「DEATH NOTE」を手がけた原作・大場つぐみ&漫画・小畑健の最強コンビが放つ大ヒット漫画を実写化した世界史上初“青春マンガ活劇”『バクマン。』。本作のBlu-ray&DVDが4月20日(水)よりリリースされるのに先駆け、豪華版に収録される映像特典から、佐藤健の涙、そして役者たちの絆を中心に映画の舞台裏を捉えたメイキングシーンの一部が公開された。原作は、優れた作画能力を持つサイコーこと真城最高と、巧みな物語を書くシュージンこと高木秋人の高校生漫画家コンビが、日本一の発行部数を誇る「週刊少年ジャンプ」誌上で、個性あふれるライバルとしのぎを削る青春ストーリーが人気を博し、累計発行部数は1,500万部を超えた同名漫画。佐藤健、神木隆之介という実力派若手俳優を迎え実写化された本作は、第39回日本アカデミー賞にて優秀賞6部門受賞、そして話題賞(作品部門)を受賞するなど、再び大きな注目を集めている。今回、本作のBlu-ray&DVD豪華版に収録されているオリジナルメイキング“友情”から、佐藤さん演じる最高が体調も万全ではない中、執筆作業に没頭するシーンや、最高と神木さん演じる秋人を助けるため、仲間であり、ライバルでもある漫画家たちが集まって来るというシーンのメイキング映像が公開。最高と秋人が最もライバル視する天才漫画家と言われる、染谷将太演じる新妻エイジも現れ、彼の一言(一筆)が最高を駆り立てる、というクライマックスシーンも映し出され、現場の雰囲気が伝わる映像となっている。また、冒頭には最高が涙をこぼすシーン本編カットも。実はこの涙は、台本には書かれていない、佐藤さんのアドリブだったことが明かされている。佐藤さんは役作りのため、睡眠時間を削っていたそうで、最高と同じように限界まで疲弊している様子に、彼の役者魂が感じられる。オリジナルメイキング“友情”と“努力”のナレーションを務めるのは劇中で平丸一也を演じた新井浩文。大根仁監督からの指名で抜擢された新井さんは「滑舌が良くないとひしひしと感じた。うちはナレーターじゃないから」と謙遜したコメントを寄せつつも、収録はNGも少なくスムーズに行われたそう。最後に、「映画は映画館で見て欲しいという気持ちもあるけれど、Blu-ray、DVDでも見てもらえたら、さらに嬉しい」と話した。そのほか豪華版には、映像特典として大容量のメイキング映像や、小畑先生による描きおろしの劇中マンガ「この世は金と知恵」「CROW」や、「KIYOSHI 騎士」「ラッコ11号」「味覚人少女美味」全5作の第1話も読めるブックレットが付録。劇中に登場する“バックマンステッカー”も封入される。『バクマン。』Blu-ray&DVDは、4月20日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2016年03月04日原作ファンが最も意外に感じたキャスティングだったかもしれない。映画『バクマン。』における主人公の漫画家コンビを担当する編集者・服部。大根仁監督は脚本執筆段階で山田孝之にあて書きした。正直、原作を読んで、この役を山田孝之にとはなかなか思いつかない。大根監督は「直感的に決めました。あの世代で飛び抜けてうまいと思ってましたから、特にここ数年。仕事せにゃいかんなと。『クローズ ZERO』や『闇金ウシジマくん』のようなアウトローでマッチョなタイプとは違う形でやりたかった。その意味でこの服部という役は面白いなって思いました」と語っている。服部というキャラクターに関しても大根監督は「原作より少し若く、サイコー(真城最高)とシュージン(高木秋人)と一緒に悩み、成長していく存在にしたかった」とあえて原作から改変した。脚本執筆のために週刊少年ジャンプ編集部に取材に赴き、出会ったのが「バクマン。」の2代目担当編集者だった門司健吾氏である。門司さんに独特の面白さを感じた大根監督は、彼をモデルに服部を書き、山田さん自身も直接、門司さんから話を聞いて服部を作り上げていった。映画公開を前に改めて編集者・服部を演じた山田さん、そのモデルとなった門司さんの対談が実現した!――いま、門司さんが着ているドムTシャツは、映画の中で山田さんも着られていますね。門司:編集部にいる時に着てた僕の私服なんですけど、衣裳さんが「いいですね、そのTシャツ。(使用しても)いいですか?」って(笑)。山田:衣裳の伊賀(大介)さんもガシガシ来るし、さらに強引な男(=大根監督)もいますからね(笑)。門司:それで、代わりに編集部に転がってた「DEATH NOTE」Tシャツを着たんですけど、そうしたら「それもいいですね」と(笑)。山田さんに着ていただけるならシャツも本望でしょうけど。山田:いまだから言えますけど、撮影で使うにはちょっとキレイ過ぎるからって、首のところをちょっと引っ張ってヨレヨレ感を出そうとしたりも…(笑)。――原作の服部ではなく、門司さんをモデルにした服部であるということについて大根さんから説明は?山田:まず最初に「あて書きだから原作は意識し過ぎないでいい」とは言われました。外見も、原作を読んで髪も短くしようかと思ったんですが、ボサボサした感じの方が編集者っぽいし、ジャンプ編集部の雑多な感じにも合っているからそのままでいいと。――門司さんに実際にお会いした時はどんなことを聞いたんですか?山田:直接聞いたこともありますが、こちらで見ていたのは喋る時の目線の置き方。そこは参考にして実際に取り入れさせていただきました。門司:直接、聞かれたのが漫画の原稿の読み方ですね。そこは人それぞれではあるんですが、ページのめくり方や読むスピードについてお話ししました。山田:テンションやスピードに関して、うかがったことを元にして、門司さんをイメージして読んでますね。――サイコーとシュージンが原稿を持ち込んでくるシーンですね。ややテンション低めな感じで、何を考えているか分からないので、サイコーとシュージンの視点で見ていると、かなりドキドキさせられます。山田:持ち込みや毎月の新人賞の応募作ってものすごい数だから、決して1回1回、すごいテンションでワクワクしながら読むわけではないだろうと…門司さん:そうですね。持ち込みに関してはまあ15分とか20分くらいは掛けられますけど、これが新人賞の応募で100本とか200本読むとなると、かなりサラッと読んで…という風にはなりますね。そこから「これは」と思ったものをもう一度じっくり読み直す感じです。――実際に持ち込み原稿に関しては映画で描かれているような感じですか?門司:そうですね。持ち込みは、たいていまず電話が掛かってきて、それを取ったやつが自動的に“担当”になります。だからどちらかというとまだ連載を持っていない若い編集者や新人の方が電話は取りますよね。僕くらいの年次だと少し減りますけど、それでも時々はありますよ。山田:実際に、勉強のために送られてきた原稿を見せてもらったんですけど、すごくいっぱいあるので、すごくつまんないのとかも多いんですよ(笑)。「この人、何でこれを送ろうと思えたんだ?」というものも!そのひとつひとつに全て目を通すってすごい仕事だなって思いましたね。――完成した映画をご覧になって、これはそのまま「ジャンプ」の世界だ!とか編集者“あるある”だなと感じた部分はどんなところですか?門司:まず、編集部のセットの再現率が半端じゃなくて、あれは度肝を抜かれましたね。山田:あれは、そのまんまですよね。デスクが散らかってて汚い会社ってのは、まあわりとあるのかもしれないですけど、ジャンプがダーッと積んであって、棚にも歴代のジャンプが並んでて、デスクには原稿があってこれはジャンプ編集部だなと。門司:あと、服部が酔っ払って叫ぶところは、ジャンプ編集部っぽいなと思いましたね。ジャンプ編集部ってみんな、酒好きだけど弱いんですよ。酔うとデカいことや変なことを口走る人が多い(笑)。僕も前に、酔って役員に絡んだことがあったらしいんですよね、全然覚えてないんですけど(苦笑)。――漫画家と接する姿などで自身と重なる部分などはありましたか?門司:「あぁ、これだよなぁ…」と思ったのは、サイコーとシュージンが新連載の載ったジャンプを編集部に取りに来るところですかね。2人がハイテンションで喜んでいるのを見ている服部の表情を見て、そこだよなぁ、ああいう瞬間が最高に気持ちいい仕事なんだなぁって改めて感じましたね。山田:あそこのシーンは神木くん(シュージン)のアドリブが素晴らしかった。彼も元々ジャンプが好きで根がオタクっぽいところがあるんだけど、(雑誌を)受け取って「ジャンプのニオイがする!」と言ったのは本当に素晴らしい。――その新連載作品や打ち切りとなる作品を決める連載会議の模様も描かれますが、あれはフィクションだそうですね?原作の描写もフィクションで、原作者の大場つぐみ先生もそこだけは取材をさせてもらえなかったトップシークレットだと…。門司:かなり興味は惹かれるんですけど、僕自身も実情は知りません。班長以上でないと出席できないので、連載中も「バクマン。」を担当して連載会議のシーンも出てきましたけど、実際にはよくわかんないんです。――映画を見て、漫画家の先生が凄いのはもちろんですが、編集者という仕事も一筋縄ではないなと感じました。山田:ただ、ある程度は置き換えて考えることができましたね。例えば僕の俳優という仕事が漫画家だとすると、マネージャーは編集者ですよね。プレイヤーの近くでその人のやりたいことや特性を見極めて、気持ちを汲みつつサポートしていく。危ない時は軌道修正する。そういう部分は重なるところはあったので、演じやすくはありました。――ただ、漫画家と編集者が一緒に作品を作るとはいえ、ダメならもう連載できないかも…と人生を賭ける漫画家と、社員という立場の編集者ではどうしても立場が違う部分もあるのでは?編集者として葛藤を感じることは?門司:正直、ないわけではないです。原作でもそういう描写は出てきますよね。原作の終盤、平丸一也が結婚するしないってところで、編集者の吉田が平丸の幸せについて悩むというところがあるんですが、あの2人はまさに二人三脚で歩んできた漫画家と編集者であり、あれくらい密な関係の人たちも実際にいると思います。そんな彼らですら(漫画家と編集者の間にある距離に)悩むんです。あのシーンについては打ち合わせで僕の方から大場先生に「吉田ならきっと悩むと思います」とお伝えして、先生がそれを汲んでくださってああいう描写になりました。「漫画家の人生」というと大げさかもしれないけど、僕も時々考えますね。ジャンプは「二人三脚です」と言いたいし、そうありたいけど、でも命を賭けているのはやはり漫画家の先生で、こちらがそれを言うのはおこがましいことだとも思いますしね。山田:やっぱり、あの人気投票システムというのがすごいですね。どうにもならない部分もあるでしょうし…(結果が)読めないでしょ?人間を対象にして、人数もものすごくて、世代だって広い。「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」(※仲間りょうによるジャンプ連載中のギャグ漫画)もそうだったとうかがいましたが、何が人気作品になるのかなんてわかんない!人気がいつまで続くのかも未知だし、新しい作品が入ってバランスが崩れたら一気に順位が落ちるかもしれない…。精神的には漫画家の先生も編集者も相当、しんどいだろうなと思いますね。門司:新連載の時や担当した読み切りが掲載された時の順位を聞くときは胃がキリキリしますね(苦笑)。その場にいたくなくなります。集計しているところにいると、なんとなくわかっちゃうんですよ、(アンケートは面白かった作品が)番号で書いてあるので。「あぁ、3番読まれてないな」とか(笑)。どこか行ってて、結果が出たら見るようにしてます。――ちなみにいままで編集者として仕事をしてきて、一番肝を冷やした経験は?門司:うーん、原稿が遅れてギリギリのスケジュールで…というのは常にありますけどね。そこは週刊連載なのでね。ただそれ以外のエピソードは…言えないことが多すぎますね(笑)。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:バクマン。 2015年10月3日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年10月02日俳優の佐藤健と神木隆之介が主演する映画『バクマン。』(10月3日公開)の特報映像が21日、公開された。公開された約30秒の映像は、神木演じる高木秋人(たかぎあきと)が、佐藤演じる真城最高(ましろもりたか)に「俺と組んで漫画家になってくれ」と持ちかけるところから始まる。さらに、最高が思い余ってヒロイン・亜豆(小松菜奈)にプロポーズするシーンなど、ファンにとっても印象深い場面を紹介。注目の創作シーンは、CGとアクションを使い大迫力で表現されており、東宝宣伝部も「今まで見たことがない」と自信をもつ。ナレーションは、『ONE PIECE』のルフィ役、『ドラゴンボール』のクリリン役など数多くのジャンプアニメに出演する声優の田中真弓がナレーションを務めている。本作は、『デスノート』の大場つぐみ×小畑健コンビによる同名コミックが原作。2008年より週刊少年ジャンプに連載され、連載開始と同時に一般読者から業界関係者まで幅広い層から支持を受け、全20巻で累計発行部数1,500万部超の大ヒットを記録した。高い画力がある最高とクラスメートの秀才で漫画原作家志望・秋人の高校生コンビが、漫画家を目指していく奮闘劇を描く。2人と『ジャンプ』連載をめぐり白熱の戦いを繰り広げる最強のライバルにして天才マンガ家・新妻エイジ役に染谷将太、2人とよき友となる漫画家・福田真太役に桐谷健太、異色系漫画家・平丸一也役に新井浩文、遅咲き漫画家・中井巧朗役を皆川猿時。2人の才能を見抜くジャンプ編集部・服部哲役に山田孝之、そんな2人を陰で見守るジャンプ編集部編集長・佐々木役にリリー・フランキー、主人公・最高の叔父で漫画家の川口たろう役に宮藤官九郎といった実力派が脇を固め、『モテキ』(2011年)の大根仁監督がメガホンをとった。(C)2015 映画「バクマン。」製作委員会
2015年05月21日俳優の佐藤健と神木隆之介が主演を務める大根仁監督『バクマン。』(10月3日公開)のメインビジュアルが13日、公開された。『モテキ』(2011年)の大根監督がメガホンを取った本作。メインビジュアルは主演の2人にフィーチャーし、「描く。」「ジャンプの頂点へ。」と力強いコピーが並ぶ。それぞれがかざしているイラストは、原作者・小畑健が今回のために描き下ろしたもので、役柄に合わせて佐藤はペン、神木は鉛筆を握る。また、背景の本棚にはこれまでの『ジャンプ』やコミックが並んでいる。原作は、『デスノート』の大場つぐみ×小畑健コンビによる同名コミック。2008年より週刊少年ジャンプに連載され、連載開始と同時に一般読者から業界関係者まで幅広い層から支持を受け、全20巻で累計発行部数1,500万部超の大ヒットを記録した。高い画力がある真城最高(ましろもりたか)とクラスメイトの秀才で漫画原作家志望・高木秋人(たかぎあきと)の高校生コンビが、漫画家を目指していく奮闘劇を描き、最高役を佐藤、秋人役を神木が演じる。最高が恋心を抱くヒロイン・亜豆役には小松菜奈。2人と『ジャンプ』連載をめぐり白熱の戦いを繰り広げる最強のライバルにして天才マンガ家・新妻エイジ役に染谷将太、2人とよき友となる漫画家・福田真太役に桐谷健太、異色系漫画家・平丸一也役に新井浩文、遅咲き漫画家・中井巧朗役を皆川猿時。2人の才能を見抜くジャンプ編集部・服部哲役に山田孝之、そんな2人を陰で見守るジャンプ編集部編集長・佐々木役にリリーフランキー、主人公・最高の叔父で漫画家の川口たろう役に宮藤官九郎といった俳優陣が脇を固める。(C)2015 映画「バクマン。」製作委員会
2015年04月13日