3月中旬の午前8時、関東にあるスケートリンク前に1台のタクシーが。姿を見せたのは、浅田真央(27)。平昌五輪でも姿を見せなかったが、ひそかに再始動していたのだ。 「実は最近、浅田さんは週3回ほどここを時間借りして練習しているんです。でもこのリンクは都心から電車で片道1時間もかかる“へんぴな場所”。なぜ、あの真央ちゃんがやって来るのでしょうか」(スケートリンク関係者) 30分後、リンクには浅田の姿があった。だがそばには佐藤信夫コーチ(76)もタラソワコーチ(71)も、山田満知子コーチ(74)もいない。広いリンクに浅田ただ1人だった……。 このリンクの貸し切り料金は1時間2万円ほど。前日には中学生が集団で使用していたという。そんな地元民向けのリンクで浅田は、時間いっぱい孤独な練習を続けていた――。 浅田真央といえば10年のバンクーバー五輪で銀メダルを獲得した、誰もが知る国民的スターだ。昨年4月に現役を引退したものの、女子フィギュア界をけん引してきた。引退後はプロスケーターに転向。5月3日からは自らプロデュースする『浅田真央サンクスツアー』が開催される予定で、早くも話題を呼んでいる。 そんなショーの練習を浅田が行うとなれば、見合った環境が必要なはず。にもかかわらず彼女はわざわざ満員電車に揺られ、地方都市の練習リンクに通っているのだ。いったいなぜなのか。フィギュア関係者がこう打ち明ける。 「日本ではフィギュアスケーターの数に対し、リンクの数が絶望的に少ない。当然、都心のリンクには使用希望者が殺到します。しかし日本スケート連盟はスケートリンクサイドに『現役選手に優先して使用させるように』との方針を通知しています。そのため現役引退したスケーターは練習の場を求め、都心から離れたリンクへ行かざるを得ないのです」 あの浅田が満足に練習場所も確保できないというのは、信じがたい話。だが彼女は決してくじけることなく、練習に励んでいる。そこには「今まで支えてくれた人に恩返しを」という浅田の想いがあるようだ。彼女はこう語っている。 「(現役時代は)たくさんの方に応援していただきました。滑りで感謝を伝えたい。絶賛猛練習中なので、楽しんでいただきたいですね」 午前10時、リンクから出てきた浅田。タクシーに乗って向かったのは、最寄りの駅だった。慣れた様子で改札をくぐると、再び電車で帰路につく。その表情は、晴れやかだった――。
2018年03月20日羽生結弦平昌五輪で金メダルを獲得し、シングルでの2連覇を果たした羽生結弦。その活躍は人々に感動を与えたが、代償は大きかった。「昨年11月に右足を痛めて以来、五輪直前まで羽生選手の近況はわかりませんでした。フタを開けてみると、右足関節外側靱帯損傷に加えて、腓骨筋腱損傷という重傷でした」(スポーツ紙記者)約2週間の安静と3か月間のリハビリ加療が必要で、3月21日から始まる世界選手権の欠場をやむなく発表した。治療に専念してほしいものだが、“絶対王者”の不在によって3つの不安が持ち上がる。「日本からは宇野昌磨選手と田中刑事選手、友野一希選手が出場します。これは翌年の出場枠を決する大事な試合。各国上位2名の順位の数字を足し、13以内であれば3人出場できますが、14以上になると2人に減ってしまうんです」(スポーツ紙記者)今シーズンの世界ランキングは、羽生・宇野が1位・2位。羽生が欠場となると、カギになるのは田中の順位だ。「彼の世界ランキングは15位。平昌では午前中の試合に慣れず苦労しましたが、世界選手権も同様のスケジュールです。反省を踏まえて調整を行うそうなので万全のはず。3枠を確保してくれるでしょう」(スケート連盟関係者)■フィギュアのルール改正世界選手権を終えると、オフシーズンに入るが、アイスショーが多く開催される。「羽生さんが例年出演している『ファンタジー・オン・アイス』は、日程が発表されていますが、出演者のところに現在は彼の名前はありません」(スポーツライター)同じ日程でトークショーの開催が発表されているため、会場を訪れる可能性もあるが、「ファンとのふれあいが持てる機会なので、出演したい気持ちは強いと思うのですが、無理はできないでしょう」(同・スポーツライター)また、五輪後には決まって、フィギュアスケートのルール改正がある。今回の五輪でも、顕著に現れたのが“芸術性”と“技術性”の問題だ。「アリーナ・ザギトワ選手とエフゲニア・メドベージェワ選手の決戦では、基礎点が1・1倍になる後半にジャンプを固めたザギトワ選手が勝利。しかし“芸術性が感じられない”と非難もありました。これを受け、国際スケート連盟が後半のジャンプに制限を設けると発表しました。同様に、4回転ジャンプの得点に制限がかかります。今までよりも基礎点が下がり、出来栄え点が+5点~-5点の10段階に変わるのです。加点がつけば大きな得点源になりますが、失敗すれば従来より低い基礎点から減点されるので、難易度の高いジャンプを避け、完成度の高いジャンプを跳ぶ選手も増えるでしょう」(前出・スケート連盟関係者)トータル力のある羽生にとっては有利なルール改正だが、甘んじる気はないという。「羽生さんは難しいジャンプの習得にも乗り気。4回転半ジャンプなどの“難しい技術を取り入れたからこそ成り立つ芸術”を目指すそうです」(同・スケート連盟関係者)休んでいる期間も含めて次の戦いは始まっている。
2018年03月13日元SMAPの香取慎吾が8日より、自身のツイッターを更新し、平昌パラリンピックの応援のため韓国に到着したことを報告。これに対し、草なぎ剛が返信してエールを送った。香取慎吾と草なぎ剛朝日新聞のパラリンピック・スペシャルナビゲーターを務める香取は8日、「羽田空港で『私もNAKAMAです!』と声を掛けてくれたNAKAMAに会う。NAKAMAの分までパラリンピックを応援してきます!香取慎吾韓国到着!」と報告。これに対し、草なぎが「おっ!韓国か!僕等の分まで応援たのみます!何かあれば、ケンチャナヨーだよ!」とメッセージを送った。「ケンチャナヨー」は韓国語で「大丈夫」を意味する。このやりとりに、ファンから「しんつよ愛ですね~~」「つよぽんホント優しい仲良しだね」「つよぽん頼もしいね慎吾ちゃんもつよぽんがいれば安心だ」「さすがしんつよ」「しんつよ仲良しさん羨ましい」などと2人の絆に感動の声が上がった。
2018年03月09日女優の平祐奈(19)が7日、自身のインスタグラムとブログを更新し、姉で女優の平愛梨(33)の第1子となる男児を抱いた写真を公開した。この日更新したSNSで、「ただいまー!This is my nephew.バンビーノに会いにイタリアへ行ってきました」と報告。「よく眠ってていろんな表情を見せてくれるかわいいかわいいバンビーノあぁ…愛おしい 最高なイタリア旅でした Grazie!!」と甥っ子を抱いた写真を公開した。また、「#写真は」「#佑兄のマネ」「#6人目のおばさん」「#ニヤニヤとまんないよぉ」「#出会えて嬉しい」「#生まれてきてくれてありがとう」「#祐奈のイタリア日記」など、甥っ子の誕生を喜ぶハッシュタグも添えた。ファンからは「可愛いですね!」「うふふ!かわいい」「めっちゃかわいい赤ちゃん!」「パパより上手ね(笑)」「可愛いおいごちゃんですねぇ~」「so cute」「おかえりなさい!」「祐ちゃんも良いママになれるね」「無事に祐奈ちゃんが帰って来れて安心です」とさまざまなコメントが寄せられている。姉の愛梨は、夫でサッカー日本代表DF長友佑都選手(インテル)と2017年1月に入籍。今年2月5日に長友選手がSNSで我が子を抱く写真を添えて「母子ともに無事出産しました」と第1子の誕生を報告した。
2018年03月07日タレント的要素は誰にある?(写真/共同通信)日本中が大きな盛り上がりをみせ終了した、平昌五輪。2連覇を達成した男子フィギュアスケートの羽生結弦をはじめ、銀メダルの宇野昌磨、スピードスケートで金メダルを獲得した小平奈緒に高木姉妹、「そだねー」と「もぐもぐタイム」で大人気となった女子カーリングチーム。その他にも多くのメダリストが誕生し、またメダルは逃したものの注目を集めた選手もたくさんいた。■レジェンドへの期待は高い五輪終了後もその余韻は続き、帰国後はスポーツニュースやワイドショーなどを、連日、平昌五輪アスリートたちが賑わせている。そんな平昌アスリートたちの中に、今後、テレビの世界で活躍しそうな逸材はどのぐらいいるのだろうか。人気情報番組やバラエティを手掛けるある放送作家に聞くと、「今いちばん“わかりやすい”のは宇野昌磨選手。特に天然キャラぶりが注目されていますが、これまで一般的にキャラを知られていなかった新鮮さがいいですよね。トークバラエティで、いじりやすいのは間違いないでしょう」と言う。また、女子スピードスケートの高木美帆にもバラエティ適正を感じるという。「帰国後の報告会の時などに、司会をつとめた松岡修造さんと姉の菜那さんとのやり取りの際に、隣で面白いポーズをとったりして笑いをとっていました。しゃべりが好きそうな雰囲気も感じます。フィギュアの浅田姉妹や本田姉妹に続く、華のある姉妹アスリートとして、テレビでも活躍することも期待できそうです」あるテレビ評論家も、同じように宇野と高木姉妹に注目する一方、レジェンド葛西に期待する。「実績や知名度はまず文句なし。明るいキャラもよく知られています。トークゲストではなく、リポーターやコメンテーターなどの収まりもよさそうな気がします」さらに、コメンテーターや競技解説者としてなら、スピードスケートの小平奈緒も任だと語る。「クールで知性を感じさせる雰囲気には、『小平さんが言うのだから』という説得力を感じます」■“そだねージャパン”はテレビ向きではない?一方、今大会でもっとも注目を集めた羽生結弦については、「どの方向でもいけるという気はします。でも、意外と解説には向いてないのでは。よくもわるくも、個性が強すぎるんです。そこで行われている競技よりも、羽生くんが何を語るのか、そっちのほうにより興味をもってしまう可能性が高いですしね」(前出・放送作家)それでは、“そだねージャパン”の女子カーリングはどうだろうか。前出のテレビ評論家は、「いわゆる“わちゃわちゃ感”を持つアイドルグループ的な人気の出方もあるので、とりあえずCMなどは、さわやかな雰囲気を活かせるのではないでしょうか」とはいえ、テレビタレントとしては、厳しいのではないかとみる。「人気の裏には“そだねー”をはじめとした、北海道弁の素朴さと、氷上でのユニフォーム姿ならではのカワイさでの“加点”もあったと思います。その素朴さを活かして、美味しいものを食べてのリアクションなどはいいかもしれませんが」(同評論家)前出の放送作家も、「カーリング女子はテレビでは難しい」という意見だ。「やっぱり、普通の女の子たちなんですよ。いい意味で、競技で輝く女の子たち。カワイイんですけど会社に普通にいる女の子たち的で、テレビのタレントという雰囲気ではないですね」現在活躍する、アスリート出身者でタレントとしても人気なのは、織田信成や村上佳菜子、浅田舞など、メダル獲得者でなかったり、オリンピック代表ではない人も少なくない。「メダルを取った人の近くにいて、しゃべる力や華があったりする人が、発掘されるパターンはありますね。今回もメダルにからまなかったけれども、意外な逸材が眠っているかもしれませんよ」金メダルを3個も取り、タレント的な魅力もある吉田沙保里のような存在は、かなりのレアケースのようだ。とはいえ、アスリートとして次の大会へと挑んだメダリストもおり、今はまだ現役バリバリの選手活動に励んでいる。でも、平昌五輪発の新たなタレントアスリートとして、定着するのは誰か、気になるところ。<取材・文/渋谷恭太郎>
2018年03月05日17日間の熱戦を終え、2月25日に幕を閉じた平昌オリンピック。閉会式にはEXOや元2NE1のCL(27)など韓国を代表するアーティストが参加し、K-POPを世界にアピールした。そんな世界が注目する祭典での、NHKの“ある失態”が波紋を呼んでいる。 閉幕式ではEXOメンバーのカイ(24)が伝統衣装を身に着けて登場。伝統舞踊をアレンジしたパフォーマンスで、観客や視聴者を魅了した。続けてネオンに彩られた車に乗ってメンバーたちが登場し、大ヒット曲『ウルロン』を披露したのだが……。 「大好きなEXOが出ると聞いて、録画もセットして楽しみにしていました。しかし8人が登場してくるやいなや、実況の人が『EXOのメンバー全部で8人です!』『デビュー曲にして大ヒットしたウルロン』とか言い出して……。彼らのパフォーマンスそっちのけで、解説に度肝を抜かれました」(EXOのファン) この女性は、思わずファン仲間たちへ連絡。すると、ほかのファンたちの間にも衝撃が走っていたという。 「だってEXOは9人!それにデビュー曲は『ウルロン』ではなく、『MAMA』です。耳を疑いましたよ。天下のNHKがこんなミスを連発して、いいんでしょうか」(前出・EXOのファン) ネット上でもEXOペン(ファン)たちは大荒れ。「NHKマジでやばいよ、EXOは8人グループじゃないし、デビュー曲もウルロンじゃないよ!」「解説するならきちんと正しい解説を求める。嘘の情報を全世界に流さないでほしいわ」「EXOは全員で8人じゃなくて、9人です。本当に修正して頂きたい」「EXOは8人じゃないし9人だしデビュー曲MAMAだし。全国放送なのにちゃんと調べて!!」 と、炎上状態となっている。 五輪閉幕から1週間、最後に意外な形で“火種”が残ってしまったようだ。
2018年03月03日熱戦の興奮冷めやらぬうちに幕を閉じた平昌五輪。その代表選考を兼ねた昨年の全日本選手権で、初出場ながらシニア選手を抑えて表彰台に立った選手がいた。15歳の新星・紀平梨花だ。15歳の新星・紀平梨花が魅せる!新時代を告げるトリプルアクセル。年齢制限のため代表からは外れたものの、彼女が演技で見せた圧巻のトリプルアクセルは、観客の胸にその存在を刻み付けた。「紀平選手はジャンプのとき、体軸がしっかりと一直線に締まり、見ていて美しい。もちろん筋力もありますが、天性の身体感覚によるものでしょう。体操の白井健三選手に近いものを感じますね。だからジャンプを怖がっていないし、難しい技でも自信をもって、あっけらかんとやってのけている印象を受けます」そう語るのは、フィギュアスケートの取材歴も長い、スポーツライターの折山淑美さん。14歳にして女子史上7人目のトリプルアクセルジャンパーとなり、昨年は国際大会で女子史上初となるトリプルアクセル―3回転トゥループの連続技にも成功した紀平選手。その才能は、女子フィギュアの世界の、“新しい時代”の訪れを予感させるという。「難度の高いジャンプを次々に決める姿に、間違いなくほかの選手は危機感を抱いていると思います。強豪のロシア勢も、練習では4回転に挑戦しているようですし、刺激を受けた選手たちがジャンプのレベルを上げていくことで、女子の戦いは今後、より活性化していくでしょうね」そんな紀平選手が3月、表彰台の頂点を目指して、ジュニアの最高峰である世界選手権に挑む。「ジャンプの出来栄えでの加点や、表現面のクオリティなど、まだまだ成長途中で改善点はあります。ただ、今回の全日本で3位を勝ち取る経験をしたことで、いい意味でメダルを争う“欲”が出てきたように感じます。GPファイナルで表彰台を独占したロシア勢など、同世代にはライバルも多いですが、まずは世界選手権の表彰台に立ち、女子の新時代を切り開く存在になってほしいです」「世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会2018」は3月5日~11日、ブルガリア・ソフィアで開催。表彰台を狙う日本からは紀平選手のほか、男子の須本光希選手など男女、ペア合わせて7組が出場予定。※『anan』2018年3月7日号より。写真:YUTAKA/アフロスポーツ(by anan編集部)
2018年03月02日平昌五輪の日本代表選手団 帰国報告会が27日、東京・六本木で行われ、元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造がインタビュアーを担当。選手の本音や名言、そしてたくさんの笑顔を引き出したトークに、絶賛の声が続出した。イベント開始前から松岡は熱かった。駆けつけた観客を巻き込んで「僕らはチームニッポン!」と声を張って盛り上げ、「この中で平昌五輪行ってた人?」「小平さんの500m見たの!? おめでとう!」「カーリング、何か聞きたいことある? "そだねー"って聞く?もぐもぐタイム聞く?」などとコミュニケーションをとって、会場を一つにまとめた。また、「みなさん盛り上げ大事。選手がお話している時にうなずいてあげると話しやすい」と選手への配慮も呼びかけた。イベントがスタートすると、インタビュアーとして選手の思いを引き出し、また、国民の思いを代表するように選手たちに祝福や感謝の気持ちを伝えていった松岡。日本代表選手団の主将を務め、金と銀1個ずつメダルを獲得したスピードスケート女子の小平奈緒に対しては「小平さんの言葉は世界中に伝わっていきました」と言葉からも多くの感動をもたらしたことを伝え、金メダルを2個獲得した高木菜那に対しては「一番今回びっくりした」と本音トークでぶつかった。スキー・ジャンプ女子ノーマルヒル個人で銅メダルを獲得した高梨沙羅が「日本チームの活躍に感動をもらったので、そういう選手に自分もなれるように頑張りたい」と語れば、「なったでしょ!」と声をかけ、ソチ五輪のリベンジを果たした戦いぶりを称賛。スノーボード男子ハーフパイプで2大会連続銀メダルを獲得した平野歩夢からは「夢をみんなそれぞれに持ってほしい」という熱い言葉を引き出した。銅メダルを獲得したカーリング女子の5人に対しては、「一人ずつ『そだねー』って言ってもらっていいですか!?」とお願い。5人の「そだねー」生披露に、会場は大いに盛り上がった。注目された女子だけでなく、男子の代表メンバーにもしっかりインタビュー。テニス界で女子ばかりが注目された時期があったという自身の経験を打ち明けて「気持ちがわかるの!」と寄り添い、本音に迫った。フィギュアスケート男子で2連覇を達成した羽生結弦には、ケガを抱えながらも強行出場した五輪の舞台について「人生そのもの」という言葉を引き出し、銀メダルの宇野昌磨が実感がないと言うと、「実感してもらいましょう!」と言って、観客とともに「おめでとう!」と祝福。自己ベストを更新するもメダルにあと一歩届かなかったフィギュアスケート女子の宮原知子からは、自分を信じてさらに上を目指す決意を聞き出し、「僕も知子さん信じてる! おめでとう!」と力強いエールも送った。松岡の進行で笑顔と感動あふれる報告会になり、SNS上では「松岡修造すごいー。平野君も思わず笑顔で良いこと言っちゃうね、こりゃ」「やっぱり松岡修造は最高だった。ありがとう、修造さん」「松岡修造さんの司会っぷりがすごいと思った。選手との話も楽しめたしスッと引くのもうまいと思った!」「いちいち言葉に力があって片時も目を離せなかった」「松岡修造さんの熱さで沢山の選手の笑顔が見れました」「どの相手にもリスペクトを持ってるのがよく分かる。愛がある」「選手いじりだけでなく、前説も上手い修造」「ポジティブな答えを引き出せる訊き方はほんと素敵だし最高だし司会してくれてめちゃめちゃありがとうございますという気持ち」などと絶賛と感謝の声が上がった。
2018年02月28日(左上から時計回りに)神田うの、市川海老蔵、松嶋菜々子、内村光良、工藤静香、入江陵介、清宮幸太郎、羽生結弦平昌五輪で2大会連続の金メダルを獲得、“異次元の演技”で国内外を沸かせた羽生結弦選手。その羽生選手が小学生のとき宮城県仙台市で指導を受けたのが都築章一郎コーチだ。現在も『横浜銀行アイスアリーナ』のリンクで、将来のプロフィギュアスケーターの指導にあたっている。■五輪後は生徒が増える「都築先生は20人から30人を指導しており、やはり(オリンピックを含めて)競技で上を目指したいという生徒が多いとは思います。個人レッスンは、インストラクターによって料金は異なりますが1回1時間弱で3000円から5000円になります。技術や振り付けなど、どの部分を教えてもらうか、またどういった目標を持っているかなど、お子さまや親御さんの方針によって指導も変わります。通常の幼児、小学生が行くグループ教室は平日に月4回通って6480円(以下、料金はすべて税込み)、土日の教室は同じく月4回で7560円になります」(担当者)2月7日に放送された『1周回って知らない話フィギュアSP』(日本テレビ系)では、海外で活躍するトップ選手の例として、個人レッスン料は年間390万円から480万円かかるとされた。「単純に毎日、数時間滑って年間費として算出すると(300万〜400万円)そうなるかもしれません。またプラス衣装代やスケート靴の費用なども加算されての数字だと思います」(同・担当者)五輪後はとくに生徒が増える傾向にあり、“習い事”として始める生徒、競技選手を目指す生徒と、一概に高額になるとは言えないようだ。習い事として、一般家庭でも人気なのがスイミングだ。’12年のロンドン五輪競泳で、3個のメダルを獲得した入江陵介選手(イトマン東進)を育てた『イトマンスイミングスクール』。スイミングが子どもの成長に与える影響についてイトマンスイミングスクールはこう述べる。「水の中では全身をバランスよく鍛えることができます。また水の抵抗を受けたり呼吸が制限されるため、心臓、肺などの呼吸・循環器官の働きを盛んにし、発達を促進すると言われています。これらの機能の向上は、ほかの有酸素運動にも有益だと言われているのです」■一流選手たちの習い事事情また神経系の発達がピークに達する幼児期に浮力を使って身体を自由に動かすことは、空間認知能力が鍛えられるなど脳の発達にもよい影響を与えるのだという。スイミングが選ばれる、人気の秘密はここにもあるのかもしれない。気になる月謝は、イトマンスイミングスクール東京・神奈川校舎の場合、4歳からのジュニアクラスは週1回で8100円、週2回で10260円、週3回は10260円から。また本格的に競技に打ち込む選手クラスは週6回で10800円から(他クラス月謝は文末の※1参照)となっている。そのほか初期費用として入会金5400円、教材費2500円、水着や帽子などの道具代4894円〜(ジュニアクラスの場合)がかかる。’16年のリオ五輪体操団体総合で金メダルに輝いた加藤凌平選手、田中佑典選手、山室光史選手が所属する『コナミスポーツクラブ』。子どもたちに合ったスポーツを通して身体の成長を促すキッズスクール『運動塾』では、生後8か月から通えるベビー体操をはじめ、リズム体操などで子どもの自立を促進するスポーツリトルコース、鉄棒や跳び箱、マットなどの基本運動に挑戦する体育児童コースなどを展開している。このほか競技会にも取り組むジュニア体操コースや選手コースもあり、スクールから体操競技部まで一貫した指導・育成体制を整えている。「運動塾では、ほめて伸ばす指導を大切にしています。運動能力の向上に効果的なコーディネーショントレーニングを取り入れながら授業を行っています。“コーディネーション能力”とは自分の身体を思いどおりに動かすために必要な能力です。五感でとらえた情報を素早く処理し、脳からの命令どおりに瞬時に適切に身体を動かす能力で、それを育てるにはさまざまな動きを経験することが重要です。吸収力の高い幼少期・児童期に多くの運動経験をすることが、これらの能力を育てます」(広報室)同スクールでは入会金は徴収されず、会費と会員証発行手数料として1080円。加えてユニフォームやノートなどの指定商品を購入する。体操スクールの実施施設や月々にかかる料金は各施設で異なるとのこと(※2参照)。スポーツ系の定番が野球だ。大型ルーキーとして北海道日本ハムファイターズに入団した、清宮幸太郎を擁して’12年に世界選手権を制した東京北砂リトルリーグはというと、「入団時にいただくのは1万円で、お月謝が月に5000円とほか500円の費用がかかり、月に6000円くらいですね。あとは各自の道具にユニフォーム代。ユニフォームは2年のレンタル式で5000円です。(清宮選手が)早実に進学したときには“入りたい”という入団希望者は多かったです。プロというよりは高いレベルで野球をやりたい、その後にシニア、高校野球を目標にする選手が多いと思います」■芸能人の子どもたちは芸能人のパパ、ママも子どもの習い事に夢中だ。「最近では松嶋菜々子さん、市川海老蔵さん、意外なところでは内村光良さんのお子さんも、それぞれのバレエ教室に通っているみたいですね。プロになれるのはごく一部ですが、宝塚音楽学校に通う松岡修造さんの長女のように、芸能関係に進む生徒も多いようです」(芸能レポーター)芸能人の卒業生も多い、松山バレエ学校本校の小学生クラスを見ると入会金18900円。月謝は学年ごと、週2回から7回の教室で変動、最低で月18360円から最高で30240円。気軽に、とは言えないさすがの価格だ。各音楽教室もすっかり定番となっている。「木村拓哉さんと工藤静香さんの娘さんたちは幼少よりフルートとバイオリンを習い、現在も音楽に特化した学校に進学しています。ほかにも神田うのさん、東尾理子さんらは“音育”に熱心です」(前出・芸能レポーター)バイオリニスト鈴木鎮一さんが創始したスズキ・メソード音楽教室では、各指導教室によって価格は変動。例えばあるピアノ教室では、入会金がスズキ・メソード本部に5000円、教室に5000円。月謝は30分月4回で8000円と、本部会費として1600円が必要となる。そのスズキ・メソード教室卒業生の、世界的バイオリニスト葉加瀬太郎。4月に葉加瀬メソッドを提供するバイオリン教室『葉加瀬アカデミー』を“開校”する。「いつでもどこでもどなたでも好きなときにレッスンができることをコンセプトにした、オンラインのバイオリンスクールになります。動画を見ながら演奏していただくことが基本ですが、アカデミー認定コーチとチャットの形で、オンラインチェックを受けるサービスもございます」入会金は5400円、月々1944円で会員になることができる。またオンラインチェックは1回1500円。さらに上達を目指すのであれば、コーチとの対面レッスンで指導を受けることも可能だ。「料金やスタイルはさまざまになりますが、例えば、アカデミーが提携する『島村楽器』の音楽教室ですと、月1万円から1万円台後半くらいになりますね」(アカデミー担当者)今後、葉加瀬本人が出席する会員向けのイベントも企画されているという。子どもの可能性は無限大。習い事で世界に羽ばたく!?(※1)イトマンスイミングスクール東京・神奈川校舎ベビークラス週1回4320円週2回5616円〜幼児クラス週1回8100円週2回10260円ベビー・幼児クラスの教材費は1000円(※2)コナミスポーツクラブ『運動塾』HPwww.konami.com/sportsclub/undojuku/20180201/お電話でのお問い合わせ先コナミスポーツクラブ情報ダイヤル電話0120-919-573平日9:00〜19:00土日祝休日10:00〜18:00
2018年02月28日平昌冬季オリンピックの閉幕式に韓国代表として登場アジアで最大の人気を誇るEXO(エクソ)は、2月23日(金)、24日(土)と京セラドーム大阪でワールドツアーの日本公演を締めくくると、翌日の25日(日)には『平昌冬季オリンピック』の閉幕式に韓国を代表して登場。オリンピック最後の夜を圧巻のステージで締めくくりました。圧巻のダンスパフォーマンスで会場を魅了!『平昌冬季オリンピック』の閉会式テーマは“Next Wave”。フィナーレを迎える終盤にEXOが登場! まずは伝統衣装に身を包んだメンバーのカイが、ケンガリという韓国の打楽器のリズムに合わせた芸術的なダンスで会場を沸かせました。EXOの代表曲のひとつ「Growl」では圧巻のフォーメンションダンスを披露。最後に最新アルバムのダンスナンバー「Power」で会場を一体に。まさにワールドワイドに活躍するEXOの“Next Wave”の力を見せ、会場を魅了しました。1stアルバムが3位に浮上!オリンピックの反響はオリコンランキングにもオリンピックの反響か、1月31日にリリースしたEXOのJAPAN 1st ALBUM「COUNTDOWN」が、2月27日に発表されたオリコン週間アルバムランキング(3/5付)では、3週間ぶりに3位まで急浮上!「COUNTDOWN」は、リリース当初も初登場1位を獲得。EXOは、海外グループ史上初の1stシングル、1stアルバムの双方で初登場1位を獲得するという快挙を成し遂げています。ますます目が離せないEXO。今後の活躍に注目!さらに勢いをまし目が離せないEXO。日本では、6月にファンクラブイベントが開催され、5月からは派生ユニットEXO-CBX(エクソ・チェンベクシ)の初の日本アリーナツアー開催されます。今後の彼らの活躍に注目です!▼EXO Official HP▼EXOオフィシャルファンクラブ“EXO-L-JAPAN” (PC・モバイル共通)▼EXO日本公式LINEアカウント ID「@exo_jp」▼1stアルバム「COUNTDOWN」全国アリーナツアー公演情報【日程・会場】2018年5月11日(金)横浜アリーナ 開場17:30/開演18:302018年5月12日(土)横浜アリーナ 開場15:00/開演16:002018年5月13日(日)横浜アリーナ 開場14:00/開演15:002018年5月16日(水)マリンメッセ福岡 開場17:30/開演18:302018年5月19日(土)日本ガイシホール 開場16:00/開演17:002018年5月20日(日)日本ガイシホール 開場15:00/開演16:002018年6月7日(木)大阪城ホール 開場17:30/開演18:302018年6月8日(金)大阪城ホール 開場17:30/開演18:30※ 開場/開演時間は変更になる場合がございます。
2018年02月27日平昌五輪で金メダルを獲得し、男子フィギュアスケートで66年ぶりとなる2連覇の偉業を成し遂げた羽生結弦(23)。日本中から栄誉が贈られ、CM業界からは莫大なお金が集まり始めている。その人気は、過熱するいっぽうだ。 だが当の羽生自身が求めているのは「名誉」でも「お金」でもなく、まったく違うプロジェクトだった。羽生を知るフィギュア関係者が言う。 「羽生選手は、子供たちのための“基金”設立を目指しているんです――」 そう語るのは、羽生を知るフィギュア関係者だ。 「彼は以前から著書の印税や大会の報奨金をスケート関連施設などに寄付してきました。というのもフィギュアを続けるにはお金がかかりますし、施設も整備されているとは言えません。彼自身も東日本大震災を経験しており、そうした状況に苦しんできた1人でした。だから彼は『子供たちには自分のような思いを味わってほしくない。彼らの夢を支えたい』と訴えてきたんです。今回の2連覇で集まるお金も自分のために使うのではなく、その夢を実現させる資金にしたいと考えているようです」 “羽生基金”の具体的なプロジェクト内容。そのヒントは、羽生が小学生時代から憧れているエフゲニー・プルシェンコ(35)にあるという。 「昨年3月に引退したプルシェンコ選手ですが、直後の4月にモスクワ市内でスケート・スクールをオープンしました。そこで“才能はあるけれど両親から経済的支援を得られない子供たち”に対して、授業料無料でレッスンしているそうです。羽生選手はそうしたプルシェンコ選手の活動を“お手本”に、子供たちのためのスクール運営なども検討しているみたいです」(前出・フィギュア関係者) 羽生結弦が運営するスクールとなれば、大盛況となるは間違いなさそうだ。
2018年02月27日「日本スケート連盟には『ユヅの五輪連覇をお祝いしたい。帰国後はどこに行けば会えるの?』などの問い合わせが殺到しているそうです。6月に行われる五輪コンサートのチケット販売も大盛況。平昌五輪の激戦を映像で流しながらオーケストラが生演奏するという企画ですが、チケットが飛ぶように売れているそうです」(スポーツ紙記者) 2月25日に閉幕した平昌五輪で、男子フィギュアスケートで66年ぶりとなる五輪2連覇の偉業を成し遂げた羽生結弦(23)。そんななか、羽生に浮上しているプロジェクトがあった。それは、2020年の東京五輪だ。 実は、JOCがすでにさまざまな計画を協議しているという。 「羽生選手を東京五輪の“エスコート役”にと考えているようです。海外でも絶大な人気がある彼に、東京五輪の宣伝をしてもらいたいと考えているみたいです。さらには、東京五輪本番での出演計画も浮上しています。今回の平昌五輪でも、最後の聖火ランナーとしてキム・ヨナさん(27)が出演していました。もし東京五輪で羽生選手がああいった“サプライズ枠”で出演すれば、話題性は抜群です」(スケート連盟関係者) 現時点ではあくまで計画段階だが、実現の可能性は十分あるという。というのも、当の羽生自身が東京五輪への“出演”に前向きな姿勢を見せているのだ。 「羽生選手はかねてより『競技は違っても、五輪を目指す苦労は同じはず。だから自分の経験を他の代表選手たちと共有したい!』と漏らしていました。度重なるケガにより、彼はメンタルコントロールなどさまざまな知識を学んできました。そして何より、五輪に挑む重圧を知っています。そうしたものを直接、東京五輪の日本代表選手たちに伝えたいと考えているようです」(前出・スケート連盟関係者) 実際18日の会見でも、羽生は現役続投を表明するとともにこう語っていた。 「世界中でいろいろなところをまわりながら、スケートで、本気で1位になりたいと思っている人に何か手助けをしたいなと思っています。そういった経験をみんなに伝えるお仕事ができたらなと。テレビというよりは直接、選手の手助けがしたい」 金メダルを獲ったばかりの羽生だが、早くも次の“夢”に向かって動き始めているようだ。
2018年02月27日平昌冬季五輪でメダルを獲得した日本選手。(左上から時計回りに)スノーボード平野歩夢、スピードスケート高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃、菊池彩花、ノルディック複合の渡部暁斗、フィギュア宇野昌磨、モーグル原大智、カーリングの本橋麻里、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月、スキージャンプ高梨沙羅、スピードスケート高木美帆、小平奈緒、フィギュア羽生結弦、スピードスケート高木菜那(写真/共同通信)相次ぐメダル獲得で、大盛り上がりだった今回の平昌オリンピック。表彰台、記者会見、はたまた休憩時間には注目発言が飛び出し、日本中を楽しませてくれた。そんな五輪中に出てきた、選手たちの“名言”を一挙お届けしちゃいます。■高木美帆「このチームだからこそ、このチームで優勝したかった」個人で銀と銅のメダルを獲得していた高木が金を獲得し、3種のメダルを手にしたのは、姉の菜那らとともに出場した団体パシュート。空気抵抗を大きく受ける先頭を6周のうち3.5周も走ることになったが、圧巻の走りを見せ、オリンピックの新記録も達成。決勝前には胸を張って「かけてきた時間はほかのどの国より多いし、質も高いものができている」と話していた彼女。この発言が出たのは、仲間と過ごした“時間”の濃さゆえだろう。■宇野昌磨「特に大事に扱おうとは思っていないんで、触りたい人は触ってくださいという感じです」銀メダル獲得の翌日に会見で「メダリストとして見られることをどう感じる?」という問いに、「人と会う機会も家とリンクを移動するだけなのであまりない。日常生活もあまり変わらないと思います」と笑いを誘うと、続く「メダルを誰にかけてあげたい?」という問いにこの迷言を飛び出させた。さらに「保存方法も家族に渡して、お任せします」とダメ押しのひと笑いも。“天然愛されキャラ”で、バラエティー番組にも引っ張りだこ!?■高梨沙羅「まだ自分は金メダルを取る器ではない」’14年のソチ五輪で惜しくも表彰台を逃す4位だった高梨は平昌で女子初のメダルとなる銅を獲得。ワールドカップでは女子歴代最多となる53回の優勝成績を誇る彼女は悔し涙を流しながらも「最後の最後で渾身のいちばんいいジャンプができた」と語ったのちに、名言を口にした。帰国後の会見で「北京では金メダルが取れるように、ここから新しいスタートを切りたい」とすがすがしく話す口ぶりは、若いエネルギーにあふれている。■葛西紀明「風が当たらなければこういう結果になる」史上最多8回の冬季五輪出場を果たしたスキージャンプ界の“レジェンド”。ソチ五輪では41歳ながら銀メダルに輝くなど、不屈の闘志を見せつけたが、風の不運にも影響されて今回は33位という結果に。初めて現地に応援に駆けつけた妻と娘のイニシャル「R」をヘルメットに刻んでいただけに、悔しさもより一層大きかった。試合後に出したコメントからも哀愁が漂う。次回こそは家族の前で歓喜の瞬間を見せつけてほしい!■小平奈緒「私はまだあなたのことを尊敬しているよ」悲願の金メダルを獲得した瞬間に小平が真っ先に向かったのが、五輪3連覇を逃し母国の旗を握って涙を流す李相花のところ。互いを高めあうライバルでありながら、小平が李の家に遊びにいったり、お返しに日本食を送ったりする10年来の親友でもあった。そんな李を抱きしめ、耳元でかけたのがこの言葉。2人の友情物語は日本と韓国両方のメディアから取り上げられ、「同じチームの選手が金、銀を獲得したかのよう」と称えられることに。■平野歩夢「楽しかった。今までイチの大会だったんじゃないかな」昨年3月のUSオープンで4回転技を繰り出した際に転倒、救急搬送され、肝臓破裂および左ひざの内側側幅靭帯を損傷するという大ケガを負った平野。5月に練習を再開したときは恐怖心から実家のジャンプ台も滑れなくなっていたという。しかし、金メダルを取るべく本番は失敗を恐れずに大技『DC14』を繰り出し、ショーン・ホワイトをギリギリまで追い詰めた。試合後に若者言葉で語ったひと言には、“乗り越えた男”の確かな重みが宿っていた■原大智「ちょっとは有名人に近づけたかな」初の五輪出場で今大会日本人初のメダリストとなった原は、帰国後に空港でこの発言で報道陣を和ませた。メダルから一夜明けた、彼の母校である渋谷区立広尾中では臨時の朝礼で校長が生徒に原の活躍を報告。SNSを通じて送られてきた「メダル持って行きます!」とのメッセージを紹介した。弱冠20歳、まだあどけなさの残る彼だが、帰国後すぐにトレーニングを開始した。4年後にはもっと有名人になっているはず!■羽生結弦「プーさんたちはみんな森にかえします」フィギュア男子で66年ぶりの2連覇という快挙を達成した羽生。翌日の記者会見には多くの海外メディアも詰めかけた。NBC記者の「リンクに投げ込まれたプーさんはどうするのか?」という質問に対し、彼はこのように返したのだった。会場は爆笑に包まれたが、その後はまじめに「大半は寄付します。思い出に残すために、いくつかのプーさんは、自宅に持って帰ります」と続けた。どのプーさんを持ち帰ったのか……チョイスが気になる!■渡部暁斗「頂点は見えているけどなかなか登り方がわからないというか……」数々の世界大会で2位が多く、“ミスターナンバーツー”と呼ばれている渡部は今大会の個人ノーマルヒルでも、銀メダル。「金メダルを取りたかったが、すでに次のラージヒルに気持ちが向かっているほうが強い。そのへんが4年前(ソチ)との違いかな」とコメントするも、ラージヒルでは強豪ドイツ勢に阻まれ5位に。悔しさをにじませながら出てきたのがこの名言。4年後の“ミスターナンバーワン”に向けて、新たな戦いが始まった。■LS北見「そだね~」「ここはよく曲がるからね」「そだね〜」「こっち狙ったほうがいいんじゃない?」「そだね〜」。試合中に発する「そだね〜」の掛け声が話題となった女子カーリング。メンバー全員が北海道出身の彼女たちの道産子なまりが“かわいくてなごむ”と評判に。試合途中にある7分の休憩時間にフルーツを頬張りながら作戦会議をする様子すらも“もぐもぐタイム”だと注目を集めることとなった。おかげさまでカーリング人口も増え“そうだね〜”
2018年02月27日宇宇野昌磨「昌磨がメダルを取ってから、電話が鳴りっぱなしで困っているよ。肝心の絵を描く暇がない。自分の仕事の電話もあるからね。昌磨も大変だけど、こっちも大変なんだよ(笑)」孫について語ってくれたのは、祖父で画家の宇野藤雄さん。宇野昌磨のメダル獲得を受け、喜びの悲鳴を寄せてくれた。「ワンツーフィニッシュを飾ったことは快挙。会見では、宇野選手が、ケガで欠場することが多かった羽生選手に触れ“今後は一緒の試合に出て、(注目を浴びずに)ラクをしたい”と語って笑わせてくれました」(スポーツ紙記者)メダルを獲得してから、宇野の注目度はうなぎのぼりだ。「フリー終了後のセレモニーを終えると、表彰式前なのにメダルをもらったと思い込み“このあと表彰式あるんですか?”と発言して“かわいい〜”という声があがりました」(同・スポーツ紙記者)五輪での生活を振り返った会見の一問一答でも、「日本よりゲームができて満足。ぐうたらな生活を送ることができて楽しかったです」とズッコケのひと言。大のゲーム好きでもおなじみだ。「カードゲームの『遊戯王』やスマホアプリの『シャドウバース』、『荒野行動』、『ベイングローリー』をプレーしています」(スポーツライター)前者2つはカードデッキを組んで1対1で戦うもの。後者2つは“リアルタイムストラテジー”というジャンルの対戦型ゲーム。世界中の人とオンラインで戦えるものだ。「知らない人とチームを組むため、ゲームの組み立てだけでなく、勝つための犠牲や相手のウラを読むなど、高度な戦略性が必要です」(ゲームアプリ情報サイトライター)3年間同じゲームをプレーし続けるゲーマーな素顔は、試合でも生きているようで、「演技後に“4回転ループが成功していれば、1位になれた。失敗したから自分のことだけ考えた”とコメントしましたが、自分のスコアと羽生選手やハビエル・フェルナンデス選手の得点を計算していたのです。冷静に分析できたのも、ゲームで戦い慣れていたからかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)ゲームを制する者は、五輪の勝負も制するのかも!?
2018年02月26日女優の平祐奈(19)が24日、自身のインスタグラムとブログを更新し、ミッフィー姿を公開した。平祐奈のインスタグラムとアメブロより平は「みなさんは去年の今日何されてましたか?」と問いかけ、「わたくしはミッフィーになっていました。去年の今日」と、大きな白いうさぎの耳を付けたミッフィー姿を公開。「#大阪」「#JAバンク兵庫」「#中々出来ない体験」「#ミッフィー」「#このことはお口ミッフィーで」とハッシュタグも添えた。この投稿に、ファンから「ミッフィーよりも可愛いし!!」「マジ 鬼キュンですゎ!!!!」「マジで可愛いですよ」「可愛すぎる」「うさ耳可愛い」「可愛すぎてむり」「超かわいい」「美しい~」「あざと可愛い」「うさこちゃん!!!!!!!!」「可愛いすぎかて」と称賛の声が殺到している。
2018年02月26日まもなく閉幕する2018平昌冬季オリンピックにて2月25日(日)、フィギュアスケートエキシビションが行われ、男子シングル・金メダルの羽生結弦、同・銀メダルの宇野昌磨、女子シングル・金メダルのアリーナ・ザギトワらが集結。ラストには現在大ヒット公開中の『グレイテスト・ショーマン』の主題歌「This Is Me」に合わせて、総勢35名が演技を見せた。ブロードウェイで活躍するキアラ・セトルによる圧巻の歌声に、涙腺崩壊する人が続出している「This Is Me」。本年度アカデミー賞主題歌賞にもノミネートされている。2月22日(木)にNHKの公式YouTubeにて公開されたエキシビション練習の映像は、25日現在までに53万回もの再生回数を記録。66年ぶりの2連覇を達成した羽生選手や、宇野選手をはじめとするメダリストたちが「This Is Me」でダンスしている様子が映し出されていた。その映像を観てSNSでは、「エキシビション『This Is Me』踊んのかな めっちゃ楽しみ」「エキシビションの練習動画で流れてる曲は、『This Is Me』ではないか!?!?」「フィギュアスケートエキシビション『This Is Me』やるんやね!! 泣いちゃうな」などと話題に。本番では、羽生選手が劇中でP.T.バーナムを演じるヒュー・ジャックマンと同じ床を滑るポーズで登場。そのエンターテイナーぶりに「さすが」「羽生くんのP.T.バーナムいただきました」といった声も上がった。「This Is Me」はいまや日本でも、映画をまだ観ていないという人も「知っている」という社会現象化しつつあり、「バブリーダンス」で注目を集めた登美丘高校ダンス部とのコラボ映像もまた、すでに累計500万回再生以上されている。また、今回のエキシビションは、宇野選手が『ワイルド・スピードSKY MISSION』の主題歌「See You Again」(Wiz Khalifa feat. Charlie Puth)で精悍な姿を披露。女子シングル・銅メダルのケイトリン・オズモンドが『SING』から「ハレルヤ」(トリー・ケリー)、男子シングル・4位のボーヤンジンが『スパイダーマン2』から「スパイダーマンのテーマ」(マイケル・ブーブレ)に合わせて圧巻の演技を披露するなど、大盛り上がり。特に、スペインの男子シングル・銅メダルのハビエル・フェルナンデスがお馴染み「エアロビクス・クラス」に合わせて、エアロビマンからハビエルの頭文字「J」がプリントされたスーパーマンならぬ「ハビエルマン」へ変身!?水をぶっかけながらも軽快な演技で魅せ、「ハビエルマン」「フェルナンデス」といったワードもトレンド入りするほど。女子シングル・銀メダルのエフゲニア・メドベージェワや、同・4位の宮原知子なども華麗な舞を披露し、同・金メダルの15歳の新女王アリーナ・ザギトワはしなやかな演技で虎に、後半最後に登場した羽生選手は情感たっぷりに白鳥になりきり、トリプルアクセルやイナバウアーなどで魅了していた。『グレイテスト・ショーマン』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年02月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「平昌五輪と北朝鮮」です。五輪を機に募る南北融和ムード。問題は閉会後。新年早々、約2年ぶりに韓国と北朝鮮の南北閣僚級会談が開かれ、北朝鮮は平昌オリンピックに参加することになりました。女子アイスホッケーは南北合同チームで出場するなど、南北融和ムードが広がってきています。会談は、北朝鮮がリードする流れになり、「朝鮮半島の問題は2国間で話す。核やミサイルは、アメリカがこちら側に銃口を向けているから身構えているだけ。我々の問題に水をさしているのはアメリカだ」というメッセージを国際社会に打ち出しました。金正恩体制の一番の脅威はアメリカ。友好関係にあるアメリカ、韓国、日本の分断を狙っているといわれています。北朝鮮にとっては、慰安婦問題や竹島問題など、日本と韓国の間も火種を抱えていたほうが都合がいいんですね。韓国の文在寅大統領は、公約で、南北問題に関しては融和政策をとると宣言していました。しかし、日本やアメリカとの良い関係は保ちたく、国内世論も気にしています。以前、取材で、韓国の退役軍人数名に北朝鮮についての思いを聞いたところ「アメリカ軍と行動を共にするけれども、北には自分らの親戚も住んでおり、かつての同胞なんだ」と、複雑な表情で本音を漏らしていました。もし、ここで北朝鮮が平昌オリンピックに参加しなかったら、国際的な緊張関係はますます高まったでしょうし、北朝鮮は交渉のカードを1枚失うことになります。また、北朝鮮国内に対しても、国際社会の一員であることを示すために参加は必須でした。問題はオリンピック後でしょう。核兵器やミサイルの問題が解決されないまま、韓国と北朝鮮の友好ムードが吉と出るか凶と出るか。鍵を握るのは中国、ロシア、アメリカです。最悪のシナリオは、このまま北朝鮮の核の保有を世界が認めるということ。そうなれば、日本と韓国は安全保障を根本から見直さなければなりません。また、他の国々も核の保有を主張しだすかもしれません。いずれにせよ、北朝鮮にとって、いま平昌オリンピックが開催されたことは、自国を優位に持っていくための絶好のチャンスだったんですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年2月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年02月25日元衆議院議員でタレントの杉村太蔵(38)が単身で平昌五輪レポートを決行。2月25日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS 系)にてその模様が放送された。 杉村の目的は、藤澤五月(26)率いるカーリング女子日本代表チームの観戦。同チームを生で観戦したいと数日前に思い立った杉村は、数日前に韓国へ向かったという。 午前9時半頃、韓国・ソウルに到着した杉村だが、平昌行きの特急列車が午後2時まで満席という事態に。タクシーに乗るも大変な渋滞に見舞われ、通常なら1時間の移動に5時間も費やすこととなった。 会場でチケットを買い求めようとするも、長蛇の列。日本チームが出場するカーリングの試合は完売していたため、代わりにノルウェー対スロバキア戦を観戦したという。 これらを体験した杉村は「総括しますと、オリンピックは計画を立ててくるべきところだなということがわかりました」と反省の弁を述べた。 そのいっぽうで杉村は、現地ボランティアの対応を絶賛。「何が感動したかというと、何のツアーにも申し込まずに行った私が、会場までたどりつけたのはボランティアのおかげ」と感謝の言葉を口にした。 加えて、現地のセキュリティ対策にも感心。「強烈なセキュリティ対策。ものすごく厳しい」と評し、自身も荷物チェックを受けたと話した。 荷物のなかで、思わぬものが疑いの目を向けられることに。「サンジャポ特製マイク。ただのおもちゃなんですよ」と実物を見せて説明し、「これが怪しいっていうわけ。こんなのでやるのか、YouTuberか」と問われたという。「ノー、スポーツジャーナリストだ」と杉村が主張するも、「マイクが(コードに)つながっていない」と言われるなど、現地スタッフとの生々しいやり取りを明かしていた。 ちなみに杉村のレポートを見た爆笑問題の太田光(52)は「YouTubeでやってもらえますか?」とツッコミを入れ、田中裕二(53)も「わりと優秀なYouTuber」と評していた。
2018年02月25日(写真:アフロ) 平昌五輪第16日目を迎えた2月24日、イギリスとの3位決定戦に臨んだカーリング女子日本代表「LS北見」。5-3で勝利をおさめ、銅メダルを獲得した。カーリングでの五輪メダル獲得は、日本で男女通じて初めてだ。 試合は序盤から1点を取り合う展開、最後まで正確なショットが求められる“死闘”が繰り広げられた。第9エンドで4-3と勝ち越すと、最終第10エンド、イギリスが放った最後のショットが乱れ、1点をスチールし試合は終了。 勝利が決まった直後、代表選手の藤澤五月(26)らは笑顔こそ見せたものの、メダル獲得に歓喜の声をあげず、相手選手と健闘を称えあった。 「カーリングは“髪の毛一本の差で勝負が決まる”と言われるほど繊細なスポーツ。しかし、相手がミスをしたからといって喜ばず、自分たちのターンに集中する。それが“カーリング精神”というものなのです」(カーリング関係者) この姿勢を徹底した日本選手たちに、SNSでは「健闘を称え合う選手たち、エライ!」「相手を敬う気持ちが伝わった!」「おめでとう!それにしてもカーリングって素敵な競技だね」と絶賛の声が上がっている。 司令塔・スキップを務めた藤澤は、試合後のインタビューで「私の最終ショットがよくなく、正直『負けたかな』と思ったので、勝利できたのが信じられません。まだ銅メダルの実感がわかなくて……」と答えた。10年前にLS北見を創設し、主将という立場からチームを支え続けた本橋麻里(31)は「スタッフ、コーチ、選手、応援団全員にありがとうと言いたい」と涙ながらに話していた。
2018年02月25日宇野昌磨の祖父である画家の宇野藤雄さん「目元が似ているとよく言われます。自分でもそう思いますね」そう話すのは、90歳にして現役の画家の宇野藤雄さん。宇野昌磨の祖父だ。20歳で画家となり、過去にカンヌ国際展などで数々の賞を受賞。昨年もドバイで個展を開くなど、精力的に活動している。そんな彼の自信作が、孫の昌磨が優勝する姿を表した作品。同じモチーフの絵を3枚描き、この作品が完成形となった。「描き始めたころは、昌磨がオリンピックで金メダルを取ったら、この絵をあげようと思っていました。ですが、出来がよくて展示にも耐えうる作品になったので、手元に残しておくつもりです」“昌磨の絵”とはいえ、題材がフィギュアスケートというだけで、彼そのものを描いているわけではないという。「過去の昌磨でも、今の昌磨でもない。あくまでひとつの象徴として見てください」一流の芸術家らしいこだわりを持つ藤雄さんだが、フィギュアスケートについても独特な感性で表現した。「ここまで芸術性を重要視するスポーツはほかにない。それなのに、得点にしなければならない。赤がいい?青がいい?どちらも正しいのが芸術というもの。フィギュアは競技性が強すぎると思うね」絶対的エースの羽生と昌磨の演技について聞くと、「昌磨と羽生くんは、タイプが違います。昌磨のほうが芸術性をストレートに表現できるタイプ。昌磨はピュアなので、素直に演技しています。健気だから。羽生くんは演じるタイプかな」こう祖父が分析するとおり、「初めての五輪だから、感じたものを拒まず“緊張したら緊張したまま”のように感じたままいこうと思っていたので、(五輪を経験した思いは)特に何にもなかったです」と、孫の銀メダリストは素直な感想を漏らしていた。画家として海外を飛び回っていたため、孫と会うのは年に1回ほど。だが、少ない機会でも孫の大物ぶりを感じた。「子どもの昌磨の口から“ライバルは自分自身”という言葉が出たときは驚きました」この発言を聞いて“大物になる”と確信したという。そんな孫も昨年12月で20歳。「大人って感じはしないけど、やっぱり顔つきは変わったね」藤雄さんには、ひとつの秘めた思いがある。「昌磨には芸術性を確立して見た者がア然とするような演技者を目指してもらいたい。夢のような話だけど、夢は大きければ大きいほどいい。私も人を圧倒するような絵をいつか描いてみたい。自分の絵にはまだまだ満足できていませんから。お互いに自分の芸術性を高めていく。そして、いつの日か昌磨と私、ふたりの博物館を作りたいです」世界一を目指す孫を持つ画家の夢は、金メダル級にスケールが大きかった。
2018年02月24日フィギュアスケート女子のフリープログラムも23日に終了、25日閉幕する平昌オリンピック。各種競技に世界中が熱狂したが、ハリウッドからもセレブがSNSを介して応援。特に、チアリーダー並みにアメリカ代表たちにエールを送っていたのがリース・ウィザースプーンだ。■リースのお気に入りはフィギュアスケート男子のアダム・リッポン選手リースのお気に入りは、フィギュアスケート男子のアダム・リッポン選手。開会式前から「冬季オリンピックを見る一番の理由はアダム・リッポン」とツイート。それを受けてリッポン選手は「あなたが正しい」とハートの絵文字を3つ付けてリプライ。リッポンはNBCのインタビューで意気込みを尋ねられ、「リース・ウィザースプーンに誇りに思ってもらいたい」と答え、さらにリースが「あなたは、とても誇りに思わせてくれるわ!私たちをハッピーにさせ続けて!」と交流が続いた。■フィギュア女子の長洲未来にも賞賛を!フィギュア女子の長洲未来が12日、団体の女子フリーに出場し、トリプルアクセルを成功させると、「ワオ!!長洲未来が歴史を作った!!」と、輝く星の絵文字つきで五輪史上3人目の快挙を賞賛した。伊藤みどり、浅田真央に続く快挙を成し遂げた長洲も、もちろんリースにリプライ。平昌へ向かうときにリースの主演作『ホーム・アゲイン』を見ていたことを明かし、「これが映画だとはわかっているけど、あなたが私のママだったらいいのに、と思いました。あなたは私のヒーローです」と語りかけると、「あなたが私のヒーローよ!!」と応えた。リースはほかにも、スノーボードの女子ハーフパイプで金メダルを獲得したクロエ・キム、アルペンスキーの女子大回転で金メダル、女子複合で銀メダル獲得のミカエラ・シフリンについての記事紹介したり、女子アイスホッケーが優勝した22日にも祝福ツイート。「すごい試合だった!!氷上の真の戦士たち」と讃えた。■ライアン・レイノルズはジョークを交えて祝福!『ムーラン・ルージュ』監督からも感涙コメントが現在ハリウッドは、3月4日(現地時間)に第90回アカデミー賞の発表を控えている時期でもあり、オリンピック・フィーバーは少々控えめ。それでもジェシカ・チャステインがツイッターでアダム・リッポンの演技を「完ぺき」と絶賛。冬季五輪のアメリカ代表選手で、同性愛者であることを公表しているのは彼が初めてだが、それを踏まえて「アダム・リッポンがアメリカを代表していることを誇りに思う。本当の自分でいる彼が大好き」とツイートした。カナダ出身のライアン・レイノルズは、フリースタイルスキーの女子ハーフパイプで金メダルを獲得したキャシー・シャープを「レジェンドだ」と絶賛。フィギュアスケートの団体戦とアイスダンスで金メダル獲得のテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアには「僕の子どもたちを育てることに同意してくれて、ありがとう」とメッセージを送り、ヴァーチュ選手が「競技生活後のキャリアの道筋がついたわ。スコット、ミニバンを買ってきて!」とジョークで返した。ヴァーチュ&モイアはプログラムで映画『ムーラン・ルージュ』のサウンドトラックを使用したことから、同作のバズ・ラーマン監督も「昨夜の大勝利、おめでとうございます。あなたたちがすべてを捧げるのを見ていて、インスパイアされました」と祝福。テッサは「あなたからの励ましとサポートのメッセージを受けたことがどれほど特別か、言葉で言い表せません。数え切れないほど読み返し、私たちのオリンピックの瞬間に大きな意味を与えてくれました」と感謝の言葉を綴った。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月24日平昌五輪フィギュアスケート男子で連覇を果たした羽生結弦、銀メダルを獲得した宇野昌磨らが参加する25日のエキシビジョンで、ヒュー・ジャックマン主演の映画『グレイテスト・ショーマン』の主題歌「This Is Me」が使用されるのではないかと話題を呼んでいる。羽生結弦22日にNHKの公式YouTubeで公開された練習の映像で、羽生、宇野をはじめとするメダリストたちが同楽曲にあわせてダンスしている様子が映し出され、SNS上で「エキシビション this is me 踊んのかな めっちゃ楽しみ」「エキシビションの練習動画で流れてる曲は、this is me ではないか!?!?」「フィギュアスケートエキシビション This Is Meやるんやね!!泣いちゃうな」「羽生くんたちが『This is me』で踊ってるんだけど!やばい!!!This is me!!!」などと期待の声が上がっている。『グレイテスト・ショーマン』は、ロマンティックな一途な愛とドラマティックな人生を描いた感動ミュージカル・エンタテイメント。主題歌「This Is Me」を手掛けたのは、『ラ・ラ・ランド』で昨年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞のW受賞を果たしたベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビだ。2人は、「This Is Me」でもゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、さらにアカデミー賞主題歌賞にもノミネートされており、2年連続アカデミー賞とゴールデングローブ賞のW受賞に王手をかけている。
2018年02月23日左上から時計回りに、織田信成、綾瀬はるか、松岡修造、上村愛子、高橋大輔、荒川静香日本じゅうが大きく盛り上がった、平昌五輪。競技の中継や結果などを中心に、テレビの世界も大きく盛り上がった。あるウェブニュース編集者はこう振り返る。■修造&信成は最強のコンビ「特に男子フィギュアフリーで羽生結弦選手から宇野昌磨選手が出場したあたりは、わかりやすくサイトのPV数が下がりました。みんなネットではなく、テレビを見てるんだなと思いました(笑)」実際この競技の平均視聴率は33.9%、瞬間最高視聴率が46%(関東・ビデオリサーチ調べ)という高視聴率で、注目度の高さがうかがえる。そんな熱戦を、各局は自慢のキャスターをそろえ報道したが、印象はどうだっただろうか。「なんだかんだ、松岡修造・織田信成のテレ朝コンビの印象は強かったのではないでしょうか」と、あるテレビ評論家は言う。「松岡修造は、2004年のアテネオリンピックでテレ朝のメインキャスターをつとめて以来、世界水泳や世界体操など、テレ朝でスポーツ番組といえば欠かせない存在。言うまでもなく“熱さ”で有名ですが、今回の彼の感動を共有したい思いが、ちょうどいい感じの熱量になったのではないでしょうか。特に今回のように、本命視される選手たちが結果を出すような大会では、『修造と一緒に盛り上がりたい』という思いも生まれると思います。そこに“号泣の織田”という要素も加わった。感動屋の信成に、『果たして織田は号泣したか』『感動をインタビューでどう伝えるか』的な興味も生まれますから、視聴者の目を引く番組作りは一番だったのではないでしょうか」NHKは、『ニュースウォッチ9』の桑子真帆アナと、週末のスポーツ番組『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』を担当する杉浦友紀アナ、そこに元女子モーグル選手の上村愛子という布陣を組んだ。「最初に発表されたときは、キレイどころをそろえてきたという印象でしたが、それぞれ競技ごとの解説者とのやり取りや、現地からのリポート、選手インタビューなど、うまくこなしていました。その日のハイライトを伝える『デイリーハイライト』でも、元カーリング選手の市川美余や、スノーボードクロスの元日本代表の岩垂かれんなど、キレイどころをゲスト解説者に呼んで話題になりました。いっぽうで、『デイリー~』に出演するスピードワゴン井戸田、アンジャッシュ児嶋や、放送サポーターというポジションの足立梨花など、バラエティ色強いタレントの起用は、素人目線での質問を期待するなどNHKの意図を感じました」(前出・テレビ評論家)■キャスターよりCMの綾瀬はるかまた、日テレは嵐・櫻井翔、TBSは中居正広と、両局のスポーツ大型特番・中継で活躍を続けるジャニーズタレントが今回も起用されたが、「櫻井くんは、相変わらず出ているだけで『NEWS ZERO』をずっと見ているようでした。日テレで出演している荒川静香さんも、実績など申し分ない人選ですし、解説もとてもうまい。そのぶん、二人そろっての出演だと、まじめなトーンになってしまう雰囲気はありました。中居くんも、TBSではおなじみですが、意外に抑えめではじけた雰囲気が少ない印象でしたね。メダル獲得種目の中継を複数担当していたのですが……。羽生と宇野へのインタビューで、柔らかな雰囲気を引き出していたのはさすがといった感じですね」(同評論家)フジテレビは、バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔に加藤綾子、さらに柔道史上初の五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏という、土日深夜の『スポーツLIFE HERO’S』の布陣で挑んだが、あるテレビ誌記者は言う。「外での中継で寒さもあったかと思いますが、高橋大輔が想像以上にカミカミで(笑)。それと、冬の競技と関連性が薄い野村の関西弁の印象が強かったですね」各局、熱戦を伝える作りなのはわかるが、ひとつ気になったことがあるという。「ワイドショーなどの情報番組で、いちいちその番組のメインMCのリアクションに切り替わったりするのは、ホント興ざめしてしまいます。現地で観戦していたリポーターしかり。見たいのは選手なので、客席で観戦しているリポーターの表情で、感動や興奮の共有はできると思いません」(前出・テレビ誌記者)そして、栄光のメダルを獲得した興奮冷めやらぬ中、中継が民放だった場合、必ず出てくる気になる存在だったのが……、「コカ・コーラのCMの綾瀬はるかです。『〇〇選手、メダルおめでとうございます!』といって、コーラのグラスを手にした綾瀬はるかが登場。さらに驚くのが、金メダルを獲得した小平奈緒選手のレースの直後なんかには、『スタートダッシュと最後の追い込み!』といった感じで簡単な講評までしてくれる。そして、健闘をたたえてコーラで『せーの、乾杯!』と(笑)。どれだけのパターンを収録していたのか。メダルラッシュとなると、綾瀬はるかが出てくるたび、何杯コーラ飲んでんだよ!とツッコミたくなってしまいました」(同)平昌五輪のテレビ番組で、最も印象に残ったのは綾瀬はるかの「乾杯!」になったりする可能性も、なくはない。<取材・文/渋谷恭太郎>
2018年02月23日「報道陣のブースで見かけたときは目が充血していて眠そうでした。でも、カメラが回ったらキリッとした表情で台本を読んでいたのはさすがでしたね」(現地の記者) 平昌五輪の特番『ピョンチャンオリンピック2018』(日本テレビ系)のスペシャルキャスターとして奮闘している、櫻井翔(36)。開会式が行われた2月9日、平昌の平均気温は氷点下5度。“もっとも寒い五輪になる”といわれているがーー。 「モーグルやジャンプの競技中、キャスターはずっと屋外にいなければいけないのですが、あまりの寒さのせいで、櫻井さんの足にはしもやけができてしまったといいます」(テレビ局関係者) そんな厳しい寒さにくわえ、“五輪特需”で深刻な宿泊施設不足に陥っているという平昌。開催前は観光客の6割が宿泊困難者になると予想されていたほどだ。 「局はかなり前から宿泊施設を押さえようとしていましたが、それでも十分な部屋数を確保できなかったそうです」(前出・テレビ局関係者) そこで櫻井が見せた“神対応”とはーー。 「もちろん櫻井さんには個室が用意されていたのですが、『よければ僕の部屋を一緒に使ってください』と、自らスタッフとの相部屋を申し出たそうです。櫻井さんにとって、現場スタッフは“同志”。局は『東京五輪も彼に任せたい』と考えているそうですが、櫻井さんはその期待に応えるべく、チーム一丸となって頑張っています」(前出・テレビ局関係者) 《選手の熱気だけでなく、大会そのものの熱気、盛り上がりもお伝えできたらなと思います》と語っていた櫻井。キャスターとしての熱気も負けていなかったーー。
2018年02月22日「五輪の大舞台に初めて出場した宇野昌磨選手ですが、緊張で硬くなるどころか、どこかワクワクしているようでした。試合前には『こんなに気持ちが高まったことは、今シーズンはなかった』と言うほど。羽生選手と戦うことが、少年がゲームに興じるように楽しくてしかたがないという感じでした」 と語るのはスポーツジャーナリストの野口美惠さん。平昌五輪で銀メダルに輝いたフィギュア男子の宇野昌磨(20)は、羽生結弦(23)の背中を追い続けてきた。スケート関係者が語る。 「10歳だった宇野選手が出場した’08年にデンマークで行われた『スケート・コペンハーゲン』でのこと。一緒に出場した羽生選手が宇野選手の面倒をよくみていました。トイレに行きたくてもモジモジして言い出せなかったくらい人見知りの激しい宇野選手を、羽生選手が一緒に連れて行ってやったこともあります。宇野選手にとっては、羽生選手は兄のような存在。“ゆづくん”と言って慕っていました。羽生選手は、3歳年下の宇野選手を”しょうま”と呼んで、弟のように可愛がっていました」 宇野を長年取材しているスポーツ記者がこう語る。 「羽生選手は、つねに宇野選手を成長させる原動力でした。’09 年に小学生だった宇野選手が、ジュニア大会で3位になりましたが、そこで優勝したのが羽生選手。『ゆづ君は話し方もスケーティングもステップも、全部が大人っぽい』と話していました。このころは本当に“憧れの存在”といった感じでしたね。羽生選手の背中を必死に追いかけていた宇野選手ですが、高校生になってもトップクラスの選手なら成功して当たり前のトリプルアクセルが跳べずに伸び悩んでいたんです。いつも”跳べなくて悔しい”と泣きながら練習していました。宇野選手は1日100本ジャンプという過酷な練習をこなし続けました」 猛練習の成果が出て’14年にトリプルアクセルを習得すると、宇野は4回転も跳べるように。’15年には、ジュニアから羽生と同じシニアクラスに移行。同年の全日本選手権では羽生に次いで、準優勝している。羽生の次の「二番手」が定位置になった宇野に心境の変化が現れたのは、昨年の世界選手権だった。 「世界選手権で羽生選手に次いで銀メダルをとった宇野選手が、『僕のスケートの唯一の目標は、羽生選手に勝つこと』と話すようになったんです。それまでの宇野選手は、勝つことよりも、とにかくいい演技をすることを大事にしてきました。それが『勝とうと思うことすらもおこがましい』存在だった羽生選手を勝ちたい相手として意識するようになったのです。羽生選手に勝ちたいと公言してからは、宇野選手の滑りが大きく、表現力もより豊かになったんです」 “今の自分があるのはゆづくんがいたからーー”。 宇野にとって五輪は、そんな羽生とライバルとして勝負できる、格好の舞台だった。羽生に追いつき追い越すために、さらなる高みを目指すことだろう。
2018年02月21日平昌五輪開会式、日本選手団の入場行進(写真/共同通信)五輪開催に莫大な費用がかかるのは、いまや世界の共通認識になっている。平昌五輪の開会式を行った五輪スタジアムは屋根のない吹きさらし。体感温度が氷点下10℃といわれる中、南太平洋のトンガ選手団の旗手を務める男子スキー選手は上半身裸の民族衣装で入場行進し、世界中から注目されるパフォーマンスとなった。「ドーム型スタジアムにしなかった理由は、五輪終了後に観客席を撤去する際、屋根がないほうが工事費がかからないから。平昌五輪につぎ込んだ総費用は1兆3000億円を超えるとされる。少しでも節約するため、過去の冬季五輪と比べると開会式そのものも簡素だった」と在京スポーツ紙デスクは話す。2020年東京五輪開催に向けては経費削減の努力が続けられているが、韓国・平昌もまたコストカットに四苦八苦してきたようだ。「開会式の総合演出を務めたミュージカルプロデューサーは、開会式後にその予算が約70億円しかなかったことを打ち明けている。最初は60億円で“低予算でインパクトのある演出を”とリクエストされ、さすがに無理があったため10億円追加してもらったかたち」(前出のデスク)2年後の東京五輪の総予算は、現時点で1兆3500億円。昨年5月時点と比べると、競技会場の仮設整備費の削減などで350億円の減額に成功した。2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、「平昌五輪には171人の職員を数日間派遣し、大会運営を学んでいるところ。そのほか平昌組織委のさまざまな部署に21人が出向し、実際に運営に従事しています」(戦略広報課)と明かし、成果を東京開催に生かすとしている。さらに’22年北京冬季五輪の次の’26年冬季大会については、国内候補都市に札幌市だけが手を挙げた。実現すれば1972年以来2度目となる冬季五輪がやってくる。札幌市スポーツ局の招致推進部は「いまは正式立候補するか決めるため国際オリンピック委員会(IOC)の事前協議機関からアドバイスをもらっている前段階」としたうえで、次のように話す。「正式立候補となると、細かい開催計画、財源、さまざまな準備、そして市民の支持を得られるかを見極める必要があります。JOCへの提案書では開催経費は4565億円を計上。大倉山ジャンプスキー場など前回大会で使った既存施設を改修するなどして経費を抑えたい」(同部担当者)この数字にはセキュリティー費などは含まれていないが、倹約をお願いしたい。
2018年02月21日平昌へ向かう坂本花織「本番はポカーンってなった。あまり五輪という感じはしなかったと表で思っていても、中では緊張があったのかも。もう1回締め直して、全日本や四大陸のような演技をできるようにしたいです」2月12日に行われた団体競技女子フリーに出場した坂本花織。演技終了後は、今まで見せてきた弾ける笑顔ではなく、悔しそうに天を仰いでいた。「演技冒頭の3回転フリップ-3回転トゥループのコンビネーションが単発ジャンプになってしまったんです。でも、取りこぼしてしまったジャンプを後半でコンビネーションにして、ふだんの構成よりも難易度の高い演技を披露してくれました」(スポーツ紙記者)今月3日に現地入りし、会場の江陵アリーナで練習を開始した坂本。はじめのうちはリンクを独占していたが、「各国の選手に等しく時間が割り当てられるため、彼女にとっては足りなかったみたいです。というのも、当初は上向きだったジャンプの調子が、徐々に乱れ始めたんです」(同・スポーツ紙記者)練習時間が少なかったのかもしれないし、初挑戦する大舞台へのプレッシャーからかもしれない。最善の演技をするため、坂本は8日から2泊3日で弾丸合宿を行った。「江陵から急行列車で2時間かけてソウルに移動。ジャンプの修正に重点を置き、3時間練習をした日もあるといいます」(同・スポーツ紙記者)調子を戻して江陵に戻ったが、ミスが出たのは前述のとおり。とあるスケート連盟関係者は声をひそめる。「あまりに早く現地入りしすぎたのではと思いますし、急な合宿で疲れもあると思います。そんな中で、13日からは日本に戻ってジャンプの修正を行っているんですよ」ショートプログラムの演技は21日。約1週間の間に、ジャンプの修正を入念に行い、坂本は再び現地入りする。“たび重なる移動はストレスなのでは”という声もあるが、「もともとがネガティブ思考な選手。“ジャンプの調子が戻った”という自信を持つだけでも、勢いに乗れるはずです」(同・スケート連盟関係者)個人では、いつもの元気な笑顔が見たい!
2018年02月21日2大会連続で金メダルを獲得した羽生結弦ようやくつかんだ栄光のメダル。感動をくれたその“対価”としていくらもらえるのか。日本オリンピック委員会(JOC)の担当者によると、「メダルの報奨金は1992年のアルベールビル冬季五輪から実施し、当初は金メダル300万円、銀メダル200万円、銅メダル100万円でした。2016年のリオデジャネイロ五輪から金メダルのみ200万円増額して500万円としています」複数のメダル獲得者はその色と数をかけ合わせた報奨金がもらえる。所得税法上、非課税で確定申告の必要はない。ほかに競技団体から報奨金が出ることも。スキー競技の序盤戦でみると、渡部暁斗選手(ノルディックスキー複合・ノーマルヒル銀)、平野歩夢選手(スノーボード・ハーフパイプ銀)、高梨沙羅選手(スキージャンプ・ノーマルヒル銅)、原大智選手(フリースタイルスキー・モーグル銅)は全日本スキー連盟に所属している。同連盟の担当者は、「報奨金を出すかどうかは理事会承認が必要なのでまだ決定していないんです」と話す。スケート競技ではどうか。いずれもスピードスケートの小平奈緒選手(500メートル金、1000メートル銀)、高木美帆選手(1500メートル銀、1000メートル銅)は日本スケート連盟に所属している。「日本スケート連盟からの報奨金は、連盟の報奨規定に基づいた金額です。金メダリスト500万円、銀メダリスト200万円、銅メダリスト100万円になります」連盟所属でフィギュアスケート金メダルの羽生結弦選手はこの時点で1000万円が手に入り、同銀メダルの宇野昌磨選手は計400万円となる。スケート競技に限らず、出場選手の出身地、居住地、ゆかりの地などでも祝福の準備が進んでいる。しかも、都道府県レベルと区市町村レベルで別個に表彰されることも多い。例えば北海道では、大会終了後にメダリストの表彰の検討に入るとのこと。「前例にならえば賞状と表彰規定内の金額で副賞をお渡しします。その選手に合ったものを総合的に判断して決めます」(道庁スポーツ振興課)長野県の場合は、従来どおりならば、メダル獲得にかかわらず出場選手全員に賞状と副賞を贈呈するという。「リオやソチのときは、信州の木曽漆器を生かしたワイングラスと長野県産ワインを渡しました。計8000〜9000円相当です。未成年の選手にはワインのかわりにぶどうジュースにしました。今回は検討中です」と同県人事課。お金だけがごほうびじゃないってわけ。小平選手の場合、地元の長野・茅野市で後援会と市から激励金として計35万円が平昌出発前に贈呈された。勤務先の相澤病院がある同・松本市からは市民栄誉賞が授与されることが決まった。記念品も贈られる予定で、「最初はクリスタルトロフィーにしようかと思いましたが、ありきたりなものをあげても面白くないなと思いまして。松本の特色のあるもので何かないか考えまして、松本民芸家具のロッキングチェアを検討しています。目立たないところにおしゃれな銘板を入れて」と同市秘書課の担当者。一方、平野選手の場合、故郷の新潟県では今回の銀メダルについての表彰はまだ決まっていないが、「前回の銀メダルで県民栄誉賞を受賞し、副賞でガラス工芸品を用いた記念カップをお渡ししました」(同県秘書課)さらに同県村上市では、「前回の銀メダルを獲得した際は、凱旋パレードや報告会などでお祝いをしました。またスポーツ栄誉賞の授与とお祝い金100万円を贈呈しました」(同市・生涯学習課)地元初のメダリストに敬意を表した結果だという。東京都出身の原選手は何がもらえるのか。都オリンピック・パラリンピック準備局の担当者によると、「都民スポーツ大賞として賞状と賞金が贈られます。金30万円、銀20万円、銅10万円です。前回の五輪でもお渡ししていますので、今回の大会が終わり次第、検討に入ると思います」とのこと。いずれの団体・自治体ともビッグボーナスではなかったけれど、お祝いする気持ちはビシビシ伝わってきた。
2018年02月20日「やれることはやった。自分のコンディションの中でできることはやった」 平昌五輪で金メダルに輝いた羽生結弦(23)は、ショートプログラム後の会見でそう語っていた。 しかし、そこに至るまでには“苦悩の3カ月間”があった。昨年11月のNHK杯で公式練習中に転倒し、右足首靭帯を損傷。グランプリファイナルも全日本選手権も欠場しリハビリに専念してきたのだ。氷上練習再開を発表したのは、1月から。跳び始めたのは、トリプルアクセルが3週間前。4回転は2週間ほど前だったという。ギリギリで臨んだ本番だった。 それでも、ブライアン・オーサーコーチ(56)は「これは、運ではない」と語っている。66年ぶりとなる五輪2連覇。その快挙の裏に隠されていた“執念の物語”を追った――。 通常はフィギュア選手が休業すると、復活するまでに3倍の期間がかかるといわれている。その点、練習再開までに2カ月間を要した羽生。「治るんだろうかと考えていた時期もあった」と漏らしているように、絶望の日々をすごしていたようだ。だがそんな動けないなかでも、彼は着々と準備を進めていた。13日の会見で、こう語っている。 「学ぶ機会がなかったことを、たくさん学べたと思います。陸上でのトレーニングや考えることも、たくさんできました」 はやる気持ちを必死に押さえながら、リハビリやマッサージを徹底的に行ってきた。イメージトレーニングを何度も行い、備えてきた。そして復活への秘策も用意していたという。 「羽生選手はシューズを“改良”していたようです。今年1月、彼はシューズ開発チームに相談をしていたといいます。そこで調整を行うことで、より足首に負担がかからないようにしていたそうです」(フィギュア関係者) さらに羽生は“先輩”金メダリストの荒川静香(36)と極秘に連絡を取り合っていた。 「現在、荒川さんは『日本スケート連盟』の副会長。平昌入りしていた彼女に“視察”をしてもらっていたのです。荒川さんは現地で、ライバル選手のコンディションや試合会場の状態を調査。それらをトロントにいる羽生選手へ伝えていたそうです。そんな荒川さんからの励ましも、彼を奮い立たせてくれたでしょう」(前出・フィギュア関係者) 11日に現地入りしてからも、羽生は最後まで油断することがなかった。 「練習後、専属トレーナーが熱心にマッサージを行っていました。懸案の足首だけでなく膝まで、時間をかけてほぐしていたのです。度重なるケガに見舞われた彼は、満身創痍の状態だったでしょう。それでも万全の状態で本番に臨むため、ケアを続けていたようです」(スポーツ紙記者) “人事を尽くして、天命を待つ”ではなく、絶望的な状態でも諦めず自力で金メダルを取りにいく。それは「天命を超える」という“決意表明”でもあった。羽生を古くから知るフィギュア関係者は、彼についてこう評している。 「ジャンプが得意だけど、表現力が足りない。表現力が豊かだけど、ジャンプが苦手。普通はどちらかのタイプになるものです。しかし、羽生選手はどちらも得意。だから強いのです。そしてもうひとつ。彼は“努力を惜しまない天才”です。才能がありながらも、努力を続ける。そんな選手だけが、五輪で金メダルを取れるのだと思います」 そうして迎えた本番。準備は万端だった。唯一の不安はジャンプの練習不足。だが信じて跳んだ。結果は、おのずとついてきた。すべてを終えた後、こう語って笑ったという。 「右足が頑張ってくれた。感謝しかない」
2018年02月20日圧巻の演技だった。2月17日、平昌五輪のフリープログラムに臨んだ羽生結弦(23)。演目は「SEIMEI」。静まり返った会場に、笛の音が鳴り響いた。日本中がかたずをのんで見守るなか、冒頭の4回転サルコウを見事に着氷。後半のジャンプこそ少し乱れたが、最後まで滑り切った。会場が割れんばかりの拍手に包まれた。 得点は206.17点。前日のショートプログラムと合計で317.85点となり、首位に。金メダルが確定すると、羽生の目から涙がこぼれ落ちた。 羽生とゆかりのある宮城県仙台市「秋保神社」の高山晃和宮司(49)は、こう語っている。 「羽生選手は、ただいたずらに神頼みをしているのではありません。やるべきことをやりつくしたうえで、最後の最後に神さまに祈りを捧げているのだと思います」 高山宮司は、東日本大震災の復興行事で初めて羽生と出会ったという。そして14年のソチ五輪直前に神社のお守りをスケート連盟へ送ったところ、金メダルを取った羽生がお礼参りに訪れたこともあった。以来毎年、スケート連盟に神社から御札を寄贈しているという。 「羽生選手の勝利を願って、女性がたくさんいらっしゃっています。勝利を願って羽生選手の名前入りの“のぼり”を奉納した後は、トロントの方角に手を合わせるそうです。中国人のファンもいらっしゃって、20個以上もお守りを購入していかれたことがありました。みなさん、『羽生選手が金メダルを取れますように』と思いをこめていらっしゃいます」 ファンの想いが届いたのだろうか。五輪本番直前には、こんな不思議なことがおきていた。 「2月14日、SPの抽選会で彼は最終組の一番滑走を引きました。ソチ五輪と同じ、羽生選手が得意な順番です。すると彼は突然、『実は昨日、夢を見たんです。そこでも一番滑走を引いていて、今と同じ景色でした……』と言ったそうです。そんな“勝利の正夢”が、リラックスさせてくれたみたいですね」(前出・スポーツ紙記者) そして気になるのは、羽生のこれからだ。優勝後の会見で羽生は「もうちょっと滑る」と現役続投を表明しているが……。羽生を育てた都築章一郎コーチ(80)はこう語る。 「日本はまだフィギュア選手を育てる環境が整っていません。そのため昨年8月、彼に『将来はプロデューサーのような立場で環境づくりをしてほしい』と話しました。すると彼は『先生、3年待ってください』と言ったのです。おそらく彼の中に、そうした“将来のビジョン”があるのでしょう」 五輪2連覇の偉業を達成してもまだ終わらぬ夢……。これからも羽生の“挑戦”は続く。
2018年02月20日