「夫が、結婚しても子どもができても子どもっぽくて困る」という女性の声は、珍しくありません。子どもができてもフィギュアやゲーム、漫画にはまり続けたり、よくわからない高価なものを買ってきたり。失敗したら素直に謝ればいいものを、小学生のような言い訳をする。そんな、大人になっても子どもな感じは、女性よりも男性に多いのではないでしょうか。どうして男性は、いつまでたっても子どもっぽいのでしょうか。○幼少期が与える影響子どもっぽいということを精神年齢が低いという言葉に置き換えるとして、本当に男性のほうが女性よりも精神年齢が低いかというと、そんなことはないでしょう。とはいえ、「男性って子どもだな」と感じる女性が多いのも事実です。では一体、なぜ女性は男性を子どもっぽいと感じてしまうのか。逆にいえば、女性は男性よりも大人っぽいのか。そこには、幼少期の家庭環境が影響しているのではないでしょうか。幼少期にどのような環境に置かれていたかということは、その後の人生に大きな影響を与えます。例えば、乳幼児期の親子関係が、成人してからの恋愛スタイルに影響を与えたりするようにです。そして、今回の女性が男性を子どもっぽいと感じてしまうという問題は、幼少期のジェンダーが影響していると考えられるのです。現代でも、伝統的な性役割(男らしさ・女らしさ)を無意識の中でも意識して、それを子育てに反映させることがあります。例えば女の子の場合。「女の子なんだからお母さんのお手伝いしてね」と掃除や料理の手伝いが期待されます。つまり、女の子の場合は、「大人」とまではいわなくても、大人のように振る舞うことが期待されているわけです。そして、実際に家庭の中で女の子は幼いながらも一家の働き手として活躍します。それに対して男の子は、一家の働き手として期待されるということはあまりなく、いつでも自由に遊ぶことができたるわけです。つまり、女性のほうが早く自立することになるといえるかもしれません。それが結果として、女性は早く"大人"になり、男性はいつまでたっても"子ども"ということにつながっているのでしょう。少年の心を持った大人なのではなく、少年のままの大人が男性なのでしょうね。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月18日年上の旦那様が、外でバリバリ仕事して稼いでくる。女性はというと、家事や育児、そしてご近所の奥様との付き合い。そういったイメージが、今から30年くらい前の夫婦像です。今では、女性も仕事をするようになり夫婦共働き。家事や育児に男性も参加するのが、当然のようになってきました。場合によっては、男性が専業主夫として家庭におさまり、妻がバリバリ稼いでくるというのも珍しくありません。また、ドメスティックバイオレンス(DV)といえば一昔前までは男性から女性のものという印象でしたが、最近の調査によれば、男性も18.3%は配偶者からのDVを受けていることがわかっています(内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査・平成24年」)。現代の夫婦像は、従来のそれとは大きく変わってきました。男性も女性も居心地がいい夫婦の形とは、どのようなものなのでしょうか。○現代夫婦の抱える闇とは男性が外で働き、女性が家事や育児に専念すべきか。それとも、夫婦共働きで家事や育児を分担すべきか。そのどちらが正解かというのは、簡単にはいえません。大正時代、夫である男性の苦労を知るためにも、女性は一度社会に出るべきだという「賢母良妻思想」のもと、女性はタイピストや電話交換手などの仕事につきました。現代でも、女性の中には仕事は結婚までの腰掛けと考える人は少なくありません。昔であれば、男性も女性もそれが当然だと疑うことがありませんでした。ですが、最近では女性も男性と同様に社会で活躍することが期待されます。それだけではありません。以前に「働く女性が『イクメン』にいらだつ理由」でも紹介しましたが、女性は仕事での活躍に加え、家事や育児も今まで通り期待されています。女性からすると負担が増えただけで面白くありませんよね。また、男性からすれば、これまで男社会であった会社に女性たちが登場してくる。これは、いわば競争相手が増えたわけです。そしてその競争に負けた男性たちは、社会の先行き不透明観も相まって、経済的な不安から結婚に踏み切れなかったり、結婚したとしても何でも器用にこなす妻におんぶに抱っこという状態になったり。これらが、現代夫婦の抱える問題であり、それがDVのような形で社会病理としてあらわれているのかもしれません。先ほど、男性が配偶者から受けているDV被害の割合に触れましたが、女性は32.9%で、約3人に1人が被害を受けています。理想的な夫婦のあり方というのは、どちらかが家事育児に専念することでも、共働きをすることでもありません。夫婦という人間関係、そして共同体を維持していく中で、お互いの投資を等価にすることにあります。例えば、あなたが料理をつくるとします。食事の後、食器洗いもあなたがする。これでは、「食器くらい洗うの手伝ってよ! 」と不満を持ちませんか。人は、自分が行ったことに比べて相手が何もしてくれないと不公平に感じます。そして、それが不満へとつながるのです。逆に、自分は何もしていないのに、相手が色々してくれる場合も、それが重荷となって不公平に感じ、不満へとつながります。つまり、夫婦という共同体に対する投資が等価でない男女は、うまくいかないのです。では、どうすればいいのか。例えば、結婚する時点で夫婦の役割分担を決めておくというのも1つです。そして日々の生活の中では、相手がしてくれて当然とは思わず、「今日は僕 / 私がやるよ」とお互いに仕事を分担しあうのもよういでしょう。つまり、一言でいえば、相手を思いやるという気持ちが大事なわけです。なんだ、そんなことかと思われるかもしれません。ですが、結婚生活が長くなるにつれて、洗濯や料理は妻がしてくれるものと、相手がしてくれることが当然のようになってくることがあります。その偏った認識が、相手にとっての不満につながるのです。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月17日草食系男子や絶食系男子などの言葉は、もう聞き慣れたものとなり、男性の中には恋愛に消極的だったり、興味がなかったりする人がいる、と考えられていることが当たり前のようになってきました。そんな中、結婚相談所「オーネット」が2015年1月に成人式を迎える全国の独身男女計600名を対象に調査を行ったところ(調査実施は2014年12月)、これまで誰とも交際したことがないと回答したのは、男性では50.0%という結果でした。また、交際相手がほしいという男性は、64.6%。一見、そんなに低い割合ではないように感じますが、15年前の2000年の調査では91.6%だったことを考えると、大幅に低下していることがわかります。今回は、日本男児が恋愛に興味を失いつつある理由について考えてみましょう。○異性とのコミュニケーションが苦手な男性、増加まずはじめに、私自身は、男性が恋愛に興味を失ったとは考えていません。ただ、恋愛以上に優先したいことが現代の男性たちにはあるのだと考えます。それは、「自分らしく生きたい」という欲求です。実は前述のオーネット調査で、自分がどんなタイプかを聞いてみたところ、「ひとからペースを崩されたくない」が92.2%で過去最高。その他、「不安な気持ちになりやすい」(75.3%)、「気持ちが滅入りやすい」(74.2%)という結果になっていました。これに加えて、「異性とのコミュニケーションが苦手」という男性は前年の調査に比べて増加し、66.3%となっています。つまり現代の男性たちは、コミュニケーションへの自信のなさや不安を抱えており、なおかつマイペースだということが見えてきます。マイペースだからコミュニケーションが苦手なのか、コミュニケーションが苦手だからマイペースになっているのかはわかりません。ですが、恋愛というのも人間関係構築の一つです。相手とコミュニケーションをとり、お互いを理解し合わなければ関係は上手く維持できません。恐らく現代の男性は、自分のことを我慢してまで恋人と関係を維持していくことに、煩わしさを感じているのでしょう。自分らしく生きたいからこそ、誰にも邪魔をされないよう恋人をつくらないのかもしれません。しかし、なぜこのような現象が近年強くなっているのでしょうか。それにはやはり、現代社会における"個"を重視する風潮が影響しているかもしれません。個性を重視し、自分らしくあることを求めた結果、それがネガティブに作用してしまっているのでしょう。そして、よくいわれるように、少子化や核家族化によって幼少期に他者とコミュニケーションを計るトレーニングが少なくなっていることで、コミュニケーションへの苦手意識を生み、恋愛関係を維持していくコミュニケーションスキルの欠如を生じさせています。結果、男性は「他人との人間関係で煩わしさを感じてまで、自分らしく生きることを失いたくない」と恋愛から遠ざかってしまっているのです。※画像は本文と関係ありません。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月14日既読スルー……、スマホのインスタントメッセージアプリである「LINE」などで、相手がメッセージを読んだにもかかわらず、返信が来ない状態のことをそう呼びますよね。○男性はシングルタスク、女性はマルチタスク彼氏や意中の人と会話をしていて、既読スルーになると不安ですよね。それが例えば、深夜だったりすると寝落ちしたのかなと納得できるわけですが、日中に何度もメッセージを送っていて、彼は読んでいるにもかかわらず返信してくれない。女性からすれば、なんで返信してくれないのよと思うでしょう。なぜ、男性は既読スルーになりがちなのか、どうして女性は既読スルーに不安を覚えやすいのでしょうか。以前に「なぜ男性はシングルタスクなのか」という記事のなかで、男性と女性の違いについて紹介しました。簡単にまとめると、脳科学の分野などでは、男性脳は一つのことしか集中できないシングルタスクだといわれています。よくいえば、1つのことにこだわり、追求していくには向いています。ですが、その一方で同時にいろいろなことができないといわれています。それに対して女性脳は、同時にいろいろできるマルチタスクだとされています。これが、男性が既読スルーになりがちになり、女性は既読スルーに不安を覚えやすいことにつながるのです。というのも、男性脳はシングルタスクです。つまり、男性は仕事中や他の作業をしながら、メッセージを送りあうというのが苦手なんです。○既読スルーしていなくても男性は上の空かもこんな経験ありませんか。やたら、スタンプばかりが送られてきたり、「うん」とか「OK」とかばかりだったり。そんなとき男性は、いわゆる上の空でメッセージをしているのかもしれません。既読スルーではないけれども、あまりちゃんと内容は読んでいないかもしれませんよ。それに対して、女性脳はマルチタスク。テレビを見ながらは当然のこと、だれかと電話で話しながらでも、メッセージを送れたりしますよね。女性自身は、なにかしながらでも普通にメッセージできるため、なにかしながらメッセージできない男性を理解できず、不安になるんだと思います。○まずは男性と女性で違うんだと理解をもちろん、相手に興味がないために意図的に既読スルーをしているという可能性も、否定はできません。好きな相手だからこそ、「どうしてメッセージを送ってくれないの」「私のこと、好きじゃないの」と、不安になる気持ちは理解できます。ですが、まずは男性と女性で違うんだということを理解することが重要です。そうすると、余計な心配や不安をしなくてすみます。恋愛は人間関係です。人を、相手を理解すること。なにが同じで、なにが違うのかが理解できれば、きっとうまくいくと思いますよ。既読スルーだからと、不安になる必要はないんです。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2015年02月04日今の時代、「イクメン」という言葉を知らないという人はいたとしてもごく少数でしょう。イクメンという言葉の知名度がぐっと上がったのは、2010年6月、当時の長妻昭厚生労働大臣がスタートさせた「イクメンプロジェクト」といえるでしょう。同プロジェクトは、働く男性の育児参加、育児休業取得の促進を目的としたのもの。以降、イクメンという言葉は社会に定着していきますが、イクメンの妻、女性たちは「イクメン」をどう見ているのでしょうか。「うちの夫はイクメンで~」と嬉しそうに語る女性もいれば、「女性は育児を頑張ったところで"イクジョ"なんていわれない」とか、「イクメンといってもてはやされる段階で、男性を甘やかせている」なんて考えている人も実際はいます。「男性が育児に参加する・手伝う」ことでイクメンと称賛――。つまりこれは、「参加」「手伝う」ということは、男性自身が主体的にしているのではなく、手助けという感じがし、それだけで褒め称えられている点に女性は不満を感じるのでしょう。それは家事に関しても同様で、働く女性の場合は特にこの辺に敏感な気がします。この問題、非常に難しいです。良かれと思って男性が家事や育児を「手伝おう」といったことで新たな火種を呼んでしまう。今回は、この複雑な問題を考えていきたいと思います。○「イクメン」に対する女性の不満のもとは……伝統的に、女性には育児や家事を行うことが期待されてきました。その一方で、男性には、外に仕事へ行き、妻や家族を経済的に支えることが期待されてきました。いわゆる、性役割というものです。そして時代は進み、大正時代に女性が社会進出し、働く女性たちが登場してきます。しかしその時も、「夫となる男性の苦労を自身が知ってから結婚したほうがよい」という考えがあったので、男性と同じように活躍することは期待されていませんでした。しかし、今はどうでしょう。女性たちには、男性と互角の活躍が社会で期待されています。それだけではなく、これまで通りの育児や家事も女性には期待されているわけです。つまり、仕事も育児も家事もがんばっている。にも関わらず、女性にはそれらすべてをやりきって当たり前だという風潮が社会にはあるわけです。育児や家事はやって当然。その上で仕事を頑張ったとしても、別にそれは普通のことだと。結果、女性が仕事も育児も家事も頑張っていても、ほめられることはありません。今の社会では、女性が仕事をするからといって育児や家事から解放されることはほぼありません。育児や家事の主体は女性であり、男性には手伝い程度しか期待されていないのです。その結果、補助的な参加であっても、育児や家事に参加することで男性は「イクメン」として称賛されます。人間関係には、equality理論というものが存在します。自分が相手に対して行うことと、相手から自分にしてもらうことが釣り合わないと、不公平となり不満になるのです。女性と男性では、すでに育児と家事で不公平が生じています。そこに加えて、イクメンという言葉によって男性は評価され、女性は評価されないという不公平さをさらに生み出し、不満を増長させているのです。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月04日「男性って、女の子の気持ちに気づかないよね」。女性たちからよく聞く声です。確かに女性たちからすると、好きというオーラを出しているにもかかわらず、それに気づかない男性って多いのかもしれません。ですが、本当に男性は察することが苦手だったり、誰かの感情に対して鈍かったりするのでしょうか。○男性は察することが苦手男性は察することが苦手だという理由については、以前に紹介しました。そこでは、はるか昔から男性と女性にはそれぞれの性にあわせた役割があり、それが影響していることを紹介しました。つまり、家事や育児が主な仕事である女性は家や村に残り、同じく家や村に残っている他の女性と1日の大半を過ごします。女性は、一緒に過ごす他の女性の気持ちや真意を察することができなければ、心地よく1日を過ごすことができなかったわけです。それに対して男性の場合は、猟に出る。基本的に猟は1人で行うので、相手の気持ちを察する必要はありません。また、もし仲間と一緒に猟をするにしても、リーダー的存在の男性の指示に従う必要があります。つまり、男性は単独行動、もしくは明確な指示に従う団体行動を昔から行ってきており、それが影響して「察するのが苦手」となっているのです。男性が誰かの感情を察することが苦手だったり鈍かったりするのも、同じ理由からでしょう。ですが、こと恋愛に関して考えてみた場合、男性が鈍いというのは必ずしもあてはまらないかもしれません。というのも、以前COBS ONLINEが男性288名に行った「興味のない相手から好意を示されたときにとる行動ランキング」の結果を見ると、興味のない相手から好意を示されたときにとる行動として、第1位は「好意に気付かないふりをする」(26.4%)、第2位は「恋人や好きな人がいることをアピールする」(18.8%)、第3位は「まんざらでもないから、しばらく様子をみる」(18.1%)という結果になっていました。つまり、「好意に気付かないふりをする」も「まんざらでもないから、しばらく様子をみる」というのも、実際は女性の感情に気づいているということがわかります。気づいてながら、知らないふりをしているだけなのです。もしかしたら、男性は鈍いのではなく、鈍いふりをしているだけなのかもしれません。男性は鈍いと思っていると、大きな間違いをおかしてしまうかもしれませんね。ただ、男性が女性の気持ちに本当に気づいていないのか、本当は気づいているけれどスルーしているだけなのか、といったことは別として、女性はさりげなさ過ぎるアピールをして「私の気持ち、気づいてよ」と思うのではなく、男性がわかりやすいように気持ちを伝える努力も、コミュニケーションとしては大切なことだと思います。※画像は本文と関係ありません。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月02日クリスマスはもちろん、誕生日や結婚記念日などは多くの人にとって大切な日です。それ以外にも、初めて出会った日、付き合いだした日など、女性にとってはすべてが大切な日ですよね。ですが男性は、彼女の誕生日をうっかり忘れていたなんてことはよくあり、ましてや初めて出会った日、付き合いだした日などを覚えているというのは稀です。男性からすると、誕生日や結婚記念日は大切な記念日だと理解できても、初めて出会った日、付き合いだした日などを記念日として祝うというのは、なかなか理解できないかもしれません。どうしてこんなにも男女で記念日に対する意識が違うのでしょうか。○記念日を多く設定する女性は彼や夫に愛されていない?確かに女性の場合は、初めて出会った日、付き合いだした日などを記念日として祝いたいという気持ちが男性以上にあると思います。それも年に1回どころか、毎月のように「付き合って何カ月目記念」というような感じに、頻繁に祝ってほしいという気持ちがあるかもしれません。女性が記念日を大切にする背景には、誰かに大事にされていると感じたいという思いがあるのではないでしょうか。バレンタインやクリスマスは、恋人たちにとっては大切な日かもしれません。ですが、それは記念日というよりイベントですよね。それに対して、初めて出会った日、付き合いだした日などは自分と恋人だけにとっての大切で意味がある日です。そんな日をちゃんと覚えていてくれて、祝ってくれる誰かがいるということは、大事にされている、愛されていると実感することにつながります。逆にいえば、記念日を多く設定し、祝ってほしいと願っている女性というのは愛されている、大事にされているという実感がないのかもしれません。ところで、あなたは会社の同僚や学校に友達など、誕生日を覚えていますか。ほとんどの人が、数人は覚えているけど、全員は無理と答えるのではないでしょうか。そして、その数人とは仲の良い仲間だと思います。つまり、自分が興味や関心を持っている相手の記念日は覚えていますが、嫌いな人や興味のない人の記念日に関心を示すことはあり得ません。記念日を覚えているということは、相手が自分や自分との関係に関心を持っているということのあらわれでもあるのです。男性よりも女性のほうが記念日を大切にしているという背景には、守られたい、愛されたい、大事にされたいという欲求が男性よりも女性のほうが高い、ということがあるのかもしれません。記念日を祝うことそのものよりも、記念日を覚えているということが大事というのを、男性には知っておいてほしいですね。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月02日例えば結婚生活の中で、女性がちょっと外出するために男性に掃除と洗濯を頼んだとします。帰ってきてみると、掃除しか終わっていない。そんなことって、よくありますよね。「洗濯機を先に動かして、その間に掃除をしたら両方終わるでしょ」と女性は思います。ですが、男性からすると、1つの仕事が終わってから次に進みたい。仮に、洗濯を先にやっても、それが終わるのを待って掃除をしてしまうかもしれません。よく、女性は一度にたくさんのことができるといいますよね。歯を磨きながら、洗面所の掃除をしたり。料理をしながら、テレビを見ながらでも会話ができます。それに対して、テレビを見ている男性はテレビを見るということしかできないため、話しかけても生返事。どうして男性は、1つのことしかできないのでしょうか。○男性脳→シングルタスク、女性脳→マルチタスク男性脳と女性脳という言い方をよくしますが、一般的に脳科学の分野などでは、男性脳は一つのことしか集中できないシングルタスクだといわれています。よくいえば、1つのことにこだわり、追求していくには向いています。ですが、その一方で同時にいろいろなことができないといわれています。それに対して女性脳は、同時にいろいろできるマルチタスクだとされています。なぜ男性脳と女性脳で、シングルタスクやマルチタスクに別れるかについては、明確にはわかっていません。ですが、これを進化の視点で考えていくと、少しわかるようになります。男性の主な仕事が猟に出かけることだった頃。男性が狩りに成功するためには、一つの獲物に集中しなければなりせんよね。あちらこちらに注意がそれては、獲物に逃げられてしまいます。また、女性の場合は育児をしながら、掃除や洗濯などの家事をしなければなりません。同時にしなければならない仕事が、女性たちにはたくさんあったわけです。男性脳と女性脳というのは、そんな大昔の生活のあり方が、進化の中で脳や行動の仕方に影響を与えたのかもしれませんね。ちなみに、1つのことしか集中できないということは、男性は女性とケンカをしても、仕事をしている間はそのことをすっかり忘れているということ。家に帰るまで、ケンカのことは頭をよぎりません。これはケンカに限らず、好きな恋人のこともそう。仕事中に甘いメールを送ってくることはないのです。なので、「なんでゴメンっていってこないの? 」とか「もっと日に何度もメールしたいのに。ホントに私のこと、本気なのかな」と考えるのは、意味がないのです。男性脳と女性脳の違いや、男性はシングルタスクということを理解しておけば、男女の間で余計なケンカをしなくてもすむようになるかもしれませんね。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年01月21日先日、惜しくもお亡くなりになった高倉健さんのイメージといえば「寡黙」。高倉健さんに代表されるように、男性といえば口数が少ないというイメージがあります。一方女性は、井戸端会議なんて言葉もあるように近所の主婦たちが集まって立ち話。男性から見ると「そんなに話すことがあるのか」と思うほど、延々と話している女性の姿を見かけることも多いです。しかも、その度合いは年を重ねるごとに増しているような……。どうして女性は、そんなにもおしゃべりなのでしょうか。○「話す」ことが目的の女性おしゃべりな理由というのは、いくつかあると思います。ですがその前に、話すという行動について考えてみましょう。あなたが、誰かに何かを話す理由はなんでしょうか。当然、相手に伝えるべき事柄があって、それを伝えるために話します。この場合、いわば情報伝達の手段として話すという行動があるわけです。ですが、それはメールであったりLINEであったりと、文字によっても相手に伝えることができますよね。ですので、何か伝えたいことがあって話したいというのは、実はそれほど多くはないのかもしれません。では、そういった手段以外で話すことの意味は何か。それは、話すこと自体が目的となっているということです。つまり、話したいから話す、というわけです。女性が男性に相談をしたとします。このとき男性は、女性の相談に対して解決策を一生懸命見つけようとします。そして、女性に悩みを聞き終わったとに、「それは、○した方がいいんじゃないかな」とアドバイスするわけです。男性からすれば、相談を持ちかけられているわけですから、親切に相談の答えを示すわけです。ですが、当の相談した女性からすれば、「そんなこといってもらいたいわけじゃないのに」って思うわけですよね。悩んでいるのだけど、アドバイスをもらいたいわけではなく、話すことでスッキリしたい。いわば、感情調整の行動として、おしゃべりをしているだけなのです。そして、できることならその悩みに対して共感してほしいわけです。このように、男性と女性の話すという行動の違いが、女性をおしゃべりにさせているのではないでしょうか。つまり、男性の場合は話すという行為があくまで情報伝達ための手段。伝えるべき情報があっても、それを伝えたらそこで話すという行為は終了。伝えるべき情報がなければ話す必要はないわけです。その一方で、女性の場合は話すことが目的なわけですから、自分が満足するまで話し続けてしまうわけです。では、どうして年を重ねるごとにおしゃべりになるのか。それは、若いときよりも年を重ねたときの方が、いろいろとストレスが多いからではないでしょうか。抱えたストレスが多いからこそ、話すことでスッキリしたい。ストレスによるマイナスの感情を調整するために、おしゃべりになってしまうのだと思います。※画像は本文と関係ありません。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年01月20日デートの帰り道、「明日は午後からの出勤でいいんだよね」と女性が言ったとします。すると男性は、なんて返すと思いますか。大抵は、「ゆっくり寝られていいね」っていうような言葉ではないでしょうか。午後からの出勤でいいから今夜は遅くまで一緒にいられるよとか、お泊まりできるんだよという女性の気持ちが、男性には伝わっていない返事ですよね。「それくらい察してよ」と女性は言いますが、男性は察することが苦手です。どうして男性には、はっきりいわないと伝わらないのでしょうか。○人間の進化の過程にそのヒントが?はるか昔、男性と女性にはそれぞれの性にあわせた役割というのがありました。女性はどうしても出産や育児が伴ってくるため、家や村にとどまることが多いわけです。すると、育児や料理や洗濯などといった家事が女性たちの仕事として期待されます。反対に男性の場合は、野山へ行き、狩猟をしてくるのが仕事として期待されるわけです。この伝統的な性にもとづく役割の期待が、長い歴史の中で男性の察することが苦手ということを生み出しています。というのも、女性の場合、家や村では残っている他の女性と1日の大半を過ごします。それに対して猟に出かける男性というのは、共同で猟をする場合もあるでしょうが、基本的には1人で行動します。つまり、女性は一緒に過ごす他の女性の気持ちや真意を察することができなければ、心地よく1日を過ごすことができないわけです。しかも、火をおこしたり、水を確保したりすることが難しいという時代であれば、料理をするのも1人ではできません。他の人の手を借りなければできないということは、それだけ他の人の気持ちを察することができなければいけないわけです。それは、育児においても同じことがいえるでしょう。それに対して男性の場合はというと、基本的に猟は1人で出かけるで相手の気持ちを察する必要はありません。また、もし仲間と一緒に猟に出かけ、それを確実に成功させるためには、リーダー的存在の男性の指示に従う必要があります。つまり、明確な言葉による指示に従って行動するというのが男性だったわけです。人の行動や心理は、生まれ落ちた瞬間から社会や文化といった周囲の環境の影響を受けて培われていく部分と、長い進化の過程で培われた部分があります。男性が察することが苦手というのは、前述のように進化の過程で培われた部分なのかもしれませんね。女性は、「男性は察することが苦手」と理解した上でコミュニケーションをとっていけば、彼氏や夫という愛すべき男性と不要なケンカをしなくてすむようになるかもしれませんよ。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年01月19日iPhoneのホーム画面は、その人自身を映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのか見てとれますし、その人の性格まで見えてくることもあります。本稿では、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はAさん24歳のホーム画面です。本稿の最後には、Aさんの反応も掲載しますので、みなさん自身のプロファイリングと比べて当たっているかどうか確認してみてくださいね。○プロファイリングと解説新年のご挨拶を申し上げます。今年も、この“iPhoneホーム画面プロファイリング恋愛術”をよろしくお願いします。年始めということで、あらためてホーム画面を分析するときのポイントをおさらいしておきましょう。iPhoneはカスタマイズする部分があまりありません。そのなかで個性が発揮できるのが壁紙です。どんな画像を壁紙にしているかは、とても重要なのです。次にアプリ。ほとんど使わないものほど、フォルダに収納されやすく、よく使うものほど最下部のドックやフォルダーの外に置かれたりします。ダウンロードされるアプリケーションの種類だけではなく、配置されている場所も重要なポイントです。さて、2015年最初の女性のホーム画面です。この回はじまって以来、初めてのホーム画面が1枚という女性です。かといってアプリが少ないのかといえば、10個のフォルダがあります。フォルダ内のアプリとフォルダ名をみてみると、おおむね一致していることから几帳面な性格の女性かもしれません。また、この女性のフォルダの配置場所がユニークだと思いませんか。最上部1段目は右端に2つ。2段目は左端2つと右端に1つ。3段目は中央に2つというような具合に。もしかしたら、この女性は左手でiPhoneを操作することが多いため、指の可動域に合わせて、よく使うアプリが配置されているのかもしれません。そう考えると、合理的な行動をしやすい傾向があるのかもしれません。さて、アプリを細かくみていきましょう。「mail」というフォルダですが、未読が502件もあります。おそらくは、ほとんどが迷惑メールでしょう。Gmailに未読がありますが、LINEなどには未読がないことから、このあたりもマメな性格が表れている気がします。これは、「memo」というフォルダの記録系アプリからもわかるかと思います。そのほか、アメリカのメッセージアプリである「Kik」を使用しているのは珍しいのではないでしょうか。珍しいといえば、カメラ系のアプリです。16ほどのアプリがダウンロードされていますが、今まで登場した女性たちも使用していないようなアプリが並んでいます。エフェクトが充実しているカメラアプリがほとんどですが、「instagram」を充実させるアプリも存在しています。写真が好きだったり興味があるのでしょうね。いろいろと、こだわる性格なんだろうなというのは、「music」というフォルダの収納されているアプリをみても、そう思います。ただ、最終的にはドックに配置されている「camera360」を使うことが多いのでしょう。このようにみてみると、几帳面でこだわりを持った性格の女性なのだと思います。ただ、こだわるものの意外と最終的には原点に戻るタイプなのかなと。だとすると、この女性の場合は彼女の志向を尊重してあげて、押しつけないように提案やお誘いをしてみるといいかもしれませんね。***○Aさん「お風呂アイテムの色は全部統一してます」以上の診断をAさんに報告すると、「確かに几帳面です。こだわりもあります。当たってます。ゴチャゴチャしているの嫌いなんです」と、分析結果が当たっていたことに驚いていた。分析結果通りホーム画面には強い“こだわり”があるようで、「ホーム画面はしょっちゅういじります。使いやすさや色の配置などこだわっているので。枚数も1枚って決めてるんです。それ以上になると生理的に気持ち悪くなるんですよ。人からは細かいとか潔癖症って言われることもあります」と話してくれた。ちなみに、フォルダやアプリの配置にもちゃんと意味があるそうで、「横1列でジャンルごとになっています。一番上は通知が来るニュースやメール。3列目はカメラとか。あと色もすごく考えています」とのこと。ただし、“左利きなのでは”という診断結果には、「ごめんなさい右利きです……」と申し訳無さそうに苦笑いしていた。Aさんの持つこだわりは、部屋のインテリアや彼氏の服装にもおよび、「お風呂には、紫と青とピンクの物しか置きません。部屋はベージュと茶色です。男性に対しても、服装にこだわっていて、変な色のチェックのシャツとか着てると幻滅しちゃうんですよね」と“色”について強いこだわりを持っているという。メッセージアプリ「Kik」については、「英語を勉強したかったので、外国人の友だちができれば早く覚えられると思ったのですが、未だに使っていません」と恥ずかしそうに話していた。デートについての、“尊重して、押しつけないように”という結果も当たっているらしく「あー、押し付けられるのは嫌いですね。一度は私にどこで何したい? って聞いて欲しいです。もちろん彼のしたいことや行きたい場所も、尊重しますよ」と恋愛観を語ってくれた。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2015年01月17日高学歴女子。何をもって高学歴というかはわかりませんが、昨年『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? 』(光文社新書)という本が出るなど、学歴が高い女性は幸せになれるのかどうかということがよく話題になります。こと恋愛に関していえば、高学歴な女性は男性から敬遠されたりするともいわれます。果たして、高学歴な女性は恋愛において幸せになれるのでしょうか。○男性の支配欲求と養護欲求が複雑に絡み合う現在の女性の大学進学率は5割弱といわれています。大学を最高学府と考えるならば、多くの女性が高学歴な時代になったわけです。その昔、女性に学問はいらないといわれ、勉強したくてもできない女性がたくさんいました。また、仮に進学できたとしても、高等教育を無事に修了できた女性は「卒業面」とよばれ、揶揄されました。というのも、美人な女学生は在学中に嫁に行き、器量のよくない女学生だけが無事に学問を修めることができたのです。果たしてどちらが幸せだったのでしょうね。さて、話が少しずれたので戻すと、婚活の場などでは、よく自分より学歴が高い女性は嫌だという男性や、反対に自分より学歴が低いは嫌だという女性がいます。その理由として、男性には支配欲求や養護欲求が存在します。相手を思い通りにしたい、相手を自分の力で守ってあげたいという欲求があるわけです。にもかかわらず、女性の方が自分より高学歴だとすると、なんでも知っていて、男性が女性に手を差し伸べるチャンスがないわけです。なんでももっている姫にひざまずける騎士は、そうそういないんです。また、女性の場合、一昔前の「高学歴・高身長・高収入」という三高に代表されるように、自分を基準として、より多くもっている男性を求めやすい傾向にあるといわれます。そのように考えると、低学歴男子と高学歴女子の組み合わせというのは、なかなか難しいといわざるを得ないでしょう。では、高学歴な女性でも幸せな恋愛をする方法はないものでしょうか。その第1歩は、「がんばりすぎないこと」です。なにか困ったことがあれば、素直に男性に助けを求めるということがポイント。自分が高学歴だからといって変なプライドを持たず、男性に助けを求めましょう。先ほどもいったように、男性には支配欲求や養護欲求が存在します。助けを求めることで、「こいつには俺が必要だ」と思わせればこっちのもの。男性の助けてあげたという欲求を満たしてあげる存在になってみてください。とはいえ、なんでもかんでも助けを求めすぎると、うざがられてしまうので注意が必要です。もちろん、学歴なんか気にしないという男性もいます。大学在学中に大学の中で恋人を見つければ、学歴は同じなわけですから気にならないかもしれません。ですが、やはり相手の学歴を気にする男性はいます。学歴もその人の一部ですが、男性は女性の学歴に気をとられて相手の本質が見えなくなってしまわないようにしたいものです。1人の男性・女性としてお互いを認め合うことが、学歴に関係なく幸せになることにつながるのではないでしょうか。※画像は本文と関係ありません。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年01月15日20年ほど前から、若者に元気がないと言われてきました。この場合の若者とは、主として男性でした。そして、ここ数年では草食男子という言葉にあらわされるように、恋愛や性に対して消極的な男性が度々メディアでも取り上げられるようになってきました。つまり、ここ数十年で男性の弱体化が一般的には進んでいると考えられています。その反面、女性は大学や大学院に進学する人が増え、結婚しても仕事を続け、キャリア志向の強い人も少なくありません。そして、恋愛や性に積極的にもなり、肉食女子なんていう言葉で呼ばれるようにもなってきました。草食男子に肉食女子。食物連鎖として置き換えてみれば、肉食である女子の方が草食である男子よりも強くなっているイメージがありますよね。実際、恋愛だけではなく就職活動においても選考が進むにつれて、対話力、語学力、第一印象、将来への展望、快活さなどで、女子学生が男子学生をしのぐという声も聞かれます。実際就職してみても、「女性のほうが立ち上がりが早い」「キャリアプランをしっかり考えているのは男性より女性のほうが多い」なんて声も耳にします。このように、男性の弱体化が進むことによって、男女の恋愛はどう変わっていくのでしょうか。○晩婚化も男性弱体化が要因?最近の恋愛事情として、結婚が晩婚化しているといわれています。理由の一つに、女性たちのキャリア志向が強くなり、「結婚して主婦業や子育てに追われ、仕事ができなくなるのは嫌だから」といわれます。また、男性からすれば、結婚して家計を維持していけるだろうかという経済的不安が、結婚に二の足を踏むことにつながっているといわれます。ここでも、女性が強く、男性が弱くなったといえるかもしれません。ですが、結婚したくないわけではなく、結婚に踏み切れるだけの経済力と仕事への復帰の確実性が担保されれば、事情は変わってくるわけです。つまり、社会状況の変化が男女の恋愛を変えているです。その境は、失われた10年にあるでしょう。高度経済成長期は年功序列で、20代よりも30代と確実に給料は上がりました。給料は上がり続けるわけですから、結婚しても家計に対する不安は今よりもなかったと思われます。そして当時は、女性たちの社会進出が後退していました。良くも悪くも男性が、女性を守らなくてはという気概があったわけです。バブル期でも、経済的不安はなく、男性たちは女性を喜ばそうと、あれやこれやと考える余裕があったわけです。そのための知識を蓄え、その知識を経験に変える経済的余裕もありました。それが失われた10年以降はどうでしょう。就職氷河期、終身雇用や年功序列型賃金体系が崩れ、将来の先行きが見えなくなってきます。ですがその一方で、従来の「男性は女性を守らなくてはいけない」「一家の大黒柱として家計を担わなければならない」というプレッシャーが、男性にのしかかってきます。それが結果的に、男性の結婚への消極的な姿勢を生み出しているわけです。遊びにでかけるにしても、お金がかかりますよね。恋愛力は経験によって培われます。今の時代とバブル期を比べれば、その恋愛の経験値が低くなっていくのは当然なわけです。恋愛を人間関係の一つとして捉えれば、人間関係の希薄化も、その経験値を低めてしまっている要因といえるでしょう。結果、どう恋愛に、どう女性に対応していいかわからず、消極的になってしまうのかもしれません。つまり、過去の時代と比較して、今の男性が弱体化していると考えるのは意味がないといわざるを得ません。男性も女性も、その時代を反映した恋愛をしているに過ぎないのですから。過去がよく、今が悪いわけではありません。おそらくこれからは、男性が女性を守らなくてはと気負いしている男性たちを、「そんなこと気にしなくていいわ」と引っぱる女性が増えていくのではないでしょうか。つまり、好きな人と一緒にいたい、そのために男女の性役割をこえて恋愛が関係づけられていくかもしれません。いわゆる弱体化している男性が好きならば、女性が引っぱっていけばいいわけです。そうでないのなら、強い男性に引っぱってもらえばいいのです。近年、専業主婦を志向する若い女性が増加しているといいますが、それは女性も働かなくてはいけないというモダンフェミニズムからの脱却ですし、主夫やイクメンを志向する男性の増加も、古い男性性からの脱却なのです。これらは、恋愛の形態が流動的になっていることの証ではないでしょうか。※画像は本文と関係ありません。* * * * *○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年01月14日iPhoneのホーム画面は、その人自身を映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのか見てとれますし、その人の性格まで見えてくることもあります。本稿では、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はMさん23歳のホーム画面です。本稿の最後には、Mさんの反応も掲載しますので、みなさん自身のプロファイリングと比べて当たっているかどうか確認してみてくださいね。○プロファイリングと解説さて、今回の女性はホーム画面が2枚です。第一印象としては、けっこう若い女性のiPhoneかなというものでした。というのも、全体的にアプリは少ないのですが、まったくといっていいほどビジネス系のアプリが見あたりません。また、壁紙の写真もおそらく、持ち主の女性や友達とのものでしょう。もちろん、この若いという意味は、実年齢という意味だけではなく、気持ちのあり方が若いという意味でもあります。最近では、社用と個人のiPhoneを2台持つということもめずらしくありません。そういう意味でいえば、プライベート感満載のこのiPhoneには、きっと持ち主の個性がより強くでているのではないでしょうか。では、実際に細かく見ていきましょう。この女性は一見、カメラ系アプリが少ないようにみえますが、写真好きであることは間違いありません。とはいっても、風景を撮るというのではなく、友達と一緒に撮るのが好きなタイプ。壁紙も友達と撮った写真を「InstaMag」でコラージュしたものでしょうし、写真や動画を交換する「写真袋」というアプリもあります。おそらく、友達同士で写真を交換しあっているのでしょう。彼氏がいるのかどうかはわかりませんが、仲のいい友達とみんなでワイワイするのが好きなタイプであったり、友達を大切にするタイプだと思います。これは、Facebookから誕生日をインポートできる「マイカレンダー」があるところに表れている気がします。ですので、いきなり二人っきりのデートに誘うよりも、まずは友達と一緒にみんなで楽しむグループ交際から、仲良くなる方が良さそうです。また、気になる音楽を検索することのできる「Shazam」というアプリがありますから、音楽好きであるとわかります。この女性は欲しいものは我慢せず手に入れるアグレッシブな性格なのではないでしょうか。この女性と仲良くなるためには、音楽の情報はもちろん、カメラアプリなどオススメのアプリをきっかけに話しかけてみるといいのでは。それから「ハートアップアプリ」もダウンロードされているので、きっとコンタクトレンズを使用しているのでしょう。もし2人の仲が進展して、急にお泊まりデートというということになった時は、そうした部分にも気を使ってあげると好感度が上がるかもしれませんよ。***○Mさん「当たり過ぎてて恥ずかしい」以上の分析結果をMさんに報告すると、「当たりすぎててなんだか恥ずかしいですね」と照れ笑いを浮かべていた。特に“ビジネス系アプリがない”という部分には、「恥ずかしいです。すぐダウンロードします」と苦笑いだった。“写真をみんなで共有したり、ワイワイするのが好き”という診断結果には、「まさしくその通りです。特に社会人になってからカラオケでオールしたりっていうことが増えました」と当たっている様子だった。“2人きりでデートよりも、グループ交際”という診断にも、「それはありますね。あまり知らない人と2人だと緊張してしまうので、お互いの友だちを交えて仲良くなりたいです。なので、これまで付き合った人も友だちからという人が多いです。付き合ってからも大勢で遊ぶことも多いですし」と明かしてくれた。ただ、“欲しい物は我慢せず手に入れたいアグレッシブな性格”については、「う~ん、半分当たりで半分外れですかね。基本的には優柔不断なんですよ。でもコレ! って決めたものは絶対曲げないです。恋愛も一緒で、告白するかどうかまでは、すごく悩むんですけど一度告白するって決めたら、どんなに可能性がなくてもしますね」と、若干違うようだった。また、“気を使ってあげると高感度アップでは”という診断結果については、「これはちょっと違うかも。もちろん気を使ってもらえたら嬉しいですが、それでキュンとはならないですね。エスコートされたり、女の子扱いされるのはちょっと苦手で」とのこと。ちなみに、好きな男性のタイプについては「頼りがいがあって、甘えられる人。紳士のように優しい人も素敵ですが、私はどちらかと言えばオラオラ系の人の方が好きです」と恋愛観を語ってくれた。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年12月06日六本木ヒルズ「森美術館」は、企画展「村上隆の五百羅漢図展」を開催する。期間は2015年10月31日から16年3月6日まで。スーパーフラット理論を提唱し、現代美術展「GEISAI」を開催するなど、日本を代表するアーティストの1人として知られる村上隆。今回はその近年における活動を紹介したもので、日本では数少ない村上作品を扱った展覧会となる。中でも、代表的な作品となるのが、東日本大震災をきっかけとして2012年に制作された絵画「五百羅漢図」だ。この作品は高さ3m、幅100mにも及ぶキャンバスに修行僧の姿を描いたもの。そこには、有限の生と無限の宇宙、自然が交錯しており、宗教を超えた祈りが込められている。芸術はわれわれの世界、人間のリアリズムにどれだけ肉薄できるのか。そんな村上の芸術観に迫る作品が、会場には数多く展示される。森美術館でも14年ぶりとなる村上の展覧会。アニメポップだけでない、村上のもう一つの顔を知る貴重な機会となりそうだ。【イベント情報】村上隆の五百羅漢図展会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階期間:2015年10月31日から16年3月6日
2014年11月20日iPhoneのホーム画面は、その人自身を映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのか見てとれますし、その人の性格まで見えてくることもあります。本稿では、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はMさん23歳のホーム画面です。本稿の最後には、Mさんの反応も掲載しますので、みなさん自身のプロファイリングと比べて当たっているかどうか確認してみてくださいね。○プロファイリングと解説さて、今回の女性はホームスクリーンが3枚です。3枚と聞くと、そんなに多くのアプリを使用していないのではないかと思いますよね。ですが、2枚目のホームスクリーンをみたときに、びっくりしました。ほとんどがフォルダーで、少なくとも100以上のアプリがあるんです。ということは、総数でいえば、150近くのアプリがダウンロードされているということに。もし本当に、すべてのアプリを使いこなしていたとしたら、“スマホの達人”と呼べるのではないでしょうか。ただ150近いアプリ、全てを使ってはいないだろうと仮定してこの女性をみてみましょう。この2枚目のホームスクリーンを見たときに、“二面性のあるタイプなのでは”と感じました。きれいにアプリがフォルダーに整理されているところから、几帳面な性格なんだろうなということは読み取れると思います。これは、壁紙が淡い色のチェック画像という、デザイン的にバランスがとれていて安定しているものを選んでいるところや、「Eight」という名刺管理・認識リーダーアプリがインストールされているところにも表れていると思います。ですが、本当に几帳面なタイプならば、使わないアプリを削除するのではないでしょうか。実際、普段よく使うアプリはフォルダーなんかには収納せずに、すぐに使える1枚目のホームスクリーンにおいておきませんか。また、これだけのアプリはそれだけでiPhoneの保存容量に影響しますよね。断捨離ではないですが、几帳面なタイプなら不要なものはアンインストールするはず。そう考えると、この女性は几帳面ではあるものの、少し押しが弱いというか決断が苦手なタイプなのかも。なのでデートのときなどは、この女性を尊重しつつ、優しくリードしてあげるといいのではないでしょうか。そのほかにも、行ってみたいスポットや、欲しいモノを集められるスクラップアプリ「Tab」、記事やビデオを保存しておくことができるアプリ「Pocket」などがダウンロードされています。情報を整理しておくアプリがあるということも、几帳面さがあらわれているかもしれません。また、この女性が様々なことに興味・関心を抱くという性格も、アプリの数に表れていると思います。ですから、この女性と仲良くなるためには、いろいろな情報に敏感じゃないとダメかもしれませんね。そして、面白いアプリがあったら、「こんなのあるけど知ってる?」と、会話のきっかけにしてみてはどうでしょうか。***○Mさん「思い出は捨てられない」以上のプロファイリング結果をMさんに報告すると、「うーん」と首をかしげつつも、「私、几帳面な女性って憧れてるんですよ。なかなか言われたことがないし。だからそう思われてて嬉しいです」と、診断結果に喜んでいた。アプリの数がこれだけ多く、“断捨離ができないのでは”という診断結果については、「まさしくその通りです。私、昔の物を捨てられないんです。ゲームアプリなんかも、データや思い出がたくさんあるし、今はやらなくてもいつかまたハマるかもしれない。そう思ってズルズルと捨てられないんですよね。アプリだけじゃなくって、部屋にも思い出の物がいっぱいあって、ちょっと散らかっちゃってます」と苦笑いを浮かべていた。“二面性があるのでは”という診断については、「自分ではわからなかったけど、そうなのかもしれない。さっきも話した通り、几帳面に憧れているだけなので、素の部分は少し違うんですよね」と感心していた。“押しが弱いのでは”という診断についても当たっているようで、「私、すごく流されやすいんですよ。洋服屋さんでも店員さんに、似合ってます! と言われたらその気になって買ってしまう。ズバッと決断できる人がうらやましいです。優柔不断だからこそアプリも削除できないのかも」とのこと。また、“情報に敏感なのでは”という診断結果についても、「そうですね。当たってます」と話し、「知らないことを教えてくれる人は魅力的ですね。なので、デートとかもレストランや居酒屋さんじゃなくって、スポーツ観戦とか展覧会とか私が知らないところに連れて行って欲しいです」と理想のデートについて語ってくれた。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年11月16日恋愛が難しいのは、相手がいて初めて成立するということですよね。僕は、つねづね恋愛心理学の講義のときに、恋愛は親密な人間関係の一つだといっているのですが、人間関係というのはときに簡単で、難しいものです。相手がいて初めて成立するといいましたが、お互いに好きという感情がなければ、付き合うことも、その関係を維持していくことも難しいわけです。そして、タイミングもありますよね。好きな人ができたのに、その人にはほかにつき合っている人がいたり。○苦しくない失恋をしてもらうには告白する側は、いつも振られたらどうしようと悩むわけですが、告白される側だって悩みます。せっかく自分に好意をもってくれた。だけど、自分にはその人と付き合う気がない。そんなとき、どんな態度をとれば相手を傷つけずにすむのかと。つまり、相手に苦しくない失恋をしてもらうには、どうしたらいいのかと悩むわけです。ふつう失恋をすると、落ち込んだり、自己嫌悪になることがあります。ときには、振られた相手に腹を立てたりということもあるわけです。なぜ、失恋で、そのような感情になるのか。それは、失恋した、振られたという理由の帰属に問題があるからです。○失恋した、ふられた理由の帰属が問題帰属とは、出来事や他人の行動や自分の行動の原因を説明する心的過程のことを意味します。たとえば、私がかわいくなかったせいだからと、外見や容姿に振られた理由を求めます。外見や容姿は生まれもったもの。自分ではどうしようもないため、落ち込みやすく、自己嫌悪になり、立ち直ることが難しくなります。これは、性格についても同様のことがいえます。では、失恋から立ち直るための原因の帰属は、どうするのいいのでしょうか。たとえば、環境。「近々、転勤することになるから」という理由だと、自分に非がないわけですから自己嫌悪になることは、ほとんどありません。これは、「実は、付き合っている人がいるんだ」という理由でも同じことがいえるかもしれません。告白したけど、振られたのはすでに付き合っている人がいたからというのは、自分のせいではないですよね。○告白した本人に帰属しないような理由では、話をどんな態度をとれば相手を傷つけずにすむのかというのに戻しましょう。傷つけずにすませるためには、うまく失恋をさせてあげるということ。そのためには、まずふった理由を、告白してくれた本人に帰属しないように、理由を考えてあげることが大事になってきます。「近々、転勤することになるから」というのでは、嘘がばれる可能性が非常に高くなります。ですが、「じつは、付き合っている人がいるんだ」というのであれば、まだ問題がないかもしれません。いずれにしても、告白されても自分にその気がないときは、振られた理由で自己嫌悪に陥らせさせない配慮が必要になってくるんです。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年09月29日男性のなかには、美少女やロリ系アニメが好きという、いわゆるロリコンだという人がいます。1990年代に、女子高生たちの制服や下着などが売買され問題となったブルセラにはじまり、2000年代にはお菓子系アイドルとよばれる小学生や中学生(時には幼児もふくむ)のグラビアアイドルが話題になりました。ロリコンの男性は、どうして幼女・少女が好きなのでしょうか。たんなる性的嗜好のひとつなのか。はたまた、幼女・少女しか愛せない心理的な理由があるのでしょうか。○幼女・少女への性的嗜好や恋愛感情を持つ人ロリコンという言葉。これはもともと、ロリータ・コンプレックスという言葉が短くなったものですが、幼女・少女への性的嗜好や恋愛感情、またそれを持つ人を意味します。類似する言葉に、ペドフェリア(小児性愛)というものもあります。ちなみにペドフェリアとは、アメリカの精神医学の診断基準でいえば、13歳以下との性行為性的行為に関わる性衝動や強い性的興奮を引き起こす空想、または実際の行動を対象とする場合を指すようです。ただし、医学の世界でも、なぜ人がペドフェリアになるのかはよくわかっていないらしく、またそれを病気として治療する方法も確立していないようです(個人的には、ペドフェリアを"病気"として扱っていいかは疑問ですが)。そこで今回は、一般的な意味でのロリコンという部分から幼女・少女が好きな男性について考えてみたいと思います。○繁殖と養護欲求まずひとつは、繁殖という問題。これは常に恋愛心理と深く関わる問題ですが、ひとも動物である以上、種の保存として繁殖をおこないます。そのときに、年若い女性と繁殖しようとすることは十分に考えられます。つまり、繁殖という部分から自然と若い女性を求めた結果、それが幼女・少女が好きということにつながっているのではないでしょうか。また、男性には誰かを守りたいという養護欲求が強くあります。それと同時に、相手を思い通りにしたいという支配欲求もあります。その対象を考えた場合、社会経験も知識も成熟した女性にくらべて乏しい幼女・少女は、最適かもしれません。年齢が若ければ若いほど、養護を必要とし、男性の思い通りに支配できるわけです。幼女・少女が好きということ自体は、悪いことではないのかもしれません。ただ、性の対象とすることは、彼女たちの健全な育成を考えた場合、よろしくないでしょう。○成人した女性に太刀打ちできる経験と知識を蓄える必要今、ロリコンだという男性が増えているのだとするならば、それは、女性たちの成熟に比べ男性自身が成熟しきれていないことが原因かもしれません。つまり、大人の女性で養護欲求や支配欲求を満たすことができるほどに、男性自身が成熟していないのでしょう。もし、ロリコンであっても成人女性と恋愛することは可能なのかと考える人がいるとすれば、その答えはイエスです。ただ、それには成人した女性に太刀打ちできる経験と知識を蓄える必要がありますが。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年09月27日実際に交際する前の片思いの段階、そして交際し始めた頃。恋人に対して、すごく情熱的に恋愛感情を抱いていたと思います。それが、次第に6カ月、1年とつき合っていくうちにその熱い恋愛感情が冷めてしまう。そんなことってありますよね。そんな冷めてしまった恋愛感情を、再び熱いものにするにはどうしたらいいのでしょうか。○恋愛感情には男女差がある実はその前に知ってほしいことがあります。なにかというと、恋愛感情の男女差です。音も女も同じ人間ではありますが、恋愛感情の抱き方には性差が存在します。一般的に男性は、恋愛の初期段階において恋愛感情が高まるのに対して、女性では恋愛後期に恋愛感情が高まります。というのも、進化心理学的にいえば、恋愛は繁殖という行動を促進させるための感情。男性はメスである女性を繁殖のパートナーとして獲得したという衝動が恋愛感情に影響し、女性はオスである男性を自分や自分の子どもの養育者として獲得したいという衝動が恋愛感情に影響するからです。つまり、男性からすると手に入れてしまった時点で、その女性に対する恋愛感情は低下するわけです。ですので、特に男性の恋愛感情が冷めてしまうというのは進化心理学的にいえば、当然のことかもしれません。ですが、ひとはなにも繁殖だけを考えて生きているわけではありません。恋人を自分の情緒的なサポートをしてくれる相手として考えているわけですから、冷めた感情だって温め直すことは可能です。○冷めてしまった恋愛感情を取り戻す方法ではあらためて、そんな冷めてしまった恋愛感情を取り戻すにはどうしたらいいのか。その解決の一つは、愛情を表現することです。恋人に対してあなたの愛情や親密さの感情を伝えることは、とても大事です。その手段としては、恋人同士の固有の表現を使うということ。具体的にいうと、ふたりにしか通じないコミュニケーションをもつということです。たとえば、お互いの呼び名を決める、自分たちにしかわからないように他者の呼び名を決める、不満があるときにそれを表現する決まり文句や動作を決める、相手をからかうときの決まった言い回しを決める、性的な事柄を湾曲に表現する独特の表現を決めるなど。これは、恋愛感情が冷める前からやっておくと効果的なのですが、冷めてからでも遅くはありません。実は、固有の表現がたくさんある恋人同士ほど相手に対する愛情や親密さが高く、将来結婚する可能性も高くなるといわれています。それは固有の表現が、恋人同士を特別な関係だと意識させるからです。そして、ふたりのつながりを強め、恋人同士の一体感を生み出すことにつながっていきます。そうすれば、自分にとって相手はかけがえのない存在なんだと思うことができるでしょう。ぜひ、もう一度、熱い恋愛感情を取り戻したいとおもったら、試してほしいと思います。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年09月13日あなたの好きな色は何色ですか? そうきかれて、いつも同じ色を答えるときもあれば、服を選ぶように、そのときの気分で好みの色が変わることがあります。色には、人の感情や気分といった心理が表れるからです。そして、アメリカの大統領選挙のときに、候補者がそろって紺色のスーツに白色のシャツ、そして赤色のネクタイという「パワースーツ」を着ることで、有権者にいい印象を与えることができるように、色は人にも影響を与えます。女性は、化粧を毎日行うなかで、それほど色の変化を楽しむことはないかもしれません。ですが、アイシャドウなどは流行も関係して、その時々で色を変えることもあるでしょう。今回は、そんなアイシャドウの色でわかる心理を見てみたいと思います。○暖色系は積極的、寒色系は消極的色は、一般に、赤、オレンジ、黄などの暖かい感じをうける暖色系(膨張色)と青、青緑、白などの冷たい感じを受ける寒色系(収縮色)に大きくわかれます。一般的に暖色系は、派手、積極的、活動的、感情的といった印象を与えやすいといわれ、寒色系は、地味、消極的、沈静的、理性的といった印象を与えやすいといわれています。つまり、相手に派手、積極的だという印象を与えたいときは暖色系を、反対に地味、消極的だという印象を与えたいときは寒色系を粧えばいいんです。そして、これはその色を選択したときの心理状態を表します。たとえば、ピンクなどの赤色系の場合。赤色系が気になるのは、自分のなかで積極的で、ヤル気になっているときです。仕事や恋愛が前向きになっているときです。ですが、ときには積極的な気持ちが空回りしてしまう危険性もはらんでいます。赤色系を選んでいるときこそ、安らぎや落ち着きを少し意識してほしいなとおもいます。青色系の場合。青色系が気になるのは、落ち着いていて、冷静なときです。客観的に物事を見る余裕があるのですが、同時に冷静すぎて、冷めてみられることも。慎重であることも大事なのですが、ときには大胆に行動してみてほしいんです。たとえば、気になる異性がいれば、思い切って告白してみたり。○黄色はユニークさその中間的な黄色系の場合。たとえば、黄色はユニークさをあらわす色です。個性的で、注目を集めたいという気持ちが表れます。楽観的でもあり、論理的でもあり。ただ、その二面性ゆえの「不思議ちゃん」的な要素が、個性的でもあると同時に取っつきにくさにつながることも。個性的であることも大事ですが、周囲に合わせることも心がけてほしいかなと思うんです。今日のあなたは、何色のアイシャドウをつけましたか? 色占いではありませんが、その選んだ色にはあなたのこころが表れています。無意識に選んだ色の意味について、少し考えてみると、きっと今日一日が素敵に過ごせると思います。※写真は本文と関係ありません○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。
2014年07月04日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「資産家の娘である彼女と付き合ったら毎月彼氏である僕にお小遣い180万をくれます」です。■質問資産家の娘である彼女と付き合ったら毎月彼氏である僕にお小遣い180万をくれます……。もちろん毎回断っているんですが、当の彼女は「えっ、なんで?お金いらないの?」という感じの反応……。本人もかなりの額の仕送りをもらっているみたいで……。普通のOLで普通に会社勤めをしているんですが、そんなにたくさんお給料をもらっていないのにやけに羽振りがいいなと思ったら……。80メートルくらい先の場所に行くにもタクシーを使うし、レストランで頼んだものが運ばれてきても、一口食べてまずかったら後はすべて残すし……。これほどまでに金銭感覚がかけ離れている人とうまくやっていけるものなんでしょうか……。僕は普通の家で育ったので、なんだかもう平民と貴族みたいな感じになっています……。⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答理想は自分と似ている人だけど……「毎月彼氏である僕にお小遣い180万をくれます」というのを読んで、正直うらやましいと思いました。そして、1年つきあえば…………と、計算してしまった自分が恥ずかしいです。すみません。ところで、この180万の出所は、どこなのでしょうか?けっしてうらやましいから、尋ねたわけではありません。というのも、ご相談者様は、「僕にお小遣い」と思っているかもしれませんが、もしかしたら彼女のために使うお金であって、あなたが使うお金ではないかもしれないと思ったのです。結婚するときに、持参金というのがあります。嫁入りの際に新婦が用意する金銭のことですが、これは一般的には男性側に支払われます。ですが、それとはべつに、その昔、世の中に武士が存在した頃、大名家の娘が嫁に行くときには、親が娘に小遣いをもたせました。つまり、嫁ぎ先で肩身の狭い思いをしないでいいようにと、娘の小遣いは親が面倒をみたのです。当時は、現金ではなく領地を分け与えられました。つまり、年貢での支給ですね。これは、娘に付随するものですから嫁ぎ先とはいえ、自由に処分することはできません。そして、婚姻が解消され、親元に帰ったときには、当然ながらなくなります。歴史の授業で習うことはないかもしれませんが、そんな話が頭をよぎったんです。ですので、あなたは断るのではなく、毎月ちゃんと預かって彼女のために使わなければいけないのかもしれません。さて、「金銭感覚がかけ離れている人とうまくやっていけるものなんでしょうか……」というご相談ですが、一般的にいえば自分と考え方や行動が似ている人の方が上手くいきます。好きな映画が一緒だったり、出身が同じだったりすると、急に親近感がわいて親しくなった経験って、ありませんか?これには、人間の経済原理志向も働いているかもしれません。例えば、食べ物の好みが似ている場合、今日はラーメンが食べたいと思っていて、パートナーも同じようにラーメンが食べたいと思っていれば、スムーズに注文が決まりますよね。ですが、似ていなかったったとすれば、なにを食べるかを決めるだけで時間が大きく流れていってしまいます。それでは、正直なところ面倒だなと感じてしまいますよね。当然それは、金銭感覚にもあてはまるでしょう。実際に、今の時点で「80メートルくらい先の場所に行くにもタクシーを使うし、レストランで頼んだものが運ばれてきても、一口食べてまずかったら後はすべて残すし……」という違和感を感じ、温度差があるようです。ですので、「うまくやっていけるものなんでしょうか……」と聞かれると、難しいかもとなってしまいます。ですが一方で、自分と全く同じという人はほとんどいないわけです。どんな恋人たちも、お互いを知り、理解をすることで差を埋めようと努力します。ですので、「平民と貴族みたいな感じ」と心配しなくても、大丈夫かもしれませんよ。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円……化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年06月23日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「告白されたのですが、『私、大学Fランだけどいい?』と聞いたらその場でフラれました」です。■質問告白されたのですが、「私、大学Fランだけどいい?」と聞いたらその場でフラれました。やっぱりお付き合うする上ではある程度学歴がある必要があるんでしょうか…。私に告白してくれた人は、私も結構気になっていた人だったので軽くショックです。でも向こうはすごくいい大学を出ていて、私みたいな偏差値50を下回る大学を出ている人とは付き合えないかなと思って言ってみました。今からでも大学に入りなおすべきでしょうか…。この先結婚できないのではと悩んでいます。⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答男女関係に必要なものって、なんなのでしょう。年収がいくらだとか、身長が低いとか高いとか。バストサイズや過去の恋愛経験など、様々なことを恋愛や結婚相手に対して気にする人がいます。「好きになったら関係ないじゃん」と思うわけですが、その好きになる相手というのも自分の好みで選んでいるわけですから、広く考えれば年収が高い人が好きっていうのも好みの一つなんですよね。だとすれば、年収や身長やバストサイズで相手を選んでいる人を、一様にダメというわけにも行かないような気もします。さて、告白された相手に出身大学を告げたところフラれたということ。今後のことを考えると、一般的に高学歴とされる大学に入り直すべきかということですが、必要はないと思います。ただし、あなたがもう一度勉強をし直したいというのであれば別ですが、男女交際のためだけであれば不要でしょう。たしかに、一般的に高学歴とされる大学は設備が整っていたり、最先端の研究をしている研究者が在籍していることも珍しくありません。そのため、いろいろなことを学びたいというときには、アドバンテージになる場合があります。けれども一方で、郷土や地域文化を研究したり学んだりするためには、高学歴かどうかなんて関係なく、その地元の大学に行かないといけませんよね。大学の名前だけですべての良し悪しを判断することはできないのです。かりにそうでも、難しい試験を突破して入学しているんだからという声がでてくるかもしれません。それは、一理あるでしょう。ですが、入学試験で試される学力をもって、その人のすべてを評価することができるのでしょうか。また、入学してからまじめに学業を修めたかどうかなんて、わからないですよね。そんなことをいうと、成績証明書をみせろというところまで話が広がっていきそうですが、いまの日本企業が、新卒採用試験時に大学の成績だけをもって評価しないのは、それだけでは人となりや入社してから力となり得るかを判断できないことも示しているかと思います(もちろん、これはこれで大学での学業軽視として批判もあるわけですが)。いずれにしても、大学の名前だけで、その人を判断することはできないのです。とはいえ、先ほどもいったように、「○大学以上の学歴の人とつきあいたい」というのも好みですので、学歴を基準に相手を選ぶあいてを責めるわけにはいきません。ただ、その人は人を学歴で判断するような人なんだと思い、その人とは縁がなかったんだと考えればいいんです。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年06月16日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「彼氏がこっそり私のクレジットカードを使っていることが発覚。使用された金額は…」です。■質問彼氏がこっそり私のクレジットカードを使っていることが発覚。使用された金額は79万9,756円です。これってもう警察に言うべきでしょうか…。彼とは結婚を約束しています。むこうも私ももう33歳で、いい年です。心から信頼していましたし、一生を添い遂げるつもりでした。しかし、以前ネットでクレジットカード番号の入力をした際、彼が後ろで画面を見ていたらしく…。勝手に使われていました。好きとか嫌いではなく、信頼することができません。彼は「もうしないから」と言っていますが…。女性の皆さん、自分がこの立場ならどうされますか?アドバイスをお願いいたします。⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答警察にいわないまでも、別れたほうがいいでしょう他人のクレジットカードを断りもなく、勝手に利用したら、不正利用以外のなにものでもありません。それって犯罪ですよね。おそらく、詐欺や窃盗などの罪が問われるのではないでしょうか。「79万9,756円」という金額も結構大きいですよね。引き落とし、大丈夫でしょうか。不可能であれば、それこそ警察に届け出て、不正利用ということでカード会社との交渉も必要になってくるのではないでしょうか。しかし、今回の出来事は「79万9,756円」という金額が問題なのではなく、たとえ100円でも恋人のクレジットカードを勝手に利用していいのかという問題です。これって、勝手に預金通帳を持ちだされて、現金を引き下ろされているのと同じですよね。そう考えると、かなり深刻な問題だと思います。普通は、こんなこと誰もやりません。親きょうだいのあいだだって、しないでしょう。子どもだって、人のお金を勝手に使ったらダメだということくらい知っています。それを彼は、やってしまったわけです。あなたが彼を、信頼できなくなって当然です。「彼は『もうしないから』と言っていますが…」ということですが、きっと彼はまたやるでしょう。もしかしたら、今までの彼女とも、お金のだらしなさで別れてきているのかもしれませんよ。今は、あなたのお金ですんでいますが、もし結婚したらご両親のお金、子どもができたら子どものお金まで手をつけないだろうかと不安が募るばかりです。最悪、会社のお金には手をつけていないだろうかとさえ、不安が頭をよぎります。むしろ、結婚してからわかるより、今わかってよかったのだと前向きに思い、彼と別れたほうがいいのではないでしょうか。冒頭で、引き落とし、大丈夫でしょうかと心配しましたが、やはり一度は結婚しようと、一生添い遂げようと思った相手。なかなか警察に届けるまでの決心はつかないですよね。しかし、警察に届けないまでも、不正に使用された「79万9,756円」をあなたが負担する必要はありません。ですが、恋人のクレジットカードを勝手に使って商品を購入するくらいですから、きっと返済能力もないのでしょう。ここは、彼のご両親にも相談してみてはどうでしょうか。結婚を約束したほどの相手であれば、当然ながら相手のご両親とも一度や二度は会ったことがあるはず。最初は信じてもらえないかもしれませんが(すぐに信じるようなら、よほど彼は常習か親にも信頼されないような人物ですから、ますます別れたほうがいいでしょう)、泣き寝入りすることないように、きちんと返済してもらってくださいね。それにしても、世のなか、困った男が多いものです。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年06月13日女性の皆さん、あなたは男性に愛されていると思いますか。男友達はたくさんいるのに、なぜか彼氏ができないと嘆いているアナタ、「私の周りの男性は異性に興味がないんじゃないか」と開き直る前に知ってほしいポイントが3つあります。そのポイントについては、大学の恋愛心理学の授業で学生たちにも話していることなのですが、「与えられた仕事を一生懸命にやる」「甘えすぎない」「完璧すぎない」という3つです。なぜ、この3つが大事なのか、今日は心理学的な視点も踏まえて紹介します。高校生や大学生の皆さんなら学校の課題、社会人の皆さんなら日々の業務としてやらなくてはいけないことがたくさんありますよね。ですが、それらがすべて自分の得意なものとは限らず、苦手なものだったり、初めて取り組むものだったりします。だとすると、自分一人で考えてもわからず、誰かの助けを借りたくなりますよね。そんなときは、周りの男性たちに素直に助けてもらいましょう。○男性の"欲求"をうまく利用男性には女性を守りたいという養護欲求があります。また、男性には女性と比べて、相手を思い通りにしたいという支配欲求もあります。ですので、女性から助けを求められた男性は、「助けてあげたい」という気持ちになり、何かと世話を焼いてくれるようになります。そして、「どうして僕はこの女性を助けてるんだろう」と考えたとき、きっとこの女性のことが好きだからなんだと意識するようになんです。とはいえ、男性がいくら養護欲求を持っているからといって、甘え過ぎられてはウザイだけです。重荷に感じられてしまわないように、甘えすぎないことも大事なんです。そして、完璧すぎてもいけません。完璧な女性、つまりは女王、といった存在にナイト(騎士)のごとく、ひざまずいて忠誠を誓える男性というのは、そんなにはいないのが現実です。仕事は完璧なのに、私生活がホンワカしているなど、どこか僕がついていてあげないと心配だと思わせられるくらいの女性のほうが男ウケします。例えば、あなたが男性に道をたずねたとき、彼の説明を完璧に理解するよりも、何度聞いても大丈夫かなと彼を不安いさせるくらいの方がいいわけです。男性に寄りかかりすぎていないけれど、完璧でもなく、そして男性がそばにいてあげたいと思わせるような女性。そういう女性が、心理学的にみれば愛される女性であり、愛される秘訣といえるでしょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2014年04月26日iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はTさん23歳のホーム画面です。○プロファイリングと解説さて、今回の女性はホームスクリーンが2枚です。フォルダもいくつかありますが、圧倒的にインストールされているアプリが少ないんです。少ないことが、ある意味この女性の特徴ともいえるのですが、iPhoneのホームスクリーンでプロファイリングをしようというこの企画としては、大変困りました。しかも、少ないながらもインストールされているアプリですが、これもまた特徴的なものとはいえません。例えば、前回の女性であれば「NAVERまとめ」と「BUYMA」のブックマークから、この女性の行動範囲や趣味がみえてきました。その前の女性であれば、「Vera Wang」と「ゼクシィnet」から結婚間近であることがわかりました。インストールされているアプリで、行動や性格だけではなく、その女性がおかれている状況もみえてくるものです。ですが、インストールされているアプリに特徴がなければ、それを読み取ることも化なり難しいんです。みなさんならこの女性のホームスクリーンのどこに注目し、どうプロファイリングするでしょうか。1枚目のホームスクリーンは、あえて個性を消しているのではないかというくらい、デフォルトのアプリケーションしか配置されていません。おそらく、誰かにのぞかれて大丈夫な偽装スクリーンではないのかと、おもわず邪推してしまいます。ところで、デフォルトのアプリケーションといえば、「ミュージック」「マップ」「safari」はよく使用しますが、「株価」や「Passbook」を使っているというひとは、そういないですよね。この女性も"仕事効率化"というフォルダに、より使用頻度の低いアプリを収納しているとおもうんです。では2枚目です。これまでの女性たちは、カメラ系アプリを複数インストールしていることが多かったのですが、この女性は2つだけです。それも、けっこうポピュラーな「Instagram」などではなく「camera」と「超微音カメラ」です。「cameran」は、女性に人気の写真家・蜷川実花さん監修のアプリ。もちろんこれもポピュラーなアプリではありますが、「Instagram」をインストールせず、「cameran」一本でいくあたり。まわりに流されず差別化を図りたい個性的なタイプかもしれません。壁紙が自撮りのフラミンゴの画像のようですので、あまり写真に興味がないとはいえないとおもいます。ほかには、「じゃらん」「skyscanner」「iHandy 翻訳機」というアプリがインストールされています。国内外の宿泊施設を検索予約できる「じゃらん」、航空券を検索できる「skyscanner」、そして翻訳の「iHandy 翻訳機」と3つそろえば、海外旅行好きなんだろうなとおもいますよね。もしこの女性が旅行好きであるならば、「じゃらん」「skyscanner」を使うあたり、ツアーやみんなでグループ旅行というよりは、ひとりや少人数旅行が好きなんでしょう。ただ可能性としては、実際に旅行に行くというよりも旅行計画を空想してみるのが好きなタイプとも考えられます。いずれにしても、みんなと一緒がいいというタイプでも、大勢でワイワイというタイプでもないような気がします。この女性とは、静かに向かいあってみるのがいいのかもしれませんね。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年04月21日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「30代の男性が親のことを「パパ」「ママ」といっていたらやっぱり女性はドン引きですか?」です。■質問32歳男性です。いまだに両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいます。直すタイミングを失ってしまって……。もちろん、人前では「うちの父は~」とか「母親がね~」といった感じで話しています。ところが先日、彼女の前でうっかり「パパ」「ママ」という言葉を使ってしまいました。案の定彼女はドン引き……もしかしたら別れを告げられるかもしれません。女性の方に質問です。30代の男性が「パパ」「ママ」と両親を呼んでいたらやっぱりドン引きでしょうか?率直にお聞かせいただければと思います。⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答気にしなくてもいいですが、人前では気をつけましょう。お父さん、お父様、パパ、ダディ、おやじ、おとん、父上……自分の親をなんと呼ぶかというのは、家庭によって違いますよね。例えば、父親に対しての呼称を思いつくだけあげてみたのですが、7つでてきました。人によっては、もっとでしょうか。ちなみに我が家では、ボクはお父さん・お母さん、弟はおやじ・おかんです。なぜか、兄弟で両親に対する呼称がちがうのですが、この相談をお読みくださっている皆さんのご家庭ではどうでしょうか。さて、ご相談は「彼女の前でうっかり『パパ』『ママ』という言葉を使ってしまいました。案の定彼女はドン引き」、そして「30代の男性が『パパ』『ママ』と両親を呼んでいたらやっぱりドン引きでしょうか?」ということですね。まぁ、正直なところ、引く人は引くと思います。でもこれは、女性に限らず男性同士もそうなのではないでしょうか?例えば、あなたの上司が、「このあいだパパが」と思わず口走ったら、どう思いますか?あなた自身がご両親のことを、パパ・ママと呼んでいるので違和感はないかもしれませんが、普通だったら「えっ!?」って感じになりますよね。もちろん上司でなくても、部下でもそうかもしれません。これは、年齢的なことというよりも、公私を区別できていないことが問題視されるからだと思います。他者の前で、自分の両親のことを父・母と呼べないということに違和感を覚えるのでしょう。「なんだ、この人は、ビジネスマナーも知らないのか」というふうになるわけです。ですので、これは30代男性がパパ・ママと呼ぶことが問題なのではなく、年齢に関係なく人前でパパ・ママと呼ぶことが問題だと思うのです。どうぞ、ご家庭のなかでは、これまでどおりにパパ・ママと呼んでください。けれども、人前では、「父・母」と呼ぶように気をつけましょう。とはいえ、思わず口走るということも現実にはおこります。学校の女性教師を、もしくはおつきあいしている彼女を「お母さん」と呼んでしまった経験のある人、意外と多いのではないでしょうか。ひどいときには、今の彼女を元カノの名前でよんだりとか。パパ・ママに限らず、不適切な言葉をうっかり口走ることは誰だっておこります。ですので、ボク自身もですが、人前では油断しないようにしましょう。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年04月15日iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はIさん28歳のホーム画面です。○プロファイリングと解説さて今回の女性は、ホームスクリーンが3枚です。とはいえ、3枚目にあるアプリが3つだけですから、実質2枚といったところでしょうか。さて、あなたなら、どこに注目しますか。アップデートされていないアプリがいくつかあるようですが、電話やメール、「メッセージ」や「LINE」などに未読はありません。2枚目のホームスクリーンに、わざわざ「使わない」とリネームされたフォルダがあることがあります。そうですね。フォルダの名前を「使わない」と変更するあたり、まじめというか、きっちりした性格がでているのではないでしょうか。アプリですが、いくつか気になったものがあったのですが、ボクにはなんのアプリかわかりませんでした(1枚目の「SSO…n-ログ」、3枚目の「Sewing and C」)。とくに、3枚目のアプリが気になるのですが、なんのアプリかわからないことには、プロファイリングしようがない。アプリに詳しいことも、このiPhoneホーム画面プロファイリング恋愛術には、重要なことですね。ということで、わかる範囲のアプリから、この女性をみていきましょう。なによりも気になるのは、「WeightNote」と「P Tracker」でしょうか。「WeightNote」はその名前のとおり、体重を記録するアプリです。この女性は、ちょっと体型が気になるのでしょうか。まぁ、だれしも痩せられるかどうかは別にして、太ったままでいいというひとはいないとおもいます。ですが、今までの女性たちにはみられないアプリです。みられないアプリといえば、「P Tracker」も、今回初めて登場します。これは、生理がはじまった日を登録するだけで、次の生理予定時期を予測してくれるというアプリです。同様のアプリに「ルナルナ」がありますよね。こちらは今までの女性たちにもみられましたが、わざわざこの女性は違うアプリをインストールしているんです。そして、この2つを1枚目のホームスクリーンの、「Refiles」というスケジュール管理をするアプリの横に。けっこう、日常的に使用していることがわかるとおもいます。健康管理に非常に気をつけるタイプなのでしょうか。2枚目のホームスクリーンをみてみましょう。「日経電子版」や「日本経済新聞」というアプリがありますよね。きっと、仕事をがんばる女性なんだなとおもわせる一方で気になるのが、「Vera Wang」と「ゼクシィnet」です。「ゼクシィnet」は、あなたも知っている、あの有名な結婚情報誌のウェブアプリです。そして「Vera Wang」は、アメリカのファッションデザイナーVera Wangのアプリ。Vera Wangって、知っていますか? 女の子たちに人気のアメリカ・テレビドラマ「Gossip Girl」のなかでブレア・ウォルドーフが着たり、実際にセレブたちに人気の上ディンゴドレスをデザインしています。どうしても、この2つのアプリがあることで、この女性が結婚間近なのではないかとおもってしまうのです。ただ、「カラーガイド」という色見本帳「DICカラーガイド」のデジタルカラーライブラリー・アプリがあることから、アパレル系でお仕事をしている女性なのかとも。この女性とお近づきになるには、まず単刀直入に恋人の有無をたずねる必要がありますよね。もし、恋人がいないのであれば、結婚に対する意識の高さ、そしてVera Wangを気にしているあたり、かなり情報感度の高い女性だということを念頭にアプローチしてみてはどうでしょうか。もし、恋人がいる場合、写真に写っている男性かもしれませんが、靴下が冬物ですから写真が最近に撮られたもので結婚を意識していると考えると、入り込む隙はないかもしれません。もちろん、あたって砕けてもいいとはおもいますが。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年03月04日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「履歴書って手書きですよね?じゃあなんで不採用通知は手書きじゃないんでしょうか?」です。■質問履歴書って手書きですよね?じゃあなんで不採用通知は手書きじゃないんでしょうか?テンプレートを打ち出して印刷するだけですよね?何でですか?⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答応募者は、数えきれません。この相談が掲載される頃は、大学3年回生の皆さんは、すでに就活が終盤な時期でしょうか。いくつもの企業に応募しても、くるのは不採用通知ばかり。なかには、不採用通知すら送ってこない企業もありますよね。気持ち、わかります。今でこそ、大学の先生をしているボクですが、大学生のときに就活をしていましたし、大学の先生になるのも応募して就活をしないといけませんから。そういえば、1988年の柴門ふみさんの漫画に『同級生』というのがあるのですが、そこに「内定3つとった」というような台詞がでてきます。今だと、3つもらうだけでも大変なのに羨ましい時代があったものです。さて、ご相談は「履歴書って手書きですよね?じゃあなんで不採用通知は手書きじゃないんでしょうか?」というもの。がんばって、履歴書(CV)やエントリーシート(ES)を丁寧な字で書いたのに、不採用通知はどこの企業も同じ様な文面。いわゆる「お祈りメール」ですよね。あなたの「なんで不採用通知は手書きじゃないのか」という相談には、あなた自身の腹立たしさ、いらだち、理不尽。そんな気持ちが伝わってきます。しかし、一体どれくらいの大学生が、あなたと同じ企業に応募しているとおもいますか。数百でしょうか、数千でしょうか。いえいえ、音楽や映像をあつかっている“ディー・エヌ・エイ”であれば、およそ3万3千人。“リクルートグループ”でおよそ2万2千人。応募者1万人以上の会社が16社。これだけの人たちが、応募しているんです。そして、就活の最初の関門であるエントリーシート審査。音楽レーベルの“エイベックス・グループ”であれば、9千人近い応募のなかで通過できるのは、たったの7パーセント。化粧品メーカーの“資生堂”であれば、およそ1万2千人の応募のなかで、10パーセントほどしか通過できません。つまり、“資生堂”を希望する就活生の1万人以上は、筆記試験もSPIも受けられません。場合によっては、会社説明会にすら、呼んでもらえません。それが、今の就活状況なんです。1万人以上の応募者に手書きで不採用通知なんて書けないですよね。というわけで、あなたの気持ちはわかりますが、縁がなかったとあきらめて、次の企業に挑戦しましょう。ところで、あなたは企業研究を、どのようにやっていますか。もしかして、就活専用のポータルサイトだけに頼っていませんか。たとえば、昨年話題になった「ブラック企業」。あなたは、ネットの情報だけを耳にして、踊らされていませんか。ボクは常日頃、就活をむかえる学生たちに「3年後の離職率を調べろ!」といっています。入社から3年後もどれくらい在籍しているかを目安に、企業の実態を探るわけです。一般的に、3年後に30パーセント以上が離職すると要注意といわれていますが、こういう情報を簡単に調べる方法があります。残念ながら、今日はそれをおはなしするスペースがありません。もし知りたいということであれば、あらためて「Q & A」にご相談くださいね。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年02月27日家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。今回のお悩みタイトルは、「同人作家の新刊が自家通販されたので注文したら2階から兄が新刊を持ってきた」です。■質問好きな作家さんが銀魂の同人本を自家通販すると告知してたから、新刊の5冊選んで住所明記の上注文ボタンを押したら二階から30歳の兄が降りてきて新刊5冊を僕のところに持ってきました。僕が最初の注文した人だったみたいで、ぬか喜びしちゃったと言ってました。「住所みて死ぬほどビビった」とも言っていました。手元には新刊5冊あります。お金はその場で手渡しで払っておきました。兄が同人作家だったなんてまったく知りませんでした…。兄は別に気にしていないみたいですが、僕は自分が腐男子であることがバレてとてもテンパっています。兄はケロっとしていますが、僕はウルトラショックです。どうすればいいでしょうか?⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。■回答なにもする必要はなし!むしろよかったのではお兄さんが好きな作家さんだったということは、これまでもお兄さんの作品を読んだことがあるんですよね。もしかしたら、お兄さんはすでにあなたがお兄さんのファンだったということを、知っていたのではないでしょうか。だからこそ、あえて直接手渡ししたとも考えられませんか?あなたが「最初の注文した人だったみたいで、ぬか喜びしちゃった」とか、「住所みて死ぬほどビビった」というのはあくまでも言い訳ではないでしょうか。もし不意のことなら、ちょっとくらいは気にするでしょうし、手渡しするべきか躊躇するとおもうんです。それがないってことは、きっと前から知っていたんですよ。だから、なんの心配もすることはありません。これからは、直接に作品の感想を伝えてあげたりしてはどうでしょうか。そのうち、兄弟で合作ということにもなりかねませんよ。とはいえ、その一方で恥ずかしいというか、何ともいえない気持ちがわき起こっていることも理解できます。でもそれは、あなたが腐男子であることがバレたからではないんだとおもうんです。例えば、友達がバイトしているお店に行ったり、お父様やお母様が働いているところに遭遇すると気恥ずかしくなりますよね。あれと、同じ感覚だとおもうんです。普段、わたしたちは場所や相手にあわせて様々な役割を演じています。○さんちの息子さん、大学生としての私、誰々の彼氏としての私など。自分ではあまり意識をしませんが、ちょっとずつ違いますよね。これは、ファッションで考えればわかりやすいかもしれません。例えば、女の子が彼氏がセクシー系のファッションが好きだから露出の高い服装をする。けれども、そういう服装は親の前ではしませんよね。これは、ファッションが役の衣装であり、ファッションを通じて私たちが役を演じわけている証拠でもあります。今回の場合は、あなたがお兄さんのまえで腐男子であることかくし、「腐男子ではない」という役を演じてきました。それがきゅうに、「腐男子である」役に演じ変えるわけですから、戸惑ってあたりまえなんです。ですが、中学や高校に入学したてのころ、慣れなかった制服が、中学背や高校生という役を演じられるようになって、自分に合ってくるように、「腐男子である」というあなたの役も、そのうち慣れてくるはずです。ですので、なにも気にせず、普段のままお兄さんと接したらいいのではないでしょうか。そして、せっかく好きな作家さんが一番近くにいるわけですから、その恩恵を最大限にうければいいんです。これからも、お兄さんの一番のファンでいてあげてくださいね。(イラスト: のでこ)○著者プロフィール平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年02月12日iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回は23歳の女性Sさんのホーム画面です。○プロファイリングと解説この「iPhoneホーム画面プロファイリング恋愛術」も、おかげさまをもちまして10回目となりました。ありがとうございます。十人十色という言葉がありますが、いままでの女性たちのホームスクリーンは、本当にさまざまでした。もう少し、いろいろな女性たちのホームスクリーンを観察して、いずれ傾向が分析できればとおもっています。さて、今回の女性のホームスクリーンは2枚です。パッとみた瞬間、あなたも驚かれたのではないでしょうか。どうすれば、こんなにメールがたまるんだろうと。「Gmail」で1,329通、「メール」で2,065通です。そういえば、受信箱の開けていないメールが8千通を超え、娘さんに仕事しているか心配されたという知人がいるんですが、個人的には不思議です。「メール」の場合は、スパムも考えられますが、「Gmail」であれば迷惑メールのフォルダに自動的に振り分けられるはずですよね。よほど、処理できないほどに仕事が忙しいのか、めんどくさがり屋なのか。とりあえず、大事な連絡をするのに、メールだとちょっと心配になってきますよね。ただ、「LINE」については未読がないようなので、連絡はこちらでしたほうがいいのかも。じつは、ボクの住んでいるバンコクで連絡を取る手段は「LINE」が主流です。学生が授業を休むときはもちろん、社会人でも会社を休みときの連絡が「LINE」だったりするんです。日本人的には、「えっ」って感じですが、慣れてしまうとたしかにメールより「LINE」のほうが早いし、気楽なんですよね。ですので、この女性も連絡無精というわけではないとおもうんです。それどころか、むしろ几帳面な女性だとおもいます。使用頻度や種類という観点から整理されているフォルダの数々が、それ物語っているのではないでしょうか。カメラ系アプリをphotoというフォルダに収納したり、天気系アプリや乗り換えの交通系アプリ、電源コンセントを借りられる場所を示すアプリをdaily useに収納したり。おそらく本当に使わないアプリをフォルダにまとめて、2枚目のホームスクリーンに配置していたりと、すごい几帳面さがでているのではないでしょうか。そして、これは壁紙にもあらわれているとおもいます。美味しそうでキュートなドーナッツの壁紙です。甘い物好きなのかなとおもわせるだけではなく、きれいにシンメトリーにドーナッツが配列されている画像ですよね。デザイン的にはアシンメトリーなほうが面白いわけですが、こういう整理されているものを無意識に選んでしまっているところに、この女性の隠れた部分が垣間みられるのではないでしょうか。メールの未読数だけで、ずぼらなのかなとおもってしまうと、この女性を誤解することになるかもしれません。平松隆円…化粧心理学者/大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。
2014年02月10日