「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず、その日からつむ田さんに嫌がらせをするようになっていったのでした。そんなある日、つむ田さんを下のクラスに落とすためだけに、テスト直前にテスト範囲を変えるなどの不正をしたオイカリ先生。後日たまたまオイカリ先生の不正について、生徒たちが話しているのを別の講師が聞いたことで事態は急変。塾内でこの事実が明らかになると、塾長は大激怒。オイカリ先生はしばらく自宅謹慎を言い渡されたのでした。「終わった……俺の人生」そんなことを思いながら、自分の荷物をまとめていると、1枚のメモが出てきました。そのメモを見て、良子ちゃんの存在を思い出したオイカリ先生は、良子ちゃんの家に電話をかけることに。 最初は良子ちゃんお母さんに断られていたものの、なんとか良子ちゃんにつないでもらえたオイカリ先生。すると、良子ちゃんから「悪口の手紙を書いたのは自分です」という衝撃の事実が語られました。さらに、手紙を書いた理由は、オイカリ先生が良子ちゃんの成績しか見ていなかったことにあったのでした。 良子ちゃんは捨て台詞を吐くと、一方的に電話を切ってしまったのでした。 オイカリ先生がいなくなると、良子ちゃんは塾に戻ってきて… オイカリ先生が塾からいなくなると、すぐに戻ってきた良子ちゃん。 「すげー休んでたのに」 「良子ちゃんまた1位じゃん」 塾をずっと休んでいたにもかかわらず、成績は変わらず1番なことにザワザワするクラスメイトたち。 良子ちゃんはつむ田さんを見つけると、「ちょっといいかな?」と声を掛けました。 「……ごめんね」 2人きりになると、真っ先に謝ってきた良子ちゃん。 しかし、つむ田さんの本音は"許せない"といものだったのです。 その日の夜、つむ田さんは家に帰ると、お母さんに塾をやめていいか相談をしたのでした。 良子ちゃんから謝罪を受けたものの、"許せない"という気持ちが強かったつむ田さん。良子ちゃんも、まさかつむ田さんにこんなに迷惑をかけることになるなんて思っていなかったと思うのですが、現実はオイカリ先生から目の敵されて頻繫に嫌がらせを受けるなど、かなり迷惑がかかってしまっていましたよね。つむ田さんが「許せない」と思うのも無理はないと思うので、塾を辞めるという選択に両親が理解を示してくれることを願います。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月09日「絶対100%合格塾」に通っていた小学生のつむ田さんは、ある日、成績トップの良子ちゃんに悪口の手紙を書いた犯人にされてしまいます。泣きながら「自分じゃない」と否定するのですが、先生は信じてくれず、その日からつむ田さんに嫌がらせをするようになっていったのでした。そんなある日、つむ田さんを下のクラスに落とすためだけに、テスト直前にテスト範囲を変えるなどの不正をしたオイカリ先生。後日たまたまオイカリ先生の不正について、生徒たちが話しているのを別の講師が聞いたことで事態は急変。塾内でこの事実が明るみになると、塾長は大激怒。オイカリ先生はしばらく自宅謹慎を言い渡されたのでした。「終わった……俺の人生」そんなことを思いながら、自分の荷物をまとめていると、1枚のメモが出てきました。そのメモを見て、良子ちゃんの存在を思い出したオイカリ先生。すると、早速ある行動に出て……? 荷物整理をしていると、ひとりの生徒の存在を思い出して… 「もしもし、出木杉さんのお宅ですか?」 「あの先生……前にもお伝えしたように娘は」 「良子さん出してもらえますか?」 「お願いです。実は私……良子さんの担任を辞めることになりまして」 オイカリ先生がやんわりと事情を話すと、「娘に聞いてみます」と返したお母さん。 (頼む……出てくれ良子……っ。お前だけは俺のために) オイカリ先生が心の中で必死に良子ちゃんが出てくれるのを願っていると、受話器から声が聞こえてきました。 「もしもし……先生、私です」 その声は紛れもなく良子ちゃんの声だったのでした。 メモを見て良子ちゃんの存在を思い出し、電話をかけたオイカリ先生。オイカリ先生と良子ちゃんはあくまで塾講師と生徒という関係でしたが、いつも成績トップだった良子ちゃんは、生徒の中でも特別な思いがあったのかもしれません。オイカリ先生が何を話したくて電話をしたのかは分かりませんが、よからぬことに発展しないことを祈ります。著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
2023年08月04日綾野剛、芳根京子、榮倉奈々、反町隆史らが出演する現在放送中の日曜劇場「オールドルーキー」第7話(8月14日放送)に、声優の津田健次郎と平田広明がゲストとして登場することが分かった。「ビクトリー」として初の試みであるパラアスリートのマネージメントに挑戦し、梅屋敷(増田貴久)の新たな一面が描かれる第7話。「最愛」では刑事役、「ナンバMG5」では愛犬の声、「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」ではヒロインの元上司役と近年、ドラマ出演に注目が集まる津田さんが今回演じるのは、車いすテニス選手・吉木(福山翔大)が競技で使用する車いすを無償で提供する車いす製造・販売会社の社員で技術担当の矢部浩一郎。選手の体の一部となる車いすの調整をミリ単位で求められるメカニックは、競技には欠かせない存在。長い付き合いである吉木と矢部の遠慮のないやり取りを目の当たりにした主人公らは、2人の関係の深さに圧倒される。「第7話は熱いドラマが繰り広げられています」と今回の物語について語った津田さんは、「現場に入るのが本当に楽しみでした。一番びっくりしたのが、実在する車いすの製造会社で撮影したことです。実際に車いすテニスの競技にも使われている車いすが現場にあり、細部へのこだわりを感じました。その分、いい芝居をしなければと思っていましたが、現場の空気感のおかげで自然にその世界に入っていくことができました」とふり返り、「マイペースなところがある一方、心の中に熱いものもある。とても愛情あふれるエンジニアを演じておりますので、ぜひご覧ください!」とコメント。「ONE PIECE」のサンジの声や、ジョニー・デップの吹き替えでも知られる平田さんが演じるのは、主人公らが吉木のスポンサー獲得のためにプレゼンを行う大手企業「日本海上運送」の社長・湊啓一郎。物語のカギを握ると言っても過言ではない人物だ。平田さんは「車いすテニスという競技は、今注目を浴びていると思います。国枝慎吾選手の活躍のおかげで、車いすテニスをはじめとしたパラスポーツ全般までみなさんの意識が広がっていると思います。このドラマがきっかけでさらにパラスポーツに興味を持っていただけたらなと思います」と話し、「梅屋敷による熱い説得が特に見どころだと思います。津田健次郎にも注目してぜひご覧ください!」と見どころも明かしている。そのほか、「おカネの切れ目が恋のはじまり」以来2回目のドラマ出演となる河井ゆずる(アインシュタイン)が、吉木の所属会社の社員役で出演する。「オールドルーキー」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年08月11日竹中直人、山田孝之、齊藤工の3人が共同監督を務めた『ゾッキ』、『裏ゾッキ』の続編として制作された「∞ゾッキ シリーズ」より、竹中直人さんが監督を務めるドラマ「平田さん」のキャスト、予告映像、場面写真、メイキング写真が解禁された。「平田さん」で歪んだ社会に睨みをきかす平田さんを演じるのは、映画『地獄の花園』、ドラマ「ねこ物件」などに出演し、演劇活動と並行してモデル活動もする長井短。平田さんと同じ喫茶店で働くメガネを、連続テレビ小説「あまちゃん」や映画『あのこは貴族』など数々のドラマや映画に出演し、幅広い役をこなす山下リオが演じている。またふたりが働く喫茶店のマスター・小林を、芸人、ミュージシャン、俳優、文筆家と幅広い分野で活躍するマキタスポーツが演じており、原作者の大橋裕之も登場。さらに沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)、中村達也、井口昇、土佐和成、希咲美羽の顔ぶれも見逃せない。さらに本作は一流クリエイターも集結。音楽は、トラックメイカー:メイリンのソロプロジェクトZOMBIE-CHANGが務め、「平田さん」の世界観を盛り上げている。ZOMBIE-CHANGまた脚本は『東京放置食堂』の和田清人、音楽プロデューサーは映画『溺れるナイフ』、映画『青くて痛くて脆い』などの菊地智敦、撮影は『THE CITY』の黒柳勝喜、特殊メイクは『ゾッキ』、「King Gnu」のMVなどを手掛ける快歩、編集は『余命10年』『新聞記者』『ゾッキ』の古川達馬が務める。竹中直人監督竹中監督は、「直感的に閃いたキャスト!そして平田さんを包み込む音楽は大ファンだった ZOMBI-CHANG!最高の共犯者達が《平田さん》の世界を盛り上げます!!」とコメントしており、作品への期待が高まる。「∞ゾッキ シリーズ」は4月3日(日)22時よりBSデジタル放送「BSJapanext」にて放送開始。ドラマ「平田さん」は、BSデジタル放送「BSJapanext」にて4月24日(日)、5月1日(日)の2週にわたって放送。7月よりAmazon Prime Videoほかにて配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2022年04月15日シーズン1、劇場版に引き続き、今回の新作『TIGER & BUNNY 2』でも主人公を演じる平田広明さんと森田成一さん。数々の作品で人気キャラを演じてきたベテラン声優2人が分析するタイバニの魅力とは。――主人公の二人、鏑木・(かぶらぎ)・T・虎徹(こてつ)を演じる平田広明さんとバーナビー・ブルックス Jr.役の森田成一さん。凸凹バディを演じるお二人に、まずはコンビの魅力を直撃。森田成一:オジサン×若者のコンビは昔からよくあるバディ像で。だからこそ見る人も一緒に喜んで、一緒にイラついて、一緒に泣ける。心が動きやすいのが、虎徹&バーナビーの魅力だと思いますね。平田広明:虎徹もバーナビーも善人ではあるけど、人として欠点がないかといえばそうでもない。その人間くささが好きですね。あとは森田くんも言っていたように年の差。世代が違えば衝突もあるだろうし。カッチリはまらないところが面白いんだと思います。でも、離れ離れにならないのは、お互いにどこか惹かれ合い、大切に思い、セットになったら大きな力になると感じているから。見る人が、「この二人はまた…」なんてツッコみながらもどこかほっとけない二人というのが、名コンビなんでしょうね。森田:ガタガタさが面白い。完全に水と油で、決して混ざり合うことはないけれど、その境界線は隙間なくピッタリくっついてる。それが虎徹とバーナビーで、気持ちのいいところかなって。――そんな名コンビの活躍も楽しみなシーズン2の見どころは?森田:台本を読んで感じたのは、『TIGER & BUNNY』の初期のテイストに戻った気がして。各キャラクターの思いがダイレクトに伝わるような物語になっているなと思いました。僕が演じたバーナビーも虎徹さんと過ごすことで、人間味のあるキャラになっている。そこは注目ですね。平田:ヒーローが敵と戦うアクションのパート以上に、人間ドラマ的な部分が本作の魅力だと思っていて。今回もどんな問題が起こり、どう乗り越え各々が成長していくのか。そこを楽しんでほしいです。森田:人間関係や心理描写が面白い作品ですからね。今回はバーナビーよりも若い新人ヒーローも出てきますから。彼らとの接し方なんかも見どころだと思います。新シーズンでの注意点は若々しく、元気よく!?――ところで、バディ役を演じるお二人の関係性も気になるところ。森田:平田さんとは『TIGER & BUNNY』が初共演。大先輩ですし、最初は大変緊張しました。平田:してなかったでしょ。森田:してましたよー(笑)。ただ、緊張はしているけど、TVアニメが始まった10年ほど前は自分も血気盛んだった分、「やったるぞ、このやろー」みたいな気持ちも強くて。力が入りすぎて、空回りしているところもあったと思います。でも、平田さんの自然体な姿を見ていたら、僕も力が抜けていきました。平田:森田くんの印象は…(と、数秒無言が続き)森田:ないんかいっ!(笑)平田:森田くんは意外と頑固。こだわりが強い。熱い男だからこそ、バーナビーという役を演じるのはツラかろうなと思いますね。バーナビーは心理的な制約も多いから。森田:バレてますね。さすがです。僕は大先輩のアフレコを間近で見ることができて、勉強になります。普通ヒーローと聞くとカッコいい人物を想像するけど、虎徹はオジサンで。それを平田さんが演じると、しっかりオジサンだけど、その中にちゃんとヒーローが存在している。泥くさいけど、むしろそれがカッコいい。絶妙なバランスだと思うんです。小さな吐息なんかも生々しくリアルで「オジサンってこうだよね」と痛感。技術やレベルの高さを思い知る瞬間ですね。…と褒めてみました(笑)。平田:適当なこと言ってやがる。何も出ないよ!森田:アハハハハ!!――前作から期間は空いても息ピッタリのお二人。作品内でも息の合った掛け合いを披露しているが、アフレコでは何やら苦戦も!?平田:作品の時系列的には前作からそれほど空いてないので、演じる上ではヘンに気負わず、今までの流れのままと思い、自分が思う虎徹を演じてみたんです。が、音響監督から「もっと元気よく」と指摘されてしまった。森田:二人とも、とにかく「元気」を要求されましたよね(笑)。平田:最初は、収録が朝イチだから眠くてテンション低いと勘違いされてるのかな、なんて思ったけど、そうではなく…。森田:要は、「もっと若く」ってことで、それを「元気よく」と言われていた。自分では感じていないけれど、老いというものが来たんだなと思いましたね(笑)。平田:自分を客観的には見られないからわからないし、森田くんに対しても老いは感じなかったけど。森田:僕も平田さんに対しては全く感じず。でも、音響監督の耳は確かなので、実際にOKが出た声を聞くと、数段トーンが上がっている。それを朝イチから出すのはキツかったですけどね(笑)。平田広明さん(写真左)1963年8月7日生まれ、東京都出身。洋画の吹き替えやアニメ、ナレーションでも活躍中。代表作は『ONE PIECE』(サンジ役)。ジョニー・デップやユアン・マクレガーなどの吹き替えも務める。森田成一さん(写真右)1972年10月21日生まれ、東京都出身。TVアニメ『キングダム』第4シリーズ(信役)が4月9日より放送スタート。主人公・黒崎一護の声を務める『BLEACH 千年血戦篇』は10月より放送開始。『TIGER & BUNNY 2』シュテルンビルトの街の平和を守るため、所属企業のイメージアップのためにヒーロー活動を続ける鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.。今ではヒーローも増加し、シュテルンビルトにも新人ヒーローが加入。先輩ヒーローとしての活躍も期待される虎徹とバーナビーだが、果たして…。4/8よりNetflixにて全世界独占配信。©BNP/T&B2 PARTNERS※『anan』2022年4月6日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・関川直子(by anan編集部)
2022年04月02日デビュー55周年を迎える森山良子が、2022年4月27日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて『森山良子コンサートツアー ~My Story~』の東京公演を開催することを発表した。最近ではソロ活動のほか、フジテレビ系音楽番組『MUSIC FAIR』から誕生した女性4人組ユニット“LA DIVA”のパフォーマンスでも注目を集めている森山。コロナ禍で思うようにコンサートを実施することができなかった2020から2021年を経て、約1年4カ月ぶりにホームグラウンドでもあるBunkamuraオーチャードホールで公演を行う。チケットの一般発売は、森山良子の誕生日である2022年1月18日より開始される。<ライブ情報>『森山良子コンサートツアー ~My Story~』2022年4月27日(水) Bunkamuraオーチャードホール開場:16:00 / 開演 17:00【チケット料金】S席:7,500円 (全席指定 / 税込)A席:6,500円 (全席指定 / 税込)※未就学児童入場不可一般発売:2022年1月18日(火) 10:00~チケットはこちら:■森山良子 オフィシャルサイト
2021年12月20日細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』で、超巨大インターネット仮想世界<U>に歌姫ベルとして参加する主人公・すずを母親のように見守る合唱隊のメンバーに、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世の5名が決定した。本作は、細田監督がかつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界が舞台。そこで紡ぎ出すのは、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、もうひとつの“現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語。先日、主人公すず(ベル)と竜の声優キャストに先駆け、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらが、すずの同級生役を演じ、さらにすず(ベル)が<U>で出会う個性豊かなキャラクターに森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守と超豪華声優陣が決定している。今回解禁された5人は、すずの母親が所属していた合唱隊員で、その母の死後、すずを母親代わりのように見守ってきた人物たち。『思い出のマーニー』(2014)で声優初挑戦を果たした森山良子は、漁師として働きながらすずを見守り、合唱隊のリーダーも務める・吉谷さん役。さらに、芸達者なピン芸人として、数多くのドラマにも出演する清水ミチコが「ちびまる子ちゃん」や『サーフズ・アップ』以来の声優として、酒店を営む喜多さん役に。また、医師である中井さん役は、「姿三四郎」(1981年/テレビアニメ)以来の声優ながら、2006年から長年「おさるのジョージ」のナレーションとして活躍し、声を当てる仕事としてはこのメンバーの中で一番のベテランである、「タッチ」の主題歌でも知られる岩崎良美。大学講師の畑中さんを演じるのは、「四季~ユートピアノ~」(1980年/NHKドラマ)のヒロインに抜擢され、国内外の数々のテレビ賞を受賞し、エミー賞にもノミネートされた実力者にして、その後はラジオドラマや朗読会といった声の仕事で活躍の場を広げていった中尾幸世。そして演歌歌手として、圧倒的なキャリアを誇る坂本冬美が本作で初の声優に挑戦。農家の奥本さんを演じる。さらに5人は、本作の中で「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」という合唱曲も披露。「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」は、歌唱やコーラスにおいて百戦錬磨の森山さんでも苦戦するほど、特に難易度が高い合唱曲。5人はそれぞれ多忙の中、アフレコとは別日で全員が揃う歌録りの日を設け、その日のために各自が自主練習を重ねて本番を迎えたそう。当日は、はじめて5人で歌うということもあり緊張した様子でしたが、何度か歌っていくうちにすぐに圧巻のハーモニーがスタジオ内に響くようになり、スムーズに歌録りは終了。本作でしか聴くことのできない、まさに超貴重な歌唱シーンとなっている。その後の取材では、森山さんがほかの4人に、合唱曲をスローテンポにして覚えやすく編集した練習用の音源や、愛用しているのど飴をプレゼントした話が明かされ、森山さんの気遣いに4人も感謝しきりの様子。さらに、「またこのメンバーで集まるとしたら何をしますか?」という質問に対し、「新曲を歌いたい!」(清水さん)「アルバムリリースします!」(森山さん)「賛成!!」(一同)と盛り上がる一幕も。短い時間ながらも、劇中の合唱隊のように長年共に練習を重ねてきたような、和気あいあいとした絆や団結力を感じる収録が実現した。「鳥肌が立った」(坂本さん)と歌唱のプロフェッショナルたちも絶賛する、すず/ベル役の声にもますます期待が高まる。合唱隊メンバーコメント到着■森山良子:吉谷(よしたに)さん役割とコーラスに慣れているつもりなのですが、今回の合唱曲は中々覚えるのが大変でした。譜面をいただいた時には、何百年も前のメロディで、歌ったことが無い曲だったので、最初からつまずきそうになりましたが、こうしてレコーディングしてみると、今までにない、良い味を出している曲だなと思いました。次にまた5人で集まれたら…アルバムを作ります!(笑)細田監督は、本当にあたたかくて、優しくて、そして真摯な気持ちで丁寧に映画を作られていると思いました。きっとアニメーションを作っていく現場も日々すごいことが起こっていると思うのですが、この前向きさ、丁寧さが、素晴らしい作品を作って、前に進んでいくエネルギーなんだなと思いましたし、何よりそのお人柄に感動しました。すず役の方が、アフレコ現場に、見学にいらしていたのですが、本当に普通のお嬢さんという印象で、彼女の情報が未解禁なので「(周りの人に)すごく言いたい!」と言っていて、可愛らしかったです。■清水ミチコ:喜多(きた)さん役私はピン芸人なので、皆と一緒にというのがとても弱いんですよね(笑)でも、今日皆さんと一緒に歌ってみて、一つになれるって素晴らしいなと思いましたし、感動して、コーラスに参加する人の気持ちよさがすごく分かりました。次にまた5人で集まれたら…新曲を出したいですね!アフレコの時、皆がいる前で、ブースの向こうから「もう少しこうですよ!」と指示を出されるのって、結構キツイものがあるのですが、細田監督は、毎回毎回傍まで来て下さって、本人だけに聞こえるように注意して下さって、人を傷つけない方だなと思いました。私は普段ガサツなおばさんの役が多いので、今回もそうかなと思っていたのですが、今回やっていくうちに「あら、私のいいところが出てるじゃない!?」と思って、嬉しかったです(笑)■坂本冬美:奥本(おくもと)さん役演歌歌手なので、コーラスで合わせるということが今回初めてで、先輩方の声を聴きながらも、聴きすぎてつられないよう、そのあたりのコントロールが難しいなと感じながらやっていました。皆さん大先輩方ですが、黙っていても気を遣わないでいられる、とても良い雰囲気で、そこに参加できて幸せだなと噛みしめながら歌わせて頂きました。アフレコ自体も初めてだったので、とても緊張したのですが、細田監督は「こういった風にセリフを言った方がいいと思いますよ」と、本当に親切に分かりやすく教えて下さいました。とてもお優しい方で、だからこそあんなにあたたかい映画になるんだろうなと感じました。ベル役の方の歌声を聴いたら、鳥肌が立って…。将来どれほど大きなアーティストになっていくんだろうと、これからが楽しみだなと思います。■岩崎良美:中井(なかい)さん役皆さんの足を引っ張ってはいけないと、自分の中でできるところまで練習してきたのですが、今日出来上がったものを聴いて、自分で言うのもなんですが、結構感動しました(笑)森山さんが、練習するための音源とのど飴をプレゼントでくださって、とても嬉しかったですし、それで結束力が高まりました。細田監督は、アフレコの時にわざわざ傍まで来て、一つずつ丁寧にセリフを教えて下さって、あたたかさを感じましたし、これは頑張らないと!という気持ちで挑みました。ベルの歌を最初に聴いた時には「誰だろう?」とびっくりしましたし、鳥肌が立ちました。お会いしてお話した時の声も、とても魅力的で、ぴったりだなと思いました。スター誕生の瞬間に立ち会えたような、そんな衝撃を受けました。■中尾幸世:畑中(はたなか)さん役皆さん素晴らしい歌唱力、表現力を持っているプロ中のプロの方々ばかりなので、私は大輪のバラの中に年代不詳の松が入ったような感じで…(笑)皆さんから静かな力をもらいながら、歌う喜びをとても強く感じさせて頂きました。今回2曲歌わせて頂いて、その内の1曲は、映画の重要なシーンで、最終的には世界中の皆さんとの合唱になると聞いて、本当に素晴らしいなと、最後の最後に感動がこみ上げてきました。細田監督は、1シーンが終わるごとに、そのシーンを演じた一人一人に、よかったところや、ここはもっとこうしてほしいというニュアンスを伝えてくれるのですが、ただ単に要求を伝えるだけでなく、一人一人に必ずなにか演出の痕跡を残していかれて、本当に懐が深くて、感動しました。『竜とそばかすの姫』は7月16日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月16日より全国東宝系にて公開©2021 スタジオ地図
2021年05月25日舞台「錆色のアーマ」シリーズの最新作「外伝 -碧空の梟-(あおのふくろう)-」が現在上演されている。開幕直前に、出演者の黒氷役・平田裕一郎と藤白役・石渡真修に話を聞いた。「去年、上演が延期になってしまい、この度ようやく届けられる。その喜びが一番大きいです!」と平田が話すように、’20年6月の上演が延期され、今回は満を持しての開幕となった本作。出来上がった作品について石渡は「いい意味で一回じゃ見きれません。劇場が円形なので場所によって見える物語が違いますし、今まで以上にキャラクターたちの関係性に特化した作品になっているので」と自信をのぞかせた。戦乱の世を舞台に、天下統一を夢見た男たちの生き様を描き出す、史実に基づいたオリジナルストーリーを描いてきたシリーズだが、今作は初の外伝。秀吉との戦を脱し、紀州の山奥に里を移そうとしていた紀の国、雑賀衆が、謎多き梟の橘三兄弟と交錯していく、新たな“巡り合わせ”の物語が紡がれる。劇中で描かれるものはなにかと尋ねてみると、石渡は「愛憎」、平田は「愛」と少し違った答え。石渡は「憎しみと愛は紙一重だなと感じる作品です。その表現は舞台セットを使ってうまくあらわれていると思うので、そこにも注目していただければ」、平田は「兄弟、仲間を思う愛が、形は違えどそれぞれのテーマになっていると思いますね」と語る。新キャラクターの「橘三兄弟」についても「三人のバランスが絶妙で、見ていて、切なく愛おしいです」(石渡)、「三人の絆が素晴らしくて毎回涙腺がやられます」(平田)と話すなど、さまざまな面から心揺さぶられるストーリーになっているようだ。いわゆる“2.5 次元舞台”の流れとは逆で、まず舞台版が生まれ、そこからメディアミックス展開を図っていく“逆 2.5 次元”の「錆色のアーマ」プロジェクト。原作となる舞台シリーズの魅力を、第一弾から出演する平田は「まずはタイトルでもある”武器“。アーマがそれぞれカッコいいです。あとは人間臭さや、キャラクターの背景にある苦悩や葛藤、友情が描かれていること。どっぷり引き込まれますよ」と語る。さらに出演者にとっての魅力は、第二弾から出演する石渡は「キャラクターを自分が作ること。役者の力量が試されますし、だからこそ魅力的になるよう作れることは、役者にとっての魅力でもあります」。平田が「“梟”の三兄弟と鶴首の悲しくも温かい絆の物語ですが、個人的には、黒氷(平田)と藤白(石渡)の友情物語でもあります。前作より濃くなった白黒コンビにも注目してもらえたら!」と一押しする本作は、4月29日(木・祝)まで東京・品川プリンスホテル クラブ eXにて上演中!文:中川實穗
2021年04月21日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは歌手の森山良子さん。ラストとなる第4回は「不確定な未来だからこそ、強い姿勢を保ちたい。」。今年で歌手生活が55年になりました。今でもコンサートでリクエストが多いのが、『涙そうそう』『さとうきび畑』。皆さんももしかしたら聴いたことがあるかもしれない、沖縄が舞台の曲です。『さとうきび畑』は21歳のときにいただいた歌で、当時は平和な時代に、戦争も知らない、しかも表現力もない私が歌える歌ではないと思いました。繰り返し歌ってきた中で今感じるのは、今も、世界のどこかで紛争が起きていて、いつ私たちも加担するか、巻き込まれるか、何が起こるかわからない、ということです。愛する人を失う悲しみは、どんなに時間が経っても、決して小さくならないんですよね。先のことは予測がつかない、だからこそ、未来に対して強い姿勢を持っていかねばならないと思います。私は反戦歌手ではないですが、だからこそ、この歌と出合った意味、そして課されたものがあると感じています。この先もずっと、歌い続けていきたいです。20~30代の女性にまず伝えたいのは、“眉毛は絶対抜いちゃダメ!”ってこと!(笑)私の若いときには細眉が流行ったので、抜いて抜いて抜きまくっていたら、ほとんど生えてこなくなっちゃった。おかげでお化粧に時間がかかる!とにかく、眉毛は抜かないこと。いちばん大事なのはそれ(笑)。あとはね、みなさんは今、叱られたり、傷ついたり、いろんなことを吸収したりしながら、社会の中で育っている時期だと思います。数々の出会いがあると思いますが、人を見るときって、ついつい嫌なところに目が行きますよね。でもそんな時間はもったいない。“この人と出会えてよかった”と思う人に出会えたら、どうしてその人がステキなのか、吸い取りましょう。人はいくつになっても成長できると感じます。自分らしく生きるのが一番。でも、決めつけず、様々な出会いの中から育てられていく面もたくさんある。皆さんのこれからを応援しています。もりやま・りょうこ歌手。1948年生まれ、東京都出身。’67年『この広い野原いっぱい』でデビュー。写真は2016年のライブより。森山さんのライブは、歌の素晴らしさは当然ですが、実はかなりトークが面白いと評判です…。※『anan』2021年3月31日号より。(by anan編集部)
2021年03月27日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは歌手の森山良子さん。第3回は「仕事を頑張る源は、今も昔も家族です。」。私は2度の離婚を経て、一人で2人の子供を育てました。とはいえ、両親と同居をしていたので、二人の助けがあったからこそ、だと思っています。歌手という仕事は不規則。例えば参観日の前日に地方でコンサートがあったら、夜行列車や深夜便の飛行機(当時はそういうのがあったのよ・笑)で明け方東京に戻り、子供の学校に行って行事に参加し、その足でまた地方へ…ということもよくある話でした。なるべく子供に寂しい思いをさせてはならぬと、私なりに頑張っていたんですが、あるとき娘に、「どうして他の家のママはおうちにいるのに、うちのママはいないの?」と言われ「歌うことが大好きだから」と言ったら、「おうちで歌っていればいいじゃない」と(笑)。今思うと寂しい思いをさせたと思います。家族には、私を支えている、なんて意識は皆無でしょうけれど、私にとっては家族が支えであり、活力源。それは今も同じです。義理の家族と仲良くする、私の秘訣とは?私の娘の夫、すなわち義理の息子はおぎやはぎの小木博明で、息子・森山直太朗も結婚をしておりまして、子供のお婿さん、お嫁さんからすると、私は“お姑さん”の立場です。読者世代の皆さんも、結婚となると、義理の母との関係に悩んだりするかもしれませんね。基本的に私は、義理の息子や娘はもちろん、誰もが“別個の人間”だと思っており、それぞれが異なる生活環境、感情、思考を持っている。だから、考え方がぶつかるのは当たり前。選ぶお花、料理、人との距離感など、同じなわけがない。だからこそ「あなたの文化は私のそれと違うから、ぜひ楽しませて!」という気持ちでコミュニケーションをとれば、お互いに有意義な時間を過ごせるはずです。よく娘が、「ママ、時代は変わってるよ」と言うのですが、本当にそのとおりだと思う。昔の風習やしきたりに従わせようとせず、探究心を持って新しい文化を学びたいです。若い世代の幸せは、我々の幸せですからね。もりやま・りょうこ歌手。1948年生まれ、東京都出身。‘67年『この広い野原いっぱい』でデビュー。代表曲に『涙そうそう』『さとうきび畑』などが。50代の頃の表情。充実した笑顔が印象的なお写真です。※『anan』2021年3月24日号より。(by anan編集部)
2021年03月21日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは歌手の森山良子さん。第2回は「フォークでデビューだなんて、想像外でした。」。声楽を習う一方で、私の伯父(ミュージシャンの故ムッシュかまやつ氏の父)がジャズの教室をやっていて、そこでジャズヴォーカルを習い、中学校ではカントリー&ウェスタンのバンドに参加。当時若者の間では、アメリカンフォークミュージックが大流行。学園祭で歌う私を見た同じ学園の大学生からフォークソングに誘われ、そこでも歌っていました。でもやっぱり一番好きなのはジャズ。高校を出たらジャズシンガーになると心に決めていたので、フォークは高校卒業まで…と思っていたのですが、“フォークを歌う森山良子”にスカウトがきて、作ったこともないフォークソングを作り、結局フォークでデビューすることに…。当時は、「こんなの自分らしくない。やりたくないのになんで!?」と思っていました(笑)。しかしまさか、そのときに作った『この広い野原いっぱい』という歌を、長く歌い続けることになるとは…。世の中、わからないものです(笑)。私にとって若さとは、反発力の強さ。私自身がまさにそういう若者でした。せっかくデビューしてもジャズを歌えない反発からコンサートで洋楽のカバーばかりを歌い、結局“ヒット曲を歌わない森山良子はもういい”と、お客様がどんどん離れた時期もありました。でも今思うと、望まない楽曲を歌うなどの経験すべてが自分の体に染み入り、地層のように積もり、今の私を作っているんですよ。それに、人から与えられる課題に答えることはスキルアップに繋がりますし、そのトライが、“好きな歌だけ歌っていてはたどり着けない場所”に連れていってくれることもある。結果私は、みなさまが求めてくれる曲を歌うことが私にとって必要だと気付きました。だからみなさんも、例えば与えられた仕事に対して拒絶反応があっても、“とりあえずやってみる”ことに、絶対に価値があります。とはいえもちろん、若いときはそんなことまったく考えられませんでしたけどね(笑)。もりやま・りょうこ歌手。1948年生まれ、東京都出身。’67年『この広い野原いっぱい』でデビュー。代表曲に『涙そうそう』『さとうきび畑』などが。写真はデビューライブでの一コマ。なんともキュートです。※『anan』2021年3月17日号より。(by anan編集部)
2021年03月16日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは歌手の森山良子さん。ご子息はミュージシャンの森山直太朗さん、娘婿は、おぎやはぎの小木博明さんです!第1回は「歌手になりたいと思ったのは、幼稚園のとき」。ジャズトランペット奏者の父と、オペラ歌手を目指していた母の間に生まれた私は、常に洋楽が流れている家に育ちました。そのおかげで自然に歌が好きになり、幼稚園に通う頃にはもう“歌い手になりたい”と思うように。小学校5年生だったかな、両親に「中学に行かないで歌手になりたい」と言いましたら、「音楽の世界はそんなに甘いものじゃない!」とそれはそれは叱られまして(笑)。その後中学に上がってから、「声を出す基礎を学ばないと、歌手にはなれません」と諭され、声楽の先生の元に通い、イタリア歌曲やカンツォーネ、日本の歌曲などをいろいろ勉強しました。クラシック畑の方と一緒に歌うときなど、当時習った曲がスッと出てくるので、若いスタッフは、私が『グノーのアヴェ・マリア』なんかを歌うと「え、なんでそういう曲を歌えるんですか?!」と驚きますが、実は私には、そんな過去があるんです。当時両親が声楽を習わせた裏には、“息の長い歌手になるために、基本をしっかり学んでほしい”という思いがあり、それを口うるさく言われたのを覚えています。中学2年で師事した坂上昌子先生は、今もご健在で変わらず私の師ですし、基礎を教えていただいたことで今日まで歩いてこられたのは事実。正直、歌と人生をそんなに重ねて考えたことはないですが、基本的な価値観を自分の中にしっかり保持していないと、ブレてしまう、という気持ちはどちらも同じ。人生はとても長く、本当に、本当にいろんなことが起こります。そこで壁にぶつかるたびに揺らいでしまっては、いつか自分自身がなくなってしまう気がします。私にとっては、人のせいにしてはいけない、上手くいかないことはすべて自分に起因している、という考え方が基本。私が悪かった、だから自分を変えよう、と思うことで、つらい経験を“自らを強くする機会”に変えることができるのです。もりやま・りょうこ歌手。1948年生まれ、東京都出身。’67年『この広い野原いっぱい』でデビュー。代表曲に『涙そうそう』『さとうきび畑』などが。WOWOWにて放送中の、清水ミチコさんとのトーク番組も人気です。※『anan』2021年3月10日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2021年03月07日元AKB48でグラビアアイドルの平田梨奈が、最新イメージDVD『RINAZONE』(発売中 4,180円税込 発売元:イーネット・フロンティア)をリリースした。2011年2月にAKB48第12期研究生オーディションに合格してから、2016年8月の卒業までAKB48のメンバーとして人気を博していた平田梨奈。AKB48時代は"ひらりー"の愛称で親しまれていたが、昨年7月に発表した1stDVD『ひらりーTIME』でグラビアに本格参戦し、Fカップのバストを露わにして大きな話題を集めた。通算3枚目となる同DVDは、さらに研ぎ澄まされたダイナマイトボディーとFカップのバストをセクシーに披露している。日本人離れしたプロポーションが魅力の平田。本作では三角水着やセクシービキニ、オープンブラとチューブトップ風水着の重ね着などを着用してスタイルを強調している。その彼女は今年7月の誕生日で22歳に。無邪気に笑う仕草に癒やされるが、一段と大人っぽくなった姿も印象的。グラビア映えしたスタイルを眼力のある視線でアピールしたシーンは興奮度も高い。なお、同DVDの発売を記念したイベントが9月27日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA1号店 サブカル・モバイル館6F(14:00~)で開催予定(中止・延期の可能性あり)。
2020年09月13日元AKB48でグラビアアイドルの平田梨奈がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『ひらりーBEAUTY』(ともに発売中 ブルーレイ: 5,280円税込 DVD:4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。2011年2月にAKB48第12期研究生オーディションに合格してから、2016年8月の卒業までAKB48のメンバーとして人気を博していた平田梨奈。AKB48時代は"ひらりー"の愛称で親しまれていたが、昨年7月に発表した1stDVD『ひらりーTIME』でグラビアに本格参戦し、Fカップのバストを露わにして大きな話題を集めた。そんな彼女の通算2枚目となる同DVDは、昨年10月に海外ロケとなるバリ島で撮影された。同DVDについて平田は「結構命がけの撮影でした。黒いワンピースタイプの水着を着たシーンの撮影場所は、横が崖だったんです。スタッフさんと良い作品を作りたいという思いで、撮影しました」と胸を張り、「川で撮影したシーンはブラもつけないで現地の人におっぱいをさらけ出しちゃいましたね。これ(DVD)には入っていませんが、"こんにちは"しちゃって本当に危なかったです」とハプニングもあったという。その川のシーンは「丸太でおっぱいを隠すみたいでエロい感じになっています」と自信を見せて、「黒の下着っぽい衣装を着たベッドのシーンは仕事帰りのOL風で、私のエロエロポージングが見れると思います」とセクシーさをアピールした。同イベントはコロナ禍の影響で約3カ月遅れの開催。自粛中は「暇すぎて家でずっと裸族でした(笑)。やることがなくて3キロも太ってしまって」と苦笑いを見せ、「痩せる気持ちは100%あるんですが、上手く行かないんです。私ってお酒が好きで、毎日寝る前にビールや白ワインを飲んじゃって(笑)。イベントが増えればモチベーションも上がって痩せると思うんですよ。見られないと人って痩せないじゃないですか! だからファンの方と会う機会を増やして欲しいです」と語っていた。
2020年07月02日元AKB48でタレントの平田梨奈が、最新イメージDVD&ブルーレイ『ひらりーBEAUTY』(ブルーレイ: 5,280円税込 DVD:4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2011年2月にAKB48第12期研究生オーディションに合格してから、2016年8月の卒業までAKB48のメンバーとして人気を博していた平田梨奈。AKB48時代は"ひらりー"の愛称で親しまれていたが、昨年7月に発表した1stDVD『ひらりーTIME』でグラビアに本格参戦し、Fカップのバストを露わにして話題を集めた。そんな彼女が1stDVD以来となる最新DVDをリリース。前作以上のセクシーなシーンに挑戦している。昨年グラビアを経験したことで、表情にも余裕を感じさせる平田。シーンごとにキュートさとセクシーさを使い分けるなど、一段と成長した姿が垣間見える。Fカップバストと圧倒的なスタイルをより際立たせたセクシーなシーンは見どころの一つで、色気をたっぷりと放出している。
2020年03月11日グラビアアイドルの咲村良子が、最新イメージDVD『限界Summer』(4,104円税込 発売元:双葉社)をリリースした。女子高校生だった2013年12月に衝撃の1stDVD『ピュア・スマイル』でHカップバストを披露して一躍グラドルファンから注目を集めた咲村良子。昨年7月に発表した4thDVD『再愛』では果敢にも限界露出に挑戦し、同DVDがAmazonのランキング1位になるなどヒットを記録した。現在はアイドルユニット、clipclipのメンバーとして活躍している中、約1年ぶりに最新DVDをリリース。破壊力のあるHカップとさらに磨きかかったセクシーさを全面に押し出すなど、意欲的な1枚となっている。朝ベッドでは身につけていた衣装を全て脱ぎ捨て、自らの手でバストを隠すセクシーシーン、そしてCAスタイルの衣装を着たシーンでは、自らパンストをずらしながら赤い下着風水着となり、誘惑目線で迫る。グラビアの王道的なビーチのシーンでは、黄色いビキニを着用。爽やかな水着とは裏腹に、バストが上下左右に揺れる。ほか、バスルームや車内のシーンなどでセクシーシーンが展開。現役アイドルとはいえ、カメラを凝視する視線は大人びた印象で、妖艶さも加わってさらにパワーアップしている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが8月25日、東京・秋葉原のソフマップAKIBA 4号店 アミューズメント館(12:00~)で開催される。
2019年08月21日“今、そこにいる日本人”のリアルな会話劇を開拓してきた演劇界の異才・平田オリザと、『踊る大捜査線』シリーズなどエンタメ性豊かな作品群で知られる映画監督の本広克行。ふたりが2015年にタッグを組んだ舞台『転校生』(作・平田、演出・本広)が、本日8月17日、装いも新たに初日を迎える。キャストは前回同様、オールオーディション。応募総数2128人の中から選ばれた男女42名によって、オリジナルの女子校版と、男子校を舞台にした新版の2バージョンが同時上演される。『転校生』は、1994年の青山演劇フェスティバルでの初演以来、高校演劇ではバイブル的存在となっている。平田戯曲らしい“同時多発”会話で展開する、ある高校生たちの一日を描いた物語だ。誰もが覚えのある、10代特有の他愛もない会話を何層にも重ねることで、かれらが抱く漠然とした不安や社会への好奇心、大人たちへの不信感をさりげなく浮き彫りにしてゆく。今回は、平田が改定版として男子校版を翻案したスペシャルな公演。演出の本広自身による書類審査で選ばれた185人と、オーディションアプリ「mysta」で予選を勝ち抜いた12人の合計197人に実技審査を実施。まったくの新人やタレント活動をしている人、有名劇団に参加経験のある女優まで、多彩なバックボーンをもつ出演者がそろった。「“役者として本気で覚悟が決まった方”を募集したところ、前回よりも応募総数が多く、非常にみなさんが高いコミットで応募してくれたので、選ぶのが大変でした」と語る本広。観ればきっと、“かつての私”や“クラスメートだったあの人”の顔が見つかるはずだ。文:佐藤さくら
2019年08月17日元AKB48でタレントの平田梨奈が3日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『ひらりーTIME』(ともに発売中 DVD:4,104円税込 ブルーレイ:5,184円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。2011年2月にAKB48第12期研究生オーディションに合格してから、2016年8月の卒業までAKB48のメンバーとして活躍していた平田梨奈。AKB48時代は"ひらりー"の愛称で人気を博していたが、同DVDでグラビアに本格参戦。上からB87・W62・H95という豊満ボディーにFカップバストを露わにするなど、1stDVDからセクシーさ全開だ。初めてのグラビア作品となるDVDについて「表紙に感動しました! すごくキレイに撮っていただきましたし、自分の理想の表紙だったので本当にうれしいです」と笑顔を見せた平田。「衣装やシーンなど、一つ一つコンセプトがあって、自分のこだわりを作品にしました。結構見たことがない私の顔だったり元気な姿、大人っぽい一面があったりするので、私らしいDVDが出来たと思います」と仕上がりには満足げだった。平田のこだわりで実現したというバスルームのシーンは「女の子の髪の毛が濡れているシーンってめっちゃエロいと思って、それがどうしてもやりたかったんです。印象に残ったシーンですね。ずっとお風呂に入っていたかったです」とお気に入りだという。また、初DVDの撮影でポロリなどのハプニングはなかったそうだが、「手ブラのシーンがあるんですが、私が自由奔放過ぎて手ブラを外しちゃったんです。カメラマンさんに注意されました(笑)」と明かした。初めてのグラビア作品となる同DVDが、AmazonのアイドルイメージDVDランキングで1位を獲得するなど、好セールスを記録。「この前12期生の子たちとご飯を食べに行ったんですけど、見てくれたみたいで『いい身体してるじゃん』と言われました」と周囲の反応も上々だという。今後の目標については「コンビニの雑誌の表紙を全部"ひらりー"にしたいですね。やるからには天下を獲りたいです! まだ21歳になったばかりでセクシーさはまだまだですが、"日本一エロ過ぎるグラドル"と呼ばれている森咲智美さんぐらいセクシーになりたいですね」と意欲を見せていた。
2019年08月07日元AKB48でタレントの平田梨奈が、最新イメージDVD&ブルーレイ『ひらりーTIME』(DVD:4,104円税込 ブルーレイ:5,184円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2011年2月にAKB48第12期研究生オーディションに合格してから、2016年8月の卒業までAKB48のメンバーとして人気を博していた平田梨奈。AKB48時代は"ひらりー"の愛称で親しまれていたが、同DVDでグラビアに本格参戦。ベールに包まれていた魅力的なボディーを露わにしている。3サイズは上からB87・W62・H95(cm)と抜群のスタイル。Fカップバストも魅力で、系統的にはグラマラスなボディーに分類される。同DVDでは自慢のバストを強調するなど、バストフェチにはたまらない映像が目白押しだ。年齢的には現在21歳と若いが、帰国子女ということもあってか、随所で色気が漂う表情も。セクシーさとキュートさが同居する1枚となっている。なお、同DVDの発売を記念したイベントが8月3日、東京・秋葉原のソフマップAKIBA4号店 アミューズメント館(16:00~)で開催される。
2019年08月01日こんにちは。格闘家の青木真也です。AbemaTVの人気番組『格闘代理戦争』。推薦人である有名ファイターの推薦選手同士が、賞金300万円と格闘技団体「ONE」との総額1000万円契約を賭けて争うリアリティー番組です。現在放送のシーズンは女子選手で行われており、女子選手ならでは感情の出やすさで視聴者はもちろんのこと、関係者の感情までをも揺さぶっています。第5回目の今回は、『格闘代理戦争』決勝戦に進出している平田樹選手を取り上げます。1.柔道で培った身体能力の高さ彼女を見ていて、身体の軸(体幹)が強いなと最初に感じました。「身体が強い」と大まかな言葉で語られることが多い平田選手。体力的な強さはもちろんですが、自分が力を発揮する力、相手に力を伝える動作が上手な選手だと、僕は思います。力を持っていて、それをスムーズに出すことができて、相手に伝えることができます。力はあっても格闘技の中で出力できなかったり、伝えることができなかったりして、苦労する選手は少なくありません。キャリア初期で、それらができているのは武器だと思います。12年間闘ってきた柔道での経験で、彼女は身体の強さを獲得したといえるでしょう。柔道の名門クラブ「春日柔道クラブ」で柔道を始めて、高校は強豪校「創志学園」で活躍。高校総体に出場するなど柔道での実績も十分にあります。子どもの頃から組み合ってついた力はわかりやすく、誤解を恐れずに言うのであれば「使える筋肉」です。2.勝負の世界で生き抜いてきた勝負勘がある日本柔道の競技人口の多さは、他の格闘技系スポーツの中では群を抜いています。子どもの頃から試合を繰り返してきているので、勝負の世界を肌感覚で理解しているのだと思います。MMAに初挑戦したときも、極度に緊張することなく、落ち着いて試合に臨んでいた印象を受けました。さすがだなと感じました。自分ごとにして考えてみてください。観衆の前で手袋を少し厚くしたような素手同然のグローブで金網の中で殴り合う。そのときを冷静に迎えることができる“勝負度胸”のすごさは、格闘技経験のない方にも理解してもらえると思います。3.若さと可能性に満ちている彼女は19歳です。格闘技業界に限った話ではありませんが、若い世代は貴重です。これからのキャリアや業界の未来を考えると、35歳の僕よりも19歳の将来ある選手に投資した方が健全です。今から10年選手を続けても30歳に達しない。この若さに期待しないのはちょっと変。選手としての可能性も短いスパンではなく5年、10年単位で見ることで、彼女への期待感も増すのではないでしょうか。女子格闘技、格闘技の未来の一端を担っていると言っても言い過ぎではないと思います。4.SNSで見せる素顔と試合時とのギャップ格闘技選手と聞くと、男勝りな女性を思い浮かべる方も少なくはないでしょう。実際に格闘技界にいると、彼女たちは驚くほどに女性的です。格闘技をしていない一般女性よりも女性的なのではないかと思うくらいです。彼女のSNSを見ると、試合後にカレーを食べたり、同世代の女性となんら変わらない年頃の女の子、という感じ。練習が終わればメイクをして外に出るし、髪が傷まないようにケアを欠かさない。格闘技をすることで、女性らしく過ごす時間が限定されるからこそ、女性であることの意識を強く持っているように感じます。そんな姿と試合で見せる強さと荒々しさとのギャップが魅力的です。■勝負だから必ず、勝者と敗者に分かれる平田選手は、12月29日放送の『格闘代理戦争』内で、青木真也推薦の古瀬美月選手と決勝戦を闘います。17歳と19歳のふたりが争う決勝戦は、日本格闘技の未来を思い描かせるもの。ここでの結果の答え合わせはこの先にあるでしょう。どちらかが勝者、どちらかが敗者になります。どちらも勝者にしてあげたいのが本音なのだけども、勝負の世界は緩くなく、必ず明暗を分けます。僕の推薦選手である古瀬美月には、もちろんがんばってほしい。対戦相手の平田選手にもがんばってほしい。世の中を驚かせるような新時代のMMA。そして最先端、新時代に反するようなエモーショナルな伝統的な格闘技を魅せてほしい。主役は僕たちではない。主役はあなたたちなのだから。
2018年12月27日デビュー50周年を超えてなお変わらず精力的な活動を展開している森山良子。そんな彼女の恒例となるBunkamuraオーチャードホール公演が2019年1月16日(水)に開催される。【チケット情報はこちら】長年彼女の歌声に魅了されてきたファンにとっても特別なイベントとなる本公演だが今回は「普段のコンサートにプラスしてクラシックも楽しめる盛り沢山な内容となるのでお楽しみに」と森山は話す。これまで限りない数のライヴを行ってきた彼女だが、ステージは歌手である自身を磨き、高める場所であり続けると感じているとのこと。「ステージはいちばん活き活きとして、いちばん自分らしくいられる場所。そしてライヴは、昨日より今日、今日より明日と一歩一歩前に進んでいくために必要なものでもある。毎日同じであったとしたら気持ちとして許せない(笑)。自分がつねに前進し続けることができるという確信を得られる場所でなくてはならないと思っています」明日を見つめるキラキラした目、というのは森山の最新アルバム『Ryoko Classics Ⅱ』のあちこちで発見できるものだ。クラシックや映画音楽の名曲を採り上げたシリーズの第2弾となる本作で彼女はオペラに取り組んでいる。原調で歌うことを課題とし、息継ぎなどさまざまなテクニックと向き合いながら出したことのない音域に挑戦。四苦八苦しながらもしっかりとハードルを乗り越え、美しい響きを獲得することに成功した。練習やレコーディングを振り返りながら、勉強ができたことの有難さを嬉しそうに語ってくれた彼女。「好きだってことと実際にやってみるのはこんなに違うものかと痛感しました。でも引き出しが増えたということで得したなと思うんです。中学2年生から習っているクラシックの声楽家、坂上昌子先生から教えてもらってきたことを形にできた喜びが何よりも大きいですね」昨日より若く、という目標を掲げ、しなやかに走り続ける森山良子。オーチャードホールのステージでも昨日とはまた違う新しい彼女に出会えるだろう。公演は1月16日(水)東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。チケットは発売中。取材・文:桑原シロー
2018年10月17日今年2月にも大成功を収めた森山良子と東京フィルハーモニー交響楽団のサントリーホール公演が、9月に再度開催される。2013年に初のクラシックアルバム『Ryoko Classics』を発表した彼女は、さらに一歩前進した第2弾『Ryoko ClassicsⅡ』を8月にリリース予定。公演のプログラムはその収録曲が中心で、プッチーニ『私のお父さん』、ヴェルディ『乾杯の歌』、『オー・ソレ・ミオ』など、誰もが知る珠玉の名旋律が厳選されている。【チケット情報はコチラ】「今私が歌いたい11曲を選んだ欲張りなアルバムを予定しています。オペラ・アリアやカンツォーネはせっかく挑戦するのだから、キーを変えず、歌詞も原語で歌うことにしました。現在はそのためにプロの先生にレッスンを受けている真っ最中。私は両親がジャズ・ミュージシャンの音楽一家に生まれましたが、歌の道に進みたいならば基礎をしっかり学べと言われて、この先生に14歳の時からずっと師事しているんですよ」今回はクラシック以外にも、『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』『サウンド・オブ・ミュージック』より『私のお気に入り』など、ポップスやミュージカルの名曲もバランスよく選ばれているのが嬉しい。「『タイム・トゥ~』は、私なりの解釈で訳した“希望のある明日への別れ”がテーマの歌詞でお届けします。『サウンド・オブ~』は、少女時代、母親になってから、そして娘に孫が生まれてからと、3世代に渡って何百回も観続けている大好きな作品。え、息子とは?直太朗はサッカーばかりしていたので、一緒に観た記憶はありませんね(笑)」さらに、レコード大賞に輝いた代表作『さとうきび畑』や、森山が作詞を手がけた『涙そうそう』なども予定演目に並ぶ、まさに“欲張り”な当公演。共演は2月と同じ、鈴木織衛指揮・東京フィルと、ピアニストの中島剛、ホールも日本クラシック音楽の殿堂サントリーホールという盤石の環境で、森山の美しい歌声を存分に堪能できそうだ。「東京フィルも、鈴木さんも、中島さんも、数えきれないくらい共演してきた本当に息の合う方々。今回の録音でもご一緒したので心強いですし、ふたたび共演できるのが楽しみでなりません。サントリーホールの温かく洗練された空間と音響に包まれながら、皆さんどうぞリラックスしてお楽しみください!」公演は9月20日(木)東京・サントリーホール 大ホールにて。チケット発売中。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年07月04日英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の日本公演がまもなく開幕、英国発のふたつの傑作バレエが上演される。主演ダンサーのひとり、プリンシパルの平田桃子に、上演作品の魅力、見どころについて聞いた。英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団チケット情報英国第二の都市といわれるバーミンガムを拠点とする彼ら。「年間130公演のうち、半分以上は英国内外をめぐるツアーなんです」と話す平田だが、3年ぶりとなる日本公演には、やはり格別の思いを抱いているよう。「前回とはメンバーもがらりと変わり、私はいまや年長のほう。皆を引っ張っていかねばというプレッシャーもあります」と、その重圧をはねのけるかのように、華やかな笑顔を見せる。前芸術監督、ピーター・ライトが手がけた『眠れる森の美女』で幕を開ける日本公演。平田はつづく後半の演目『リーズの結婚』に主演する。英国バレエの巨匠、フレデリック・アシュトン(1904~1988)の代表作のひとつで、「英国ならではの、ストーリー性の強い、楽しさにあふれたバレエ」とその魅力を説く。舞台は、のどかで美しい田園風景のなか。平田演じるリーズが、金持ちの息子との結婚をすすめる母シモーヌに反発、恋人コーラスと結ばれるまでの騒動を描くコメディ色たっぷりのバレエだ。「リーズは、ちょっと私と似ているかもしれません。天真爛漫で、恋におちたらもう──(笑)!地のままでいけるんじゃないかなって思います」と笑うが、「いろんな要素、いろんな魅力が詰まった作品。きっと楽しんでいただけます」とも。たとえば、入団した年(2003年)に初めてこの作品で踊った第1幕の雌鶏!「着ぐるみで踊る役なので、動きにくいし、前は見えないし(笑)。でもこれがまさに英国バレエならでは、大きな見どころ。アランの役者ぶりも、シモーヌの木靴の踊りも、コメディならではのタイミングで笑いを誘います。主役ふたりのリボンを使った踊りや最後のパ・ド・ドゥはしっとりと感動的だし、ダイナミックなリフトなどテクニックの見せ場もある」と、話は尽きない。コーラス役を踊るゲスト、マチアス・エイマンの登場も目が離せない。「パリ・オペラ座バレエ団のエトワールとして長年活躍されてきた方ですから、共演すると聞いた時はもう大喜びでした。先週初めて一緒にリハーサルをしましたが、その技術の精確さ、美しさに目が釘付けに。お互いに自然に出てきたものを返し合う──。いい手応えを感じています!」英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団日本公演は5月18日(金)から20日(日)が『眠れる森の美女』、5月25日(金)から27 日(日)が『リーズの結婚』、いずれも東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2018年05月10日奄美大島出身のシンガーソングライター、平田輝が7月21日(金)に東京・草月ホールでワンマンライブを開催。同公演について意気込みを語った。【チケット情報はこちら】平田は1993年12月8日東芝EMI(現EMIミュージックジャパン)より『今夜、ビートルズが街をうめつくして』でメジャーデビュー。高く評価されたにもかかわらず、4枚のシングルと1枚のアルバムを出してメジャーから去った。いまだに歌い続けている理由を「何度もやめようと思った。そのたびに背中を押されるようにステージに引き戻されてしまう」と笑う。メジャーを去って以降、生まれた奄美大島の島唄をギターでアレンジし、自分のルーツを模索。そこから導かれるように出来た歌が『絹の道標』だった。「大島紬を作っていた父の後を継がなかった。その懺悔を込めて父のために作った」つもりが、ライブでお客さんが「自分の父のことを思い出しました」と目を真っ赤にして握手を求めてきてビックリしたという。以来、歌詞の作り方が一変した平田は2011年、東日本大震災を都内で経験する。「津波に呑まれていく映像を観て、自分が歌えることが奇跡に思えた。誰かに生きる勇気を与えられるなら、死に物狂いで歌おうと思った」その想いはライヴでクライマックスに歌われる『プロペラ』の歌詞にも表れている。平田は震災以降を“第二章”と位置付け、大山登山マラソン公式ソング『走るために生まれてきた』や『風が生まれた場所へ』、そして今年になって発表した新曲『ガレージソング』など、自身が影響を受けたブルーススプリングスティーンを彷彿させる疾走感ある楽曲を次々と発表。コンサートの客層は、ほぼ平田と同世代で80年代の音楽ファンが多いが、若い層も見受けられる。「明日からまた頑張れそう」「パワフルな歌に勇気をもらった」などの声が観客から寄せられているという。「流れのまま、僕の歌が必要な人に届けばいい」と平田は言うが、今の閉塞感のある日本に平田の歌が必要な人間はごまんといる。まだまだ知名度は知る人ぞ知るだが、今はインターネットの時代。彼の音楽に火がついたら、一気に広がる予感もする。2015年の赤坂BLITZに続き、今年は草月ホールでライブを開催。2019年にはデビュー25周年で55歳。さらに大きなホールに挑戦したいと語る平田。「みんな夢を失っている。だから僕が身をもってもう一度、夢に挑戦していくのを、ドキドキワクワクしながら一緒に体感して欲しい。そしてアキラが頑張るなら、俺もあたしも頑張ろうと思ってもらえれば本望」と今後の活動に向けて意気込んだ。チケットは発売中。
2017年05月16日セクシー女優に転身した坂口杏里が、2013年に亡くなった母で女優の坂口良子さんの誕生日である23日、ANRI名義の自身のツイッターを更新し、「親不孝者でごめんなさい」とつぶやいた。杏里は「ママの誕生日」と切り出し、「親不孝者でごめんなさい、親孝行できなくてごめんなさい、世界、いや銀河1大好きなママ」と謝罪の気持ちを告白。「誕生日、お話ししたいこと沢山。天国から厳しい事、ビシビシ言ってね、私の心の中ではママはそばにいるよ!ありがとうと、ごめんね、をちゃんと言いに行くね」と亡き母に語りかけた。そして、ファンから多くのコメントが寄せられ、「みんなのコメントで色んなことが走馬灯のように思い出して涙が…」とツイート。さらに、「親不孝とは、ママが生きてる間に反抗してしまったりツンツンしてしまったりわがままだったり」と説明し、「いなくなってから気づくことが多すぎます」と打ち明けた。坂口良子さんは2013年3月27日、結腸がんによる肺炎のため57歳で亡くなった。
2016年10月23日●ジャニーズという、演劇界の成功例劇作家・演出家であり、劇団青年団の主宰、こまばアゴラ劇場芸術監督、東京藝術大学などの様々大学の特任教授を務め、現代口語演劇の提唱者である平田オリザ。近年は、小説『幕が上がる』がももいろクローバーZ主演で映画化&舞台化され注目を浴びるなど、日本のアート・エンタテインメントを語るときに欠かせない人物のひとりだ。このたび、『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書/760円)を上梓し、成長社会ではなくなった日本はどうしたらいいのか、舞台人としての視線を交えて話を展開している。日本に必要な"演劇"教育とは一体どのような内容か、話を伺った。○演劇によって、問題を直視する力がつく――平田さんは、演劇により"寂しさ"に耐えられるといわれていますが、それはどういうことなんでしょうか。演劇をやると、問題を直視する力がつくんですね。問題の本質がどこにあるのかを考えることで、寂しさに耐えられるようになる。いま学校では、問題解決能力が求められていますが、本当に大事なのは問題発見能力です。――問題を直視するというと、例えばどのようになりますか。糖尿病が専門の先生たちがお芝居を作るワークショップをしたことがあります。最初は患者さんがお菓子をばくばく食べて困るといった単純な芝居を創るのですが、ワークショップを進めるうちに、「おじいちゃんが糖尿病で、その娘がシングルマザーで、孫と3人で住んでいる。ある日、孫がおじいちゃんの誕生日にケーキを焼いてくれて、さあどうするか……」という芝居ができあがったんです。どちらにも善意があるから、問題解決が難しい。すごく、リアルな設定ですよね。私たちを悩ませるのは、いつも、このような複雑な問題です。こんな風に、演劇を通すことによって、直面している問題の構造を考えることができるのではないかと思うんです。○演劇による教育がなさすぎた日本――とはいえ、様々な演劇を見ると、そういう問題設定ではないものもあるように思うのですが。もちろんいろいろな演劇があって、単に楽しいものもあれば、考えさせるものもあっていいと思います。ただ日本は、諸外国に比べると演劇による教育がなさすぎたので、今後はこういった考え方もありだと、思えるようになればいいのではないでしょうか。――確かに問題設定が一見ない、楽しいお芝居でも、役者の方は稽古の中で解釈を繰り返すので、考えることにつながっている気はします。そのことで最初に成功したのは、ジャニーズ事務所ではないでしょうか。SMAPも若い時から生の舞台を経験していますし、小劇場出身の横内謙介さんなどが演出についたりして俳優として鍛えていった。草なぎ(剛)くんも、あんなに演技に向いているなんて、やってみないとわからなかっただろうし、演劇界とジャニーズ、双方にとってもよかったですね。こういうことがもっと増えればいいなと思います。●『幕が上がる』『ちはやふる』で行ったワークショップ――演劇界と、若手スターが手を組むような試みがあると良いですよね。去年は『幕が上がる』がももいろクローバーZ主演で映画化されましたけど、そのとき、映画の撮影前にワークショップもやって、好評でした。今度は同じプロダクションが『ちはやふる』を作るというので、また若手俳優のワークショップをやったんです。そしたら、その辺の小劇場の役者よりもみんな吸収も早いし、勘もいい(笑)。そもそも、イギリスなんかでは、映画やテレビに出ているプロの俳優が通うような、演劇の学校があるんです。日本にはそういうものがありません。僕の仕事がきっかけになって、増えてくればいいなと思うんですよね。――そういうワークショップは、一般の人でも受けてみたい人はいそうです。一般の人がワークショップに行くと、演技の楽しさを知ることになるし、コアなファン、良い観客を育てることにもなりますからね。○わかりやすいものが氾濫する世の中――ワークショップにいかなくても、演劇や映画って、観れば観るほど解釈ができるようにもなりますよね。わかりやすいもの、答えが一つのものが氾濫している中で、芸術にふれるということは、自分の頭を使って想像力を養うことになりますからね。特に映画や演劇は2時間座って見るものですから、お客さんを拘束するだけの価値のあるものを、我々も全力で作らないといけない。――ただ、今でもやはり芸術に触れることに価値がある、それが何かにつながっているという実感のない人もたくさんいるかと思います。それはちょっとずつ変えていくしかないですね。わかりやすいものだけでなく、コンテンポラリーアートのような変なものも見られるような環境に。フランスのピカソ美術館にはいつも幼稚園児が来ていて、ゲラゲラ笑ってるんです。対して日本は、評価の定まったものについて「これはこういう絵ですよ」と教える教育しかまだやっていないんです。でも、わけのわからないもの、変なものに出会って、世の中にはこんなことを考える人がいるのか、世界はこういう風に見ることもできるのかと発見することが面白いので、そういう機会を子供にたくさんさせてあげることが大切だと思いますね。文化資本は、基本的に親から受け継がれるものですから。――そう考えると、若いアイドルファンが、自分が好きな人が出ているからと自発的に演劇を観に行くのは良いことですね。例えば、ジャニーズの舞台であれ、ももクロの『幕が上がる』であれ、いろんな人の目に触れて興味を持ってもらうことは大切だと思います。もちろんこちらも質の高いものを作らないと。それをきっかけに他の舞台も見たいと思えるようにしないといけないとは思います。『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書/760円)人口減少、待機児童、地方創生、大学入試改革…。日本が直面する重大問題の「本質」に迫り、あらためて日本人のあり方について論考した快著。他者の権利に嫉妬するのではなく、「生活がたいへんなのに映画を観に来てくれてありがとう」と言える社会へ―。若者たちが「戻りたい」と思える「まちづくり」とは? 日本が少子化問題を解決するための方策とは? あたらしい「この国のかたち」を模索する。
2016年07月22日●ヨーロッパでは、映画の「失業者割引」がある劇作家・演出家であり、劇団青年団の主宰、こまばアゴラ劇場芸術監督、また東京藝術大学などの様々な大学の特任教授を務め、現代口語演劇の提唱者である平田オリザ。近年は、小説『幕が上がる』がももいろクローバーZ主演で映画化&舞台化され注目を浴びるなど、日本のアート・エンタテインメントを語るときに欠かせない人物のひとりだ。このたび、『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書/760円)を上梓し、成長社会ではなくなった日本はどうしたらいいのか、舞台人としての視線を交えて話を展開している。成熟した日本の中で、エンタメをとりまく状況はどうなるべきか、話を伺った。○失業者でも子育て中の女性でも、文化にアクセスする権利がある――この本を書かれるきっかけというのは何ですか?前々から、日本はもう成長しないとか、工業立国ではないと言ってはいました。そのまま言ったのでは聞いてもらえないので、「成長社会ではないことはつらいですよね、だけど、過去にすがるのではなく、もう一度、今後のことを冷静に見つめて頑張ってみましょう」という内容で改めて本にしたんです。――失業者や子育て中の女性などが、文化にアクセスできるようになることが必要だ、とも書かれていますね。文化的なものを享受する権利は、日本の憲法で保障されているわけです。ヨーロッパでは、失業者の文化へのアクセス権は社会保障の中に組み込まれています。失業者は、映画が割引や無料になったりするし、フランスでは子供が3人いることで親の美術館入場料が無料になったりする。「大変だからこそ、人生を楽しんで」というコンセンサスがあるんですね。そういう制度を変えることにはさほど予算がかからないし、企業が協賛して入場料を無料にするところもあるから、日本ももっと進めたらいいのにと。○誰でも転落する可能性のある時代で、文化に触れるには――そういった問題を、周知されたりもしているんですか?今、私は大阪大学の大学院と、東京芸大の教員をしています。授業でも、文化による社会包摂、つまり「失業者でも文化にアクセスするにはどうしたらいいか」ということを教えています。今の時代、誰でも転落する可能性がある。例えば介護であったり自分の鬱であったり、何かの問題が、ひとつならまだ踏みとどまれるけれど、ふたつ重なるとあっという間に職をなくして貧困になる可能性があります。そうなったときも、文化に接するにはどうしたらいいのか。ただ、学生は主に富裕層なんですよ。地方から来る子も少ないし、大学院に行くのは中高一貫校の出身者だったりします。みんな、頭が良いから理解はできるけれど、実感は持ちにくいようです。――自分が失業するとはなかなか想像できないですよね。学生たちにどうしたら共感してもらえるか考えた時に、「子育てしているお母さんが、子供を保育所に預けてコンサートに行っても、後ろ指を指されない社会」を考えてもらった方が身近になるのではないかと思いました。そう言うと、女子学生はぐっと身を乗り出して聞き出しますね。女性の場合は、独身時代には謳歌できていた権利が、結婚・出産を経るとなくなってしまう。そうなると少子化問題も解決しないですよね。でもいまは、女性っていうのはそんなもんだと思っている人も多い。それも「自分もそうなる可能性がある」という実感がないということではないでしょうか。●「不条理に向き合う」ためにアートが必要○「誰かがズルしている」という疑心暗鬼――母親の話に興味を持ってもらうことから、失業者などの全体のことも考えられるようになると。生活保護受給対象者が昼間に映画にいって後ろ指を指されることと、お母さんが子供を預けてコンサートに行って非難されることはつながっているし、もっといえばヘイトスピーチ問題にもつながっているんですね。「誰かがズルをしているんじゃないか」と疑心暗鬼になっている社会から、もっと寛容な社会にならないと日本はもたないのでは、と考えたんです。――確かに、楽しむことに罪悪感を持ってしまうということはあると思います。教育の講演会に呼ばれると、参加者に「子供にどんな教育をしたらいいですか?」と質問されることも多くあります。そういうときに必ず答えるのが、「まず、お父さんお母さんが人生を楽しんでください」ということです。親がコンサートやミュージカルにいって楽しむ習慣をつけないと、子供も楽しむことはありませんから。○下りる時にこそユーモアを――平田さんは、社会が成長できないと"寂しさ"が到来すると言われていますが、そういうとき、何をしていけばいいと思われますか?おおらかさを持つことじゃないでしょうか。下り坂だからダメってことではない、下りるときにはユーモアが大切ですね。でも、それは難しいことで、成長社会は努力したら報われる真面目な社会だったんです。そうじゃなくなるということは、不条理に向き合わないといけないということで、そのためには芸術に触れてないといけないんです。――芸術に触れて、いろんな考え方があると知るということですね。ただ、現在ではいろんな考え方があるのを認める前に、解釈の違いで争うこともありますよね。それは教育のせいですね。教員は一つの解釈をみんなに教えるような授業をする方が楽だったんです。多様なことを認めるためには準備しないといけないから。でも、一回慣れればそういう授業の方が楽ですよ、勝手に生徒が考えてくれるんですから(笑)。――とはいえ、平田さんも舞台を作るときには、ひとつの解釈があるはず。それが違う解釈をされてしまうことについてはどう思われますか?そこは覚悟を決めないと。若手の演出家に「自分の戯曲がこんな解釈をされてしまったけどどうしたらいいでしょう?」と相談されることもあるんです。そういうとき僕は、「シェイクスピアやチェーホフが、今の世の中でどんなに前衛的な演出をされても文句言えないだろ、その代わり100年後も演出される可能性だってあるんだから。違う解釈を許さないと、100年後の可能性を絶ってしまうことになるんだから」って言ってるんです(笑)。『下り坂をそろそろと下る』(講談社現代新書/760円)人口減少、待機児童、地方創生、大学入試改革…。日本が直面する重大問題の「本質」に迫り、あらためて日本人のあり方について論考した快著。他者の権利に嫉妬するのではなく、「生活がたいへんなのに映画を観に来てくれてありがとう」と言える社会へ―。若者たちが「戻りたい」と思える「まちづくり」とは? 日本が少子化問題を解決するための方策とは? あたらしい「この国のかたち」を模索する。
2016年07月14日劇作家・平田オリザの戯曲『転校生』が、映画監督・本広克行の演出で上演される。とある学校の教室を舞台に、女子高生たちの1日を描く作品で、1994年にオール高校生キャストで初演されて話題に。本広は今回、オーディションを行い、1474人の中から平均22歳のキャスト21名を選んだ。舞台『転校生』チケット情報稽古も中盤に入った8月某日、通し稽古が行われた。キャストたちが髪をいじったりメイクを直したりしながら、平田作品に特徴的な “同時多発会話”で台詞を言うさまは、等身大の女子高生の日常を見るように自然だ。舞台の両サイドには通路が設えられ、さらに奥には、観客にも見える場所に出演者たちのドレッサーが置かれている。「舞台上では役を演じ、通路では役を離れてニュートラルに行き来し、ドレッサーでは自分自身に戻るという、三つの人格を設定しています」と本広は説明。劇のラスト、ふたりを残して他の出演者がドレッサーの前で舞台を見守るのだが、彼女達の多くは、見ながら涙を流していた。本広は終始、笑顔で、様々な角度から舞台を確認してメモを取っていく。通し稽古終了後には、リアクションのしかた、感情を出すタイミング、他の場面に出てきたことをどう匂わせるかなど、細かくダメ出し。スカートの広げ方や下敷きの見え方といった細部にまで視覚的にこだわった演出は、映画監督の真骨頂と言えるかもしれない。本広は、平田作品に10年ほど前から「ハマって」いたという。最近では、ももいろクローバーZが主演した今年の映画&舞台『幕が上がる』も手がけた。「映画では台詞って基本的に重ならないんです。でもオリザさんの舞台では、芝居が多重に進行していても聞き取れる。人間の耳って面白いなあと感じましたね。いつかオリザさんの芝居を演出したいと考えていて、『転校生』をAKBのようなアイドルたちでやったらどうかと提案したら、オリザさんが『実は小説を書いていて……』と。それで結果的に『幕が上がる』を先にやることになったんです」。そんな本広の、映画と演劇への思いは、随所に見ることができる。たとえば、舞台に掲げられた3枚のスクリーン。演じているキャストたちを、客席からは見えないアングルからとらえてスクリーンに投影したり、平田のテキストがキャストの台詞に合わせて投射されたりするのだ。リアルタイムで操作するのは、若い映像監督たち。色々な意味で、映画と演劇が交差・交流する場となりそう。多感な若い女性21名を束ねる労力は大変なものだろうが、本広は「キャリアが少ない分、色に染まってくれるところは子供達と一緒。本人たちには言いませんけれども、やはり選ばれし子達なので成長がすごいです」と手応え十分の様子。「舞台は言ってしまえば嘘の世界。でも、彼女達の姿はリアルなので、そこをぜひ目撃していただきたいと思います」。公演は8月22日(土)から9月6日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて。取材・文:高橋彩子
2015年08月21日市村正親、平田満、益岡徹の初顔合わせで大評判をとった舞台『ART』が、今月末、東京・サンシャイン劇場で16年ぶりに初演と同じキャストで上演される。鋭い筆致で人間の本性をあぶり出すヤスミナ・レザが執筆した本作は1994年にパリで初演、その後35か国で翻訳上演され、世界の名だたる賞を獲得した傑作コメディ。音響効果を一切使わない90分ノンストップの会話劇だけに、俳優同士息のあった芝居がみどころとなりそうだ。4月某日、稽古場を訪ね、あらためて本作に向き合う3人と演出のパトリス・ケルブラに話を訊いた。舞台『ART』チケット情報市村は開口一番、「初演のあと、何年かしてからまたこのメンバーでやりたいと密かに思ってたんです」と話す。そんな市村の思いを聞いたパトリスは、初演でも演出を務めた経験からこう語る。「前回の時よりも3人が役者として円熟しましたね。今のほうが登場人物の年齢により近づいていると思いますし、以前にも増して役者が役そのものになっている気がします」。マーク、セルジュ、イワンの3人は15年来の親友だが、セルジュが買った一枚の高価な現代絵画の価値を巡って大げんかがはじまる。マークにとっては価値のない絵に“友達”のセルジュが大金をはたいた。だからこそ本当のことを教えてあげよう。最初は友情の証だったのかもしれないマークの言動に「傷ついていないように見えていながら(マークの)笑われ方に深く傷ついているんです」と話すのはセルジュ役の益岡。友達だからこそ踏み込んでも許されるのか、それとも一線を引くべきなのか。言い合える関係性がベースになければ成立しない。「だから、16年前よりも今回のほうがそういうニュアンスは強いですよね」とマーク役の市村は言う。ふたりの間で事態を丸く収めようとするのはイワン。だが彼には別の大きな悩みがあり、そのことから状況はさらに混迷を深めていく。イワン役の平田は「最初から波乱含みではじまり、関係がどんどん変わっていく様がつくづく面白いなとあらためて思いましたね。友達のいる人なら誰でも笑えるお芝居」と作品の魅力を語る。“友情”という絆で固く結ばれていたはずの関係が次第に怪しくなり、やがて大きな亀裂を生んでしまうスリリングな展開。舞台の向こう、演じている側にとっては“悲劇だが、舞台のこちら、観客側から観ると笑えてしまう構図が面白い。友人関係に微妙な距離を取りたがる現代の私たちにとって、この作品が描く“友情”のあり方をみてどう感じるか、ぜひ劇場で確かめて欲しい。公演は4月28日(火)から5月10日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、愛知、京都、福岡を巡演する。チケットは発売中。
2015年04月24日俳優の平田広明が、ジョニー・デップが主演を務めるアドベンチャー大作『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』の日本語版で主人公チャーリーの声を演じている。約20年に渡ってデップの声を演じ続けてきた平田が語る本作の注目ポイントとは?その他の写真本作は、美術商のチャーリーが、英国諜報機関MI5の依頼を受け、盗まれたゴヤの幻の名画を捜索するも、その絵画に世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていたことから、富豪、マフィア、国際テロリストなどが絡む争奪戦に巻き込まれていく様を描く。平田はアニメーションはもちろん、外国の映画の吹き替えも多く務め、マット・デイモンやジュード・ロウの声も演じているが、『エド・ウッド』以来、約20年間、デップの声を演じてきた。しかし、平田は「ハリウッド作品を吹き替えるのは難しいですけど、ジョニー・デップを演じるのは特に難しい」と言う。「収録の時に思ったのは、シーンが変わるたびにそのシーンの持っているテンポが変わるんです。テンポが変われば雰囲気も変わりますし、声を入れながら『こんなにも難しかったんだ』と改めて思いました。最初に声を演じた『エド・ウッド』で少し風変わりなお芝居をしていたんですけど、基本的には『ドンファン』のように影のあるセクシーな役が多かったんです。ただ『パイレーツ・オブ・カリビアン』あたりから、この人はどれだけ引き出しを持っているんだろう?と毎回驚かされます」。平田が語る通り、デップは大スターになったあとも様々な役どころに挑んでいる。「最近は特に変わった役が多いですが、新たなキャラクターに次々と挑めるのは素敵なことですよね。モルデカイは彼の努力とは関係ないところでいろんなトラブルが解決していくというジョニー・デップが演じてきたこれまでのパターンと共通する部分があり面白くてハラハラドキドキできます。更に『まだ開けていない引き出しがあったの!?』と思わせる新しい側面もあります。あくまでも僕の憶測ですが、モルデカイの役はチャップリンを意識した部分があるんじゃないのかな。ジョニー・デップは演技をしっかりと作り込む人ですから、映画を観ながら彼の色々な魅力を見つけ出せると思います」。「長く続けられる役に出会えることは、俳優として糧になりますし、価値のあること」という平田にとって、デップは特別な存在なようだ。「演じている時は大変ですが、日本語版としてちゃんと成立するものができた時にはすごく達成感があります。ジョニー・デップの吹き替えを20年もやらせて頂いているので、これからも見届けていきたいです」。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』公開中
2015年02月12日