累計13,000社400万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(旧株式会社ラーニングエージェンシー 所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:眞崎 大輔)および人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所は、2024年3月28日~4月11日の期間で、2024年入社の新入社員4,227人を対象に「新入社員意識調査」を行いました。4月に入社式を迎えた新入社員がどのような気持ちを抱いているか、最新の調査結果を公表いたします。リリースバナー【背景】Z世代、タイパ世代といわれる2024年の新入社員は、物心ついたときからデジタル技術が発達した社会で育ち、個性の伸長や人間性の向上を重視する「ゆとり教育」を受けてきました。小学生の頃には東日本大震災を経験。高校卒業後は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、オンラインによるコミュニケーションを中心に過ごしてきました。近年は、SNSの炎上や大手企業の不正・不祥事問題などのコンプライアンスに関するニュースもよく耳にしてきたことでしょう。このような状況下を過ごしてきた今年の新入社員は、新型コロナウイルスが「5類」へ移行後、アフターコロナとして最初に入社する世代でもあります。経済正常化への期待が高まる中、今年の新入社員はどのような価値観を持っているのでしょうか。概要【調査結果の概要】●これからの仕事に対し8割超が「やる気度が高い」結果に●63.9%が「仕事を通じてスキルアップしていきたい」と回答●自分の成長に必要なもの1位「成功体験」、2位「失敗体験」、3位「事後フィードバック」●約6割が理想の上司像に「間違いを指摘して正してくれる」と回答●【過去10年と比較】会社に求めるキャリア形成支援、「上司へ相談できる機会」過去最大(56.0%)●【過去10年と比較】労働時間への考え方、「定時に帰りたい」過去最大(48.2%)【調査結果の詳細】1. これからの仕事に対し8割超が「やる気度が高い」結果に2024年4月、入社式を終えたばかりの4,227名の新入社員に対し、これからの仕事に対して「やるぞ!」という気持ちをどれくらい持っているか0%~100%で質問しました。やる気度0~30%を「やる気度が低い」、40~60%を「まあまあやる気度がある」、70%~100%を「やる気度が高い」と設定しました。結果、「やる気度が低い」新入社員は2.7%、「まあまあやる気度がある」新入社員は15.3%、「やる気度が高い」新入社員は82.0%となりました。(図1)図12. 63.9%が「仕事を通じてスキルアップしていきたい」と回答次に、新入社員が社会人としてスキルアップするために、今後取り組んでみたいことがあるか質問しました。結果、63.9%の新入社員が「会社での仕事を通じてスキルアップをはかっていきたい」と回答しました。次に、「自分の人脈を通じてその人から学びたい(31.9%)」「インターネット等で提供されるサービスを使って勉強したい(27.1%)」が続きました。1位と2位との差は、30ポイント以上もあることより、仕事を通じて成長していきたいと考えている新入社員が大多数を占めていることがわかりました。(図2)図23. 自分の成長に必要なもの1位「成功体験」、2位「失敗体験」、3位「事後フィードバック」次に、自分が成長するために必要だと思うものを質問しました。結果、「仕事を通じた成功体験」が67.8%で最も高い割合となりました。次に「仕事を通じた失敗体験」が58.9%、「上司や先輩からの事後のフィードバック」が55.0%と続き、現場での実践経験や周囲からのフィードバックが必要だと考えていることがわかりました。(図3)図34. 約6割が理想の上司像に「間違いを指摘して正してくれる」と回答半数以上の新入社員が、成長のためには上司や先輩からのフィードバックが必要だと回答していますが(図3)、どのような上司を理想と考えているのでしょうか。自分のキャリアアップにつながる理想の上司を質問しました。結果、57.4%の新入社員が「間違いを指摘して正してくれる」と回答しました。次に「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる(41.2%)」、「具体的に手順を細かく教えてくれる(40.6%)」「仕事やキャリアの悩みを相談できる(40.2%)」が続きました。一方、「どんな時でもほめて伸ばしてくれる(19.1%)」「誰に対しても公正でえこひいきしない(15.1%)」「過度な干渉をしない(6.9%)」は2割未満となりました。(図4)図45. 【過去10年と比較】会社に求めるキャリア形成支援、「上司へ相談できる機会」過去最大(56.0%)次に、キャリア形成支援に対する捉え方を理解するため、会社に期待することは何かを質問しました。結果、「上司に相談できる機会をつくってほしい」が56.0%、「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」が34.2%となり、どちらも2014年の調査開始以降で最大の割合となりました。中でも「上司に相談できる機会をつくってほしい」は、過去10年の増加幅も18.1%と、他の選択肢と比較し増加幅が大きいことがわかります。これより、近年は上司や先輩に相談しながらキャリアを決めていきたい傾向にあることが見てとれました。(図5)図56. 【過去10年と比較】労働時間への考え方、「定時に帰りたい」過去最大(48.2%)最後に、今後3年間の会社での労働時間について、どのような考え方を抱いているか質問しました。結果、「定時に帰りたい」と回答した新入社員が48.2%で過去最大となりました。この割合は2020年を除き、2014年の調査開始以降増加し続けています。一方、「毎日残業でもかまわない」「仕事・成長のためにできるだけたくさん働きたい」と回答する割合は減少傾向にあり、特に「仕事・成長のためにできるだけたくさん働きたい」と回答した割合は、2014年と比較し12.7ポイント減少する結果となりました。(図6)図6【まとめ】今回の調査結果では、8割以上は仕事に対して「やる気度が高い」、6割以上が「仕事を通じて成長していきたい」と回答する結果となり、意欲の高さが際立ちました。一方、残業はせず「定時に帰りたい」割合が過去最高となるなど、Z世代の価値観の表現としてよく使われる“タイパ”を象徴する結果となりました。また、現場での「成功体験」「失敗体験」、上司や先輩からの「事後のフィードバック」を求め、理想の上司に「間違いを指摘して正してくれる上司」を選択する割合が高いことから、成長への健全な意欲も見てとれました。このような傾向を踏まえ、企業側は新入社員の「高いやる気」を活かすために、今まで以上に仕事や成長の目的・目標をはっきりと提示し、達成に向けた計画的な業務アサインやフィードバックを通じた内省支援を行う必要があります。業務指導やフィードバックにおいては、上司や先輩社員が新入社員の間違いを的確に指摘でき、正しい答えを提示していける「マイクロOJT(R)」も有効です。「マイクロOJT(R)」では、新入社員の必要なスキルを細分化し、伝えたいことを的確に言語化するスキルが必要です。育成側は対象者をよく観察し、状態や思考を把握したうえで、意図的・計画的・継続的に育成することが求められます。また、キャリア形成支援における回答結果からもわかるように、新入社員の多くが上司に相談できる機会を求めています。日々の適切な指導と同時に、相談しやすい環境整備も重要でしょう。新入社員の育成には、上司・先輩社員のスキルが大きく影響します。新入社員だけに目を向けず、組織全体の育成体制が整備されているか、上司や先輩社員の知識・スキルが十分かを確認してみるのもよいでしょう。*マイクロOJT:当社が提案する、通常のOJTよりも細かい頻度・粒度で指導やサポートをするOJTのこと。【調査概要】・調査対象者当社が提供する新入社員研修に参加した2024年入社の新入社員・調査時期2024年3月28日~2024年4月11日・調査方法Web・マークシート記入式、または自記式でのアンケート調査・サンプル数4,227人・属性(1) 業種農業、林業 :10人(0.2%)漁業 :2人(0.0%)鉱業、採石業、砂利採取業 :6人(0.1%)建設業 :318人(7.5%)製造業 :634人(15.0%)電気・ガス・熱供給・水道業 :90人(2.1%)情報通信業 :974人(23.0%)運輸業、郵便業 :233人(5.5%)卸売業、小売業 :273人(6.5%)金融業、保険業 :240人(5.7%)不動産業、物品賃貸業 :145人(3.4%)学術研究、専門・技術サービス業 :195人(4.6%)宿泊業、飲食サービス業 :30人(0.7%)生活関連サービス業、娯楽業 :79人(1.9%)教育、学習支援業 :36人(0.9%)医療、福祉 :60人(1.4%)複合サービス業 :86人(2.0%)サービス業(ほかに分類されないもの):334人(7.9%)公務 :14人(0.3%)その他 :346人(8.2%)分からない :116人(2.7%)BLANK :6人(0.1%)(2) 企業規模~50名 :269人(6.4%)51名~100名 :561人(13.3%)101名~300名 :1,467人(34.7%)301名~1,000名 :657人(15.5%)1,001名~5,000名:588人(13.9%)5,001名以上 :404人(9.6%)わからない :271人(6.4%)BLANK :10人(0.2%)*本調査を引用される際は【ラーニングイノベーション総合研究所「新入社員意識調査(速報値版)」】と明記ください*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています*構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がございます【ラーニングイノベーション総合研究所について】人と組織の未来創りに関する様々な調査・研究活動を行っている当社研究機関。データに基づいた組織開発に関する解決策を提供。【ALL DIFFERENT株式会社について】組織開発・人材育成支援を手掛けるコンサルティング企業。人材育成から、人事制度の構築、経営計画の策定、人材採用までの組織開発・人材育成の全領域を一貫して支援。《沿革》2006年 トーマツイノベーション株式会社として人材育成事業を開始し、業界初や特許取得のサービスを多数開発・提供2019年 株式会社ラーニングエージェンシーとして、デロイトトーマツグループから独立2024年 ALL DIFFERENT株式会社へ社名変更代表取締役社長: 眞崎 大輔本社所在地 : 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町 ITOCiA(イトシア)オフィスタワー 15F(受付)・17F・18F支社 : 中部支社、関西支社人員数 : 316名(2024年4月1日時点)事業 : 組織開発支援・人材育成支援、各種コンテンツ開発・提供、ラーニングイノベーション総合研究所による各種調査研究の実施サービス : 定額制集合研修「Biz CAMPUS Basic」/ライブオンライン研修「Biz CAMPUS Live」ビジネススキル学習アプリ「Mobile Knowledge」/ビジネススキル診断テスト「Biz SCORE Basic」IT技術習得支援サービス「IT CAMPUS」/デジタルスキル習得支援サービス「DX CAMPUS」管理職アセスメント「Discover HR」「Competency Survey for Managers」/人事制度構築支援サービス「Empower HR」経営計画策定支援サービス「Empower COMPASS」/転職支援サービス「Biz JOURNEY」ほかURL : ※記載されている社名、サービス名などの固有名詞は登録商標です。なお、本文および図表中において、必ずしも商標表示((R)、TM)は付記していません。▼当社が実施している調査(一部抜粋)・内定者意識調査 ・新入社員意識調査(業界別)・若手社員意識調査(社会人 1~4年目) ・中堅社員意識調査(社会人 5~11年目)・管理職意識調査 ・人事の課題実態調査 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月24日株式会社WellGo(本社:東京都中央区、代表取締役:原田 大資、楠本 拓矢、以下 WellGo)は、法人向け健康管理システム「WellGo」へ新たに「学習モード機能」を搭載、2024年4月24日より提供を開始します。【「学習モード機能」が加わり、人的資本経営のツールとして社員と企業との一体化を加速】WellGoは、社員の健康をサポートし、企業の生産性向上を実現する「クラウド健康経営プラットフォーム」を提供しています。今回搭載された「学習モード機能」は、ゲームのメカニズムを利用して社員の学びを加速させます。ポイント、バッジ、ランキングシステムを活用し、楽しく目標に向かえるデザインで、ユーザーの行動変容をサポート。設定されたクエストを一つずつクリアすることにより、社員が楽しみながら学びを深めることができるため、企業理念の浸透や人材育成、組織文化の向上のためのツールとして活用いただけます。【活用事例】パーパス(会社の存在意義)をWellGoアプリで浸透させ、ひとつの目標に向かう一体感を創出◆野村ホールディングス株式会社「Nomuraパーパス・ジャーニー」プロジェクト◆担当者のコメント:野村ホールディングス株式会社では、2025年12月に創立100周年を迎えるにあたり、創業の精神や企業理念を受け継ぎながら、次の100年を支えるグループ経営の基盤となる野村グループのパーパス(当社の存在意義)を策定しました。(詳細はこちら: )当社では、社員全員が「わくわくと誇りを持って」ビジネスに取り組める状態を目指しています。そのためには、社員が日々の業務を通じて大きな目標に繋がっていると感じることが重要な要因のひとつです。本プロジェクトでは、社員の99%が利用しているWellGoアプリを活用して、パーパスについての学習機会を提供しました。策定したパーパスが実際に社内外にインパクトや価値をもたらすためには、パーパスの浸透や実践が重要です。WellGoの「学習モード機能」を使ってパーパスについて学び、自身のパーパスを振り返る機会を提供することにより、社員が会社のパーパスに共感し、生産性の高い働き方ができる環境を整えることが狙いです。(詳細はこちら: )ゲームを通じてパーパス・ジャーニーを追体験【こんな悩みをもつ方、WellGoアプリをお試しください!】健康経営や人的資本経営を効果的に実施する具体策をお探しの方、ぜひWellGoアプリによる一元管理をご検討ください。・ 経営企画部、人事部門・管理職で、職場コミュニケーションに課題を感じている・ 企業のミッションやパーパスを社内に浸透させたいが、方法が分からない・ 自発的な社員を育てる適切なツールがみつからない・ 社員研修やリテラシー向上のためのプラットフォームを探している・ 学習用のコンテンツを用意したが、社員の取り組みが頭打ちになっている【その他 取組事例】トヨタxWellGoが示す「次世代の行動変容」とは~ヒントになったのは「ゲーム」~(詳細はこちら: )【株式会社WellGoについて】2019年創業。野村ホールディングスグループ・野村総合研究所主催のビジネスコンテストにて、AIを活用したアルゴリズム取引システムを健康経営・コラボヘルスに活かした健康経営プラットフォームを考案し、入賞。野村ホールディングス社内ベンチャー1期生として企業を立ち上げ、健康とウェルビーイングの未来社会を作るためのシステムを創り続けています。WellGoサービス紹介 株式会社WellGoコーポレートサイト 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月24日親子をめぐる課題を支えるため、「LITALICO発達特性検査」の監修に取り組んだUpload By LITALICO発達特性検査 編集部LITALICO発達特性検査では、企画段階から参画し、多動・不注意/情緒・行動/感覚/運動(くせ)の検査結果テキストの監修を担当しました。このLITALICO発達特性検査は、お子さまの発達や子育てについて悩んでいる保護者の方に向けて開発されています。私が監修を担当した理由の一つとして、診断の有無にかかわらず、子どもの特性を理解し、対応方法や関わりの具体的な方法を提案できるツールが必要だと感じていたことがあります。LITALICO発達特性検査は、お子さまと保護者が感じている困りごとに対して、その特性の現れ方や背景、具体的なサポート方法が分かる検査です。オンラインで検査に回答するとすぐに結果が得られることも特徴です。サポート資源がない地域の保護者や専門機関にアクセスすることに躊躇されたり、長い待機期間で困っている方も助かると思います。この検査結果を保護者だけでなく、園や学校と連携することで、個別の支援計画や連携にも活用できます。これは、これまで子どもと保護者の支援を行ってきたLITALICOだからこそできるプロダクトだと思います。発達ナビなど、インターネットを活用したサービスを提供し、また、LITALICOジュニアなどの直接支援のノウハウも持っている、そうした強みを活かされているのがLITALICO発達特性検査ではないでしょうか。この検査プロダクトで、保護者やその周りの関係者が親子の困りごとを明らかにし、具体的な対応方法を知ることで、お子さんにとって障害や困りごとが起きにくい環境をつくることができたら、と願って、開発に加わりました。「LITALICO発達特性検査」で解決したい3つのハードルUpload By LITALICO発達特性検査 編集部お子さまの発達や子育てについて悩んでいる保護者にとって、いくつかのハードルがあると思います。よく挙げられる悩みとしては、以下のような3つが考えられます。1.何となく困っているが、漠然としていて困りごとの背景要因が分からない2.専門機関につながりにくい環境的・心理的ハードルがある3.困りごとに対する対応策が分からない今回は、これらの課題に対して、LITALICO発達特性検査でどのように応えたいと考えて監修をしているか、保護者の方にどう活用していただきたいかなどについてお話しします。1.何となく困っているが、漠然としていて困りごとの背景要因が分からない保護者の方は、普段お子さまと接するなかで、「うまくいかないな」と感じたり、気になる様子が見られたり、あるいは園や学校での生活でお子さまが困っている様子が見られたりすることがあるかもしれません。そのようなときに、悩まれる保護者の方は多いようです。特に子育てするなかで、こうした気になることや違和感があった場合、保護者としては「自分の感じていることが実際はどうなのか」、ということが、知りたいのではないでしょうか?LITALICO発達特性検査は、「なんとなく困っている」「なんとなく違和感を感じている」お子さまの様子や困りごとについて、保護者自身が質問に回答することで、洗い出しや言語化ができるツールです。この検査のポイントは、漠然とした困っていることが具体化できるという点です。例えば「宿題に取り組めない」という困りごとがあったとき、その背景には学習上の困難やこだわり、失敗に対する不安、注意・集中の困難、感覚過敏、不器用などさまざまな要因が考えられます。具体的に何に困っているのか、それがどういった特性や背景から起きていそうかということ。それが分かってはじめて、ではどうしたらいいか、と考えられるようになったり、やっぱり家庭だけでは難しいから、誰かに相談してみよう、次に何をすればいいのか、次にどうするかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。もちろん、保護者の視点で、保護者が把握していることを回答するという形式の検査であるので、その点は注意が必要ですが、それでも、まずは、困っていることを整理することで、これからどうするかを考えるための第一歩にすることができるのではないかと思います。2.専門機関につながりにくい環境的・心理的ハードルがある相談先リソースの少なさ、医療機関や検査ができる専門機関のリソースの少なさ(検査・診断待ち)、地域格差(地域によって対応が違う、アクセスできる専門機関の少なさなど)という課題があります。発達について、専門的な心理検査やアセスメントができる専門機関や、小児神経専門医など発達障害の診断・治療・指導を担当できる医療機関の数は十分ではないというのが現状です。また、近年発達障害が知られるようになり、相談機関や医療機関を利用したいという保護者の数は増えています。そのことから、全国的にリソース不足の状態が続いています。発達検査や知能検査などを受けたり、医療機関を受診したりするまでに待ちが発生している現状もあります。また、既存の検査や診断は、専門機関や医療機関に子どもが足を運び、問診や実際に検査を受けるなど、対面でおこなう必要があるというのも、一つのハードルです。心理検査は2〜3週間程度、確定診断となるともっと時間がかかることもあります。こういった点に関して、全国どこからでもアクセスでき、即時で結果が分かるオンライン検査という方法は、保護者の悩みに応えたいという思いから開発されています。物理的ハードルだけではなく、保護者にとっては心理的ハードルも大きいものです。例えば、保護者が初めて相談に行くときには、誰かに相談したいという気持ちの一方で、子育てについて責められるのではないか、障害について何か言われるのではないかなど、迷いや不安な気持ちがから、心理的なハードルを感じ葛藤される方も多いと思います。そうすると近くに相談機関があってもなかなか踏みだせないこともあるでしょう。この検査は子どもに対して障害の診断をするものではありません。診断によらず支援のヒントが得られることが特徴です。保護者の方がお子さまに関して日頃感じていらっしゃることを思い出しながら、表示される質問に対して表示される選択肢を選んでいくことで、一人ひとりに合わせた困りごとの背景要因や対応方法の例が示されるようになっています。実際に検査機関に出向くのが難しい親子や、今この瞬間困っている親子にとって、この検査をもとにして、対処方法を考えるヒントにしたり、専門機関につながっていく最初のステップにすることもできると思います。3.困りごとに対する対応策が分からないお子さまに何らかの特性や困りごとがあったとき、保護者にとって最も知りたいことは、その子に対してどう接すれば良いのか、どのようなサポートがあれば、困りごとが軽減できるかということではないでしょうか?一般の発達検査というのは、心理士などの資格のある方が十分な時間をかけて実施するものですが、検査によって、どの分野が苦手かは分かりますが、どのような背景が関係しているのか、その苦手にどう対処していくかなど、 一人ひとりに合わせたアドバイスをもらおうとすると、十分な説明やそのための時間がないというのが現状のようです。そうなると、保護者の方が欲しいと思っている情報までは得られにくい、と聞くこともあります。この検査を受けていただくと検査結果として、お子さんの特性と背景、どう接するかという「サポートの方向性」が示されます。これはその子の特性や困っていることについて、また向いていそうな接し方やサポートのヒントが、1冊の本ができあがるようなボリュームで得られるように制作しています。これは検査対象のお子さま一人ひとりに合った、非常に有益な情報が手に入るということになると思います。もちろん、通常の心理検査や発達検査と併用していただくと、より具体的なものが得られるということがあると思います。 ほかの知能検査や発達検査、心理検査と合わせて使うことによって、よりお子さんの特性は分かりやすくなると思います。専門家や関係者とも、ぜひ情報共有のツールや相談のきっかけとしても使っていただきたいですね。検査の結果出力されるレポートは、一人ひとりのお子さまに合わせたオリジナルの支援内容が提案されています。私を含め7人の専門家が、それぞれの専門領域のレポートの支援内容やテキストを監修しています。レポートは「家庭でのサポートの方向性」だけでなく「園・学校でのサポートの方向性」の2つに分けて書かれています。また、幼児期、児童期、青年期などの年齢段階に応じてそのサポート内容を書き分けています。さらに知的障害などで言語的なコミュニケーションが困難な場合に配慮したサポート内容も用意しています。例えば、未就学の子どもと高校生では、状況や環境、求められる適応的な内容も違います。そうすると困りごとの現れ方も変わりますし、対応方法や、保護者や周りの関係者の関わり方も合わせて変えていくことが必要になります。この検査結果を保護者の方が読んで、すべての困りを解決することは難しいかもしれませんが、「園・学校でのサポートの方向性」をもとに、支援者と連携して、取り組んでいかれるといいと思います。LITALICO発達特性検査を、困りごと解決への第一歩にUpload By LITALICO発達特性検査 編集部LITALICO発達特性検査の最大の特徴は、診断の有無や種類にかかわらず、子どもの困りごとからその背景要因を知り、支援につなげていけるところです。再掲になりますが、オンラインで気軽に受けられる検査として、LITALICO発達特性検査は今回挙げた1.何となく困っているが、漠然としていて困りごとの背景要因が分からない2.専門機関につながりにくい環境的・心理的ハードルがある3.困りごとに対する対応策が分からないという3つの課題に対して、解決に向けたリソースになり得るのではないかと思います。ぜひ検査結果をPDFでダウンロードし、印刷してみてください。お子さまの特性と支援のノウハウをまとめたボリュームたっぷりの一冊の「本」になります。LITALICO発達特性検査で、親子の困りごとと対応方法についての情報や、きっかけを得ていただけるといいなと思います。そうして、子育てのハードルを下げるための第一歩を踏み出して欲しいです。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月23日【関連】保育士さぁぁぁん神!!!漫画THE・イヤイヤ期あるある(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)白鳥久美子さんは2018年にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。昨年10月には第二子となる男の子・チェリ坊くん(同)も誕生しました。このところ、2歳のチェリ子ちゃんがイヤイヤ期に突入しているとブログで明かした白鳥さん。「なんでも自分でやりたいが、できない」ため「こんにゃろー!イヤイヤイヤよー!」と泣いているその様子は、まるで「イヤイヤを通り越してイヤイヤイヤイヤ期」で、「何がイヤだったのかすら忘れてしまうほどイヤイヤ」しているほどだそうです。たとえば、「用意した服を着ない」「ギャピー!!これがいいのー!!と、泣き叫び柄と柄のファッションに」と、イヤイヤの末に自分流のコーディネートを完成させていることも。また、普段は保育園まで徒歩で通っているのに、ある日はいきなり「ベビーカーがいいのー!!と、泣き叫」んでしまい……。エレベーターでマンションの外に出る間にいったんベビーカーのことを忘れたかと思いきや、他の子どもがベビーカーに乗っているのを見て「ギャピー!!ベビーカーがいいのー!!ベビーカーがいいのー!!」とイヤイヤが再燃し、「地べたにひれ伏し」てしまったとか。そのときの様子を白鳥さんは、「これ以上の絶望はないぞな!おお!神よ!!なぜに母は我が望みを聞き入れないのか!許すまじー!許すまじー!!天よ!母に怒りのいかづちをー!と、全身で表現しながら泣いています」と述懐。かなり激しかったようで、ご近所さんも「大丈夫?と心配そうに見ている」……。結局、観念していったん自宅にベビーカーを取りに行き、なんとか保育園まで送り届けたという白鳥さん。朝から散々だっただけに、保育園に着いて無事に受け渡すときには「先生がマリア様に見えました」と綴っていました。ちなみに同じ保育園の保護者であるお父さんお母さんは「同志」だそう。イヤイヤ期ではありますが、ママのことはもちろん大好き。「かっか(母)だいしゅき〜!」と言われて「天使期キター!!!」と思った次の瞬間、「指でバツを作り『ブッブよ!!』腰に両手を当て口を尖らせながら『だめよ!あっち行って!』」と拒否してくるといいますから、まさに天使と悪魔が同居している状態でしょうか。まだまだイヤイヤ期は終わらないようです。イヤイヤ期は大事な子どもの成長過程。白鳥さんは「これがいつか思い出になるんですね。面白いから目に焼き付けておこう!」と前向きに綴っていました。イヤイヤ期は子どもの自我がしっかり育っている証拠子どもが何かにつけて「イヤ!」と反抗し、泣いて大暴れするイヤイヤ期。個人差は大きいものですが、1歳半~2歳ごろから見られることが多くあります。すべて大人にお世話してもらっていた赤ちゃんも、やがて「自分と他人は違う」ということがわかり始めると同時に、「自分はこうしたい」「自分でやりたい」という気持ちが芽生えてきます。しかしそれを言葉でうまく伝えられませんし、やろうとしても思った通りにできないことがほとんどなので、大声で泣いてしまうのですね。これは子どもの中で自我がしっかり育っている証拠です。できないことを自分でやりたがるケースがよくあります。親からすれば「どうせできないのに……」と予測して先回りしがちですが、子どもの意欲を育てるためにも、やりたい気持ちは尊重したいものです。子どもの気持ちを受け止めて、まずはやらせて見守りましょう。手伝うことも嫌がるかもしれませんが、「ここまでできたね」「ここは難しいから手伝おうか?」などと声をかけてサポートするのが良いでしょう。ただし危険なことやしてはいけないことに関しては、しっかり注意してやめさせるようにします。子どもがそれでかんしゃくを起こしたとしても、ダメなものはダメ。落ち着いた後に、あらためて言葉で理由を説明してあげましょう。一度で理解できなくて当たり前なので、繰り返し伝えていくことが大切です。参照:イヤイヤ期はいつから始まる?ピークは何歳? 魔の時期を乗り切る7つの対処法【医師監修】
2024年04月23日あれは忘れもしない、小学校4年生のときの出来事です。その日は学習塾に行って自習をしていました。先生に質問をしていると、ふと違和感を覚えたのです。突然のことに慌てた私はとんでもない勘違いをしてしまって……。 その日は、下腹部にズキズキとした痛みを感じながらも、学習塾に授業の時間よりも早めに来て自習をしていました。 わからない問題があったので、私は人気のある大好きな先生に質問をしに行きました。ところが、質問をしている最中、何やら尿漏れをした感覚が! 私は、「大好きな先生の前でお漏らしをしてしまった!」と思い、恥ずかしくなって慌ててトイレに駆け込みました。 今思い返すと、初潮を大きな声で男性の先生をはじめ、大々的に他の先生に報告してしまったこと、父に「妊娠した」とだけ伝えてしまったこと、何よりも当時、知識がまったくなかったことがとても恥ずかしかったです。初潮を迎えたことは恥ずかしいことではありませんが、やはり男性に知られるというのは、私のなかではまだ恥ずかしいという気持ちがあります。 また、初潮を迎える年齢に近づいたら、学校や家族、周囲の大人が正しい知識を早めに教えてあげることも必要だと感じました。現在、私には娘がいます。この子が初潮を迎えるであろう年頃になったら、早めに正しい知識を教えてあげたいと思います。原案/いとうまま子さん作画/まっふ監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年04月23日つわりで寝不足だった妻(※写真はイメージです)妻が妊娠4ヶ月の頃、つわりがピークで十分な睡眠時間が取れなくなり、寝不足で毎日イライラしている時期がありました。夫である私は妻の話を聞いてあげたり、ネットの情報などをもとにアドバイスをしたりするものの、所詮は妊娠経験のない男性からの意見。当然ながら妻の気が晴れることはなく、モヤモヤした日々を過ごしていました。「妻のために何かしてやれることはないか」と悩んでいると……妻の姉妹や同僚などの“先輩ママ”に、たくさん助けられた(※写真はイメージです)そんなある日、妻の姉妹や子どもがいる同僚などの“先輩ママ”から話を聞く機会があったようで、その直後から妻の顔がだいぶ明るくなりました。男である私が何をしても、妻の気を晴らしてあげることができませんでしたが、やはり実際に出産を経験した女性から「生の声」が聞けたのは、妻にとって大きかったようです。明るくなった妻を見て、周囲の女性たちの存在が本当にありがたいなと感じた瞬間でした。「子どもは泣くのが仕事」エレベーターで会ったご婦人の一言に感謝(※写真はイメージです)その後、妻は無事に出産。子どもがまだ2ヶ月でぐずり泣きすることも多かった頃、外気浴も兼ねて近くのショッピングモールに行くことになりました。その日は子どもの機嫌もよく、授乳後にはスヤスヤ眠ってくれていたのですが、帰る間際にエレベーターに乗ろうとした瞬間、ギャン泣きしてしまい……。エレベーターのドアは開いたのですが、子どもが泣き止んでいなかったので一旦見送ろうとしたところ、中に乗っていたご婦人が「子どもは泣くのが仕事なんだし、遠慮せずに乗って」と声をかけてくださいました。久々の外出で不安な気持ちもあった我々夫婦にとっては、非常にうれしい言葉でした。妊娠中から今に至るまで、さまざまな形で妻をサポートしてくださった周囲の皆さんに、妻に代わってお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月23日〇に入る文字は分かりますか?脳内トレーニングをスタートしましょう。意外と聞き覚えのある単語が完成しますよ。「よ◯ゅ◯」に当てはまる言葉は?意外と難しいこのクイズ。上記の空白に文字を入れると、馴染みのある単語が完成します。ヒントは、学習の効率を上げてくれるものです。あなたはどんな文字が入るかわかりましたか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「予習」でした!授業の前に予習をすると、わからないところに重点を置いて授業に臨めますよね。そのため授業後の理解が深まり、復習とあわせて行うと学習の効率が高まるでしょう。あなたはわかりましたか?身近なものをクイズにして、あなたも家族や友だちと一緒に楽しんでみてくださいね。※解答は複数ある場合があります。
2024年04月23日LITALICO発達特性検査の分類「話し方」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「話し方」の困りは、LITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。・話し方話す際に言葉がなめらかに出ないことがある……言葉の詰まりや音の繰り返しといった、話し方の困りごとについて測定する分類です。※言葉の詰まりや音の繰り返しといった、話し方は通常、医学的には「吃音」と呼ばれる場合がありますが、LITALICO発達特性検査では「話し方」の名称を用いています。また、この分類には発語や文法の獲得といった言語発達の遅れについては含みません。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」でご紹介しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「話し方」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?発達性吃音(どもり)の研究プロジェクトによる『幼児吃音臨床ガイドライン』では専門家への相談の目安として以下を挙げています。・ 吃音の状態が1年以上続いて)いる。・その1年のうちに症状が悪化している・話し方が苦しそうである・子供が話し方を気にしている・小学校入学までの期間が1年以下である『幼児吃音臨床ガイドライン添付資料 2』(発達性吃音(どもり)の研究プロジェクト)より引用保護者の方に向けての資料もあり、詳しく紹介されていますので、参考にするといいでしょう。参考:『幼児吃音臨床ガイドライン添付資料 4 お子さんがどもっている( きつおん 吃音がある)と感じたら ―家族にできるお子さんへのサポートについてー』また、違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、相談機関での相談を検討しましょう。以下のような場合も、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。話し方についての悩みの専門家としては、聞こえやことばを専門とする耳鼻咽喉科医のほか、言語聴覚士がいます。まずは地域の発達支援センターや、「小児言語外来」や「吃音外来」などの専門外来のある医療機関に問い合わせるといいでしょう。言語聴覚士が在籍しているか、あるいは吃音に関して診療しているか確認するといいでしょう。言語聴覚士は、医療機関のほか、地域の発達支援センター、児童発達支援施設や放課後等デイサービスなどに在籍している場合もあります。また、小・中学生の場合は、「ことばの教室」(「言語障害通級指導教室」、「言語障害特別支援学級」)があります。診断がない場合でも利用できることもあるので、相談してみるといいでしょう。Q.特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「話し方」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、話すときに詰まるなどの特性があって、それが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、吃音症と診断される人もいます。吃音症については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。吃音症を専門的に扱う医療機関は耳鼻咽喉科などが挙げられますが、専門の医療機関が見つからないなど、受診しにくい場合は、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無に関わらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?状況によって特性や困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わることはあります。特に「話し方」の困りは、状況によって出ることや出ないことがある、時期によって波があるなど、変化が大きいことがあります。例えば、人前で緊張して話すなどの場面では、話し方の特性がある人にとってはより困難が強くなったり、特性が目立つかもしれません。逆に家族や友達と話す際など、話したいことがたくさんある場合に強く出ることもあります。コミュニケーション能力が発達することで次第に目立たなくなる、あるいは失敗体験によってより緊張が高まり出やすくなるなど、個人差が大きいことも知られています。環境が変わったり、年齢が上がることで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。本人に合った対応方法を見つけ、トラブルの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。ミスや失敗が起きにくい状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.話し方の特性について、特に気をつけることはありますか?話し方の特性があるお子さまについて、接し方のポイントになることが以下の3つです。伝えたいことが本人なりに伝えられるよう環境や仕組みを工夫することがポイントです。失敗やミスと捉えるとその経験から自己肯定感が下がることもあります。サポートの方向性から環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。本人が頑張ってもコントロールできないということを周囲が理解することが重要です。言いなおしをさせたり、先取りすると、コミュニケーション自体への苦手さに繋がるので避けましょう。話し方の多様性を本人や周囲が理解することが重要です。保護者としては話し方が気になり注意したくなるところですが、特性について隠したり否定したり、言い直しをさせたりするなど、本人が「自分の話し方は良くない」と感じることのないようにすることが重要です。「うまく話す」ことだけにこだわらず、気にしすぎないようにして見守ることを心がけるといいでしょう。配慮は本人に確認してから行うようにします。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境によって現れる様子や困りごとが変わります。特に話し方の特性がある場合、場面や状況によって困りが強く出ることもあれば、出ないこともあります。場合によっては、コミュニケーションを避け、人前で話さないようにしているなど別の問題に発展していることもあります。家庭と園・学校では違うなど、状況などの変化で特性の出方や困りごとが変わることはよくあることです。環境面の要素が影響することを認識し、お子さまが困っているかどうかにフォーカスして情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。例えば、話し方の特性や困りごとが出ないようにコミュニケーションを避けているなど、さまざまな特性や背景要因が影響して、ほかの困りごとの様子が見られることもあります。また、保護者の視点で回答していただく検査のため、保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。家庭と学校で様子が違うため、回答に反映できなかった場合など、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考えたり、その要因や困りごとに合わせた対応方法が必要になってくるかもしれません。複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。Q.困っていることが変わってきました。どうしたらいいでしょう?以前検査したときから困りごとの様子が変わったり、新しい困りごとが出てきたり、対応方法がうまくいかなくなることがあります。同じ特性があっても、状況や環境が変わったり、お子さまの発達や成長によって変化することによるものかもしれません。逆に、本人に合った対応方法をすることで、困りごと自体がなくなっていくこともあります。・入園や入学などの環境の変化・ストレスや体調の影響・発達や成長による変化・要求されるスキルの変化などその際には、変化した状況に応じて、対応方法も調整できることがないか試したり、新たに現れた困りごとに合わせたサポートをしたりすることも検討しましょう。検査結果では、困りごとや年齢に応じた検査結果が表示されるため、困りごとや状況を洗い出すために、検査を受け直すことも一案です。まとめ「話し方」の困りごとは、年齢や状況、周りの環境や対応の仕方によっても変化が大きいため、お子さまの特性を本人や保護者、周囲の人が理解することがとても重要です。特に、お子さまのコミュニケーションをとりたいという気持ちを大切に育てましょう。そのために、LITALICO発達特性検査を、周囲との連携のツールとし、お子さまの特性理解とサポートのための第一歩として、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「学習」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「学習」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。さらに特性の現れ方のタイプによって「読み」「書き」「算数」に分かれています。それらの特性は重複して現れる場合もあります。・読み文字を読むことに困りごとのあるタイプに関する分類です。文字を読む速度がゆっくりだったり、読み飛ばしや読み間違いが多いなどの特徴がみられる場合があります。読むときにたどたどしさがみられ、読んでいる文章の内容やあらすじを理解して読み取るのが難しいこともあります。本人は努力していても、授業についていくことが難しくなったり、人前での音読や発表などを嫌がったりする場合もあります。・書き文字を書くことに困りごとのあるタイプに関する分類です。文字を書くことが苦手であり、書き写しが極端に遅い、鏡文字になる、文字のバランスが悪い、書き順通りに書き進められない、筆圧のコントロールが難しいなどの特徴がみられます。日記や作文については、頭のなかで考えたことを書いて表現するのが難しくなることも多いです。本人は努力していても、学習全般に遅れが生じたり、苦手意識が芽生えたりする場合もあります。※基本的に読みと書きは就学後に必要になる分類ですが、未就学の場合でもお子さまによっては必要な場面があることを想定し、検査に含めています。・算数算数・数学の学習で計算や推論などが苦手なタイプに関する分類です。例えば、算数や数学の学習での九九の暗記、繰り上がりや繰り下がりの計算などのほか、文章題だけが苦手など、部分的に苦手なことが出ることもあります。算数は前に学んだことを一つひとつ積み重ねながら学習が進んでいくので、つまずいた単元があるとそこから先が分からなくなることが多いです。学年が進むにつれ、授業についていけなくなる場合もあります。学習意欲や自信をなくしたり、買い物など数を扱う日常の場面で困ったりすることもあります。※LITALICO発達特性検査では、小学校の学習範囲を用いて算数・数学に関する特性を測定しています。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」でご紹介しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「学習」が表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばよいでしょうか?違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に以下のような場合、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらさを抱えている場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうことによって、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの選択肢です。その際には検査結果を資料として提出することで特性を把握する参考になるかもしれません。Q.学習の困りごとや特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「学習」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、学習の困りがあり、特性や困りごとが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、発達障害の一つである学習障害(LD)/限局性学習症(SLD)/発達性学習症などの診断をされる人もいます。学習障害については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の発達障害についての専門の医療機関は発達障害専門医の在籍する児童精神科などが挙げられますが、受診までに時間を要することが多いので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのもひとつの選択肢です。また、診断の有無に関わらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.学習に関する困りごとや特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?特性は有無というよりも、「スペクトラム」(連続体であり境目がないという概念)で捉えられているため、「なくなる」ことは難しいかもしれません。ですが、状況によって困りごとの現れ方や強さが変わることはあります。例えば、手書きで文字を書くことが苦手な特性がある人にとっては、手書きでプリントや作文の提出を求められる場面では、より困難が強くなります。しかしながら、環境が変わったり、学年進行のなかで学習の単元が進むことなどで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。本人に合った対応方法を見つけ、トラブルの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。例えば、手書きが苦手な場合、パソコン入力をしてプリントすることで代替できれば、困りごとは発生しません。つまり、特性をなくすことは難しいですが、対応方法によって困りごとがなくなることはあるでしょう。ミスや失敗が起きにくい本人に合った状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.学習の困りごとがある場合、特に気をつけることはありますか?学習に困りごとのあるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の3つです。困りごとが起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。失敗やミスが多くなりがちになると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。検査結果レポートで紹介する「サポートの方向性」から学習場面の環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。本人が頑張ってもコントロールできないということを周囲が理解することが重要です。怠けている、努力不足などと捉えないように注意しましょう。ミスがあっても感情的に怒るよりは、まずはうまくいく方法を考え、うまくいったときに肯定的に捉えていくことが解決に近づく方法です。うまくいった方法を繰り返し実践していくことが大切です。うまくいかないときには、別の方法で代替できないか検討することもポイントです。・読むのが苦手な場合、タブレットの読み上げ機能を使う・手書きが苦手な場合、パソコン入力で作文を書く・筆算が苦手な場合、計算機を使用してもいいことにするなど、お子さまに合った方法を探してみましょう。学習場面でも、合理的配慮として代替手段が認められる場合もあるので、学校と相談してみましょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境や状況によって現れる様子や困りごとが変わります。特に、学習の困りについては、集団での学習場面に強い苦手意識がある、ある特定の課題だけ極端に難しいなど、その現れ方もさまざまで、学年進行によって変化することもあります。また、学校での様子などは、家庭からは完全には把握できないこともあるかもしれません。その結果、家庭では問題なくできていることが、園や学校ではできない、などの様子が見られることもあります。逆に、保護者としては気になることが、ほかの人からみると気にならない、あるいは長所として捉えられることもあります。状況などの変化で様子が変わることはよくあることです。よって、環境面の要素が学習には大きく影響することを認識することが大切です。お子さまが困っているかどうかにフォーカスして園や学校の関係者と情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?学習の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性や対応方法に違和感があるなどと感じることがあるかもしれません。例えば、以下のようなほかの特性や要因が学習面の困りごとに関係している場合があります。・集中力を持続しにくい特性がある・視覚や聴覚などが過敏であるなど、感覚の捉え方に特性がある・筋力が弱く、いい姿勢を維持できない・学習内容が難しすぎる、簡単すぎるなどで本人に合わず、つまらなく感じているなど、さまざまな特性や背景要因が影響して、学習の困りとなって現れていることもあります。その場合、ほかの特性への支援と合わせて考えていくことが大切です。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考えてみるといいでしょう。LITALICO発達特性検査の結果だけでは複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。Q.困っていることが変わってきました。どうしたらいいでしょう?以前検査したときから困りごとの様子が変わったり、新しい困りごとが出てくることによって、対応方法がうまくいかなくなることがあります。同じ特性があっても、状況や環境が変わることや、お子さまの発達や成長によっても、困りごとは日々変化します。よって、本人対応をすることで、困りごと自体がなくなっていくこともあります。・入園や入学などの環境の変化・クラス替えや学級担任の交代・ストレスや体調の影響・発達や成長による変化・要求されるスキルの変化などその際には、変化した状況に応じて、対応方法も調整できることがないか試すなど、新たに現れた困りごとに合わせたサポートをすることも検討しましょう。検査結果では、困りごとや年齢に応じた検査結果が表示されるため、困りごとや状況を整理しなおすために、LITALICO発達特性検査を受けなおすことも一案です。まとめ学習に関する困りごとがお子さまにとって取り組みやすく失敗しにくい方法や環境があり、それを繰り返すことで習慣化できれば、困りごとの軽減につながります。そのために、特性や本人に合った方法を本人や家族、園や学校などの周りの人と共有することが必要になってきます。そのために、検査結果は詳細な内容でたくさんの「サポートの方向性」が示されます。さまざまな方法が提示されることで、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか「ちょっと考えてみる」、「サポートの方向性」で「できそうなものから一つだけやってみる」でもいいのです。お子さまの特性を整理して、困りそうな状況を減らしていくことができれば、保護者や周りの人にとっても、子育てがちょっとスムーズになったり、つらい状況が減っていくことにつながります。もし、サポートが難しいと感じたら、専門機関に相談することも検討しましょう。その際にも、検査結果が参考資料として役立つかもしれません。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「感覚」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「感覚」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。さらに特性の現れ方のタイプによって「感覚過敏」と「感覚の鈍さ」「感覚への興味」の小分類に分かれています。これらの特性は混じり合って現れる場合もあります。・感覚過敏感覚刺激に対して過敏に反応する特性について測定する分類です。例えば聴覚が敏感である場合、サイレンの音や赤ちゃんの泣き声などの特定の音に強い不快さを感じることがあります。味覚が敏感な場合は、特定の味やにおいが苦手で、偏食があるかもしれません。触覚が敏感であれば、衣服の縫い目がチクチクして気になり、特定の素材の服を好むといったことが考えられます。過反応と呼ばれることもあります。・感覚への興味感覚刺激を強く求める特性について測定する分類です。同じ動きを繰り返す、勢いよく布団やマットにぶつかることを好むなど、特定の刺激を求める行動が見られる場合があります。よく見られる例としては、ザラザラした物やフワフワした物といった特定の感触の物を触り続ける、くるくる回り続ける、力いっぱい動く、ぶつかるなどの行動を好むなどがあげられます。一般的に感覚探究と呼ばれることもあります。刺激を求めること自体は問題ありませんが、知らない人の髪を触ったり、走り回って人や物にぶつかりけがをしたり、刺激がない状態だと落ち着きがなくなったりするなど、困りごとにつながる場合もあります。・感覚の鈍さ感覚刺激に対して気づきにくい特性について測定する分類です。痛覚や触覚、温度など身の回りの感覚刺激に気づきにくい特性があり、けがをしても痛がらない、気づかないことがあるかもしれません。暑さや寒さに鈍感で、気温に合わせた服装選びが苦手な場合もあれば、ぐるぐる回るあそびをしても目が回りにくい場合もあります。一般的に感覚鈍麻や低反応と呼ばれることもあります。本人が自覚していないことも多く、不快感や痛みの感覚を感じにくい場合、体調不良や危険に気づきにくいこともあります。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」で解説しています。次に、発達特性検査の検査結果で分類「感覚」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方やサポート方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に以下のような場合、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れてしまったり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。また、感覚についての困りごとは、使用する道具や過ごす環境を調整することが必要になります。その場合は具体的な工夫について作業療法士などの専門家に相談し、サポートを受けるのもいいでしょう。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの選択肢です。その際には検査結果を提出することで特性を把握する資料として参考になるかもしれません。Q.感覚に関する特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「感覚」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。また、現在のところ、感覚の過敏や鈍さ自体に対して医学的な診断名はありません。例えばASD(自閉スペクトラム症)の診断基準には感覚に関連した項目が含まれていますが、感覚の困りがあるからといって必ずしもASD(自閉スペクトラム症)であると診断されるわけではありません。ただし、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、相談機関に問い合わせてみるといいでしょう。また、困りごとにほかの要因や疾患が関係しているかどうかを調べるためには、医療機関に相談するといいでしょう。例えば聴覚過敏はてんかんやメニエール病、頭部外傷など、複数の要因が原因となっている可能性があるため、専門家による判断を仰ぐことが重要になります。視覚の過敏や鈍麻がある場合は眼科、嗅覚の過敏や鈍麻がある場合は耳鼻咽喉科など、困りごとがある感覚の専門科や、発達障害専門医の在籍する児童精神科などに相談するといいでしょう。児童精神科などの場合、受診までに時間を要することが多いので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも選択肢の一つです。現在のところ、感覚の過敏や鈍さ自体に対して医学的な診断名がないため、感覚に関する困りごとだけでほかの症状がない場合、医療機関を受診しても診断されない場合も多いかもしれません。ですが、診断がない場合、サポートは不要である、ということではありません。むしろ、困りごとが生じたり、特性に合わせたサポートが必要になることは多いといえます。感覚過敏や感覚の鈍さ(鈍麻)のように、医学的な診断名がない困りごとの場合には、公的な支援や医療的なサポートにつながりにくい場合もあるかもしれません。そのような場合に、本人や周りの人が感じている困りごとについて、発達特性検査で得られた結果をもとに、サポートを試すことでうまくいく方法が得られる可能性があります。また、児童発達支援や放課後等デイサービスなど公的な支援の中には、診断がなくても支援の必要が認められれば利用できるケースもあります。診断の有無にかかわらず、本人や周りの困っていることにフォーカスし、本人の特性に合わせた対応方法を探すために、LITALICO発達特性検査の検査結果をぜひ活用してください。Q.感覚に関する困りや特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?感覚刺激に対する反応特性自体は生まれ持ったものであり、大きくは変わりにくいと考えられます。ですが、状況によって困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わったりすることはあります。例えば、苦手な感覚の刺激が多い場面や避けられない場面では、感覚の特性がある人にとってはより困難が強くなったり、特性が目立つかもしれません。環境が変わったり、年齢があがることで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。苦手な感覚を減らす手段や環境を整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。苦手な刺激を避けるなど、困りごとが起きにくい状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.感覚の特性について、特に気をつけることはありますか?感覚に関する特性があるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の2つです。周りから見ると「大げさ」「我慢できる範囲だ」と感じるかもしれません。ですが感覚の感じ方には個人差があり、我慢したり克服したりするのは難しいことを周囲が理解することが重要です。保護者や周りの人の感じ方とは違うということを前提に、刺激に過敏性があって本人がつらいと感じる場合、あるいは本人には感覚を感じにくい場合など、本人の感じ方を優先して対応することが重要です。まずは何が苦手なのか、何が理由で困っているのかなどを、観察したり話し合ったりするところから始めてみましょう。感じ方は本人にコントロールできないことを前提に、本人の苦手さや困る状況を減らせるようにしましょう。苦手な感覚を避けたり、感覚による困りごとが起きる状況を減らすなど、状況に合わせて、解決できる道具や環境の工夫を探してみるといいでしょう。もし、家庭での調整が難しい場合、作業療法士などの専門家に相談してみましょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境によって現れる様子や困りごとが変わります。特に、感覚過敏の特性がある場合、外出時や集団生活の場で困りが強く出ることもあります。例えば、スーパーのBGMや店内放送、全校集会などでの大勢の話し声、給食のにおい、教室の明るさなどは、個別に調整するのが難しいかもしれません。このように、家庭では起きない問題が、園や学校、外出先では困りごととなって現れることもあります。あるいは「小さな音によく気づく」「味に敏感」など、保護者としては気になる感覚の鋭さが、特定の環境や場面では長所として捉えられることもあります。同じ感じ方であっても場所や場面で困りにも強みにもなり得るため、環境面の要素が強く影響することを認識することが大切です。お子さまが困っているかどうかにフォーカスして情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?感覚の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。また、・睡眠がよく取れていない、疲れているなどで感覚刺激が気になる・学習面で課題の難易度があっていなくて集中できず、感覚刺激が気になる・不安な状況になると、ちょっとした刺激が気になりやすくなるなど、同じ感覚の困りごとがあっても、さまざまな特性や背景要因が影響していることもあります。その場合、感覚への対応だけでは解決しないこともあります。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考えたり、その要因や困りごとに合わせた対応が必要になってくるかもしれません。本検査の結果だけでは複合的な要因を判断することや、うまくいく方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。まとめ感覚の困りごとには個人差があります。保護者の方自身の感じ方とお子さまが感じている感覚に違いがある場合、ご自身の過ごし方の延長線上で対応方法を考えるのは難しいかもしれません。また、検査結果は詳細な内容でたくさんの情報が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる、検査結果レポートで紹介された方法のなかで、できそうなものを一つだけやってみる、それだけでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りの人にとっても、子育てがちょっとスムーズになり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「対人・社会性の困り」とはLITALICO発達特性検査は、お子さまについての質問に、保護者の方がスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その一般的な対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「対人・社会性」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。さらに特性の現れ方によって「こだわり」と「対人・社会性」に分かれています。それらの特性は混じり合って現れる場合もあります。・こだわり興味関心の幅が狭く、こだわりが強い……同じことへのこだわりや興味の狭さ、繰り返しの行動・パターンなどの特性を測定する分類です。・対人・社会性ほかの人とコミュニケーションをとることが苦手……コミュニケーションや社会的な情報への興味・理解など、対人関係や社会性に関する特性を測定する分類です。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」でご紹介しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「対人・社会性」の困りがあると表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を工夫する際など、検査結果を参考にして実生活に活かしていくためのヒントとして、検査とあわせてお読みください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に以下のような場合、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや発達支援センター、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参することで、保護者の方や本人の困っていることや発達特性の共有ツールとして役立つ場合も多いと思われますので、ご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。その際には検査結果が参考資料の一つになるかもしれません。Q.特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「対人・社会性」)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。しかしながら、対人・社会性の困りは、それがあるかないかのどちらかに分類されるのではなく、身長が低い人から高い人までいるように、特性は連続しているものです。困難度が高く、加えて日常生活や心身の健康状態に影響するなどの場合には、発達障害の一つであるASD(自閉スペクトラム症)と診断される人もいます。ただし、ASD(自閉スペクトラム症)には国際的な診断基準があり、それを満たしているかどうかは医師のみが診断できます。ASD(自閉スペクトラム症)については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって本人や周囲の人が日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の発達障害についての専門の医療機関はまだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無に関わらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、お子さまの育ちのサポートを開始していくことができます。Q.対人・社会性に関する特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?特性自体は、生まれ持ったものであり、変わりにくいと考えられます。ですが、それによって本人がどれくらい困るのかどうかは、環境の選択や周囲の人々の対応、本人がスキルを学ぶことで変わりますし、本人の目線に立って過ごしやすくなるような工夫をしていくことが必要です。特性をなくすことを目指すのではなく、特性を周囲が理解して、本人の生活の質を高めることを目指していきましょう。例えば、対人・社会性の困りの特性がある人にとっては、いつもと違うことや、暗黙のルールが求められる場面などでは、より困難が強くなったり、特性が目立つかもしれません。環境が変わったり、年齢が上がることで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。安心できるようにいつもと同じ状況にする、暗黙のルールは本人が分かるような方法で伝えるなど、本人に合った環境や学び方を周囲が用意することで、困りごとや困りそうな状況自体を避けたり軽減することができます。ミスや失敗が起きにくい状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.対人・社会性の特性について、特に気をつけることはありますか?対人・社会性の特性があるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の3つです。不安や失敗自体が起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。見通しが持てないことやはじめてのことは、本人にとってとても不安でより困りごとが起きやすくなります。失敗が多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。本人が安心して過ごせるように、環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。言葉を口頭で聞くだけよりも絵や文字で書いて伝えると「分かる」、抽象的な表現を避けて具体的に言い換えると「分かる」、トラブルが起きた場面でその都度バラバラにいろいろなことを伝えるよりも落ち着いた場面でまとまった形で全体を伝えると「分かる」など、本人が「分かる」ための伝え方のコツがあります。サポートの例を参考にしながら、お子さまの「分かる」につながる伝え方を工夫していきましょう。思いや考えを伝えられるよう、絵カードで伝える、メールで伝えるなど、本人がコミュニケーションを取りやすい方法を探したり、どう会話をすればよいかをシミュレーションしたりしましょう。人と関わり、思いを伝え合えたという経験がコミュニケーションのスキルを高めます。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?対人・社会性の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、保護者の視点で回答していただく検査のため、保護者の主観的な捉え方が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば・不安が強く話せない・感覚の過敏さがあって活動に参加できない・感覚の鈍さがあって大きな音を出すなど、適切な行動を取れない・衝動的に話すことで、けんかになりやすいなど、同じ対人・社会性の困りごとがあっても、さまざまな特性や背景要因が影響して様子が見られることもあります。その場合、対人・社会性の対処法だけでは解決しないこともあります。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考えたり、その要因や困りごとに合わせた対応が必要になってくるかもしれません。本検査の結果をもとに複合的な要因を判断することや、対処法を見つけることは家庭だけでは難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。Q.医療機関やほかの検査では指摘や診断をされませんでした。その場合でも子どもへのサポートをすべきでしょうか?診断の有無にかかわらず、本人や周りの人が困りを感じているときには、LITALICO発達特性検査で得られた結果をもとに、サポートを試すことをおすすめします。医療機関では、疾患や障害の有無を医学的な診断基準と照らし合わせて判断します。そのため、特性があっても基準を満たさない場合などには診断されない場合もあります。また、医療機関では確定診断までに何度か経過や様子を見るなど、すぐに診断されないケースもあります。発達検査や心理検査はさまざまな種類がありますが、それぞれの検査項目や目的があり、基準も検査ごとに異なります。ほかの検査や医療機関で、診断されなかった場合でも、困りごとがある場合には、特性に合わせたサポートが必要です。また、児童発達支援や放課後等デイサービスなど公的な支援の中には、診断がなくても支援の必要が認められれば利用できるケースもありますが、医療機関で診断されなかった場合には、公的な支援や医療的なサポートにつながりにくい場合もあるかもしれません。その場合、家庭でのサポートが必要になることもあります。LITALICO発達特性検査では、検査結果レポートで特性や困っていること、それに対するサポートをご紹介しています。診断の有無に関わらず、本人や周りの困っていることにフォーカスし、本人の特性に合わせた対応方法を探すことができます。まとめ検査結果は詳細な内容で、たくさんの「サポートの方向性」が示されるため、何から手をつけていいか迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないかちょっと考えてみる、「サポートの方向性」でできそうなものから一つだけやってみるのでもいいでしょう。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになったり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのための第一歩として、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「運動」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「運動」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。さらに特性の現れ方のタイプによって「全身の運動」「手先の操作」「姿勢保持」「くせ」の分類があります。それらの特性は混じり合って現れる場合もあります。・全身の運動全身を使った運動(粗大運動)に関する困りを測定する分類です。・手先の操作指先を細かく使う運動(微細運動)に関する困りを測定する分類です。・姿勢保持姿勢の崩れやすさや疲れやすさについて測定する分類です。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」でご紹介しています。この記事では、LITALICO発達特性検査の検査結果で「全身の運動」「手先の操作」「姿勢保持」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?具体的な基準はないのですが、家庭で抱え込まず、専門家に相談することが望ましいのは以下のような場合が考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。相談の際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの手です。その際には検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。Q.特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「運動」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、運動の困りがあり、特性や困りごとが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、発達障害の一つである発達性協調運動症などの診断をされる人もいます。発達性協調運動症については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の発達障害についての専門の医療機関は発達障害専門医の在籍する児童精神科などが挙げられますが、まだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無にかかわらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.運動の特性や困りごとは変わったり、なくなったりすることはありますか?状況によって特性や困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わったりすることはあります。例えば、例えば、一人で運動遊びや活動をするうえでは本人のペースで動くことができますが、体育の授業でのダンスやチームスポーツなど、集団で同じ動きをしたり、協調的な動きが求められたりする場面だと、特性が目立ちやすくなる可能性があります。環境が変わったり、年齢が上がって学習の単元が進むことなどで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。本人に合った対応方法を見つけ、困りごとの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。例えば、筋力が弱く、姿勢を保つのが苦手な場合、マットを使用するなど、補助的な用具を使うことで姿勢を保ちやすくすることができるかもしれません。困りごとや失敗が起きにくい本人に合った状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.運動の困りごとがある場合、特に気をつけることはありますか?運動に困りごとのあるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の4つです。困りごとが起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。失敗やミスが多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。環境調整をしたり、本人が使いやすい道具を一緒に探したり、うまくいく工夫を探して試してみましょう。運動の苦手さは、本人は感じていても、周りにとっては大きな問題になりにくく気づかれないことがよくあります。そのため、お子さまの特性を運動面から理解することはとても重要です。運動の苦手さについては、本人にはコントロールできない特性や背景が関係している場合、本人自身もどうしていいか分からないことがあります。その点を周囲が理解することが重要です。怠けている、努力不足などと捉えないように注意しましょう。うまくいかないことがあっても感情的に怒るよりは、まずはうまくいく方法を考え、うまくいったときに肯定的に捉えていくことが解決に近づく方法です。うまくいかないときには、別の方法で代替できないか検討することもポイントです。・指先をうまく動かすのが難しく、手書きが苦手な場合、パソコンのタイピングや音声入力で作文を書く・姿勢を保つのが苦手な場合、休憩をとる・ボールを小さな的に当てるのが難しい場合、的を大きくするなどルールを柔軟に変えるなど、子どもに合った方法を探してみましょう。学校でも、合理的配慮として代替手段が認められる場合もあるので、学校側と相談してみましょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境や状況によって現れる様子や困りごとが変わります。特に、運動の困りについては、集団で身体を動かす場面に強い苦手意識がある、ある特定の課題だけ極端に難しいなど、その現れ方もさまざまで、変化することもあります。また、園や学校での様子などは、家庭からは完全には把握できないこともあるかもしれません。その結果、家庭では問題なくできていることが、園や学校ではできない、などの様子が見られることもあります。逆に保護者としては気になることが、ほかの人からみると気にならない、あるいは長所として捉えられることもあります。状況などの変化で様子が変わることはよくあることです。環境面の要素が影響することを認識することが大切です。お子さまが困っているかどうかにフォーカスして園や学校の関係者と情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?運動の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば、以下のようなほかの特性や要因が運動の困りごとに関係している場合があります。・注意がそれやすく、指示を聞き漏らして間違った動きになる・衝動性が高いために、勢いで動いて運動のコントロールが難しくなっている・取り組む内容が難しすぎる、簡単すぎるなどで本人に合わず、つまらなく感じているなど、さまざまな特性や背景要因が影響して、運動の困りとなって現れていることもあります。その場合、困りごとがどこから生じているかを考え、ほかの特性への支援と合わせて考えていくことが大切です。LITALICO発達特性検査の結果だけでは複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。まとめ運動に関する困りごとのあるお子さまにとって、分かりやすく失敗しにくい方法や環境があり、それを繰り返すことで習慣化できれば、困りごとの軽減につながります。そのために、特性や本人に合った方法を本人や家族、園や学校などの周りの人と共有することが必要になってきます。検査結果は詳細な内容でたくさんのサポートの方向性が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる、サポートの方向性で、できそうなものから一つだけやってみる、それだけでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになったり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「くせの困り」とはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから、回答することでお子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「くせの困り」はLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されるカテゴリーです。・動きのくせ意識していない行動のくせが出るタイプです。例えば、まばたきをしたり首を振ったりする動作のくせや、咳ばらいをしたり言葉が出たりする音声のくせなどです。※これらは通常、医学的には「チック」と呼ばれる場合がありますが、LITALICO発達特性検査では「くせ」の名称を用いています。くせの出方やくせが長く続くことのために、生活に困難が生じる場合もあります。周囲から見ると目立つため気になるかもしれませんが、無意識に出るもので、自分の意思でくせを止めることは難しいと言われています。大人になるまでに自然におさまることが大半です。具体的な困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」で解説しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「くせの困り」が表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?具体的な基準はないのですが、家庭で抱え込まず、専門家に相談することが望ましいのは以下のような場合が考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。相談の際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、LITALICO発達特性検査の検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。くせについて、専門の医療機関としては、心療内科や精神科が挙げられますが、お子さまの年齢によっても変わってきますので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。Q.困りごとや特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査では、特定の分類で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することではありません。ただし、動きや言葉のくせの特性があって、それが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、チック症やトゥレット症などと診断される人もいます。チック症については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。チックについての専門の医療機関はまだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無にかかわらず、本検査にはいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?特性自体は生まれ持ったものであり、変わりにくいと考えられます。ですが、状況によって困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わることはあります。例えば、くせの特性については、静かにしていなければいけない場面や、みんなで同じ行動をしなければいけない場面などでくせが出ると目立ち、より困難が強くなることがあるかもしれません。環境が変わったり、年齢が上がることで、困難の強さや求められる適応的な行動が変化することもあります。ストレスや心理的な要因が影響する場合、環境や状況によってくせが出やすくなることもあります。本人に合った対応方法を見つけ、トラブルの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。Q.くせの特性で特に気をつけることはありますか?くせの特性があるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の2つです。「わざとしている」「悪ふざけ」などと誤解され、つらい経験をされる方も多くいらっしゃいます。そのため日常生活を円滑に行えるようになるためには、本人はもちろん周囲も特性について正しい理解を身につけ、なによりも周囲の協力を得ることが不可欠です。家族や周囲の人に症状を説明し、理解を求めましょう。また症状が長期化・悪化する場合には抱え込まず、専門家へ相談するとよいでしょう。自然にくせが出なくなったり、あるいは強くなったりすることもあります。保護者としては、やめさせたいと思うこともあるかもしれませんが、くせの特性は本人にはコントロールできません。より強くなったりすることもあるので、無理にやめさせようとするのは避けましょう。特定の場面で出やすくなるようであれば、その状況を避けるなどしつつ、見守るようにしましょう。まとめくせの特性や困りごとのあるお子さまにとって、周囲の理解がとても重要になってきます。周囲にとっての「困った行動」が、実は本人自身もどうしていいか分からない「困った結果の行動」の場合があります。特に動きのくせは、くせが出ているときに自分でコントロールができないことがほとんどです。そのことを本人や周囲が理解することがとても重要です。また、「やめてほしい行動」「意味がない行動」と思っていても、本人にとってはする必要や理由がある場合もあります。特性やその特性がなぜ現れるかを理解すると、解決法を一緒に考え、困っていることを減らしたり、適応的な方法に置き換えていくこともできます。検査結果は詳細な内容でたくさんのサポートの方向性が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる、サポートの方向性で、できそうなものから一つだけやってみる、それだけでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになったり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査をお子さまの特性理解とサポートのヒントとして、また、周囲と連携するためのツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「情緒の問題」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「情緒の問題」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。・情緒の問題不安や気分の落ち込みを感じやすい特性があるなどによる、心理的、行動的な困りごとです。自己の内部に関連した問題・困りである「内在化問題(恐怖、身体的な訴え、不安、社会的ひきこもりなど)」について測定する分類です。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果レポート「お子さまの特性」で解説しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「情緒の問題」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?具体的な基準はないのですが、家庭で抱え込まず、専門家に相談することが望ましいのは以下のような場合が考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れたり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。相談の際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。その際には検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。Q.「情緒の問題」の特性や困りごとと関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「情緒の問題」に関する困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、「情緒の問題」に関する困りがある人の中で、不安な気持ちが強く日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、症状によって不安症(場面緘黙症・分離不安症・パニック症など)やうつなどの診断をされる人もいます。詳しくは以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。子どもの情緒の問題についての専門の医療機関は児童精神科などが挙げられますが、まだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無にかかわらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.「情緒の問題」の困りごとについて、特に気をつけることはありますか?「情緒の問題」の困りがあるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の3つです。不安や心理的なストレスを感じにくいよう環境や仕組みを工夫することがポイントです。不安が高い人の場合、感覚過敏性などの別の特性が影響していることもあります。そのような場合は気になる刺激を取り除いたり、調整したりする必要があります。また、失敗が多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。サポートの方向性から環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。不安な気持ちは本人が頑張ってもコントロールできないということを周囲が理解することが重要です。また、無理に自立させようとしたり、不安を克服させようとすると逆効果になります。無理に慣れさせようとするよりは、まずは不安な状況が起きにくいようにしていくことが解決に近づく方法です。不安を感じやすいことを前提に一緒に対策を考えることも重要です。「不安なときにはどうする」「誰が助けてくれそうか」など、誰かに助けを求めたり、不安なときの方法を一緒に考えていけるといいでしょう。特に思春期以降は、保護者に相談しにくい悩みが出てくることもあるので、本人が定期的に通える相談の場所や信頼できる人の存在が大事になってきます。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?「情緒の問題」に関する困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば同じ「情緒の問題」の困りごとがあっても、以下のようなほかの領域の特性や要因が関係している場合があります。・睡眠がよく取れていない・感覚に過敏性がある・いつもと違う状況に対して苦手な特性がある・周りに自分の意思をスムーズに伝えられないなど、対人・社会性に関する特性があるなどこのように、さまざまな特性や背景要因が影響して、困りごとが現れていることもあります。その場合、困りごとがどこから生じているかを考え、ほかの特性への支援と合わせて考えていくことが大切です。この検査の結果だけでは複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には家庭で抱え込まず専門家に相談するといいでしょう。まとめ「情緒の問題」に含まれる困りごとはさまざまです。困りごとの現れ方によって対応方法も変わります。検査結果は詳細な内容でたくさんの情報が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないかちょっと考えてみる、「サポートの方向性」で示されたものの中からできそうなものをまず一つだけやってみる、それでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「行動の問題」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「行動の問題」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。・行動の問題癇癪や攻撃、非行といった、行動に関する困りを測定する分類です。自己の外部環境との葛藤や、それに関連した困りである、「外在化問題(非応諾性、攻撃、非行、癇癪など)」について測定しています。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」をお読みください。この記事では、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「行動の問題」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に以下のような場合、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れてしまったり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身が辛そうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校のスクールカウンセラーなどがあげられます。相談の際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。その際には検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。Q.特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「行動の問題」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、「行動の問題」に関する困りがある人の中で、それが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、ほかの領域と合わせて医療的な診断基準を満たす場合には、素行症や行為障害などの診断をされる人もいます。詳しくは以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の行動の問題についての専門の医療機関は児童精神科などが挙げられますが、まだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無にかかわらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.「行動の問題」の困りごとについて、特に気をつけることはありますか?「行動の問題」の困りがあるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の4つです。癇癪や攻撃的な言動など、行動の問題が起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。失敗やミスが多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。検査結果と合わせて提示される「サポートの方向性」のなかから、環境調整などお子さまに合う工夫を探して試してみましょう。本人が頑張ってもコントロールできないということを周囲が理解することが重要です。ミスがあっても感情的に怒るよりは、まずは失敗が起きにくいようにしていくことが解決に近づく方法です。癇癪や攻撃的な行動によって事故やトラブルになることもあります。攻撃的な行動をすることで危険や事故、物を壊したり、けがをしたりといったトラブルには気を配る必要があります。まずは本人と周りの安全を第一に、事故が起こりにくい仕組みや環境を整えていくといいでしょう。失敗やミスが起きやすいことを前提にリカバリーできるようにすることも重要です。「攻撃的な言動をしてしまったらどうフォローするか」「イライラしたときにはどうする」など、誰かに助けを求めたり、失敗をしても、取り戻す方法を一緒に考えていけるといいでしょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境によって現れる様子や困りごとが変わります。特に、「行動の問題」に関しての困りごとがある場合、状況やきっかけによって困りが強く出ることもあります。例えば、家庭では落ち着いて過ごせていても、集団の場で共通のルールがある場合に、うまく守れないことなどもあります。あるいは家庭では自分のしたいことが強く出て、家族に対して癇癪などが多く出ることもあります。家庭では問題にならないことが、園や学校では許容されにくい、などが見られることもあります。あるいは逆に保護者としては気になることが、ほかの人には気にならないこともあります。状況などの変化で様子が変わることはよくあることです。環境面の要素が影響することを認識することが大切です。お子さまが困っているかどうかにフォーカスして情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?「行動の問題」に関する困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば同じ行動の問題の困りごとがあっても、以下のようなほかの領域の特性や要因が関係している場合があります。・睡眠がよく取れていない・学習面で課題の難易度があっていなくて取り組めない・衝動的に動くといった特性がある・周りに自分の意思をスムーズに伝えられないなど、対人・社会性に関する特性がある・自分のしたいことへのこだわりが強い特性があるなどこのように、さまざまな特性や背景要因が影響して、癇癪や攻撃的な言動となって現れていることもあります。その場合、困りごとがどこから生じているかを考え、ほかの特性への支援と合わせて考えていくことが大切です。LITALICO発達特性検査の検査結果だけでは複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には家庭で抱え込まず専門家に相談するとよいでしょう。Q.ほかの検査や医療機関では指摘や診断されませんでした。その場合でも子どもへのサポートをすべきでしょうか?診断がない場合、サポートは不要であるということではありません。医療機関では、疾患や障害の有無を医学的な診断基準と照らし合わせて判断します。そのため、特性があっても基準を満たさない場合などには診断されない場合もあります。ほかの検査や医療機関で、指摘や診断をされなかった場合でも、困りごとが生じたり、特性に合わせたサポートが必要になることは多いと言えます。医療機関で診断されなかった場合には、公的な支援や医療的なサポートにつながりにくい場合もあるかもしれません。そのような場合に、本人や周りの人が困りを感じているときには、LITALICO発達特性検査で得られた結果をもとに、サポートを試すことでうまくいく対応方法が得られる可能性があります。また、児童発達支援や放課後等デイサービスなど公的な支援の中には、診断がなくても支援の必要が認められれば利用できるケースもあります。診断の有無に関わらず、本人や周りの困っていることにフォーカスし、本人の特性に合わせた対応方法を探すために、LITALICO発達特性検査の検査結果をぜひ活用し、サポートをしてください。また、医療機関では確定診断までに何度か経過や様子を見るなど、すぐに診断されないケースもあります。そのような場合にも、特性を理解し早期にサポートを開始することが重要です。まとめ「行動の問題」の分類に含まれる困りごとはさまざまです。どのような行動として現れるかによって、対応が異なることもあり、検査結果として詳細な内容でたくさんの「サポートの方向性」が示される場合があります。そうすると、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。お子さま自身がどうしていいか分からず、困ってその行動をしている場合も多いのですが、保護者や周りの人にとっても、対応するのが難しく、負担が大きくなる場合もあります。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる、「サポートの方向性」で、できそうなものから一つだけやってみる、それだけでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになり、つらい状況が減っていくことにつながります。そして、家庭だけで抱え込まず、専門機関などで相談することも重要なポイントとなります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのヒントとして、また、周囲や専門家と連携するための共有ツールとして、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「睡眠」の困りとはLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「睡眠」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。・睡眠睡眠不足や睡眠リズムのずれ、日中の眠気、夜尿、夜驚といった、睡眠に関する困りを測定する分類です。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」で解説しています。次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「睡眠」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。LITALICO発達特性検査を受け、結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.サポートを試したがうまくいかない場合はどうしたらいいでしょうか?検査結果レポートとして記載される「サポートの方向性」では、基本的にはお子さまの特性や年齢に合わせ、比較的うまくいきやすい対応方法が表示されています。ですが、お子さまの状況や環境、またほかの特性や要因が影響している場合などもあるため、例示が完全に当てはまらない場合や、表示された方法がそのまま全てうまくいくとは限りません。お子さまの場合はどう当てはめたらうまくいきそうか、カスタマイズしたり、試しながらお子さまに合わせて調整してみてください。本人が困っていることや状況に合わせて工夫や調整をしてみましょう。「サポートの方向性」の例示そのままではうまくいかない場合でも、以下のような工夫でうまくいくようになることもあります。・本人に合う寝具や環境を選ぶ、寝る前のルーティンを決める・取り組む時間を調節する、難易度を下げるなど、達成のハードルを下げる・好きなものや取り組みやすいもの、ご褒美でモチベーションを上げる・叱責ではなく、できたことを見つけて褒める・スモールステップで取り組む※上記は一例ですまた、タイミングがいいときや慣れることによってうまくできるようになったり、調子がいいときにうまくいく場合もあります。どんなきっかけや状況があると困りごとが現れるかや、どんな場合にうまくいくかなど、お子さまの様子を観察することもポイントです。カスタマイズできるところがないか、何度か試してみるといいでしょう。サポートは一つだけではなく、いくつか試して本人に合う方法を探していくといいでしょう。うまくいかない場合は別のサポートも試してみてください。睡眠の問題は一緒に生活する保護者や家族の健康にも影響することがあります。対応方法を試してもうまくいかないときや、何らかの理由で試すことができない場合、無理に取り組んでお子さまや保護者の方もつらくなる場合は、家庭で抱え込まず、専門家に相談するのも大切です。睡眠の困りごとの中には、過眠症をはじめ、本人の生活習慣に起因した問題でなく、本人ではどうすることもできない疾患や身体の特徴による問題も珍しくありません。自治体の子育て支援センターや保健センターで相談し、状況に応じた相談支援を紹介してもらう、医療機関を受診するなど、園・学校以外の機関も含めて相談していきましょう。また、保護者の方は、お子さまのことを考えて、一生懸命サポートしようと頑張っていることと思います。お子さまと向き合うのがしんどくなってしまったり、心身に不調が現れたりしたときには、保護者の方自身のサポートや負担を軽くする方法を検討してみてください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?家庭で抱え込まず、専門家に相談することが望ましいのは以下のような場合です。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れてしまったり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや保健センター、学校にスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。その際に検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。参考:日本睡眠学会睡眠医療認定一覧Q.特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「睡眠」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、睡眠に関する困りごとが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、その症状によって睡眠障害と診断される人もいます。睡眠障害については以下の記事をご覧ください。いずれにしても、日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の発達障害についての専門の医療機関は発達障害専門医の在籍する児童精神科などが挙げられますが、まだ数が少ないこともあるので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも一つの方法です。また、診断の有無にかかわらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.睡眠に関する困りごとは変わったり、なくなったりすることはありますか?状況によって困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わったりすることはあります。例えば、不安なことがあると寝つきにくくなる、生活リズムが睡眠習慣に影響するなどの要因で困難が強くなったり、特性が目立つかもしれません。また、環境が変わったり、年齢が上がることで、登校時間を守らねばならないなど、求められる適応的な行動も変化することがあります。本人に合った対応方法を見つけ、困りごとの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。寝床に入る前にリラックスタイムを設けたり、眠りやすい環境を整えること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に睡眠の困りごとを減らすことにつながります。Q.睡眠の困りごとについて、特に気をつけることはありますか?睡眠に関する困りごとがあるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の4つです。子どもの睡眠の問題は、その子と長く一緒に過ごす周囲の人々の生活習慣に大きな影響をうけます。寝具や睡眠環境だけでなく、子どもと共に過ごす方の生活習慣を含め、睡眠を取り巻く環境を理解することが、子どもの睡眠の問題を考えるうえで重要です。一方で、お子さまの睡眠の問題によって一緒に生活する保護者や家族の健康に影響することもあります。すぐに生活習慣を変えることは難しい場合もありますが、理解を深めることで、どのように捉えて解決していけばいいか分かるかもしれません。困りごとが起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。特に夜尿がある場合は失敗が多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。サポートの方向性から環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。「眠りたくても眠れない」「起きようとしても決めた時間に起きられない」「無意識におねしょをしてしまう」「いつも昼間眠そうにしている」など、睡眠に関する困りごとは、本人が頑張ってもコントロールできないことがあると周囲が理解することが重要です。感情的に怒るよりは、まずは困りごとが起きにくいようにしていくことが解決に近づく方法です。日中の眠気や寝不足でイライラしやすい場合など、事故やトラブルになることもあります。また、まずは本人と周りの安全を第一に、事故が起こりにくい仕組みや環境を整えていくといいでしょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?環境によってあらわれる様子や困りごとが変わることがあります。特に、睡眠に関する困りごとがある場合、慣れない場所で眠れない、寝具が変わると眠れないなど、環境の影響が大きいことは珍しくありません。また夏休みのような長期の休みの後は、生活リズムが乱れ、学校が始まったときなどに睡眠の問題が顕著にあらわれることがあります。また、授業中や活動中に眠そうにしているなど、園や学校などで過ごす日中に睡眠の影響や困りごとが現れる場合、保護者には把握できない可能性もあります。逆に睡眠が取れないことで日中の活動に影響している場合、家庭から園や学校への共有が必要な場合もあります。睡眠の困りごとは環境面が大きく影響することを認識することが大切です。お子さまの睡眠を取り巻く環境を把握しながら、眠りを促す方法を取り入れ、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.睡眠の困りごとや対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?睡眠の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば・感覚過敏があって睡眠がよく取れていない・不安やストレスがあって寝つきにくいなど、ほかの領域の特性や背景要因が影響していることもあります。一方で、睡眠がうまくとれていないことで、学習に集中できない、不注意の傾向がある、イライラしているなど、睡眠を背景とした困りが見られる場合もあります。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考え、その要因や困りごとに合わせた対応が必要になってくるかもしれません。複合的な要因を判断することや、対応方法を見つけることが難しい場合もあるので、専門家に相談するといいでしょう。Q.医療機関やほかの検査では指摘や診断をされませんでした。その場合でも子どもへのサポートをすべきでしょうか?診断がない場合、サポートは必要である、ということではありません。医療機関では、疾患や障害の有無を医学的な診断基準と照らし合わせて判断します。そのため、特性があっても基準を満たさない場合などには診断されない場合もあります。ほかの検査や医療機関で、診断されなかった場合でも、困りごとが生じたり、特性に合わせたサポートが必要になることは多いと言えます。医療機関で診断されなかった場合には、公的な支援や医療的なサポートにつながりにくい場合もあるかもしれません。そのような場合に、本人や周りの人が困りを感じているときには、LITALICO発達特性検査で得られた結果をもとに、サポートを試すことでうまくいく対応方法が得られる可能性があります。診断の有無にかかわらず、本人や周りの困っていることにフォーカスし、本人の特性に合わせた対応方法を探すために、LITALICO発達特性検査の検査結果をぜひ活用し、サポートをしてください。また、医療機関では確定診断までに何度か経過や様子を見るなど、すぐに診断されないケースもあります。そのような場合にも、特性を理解し早期にサポートを開始することが重要です。まとめ睡眠の困りごとはお子さま本人はもちろん、周囲の家族の生活にも大きく関わります。また、LITALICO発達特性検査の結果は詳細な内容でたくさんのサポートの方向性が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、・お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる・サポートの方向性で、取り組みやすそうなものから一つだけやってみるなど、できそうなことから試すだけでもいいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになったり、つらい状況が減っていくことに繋がります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのためのツールとして、ぜひご活用ください。Upload By LITALICO発達特性検査 活用サポート(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査の分類「多動・不注意の困り」とはUpload By LITALICO発達特性検査 活用サポートLITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。分類「多動・不注意」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。さらに特性の現れ方のタイプによって「不注意」と「多動・衝動性」の小分類に分かれています。これらの特性は混じり合って現れる場合もあります。・不注意注意が散漫で、うっかりしたミスを繰り返すなど、外部の刺激に対して注意がそれやすいことや、長期的な視点で計画・行動することの苦手さを測定する分類です。・多動・衝動性じっとしていることが難しく、頻繁に動き回ったり、周りの状況を気にせず衝動的に動いてしまうといった、落ち着きのなさや、衝動的に行動したり反応しやすいという特性を測定する分類です。それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」で解説しています。次に、発達特性検査の検査結果で分類「多動・不注意」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方やサポート方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?違和感や相談したいことがあるなど、少しでも気になることがある場合は、専門家への相談を検討しましょう。特に以下のような場合、家庭で抱え込まずに専門家に相談することが望ましいと考えられます。・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合・保護者自身がお子さまと接することに疲れてしまったり、不安を感じる場合・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合・園や学校とうまく連携が取れない場合など相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや児童発達支援、学校にスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの選択肢です。その際には検査結果を提出することで特性を把握する資料として参考になるかもしれません。Q.多動・不注意の特性と関連する疾患や障害はありますか?LITALICO発達特性検査で、特定の分類(例えば「多動・不注意」の困り)で困難が示されても、特定の疾患や障害の有無や診断を意味することはありません。ただし、多動・衝動性の特性があって、それが日常生活や心身の健康状態に影響するなど、医療的な診断基準を満たす場合には、発達障害の一つであるADHD(注意欠如多動症)と診断される人もいます。ADHDについては以下の記事をご覧ください。いずれにしても、特性によって日常生活に強い困難を感じている場合などには、専門機関に相談するといいでしょう。小児の発達障害についての専門の医療機関は発達障害専門医の在籍する児童精神科などが挙げられますが、受診までに時間を要することも多いので、まずはかかりつけの小児科などで相談するのも選択肢の一つです。また、診断の有無にかかわらず、LITALICO発達特性検査ではいくつかの対応方法を紹介しているので、支援を開始していくことができます。Q.多動・不注意の特性は変わったり、なくなったりすることはありますか?特性自体は生まれ持ったものであり、変わりにくいと考えられます。ですが、状況によって困りごとの現れ方が変わったり、強さが変わったりすることはあります。例えば、長い時間静かにしたり、同じことに集中したりする必要がある場面や、みんなで同じ行動をしなければいけない場面では、不注意や衝動性の特性がある人にとってはより困難が強くなったり、特性が目立つかもしれません。環境が変わったり、年齢があがることで、困難の強さや求められる適応的な行動も変化することがあります。本人に合った方法を見つけ、トラブルの起きにくい環境に整えることで、困ったことや状況自体を避けたり軽減することができます。ミスや失敗が起きにくい状況や環境にすること、うまくいった経験を増やすアプローチをすることが、結果的に特性による困りごとを減らすことにつながります。Q.不注意や衝動性の特性について、特に気をつけることはありますか?不注意や衝動性の特性があるお子さまについて、特に接し方のポイントになることが以下の4つです。ミスや失敗自体が起きにくいよう、環境や仕組みを工夫することがポイントです。失敗やミスが多くなると、その経験から自己肯定感が下がることもあります。サポートの方向性から環境調整など、うまくいく工夫を探して試してみましょう。本人が頑張ってもコントロールできないということを周囲が理解することが重要です。ミスがあっても感情的に怒るよりは、まずは失敗が起きにくいようにしていくことが解決に近づく方法です。衝動性や不注意によって事故やトラブルになることもあります。迷子や飛び出しといった危険や事故、物を壊したり、無くしものをしたりといったミス、衝動的に行動することでのトラブルには気を配る必要があります。まずは本人と周りの安全を第一に、事故が起こりにくい仕組みや環境を整えていくといいでしょう。失敗やミスが起きやすいことを前提にリカバリーできるようにすることも重要です。「忘れ物をしたら誰かに借りる」「予備の教材を貸してもらえる」など、誰かに助けを求めたり、失敗をしても、取り戻す方法を一緒に考えていけるといいでしょう。Q.家庭での様子とそのほかでの様子が違います。どちらが本当の姿でしょう?お子さまの特性は同じでも、環境によって現れる様子や困りごとが変わります。特に、不注意や衝動性の特性がある場合、周りに気の散りやすいものがあったりすると困りが強く出ることもあります。例えば、1対1で話を聞けても、集団の場で話されているときにはほかのことに気を取られてしまい、うまく集中して聞けないことなどもあります。このように、家庭では問題なくできていることが、園や学校ではできない、などの様子が見られることもあります。あるいは逆に保護者としては気になることが、ほかの人からみると長所として捉えられることもあります。状況などの変化で様子が変わることはよくあることです。環境面の要素が影響することを認識することが大切です。お子さまが困っているかどうかにフォーカスして情報を共有したり、うまくいく方法を一緒に探していきましょう。Q.特性と対応方法が当てはまらないように感じます。なぜでしょうか?多動や不注意の困りごとが、実は別の特性や背景要因と関連していることもあります。また、LITALICO発達特性検査は保護者の視点で回答していただく検査です。保護者の主観的な評価が反映されたり、部分的な場面での回答結果として、偏りが生じる可能性もあります。その結果、検査の質問回答によっては、検査結果で表示される特性と対応方法が当てはまらないと感じることがあるかもしれません。例えば・睡眠がよく取れていない・学習面で課題の難易度があっていなくて取り組めない・筋力が弱く、いい姿勢を維持できないなど、同じ多動や不注意の困りごとがあっても、さまざまな特性や背景要因が影響して、多動や不注意の様子が見られることもあります。その場合、多動や不注意への対応だけでは解決しないこともあります。そのような場合には、困りごとがどこから生じているかを考えたり、その要因や困りごとに合わせた対応が必要になってくるかもしれません。本検査の結果だけでは複合的な要因を判断することや、うまくいく方法を見つけることが難しい場合もあるので、その際には専門家に相談するといいでしょう。まとめ検査結果は詳細な内容でたくさんの情報が示されるため、何から手をつけていいか、迷うことがあるかもしれません。そんなときは、お子さまの様子で当てはまりそうな背景はないか、ちょっと考えてみる、「サポートの方向性」でできそうなものから一つだけやってみるのでもよいのです。お子さまの特性を理解し、困る状況を減らしていくことができれば、保護者や周りにとっても、子育てがちょっとスムーズになり、つらい状況が減っていくことにつながります。LITALICO発達特性検査を、お子さまの特性理解とサポートのための第一歩として、ぜひご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日共有ツールとしてのLITALOCO発達特性検査LITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対処法が分かるオンラインの検査です。検査について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。LITALICO発達特性検査の結果は、Webブラウザのほか、PDFの形式でダウンロードできます。お子さまの困っていることや特性の傾向や強さのほか、その困りや特性の背景にどんなことがあるか、またどう対応すればいいかのサポートの方向性を示す具体例が表示されます。これらの情報は、保護者だけでなく、周りの人とも共有すると、お子さまの困りごとの軽減や、過ごしやすい環境やサポートのために役立ちます。検査結果はWeb上で閲覧するだけでなく、PDFデータとして出力し、印刷することも可能です。周囲の方や関係者への相談・共有のためのツールとしても役立てられます。この記事では、お子さまに関わる人たちへの共有や相談の場面でのLITALICO発達特性検査の活用方法をご紹介します。Upload By LITALICO発達特性検査 活用サポート共有はなぜ重要?共有が重要な3つの理由お子さまの特性や困りごとについては、保護者だけで抱え込まず、周囲や関係者と課題や情報を共有し、話し合ったり、専門家や外部への相談やサポートを受けたりすることが重要です。・家庭だけでは解決できない困りごとがある・園や学校など、家庭以外で、子どもが困る場面がある上記のような場合に、保護者や本人がどんなことに困っているか、LITALICO発達特性検査の検査結果をもとに整理して情報共有ができます。何から話していいか分からない方もいると思いますが、検査結果のPDF資料があることで、話のきっかけにすることができるかもしれません。共有することで、保護者の負担を減らし、お子さまの困りごとを軽減するための支援にもつながりやすくなります。子どもの困りごとは、よくも悪くも環境や関わり方によって変わることがあります。一貫性のある関わり方や、変化の少ない安定した環境が必要な場合も多いため、保護者だけでなく、子どもの周囲の人たちが適切に特性を理解し、方針を共有していることが大切になってきます。そこで、保護者だけでなく、周囲で関わる人が子どもについて情報の共有をし、理解をしたうえで同じような接し方をすることがポイントとなってきます。また、周囲の人から「困った行動」をする「困った子」という捉え方をされてしまうことがあるかもしれません。ですが、その行動をなぜするのか、特性や困っていることの背景を知ることで、本人にもコントロールできない行動である、本人にとっては必要な行動であるなど、子どもの行動の背景にある理由・原因が周囲の人にも分かりやすくなります。その意味で、園や学校で子どもと関わる人が、その子の特性や困っていることについて理解し、共通認識を持つことがとても大切です。子どもの過ごしやすい環境づくりや困りごとが現れる状況を減らすために、検査結果を活用して共通認識をつくりましょう。家庭外での環境調整や配慮のためには、周囲の協力が不可欠です。本人にとって過ごしやすい環境や方法について、家庭から配慮を求めるときや、園や学校側などで対応や支援をするときに、具体的な支援の例があると、取り組んでもらいやすくなります。検査結果レポートの「サポートの方向性」を見せたり、気になった内容について話し合ったりすることで、家庭と周囲の人とで協力してお子さまのサポートを進めましょう。また、家庭で試したサポートや環境調整があれば、その結果がどうだったか、結果を周囲の人や専門家と共有し、相談するのもおすすめです。さらにお子さまにあった方法にカスタマイズしたり、より取り組みを進める方法などのヒントが得られるかもしれません。検査結果は誰と共有すればいいの?お子さまが家庭以外で特に長い時間を過ごすのが園や学校です。そのため、家庭と園・学校での連携がとても重要です。話し合いや相談の際に、検査結果は保護者からの情報提供のツールになります。検査結果レポートでは、園や学校でのサポートの方向性についてもご紹介しています。検査結果レポートの気になった点にチェックをつけるなどして、話し合いの機会に持ち込むと、会話がスムーズに進む場合もあります。ぜひ、対応方法を話し合う際にも活用してください。また、授業や課題に取り組む時間、集団での生活など、家庭にはない状況や場面もあります。その際は、家庭での様子や保護者の見立てや課題に感じていることと園・学校での様子と園学校側の見立てをお互いに出し合うと、よりお子さまの困っていることや対応方法の理解につながります。専門家への相談や、医療機関を受診する際にも、情報が多いと、アセスメントや支援がよりきめ細やかになります。相談や受診の場面では、お子さまの様子や保護者の困っていることを伝える必要がありますが、その場で思い出しながら話すより、事前にまとめた資料があると、よりスムーズに伝えやすくなります。検査結果の情報から、保護者や本人が、どんな時にどのくらい困っているか、その困っている度合いなどが把握しやすくなり、専門家や医師にとっても有益な情報になります。検査結果レポートの一部を持ちこむ、読んでみて考えたことをまとめておくなど、相談に向けての準備をしておくといいでしょう。家族や周りの人が、お子さまの特性や接し方についての共通認識を持つことがとても大切です。お子さまに合わない方法で接したり、人によって対応方法が違ったりすると、お子さまが混乱したり、困ったりすることがあります。また、普段接することの多い保護者の認識と周りの人で理解度にギャップがある場合、保護者にとってもストレスや負担を高める要因になります。そのような場合に、検査結果を伝えたり、特に理解してほしい点を一緒に読んだりすることで、周りの人にとっても事前に接し方などが分かりやすくなります。特性や困りごととその対応方法をお子さま自身が理解することはとても大切です。しかし、本人に説明した方がいいか、どう説明するか悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。そんなときはLITALICO発達特性検査の結果を、親子で話すためのヒントとして活用してください。検査結果をそのまま見せたり、すぐにお子さまに結果を伝える必要はありません。ただし、お子さまが自身の状況や特性を理解することで過ごしやすくなりそうな場合には、理解度に合わせて噛み砕いて言い換える、結果の文章を見せながら一緒に話し合うなど、お子さまの年齢や状況に応じて分かりやすく伝えるといいでしょう。検査結果の共有方法LITALICO発達特性検査の結果は、受検後すぐにオンラインで表示されます。検査結果はマイページに保存され、ログインすればいつでも閲覧することができます。また、PDFをダウンロードし、データとして共有することもできます。PDFのダウンロードにはご利用のデバイスや通信環境によって時間がかかる場合があります。作成後は保存、格納してください。保存方法や格納先は、ご利用しているデバイスやブラウザによっても異なります。PDFの作成について、ご不明点がある場合はこちらにお問い合わせください。発達特性検査お問い合わせフォーム相談の場面に持っていくときや、資料として渡すときは、プリントするのもおすすめです。Upload By LITALICO発達特性検査 活用サポートすべてのページを印刷して渡すと、相手の負担が大きく、一度に見ることが難しい場合もあります。そのような際には「全体像」のグラフだけ共有する、実際に家庭内外で試したいと感じたサポートや、特に理解につながった背景のページだけ印刷する、見せたい箇所に蛍光ペンを引いておくなど、必要な箇所を絞って、部分的に印刷して共有するのがおすすめです。また、プリンターの印刷設定の機能を使用して、2in1印刷や両面印刷でプリントすると、印刷枚数を減らすこともできます。必要や目的に応じて工夫してみましょう。まとめ本人の困りごとを減らし、過ごしやすい環境をつくるためには、家庭だけでなく、周囲の関係者との協力が欠かせません。また、家庭だけでお子さまのサポートをすると、どうしても負担が大きくなり、保護者の方が疲弊してしまうかもしれません。少しでも頼り先を増やし、お子さまのために同じ目線で一緒にサポートを進められる仲間をつくっていきましょう。そのための第一歩が、情報をスムーズに共有することです。ぜひ、LITALICO発達特性検査をそのツールとしてご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日保護者自身の不安や悩みに対してできることとは?LITALICO発達特性検査は、お子さま一人ひとりの特性や困りごと、対応方法が分かるようになるオンライン検査ツールです。子育てのなかで、「どうしたらいいか分からない」「頑張ってもうまくいかないかも」などの悩みが出てきた場合、お子さまの理解や支援方法を考える際にLITALICO発達特性検査の結果を参考にすることができます。LITALICO発達特性検査の利用とあわせて、サポートしてもらえる相談先を見つけることや、保護者の方自身の心身のケアが必要になる場合があります。例えば、実家が遠く離れている、パートナーが忙しく子育てにかかわれないなど、子育ての状況は家庭によってさまざまです。周りに頼れずに一人で困っている、相談できる人がいない、誰に相談していいか分からないという人もいると思います。また、特性のあるお子さまの子育てに関してなど、周りに同じような悩みのある人がいないなどの理由から、孤独感や不安を感じている人もいるのではないでしょうか。次にご紹介する中から、悩みに合わせた解決方法を探してみてください。少しでもご自身の状況について話せる場所をつくることで、気持ちが軽くなるかもしれません。LITALICO発達特性検査の検査結果では、お子さまの特性に合ったサポート例をご紹介しています。たくさんのサポート例が表示される場合、すべてのサポートに一度で取り組む必要はありません。できそうなものから試してみることで、今までよりも子育てやサポートがスムーズになる場合があります。子育てをしていると、子どもの発達だけでなく、自分自身のことなど悩みは尽きないと思います。そして、たくさんのことを調べたり学んだり、頑張っている方も多いでしょう。しかし、自分だけで対応するのは、難しい場合があります。保護者の方の心身の健康を守るためにも、それぞれの悩みに合わせた相談先や対応方法を知ることで、負担をできるだけ少なくしたいものです。保護者自身が心身の不調や、強い不安、落ち込みなどを感じることもあるかもしれません。もし、少しでもつらいと感じたり、「起きられない」「疲れが溜まっている」など身体の不調が出ている場合は、相談や休息をとるなど、自分自身のケアを考えてみましょう。もちろん、不調が出る前に、相談できる人や場所を複数持っておくのがおすすめです。子育てを一緒に見守っていく「チーム」をつくっていけると、親子ともに過ごしやすくなるでしょう。「誰かに相談したい」と思ったときの相談先地域にある相談機関や支援サービスは、さまざまなものがあります。子育てについての主な相談機関としては以下があげられます。心理士などの専門家に相談できる自治体もあります。・保健センター…乳幼児検診を行うほか、主に成長や発達について相談できます。・子育て支援センター…子育て全般について相談できます。どこに相談すればいいか分からない場合は、まずは幅広い相談を受けつける市区町村の子育て支援課など、公的機関の健康や保育に関する相談窓口に問い合わせてみましょう。また、自治体のWebサイトでも子育て相談についての情報や連絡先を調べられます。「◯◯(お住まいの市区町村名)+子育て相談・発達相談」などと検索するといいでしょう。児童発達支援センターは子どもの発達支援に特化した施設です。設置している自治体はまだまだ多くはありませんが、子どもの発達について具体的な相談ができ、発達検査などが受けられることもあります。必要に応じて医療機関の紹介や、児童発達支援など、より専門的な相談や支援にもつなげてくれます。児童発達支援センターの位置づけについて|厚生労働省日頃関わっている園や学校の先生に、LITALICO発達特性検査の結果を共有して相談してみるのも一つの方法です。合理的配慮の求め方について、こちらの記事も参考にしてみてください。全国の学校には、スクールカウンセラーが在籍しています。子どもからの相談も、保護者のみでの相談も幅広く受け付けています。具体的な解決策を相談したい場合や、ただ話を聞いてもらいたい場合、どちらのケースでも相談できます。なお、スクールカウンセラーには守秘義務があります。必要に応じて、相談した内容を担任の先生に共有してもらえば、学校での支援につなげてもらいやすくなります。予約方法は、学校や担任の先生に問い合わせる場合が多いので、学校からプリントなどでスクールカウンセラーの来校日を確認してみましょう。学校生活や就学など、教育にまつわることを中心に、就学期の子どもの困りごとが相談できるのが教育センターです。教育相談のほか、子どもの発達相談や検査ができるケースもあります。また教育支援センター(適応指導教室)は主に小中学校を長期で休んでいる子どものために、学籍のある学校とは別の場所に教育委員会等が用意した公的機関です。不登校の子どものための支援のほか、相談することで、学校との連携がより深まることもあります。各都道府県に設けられた児童福祉の専門機関です。児童相談所というと、虐待の報告や相談のイメージがありますが、それだけではなく子育ての相談を幅広く受け付けています。医師や児童心理司などのスタッフもいるので、専門的な相談やサポートが受けられるのも特徴です。同じような境遇の方と話すことで、理解が深まり気持ちが楽になることがあるかもしれません。自治体や医療機関によっては、子育てに悩んでいる保護者同士が交流できる会や、ペアレントメンター活動(当事者や経験者が互いを支え合う活動)のプログラムなどがあるので、調べてみましょう。例えば、不登校の子どもの「親の会」や、子どもの発達に困りを感じる「親の会」などがあります。具体的な相談先や支援先などの情報が得られる場合もあるでしょう。最近はオンラインでの交流の場も増えています。ペアレントメンター活動については、各自治体の発達障害者支援センターにお問い合わせください。保護者自身のストレスを軽くするためには保護者が自分のストレス発散方法を持つことも大切です。ストレスを発散できる環境を簡単にはつくれないと感じている方もいると思いますが、上述した相談先も、悩みを話せる環境の一つです。相談先や居場所など頼れる場所、依存先をたくさんつくることをおすすめします。保護者が休息を取れる環境をつくるための相談やサポートを受けることも大切です。子どもと離れて休息するために、身内に預けることや一時預かりを利用するのも一つの方法です。子どもに悪いと思う必要はありません。また、困りの状況によっては、児童発達支援・放課後等デイサービスなど、発達支援を行う事業所もあります。ヨガや読書、映画鑑賞、推し活など、趣味の時間を持つことは、リフレッシュになるでしょう。また、自宅、学校、職場以外の居心地のいい場所を「サードプレイス」とも呼びます。サードプレイスを持つことで、ストレスや精神的な不安が軽減し、心の豊かさが生まれるとも言われています。もし、朝起きるのがつらい、何もしていないのに涙が出てくるなど、心身に不調を感じる場合は、精神科や心療内科など、自分自身のケアのための相談機関や医療機関とつながることも考えてみてください。まとめ子育てについての悩みは、「自分はまだ大丈夫」と思っていてもいつのまにか少しずつ心にストレスを積み重ねていきます。また、自分の心だけではなく、パートナーや子どもにも影響を与えてしまうことも。LITALICO発達特性検査の検査結果を子育てをスムーズにするためのヒントとして活用しつつ、ぜひ相談先や頼り先の数を増やし、保護者の方自身の心身のケアも大切にしてください。一歩を踏み出すのは勇気がいるかもしれませんが、探してみることで、いろいろな種類の相談窓口が見つかるでしょう。話し相手がいると「悩んでいるのは自分だけではない」ことに気づけたり、「自分は今までこんなに頑張っていたんだ」と自分の頑張りを認めてあげられたりする場合があります。皆さんの心が軽くなることを願っています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日LITALICO発達特性検査受検後の専門機関への相談についてUpload By LITALICO発達特性検査 活用サポートLITALICO発達特性検査は、保護者の方がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。検査について知りたい方はこちらをご覧ください。LITALICO発達特性検査を受けたあと、場合によっては、子どもの特性や困りごとについて、より知りたいことや相談したいことが出てくるかもしれません。また、より手厚い支援が必要な場合、専門的な支援を検討することも大切です。・子どもの特性や困っていることについて、さらに調べたり、専門家の見立てを受けたい・子どもとの接し方や本人に合うサポート方法について、専門家にも相談したい・医療的な診断や治療が必要かどうか知りたい・公的な支援サービスを利用したい上記のような場合に、どのようなところに相談をすればいいのか、相談や支援を受けられる専門機関や、支援制度についてもご紹介します。相談はどこでできる?主な相談機関としては以下が挙げられます。保護者の方のニーズに合う専門機関を探しましょう。子どもの発達や育児の悩みについては、まずは無料で相談できる地域の専門機関を利用することをおすすめします。発達や子育てに関する相談を行っている自治体の機関としては、子育て支援センターや発達障害者センター、保健センター、児童相談所などがあります。どこに相談すればいいか分からない場合は、お住まいの自治体の子育て支援課などに教えてもらうといいでしょう。相談機関では、相談すると必要に応じて発達検査や児童発達支援などの支援、専門の医療機関などを紹介してくれる場合もあります。学校でのさまざまな困りごとについては、相談できる専門家としてスクールカウンセラーがいます。心理についての専門性のあるカウンセラーが、カウンセリングをもとに助言・指導を行います。利用方法などは自治体や学校によって異なる場合もあるので、お住まいの地域や学校に確認しましょう。特性による困りごとが強く、日常生活や学業などに支障が出る場合には、より専門的な支援とつながるために、診断が必要になる場合もあります。医学的な診断を行えるのは医師(医療機関)のみです。例えば、発達障害の診断を行うのは小児科・児童精神科や発達外来など、睡眠の悩みは小児睡眠障害外来など、それぞれ専門の医療機関があります。近くに専門科のある病院がない、どの専門科を受診すればいいか分からないなど、医療機関が見つけられない場合、また医療機関を受診するかどうか悩まれる場合、医療機関以外の専門機関でまずは相談をしてみるという方法もあります。まずは、児童発達センターなどの地域の相談機関やかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。公的な支援や制度にはどんなものがある?特性や困りごとが強く日常生活に支障が出ている場合など、障害がある子どもが受けられる可能性がある主な公的な福祉サービスをご紹介します。診断がなくても受けられる支援もあります。また、困りごとに応じた支援制度や専門機関についても、自治体の窓口や、専門機関で相談するなどして調べてみましょう。地域によっては支援を受けるために診断があることを条件にしている場合もあるので、利用を検討する際には、お住まいの自治体に確認するとスムーズです。小・中学校で支援が必要な児童に対して行われるのが特別支援教育です。通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校などがあり、必要なニーズや障害の種別によって分かれています。通級指導教室などは、必ずしも障害の診断がなくても利用できるケースもありますが、地域によってルールや基準が設けられている場合もあります。利用を検討する場合、小学校入学前の就学相談、自治体の教育委員会の就学支援相談窓口などで相談します。就学に向けた相談や就学先決定は、スケジュールが決められている場合があります。気になる方はお早めに自治体の窓口に相談することをおすすめします。※東京都など一部の自治体では通級による指導の場として「特別支援教室」が設置されています児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらも障害のある子どものための通所型の支援です。児童発達支援が小学校入学前の未就学児を対象としているのに対し、放課後等デイサービスは6歳から18歳までの就学児が対象で、必要と認められた場合は20歳まで利用できます。日常生活の自立支援や機能訓練、特性や障害に合わせたサポートを行うなど、障害児への支援を目的にしています。利用するためには受給者証の取得が必要です。支援が必要であることを証明する書類として医師による意見書を提出することで、診断がない場合でも利用できることがあります。障害者手帳は、障害のある人が取得できる手帳です。障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じてさまざまな福祉サービスを受けられます。一般に身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の総称を障害者手帳と言います。より手厚く専門的な支援が必要な場合、障害者手帳の取得について検討してもよいかもしれません。取得の条件や申請方法、具体的に受けられる支援などについては以下の記事をご覧ください。相談・支援を受ける際の検査結果活用について相談や支援を検討している場合に、まずLITALICO発達特性検査を受けてみるのも一つの方法です。すぐに利用できるところが近くに見つからない場合や、申し込んでから実際に相談できるまで、時間があいてしまう場合もあります。そんなときには、LITALICO発達特性検査に回答するプロセスや、検査結果レポートを読むことによって、子どもの特性や困っていることへの理解を深めることができます。また、検査結果レポートには相談の際の参考となる情報も含まれています。ぜひ、相談をスムーズに進めるための資料の一つとして、LITALICO発達特性検査をお役立てください。・検査の質問項目に回答することで、子どもの状況や困っていることを振り返っておく・検査結果から、特性の現れ方や、どのくらい困っているかを把握しておく・保護者主観での特性や困りごとに関する見立てを整理しておく・子どもに合いそうなサポートを事前に試してみるなど相談や支援を受ける際には、子どもの状況や困っていることなどを伝えることがあります。その際に、資料の一つとして検査結果を共有すると、相談や連携がしやすくなります。LITALICO発達特性検査の結果はPDFとしてダウンロードし、データを共有したり、印刷したものを相談時に持参して見せることもできます。その際には、すべてを共有しなくても問題ありません。最初の相談の際には、検査結果の特性や困りごと部分について印刷して共有する、具体的な支援法を相談する際には「サポートの方向性」の部分を共有するなど、目的に応じて活用してください。ただし、LITALICO発達特性検査の結果は保護者の方の回答に基づいているため、場合によっては専門家との見解や見立てが違う可能性もあります。違いは決してネガティブなものだけではなく、家庭と園・学校での様子の違いや、関係者ごとの見立てや理解を知ることにもつながります。相談の際には、実際の子どもの様子や園・学校からの情報なども含め、専門家がさまざまな観点で判断することになります。検査結果にとらわれすぎず、専門家の見立てや意見を聞くことが重要です。サポート方法についても、相談し、柔軟に調整するとよいでしょう。まとめ特性のある子どもをサポートするときは、家庭だけで抱え込まず、できるだけ頼り先や相談先を多くつくることをおすすめします。特に、専門家による相談や公的な支援の利用は、保護者の負担を軽減し、また専門家によるアドバイスを受けられる機会となります。診断の有無にかかわらず相談・支援を受けられるサービスもあります。また、診断によって、より手厚い支援制度が受けられることもあると知っておくと、子どもや状況にあったサポートの選択肢が増やせるかもしれません。ぜひ、さまざまな頼り先をつくり、スムーズに相談や支援を受けるための共有ツールとして、LITALICO発達特性検査をご活用ください。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年04月22日【関連】迷惑を通り越してもはや犯罪?私が友人はヤバすぎる人だった…「電車やホームでの迷惑行為」といえば?1位は「化粧」電車通勤者に「電車やホームでの迷惑行為」を聞いたところ、全体では1位「お化粧をする」、2位「リュックを前に持たない」、3位「食事をする」という結果になりました。男女別で見た場合迷惑行為に対する意識で男女差はあまりありませんが、男女とも1位「化粧をする」、2位「リュックを前に持たない」に対し、3位は男性「食事をする」、女性は「音漏れするヘッドフォン」が3位となっています。年代別で見た場合年代別でみると、年代により1位と2位が「化粧をする」と「リュックを前に持たない」いずれかとなっています。今回の調査では性別、年齢に関わらず迷惑を感じる行為は「化粧をする」「リュックを前に持たない」のスコアが高いという結果になりました。調査概要調査タイトル:「電車通勤者に聞く、電車やホームでの迷惑行為」に関するアンケート調査対象: 30歳以上の男女有効サンプル:1,174名うち男性:795名、女性:379名うち30代:128名、40代:188名、50代:309名、60代:327名、70代以上:222名調査期間:2023年9月25日〜10月4日調査方法:MaxDiffを用いたインターネット調査今回調査では電車やホームでの迷惑行為を14項目抽出し、1画面につき6項目をランダムに呈示、その中から「最も迷惑だと思う行為」と「最も迷惑だと思わない行為」をそれぞれ一つずつ選択、それを7回繰り返し聴取マーケティングテクノロジー(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅「妻が専業主婦の上司」より「共働きの上司」の方が良い人は何と9割!違和感ありすぎな上司の発言にドン引き!?✅8割がリモートワークでサボった経験あり!サボりやすい理由2位は「メリハリがつかない」、1位は?✅ギャンブルはメジャーな娯楽?「趣味の範囲で楽しむもの」が約4割と最多、最も人気なのは意外にも「競馬」ではなく…
2024年04月22日株式会社ダイアログプラスは、2024年4月19日、JPLT(Japanese Language Training)オンライン日本語スクールを開校いたしました。JPLTは世界中の日本語学習者のためのオンラインの日本語コミュニティーであり日本語学習スクールです。24時間、世界中の日本語学習者が無料で学び合える、オンライン日本語学校として世界初の完全メタバースキャンパス。JLPTなどの日本語能力試験対応も含め、日本人の専門家監修による日本語習得メソッドなど、革新的な日本語学習環境をご提供いたします。JPLTオンライン日本語学校URL: JPLT Japanese Language Training School■世界中の日本語学習者が集まるJPLT(日本語学習)オンラインスクール!日本語非母語話者を対象とする日本語試験である日本語能力試験(JLPT)の受験者数は、日本を含む世界55の国・地域から年間百万人を超える規模になっています。受験者の95%以上はアジア諸国。JPLTは、中国・ミャンマー・韓国・台湾・ベトナム・インド・インドネシア・タイ・フィリピン・マレーシアなど、すべてのアジアの日本語学習者に向けて、みなさまがより楽しく効率よく日本語を学べる場所でありたいと願っています。■JPLTオンライン日本語スクールとは当社は、世界中の人々を歓迎し、サステナビリティとインクルージョン、そして経済と社会性を融合できるオンラインスクールでありたいと考えています。当社は力を合わせて、教師や生徒を含む誰もが互いに学び、助け合い、互いの違いや独自の歩みを受け入れることができる、協力的な学習コミュニティを構築していきます。無料でも日本語を学び合うことができます。■JPLT メタバース キャンパス。世界最大級のオンライン日本語学校が仮想空間に登場!すべてのグループクラスとマンツーマンレッスンは、ここJPLT メタバース キャンパスで行われます。JPLT メタバース キャンパスでは、さまざまな無料のクラスやセミナーも利用できます。もう物理的な学校に通う必要はありません。知識を構築するためのインプットだけに焦点を当てた従来の学習方法も古い方法です。代わりに、インプットとアウトプットの両方が自然に行われる最先端の学習空間に身を浸してください。■無料ラウンジで世界中の日本語学習者とつながろう!お互いのつながりを熱望するグローバルコミュニティと24時間年中無休で関わることができます。顔を公開せずアバターを使って会話に参加し、間違いも含めて日本語を話す練習をしていただけます。母国語を学ぶのと同じように、毎日日本語に浸れるサポート的な環境を提供いたします。ここは、日本語に対する情熱を分かち合う、志を同じくする人々を見つけるためのハブです。無料の日本語学習スペース、JPLT メタバース キャンパスに参加してください。JPLTの先生や世界中の日本語学習者があなたの参加をお待ちしています。[JPLT メタバース キャンパスへの登録はこちら]無料会員登録に必要なことはEmailとPasswordだけです。まずは会員登録をしましょう。無料参加方法:JPLT Metaverse Campusのページをご参照ください。 ☆JPLT メタバース キャンパスオープン記念イベントJPLT メタバース キャンパスオープンを記念して、オープニングイベントを行います。このイベントは、魅力的なアクティビティが満載の3日間。もちろん、参加は無料。この3日間、参加者は経験豊富な教師による無料のレッスンを含むさまざまなアクティビティに没頭する機会が得られます。イベントのハイライトの1つは、他の人とつながる機会です。JPLT メタバース キャンパスは、コミュニティ意識を育むことに重点を置いており、この開校式は新しい友達を作り、世界中の日本語学習者同士で笑いを共有する絶好の機会です。<オープニングイベント日時>1日目 - 2024年5月3日 22:00~23:00 JPT2日目 - 2024年5月5日 14:00~15:00 JPT3日目 - 2024年5月11日 14:00~15:00 JPT事前に会員登録して、キャンパス周辺の無料ツアーに参加しましょう。ご登録後、イベントへの参加方法を記載したメールが届きます。パソコンからの登録を推奨します。また、無料体験レッスンも随時開催しております。参加方法:JPLT Opening Ceremony Eventのページをご参照ください。 ■JPLT Facebook コミュニティ:Japanese 101:Language&Culture当社のFacebookグループは、すべての日本語学習者を歓迎します。これは、すべての日本語学習者と日本語教師が集まり、知識や経験を共有できるコミュニティです。日本文化、現在のトレンド、JLPTなどの試験や資格のヒントと戦略、雇用機会、おすすめの旅行、日本での生活についての洞察など、豊富な情報とリソースが見つかります。答えを求めている場合でも、自分の専門知識を共有したい場合でも、ここでは十分な支援と励ましが得られます。この旅においてあなたは決して一人ではありません。[Facebook Japanese 101:Language&Cultureのリンクはこちら]Join here: ■オンライン日本語学習コース当社の日本語学習プログラムの驚異的な価値をウェブサイトでご確認ください。これはプロモーション価格ではありません。最新の第二言語習得理論に基づいた最も合理的で十分な学習コースシステムです。開校時は、日本語学習入門者・初級者向けの以下の3コースからスタート。今後続々とコースを追加開設していきます。・Basic input Courses(80時間)・Perfect JLPT N5 Courses(30時間)・Can do A1 Courses(30時間)■日本語指導教員・メソッド開発チーム日本の教育現場で長年日本語を教えてきた日本人教師チームによる指導を受け、経験豊富な教師があなたの学習をサポートします。簡単に覚えて学習できるように設計された効率的な学習アプローチを体験してください。■事業会社株式会社ダイアログプラス本社 : 神奈川県横浜市代表者 : 田中 俊光事業内容: インターネット関連業務全般・インターネットを利用した語学教育の企画及び運用・カウンセリング、コーチング業務URL : 【スクール運営会社】Dialog Plus Philippines CorporationOffice Location: Central Business District Area, Subic Bay Freeport Zone, PhilippinesURL: ニュースリリースに記載されている内容は発表時のものです。最新の情報と内容が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月22日高齢でできた一人息子、つい神経質に(※写真はイメージです)初めての子どもは、遅くにできたこともあり一人っ子です。周りにも子育てしている家族が居なかったので、どうして良いか分からない状態でした。体が小さいことが気になって気になって「吐き戻しが多いのか」と悩み、夜中に泣いたら「どこが悪いの」と悩み、「おっぱいを飲むのが下手だ」と悩み、涙も流しました。さらに乳児性湿疹ができてしまい、顔がブツブツに……。些細な変化も不安でスマホ検索の日々(※写真はイメージです)スマホで検索し始めると止まらなくなってしまい、対策を調べまくっていました。「石鹸できれいに洗った方がよい」という記事があったり、「ガーゼで優しく」「ガーゼは使わずに素手で」という記事もあったり……。もう、真逆の意見にパニックでした。中には「男の赤ちゃんは、お母さんの女性ホルモンの影響で湿疹が出やすい」という記事もあり、私のせいで湿疹が出ちゃったんだ……と悲しくなってしまいました。今思うと、産後うつもあったんだと思います。ベテランの保健士さんに感謝(※写真はイメージです)そんなある日、保健士さんの自宅訪問があり、体重や身長を測った後に話を聞いてもらうことに。見るからにベテランの保健士さんは「みんなそうだよ!心配要らない、心配なら皮膚科に行って安心をもらってもいいと思う。でも、私はたくさん赤ちゃんを見てるけど自然と治る子がほとんどよ!色んな子がいて色んなお母さんがいるから、何も問題ないよ」と言ってくれました。その言葉を聞いたとき、まるで憑き物が落ちたように安心感が広がったことを覚えています。それまで孤独の中で育児をしてきましたが、他にも同じような思いをしている人はいると気づくことができました。本当にありがとうございました。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月22日イヤイヤ期がひどかった息子、毎朝のように格闘になって……(※写真はイメージです)息子のイヤイヤ期は、本当に毎日大変でした。朝ごはんは食べず、着替えも嫌がり、保育園に行こうとすると家を出るのを拒んでギャン泣き。それでも、我が家は共働きなので、保育園に預けるしかありません。朝から何十分も格闘し、暴れる息子を無理矢理抱えてチャイルドシートに座らせ、なんとか保育園に連れて行く毎日でした。全力で着替えを拒否され、仕方なくパジャマで登園した朝(※写真はイメージです)その日は特に朝から機嫌が悪く、朝ごはんも着替えもまったく進みませんでした。そうしている間にも、家を出なければいけない時間が迫ってきます。ごはんを食べさせるのを諦め、とにかく着替えだけはさせなければとパジャマを脱がそうとしても、手足をバタバタさせて全力で拒否。時間がない中、だんだんと私の心にも余裕がなくなっていき、「もう最終手段!」と、パジャマのままの息子と着替え用の洋服を抱えて車に乗り込みました。やさしく受け入れ、笑顔で送り出してくれた先生(※写真はイメージです)急いで車を走らせ、保育園に到着。パジャマ姿の息子を抱いて保育園の門をくぐる私を、ほかのママたちがギョッとした顔で見ています。保育園の先生にも呆れられるだろうか……と思いながら玄関へ。先生は、私と息子を見ると、瞬時に事情を察したのか、「パジャマで大丈夫ですよ!あとでお着替えしますから」と言ってくれました。そして申し訳ない気持ちでいる私を、「お母さん、いってらっしゃい!」と笑顔で送り出してくれました。パジャマのまま登園したのはあの日が最初で最後でしたが、先生の笑顔に救われた瞬間でした。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月21日子ども2人が一斉に泣き出し、おんぶに抱っこ状態で買い物することに(※写真はイメージです)今から2年ほど前、長女が2歳、長男が1歳の時の話です。その日は仕事で保育園のお迎えが遅くなり、2人とも空腹と眠さで帰りの車内ではグズグズでした。今日はご飯を作る暇はないと思い、道中のスーパーで買って帰ることにしました。ところがスーパーに着くとすると、2人そろって「抱っこ~!」と泣き始めてしまったのです。「ここで無理に歩かせて今以上に大泣きされると、買い物どころではなくなる……」と思い、娘をおんぶし息子を抱っこして買い物を続けました。さらに、カートを押しながらの買い物だったので腕は限界でした。レジ係さんの言葉がうれしくて(※写真はイメージです)へとへとの状態でレジに並ぶと、係の方が「かわいいね、ママ頑張ってるね」と声をかけてくださいました。その後も袋詰めも手伝ってくださり、さらに車まで荷物を運んでくださいました。子育て中のママにとってはこんなこと日常茶飯事で、わざわざ褒めてもらえるようなことではなかったのですが、自然と涙が出ました。あの時は優しくしていただいて本当にありがとうございました。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月20日結婚後、アメリカへ移住した途端に妊娠が発覚。海外での出産に不安……(※写真はイメージです)メキシコで出会った彼と結婚し、彼の仕事の都合でアメリカに住むことに。その後、アメリカでの暮らしが始まった途端に妊娠が発覚。私にはアメリカに誰も知り合いはおらず、スペイン語はできても英語はままなりませんでした。海外生活での妊娠発覚、不安に思っていた時に助けてくれたのは……。異国の地でできたママ友(※写真はイメージです)妊娠中に私を助けてくれたのは、夫の同僚でした。夫の会社はアメリカに本社があり、ラテン系のスタッフも多く働いていました。妊娠が発覚し病院へ行くと、たまたま夫の会社で働く女性メキシコ人スタッフに遭遇。話をしてみると、彼女も子育て中で、出産先も私が産むのと同じ病院ということが分かり、とても安心しました。お互いに、両親がそばにいない中で出産や子育てをしなければならなかったので、私の過酷な状況をすぐに理解してくれました。さら出産後の育児に疲れた私を見て「赤ちゃんを預かるから、寝るなり自由にしてきて!」と自由時間までくれたのです。我が家を本当の家族のように助けてくれる、彼女たちに感謝(※写真はイメージです)頼れる人が誰もいなかった私は、彼女たちご夫婦の気遣いに涙しました。束の間の時間、夫と共に夫婦水入らずのときを楽しみました。彼女にとって私は「同僚の妻」というだけの関係だったのに、こんなふうに私たちを自分の家族のように気遣ってくれ、本当に感謝しかありません。彼女たち先輩夫婦から、色々な育児のハプニングやアクシデントの際の対処法を聞いていたからこそ、我が家の子供たちは健やかに育っていると思います。これからは、私たちも見習って困っている人を助けてあげたいです。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月19日今日の運勢やアドバイス、ラッキーアイテムをチェックしよう!ハッピーに過ごすためのヒントが見つかるかも♪【7位】乙女座全体運今までは関心がなかったことに、好奇心を刺激されそうな日です。道具やチケットの購入など、すぐにでも行動を起こしたくなるかもしれません。しかし、今日のところは情報収集に徹することで、今後がより充実します。健康運やる気と気力に溢れる1日です。今まで後回しにしていたことを整理すると良いでしょう。整理していく中で、自分の中に新しいやりがいが生まれ、日々の生活にプラスになることが見つけられそうです。家庭運やる気がみなぎる日。体がよく動くので、思いつきで家族と遠出もGood!ただ、計画せず行動してしまうので、忘れ物や思わぬハプニングもありそう。想像力を使えば、子どもといっしょに物語の主人公気分で楽しめますよ。【ラッキーアイテム】キャップ【ラッキープレイス】英国式カフェ【8位】山羊座全体運新しい知識を得ることを、純粋に楽しめる日です。得意分野や専門分野が違う人と話してみるのがオススメ。また、これまで読まなかったジャンルの雑誌を手に取るのも〇。知識だけでなく、視野もグンと広がっていくでしょう。健康運エネルギー満タンで、すぐにでも外出をしたくなるでしょう。やる気にも溢れ、高い目標に向けて邁進するでしょう。今日はお肉料理などでエネルギーを補給することをオススメします。野菜も一緒に摂ることを忘れずに。家庭運学習意欲が高まります。特に語学学習スタートに最適。英会話スクールなら、親子でスタートするのが吉。高い理想をもって目標設定すると、良い教室や先生に巡り合えますよ。家事は手を抜くと後で大変なことになるので妥協は禁物。【ラッキーアイテム】イヤーカフ【ラッキープレイス】コリアンタウン【9位】水瓶座全体運自宅や自分の部屋で過ごす時間が、今日はとても充実します。あまり掃除しないところを磨いたり、もう使わない物を片付けたりと、自分の空間をスッキリと美しく整えてみて。頭の中も整理されて、するべきことが見えてきます。健康運何かにつけて過敏に反応をしてしまい、感情が安定しない1日。知り合ったばかりの友人や同僚とのコミュニケーションは、あなたの性格を勘違いされてしまうので、避けたほうが良いかもしれません。疲れが溜まっているので、ゆっくりお風呂で体をほぐすことが大切です。家庭運集中力を発揮できます。「やるしかない」と追い込まれても、怒涛の追い上げが可能です。崖っぷちを待つことはないものの、最後まで強い思いがあれば確実にやり遂げられます。全部後回しで一つに集中するので、他のことは上手く調整して。【ラッキーアイテム】卒業アルバム【ラッキープレイス】ホームセンター【10位】牡羊座全体運伸ばしたいと思っていた能力のアップが期待できる運気。基礎や基本を徹底的に追求してみるとよさそう。今日だからこそ気づけること、身につくことがあるはずです。また、ほかの人のやり方は気にしないのがベスト。健康運小さいことが気になり、精神が不安定になりやすい1日。ちょっとしたことで気疲れしてしまいため息をついてしまいそう。ごちゃごちゃしたことは明日に回して、今日は好物を食べて気分をリフレッシュすることを心がけましょう。家庭運正しいことはちゃんと主張しましょう。子どものトラブルでは、言いにくいことでも勇気を出して伝えて。その姿勢が子どもの正義感と優しさを育みます。また、お金に関して慎重になりがち。仕事に関するものは思い切って購入が吉。【ラッキーアイテム】筋膜ローラー【ラッキープレイス】魚屋【11位】双子座全体運毎日のように顔を合わせる人や、何でも言い合える親友が、とても頼りになりそう。弱音や悩みを聞いてもらうと、心が癒されるでしょう。また恩返しをするチャンスは巡ってきますから、今日は甘えてしまってOKです。健康運普段の疲れが表に出てきてしまうでしょう。今日のあなたは意欲的に物事に取り組めないかもしれません。仕事を早く切り上げて早めの就寝を心がけるなど、いつものあなたをねぎらってあげる日にしましょう。家庭運親や兄弟と過ごすのに良い日です。実家が遠い人は電話でもOK。忘れていた感覚や自信を取り戻す力になりますよ。また、今日は出かけるより家でのんびり過ごすのが吉。キャラクターのお菓子を子どもといっしょに作ると、気分転換できますよ。【ラッキーアイテム】パールつきのアイテム【ラッキープレイス】大型スーパー【12位】天秤座全体運本当は何も心配する必要などないのに「こうなったらどうしよう」と考えてしまいそう。悪い想像が膨らんできたら「こうすれば大丈夫」という対応策も考えてみて。前向きな想像が膨らんで、気分も切り替わります。健康運ゆっくり療養する日。今日は気分も体調も優れず、憂鬱な1日を過ごしそうです。できれば外出せずに自宅でゆっくりと療養することをオススメします。仕事に行くのなら、同僚にフォローをお願いするなど、ミスを予め防ぐ対策を行ってください。家庭運想像力豊かな日。子どもの将来について良いイメージを持つことができ、母親としての意欲につながります。進路については、子どもファーストで考えがち。「がんばればいける!」と思えたら、お金の流れを前向きに見直すと話が進むでしょう。【ラッキーアイテム】キャラクターグッズ【ラッキープレイス】ペットショップ
2024年04月18日アイデア商品を展開する株式会社エグゼスタイル(愛知県名古屋市)は、防音機能を備え、図書館クオリティの静けさで勉強に集中できる0.3畳のスペースの室内用防音室「偏差値BOX」のサービスを2024年4月にスタートいたしました。カラーはアイボリー系で6色からお選びいただけます。トップカラー■偏差値95の勉強法 頭のいい人が実践する「学びを自動化する技術」勉強に集中するには「没頭力(自らのめり込む)」「論理力(文脈で考えられる)」「記憶力(つながりで覚えられる)」が最も必要です。それが同時に手に入る勉強法には狭い空間がより効果的と京都大学を首席で卒業された粂原 圭太郎氏。その勉強法は誰にも邪魔されない空間を作ること。狭い空間は、広い空間に比べて勉強効率がいいと言われています。図書館などの区切られた自習スペースで勉強していると、いつにも増して集中できたという経験があるように静かな環境で取り組むとよけいなものが視界に入らないので集中して勉強することができ、成果を得られるのです。それを具現化したものが今回の「偏差値BOX」です。図書館クオリティの静かな環境で学べるので「没頭力」を発揮でき「最短で結果が出る」「1日が27時間になる」「努力を努力と思わなくなる」環境を手に入れられるのです。粂原 圭太郎氏■防音機能付き「偏差値BOX」を活用し「リビング学習」で没頭できる環境を「偏差値BOX」は防音機能を備えており、自宅で生活雑音を気にせず勉強に集中できる環境を提供することが可能です。室内用は組み立て式なので、半畳のスペースさえあれば組み立てが可能となります。用途としては受験生が自習室として外部の音を気にせずに集中できる環境を作り、まるで図書館にいるような静寂な環境を自宅内で作ることが可能です。また、テレワークの環境を自宅内で簡単に作ることが可能です。自宅内で仕事に集中できる環境を作ることで外部の音に邪魔されずに打ち合わせも容易に出来ます。「偏差値BOX」を利用することで自宅内でもオンとオフの切り替えが出来るメリットもあります。「偏差値BOX」は、勉強に邪魔な騒音問題も簡単に解決できる防音機能を備えています。家庭内の雑音も防音機能で軽減して何時間でも勉強に集中することが可能です。家族も受験生を気にすることなく家事をすることが出来るのでお互いにストレスが溜まりません。勉強機能■空調管理システム・LED照明・家具付きなので安心防音室ということもあり、密室空間なのでエアコンの問題が発生しますが、偏差値BOXは天井に吸気の換気扇を標準装備しています。吸気の換気扇を作動させると部屋のエアコンを防音室へ取り入れることが出来るので室内と全く同じ温度で快適に過ごせます。風量調整も可能なのでお好みに合わせてボリューム調整してください。また、天井にLED照明と机に可動式のLED照明が付いています。机とソファーも標準装備しているので学習机を買う必要なく、子供から大人まで20年以上も使用可能です。スペック空調■組み立て家具のように女性でも簡単に組み立て可能「偏差値BOX」は誰でも簡単に組み立てることが可能です。専用図面を見ながら、付属の工具を使用して30分~で組み立て可能です。※有料の組み立てサービスも賜ります。組み立て■タイヤ付きなので部屋の模様替えに合わせて簡単移動「偏差値BOX」は床部分にタイヤが付いているので女性でも簡単に移動が可能です。ネジを緩めて部屋の模様替えをして、ネジを閉めて固定。これだけです。家具シーン■見学会・体験会随時開催どれくらいのスペースなのか、防音性能はどれくらいなのか等を実際に体験していただくために名古屋駅から徒歩7分のシェアオフィス内にモデルルームを設置しました。住宅の展示場のように自由に体感していただくことが出来ます。■「偏差値BOX」取扱店募集受験生や、偏差値を上げたいお子さんのために全国の取扱店を募集します。代理販売にご興味のある方はお問い合わせください。■サービス概要「偏差値BOX」の主な使用内容・勉強部屋・音楽スペース・テレワーク・読書部屋・趣味スペース・コワーキングスペース・個室2024年4月20日よりサービス開始。費用 :89万円~お申込み方法:ホームページまたはお電話からお問い合わせください。運営 :株式会社エグゼスタイル【公式サイト】 ■会社概要会社名: 株式会社エグゼスタイル所在地: 名古屋市中区丸の内2-17-13 NK丸の内ビル2F連絡先: 052-222-3750URL : モデルルーム・偏差値BOX見学会のご予約はお問い合わせフォームからお願いいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月18日二人目をなかなか授かれず(※写真はイメージです)第二子を望んでから5年が経った昨年、やっと赤ちゃんを授かりました。長男はとても早く授かれたのに、2人目をなかなか妊娠できなかったことで精神的に参っていた時、心からサポートしてくれたのは夫でした。元々私は心配性で悩むことが多かったのですが、そんな私を否定も肯定もせず黙って見守ってくれました。いつも「どんなに周りから責められたり心配されたりしても、どんと構えていれば大丈夫」と声をかけてくれたのを覚えています。不安定な私を心配して、長男もメンタルが弱ってしまい……(※写真はイメージです)私の心の不安定さを悟ったのか、長男もメンタルが弱っていた頃がありましたが、夫は何も言わずに2人を支えてくれました。そんな夫の献身的なサポートのおかげで、5年越しの赤ちゃんを授かることができたのですが、子ども2人の育児の大変さに心が折れかけてしまった時期も……。その時も私を一切責めることはせず、今までと変わらず助けてくれたのです。弱音も不平不満も一切もらしたことがない夫。でも、ちょうど第二子を出産した当時は、仕事が本当に大変な時期で悩んでいたと後から聞きました。子どもたちにも、夫のように他人を気遣えるような人になってほしい(※写真はイメージです)私に余裕がないばかりに、一番大切なことに気づいてあげられなかったと反省しました。夫の自己犠牲の精神は本当にすごいと尊敬しています。育児にも進んで参加してくれ、誰かが困った時にはそっと手を差し出せる夫。彼のように優しい人になって欲しいと思いながら、2人の育児を頑張っています。本当にいつも支えてくれてありがとう。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月18日昨年、還暦を機に放送大学に入学したタレント・国際薬膳師の麻木久仁子(61)がこの春、2年目も継続することを決め、授業がスタートした。昨年度、第1・第2学期を通して8科目を受講しすべてを最高評価の「マルA」で修めた麻木。大学生として学問に励んだ1年間を振り返り、2年目も続けようと思った理由を語った。■2023年度はすべての科目で「マルA」を修得昨年10月から始まった放送大学の2023年度第2学期で、麻木は前期同様「選科履修生」として「健康と社会(’23)」、「睡眠と健康(’21)」、「発達心理学概論(’17)」、「健康長寿のためのスポートロジー(’19)」の4科目を受講した。すでに第1学期の4科目はすべて最高評価の「マルA」で単位を修得しているが、気になる第2学期の成績を尋ねられると、麻木は「第2学期の成績もおかげさまですべて『マルA』でした」と年間を通して8科目すべてで『マルA』を修得したことを明かした。■還暦で大学生になるも、無理なく自然に学ぶことができた昨年、還暦で放送大学の門戸を叩いたが「できる範囲で無理なく受講したので、思ったよりも自然に学問を生活のリズムの中に組み込むことができました」と振り返った。「入学する前は『大学に通うなんて無理』と思っていたのですが、放送大学には自分の好きな講義を1科目から受講できる『選科履修生』というシステムがあることを知りました。実際に試してみたら自分の生活の中で自然に学ぶことができたので、1科目から受講できる放送大学の特徴がありがたいなと実感しました。2年目も同じペースで続けて行こうと思います」と声を弾ませた。■自分で選択できるのが“大人の学び”「麻木さんにとっての“学び”とは?」と質問されると「私の場合は自分の仕事があってその仕事をより深めていくうえでもっとたくさんの知識を得たい、しかも仕事と両立しながら学びたいという思いがありました。なので、興味のある科目だけを受講したのですが、逆に言うと、好きな科目だけを取って、そうでない科目を受けなくて済むということです(笑)」とにっこり。さらに「自分にとって必要な“学び”だけをチョイスするやり方が放送大学なら可能でした。他の方法でやろうとしたらカルチャースクールなどに通うことになると思いますが、『大学で学問として学ぶ』ことを自分で主体的に選択できるのは放送大学だけなのだと思います」と自身のスタイルを説明。「先日、あるタレントさんが有名私立大学法学部の通信教育課程を卒業したというニュースが流れました。実は私と同じ歳なのですが、その方が成し遂げられたことはとてつもなくすごいことです。詳しいことは分かりませんが、その方は大学にしっかりと通い学位を取得することを選択されました。自分の“学ぶ目的”や“学びたいという思い”にそって“学ぶ方法”を選べるのは大人の特権だと思いますし、自分で選択できるのが“大人の学び”だと思います。大人はそれまでの人生経験があったうえでのチョイスになるので、全科履修生になることも、選科履修生になることも受け入れられます。それが若いときとは違うのかなと思います」と実感を込めて言葉にした。■人生100年時代、武器になるのは知識さらに、放送大学に通った1年間で“学び”に対する意識が変わったそう。「今は『人生100年時代』で、いかに寿命を延ばして健康に生きていくかということが言われています。放送大学で色々と学んでみて、情報や知識があるのかないのかで、老後の生き方に差が出て来ると感じました」と言葉に。「これから体はどんどん衰えていくので、情報にアクセスする方法を知っていることが自分の身を守ることになるのかなと感じています。とくに情報が溢れている世の中だからこそ、リテラシーを見に着けることが重要だし、リスクを回避することにも繋がると思います。自ら学んで得た知識というものは人生の最後の瞬間まで武器になると感じています」と力を込めて語った。■2年目も続けようと思った理由は「面白くてやめられない」から「2年目も続けようと思った理由は?」との質問には「特別な決断とか決心はなくて、……単純に面白くてやめられなくなりました」と回答。「魅力を感じる講義がなかったらやめていたと思いますが、まだまだ受けてみたい講義がたくさんあります。しかも、興味が湧いたらすぐに選択して受講することができるんです。なので、2年目を終えてまた興味が湧けば3年目も続けると思います。軽い気持ちで入って気づいたら何年も放送大学に通っているという“放送大学あるある”かもしれません(笑)」とも。■今後の目標は「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」2年目に突入した放送大学での“学び”。今後の目標には「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」を掲げた。「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」とは指定された特定の授業科目群を履修することにより、ある分野に目的・関心を持ち、そのための学習を体系的に行ったことを証明する制度で、学校教育法第105条「履修証明制度」に対応している。具体的には、放送大学では「健康福祉指導プラン(健康福祉運動指導者)」、「福祉コーディネータプラン(福祉コーディネータ)」、「社会生活企画プラン(社会生活プランナー)」をはじめ17のプランを実施。例えば、「健康福祉指導プラン」を履修すると「健康福祉運動指導者」の認証状が発行される。「健康福祉指導プラン(健康福祉運動指導者)」を履修するためには授業科目群46単位の中から必修科目10単位を含め20単位以上を修得することになり、科目数でいうとおおよそ10科目以上の履修が必要にある。だが、授業科目群に入っている講義の中には麻木がすでに履修済みのものもあり「頑張れば今年、認証状がもらえるかもしれません。正式な認証状なので履歴書に書けるんです」と目を輝かせる。「エキスパートを目標にしちゃうと、単位取得を優先しちゃうためマルAを続けられなくなっちゃうかもしれませんが、挑戦してみたいです」と笑顔を弾けさせた。最後に「今のご自身にとって放送大学はどんな場所?」との質問が出ると、麻木は「学ぶ楽しさを与えてくれる場所です」と笑顔を見せた。麻木は、2010年に脳梗塞を経験し2012年に初期の乳がんが見つかった。食生活を見直し、国際薬膳師、国際中医師、温活指導士の資格を取得。食を通して「体を温め、免疫力を高める」という考えなどを多方面で提案し、60歳になったことをきっかけに漠然と学びたいと思っていたことを「いつかやろう」ではなく「今やろう」と決意。2023年4月に放送大学に入学した。放送大学は、文部科学省・総務省所管の通信制大学。4月と10月の年2回、出願書類による選考で入学可能。BS放送、ラジオ、ネットなどを通じて好きな時間に学習できることが特徴で、大学卒業(学位取得)を目指す「全科履修生」(最大10年間まで在学可能)、好きな科目だけ学べる「選科履修生」、「科目履修生」がある。麻木は、2023年度第1学期に「がんとともに生きる(’18)」「フードシステムと日本農業(’22)」「食と健康(’18)」「食の安全(’21)」を、同第2学期に「健康と社会(’23)」、「睡眠と健康(’21)」「発達心理学概論(’17)」「健康長寿のためのスポートロジー(’19)」を受講し、8科目ですべて最高評価の「マルA」の成績を修めた。2024年度第1学期は「運動と健康(’22)」「リハビリテーション(’19)」「今日のメンタルヘルス(’23)」「地域・在宅看護論(’23)」を受講中。
2024年04月18日