「全然いいことが起きない」「世の中は不公平だ」と不満や愚痴をこぼすことはありませんか?不運なことばかりが続くのは、決して偶然ではない。自分の身の周りに起きることは、すべて自分の心が引き寄せている。そう主張するのは、『人生がうまくいく引き寄せの法則』(扶桑社)の著者でカウンセラーの植西聰氏。心のなかのプラスのエネルギーはプラスの出来事を、マイナスのエネルギーはマイナスの出来事を引き寄せるそうです。つまり幸せを引き寄せるには、心の中にプラスのエネルギーをどんどん増やしていくことが大切。それは、誰にでも可能だというのです。きょうは本書のなかから、いくつの方法をピックアップしてみたいと思います。■1:80点主義で考えていく自分のことを完璧主義者だと思っていますか?たとえば、友人が待ち合わせに5分遅れてきたときをイメージしてください。ほとんどの人は、少しイライラしてもすぐに忘れてしまうもの。しかし完璧主義の人は「なんで5分遅刻するの? 私は5分前に来たのに」などと腹を立てるそうです。怒りの気持ちは、大きなマイナスのエネルギーを生むといいます。そこで著者が勧めるのが「80点主義で考える」こと。100点満点でなければ納得できない、という気持ちを捨てて、「80点ぐらいでまぁいっか」と考えるということ。「まぁいっか」という考えができると、自分自身に対するプレッシャーも和らぐうえに、人に対してストレスを感じることも減るのだそうです。不完全なものや、他人の欠点を受け入れるおおらかさが、プラスのエネルギーを増やすコツになるわけです。■2:瞑想でリラックスする「最近、引き寄せがうまくいかない」というときは、不快な感情を抱いたときに生まれるマイナスのエネルギーが増えている可能性があるそうです。そんなときに著者がオススメしているのが、ヨガのリラックスポーズをしながら、瞑想をすること。瞑想には、ストレスを和らげる効果があり、心地いい気分に包まれるそうです。具体的なやり方は以下のとおり。(1)床に仰向けの状態に寝て目を閉じる。(2)両方の手のひらを上に向け、体側30度の位置に置く。(3)両足を30度くらいに開く。(4)体全体の力を抜く。(5)山や高原、自然の中で深呼吸している様子など、自分がリラックスして気持ちがよいイメージを思い浮かべる。このポーズを10分ほど行いましょう。瞑想でリラックスすることで、心のなかのマイナスのエネルギーを追い出すことができるのです。■3:早起きを習慣にする新しい習慣を始めることは、プラスのエネルギーを増やすことになるそうです。なかでも、誰にでもでき効果も高いのが、早起きの習慣を身につけること。朝に余裕のある時間を過ごすことは、心に大きなエネルギーを生むのです。さらに脳から分泌される副腎皮質ホルモンの働きは、朝6~8時がもっとも活発になるため、知的な作業にも適しているとか。あるOLが30分早く起きるようにしたところ、仕事の能率がアップ。さらに時間をかけてメイクするようになり、自分自身に自信を持てるようになったといいます。早起きを習慣にして、いいことを引き寄せた人は大勢いるそうです。まずは30分、今より早く起きしてみることを著者は勧めています。■4:テレビを見ない日を作ってみる自分の時間をつくる方法として著者が提案するのが、「テレビを見る習慣を改める」こと。たいていの場合、テレビを一度つけるとその後もずるずる見続けてしまうもの。有意義ではない「なんとなくテレビを見ている」時間をカットすれば、自由な時間が手に入るのです。毎日テレビを見るタイプの人なら「この番組だけ」と決めて、その番組が終わったら消すようにすること。また思い切ってテレビを見ない日を決めるのもよいそうです。1ヶ月に1度でもテレビを見ない日を作れば、新鮮な気分で空いた時間を過ごせるといいます。*本書には、幸せを引き寄せるための方法が詳しく紹介されています。どれもお金が掛からず、シンプルで実践しやすいものばかり。より充実した人生を過ごすために、ぜひ読んでいただきたい一冊。自分を変えるきっかけにもなりそうです。(文/椎名恵麻) 【参考】※植西聰(2016)『人生がうまくいく引き寄せの法則』扶桑社
2016年04月10日「幸福とは何か?」。多くの学者や思想家たちがこのテーマと向き合い、言葉を尽くして語ってきました。それを記した「幸福論」には難しい内容のものもありますが、思い切って読みはじめてみると、そこには意外と身近に感じられる金言がいっぱい!今回はそんな「幸福論」の中から、恋に迷う大人女子にもおすすめの3冊をご紹介します。■優しさ溢れるヒントが満載「幸福論」(アラン著/白井健三郎訳/集英社文庫)フランスの哲学者・アランは、実践的人間哲学の新しいスタイルを作ったと言われている人物。「実践的人間哲学」なんて難しそうですが…。この「幸福論」は、幸福をテーマとした短いコラムのような文章を集めたもので、意外と読みやすいです。一冊丸ごと読み切る自信がない方は、まず目次の気になった項目だけを読んでみるのもアリ。「悲しいときは、こんな風にしてみたら?」「ここをちょっと変えてみたら、幸福が手に入るかもよ?」そんなヒントをちょっとずつくれるような感じで、とても「優しさ」を感じます。 ■恋愛や結婚、出産など現代の女性も共感できる「ラッセル幸福論」(B.ラッセル著/安藤貞雄訳/岩波文庫)続いては、イギリスの哲学者、バートランド・ラッセルの「幸福論」。この「幸福論」は二部構成で、第一部が「不幸の原因」、第二部が「幸福をもたらすもの」となっています。幸福論なのに、ほぼ半分が「不幸の話」になっているワケですが、ただ「原因」について語るだけにとどまらず、原因を取り除くためのヒントも丁寧に示してくれます。また、女性の幸せ・自由などに触れた文章は、現代の日本女性が共感できる部分も多いはず。恋愛や結婚、出産についてもたっぷり書いてあるので、今の自分と重ね合わせながら読める「幸福論」だと思います。■男性目線だけど清々しい「私の幸福論」(福田恆存著/ちくま文庫)最後に紹介するのは、福田恆存(ふくだつねあり)の「私の幸福論」です。もともと若い女性向け雑誌に連載されていた文章なので、「雑誌のコラム感覚」で読めるというのが大きな魅力。仕事、恋、結婚、家庭など、女性が抱える問題について書かれています。また、この本の内容が、あくまでも男性である著者の目線で語られているというのもおもしろいところ。著書自身もまえがきで「女性の読者であるあなたがたの耳に、かならずしも快くはひびかない」と書いているのですが、たしかに女性にとっては耳の痛い話もたくさん出てきます。ちなみに、本編は「美醜について」からスタート。最初から、「耳の痛い話」なのですが、それがかえって清々しいような…。なんとも言えないスッキリ感があります。今回紹介した3つの「幸福論」。興味がわいたら難しく考えず、本を開いてみてはいかがでしょうか? もしかしたら、恋や仕事、人生そのものを大きく変える言葉に、めぐり合えるかもしれません。
2016年04月08日『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』(ステファン・アインホルン著、池上明子訳、飛鳥新社)の著者は、スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ医科大学の分子腫瘍学教授、がん専門医。またその一方、スウェーデンにおいては「倫理」についての講義・講演も高い評価を得ているのだとか。著作も多く、特に、倫理的に生きることの意義と効用に焦点をあてた本書はベストセラーとなり、北欧を中心に話題となったのだといいます。きょうは「成功」に焦点を当てた第6講「成功とは何か?」のなかから、興味深い項目をピックアップしてみたいと思います。意外なことに、「高収入」「名声」と求める人ほど幸福度が下がるというのです。■目標達成=幸せではない!なにを成功とみなすかについては、人それぞれ異なる考え方があります。そして「自分が目標とする高みに達するにはどうすればいいのか」について、ひとりひとりが日々考えを巡らせています。とはいえ、自分が設定した成功目標を達成したら、私たちは必ず満足できるものなのでしょうか?この問いに対して著者は、「残念ながらそうではない」と断言しています。にもかかわらず私たちはしばしば、「目標を達成すれば幸せになり、満足する」と信じ込んでしまう。たとえば大金を稼いだり、豪邸に住んだり、責任ある仕事を任されたり、理想の恋人を見つけたりすれば、自分の人生に満足できるだろうと思い込んでしまうわけです。■お金があっても低い満足度アメリカの大学で行われた調査によると、新入生の70%以上が「財力」こそ重要な人生の目標だと考えているのだとか(対して、人生哲学を深めることが重要だと考えている学生は、わずか40%)。では、実際にお金持ちになったらどうなるのかといえば、ある調査によると、高額の宝くじに当選した人の「人生の満足度」は、当選してから1年後には、当選しなかった人とほぼ同じになるというのです。同様に、なんらかの理由で収入が急増した人を対象に調査を行ったところ、彼らは一様に「満足度が高まったとは思えない」と答えたのだといいます。また、平均的なアメリカ人の購買力は、過去45年間で2倍以上になったそうです。でも、これを大成功といえるのでしょうか?1957年には、アメリカ人の35%が「自分はとても成功したと思う」と答えたのに、2002年には、同じ回答をした人は30%にまで減少。他の先進国でも、同じような傾向が見られたそうです。つまり、ここ50年間で経済は著しく発展したにもかかわらず、人々の満足度は上がっていないのです。一方、発展途上国での調査では、アメリカ人と同程度の満足度を感じているという結果が。ある経済レベルを下回ると満足度は下がるという結果も出ているものの、年収が約150万円に達すると、それ以上給料が上がっても満足度は上昇しないのだそうです。■高収入が目標だと不幸に!幸福度の関係を調べたデータによれば、「高い収入」や「仕事上の成功」、「有名になること」を目標にしている人は、「友人に恵まれること」や「いい結婚」を人生の重要な目標にしている人にくらべ、自分を「やや不幸」もしくは「とても不幸」だとみなす傾向が2倍になるというのです。そして41もの国を対象とした調査においても、成功と愛には大きな相関関係があることがわかっているといいます。愛を重視すればするほど、人は幸せになれる。しかしお金に高い価値を置いている人の場合は、正反対の相関関係が成り立つということ。端的にいえば、お金を重視すればするほど不幸になるというわけです。■真の成功目標を考えるべしなにかを達成したとしても、「成功した」と感じられない場合はよくあるものです。そんななかで重要なのは、真の成功目標と偽りの成功目標とを区別することだと著者はいいます。数々の研究が示すように、物質的なものを手に入れても幸せになることはめったにないもの。しかし、いい関係を手に入れると、満足と成功を実感できるようになるということです。*本書の説得力のひとつは、著者が医師であるということ。日常的に死と向き合う立場においての経験が生かされているからこそ、共感を呼ぶことにも納得できるのです。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※ステファン・アインホルン(2016)『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』飛鳥新社
2016年03月29日「世界幸福報告書2016」が発表されました。3月20日は、国連によって「世界幸福デー」とされています。しかし、国によって情勢も経済状況も文化も違うもの。同じ国内でも、人それぞれ価値観によって幸せの基準は異なりますよね。そんななか、「国民の幸福度」はどのように測っているのでしょうか?どの国が上位で、どんなことに国民は幸福を感じているのでしょうか?■幸福度1位はコロンビアで数値は85もアメリカの世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWorkdwide Independent Network of Market Researchの共同調査となる世界幸福度ランキングによると、今年のランキング1位はコロンビアだそうです。続いて2位がフィジーとサウジアラビア、4位はアゼルバイジャン、5位はベトナムと続き、日本は28位となっています。ちょっと意外な結果ですよね。いったい、どんなことを基準に順位がつけられているのでしょうか?これは、「幸福を感じている人の比率」から「不幸を感じている人の比率」を引いた数字でランクづけされています。世界平均は56で、4も少ない日本は52です。1位のコロンビアは、85と平均を圧倒的に上回っています。先進7カ国(G7)のなかで、世界平均を上回っているのは23位のカナダの60だけでした。こちらも意外な結果ですよね。この世論調査では、各国の人々に以下のとてもシンプルな5段階評価のみ調査しています。(5)とても幸せ(4)幸せ(3)どちらでもない(2)不幸せ(1)とても不幸せ実際に個人が感じている幸福度が、そのまま結果に表れたことになります。コロンビアの調査では、(5)か(4)を選んだ「幸せな人」が87%もいたそうです。対して、日本は9%となっています。■幸福の国ブータンは国民の97%が幸せ幸福の国として有名なブータンでは、政策で「国民総幸福量(GNH)」が測られています。合計72項目の質問を調査員が1人あたり5時間面談し、8,000人のデータを数値化しているのです。質問の構成要素としては、心理的幸福、健康、教育、文化、環境、コミュニティー、良い統治、生活水準、自分の時間の使い方の9つの要素に基づいています。2005年の調査では、国民の実に97%が「幸せである」という結果が出ています。これが、「幸福の国」と呼ばれる所以ですね。■日本の幸福度は「世界で53位」と低め国連による「世界幸福度報告書2016年版」では、日本の幸福度は53位。昨年から7位も下がってしまった結果となりました。とても豊かな国なのに、日本人の幸福度にはなにが足りないのでしょう?ちなみにこの報告書の基準は、1人あたりの国内総生産、社会的支援の有無、健康寿命、社会的な自由度、寛容さ、汚職の有無によって測られているそうです。調査の傾向として、「より不平等が少ない国に暮らす人々の方がより幸せであると感じる」ということが明らかにされています。そう考えると今後の日本でも、社会での女性の活躍や評価が上がれば、幸福度も上がっていくのではないでしょうか。ただしそれだけでなく、「国民ひとりひとりが幸福を感じられるような生活にはなにが必要なのか」を考えてみることも重要だと思います。*幸せの基準は人それぞれ。一度きりの人生を豊かで幸せなものにするために、この機会に自分にとっての幸せについて考えてみてはいかがでしょうか。(文/hazuki) 【参考】※WORLD HAPPINESS REPORT UPDATE 2016
2016年03月29日京都大学はこのほど、より強く幸福を感じる人は、特定の脳領域が大きいことがわかったと発表した。同成果は同大学医学研究科の佐藤弥 特定准教授らの研究グループによるもので、11月20日に英国科学誌「Scientific Reports」のウェブサイトに掲載された。今回の研究では、成人を対象に、脳の構造を計測する磁気共鳴画像(MRI)と幸福度などを調べる質問紙を用いて、主観的幸福が脳内のどこに・どのように表現されているのかを調査した。その結果、右半球の楔前部(頭頂葉の内側面にある領域)の灰白質体積と主観的幸福の間に、正の関係があることが示された。これは、より強く幸福を感じる人は、この領域が大きいことを意味するという。また、同じ右楔前部の領域が、快感情強度・不快感情強度・人生の目的の統合指標と関係することも示された。つまり、ポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を弱く感じ、人生の意味を見出しやすい人は、この領域が大きいことを意味しているという。今回の結果について同研究グループは「幸福は、楔前部で感情的・認知的な情報が統合され生み出される主観的経験であることが示唆されます。」とコメント。また、幸福という主観的な経験を、客観的・科学的に調べることができることを示すものだとしている。
2015年11月24日現代人が悩まされがちな、睡眠障害や腰痛といった慢性的な苦痛は、幸福感を大幅に低下させる原因のひとつであると考えられているそう。思い当たることがあるひとは、自分のカラダやココロと向き合うことから始めてみましょう。何が不調で、原因は何か…とひとつずつ探り、生活を変えていくことで、改善できることは多いはず。そこで今日は、健康管理を続けていくための5つのポイントをご紹介しましょう。1. 簡単なことから始めるやるなら徹底的にと、ハードルを高くしてしまうのはNG。毎日でも実施しやすいことから始めましょう。簡単なことでも、毎日続けることで意欲の向上や自信につながります。2. お気に入りのアイテムを手に入れる例えばジョギングやヨガを始めるのであれば、お気に入りのウエアをそろえてみます。身に付けたときにわくわく、気分が上がるとベストです。3. 記録をつける自分の不調や気づいたこと、改善のために行ったことを、簡単でいいので記録していきましょう。カレンダーや手帳、スマートフォンのアプリなど方法は何でもいいのでとにかく記録を残すこと。原因不明の不調が、じつは生活習慣の何かと関連していた、なんてことが分かるかもしれません。記録がたまっていくのを見ることで、続けていこう! という気持ちが増していく効果も期待できます。4.ごほうびを用意する健康管理をつづけられた自分への、ごほうびを用意するのも効果的です。・3か月続けたら、小旅行に行く・不調が改善したら、エステサロンで普段利用しない豪華なコースを試すなど、何かのきっかけがないとやらないことにすると、やる気アップにつながるでしょう。5. さぼったら、言い訳せずに自己分析さぼりたくなるときはあって当たり前。新たな習慣を定着させるのは簡単ではありません。ただ、自分で決めたことに反したときには、なぜそうしたのかを分析しましょう。逃げずに向き合うことで、継続するためのヒントが見えてくるはずです。このように主体的に健康管理に取り組むと、幸福感もアップし10年後、20年後の体力や美しさにも大きな差が出ます。早速何か取りかかって、あなたも幸せな未来を手に入れませんか?
2015年11月22日長時間働いている人は仕事に追われ、疲れきっているもの。あまり幸せそうには見えないですよね。そのため、「労働時間が長いほど幸福度は下がるのでは?」と思われがち。しかし実際には、そうともいいきれないようです。今回は労働時間と幸福度についての研究結果を、『CNBC』の記事からご紹介しましょう。■男性は長時間働いている方が幸福?マーストリクト大学の研究によると、「男性労働者の場合、“友人や同僚よりも長時間働いている”と思っている方が、より幸福感を抱いている」傾向があるそうです。これは、教育・労働市場のための研究センターによって、3,042人のオランダ人男性労働者を対象に調査されたもの。尋ねたのは以下の3点です。・現在の自分の状態について・何時間働いているか・同僚が平均何時間働いていると思うか調査の結果、収入や実働時間にかかわらず、同僚よりも短時間しか働いていないと思っている人は、同僚よりも長時間働いていると思っている人にくらべ、幸福度が低下していることがわかりました。こういった現象は、“活躍感”と呼ばれるそうです。この研究によると、活躍感は「男性が同僚よりも多く働くことから地位を得て、彼の有用性を増大させる際に生じる」とのこと。また研究では、多くの社会的グループに対して、実際に「とても忙しいのだ」と伝えることで、個人が自分の地位を上昇させることが可能。対照的に、他者よりも忙しさを伝えないことで、地位を失ってしまう可能性もある、と述べられています。日本の社会では、「自分は忙しいアピール」で一目置かれることは少なく、むしろ反感を買います。しかし、研究者のひとりであるマリオン・コルウェット氏は「我々の研究では、この活躍感の傾向は、男性の同僚に対してのみ認められ、女性の同僚の対しては認められなかった」と述べています。■男性と女性で活躍感に差が出た理由男女差が生じた理由のひとつとして、研究者は、伝統的性役割による見方を示しています。そもそも、「男性はフルタイムで働くもの」という社会的規範がありますよね。そのため、他者よりも長時間の労働をすることで満足度が高くなり、女性がフルタイムで働くことは社会的には否定的に捉えられるのではないか、というのです。つまり、「男性は働くべきであり、その量や質で男性の社会的地位が築かれていく」と認識していると考えられるのです。よって、男性は他の同性の同僚より働くことによって、自分の地位が築かれていると感じ、働くことで幸福感を得ているわけです。■長時間働くと幸せでも生産性は低下一方で、ダラム経済大学のリチャード・ハリス教授は「単純に労働時間の増加が生産性向上にはつながらない。労働時間が増えても成果が少なければ、生産性は下がる」と指摘しています。生産性が下がる理由として考えられるのは、睡眠時間の少なさ。スタンフォード大学のジョン・ペンキャベル氏は「1週間で50時間以上働くことで、生産性が著しく低下する」と指摘しています。また、ペンシルベニア・ペレルマン大学医学部の研究では、「6時間未満の睡眠をとっている人は、6時間以上睡眠をとっている人にくらべ、1.5時間以上多く仕事をしていることが明らかになっている。また、労働時間が増えれば増えるほど睡眠不足になり、生産性が落ちる」ということを示唆しています。他の同僚よりも長時間労働している、と思うことで幸福感は高まる。けれども生産性の問題とは別の話のようです。「残業を長時間したからといって仕事がはかどるわけではない」というのは、日本人の感覚でも納得できること。みなさんは、同僚よりも長時間働いていると思ったときにどう感じますか?(文/和洲太郎)【参考】※Why men (at least pretend to) work longer hours-CNBC
2015年07月03日KADOKAWAは3月21日、「ディズニーキャラクターと読む世界の名著シリーズ」の新刊『ディズニープリンセス 愛を呼ぶ言葉 本当に大切なものが分かるヒルティ「幸福術」』(税別1,500円)を発売する。監修は、ウォルト・ディズニー・ジャパン。「自分から愛を与えた人だけが運命の人に出会えるのです」――ヒルティ(1833~1909年)同書では、スイスの思想家・著述家ヒルティの名著『幸福論』を紹介し解説。6人のプリンセス(白雪姫、シンデレラ、『眠りの森の美女』のオーロラ、『リトルマーメイド』のアリエル、『美女と野獣』のベル、『アラジン』のジャスミン)のアニメーションカットも合わせて掲載される。「本当に愛されたいと願っているなら、まずは自分を変えることで人の心を変えること」というヒルティの姿勢と、一見簡単に幸せをつかんだようで、実はどんな状況でも愛を失わず苦難を乗り越えて行ったプリンセスたちから、愛される秘訣を学べるという。(C)Disney
2015年03月20日日立ハイテクノロジーズは2月9日、人間行動データを取得、解析し、組織生産性に強く相関する"組織活性度"を計測できるウェアラブルセンサを開発したと発表した。幸福の向上は社会の重要な課題の1つであり、最近では、内閣府が"主観的幸福感"を中心とする国としての幸福度指標を検討しており、文部科学省が"ハピネス社会の実現"を目指す研究プログラムを推進している。さらに、最近の研究では、人の幸福感は組織の生産性に大きく影響することが報告されている。しかし、これまで幸福感や組織の活力を定量化するには、自己申告に基づくアンケートに頼らざるを得なかった。このため、企業組織においては、経営施策や職場環境などが従業員の幸福感や活力にどのように影響しているか、リアルタイムに定量化し、客観的に評価することは困難だった。今回の"組織活性度"測定機能搭載のウェアラブルセンサは、人間行動データを取得し、個人の活性度を演算後、組織で集計・平均することで、"組織活性度"を定量化し、業務改善や生産性向上などを支援することができる。これは、日立が考案した身体運動の特徴パターンから集団の幸福感を定量的に求める予測モデルを活用することで実現できたという。日立が考案した予測モデルは、ウェアラブルセンサで得られた大量の人間行動データの分析から、集団の幸福感と強い相関がある身体運動の特徴パターンを見出したもので、"ハピネス度"として定量化した。さらに、定量化された幸福感は、その組織の生産性に強い相関があることを突き止めたとしている。日立ハイテクは、これら条件を用いてウェアラブルセンサを開発し、従来客観的な評価が困難だった企業の経営施策や職場環境の有効性を、効率的かつ客観的に評価することを可能とした。ユーザーは、同製品を活用したサービスを新たな経営支援ツールとして活用できる。今後、同社はこれまで展開している「ヒューマンビッグデータ/クラウドサービス」の新たなソリューションとして、同製品を活用したサービスをさまざまな分野へ提供していくとコメントしている。
2015年02月10日SuMiKaはこのほど、全国の20代以上の男女4万4,881名を対象に実施した、「家」と「幸福度」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2014年11月11日~21日。○住まいに満足している人は「幸福度」が高い調査ではまず、「幸せを日々感じていますか?」と質問したところ、約51%の人が「とても幸せ」「幸せ」と回答した。続いて、いま住んでいる家が「好き」という人と、「嫌い」という人とで分け、それぞれの幸福度を比較した結果、幸福度が高い(「とても幸せ」「幸せ」)と答えた割合は、家が好きと答えた人が71.8%だったのに対し、嫌いと答えた人は19.3%という結果に。両者の幸福度に、50%以上の差があることが明らかとなった。続いて、リフォームやリノベーションと幸福度の関連性についても調査を実施。リフォームやリノベーションに対して「実施経験あり」、「検討中」、「興味なし」と答えた人で分け、それぞれの幸福度を調べた結果、最も幸福度が高かったのは、「実施経験あり(66.5%)」の人だった。次いで、「検討中(54.4%)」、「興味なし(44.3%)」と続いた。○20代・30代の"家好き男子"に注目!次に、これまでの結果について、もともと幸福度の低かった20代・30代の男性に注目してみると、家好きの場合は58.6%が幸せと回答。さらに、リフォームやリノベーションの実施経験ありの場合も54.6%が幸せであることが判明。一方、いまの家が嫌いな人の幸福度は14.2%、リフォームやリノベーションに興味なしの人は32.7%にとどまった。「居心地の良い家作りにこだわる20代・30代の"家好き男子"こそ、幸福度の高い男性である可能性が高いことが伺える結果となった」と同社。
2015年01月07日ログハウス、北欧木質住宅を手掛けるビックボックスは1日より、「B’s HOUSE」(ビーズハウス)の販売受付を行っている。○「明るく楽しく幸福な家」がテーマこの度同社が受付を開始したのは、「BLISS」(ブリス)と「CUBEMAN」(キューブマン)の2タイプ。「BLISS」は、第二の人生をおくる年配の世代、趣味を楽しむ若者や子育てファミリーなどあらゆる世代に対応したシンプルな平屋。豊富なカラーと素材を選び、自分だけのオリジナルスタイルで個性を表現できる。「CUBEMAN」は、都会でも自然の中でも存在感があるスタイル。暮らしに併せた家を提供出来るよう、シンプルでベーシックをコンセプトで開発されたという。新築後、数十年後、子供や孫へ受け継ぐ時、その時のライフスタイルに併せ変化させることが可能。同社は「人が家族が自由で、楽しく、長く美しい人生を送れるような家を提案します」とコメントしている。
2014年12月24日市場調査会社のイプソスとTolunaはこのほど、共同で「幸福感に関するアジア3カ国調査」を実施、結果を公表した。同調査は3月、香港、日本、シンガポールの3カ国の18歳~50歳の男女を対象に実施。サンプル数は1,500人、各国500人が回答した。調査実施機関はイプソス。調査手法はオンライン調査(オンラインパネルはTolunaが提供)。○日本では67%が「幸福である」と回答いずれの調査対象国でも「幸福である」と回答した人の割合が「幸福でない」を上回った。日本では、対象者の3分の2が「幸福である」(67%)と回答したものの、「幸福でない」と回答した割合(32%)は調査対象国の中でもっとも高かった(シンガポール24%、香港15%)。○幸福を感じているのは男性より女性が多い調査対象3カ国すべてで、「男性よりも女性の方が幸福を感じている」という傾向がみられた。中でも日本人男性の幸福感は低く、38%が幸福ではないと回答し、そのうち12%は「不幸せ」と回答した。次いで幸福感が低いのはシンガポール人男性(28%)、日本人女性(26%)だった。また、日本では若年層(18-29歳)の35%が幸福ではないと回答し、そのうち11%は「不幸せ」と回答した。○幸福の要因は、「健康第一!」が最多日本で「幸福である」と回答した人々の中で、幸福感の要因としてもっとも多いのは「健康」(54%)だった。次いで「生活状況」が挙がっているが、これはほかの国ではトップ3に挙がらない。シンガポールでは、「恋人・配偶者との関係」(46%)が幸福感の要因のトップとなった。「幸福ではない」と回答した人々では、「自分の経済状況」(64%)がもっとも多く、これはいずれの対象国でも同様だった。日本では、男性と女性の間で幸福感の要因として大きな差がみられるものとして「生活状況」が挙げられる。男性の39%が幸福の要因としているのに対し、女性は57%と半数以上だった。このような差は他の2カ国では見られない。3カ国ともに男女間に同じ傾向が見られたものは、女性がより重視する「友人・知人の健康」(日本:男性25%、女性38%、香港:男性19%、女性40%、シンガポール:男性26%、女性35%)と男性がより重視する「性生活」(日本:男性18%、女性5%、香港:男性15%、女性4%、シンガポール:男性18%、女性5%)だった。
2014年10月23日市場調査会社のイプソスとTolunaはこのほど、日本、香港、シンガポール在住の18歳~50歳の男女1,500名(各国500名)を対象に、「幸福感に関するアジア3カ国調査」を対象に実施した「幸福感に関するアジア3カ国調査」の結果を発表した。○日本人の67.0%が「幸福である」と回答各国の調査対象者に、現在の幸福度について、これまでのすべてをまとめて考えてもらった結果、「とても幸せ」または「まあ幸せ」と回答した人の割合が一番多かったのは、「香港(85.0%)」で、次いで「シンガポール(76.0%)」、「日本(67.0%)」という結果となった。日本では、対象者の3分の2が「幸福である」と回答したものの、「幸福でない」と回答した割合は32.0%と、3カ国の中で最も高かった(シンガポール24.0%、香港15.0%)。この結果を各国男女別で比較してみたところ、3カ国ともに男性よりも女性の方が幸福を感じていることが明らかとなった。中でも日本人男性の幸福感は低く、「あまり幸せでない(26.0%)」「不幸せ(12.0%)」と、およそ4割が幸福ではないと回答した。次いで幸福感が低いのはシンガポール人男性(28.0%)、日本人女性(26.0%)と続いた。○日本人が幸福である要因1位は「健康」次に、「今のあなたを幸せにする重要な要因をお選びください」というアンケートを実施した結果、日本人の「幸福である」要因は「健康(54.0%)」が最多だった。2位には水、食、家といった「生活状況(48.0%)」、3位は「両親との関係(47.0%)」となったが、「生活状況」は他国ではTOP3には入っておらず、香港の1位は日本と同じく「健康(52.0%)」で、シンガポールは「恋人・配偶者との関係(46.0%)」が幸福感の要因のトップだった。対して、「幸福でない」と回答した人の結果は、3カ国ともに1位は「自分の経済状況」、2位は「健康」だった。
2014年10月10日「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで知られる、北海道帯広市内にある旧広尾線・幸福駅では、今夏から、幸福駅の新キャラクター「駅神・みゆき&めぐみ」の公式オリジナルグッズを販売している。また、11月12日には、札幌や首都圏、関西圏のアニメショップでも取り扱いを開始した。同キャラクターは、NHKの番組「新日本紀行」が巻き起こした「幸福駅ブーム」が40周年を迎えるにあたり、北海道出身・在住のイラストレーター、原画家の「みけおう」氏が作成した、幸福駅と愛国駅のPRキャラクター。同地に住む「駅神様」という設定で、公式ホームページの「ブログ」を通じてPRに携わっており、”みゆき”は幸福駅周辺、”めぐみ”は愛国駅周辺を担当している。販売されているのは、”みゆき”、”めぐみ”それぞれのイラストがはいった「ミニお守り」や、幸福キップをモチーフとした「キップ型ハガキ」など。また、「幸福駅お守り」や「うちわ」など、”みゆき”と”めぐみ”が共演しているグッズもある。そのほか、一部店舗にて、同駅以外では初となる、「幸福キップ」の販売も行っているとのこと。なお、取り扱い中のショップは、札幌エリアでは「ゲーマーズ札幌店」、「アニメイト(札幌店、新千歳空港店を含む一部店舗)」、首都圏では「ボークス秋葉原(ホビー天国)」、「AKIHABARAゲーマーズ本店」、「アニメイト(秋葉原店、新宿店を含む一部店舗)」、関西圏では「ホビースクエア京都」、「ボークス大阪ショールーム」となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日イケア・ジャパンは、さまざまな幸福度調査ランキングで常に上位を占めるスウェーデンと日本で、20代~30代の男女1,600名を対象にした「幸福とお部屋環境に関する調査」を実施した。「日々、幸せか」との問いに「幸せ」答えた人は、日本が約55%、スウェーデンが約58%だった。世界幸福度ランキングで7位のスウェーデンと90位の日本だが、若者の幸福度に大きな違いはないようだ。また「幸せな人生を過ごすのに、普段過ごす部屋環境はどの程度重要だと思うか」を尋ねたところ、幸せな人ほど重要度が高かった。次に「自分の部屋を自分らしい空間にしたいと思うか」を尋ねたところ、日本の約67%、スウェーデンの約58%が「そう思う」と回答。自分の部屋に対するこだわりは日本がやや多い結果となった。しかし「現在の自分の部屋が自分らしい空間になっていると思うか」との問いに「そう思う」と答えたのは、スウェーデンが約67%だったのに対し、日本は35%に留まった。日本では、部屋に対する思い入れはあっても、実際に自分らしい部屋を作るのは苦手のようだ。「現在、自分の部屋のスペースを最大限活用できていると思うか」との問いには、日本の約45%、スウェーデンの約17%が「できていない」と回答。また、さらに「あなたは、自分の部屋の収納をうまく整理できていると思うか」との問いに「できている」と回答したのは、スウェーデンの57%に対し日本では約22%に留まった。国土交通省の建設統計要覧、総務省統計局の平成15年住宅・土地統計調査から新設住宅の一戸当たり平均床面積を調べたところ、日本が120平方メートルだったのにしスウェーデンは72平方メートルと、日本の住宅はスウェーデンの約1.7倍の広さがあった。しかし、日本人はそのスペースを活用しきれていないと考えられる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日幸福駅(北海道)の公式ホームページ「幸福駅発」は22日、観光PRのための新キャラクター「みゆき&めぐみ」を公開した。ブログ「みゆきの幸福日記」もスタートしている。39年前、NHKの番組『新日本紀行』で放送されたのをきっかけに、幸福駅(旧国鉄広尾線)は全国的にその名を知られるようになり、「愛国から幸福行き」のきっぷが爆発的に売れるなど、同じ広尾線の愛国駅とともに一大ブームを巻き起こした。その後、広尾線は廃線となったが、幸福駅と愛国駅は駅名の縁起の良さから観光地として存続し、現在も国内・国外を問わず多くの観光客が訪れる。「みゆき&めぐみ」は、来年でブーム40周年を迎えるにあたり、幸福駅と愛国駅のPRキャラクターとして制作されたもので、北海道出身・在住のイラストレーターであり原画家の「みけおう」さんがデザインした。ともに当地に住む「駅神様」という設定だ。「みゆき」は幸福駅周辺を担当する新米の駅神様で、慎重すぎる性格でおとなしく見られがち。しかし一度決めたらやり抜く芯の強さも持っている。得意の歌と癒しのチカラで、駅を訪れる人々を幸せに導く。一方、「めぐみ」は愛国駅周辺を担当する駅神様。社交的で活発な性格で、人と人を結びつけるのが大好きだが、たまに早とちりしてしまうことも。恋愛占いが得意で、人々に愛を広めていく。2人は「幸福駅発」や「みゆきの幸福日記」などを通じ、幸福駅と愛国駅のPRを行う。7月中旬より、幸福駅のお土産店にて公式グッズも発売予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日サンケイリビング新聞社ではこのほど、主婦とOL2006人を対象に”自分と日本の社会の幸福度”についてのWEBアンケートを実施した。その結果、個人の幸福度は比較的高いのに対し、半数以上が日本の社会は「幸福でない」と評価していることがわかった。自分自身の総合的な幸福度を聞いたところ、全体の平均は10点満点中6.58だった。年代別に見ると、60代以上は他世代に比べ高く、7.30。逆に最も低いのは、20代以下で6.21。若者が幸せを感じにくい傾向であることがわかる。また、日本の社会は幸せかどうか、という質問では、「あまり幸せではない」という回答が全体の37.4%で最も多く、「幸せでない(14.4%)」と合計すると51.8%にものぼる。一方で、「どちらかというと幸せ」という人は35.8%、「とても幸せ」はわずか4.1%のみだった。上記の回答理由を自由に書いてもらったところ、日本社会を「幸せ」と答えた人は、貧困や戦争のある国と比較する傾向にあった。また、「幸せでない」と答えた人の多くは、将来の不安や政治不信を理由にあげている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日