風景画の第一人者として名高い浮世絵師・歌川広重(1797-1858)が、諸国の山や海などの自然を題材にして描いた作品に焦点をあてた展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館で、8月1日(火)から8月27日(日)まで開催される。幕末に大きな人気を集めた広重は、江戸の名所絵で名高いが、諸国の自然を題材にした作品も多数描いた。若い時期から、江戸から遠く離れた東海道の名所なども題材としていたが、特に 40 代頃からは甲州や房総など、実際に様々な場所へ旅に出ていた。旅先で自然を写した経験が、その後の作品に反映されていると考えられている。「山」と「海」をキーワードとする同展では、その呼び物として、晩年の広重が日本の山と海の美を求めて描いた揃物《山海見立相撲》全20図を公開する。このシリーズは、安政 5 年9 月にコレラで亡くなった広重がその直前に手掛けた絶筆のひとつで、最晩年の《名所江戸百景》などと並ぶ渾身のシリーズだ。全20図が一挙に公開されるのは、国内では初の機会となるという。そのほか同展では、《六十余州名所図会》をはじめ、 よく知られる名品から展示機会の少ない作品まで幅広い展観が行われる。特に興味深いのは、広重が実際に訪れた名所なのか、あるいは既存の地理書の挿絵をアレンジして描いた名所なのかなど、その作品制作の様子についての紹介があること。旅行中の広重の日記や、広重が参考にしていた淵上旭江の『山水奇観』 や谷文晁の『名山図譜』といった資料と作品によって、美しい風景画を生み出すために広重が行っていた様々な工夫を読み解く試みとなる。もうひとつ同展では、大自然に根付いた様々な信仰の読み解きも楽しめる。急峻な山や、海に面した岬といった大自然の絶景は古くから信仰の対照となってきたが、広重の諸国の景色には、しばしば寺の境内や神社や鳥居などが描き込まれている。富士信仰や大山信仰をはじめ、各地の山と海に関わる信仰のかたちについても、広重の絵を通して知ることができる。浮世絵に描かれた絶景を旅する気分で楽しみながら、 広重の画業をもっと深く知ることができる同展は、その美しい風景に旅心を刺激されるという意味でも、夏休みにぴったりの展覧会だ。<開催情報>『歌川広重山と海を旅する』会期:2023年8月1日(火)~8月27日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜料金:一般 800円、大高600円公式サイト:
2023年07月26日2020年に月岡芳年展を開催して好評を博したさいたま市のうらわ美術館で、3年ぶりとなる浮世絵展『奇想の絵師歌川国芳』が、4月22日(土)から6月18日(日)まで開催される。さいたま市の政令指定都市移行・区制施行20周年を記念し、総数約160点で国芳の魅力に迫る展覧会だ。歌川国芳(寛政9―文久元年/1797―1861年)は、幕末の浮世絵界で人気を分け合った歌川派三人のひとり。風景画で名声を得た広重と、役者や美人画で人気を博した豊国に対し、国芳はとりわけ勇壮な武者絵で名をあげた。後年は門弟を多数抱え、先の月岡芳年も国芳の高弟だった。中国の小説『水滸伝』を題材に、エキゾチックな異国の英雄たちをダイナミックかつカラフルに描いて人気を得た国芳は、持ち前の斬新かつ豊かなアイデアを次々に打ち出して、妖怪や怨霊・幽霊などと対決する英雄たちや、歴史や物語に登場する英雄たちをこれまた迫力満点に描き出した。勇壮な武者絵の一方で、国芳はダンディな役者絵や鉄火肌の女性たちをとらえた美人画、さらに西洋の透視図法や陰影方法も取り入れた洋風の風景画なども制作した。また、洒落やユーモアにあふれた戯画や、猫やキツネ、タヌキなどの動物を擬人化した愛らしいパロディ作品も得意としている。奇想天外なアイデアを発揮した独特の画風から、のちに「奇想の絵師」と呼ばれるようになった国芳は、当時の浮世絵界を活性化させただけでなく、後世にも多大な影響を及ぼし、近年はさらに再評価が進んでいる。同展は、その国芳の多彩で変化に富んだ画業を、貴重な肉筆画なども合わせて、多様なジャンルの作品群で紹介するものだ。関連展示として、隣接する展示室では、うらわ美術館のコレクションから、木版画による作品を紹介。企画展と連動させて収蔵品を活用する試みとなっている。<開催情報>『奇想の絵師 歌川国芳』会期:2023年4月22日(土)~6月18日(日)会場:うらわ美術館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜(5月1日は開館)料金:一般620円、大高410円、中小200円※5月1日は入場無料公式サイト:
2023年04月19日2023年2月25日(土)より、三菱一号館美術館では、『芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル』が開催される。江戸後期の浮世絵師・歌川国芳の弟子で、幕末から明治にかけて人気を二分した、落合芳幾(1833ー1904)と月岡芳年(1839-1892)。30歳前後で明治維新を迎えた彼らが、浮世絵衰退期にどのように生き残ろうとしたのかを、明治末期の浮世絵を網羅する浅井勇助氏の「浅井コレクション」ほか、貴重な浮世絵コレクションから紹介する。落合芳幾は、師・国芳の死絵(歌舞伎役者や戯作者、絵師などが亡くなった時に、辞世の句や法名、没年などを記した似顔絵)を描いた、国芳門下の一番弟子。17-18歳の時に歌川派に入門し、幕末には安政の大地震を描いた錦絵で名声を得た。しかし明治時代以降は浮世絵に見切りをつけ、『東京日日新聞』よりゴシップ的な記事を取り上げた新聞錦絵を始めて絶大な人気を博した。一方、芳幾より6歳年下の芳年は、12歳で国芳に入門。師の国芳が得意とした武者絵を多く描いたが、スランプに陥り神経を病んだ。恢復後は、芳幾に対抗して『郵便報知新聞』の新聞錦絵に携わるも、最後まで浮世絵にこだわり続け、晩年には『風俗三十二相』などの美人画や、『月百姿』などの静謐な作風で江戸回帰を志向。新しい歴史画の境地を開いたのも束の間、病の再発により54歳で亡くなった。同展では、武者絵、美人画、幽霊画、血みどろ絵、新聞錦絵など、ふたりが描いた様々なジャンルを比較しながら、それぞれの作品の全貌を紹介。とくに肉筆画も多く出品される同展では、肉筆画によるふたりの画技の比較も試みる。なお、2010年に開館した三菱一号館美術館は、設備入替および建物メンテナンスのため、2024年秋頃のリニューアルオープンを目指して、同展終了後に休館する。長期休館前最後の展覧会をお見逃しなく。<開催情報>『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』会期:2023年2月25日(土)〜4月9日(日) ※会期中展示替えあり会場:三菱一号館美術館休館日:3月6日(月)、13日(月)、20日(月)開館時間:10:00〜18:00、金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで(入館は閉館30分前まで)料金:一般1,900円、大高1,000円公式サイト:
2023年02月13日風景画の名作で名高い浮世絵師・歌川広重。その風景の中に描き込まれた人物像に注目した『広重おじさん図譜』が、2月3日(金)から3月26日(日)まで、東京・原宿の太田記念美術館で開催される。「笑う、がんばる、食べる、旅する——おじさんがいっぱい」というキャッチコピーを掲げた、なんとも楽しげな展覧会だ。主役ではないかもしれないけれど、なんとも味わい深い表情や仕草で風景画の中に登場する人物たちを、親しみと愛着を込めてあえて「おじさん」と呼んで光をあてるコンセプトは、2017年と2021年に岐阜県の中山道広重美術館で好評を博した『ゆる旅おじさん図譜』展を元にしているという。今回は、多彩な浮世絵コレクションを誇る太田記念美術館が、約150点の作品で、広重の浮世絵版画を中心に、その「おじさん」の描写の魅力に迫る。登場するのは、無垢な笑顔を見せるおじさん、仕事をがんばるおじさん、グルメを楽しむおじさん、ピンチであわてるおじさん、不思議な装いのおじさんなど。さまざまな職業につき、さまざまな状況におかれたおじさんたちは、旅人だったり、地元の住人だったりするが、いずれも個性豊かで、愛嬌に満ちた表情をたっぷりと見せてくれる。同展の魅力のひとつは、ユーモラスに描かれたおじさんたちの姿に着目することで、広重の風景画がこれまでとは違った新鮮なイメージで見られることだろう。保永堂版「東海道五拾三次之内」や「木曽海道六拾九次之内」など、代表的な風景画シリーズのほか、「おじさん」視点だからこそ選ばれた、普段展示されることの少ないレアな作品も紹介される。広重の新たな魅力を発見できる貴重な機会となるに違いない。もうひとつの魅力は、北斎や国芳、清親など人気絵師たちが描いた作品も並ぶこと。おじさんの個性は、絵師によって大きく異なる。広重のみならず、その多彩な表現も堪能できるのが楽しみだ。<開催情報>『広重おじさん図譜』会期:2023年2月3日(金)~3月26日(日)※会期中展示替えあり会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30 (入館17:00まで)休館日:月曜、2月27日(月)~3月2日(木)料金:一般800円、大高600円公式サイト:
2023年01月19日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。この度、当展のナレーターを光浦靖子が務めることが発表された。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となる。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現した。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。光浦が本格的な美術展のナレーションに挑戦するのは初めてのこと。本展アンバサダーの尾上松也と強力タッグとなる。6月中旬都内で行われた収録では、長い美術作品名を読み上げるのに苦労しつつも、作品が映えるナレーションを見事にやり遂げた。光浦をはじめ、巨大映像をひと足早く体感した各界のスペシャルサポーターからのコメントは以下の通り。<解説ナレーター:光浦靖子>自分の手芸展示会の時にイヤホンで聴ける案内をコントみたいにやったことはありましたが、 こんな公式の美術展覧会で解説ナレーションをしたのは初めてです。ナレーション収録の前に、この五大絵師展の映像を体験したのですが、とにかく面白い! こんな名画で遊べるし、 あっと言う間に時間が過ぎしまいます。風神雷神と若冲が好きで、大画面で観たら超かっこいいです。私たちはほとんどのモノをいっぱい見てるから、どこかで既視感があるんです。だけど、巨大映像で初体験できたことがうれしい。もう興奮して、興奮して、一瞬泣きそうになるところもありました。あまり構えず、想像せず、体感したほうが絶対楽しいです。絵画を見るではなく、されるがままにジェットコースター乗っている感覚で“体感”する五大絵師展を楽しんでください。<森山直太朗(シンガーソングライター)>最新の技術で巨大化された日本美術の数々。その迫力と共にどこかよそよそしかった名作や名だたる絵師たちの存在がとっても身近に感じた。魂は細部に宿る。“とはいえちょっと寄りすぎよ”と絵師たちのツッコむ声が前世から聞こえてくる。<和田彩花さん(アイドル)>初めて自分が絵の中の登場人物になるような体験をしました。巨大映像だからこそ見えてくる細部や臨場感がもたらす視点で、美術との新しい時間を楽しんでください。また、この体験を基に、美術館の本物の作品で自分らしい楽しみ方を発見してもらえる機会につながると嬉しいです。<鳥越俊太郎(ジャーナリスト)>こんなの初めて観ました。 絵の訴えるものに圧倒されますね。絵の巨大さに、 音も入っているし、なんか生き生きと迫ってくるものがある。絵がこんな風に音楽になってしまうんだなあ。 日本にもこんなに豊かな素晴らしい絵の文化があったということを、ちゃんと知るいい機会だと思ったよ。私は江戸文化の豊かさにうならされました。<瀧本幹也(写真家 / 映像作家)>ここまで描き込まれていたとは!体験してわかった『初めての感覚』。正直なところ、映像を観るまではオリジナルじゃないと意味が無いと思っていた。しかし巨大な映像でここまで迫られると、描かれた人々や景色がそこに存在する様な臨場感で、未知なる没入感に浸ることとなった。 オリジナルを前にしてもこの感覚は絶対に味わえない。小さな紙に向き合った絵師の息遣いや想いが、時を経て動き出した。<しりあがり寿(漫画家)>つべこべ言う前に一度見たほうがいいですよ。デカいのを見て何がわかるかというと、 些細(ささい)な面白いところがわかる。群衆の中で男たちが刀を抜いて戦ってるのに、その前の方で、 これって壁ドンしてる?ってのを見つけちゃったりする。貴族や武士がとりすまして描かれているけど、もっとあとの時代、描かれた町人たちのヴァイタリティ伝わるし。絵師たちの興味もわかります。北斎は人間よりも風景、広重は人間だよなって。ぼんやり見てると損ですね。<大宮エリー(作家 / 画家)>日本が誇る絵師の絵を、映像で見るのはどうなの?と思いましたが、現物を美術館で見るのと違う発見がありました。小さなところまでは実は見れていなかったことに気づきます。美は細部に宿る。その細部を大きくして鑑賞できるのは現代ならでは。さぞかし巨匠たちも嬉(うれ)しいでしょう。お、そこまでみてくれるの?気づいた?と。コロナ禍でいつしか縮こまってしまった気持ちを、巨大な絵を見ることで、解放しましょう!北斎や、広重、宗達、光琳 若冲が寄ってたかって雅の世界、美の世界へ誘ってくれますよ!<鈴木芳雄さん(編集者/美術ジャーナリスト)>宗達や光琳、若冲の作品は屏風や襖だったりするから、自ずとサイズが決まってくる。浮世絵もほぼ大きさが一定で、 週刊誌見開きくらい。なのに、巨大で緻密な映像にしてしまうと、それまで見えなかったもの、気づけなかったことがこんなにあったのかと驚きが続く。怪物になった風神雷神は嵐を起こし、昆虫になった我々は巨大な花の中を飛び回る。浮世絵の登場人物になってタイムスリップ。 これは日本美術テーマパークだ。■展示情報展覧会「『巨大映像で迫る五大絵師』─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)~9月9日(木)会場:東京・大手町三井ホール
2021年07月14日“世界初”となる歌川国芳(うたがわくによし)のミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」が岡山・倉敷に開館。浮世絵師・歌川国芳とは歌川国芳は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人。江戸日本橋の染物屋の家に生まれ、15歳の頃に初代歌川豊国の弟子になり修行をスタートした。長い下積み時代を経て、30歳を過ぎた頃に中国の伝奇時代小説「水滸伝」をモチーフにした「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズを発表。同作品で一躍脚光を浴び、“武者絵の国芳”と呼ばれるほどの人気絵師となった。その後は、武者絵にとどまらず、役者絵や美人画、風景画、ユーモアあふれる戯画など幅広いジャンルを手掛け、江戸期の浮世絵だけにとどまらず近代以降の日本画にも影響を与えた。“世界初”歌川国芳のミュージアムで約100作品を公開そんな歌川国芳の“世界初”となるミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」では、デビュー作から代表作まで約100作品を公開。出世作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズはもちろん、巨大な骸骨を描いた代表作『相馬の古内裏(そうまのふるだいり)』も紹介する。月岡芳年や歌川芳艶の作品もさらに、国芳の弟子たちの作品も展示。“血みどろ絵師”と呼ばれた月岡芳年をはじめ、歌川芳艶や歌川芳員、河鍋暁斎が手掛けたダイナミックな浮世絵も楽しめる。なお、「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」は、倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクト「UKIYO-E KURASHIKI」第1弾として、倉敷美観地区を一望できる旅館を再生してオープンした。【詳細】ミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館 」オープンオープン日:2021年3月31日(水)住所:岡山県倉敷市本町1-24開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日に振替)観覧料:・一般 1,300円(1,000円)・大学生・高校生 1,000円(800円)・中学生・小学生 500円(300円)※()内は20人以上の団体料金TEL:090-8242-1443
2021年05月03日東京都江戸東京博物館で初の試みとなる、館蔵浮世絵コレクションによる特別展「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」が4月24日(土)から6月20日(日)まで開催される。本展の主役は、風景画で双璧をなす葛飾北斎と歌川広重。見どころの一つは、北斎の代表作「冨嶽三十六景」の全点展示だ。展覧会の前半では、冨嶽に至る天才絵師・北斎の20歳代後半から60歳代までの挑戦を作品から辿っていく。一方、冨嶽が刊行した当時、広重は30歳代後半だった。その頃はヒット作のない絵師だった広重だったが、北斎に触発され、広重の自分らしい風景画への挑戦が始まる。後半では風景画の中心を担う浮世絵師へと成長していく過程で広重が生み出した「東海道五拾三次之内」シリーズや、北斎の没後、彼を越えようとする飽くなき挑戦が伺える「名所江戸百景」シリーズ、さまざまな富士を描いた「富士見百図」を展示。さらに広重が愛用した煙草入れなどの貴重な遺品や、生涯93回も引っ越しをした北斎の暮らしぶりを再現した「北斎の画室模型」も展示される。北斎と広重それぞれの挑戦と、その結実である名作の数々を展示する特別展「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」。現在は当日券よりもお得な前売り券が発売中となっている。特別展「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」4月24日(土)~6月20日(日)会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室開館時間:9:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日(ただし4月26日、5月3日は開館)
2021年03月23日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となった。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現されている。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。アンバサダーを務める尾上は、BSフジ特別番組(7月中旬放送予定)をはじめ、イベント告知TVCMや公式ウェブサイトでのスペシャル動画を通じて、巨大映像の体験や日本美術の魅力をアピールしていく。巨大映像と音楽をコラボレーションしたドラマチックな演出による新感覚のアートエキシビション。古の人々の息づかいまで聞こえてくるような、時空を超えたアート体験に期待だ。尾上松也・コメント絵の中に入り込んだような体験だ。絵の中の全ての色、毛の一本一本、鎧の線の一つひとつに、絵師の魂や思いを感じる。どうやって描いているのか、想像もつかない。実物大ではわからない凄さと迫力だ。小林忠・コメント・巨大映像で迫る新たな美の世界美術作品は本物に接するのが一番と思ってきたが、そうした固定観念を打ち壊すような新しい美の世界が開かれた。それは横幅が3面45メートルの巨大画面に映写されるデジタル映像の迫力だった。絵の具や金箔、和紙などの素材の質感や、画家の息づかいまで聞こえてくるような筆使いの強弱の変化が、拡大されることによってこれほど感動的なものに見えるとは思いもよらなかった。超高精細のデジタルアートが、異次元の美の世界を開拓してくれた。これまで誰も体験したことの無い、斬新で驚愕的な体験をお勧めしたい。――本展のみどころ・20億画素の超高精細デジタルリマスターが明らかにする、浮世絵の真実アルステクネが開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、浮世絵を3Dデータとして組み上げ、超高精細なデジタルリマスター化を実現。葛飾北斎、歌川広重が表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の繊維1本1本(0.05mm程度)の質感までも立体的に復元することに成功しました。■展示情報「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)から9月9日(木)※会期中の奇数日・偶数日で上映作品が変わるダブルプログラム開演時間:10時30分から7時30分※入館は閉館の30分前まで会場:大手町三井ホール※会場内で写真撮影可能観覧料(税込):一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 /中学生・高校生 当日1,000円満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※来場時、年齢証明ができるもの、または学生証を提示チケット販売:5月中旬から販売予定。詳細は4月下旬に公式ウェブサイトにて公式サイト:
2021年03月03日2020年夏、森アーツセンターギャラリーで開催された「おいしい浮世絵展 〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」が、デジタル展覧会「おうちでたのしむ おいしい浮世絵展」と銘打って、配信中だ。江戸には、すしやそば、天ぷらなど、おいしいものがたくさんある。デジタル展覧会では、こうした江戸の食文化を表現した「浮世絵」を、声優の江口拓也が豆腐の妖怪「豆腐小僧」に扮してナビゲート。森アーツセンターギャラリーで撮影された作品紹介映像と作品解説を楽しみながら、家にいながら展覧会の魅力を体験できる。見どころのひとつは、《見立源氏はなの宴》、《日本橋魚市繁榮圖》といった人気の高い作品を、解説付きで見ることができることだろう。浮世絵が描かれた当時の人たちや、味わったであろう料理の数々に、うらやましく感じたり、へぇ!という新発見もあるはず。もうひとつの見どころは、デジタル展覧会のナビゲーター。《夭怪着到牒》(北尾政美、都立中央図書館特別文庫室蔵)に描かれた、片手に豆腐を持った妖怪「豆腐小僧」。声優の江口拓也が、その声で出演する。愉快な表情を見せながら、威勢のよい声で、デジタル展覧会を紹介してくれる。デジタル展覧会を見ることができるチケット、クリアファイルやすごろくなど展覧会公式グッズ2種とセットのチケットもある。展覧会図録も、これまでにない切り口で新鮮な内容だ。図録販売公式ページ・産経net Shop: ()・MARUYODO: 「おいしい〜!」と感じる浮世絵の名品の数々を、ぜひこのデジタル展覧会で味わってみてはいかが。「おうちでたのしむ おいしい浮世絵展」豆腐小僧「おうちでたのしむ おいしい浮世絵展」すごろく「おうちでたのしむ おいしい浮世絵展」図録
2020年11月09日浮世絵師たちによって描かれた「江戸の食」をテーマにした展覧会「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」。7月15日(水)から9月13日(日)まで、森アーツセンターギャラリーにて開催され好評を博した展覧会が、10月8日(木)より、「デジタル展覧会:豆腐小僧とゆく、おうちでおいしい浮世絵展」と題し、有料配信されることが決定した。内容は、森アーツセンターギャラリーで撮影した作品紹介映像と作品解説を通じて、展覧会の魅力をデジタル上でも体験できるもの。展覧会で人気の高かった《見立源氏はなの宴》、《日本橋魚市繁榮圖》など主要作品を中心に、テーマに沿った構成で浮世絵と江戸の食を紹介していく。デジタル展覧会のナビゲーターは、《夭怪着到牒》(北尾政美、都立中央図書館特別文庫室蔵)に描かれる豆腐の妖怪「豆腐小僧」。展覧会で音声ガイドのナビゲーターを務めた声優の江口拓也が「豆腐小僧」の声で出演する。【概要】「デジタル展覧会:豆腐小僧とゆく、おうちでおいしい浮世絵展」「PIA LIVE STREAM」にて、10月8日(木)~11月上旬まで約1ヶ月間配信予定。価格:900円(予定)
2020年09月16日葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵デザインのミントタブレット、ヒントミント「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」が、2020年9月9日(水)より東京・銀座三越 地下2階和菓子・菓遊庵コーナー(特別ブース)にて販売スタート。浮世絵デザインのミントタブレット「ヒントミント」アメリカ・ロサンゼルス生まれのミントタブレット「ヒントミント」が、東京国立博物館とコラボレーションし、浮世絵デザインの限定タブレットを展開。ヒントミントは、上質な原材料とナチュラルな美味しさにこだわったタブレットを展開するミントブランドで、そのスタイリッシュなパッケージから、アカデミー賞、エミー賞などの国際的なレセプションで公式ギフトとしても採用されている。葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵パッケージ今回は、東京国立博物館の収蔵作品の中から、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳のマスターピース6作品をセレクト。タブレットを取る仕草まで美しくみせる、こだわりのスクエアパッケージに、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の作品を大胆にのせた。浮世絵を額に入れて見ているような気持ちになるよう、職人がゴールドのフレームやエンボスを1つ1つ手作業で施している。経年による和紙のシミやくすみ・退色の補正も行い、美しいデザインパッケージを完成させた。選べるデザイン&フレーバーまた、パッケージデザインだけでなく、全てタブレットのフレーバーが異なるのもポイント。葛飾北斎の“赤富士”と称される「冨嶽三十六景・凱風快晴」にはスパイシーな刺激がたまらない「シナモンミント」を、歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」には、フルーティーで甘酸っぱい「ザクロ&アサイ」を、歌川国芳のネコをモチーフにした「鼠よけの猫」には、カカオのやさしい香りが楽しめる「チョコレートミント」をセレクトした。【詳細】ヒントミント限定プレミアムラベル「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」全6種 各23g 各972円(税込)発売日:2020年9月9日(水)取り扱い店舗:銀座三越地下2階和菓子・菓遊庵コーナー住所:東京都中央区銀座4-6-16<フレーバー>【葛飾北斎】冨嶽三十六景・凱風快晴「シナモンミント」、冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏「ペパーミント」【歌川広重】名所江戸百景・亀戸梅屋舗「ザクロ&アサイ」、名所江戸百景・両国橋大川ばた「ペパーミント」【歌川国芳】鼠よけの猫「チョコレートミント」、江戸自慢程好仕入・よしのかんとう「シトラス&ジンジャー」【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(大代表)
2020年09月05日六本木ヒルズ森タワー52階にある森アーツセンターギャラリーでは、『おいしい浮世絵展 〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜』が7月15日(水)に開幕した。おいしい浮世絵展()
2020年07月15日お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之が13日、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで、「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重国芳たちが描いた江戸の味わい~」(15日~9月13日)の取材会に出席した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開幕日を延期した同展は、浮世絵師たちによって描かれた「江戸の食」をテーマに、色彩豊かな浮世絵の作品と、当時の人々が舌鼓をうった江戸の味わいに思いをはせる「おいしさ」を切り口とした展覧会。同展の広報大使を務めるナイツは、弥次喜多風の衣装で登場。土屋は「浮世絵の時代の食文化がここまでリアルに描かれていてすごい感動しました。一つ一つの食材がすごいリアリティのある描き方をしているんだなと感じました」と感想を述べ、塙は「1枚で何をやってんだっていうのが多くて。1枚だけでもいいから1つ興味を持っていただきたい」と伝えた。江戸時代にタイムスリップしたら何がしたいか聞かれると、塙は「病気の人を救いたいと思います。江戸時代に流行った病気を、現代からタイムスリップして救いたいですね」と答え、土屋が「ドラマでやっていたけどね。『JIN-仁-』でやっていた」とツッコんだ。土屋は「寄席とかあるのかな。笑いの舞台がもしあったら、そういったものを見て勉強したいと思います」と話し、塙も「どういう笑いのツボだったのか知りたいし、300年前の時事ネタがどういうものだったのか気になります」と興味を示した。
2020年07月13日都会の喧騒にそびえ立つダイナミックなラグジュアリーホテル、グランド ハイアット 東京は、2020年7月15日より開催される『おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~』(森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ森タワー52階)とコラボレーションし、江戸時代の食文化と現代の食材を融合させたメニューや浮世絵に度々登場する寿司や天婦羅などの江戸の食文化を再現したメニューをご用意いたします。さらに、館内で以下メニューをお召し上がりいただいた先着800名様に同展覧会の入館券をプレゼントいたします(一部除外店舗あり)。また、チケットの半券をご提示いただくと一部のレストランでドリンクのプレゼントも。ぜひこの機会に日本の食文化の素晴らしさを再確認してみてはいかがでしょうか。オーク ドア 「浮世絵抹茶バーガー」オーク ドア「浮世絵アフタヌーンティー」※食材や産地、内容および料金は変更する場合がございますので、ご掲載いただく際は事前にお問い合わせください。※写真はイメージで、実際と異なる場合があります。予めご了承ください。※レストランはソーシャルディスタンス確保の観点から席数を減らして営業しております。オーク ドア (6階 ステーキハウス)直径23cm、総重量2kg!抹茶や照り焼きがステーキハウスに?ダイナミックな抹茶バーガー!厳選した素材をダイナミックに調理するステーキハウス「オーク ドア」では、江戸時代から親しまれた抹茶をつかったグルメバーガーをご用意いたします。外国人シェフならではの視点で生み出されたこの特製のバーガーは、100%USプライムビーフパテ、レタス、トマトのほかに、照り焼きソース、マヨネーズ、ネギ、紅生姜をたっぷりの抹茶を練り込んだバンズでサンドいたしました。バーガーは直径23cmのジャイアントサイズのほか、レギュラーサイズの2種類をご用意しております。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間: ランチ 11:30 ~ 14:30(土・日・祝 ~15:00)ディナー 18:00 ~ 21:30メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・ジャイアント浮世絵抹茶バーガー(パテ1kg)2万円 ※要3日前予約直径23cm、総重量2kgの巨大バーガーは、見た目のインパクトだけ でなく、味も抜群のスペシャルメニュー。US プライムビーフパテだけ で 1 kgと食べ応え十分です。巨大バンズに合わせ特注した『おいしい 浮世絵展』オリジナルの焼き印が施されています。一味変わったバー ガーを頬張りながらワイワイ楽しむ食事の時間は盛り上がること請け合いです。・レギュラー浮世絵抹茶バーガー(パテ140g)2,500円お一人様でお召し上がりいただくのにちょうどいいサイズのバーガーです。ジャガイモを皮ごとフライにした自家製フライドポテトと一緒にお楽しみください。唐揚げバーガーやフィッシュバーガー、和風チーズケーキが3種類楽しめるアフタヌーンティーセットが登場味だけでなく見た目の可愛らしさでも人気を誇る、オーク ドアのアフタヌーンティーセットも、和のテイストをふんだんに取り入れたメニューになって登場します。人気のミニバーガーは、抹茶、ふりかけ、辛味噌というなんともユニークな3種類の味のバンズにそれぞれ唐揚げや紫蘇のてんぷらなどをサンドいたしました。デザートには、アメリカの王道スイーツであるチーズケーキを和風にアレンジした梅、抹茶、小豆の3種類でご用意。ユニークかつバラエティーに富んだ内容なので、最後まで飽きることなく楽しめるアフタヌーンティーです。オーク ドア流にアレンジされた日本の味をご堪能ください。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:14:30 ~ 18:00(土日祝15:00 ~)メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・浮世絵抹茶アフタヌーンティー 3,000円 (お一人様)※ご注文は2名様より承ります※写真はイメージで、実際の提供方法とは異なります。予めご了承ください。上段― 唐揚げバーガー(辛味噌バンズ、鶏の唐揚げ、キャベツ、七味マヨネーズ)― 照り焼きバーガー(抹茶バンズ、USプライムビーフパテ、レタス、トマト、ネギ、紅ショウガ、照り焼きソース、マヨネーズ)― フィッシュバーガー(ふりかけバンズ、白身魚のフライ、わさびマヨネーズ、紫蘇の天婦羅)下段― 3種類のチーズケーキ(梅、抹茶、小豆)サイフォンティー数種類のハーブやスパイスなどを合わせた香り高いお茶をグリーンティーベースでご用意いたします。店舗情報:ステーキハウス 「オーク ドア」 03-4333-8784 (直通)オーク ドア バー (6階 バー)浮世絵の世界観からインスパイアされた「和」テイストなオリジナルカクテルが登場インターナショナルな雰囲気の中、種類豊富なカクテルやワインをお楽しみいただける「オーク ドア バー」では、浮世絵に因んで、江戸文化からインスピレーションを得たカクテルを3種類ご用意いたします。日本らしい食材をつかい、見た目も華やかなカクテルをご賞味ください。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:11:30 ~ 21:30メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・抹茶かき氷 1,800円江戸時代では高級品で、庶民の憧れだったかき氷の抹茶味をアレンジしたフローズンカクテル。ベースにはジャパニーズクラフトウォッカ「HAKU」を使用しております。牛乳やクリーム、あんこを合わせ、一足先に夏を感じられる涼し気な一杯です。・赤富士 1,700円葛飾北斎の赤富士からインスピレーションを得たカクテル。山崎の梅酒とウイスキー、クランベリージュース、パイナップルを合わせた一杯は、ウイスキーの豊潤な香りと梅やクランベリーの酸味が相性抜群です。・柏餅 2,000円子供の日の定番和菓子、柏餅を大人向けにアレンジしたカクテル。毎月異なるフルーツとヨモギに似た香りがする「ズブロッカ」を合わせ、ミルクウォッシュという技法を取り入れたやわらかいカラーとまろやかな味わいの一杯。店舗情報:ステーキハウス 「オーク ドア バー」 03-4333-8784 (直通)六緑 (6階 江戸前寿司)ネタも調理法も当時を忠実に再現!丁寧な職人技が光る、本格江戸前寿司の握りセット職人の確かな腕による旬の握りをお楽しみいただける江戸前寿司「六緑」では、江戸時代のファストフードとも呼ばれた寿司を、当時使用されていたネタや調理法で本格再現した握りセットをご提供いたします。冷蔵庫がなかった当時、魚は生では食さず、湯引きや酢で締めるなど一つひとつのネタに手間をかけて握られていました。鮪は軽く湯通ししてから特製のタレにつけ、白魚は酒蒸しにし、ほんのり甘い海老おぼろをトッピング。江戸前寿司に欠かせないふっくらと蒸した穴子には、こだわりのツメを塗って仕上げています。酢飯は、しっかりとした粒感ともちもちした食感が特徴の山形県産「雪若丸」に、香り高い赤酢と甘みのある米酢をブレンド。寿司屋定番のカステラ風玉子焼きには『おいしい浮世絵展』オリジナルの焼き印を押しております。江戸のファストフードだった “すし”、当時はゆっくり食べることはタブーだったのかもしれませんが、一貫一貫すべてに手間暇かけた握りです。ぜひ味わってお召し上がりください。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:ランチ 11:30 ~ 14:30(土・日・祝 ~15:00)メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・浮世絵握りランチセット 4,200円※展覧会の半券、またはご利用前の入館券持参で食後にお抹茶を一杯プレゼント先付け― 季節の先付け握り七貫― 鮪、春子鯛、車海老、鱚、小鰭、蛤、穴子巻物― 干瓢巻き椀物― 味噌汁水菓子― 抹茶羊羹店舗情報:江戸前寿司 「六緑」 03-4333-8788(直通)旬房 (6階 日本料理)漁師飯と言われた深川飯など、江戸時代から受け継がれる伝統の味と食文化を御膳で堪能!四季折々の新鮮素材を選りすぐった真の日本の味覚をご堪能いただける日本料理「旬房」では、江戸時代より庶民に親しまれた深川飯や天婦羅など、様々な江戸の味が楽しめる御膳が登場いたします。季節の先付けや、海老や旬野菜の天婦羅のほか、当時の漁師飯といわれる深川飯をご用意。醤油で甘辛く煮込んだあさりと生姜が、優しい甘さと控えめな香りが特徴の北海道産ブランド米「ななつぼし」によく合います。いりこや鰹、昆布などをブレンドした旬房特製の出汁をつかった温かい蕎麦には、『おいしい浮世絵展』オリジナルの焼き印が入ったかまぼこと玉子焼きを乗せています。デザートには、季節の和菓子をご用意し、目でも舌でも楽しめます。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:ランチ 11:30 ~ 14:30(土・日・祝 ~15:00)メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・浮世絵御膳 2,800円(平日)/3,500円(土日祝)※土日祝のみ 刺身付き※展覧会の半券、またはご利用前の入館券持参で食後にお抹茶を一杯プレゼント先付け― 季節の野菜をつかった小鉢蕎麦― 山形県産 温蕎麦天婦羅― 海老、いか、季節の野菜2点御飯― 深川飯和菓子― 季節の和菓子店舗情報:「旬房」 03-4333-8786(直通)けやき坂 (4階 鉄板焼)江戸からの伝統野菜と現代の食材をフュージョンさせたオリジナル浮世絵ランチメニューが登場産地を厳選し旬にこだわった新鮮な食材をライブ感溢れる鉄板焼でお召し上がりいただける「けやき坂」では、江戸時代から人々の食生活を支えてきた伝統野菜「江戸東京野菜」と現代の食材を組み合わせたスペシャルコースが登場いたします。旬の魚と江戸東京野菜の包み焼きをはじめ、深い旨味とコクのあるフォアグラのソテーやオリジナル黒毛和牛「けやき坂ビーフ」のサーロインなどの豪華な内容になっております。熱した鉄板の上で蒸し焼きにした包み焼きの魚の身はふっくらと柔らかく、野菜から出たスープには旨味が閉じ込められており、包みを開くと一気に香りが広がります。香り高いトリュフ・オニオンソースと合わせてお召し上がりください。デザートには、鉄板で焼き上げるけやき坂特製どら焼きと抹茶アイスのプレートをご用意。北海道産の小豆をつかった甘さ控えめな餡をサンドしたどら焼きには『おいしい浮世絵展』オリジナルの焼き印を入れてご提供いたします。展覧会当日の半券またはご利用前の入館券をお持ちいただいた方には同展のアイコンが施された生ビールのほか、スパークリングワイン・赤白ワイン・ソフトドリンクよりお好きなドリンクを一杯プレゼントいたします。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:11:30 ~ 14:30 (土・日・祝 ~15:00)メニュー名 / 料金(税・サービス料別):・江戸東京野菜とけやき坂ビーフ 浮世絵ランチ 9,600円※展覧会当日の半券、またはご利用前の入館券持参で食後にドリンクを一杯プレゼント※要事前予約コースメニュー― フォアグラのソテー フルールキャラメリゼ バルサミコヴィネガー― 白身魚と江戸東京野菜の包み焼き、トリュフ・オニオンソース― けやき坂ビーフ サーロインステーキ 90g― ガーリックライス、お味噌汁、香の物― 鉄板どら焼き、抹茶アイス添え店舗情報:「けやき坂」 03-4333-8782(直通)フィオレンティーナ ペストリーブティック (1階 ペストリー ブティック)『おいしい浮世絵展』開催記念、ぎっしり詰まったこし餡と白玉が嬉しいもちもち抹茶きなこあんぱん世界の洋菓子大会での優勝、受賞歴を持つパティシエたちのペストリーチームによるワールドクラスのスイーツを取りそろえた「フィオレンティーナ ペストリーブティック」では、日本が生んだ和風パンの代表格ともいえるあんぱんを、抹茶をつかってさらに和風にした抹茶あんぱんが登場いたします。抹茶パウダーを練りこんだ生地の中にはたっぷりのこし餡、さらにもちもち食感が嬉しい白玉が入っております。『おいしい浮世絵展』オリジナルの焼き印が入って、和の世界観たっぷりのあんぱんは手土産にも最適です。提供期間:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)提供時間:9:00 ~ 21:00商品名 / 料金(税別):・浮世絵抹茶きなこあんぱん 270円店舗情報:「フィオレンティーナ ペストリーブティック」 03-4333-8713 (直通)『おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~』グランド ハイアット 東京が位置する六本木ヒルズ内、森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)の期間に開催。浮世絵に描かれた江戸の食のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代のくらしにもつながる江戸の食文化を紐解くと同時に、実際に当時どのような料理法が存在したのかについても、再現料理の写真やレシピの解説を通じてご紹介します。会期:2020年7月15日(水) ~ 9月13日(日)/休館日:8月14日(金)*会期中展示替えあり会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)◆館内でコラボレーションメニューをお召し上がりいただいたお客様先着800名様に同展覧会の入館券をプレゼントいたします。(フィオレンティーナ ペストリーブティック「抹茶きなこあんぱん」は除く)*無くなり次第終了企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR 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2020年07月10日喜多川歌麿や葛飾北斎といったビッグネームの浮世絵師5人にフォーカスした展覧会『大浮世絵展─歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、愛知県美術館で5月31日(日)まで開催されている。国内外の美術館や博物館、個人コレクションから集めたこの展覧会では、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人による傑作を見ることができる。展示室は、5人の絵師ごとに区切られている。「第1章喜多川歌麿」では、歌麿が得意とした、人物の上半身をアップで描く大首絵の美人画が並ぶ。それぞれの女性像の個性や感情を感じ取ることができるだろう。続いて「第2章東洲斎写楽」では、写楽が描いた役者絵を紹介する。謎の多さで知られる写楽。その作品は、当時は奇抜な表現に見られたという。「第3章葛飾北斎」では、国内外で人気がある「冨嶽三十六景」や花鳥版画が展示される。リアルで写実的な独自の表現に引き付けられるだろう。さらに「第4章歌川広重」では、叙情的で親しみやすい風景画や花鳥版画を見ることができる。北斎と広重、このふたりの画風の違いも分かるはずだ。そして「第5章歌川国芳」では、人物の細部までこだわった武者絵や動物を擬人化したユーモラスなものまで、国芳が残した数々の戯画を鑑賞できる。幕末に現れた奇抜な画風が魅力的だ。国際浮世絵学会の監修のもと、集まった作品が持つ浮世絵本来の鮮やかさに、きっとあなたも驚く展覧会となっている。※新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期変更の可能性あり。最新の情報は 愛知県美術館ウェブサイトで確認を。【関連リンク】 愛知県美術館( )東洲斎写楽「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 シカゴ美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月31日(日)葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月2日(土)歌川広重「東海道五拾三次之内蒲原夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月3日(日)歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続展示期間:2020年5月4日~5月31日(日)
2020年04月07日展覧会「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」が、2020年1月7日(火)から3月29日(日)まで、弥生美術館にて開催される。“もうひとつの歌川派”に着目「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」では、歌川国芳や月岡芳年から、右田年英、鰭崎英朋、神保朋世へと受け継がれていった系譜を辿る。歌川豊春から始まる浮世絵界最大の派閥「歌川派」の中に埋もれた、“もうひとつの歌川派”に着目する展覧会だ。会場には、浮世絵、原画、関連資料など合計約300点が集結。最も多くの門人を抱えていたと言われている歌川国芳の浮世絵や、激動の時代を生き抜いた月岡芳年の作品をはじめ、明治・大正・昭和の時代にそれぞれ活躍した年英・英朋・朋世の貴重な作品を多数展示する。生誕140年を迎える英朋の幻の日本画「焼あと」も初公開される。浮世絵の衰退期から挿絵興隆期の狭間を、群を抜く画家としての力量とともに駆け抜けた年英、「鏑木清方と双璧」と称され、挿絵黄金期を牽引した英朋、歌川派の系譜を引いた「最後の浮世絵師」の名にふさわしい、シャープで美しい挿絵を数多く描いた朋世と、それぞれの時代背景に思いを馳せながら観賞するのも面白い。【詳細】もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世~浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承した誇り高き絵師たち会期:2020年1月7日(火)~3月29日(日)※作品保護のため、会期中一部展示替えあり。会場:弥生美術館住所:東京都文京区弥生2-4-3TEL:03-3812-0012休館日:月曜日(ただし、1月13日・2月24日(月祝)開館、1月14日・2月25日(火)休館)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 900円/大・高生 800円/中・小生 400円※団体20名以上の場合、1人100円引き※併設の竹久夢二美術館も併せて観覧可能。※高畠華宵の常設ルームも観覧可能。
2019年12月23日2014年に開催され、全国で約38万人の動員を記録した『大浮世絵展』。その第2弾となる展覧会、『大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』が、2020年1月19日(日)まで、東京都江戸東京博物館で開催されている。今回は特に人気の高い5人の作品にフォーカス。国内外から選りすぐりの名品が紹介される(会期中に展示作品の入れ替えあり)。【チケット情報はこちら】その冒頭を飾るのが、美人画の名手として知られる喜多川歌麿。中でも「婦人相学十躰」や「歌撰恋之部」など、上半身をアップで描く“大首絵”の手法を取り入れた作品群は秀逸だ。また「青楼十二時 続」では、吉原の遊女の1日が12図に描き分けられており、髪型や小物、着物の着くずし方など、遊里の風俗が的確に表現されている。第2章は、衝撃的なデビューからたった10か月で消えてしまった謎多き絵師、東洲斎写楽。それまでの役者絵とは異なり、役者があまり描いて欲しくない特徴を如実に(もしくは誇張して)描くことで、その人物の“真”を描き出そうとした。残存数は非常に少ないが、本展ではデビュー作の役者絵28枚のうち27枚を展示。また「市川蝦蔵の竹村定之進」などは、刷りの異なる同じ作品が同時期に並ぶ。第3章は近年大規模な展覧会が開かれるほか、その人物像にも注目が集まっている葛飾北斎(葛のつつみがまえの中は「人」)。強烈で、オリジナリティあふれる作品は、ゴッホなど後の作家に多大な影響を与えた。特筆すべきはやはり、各地から見える富士の姿を描いた「冨嶽三十六景」より、世界で最も有名な絵画とも言われる「神奈川沖浪裏」。作品の主役である波の表現は、北斎が長年こだわり続けてきたもので、本作はその集大成とも言える。第4章は北斎と同じく、風景画の名作を数多く遺した歌川広重。その代表作「東海道五拾三次」の中の傑作「蒲原夜之雪」は、前期(~12月15日(日))と後期(12月17日(火)~)で所蔵先の異なる作品が展示され、刷りによる背景の違いなどを楽しむことが出来る。また「名所江戸百景」には、「大はしあたけの夕立」や「水道橋駿河台」など、斬新な構図や色合いに改めて驚かされる。最後の第5章には、近年若い世代にもファンが多い歌川国芳。大胆かつ緻密な武者絵が魅力だが、これだけ国芳が支持されるのは、その遊び心にあるだろう。3枚続のワイドな画面を生み出したのも国芳で、画面いっぱいに描かれた鯨が観る者に迫る「宮本武蔵の鯨退治」はまさに圧巻。また猫好きの国芳らしい、ユニークでかわいらしい作品も並ぶ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月28日浮世絵の人気絵師5人にフォーカスした『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、東京都江戸東京博物館で11月19日(火)に開幕。2020年1月19日(日)の会期終了後は、福岡市美術館(1/28〜3/22)、愛知県美術館(4/3〜5/31)に巡回する予定だ。国内外で最も人気のある浮世絵師といえば、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳。この5人こそ、浮世絵の歴史に燦然と輝くスター中のスターといえる。17世紀、戦国の乱世が終わった太平の世に生まれた “浮世絵”。錦絵と呼ばれるカラフルな多色刷り版画が花開いた18世紀後半に浮世絵は黄金期を迎える。その後、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といった浮世絵師が登場し、浮世絵に大きな変革をもたらした。同展では、そんな彼らの代表作を3会場合わせて366点紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、そして国芳は武者絵と戯画と、各絵師のエッセンスが凝縮された傑作の数々が一堂に集結する。第1章は喜多川歌麿の美人画からスタート。遊女や茶屋の看板娘から、市井で生きる女性まで、その表情やしぐさに現れる女性の微妙な心情まで描き分ける表現の巧みさに注目したい。『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』( )
2019年11月20日展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」が、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、2020年7月15日(水)から9月13日(日)まで、事前予約制で開催される。なお、当初は2020年4月17日(金)から6月7日(日)までの会期を予定していたが変更となった。“浮世絵”と“日本の食”の関係性に焦点「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」は、日本独自の絵画としてより大きな注目を集めている“浮世絵”と、外国人旅行客の目当ての一つであり、諸国でブームとなっている“日本の食”の関係に焦点を当てた展覧会だ。日本独自の文化が花開いた江戸時代に、その文化を類まれな表現力と技術でいきいきと描きだした浮世絵。その題材は美人画、役者絵、芝居絵、名所絵、春画と多岐にわたるが、江戸の風俗史として欠かせない“食”も、多くの絵師によって描かれたモチーフの1つだ。本展では、すし・うなぎ・天ぷら・そばなど、季節に伴う江戸らしい料理として描かれた“日本の食”のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにも通じる江戸の食文化、そして四季折々で江戸っ子が楽しんだ食材と料理法を紹介する。北斎に広重、名だたる浮世絵師たちが描いた“江戸の食”浮世絵を語るうえで欠かせない存在である葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳も、江戸の食の風景を描いてきた。会場では、嬉々とした表情ですしを嗜む女性を描いた国芳「縞揃女辨慶 (松の鮨)」や、うなぎを手にする「春の虹蜺」など、名だたる絵師が描いた食の場面を目にすることができる。また、ヨーロッパの画家たちにも多大な影響を与えた北斎の「北斎漫画」から、そばを食する姿を描いた作品や、満開の桜を背景に宴を楽しむ男女の姿を活写した三代歌川豊国「見立源氏はなの宴」などを展示する。さらに広重の作品では、江戸の名店を主題とした「江戸高名會亭盡 両国柳橋 河内屋」や、東海道の宿場町を描いた連作「東海道五十三次」を展示。発展した江戸の食文化や、その土地の食材や名産を垣間見ることができるだろう。展覧会概要展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」開催期間:2020年7月15日(水)〜9月13日(日)〈事前予約制〉※会期中展示替えあり※当初は2020年4月17日(金)〜6月7日(日)の会期を予定していたが変更会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階開館時間:10:00〜20:00(7月21日(火)・28日(火)・30日(木)、8月28日(金)は17:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:8月14日(金)料金:一般 1,800円、大学生・高校生 1,300円、中学生・小学生 800円※未就学児ならびに障がい者手帳の所持者とその介助者1名は半額※チケット購入の詳細は公式サイトを参照※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月17日「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」が、愛知県美術館にて、2020年5月31日(日)まで開催される。尚、愛知県美術館は2020年5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業状況は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時発表。人気絵師5人に焦点を当てた「大浮世絵展」「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」は、2014年に開催され約38万人を動員した「大浮世絵展」に続く浮世絵の展覧会。今回は、人気絵師である喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人に焦点を当て、国内のほか欧米の美術館や博物館、個人コレクションから有名な傑作が集結。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画と、絵師の得意とするエッセンスを凝縮し、見応えのある豪華な展示内容となっている。また、いずれの作品も保存状態が優れたもので、浮世絵本来の鮮やかさを感じ取ることができる。喜多川歌麿の美人画美人画の名手・喜多川歌麿は、表情豊かでしなやかな表現や、優れた画面構成、色彩バランスなどが魅力。娘の無邪気な様子を描いた「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」や、評判の美女三人のそれぞれの個性を描き分けた「当時三美人」など、生き生きとした描写の美人画が展示される。東洲斎写楽の役者絵東洲斎写楽は、演技する役者をありありと描き、舞台上の役者の“真の姿”を誇張した表現で描き出した。斬新な表現は賛否両論を呼んだが、評価は世界的に高いものとなっている。悪役の役者が相手をにらみつける場面を描いた「三代目大谷鬼次の 江戸兵衛」や、山のようにがっしりとした構図の中で風格を見せる「市川鰕蔵の竹村定之進」など、インパクトのある作品が勢揃いする。葛飾北斎の風景画「冨嶽三十六景」をはじめ、印象的な風景画の錦絵を残した葛飾北斎。躍動感のあるダイナミックな構図や、強く記憶に残る造形表現が特徴だ。世界で最も有名な作品ともいわれる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、富士山を堂々と描いた「冨嶽三十六景 凱風快晴」、全国各地の滝を題材にした全8枚の連作「諸国瀧廻り」など、圧倒的な葛飾北斎の画風を堪能できる。歌川広重の風景画葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に刺激されて風景画を描き始めた歌川広重は、出世作の保永堂版「東海道五拾三次」以後、風景版画を数多く手がけるようになった。保永堂版「東海道五拾三次」では、宿場の光景や付近の名所に、雨、雪、月、夜、霧といった要素を加え、情趣たっぷりに情景を描いている。笠で顔を隠すなど、表情を読み取れないように描かれている人々の存在が、鑑賞者の想像力をかき立てる。歌川国芳の武者絵や戯画幕末の浮世絵界を活性化させた歌川国芳は、勇壮な武者絵や動物を擬人化させた戯画を残している。大胆な構図で力強く描かれた「宮本武蔵の鯨退治」や、闇の中から不気味に姿を見せる骸骨が印象的な代表作「相馬の古内裏」からは、国芳の自由な発想が見て取れる。「其まヽ地口猫飼好五十三疋」は、猫好きであった国芳が、東海道五十三次の各宿駅をだじゃれで猫に見立てて描いたユーモアにあふれた作品だ。【詳細】大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演会期:2020年4月3日(金)~5月31日(日)※尚、愛知県美術館は5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業情報は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時告知。場所:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2※会場によっては展示されない作品あり。※会期中に展示作品の入れ替えあり。
2019年09月28日企画展「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」が京都の細見美術館にて開催される。会期は2019年8月27日(火)から10月20日(日)まで。19世紀欧米のアートシーンに多大な影響を与えた過去を背景に、海外にも愛好者の多い浮世絵。「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」では、パリ在住のポーランド人コレクター、ジョルジュ・レスコヴィッチの浮世絵コレクションが紹介される。みどころは、渓斎英泉と歌川広重が分担して、江戸と京をむすぶ中山道(木曾街道)を主題に描いた《木曾街道六拾九次》だ。シリーズの全版画が揃っているばかりでなく、そのすべてが初摺である作品を目にする貴重な機会となる。本展ではさらに、日本でも人気の高い歌川広重の《六十余州名所図会》、《京都名所》、葛飾北斎の《富嶽三十六景》、《諸国名橋奇覧》などの風景画が紹介される。加えて鈴木春信や喜多川歌麿の美人画、東洲斎写楽の役者絵などを通して、江戸の粋な町人文化に触れられる構成となっている。浮世絵の織りなす色鮮やかな世界へと誘われてみては。【詳細】レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON会期:2019年8月27日(火)~10月20日(日) ※期間中展示替あり。休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3観覧料:一般 1,500円(1,400円)、学生 1,000円(900円)、中学生・小学生は無料※( )内は20名以上の団体料金【問い合わせ先】TEL:075-752-5555
2019年07月19日浮世絵師・歌川広重の展覧会「広重展」が、2019年10月26日(土)から12月8日(日)まで、長崎の佐世保市博物館島瀬美術センターで開催される。歌川広重は、旅人の哀歓や自然風物を詩情豊かに作品の中に描き出し、風景画の名手と呼ばれた江戸文化を代表する浮世絵師。広重の風景画は、フランスの後期印象派画家にも影響を与え、中でも強く影響を受けたとされるフィンセント・ファン・ゴッホは、広重晩年の名作「名所江戸百景」シリーズの「亀戸梅屋敷」「大はしあたけの夕立」を模した作品を残している。展覧会では、東海道の宿場を描き出した広重の名作「東海道五拾三次」全作品をはじめ、上空から見下ろすようにして描かれた鳥瞰図「五十三次名所図会」の比較展示、「名所江戸百景」などを四季の雪月花になぞらえて紹介。約160点の浮世絵作品を展示する予定だ。【詳細】広重展会期:2019年10月26日(土)~12月8日(日)場所:佐世保市博物館島瀬美術センター住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22入館料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生 400円※前売、団体(20名以上)は、それぞれ200円引き。※未就学児、小学生は無料。市内中学校に配布の「中学生無料券」を持っている中学生は無料。※精神身体障がい者手帳持参者と付き添い1名は無料。【問い合わせ先】佐世保市博物館島瀬美術センターTEL:0956-22-7213
2019年06月03日展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が、2019年4月13日(土)から5月26日(日)まで広島県立美術館にて開催される。新しい画題と表現に挑み続けた歌川国芳柔軟な発想や豊かな表現力で、幕末浮世絵を活性化させた浮世絵師・歌川国芳。「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」では、そんな歌川国芳の武者絵をメインに、弟子の月岡芳年らの作品を含む150点もの作品と資料を5章に分けて展示。新しい画題と表現に挑み続けた彼らの姿を追う。最も得意とした出世作・武者絵第一章では、歌川国芳の出世作で、その後も得意とした武者絵を展示。逸話やヒーローたちをどのように表現し、弟子たちにいかに受け継いだかに迫る。歌川国芳が描く高い造形力を駆使したヒーローたちの姿からは、観る者をワクワクさせる躍動感が伝わってくる。人の動きを日頃から観察し培われた画力を、間近で感じてみて。「血みどろ絵」など、残虐な怪奇作品怪奇に挑む第二章は、怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介。怪奇を恐ろしく表すことで、得意とする武者絵をより勇ましく表現することができる。当時の人々の好奇心をくすぐる残虐な作風は、後に弟子たちにも受け継がれていった。女性の心に踏み込む美人画や世相を表した戯画など人物の作品を集めた第三章では、国芳、芳年による女性の心に踏み込んだ美人画や、役者の名演技や実力を伝えくれる迫真的な役者絵を紹介。第四章では、当時の世相をネタにした戯画や話題となった見世物作品を展示。また、戯画の芳藤、三枚続のパノラマ武者絵で秀作を残す芳艶といった国芳作品のDNAを受け継ぐ絵師たちの作品を、終章でまとめて展示する。【詳細】挑む浮世絵 国芳から芳年へ期間:2019年4月13日(土)~5月26日(日) ※会期中無休場所:広島県立美術館住所:広島市中区上幟町2-22料金:一般1,200(1,000円)、高・大学生1,000(800)円、小・中学生600(400)円※()内は前売り・20人以上の団体料金※学生券を購入希望・入場の際は学生証の提示が必要※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1人まで)の当日料金は半額前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード:072-007)、ローソンチケット(Lコード:62870)、チケットぴあ(Pコード:769-514)、イープラス、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店など【問い合わせ先】広島県立美術館TEL:082-221-6246
2019年04月08日近年一大ブームを巻き起こした伊藤若冲や歌川国芳を始め、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長沢芦雪という6名の画家の独創的な作品群を紹介した、美術史家・辻惟雄による著作『奇想の系譜』。本著で取り上げられたこの6名に、白隠慧鶴、鈴木其一を加え、江戸絵画の魅力を再発見しようという展覧会、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」が、4月7日(日)まで、東京都美術館で開催されている。【チケット情報はこちら】『奇想の系譜』というタイトル通り、8名の画家それぞれの斬新でオリジナリティあふれる作品の数々を、いいとこどりで楽しめる本展。その1番手に登場するのが、2016年の大回顧展が社会現象にもなった、伊藤若冲だ。若冲の代名詞とも言える“鶏”だが、今回はその最高傑作に挙げられる「紫陽花双鶏図」を展示。その細密な描写と大胆な構図には、観る者の目を一瞬にして釘づけにする圧倒的な美しさがある。また近年見出された新出作品「鶏図押絵貼屏風」は、踊るような筆使いとどこかユーモラスな鶏の表情が光る、最晩年の秀作と言えるだろう。精緻なタッチとグロテスクな描写が人気の曽我蕭白。「雪山童子図」などいかにも蕭白らしい作品の中、雄大な富士山に遊び心を加えた「富士・三保松原図屏風」(展示は3月10日(日)まで)など多彩な作品群が並ぶ。さらにエンターテイナーとして観る者を魅了する長沢芦雪は、やはり「白象黒牛図屏風」が圧巻。まず目を奪われるのは、右隻の白い象と左隻の黒い牛の堂々たる姿。だが牛の腹の横で舌を出し、ちょこんと座る仔犬が、実は本作の主役なのではないかと思われるほど、愛嬌たっぷりの存在感を発揮している。白隠慧鶴の作品は、禅僧として仏の教えを伝える手段として描かれているのが特徴。その作風は力強さと軽妙さを兼ね備えており、中でも「達磨図」に代表される達磨を描いた作品が目を引く。「宮本武蔵の鯨退治」などで見せる歌川国芳の錦絵は、まるで現代アートにも通じるようなポップさ。その飛び抜けた発想力は、江戸庶民から現代人までをも魅了する。ほかにも独自の極彩色が印象的な岩佐又兵衛。酒井抱一の弟子ながら、若冲の影響も滲ませる鈴木其一。大作「龍虎図屏風」でダイナミックかつユーモラスな水墨の龍と彩色の虎を描いた狩野山雪。虎図は若冲、蕭白、芦雪も描いており、それらを見比べるのも楽しい。なお会場では、前出した芦雪の仔犬をモチーフにしたものなど、オリジナルグッズの販売も充実している。また、お得な新・北斎×奇想の系譜セット券も発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年02月19日府中市美術館1階のミュージアムショップでは「歌川国芳 21世紀の絵画力」でしか手に入らないグッズを取り扱っています。庶民でも手元に置けるアート、浮世絵。その良さを現代でも堪能しましょう!自分のお気に入りを見つけられる50種類ものポストカード国芳の浮世絵がポストカードに。親しみやすい猫がモチーフのものや、「きん魚づくしぼんぼん」などキャッチーでかわいい作品はもちろん、代表作多数取り揃えています。ポストカード70円。猫がかわいい!「相馬の古内裏」がA4クリアファイルに美術の教科書でこの絵を観た方も少なくないはず。「相馬の古内裏」、表には「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」が描かれたA4クリアファイル200円も! 種類は全部で2種類あり、もうひとつは袴を着た猫たちがマリを蹴っているデザイン。愛猫家にはたまりません。鑑賞後も展覧会図録でじっくり楽しめる国芳の絵画を家に帰ってからも思う存分楽しめる展覧会図録は2,808円。丁寧な説明書きといっしょに色鮮やかに作品を楽しむことができる図録は、国芳の魅力の決定版です! 開いてみると、江戸時代にタイムスリップした気持ちになりますよ。ご紹介した「歌川国芳 21世紀の絵画力」の限定グッズ以外にも、国芳の作品をモチーフとしたマスキングテープや切手など、女子の心をくすぐるグッズが豊富に揃っています。お気に入りの「国芳画」を見つけましょう!取材・文/鈴木美希イベント情報イベント名:歌川国芳 21世紀の絵画力催行期間:2017年03月11日 〜 2017年04月09日住所:東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)電話番号:03-5777-8600
2017年03月25日江戸っ子から現代っ子まで広く愛される歌川国芳京王線府中駅からちゅうバス(多摩行き)に乗り、「府中市美術館」で下車すると、子供たちで賑わう府中の森公園の隅っこにひっそりと佇む建築物があります。その横に長く伸びる特徴的な建築が府中市美術館です。江戸時代末期の庶民の人気者、歌川国芳。当時の人気はさることながら、ここ近年、国芳ブームが到来しています!「なぜ今、国芳なのか?」その答えをおよそ240点の作品と共に探る展覧会は、歴史好きの女性の心をくすぐること間違い無し!会場は少し薄暗く目に優しい黄味がかったライティング。浮世絵の状態維持のために配慮されたものだそうです。浮かび上がるように照らされている作品の数々が、当時の笑いや愛嬌、にぎわいを臨場感たっぷりと伝えてくれます。猫好きにはたまらない!「国芳画の楽しみ」「19世紀の国芳」では猫が主役の作品が多く展示されています。国芳自身、大の愛猫家だったこともあり、自画像では懐に猫を抱き、絵を描いている作品もあるのだとか。近頃の猫ブームに負けず劣らず、猫愛が感じられる展示物は一見の価値ありです!第1章「19世紀の国芳」、第2章「21世紀の国芳」の2部構成。絵画の中に込められた力強い表情、豊かな発想、斬新なデザイン…枠にとらわれない自由な発想が込められた作品の魅力を存分に感じられます。取材・文/鈴木美希イベント情報イベント名:歌川国芳 21世紀の絵画力催行期間:2017年03月11日 〜 2017年04月09日住所:東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)電話番号:03-5777-8600
2017年03月22日「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」展が、6月5日まで東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている。所蔵作品45万点を誇るアメリカのボストン美術館は、「古代」、「ヨーロッパ」から「アジア、オセアニア、アフリカ」、「アメリカ」、「現代」に至るまで古今東西の優れた美術品で知られ、その中でも仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣など日本美術のコレクションは質、量ともに充実していることで知られる。1876年のボストン美術館開館以来初の大規模な歌川国芳と歌川国貞の展覧会となる同展では、同美術館の優れた日本美術のコレクションにあって、圧倒的な点数を誇る浮世絵コレクション1万4千枚超の中から、幕末の人気浮世絵師であった国芳と国貞の作品170件、約350枚が公開される。今回展示された作品は、一度貸し出されると美術館の規定により5年間は公開されなくなるため、非常に貴重な機会となる。展覧会では、豪快な武者絵と大胆な構図を描いた国芳、そして、粋な美人画や緻密な表現で一世を風靡した国貞という対照的な作風を持つ天才絵師2人が、いかにして創意工夫を凝らしてきたかを知ることが出来るように、名品の数々を同一のテーマで比較展示。さらに、身近な感覚をもって作品を理解するために、当時最大の娯楽であった歌舞伎の演目になぞらえ、各章のタイトルに一幕目の一「髑髏彫物伊達男(スカル&タトゥー・クールガイ)」や、一幕目の二「物怪退治英雄譚(モンスターハンター&ヒーロー)」、二幕目の六「今様江戸女子姿(エドガールズ・コレクション)」など現代的でポップなルビが振られている。また、同展では、当時西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍(プルシャンブルー)」の濃淡とほんの少しの紅などで表現された「藍摺」と呼ばれる錦絵の中でも特異な作品が展示されるほか、豪華さを演出するために無地背景に雲母粉を用いた「雲母摺(きらずり)」と呼ばれる作品も展示され、浮世絵師の多様な色彩表現が紹介される。なお、展覧会のオフィシャルサポーター及び音声ガイドのナビゲーターを歌舞伎役者の中村七之助が務める。テーマ曲には、B'zの松本孝弘による書き下ろしの楽曲「Ups and Downs」が使用されている。【イベント情報】ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞会場:Bunkamuraザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1会期:3月19日から6月5日時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)料金:一般1,500円、大学・高校生1.000円、中学・小学生700円休館日:会期中無休0123
2016年05月02日東京都・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムは、幕末の歌川派の人気浮世絵師、国芳と国貞の兄弟弟子による名品の数々を紹介する「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」を開催する。会期は2016年3月19日~6月5日。開館時間は10:00~19:00(金・土は21:00まで)。入館料は一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学・小学生700円。同展は、世界有数の浮世絵コレクションを誇るボストン美術館より、1万4,000枚超の中から選りすぐりの国芳・国貞作品170件(約350枚)を展示するもの。国芳・国貞の二人は兄弟弟子でありながらその作風は対照的で、国芳は豪快な武者絵と大胆な構図、国貞は粋な美人画や緻密な表現で一世を風靡した。展示される作品は、ボストン美術館のその膨大な収蔵点数ゆえに近年までほとんど一般公開されることがなかったため保存状態がよく、摺りたてのような鮮やかさを保っているという。同展では、幕末の歌川派の人気浮世絵師、国芳と国貞の兄弟弟子による名品の数々を同一テーマで比較展示することによって、彼らが消費者に対し、いかにして創意工夫を凝らしてきたかを知ることができる。また、作品を通じて、江戸の粋と当時の人々の暮らしを味わうことができるということだ。さらに、身近な感覚をもって理解するために、江戸と現代をつなぐよう、歌舞伎の演目になぞらえた各章タイトルには「髑髏彫物伊達男(スカル&タトゥー・クールガイ)」や、「今様江戸女子姿(エドガールズ・コレクション)」などのように現代的でポップなルビがふられている。また同展では、浮世絵師たちの工夫・趣向のひとつ「色彩表現」においても、多様な作品を見ることができる。精巧で豪華な多色摺りの錦絵は、色別に彫られた版木をもとに一枚一枚を摺り、色を重ねていくという高い技術を要求されるものであったが、同展ではこれら錦絵のなかで1点、特異な「藍摺」と呼ばれる作品も紹介される。「藍摺」とは、当時西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍」(プルシャンブルー)の濃淡と、ほんの少しの紅などで表された作品で、今までになかった鮮やかな青の世界に、江戸の人々は魅了されたという。また、豪華さを演出するために、無地背景に雲母粉を用いた「雲母摺」と呼ばれる作品も見どころのひとつとなっており、現在でも、そのキラキラとした輝きが残されているのを見ることができるということだ。
2016年01月04日サッポロホールディングスのグループ企業であるサッポロビールは6月15日頃より順次、三越限定お中元ギフト商品「<サッポロ>歌川広重画 ヱビスビール」を発売する。○昨年のお歳暮に続き、浮世絵のデザイン缶第2弾を発売同商品は、100年以上の歴史を持ち、プレミアムビールの先駆けとして知られるヱビスビールとのコラボで生まれた三越限定デザインのお中元ギフト商品。デザインは、歌川広重画「冨士三十六景 東都駿河町」の浮世絵をあしらった。その絵の中に描かれた越後屋(現三越)の店先を賑やかに歩く門付芸人たちと、その遠景に富士山を描いた粋な浮世絵を愛でながらリッチな一杯を楽しめるという。中味は、通常のヱビスビールと同様となる。セット内容は、350ml缶×12本と350ml缶×20本で、価格はそれぞれ3,240円(税込)と5,400円(税込)。配送は、6月15日頃より順次行う。
2015年05月31日太田記念美術館は30日~12月20日、「幕末の見立絵ー三代豊国・広重・国芳」を開催する。○"見立絵"に隠された意味や関係性を読み解く展覧会浮世絵によく見られる「美人画」や「役者絵」、そして「風景画」。何気なく目にしているこれらのモチーフにも、実はちょっとした「謎掛け」が仕掛けられ、背後に別の意味や関係性が隠されていることが少なくないという。なかでも、三代歌川豊国や歌川国芳、歌川広重らによって幕末に多く描かれ、大流行した"見立絵"は、連想ゲームのように、画中の題材から別のイメージを連想して楽しむ、知的な趣向の絵となっている。同展は、"見立絵"に隠された意味や関係性を読み解くことによって、江戸の人たちが楽しんだ、豊かな教養をかいま見る展覧会となる。会期は、11月30日~12月20日 10時30分~17時30分(入館は17時まで)。12月2日、9日、16日は休館となる。会場は、太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)。入館料は、一般700円 、大高生500円、中学生以下は無料。その他、詳細は同館Webサイトを参照のこと。
2013年11月14日