東京都多摩市では、旧多摩聖蹟記念館の2024年春季企画展として「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」を令和6年2月29日(木)から令和6年5月26日(日)まで開催いたします。旧多摩聖蹟記念館外観 1本展は、蔵田周忠にスポットを当て、その生涯を振り返るとともに、建築という視点から多摩市連光寺にある「旧多摩聖蹟記念館」の魅力を捉え直し、広く発信していくものです。明治天皇の行幸を記念して昭和5年(1930年)に開館した多摩聖蹟記念館(現・旧多摩聖蹟記念館)。多摩市連光寺と明治天皇の歴史を語る上で重要な当館は、昭和61年(1986年)に多摩市の指定有形文化財に指定され、平成14年(2002年)に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」*1に選定、令和4年(2022年)にはDOCOMOMO Japanによる2021年度「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」*2に選定されるなど、近年では建築の観点からも高く評価されています。当館を設計したのは、関根要太郎(1889年~1959年)と関根要太郎事務所に所属していた蔵田周忠*3(1895年~1966年)でした。分離派建築会に参加していた蔵田は、大正11年(1922年)に技師として関根要太郎建築事務所に入所し、多摩聖蹟記念館や京王閣の設計を担当しました。注*1) 東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」:文化財など歴史的な価値のある建造物や庭園等のうち、これらを含む周辺の良好な景観の形成に特に重大な影響を与えるものとして、東京都景観条例に基づき東京都知事が定めるもの。ニコライ堂、日本銀行本店本館、国立西洋美術館本館などがある。(2020年3月現在:76件)注*2) 日本におけるモダン・ムーブメントの建築:モダン・ムーブメントに関わる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織DOCOMOMOの日本支部であるDOCOMOMO Japanによって認定される近代建造物。国立西洋美術館、国立劇場、新宿駅西口広場駐車場、霞が関ビル、東京タワー、日本武道館などがある。(2023年8月現在:280件)注*3) 蔵田周忠(くらた・ちかただ1895年~1966年):日本の建築家。分離派建築会に参加し、表現主義からモダニズムの作品を手掛けた。海外の建築作品を精力的に紹介し、建築史関係の著作も多い。東京高等工芸学校(現:千葉大学工学部)、武蔵工業大学(現:東京都市大学)で後進を指導した。黄綬褒章、勲四等瑞宝章授賞。■イベント概要名称 :2024年春季企画展「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」期間 :令和6年2月29日(木)~令和6年5月26日(日)※毎週月・水曜日は休館(祝日除く)※3月21日(木)、4月30日(火)、5月7日(火)は休館時間 :10時00分~16時00分入館料:無料共催 :多摩市教育委員会、東京都市大学監修 :岡山理香教授(東京都市大学芸術学/建築・デザイン)会場 :旧多摩聖蹟記念館(東京都多摩市連光寺5-1-1 都立桜ヶ丘公園内)■展示構成(I)欧米建築の受容と分離派建築会欧米建築の受容/分離派建築会発表の建築物/大正11年平和記念東京博覧会(II)蔵田周忠と多摩聖蹟記念館関根建築事務所/京王閣の設計/多摩聖蹟記念館の設計/多摩聖蹟記念館のインテリアと明治天皇騎馬像(III)蔵田周忠の住宅建築住宅への関心/個人住宅の設計/ドイツ留学とジードルンク研究/日本の都市計画への応用(IV)戦後の活動と教育者としての蔵田周忠武蔵野工業大学/学生とのフィールドワーク/関連年表■企画展関連イベント・学芸員による展示解説日時:令和6年3月9日(土)、4月13日(土)、4月27日(土)、5月11日(土)各日10~12時、13~15時の15分程度申込:不要備考:時間内に記念館事務室への申し出があり次第、随時行う。・講演会日時 :令和6年4月(詳細未定)場所 :東京都市大学(東京都世田谷区玉堤1-28-1)登壇者:岡山理香教授(東京都市大学) 他■アクセス(1)聖蹟桜ヶ丘駅から「聖ヶ丘団地経由永山駅行」バスに乗り「記念館前」下車徒歩5分(2)小田急・京王永山駅から「聖ヶ丘団地経由聖蹟桜ヶ丘駅行」バスに乗り「記念館前」下車徒歩5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月01日新建新聞社(東京都千代田区・長野県長野市)が年1回発行する住宅事例集『信州の建築家とつくる家』シリーズ。3月15日(金)発売の最新号では、その土地を知り尽くした建築家が住まい手とともにつくり上げた「心地よさ」を追求した住宅事例を紹介します。編集は、JIA長野県クラブ(公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会)。心地よさ、その発想。信州・長野県は南北に広いので、地域ごとに特色があります。地域に根付いた家づくりをする掲載の建築家は、その土地の気候や風土を熟知しているからこそ、心地よく暮らすための知識や技術を持ち合わせています。南アルプスを望む景観を生かしたリビングの家、 自然と調和した北軽井沢の山荘、 街中の実家を省エネ住宅にリノベーションした事例など、それぞれの発想で心地よさを実現させ、住まい手に寄り添った30の家づくりをご覧ください。■自然とつながる心地よさ遠くの山並み、周囲の清々しい緑……。四季折々の季節の移ろいを感じ、時には自然の厳しさと対峙する。日々の暮らしに大自然を取り込み、豊かな環境と共にある「心地よさ」■暮らしの豊かさに息づく心地よさ集う人々のにぎやかな声にあふれる空間、静かに過ごせるプライベートな空間。忙しい日々の暮らしにあっても、ここに帰れば自分を取り戻せる。唯一無二の空間に息づく、建て主と建築家との対話から生まれた「心地よさ」■時を刻む心地よい空間暮らしを支え、成長を見守る。そこに訪れるさまざまな人と人との繋がりを生み出し、豊かな時間をもたらす。歴史の証人として、時を刻み、時と共に味わいを増す「心地よさ」■第2回JIA長野建築賞2023■Contents特集:心地よさをかなえる建築家の視点特集:第2回JIA長野建築賞2023Chapter1:自然とつながる心地よさChapter2:暮らしの豊かさに息づく心地よさChapter3:時を刻む心地よい空間Chapter4:法人協力会の活動紹介■書誌情報『信州の建築家とつくる家19』2024年3月15日発売 定価1650円(税込)編集 JIA長野県クラブ(公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部長野地域会)ISBN 978-4-86527-140-9 C0052A4/162頁これから家づくりやリノベーションを検討している方、信州での暮らしに興味がある方、移住や二拠点生活を考えている方、ぜひ信州での家づくり・暮らしについて本を通して体験してみませんか?お近くの全国主要書店・オンライン書店にて。ぜひご覧ください!Amazonはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月01日古民家リノベーションの設計・プロデュースを行う株式会社平賀敬一郎建築研究所(所在地:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:平賀 敬一郎)は、旅館業や観光業を対象として古民家の再生を行う建築設計サービス「建築家による古民家リノベーション」の提供を2024年3月1日(金)に開始します。「建築家による古民家リノベーション」URL: 瓦、漆喰、板張りで再生された外観■提供背景*古い家が次々と取り壊されていくなか、観光業界において日本人はもとより、外国人観光客からも人気が高まっています。*能登半島地震で、古民家と呼ばれる多くの建物が倒壊してしまったことから、安心・安全なかたちで日本の家を残したいと考えました。*古民家ならではの味わいと、耐震性や断熱性、設備を現代的にアレンジした快適さを提供します。オレンジ色のイタリアンスタッコが空間に華を添える夜はライトアップでさらに優しい雰囲気になる■サービスの特徴*これまでの古民家のリノベーションといえば、DIYの延長のようなものがほとんどでした。ハイクラス層に受け入れられる洗練されたデザイン、最新の耐震性能を備えた設計で事業者様をサポートします。*ほぼ柱と梁だけを残した状態にまで解体し、そこから新旧の融合した、まったく新しいデザインを生みだします。これまでにない古民家空間をユーザーに体験してもらうことが出来ます。*個人の注文住宅をはじめ、公共建築物の設計をてがける一級建築士事務所が、関連法規に適合するよう設計監理します。*古民家や古い建物を利用したビジネスを考えているが、地震・火災をはじめ、隣室の音が気になるなど、様々な点が気になって一歩が踏み出せない企業様にも、安心して事業を進めていただけます。■ご利用の流れ*メール・または電話でお問い合わせ下さい。*株式会社平賀敬一郎建築研究所にて面談し、事業の方向性を検討します(Webミーティング可)。*設計監理契約を締結後、具体的な業務にうつります。■サービス概要サービス名: 建築家による古民家リノベーション提供開始日: 2024年3月1日(金)提供時間 : 平日 9:00~18:00、土日祝は休み。場所 : 株式会社平賀敬一郎建築研究所(〒651-0084 兵庫県神戸市中央区磯辺通4-2-8 田嶋ビル6階I号室)アクセス : 各線「三宮」駅 徒歩10分料金 : 見積による申込方法 : メール、又は電話にてご連絡ください。URL : ■会社概要商号 : 株式会社平賀敬一郎建築研究所代表者 : 代表取締役 平賀 敬一郎所在地 : 〒651-0084 兵庫県神戸市中央区磯辺通4-2-8 田嶋ビル6階I号室設立 : 2016年12月(2019年9月に法人化)事業内容: 一級建築士事務所の経営資本金 : 200万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社平賀敬一郎建築研究所 お客様相談窓口電話:078-584-1520 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月26日《万博の現場 大屋根リングの進捗は50%を超え、ほぼ半分が姿を表している 夏にはリングが一周繋がる予定》1月19日、自らのXにこう綴ったのは建築家の藤本壮介氏。2025年開催予定の関西・大阪万博の会場デザインプロデューサーを務めており、会場のシンボルとなる大屋根(リング)の建設状況を、写真を添えて報告した。ところがこの投稿に、《もう雨シミ凄い》《素人目にも隙間空いてるのが分かるし染みが凄いんですがこれからブルーシートで養生されるのでしょうか?》《未塗装の集成材、明らかに雨に濡れて傷んでますね。2025年まで保たないのでは?》との指摘が相次ぐ事態に。実際に公開された写真では天井部に雨染みのような跡や隙間があるように写っていたため、不安を抱いた人がいたようだ。数々の指摘を受けてか、藤本氏は21日にXを更新。《この中央上の樋の周囲の雨滲みについてご指摘いただきましたので簡単に説明します》と前置きした上で、次のように釈明した。《この床材は人の積載荷重に耐える厚物の外部用CLTを使っているので、雨が当たったり滲みたりしても構造的には問題ありません。ご安心ください一方で見た目は気になりますよね僕も現場で気になりましたので先日の現場視察後すぐに施工者に伝えてあります今後施工手順や対処の方法などを一緒に検討していくことになります 》また別の投稿では隙間について、《ちなみにこの部分は追って樋と床板がしっかりと塞がれますので、完成時にはここに隙間は残りません》と補足。《あくまで施行中の途中段階で、この水の回り込みをできるだけ防ぐという対処の話と、ついてしまった雨滲みをどう綺麗にするか、という話です なので繰り返しになりますが、安全性には問題ありません》と、説明していた。いっぽうで、物議を醸していることがもう一つ。天井部の雨染みや隙間を指摘するアカウントを、藤本氏はブロックしていたようだ。「藤本さんの元には理解を示す声もありましたが、《血税の無駄遣いで食う飯はうまいか》など批判の域を超えた心無い声も寄せられていました。藤本さんは万博の木造建築は『全て最先端の集成材(※複数の板を結合させた人工の木材)』だと説明し、集成材を用いることで“伝統をアップデートした日本ならではのメッセージになる”と意義も解説。また、“リングの木材を震災復興に送るべき”との意見にも、手間やコストがかかってしまうことから不適切であることを丁寧に説明していました。それでも過剰に非難する声が止まず、自衛の目的でブロックしたものと思われます。しかし《なんで指摘コメントブロックしたんですか?》と追及する声も相次ぎ、炎上する事態に発展してしまったようです」(WEBメディア記者)“ブロック連発”にも批判が止まず、藤本氏は22日に《ブロックすることは燃料を投下するだけだということを学びましたので、本日以降、ブロックはしないこととしました。ブロック済みのものも順次解除していきます》と告知。続けて《皆さま、適宜ミュートやスルーなどでご対処をお願いします僕もスルー能力を鍛えていきます》と、SNSとの向き合い方について考えを綴った。その直後の投稿では、《ブロック全て解除完了なんか清々しい感じ》と報告した藤本氏。《応援してます》《頑張ってください!》とエールが寄せられているが、現在も《雨ざらし日ざらしであれば木材の変色は避けられないのではないですか?》などと疑問が投げかけられている。関西・大阪万博が近づくにつれ、国民の関心は高まっていきそうだ。
2024年01月22日アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、フランスのル・コルビュジエと並び20世紀の巨匠と呼ばれるレジェンド。日本との縁も深く、1923年、東京・日比谷に完成した帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)や目白の自由学園を手がけたことでも有名だ。20世紀最高の建築家の設計図に描かれた未来とは?「開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」は帝国ホテル二代目本館の竣工から100周年を記念して開催される本格的な回顧展。本邦初公開の華麗で精緻な肉筆ドローイングを中心に、写真資料など約390点を7つのセクションにわたって展示し、「有機的建築」と呼ばれる独自の建築世界に迫る。ドローイングは個人邸から壮大な都市計画まで及んでいるが、従来の建築図面にとどまらない魅力にあふれている。余白を多くとり、近いものを拡大して描くといった手法には浮世絵の影響がみられるとされ、実際に完成した建物以上に、ライトの思想を物語っているとも。そのほか彼が1930年代後半から取り組んだ「ユーソニアン住宅」の原寸モデルが会場に登場し、玄関から居間までの空間を体験できる。ライトの設計する住宅は草原や砂漠といったアメリカ独自の景観になじむ低層で、かつ水平のラインが特徴的。高窓から光を取り入れたり、庭や景観に向かって窓が大きく開かれているなど、住み手にとっての心地よさが大切にされている。帝国ホテルを建てるにあたって、6年間を地震の研究に費やしたというエピソードからも、その土地の風土や自然環境と真剣に向き合った巨匠の横顔が垣間見える。そして奇しくも帝国ホテルの竣工披露式典当日に関東大震災が起き、倒壊は免れたというから、その生涯は生前から伝説に彩られていたと言えそうだ。91歳で亡くなった年には代表作のひとつ、ニューヨーク市のグッゲンハイム美術館が竣工。最後まで世界をあっと言わせたレジェンドが自ら引いた設計図、その先の未来を想像しながら眺めてみたい。フランク・ロイド・ライト《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《大バグダッド計画案(イラク、バグダッド)1957年 鳥瞰透視図 北から文化センターと大学をのぞむ》コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright Foundation Archives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)フランク・ロイド・ライト《クーンリー・プレイハウス幼稚園の窓ガラス》1912年頃、豊田市美術館蔵フランク・ロイド・ライト《ジョンソン・ワックス・ビル本部棟 中央執務室の椅子》1936年頃、豊田市美術館蔵Frank Lloyd Wrightフランク・ロイド・ライト1867年、ウィスコンシン州に生まれる。周囲の景観、環境と調和する「有機的建築」を提唱。20世紀を代表する建築家。代表作は「カウフマン邸(落水荘)」1959年没。《フランク・ロイド・ライト、タリアセンにて》1924年、コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵The Frank Lloyd Wright FoundationArchives(The Museum of Modern Art Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築パナソニック汐留美術館東京都港区東新橋1‐5‐1パナソニック東京汐留ビル4F1月11日(木)~3月10日(日)10時~18時(2/2、3/1・8・9は~20時。入館は閉館の30分前まで)水曜休(3/6は開館)一般1200円TEL:050・5541・8600※会期中、一部展示替えあり。(前期1/11~2/13、後期2/15~3/10)※『anan』2024年1月17日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2024年01月16日※この物語はフィクションです。■これまでのあらすじ引っ越してすぐに仲良くなった杏奈と正美。ともに家や内装にこだわりを持つふたりだったが、次第に杏奈の家に対して口出しをするようになっていった正美と距離を置き始める。そして杏奈は、家の中で次々と起こる不可解な現象に悩むように…。その原因は杏奈の家の中で、自分の家のように過ごしていた正美の仕業だった…。杏奈の家を「理想の家」と話し、「お気に入り」とまで言ってくれていた正美。そんな彼女は、合鍵を使っ家に入り、自宅のように過ごしていたのだ。警察に届けようと訴える夫を引き留め正美の夫と話す場を設けると、正美は「理想の家を今建てているところなの」と話していたことがわかり…。正美さんの夫は、妻の様子に気になりながらも、自分の家が建てられなくて落ち込んで家に籠ってしまったり、病気になってしまうよりも、外に出て夢を膨らませている方がきっといいんだろうと自分を納得させていたそうです。また我が家に遊びに来るようになってからの正美さんは、自分の家でもとても楽しそうで、きっと想像を膨らませているだけと、真実から目を背けていたのかもしれません。私たちは「正美さんを我が家に近づけない」「鍵の返却」「幼稚園を辞める」を守ってもらうことを条件に、今回の件を通報することは思いとどまりました。正美さんの旦那さんからは慰謝料という形で謝罪をされ、もうこれで嫌なことは忘れようと思っていたのですが…。夜中に正美さんがやって来て…。次回に続く(全10話)毎日更新!
2024年01月04日一級建築士事務所わびすき(本社:兵庫県明石市、代表:奥田 智恵子)では、建築業界の余剰建材が廃材となる問題を受けて廃材リユースショップRE:MATERIAL(リマテリアル)を2023年10月31日(火)にオープンしました。また、2023年12月1日(金)から「廃材クスマス」企画を実施します。RE:MATERIALホームページ 店舗全景【未使用なのに捨てられる、工事現場で余った建築資材】建築にはどうしても余剰建材が出てしまうという宿命的な問題があります。余剰建材とは建物を建てた後に余る建材のことで、再利用できないものは新品のまま廃材となります。国土交通省によると建築資材の廃棄量は年間7,440万トンで東京ドーム約1,454個分、最終処分量にしても212万トンで東京ドーム約41.6個分になります。これは全産業中ワースト1位となっています。ちょうど今年の環境白書では循環経済の重要性が説かれました。循環経済とは資源を無駄にせず効率的に利用する経済システムのことで、廃材などもリユース・リサイクルなど有効利用することを奨励しています。※国土交通白書2022 ※環境白書2023 廃材となった木材【施工で出た廃材をリユースして格安に提供】わびすきはこの余剰建材問題の解消を目的として、廃材リユースショップRE:MATERIALを2023年10月31日(火)にオープンしました。余剰建材は提携している工務店などから提供されるもので、基本的にはホームセンターの市販価格より30~50%ほどの安価で販売しています。内訳は、各種木材、石材、タイル、ガラス材、マット材、壁紙、照明器具など様々で、これら廃材となった余剰建材をDIYやリフォームに利用したいという一般消費者でも手に入れることができます。廃材タイルの使用例廃材タイルを洗面に使った例また、RE:MATERIALでは廃材のクリエイティブリユース商品も販売しています。たとえば、廃材を使った一輪挿しや壁紙で作った現代アート作品などがあります。RE:MATERIALは空き家になっていた古民家を買い取り全面改装したお店で、場所も兵庫県加古郡稲美町という田舎町ながらここから地域の新しいコミュニティの場としての活性化を想定しています。廃材を使った一輪挿し廃材壁紙を使った現代アート作品2023年10月27日(金)~29(日)のオープニングイベントに来場したお客様からは、「廃材でわくわくするのに驚いた!DIYが大好きなのでこんなお店が欲しかった!(50代女性)」「あの空き家がこんなお店になるなんて信じられない。私も近くの空き家を手に入れてこんな素敵なお店をやってみたい(40代女性)」という声をいただいています。【廃材だけで聖なる夜を!廃材クリスマスを2023年12月1日(金)から実施】RE:MATERIALでは2023年12月1日(金)~24日(日)まで「廃材クリスマス」と題した企画を実施します。具体的には誰でも一つ100円で買える廃材オーナメントをみんなでクリスマスツリーに飾り、集まった売上金でこども食堂にクリスマスケーキを贈る企画や、2023年12月9日(土)・10日(日)には廃材で作るクリエイティブリユースのワークショップも開催されます。ワークショップで作成するもの■代表 奥田 智恵子のコメントわびすきは、環境にも人にも優しい暮らしのアイデアをご提案している一級建築士事務所です。大切にしているのは自然の循環を邪魔しない家づくりで、廃棄物問題は社のコンセプトにもそぐわず、今回のRE:MATERIAL開店の運びとなりました。売上げはスタッフの人件費を除いてすべて今後の新店舗開店経費に充当されます。全国でこういうお店が当たり前になる日本であって欲しいと願っています。【RE:MATERIAL店舗概要】所在地 : 〒675-1102 兵庫県加古郡稲美町草谷1056-29アクセス: JR東海道・山陽本線「土山駅」より神姫バス母里行き 野谷下車 徒歩16分電話 : 090-2902-3292URL : 営業時間: 10:30~17:00休業日 : 毎週月曜日(年末年始・臨時休業日を除く)【会社概要】会社名 : 一級建築士事務所わびすき代表 : 奥田 智恵子本社 : 〒673-0002 兵庫県明石市旭が丘13-2事業内容: 一級建築士事務所URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月15日帝国ホテルや自由学園明日館などの建築を手がけたことで、日本でもよく知られるアメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。1923年に落成した「帝国ホテル二代目本館」の100周年を記念する展覧会が、2023年10月21日(土)から12月24日(日)まで、愛知県の豊田市美術館で開催される。大都市化の進むシカゴで建築家としてのキャリアをスタートさせたライトは、明治政府が出展したシカゴ万博で高まった日本美術愛好熱にふれ、日本の文化に惹かれたという。1905年に初来日した際には大量の浮世絵コレクションを持ち帰り、1910年代には帝国ホテル二代目本館の設計を受注。構想から10年の歳月をかけて実現した帝国ホテルは、奇しくも関東大震災の発生当日に落成するが、災禍を生き延びた堅牢さもまた、ライトに名声をもたらした。関東大震災から100年の節目の年に開催される同展は、ライトのキャリアの中心軸にこの帝国ホテルを据え、その魅力に多方面から迫るものだ。アメリカ、ヨーロッパ、日本など、様々な風土と文化から取り入れた要素を凝縮したこの建築に見られる様々な着想は、のちのライトの建築や都市計画にも展開されていくことになる。帝国ホテルは、ライトにとって「結節点」に位置づけられる建物なのだ。同展は、コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館の全面的な協力を得て実現された。ニューヨーク近代美術館とともに、2012年にフランク・ロイド・ライト財団から5万点を超える資料の移管を受けた同図書館から、日本初公開となるライト自筆の建築ドローイングや図面の数々が出品されるほか、最新の調査研究成果も紹介される。多様な文化と交流し、常に先駆的な活動を展開したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題とも共鳴するという。来るべき未来への提言として、作品群を見ることもできるだろう。なお、ライトの帝国ホテルは改築のために取り壊しとなったが、その一部である中央玄関部分が豊田市美術館の所在する愛知県の博物館明治村に移築保存されており、今もその華やかな空間を体感することができる。<開催情報>『帝国ホテル二代目本館100周年フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築』会期:2023年10月21日(土)~12月24日(日)※会期中展示替えあり会場:豊田市美術館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)休館日:月曜料金:一般1,400円、大高1,000円※2024年1月11日(木)~3月10 日(日)パナソニック汐留美術館、3月20日(水・祝)~5月12日(日)青森県立美術館へ巡回予定※同時開催:コレクション展 歿後20年 若林奮公式サイト:
2023年10月06日テーマ「建築×コンディショニング~全世代が交流する健康と調和する美しい建築、あなたの生活の拠点」北海道東川町では、10月11日(水)10:15より、東川町共生プラザそらいろにて、「東川町共生プラザそらいろ」の開館を記念して当施設のデザインを監修した世界的建築家・隈研吾氏と東川町オフィシャルパートナーとして町民の健康づくりをサポートしている、R-body鈴木岳.氏による特別対談を開催します。開催概要◆演題「建築×コンディショニング~全世代が交流する健康と調和する美しい建築、あなたの生活の拠点」◆日時10月11日(水)10:15~11:30(9:30開場)◆入場無料◆場所東川町共生プラザそらいろ(東町2丁目12番10号)1F 交流ルーム◆申し込みは以下申込フォームより【問い合わせ】東川町役場保健福祉課TEL 0166-82-2111(内線502)特別対談隈研吾×鈴木岳.「建築×コンディショニング」 : ※当日は会場に来られない方へ向けて対談の様子をYoutubeにて配信します。Bevor Sie zu YouTube weitergehen : 【確定】健康×コンディショニング.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月29日フィンランドを代表する建築家の人生とデザインに迫るドキュメンタリー『アアルト』より本予告が解禁。さらに公開に併せ、“映画で旅するフィンランド”特集上映の開催が決定した。“フィンランドのアカデミー賞”と称されるユッシ賞にて音楽賞、編集賞を受賞した本作は、アルヴァ・アアルト(1898-1976)が2023年に生誕125年を迎えたことを記念して公開されるドキュメンタリー。優れたデザインと数々の名建築を生み出した彼のデザイナーとしての人生を突き動かした妻アイノとの濃密な愛の物語として、アアルト夫妻が世界中を股にかけながら物を創造していく過程をまるで観客が映像ツアーに参加しているかのように映し出す。本作の監督を務めたフィンランドの新鋭女性監督ヴィルピ・スータリは、長年アルヴァ・アアルトの映画を撮りたいと考えていたという。「幼い頃、アアルトが設計した図書館で過ごし、彼の建築の虜になった」。そんな彼女が、アルヴァの最初の妻、アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や、友人たちなどの証言を盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔を躍動感あふれるタッチで描き出す。この度解禁された予告編は、アイノとアルヴァ、2人で交わした親密な手紙のやりとりとともに、彼らがともに過ごした空間や、生み出された数々の傑作群を映し出したもの。アアルトが世界的に名をあげるきっかけになったフィンランドのヴィープリの図書館、客員教授としてアアルトも教鞭を取っていたMIT(マサチューセッツ工科大学)の“波打つ外観”が特徴的な学生寮のほか、2人で多くの時間を過ごしたアトリエの様子など、未だ多くの人々を魅了し続ける美しいデザインとともに、夫婦がやりとりしたそれぞれへの想い、過ごした濃密な時間が切り取られている。また、本作の公開を記念し、ヒューマントラストシネマ有楽町にて9月22日(金)から9月28日(木)までの期間 “映画で旅するフィンランド特集”の開催が決定。世界中で愛されるムーミンを生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソンの人生を映し出した『TOVE/トーベ』(2021)、世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと優しさを持って描いたアキ・カウリスマキ監督による『希望のかなた』(2017)の2作品が上映される。『アアルト』は10月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK 吉祥寺、10月28日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アアルト 10月13日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK 吉祥寺、10月28日(土)東京都写真美術館ホールほか全国順次公開(C)Aalto Family (C)FI 2020 - Euphoria Film
2023年08月22日世界中の高層建築に登り、屋上からの景色やセルフィーをInstagramに投稿していたフランス人パルクールランナーで写真家のレミ・ルシディさん(30)が、香港の超高層タワーマンションの68階から転落して死亡した。Daily Mailが伝えている。27日の夜、高級住宅街「半山区」にある高さ約220メートルのトレガンター・タワーにやってきたルシディさんは、警備員に「40階に住む友人を訪ねる」と虚偽の申告をして建物内部に侵入。49階でエレベーターを降りた後、68階の最上階まで階段で上がる様子が防犯カメラに映っていたという。屋上へ続く扉はロックされていたが、ルシディさんは無理矢理こじ開けて外へ。彼のこれまでの投稿から推測するに、ハーネスなどの安全装置は一切着けず、動画や写真を撮影したものと見られる。その後、ドアが開かなくなってしまったためだろうか。建物内に戻ろうとペントハウスの窓をノックしているところをメイドに目撃されている。救助が到着する前に、ルシディさんは220メートルの高さから転落してしまったという。地元紙The Standardによると同日21時ころ、マンションの敷地内に倒れているルシディさんを見つけた人が救急に通報。駆けつけた救急隊員によってその場で死亡が確認されたという。
2023年07月31日建築家アルヴァ・アアルトの人生と作品に迫るドキュメンタリー『アアルト』より本ポスタービジュアルとシーン写真が解禁された。フィンランドが生んだ世界的建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト(1898-1976)が今年2023年に生誕125年を迎えたことを記念して公開される本作。アルヴァと同じ建築家であった最初の妻アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や、友人たちなどの証言を盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔に迫っていく。この度解禁された本ポスタービジュアルは、フィンランドのアトリエでリラックスするアルヴァ・アアルトの姿を捉えたもの。「人に寄り添うデザインは、いかにして生まれたか?」と添えられたコピーをまさに表現するような、普及の名作として名高い「スツール60」「アアルトベース」「41アームチェアパイミオ」の印象的なカットも合わせて切り取られたデザインとなっている。併せて解禁されたシーン写真は4点。アルヴァ・アアルトが妻・アイノとレストランで仲睦まじく食事を楽しむ日常の姿を切り取った風景のほか、本ポスターにも採用されたアイコニックなプロダクトが切り取られている。アアルトベース『アアルト』は10月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、10月28日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アアルト 10月13日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、UPLINK 吉祥寺、10月28日(土)東京都写真美術館ホールほか全国順次公開(C)Aalto Family (C)FI 2020 - Euphoria Film
2023年06月25日バルセロナを中心に活動した建築家、アントニ・ガウディ(1852〜1926)。彼が手掛けた建築の数々は人々を魅了し、その多くが世界遺産に登録されている。6月13日(火) よりスタートした『ガウディとサグラダ・ファミリア展』は、彼が生涯をかけて取り組んだ未完の聖堂「サグラダ・ファミリア」に焦点を絞ったものだ。9月10日(日) まで東京国立近代美術館で開催されている。ガウディはスペインのカタルーニャ地方、レウス市生まれ。バルセロナで建築を学んだ彼は、大学卒業直後から頭角を表し、カサ・ビセンスやグエル館、グエル公園など、有機的な曲線と装飾を特長とする建築を手掛けていく。その一方で、ガウディは1882年から建設が続けられているサグラダ・ファミリア聖堂の二代目建築家にも就任。晩年はすべての仕事を断り、サグラダ・ファミリア竣工に向けて心血を注いでいた。同展は、いよいよ2026年に完成予定のサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、ガウディの建築思想と造形原理に4章構成で迫っていく。展覧会エントランス第1章「ガウディとその時代」では、若き日のガウディの活動と時代背景をたどる。バルセロナで建築を学んだガウディは図書館にこもり、ギリシャ・ローマやラテン、ビザンティン芸術の写真集などを読み漁る日々を続けていた。そして1878年のパリ万博でバルセロナの人気革手袋店のショーケースのデザインを手掛けたことにより、注目を集めるようになる。《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》は、そのときに名刺の裏に描かれたデザイン画。このショーケースのデザインがバルセロナの実業家、グエルの目にとまり、グエルはガウディの大パトロンとる。そしてグエル館やグエル公園などが生まれることとなったのだ。アントニ・ガウディ《クメーリャ皮手袋店ショーケース、パリ万国博覧会のためのスケッチ》1878年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》1873〜79年 レウス市博物館蔵《ガウディ・ノート》は、若き日のガウディが残した建築論を書き留めたノート。ガウディが建築や装飾になにを求めるかを詳細に記している。筆圧や筆跡からも、彼がどのような人物だったかを伺い知ることができる。第2章「ガウディの創造の源泉」では、ガウディの独創的な建築がどこから生まれてきたのかを、「歴史」、「自然」、「幾何学」の3つのポイントから紐解いていく。まずは「歴史」を見ていこう。ガウディはイスラムの文化が通過したスペイン歴史、そして地元カタルーニャの文化を学び、アイデンティティを探っていく。彼の代名詞とも言える、破砕タイル手法や、独特の装飾技法は土地の歴史をたどり、作り出したものだ。アントニ・ガウディ/制作:ジャウマ・プジョールの息子《グエル公園、破砕タイル被覆ピース》1904年頃ガウディ記念講座、ETSAB(バルセロナ・デザイン美術館寄託)またガウディは「自然」を観察し、有機的な形の源泉としていく。彼のデザインした椅子などもまた、自然由来の曲線をモチーフにしたものだ。アントニ・ガウディ《カサ・ビセンス、鉄柵の棕櫚の模型》1886年頃サグラダ・ファミリア聖堂蔵3点ともアントニ・ガウディ 左《カサ・バッリョ、椅子》(複製)1984〜85年中《カサ・バッリョ、ベンチ》(複製)1984〜85年右《カサ・バッリョ、スツール》(複製)1984〜85年いずれも西武文理大学蔵そして、彼の建築において欠かすことができない「幾何学」。ガウディが多用する曲線は、独自の理論に基づいた形だ。ガウディは糸と重りを使った「逆さ吊り実験」で、建物の合理的な形を探し出し、上下反転させた建物を創り上げた。実現には至らなかったが、1908年に設計を依頼されたとされる、ニューヨークに建設される予定だった巨大ホテルも、逆さ吊り実験で導き出されたフォルムであったという。右《コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験(部分)》1984〜85年西武文理大学蔵群馬県左官組合制作《ニューヨーク大ホテル計画案(ジュアン・マタラのドローイングに基づく》、1985年伊豆の長八美術館蔵同展のメインとなる第3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」では、サグラダ・ファミリアについて、着工に入る前の構想段階かから紹介していく。サグラダ・ファミリアは、宗教関連の出版と書店を経営していたジュゼップ・マリア・ブカベーリャが「貧しい人々のための大聖堂」として提案、8年かけて資金集めを行い、1882年に着工した。ガウディは初代設計者のビリャールから地下聖堂のみ完成した状態のサグラダ・ファミリアを1883年に引き継ぎ、その設計に大規模な変更を加え、現在まで完成に至っていない。展示室には、サグラダ・ファミリアの模型図や細部の模型、ガウディ本人が取り組んだ塑像の断片などが配置され、多方面から巨大な建造物の全貌をたどることができる。アントニ・ガウディによる塑像断片1898〜1900年サグラダ・ファミリア蔵展示風景より外尾悦郎《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面に1990〜2000年に設置作家蔵《サグラダ・ファミリア聖堂、降誕の正面:歌う天使たち》は、1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻制作に携わった、外尾悦郎による石膏像。2000年に現在の石造に置き換えるまで実際に設置されていたものだ。サグラダ・ファミリア聖堂模型室制作《サグラダ・ファミリア聖堂、マルコの塔模型》2020年サグラダ・ファミリア蔵そして、エピローグにあたる第4章「ガウディの遺伝子」では、ガウディが後世の建築家に与えた影響を紹介。ガウディの思想や造形が、伊東豊雄や磯崎新など日本人建築家にも大きな影響について映像や資料などで紹介されている。展示風景より前々世紀に着工されたサグラダ・ファミリアは2026年にはようやく竣工予定だ。ガウディの哲学をあらためて知り、サグラダ・ファミリアの完成を心待ちにしておこう。取材・文:浦島茂世<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』6月13日(火)~9月10日(日)、東京国立近代美術館にて開催
2023年06月16日こども向けカルチャースクール企画運営を手掛ける、株式会社ティンカリングタウン(所在地:東京都新宿区西落合2-9-7、代表取締役:さかたともえ)は、建築士講師と共にこどものためのまちづくり・建築を考えるこども向けの建築講座「こねくりケンチク研究所」を、2023年9月10日(日)より開始します。また、講座スタートに先駆け、プレイベント(全4回)を7月16日より開催いたします。こねくりケンチク研究所講座詳細: ■『こねくりケンチク研究所』とは「もっと自由に遊べる場所がほしい」「大人がいない場所はないの?」当社が活動開始当初に工具の音やこどもの声に対する近隣住民からのクレームに直面した際のこども達の声を受けて2015年にスタートした「おとな立入禁止!こどものまちをつくろう」。2019年には、豊島区の公園の一部を借りて、こどもたちが自由に遊べるまちを建設しました。その後2021年にはこどもたちの声を拾い上げ、よりまちづくりに活かすため、建築家と子どもたちによる「こねくりケンチク研究所」をスタート。こどもたちがどんなまちを作りたいのか、まちにはどんな機能が必要なのかを話し合いながら、実現に向けて進化を続けています。私たちは2024年春の開催を目指して、こどもたちの「やりたいこと」を実現できるよう、一緒に考えてくれるメンバーを募集します。モニュメント建設こどものまち建設風景■『こねくりケンチク研究所』はこのような学び場を目指しています1. こどもたちが自身のアイデアを具現化し、実際の作業を通じて学び成長できる場を提供しています。マインクラフトや工作、実験などの活動を通じて、こどもたちは自ら手を動かし、創造する楽しさを実感することができます。2. こどもたちから広く集めた意見をまとめ、まちづくりの目標を自ら決定するプロセスを体験することができます。彼らの意見を尊重し、協力して目標に向かって取り組むことで、リーダーシップやチームワークの重要性を学ぶことができます。3. 私たちのプログラムでは、建築構造力学や環境工学などの知識に触れることもできます。こどもたちは建物の構造や環境への配慮など、実際の専門知識を学びながら、自分たちの作品を作り上げることができます。4. 私たちはこどもたちが自ら考え、自ら行動する力を育むことを大切にしています。2023年には「強盗用銀行」のアイデアが生まれ、朝日新聞やYahoo!ニュースに取り上げられました。 彼らが創造的なアイデアを発揮し、自己表現や問題解決能力を養うことを支援しています。『こねくりケンチク研究所』は、こどもたちが自由に発想し、自らの可能性を広げる場です。私たちは2024年春に向けてさらなる進化を遂げ、こどもたちが夢中になり、成長できる体験を提供してまいります。Yahoo!ニュースにも取り上げられた強盗用銀行の模型■講座概要タイトル : 2024こねくりケンチク研究所開催日時 : 2023年9月10日(日)~2024年3月24日(日) 全15回会場 : こどもDIY部アトリエ(〒161-0031 東京都新宿区西落合2-9-7-102)アクセス : 都営大江戸線線「落合南長崎」駅 徒歩約10分西武新宿線「新井薬師前」駅 徒歩約12分参加費 : 入会金5,500円 月額8,900円(材料費・税込)参加条件 : 小学3年生から中学2年生定員 : 8名主催 : 株式会社ティンカリングタウン詳細はウェブサイトへ ■プレイベントを開催します9月からの活動スタートに向けて、7月にプレイベントを行います。このプレイベントでは、こどものまちに参加したことのあるこどもたちや、これから参加してみたいこどもたちを集め、彼らがどんなこどものまちを作りたいか聞く場を設けます。さらに、みんなの希望を叶えるためにどのようなしかけが必要かを一緒に考える機会となります。こどものまちに関する要望や願い、そして理想のまちのイメージなど、こどもたちの創造力を最大限に引き出す場となるでしょう。<プレイベント概要>1回目 2023年7月16日(日) 10:00~11:00「こんなこどものまちを作りたいオンライン会議」マインクラフトサーバーにて先着8名 参加費無料2回目 2023年7月17日(月・祝) 10:00~12:00こどもDIY部アトリエにて、アイデアのまとめ工作 参加費1,980円(材料費込み)先着8名3回目 2023年7月22日(土) 18:30~19:30「こどものまち最終日にやりたいことオンライン会議」マインクラフトサーバーにて先着8名 参加費無料4回目 2023年7月30日(日) 10:00~12:00こどもDIY部アトリエにて、アイデアのまとめ工作 参加費1,980円(材料費込み)先着8名<お申込み方法>公式サイト : ■会社概要商号 : 株式会社ティンカリングタウン代表者 : 代表取締役 さかたともえ所在地 : 〒161-0031 東京都新宿区西落合2-9-7-102設立 : 2019年10月事業内容: こどもむけカルチャースクールの運営資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社ティンカリングタウンEmail: info@tinkeringtown.jp TEL : 090-1273-1774 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日スペインのカタルーニャ地方に生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852−1926)。バルセロナ市内に点在する建築群は世界遺産に登録され、独特のユニークな造形が世界中の人々を魅了し続けている。その作品のなかでも着工から140年が経過し、今も建設が続くサグラダ・ファミリア聖堂に焦点を絞った展覧会が、6月13日(火)から 9月10日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。長らく「未完の聖堂」と言われてきたが、2021年にマリアの塔が完成し、いよいよイエスの塔の建設という最終段階に向かう聖堂は、ついに完成の時期が視野に収まってきたところだという。そのタイミングで開催される同展は、100点を超える図面、模型、写真、資料に最新の映像を交えながら、聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解くものだ。ガウディの独創性は、西欧のゴシック建築やスペインならではのイスラム建築、さらにカタルーニャ地方の歴史や自然が生み出した造形などを吸収して、独自の形と法則を生み出したところにあるという。同展では、その発想の源泉を丁寧に探ると同時に、膨大な数の模型を制作・修正しながら聖堂の形と構造を探ったガウディ独自の制作方法にも注目して、聖堂の建設プロセスを明らかにしていく。また、諸芸術を総合する場として聖堂を構想したガウディは、聖書の内容を表現する彫刻を自ら制作し、外観と内観の光と色の効果や、建物の音響効果にも工夫を凝らしていた。そうした「総合芸術」としてのサグラダ・ファミリア聖堂の豊かな世界を紐解くのも、同展の魅力のひとつとなっている。また今回は、NHKが撮影した高精細映像やドローン映像を駆使して、その総合芸術としての聖堂の現在の姿を伝える展示もある。ステンドグラスから差し込む光を楽しみつつ、肉眼ではとらえられない視点から聖堂の壮麗な空間を散策する気分を味わえるのが楽しみだ。<開催情報>『ガウディとサグラダ・ファミリア展』会期:2023年6月13日(火)~9月10日(日)※会期中一部展示替えあり会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般2,200円、大学1,200円、高校700円展覧会公式サイト:※2023年9月30日(土)~12月3日(日) 滋賀・佐川美術館、2023年12月19日(火)~2024年3月10日(日)愛知・名古屋市美術館に巡回予定
2023年05月29日遊んでいた場所は、子どもの思い出のカケラになる。いつか「昔ここで遊んだな」と懐かしんだり、建築家や建物の仕掛けに興味を持てたら、とても素敵なこと。子どもと遊びに行きたい楽しい名建築を、建築好きの画家・岡美里さんに教えてもらいました。魅力たっぷりの全国10施設、家族で訪ねてみてはいかが?イサム・ノグチが大地を彫刻したらこうなった!モエレ沼公園 @札幌「プレイマウンテン」や「モエレ山」はただの築山に見えて、絶妙な角度が素晴らしい。ただ登ったり降りたり転がったり……。それだけで気分が高揚し、子どもも大人も心が全開放! カラフルな遊具までイサム設計。公園内のどこで写真を撮ってもキマるのは、イサムの綿密な計算があったから? また、25mまで噴き上がる水の彫刻は必見、園内にアナウンスが流れたらぜひ駆けつけて!CHECKモエレ沼公園北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1☎011-790-1231moerenumapark.jpオノマトペと一緒に遊ぶ唯一無二の屋上庭園富山県美術館オノマトペの屋上 @富山「人が居ることが許される空間や場所をつくっていくのが僕の使命」と言ったのは、この美術館を設計した内藤廣氏。だから富山県美術館の屋上庭園は子どもも大人も楽しめるようになっています。グラフィックデザイナー佐藤卓氏が手がけた“ぐるぐる”“ひそひそ”などのオノマトペから考えられた遊具がずらり。ふわふわドームでは、いつも子どもたちが夢中で飛んで跳ねて遊んでいます。CHECK富山県美術館オノマトペの屋上富山県富山市木場町3-20☎076-431-2711tad-toyama.jp橋だって建築です!東京が誇る、橋の博覧会隅田川にかかる橋 @東京デザインや色がすべて異なり、それぞれが競い合うように堂々と建っている橋たち。実際に、山田守氏などの大建築家らが手掛けています。これら橋の博覧会をひと息に鑑賞するには、水上バスに乗って鉄骨の下をくぐるのが一番。とりわけ吊橋のカーブが見事な清洲橋はお見逃しなく。松本零士氏デザインの観光汽船「ホタルナ」は宇宙船みたいで子どもも大好き。これもまた移動する建築。小さな頃から触れたい!自然とアートの調和原美術館ARC @群馬牧場や遊園地があり、家族連れに人気のエリアに位置する磯崎新設計の美術館。建築界の重鎮にしてプリツカー賞作家の建築だからといって緊張する必要は一切なし。ピラミッド型屋根の建物は親しみやすく、自然の風景に溶け込んでいます。館内は、暗くなったり明るくなったり緩急があって楽しい。庭にあるウォーホルの「キャンベルズトマトスープ」の大きさにも毎回胸がときめきます。CHECK原美術館ARC群馬県渋川市金井2855-1☎0279-24-6585www.haramuseum.or.jp個性溢れる建築でしゅわしゅわ温泉を堪能ラムネ温泉館 @大分藤森照信氏の建築は、子どもが大好きな仕掛けがいっぱい。美術館は裸足でOKだし、茶室の入り口まで木のハシゴを登ったりする。素材も銅板や焼杉など、昔からある素材で、子どもも直感的に自分が歓迎される建築だと分かるよう。中でもラムネ温泉館はユニークなデザイン。まるで子どもが粘土と積み木で造ったような人懐っこい造形が魅力的です。屋根の上の松の木もお見逃しなく。CHECKラムネ温泉館大分県竹田市直入町大字長湯7676-2☎0974-75-2620www.lamune-onsen.co.jpまるでうなる大地!緑いっぱいの都心の公園アイランドシティ中央公園ぐりんぐりん @福岡伊東豊雄建築の特徴は、局面を大胆に取り入れて、また周囲の環境に溶け込んでいること。「体験学習施設ぐりんぐりん」は施設の半分が地面に埋まっているように見えますが、実際は屋上に木々を植えて育てています。うねうねの館内は、3つのテーマで構成されていて、温室では亜熱帯の植物が生い茂っていたり、珍しい蘭を育てていたり。緑に囲まれたフリースペースも子どもに大人気。CHECKアイランドシティ中央公園ぐりんぐりん福岡県福岡市東区香椎照葉四丁目☎092-661-5980ic-centralpark.jp水田にふわりと浮かぶ木造建築のホテルショウナイホテルスイデンテラス @山形仮設住宅や難民シェルターを紙でつくるなど、建築の概念を軽やかな方法で更新し続ける坂茂氏の設計。水田に浮かぶ木造のホテルは、ライブラリの本が子どもの届きやすい位置にあったり、共用棟は掃き出し窓になっている場所が多くて景色が見やすいなど子どもにもやさしい。5月以降の田植えで、稲の成長を観察できるのも楽しそう。近所の「キッズドームソライ」も合わせてどうぞ。CHECKショウナイホテルスイデンテラス山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1☎0235-25-7424suiden-terrasse.yamagata-design.comモダンアートに没入!摩訶不思議すぎる庭園養老天命反転地 @岐阜こんなへんてこな建物、見たことありません! 芸術家・荒川修作氏&マドリン・ギンズ氏により設計された大自然の中の公園施設。平衡感覚がおかしくなっていくのを面白がるのに、子どもも大人も関係なし! まるで、ダリの絵の中を散歩しているかのような不思議な気分になれます。床を歩いていたのに、いつのまにか壁になったり……。世界の見え方に新しい発見があるかもしれません。CHECK養老天命反転地岐阜県養老郡養老町高林1298-2☎0584-32-0501yoro-park.com/facility-map/hantenchi瀬戸内の青い海際に建つ新オープンの水族館四国水族館 @香川2020年、香川にオープンしたばかり。それほど大規模ではありませんが、瀬戸内の青い海を引き立てる真っ白い建屋が印象的。出港を待つ船のような生き生きとしたファサードや、海へつながって見えるインフィニティタイプのイルカプール。カーブのきれいな水槽は世界最大級の渦潮を再現。館内は文字情報も少なめで、スタイリッシュなデザインが貫かれているので居心地良しです。CHECK四国水族館香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4☎0877-49-4590shikoku-aquarium.jp黒川紀章が手がけた美しいモダニズム建築愛媛県総合科学博物館 @愛媛丸、三角、四角……。まるで積み木を組み合わせたようなダイナミックなシルエットに興奮します。館内も、リアルに動く恐竜やサイコロ万華鏡、無重力ミラーなど楽しくて不思議な仕掛けがいっぱい。遊び疲れたら外に出て深呼吸。緑豊かな自然の中で改めて眺める銀色のモダニズム建築は、現実離れした美しさです。地球も宇宙の一部なのだなぁ、とそんな後味が残る博物館。CHECK愛媛県総合科学博物館愛媛県新居浜市大生院2133-2☎0897-40-4100i-kahaku.jp教えてくれた人岡美里さん横顔のポートレートをライフワークとする美術作家。その他にも、散歩や建築巡り、アート好きとも知られ、さまざまな企画で活躍中。子連れで美しい銭湯巡りをすることがマイブーム。常盤湯(江東区)が最近のヒット。Instagram:@misato_oka※各施設の営業状況は公式HPをご確認ください
2023年05月03日「KYOTOGRAPHIE 2023」が5月14日まで開催中です。本写真祭において、ディオールは独自の視点からファッションや人体を通して「人の存在」を追い求めてきた、写真家・高木由利子展に特別協力しています。©WATARU FUKAYA京都・二条城 二の丸御殿台所・御清所にて開催されている、高木由利子氏の個展「PARALLEL WORLD」は、建築家の田根剛のセノグラフィーにより完成に導かれました。本展の名称は、共時的に存在する「2つの世界」を意味し、日常的に民族衣装を纏う人々を12カ国で撮影した”Threads of Beauty”そして「ファッション」の世界が交錯します。ファッションのテーマにおいては80年代から現代までのファッション界をけん引してきたデザイナーたちのクリエイションが写真に収められており、その中には高木由利子がディオールのために撮り下ろしたオートクチュールの特別なアーカイブピースも含まれています。印画紙、和紙、コットン紙、漆喰など異なる素材にプリントされた作品や自身がプリントに着色した作品など、多彩な写真表現の中で2つの世界が交錯する本展の舞台裏を写真家の高木由利子、建築家の田根剛による特別インタビュー映像とともにお楽しみください。 CreditProducer: Satoshi TakahashiCinematographer: Senzo UenoCamera assistant: Tomoyuki KujiraiEditor: Yuki InomataColorist: Sho SuzukiProduction manager: Yusuke TamuraProduction: NION@DIOR#KYOTOGRAPHIEお問い合わせ:クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年05月02日鈴木京香(54)が建築文化の向上に貢献した人物に贈られる日本建築学会文化賞に選ばれたことが、19日発表された。今回、京香が選出された理由は、取り壊しの危機にあった東京都渋谷区の住宅「ヴィラ・クゥクゥ」を購入し、保存再生と一般公開を視野に入れた改修を行ったことだった。同建築は、1957年に完成したもので、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに師事した建築家、吉阪隆正の代表作の一つ。建築関係者によると「日本にまだコンクリートでつくられた住居がほとんどなかった時代に、コンクリートで造られた初めての自由な造形の住宅といえる建築」だといい、文化的な価値が非常に高い住宅だという。もともと建築やインテリアデザインが好きだったという京香。’22年5月4日に配信された「Casa BRUTUS」WEB版のインタビューで、《解体の可能性さえあった《ヴィラ・クゥクゥ》をご縁あって引き取らせていただき、竣工当時の姿にできるだけ戻すよう、修復工事を進めている最中です》《この素晴らしい遺産的建築をちゃんとした形で残さなければと、いま責任も感じています》と同建築について語っていた。本誌も、京香がこの建築を’21年6月に購入していたことを昨年報じている。このとき取材した不動産関係者によると「都内の超一等地にある約60坪の豪邸ですから、土地だけでも約3億円はくだらない」といい、別の関係者は、建物としての資産価値について、「一般的な住宅とは異なり、歴史的建造物ですから、美術品と同じで価格に明確な基準はありません」と答えていた。さらに改修にも大きな金銭的負担がかかる。京香は、私財を投げ打って文化遺産の保全に取り組んだようだ。京香のスタッフによるインスタグラムの4月10日の投稿によると、最近、《お世話になった方々をお招きして》同建築の見学会が行われたという。同投稿では、京香の言葉として、《いつか皆さまにも楽しく安全に見てもらえるよう今回の集いを参考に準備を進めて行きたいと思います。目指すは9月9日、クゥクゥの日です!》とも綴られている。一般公開に向けて、管理人として奮闘している最中のようだ。
2023年04月19日株式会社メモリードが運営する「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」では、世界的な建築家として知られる隈研吾氏の設計でホテルの増改築を進めてきましたが、このほどすべての工事が無事に終了し、2023年4月28日(金)にグランドオープンする運びとなりました。新たな魅力が加わった「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」は、≪長崎を、世界に誇れるリゾートに。≫をキャッチフレーズに、世界に誇るラグジュアリーリゾートホテルに生まれ変わります。外観ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート 公式サイト ●増築エリア:VIEW TERRACE●改築エリア:TOWER SUITE、九州創作 千山万水増改築の詳細については、下記をご参照下さい。【VIEW TERRACE】世界新三大夜景を楽しみながらゆったり過ごせるご宿泊客専用ラウンジ、フィットネス、サウナを完備。<インフィニティプール>・20メートル温水プール・ジャグジー×2・アンブレラサマーベッド×4・ソファセット×3プールプール夕景<フィットネス>・フィットネスバイク×1・ルームランナー×2・マルチジム×1フィットネス<サウナ>・ドライサウナ「颯来SORA」・ミストサウナ「雫玖SHIZUKU」ドライサウナ「颯来SORA」<クラブラウンジ/インフィニティプール>ラウンジプール正面【TOWER SUITE】各客室に、開放感あふれるテラスを拡張。ゆっくりとオーシャンビューが楽しめるプライベート感あふれる空間をご体感いただけます。長崎港・長崎市街を一望出来るテラスを拡張し、さらにグレードアップした空間をお楽しみいただけます。タワースイート【九州創作 千山万水】料理はすべてアラカルトスタイル。九州ならではの食材を使用したレストランです。ご宿泊プランは、お食事とお飲み物が全て含まれたオールインクルーシブ。ご朝食は選べるメニューの他、アラカルトメニューも充実しており、全て追加料金はかかりません。長崎を中心に、九州の旬の食材をアラカルトメニューで味わえるレストラン。カウンターや個室を完備しており、少人数のゲストを招待したレストランウェディングもご利用いただけます。レストランカウンター【リニューアル記念 非売品記念品付ご宿泊プラン】この度、リニューアルを記念した特別なご宿泊プランをご用意しております。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。●オリジナルデザイン純金ゴールドカード(限定100枚)銀座の老舗、田中貴金属制作。1枚ずつシリアルナンバーが付いた純金1gゴールドカードを1室につき1枚お渡しいたします。●ご旅行のお供にぴったりのオリジナルバゲッジタグ(限定1,000個)ホテルロゴ入りのオリジナルバゲッジタグを1名様につき1枚お渡しいたします。●「ダブルロゴ入り波佐見焼マグカップ」(限定500個)120年以上続く長崎の老舗企業「有限会社アイユー」と「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」のロゴが入った波佐見焼のコラボマグカップを1名様につき1個お渡しいたします。【施設概要】ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート所在地 : 〒850-0064 長崎県長崎市秋月町2-3アクセス : JR長崎駅とホテル間に無料シャトルバスを毎日運行 公式サイト: ご予約・お問い合わせ:095-864-7776 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月18日積水ハウス株式会社が運営する「絹谷幸二 天空美術館」は、2023年6月8日に画家 絹谷幸二氏と建築家 安藤忠雄氏による対談イベント「想像力の鍛え方」を開催します。本対談イベントは、社会人の学びの場として各回テーマを設定して様々な視点からディスカッションする対談企画です。第1回は著名な建築家である安藤忠雄氏をお招きして、想像力をテーマにご講演いただいた後、絹谷幸二氏との対談を実施します。想像力を高めたい、新しい発想の仕方を学びたい社会人はもちろん、学生の方もぜひご参加ください。なお次回以降についても、各界の著名人との対談を企画してまいります。文化勲章受章 画家 絹谷幸二氏文化勲章受章 建築家 安藤忠雄氏【開催概要】内容 :「想像力の鍛え方」について、安藤忠雄氏の講演、及び絹谷幸二氏と安藤忠雄氏の対談日程 :2023年6月8日(木)18時00分~19時30分(会場受付:17時30分~)会場 :大阪市北区大淀中1丁目1-88梅田スカイビル タワーイースト36階 スカイルーム1人数 :240名参加費 :2,000円(税込)※当日、受付にてお支払いください。参加特典:もれなく「絹谷幸二 天空美術館 入館券」をプレゼント。抽選で安藤忠雄氏の著書「安藤忠雄の建築5」40名様、絹谷幸二氏の著書「絹谷幸二 自伝」40名様にプレゼント。※イベント前に美術館(梅田スカイビル タワーウエスト27階)へ入館いただくことも可能です。その際のイベントの事前受付は美術館窓口でさせていただきます。また当日は美術館を21時まで開館しております。申込方法:絹谷幸二 天空美術館ホームページ またはQRコードからお申し込みをお願いします。お申し込みの受付は先着順とし、定員になり次第締め切らせていただきます。QRコード※QRコードの商標はデンソーウェーブの登録商標です。【絹谷幸二 天空美術館について】2016年12月、世界的に話題の「梅田スカイビル」内にオープンした最新の体験型ミュージアム。2021年度に文化勲章を受章した絹谷幸二氏の色彩豊かなフレスコをはじめとする絵画や立体作品を展示し、3DやVR映像など体験型コンテンツも存分に楽しめる絹谷幸二氏の単独美術館。館内には展示・体験スペースの他、フレスコ制作体験ができるワークショップスペース、快適空間のカフェ等も併設し、眺望も抜群な美術館。■2019年度より「全国美術館会議」、「日本博物館協会」の正会員に加盟。■フレスコ画を間近で見て、実際に創る「フレスコ体験」が、2019年度キッズデザイン賞を受賞。開館時間 : 10:00‐18:00、金曜日・土曜日・祝前日は10:00‐20:00(入館は閉館の30分前まで)休館日 : 火曜日(ただし祝日の場合は開館し翌平日が休館)、年末年始、展示替え期間入館料 : 一般 1,000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下 無料、団体・障がい者割引あり所在地 : 〒531-0076大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階お問い合せ: 06-6440-3760(開館時間内)公式サイト: <絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)氏>絹谷幸二氏1943年 奈良県出身。東京藝術大学大学院壁画科修了後、ヴェネツィア・アカデミアに留学。フレスコ(壁画の古典技法)を修得し独創的なスタイルを確立する。1997年「銀嶺の女神」長野冬季五輪公式ポスター原画を制作する等、半世紀に亘って日本の現代画壇をリードし後進の育成にも尽力。現在、東京藝術大学名誉教授、日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰。2021年文化勲章受章。2023年、若手美術作家を顕彰する「絹谷幸二芸術賞」を創設。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月14日サートグラフ(SARTOGRAPH)の2023-24年秋冬メンズ&ウィメンズコレクションが発表された。モダニズム建築に見る「光と影」サートグラフが掲げる今季のテーマは、「Light and Shadow」。モダニズム建築に見られる“光と影の対比”から着想を得て、黒やカーキを基調としたダークトーンのミリタリーウェアに、コントラストを生む白いステッチやメタルのジップを重ね、機能的で洗練されたワードローブを創り出した。ミリタリーウェアを再解釈今季特徴的なのは、ライナージャケットやモッズコートといったミリタリーウェアを、テーラリングの手法とモダニズム建築的なアプローチで再解釈していること。たとえば、中綿入りのモンスターパーカは、ファスナーに取り付けた前開きベルトや、テーラードジャケットのラペルを思わせる前立てなどで、現代的なデザインへとアップデート。ロングベストもまた、フロントの黒の別生地による切り替えやパイピングといったミリタリーライナージャケットに見られるディテールを、テーラードベストに応用し発展させている。ハリ感のある機能性素材これらのアウターには主に、「含浸」という溶剤で特殊加工を施したポリエステル混ウールギャバジンを使用。軽量でハリ感のある素材感で、シャープな印象を演出した。黒と白のコントラストダークトーンの生地に映える白やメタルのディテールは、安藤忠雄の建築に見られる、“影の中に差し込む光”から着想を得たもの。スウェットワンピースやモッズコートに配された白いステッチやメタルファスナー、メタルボタンは、まるで影の中の光のように、歩くたびキラキラと表情を変えるのがポイントだ。
2023年03月18日建築という視点から映画を考える映画祭「建築映画館2023」が2月23日(木・祝)~26日(日)にアンスティチュ・フランセ東京にて開催決定。建築に関する映画19作品を、《都市》《構造》《図面》《建築と人物》《アーカイブ》の5つのテーマに分けて上映する。ガス・ヴァン・サントに影響与えた『プロパティ』日本初上映1970年代のポートランドで地域の再開発から生活を守ろうとする住民たちを描いたインディペンデント映画『プロパティ』は、若き日のガス・ヴァン・サントが録音技師として参加、ケリー・ライカートなどの次世代の独立系映画作家に影響を与えたとして近年再評価されている。『プロパティ』また、映画がどのようにロサンゼルスを映してきたかを膨大なフッテージをもとに辿る、壮大な映画エッセイ『ロサンゼルスによるロサンゼルス』(2003-2014)は日本初の字幕付き上映。さらに、2023年1月5日に急逝した実験映画の大家マイケル・スノウ唯一の劇映画『SSHTOORRTY』など、滅多に上映機会のない貴重な作品が続々。さらには黒沢清や溝口健二といった日本劇映画の巨匠や、ジェリー・ルイスのコメディもラインナップに揃え、製作国、時代、ジャンルまでバラエティに富んだ作品群を「建築」という視座から見直す。映画祭初日には、「現代建築映像にまつわる対話」と題したオープニングイベントを行い、現代を生きる建築映像作家らの作品上映を交えながら、建築家とのトークショーを実施。そのほかにも、会期中は美術監督、建築家など映画・建築双方の分野からゲストを招待したトークショーを上映と併せて開催するという。《都市》人間の認識が及ばないほどに、概念や認識が無数に折り重なった都市の全体像を捉える方法のひとつとして映画がある。映画は自らが生み出した都市像を人びとに伝え、現実の都市へと影響を及ぼすことも。映画をつくる行為を通じて現実の都市へと接続する2作品を選出した。『ロサンゼルスによるロサンゼルス』courtesy of Cinema Guild『プロパティ』★日本初上映★1979年、88分、デジタル監督・脚本・製作:ペニー・アレン1970年代のオレゴン州ポートランドで、急激に進むジェントリフィケーション(都市の高級化)から自分たちの生活を守ろうとする住民を描いた地域映画。都市計画に対するマニフェスト的な作品であり、その後のポートランドの変化と併せて考察したい。監督のペニー・アレンは70年代アメリカのインディペンデント映画シーンを先導した女性であり、ガス・ヴァン・サントや次世代のケリー・ライカートといったアメリカ北西部地域の独立系映画監督たちへ与えた影響から、近年その再評価が高まっている。録音技師として若き日のガス・ヴァン・サントが参加しており、ここでの撮影を通じて彼の初長編映画『マラノーチェ』(1986年)の原作者(本作主演のウォルト・カーティス)との出会いがもたらされたことでも知られている。上映:2月24日(金)15:40-『ロサンゼルスによるロサンゼルス』★日本語字幕付き初上映★2003-2014年、169分、デジタル監督・調査・テキスト・製作:トム・アンダーセン数々の作品の舞台となってきた都市・ロサンゼルス。これまでロサンゼルスで撮影された200本以上の映画フッテージを用いて、ロサンゼルスという都市が映画の中でどのような背景や被写体であったかを分析した映画エッセイ。映画のサイレント期から現代まで約100年にわたり、映画と都市が互いに影響を受けながら発展してきたことを明らかにしようとする。2014年に新たにリマスターと再編集、膨大な数の映像引用に対する著作権処理がクリアされ、商業公開とソフト化が可能となった。監督のトム・アンダーセンはロサンゼルス在住の映画監督・映画批評家・教育者であり、カリフォルニア芸術大学で長年にわたり映画分野の教員をつとめている。上映:2月26日(日)15:50- ※途中休憩5分あり《構造》構造映画とは、ショット構成や物質的な支持体であるメディア(フィルムやビデオテープ)など、映画を成立させるための構造それ自体を主題とした映画を指す言葉である。これらの構造への操作によって喚起させられる空間体験が、建築と密接に関わる作品を上映する。『11×14』『11×14』1977年、81分、デジタル、監督:ジェームス・ベニング「構造映画」の余波の中で製作された、ジェームス・ベニングによる初の長編映画。アメリカ郊外を捉えた65の静的なショットで構成されている。物語を超えて構図・色・テクスチャ・画面の内外の関係を映し出し、映画を見る側の自発的な空間への注視をうながす。上映:2月23日(木・祝)16:50-〈短編セレクションA〉マイケル・スノウ作品集(56分)マイケル・スノウによる2000年以降のビデオ作品群。空間に対して複数の時間が重なり並行していく『WVLNT』『SSHTOORRTY』、配置された物や人物への画像変形処理によって空間性が変化する『The Living Room』、映像的な操作によって空間が顕在化する3作品を上映する。上映:2月23日(木・祝)19:00-《図面》映画を分析・批評する目的で、映像の情報をもとに図面(主に平面図)を描き起こす方法が存在する。図面というフォーマットにより、映画に一人称ではない視点が与えられ、俯瞰的な議論の下地となる平面が生まれる。そうした映画の図面分析を通して、映画と建築の関係性を再考しうる作品を上映する。『底抜けもててもてて』Images Courtesy of Park Circus/Paramount『底抜けもててもてて』1961年、96分、デジタル監督・製作・脚本・出演:ジェリー・ルイスジャン=リュック・ゴダールにも影響を与えたスラップスティックの名手ジェリー・ルイスによるコメディ映画。4階建ての女子寮のセットを断面から捉えた現実の空間では不可能なカメラワークとともに繰り広げられる取り留めのない物語が、セットという建築物によって、ひとつの映画へと繋ぎとめられる。上映:2月25日(土)14:20-『雪夫人絵図』1950年、88分、35mm監督:溝口健二熱海の名邸・起雲閣で撮影された、旧華族の夫人、放蕩夫、夫人を慕う男が織りなすメロドラマ。後に『西鶴一代女』(1952年)で国際的評価を高めていく溝口健二の監督作。物語の流れに沿って効果的に建築の部分を映し出す手腕に着目し、再評価を試みる。美術監督・水谷浩が手掛けるセットにも注目。上映:2月25日(土)12:10-『クリーピー偽りの隣人』2016年、130分、デジタル監督:黒沢清建築物の配置がストーリー上の重要な要素として登場するサスペンススリラー。撮影時も現場の俯瞰図のなかに役者の動線を描き込みながら演出をつけていくという黒沢清。その監督作品のなかでも、空間構成と物語の構成が互いを利用しながら展開していく本作を、改めて図面とともに見直す。上映:2月25日(土)16:40-《建築と人物》ある特定の人物がその映画に関わっていることが大きな意味をもつ映画をとりあげる。ここで言う人物は、映像を撮った人物の場合もあれば、映像に映る人物の場合もある。その人物は建築的な言葉でいえば、施主である場合もあれば、利用者である場合も、もしくは設計者である場合もある。こうした人物と建築の関係をめぐって、上映プログラムを選定した。『Koolhaas Houselife』© BEKA & LEMOINE『Koolhaas Houselife』2017年、58分、デジタル監督:イラ・ベカ、ルイーズ・ルモワンヌOMAの設計によって1998年に竣工した「ボルドーの住宅」を、その掃除をする家政婦の所作を追いかけることで描き出した作品。世界で活躍する建築映画作家ベカ&ルモワンヌの処女作にして傑作。上映:2月24日(金)14:00-〈短編セレクションB〉近現代建築と運動(上映51分+トークショー)マン・レイが住宅建築を舞台に製作した映像や、ル・コルビュジェによるモダニズム建築のプロパガンダ的映像作品『今日の建築』、本邦初公開となるOMA設計の「ヴィラ・ダラヴァ」竣工直後の映像作品『Silent Witness』など、建築家の設計による建築物を撮影対象とした映像作品を中心に、「運動」という共通のテーマのもと上映を行う。上映:2月24日(金)17:50-『サイコロ城の秘密』1929年、26分、デジタル監督:マン・レイ『今日の建築』1930年、10分、デジタル製作・撮影:ピエール・シュナル『Silent Witness』★日本初上映★1992年、12分、デジタル撮影・編集:クラウディ・コルナース、編集:ハンス・ヴェールマン『Renee’s Sweetness』(映画『1,2,3 Rhapsody』より)1965年、3分、デジタル監督:1,2,3グループ(レネ・ダルダー、レム・コールハース、ヤン・デ・ボン、キース・メイヤーリング、フラン・ブロメット)《アーカイブ》映画の保存・継承は、映画フィルムのなかに遺されてきた様々な建築空間を、時間や場所を超えて体験することを可能にしてくれる。スクリーンを通して、映画によって建築を記録/伝達するこれまでの試行をその黎明期から見つめ直す。『出合いの街 集住体──パサディナ・ハイツ』 画像提供:NPO法人戦後映像芸術アーカイブ『チセ・アカラ ──われらいえをつくる』[日本語版]1974年、57分、デジタル監督:姫田忠義消えてしまったアイヌの伝統的な家づくりとその文化的背景を伝えるため、アイヌ文化研究者の萱野茂がアイヌの青年たちと2軒の民家をつくる様子をとらえた貴重なドキュメンタリー。宮本常一に師事し日本各地の消えゆく生活文化を記録し続けた姫田忠義が監督を務めた。日本語版にくわえて英語版とアイヌ語版が存在する。2月26日(日)12:00-〈短編セレクションC〉建築メディアとしての日本映画(計65分)建築が映画の主題として扱われた日本映画4作品を紹介。リサーチ(『農村住宅改善』)や設計・プレゼンテーション(『コミュニティ・ライフ』『出合いの街』)、広報(『ARCHITECTURES JAPONAISES』)といった建築をつくる過程を巡る様々な行為とその映像表現の多彩さに着目する。2月26日(日)14:00-『農村住宅改善』1941年、20分、デジタル監督:野田真吉『ARCHITECTURES JAPONAISES(日本の建築)』1937年、13分、デジタル撮影:三村明『コミュニティ・ライフ』1972年、13分、35mm監督:松本俊夫、『出合いの街 集住体──パサディナ・ハイツ』1974年、19分、デジタル製作・演出・脚本:松本俊夫「建築映画館2023」は2月23日(木・祝)~26日(日)アンスティチュ・フランセ東京にて上映。(text:cinemacafe.net)
2023年01月17日家づくりにおいて、これまでの常識が覆される時代となりました。一級建築士のリクドウさんが、現代の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」を、今急増中の最新人気間取りと合わせてご紹介します。一級建築士が教える!今の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」リクドウさん柔らかな陽光に幸せを感じながらシーツを干す、シワが消えるさまに充実感を覚えながらアイロンをかける…。家事が好きな人は結果とともにその過程も楽しめると思いますが、苦手な人や家事以外にやりたいことがある人、仕事に時間を取られがちな人にとっては、それらを楽しむ余裕なんかなく、むしろ苦痛でしかありません。過程なんか取っ払ってすぐに結果がほしいと思うでしょう。そうした考えは、残念ながら昔は我慢するしかありませんでした。ですが、時代の移り変わりとともに家電は進化し、男女の働き方が多様になり、家事に対する価値観もさま変わりしたと同時に、ようやくその主張が注目されるようになったのです。今回は、今は「不要、不便」という声が出始めている間取りをご紹介します。※おもに東京都内ほか近郊に住むファミリー世帯の戸建てが対象です。今や不要、不便その1:風呂の脱衣所に洗面台よく考えてみると、脱衣所と洗面台ってなんでセットなんでしょうか。風呂から出て肌のお手入れや髪を乾かすのに便利だから?それも一理ありますが何も同じ空間じゃなくてもいいですよね。この組み合わせの最大のデメリットは、入浴以外の使用時の不便さにあります。例えば来客時。お客さんがいらしたら、まずは手を洗ってもらいます。そしてトイレに簡易的な手洗いがなければその都度洗面台を使ってもらいますよね。つまりその度に、浴室や洗濯機(置いてあれば)などが人目にさらされるわけです。ということは、来客時はそこの掃除までしなくてはいけません。だたでさえお招きするリビングやキッチンの掃除で手一杯なのにそこまでするのかと、楽しい時間を前に疲労困憊になったり、腹立たしく思ってしまう人も少なくないはずです。また、朝の支度時。シャワーを浴びる人もいれば、浴びない人もいます。浴びない人にとってはわざわざ風呂場にいかなければなりません。風呂に入らないのになぜ風呂場に行かなければいけないのでしょう!そして脱衣場は限られた空間ですから、家族人数が多い家庭にとっては順番待ちの大渋滞にもなります。歯磨きのうがいをしたいのに、ヘアブローで洗面台が占領されてる。仕方なくキッチンでうがい、洗顔なんて日本のよくある光景です。…というわけで令和の今、これらの問題の解決策として、洗面台は風呂の脱衣所に設置するのではなく、玄関とリビングの動線上にある廊下などに設ける人が増えていると言われています。廊下という共有部分に設置すれば、来客があっても風呂場はプライベート空間を保てますし、洗面台の幅もより広くとれるので、複数人が横並びで歯磨きやヘアブローなどができ、渋滞解消に役立ちます。狭い居住空間における共有部分の有効活用という考え方もできます。デメリットとしては、廊下の床が水分で傷みやすい、廊下が混雑するといった点でしょうか。とはいえ、個人的にそれらよりもメリットのほうが上回ると考えますね。今や不要、不便その2:対面キッチン対面キッチンとは、カウンターキッチン、アイランドキッチンと呼ばれるものの向こう側にダイニングテーブルを配するスタイルのこと。多くの人にとってものすごく見慣れたレイアウトだと思います。ですが、今はこちらを取り入れる人は減ってきているよう。代わって台頭しているのが、「横並びダイニング」と呼ばれるものです。これは文字通り、コンロやシンクなどのいわゆるキッチンの横に、一直線になるようダイニングテーブルを設置するレイアウトです。メリットは、配膳が超ラクになる、これに尽きます。食事時はスライド移動しながら料理をテーブルに運ぶだけなので、家事動線がかなり短くなりますよね。注意点としては、キッチンとの距離が近いので小さなお子さんが刃物や火など危険なものに触れやすい、横並びできる空間が必要、リビングまでの距離ができる、来客にキッチンの中まで見られるといった点があります。お子さんが小さい時期は避けるのが無難かもしれませんが、毎日の配膳がスムーズになると思うと個人的には他のデメリットは目を瞑れますね。今や不要、不便その3:キッチンの床下収納キッチン床下の有効活用!なんて考えは減少中です。それよりも、出し入れしづらい、湿気が気になるなどの問題点のほうが目につきますから。とはいえ、保存がきく食料や日用品、食器類などをストックしておくキッチン専用の収納スペースは必要不可欠。そこで主流となっているのが、パントリーと呼ばれる独立した空間です。ウォークインや棚、キッチンの引き出しの一角をそれにするなど、さまざまなタイプがあり、ある程度空間を確保できるのならウォークイン、省スペースでいいなら棚、引き出しなど家のサイズやご自分の状況に応じてみなさん作っているよう。キッチンに関連したモノをまとめてストックできて管理しやすいといった点が支持要因のひとつでしょう。それぞれの注意点としては、ウォークインは大量に収納でき、かつモノの出し入れはしやすいが、人が入る空間分はモノは置けません。つまりけっこうなデッドスペースができるということです。棚は固定棚にしてしまうとサイズが合わず収納できないモノが出てくるので可動棚がベター。また扉をつけると扉の厚み分収納スペースが取られてしまうので、図面に書かれた棚の奥行きサイズに合わせて小分け用の収納ケースを用意したところで入らないなんていう事態にもなりかねません。スペースを使い切るためには、扉ではなく、ロールスクリーンやカフェ風カーテンなどがおすすめです。引き出しに関しては、2Lペットボトルやビン類、米、キッチンペーパーなど大きなモノは収納しづらく、別に場所を確保しなければならない、といったところでしょうか。収納品を書き出してどのくらいのスペースが必要なのか熟考しましょう。以上、現代の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」をご紹介しました。近年増えている大まかな傾向ですので、絶対に良いとは限りません。情報のひとつとしてみなさんのご参考になれば幸いです。教えてくれた人リクドウさん一級建築士。設計事務所の管理建築士。普段の仕事は、公共、商業施設の設計がメイン。住まいに対するモットーは「自分らしくいられる、憩いの空間であるべき」©takashi miki/Getty Images文・伊藤順子
2023年01月02日大分県・別府温泉に位置する温泉旅館「界 別府」は、2022年12月1日より通年で建築家・隈 研吾氏が手掛けたアートな温泉街をめぐる「デザイン・建築ツアー」を開催します。界 別府のコンセプトは「ドラマティック温泉街」。日本一の温泉地である別府温泉の往時の喧騒を館内で感じられるよう、館内に「温泉街」を表現し、時の移ろいと共に景色と館内で情景が変わる様を「ドラマティック」と表現しています。本ツアーはチェックインの際にスタッフ同行のもと行うツアーで、建築デザインの背景を知ることにより、その後の宿泊を一層楽しむことができます。界 別府の設計・デザインを担当した隈 研吾氏がそのコンセプトに共鳴し、建物の構造や館内装飾デザインに込めた想いやこだわりを知ることができます。背景星野リゾートの温泉旅館「界」の18施設目として2021年に開業した界 別府のコンセプトは「ドラマティック温泉街」。時の移ろいにより、窓から見える別府湾の風景や館内の情景が変わる様子を「ドラマティック」と表現しています。設計・デザインを担当した隈 研吾氏はそのコンセプトに共鳴し、現代建築の中に温泉街を表現しました。ひとつの建物の中で空間が切り替わったように感じる大胆な空間演出から、目を凝らしてみると、くすっと笑ってしまうような細やかなデザインまで、数多くの意匠が施されています。そのデザインの裏側をぜひ、お客様に知っていただき、宿泊をより楽しんで欲しいという思いで本企画に至りました。建築家・隈 研吾氏が手掛けたアートな温泉街をめぐる「デザイン・建築ツアー」の見どころ【1】コンセプト「ドラマティック温泉街」を表現したデザインコンセプト「ドラマティック温泉街」を建築デザインで表現するにあたり、隈 研吾氏は「そぞろ歩きをして外湯である湯小屋に出かけたり、庭園を散策したり、御土産物屋や遊び場などいろいろな店で寄り道をして楽しんだり、歩き疲れたら海風にふかれて足湯で一休みしたり、そのような街そのものをデザインした。」とコメントしています。1つの現代建築の中に温泉街が浮かび上がるよう、半屋外空間を介して湯小屋へアプローチできるよう設計されていたり、温泉街の様々な店の門構えを演出するため、多様な素材、色を使い分け、提灯、行灯、光壁、など様々なかたちの光の演出がされており、工夫に満ちた意匠の背景を知ることができます。【2】建築に馴染むご当地の素材内観には竹、別府石、臼杵(うすき)焼、豊後絞りなど、随所にご当地の素材が使われています。食事処は黒い塗装の空間のなかに、軽やかな竹のすだれが様々な高さ、幅でランダムに浮かび、半個室空間を形成。大浴場の壁面には、ご当地の磁器「臼杵焼き」が400個はめ込まれていて、間接照明の柔らかい光によってキラリと輝きます。ご当地の素材が意外性ある形で取り入れられており、デザインの中で発見するのも楽しみのひとつです。【3】遊び心あるディティール館内は伝統的な温泉地の路地を歩いているような懐かしさを感じつつも、わくわくするような遊び心のあるデザインに満ちています。ロビーには温泉の象徴である湯桶を積んだような手湯や、別府の魚商人の屋台からインスピレーションを得た台車、「BEPPU(別府)」のBをかたどった特徴的な脚をもつスツールなど、様々な仕掛けがをいっぱいです。館内の各所に掲げられたサインにはオリジナルのピクトグラムが採用されています。建築家・隈 研吾氏が手掛けたアートな温泉街をめぐる「デザイン・建築ツアー」概要開催日:2022年12月1日~通年*祝日を除く時間:14:00~15:00料金:1人3,000円(税・サービス料込)詳細:[ ]{ }「界」とは「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地(とうち)楽(がく)」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。現在、全国各地に展開しており、2022年11月には、「界 玉造」が島根県・玉造温泉にて改装をへて再開業、「界 出雲」が同県・出雲ひのみさき温泉に、「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に開業します。URL:[ ]{ }<星野リゾートのコロナ対策>星野リゾートでは「3密回避」と「衛生管理」の2つの対策軸を掲げ、温泉やプールのリアルタイムな混雑状況の見える化サービスや、新しいビュッフェスタイルの提供など、各施設において従来のサービスを進化させています。また、お越しいただく皆さまが安心して過ごせるような様々な滞在コンテンツを用意してまいります。※詳細内容は下記よりご確認ください。[ ]{ }界 別府(大分県・別府温泉)日本一の源泉数及び湧出量を誇る別府温泉に位置する温泉宿。館内は、和紙のちょうちんが彩り、石畳が連なる湯の広場など、賑やかな別府の温泉街を彷彿させるつくりです。客室は、まるで 1 枚の絵画のような海の景色に包まれ、時の移ろいによりドラマティックに表情を変化させる別府の魅力を楽しめます。〒874-0920 大分県別府市北浜 2-14-29/客室数:70 室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月12日世田谷パブリックシアター制作の二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』が、11月21日(月) に東京・シアタートラムで初日を迎えた。『建築家とアッシリア皇帝』は、スペインの劇作家フェルナンド・アラバールの代表作で、1967年にパリで初演。自らの作品を「テアトル・パニック(恐慌の演劇)」と称し、1960年代の演劇に大きな影響を与え、55年を経た今でも色褪せない衝撃作として世界各地で上演されている。今回の演出はシアタートラム初登場となる生田みゆきが担当。生田みゆきは不条理劇と評される本作を、残酷で倒錯的な世界を夢想とユーモアを織り交ぜて描き出した作品であると語っている。また絶海の孤島に現れる皇帝役は岡本健一、孤島に先住していた唯一の人物・建築家役は成河が演じる。併せて、初日を終えた生田みゆき、岡本健一、成河のコメントが到着した。■生田みゆき(上演台本・演出) コメントアラバールが自分の身体の中に渦巻く言葉を殴り書きしたような、エネルギーに満ちたこの戯曲を何とか立ち上げるために、座組一丸となって実験を繰り返した毎日。自分の限界に貪欲に挑み続ける二人の俳優にあらゆる演劇的な仕掛けで応戦してきましたが、劇場に満ちるお客様の「目」こそがこの芝居を成立させる最終兵器だったのだと、初日を迎えて確信しました。これからも実験が続くこの公演ですが、孤島から世界に挑む二人の男の共犯者として、マグマのような時間を多くの方に一緒に過ごしていただきたいと思います。■岡本健一(皇帝役) コメント今までに感じたことのない、本当のライブ感というものを感じました。広大だったり、果てしなさを感じさせたり、かと思えばミニマムな部分もあったり。そんなアラバールが生み出した世界観と生田さんの演出、そして相手が成河だからこそ感じたライブ感なのだと思います。戯曲、演出、美術、音楽、そして役者のエネルギーと、演劇のおもしろさをわかりやすくお届けできる作品。何も考えず、気楽に劇場に来ていただけたら嬉しいです。気軽に楽しめながらも、深いメッセージも込められているので、思考が解放されるんじゃないかなと。こんな作品に関わることができて、誇らしく感じています。■成河(建築家役)コメントとても楽しかったです。生田さん演出のもと、健一さんとのグルーヴ感が日に日に高まって新たな発見があり、息が合っていく瞬間がお客様の力を借りて感じられて、終わりのない旅がはじまったな、という感じです。これから楽しい毎日を過ごしたいと思います。思っていた以上にお客様はよく理解してくださるし、僕らのもっともっと先にいらっしゃるなという感じもしたので、僕らもさらに追い越していけるようにやっていきたいと思います。もうなにも考えないで来てください。難しく考えるだけもったいないので、難しく考えずにいらしていただけると嬉しいです。撮影:細野晋司<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』11月21日(月)~12月11日(日) 東京・シアタートラム※11月24日(木)・28日(月)・12月5日(月) 休演作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河■終演後ポストトーク11月25日(金) 19:00:生田みゆき、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)11月30日(水) 14:00:生田みゆき、岡本健一、成河12月8日(木) 14:00:岡本健一、成河、白井晃ほか※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます【チケット料金】全席指定:7,000円※ほか高校生以下、U24など各種割引あり※託児サービスあり※車椅子スペース取扱ありチケット購入リンク:【お問い合わせ】世田谷パブリックシアターチケットセンター:03-5432-1515関連リンク公演ぺージ::
2022年11月24日11月から12月にかけて東京・シアタートラムで行われる世田谷パブリックシアター制作の二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』の追加公演が、12月3日19時に上演されることが決定した。『建築家とアッシリア皇帝』は、スペインの劇作家フェルナンド・アラバールの代表作で、1967年にパリで初演。自らの作品を「テアトル・パニック(恐慌の演劇)」と称し、1960年代の演劇に大きな影響を与え、55年を経た今でも色褪せない衝撃作として世界各地で上演されている。今回は8月20日から9月4日まで上演された『毛皮のヴィーナス』に続き「トラム、二人芝居」と称し、新進の演出家と魅力あふれる実力派のキャスト陣とのタッグで届けられる、二人芝居企画の第2弾となる。演出はシアタートラム初登場となる生田みゆきが担当。生田は不条理劇と評される本作を、残酷で倒錯的な世界を夢想とユーモアを織り交ぜて描き出した作品であると語っている。また絶海の孤島に現れる皇帝役は岡本健一、孤島に先住していた唯一の人物・建築家役は成河が演じる。追加公演のチケットは、10月29日10時より一般発売がスタートする。<公演情報>『建築家とアッシリア皇帝』11月21日(月)~12月11日(日) 東京・シアタートラム※11月24日(木)・28日(月)・12月5日(月) 休演作:フェルナンド・アラバール翻訳:田ノ口誠悟上演台本・演出:生田みゆき出演:岡本健一、成河■終演後ポストトーク11月25日(金) 19:00:生田みゆき、白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)11月30日(水) 14:00:生田みゆき、岡本健一、成河12月8日(木) 14:00:岡本健一、成河、白井晃ほか※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます【チケット料金】全席指定:7,000円※ほか高校生以下、U24など各種割引あり※託児サービスあり※車椅子スペース取扱ありチケット購入リンク:【お問い合わせ】世田谷パブリックシアターチケットセンター:03-5432-1515関連リンク公演ぺージ::
2022年10月26日建築家の隈研吾とデザイナーの大村真有美によるデザインユニット「ケンゴ クマ プラス マユ」より、新作ジュエリーシリーズ「アーチ(Arch)」が登場。建築の“アーチ”をジュエリーにこれまでに、ヴァンドーム青山(VENDOME AOYAMA)とのコラボレーションラインという形で数々のジュエリーを展開してきた「ケンゴ クマ プラス マユ」。そんな彼らが今回提案するのは、隈研吾の建築に見られる“アーチ”の部分から着想を得たジュエリーだ。ロジウムメッキのネックレス、ピアス、リングでは、重厚な石造りのアーチを表現。磨き上げた部分とマットに仕上げた部分のコントラストによって、シルバーに表情を添えた。イエローゴールドメッキのネックレス、ピアス、リングは、アーチの“軌跡”にフォーカス。細めの線でアーチを軽やかに描き、コンテンポラリーな雰囲気を演出した。【詳細】ケンゴ クマ プラス マユ「アーチ」アイテム例:<シルバー925(ロジウムメッキ)>・ネックレス 33,000円・ピアス 30,800円・リング 35,200円<シルバー925(イエローゴールドメッキ)>・ネックレス 16,500円・ピアス 39,600円・リング 15,400円
2022年10月15日森ノ宮医療大学(大阪市住之江区)は、大阪の魅力ある建築を一斉に無料で公開する日本最大級の建築イベントである「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪※」(イケフェス大阪)に初めて参加することとなりました。初参加の今年は、2020年に完成した新しい棟である「さくらポート」を公開いたします。この棟には診療放射線学科の実習室等があり、普段なかなかご紹介できない最新の機器や設備をご覧いただけます。その他、開放感のあるカフェや全フロアをつなぐウッドデッキを周るガイドツアーを予定しています。是非たくさんの方のご来場をお待ちしております。※生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪: ■開催概要日時:10月30日(日)10:00-10:30/11:00-11:30/13:00-13:30/14:00-14:30案内人: 森ノ宮医療大学スタッフ定員: 各20名参加受付方法: 当日先着整理券の配布の有無: なし「さくらポートキャンパスツアー」●参加者への一言コメント:全フロアをつなぐウッドデッキや、スキャンをイメージした未来的な外観に注目!※当日の受付方法・場所:桜棟1階エントランス受付・時間プログラム開始15分前から・建物内部の写真撮影は一部不可■建物情報住所:住之江区南港北1-26-16建築年:2020年設計:清水建設森ノ宮医療大学は、多岐にわたる医療系専門職養成学科を擁する関西最大級の医療系総合大学です。各学部・各学科・専攻科・大学院はそれぞれ高度な医学教育・研究を展開しており、また専門領域の垣根を超えた横断的医療教育プログラムにより魅力的な多職種連携チーム医療教育を実践していきます。■看護学部:看護学科■総合リハビリテーション学部:理学療法学科、作業療法学科■医療技術学部:臨床検査学科、臨床工学科、診療放射線学科、鍼灸学科■大学院保健医療学研究科■助産学専攻科■はり・きゅうコスモス治療院(森ノ宮医療大学附属鍼灸施術所)【関連リンク】・森ノ宮医療大学ホームページ ・森ノ宮医療大学公式YouTubeチャンネル 【お問い合わせ先】担当:森ノ宮医療大学事務局企画課電話番号:06-6616-6911E-mail: kikaku@morinomiya-u.ac.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月14日天王洲のWHAT MUSEUMでは、現在開催中の『建築模型展 ―文化と思考の変遷―』(10月16日(日)まで)の番外編として、10月27日(木)より『さわれる!建築模型展』が開催される。同展では、建築物が完成に至るまでの試行や検討のツールである建築模型のコミュニケーションツールとしての側面に着目。『建築模型展 ―文化と思考の変遷―』で展示されている作品の一部を入れ替え、新たに体験型の展示として再構成される。(c)加藤甫例えば、オンデザインパートナーズによる“育つ模型”「町田芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム」では、来場者が全長5mにおよぶ公園模型の人物や植物などを自由に動かし、模型内の広場づくりに参加することができるほか、noizによる「高次元模型」では、ARと実物の模型を通したインタラクティブな体験ができる。ほかにも、来館者が映像を見ながら積み木や色紙を使った模型作りを体験できるワークショップスペースも設置されるなど、建築模型に触ることでその価値や魅力を体感できる展示構成となっている。なお11月5日(土)には、オンデザインパートナーズによるワークショップイベントも開催される。【出展作品/建築家】「AIDA BLOCK "祈り"」/相田武文、「学ぶ、学び舎 モックアップ」/秋吉浩気|VUILD、「育つ模型(町田芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム)」/オンデザインパートナーズ、「パンタドーム構法模型」/川口衞、「高次元模型」/noiz、「失われた街」模型復元プロジェクト「大島-長崎・小田の浜」模型、「茶室起こし絵図」【開催情報】『さわれる!建築模型展』2022年10月27日(木)〜 11月 13 日(日)、WHAT MUSEUMにて開催
2022年10月13日建築用ガラスの販売・施工を行う津田硝子株式会社(名古屋市天白区/代表取締役社長:津田慎也)は、建築用ガラスをアップサイクルしたアクセサリーブランド「gl+(ジーエルプラス)」を立ち上げ、活動への認知向上を目指すクラウドファンディングを「CAMPFIRE」にて2022年9月9日(金)からスタートしました。実は建築用ガラスは金属膜の塗布などがあり、リサイクルされずに廃棄・埋め立てされるものが多く、まずはこの現状を広く知ってもらい打破したいと3代目が新規事業として取り組みます。プロジェクト詳細URL: gl+ アクセサリー■社会背景:建築用ガラスの有効利用率はわずか26%。添加剤や建築廃材で再利用は困難飲料や食品のガラス容器はリサイクルのイメージがありますが、窓やドア、鏡などの建築用ガラスは金属膜などが付着していてリサイクルしにくいです。2013年度時点でも建築用板ガラスは国内生産量約50トンに対し、有効利用されないものは74%にあたる37トンとされています。この未利用ガラスは埋め立てなどで廃棄されています。(参照:低炭素型 3R 技術・システムの社会実装に向けた素材別リサイクル戦略マップ検討会 )ガラスはリサイクルしやすい素材ではあるものの、用途別に作られる品種で細かな分別が不可欠であり、この工数の多さが、リサイクルが進まない理由になっています。当社でも年間28トン(7トンコンテナ約4杯)の廃棄ガラスが出ており、廃棄に年間100万円近くをかけています。建築工程がシビアになる中で、実測なくガラスを切り出すことも多く、サイズや仕様に不具合があるとガラス会社に余剰材として積みあがってしまいます。業界で見ても、廃棄ガラスが相当数あります。■きっかけ:3代目が東京から帰還し跡継ぎに。SDGsを背景に、業界に一石を投じたい取締役の津田 慎介は大学卒業後、関東の外資系ディーラーで営業をやっていました。趣味のサーフィン仲間がサーフボードを抱えながらゴミを自然に拾う姿に感銘を受け、自分ができることを考え始めました。3年の勤務後、請われて家業へ戻った際、廃棄ガラスの量を見て驚愕しました。リサイクルや加工、アップサイクルしての商品化など様々模索。SDGsへの関心の高まりを追い風に業界に一石を投じ、また新規事業として自社を盛り上げていきたいと、今回の取り組みを行うことになりました。アクセサリーへのアップサイクルは、今回のサポーターでもあるK&D(金物屋)様が、自社の金物を使ってピアス等を制作していたことに刺激を受けてのこと。まだまだ多様な業種で無駄なことがあるという事実を知ってもらいたいと思い、若者に届く商品を目指しました。■プロジェクト概要:未利用の建築ガラスを活用するためのクラウドファンディングプロジェクト名 : ガラス屋だから気づけた地球への恩返し。アップサイクル・アクセサリーを作りたい!達成したいゴール: 廃棄される窓ガラスを、地球負荷をできるだけ少なくアクセサリーや雑貨として生まれ変わらせ、価値のあるものとして活用する。またその推進費用を捻出する。実施期間 : 2022年9月9日(金)~9月30日(金)目標金額 : 30万円URL : リターン品(一部):◇ガラス製ピアスセット3,000円~◇ガラス製ピアス+特製スタンドミラーセット5,000円~◇スタンドミラーとスタンドのセット5,000円~■スケジュール2022年9月9日~9月30日 クラウドファンディング実施2022年9月中旬~11月 リターン送付、商品企画製造、オンライン販売準備2023年1月頃 オンライン販売開始■今後の展望建設業は特に人手不足と高齢化で、若手求職者がいません。厳しい業界の中、従来通りのことをやっていても状況は変わらないという課題感があり、今回のアップサイクル事業で少しでも業界に注目を集め、新たな光を当てられたらと考えています。そのためにはアップサイクル・アクセサリーをオンラインでどなたにでも購入していただける形にした上で、イベントなどを通じて地域の方に事業についてお伝えする機会を持つなど、より多くの方に届けられるルートを作りたいと思います。さらに将来的には、建築用ガラスを別の建物で再利用する「究極のアップサイクル」ができるしくみを作りたいという大きな夢もあります。従来は建築設計の際、基礎・躯体→サッシ→ガラスの順に決まっていきますが、余ったガラスをベースに逆順で建物が決まっていくイメージです。今後、環境に配慮した建物づくりを積極的に行っている設計事務所や工務店と連携ができるよう体制を整えていきます。【事業者概要】津田硝子株式会社代表取締役社長: 津田 慎也住所 : 〒468-0033 愛知県名古屋市天白区一つ山1-2電話 : 052-801-1195ホームページ : Instagram : 1959年、初代・津田 孝が名古屋市天白区で創業。同年、東海地方を襲った伊勢湾台風時には、自転車の荷台にガラスを積んで家々へ配って回り、それを機に大手ゼネコンと取引開始。以来60年以上にわたり、窓ガラスやドア、パーテーションのガラス等、多様に使われるガラス・鏡の販売・施工を行う。自社で職人を抱えないガラス屋が多い中、長年自社雇用の職人がおり、また社外の職人ネットワークもあるのが強み。名古屋市を中心としたオフィスビル、商業施設、マンション、ホテルなどのガラス施工に携わる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月27日