彼と何度かデートを重ねて親しくなったはずなのに、なかなかそこからもう一歩の関係になるのは難しいもの。“草食系男子”というフレーズが一般的になってから久しいですが、たとえ好きでも自分から手を出す男子は減ってきている傾向が。そんなときは、相手をムラムラさせるシチュエーションをつくってみましょう。そこで今回は、「デートで彼をムラムラさせる心理テクニック」をご紹介いたします。■ ただのタッチじゃ空振り!?超効果的なボディタッチとはボディタッチは、やはり相手をドキドキさせるアクションの鉄板。でも、ただ手を握ったり、肩を叩いたりするよりも、ダイレクトに太ももの上に手を置くのが効果的でしょう。これはキャバ嬢さんもよくやっているテクニック。心理学においては身体の距離は心の距離ともされ、親しければ親しいほどパーソナルスペースは近くなるのです。彼をムラムラさせる距離“45㎝以内”に入ることを意識しましょう。なお、彼と近づく以上“香り”もかなり重要なポイント。男子をムラムラさせるには、イランイランの香りが効果的だとされています。■ 座った際に足首を交差させ手のひらを上に向ける椅子の座り方で、その人の心理状態が分かるというのはよく言われること。実は、姿勢やしぐさから、相手に自分の心理状態を伝えることも可能なのです。女子的に“OK”のサインを出すことで、彼をムラムラさせることができればかなり上級者!そのためには、椅子に座った際に足首を交差してみたり、手のひらを上に向けてみましょう。これは、「あなたに対して興味・関心を持っていますよ」というサイン。彼がセクシュアルなアクションを起こすハードルを下げるしぐさなのです。■ 会話中は要所要所で“名前”を呼んであげるデートの最中に、わざわざ名前を呼ぶことはあなりないかもしれません。しかし、要所要所であえて名前を呼ぶことでハッと注意をひきつけ、より親密な空気を演出することもできるのです。人は耳で聞いた情報の中から興味関心の薄い情報を雑音として処理し、より興味関心の強い情報を選別して記憶しています。中でも自分の“名前”は最重要な情報の1つであるため、呼ばれると体が反応してしまいます。その点を意識して、彼を名前で呼ぶようにしましょう。ムードに合わせてトーンを変え、呼び捨てできればベストです。何となく「いつもとは違う」と感じ、彼もムラムラし始めるかも。■ 共通の趣味は数よりも「深さ」デートなどで彼に対して、共通の趣味をアピールするのは鉄則ですよね。でも、ただ単に数を共有するだけでは「話題の合う子」で終わることも少なくありません。心理学の実験によると、似た趣味が多くてもその深さが浅い場合は、好意度はそれほど高くないという結果が出たとされます。つまり、好意度に比例するのは、共通の趣味の「深さ」なのです。そのため、デートで趣味の話をする場合は、徹底的にひとつの共通した趣味だけを掘り下げるようにしましょう。そうして彼に「もっとこの子のことを知りたい」と思わせることができれば大成功!あなたの身体的な隠された部分にも興味が向かうでしょう。■ おわりに彼をムラムラさせるにはシチュエーションも大事ですが、しぐさや会話の内容でもドキドキ度は大きく変わるもの。ただ露出度の高い服を身につけたり、胸元をアピールするだけでは、「軽い女」と見られてしまう場合も少なくありません。彼の本能にダイレクトに届くスキンシップや色気あるそぶりをすることがポイントになるのです。それがハマれば、きっといつもと違ったトキメキを感じてくれるはずです。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年03月20日男性から「かわいい」と言われて、戸惑ってしまったことはありませんか?もちろん言われて悪い気はしませんが、本気にしてしまっていいのか、茶化されているのではないか、と疑心暗鬼になりますよね。今回は、「かわいい」と言ってくる男性の心理3パターンと、それに対する上手な返し方を解説します。■ ①あなたの言動を「かわいい」と思ったまず考えられるのが、あなたの言動や仕草に対して、不意に「かわいい」と思ったので、そのまま言葉にしたというパターンです。ただし、必ずしも恋愛感情を抱かれているとは限らないので、浮かれて距離の縮め方を誤らないように気をつけてください。妹のようで「かわいい」と言われたのかもしれませんし、キャラクターのようで「かわいい」と感じたのかもしれません。しかしどちらにせよ、あなたに好感を持ってくれているのは確か。気になる相手であれば、仲良くなるチャンスと捉えていいでしょう。■ ② あなたのことが好きもちろん、あなたに恋愛感情を抱いた上で、好意を伝えるために「かわいい」と言ってくる人もいます。褒めてくれるのは珍しい、少し緊張している様子だった、相手からデートに誘ってくることがある、といった傾向があれば、特にその可能性が高いでしょう。恋愛感情の有無は、その一言だけでなく、前後の雰囲気や普段のやりとりも含めて判断してみてください。■ ③本命ではないが、あなたを惚れさせたい中には、軽いノリで思わせぶりなセリフを吐く、チャラい男性もいるので要注意。付き合ってもないのに何度も甘い言葉をかけてくるようであれば、あなたを惚れさせようと狙っているのかもしれません。他の女性にも同じようなことを言っている可能性があるので、共通の友人がいれば、本気で好きになってしまう前に、悪い噂がないか確認しておいたほうがいいでしょう。チャラい男性の甘い罠に、うっかりかかってしまえば、都合のいい関係にされてしまうことも。辛い思いをすることになるので、怪しいと思ったら、早めに距離をとることをオススメします。■ 「かわいい」と言われたときの返し方は、相手によって使い分けよう!好きな人に言われたのであれば、「ありがとう。そういう〇〇くんもイケメンだけどね」と、冗談っぽく褒め返えすことで、好意を伝えられるでしょう。もし恥ずかしければ、「普段そんなこと言われないから、恥ずかしいなぁ」と、照れ笑いしてみせても好印象です。逆に、恋愛対象でない相手から言われた場合は、「ありがとう」とクールに返すか、「いえいえ〜」とはぐらかすくらいでOK。戸惑ったそぶりを見せてしまうと、気まずい空気になりかねないので、相手によってうまく対応を使い分けましょう!(オルカ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年03月20日誰か人を好きになったとき、親しくなるためには信頼を得ることが大事。相談なんかをされたら、それは頼りにされている証拠です。しかし、その相談が恋愛に関するもので、ショックを受けてしまう場合も……。では、男性が恋の相談をしてくる心理とはどんなものなんでしょう?■ 親身になってくれるはず「知り合って五年以上になる女友だちがいました。仲が良くて、二人で飲みに行くことも。あるとき、僕に好きな子ができて、その相談をしたんです。女性の意見は貴重ですからね。思った通り親身になって聞いてくれました。おかげで付き合うことができたんです。けど、友だちのほうとはあまり連絡が取れなくなり、疎遠になってしまいました」(30歳/営業)親身になってくれるだろうと相談したわけですが、男性側にある感情は信頼のみ。女性側が好意を抱いているのなら、辛い状況かもしれません。■ 申し訳ないと思いつつ「仲良くしている女友だちがいました。ただ、なんとなく俺に好意を抱いているのは分かっていたんです。だからこそ、仲良くなれたというところもある。ところが、俺に好きな子ができてしまった。それを伝えるべきか悩みました。でも、女性の意見も聞きたいし、その子に対して恋愛感情がないというのを伝えるいい機会でもあると思って、申し訳ないと思いつつも相談したことがあります」(29歳/金融)仲のいい友だちでいたい……というのを暗に示すように、恋愛相談をする場合があります。友だち以上の関係を求めないで欲しいと、予防線を張っているわけですね。■ 同じくらいのレベルで参考になる「以前、恋愛相談をした女の子が、あまり経験のない子だったんです。そのせいか、発言がいまいちピンとこない。実際、あまり参考になりませんでした。しばらくしてまた別の子を好きになったとき、同じくらいのレベルの子に相談しようと思ったんです。見た目もそうだけど、恋愛経験においても。アドバイスはドンピシャ。お陰で付き合うことができました」(28歳/出版)女性にもタイプがあります。恋愛経験の少ない子に、豊富な子の気持ちを聞いても、考えが及ばないところがある。なので、同じレベルの子に意見を求めるのも大事。これは裏を返すと、「あなたぐらいの女性を好きになる」という意思表示にも捉えられますよね。■ 相談相手の気持ちを知りたい「ちょっと気になる……ぐらいの女の子がいました。それを、女友だちに相談したんです。でも実は、俺としてはその友だちのほうが好きだった。ようするに、相談することで気持ちを探ろうとしたんです。しかし、その子が思いのほか真剣に悩んで……。ありがたいことだけど、俺に対してまったく好意はないというのが、ひしひし伝わってきました」(28歳/公務員)恋愛相談をすることで、相手の反応を確認したかったわけですね。本当は、焦る様子を見たかったんでしょう。女性が親身になるほど、男性は切なさを感じます。■ おわりに男性が恋愛の相談を持ち掛けるということは、すでに親しい間柄だからでしょう。ならば、相手のこういった心理はある程度は読み取れるはず。それを知って、次にどうするのか。関係性をよく考慮して行動して欲しいものです。(大木アンヌ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年03月11日年下男子って、年上女子からすると何となくフォローしてあげたくなったり、ちょっぴりイジメたくなってしまうこともある“気になる存在”ですよね。そんな年下君からモテるとすれば、女として嫌な気はしないもの。ときには年下男子を翻弄してみてはいかがでしょう。そこで今回は、「年下男子にモテまくる秘密の心理テクニック」をご紹介いたします。■ 会話中、タイミングをみて“名前”で呼ぶもしもあなたが、年下男子の彼にとって気になる存在になろうとするなら、相手に丁寧に接するのはちょっと間違っているかもしれません。彼はあなたを目上の存在だと認識しているため、壁ができてしまいやすいのです。そこで、彼を“名前”で意識して呼ぶようにしましょう。1対1で会話しているときは、わざわざ名前を呼ぶ必要はないことがほとんどかもしれません。しかし、要所要所であえて名前を呼ぶことでハッと注意をひきつけ、より親密な空気を演出することができるのです。■ 世話を焼きすぎず尽くされ過ぎないよう心がける年下男子の気を惹くためには、まず相手の世話を焼いてあげようとするのは定番ですが、仮にそれで付き合ったとしても、彼が「してもらう」ことを当たり前と考える受け身姿勢になってしまう危険性が出てきます。それを避けるためにも、2人の関係性を客観視しバランスを見て、彼にもあなたの気を惹こうと“がんばるシチュエーション”を設定しましょう。具体的に見ると、遊びに誘い・誘われる割合が半々くらいになるのが理想的。「待ち」の状態はかえって気疲れしてしまうかもしれませんが、グッとガマンして。■ 共通点は大切ですが「量より質」を意識して気になる相手に自分と同じような趣味があったり、似たような考え方をしていたりすると好感を持てますよね。確かに共通点がたくさん見つかるとうれしいものですが、より深い仲になりたいなら、共通した趣味1つ2つを徹底的に掘り下げたほうが、好意を持たれる上では効果的です。そのためには、年下男子をしっかり観察して、彼の関心事をチェックしてみましょう。そして、仮に自分の範囲外の内容だったとしても徹底的に勉強してみて。さらに、彼との会話の最中に学んだことをチョイチョイ挟むことができれば、きっと彼は「分かってくれてる」と感じ、徐々にあなたに傾倒していくでしょう。■ 自分から視線を送り、目が合ったら笑顔で応える職場で一緒に仕事をしたり会社の飲み会が開かれる場合、必ずしも気になる年下男子の近くに座れるとは限りません。しかし、必ずしも近くに座る必要もないのです。同じ会話の輪の中にいられないからこそ、「話がしたいな」という気持ちを視線でアピールすることができるのです。その間はあまり喋れなくてつらいかもしれませんが、ここは次に活かすための助走期間と割りきって乗り切りましょう。見つめる長さは3秒間。見つめられて「ドキッとする」のが「威圧感」に変わるギリギリのラインです。そして目が合えばニコッと笑顔を返してみて。緊張と緩和の板ばさみで、彼の心の内は平静ではいられなくなるはず。同じ年齢で見た場合、男性と女性とでは精神年齢に5歳近くの開きがあるとされます。もちろん、精神的に大人なのは“女性”の方。そのため、相手が年下だとすれば圧倒的にあなたのほうが精神的に優位に立てるのです。それを認識して余裕の態度を崩さなければ、彼にとってあなたは“憧れの存在”になれるはず。決して年下君と同じ土俵、目線に立たずに一歩上から接するようにしてみましょう。同年代の女子には無い大人の魅力で勝負してみて。(占い・心理テストクリエーター/脇田尚揮)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2019年02月16日「自分で選ぶ力」を磨くと同時に、自分の狙い通りのものを相手に選んでもらう技術も時には必要。今回ご紹介する秘密の心理ルールを使えば、自分の気持ちを上手に伝えられるかも。“選ばせる力”を磨けば、選択力アップに繋がる。自分の思い通りに物事を進めたい時、人はどうにかして相手を説得しようとしたり、強引に意見を押しつけてしまうことがある。「しかし、その提案が素晴らしいものであっても、ちょっとした言い方の違いで相手の機嫌を損ねてしまったり、傷つけてしまうことも。そうなると、たとえ自分の思い通りに物事が進んでも、後悔が残って短期的な喜びで終わってしまいます。しなくていい衝突を避け、相手といい関係を築きながらスムーズに話を進めるには、実は自ら意思決定を下すより、相手にうまく選ばせることが一番の近道。そのスキルを磨けば、結果として自らの選択力を高めることにも繋がります」(リーダーシップ・行動心理学研究者・池田貴将さん)そこで、数々の研究者たちの実験によって解き明かされた人間の心理現象をもとに、相手にうまく選ばせるための7つのテクニックを心理学用語とともにご紹介。どれも日常生活の中で使えるものばかり。明日から早速試してみて。親近効果【右側に置くべし】相手に何か選んでほしいものがある時は、その並べ方がポイントに。「左からA、B、C、Dの順に並べられた4足のストッキングの中から、手に取った時の感触や耐久性などが最も優れていると思う商品を選んでもらう実験を行いました。すると、実は4足ともブランドや形、色、素材がまったく同じだったのにもかかわらず、評価は被験者にとって一番右に置かれたDのストッキングが最も高く、C、B、Aの順に続いたのです。これは、最後に見たものが一番記憶に残りやすくなる親近効果による心理現象。私たちはものを見る時や文字を読む時、左から右に向かって視線を動かすため、右のものが一番新しい記憶になります。人は最も新しく記憶に刻まれたものを好ましいと思う傾向があるので、相手に選ばせたいものやすすめたいものがある時は、一番右に置くのが効果的です」【例えば、選んでほしいものがある時】手土産として買ってきた4つのケーキ。本当は食べたいものが決まっているけど、自分からは選びにくい…。そんな時は、お目当て以外の品を相手から見て一番右に。一番新しい記憶に残して、違うケーキを選んでもらおう。ザイオンス効果【何気なく、何度も視界に入れるべし】人に何かおすすめしたいものがある時は、何度も視界に入れることが大切。「ある教室で受講者に4人の女性の写真を見せ、好感度チェックをしてもらったところ、4人の評価はほぼ同率。その後、1人の女性にだけ、他の受講者に気づかれないように半年間授業に参加してもらい、半年後に再び受講者に4人の写真を見せて好感度チェックを行ったところ、授業に参加していた女性の評価がトップになったという実験結果が。これは、同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対してポジティブな印象を持つようになるザイオンス効果と呼ばれる現象です。人は一回見ただけでは、その存在にさえ気づかないことも。つまり、人にすすめたいものがある時は、何度も見せること。ただし、強制的に見せるのではなく、あくまでさりげなく相手の視界に入れることがポイントです」【例えば、何かおすすめしたいことがある時】旅行はもっぱらシティ派の彼にハワイ旅行を提案したい時。何度もプレゼンするより、南国の素敵な写真やガイドブックを、さりげなく彼の視界に入る場所に置くのが正解。彼も気づかない間に、ハワイへの好感度が高まるはず。分析病の罠【先に頭を使わせておくべし】何か許可を得たい時の必勝法は、先に相手にさまざまな選択をさせておくこと。「AチームとBチームに分かれて、冷水の中にできるだけ長く手を入れてもらうという実験では、Bチームにだけ事前に好みのTシャツやペンなど、さまざまな選択をさせたところ、Aチームよりも早く手を出しました。この現象は、事前に考えすぎたり、分析しすぎたりすると、自制心や判断力が鈍っていく分析病の罠。これを応用して、何か許可を得たい時のテクニックとして使うことも。その際は本題に入る前に、相手にさまざまな選択をさせておくことが大切。決定数が多いと人は判断力が鈍り、すすめたものを受け入れやすくなる傾向が。ただしこのテクニックは、大きな決断を必要とする選択には不向き。あくまで本題はそこまでの判断力を必要ないものとし、大きな選択の後に持ってくるといいでしょう」【例えば、相手から許可が欲しい時】結婚式のプランニング。ブーケも少し奮発したいけど、彼に言い出しにくい。そんな時は、式場やドレスなど、散々高額なお金が関わる選択をした後にお伺いをたてるのが◎。くたくたの彼はつい「いいよ」と言ってしまうはず。ジャムの法則【選択肢は多くても5~6個までにするべし】人は選択肢が多ければ多くなるほど、選ぶのが困難になってしまうのだそう。「スーパーの店頭でジャムの試食販売を行った実験。ある日はジャムを6種類、また別の日は24種類のジャムを提供したところ、顧客の満足度が高かったのは、圧倒的に24種類のジャムを提供した日でした。しかし、24種類のジャムを提供した日は、試食した人の3%しか購買に繋がらなかったのに、6種類のジャムのみを提供した日は、なんと試食した人の30%が商品を購入するという結果に。これは、選択肢が多すぎると人は選ぶことに困難さを感じてしまう、ジャムの法則と呼ばれる心理現象。選択肢が多いほうが満足度は高くても、選ぶのが面倒になってしまいます。そのため、何か相手に選んでもらわなければならない時は、選択肢は多くても5~6個までに絞ってあげるといいでしょう」【例えば、たくさんの中から選んでもらわなければいけない時】食事の場所を決める際、「何が食べたい?」と聞いて、「なんでもいい」と返されてしまうのが一番困るパターン。そんな時は、お店の候補をいくつかに絞ってあげると、優柔不断な相手でも選びやすくなるはず。一貫性の法則【本題の前に、一度「うん」と言わせるべし】誰かに自分の要求を受け入れてもらいやすくするには、相手に“うんと言った手前、断れない…”と思わせるような状況を意図的に作り込む作戦が有効!「街行く人に、いきなり“メールアドレスを教えてください”と言っても、教えてくれる人はほとんどいません。しかし、“あなたは好奇心旺盛ですか?”という質問をして、“YES”の返事をもらった後にメールアドレスを聞くと、半数以上の人が教えてくれるようになったという実験結果が。これは、自分の態度や発言、行動などに、一貫性を持たせようとする人間の心理が働いたもの。つまり、本題に入る前に、その要求を認めざるを得なくなるような問いをしてYESの返事をもらっておくと、本題も受け入れてもらいやすくなるということ。ただし、このテクニックは、事前の質問でNOと返されてしまうと使えないので要注意」【例えば、確実にYESが欲しい時】出無精な彼氏をどうにかして温泉デートに連れ出したい時。直球で誘うより、まずはじめに「温泉好き?」と聞いて、「うん」の返事をもらっておこう。気が乗らなくても好きと言ってしまった手前、彼も断りづらくなるはず。返報性の法則【先に何かあげるべし】相手にしてほしいことがある時は、こちらから先に“飴”を差し出すのが手。「2人一組のペアになって、ある作業をしてもらいました。作業終了後、片方の人間が、相手に“パーティのチケットを買ってほしい”とお願いしても、買った人はほとんどいません。しかし、休憩中に、チケットを売る人間が相手に飲み物を差し入れしたペアにおいては、チケットを買ってくれる確率が倍以上に上がったという実験結果があります。しかも、買った枚数が多くなれば多くなるほど、それに比例して売り手への好感度が高くなったというデータが。これは、人から何かしらの恩恵を受けた時、お返しをしなくてはいけないと思う返報性の法則という心理作用によるもの。つまり、相手に何かしてほしい時は、事前にプレゼントを与えておくことが効果的。店頭で配られる試供品は、その好例です」【例えば、何かしてほしいことがある時】いつもお世話になっている職場の先輩や同僚には、コーヒーの差し入れや旅行のお土産など、日頃からちょっとしたプレゼントを渡しておくのがおすすめ。そのお返しとして、困った時は仕事を手伝ってもらえるはず。イフ・ゼンのルール【具体的な手順を示すべし】相手のやる気を最大限に引き出して実行させるには、言い方にひと工夫を。「性格が善良な人たちと、自己中心的な人たちを集め、それぞれに“Aという街まで行って、寄付をしてきてほしい”と伝えました。その際、自己中心的な人たちにだけ、現在地からAの街までの詳細な地図を渡した結果、善良な人よりも寄付する人数が多くなったというまさかの実験結果が。これはイフ・ゼンのルールと呼ばれる心理作用で、人は具体的な手順を与えてもらうと実行に移しやすくなるというもの。つまり、相手がどんな性格であろうと、モチベーションを引き出して行動に移させるには、ただやってほしいことを伝えるのではなく、目的を達成するまでの細かい手順を教えてあげることが大切。さらに、それが簡単でシンプルな作業であることを強調すれば、パフォーマンスがより上がる傾向が」【やってもらいたいことが明確な時】部屋を散らかし放題の彼。何度「ちゃんと片付けて!」と言っても全然聞いてくれない。そんな時は「元の場所に戻しておいて」「洗濯機の中に入れておいて」など、手順を具体的に示してあげると、彼のやる気もアップ!池田貴将さんリーダーシップ・行動心理学研究者。(株)オープンプラットフォーム代表取締役。世界No.1コーチと名高いアンソニー・ロビンズから指導を受ける。近著に『図解 モチベーション大百科』(サンクチュアリ出版)。※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・チヤキ取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2019年01月28日賢人たちの選択メソッドが集結!読書猿さんの著書『問題解決大全』から、選択に役立つ6つのメソッドのうちのひとつ「お山の大将」を紹介します。短時間で、複数の中から最適なひとつが選べる(例:メニュー選び、買い物、人事採用)。時間をかけずにベストな選択をしたい、というときに有効なのがこのツール。向いているのは、メニュー選びなど“感性”に訴えかけるもの。人事採用といった時間をかけたほうがいいような事例も、相手との相性を重視するなら、フィーリングという意味でこれを活用するのが得策。<例題>メガネを新調したい!いろいろある中から、何を選ぼう。STEP1:「お山の大将」を選ぶ。複数の候補の中から、ひとまず目についたものを「お山の大将」とする。対象となる候補の数は、頭の中で扱いきれる数、つまり10個(人)以内が望ましい。例)たくさんのメガネから、とりあえず目についた“丸い黒縁”を「お山の大将」にする。STEP2:大将と比較する。残りの候補から1つを選び、「お山の大将」と比較。より良いほうを残す。例)店を回りながら、他の形や素材と比較。その中から「お山の大将」を、より自分に似合うと感じた“べっ甲のメガネ”と入れ替える。STEP3:最後まで繰り返す。STEP 2で選んだより良い「お山の大将」と、また別の候補を比較。それを繰り返し、最後まで残った「お山の大将」が、最も良い選択肢と結論づけられる。例)“べっ甲のメガネ”の中から、別のフォルムのものをかけて試し、良いほうを残す。気になるものを試して、最後に手元にあるものがベスト。読書猿さん読書家。ブログなどでフォロワーから質問を受け、それに合う本を紹介。処女作『アイデア大全』(フォレスト出版)に続き、『問題解決大全』(同)が大ヒット。※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・林田秀一取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年01月24日人生の中で無数に直面する選択の場面。十人十色の選択があり、性格や状況に左右されていくもの。自分の傾向を知り、同じ失敗を繰り返さないための、“後悔しない選択”につながる“合理的選択スタイル”をメンタリストのDaiGoさんがお教えします。まず自分の選択タイプを知ることが大切。「人は常に『自分が正しい選択をしている』と思い込みたい生き物ですが、すべての人に当てはまるような“正しい選択”など、実はどこにも存在しません。それは、これから未来に何が起こるのか、誰にも予測できないからです。大切なのは、“正しい選択”をするのではなく、今の自分にとってもっともベターな“後悔しない選択”をすること。そのための選択力を養うことが、人生を幸せな方向に導くために大切なのです」(メンタリスト・DaiGoさん)後悔しない選択力を養うためにまず必要なのが、自分の意思決定スタイルを知ること。「意思決定スタイルとは、あなたが物事を選択する際の選択タイプのこと。大きく分けると5つあり、それぞれ“合理的選択スタイル”“直感的スタイル”“依存的スタイル”“回避的スタイル”“自発的スタイル”と呼んでいます。意外にも、私たちが『自分で十分に考えて決定した』と思うような選択も、これらの意思決定スタイルに従ってなされていることが多いのです。まずは、自分の意思決定スタイルを知り、みずからの選択の傾向を把握することが、チャンスをつかむ第一歩となります」実はこの5つの選択タイプのうち、もっとも後悔しない選択をしているのが、「合理的選択スタイルの人です。ひとことで言えば、選択肢に対して論理的に意思決定ができるタイプで、周囲の人から見ても納得できる選択をすることが可能です。とはいえ、もし自分がこのスタイルでなくても落胆することはありません。現在の意思決定スタイルの特性を理解して、合理的選択スタイルに近づけるように行動を修正してさえいけば、今よりもずっと自分の選択に自信が持てるようになるでしょう。選択の精度やスピードが上がれば、時間や心の余裕にもつながるはずです」合理的選択スタイルの人がしている習慣とは?合理的選択スタイルの人が、自分の選択に後悔が残りにくいのはなぜか。そのヒントは、彼らの思考・行動パターンに隠されている。他の意思決定スタイルの人もぜひ参考に!【ひと呼吸おいて行動している】例えば、知り合いから数か月先の食事の誘いを受けた時も、予定が空いているからといってすぐに返事をするのではなく、「一度スケジュールを確認してみます」などと対応。“ひとまず保留”にすることで、一歩引いた状態から物事を冷静かつ適切に判断している。【選択肢を多く持たない】人間は複数のタスクを同時にこなそうとすると、意思決定を司る前頭葉が疲弊し、選択を回避する傾向にある。ところが合理的選択スタイルの人は、選択肢をあらかじめ絞る方向に考えるため、選択にかかる時間も少なく、結果的にいい判断をすることができる。【物事を鵜呑みにしない】「誰々がいいと言っていたから」「テレビで評判だったから」などといった他人の意見を鵜呑みにせず、必ず自分で情報の正しさを調べるということを、生活の中で実践。常に複数の判断材料を用意することで、思い込みという弊害から逃れることができる。【AかBかで迷ったらCを探す】ある2つの選択肢で迷っている時、単純にどちらかを選ぶのではなく、両方の利点をうまく組み合わせたり、あるいは「両方選ばない」など、別の可能性を考えることができる。特定の方向に偏らず、常に自由な思考状態であることも、合理的選択スタイルの特徴といえる。【失敗を繰り返さない】自分の失敗の経験は、メモにとるなどして記憶。過去を振り返って悔やむのではなく、「どうして選択を間違えたのか」「どんな思考パターンが原因だったか」という客観的な事実を明らかにすることで、二度と同じミスをしないよう反省材料としている。DaiGoさんメンタリスト。人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を活用し、作家や大学教授、企業顧問、プロダクト開発など多岐にわたり活躍。『後悔しない超選択術』(西東社)が発売中。※『anan』2019年1月30日号より。取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年01月23日“後悔しない選択”につながる“合理的選択スタイル”をメンタリストのDaiGoさんがお教えします。後悔しない選択力を養うためにまず必要なのが、自分の意思決定スタイルを知ること。「意思決定スタイルとは、あなたが物事を選択する際の選択タイプのこと。大きく分けると5つあり、それぞれ“合理的選択スタイル”“直感的スタイル”“依存的スタイル”“回避的スタイル”“自発的スタイル”と呼んでいます」(メンタリスト・DaiGoさん)次の例題から、あなたの選択スタイルをチェック!友達との新年会の店をどう選ぶ?合理的選択スタイルなら…【客観的な論理と分析力で最適な選択を導き出す】複数のメンバーで集まるお店を決める場合、「全員がアクセスしやすい場所」という前提を考えたうえで店選びをするのが、もっとも合理的な意思決定スタイルといえる。「数あるお店の選択肢に対して、立地という論理的な判断材料で分析・比較することができるので、意思決定までに一定の時間はかかるものの、最終的にはみんなが納得する選択ができるでしょう。このタイプの人は、日常生活でも常に冷静沈着。周囲からも『あの人が決めたことなら安心だ』と厚く信頼されるはずです」直感的スタイルなら…【ピンときたら一直線、周りを無視して突き進む】数字やデータよりも、自分の感覚を重視するのがこのタイプ。「店を決める際も、辛いものが苦手な人がいるにもかかわらず、『自分が好きだから』という理由でエスニックを選んでしまうなど、とにかく偏った好みや、専門店を推してしまいがちです。自分自身ではその選択に満足していても周囲からはクレームの嵐かも?」<“直感的スタイル”の長所>「特に深い理由もなく、あくまで“自分が好きだから選ぶ”というスタンスなので、ある意味幸せともいえるでしょう(笑)。他のタイプに比べても、自分の選択に対する満足度は高い傾向にあります」合理的選択スタイルに近づけるには…【他人の意見を聞いてクールダウンすべし】「自分が直感で選んだものに対する信頼が強すぎるこのタイプの人は、他人の意見を取り入れると少し冷静になれるはず。信頼できる友人がいれば、2~3人にアドバイスをもらい、少し時間を置いてから結論を出すことをおすすめします。客観的な数字やデータが意識できるようになると、評価もされやすくなるはず」依存的スタイルなら…【他人や情報に流されやすく、自分の意見はそっちのけ!】テレビや雑誌の情報、他人のアドバイスに耳を傾け、意思決定をしていくタイプ。「周囲の評判を常に気にするあまり、難しい選択になればなるほど、意思決定そのものも人任せに。そして最終的には『○○さんが言うなら』『テレビに出ていて、有名だから』といった理由で選んでしまい、失敗することも多いです」<“依存的スタイル”の長所>「人に影響されやすい半面、自分よりも相手の意見を尊重できるため、個よりはチームの中で生きていくには適したスタイルでもあるでしょう。良くも悪くも“いい人タイプ”といえます」合理的選択スタイルに近づけるには…【あえて逆を提案するべし】「このタイプの弱点は、“人の意見に振り回される”こと。しかし、みんなの意見=自分の意見ではありません。周囲の声は聞きつつ、個人的な考えはメモにとるなど、少しずつ自分の意見を持てるように努力しましょう。『その考えは面白いけど、逆にこういうのはどう?』と、あえて真逆の提案をしてみるのも手」回避的スタイルなら…【優柔不断さが仇となり、直前まで決めきれない…】十分な判断材料が揃っているにもかかわらず、『あそこのお店もいいけど、ここも捨てがたい…』と悩みに悩んだ揚げ句、最終決定を先延ばしにするタイプ。「往々にして優柔不断になりがちなので、直前になっても予約ができず、結局、第一希望の店に入れなかった…なんて貧乏くじを引くハメにもなりかねません」<“回避的スタイル”の長所>「考えすぎるところがあるので、意思決定まで時間はかかるものの、リスクを回避できる点は長所といえます。無駄なリスクはとらないが、その代わりにチャンスも逃してしまう…それが現実です」合理的選択スタイルに近づけるには…【まだ取り返しがきく段階で手放す練習を】「意思決定力に欠ける回避的スタイルの人は、選択肢を“手放す”ことを何よりも恐れます。例えば部屋に捨てられないものが放置してある場合、“とりあえず使わないもの”だけを袋に分けて入れてみる。そういったとりあえず“決める”練習をすることで、選択に対するハードルを少しずつ下げることが重要です」自発的スタイルなら…【早く決めたがりな、“考えなさすぎ”タイプ】合理的に判断するというよりは、決めることそのものを重視。「何よりも結論を急いでしまうため、特に深い考えがあるわけでもなく、『とりあえずここでいいや』『いつもと同じにしよう』と、適当に選んでしまうことが多いです。物事を後先考えずに選んでしまうので、仕事や恋愛でも苦労が絶えないタイプともいえます」<“自発的スタイル”の長所>「選択するスピードが異常に速く、高い決断力があります。瞬発的に行動できるという意味では良い面もあるので、そのスピードを保ったまま、選択の精度を上げることができればベストです」合理的選択スタイルに近づけるには…【とりあえず選んでから立ち止まるべし】「このタイプの『とりあえず選びたい』という勢いは止められないと思うので(笑)、選んだあとに一瞬だけ立ち止まる時間を設けることをおすすめします。手帳やメモに、“どうしてこれを選んだか”などの理由を書き記し、少しでも過程を振り返ることができると、自分の選択に合理性がプラスできるようになります」DaiGoさんメンタリスト。人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を活用し、作家や大学教授、企業顧問、プロダクト開発など多岐にわたり活躍。『後悔しない超選択術』(西東社)が発売中。※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・黒猫まな子取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年01月23日いつも他人の顔色を窺って、嫌われないように何でも引き受けて、疲れてしまう。そんな人は、他人軸で生きている可能性が。「人からどう思われるかばかり考えていると、自分らしく生きられず、自分の意見さえ持てなくなってしまいます。SNS全盛の今、人からの評価を気にして本当の自分を見失っている人も多いのではないでしょうか」と話すのは、心理カウンセラーの根本裕幸さん。他人軸ではなく自分軸で生きられれば、心が軽くなり、人間関係もスムーズに。自分軸で生きるために、まずは“ありのままの私”を認めてあげる=「自己肯定感」を高めるトレーニングを。「他人軸」で生きていないかチェック!当てはまる項目の数ではなく、傾向があるかどうかをチェック。「他人軸で生きている人は、仕事でも恋愛でも気遣いのできる優しい人でもありますが、一方で自己を否定しがち。自分の心を犠牲にしてしまっては周囲と本当にいい関係を築くこともできないはず」□他人からの評価が気になって仕方ない。□自分の意見がなかなか言えない。□頼みごとを断れない。□人と会うことに疲れを感じる。□意見を求められると頭が真っ白になる。自己肯定感アップの7日間ワークとは?根本さんによれば、自分軸で生きるには、自己肯定感を高めることが欠かせないそう。7日間でできる自己肯定感アップのプログラムに取り組んでみよう。まずは自分をいろいろな角度から見つめ、次に、長所、短所も含めた“今の私”を受け止め、認めてあげる。自己肯定感が上がることで、最後には“本当にしたいこと”が見えてくる。「短い期間で集中して取り組むと、変化や手応えを感じられて自信につながります。この7日間で、自分を肯定するという感覚をつかめるはず。他人軸で考えるクセはすぐに抜けないかもしれませんが、その度に『今、他人軸になっていたな』と気づくだけでも大きな進歩です」【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年12月09日敏感すぎる自分を変える!心理カウンセラーの根本裕幸さんが“自己肯定感をアップさせる7日間ワーク”を教えてくれました。ここでは5日目以降のワークをご紹介!【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。5日目:感謝の手紙を書いてみる誰に送る手紙でもいいので、その人への感謝の気持ちを言葉にしてみる。実際に手紙を出すわけでも、人に見せるわけでもないので、素直な気持ちを綴って。【解説】実際に送らなくても大丈夫!このワークの意図は、実際に誰かに感謝の手紙を送ることではないのだとか(もちろん、送ってもいいのだけれど)。「実は、手紙の文面はそれほど重要ではないんです。感謝の手紙を書いているときの自分の気持ちを思い起こしてみてください。誰かに感謝するって、とても気分がいいことだと思いませんか?その気分のよさが自己肯定感につながります」いま自分が他人軸で行動しているのか自分軸で行動しているのかは、それをするときの気分で判別。いい気分でできるならば、それが人のためにすることであっても、自分軸での行動といえる。反対に気分が悪ければ、自発的にやっているつもりでも、他人軸でしている可能性が……。「頭では『私は頑張っている』と自分を騙せても、気分=心はごまかせないもの。その頭と心のズレが、ストレスになってしまうのです」6日目:自分のダメなところを書き出す自己肯定感が低いと無限に挙げられそうな気もするけれど、すぐ思いついた3つほどを。「仕事が遅い」「忘れっぽい」など、漠然としていても大丈夫。【解説】できるようにならなくてもいい。4日目、5日目のワークで自分のいいところにせっかく気づき始めたのに、ここにきて短所を書き出すのはちょっと辛い作業かも……。「ここで書き出した短所は、あなたが抱いている理想の裏返し。理想どおりではない自分を『ダメな私』だと思ってしまいがちなのです」自己肯定感の低い人とは、自己否定の強い人ともいえそう。「こうでなければならない」「これ以外はダメ」というふうに、勝手に決めた理想やルールに縛られてしまうのも、他人軸で生きてきたから。「自分はどうしたいのか」という発想がつい抜けてしまう。「短所を書くのは、『これも私なんだ』と認められるようになるため。できないことをできるように努力するのはもちろん素晴らしいことですが、このワークでは、できない自分、理想とは違う不完全な自分を受け入れることに意味があります」7日目:最高の一日を想像してみるどこで、誰と、どんなふうに過ごすか?自分が心から幸せを感じられるような充実した一日を想像してみて。まったく現実味がないプランでも問題なし!【解説】本当にやりたいことが見えてくる!「最終日のワークは、ぜひ楽しい気分で、思いきり好きなことをする一日の予定を立ててみてください。簡単なようですが、日頃から他人軸で考えるクセがついていると、自分がしたいことが何なのか分からなくなってしまうのです」ポイントは、他人軸で考えた、なんとなく素敵に思えそうなことではなく、自分が本当に好きなことでなければ意味がないという点。書くことが何も思い浮かばなかったり、書いてみたもののそれが心からの希望なのかどうかが分からないなら、もっと自己肯定感を高めて、自分軸で物事を考えるためのトレーニングが必要なのかも?「自己肯定感を高めるのは、本当にしたいことに気づき、それを実現して自分らしく生きていくため。どんな小さなことでもいいんです。他人軸で考えた『こうあるべき』という理想の殻をやぶれば、自信を持って一歩を踏み出せるでしょう」8日目以降:継続こそが自己肯定感アップにつながる。心の中や過去を眺めて、ありのままの自分を受け入れ、自己肯定感を高めていく感覚をつかめたら、ぜひ継続を。気に入ったいくつかのワークを3週間ほど続けるだけでも効果あり。【何も変わっていないと感じたときは。】ちゃんとトレーニングをしたのに、ちっとも自己肯定感が上がっていない気がするという人もいるのでは。「そんなときは、できなかったことより、少しでもできたこと、変わったことのほうに目を向けてみてください。どんな小さな変化でも、変わることができた自分を褒めてあげましょう。シンプルなことを継続するのが効果的。一足飛びにはいきませんが、らせん階段を上るように少しずつ自己肯定感が高まるのを実感できるはずです」【人間関係がギクシャクするのは自分軸の証。】他人軸で行動していた人が、自分の意見を言うようになり、頼みごとを断ったりしたら、今までと違って人間関係がうまくいかなくなることもあるかも。「ただ、その相手が本当にあなたの価値や魅力を分かっている人なら、あなたの変化を受け入れてくれるはずです。それに、自分軸に従って生きていれば嫌われることも怖くなくなります。そもそも、すべての人に嫌われたくないと気を遣ってしまうことが、ストレスのもとなのです」根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年12月06日人からどう思われるかが常に気になってしまう人は、「自分軸」で生きられていないのかも。もっと自分らしく生きるために、7日間の集中トレーニングで心を解きほぐすことから始めてみよう。自己肯定感をアップさせる7日間ワークとは?教えてくれたのは、心理カウンセラーの根本裕幸さんです。ここでは1~4日目をご紹介します!【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。1日目:先週を振り返ってみる「作った資料が見やすいと言われた」「新しい服を褒められた」「彼にドタキャンされた」など、仕事、プライベートどちらでも、些細なことでも書いてみて。【解説】ありのままを受け入れるだけでOK。最初のワークは、今の自分はどんな状態なのだろう?と知ることにつながっていく。「書き出した事柄それぞれについて、深く掘り下げて考えたり、反省する必要はありません。ただ、自分の心を眺めてみるという作業です」と根本さん。気をつけたいのは、とくに〈辛かったこと〉について、こんな思いをしたのは私のせいだとか、やっぱり私なんて……などと、自分を否定しないこと。自分にダメ出しをしたり、ネガティブにとらえてしまうのは他人軸で生きている人が陥りがちな思考パターン。「ひとつも思い浮かばない場合は、書き出さなくても問題ありません。すべてのワークに共通することですが、ワークを上手にやろうとしなくていいのです。この空欄を埋めるのが目的なのではなく、ありのままの自分に目を向けるための手段と考えましょう」2日目:学生時代の恥ずかしい思い出小学校高学年から高校生くらいまでの思春期を思い出してみよう。「髪型を変えて失敗した」「授業で手を挙げて発言したら笑われた」などの経験があるのでは?【解説】過去を振り返れば原因が見つかる。生まれたときからネガティブな人などいないので、今の自分につながるきっかけは過去のどこかにあった可能性も。そこで、2日目のワークは、過去の自分に意識を向けることがねらい。子どもから大人へと成長する思春期は、人と自分を比べたり、周りの目が気になり始める年頃。当時の自分がどんなコンプレックスを抱いていたのかを振り返るために、あえて〈恥ずかしさ〉をキーワードにその記憶を書き出してみよう。「今にして思えば何でもないようなことでも、思春期の自分にとってはすごく恥ずかしかったという思い出があるのでは?そういった経験がきっかけで他人の顔色を窺うようになるケースも」ここでも、「こういう出来事も、今の自分を作っている要因の一つなのかな」と感じるだけでいい。もし嫌な気持ちになったとしたら、その感情をごまかさずに受け入れてみることも大切。3日目:この親でよかったと思うこと「厳しく育ててくれた」「私の意思を尊重してくれた」など、あらためて考えてみたい親のこと。父母どちらについてでもいいので、本音で書こう!【解説】たとえ反面教師であっても……。「あらゆる人間関係の基本になるのが、子どもの頃の親との関係。親との関係が原因で、つい他人軸になってしまうという人も多いようです」親の愛情をしっかりと感じて育った人は自己肯定感も高い傾向にあるのだそう。反対に、感情にまかせて怒る親だったり、過干渉、支配的な親だったりした場合は、幼い頃から親の顔色を窺うようになり、大人になっても他人軸で行動しがち。「親のいいところをすぐに思いつかない人もいるでしょう。でも、親の欠点を反面教師にして自分が成長できたという見方もできるかもしれません。どんな親であれ、その親から何かを学んできたはず。『こんな母だったから私はダメなんだ』『両親のいいところを書けないなんてひどい娘だ』などと悲観しなくていいんです。2日目のワークと同じように、今の自分を作ってきた要因を取り出して、見つめてみるという作業です」4日目:周囲の人のここがすごい「親身になって話を聞いてくれるところ」「毎朝、明るく挨拶するところ」など、友人、恋人、職場の同僚といった身近な人のいいところを書き出してみよう。【解説】実はそれがあなたの長所かも!3日目までのワークで自分を知ることができたら、いよいよ自己肯定感を高めていく段階へ。4日目のワークは、周囲の人の好きなところ、尊敬できるところなどを書くというもの。他人について考えるのだから、自己肯定感とは関係ないようにも思えるけれど、これにはどんな意味が?「このワークで書いた友人たちのいいところは、実はあなた自身のいいところ。人にはさまざまな長所、短所がありますが、その中で真っ先に思いついた身近な人の長所には、知らず知らずのうちに自分の価値が投影されているもの。これは心理学でよく用いられる魅力発見法なんですよ」“Aさんの明るいところがすごい”と思いついたとしたら、あなた自身も明るい人で、それがあなたの魅力といえそう。自己肯定感の低い人ほど信じられないかもしれないけれど、「そういう面があるのかも」というくらいに心に留めてみて。根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。取材、文・黒澤 彩©courtneyk(by anan編集部)
2018年12月05日男性と同じ空間にいて「足りない……何かこう、艶っぽいカンジの何かが自分にない!」と感じたことはありませんか?気になる色は、あなたの心を映しているのです。あなたに今足りないセクシーな要素は何なのかを「赤・黄・緑・青・紫・黒・白」7つの色から占います。また、こうすればよりセクシーに、男性を興奮させることができる!というアドバイスも合わせてお知らせ。あなたが気になる色はどれでしょうか?■ ●赤……セクシーアピール法がわからない赤が気になるあなたは、セクシーに自分をアピールしたい気持ちでいっぱいなのに、上手な方法がわからない状態。まずはその勢いに、少しだけ男性が取りつく隙を交えるといいでしょう。「私、セクシーでしょ」と自分が納得し男性を興奮させるには、わかりやすいセクシーファッションがオススメ。胸元のあいた服や、ボディラインにそったニットワンピ、スリットが絶妙に入ったスカートなどにトライしてみて。セクシーランジェリーも◎。■ ●黄……大人のセクシーさが足りません黄色が気になるあなたは、しっとりとした大人のセクシーさが足りません。たとえばカフェで、優雅に足を組み替えるべきシーンなのに床を踏み鳴らしてしまったり、タイトスカートなのに膝頭がだんだん開いてきたり。要は、落ち着きがなく雑なのです。いつもより、少しゆっくりとした立ち居振る舞いを意識してみると良さそう。セクシーさを身につけるには、女子アナの所作を研究し、真似しましょう。時々ミスっても、それは愛嬌と受け取られるはず。■ ●緑……母性あふれるセクシーさが足りません緑が気になるあなたは、母性あふれるセクシーさが足りていません。むしろ、自分が母親の胸に包まれたいような心境かも。しかし、男性は女性に甘えながらセクシーさも求めます。意識して、頬づえやため息をついてみましょう。アンニュイな仕草が、男性があなたに近づくきっかけを増やします。手っ取り早いセクシーアピール法は、超機能的で優秀な寄せて上げるブラ。多少パットが多めでもOKです。ウエストはベルトで絞り、セックスシンボルになったような気持ちで堂々と歩きましょう。■ ●青……セクシーさそのものを拒否青が気になるあなたは、隙がなく修道女のような鉄壁さで、セクシーさそのものを拒否しています。男性に媚を売るような態度自体に嫌悪感を持っているようです。それはそれで立派だけれど、自分がステキだということを放棄していることにも。とてももったいないので、自分のためにセクシーを取り入れましょう。まずは肌の露出から。そんなあなたを、男性は目ざとく見つけます。ボタンを1つ余計に外す、髪の纏め方を変える、アクセサリーを1つ増やす……そのくらいの小さな付け足しが◎。■ ●紫……ものすごくセクシー紫が気になるあなたは、自分ではそんな感じはしていないでしょうが、ものすごくセクシーです。特に何もしなくても、光に吸い寄せられる蛾のように男性が寄って来ています。無駄に寄って来られると、疲れてセクシーフェロモンが減ってしまいそうですが、出るものは出てしまうので……。モテたい男性がいる場を選んで出かけるようにするなど、行動は計画的に!また、気になる人、気持ちを受け止めて欲しい人には、その男性の好みをプラスしたファッションや仕草をすることで「あなただけ」というアピールを。■ ●黒……小悪魔的なセクシーさが足りません黒が気になるあなたは、遊びの入った小悪魔的なセクシーさが足りません。男性に限らず、他の人と積極的に交流するのが面倒なため、小悪魔的セクシーなんてありえない状態なのです。このままでは非モテまっしぐらなので、外にいつも出ている部分……唇だけでもセクシーにしてみましょう。唇の輪郭より、少しだけ大きくリップを塗ってみて。グラデーションリップもオススメです。余裕があれば、ツンデレのテクニックを取り入れる、差し色に白、レーシーなデザインなど、ゴスロリ的なエッセンスをプラスしてみるのもいいでしょう。■ ●白……メリハリが足りません白が気になるあなたは、わりと奔放で、仕草や言葉遣い、服装や態度にセクシーさが見え隠れしています。しかし、メリハリが足りません。袖のすき間からも、胸元からもブラが見えちゃってて、肩紐も出てるし背中も透けてる……みたいな状態。セクシーを通り越して、ちょっとだらしないかも。見せるなら見せるで1か所に決めましょう。他は隠すくらいの気合いを入れて!加えて、ちょっと照れてみるなど、意識して「恥じらい」を表現すると◎あなたのそんな見慣れない仕草に、男性はキュンとして引き付けられてしまうでしょう。■ ●さいごに女性は誰でもセクシーさを持っています。そんなものない!と思っているかもしれませんが、隠れてしまっているだけなのです。また、セクシーはモテの道具にもなりますが、自分に自信を付けるものでもあります。足りないセクシー要素がわかったら、次はセクシーアップにトライしましょう!(鈴木浩司/カウンセラー)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年10月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家の中で怒ってばかり。子どもに大切に接したい」という、シピさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■シピさんのお悩み家族にやたらとイライラして怒ったりどなったりしてしまう、イヤな自分が直せません。心理学の本を読んで「なぜ・どこからくるものなのか」もいろいろと考えました。症状が強く出始めたのは結婚して以来ですが、おそらく子どもの頃の悲しかった気持ちとつながっているのだと思います。主人とのやりとりの中での「私の話を聞いてよ」 「どうして伝わらないの!」 ということが、自分の母親に伝わらなかった時と一緒だと悲しくなりました。 子どもが自分の思いどおりにならないことにも非常にイライラします。以前より回数は減ったにせよ、いつまでもできない自分がどうしようもないと感じます。月経前症候群(PMS)の時もあると思いますが、心を落ち着かせようと口に出す前に6秒数えてもイライラが収まりません。外で攻撃的になることはないのですが…。大切な子どもだから、大切に接したいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりシピさん、はじめまして。ひらいなずです。お子さんに当たってしまうこと、とっても辛いですね。私も子どもに厳しく接してしまった経験があり、子育てを通してさまざまな感情を味わいました。だから、シピさんのお気持ちがよくわかります。シピさんがイライラしてしまう原因を一緒に考えていきましょう。シピさんのイライラの原因は、月経前症候群(PMS)などの体からの影響というより、「心のあり方」から生まれてくるものではないかと思いました。ご相談内容からだけでははっきりとはわかりませんが、外で攻撃的になることはないとのこと。一応、状況によって感情のコントロールはできるようですね。以前、専門家の方から「PMSの際は場所や相手を選ばず、感情のコントロールがうまくできなくなる」と聞いたこともありますし、今回は心の面に焦点を当ててお答えしますね。心理学の本を読まれたとのことなので、「心のしくみ」に関してはよくご存じかと思います。お母さんに対して「私の話を聞いてほしい」という欲求があるということ。感情的に「どうして伝わらないの」という悲しさが癒えていないこと。そんなお母さんに対する本音を旦那さんに投影していること…など、しっかり理解されているのですね。旦那さんやお子さんに対するイライラは、お母さんに対する本当の気持ちの“二次感情”としての怒りだと思います。人は「自分がしてもらえなかった」と思っていることを、人に与えることがなかなかできません。それをしようとすると、自分の心の傷がうずくからですね。お子さんに対するイライラは、「本当はお母さんにしてもらいたかったのに、してもらえなかったこと」をお子さんから求められたときに爆発してしまうのではないでしょうか? 例えば、忙しいのに「聞いて、聞いて」とまとわりつかれた時。あるいは、お子さんが何を言っているのか理解できなかった時。それは「私はしてもらえなかった」「私はそれを我慢した」という瞬間の悲しさを思い出しているからなのです。ご相談内容からは、シピさんが「旦那さんやお子さんの話をちゃんと聞いてあげたい」「気持ちをわかってあげたい」と思われていることが伝わってきます。でも、いざそういう場面になると、反射的にイライラして怒ったり、どなったりしてしまう。シピさんに愛情がないのではなく、心の古傷がそうさせてしまうのですね。今シピさんに必要なのは、まず「古傷を癒やすこと」です。そのためには「自分の気持ちをお母さんに伝えてみる」ということに、ぜひチャレンジしてもらいたいのです。小さい頃、お母さんにどんな話を聞いてほしかったのでしょうか? その具体的なエピソードをお母さんと話してみてほしいのです。「あの時、本当はもっと話を聞いてほしかった」「あの時、こうしてもらえなくて悲しかった」。そんな話をぜひしてみてください。お母さんがどのような反応を示されるのかはわかりませんが、どんな言葉が返ってきたとしても、シピさんが長年言えずに我慢してきたことを終わらせるために、ご自身のために話してほしいのです。もし、お母さんと直接話ができない、できる環境ではないということであれば、心の話が好きな仲間やママ友などに自分の気持ちを話してみてください。6秒数えてもイライラが収まらないのは、そうすることで自分の気持ちを収めよう、我慢しようとしているから。これまでと同じ「ため込んで収める」というアプローチを続けているだけなので、イライラが収まるはずがありません。今のシピさんに必要なのは、これまでとは真逆の方法です。「自分の気持ちをアウトプットする」というアプローチです。心理学を学び、自分の心の状態を理解する「インプット」の時期は卒業し、次は行動する「アウトプット」の時期にきたのです。行動がともなわない限り、現実は変わりません。自分を見つめるということは、自分を知り、変化を受け入れるために必要ですが、行動なしに変化することはないと私は思っています。大切なお子さんを大切にする。それには、まず「大切な自分を大切にする」ことが必要です。過去の悲しさがいやされた時、自然にお子さんのことも大切にできると思います。ご家族のためにも、ぜひ自分を大切に扱うことを始めてみてください。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年07月24日人間関係はいつも悩みの種。周囲に誤解されている、悪口を言われているのではないか……とお悩みの方はいませんか? 心屋認定講師の石川稀月さんが、「誤解されている」と感じるあなたへの処方箋を紹介します。 1.誤解されない人はいない 誤解されたり、悪口を言われたりすると「自分の何がいけなかったのか」を考えてしまいますよね。しかし、あなた本人は悪くない場合がほとんどです。他人に1ミリも誤解されていない人や、悪口を一切言われたことがない、という人はいません。どんな人でも、周りの人の価値観やものの見方次第で、いい人にも悪い人にもなってしまうからです。人は自分が見たいように見て、聞きたいように聞く。どんなに心を込めても、丁寧に説明しても、誤解してしまう人は誤解してしまうのです。2.関係をよくするために黙らない他人の反応を気にして、自分の本音を飲み込んでいませんか? 言いたいことを飲み込むのはストレスです。それで人にわかってもらえず、誤解されてしまえば、よけいに苦しいことでしょう。こちらは気を使ってるつもりでも、周りの人にとっては「本音がわからず、つかみどころのない、理解できない、付き合いにくい人」になっているかもしれません。周りの反応を気にして、いつも合わせているから、いつも感じがよくて優しいから、周りの人が調子に乗って、八つ当たりの対象にされてしまう…なんてこともあります。 3.あなたはわかってもらえる人です「わかってもらえない」という不安があると、本音をなかなか口に出せませんが、実はわかってもらえなかったのは過去のこと。わかってもらえなかった経験があるだけで、「いつもわかってもらえない」わけではありません。本音を言って叱られたこともあるかもしれませんが、それも昔のことで、今は違う環境になっています。自分のことを「周りにわかってもらえない人だ」と決めていることで、余計にわかってもらえない、誤解されるような行動をとってしまい、望まない結果を招いてしまうこともあります。「できません」「やめてください」「お断りします」「すてきですね」「一緒に出かけませんか?」などの言いにくい言葉も、本音もちゃんと周りに伝えていきましょう。伝え方のコツは、「私は」で始まる「I(アイ)メッセージ」にすること。「私は悪口を言われると、私なんていないほうがいいんだと感じてしまって悲しいです」「私がみんなのことを考えて行動したことが、わかってもらえなくてつらいです」…といったように、相手も自分も傷つけないで自分の気持ちをうまく伝えられる言い方を練習していきましょう。 4.相性のいい人とだけ付き合っていく覚悟をしましょう私たちは「波風をたててはいけない、人とは仲良くしないといけない」と教えられて育つので、みんなと平和に暮らしていこうと考えます。しかし実際のところ、「人と仲良く」と教えている人だって、他人といがみあうことがあります。そもそも「みんなと仲良くしよう」と思っていない人もたくさんいますし、「人をけなすことで安心する人」「人に八つ当たりして、ストレス解消をしている人」もいるのが実情です。悪口を言ってしまう人は、「悪口を言われないように頑張っている人」「○○をしてはいけない、というルールを持っている人」「気を抜くと、悪口を言われそうで不安な人」「実はうらやましいと感じている人」なのです。悪口は自己紹介だと思って受け流してしまいましょう。自分の中に同じ要素があるから、我慢しているから、つい注目して腹が立っただけ。あなた自身は悪くありません。そもそも、世界中の人と仲良くするのは無理なことです。「一緒にいて楽な人」や「あなたを大切にしてくれる人」とだけ付き合っていく覚悟をしましょう。いま同じ環境にいる人たちだって、学生時代の友人のように、環境が変わって毎日会わなくなれば、自然に疎遠になっていくかもしれません。他の誰よりも自分自身が、自分を大切にしてあげましょう。誰に何を言われても、自分の味方でいる覚悟もしましょう。たまには誰かの悪口を(独り言でもいいので)言ってスッキリしてみると、人の悪口も気にならなくなってきます。悪口は言ってもいい! 誤解されても大丈夫! わかってくれる人もちゃんといます。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と目を合わせられない」という、かなさん(40歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■かなさんのお悩み他人と目を合わせるのが嫌で、目が合うとすぐそらしてしまいます。自分に自信がないし、周りからバカだと思われているのが悲しいです。周りがどう思おうと気にしないようにしていますが、転職先で同じように思われるのもつらいです。最近、自分でも「そうなのかも…」と考えるようになり、何をするにも怖くなりました。どうしたらこの状況から抜け出せるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりかなさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。他人と目を合わせるのがいや、周りにどう思われているか気になってしまう、自分に自信がない…というお気持ちをお持ちなのですね。転職先とのことですが、お仕事や職場を変わられる最中なのでしょうか。周りの人とは、うまくやっていきたいですよね。「どうしたら今の状況から抜け出せるか」について、ヒントになりそうなことをいくつかお話できればと思います。まず、人と目を合わせるのがいやで、目が合うとすぐそらしてしまうとのこと。目は「感情の窓」と呼ばれています。目は自分の感情が全部出てしまう場所なのです。恥ずかしい、怖い、緊張している、もっと近づきたい…など、自分の心にあることが表れてしまい、隠せない。ですので、「人と目が合うのがいや」というのは、「自分の心にある感情を、他人に知られるのがいや」ということと同じです。自分が何を感じているのかを周りの人に知られるのが怖いので、それを避けるために「目をそらす」という行動が起こります。では、かなさんは、ご自身の中にあるどんな感情を知られたくないと思っているのでしょうか。それは、次に書いてくださっていますが、・自分に自信がないと思っていること・周りから自分はバカだと思われているのではないか、とビクビクしていること・自分でも自分のことをバカであるように感じて、何をするにも怖くなっていること・本当は、周りの人とうまくやっていきたいことといったことかなと思います。これらの感情を、自分の中のみにとどめて、他の人には言わないでいる、知られないようにしている。あるいは、なんと言っていいのかわからない。そんな気持ちをお持ちなのではないでしょうか。そして、かなさんの周りの方は、本当にかなさんのことをバカだと思っているのでしょうか?もしかしたら、周りの人が言った何かの言葉を、かなさんが「バカにされた」「きっとバカだと思われたに違いない」と受け取ってしまったのかもしれません。そして、それが本当にそうなのかどうかは、確かめられないでいるのかもしれません。相手がはっきりとした言葉では言っていないのに、「私は周りに○○と思われているに違いない」と思ってしまうとき。それは、かなさんご自身が自分のことを「私ってバカだなぁ」「私って、周りにバカにされて当然の人間なんだなぁ」「そんな自分はダメだなぁ」と思っているということです。周りの人が全員、同じように思っているとは限りません。かなさんが、今の状況を抜け出す鍵になるのは、「隠している」「言わないでいる」「知られないようにしている」ご自身の思い込みを、口に出してみることだと思うのです。一度練習がてら、次の言葉を言っていただけますか?「私、自分に自信がないんです」「私、周りにバカにされているって思っているんです」「私、周りにどう思われているか、ビクビクしちゃうんです」「私、本当は、周りの皆さんとうまくやりたいんです」「私、バカにされているかもと思って、何をするにも今怖いんです」言ってみて、どんな感じがするでしょうか。そして、次の言葉も言ってみてください。「私、思い込みが激しいんです」「私のこと、バカにしていますか?」「私、仲間に入りたいんです」「私って、なんでこんなにバカなんでしょう」おそらくこれらの言葉は、これまでかなさんが口にしてこなかった言葉かもしれません。書いてあるとおりに口に出すと、心がザワザワしてしまうかもしれません。周りの人に実際に言おうなんて、そんな気にはなれない言葉かもしれません。最後に、こちらの言葉をかなさんにプレゼントしますね。「私の感じていることを、周りに知られてもいい」「私の感じていることを、周りに知られても大丈夫だ」「バカな私が、周りに受け入れられてもいい」「私、バカって思われていないかもしれない」自分の感じていることを隠さなきゃ…と思うと、周りとのコミュニケーションはとりづらくなります。「自分の感じていることを知られてもいい」という許可を、ぜひご自分にあげて、自分の口を通して話せることを増やしていきましょう。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「依存心の強い母が重荷です」という、カフェオーレさん(50歳以上・医療)に、心屋塾初級認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。■カフェオーレさんのお悩み15年程前から実母が私に依存し、執着するようになりました。私はシングルマザーですが、私にお付き合いする男性ができると実母はイライラし、近所にそれを言いふらし、結局1カ月で私と子どもを追い出しました。それから1年半、疎遠になりましたが、その間は浪費とギャンブルで迷惑ばかりかける妹と仲良くしていたようです。妹には何も求めずいい顔をし、少ない貯金も差し出して仲良くしていたようです。しかし、お金の無心ばかりの妹とは案の定うまくいかなくなり、私の耳に届くようにサインを送ってきました。母も苦労した生い立ちですし、「歳をとったのだから」と自分に言い聞かせ、また行き来するようになりましたが、幼い頃から我慢ばかりで、同じ娘なのになぜこんなに違うのか、やるせないです。それでも放っておけない気持ちのほうが勝ってしまい、また母の世話をし、わがままを聞いています。「後悔しないように」とだけ思いますが、こんなモヤモヤしたままでいいのかと悩んでいます。台所で、知らぬうちに涙が出てきます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾初級認定講師の心みねこさんよりカフェオーレさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。心みねこです。ご相談を読んで最初に感じたのは、お母さんのために50年という長い間、よく我慢して尽くしてこられたのだな…という思いでした。人生の大半をお母さんや家族のために費やしてきたにも関わらず、報われなさ、やるせなさが積もり積もって、知らず知らずの涙となってあふれ出ているのでしょう。家族のために、誰よりもお母さんのために、ご自身が遊ぶ時間やお金も犠牲にしてこられたのだろうと思います。それなのに、解放されるどころか歳を重ねるごとにお母さんの依存度は増し、ようやくできた彼との間を嫉み、あなたと子どもを家から追い出す始末。11年間、女手ひとつで子どもを育ててきた娘が、ようやく心を許せる男性ができたのなら、お付き合いを応援してほしかったですよね。今まで尽くしてきてこの仕打ちかと思うと、さぞガッカリされ、情けないとも思ったでしょう。しかも、身内にさんざん迷惑をかけてきた妹にはいい顔をして、仲良くしていた。幼い頃からずっと、同じ娘でありながら妹よりもずっと尽くしてきたのに…。「妹には差し出す愛情も私にはかけてくれないの?」と、情けないやら悔しいやら、寂しい気持ちも湧いていたのではないでしょうか。 カフェオーレさんは、子どもの頃から、お母さんの親代わりになってきたようにお見受けしました。本来は「親が子を養う」ものですが、カフェオーレさんの家では「子が親を養う」という状態になっていて、親子関係が逆転していた。あなたは苦労したお母さんを助けたくて、早く大人になろうとしてきた。”しっかり者のお姉ちゃん”としてずっとがんばってきたのだと思います。しかし、早く大人になろうとしてきた分、「子どもの頃の気持ち」が追いつけないままになっているかもしれません。私たちの身体は放っておいても成長しますが、心は成長しないのです。カフェオーレさんの場合は、理性で抑えようとしてきた分、むしろ感情が増幅し、心の中で暴れているのかもしれません。お母さんを救うことより、あなたの心が「救ってほしい」と泣いているのではないでしょうか?「心を救う」ためには、まず自分の気持ちに気づいてあげることです。体の外に気持ちを出すことで、あの頃の本当の自分の気持ちに気づくと同時に、自分が救われていきます。言葉にしてみてくださいね。「なんで私ばっかり我慢しなきゃなんないの?」「〇〇(妹の名前)、ずるい!」「結局は私を頼ってくるくせに」「都合いいんだから、まったく」「もういいかげんにして!」「私、いつまで尽くさなきゃいけないの?」「もう我慢したくない」「私より妹が大事なの?」「お母さん、もっと感謝してよ」「お母さん、もっと褒めて」「ちゃんと認めて」「ねぇ、笑って」「優しい子だねって言ってほしかった」「いつもありがとうって言ってほしかった」「あなたが一番好きだよって言ってほしかった」「あなたのおかげだよって言ってほしかった」「私よく尽くしてきたなぁ」「よく我慢してきたね」「えらかったね」「がんばってきたの知ってるよ」「もう、自分を犠牲にしなくていいよ」「お母さんのために自分を我慢させる人生を卒業してもいい」「お母さんの面倒をみなくていい」「お母さんより先に幸せになってもいい」言いづらい言葉もあると思いますが、苦労したお母さんを助けたい一心で、自分のことよりお母さんを優先させてきた。それがカフェオーレさんの幸せを遠ざけているように感じます。「自分を我慢させてお母さんを幸せにする」のではなく、自分が先に幸せになれば、まわりまわってお母さんも幸せになるのです。世の中には、親に結婚を猛反対されて駆け落ちし、一時期は疎遠になってしまったけれど、孫が生まれたのを機に和解した…という親子もいますよね。これは「親不孝」と言い切れるでしょうか。「一時期の親不幸が、結果的に、一生の親孝行になる」ということはよくあるものです。そばに面倒を見てくれる人がいると、周りはその人をアテにします。誰かは面倒を見てくれているうちはそれが当たり前、失ってみて初めて気づくものです。今まで「お母さんを助けてあげる人」はいても、幼い頃のカフェオーレさんを助けてあげる人はいませんでした。「あの頃の自分」を救ってあげる時期に来ているのではないでしょうか。カフェオーレさんが、”お母さんのために自分を犠牲にする人生”を卒業する一歩を応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「優しい母親でいたいのに、家で怒ってばかりです」という、ニコリッちゃんさん(42歳・保育士)に、心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんからアドバイスをいただきました。■ニコリッちゃんさんのお悩み仕事に行けばずっと笑顔でいられるのに、家に帰ると子どもや夫にずっとイライラしてしまい、怒ってばかりの自分に嫌気がさします。本当は家でも楽しく過ごしていたいのに。毎日「今日は優しい母親でいよう」と思うのに、すぐにイライラしてきて、自分で気持ちをコントロールできなくなります。子どもも夫も、きっとこんな私はいないほうが楽しいだろうと思ってしまいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんよりニコリッちゃんさん、こんにちは。心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)です。ご相談ありがとうございます。ご相談を拝見して、まず3つのポイントをお伝えしたいと思いました。1.マイナスな感情をなくそうと思えば思うほど、たまってイライラする2.いい人、いい母の”フリ”はやめよう3.感情はコントロールするものではないニコリッちゃんさんは、家でも仕事先でも、24時間ずっとニコニコしている人になりたいと思っていませんか。そして、「怒る」ということを極端に「禁止」していませんか?「怒る人には価値がない」「怒っていると嫌われる」。そうした思い込みがあるのではないでしょうか。喜怒哀楽というように、人間にはさまざまな感情があります。できるならば、「悲しい」「さびしい」「怖い」などのマイナスの感情は感じたくないと思うかも知れませんが、その中のどれかひとつも、なくすことはできません。なぜならマイナスの感情は、私たちを守ってくれる大切なものだからです。ニコリッちゃんさんが気にしている「怒りの感情」は、特に自分の身を守るために大切なものです。たとえば、不意に自分を傷つけてくるものに対して、自分を守るためにも「怒りの感情」はあるのです。動物が威嚇行動を取るのは、無駄な争いでケガを負わないで済むためだとも言われています。そして、私たち人間がこれらのマイナスの感情を抑え込んでいると、出口をなくし、心の中に溜まっていくため、わけもなくイライラしたり、急に悲しくなってしまったりするのです。また、怒りは”第二感情”とも呼ばれており、本音(=一次感情)はその下にあると言われています。ニコリッちゃんさんの本音、本当の気持ちは何ですか? 「つい怒ってしまう自分」の内側にはどんな気持ちが隠れているのでしょう?「本当は悲しい」「本当はさびしい」「本当は怖い」そんな気持ちが隠れているかもしれません。本当の気持ちに気がつくために、「良い母」「良い妻」のフリをやめてみませんか? 「ダメでできない自分」でも愛されていることを、もっと信じてみませんか?怒りの感情を出せるというのは、一種の甘えでもあります。外で気を張っているニコリッちゃんさんが家で怒ってしまうのは、家族に「愛されている」「許してもらえる」ということを、本当は心の奥で知っているからなのでしょう。「もっともっと優しくしてほしい」と望んでいるのは、もしかしたらご家族より、ニコリッちゃんさんのほうなのかもしれませんね。感情はそもそもコントロールができないもの。「怒ってもいい」と自分に許可を出して、喜怒哀楽を十分に表現して、家族や皆に愛されることを体験してみてくださいね。そして最後にニコリッちゃんさんへ、魔法の言葉をプレゼントいたします。「どうせ、どんな私でも愛されてるし」ぜひ、この言葉を何度も言葉に出してみてください。ニコリッちゃんさんが感情を解放して、楽しく暮らせることを願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自立しない娘に悩んでいます」という、小雪さん(46歳・製造業)に、心屋塾上級認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■小雪さんのお悩み16歳になる娘がいます。幼稚園の頃から不登校が続き、通信制高校に入ったものの高1の12月に退学。今は毎日ゲーム三昧で、人と関わらず家にひきこもり、昼間は寝て夜遅くまで起きています。自分に自信もなく、何事にも無気力・無関心な日々を送っています。私が誉めると「そんなに誉めないで。自分はダメな人間だから」と言います。私は娘を自立させたい気持ちがあり、どのような声かけと接し方をすればいいのかわからず困っています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のはしぐちのりこさんより小雪さん、ご相談ありがとうございます。はしぐちのりこと申します。娘さんが無気力・無関心で昼夜逆転気味の日々。幼稚園の頃から不登校ということで、小雪さんも長くその生活を見守ってこられたのですね。これからのことを考えると心配でしかない、親としての小雪さんのお気持ちは当然かと思います。ですが人間、やりたくないことはやりません。不登校も、ゲーム三昧も、他人とかかわらないことも、家にひきこもることも、昼に寝て夜遅くまで起きていることも、娘さん本人がやりたくてやっています。ならば飽きるまで、やらせてあげてみませんか?小雪さんは「自立させたい気持ちがあり」と書いていらっしゃいますが、それは「今の状況ではダメだ」と思っていらっしゃる…ということ。娘さんが今やっている「やりたいこと」をやめさせて、「やりたくないこと=自立」をさせようとしているわけです。つまり、いま目の前にいる娘さんを”肯定”しているのではなく、”否定”しているということになります。それに呼応するかのように、娘さんはこうおっしゃっていますね。「そんなに褒めないで。私はダメな人間だから」。自分はダメ人間だと否定しながら毎日を過ごしている娘さんは、おそらく、とてつもないしんどさの中にいらっしゃるのでしょう。それを見ている小雪さんも、お辛いと思います。でもね、小雪さん。気づいていただきたいことがあります。「否定する人間」と「否定される人間」はセットです。「否定する人間」がいなければ、「否定される人間」は生まれないのです。実は不登校やひきこもりの問題は、それをしている本人の問題ではありません。それを問題にしている側、今回の場合であれば、小雪さんにとっての問題なのです。「これはなんとかしなければ!」と問題視すればするほど、目の前の人物は、問題のある人物になっていきます。ですので、まずはこのことを”小雪さんご自身の問題”として捉え直してみてください。いつまでも自立せず、ひきこもっている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちになっていますか? 自分を否定しながら生きている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちがしますか? どうして、娘さんを自立させたいのでしょうか?もしかしたら、「子育てに失敗した母親」と思われたくないのかもしれません。自分を否定しながら生きている娘さんを目の前にして、「お母さんのせいだ」と言われている気がしているのかもしれません。娘を助けられない自分に、無力感を感じてしまっているのかもしれません。自分自身が何を恐れているのか、何を我慢しているのか――。それを見つけ、癒やしていくことが解決の鍵になります。「声かけ」はそれに合わせ、娘さんに向けてではなく、小雪さんご自身に向けて行っていく必要があります。「子育て失敗でもいい」「娘を助けられないダメ母でもいい」「私みたいに自分を否定しながら生きる子でもいい」そんな言葉かもしれませんし、もっと違う言葉かもしれません。本当の自分の気持ちを見つけて解放していった先に、目の前の問題が変化していきますよ。目の前の人物は、”自分自身”を見せてくれています。もし「自分はダメ人間だから」と娘さんが言ってきたら「そうなんだ、あなたはそう思っているんだね」と、今の娘さんとその状況を丸ごと認めてあげてください。その言葉は、小雪さんが小雪さん自身に向かって言っていると捉えてみてください。娘さんをなんとかしようとするのではなく、ご自身が何を思っているのか、何を禁止し、何を否定し、何を制限しているのか…に向き合うことに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。ありがとうございました。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「認められたくて頑張り過ぎてしまう」という、LUCYさん(33歳・会社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝 さんからアドバイスをいただきました。■LUCYさんのお悩み子どもの頃から、母に褒められたくて頑張ってきました。母子家庭でひとりっこだったため、母は「万が一、ひとりになっても生きていけるように」と思いながら私を育てたそうです。しかし私は、褒められないことや母から厳しくあたられること、母の言うとおりにしなければいつも不機嫌そうに責められることなどに耐えられず、実家を出ました。 そうして距離を取ったのと、今は母も歳をとったためか、仲良くしています。しかし今度は、仕事で悩むように。周りで起きていることに必要以上に気を遣ってしまったり、休日に何もしたくなくなるほど頑張りすぎてしまったり…。そんな自分が嫌になります。その根本には「認められたい」という気持ちと「使えない人だと思われたくない」という不安があります。もうそんな自分の気持ちに振り回されず、必死にならず、無理せずに生きたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の平川裕勝さんよりこんにちは。心屋認定講師の平川 裕勝です。「認められない」「使えない」と思われる不安と、「無理せず生きていきたい」というご相談ですね。LUCYさんは今まで、一生懸命頑張ってこられたんだなと感じました。お母さんの期待に応えるように。お母さんを心配させないように…と。子どもは誰でも、親の笑顔を見たいものです。そして親から褒められたい、認められたいものです。LUCYさんも、お母さんの笑顔を見たくて頑張っていたのではないかなと思います。一方で、「本当はもっと自由にしたかったのに」「できない私でも認めてほしかったのに…」というお母さんへの気持ちもあるのではないでしょうか。子どもの頃からの寂しい、悲しい、つらい気持ちや怒りを、「お母さんも苦労していたんだから」と納得できそうな理由をつけて、自分の中に閉じ込めているのではないでしょうか。 子どもの頃から閉じ込めていた気持ちを、まずはお母さんに話してみましょう。直接伝えるのが難しいようであれば、ひとりの部屋で大声で叫んだり、紙に書き出すだけで構いません。心の奥にふたをしていた気持ちを外に出し、成仏させてあげてください。それに、お母さんが不機嫌そうにしているのは、たまたまだったのかもしれません。すべてがLUCYさんのせいではありませんよね?何かをしなければ褒められない、認められない、そうでなければ怒られる、責められる…という思考で生きていると、大人になっても、そのままの自分ではダメな気がして、一生懸命頑張ってしまう方が多いようです。そのルールから抜け出すためにはどうしたらいいか。「お母さんの期待に応えようとするのをやめる」ことです。具体的には「頑張ることをやめる」ということを、少し怖いとは思いますがぜひやってみましょう。LUCYさんへの魔法の言葉をお伝えしますね。「私は何をしなくても認められていい」「私はこのままで愛されていい」「私はいるだけで役に立てる人でいい」これをつぶやき続けてみてください。今のままの自分を認めてあげ、「愛されていいんだ」と自分に許可をしていくと、頑張らなくても認めてもらえている、役に立っている…という事実がやってきますよ。LUKYさんが無理せず、自分らしく楽に生きられるようになることを、心から応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の承認欲求の強さに悩んでいる」という、ころりんさん(34歳・主婦)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ころりんさんのお悩み私の悩みは、「認められたい」「どうせ私は選ばれない」という気持ちが心の奥底にあることです。人から「ありがとう」「すごいね」「がんばったね」と褒めてほしい気持ちが、人よりも強い気がします。一時期は手料理の写真をSNSに上げていましたが、「イイね」の数が気になり、プレッシャーになったので辞めました。 「どうせ選ばれない」という気持ちもあります。不特定多数の応募があったり、試験で選抜されたりする場合、選ばれる人が少ないことが頭では分かっていても、「選ばれない自分はダメなんじゃないか」と悲しくなります。承認欲求の強さや、自分を卑下する気持ちをどう考えていくといいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりころりんさん、こんにちは。心屋塾認定講師、野田和美です。ご相談ありがとうございます。ころりんさんは、ご自分の承認欲求が強いことをよくわかっていらっしゃるのですね。これはすごいことですよ。このことに気づかずに、人間関係がうまくいかないと苦しんでおられる方も多いのですから。ころりんさんが悲しいのは、「承認欲求が強いのに、選ばれない自分はダメな人間だと思ってしまうこと」ですね。実は、承認欲求が強いからこそ、認められないときのダメージが大きくなってしまうのです。「選ばれない=ダメな人、価値がない人」だと思い込んでしまうからですね。ころりんさんが気づいていらっしゃる、この「どうせ選ばれない人」という思い込みのことを”セルフイメージ”といいます。試しに、以下の言葉をつぶやいてみてください。「私、どうせ認められない人なんです」「私、どうせ選ばれない人なんです」「私、生きていてはいけない人なんです」「私、存在してはいけない人なんです」いかがですか? 口にするとつらいですよね…。でもおそらく、ころりんさんはこんなふうに無意識に、ご自分のセルフイメージを決めて生きてこられたのだろうと思うのです。だからこそ、わざわざ「承認されるか否か」という場に積極的に出向いてみたり、他人からジャッジされることに挑戦してみたりして、「どうせ選ばれない、ダメな自分、価値のない自分」を確認するような行為を繰り返してしまう。そうして”セルフイメージどおりの人生”を強化しながら、生きてこられたのではないでしょうか。現実を変えたいのならば、ころりんさんの「どうせ」というネガティブなセルフイメージを、真逆でポジティブなものに変えてしまえばよいのです。真逆に変えると「どうせ私は選ばれる人」になりますが、これでは「承認されるか否か」をずっと気にした人生となってしまいます。もしかしたらころりんさんは、幼少期にご両親に愛され、認められた経験があまりないのかもしれません。見捨てられ、拒絶されたつらい経験が、心の奥深いところにあるのかもしれません。傷ついた心があるならば、それもいやしながら、ころりんさん自身がころりんさんを認めていってほしいのです。あなたこそがあなたの一番の理解者であり、応援団長なのですから。「誰かに認められる人生」から「自分で自分を認める人生」にシフトしていきましょう。ダメなままでも、できないままでも、あなたはあなた。愛すべき唯一無二の存在なのです。「私、ここにいていいかな?」「私、ダメなままでいいかな?」「私、ダメなまま生きていいかな?」『いいよ〜!!』そんなふうに、自分の問いに全力で応えてくださいね。「こんな私でも、私なんだ」「こんな私だから、素晴らしいんだ」そう心から思えるようになったとき、他者からの承認はきっと必要なくなることでしょう。そして今よりもずっと力を抜いて、ラクに楽しく生きていくことができることでしょう。自分で自分をとことん受け入れ、肯定した先には、他者からの愛を素直に受け取ることのできる、さらにステキなころりんさんの人生が待っていますよ。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の意見で買ったマンションが気に入らず、後悔している」という、ゆきぞうさん(47歳主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ゆきぞうさんのお悩みマンションを買いましたが、違う部屋にすればよかったと後悔しています。窓の多い部屋が良かったのですが、価格との兼ね合いで、旦那から「こっちでいいよね?」と言われ、妥協してしまいました。私たちの間取りの部屋が一番売れ残っている状況を見るたびに、「やっぱり人気ないじゃん」と心の中で旦那に文句を言っています。「日中仕事に出ている人は気にならないだろうが、私は日当たりのいい部屋で過ごすのが好きなんじゃ。バーカ」と心の中で言っても、モヤモヤは消えません。マンションを買い直すこともできないのですが、この後悔の念を成仏させる方法はないでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりゆきぞうさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。毎日いる場所、そしてこれからもずっといる場所だからこそ、モヤモヤしたままでは、つらいですね。購入したマンションは、「窓が少ない」のが不満とのこと。そこから派生して、いろんな気持ちがでてきていることと思います。「ない」と思えば思うほど、欲しくなってしまうのが、人の常。売れ残っている=人が選ばないとなると、「やっぱりここはよくない」と自分の思いを強化する材料にしてしまいますよね。そして、いろんな気持ちの中で、最も大きなものが「旦那さんへの不満」でしょうか。旦那さんが自分のことを考えてくれていない、わかってくれない! と怒っているようですね。それも心の中だけで、口に出されてはいないようですが…。 ゆきぞうさんは、小さい頃から「どうせ私のことなんて考えてくれていない」「わかってくれない」と思う機会が多かったのではないでしょうか?もしそうであれば、「やっぱり、あなたもそうなんだ」と見る癖が付いていて、そうとしか見えなくなっているだけ。誤解なのです。誤解を解いていくには、「みんな私のこと考えてくれてる」「わかろうとしてくれてる」とたくさんつぶやいてみることです。そして、ゆきぞうさんの課題は「旦那さんに気持ちを伝えること」です。旦那さんは、マンションを買うときに「いいよね?」と聞いてくれていますよね。確認や配慮をしてくれているんです。(「じゃ、私が悪いっていうの!?」と思いましたか? そうではないのです。これについては後で説明しますね)ゆきぞうさんはおそらく、旦那さんに本当の気持ちが言えずにたびたび従ってきたことがあるのではないでしょうか。察して欲しいと願ってきたかもしれません。「そろそろ、言いましょうね」という時期に来ているのだと思います。これまで、言いたいことを邪魔していた気持ちはどんなものでしょう?1. 波風が立つのが怖い2. 困らせてはいけない3. 私の言うことを聞いてくれて、旦那さんが苦労することに罪悪感がある4. 私の言うことを聞いてくれて、あとで文句を言われるのが嫌だ…などなど。ゆきぞうさんに当てはまるものはありますか?1、2への対応については、これまでのご相談回答にも何度か出てきているので、こちらの記事( )なども参考にしてほしいのですが、ここでは「波風立ててもいい」「困らせてもいい」が魔法の言葉であることをお伝えしておきます。3、4は「強いる、強いられる」の関係からくるものです。自分が「強いられる側」を担当してきた人が抱きやすい感情です。自分が人の言うことを聞いてあげるとき、「強いられて嫌々させられてる感」があるからこそ、人も同じように感じるはずだと思ってしまうのです。4などは、まさに今のゆきぞうさんが感じているような不満を、自分に向けられたくない…というわけです。そして、3、4の感情に悩むくらいなら自分が我慢した方がマシ…という考えのもと、強いられる側を選んでいるのです。そもそもの「強いる、強いられる」の関係(考え方)から卒業しましょう。嫌々やらなくても、我慢しなくてもいいのです。しかも、相手は強いているつもりもないことがほとんどです。自分の意見を相手に伝えること。そして、お互いに納得いく着地点を探すことです。その上で、決まったことは決まったことして、受け取る。それが「自分の言動に責任を取る」ということなのです。これは決して、「旦那さんが悪い」「ゆきぞうさんが悪い」という話ではありません。「あなたのせいで/あなたがそうさせた」と人のせいにして被害者になることでもなければ、「なぜ言えなかったんだろう」と自分を責めることとも違います。ただ、すべてにおいて「私がそうしたんだ」と認めることです。「した後悔」より「しなかった後悔」のほうが大きいと言われるように、言わないで勝手に諦めるより、自分の意見をきちんと言えたほうが納得感はあるものです。たとえ、思いどおりにはならなかったとしてもです。言えなかったとしても、1〜4などの思いを優先させて言わなかった私、妥協した私ごと、「あのときの私にはそれが精一杯で、それを選んだんだ」と認めてあげること。すると、その瞬間から「強いられる」、つまり被害者意識から卒業できます。どんな状況であろうと、「決めたのは私、したのは私」「そのことによって起きたことを引き受けます」という考え方です。その上で、日中、日に当たる気持ちよさが欲しいなら、昼間すてきなカフェのテラス席でお茶をするのもいいでしょうし、他にもいろいろなアイディアがあるかもしれません。ぜひ考えてみましょう。また、この問題は自分の気分的なものなのか、実際に困っていることがあるのか、本当に欲しているものは何か、ないものねだりの心の癖はないか…など自分と対話してみることもオススメします。そして、旦那さんと会話不足であったと思われますので、この件に限らず今後の生活全般について、自分の思いを素直に打ち明け、互いにすりあわせる機会を持つのもいいでしょう。(旦那さんも、ローンの額が高くなると高いプレゼントを買ってあげられなくなると思ったかもしれませんし、 互いに何を重視して相手を思いやっているかは、話してみなければわからないものです)ゆきぞうさんがどこでも、誰との関係でも、気持ちよく過ごされることを祈っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「イライラする生理時期、穏やかな気持ちで過ごすには?」という、わが子ラブさん(31歳・受付)に、心屋塾上級認定講師の松森沙織さんからアドバイスをいただきました。■わが子ラブさんのお悩み私は毎月、生理の時期になるとイライラしてしまいます。普段は旦那に家事などを頼んでもやってくれないときは「まぁ、いっか」と流せるのですが、その時期だけはどうしてもイライラしてカーっとなってしまい大喧嘩に。そのたびに別れ話まで出てしまいます。そういう時期にも、普段どおりイライラしないで生活していける方法があれば、教えてほしいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の松森沙織さんよりわが子ラブさんへ。女性特有の時期に、イライラしてしまうのですね。普段どおりにいかない自分に、嫌気がさすこともあるのではないでしょうか。自分でもコントロールできないくらい感情が乱れるのは、しんどいですよね。女性には体の周期がありますよね。基礎体温のグラフのように、感情も波があるのは当たり前です。生理の時期にイライラするのは、仕方のないこととも言えます。感情は本来、コントロールするものではなく、ただ出すものです。コントロール(制御)するということは、我慢するということ。我慢とは、自分の本心にうそをついている状態なので、ストレスともなりやすいです。毎月、感情を爆発させられているのは、とてもいいことなんですよ。ストレスのデトックスをさせてもらい、心のバランスを取っているのです。負の感情は居心地が悪いため、排除したくもなりますが、イライラするのは悪いことではありません。「私を大切にしてよ!!」「私を粗末に扱わないでよ!!」という心の叫びが、怒りとなって表れているのです。怒りは、あなたを守るために存在してくれています。イライラや怒りは、実は「あなたから旦那さんへ」ではなく、「あなたからあなたへ」のメッセージなのです。あなた自身が、あなたにとことん優しくしてあげてください。「自分を大切にする」とは、「どんな感情も愛すること」だと私は思っています。「この時期の自分は、いつも以上に気が短いんだ!」と諦めてみましょう。情けない自分に、あなた自身が寄り添ってあげてください。「まぁ、いっか」という言葉を、自分自身のために使ってあげてください。そして、ひとりで解決しようとするのではなく、旦那さんにも協力をお願いしちゃいましょう。たとえば、「私、この時期は、無理するといつもよりイライラしやすくなっちゃうから、家事を助けて〜」「本当はあなたと仲良く暮らしたいのに、ついカーっとなっちゃって凹んでるの」等々、そのままの気持ちを伝えてみちゃいましょう。弱い自分をさらけだすことが、生きやすくなるポイントです。「SOS!プンスカ期に突入しました!(笑)」など、遊んでしまうのも手です。そして、普段から疲れちゃったなと思う日は、「今日は洗濯をサボっちゃおう」「なんかやる気でないから、洗い物はやーめた!」とお手上げして、ゴロゴロしてみちゃいましょう。あなたの心の幸せや、心地よさを最優先事項にしてください。結果、それがあなたとあなたの大切な人を幸せにします。できることを、全部がんばらなくてもいいのです。できることでも、「やりたくない」と言っていいのですよ。できないことがある自分も、イライラしちゃう自分も「まぁ、いっか♪」で生きていってみてくださいね。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもや家族を亡くすことが怖くてたまらない」という、コロコロさん(31歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の田中佐緒利さんからアドバイスをいただきました。■コロコロさんのお悩み二人の子どもが生まれてからというもの、病気や事故で自分や家族を失うのが怖くてたまりません。 ニュースや広告などで「ガン」という文字を見ると、ちょっとの不調でも「末期ガンではないか」と不安になり、毎日ネットで調べては落ち込んでしまいます。自分だけでなく、子どもが幼稚園に行くと「帰りにバス事故にあってしまうのではないか」と気が気でなりません。熱を上げただけでも「白血病で死んでしまうのではないか」と恐ろしくなります。「人はいずれ死ぬ」ということはよくわかっています。子どもが生まれる前はむしろ「自分はいつ死んでもいい」とも思って、そういう行動もしてしまっていました。しかし今は「子どもが小さいうちに、家族の誰かが死んでしまうのではないか」と怖いのです。毎日毎日、病気や事故、死の恐怖におびえて暮らすのに疲れてしまいました…。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の田中佐緒利さんよりコロコロさん、はじめまして。心屋塾認定講師・田中佐緒利(さをりん)です。ご相談、ありがとうございます。コロコロさんは、「大切な人が亡くなってしまうのではないか」と日々不安と心配をたくさん抱えられているんですね。愛するお子さんやご家族が亡くなるのは、とても怖いと感じますよね。ご相談を読ませていただいて、私が一番に感じたことは「コロコロさんはとても命を大切にされていて、思いきり生きたいんだな。ご家族を本当に愛していらっしゃるんだな」ということでした。おっしゃるように、人はいずれ死にます。生まれてからずっと「死」というゴールに向かって生きています。私たちは死ぬまで生きます。今、生きています。今、コロコロさんもお子さんもご家族も、生きている途中です。そして死はある日、天寿をまっとうしたときに訪れます。「いずれ死ぬとはわかっていても、今は死にたくないし、大切な人が亡くなるのは嫌だ」。これは、誰しもが感じることではないでしょうか?どうぞ、声に出して「死ぬのが怖いよー!」と言ってみてください。「怖い」という気持ちを外に出してあげてください。今、コロコロさんは「生きている」がゆえに、「死」というテーマを脳内検索されているように感じます。「死」を目前にすると、逆に「生きる」というテーマが見えてくるのが人間なのかもしれませんね。死んでもいい、死のうとしていた頃のコロコロさんの不安な気持ちが今、表面化されてきているように感じます。あの頃「死んでもいい」と思っていたコロコロさんは、本当は思いきり生きたかったのではないでしょうか?ぜひ、口に出して言ってみてほしい言葉があります。「私、本当は死にたくないよー! 死ぬのが怖いよー! 私、本当は生きたいよー! 私、本当は思いっきり私を生きたいんだよー! 私を殺さないでー! 私の命を守ってー!」声に出して言ってみてください。どうですか? 何か感じるものはありますか?人は自分らしさを封印したり、自分の気持ちにうそをついたりして生きていると、死にたいという気持ちになりやすい。「死にたい」という気持ちは、裏返せば「思いきり私らしく生きたい!」ということなのです。昔、死のうとしていたたコロコロさんは、実はとても怖かったのではないでしょうか。「本当は生きたいのに、自分自身に命を絶たれるかもしれない」という恐怖があったのではないでしょうか。あの頃のコロコロさんの気持ちが、「死にたくないよー!」という気持ちが、今コロコロさんを不安にさせているように感じます。あの頃のコロコロさんの気持ちを、まずは受けとめてあげましょう。「死にたくなかったんだ。本当は生きたかったんだ」という気持ちを声に出してあげましょう。そして、自分にこう言ってあげてください。「私は、生きていいんだよ。思いきり生きていいんだよ。私が生きたいように生きていいんだよ」と。何度も何度も言ってあげてください。そうすることで、あの頃のコロコロさんが安心していきます。思いきり生きるとは、何も大きな功績を残すとか、すごい人になるとか、そんなことだけではありません。毎日、起きたり寝たり、自然を感じたり、おいしいごはんを食べたり。愛するお子さんやご家族といろんな話をしたり、笑いあったり、時にはケンカしたりもしながら、いろんなことを経験して、いろんなことを感じ、いろんな気持ちを伝え合って生きる。笑うことも泣くことも、怒ることも落ち込むことも、すべてが「思いきり生きる」ということではないか…と私は思います。今、コロコロさんの目の前にいる2人のかわいいお子さんは、「思いきり生きる」を体現しているのではないでしょうか。死を恐れることはなく、ただ「今を生きること」に一生懸命だと思います。命を輝かせて生きているだろうと思います。そんなお子さんと一緒に、コロコロさんも子どものようになり、「今この一瞬」に目を向けて、思いきり生きてみませんか?笑って泣いて怒って落ち込んで、その繰り返しのなかで、豊かに幸せを感じられる心が育っていきます。命が輝いていきます。大丈夫。そんなに心配しなくても大丈夫です。今、コロコロさんも愛する人たちも生きています。不安の証拠集めをしている時間とエネルギーを、目の前の愛する人たちと生きる時間とエネルギーに使ってください。愛する人たちといろんなことをして、いろんなことを感じて、思いきりコロコロさんを生きていきましょう。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫が怒鳴ったり、物に当たったりすることに困っている」という、リリーさん(46歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■リリーさんのお悩み私の主人はとてもイライラしやすい性格です。気に入らないことがあると、怒鳴ったり、すぐ物に当たったりするので、子どもも私もおびえてしまいます。その上、子どもも怒ると物を投げるなど、マネをするようになってしまい、困っています。どうしたら夫は、物に当たらずに自分の意見を言ってくれるようになるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりリリーさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。リリーさんのご主人は、イライラしやすい性格なのですね。くつろげるはずのご自宅で怖い思いをしたり、緊張状態になったりする瞬間があるのだろうと感じました。「子どもも私もおびえてしまいます」とのことですが、実際にご主人が物を投げるなどしたとき、「やめてほしい」というリリーさんの気持ちは伝えていますか?本気で伝えないと、意外と相手は分からないものです。たとえ、家族でも。ご主人は無意識にイライラを発散していて、リリーさんたちをおびえさせているとは思っていないかもしれません。嫌がっていることに気付いていないかもしれません。リリーさんは「物を壊したら、相手がおびえることくらい分かるだろう」と思っていらっしゃるかもしれませんが、世の中にはいろんな人がいます。そう思わない人も存在します。そして、伝え方も肝心です。冗談っぽく、あるいは遠慮がちにでは、伝わらないこともあります。責めるのではなく、ご自分の本当の気持ちを、ご主人に伝わるまでしっかり伝えるようにしてみてください。 そしてもし、リリーさんがご自分の気持ちをご主人に伝えていないのだとしたら。「なぜ伝えないのでしょう?」決してリリーさんを責めているのではありません。もし伝えていないのであれば、その理由に向き合うことで、解決に向かう可能性があるからです。本当の気持ちをご主人に伝えたら、なんと言われそうで、どうなりそうで、伝えられないのでしょうか…?ご主人がもっと暴れそうで怖いから? 「離婚だ!」と言われそうで怖いから? あるいは、気持ちを分かってもらえなそうで怖いからでしょうか。その怖さは、リリーさんだけの「妄想」である可能性も高いです。怖い気持ちを抱えたままで構いませんので、ぜひ本音を伝えることに挑戦してみてください。そして、もうひとつ。リリーさんは、普段からご自分の怒りをあまり出さないほうでしょうか。怒鳴ったり、物を壊したりすることを極端に「悪いこと」だと禁じてはいないでしょうか。「ご自身に強く禁じること、があると、その行為を周りにいる人が行う」という心の仕組みもあります。リリーさんも、時々はご主人のように怒鳴ったり、物を投げてみたりしてみると意外な効果があるかもしれません。相手と過去は変えられません。「自分とご主人のどちらが良い悪い、正しい間違っている」ではなく、ただそのような心の仕組みがあるだけ、と考えてみてくださいね。リリーさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「長女をかわいいと思えず、イライラしてしまいます」という、まゆさん(39歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■まゆさんのお悩み4児の母ですが、イライラして子どもに当たってしまいます。特に、11才の長女をかわいがれません。ある日帰宅すると、長女が自分の髪を男の子のように短く切ってしまっていたことがあり、その日から怒りを感じ、かわいいと思えなくなりました。宿題を教えても理解が遅くてイライラします。旦那も帰りが遅く、何もしてくれないのでイライラ。同居中の義母はテキパキしたタイプで、ダラダラな私に無言の圧をかけてくるのでイライラして、子どもに当たってしまうことも。子どもにやさしくしたいし、本当は長女に一番手をかけてあげなければいけないのに、いつも怒ってばかりです。子どもたちも私の顔色ばかりを見て、寄ってこなくなりました。子どものほうから話しかけてきても、素直に返事をしてあげられません。私は出産後、育児から逃げるかのように仕事を優先してきました。手をかけなければいけない時期に手をかけてあげられず、もう遅いですよね…。このままではよくないのはわかっているのですが、どうしたら良好な状態になれるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんより まゆさん、ご相談ありがとうございます。家族と関わるたびにイライラしたり、優しくしたい子どもに怒ってばかりで罪悪感を抱えていたりでは、さぞかしつらいだろうとお察しします。でも、手遅れということはないので大丈夫ですよ! 今からできることを、一緒に考えていきましょうね。まず、ご長女に対して怒りの感情が湧くとのこと。試しに、次の言葉を口に出して言ってみてください。「私はちゃんとできない人です」「私はだらしない人です」「私はできない人です」「怖いよー」「やめてよー」「私がちゃんと育てられていないのがバレるじゃない!」「ちゃんと勉強できる子にならないと、私ができない親だってバレるじゃない!」「私がだらしないのが、バレるじゃない!」「だから、もっとしっかりしてよ!」「私のためにも頑張ってよ!」「私に恥をかかせないでよ!」言ってみて、どんな感じがしますか?まゆさんは小さい頃からずっと、自分のことを「できない人」「だらしない人」と信じてきたのかもしれません。そしてそれは、まゆさんのお母さんが、今のまゆさんと同じように「何かができなかったり、だらしなかったりすると怒っていたから」ではないでしょうか。いつも「これ以上、お母さんに恥をかかせないように」「お母さんに怒られないように」と、できないことでも必死に頑張ってこられたのではないでしょうか。頑張らないと受け入れてもらえない怖さ、できない自分を認めてもらえない寂しさ、かわいがってもらえない悲しさ。そんな気持ちを知っているからこそ、ご長女の心の痛みを想像して、「なんとか優しくしてあげたい」「一番手をかけてあげたい」と苦しくなるのではないでしょうか。 でも本当は、まゆさん自身がずっと「そのままの自分」を認めて欲しかったんですよね。優しくしてもらいたかったのに、してもらえなかった。怖かったですよね。悲しかったし、寂しかったですよね…。そのような気持ちがあるからこそ、頭では「旦那さんに助けて欲しい」と思っていても、実際に助けてもらっては困るのです。誰かに助けてもらうと「できない自分」を感じて、また自分責めの材料にしてしまうから。自分から、助けを遠ざけてしまうのですね。では、どうしたらいいのか?小さい頃から信じてきた「できないと怒られる」「だらしないと嫌われる」という法則を、ぜひ今から疑ってみてください。そして、ごまかすのをやめて、できない自分、だらしない自分を、隠さずに堂々と出してみてください。それから、怒ってごまかすのではなく、怒りの底に隠された「怖い」「寂しい」「悲しい」「不安」などの感情も、隠さずに出してあげてください。隠したりごまかしたりすると、周りの人は何に困っているのか、どう大変なのかが、余計に分からなくなります。どんなに小さくても、自分の心に湧き出した「怖い」「悲しい」「寂しい」といった感情に丁寧に目を向け、立ち止まって一つひとつを感じてあげてください。そうやって今からでも、自分に自分で手をかけてあげること。すると、まゆさん自身が「手遅れなんてないんだな」「いつからだってやり直せるんだな」と実感できると思います。すると、子どもに対して手遅れだと焦ったり、心配しすぎたりすることに使っていたエネルギーを「自分に手をかける時間」へと変えていけます。まゆさん自身が安心できたら、お子さんに対しても「恐れや不安から」ではなく「大切にしたいから」という理由で、自然に手をかけてあげられるようになりますよ。人はいつからだって変われます。手遅れということはないので、大丈夫ですよ。まずはまゆさん自身にたくさん、手をかけてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーにつらいことも聞いてほしい」という、はなさん(27歳・医療職)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■はなさんのお悩み今までの人生でつらいことが沢山あったせいか、好きな人に精神的な親の役割を求めてしまいます。結果的に要求が過剰になり、最初は男性側からアプローチをしてきてくれても、疎遠になってしまいます。そのため、好きになった人とも付き合えたことがありません。でも私はやっぱり、つらかったことを聞いてほしいのです。今までの人生のことだけでなく、日頃のささいなことや色々なことを共有したい。こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりはなさん、はじめまして。ひらいなずです。ご相談ありがとうございます。パートナーに精神的な親の役割を求めてしまうのは、はなさんの心の中に、ご両親に対しての癒やされない思いがあるということだと思います。はなさんご自身、そのことをよくわかっていらっしゃるようですね。今のはなさんの心をひも解き、そこから抜け出すためにできることを一緒に考えていきましょう。はなさんは今、これまでの人生でつらかったこと、悲しかったこと、そのために頑張ってきたことなど、さまざまな思いがたくさん残っている状態です。「パートナーといろんなことを共有したい」気持ちの根本にあるのは、それらの強い思い。それが相手にとっては重く感じられてしまい、関係がうまくいかなくなるのだと思います。だからといって、はなさんが間違っているわけではありません。「こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか?」とも書かれていますが、そういう気持ちになるのは当たり前なのです。成仏できない思いがあるうちは、誰でもはなさんと同じような気持ちになるものです。そこから抜け出すには、まず自分の中に残っている気持ちを外に出すこと。出すというのは、「言ってみる」ということですが、その相手はパートナーではありません。はなさんがつらかったことを、本当に聞いてほしい相手に伝える必要があります。つまり、はなさんのご両親に対して、「あの頃、言えなかったつらい気持ちや悲しかったこと」「これまで言わずに我慢していた自分の気持ち」を話してみてほしいのです。その際の注意点がひとつ。ご両親に対して「謝ってほしい」「わかってほしい」といった気持ちを持たないことが重要です。それは、相手を変えようとすることにつながります。人を変えることはできません。できないことをしようとすれば、はなさんの中に新たな執着が生まれ、苦しむことになります。ただ「あの頃、私はこう思っていたんだ」「当時はつらかったんだ」「悲しかったんだ」といった気持ちを話してみましょう。言葉にして伝えるだけで癒やされる部分があるはずです。もし、ご両親が亡くなられている、疎遠になって会えないという場合は、自分の気持ちをノートに書き出してみてください。題して、”聞いて聞いてノート”です! ご両親やパートナーに聞いてほしいと思うことを、どんどんノートに書き出してみましょう。手紙のつもりで書いてもいいですし、自分の気持ちを思いっきり吐き出してみるのもいいと思います。「パートナーの方とは、日々の詳細なことも共有したい」という記述もありますが、もしかするとはなさんは、小さい頃つらい気持ちだけでなく、楽しかったこと、例えば「皆で一緒に食べたごはんがおいしかった」「公園で遊んだのが楽しかった」というような気持ちも話せなかったのかもしれません。ノートに書き出していくうち、「幼い頃に言えなかった楽しい気持ち」について思い出すことがあるかもしれません。それらもどんどん書きだしてみましょう。自分が自分の気持ちに気づいてあげると、自然に心は癒やされていきます。小さい頃から抱えてきた思いが解き放たれたとき、きっと次のステージの扉が開きます。「本当はどうしてほしかったか?」が分かることが、はなさんにとっての次のステージだと思います。嫌だという気持ちの裏には、必ず「こうしてほしかった」「こうしたかった」という思いがあります。そうした自分の気持ちを知り、認めて、受け入れてあげると、自分の世界ががらりと変わっていきます。きっとパートナーとの関係性や距離感も変化していくことでしょう。長い間ため込んでいた思いを「封じる」のではなく、ぜひ外に出して開放してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年06月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「実母の存在に苦しめられ続けている」という、ちゃたろうさん(36歳・自営手伝い)に、心屋塾初級認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。■ちゃたろうさんのお悩み母親の存在に苦しめられています。結婚後は離れて暮らしていますが、心のなかに常に母親がいて、認めてもらえていないことや否定されたことが暗い気持ちにさせます。母を思い浮かべると嫌な気分になります。年に数回帰省する程度で関わる機会は少ないのですが、なぜこんなに母の存在が大きく、苦しめられなければならないのか不思議です。幼い頃に叩かれるなどの虐待をされた記憶もありませんが、よく叱られ、真っ暗なお風呂場に閉じ込められていました。それなのに、私が子どもをきつく叱っていると「なんでそんなにイライラするのか」ととがめてきます。私は心のなかで「自分を棚にあげて」と思いますが、気持ちをぶつけたことはありません。私も母親になり、当時の母の苛立ちは理解できるのに、「なぜ私の気持ちを分かってくれないのだろう」と不満でいっぱいです。夢のなかにもしょっちゅう母が出てきて、私は泣きながら母を否定したり、怒りをぶつけたりしています。母をとことん傷つけてやりたいと思うこともありますが、私を一番心配しているのは母だと分かっているので、できずにいます。私はどうしたらいいのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾初級認定講師の心みねこさんよりちゃたろうさん、ご相談ありがとうございます。心みねこと申します。お母さんとは顔を合わす機会も減った。なのに、心のなかには常にお母さんがいて、お母さんのことを考えると感情の折り合いがつかず、暗くて嫌な気分になってしまう。なぜ、大人になった今もこんなに母親の存在に苦しめられなければならないのか? ちゃたろうさんは、随分と長い間「インナーマザー」の存在に苦しめられているのではないかと感じました。インナーマザーとは、生きている実在のお母さんではなく、常に心のなかにいる母親のことです。心のなかに住み続けているので、距離や会う回数は関係なく、どこまでも付きまとってきます。それはまるで、テレビ等で見かける「二人羽織」のようなもの。二人が前後に体をくっつけ、羽織に隠れた後ろの人が手を出して、前にいる人に不自由な食事などをさせて笑わせる、あの芸のような感じです。インナーマザーは常に支配し、コントロールしてくる存在なのです。子どものころに宿ったインナーマザーに対し、私たちはあの頃に感じていた気持ちを残したままです。山ほどある「わかってほしい気持ち」をぶつけることができないまま、現在に至っています。それらは消えることはなく、「未完了の思い」となって心のなかにどんどん蓄積されます。そうなると、良い感情も入ってこなくなってしまいます。ちゃたろうさんも「気持ちをぶつけたことがない」とのこと。未完了の思いがたまっていると考えられます。インナーマザーに話しかけてみましょう。インナーマザーにわかってほしい気持ちを伝えることでその思いは完了していき、苦しみからも解放されることが期待できます。実在のお母さんに正面を切って言えないことも、インナーマザーに対してであれば、少しは言いやすいはず。真っ暗なお風呂場に閉じ込められていた幼い自分は、どのような気持ちだったでしょうか。「暗いよー」「怖いよー」「早くここから出して!」「ひとりにしないで」そんな言葉が口をついて出てくるかもしれません。浮かんだ言葉をすべて出しきってみましょう。併せて、「○○ちゃん、怖かったね」「よくひとりで耐えたね」「えらかったね」「ずっと気づかないふりしてごめんね」「もう大丈夫だよ」「大人になった私が、いつでもそばにいるからね」等々、他にもかけてあげたい言葉が浮かんだら、どんどんかけてあげてください。叩かれるという虐待はなかったけれども、幼い頃のちゃたろうさんの心は、長らく傷ついたままだった。言葉を出しきった後は自分を抱きしめたり、なでてあげたりして癒やしてあげてくださいね。また、子どもをきつく叱っているとお母さんに自分がとがめられる…とのこと。本当はこんなふうに怒っていませんか?「私にはあんなに怒ったくせに、なによ!」「自分のことは棚にあげて何なのよ!」「ずるいよ!」「私にちゃんと謝って!」「私を否定するのはやめて!」「ちゃんと認めて!」「否定されるたびに悲しかった」「わかってもらえなくてずっと寂しかった」自分の気持ちに素直になってみると、ここでも「お母さんにわかってほしい気持ち」があったのではないでしょうか。自分のことを一番心配しているのはお母さんだと思うと、ネガティブな気持ちは打ち消してしまいたくなる。しかしそうした気持ちは、打ち消そうとすればするほど湧き出してしまうものです。傷つけたい、イライラする、不満でいっぱい。そんなネガティブな気持ちがあっていいのです。それらも、ちゃたろうさんにとっては「わかってほしい大切な気持ち」。口にしても構わないのです。最初のうちは抵抗を感じるかもしれません。実際には存在しないインナーマザーの困ったような顔、あるいは険しい顔が浮かんできて戸惑うかもしれません。そんなときは、「私は自分の気持ちに素直になってもいい」「素直な気持ちをお母さんに伝えてもいい」「私はお母さんに不満を言ってもいい」と自分に許しを与えながら取り組んでみてください。ちゃたろうさんが、明るくいい気分になれるように願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月29日毎日を真面目に、ちゃんと生きてるのに、報われない――。そんなふうにお悩みの方はいませんか? 心屋認定講師の石川稀月さんが「報われない」と感じてしまうあなたへの処方箋を紹介します。 1.報われないときは「やめどき」報われないと感じたときは、「自分が無理をしているサイン」です。やめてしまうか、手を抜くときが来ています。「本当は自分はどうしたい? どんなことが好きなの?」その声を無視して、やるべきこと、やらないといけないこと、人が喜びそうなことを続けているから苦しいのです。報われないことはさっさとやめてしまいましょう。2.優しいつもりで包んでいる、本当の自分自分の好きなこと、うれしいことだと思って続けていることでも、報われないと感じたときは、見直しのチャンスです。それらは喜ばれるため、愛されるためにしていることで、本当は自分にとっては負担になっている場合も少なくありません。誰かの役に立ったり、喜ばれたりする必要が出てくるのは、「ありのまま、自分優先で生きていたら、愛されない、うまくいかない」「ありのままの自分では足りない」という思い込みがあるから。自分の心の声を無視して、自分を粗末に扱って生きていると、あなたの声を無視して、粗末に扱う人が集まるようになってきます。優しいつもり、親切なつもりで、自分を後回しにして人に尽くし、粗末に扱われて疲れてしまう。「愛されない、うまくいかないセルフイメージ」に合った現実を作り出し、報われないと感じてしまいます。3.「ありのままでうまくいく、愛される人」として行動する「ありのままでいても、人に優しくしなくても、うまくいく、愛される」としたら、どんな行動をするでしょう? 嫌なことは断ったり、甘えたり、お願いごとをしたり。疲れているときは疲れた顔をして、気に入ってる人だけに優しくするかもしれません。「優しくて、ちゃんとしていること」はすてきなことですが、自分が自分をちゃんと評価して認めていたら、他人に報いてもらう必要も少なくなります。報われるためにしていることや、喜ばせるため、役に立つためにしていることはさっさとやめて、自分のしたいことをする、自分を優先する勇気を持ちましょう。その勇気を出した先に「自分が好きなことをしているだけで喜ばれる、愛される」。ラクで、幸せな毎日がやってきます。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「暇な時間が怖くて、予定を詰め込んでしまう」という、ニーナさん(19歳・学生)に、心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんからアドバイスをいただきました。■ニーナさんのお悩み私の悩みは暇という時間が怖いことです。中学、高校と毎日部活動や塾に励み、休みなく過ごしていました。大学生になった現在も部活を2つ、バイトを3つ掛け持っています。私がここまで休みなく過ごす理由は、授業料を自分で稼ぐためと、何もない日をどう過ごしていいのかわからず、暇という時間が怖く感じるからです。体や心のためにも休んだほうがいいのは知っています。でも、理由もなく暇が怖いのです。どうしたらいいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんよりニーナさんこんにちは。心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)です。ご相談ありがとうございます。予定がないことが怖い。空いた時間が怖いと感じるのですね。まず、ニーナさんが「怖い」という感情をちゃんと感じられていることを、私はすごいなと思いました。なぜなら、焦っているだけの行動をやめることに対して「怖い」という感情を自覚できないまま、やみくもに頑張って走り続け、燃え尽きてしまう人も少なくないからです。「理由もなく怖い」とのことですが、もう少し、その気持ちを掘り下げていきましょう。例えば、ニーナさんは予定がなく休める時間ができたとき、どのようなことが「怖い」と思うのでしょう。どんなふうになりそうで「怖い」と思ってしまうのでしょう?暇な時間を過ごす。休みを取ってゆっくりする。そんなことをしたら「どんなことが起こりそうで」怖いと思っているのでしょうか。もしかしたら、小さい頃に誰から「早く早く」と急かされた経験があるのかもしれません。あるいは「休んだら損をするよ」と言われたことがある、どこかで「そんなことをしたら怖いことになるよ」と教えられたことがあるのか…。このように考えていき、なぜそう思うようになったのか、そのきっかけをぜひ思い出してほしいのです。スケジュールをいっぱいにすることが、イコール、人生を充実させることではありません。予定を詰め込んで思考を使わない時間を増やせば、確かに「不安」はあまり感じなくて済むのですが、実はその不安の中には「漠然とした実態のないもの」が多く含まれていることもあります。小さな頃、勝手に感じてしまった「休んではいけない」いう思い込みや、妄想かもしれない「焦燥感」が、今のニーナさんを苦しめているだけなのかもしれません。人生を謳歌している人たちは、余暇を楽しんでいる人がほとんどです。自分の好きなことをする。自分が楽しいことをする。まずは、空いた時間を「楽しむ」ということを考えてみてください。そして、自分の身体を休ませることも、自分を大切にすることだと考えてみてくださいね。最後にニーナさんへ魔法の言葉をプレゼントいたします。「私は、ゆっくり休んでも大丈夫」ぜひ、この言葉を何度も言葉に出してみてください。ニーナさんが今後の人生を楽しめることを願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに苦労させてばかりで、母親失格です」という、かおぽんさん(43歳・派遣社員)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■かおぽんさんのお悩み10年前に離婚をし、二人の子どもを育ててきました。長女は温和で優しくてしっかり者です。高校卒業後、1年間働いたお金をためて現在は短大へ進学し、実習でも褒められているようです。 私は彼女に今まで何ひとつ「親らしいこと」をしてあげられませんでした。お金にも苦労し、かわいそうな思いばかりさせてきました。成人式も彼女が自分ですべて支度し、私を食事へ招きました。私は親として恥ずかしく、一緒に写真を撮ることも、食事も断ってしまいました。娘は「一生の思い出だから来て!」と泣いていました。 この先、車の免許も取らせてあげたいし、就職祝いもしてあげたいし、結婚祝いも……。苦労をさせた分、幸せになってもらいたい気持ちはあるのに、今も金銭的には自分と長男が生きていく分でやっとです。やがては長男にも同じ思いをさせてしまうであろう恐怖に、最近は「いなくなりたい」と思う日も。自分の価値をちっぽけに感じ、何をしても楽しくなくなりました。どのように気持ちを切り替えて頑張ればよいかがわかりません。子どもを愛しているのに。母親失格です。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりかおぽんさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。離婚されて10年、二人のお子様を育ててこられたのですね。読ませていただいて、娘さんは、かおぽんさんのことをとても好きなのだなと思いました。温和でやさしく、しっかり者に成長され、自分で希望して選んだ道を、自分にできる資金の計画をして楽しく進んでいる。そして、これまでずっとお世話になったお母さんへの感謝を伝える場を自分で計画され、かおぽんさんを招待された…。かおぽんさんが「お母さん」としてお子さんたちの心にいつもいたから、娘さんはこのようにすてきに成長されたんだなあと感じました。「今まで何ひとつ親らしいことをしてあげられなかった」と書いてくださっています。かおぽんさんが家計を担われていたとすれば、仕事でお子さんたちの側にいてあげられる時間は短かったのかもしれません。「普通の家庭なら、もっとこういうふうにしてあげられるはずなのに、私にはそれができない」というつらさも常に感じておられたのかもしれません。 「親らしいこと」って、なんでしょうか。広い家に住まわせることでしょうか。毎日立派な食事を作ることでしょうか。子どもが欲しがるものを、不自由なく買い与えることでしょうか。周りの子と同じような習い事をさせることでしょうか。確かにそういうことも必要なのかもしれません。かおぽんさんは「自分は、娘さんの愛情を受け取るに値しない」と思っておられるのかもしれません。でも、食事会への招待をお母さんに断られた娘さんは、「お母さんは、私のことが好きじゃないんだな」「お母さんは、私と一緒に楽しい時間を過ごしたくないんだな」と、思ってしまうかもしれませんね。私も母親にプレゼントを快く受け取ってもらえなかったときに、そう感じた経験があります。「何もできなかった」と思っている自分のまま、娘さんからの感謝を受け取ってみてはいかがでしょうか。「何もできなかった」と思っているのは、かおぽんさんだけ。子どもにとっては、親は「そこにいてくれるだけでいい」ものです。お母さんが家にいてくれるだけでいいのです。その存在だけでいいのです。「いいえ、私は仕事で子どもたちのそばにいられなかった」とおっしゃるかもしれません。でも、かおぽんさんが仕事で家にいない間も、子どもたちの心のなかにはいつもお母さんの存在があっただろうと思います。それで十分なのです。それが十分、親らしいことなのです。そして、「私はこんなにできなかった」とご自身を責めたり、愛してるのに素直にその気持ちを表せなかったり。そういったことも「親らしいこと」ですよね。かおぽんさんは、十分、母親らしい素敵なお母さんです。かおぽんさんにプレゼントしたい言葉は次の通りです。「私十分、いい母親だったらしい」「私がいるだけで、子どもたちは幸せ」「今度は自分が受け取ってもいい」「なーんにもしていないけど、受け取ってもいい」娘さんにとっては、車の免許や就職祝いなどの「この先の経済的な支援」よりも、「今ここにお母さんが自分と一緒にいてくれること」のほうがうれしいはず。ご自分を少し、許してみてください。そうすれば、息子さんのときにもまた同じようになるのではないか…という恐怖も和らぐはずです。これからは、お子さんたちに助けてもらってくださいね。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月17日