このお話は作者ゆりゆさんに寄せられたエピソードをもとに脚色を加え漫画化しています。■これまでのあらすじ夫の裏切りが発覚するも、相手との関係を清算したことで騒動は一段落。とはいえ、すぐに夫婦関係を再構築することはできず…。そんな中、食欲が出ずに痩せていく妻に、夫が毎週末カレーを作るようになり、その生活が3ヶ月も続いていた。ある日、妻が体調を崩すも夫は協力してくれず、仕方なく母にヘルプを頼むことに。そこで「夫が毎週末カレーを作っていること」を伝えると、母から「まだ別居してると思ってた」と言われてしまう。その言葉に、別居話をした日のことを思い出してハッとする妻。実は裏切り発覚当初から、妻の提案で別居生活しているはずで…。さらには娘の証言により、“夫が作っている”と思っていたカレーは、妻自ら作っていたことが判明。その事実に、母から心療内科に行くことを勧められるのだった。夫の裏切り行為により、「夫がカレーを作る」「夫がモンスター化する」というイメージを自分の中で作り上げてしまっていた妻。カレーを作るような“少なからず”優しい夫と、騒音を立てても非を認めない夫。どちらが本当の姿なのだろうと不思議に思うところもありましたが、これが真実だったんですね。次回、いよいよ最終回。さすがの夫も反省したようですが、物語はどんな結末を迎えるのでしょうか。次回に続く「裏切り夫が毎週カレーを作る理由」(全19話)は22時更新!
2024年04月19日上の子を出産後、退院してからは自分ひとりで子育てをしなければならない状況だった私。次第に子どもをうまく愛せないと深く思い悩み、心療内科を受診することに。すると、下された診断はまさの結果だったのです。 なぜ無性にイライラするの?私は現在2児の母親ですが、上の子どもを出産したときは実家との折り合いが悪く、里帰り出産をしませんでした。したがって、退院してからは自分ひとりで子育てをしなければならず、毎日とても必死だったのを覚えています。そんなストレスフルな環境で、上の子どもが1歳半くらいのときから、子どもに対して無性に腹立たしくなってしまうことがありました。 子どもは特にかんしゃくがひどいとか、何か成長に関して大きく気になることがあるといった問題もありません。冷静に考えてみれば、ごく一般的な子どもが、ごくごく普通にママに愛情を求めて泣いたり、自己主張したりしているだけなのに、それだけでもイライラしてしまう自分がいたのも事実です。 2人目もワンオペ。そして精神の限界へ本格的に上の子に対して嫌気がさしてきたのは、下の子を出産したときでした。このときも里帰りはせず、退院直後から3歳になった上の子と新生児をワンオペで見る毎日。もう私の精神も限界に達していたのでしょう。思わず感情的に怒鳴り散らしたり、またある日は突然涙が止まらなくなったり。 そんな状態が下の子を出産して半年。私の情緒は落ち着くばかりか、ますます不安定になっていき、ついに意を決して心療内科を受診することに。結果は「適応障害」と「産後うつ」。おまけに「発達障害の疑いがある」とも言われ、後日心理テストを受けることになったのです。 発達障害を調べるテストを受けた私発達障害などを詳しく調べる検査は2日かかりました。1日目は臨床心理士さんとの面談があり、具体的にどのような家庭で生まれ育ったか、また学業成績など客観的な私の過去のデータについて話したのです。2日目はIQテストや、日常生活においてどれほど困難さを感じるかの自己記入式テストをしました。 2日合わせて3~4時間ほど費やして、精密に検査をしていただきましたが、結果は「発達障害はない」との所見でした。しかし、私の症状や実親からの虐待などの出来事から「愛着障害である可能性がある」と聞かされたのです。 検査を通してわかったこと「愛着障害」とは、乳幼児期において暴力やネグレクトなど適切な愛情を持って育てられなかった子どもが、社会人になったときに対人関係や仕事、そして育児などに支障が出る障害のことだそうです。 愛着障害と聞かされたときは「やっぱりな」と腑に落ちる私がいました。しかし、この検査を通して愛着障害と判明したことで、今までの生きづらさの理由がわかり、それを私の子どもたちに味あわせたくないと強く感じたのです。 イライラの理由が明確にわかったことで、これからは自分のつらかった過去とも向き合いながらも、子どもたちを育てていこうと心に決めることができたので、私は検査を受けてよかったと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/あさうえさい著者:仲本まゆこ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月11日私は2人の娘を育てている専業主婦です。長女は小学校2年生、次女は幼稚園の年少です。私は昨年の4月、次女が幼稚園にあがったタイミングでうつ病を発症。現在は心療内科に通っています。育児をすることが困難でしたが、ある日、私の異変に気づいた幼稚園の先生が、声をかけてくれたのです。私の目には、思わず涙があふれました……。まさか私がうつ病に次女が幼稚園に通い始め、育児がラクになったはずのタイミングでうつ病を発症しました。原因は定かではありませんが、もともと生真面目で完璧主義な私。家事も育児もうまく手が抜けない性格で、うつ病になりやすい気質だったと思います。調子が悪いときは何もできなくなり、ベッドから出ることも困難でした。 そんななか、幼稚園の送迎とごはん作りだけは何とかやっていましたが、幼稚園から14時に帰ってくる次女の遊び相手になる余裕はなく、長女が帰宅する16時までひたすらYouTubeを見せ、その間、私はベッドに横たわっていました。 「お母さん、大丈夫? 疲れている?」ある日、いつものように調子が悪いなか、娘を送迎したときのことです。よほど疲れた生気のない顔をしていたのか、娘の担任の先生が「お母さん、大丈夫? 疲れている?」と声をかけてくれました。そのやさしい言葉に思わず涙があふれました。 すると心配した担任の先生は職員室に連れて行ってくれました。そして、「つらいんだったら園の預かり保育を使ってね」と言ってくれたのです。預かり保育は仕事をするママだけではなく、病気で保育が困難なママ、リフレッシュしたいママも使ってもいいんだよ、と説明してくれました。 預けたら……娘はまだ入園したてで園生活にも慣れていないこともあり、私は預かり保育を利用することに抵抗を感じていましたが、ある日、意を決して利用することに。預かり保育中、次女はいつもとは違う様子に少し戸惑いもあったようです。しかし、お迎え時に先生からは「大丈夫です。楽しく遊んでいるときもありましたから。それよりお母さんが元気で笑顔になることが大事ですよ」とありがたいお言葉をいただきました。 普段は、次女の様子を気にしながらベッドに横になっていたのですが、幼稚園でしっかり見てもらえていると思うと、安心してゆっくりと休むことができました。また、困ったら頼れるところがあるというのは精神的な支えになりました。 最初はしぶしぶ預かり保育に行っていた次女も、今では喜んで行くように。家で構ってあげられない状態より、幼稚園で他のお友だちや先生と遊んでいるほうが次女にとっても良いと感じています。私の体調が悪く保育枠に余裕があるときにはこれからもお願いして、娘たちのためにも、私自身の体調を整えることも大事にしたいと思います。安心して任せられる環境を用意してくれている幼稚園には、本当に感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:小川恵子8歳と5歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2024年03月08日米ジョージア州で今週、“呪術医”を名乗っていた男の裁判が行われ、終身刑が言い渡された。11 Aliveによると、自称“呪術医”のハッサン・シャルヒーン被告(45)は昨年8月、ソーシャルメディアを通じて知り合った女性を、“特別な霊的浄化”と称した儀式を行うために自宅アパートに招いた。料金は1500ドル(約22万円)で、まず女性は手付金として200ドル支払い、残りは分割で払うことに同意していた。儀式には3時間かかると告げられた後、女性は白いナイトガウンに着替えるよう被告から指示された。女性は服を脱ぐことをためらったが、テーブルにこれ見よがしに銃が置いてあったことを思い出し、恐怖心からしぶしぶ従ったという。着替えが終わると、シャルヒーン被告は女性に襲いかかり、無理矢理性的暴行を加えた。ATLANTA MEWS FIRSTによると、暴行は複数回にわたり、女性は解放してくれるよう懇願したが、シャルヒーン被告は拒否。その後、さらに300ドル払うことと引きかえに女性を帰したという。女性はすぐさま警察に通報。その後の家宅捜索で性的暴行を裏付ける証拠が見つかり、シャルヒーン被告は逮捕された。この事件が報道されて以降、同様の被害に遭った女性たちからの告発が相次ぎ、シャルヒーンは強姦、不法監禁、詐欺による窃盗、性的暴行、暴行の罪で起訴され、先月26日に始まった裁判で終身刑が言い渡された。
2024年03月07日杉咲花主演の新たな医療ヒューマンドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」に、若葉竜也、井浦新の出演が決定。杉咲さん演じる“記憶障害の脳外科医”を手助け導く脳外科医を演じる。杉咲さんにとって、フジテレビ系ドラマ初主演となる本作は、“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ。原作は、講談社「モーニング」で連載中の同名漫画で、元脳外科医である子鹿ゆずるが描く“リアル脳外科医”の世界が、医療従事者のみならず、各方面から絶賛されている。ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)は、過去2年間の記憶がなく、さらに今日のことも明日には全て忘れてしまう。誰と何を話し、何に喜び、何に悲しんだのか。寝て、翌朝起きたら、全てがリセットされてしまうのだ。彼女にいま許されているのは、看護師の補助的な仕事だけ。医療行為は一切できない。川内ミヤビ(杉咲花)しかし、「私には今日しかない。今日できることを精一杯やろう」と決意したミヤビは、自分の毎日を詳細に日記に綴っていく。毎朝5時に起き、それらを全て読み返し、記憶を補う。彼女は常にそうやって、新しい1日を始めていた。「私はまだ医者なのだろうか――」という葛藤にはフタをして。そんなミヤビの前に、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が現れる。三瓶は、ミヤビの記憶障害を知った上で、「ただでさえ人手が足りないんだから、できることはやってもらわないと」と言う。こうしてミヤビはもう一度、脳外科医のとしての道を歩むことに。そして、そんなミヤビを、主治医である大迫紘一(井浦新)も応援。周囲の心配や反対を受けながらも、ミヤビは脳外科医として、新たな一歩を踏み出していく。だが、やがて、ミヤビの“消えた2年間の記憶”の中に隠された謎が明らかに。取り出せなくなっているミヤビの記憶の中にある大きな秘密…そして、彼女の“本当の思い”とは――。若葉さんが演じるのは、アメリカの大学病院からミヤビが働く丘陵セントラル病院に赴任してきた、脳外科医・三瓶友治(さんぺい・ともはる)。医師として優秀だがマイペースな三瓶は、ミヤビが医師の仕事をやらないことが純粋に疑問な様子。「人手が足りないから」と手伝わせようとして周囲の反発を食らう。何を考えているか分からない、謎だらけの男だがその言動には説得力があり、ミヤビは戸惑いながらも患者と向き合っていくことになる。役柄によって、醸し出す雰囲気が一変しながら、その佇まいは常に自然体の若葉さん。映画『葛城事件』で演じた狂気的な殺人犯や、『愛がなんだ』で演じた繊細な青年役などで、その幅広い演技力が高い評価を得た若葉さんは、いまや業界で最も注目されている実力派俳優の1人。三瓶友治(若葉竜也)今年3月には、主演映画『ペナルティループ』の公開も控え、映画界で圧倒的な存在感を放つ彼が、このたび、満を持して地上波民放連ドラに本格出演。主演を務める杉咲さんとは、連続テレビ小説「おちょやん」、映画『市子』などで共演しており、すでに信頼関係が構築されている。このコンビが見せる、新たなる化学反応に期待したい。また、井浦さんが演じるのは、関東医大病院 脳外科教授・大迫紘一(おおさこ・こういち)。脳外科の権威でありながらそれを感じさせない柔和な人柄で人望も厚い。ミヤビとは古くからの知り合いで、ミヤビが脳外科医を目指すきっかけとなった、目標であり恩人。いまは主治医としてミヤビが働きやすいよう陰に日向に、力になってくれていて、ミヤビの脳外科医復帰にも「そろそろと思っていた」と背中を押す。趣味は観葉植物の収集。教授室には緑があふれ、いつも目を細めて愛でている、というキャラクター。大迫紘一(井浦新)井浦さんは、『福田村事件』『アンダーカレント』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』など、話題の映画への出演が相次ぎ、1月期の連続ドラマでは「おっさんずラブ-リターンズ-」のほか、NHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原道隆を好演中と、出演作品が途切れることがない。その確かな演技力で社会派作品からコメディまで、どんなジャンルでも存在感を発揮。俳優としての活動ほか、アパレルブランドのディレクター、サステナブルコスメブランドのファウンダーも務めるなどマルチに活躍する。脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”。謎に満ちたミヤビの“消えた2年間の記憶”を探るミステリーも杉咲さん、若葉さん、井浦さんの3人が演じる脳外科医という職業。「脳外科医が診るのは、“脳”ではなく“人生”」ともいわれる。彼らの仕事は、手術を成功させて終わりではない。このドラマでは、後遺症に直面し人生が大きく変わって動揺する患者の今後の人生に向き合っていく姿も描かれる。本作は、様々な患者と共生する脳外科医の世界で、自身も記憶障害を持つ脳外科医が、苦悩と葛藤の中から、ふたたび“医師”という仕事と向き合い、希望を見出していく人間ドラマ。1日で記憶がリセットされてしまうミヤビが、どのようにして今日を明日に繋つなげ、自分らしく生きていくのか。彼女の“生きることへの意思”が、いまを生きる全ての人を勇気づけていく。医師と患者たちの出逢い、診察を通じて生まれていく絆や友情、家族愛などが一話完結で描かれていく一方で、物語の鍵となるのが、ミヤビの失われた記憶の謎。そこに隠された秘密や人間関係が明らかになった時に見えてくるミヤビの本当の思いとは。全編を通して描かれていくこのミステリー展開も、ドラマの大きな見どころとなる。若葉竜也(三瓶友治役)コメント粛々と、目の前のやるべき事に向き合いたいと思います。いまにも破裂しそうな2024年という時代を生きるものとして、ほとばしりたいと思います。井浦新(大迫紘一役)コメント人は大切な想い出や楽しかった日々を記憶として覚えてることで幸せを感じられます。そして忘れたり記憶にないことで不安を感じ、でも時に助かったり救われたりもします。光にも闇にもなる人の"記憶"について、この作品を通して深く考えてみたいと思います。いままで表現したことのない人物像が浮かび上がってくるかもしれません。スタッフ・キャストの皆さんとは初めてお仕事させていただける方々がたくさんいらっしゃいます。とても刺激的でワクワクしています。プロデューサー・監督陣は何作も重ねてきた信頼を寄せている方々です。みんなで丁寧に人の心を描きながら物語を紡いでゆき、楽しく観ていただきながら生きる希望が湧いてくるような、優しく力強い作品をつくってゆけるよう励みたいと思います。「アンメット ある脳外科医の日記」は4月より毎週月曜22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日美しい肌で毎日楽しく過ごす知恵皮膚科医で美容皮膚科医の髙瀬聡子氏による4冊目の著書『お肌は最強の「バリア」です!』が晶文社から発売された。同書には「美容皮膚科医が伝える、【病気】と【老化】を防ぐ肌を育てる方法」という副題がつけられており、四六判並製、220ページ、定価は1,650円(税込)である。同氏は医療法人社団愛心高会理事長で、ウォブクリニック中目黒総院長、日本皮膚科学会正会員、日本美容皮膚科学会正会員、日本抗加齢医学会正会員であり、これまでの著作には『気になるパーツのスキンケア2週間速攻メソッド』などがある。人体最大の臓器・皮膚のケア人体にはさまざまな臓器があり、皮膚はその中でも最大の臓器である。心臓や肺、胃、腸などの内臓は目に見えないが、「外臓」ともいえる皮膚は変化がわかりやすい。また、皮膚をケアすれば、成果を目で確認することができ、達成感も得られる。皮膚には体外からの力や、異物から体を守り、汗などを分泌する役割があるが、内臓の不調が皮膚に現れることもある。スキンケアと生活の見直しは体内の変調に気づくきっかけになり、病気の予防にも繋がるのだ。新刊では、肌荒れに注意が必要な理由、皮膚症状とも関係がある病気、多彩な肌の役割を解説し、素肌力をアップさせる基本のスキンケアを紹介する。また、ニキビ・吹き出物、乾燥、目立つ毛穴、シワ、たるみ、シミ・くすみなどのトラブル別の対策についても掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※お肌は最強の「バリア」です!‐ 晶文社
2023年12月26日日々、子どもたちの健康を守る小児科、みなさんの中でもお世話になった方が多いのではないでしょうか? そんな小児科でのとある日の出来事がX(旧Twitter)に投稿されました!小児科医で今回ご紹介するのはせいむ(@same_pedem)さんがX(旧Twitter)に投稿した内容です。投稿は、小児科医である「せいむ」さんが勤務中の際のエピソード。勤務中小児科医である「せいむ」さん、ある朝、患者さんについて救急医からの連絡を受けたのですが…。話を聞いていると、ただならぬ様子で…?まさかの連絡…!?朝イチで救急医から着信「先生が肥満で診てる〇〇君ですが、昨晩事故にあって運ばれまして…治療頑張ったのですが……」(え、嘘でしょ…まさかそんな…)「………今日だけご褒美に好きなお菓子食べさせてもよろしいでしょうか」いや元気なんかい!!生きててよかったよ!好きなもん食え食え!— せいむ (@same_pedem) December 4, 2023 しかしその後、救急医が続けたのは「ご褒美でお菓子を食べてもいいか」という確認でした。そんな連絡にほっと胸をなでおろした「せいむ」さんの投稿でした。こちらの投稿には13万件のいいねが集まっています。(2023年12月8日時点)この反響へ「せいむ」さんは…今回の出来事に対し「せいむ」さんは『日々の診療の中でこんなほっこりエピソードに溢れている小児科医が増えてほしいです』と話していました。子ども達の健康を守るために日々、子どもたちの健康を守る小児科医。今回は、子どもたちの無限の未来や家族の笑顔を守るために日々奮闘している小児科医の「せいむ」さんのほっこりする投稿を紹介しました。※本文中のポストは投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2023年12月11日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?病院で処方された漢方や鉄剤を1週間飲み続けたものの、大きな変化は見られませんでした。しかし、2週間ほど薬を飲んだころ、「あれ? 最近、楽になったかも?」と思える日が増えてきたのです。 また、夜驚症やむずむず脚症候群の症状も改善し、朝までしっかり寝てくれるように。3週間経つころにはかんしゃくもあまり起こさなくなり、落ち着くようになりました。そこで、薬をやめてみたところ……。 「もう治ったかな?」薬をやめてみた かんしゃくが減ってきて漢方薬を飲み続けるか悩んでいたときに、胃腸の風邪をひいたいとちゃん。そのため、5日間ほど薬を飲まない日が続くと、やはりかんしゃくが起こってしまいました。 それからも漢方薬を飲み続けた結果、かんしゃくがまったく起こらず、落ち着くようになったのです。いとちゃんのかんしゃくがなくなったことで、ママの心も穏やかに。保育園の休園など、ストレスとなる要因は多かったものの、いとちゃんは穏やかに過ごすことができました。薬をやめて1カ月経過しても、かんしゃくを起こすことは一度もありませんでした。 いとちゃんが大人になるまで、しっかり向き合っていきたいと強く思ったママ。これからも困難にぶつかったときは、一緒に乗り越えていきたいと実感したママでした。 いとちゃんとママに穏やかな日々が訪れて、本当によかったですね。いとちゃんにとっては、漢方薬が合っていたようです。人それぞれ対処法は異なりますが、病院へ行ったり、ストレスを取り除いてあげたり、その子に合った方法を見つけて、向き合っていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※かんしゃくについて何か自分でやりたいことをじょうずにできなかったり、疲れたりすると機嫌が悪くなり、かんしゃくを起こすことがあります。頭ごなしに叱らず、まずは共感を示してあげましょう。また、乳幼児の気質には「手が掛からない子」、「反応がゆっくりな子」、「過敏で泣き止まない子」の3パターンがあると言われています。幼稚園の年長さんになったころには落ち着いてくることが多いです。性格なので付き合っていくしかありませんが、不安な場合は医療機関で発達の評価や病気がないか診てもらうとよいでしょう。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月08日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?心療内科の診察では医師から「好きな遊びは?」と聞かれ、いとちゃんは「鬼ごっこ!」と答えるなど、何気ない会話が続きます。ママは普段のいとちゃんの様子を聞かれ、「かんしゃくがひどくて、あとは夜も眠りが浅いです」と話しました。 いとちゃん、そしてママの話を聞いた上での医師の診断は「発達など特に心配はいらないと思います」とのこと。「4歳くらいの子どもではかんしゃくを起こすし、そこまで心配しなくていい」という診断でした。また、発達検査についてはあまり必要がないとのことで、今回は見送ることに。 かんしゃくに対して使用できる漢方と、むずむず脚症候群への対処法として鉄剤を処方されました。先生から「今後、何か気づくことがあれば発達検査もできますので、ひとりで抱え込まず相談しに来てくださいね」と声をかけられて、ホッとしたママでした。 娘に起きた変化とは? 病院で処方された漢方や鉄剤を1週間飲み続けたものの、大きな変化は見られませんでした。しかし、2週間ほど薬を飲んだころ、「あれ? 最近、楽になったかも?」と思える日が増えてきたのです。 また、夜驚症やむずむず脚症候群の症状も改善し、朝までしっかり寝てくれるように。3週間経つころにはかんしゃくもあまり起こさなくなり、落ち着くようになりました。 薬や漢方の効き具合は人それぞれですが、いとちゃんには合っていたようです。家族だけで解決しようとすると、間違った方向に頑張って、無理をしてしまうことも。限界を迎える前に、専門医への相談をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)について心身の興奮状態を鎮めて、不安定な状態を改善させる働きがあると考えられています。子どもの夜泣き、ひきつけ、興奮、不眠、不安などの症状があるときに、処方されることが多いです。比較的甘い味なので、子どもでも飲みやすいと言われています。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月07日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?1カ月ほど予約を待ち、やっと心療内科を受診することに。 心療内科へ行くと、まず「木を描いてください」と言われました。これはバウムテストというもので、子どもの精神状態が反映される心理テストです。 予約していたものの、院内は混雑しており1時間以待つことに。そうこうしていると、やさしそうな先生がやってきてやっと、診てもらえるようになりました。 「おたくのお子さんは…」医師の診断は? 医師から「好きな遊びは?」と聞かれ、いとちゃんは「鬼ごっこ!」と答えるなど、何気ない会話が続きます。いとちゃんとの会話が終わると、次はママに質問が。普段のいとちゃんの様子を聞かれ、「かんしゃくがひどくて、あとは夜も眠りが浅いです」と話しました。 いとちゃん、そしてママの話を聞いた上での医師の診断は「発達など特に心配はいらないと思います」とのこと。「運動も得意そうで、むしろ発達は早いほうですね」とも言われたのです。「4歳くらいの子どもではかんしゃくを起こすし、そこまで心配しなくていい」という診断でした。また、発達検査についてはあまり必要がないとのことで、今回は見送ることに。 かんしゃくに対して使用できる漢方と、むずむず脚症候群への対処法として鉄剤を処方されました。先生から「今後、何か気づくことがあれば発達検査もできますので、ひとりで抱え込まず相談しに来てくださいね」と温かい言葉を声をかけてもらい、ホッとしたママでした。「ひとりで抱え込まないでください」というやさしい言葉をもらうだけでも、救われますよね。かんしゃくの頻度や落ち着きのなさの程度は人それぞれ異なり、悩んでしまう度合いも違います。「気にしすぎ?」「まだ我慢できる!」など自分だけで判断や解決しようとせず、病院を受診するのもひとつの手かもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)について心身の興奮状態を鎮めて、不安定な状態を改善させる働きがあると考えられています。子どもの夜泣き、ひきつけ、興奮、不眠、不安などの症状があるときに、処方されることが多いです。比較的甘い味なので、子どもでも飲みやすいと言われています。 ※むずむず脚症候群についてむずむず脚症候群は、夜間覚醒や不眠症を引き起こす痛みをともなう脚の感覚異常です。 足や手に不快感が現れ、症状を抑えるために、こすったり、叩いたりすることがあります。鉄分不足(貧血)、神経伝達物質の機能低下、全身疾患、薬剤の副作用、まれに遺伝性などが原因だと考えられています。子どもの場合、不快感や症状をうまく伝えられないため、ぐずってしまうことがあります。 ※むずむず脚症候群と鉄剤についてむずむず脚症候群の原因のひとつとして、鉄分の不足が挙げられます。そのため、鉄不足を解消するために鉄剤が処方されることがあります。鉄剤を飲む前には鉄欠乏があるか検査することがあり、鉄欠乏の診断は赤血球の大きさや大小不同を見たり、フェリチン値で診断したりします。症状が軽い場合は鉄分が豊富なレバー、ホウレンソウなどを積極的に取りいれ、マッサージをおこなうようにしましょう。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月06日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?保育園で度々かんしゃくを起こすようになり、「家だけなら我慢できたけど、これはマズイ……」と思い、本格的に心療内科や発達検査について調べ出したママ。 近所の心療内科に片っ端から電話をかけますが、紹介状が必要だったり、子どもは診ていなかったり、なかなか見つかりません。 いろいろと探し回った結果、1カ月後に予約をとることができ、やっと病院へ行くことが決まり……。 心療内科ってどういうところ? 心療内科へ行くと、まず「木を描いてください」と言われました。これはバウムテストというもので、子どもの精神状態が反映される心理テストです。いとちゃんが10秒ぐらいでパパッと描くので、ママは「早いっ! これでいいの!?」ともう少しきちんと描いてほしい気持ちに。 予約していたものの、院内は混雑しており1時間以待つことに。そうこうしていると、やさしそうな先生がやってきてやっと、診てもらえるようになりました。 ついに、心療内科を受診する日がやってきました。お子さんの気になること、不安なことを聞いてもらうだけでも、保護者の心が軽くなることもあります。保護者だけで抱えきれなくなる前に、医療機関の受診をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※バウムテスト(樹木画テスト)とは自由に木を描き、その人が持っている考え方、深層心理、思考、内面の気持ちなどを読み取ることができる簡易的な心理テストです。また、精神状態、発達の問題などもつかむことができると言われています。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月05日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?夜驚症やむずむず脚症候群の症状が出るようになってから、いとちゃんの睡眠は浅くなってしまいました。以前は朝7時までぐっすり寝ていたいとちゃんですが、現在は隣に誰かがいないと不安で起きてしまうように。 いとちゃんに付きっ切りになると、家事やママ自身の身の回りの支度など一向に進みません。昼夜問わないいとちゃんのお世話、終わらない家事がママを追いつめていきます。一方、いとちゃんは毎日かんしゃくを起こすようになり、家だけではなく、ついに保育園でも声を荒らげるようになってしまいました。 いざ、心療内科へ 保育園で度々かんしゃくを起こすようになり、先生に謝罪することも。「家だけなら我慢できたけど、これはマズイ……」と思い、本格的に心療内科や発達検査について調べ出しました。 近所の心療内科に片っ端から電話をかけますが、紹介状が必要だったり、子どもは診ていなかったり、なかなか見つかりません。条件に合う病院を見つけますが、どこも2カ月待ちで混み合っています。 いろいろと探し回った結果、1カ月後に予約をとることができ、やっと病院へ行くことが決まりました。 心療内科など医療機関を受診することは、ハードルが高いと思う方もいるかもしれません。しかし、専門家に診てもらうことで、子ども自身そして保護者にとってプラスなことも多くあると思います。いとちゃん親子も何か解決の糸口が見えるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月04日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?昼間のかんしゃくだけでなく、夜中に暴れて泣いてしまうことが増え、いとちゃんとママを苦しめます。 何かに怯えているような表情で泣き叫び、ある程度暴れると急にスッと寝るいとちゃん。夜驚症のような症状が現れたのです。 そして、夜驚症のような症状だけではなく、足をこすりつけるという動作も……。むずむず脚症候群の症状も現れたため、足をやさしくさすり、寝かしつけます。「今までのかんしゃくは、むずむず脚など、体の不快感が原因かも……」と考えるママでした。 いとちゃんもママも熟睡できない日が続き……。 「もう限界!」ママを苦しめる娘の行動 夜驚症やむずむず脚症候群の症状が出るようになってから、いとちゃんの睡眠は浅くなってしまいました。以前は朝7時までぐっすり寝ていたいとちゃんですが、現在は隣に誰かいないと不安で起きてしまうように。それでも20分もすれば、また目が覚めてしまうのです。 いとちゃんのケアをしてあげたいですが、かまっていると家事などが一向に進みません。昼のかんしゃくや夜のお世話、終わらない家事がママを追いつめます。一方、いとちゃんは毎日かんしゃくを起こし、家だけではなく、ついに保育園でも暴れるようになってしまいました。 連日の寝不足と子どものお世話でくたくたになっているママも多いのではないでしょうか? 子どもはもちろん保護者の体も心配になってしまいます。保護者の体や心のバランスを崩す前に、小児科や小児精神科など病院への受診をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※夜驚症について突然、寝ている子どもが泣き叫んだり、怯えたり、パニックを起こしたりするのが夜驚症です。また、瞳孔の散大、脈が速い、呼吸が荒くなる、興奮する、体を打ちつけるといった症状が出ることもあり、なぐさめようとすると悪化するケースが多いと言われています。就寝後から数時間経過したときに発生し、多くは2~7歳での子どもに多いです。 子どもの脳の機能が発達途中であることが原因で起こりますが、ほとんどの場合、自然に治ると言われています。保護者は慌てずに落ち着いて対応してあげましょう。親子の睡眠や健康に支障が出る場合は、小児科や睡眠外来のある精神科への受診をおすすめします。 ※むずむず脚症候群についてむずむず脚症候群は、夜間覚醒や不眠症を引き起こす痛みをともなう脚の感覚異常です。 足や手に不快感が現れ、症状を抑えるために、こすったり、叩いたりすることがあります。鉄分不足(貧血)、神経伝達物質の機能低下、全身疾患、薬剤の副作用、まれに遺伝性などが原因だと考えられています。子どもの場合、不快感や症状をうまく伝えられないため、ぐずってしまうことがあります。 <参考>夜中に子どもが突然泣き叫ぶ…3〜6歳に起こりやすい!?就寝中にパニックになる「夜驚症」とは監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月03日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは?1歳ころからかんしゃくがひどかった、いとちゃん。暴れて、泣き叫び、物を投げるなどママを困らせていました。年少さんの少し前になると、急にかんしゃくがなくなり、落ちついたのです。 しかし、4歳ころからまたかんしゃくが復活……。きっかけは保育園の運動会の練習でした。ストレスがたまってしまったのか爆発して、それからは頻繁にかんしゃくを起こすようになってしまい……。 夜中に覚醒する娘 運動会が終わっても、いとちゃんのかんしゃくは落ち着きませんでした。昼間のかんしゃくだけでなく、夜中に暴れて泣いてしまうことが増え、いとちゃんとママを苦しめます。 何かに怯えているような表情で泣き叫び、ある程度暴れると急にスッと眠るいとちゃん。夜驚症のような症状が現れたのです。 そして夜、夜驚症のような症状だけではなく、足をこすりつけるという動作も……。むずむず脚症候群の症状も現れたため、足をやさしくさすり、寝かしつけます。「今までのかんしゃくは、むずむず脚など、体の不快感が原因かも……」と考えるママでした。 お子さんが夜中に苦しんでいる姿を見るのは、とてもつらいですよね。保護者も精一杯サポートしてあげたいですが、毎日のことになると、保護者側の健康も心配になります。ひとりで向き合うのではなく、家族などで支え合いながらサポートしていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※夜驚症について突然、寝ている子どもが泣き叫んだり、怯えたり、パニックを起こしたりするのが夜驚症です。また、瞳孔の散大、脈が速い、呼吸が荒くなる、興奮する、体を打ちつけるといった症状が出ることもあり、なぐさめようとすると悪化するケースが多いと言われています。就寝後から数時間経過したときに発生し、多くは2~7歳での子どもに多いです。 子どもの脳の機能が発達途中であることが原因で起こりますが、ほとんどの場合、自然に治ると言われています。保護者は慌てずに落ち着いて対応してあげましょう。親子の睡眠や健康に支障が出る場合は、小児科や睡眠外来のある精神科への受診をおすすめします。 ※むずむず脚症候群についてむずむず脚症候群は、夜間覚醒や不眠症を引き起こす痛みをともなう脚の感覚異常です。 足や手に不快感が現れ、症状を抑えるために、こすったり、叩いたりすることがあります。鉄分不足(貧血)、神経伝達物質の機能低下、全身疾患、薬剤の副作用、まれに遺伝性などが原因だと考えられています。子どもの場合、不快感や症状をうまく伝えられないため、ぐずってしまうことがあります。 <参考>夜中に子どもが突然泣き叫ぶ…3〜6歳に起こりやすい!?就寝中にパニックになる「夜驚症」とは監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月02日4歳の女の子・いとちゃんは、かんしゃくがひどく、家でも保育園でも周囲の大人を悩ませていました。だんだん、かんしゃくを起こす頻度が増え、不安になったママは心療内科で子どもの心身の発達の度合いを調べる「発達検査」を受けさせることに。心療内科での診断方法、そして医師から告げられたこととは? かんしゃくは保育園のせい? 1歳ころからかんしゃくがひどかった、いとちゃん。暴れて、泣き叫び、物を投げるなどママを困らせていました。年少さんの少し前になると、急にかんしゃくがなくなり、落ちついたのです。 しかし、4歳ころからまたかんしゃくが復活……。きっかけは保育園の運動会の練習でした。毎日頑張りすぎてストレスがたまってしまったのか、家で爆発してしまい、それからは頻繁にかんしゃくを起こすようになってしまいました。 泣きわめいたり、部屋を散らかしたりると、ママやパパに余裕がなくなってしまうと思います。しかし、保育園で頑張った結果のかんしゃくなので、まずはやさしく受け止めてあげたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※かんしゃくについて何か自分でやりたいことをじょうずにできなかったり、疲れたりすると機嫌が悪くなり、かんしゃくを起こすことがあります。頭ごなしに叱らず、まずは共感を示してあげましょう。また、乳幼児の気質には「手が掛からない子」、「反応がゆっくりな子」、「過敏で泣き止まない子」の3パターンがあると言われています。幼稚園の年長さんになったころには落ち着いてくることが多いです。性格なので付き合っていくしかありませんが、不安な場合は医療機関で発達の評価や病気がないか診てもらうとよいでしょう。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター わさび
2023年12月01日育児につまずき、思い詰めて心療内科を受診した私。そこで医師から投げかけられた言葉は「発達障害の疑いがある」という、私にとって意外な言葉でした。そこで心理テストを受け、結果を受け止めた今の自分の心境をお伝えします。ほかのママとどこかで比べてしまう現在、私は3歳と0歳の姉妹を育てている2児の母親ですが、上の子も下の子も出産後から両親や親戚などに頼らず、ほぼワンオペで育児をおこなっていました。孤独に育児をしていたこともあってか、ほかのママ友たちと自分を比べると「どうも私は子どもに対する愛情に欠けているのではないか」と思ってしまう自分がいることに気づいたのです。たとえば、子どもとどうやって遊べばよいか本気でよくわからなかったですし、一生懸命に育児本を読んでそのようにおこなっても、いまいち乗り気になれない自分がいたりしました。特に下の子を出産したあとの数カ月の間は、上の子に対して感情的に怒鳴るなどひどい扱いをしていたことも事実です。そんな出来事から「私はもしかして産後うつなのでは?」と思い悩み、また慢性的な睡眠障害もあって、思い切って心療内科を受診したのです。 思い切って心療内科を受診心療内科を受診したのは下の子が生後半年を過ぎたころでした。医師からの診断は「適応障害と産後うつ」そして「発達障害の疑いがある」という、私にとっては衝撃的な話でした。恥ずかしながら発達障害というワードだけは聞いたことがありましたが、詳しくは知りませんでした。早速家に帰って発達障害について調べてみたり、セルフチェックテストなどをおこなったりしました。たしかに今までの人生を振り返ってみて対人関係においてのつまずきや、職場でのトラブルなどはあったのも事実ですし、いわゆるADDやADHDの症状である「忘れっぽさ」や「衝動性の強さ」「こだわりの強さ」があったように感じました。 愛着障害と診断を受けて後日、2日ほどに渡って精密な発達障害の心理テストを受けたのですが、結果は「発達障害の所見はなし」でした。しかし、私が過去に実親から暴力などの虐待を受けたことがあるということから、「愛着障害の可能性がある」と医師から聞かされました。愛着障害とは、乳幼児期において暴力やネグレクトなどで傷を負い、適切な愛情を持って育てられなかった子どもが、社会人になったときに対人関係や仕事、そして育児などに支障が出る障害のことだそうです。医師からその診断を受けたときは、正直言って「やっぱりな」と思う自分がいました。 まさか自分が発達障害の疑いを持たれるとは思いもよらず、心理テストの結果が出るまではモヤモヤでいっぱいでしたが、発達障害やそのほかの精神疾患などについての勉強にもなりました。客観的に自分が親にされてきたことは虐待だったのだと受け止め、過去の自分と向き合うことで本当の私になれる気がしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年11月18日上京してきた年下彼氏のたけちゃんとリクは同棲中。しかし、引きこもりがちの彼の束縛は強まる一方。そんなとき、受診した心療内科の医師の言葉でリクは「海外インターン」に行くことを決心します。しかし、彼のことが気がかりで……!? 捨てようとしてる?実家で療養後、たけちゃんの束縛は悪化。それが気がかりではあったのですが、海外インターンの日程が近づいていたこともあり、アメリカに行くことを正直に打ち明けると……。 リクの渡米宣言にうろたえていたものの、本気が伝わったのか、彼は「わかった……」となんとかうなずいてくれました。 インターンに出発するまでは穏やかな日々が続いていたため、「これなら大丈夫」だと安心して当日の朝を迎えたのですが……。見送りにきた彼は「絶対帰ってきてね」と号泣し始めたのです。 渡米期間は6カ月。この機会に気持ちを立て直して、彼もやりたいことを見つけて前向きな気持ちになってくれるといいですね。 ほや助さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年11月13日上京してきた年下彼氏のたけちゃんとリクは同棲中。しかし、引きこもりがちの彼の束縛は強まる一方。そんなとき、受診した心療内科の医師の言葉でリクは「海外インターン」に行くことを決心します。しかし、彼のことが気がかりで……!? 実家から戻ってきて精神的なストレスからか、体調を崩すようになってしまったたけちゃん。そんな彼の様子を心配したリクは彼の母に連絡をし、彼は実家で療養することになりました。それから1カ月が過ぎ、リクのところに戻ってきたのですが……。 実家から戻ってきて、前よりも元気を取り戻したように見えたたけちゃん。けれど、それは体調面だけで精神面の不安定さは改善していませんでした。 そんなある日、海外インターンの日程も近くなっていたことからリクはそれを彼に伝えました。反対されるかも……という思いがあったものの、海外インターンの夢だけは諦めたくなかったため、リクは自分の気持ちを押し通すことにしたのです。 もし別れることになっても後悔しないというほど、覚悟を決めたリク。それだけ強い気持ちを持っていたのだとわかります。彼にもわかってもらえるといいですね。 ほや助さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年11月11日上京してきた年下彼氏のたけちゃんとリクは同棲中。しかし、引きこもりがちの彼の束縛は強まる一方。そんなとき、リクが受診した心療内科の医師の言葉で、自分が「やりたかったこと」を思い出したのですが……!? 一時的に実家へ…自分の夢のために頑張ろうと元気を取り戻してきたリクとは対照的に、体調を崩すようになってしまった彼氏のたけちゃん。ある日、廊下で倒れてしまった彼を見て、リクはある人に連絡をして……。 リクが連絡したのは、たけちゃんの母親。地元から飛んできて「家で休ませる」と彼を連れて帰りました。「俺を見捨てないで……」と涙ながらに帰郷した彼が心配で、不在をさみしく思っていたリクですが、夏休みにはインターンの準備で大忙し。やりたいことに集中できるようになり、「自由って最高」と感じるようになります。 それから1カ月が経過し「元気になったから戻る」と連絡がきた翌日、ちょうどリクのインターン先が決定したのです。 もちろん彼のことが心配な気持ちもあったと思いますが、自分のやりたいことを制限されていたリクが「自由っていいな」と感じる気持ちもよくわかります。それだけ彼の束縛が強かったのですね。 お互いが納得できる環境がつくれたらいいですね。 ほや助さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年11月10日仕事や人間関係において頑張りすぎて疲れてしまったことはありませんか?気づかない間にストレスを溜めこみ、爆発してしまうこともあるようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『私が「うつ」になるわけがない。』をご紹介します。※この漫画は臨床心理士・三崎てるひこさん監修のもと制作された、実際の「うつ症状」を再現したフィクション漫画です。本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。「うつ病」は甘えでも、怠けでもありません。漫画のあらすじ学生時代は成績優秀、友人も多くしっかりものの宇都宮さん。第一志望の会社に就職し、社会人になっても活躍する未来がくると思っていた。しかし環境の変化・上司からのパワハラ・深夜までの残業の日々……。『でも、今までも頑張って来たんだから、私なら大丈夫。きっと、大丈夫……。』真面目でがんばり屋な主人公が、うつ病にかかってから、それを受け入れ、前を向いて歩いていくまでの物語。同僚が来てくれて…… 読者の感想は……『薬である程度抑制ができても、根本的な原因が取り除くことができないと、やっぱ難しいかな。』『いつ誰がこうなっても不思議ではないと思った』『うつ病を経験したことがある私は「あるある」と頷きながら漫画を読んでいました。主人公には無理をせず休んでほしいと願ってます。』『自己判断でもう大丈夫だと無理をしてはいけないと思った。』など、さまざまなコメントが集まりました。会社からの電話が嫌になり、スマホを投げてしまった主人公。家で放心状態になっていたようです……。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語はフィクションです。■脚本・監修:三崎てるひこ(臨床心理士・公認心理士)■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部)
2023年10月06日メンタル面での不調は目に見えずわかりづらいからこそ、病院へ行かずに放置してしまうという方も多いようです。中には、身体的な症状が現れてから心療内科に受診することを決めた方も……。今回は、MOREDOORのオリジナル創作漫画『私が「うつ」になるわけがない。』よりワンシーンをお届けします。※本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。※この漫画は臨床心理士・三崎てるひこさん監修のもと制作された、実際の「うつ症状」を再現したフィクション漫画です。※うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。※「うつ病」は甘えでも、怠けでもありません。ついに心療内科に……第一志望の企業に就職した宇都宮ゆうこ。先輩である藤井に理不尽な仕事の振られ方をされ、ついに出勤途中の電車で体調を崩してしまう。そんな中、偶然にも友人に助けてもらい心療内科を紹介してもらうことに……。ハードルが高いイメージだったけど……告げられた病名とは?「うつ病」と診断を受けた……宇都宮さんは。「眠るための薬を貰う」程度の軽い気持ちで心療内科へ向かいました。しかし結果として、医師からは、「うつ病」と告げられてしまいます……。まさか自分がうつ病になるとは思っていなかった宇都宮さん……。このあと彼女は、どのようにして自身の心を休め、うつ病と闘っていくのでしょうか……。この漫画に読者は『自分のことをいたわるのは甘えじゃないというのが心に刺さりました。ただ頑張ることも時には必要なことなので、現代社会では線引きがとても難しいと感じました。』『自分もありえないことではないので気をつけたいです。この子もよく友達の言う事を聞いて病院に行ってくれたと思います。相談できる友達、家族は必要だと再認識しました。』『誰にも起こりうることがマンガでわかりやすく書かれていた。自分では「うつ病じゃない」と思いこむが、診断を受けるとそうだった、という話はよく聞く。いつの間にか負のループに陥ってしまっているので、マンガにもあったが同僚や友人など、他の人のアドバイスをうまく聞き入れることが大切だと感じた。』『私もうつ病当事者でした。漫画を読んで当時を思い出しました。涙がでたり、布団から起き上がれなかったり、きついが分からなかったりしました。』など、様々な声が集まりました。誰でもなりうる病気……‟うつ病は心の弱い人がなるもの”だと思っていませんか?うつ病は、心と体に強いストレスを受け続ければ誰でもなる可能性のある病気です。心や体に小さな変化があった際は、軽視せずにきちんと自分と向き合ってみてくださいね。自分の心と体を休めることは決して甘えではありません。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?■脚本・監修:三崎てるひこ 臨床心理士■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部)
2023年09月23日私は現在2児の母親であり、2人目が生後半年ごろに心療内科から自身が「適応障害」であると診断を受けています。「ずっと苦しかったけど、まさか自分に精神疾患の病名がついてしまうとは……」と、診断が下された当初は戸惑いを隠しきれませんでした。主な原因となったのは育児でしたので、少しでもラクになるよう改善に向けておこなったことをお話ししていきます。 下の子出産後から心身が苦しくなった下の子を出産した直後から「感情のコントロールがききづらくなり、上の子に対して当たりがキツくなる」「泣いたらいけない公共の場面で急に涙が溢れる」など日常生活に支障が出始め、心身共に常に苦しい気持ちや憂うつさが抜けなくなる状態がずっと続いていました。 しかし、当時の私の心療内科のイメージと言えば「死にそうなくらいに苦しくなったときに受診するもの」で、「それまでは気の持ちようでなんとかなる」との考えがありました。 薬の服用はあくまで対処療法と気づく心療内科を受診することに大きなためらいがあったのですが、無理をして育児をおこない、その結果メンタルを崩している私を見かねた夫の助言もあり、下の子が生後半年のころにやっと心療内科を受診しました。 そこで漢方薬や精神安定剤を処方され服用してみると、たしかに以前よりも気持ちは落ち着くし、前より感情面の起伏はフラットになったので一定の効果はありました。しかし、心療内科へ通院してみて初めて、薬を服用してもそれは単なる対症療法だと気づいたのです。 育児をひとりで背負い込む責任の重さ結局、私のメンタル不調の大きな足枷となっていたのが子どもたちのお世話です。しかし、過去の私の考え方は「ママになれば皆していることなのに、なぜ私は不必要にイライラしてしまったり怒鳴ったりしてしまうの? 」「皆と同じことがこなせない。子どもたちにずっと笑顔で接することができない」などと、今思えば不必要に自分を攻め込んでいました。 そんな最中、「なぜ、自分をそこまで追い詰めるのだろう」とふと考えてみたら、私は「子どもが順調に育たなければすべて私の責任だ」と、自分ひとりで育児を背負い込む思考になっていることに気づいたのです。 書籍やTVの情報が私を救ってくれた育児のつらさを解消したいがためにさまざまな書籍などを読み漁り、特に感銘を受けたのがNHKで放送されていた『ママ達が非常事態!?』という番組。放送の中で、人間は本来、ひとりで子育てするのではなく「たくさんの仲間とつながって共同的に育てていきたい」という本能があるという知識を授かりました。 私の育児環境を見直すと、たしかに上の子のときから里帰り出産すらせず、かといって夫も育休取得ができず、ずっと平日はワンオペ育児で慢性的な孤独を抱え込んだまま育児をしていたのだな、と自分の考えを改めるきっかけとなったのです。「そうか、だから私はこんなに育児がつらかったのか」と原因がわかれば、自分が何をすべきか見えてきました。 以前は「3歳ごろまでは自宅で子どもをみないと!」と固執する自分がいたのですが、現在は考えも柔軟になり、日中は保育園を活用してプロの方に子どもたちを任せることにしました。共同で子どもたちを育てている感覚になれて、余裕が生まれるとともに前向きさを取り戻すことができました。保育園には感謝の思いでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年09月18日パニック障害と産後うつで心療内科に通い始めて2年半。夫や子どもにイライラしてしまうことを医師に話すと、薬を増やす提案をされました。薬を飲まない生活を目指していた私はショックを受けたのですが、医師のある言葉で大切なことに気付くことができて……。★関連記事:パニック障害、不安障害、うつ病…毎日必死で頑張っていた私を襲った病気に気付かされたこと夫と子どもにイライラしてしまう…薬が増えるのは悪いことではない2年半ほど前に、心療内科でパニック障害と産後うつであると診断されました。それからずっと、私の体調の変化に合わせて薬の種類と量を調節しながら通院を続けています。薬を飲まない生活に戻ることを目的に治療してきたつもりでしたが、医師に夫や子どもにイライラしてしまうことを話すと薬の量を増やすことを提案され、ショックを受けました。ですが薬を飲んで2日くらいたつと、イライラする心が落ち着き、安定してきました。ただ、私はそれを手放しでは喜べず、「薬の効果だと思うと少し怖いような気もする」と心療内科の医師に伝えたところ……。「薬を飲めば落ち着くことがわかったというのが、今は良いことだと思いますよ」と言われてハッとしました。今まで私はそんなふうに考えたことがありませんでした。薬を減らすこと、飲まない状態になることが治療のゴールだと思っていたからです。医師の言葉で、自分自身が穏やかに毎日を過ごせることが一番良いことなのではないかと気付くことができました。カウンセリングの効果を期待できるように医師に「本来のあなたは穏やかな性格だと思いますよ」と言われ、そうだ本来の私は穏やかなほうだったと思い出しました。そこから夫や子どもにイライラしてしまうことに対してカウンセリングを勧められました。カウンセリングは過去に受けたことがあるのですが、そのときはあまり効果がなく途中で通うのをやめました。でも、今回私自身の治療に対する考えも変わったので効果があるのではないかと期待しています。以前は、薬を飲まない生活に戻りたい、カウンセリングで何が良くなるのかわからないという状態でした。しかし今は、薬を飲みながら心を安定させて、カウンセリングではイライラしてしまう家族のことを話せば良いのかなと考えています。カウンセリングを勧められるほど悪い状態なのかとショックでしたが、今では良くなるための方法の1つだと捉えています。精神を安定させるにはセロトニンが必要医師いわく、セロトニンを増やすと心が穏やかになるとのこと。ネットでも検索してみると、セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、精神が安定する脳内物質ということでした。増やす方法を調べた中で、私が実践できそうなことは、バランスの良い食生活をする、日光を浴びて15分ほど散歩するという2つでした。簡単なことですが、私には意識しないとおろそかになる部分です。精神を安定させるためには、健康な体が必要なのだと思いました。薬と同じようにできそうなことから無理のない範囲で実践していき、自分に合う手段を見つけていこうと思います。まとめ以前は、パニック障害、産後うつの薬での治療を早く終わらせたいと考えていました。しかし、最近、薬の量を増やしてイライラが落ち着いたことで、穏やかに毎日を過ごすために時には薬を飲んで精神を安定させることも必要なのだとわかりました。以前は途中でやめてしまったカウンセリングも今は通うのを楽しみにしています。また、医師からセロトニンを増やすと良いとのアドバイスをもらったことは、薬以外に自分ができることは何かを考えるきっかけになりました。病院に通って2年半たちますが、治療のこと、薬のことを前向きに捉えられるようになってきてよかったです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。マンガ/山口がたこ著者/れいこ (43歳)電化製品好きな夫、保育園児の子ども2人、猫と暮らしている。コーヒーと美容家電が好き。
2023年09月06日8月23日に、交通事故を起こしたことを自らのYouTubeチャンネルで報告していたカップルYouTuber「なのとかれぶ」。だが、彼氏「かれぶ」によるその後の行動が波紋を広げている。「交通事故は、かれぶさんによる居眠り運転が原因だったようです。2人とも命は無事でしたが、なのさんは首を打撲し右膝を負傷。かれぶさんは、大きなショックを受けた彼女に対して『心も体も一生消えない傷を負わせてしまった』と反省していました」(WEBメディア記者)そんななか、かれぶは同月26日に「彼女の心を追い詰めた精神科医のところに直接行ってきたので全てお見せします」と題する動画を投稿。彼女を守るべく動画撮影を行ったようだが、この行動が火に油を注いでしまったようだ。「この動画は心療内科での診察を終えたなのさんが号泣して帰ってきたため、かれぶさんが直接医者に状況を聞きに行く様子を収めた内容でした。感情的に詰め寄るかれぶさんに対して、医師は冷静になのさんについて『病気ではない』と説明。しかし、かれぶさんは納得できなかったようで『半端な気持ちで心療内科をやってるの?』『医者辞めたら?』などと責め立て、謝罪を要求したのです。警察も呼ばれましたが、到着する前にかれぶさんは帰ってしまいました。いっぽう、なのさんも8月28日に投稿した動画内で心療内科を受診した経緯を説明(9月1日までに削除済み)。夜になると精神的に不安定になると明かしていました。ただ、医師の対応については『あまり聞いてくれなかったっていうのは事実』『鼻で笑われたのもショックだった』と語っており、傷ついてしまったようです。その上で、今後については『2人で行動を改めていく』と反省していました」(前出・WEBメディア記者)しかしその余波は、思わぬところにも及んでいるようで……。ネット上ではなのが受診した病院を特定する動きが広がり、口コミが荒らされているというのだ。「ここ数日間で、Googleマップの口コミにある5段階を示す星マークで最も低い評価の“星1つ”が立て続けに付けられているのです。なかには『なのとかれぶのチャンネルを見てやってきた』と記しているユーザーもおり、病院の印象を悪くするようなコメントが散見されます。さらに似た名前の病院まで、口コミが荒らされてしまったといいます」(別のWEBメディア記者)■謝罪動画を投稿も「先に病院に詫びて」「広告つけるなよ」と辛辣な声が続々病院への突撃動画は批判が相次ぎ、8月31日に投稿した動画で削除したことを報告したかれぶ。冒頭で「あの動画を見て不快に感じた皆様、申し訳ございませんでした」と、深く頭を下げた。また、病院の口コミが荒らされている事態も把握していると明かし、「全て動画を投稿した僕の責任です。一つ一つのクリニックにしっかりと謝罪いたします」と表明。かれぶは病院でカメラを回し、撮影した動画をYouTubeにアップしたことを「全て僕が間違っていました」と改めて反省。その上で「実際に伺った精神科関係者の皆様、そして全く関係のない荒らしを受けてしまった精神科、クリニック関係者の皆様。心よりお詫び申し上げます」と、動画を通じて謝罪の言葉を述べたのだった。しかし、迷惑をかけた病院や医師に直接詫びに行く前に動画を投稿したことに、コメント欄では“順序の誤り”や“収益狙い”を指摘する声が上がっている。《先に病院に詫びて、許しを得てから動画投稿がせめてもの筋じゃないのですか》《本当に謝罪の意思があるのなら、視聴者ではなく大迷惑を掛けたクリニックに謝罪に行きましょう。そしてその旨を動画で伝えましょう。失敗は誰にでもあることです。まずは大人として責任を果たしましょう。ここでただ謝るだけではただのパフォーマンスとしてしか見られません》《病院に謝罪しに行ったうえでSNSで声明を出すとかでいいのに何で動画にして金稼ぎしようとするのかな》《謝罪なら広告つけるなよ》
2023年09月01日精神的な不調は目に見えない分、診てもらうタイミングが難しいですよね。中には、身体的な症状が現れてから心療内科に受診することを決めた方も……。今回は、MOREDOORのオリジナル創作漫画『私が「うつ」になるわけがない。』から展開を予想していただく漫画クイズをお届けします。※本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。※この漫画は臨床心理士・三崎てるひこさん監修のもと制作された、実際の「うつ症状」を再現したフィクション漫画です。※うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。※「うつ病」は甘えでも、怠けでもありません。漫画のあらすじ第一志望の企業に就職した宇都宮ゆうこ。先輩である藤井に理不尽な仕事の振られ方をされ、ついに出勤途中の電車で体調を崩してしまう。そんな中、偶然にも友人に助けてもらい心療内科を紹介してもらうことに……。ハードルが高いイメージだったけど……ここでクイズです!友人に勧められ、ついに心療内科へと足を運んだ宇都宮さん。眠れる薬を出してもらおうと軽い気持ちで行ったのですが、この後医師から伝えられる‟病名”に衝撃を受けることになります。その病名とはいったいなんだったでしょうか?ヒントは、仕事での過度なストレスが積み重なったことによる精神的なもののようです。告げられた病名とは?正解は「うつ病」!軽い気持ちで心療内科へ向かった宇都宮さん。医師と話をした後、告げられた病名は「うつ病」でした。まさか自分がうつ病になるとは思っていなかった宇都宮さん……。このあと彼女は、どのようにして自身の心を休め、うつ病と闘っていくのでしょうか……。心療内科に行くことは甘えじゃない……“こんなことで休むなんてダメだ”など、ついつい自分に厳しくしすぎていませんか?心や体の小さな変化があった際は、軽視することなく病院へ行ってみると、自分では予想もしていなかった病気が見つかる……なんてことも。自分の心と体を休めることは決して甘えではありません。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?■脚本・監修:三崎てるひこ 臨床心理士■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部)
2023年08月18日精神科医しょう著『精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法』2023年8月16日刊行イラスト:かりた株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は精神科医しょう著『精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法』 を2023年8月16日(水)に刊行いたします。ホントはしんどいのにまわりに言えない・・・それは、笑顔うつのサインかもゆううつな気持ちがずっと続いていたり体が重くなっているにもかかわらず、会社の人や友人たちには明るい表情で接して悟られないようにしてしまう……。こんな状態が続いているのであれば、 “笑顔うつ”かもしれません。“笑顔うつ”は、“笑顔の仮面”をつけて、社会生活をなんとか成立させてしまえるために、サポートが得られず、つらい症状が悪化しがちなのです。この本では、 Instagramフォロワー7万人超の精神科医しょう先生が、笑顔うつの状態を、4つの世界に分け、迷い込んだ世界ごとに“笑顔うつ”から抜け出す方法をイラストや図版とともに解説します。こんな状態が続いているのであれば「笑顔うつ」かもしれません● やりたいことはたくさんあるのに、できなくて落ちこむ● 落ちこみはないけれど、体が重く感じる● 働けてはいるけれど、家に帰るとぐったりしてなにもできない● 人といるときは落ち着いているのに、ひとりになると涙があふれる● つい先走ったことをして、いつも失敗してしまうなんとか社会生活は送れているものの、内面で抑うつ症状や身体の不調を抱えている状態を、「笑顔うつ」と呼んでいます。これは正式な病名ではありませんが、海外でも研究されており、英語では「smiling depression」といいます。うつ病や適応障害の軽症か中等症の状態にあたります。「他人の前では元気そうにできるけれど、心身の不調が続いている」という人は、〝笑顔の仮面〞がとれない「笑顔うつ」になっているかもしれません。言葉にしにくい笑顔うつの状態を、4つの世界に分けて紹介笑顔うつはあらゆる不調が心と体に現れますが、現れ方も原因も人によってさまざま。たいていは“うつうつ島”の4つの世界のどこかに迷いこんでしまっています。言葉にしにくい笑顔うつの状態を、4つの世界に分けて紹介イラスト:かりた“うつうつ島”の4つの世界から抜け出す方法を迷い込んだ世界ごとに解説※本書より一部抜粋要約“うつうつ島”の4つの世界感情をコントロールできない 〝戦わずにはいられない戦地〞思い通りに動けない〝心と体が離れていく街〞落ちこみや不安が強い〝希望が見えなくなる森〞体調不良が目立つ〝歩くと体調が悪くなる道〞「戦わずにはいられない戦地」にいる人の悩み ① イライラが止まらない▶いったん「保留」にするイライラしたときは、ストレスの対象や場所から物理的に離れて、ひとりの時間を持つことが一番です。イライラしていると正常な判断ができませんし、さらによくないことをしてしまう可能性があります。少し時間をおくだけで、問題が少しずつ解決していくこともあります。イライラするときは「いったん保留にする」という判断で、うまく乗り切りましょう。たとえば、家族の言動にイラ立ったら、いったん家を出て散歩や買い物をしにいく。午前中職場でイヤなことがあったら、午後はカフェやコワーキングスペースで働くなど、試してみるといいでしょう。書籍情報表紙タイトル:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法著者:精神科医しょうページ数:248ページ価格:1,540円(10%税込)発行日:2023年8月16日ISBN:978-4-86667-503-9書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次うつ島MAP第1章いつのまにか「うつうつ島」に迷いこんでいる!?~笑顔の仮面がとれなくなる~第2章落ちこみや不安は感じないけれど、体がおかしくなってきた!~歩くと体調が悪くなる道~第3章体は元気だけれど、落ちこみや不安があってしんどい!~希望が見えなくなる森~第4章感情がコントロールできなくなってきた!~戦わずにはいられない戦地~第5章思い通りに動けなくなってきた!〜心と体が離れていく街〜第6章エネルギーをためて「うつうつ島」から抜け出そう!著者プロフィール精神科医しょう著者:精神科医しょうInstagram(フォロワー7万人超)などSNSを中心にHSP気質やメンタルヘルスについて発信する精神科医。大学病院に所属し、精神科医としての業務に加え、研究にも従事している。著書に『頑張り屋さんのための心が晴れる本』(KADOKAWA)などがある。◦ブログ ◦ラジオ(voicy) ◦ Instagram 【報道関係各位】『精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月31日親子の心身に大きな変化が現れると言われるのは、子どもが小学生になるタイミングだそう。もし小学生の子どもから登校前に不調を伝えられたら、あなたならどうしますか……?今回は人気クリエイターのねこじまいもみ(@neko_jima_imomi)さんが優しいタッチで描く漫画『繊細さん長女が泣きながら学校へ行った日々』のワンシーンをお届けします。長女が登校直前に……いもみさんの長女わっちさんは、小学校に入学した2週間後から、登校前に腹痛を訴えるようになりました。2日連続で『お腹が痛い』と泣き出す長女を見て、いもみさんは彼女と一緒に登校することを決意し……?一緒に登校すると……長女に起きた異変とは?「泣き出した」その後、お腹が痛いと泣く長女をなだめたいもみさん。その最中に長女から『お母さんと離れたくない』と告げられ、衝撃を受けるのでした……。この漫画に読者は『急な環境の変化で不安になる子も少なくないと聞きます。お子さんの不安がなくなるまで根気強く、一緒に登校したりサポートしてあげたりすると、いつかケロっと普通に行けたりもするので、気長に様子を見てあげて欲しいです。』『かなり難しい問題だと感じました。他の子どもたちは普通に学校に行ってる分、周りの人たちには理解されなさそうでそこも可哀想です。』『よくある事だと思います。こういう時は無理矢理行かせず、休ませて子どもの話を聞いてあげると良いと思います。場合によっては心療内科の受診も考えます。』など、慣れない環境に戸惑うお子さんに寄り添う意見が多く集まりました。心配で戸惑ういもみさん……学校を前に不調を訴える我が子を見たら、心配するのも無理はありません。今回いもみさんは学校までついて行き、その後長女が慣れるまで“母子登校”する道を選択しました。我が子が小学生になり心身ともに迎えた変化……あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@neko_jima_imomi)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月16日京都市左京区、ビル一室に構えられた小さなクリニック。ここで診察にあたる91歳の心療内科医の言葉が話題となっている。心はカラッと、人づきあいはサラッと、人生はさっぱりとーー人間関係や健康、老いや不調との向き合い方など、さまざまな日常に細やかに光を照らした言葉の数々に、「前向きになれた」「ほっとした」という声が寄せられている。藤井英子医師のはじめての書籍『ほどよく忘れて生きていく』(サンマーク出版)から、一部抜粋、再構成してお届けする。■「衰えること」をほどよく忘れる<衰えていくことを必要以上に恐れずにほどよくつきあっていきましょう。認知症の心配もほどほどに>年齢を重ねてくると認知症への不安を口にされる方も増えてきますが、もし本当に心配なら、まずは専門医に診てもらうのが一番の早道です。介護やご家族のお世話がなくなって、やることがなくなったことを契機に認知機能の低下が一気に進むという方の話も聞きます。私のクリニックでも、ご家族の方々の不安をお聞きして不安解消のためのお手伝いをすることもありますが、多くの場合は、きちんと対処すればよくなります。認知症にならずとも、加齢によって多少なりとも脳の萎縮は生じ、認知機能は衰えるものです。「忘れる」ことが増えていくのは自然な現象。それを過度に気にしても仕方ありません。誰もが通る道として、私自身もほどよくつきあっていきたいと思います。ただ、年齢に関係なく、日ごろから衰えることへの予防策を講じることは大切です。脳トレもいいですが、まずはからだをつくる食事面。たとえば、大豆製品はコレステロール、高脂血症値を下げることに役立つという研究結果もあり、ナットウキナーゼは血栓の防止によい働きをするようです。緑黄色野菜、オリーブオイル、青魚も、積極的に摂取しましょう。よく噛んで食べ、手先を動かし、適度な運動を。私のクリニックでも、患者さんには、そのように養生についてお伝えしています。そして、孤立せず社会との関わりを持つようにし、過去のことや心配事は、ほどよく忘れて、楽しいことや新しいことに挑戦します。一緒に実践するご友人がいると、 なおいいですね。できることをひとつずつ、はじめてみませんか?■「やる気を出そう」を忘れる<ダラダラしてしまうときは、小さなことに手をつけてみます。やれば、やる気が起きてきます>「どうしてもやる気が出ない」と言う患者さんもおられます。やる気を取り戻すには、できない自分を叱咤激励するよりも、日常生活の改善のほうがずっと大切です。すなわち、心をなんとかしようとするのではなく、からだを見直すのです。食生活の改善では、神経伝達物質であるドーパミンの生成を助けるアミノ酸や、脳の疲労を回復させてくれるビタミンB群を積極的に摂取しましょう。また、睡眠の質を上げ、日光を浴びることで、脳を安定させたり活性化させたりする神経伝達物質・セロトニンも活性化します。からだを動かすことは、脳への血流量も増加させます。何かしらやらなくてはならないことがあるときは、少し準備運動をするとよいでしょう。以前、70代の患者さんに「NHKのラジオ体操を1日に1回やるだけでも脳が活性化されますよ」とお伝えしたら、次にいらしたときに「さっそくやってみたら、朝ダラダラすることがなくなりました」と。快活で、明るくなられたのが印象的でした。また、人は、やる気が出たから何かをやりはじめるのではなく、やりはじめたことに対してやる気が出る性質を持っていることが、脳科学の研究でもわかっています。大きなことからやろうとせず、小さなことから手をつけること、あれこれ考える前にとにかく手をつけてしまうのも効果的です。やる気はあとからついてくるものなのですね。■「無病息災」を忘れる<人生後半は、無病息災より一病息災。年齢を重ねてなお完全を求めるより、今あるものに目を向けて、感謝の毎日を過ごしたいものです>神社のお守りにあるのは「無病息災」ですが、年を重ねたら一病息災だと思います。一病息災とは、「ひとつくらい病気があるほうが、かえってからだのことを気遣うことができて、結果長生きもできる」という意味です。病気になったり、心が疲れ果てて起きられなくなったり、年齢を重ねてできないことが増えてはじめて、「ああ、健康って素晴らしかったんだ」「自分に無理をさせてたんだな」と気づくわけですが、年をとって持病が出てきたり、飲む薬が出てくると、健康に気を遣うようになります。病院にも通うので、新たな病気を早く見つけることができて、結果長生きできる――というわけです。無病息災ではなく一病息災。病気にならないようにすることも大切ではありますが、病気になったからといって自分を放り出したり、人生をあきらめたりすることはありません。そのままの自分をいたわりながら、生きていきたいと思うのです。私はおかげさまでこれまで大病はしていませんが、70歳を越えて膝を痛めたことから、正座ができなくなりました。大学時代は茶道部でしたので、お茶会に顔を出せなくなったのは残念でしたが、それまで以上に慎重にいたわるようになりました。年齢を重ねていくうちに、誰もが皆、どこか調子が悪い部分を抱えるようになります。年齢を重ねてもなお完全でいようとしなくていいのです。人は、ないものではなく、あるものを見ることができたら、自然と自分に「ありがとう」を伝え、いたわることができるのだと思います。【PROFILE】藤井 英子(ふじい ひでこ)漢方心療内科藤井医院院長。医学博士。現在も週6で勤務する91歳の現役医師。1931年京都市生まれ。京都府立医科大学卒業、同大学院4年修了。産婦人科医として勤めはじめる。結婚後、5人目の出産を機に医師を辞め専業主婦に。育児に専念する傍ら、通信課程で女子栄養大学の栄養学、また慶應義塾大学文学部の心理学を学ぶ。計7人の子どもを育てながら、1983年51歳のときに一念発起してふたたび医師の道へ。脳神経学への興味から母校の精神医学教室に入局。その後、医療法人三幸会第二北山病院で精神科医として勤務後、医療法人三幸会うずまさクリニックの院長に。漢方薬に関心を持ち、漢方専門医としても現場に立ってきた。89歳でクリニックを退職後、「漢方心療内科藤井医院」を開院。精神科医と産婦人科医としての視点から、心のケアに必要な漢方薬を処方することを人生の役目とし、日々診察に当たる。「心配には及びませんよ」「大丈夫ですよ」という声かけに「それだけでほっとした」という声も多い。精神保健指定医。日本精神神経学会専門医。日本東洋医学会漢方専門医。
2023年07月09日京都市左京区、ビル一室に構えられた小さなクリニック。ここで診察にあたる91歳の心療内科医の言葉が話題となっている。心はカラッと、人づきあいはサラッと、人生はさっぱりとーー人間関係や健康、老いや不調との向き合い方など、さまざまな日常に細やかに光を照らした言葉の数々に、「前向きになれた」「ほっとした」という声が寄せられている。藤井英子医師のはじめての書籍『ほどよく忘れて生きていく』(サンマーク出版)から、一部抜粋、再構成してお届けする。■「誰かの意見」は忘れる<人の意見に耳を貸すことは大切。でも、気にしすぎないことはもっと大切です。人の意見なんて、本人も覚えていない、無責任なことも多いものです>周囲の声が気になってしまうことは、誰にでもありますよね。もちろん人の意見によって悩みの突破口が見つかることもありますから、真摯に耳を傾けることは大切ですが、あちこちから聞こえてくる、「ただ自分の意見を聞いてほしいだけ」の、無責任なアドバイスに振り回されないようにしたいものです。どんなに親しい間柄であっても、人との間にはいつも「こぶし大」を開ける。自分は自分、相手は相手、と距離を置き、自分の反応を大切にしながらちょっと耳を傾けるくらいがちょうどよいのです。「ああ、この人はそう思っているのか」「そうか、そういう考えもあるのか。自分はそれについてどう思うだろう」と、相手との間に境界線を引くことができれば、「誰かの何気ない言葉」を真に受けて苦しむことはなくなります。以前、クリニックに「会社で自分の悪口を言われているのではないかと不安で眠れません」という方がお越しになりました。お話を聞くうちに、あることないことをあちこちで話すお局さんの存在が見えてきました。私は、「堂々としておられたらいいですよ」とお伝えしつつ、意識が過敏になってしまう心のケアをと、漢方薬を処方しました。うわさ話というのは、槍玉に挙げられている人よりも、不確かな情報で人を貶めようとしている人の品格の問題です。そのような相手のご機嫌をとろうと、自分の大切な時間を注ぎ込む必要はありません。自分の心を守るためにも、さっさと距離を置いて、その人の存在をできるかぎり忘れてしまうことです。■「してあげる」は忘れる<誰かになり代わって、課題を解決することはできません。いい人のふりをして、勝手に取り上げてしまわないことです>「人の悩みごとばかり聞いていて、心が折れることはありませんか」と聞かれることがあります。精神科医として人の心やからだの悩みを診ていると、そのどれもが、自分の人生をあきらめていないからこそ生まれてくる、尊い思いなのだということがわかります。その思いと人生に尊敬の念を抱きながら、自分ができる診療のため、目の前の方に接する日々です。人はそれぞれが自分の人生を生きています。自分は自分であって、他の誰かになり代わることはできない――そんなことを、患者さんたちは教えてくれます。思わず胸にこみ上げてくるような、おつらい環境の話を聞くことがあっても、患者さんの気持ちがわかるとか、自分が代わってそのつらさを解決してあげよう、なんて思うとしたら、それはおこがましい話だと思うのです。私にできるのは、漢方薬を使いながらその問題に向き合える心身を取り戻すお手伝いをすることです。これは診療の場面だけではありません。相手の人生の課題を勝手に取り上げないこと、相手にその問題を解決する力があると信じて、立ち向かおうとするその姿勢を尊重したいな、と思います。人と自分の間にきちんと境界線を引き、相手の人生を尊重することは、どんな人間関係においても大切なことだと思います。■「逃げるは恥」を忘れる<心とからだが限界を超える前に、スッとその場所から離れられる「隠し球」を持ちましょう。「逃げ道」をもっと前向きにとらえていいと思います>「逃げ道」を用意しておくということが大切だと感じることがあります。日本人の美学として、「困難を乗り越えることこそ素晴らしい」という考え方があるように思いますが、それは、あくまでも、よい環境で、自分の心身が健康的に機能しているという前提があっての話です。「この会社を辞めたら他に行くところなんかありませんから」「私がいないと回らないんです」「逃げてはいけないですよね」「責任があるので辞められなくて」――診察室でそうおっしゃる方には、「本当にそうですか?」と問います。自分の心身が壊れてしまう前に、自分を安心できる環境に連れていくことは人生の大切な選択です。目の前の過酷な環境や自分のつらさを見て見ぬふりをするのは、仕事やその環境からは逃げていなくても、自分自身からは逃げているということだと思うのです。「これがダメでもこっちがある」と、逃げ道を持っておくことは、「人生の大切な隠し球」を持つことであり、軽やかに生きる技術でもあります。「ここしかない」「これを成し遂げないと先がない」と思うよりも、「いざというときは、次の場所に行けるから大丈夫」という道があれば、リラックスして目の前のことに取り組めます。いい結果も出て、結果的に逃げなくてもいい状態を生みます。「逃げ道」という言葉を、もっと前向きに、肯定的にとらえてみるといいですね。道は多いほうがよいはずです。【PROFILE】藤井 英子(ふじい ひでこ)漢方心療内科藤井医院院長。医学博士。現在も週6で勤務する91歳の現役医師。1931年京都市生まれ。京都府立医科大学卒業、同大学院4年修了。産婦人科医として勤めはじめる。結婚後、5人目の出産を機に医師を辞め専業主婦に。育児に専念する傍ら、通信課程で女子栄養大学の栄養学、また慶應義塾大学文学部の心理学を学ぶ。計7人の子どもを育てながら、1983年51歳のときに一念発起してふたたび医師の道へ。脳神経学への興味から母校の精神医学教室に入局。その後、医療法人三幸会第二北山病院で精神科医として勤務後、医療法人三幸会うずまさクリニックの院長に。漢方薬に関心を持ち、漢方専門医としても現場に立ってきた。89歳でクリニックを退職後、「漢方心療内科藤井医院」を開院。精神科医と産婦人科医としての視点から、心のケアに必要な漢方薬を処方することを人生の役目とし、日々診察に当たる。「心配には及びませんよ」「大丈夫ですよ」という声かけに「それだけでほっとした」という声も多い。精神保健指定医。日本精神神経学会専門医。日本東洋医学会漢方専門医。
2023年07月08日精神的な不調は目に見えない分、診てもらうタイミングが難しいですよね。中には、身体的な症状が現れてから心療内科に受診することを決めた方も……。そこで今回は、累計再生数4,000万回突破したMOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画「私が「うつ」になるわけがない。」をご紹介します。※再生回数は2023年6月27日時点の情報です。※本作品にはうつ症状を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。漫画のあらすじ第一志望の企業に就職した宇都宮ゆうこ。先輩である藤井に理不尽な仕事の振られ方をされ、ついに出勤途中の電車で体調を崩してしまう。そんな中、偶然にも友人に助けてもらい心療内科を紹介してもらうことに……。ハードルが高いイメージだったけど……この漫画に読者からは……『うつ病は真面目な人がなりやすく、異変を感じても休まず、誰にも相談できない場合が多いです。知人が良いアドバイスをくれてよかった。主人公が体も心も壊す前に病院に行ってくれてよかったです。』『主人公はとても頑張り屋さんだと思いました。主人公ほどではありませんが、同じような経験があります。人によっては甘えと捉える人もいるかもしれませんが、うつやそれと似た症状への理解がもっと深まればいいなと思いました。』『うつになる時は、こんな風に少しずつ心の限界が来て、少しずつ壊れていくものなんだなと思いました。リアルに表現されていると思います。「もう限界です」、「イヤです」と言ってもいいのに。無理せず、もっと人に頼ってもいいのに真面目で勤勉な主人公だからこそ、上手にバランスが取れなかったんだなと感じました。』『このような優しい世界があるといいですね。』『自分を追い詰めないで早く逃げて欲しい。』など実に様々な声が集まりました。心療内科に行くことは甘えじゃない……こころの病は“こんなことで休むなんてダメだ”など自分自身でコントロールできると思いがちです。しかし、こころの不調はからだの不調と同じくらい気にかけるべきです。どんなに軽い症状でも診てもらうことも大切です。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※この漫画は臨床心理士・三崎てるひこさん監修のもと制作された、実際の「うつ症状」を再現したフィクション漫画です。※うつ病は特別な人がかかる病気ではなく、誰でもかかる可能性があります。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。※「うつ病」は甘えでも、怠けでもありません。■脚本・監修:三崎てるひこ 臨床心理士■作画:長月よーこ(MOREDOOR編集部)
2023年06月28日