《まさかまさかの、突然死ぬかも知れなかった、、、。》9月24日、自身のフェイスブックにこうつづったのは、故・松田優作さんの妻で女優の松田美由紀(57)。心筋梗塞を発症して救急搬送されていたことを、この日、所属事務所が発表したのだ。緊急手術には、長男の松田龍平(36)、次男の松田翔太(34)ら、家族総出によるサポートがあったという。《家族の愛が助けてくれました。龍くんは、夜中の手術にずっと手を握って付き合ってくれ、翔は、家族写真を持ってきて、ずっと話してくれ、ゆう姫は泣き出すし、姉の真実ちゃんは、舞台の稽古なのに、何回も来てくれて励ましてくれて》長女で歌手の松田ゆう姫(30)、そして姉の熊谷真実(59)まで病院に駆けつけ、懸命に看病してくれたという。「実は美由紀さんは、ご自身や龍平さん、翔太さんが所属する芸能事務所の社長も務めています。翔太さんはもともと別の事務所でデビューしたのですが、5年前に移籍しました。そのころ美由紀さんは『私が生きているうちに、この子たちがしたい仕事で食べていけるように土台を作ってあげたい』と語っていました。2人の息子の活躍の陰には、母である美由紀さんの尽力があるのです」(芸能プロ関係者)幸い命に別状はなく、無事に手術を終えた美由紀は、27日に退院。本人は《普段から身体は気をつけている》とつづっていたが、それでも57歳で心筋梗塞を発症してしまったのはなぜなのだろうか。ツカザキ病院循環器内科主任部長の楠山貴教さんに聞いた。「女性の心筋梗塞は、50代後半から増え始める印象です。女性ホルモンのエストロゲンが、閉経を境に減少することが一因だといわれています。抗動脈硬化作用があるエストロゲンが減少し、それによって心筋梗塞のリスクも高まるのです」美由紀は《突然、自宅で倒れて、、救急車も早く到着し、緊急でカテーテル手術になり助かりました!!》とつづっていたが、楠山さんによると、発症から数分間の処置が生死を左右するという。「症状としては、冷や汗や吐き気を伴う胸の痛みが特徴的です。倒れるほどの胸の痛みがあれば、すぐに救急車を呼んでください。意識を失った場合、救急車到着までの7~8分間、そばにいる人に胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしてもらえれば、脳や心臓を保護できる可能性が格段に高まります」家族のため、これからの人生のため――。更年期の女性は、突然の心筋梗塞に気をつけて!
2019年10月03日「血管の老化は心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な疾患を招きますが、実は最近、高齢者とともに、血管年齢が高い若い人が増えているのです。30~40代で心臓の病気になり、手術を受ける人の血管年齢はだいたい60~70代で、実年齢よりも30歳ぐらい年をとっていました。運動不足で、偏食がちで食生活が乱れている、肥満傾向で、若いうちから生活習慣病にかかっている、といった共通点があります。特に、女性は閉経後に血管の機能が衰えてくるので、40代後半ぐらいから血管年齢を気にしたほうがいいでしょう」そう警鐘を鳴らすのは、年間300超もの手術を手がける、東京女子医科大学病院心臓血管外科の新浪博士主任教授。心臓から押し出されて、動脈を流れる血液は酸素や栄養素を細胞へと運び、静脈を通り老廃物を回収する役割を果たしている。健康な動脈は内側にある血管内皮細胞がなめらかで血液が滞りなく流れるが、生活習慣病などで血管が傷つき、しなやかさが失われると、血液の流れが悪くなり、高血圧や動脈硬化を招く。こうして血管年齢は年をとっていく。自分の血管がどのくらい年をとっているのか目安になるのが、8つの項目からなる次の「血管年齢チェックリスト」。4つ以上のチェックがつくと、血管年齢が高い可能性大という。□おなかいっぱいになるまで食べてしまう□味の濃い料理が好き□就寝前2時間以内に食事をしたりお酒を飲んだりする□以前と比べかなり太った□休日は家でゴロゴロして運動はあまりしない□せっかちでイライラしやすい□親やきょうだいに心臓病や脳卒中になった人がいる□喫煙者である「もうひとつチェックしておきたいのは、ふだんの血圧です。血圧を測り、最高血圧の値から最低血圧の値を引き、60以上の差が開くと血管が硬くなっているということになります。弾力を失った血管は柔軟性がないため、血管にむりやり血液を押し込まなければならず、負荷がかかります。そのため、収縮期血圧(最高血圧)と、拡張期血圧(最低血圧)の幅に差が生じてくるのです」(新浪教授)
2019年10月02日「血管の老化は心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な疾患を招きますが、実は最近、高齢者とともに、血管年齢が高い若い人が増えているのです。30~40代で心臓の病気になり、手術を受ける人の血管年齢はだいたい60~70代で、実年齢よりも30歳ぐらい年をとっていました。運動不足で、偏食がちで食生活が乱れている、肥満傾向で、若いうちから生活習慣病にかかっている、といった共通点があります。特に、女性は閉経後に血管の機能が衰えてくるので、40代後半ぐらいから血管年齢を気にしたほうがいいでしょう」そう警鐘を鳴らすのは、年間300超もの手術を手がける、東京女子医科大学病院心臓血管外科の新浪博士主任教授。心臓から押し出されて、動脈を流れる血液は酸素や栄養素を細胞へと運び、静脈を通り老廃物を回収する役割を果たしている。健康な動脈は内側にある血管内皮細胞がなめらかで血液が滞りなく流れるが、生活習慣病などで血管が傷つき、しなやかさが失われると、血液の流れが悪くなり、高血圧や動脈硬化を招く。こうして血管年齢は年をとっていく。血管年齢を若返らせるためには、生活習慣病を治して、動脈硬化を防ぐことが求められるが、もうひとつ、世界が注目している物質があるという。「禁煙、減塩など正しい食生活を心がけて、太りすぎにならないように運動をするなどがこれまでの血管ケアの常識でしたが、近年の研究で、血液中の“一酸化窒素”の量が増えると血管がしなやかになり、血圧を正常にすることがわかりました。生活習慣病の改善とともに、血管の老化を防ぐ物質として今、世界から注目されているのが血液中の一酸化窒素なのです」一酸化窒素といえば、’70年代に光化学スモッグや酸性雨の原因となる有害物質として認識されていたのが、’98年「一酸化窒素の生体内機能について」の研究が、ノーベル生理学・医学賞を受賞したことから、血管の若返り物質として知られるようになった。「しかも、体に張り巡らされているたくさんの血管のなかで、一酸化窒素がたくさん作られるのは動脈の内皮細胞だということもわかりました。一酸化窒素を増やすには血流量を増やすことです。運動や入浴など血流がアップしたときのほか、動脈が走る皮膚の上から、“もみほぐす”などの刺激を与えて、血流をアップさせるだけで、一酸化窒素の量を増やせます。皮膚の下を通る動脈が体のなかにいくつかあり、その部分を重点的にほぐして刺激を与えれば、一酸化窒素がたくさん産出できると考えたのが新浪式“血管ほぐし”です」■「デコルテほぐし」目安時間各1分鎖骨の下には太い血管の「鎖骨下動脈」が走っているので、その部分をもむようにマッサージして刺激を与えよう。(1)左手を右の鎖骨下に当てる。(2)指先で鎖骨の下の骨を感じながら、胸の筋肉を上下左右にもみほぐす。(3)次に右手を左の鎖骨下に当て、(2)の手順で鎖骨下をもみほぐす。■「わきの下ほぐし」目安時間各1分血流をアップさせる太い血管のひとつ「腋窩動脈」に刺激を与える。(1)左手を右のわきの下に入れ、くぼみに4本の指の腹を当てる。(2)くぼみを軽く押したり、さすったりして刺激を与える。(3)次に右手を左のわきの下に入れ、(2)の手順でわきの下を刺激する。■「そけい部ほぐし」目安時間各5秒×5回(1)椅子に座って、左右4本の指で左右の太ももの付け根部分に手を添える。(2)4本の指で、そけい部をグッと押す。強さは痛気持ちいい程度で。どの順番からやってもかまわないが、血管年齢を若返らせるためにも、毎日続けることが大切。健康寿命を延ばすためにも、まずは血管年齢を若返らせよう!
2019年10月02日「脳卒中や心筋梗塞などの危険因子として高血圧が指摘されますが、じつは脈拍が速い人のリスクも実証されています」こう話すのは、帝京大学医学部教授の大久保孝義先生。岩手県大迫町(現・花巻市)では、町民が家庭で血圧を測定する取り組みが33年前から続いている。大久保先生は長年この研究に携わり、データの分析に当たってきた。「最初は町民100人から始まり、現在は300人ほどに拡大しました。家庭用の血圧計を配り、1カ月間、毎朝、血圧を測ってもらう調査です。血圧計では脈拍も測れるので、同時に測定してきました」(大久保先生・以下同)家庭用の血圧計を使った測定事業は世界初の試み。医療関係者の間では「大迫研究」と呼ばれる貴重なデータだ。「その結果、家庭で起床時に測る“安静時脈拍”が1分間に70回→75回、75回→80回と5上昇するごとに、脳卒中や心筋梗塞などで死に至るリスクが17%ずつ上昇することがわかりました」それだけではない。脈拍が速い人は血圧が正常範囲内でも、血圧・脈拍ともに正常値の人に比べて、脳心血管疾患のリスクがなんと2.16倍にもなるという結果がでている。血圧が低いから大丈夫、と思っていたあなた。じつは脈拍が速いことも突然死の大きなリスクなのだ。小さい動物は脈拍数が多く寿命が短い。大きい動物は脈拍数が少なく寿命が長い。たとえば、1分間に600〜700回の脈を打つハツカネズミの寿命は1.5〜2年。ゾウの脈拍は1分間に20回程度で、寿命は50〜70年だとか。これが人間にあてはまるとすると、脈が速い人は短命、遅い人は長寿ということになる。これを「大迫研究」は裏付けた結果だ。なぜ脈拍が速いと、命に直結する脳卒中や心筋梗塞になりやすいのか?「心臓をポンプ、血管をゴムホースにたとえましょう。脈拍が速いと、ゴムホースが膨らんだり縮んだりする回数が増えるため、ゴムホースが傷みやすくなるんです」ずっと脈拍が速い状態が続くと血管が傷つき、動脈硬化を起こす。これによって血管が狭くなり、詰まりやすくなる。「さらに、ストレスなどで自律神経のバランスが乱れていると、起床時の血圧は高くなりやすい。こうした体の不調はホルモンの分泌にも影響し、血栓ができやすくなります。これも脳卒中や心筋梗塞の原因になります」これほど重要な脈拍だが、あなたは自分の正確な脈拍数をご存じだろうか?「家庭用の血圧計があれば、血圧と同時に測定できます。もしなければ、手首に指を当てて測るようにしてください」その際に大事なのは、いつ測るかということ。「脈拍は日常生活の中で変化が大きいので、起床してすぐ、安静な状態で測ることが重要です。1週間、測ってみて、その平均値が自分の脈拍数と考えてください」日本人間ドック学会では、脈拍の正常値を1分間に45〜85回としているが。「大迫研究の調査結果を見ると、健康リスクが増える分岐点は、1分間に70回だということがわかってきました」つまり、起床時の脈拍が1分間に70以上の人は注意が必要ということになる。「高血圧と違って、今のところ脈拍を下げる薬はありません。起床時の脈拍が速くなる原因は、ストレス、喫煙、飲酒、肥満など。こうした生活習慣を見直すことで、脈拍を遅くすることを心がけてください。ただし、45以下になると心臓疾患の心配があります」大久保先生は脈拍をゆっくり保つための生活習慣として、次の3カ条をすすめる。【1】大またや速足で歩く起床時の脈拍を整えるには、起きている間に働く交感神経を夜間に弱める必要がある。日中、体を動かして、交感神経をしっかり使っておくことが大切。そのためには、ウオーキングなどの有酸素運動が有効だが、ふだん歩くときに、心もち歩幅を広げて大またにしたり、少しスピードを速くするだけでも十分に効果があるという。【2】寝る前に水を1杯飲む脈拍は、熱中症など脱水状態になると急激に上がることがわかっている。これと似た理由で、特に夏季は寝ている間に汗をかき、脱水気味になることが多いので注意が必要。脱水気味で起床時の脈拍を測ると、どうしても平常より速くなってしまうことになる。「予防のためには、寝る前にコップ1杯の水を飲むことをすすめます」【3】寝る前にお酒を飲まない適度の飲酒はストレス解消になってよさそうだが、寝る前の深酒は禁物とか。「就寝前にお酒を飲むと、2〜3時間後に目覚めてしまった経験があるはず。これは、アルコールが分解されてできるアルデヒドが交感神経を高めてしまうせい。この影響で起床時の脈拍も速くなってしまう」脈拍が速い人は寝酒は避けたほうが無難だそう。「大迫町ではこの調査が始まってから、町民の脳卒中発症率が3分の1にまで減少しました。血圧だけでなく脈拍もしっかり測ることで、突然死から自分を守ることができるんです」ぜひあなたも、起床時の脈拍を測ることから始めてみて。
2019年08月23日「女性の場合、大豆製品を種類多く摂取する人ほど、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器疾患のリスクが34%、全死亡リスクが14%低くなる――」今年3月、このような調査結果が国立がん研究センターから報告された。40~69歳の男女約8万人を20年近くにわたって追跡調査(コホート研究)したものだ。この研究を実施した大妻女子大学家政学部食物学科公衆栄養研究室の小林実夏教授は、研究内容についてこう説明する。「調査では、対象者が133種類の食材を、1日に何種類摂取しているかを算出し、死亡リスクとの関連を調べました。魚、肉、野菜、果物、大豆食品などの個別の食品群についても同様の検討を行いました。男性は果物を、女性は大豆食品を種類多く摂取するほど死亡リスクの低下が見られました。特に循環器疾患については顕著でした」国立がん研究センター、社会と健康研究センター予防研究部部長の井上真奈美さんは、このような早死のリスクを下げる食品について、次のように話す。「これまで数多くの大規模調査を行ってきて『これさえ食べておけば大丈夫』という食品は存在しません。しかし、健康に影響をどう及ぼすかが、わかってきた食品も少しずつあります。まだ断定できるものは少ないのですが、大豆食品、緑茶、コーヒーは、その効果が明らかになってきています。野菜、果物も健康に何らかのよい影響のある食品だと推測しています」死亡リスクを下げるには抗酸化、抗炎症作用の働きが必要不可欠というのは、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二先生だ。「がん、心筋梗塞、脳梗塞など死亡リスクを高める疾患の原因は、細胞の慢性炎症であるということがわかっています。加齢や酸化ストレスなどで細胞の炎症が進行すると、血管が弾力を失って硬くなり、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなる動脈硬化を引き起こすことになります。血管の硬直を防ぎ、弾力性を持たせること、また血中のコレステロールを抑えて血流をスムーズにすることが重要なのですが、それには抗酸化作用や抗炎症作用のある食品を取る必要があるのです。たとえば、ビタミンA、C、Eに含まれる抗酸化成分は酸化ストレスや細胞の炎症を抑える働きがあり、ビタミンB群は細胞のストレス耐性を上げてくれます。また、食物繊維には腸の働きを活性化させ、腸内環境を整える働きもある。野菜や果物には、こうした栄養素が多く含まれるものが多いのです」さらに、野菜、果物には副次的な作用もあるのだとか。「野菜や果物を取る人ほど幸福感が高い状態が保てるということがわかっています。野菜や果物には“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質を分泌する働きを持つものも多く、それも病気を遠ざける要因のひとつになっているのではないかと推測しています」(白澤先生)これまでに世界中でさまざまな食材の疾患との因果関係が調査研究されている。健康増進、疾病予防に働くと認められている食品をピックアップした。食材を選ぶときの参考にしてほしい。■死亡リスクを下げる食品リスト(監修:白澤卓二)【なす】病気:動脈硬化、心疾患、高血圧効能:なすにはカリウム、ビタミンC、ビタミンB6が含まれている。特に皮の部分に多く含まれるポリフェノールのアントシアニンには抗酸化作用があるので皮をむかずに食べたい。アントシアニンが心疾患のリスクを34%下げるという報告がある。カリウムの働きで血圧抑制作用も期待できる。【セロリ】病気:がん、動脈硬化、高脂血症効能:「セロリに含まれるアピゲニンという成分に細胞の抗炎症作用があるといわれています。またルテオリンには抗がん作用が働くという疫学調査もあります。食物繊維が腸の働きを整えてくれるだけでなく、セロリの葉の部分には血液をサラサラにする栄養素が含まれていて、コレステロールの低下や動脈硬化の予防に」(白澤先生)【にんにく】病気:心臓病、脳卒中、動脈硬化、がん(胃がん、結腸がん、食道がん、すい臓がん、乳がん)効能:アリルスルフィドという成分にがんの発現予防、生成抑制作用があることがわかっている。にんにくを摂取すると結腸がん、前立腺がんのリスクが約50%低下するという報告がある。米国国立癌研究所(NCI)もにんにくを抗がん特性のある野菜と認めている。血液サラサラ効果もあり、心臓病や脳卒中の予防にも効果が。【しょうが】病気:脳卒中、心疾患、がん(肺がん、大腸がん)、糖尿病効能:しょうがに含まれる活性化合物がインスリンと代謝の改善につながるという報告が。血糖値の上昇を抑え、血液をサラサラにする作用も。「抗炎症作用、消化促進の働きが、大腸がんの予防に期待されています。唐辛子と一緒に使うと唐辛子の発がん性が相殺され、肺がんの発生率が減少したという実験結果も」(白澤先生)【ターメリック(うこん)】病気:脳卒中、がん(肺がん、乳がん、皮膚がん、胃がん、すい臓がん)、心疾患、高血圧効能:ターメリックに含まれるクルクミンというポリフェノールには抗酸化・抗炎症作用があり、代謝異常や自己免疫不全疾患の治療効果がわかっている。肝臓のダメージをサポートする働きも。「肺がん、乳がん、皮膚がん、胃がんのがん細胞の成長を妨げる効果のほか、すい臓がんや前立腺がん、骨肉腫の予防効果が期待されています」(白澤先生)【シナモン】病気:糖尿病、高コレステロール効能:シナモンに含まれるプロアントシアニジンという成分が、インスリンの分泌を促し、糖質の代謝を促す働きがある。シナモンの含まれたスパイスを取った人から抗酸化作用の上昇が13%認められ、インスリンの反応が20%低下したという研究結果がある。【ナッツ類(くるみ、アーモンド、ピーナツ)】病気:心疾患、脳卒中、動脈硬化、糖尿病、肥満、高血圧、がん効能:くるみはナッツ類の中でもオメガ3脂肪酸を最も多く含む。コレステロール値や中性脂肪値を下げ、動脈硬化を防ぐ。αリノレン酸により冠動脈疾患の予防効果が期待できるとされている。2型糖尿病の発症リスクが33%減になるという報告も。ナッツをよく食べる人は心臓病などを含めた総死亡率が低いことも報告されている。【りんご】病気:高コレステロール、脳卒中、心臓発作、がん(乳がん)効能:りんごにはビタミンや食物繊維が豊富に含まれている。英国の研究では、1日1個のりんごを食べる人は脳卒中や心臓発作のリスクを下げることがわかっている。別の研究では、りんごを含む白い果実の摂取が多い人は、脳卒中リスクが52%低かったという結果も。りんごのフロレチンが乳がんの予防を示したデータもある。【ぶどう】病気:がん(乳がん、胃がん、大腸がん、すい臓がん、肝臓がん、皮膚がん、白血病)、心疾患、脳卒中、動脈硬化効能:ぶどうにはカリウム、ビタミン類のほか、レスベラトロールが豊富に含まれている。「レスベラトロールには血栓を予防する働きがあり、心臓病患者に与えたところ心臓内皮の機能改善が見られたという研究結果があります。また、ケルセチンにはがん細胞の抑制、成長を防ぐ働きがあるという報告もあります」(白澤先生)【チョコレート】病気:脳卒中、心疾患、高血圧、がん(乳がん、胃がん、大腸がん、すい臓がん)効能:原料のカカオにはミネラルや食物繊維が豊富。レスベラトロールの含有量はワインの約1.6倍。カカオバターの主成分のステアリン酸には血中コレステロールを下げる働きがある。ココアを1日2.25グラム摂取するグループは0.5グラム未満のグループに比べ心血管系のリスクが4割減、脳卒中の危険度が4割程度減少したという報告も。
2019年07月25日「女性の場合、大豆製品を種類多く摂取する人ほど、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器疾患のリスクが34%、全死亡リスクが14%低くなる――」今年3月、このような調査結果が国立がん研究センターから報告された。40~69歳の男女約8万人を20年近くにわたって追跡調査(コホート研究)したものだ。この研究を実施した大妻女子大学家政学部食物学科公衆栄養研究室の小林実夏教授は、研究内容についてこう説明する。「調査では、対象者が133種類の食材を、1日に何種類摂取しているかを算出し、死亡リスクとの関連を調べました。魚、肉、野菜、果物、大豆食品などの個別の食品群についても同様の検討を行いました。男性は果物を、女性は大豆食品を種類多く摂取するほど死亡リスクの低下が見られました。特に循環器疾患については顕著でした」国立がん研究センター、社会と健康研究センター予防研究部部長の井上真奈美さんは、このような早死のリスクを下げる食品について、次のように話す。「これまで数多くの大規模調査を行ってきて『これさえ食べておけば大丈夫』という食品は存在しません。しかし、健康に影響をどう及ぼすかが、わかってきた食品も少しずつあります。まだ断定できるものは少ないのですが、大豆食品、緑茶、コーヒーは、その効果が明らかになってきています。野菜、果物も健康に何らかのよい影響のある食品だと推測しています」死亡リスクを下げるには抗酸化、抗炎症作用の働きが必要不可欠というのは、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二先生だ。「がん、心筋梗塞、脳梗塞など死亡リスクを高める疾患の原因は、細胞の慢性炎症であるということがわかっています。加齢や酸化ストレスなどで細胞の炎症が進行すると、血管が弾力を失って硬くなり、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなる動脈硬化を引き起こすことになります。血管の硬直を防ぎ、弾力性を持たせること、また血中のコレステロールを抑えて血流をスムーズにすることが重要なのですが、それには抗酸化作用や抗炎症作用のある食品を取る必要があるのです。たとえば、ビタミンA、C、Eに含まれる抗酸化成分は酸化ストレスや細胞の炎症を抑える働きがあり、ビタミンB群は細胞のストレス耐性を上げてくれます。また、食物繊維には腸の働きを活性化させ、腸内環境を整える働きもある。野菜や果物には、こうした栄養素が多く含まれるものが多いのです」さらに、野菜、果物には副次的な作用もあるのだとか。「野菜や果物を取る人ほど幸福感が高い状態が保てるということがわかっています。野菜や果物には“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質を分泌する働きを持つものも多く、それも病気を遠ざける要因のひとつになっているのではないかと推測しています」(白澤先生)今回の研究では、「1日に摂取する食品の種類が多いグループは、少ないグループに比べて全死亡のリスクは19%、循環器疾患死亡のリスクは34%、その他の死亡リスクは24%低い」という結果も出ている。小林教授はこう話す。「昭和60年ごろに当時の厚生省、文部省、農林水産省が合同で出した食生活指針では『1日30品目を食べましょう』と言われていましたが、実は、この『30品目』の根拠はわかっていませんでした。私は、当時から30品目の裏付けが欲しいと思っていたのですが、約20年たって、多目的コホート研究という長期間に及ぶ追跡調査で、それを検証できると思ったのが、今回の調査のきっかけでした」調査では1日30品目以上食べた人と30品目以下の人との比較も行った。「30品目以上食べた人のほうが、循環器疾患のリスクおよび死亡リスクが低く出ました。これで、1日30品目の健康に及ぼす好影響が証明されたことになります」(小林教授)小林教授はこう加える。「今、日本が世界でもトップクラスの長寿国なのは、今の高齢者たちのこれまでの食生活が優れていたことの証明です。大事なのは、さまざまな食材を種類多く取るということです。たとえば、野菜を1日350グラム取りましょうといっても、キャベツだけで取るのは大変です。いろんな種類を50グラムずつ取ると取りやすいですし、さまざまな栄養素が相互に作用し、それが病気のリスク分散にもなります。今回の研究が、買い物時などに、『昨日はこれを食べたから今日は別のものにしよう』といったふうに、食材を選ぶときのきっかけになり、それが健康増進につながってくれればと思っています」
2019年07月24日「女性の場合、大豆製品を種類多く摂取する人ほど、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器疾患のリスクが34%、全死亡リスクが14%低くなる――」今年3月、このような調査結果が国立がん研究センターから報告された。40~69歳の男女約8万人を20年近くにわたって追跡調査(コホート研究)したものだ。この研究を実施した大妻女子大学家政学部食物学科公衆栄養研究室の小林実夏教授は、研究内容についてこう説明する。「調査では、対象者が133種類の食材を、1日に何種類摂取しているかを算出し、死亡リスクとの関連を調べました。魚、肉、野菜、果物、大豆食品などの個別の食品群についても同様の検討を行いました。男性は果物を、女性は大豆食品を種類多く摂取するほど死亡リスクの低下が見られました。特に循環器疾患については顕著でした」国立がん研究センター、社会と健康研究センター予防研究部部長の井上真奈美さんは、このような早死のリスクを下げる食品について、次のように話す。「これまで数多くの大規模調査を行ってきて『これさえ食べておけば大丈夫』という食品は存在しません。しかし、健康に影響をどう及ぼすかが、わかってきた食品も少しずつあります。まだ断定できるものは少ないのですが、大豆食品、緑茶、コーヒーは、その効果が明らかになってきています。野菜、果物も健康に何らかのよい影響のある食品だと推測しています」死亡リスクを下げるには抗酸化、抗炎症作用の働きが必要不可欠というのは、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二先生だ。「がん、心筋梗塞、脳梗塞など死亡リスクを高める疾患の原因は、細胞の慢性炎症であるということがわかっています。加齢や酸化ストレスなどで細胞の炎症が進行すると、血管が弾力を失って硬くなり、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなる動脈硬化を引き起こすことになります。血管の硬直を防ぎ、弾力性を持たせること、また血中のコレステロールを抑えて血流をスムーズにすることが重要なのですが、それには抗酸化作用や抗炎症作用のある食品を取る必要があるのです。たとえば、ビタミンA、C、Eに含まれる抗酸化成分は酸化ストレスや細胞の炎症を抑える働きがあり、ビタミンB群は細胞のストレス耐性を上げてくれます。また、食物繊維には腸の働きを活性化させ、腸内環境を整える働きもある。野菜や果物には、こうした栄養素が多く含まれるものが多いのです」さらに、野菜、果物には副次的な作用もあるのだとか。「野菜や果物を取る人ほど幸福感が高い状態が保てるということがわかっています。野菜や果物には“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質を分泌する働きを持つものも多く、それも病気を遠ざける要因のひとつになっているのではないかと推測しています」(白澤先生)これまでに世界中でさまざまな食材の疾患との因果関係が調査研究されている。健康増進、疾病予防に働くと認められている食品をピックアップした。食材を選ぶときの参考にしてほしい。■死亡リスクを下げる食品リスト(監修:白澤卓二)【大豆食品】病気:がん(乳がん、前立腺がん)、脳梗塞、心筋梗塞効能:国立がん研究センターのコホート研究では「1日3杯以上味噌汁を飲む人は1杯未満の人に比べて乳がんの発生率が40%少ない」という結果が。大豆に含まれるイソフラボンに乳がんの予防効果があると考えられる。大豆をよく食べる女性グループの脳梗塞のリスクは36%、心筋梗塞のリスクは45%低いことがわかっている。【緑茶】病気:がん(胃がん)、動脈硬化、心疾患、脳梗塞効能:緑茶に含まれる茶カテキンに、がん細胞の増殖を抑制する働きがある。カフェインは血管内皮の修復を促し、血管を健康に保つ。国立がん研究センターのコホート研究では、1日5杯以上緑茶を飲む女性は、1杯未満と比べて胃がんリスクが3割減、心疾患死亡リスクが37%減。脳梗塞のリスクも2割程度減という報告がある。【コーヒー】病気:がん(子宮体がん、肺がん、大腸がん)、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、糖尿病、高血圧効能:コーヒーに含まれるクロロゲン酸が活性酸素の働きを抑え、抗炎症作用・抗酸化作用に。カフェインには血管内皮の機能を改善し、脂肪燃焼作用も。コホート研究では、飲まない人と比べてコーヒー1日1杯以上で脳出血リスクが2~3割減、子宮体がんリスクに関しては1日1~2杯で4割、3杯以上で6割減という報告がある。【青魚(イワシ、アジ、サンマ、サバ)】病気:がん(すい臓がん、乳がん)、心疾患、脳出血、動脈硬化効能:コホート研究では、青魚に含まれるDHAを多く摂取する人は、すい臓がんのリスクが最大30%低下したという研究結果が。すい臓がんは慢性炎症が関係していると考えられており、青魚に多く含まれるDHA、EPAが、免疫調節作用を持ち、抗炎症作用に働くといわれる。また、中性脂肪やコレステロールを減少する働きも。【柑橘類】病気:がん(口腔がん、食道がん、胃がん、肺がん)、心疾患、脳卒中効能:柑橘類に含まれるビタミンCが体内の抗酸化作用を促し、免疫力も高める働きをする。国立がん研究センターのコホート研究では、柑橘類の摂取の多い人は、少ない人より循環器疾患のリスクが20%低いという報告がある。オレンジ色をつくるβカロテンには抗酸化作用も。温州みかんには肝臓の疲労回復を促す作用が。【玄米】病気:がん(大腸がん)、心臓病、脳卒中、2型糖尿病効能:玄米に含まれる食物繊維が血液をサラサラに、ミネラルは血糖値の急激な上昇を抑える働きが。十分な食物繊維を取っている人は脳卒中のリスクは22%減、大腸がんのリスクは16%減。心疾患のリスクが30%減になるという報告が。米国の調査では玄米をよく食べる人の糖尿病発症リスクは36%低かったという報告がある。【酢】病気:糖尿病、高血圧効能:酢は穀物や果実を発行させてできた発酵食品。酢の成分の酢酸には代謝の促進と、脂肪の分解を促進する働き、塩分の取りすぎを防ぐ働きがある。1日大さじ1杯のお酢を12週間飲んだ人は内臓脂肪・腹囲が減少したという研究報告や、血圧の高めの人が酢を6週間飲むと正常域に下がったという研究結果などが多数ある。【そば】病気:心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化効能:食物繊維、ミネラルのほか、ルチンとビタミンB群が豊富。そばのルチンが高血圧の抑制をし、血管内皮を丈夫にするという研究報告がある。米国心臓学会では、食物繊維の多い全粒穀物を取ることが血中コレステロールを正常にし、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスクを下げる可能性があるとしている。【海藻】病気:がん(大腸がん)、高血圧、糖尿病、心疾患、甲状腺疾患効能:海藻はミネラルとビタミンを豊富に含み、ケイ素というミネラルが血管壁の弾力性を保ち、血管内にコレステロールが付着するのを防ぐ。血中コレステロールを18%下げるという報告も。血糖値を抑える作用や抗酸化作用もある。海藻に含まれるアルギン酸にはナトリウムを排出し、フコイダンには抗がん作用がある。
2019年07月24日「女性の場合、大豆製品を種類多く摂取する人ほど、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器疾患のリスクが34%、全死亡リスクが14%低くなる――」今年3月、このような調査結果が国立がん研究センターから報告された。40~69歳の男女約8万人を20年近くにわたって追跡調査(コホート研究)したものだ。この研究を実施した大妻女子大学家政学部食物学科公衆栄養研究室の小林実夏教授は、研究内容についてこう説明する。「調査では、対象者が133種類の食材を、1日に何種類摂取しているかを算出し、死亡リスクとの関連を調べました。魚、肉、野菜、果物、大豆食品などの個別の食品群についても同様の検討を行いました。男性は果物を、女性は大豆食品を種類多く摂取するほど死亡リスクの低下が見られました。特に循環器疾患については顕著でした」国立がん研究センター、社会と健康研究センター予防研究部部長の井上真奈美さんは、このような早死のリスクを下げる食品について、次のように話す。「これまで数多くの大規模調査を行ってきて『これさえ食べておけば大丈夫』という食品は存在しません。しかし、健康に影響をどう及ぼすかが、わかってきた食品も少しずつあります。まだ断定できるものは少ないのですが、大豆食品、緑茶、コーヒーは、その効果が明らかになってきています。野菜、果物も健康に何らかのよい影響のある食品だと推測しています」今回、大豆食品が挙がった理由として、大豆に含まれるイソフラボンの効果がある。イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしていて乳がん予防の効果があると考えられているが、血中コレステロール、血圧、インスリン抵抗性を改善する効果も認められているという。さらに血液循環を促進するビタミンE、オメガ3脂肪酸も含まれており、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げる働きをしていると考えられている。味噌汁を1日3杯以上飲む人は、1杯未満の人と比べて乳がんになるリスクが40%低く、血圧を下げるのに有効だという結果も出ているという。「コーヒーには抗酸化作用やインスリン感受性改善作用、および脂肪燃焼の働きが明らかになっており、緑茶には循環器や呼吸器機能への働きが認められています」(井上さん)次に健康によい影響があると考えられているのが野菜と果物だ。今回の調査結果でも女性の場合、野菜が循環器疾患のリスクを23%下げていることがわかっている。緑黄色野菜は胃がん、ビタミンB6を含む食品は大腸がん、野菜に多く含まれるαカロテン、βカロテンは肝がん、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB1は心筋梗塞、野菜、果物は食道がんのリスクを低くするという調査結果がある。「しかし、ビタミンやミネラルといった野菜や果物に含まれる特定の栄養素が体にいいからといって、サプリメントで摂取すればいいというわけではありません。むしろ、サプリメントでリスクが上がったという報告もありますので注意が必要です。安易にサプリメントで栄養を取ろうとせず、食べ物から摂取することが重要です」(井上さん)
2019年07月24日園子温監督が6月25日(火)、都内で行われた「Netflixオリジナル作品祭」に出席し、最新ドラマシリーズ「愛なき森で叫べ」をアピール。今年2月に心筋梗塞と診断され、手術を受けて以来、初めて公の場に立ち「一度死んで、よみがえりました」と復活を宣言した。過酷な編集作業で、 Netflixに「慰謝料を払ってもらいたい」?『恋の罪』『冷たい熱帯魚』といった作品で国際的な評価も高い園監督が、今回も実際の殺人事件をモチーフに、善悪の狭間でうごめく人間の心理、平凡な人々が被害者、また加害者となる様子を描く。「再現ドラマには興味がないし、どうアレンジすれば、自分の物語になるかなと」(園監督)。特に編集作業に長い時間がかかったと言い「その分、すばらしいものが完成したと自負している」と胸を張った。同時に「倒れた原因はすべてこれ(笑)。編集の量がものすごくて。Netflixに慰謝料を払ってもらいたい。労災ですね」とブラックジョークも。冷淡な殺人者役で主演を務める椎名桔平は「本当の意味で、あこがれの“園ワールド”に入ることができた。オファーをいただき、内容は二の次で何でもやろうと思った」と『新宿スワンII』以来2度目のタッグに感慨しきりだった。山田孝之「全裸監督」世界190か国配信に自信!「これが日本だ」イベントには伝説のAV監督・村西とおるの半生を描いたオリジナルシリーズ「全裸監督」で主演を務めた山田孝之も出席した。「人生にスピード感があって、やってることも破天荒。とてもワクワクしました」と役どころをふり返り、本作が描く狂騒こそ「これが日本だ!」と断言。世界190か国配信に自信を示す一方、「オリンピック、大丈夫かな?僕ら、どこかの国で入国拒否されたりして」とおどけて見せた。撮影を前に、村西氏本人と対面し「少し変わったところはありますけど、あくまでひとりの人間。相手を見ながら、村西とおるになる“スイッチ”があるんだと思った」と回想。「完コピのモノマネではなく、自分なりの村西とおる像を作りたかった。全力でぶつかったので、楽しかったし、終わりたくなかった。こんなことは役者人生で初めて」と特別な思い入れを語った。中谷美紀、独自の感性で主演ドラマを語る女優の中谷美紀は、蜷川実花監督によるドラマシリーズ「FOLLOWERS」をアピール。本作では、人気フォトグラファーを演じ「わたしの人生観が水墨画だとしたら、実花さんは極彩色の曼荼羅。いかに溶け込めるか意識した」と独自の感性を披露した。写真家で劇映画『Diner ダイナー』『人間失格』の公開が控える蜷川監督が、“TOKYO”を舞台にSNSに直接的、あるいは間接的に影響される女性たちのライフスタイルを、ビビッドな映像美で活写。蜷川監督にとって「5~6年準備していた」という念願の企画で、「恋愛だけ、仕事だけという一方的な女性像の描かれ方に、以前から違和感があった。もっと多様で自立した女性の姿が、日本では描かれていなかった」と作品への思いを語った。「全裸監督」「愛なき森で叫べ」は2019年、「Followers」は2020年初頭に、Netflixで全世界190か国以上へ独占配信される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年06月25日Netflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』(2019年秋配信)でメガホンをとった園子温監督が25日、都内で行われた「Netflix オリジナル作品祭」に登壇。今年2月に心筋梗塞で緊急搬送されたことをネタにジョークを飛ばした。園監督は冒頭のあいさつで「本当に長い時間編集して、ダビングして、その繰り返しをした結晶」と本作を表現。「すごく素晴らしいものができたと自負しております」と自信をのぞかせた。最後のあいさつでは「今年2月に心筋梗塞で倒れて、緊急搬送されて、1回死んでよみがえったんですけど、すべての原因はNetflixのこれのストレスのせいで倒れたと言っても過言ではない」と話して笑いを誘い、「ものすごい編集の量で、ものすごい長い時間をかけて作りましたので」と強調。「Netflixに慰謝料を払っていただきたいなと思いますけど…労災ですかね」とジョークを飛ばした。本作は、実際の猟奇的殺人事件にインスパイアされた実録シリーズ第三弾となるサスペンスドラマ。快活で好ましい人物のように見えるが、実際には他人を巧みな話術と暴力で支配し、金を搾り取り、出会った人々を残虐な犯行へと巻き込む冷酷な先天的犯罪者・村田丈(椎名桔平)を主人公に、人間社会の本質と人間の深溝を描き出す。同ステージには、キャストの椎名桔平、満島真之介、でんでん、武藤大司プロデューサーも登壇した。
2019年06月25日映画監督の園子温(57)が2月7日、病院に救急搬送された。8日のサンケイスポーツによると園監督は心筋梗塞と診断され、そのまま入院し手術を受けた。命に別状はないが、「当面は療養を要する」と事務所はコメントしているという。独自の世界観により、出演俳優からの支持も厚い園監督。各メディアによると同日に開催されたエランドール賞授賞式後の会見で、09年の映画「愛のむきだし」に出演した松岡茉優(23)は「えっ!今、知りました」と園監督の一報に絶句。また同席していた02年の「自殺サークル」で映画デビューとなった田中圭(34)も「びっくりしました」と言葉少なだったという。11年の映画「冷たい熱帯魚」や12年の「ヒミズ」といった作品が海外でも人気の園監督は、日本映画を牽引する存在。現在は、あのニコラス・ケイジを主演に迎えたハリウッドデビュー作の準備をしている。「園監督は今後、ハリウッドを中心に制作をしていきたいと考えています。そしてハリウッドでうまくいったら日本で、新しい映画会社や映画館をつくりたいそうです。そうして古い体制やしがらみの多い日本の映画業界を変えたいという夢を持っているんです。園監督のそういった姿勢は業界でも支持されています。そのため、無事だったことにみんなが安堵しています」(映画関係者)Twitterでも園監督の復帰を望むエールが上がっている。《監督にはまだこれからハリウッド随一の怪優ニコラス・ケイジと映画を撮るという超ビッグプロジェクトがあるのです!早く元気になって欲しいです!》《完治してニコラスケイジ主演のハリウッド映画を完成させて世界をあっと言わせてくれ!!》《たのむで、ハリウッド》心筋梗塞は喫煙と関連が強いとされているが、園監督は大の愛煙家。8日のスポーツ報知によると、「150回以上も禁煙を試みたが、できなかったようだ」と関係者は明かしているという。映画ファンのためにも、身体には気をつけてほしい。
2019年02月08日脳卒中などによる突然死のリスクを上げる高血圧。更年期を迎えて気をつけるようになったという女性でも、測定のタイミングによって“異常な数値”に気づかないことが……。「もともと、人は昼間に活動して、夜は寝るというサイクルがあります。血圧にも一定程度のサイクルがあり、寝ているときは安定していて、起き上がると上昇していきますが、適度な変動の波はあります。しかし、高波のように血圧が急上昇する『血圧サージ』は、急性心筋梗塞や脳卒中を引き起こす“最後の引き金”となってしまう恐れがあるんです」こう話すのは、著書に『血圧サージに殺されない50の方法』(自由国民社)がある新小山市民病院・病院長の島田和幸先生。健康な人の血圧の基準は、「収縮期血圧(上)140mmHg未満、拡張期血圧(下)90mmHg未満」とされ、それぞれの数値を上回ると「高血圧性疾患(=高血圧症)」と診断される。「ただ病院の血圧測定で正常と言われた人でも、朝と夜の一定の時間にだけ、突然死を招くような“危険な数値”を出すことがあります。これが血圧サージです」この「早朝高血圧」とも呼ばれる血圧サージの原因を、島田先生に聞いた。「血圧は1日24時間変動していますが、人間の体には、なるべく血圧が変動しないように制御する恒常性(ホメオスタシス)という機能があります。これが正常に働かなくなったときに、血圧の急上昇が起こるわけです。また、(1)血管がしなやかさを失う動脈硬化、(2)自律神経のバランスが崩れる、(3)ホルモンの働きが低下する、という3つの要素が重なったときに恒常性が失われるともいわれています」高血圧は男性に多いと思われがちだが。「それは誤った考えです。とりわけ50歳以上の女性は、もっと血圧に気を配ってほしい」そう警鐘を鳴らすのは池ノ上産婦人科・院長の千代倉由子先生だ。「女性は、体全体が女性ホルモンによってコントロールされているのですが、40代後半から50代にかけての閉経を迎える時期、すなわち更年期に女性ホルモンのエストロゲンが著しく低下します。血管の柔軟性を維持し、血管を保護していたエストロゲンが減少すれば、血管の動脈硬化が進みます。また自律神経のバランスが崩れたり、肥満化しやすい体になることがあるため、高血圧になりやすく、心臓血管系疾患のリスクも高まるのです」
2018年10月04日左とん平さんが2月24日、亡くなった。享年80歳。死因は心不全だった。 左さんは昨年6月、自宅で胸の痛みを訴えて救急搬送。急性心筋梗塞の緊急手術を受けた。手術後には誤嚥(ごえん)性肺炎を起こし、酸素呼吸器をつけながら闘病を続けていた。 10月には呼吸器を外し、自発呼吸できるまでに回復。関係者も「良い方向に向かっている」と語っていたが、ついに復帰の夢は叶わなかった。稀代のバイプレイヤーは家族に看取られ、旅立った。 左さんはその愛くるしいキャラクターで人気を博した。しかし私生活ではポーカー賭博による罪で3度逮捕され、まさに波乱万丈。そんな左さんの復帰を支えてくれたのは故・森繁久彌さん(享年96)だった。15年、雑誌のインタビューで明かしている。 2度目の逮捕時、左さんは森繁さんが座長を務める舞台に出演していた。2か月公演のうちの半分を空けることとなった。しかし森繁さんは「しょうがないな。ちょっとの間、ゆっくり休めよ」と声をかけてくれたという。そして「いいか、この時期こそカネ使えよ」というアドバイスをくれた。 「こういう時期だからこそ、相手に気持ちが負けていないことを伝えなきゃいけない。相手に“そんなに気前よく使って大丈夫なの?”って思わせなきゃ」 謹慎から明けた後も左さんは、森繁さんの手を借りることとなる。森繁さんが、再び舞台に立つチャンスをくれたのだ。それが、左さんの代表作となる「佐渡島他吉の生涯」だった。同作では10分以上も左さんが1人でしゃべり続けるシーンがあり、その演技に観客は魅了。左さんも「役者としてのコツをつかんだ」と思った。そして森繁さんは言った。 「お前が、あんなに上手な役者だとは思わなかったよ」 2007年に行われた左さんの芸能生活50周年を祝う会に、森繁さんは役者としての左さんを賞賛する声を寄せている。 「あたふたと、あっと驚く50年。お前さんの当たり役の『佐渡島他吉の生涯』の橘玉堂は、本当にうまかったなぁ……。玉堂のセリフじゃないが“人生の浮き沈み”があったが……。お前さんはかわいい洒落たやつだ。とにかくおめでとう。なによりおめでとう。バンザイ、バンザイ」 森繁さんに憧れて、役者を志したという左さん。また天国で森繁さんに「かわいがられて」いるのかもしれない。
2018年02月25日質問:若い頃と同じような偏った食生活や喫煙を続けている主人、家系的にも脳梗塞が心配です。スポーツマンの主人は今まで特に健康に問題なく過ごしていましたが、中年に差し掛かった今も、若い頃と変わりない偏った食生活をしており気がかりです。量は減りましたが仕事中は喫煙しているようですし、週末は草野球で汗を流していますが、インスタント食品が大好きで野菜をとるのが苦手です。本人の自覚があまりないことが問題かと思いますが、最近、主人の家系で脳梗塞で亡くなった方がおり、家族として気になっています。埼玉県:コロスケの妻さん(37)回答:生活習慣と「脳梗塞」の関係についてお答えします。――「脳梗塞」の原因ご主人の生活習慣と脳梗塞に関してのご質問ですね。確かに、いかにスポーツマンでも、若い頃と同じような偏った食生活や喫煙は心配になるでしょう。ご相談者さまが懸念しておられるように、脳梗塞と生活習慣の間には大きな関連性があります。脳梗塞の原因として重要なものに、動脈硬化の存在があります。動脈硬化の状態では、血管の内側にコレステロールなどがたまって、血管の壁が厚く固くなってしまい、その厚く固くなった部分がコブのように血管内に膨らんで、内腔を狭くするので血流が悪くなっています。このコブが壊れるとその部分に修復のため、血小板が集まり血栓を作ります。この血栓が剥がれて血流に乗って身体の各部に運ばれ、脳の血管に詰まると脳梗塞、心臓の血管に詰まると心筋梗塞を起こします。これが、動脈硬化によって脳梗塞、心筋梗塞が起こるメカニズムになります。ご主人が好まれるインスタント食品には、一般的に悪玉コレステロールを増やすタイプの脂質や塩分が多く、とり過ぎると動脈硬化や高血圧を招きやすく心配です。また、野菜嫌いということで、野菜や果物に多く含まれ、高血圧を予防してくれるカリウムの摂取量も少なくなりがちです。そして、喫煙は血液を固まりやすくさせ、血管内に血の塊(血栓)を作りやすくして、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを大幅に上げてしまいます。量が減ったとはいえ、喫煙を継続されているということも非常に気がかりな点です。<「脳梗塞」の予防のために>一方、積極的に運動をされているということは、肥満を防ぎ体重を維持するという意味でも、ストレスを解消するという意味でも、非常によいことだと思います。今後はぜひ、健康維持と脳梗塞の予防のために、スポーツを継続すること、禁煙をすること、および野菜や果物を少しでも食生活に取り入れ、大好きなインスタント食品に関しては、例えば回数を減らす、ラーメンなどであれば汁は残して脂質や塩分の摂取の減少を図るといったように、健康に留意して生活していくことが大切かと思います。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:心疾患・急性心筋梗塞と診断され治療後も手が時々しびれるため通院中ですが、今後状態が悪化しないか不安です。猛暑の昨夏、仕事で外出中に突然胸に激痛が出たので救急車で病院へ行き検査しました。結果は心疾患・急性心筋梗塞と診断され、緊急入院となり、翌日手術で再灌流治療(さいかんりゅうちりょう)をしました。現在も手が時々しびれるため通院中で、今後状態が悪化したらと思うと不安です。夫・子どもたちには迷惑をかけたくないので、今後どのようなことに気をつけて生活していくべきでしょうか?静岡県:Misamisaさん(41)回答:「心筋梗塞」についてお答えします。――「心筋梗塞」とは「心筋梗塞」とは、全身に血液を送るポンプである心臓をぐるっと冠のように取り巻いて、心筋に血液を送っている冠動脈が、動脈硬化によって狭くなったり、何らかの理由で血栓ができたりして完全に閉塞してしまう病気です。心筋に血液がいかないことでその部分の心筋が壊死してしまい、治療が遅れると命にかかわることも大いにあり得る病気です。<生活するにあたって覚えておきたいポイント>1.冠危険因子をできるだけ改善すること「冠危険因子」とは、冠動脈の動脈硬化を悪化させてしまう危険性のある因子のことです。例えば、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙、肥満などが挙げられます。特に喫煙は本人の意志で今日からでも禁煙できます。肥満に関しても、食事のカロリーを下げる、運動を取り入れるなどして少しずつでも改善していきましょう。糖尿病や高血圧、高脂血症などの持病があれば、医師の指導のもときちんとコントロールしていきましょう。2.生活リズムの維持と適度な運動規則的な生活リズムを保つことは再発予防に役立ちます。また、心筋梗塞後の心臓の状態にもよりますが、軽い運動は主治医とよく相談の上行うとよいでしょう。冠危険因子の改善や、ストレス解消にも役立ちます。3.定期的な受診と薬物療法の継続年数が経過すると通院がとびとびになったり、薬の服用を忘れたりという患者さんが時々見受けられます。心筋梗塞の再発、心不全予防のお薬は、状況により減量することはあっても、基本的に生涯服用しなくてはならない薬です。辛い思いを繰り返さないためにも、通院・服薬は必ず続けましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:父が糖尿病と高血圧の既往歴あり。糖尿病などは遺伝性のものが多いと聞いたことがあり不安です。父が、糖尿病、高血圧の既往歴があり、現在も内服コントロールをしています。最近、これらの病気は心疾患のリスクも高めることを知りました。糖尿病などは、遺伝性のものが多いと聞いたことがあり、私も結婚して親になり、自分がかかる可能性の高い病気には気をつけていかなければと考えるようになりました。甘いものが大好きで、外食も多く食生活が偏りがちです。これから先、どのように気をつけていくべきでしょうか?静岡県:nocchiさん(27)回答:「糖尿病」の遺伝についてお答えします。――「糖尿病」とはお父さまが糖尿病、高血圧をお持ちで、内服でコントロール中ということですね。確かに、これらの病気は心筋梗塞など重篤な疾患を含む心疾患の大きなリスクファクターになることが知られています。お子さんであるご相談者さまも、遺伝的な面、あるいは生活習慣の面でお父さまがお持ちの傾向を受け継がれている可能性は十分に考えられ、お若いうちに気をつけていこうというお気持ちになられたことは非常によいことだと思います。さて、ご心配されている糖尿病の遺伝について、少しお話をさせていただきたいと思います。よく誤解されがちですが、糖尿病自体は遺伝性の疾患ではなく、あくまで遺伝するのは「糖尿病にかかりやすい体質」であると考えてください。2型糖尿病にかかりやすい遺伝子はいくつか同定されてはいるようですが、多くの小さな遺伝素因が複雑に組み合わさってできる「複合遺伝」の形式をとると考えられており、いわゆる「糖尿病のなりやすさ」も人によってさまざまであると考えられています。<日々の生活のなかでできることから始めましょう>2型糖尿病の発病には遺伝的な素因以外に生活習慣が大きく関係してきます。糖尿病を防ぐためには、まず肥満にならないことが大切です。BMIにして18.5~25.0の普通体重を目指しましょう。そのためにはまず、食生活の改善が必要です。甘いもの、脂っぽいものはできるだけ控え、味は薄味に調味するよう心がけます。できるだけ決まった時間に、ゆっくり食べることも大切です。野菜に多く含まれる食物繊維は肥満を防いでくれますので、一日350g(うち緑黄色野菜120g以上)を目標にします。また、肥満を防ぐもう一つの柱は、やはり運動です。運動は、カロリーを消費するだけでなく、筋肉をつけて脂肪を減らしたり、中性脂肪を低下させたりする役割もあります。もちろん、定期的に時間を決めて運動ができればそれもいいのですが、一日一万歩を目安に、少し早足で歩く、エレベーターを使わず階段を使用するといった心がけでも十分、糖尿病にかかりにくくする効果があります。お子さんもいらっしゃるということで、なかなかご自身の健康のためにまとまった時間はとりにくいかと思いますが、日々の生活のなかでできるところから始めていけるといいですね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:5年ほど前から胸が締め付けられる症状があります。突然やってくるので心配です。5年ほど前から胸が締め付けられる症状があります。突然やってくるので心配です。心不全になったらどうしよう、という思いが先に立ち、痛みが遠のくまで横になり、30分ほどでなくなるということを繰り返しています。1月末には救急車を呼びましたが、レントゲンを撮っただけで帰され、「精密検査を受けたほうがいい」とも言われました。子どももまだ小さいですし、どうしようかと迷っています。千葉県:みおママさん(45)回答:胸の痛みについてお答えします。―――「狭心症」と「心筋梗塞」について5年ほど前から、突然やってくる胸の痛みを繰り返しているとのこと、ご心配ですね。1月末に救急車を呼ばれたとのこと、かなりつらい痛みのようですね。心臓に痛みがある場合に、最初に気をつけなくてはいけないのは「狭心症」と「心筋梗塞」だと思います。まず、狭心症の症状としては発作的に胸の圧迫感や痛みなどを起こす疾患で、動脈硬化や血管けいれんのある患者さんに起こりやすいとされています。動脈硬化の多くは高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症によって起こるとされており、これらの病気をお持ちの場合は特にリスクが高くなります。通常、狭心症の発作は数秒から10分程度といわれていますが、ご相談者さまの発作は30分ということですので、狭心症の発作としては非常に長いといえるかもしれません。次に、心筋梗塞は、冷や汗や吐き気を伴うがまんできないほどの痛みが30分以上続くとされています。心筋梗塞の場合は、血の塊で完全に冠動脈が詰まってしまうことで起こり、詰まった血管より末端の心筋は壊死してしまいます。リスクファクターとしてはやはり、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症などが挙げられ、狭心症よりさらに深刻な、死に至ることも多い非常に重篤な病気です。<循環器内科での精密検査をおすすめします>今回のご相談者さまの症状の持続時間や、その後の経過を見ると、狭心症と心筋梗塞のどちらとしても典型的ではないのではないかと考えますが、可能性がないわけではもちろんありませんし、例えば危険な不整脈などを含め、何らかの心臓の異常がないか、循環器内科で精密検査を受けることはとても大切なことと思われます。また、心臓に異常が認められなかった場合には、例えばパニック障害などの病気の可能性もあります。パニック障害によって起こるパニック発作は、突然胸が苦しくなったり、息苦しさや震え、このまま死ぬのではないかという恐怖感が襲ってきたりして、10分から1時間程度持続することもあるものです。まず、心臓の精密検査を受けられた上で、特に異常が見つからなければ、こういった病気も考えなければならない疾患に上がってくるのではないかと思われます。ご参考になれば幸いです。どうぞお大事にしてくださいね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:特に発作の持病はないのですが、何の前触れもなく突然心臓発作が起きることはあるのでしょうか。特に発作の持病はないのですが、何の前触れもなく突然心臓発作が起きることはあるのでしょうか。自分の生活習慣で心配なのは「急な運動」、「食べすぎ」、「肥満」です。こういったことも原因になり得るのでしょうか?もし発作が起きた場合はどのような対処が適切でしょうか?また、普段は発作を起こさない人が発作を起こすということは、どのような病気の可能性がありますでしょうか?東京都:たもさん(32)回答:「心臓発作」についてお答えします。――「心臓発作」とは特に発作が起こる持病のない方に、前触れなく、心臓発作が起きることに関するご質問ですね。心臓発作とは冠動脈に突然異常が起きて、心筋梗塞や狭心症、重度の不整脈が続いたりする症状をいい、命にかかわる危険性もある大変に怖い状態です。確かに心臓発作というと、もともと心臓に持病をお持ちの方が起こすようなイメージがあります。しかし、実際のところそのようなことはなく、特に既往歴のない若者にも見られることがあります。また、いわゆる発作の前触れ、例えば胸の痛みや吐き気、冷や汗、左肩や背中の痛みなどに関しても、8割の人は何らかの兆候を感じているものの、残り2割の人は全く感じていなかったというデータがあるそうですから、怖いですね。心臓発作を起こしやすい原因としては、まず動脈硬化が挙げられます。動脈硬化はカロリーが高く脂質の多い食事、運動量の低下、お酒の飲み過ぎや強いストレスなどにより誘発されるため、ご相談者さまの生活には動脈硬化のリスクファクターがいくつかおありになるように思います。逆にこれらの点を改善することで、動脈硬化を防ぎ、結果として心臓発作を起こしにくくすることができると考えられます。<万一「心臓発作」が起こってしまったら>もし、万一心臓発作が起こってしまったら、まずただちに救急車を呼びます。発作を起こした人に意識があるときは、座った姿勢をとり、深呼吸をさせてください。発作を起こした人がニトロなど、医師から処方された発作止めを持っていたら、それを服用させるようにします。飲食はさせず、身体を温めて観察を続けます。意識を失ったら、一次救命処置の手順に従って、周囲の人が手当てをします。一次救命処置では、胸骨圧迫と人工呼吸からなる心肺蘇生法を行うことと、あれば除細動器(AEDなど)を使用することになります。また、普段は発作のない人が発作を起こした場合に考えられる疾患としては、狭心症の最初の発作や心筋梗塞をはじめ、心筋症や心筋炎、WPW症候群やブルガダ症候群といった数多くの病気があります。特発性といって特に原因がないのにいきなり起こるものもあります。普段からいかに生活に気をつけても、起こってしまう心臓発作というものも存在しますが、少しでも確率を下げるために、食生活の改善や定期的な運動、ストレスの解消などを心がけ、動脈硬化の予防に努めていきたいですね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:父は動脈硬化で心筋梗塞を起こしています。この病気は遺伝するのか、これからの生活で気を付ける点を教えてください。夫が会社で受けた健康診断で、要検査と指摘されました。23歳で結婚して、約20年間で夫は13kgも体重が増加。それと比例して、血圧とコレステロールの値も徐々に上がってきています。特に大きな病気もなく安心していたのですが、今回の指摘を受け、どうすればよいか不安でいっぱいです。夫の父は動脈硬化で心筋梗塞を起こしていますので、この病気は遺伝するのか、夫はこれからの生活で何に気を付ければいいのか教えてください。神奈川県:さとみさん(43)回答:体重の増加と心筋梗塞についてお答えします。――「心筋梗塞」の遺伝性についてご主人の体重と健康診断の結果、および心筋梗塞の遺伝に関するご質問ですね。少し順番は前後しますが、まず、心筋梗塞の遺伝に関してご説明しましょう。確かに、近親者に心筋梗塞の方がいらっしゃると心配になってしまいますが、心筋梗塞そのものに関しては、特に遺伝性の病気ではないと考えられています。ただ、心筋梗塞のリスクを高める因子、いわゆるリスクファクターには遺伝性のあるものも含まれます。心筋梗塞のリスクファクターとして有名なものに、高血圧、脂質代謝異常症(かつて高脂血症と呼ばれていたもの)、糖尿病、肥満、喫煙やストレスなどがあります。高血圧や脂質代謝異常症、糖尿病にはある程度の遺伝性が認められますが、喫煙は個人の選択であり、肥満に関しても体質的なものはありますが、多くの場合、食生活や運動習慣の改善などによって解消することが可能でしょう。ご主人は現在、体重増加があり、血圧やコレステロール値の上昇も見られているということですので、少なくとも3つの要注意因子があるということになります。<まずは小さな一歩からはじめましょう>まず、これらのなかで、肥満はご本人の努力によりお薬を使わなくても解消できる可能性がありますから、肥満の解消を目指すことが心筋梗塞のリスクを下げる近道のように思います。体重が重くなると、身体を動かすのにより多くのエネルギーを要し、それだけで心臓に負担がかかり、心筋が肥大してしまいます。こうして心筋が肥大すると、冠状動脈を通じてより大量の血液を送る必要が出てきて、さらに心臓に負担をかけることになります。反対に、減量に成功すれば、こういった負担が減り、心臓を健康な状態に保てる可能性が高くなります。また結婚後、体重が増えた背景には、食事量や食事中の脂質の増加、塩分の増加といったことが隠れているかもしれません。体重を減らすためには、食事のカロリーや運動習慣に気を配るようになるかと思いますので、肥満の解消に伴って血圧やコレステロール値も下がってくる可能性も十分あると思います。一気にすべてを解消しようとすると無理なストレスがかかると思いますから、一駅手前で降りて余分に歩く、ご飯のおかわりをしないといった、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:主人がたまに動悸息切れが激しくなるようで狭心症に発展しないか心配です。主人がたまに動悸息切れが激しくなるようで狭心症に発展しないか心配です。デスクワーク中心の仕事で、土日の外出もほとんど車なので運動は通勤時の徒歩のみ、その上肥満気味です。男性は狭心症になりやすいと聞いたことがあり、生活習慣と併せてとても危険因子と感じています。子どもも生まれ、まだまだ元気でいてほしいのですが、狭心症の対策として家で気をつけられることはありますでしょうか?東京都:tamoさん(32)回答:「狭心症」についてお答えします。――「狭心症」とは「狭心症」は「心筋梗塞」と同じく、虚血性心疾患に分類される病気です。心臓の表面を流れている冠動脈の内部にコレステロールが溜まり、動脈硬化が進んで血管の中の血液の通る内腔が狭くなることで発症します。血管内腔が狭くなりすぎて、心臓を動かすための血液量が確保できない状態になると、心臓の筋肉(心筋)に血が足りなくなってしまい、胸痛や胸の圧迫感を感じるようになります。これが「狭心症」です。狭心症の発作は一時的なもので、長くても15分以内にはおさまります。これが完全に塞がって血液が長時間心筋に届かない状態になると、心臓の組織が死んでしまいます。これが「急性心筋梗塞」です。「狭心症」の予防には、健康的な生活習慣を心がけましょう狭心症の予防には、生活習慣の改善が大切です。もし喫煙されているなら、禁煙してもらいましょう。喫煙は狭心症・心筋梗塞の大きな危険因子になります。塩分、脂肪分および糖分のとりすぎに気を付けましょう。高血圧症や高脂血症、糖尿病は発症のリスクファクターになります。食事はうす味の日本食をベースにするのがよいでしょう。できれば週に数回程度、スポーツジムやジョギングなどの運動をしましょう。週末の外出を時々、ハイキングや徒歩での公園の散歩にするだけでもよいですよ。ストレスや不規則な生活をできるだけ避けることも、病気の予防には大切なことです。以上のことを踏まえて、健康的な生活習慣を心がけましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:時折、就寝中に胸のみぞおちあたりの締め付けられる痛みを訴えます…主人の胸の痛みの症状についてお伺いします。主人は働き盛りでもあり、残業や出張に明け暮れる毎日のなかで時折、就寝中に胸のみぞおちあたりの締め付けられる痛みを訴えますが、10分程度横になっていると痛みは治まります。また、原因不明の肩こりや、胸のムカムカも気になるようです。恐らく食生活の乱れや外食にも原因があるかもしれませんが、生活習慣病という言葉が気になる今、とても心配な毎日です。埼玉県:涼子さん(46)回答:胸の痛みについてお答えします。――早めに専門医の受診を!ご主人の胸の痛みに関するご相談ですね。日々お忙しく過ごされているなか、就寝中の胸の痛みは本当に心配になることでしょう。胸の痛みというと、心筋梗塞などという病名も頭に浮かびますが、心筋梗塞による痛みは通常耐えられないほどの激痛であることが多いです。「胸をキリで刺されたような」などと表現する方もいるくらいです。ご主人の場合は、締め付けられるような痛みが就寝中に起こり、我慢して横になっていると10分ほどで治まる、という経過のようですから、狭心症の一型である「安静時狭心症」が疑われます。ご主人の胸の痛みは明け方近くなど、ある程度決まった時間に起きるのではないでしょうか。原因は、心臓にある冠状動脈と呼ばれる血管がけいれんし、心臓の血液の流れが減ってしまうことにあり、まだ完全にメカニズムは解明されていませんが、自律神経が関係しているのではないかといわれています。ただ、あくまでも診断は、専門医のもとで診察および適切な検査を受けてなされるものですので、ご主人のようにこのような発作が何度も起こっている場合、早めに一度専門医を受診することをおすすめします。<「安静時狭心症」の症状>また、肩こりや胸のムカムカも、安静時狭心症の患者さんによく見られるものとして矛盾しません。仮に、今回の症状が狭心症によるものだったとして、一般的に今すぐに命に別状があるものではありませんが、すでに一時的な心臓の虚血発作が起きていることから、突然死を招く恐ろしい心筋梗塞を起こさないようにすることが重要です。そのためにはまず、動脈硬化を進行させないことが大切になります。食事の面では動物性脂肪を摂り過ぎない、禁煙する、生活に適度に運動を取り入れる、といったことが予防になります。また、ストレスもリスクファクターになりますので、できればお酒などではなく、ほかの趣味やスポーツなどで解消する方法を見つけられるとよいですね。また、寒いなかでの急激な運動、冬の寒いときにお風呂で十分暖まった後、いきなり寒い脱衣場に出る、といったことも心筋梗塞の一因になります。脱衣場もヒーターで暖めておくなど気をつけましょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:血液検査をするとHbの数値が高めになります。脳梗塞になるリスクが高いのでしょうか?手足のしびれを訴えていた父が、脳梗塞と診断されました。幸い、長引く入院ではなさそうなのですが、こんなに突然になるものなのだと驚いています。私は、もともと血液が濃いのか、血液検査をすると、Hb15.5などと、数値が高めになります。これは、血液がドロドロで、いずれ父のように脳梗塞になるリスクが高いのでしょうか?少しでも早めの予防ができたらと思いますので、何かよい方法を教えてください。静岡県:いっちゃんさん(27)回答:「脳梗塞」とヘモグロビンの関係についてお答えします。――「ドロドロ」血液についてお父さまの経過のように脳梗塞は突然起こります。入院は短期間のようですので、一番考えやすい病態は動脈硬化による「ラクナ梗塞」かと思われます。ご質問のHb(ヘモグロビン、血色素)ですが、正常よりも若干高いようです。たばこは吸われますか?喫煙があると身体の末梢の血流障害が起き、血液が多血(血が濃い、ヘモグロビンが高くなる)傾向になるといわれています。多血傾向になると血液の粘稠度(ねんちょうど)が上がり、細い血管でさらに内腔が狭くなっている場所に詰まりやすくなります。これが梗塞です。喫煙による多血症の状態は、禁煙すれば改善します。血液がドロドロ、サラサラという言葉はテレビ番組から広まったと記憶していますが、医学的な言葉ではありません。血液には色々な成分が含まれているからです。あえてドロドロという言葉を使うのであれば、ドロドロの度合いを大きくあげるのが脂質成分です。血管の例えとしてあまりよくありませんが、水道管と下水管をイメージしてください。脂質成分には「中性脂肪」と「コレステロール」があります。中性脂肪が高いと血液のドロドロ度を上げてしまいます。血管を水道管から下水管に変化させてしまうのです。コレステロールの中でも、LDLコレステロールは血管の壁にくっついて内径を狭くしてしまいます。また、糖尿病があったり、高血圧症があったりすると壁そのものが硬くなり傷んできます。この変化は動脈硬化と呼ばれ、年齢とともに現れるものですが、高脂血症や糖尿病、高血圧症があると同年代の人に比べて動脈硬化が進行しやすいのです。<動脈硬化が引き起こす疾患>動脈硬化が引き起こす疾患として、脳梗塞、心筋梗塞があります。まず、脳梗塞は遺伝しません。心筋梗塞はごくまれに見られる家族性高コレステロール血症の場合、血族に心筋梗塞の患者さんが多くなることがありますが、一般的には遺伝しません。脳梗塞、心筋梗塞の発症を防ぐためには、動脈硬化を進行させないのが一番です。生活面では減量、減塩、禁煙が大切です。また、高脂血症や糖尿病、高血圧症がある方は継続した通院加療が必要です。施設によって「脳ドック」を行っています。ご心配でしたら、一度検査を受けられてみてはいかがでしょうか。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:夫の父は心筋梗塞で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。夫の父は心疾患(心筋梗塞)で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。義父はヘビースモーカーでしたが、夫は学生時代に肺気胸になってから一切喫煙していません。遺伝による発症リスクはあるのでしょうか?また、食事や運動など、予防のために生活の上で気を付けることはありますでしょうか?埼玉県:flowerroomさん(44)回答:「心筋梗塞」の遺伝についてお答えします。――「心筋梗塞」の危険因子心筋梗塞の遺伝に関するご相談ですね。義理のお父さまが40代で心筋梗塞で亡くなられているということで、ご主人の心筋梗塞のリスクをご心配されていますが、結論から申し上げると、心筋梗塞という病気そのものには遺伝性は認められません。ただ、心筋梗塞の危険因子として、次のようなものが挙げられます。それぞれの危険因子を順番に見てみましょう。1.高血圧高血圧は心筋梗塞の危険因子として非常に大きなものです。高血圧は心筋に対し負担をかける上、酸素需要を増やして狭心症の発症を誘発します。また、血管内の圧力を高めてコレステロールを動脈の内壁に押し込み、血管中層に沈着させることで動脈硬化を招きます。また、動脈硬化で血管の弾力がなくなると、より血圧が上がりやすくなる、という悪循環を招いてしまいます。2.肥満肥満は脂質代謝異常症や糖尿病を招きやすく、冠状動脈の動脈硬化の大きな危険因子の一つです。体重が重いことで心臓に負担がかかり、心筋が肥大してしまいます。この心筋の肥大によって冠状動脈を通じてより大量の血液を送る必要が出てくるので、さらに心臓に余分な負担をかけることになります。運動習慣や食習慣の改善を図り、肥満はぜひとも改善するようにしなくてはなりません。3.脂質代謝異常症かつて高脂血症と呼ばれていたもので、血中の中性脂肪、コレステロール、飽和脂肪酸の濃度が多いものを言います。俗に善玉コレステロールと呼ばれるHDLが多いほど動脈硬化が抑えられ、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLが多いほど動脈硬化は進行しやすくなります。イワシなどの青魚にはHDLが多いので、積極的に食べるようにするといいでしょう。4.糖尿病糖尿病は血管障害を合併しやすく、心筋梗塞の発症率も高いことが知られています。食事、お薬などでしっかり血糖コントロールをすること、病気のため痛みをあまり感じないことがあるので、少しでもおかしいと思ったらすぐ病院を受診することが大切です。<禁煙や運動などできるところから変えていきましょう>これらに加え、ご主人がやめられたという「喫煙」も大きな危険因子ですので、ぜひ禁煙は継続してください。また、過度のストレスや高尿酸血症、運動不足といったことも心筋梗塞の危険因子になりますので、できるところから少しずつ変えていくことが心筋梗塞のリスクを下げるカギになるでしょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日大阪市立大学の研究グループが、睡眠障害と糖尿病の関係性に関する新たな事実を発表しました。それによると、不眠の治療が心筋梗塞や脳梗塞の予防につながるかもしれません。この研究は、米オンライン科学誌プロスワンに発表されたもの。その研究内容についてご紹介します。睡眠障害と糖尿病今年4月に大阪市立大学医学研究科のグループは、「糖尿病によって血糖値をコントロールできなくなると、睡眠障害が起こることを脳波計による実験で立証した」と発表しました。以前から、睡眠障害を患っている人は糖尿病を抱えていたり、将来的に高確率で糖尿病を発症するということはわかっていたそうです。糖尿病患者には、健常者に比べて約2倍の不眠が見られると言われています。これは肥満による睡眠時無呼吸症候群を除いた数字で、これまでいろいろな原因が指摘されてきました。過去の研究では、睡眠障害と糖尿病の関連が示唆されていたものの、糖尿病による血糖コントロールと睡眠障害の直接の関与は明らかにされていませんでした。血糖コントロールとは?大阪市立大学の研究グループが、糖尿病の血糖コントロール指標のHbA1cが睡眠第1相の時間、および深睡眠である徐波睡眠の時間と関連があるかどうかを調べたそうです。この研究は、63人の糖尿病患者に脳波計をつけて、睡眠の質を測定し、血糖コントロール指標との関連を調べるというもの。その結果、血糖コントロール増悪により深睡眠の徐波睡眠相が減少すること、および深睡眠指標であるレム睡眠潜時の短縮をもたらすことが明らかになりました。この研究によって、深睡眠の障害(時間短縮)は動脈硬化の進展につながる可能性がある、ということが示唆されました。糖尿病の重要な治療方法になる可能性がある!睡眠障害の治療によって交感神経系疾患の改善がもたらされることや、それに伴い、血糖の改善が期待できるという結果も得られたそうです。ただ、今回の研究では、血糖コントロールについてのみの少数の症例による結果しか得られていないそうなので、現在は血圧や血管障害指標の改善の有無についても検討しているそうです。今後、研究が進展していき、睡眠障害の治療によって血糖コントロールの改善、高血圧の改善、血管障害の緩和を期待できる結果が得られた場合、睡眠障害治療が糖尿病の重要な治療方法になる可能性があると言われています。この研究が睡眠障害の治療目的を新たに位置づけるうえで、重要な研究になるかもしれないそうですよ。photo by Nuclear Refulatory Comm
2015年06月12日最近、睡眠が足りない、良く眠れない。そんなあなたに忍び寄る、生活習慣病の魔の手。不眠は高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の発症リスクと考えられています。「健康づくりのための睡眠指針2014」の第3条は、次のようにうたっています。第3条良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高める睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になる肥満は睡眠時無呼吸のもと睡眠時間が不足している人や、不眠の症状がある人は、生活習慣病を発症するリスクが高いと考えられており、睡眠不足や不眠を解消することで、生活習慣病の発症を予防できる可能性があります。健康のためには、睡眠をおろそかにできないのです。睡眠時無呼吸症候群とは睡眠時無呼吸についていま一度、おさらいしましょう。睡眠時無呼吸症候群は、眠っているときに気道という喉の空気の通り道がふさがれてしまうことで起こります。眠っている間に呼吸が止まる症状です。1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上現れる場合には、中等症、重症の睡眠時無呼吸症候群と診断されます。睡眠時無呼吸症候群は、満体型の人や、過体重の人に多く発症する傾向が見られます。睡眠時無呼吸症を発症しないためには、まずは肥満にならないことが大切です。眠りが妨げられるため、深い睡眠が取れない眠っている最中に呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が低下するため、これをきっかけに、フッと目が覚めます。そして再び呼吸をし始めますが、眠り出すと、呼吸は再び止まってしまうのです。睡眠時無呼吸症候群は、これを眠っている間中に繰り返すため、深い睡眠がとれません。日中に強い眠気を覚えることになります。仕事中などに居眠りをする人もいます。睡眠時無呼吸症候群が高血圧を引き起こし、高血圧が動脈硬化を引き起こす睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠中の酸素濃度が低下するため、心臓は働きを強め、大量の血液を送りだそうとするために、高血圧を引き起こします。また酸素濃度の低下により、動脈硬化が進みます。動脈の血管の弾力性が失われて、硬く、細くなり、血液の流れが滞る状態を動脈硬化と呼びます。心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。血糖値やコレステロール値の上昇もさらに睡眠時無呼吸で熟睡できないストレスは、血糖値やコレステロール値の上昇を招きます。糖尿病や、高コレステロール血症をはじめとする、生活習慣病や、メタボリックシンドロームが深刻化してしまいます。血流の不良は歯周病も引き起こします。睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、そして眠気が原因の事故などを起こす危険があります。死亡率が高くなるため、すぐに専門医の治療が必要となります。参考文献『厚生労働省第3回健康づくりのための睡眠指針の改定に関する検討会』『厚生労働省健康づくりのための睡眠指針2014』『厚生労働省e-ヘルスネット』Photo by Christopher【提供:武田薬品工業株式会社】
2014年09月11日日本人の三大疾病といえば、悪性新生物(ガン)、急性心筋梗塞、脳卒中。どれも放っておけば死に至る恐ろしい病気ですね。では「オンナの三大疾病」とは何でしょう。女性、特にアラフォー近辺の女性がかかると重篤化する恐れがある病。ナチュラル志向、福山雅治ときどきスガシカオ、そしてパリ。その中でも最も恐ろしいのが「パリ」という病気です。これはもう日本人が逃れらない運命、国民病と呼んで差し支えありますまい。「このドレスはおフランス製ざぁ~ます」と鼻の穴膨らますのがかつての金持ちババアのデフォルトであったように、フランスは長らく日本人における“物欲の終着駅”的役割を担ってきました。よく分からないけどヌーヴェルヴァーグを語りたいし、記念日はフレンチじゃなきゃイヤだし、パリコレ出演モデルは無条件にスゲー。今回ご紹介するのは、そんなパリ病を患って早10年の中山美穂さんでございます。映画『新しい靴を買わなくちゃ』で主演を務める中山さん。フリーランスライターがバナナの皮的なもので(※多少フェイクあり)すっ転んだ所に偶然イケメンカメラマンが居合わせるという、おそらく今世紀中には誰も思いつかないであろう奇想天外なストーリーで、上映前から話題騒然です。映画の舞台もパリ。もちろん中山さんは設定上もパリ在住。芸術の都・パリで、吉本新喜劇ばりのベタなコケを披露するあたり“演技派ミポリン”ここにあり。いつからでしょうか、パリ在住という肩書きが、経歴をきれいさっぱりロンダリングする免罪符となったのは。中山さんの『WAKUWAKUさせて』な過去も『JINGI愛してもらいます』な過去も帳消しにしてくれる街こそ、パリなのです。 >>コラムの続きを読む
2012年10月22日今月3日(現地時間)、心筋梗塞のため死去したマイケル・クラーク・ダンカン。彼の娘を名乗る女性が現れ、遺産を要求していることが明らかになった。7月13日(現地時間)に心臓発作を起こして入院、治療を続けた甲斐もなく、54歳の若さで亡くなったマイケルの娘だと名乗る32歳のマーケイ・アンブローズさんはウェブサイト「My Fox Chicago」のインタビューで、父親とは11年間話していなかったと明かし、「本当につらいのは、彼が亡くなって、私たちが仲直りできなくなったことです。それが嫌なんです。私の存在が明らかにならなくたって、それは構わないんです」と語った。だが、ある関係者は「マイケルはマーケイの母親と交際していましたが、彼は自分が父親ではないと信じていました」と語った上で、マーケイさんのとった驚くべき行動を明らかにした。「マイケルは52日間も入院していたのに、彼女は1度も見舞いに来なかったし、話をしようとさえしませんでした。それが、彼が亡くなったその日から、彼女はマイケルの母親に電話をして『私の取り分(遺産)がほしい』と言い立てたのです。93歳の老母が息子を亡くした日にそんな電話をかけるなんて…」。マイケルの棺は9日(現地時間)に、ハリウッドヒルズにある墓地「Hall of Liberty」で午前9時から午後2時まで一般公開が予定されている。近親者のみが参列する葬儀は来週に行われる予定だという。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO
2012年09月07日今年8月に急性心筋梗塞で急逝した松本山雅FCの元日本代表DF松田直樹を追悼するメモリアルゲームが、2012年1月22日(日)に日産スタジアム(神奈川)で開催される。松田直樹メモリアルゲーム先行発売情報試合には2002年W杯で日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督率いるNaoki Friendsや現役最後の所属となった松本山雅、昨季まで在籍した横浜F・マリノスの3チームが参加。横浜FCの三浦知良や元日本代表・中田英寿、中村俊輔、中澤佑二(ともに横浜F・マリノス)ら豪華な選手が出場し、34歳の若さで死去した松田を悼む。チケットは12月4日(日)より一般発売開始。チケットぴあではオリジナルデザインのチケット先行販売(抽選制)を11月30日(水)まで受付中。主な出場予定選手は以下のとおり楢崎正剛、田中マルクス闘莉王(ともに名古屋グランパス)、森岡隆三、秋田豊(ともに元京都サンガ)、中田浩二(鹿島アントラーズ)、宮本恒靖(ヴィッセル神戸)、中田英寿(元ボルトン)、名波浩(元ジュビロ磐田)、小野伸二(清水エスパルス)、前園真聖(元インチョン)、三浦知良(横浜FC)、柳沢敦(ベガルタ仙台)、高原直泰(清水エスパルス)、木島良輔(松本山雅FC)、川口能活(ジュビロ磐田)、井原正巳(元浦和レッズ)、ユ・サンチョル(元ウルサン)、中澤佑二、中村俊輔(ともに横浜F・マリノス)、山瀬功治(川崎フロンターレ)、安永聡太郎(元柏レイソル)、城彰二(元横浜FC)、山口素弘(元横浜FC)※現役引退選手は最終所属クラブ
2011年11月25日