■前回のあらすじぬる次郎の自宅へ行くと、そこには以前見かけた男性に怒鳴られているぬる次郎の姿が! 止めに入ったつみきでしたが…。■つみきにも怒鳴りつけてくる男性■不審な出来事が「関わるな!」と言われてから数日、ぬる次郎の姿を見ることはありませんでした。しかしその頃から、つみきの部屋の物が少しずつなくなる現象が…。この犯人はやっぱり…?次回に続く「公園の見知らぬあの子」(全27話)は21時更新!
2022年04月18日大人気マンガシリーズ、今回はサレ妻ありさ(@sareduma_arisa)さんの投稿をご紹介! 「家庭教師を妊娠させた夫」第33話です。弁護士を見て態度を変え、幼稚に罵ってきた2人と話し合いをはじめますが…?逆上した浮気相手出典:instagram淡々と話を進めていくと…出典:instagram夫まで泣き言を…出典:instagram感情的にならないように…出典:instagramなんと復縁を申し込んできた!
2022年03月27日「あのコーチは厳しいけど、情熱があっていいコーチだ」。みなさんの周りにもそんな発言をする方いませんか?随時声を出して指示するなど熱い姿勢を見せる方を「情熱がある」コーチをありがたがる親御さんの声は少なくありませんが、はたしてそれは子どもたちを伸ばす指導なのでしょうか。いつもは保護者からの相談にスポーツと教育のジャーナリスト・島沢優子さんがアドバイスを授けるこの連載ですが、今回は編集部からの質問に答えていただきました。(構成・文:島沢優子)(写真はフリー素材)<<Bチームで苦しむ中学生の息子にどんな言葉をかければいいのか問題<サカイク編集部からの質問>みなさん「情熱のある指導者」の「情熱」意味をはき違えていませんか?熱い指導は保護者にとってわかりやすく、いかにも子どものことを思っているように映ります。しかし、あれこれ言い過ぎ、指示しすぎる指導は選手を恐縮させ、逆に子どもたちの考える機会・思考力を奪うことにつながるのではないでしょうか。(もちろん人格を否定するような発言は言語道断です)子どもたちのことを本当に考え実践する指導者たちが持つ「情熱」とは、どんなものなのか。今回は、過去から変わらず続く価値観が現代の子どもたちの指導に合っているのか、というテーマについてお送りします。<島沢さんからの回答>先日、池上正さんと、祖母井秀隆さんが、とあるリモートセミナーに登場されていました。池上さんはサカイクで連載されたり、講習会をしています。池上さんが師匠と仰ぐ祖母井さんは元ジェフユナイテッド市原・千葉でGМなどを歴任し、2007年には当時フランスリーグ1部だったグルノーブル・フット38のGМも務めました。恐らく皆さんはご存知でしょう。セミナーの中で、池上さんがジェフで中学生チームを指導したときの話が出ました。■保護者がコーチの指示を求める試合中、保護者から池上さんにこんな声が飛んだそうです。「どうして何も言わないんですか?相手のコーチはたくさん指示を出してますよ」語気鋭く訴える父親に、池上さんは答えます。「いや、私は選手が自分で考えてプレーするかどうかを見ています。実は日本一厳しいコーチかもしれませんよ」■怒鳴ったり指示を与える言動は、子どもの自立と成長を育む多くの日本人は、怒鳴ったり、叱ったり、煽ったりする態度からしか「厳しさ」をイメージできません。しかし、池上さんは「主体的に取り組まなければ、君は何も獲得できないよ」というメッセージを込めた態度を一貫して取ってきました。私は、それが真の厳しさだと考えます。怒鳴ったり指示を与える言動は、実は甘やかしているのかもしれません。怒って刺激を与えているのですから、それは「世話を焼いている」ことになります。それは時に「過干渉」にもなります。子どもに対し過度に干渉する言動は、自立と成長を阻む。このことは現在、教育界や幼児教育、保育の世界でも少しずつ認識されています。この大事なことを、すでに40年近く前から共有していたのが、前述した池上さんと祖母井さんなのです。セミナーで上記の話が出たとき、祖母井さんは「そうだね。池上、フェンス越しに呼びつけられたねえ」と笑みを浮かべながら振り返っていました。■日本でも池上さんらが40年近く前から自主性を尊重するコーチングに取り組んでいたさて、さきほど書いた40年近くの話です。ドイツの大学を卒業され、欧州の育成指導に詳しい祖母井さんが、オランダのサッカー協会が育成の指導者用に制作した一本のビデオテープを池上さんに見せてくれました。そこには向こうのクラブのトレーニングの様子が紹介されていました。池上さんはコーチと選手の姿に大きな衝撃を受けたそうです。コーチが笛を吹いて選手を動かし、指示命令を繰り返すといった日本によくある練習風景はそこにはありませんでした。選手を煽るのではなく、じっと見守って良いプレーはほめる。何よりコーチと選手が頻繁に対話をしている。子どもが自分の意見をきちんと伝えている。そしてコーチもそれを歓迎している。そのことにとても驚いたそうです。祖母井さんから、「ほら見て!(指導が)一方的じゃないよ」といわれ、「本当にそうですね」と答えたといいます。池上さんはYMCAで子どもにサッカーを教え始めたてまだ数年でしたが、その際祖母井さんに「おまえのところから育成を変えていけよ」と言われました。池上さんはそれ以前から子どもの自主性を尊重するコーチング法を自分なりに追求していましたが、「このやり方をもっと深めていこう」と再確認したと話されていました。これが、お二人が「考える力と創造力をひきだす指導」を追求し始めた出発点になったのかもしれません。恐らく、コーチの誰もが子どもをしかり飛ばし、時には暴力もあった時代、しかもこんなに若い頃から、指導のパラダイムシフトに取り組まれていたのです。■「厳しい指導」が暴走すると、生徒の自殺につながることも私は、2012年に大阪の市立高校でバスケットボール部員が顧問による不適切な指導が原因で自死した事件のルポを本にするなどして以来、スポーツ指導の実態や改革について取材してきました。指導者の中には「私は熱血なので」「私は厳しいので、子どもは怖がっているかも知れませんが」と自虐的に話す人は少なくありません。子どもは怖がっているけれど、自分は子どものことを考え、愛情をもって指導しているといいます。ところが、この怒鳴ったり、叱ったり、煽ったりする「厳しさ」は、本人が感情的になりすぎると、指導が暴走します。ご本人も制御できない場面が出てきます。指導現場での生徒の自殺事件はどれもその果てに起きています。一方で、子どもや生徒が、暴言など不適切な指導をするコーチを慕う場面は少なくありません。なぜかといえば、暴力を受けたり怒られるのは「自分のせい」という自責の念が湧くからです。この心理は「コーチに認められたい。見捨てられたらおしまいだ」という「見捨てられる恐怖」によるものと思われます。■怖いコーチが見せる「瞬間的な優しさ」に惑わされず本質を見て(写真はフリー素材)心理学の専門家によると、暴言の多い怖いコーチが少しでもやさしいふるまい、言葉がけ、行動をすると「被害者である子どもはそこを掬い取ってしまいやすい」と言います。つまり、他者からみたら良くない指導者なのに、被害者にとってはそれだけではないからです。やさしくされたこともある、大事にされた瞬間もある。その瞬間のイメージが大きく残り、揺れ動いてしまうわけです。このような指導者に気をつけなくてはいけません。当事者である子どもは判断しづらいのですから、親がそのような眼で指導者を見る。そのためにはぜひ、さまざまな変化があることを学んでほしいと思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2022年03月10日理不尽な理由で怒鳴ってくるクレーマー。そんなクレーマーを自業自得の状況に追い込み成敗できたという話もあるようです。そこで今回は、クレーマー撃退でスカッとした瞬間のエピソードをご紹介します。電話で…営業事務をしていたときの話です。電話をかけてきた一見男性のお客様が開口一番「とりあえず女じゃ話にならないから男の人に代わって!」と。とりあえず要件を教えてと言っても声を荒らげて代われの一点張り。面倒くさいのでとりあえず事情を話して男の人に代わってもらったら今度は交代した男性社員から私に返ってきて「これ〇〇(私)さんが一番詳しいから代わるね」と。内容を聞くと私が詳しい商品についての相談だったみたい。さっきの電話にまたでるとバツが悪いのかさっきの怒鳴り口調じゃなくちゃんと敬語で話をし始めたので笑いを堪えるのに必死でした。性別で判断出来ないことあるんだぞ!(35歳/主婦)金かえせや!と言われ…パチンコ店でホールスタッフをしていた時の話です。あるお客様が、台を叩きながら「なんだこの店は!全然出ねーぞ!」と喚き散らしていました。案の定そのお客様に呼ばれ、「もう2万も使ってんのに当たんねーぞ!金かえせやっ!!」と怒鳴られました。なだめていると、隣の職人風のお客様が、「いや、お前さ~まだ金入れてねーじゃん。」と言われ、そのお客様は即黙りました。そして、借りてきた猫のように静かになりました。トドメに、職人さんから、「オメー口がクセーんだよ!ちゃんと齒磨いてるんか?」「クセーから、二度と喋んな!」と怒鳴られ、バツが悪くなったのか、その後即退店されました。もちろん、当たらずに。(41歳/専業主夫/男性)いかがでしたかとんでもないクレームをいれてくるお客様のバツが悪そうなところをみたら、スカッとしそう!こちらに非がないのなら、毅然とした態度でいたほうが撃退できるかもしれません。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(恋愛jp編集部)
2022年02月20日結婚前とは別人のようになってしまった夫…怒鳴ったり暴力を振るったり、離婚も考えるほど夫が嫌になってしまう経験をした人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、「夫に嫌悪感を抱いた瞬間」のエピソードをご紹介します。大声やめて!夫は喧嘩になると一方的に怒鳴って、私を威嚇してきます。自分に自信があるのか、人の話を全否定してきます。大きな声で怒鳴るので私は反論もできません。完全にモラハラな夫です。別れたいですが、子どもが2人いるので考えてしまいます。(44歳/パート)車に乗ると…いつも、馬鹿にされてるとか調子に乗ってる、とか卑屈な感じでキレてくる旦那。車に乗るとさらにひねくれて、高級車が自分の気に食わない走行をした時なんかは、「○○(車の車種)に乗ってたらそんなに偉いんかい!」と言いながら思いっきりクラクションを鳴らしまくることがあります。本当に人間性を疑います。大嫌いです。(35歳/会社員)吐き気する…元夫が、学生時代にしていた同級生へのイジメの話を私に自慢げに話してきました。それも、とても楽しそうに、誇らしげに語っていました。内容はどれもおぞましいもので、私は吐き気を催すくらいの嫌悪感を受けたのを覚えています。私が元夫に「そんな話、聞きたくないし、人格を疑う」と言ったところ、逆上した元夫は私を殴りました。そこで私は離婚を決意しましたが、結婚前に元夫の本性に気づくことができなかったことに私自身ショックを受けてしまいました。無事に離婚ができてよかったです。(40代 会社員)いかがでしたか夫の本性がこんなにひどいものだったなんて知ったら、この先どうしていったらいいかわからなくなってしまいそう…我慢の限界を超える前に離れる方法を考えた方がいいかもしれませんね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(恋愛jp編集部)
2022年02月14日「優しかった旦那が実は〇〇だった話」第7話。夫の連絡に出られなくて怒鳴られたあゆみさんは、これからは肌身離さず携帯を持つことに決めます。やがてあゆみさんは妊娠。すると夫の態度はますますそっけなくなり……!?シングルマザーのあゆみさんは、優しいこうじさんとなら温かい家庭を築いていける、そう思ってこうじさんと再婚。しかし、結婚後、こうじさんに違和感を覚えるようになって……!?ライブドアブログ公式ブロガーの人間まおさんが、フォロワーさんの体験談をマンガ化! 「優しかった旦那が実は〇〇だった話」第7話 電話にでなかったことを怒られたあゆみさんは、その後、肌身離さず携帯を持つように。 やがて妊娠ー。 しかし、妊娠してから夫は少しずつそっけなくなりました。 怒鳴ったり優しくなったりをくり返す夫。 無事出産すると、夫はさらに変わっていきます。そして産院に入院中、まさかの行動に出て……!? 著者:イラストレーター 人間まお週2で看護師のバイトをしつつ日常漫画を描く。サルのあげおと共存の日々を送る。旅行と「テラハ」と「ハンターハンター」と果物と動物が好き。
2021年12月31日「優しかった旦那が実は〇〇だった話」第5話。50件もの着信履歴を見て夫に電話をかけ直したあゆみさん。無言の後、大声で「今まで何してたんだ!」と怒鳴られます。その後も1時間、電話は続きあゆみさんは驚きと恐怖で心臓がバクバク。「ごめんなさい」声を絞り出して言いました……。シングルマザーのあゆみさんは、優しいこうじさんとなら温かい家庭を築いていける、そう思ってこうじさんと再婚。しかし、結婚後、こうじさんに違和感を覚えるようになって……!?ライブドアブログ公式ブロガーの人間まおさんが、フォロワーさんの体験談をマンガ化! 「優しかった旦那が実は〇〇だった話」第5話 50件もの着信履歴を見て、こうじさんにかけ直すとしばらく無言。 そしていきなり、 「今まで何してたんだ!」 と大声で怒鳴り、電話は1時間続きました。 はじめて聞くこうじさんの怒鳴り声に恐怖を感じ、心臓がバクバクしているあゆみさん。 そしてこうじさんが帰宅しました……。 著者:イラストレーター 人間まお週2で看護師のバイトをしつつ日常漫画を描く。サルのあげおと共存の日々を送る。旅行と「テラハ」と「ハンターハンター」と果物と動物が好き。
2021年12月29日デジタル化が進んでいる、回転寿司チェーン店では、入店時に利用人数などを専用の機械に入力し、入店する順番を待つ仕組みが採用されています。また、さまざまな寿司がレーンに乗って流れてくるだけでなく、各客席に設置してあるタッチパネルで、個別に注文することが可能。また、一部店舗では、5皿食べるごとにタッチパネル上に抽選アニメが映し出され、景品が当たる仕組みまであります。テレビ東京で働きながら、漫画家としても活躍している真船佳奈(@mafune_kana)さんは、とある回転寿司チェーン店で、ある夫婦と遭遇しました。『回転寿司でキレまくるご老人と対面してしまった話』【回転寿司でキレまくるご老人と対面してしまった話】(2/2) #マンガが読めるハッシュタグ #コルクラボマンガ専科 (ほぼ)まいにち漫画をUPしているアカウントなのでよかったらフォローして見に来てくださいね❤️ pic.twitter.com/WK91qn5mTL — 真船佳奈@テレ東の漫画家 (@mafune_kana) December 13, 2021 入店時から、見慣れない機械の操作をしなければならず、困惑していた夫婦。真船さんが「手伝ってあげようかな」と思ったところ、突然、男性が怒りをあらわに叫びだしたのでした。いきなり、店員に怒鳴る男性の姿にひるんでしまった真船さんは、その後、向かいの席に座っている夫婦の行動が気になったようです。観察を続けていると、終始、店員やシステムに対し怒り続ける男性…それをよそに、突然始まった抽選アニメ。もちろん、抽選についても知らない夫婦は、訳も分からぬうちに『はずれ』を告げられ「何がはずれたんだ!!」と、この日最大のパニックにおちいったのでした。この漫画には、さまざまな声が寄せられています。・年齢に関わらず、見ず知らずの人間に対し怒りをぶつける人や店員に対して大きな態度を取る人いますよね。信じられない。・抽選アニメのくだりで何度も笑ってしまう。それにしても、店員さんが優しすぎる、本当にお疲れ様ですね…。・今はこの漫画を笑って読めるけど、自分が高齢になった時、同じような態度をとってしまわないか心配。気を付けたいな。・もしかしたら、認知症の初期段階かもしれないね。家族が怒りっぽくなったら、お医者さんに相談したほうがいいかも。近年、コンビニやスーパーにセルフレジが導入されたり、駅の改札では切符ではなくICカードを利用したり、身の回りのさまざまなモノが進化しています。新しいシステムを操作しなければならない時は、誰でも困惑するものです。また、自身が年齢を重ねる中、身の回りのモノの技術が進歩していくと、「使い方が分からない」というシーンに遭遇する機会がより多くなるかもしれません。そんな時、店員や周囲の人に「分からないので教えてください」と素直にいえる気持ちや、機器が進化する様を楽しめる心を持ち続けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月21日後編:子どもの気持ちを受けとめよう最新の研究結果では、「叩く」「怒鳴る」ことは子どもの脳の発達に悪影響を及ぼし、将来の問題行動につながると指摘されています。「厳しくしつけるべき」価値観や「子どもが言うことをきかなくてイライラする」という感情から自由になり、もっと笑顔で子どもと向き合う方法を探しませんか?認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事であり、「イラストでよくわかる 感情的にならない子育て」著者の高祖常子さんにお話をうかがいました。各地でさまざまな活動を続ける高祖常子さん親子であっても別人格。まずは、子どもの気持ちを受けとめよう――子どもと向きあう時に、大切なことは?まず、親子であっても「私達は違う人間なんだ。別の人格を持ち、異なる考え方をするんだ」と認めることですね。だから、ズレがあって当然。親のしてほしいことを子どもがしないからと言って、威圧的な態度で親の思い通りに行動させるのは一方的だと思いませんか?そして、子どもの気持ちを受けとめましょう。まだうまく自分の気持ちを説明できず、「イヤだ!」と泣いたり、怒り出すお子さんも多いかと思いますが、そんな時はお子さんの気持ちを、皆さんが代わりに言語化しましょう。この積み重ねが、「自分の気持ちを受けとめてもらった、大切にされた」という自己肯定感を育むことにつながります。赤ちゃんのときからでも気持ちを言語化する手助けをすることが大事です。成長と共に、だんだん自分の気持ちを言葉にすることができるようになっていきます。子ども自身が考えて、決める習慣を――まずは子どもの気持ちを受け止める、ですね。そして気持ちを言葉にする。でも、余裕がなくてなかなか実践できないかも……。ママ達はほんとに忙しいですからね。でも、お子さんが気持ちを言語化できるようになると、親が一方的に怒ったり、無理やり従わせる必要がなくなります。結果、コミュニケーションがスムーズになり、「相談」ができるようになるんです。事例で考えてみましょうか。【状況】すぐに出かけないとバスに乗れず、用事に遅刻するのに、絵を描くのをやめない子。親の都合と、子どもの感情(都合)が、ずれている。【会話】子ども:「もう少しで描き終わるから、待って」ママの答えその1:「じゃあ、絵とクレヨンを持っていって、着いたら続きを描こうか?」ママの答えその2:「バスに遅れると、用事に遅刻してこんな困ったことになるのよ。どれくらい待てばいい?」ママの答えその3:「気持ちはわかった。でも今は時間がないから、帰ってきてから、完成させようか」こうして、いくつか可能な代案を出して、子どもに選ばせるのも一案です。「イヤじゃないでしょ!遅刻するから、さっさと片付けなさい!」とクレヨンをとりあげて、子どもが泣き出してしまうより、お互いが歩み寄って建設的に解決することができますね。これって、親子関係だけでなく、職場での人間関係、介護、夫婦、思春期などすべての人間関係において大切なことではないでしょうか?子ども自身が決めて動くことは、一見回り道のように見え、大人から見るとベストな選択ではない場合もあります。でも、やってみてうまくいかなければまた修正すればいいですよね。困った問題に自分で取り組むことは、親子にとっても、生きていくうえで大切な経験なのです。【子どもに向きあう時の4つのステップ】ステップ1:まずは我が子の気持ちを受け止める共感できなくても、「そっか、イヤだったんだね」「行きたくないんだね」とおうむ返しで承認しても大丈夫。ステップ2:相手の気持ちや、ママ・パパの気持ちを伝える客観的な情報を与えて、子どもの視野を広げます。「〇〇ちゃん(あなた)の気持ちはわかったよ」と共感した後、「でも、くんはこういう気持ちだよ」など。ステップ3:方法を考えさせる、アドバイスする子どもに「じゃあどうしたらいいのかな?」と問いかけてみましょう。考えがでてこなければ、選択肢を示します。「こういう方法はどうかな?これもあるね?」ステップ4:子どもが自分で決めて動く決めるのは子どもに委ねます。年齢や機嫌によっては難しい場合もありますが、ゆっくり待つ、回数を重ねる、ことで自分で決められるようになっていきます。テレビ、ラジオ、書籍など様々なメディアをとおして、虐待防止を訴える日々「甘やかす」は子どもの言いなりになること――子どもの気持ちや選択を尊重することは大切ですね。でも、「尊重する」「共感する」とやさしくするばかりだと、子どもを甘やかすことになるのでは?どんどん調子に乗るんじゃないか、と心配になる親御さんもいるかと思います。「やさしくする」は、共感と承認です。そのままの気持ちを受け止め、「大丈夫」と背中を押してあげること。心が弱くなった時に「甘えさせる」もそうです。「やさしくされる」と心が安心・安定して満たされ、前を向いて次の行動を考えられます。対して、「甘やかす」は、気持ちに共感するだけでなく、行動を許して、子どもの言いなりになること。「ダメ」と伝えたことにも、ギャン泣きやグズられると、面倒になって「いいよ」と言ってしまう。これでは子どもは判断基準を持てず、「これは?」「これもOKでは?」と際限なく無理を言って、親の反応を試したくなります。子どもの心が不安定になり、親もイライラが募ります。「叱る」はNOの基準を与えること。「怒る」とは別物――判断基準をコロコロ変えない!これは子どものためにも重要ですね。一方で、他人に迷惑をかけてはいけない、厳しく叱らなければ、と固執してしまう場合もあるかと。「叱る」はNOの基準を与えること。子どもがやってはいけないことを理解し、その場に合った行動をとるための指針です。一方、「怒る」は、親のストレスや感情を爆発させる行為。親の感情によって、怒られる内容や基準が理不尽に変わるので、何がダメなのか分からず、親の顔色をうかがう子になりかねません。ダメなことは明確に、きっぱり伝えること。感情的に怒鳴ったりたたいたりせずに、「NO」ときっぱり伝え、やぶれないことは、子どもが生きていくための基準となります。これが思春期になったときも、心の基盤となります。「迷惑をかけてはいけない」と思う方も多いかもしれませんが、人に迷惑をかけずに生きていくことは不可能です。相談したり、人を頼ったりしたとき、受けるかどうかは相手の判断によるもの。相手が快く助けてくれるならば、それは迷惑をかけると考えず、感謝すればいいですね。誰かに助けてもらえば、今度は自分の余裕があるときに、あなたも誰かを助ける人になればいいのです。親も子どもも「人に頼れる人」になれば、生きやすくなるのではないでしょうか。NPO仲間のbabyからのうれしいメッセージ虐待を受けた人達へ「満たされない思いを言葉にしよう」――今回、虐待を受けた人達が案外多いと気づきました。叩かれ、怒鳴られてきた人たちが子どもに向きあうにあたり、伝えたいことは?虐待を受けた人達は、過去の問題が整理されず、心のどこかで満たされていないのかもしれません。そして、自分一人で悩みを抱え込む傾向があるように思います。また、自分は虐待したくないと、理想の親子関係を求めて頑張りすぎ、完璧な親を目指して苦しくなることも。自立(律)とは、人とコミュニケーションを取り、時には人の力も借りながら生きていく力。困ったことがあれば人に頼りましょう。パートナーやママ友、パパ友とおしゃべりするのもいいですね。言葉にすると自然に心が整理されます。【高祖常子(こうそときこ)さんプロフィール】子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。国や行政の委員を歴任。子育て支援や虐待防止、共働き支援など子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。3児の母。
2021年12月12日前編:「叩く」「怒鳴る」は、脳と発育後の行動に悪影響を与えます小さい頃、親にお尻を叩かれた、という経験のある方も多いのではないでしょうか? そして、自分が親になってからも、つい手が出てしまうという方も……。しかし、最新の研究結果では、「叩く」「怒鳴る」ことは子どもの脳の発達に悪影響を及ぼし、将来の問題行動につながると指摘されています。「厳しくしつけるべき」価値観や「子どもが言うことをきかなくてイライラする」という感情から自由になり、もっと笑顔で子どもと向き合う方法を探しませんか?認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事であり「イラストでよくわかる 感情的にならない子育て」著者の高祖常子さんにお話をうかがいました。高祖常子さん。とても気さくに質問に答えてくださいました。体罰を容認する人は、4割に減少――体罰を容認する人の割合は、2017年の6割から、2021年には4割に減少しました(注1)。2020年4月に改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が施行され、体罰禁止が広まった影響でしょうか?実は、この法律の認知度自体はまだ2割なんです(注1)。なんといっても、近年、虐待のニュースが増加し、世の中の受けとめ方が変わってきたのが大きいのでしょう。一方、法律で体罰が禁止されたことは、もっと広く皆さんにお伝えしていかなければ、と思います。――日本は、体罰禁止を法律に盛り込んだ国としては59か国目、東アジアでは2か国目です(注2)。先に施行した国ではどのような変化がみられますか?体罰全面禁止は、1979年のスウェーデンが最初です。同国では1960年代に体罰を容認していた人が5割以上、体罰を用いていた人が9割以上でしたが、2000年代にはそれぞれ約1割にまで減少しました。導入2年後の1981年には、スウェーデンの家族の90%以上が、体罰禁止の法律を認知していました。これは、政府キャンペーンの成果です。「あなたはお子さんを叩かずにうまく育てられますか?」という冊子を子どものいる全世帯に配布し、多言語での広報も行いました。また、牛乳パックに改正法についての簡単な情報を掲載しました。(スウェーデンに関するデータはすべて注3)虐待は、問題行動につながり、脳に悪影響を及ぼすと科学的に証明された――「自分の子どもなんだからどう扱おうと自由」「ケガをさせるほどでない、しつけとしての体罰がどうしてだめなの?」という考え方も、日本ではまだ根強いようですが……。「子どもも一人の人間として尊重されるべき」という権利の話が大前提ですが、以前は「子どものため」「良かれと思って」と行われてきた体罰が、子どもの成長・発達に悪影響だということが、最近科学的に証明されました。私も構成員として加わった「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省)が定めたガイドラインでは、体罰が子どもに与える影響は以下のとおりです。・体罰等が繰り返されると、心身に様々な悪影響が生じる可能性がある。・「落ち着いて話を聞けない」、「約束を守れない」、「一つのことに集中できない」、「我慢ができない」、「感情をうまく表せない」、「集団で行動できない」という行動問題のリスクが高まる(藤原武男他「幼児に対する尻叩きとその後の行動問題:日本におけるプロペンシティ・スコア・マッチングによる前向き研究」2017)。・手の平で身体を叩く等の体罰は、親子関係の悪さ、周りの人を傷つける等の反社会的な行動、攻撃性の強さ等との関連が示されている(ガーショフ他「手で叩く体罰と子どもの結果:これまでの議論と新しいメタアナリシス」2016)。・体罰等が繰り返されると、心身に様々な悪影響が生じる可能性がある。・「落ち着いて話を聞けない」、「約束を守れない」、「一つのことに集中できない」、「我慢ができない」、「感情をうまく表せない」、「集団で行動できない」という行動問題のリスクが高まる(藤原武男他「幼児に対する尻叩きとその後の行動問題:日本におけるプロペンシティ・スコア・マッチングによる前向き研究」2017)。・手の平で身体を叩く等の体罰は、親子関係の悪さ、周りの人を傷つける等の反社会的な行動、攻撃性の強さ等との関連が示されている(ガーショフ他「手で叩く体罰と子どもの結果:これまでの議論と新しいメタアナリシス」2016)。さらに、脳自体への悪影響も指摘されています。・厳しい体罰により、前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)の容積が19.1%減少(Tomoda A et al., Neuroimage, 2009)・言葉の暴力により、聴覚野(声や音を 知覚する脳部位)が変形(Tomoda A et al., Neuroimage, 2011)(いずれも注4)虐待が及ぼす脳への影響顔を叩くのはかわいそうだけど、お尻なら痛くないからOK、手なら大丈夫、という話ではないのです。さらに、怒鳴ることにより親に従わせることや、わざと子どもの心を傷つけることも体罰であり、不適切な関わり(マルトリートメント)です。子育て講座参加の赤ちゃんとパチリ虐待による恐怖は、自分で考えることを奪う――「怒鳴る」も虐待なのですか?子どもといると、つい大きな声で怒ってしまうこともあるかと。虐待と言うと言葉が強いですが、心理的虐待とも言えます。結局、恐怖や怯えにより、親に従わせるということですよね。お子さんが将来、どんな大人になってほしいか考えてみましょう。「優しい」「思いやりがある」「人の気持ちがわかる」「自分の考えをしっかり持つ」人という声を、親御さん達からはよくききます。要は、自己肯定感を持ち、人と協力できる、自立(自律)した人です。お子さんを「他人の命令をきく」「疑問を持たない」「他人の顔色をうかがう」「指示を待つ」大人にしたいと思いませんよね?怒鳴ったり叩いて言うことをきかせるということは、自分自身で考える機会を奪います。また、自己肯定感、自主性を持ちにくくするのです。――では、「怒鳴る」「叩く」をやめるには、どうすればよいのでしょうか?習慣になっている場合は、考え方を根底から変えないといけない気がします。まずは、「叩かない・怒鳴らない」と決めましょう。そうすると、心の盾となり、回数は確実に減ると思います。「感情的にならない親子関係」を作ることが大切です。子どもへの向きあい方を少し工夫するだけで、叩く・怒鳴るという場面を避けることができます。ご自身が親に叩かれたり、怒鳴られて育ったという方も少なくありませんが、当時はそれが子どものためになると信じられていたのです。皆さんのご両親は悪くありません。最近ようやく、問題行動や脳への悪影響が科学的に証明されたわけですから、皆さんが科学に基づいて、今日から虐待をやめればいいのです。脳は回復します。遅すぎるということはありません。子育て講座の様子。男性の参加も増えた。オレンジ色は虐待防止運動の象徴。――ママは「叩く」「怒鳴る」をやめたくても、パートナーがそうではない場合は?特に、男の子は厳しくしつけないとと、パパもつい手が出てしまいがちかと思います。低年齢の場合、男の子は動きが活発なこともあり、思ったように行動してくれなくて“つい”ということもありますね。パパ自身が叩かれ、怒鳴られて育った経験が多い傾向があると、自分の経験が子育てにあらわれて、厳しく接し、ときには叩いてしまうことがあるかもしれません。日本の今までの文化として、男性はリーダーシップをとるべきというようなジェンダー的な思い込みがあり、なおさら「男の子はしっかり、厳しく育てるべき」と考える親が多かったのでしょう。ご夫婦で、パパの幼少期について話をしてみてはいかがでしょうか?そして、叩かれて育った幼少期を否定するのでなく、「科学的に悪影響があると最近証明されたんだって。人の言うとおりに動くだけでなく自分で考えられる人になってほしいよね」と伝えてみるのもいいですね。注4:厚生労働省健やか21「愛の鞭ゼロ作戦」リーフレット【高祖常子(こうそときこ)さんプロフィール】子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。国や行政の委員を歴任。子育て支援や虐待防止、共働き支援など子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。3児の母。
2021年12月04日SNSで話題!泥沼な国際離婚の話を紹介!「@pandapanta0918」さんの「いい加減にして!夫は電話で息子の話しをせず、私に対して怒鳴ってばかりで…?!【ドイツで交際結婚そして国際離婚する話】<Vol.152>」を紹介します。ドイツ人の旦那と国際結婚してから、離婚するまでの話です…。前回、フリちゃんの情報共有のためにクリスから電話がかかってきましたね。そして案の定、小学生並の侮辱をしてきました。呆れたぱん太さんは、自分からの電話の時は要件のみ伝えて電話を切ろうとしましたが…。引き止められ…余計な話をする気はない…ハッキリ言ってやる…ぱん太さん、強くなりましたね…!クリスはこれまでもこれからも何も変わることはない。それなら、ぱん太さんが変わるしかありませんね。正論で立ち向かえば、クリスの侮辱を中断させ、打ち負かせることがわかりました。離れて暮らすようになったからこそ、ぱん太さんは強い心を持てるようになったのでしょう…。今回は「いい加減にして!夫は電話で息子の話しをせず、私に対して怒鳴ってばかりで…?!【ドイツで交際結婚そして国際離婚する話】<Vol.152>」をご紹介致しました!次回、「妥協とは?」夫は息子の今後の生活について“自分の要望ばかり”提示し始めて…?!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@pandapanta0918)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2021年11月19日SNSで話題!泥沼な国際離婚の話を紹介!「@pandapanta0918」さんの「侮辱もされないし怒鳴られない…私はこの普通な生活が夢の様に感じて…?!【ドイツで交際結婚そして国際離婚する話】<Vol.127>」を紹介します。ドイツ人の旦那と国際結婚してから、離婚するまでの話です…。前回、ぱん太さんは無事村から脱出し、フレードママの家に到着しましたね。弁護士に言われた通り、クリスにSMSで連絡をし、その後のクリスからの連絡は一切無視しました…。平和な夕食…平和っていいな…フリちゃんも大丈夫そう…ぱん太さんの心身にはだいぶ影響が出ているみたい…侮辱のない生活…。周りからしたら当たり前のことだけど、ぱん太さんからしたら夢のようなんですね。やっと自由の身になれた…!ぱん太さんはこの幸せを噛みしめているはず…。でも度重なるストレスがぱん太さんを心身を蝕んているようで心配です…。今回は「侮辱もされないし怒鳴られない…私はこの普通な生活が夢の様に感じて…?!【ドイツで交際結婚そして国際離婚する話】<Vol.127>」をご紹介致しました!次回、日本語を馬鹿にされる日々に、家の中での悪口ヒソヒソ話。私はふと夫と義理母からされた侮辱を思い出して…?!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@pandapanta0918)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2021年11月05日日本は、接客業のホスピタリティが高いといわれています。誠意ある対応を受けると気分よく買い物をすることができ、その店を今後も利用したくなりますよね。みれ(@mire_jp)さんが描いたのは、携帯ショップで働く女性の物語。窓口で携帯電話の販売や修理の受付、機種変更の相談などを担当している彼女は、客からクレームを受けたことで、ある疑問を抱くようになりました。『誠意』って、一体なんなのだろう。『誠意』について自分なりに考える話おじいさんが再度、機種変更を依頼した理由は…女性が出した『誠意』の答えは?来店した老夫婦が告げた言葉『誠意』について自分なりに考える話 (8/8)完最後までお読みいただき有難うございました #コルクラボマンガ専科 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/iQP4PHWu7V — みれマンガを描く人 (@mire_jp) October 13, 2021 売り上げの伸びがかんばしくない女性は、強い口調で先輩から怒られたばかり。もしここでおじいさんの機種変更に対応すれば、成績は伸びたことでしょう。しかし、女性はおじいさんにこういったのです。「お孫さんの写真を見たいなら、機種変更はしないほうがいいですよ」…と。続いて、スマホの使い方がよく分からないというおじいさんのため、設定変更を行うなど、親身になって接したのです。それは彼女なりの、客に対する『誠意』の表れ。客が求めていることをしっかりとくみ取り、真心を込めて対応しました。利益だけを追求せず、自ら「本当の誠意とは何か」という答えを導き出した女性の姿は、理想の接客といえるでしょう。みれさんの漫画は、接客業に限らず、働いている人の心にしみわたりました。・販売業をしていたので共感の嵐。温かいオチでよかったー!・利益を優先して、人として大切なことを見失ってしまう社会は悲しいよね。・泣いてしまった。お客様に喜んでもらえると「頑張ろう!」って気持ちになれる。確かに商売をしている以上、利益は大事です。しかし、相手を思いやる心があってこそ、次のチャンスにつながるのではないでしょうか。みれさんの漫画を通して、多くの人が「人と接しながら仕事をする上で、大切なこととは何か」について考えさせられたようです。[文・構成/grape編集部]
2021年10月18日大人気マンガシリーズ、今回はわが(@waga_saka)さんの投稿をご紹介! 「100万円で縁を切った話」第9話です。お金を貸した側なのに理不尽に怒鳴られたわがさん。さすがに腹が立ったようで…。これが初めてじゃないけど出典:instagram納得できない出典:instagram帰り道…出典:instagram発表…!?出典:instagram地獄すぎる…出典:instagramモヤモヤが止まらない出典:instagram帰宅後、冷静に考えると出典:instagramお金が返ってくるまで耐えれる…?出典:instagram縁切りを告げた出典:instagram理不尽すぎる出来事に我慢できなくなったわがさん。ついに縁を切りたいと彼に伝えました…!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@waga_saka)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2021年10月02日コンビニバイトで初めて客に怒鳴られた日の翌日に描いた自画像。Cate shimizu(@36_shimizu)さんが、そんなコメントとともにTwitterに投稿した自画像が話題です。コンビニバイトの顔じゃない!仕事をする上で、程度の差はあれどトラブルはつきものです。トラブルの内容は、自らのミスで招いたものや、理不尽なクレームによるものなどさまざまでしょう。投稿者さんがどういった経緯で怒鳴られてしまったかまでは明かされていませんが、自画像は、トラブルの原因がある程度想像できるものでした…。コンビニバイトで初めて客に怒鳴られた日の翌日に描いた自画像 pic.twitter.com/XTf0OcnTXM — Cate s̴̕͜h̴͜͝i̵͜͝m̷̢͠į̴̛z̵͜͠ư̸͜ (@36_shimizu) February 6, 2021 なんという殺気…!投稿者さんは、怒鳴られている時の自身の『内面』を反映したとのことで、鋭い眼光に、固く結ばれた唇、その表情からは強い怒りを感じます。いまだかつて、ここまで想像力をかき立てる自画像があったでしょうか。投稿者さんの自画像は反響を呼び、同情やはげましなど、さまざまなコメントが寄せられています。・迫力が違いますね。・殺意を隠せていない。・電車で見ていい画像じゃなかった…。怒鳴られてしまった投稿者さんのメンタルも気になりますが、それ以上に客の安否も気にかかります…![文・構成/grape編集部]
2021年02月07日■前回のあらすじサッカーの試合で上手に動けなかった子を怒鳴り続けているママ友…なんとか助けてあげたいけれど…ゆうじくんを怒鳴っている明美さんに、突然向かって行ったのぶ代お義母さんは…突然現れたのぶ代お義母さんに面食らっていた明美さんでしたが…私やコーチは遠くから見ているだけだったのですが、怒っていた明美さんがのぶ代お義母さんのペースに巻き込まれていく姿は圧巻でした…。怒っている人に対して、こんな対処の仕方もあるのか…と驚いたできごとでした。のぶ代お義母さんの記事はこちら>>原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ エェコ 【同じテーマの連載はこちら】 その人って本当にママ友ですか? この連載の全話を見る >>
2020年12月25日何気なく入った公共施設のトイレ。清掃員が急に怒鳴る声を聞いて、ものすごくびっくりしてしまった体験談です。また、それと同時に、私はなんだかがっかりしてしまいました。ちなみに、私はそのとき生理ではなかったですし、ゴミも捨てていません。そもそも用を足さずに、手を洗っていただけだったのですが……。本当にびっくりしました。 この清掃員の男性は、誰かに鬱々とした気持ちを伝えたかったのでしょうか? もしそうだとしても、このようなことを女性に対して言ってくる、そんな男性にとてもがっかりしてしまいました。「こういう理解の人も世の中にはいるんだな……」と思わざるを得なかった出来事でした。 原案/水田真理さん作画/和田フミ江
2020年11月30日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。とにかく奥さんと子どもに好かれたいと日々頑張る僕が、妊娠判明から育児に奮闘する様子を描いた連載マンガ「奥さんと子どもに好かれたい」の第83話。 今回は息子のある行動でつい怒鳴ってしまい、反省したというパパのエピソードです。いったい何があったのか……。男の性(さが)のお話です。 もちろん、子どもに手をあげることはしないのですが、このときはあまりの痛みにもだえたときに僕の手が息子の頭に当たってしまい、つい大声を出してしまいました。あまり普段からきつく怒ることがないため、突然のことにとまどっていた息子。もちろん息子には、僕の急所を攻撃したという自覚はないのでかなりショックを受けていた様子でした。 どんなときでも動じず、子どもと向き合える父親になろうと、心に決めた瞬間でした。でも、急所への攻撃はどうしても耐える自身はありませんが……(笑)。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2020年11月13日小学校入学前の癇癪を振り返ってミミは生後7か月で保育園に入りました。この頃からいつもと違う状況が苦手で、ハロウィンや発表会などのイベントの写真は泣いているものばかり。1歳3か月に自宅近くの保育園に入園できたのですが、発表会はやっぱり涙。不安や怖い気持ちを泣いて表現していたのかなと思います。寝起きは(昼寝後も)、涙のことが多く...。しばらくなだめて、やっと食事。と思ったら、食事中に食べようとした物がお皿に落ちただけで、また涙涙でグズグズ…。おばあちゃんにも気分次第で「あっち行って!!」「来ないで!!」。何かを失敗した時や見られたくない時に、泣きながら訴える。鼻水を拭こうとすると、キンキン声で嫌がる。ミミがテレビを見ている時に洗い物をすると、水の音が気になって「あーーーー!!」とキンキン声。「びっくりしちゃうから、テレビの音を大きくして、って言おうね」と伝える。毎日のように、涙とキンキン声が繰り返されました。Upload By taekoエレベーターに乗り、他の人が乗ってくると「乗っちゃダメ!!」。私は「みんなで乗るんだよ」となだめる。おもちゃ屋さんのキッズコーナーでミミが遊んでいた物を他の子が触ると、「ああー!!」とキンキン声。「触られるのが嫌だったの?お友達は使いたいみたいだから、待っててねって言おうか」と声をかけて、ミミをなだめる。内心、困惑することが多かったです。Upload By taeko1歳6か月から通い始めたリトミック。しばらくは楽しく参加していたけど、3歳頃になると、好きな色のフープを巡って取り合いに。ミミは、キンキン声を出して譲りません。他の子はどうしたの?といった表情。こんなに激しく嫌がるミミを見たことがなく、私も焦ってしまいました。その時は、相手の女の子が譲ってくれました。その後、フープを取り合った女の子を指差して「あの子とは遊ばない」と言ったり、リトミックへ行くことを嫌がったりすることが増えていきました。行っても、終始泣いていることもありました。ちょうどこの頃、保育園から療育を勧められ、読み始めた療育の本に「嫌がることは、無理にさせない」と書いてあったので、ミミの気持ちを確認してからリトミックへ通うのをやめました。ミミなりの、嫌な理由があったのだと思います。Upload By taekoミミは大切にしているおもちゃを、見えない後ろの方向に投げることがよくありました。投げた後、「なくなっちゃった」と言って涙。何度言っても繰り返すので、パパから厳しく叱られて涙涙。「大事にしないなら捨てるよ」と言うとうなずくので何度か確認して捨てるフリ(隠しておいて、時間を置いてから返す)。どうしてお気に入りのおもちゃを投げたり、いらないと言うのかが不思議過ぎて夫婦で???でした。Upload By taekoもっと話を聞いて待ってあげればよかった当時は、ミミの癇癪にどう対応したらよいか分からず、つい「ダメ!!」と怒鳴っていました。ミミの行動の理由が分からず「何でこんなことをするんだろう」「恥ずかしい」と思うこともありました。ミミがASDであることがわかり、発達障害や療育のことを知り、どんどんマイナス思考になってしまいました。ある日ふと、ミミが好きな魚の絵をTシャツに描いたら喜ぶかなと思い描き始めると、久しぶりに絵具を使うことの楽しさを思い出し、ストレスを解消することもできました。これが私の気持ちを切り替えるきっかけになったのかもしれません。療育の本を読んで、私の対応が間違っていると分かっても、なかなか実践できなかった日々。発達障害を受け入れるまでは、2年かかりました。あの頃、もっとミミの話を聞いて、待ってあげられたらよかったのになと今は思います。小学1年生の今は、ほとんど癇癪はなくなりました。療育に2年通ったことと、あたたかく寄り添ってくれた保育園の先生やクラスメイトのおかげです。Upload By taeko※発達ナビに無料会員登録をしていただくと、他の【かんしゃく特集】記事もお楽しみいただけるようになります。
2020年10月22日私は3歳の男の子と0歳の女の子のママです。 長男の妊娠期は切迫早産で長期入院になり、2人目は妊娠がわかった妊娠5週ごろから自宅で安静に過ごすよう医師から指示を受けました。それでも切迫流産、切迫早産になってしまったのですが、そんななかで、私が家族に対して後悔していることをお話ししたいと思います。 急な里帰り安静期間が長くなるにつれ、私は動けないストレスで精神的にもボロボロ。当時2歳になったばかりでイヤイヤ期の長男にも、ちょっとしたイタズラ程度でも大声で怒鳴るように……。一方、夫は仕事と家事をひとりでこなし、とても疲れている状態でした。 そんなとき、妊娠32週の妊婦健診で医師から子宮頸管があと少しでも短くなったら入院だと告げられたのです。私が入院になると、夫の仕事中に長男のことをみる人がいません。夫と話し合い、私の両親に頼んで妊娠32週に里帰りをすることにしました。 イライラが今度は両親に…実家でお世話になり始めると、普段はあまり両親には頼らず子育てをしているせいか、長男も両親もどのように関わればいいのか模索しているようでした。私からも長男の食事の味付けや、してはいけないことをしたときに注意するポイントなど両親に前もって伝えましたが……。「やめて」と言っても隠れてお菓子をあげようとする、スマホばかり見せる父や、長男の食事についてなかなか理解してくれない母にイライラして、何度か怒ってしまいました。両親も私がものすごい剣幕で怒るので、驚いていました。 イライラしないためにしたこと両親にまでイライラしてしまう自分が、情けなくてつらくてたまりませんでした。そんなとき、夫に相談すると「ちゃんとご両親に何でイライラしているか、家でもイライラしていたことを伝えたら?」とアドバイスを受けました。 後日、両親に今は入院せずに過ごせるかとても不安なこと、長男のイヤイヤ期も重なり、育児が自分の思うようにいかずにつらいことなどを伝えると、両親は「わかっているから大丈夫だよ」と言ってくれて、安心と同時に少しイライラが緩和されました。 その後もイライラを抑えることは難しかったですが、正期産の時期に入ると動けるようになり、少しずつイライラは軽減されました。夫は長男と外出、母は私の愚痴を聞いてくれて、父は甘い物を買ってきてくれるなど心づかいがうれしかったです。ひどいことばかり言ってしまった私に寄り添い、気づかってくれた家族のおかげで無事に出産でき、とても感謝しています。 著者:八木さつき2歳男児、0歳女児の母。ケアマネージャーの資格を取得。妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。
2020年08月01日当たり前のことですが、親も1人の人間です。子育てをする上で時には失敗を経験し、学んでいくものですよね。とはいえ、失敗をしてしまうたびに落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったりしてしまう人も多いのではないでしょうか。「自分は親失格かも」「何が正しい子育てなんだろう」と、つい1人で悩みを抱えてしまいがちです。『息子を初めて怒鳴った日の話』2歳になる息子を育てている、母親の、ことり(@mamakyoja)さん。元気な息子は時に危険な遊びをしてしまうため、ことりさんは我が子を思うがゆえに何度も注意をしていました。しかし、子供は注意されてもなかなか理解してくれないもの。ある日、ついにことりさんは怒りが爆発してしまい…。⚡️息子を初めて怒鳴った日の話 #ほっぺ丸日記 #ことりマンガ #コルクラボマンガ専科 pic.twitter.com/nkUCn68avv — ことり (@mamakyoja) July 13, 2020 つい大声を出して叱ってしまったことりさんの心に生じたのは、罪悪感と、ストレスを発散したことに対する快感。きっと誰もが怒りが爆発し、大声で怒鳴ってしまったり、物に当たってしまったりしたことがあるでしょう。怒りに限らず、感情を発散させるのはスッキリするもの。「大声を出して叱っても反撃されない」という心理から、ことりさんは新たなストレス発散法を編み出してしまいそうになったのです。しかし、ことりさんは息子の立場になって冷静に考え、『怒りでスッキリする』という方法を封じるように意識することにしました。漫画を読んだ子持ちの人たちからは「すごく分かる。自分も気を付けないと」「親子関係だけでなく、ほかの人間関係にもいえる」といった共感の声が寄せられています。人間に完璧な人など存在せず、誰もが不完全な心を持った上で試行錯誤し、いろいろな対処法を編み出しています。大切な我が子と二人三脚で、親も少しずつ人間として成長していきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月15日ある日、コンビニエンスストアに立ち寄った、カニ(@Macaronicc)さん。店内にいる客を、誰彼構わず罵倒する男に遭遇したといいます。不審な男は、次のような理不尽な言葉で、不特定多数の客に当たり散らしました。「ババアが!チョコ買ってんじゃねぇよ!」「買うもんないのに店に来るな!」そこで、カニさんが男のそばに寄ると…。「クソ中学生が!」ファミマに行ったら「ババアが!チョコ買ってんじゃねぇよ!」とか「買うもんねぇのに店に来んな!」とか、とにかく店内にいるお客さんを無差別に罵倒しまくるヤバいおっさんがいたので、俺はなんて言われるのかな?と興味本位で近づいてみたら「クソ中学生が!」って言われた— カニ (@Macaronicc) 2020年4月24日 もちろん、実際のカニさんは中学生ではなく、れっきとした成人男性です。男は、予想外に近寄ってきたカニさんの存在に動揺し、とっさに思い浮かんだ子供のような悪口を発したのでしょう。【ネットの声】・笑ってしまった。でも一歩間違えたら危険だから、気を付けて!・あるある。こういう人って本当にいるから怖いよね。・自分も、道ばたにいた知らない人から、突然意味の分からない罵倒をされたことがある。同じような経験を持つ人は多いようです。不審な人に遭遇した際は、身の危険を避けるよう、気を付けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月28日以前、信田先生を取材させていただいた 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 という記事が、とても人気がありました。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。》 「『私って、毒親?』と心配するママたちの原因は、“母”にある!?」 出産・育児の時期は、自分の母親の育児態度が思い出され、「母と同じ口調でわが子を叱ってしまう」と、自己嫌悪を感じることも。「私って、もしかして毒親?」と、心配になるママはどうすればいいのかをひも解いていきます。それだけ、多くの人が、「こんなに感情的になってしまう私って、大丈夫?」と、心配しているのだと思います。子育てをしていれば、感情的に子どもを叱ってしまう日だってあるでしょう。では、母親は、感情的になってはいけないのでしょうか? 引き続き、母子論の第一人者であるカウンセラーの信田さよ子さんにお話しを伺います。この記事は、 「『親にされたことを、わが子にしたくない』そんなママに限界がきたら…」 の続きです。■「感情的になった母親はひどい」のか?―つい感情的に子どもを叱ってしまい、その後に激しい自己嫌悪に陥ります。信田さよ子さん(以下、信田):「感情的になった母親はひどい」と考えると、「感情的になってはいけない」「怒ってはいけない」と抑制しなければという気持ちになりますが、それは誤解です。たとえ否定的な感情だったとしても、湧き上がる感情そのものに良い悪いはないんです。「怒りの感情を抱く」ことと、「それをどのように表現するか」は、別の話として考えた方が良いですね。―そうなんですか?信田:怒ったらすぐに怒鳴ってしまう、思わず子どもを叩いてしまうという人は、「怒り」を「抑える」しか方法がない、だから我慢しなければというふうに考えがちです。近年の心理学の成果は、どれほど怒りの感情が激しくしても、その表現方法は「選択」できることを明らかにしたことです。―表現方法を、「選択」ですか?信田:それには、自分の怒りを客観的に眺める必要がありますね。「怒りの温度計」という比喩は、とても役に立ちます。ゼロから10までの目盛りの温度計で「今6度だ、このままの状態を続けると9度を超えてしまう」というように、自分がどこまで怒りを抱いているか、怒りの程度をウォッチするのに温度計の比喩は役立ちます。怒りの温度計が上昇しているときであっても、ゆっくりとそして落ち着いた声で、「パン屋さんでは、パンに指でさわってはいけません」と、伝えることはできるでしょう?―なるほど。そんなふうに考えれば良いんですね。信田:怒ったらすぐ大声で怒鳴ってしまう、という人は、行動の選択肢は怒鳴る以外にもあることを知らないか、怒鳴るという行為を許している、自分を正当化しているんだと思います。もし、「自分の子どもだから怒鳴ってもかまわない」と考えているとすれば、はなはだ迷惑な話だと思います。子どもを所有物だと思っているのではないでしょうか?■叱るのはいけないことなのか?―所有物というか、子どもに対して「責任がある」と思っているんです。信田:なるほどね。そういう方は、もしかすると「怒る」と「叱る」を混同しているのかもしれませんね。最近は、「怒ると叱るは違う」と、さまざまな子育て本に書いてあり、ひとつの定番化になっているほどです。でも、「怒る」と「叱る」の違いを理解している人は、案外と少ないのかもしれません。「叱る」行為の大前提として、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的がある点を、意識してみましょう。つまり下の存在を成長させるために、上の存在がきつく諭し気づかせるように導くことが、「叱る」という行為です。そこには、「上から下への勾配関係」があります。―なるほど。信田:けれども、最近では子どもに対して「上から目線」になることをためらう親が増えています。「子どもを対等な人として扱うことが大切」、「押し付けない」「強制しない」、「なぜなら子どもの自主性が大切だから」といった育児観が広がることで、上から目線の命令口調は否定されるようになってきました。けれども、「〇〇してはいけません」「〇〇しなさい」と発言しないことは、親が責任を取ることに怯えているんじゃないでしょうか。もっとはっきり言えば、「叱らない親」「お願いする親」の本質は、私には責任逃れのように感じられるのです。■子どもに怒ってしまったことは取り返しがつかないの?―すごく思い当たります…。でも、やっぱり、何だか及び腰になってしまうんです。信田:「怒る」と「叱る」を、整理できるようになってくると、怒りのエネルギーを上手に使えるのかもしれませんね。そんな方に知っておいて欲しいのは、思わず怒りの感情が暴発してしまったとしても、取り返しがつかないわけではない。ちゃんとフォローできていれば大丈夫、ということです。取返しのつかないことなどないんです。―そういってもらえると、何だかホッとします。信田:そして、さらに、親が叱る時の基準をつくることが大切です。親の気分次第の勝手な叱り方は、子どもに大きな混乱をもたらしますからね。そうすると、子どもなりに、リスクの少ない安全策は「親から見て常にいい子でいることである」と学んでしまうんです。過剰ないい子、誰からみてもいい子であることの背景に、親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発があることは指摘しておきたいと思います。―そうなんですね…。信田:望ましい家族の一つの条件は、「子どもなりに納得できる原則を親が示し、親がそれを守ろうとする姿勢を示すこと」。それはひとつの「秩序」を示すことですね。叱るという行為は上から下への支配的な言動のひとつですが、「自分の感情を爆発させるためではなく、相手の成長のため」という目的ゆえに許されるのです。こうやって整理しておけば、「怒る」ことをむやみに怖がらなくなるし、感情的になってしまった時も、きちんと「叱る」ために、ハッと立ち止まれるのではないでしょうか? <感情的に怒ってしまうママへ>1)「怒り」の表現方法は選択できる。「怒りの温度計」という比喩を使うとわかりやすい2)「叱る」のは、相手の成長のため。叱る時は基準を示し、親は基準を守る姿勢を見せる3)親のわけのわからない無原則的な怒りの暴発が、「いい子」を作ってしまう次回は、いよいよ本特集の仕上げ。虐待の世代間連鎖を防ぐためのお話しです。■今回、取材を受けてくださった信田さよ子先生の最新作 『後悔しない子育て 世代間連鎖を防ぐために必要なこと』 (¥1,400円(税別)/講談社)信田 さよ子さん臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て1995年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコールなどさまざまな依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス(DV)、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている。著書に『母が重くてたまらない』(春秋社)、『母・娘・祖母が共存するために』(朝日新聞出版)、『母からの解放 娘たちの声は届くか』(集英社)『タフラブという快刀』(梧桐書院)など。
2020年01月24日「自分は虐待をしているのではないか?」1991年より都内で、子どもへの虐待防止のための電話相談などボランティアで支援を続けている民間団体の「子どもの虐待防止センター(CCAP)」には、相談者からこういった疑問を投げかけられることも少なくないそうです。前編では、ベテラン相談員・Mさんに「虐待の境界線」をお聞きしました。続く後編では、子育てしにくい時代に、どうやってできるだけ怒らずに子育てをしていけるか、というお話をうかがいました。■児童虐待防止法も影響? 周囲の目がきゅうくつに感じる「現代の子育て」── 長年相談を受けている中でお母さんたちの相談内容が変わってきたという印象はありますか?Mさん:私の主観的な印象ですが、「周りに子どもがいるのが当たり前」の環境から、「子どもと接する機会がない、子どものはしゃぐ声や泣き声を普段耳にしない」という環境になってきているように思います。その中で子育てをするのは大変ではないかと感じています。── 今の環境は、お母さんたちにとってきゅうくつなのでしょうか?Mさん:電話相談を受けるなかでも、「スーパーで子どもがダダをこねてギャーっと騒いでしまったので叱ったら、周囲からは冷たい視線。通報されるのでは? といたたまれなくなって、買い物もそこそこに家に帰りました。ドアを閉めた途端、つい子どもに『何なのよ!』と怒鳴ってしまった。今、子どもはイヤイヤ期真っ盛りなのはわかっているのに…」などと話す方もいらっしゃいます。──私の周囲でも、「子どもを叱っていたら児童相談所の人が来た」という笑えない話を結構聞きますが、2000年に児童虐待防止法が成立して、通告が増えた影響はありますか?Mさん:通告は困っている親子を支援するためのものなのですが、お母さんたちは「助けられている」というよりは「見張られている」ように感じる面があるのかな、と感じています。──相談を受けているなかでお母さんたちのとまどいを感じているんですね? Mさん:小さい子の機嫌をコントロールするのは難しいことです。親ならそれをうまくできるはずというプレッシャーを受けて頑張るけれどうまくいかない、ということだと思います。── そんなきゅうくつな中で、どのように子育てをしていったらいいのでしょうか?Mさん:難しいことですが、少し心に余裕を持てたらいいですね。親も子育てしながら親として成長します。失敗したと思ったら「言い過ぎたね。ごめんね」と正直に伝えたらどうでしょう。「おやつ食べようか。本でも読もうか」と親子共に気持ちを切りかえられたらいいのでは?子どもとの関係ってもっと広いし深いので、一つのことにとらわれすぎずにやっていってもらえたらいいな、と思っています。■自分の中の「コップの水=たまったストレス」をあふれさせないためには?── 具体的にはどうすればいいでしょうか?Mさん:ストレスがたまりにたまった時って、コップにお水がいっぱいいっぱいの状態と似ていますね。表面張力でかろうじてこぼれていない状態のようなものです。だから、そこで何か起こると、最後の一滴となってコップに注がれ、一気に水があふれてしまうんです。── そうですね。子育て、家事、仕事とあふれそうな状況は私自身よくあります。そういう時は申し訳ないけれど、子どもに八つ当たり気味に怒ってしまう時もあります。Mさん:皆さんそういう状況で電話をかけてくれるので、「子どもにやりすぎてしまった」「自分は反省している」「でも夫はこういうことをわかってくれない」と話していくと少し余裕が出てきて、子どもに当たってしまう今の自分が見えてきます。だから、お母さんがいっぱいいっぱいになった時は、コップの水が一気にあふれないように、少し自分からこぼせるといいですね。子どもには成長段階があって、時期がくれば今まではなんだったのか? ということも多いです。── 自分の中のコップの水を減らすのが大切ということですね。具体的にはどのような方法がありますか?Mさん:今はいろいろなところで相談を受け付けていますから、こういう電話相談などにかけてみるのも一つの手だし、どこかに子どもを預けたり、休みの日は夫に預けて自分の好きなことをやる時間を少しとったり、というようなことをやって、しのいでいけたらいいのではと思います。── 子育てだけの世界から少し離れる、ということですね。Mさん:1日24時間、365日お母さんをやっていると、すごく疲れますよね。だから、お母さんも1人になれる時間は必要ですよ、と話すと「食事もトイレもお風呂も、1人の時はない!」と初めて気づかれるんです。それでちょっとでも1人になれる時はないか、ホッとできるのはどんな時かを一緒に考えます。ワンオペで育児されている方も多いですが、公的サービスなど使えるものは何でも使って、少しでもストレス解消できるといいですね。── 電話をかけてくるのもワンオペ育児の方が多いのですか?Mさん:多いですね。そういう方はワンオペという大変な状況のなかで、すごく頑張っているんです。なのに「もっとやらねば。大変だと思うのは子どもを愛していないからなのか」と自分を追い込んでしまっているのが本当に残念です。── まずは、自分が大変ななか頑張っている状況を自分でほめてあげて、心に少しでも余裕を持つことが大切なんですね。 ■「どういう時に怒ってしまう?」自分の怒りパターンを把握── そのほかに怒りすぎない方法はありますか?Mさん:そうですね。あとは怒りたくなるけれど、視点を変えると超かわいい子どもの姿を撮る“おバかわ写真”のような方法でしょうか。ギリギリの状況は変えられない、腹が立つのも仕方ない。でも、せめて腹が立つのを笑いに変えられたら、親子共にハッピーですね。── 笑いに変えるなど自分なりにしのぐ方法をちょっと探してみる、ということですね?Mさん:怒りすぎてしまう時って大体、同じパターンになっていませんか? いつものように親子のやりとりをして、気がつけばいつものように怒っていた。そのようなやり取りになった時に、先ほどのおバかわ写真を撮るとか「あー始まった、始まった」と呪文を唱えるとか、その場を離れる、深呼吸するなど自分なりにしっくりくるものを探して、「あー、また怒っちゃった」と後悔せずにすめばいいな、と思います。── パターンを把握して、対処法をいくつか持っておくといいんですね。Mさん:パターンのどこかを変えると流れが変わります。この言い方で話してみよう、このタイミングでこうしてみようなど、なるべく楽しくなるようなことに変えながらやってみる。それでダメだったら、「あ、ダメだったな。次はどの手でいこうかな」くらいの気持ちで。── それ以外に何かありますか?Mさん:子どもの行動を(a)好ましい、(b)やめさせたい、(c)してはいけない、のように3つに分けてみてはどうでしょう。(c)は命にかかわるなど重大なことですが、(b)は時期を待つ選択もあるかもしれません。親も言い出すと意地になって引くに引けなくなる時期もあったりしますのであきらめる、というか、今すぐにどうこうしようとせず、ちょっと置いておくのはどうでしょうか。── 今日はありがとうございました。日々、子育てに困っているお母さんたちに向き合っているMさんのお話は大変参考になりました。取材なのに、ゆったりとした口調で、こちらの話も丁寧に聞いてくださるMさんとのインタビューは時折、自分の子育て相談をしているような錯覚に陥りました。そのMさんが「子どもを怒らない」ための対策としてあげるのが次の3つ。1.1人でがんばりすぎず、できるだけ心に余裕を持つ。2.自分が怒ってしまう原因などパターンを見つけ、(できれば楽しめる)対策を考える。3.あきらめる(今は置いておく)。ほぼワンオペで、コップの水もかなりギリギリの筆者自身の話も聞いていただき、「怒りたくないのに怒ってしまった」と後悔を繰り返す日々を抜け出す多くのヒントをもらったように感じました。長年、親身に困っているママたちに寄り添ってきているMさんのような方たちに話を聞いてもらうのも、とてもスッキリしそうです。取材協力: 社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP) 子どもの虐待を早期に発見し、虐待防止を支援するために1991年に設立された民間団体。研修を受けた相談員と、医師、弁護士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、行政経験者、教育関係者などが活動しています。CCAPでは、子育てに悩む方のための電話相談、母親のグループ(MCG)、CCAPペアレンティングプログラム講座「親と子の関係を育てるプログラム」などを行っています。相談の電話番号は、03-5300-2990(平日10:00~17:00 土曜日は10:00~15:00/通話料以外は無料)取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2018年03月10日「大きな声で子どもを怒鳴ってしまったら、児童相談所の人が来た。近所の人に通告されたみたい…」。ママ友の飲み会で、このような笑えない話が出ることも決して珍しくない昨今。つい子どもを怒鳴ってしまい「自分のしていることは虐待ではないか!?」と不安になっているお母さんも少なくないのではないでしょうか。「どこまでが虐待で、どこまでがしつけ?」という疑問を解消すべく、都内で1991年より虐待防止に向けて電話相談を始めとした支援をボランティアで続けている、民間団体の「子どもの虐待防止センター(CCAP)」にお話をうかがってきました。■一般的な境界線は? 東京都発行の児童虐待予防パンフに見る「虐待」一般的には虐待とはどのような状況をいうのでしょうか。東京都発行のパンフレット「みんなの力で防ごう 児童虐待」(2017年度版)によると、虐待は、1.身体的虐待 2.性的虐待 3.ネグレクト(養育の放棄または怠惰) 4.心理的虐待という4種類があります。2016年度の東京都の統計データでは、約10,000件の中で、心理的虐待が55.0%、身体的虐待が24.7%、ネグレクト19.5%となっています。そして、実母による虐待は53.8%、実父によるものが38.7%となっていて、お父さんよりもお母さんの虐待が多いようです。また、同パンフレットによると、虐待は子どもたちに次のような「深刻な影響」があるとされています。*発育・発達の遅れなどの身体症状。*情緒不安定、感情抑制、強い攻撃性などの精神症状があらわれることがある。■「虐待かどうか」ママたちが気になるのはなぜ?お話をうかがったのは20年近く子育ての電話相談をボランティアで受けてきたMさん。「虐待としつけの境界線はあるのでしょうか?」という冒頭の質問に対して、やさしい口調で次のような返事がありました。Mさん:電話相談でも「これって虐待ですか?」とたずねるお母さんはいて、皆さんものすごく心配していらっしゃいます。でも、虐待かどうか、その境界線を引いて仕分けすることに、どれくらい意味があるのかな、とはちょっと思います。思いがけない答えが返ってきて、ハッとしました。なぜ自分たち母親は「虐待の境界線」が気になるのでしょうか? 法律に触れるようなことは犯していないはずだし、子どもも元気に育っている。それなのに心配なのは、「自分の子育てはこれで大丈夫」という判断基準がない不安からでしょうか? 「虐待じゃない。しっかり子育てをしているよ」というお墨付きを誰からかもらいたいという気持ちなのでしょうか?「自分は虐待の境界線を知って、どうしたかったんだろう?」。そんな気持ちとともにインタビューは進みました。Mさん:私はまず、相談してきた方に「あなたはどう思う?」とお母さんの思いを聞いています。あるいは、「虐待ではないかを判断する立場ではないけれど、あなたが、自分がしていることをあまり良いことだと思っていなくて、今、困っているように感じられるのだけど…」と話すんです。── 虐待かどうかという答えを出さないんですね?Mさん:たとえ「それは虐待ではありませんよ」と言われても、「良かった。ホッとしました」と言って終わるものではありませんよね。モヤモヤを抱えているから電話をかけてきているので、しっかりその思いを聞かせていただきます。そして「少しスッキリしました」と言って電話を切ってもらいたいと思っています。── 確かに、「虐待ではありませんよ」と誰かが保証してくれても、お母さんたちの「自分の子育てはこれで良いのか」という心配がなくなるわけではないですもんね。■子どもを「かわいい」と思えない時があっても当たり前Mさん:子どもがかわいく思えないと、自分のことを母親失格のように感じてしまうお母さんも多いのが気になっています。だだをこねて泣き叫んでいれば、かわいく思えない時だってあって当然なのに、「ダメな親だ」と自分を責めてしまうのです。── その気持ちよくわかります。私も、遠くから眺めている時と寝ている時はかわいいのになあ、と思うこともしょっちゅうです。Mさん:お母さんにとって、子どもは大事な存在で、だからこそ精一杯努力しているわけです。でも努力が報われなかったり、ギリギリの状況になったりした時はかわいく思えなくても普通なんだ、と自分を許してあげていいと思います。── 子どもをかわいくないって思う気持ちがあってもいいんですね。Mさん:大事だから放りだせないし、もっと子どものために良くしてあげたいし、だけどうまくできないからイライラもするし、腹も立つ。そして、そういう自分を責めてしまうんです。そんな時は寝顔を見て「かわいい!」というので十分だと思います。 ■怒ることはしつけではない…虐待としつけの境界線── 子どもは大切だから、なんとか良い子に育ってほしいと思うからこそ、うまくいかない時につい腹が立って怒ってしまうんですね。よく、虐待の事件で、「しつけのつもりだった」などという報道もありますが、この差をどう思われますか?Mさん:しつけというのは本来、子どもが自立していけるようにサポートすることで、決して親の感情をぶつけることではないと思っています。子どもが自分の生活をきちんと立てていけるように基本的なところ、例えば、社会で生きていける信頼感や他人との関係のベースになるものを築くためのものなのではないでしょうか? ── 感情をぶつけるのはしつけではない、ということですね。Mさん:親が怒りすぎた時って子どもが失敗とか間違いをした時ですよね? 失敗とか間違いって、ふつう誰もがするものでしょう? だからそうした時に感情を爆発させるのではなく、どうすればいいかを教えられたらいいですね。── 例えば、どのように?Mさん:「なぜこういうことをしたの?」と聞くことから始めみてはでどうでしょうか? 例えば、子どもが友だちのおもちゃを無理やり取ったとしますよね。「○○ちゃんが貸してくれなかったから」などと言われたら、「遊びたかった気持ちはすごくよくわかるけど、取るのはいけないね。もう一度、また頼んでみようか」というように。すごく手間がかかることですけどね。──なかなか毎回対応するのは大変そうですね…。Mさん:お母さんが全部それをするのは、神様ではありませんから、無理でしょう。でも、今は悪いことと怒ることがセットになってしまっていることに気付いてもらって、ちょっと冷静になれればいいな、と思います。── 子どもがいけないことをした時も、本来、怒る必要はないということでしょうか?Mさん:本当のしつけは、子どもに何がいけなくて、どうすればよいかを教えることだと思うんですよ。だけど、ただ怒って「謝りなさい」って言っていたら子どもは何を学ぶのかなと思います。怒られたら謝るという、表面的なことだけ学んでしまうかもしれませんよね。「本当はどんな子に育ってほしいと思っていたか」を、思い出して欲しいですね。■子どもの存在を否定・無視することは「心理的虐待」── 虐待で一番多いのは心理的虐待なんですね? どのようなことが心理的虐待にあたりますか? Mさん:「お前なんか生むんじゃなかった」「Aちゃんと違ってお前はかわいくない」など、根本的に子どもの存在、人格を否定することです。── 頭にきてしまったら思わず言ってしまいそうですが…。Mさん:やっぱり存在を否定することは避けたほうがいいですね。それ以外にも、ちゃんとできるまでお説教し続けるなど、やりすぎるケースがあります。こういうケースは、「自分の子どもはこうあるべき!」という、親の思いが突っ走っているように思います。── そのほかには? Mさん:冷たく突き放したり、何を言っても無視したりと、無関心にさらされることです。── 感情を示さない無関心も虐待となるのですね?Mさん:存在をスルーされるのはつらいことです。人間として育っていく過程で、子どもは喜怒哀楽を学んでいきますよね。あり得ない例えかもしれませんが、なんのつらいこともなくて、お母さんはいつもニコニコしていて、それで子どもが健全に育ちますかっていうと、それはそれで難しいと思うんですよね。だから、やりすぎだなって思ったらセーブして、親子一緒に泣いたり笑ったりしていってはどうでしょうか?──心理的虐待が続くと、子どもにはどのような影響がでますか?Mさん:自分に自信がなくなる、安心感がなくなる、落ち着きがなくなる、食欲がなくなる、元気がなくなるというようになってくるかもしれません。── 子どもの存在を否定することは言わない、そして、あとは怒らないほうがもちろんいいけれど、喜怒哀楽をお互いにやりとりをしている間は大丈夫ということでしょうか。今日はありがとうございました。筆者自身も、娘たちをつい怒鳴ってしまったり、傷口に塩を塗るようにネチネチと叱ってしまったりすることもあり、それは心理的虐待にあたらないかな、といった思いも持ちながら向かったこの取材。長年、電話相談で虐待や子育てと向き合ってきたMさんのお話から、「どこまでが虐待で、どこまでがしつけ?」という線引きよりも、親が子育てで困らないことと、子どもの存在を否定しないことが大切なのだと感じました。後編では、子育てが大変な今の時代に、親がどのようにすれば心の余裕が持てるか、というお話を聞きました。取材協力: 社会福祉法人子どもの虐待防止センター(CCAP) 子どもの虐待を早期に発見し、虐待防止を支援するために1991年に設立された民間団体。研修を受けた相談員と、医師、弁護士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、行政経験者、教育関係者などが活動しています。CCAPでは、子育てに悩む方のための電話相談、母親のグループ(MCG)、CCAPペアレンティングプログラム講座「親と子の関係を育てるプログラム」などを行っています。相談の電話番号は、03-5300-2990(平日10:00~17:00 土曜日は10:00~15:00/通話料以外は無料)取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子
2018年03月09日「怒鳴らない子育て教室」をご存じでしょうか。アメリカのコモンセンスペアレンティングトレーニングを日本向けにアレンジしたもので、各地の自治体で開催されています。子どもとの接し方やしつけについて学べるだけでなく、育児で悩むママたちの心を楽にしてくれることも。実際にはどのようなことが行われているのでしょうか。■言い方を工夫するだけで子どもが理解してくれる怒鳴らない子育て教室に通ったことがあるHさん(5歳児のママ)は、なかなかいうことを聞いてくれない娘にイライラしてしまい、つい大声で怒鳴ることが多かったそうです。「怒鳴った直後は娘も反省するのですが、またすぐに同じことの繰り返しで改善されませんでした。何度いってもわかってくれないから、私も感情的になってしまって、毎日大声で怒鳴ってばかり。そのうち、娘が私のことを怖がるようになってしまい、どうしていいかわからなくなってしまいました」そんな悩みをママ友に打ち明けたところ、自治体主催の講座を教えてもらい、通うことを決意。そこでは、具体的なやりとりをロールプレイングしながら、子どもとの接し方を教えてもらえたといいます。Hさんによれば、子どもに伝えるときには次の4つのことが大事だと教わったそうです。●子どもと話す環境を整えよう「子どもを叱るときには、何かをしながらではなく、きちんと目を見て話すことが大事。私はこれまで洗濯や掃除をしながら怒鳴っていたので、効果がなかったのかもしれません」●行動を具体的に伝えよう「娘は食事中によそ見をしてしまうので、いつもみそ汁をこぼすんですよ。そんなときは、具体的に話すことが大事だと教わりました。みそ汁をこぼしたのは、お椀をちゃんと見ていなくてつかめなかったから。どうしてつかめなかったのかといえば、食事中によそ見をしていたから。だからよそ見をするとおみそ汁をこぼしちゃうので、気をつけようね、といった感じで話していきます。私は今まで『よそ見をしないで!』というだけだったのですが、きちんと説明してからは理解できたのか、みそ汁をこぼさなくなりました」●肯定的な言い方をしよう「子どもを叱るときには、『〇〇しないで!』というのではなく、『〇〇しようね』というといいそうです。先ほどのみそ汁の例なら、『よそ見しないで』はまさに悪い例。『みそ汁を飲むときはこぼさないようにちゃんとお椀を見ようね』というようにするといいと教わりました。いまでも子どもが何かをするとつい、『〇〇しないで!』といってしまいそうになりますが、一呼吸してから話すようにすることで、心が落ち着いて怒鳴らなくなれました」●子どもに共感しよう「幼稚園の制服からなかなか着替えてくれないときも、やっぱりイライラしちゃうんです。そんなときは、まず共感するといいといわれました。『幼稚園の制服はお気に入りなんだよね。でも、このまま寝たらシワができちゃうし、これからもずっと着られるようにお着替えしようね』と、肯定的な言い方との合わせ技がいいみたい。娘の気持ちを考えることで、なぜいうことを聞いてくれないのか少しわかってきた気がします」この基本を実践することで、子どもがいうことを聞いてくれるようになり、心に余裕が生まれたそうです。「ちゃんと話せば、子どもも理解してくれるんですね。それをすぐに実践できるように教えてくれたし、効果がすぐにあらわれるので感動しました」■育児の悩みに共感してくれるこうした講義を経て、Hさんが学んだのは「怒鳴っても何も解決しない」ということでした。「私はいままで、自分の感情を娘にぶつけていただけなんだと気づきました。『なんでママのいうことを聞いてくれないの』といっても、娘はなんで怒られているかわかっていないのだから意味がないんですよね。怒鳴った後には自己嫌悪に陥るし、いいことなんて何もありません。まだ怒鳴ってしまうことはありますが、そのときは『ごめんね』と謝って娘を抱きしめています。こうすることで気持ちが落ち着くし、私がなぜ怒ってしまったのか娘も考えるようになったみたいです」ほかにも、怒鳴らない子育て教室の経験者であるRさん(4歳児のママ)に話を聞くと、「しつけの具体策だけでなく、講師が育児の悩みを聞いてくれるのがよかった」といいます。「話を聞いてもらうだけでも、すごく楽になれました。お母さんも頑張ってるよねと共感してくれるし、何より『親だからって完璧な人にならなくていい』といってもらえたのがうれしかったです。怒鳴ることはすぐにはやめられなかったけれど、それを否定するのではなく、『今までよりも怒鳴る回数が減ったのだから大丈夫』といわれて、思わず泣いてしまいました」また、「怒鳴ってしまうのは、自分だけが育児をしているという思いがあったからかもしれない」と感じたRさんは、夫とも子育てについて話し合うようにしたそう。教室に通っていることを知らなかったRさんの夫は、驚くと同時に家のことを任せっぱなしだったことを反省し、娘とも積極的にコミュニケーションを取るようになったそうです。Rさんは教室に通い、「ノウハウ的なことを学べたことよりも、悩みを共感してくれる相手がいたことのほうが大きかった」といいます。講師だけでなく、同じ悩みを抱えたママがいるとわかっただけでも、心の負担が軽くなったと感じたそうです。怒鳴らない子育て教室は、自治体によって違う名称を使っている場合もあるようです。「もう子どもに怒鳴りたくない」と思ったときには、住まいの自治体に問い合わせてみるといいかもしれません。
2017年06月20日source:子どものいたずらを見つけた時、お母さんの中にはついつい大人げなく怒鳴ってしまって、後でどうすればよかったんだろうと悩んでしまっている方も多いかと思います。そこで今回は、子どものいたずらでお母さんが気を付けておきたいこと、NGな対応をご紹介します。 それって本当に「いたずら」なの?1歳半から2歳頃にかけて、つかまり歩きなどで、自分で行動できるようになったころから、ママが“いたずら”と捉える行動が始まります。早い子ではハイハイできるようになった頃から始まります。いたずらとは、児童心理学において“探索欲求にもとづく行動”と呼ばれています。例えば、ティッシュを次から次へと引っ張り出し、戻しても繰り返す。これもお母さんから見ればいたずらですが、子どもからしたら、動かせるようになった腕と指先を使って「ティッシュとは何か?」を自ら触って体験し、調べている行動となります。そのため、この時期の行動にはほとんど悪意はありません。つまり、いたずらと思っていたことは、“子どもの成長発達において大切な行動”といえます。危険ないたずらでなければ「気が済むまで」やらせるが吉source:いたずらを見つけたら、お母さんはどんな行動をとればいいのでしょうか。2つのポイントを紹介します。(1)危険でなければ「気が済むまで」やらせるその行為が危険でなければ、気が済むまでやらせてしまうのも手です。特に、乳幼児前半では動くようになった、自分の手や指先をどうやって動かすのか、どのように使うか自分についても探索している時期となるため、自分の指先や手の使い方を気が済むまで、存分に体験させてあげるのも良いでしょう。 (2)「正しい使い方」を教える言葉が少しでも理解してきた頃ならば、正しい使い方を教えてあげましょう。例えば、車のおもちゃを床にたたきつけているのであれば、「こうやって使うんだよ」とお母さんが見本を見せてあげれば、お子さんは自然と正しい使い方を覚えます。物の使い方を探索している時期のため、正しい使い方を教えれば、“いたずら”行動は一気に少なくなります。 子どものいたずらは「絶対に」怒鳴らないで!最後に、いたずらしているわが子を見て気を付けておきたいNG行動はたった1つ。「怒鳴らない。」ということです。近年では人前でしつけとしてわが子を叩くと虐待として周囲から見られてしまう傾向が強くなっているため、叱るのではなく怒鳴る親が増えていると言います。そうすることで、子どもは委縮し、自分の意思で行動することができなくなるなどの、以後の成長発達に影響しかねません。そのため、いたずらを見つけても、怒鳴ることなく、一呼吸おいてから子どもに対応するようにしましょう。 いたずらも、わが子の大切な成長過程だと思えば、少しは冷静に見られるかもしれません。ぜひ、いたずらを見つけたら一呼吸おいて、お子さんの対応をしてみてはいかがでしょうか。 【参考・画像】※ ゆっくり子育て事典 – 平井信義※ お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター「幼児教育ハンドブック」※ 尾鷲市教育長だより※ Jaromir Chalabala , Katsiaryna Drobysheva / Shutterstock
2017年03月29日子どもに対してつい怒鳴ってしまうということは、ママなら誰でも経験があると思います。しかし感情的に怒ることは子どもに響かないばかりかママにもストレスとなってしまいます。アメリカで開発されたCSP(コモンセンス・ペアレンティング)という児童虐待防止プログラムでは、子育てが楽になるというスキルを学ぶことができます。「怒鳴らない子育て」の実践的方法を5つご紹介します。1.あいまいな言葉は使わずに具体的に伝える子どもに何度も言っているのになかなか行動が直らないと「反抗ばかりして!」と思いがちですが、実は単に言いたいことが伝わっていないだけということが多いのです。「ちゃんとして」「いい子にしていて」「ダメじゃない」というのは、子どもにとってとても曖昧な言い方です。「靴は揃えて脱いでね」「ご飯を食べる時はテレビを消してね。食べ終わったらまた見ようね」のように、分かりやすく具体的に伝えましょう。言葉かけをする時は目を見て話しかける方がより伝わります。2.子どもが「しまった」と思う結果を与える悪いことをした時には悪い結果を与え、子どもが自分で反省し「しまった」と思えるようにします。怒鳴ったり叩いたりして行動をやめさせても、子どもは反省しません。悪い結果というのは、①子どもの楽しみに一時的に制限をかける②正しい行動をやり直させる(悪い言葉遣いをあらためさせるなど)③元の状態に戻させる(汚した床を拭かせるなど)の3つです。例えば「ゲームの前に宿題をやるんだよね?今度から約束を守れなかった時はゲームの時間は半分にするね」と伝えると子どもは「次は約束を守ろう」と思います。他には“あいつ”と言っていたら「悪い言葉づかいはやめなさい!」と一方的に言うのではなく「“あいつ”っていう言葉はよくないよね。なんて言うんだっけ?」と声をかけることで子どもに考えさせます。こう聞かれれば「〇〇君」と答えるので、子どもは自分で行動を正します。3.子どもが納得する叱り方効果的に褒める・叱るためには、子どもが納得する理由をつけることが大切です。「また次もやろう」と思えるように具体的に。「弟におもちゃを譲ってあげて偉いね。そうしたら弟も譲ってくれるようになるね」などと言いましょう。叱る時も頭ごなしに言わず「こうするとあなたにとってこんなにいいことがあるよ」という言い方をすれば、自分の行動が良い結果につながると思い指示に従いやすくなります。例えば「早く寝なさい!」ではなく「9時には布団に入るんだよね。早く寝たら早起きできるね。早く学校に行けたらいっぱい遊べるよ」などと言えば行動がプラスに働くというイメージを子どもが持つことができます。4.事前にママの考えを伝えておく“予防的教育”そもそも問題行動が起きなければママが怒ることもありません。事前に伝えて行動が起きないように予防しておくとお互いストレスがなくなります。例えばスーパーに出掛ける前に「お菓子買ってって言わないでほしいの」とママのしてほしいことを伝え、「家にお菓子があるからね。帰ったら食べようね」と子どもの側に立って言います。子どもが「わかった」と言えばスーパーで問題行動は起きないでしょう。この予防的教育は、パパにも効果あり。「洗濯物をたたんでくれると子どもを早く寝かせられるからすごく助かるな」などと言えば素直に行動してくれる確率は高いです。5.感情のセルフコントロールをする前述の行動をするためには、カッとならずに落ち着くことが大切です。セルフコントロールといっても難しく考える必要はありません。カッとなりそうになったら、5秒待つ、深呼吸するなどは効果的です。また、「言葉・態度に感情的に反応しない」「今問題になっていることだけに焦点を当てる」などを心がけましょう。抑えつけても反抗するだけ。親が落ち着けば子どもも落ち着きます。こういったスキルは、練習することで自然に身につきます。子どもの気持ちを考えた対応を心がければ怒鳴ることが減るはずですよ。イライラが減ればしつけもしやすくなり、結果的にママが楽になります。少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。
2016年09月29日