モデルで女優の水原希子(29)が1月27日、差別に対しての意見をTwitterにつづった。ネットで大きな反響を呼んでいる。今月6日の神奈川新聞によると、川崎市にある多文化交流施設に在日コリアンを脅迫する年賀はがきが届いた。「謹賀新年」を謳いながらも、そこには「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」などと書かれていたという。すると同件を危惧した団体が20日、change.orgでネット署名を呼びかけた。その署名は政府や市にヘイトスピーチを許さないよう声明を出すこと、そして警察には犯人逮捕に全力をあげるよう求めている。その翌日、水原もTwitterで署名を呼びかけた。さらに水原は27日、Twitterで差別に対する自身の考えを明かした。水原は無意識な差別や《イジメやトラウマなど、自分が経験した心的外傷から生まれる差別》《政治や歴史的な側面から生まれる偏見、誤解、差別》があると推測。そして《偏見や差別を受けた人はその相手を憎み、そしてまた差別が生まれ、差別が連鎖していく》と展開した。しかし、こう続けた。《ただその中で、少しでも差別や偏見を無くしていくためには、自分がそういう偏見してしまったり差別心みたいな感情を湧き上がった時に、意識的に自覚する事が大切なんじゃないかと思うのです》《誰かに嫌なことを言われたり、されたりしても、それはあくまでもその相手、個人の問題であって、それは絶対に人種やそのコミュニティー全般の問題ではない》そして《大切なのは、この地球に生きている同じ人類、地球人として優しさと強さを持って今をしっかり生きていく事、そして前を向く事が大切だと思います》とつづっている。長らく日韓関係のねじれが報じられているため、ネットでは《こんな風になってきたのには理由がある。それを解決しないとただの綺麗事にしかならない》といった声も上がる。しかし「個人と人種、コミュニティは別物」「差別していると気づくことが大切」という水原のメッセージは1日で1.1万もの“いいね”を記録。さらに支持する声が上がっている。《他人を排除して住みやすい国ができるとはとても思えません。昨今の排外的な風潮に意見することはとても大切だと思います》《やられたらやり返すなんて考えが、なくなりますように キコちゃんみたいな考えの人が増えて、負の連鎖を終えれますように》神奈川新聞によると脅迫文のつづられた年賀状に対し福田紀彦市長は23日、「全く許されるものではない」「不安が払拭できるよう対応したい」と表明したという。
2020年01月29日1970年代後半のイギリス、「ザ・クラッシュ」など数多くのミュージシャンからも支持された人種差別に抗議するムーブメント“ロック・アゲインスト・レイシズム”に追った社会派音楽ドキュメンタリー『白い暴動』(原題:WHITE RIOT)が、日本で世界最初に劇場公開されることが決定した(映画祭での上映を除く)。本作の時代背景は、「英国病」と呼ばれるほどに経済破綻状態にあった1970年代のイギリス。市民が抱いていた不安と不満は、第二次世界大戦後に増加した移民たちへと転嫁されていった。街は暴力であふれかえり、特に黒人たちが襲われた。そのなかで、芸術家として活動していたレッド・ソーンダズを中心にした数人の若者たちで発足された“ロック・アゲインスト・レイシズム”、略称RARは、人種や生まれによる差別への反発、不平等への反抗を主張し、抗議活動を始める。RARの発信するメッセージはやがて、「ザ・クラッシュ」をはじめ、「トム・ロビンソン・バンド」「スティール・パルス」といったパンクやレゲエ音楽と結びつき、大きく支持されていく。映画のクライマックス、RARが決行した1978年4月30日に起きた約10万人による大規模なデモ行進と終着地での音楽フェスは圧巻というべきもので、市民が1つになった瞬間は見ものだ。監督はBBCで複数のドキュメンタリーを手掛けてきたルビカ・シャー。彼女自身、アジア系移民の家庭に生まれ、両親が直面した人種差別について興味を抱いたことで製作を決意、本作で長編映画デビューを果たした。また、今回解禁となった本作のティザービジュアルは、RARのメンバーでもあったオーストラリア人カメラマン、シド・シェルトンが撮影した音楽フェスの様子。10万人余りの観客を前に、まさに「ザ・クラッシュ」が「白い暴動」を演奏した瞬間を捉えたもの。本作のタイトルでもある「白い暴動」は、「白人も黒人と同じように暴動を起こせ!」というメッセージが込められた曲であり、本作の重要なテーマでもある。字幕監修はピーター・バラカン「音楽の力で人の心を動かした」さらに、本作の字幕監修を務めるのはピーター・バラカン氏。80年代に放送されていた伝説の音楽番組「ザ・ポッパーズ MTV」で数多くの洋楽を紹介し、現在もInterFM「Barakan Beat」で古今東西、様々な音楽やカルチャーを世に発信し続けている。イギリスの時代背景と音楽に精通し、“音楽ファンの大人たち”にファンの多いバラカン氏による監修も見どころのひとつだ。バラカン氏は「移民差別に対して当事者意識を持った個人が集まったこの話は40年前ですが、まさに現在世界各地で起きていることへの示唆に富んでいます。今後の日本にとっても決して他人事ではありません。音楽の力で人の心をいい方向に動かしたいい例です」とコメントを寄せている。『白い暴動』は4月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月22日私は物心が付いたころから、母親からのきょうだい間の対応の差を感じていました。私はずっと「私は親からきょうだい差別を受けている」と思っていました。でも、大人になってからは「あれは、区別だったのかも」と思うことも。しかしどちらにしても、私にとってはつらい経験でした。 幼いころから感じていた「差」私は幼いころから、私と弟に対する母の対応に差を感じていました。例えば、おもちゃ。おもちゃ箱の中には、弟のプラレールやトーマスのおもちゃがたくさん詰まっていました。でも、私のおもちゃはないのです。弟のおもちゃで遊んだ記憶はあるのですが、自分のおもちゃで遊んだ記憶はありません。 私に向けられたものは、本棚に立てられた幼児教育の教科書だけでした。写真を見ても、これは私の記憶違いではなさそうでした。 弟は褒められるのに、私は…少し成長してからは、「弟は褒めてもらえるのに、私は褒めてもらえない」と思うことが多くありました。 例えば、学校のテスト。私が90点台を取ると、「どうしてこんな問題を間違えたの!? ちゃんと勉強しなかったからでしょ!」と怒られました。一方、弟が50点台を取ると、「ここも、ここも、できたね! 頑張って勉強したからだね! すごいね!」とやさしく褒められていました。それを見た私は大ショックです。私のほうが良い点数なのに、なぜ私は怒られるのか。なぜ弟は褒められるのか。 とてもつらかったことを覚えています。 母は私のことが嫌いなのだと思ったなぜ母は「きょうだい差別」をするのか。幼い私が考え出した答えは、「ママは私のことが嫌いだから」でした。「ママは弟のほうが好きなんだ」「私はいらない子なんだ」そんなことを考えると、つらくて悲しくてたまりませんでした。 しかし、今になって考えると、あれは「差別」ではなく「区別」だったのではないかと思うこともあります。母は私に「あなたは何でもひとりで、じょうずにできた。でも弟は何をやらせても遅いし、下手だった」と言っていたことがあるからです。 平等に接してほしかったもしかしたら母は、こう考えたのかもしれません。「姉には遊びより教育を与えたい。弟には教育より遊びを与えたい」「もし50点で良いと姉を褒めたら、姉がそれで良いと勘違いして怠けてしまうかもしれない。逆に、90点を取れないからと弟を叱るのは、弟には酷だ」 確かにその子の個性、その子の個性に合わせた対応をすることは大切なことです。しかし子どもの私にとって、それはとてもつらい出来事だったことに変わりはありません。 私も親となった今、子どもへの接し方の難しさがわかるようになりました。でもやはり、あからさまにきょうだい間の対応を変えることは、子どもの心を傷付けることに繋がると感じています。 子どもの個性に合わせた対応をした結果、傷つく可能性があるくらいなら、みんな同じように接してあげたいと感じます。私は現在第二子妊娠中です。第二子が生まれたあとは、自分のつらかった経験を思い出し、どちらも「差別されている」と感じないよう、平等に接してあげたいと思っています。著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在第二子妊娠中。
2019年05月09日兄弟姉妹のいる家庭では、子ども同士それぞれに秘めた思いがあるものです。「お姉ちゃん(お兄ちゃん)はいいのに、どうして自分はダメなの?」「長女(長男)だからって、どうして自分ばっかり我慢しなきゃいけないの?」といった言葉が、子どもの口から出てくることもあるでしょう。ママのなかには「もしかしたら私の接し方が、きょうだい差別を感じさせているのかも…」と不安になる人もいるでしょう。今回は、子どもたちにきょうだい差別を感じさせないための声がけ法について考えてみたいと思います。■ドキッとする子どもの言葉「きょうだい差別を感じさせているかも…」兄弟姉妹がいると「愛情に偏りが出ないよう気をつけている」というお母さんも少なくありませんよね。ただ、以下のような言葉を子どもが口にしたら、「不平等な扱いをしたつもりはないのに…」と不安になってしまうこともあるでしょう。・「お姉ちゃんばっかりひいきして、ズルい!」・「なんでお兄ちゃんはいいのに、私はダメなの?」・「弟なんていらない!」・「妹になりたい」子どもは、親の何気ない言葉を聞き逃さず、「ほかのきょうだいと自分は扱いが違うのだ」と敏感に感じることがあります。例えば、こんな言葉を子どもにかけたとしましょう。「お姉ちゃんはかわいいからモデルになれるかもね。あなたはパパに似たけど…」容姿について、直接的な優劣をつける言葉ではないので、ママに悪気はなかったのかもしれません。しかし、姉妹を持つ母としては少々デリカシーのない言葉といえるでしょう。こう言葉をかけられた子はどんな気持ちを抱くのでしょうか。言われた側は、容姿の優劣はもちろん「私よりママはお姉ちゃんが好きなんだ」という感情を抱くでしょう。何気なく放ったひと言でも、子どもは敏感にきょうだい差別を感じ取ります。そんな出来事が過去になかったでしょうか? 先に紹介した言葉を子どもが口にするようなら、ママ自身の言葉かけが間違っていたのかもしれません。■親子の「感情のズレ」あって当たり前と自覚するあるママは「お姉ちゃんは髪を結んだほうがかわいいけど、下の子はおろしたほうがかわいい」と思い、下の子の髪は結ばなかったそうです。親は良かれと思ってしたことでしたが、下の子はそのとき「私も結んでほしいのに、どうして?」と悲しい気持ちを抱いていたそう。このような感情のズレから、子どもに悲しみや寂しさを感じさせてしまうこともあります。また、きょうだいがいるママのなかには「長女だから我慢ばかりさせられた」「いつもお姉ちゃんばかりほめられた」といったきょうだい差別を感じて育った人もいるでしょう。その場合、「自分が長女でたくさん我慢してきた」と思っている人は、長子に対して甘くなってしまう傾向があります。また、「兄(姉)ばかりほめられた」という気持ちを抱いたことのある人は、無意識のうちに長子をほめることにブレーキをかけてしまうケースも。そんなあなたの態度に対して何も言わないからといって、子どもに不満がないわけではありません。かつての自分がそうであったように、子どもは何も言わず我慢をためています。ですから、「自分の子ども時代の感情を満たすために付き合わせてごめんね」と自覚し、反省することもときには必要です。きょうだい差別を感じさせてしまうのは、こうした親と子の感情の行き違いが引き金になっているケースも多いようです。■子どもの不満別、きょうだい差別をはねのける3つの方法わが子がきょうだい差別を感じているようなメッセージを発したら、どのような対応をすればよいのでしょうか。今からできることは「子どもの気持ちに意識を向け、望むとおりにする」ことです。わが子の言葉から何を不満に感じているかを読みとり、子どもの要望にこたえてあげるのです。それが、不満解消の近道となるでしょう。子どもの不満別に、以下のような声がけ、働きかけを試してみてください。【生まれ順についての不満】例:「お姉ちゃん(お兄ちゃん)になりたい!」「弟(妹)になりたい!」上の子になりたい、下の子になりたいと言うなら、まずは子どもがそう思う理由を探してみます。たいていは上の子だけにしがちなこと、下の子だけにしがちなことが原因のようです。例えば、「お姉ちゃんみたいになりたい!」と言うときは、上の子にしていることをそっくりそのまましてあげます。同じ髪形にしてあげたり、同じ洋服を買ってあげたり、同じ習いごとをさせてあげるのも良いでしょう。また、我慢することが多い上の子に「お姉ちゃん(お兄ちゃん)が欲しかった」と言われたら、我慢させることを一切やめ、思いきり甘えさせてはいかがでしょうか。【性差についての不満】例:「お兄ちゃんみたいに、男の子っぽい服が着たい!」妹が兄の服装やいで立ちを好み「自分も同じようにしたい」というときは「女の子なのに…」と考えず、好きなようにさせてあげます。黒い色を基調としたコーディネート、トレーナーにズボンなどのカジュアルな服装も満足するまで着させてあげます。また弟が「お姉ちゃんみたいな人形遊びがしたい」といったときも「男の子のくせに」とは言わず、まずはやらせてあげましょう。【外見を含めた個性についての不満】例:「お姉ちゃんみたいにかわいくないから」「弟みたいにできないから」もし、わが子がほかのきょうだいほど評価されていない、比べられて低く見られていると感じたら、「あなたはかわいい」「あなたはできる」と何度も口にしましょう。周囲から評価されなくても、ママさえ認めていれば、子どもがきょうだい差別を感じる度合いは薄まります。また、例えば上の子が「お兄ちゃんは足が速いからリレーが楽しみね」などと周囲から期待されていたとします。それを聞いた下の子が「お兄ちゃんばかりほめられる」と感じているようなら、「あなたの運動会も楽しみだね」「早く応援したいな~」と声がけをしてみましょう。そうすることで「ママは僕のことも気にかけてくれている」という気持ちが生まれ、きょうだい差別を意識しにくくなるはずです。「子どもの要求を何でも聞くわけにはいかない」と感じるママもいるでしょう。でも、ときには子どもがやりたいということを「うのみ」にし、思いっきりやらせてあげることも大切です。子どものやりたい気持ちは一時的な場合が多く、やってみたらどんなものかが分かり、満足して気がすむことがほとんどです。大切なことは、子どもの言葉を認めること、実際に一度経験させることだと思います。
2019年03月07日米ニュージャージー州ジャージーシティに先月オープンしたバーが話題だ。残念ながらポジティブな理由からではない。口コミサイト「Yelp」にドレスコードが差別的だというレビューが殺到しているのだ。問題のバー「THE ASHFORD」が掲げた基本的なドレスコートは「高級ビジネスカジュアル」。これに付随する形で、非常に細かくNGアイテムが羅列されている。以下に紹介しよう。・オーバーサイズのジーンズおよびシャツ・ヘッドギア・ベースボールキャップ・ワークブーツ・ジム用スニーカー・短パン、運動服・スウェットパンツ、ジョガーパンツ・カーゴパンツ・オーバーサイズジュエリー、大袈裟なチェーン・ノースリーブシャツ・サングラス・迷彩柄・腰ばき、またはだぶだぶのズボン・ヘッドフォンさらに、「ズボンにはベルト必須」とも付け加えられている。Yelpにはエントランスで手ひどく追い払われた人たちが怒りのレビューを多数投稿している。「ブロンドの女性の友人は、ルーズなスウェットパンツでも入店を許されていましたが、普通のズボンをはいた黒人男性たちは何らかの理由で拒否されました。用心棒に『パジャマを着た人は入れない』とも言われました」「僕の友達は、フード付きのセーターを着ているという理由で入れてもらえませんでした。でも、他に理由があるような気がします」(黒人男性のレビュー)「差別主義者!ひどい店だ。このドレスコードは誰にでも当てはまるわけじゃない。黒人と、用心棒の好みじゃない人にだけ適用されるんだ!」この他にも、「ものすごく選民的」「不平等な押し付け」「見た目が良くない人を意図的に帰らせている」と星一つのレビューが続々と寄せられている。バーのオーナーはDaily Newsの取材に対し、「私どものミスです」とドレスコードの内容が不適切であったことを認め、「単におしゃれをしてきてね、ということであり、誰でもウェルカムです。そして、ドレスコードは人種とは全く無関係であるということを明らかにしておきたい」とコメント。Yelpのレビューについては「見ていない」としながらも、ドレスコードを羅列したプラカードは撤去したという。
2019年01月17日夏の帰省で、義両親の孫差別にショックを受けたというママもいるでしょう。孫が数人いると、どうしても出てしまう孫差別。我が子が差別されるとショックですし、傷付いた子どもをケアしてあげたいと思うものですよね。今後も続くであろう孫差別に、どう対処するかをご紹介します。相手を変えるのは困難孫差別にも、「息子の子どもより、娘の子ども」「内孫より外孫、もしくは外孫より内孫」「次男より長男、次女より長女」「男の子より女の子、もしくは女の子より男の子」「大人しい子より元気な子、もしくは元気な子より大人しい子」を可愛がるなど、様々なタイプがあります。そこには、その人の持っている価値観が現れます。親としては、「言えば変わってくれる」と期待してしまいますが、難しいでしょう。何十年もその価値観や好みで生きてきた彼らが、価値観を変えるというのは難しいもので、ほぼ無理と言えます。変えようとしても変わってくれなければ、こちらはイライラしてしまいます。価値観はほぼ変わらないものなので、「そういうもの」と捉えておきましょう。孫差別の原因による対処法では、義両親の孫差別に対して、どう対処すべきでしょうか。まずは嫁である自分と義両親の間にまだ距離がある場合、義両親との距離を縮めてみましょう。あなたとの距離が縮まれば、孫差別が軽減されることもあります。そして、孫と接する時間が短いゆえに、義両親が子どもの性格を誤解しているケースも少なくありません。子どもは何でもストレートに口に出しますから、「生意気な子」と思われることもあるでしょう。大人しい子のことを、「可愛げがない子」と思うこともあるでしょう。誤解を解くためにも、普段の子どものエピソードを話したり、子どもの気持ちを代弁してあげるのも良いでしょう。中にはあまりに露骨だったり、言い方や差別の仕方が子どもに悪影響なこともあります。この場合は帰省頻度を減らしたり、帰省日数を減らしたりして、義両親との距離をとるようにしましょう。「ママはあなたが一番好き」と伝えよう一番大切なのは、差別された子にママが愛情表現をしてあげることです。「他の子には秘密だけれど、ママはあなたが一番好きなんだよ」と2人きりになって伝え、スキンシップをしたり、褒めたりしてみましょう。結局子どもはママが一番大好きですから、ママから愛されていれば自信が保てます。「家族は社会の縮図」と言いますが、社会へ出れば差別に合うこともあるでしょう。それでも自分を心から愛してくれる人が1人でもいれば、立ち直る勇気を持てることでしょう。ママも一つの社会経験として捉え、子どもを抱きしめてあげてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年09月05日じいじ・ばあばからの「孫差別」感じたことある?それはどんなとき?この夏休み、実家の集まりなどに参加しましたか?最近話題になっているのが、じいじ・ばあばの孫への扱いの差…、いわゆる「孫差別」。あなたは感じたことはありますか?あんふぁんWebの「どっちだポン!」コーナーで「孫差別を感じたことがある?」の投票を実施した結果、62.6%が「ある」と回答。(投票期間/2018年7月25日〜8月14日)「感じたことがある」62.6%「感じたことがない」25.3%「どちらとも言えない」12.1%悲しくなるほどに「感じたことがある」■ 夫の親の対応にいつもモヤモヤしてしまうので、会いに行く回数が減りました。 私にとってもかわいいめいっ子ではあるのですが、夫の親によく会いに行ってるめいっ子とうちの子どもに対するお金の使い方が違います。私の分からないところでしてもらうには構わないのですが、見え見えでこっちもショックです。 (つちのこさん/39歳)■ 私のほうのおじいちゃんは、うちの子だけ膝に座らせてくれなかったり、会話すらしようとしない。ダンナのほうのおじいちゃんは逆にうちの以外の孫が女子だけだったので、うちの男子が産まれたのが、よほど嬉しかったようでなにかとかわいがってくれる。 (kazahana51012さん/24歳)■ 私の娘と兄嫁の娘との扱いの差を感じます。いつまで兄嫁とその娘を客扱いするのかとイラッときます。 (ぷんぷんさん/45歳)■ 初孫の長男ばかりかわいがる(ダーマさん/37歳)■ 娘、私、じいじの3人で、じいじの畑を手伝ったとき、近くに住んでるめいの話ばっかりされた。◯◯はいつも喜んで手伝う、◯◯はよく食べる、など。 そっちの方がかわいいのか、と実の父ながら悲しくなりイラッとした。 (のりすさん/40歳)■ 体が弱いことを理由にこちらの運動会などの行事は一切来ないし、日にちも聞いてこないのに、義理姉の息子のところは「行ってあげないとあかん」と必ず参加。あきらかな孫差別。 (夏みかんさん/40歳)■ 孫(男)が息子にそっくりなので、やたらとベタベタするおばあちゃん。 (ゲストさん)■ うちの子どもたちと義姉の子どもに対するお金の使い方が全然違う。めいっ子には、自転車買ったりパソコンを買ったり、スマホまで買うのに、うちの子どもたちにはない。不満です。 (みぴこさん/43歳)■ 上の子のほうが思い入れが強いみたいで、特にかわいがっている。下の子ももっとかわいがってほしいなと思う。(mimimiさん/38歳)あるようなないような…「どちらとも言えない」■ 我が家の長男が初めての孫だったので、自分も長男だった義父は『やっぱりお前が1番かわいい』とよくおっしゃっていました。でも他の兄妹たちのいない時しかおっしゃいませんし、他の孫にも一様にお小遣いも渡されますし、私に対するリップサービスの気もします。 (高葵おかんさん/46歳)■ 自分が子どものころも同じように愛情注いでもらっていたのかなと思っている。孫にも同じように接してくれてうれしい (きなさん/35歳)■ 時と場合によりますね (よっちさん/40歳)そんなことがあるなんて…と驚きも「感じたことがない」■ うちのじいじ、ばあばは内孫も外孫も関係なく、ケンカしても双方を叱り、お菓子もケンカしないように同じものを用意するかいっしょに買いに行きます。 だから、友達の家は長男にしかお菓子を買ってくれないと言う話を聞いて、かなりショックを受けました。 (みにみにさん/48歳)■ 格差は感じない。 ただ、孫も年齢も性別も性格も違うんだから、それは対応に違いはあると思う。 (もちりこさん/32歳)■ ダンナは一人っ子だし、私は長女なので 今のところ両家共、孫はうちだけなので溺愛されています。 従兄弟がいないのはかわいそうですが、 孫差別がないのはいいのかなと今回感じました。 (メルさん/36歳)……孫差別を感じたことがある人が6割以上という結果になりましたが、実は孫差別をしている祖父母本人たちには、その自覚がないことがほとんどとも言われています。それゆえ根本的な解決は難しいのかも…。悲しみやいら立ちを増幅させないように、「しょうがない」と割り切る気持ちが大事なのかもしれないですね。<あんふぁんWeb編集部>
2018年08月23日《差別やめろ受験料を返せ公正にやれ》《私たちは女性差別に怒っていい》8月3日夕方、東京都新宿区にある東京医科大学正門付近にはプラカードを掲げ持つ人々が集まり、一時騒然となった。8月2日に報じられた東京医大医学部医学科の一般入試における“女子減点問題”は、学生や受験生のみならず、多くの女性たちに衝撃を与えた。得点操作に関してはマニュアルも存在し、入試を担当する学務課長や、大学トップの数人だけがその存在を把握していたという。だが昨年同大学医学部を卒業した男性は言う。「振り返ってみれば、私が在学中にも教授たちが、不正をにおわせる発言をしていたのは確かです。例えば『女子のほうが優秀な人が多いから、本来なら女子のほうがいっぱい入っちゃうんだよね』とか、『この学校は、入学者の男女比が毎年いつも同じなんだよね』といったものです。私の同級生の女性は、教授から『君が入学してきたことで、この大学に入れなかった男子がいるんだぞ』と、あからさまに言われたこともあるそうです。しかし成績が貼り出されてみると、120人いるうち100位以下なのはほぼ全員男子でした。不正入試により、女性は男性よりかなり優秀でないと入学できなかったのかもしれません」精神科医やコメンテーターとして活躍している香山リカさんも、東京医大の卒業生だ。「この“得点操作”報道に関しては、私も驚いています。私が大学に在籍していたのはいまから35年以上前ですが、私の学年は女性も多かったのです。医学部ですと女性は1割程度というのが一般的でしたが、私の同級生は120人中30人ほどが女性でした。教授たちも『患者さんは男女半々なんだから、医者も男女半々いたっていいし、むしろそうなるべきだ』と言っていて、差別を受けた記憶はありません」しかし、いざ就職となると事情は異なったという。「病院で働くために教授に相談しても、女性たちは希望する科に行けない人も多かったのは事実です。例えば外科での勤務を希望しても、『女性医師を受け入れられるシステムや体制がない』といった理由で叶わないケースもありました。また研修医時代に女性たちが『君は結婚したり妊娠したりはしないよね?』と言われることも多かったのです。男女雇用機会均等法の施行以降、いまはそういった傾向は緩和されていると思うのですが……」東京医大の不正は氷山の一角ともいわれている。一大学の問題としてとらえるだけではなく、これを機会に医療現場そのものの見直しや改革が必要な時期が訪れているのかもしれない。
2018年08月08日同じ孫なのに、孫同士で扱いに差が出る、祖父母からの「孫差別」。孫差別を感じた時は、どのようにして対処したら良いのでしょうか?「うちの子は姉弟2人。男の子好きの義母が、弟ばかりをかわいがって、お姉ちゃんがかわいそう…」「ずっと私よりも姉をかわいがってきた父が、私と姉に子どもが生まれてからは、姉の子どもばかりかわいがる」こんな孫差別に遭遇したときの対処法を、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。孫差別をする祖父母の心理は?孫差別をする祖父母の心理の裏側には、孫の親である息子や娘、その配偶者への感情が隠されていることがよくあります。長男が家を継ぐという考え方の人なら、長男の子どもだけは別格だから優遇する、という祖父母もいるでしょう。あるいは、息子よりも娘のほうが気の置けない関係で何でもズバズバ言える、と思っている祖父母なら、息子の子(内孫)より娘の子(外孫)を優先させるかもしれません。実際、内孫よりも外孫を優先させる祖父母のほとんどが、「息子の子はお嫁さんに気を遣うので何もできないが、娘の子なら自分の好きに扱って良い」という考え方を持っています。差別のパターンはさまざまで、例えば同じ両親から生まれた子でも、長男と次男とで差を付けられる場合があります。これは祖父母が、「長男の長男だから優先すべき」または「小さい子だから優先すべき」と考えているのかもしれません。いっぽうで、「男の子より女の子が好きだ」あるいは反対に「女の子より男の子が好きだ」という理由も存在し得ます。これらとは全く別に、単純に会う回数が多いなど、「なつくからかわいい」「なつかない孫はかわいくない」という理由で差別をする祖父母もいます。やっぱりなついてくるものはかわいく思えてしまうのですね。考え方は人それぞれですが、「そもそも孫同士で差別するのはおかしい」と考え、意識して平等に扱おうとしていない限り、孫差別は非常に起こる可能性が高いものなのです。そんな祖父母の中には、自分の子どもを、きょうだい間で差別していた人も少なくありません。祖父母が子育てをしていた時に、長男よりも次男のほうがかわいかったので、長男の子よりも次男の子がかわいい…という人もいます。「モノによる」「言葉や扱いによる」孫差別、どう対処する?孫差別に多いのは、「モノによる差別」と「言葉や扱いによる差別」の2パターンです。モノによる差別には、例えば「長男のときはランドセルを買ってもらったのに次男のときはなにもない」「親戚一同で遊びに行ったのに、一部の孫にしかお土産がない」といったようなものが挙げられます。これは、モノが存在していない以上、その場ではなかなかフォローする方法がありません。特にランドセルのような、子どもが知らないようなことならともかく、親戚一同で集まったときに気に入った孫にしかオモチャがないような時は困りますね。言葉や扱いによる差別は、例えば「●●ちゃんは勉強ができてえらいね~」などと、特定の孫ばかり褒める。あるいは、親戚一同で集まったときに、特定の孫にだけ何を食べたいか聞いて振る舞い、他の孫には一切聞かない…などがあります。いずれの場合も、最も効果的な対処法は、「孫の親である自分自身と祖父母が親しくなり、子どもが孫として祖父母になつく」ということです。祖父母とは、娘息子も独立してしまい、老いもあってか、人生に寂しさを感じやすいもの。そんな時、自分に厳しくも優しくしてくれる相手、「おじいちゃん、おばあちゃん!」と言って立ててくれる相手がいれば、その相手を優遇したくなってしまいます。差別されると疎遠になりたくなるのが人間の心理ですが、そこをぐっとこらえて、あえて相手の懐に飛び込むことが必要になるかもしれません。子どもにも、年配者に対する礼儀や態度、身の処し方を指南する良い機会でもあるでしょう。連絡をこまめに取って、体調ケアを気に掛けたり、子どもの成長や今の様子、子どもの好むものを報告し続けることで、祖父母からの扱いが変化することも。ただし、差別の度合いによっては、子どもの心理的なケアを優先すべき時もあります。いくら祖父母に対して親切に振る舞っても、相手が変化するとは限らないのが難しいところ。祖父母から自分や、時には両親が差別されるのを目の当たりにして、子どもが祖父母の側に行くのを嫌がったりする場合は、子どもたちが大きくなるまで、実家や義実家から距離を置くという選択をする家族もいます。そこまではしたくない、という時は、他家の孫とは違う時期に祖父母を訪問し、同時訪問を避けるなどの工夫をしてみましょう。祖父母には期待をしすぎないこと脇から見ている親世代には、信じられないようなことですが、孫差別が起こるとき、孫差別をしている祖父母には、その自覚がないことがほとんど。自覚がないので、こちらがストレートに孫差別を指摘しても、「そんなことないわよ」と言われたり、逆に相手の気分を害してしまうことが多いでしょう。孫差別には、祖父母のその時の経済状態や、体力の有無も関わっていることがあります。先に生まれた孫にはランドセルがあったのに…というのはその最たる例で、現役時代に生まれた孫と、引退してから生まれた孫とでは、誕生祝いで差を付けられることも。まずは、祖父母には期待をしすぎないことが重要です。最近では、あれもこれもやってもらって当たり前だと考えている親世代もいて、その期待に対する裏切られた感が「孫差別をされた」という感覚につながっているケースもゼロではありません。祖父母も人間!孫差別をできるほど元気なのは儲けものだと思って、親世代が「そんなもんだよね…」というおおらかな気持ちでいることも大切ですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年06月06日華やかなメジャーリーグの世界。そのバックステージを舞台に、根強く残る社会的、民族的マイノリティへの偏見や差別を描いた舞台『Take Me Out 2018』。人種やLGBT問題に切り込んだ傑作が再演。日本ではなかなか理解しづらい人種や宗教間の問題。しかし‘16年の日本初演時、それを映像や字幕、国旗といった舞台装置を駆使したり、各キャラクターの出自や民族性を俳優の声のトーンや立ち居振る舞いで見せるといった緻密な演出により、明快に描き出した藤田俊太郎さん。高い評価を受けた本作が、再びその手で再演される。「格差も貧困も人種も関係なく、誰もがスター選手になれるのがスポーツの世界。普通なら出会わないはずの出自も価値観も違う人々が、野球の名の下に集まりロッカールームという場を共有する。僕らが実感するのは難しいシチュエーションですが、脚本自体が素晴らしいのはわかっていましたから、そこに込められた面白さをちゃんと全部伝えたかったんです」作品は‘03年3月にアメリカで初演されたもの。そこから15年が経ち、LGBTなどのマイノリティへの理解が深まってきている。そんないまだからこそ、初演を踏まえつつも、「戯曲の書かれた時代性を明確にして描きたい」そう。「‘03年3月は、まさにイラク戦争が開戦した時期。アメリカには同時多発テロの不穏な空気が残っていたし、まだ同性婚も認められていなかった。そこをきちんと描くことで、それぞれの人物の立場や関係性がくっきりし、セリフがより芯の通ったものになる気がしています」さまざまな社会問題にクローズアップしながらも、「これは愛の物語だと思うんです」と話す藤田さん。「作品は時代を映す鏡だという言葉がありますが、多様性が叫ばれるいま、違う価値観を持った他人同士が出会い、愛を育むことがどんなに大変か。それがこの作品の中にはあらゆる形で織り込まれているんです」丁寧に戯曲と向き合おうとする姿勢の根本には、引きこもりから、高校を中退したかつての経験がある。「ある時、突然、友達とどう話していいかわからなくなってしまって…。でも、社会復帰して、いろんな道を模索した結果、演劇ならば他者と繋がれるんじゃないかと気づいたんです。だからこそ、台本や翻訳の意図が観客にきちんと伝わっているか、つねに敏感でありたいんですよね」‘16年の初演舞台より。撮影:岡千里周囲から高い尊敬を集めていたメジャーリーグのスタープレーヤーが、シーズン開幕前に自らゲイであることをカミングアウトした。そこからチームに不穏な空気が流れ始める。3月30日(金)~5月1日(火)渋谷・DDD 青山クロスシアター作/リチャード・グリーンバーグ翻訳/小川絵梨子演出/藤田俊太郎出演/玉置玲央、栗原類、浜中文一、味方良介、小柳心、陳内将、Spi、章平、吉田健悟、堅山隼太、田中茂弘全席指定8800円(税込み)チケットスペースTEL:03・3234・9999ふじた・しゅんたろう1980年生まれ。秋田県出身。故・蜷川幸雄の下で演出助手を経て演出家に。‘16年に演出したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。※『anan』2018年4月4日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月01日女優のシャーリーズ・セロン(41)は、ハリウッドの映画界が女性を年齢で差別する場所だと感じていないそうだ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も記憶に新しいシャーリーズは、20代の頃よりも今のほうが仕事があるとして、業界内には女性が軽視される事実があると認めながらも、40歳以上の女性にはそれがあてはまらないと発言した。イタリア版ヴァニティ・フェアー誌のインタビューでシャーリーズは「女性にとって見た目の重要さが一番大事ではなくいということを気づく時がきたのよ。それに年齢を重ねた時の方が価値が落ちるなんてことも事実ではないわ」「私は今41歳だけど、20年前よりもっと仕事をしているし、もっと楽しんでいるわ。私の知っている女性はみな同じことを言っているから、このお決まりの言い方は止めるべきよ」と話した。そして、多くのハリウッド女優とは異なる意見ではないかと指摘されると、「私はそうは思わないし、人がハリウッドのことをそう言う風に言っているを聞くのも好きじゃないの。映画とは社会の問題を反映するものだし、本当の問題とは目の前にあるものよ。ハリウッドの男女差別は社会の問題に比べればたいしたことはないわ」と続けた。男の子と女の子の2人の養子を迎えているシャーリーズは、歳を重ねることは人生で避けることができない事実であると考えているため、老いることを恐れたことはないそうだ。「こんなに自然なことをなぜ恐れることがあるの? 歳を取ることは人生の一部なんだから避けられないわ。それに歳をとってから起こったことにとても感謝している自分もいるもの。20年前よりももっと賢くなっているしね。それに比べればシワなんて関係ないわ」(C)BANG Media International
2016年11月14日俳優のダニエル・ラドクリフは、映画『インペリウム』での人種差別的発言に関して共演者に謝罪をしていたという。同作品で白人至上主義組織を潜入調査するFBI捜査官を演じるダニエルは、罵倒する言葉を使わなければならなかったシーンのあとは毎回共演者に謝罪をしていたそうだ。ダニエルは「映画で人種差別的中傷や発言をしたときは毎回、後で共演者たちのところに行かなきゃだったんだ。そして『本当にすみません。(言ったのは)ただ言わなきゃいけなかっただけで。本気で言ってるわけではないと分かってもらえてると思いますが、やはり伝えておかないとと思いまして』と謝罪していたんだ。最も謝罪の多いスキンヘッド集団だったよ」と話した。使わなければならなかった差別的用語を好まなかったダニエルだが、映画を作る「素晴らしい経験」をしたといい「素晴らしい経験で最高のクルーだったからある意味では作っているのがとても不思議な映画だったんだ」「一方で、右翼とか白人至上主義者が集結するシーンのようなとても重い題材と撮影に臨んでいたし、全員が『白い力』と書かれたTシャツを着ていて、そんなことは不気味で恐ろしいことだよね」と続けた。また、映画のワンシーンでスキンヘッドにしなければならなかったダニエルは、奇妙な形をした頭でないことが分かりうれしかったようで、ザ・デイリー・ショーの番組内で「カメラの前で髪を剃らなくてはいけなかったんだ。とにかく変な形をしていたり変なマークがついていない頭だと分かってうれしかったよ」と冗談交じりに話した。(C)BANG Media International
2016年08月22日日本でも8月19日に公開を迎える『ゴーストバスターズ』に出演しているレスリー・ジョーンズが、寄せられた人種差別的ツイートの数々により19日にツイッターを一時止めるに至ったという。攻撃的で心を痛めるような投稿のほとんどは肌の色をネタにしたものだったそうで、「猿」や「唇の厚い黒人」、「エイズの元凶」呼ばわりされているメッセージをレスリーはリツイートした後、「私は個人的に地獄にいるような気分よ。こんなことされることをした覚えはないわ。ひどすぎる。こんな風になるのはおかしいわ。今すごくつらい気分よ」とツイートした。そしてレスリーは、「以前は何でツイッターのアカウントを持たないセレブがいるのか疑問に思ったものだけど、今はその理由が分かるわ。人々をクレイジーにさせるようなファンたちには良い顔もコミュニケーションを図ることもできないもの」と投稿し、周囲からはそういった投稿に気を留めないようにアドバイスされるものの、人種差別発言は無視することはできないとしてツイッター運営側に対処を求め、「私は涙と悲しみに満ちた心と共に今夜でツイッターを止めるわ。全ては私が1本の映画に出たからっていうだけで起こったことよ。映画を嫌いになってもいいけど、私が今日受けたような仕打ちは間違っているわ」と締めくくって、ツイッターを止めていた。しかし21日になって「(ツイッターを)やらないでいられると思ったんだけど、私の他に誰が『ゲーム・オブ・スローンズ』のライブツイートするっていうのよ!!」「みなさんの愛と応援の言葉に感謝しているわ! すごく特別な気分にしてくれた」というツイートで投稿を再開した。(C)BANG Media International
2016年07月25日2016年4月1日から、障害者差別解消法という法律が施行されたことをご存知でしょうか?この法律では、行政や事業者へ障害者に対して不当な差別を禁止し、社会のなかのバリアを取り除くべく「合理的配慮」に努めるよう定めています。障害者が必要としている「合理的配慮」とは、いったいなんなのでしょうか?また、この法律ができたことで、障害者の人たちは暮らしやすくなるのでしょうか?そんな問いに答えてくださったのは、「きこえないママ×まちプロジェクト」代表で、自身も聴覚障害があるまつもとまつりさん。耳のきこえないママたちと、地域の人たちをつなぐ活動をしていらっしゃいます。以前、お子さんが夜中に熱性けいれんを起こしたときに自力で救急車を呼べず、近所の人に助けてもらったため、日ごろから地域の人たちとつながっている必要性を感じたのだとか。今回はまつもとさんに、「聴覚障害者」の視点に立ったお話をお伺いしました。■聴覚障害者は想像以上に不便に感じているまつもとさんは以前クレジットカードを落としてしまったとき、母親にカード会社に電話をかけてもらったことがあったのだそうです。ところがカード会社の人に、「本人でないとダメ」といわれてしまったというのです。「だから、わざわざ会社を休んでカード会社に行って手続きをしなければならなかったんですよ。普通の人だったら休憩時間にちょっと電話すれば済むことなのに」(まつもとさん)また、銀行のATMに不具合があっても備えつけの電話が使えないため、窓口に行って事情を話してもう一度列に並びなおさなければならなかったこともあるといいます。それだけならまだしも、障害者割引のある駐車場に入っても出るときにモニターに障害者手帳をかざさないといけないことがわからず、結局は正規料金を払わざるを得なかった……などと不便に感じていることは多々あるそうです。健常者にとっては当たり前にできることだからこそ、聴覚障害者が不便に感じていてもなかなか気づきにくいものなのかもしれません。■行政にはその人に合った配慮をしてほしい「きこえる」人たちは、「耳がきこえない」といわれると、「じゃあ手話で通訳できる人がいればいいのね」と思いがちではないでしょうか。「でも、聴覚障害者のなかには手話を知らない人もいるんです。だから『耳がきこえない=手話通訳の用意』と考えるのではなく、筆談で対応する、ゆっくり話す、流れの決まっている手続きであればフローチャートを用意して指差ししながら説明するなど、その人に合った配慮をしてほしいと思います」(まつもとさん)まず、「聴覚障害者はみんな手話を知っている」という思い込みをなくすことが必要なのですね。■私たちにもできるちょっとした配慮とは?聴覚障害のある人だって、スキルアップのための学びの場や職場の会議、町内会の話し合いに参加する機会を望んでいるもの。しかし、話の流れがわからない、資料を読んでいると知らないうちに話が進んでいる……など、ハードルが高くてなかなか参加しづらいのだとか。そんなとき、「きこえる」人たちが「きこえない」人たちのためにできることはなんでしょうか?たとえば講座に参加するときであれば、前もって資料をもらう、隣に座った人にはいま話しているところを指差ししてもらう、資料を読むのに夢中になっているとき、講師が話しはじめたら肩を叩いて教えてもらう。そういう、ちょっとした「配慮」をしてもらえたらだいぶ助かるとまつもとさんはいいます。「手話通訳になにからなにまで依頼することはできません。でも、『ちょっと配慮がほしい』という場面は日常的にたくさんあります。ちょっとしたことでも協力してもらえたら、とてもありがたいです」(まつもとさん)■障害者差別解消法だけで社会は変わるのか最後に、障害者差別解消法ができたことで障害者が生活しやすくなっていくかどうかについて意見をきいてみたところ、「5分5分」という答えが返ってきました。法律ができたことで、いままで「予算がない」という理由でやらなかったことに対して「やらなきゃいけない」という意識が芽生えることはあるかもしれない。しかし、だからといって具体的になにをすればよいか行政や事業者の人たちにはわからないだろうから、聴覚障害者自身がもっと「こうしてほしい」と声をあげなければいけないといいます。「行政などに直接声を伝えるのはなかなか難しい。だから、まずまわりの人たちに『こういう不便がある』ということを伝えたいと考えています。その話を聞いた人からアイデアを出てくるなど、なにかいい方向につながっていくと思うから」(まつもとさん)現在、聴覚障害で障害者手帳が交付されている人は全国で45万人。でも、手帳交付に至らない軽度の方も含めると、聴覚障害者は1,000万人以上いるといわれています。障害の程度に関係なく、不便に感じる人たちへの配慮が自然にできる社会になれば、障害者もそうでない人もお互いにもっと気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。(取材・文/あさき みえ) 【取材協力】※まつもとまつり・・・「きこえないママ×まちプロジェクト」代表。3人の男児の母。横浜市戸塚区にある親子カフェ「こまちカフェ」を拠点に、「きこえないママ」と地域の人たちとの交流会を月1回(第2火曜日10:00~12:00)おこなっている。コミュニティFMラジオ「エフエム戸塚」の番組にゲスト出演経験もあり。 【参考】※ココロもカラダもぽっかぽか※こまちカフェ※障害を理由とする差別の解消の推進-内閣府※厚生統計要覧(平成27年度)-厚生労働省※難聴者の数は、どれくらい?という事で調べてみた-L.S.B.information
2016年06月25日日本にいると感じにくいかもしれませんが、人種差別は世界中でいまだに深刻。文化や歴史とのつながりもあるだけに解決が難しい問題ですが、いま、ある意外な方法が注目されています。それは「瞑想」。仏教の「慈愛」についての瞑想が、人種差別の意識を低下させる効果があるのだそうです。最新の研究からわかった意外な事実をご紹介します。■仏教の「慈愛」の精神が人種差別をなくすたった7分間の瞑想で、人種差別がなくなることが最新の研究で判明しました。専門家によると、仏教的な瞑想は思いやりの気持ちを高め、人種に対する差別や偏見の気持ちを鎮める作用があるのだとか。イギリスのサセックス大学で行われた実験から、仏教の「慈愛」の精神が、自己や他者への肯定的な気持ちを高めることがわかったのです。■瞑想はリラックスするためのものではない実験は、71人の成人した白人の男女を対象に行われました。参加者を2つのグループに分け、1人1人に自分と同性の黒人の写真を1枚ずつ配ります。1つのグループでは瞑想について説明する音声が流されました。目をつむり、特定の人のことを考えて、心のなかで「あなたが幸せで健康でありますように」と唱えるというものです。もう1つのグループでは、写真の顔をよく観察して特長を探すように指示されました。どちらも与えられた時間は7分間です。その後、参加者は白人と黒人の人物の写真に、「幸せ」などのポジティブな言葉や「悪い」などのネガティブな言葉をそれぞれあてはめるように指示されました。すると、写真を見ながら瞑想したグループのほうが、明らかに人種差別の度合いが低かったのです。調査を行った専門家は、瞑想はただ自分がリラックスするためだけに行うのではないと語っています。人間には本来、自分の人種のほうが好ましいと感じてしまう性質があります。これが「慈愛」の精神によって変えられるのではないかと期待されているのです。瞑想は今後、さまざまな人種の人が共生する社会で、必要不可欠になる可能性すらあるのです。*瞑想が現代社会に生かされて、幸せに生きられる人が増えるといいですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※Seven minutes of meditation can cure racism-the Sun
2015年12月06日2016年4月に施行予定の「障害者差別解消法」に関して、対応策を実施または検討していると回答した企業は合わせても2割に満たない実態が、LITALICOが11月18日に発表した調査結果で明らかになった。同調査は、同社が運営する就労支援事業所「ウイングル」を通して障害者雇用を行った企業や同事業所に実習先を提供している企業など400社の雇用部署担当者を対象として、2015年10月に実施したもの。有効回答数は157社。「障害者差別解消法」に対する内容把握と取組状況を尋ねたところ、内容を把握している企業は計54.8%と過半数に達したが、具体的な対策に関しては「既に実施している」が5.7%、「検討している」が13.4%であり、何らかの対策を実施・検討している企業は全体の2割弱にとどまっている。また「名前程度なら聞いたことがある」「知らない」が計44.5%に上り、法施行まで半年を切る状況でも依然として認知が進んでいない状況も明らかになった。同法で提供義務を定める「合理的配慮」の認知状況については、「知っている」という回答は46.5%と半数を下回り、「初めて聞いた」が24.2%となった。また、合理的配慮を知っていると回答した73社に配慮提供が難しいと感じる障害種別を尋ねると、精神障害が身体障害や発達障害など他を大きく上回っている。同法に関連して具体的な対策を実施・検討している30社に具体的な対策を問うと、3分の2を超える21社が「定期的な面談の実施」を挙げた。この他では、「支援機関らと連携した本人に必要な配慮の把握」「従業員に対する障害理解啓発研修の実施」を挙げる企業が半数弱あった。障害者を雇用した感想では、約9割の企業が「(とても/まあまあ)良かった」と回答しており、障害者雇用に対する満足度は高い水準にあると同社は見ている。雇用したことで良かったと感じた点を尋ねると、約3分の2の企業が「社員の障害理解が深まった」を挙げた他、「職場の雰囲気が良くなった」との回答が約2割あった。これらから、障害者を迎え入れることで職場全体への好影響も生まれていると、同社は推測する。また、「本人が期待通りの活躍をしてくれた」との回答が約4割あり、「業務が整理された」「業務効率が上がった」といった業務環境自体に良い影響があったとする声も、それぞれ2割以上あった。一方、雇用後に課題と感じた点では、半数以上が「担当業務の切り出し/選定」を、ほぼ半数が「職場でのコミュニケーション」を挙げる。また「面談や相談員などの本人へのフォロー/配慮」も4割を超え、仕事の任せ方やフォロー体制を含めた本人とのコミュニケーションに課題を感じる企業が多いことが伺えるという。継続した雇用に向けて新たに必要と思う点では、モチベーションを上げる仕組みが他を大きく引き離して約4割だった。障害者の労働に対する満足度を高めていくための仕組みをどのように作っていくかが雇用継続に向けたポイントだと、同社は分析する。
2015年11月20日ベネディクト・カンバーバッチがTV番組出演中に人種差別用語を使用したことで批判を受け、26日(現地時間)に謝罪を表明した。ベネディクトはアメリカでPBSのトーク番組「Tavis Smiley」に出演、英国における俳優の雇用について、圧倒的に白人が優位に立つ現状にふれ、「僕の友人たちは、英国よりもこちら(アメリカ)の方がずっとチャンスがある」と変化の必要性を語った。その際、白人ではない人種の俳優について「Coloured(有色)」という表現を使ったのだが、人種差別に反対の立場での発言だったものの、この言葉は差別的な意味合いが強く、批判の声が上がった。ベネディクトはこの件について「People.com」に声明を寄せ、「この時代遅れの言葉を使ったことで、不快な思いをさせてしまったことを申し訳なく思っています。心よりお詫びします。自分の愚かさと、傷つけてしまったことに弁解の余地はありません。今回の件が、的確で人を傷つけない言葉を正しく使うことの必要性を強調することを願います」と謝罪した。ベネディクトは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で2月22日(現地時間)発表のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月28日NTTドコモは9月30日、2014~2015年冬春モデルの新製品・新サービスを発表した。料金・デバイス・ネットワーク・サービスという4つの柱で他社との差別化を図り、「スマートライフの実現を目指す」(NTTドコモ 加藤薫社長)のが目標。それに向けて、16機種の新製品と、トレーニングサービスなどの新サービスを投入する意向だ。本稿では、加藤社長のプレゼンテーションを紹介しながら、ドコモのサービス面での取り組みを紹介していきたい。発表会に登壇した加藤社長は、まずドコモの料金プランについて解説。ドコモでは他社に先駆けて「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、9月19日からは「データLパック」、10月1日からは「パケット繰り越し」「追加購入データ量の利用期間延長」を提供する予定だ。加藤社長はこれらの取り組みに対し、長期利用者や若者向けの割引サービスなども「大変好評」と評価。新料金プランは9月29日の時点で937万契約に達したことをアピールした。なおカケホーダイ&パケあえるについては、先日販売を開始したiPhone 6/6 Plusの発売セレモニーでも話題となっている。同セレモニーにおいて、加藤社長はカケホーダイ&パケあえるを「サービスのひとつの重要な軸」と評し、「新しい料金は長く使っていただくとおトクだと感じる」とコメントしている。このほか、国内で初めて提供を開始した「VoLTE」についても言及があった。VoLTEは、ドコモのLTE「Xi」ネットワークを利用した音声通話サービスで、Xiエリア内であれば、VoLTE対応端末同士で高音質な音声通話が可能。従来の3G音声通話と比較し、幅広い音域に対応したことで、音声をクリアに伝えられるのが特長。今回の新端末では、スマートフォンは全機種でVoLTEをサポートする。「高品質なテレコミニュケーションが可能な、まさに通信会社ならではのサービス」と加藤社長は強調。さらにユーザー層を拡大したい考えだ。加藤社長はこのほか、自身がVoLTEによる会話について「本当に臨場感があり、新しい料金にぴったり」と見知らぬ方から伝えられたというエピソードを明かし、こう感じるユーザーが増えるようにしていきたいと語った。ちなみに、VoLTE対応機種では、通話だけでなく、発信時に聞こえる呼び出し音も高品質になるなどの機能向上も図られているそうだ。囲み取材では、iPhone 6/6 Plusの在庫に関するコメントもあった。「iPhoneとAndroidではお客さまの興味が違う」という理由から、iPhone 6/6 Plusを提供することで、選択肢を広げたと話す。在庫についても「前回の反省を生かし」入荷数を増やしたという。「好評で販売も伸びている」とアピールする。* * *今回の発表会において加藤社長は、「少し先の未来に近づいている、そんなスマートライフの実現に向けて、新しい価値創造に向けて全力で取り組んでいく」と強調。そのベースとなるネットワークが1.7GHz・1.5GHz・800MHz・2GHzの各帯域でLTEを提供する「フルLTE」だ。この「フルLTE」を、加藤社長は「ドコモが持つ無線帯域の100%全部をLTEで使用するフルレーン」と説明。現在、1.7/1.5GHz帯、それぞれ20MHz幅と15MHz幅はすべてLTEとして使われており、それに加えて800MHz帯の10MHz幅、2GHz帯の15MHz幅をLTEに振り分けている。合計の帯域幅は60MHzとなり、これによってより快適な通信環境を実現していく考えだ。今回の新端末では、この「フルLTE」を利用できるため、「快適に利用できる」とアピールする。加藤社長は、「調査機関からも、Tiffany&Co.と並んでドコモショップが『おもてなし魅力度第1位』を獲得している」と、長期利用者をはじめとするユーザーとの接点を重要視していることに言及。「ドコモのチャレンジはまだ道半ばだが、これからも期待と想像を上回るようなスマートライフの世界をスピーディに実現していきたい」と意気込んでいる。(執筆:三谷真)
2014年09月30日パリス・ヒルトンのゲイ差別発言がネットに流出した。「ゲイの男はエッチで気持ち悪い。たいていエイズにかかっているし」という過激なもの。先週、ニューヨークのタクシーの中で友人に対して語ったものだ。タクシーに同乗していたのは、ヒルトンの男友達。ゲイ男性を対象とした出会いサイトについて彼がヒルトンに説明すると、ヒルトンは「うわっ。ゲイの男って世界一エッチよね。気持ち悪いわ。それに、たぶんほとんどはエイズにかかっているでしょ。もし私がゲイの男だったら、自分もエイズで死ぬんじゃないかと心配するわね」とコメントした。この音声がネットに流出すると、ヒルトンのパブリシストは即、「このタクシー運転手が録音したのは会話の一部にすぎません。彼女はゲイ全体に対してのコメントをしたのではありません。パリス・ヒルトンはゲイのコミュニティを支持しており、彼らに対するネガティブなコメントをすることはありえません」と反撃。また、「彼女は、知らない人とセックスすることの危険について、親しいゲイの友達とタクシーの中で話していたのです」とし、このコメントはその流れであるにすぎないと主張した。この音声は、アメリカ時間20日、西海岸時間午後4時にraderonline.comにアップされている。文:猿渡由紀
2012年09月21日今年3月の問題発言に判決8日、差別的な発言を行ったとして問題となっていた英国のファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ(50)に対し、ついに有罪の判決が下ることとなった。奇才、異端児として知られる天才デザイナーへの有罪判決に、あらためて衝撃が広がっている。騒動の発端は、今年の3月、パリのカフェ店内で、ガリアーノがユダヤ人を侮辱する差別的発言を行い、警察に一時拘束されることとなったもの。この際、彼はかなり酔っていたといわれるが、それ以前にも彼が人種差別的な発言を行っている動画などが流出するといった事態にもなり、最終的にクリスチャン・ディオールのクリエイティブ・ディレクターを解雇されるにいたっていた。猶予付きの有罪判決パリの裁判所が下した判決は、ガリアーノに対し、6000ユーロ(約65万円)の罰金と原告に対して1ユーロを支払うように命じたものだった。ただしこの6000ユーロの罰金は、今後5年間フランス国内でいかなる罪も犯さなかった場合は、支払わなくて済む執行猶予付きのものだそうだ。このほかに、今回の裁判費用はガリアーノが負担するということだが、稀有な才能がこうしたことで失われてしまうのは、ファッション界、美容界として、アート界として、非常に大きな損失だ。問題となった部分に関しては十分に反省し、さらなるその才能あふれる美の発信を願うばかりである。元の記事を読む
2011年09月10日