■前回のあらすじ幼稚園から「性犯罪から子ども達を守るための授業」と伝えられ、幼い頃にそんな知識を与えて子どもたちに恐怖心をあたえないか…と、とても心配になったとき、ふと幼稚園の頃の友達のことを思い出しました。長男のイチと同い年の頃に、ふとこんな事があったと思い出したのでした。こんな小さな子たちが性犯罪にあうだなんてありえない、そう思ってた私がまったく間違っていたことに気づきました。家の真ん前で何気ない日常の中で起こった出来事、誰にでもいつでも起こり得るのだと…。みくちゃんに起こったことが性犯罪と言い切れるのかは分かりません。だけど、もし、自分の子どもにそんなことがあったらと思うと、絶対に見逃してはいけない出来事だったと、今になって思います。次回に続きます。5月21日15時公開予定!
2020年05月20日■前回のあらすじママ友の幼稚園では性教育がある、という話を聞いていた私。少し他人事に思っていると後日一通の手紙が届き…、長男が通っている幼稚園でも性教育の授業があることを知りました。 義務教育ではないので、地域や幼稚園によって性教育があったりなかったり、教える内容も違うようです。性犯罪から子ども達を守るための授業と伝えられ、こんな小さい子たちが性犯罪なんて、まだそんなこときっとありえないし、逆にこんな知識を幼い頃から教えることで子どもたちに恐怖心を与えることにならないか、とても心配でした。そんなとき、ふと幼稚園の頃の友達のことを思い出しました。次回に続きます。5月20日15時公開予定!
2020年05月19日「SNSは犯罪の起因にはなりますが、すべての投稿が犯罪に繋がるわけではありません。犯罪に巻き込まれる最終決定打は、自分の意思にあります。予測できない事態から身を守るには、スマホの設定と自分の意思が大切なのです」そう語るのは、元埼玉県警捜査一課でデジタル証拠の押収解析を専門に取り扱っていた佐々木成三氏(43)だ。現在、テレビ番組でコメンテーターとして出演。また学生を犯罪から守る目的で設立された「一般社団法人スクールポリス」の理事も務め、学生や企業に向けて講演会を実施するなど幅広く活躍中だ。そんな佐々木氏が今般、これまでの経験を元に初著書『あなたのスマホがとにかく危ない元捜査一課が教えるSNS、デジタル犯罪から身を守る方法』(祥伝社)を発表した。著書では、「自分と家族をスマホの危険から守るために、最低限必要となる知識・注意点」について詳述しているという。「これまで多くのスマホやSNS関連の犯罪を扱ってきました。昨年でも被害に遭った児童数は1,800人を超えているように、年々増加しています。スマホの危険性について正しい知識を知ってもらうことで、被害者を減らせると思っています」スマホのユーザー率は中学生で70.6%、高校生では97.5%(内閣府「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査」2019年)。それに伴い、SNS利用者も増えている。佐々木さんは、現代の子どもが抱える危険性についてこう語った。「Twitterの140文字だけで状況を決めつけてしまうように、物事を断片的に判断してしまいがちだと思います。たとえば、ある大学の学園祭で『有名アイドルが握手券を配る』という嘘の情報が流れました。すると、そのまま信じた学生が詰め掛けてしまったということがあったのです。入ってきた情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、すべての事柄に『奥行きがある』と知ってもらいたい。そのためには、情報を客観的に観察して判断する『直観力』が必要です」佐々木さんが提唱する『直観力』を養うためには、『アナログの考え方』が必要だという。「スマホやインターネットに頼らず、自力で問題解決できるようになること。たとえば通信障害などでスマホが使えなくなっても、対応策を何通りも把握しておく。それが『アナログの考え方』です。様々なコミュニケーションや経験を通じて、問題解決する発想や知識を養ってもらいたいです」そのためには、親がネットリテラシーを向上させる努力も必要だ。「大人の価値観と照らし合わせて判断できる子どもは、身を守ることができる。だからそう育てることが大切です。今やスマホは大人も仕事で必需品となるくらい便利なツールです。だから子どもに『使うな』とは言えません。大人も危険性の理解を深め、正しいリテラシーを学ぶことが重要です」「事件を取り締まるのではなく、犯罪を生まない環境を作りたい」という思いから、刑事を辞めたという佐々木氏。セカンドキャリアを歩む過程で、やりがいを感じるのは「講演会実施後に生徒から返ってきたアンケート回答を読むこと」だ。「いつも大切に持ち歩いているアンケート回答があるんです。昨年、群馬県の中学校で実施したときのものです。ある生徒の回答に『問題の解決方法は無限にあると、佐々木さんが教えてくれた言葉に救われました』と書かれていました。僕がやりたい環境づくりとはこういうことだと、そのときに改めて実感しました」現在は『ケイジとケンジ所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)で、ドラマ監修にも初挑戦している佐々木さん。刑事時代の経験を活かし、リアリティを追求しているという。「刑事役の桐谷健太さん(39)に敬礼や賞状の受け取り方などをお伝えしたり、脚本家の福田靖先生(58)の取材にも協力させていただきました。刑事の葛藤や所作が細部までリアルに再現されているドラマです」マルチに活躍している佐々木さんだが、「自分の本業は?」と自問自答することもあるという。そんなとき支えとなったのが、刑事を辞めるときに書き留めていた「夢ノート」。佐々木さんは「これまで願っていた夢は1つずつかなっています」として、その内容についてこう語る。「犯罪を生まない環境作りのためには、話を聞いてもらえる自分である必要があります。そのために、『メディアに出演して自分を知っていただく』こと。並行して『社員研修、中高生・保護者に向けての講演』や『情報番組を見ない方にも知ってもらうために、ドラマの監修』をすること。そして『より広く伝えるために著書を出版』することです。これから多くの方に著書を読んでいただき、暮らしの安心を手に入れていただければと思っています」
2020年02月03日もし非常時に生理になったら……。災害時における赤ちゃんのおむつの必要性については認識されつつありますが、まだ女性の下着や生理用品の必要性は認識されていない部分も多くあります。そんなときに活躍する下着と洗剤、洗濯&乾燥できる「レスキューランジェリー」を紹介します。旅行やアウトドアでも活躍すること間違いなし! レスキューランジェリーの内容レスキューランジェリーとは、非常時の女性に必要な5つのアイテムをセットにした防災備蓄下着のこと。まずはそれぞれのアイテムについてご紹介しましょう。 ・ブラトップ&ショーツブラトップは、ノンワイヤー、胸元ソフトカバー、胸元内側に抗菌防臭効果のある竹布を使用。ショーツは、股上深めの安心設計。クロッチ内側部分に竹布使用。 ・布ナプキン竹布を使用した、洗濯して繰り返し使えるナプキン。災害時の避難所生活などでは干すのがためらわれますが、ハンカチと同じ形状なので周りを気にせずに済みます。性犯罪の抑止にも繋がります。 ・洗濯できる4WAYバッグ①水が運べる、②氷のうとして使用できる 、③簡易洗濯バッグとして使用できる、④人目に触れずに乾燥できる4WAYバッグ。 ・洗濯剤(1袋50g、バッグで洗うと約25回分)界面活性剤、石けん成分、漂白剤、蛍光剤、香料不使用の洗濯剤。 ・パッケージ(外袋、容量:約2リットル)パッケージの透明バッグは給水袋になっており運んできた水をそのままキープしておくことができます。 非常時だけでなく、旅行やアウトドアにも使うことができます。しかも、ブラトップ&ショーツ、布ナプキンの肌に当たる面は綿100%なのでやわらかく、肌触りはとてもやさしいそうです。 洗濯から脱水までこれ1つで完了! 洗濯できる4WAYバッグは、その名の通り洗濯から乾燥までできる便利なアイテム。内側にメッシュネットがついた二重構造なので、水と洗剤を入れて揉み洗いをしたあと、メッシュネットを使って脱水もできます。 脱水後は水を入れてすすぎをしたあと、再び脱水し、メッシュネットの中に入れたまま干します。人の目が気になる場所でも下着を干すことができます。 人にも環境にもやさしい洗剤付属の洗剤は、界面活性剤、石けん成分、漂白剤、蛍光剤、香料不使用で人にも環境にもやさしいのが特長。それだけでなく、高い洗浄力もあり、特に女性の経血の成分と言われる、たんぱく質汚れに効果を発揮します。すすぎも1回でOKなので簡単に使えますね。 この投稿をInstagramで見る Rescuelingerie(@rescuelingerie)がシェアした投稿 - 2018年 5月月28日午前11時00分PDT レスキューランジェリーのInstagramでは、バックパッカーの女性と一緒に世界を旅するレスキューランジェリーの写真を公開。旅行やアウトドアだけでなく、夫の実家などに泊まりに行くとき、生理になってしまったときにも使えそうですね。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2019年12月26日ジャーナリストの伊藤詩織氏(30)が元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(53)から性的暴行を受けたとして起こした民事訴訟に12月18日、判決が下った。東京地裁は山口氏に330万円を支払うよう命じた。各メディアによると判決は、伊藤氏の供述に整合性があると認定。性行為の数日後、警察に相談したことなどを「意思に反して行われた」ことの裏付けとした。いっぽう山口氏については「伊藤氏が帰る意思を示したのにホテルに向かった」などと指摘し「性行為に合意はない」と結論づけた。伊藤氏は判決後に「長かった……長かったです」と涙ながらに話し、「これを1つのマイルストーンとして、皆さんと1つ1つ、考えていけたら」と呼びかけたという。伊藤氏は15年4月、山口氏と会食をした。ところが意識を失った状態で、性暴力の被害を受けたという。そして今回の訴訟では、損害賠償として1,100万円を請求していた。「額が330万円になったのは一見少なく見えますが、むしろ相場としては厳しい判決といえるでしょう。いっぽうで山口氏は今年2月に『名誉を毀損され社会的信用や仕事を失った』として、慰謝料1億3,000万円を求めていました。しかし判決では『性犯罪の被害者を取り巻く状況の改善につながると考えられたもので、内容も真実であるため名誉毀損にはあたらない』と退けられました。真実を公表することに躊躇う女性が多いなか、この一文はとても大きいものです」(全国紙記者)判決が下るまでを「長かった」と回想した伊藤氏。これまで名前と顔を公表し性暴力被害を訴えたことで「売名行為」「同じ女性として恥ずかしい」などとバッシングを浴びてきたという。また17年6月、本誌にこんな苦しみも明かしている。「捜査の過程では、被害者として耐えられないことがたくさんありました。男性警官がいる前で私が床に寝転がり、大きな人形を相手にレイプされたシーンを再現させられました。さらにそれを写真に撮られるんです。口頭で説明すれば状況はわかることなのに……。本当に苦しかった」さらにインターネット番組「日本の病巣を斬る」では漫画家・はすみとしこ氏が「枕営業大失敗!!」と描かれたイラストを掲げて、伊藤氏を侮辱。それを見て自民党・杉田水脈議員(52)は嬉しそうに微笑し、「女として落度がありますよね」「断るのもスキル」などと伊藤氏を揶揄した。性暴力の被害を受けた上に、過酷なシーンを目撃することとなった伊藤氏。しかし18年7月、杉田議員について「私に対しては批判的でしたが、番組内では彼女もハラスメントを受けたことがあると答えています。“断るのもスキルの1つ”、という部分に日本社会が映し出されているのではないでしょうか」と本誌の取材に対して冷静に述べていた。伊藤氏は当初、警視庁に被害届を提出した。しかし、東京地検は16年7月に嫌疑不十分で不起訴とした。「それは必ずしも山口氏の無罪を意味するものではありません。刑事裁判で起訴をするには証拠を十二分に揃える必要があります。その中でも密室で起こった性暴力は、目撃情報が少ないので特に起訴が難しいといわれています」(前出・全国紙記者)山口氏には当初、逮捕状が出ていた。伊藤氏の被害届によって、15年6月に準強姦罪の逮捕状が発付されたのだ。しかし逮捕直前に“待った”がかかり、見送られた。その不可解さに疑問を持った「週刊新潮」が17年6月、当時の警視庁刑事部長に取材していた。だが、「捜査の指揮として当然」「捜査としては適切な方向に」とコメント。また各メディアによると今回の判決に山口氏は「伊藤さんが言ったことを一方的に事実、真実とされている」と述べ、控訴する方針を示しているという。
2019年12月19日ジャーナリスト・伊藤詩織氏(30)が元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(53)に起こした民事訴訟。その判決が12月18日に下され、東京地裁は山口氏に330万円を支払うように命じた。のちに山口氏は会見を開いたが、その発言が物議を醸している。テレ東NEWSの公式YouTubeアカウントには、会見の様子がアップされている。「判決内容にはまったく納得できません」と話した山口氏。伊藤氏と性行為に及んだ道義的な観点には言葉を濁しながらも「意思に反した性行為は一切していない」と強調している。そんなやりとりのなか、「MeTooなどの社会的な流れをどう思いますか」との質問に山口氏は「性被害を受けた方が訴えるのは当然の権利」と語った。しかし「伊藤さんは性犯罪被害者ではありません」「私の所にも性犯罪を受けたといってご連絡をくださる方が複数。お目にかかった方もおります」と話し、こう続けている。「本当に性被害に遭った方は『伊藤さんが本当のことを言ってない。こういう記者会見の場で笑ったり上を見たり、テレビに出演して、あのような表情をすることは絶対ない』と証言して下さったんです」さらに伊藤氏が世界的に露出を続けることによって「性被害に遭った方が『嘘つきだと言われる』といって出られなくなっているのだとすれば、非常に残念なことだと思います」と結んだ。性暴力の被害者は「絶対に会見の場で笑ったりはしない」という証言があったと明かした山口氏。しかしその客観性の乏しい証言に対し、非難の声が上がっている。《被害に遭っても頑張って前向きに生きていこうとしている女性に対して、なんて愚かなことを言っているんだと、ただただ腹が立つ》《性被害にあったら、暗く俯いて隅っこで暮らしとけ、とでも言いたいのか?すごいな》《じゃあ山口氏は、妻子がいるアラフィフ男性なのに20代女性と性的な関係を持った人らしく、申し訳なさそうな顔していてくださいよ。妻子側から見たら、合意があろうがなかろうが、あなたのやったことは不貞行為で妻子に対する裏切りであることに間違いないでしょ》《心の根底にある深い深い差別意識に触れた気がして呆然とした》
2019年12月19日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは。男子の園に身を置いているせいか(?)家庭内の放送コードが崩壊しているtomekkoです。そんなワタシが今、とても関心を持っているテーマ、それは「性教育」です。実は最近、連載している雑誌でも取り上げたのですが、本を読んだり取材したりしてみて、時代に合った性教育って本当に大切だとつくづく実感しました。インターネットの世界が当たり前の現代。ワタシたちの幼少期とは比べものにならないほど「性商業」との出会いのきっかけは身近なんですよね。最近では音声検索もできるため、文字の読み書きができない3歳ぐらいでも、簡単にアダルト動画などに行き着いてしまうことができるのだとか。それも最初に出会うものが、残酷なことをされて女性が喜んでいるかのような間違ったファンタジーだとどうなるか…考えるだに恐ろしいですよね。そんな情報が溢れかえる時代において、性の話をひた隠しにして子どもたちに出会わせないようにコントロールする、なんて無理な話。小鳥の目の前でお米ぶちまけちゃったけど一粒も食べさせるなって言われてるぐらいの絶望感ですよ…と、そんな無力感に苛まれてても仕方がない!発想を変えてみよう!今、まだ真っ白な、なんでも吸収できる子どもたちの心のキャンバスに正しい知識を伝えていけるのは、やっぱり親。男女の体の特徴や「自分と他人の体を大切にすること」自分たちが生まれてくるために「女性には男性と違う変化が起こること」女性の痛みや苦しみを代わってあげられない分「男性には労わる優しさを持っておいてほしいこと」そういう話って、話が通じない赤ちゃんのころから繰り返し言って聞かせる交通ルールと同じで自分の生命を守る大切なお約束なんですよね。ぜんぜんいやらしいことでも、恥ずかしいことでもない!わが子を加害者にも被害者にもしないために、母さん今日からちゃんと伝えていく!と決意しまして。まずは生理のことを隠すのをやめてみました。しかし…ん…?なんか思ってたんと違う。ちょっと面白がられとる…よく聞くのは、お母さんが生理の時に痛くて辛いことをちゃんと伝えると、子どもが優しく寝かしつけてくれたり、お母さんを看病しようとしてくれたり…なんてほっこりエピソードだったんですけど…?長男は、最初に聞いた時にはびっくり、次にちょっと怖がり、今はどんなふうに痛いの? など詳しく聞きたがるようになりました。次男、大丈夫? 優しさ…育ってる?不安を隠せない母ですが、こういうことは繰り返し伝えることが必要だと思うのでめげずに伝えていこうと思います。そしてもう一つ、家庭内では明るくオープンに性のことを話せるように、(もちろんTPOがあることは定期的に伝えながら)男女の体の違いや人に見せてはいけない、触ってはいけない場所などをクイズ形式で教えることも実践してみています。するとある日のこと、影響を受けたのか?長男から珍しく出題してきました。正解はもちろん「のどち○こ」(この伏せ字いる…?)なのですが…ふとすっごい視線を感じて見ると、すさまじく動揺した様子の次男が食べたものを次々に体に取り込んでいくという神秘的な勘違いをする3歳児に…母さん完敗でした。ちなみに次男は、食べたものの色のウンコが出るというカタツムリ信仰も持っており、牛乳を飲んだら白いのが出るはず!! と嬉々として毎朝トイレに向かってますがいまだに成功できていません(でも考えは曲げない…)。そんなわけで、後半伏せ字多めでお送りしたわが家の性教育事情ですが、真面目な話、何より大切なのは親自身の意識改革だと思っていて。男の子の親なので父親の方が適任だと思っていたこともあるのですが、現状ワタシたち(アラサーアラフォー)までの世代って、男性は女性よりもずっと性教育をきちんと受けていないので余計に隠すものという意識が強く、なかなか積極的には子どもに教えられないものなんだそう。わが家も子育てにはかなり協力的な夫ですが、たしかに赤ちゃんの頃の剥くor剥かない問題でさえ、相談しても話自体にあまり乗り気でなく困った記憶があります。それぞれの家庭に合ったやり方があると思いますが、わが家はまず母親から家庭内の話せる環境づくりをしてみようかな、と思っています。もちろん今後、思春期に入ってまでオープンに…ということではありません。(こっちだって聞きたくない話もある…!!)むしろ親との距離が広がる前の幼児から小学生までの間に、正しい性の知識を伝えておけたら、その先でいろいろな場面や情報に出会っても正しい判断ができるのではないかな、と思います。まだまだわが家も発展途上(そして前途多難…)ではありますが、それぞれの家庭で考えるきっかけになったらと、今後も記事や日々の投稿で伝えていきたいと思います!<2019年9月30日 修正>記事内の文言を一部修正いたしました
2019年09月29日斎藤工と窪田正孝がバディを組んだドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」がこの秋、スペシャルドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理2019」として地上波復活が決定した。2016年1月期に放送された連続ドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」。斎藤さん演じる火村英生と、窪田さん演じる有栖川有栖のバディが導きだす推理、「人を殺したいと思ったことがある」と公言する火村と、そんな彼を見守るアリスの友情も話題になった。今回の放送決定について斎藤さんは「3年半経ちますが、どこかで火村とアリスの存在が拭えきれていなかったので、再び地上波でのスペシャル版として戻ってこれた事は純粋に嬉しかったです」と喜ぶ。また、今作については「殺人事件に対してのめり込んでいき、“推理ハイ“になっていく火村をお楽しみいただけたらと思っています」と呼びかけ、「何よりこのドラマのファンの方々が、継続して続編への期待の声をあげてくれていたお陰での復活ですので、その期待に応えられるよう撮影に臨みたいと思っています」と意気込んでいる。一方、「なにより工さんとまたバディを組めることが本当に嬉しい」とその喜びを明かす窪田さんは、「火村がこれまで以上に苦戦を強いられる事件が起きていきます。火村が追い詰められていく姿、そして、これまでの変わらない火村とアリスの絶妙な掛け合いなど、連続ドラマを観ていてくださった方はもちろん、今回初めてご視聴いただく方々も楽しめる内容になっていますので、是非楽しみに待っていてください」と今作の内容についても少し触れている。なお、斎藤さんと窪田さんのほかにも、山本美月、マキタスポーツ、長谷川京子、夏木マリなど、連続ドラマ版のキャラクターたちが再集結。さらに、スペシャルゲストも多数登場するという。地上波放送の直後から「Hulu」オリジナルストーリーの配信も決定しており、さらにパワーアップした火村劇場が展開する。「臨床犯罪学者 火村英生の推理2019」は秋、日本テレビにて放送予定、地上波放送終了後Huluにて配信。(cinemacafe.net)
2019年08月08日「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、〈私が悪かったんだ〉と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」そう話す宮本ゆかりさん(49)。香川県高松市在住の宮本さんは4歳から中学2年生まで、実父から“性虐待”を受けていた。自分と同じような被害者を出したくない。そんな思いから、’17年にブログで実名を公表し、自ら受けた性虐待とそのトラウマ(心的外傷)を克服してきた体験を公開。性虐待を受けている被害者から、メールで相談を受けている。今年3月、この活動が新聞で紹介されると、相談メールが月に20件も寄せられるようになった。ゆかりさんの本業は美容師で、美容院を経営している。相談は、すべてボランティア。相談メールに返信するのは、深夜になることもある。それでも対応するのは、“性虐待”を受けた被害者の心理が、あまりにも社会に理解されていないからだ。今年に入ってからも、19歳の実の娘に性虐待を続けていた父親に対し、名古屋地方裁判所岡崎支部は、無罪判決を下した。裁判官は「抵抗できないほどの暴力や、心理的極限状況に追い込まれていたわけではない」と判断した。「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」’17年7月、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が厳罰化された。しかし、多くの問題が残っている。抵抗できないほどの暴力や脅迫があったと証明できないと罪に問われないなど、被害者側にとって立件のハードルが高いままだ。ゆかりさんは、ときに相談者に会って話を聞くこともある。「私に寄せられる相談の9割が、父からの性虐待を母に相談したとき、『見て見ぬふりをされた』ことが心の傷になっています」母親の対応も、被害者のトラウマを深くする。ゆかりさん自身もそうだった。「私も、母親が全力で守ってくれていたら、40年近く苦しまなくてすんだかもしれません」ゆかりさんは1970年、香川県高松市に生まれた。父は、地元の有名企業に勤める会社員。母は、専業主婦だった。父から受けた性虐待で、もっとも古い記憶は4歳ごろのもの。「母が留守のとき、父はじゃんけんゲームをしてくれました。私が勝ったらおやつをもらえて、父が勝ったら私の股間をなめるんです。くすぐったくて嫌だったけど、お菓子がもらえるからがまんしていました。母には言うな、と言われていました」さらに、ゆかりさんが小学生になると、父はゆかりさんを海や山に連れていき、裸の写真を撮った。「『子どもの裸はけがれなくてきれいだから』と。私が嫌がっても父は聞いてくれません。母も、その場にいたけど、『撮ってもらいなさい』と父の味方でした」父は、ゆかりさんが言うことを聞かないと、すぐに怒鳴ったり、ときには体罰を加えたりした。父の暴力は、母にも向けられた。「父は、私が言うことを聞かないと、『おまえの育て方が悪い』と言って、すぐに母を怒鳴るんです。だから母は、泣きじゃくる私のお尻を自分も泣きながらたたいたり、火を消してまだ熱いマッチ棒を、私の手に押し付けたりしたこともあります」子どもながらに、<母は、どうして父の言いなりなのか。母のような自立できない女性になりたくない>って思っていたんです」ゆかりさんが小学5年生になるころには、父の性虐待はエスカレートしていった。「私が眠っていると、父は寝室にそっと入ってきて下腹部などを触るようになりました」そして、幼い体をなめ回した。間もなく父は、性器まで挿入してくるようになる。「当時は、まだ小学生ですから、その行為が何を意味するのかわかりません。でも、『絶対、お母さんには言うな』って言われて。すごく嫌だったけど、従っていれば、いつもは怖い父が優しかった。私は、父に自分を差し出すことで、居場所を確保していたんです」父がしてくる行為を、<おかしい>と感じたゆかりさんは、何度も父に、「これは間違ったことじゃないの?」と尋ねたが、「ほかの家でもよくあることだ」と言われ、どうすることもできなかった。しかし、中学2年生の保健体育の授業で、男女の体の違いを学んだゆかりさん。父からされてきたことは、子どもをつくる行為ではないか、と気づく。「それまで、私は父親とどこまでのことをしているのか、よくわかりませんでした。でも、取り返しのつかないことをしたのかも、と思うとパニックになって……」父に抱いていた“不信感”が激しい憎悪と侮蔑に変わった。「初めてハッキリ父に『やめて!』と言いました。それでも父は、何度も部屋に忍び込んでくる。でも、私が激しく怒鳴ったら諦めるようになりました」こうして、約10年にわたる父からの性虐待に終止符が打たれた。しかし、ゆかりさんにとって、ここからが本当の地獄の始まりだった。「この世から消えてしまいたかった。行為の意味を知らなかったとはいえ、私がもっと早く『やめて』と言えていたら父を止められていたはず。でも私は、自分の居場所ほしさに、父に自分を売ってしまった。だから、<抵抗しなかった私が悪いんだ>、<私はけがらわしい存在だ>と自分を責め続けたんです」苦しみを抱えきれなくなり、父から受けていた性虐待のことを、母に打ち明ける決心をする。母は父と離婚して私を守ってくれると信じたかった。しかし、母の言葉は、ゆかりさんを再びどん底に突き落とす。「あなたが誘ったらしいじゃない。お父さんは、あなたがかわいくって、あなたがほかの男性を誘っちゃいけないと思ったって。このことが世間にバレたら、お父さんが会社をクビになって、私たち、ご飯が食べられなくなるから黙っておくのよ」ゆかりさんの心は、母の言葉によって完全に殺された。中学時代の後半は、父とも母とも口をきかなかった。「死ぬことばかり考えました。ここから飛び降りよう、とか。でも、遺体を父に見られるのも嫌で。早く家から出るしかない、と」高校卒業と同時に、就職先も決めず家を飛び出し、大阪に出た。紹介された美容室で雇ってもらい、美容師の道を歩むことになる。’90年、同い年の男性と、20歳で結婚。22歳で長男を、25歳で長女を出産する。「子どもを持って、やっと、<この子たちのために死んだらあかん>と思えるようになりました」出産を機に、家族で香川に戻ったゆかりさん。実家の近所に住んでいた。「父の顔は見たくなかったけど、母には会いたくて。表面上は父とも普通に接していました。はたから見れば、仲のいい家族に見えたでしょうね」しかし、31歳のとき、ゆかりさんはうつ病になってしまう。父親から受けた性虐待のトラウマが原因だった。夫婦関係にもすれ違いが生じ、離婚。先が見えない不安を抱えて、母にこう打ち明けたことがある。「いまだに父の行為が頭から離れなくて、つらさから抜け出せない」すると母は、初めて知ったかのようにショックを受け、涙ながらにこう言った。「そんなことがあったのね。いま、お父さんは仕事で大事なプロジェクトを抱えているから、数年待って。お父さんが退職したら、別居してあなたたちと暮らすから」今まで、母に何度か説明していたのに、伝わっていなかったのか。それとも、都合の悪いことは忘れてしまうのか――。「でも、やっと私のことをわかってくれたんだから、信じて待とうと思ったんです」うつ病を発症してから2年後、地元の美容院の店長を任されるまでに体調は回復。ゆかりさんは、いつまでも過去を引きずってはいけないと、父にも笑顔を向けられるよう努力していた。「心の中は、ずっと苦しいままでした。40歳を過ぎても、私はまだ母の愛情が欲しかった。気持ちを理解してほしかったんです。父が退職したとき、改めて母に、『前に言っていたように離婚しないの?』と聞きました。そしたら、『いまさら別れる気はない』って」<やはり、母から愛されていない>。そう考えると不安定になり、予定のない休日は、子どもがいないと、布団をかぶって泣いた。そんなとき、運命の本と出合う。1冊は、元タカラジェンヌ・東小雪さんの著書『なかったことにしたくない実父から性虐待を受けた私の告白』(講談社)。もう1冊は、『毒になる親』(講談社/スーザン・フォワード著)だ。「本を読んで、初めて“性虐待”という言葉を知ったんです」当時はまだ、“性虐待”という言葉は浸透していなかった。本やネットで調べたゆかりさんは、<父がしていたことは“性虐待”だ。拒否できなかった自分が悪いんじゃない。だから人に知られても恥ずかしくない>と考えるようになる。さらに<子どもを心身ともに傷つける“毒親”は、許さなくていい。距離をとればいい>と思えるようになった。「性虐待って、家庭内で起きるから実態が知られにくい。だから私も自分の体験を公表することで、その実態と被害者の気持ち伝えようと思ったんです」
2019年07月29日父から受けた性虐待の、もっとも古い記憶は4歳当時のもの。中学の保健体育の授業で初めて、父から子どもをつくる行為をされていたと知った宮本ゆかりさん(49)。父だけではなく、幼い娘が抵抗できないのを見て見ぬふりをしてきた母の態度が、性虐待が終わった後も宮本さんを苦しめ続けた。家庭の外では言い出しにくい性被害。宮本さんは、ブログで自分の経験をさらけ出しながら、自分と同じ性虐待に苦しむ被害者を救おうと動き始めた――。「『親が問題なのだから、あなたは何も悪くない。あなたの人生は、あなたのものだから、親に気を使わずに自分の人生を生きてほしい』。親から性虐待を受けて、私のブログに連絡をくれた女子高生のAさんに会って、そんな話をしてきました」そう話す宮本ゆかりさん。香川県高松市在住の宮本さんは4歳から中学2年生まで、実父から“性虐待”を受けていた。自分と同じような被害者を出したくない。そんな思いから、’17年にブログで実名を公表し、自ら受けた性虐待とそのトラウマ(心的外傷)を克服してきた体験を公開。性虐待を受けている被害者から、メールで相談を受けている。今年3月、この活動が新聞で紹介されると、相談メールが月に20件も寄せられるようになった。冒頭のAさんもその一人だ。ゆかりさんの本業は美容師で、美容院を経営している。相談は、すべてボランティア。相談メールに返信するのは、深夜になることもある。それでも対応するのは、“性虐待”を受けた被害者の心理が、あまりにも社会に理解されていないからだ。今年に入ってからも、19歳の実の娘に性虐待を続けていた父親に対し、名古屋地方裁判所岡崎支部は、無罪判決を下した。裁判官は「抵抗できないほどの暴力や、心理的極限状況に追い込まれていたわけではない」と判断した。「幼いころから性虐待を受けていたら『抵抗してもムダ』という気持ちになるんです。しかも、彼女には2人の弟がいた。父の性虐待が世間に知られて仕事を失ったら、弟たちが生活できなくなると心配していたといいます。なぜ、そういう被害者の心理が理解できないのでしょうか」’17年7月、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が厳罰化された。しかし、多くの問題が残っている。抵抗できないほどの暴力や脅迫があったと証明できないと罪に問われないなど、被害者側にとって立件のハードルが高いままだ。「被害を誰かに打ち明けたときに、『抵抗できたはず』『どうして周りに相談しなかったの?』などと言われると、<私が悪かったんだ>と、自分を責め続けてしまいます。そのことは、親から性虐待を受けたという事実以上に、被害者を苦しめます」ゆかりさんは、ときに相談者に会って話を聞くこともある。「冒頭のAさんは、義父から性虐待を受けていました。それでもしっかりと自分の進路を決め、高校卒業後は県外の大学に進学したいと言ってくれていました。でも、『やっぱり病気がちな母が気がかりだから、自分の思うように生きられない』と苦しんでいるんです。私も、彼女と同じように苦しんだから、『親にしばられなくていいよ』と伝えました」母親の対応も、被害者のトラウマを深くする。「私に寄せられる相談の9割が、父からの性虐待を母に相談したとき、『見て見ぬふりをされた』ことが心の傷になっています」ゆかりさん自身もそうだった。「性虐待を受けて傷ついても、気付いた大人が全力で守ってあげられたら、その子は早く立ち直れる。私はこれからも、その役割を果たしたいんです」
2019年07月29日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第36回アクマの辞典ハ行【ヘ】➤「部屋に行く」(へやにいく)今回のテーマはハ行から「部屋に行く」である。最近また「性合意」についての話題をよく聞くようになった。性犯罪などが起こると「はっきり拒絶しないほうが悪い」と何故か被害者側が責められるという構図がよく見られるが、拒絶したら殺されるかもしれない、自分より強い相手に「NO」と言うのは至難の業である。弱い側に「NO」と言わせるより、全ての人間に「犯罪者になりたくなければ、相手がYESと言わない限りNOと思え」と自分が加害者にならないための性合意を教えたほうが簡単なのではないだろうか。だが、もともと日本人はYES、NOをはっきり言わない民族であり、性のことになると殊更それが顕著である。よって「女が男の部屋に1人で来たらOK」など、相手の行動でYESかNOかを推し量る風潮ができてしまったのだ。「OK」の意味で男の部屋に行く女もそれはいるだろう。しかし、それはその女にその時のみ適用されるワンタイムルールである。それがまるで全国統一ルールのように信じられてしまうから事件、事故が起こるのだ。YES、NO以外の性合意表現とは、「大富豪」級のローカルルールありすぎ問題なのである。前の相手がそのルールだったからと言って、別の相手にもそれを使おうとしたら「革命」という名の「犯罪」になる可能性が高い。そんな迷信を信じて犯罪者になるのもバカらしい、やはり「相手がYESと言う以外、合意ではない」と思ったほうが無難であり、自分のためになるのだ。◎相手にYESと伝えること「YES以外はNO」というのが共通認識になると今度は「YESの時はYESと言う」ことが義務になってくる。言わなくてもわかってほしい「察してちゃん」では許されない。セックスしたいなら「したいです」と安西先生、もしくは相手にきちんと伝えることが重要なのだ。そうでなければ相手は「YESと言ってねえからNOだ」と判断して、永遠にセックスできない。自分の意志を言葉にできず、相手に察してもらうしかできないのは乳幼児なので「乳幼児にセックスは早い」ということである。◎しかし、用心するに越したことはない何か起こった後で「部屋に行ったほうが悪い」と被害者を責めるのは論外だが、「外出する時は家に鍵をかけるのが当たり前」であるように、確信犯的に隙を狙って悪いことをしようとする人間が存在する以上、用心するに越したことはない。全くそんな気がない相手と会う時は、イトーヨーカドーのポッポなど、密室よりも人のいる開けた場所にしておくのが無難だろう。またそんなつもりはなくても、場の雰囲気でそういうことになる可能性もあるので、後悔しそうな相手とは、ハプニングバーなどにも行かないほうが良いのだ。【ハ】➤「ハウツー本」(はうつーぼん)…それが全女、もしくは男に通じると思うことから犯罪が起きる【ヒ】➤「火遊び」(ひあそび)…家庭持ちがやると家が全焼するおそれがある【フ】➤「老け顔」(ふけがお)…一定の年齢を越えると逆に不老になるので後半に強いタイプ【ヘ】➤「部屋に行く」(へやにいく)…「そんなつもり」がなくても「スマブラやろう」と言われたら、行っちゃうだろう【ホ】➤「本妻」(ほんさい)…本妻と思っている人が数人いて本妻不在の場合もあるプロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2019年06月21日5年前、ジェニファー・ローレンスやリアーナ、アリアナ・グランデら100人を超える有名人のプライベート写真が大量に流出する事件が起こった。クラッカーがiCloudやGmailのアカウントに不正アクセスし、データを盗み出してバラ撒いたのだ。中には裸の写真も含まれており、容疑者は性犯罪にも問われ、実刑判決を受けた。この週末、こういった卑怯なクラッカーのターゲットにされた女優のベラ・ソーン(21)が大胆な方法で“反撃”し話題となっている。「この24時間、自分のヌード写真のことで脅迫されていました。とても気持ち悪かったし、監視され、大切な人にだけ見てほしいものを盗られてしまったように感じていました。彼は私に他のセレブのヌード写真を延々と送りつけてきました」これを流出させたくなければ俺の言うことを聞け、という脅しだったのだろう。そこで、ソーンは、犯人が送信してきたメッセージのスクリーンショットをそのままTwitterで公開した。そこには「よう、ベラ!動画を全部手に入れてやったぜ」という挑発と共にソーンのヌード写真が貼り付けてあった。ソーンは自分の弱点だと犯人が考えている写真をを自ら公開することによって、切り札を無力化したのだ。「これは私の決断。もうあんたは私から何も奪うことはできない。力を取り戻せたと思ったらよく眠れたわ。あんたは私の人生をコントロールすることは、今もこれからも絶対にできない。(中略)FBIが間もなくあんたの家に行くでしょうね」とソーンは勝利宣言。スクリーンショットには犯人の電話番号がそのまま表示されていたため、逮捕は時間の問題だろう。
2019年06月17日TV Broadcast news studio with many computer screens and control panels for live air broadcast.昨今凶悪事件や重大な交通事故で死亡した被害者をメディアが実名で放送することに批判が集まっています。真相は不明ですが、ある有名人が、「メディア関係者が卒業アルバムなどを提供する人間を探している。軽蔑する」と苦言を呈し、賛同者が殺到したこともありました。被害に遭った遺族としては、自分の同意なしに顔写真や実名を世間に流されることについて、否定的になるのは当然のことでしょう。メディアの実名報道は法的に許されているのでしょうか?パロス法律事務所の櫻町直樹弁護士に見解をお伺いしました。 写真・実名報道に問題はないのか?櫻町弁護士:「事件や事故が発生した場合、新聞やテレビなどのメディアで被害者の氏名や容貌(顔写真)が報道されることが一般的ですが、従来に比べて、そうした「被害者に関する報道」への批判も多くなっているように思います。もっとも、「死者」に関する法的な権利保護は限定的であり、生存している個人と同様に保護される訳ではありません。例えば、個人情報の保護に関する法律で対象となる個人情報は、「生存する個人に関する情報」(法2条1項)であり、死者に関する情報は対象とされていません。死者の権利が保護される例としては、たとえば著作権法においては「著作物を公衆に提供し、又は提示する者は、その著作物の著作者が存しなくなった後においても、著作者が存しているとしたならばその著作者人格権の侵害となるべき行為をしてはならない。」と規定され、著作者が「存しなくなった後」も著作者人格権は保護されるとしています(法60条本文)。また、刑法においては「死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。」(法230条2項)と規定され、虚偽の事実摘示による故人の名誉を毀損する行為が処罰対象とされています。そして、この場合の保護法益は「死者自身の名誉」と考えられています」 死者のプライバシーは保護対象にならない?櫻町弁護士:「他方で、死者の「プライバシー」については、法的な保護の対象にならないと考えられています。ただし、東京高等裁判所昭和54年3月14日判決・判タ387号63頁は、「死者の名誉ないし人格権についてであるが、刑法二三〇条二項及び著作権法六〇条はこれを肯定し、法律上保護すべきものとしていることは明らかである。右のほか、一般私法に関しては直接の規定はないが、特に右と異る考え方をすベき理由は見出せないから、この分野においても、法律上保護されるべき権利ないし利益として、その侵害行為につき不法行為成立の可能性を肯定すべきである。」としており、死者についてもそのプライバシーについても法的保護の対象になり得るという考え方を示しています。しかし、上記東京高判は続けて、「しかし、この場合何人が民事上の請求権を行使しうるかについてはなんらの規定がなく、この点につき著作権法一一六条あるいは刑事訴訟法二三三条一項を類推してその行使者を定めるとすることもたやすく肯認し難い。結局その権利の行使につき実定法上の根拠を欠くというほかない。」と、「法的保護の対象となる権利あるいは利益(プライバシー)が認められるとしても、行使はできない」としているので、結局は、死者のプライバシーについては法的に保護されない、という解釈になるでしょう。したがって、事件や事故による被害者の氏名や容貌が報道されたことに対して、被害者の遺族が報道機関を訴えるとすれば、遺族自身の「権利あるいは法律上保護される利益」(民法709条)が侵害された、といえる必要があります。具体的には、「プライバシー」や「静穏に故人を悼む利益」、「敬愛追慕の情」などがあげられるでしょう。しかし、「プライバシー」として保護されるためには、一般に、公表される事柄がア私生活上の事実または私生活上の事実らしく受け取られるおそれのあることがらであることイ一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立つた場合公開を欲しないであろうと認められることがらであること、換言すれば一般人の感覚を基準として公開されることによつて心理的な負担、不安を覚えるであろうと認められることがらであることウ一般の人々に未だ知られていないことがらであることという要件を満たす必要があるとされています(東京地方裁判所昭和39年9月28日判決・判タ 165号184頁)。「自分の家族が事件や事故でで亡くなったこと」が報道された場合、上記のうちアとウについては満たすといえるでしょう。一方、イについては、(当該家族がどう思ったか、感じたかではなく)一般人の感受性・感覚に照らしてみた場合に「公開を欲しない」あるいは「心理的な負担、不安を覚える」か、一概には言えないように思われます(例えば、交通事故による被害者の場合と、性犯罪による被害者の場合とでは、判断は異なってくるでしょう)。さらに、プライバシーにあたる場合であっても、それを公表されない法的利益よりも、公表する理由が優越するときには、公表は違法ではなく、プライバシー侵害による不法行為責任は生じません。例えば、東京高裁平成17年5月18日判決・判時1907号50頁は、「プライバシー権の侵害については、その事実を公表されない法的利益とこれを公表する理由とを比較衡量し、前者が後者に優越する場合に不法行為が成立するものである」と述べています。また、「静穏に故人を悼む利益」や「敬愛追慕の情」についても、死者についての情報を入手する過程に違法がある、取材や報道の態様が社会通念上許容できる限度を超えている等の特段の事情がない限りは、その侵害が認められる可能性は低いとい思われます」 遺族が損害賠償請求した事例も櫻町弁護士:「例えば、津地裁四日市支部平成27年10月28日判決・判時 2287号87頁は、爆発事故で死亡した被災者の親が、葬儀における子(被災者)の遺影をテレビ局が同意なく撮影して報道に使用したことで、(プライバシー権としての)遺影を公表されない自由、静穏に故人を悼む利益、敬愛追慕の情が侵害されたとして、テレビ局に対して損害賠償請求をしたという事案です。裁判所は、「本件遺影は、スーツ姿のBの胸から上を撮影したもので、修正加工がされているものの、これは原告において髪の乱れを整える等見映えを良くするために行ったものであり、通常の一般人を基準とするとき、公表されることを欲しないものとはいえない。そして、前記前提事実(2)(4)のとおり、本件報道は、多数の死傷者を出し社会的関心の高かった本件事故の内容等を報道する過程で、被害者であるBの顔写真として、他の被害者と並べて本件遺影を報道したもので、本件遺影を報道することが不必要であるとか、不当な目的によるものであるということはできない。」、「本件撮影は、遺族の同意を得ずに行われたものではあるが、葬儀会場のエントランスポーチでBの妻が布をかけず遺影を持ち、参列者以外も本件遺影を見ることができる状況で行っており、原告及び他の遺族は、カメラを構えていることに気付きながらも撮影を制止するなどの明確な拒絶の意思を表示していない」との事実認定を前提として、「遺族の同意を得ず、隣地敷地から塀越しに撮影したこと等を考慮しても、本件撮影及び報道により、社会生活上受忍すべき限度を超えて原告の静穏に故人を悼む利益や、敬愛追慕の情を侵害したということはできない」と判断し、遺族の請求を認めませんでした」 認められたケースも櫻町弁護士:「一方、大阪地方裁判所平成元年12月27日判決・判時1341号53頁は、遺族の「敬愛追慕の情」が侵害されたことを認めた裁判例です。この事案では、エイズで死亡した患者の「肖像写真等を入手するため」に、写真週刊誌のカメラマンが「来訪の目的、身分等を秘して・・・虚偽の申出をし、・・・関係者以外の立入りが認められていなかった右教会の二階に無断で上がり込み、原告らが右のとおり亡春子を静かにしのんでいる最中にフラッシュを使用して祭壇に飾られてあった同女の遺影を盗み撮りし、そのまま戸外に逃走し、そのような経緯で撮影された写真とともに、患者の経歴等を「エイズ死『神戸の女性』の足どり」との見出しで写真週刊誌に掲載したという事実を認定した上で、「本件報道は、亡春子の名誉を著しく毀損し、かつ生存者の場合であればプライバシーの権利の侵害となるべき亡春子の私生活上他人に知られたくないきわめて重大な事実ないしそれらしく受け取られる事柄を暴露したものであるが、このような報道により亡春子の両親である原告らは、亡春子に対する敬愛追慕の情を著しく侵害されたものと認められる」としました。したがって、事件や事故の被害者の氏名、容貌を報道したことについて、遺族が報道機関の責任を問うことができるケースというのは、かなり限定的であろうと思われます」 日本新聞協会が留意事項を発表櫻町弁護士:「報道が遺族に対する関係で不法行為とならないのであれば、メディアに対して被害者の写真等を提供する行為は、報道の前提となる取材(に対する協力)ととらえることができますから、遺族の「静穏に故人を悼む利益」や「敬愛追慕の情」を侵害するものではない、ということになるでしょう。とはいえ、事件や事故の報道において、被害者の氏名や顔写真といった情報が本当に必要不可欠といえるのか、必要性に乏しいと感じられるケースもあるでしょう。例えば「日本新聞協会」が2001年12月、「集団的過熱取材に関する日本新聞協会編集委員会の見解」を発表しており、その中で、「集団的過熱取材とは、「大きな事件、事故の当事者やその関係者のもとへ多数のメディアが殺到することで、当事者や関係者のプライバシーを不当に侵害し、社会生活を妨げ、あるいは多大な苦痛を与える状況を作り出してしまう取材」を言う。このような状況から保護されるべき対象は、被害者、容疑者、被告人と、その家族や、周辺住民を含む関係者である。中でも被害者に対しては、集団的取材により一層の苦痛をもたらすことがないよう、特段の配慮がなされなければならない」「すべての取材者は、最低限、以下の諸点を順守しなければならない。いやがる当事者や関係者を集団で強引に包囲した状態での取材は行うべきではない。相手が小学生や幼児の場合は、取材方法に特段の配慮を要する。通夜葬儀、遺体搬送などを取材する場合、遺族や関係者の心情を踏みにじらないよう十分配慮するとともに、服装や態度などにも留意する。住宅街や学校、病院など、静穏が求められる場所における取材では、取材車の駐車方法も含め、近隣の交通や静穏を阻害しないよう留意する」引用元:集団的過熱取材に関する日本新聞協会編集委員会の見解とされています。SNSが発達し、「個人による情報発信」が極めて容易となった今日、報道の意義、必要性などについて、改めて検証がなされるべきなのかもしれません」 考え直す時期に来ている?被害者の実名報道が批判されていることは紛れもない事実です。メディアの在り方について、考えていかなければならない時期に来ているのではないでしょうか。 *取材協力弁護士:櫻町直樹(パロス法律事務所。弁護士として仕事をしていく上でのモットーとしているのは、英国の経済学者アルフレッド・マーシャルが語った、「冷静な思考力(頭脳)を持ち、しかし温かい心を兼ね備えて(cool heads but warm hearts)」です。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)【法的に問題は?】事件や事故の被害者を写真入りで実名報道…弁護士が解説!はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【法的に問題は?】事件や事故の被害者を写真入りで実名報道…弁護士が解説!はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2019年06月14日米国時間10日、アラバマ州のケイ・アイヴィー知事は、有罪判決を受けた小児性愛者の仮釈放を認める条件として、化学的去勢を義務づける法案に署名した。米国の複数のメディアが速報で伝えている。化学的去勢とは、薬物の注射や錠剤の投与により男性ホルモンのテストステロンの産生を極端に減少させることで性衝動をそぎ落とし、性行為を不可能とする去勢法。薬物の投与を中止すればその効果は消えるという。この法律は13歳未満の子どもに対する性犯罪を犯した小児性愛者に適用され、裁判所が「治療の必要性がなくなった」と判断するまで投与は続けられる。治療にかかる費用は被告人が負担し、支払いや治療を拒否すればただちに身柄を拘束される。「この法案は、アラバマ州の子どもたちを守るための第一歩です」とアイヴィー知事は語る。化学的去勢はカリフォルニア州やフロリダ州などですでに導入されているが、人権擁護団体からは「人権の侵害」だとして非難が上がっている。
2019年06月11日斎藤工演じる犯罪学者・火村英生と、窪田正孝演じる推理作家・有栖川アリスの最強コンビが数々の事件に挑むミステリードラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」。この度、ファン待望の2ndシーズンがHuluにて配信されることになった。有栖川有栖の作家生活30周年イヤーに、斎藤工&窪田正孝の名コンビ再始動人気作家・有栖川有栖の27年も続く大ロングセラーシリーズを初映像化した本作は、犯罪学者・火村英生(斎藤さん)と推理作家・有栖川アリス(窪田さん)のコンビが互いの欠陥を補完し合いながら複雑怪奇な難事件に挑んでいくミステリードラマ。2016年1月期に日本テレビ系で放送されるや熱烈なファンを獲得し、オンライン動画配信サービスHuluの配信でも記録的ヒットを打ち立てた。あれから3年――。いまなお人々の心をガッチリとつかんで離さない“奇跡のバディ”が初めて出会ったのが5月7日。火村とアリスが一緒に学食でカレーを食べたことから、ファンの間で「カレー記念日」とも呼ばれるこのメモリアルデイに今回の復活が判明。原作者・有栖川氏にとっても作家生活30周年イヤーでもある今年秋にHuluにて配信される。続編希望の声、およそ1万通!ファンが繋いだ続編への道「この犯罪は美しいか?」と殺人現場に快楽を求め、「人を殺したいと思ったことがある」とも公言しながら究極の犯罪を追い求める、かなりヤバそうな犯罪学者・火村。そして、「この犯罪はオモシロいのか?」と火村の捜査を観察しながら、時に的はずれな推理を繰り出しつつ、危なげな火村の保護者役も自認する、ちょっと頼りなさげな推理作家・アリス。そんな2人が複雑怪奇なトリックで固められた事件の真相を、世にも美しいロジックであぶり出す物語は、ドラマ版でも熱い視線を集めることに!とりわけ、火村とアリスの“軽妙さと切なさを併せ持つ友情”は多くの人々を“萌え”あがらせ、放送・配信後から続編を希望する熱烈なハガキが現在も寄せられ続け、その数は約1万通にも及ぶ。ファンからの熱い想いを受け止めた斎藤さんは、その全てに目を通し、Twitterで御礼コメントを投稿したことも。また、ファンが毎年1~3月にかけて毎週、2016年の地上波放送&配信と同日同時刻に全国一斉鑑賞会を行うという“異例の恒例行事”までも登場しており、今回の続編はまさにファンと“火村”の絆が紡ぎだしたともいえる。よりパワーアップした火村&アリスのビューティフル・ハーモニーが冴え渡る新章が、ついに開幕する!斎藤工/火村英生特別な日に特別な御報告があります。火村とアリスが、新たな時代に戻って来ます。この奇跡を現実にして下さったのは、絶えず応援し続けてくれた皆様です。火村とアリスの時間は、京の都の片隅で、あれからずっと続いていたのだと思います。3年と半年の月日経て、円熟度の増したバディで、更なる難事件に挑みたいと思います。今は何より、皆様に心から感謝致します。窪田正孝/有栖川アリスまた、火村に再会できることを嬉しく思います。アリスとして火村をしっかりサポートし、工さんと力を合わせて難解に挑みたいです。「臨床犯罪学者 火村英生の推理」は秋、Huluにて配信。(text:cinemacafe.net)
2019年05月08日マーベル初の女性ヒーロー単独主演映画『キャプテン・マーベル』。全米はじめ世界各国で大ヒットスタート、日本でも2019年公開洋画NO.1のオープニングを記録するヒットとなっている。Twitter上には本作へのアツい感想が続々と上がっているが、特にキャプテン・マーベルを演じたブリー・ラーソンには「強すぎ!」「最高に格好良くて泣けた」といった声や、サミュエル・L・ジャクソン演じる若き日のニック・フューリーらが登場する“アベンジャーズ誕生以前”の物語に「ワクワク感が止まらん」「実質『アベンジャーズ0』」、さらには「にゃんこの映画」「フューリーとグース(猫)が可愛い」といった意外な(?)ワードも飛び出している。◆MCU21作目にして初の女性ヒーロー単独映画!世界10億ドルも間近3月15日(金)より全国363館で公開された日本では、初日3日間で興行収入6億円突破の大ヒットスタートを切った本作。3月26日(火)までで観客動員は約84万5,000人、興行収入は約12億8,770万円と好調だ。全米ではオープニング3日間だけで興行収入1億5,300万ドル(約169億8000万円)を記録し、3月24日時点で累計興収3億2,000万ドルを突破、ヒーロー誕生を描いた映画としては『アイアンマン』を超えて歴代8位に躍り出た。さらに世界興収に目を向けると、オープニングの成績は歴代6位、女性主人公の映画では『美女と野獣』を超えて1位、ヒーロー映画では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぐ2位を記録。3月24日までに世界興収は9億1,100万ドルに達しており、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては21作品中7位、しかも7作目の10億ドル突破作品となることが確実視されている(※BoxOffice Mojo調べ)。◆ブリー・ラーソンの圧倒的ヒーローに魅了される人続出!本作では、宇宙のはるか彼方で記憶を失ったままヴァースという名を与えられ、戦士として戦いの日々を送っていた女性キャロル・ダンヴァースが、自らの記憶の謎を紐解き、唯一無二のヒーロー“キャプテン・マーベル”として覚醒するまでが描かれる。Twitterと連携した映画レビューサイト「coco」には、「才能を持った人が前を向き立ち上がり、本来の力を発揮するだけでこんなに素晴らしい物語になる」「割と一直線でわかりやすいしテンポもいい」「こういうヒーロー映画の作り方もあるんだな」といった声が上がっているように、彼女の記憶を巡るサスペンスフルなストーリーとそれによって本来の自分を取り戻していく姿が、ひと味違うヒーロー誕生物語となっている。しかも、その主人公を演じるのは、『ルーム』(15)で性犯罪の被害者から母としての深い愛で立ち上がっていく“ママ”を演じてオスカーを獲得したブリー・ラーソン。「#MeToo」「#TimesUp」以前から支援活動などを行ってきた彼女が、9か月ものトレーニングで肉体的にも見事にヒーローへと変貌を遂げている。そんな彼女が演じたキャプテン・マーベルには、「メチャ強くてカッコいい!」「一発で彼女が大好きになった」「マジでカッコ可愛い!」「最高に格好良くてそれだけで泣けた」「ウルトラの母のように強くて優しいヒーローを、ブリー・ラーソンがやり遂げた」「笑ってしまうほど強い!強すぎる! キメ顔や表情がイチイチかっこよくてたまらない」などなど、絶賛の声が止まらない。それに、何度倒れても立ち上がり困難に立ち向かう姿や、「感情を抑えろ」「まだ早い」「出しゃばるな」といった“抑圧”をお見事!という形で跳ね返す姿に、「何度でも立ち上がるキャロルが最高にカッコイイ…」「倒れても何度も立ち上がるキャロルの表情がいい」「命令されることの真意が分かってからの展開が凄い」とのコメントも多く、「2019年の少女たちはこの『ヒーロー映画』を見て育つのだな」としみじみする声も寄せられている。本作の魅力は、ヘイリー・スタインフェルド主演で贈る「トランスフォーマー」シリーズの最新作『バンブルビー』や、フェリシティ・ジョーンズがリアル“スーパーヒーロー”ルース・ギンズバーグの若き日を演じる『ビリーブ 未来への大逆転』、ミニシアター系の『たちあがる女』『マイ・ブックショップ』などが引き合いに出されるように、“女性はこうあるべき”という偏りまくった価値観に、明確で力強い“NO!”を突きつけていること。まさに“いま”だからこそ作られた、“いま”だからこそ観たい映画の代表的存在ともなっている。◆バディムービーとしての魅力も!むしろ、猫映画だった!?とはいえ、本作のアンナ・ボーデン監督が「決して完璧なヒーローというわけじゃない」と語るように、ブリーが演じるキャプテン・マーベルは茶目っ気たっぷりで、どんなときでもユーモアを忘れず、失敗から学んでいくヒーローだ。本作の舞台は1990年代だが、ロサンゼルスのビデオショップに“落下”してからは、S.H.I.E.L.D.(シールド)の1エージェントだった若きフューリーと行動を共にすることでそれが顕著に示されていく。「ブリー・ラーソンと若サミュエルのコンビ楽しい」「フューリーとの掛け合いがユーモラス過ぎてニヤニヤ」「ブリー・ラーソンや若々しく動くサミュおじ、90年代グランジ、全てツボにハマりまくり」など、本作で密かに築かれていた “バディ”に注目する人も相次いでいる。一方、ライアン・フレック監督が「『ターミネーター2』から影響を受けた」と語るように、同作のオマージュとおぼしきシーンも見受けられ、ニヤリとする映画ファンも多いだろう。「ジャスト・ア・ガール」と歌う「ノー・ダウト」や「ニルヴァーナ」、「TLC」、Des’reeなど、一気に“あの頃”へと飛べる劇中歌も聞き逃せない。そして、「若フューリーや若コールソンは新鮮」「コールソンファンとしては、彼がなぜ優秀なエージェントなのかもわかって嬉しい」と、映画では『アベンジャーズ』以来となった、シールドの新人エージェント時代のコールソン(クラーク・グレッグ)の登場に喜ぶ声も!キャプテン・マーベルがヴァースと呼ばれていたころの師匠で、スターフォースの司令官役ジュード・ロウに対しても、「ジュードったら」「期待通りのジュードロウでめっちゃよかった」といった声が。キャロルの親友マリア(ラシャナ・リンチ)との関係に言及する声も多く、「親友母娘最高!」「活躍する女性主人公を助けるのも女性ってのがとてもいい!」というコメントや、「宇宙人の戦闘機を技量で撃墜するシーンには痺れた」と優秀なパイロットであるマリアもまた“ヒーロー”であることを称える声に、「取って付けたような恋愛パートもジメジメした苦悩もいらない」と、女性が主人公だからといって紋切り型の要素には頼らない点への賛美も広がっている。とはいいつつ、誰よりも人気を集めているのが、キャプテン・マーベルの失われた記憶を追う旅に、いつの間にか付いてきていた猫のグースだろう。意外な活躍を見せつつ、これまで強面なイメージだったサミュエル演じるフューリーが、このグースの前ではデレッデレになる様子が話題となっている。「フュリーの茶目っ気(猫可愛がり)な姿に癒される」「まさかの猫映画」「にゃんこの映画だよ!(違)」「グースがかわいくてかわいくて」と多くの猫好きをも魅了している様子だ。なお、かつて『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、フューリーがトレードマークのアイパッチになった理由を「信じてた男に片目を奪われた」とキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)に話していたが、その“真実”が本作では明らかにされている。ちなみに…キャプテン・マーベルことキャロルの少女時代を演じているのは、『gifted/ギフテッド』でクリスと共演していたマッケナ・グレイスであることもファンには胸アツだ。◆『アベンジャーズ/エンドゲーム』に「準備万端」「サノス倒せる?」MCUの一区切りとなる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が待ち遠しいマーベルファン、映画ファンからも熱視線が送られている本作。絶望と悲壮感だけが残った、あの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』をつなぐ役割も担っている。「これはエンドゲームへつながる始まりの物語」「“全ての始まり”の話になってた」「実質『アベンジャーズ0』と言える」といった声や、「アベンジャーズ最終章への強烈な前フリ」「エンドゲームへの唯一の希望。さぁ、準備万端」「ワクワク感が止まらん」など、期待に胸を膨らませる声が続々。「サノスなんか彼女一人で倒せるのでは」「彼女さえいれば世界は安泰」という声まである。『エンドゲーム』本予告ではソー(クリス・ヘムズワース)たちと対面していたキャプテン・マーベルは一体どんな活躍を見せてくれるのか、期待は尽きない。『キャプテン・マーベル』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2019年03月27日「新井さん逮捕による違約金は億単位ともいわれており、所属事務所も責任を問われることになるでしょう。浅野さんは『俺が頑張らないと!』と言って、必死で仕事に向き合っているそうです」(芸能関係者)2月に強制性交罪で逮捕・起訴された新井浩文被告(40)。その影響は大きく、所属していた事務所『アノレ』の屋台骨が揺らぎかねない状況。そんななか、先輩の浅野忠信(45)が孤軍奮闘しているという。新井はすでに保釈され、世田谷区内にある自宅マンションへと戻った。だが、今後の見通しはかなり厳しそうだ。「俳優としては、誰もが認める実力派でした。しかし性犯罪を起こしたことによる世間の反発は大きかった。友人のムロツヨシさん(43)が擁護した途端にバッシングを浴び、謝罪に追い込まれたほど。いまや、誰も彼をサポートできない状態です。新井さんは2月27日に500万円を払って保釈されましたが、今後は巨額の賠償金も抱えることになるでしょう。そのためこれまで住んでいた高級マンションを引き払い、単身者向けの安い部屋に引っ越すつもりだと聞きました」(映画関係者)四面楚歌状態のなか、ひっそりと新生活を始めた新井被告。そんな彼に手を差し伸べたのは、他でもない浅野だった。「浅野さんは『あいつがすべてをつぐなったら、俺の付き人になってやり直せないかな』と周囲に漏らしていたそうです。新井さんは浅野さんのことを慕っていて、『あの人みたいな俳優になりたい!』と言っていました。そんな彼のことを、浅野さんも“弟分”のように可愛がっていろいろ教えていていたといいます」(芸能関係者)また浅野の“付き人”発言には、新井に対する過去の感謝も影響しているようだ。「もともとアノレの社長は浅野さんのお父さんがつとめていましたが、17年に覚せい剤取締法違反で逮捕されました。浅野さんは関係各所へ謝罪をすることになりましたが、そのときいっしょになって事務所を盛り立ててくれたのが新井さんでした。正直言って、彼の芸能界復帰は絶望的でしょう。かといってこのまま突き放せば、本当にダメになってしまう……。だから何とか更生させられないかと考えて、浅野さんは周囲に相談しているようです」(芸能関係者)“兄貴分”浅野がかけた温情の言葉を聞いて、新井は更生できるのだろうか。
2019年03月27日ピエール瀧容疑者(51・本名:瀧正則)逮捕の余波が止まらない。3月12日夜、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された瀧容疑者。ミュージシャンから俳優とオールマイティに活躍していただけに、大きな波紋を広げている。出演中の大河ドラマ「いだてん」(NHK総合)は、17日放送分について出演シーンをカットして放送することが決定。さらに所属していたテクノユニット・電気グルーヴは3月16日、17日に予定していた30周年記念ライブ公演を中止するなど、各社が対応に追われている。そんななか、こうした状況に異を唱えた人物が。前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(70)だ。舛添氏は14日に自身のTwitterでこう呟いた。「品行方正な芸人に魅力はない。ピエール瀧、新井浩文、勝新太郎。芸人はマージナルマンである。だから、常人に不可能な創造ができる。面白くもないエンタメは定義矛盾だ。品行方正でもやぶな医者は要らない。芸人も同じ。道徳が支配する国に芸術や文化は育たない。勿論犯罪を称賛しているのではない」瀧容疑者のほかに逮捕歴のある故・勝新太郎さん(享年65歳)や新井浩文被告(40)の名前をあげ、擁護ともとれる持論を展開。「犯罪を称賛しているのではない」と補足しているものの、この発言がネット上で物議を呼んでいる。《確かにそう思います……》と賛同する意見もわずかに見られたが、《人としての品行と芸を結び付けるのは違うと思う》《品行方正な人に面白いものはつくれない。多少危ないことをしないと面白くならない。っていう論、めちゃくちゃ嫌い》と批判する声が大半を占めていた。さらには《性犯罪を犯した新井さんと勝新太郎さんを同列に考えちゃダメでしょ》など、罪状の異なる芸能人を並列したことに疑問を呈する声も多く見られていた。ただツイートの後に「不祥事を起こした芸人が参加している作品、公共の電波ではクレームも出ようが、切符を買って視聴する映画、芝居、コンサートなどは、嫌なら行かなければよいので公演を中止する必要はない。宗教国家ではあるまいに、どの分野でも過剰な道徳は豊かな創造力を殺ぐ。道徳は優秀な才能を窒息させる」とも綴っていた舛添氏。この意見には《確かに今の日本社会は自粛しすぎ》《私もその気持ちわかる》と賛同する声も寄せられていた。
2019年03月15日松本人志(55)が2月24日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で“同意のないまま性行為を行うこと”に対して持論を展開。ネットで非難の声が上がっている。番組では、21日に自民党を離党した田畑毅衆院議員(46)を取り上げていた。田畑議員は昨年のクリスマスイブに元交際相手の女性が酒に酔って寝ていたところで乱暴し、女性の全裸の写真を無断で撮影したとの容疑が浮上。女性が被害届を提出したことで、田畑議員は準強制性交容疑で刑事告訴されている。しかし松本は女性の“乱暴された”との主張に対して、「クリスマスイブに、彼女ですよね。お酒をたらふく飲んで、この女性はどういうつもりだったのか」と発言した。ジャーナリストの堀潤氏(41)がスウェーデンの法律を取り上げて「交際中であっても、明確な相互の同意なしに性的行為に及んだ場合は違法になった」と解説したが、松本は「それはどうかな」と何度も繰り返し否定的な態度。さらに、こう持論を展開した。「やっぱり男女間のムードってあるじゃないですか。明確に『いいよ!』とかねぇ。『ヤろうよ!いいよ!イェイ!』みたいなん、すげえ冷めるし」それに対して指原莉乃(26)は男女間の同意について「男性側が感じ取るものじゃないですか?」と男性が女性の気持ちを汲むことが重要だと指摘。すると松本は「女性側も演出してる」といい、「イヤッ!って言われたらわかるけども、イヤンだと」と返した。今回は刑事告訴にまで発展している性暴力事件。そういったテーマで発した松本の発言に、Twitterでは非難の声が上がっている。《「女性って途中でイヤァンって言うやん」という発言には、女性に対する本質的な蔑視と、性犯罪の被害にあった女性の心を踏みにじる悪意しか感じられません》《「同意の上での性交渉」については「今現在がどうか」を基準に話をするからおかしなことに見えるだけで、これからそれをスタンダードにしようって話にならないのが日本って感じ》《そりゃ日本がジェンダーギャップ指数最低レベルの後進国だというのもうなずけるわな》ドイツでは16年7月に法改正が行われ、拒否とわかる意思表示を無視した上での性行為にも強姦罪が成立するようになった。またアメリカやイギリスでは「同意」について議論されることが多く、理解を深めるためのワークショップが大学で開かれている。「『彼女だからいい』という考えは、あまりにも時代に即していないといえるでしょう。同意とは相手を尊重し、思いやってこそ成立するのもの。女性が傷ついているなら、ムードどころではないはずです。そうした考えを、マスメディアこそ率先して伝えていくべきだと思うのですが……」(テレビ局関係者)“イヤよイヤよも好きのうち”は、古い考えだ。
2019年02月25日子どもが成長する中で、自分の性別を認識し、異性との違いを把握するなど、「性」への目覚めを実感する人もいるでしょう。そうなってくると、悩ましいのが「性教育」の方法。そもそも必要なのか、先生か親どちらがするべきなのか、どこまで教えるべきなのか、難しいところですよね。今回は、パパやママ自身が子どものころに教えてほしかった性教育について聞いたアンケート結果をもとに、考えてみたいと思います。■「教えてほしかった性教育」がある人は半数以上アンケートでは、性教育について子どものときに教えてほしかったことがあるかどうか答えてもらいました。Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?ある 56.8%ない 38.9%その他 4.3%その結果、「ある」と答えた人が56.8%となり、半数以上の人は子どものころに受けた性教育に、何らかの物足りなさを感じているようです。一方で、「ない」と答えた人は38.9%と4割を切る結果になりました。■「妊娠、出産、不妊」正しい知識を教えてほしいそれでは、アンケートに「ある」と答えた親たちのコメントについて、具体的に知りたかった性教育の内容別に見ていきましょう。▼詳しい避妊方法や性感染症の予防方法について「生理中は妊娠しないと思っていたので、避妊しなかったら妊娠してしまいました。排卵と妊娠しやすい時期について教えてほしかった」(神奈川県 40代女性)「初めてできた彼氏が避妊してくれなくて病気をもらったりして、1人で悩んだことがある。もっと知識があればよかったと後悔した」(千葉県 30代女性)知識がなかったせいで、心や体が傷つく経験をしてしまったママも実際にいるようです。ほかにも「無計画で授かり婚をして、その後離婚してしまった」という声も寄せられていました。こうした経験から、「避妊の方法についてしっかりと教えてほしかった」と考えるのも無理はないのかもしれません。▼不妊について不妊治療を経験したママたちからは、女性の体の機能についてきちんと教えてもらいたかったという意見が集まりました。「学生の頃からもっと自分の体のことを知っていれば、不妊治療で苦労しなかったかもと、少し後悔しています」(神奈川県 30代女性)「年齢とともに卵子も衰えて妊娠しづらくなることや、高齢出産のリスクについては無知すぎたので、今かなり後悔している」(東京都 40代女性)「男性の不妊についても知りたかった」という声もあり、不妊にまつわるさまざま知識について教えておいてほしかったという思いが大人になってから生まれているようです。■子どもが性犯罪に巻き込まれないようにするために子どもが性暴力の被害者となるニュースが流れるたびに、怖い思いをしている親も多いことでしょう。被害者、加害者になるために、性教育でできることはあるのではないかと考えるパパママもいるようです。▼性交渉による精神的・身体的な苦痛について性交渉による身体的・精神的な負担について教えてもらいたいという意見も多く見られました。とくに男の子に、性交渉によって女性は心と体が傷つきやすいものであること、女性を大切に扱うことを伝えてほしいという声は多いようです。「女の子は自分の身体を大切にすることを、男の子は相手を大切に扱うことを、もっと伝えてほしい」(奈良県 40代女性)「安易な性交渉が女性に与える精神や身体への影響や、男性の責任など、リアルなところを教えてもいいんじゃないかな」(北海道 30代男性)また最近は、一番最初にインターネットで過激な動画や画像に触れてしまう場合もあり、その結果それが正しいと思いこんでしまうことへの心配の声もありました。筆者も2人の男の子のママですが、女性を大切にする心は小さいうちから少しずつ養っていきたいなと感じているところです。▼性犯罪について性犯罪は女の子に限らず、男の子も被害にあう可能性があります。また、時には加害者にもなりうるため、子どものときからの教育が必要だと感じるパパやママから意見が寄せられていました。「性犯罪の危険性や対処方法など、必要なことは教えてほしい。私の頃はさらっと流す感じでしか教わらなかったので」(茨城県 40代女性)「小学校低学年の時に、近所の中学生にレイプまがいなことをされてトラウマになりました。性教育をするのであれば、間違った方法を取ると相手はどれだけ傷つくのか教えてほしい。性犯罪をするとどうなるのか、された方の恐怖心を教えていただきたいです」(鳥取県 30代女性)子どもは知識がなく、それが犯罪だとわからないうちに巻き込まれてしまうこともあるため、問題意識を持つ親は少なくないようですね。■性教育、その裏に隠された思いとは 一方、教えてもらいたかったことは「ない」と答えた人も約4割いましたが、その人たちはどのような思いを抱えているのでしょうか。「性に関することはプライバシーの最たるもの。そんなことを他人から、ましてや親から教えてほしいなんて思わなかった。今は性教育を親がするものと言われるけど、なんか釈然としません」(茨城県 30代女性)「女性ですから、たくさん嫌な思いを経験してきました。でも、小中学生の時にそんな教育をされることもストレスです」(東京都 40代女性)「性に関しては学校じゃなく各家庭で 教えるべきでしょう。なんでも教育現場に押し付ける考えや風潮はおかしい」(徳島県 40代男性)性教育への思いは本当にさまざまで、教育をされること自体が本人の苦痛につながることもあるようですね。ほかには、「時が経てば自然とわかった」という意見も寄せられていました。筆者は、子どものときに親から性教育を受けた記憶はなく、ドラマのラブシーンになると気まずくなるような家庭で育ちました。しかし、「教えておいてほしかった」と思うことは不思議とありません。私自身はあのとき、性教育については話したくなかったと思うとともに、それが自分の家族の形だったのだと納得しています。おそらく、ここで「ない」と答えたパパやママの多くも同じような思いでいるのかもしれませんね。■学校での性教育の現状とその課題そもそも、現在学校ではどのように性教育が行われているのでしょうか。中学生の保健体育の学習指導要領によると、中学1年生は「心身の機能の発達と心の健康」について学びます。この学習では、次のように明記されています。受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 つまり、妊娠に至る過程については取りあつかわないことが明記されているのです。また、3年生では「健康な生活と疾病の予防」について学ぶのですが、エイズなど性感染症の予防については次のように記載されています。その主な感染経路は性的接触であることから、感染を予防するには性的接触をしないこと、コンドームを使うことなどが有効であることにも触れるようにする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 ただし、「性的接触」の具体的な内容や、コンドームの使い方については言及されておらず、細かい指導内容は現場に任されている現状です。2016年度の未成年者の人工妊娠中絶件数は14,666件で、1,000人あたりに5人の女子が、望まない妊娠による中絶を経験していることがわかっています。さまざまな要因があるのでしょうが、適切な性教育を行うことの大切さを実感します。どの親にとっても性教育については、他人事とは言えない現状があるようです。■子どもにはどんな性教育を受けてほしい?親たちは自分の経験をもとに、子どもたちにどのような性教育をしてほしいと考えているのでしょうか。いくつか、パパやママたちの意見をご紹介したいと思います。「男女別に教えるのをやめたらいいと思います。その時々の体や心の変化を双方が理解し合わないと」(千葉県 30代女性)「当時の担任の先生が“この人とならと思える人とだけしてください”と、とても真剣な顔で言ったので、興味本位でしてはいけないんだと小学生ながらに感じました。大人は大事な子どもを守るために、ちゃんと教えなきゃいけないんですよね」(千葉県 30代女性)「子どもへの性教育は難しいですが、相手の気持ちを考えることが大前提だと言う事は伝えたいです」(千葉県 40代女性)「今の時代は、情報に溢れた時代。我が子には、自分で学び、自分で正しい判断をしてほしいです」(青森県 40代女性)理想の性教育については、多種多様な考えがあるようです。どの意見が正しいという正解はわかりませんが、性教育について、親として子どもにどう向き合うか考えるうえで、ヒントになるかもしれませんね。ここまで、性教育について、パパやママたちの思いを探ってきました。「教えてほしかったことがある」と「ない」とで意見が分かれ、どのような性教育が理想かという答えもさまざまでした。このような「多様性」こそが、性教育のあるべき姿なのかもしれません。また今回のアンケートではあまり触れられませんでしたが、「性」としての教育は、LGBTといったセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)も今後議論が進んでくることでしょう。そもそも、「性」についての認識は人それぞれ細かに異なっています。そうした多様性を認めたうえで、子どもへの性教育の方法についても考えてみるとスムーズに進められるかもしれませんね。また家庭で性教育をする場合での最大のメリットは、子どもの特性を見定めて最適な時期を選ぶことができることかもしれません。なかには性教育に対して拒否反応を持つ子どももいるかと思うので、そういった子どもの場合にはより慎重さが求められるでしょう。家族でどのように性教育と向き合うか。まずは、日ごろから家族間のコミュニケーションを適度にとるなどして、相手の気持ちを考えることを教えることからなのかもしれません。性別や年齢にかかわらず、相手を思いやって行動することの大切さを子どもたちにも伝えていきたいところですね。【参考】・文部科学省: 中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 保健体育編 (PDF:3130KB)・厚生労働省: 平成28年度衛生行政報告例の概況 (PDF:360KB)Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?アンケート回答数:4268件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年02月10日ムロツヨシ(43)が2月4日、自身のTwitterアカウントを更新。新井浩文容疑者(40)へのエールとして捉えられていた「こっから、また、応援しよう」というツイートについて、「この呟きは、アジアカップの決勝戦をみて、代表への思いでした」と明かした。1日、ムロにとっての俳優仲間である新井容疑者が強制性交の疑いで逮捕。同日にムロは、こうツイートしていた。「目を見て、悪いことをした、と言ったら、思いっきり、叱ります、嫌という程、叱ります、それだけです、まだ目を見てない、だから俺は普段通り、これから飲みいってくるよ、来れそうだったら連絡してな、いってくるね、」さらにその6時間後、「こっから、また、応援しよう」と綴っていた。明言はされていないものの、ムロの一連のツイートは新井へのエールとして受け取られた。大きな話題を呼んだいっぽうで、「性犯罪を犯したものに『応援しよう』とは何事か」といった声も多数上がっていった。そんななか4日、ムロはTwitterで「応援しよう」というツイートを引用し「この呟きは、アジアカップの決勝戦をみて、代表への思いでした」と釈明。さらに「誤解を招くような呟きを反省して、謝罪させてください、申し訳ありませんでした」と謝罪し、「被害者の方に対して配慮がありませんでした、申し訳ありません」と綴った。しかし、ムロへの炎上は止まない。Twitterでは「叱ります」というツイートについても、異議申し立てをする声が上がっているためだ。《もしムロさんに奥さんか彼女か娘、想像出来なければ大切な女友達がそういう被害にあって相談してきたら……ってのを考えて呟いて欲しかった。叱りますじゃ済まないことだと思う》《新井浩文に対しムロツヨシの「叱ります」ってなんなんだろうな。レイプ犯を叱るってどういう感覚で言ってんだろうな》《自分の友人が加害者である事実を受け入れたくないのか、その先の被害者に対する想像力が見当たらなくて怖い》また《加害者を突き放すくらいの気持ちじゃないと公でコメントしてはいけないと思う》《新井浩文に言及してる場合じゃないでしょ?性犯罪だよ?ムロさん?ここは沈黙でしょ。守るべきは被害者》といった「『叱ります』と、公で語るべきことではないのでは?」との声も上がっている。思わぬ余波の広がる、新井容疑者逮捕。張本人は何を思うか――。
2019年02月04日錦戸亮主演でおくるこの冬の月9ドラマ「トレース~科捜研の男~」第3話が1月21日オンエア。放送後には視聴者から虎丸刑事の“口調”の変化に注目するコメントや、悲しい“結末”を嘆く声がSNS上に多数投稿されている。「月刊コミックゼノン」にて連載中の累計40万部突破の本格科捜研サスペンスコミック「トレース~科捜研法医研究員の追想~」。この元・科捜研の原作者が描き出すリアリティーが魅力のコミックを月9枠で実写化した本作。陰惨な過去を持ち影のある“科捜研の男”真野礼二を錦戸さんが演じ主演。真野と共に事件解決にあたる沢口ノンナには新木優子、“刑事の勘”で行動する虎丸良平に船越英一郎、科捜研の美人科長・海塚律子に小雪、虎丸の部下でキャリア組の猪瀬祐人に矢本悠馬といった面々が中心となり、1話完結で事件とその解決までを描きつつ、真野の過去が少しづつ明かされているのがこれまでの展開。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3話は“幼女連続殺人”とその意外な真相がメイン。9歳の少女・松戸桃が絞殺されたと思われる遺体で発見。性犯罪を疑い鑑定するが暴行の形跡はない。そこに虎丸の先輩刑事・鶴見茂(大地康雄)が現れる。鶴見は今回の事件が、20年前と10年前に起きた連続幼女殺人事件と手口が酷似していると言い、犯人は10年前に証拠不十分で逮捕できなかった西内智幸(池内万作)だと決めてかかる。臨場に行った真野はタバコの吸い殻を見つけ、鑑定すると吸い殻から採取したDNA型が西内のDNA型と一致。西内を逮捕するが、真野がさらに吸い殻を調べた結果、その証拠は鶴見による“ねつ造”だったと判明。西内を逮捕したいがあまり証拠をねつ造したのだった。西内の想いを汲んだ真野は10年前の事件を再鑑定。ジーンズの縫い目から2009年の事件は西内の犯行と判明するが、今回の事件は否認。実は桃は殺害されたのではなく、自殺のフリで親の離婚を阻止しようとして、間違って縄が首に絡まり息絶えたのだった…というのが3話のストーリー。1話、2話同様、今回も重くやるせないラストに「重すぎる。。。。しんどみしかないとか」「この展開、エグいな」「今日もトレース切なすぎる」などの感想がネットに殺到中。また前回までほとんど常に激高していたと言ってもいいほど、強く叫ぶようなセリフ回しが印象的だった虎丸だが、今回はトーンが控えめになっており「船越さん、ちょっと抑え目?」「虎丸さんのセリフ回しが随分とソフトになってる」などの声が多数。なかには「あの怒鳴りが いつ来るんだ?と構えて見てたから ちょっと拍子抜け ひょっとして私…待ってたの?」とあの“怒鳴り”がクセ(?)になっていた視聴者もいた模様。先輩刑事の証拠ねつ造という衝撃的な出来事を機に真野と虎丸の関係にも変化が訪れた3話。次回以降の2人の仲がどうなっていくのかにも注目だ。(笠緒)
2019年01月21日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■アクマの辞典ハ行【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる今回のテーマはハ行から「腹黒女」だ。腹黒とは、表面上は白を装いながら、その振る舞いは全て自分の利益のためという、腹の中は真っ黒のイカみたいな奴のことである 。しかし、デキ婚のことを本人たちや新婦の親が「授かり婚」と言い変えたりするように、腹黒女たちは自分たちのことを「腹黒」などと言ったりはしない。何と言うのか?「あざとかわいい」だ。これは「なんでもヤバいと言っておけばいいと思ってるだろ」と怒られるの承知で「ヤバい」と言うに等しいパワーワードだ。ちなみに「パワーワード」も最近、多用されすぎの思考停止用語としてよく怒られる。つまり二倍怒られてでも使いたい「ヤバいパワーワード」=「あざとかわいい」なのだ。読んで字の如く、計算しつくされた、あざといファッション、メイク、しぐさをしつつも、男にはそのあざとさを勘づかれてない、もしくは「もう、あざといんだから!」と言われながら飯を奢られている女のことである。昔からよくいるブリっ子じゃねえかと思うかもしれないが、本物のあざとかわいい女はバカを装ったりしない。なぜなら、それが何の得にもならないとわかっているからだ。「バカを装え」は女の鉄板モテテクであり、合コン「さしすせそ」などその代表だろう。確かにそれがヤリコンだというなら、前戯から後戯まで「すごーい」だけでよく「さしせそ」すら不要なのだが、真面目な結婚をしたい女に対して、婚活コンサルタントが「バカを装え」とアドバイスしているところもあるというから驚きである。そこがペットショップなら「バカそうだけどクソカワイイ」で決めても良いと思うが、結婚相手として「バカ」かどうかで女を選ぶ男はそれ以上のバカか「バカだから操りやすい」と思っているかのどちらかだ。もちろんホンモノのバカの方でいらっしゃるなら、そのようなお相手と結婚しても「ベストマッチング」かもしれないが、コンサルのアドバイスに盲従し「バカを装って」結婚した場合、その相手はちょっと口答えしたり自分の意見を言ったりしただけで怒りだす可能性が非常に高い。「バカ(自分より下)と思って結婚した」のだから当然だ。それも、カワイイだけのバカ女が1人、2人肩に乗っていても余裕で歩ける、むしろちょうどいいハンデという、手足に重りをつけて生活しているサイヤ人のような真の高スペック男ならまだ良いかもしれないが、そこまでの甲斐性もなく「バカな女(共働き必須)希望」の男はもはや結婚相手を探しているとも言い難く、素直に「お母さん希望」と言ってくれたほうが助かる。よってモテるために「バカを装う」というのは、そういう男を寄せ付ける「雑魚モテ」をするだけである。本当に「あざとかわいい」女はそんなことはせず、むしろ平素は「しっかりした女」、ともすれば「1人で生きていける女」のようにふるまうという。それでは男を寄せ付けないと思われるかもしれないが、もちろんツッパリ倒した女ではなく、弱みやバカさも見せる、ただその弱みやバカさを見せる相手を「厳選」するのだ。そうすれば相手は「俺にだけ本当の自分を見せてくれている」「頼られている」思うのである。あざとかわいい女は「一本釣り」なのだ。いらぬ雑魚に時間をかけないのが、その「あざとさ(頭の良さ)」の所以である。【ハ】▶「腹黒女」(はらぐろおんな)…女から見て気に入らない女は全部「腹黒」ということになる【ヒ】▶「姫扱い」(ひめあつかい)…王族に生まれなくても高いシャンパンを入れればなれる、良い世の中【フ】▶「不意打ちキス」(ふいうちきす)…性犯罪【ヘ】▶「平成」(へいせい)…自分が平成だったら二十代のうちに終わらせてほしかったと思う【モ】▶「モラハラ男」(もらはらおとこ)…「間違ってるお前」を正しにやってきた間違ってる男プロフィールカレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年11月07日世界屈指の犯罪都市ロサンゼルスを舞台に、壮絶な銃撃戦を繰り広げる映画『ザ・アウトロー』。この度、全米初登場No.1のヒットを記録した本作から、思わず息をのむ射撃場でのシーン映像がシネマカフェに到着した。アメリカ合衆国カリフォルニア州にある都市・ロサンゼルス――。2000年代初めまで年間50万件もの犯罪が発生し、1992年に起こったロサンゼルス暴動のイメージも相まって、治安の悪い都市としてのイメージは現代に至るまで根強く残っている。しかし、一部地域では変わらず危険な場所が残っているものの、近年では犯罪発生率は大きく減少、その現状は大幅に改善されている。また、アンダーグラウンドなイメージがある一方で、ハリウッドやビバリーヒルズの持つ華やかなイメージもあるロサンゼルス。これまで、『雨に唄えば』や『プリティ・ウーマン』『(500)日のサマー』『her/世界でひとつの彼女』などロマンス映画、『ビバリーヒルズ・コップ』『ヒート』『L.A.コンフィデンシャル』などのクライムアクション映画と、そんな2つの顔を持つ街の特色を活かし、ロサンゼルスを舞台に様々な名作映画も作られてきた。そして、来週末公開となる映画『ザ・アウトロー』も、このロサンゼルスが舞台。クライムアクションな路線を継承し、警官と強盗という王道な構図を用いながらも、クレバーなキレ者犯罪集団の壮大な強盗計画を丁寧に描き、また『ヒート』を超える銃撃戦シーンをも盛り込み、ロサンゼルス映画の新たな代名詞とも言える作品になっている。今回到着したのは、射撃場でのシーンを切り取った本編映像。“伝説の強盗”メリーメンたち犯罪集団が銃の訓練をしていると、あろうことか、そこへジェラルド・バトラー演じる彼らの計画を阻止しようとする刑事ニックが入って来る!銃声が響き渡る中、互いの視線が交錯、緊張感高まり、射撃場内は一触即発な雰囲気…。そんな中、メリーメン(パブロ・シュレイバー)が唐突にターゲットに向かって銃を連射!そしてマガジン4つを使い切り去った後、ニックがメリーメンのターゲットを確認すると、全ての銃弾が中心を撃ち抜いていた…。圧倒的な射撃の技術と、自分への明確な殺意を感じたニック。果たして、綿密な計画を練りこむメリーメンと、その動向を次第に追いつめるニックたちの行きつく先とは――?まずは本作の緊張感溢れる場面をこちらから確認してみて。『ザ・アウトロー』は10月20日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ザ・アウトロー 2018年10月20日より新宿バルト9ほか全国にて公開© Motion Picture Artwork © 2017 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年10月14日1「性犯罪」被害に遭った場合にどうすればよいか女性が被害に遭う割合が高い犯罪類型として、「強制わいせつ」「強姦」などのいわゆる性犯罪が挙げられます。一方で、性犯罪は、被害に遭った方が警察に被害を届け出る割合が少ないというデータがあります(平成24年度「犯罪白書」犯罪被害についての実態調査)。その原因は大きく2つあります。1つ目は、誰に何を相談したらよいのかわからなかった、という点。2つ目は、相談すること自体が被害を思い出させることにつながり、被害の届出を断念する方が多い、という点です。1つ目の原因については、もしこの記事を読んでいる方で、ご自身が犯罪被害に遭ったという方や、周囲で被害に遭ったという方がいらっしゃれば、まずは弁護士に相談をしてみてください。全国には、犯罪被害者支援活動を行っている弁護士が大勢いますので、インターネットで、例えば「犯罪被害者支援弁護士」といったキーワードで検索してみると、支援弁護士や、支援弁護士が関与している支援団体のホームページにアクセスすることが可能です。「自分だけがつらい思いをしている現状はおかしい。」「被害に対する謝罪を受け、少しでも傷ついた気持ち回復したい。」「加害者にはきちんと責任を取ってほしい。」「自分の気持ちを整理して前向きになるために、何かできることはないだろうか。」…などの気持ちになったときは、まずは弁護士に相談をしてみてください。 2被害相談の不安を解消するために特に性犯罪の被害に遭われた女性は、被害を受けた事実そのものを思い出すことがつらく、誰かに話してみようという気持ちにすらなれず、被害以来、男性と顔を合わせることにも抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。もし、弁護士や支援団体などの各種相談窓口で、犯罪被害に遭った事実を話す際には、「異性には話しづらいので、女性の担当者がいいです」と申し出てみることをおすすめします。法律事務所や支援団体の体制によっては、女性の被害者に対する支援体制が必ずしも完璧とはいえない場合もあります(そもそも男性しか担当者が所属していないなど)。しかし、犯罪被害者支援に力を入れている弁護士は、せっかく勇気を持って相談に来られる方については、できる限り負担のないような環境でお話をしてもらいたいと考えていますから、相談時のご要望があれば遠慮なく伝えていただくべきと思います。 3犯罪被害を警察に届け出たらどうなるか警察に犯罪被害を相談した後は、どのような流れになるのでしょうか。________________________________________①警察署での被害に関する話の聞き取り↓②警察署に「被害届」や「告訴状」を提出↓「刑事事件」として、捜査開始↓〔この間に一通りの捜査を終える〕③警察署から、検察庁に事件の主担当が変わる(「送致」と言います)↓④担当の検察官(検事)が、犯人の処分(正式な裁判にするか、罰金を科すかどうか)を決定する 4「刑事事件」にする場合に考えるべきこともしあなたが、警察に犯罪被害を届け出て、捜査が進み、加害者について裁判が開始されることになったとします。その場合、裁判は誰でも傍聴自由となっていますから、「〇〇さんが、いつ、どこで、性犯罪の被害に遭った」ということが、裁判の中で読み上げられるということになれば、自分の名前や居住地が公になってしまいます。ただ、心配はいりません。刑事裁判では、特に性犯罪の被害者について、検察官に申し出ることによって、被害者の住所や名前をはじめとした、被害者を特定する情報が、裁判の場で公にならないよう、取扱ってもらえます。例えば、検察官が刑事裁判で何かしらの書面を読み上げるとき、本名に代えて「A子」などの仮名を使ったりします。また、あなたが刑事裁判中に、被害者として証人尋問を受けることになった場合も、傍聴人や被告人との間についたてを設けたり(これを「遮へい措置」といいます)、法廷とは別の部屋で尋問を受けたりする(これを「ビデオリンク方式」といいます)こともできる制度があります。なお、遮へい措置やビデオリンク方式は、民事裁判において加害者に対して損害賠償請求をする際にも、利用することができます。※ビデオリンク方式(裁判所HPより)5犯罪被害者として裁判の情報が知りたいとき被害申告の結果、加害者について裁判が開かれることになったとします。しかし、被害者は、原則として、加害者を裁く裁判に出席しなければいけないわけではありません。実際に犯人がいつ起訴され、判決が出て、いつから普通の暮らしを始めるのか、まったくわからないのでは、不安になってしまうでしょう。そうした場合は、被害者は警察や検察庁に対し、加害者の捜査・処分状況、裁判の日程や裁判結果について、通知を求めることができます。 6身近な人から犯罪被害を受けた場合の相談配偶者や、同居中の交際相手からDVを受けた場合、離れて身の安全を守るにはどうしたらよいのでしょうか。夫や同居中の交際相手から身体的暴力を受けた場合、加害男性との接触を避けるため、法律上の手続きとして、「保護命令」の申立が行えます。申立てから10日~12日程度で、裁判所から夫や交際相手に対し、6ヶ月間の接近禁止や、同居中だった住居からの退去、子や親族への接近禁止、などの命令が下されます。保護命令に違反した場合、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の罰則が科されます。なお、保護命令の申立に至る可能性を考慮し、男性から身体的暴力を受けた際には、時間を置かずに医療機関を受診したり、警察や配偶者暴力相談支援センターなどへ相談したりして、被害を受けた状況を証拠として残しておくと後々役に立ちます。また、「加害者がいつ現れるか分からないので、同居していた自宅に戻るのが怖い」という方については、民間シェルターへの一時避難も必要に応じて検討した方がいいかもしれません。各地方自治体で、シェルターに関する相談窓口を置いている場合が多いので、事前に問い合わせをしてみましょう。 7加害者から身を隠す場合の注意点加害者に現在の居場所を知られたくない場合の方法・工夫として、以下のようなことが挙げられます。①実際の居場所を教えるのは、最低限の周囲の人間にとどめること②一時避難をする場合は、通常どおり学校や職場に出向くことは危険なため、避けること加害者があなたの学校や職場をすでに知っている場合には、あなたに会うために学校や職場にやって来る可能性があります。避難前後に、学校や職場に事情を話して連絡をするとともに、「加害者から問い合わせの連絡が来ても、居場所などを一切教えないように」と説明をしておくことが必要です。③自宅の電話やパソコンのメールの履歴を消去しておくこと自宅の固定電話やパソコンから知人などに連絡を取っていた方は、その履歴自体を消去しておかないと、加害者が後で通話履歴や送信履歴を調べてあなたの居場所を特定する可能性があるので、関係各所への連絡の痕跡をできるだけ消去しておくことが重要です。④住所録や手帳、子どもの学校の連絡網、病院の診察券など、あなたの行動範囲・交友関係がわかるものは、すべて持ち出して避難すること携帯電話のGPS機能をオンにしておくと、携帯電話の電波の発信場所から現在の居場所を加害者が特定する場合があります。細心の注意を払い、新しく携帯電話の契約をし直すことも検討しましょう。 8加害者との示談の意味・メリットについて犯罪被害に遭った際に、害者側の弁護士から、示談の話を持ち掛けられることがあります。被害者の方に代理人弁護士がついている場合であれば、示談の交渉自体を任せることができますが、そうでない場合は、示談の内容や意味合いについてよく理解しないまま、加害者側のペースで納得いかない示談をしてしまわないよう、注意する必要があります。示談というのは、被害者と加害者との間で、被害者が受けた損害(金銭的なものや精神的なものを含めて)についてのさまざまな約束事を決める、民事上の合意(契約)です。一般的には、「慰謝料」や「解決金」という名目で、加害者が被害者に対し、一定金額を支払う義務を負うことや、被害者が加害者を「許す」とか「加害者に対し処罰を望まない」といった言葉が合意に含まれることが多いです。刑事裁判では、こうした合意を記載した「示談書」が、加害者側にとって有利な証拠として裁判に提出されることになります。これにより、示談の成立を裁判官が認めると、最終的に加害者に下される処分(判決内容)も軽くなります。また、刑事裁判が終了しても示談の効力は生き続けるので、もし示談書に記載された約束事を加害者が反故にした場合、合意に反する行為をしたとして、加害者に対し、民事上の損害賠償請求を行うことも可能です。場合により、被害者の方は、加害者側が提示した条件をそのまま呑むのではなく、被害者の心情や生活状況などに配慮した内容を、合意に盛り込むこともできますので、弁護士に相談してみるとよいでしょう。また、加害者側から提示された慰謝料などの金額が、相場として適切なのかどうかについても、弁護士に尋ねてみてください。 執筆/シティ総合法律事務所奧野舞(「弁護士」というと、敷居が高く、話しにくいと思われるかもしれませんが、我々自身、そういう弁護士は苦手で、親身に温かく皆様のお悩みをお聞きする温かい法律事務所であると自負しておりますので、どうぞご安心して、何でもお気軽にご相談ください。)【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【女性必見!】もしも犯罪被害に遭った時、知っておきたい知識8選はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年09月27日昨今、弁護士による犯罪が多発しています。記憶に新しいところでは、札幌市内のタクシーに乗っていた30代の弁護士が運転手に怒り、何度もイスを蹴るなどして暴れた事件があります。また、クライアントから預かった依頼金を着服し、飲食代や趣味へと流用した事件も発生。いずれもありえない出来事で、信頼を失うことになりました。このような状況のなか、弁護士は今後どうあるべきなのでしょうか?ともえ法律事務所の寺林智栄弁護士にお聞きしました。■弁護士はどうあるべきか?寺林弁護士:「一昔前までは、弁護士は、「違法な行為」とは縁のない存在であったと、一般の人からは思われていたかもしれません。しかし、昨今、弁護士が犯罪やその他法的な問題を起こすケースが報道されるようになってきました。例えば、依頼者から預かっている金銭を多額に横領したというケース。第三者に対して暴行をふるったというケース。盗撮をしたり、児童買春をしたりしたというケース。種々様々なものがあります。以上のようなケースは、単に、弁護士の数が増えて、種々様々な人が弁護士という資格を得るようになったからという単純な理由で生じているものではないと、個人的には考えています。ただ、従前の弁護士業界に比べて競争が激化していることは、大きな要因ではないかと思います。例えば、横領のケースでは、事務所の経営難が1つの理由になっているものと思われます。第三者に対する暴行や、盗撮、児童買春などは、ストレスが最も大きな理由でしょう」 ■弁護士も悩みを抱えることがある寺林弁護士:「事務所の収益を上げるためには、不本意な事件を受任しなければならないこともありますし、これまでであればだれも受けなかったであろう事件を受けて依頼者や相手方にひどく翻弄されることも少なくありません。そういう事件が多くなってくると、どうしても気持ちのやり場がなくなってきたりするものです。同業者の友人は、友人であるとともに、収益という点ではライバル関係に立つものですから、相談したり愚痴をこぼしたりするにも限界があります。そうやって、悩みを抱え込んだ結果、暴行や盗撮、児童買春などに走る結果になった人も少なくないのではないかと思います。このような厳しい業界の中で、弁護士はどうあるべきかを考えるのは、非常に難しいことです」 ■地道な努力をするしかない寺林弁護士:「ひとりひとりができることは、非常に地味で地道な努力しかないでしょう。まずは、一件でも多くの事件を受任できるよう常にアンテナを張り巡らせておくこと、次の紹介につながるように1つ1つの事件を丁寧にこなすこと、これが基本になると思います。また、業界全体としては、弁護士が参入できる領域を拡大していくことが必要ではないかと思います。最近では、高齢化社会に伴い、後見や信託、福祉の分野に弁護士が参入できうる領域を拡大してきましたが、それだけでは頭打ちになってしまうことでしょう。弁護士の不祥事を減らしていくためにも、業界全体として「稼げる領域」というものを開拓していくことが、必要なのではないかと考えています」弁護士といえども人間。「儲からない」「仕事がうまくいかない」などの壁に当たれば、心のバランスを崩してしまい、場合によって犯罪者となってしまうようです。競争が激しくなったといわれる業界ですが、弁護士を必要としている人が減っているわけではありません。弁護士の力を借りたい人と、仕事が欲しい人。その両者が迅速かつ適正にマッチングするようなシステムが求められているのかもしれません。 *取材協力弁護士:寺林智栄(ともえ法律事務所。離婚・男女トラブル、労働トラブル、交通事故、借金問題、遺産相続、詐欺被害、消費者被害、刑事事件などを扱う)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)増加傾向にある弁護士の犯罪世間の目が厳しくなるなかでどうあるべきなのか?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。増加傾向にある弁護士の犯罪世間の目が厳しくなるなかでどうあるべきなのか?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年08月12日7月31日(火)まで東京・俳優座劇場にて上演中のミュージカル『GRIEF 7(グリーフセブン)』。錦織一清が演出、野村桔梗が原作、三浦香が脚本、金子隆博&ながしまみのりが音楽を手掛け、“七つの大罪”をベースに牢獄で出会った男たちを描くエンターテインメントステージだ。出演者はカラム、碕理人、SHUN(Beat Buddy Boi)、三浦海里、加藤良輔、米原幸佑。物語の舞台は自由の国アメリカ。そのアメリカで、日本でのアイドル活動をやめてきたリュウ(カラム)は、人気オーディション番組にて再び注目を浴びていた。しかしその最中、番組プロデューサー殺害の容疑で刑務所に入れられてしまう。無実を訴えるリュウの前に現れたのは、同じ部屋のアジア人のカワイ(加藤)、グニョン(碕)、サム(SHUN)、そして看守のムラセ(三浦)。日本にいた頃からリュウが兄として慕い、今はアメリカで暮らすフクダ(米原)も面会に訪れる――。薄暗く無骨なセットのなかで男たちが語るのは、目的のための偽装結婚、権力で隠される性犯罪、見せしめとしてのアイドルの存在、破綻した親子関係…そしてそれを取り巻く悲しみと罪。製作発表で錦織が「1度観たくらいじゃわからないものをつくっていきたい」と語った通り、登場人物ひとりひとりの物語は深く重く、台詞や仕草も意味深で、1度ではつかみきれないものがある内容だ。けれどそのストーリーに、聴きやすい音楽、美しい歌声、キレのあるダンスが絶妙なバランスで絡み合い、独特の世界観を築いていく。初日の会見でカラムは「今までで1番自信のある作品になりそうです。胸いっぱいです」と自信をのぞかせ、SHUNも「みんなでつくりあげてきた作品。世界一のミュージカルです!」とコメント。三浦が「普段は舞台に出てしまうと緊張しないのですが、この作品はなぜか緊張しっぱなしです」と明かすと、加藤は「舞台上に緊張感があります。いい緊張感をみんなでつないでいきたいです」と話した。米原は「演出、脚本、原作、音楽と素敵なスタッフが集合した作品です。そのスタッフさんに恥じないパフォーマンスを届けます」、碕も「重たい話ですが、錦織さんの演出で極上のエンターテインメントになっていると思います。このメンバーだからこそできた舞台です」と語る。演出の錦織は「いいお客さんに来ていただければ、このお芝居はすくすくと育っていくと思います」と笑顔をみせた。アイドルグループ大国男児として活躍するカラムの歌&ダンスや、ラッパーであるSHUNのラップ、ミュージカル作品でも活躍するキャスト達の豊かな歌唱など、見どころ、聞きどころも多い作品。7月31日(火)まで東京・俳優座劇場にて上演中。取材・文:中川實穗
2018年07月30日「もし、性別という概念がなかったら」と考えたことはあるだろうか。それは、理想的な社会の一つのあり方かもしれない。人々に性別がなかったら、「男性はこうあるべき、女性はこうあるべき」という観念にとらわれず、物事の選択ができる。ジェンダーレスな(性別を感じさせない)服を着ていると不思議がられたりします。別に私は男にも女にも見られなくていいんですけど、「お前本当に女として見られない」みたいなことを言われる。あとはなんか「髪が長くないと抱けない」とか。そういう付き合いじゃないでしょって感じですけどね。「男だから奢んなきゃいけない」っていうのも私めちゃくちゃ嫌いで、絶対出しちゃいます。桜子は生物学的には「女性」に生まれているが、「女性」に見られることを望んでいるわけではない。女性だと自認している人でも、自分を構成する要素の一つでしかない性別で判断されたり、「女性だからこうあるべき」という考えを押し付けられたりすることを嫌う人は少なくないだろう。「性」を器用に使えなかった小学校の低学年のときから自身の性別に対する違和感を感じていた桜子だが、中学校二年生になった頃は、ナイーブで自分を肯定できず、自分が「女性」であることにその原因があるととらえたこともあった。最初性に対して意識するようになったのは、自分は女だからダメで、こんなめんどくさい人間になっちゃうんだとか、そんなところから始まって。しかし、高校一年生のときに思い切って髪の毛をバッサリと切り、「女っぽくいること」から一旦離れ、「自分の好きなジェンダーの感じ」で生きてみることにしたところ、それが自分らしいと思えた桜子。それは、性別に対する社会的な呪縛から抜け出て自由になれた瞬間だった。性別という概念がもしなかったら桜子にこんな質問をしてみた。「性別という概念がなかったら、社会はどう異なっていたと思いますか?」すると、男尊女卑の考えと性犯罪の関連性を例に答えてくれた。もっと世界に笑顔が溢れていたのではないか、という気がしますね。やっぱり歴史的にも男女差別があったし、そういう概念がなくなったら差別もなくて、傷つく人も減るんじゃないのかなって。あとは身体的な性のことはわからないけど、「男が強くて、女が弱いって」いう考えがあるから、性犯罪にもつながっちゃうと思うし。性別がなくなったら男尊女卑の考えに基づいた性犯罪はなくなるんじゃないかな。女も男も関係なく人間は強いって思うし、やっぱり性別はただの概念だと思うんですよ。肉体的な違いはあるかもしれないけど、もう性別なんて関係ないんじゃないかなって。金森桜子さんが参加する展示クリエイターズイベント日時:7月28日(土)、29日(日)11:00〜19:00場所:COUR_DES_CIEL埼玉県越谷市南越谷1-2876-1『まとまらないから、まとまらない イマ、今まで』(グループ展)日時:8/22(水)〜8/26(日)12:00~19:30(最終日~18:00)場所:たまごの工房東京都杉並区高円寺南3-60-6▶︎オススメ記事・#9 男の子か女の子か、どちらかじゃないとダメって誰が決めたの?21歳の「性別のない」アーティスト。|GOOD ART GALLERY・「男なら筋肉をつけるべきなの?」21歳の写真家が“男性解放”をテーマに写真展を企画した理由All photos by Kotetsu Nakazato unless otherwise stated.Text by Shiori KirigayaーBe inspired!
2018年07月26日夏といえば、お祭りの季節ですよね。たくさんの屋台が並んでいて、それだけでもテンションが上がります。そんな大人でさえ興奮してしまうお祭りに子どもだけで行かせるなら、注意しておいたほうがいいかもしれません。意外と多い“お祭りトラブル”小学生、中学生にもなれば、友だち同士でお祭りに行きたいもの。焼きそばを食べて、金魚すくいをして、花火を見て…楽しかった経験は友だちとの大切な思い出になります。しかし、場合によっては、苦い思い出になることもあるのです。楽しいイメージが先行しがちなお祭りですが、これまでにもさまざまなトラブルが起きています。カツアゲ「せっかくのお祭りだから」と、いつもより少し多めにお小遣いをもたせるというのは、よくあること。しかし、それを狙う悪い人たちも少なくありません。人が多いため、何かトラブルがあったと周囲に気づかれにくく、お小遣いをごっそり持っていかれたなんてことも…。ケガをしなかっただけよかったとも言えますが、楽しいはずのお祭りがトラウマになってしまう可能性があるし、やはりトラブルはないほうがいいですよね。また、カツアゲ以外にも、幼い女の子を狙った性犯罪などもあり得るので、人混みから離れた物静かな場所には近づかないようにする、知らない人に話しかけられても知らないフリをするなど、事前に約束事を決めておくと少しはリスクを軽減できそうです。食中毒お祭りに行ったら、ほとんど全員が食べる屋台の食べ物。ニオイに誘われてついつい食べ過ぎてしまうんですよね…。そんな屋台の食べ物を食べて、食中毒を発症したというニュースは、夏になると耳にする機会が増えます。さすがにお祭りに行って「屋台のものを食べるな」とは言えませんが、過去には、冷やしキュウリでO157、牛串でサルモネラ属菌による食中毒など、実際に起きていることなので、油断は禁物です。光るおもちゃで事故もお祭りに行くと、その場の雰囲気でなぜか買ってしまうものってありませんか?子どもの場合、「光るおもちゃ」がそうではないでしょうか?鮮やかな赤・青・緑・紫など、ぴかぴか光るおもちゃは、子どもの目には魅力的に映るんですよね。しかしそのおもちゃが時に、牙をむくこともあるというから、注意が必要です。光るおもちゃの多くは、ケミカルライトなどを使用した化学発光製品というもの。折り曲げてしまったり、噛んでしまったりして壊れると、液体が漏れ、目や口に入って炎症などを引き起こす原因になるのだとか。このように、さまざまあるお祭りトラブル。なかには、「考えすぎ」と感じる人もいるかもしれませんが、念には念を入れて、用心しておくに越したことはありませんよ。(文・奈古善晴/考務店)
2018年07月23日5月にモヤモヤとした日々を過ごしていたという人にとっては、そろそろ新たな刺激が欲しいと感じているはず。そこで、衝撃が走ること間違いなしの話題作をご紹介します。それは……。鮮烈なインパクトを放つ『ビューティフル・デイ』!【映画、ときどき私】 vol. 167元軍人のジョーは、人身売買や性犯罪の組織に囚われている少女たちを救うスペシャリスト。数々の危険な仕事をこなしながら、私生活では年老いた母親と2人で穏やかな生活を送っていた。そんなある日、ジョーのもとに新たに舞い込んできたのは、政治家の娘ニーナを売春組織から救出して欲しいというもの。いつものように少女を父親に引き渡せば終わるはずだったが、ジョーとニーナを待ち受けていたのは、予想だにしない出来事だった。2人の運命はどうなってしまうのか……。この作品は、昨年のカンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞の2冠に輝き、数々の映画祭をザワつかせた注目作。そこで今回は、本作のさらなる魅力に迫るべく、こちらの方にお話を聞いてきました。それは……。監督・脚本・製作を務めたリン・ラムジー監督!2011年の『少年は残酷な弓を射る』でもセンセーションを巻き起こした監督ですが、6年経ってもその力強さは変わることなく、本作では新たな挑戦もしています。今回は短編小説が原作となっていますが、どのようなところに魅力を感じて映画化したのですか?監督映画化するにあたっては、原作とは内容をかなり変えたところもあるのだけれど、一番惹かれたのはやっぱりキャラクター。なかでも、ジョーが「ミッドライフ・クライシス」といわれる中年の危機を感じているところよ。そこを掘り下げていけば、レベルの高いおもしろいものができるんじゃないかというふうに感じたの。あとは、原作にはないけれど、主人公の顔が少しずつ明かされていくオープニングシーンがいいなと思って作ったわ。ホアキン・フェニックスを見ようと思って来た人たちにとっては、大きなインパクトを感じられるはずよ。そのホアキン・フェニックスは、これまで見たことのないようなビジュアルで登場し、とにかく圧倒的な存在感。セリフが多くない役どころにも関わらず、言葉以上のものを感じさせる表情や背中には思わず誰もが釘づけになってしまうもの。ホアキンの役への理解や肉体改造にはかなりこだわりを感じましたが、一緒に仕事をしてみて受けた印象は?監督まるで野生の動物を見ているみたいだったわ、もちろんいい意味で(笑)。それから、彼はいつも物事に対して問いかけていて、それは監督としてはうれしいところだったわ。今回は「脚本通りに撮らなくてもいいよね」と事前に2人で話していたからこそ、現場で嘘っぽいと思うことがあったら、どうすればリアルにできるのか、どうすればもっとおもしろい表現ができるのか、というのを話し合いながら撮影することができたの。物作りのソウルメイトを見つけたような感じだったわ。あと、ほかの俳優はそういうことはしないんだけど、撮影監督が作品に入るのと同じ撮影開始7週間前から現場に入ってくれたの。そんな俳優はいないわよね(笑)。だから、スタッフの1人でもあったわ。では、ホアキンが作り上げたジョーは、監督にとっても思い描いた通りのものでしたか?監督確かに、自分が脚本に書いたキャラクターが物理的に目の前で形になっていく様を見て、感動したわ。ただ、コレというイメージよりも、ジョーのルックスに関しては私のなかでもオープンにするようにしていたの。とはいえ、腹筋がバキバキに割れていて、弱い者を助けるピカピカの甲冑を身に着けたナイトみたいな描き方だけは絶対に嫌だった。むしろ、その真逆をいきたかったくらいだったのよ。それもあって、ホアキンはどんどん熊みたいになってしまったけど……(笑)。でも、それは感覚的に正しいと思うものだったわ。ヒゲに関しては、ホアキンの次回作の都合で伸ばさざるを得なかったんだけど、そのおかげで誰にも気づかれずにゲリラ撮影できたから結果的にはよかったわね。というのも、いまのニューヨークではすぐにやじ馬が集まってきちゃって撮影できないんだけど、今回はセキュリティなしでも撮影することができたわ。そのくらい別人みたいだったのよ。今回は、暴力描写を直接的に見せないという手法も取り入れていましたが、そこに込めた意図を教えてください。監督まずはいままで撮られていないような形のアクションシーンにすることと、いかにワクワクしたものにできるか、というのを追い求めていたの。そのうえで、心理をどれだけ反映できるかということと、そぎ落として作っていくということを意識していたわ。アクションシーンに関しては、すべてきちんとパズルのように決め込んで挑むようにしていたの。とはいえ、そこは脚本の段階からあったものもあれば、現場でひらめいたものもあったわね。とにかく、これまでみなさんが映画やテレビで何度も見たことのあるようなマンガチックなアクションではなくて、オリジナルな表現方法はないかとみんなで模索した結果だといえるわ。あとは見せない暴力表現のほうが逆に変なインパクトがあると思って、それを意識したところもあるわね。だって、暴力シーンを見せなくても、そのあとを見れば何が起きたかというのは、わかるでしょ?私にとっても、アクションは初めてだったから今回はチャレンジでもあった。だから、ホアキンと2人で学びながら、発見しながら作っていったという感じよ。その言葉通り、必要以上の説明や暴力描写を排除することにより、観客は想像力を刺激され、さらに主人公たちが感じる精神的な痛みと肉体的な痛みをまるで自分のもののようにも感じてしまうはず。人が感じる “痛み” というものを意識して演出しているところはありますか?監督私はリアルさというものを追求していくしかないと思っているんだけど、これまでのアクションや痛みを表現している作品ではSFXなどのエフェクトに頼っていたり、大掛かりな暴力シーンを多用したりしているわよね。でも、この作品ではそれを逆にどこまで取り除いていけるかということを大切にしていたの。私自身も、自分に痛みが刺さる作品が好きなんだけど、自分が実現できているかは正直わからないわ。そんな監督は役を理解するために、現場では役者と一緒に水風呂に入ってみたり、凶器であるハンマーを持ち上げたり、銃を手にしたりしていたという。その珍しい演出方法にホアキンも驚いたそうですが、監督が映画作りで大切にしていることを教えてください。監督私は小さい頃から絵を描くときも、映画を観るときも、その世界のなかに没頭してしまって周りのことが見えなくなってしまうタイプ。以前、別の作品を撮ったときに、メイキング映像をあとで見てみたら、私がモニターのところで主人公がしているのと同じ動きをしていたことがあったの(笑)。でも、それを見るまで気がつかないくらい、自覚がないのよね。とはいえ、それは「キャラクターの世界に飛び込みたい!」という衝動からきているんだと思うの。役者がカメラの前に立つときには、自分のもろい部分をさらけださないといけないし、暴かれるような心理状態でもあると思うから、私もそれをちゃんと理解したいという気持ちがあるのよ。だから今回も、ホアキンにやって欲しいとお願いしたときに「これは全然意味ないよ」といわれたら、自分でやってみて、「確かに成立してないね」と感じることもしょっちゅうあったの。そうやってキャラクターのことを理解したり、共感したりしようすることは映画作家にとってはすごく重要なことだと私は思っているわ。痛みと美しさに身もだえる!監督の映画への情熱とホアキンの役者魂とがぶつかりあって生まれた傑作。研ぎ澄まされた美しい映像と音楽、そして心をえぐるようなストーリーには、ハンマーで殴られるかのような衝撃が残るはず。唯一無二の映画体験を求めているのなら必見です。狂気が漂う予告編はこちら!作品情報『ビューティフル・デイ』6月1日(金)新宿バルト 9 ほか全国ロードショー配給:クロックワークスCopyright ©Why Not Productions, Channel Four Television Corporation, and The British Film Institute 2017. All Rights Reserved. ©Alison Cohen Rosa / Why Not Productions
2018年05月30日