以前、テレビで痴漢犯罪についての特集をやっているのを見かけました。僕は、痴漢というととんでもない性癖の変態が犯すような犯罪をイメージしていたのですが、実態はそうではないようです。なんと痴漢を犯してしまう人の大半は、普段は真面目で誠実であり、周囲からは信頼されている人なのだそうです。番組では性犯罪の原因として「真面目すぎるがゆえのストレス」を挙げていましたが、この真面目すぎる故のストレスは、実は浮気の原因にもなりえます。■男性は自信を失っているときに性欲が高まる説僕自身の話で恐縮ですが、僕はかれこれ浮気というものをまだされたこともしたこともないのですが、自分が女グセの悪くなった時期がかつて一度だけありました。それはビジネスに失敗し、自分自身の自信を完全に喪失したときです。そのときは、新しい女性との出会いを求めまくっていました。今振り返ってみると、他に自分の自尊心を埋められそうなものがなかったのが原因だと思います。この経験をして以来、知り合いの男性が「今、無駄に性欲が高まっている」というたびに、「最近、自信なくすようなことなかった?」と聞くようにしているのですが、7割〜8割ぐらいの確率でYESが取れます。これは統計的な裏をとっているわけではないので、まだ信憑性がない仮説ではありますが、男性は「心の中にある隙間をセックスという行為によって穴埋めしようとする」傾向にあるのではないでしょうか。■男性はセックスすることで自尊心を高めようとしている男性にとってのセックスは、自分自身の力を感じるために行うものだという側面を持っています。女性には大変失礼な話ですが、男性がメンタルをやられている時のセックスには、「支配している感覚」を得たいという欲求が隠されているのです。「女性をこの俺が喜ばせているんだ!」という感情を得るによって、自己重要感を高めようとしてしまうのです。(ただ、実際にはそれは根本的な解決にはならないのですけどね)僕の場合は彼女がいなかったので浮気にはならなかったものの、こういう場合の浮ついた気持ちには、彼女の有無はあまり影響しません。彼女はもうすでに「手に入れているもの」であるために、そこから自己重要感を感じにくいのです。そのため、彼女とのセックスでは自己重要感を手に入れられないと思ってしまい、他の女性とのセックスを求めてしまうのです。この「自信を取り戻したい」という欲求が、真面目すぎる故のストレスからくる反動で性欲の方に反映されてしまい、浮気やときには犯罪までも起こしてしまう原因になると僕は考えています。■自信を取り戻すと浮ついた気持ちがおさまるそれを証拠に一旦自信をを取り戻すと、それまでめちゃくちゃ高かった性欲が一気に鎮まります。セックスで自己重要感を得る必要がなくなるからです。仕事で結果が出て褒められた、他の女性と接することで身近に素晴らしい女性がいることに改めて気づいた、など人それぞれいろんなキッカケがありますが、正直何がキッカケで自信を取り戻すのかはわかりません。もし女性の皆さんにリクエストできるのだとしたら、「信じて応援してあげて欲しい」んです。自信を取り戻すまで信じて待つ。女性にとってこれほどの苦行はないかもしれません。客観的に見れば「浮気するかもしれないけど、それは本心じゃないから信じてくれ」と言っているようなもので、完全なる言い訳です。しかしその男性が根っからのグズでなければ、遅かれ早かれ自分の過ちに気づくことができるはずです。実際に、浮ついた気持ちがあっても、彼女の献身的な気持ちが誤った行動を踏みとどまらせることができた、という意見もよく聞きます。その「信じてくれた」という経験が、女性へのさらなる愛情を深めるきっかけにもなるのです。もし、あなたの普段は真面目な彼が最近ちょっと怪しいぞ、と思うのであれば、できれば粗探しをするのではなく「メンタルがやられている可能性」を探ってみてください。そうすれば最悪の結末を逃れることができるかもしれません。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年04月08日*画像はイメージです:結婚紹介所や婚活サイトは『結婚したい』と考えている人同士のマッチングサービスで、多くの人は真剣に結婚相手を探すことを目的としていますが、なかには『結婚する気はないが遊び相手が欲しい。』という人もいます。もし自分がそのような相手とマッチングして遊ばれてしまったら、悔しくて『訴えたい!』『警察に何とかしてもらいたい!』と思ってしまうものです。また、このように人の好意を逆手にとる行為は犯罪ではないの?と疑問に思う人もいるでしょう。この記事では『結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すことが犯罪になるの?』という疑問について水田法律事務所の河野晃弁護士に伺いました。 ■遊び相手を探すこと自体は犯罪ではない結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すことは迷惑行為ではありますが、その行為自体が犯罪となることはありません。そもそも、相手が本当に『遊び相手を探している』と証明するのは難しいですよね。また、もし一夜限りの関係となった場合でも合意があれば、翌日に別れを告げられたり音信不通になってしまったりした場合でも違法とは言えません。◆強姦として罰したり、暴行や脅迫等で訴えることはできるのか?河野晃先生)結論としては、実際に暴行や脅迫がないのであれば、無理でしょう。もし、そういった事実が無いのに強姦で告訴をすると、逆に虚偽告訴罪に問われる可能性もあります。ちなみに、現在は刑法上『強姦』という言葉は使っておらず、『強制性交罪』と呼びます。暴行又は脅迫を用いて性交、肛こう門性交又は口腔くう性交(以下『性交等』という。)をした者(引用:刑法第177条強制性交等) ■婚約に至っていない関係でも損害賠償できる?婚約関係にある男女であれば、一方的な破棄・不法行為をした場合は慰謝料請求の対象になる可能性は高いかと思いますが、婚約に至っていない場合でも相手は損害賠償請求することは可能なのでしょうか。河野晃先生)難しいと思います。男女問題は一義的に解決できないので、婚約に至らない単なる交際であれば、その継続につき、法的に保護すべき期待はないという評価になる可能性が高いと言えます。 ■運営者側は『遊び相手を探す会員』を規制できないのか?結婚紹介所やマッチングアプリの利用規約の禁止事項に『遊び相手を探す人お断り』とは書いてありませんが、『本来のサービス提供の目的とは異なる目的で利用する行為』という記載がある場合が多いです。しかし、そのような記述があっても本人が『真剣に婚活したけど相手とは性格があわなかった…。』と主張してしまえば、目的が異なっていたと言い切れません。そのため運営側も規制することが難しいのが現実です。 ■結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すことのリスク結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すことは犯罪にはなりませんが、真剣に婚活をしている相手を騙すわけですから以下のようなリスクが考えられます。相手からリベンジポルノされる相手に住所・電話番号・LINEのIDなどを知られている場合ストーカーされる相手が想像以上にのめり込んでいた場合、殺傷事件・脅迫事件に発展するなど相手が真剣だからこそ、事件に発展する可能性があります。証拠がなく、事実でないことが証明されても性犯罪で警察に呼び出されてしまったり、裁判を行われてしまったりすれば社会的信用は失われてしまうでしょう。ですので、犯罪にはならなくても結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すような行為は、周囲を事件に巻き込むリスクのある行為なのです。 ■まとめ真剣に結婚したい人が集まる結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探すことは迷惑行為ですが、犯罪として訴えることができないのが現状です。遊ばれて『悔しい!』という気持ちから復讐を考える人もいるでしょう。しかし、暴行やストーカー、ネット上に相手の実名や情報を公開する行為は、あなたが法律に抵触してしまう可能性がありますので、絶対にやめましょう。 *取材協力弁護士:水田法律事務所 河野晃弁護士(兵庫県姫路市にて活動をしており、弁護士生活8年目を迎える。敷居の低い、気軽に相談できる弁護士を目指している。)【画像】イメージです*Kazpon / PIXTA(ピクスタ) 結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探す…実は犯罪?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。結婚紹介所や婚活サイトで遊び相手を探す…実は犯罪?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年03月23日’17年10月、米国ハリウッドの大物映画プロデューサー・ワインスタイン氏によるセクハラ疑惑が報じられたのを受け、女優のアリッサ・ミラノが、同様の被害を受けたことの女性たちに向けて、「#MeToo(私も)」を合言葉に名乗りを上げるようツイッターで呼びかけた。 これに応え、有名スターたちだけでなく一般人も続々と行動を起こし、やがて世界的なムーブメントになった。 日本にも瞬時に波及。「#MeToo」運動をきっかけに、政界、教育界、スポーツ界から元NHKの看板アナウンサーの事件まで、押さえ込まれていたセクハラ告発が噴出。長らくセクハラ後進国に甘んじていた社会が、「絶対にNO」と認識を変えた。 「日本では、性暴力被害に遭っても、被害者が警察に相談したり、裁判で加害者を訴えたりということは、とても少ないのが現状です。加害者側が、職場の上司や取引先、師弟といった上下関係を利用したケースが多いので、訴えることで報復を受けたり、職を失ったりすることを怖れて、我慢せざるをえないことがあるからです」 そう語るのは、弁護士の太田啓子さん。太田さんはセクハラ裁判における「日本の司法」に限界を感じている。 「勇気を出して警察に相談しても、性犯罪の捜査の過程で「どこをどう触られたのか」「そのとき、どのような体勢だったのか」など詳細に説明させられ、精神的に耐えられなくなってしまうことも。そのうえ、刑事事件として起訴するには、被害者の体内から、加害者の体液や、デートレイプドラッグなどが検出されるという客観的証拠が必要です。これを得るためには、被害を受けてすぐ警察に行かなければ証拠が採取できず、結局、証拠不十分で起訴に至らないことも多いのです」(太田さん・以下同) 起訴されたまれな事例では、元柔道金メダリストの内柴正人氏が、当時18歳だった部員に酒を飲ませてレイプに及び、準強制性交等罪(旧・準強姦罪)に問われた事件。 「この裁判では、同じ柔道部員が、内柴氏が酩酊状態の被害女性を背負って帰るところを目撃していたことなどから立証され、有罪になりました。性犯罪被害に遭ったらどうすべきか、という情報がもっと広く共有されることが、被害者を救う第一歩です」 刑事裁判に訴えられない場合は、損害賠償を求めて民事裁判を起こすが、ここで問題になるのが、性交の際の“合意の有無”。 「加害者側からは、『確かに性的関係はあったが、彼女も合意していたのだから違法ではない』という反論が、よく出ます。それまでの人間関係がどのようなものだったのか、性的関係の強要はなかったのか等について、いろいろな証拠から判断されることになります」 被害者と加害者が面識のある人間関係の場合、事件があった後も、いつもどおりにふるまわざるをえないこともある。 「うっかり、被害者側が『先日はありがとうございました』などとお礼のメールやLINEを送ってしまい、『性被害を受けた直後の被害者が、加害者に対してこんなことを言うはずはない』などと加害を否定する証拠として利用されることもあります。今後は、『すぐに抗議できなかったとしても不思議ではない』という認識を社会的に広げ、裁判官にも理解を求めていくことが重要です」
2018年02月17日’17年10月、米国ハリウッドの大物映画プロデューサー・ワインスタイン氏によるセクハラ疑惑が報じられたのを受け、女優のアリッサ・ミラノが、同様の被害を受けたことの女性たちに向けて、「#MeToo(私も)」を合言葉に名乗りを上げるようツイッターで呼びかけた。 これに応え、有名スターたちだけでなく一般人も続々と行動を起こし、やがて世界的なムーブメントになった。 日本にも瞬時に波及。「#MeToo」運動をきっかけに、政界、教育界、スポーツ界から元NHKの看板アナウンサーの事件まで、押さえ込まれていたセクハラ告発が噴出。長らくセクハラ後進国に甘んじていた社会が、「絶対にNO」と認識を変えた。 「昨年10月の『Black Box』の出版を機に、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』はじめイギリスのBBCやフランスなど海外メディアからの取材が殺到しました。『#MeToo』運動のうねりのなかで、各国の女性が声を上げ始めていますが、やはりアジア圏からの実名での声はまだ少ないからでしょう」 こう話すのは、元TBSテレビ報道局ワシントン支局長の山口敬之氏からのレイプ被害を記者会見で訴えたジャーナリストの伊藤詩織さん。著書『Black Box』(文藝春秋)も出版され、“顔の見える”被害者の訴えに社会的関心が集まっている。 「運動の発祥の地のアメリカは当然として、私が驚いたのはスウェーデンの反響のすさまじさ。人口はそれほど多くないのに、インタビューが掲載されたとたん、多くのメッセージが私の元に届きました。激励に加えて、同じサバイバーの方からの『勇気をもらった』という声も多かった。わざわざスウェーデンから日本の性犯罪救済センターに寄付を送ってくれた方もいました」(伊藤さん・以下同) 伊藤さんがインタビューのなかで、「日本では性暴力救済センターやスタッフの数が足りていない」と話しているのを読んでくれての行動だった。 「私は、自分が性被害に遭って以来、海外の性犯罪被害のサポート体制を取材し続けています。特に、イギリスのサポートの厚さには驚かされることの連続でした。現地の警察では、日本と違って、性犯罪専門のトレーニングを受けた捜査員がいます。しかも、ほとんど女性だから話しやすい。人形を相手に、被害状況を再現させられるなどの、セカンドレイプに当たるようなことは決して行われません。イギリスでは、被害者が事件の状況を説明するのは最低限少なくし、大体3回にするように努力しているそうです」 1度目は罪名を決めるために概要を、2度目は捜査のためにビデオカメラの前で、そして3度目が法廷だ。 「また、性犯罪救済センターなども、おもに寄付などで運営されてきた日本とは違い、政府が資金を出しています。ここでは被害届を出すかどうか決めていない段階でも、捜査員が匿名で話を聞いてくれます。そのうえで、どんなサポートを受けられるのかアドバイスをもらえます」 一度、話ができたことでとハードルが下がるのか、その後、被害届を出す人は約7割にも上るという。 「性被害を受けたあとのPTSDは私も体験していて、加害者と同じ背格好の男性を見ると体が震えたり、彼が働くオフィスの近くに行くことも怖くて、仕事に支障をきたしたりすることもありました」 イギリスでは、そうした性犯罪を受けたあとの精神的なケア、いち早く社会に復帰できるようにサポートしてくれる体制が整っているそう。 「大学のキャンパス内でレイプされたある女子学生は、大学に通えなくなり、単位を落としたんですが、スタッフが代わりに大学側に説明して、再度テストを受けられるようになりました。また、大学から紹介を受けて入居したアパートも追い出されそうになりましたが、それも交渉してくれたそうです」
2018年02月17日’17年10月、米国ハリウッドの大物映画プロデューサー・ワインスタイン氏によるセクハラ疑惑が報じられたのを受け、女優のアリッサ・ミラノが、同様の被害を受けたことの女性たちに向けて、「#MeToo(私も)」を合言葉に名乗りを上げるようツイッターで呼びかけた。 これに応え、有名スターたちだけでなく一般人も続々と行動を起こし、やがて世界的なムーブメントになった。 日本にも瞬時に波及。「#MeToo」運動をきっかけに、政界、教育界、スポーツ界から元NHKの看板アナウンサーの事件まで、押さえ込まれていたセクハラ告発が噴出。長らくセクハラ後進国に甘んじていた社会が、「絶対にNO」と認識を変えた。 「私は、日本でまだ『セクハラ』という言葉が誕生する以前の『性的嫌がらせ』と呼ばれていた時代から、この問題に深く関わってきました。最初は、’89年のセクハラ裁判の第1号となった福岡セクハラ訴訟でした」 そう語るのは、大阪大学人間科学研究科教授の牟田和恵さん。“セクハラ”誕生から30年。意識改革はどこまで進んだのか。牟田さんに話を聞いた。 「その後もおよそ30年の間、少しずつ社会状況は変わりつつあるとはいっても、まだまだ被害を口にできず、自分を責め続け、我慢している人が多い現実を思えば、現在もセクハラを取り巻く状況は課題が山積みのままです。そんなとき「#MeToo」の世界的な波及によりセクハラへの意識が高まり、女性たちが『悪いのは自分じゃないんだ』と自覚し、声を上げ始めたことはうれしい驚きでした」(牟田さん・以下同) 世界経済フォーラムが毎年発表するジェンダー・ギャップ指数では、日本は’13年には136カ国中105位、’16年も144カ国中111位と、先進国でも順位が低いままだ。 「これらの解決策としては、社会にもっと決定権を持つ女性が増えることが重要だと思います。最も期待するのは女性議員ですが、それは企業の管理職でも、メディアでも同じことが言えるでしょう」 今後は、女性の権利はもちろんだが、LGBTや高齢化社会のなかでのお年寄りなど、弱い立場の尊厳や権利が守られる社会にしていかなければならない、と牟田さん。 「セクハラに対する第1の防衛法は、ふだんから“シミュレーション”をしておくことでしょう。ただし、現実問題として、最初から思うようにサポートしてもらえるとは限りません。大事なのは、あきらめないこと。世の中は確実に変わりつつあります」 ’99年施行の男女雇用機会均等法改正法で、企業はセクハラの防止に配慮することが定められた。 「その後、セクハラ防止規定や相談窓口が設けられています。また、会社外にもセクハラ問題に詳しい弁護士が大勢います」 同時に、日本中に性犯罪・性暴力の被害者に対して総合的な支援を行うワンストップセンターが開設されたという動きもある。 「必ず、あなたをいろんなかたちで助け、支えてくれる人はいますから、あきらめないで声を出し続けてほしい。いちばん避けるべきは、我慢してしまうことです。その場ではトラブルを回避できたようでも、その後も被害が繰り返されると、自分を損なう気持ちが澱のようにたまっていくのです」 それに打ち勝つためにも、常に情報を集めておくことが大切だと牟田さんは言う。 「ニュースをチェックしたり関連本を読んでもいい、セクハラ問題に関心をもって情報を集め、もしものときに駆け込める場所や相談できる人を想定して、準備しておくことです。そうしてシミュレーションすることこそが、自分をセクハラから守ることになります。ふだんから『自分を大切にして生活する』ことを考えてください」
2018年02月17日「自分の直感を信じて行動していいのか?いや待て待て、略奪愛で得られる幸せはあるのか?」恋人がすでにいる人を好きになってしまったことで、このようなジレンマに悩んだことはないでしょうか?結論からいうと私は「略奪愛はしない方がいい」と思っている人間ですが、別に「略奪愛をしてもいい」と思っている人を否定したい訳ではありません。それは他人が決めることではなく本人が決めることだと思っています。この記事では、「どうしようか迷っている」あなたに向けて、自分の主張とともにいろんな角度から様々な疑問をぶつけています。それらの疑問を通じて、この記事を読み終わった後にあなたの決心が何かしらの形で決まったら嬉しいなと思います。■幸せになるかどうかは関係ない略奪愛に成功した末に、今は幸せそうに暮らしている人たちがいる、あるいは実際に今幸せだ、という事例をみたことがある人もいるでしょう。私は略奪愛について語る時、その先の未来が「幸せになるか不幸になるか」はあまり関係ないと思っています。奪い奪われるような愛憎を経験しても本人が「幸せ」だと思っていれば幸せですし、一途な恋愛を続けてきても本人が「不幸だ」と思っていれば不幸になります。幸せは本人の価値観によって定義されるものですから、その人の恋愛が幸か不幸かは略奪愛によって決まるものではありません。そんな議論よりも私が問いたいのは「略奪愛は是か否か?」ではなく、「あなたは本当に、略奪愛を是とする生き方を選択したいのだろうか?」ということです。■略奪愛に成功することで起こる予期せぬデメリット私の知り合いに「私たち夫婦の馴れ初めは略奪愛だったの」とハッキリ断言された方がいらっしゃいました。その時私は「この人とはできるだけ関わらないようにしょう」と思いました。もう別れることがすでに決まっていて、元カノとキレイさっぱり別れてから仕掛けた恋ならまだ話はわかるのですが、「彼が今の彼女と別れたくなるように仕向けた」と断言されていたのには、正直に言って、ひいてしまいました。私はその経験から「略奪愛に成功した」と認識している人はきっと、「自分が欲しいものだったらヒトから奪ってでも手に入れていい」という価値観を持っている人なのではないかと考えてしまうようになってしまったのです。略奪愛に成功した結果、周囲の人からそのように思われてしまうのは、あなたにとって本望なことなのでしょうか?そうしてまで手に入れたいほどの恋なのでしょうか?■好きになったのだから仕方ない?略奪愛肯定派の方の主張に必ず出てくる「好きになったのだから仕方がないじゃないか」という意見。この意見に対して私は違和感を持ちます。好きという感情は抑えきれないものなのだから、自分の理性で抑制できるものではない、というのがその意見の根拠のようですが、仮にそのロジックが通ってしまうのであれば、痴漢や強姦すらも正当化されてしまうことにならないでしょうか?もし性犯罪者が『「ヤりたい」という感情は抑えきれないものだから、自分の理性で抑制できるものではない』と言ったらどうしますか?「人の心に一生もんの傷をつけておいて何自分勝手なこと言ってやがる!」って激怒しますよね。誰かの心に一生もんの傷をつけたという点においては、略奪愛はそれと同じ行為にはならないでしょうか?略奪愛はそれでもしたいと思うほどの価値がある行為なのでしょうか。痴漢や強姦は法律で禁止されているからダメで、略奪愛は純粋なる恋愛感情だからOK?その論理を通せてしまう根拠はなんでしょうか?■奪った側は奪われる側になる略奪愛を試みようとしている人たちは、自分が略奪される可能性は考えているのでしょうか。もし仮に自分の略奪愛が成功したとしたら、その奪った彼氏は前科者になりまよね。言い換えれば、恋人がいる時に別の女性になびいてしまったことがある人と付き合うことなるわけです。そうなれば数年後か数十年後か、その彼氏が別の誰かになびいてしまう可能性は十二分にあります。どうしてそんなにリスキーな人と積極的に付き合いにいけるのか、私には理解できないのです。自分が略奪愛をされる立場になった時に、自分のかざしている論理をその相手が振りかざしてきたらどうするつもりですか?まさか将来彼氏が浮気してしまった時に「好きになってしまったのだからしょうがないよね」といって許すつもりじゃないですよね?■終わりに以上の理由で私は「どう考えても略奪愛にいいことはない」と思う派ですが、あなたはどう思われたでしょうか?「それでも略奪愛はアリだ」と思いましたか?それとも「やっぱり略奪愛はだめだ」と思いましたか?どっちが正しい間違っている、ということが問いたいのではありません。あなたの「本当の」気持ちはどちらでしたでしょうか?この記事が、その本心に気づくキッカケになれば嬉しいです。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年12月26日12月12日放送の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に、ジャーナリストの伊藤詩織さん(28)が出演。自身のレイプ被害と性暴力問題を語る詩織さんに、アシスタントのはるな愛(45)が涙を流す場面があった。 元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(51)から性的暴行を受けたとして、民事訴訟に踏み切った詩織さん。10月に刊行された手記『Black Box』(文藝春秋)のタイトルについては「捜査が始まった時から、検察に書類送検された後も、繰り返し聞かされた言葉」だといい、事件が密室で行われるというだけではなく捜査や検察審査会の決定も「ブラックボックスだった」と語った。 また詩織さんは日本における性暴力被害について「声を上げない被害者の問題ではなく、声を上げることを許していない、声を上げづらくしている社会の問題」と語り、性犯罪被害者を守る法律や、社会システム改善の必要性を訴えた。 はるなは終盤まで発言していなかったが、大竹に「どうした?」と聞かれると大号泣。「こうやって淡々と、ときには笑顔を作ってお話ししている姿を見ていると、こういうことを理解してくれない法律って何だろうと思うので……」と声を震わせながら語った。 Twitter上では《はるな愛さんの涙に胸が締め付けられる思いでした》《自分もちょっともらい泣きしてしまった》と反響の声が。《私も涙を流された、はるな愛さんと同じ心持ちです》というツイートもあった。 詩織さんの訴えにはるなと同様、多数のリスナーが共感したようだ。
2017年12月14日「中学、高校では性教育をほとんどやっていないのでは、と感じるほどです。正確な知識を教わらないまま、漠然とタブー視、または神聖化されている。『セックス』と聞くだけで顔を赤らめる学生もいるいっぽうで、AVや雑誌の過激なフィクションを教科書としてしまう学生もいる」 こう語るのは、キリスト教の牧師・平良愛香さん(49)。女性を思わせる優美な名前の持ち主である彼が、東京・立教大学で行っている「キリスト教学講義」の授業は、学生はおろか社会人も聴講しにくるほどの超人気だという。評判が評判を呼んで『あなたが気づかないだけで神様もゲイもいつもあなたのそばにいる』(学研プラス・11月23日発売)という本まで出版されることに。 平良さんは1968年、沖縄生まれ。両親ともクリスチャンで、父は牧師。自分が同性愛者だという自覚を持ちながらキリスト教的価値観の中で暮らすことは、彼にとってきわめてつらいものだった。キリスト教世界では「神はゲイを許していない」という価値観が一般的だ。平良さんは「同じような境遇に苦しむ人の力になりたい」と、日本ではキリスト教で初めての、カムアウトした男性同性愛者の牧師となった。 そんな“日本初のゲイの牧師”平良さんは、性教育の革命に挑んでいる。圧倒的に遅れている日本の性教育。この現状が多くの差別や性犯罪を生んでいるという。 「特に性暴力に関しては、人ごとだと思っている人が圧倒的に多い。被害者にも非があると考えている学生も多いんです」(平良さん・以下同) 女性の約15人に1人は異性から無理やりに性交された経験がある(平成27年・内閣府男女共同参画局「男女間における暴力に関する調査」)。受講者の中にも被害者はいた。 「性被害に遭った経験のある学生は、毎年一定の割合でいるのですが、自分を責め続け苦しんでいる人や『どうして逃げなかったんだ』と親に責められた経験をもつ学生もいる。彼女たちに『あなたはなにも悪くありません』とハッキリ言うと、『初めて言われた』『その言葉を聞きたかった』という反応が毎年必ずあって……。いったい、中学、高校では何を教えているんだ!と残念な気持ちになります」 先日、性暴力被害者の伊藤詩織さんが実名で手記を出したことで、「合意のうえ」ということについて、さまざまな意見が飛び交った。被害者を責める意見も少なくない。 「たとえ一度OKを示しても、途中でやっぱりイヤと言えるのが本当の合意。それを徹底して教えなければいけない。たとえば、デートで気持ちが盛り上がりホテルに行ったときに、途中で『やっぱり今日は無理』と思うことは、珍しくはないはずです。でも、そこでほとんどの人は『ホテルに来てしまったんだから』と自己責任と捉え、我慢して応じてしまう。でも、それはおかしいんです。たとえどのような段階であっても『やっぱりイヤ』と言っていい」 しかし、性被害者は恐怖などでイヤと言えないケースも多い。そして、「ノー」と言わなかったからといって合意があるというわけではない。その典型が子どもの被害者だ。 「加害者が子どもに『かわいいね。髪の毛、触ってもいい?』と聞く。そこで子どもが『いいよ』と答える。すると、次には、『洋服もかわいいね』などと言って、触れる位置を少しずつ下にズラしていく。子どもは、最初に『いいよ』と言ったのだからと考え、抵抗できなくなってしまう。そして親に被害を訴えると『あなたが悪い』とののしられることすらある」 こうした話を講義ですると、多くの学生が「考えたこともなかった」と衝撃を受けるという。 「あなたのまわりにも、必ず性被害者はいる。それを知ったときに、被害者を責めるのはもってのほかですが『あなたは何をされたの?』と聞くことも絶対にやめてください。『あなたは』と聞くと主語が被害者になるので、聞かれたほうは無意識に責められていると感じてしまうんです。これはセカンドレイプを防ぐために、絶対に必要な知識です」 性被害者を作らない社会――。「性」が人を不幸にしない社会を求め、平良さんは今日も教壇に立つ。
2017年11月25日「被害者は多いのに、声を上げる人は少ない。それは、知り合いからレイプを受けることのほうが多いからということもあります。手紙やメールのなかで、いちばん多いのが、会社の上司や同じ業界の先輩からレイプされたという声でした」 そう話すのは、自身が受けたレイプ被害について記した著書『Black Box』(文藝春秋)を先月、出版したジャーナリストの伊藤詩織さん(28)。詩織さんは、アメリカの大学でジャーナリズムを学んだあと、日本の通信社でインターンをしていた。 ’15年4月3日、アメリカ滞在時に面識のあった元TBSワシントン支局長の山口敬之氏と会食。その後意識を失い、レイプ被害を受けたと訴えた。山口氏から支局での採用の話を受け、ビザの相談をしている中での出来事だった。 その後、詩織さんは被害届を提出。’15年6月には、“準強姦罪”(※1)の容疑で逮捕状が発布されたが、警視庁刑事部長(当時)から異例の“待った”がかかり、逮捕は見送りに。山口氏は’16年7月、不起訴となった。 詩織さんは今年5月、名前と顔を公表して記者会見を開き、検察審査会(※2)に審査申立を行ったが、不起訴相当の議決が出た。そして、「同じような被害に遭う人をなくしたい。そのためのキッカケになれば」と、詩織さんは自身のレイプ被害をすべてさらけ出し、出版に踏み切ったのだ。 「レイプのような性暴力をなくすには、まず、被害をオープンに話せるようにしないといけないと思ったんです」(詩織さん・以下同) 著書のなかには、被害を訴える難しさを裏付けるデータも。’15年に内閣府男女共同参画局が実施した「男女間における暴力」に関する調査では、15人に1人という高い割合で、女性が「異性から無理やり性交された」とある。しかし一方で、事件化している件数は、人口10万人あたりで、わずか1.1件。 「職場で被害を受けて周囲の人や警察に相談したら、その会社で働けなくなるかもしれないし、生活を失ってしまうかもしれない。そんなことを考えたら、言えないですよね」 勇気を出して訴えるためには、被害者を守ってくれる法律や、社会システムが必要だ。詩織さんが、真っ先に必要だと考えるのが、性被害者に対応した医療センターだ。 「私が以前取材したスウェーデンには、レイプ緊急センターがあり、365日24時間体制で被害者を受け入れています。検査や治療、カウンセリングがすべてできます。それらが終わったあと、警察へ届け出をするかどうか、落ち着いて考えることができるんです」 さらに、今年6月、110年ぶりに改正されたばかりの性犯罪の刑法も、さらなる改善が必要だという。 「現状では密室で起こったレイプを罪に問うには、結局は被害者側が“脅迫”や“暴行”されたことを証明しなくてはならないことになる。だけど、被害者に対する調査では、約7割が被害の際に、体がフリーズして抵抗ができなかったと答えています。暴力を振るわれなくても恐怖心で抵抗できないことも多いのです」 こんな状況を変えるためには、「一人ひとりが、“おかしい”と思うことに声を上げて、我慢の連鎖をなくしましょう」と語る詩織さん。そんな詩織さんの後に続く人も増えている。 「私の本を読んでくださった読者の、『私も何か、自分ができることをしないといけない』という意見をよく見かけることがうれしいですね」 (※1)準強姦罪/酩酊状態などの心神喪失や抵抗できない状態で、相手を姦淫する罪。’17年6月の法改正により、準強制性交等罪に改められた。 (※2)検察審査会/検察官の不起訴処分の妥当性を審査するために、有権者の中から選ばれた11人の検察審査員が、検察庁から取り寄せた事件の記録を調べたり、証人を尋問したりして議決する。
2017年11月24日いい音楽、いい雰囲気、そのなかで楽しい時間を過ごすための夜の外出=ナイトアウト。それなのに、もしもこちらが望まないかたちで体を触られるような「セクハラ」を受けたりしたらせっかくの夜は台なしになる。しかしイギリスの世論調査会社YouGov(ユーガブ)の調査では、実に女性の35%、男性の9%が「ナイトアウト中にセクハラを受けたことがある」と回答したという。そんなお酒によるトラブルは避けて楽しもうと呼びかけているイギリスのボランティア団体「Drinkaware」(ドリンクアウェア)は、夜間の外出におけるセクハラについて警笛を鳴らしている。※動画が見られない方はこちら誘ってもないのに体を寄せてくる、避けてもしつこく近づいてくる、こちらが嫌がっているのにやめないなど、万が一セクハラ被害にあってしまった場合、ほかの誰かが気づいてくれたらどれほど心強いだろうか。「大丈夫?」と一言かけてくれる人が来たらハラサー(ハラスメントをする人)が離れてくれるかもしれないし、少なくとも、過度に騒ぐことなく拒否の意思を伝えるきっかけになりやすい。It’s #oktoask someone being sexually harassed on a night out if they’re ok. Make sure 2 spot it, check it, speak out pic.twitter.com/MudiBexran— drinkaware (@Drinkaware) September 28, 2017 とはいえ、セクハラを避けようとするがあまり「出会い」や「お誘い」を楽しめなくなるのでは、せっかくのナイトアウトの楽しみが半減するのも事実。ナイトアウト先で出会った「すてきな相手と距離を縮めること」と「セクハラ」の間にハッキリと明確な境界線を引き、万が一望んでもいないの触られたり、断ってもしつこくつきまとわれたり、ましてや一方的にキスされるようなことがあれば立派なセクハラ行為だと主張するべきだが、自分ではどうしようもないシチュエーションもあるだろう。だからこそ、少し様子が変に見える人がいるときは、友だちだろうとまったくの他人だろうと、一言「大丈夫?」と声をかけ合おう。 ドリンクアウェアは、ハッシュタグ・アクティビズム「#oktoask」(直訳:聞いてもいい)を通して、そんな呼びかけをしている。一方で安全の確保も忘れてはならない。目の前で行われていることがセクハラなのかどうか。自分だけで判断できないと思ったら、他の誰かに意見を聞いたっていい。助けに入っても安全か、必要に応じてセキュリティガードに頼むなど、冷静な判断をすることが大切だともいえる。Fulling loving the drinkaware #oktoask advert. SEXUAL HARASSMENT IN CLUBS IS NOT OKAY.— Billie May ✨ (@billiemayr) October 29, 2017 「ドリンクアウェアの#oktoaskのキャンペーンいいね。クラブでのセクハラがOKなわけない。」We worked with @Drinkaware to craft the message & guidance behind their #oktoask Bystander Intervention campaign Good Night Out (@_goodnightout) October 3, 2017 満員電車の痴漢行為や合意なしの性行為といったわかりやすい性犯罪と異なり、クラブのような場では、ある程度の接触も”お楽しみ”に含んでいいもんだと思われがちだが、被害者が不快に感じたり、やめてほしいと思った時点でセクハラ行為なんだと認識していい。また、ナイトアウトという”楽しい場に来ている負い目”を感じる必要はまったくない。シラフの状態で”やってはいけないこと”は、酔っているときだってするべきではないのだ。Photo by Yuri Catalanoナイトアウト先でのセクハラがまるで当たり前のようになってしまった背景には、ナイトカルチャーを形成する”猥雑さ”という魅力があるからだと想像するが、誰かの尊厳が傷つくような文化はいずれ衰退するもの。多様を肯定しようとするこの時代に目指すべきは、性的なダンスは表現として認められるが、勝手に相手の体に触ることは許されない”健全な猥雑さ”ともいえるような本物の文化の確立ではないだろうか。嫌がっている人にたった一言「大丈夫?」と聞くことで、性別も年齢も関係ない、人として当たり前ともいえる配慮をどんな場にいても忘れてはいけないという意識を広められる。そんな小さな心がけには、セクハラを容認してきた社会を少しずつ変えていくの可能性があるのだ。Text by Madoka YanagisawaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!レイプ防止!「飲み物に入れられたドラッグ」を検出できるストローを開発した、3人の女子高生。 「デートレイプ」という言葉を知っているだろうか?デートレイプとは、友人や知人など顔見知りの人の犯行によるレイプのことを指す言葉。これによく使われるというのが、相手の意識を失わせ...
2017年11月07日【現役ホステスが語る男ゴコロの裏事情124】気になる彼とは、どうにかして距離を縮めたいですよね。LINEでのやり取りが続けば「デートに誘ってくれるかな?」「こっちから誘えばOKをもらえるかな?」などと思うはず。でも…LINEは続くのに全然会ってくれない男子っていませんか?連絡は取れるのに会おうとしない男子は何を考えているのでしょうか?今回はその理由をお話します。■律儀な性格なだけLINEをしたら、必ず彼から返信が来る場合、ちょっと期待しちゃいますよね。でもご飯に誘っても「その日は忙しくて…」とか「予定が見えない」と言われたら、「なんで会うつもりもないのに返信をくれるの…?」とモヤっとするでしょう。誘っても会ってくれない、返信はくれるけど彼から自発的なLINEがない、というのであれば、彼はただ律儀な性格なだけ。既読スルーはよくないと思って返信をくれるだけだと思っていいかもしれません。事実、筆者の男友達で超真面目な人がいるのですが、やっぱり誰に対しても返信するって言ってましたもん。なので、このケースは脈なし濃厚。彼は真面目でいい人だけど、自分には興味がないんだなと思って、他の男子に目を向け始めたほうがいいかも。■好きにさせるだけで十分女子にチヤホヤされたい願望がある男子だと、好きじゃない子からの好意的なLINEもスルーはせず、ちゃんと返信します。しかも思わせぶりなLINEを送ったりすることも。こういう男子って好きにさせるだけで十分なので、会うまでのエネルギーは捻出しません。だから女子に誘われてもテキトーに断ります。でも、これが続けば女子も途中で「会うつもりはないんだろうな」と気づいて、連絡の回数を減らしますよね。この手の男子は敏感だから、連絡が減れば引き止めるかのように自分からLINEして、また思わせぶりなことを言ったりしますよ。筆者の友達のチャラ男がまさにそんな感じで、いろんな女子とLINEするけど、デートは本命彼女とだけ。好意を示してくれる人がいなくなるのはさびしいから、返信はちゃんとするんですって。■中途半端な関係で連絡がマメな人は…カラダの関係はあるけど、別に告白はされてない。でも、ほぼ毎日LINEのやり取りはする…という場合は、もしかしたらただのセフレと思われているのかも。「セフレなど都合のいい女にはマメに連絡しない」とも言いますが、よく考えてください。世の中、性風俗店がたくさんありますよね。男性の中には性犯罪に手を出す人もいます。欲望を満たすために大金を使ったり、リスクを犯したりすることを考えれば、LINEで女子の気持ちをつなぎ留めるなんて容易いことです。なので、毎日連絡をくれても会うのがいつも彼の都合とか、夜だけで昼間のデートに誘っても断られる…というのなら怪しいですね。「都合のいい女状態でもいいから彼に会いたい」と思っている人以外は、早急に白黒はっきりさせたほうがいいでしょう。■終わりに頻繁にLINEしている彼とは「両想いなのかな?」と思っちゃいますよね。でも、2人で会ってくれないのなら、まともな関係とは言いにくいです。とはいえ、いきなり彼を諦めるのも難しいもの。あまり期待はせず、他の男子も見るようにすることをオススメします。きっと気分が少し楽になりますよ。ライタープロフィール美佳コーヒーとスイーツをこよなく愛する東京在住のフリーライター。あちこちの媒体で執筆中。昼間はカフェ等で記事をかきかき。夜はドレスを着用し ばっちりメイク顔で酒をかっくらってるホステス。そんな20代後半の私です。
2017年10月23日5月のカンヌ映画祭では、エヴァ・グリーン、エマニュエル・セニエと共にレッドカーペットを歩いた(写真:INSTARimages/アフロ) 映画監督ロマン・ポランスキー(84)に、また新たな性犯罪疑惑が持ち上がった。ニューヨーク・タイムズによると、元女優のドイツ人女性ラナーテ・ランガー(61)が、15歳のときにポランスキーにレイプされたとスイス警察に訴え出たという。ポランスキーによるレイプ被害に遭ったという女性はこれで4人目となる。 ポランスキーは1977年にジャック・ニコルソン邸で当時13歳だったサマンサ・ゲイマーに薬物とアルコールを摂取させた上で性的関係を持ち、強姦をはじめとした6つの罪に問われた。保釈中だった1978年、判決が出る前にフランスへ逃亡し、以後一度も米国の土を踏んでいない。 2人目は『テス』(1979年)の主演女優ナスターシャ・キンスキー(56)。ポランスキーは彼女と交際していたが、その関係は彼女が15歳の頃から続いていた。 2010年には、『ポランスキーのパイレーツ』(1986)でデビューした英国人女優シャーロット・ルイス(50)が、16歳のときにポランスキーに性的虐待を加えられたと記者会見で公表している。 今回新たに名乗り出たランガーは、15歳だった1972年2月、スイスのリゾート地グシュタードにある家で、ポランスキーに性的暴行を受けたという。ポランスキーの代理人と顧問弁護士ハーランド・ブラウンは双方とも、この件に関してコメントを避けている。
2017年10月04日悲しいことに、ある意味私たちの生活に身近な存在「痴漢」。女性専用車両の是非や痴漢冤罪の問題はマスメディアでも幾度となく議論されている。特に痴漢冤罪は「被害を訴える側に有利な仕組み」になっていると、世間は“罪のない一般男性”に同情の目を向ける傾向があるのではないだろうか。それはその通りである。しかし今回は、そういった議論が行われる以前の根本的な問題にもう一度目を向けたい。警視庁の調査によると2016年度中、都内で強姦は約140件、強制わいせつは約800件、痴漢(迷惑防止条例違反)は約1,800件報告された。(参照元:警視庁)性犯罪は報告をしない被害者が多いことを考慮すると実際の数は更に多いだろう。日々、痴漢に苦しむ人々が存在しているのだ。今回Be inspired!は過去に痴漢をされたことのある女性たちにそのときの話をシェアしていただいた。彼女たちの話してくれた体験を通して、この記事が全ての立場の人にとって改めて痴漢について考えるきっかけになれば嬉しい。
2017年09月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「性犯罪厳罰化」です。今年、性犯罪に関する刑法改正案が可決され7月に施行されました。性犯罪の大幅な法改正は、明治の制定以来110年ぶりのことです。内閣府の2014年の調査によると、異性から望まぬ性行為を強要された女性が警察に相談できた割合は約4.3%。これほど低い理由は、まず、相手が知人や家族など、身近な人の場合が70~75%で、告発するのが困難ということ。次に、「自分にも非があったのでは?」と思いとどまってしまうケース。第3に、行為に合意がなかったことを、証拠集めからすべて自分で立証しなければいけないという、高いハードルがあるからです。今回の刑法改正により「非親告罪化」され、被害者以外の第三者でも起訴できるようになりました。また、男性被害者のケースも鑑み、強姦罪を「強制性交等罪」と名前を変更。刑の下限は、懲役3年以上から5年以上へと引き上げられました。しかし、その服役の間に再教育プログラムが組まれているわけではありません。性犯罪の再犯率は6割といわれています。欧米では服役後はGPSをつけたり、州によっては去勢を課し、徹底した再犯防止対策を行っています。今回、残念ながら改正されなかったのが「本人の立証が必須」という点です。冤罪を生む可能性もあるので慎重にと見送られてしまいました。被害者が警察に訴える際、欧米では警官、医者、弁護士が一堂に会し、1回の説明ですませる配慮をしていますが、日本にはそれができる、被害者支援ワンストップセンターが各都道府県に1つしかありません。起訴のあとも、欧米は警察、検察官、裁判官が同席して一度話せばすむ司法システムを整えていますが、日本はまだまだなんです。「魂の殺人」といわれる性犯罪。今回の改正は一歩前進ですが、まだ課題を積み残しています。もしもあなたが性暴力を受けたなら、「私にも非が」などと決して自分を責めないでください。どんな状況であれ、犯罪は犯したほうが悪い。一人で抱え込まずに、性暴力被害者支援ワンストップセンターや性暴力救援ダイヤルを使って、助けを求めてください。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年8月30日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年08月23日人は誰もが自分にしかできない “使命” を持って生まれているもの。とはいえ、自分には何ができるのかと悩んでいる女子も多いはず。そこで、勇気あるヒロインの実話をもとにした感動作『夜明けの祈り』をご紹介します。「フランス映画祭2017」でも一般の投票によって選ばれる観客賞を受賞するなど、高く評価されていますが、今回はある方に作品に込めた思いを語ってもらいました。それは……。主人公を演じたフランスの注目女優ルー・ドゥ・ラージュ!【映画、ときどき私】 vol. 104ルーはフランスのアカデミー賞といわれるセザール賞において、有望若手女優賞に2年連続でノミネートをはたしており、今後が期待されている若手女優のひとり。本作では、ポーランドの修道院で起きたある悲劇で傷ついた修道女たちを救う若きフランス人女医のマチルドを熱演しています。そこで、この役から感じた気持ちや日本の女性たちに伝えたい思いを聞いてきました。ここに描かれている衝撃の事件とは、第二次世界大戦後にソ連兵の蛮行によって、妊娠を余儀なくされてしまった修道女たちの苦難。ルーが演じたのは、さまざまな困難に見舞われながらも、彼女たちを命懸けで助けようとする難しい役どころ。最初にこの題材について聞いたときはどう思いましたか?ルー素晴らしい脚本だったので、まずはその真実がグサッと刺さって、私の心に響いたわ。もちろん、女性に対する暴力というのは、ショックな事件であり、衝撃的なことでもあったんだけど、それは戦時中だけではなくていまでもあることなのよ。でも、そういう状況で、女性たちがどうやって光に向かって歩いていくのか、再生をしていくかということが大事だと思っているわ。マチルドは医者としての科学的な信念を持っていて、修道女たちは信仰という信念を持っていたけれど、その2つが連帯して再生していこうとすることが私は大事だと思うの。いまは、暴力に暴力をぶつけていくことが多いと思うから、そうではないことを示している映画で、とてもよかったと感じたわ。実在の人物を演じることにプレッシャーはありませんでしたか?ルーマドレーヌ・ポーリアックというのが、マチルドのモデルになったお医者さんなんだけれど、この人に関する資料というのはほとんどないのよ。でも、彼女に向けて書かれた司祭からの手紙というのが残っていて、そこには「あなたは社会の陰のヒロインだから、いつかあなたのことが日の当たる場所に出て、みんなに知られればいい」と書かれていたの。だから、今回それが叶って、しかも私がマチルドという役をして、世界の人たちにこういう人がいたということを知らせることができたのは、光栄だったし、誇りに思っているわ。では、どのような準備をしてこの役に挑みましたか?ルー実は、今回は役に決まってから撮影まで、あまり時間がなかったの。だから、まずは私が演じる医者という職業を急いで身につけないといけないと思って、外科医や助産婦の方にいろいろと教えてもらったわ。たとえば、帝王切開や縫合の仕方とか、お腹をどうやって触診するのかというようなことを習ったのよ。実際にポーランドでの撮影はどうでしたか?ルーポーランドではセットとなる修道院がすでにできあがっていて、ポーランド人の女優たちも修道女役としていてくれたので、そこにスッと入ることができたというのは、とてもラッキーだったと思うわ。ただ、ポーランドに着いたときに、なんとなく悲しさを感じたの。ポーランドという国は第二次世界大戦中もさまざまな国の侵入を受けたり、その後の政治もいろいろと大変だったりしただけに、どこかまだ悲しい歴史を引きずっているようにも思えたわ。私はポーランド語を話せないし、共演する女優たちはほとんどフランス語を話さない人たちなので、そういう意味では映画のマチルドと同じ立場だったのよ。もちろんマチルドのほうがよっぽど大変で複雑だったと思うけど、それによって彼女の感覚を少し捉えることができたと思っているわ。撮影で苦労したことはありましたか?ルーフォンテーヌ監督からは、「とにかくクールでありなさい」とずっと言われ続けてきたわ。つまり、目の前の状況や戦争という状況、そして修道院の悲惨な状況に飲み込まれるようなことがあってはならないということ。そして、役作りとしては、医者としてのスタンスを守るために距離を取るようにとも言われたわね。だから、表情も硬いし、頑固な感じもあったと思うわ。あとは、修道女たちの傷は薬を塗って治るものではないということにマチルドが気付いてから変わり始めるところを演じるのは、とても難しかったわね。「ポーランド語を話せないルーにとって、ポーランドの片田舎でその国の女優たちに囲まれて撮影を行うことは容易ではなかった」と監督が語るほど、ルーにとっては厳しい撮影となった本作。どのようにして困難を乗り越えていったのか、教えてください。ルー私にとって、仕事というのは「人生のなかのカッコつきの期間」だと思っているのよ。だから、そのカッコつきの期間で、さまざまな人に出会い、さまざまな経験をするということなの。そして、それが終わって、次に行ったときに自分としては少し成長したなと実感するのよ。今回はテーマが難しくてとても深いものでもあったから、それを通り抜けることによって、何か自分の中にも成長した部分があったかなと感じているの。フランス語を少しずつ話せるようになっていたポーランドの女優さんもいたけれど、まったく言葉も通じない人たちと一緒にこういう映画を撮ることができたということは本当に素晴らしい経験だったと思うわ。私たち日本人にとっては、歴史や時代背景などすべてが異なるものの、彼女たちの物語には同じ女性として心を揺さぶられるはず。同世代であるananweb読者に向けて、この作品から感じて欲しいことをメッセージとしてお願いします。ルー私はこの映画というのは、宗教を描いたものではなくて、信念というものを描いたものだと思っているの。それだけでなく、修道女のように信仰に生きる人とまったく無宗教のマチルドがお互いに理解をし合うことができるんだということが私は大事だと思うわ。いまの時代は、こっちはこっちとわかれていて、向こう側は全然理解できないという風潮があるわよね。でも、自分とは違う意見の人とでもわかり合うことはできるし、連帯をすることもできるんだということなのよ。その根っこには、人に対しての愛とか、信念があれば可能なんだということをみなさんにもわかってもらいたいと思っているわ。インタビューを終えてみて……。かわいらしい笑顔が印象的なルーですが、話し始めると内に秘めた情熱と芯の強さを感じさせ、なぜこの役に選ばれたのか思わず納得してしまったほど。現在27歳ということなので、美貌と聡明さをあわせ持つルーがこれからどんな作品で私たちを楽しませてくれるのか、今後も目が離せなくなりそうです。勇気と信念が人を変える!人生においては、どんな状況でも自分の信念を貫かなければいかないときというのがあるもの。現代からは想像を絶するような過酷な状況にも関わらず、自らの力で変えた彼女たちの力強い姿には、誰もが心を突き動かされるはずです。困難を乗り越えた人にしか見ることのできない “希望の光” をぜひ感じてください。ストーリー1945年12月、第二次世界大戦終結後のポーランド。若きフランス人女医のマチルドは赤十字で医療活動を行っていた。そこへ悲痛な面持ちのシスターが現れ、必死に助けを求めてくるのだった。そして、修道院を訪れたマチルドが目にしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもってしまった修道女たち。信仰と現実の狭間で苦しむ彼女たちと命を救うため、使命感に駆り立てられたマチルドは、危険を冒して修道院に通うことを決意する。そんな彼女たちが待ち受ける運命とは……。静かに胸に迫る予告編はこちら!作品情報『夜明けの祈り』8月5日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ロングライド© 2015 MANDARIN CINEMAAEROPLAN FILMMARS FILMSFRANCE 2 CINÉMASCOPE PICTURES写真・加藤淳(ルー・ドゥ・ラージュ)
2017年08月02日~日本人は好色を再認識する〜下半身がからむトラブルは年々多くなっています。性犯罪の低年齢化、不倫、官公による痴漢被害の多発、日本は性関係のトラブルが絶えません。ではどうしたら良いか?第一歩は日本人がいかに好色でエッチかをひとり一人が素直に自覚した上で身を正しく律することです。日本文学を代表する最高峰「源氏物語」の平安貴族の四六時中の色恋沙汰文学を見てもわかる通り、歴史的に見てもエッチなDNAが組み込まれています。だから自らにブレーキの必要があります。家庭や会社や街に村にポスターを貼ると色んな意味で効果があるかもしれません。「ちょっと待て、その出来心で人生パァー」…。
2017年07月10日普段の生活で私たちが「しないこと」や「できないこと」を私たちの代わりにやったり、発信したりして、笑いや驚き、時に新しい発見を与えてくれるYOUTUBER。彼らの中には、社会がよくなるために動画を発信する社会派ユーチューバーが実は存在する。そんな彼らをBe inspired!は、GOOD YOUTUBER、略して「GOODTUBER(グッチューバー)」と命名。 5分前後の動画で語られる「ある社会問題に関する1クリップ」を、Be inspired!が毎週ピックアップする連載『Biが選ぶ今週のGOODTUBER』を本日からスタート。通学、通勤などの移動中や、誰かを待っている間などのスキマ時間でぜひチェックして、普段の会話のネタにしてみてほしい。※動画が見られない方はこちら記念すべき連載1人目のGOODTUBERはKat Blaque(キャットブラック)。アメリカ人ユーチューバーとして活躍すると同時に、イラストレイターとしても活動している彼女は、実は男性から女性になったトランスウーマン。2010年12月からユーチューバーとしてのキャリアをスタートし、人種・ジェンダーに関する社会問題を中心にポップでカラフルな動画をYoutube上にアップロードしている。女性は「レイプされないための服装」や「レイプされるような人がいない静かな道を歩かない」といったような「レイプされないためには?」を学ぶが、一方で男性に“Consent”つまり“セックスをする同意”の教育がなされていないことを彼女は言及している。被害者であるにも関わらず、スカート丈が短いことがレイプされた原因にされ、性犯罪の被害者になるのは避けられないことだと正当化されることが多い。 女性が「ノー」と拒絶していることを、男性は「“ノー”=“イエス”」、「“ノー”と主張し続けているのはもっと誘ってほしいから」と間違った認識がレイプカルチャーとして構築され、「“ノー”=“ノー”」というセックスするうえの「同意」が社会で行われいないことを彼女は動画上で主張している。女性だけじゃない、男性もレイプカルチャーの被害者になる。レイプの被害者は女性だけではない。4万世帯の家庭にレイプ・性暴力の調査を行った結果、男性に対するレイプ事件が38%だと明らかになり(参照元:Slate)、実際に未成年の男の子が女性教諭にレイプされた事件も起きている(参照元:DAME)。しかし女性から男性に対してのレイプになった途端、「若い年齢でいい経験をしたことを感謝すべきだ」と犯罪視されにくい。 また男性が男性にレイプ被害を受けるケースもあり、「ゲイだと思われたくない」と周りに相談できないことがあると彼女は説明する。根を広げるレイプカルチャーを変えていくためには?私たちも知らず知らずのうちにレイプカルチャーの渦の中に取り込まれている。「短いスカートを履いてたら、電車で痴漢されてもしょうがない」とか、「女性が胸元が広がっているTシャツを着ているのは胸を見てほしいから」と思ったことはないだろうか?レイプカルチャーはレイプという犯罪そのものではなく、「性犯罪に巻き込まれる方が悪い」と心のどこかで被害者に偏見を抱くことであり、「本当の悪は何なのか?」を判断する必要があるのだ。***Kat Blaque
2017年06月11日本年度アカデミー賞外国語映画賞に輝いた傑作サスペンス『セールスマン』に出演するイラン人女優のタラネ・アリドゥスティが初来日を果たし、6月9日(金)、東京・千代田区の日本プレスセンターで会見を行った。イラン映画界の巨匠、アスガー・ファルハディ監督が『別離』に続き、2度目のアカデミー賞外国語映画賞を獲得した本作。しかし、トランプ政権がイラン人などへのビザの発給制限を検討しているとの報道を受けて、監督とタラネは授賞式をボイコットし、世界中の注目を集めた。「自分が出演した映画が、アカデミー賞に輝くことは非常に光栄。もちろん、授賞式の場にいたかった気持ちはありますが、私たちが欠席したことで、この問題がより注目され、ほかの国の映画人が抗議の声をあげてくれたことのほうが喜ばしい」と現在の思いを語るタラネ。「映画を通して、異文化を知り、交流することこそが大切」と訴えた。思わぬ理由で転居を余儀なくされたテヘラン暮らしの国語教師エマッドと妻のラナ。2人が参加するアマチュア劇団の仲間に紹介された賃貸物件に引っ越して、わずか数日後、夫の留守中に、ラナは何者かに暴行されてしまう。エマッドは、現場に残された手がかりを頼りに、愛妻を傷つけた犯人を突き止めようとするが、事件を表ざたにすることを拒否するラナとの間で、夫婦の溝が深まっていく。女性が性犯罪の犠牲になる傾向が強い現状について、タラネは「これはグローバルな問題。法律を厳しくするだけではなく、文化的な側面から、人々の考え方そのものを変える必要がある」と語り、「特に被害を受けた女性側が、自分に“恥”を覚えてしまうということは絶対にあるべきではありません」と熱弁。また、「ネットが発達した時代ですから、疑問について自分でリサーチして情報を得ることは可能。メディアの報道だけを鵜呑みにするのか、自分の手で真実を知るか、私たちは選べる立場にいるのです」と話していた。『セールスマン』は6月10日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セールスマン 2017年6月10日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開(C) MEMENTOFILMS PRODUCTION-ASGHAR FARHADI PRODUCTION-ARTE FRANCE CINEMA 2016
2017年06月09日「捜査員のみなさんから、『処女ですか?』と質問されました。『なんのための質問ですか?』と聞いたら、『聞かなくてはいけないことになっている』と。捜査のガイドラインに載っているんだと思いますが、そうならとてもおかしいことだと思います」 そう話すのは、元TBSのジャーナリスト山口敬之氏(51)から、レイプ被害を受けたと訴えているジャーナリストの詩織さん(28)。詩織さんは5月29日、山口氏が不起訴処分になったことを受け、検察審査会に不服申し立てをしたあと“実名・顔出し”の記者会見を行い、注目を集めた。 記者会見後は、「売名行為だ」といったバッシングもあり、「1週間ほど固形物が喉を通らなかった」と言うほど、詩織さんは強いストレスを受けていた。しかし、冒頭のような警察の捜査態勢をはじめとする、性犯罪被害者がバッシングを受けるような状況を「変えないといけない」という強い思いから、記者会見から約1週間後の6月7日、詩織さんは再び心境を語る決意をした。 「捜査の過程では、被害者として耐えられないことがたくさんありました。所轄の高輪署では、男性警官がいる前で私が床に寝転がり、大きな人形を相手にレイプされたシーンを再現させられました。さらにそれを写真に撮られるんです。口頭で説明すれば状況はわかることなのに、なんでこんな屈辱的なことをしなくちゃいけないのか。ほんとうに苦しかった……」 詩織さんの口からはまさに“セカンドレイプ”のような捜査の実態が語られた。8日、性犯罪に関する刑法の厳罰化に向けた法改正が衆議院で可決された。しかし詩織さんは「こういう捜査の方法から変えていかないと、被害者が警察に届け出できない。いくら性犯罪の法律が厳罰化されても救われない」と指摘する。 とくに詩織さんのように知人からレイプ被害を受けたと訴えた場合、「合意があったのでは?」と被害を受けた側が疑われ、被害届を受理されるのすら難しいという現実がある。 今回はホテルの防犯カメラの映像をチェックした警察が、事件性があることを認めた後ですら「君の経歴に傷がついてしまう。いままでがんばってきた勉強も全部水の泡。あなたも傷つく、家族も傷つく」などと言われ、詩織さんは何度も、警察から被害届を出すのを思いとどまるように説得された。 「私は被害を受けた時点で十分傷ついています。そこを受け入れてもらえないと知ったときは、もっと残念に思いました。日本には、性被害について語ることは“タブー”っていう空気があって、被害者自身が話せない状況が作り上げられている。このタブーを壊して話せる社会にしないと被害者は助かりません」 こうした無理解に加え、大きな問題なのは、社会に根深く残る性犯罪被害者に対する“偏見”だ。5月29日に行った記者会見のあと詩織さんは、着ていたシャツの「胸元が開きすぎている」と非難を受けた。つまり「そういう隙のある服装をする被害者が悪い」という被害者に責任を押しつける風潮があるのだ。詩織さんは、幼いころにも同じような非難を受けたことがあった。 「10歳のとき、母に初めて買ってもらったビキニを着て友人と波のプールで泳いでいたら、男性に後ろから体を触られたんです。でもそのとき友人の母親から『そんなのを着ているからよ』と言われて、とてもショックでした。着ているもので責められる。日本の性犯罪被害者に対する認識はいまも遅れたままだと思います」 気丈な詩織さんだが、「家族に心配や迷惑をかけるのは、本当に辛かった」と話す。 「けど、私がだまっていたら現状を変えられない。将来、自分の子どもや大切な人に同じことが起こったら、すごく後悔すると思ったんです。いまここで、なぜきちんとこの話を伝えて、変えようとしなかったんだろうって。まちがっていることは、まちがっていると、きちんと話せる社会にしたいんです」 (取材・文/和田秀子)
2017年06月08日警察小説の旗手・堂場瞬一が手掛ける小説「検証捜査」が、仲村トオル主演、共演に栗山千明で7月5日(水)テレビ東京系にてドラマ化されることが決定した。神奈川県警で起こった冤罪事件…!?警察庁は他府県から事件とは無関係の刑事たちを集め「特命班」とし、警察の威信をかけて原因の究明に乗り出した。しかしそこに集まったのは、脛に傷を持つワケアリの刑事たちだった。 警視庁本部から伊豆大島署へ左遷中の神谷悟郎(仲村トオル)に、出頭命令が来る。特命班として招集されたのだ。メンバーは警察庁の理事官、大阪府警の監察官、福岡県警や埼玉県警の刑事など。その中には性犯罪捜査のスペシャリストで北海道警捜査 一課の刑事・保井凛(栗山千明)の姿もあった。特命の内容は、2年前に神奈川県警の戸塚署管内で起きた連続婦女暴行殺人事件の検証。逮捕された容疑者にまもなく無罪判決が出るという。なぜ冤罪は起きたのか?寄せ集めの混成チームによる検証捜 査が始まった――。原作は、「刑事・鳴沢了」「失踪課」「アナザーフェイス」シリーズなど、重厚で正統派のベストセラーを多数生み出している警察小説の旗手・堂場氏が手掛ける同名小説。「科捜研の女」や「相棒」の櫻井武晴が脚本を担当し、「アナザーフェイス」の内片輝が監督を務める。主演を務めるのは、「あぶない刑事」など人気シリーズに出演し、2003年には韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞映画祭で最優秀男優助演賞を外国人として初受賞するなど、国外でもその実力が認められる仲村さん。彼が今回演じるのは、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、ある事件がきっかけで伊豆大島署へ左遷される神谷悟郎。2年半の間、島では大きな事件も起こることなく釣り三昧の日々を送っていたが、いきなり神奈川県警の冤罪事件の捜査を検証するため、呼び戻され…という役どころだ。台本を読んで“暗い話”と率直な感想を述べた仲村さんは、「登場人物の多くが過去に何らかの失敗をしたり、傷を負っている。僕が演じる神谷も、刑事としても人間としても自分の中では取り返しのつかない大失敗をしているんです。でもそれをずっと人に見えるような形で引きずっているわけではなく、内片監督の『(例えばこの神谷という役を)渥美清さんが演じた寅さんが演ったらどうだろう』というアドバイスも参考に、“暗い”方向とは違う方向で演じることで、キャラクターがより魅力的に見え、ドラマとしても面白くなるかな、と考えたりしました」 とコメント。また「スーパーマンでもスーパーウーマンでもない登場人物たちが、力強く新たな1歩、2歩を歩き出すというところが多くの人に共感していただけるといいなと思います」と話している。そして現在公開中の『無限の住人』に出演するほか、様々な映画やドラマに出演する栗山さんが演じるのは、性犯罪捜査のスペシャリスト・保井凛。仲間に対しても簡単に心を開かず、クールで厳しい姿勢を崩さない人物なのだが、実はその心に深い傷を抱えているという役柄。「こんなに刑事らしい刑事は初めてかも」と話す栗山さんは、「凛は名前の通り凛としていて、きつく見えるのですが、それを徹底してやることによって後半に事実が分かったときに、複雑な想いを背負っていたことや、仲間にもきつく当たっていたことも含めて視聴者に理解をしてもらえるのではないかと思っています」と語り、「その分、序盤は特にその厳しい女性というのをなるべく意識して演じました。そんな凛が神谷さんたちに心を開いていく過程も見ていただけたらと思います」と見どころをアピールした。ドラマ特別企画 堂場瞬一サスペンス「検証捜査」は7月5日(水)21時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月29日*画像はイメージです:暴力や脅迫を用い女性に対し無理やり性行為を行う「強姦罪」の廃止が閣議決定されました。といってももちろん強姦が犯罪行為でなくなるわけではありません。新たに「強制性交等罪」が新設されるのです。この強制性交等罪成立の背景や、これまでの強姦罪との違いなどを、桜丘法律事務所の大窪和久弁護士にお聞きしました。 ■より現実に即した内容にまず、強姦罪と強制性交等罪で大きく変更された点を比較してみましょう。強姦罪は被害者を女性に限定していましたが、強制性交等罪では男性も被害者として認められるようになりました。また、性交そのものだけでなく、性交に類する行為も対象となります。適用範囲が広がり、法定刑も重くなっており、厳罰化しているといえるでしょう。このような改正にはどのような背景があるのでしょう?「強姦罪については、同じく暴行または脅迫を手段とする強盗罪と比べても、法定刑が低い(強盗罪は5年以上の有期懲役)のはおかしいのではないかという批判が以前よりありました。刑事裁判の場においても、性犯罪に対する社会の見方を反映して従前より性犯罪に対する量刑が上がっており、法定刑についてもより重くすべきという議論がありました」(大窪弁護士) また、現行の強姦罪が現実に即していないなどの声も多かったようです。具体的な例があればお教えください。「現行の強姦罪については、犯行主体が男性のみであり、犯行客体も女性のみに限定されていました。そのため男性が性交類似行為により被害を受けても、強制わいせつ罪でしか処罰できません。強制わいせつ罪の法定刑は6カ月以上10年以下の有期懲役であり、強姦罪の法定刑と比べて著しく軽いです。しかし、男性が性交類似行為により被害を受ける場合も身体に対する侵襲を伴う点では強姦と同様であるので、これまでの扱いが現実には即していなかったと言わざるを得ません」(大窪弁護士)強姦罪の法定刑の下限は懲役3年です。しかし、男性が被害を受けても強姦罪ではなく法定刑下限が懲役6カ月の強制わいせつ罪を適用するしかありませんでした。男性の被害が軽く見積もられている状態だったといえるでしょう。 ■改正の一番大きなポイント上記の表の通り、適用範囲や法定刑、非親告罪化など様々な変更点がありますが、強制性交等罪の一番大きなポイントはどこでしょうか?「やはり強姦罪の名前を変えた上で性器の挿入がない性交類似行為についても従前の強姦行為と同様に厳しく処罰するようにするという点が一番大きいのではないでしょうか。前述の通り現行の強姦罪は現実に即したものとはいえないものであるため、改正の方向性としては妥当なものと考えます」(大窪弁護士)強姦罪では男性による強制的な性交(性器挿入)だけが罪となる行為とされていましたが、改正法では肛門性交・口淫の性交類似行為も同じ罪となります。ただし、性器ではない体の部位や異物挿入などはこれに含まれないことや、法定刑が本当に妥当なのか、構成要件の「暴行又は脅迫」がどの程度のものなのかなど、問題点を指摘する声も少なからずあります。1907年の制定から実に110年ぶりとなる抜本的な改正は歓迎できることですが、今後の運用や見直しなども含め注視していきたいものです。 *取材対応弁護士:大窪和久(桜丘法律事務所所属。2003年に弁護士登録を行い、桜丘法律事務所で研鑽をした後、11年間、いわゆる弁護士過疎地域とよばれる場所で仕事を継続。地方では特に離婚、婚約破棄、不倫等の案件を多く取り扱ってきた。これまでの経験を活かし、スムーズで有利な解決を目指す。)*取材・文:フリーライター 岡本まーこ(大学卒業後、様々なアルバイトを経てフリーライターに。裁判傍聴にハマり裁判所に通っていた経験がある。「法廷ライターまーこと裁判所へ行こう!」(エンターブレイン)、「法廷ライターまーこは見た!漫画裁判傍聴記」(かもがわ出版)。)【画像】イメージです*SOMKKU / Shutterstock
2017年03月28日2017年に『男性保育士活躍推進プラン』を策定した千葉市。これに関連し、千葉市の熊谷市長が男性保育士による女児の着替えに言及したことでTwitterを中心に議論が巻き起こりました。保護者が男性保育士に対し不安感を持ち、 それによって男性保育士が特定の業務から外されてしまうという現状がある様子。男女を全く同列に扱うことが困難だとしても、あまりにも偏見の目で見られては業務に支障をきたすこともあるはずです。そこで、パピマミ読者のみなさまに「男性保育士に女児の着替えをさせることをどう思いますか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●男性保育士に女児の着替えをさせることをどう思いますか?・1位:他の先生の目があるところであれば良い……42%(57人)・2位:全く気にならない……41%(56人)・3位:絶対に嫌……9%(13人)・4位:乳児であればかまわない……7%(10人)・5位:むしろ男性保育士の方が安心……1%(1人)※有効回答者数:137人/集計期間:2017年2月13日〜2017年2月14日(パピマミ調べ)●他の先生の目があれば問題ないとする人が最多『女の子と男の先生が二人きりで着替えをさせていると思うと少し違和感がある。誰か他の人の目があれば、男性が行っても問題はないと思います』(30代女性/主婦)『男性の保育士自体が少ないというのもあって、抵抗が全くないわけではないですね。でも、園内での行動ですし、問題になるようなことではないと思いますよ』(40代女性/主婦)男性保育士が女児の着替えを行うことに対して全く抵抗がないわけではないものの、他の保育士の目があることを条件に許容できるという人は多いようです。確かに、男性保育士と女児しかいない状況で着替えなどを行うのは、見る人によっては誤解を生むこともある かもしれません。とはいえ完全に禁止してしまえば園側の業務にも支障が出るでしょうし、どこで線引きをするかは難しいところ。現実には保護者の要求が通ってきたという背景 もあり、今後改善していくことが求められる部分と言えそうです。●全く気にならないとする人も多い『日常生活で男性が他人の娘さんを着替えさせてたらそれはどうかと思いますけど、保育士さんたちはプロなわけですから。そんなこと言ってたら男性保育士は何もできなくなりますよ』(30代男性/会社員)『娘の着替えをさせているのが男性でも特に気になりません。保育士さんたちも毎日やっていることですし、それに文句を言うのは気にしすぎではないでしょうか』(30代女性/事務)1位の回答とほぼ同数で、全く気にならないという人も少なくありません。女性保育士と同じように、国家資格である保育士免許を持っており、確かに男性であることを理由に業務に差を設けるのは疑問の残る対応と言えるでしょう。批判する人に対して「女性保育士が男児を着替えさせるのと一緒だ」と反論するのは少し乱暴にも感じられますが、男性保育士もれっきとしたプロであることは間違いありません。男女でどこまで業務を切り分けるのが正しいのか は、今後の課題でもあるでしょう。●拒否反応を起こす人は1割に満たない『男女平等って言っても、実際に性犯罪を起こしているのは男性が圧倒的に多いワケですし、自分の目の届かないところで着替えやおむつ交換などをされるのはどうしても受け入れられません』(20代女性/主婦)『どちらの言い分も理解できますけど、抵抗がない人なんていないんじゃないですか?男性保育士の推進というのはきれいごとで、保護者の気持ちを無視したもののように感じられます』(30代女性/パート)「絶対に嫌」という回答をしたのは9%と少ない数にとどまりました。しかし、保育の現場では保護者からの要求があり、その対応に追われる園があることも事実です。男性保育士に対してネガティブな感情を持っている人はごくわずかで、その一部の人が声高に叫んでいる ことから、園としても何らかの対処を迫られるという背景があるのかもしれません。とはいえ嫌悪感を持つ人も、ただワガママを言っているわけではなく、性差によるリスクを感じてのこと。これが区別なのか差別なのかは、やはり意見が大きく分かれるところと言えるでしょう。----------いかがでしたか?「男性に娘の着替えをしてほしくない」というのは、感情としては理解できるものの、男性保育士の立場からすると少し寂しさを覚えてしまう意見。しかし、大切なわが子を預ける側からすると、「何かあってからでは遅い」と慎重になるのも納得できるところです。男性・女性という性別の違いが存在するかぎり、この問題がなくなることはないのかもしれません。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜5位)】男性保育士に女児の着替えをさせることをどう思いますか?()●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2017年02月15日コインランドリー、スーパーマーケット、駅のプラットホーム。米フロリダ州のマイアミの日常生活の場にゲリラ的に置かれた「女性のおしり」。果たしてそれに隠された意味とは? 作品のタイトルは「Wax That Ass(ワックス・ダット・アス)」。これらの「女性のおしり型の彫刻」をゲリラ的に置いてまわったのは、米フロリダ州の主要都市マイアミを拠点とするアーティストのアリソン・ボーガニム。彼女が伝えたかったのは、性的嫌がらせは日常のあらゆるところで起きているという事実。アメリカでは約98秒に1人(参照元:RAINN)、日本では約5分30秒に1人(参照元:特定非営利活動法人しあわせなみだ)が性的暴行を受けており、報告されていないものや性的なヤジなど身体的な暴力を伴わないものも含めれば数はさらに多くなる。両国で性暴力被害の届け出をする人は、性暴力を受けた被害者全体の2割程度しかいないからだ。(参照元:特定非営利活動法人しあわせなみだ, mcasa) 公園の遊具のまわりにも「女性のおしり」の数々。これらはすべて実在の女性のおしりをモデルに作られているという。(参照元:Allison Bouganim)アリソンはなぜ女性のおしりを「彫刻」にしたのだろうか。残念なことに、世間では女性の身体が男性の「性の対象物」として扱われることが多い。有名シンガーのミュージックビデオで、男性が女性のおしりを叩いたり、女性が自分のおしりを振って男性を誘ったりする場面を見たことがあるだろう。そんなふうに「性の対象物」として扱われる女性のおしりを、「彫刻(物)」にすることで、女性に対する性的嫌がらせの実状を批判しているのかもしれない。 作品『Wax That Ass』の特徴は、「女性のおしり形のオブジェ」を許可なしでいたるところに起き、撮影をするところだ。見た人を不快にさせるかもしれないが、それで「性的嫌がらせ」について話すきっかけになればいいとアリソンは言う。(参照元:Allison Bouganim)このようにして、まずは性的嫌がらせがどれだけ起きているのか、その深刻さを人々に伝えることが問題の解決に必要ではないだろうか。米スタンフォード大生によるレイプや慶應大サークルによる集団レイプなど、大学での“レイプ文化”の根深さが表に出る事件が日米で最近でも起きているが、それらは氷山の一角でしかない。前者では加害者が大幅な減刑を受け、後者は真相が隠され「未成年者の飲酒強要」を中心に報道されるなど、性犯罪は容認され続けている。このような女性を「性の対象物」のように扱っていいという誤った認識を人々に考え直させるには、アリソンの作品のような意識を変えるきっかけ作りから始めていくしかないのだろう。—————All photos by Allison BouganimText by Shiori KirigayaーBe inspired!
2017年02月02日「デートレイプ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?日本ではあまり浸透していないが、国内でも多数起きている犯罪の一つ。例えば、某大学サークルのメンバーが女性の学生にドラッグを混ぜたアルコールを飲ませてレイプしたあの事件。あれも列記とした「デートレイプ」なのだ。(Photo by Adrianna Calvo )「レイプ」という言葉は日本でも一般的に知られている言葉だろう。同意のない性行為を強いられることだ。一方、「デートレイプ」は、知人に、社会的には相互関係のある人の間での同意のない性行為を強いられることを意味する。交際している相手、つまり恋人に、精神的な圧力を加えたり、薬物を用いるなどして、否定の意思を表示できないようにして行われる性交も、デートレイプに含まれる。(引用元:日経ビジネス)なんと、世界の「6人に1人」の女性がレイプされていると言われている(参照元:Undercover Colors)。なかでもアメリカやイギリスでは非常に大きな問題となっており、「飲み物の入ったグラスから目を離してはいけない・人から渡された飲み物はむやみに飲まない」というのはよく聞く忠告だ。この背景には、ドラッグ(“デートレイプドラッグ”と呼ばれる)を入れた飲み物を被害者に飲ませて行なわれるデートレイプが多いという現実がある。使用されるドラッグは非常に効用が強いため、記憶が消え、訴えることも難しくなってしまうそうだ。(Photo by Unsplash)そこでアメリカのエンジニア専攻の学生たちにより考案されたのが、ドラッグを検出できる「マニュキュア」。彼らは、女性たちが普段身につけるもので性犯罪から身を守れないか考え、「アンダーカバー・カラーズ」のプロジェクトを始動させた。現在は開発中で2017年に実用化することを見込んでいる(参照元:Undercover Colors)。これ以前には、イスラエルの大学の研究員らによりデートレイプドラッグを検出できるセンサー機器の開発が進められているが、残念ながら相手の前で使うことになると疑っていることがあからさまになってしまう。マニュキュアにつけるだけでドラッグが入っているかどうかわかるなら、そんなことはない。ただ指をドリンクにつけて“味見をしようとするふり”をすればいいわけだ。このマニュキュアが実用化されれば、もちろんデートレイプを未然に防ぐことの助けになるだろう。だが、前提として忘れてはいけないのは、デートレイプにあう前に気づく道具の開発では根本的なデートレイプの解決にはならないということ。相手に意識を失わせてたり意思表示できない状態にして性行為に及ぶことは、その相手を全く尊重していない以上に「犯罪」なのだ。被害者にとっては、ドラッグが入っているか警戒して身を守ることしかできない。だからこそ、ドラッグを検出できるマニュキュアの実用化には大きな期待をかけたい。—————Text by Shiori KirigayaーBe inspired!
2016年12月22日子ども1人でのお留守番はいつごろから大丈夫なのでしょうか? 多くの人たちが小学生になったのをきっかけに初めているようです。一方で、犯罪や事故に遭う可能性もあることから、いくつになってもなるべくさせたくないと考える親たちもいました。Q.1人での留守番、何歳から?1.6歳未満(未就学) 11.3%2.6〜7歳(小学1〜2年生) 30.3%3.8〜9歳(小学3〜4年生) 32.9%4.10歳(小学5年生)以上 22.1%3.わからない 3.4%もっとも多いのは小学3〜4年生からで32.9%。続いて小学1〜2年生の30.3%という回答となりました。小学校中学年ころまでには半数以上の子どもたちが留守番をしているようです。■小学生になったころから留守番スタート小学生になったのを機会にお留守番の初体験をする子が多いようです。ですが、その子の性格などにもよるというのが多くのパパやママの意見。小学1年生でできる子もいれば、小学3年生になってやっとできる子も。「子ども3人いますが、その子によって違いました。また留守にする長さにもよります。何れにしても、留守中はインターホンと電話には絶対出ないということを言い聞かせていました」(神奈川県 40代女性)「今年中の娘と来年年少の息子がいます。もちろんまだまだお留守番は無理ですが、するなら小学3年生以上なのかなと」(千葉県 20代女性)「小1になってからかな。最近は数分程度のお留守番なら大丈夫みたいです。1〜2時間かかる時はお姉ちゃんとお留守番するようにさせています。約束事は、鍵を開けない、勝手にお友だちのところへ行かない、火は使わないことです」(千葉県 30代女性)「小3ですが、まだできそうにありません。その子に合わせた年齢がベストだと思います」(埼玉県 30代女性)■何があるかわからないからなるべくさせない子どもが家に1人だと犯罪や事故などに巻き込まれてしまう可能性もあります。親がいれば対処できることも、子ども1人だと避けられないことも。自然災害などが起きやすい地域では不安になるママも多いようです。「自宅の立地が海から1km未満、海抜2m未満なので、不在時に地震が起きたらと不安でいっぱい。もちろん自分が一緒にいたから必ず助かるという保証はありませんが」(茨城県 50代女性)「できる限りは極力お留守番せざるを得ない状況を作らないようにしたいと我が家では考えています。そう思うのは、私たち自身もそれぞれ幼少期に怖い思いをしているからです」(神奈川県 30代女性)■無理強いせずにできるときを待とう!うちの子いつになってもお留守番できなくて困っちゃう! という人もいると思いますが、お留守番は無理してまですることではありません。いつか子どもが「できるよ」というときまで見守っていきましょう。「『出かけるけどどうする?』『留守番してる』って言ったのが5年生でした。それまでは聞いても『一緒に行く』ばかりだったけど、こうして少しずつ親離れして行くんだなって感じました」(埼玉県 40代女性)Q.1人での留守番、何歳から?アンケート回答数:5965件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月05日ブルース・リーが残した手書きメモを基にした犯罪ドラマシリーズが製作される可能性が出てきた。1973年に32歳の若さでブルースがこの世を去った後、娘シャノン・リーが発見したそれらのメモを原案とするテレビドラマ『ウォーリアー』において、パイロット版の製作が決まったようだ。米国の南北戦争後のサンフランシスコにあるチャイナタウンを舞台に繰り広げられる同作品は、暴力団抗争に巻き込まれた若き武道家の青年を主役にしたストーリーになるという。現在のところ出演者などはまだ決まっていないが、ジャスティン・リンとジョナサン・トロッパーが同ドラマの制作に携わっていくことは明らかになっており、シャノンもブルース・リー・エンターテイメントのプロデューサーとして参加する。ブルースの死後に作品がこの世に送りだされるのは今回が初めてではなく、その死から5年後にはブルースの書いた脚本を基にデビッド・キャラダイン主演作『サイレントフルート』が発表されている。『サイレントフルート』の監督を務めたリチャード・ムーアは以前、「この作品を作るきっかけになったのは僕が今まで読んだことのないような30ページに渡って書かれたとてつもなく難解で、映画っぽくない脚本でした。どうやってその脚本を映画化しようと思っていたかなんて、わかりませんよ。それから何が起きたかというと、スタンリー・マンがその作品を120ページの新たな脚本に作り直したのです。最終的にこの作品は、当初考えていたものとは全く違った作品になりました。僕が覚えている限りでは当初、この作品は決定的な禅武道の作品になるはずだったんです」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年09月06日最近、某人気若手俳優が女性に暴行を加えた罪で逮捕されて話題になりましたね。この事件に限らず、女性を狙った犯罪というのは後を絶ちません。「私は主婦だから関係ないでしょ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、 主婦を狙った犯罪も多く起こっています。そこで今回は、女性のための防犯対策についてご紹介します。●女性が巻き込まれがちな犯罪と対処法4つ●(1)押し込み強盗押し込み強盗の認知件数は2014年で248件と減少傾向にありますが、それでも自分が被害者にならないという保証はありません。女性を狙った凶悪な押し込み強盗事件が発生しているのは事実です。押し込み強盗は業者を装って行うケースのほか、あとをつけて玄関を開けた瞬間に背後から押し入るという場合もあります。こうした押し込み強盗は、主婦を狙うケースもある ので特に注意したい犯罪です。以下の対策を心がけましょう。・訪問者は必ずインターホンかドアスコープで確認する・たとえ業者であっても、ドアを開ける際は必ずドアチェーンをする・帰宅の際は、あとをつけられてないか背後を確認する・家に入ったらすぐに玄関を施錠する●(2)痴漢女性を狙った犯罪として、代表的なものが痴漢でしょう。痴漢は混雑時の電車内で行われることが多く、通勤ラッシュなどで混雑がピークになる午前8時頃に被害が集中する と言われています。ドア付近や車両の両端、改札口から近い車両などが特に狙われやすいとのことなので、乗車する際はなるべく避けるようにしましょう。●(3)ストーカー2016年5月に東京でアイドルがストーカーにナイフで襲われて重体になった殺人未遂事件がありましたね。まだ記憶に残っているという人も多いのではないでしょうか。この事件に限らず、ストーカーによる犯罪は多発しており、2010年の段階では認知されているものだけでも16,000件に上ります。こうしたストーカー被害にあう女性は、毎日同じ道を通っていたり、同じコンビニに通っていたりと、規則的なライフスタイルを送っている人に多い と言われています。仕事帰りに毎日同じコンビニに寄っている人は、もしかしたらストーカーに狙いを定められているかもしれません。ストーカーを防ぐには、なるべく自分の行動を読まれないようにする 必要があります。よくSNSなどで自分の居場所が特定されるような投稿をしている人がいますが、これは絶対NGです。また、通うコンビニを日によって変えたり、帰宅時間をずらしたりして不規則に行動すると効果的です。もしものときのために防犯ブザーを携帯しておくのも効果的です。●(4)盗聴・盗撮2010年の盗撮摘発件数は1,741件。女性にとって決して他人事ではない数字です。盗聴や盗撮は駅や電車などで行われることも多いですが、実は知らぬ間に盗聴器や盗撮カメラが家の中に取り付けられているケースもあります。盗聴器や盗撮カメラは数万円程度で売られているため、誰でも手軽に購入できます。また、近頃の盗聴器や盗撮カメラは巧妙に作られており、一目ではそれと気づかないようにできています。これらの犯罪道具は室内工事業者などを装ったり 留守を狙って忍び込んだりと多様な方法で設置されます。一度設置されてしまえばそれに気づくことは困難です。不安な方は以下の対策を行うようにしてください。・ディンプルキーの合鍵を作る・こまめに掃除し、見覚えのない物があれば警察に連絡する・在宅・外出時に関わらずしっかり施錠する・電車であれば、空いているのに近い距離にいる不審な男性から離れる・かすかなシャッター音にも気づけるよう、移動中はイヤホンをつけない----------いかがでしたか?女性を狙った犯罪はいまだに多く起き続けています。自分の身は自分でしっかり守ることが大切です。日頃から防犯対策を徹底するようにしたいですね。【参考リンク】・こんな時どうする? 防犯対策ファイル | SECOM()●文/パピマミ編集部
2016年08月31日シマンテックは30日、インターネット犯罪から身を守るための情報を集約した「インターネット犯罪対策ハンドブック」を個人ユーザー向けに無料公開した。形式はPDFで、全11ページ。シマンテックでは、「サイバー攻撃対策の重要性が高まる中、実際の対策情報は1カ所に集約されておらず、被害を拡大させる恐れがある」として、今回のハンドブック制作に至った。4月の新生活を迎え、セキュリティ初心者向けに、実際起こりうるトラブルとその対策、ウイルス感染の仕組み、防御方法などを具体的に解説する。紹介されているサイバー犯罪は、ランサムウェアやフィッシングメール、正規サイト改ざん・不正広告によるウイルス感染、SNSアカウント乗っ取り、ボットネット攻撃、ネットバンキングの不正送金など。各事例の対策に加え、トラブルに遭った際の連絡先として独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の相談窓口や、警視庁のサイバー犯罪対策窓口などが紹介されている。
2016年03月31日ラックは3月16日、サイバー犯罪の増加と手口の高度化・巧妙化に対する懸念から、三重県警察本部と官民一体となった対処を推進するため、共同対処協定を締結し、協力体制を確立していくと発表した。三重県警は、今年5月に伊勢志摩サミットの開催も控える中、県内で増加しているサイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止を進めるため、民間で緊急対応サービスを提供しているラックの技術力や経験を活用することを目的に、共同対処協定を締結したという。共同対処協定においては、以下の協力事項を想定している。サイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止等に効果的な情報の交換サイバー犯罪等調査にかかわる手法、技術内容の提供サイバー犯罪等の手口に関する調査および研究内容の提供サイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止等に効果的な広報連携
2016年03月17日ESETは2月19日このほど、「Average cost of cybercrime rises by 200% in just five years」において、サイバー犯罪がもたらす被害総額が年間4500億米ドル(約50.5兆円)に到達しており、5年間で200%増加したことを伝えた。Hamilton Place Strategiesによって公開された「Cybercrime Costs More Than You Think|LEADING THINKING」を引用する形で紹介している。サイバー犯罪がもたらす被害はこの数年間で増加しており、現在もその傾向は継続している。今後もサイバー犯罪が世界の経済にもたらす影響は増加し続けると推測されており、注意が必要。報告ではサイバー犯罪がもたらす被害総額はAppleのビジネスに匹敵する規模になっていることも指摘している。インターネットが現在のビジネスにおいて重要なインフラとなっていることは広く認識されているが、企業におけるサイバー犯罪への対応はなかなか追いついていないのが現状だ。対応すべき範囲が従業員のPCや企業が管理しているサーバのみならず、イントラを構築しているネットワーク機器、従業員が個人的に保持しているスマートフォンやノートPCなど多岐に及ぶほか、経営層にも従業員にもサイバー犯罪に関して高い知識と防護策などの不断の実施が求められるためだ。こうした傾向は今後も継続すると見られる。
2016年02月24日