「息子」について知りたいことや今話題の「息子」についての記事をチェック! (41/41)
こんにちは、なきりエーコです。今回はお手伝いをしない息子に「お手伝い給料制」を導入し、試行錯誤しながらも失敗…。その後、成功した話の前編です。■お手伝いをするきっかけための「報酬」自らお手伝いをしないのはもちろんのこと、「手伝って」といっても拒否する息子…。ぶっちゃけ幼稚園児の娘のほうがお手伝いしてくれます。ただ男子も、家事や育児をするようになってきた世の中。息子が大人になったらますます男女の家事・育児が平等になるのでは…と思っております。「こりゃアカンやろ…」と、今から手をうっておかねば…ときっかけは、もうヨコシマでいい! とにかくお手伝いするのを日課にしてほしい! と思いはじめました。最初のうちはお金もらえるってはりきってやってくれたのですが…■息子の将来のためにも習慣にしたいダラダラするのが大好きなインドア息子。お金より「面倒くさい」が勝ってやめてしまいました…。なんてこった!お手伝いを習慣にするのもそうですが、お金を稼ぐのが大変なことやもらったときのうれしさなんかも体験してほしかったんだけどなぁ。そんなに飽きっぽい性格なの? と思ったら■母は「前払い制」を思いついた!高額な商品は別ですが、1000円以下くらいなら誕生日でも特別な日でもなんでもない日にホイホイ買っちゃう男が家庭内にいました。それ…あかんやろ! もう高学年なんだから我慢するとか、お金をためて自分で買うとか…体験させないと! と、私は思うのですが…。わが子…けっこう知恵が悪いほうに働くので、お手伝いしたくないためにいろいろ言いだしそうだなと思い「もらったものが返せない、かつ息子がよろこぶ方法」を考えました。次回に続きます。
2019年10月27日こんにちは、まりげです。来年から小学生になる長男。「この言葉はどういう意味なん?」と質問しながら言葉を吸収している最中です。まだ知っている言葉が少ないので、ときどきおもしろい表現が飛び出すことがあります。今回はそんな長男の話です。■子どものかわいい受け答え▼褒めると、子どもどう反応する?外遊びをしたときに…▼生き物に対しての子どもの考えとは?駐車場でクワガタを見つけたとき…■息子の言葉選びにキュンとする▼母の大変さを理解してくれる!?図書館からの帰り道で…▼親に感謝の言葉を伝えられる息子のすごさ!三男が長男にくっついて寝息をたてはじめたとき…言葉に違和感があっても、なぜかストレートに気持ちが伝わってくる長男の発言なのでした。
2019年09月08日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! 7歳と4歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。みなさんが子どもに言われてうれしかったことって、どんなことですか?今日は私が子どもに言われてうれしかったエピソードを紹介します。■思わずトゥンク…! 長男の一言まずは長男なーから言われてうれしかった言葉です。なーは私のことがとにかく大好き!!! すごく褒めてくれるし、私のことを大好きとたくさん言ってくれます(笑)そんな中でもこんなことがありました。なーが書いた紙に「一番好きなものが書いてあります~! 何でしょう~?」とクイズを出されたとき。好きなものと言えば…アイス? と思ったんですがどうやら「人」らしいんです!もうこれは…私しかいない!!「ママでしょ?」と聞いたらやっぱり正解でした!うれしいのはここからで…! その後に外国の人みたいにひざまずいて「結婚してください」と言われました(笑)当時なーは5歳。5歳の息子にプロポーズされるとは~とほっこりしちゃいました!今思い出しても笑顔になってしまうエピソードです~!■長男よりもドライな次男みーの場合次に次男みーのエピソード。みーももちろんママが大好き!! なんですが、なーと比べるとちょっとドライな感じなんです。そんなみーが最近よく褒めてくれるんです。すっぴんの私を!!!(笑)なんだか複雑です(笑)化粧すると「ママはお化粧しないほうがかわいい!!」と言ってくれます。さすがに30代半ばにもなるとすっぴんでの外出はきついので化粧しますが…褒めてくれるのは素直にうれしいです!最近ダイエットのモチベも低下しているので、いつまでもかわいいと思ってもらえるようにまたがんばろうかな…?(笑)
2019年06月07日平成も終わりを迎える2019年。日本のどこかにあるベッドタウン「あさひが丘」を舞台にくり広げられる、3人のママたちの日常ストーリー。■第1話 休日のショッピングモール2歳でこんなにお話上手なの!? と驚いたちさとでした。>> 「谷口ちさと」のエピソード一覧
2019年03月01日みなさんこんにちは! かわベーコンです。「鬼はそと! 福はうち!」と、先日は節分でしたね。私が鬼になって、息子が本格的に豆まきに参加しました。バチバチ豆を投げられまくった後、お風呂のとき服を脱いだら、「ぽろり!」となにかが…。豆が飛び出してきました。てっきりティクビが落ちたのかと…。■私のなかの鬼を見つけるときそんなことはさておき、今回は「鬼」にまつわるお話です。鬼といえば怖い存在…じつは私の中にもいます。いつもは隠れていますが、ふとした瞬間に出てくるんです。娘も息子も大きくなってきたので、それなりに言い返してくるようになりました。2人でケンカすることもしばしば…。これも成長か…。「しかし娘! おまえの片付けの件は別だ!」そして、最近は本当に思う…このところ鬼にならない日はないんじゃなかろうか…と。■私の中の鬼が呼び覚まされる条件とは?そんな私の中の鬼が呼び覚まされる条件は何なのか…とても単純です。「ためること」です。ちりも積もれば山となる…その都度、言い聞かせるように心がけます。ためこんで鬼にならないように…。たまにためこみすぎて、怒りの方ではなく「狂喜乱舞して子どものテンションにノる」という奇行に出てしまい、「ママ…大丈夫?」と娘からけげんな顔をされる母なのでした。
2019年02月15日こんにちは!男の子の育児をしているみなさん、お子さんは身だしなみを気にしていますか?女の子は小さくても髪型や服装を気にすると聞いていたのですが、わが家の長男は思っていた以上に早く身だしなみを気にしはじめました(笑)■きっかけは朝の寝ぐせ直し気にしはじめたのは4歳のとき。髪の毛が伸びてきて寝癖がつくようになったころでした。私が髪の毛をとかしていたら「ママ! 俺の髪の毛も直して!」と言ってくるように。「それくらい平気だよ~」と言っても「恥ずかしくて保育園に行けない!」と。でも寝癖ってとかしただけじゃ直らないんですよね。手抜きは許されず、「ちゃんとお水でぬらして直してね」と念を押されます(笑)それからも髪の毛に対する意識は高く、「前髪が短いのは嫌だ」とか、「こういう髪型がいい」とこだわるようになってきました。■まずはヘアカタログをチェック!髪を切りに美容院に行くと、まずはヘアカタログを見てなりたい髪型をチェック。長男がなりたい髪型は大体が髪が長めでセット必須なスタイルばかりでちょっと笑ってしまいます(笑)まだ小さいからヘアセットが必須な髪型は早いと思うので、短めでなるべく本人が希望しているスタイルに合わせてもらっています!■ファッションセンスはというと…これだけ髪型にこだわる長男ですが、服装には全然気を使わないので上下同じ色だったり、Tシャツをインして学校に行ったりしています(笑)どうせなら服装もだらしなくない程度に気を使ってほしいなと思う今日この頃です。一方、もうじき4歳になる次男ですが、前髪をビシッとそろえるキノコヘアーが気に入っていて、それ以外のこだわりはまだありません!(笑)
2018年11月22日幼稚園児の娘が通園中、よく息子とお買い物にいきます。うっかり空腹時にデパ地下なんか行こうものなら、いろいろな魅力的な食べ物についつい吸い寄せられてしまいます。そうして、娘用に申し訳程度に残していたチョコクロワッサンを平らげて幸せいっぱいの2人でした。そうして何事もなく時間が過ぎて、娘の幼稚園が終わる時間になったのですが…たいした秘密ではないにしろ、開口一番暴露されるとは夢にも思っていなかったので、びっくりしました。しかもこのころには、チョコクロワッサンを食べたことも、全部平らげたことを秘密にしたこともすっかり忘れていたのでなおのこと。秘密がうれしくて、ついつい言っちゃったのかな…?子どもと秘密を共有できるのはまだまだ先のようですね…とほほ。
2018年04月27日これを書いている今、二太郎は11ヶ月。もうすぐ1歳です。超身勝手なのはわかっているのですが、二太郎が1歳になるのが寂しい!まだまだ赤ちゃんでいてくれていいのに!子育てって、この「大きくなってうれしい! でも寂しい…」と相反する気持ちが常に隣り合わせな気がします。そんな中、10~11ヶ月検診へ。イチコのときは月齢の近い子を見て「あの子はできてるのにイチコはまだ…」と、他の子と比べてできないことがあるとちょっと心配になっていた私。二太郎は「いずれ歩いちゃうんやからハイハイ長めでうれしい!」と、他の子と比べてできなくても「まだまだ赤ちゃんぽくてラッキー!」と思っている私。歩けるようになって、外で歩きたがったらいろいろとややこしいし…ちなみに赤ちゃん時期しか着られないつなぎを着せている人もごく少数で、もちろん私はつなぎを着せていました。(笑)ただ赤ちゃんでいてほしい! と思いつつ…そう、なんだかんだ、わが子は常に「今のあなたが1番かわいくて1番好き!」なんでしょうね。1日くらい赤ちゃんに戻して愛でたいわ…と思ったりもしますが、じゃあそこから育て直しとなると、それはイヤ!だって今のイチコが大好きやから!過去を思い出しつつも、今のわが子を全力でかわいがろうと思います! 親バカばんざい!
2018年03月19日前回と今回で、入園準備について書かせていただいていますが、今回は後編、しつけ編です。これまでの3歳の息子は、公園や遊び場に行くとこっちを振り返りもせずに走って行ってしまうような子でした。そのため、いつもそういう場では息子を追いかけてばかりでした。知らない場所でも知らないお友達とすぐに遊び始めるし、2学年上の娘と一緒に幼稚園に行くことを心待ちにしていた息子だったので、きっと幼稚園にもすぐ馴染むだろうと。心配なんかないんだ、と楽観視していたのですが…この日ずっと泣いていたという息子にびっくりしました。でも、考えてみればこれが初めての母子分離でした。これまでは、1人で走って行ってしまっても、後ろから必ず母が追いかけてきてくれるという安心感があったのかもしれません。だって、生まれてから今まで3年以上も、何をするにもずっと一緒だったんですから。それが、いつものように呼べば来てくれる母が、今日はいない。泣いたら「大丈夫?」と駆け寄ってくる母がいない。そんなに簡単に離れられるなんてできませんよね。簡単に考えていた自分に反省しました。入園してからも毎日泣いてばかりいるんじゃないかと不安になることもありますが、幼稚園自体はとても楽しみにしているので、きっと母と離れるのが淋しいんだと思います。このまま離ればなれになってしまうのかもという不安があるのかもしれません。「幼稚園が終わったら毎日絶対にお迎えにいくからね。ずっと離れるわけじゃないよ。大丈夫」というと、服をぎゅっと掴みながら、胸に顔をうずめて小さく「うん」と言っていました。次は、幼稚園が始まるまでに(もうあまり時間はないですが…)しつけていきたいことについてです。1. トイレトレーニング 2. ごはんを自分で食べられるようにする3. 人の話をじっと座って聞けるようにする4. 服の着脱をできるようにするこれら4つを中心に、準備していきたいと思います!春から幼稚園という小さな社会に出るものの、まだまだ生まれて数年の小さな子ども。急に生活が変わるので戸惑うことも多いと思いますが、親子ともに焦らずにゆっくり慣れていけたらいいなぁと思っています。入園まで、残りあとわずか。子どもと1日べったりな時間を、大切に過ごしていきたいです。
2018年03月16日我が家は、実家が遠方で、夫が単身赴任なので、何かの時に子どもを預ける先がありません。ですので、基本的に幼稚園行事などは3歳の息子も同伴させてもらって参加しています。先日も、幼稚園で娘のはじめての音楽会がありましたので、息子連れで参加したのですが…。暑くて暗くて人のたくさんいる会場で、息子が大人のようにまじめに音楽鑑賞なんてできるはずもありませんでした。いったん会場を後にし、次の娘の出番(3時間後)まで、園庭で遊んで待つことにしました。本来は親の事は気にせず行事に集中するべきですが、娘にとってははじめての音楽会だったので、しっかりやっている姿を見せたくてはりきっていたのでしょう。最後まで私の姿を見つけられなかった娘は、もぬけの殻のような顔をして演奏していました。なんだか、娘にも息子にもかわいそうなことをしてしまったなと思いました。これまでは一緒に連れていくしか選択肢がないように思っていましたが、場合によっては一時預かりなどを利用した方が、・娘のためにも(こちらの姿を確認して、演奏に集中できる)・息子のためにも(静にじっとしていなくてもいいし、会場でもみくちゃにならずにも済む)・夫のためにも(しっかりビデオに記録でき、離れていても子どもの成長を感じられる)・自分のためにも(娘の行事に集中できる)よかったのかぁと思いました。ただ、まだ一度も預かり保育を経験したことのない息子なので、またいつか来るであろう「預けた方がいい状況」になる前に、何度かお試しお預けをやっておこうと思いました。また、最後になりましたが、スペースがあるならば三脚があるとすごく重宝しますので、これから発表の場に行かれる方にはぜひとも持って行っていただきたいアイテムです(もちろん、禁止されていない場合は、です)!私は初めての音楽会だったので持っていきませんでしたが、みんな当然のように持参していました。三脚があれば、ビデオの画面揺れのストレスからも開放されるし、下の子にも構えるので、一緒に発表会に集中できますよ。
2018年01月05日9月の平日に兵庫から両親が上京してきた。その日、息子は保育園を休んでじいちゃん・ばあちゃんに遊んでもらった。近所の公園で走り回った帰り道にビジターセンターで絵本を読んで一服するという息子のお気に入りコースを満喫。息子はビジターセンターで休憩中にアイスココアを買って飲んだ。飲みかけのココアのカップをテーブルに置いて、絵本を読んだりカードゲームをしたりして遊んでいた。途中、席を立った息子はテーブルの上に置いておいたココアのカップが無くなっていることに気付いた。「ココアは?」と呆然とする息子。「あっ!ごめん…。残した氷が溶けてるだけやと思って捨ててしもた…」と青ざめるばあちゃん。「もう一回買って」と半泣きでお願いする息子。2杯は飲み過ぎだろうと思って「帰ってお茶を飲もう」と提案したが受け入れられず、結局帰りに買って帰ろうということで落ち着いた。それからまたしばらく遊んで、そろそろ帰ろうかという時間になって席を立った息子にばあちゃんが「帰ったらブドウがあるから食べようか」と提案したが、息子はすかさず「ココア買ってからね!」とココアから気をそらせようとするばあちゃんの狙いを見透かしていた。ばあちゃんは何も言い返すことが出来なかった。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年10月03日バニラエアの直行便で奄美大島へ向かった私たち。しかし、フライトが1時間半近くも遅延してしまうという、まさかのハプニングに旅行初日から遭遇しました。空港に到着できたのは、すでに午後6時前。「何としても暗くなるまでにひと泳ぎしたい!」と、急いでレンタカーの手続きをすませ、ホテルへ直行しました。■奄美の海で息子が変わった! ギリギリセーフで夕焼けのビーチへ10分ほどで今夜の宿泊先 「奄美リゾートばしゃ山村」 に到着。もう空はオレンジ色。早速水着に着替えて、ホテルの目の前のビーチに駆け出しました。実は、この時点で、海に行くことに乗り気ではなかった息子。泳ぐどころか、水に顔もつけられない。海には恐怖心があったようです。でも、砂浜にあるブランコで、突然テンションがアップ! 楽しい気分をキープしたまま、その流れで「先に行くよ!」と言う私の後を追いかけ、すんなりと海に入ることができました。「気持ちいいねー」と言いながら、歩いたり浮かんでみたり。遠浅で波も穏やかなので、慎重な性格の息子の初海水浴にピッタリでした。■潮の干満時間のチェックは必須! いざ、マングローブの森へ翌朝、ホテルをチェックアウトし、旅の目玉の一つであるマングローブの森へ。奄美大島には、西表島に次いで日本で二番目に大きなマングローブの森があり、カヌーで探検が楽しめます。ただし、カヌーでマングローブのトンネルをくぐれるのは、満潮前後の時間帯のみ。干潮時には干潟に上がって生き物を観察する楽しみもあるそうですが、やはりトンネルをくぐりたい! そこであらかじめ、気象庁のホームページで潮の干満時間を確認して予定を入れておきました。私たちが利用したのは 「マングローブ茶屋」 。1艇のカヌーに夫婦2人+息子で乗りこみ、まっすぐ進んでくれないカヌーに四苦八苦しながらも進んでいくと、マングローブのトンネルが見えてきました。ひんやりとした空気が心地よく、爽やかな気分。木の周りには小さなカニがたくさんお散歩しています。最初はカニを数えていた息子も、あまりの多さに諦めモード。ツアー会社によっては、生息している動植物の説明付きガイドツアーをやっているところもあるそうなので、生き物好きのお子さんなら、そちらもおすすめです。運動不足のド素人2人でカヌーをこぐのは正直、かなりハードで、途中から雨が降り出したこともあり、何度も流されて腕がプルプル震えそうなほど疲れ果ててしまいました。元気なのは、「ママ、右に曲がって」「もう少し左だよ」と偉そうに指示を出しながら揺られていた息子だけ。でも、休んでいる暇はありません。次の目的地、奄美大島の南にある離島・加計呂麻島へ向かうため、フェリー乗り場のある古仁屋港へ急ぎます。 ■クロマグロに舌鼓! フェリーで古き良き日本が残る加計呂麻島へ予約しているフェリーの出発まで40分。しかし、私たち夫婦には、その前にどうしても食べておきたいものがありました。それは、名物のクロマグロ!古仁屋港がある瀬戸内町は、クロマグロの養殖日本一。古仁屋港の 「せとうち海の駅」 にあるシーフードレストランに駆け込み、本マグロ丼を急いでいただきました。味噌汁、お新香、茶碗蒸しが付いて1800円といいお値段ですが、脂ののりがちょうどよく、濃厚な味わい。時間がないからと、諦めなくてよかった! そして、フェリーで加計呂麻島へ。「静かだなぁ」。加計呂麻島の第一印象です。お店はほとんど見当たらず、車も人もまばら。山道を進むと、青く澄んだいくつもの入り江が見えてきます。この入り江ごとに、人々が暮らす30もの集落が点在しているのだとか。昔の日本を思わせる、どこか懐かしい風景が広がり、奄美大島よりもさらにゆっくりと時間が流れています。加計呂麻島にはいわゆるホテルがなく、民宿やペンション、貸し別荘のみ。私たちが宿泊した 「加計呂麻の宿ひらら」 も布団のみのシンプルな部屋で、シャワー・トイレも共同でした。「ハブ注意」のポスターに驚いていると、「この辺りでは、ハブは当然いるものだと思ってください」と宿のご主人。部屋の中にも、得体の知れない虫がたくさん入ってきて、虫もヘビも苦手は私はビクビクしっぱなし。息子は、果たしてこの環境に耐えられるのか。そんな私の心配をよそに、布団の上ではしゃぎ、平然と水のシャワーを浴びていた少しワイルドになった息子。部屋の外のトイレだけは一人で行けなかったものの、子どもの順応性の高さに感心させられました。■お店が見つからない! 加計呂麻島で危うく“ランチ難民”に旅3日目は、朝からジリジリと肌が焦げるような快晴。宿の目の前の入り江で、賢い魚たちの食い逃げに負けず、釣りに挑戦した後には、島の見どころを巡るドライブへと出発しました。圧巻の絶景が楽しめる花富(けどみ)峠、伊古茂(いこも)集落の防波堤に立っている通称「伊子茂マモル君」をめぐった後は、於斉(おさい)集落にあるガジュマルへ。妖怪が住むと伝えられる巨木で、映画「男はつらいよ」のロケ地としても知られています。ここで、息子と木登りやターザンロープ遊びを楽しみたかったのですが、「おなかがすいた!」「眠い!」と不機嫌モードに。仕方なくドライブを切り上げるも、どこにもお店が見つからない!加計呂麻島にはレストランやカフェがほぼないに等しく、ペンションや民宿に問い合わせても「ランチはやっていない」というお答えばかり。なんとか港の近くにあるソーキそば屋さんにすべりこみましたが、午後1時の時点で品切れ寸前でした。加計呂麻島ではごはんを食べるお店を探すのは、ひと苦労。日帰りで訪れる場合も、昼食のお店は目星をつけておいた方が良さそうです。 ■南端から北部エリアへ! 奄美大島を縦断ドライブ午後のフェリーで奄美大島に戻った私たち。せっかくだから奄美大島の南部を楽しもうと、「ホノホシ海岸」に立ち寄りました。ここの石は、丸っこくてスベスベしているのが特徴。荒波で洗われるうちに、どんどん角が取れていったそうです。寄せては返す波に合わせてゴロゴロ、ガラガラという心地よい音が響きます。息子は石を積み上げて、“誕生日ケーキ作り”にいそしんでいました。さて、ここからは奄美大島の南端から北部まで、約2時間のロングドライブへ。途中、休憩がてら老舗豆腐店直営の 「島とうふ屋」 に立ち寄り、夕食をとりました。揚げ出し豆腐定食は、このボリュームで1000円。しかも、一品注文すると湯豆腐や豆乳、奄美大島伝統の発酵飲料「ミキ」が無料で食べ放題になるんです。なかでも湯豆腐は大豆の味が濃厚で、つい取り過ぎてしまいそう。ふだんはあまり豆腐を食べない息子も、「このお豆腐はおいしい」と3回もおかわりをしていました。豆腐ハンバーグやコロッケが入ったお子様ランチもあり、子連れに優しいお店でした。今でも、心残りなのが、このお店で試食した豆腐ドーナツを買い損ねたこと。息子の手前、甘いものを買い控えたのですが、今でも忘れられないほどのおいしさで後悔しきりです。■部屋からすぐ海! ビーチアクセス抜群のホテルで海を満喫残り2泊の滞在は、 「ネイティブシー奄美 アダンオンザビーチ」 。客室のテラスから数歩でもう海! という立地と、子どもものびのびと遊べるビーチが決め手でした。せっかくだからとシュノーケリングにも挑戦! 泳げない息子用には、バケツの底が透明になっている「箱メガネ」をレンタルし、手を繋いで海の中へ。少しずつ深いところへ進むと、大きな魚やカラフルな魚がたくさん視界に飛び込んできます。「お魚見えたよ!」「またいたよ! 」「15匹も見えたよ!」と興奮する息子。奄美大島に来るまでは、水に顔をつけることもできなかった息子が、たった数日で海を全身で楽しみ魚とたわむれるまでに。その成長に、「息子が泳げるようになったらボートシュノーケルをして、ウミガメと一緒に泳ぎたい」と夢がふくらみました。 ■「何度でも来たい!」とヘビーリピーターを誓った最終日ついに最終日。最後のイベントは「金作原(きんさくばる)原生林」の散策です。車を走らせて奄美大島の中心地・名瀬まで行き、エコツアーに参加しました。亜熱帯の森には、樹齢100年を超える木々が生い茂り、神秘的な雰囲気。新鮮な空気に癒される森林浴が楽しめます。ガイドさんが大きなクモを見つけてくれたり、めずらしい野鳥やトンボが横切ったりと、発見がいっぱい。約1時間の道のりは平坦で、子どもも無理なく歩くことができました。夜行性の動物を観察するナイトツアーなら、特別天然記念物のアマミノクロウサギに高確率で出会えるそうですよ。奄美大島は温暖な気候で、例年10月いっぱいまでは泳げるのだとか。マングローブのトンネルを抜けるカヌーツアーや、金作原散策などのアクティビティは、季節や天気を問わずに楽しめます。 5日間とたっぷり滞在したはずなのに、「もっといたかった」と感じた奄美大島。また違う季節に、少し成長した息子を連れて訪れてみたいものです。 取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2017年09月27日「奄美、楽しい。帰りたくないよ」。奄美大島で過ごした最後の夜に、息子がつぶやいた言葉です。母親である私も同じ気持ち。透明な海でお魚や貝殻を探したり、マングローブの森で緑にいやさえながらカヌーを漕いだり、何もない離島で星を眺めながら花火を楽しんだり。奄美大島での日々はキラキラと輝いていて、家族にとって大切な思い出となりました。近年、旅好きの間で人気上昇中の奄美大島。なぜ今、奄美大島なのでしょうか?■理由その1 透明な海と日本で2番目に大きいマングローブ原生林がある!子連れで楽しめる国内リゾートといえば、沖縄が有名。私たちも最初は、宮古島や西表島への旅を考えていました。でも、7年前に訪れた奄美大島の美しい海が忘れられず、「息子にも見せてあげたい」という思いが日に日に膨らんできたのです。また、奄美大島のマングローブ原生林は、西表島に次いで日本で2番目の規模。小さな子どもも一緒にカヌーでの探検が楽しめます。ほかにも、亜熱帯の森を散策する「金作原原生林」などがあり、ビーチ以外の楽しみも豊富。沖縄に比べるとまだ観光地化が進んでいないため、のんびりと過ごせそうなことや、ホテル代が手頃なことも決め手となりました。■理由その2 主要都市から直行便があり沖縄より近い!実は、アクセスも良好の奄美大島。東京(成田)と大阪(関空)からはバニラエア、東京(羽田)と大阪(伊丹)・福岡などからはJALの直行便が毎日飛んでいます。さらにうれしいのは、所要時間が短いこと。東京―奄美大島の場合、フライト時間は片道1時間55分〜2時間15分と東京―那覇(片道2時間20分〜3時間前後)より短く、飽きっぽい子どもでも無理なく移動できそう。また、空港から車でわずか10分程度で海辺のリゾートホテルに行けるので、到着・出発日にはゆったりと過ごせるのもポイントでした。 ■理由その3 LCCを利用すれば格安で飛べる!前述したように、東京(成田)と大阪(関空)からはLCCのバニラエアが飛んでいます。運賃は正規料金で片道6380円〜と激安! さらにセールを狙えば、片道2980円程度で奄美大島へ行けるんです。ただし、LCC利用時に注意したいのは、預け荷物や座席指定が有料なこと。荷物の重量・サイズ超過は、多額の追加料金が発生してしまうので、事前にしっかりチェックしておきましょう。家族がバラバラに座るリスクを避けるために、オプションで座席は指定しておくのがおすすめです。また、羽田空港ではなく成田空港の利用となるため、「遠くて不便なのでは」と私たちも心配していました。しかし、それは全くの杞憂に終わりました。東京駅からリムジンバス(THE アクセスまたは東京シャトル)に乗ると、70分前後でスムーズに到着! 料金も片道1000円(東京シャトルの事前予約は900円)と手頃です。LCC専用の第3ターミナルまで直行で運んでくれるのも、リムジンバスならではのメリット。電車の場合は、第1・2ターミナルから20分ほど歩くか、または無料シャトルバスを利用する必要があります。第3ターミナルには、ショッピングモールにあるようなフードコートがあり、『フレッシュネスバーガー』や『長崎ちゃんぽんリンガーハット』など、人気のお店がずらり。わが家は時間がなかったので、ハンバーガーと皿うどんをテイクアウトして搭乗口へ向かいました。そして、いざ奄美大島へ向かうため、バニラエアの機内へ。持ち込んだハンバーガーを食べたりタブレットでアニメを見たりしながら、スムーズに移動しました…と言いたいところですが、実はフライトが1時間半近くも遅延してしまったのです!奄美大島に着いたのは、すでに午後6時前。「何としても暗くなるまでにひと泳ぎしたい!」と気が焦ります。 旅行初日から予想外のハプニングに見舞われた私たち。はたして、私たちは泳ぐことができたのでしょうか? 【5歳息子と「奄美大島4泊5日」家族旅vol.2】へ続きます。取材・文/まちとこ出版社
2017年09月20日以前勤めていた会社の元上司Uさんが写真展を開催するということで、家族3人でオープニングパーティーに出かけた。3歳の息子はすぐに飽きてしまうだろうと思い、妻と息子は一通り見たら先に夕食を食べに行ってもらう予定にした。Uさん一家とは家族ぐるみで仲良くして頂いている間柄で、5歳の息子さんのお下がりの洋服を頂いたりもしている。よそ行きの服は頂き物の方が多いほどで、大変助かっている。U家のMくん5歳はいつも息子の遊び相手をしてくれる優しいお兄ちゃん。しかし息子がMくんと会うのは5ヶ月ぶりで、お互い緊張して近づこうとしない。息子は会場に入るなり「もう帰る」と言い出した。しかし、大勢の来客をかき分けて進んだ先に豪華なケータリングを発見し表情が一変。「食べても良いよ」と言うとすぐさまポテトに飛びついた。僕はこの隙に会場の写真を見ることが出来た。その後息子はMくんとともに会場の大人達にチヤホヤされて、一緒におやつを食べたりおもちゃで遊んでアッという間に打ち解けた。子ども同士は打ち解けるのが早い!と安心したのもつかの間、走り回る子ども達が作品に激突しないかと心配で気が気じゃなかった。それでも何とか無事に僕も妻も展示を堪能し、Uさんともゆっくりとお話が出来て大満足。「そろそろ帰ろうか」と息子に告げると「まだ帰らない!」と言って、キッズスペースと化したエントランスに居座り続けた。ここにいる誰よりも楽しんでいる様子の息子だった。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年09月12日僕はただ今、虫歯の治療中。何度目かの治療の日、息子の定期検診も一緒に予約して連れて行った。息子の検診は特段の問題無くブラッシングとフッ素塗布であっという間に終わった。「がんばったから好きなの選んで良いよ〜」息子は歯科助手さんからご褒美のミニチュア消しゴムをもらっている。続いて僕の番、右上奥歯の治療が始まった。僕の後の患者がキャンセルになり時間があるからということで時間をかけて一気に治療を進めるということになった。息子が退屈しないかが気がかりだったが、早く治したかったのでお願いすることにした。息子は診療室から5メートルくらい離れたキッズルームで遊んでいる。壁があるので様子は見えないが、「良い子で遊んでますよ〜」と歯科助手さんが声をかけてくれたので僕は安心して治療を受けていた。しかし、その直後「おとーさーん!」という声がキッズルームから聞こえてきた。ペタペタペタっと息子のスリッパ音が近づいてくる。息子「おと〜さーん、これ開けて〜」何のためらいも無く治療中の父に包装されたミニチュア消しゴムを差し出す息子。僕「りま、まっへ(今は待って)」主治医「田渕さん、口は開けたままで!」息子「おと〜さーん、早く開けて〜」僕「りょっほ、まっへ(ちょっと待って)」息子「開けてよ!」僕「はひへ(かして)」主治医「ちょっと閉じないで!」僕「はひ」開けろ開けろのカオス診療室で何とか口を開けたまま、消しゴムの包装も開けて息子に中身を渡すことが出来た。主治医「ここ見えますか?」と先生が治療中の歯の経過を指し示す。息子「ここ見えますか?」主治医と息子が一緒に僕の右上6番(第一大臼歯)を覗いている。僕「はい。あ〜(屈辱)」僕の口内チェックに飽きた息子は再びキッズルームに引っ込んだ。治療終了後、キッズルームにいる息子を迎えに行くと「ちゃんと歯磨きしないと虫歯になるからね〜」と言いながらぬいぐるみのワニの歯を丁寧にブラッシングしていた。息子が選んだミニチュア消しゴムは虫歯の父への当てつけなのか歯ブラシセットだった。<下請けパパ日記は毎週火曜日更新中!ぜひ来週もご覧ください!>
2017年07月21日息子が1~3歳までの2年間通った初めての保育園。夫婦揃って内気な僕たちは、保育園でもママさんパパさん達と話す機会を作れずにいた。そこは1歳児と2歳児だけの保育園で、総勢30名程度。のんびりした雰囲気が漂う場所で好きだった。1歳クラスの時の子ども達はまだ言葉も多くないので、息子のお友達といってもキャラクターがハッキリとはしなかった。それが2歳クラスになったある日、いつものように僕が息子を迎えに行くと同じクラスの女の子達が騒いでいた。「ヘンな顔~」「ヘンな顔~」女子の視線は完全に僕の顔面を捉えている。2歳も後半に差し掛かかり、他人をおちょくって笑うという程度には言語が発達している子ども達。標的は僕に限らず迎えに来たパパ達を片っ端から「ヘンな顔~」と牽制して笑っている。お望み通り軽く変顔を作ってから周りのパパ達に「いやあ、参りましたなあ」的な目配せをする。そんな日をきっかけにして一言二言パパさん達と話が出来るようになった。帰宅後、そのつたない会話に十分な手応えを感じて「〇くんパパとしゃべったよ!」と妻に大事件のテンションで報告した。ちょうど妻も子ども達を通じてママさん達との会話が増え始めたようで嬉しそうにしていた。2歳児よりも遥かに会話に手こずっている情けない30代。自分には無関係だろうと思っていた「パパ友」「ママ友」というワードが少し身近に感じられたのもこの時期だった。少し会話が始まると、だんだん周りのパパさん達に興味が沸いてきた。特に自分と送迎ルートやお迎え時間が近いパパさんとは急速に仲良くなった。保育園の草むしりがあった日曜日、パパさん達と汗だくになって作業を終えた後のひととき、誰からともなく子どもの話、家庭の話、そして仕事の話まで冷たい麦茶を片手に語り合った。職業の話になって、お迎えを担当しているパパさん達がライターや出版業など自分に近い業界のお仕事だったことに驚いた。帰り道、一人のパパさんと話し足りず一緒に僕の自宅前まで自転車で移動して、そのまま1時間ほど立ち話をしてしまった。まるで中学生の部活帰り。こうなるともう話題は尽きず、時にはファミレス、または居酒屋で何度もご一緒する仲となった。パパさん達とご一緒する際は息子達もご一緒で、ファミレスでハムスターのように机の下やソファーの上をはい回る子ども達を無視して「マイホームは購入か賃貸か」の議論を繰り広げたりした。Kちゃん(女児)のパパはキャンプに誘ってくれた。野外音楽フェスとキャンプが一体になったイベントだった。我が家は引っ越して息子の保育園も変わっていたが、それでも変わらず声を掛けてもらえるのは嬉しかった。Kちゃん一家は年に4~5回はキャンプに行くという。僕たち一家はそのパパさんのお陰で初のテント泊を体験することが出来た。Kちゃんのパパがフェス会場に移動するため手荷物を出来るだけ減らそうと工夫を凝らす中、Kちゃんは「メルちゃん」という名の人形をとても大事そうに抱きかかえている。Kパパが「それ、いるかあ…?」とため息を漏らすが、Kちゃんは断固として「メルちゃんを連れて行く」と言う。その後、キャンプ場近くの野外フェス会場に到着した僕たち。ライブの爆音が響き渡る中、まさかのタイミングで寝てしまった息子。ちょうどお昼時の爆睡だったので、仕方なく息子を抱えたままベンチを確保して腰掛け、妻に昼食のそばを買ってきてもらってそのままの姿勢で食べた。しばらくして息子が起きて、ようやく体が解放されたかと思うと今度はKちゃんが「メルちゃんもお昼寝したいんだって」と言って僕の膝にメルちゃんを丁寧に寝かせた。その所作はお人形遊びというよりももう一人の友達という雰囲気だったので、とても粗末には扱えず、僕の膝はまたしばらく休憩所として利用された。パパ友との付き合いが出来るとこうして息子以外の子どもの成長が見られるのもまた面白い。新しい保育園でも会話のチャンスを虎視眈々と狙っている。つづく
2017年05月30日息子は今のところ特別お絵描きが好きでは無い。それよりもブロック遊びがダントツで好きだ。僕がイラストの仕事をしているせいで、友達と子どもの話になると意外だと言われることが多い。でも本人が興味を示さないのであれば無理に教えることはしたくないので、好きなモノで遊ばせる。そんな息子だからこれまでに手掛けた絵画作品は少なく、たまに筆をとった時には妻と共に固唾を呑んで制作を見守る。そうして出来上がった作品は家宝としてファイリングされる。と、ここまでは良い。とても良い。息子のタチの悪さはここからで、自分で何かを描くよりも父母に指示通りの絵を描かせることに楽しみを見出し始めた。そもそもこのイラストコラムのタイトルになっている「下請け」とは息子の発注者気質に由来している。それでは、息子の発注を5つのステップで紹介します。(なんのこっちゃ)ステップ1「動物を描く」親に絵を描かせることを覚え始めた頃は、動物やキャラクターを発注してきた。誕生日に息子にあげたスケッチブックを手渡される。そして息子の記憶にある動物の容姿を描くことが求められるので、イメージを近づけるため注文を聞いて修正を重ねる。ステップ2「シーンを描く」動物単体に飽きるとシーンを描かせるようになった。長い線路を走る電車、窓からはカエルやキリンが顔を出す。空席が目立つとNGなので、窓という窓に動物たちを配置する。。。仕事かっ!これでは仕事じゃないか!何だ!?イメージを近づけるって!と僕は発狂寸前。時々息子もマ−カーを握って僕が描いた動物の顔を紙に穴が開くまで塗りつぶす。ステップ3「ゲームの舞台を描く」次に池を泳ぐ魚の群れを描いてその池の周りに僕と妻と息子の3人が立っているという絵の発注が来た。注文通りに描き終えると息子がおもむろにマジックを手に取り、「釣りしよっと」と言って池の周りに立っている3人の釣り竿に糸を描き足して魚につなぐというゲームを始めた。どこまでも良いとこ取りをする息子だが、遊び方の引き出しは多い。ステップ4「知らない友達の顔を描く」この辺りまで来るともっと雲行きが怪しくなってくる。息子が保育園で出会った友達の顔を描けと言うのだ。4月に転園したばかりでも息子はあっという間に友達の顔と名前を覚えてしまった。自分のクラスどころか年長さんまで覚え始めているので「〇〇君のお姉ちゃん描いて」などと言われて手も足も出ない。。。というか知らないから描けない。想像でいい加減に描くと大変怒る。ステップ5「絵本を描く」息子からの発注の最終形態。息子お気に入りの絵本のストーリーを絵で再現していく(再現しろ)という悪魔のような命令。仕事並(否、仕事以上)にハードなご依頼である。それでも「そんなもん描けるかあ!ぼっけえ!」とは言いたくない変なプライドがあり、こちらも意地になって食らいつく。保育園の懇親会の日、親子で街のフリースペースに食べ物を持ち寄って遊んだ。施設のおもちゃで思い思いに遊び始める子ども達。一人の女の子が僕の所におもちゃを持って近寄ってきた。「ねえねえ、ウサギ描いて」ここでも始まってしまった悪夢のイラスト受注会。この娘が中学生だったら「ご予算は?」と制作費の話でもしてあげたいところだが、相手は3歳。磁石で絵が描けるお絵かきボードを手渡された僕は引きつっていたかもしれない満面の笑みでウサギを描いた。僕の前に子どもが2人3人と集まりだして、背後からはママさん達ものぞき込んでいる。やってきた男の子が「今度はカーズのスポーツカー!」とリクエストしてきた。「まずは下描きを…」というわけにもいかず、一発描きに自信が無かった僕は辺りを見回した。窓際の棚にスポーツカーのおもちゃを発見。絶対にばれないように思いっきりカンニングした。つづく
2017年05月23日ゴールデンウィーク3日目に息子が連休に飽きてしまうという予想外の事態が起こった。そして迎えたGW4日目の5月6日、家族で益子の陶器市へ出発。今回の旅行は日程も何もかもを妻に任せていた。息子は「早く旅行行こー!」とテンションを持ち直している。このタイミングで旅行を計画していた妻のファインプレーに助けられた。旅行の目的は陶器市で食器を買うこと。陶器市に行くのは2回目、初めて行ったのはちょうど3年前で息子が0歳の時だった。その旅行が初めての3人旅行、家族で揃いの食器を買った。それから3年で主に息子が「お手伝い」という名の元に食器を洗ったり運んだりする際に割ってしまい、食器は不揃いになってしまった。そこで今回の旅行で引越記念も兼ねて食器を新調しようという計画を立てた。「旅行」というワードに心を躍らせる息子は車で2時間半の道のりを全く寝ずに過ごした。車中で「旅行はどこ〜?」と何度も叫んでいた。予定時刻に陶器市会場に到着。早速、会場入口に展示販売された「幸福を呼ぶ」という巨大ふくろうの陶器の置物に興味を示す息子。それを両手で掴んで戦いごっこを始めようとしている。全く幸福な結末を迎えられる予感がしないので早々にやめさせて移動する。たくさんの露店に並べられた陶器に胸が躍る僕と妻。「陶器??はあ?」と全く楽しめない息子。この温度差のまま3人で行動するのは難しいと判断して、僕と妻が30分交代で食器を探すことにした。初めに僕が露店に繰り出す。息子と妻はまた置物を見て待っている。ゆっくり陶器を味わいたいところだが、脳内にはタイムリミットを示すデジタル時計が浮かんでいる。獣のような目で真剣に素早く必要な食器を吟味していく。しかし、後から妻も見て回ることを考えるとなかなか一人で決定が出来ない。家族用の食器は目星だけ付けて自分用のコーヒーカップと茶碗を買った。その後、妻が良い食器達を発見したので作戦は成功だった。妻と交代して、僕と息子はお祭りのようになっている露店エリアを散策したが「旅行はどこ?」と未だ手応えを得られない様子の息子だった。手分けして食器を手に入れた僕たちは、昼食をとってから宿泊予定のペンションに向かった。この移動でようやく息子は眠りに落ちた。良いタイミングで寝たので宿に着いてすぐに部屋に寝かせようと建物の中に入ると、チェックインの予定時刻は1時間以上過ぎているというのにまだ部屋の準備が出来ていないというトラブル発生。宿のおばさんが「あと5分!」と言うので、森の木々に囲まれた駐車場で鳥のさえずりを聞きながら待つこと5分。ようやく準備が出来たので僕は急いで部屋の布団に息子を寝かせた。妻は部屋に入ろうとしたところを突如現れた宿のおじさんに「タケノコ採る?」と呼び止められた。息子にもタケノコ掘りを体験させたいと思った妻は嬉しそうに「明日の朝できますか?」と尋ねたけれど、マイペースなおじさんは「すぐそこだから」とそのまま妻を竹やぶに連れ去った。その後も妻が一向に部屋に入って来ないので様子を見ようと部屋から出る。すると窓越しに、庭でおじさんにタケノコ料理の指導を受けている妻の姿を確認。明日の朝を希望していた人が手荷物もそのままで、収穫から皮を剥いてさばいて煮るところまでがっちり教わっている(やらされている)。突然農家を訪れて採れたて野菜で調理を始める旅番組の様な状況の妻を見て、吹き出しそうになるのを抑えて僕もリビングを通って外に出てみた。リビングの棚やデッキのテーブルにはたくさんの益子焼の器が並べられている。このペンションはおじさん・おばさん夫婦2人で切り盛りされている。おばさんの夕飯準備を待つ間、デッキでおじさんも採りたてのタケノコを調理しながら色々な話を聞かせてくれた。「タケノコは薄皮も旨い」だの「芽もツマミにいける」だの「皮のまま大きな鍋で煮た方が旨いという人もいる」だのとタケノコうんちくが止まらない。タケノコを鍋で煮る間、デッキに並べられた益子焼の器を見ていたら宿のおじさんが「気に入ったのがあったら一つ差し上げます」と言ってくれた。「え~いいんですか?」と驚いていると、おじさんは大きなプラスチックのかごに無造作に放り込まれている器の一つを取り出して「これなんか〇〇さんの作品でいい値段しますよ」と雨ざらしになった名作をゴミのように拾い上げた。。。なかなかにガサツなおじさんはタケノコを煮始めて10分が過ぎようとしている時、おもむろにスマホを取り出してどこかに電話する。「ああ、お忙しいですか?ああそうですか。いや、タケノコはどれぐらい茹でるといいんですか?」耳を疑う僕と妻。タケノコうんちくを語る得意げなおじさんの姿が走馬燈のようによみがえった。電話の最後には「え?そんなに茹でるんですか?」と驚いちゃったおじさんの姿にこらえきれず妻と爆笑してしまった。夕食前に目覚めた息子は見覚えの無い暗い部屋に戸惑っていたけれど、「今日はここに泊まるよ」と伝えると「まだ帰らない?」と嬉しそうにしていた。夕飯のタケノコは息子の大好物なのでたくさん食べた。 5月7日(GW5日目最終日)。昨日の陶器市で旅行の目的を果たしたため、この日はノープランだった。チェックアウトを済ませると、妻が気になる森林公園があるので行ってみたいと言う。昨日はあまり息子向けのスポットが無かったので、歩いたり走ったりしたくてムズムズしていることだろうと思って行き先に選んだ。辿り着いたその場所は公園と言うよりもほぼ山だった。さほど期待せずとりあえず登山道を少し歩いてみて帰ろうということになった。歩いていると登山道の途中途中に丸太を組み合わせた無骨な遊具が出現するが、大人でもクリアが難しいと思われるスケール感にほぼスルーして行く。なかなかストイックな登山の様相。僕と妻はお互い何となく「これどこまで行って引き返す?何も無いし、そろそろかな…」という空気を醸し出す。その時足元でガサガサという音。音がした方向を見ると茶色のトカゲがいた。僕はトカゲを妻と息子に見せてやりたくてすぐにカメラで写真を撮った。本当はサッと手づかみで捕まえたかったけれど、逃げられたら元も子もないのでまずは写真で見せた。写真を見た2人が驚いて「どこどこ?」と興味を示したので、僕は嬉しくなってトカゲを捕まえようと手を伸ばす。しかしトカゲはガササっと一瞬で姿を消してしまった。息子はまだ実物のトカゲを見たことが無いのでどうしても見せたいと思い、2匹目を探すべく歩みを進めることにした。生き物を探すことで3人の登山は楽しくなった。足元に注意して歩き始めるとトカゲ以外にもクモ・イモムシ・トンボ・ちょうちょ・ハチなど様々な虫が目に入って来た。普段見ることが出来ない虫たちを見て僕は急にエンジンがかかって見つけた虫の名称を息子と妻に教え始めた。「コモリグモ」「イトトンボ」「モンシロチョウ」「コメツキムシ」ここぞとばかりに田舎育ちの本領発揮。虫の名前を口に出すのは十数年ぶりだろうと思うけれど、案外覚えているものだなあと嬉しくなった。「いろいろ知っててスゴイね〜」と妻。こんなにストレートな言葉で褒められたのはいつぶりだろうか。僕は調子に乗ってタケノコうんちくおじさんの様に「この虫はね…この虫はね…」と語り続けた。そうしてしばらく歩いていると登山道は下りになり、またしばらく歩くと水の流れる音が聞こえてきた。その先は小川が流れる湿地になっていて、小さな水たまりのような池が点在していた。その水たまりにはうじゃうじゃと大量のオタマジャクシが泳いでいたので両手ですくって3人で観察。妻は「気持ち悪〜」と一歩下がって見ていたけれど、息子は小さな足が生えかけているオタマジャクシを凝視していた。ここまで来たらカエルも見せてやりたいなあと思い、めぼしい草むらを探索。足を踏み入れるや否やアマガエルが跳び上がった。ポケモンはよく知らないけれどカエルなら捕まえる自信がある。アマガエルの観察を最後にパパの臨時生物教室は終了した。サッと立ち寄る予定の森林公園で思わぬ収穫があり、気が付くと2時間以上も歩いていた。春のフィールドワーク、充実感は格別だった。ゴールデンウィークの話「もう遊ばない…」連休を持て余した息子~前編~は こちら !
2017年05月16日数字の1から5までは保育園に行く平日をカウントすることで覚えた息子。毎日実際に手を広げて指折り数えて土日を待ちわびている。4月も後半に差しかかり、転園した保育園での新生活には適応し始めたものの、相変わらず休日は待ち遠しい様子。4月最後の週、僕が「5回保育園に行ったら2回休みで、その後2回行ったら5回休みだよ」と息子に伝えると「えっ?この5!?これの!これの!5!?」と5本指を広げて信じられないという顔で喜んでいた。そして迎えたゴールデンウィーク。我が家の5日間計画は初日の5月3日。息子は朝6時起きで一人寝室を出てリビングで遊び始める。僕と妻は休みの直前まで仕事に集中していたため息子の独り言を聞きつつ寝る。その時、じいちゃんからの着信。「始発で出たから10時ぐらいに駅に着きます」。8時、朝食の準備を怠けてサンドウィッチを買ってきて3人で食べる。「おじいちゃんとおばあちゃんまだ?」息子はじいちゃん・ばあちゃん(以下じいばあ)を待ちわびて早く目が覚めてしまったようだ。10時前になって僕と息子はじいばあを迎えに行くため家を出た。妻は残って掃除など。駅に着くと予定の時間から15分ほど遅れてじいばあが改札を出てきた。急行電車に乗ってと伝えておいたのに、各駅停車に乗ってしまったらしい。東京に来ると「うわあ〜。ここにもドトールあるやん」が口癖のじいちゃん登場。息子は前日に保育園で作った鯉のぼりをじいばあに見せたくて駅に持参していた。じいばあが到着するなり「コレ見て〜」と振り振り見せるも、じいちゃんは「お〜。元気やったか〜!」と会いたくてたまらなかった孫のほっぺたと自分のほっぺたを合わせてすりすり。「コレ作った。コレ作った。」と訴える息子の言葉は届かない。じいちゃんと孫、待ち遠しさのすれ違い。ばあちゃんが「鯉のぼり上手に作ったなあ〜!」と感想を伝えてようやく息子は鯉のぼりを持った手を下ろした。その後、昼食の材料を買ったり通っている保育園を案内してからウチに帰った。昼は妻が弁当を作って近所の公園でピクニック。じいばあに会うのは二ヶ月ぶり。息子はその間に習得したボール投げやランニングバイクで技を披露する。暖かいから暑いへと移り変わるこの季節に息子は汗だくになって走り回った。初日に熱中症になってしまっては計画が台無しなので弁当を食べて早めに帰宅する。帰宅したら昼寝、これはあくまでも親の計画。息子は止まらない。「じいちゃんはコレ持って。ばあちゃんコレ。お父さん…。お母さん…。」と全員参加のブロック遊びが始まった。30分が過ぎ、40分が過ぎ、次々に息子の相手から脱落していく勇者達。最終的には息子もライフを使い果たして泣きながら昼寝した。息子がフル充電で目覚めた夕方、みんなで買い物に行く。夏用のパンツ、ブロック(追加で買った)、弁当箱を手に入れた息子。全てじいちゃんの財布から支払いが完了。初日はこうして過ぎていった。4日(GW2日目)。夜ぐっすり眠った息子はこの日も早朝からリビングに駆けだして行った。リビングにはじいばあが布団を敷いて寝ている。じいばあに「朝だよ!起きて!」と叫んでいる息子。僕と妻は完全にお任せして寝る。昨日買ってもらったブロックでパワーアップした建造物に挑むため、やる気に満ち満ちている。昼には妻の両親(ジージ・バーバ)も合流して外で昼食。その後、全員参加のブロック…。ここぞとばかりに奮闘してくれるじいちゃん達。ジージ・バーバが帰っても息子は遊び続けた。5日(GW3日目)やはりこの日も息子は早朝に起きた。まるで本物の建築現場の作業員のように自身の手掛ける建造物のチェックを怠らない。じいばあと遊べる時間もあとわずか、電車の時間まで建てては壊しをひたすら繰り返した。お別れの時間、帰り道の途中まで見送りをして公園で別れた。その後、強い日差しの公園で水遊びをしてクタクタになるまで遊んで帰った。夜、早朝から全力で遊び続けた息子は「もう遊ばない…」という耳を疑う言葉を放って布団に倒れ込んだ。初日から3日間で近所の公園、外食、買い物、家のおもちゃ、新しいおもちゃを遊び尽くし、四六時中大好きな誰かに遊んでもらえて、思い通りに事が運び過ぎた息子は抜け殻と化していた。そして続けて話し始める。「明日〇〇先生にパンツ見せる…」息子はこの連休中にオムツをほぼ卒業する事が出来た。そしておじいちゃんに買って貰ったパンツをはいている。その成果を早く保育園の先生に見せたいのだ。僕も休みが続くと頭の働きが鈍くなりそうで無性に仕事がしたくなるので息子の「休み飽きたし、そろそろ保育園行ってもいいな」という心境には共感できるところがあった。しかし、息子よ。ゴールデンウィークはまだ続くのだ。ゴールデンウィークの話(後編)につづく
2017年05月09日3週間ほどで少しずつ慣れ始めた息子の転園生活。息子の口から何度も飛び出す友達の名前がある。熱く語るその子の名前は「N君」。外では大人しい息子とはタイプが違うようで、一言で言えば荒々しい雰囲気だ。「N君が蹴ってた」「N君が踏んでた」と暴れ回っている様子を話してくれる息子の顔はとてもうれしそう。蹴られた踏まれたと直接の被害では無いところを見ると現状ではまだ距離を置いて観察している段階のようだが、その口調には「憧れ」にも似た感情が溢れていた。どうやら息子には乱暴者がカッコイイと思っている節がある(パパ日記第11話のK君も乱暴者だったし…)。でもたとえN君が乱暴者だったとしても息子のカリスマになってくれて今は感謝しかありません。妻が仕事で不在の休日。暖かくなったので息子の春夏の衣服を買いに出かけた。去年の衣服は1年で着られなくなり、あのお気に入りもこの高かったやつもクローゼットで眠りにつく。ほぼ毎日見ていてもいつの間に大きくなっているのか不思議で仕方の無い息子の体。ウチの前の川沿いの緑道を二人で歩いてバス停を目指す。自転車が来なければ手を繋がなくても一人でズンズン歩けるようになった。これもまた成長の証。「N君とおんなじ靴下あるかな~」憧れは最高潮。バスが来ると息子は必ず「ピーする~!!」と言って僕から財布を取り上げる。背伸びして電子マネーをピッとタッチすると財布を用済みとばかりに投げ捨てるようにこちらに寄越す。以前この行為によって駅の改札でカード類をぶちまけられた経験があったので毎回ヒヤヒヤしている。降りるバス停が近づくと今度は「まだダメ?まだダメ?」と降車ボタンを押すタイミングを計りだす。でも大抵息子よりも早く誰かが押してしまう。「あれ~赤くなっちゃった…」自分が押すより早く赤い停車ランプが付いたことを嘆く息子。「いや、今押せてたよ!」と嘘フォローして疑念の目で見られたことがあるので、それはもうしない。服屋さんに着くと息子は一目散に靴下コーナーへ「N君とおんなじやつ探すから、お父さんは服見てて!」と役割分担を命じてきた。言われた通りに遠巻きに息子を見ながら息子が飽きないうちにと急いで服を選ぶ。子ども服はかわいいモノがたくさん揃っていて選ぶのが楽しい。絵柄をあしらったモノが多く、つい仕事(イラスト)目線でパターンに注目してしまったり動物のデフォルメの上手さに感心したりして時間がかかる。その間息子は「どこよ~?恐いヤツどこにあるの~?」とお目当てが見つけられない様子。(恐いヤツとはヒーローのことらしい)僕は服を選び終えて息子の靴下探しに参戦。しかし息子が欲しいN君モデルのヒーロー靴下は無く、恐竜がモチーフのかわいい靴下を「これ恐っ!めちゃくちゃ恐い目してるよ!」と必死にプレゼンして熟考の末、「ヒーロー靴下は僕がネットで探す」という条件付きでなんとか採用になった。帰宅後、僕が選んだ服は妻には好評だったけれど、かわいい目線で選びすぎていたことが息子には耐えがたかったようだ。N君の多大なる影響で価値観が「かわいい」から「かっこいい」への転換期を迎えている。そんな息子を納得させるため、かわいいクマのパターンを「クマは恐いよ~。爪は鋭いし、体は大きいし!」と妻と協力してクマの脅威という観点から息子にプレゼンしたら、今度は難関のペンギン。かわいらしいペンギンがちょこんとスイカをキックしてる柄の服を「ペンギンがスイカ蹴飛ばしてるよ。悪いね~。」流石に恐いねとは言えないのでペンギンが食べ物を粗末にするヒール役の設定で乗り切る。そして「明日N君に見せる」と納得の回答を得る。「でも絶対ヒーローのヤツ買っといてよ!」と最後の念押しに余念が無い。月曜日、目覚めた息子は着替えの段になり「これはカッコイイ?これはカッコイイ?」とコーディネートに夢中。結果、クマの服と恐竜の靴下で登園。息子の体はお気に入りの服を誰かに見せたい(つまり褒められたい)とき背筋が反り返るような仕組みになっている。この日もそのボディービルダーのような自信満々の決めポーズで、無言でまずは先生のところへ向かう。まだ自分から気安く声を掛けられるほど慣れてはいないので、先生が息子のアピールに気付くまで息子は反り続ける。「あら~!お洋服カッコイイ!」このお年頃の男子に必要な褒め言葉を完璧に会得しておられるベテラン保育士の一言でようやく息子はいつもの姿勢に戻って、バレリーナのように照れくさそうに踊った。お次はいよいよN君にお披露目する。僕は朝の準備をしながら見守った。N君は教室を出たデッキのところで一人ブロック遊びをしている。息子の決めポーズは準備万端。N君が息子に気付く。「よう」とでも言いそうな雰囲気で軽く左手を挙げた。それだけ。カリスマは容易く人を褒めない。息子が憧れる気持ちが良く分かった。N君は恐い目をしたヒーローの靴下を履いていた。つづく
2017年05月02日東村アキコ先生の名著『ママはテンパリスト』でも「ちびっこ男子はキムタク」とあるように、幼児期の男の子は自分がカッコよくて、「世界の女子はみんな自分のことが好き」と思っているような気がします。そして、その自信を裏付けるかのように、時に「君、イケメンですか!?」とツッコミたくなるような大胆な発言や行動をする息子。こんな風に思うのは私だけ? と思い、周りのママ友たちにリサーチしてみると、このような行動に同じように胸をズキュンとわしづかみされているママが多数!そこで、おそらく特定の年齢でしか見られない、そんな男の子たちのかわいいイケメンエピソードを紹介します。■暗闇で息子が発した一言にズキュン!運動神経抜群で怖いもの知らずの息子2歳。最近一気に話すようになって驚かせてくれるのですが、先日、夜寝る時に電気を消したあと、横になっている私の顔をのぞき込んで一言。「寝る前にチューしてあげるか~」暗闇の中で、息子の“したり顔”が思い浮かぶようでした(笑)。■ママのことが大好き負けん気が強いけれど、妹や小さい子に優しい3歳男児。この間私が「はぁ…」とため息をついたらすぐにかけ寄ってきて、「ママどうしたの? 大丈夫? 僕が守ってあげるよ」とハグしてくれた。ママのちょっとした変化に気づいてくれて、褒めてくれたり、気遣ってくれることが多くなってきました。■恋愛ドラマのワンシーン!?まだ言葉がほとんど出てこない2歳の息子。座ってテレビを見ていたら、後ろから急に抱きしめられ、もちろん無言で顔をぐいっと振り向かされ、キスされた…!これってキムタクしかやっちゃいけないヤツでは? とあたふたしました(笑)。■ママになっても言われたらうれしい言葉サッカーなど体を動かすことが大好きな4歳男児。私の髪がちょっと乱れていた時に、「ママちょっと待って」と言いながら髪を直してくれて一言。「これでママ、とってもかわいいよ」さらに、寒い日に温かい飲み物の入ったカップで手を温め、その手で私の顔を温めてくれた時もキューンときました。■結婚指輪をはめ直して…いつも笑顔でお調子者キャラの2歳男児。私の結婚指輪をはずし、はめ直して、「ママ、これで〇〇くんと結婚だね!」とニッコリ。これを何度も繰り返しやります(笑)。■疲れや苦労が一気に吹き飛ぶ“キュン”とする瞬間幼児期の男の子は、体力がどんどんついてきて、危ないことが好きで、力の加減もまだわからない時期。ママは日々追いかけまわすので必死だったり、痛い思いやヒヤヒヤする思いをすることも多いですよね。でも、こんな“キュン”としてしまう瞬間があると、あまりにかわいすぎて、疲れや苦労が一気に吹き飛んでしまうのではないでしょうか。そんな幼児期のあったかいエピソードは、息子からのママへのプレゼントなのかもしれません。ちなみに、今回小学生の男の子を持つママたちにも同様に聞いてみたのですが、「あぁ、そんな時期もあったような気がする…! けど忘れちゃったなぁ」なんて言葉がよく返ってきました。“キュン”とするようなエピソードがあったら、育児日記などにメモしておくといいかもしれませんね。いつか息子が大きくなった時に話して一緒に笑ったり、反抗期などこの先の子育てにつまずいた時にママが思い出すことで、大きな力になるかもしれません。(古口春菜)
2017年03月12日こだわり息子のこだわり方は、なかなかややこしいというお話です。スーパーにグラノーラを買いに行きました。お目当ての陳列棚を見つけると息子の動きが怪しい。同じ商品なのに、列の後ろの方から取り出したいらしい。手前の商品が崩れてしまうので「全部同じものだから前から取って」と言っても「これがいい〜!」の一点張りで奥の方に手を伸ばす。こういう流れが2、3回続くとかなりしんどいので崩れた棚は自分で直させるようにしたのですが、その並べ方が独特で、箱を積み木のように積み上げるので嫌になります。家に着くと廊下で急に「抱っこがいい!」。僕は背中にリュック、両手に買い物袋を持っていたので「後でしてあげる」と言って前に進むと、「ここでして欲しい!」と得意の一点張りが始まります。抱っこをする地点まで指定し、そこから動きません。なんとか説得して部屋にたどり着いてからも「廊下のあそこでして欲しかったのー!」と駄目押ししてくるので、「じゃあ、お父さんのリュックと買い物袋持ってくれる?」と言うと、「こんなに小さい手だから無理なの〜」と、か弱さアピール。夕食時、お次はみかんのむき方でもめる。みかんをご機嫌でむき終えた息子は「見て〜タコさーん」とタコ型みかんの皮を披露してきた。「ホントだ〜タコさんみたい〜」と返すと「タコさんはもっと足がいっぱいなの!」となんとも理不尽な怒り方。就寝前には寝相を巡って妻と激突。息子は妻の隣で妻に対して直角に寝転び妻の顔を足で蹴り始めるので、小競り合いの末に布団に収納される。冬でも掛け布団を嫌い、遊牧民のように寝室内を移動し、朝になって部屋の片隅で発見される。目が覚めると僕の作業場にダッシュしてきて仕事を妨害した後、無言で出窓に腰掛けて外の景色を眺めている。僕の部屋の窓がお気に入りの場所のようだ。僕は息子が窓枠に収まって外を見ている姿が好きなのでそれを見たいがために部屋を片付けるようになった。息子のややこしいこだわりもたまには良い効果を生んでくれるのでした。
2017年02月28日