最近の暑さで心身がバテて、パフォーマンスの低下からストレスが溜まり、甘いものやお酒で発散していませんか。そんな人は肌トラブルが生じやすくなっているかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌荒れするNG習慣と対策を教えてくれます!最近、肌の調子が悪くありませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2217月に入りましたが、あつい、眠い、だるいの三拍子がそろい、もう溶けてしまいたい気持ちになることはないでしょうか。とりあえず、少し横になって動画など観て休んでから仕事をしようと、やるべきことを後回しにしたり、毎日のルーティンもいつも以上に時間がかかってしまう日ってありますよね。心とカラダがバテていると何をするにも億劫になり、タイムパフォーマンスが悪くなってしまいます。そんな毎日では、ストレスがたまり、自然と何かで発散しようとすることもあるかもしれません。最近、甘いものを食べる頻度はあがっていないでしょうか?甘いものは、食べた瞬間から幸せになり、ストレスも和らぎますよね。ですが、それを継続しているとメンタルは逆に不安定になり、甘いものの食べ過ぎは、ニキビやかゆみなどの肌トラブルを悪化させてしまうことがあります。そこで、今週はニキビやかゆみなどの肌トラブルの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、ニキビやかゆみなどの肌トラブルの対策となる食薬習慣蒸し暑い日が続くと、汗や皮脂の分泌が増えたり、紫外線の刺激を受けることにより、ニキビやあせも、汗荒れ、日焼け、シミ、シワ、かゆみ、赤みなどの肌トラブルが増えていきますよね。この時期、紫外線対策やそれに伴う洗顔、保湿ケア、冷房による乾燥対策なども肌トラブルの対策として必須となりますが、内側からのケアも美肌を保つためには最も重要と考えられる時期となります。日々の蒸し暑さやだるさなど夏バテにより、生活の質が落ちたり、仕事の効率が落ちることでストレスが増え、甘いものやお酒など、瞬時にリラックスできる食に走ってはいないでしょうか。食べ物の内容も美肌の維持には欠かせないものです。最近、ニキビや肌のかゆみ、赤ら顔などで悩むことはないでしょうか。漢方では、ニキビやかゆみ、赤ら顔などの肌トラブルがある状態を『湿熱』『血熱』など慢性炎症を表す言葉で表現します。そこで、肌トラブルを感じたときには、炎症の原因となる腸内環境を整えたり、抗炎症作用のあるものをとることで、『清熱』していきます。そこで今週食べるとよい食薬は、【モロヘイヤとオクラのお浸し】です。逆にNGな習慣は、『湿熱』『欠熱』の原因となる可能性のある【グミの食べ過ぎ】です。食薬ごはん【モロヘイヤとオクラのお浸し】モロヘイヤには、紫外線によるシミやシワの対策となる抗酸化作用の高いβカロテンやビタミンC、代謝に関わるビタミンB群も豊富です。とくにβカロテンは乾燥肌に、ビタミンCはコラーゲンの生成に、ビタミンB群は肌荒れやニキビを防止のために役立ちます。 腸内環境を整えるオクラと一緒に合わせて、美肌を保ちましょう。<材料>モロヘイヤ1束(固いところを除き3㎝切る)オクラ5個(一口大)お酢・醤油各大さじ1<作り方>モロヘイヤとオクラをレンジ(600w)で1分、それをお酢と醤油であえて完成。NG行動【グミの食べ過ぎ】ストレスがたまった時には、頻繁に甘いものを食べたくなることもあるかもしれません。最近では、固めのものを咀嚼することでストレスの緩和につながったり、ビタミンCや乳酸菌、コラーゲンなどを含むものもあり、いろんな種類のグミを食べ比べたくなりますよね。ですが、そんなグミも美味しいからこそ、一度開けたら一袋食べきってしまったり、作業をしながら常に食べてしまったりと食べ過ぎてしまっては注意が必要になります。糖質過多になったり、腸内環境を乱す原因となってしまうことで、炎症体質となりニキビやかゆみなどの肌トラブルを感じることがあるからです。食べ過ぎに注意することで、癒しのアイテムとなるように距離感を保ちましょう。夏は、紫外線や汗、冷房の刺激などで、肌トラブルが起こりやすいときでもあります。外的ダメージが増える時期には、内側からのダメージを極力へらしていきたいですね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Gettyimages©momentimages/Gettyimages文・大久保愛
2023年07月07日高温多湿、気圧の変化などで自律神経が乱れ、早くも夏バテを感じていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、バテやすいNG習慣と対策を教えてくれます!最近、バテていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 220今年の夏は、各地で数年ぶりの花火大会やお祭り、フェスなどさまざまなイベントが再開し、心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。そして、徐々に蒸し暑さが定着してくる今日この頃、ジトっとした肌感にも慣れてきた頃だと思います。それに伴い、ジワジワと気力の低下、だるさ、日中の眠気など夏バテの始まりを感じることもあるかもしれません。楽しいことが多い一方で、不調の原因となる環境要因が非常に多いのも夏の特徴です。みなさん、早々とバテはじめてはいないでしょうか。高温多湿に低気圧、うっとうしい雨、強い紫外線に負けていては、せっかくの夏の時間がもったいないです。心とカラダの基礎は日々の生活習慣の積み重ねによって構築されます。ということで、今週は少しでも快適な夏を過ごすことができるよう食薬習慣を紹介していきます。今週は、夏バテに悩まないようにする食薬習慣今年も半年が早くも過ぎようとしています。上半期、充実した時間を過ごすことができましたか?そして、下半期も充実した毎日を過ごすことができるように健康管理はしっかりとしていきたいですよね。心とカラダが元気であるということは、やりたいこと、目標、計画などをワクワクしながら考えることができ、考えたことを効率よくアクティブに行動し、実現していく力があるということです。元気は、失いたくないですよね。ということで、まずは夏バテに悩まないようにすることが、今できることではないでしょうか。7月は、紫外線、冷房、湿度、低気圧などの環境要因により、自律神経が乱されやすい時期でもあるため、いつもなら問題なくこなしていたタスクやストレスに対する耐久性が低下しやすい時期です。なので、余裕をもった行動や丁寧な生活が必要となります。暑いからと適当にそうめんや総菜パン、栄養ドリンクなどで食事をすます毎日を過ごしてしまっていては、近い将来弱いカラダになってしまうかもしれませんよ。漢方では、夏バテしやすい状態を『気血両虚』と考えます。日頃から、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの『気血』を補う食材を取り入れておくことが対策になります。ということで、今週は『気血』を補う、胃腸が弱っているときにでも食べることのできるスープを紹介します。食べるといい食薬は、【ピーマンと手羽元の鶏白湯】です。そして、今週のNG行動は、【そうめん・冷やし中華の常食】です。食薬ごはん【ピーマンと手羽元の鶏白湯】骨付きの手羽元、手羽先などのお肉は、栄養満点のお出汁がでます。バテてきたと感じるときのスープやお鍋には、骨付きの鶏肉を使って、低分子化されたコラーゲンやミネラルなどで『気血』を補いましょう。また、ピーマンを入れることで、βカロテンやビタミンCなど抗酸化ビタミンを摂取することができます。紫外線量が増えるこれからの時期は、小まめに抗酸化物質の摂取を行い、紫外線疲労や光老化対策も常に意識していきたいですね。<材料>2人前手羽元5~10本生姜1片(千切り)ピーマン4つ(半分に切る)水500ml醤油大さじ1みりん小さじ2<作り方>中弱火で30分以上煮込んだら完成。NG行動【そうめんや冷やし中華の常食】暑苦しくなると、のど越しのよい食べ物が欲しくなりますよね。ちゅるんと食べられるそうめんや冷やし中華は、夏の風物詩ともいえるメニューです。暑い夏の間、氷の入った麺つゆでいただく麺類は涼しげな時間を作ってくれますよね。ただ、麺類は嗜好品の一つと考え、常食として定着させないように気を付ける必要があります。夏は、汗をかいてミネラルを消耗し、食材が傷みやすい時期のためインスタントや総菜が増えたり、簡単な食事で済ませようとしてしまう時期と考えることもできます。カラダの元気の源であるタンパク質やミネラル、ビタミンなどが不足し、夏バテを加速させてしまわないように、バランスの取れた和定食のような食事を目指しましょう。夏は、まだ始まったばかりです。コロナで中止していた夏のイベントも数年ぶりに開催したりと、今年の夏はアクティブに楽しみたいと考えている人も多いと思います。夏バテに悩まないように、早期に解消するように、食薬を活用してケアしていきましょう。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©tora-nosuke/Gettyimages©Giselleflissak/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月30日コストコの食材を活かしたヘルシーな70レシピを掲載2023年7月20日、幻冬舎から、ダイエット講師 松田リエ氏の新刊『コストコ瞬食ダイエット 運動ゼロで、食べてやせる。』が発売される。同書では、コストコの厳選食材を使った、お得においしくキレイを叶えるレシピを紹介。ほとんどのレシピが3ステップで完成するため、忙しい人やずぼらな人にもオススメだ。「コストコ瞬食ダイエット」中は、3食食べてもOK。ダイエット中でもお酒を楽しみたい人向けに、「野菜とモッツァレラのスパニッシュオムレツ」「ブロッコリーのピカタ」「レタスで巻き巻き おからのドライカレー」などのおつまみレシピも掲載している。販売価格は1650円。Amazonなどで予約を受け付けている。自身も食べるだけで12kgのダイエットに成功松田リエ氏は1986年5月5日生まれ。大阪府出身。看護師としての臨床経験や、保健師として食生活指導を行った経験を持ち、現在はダイエット講師として活躍。一般社団法人Belle Life Style協会代表理事、Belle Lus株式会社代表取締役を務め、これまでに2000人以上の受講生を、減量成功に導いている。インスタグラムのフォロワー数は42000人以上。著書には『ずぼら瞬食ダイエット』『1日1杯でデブ味覚をリセット!やせ調味料ダイエット』などがある。2児の母。(画像は松田リエオフィシャルブログより)【参考】※幻冬舎※Amazon※松田リエオフィシャルブログ※松田リエオフィシャルインスタグラム
2023年06月30日毎日かかる食費は、できるだけおさえたいもの。冷蔵庫にある食材を効率よく消費しようと思うと、代わり映えのしない食卓になってしまうこともあるでしょう。「思わず騙されてしまう」節約レシピをTwitterで紹介したのは、450種を超えるオリジナルのお酒を販売する、オンライン酒店『クランド』のTwitterアカウント(@KURAND_INFO)。投稿を見た人からは、「いいこと聞いた!」「明日からやってみる」など驚きの声が寄せられています!まるでホタテ?驚きのレシピとは…同アカウントが紹介した、レシピの写真がこちら。お酒がすすみそうなホタテのチーズ焼きですね。しかし使っている材料はなんと…ホタテではなくエリンギ!同アカウントによると、輪切りにしたエリンギに格子状の隠し包丁を入れ、醤油とチーズと一緒に焼くと、ホタテのような食感になるといいます。「今ホタテを食べているのか…!」と錯覚してしまうほど、格別なおつまみができあがるそうですよ。海苔にはさんで食べると、お酒がすすみそうです…。「ホタテを食べたいけれど、節約もしたい!」という思いを、同時に叶えてくれますね。晩酌のお供にしてもよし、食卓のプラス一品にしてもよしな、節約レシピ。今日は少しぜい沢気分を味わいたいという日には、ぜひ作ってみてください![文・構成/grape編集部]
2023年06月30日食材を長く保存できる冷凍保存はとても便利ですが、中には大根やキュウリなど冷凍に不向きとされる食材もあります。ヘルシー食材のこんにゃくも冷凍すると食感が大きく変化してしまうため、冷凍には向かないといわれてきました。ところが、「この食感がクセになる」と、あえて冷凍して食べる人もいるのだとか。本記事では、冷凍こんにゃくで作るから揚げを試してみたいと思います!冷凍したこんにゃくのから揚げまずはこんにゃくに熱湯をかけて臭みを取ります。次に、スプーンなどを使ってひと口大にカットします。冷凍用保存袋に入れて、こんにゃくを凍らせます。冷凍庫から取り出し、冷凍したこんにゃくに熱湯をかけて解凍しましょう。解凍したこんにゃくがこちら!もともとのぷるぷるとしたこんにゃくとは、似ても似つかないビジュアルになりました。触ってみると中に空洞があり、スポンジ状になっています。解凍したこんにゃくの水気を取り、すりおろし生姜小さじ1、すりおろしニンニク小さじ1、醤油大さじ1で下味を付けます。味付けの前にこんにゃくの中に含まれた水気もしっかり取ること、味が染み込むよう10分ほど置くのがポイントです。片栗粉をまぶしたらフライパンでこんにゃくを揚げます。冷凍こんにゃくで作るから揚げのでき上がり!食べてみると、スポンジ状のこんにゃくの中から味がジュワッと出てきて、ほのかにこんにゃくの香りがします。お肉のような噛みごたえのある食感はクセになりそうです。今回はから揚げにしましたが、酢豚やチンジャオロース、きんぴらなど、活用方法はさまざま!お肉の代わりに使うと、低カロリーのヘルシーメニューになりそうです。まるでお肉のような冷凍こんにゃく、気になった人はお試しくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年06月30日気温や気圧の変化が激しく自律神経が乱れやすい今の時期、いつにも増して月経前の不調(PMS)を強く感じていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、PMSが酷くなりやすいNG習慣と対策を教えてくれます!最近、月経前の不調(PMS)が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 219大きな雨粒が冷たく感じることもありますが、季節は夏のスタートである夏至を迎え、本格的な夏への扉を開けました。低気圧に高温多湿、室内の冷房、紫外線の強さに私たちのカラダは、てんやわんやしてしまいますよね。ジトっとしたべたつく汗は、蒸発しづらく体温調節に苦戦し、自律神経を乱してしまうこともあると思います。特に女性の場合には、月経前のほてり、のぼせ、寝汗、過食などで熱症状や爆発的な感情の波を感じることもあります。また、普段運動していない人の汗は、よりべとつきやすく、汗臭さが、ひときわ増してしまいます。爽やかな汗をかいで、余分な熱がカラダにこもらないようにするためには、自律神経を乱さないようにする食事や睡眠習慣、さらっとした汗をかくための運動習慣も大切です。ということで、今週は月経前の不調に対抗する食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の不調に対抗する食薬習慣春分・夏至・秋分・冬至と四季の切り替わりとなる日には、その季節の気候特性をはっきりと感じるようになります。それとともに、今年も半分以上過ぎてしまったんだなと時間の過ぎるスピードに驚いてしまいますよね。そして、月に1度やってくるのが、月経です。何も不調がないという方もいらっしゃいますが、PMSや月経痛、排卵痛などに当たり前のように悩まされている人は多いようです。とくにこの時期、月経前の不調を強く感じることはないでしょうか。体温調節のためにかいている汗はうまく蒸発できず、水分やミネラルの補充は間に合わず、寝苦しくて睡眠不足になり、低気圧で頭痛やむくみにイライラし、強い紫外線で活性酸素は増え…自律神経やホルモンバランスは乱れてしまいます。そのため、カラダに熱がこもりやすくなり、月経前には微熱がでたり、のぼせたり、手足が暑くて眠れなくなったり、過食になったり、猛烈にイライラしたり、落ち込んだりと不調が増えてしまうかもしれません。漢方医学では、この状態を『肝胆湿熱』、『陰虚火旺』などと表現します。そこで今週は、カラダを潤し余分な熱を冷ますように『補陰』をして、『清熱』する食薬習慣を取り入れていきます。食べるといい食薬は、【ササミのバンバンジー】です。そして、今週のNG行動は、【総菜パン】を食べることです。食薬ごはん【ササミのバンバンジー】バンバンジーといえば、清熱作用のあるキュウリ、カラダを潤すゴマをふんだんに使う料理です。また、PMSを感じやすい人は、糖質を好んで食べ、タンパク質が不足しているケースもあるため、高タンパク食材の代表ササミを使います。体調がすぐれないPMSの時期でも、ポリ袋を使ってすぐに完成する手抜きレシピです。<材料>ササミ2本味噌・みりん・酒各大さじ1すりゴマ大さじ2きゅうり1本(細切り)<作り方>ササミと調味料、ゴマを耐熱ポリ袋に入れレンチン。ササミ2本なら500Wで2分目安です。袋の上から手で調味料を和えながらササミをほぐす。きゅうりの上にササミをのせ、ゴマをまぶしたら完成。NG行動【総菜パン】まず、総菜パンは栄養価的に食事の代わりにはなりません。焼きそばパン、コロッケパン、カレーパンなどの総菜パンは満足感もあり美味しいですが、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルは少なく、糖質や脂質ばかり摂取してしまうことになります。自律神経やホルモンバランスを整えたいときには、なるべく定食スタイルの食事を選び、バランスよく栄養をとっていきましょう。毎月PMSに心とカラダを乱されていては、時間がもったいないですよね。心とカラダを整える習慣は、月経前だけではなく、日ごろから行い、カラダの土台作りをしていきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月23日不規則な生活や気圧の変化などで自律神経が乱れ、特に月経前などに肌トラブルを起こしがちな人が増えているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ニキビなどの肌荒れしやすいNG行動と対策を教えてくれます!最近、ニキビなどの肌トラブルに悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 218朝起きて鏡を見たときにニキビがある、赤みがあるなど肌トラブルを発見してしまったときには、朝から気分がブルーになってしまいますよね。人に会うのが嫌になったり、外出する気がなくなってしまったり、一日の気分にも影響してしまうこともあると思います。また、自律神経が乱れやすい低気圧がやってくる高温多湿のこの時期には、ストレスに敏感になる、だるさを感じやすいなどに加え、ホルモンバランランスも連動して乱れてしまうことがあります。ホルモンバランスの乱れは、月経前のニキビの原因になってしまうことも。また、糖質、脂質の多い食事をとる習慣などがあったり、寝不足、ストレスが多い人は、当たり前の話になりますが、肌トラブルになやまされやすくなります。とくに高温多湿で肌がベトつき皮脂分泌も増えるこの時期、月経前にできやすいフェイスラインのニキビ対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の肌トラブルの対策となる食薬習慣じんわりと汗をかくようになりましたね。皮脂分泌も増え、毛穴が詰まりやすくなる今日この頃ですが、紫外線量も増え、角栓ができ、毛穴が黒ずみやすくなりますよね。さらに、低気圧やエアコンなどの影響から自律神経が乱れやすい時期とも言えます。そうすると、睡眠の質が低下したり、過食になりやすくなったり、ストレスに弱くなったりとお肌にとってダメージを与える要素がてんこ盛りになります。また、自律神経が乱れるとホルモン分泌も乱れやすく、月経前のにきび、過食、イライラ、気分の落ち込みなどに悩まされることも増えてしまいます。この状況を漢方医学では、『肝気鬱結』、『湿熱』がたまっている状態と考えます。そこで、自律神経を整えるために『気滞』を解消し、腸内環境を整え、抗酸化を行うために『清熱』し『湿熱』を除去することを考えます。ということで食べるといい食薬は、【アボカドとトマトのサラダ】です。そして、今週のNG行動は、常習的な【パスタランチ】です。食薬ごはん【アボカドとトマトのサラダ】味付けを粒マスタードとお酢で整えるので、香り高いイソチオシアネートやクエン酸などの酸味によって「気滞」の改善を促します。また、アボカドやトマトなど抗酸化作用の高い野菜を使うことで、「清熱」や「湿熱」の除去を行います。粒マスタードは常備していない家庭も多いですが、夏野菜のサラダやソテーにスプーン1杯くらい加えると味が締まり、さっぱりとして、機能性も高まるのでおすすめ調味料の一つです。<材料>酢・オリーブオイル・粒マスタード各大さじ1アボカド1/2個(一口大)レタス4枚(ちぎる)トマト2個塩お好みで<作り方>材料をまぜたら完成です。スライスマッシュルームやパプリカ、砕いたナッツなどを入れてもよいです。NG行動【パスタランチ】麺類は、たまには良いのですが、常習的になっていたら注意です。パスタランチを想像してみてください。野菜などの食物繊維、お肉や魚介類などのタンパク質が具材として含まれていたとしても、圧倒的に糖質の量が多くはないでしょうか。また、一般的なパスタは油と一緒に和えられていることが多く、糖質や脂質のとりすぎとなってしまい、栄養バランスが乱れやすいメニューの一つとも考えることができます。皮脂分泌が多く肌がベトベトしているとき、ニキビができているとき、便秘がちなときには、和食を中心とするようにしていきましょう。カラダの状態が反映されるのが、お肌です。毎月、ニキビで悩んでいる方は、肌トラブルだけに注目するのではなく、カラダ全体を整えるようにケアしてみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©toofuneko/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月16日じめじめとした梅雨の時期には、冷たくさっぱりしたものが食べたくなりますよね。日清製粉グループのInstagramアカウントでは、梅雨時期にぴったりな簡単レシピを紹介しています。じめじめした梅雨に食べたい!ナスと納豆の和風冷製パスタ同アカウントが紹介したのは、夏が旬のナスと納豆を使った『ナスと納豆の和風冷製パスタ』です。めんつゆとぽん酢ベースでさっぱりとしており、青じその風味が爽やかな味わいなのだとか。このレシピでは、太さ0.9㎜の細麺パスタ『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』を使用しています。【材料(2人分)】・『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』200g・ごま油小さじ2・ナス2本・ミニトマト4個・青じそ4枚・ひきわり納豆2パック(A)・ぽん酢大さじ4・めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2・すりおろししょうが小さじ2・ごま油大さじ2・こしょう少々ナスは縦半分に切ってから、厚さ3㎜くらいのななめ切りに、ミニトマトは4等分に切りましょう。フライパンに多めの油を入れて熱し、ナスを炒めたら粗熱をとります。ボウルに(A)を混ぜ合わせ、炒めたナスと、ミニトマト、ひきわり納豆、付属のたれとからしも加え、ラップをして冷蔵庫に入れておきます。『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』を、通常のゆで時間より1分長くゆで、冷水にさらして水気を切り、ごま油をあえたら、器に盛りましょう。冷蔵庫で冷やした具材をかけ、青じそをちぎってのせたら完成です!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 日清製粉グループ 公式アカウント(@nisshin.seifun_official)がシェアした投稿 同アカウントによると、色どりもよく簡単に作ることができるため、ランチにもおすすめだといいます。食欲が低下しがちな夏にも、ぴったりのメニューですね!レシピを見た人からは、「じめじめした時期にさっぱりとしていておいしそう!」とのコメントも寄せられています。梅雨時期に食べたいさっぱりパスタを、試してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年06月12日皆さんは、義両親の行動に困ったことはありますか?今回は、食べさせるのが好きな義母のエピソードを漫画で紹介します。イラスト:junandkuu食べさせるのが大好きな義母アレルギーと伝えても…夫が止めてくれて…今でも恐ろしい投稿者さんにアレルギーがあっても、お構いなしで勧めてくる義母…。アレルギーに理解のない義母の行動に困惑したエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月10日関東甲信地方も梅雨入りとなり、心身の不調に悩む人が増えているよう。なかでも今回は便秘をクローズアップ。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、便秘になりやすいNG行動と対策を教えてくれます!最近、便秘に悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 217今年も本格的にジメジメしはじめましたね。空模様がどんよりしていると、気分もどんよりしてきます。そして、低気圧が頻繁にやってくると、その都度自律神経は乱され、胃腸の不調やむくみ、頭痛、耳鳴り、やる気の低下などなんとなく感じる不調が増え始めます。心もカラダもスッキリしない毎日が続くと簡単にできるストレス発散法に手を出し始めます。例えば、甘いものを食べる、お酒を飲みすぎる、動画を長時間観る、夜更かしをするなど、思い当たることはないでしょうか。本来、ストレスがある、だるいなど不調を感じるときには、食事の内容に気をつけ、しっかり睡眠をとることがベストとされています。ですが、実際不調を感じるときには、思ったように行動できないものです。スッキリしない毎日から抜け出すためにとった行動の結果として悪化するもののひとつが便秘です。便秘で悩んでいる方は、最近の自分の行動パターンを見直してみましょうね。また、便秘が続くと免疫が低下したり、肌荒れしたり、メンタルが不安定になったり、太りやすくなったりと良いことはありません。そこで、今週は便秘の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、便秘の対策となる食薬習慣最近、すっきり便はでていますか?コロコロしていて固かったり、黒っぽかったり、ベトリと便器についたり、ニオイがきつくなったり、残便感を感じたり、お腹がはったり…と便通があったとしてもすっきりしないときには腸内で悪玉菌が増えてしまっているかもしれません。漢方医学では、腸の働きが悪いことを『脾気虚』とよび、便が固い状態を『陰血不足』、粘性が強く黒っぽくニオイが強い状態を『湿熱』がたまっている状態、ストレスで便通が悪い時を『気滞』と考えます。便秘には、まだまだいろいろな分類が存在しますが、この時期多いのは、季節特有の高温多湿、低気圧によって自律神経が乱され、胃腸の働きが低下する『脾気虚』や食習慣の乱れや運動不足、夜更かしなどによって生じる『湿熱』の蓄積だと考えられます。そこで、今週は『脾』を整え、『湿熱』を取り除き、腸の働きを促す食薬がおすすめです。今週食べるとよい食薬は、【めかぶとトマトの和え物】です。そして、今週のNG行動は、【お肉の食べ過ぎ】です。食薬ごはん【めかぶとトマトの和え物】水溶性食物繊維の多いめかぶと不溶性食物繊維の多い切り干し大根をつかった腸活レシピ。さらに抗酸化作用の高いトマトとレモンで味を整えることで『湿熱』の除去にも役立ちます。乾物は、水でふやかして使うイメージがありますが、調味料の水分でふやかしてしまえば、手間もなく栄養素も水に流れず作れます。<材料>めかぶ1パックトマト2個(さいのめ)切り干し大根2つまみレモン汁小さじ2醤油小さじ1<作り方>ポリ袋に材料を入れ30分くらいおいたら完成。NG行動【肉の食べ過ぎ】ダイエットとして高たんぱく、低脂質、低糖質を掲げ、野菜や海藻などを食べずに肉ばかり食べる人も多いようです。その影響からか逆にダイエットの大敵となる便秘を強く感じたり、下腹部が張ってしまい、老廃物をため込んでいるケースもあるようです。お肉は、腸内で悪玉菌の増殖を促し、便秘の改善を妨げてしまうこともあります。お肉をたくさん食べるときには、一緒に野菜や海藻、キノコ類、発酵食品などもとりいれ、腸内環境を乱さないように気をつけましょう。また、逆に脂質の多いお肉を食べすぎた時には、お腹を下してしまうこともあるかもしれません。どちらにせよ、お肉の質や量は腸内環境に影響を与えるものとなるので、お腹と相談しながらタンパク質摂取を行っていきましょう。食物繊維が多い食材は、腸活にもなりますが、同時に血糖値の急上昇を抑えるためにも役立ち、一石二鳥です。食後の眠気がきつい人、太りやすい人、生活習慣病が気になる人は、食事の初めに今回ご紹介した小鉢を食べ、血糖の急上昇をおさえることで、不調の緩和にも役立ててみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月09日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、食べ方に怒る彼女のエピソードを紹介します。彼女と一緒に、外食へ行った男性。注文したラーメンを食べ始めると…。彼女と外食へラーメンが大好物注文の品が届き…行儀が悪い?難しいリクエストわかったよ…ラーメンをすする音が嫌いな彼女。お付き合いをしていると、食事の機会が多くなるかと思いますが、この後2人にどんな展開が待っているのでしょうか。作画:多喜原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月08日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、子どもが保育園に通っているという女性のエピソードを紹介します。前回、保育園に娘を迎えに行くと、先生に呼び止められました。義母に関連しているようですが、一体なにを話されるのでしょうか。先生から注意されたというのに逆ギレする義母には驚きを隠せませんね。自己中な義母に思わず呆れてしまうエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月07日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、自分勝手な元カノのエピソードを紹介します。彼女とお寿司屋さんへやって来た男性。お寿司を食べていると、過去に付き合った元カノのことを思い出しました…。彼女とお寿司屋さんへミートボール寿司不安になる理由数年前に付き合っていた彼女主導権を握りたがる彼女彼女から助けられていたが…【衝撃の理由】寿司をめぐった苦い思い出とは…!?昔付き合っていた元カノは主導権を握りたがるタイプ。どうやら彼には過去のトラウマがあるようですが、一体どんなつらい思い出があるのでしょうか。作画:ポン子原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月03日雨の多い時期となり、気圧の影響からか何をするにも腰が重くなっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によれば、特に食生活がおろそかになると、体臭に変化が出るそう。愛先生がカラダのニオイがキツくなるNG行動と対策を教えてくれます!最近、カラダのニオイが気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2166月がはじまりましたが、早々に台風や梅雨前線が日本列島を覆い、雨雲に悩まされる地域も多くなりました。今後、徐々に梅雨入りする地域は増え続け、高温多湿・低気圧の環境に自律神経を乱されるタイミングが増えていていくことが予想されます。そうすると、私たちの行動変化として目先の面倒なことを避ける傾向になり、食事をインスタント食品や菓子パン、総菜パンなど加工食品で済ませてしまったりすることもあるかもしれません。さらに、人工的な味付けや糖質や脂質の多いものは依存性を生じるものが多く、夏に向けて偏食が進んでしまうこともあるかもしれません。その結果として、洗濯物が生乾きになりニオイが気になるシーズンではありますが、カラダからも気になるニオイを発生してしまうことになるかもしれません。そして、近年食生活の乱れによって、若年性加齢臭を発する人も増えているようです。そこで、今週はニオイが気になる梅雨時の体臭対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、体臭対策となる食薬習慣梅雨入りを迎える地域は増えてきていますが、梅雨といえば気になるのはニオイではないでしょうか。特に洗濯物は、乾くまで時間がかかるようになり、その間に雑菌が増殖し、特有のニオイを発生させます。同様に頭皮や髪の毛も悪臭を発するポイントとなってしまいます。さらに、このジメジメとした気候が作り出すのが体臭です。高温多湿の季節になると、足のはやい食材はすぐに傷んでしまうので、野菜の買い控えをする人も増えてきます。また、低気圧により自律神経を乱している人は、目先のことが面倒になり、レトルトやインスタント食品など手軽なものばかりを利用する機会が増えてくることが予想されます。その結果、偏食となり腸内環境も乱れ、漢方医学で考える『痰湿・湿熱』がたまり、皮脂の分泌が増えて酸化し、ぺラルゴン酸という加齢臭のようなニオイを発する物質が生じてしまうことがあります。そこで今週は『痰湿・湿熱』を取り除く食薬がおすすめです。今週食べるとよい食薬は、【セロリとパプリカのピクルス】です。そして、今週は取り入れるより、控える食材に注目することが大切です。今週のNG行動は、忙しいときの【カップラーメンや総菜パン】です。食薬ごはん【セロリとパプリカのピクルス】抗酸化作用の高い野菜とお酢の組み合わせで『痰湿・湿熱』を除去してくれます。また、抗酸化ビタミンであるβカロテンは、油と一緒にとると吸収が高まるので、ピクルス液にオリーブオイルやアマニ油などを加えるとさらによいのでおすすめです。<材料>パプリカ半分(一口大)セロリ1/2本(一口大)酢・みりん各大さじ2オリーブオイルお好みで<作り方>ポリ袋に材料を入れ30分くらいおいたら完成。NG行動【カップラーメンや総菜パン】体臭は、食事だけの影響ではありませんが、無関係ということもありません。そのため、体臭が気になるときには、食事の見直しを行うことも体臭対策となります。特に飽和脂肪酸や糖質を多く含む食事は、過剰に皮脂分泌を増やし、ニオイの原因となることがあるので注意が必要。面倒だから、忙しいからという理由でカップラーメンや総菜パンなどに頼るのは控え、コンビニでランチを購入するときにも、おにぎり、味噌汁、焼き魚、サラダなど単品で購入し、極力バランスをとるようにするのがベターです。梅雨時になると、毎年洗濯物、髪の毛、体臭、口臭とニオイ問題が悩みの種として話題になります。香水や制汗スプレーなどでの対処もよいですが、カラダの中からニオイを発する原因を取り除くために食事の内容に気を遣うことも大切です。体臭が気になるなという人は、食事の見直しも体臭ケアの一つとして組み込んでみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©SENRYU/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月02日マスクを外す人が増えた今、口臭を気にする人も増加しているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が口臭対策と臭いがキツくなるNG行動を教えてくれます。最近、口臭が気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 215蒸し蒸しした日が続き、以前にも増してマスクをする人が減ってきましたよね。そこで、気になることといえば、口臭ではないでしょうか。マスクがなくなると、口からのニオイがダイレクトに人へ届いてしまいます。今まで、マスクをしているとニンニクを食べたり、コーヒーを飲んだりしても口臭をそこまで気にしなくてもよかったと思います。ですが、マスクをしていない人同士で会話をすると、口臭について気になり始めるのではないでしょうか。とりあえず、マナーとしてニオイがきつい食材を避け、マウスウォッシュやガム、口臭タブレットなどで対策をとるというかたも多いかもしれません。そういった行動は、もちろん有効ですが、ほかにもできることがありますので、お困りの方は食薬や生活習慣の見直しを並行して行っていくとさらに効果的だと思います。また、口臭の原因となるものには、口呼吸や食事の噛む回数やストレス、歯周病、扁桃炎、副鼻腔炎、肝機能や腎機能の低下、糖尿病、胃腸の不調などさまざまな問題があります。そのため、一時的な措置だけではなく生活習慣を見直し、カラダの内側からのケアも行うことは、口臭だけではなく、健康管理にも役立つものとなります。口臭が気になり始めたことをきっかけに健康習慣をスタートしてみてはいかがでしょうか。ということで、今週は気になる口臭対策となる食薬習慣についてご紹介していきます。今週は、口臭対策となる食薬習慣マスクを取り外すと開放的な気分になりますが、今までの長期化したマスク習慣により、ほうれい線が増えたり、口元がたるんだり、ニキビができていたり、唇がむけていたり、口呼吸が癖になってしまっていたり、呼吸が浅くなっていたりと地味に後遺症を引きずるケースも多いようです。そして、自分だけの問題だけでも困りものですが、他人にまで迷惑をかけてしまう口臭まで発生させてしまったら、再びマスク習慣を始めたくなってしまいますよね。口臭の原因は多岐にわたるため、一時的な対処に加え、体調や習慣の見直しを行うことは必須としていただきたいものです。漢方医学で口臭が気になる状態を偏食や睡眠不足、運動不足、ストレスなどが原因としてできる『湿熱』がたまっていると考えます。また、舌の苔が増えたり、苔の色がうっすら黄色くなったりすることで判断することがあるので、舌苔の状態をチェックしてみるのも良いと思います。また、消化器系との働きがダメージを受けている『胃熱』の状態でも口臭が悪化するともいわれています。そこで、今週は『湿熱・胃熱』を清熱し、胃腸の働きを整える食薬がおすすめです。ということで今週食べるよい食薬は【キャベツとグレープフルーツのマリネ】です。そして、逆にNG行動は【チーズ、カフェラテ、クリーム系など乳製品】です。食薬ごはん【キャベツとグレープフルーツのマリネ】グレープフルーツやレモン汁などのほどよい酸味が唾液の分泌を促し、口腔内を乾燥の対策となります。また、キャベジン、ビタミンC、食物繊維が豊富で胃腸の働きを整えたり、清熱に働くことで『湿熱』『胃熱』の改善に役立つ食薬キャベツを活用することで口臭対策を行っていきます。<材料>キャベツ6枚グレープフルーツ1/2個オリーブオイル・レモン汁各大さじ2塩・ブラックペッパー適量<作り方>キャベツは千切りにする。グレープフルーツは薄皮を残し、皮をむいたら一口大に切る。ポリ袋にすべての材料をいれ、良く揉んで10分程度おいたら完成。NG行動【チーズ、カフェラテ、クリーム系など乳製品を摂る】乳製品には含硫アミノ酸が多く含まれているため、口腔内細菌のエサとなり、口臭の原因となる細菌が増殖し、不快なニオイを発することがあります。口臭が気になるときには、チーズや牛乳、クリーム系のメニューを少し控えてみましょう。同時に噛む回数が少なかったり、口呼吸になったり、ストレスが多かったりしても唾液の分泌は減少し、さらに口臭を強く感じさせてしまうこともあります。1口30回噛むことを目指したり、呼吸の見直しをしたりすることで、対策の強度をあげていきましょう。マウスウォッシュやガムでその場の対策をすることもできますが、食べるもの、食べ方、生活習慣などの見直しなども一緒に行い、口臭の原因を1つでも多く減らしていけるようにするのがおすすめです。そうすることで、口臭対策だけではなく、健康管理にもつながります。悩みを部分的にとらえるのではなく、カラダ全体の問題と捉え、日々の習慣を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©sashimi/Gettyimages©JGI/Jamie Grill/Gettyimages次ページ>>「口臭がキツくなるNG行動」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年05月26日皆さんは、子どもの教育について意識していることはありますか?人気の先生でも、相性によってはやりづらさを感じることも…。今回は、担任の先生についてのエピソードを漫画で紹介します。新人の先生なんだか慌ただしい…影響を受けやすい時期担任の先生は重要2年生のときの先生とは、相性がよくなかったのでしょう。先生も生徒も人間同士ですから、合わないときもありますよね。次の学年では、相性のいい先生と出会えてよかったですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています
2023年05月25日”健康のために”と、特定の食材を日々意識して食べている人もいるでしょう。一般的に体に良いといわれている食材でも、実は食べすぎるとNGなものがあります。今回は管理栄養士の筆者が、食べすぎに注意したい食材を解説します。基本的に何でも食べすぎはNG!筆者が食事について相談を受けるときに、「食べてはいけないものはありますか?」といった質問をされることがあります。もちろん、健康上の理由で制限されているものや、明らかに毒性を持つようなものはNGですが、管理栄養士として“食べてはいけないもの”はないと考えます。しかし、一般的に健康的といわれているような食べ物でも、食べすぎると体に負担になります。たとえば、野菜や水でもとりすぎは体にとって毒に。つまり、何でもほどほどに抑えること、バランスの取れた食事をとることが大切なのです。食べすぎに気を付けたい食材5選ここからは、一般的に体に良さそうなイメージがある食材の中で、特に食べすぎに気を付けたい食材を5つ紹介します。大豆製品納豆や豆腐、みそなどの大豆製品は、健康に良い食品として昔から食べられてきました。しかし、食べすぎると腹痛や下痢などを引き起こすケースも。これは、大豆に食物繊維が含まれるためです。食物繊維は、適量であれば便通を良くする効果が期待できますが、とりすぎるとおなかの調子を悪くする可能性があります。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしていることから、適量であれば体に有益な成分であるといわれています。しかし、とりすぎることで健康を損なう可能性も示唆されているのです。ただし、食品安全委員会によると、短期間で大豆製品をとりすぎたからといって、すぐに健康被害に結びつくわけではないことが示されています(※1)。納豆であれば1日1パック、豆腐なら1/2丁(150g)、豆乳はコップ1杯(200ml)程度を目安として、大豆製品ばかりに偏らないように気を付けるのがおすすめです。ナッツ類アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを多く含み、栄養価が高いため、おやつ代わりに食べている人もいるでしょう。ナッツ類は脂質を多く含むため、食べすぎるとカロリーオーバーにつながりやすい食品です。たとえばアーモンドは100gで約600kcalあり、ごはん100gよりもカロリーが高いのです(※2)。1日あたりの間食でとるカロリーの目安は約200kcalなので、ナッツ類だけで間食をとる場合は、30g程度に抑えておくとよいでしょう(※3)。また、製品によっては揚げたり塩が添加されたりしているものもあります。健康のためにナッツ類を食べるのであれば、なるべく無塩や素焼きタイプを選ぶことで、余分な脂質や塩分を抑えられますよ。ドライフルーツドライフルーツは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる、果物を乾燥させた食品です。お菓子よりは体に良さそうだと思い、間食に選んでいる人もいるでしょう。果物を乾燥させたドライフルーツには、栄養価がぎゅっと凝縮されていますが、その分カロリーや糖分も凝縮。たとえば、ドライマンゴーの100gあたりのカロリーは、生のマンゴーと比べて5倍ほどあります(※2)。そのため、カロリーを摂取しすぎてしまう可能性があるのです。また、食物繊維が豊富に含まれるドライフルーツは、便秘予防などの効果が期待できます。しかし、食べすぎると腹痛や下痢など、お腹の調子を崩してしまうことも。ドライフルーツを食べるときは、1日あたり200kcal程度にしておくとよいでしょう。製品によってカロリーに差があるため、成分表示を確認してみてください。グラノーラグラノーラは、オートミールやナッツ、ドライフルーツなどを混ぜ合わせた食品です。手軽に栄養がとれるイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、先ほどもお伝えしたように、カロリーが高いナッツやドライフルーツが含まれているグラノーラは、食べすぎに注意が必要です。また、グラノーラには食感や味を良くするために、砂糖や油が加えられている製品もあるため、食べすぎると糖分や脂質のとりすぎにつながる可能性があります。グラノーラを食べるときには、製品に記載されている適量を守るようにしましょう。アボカド健康や美容に良いイメージがあるアボカドは、ビタミンやミネラルを多く含む栄養価の高い食品ですが、「森のバター」と呼ばれるほど脂質が高い食品でもあります。アボカド1個あたりのおおよその可食部(150g)のカロリーは約264kcalであり、これは、ごはん約1杯分(150g)と大きく変わらないレベル(※4)。カロリーや脂質のとりすぎが気になる人は、アボカドは1日1/2個程度にしておきましょう。食事は適量とバランスを意識しよう今回お伝えした食材に対し、どれもがヘルシーなイメージを持っていたという人もいるかもしれません。しかし、どれほど体に良いといわれている食材でも、食べすぎは栄養の偏りを招き、健康を損なう可能性あります。健康的な食事をとるためには、何でも適量を意識して、さまざまな食材をバランスよくとることを心がけましょう。【参考】※1 農林水産省.大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&;A※2 文部科学省.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章※3 厚生労働省.e-ヘルスネット間食のエネルギー(カロリー)※4 文部科学省.食品成分データベース©︎Cavan Images/HUIZENG HU/AlasdairJames/Westend61/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年05月20日気温差が激しかったり、新生活での慣れないことに戸惑っていたり…。この時期、睡眠の質の低下から疲労を強く感じている人が多いよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、疲労が取れないNG習慣と対策を教えてくれます。最近、特に疲れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 214ここ最近、暑い日が続いたり、雨の日が続いたり、今は何月なのか分からなくなるような気温変化の多い気候が続いていますね。暑さに慣れない中、外にでると紫外線にやられぐったりしたり、寝苦しく睡眠の質が落ち日中の眠気を感じたりと、疲労感からいつもの自分の本領を発揮できないといった毎日を過ごしているのではないでしょうか。また、良かれと思って目覚ましのスイーツを食べたら血糖値の乱高下によって逆に猛烈な眠気を感じたり、目覚ましで夕方に飲んだコーヒーによって夜中目が冴えてしまったり、休日の寝だめで疲労を解消しようとしたら逆に生活リズムが乱れてしまったり、寝酒を飲んだら睡眠の質が落ちしまったりと、元気を出そうと即効性を期待をした結果、ずるずると疲れがとれないという負のスパイラルを作り出してしまっている人も多いのではないでしょうか。ということで、今週はため込んだ疲れを癒す食薬習慣を紹介していきます。今週は、疲れをため込んだときの食薬習慣朝からだるいな、カラダが重い、疲れが取れない、横になっていたい、むくむ、やる気が出ないなどシャッキリしない日はないでしょうか。例年、梅雨入り後にこのような不調を感じる方が多いと思いますが、湿度が高かったり、気温が異常に高かったり、低気圧がやってきたりすることで、本来穏やかな気候が特徴の5月にもだるさや疲労感を感じる方も多いようです。漢方医学では、栄養不足の『気血』が不足している状態や水分代謝が悪い『痰湿』がたまっている状態、自律神経が乱れている『気』の巡りが滞っている状態であるときに、気候の変化や低気圧にダウンしやすいとされています。そのため、今週は、『気血』を補い、『痰湿』を取り除き、『気』の巡りを促す食薬がおすすめです。また、疲労感がひどい時には、健康の基本である食事・運動・睡眠・呼吸などの見直しも同時に行うことが大切です。1年のなかでもバテバテになる時期といえば、これから夏に向けてだと思います。今の時期の気候の変動にダウンしていたのであれば、これから先が大変です。だるさ・疲労感を感じた日から生活習慣の見直しを強化していきましょう。ということで今週食べるとよい食薬は【ホタテとバジルのイタリアンオムレツ】です。そして、逆にNG行動は疲れたときにしたくなる休日の【寝だめ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:ホタテとバジルのイタリアンオムレツ】ホタテにはグリシンという良質な睡眠を得るために役立つアミノ酸が豊富に含まれています。また、ビタミンB群や脳疲労を和らげるプラズマローゲン、タンパク質、ミネラルが豊富に含まれていて『気血』を補います。そのため、睡眠不足と感じた時に食べたい代表的な食薬の1つとも言えます。また、香り高い食材は『気』の巡りを整え自律神経を整えるために役立つとされているため、たっぷりとバジルを入れてみましょう。そうすることで『痰湿』の除去にもつながります。また、アミノ酸スコア100の玉子で食材をまとめて、美味しく睡眠から疲労を軽減していきたいですね。<材料>玉子2個ホタテ4個バジル1つかみみりん・醤油各小さじ2<作り方>材料をよく混ぜ、クッキングシートを引いたフライパンで焼いて形を整えたら完成。NG行動【寝だめ】休日など自由に寝ても良い日には、いつもより2時間以上多く寝てしまうということはないでしょうか。そんな人には、睡眠負債があるといわれています。睡眠負債は、自分にとって適切な睡眠時間が確保できていない日が続くことによって、睡眠不足が慢性化した状態を表します。睡眠負債は、日中のパフォーマンスを下げてしまったり、あらゆる不調の原因となってしまうことがあります。睡眠は、貯金することができず、たまった負債は一度の寝だめで解消することはできません。例えば、40分の睡眠負債があった場合には、その返済に3週間もの時間がかかるともいわれています。寝だめで昼まで寝ていることは、その日の夜の睡眠の質の低下にもつながり、睡眠のリズムをさらに乱してしまいます。これを社会的時差ボケといいます。ですから、疲れていてもリズムを乱さないように、なるべく睡眠時間が通常に比べて2時間を超えないようにコントロールし、日ごろの睡眠のタイミングを見直していくことが根本的な疲れ対策となります。現代人にとって、睡眠の質の向上は永遠の課題といってもいいほど、睡眠の質を落としてしまうような出来事が身近にたくさん存在します。忙しいときには、時間を作るために睡眠時間を削る人がほとんどだと思いますが、実際は睡眠の質を上げ、日中のパフォーマンスを高めた方がタスク処理の効率的にも体にとってもプラスとなります。頭ではわかっていても、すぐに行動を改めることは難しい問題ですが、慢性的な疲れに悩む人は、日々の習慣から整えていきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Natalia Vetrova/Gettyimages©aire images/Gettyimages次ページ>>「疲労が取れないNG行動」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年05月19日GWが明け、いつもの日常が戻ってきました。今週は積もり積もったタスク処理に追われ、ヘロヘロに疲れている人も多いでしょう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、心身ともに疲れると自律神経やホルモンの分泌バランスが乱れ、婦人科系の不調が感じやすくなるのだそう。愛先生が月経痛が重くなりやすいNG行動と対処法を教えてくれます!最近、月経痛が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 213GW直後はストップしていたものが、いきなり動き始め、やることが山のように積みあがりますよね。息をつく間もない1週間だったという人は多いのではないでしょうか。そして、忙しいときに私たちが感じるのは、プレッシャーや集中力が続かないことなどの多大なるストレスではないでしょうか。また、それに加え日中やりきれなかったタスクの処理に追われ、睡眠時間が削られてしまうこともあると思います。その結果として、女性の場合には、月経痛やPMS、おりものの変化、月経不順など婦人科系の不調を感じる可能性が高まります。今回の月経痛はちょっと重かったなと感じている人も多いかもしれませんね。1か月の通信簿のようにして現れる月経痛ですが、もしもいつもよりひどいと感じてしまっていたとしたら、睡眠、ストレス、食事、姿勢、運動、入浴などの見直しをして、1つでも改善できるポイントを増やしていくことをお勧めします。ということで、今週はストレスや忙しさが極まり月経痛を強く感じてしまった人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経痛がひどいときの食薬習慣今週もお疲れさまでした。心身ともに疲れると女性のカラダにはさまざまな不調が現れてきます。男性と違い、1か月の中で女性ホルモンの分泌にリズムがあり、元気を保つためにはそのバランスを保つ必要がありますが、バランスの乱れが生じた場合には不調を感じやすくなってしまいます。女性ホルモンの分泌は、自律神経や血流、食事内容なども関わるため、忙しくなり何気ない毎日の生活をおろそかに扱ってしまうと、途端にカラダに不調として表れてしまいます。そのため、新年度で慌ただしかった4月、一息つくことができたGW、連休明けの激務と生活スタイルが翻弄されていた人は、婦人科系の不調を強く感じてしまう可能性があります。漢方ではこのことを自律神経が乱される『肝気鬱結』やそれによって血流も悪くなる『気滞血瘀』などと表現します。また、鉄欠乏ぎみである『肝血』が不足しがちな人は、より不調を感じる傾向にあります。そこで、今週は『肝血』を補い『肝気』を巡らせる食薬がおすすめです。食べるとよい食薬は、【アスパラの大葉肉巻き】です。そして、逆にNG行動は、骨盤のゆがみにつながり、血流を悪くしてしまう【足を組むこと】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:アスパラの大葉肉巻き】ストレスが多い時は、ストレス解消に役立つ香り高い大葉が『肝気』を巡らせてくれます。また、元気の源である豚肉、代謝を高めるアスパラを組み合わせることで『気血』を補い、多方面からサポートしてくれます。心身ともに疲れてしまったときには、豚巻きを作ってみましょう。豚バラまきに大葉はすごくあいますよ。<材料>豚バラ200gアスパラ1束紫蘇10枚塩・胡椒お好みで<作り方>アスパラに、紫蘇、豚バラの順番で巻き、巻き上がったらアスパラを3等分にする。フライパンで両面焼いて塩と胡椒で味を整えたら完成。NG行動【足を組むこと】足を組むと当然お尻のどちらかに体重が乗りつづけることになるため、骨盤のゆがみに繋がります。その結果、骨盤内臓器が圧迫されたり、血流が滞ったり、腰痛を感じてしまうことがあります。骨盤周りの血行が良いことは、婦人科系を整えるために必要なことだと皆さんご存じだと思います。不調を感じる人は、全部完璧にすることは無理なので、1つでもNG行動を減らしていけるように努力してみてはいかがでしょうか。体調を整えるためには、カラダの中と外からの両方のアプローチが大切です。女性の不調は、酷い人の場合、月経痛、排卵通、PMSと1か月の間ほとんど何かしらの悩みを感じることもあります。快適な時間をどれだけ増やすことができるかどうかということには、自分の日常の生活習慣も少なからず影響するものです。見直すことができるポイントはないか、一度考えてみてはいかがでしょうか。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©dafunia arieda/Gettyimages©DjelicS/Gettyimages文・大久保愛
2023年05月12日ちょっと気になっていたピアノの先生に告白されてしまった主人公。今回は、結婚後に通い始めたピアノの先生といい雰囲気になりつつも、夫の愛を再確認し踏みとどまる女性のエピソードを紹介します。ピアノの先生に告白され夫がピアノを夫の愛を再確認気持ちが揺らぐなか、夫の言葉で目が覚めます。夫の愛を再確認し、浮気を踏みとどまる気持ちになれたのはよかったですね。原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年05月08日GWは温泉でのんびり…という人もいると思いますが、お尻のケアは大丈夫ですか?中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、さまざまな原因により、お尻の黒ずみやニキビに悩んでいる人が意外といるのだとか。愛先生がNG習慣と対処法を教えてくれます。お尻、荒れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2125月がスタートし、過ごしやすい気候と休日の始まりに心休まる時間が増えた人は、多いのではないでしょうか。GWに向けてさまざまな締め切りが押し寄せて多忙な毎日を過ごしていた人、本当にお疲れさまでした。そして、いっぱいいっぱいだった4月がすぎ、晴れ晴れとした気分で自分へのご褒美の時間を満喫してる人も多いことでしょう。なかには、温泉に出かけたり、新しい洋服を買ったり、エステでゆっくりすることもあるかもしれません。そんなときに密かに気になるポイントといえば、お尻のニキビや黒ずみではないでしょうか。意外とコンプレックスに感じている人は多いようです。複合的な要因によってできてしまうものなので、清潔にしていてもニキビが繰り返してできてしてしまうこともあるので、厄介な存在ですよね。ということで、長期休暇で開放的な気分に浸ることのできる今週は、お尻の黒ずみやお尻ニキビに悩む人におすすめな食薬習慣を紹介していきます。今週は、お尻の黒ずみ・お尻ニキビで困ったときの食薬習慣息をつく間もなく走り抜けてきた4月が過ぎ、ちょっと時間ができると自分磨きをしたくなることはないでしょうか。コスメやダイエット系のYouTubeを見たり、基礎化粧品や下着などを買い替えてみたり、今まで忙しくてできなかった部分に目を向けられるようになりますよね。そしてこの時期、長時間のデスクワークや生活リズムの乱れなどが続いた結果、湧いてくる悩みの一つとしてお尻の質感があります。お尻は、汗や皮脂の分泌が多い部分ですが、そんなお尻には常に下着に触れていたり、デスクワークが多かったりすることで摩擦刺激をうけたり、プラスチックの椅子などに上半身の重みがすべて乗ることで通気性の悪い環境になったり、女性の場合にはナプキンで湿気がこもったりすることもあります。そんな環境の中、皮脂分泌が増えたり、ターンオーバーが乱れてしまうと肌がガサガサになって黒ずんだり、毛穴が詰まってアクネ菌が繁殖することでニキビができてしまったりします。そこで、睡眠やストレス、食事などの見直しを行うことで、ホルモン分泌やターンオーバーを整えたり、クッションに座ったり、ショーツの素材を気にしたり、皮脂や汚れを洗い流したり、保湿したりすることが大切なケアとなります。近年、美尻といえば筋トレをイメージする機会が増えましたが、お尻がすべすべでで黒ずみのない状態であることも注目すべきポイントだと思います。とくにお尻ニキビが赤く腫れて痛みを感じたり、膿が生じてしまっている場合には、今すぐできることを何でも試したい気持ちになりますよね。ということで、食薬習慣としてできることをご紹介します。まず、漢方ではターンオーバーが整えるためには『気・血・水』を補うことが必要です。そして、炎症や酸化作用のある『湿熱』の元となるものを摂らないようにすることと、『湿熱』を取り除くものを摂ることが必要となります。そこで今週食べるとよい食薬は、『気・血・水』を補い『湿熱』を取り除く【チンゲン菜とツナの小鉢】です。そして、逆にNG行動は【唐揚げの食べすぎ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:チンゲン菜とツナの小鉢】チンゲン菜にはβカロテン、ビタミンCなど美肌に必要な栄養素が含まれています。また、老廃物や炎症の解消に役立つイソチオシアネートや腸から整える食物繊維なども豊富な特徴もあり、『湿熱』の除去に役立ちます。また、意外と食べ応えもあり、香り高く満足感も得られます。そして、そこにお肌のターンオーバーに欠かせないタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく含んだ『気・血・水』を補うツナ缶を合わせた、肌トラブル対策レシピがおすすめです。お肌に対して外側からのケアだけに注目していて、栄養状態に目を向けられていない人は、便秘していないか、野菜は足りているか、タンパク質は足りているか考えてみましょう。<材料>チンゲン菜1株(一口大に切る)お酢大さじ1ツナ缶1個<作り方>すべての材料をポリ袋に入れ、1分半くらいレンジでチンしたら完成。NG行動【唐揚げの食べすぎ】コンビニでも手軽に手に入る唐揚げです。タンパク質も摂取できるし、おやつや小腹がすいた時に食べる習慣がついている人も多いかもしれません。油には、炎症を悪化させてしまうオメガ6脂肪酸と炎症を抑えるオメガ3脂肪酸があります。残念ながら、唐揚げなど揚げ物に多く含まれる油は、オメガ6脂肪酸なので、赤みや腫れ、痛みを感じるニキビに悩む人は控えめにすることが望ましいです。また、脂質の代謝にビタミンB2が消費されますが、ビタミンB2の不足は肌の状態を脂性に導く可能性があるため注意です。肌トラブル全般に言えますが、美肌を目指したいときには油の質を見直すようにしましょう。お尻ニキビやお尻の黒ずみには、複数の原因が隠されていることがあると考えられますが、その原因の一つの改善策として今回の食薬を活用いただけたらと思います。ただ、食事には即効性がないので、中長期的に油の質の見直しやターンオーバーを整えたり、抗炎症を促す食材とりいれ、カラダのメンテナンスを続けていくことも大切です。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー®』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©Xavier Lorenzo/Gettyimages文・大久保愛
2023年05月03日日によって気温差はありますが、薄着の季節となりました。となると、肌の露出が増えてお肉のたるみが気になるところ。ダイエットやトレーニングを意識し始めている人も多いでしょう。ですが中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、美や健康に通じるある行動が、おならを臭くする一因になり得るのだとか。愛先生がそのNG行動と対処法を教えてくれます!最近、おならが急に臭くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2114月もあっという間でしたね。怒涛の日々を過ごし、度胸やストレス耐性などが身についた人も多いかもしれませんね。ですが、それに伴い忙しく過ごした結果、不摂生が蓄積され、お腹周りにどっしりとお肉までもが身に付き、心とともに見た目もたくましくなってはいないでしょうか。初夏の暑さを感じつつGWが近づくと、少し開放的な感覚が頭をよぎり、ダイエットを意識し始める人も多いかもしれません。そんなときには、プロテインを採り始める人も多いことでしょう。コンビニやスーパーでもタンパク質がたっぷり入った健康食品が手軽に手に入るので、栄養管理には困らない時代になりましたよね。ただ、ここで注意したいのがおならです。もし、おならのニオイが急に臭くなり始めた人は、ダイエットや健康に良いと思っている行動がその原因となっているかもしれません。ということで、今週はおならが急にクサくなった人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、おならがクサイ人のための食薬習慣全力で走り続けた4月もあと少し!GWというゴールが見えてきましたね。お出かけしたり、おしゃれをすることもあるかもしれませんが、そんなときに気になるのは、ウエスト周りのお肉ではないでしょうか。忙しいなか、とりあえず栄養バランスではなくエネルギーを補充という感じで、その日を必死に生きている感覚だった人も多かったかもしれませんね。そんな状況に運動不足や寝不足が重なり、代謝は落ち、疲れやすさや強烈な日中の眠気などの不定愁訴が、ポコポコと出てきては気合で乗り切る体育会系の人も増えたことでしょう。そして、少しでも健康維持、ダイエットにつながるようにタンパク質をたくさんとろうと考える人が多いのではないでしょうか。このように心身ともに疲労困憊で、代謝がおちている状態を『脾気虚』といいます。そこで、気を補う食薬が必要となるため、タンパク質を採ることは非常に有効です。ですが、良いからといって過剰にタンパク質だけを採ろうとする人がいます。そして過剰に採りすぎると、人によっては、胃や腸、肝臓、腎臓などに負担がかかってしまうことも考えられます。また、採りすぎの目安となるのが、おならのニオイです。急におならが強烈にクサくなってきたという人は、胃腸に負担がかかるほどタンパク質を採ってしまっている可能性があります。タンパク質の適正量は個人差があります。今の流行として高タンパク=健康・ダイエットというイメージが先行しがちですが、腸と相談しながら消化を助ける梅干しやレモンやオレンジなど酸味のあるもの、ワカメや切り干し大根など腸内を整えるものなども取り入れつつ、タンパク質の摂取量を自分にとってちょうどいい量で調整することをおすすめします。おならや便の強烈なニオイはカラダからの「生活を改善してほしい」という合図となりますので、真摯に受け止めましょう。そこで今週は、『脾』の働きを助ける食薬をとり入れることも意識していきましょう。食べるとよい食薬は、【白菜と切り干し大根のサラダ】です。逆にNG行動は【プロテインの採りすぎ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:白菜と切り干し大根のサラダ】タンパク質の分解を助ける胃酸分泌を促すお酢と腸内環境を整える白菜、切り干し大根、ゴマを合わせた消化器系応援セットが4月のラストスパートには。また、フェンネルシードには、胃腸を整える働き、口臭予防、デトックス作用などがあります。切り干し大根の食物繊維と合わせることでより、腸からの排泄力を高めるので、香りが嫌いでなければ加えてみましょう。<材料>白菜4枚(一口大)切り干し大根20gすり胡麻大さじ1酢・みりん・水各大さじ2醬油お好みでフェンネルシードお好みで<作り方>材料をポリ袋に入れ、よくもみ15分程度おいたら完成。切り干し大根が硬いときはお水を少し足して調整してください。NG行動【プロテインの飲みすぎ】これだけでプロテイン15gが採れる20gが採れるといったおやつなどの食品は多いですよね。忙しいと食事をおろそかにして、そういった食品だけに頼り切ってしまい、過剰に食べてしまうことはないでしょうか。過剰に摂取したプロテインの一部は腸内の悪玉菌に分解され、硫黄のようなクサイおならを作り出したり、便秘につながってしまうことも。どうしてものときのサポートに活用し、胃腸のケアを合わせつつ、過剰摂取にならないよう胃腸と相談しながら量を調整するようにしましょう。私たちの日々の習慣は、おなら、便や痰、鼻水、汗、おりものなど分泌物に反映されることが多いです。ちょっといつもと違うなと感じた時には、その原因を見つけ、改善するようにしてみましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー®』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Satome Yokote/Gettyimages©Ezra Bailey/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月27日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、自律神経の乱れから心身に不調が出るもののひとつに、肩こりが挙げられるそう。そして、今の時期はその肩こりが酷くなる人が多いとか。愛先生が対処法と、逆に肩こりが悪化するNG行動を教えてくれます!最近、肩こりが酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 210夏のような季節外れの暑さや日差しの強い日が続いたエリアもありましたね。そして、1日の中で気温差が10度以上にもなる日もあり、カラダに負担がかかる気候だったと思います。ただ、そんなエリアも少しずつ寒さが逆戻りすると予報されています。これもまた負担となりますが、さらにこの時期特有の花粉や黄砂、強風、連休前の忙しさ、人間関係の変化によるストレスなどの環境的な変化が加わり、自律神経も大荒れとなってしまうこともあるかもしれません。肩こり、頭痛、不眠、冷え、頻尿など病気とは言えないさまざまな不調がでてくることもありますよね。最近、寝つきが悪く、寝たと思ったら何回もトイレで起きてしまい、ぐっすり眠れず疲れが取れなかったり、イライラして歯ぎしりや食いしばりをしたりと心身ともに休まらないということはないでしょうか。ということで、今週は自律神経を乱す原因がたくさん存在する今の時期の肩こりを軽減する食薬習慣を紹介していきます。今週は、自律神経と血流を整え肩こりを軽減する食薬習慣生活環境も自然環境も目まぐるしく変化を重ね、変化に弱い私たちは、心とカラダの余裕がなくなってきていることがあるかもしれません。カラダには、恒常性といって外界に変化があってもカラダを一定の状態に保とうとする機能が備わっています。そのため、周囲の目まぐるしい変化は、私たちの自律神経を乱します。漢方では、このことを『肝気鬱結』といいます。また、春は1年のなかでも『肝』の働きにダメージを受けやすく、『肝気鬱結』が生じやすい季節ともいわれています。そして、『肝気鬱結』が悪化することで『瘀血』という血行不良の状態が起りやすいと考えられています。そのため、もともと肩こりや頭痛を感じていた人は、コリの悪化を感じてしまうかもしれません。また、良質な睡眠は自律神経を整えるためにも大切な働きを担っていますが、そもそも自律神経が乱れていることによって睡眠の質が低下させてしまいます。その結果、春の自律神経の乱れは負のスパイラルに陥りやすく、心とカラダが健全な状態を取り戻すためには時間がかかってしまうこともありそうです。そこで、今週は『肝気』と『血』の巡りを促す食薬をとりいれましょう。また、自律神経を乱し、睡眠の質を低下させるカフェインが入った飲みものを遅い時間に摂取することを控えることが意識すべき点です。ということで、今週食べるとよい食薬は、【玉ねぎカレー】です。逆にNG行動は睡眠の質を低下させる【おやつの時間以降のコーヒー】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:タマネギカレー】無駄をすべて省いた超簡単カレーです。香り高く『肝気』と『血』の巡りを改善する玉ねぎとスパイスの組み合わせが肩こりや頭痛などの不調をやわらげてくれます。また、鶏ひき肉もたっぷりで、自律神経を整えるために必要な脳の神経伝達物質の材料となる鉄やタンパク質、ビタミンB群の摂取もできます。さらに、カレールーではなく、カレーパウダーを使うことで『気血』の巡の不調につながる余分な脂質や小麦粉などの摂取も控えることができます。シンプルな食材だけの組み合わせで簡単にできるので、自律神経の乱れや血流の悪さを感じている人は、ぜひお試しください。レシピはこちらです。<材料>Aみじん切りタマネギ1個鶏ひき肉150gニンニク1片オートミール大さじ2トマト2個(なくても良い)水 500mlB味噌大さじ2カレーパウダー大さじ1.5醤油お好み<作り方>タマネギとひき肉とニンニクを炒めて、Aの材料をすべて入れて10分くらい煮込み、Bを加え味を整え完成。仕上げにブラックペッパーをかけても美味しいです。NG行動【おやつの時間以降のコーヒー】ランチの後、午後の仕事は集中力がもたなかったり、眠くなったりすることで、コーヒーを飲むタイミングが増えることもあるかもしれません。ただ、夜中にトイレで起きてしまったり、睡眠の質が低下しているようなときには、おやつの時間以降からの飲み物の内容を見直すほうが良い場合もあります。睡眠時の不快感に関しては、寝る直前の飲食物や生活スタイルなどが影響しているように感じられますが、覚醒や利尿に働くカフェインの摂取は夕方くらいから注意してみたほうがよさそうです。というのも、カフェインによる影響は個人差が非常に大きく、半減期も2~8時間と幅があるからです。寝つきが悪く、夜中にトイレで起きてしまう人は、おやつの時間以降のカフェイン摂取の内容を見直してみましょう。毎日何かに追われるように過ごし、気絶するように寝て、それでも夜中に起きてしまい、疲れやストレスも日に日に蓄積されてしまう人は、食べるとよいものや食べないようにするもの、そしてタイミングなどにも目を向けて、カラダの中から自律神経を整えるように食事を整えてみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Takao/Gettyimages©Willie B. Thomas/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月21日新年度になり、仕事や家事、学業に追われ、ストレスフルな生活を送っている人が多いかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ストレス&疲労対策を教えてくれます!最近、ストレスが溜まっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2094月も後半に差し掛かり、あっという間にGW目前となりましたね。そろそろ日ごろの人間関係や終わらないタスクにストレスを強く感じる人も増えているのではないでしょうか。ピリピリとした空気を醸し出してしまう人や他人の何気ない発言にひどく傷つき落ち込んでしまう精神状態と戦うこともあるかもしれません。今月は、毎日を楽しむというよりも毎日をこなすように生活し、みんなの心とカラダに余裕がなくなってしまいやすい時期でもあります。大変な時期だから仕方のないことではありますが、とげのある発言やちょっと悪意のある行動などは、人の記憶から消去されるまでなかなか時間がかかるものです。今の時期は、他人に寛大に自分に優しく過ごすようにしていきたいですね。ということで、今週はストレスフルな中、心穏やかに過ごすための食薬習慣を紹介していきます。今週は、穏やかな毎日を取り戻すための食薬習慣突然ですが、その場で大きく息を吸い込み、背筋を伸ばし、その2倍の時間をかけて息を吐ききってみましょう。どうでしょうか。今まで猫背で呼吸が浅くなっていたことに気がつきませんか?忙しくストレスが多い時には、姿勢までもが前のめりになり、首への負担がかかり、背中が丸まり、座りっぱなしで骨盤周辺の血流も低下していることが予想されます。忙しい時ほど、日常の中で、姿勢や呼吸といった部分の質を高めるよう意識して、カラダに良いことがゼロにならないように気をつけましょうね。漢方医学ですぐに傷つく繊細な人、もしくはすぐにイライラしてしまう人を「肝気鬱結」や「肝血虚」などと考えます。そして、これを加速させるのが、胃腸へ負担のかかる食事や寝不足の蓄積によって作られる『脾腎陽虚』というタイプです。みなさん、こんな経験ないでしょうか。イライラしてしまった日の深夜に一息ついてアイスを食べながら動画を観て夜更かしといった、リラックスタイム。こんな時ほど、睡眠の質を高めることを意識して、冷たい物や血糖値が急上昇しやすいものを寝る前に採り睡眠不足に追い打ちをかけるような行動で疲労を増してしまうようなことは控えたいものです。ということで、今週食べるとよい食材は、『肝血』を補い『肝気』の巡りを促す【青梗菜とササミのバンバンジー】です。逆にNG行動は『脾腎』にダメージを与える【寝る前のアイス】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:青梗菜とササミのバンバンジー】春は「肝血虚」になり心が繊細になりがちなシーズンです。チンゲン菜には、鉄と鉄の吸収を高めるビタミンCが豊富なため『肝血』を補うために役立ちます。また、食物繊維や肝臓の働きを支えるイソチオシアネートなども同時に摂取できるので『肝気』の巡りを促すために役立ちます。また、高たんぱくなササミをバンバンジーにすることで、整腸作用のある味噌とオリゴ糖と胡麻、胃酸の分泌を促したり、血糖値の急上昇を抑えるお酢で味付けることができるので、心とカラダが整うスペシャルな一品となります。5分くらいで完成するので、生活リズムが乱れた慌ただしい日の副菜にピッタリ。レシピはこちらです。<材料>ささみ3本すり胡麻大さじ2味噌・みりん・酢大さじ1醤油・オリゴ糖小さじ1青梗菜1/2株ブロッコリースプラウトお好みで<作り方>1.ササミの筋をとり、ポリ袋に入れレンジで5分温め、ほぐす。2.青梗菜をレンジで2分温め皿に盛り付ける。1に調味料を加えよくなじませ、2にのせたら完成。ブロッコリースプラウトはお好みで。NG行動【寝る前のアイス】今日も一日お疲れ!という気分で、ほっと一息ついて寝る前にアイスを食べるという日もあるかもしれません。ですが、寝る前にお腹を冷やしたり、血糖が急上昇してしまうことは、疲労回復には逆効果。こういった夜のリラックスタイムは日中のストレスに対する感受性を高めてしまう可能性もあるので、なるべく睡眠の質を落とさないように、お風呂にアロマを入れたり、軽くストレッチしたり、穏やかな音楽を聴くことでストレス対策をして、睡眠の向上を目指すことをお勧めします。今の時期、忙しかったり、ストレスが多かったりするのは、みんな同じです。自分だけがつらいわけではなく、強く当たってくる人も、実はつらいのかもしれません。ストレスフルな状況を変えるために頼る先として、他人でも気合いでもなく、食事の内容というように視点を切り替えてみてはいかがでしょうか。ちょっと気分が軽くなるかもしれません。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ichico/Gettyimages©Tatiana Buzmakova/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月14日生活や環境がガラリと変わることが多い今の時期、おりもののにおいや色がいつもと違うということはありませんか?中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、カラダの不調がおりものの異常として現れることも多いのだそう。そういった場合は生活習慣を見直すことが必要。そこで、愛先生が対策とNG習慣を教えてくれます。最近、おりものの色やにおいに異変を感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2074月がスタートし、怒涛の毎日を送っている人は多いのではないでしょうか。忙しくてあれもこれもしないと…と思っていると、一番初めに手を抜き始める部分といえば、食事や睡眠、運動の時間ではないでしょうか。生活に支障がないように恥をかかないようにと大量のタスクをこなしていくために、健康管理がおろそかになってしまうことってありますよね。ただ、一時的と思ってた生活の乱れをそのまま引きずってしまうと、5月にうつうつとした気分になってしまったり、肌トラブルや便秘、体重の増加などに悩んでしまったりすることもあるでしょう。そんなときに、カラダの状態を確認することができるポイントがあります。それは、便、おりもの、舌の苔などさまざまな分泌物です。それぞれ、健康管理に気をつけましょうね!というカラダの合図をいち早く教えてくれる部分でもあります。そこで、今週はおりものの状態が気になる人のための食薬習慣を紹介していきます。今週はおりものが気になるときの食薬習慣3月、4月と生活が激変し、食事や睡眠のリズムなどが大きく乱れた日々が続いていたというかたも多いのではないでしょうか。そして、注意しなければならないのが、そのまま生活習慣が乱れた状態をスタンダードとしてしまうことです。実際は、忙しい時ほどカラダに加わるダメージをその都度軽減するために、健康管理が重要となりますが、時間がない中で生活習慣を整えることはかなり強い意思が必要となりますよね。ただ、乱れた毎日も長期化するとさまざまな何となく感じる不調の種となってしまいます。漢方医学では、体調のチェックをするために、おりものの状態をチェックすることがあります。基本的に半透明から白っぽい色で、少し粘り気がある状態は正常です。また、月経周期によってある程度質的な変化が生じるものでもあり、膣内でデーテルライン桿菌という善玉菌がカンジダや大腸菌などの雑菌が繁殖しないように働いてくれています。抗生剤をよく飲んだり、膣内を過度に洗いすぎることも膣内環境を乱し、バリア機能を低下させてしまうことがありますが、小麦製品や精製糖などが多いときにもおりもののニオイや色、質に違和感を感じることが増えます。食事がダイレクトに影響する腸内細菌と膣内環境はお互いに関連していることもあり、おりものシートやデリケートゾーン用のソープなどにたよってばかりいても根本的な原因を絶つことにはなかなかつながりません。漢方では、黄色みが強く、ニオイがきついおりものがでるとき慢性炎症の原因になる『湿熱』がたまっていると考えます。そして、『湿熱』を放置しているとアレルギー症状や肌トラブル、口臭や体臭などさまざまな迷惑な症状へと進展していくと考えるため、おりものの指標を確認したときには生活の見直しが必要と考えます。ということで、今週食べるとよい食薬は、『湿熱』対策になる【キャベツとオレンジのサラダ】です。逆にNG行動は悪玉菌の餌となり『湿熱』を生じる【朝のパン習慣】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:キャベツとオレンジのサラダ】時間がない時、そしてストレスがある時には、甘い物や揚げ物などちょっとジャンクなものが食べたくなりますよね。ですが、そういった食材は体調を整えるためにはプラスに働きません。そこで、食物繊維が多く、抗酸化力があったり、血糖値の安定に役立つことでメンタルの安定にもつながる『湿熱除去』サラダがおすすめ。おすすめ食材であるキャベツには胃の働きを助けるキャベジンや腸の働きを助ける食物繊維、炎症を抑え解毒作用のあるスルフォラファン、抗酸化作用のあるビタミンCを含むキャベツ。ストレスや肌トラブルに対してもオールマイティにサポートしてくれます。また、オレンジも粒マスタードに含まれる香り成分にも、『気』の巡りを促しストレス緩和につながるため、突発的にイライラした日のメニューにもぴったりです。レシピはこちらです。<キャベツとオレンジのサラダ><材料>キャベツ4枚(千切り)オレンジ1個(薄皮はとらず輪切りに)オリーブオイル大さじ1粒マスタード大さじ1塩・レモン汁お好みで<作り方>ポリ袋に材料を入れて、よくなじませたら完成。NG行動【朝のパン】朝は時間がないからパンに決めているということはないでしょうか。たまに、パン屋さんの美味しいパンを味わって食べるのであればよいですが、毎日の日課になっていたら腸内環境や膣内環境の悪化につながる可能性があります。また、『湿熱』を作り出す食材でもあるので、おりものに異変を感じているときには小麦製品と精製糖は控えめにすることが、おりものだけではなく全身的な健康管理につながります。忙しい時ほど、和食をチョイスするようにしてみましょうね。おりものの変化は、食生活の見直しの合図である可能性も考え、ほかの不調が増える前にチェックして行動を変えてみましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©mari_matayoshi/Gettyimages©Dimitri Otis/Gettyimages次ページ>>「おりものに異常が出やすいNG習慣」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年04月07日母から電話でおばあちゃんのことを聞き、実家にかけつけた芸子。何年も前に賞味期限の切れた食材を食べてしまった芸子のおばあちゃん。いったいおばあちゃんの身になにが!? 心配する芸子だが……。 おばあちゃんの様子は…? 認知症が始まったおばあちゃん。昔はあんなに威勢のいい人だったのに、今は私のことも思い出せないなんて……。 とにかく私は実家のことが心配で、「なんかあったら言ってよ!」と言ったけれど、「大丈夫大丈夫!」とお母さん。 そんな矢先にまさか、今度はこんなことが起こるとは……!? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2023年04月04日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。前回の話に引き続き、中学生の頃に仲良くしていた塾の先生と再会した女性からのエピソードを紹介します。交際中の男性との関係が上手くいっていないことも相まって、先生と関係を持ってしまった主人公。その後、男性とは別れ、先生とも連絡はつかないようです。後悔先に立たず。周りに流されない気持ちが大切ですね。作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年04月02日今の時期は気候や環境の変化で、ちょっとしたことでイライラしたり、些細なことをいつまでも気にかけてしまったりと、気持ちが不安定になる人が多いようです。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、すぐできるメンタル不調対策と、逆にしてはいけないNG行動を教えてくれます。最近、気持ちが不安定になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 206最近、時間に追われ、心もカラダも余裕がなくなるタイミングが増えてはいないでしょうか。やることや考えることがありすぎて、神経過敏になって怒りっぽくなってしまったり、そうかと思えば急に集中力が途切れたり、仕事に追われ睡眠時間を削り疲労困憊したりとギリギリで生きている方も多いと思います。いっときであればよいのですが、例年4月いっぱいは多くの人が慌ただしく過ごしている印象です。GWに入るまで怒涛の日々が待っていることだと思います。実は漢方医学でも春の不調の特徴として、些細なことに怒ってしまったり、処理する情報量が増え、それに伴い目を酷使することになり、頭痛や肩こりなどの不調を感じることが増えるといわれています。これを『肝』の働きがダメージを受けていると表現したりします。ということで、今週は春のイライラが悪化してしまうNG習慣と食べるとよい食材を紹介していきます。今週は、イライラの対策となる食薬習慣突然ですが、ちょっと思い返してみてください。最近、いつもなら流せるようなことに言い返してしまったり、他人の一言にひどく傷ついてしまったり、一人になると反省会をしてしまうようなことはないでしょうか。春の寒暖差に気圧の変化、人間関係の変化、目を使う前かがみの姿勢の長時間作業など、不調につながる環境が存在しています。その結果、神経過敏になったり、感情が顔や行動、言葉に出てしまうことが考えられます。人間関係やさまざまな段取りにも影響してしまいますよね。さらに、女性の場合には月経周期によってもイライラが加速する時期もあり、余計に怒りや食欲などを爆発的に感じる機会が増えてしまうこともあるかもしれません。この症状を漢方医学では、『肝血虚』や『肝気鬱結』であると考えます。そこで、自律神経を整えるべく鉄やビタミンB群、タンパク質を補給することで『肝血』を補い、ストレスによって発生する活性酸素を減らす『疎肝理気』作用のある食薬を取り入れることがおすすめです。ですが、ストレスが多い時には、すぐにストレスから解放してくれて満足感が高いメリットがあり、体内でイライラの素となる『痰湿・湿熱』に変換されるデメリットのある食事を欲してしまう可能性が高まります。その代表的存在がスイーツです。さらに、お菓子だけでお腹が満たされ栄養補給するタイミングが減ってしまい、『血虚』の後押しをしてしまうことも考えられます。そのため、『肝血』を補い『疎肝理気』してくれる食材を十分に食べ、なるべく『痰湿・湿熱』の材料となる食べ物を控えることが必要です。今週食べるとよい食薬は、【ピーマンの海老詰め】です。逆にNG行動は【ご褒美スイーツ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:ピーマンの海老詰め】『肝血』を補う高タンパク食材でビタミンB群やミネラルも豊富な海老と鶏肉を『理気』作用のあるビタミンE、ビタミンC、βカロテン、クロロフィルなどの抗酸化物質を含むピーマンに詰め込んだメニューが便利。また、海老の赤い色素アスタキサンチンや鶏肉のイミダゾールジペプチドも疲れた頭を癒してくれます。レシピはこちらです。<材料>タネむき海老100g(荒くミンチ)鶏ひき肉200gオートミール大さじ1味噌大さじ1生姜1かけ(みじん切り)ーーーピーマン4つ(種は捨てずに半分に切る)ーーー調味料酒・水大さじ1醤油小さじ1<作り方>タネの材料をポリ袋に入れてよくこねて、ピーマンに詰める。クッキングシートを長めに切ってフライパンに敷き、ピーマンを並べ、調味料を回しかけ、クッキングシートで包むようにたたむ。フライパンとクッキングシートの隙間に水を150ml程度入れ、蓋をして10分程度中弱火で蒸したら完成。※面倒な人は軽くラップをかけ5~6分レンジにかけてもOK。NG行動【ご褒美スイーツ】気分転換やご褒美として食べるスイーツがNGです。私たちは忙しくて感情がコントロールできないときほど、甘い物を欲しやすくなってしまいますが、そんなときこそ間食や食事の質を、自分のカラダにとって必要な栄養素になるように調整することがベターです。とはいえ、即リラックスでき幸福度をアップしてくれるスイーツは、魅力的で意識的に控えることは難しいかもしれません。そのため、食べてしまったときには、血糖値の急上昇を抑えるように片付けや掃除をして歩き回ったり、お散歩をしたりと気分転換の行動となる運動習慣もセットで取り入れるようにしましょう。血糖値の安定は、感情の安定にもつながりますよ。イライラした時ほど、負のスパイラルに陥らないように食生活を整えたいものですが、なかなかそうはいかないものです。思うようにコントロールできないと感じた人は、忙しさや月経前のイライラがひと段落した心もカラダも元気な時の生活を見直すことから始めてみましょう。体調が悪い時に、生活習慣を変えることは難しいです。元気なときに健康意識のレベルを少しずつ上げて体調の波を小さくできるようにしていきたいですね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Alexey Yaremenko/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages文・大久保愛
2023年03月31日毎回大好評の【材料1つで完成するおかず】シリーズ。熱いご支持に応え、おうちにあるどんな食材でも探せるように一挙に総まとめにしました。キャベツ、ジャガイモ、サツマイモ、キュウリにズッキーニと全15種類、これさえあればもう夕飯のおかずに迷わない人気シリーズの集大成です!■「キャベツだけ」で作る簡単スピード副菜&汁物レシピ25選〜【材料1つで完成するおかず】キャベツには、ビタミンC、カリウム、カルシウムをはじめ、胃腸の働きを整ええるビタミンU、別名キャベジンが豊富に含まれています。生でも火を通しても栄養を効果的に摂れて栄養価の高い野菜。サラダや和え物、煮物や汁物のレシピ「25選」をご紹介します。■ 「ジャガイモだけ」でできる万能レシピ9選~節約&大量消費!子供も大好き代謝を促してくれるビタミンB、老化防止対策に役立つビタミンCが豊富な上、鉄分や食物繊維も含まれている万能野菜。「ジャガイモだけ」で作れるレシピをご紹介します!■「サツマイモだけ」でできる絶品レシピ15選【材料1つで完成するおかず】日持ちして栄養価の高い「サツマイモだけ」で作る材料1つで完成するおかずをご紹介。揚げ物、煮物、サラダなど、和洋中様々な副菜に対応できるものばかり。■「ニンジンだけ」でできるおかず21選~サラダからお弁当、揚げ物、葉も使い切る!【材料1つで完成するおかず】「ニンジン」の栄養やニンジンだけで作るおかずを21選ご紹介。サラダや揚げ物、お弁当に便利な作り置きなど、葉も無駄にしないエコな万能レシピはどれも使えるものばかり。■「ナスだけ」で作る絶品おかず23選【材料1つで完成するおかず】使い勝手が良いナスを使った焼く・炒める・揚げるレシピやレンジで作る時短のものを中心にナスだけで作る絶品おかずレシピ23選をご紹介します!■「キュウリだけ」でできる超スピード料理人気レシピ14選 大量消費にも◎【材料1つで完成するおかず】大量消費に、作り置きに重宝するキュウリだけのレシピを集めました。副菜としてももちろん、部活帰りのおやつにいいシンプルレシピも!■「ズッキーニだけ」でできる満足レシピ7選【材料1つで完成するおかず】「ズッキーニ」=洋風と思ったら大間違い!お醤油ベースで和風にも、ごま油ベースで中華風にと万能。生食も美味しく保存が効く料理も多数!「ズッキーニだけ」で作る人気レシピをご紹介します。■「セロリだけ」でできる材料1つで完成するおかず15選セロリの栄養や下ごしらえの基本、そして爽やかな香りとシャキシャキ食感を楽しむための「セロリだけ」でできる材料1つで完成するおかず15選をご紹介します。■「アボカドだけ」でできる簡単人気レシピ10選 副菜にもおつまみにも【材料1つで完成するおかず】「アボカドだけ」でも美味しい料理が作れるのをご存知ですか?アボカドの選び方や下処理から「アボカドだけ」で作れる簡単レシピをご紹介します!■「ジャガイモだけ」で作る和洋中副菜レシピ15選【材料1つで完成するおかず】副菜に悩む…という方はまずジャガイモの副菜を思い浮かべることをオススメします。さて、そんな特に役に立つ「ジャガイモ1つで作れる和洋中副菜レシピ」をご紹介しましょう!■大根だけで作れる大根のおかずレシピ集【材料1つで完成するおかず】毎日のご飯作りを楽にしてくれる大根を使った副菜と、お肉をプラスして白いご飯が進むおかずをご紹介します。■「長芋」だけで作れちゃう和洋中簡単副菜【材料1つで完成するおかず】生でシャキシャキ、すりおろしてトロトロ、火を通せばホクホク食感が楽しい「長芋」だけで作る和洋中なんでもこいの簡単副菜レシピをご紹介します。■人気野菜「玉ネギ」だけで作る万能レシピ【材料1つで完成するおかず】「玉ネギ」が主役の万能レシピをご紹介します!きっと今よりもっと玉ネギが好きになりますよ。■「カブ」と「カブの葉」だけでできる、あと一品ほしいときの救済副菜【材料1つで完成するおかず】副菜を楽に考えるには栄養があって安価な旬食材で材料少ないものにするのがコツ。「カブ」だけで作る、和洋中の副菜レシピをご紹介します。■材料ひとつで【磯部揚げ】人気レシピ11選 時短で子供パクパク基本のちくわの磯部揚げだけでなく磯部揚げでおいしくなる意外な食材や、イタリアの磯部揚げ「ゼッポリーニ」など簡単でおしゃれなレシピもご紹介します!家にあるもので、もう一品。材料ひとつでできるレパートリーを増やして、食事作りの負担をすこしでも軽くしていきたいですね。
2023年03月30日花粉症などのアレルギー症状に悩まされていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、その対策と症状が悪化してしまうNG習慣を教えてくれます!今年は花粉症が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 205桜が満開となる地域が続々と増えてきていますね。春分の日も過ぎ、暖かい陽気の日も長く続くようになり、ようやく長かった冬も終わりを迎えた印象になりました。そして、マスクとの距離感も徐々にもとの生活に戻りつつあります。ですが、花粉症を強烈に感じている方は、マスクとの距離感がより強固なものへと変化していることだと思います。そして、卒業、入学、進級、転職、転勤などさまざまな区切りとなり変化のときとなる3月。みなさん、健やかにお過ごしでしょうか。今までお世話になった人たちや4月に新しく出会う人たちに対して、爽やかな印象を与えておきたいと考えるかたは多いと思います。ですが、花粉症で常にポケットティッシュを持ち歩き、鼻の周りは赤くむけ、会話をしながら鼻水がたれたり、くしゃみがでてきてしまっては、相手が気にしていなかろうが本調子ではない自分の状態に悲しくなってしまいます。そこで、今週は花粉症が悪化してしまうNG習慣と食べるとよい食薬について紹介していきます。今週は、花粉症の対策となる食薬習慣肌寒いタイミングもありますが、徐々に暖かくなり、お散歩するのが心地よい季節がやってきました。春のピンク色の花が映えた街並みを思い浮かべるだけで、外出の楽しみが一つ増えてラッキーな気分になりますよね。春の美しさは、あっという間に過ぎ去る儚さも心を動かされるポイントだと思いますが、桜日和のポカポカ陽気のタイミングだ!と狙って外に出ると必然的に降りかかるのが花粉です。今年から花粉症デビューしたというかたも多いのではないでしょうか。花粉症などアレルギー症状は、漢方では腸内環境が悪化し『湿熱』というアレルギーの原因が体内に存在すると考えられています。また、花粉や黄砂、ウイルスなどの病原菌、寒暖差などから身を守っているものを『肺』や『衛気』とよびますが、これらの働きが低下しているときにも花粉症に悩まされると考えられています。そのため今週は、『肺』や『衛気』を補う食薬をとりいれて体を守る力を強化し、アレルギーを引き起こす『湿熱』の原因となる食材を食べないようにしましょう。ということで今週食べるとよい食薬は、【キノコたっぷりブリしゃぶ】です。そして、逆に今週のNG行動は、『湿熱』の原因となる【ラーメンを食べる】ことです。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:キノコたっぷりブリしゃぶ】『肺』と『衛気』を養う栄養素といえば、免疫のサポートに働くビタミンD、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸、腸から整える食物繊維です。これらを1品で叶えてくれるのが、キノコたっぷりブリしゃぶです。ブリにはオメガ3脂肪酸が、キノコ類には食物繊維が豊富に含まれています。そして、キノコ類とブリには共通してビタミンDも多く含まれています。レシピはこちらです。<材料>ブリ2切れ(4ミリくらいにスライス)舞茸・しめじたっぷりお好みで干しシイタケ3つ千切り生姜2片昆布3cm醤油・みりん各大さじ1水400ml<作り方>ブリ以外の材料をお鍋でコトコト煮て、ブリをしゃぶしゃぶにして食べる。NG行動【ラーメンを食べる】花粉症がひどい!と鼻をかみながらラーメンを食べてはいないでしょうか?小麦製品とオメガ6脂肪酸が多い食材ですよね。腸内環境を乱し免疫を低下させたり、炎症を促したりすることで『湿熱』を作り出し、アレルギー症状を悪化させる原因となってしまいます。花粉症がつらいと思っている人は、ちょっと控えてみましょうね。そして、花粉症に悩む人は、なるべく和食を心がけ、肉と魚があったら魚を選ぶようにしてみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代では様々な研究が進み明らかになっていることが増えています。様々な研究が進み『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Hiro Kamijo/Gettyimages©Hello World/Gettyimages文・大久保愛
2023年03月24日