一刻も早く元気になりたい。そんなときは疲労回復の方法について考えてみましょう。二つの疲労回復法、「積極的」または「消極的」に元気になる方法、どちらを選ぶのが今の自分に適切か考えてみましょう。疲労回復には大きく二つの方法がある疲労回復には、大きく分けて二つの疲労回復の方法があります。一つは積極的な疲労回復法。体内に溜まった疲労物質やストレスを積極的に出していく、能動的な回復法です。もう一つは消極的な疲労回復法。これは体を休めて疲れを癒す方法で、基本的には自分からは動かずに、疲労を回復させていきます。真逆の方法ですが、今の自分に必要なのはどちらか考えて、適切な方を選べるようにしましょう。もちろん組み合わせて疲労回復してもOKです。“積極的回復法”は動くこと積極的回復法の基本は、動くことです。動くことで体に溜まった疲労物質の排出をうながし、血流アップなどで体を元気な状態へと戻します。これは、体が滞っていると感じるような軽度な疲労状態の時に向いている方法で、本気で疲れ切っているときには不向きです。ちょっと疲れたなー、少し体が凝ってきたなーと感じるときに選択するとよいでしょう。運動するちょっと疲れたときには、軽い運動をしてみましょう。つらくない程度のジョギングや、軽めのエクササイズがおすすめです。長くても数十分程度にしておき、疲れを感じたらやめるようにします。少し汗をかく程度がほどよいでしょう。疲れ果てない程度にうまく体を動かして、体を回復に導きましょう。大きな声を出す大きな声を出すことも、疲労回復やストレス解消に向いています。時にはカラオケなどで、好きな歌を好きなだけ歌うなどするとよいでしょう。もちろん友達と行ってもいいですし、ひとりで行ってもよいです。自分が好ましい方を選びましょう。人のいないところで、大きな声で叫ぶのも効果アリです。たまには山登りなどして、大きな声を出してもよい場所を探してみるのもよいですね。“消極的回復法”は休むこと消極的回復方法の基本は、休むことです。体を休めて泥のように眠ることが、消極的疲労回復の基本。とにかく疲れ切ってなにもできない、そんなときに選択すべき方法です。もう今日は何もしたくない。そんな時は、休んでしまえばいいのです!疲れ切ったときは無理に動かない!眠る消極的回復方法の基本は眠ること。睡眠は体や脳を休めてくれますので、心と体の両方の回復に必須です。本気で疲れたときは、とにかく泥のように眠って、心身の回復を図りましょう。ただ寝ているだけと思ってはいけません。眠りの効果は非常に高く、日常の疲労回復にはなくてはならないものなのです。とはいえ、ずっと寝ているのもかえって疲れることもあります。充分眠って元気が出てきたら、積極的な回復法にうつって、さらにパワーをチャージしましょう。穏やかに過ごす眠る以外にも、穏やかに過ごすことも疲労回復には適した方法です。例えばマッサージに行くことも、自分では動かないことから消極的な回復法に入ります。ですが、マッサージによって凝りがほぐれ、体内の老廃物の排出に一役買ってくれますので、非常におすすめの方法です。疲れを溜めないために、定期的にマッサージに行くのもよい方法でしょう。真ん中を取った回復法はヨガやピラティス二つの疲労回復法のちょうど真ん中を取った方法が、ヨガやピラティスです。ヨガの軽めのポーズは、体を癒しつつ軽い運動効果をもたらしてくれますので、ゆったりした気持ちで疲労回復を図れます。ピラティスは、もともと傷ついた兵士のリハビリとして始まったもので、疲労回復にも適しています。体を整え癒しながら元気な状態に戻していく。最近はプログラムを実施しているジムなども増えているので、機会があれば挑戦してみるとよいでしょう。自分に必要な方法で元気になろう自分に必要な方法を賢く選んで元気になりましょう。疲れているときは、どんな疲れ方か、まずは自分に問いかけてみることから始めるのです。自分に本当に必要な方法で、本来の自分らしい元気さを取り戻し、活力のある日々を送りましょう。疲労を溜めこまずに快適な生活を!
2018年03月25日生きていればどうしても感じないわけにはいかない、疲れ。疲れたときの顔を鏡で見ると、いつもより魅力30パーセントダウン、なんてことも珍しくないはず。そんな疲労とうまく付き合っていく方法、考えていきましょう。”疲労”を上手に解消しよう!生きていればどうしても感じないわけにはいかない、疲れ。疲れたときの顔を鏡で見ると、いつもより魅力30パーセントダウン、なんてことも珍しくないはず。そんな疲労とうまく付き合っていく方法、考えていきましょう。疲労を上手に解消して、今日の疲れを翌日に持ち越さない!!お疲れ顔とは今日でサヨナラです!!疲れていると、”老けて”見える老けて見える大きな原因のひとつが疲れです。疲れていると顔色が悪くなり、肌もハリを失います。化粧のりも悪くなるため、何歳か年を取ったように見られてしまうでしょう。ですが、疲れはシミやしわのようにできてしまったらなかなか取れないものと違い、比較的対処しやすいものでもあります。顔から疲労感をなくすために、できることは、まずは疲れをなくすこと。疲れ顔解消のためには付け焼刃のメイクよりも何よりも、疲れそのものを解消してあげることが一番なのです。そこで、疲れに合わせた疲労解消方法を考えていきましょう。どれだけ疲れているか、どんな疲れ方かによっても、疲労回復法は変わってくるのです。美容の大敵”疲労の解消法”は大きくふたつ疲労の解消方法は大きく二つかります。まずは、「動的な」解消方法で、これは体を活動的動かすことで、ストレスの解消を図るなど、動いて疲労を追い出す方法です。精神的な疲労感や、軽いストレスを感じているときには効果的な方法です。対して「静的な」解消方法としては、とにかく寝る、体を横にする、マッサージを受けるなど、自分自身は動かずに疲労を取り除く方法があります。こちらは、とにかく体を休めることで、疲労状態から回復し、英気を養う方法です。極端に疲れていて、もう何をする力もわかない時などは、迷わずこちらの方法を選択しましょう。「動いて」解消する動いて疲労回復する方法は、カラオケのように、ストレスを発散する方法から、ヨガやストレッチのように体をほぐして調子を整える方法までさまざまです。どちらにしても、積極的に体を動かすことによって疲労物質を体から追い出し、血流のアップなどをねらいます。自身の疲れ肩や気力に合わせて、程よい方法を選ぶとよいでしょう。ひたすら「休んで」解消するとにかく疲れている。疲労も限界だ。そんな時はひたすらに体を休めるようにしましょう。日本人は勤勉と言われるだけあって、休むことに否定的である人が多いです。せっかくの連休だから、寝てばかりではもったいないと、疲れていても遠出したり、わざわざ温泉まで行って休養したりせねばならないと思っている人も多いでしょう。ですが、本当に疲れているときは、とにかく休むことを肯定し、手っ取り早くすぐそこのベットで寝ることが一番なのです。ゆっくりと寝て、「静的な」やすみを堪能したら、「動的な」疲労回復にチェンジしましょう。まずは、徹底的に休む。簡単そうに見えて意外と難しいものなのです。全く動かないとかえって疲れる人の身体は、全く動かさずにいると、流れが滞り、かえって疲れを感じやすくなります。実際寝すぎて体がだるいと感じたことがある人も多いでしょう。そのため、疲労回復には、「静的な」回復方法と「動的な」回復方法を適度に混ぜて行うのが効果的です。よく寝た後は、まずは軽い運動から始めてみて、気持ちのよい疲れを感じたらまた休む。こういったことの繰り返しが、疲れをためずに活動的に動くことができる体づくりを支えてくれるのです。体は休息をとらないと回復しません。ですが、動かしていないとさび付いてしまうのです。このバランスをうまく維持していけるようになると、疲労を感じにくく、健康的に過ごすことが可能になります。とても難しいですが、まずは自分の身体の声に耳を傾け、疲れたら休むことから始めてみましょう。そして、生活の中に軽いストレッチを入れるようにすることで、徐々にバランスの良いところがわかってくるはずです。バランスよく疲労を解消して老けにくい体をゲットしよう!体を休めることは本当に大切なことです。熱心に働く人ほど、身体の中は疲労でいっぱい。しっかり解消して疲れを溜めない状態にしておかないと、どこかでパンクしてしまう日が、確実にやってくるはずです。上手に疲労と向き合えることは、美容だけでなく、今後健康的に生きていくために非常に重要なことになるでしょう。うまく自分なりに疲労解消する方法を見つけて、疲れをため込まない生活を送りましょう。
2018年01月17日結婚をしたい!と思ったからってすぐに相手が見つかるワケではありません。婚活パーティー、お見合い、色々な出会いに積極的に参加しても相手がなかなか見つからないと次第に心が疲れて「鬱」に似た症状が出始める人もいるようです。最近では、そんな婚活疲れを感じている女性のために、心療内科のなかに「婚活疲労外来」とよばれる科も出てきているみたいです。今回は、婚活疲労外来の先生のお話の元、婚活で鬱になる原因や対処策をお伝えします。婚活疲労外来ってなに?河本メンタルクリニック(東京都墨田区)では、"婚活"を行っている過程で不調になった人のための「婚活疲労外来」を2009年12月に立ち上げています。こちらの小野医師によると、婚活は精神的にとても大きな苦痛が伴うもので、頑張れば頑張るほど心に負担がかかるとの事。そのため、婚活をしている女性は、自分では気が付いていないだけで軽い鬱のような状態に陥っていることもあるのだとか。不眠や、頭痛や胸の痛み、過敏性腸症候群などの体の不調が出ている場合には薬を出してもらったり、心と体の回復に向けて色々アドバイスもしてもらえる場所が婚活疲労外来なのです。男性と女性の割合は、おおよそ半分といいます。女性だけかと思いきや、男性も婚活で心が辛くなっている現状があるのですね・・・。どうして婚活で鬱になってしまうのか「婚活パーティーなどに沢山参加していると、なぜ鬱になってしまうのでしょうか?」小野医師はこう答えます。「婚活は、他にはないような特殊な場面。一回断られるだけでも大きなダメージを受けることになる。」確かに、選ばれなくてはカップルに慣れないという特殊なパーティーで、選ばれなかった場合「自分は必要の無い人間」というマイナスイメージが自分自身の中に生まれてしまいます。それが、3回4回と続くうちに、「私は誰からも求められないダメ人間」と自分自身にレッテルを貼ってしまうように。参加すればするほど、自分を嫌いになっていくという状態に陥り、次第に鬱っぽくなってしまうとの事。「お金も時間も使っているのに、成果が上がらない事を続けていると人間は誰でも疲れてしまいます。」とも小野先生は言います。婚活疲れを乗り切る対処方はある?婚活疲れを乗り切るためには、リベート(語り合い)が大切だと小野医師は言います。婚活をして、男性に断られた時のショックは、体験した事がないとなかなか理解してもらえないもの。既婚者や、彼氏持ち女子に相談しても「そのうちにいい人が〜」なんて上辺だけを励まされるのがオチですよね。婚活仲間を作り、お互いに状況報告をしながら励ましあうのが一番の心の薬になるんだとか。私も婚活パーティーに何度か参加したことはありますが、初めての人と喋らなくてはならないという状況にとてもストレスを感じ、カップルに成れなかった自分にストレスを感じ、お金と時間を無駄にした気持ちにストレスを感じ・・・。この状態を続けたら本当に鬱になってしまうと一時婚活を諦めた事もありました。無理はせずに、自分のペースでゆっくりと婚活を進めることが大切!体に不調が出始めたら、躊躇せずに婚活疲労外来へと足を運んでみてくださいね。おすすめサービス(sponsored)婚活サイトやマッチングアプリを使ってがんばって婚活してきたけど、出会えなかった。婚活疲れや自力の婚活に限界を感じている。でも結婚相談所は高額すぎるし、店舗へカウンセリングに通う時間もなかなかとれない。そんなあなたへ。プロに任せるネット婚活「excite.結婚相談所」は、日額たったの約300円でプロのコンシェルジュがあなたのネット婚活をサポート。手続きもすべてWEB上で完結。相談所の頼り強さと婚活サイトの利便性、どちらも兼ね備えたサービスなのです。新しい一歩、踏み出してみませんか? 詳しくはこちら
2017年07月24日「酢や柑橘類の果汁は食欲を刺激し、疲労回復に役立つし、食材が傷むのを防ぐ効果もあります。酸味を生かしたピクルスやマリネは、夏にこそおすすめ」(料理研究家・牧田敬子さん)余ってしまいそうな野菜を食べ切るのにもうってつけ。数種類を作りおいて、日替わりで楽しむのも一案です。ここでは牧田さんが教えてくれた、夏野菜を使ったピクルスの作り方をご紹介します!調味液さえ作れば、さまざまな野菜に応用できるピクルス。「今回は酢を水と一緒に煮立たせ、酸味をマイルドに。どれも米酢で作れますが、できれば野菜ごとに酢を使い分けてみて」(牧田さん)にんじん生のまま細切りにして、にんじんのしゃきしゃき感を楽しんで。黒こしょうをぴりっときかせるのもポイント。【材料/作りやすい分量】にんじん大1本、塩小さじ1/2、<ピクルス液>米酢100ml、水50ml、砂糖小さじ2、白こしょう(粒)、黒こしょう(粒)各10粒、レモンの搾り汁1/2個分【作り方】1.ピクルス液の材料をすべて小鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら火を弱めて3分ほど煮立たせる。火を止めて粗熱を取る。2.にんじんは皮をむいて千切りにして塩をふり、全体をよく混ぜる。3. 2のにんじんを容器に入れて1のピクルス液を注ぎ、冷めたらレモン汁を加えて混ぜる。【保存目安】冷蔵庫で1週間パプリカフィッシュアンドチップスには欠かせないモルトビネガーを使って。パプリカの鮮やかな色はお弁当にも大活躍。【材料/作りやすい分量】赤パプリカ1個、塩小さじ1/2<ピクルス液>モルトビネガー50ml、水50ml、グラニュー糖大さじ1/2、コリアンダーシード(粒)10粒、白こしょう(粒)10粒、赤唐辛子(みじん切り)1/2本分【作り方】1.小鍋にピクルス液の材料をすべて入れて中火にかけ、煮立ったら火を弱めて3分ほど煮立てる。火を止めて粗熱を取る。2.パプリカは種とへたを除き、縦に薄切りにする。ボウルに入れて塩をからめて10分おく。水(分量外)を注いですすぎ、水気を絞る。3. 2のパプリカを容器に入れて1のピクルス液を注ぎ、漬ける。【保存目安】冷蔵庫で1週間まきた・いつこ料理研究家。素材を見極め、その持ち味を最大限に引き出す料理が得意。著書に『ひとつの素材があれば』など。※『anan』2017年7月19日号より。写真・津留崎徹花料理、スタイリング・牧田敬子文・新田草子(by anan編集部)
2017年07月13日「慢性疲労」や「毎日疲れを感じる」という人がしている典型的な行動を見てみましょう。もしかすると、知らず知らずのうちに、この中にある行動をしているしているかもしれません。一日走り回って疲れた疲労感と、慢性疲労は全く違うものです。しっかりと見分けて対処できるように毎日の中で心がけていきましょう。いつも”疲れて”いませんか?無気力な感じがしたり、朝からやる気が起こらない、エネルギー不足、体が重たい、貧血気味という症状だけではなく「今日は1日休みたい」と思ったりする事は、毎日の過ごし方が反映されていることが多いです。いつも疲れてるように感じるという人は、その原因をしっかりとわかっておくことが必要です。過度な疲労や慢性疲労は、ただ1日を忙しく過ごしたことから来る一時的なエネルギー不足の状態とは全く違う現象です。疲れが抜け切れない状態が続いている人は、場合によっては一度医師のもとに行き、診察を受けることも考えてみましょう。本当の理由がわかるかもしれません。もちろん、ストレスが溜まりやすい生活をしている事は、疲労感につながります。でも、ストレスはただ忙しいというだけでくるものではありません。ストレスが溜まっていると感じていても、ゆっくりと寝て、体に良い食事をし、バランスの良い栄養が摂れているのなら、疲労感がずっと続くことはありません。きっちりと生活しているのに疲労感を感じている人は、少し生活を見直した方が良いのかもしれません。では、いつも疲れを感じている人がしている行動を見てみましょう。1.ストレスを溜めきって、吐き出せていない毎日忙しくて本当に心が休めていない人間関係(仕事、家族、恋人など)とうまくいっていない最近身の回りの変化があった(役職が変わったり、引っ越しをしたり、新しい職場になったりした)大切な日が近づいている(結婚式、試験などの人生を左右すること)このような原因から体の中にはストレスがどんどん溜まっていくのかもしれません。ストレスは、すべての人が感じるものなのですが、その後にきちんとストレスを体から排出させているかどうか。ここが分かれ道となります。自分が満足できること「あ~。今日は充実した。」と思えることを重ねていきましょう。2.最近、外食やお弁当を食べることが増えた食事の質を良くすることは、生活の中でとても重要なことです。外食が増えた人や、ついつい出来上がった食べ物をスーパーで買い、食事をすることが多い人は気をつけましょう。外食は量も調節できず、野菜不足になりやすい傾向があります。また、鉄分不足は女性に起こりやすく貧血の原因となります。ほうれん草などをしっかり食べる。もしくはナチュラル製法のサプリメントを摂るようにしましょう。3.しっかりと眠れていない遅くまでテレビを見て、いつもベットに行くのが遅い。仕事の関係で、毎日夜遅くに家に帰ってくる。このような傾向があなる人は慢性疲労になりやすいです。眠くないからと部屋の中でテレビをつけっぱなしにせず、眠くなくても部屋を薄暗くして、ベッドの上でゆっくり横になりましょう。少しずつ眠気がやってくるかもしれませんし、眠らなくてもその時間がリラックスの時間になるかもしれませんよ。4.身体の中に毒素がたっぷり体の中に溜まった老廃物は、身体のストレスになります。生姜や唐辛子を摂取することで、代謝力を上げることができます。また、年齢とともに少しずつ代謝力が落ちてきます。小さなことでもいいので、毎日の中に工夫をして、代謝力が衰えないようにキープしましょう。美容に敏感な人ならもう知っているかもしれませんが、寝起きにホットレモンや白湯を飲む事は、シンプルなのにしっかりと効果を発揮してくれます。5.ダイエットを頑張り過ぎているダイエットが必要な時もありますが、疲れを感じるようではいけません。気だるさが続く時は無視をしてはいけません。あまりにも少しの量しか食べていない時は身体が疲れやすくなってしまいます。6.コーヒーを飲みすぎているコーヒーは美味しくて、ついつい飲みたくなりますが、1日にあまりにもたくさんの量を飲むのはいけません。コーヒーには抗酸化作用があり、美容にも効果的です。でも、摂取し過ぎてしまうと、カフェインが体内に多くなってしまい、疲れを感じ無気力感が出てきます。7.睡眠中に「いびき」をかいているかも?寝ている間に「いびき」をかいている人は、慢性疲労の原因となることがあります。常に眠気を感じている。日中のあくびの数が多い。睡眠時間はしっかりとっているのに、朝に疲れが残っている。こういった方は、もしかしたら夜のいびきが原因かもしれません。いびきは周りの人に対して騒音となるのだけが、問題ではありません。睡眠の質を大幅に下げ、寝ているのに満足ができなくなります。とは、いってもなかなか自分では気づかないものですよね。心配な人は、アプリで寝ている間のいびきが分かるものがあるので試してはいかがでしょうか。いかがでしたか?疲れを感じている人はこれらの中で思い当たるものがありませんでしたか?一日走り回って疲れた疲労感と、慢性疲労は全く違うものです。しっかりと見分けて対処できるように毎日の中で心がけていきましょう。
2017年05月29日小児慢性特定疾病とは?出典 : 小児慢性特定疾病とは、18歳未満の子どもの病気のうち、以下の4つの項目を満たしていると厚生労働大臣が認定した子どもの病気のことを指します。・慢性に経過する疾病であること・生命を長期に脅かす疾病であること・症状や治療が長期にわたって生活の質を低下させる疾病であること・長期にわたって高額な医療費の負担が続く疾病であること平成29年4月1日現在、722の疾病が対象となっています。代表的な病気は、Ⅰ型/Ⅱ型糖尿病や小児ぜんそく、ダウン症などがあげられます。幼少期から発症し、継続的な治療や療育が必要になるものがほとんどです。認定されている病気は以下のリンクからご覧ください。小児慢性特定疾病情報センター|疾患群別検索なぜ特定の病気を「小児慢性特定疾病」として認定しているのでしょうか?その目的は大きく分けて2つあります。ひとつめは、患者のためにより良い治療方法の研究や新薬の研究などを進めるという医学的な目的です。もうひとつは、重い病気を治療するために必要になる高額な医療費を軽減するためです。まずは、医療費助成制度についてまとめました。小児慢性特定疾病の医療費助成制度出典 : 小児慢性特定疾病の医療費助成制度とは、小児慢性特定疾病に関する治療を受けた場合にかかる医療費を、一定金額の自己負担金額以外は国が助成してくれる制度です。医療費助成制度における自己負担額の上限は所得によって決められています。ある一定の金額を超えたら、助成金を受けることになります。具体的な年収と患者の自己負担額は以下の図表をご覧ください。Upload By 発達障害のキホン出典:ご存じですか?小児慢性特定疾患対策|厚生労働省発行例外として、同じ世帯に小児慢性特定疾病や指定難病の患者がいる場合は、金額が異なります。個人単位の自己負担金額ではなく、世帯単位での負担金額の上限が決められます。世帯内にいる患者の自己負担額を比べた時に、自己負担額が高い金額で計算される仕組みです。基本的には、18歳未満の児童等が対象です。18歳を超えた場合でも、医師が引き続き治療が必要だと判断した場合は、20歳未満まで延長されます。成人を迎えた後の治療に関しては、指定難病に対しての難病医療費助成制度や高額療養費と医療費控除などを利用して、医療費の負担を軽くすることができます。それぞれの制度の利用に関しては以下の記事をご覧ください。医療費の助成を受けるためには、申請が必要になります。申請を行う窓口は、都道府県、もしくは一部の政令指定都市などの地方自治体です。具体的な支援やサポートのガイドラインは国が定めているので、医療費助成について調べる際は、国が運営している「小児慢性特定疾病情報センター」のHPを見ることで、まとまった情報を手に入れることができます。出典:小児慢性特定疾病情報センター地域ごとに、実際の支援やサポートが違うことがあるので、自分の住んでいる地域に関しての情報は、各自治体の相談窓口でご確認ください。出典:小児慢性特定疾病情報センター|各自治体担当窓口小児慢性特定疾病の医療費助成の申請については以下のとおりです。1. まず、指定医療機関を受診して、診断を受けます。2. その診断に基づき、医師に「医療意見書」を作成してもらいます。3. 「医療意見書」と申請書類を国から指定されている地方自治体の窓口に提出します。4. 小児慢性特定疾病審査会によって、書類や病気の症状に対して審査が入ります。5. 審査を終えると、申請した地方自治体より結果が届きます。上記の申請により、医療費助成が受けられる医療費受給者証が手に入ります。窓口への申請で必要になる書類は、各地方自治体の保健福祉局のホームページなどでダウンロードすることができます。医療意見書は、各病気のカテゴリごとに違うので、自分の病気がどのカテゴリなのかを調べた上で、ダウンロードすることになります。下記のページにはカテゴリごとにまとまっているので、自分の病気名を探した上で、書類を手に入れることができます。自分で記入する個所もあるので、分からない場合は診断を受ける医師に相談しましょう。小児慢性特定疾病情報センター |医療意見書の一括ダウンロード小児慢性特定疾病の医療費助成制度には、重症患者を認定する仕組みがあります。小児慢性特定疾患の中でも、特に高額な医療費が長期間にかけて必要になる病気や、同じ病気でも症状が重い患者に対して、負担金額を下げるものです。各病気ごとに基準がつくられており、重症患者の認定をもらうためには、医師の診断が必要になります。詳しい診断基準等は、以下のページをご覧ください。小児慢性特定疾病情報センター - 小児慢性特定疾病 重症患者認定基準小児慢性特定疾病の医療受給者証は更新が必要です出典 : 医療費助成制度をうけるために、必要になる医療受給者証。この書類の有効期限は、申請日からの1年間となっています。医療費の助成を継続して受ける場合は、更新手続きが必要になります。指定された医師からの診断を受け、医療意見書を申請書類として提出することが求められます。各都道府県ごとに多少違いはありますが、更新が必要な方に対して期限が切れる3~4か月前に更新のお知らせが届きます。更新の手続きには2~3か月かかるので、受給者証の期限が切れてしまった場合は、一時的に立て替えた上で、払い戻しを受けることになります。前述した通り、18歳になっても引き続き治療が必要だと認められる場合は、20歳未満まで期間が延長されます。このときに、期限が切れてからの更新手続きは認められないので注意が必要です。また、18歳以降に使用できる医療費助成制度は他にもいくつかあり、相談は、かかりつけの医師や市区町村の窓口で行うことができます。小児慢性特定疾病における福祉サポート出典 : 医療費助成以外にも、小児慢性特定疾病をかかえる子どものための福祉サポートがあります。生活していく中での悩みの相談や、生活用具の給付など様々です。子どもとその家族が抱える悩みの相談窓口を用意したり、困りごとを解決するために関係機関を紹介する取り組みは「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業」と呼ばれています。これらの取り組みは、都道府県や地区町村で行うように「児童福祉法」によって定められています。小児慢性特定疾病に関する子育ての相談はもちろん、同じ経験をした方に相談できるピアカウンセリングや家庭内で療育をされている方を対象にした巡回相談指導などをうけることができます。地域ごとに詳細なサポート内容は異なりますので、お住まいの地域の窓口にご相談ください。小児慢性特定疾病情報センター|各自治体窓口病気の症状によっては車いすや、入浴の補助に使う器具など必要になる生活用具があります。それらの生活用具を支給するのが「小児慢性特定疾患児日常生活用具給付事業」です。この申請も、お住まいの自治体の窓口で行います。医師と相談しながら申請する生活用具の支給を受けられるようになります。小児慢性特定疾病に関する相談はどうしたらいいの?出典 : かかりつけの医師や各自治体の窓口を通して行う相談もありますが、それ以外にも、生活の中での困りごとを相談する場があります。小児慢性特定疾病のある子どもと家族にとって、小中学校での集団生活の中でどのように病気のことを説明して、クラスメイトからの理解を得るのかは重要なポイントになります。給食での食事制限や運動制限など、少なからず配慮が必要な場面も生まれてくるはずです。やはり、担任の先生や養護教諭などの学校と相談し、連携を密にすることは必要不可欠です。クラスメイトの病気への理解を深めることで、例えば糖尿病などでみられる低血糖の症状が出た時などに早期発見につながるなどのメリットもあります。周りの人に病気の説明を行う際に、医師の診断書はもちろん、各自治体で配布している「小児慢性特定疾病児童手帳」を使うことで子どもの集団生活をサポートすることができます。教材詳細 株式会社母子保健事業団|小児慢性特定疾病児童手帳上記のような学校生活での悩みについては、国立成育医療センターが運営している「慢性疾患を抱えているお子さまの学校生活相談窓口」でも相談できます。ホームページには、生活の中でのQ&Aやガイドブックがまとめられていますので、ぜひご覧ください。相談窓口のご案内|国立成育医療センター出典:こどものケアドットコム小児慢性特定疾患患者や子どもの健康を考えたポータルサイトまとめ出典 : 小児慢性疾患のある子どもたちの自立を考え、周りの環境をどのように整えるのかは子育ての中でも大きな課題となります。医療費助成制度や福祉サポートをうまく活用しながら、継続的な治療と上手に付き合っていくためにも相談できる環境を用意しておくことは大きな意味を持つはずです。病気に対しての理解も含め、学校現場や病気をもたない子どもたちには、まだまだ知られていないことが多いので、理解を得るのは難しいことかもしれません。学校や医師などつながりを持って子育てにのぞむことは一つの鍵となることでしょう。
2017年04月30日<ドクターズインタビュー>東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生は、長年にわたり疲労の研究を進め、東京・新橋のクリニックで疲労と睡眠に特化した診療を行っています。梶本修身先生に疲労のメカニズムと睡眠との関係についてお話をうかがいました。【梶本修身(かじもと おさみ)先生】大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授東京疲労・睡眠クリニック院長大阪大学大学院医学研究科卒業。医学博士・医師産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者著書『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)、『仕事がはかどる! 超高速脳のつくり方』(宝島社)など脳を疲れさせる寝汗といびき疲労回復に大切なことは、夜中に脳の自律神経が活動するような状況を避けることです。そのためには、ノンレム睡眠の深さを表す4つのステージでいえば3または4に相当するような深い睡眠を周期的に取る必要があります。まず悪い例として挙げられるのは、熱帯夜にエアコンをかけずに汗をびっしょりかくような寝方です。寝汗をかいているということは、体温調節のためにそれだけ自律神経が頑張っているという何よりの証拠です。いびきは睡眠中に運動をしているようなものそして、そのほかにもうひとつ、私たちが疲労の原因として、もっとも注目しているのは「いびき」です。睡眠中のいびきや無呼吸によって血液中の酸素飽和度が80%ほどに低下する方は多く、酸素が足りなくなると脳へ酸素を供給するために血圧を上げ、心拍を速くする必要があります。息を止めると心臓がドキドキしてきますが、それと同じことが深夜に起こっているのです。そうすると、眠りながら運動をしているような状況になり、自律神経は非常に疲れてしまいます。いびきをかいて眠っている人を見て、よく寝ているなというのは大間違いです。無呼吸はもちろんですが、いびきをかいているだけでも実は非常に自律神経を疲れさせているのです。女性はいびきに注意が必要女性の方の場合、男性に比べるといびきの音はそれほど大きくないことが多いのですが、むしろ自律神経へのダメージは深刻であるケースが少なくありません。女性は男性に比べて肺活量が少ないので、結果としていびきの音が小さい傾向がありますが、肺活量が小さいということは酸素を吸い込める量も少なくなります。また、女性の場合は貧血と低血圧を合併している人が多くみられます。貧血や低血圧があると脳に送られる酸素量はもともと少ない状態にあります。その結果、ちょっとしたことで酸素量が不足するので、脳に十分酸素を送るためには自律神経により負担がかかることになります。女性のいびきはホルモンの減少と関係また、女性の場合には更年期にさしかかる35歳から45歳の年代で、それまでほとんどいびきをかいてなかった方にいびきがみられるようになることがわかっています。これは女性ホルモンの減少と関係しているといわれています。一方、男性の場合にはいびきが気になりはじめるのはもう少し遅く、45歳から55歳の年代に多いという傾向があります。男性は豪快ないびきが多いため気づきやすいのですが、女性の場合はいびきの音が小さいことが多く、寝息といびきの区別がつかないような方が35歳から45歳の年代でだんだん増えてきます。ですから、女性の場合は少し寝息が大きいかもしれないという段階から注意していただいたほうがよいでしょう。いびきには簡易型PSG検査を睡眠や疲労を扱っているクリニックでは、簡易型PSG(睡眠ポリソムノグラフィー)という検査を行なっています。いびきが気になる方はまずこの検査を受けていただくことをおすすめします。簡易型PSG検査では病院に泊まって検査をする必要はありません。検査機器を宅配便でご自宅にお送りし、測定後に送り返していただくという形で検査が可能です。この検査を行うことによって睡眠時の無呼吸や低呼吸状態はもちろん、酸素飽和度や睡眠の時間や深さ、つまり睡眠の質がわかります。その検査結果は、ご本人が朝起きたときに疲れがとれている(あるいは疲れがとれていない)という感覚と非常によく相関しています。あなたのお疲れ度がすぐにわかる検査私たちのクリニックで実施している自律神経機能疲労度検査は、自律神経がどれだけ疲れているということがわかる検査です。自律神経機能検査で疲労度をみる方法は大きく2つあります。ひとつは交感神経と副交感神経のどちらがどれだけ優位になっているかという比をみるもので、もうひとつは交感神経と副交感神経を足した合計のトータルパワー値をみています。検査結果は縦軸と横軸で表されます。横軸はLF/HF(LF:交感神経系成分、HF:副交感神経系成分)と呼ばれるもので、交感神経と副交感神経の比を表しています。右に行くほど交感神経が優位なのでストレスが高いということになります。一方、縦軸はトータルパワー値を表していますので、上に行くほどほどトータルパワー値が高いということになります。縦軸のトータルパワー値は、年齢とともに顕著に低下します。また、年齢の平均値に比して下がっていると慢性的に疲労が強いということを意味します。一方、横軸のLF/HFの比は何か緊張するようなことが起こると高くなるので、日によって変わります。一般には、ストレスが高いと右にシフトし、交感神経が相対的に有になりますが、典型的な慢性疲労症候群の方のような場合には交感神経すら上がってこないことがあります。つまり、緊張した状況が作れないほど疲れているということがわかるのです。疲労の原因は、昼間の疲れか?夜間の睡眠か?私たちのクリニックには慢性的な疲労や、寝ても疲れがなかなかとれないという悩みを抱えた方が来られています。中には全国の大学病院からの紹介で来られる慢性疲労症候群の患者さんもいらっしゃいますが、こうした患者さんはすでに診断がついてから長い時間が経っていることが多く、治療も容易ではありません。しかし、そうではない方の場合にはまず疲れの原因を探り、それが昼間に起こっている原因なのか、それとも夜に起こっている原因なのかに分けて治療方針を決定します。夜に起こっている原因の可能性があるときには検査をして、実際にいびきがあればいびきを治していきます。それによって疲労が改善する方はかなり多くいらっしゃいます。いびきや睡眠時無呼吸に有効性が証明されているCPAPとは?いびきや睡眠時無呼吸の治療にはCPAP(持続的自動気道陽圧ユニット)という医療機器を使います。CPAPはきちんと装着すれば100%有効であることが証明されています。睡眠効率や中途覚醒など、睡眠の質を評価するパラメーターでみると100%の方に効果が出ていますし、疲労に関しても、疲れがとれた・軽くなったと感じている方が85%となっています。ただし、CPAPを装着すると圧迫感や違和感があるため、使うのをやめてしまう方も3〜4割おられます。そのため、私のクリニックではまずは1週間使っていただき、使用感に問題がないときに継続使用を勧めています。CPAPの保険適用基準は見直すべきCPAPを保険診療で使っていただくためには、PSG(睡眠ポリソムノグラフィー)という検査の結果が一定の条件を満たしている必要があります。現在の基準では1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示すAHI(Apnea Hypopnea Index)が簡易型PSG検査で40以上、終夜ポリソムノグラフィー検査で20以上となっています。しかし、実際にはAHIが5〜20の方であっても昼間の眠気による事故が通常より多いということはデータ上でも明らかであり、軽度だからといって治療をせずに放っておいてもよいということにはなりません。特に職業ドライバーの方が事故を起こすリスクを放置することは、社会的にも問題があると考えます。そして、いびき自体もやはりきちんと改善してさしあげたいということがあります。たしかにいびきだけの患者さんをすべて保険適用としてしまうと、対象となる方はかなりの人数になってしまうので健康保険財政上、厳しいところがあります。現在、私たちのクリニックでは、CPAPがいかに有効かということを多くの方に試していただくために、自費診療でも使っていただけるようにCPAPをご提供しています。軽度の患者さんにも有効な疲労回復CPAPの開発私自身、今よりも太っていた頃にいびきがあって調べてみたことがあるのですが、検査の結果無呼吸がそれほど多くなかったため、やはりCPAPの保険適用基準には該当しませんでした。しかしその当時、同じだけ寝ても以前に比べて疲れがとれなくなってきたという自覚があったのです。そこで自分でもCPAPを試してみたところ、それまでの目覚めと全く違ってスッキリとした朝を迎え、昼間の眠気も全く感じなくなったことは驚きでした。その後、自分でCPAPを購入していろいろ使い方を試してみましたが、それまで8時間は寝なければ疲れが取れなかったのが、今は5時間ぐらいの睡眠時間でも一日中仕事が出来るようになりました。こうした経験から、CPAPは睡眠の質を高め、結果的に疲れをとるという意味で優れているということを確信し、何人かの方に試していただいたところ、やはり非常によい結果が得られました。ただし、その当時のCPAPは無呼吸を検知して空気を送る圧を調整するような仕組みであったため、いびきを検知できるようなシステムに改良を加える必要があると考えました。そこで医療機器メーカーと相談して、現在はいびきによって送り出す空気の圧を調整する特殊なプログラムを組み込んでもらっています。疲れをとる自然な目覚め方とは?睡眠で重視すべきなのは時間ではなくて「質」です。そして、その「眠りの質」というのはまさに、自律神経をいかに休めるかということにポイントがあります。自律神経を疲れさせないという意味では、朝の目覚まし時計もできればやめておいたほうがよいでしょう。大きな音は人間に対しても動物に対しても恐怖心を呼び起こすものであり、強いストレスとなります。実際に目覚まし時計の音で起きたときの自律神経の働きを調べてみると、副交感神経から交感神経に一気に上がっていきます。その結果、心拍や血圧も15〜20%ぐらい上昇します。これでは朝一番でいきなり自律神経を疲れさせているということになってしまいます。理想的な起き方は、朝、少しずつ明るくなってきて自然に目が覚めるというものです。実は、私の自宅では照明とカーテンに少し仕掛けをしてあります。起床時間になると、最初の5分間は暗いところから桜色のライトがだんだん明るくなっていき、少しずつまぶたの上で光をゆっくり感じるようにしています。そして次にカーテンを自動で少しずつ開けていくという仕掛けになっています。この起き方をしていると自然に目覚めたような感じがするので、起こされたという感じがしません。まるで休日の朝のような目覚め方で毎朝起きることができます。そうすると、不思議なことに同じ時間でも熟睡感がかなり違ってきます。あくまでもよく眠った気がするだけなのですが、不快感なく起きるということは自律神経を疲れさせないためにも非常に大切であると考えます。そうした知見から、現在、このシステムはエコナビスタ株式会社から「快眠健康ナビ」というシステム名で商品化されています。自律神経が休まるには、「ゆらぎ」が必要眠るときの明るさについても、よく3ルクスの明るさがよいといわれています。真っ暗でもなく明るすぎるのでもなく、月明かり程度の明るさがちょうどよいというところから来ているのかもしれません。そういったこともすべて含めて、自律神経が一番休まる空間が望ましいのです。完全に締め切られた空間、まったくの無風で環境の変化がないところは動物にとって居心地がよくありません。たとえば家の中で飼っている犬は、どれだけ居心地がよくても2時間ぐらいで寝る場所を変えます。それは、家の中という「ゆらぎ」がない環境ではそよ風で匂いが運ばれることもなく、敵の侵入に気づくことができないからです。同じように、人間も環境が統一されて一定の状態にいることはリスクになります。ゆらぎがない空間というのはあまりに人工的すぎるため「何が起こっているのかわからない」と不安になり、ゆらぎがあるほうがむしろ安心できます。ですから、寝室もリビングもゆらぎを取り入れたほうが心地よく過ごせます。理想をいえばエアコンをつけて窓を開けるぐらいの感覚のほうがよいのですが、そういった自然なゆらぎの心地よさは、たとえば森の中であればお金をかけなくても手に入りますから、その意味では森林浴などはとてもよいと思います。リラックスのためには「五感が一致すること」が大切五感を一致させるということはとても重要です。たとえばスパやエステなど、リラクゼーションを提供する場所では、入った瞬間にたいてい少し暗くなっていて涼しいというつくりになっています。暗いところをあえて涼しくしているからこそ心地よく感じるのですが、それは私たちが経験上、日陰に入ると涼しい、つまり暗くなると涼しくなるということを知っているからです。逆に日陰に入って蒸し暑さを感じたら、それは近くに誰かがいるということを意味しています。このように、五感が一致していることは自然な状態であるという認識につながり、それがくい違っていると気持ちが悪いと感じます。たとえば海の香りは海の近くで感じるからこそ心地よいのであって、山で嗅ぐとあまりいい香りだとは思えないでしょう。コーラだと思って飲んだものが実はコーヒーだったら、普段好きで飲んでいるものでも一瞬吐き出したくなったりします。それと同じように、五感は常に一致していないと気持ちが悪いと感じてしまうのです。こうした感覚の一致というのは、過去の自分の体験や、もっと遡ればDNAに刻み込まれた記憶に由来するものです。それがずれているということは、何か普通ではないことが起こっていてその状況を本能的に怖がっているのだと考えられます。不自然な状態は、動物はとってはもちろん、人間に対してもリスクを与える可能性があります。ですから、不自然な状態が生じていると感じ取ったときには、自律神経が交感神経優位になって興奮する方向に働き、休まることができません。自律神経が休まるためにはむしろ副交感神経が優位になるような状況が理想的なのです。夕焼け色の照明は眠りにつくのを早める皆さんが仕事を終えて家に帰る頃、夕方の6〜7時になると空が夕焼けで赤い色に染まっていき、そして夜になります。多くの家庭ではリビングなどの照明に電球色が好まれますが、夕方の空があの色だということを遺伝子のレベルで知っているからこそ、家で過ごすときには無意識のうちにリラックスできる色を選んでいるのです。私たちも家に帰ったときに夕焼け色の照明を使うことを推奨していますし、実際に眠るときにも、あの夕焼け色からだんだん暗くなっていくようにすると寝つきが良くなります。眠る前にそうした夕焼け色の照明を2時間ぐらい浴びていると、入眠潜時(にゅうみんせんじ)といって、ベッドに入ってから眠るまでの時間が早くなるということも論文として発表しています。自然界に起こっていることを再現すると私たちは心地よいと感じます。電気のない時代には人も動物と一緒に自然のサイクルに従って生活をしていました。その記憶は遺伝子の中に深く刻まれているため、それに反することをしていると不安を自覚し、自律神経が交感神経優位に高ぶってしまうこともあるのです。自律神経をいたわるモニタリングが大切睡眠だけでなく、昼間の生活においても自律神経をいたわることは大切です。特に日本では、毎日の習慣だからといって疲れているときにも運動を欠かさないという方は多いのではないでしょうか。しかし、本来は疲れを自分でモニタリングして行動することがとても重要です。たとえば朝、ベッドから出た第一歩で疲れているな、足が重いなと思ったら、それは前日の疲れがまだ残っているという証拠です。日中の負荷が強ければ翌日に疲れが残りやすく、また睡眠の質が悪くても疲れが残りやすくなります。そのどちらかが(あるいは両方が)起こっているわけですから、その日は運動を控えるというようなことを考えてもいいはずです。また、本来は朝起きてから4時間後が一番覚醒している時間だといわれています。朝7時に起きる方なら11時、朝6時起床なら10時がもっとも覚醒した状態にあるというわけです。ですから、その時間に眠さを感じているようであれば、睡眠が足りていないか、あるいは前の日の疲れが過剰であったということになります。もし睡眠がちゃんととれているとしたら、前の日の運動や作業の負荷が普段より強かったのかもしれません。「なんとなく」の衝動を大切に患者さんへのアドバイスとして私がいつもお伝えしているのは「衝動を大切にする」ということです。「なんとなくしんどい」「なんとなく今日は歩きたくないからタクシーにしよう」「今日はなんとなく会社に行きたくないな」などと思うことは誰にでもあるのではないでしょうか。この「なんとなく」という、どこからともなく浮かんでくる衝動は、実は全身から上がってくるデータ集計であり、統計解析の結果なのです。私たち人間が実際に意識できることはごく一部であり、ほとんどのことは無意識のところで行われています。たとえば、「今日、カレーが食べたいな」と思っても、それがどこから浮かんできたのかわからないということはよくあります。人間のひらめきや行動の多くはそうしたものですが、実はこの「衝動」を無視し続けることは健康を害する恐れがあります。「今日はなんとなく運動したくないな」というときには、はっきりとした自覚がなくても疲れていたりするので、そんなときにはトレーニングジムに行かないほうがよいのです。これは怠け者の方がいいと言っているわけではありません。自分の感性に正直であるべきであり、その感性を隠してしまうことが一番危険だということです。意欲や達成感、楽しいことがあると隠れてしまうので、自分でモニタリングした感性はもっと大事にするべきですし、根拠がわからなくても、衝動として上がってくるものには実は意味があるのです。自分の体の状態を意識的にモニタリングすることはなかなかできません。たとえば熱っぽいかなということぐらいは感じ取れても、血圧すら自分ではわかりませんし、同じように疲労も自分ではよくわからないことがあります。「今日はなんだかやる気が出ない」というときには、体が何らかの警告を発しているのだから無視してはいけないという意識を持つべきでしょう。
2017年03月13日<ドクターズインタビュー>東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生は、長年にわたり疲労の研究を進め、東京・新橋のクリニックで疲労と睡眠に特化した診療を行っています。梶本修身先生に疲労のメカニズムと睡眠との関係についてお話をうかがいました。【梶本修身(かじもと おさみ)先生】大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授、東京疲労・睡眠クリニック院長大阪大学大学院医学研究科卒業。医学博士・医師産官学連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者著書『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)、『仕事がはかどる! 超高速脳のつくり方』(宝島社)など疲れをとるには、睡眠が最適の手段私たちは疲労の専門家として、睡眠を専門としている先生方とは違う方向から睡眠の研究をしています。私はもともと大阪大学の精神神経科で睡眠を専門としていましたが、その後、疲労に関することをテーマに研究を行う中で、睡眠はあくまでも疲れをとるための「手段」であると考えるようになりました。したがって「よい睡眠とは何か」といえば、前の日の疲れがとれるということが私たちにとってのよい睡眠の定義となります。一般的に「今日はよく眠れた」という言い方をしますが、その場合の「よく眠れた」というのは、朝起きたときに前の日の疲れがとれているということであり、それがすなわち、多くの人々にとっても一番よい睡眠であるといえます。ですから、たとえば睡眠の質を調べるPSG(睡眠ポリソムノグラフィー)検査でまったく問題がなかったとしても、朝になって疲れが残っていたとしたらそれはよい睡眠とはいえません。私たちは疲労回復物質や疲労を起こしにくくする物質の研究をしていますが、もしも疲れをまったく起こさないようにできれば、あえて睡眠をとる必要はありません。しかしそうした夢のような物質が見つかるまでは、疲れをとるために睡眠は不可欠であり、できるだけ効率のよい睡眠をとることが最も適切であるということになります。私はちょうど今、寝てもなかなか疲れがとれない方のための本を書いています。これは、いわゆる不眠に関する本ではありません。実は、寝ても疲れがとれないと感じている方は非常に多くいます。もちろん、よく眠れないという方や不眠症の方のための情報も大切なのですが、今回は、「寝ても寝ても疲れがとれない方はいったい何を改善したらいいのか?」ということを中心にお話ししていきたいと考えています。慢性的な疲労の2つの要因慢性疲労を起こす理由は2つあります。ひとつは睡眠では回復できないほど日中の疲労の負荷が強すぎること。もうひとつは睡眠の質が悪く前日の疲労を十分に回復できないことです。つまり、慢性的な疲労を蓄積させないためには、昼間の疲労を軽減するか、夜に疲労の回復を促すか、この2つしか克服法はありません。一度起こってしまった疲労を昼間のうちに回復させることはできません。日常生活で疲れにくくするための方法はさまざまなものがありますが、それらは疲労を回復させているのではなく、それ以上悪化することを防いでいるだけです。つまり、疲労を回復させる手段は睡眠しかないのです。すべての疲れは脳が感じている「自律神経の疲労」だった私たちの研究の結果、運動疲労(肉体疲労)だけでなく、精神作業疲労と呼ばれるデスクワークの疲労や眼精疲労も含めて、昼間に起こっている疲れは自律神経の疲労であるということが明らかになってきました。たとえば運動をしたときには心拍や呼吸が早くなりますが、それを調節しているのは脳の中にある自律神経の中枢であり、汗を出して体温を調節しているのもまた自律神経です。ゴルフであれマラソンであれ、真夏の炎天下と11月では同じ時間・同じ距離であってもその疲れ方は大きく異なります。行動量には差がないのに、温度や湿度などの気候の差、すなわち体温コントロールを行う自律神経が疲れてしまうのです。自律神経は、発汗、心拍、呼吸、血圧などを秒単位で調整して、身体を常に安定した状態にする働きを司っています。真夏の場合にはその負荷が非常に強くなることから、自律神経が疲れると考えられています。もしも運動疲労の原因が筋肉そのもののダメージであるならば、真夏でも11月でも疲れは変わらないはずです。運動疲労というと体の疲れのように思われがちですが、実は体ではなく脳の中にある自律神経の中枢が疲れているのです。自律神経の疲れは活性酸素による細胞のサビ自律神経の疲れは活性酸素(かっせいさんそ)によるものです。私たちが何らかの作業をして自律神経の細胞が一生懸命働くときには酸素を消費します。すると、その過程で活性酸素が発生して神経細胞自体を錆びさせてしまいます。そしてその神経細胞が錆びると、全体を構成する自律神経の中枢自体の機能が落ちてしまいます。これが自律神経の疲れのメカニズムです。この自律神経の機能低下が起きると、その情報はちょうど眉間の裏側に位置する眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という脳の部位にサイトカインという物質を通じて伝えられます。これがいわゆる「疲労感」として認識されます。そのときにあえて「体が疲れた」と感じさせることによって、これ以上作業をさせないようにして体を酷使することを防いでいるのです。ですから、本当は自律神経が疲れているにもかかわらず、私たちは「自律神経が疲れた」とは感じず、「体が疲れた」というように誤解させられているのです。そうしなければ作業をやめることなく、もっと頑張ろうとしてしまうからです。つまり、疲れは防御反応から来るアラート(警報)なのです。疲労と老化のメカニズムは同じもの疲れと老化は基本的には同じものです。細胞が活性酸素で一時的に錆びた状態が疲労。そのサビが固まってしまって取れなくなった状態が老化です。つまり、疲労と老化の違いは、サビが一過性かそうでないか、可逆的か不可逆的かということになります。これは脳の中の神経細胞で考えるとわかりにくいかもしれませんが、肌の変化を考えていただくとわかりやすいでしょう。たとえば海水浴などで日焼けをしても、それは一時的なものですぐに元に戻ります。日焼けした肌は疲れている状態ですが、それは数日経てば元の状態に回復します。言ってみればこれが肌の疲労ということになります。沖縄に住んでいる人や、さらにいえば東南アジアの赤道に近いところに住んでいる人たちは一年中強い日差しにさらされて生活しています。このように毎日肌を紫外線などによって疲れさせていると、結果的に肌のダメージが可逆的なものから不可逆的なものになり、単に色が黒くなるだけでなくシミやしわとして定着します。これが肌の老化です。つまり、可逆的な範囲にとどまっているのが「疲労」であり、それが不可逆的な段階に至ると「老化」となります。ですから、その意味では老化を防ぐアンチエイジングのもっともよい方法は疲れないようにすることであるといえます。疲れも老化もまったく同じ酸化ストレスが原因であり、その酸化ストレスがこびりついて取れなくなった状態が「老化」となっていくのです。「活性酸素がたまる」というのはウソ?よく「活性酸素がたまる」と言いますが、活性酸素の寿命は長くても数十秒です。その一瞬で細胞を錆びさせてしまうのです。周りのものを酸化して錆びると活性酸素自体は還元してなくなってしまうので、長い間とどまっていることはありませんし、それ自体を測ることもできません。酸化ストレスマーカーといって、尿の中に出てくる8-イソプラスタンや8-OHdGなどの物質を酸化ストレスの指標にすることがありますが、それらは酸化ストレスの結果代謝されたものが尿中に含まれる値をみています。ですから、ストレスマーカーはあくまでも活性酸素が悪さをした結果出てきた錆(サビ)を測っているようなものであり、活性酸素自体を測っているわけではありません。活性酸素に抗酸化物質は有効か?疲れの原因が活性酸素による酸化ストレスであるならば、抗酸化物質によってこれに対抗するということが考えられます。活性酸素が発生しては消えていくので常に抗酸化物質がそこに存在しなければならないということです。ビタミンCは強力な抗酸化物質のひとつですが、摂取してから体の中に滞在している時間は1〜2時間といわれています。いったん活性酸素をきれいになくすことができたとしても、ビタミンCが代謝されて体の中からなくなってしまえば、そのあとは効力がありません。抗酸化作用を持続させるためには、たとえば点滴のような形で体に入れるような工夫が必要となります。ブルーベリーに含まれるアントシアニンやリンゴに含まれるアップルフェノンなどのポリフェノール、そしてカテキンなども非常に優れた抗酸化物質ですが、やはり同様に2時間以内にほとんど消えてしまうといわれています。たとえばアントシアニンなどは代謝が早く、体内に取り入れてから30分ほどでピークになるといわれています。ですから、もしもサプリメントとして摂るのであれば、少量ずつこまめに摂るほうがよいかもしれません。抗疲労物質イミダペプチドのメリット私たちが推奨しているイミダペプチドという抗疲労物質がなぜいいかというと、先にお話しした脳の自律神経の中枢にそのイミダペプチドを合成する酵素、すなわちイミダペプチドを作る工場があるからです。つまり、材料さえ供給すれば自律神経の中枢で作ってはそこで効果を発揮するということをおよそ8時間にわたって継続することができます。実際の抗酸化力そのものは、先ほど挙げた抗酸化物質の中ではイミダペプチドは決して強力とはいえません。しかし、それが自律神経の中枢で作用するということが非常に重要なポイントです。イミダペプチドを作っている工場は骨格筋と自律神経中枢にあります。脳と血管の間には血液脳関門というものがあり、血管から脳への物質の移動を制限して分子量の大きい物質を通さないようにしています。イミダペプチドは体内に摂取した後アミノ酸に分解されるので、最小単位のアミノ酸の状態で関門を通過し、脳へ到達することができます。しかし他の抗酸化物質の場合は、比較的通過しやすいポリフェノール以外は関門に引っかかってしまって脳には届きません。疲れの原因は自律神経の中枢ですから、脳に届かなければ肝心の自律神経にはまったく作用しないということになります。眼精疲労も自律神経の疲労眼精疲労については90年代頃からさかんに研究されてきました。その結果、目や視神経の疲労だと思われていた眼精疲労も実は自律神経の疲労であるということがわかってきました。動物の脳は、活発に活動をしているときには交感神経優位の状態にあり、リラックスしているときには逆に副交感神経優位となります。自律神経はこのように交感神経と副交感神経がうまく拮抗してバランスをとっています。ですから、私たち人間も仕事をしているときには交感神経優位の状態を保っています。動物が、獲物を追いかけるときや逆に敵に襲われる危険があるときなどは、交感神経が優位となります。このようにリスクが高い状況では、遠くを見る必要があるため、目に交感神経の刺激が伝わると、眼球内の水晶体を薄くして屈曲率を下げ、遠くがよく見えるように調整されます。このことは私たち人間も含めて全動物に共通する仕組みです。一方、お母さんのおっぱいを飲んでいる赤ちゃんや、その赤ちゃんを抱いているお母さんが見ている対象はおおむね70cm以内のごく近い距離にあります。このように脳がリラックスしている場合には、副交感神経が高まります。目に副交感神経の刺激が伝わると水晶体のレンズが分厚くなって近くがよく見えるようになります。つまり、基本的にすべての動物は、仕事モードのときには交感神経優位でレンズを薄くして遠くを見るようにし、安心できるときはレンズを厚くして近くを見ているのです。50万年の人類の歴史の中でこの数十年だけは、仕事や勉強などで集中して近くを見る時間が多くなりました。その場合、脳は交感神経優位となっているにもかかわらず、目には副交感神経の刺激を出さなければ近くを見ることができません。この矛盾が眼精疲労を引き起こしているのです。眼精疲労は筋肉が痙攣しているときのような状態眼精疲労を起こしている方を調べてみると、実際、目のレンズの厚さを調節する毛様体筋が痙攣(けいれん)を起こしているときのような状態になっていることがわかりました。こむら返りで足がつったときなど、筋肉が痙攣しているときには、関節を曲げるように働く筋肉と伸ばす側の筋肉が同時に収縮しているということがみられますが、眼精疲労でもそれと同じようなことが起きていたのです。眼精疲労を起こしている方のほとんどは、パソコンのディスプレイなど近くを見て仕事をしています。逆にいえば、遠くを見て仕事をしていると眼精疲労を起こしにくいと考えられます。3D(三次元映像)などの技術を用いることによって、近い距離にあるディスプレイを見ていながら、たとえば3m先などもっと遠くに目の焦点距離を合わせることがごく自然に実現できれば、眼精疲労を軽減できるようになるかもしれません。慢性疲労は自律神経失調症と同じ症状が出る眼精疲労が進行すると自律神経失調症と同じ症状が出てくることはよく知られていますが、眼精疲労に限らず運動疲労も徹夜による疲労も、慢性化した疲労はすべて結果的には自律神経失調症と同じ状態になる可能性があります。頭が痛い・重い体がだるい耳が遠く感じる目がしょぼしょぼする・目が乾くろれつが回りにくくなるふらつく汗が止まらなくなるこれらはすべて自律神経失調症の症状に共通していますし、徹夜明けなどにも同じような症状がみられます。つまり、自律神経失調症と慢性疲労とはほぼ同じ状態が表れるということです。こうした疲労は自律神経の疲労によるものがほとんどですから、その自律神経の疲労を睡眠によっていかにとるかということが非常に重要なのです。
2017年03月12日みなさんは「アクティブレスト」をご存知でしょうか?今、海外やアスリートの間でよく行われている疲労回復法です。アクティブレストを実践してみると身体の調子がどんどん変わっていくのが実感できると思います。毎日の仕事や生活で疲れが溜まっている方は必見です。“アクティブレスト”って?アクティブレストは体を動かす疲労回復方法です。「疲労回復=体を休ませる」と思われがちですが、実は身体を動かすことが疲労回復に繋がるのです。お風呂に入ったり、マッサージをしたりすると、血行がよくなり疲れが取れてすっきりしますよね?適度に体を動かすことは血液循環を良くし、老廃物の排出や筋肉の回復を促します。アクティブレストといってもハードな運動ではなく、無理せず続けやすい運動でOKです。デスクワークの方にもオススメデスクワークで同じ姿勢を長く続けていたり、接客業などで長時間立ちっぱなしの状態が続いたりすると、体の疲労感やむくみ、肩こりや腰痛、冷え性、筋緊張性の頭痛などさまざまな症状が出ませんか?それは、血液循環が悪くなっているからです。そんな疲れた時にこそ、アクティブレストを行うことで、横になって休んでいる時よりも速く疲労回復できると言われています。アクティブレストってなにをすればいいの?きついと感じない程度の、頑張らなくてもできる軽い運動です。特に一定のリズムで体を動かす運動がオススメです。例えば、・ウォーキング(散歩)・ランニング・水中ウォーキング・サイクリング・ヨガなどです。有酸素運動の場合は、会話ができるくらいの速度で行います。さらにストレッチを取り入れることで、より筋肉が伸びて、コリの原因となるうっ血を解消することができます。過度なアクティブレストを行ってしまうと、余計に身体が疲れてしまうので、調整しながら頑張りすぎないのがポイントです。ストレス発散効果もアクティブレストは、身体だけではなく精神的な疲れも解消できるので、ストレス発散にも効果的です。アクティブレストを行うと、脳への酸素供給によってリフレッシュしたり、脳内にドーパミンやセロトニンなどの、精神を安定させる物質が分泌されるので、イライラやストレスを抑えることができます。ストレスを発散することは睡眠の質を高めることにも繋がりるので、夜もぐっすり眠れて、目覚めもよくなりますよ。日常生活に取り入れやすい♪アクティブレストは日常生活にも気軽に取り入れることができます。忙しくて時間が取れない方は、お風呂に浸かってマッサージをするだけでも血行が促進されます。これまで運動をしていなかった方は、休日に軽い運動を習慣にするだけでも、毎日の疲れが抜けやすくなりますますよ。冬場はより筋肉が硬くなりやすいので。是非積極的に行うようにしましょう。筋肉に栄養を行き渡らせやすくなり、筋肉痛の早期緩和、筋肉のケアにつながります。いかがでしたか?もちろん休息も必要ですが、休日にごろごろしている状態よりも少し身体を動かすことで消費カロリーも増えてダイエットにも繋がります♪アクティブレストでその日の疲れはしっかり回復させましょう♪※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年02月05日質問:疲労感が抜けません。両親が高血圧、心臓弁膜症を患っているので不安になっています。ここ2~3カ月のことですが、疲労感が抜けません。身体が重たく、自宅の階段を上るだけで息が上がり、動悸がすることもあります。そのせいで外出もおっくうになり、家族にも迷惑をかけており、そんな自分が嫌になってきました。病院に行くほどではないと思うのですが、思い切って受診した方がいいのでしょうか?両親が高血圧、心臓弁膜症を患っているので、余計に不安になっています。神奈川県:もけーれさん(43)回答:疲労感や息切れの症状についてお答えします。――「高血圧症」と「心臓弁膜症」の遺伝性について疲労感が抜けない、階段を上る時の息切れ、心配な症状ですね。健康診断は毎年受けていらっしゃいますか?今の血圧はいかがでしょうか?高血圧症を指摘されたことはありませんか?自宅でもよいので現在の血圧を確認してください。また、高血圧の一つの症状ですが、足にむくみはありませんか?すねの部分の一番骨ばっているところを親指で押してみます。指のあとが残れば、むくんでいることになります。一般に、高血圧症は遺伝的な要因が強いといわれています。目安として、両親のいずれかが高血圧症の場合は3人に1人、両親とも高血圧症の場合は2人に1人が高血圧症になるというほどです。一方で、両親とも高血圧症でない場合は10~20人に1人の割合といわれています。このように、高血圧症は遺伝的要因が強いことがわかりますが、もちろんそれだけで発症するわけではなく、遺伝的要因に生活習慣が加わって発症すると考えられています。要因となる生活習慣には、食生活の乱れなどを原因とする肥満、塩分の過剰摂取、カリウムなどの摂取不足、喫煙、アルコールの過剰摂取、運動不足などがあります。日本人の食生活は塩分が過剰になりがちなため、特に注意が必要で、肥満、喫煙に至っては高血圧のみならず心臓にも悪影響を及ぼします。ちなみに心臓弁膜症に遺伝素因はありません。以前はリウマチ熱の後遺症、細菌感染などが主な原因でしたが、抗生物質の発達で罹患率が減少しています。心臓弁膜症の発症は後天的なことが多く、原因は不明とされています。<早めに内科もしくは循環器内科を受診しましょう>最後に、ご相談の症状は心不全の症状によく似ています。現在の心機能を調べることはもちろん、高血圧症、高脂血症や糖尿病の合併がないかの検査も必要です。また、症状から、貧血の有無の確認、腎疾患や甲状腺疾患と見分けることも必要になってくるでしょう。病院に行くほどでもない、という楽観的な状態ではありません。早めに内科、もしくは循環器内科を受診し、検査を受けられてください。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:慢性肝炎の初期段階、症状をこれ以上悪化させないためにどんなことに気をつけたらいい?検査を受けたら、慢性肝炎の初期段階と言われました。今はまだ薬をもらうための定期的な通院をしていますが、もし肝硬変になって入院するようなことになったらと心配です。入院が長くなるようですと家族の生活を変えることになりますし、金銭的なことも不安です。症状をこれ以上悪化させないために、どんなことに気をつけて日常を過ごしたらいいでしょうか?愛知県:まっちゃんさん(41)回答:「慢性肝炎」で気をつけることについてお答えします。――「C型肝炎」の場合の食事について慢性肝炎にかかられたとのことでご心配はつきないことでしょう。慢性肝炎はB型、C型のどちらになりますでしょうか。C型肝炎では、鉄を制限した食事が推奨されています。C型肝炎ウイルスに感染している人の肝臓は、鉄を過剰に蓄積してしまうことが分かっています。鉄が過剰に肝臓に蓄積されてしまうと、鉄から生じるフリーラジカル(活性酸素など)が肝細胞の膜やDNAを傷つけます。それにより、肝炎が悪化し、さらには、肝がんの発生の原因にもなると考えられています。また、鉄を制限することで、肝炎の進行を食い止めることができるのではないかとも考えられています。食べ物に含まれる鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は、肉や魚に多く含まれ、消化管から吸収される割合は23%ほどです。非ヘム鉄は、野菜や穀類に多く含まれ、吸収される割合は3~8%ほどです。食事で鉄を制限する場合には、吸収率の高いヘム鉄を含む食べ物に注意することが大切です。基本的なポイントとしては、以下のようになります。肉は控えめにしましょう。特に鉄を多く含む牛肉、レバーには注意しましょう。赤身魚、青魚、貝類は鉄の含有量が多いので、控えめにしましょう。白身魚は鉄の含有量が少ないので、大丈夫です。卵のうち卵黄は鉄を多く含むので、控えめにしましょう。緑の濃い野菜は避けましょう。ビタミンCは鉄の吸収を高めます。ビタミンCを多く含む果物は、間食でとるようにしましょう。緑茶、コーヒー、紅茶などはタンニンを多く含みます。タンニンは、鉄と結合して、鉄の吸収を抑えます。積極的にとりましょう。鉄を制限した食事療法は、栄養士の指導のもとに行われることが望まれます。詳しくは、かかりつけの医師に聞いてみましょう。<「B型肝炎」「C型肝炎」で気をつけること>それでは次に、B型、C型慢性肝炎に共通して気をつけたいことをみていきましょう。■栄養バランスを考えた食事を規則正しく栄養バランスの取れた食事を1日3食しっかりとるようにしましょう。たんぱく質の多い食品をとるようにしてください。肝臓の機能が落ちてくると、たんぱく質を作る機能も落ちてきます。それを補うためにも、たんぱく質をたくさんとる必要があります。目安は、体重1kg当たり1.5gです。また、食後は30分~1時間程度横になりましょう。 ■お酒は避けるお酒は、肝臓で解毒されます。肝臓の機能が下がっている慢性肝炎では、少しお酒を飲んだだけでも肝機能が悪化することがあります。基本的には、禁酒です。■薬の服用は慎重に市販の薬には、肝臓に負担をかける薬もあります。風邪を引いただけで病院に行くのはおっくうかもしれませんが、慢性肝炎をお持ちであれば、念のため病院を受診し、肝臓にやさしい薬を出してもらいましょう。市販の薬を自己判断で飲むのは止めましょう。■仕事は無理をしない普通に仕事をする分には問題ないでしょう。しかし、慢性肝炎は自覚症状があまりないため、知らずに無理をして、症状を悪化させる可能性があります。無理はせず、睡眠をしっかり取り、休養しましょう。■長風呂は避ける熱めのお風呂に長い時間入ったり、サウナに入ったりすると、体力を消耗するので避けましょう。 ■旅行には慎重に症状が落ち着いている場合には、旅行にも出たくなると思いますが、無理のないスケジュールでまわるようにしましょう。薬の携帯は忘れずに、そして、薬のリストもしっかり持っていきましょう。いかがでしょうか。原則は、無理をしない、ということです。そして、かかりつけの医師の指示に従い、定期的に検査を受けて、肝臓の状態をしっかり診てもらうようにしましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:疲労骨折の分かりやすい判断基準はありますでしょうか?子どもが格闘技を習っていますがケガが心配です。時折、足や腕の痛みを訴えることがありますが、骨折というほどのことは無さそうです。ただ、疲労骨折は分かりづらいと聞いたことがあるのですが、分かりやすい判断基準はありますでしょうか?病院に連れて行く基準がいまひとつ分かりません。これから練習もハードになっていく年頃ですので、気をつけることなどあれば教えてください。山形県:LLママさん(39)回答:「疲労骨折」についてお答えします。――「疲労骨折」とは最初に、「疲労骨折」について簡単にご説明したいと思います。疲労骨折とは、外から大きな力が一時的に加わったことで起こる一般的な骨折とは異なり、骨折を起こさない程度の力が身体の同じ部分に繰り返し加わったことによって起きる骨折です。熱心にスポーツをされている方が、身体の同じ部分を繰り返し使うことによりその部分が「疲労」してしまい、ついには骨折に至るということです。年齢的に最も発生しやすいのは15~16歳くらいとされており、身体も徐々に大人に近づいて、クラブ活動などでも負荷の多い、レベルの高いトレーニングを長時間行うことが多くなることが原因の一つと考えられています。<「疲労骨折」の症状の特徴>気になる疲労骨折の症状の特徴としては、“運動を始めると痛くなる”ことが挙げられます。お子さんが「格闘技の練習を始めるとその部分が痛み、終わるとスッと痛みが引いていく」といった症状を示し、何週間も続くようであれば、疲労骨折の疑いがあります。この時点で、整形外科やスポーツ整形などの病院で診察を受けることで、もし疲労骨折だと分かれば、症状がこれ以上悪くなるのを食い止めることができます。本人はスポーツに夢中で意識をしないこともありますから、周囲の方が「疲労骨折かもしれない」という知識を持って、見守ることが大切です。疲労骨折を起こしやすい部位、イコール、そのスポーツで負荷がかかりやすい部位ということになりますので、競技種目によって異なります。格闘技でも、例えば蹴りを伴うような競技であれば、右足指の疲労骨折などが見られることがあるようです。ご参考になれば幸いです。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日ラッパーのカニエ・ウェストが、「セイント・パブロ・ツアー」の残りの日程をキャンセルした後、入院しているようだ。ロサンゼルス市内の病院にて、疲労と睡眠不足に対する治療を受けているという。ある関係者はピープル誌に「カニエは現在、疲労困ぱいしていて、睡眠不足に悩まされています」「医師の助言の下、自分の意思で入院しています」と話す。ロサンゼルス市警の広報担当は、21日に通報を受けたが、結局は「救急医療」の案件としてみなされたと認めている。「午後1時20分、ロサンゼルス消防局が特定されていない医療扶助の要請を受けました」「医学的に安定した成人男性1人が検査のために病院に搬送されました」妻のキム・カーダシアン・ウェストはパリでの強盗事件以来公の場への初登場をキャンセルし、カニエの傍にいるためにロサンゼルスに舞い戻ったとみられている。カニエと2人の子供をもうけているキムは、ニューヨークで母クリス・ジェンナー、姉妹のクロエとコートニー・カーダシアンと共に2016年エンジェル・ボールに登場する予定だった。同イベントのレッドカーペットにて、クリスは義理の息子カニエのツアー中止について質問され、「カニエは疲れきっていると思うの。ただ本当に疲れているのよ。ハードなツアーなのよ」と『エンターテイメント・トゥナイト』に語った。そんなカニエは入院する前日、ツアーの一環で今月と来月に予定されていた北米での全公演の中止を決定し、その前の20日の公演では開幕数時間前に中止を決め、19日の公演にいたっては、ジェイ・Zへの批判を展開した後に公演を中断していた。(C)BANG Media International
2016年11月23日婚活を経験したことのある人はわかると思いますが、婚活はとても過酷です。頑張って続けていると、いつしか婚活疲労に陥る人も多いのです。それを今は『婚活疲労症候群』と呼び、しばしばマスコミでも取り上げられています。ではもし、自分が『婚活疲労症候群』に陥ったらどうしたらいいのでしょうか?そのための対処法をご紹介します。「絶対結婚しないといけない」と考えない」婚活を頑張っていると「絶対に結婚にたどりつかないといけない」と思い込みがちです。「結婚」が目標なので、それを達成しないと自分が敗北者になるような気持ちになってしまうのです。確かに結婚はしないよりしたほうが良いことも多いでしょう。でも、しないと不幸せというわけではありません。まずは「結婚しないといけない」というこだわりを捨てましょう。婚活の結果にこだわらない一生懸命に婚活しているのに、毎回うまくいかないと誰でも落ち込みます。そして、その結果に一喜一憂していることによって、だんだんうつ状態になってしまう人もでてきます。それが、『婚活疲労症候群』の怖さです。いちいちお見合いの結果にこだわらず、とにかく「会う」ことに徹していくんだという凛とした態度でのぞみましょう。婚活を楽しみ、疲れたら婚活を休むあまり真剣に婚活に向き合うと疲れます。なので、婚活をある意味「レジャー」と考えて婚活相手に会うときは自分が行きたいところにつきあってもらったりして、楽しむ工夫をしましょう。そして、それでも気持ち的に疲れてきたらお休みしましょう。お休みすることで、またしばらくすると「頑張ろう」という気持ちになります。休む勇気もときには必要なのです。『婚活疲労症候群』という言葉を初めて聞いた人もいるかもしれませんが、婚活はそのくらい大変なものです。でも、「婚活を頑張った先にしあわせが待っていた」という人も山のようにいます。あまり必死に婚活に向き合うのではなく、「しあわせになるための過程を楽しむ」・・・というくらいのスタンスでのぞんでいきましょう。
2016年10月07日めまいがしたり、朝から疲労を感じる。もしかすると低血圧が影響しているかも知れません。体に優しい方法で低血圧に負けない習慣を見てみましょう。1.早い動きや急な動きを避けるしゃがんだり、座った姿勢からすばやく立ち上がったりしない。2.水をたくさん飲む水や果汁100%のジュースなどを多めに飲みましょう。自然のナトリウムを摂ることができます。3.塩分を少し多めにとる特に夏は発汗をします。おやつを食べるなら、チーズや塩味のアイスクリームなどを食べてみましょう。動脈の働きを良くします。4.カンゾウを摂るカンゾウエキス配合の食品やお茶がオススメです。 市販のカンゾウパウダーも売っていますよ!5.野菜、果物を食べる朝食で野菜や果物を食べるようにしましょう。ミネラルが豊富で天然の塩分を補給できます。6.むくみを取る足のむくみをとるようにマッサージをすると、静脈の働きを良くしてめまいを防げます。7.同じ位置に立ちっぱなしでいない同じ姿勢で立ちっぱなしでいるよりも歩いたりして体を動かす方がいいです。8.涼しい場所にいようクーラーが効きすぎて寒いのもいけませんが、涼しい場所や扇風機は血圧が下がるのを防ぎます。9.日中気温の高い時間帯は外出しないナチュラル素材で風通しの良いものを着て汗をかきすぎない工夫をしましょう。外出する時は帽子をかぶりましょう。生活習慣で少しでも低血圧を改善して、元気に1日を過ごしましょう!
2016年08月24日夏バテや冷えからくる疲労やだるさには、やっぱり「肉」! なかでも、栄養価も高く、疲労回復に役立つビタミンB1や鉄分を含んだ牛肉は、適度に取り入れていきたいもの。ピリ辛風味で具沢山のスープなら、暑さで食欲がないときでも食べやすく、メインのおかずの代わりにもなってくれます。辛いのがお好きな方は、お好みでコチュジャンや唐辛子の量をプラスして。おいしく、しっかり食べて、夏の後半戦も乗り切っていきましょう!■牛肉のピリ辛スープ調理時間20分 202Kcalレシピ制作:E・レシピ<材料 4人分>牛もも肉(薄切り) 150g水煮ゼンマイ 150g水煮タケノコ 1/4~1/2本(約60~80g)ニラ 1束ネギ(刻み) 大さじ6<調味料> 酒 大さじ4 しょうゆ 大さじ1 コチュジャン 大さじ1.5 赤唐辛子(刻み) 1~2本分水 800ml塩 少々ゴマ油 大さじ2白ゴマ 小さじ1 <下準備>・牛もも肉は細切りにする。・水煮ゼンマイは水洗いして食べやすい長さに切る。・水煮タケノコの根元は細切りに、先は薄切りにする。・ニラは水洗いして根元を少し切り落とし、長さ3~4cmに切る。<作り方>1、鍋にゴマ油を中火で熱して水煮ゼンマイを炒め、牛もも肉、水煮タケノコを加え炒め、<調味料>を加え全体に炒め合わせる。2、水を加え強火にして、煮立ってきたらアクを取り、ニラを加えて塩で味を調え、器に注ぎ分ける。刻みネギをのせ、炒り白ゴマを指先でつぶしながら振る。冷凍ごはんを加えた雑炊や、春雨やフォーなどを入れたエスニックなアレンジも楽しめます。
2016年08月15日寝ても寝ても寝足りないし、朝から憂鬱な気分。本当は会社を休みたいけど、さすがにそんな甘いことを言ってもいられず…。毎日必死に疲れを振り切って出社している働き女子も多いでしょう。もしかしたら、あなたも慢性疲労かも!?そこで今回は「慢性疲労」から抜け出すための3ステップをご紹介いたします。慢性疲労って?文部科学省によると、慢性疲労とは「疲れ」を感じている状態が6か月以上続いていることをさしているそう。ちなみに急性疲労は1日寝て疲れがとれる範囲のことを指していて、1週間程度の疲れは、亜急性疲労と呼ばれています。つまり体調が万全ではない状態が1か月以上続いているわけですから、本人が気づかないところで、かなり疲れが溜まっているのでしょう。朝から夜遅くまで仕事をして、ようやくお休みに入っても今度は彼や仲間たちと遊んで…。充実した毎日を過ごすことは大事ですが、ペースを落として過ごすことも同じくらい大切なんです。お風呂でオン・オフの切り替えを!就寝前のバスタイムは、ゆっくり時間をとれていますか?最近の若い世代の人たちが「忙しさ」を理由に、湯船には入らず、シャワーで済ませている人が多く、シャワーでせっかく時間を短縮しても、結局、スマホでSNSを見て時間を使って…。こんな生活を続けていれば、常に身体がONモード。交感神経ばかりが優位になり、心から休める時間が皆無になってしまいます。慢性疲労を和らげる、あるいは予防していくためには、きちんとお風呂に入り、そこでオン・オフのメリハリをつけましょう。特に女性は夏場であっても、オフィスやカフェでは意外と冷房が強くかかっていて、自分で思っているよりも身体が冷えてしまっています。できる限り、ゆっくりお風呂に入れるように「入浴」の優先順位を上げておきましょうね。夜○時以降は携帯に触らない朝から晩まで働いた後に、寝る直前までSNSをチェック。もしかしたら職種的にSNSをチェックし、研究することも仕事のうちという人もいらっしゃるかもしれませんが、寝る直前まで新しい情報をインプットする必要はありません。もちろん、スマホの画面を見ていると、目が冴えてしまって場合によっては、なかなか寝つけなくなるでしょう。これは、もちろん身体にとって悪影響。疲れやストレスも溜まりやすくなります。今までの「いつも疲れている」状態から抜け出し、健康を重視したライフスタイルにしたいなら、例えば、自分の中で夜○時以降は携帯を触らないと決めて、約束を守りましょう。夜や深夜になってまで、他人と繋がっていると、慢性疲労のもとになりますよ!出典:weheartitよりいかがでしたか?慢性疲労が続いている状態では、毎日の仕事も完璧には、こなしきれていないでしょう。体調管理に力を入れるのは、社会人にとって仕事のうち。疲れやストレスによって健康を損なう前に、生活習慣を見直してみて!出典:weheartitより
2016年08月03日初対面で目を合わせた瞬間に「あなた貧血でしょう?」とか、握手する手を見ただけで「タンパク質をあまり食べてませんね?」などと指摘され、それがぴったり合っていたら驚きますよね。それが医師ならなおさらのこと!斎藤糧三先生は、まさにそんなドクター。専門は「機能性医学」という新しい医療です。海外ではすでに定着しつつあるこの「機能性医学」、一体どのようなものなのでしょう。根本原因を探り、生活改善で治す 「機能性医学」とは?機能性医学… 日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、おおまかに言えば「よくある慢性的な病気や原因不明の不調に対して、薬などの対症療法に頼らず、根本原因を探って生活改善によって治す」という考えに基づくもの。もう少し詳しく、先生にお話を伺いましょう。「機能性医学は、1990年にアメリカのジェフリー・ブランド博士が提唱した新しい医学です。アメリカではここ20年ほどで定着し、かなりポピュラーになってきました。熱があるから解熱剤を出し、咳が止まらないから咳止めを処方するというのではなく、熱や咳の原因を調べ、その原因を取り除くことで健康を取り戻す方式ですね。アメリカではもう、従来の投薬に重きを置いた対症療法では無理だと国民が気づいただけ。日本は保険制度が完備されていて、誰もが平等に医療が受けられるしくみが整っていますが、アメリカは、病気になったから治療を受けたのでは高額の治療費がかかる。知恵のある人はいかに病気を避け、病院に頼らない方法を追求する傾向があります。機能性医学が広く受け入れられる下地があったわけです」(斎藤先生)近年は日本でも、機能性医学が求められているはず。生活習慣病などの慢性病(治療が長引き、慢性の経過をたどるさまざまな病気)が、日本の医療費に占める割合はおよそ8割だからです。花粉アレルギーや、アトピー、うつ病、頭痛、冷え症、ぜんそく、蕁麻疹、リウマチ、便秘、糖尿病などは、多くの人が悩む慢性病の代表的なもの。学校へ行けないとか仕事を休まなくてはならないというほどひどくはないけれど、仕事や勉強の能率を著しく下げてしまうような病気が増え続けていることは、社会が抱える重大な問題です。最近では、ガンさえも生活習慣によるものと言われていること、見逃せません。病気は “医者に治してもらう” のでなく患者さんと医師が「一緒に」治すもの「多くの人が医者から処方された薬を飲み続けています。それでも治らない。その結果ドクターショッピング(あちこちの病院、さまざまな科、主治医を転々と変えること)をし、時間もお金も使ってしまう。対症療法でなく、症状の原因に目を向けて診断すると、その方が栄養バランスが悪かったり、病気を呼ぶような環境にいることがわかったりします。栄養の偏りを正したり、足りない栄養素を補ったりするだけで症状が軽くなる人が多く、中には何十年も苦しめられていた頑固な持病がすっかり治ってしまうケースもあるほど。『先生のように、私の生活の中に原因があるのではないかと探ってくれた医者は今までいなかった』と感謝されると、本当に良かったなと思いますよね」(斎藤先生)斎藤先生が機能性医学と出会ったのは、自分が長年悩んでいた花粉症をこの医学が治してくれたからでした。そもそもアンチエイジングに力を注ぐ医師でありながら、慢性疾患になすすべがない従来型の医療に疑問を感じていた先生は、2006年、うっかりカビの生えた燻製肉を食べたことがきっかけで、腸の調子が悪くなりました。お腹の張り、ガス、下痢などに散々悩まされた挙げ句、1カ月後に症状は全身に広がり、手のひらや足の裏にまで炎症が起こり、膝にはリウマチを思わせるような関節痛まで生じてしまったのです。なぜ、カビ毒からそんな全身の症状が引き起こされるのか、従来型の医療では説明がつかない。何かないのだろうか… と考えていたところ、アンチエイジングの国際学会の仕事をしていた折りに、腸と全身疾患の関係を解いた『機能性医学』というものを知り、急に興味を持ちました。2007年からは、アメリカで機能性医学のプログラムに参加し、この医学を系統的に学び、日本人として初めて「機能性医学認定医」の資格をアメリカで取得。日本ではまだ紹介されていなかった機能性医学研究所を設立します。そして2008年、機能性医学の底力を自ら体感するターニングポイントがやってきたのです。「その年の機能性医学のトピックのひとつがビタミンDだったのですが、機能性医学では、ビタミンDを“免疫系を整えるのに必須の栄養素”ととらえているんです。そこで『小さいときから抱えているアトピーや花粉症などのアレルギー疾患は、ビタミンDの慢性的な欠乏によるものかも』と思うようになりました。そして、実際にビタミンDを摂取することで自分の花粉症が治ってしまったんですよ。ほんとに、これだ! と思いましたね」(斎藤先生)「生活」を変えるのは、患者さん本人病気には「遺伝的要因」と「環境的要因」の2つがあります。遺伝的な要素は両親から受け継いだものなので生涯変化しませんが、環境的なものは食生活などの生活習慣や、その人の置かれている生活環境によってコントロールが可能です。遺伝子に関わらず最大の健康を得るためには、生活習慣・生活環境を最適化することが大切。もちろん、人の体は代謝ひとつとっても十人十色。なので、一人一人に合わせた見極めも必要です。「日本人は『病気になったら病院で薬をもらって治してもらおう』という発想に陥りがちですが、生活を変えるのは患者さん本人。医者にはできません。医師と患者さんが二人三脚で疾病に立ち向かうこと。治してもらうのではなく、一緒に治すという気持ちを持ってもらうことも大切なんですよね」(斎藤先生)慢性病を改善するための「5つの習慣」機能性医学では、これまでとは全く違ったアプローチで原因を特定していきます。例えば、精神的な悩みにも栄養不足を疑ったり、頭痛であれば肝機能の低下を疑う、など。女性に多いむくみや冷え症はタンパク質不足が原因であることが少なくないのだそうです。「普通の医師ならばたいして深く注意を払わないような対人関係や、睡眠環境といった領域まで、聞き出すこともありますね。それも、機能性医学においては慢性病を治す上で欠かせないポイントなんですから」(斎藤先生)そして慢性病を改善するために「5つの習慣」を提案します。1:栄養精製糖や白い穀物を控えて、良質のたんぱく質・脂質をしっかり摂り、ビタミンやミネラルが不足しないように気をつけること2:ストレスと対処力置かれている状況を把握したうえで、ストレスを味方にするようなものの考え方をする3:運動と活動30分ほどの速歩や自宅で行える簡単な筋トレを取り入れるだけで、メタボもロコモも防げて、認知症リスクが下げられる4:睡眠と休息栄養状態を整えると同時に、光をコントロールし、睡眠時無呼吸症候群などにも対処5:家族とソーシャルネットレジャーや運動などを介して人とのつながりを増やすことが、それぞれの慢性疾患のリスク軽減これらはすべて、治療薬を飲み続けるよりも低コストでできること。患者さんにできそうなものから薦めますが、5つのなかでも要となるのは1つめの「栄養」。1日3回、無意識のうちに口にしている食事の中身(=栄養バランス)、これを整えるだけで、慢性疾患のリスクが下げられるためです。食生活を整える「ファンクショナル栄養学」機能性医学に基づく栄養の考え方は「ファンクショナル栄養学」と言われます。従来の栄養学が慢性病を招いているのだとしたら、それを予防する食事法が必要。これが「ケトジェニックダイエット」と呼ばれるものです。勘違いされがちなのですが、「ダイエット」とは、日本ではこの30年ほどの間に「減量」を指す言葉になってしまいました。そもそも英語では「食事法」という意味です。現代人には必要のない糖質の過剰摂取をやめ、栄養のバランスを考えたケトジェニックダイエットを広めるため、斎藤先生は2013年、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」を立ち上げました。全米では、名門病院クリーブランド・クリニックにも2014年に機能性医学の外来が開設。全米から患者さんが殺到して、常に200人以上のウエイティングリストができているそうです。アメリカで広まりつつある機能性医学は、医療費がパンク状態の日本においても、近い将来、不可欠な医療になると考えられているのです。斎藤糧三先生 プロフィール1973年東京都生まれ。医師。1998年に日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。現在、日本機能性医学研究所所長、一般財団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、サーモセルクリニック院長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長。機能性医学をいち早く日本に紹介し、日本人として初めての機能性医学認定医に。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙・指導、更年期症候群の治療、アスリートの栄養管理など、得意分野は多岐に渡る。著書に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)。『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(監修/主婦の友社)。そして話題の新刊『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』(講談社)が2月24日発売に。
2016年03月26日アッヴィは11月26日、ジェノタイプ1型C型慢性肝炎ウイルス(HCV)に感染した成人患者向けの治療薬として「ヴィキラックス配合錠」を発売したと発表した。ヴィキラックスは、2種の直接作用型抗ウイルス剤であるオムビタスビルとパリタプレビルにリトナビルを加えた配合剤で、12週間にわたって固定用量を1日1回服用する。インターフェロンやリバビリンの併用は不要。厚生労働省より2015年4月に優先審査対象に指定され、同年2月の製造販売承認申請後、7カ月後の同年9月に承認された。 同承認は第III相臨床試験のGIFT-I試験を根拠とし、主要評価項目であるインターフェロン治療の対象で肝硬変を発症していない高ウイルス量の未治療患者においては、ウイルス学的著効率95%を達成している。薬価は1錠2万6801.2円として収載され、12週間の治療全体の費用は450万2601.6円となる。
2015年11月26日理化学研究所(理研)は10月15日、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳では、2つ以上のことを同時に進行するときに前頭葉が過剰に活性化し、非効率な脳活動状態となっていることを明らかにしたと発表した。同成果は理研ライフサイエンス技術基盤研究センター健康・病態科学研究チームの渡辺恭良 チームリーダー、水野敬 上級研究員らと、大阪市立大学、熊本大学、兵庫教育大学、および生理学研究所との共同研究グループによるもの。9月10日付けのオンライン科学誌「Neuroimage: Clinical」に掲載された。慢性疲労症候群は原因不明の疲労・倦怠感により半年以上も正常な社会生活が送れなくなる病気で、主に20~50代の患者が多いことが知られている。一方、CCFSは不登校児童や生徒に多く、3カ月以上持続する疲労・倦怠感、睡眠リズム障害などの症状が現れる。今回の研究ではCCFS患児15名と健常児13名を対象に、平仮名で書かれた物語を読ませ、母音の拾い上げと物語の内容理解の同時処理を要求する仮名拾いテストと呼ばれる注意配分課題を実施し、二重課題および一重課題(母音拾い上げ、または内容理解のどちらか一方)遂行中の脳活動状態をfMRIで測定した。その結果、CCFS患児と健常児いずれも二重課題遂行中は一重課題遂行中に比べて前頭葉の一部である脳の左側の下前頭回背側部と頭頂葉の一部である左側の上頭頂小葉が活性化しており、2つの部位が二重課題の遂行に必要な脳領域であることがわかった。また、疲労と脳の活性化の関係を調べたところ、健常児では疲労度が高いほど左側下前頭回背側部の活動度が高く、また物語の内容理解度が低い場合も活動度が高いことがわかった。これは、疲労していると脳の活動が活発化するものの、それが課題成績には結びつかないことを示す結果だという。一方、CCFS患児と健常児の脳活動を比較すると、二重課題および、一重課題のいずれにおいても、CCFS患児では右中前頭回が特異的に活性化しており、その活性度は内容理解度と正の相関関係にあった。さらに、二重課題では右中前頭回に加え前帯状回背側部と左中前頭回も健常児に比べ、特異的に活性化していたことから、健常児の場合は疲れていても疲れていなくても、注意配分時に左下前頭回のみの活性で情報処理するのに対し、CCFS患児の場合は右中前頭回と前帯状回背側部を活性化させ、内容の理解度を高めようとすることがわかった。これらの過剰な神経活動は、前頭葉の非効率な活動状態を示すだけでなく、精神的な負荷となって疲労増強の原因となる可能性がある。同研究グループは、CCFS患児は疲労により脳が活動しにくくなっているというよりも、脳の機能低下を補うために脳を過剰活動させていると考えており、今後、健常児の疲労およびCCFSにおける慢性疲労により引き起こされる前頭葉の過活動が疲労回復または治療により低減するかどうか研究を続けていくとしている。
2015年10月16日毎日デスクワークをしていると、腰や肩、腕などにコリや疲労を感じてきますよね。少しでも疲労をためこまないために、いろいろな態勢に変えたりストレッチしたりすることもあるでしょう。長時間のデスクワークで疲れている人は、初歩的なところを見直すと良いかもしれません。椅子の座り方1つでも疲れ具合が変わってくるはずですよ。今回は疲労を感じにくくする、椅子の座り方についてスポットを当ててみました。■正しい姿勢で椅子に座ろう椅子の座り方によって、身体への負担はガラリと変わるはずです。正しい座り方は以下の通り。なるべく深く腰かける(お尻が背もたれのつけ根につくくらい)背中を背もたれにつける足の裏を床につけて座るこれまで深く腰をかけていなかった人、足を投げだす形で座っていた、という人も多いと思います。自分のクセがあるとどうしてもそのクセのまま座ってしまいがち。椅子の高さが高く、足が宙に浮いてしまう状態になるのであれば、厚めの雑誌を何冊か束にしたり、丈夫な箱を足元に置いて調節しましょう。 ■長時間のデスクワーク時は体勢を変えることが重要長時間同じ態勢で作業をするというのは、身体の節々に負担をかけることになります。身体が疲れてきたときは、休憩時間に少しストレッチをしたり、体勢を変えて少しでも負担が軽減できるようにしましょう。背伸びしたり腕をゆっくりと回すだけでも疲れの感じ方は変わってきますよ。隙間時間を有効に使うことが、疲れをためこまないコツです。■デスクの高さにも配慮して最後にもうひとつ忘れてはいけないのが、デスクの高さ。そしてパソコンの位置なども重要だということをお忘れなく! ひじの位置に対して、手首がまっすぐになるように調節してみてください。ひじかけがある場合は、ひじを軽く固定するようにひじかけに置き、90度の角度になるようにしておきましょう。パソコン画面との距離は、なるべく40センチ以上は離れるようにして、目線よりもモニターの方が下の位置になるくらいがベストです。また、パソコンを操作しているとき、あごが前に突き出てしまうと猫背になりやすくなります。なるべくあごを引いて、背骨へ意識を集中してみましょう。このように座り方や椅子、デスクの高さなどに配慮するだけでも、今までよりも疲れを感じにくくなるはず。簡単にトライできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
2015年09月13日九州大学(九大)は7月21日、アトピー性皮膚炎に伴う慢性的な痒みのメカニズムに、「アストロサイト」と呼ばれる細胞が関わっていることを発見したと発表した。同成果は同大学大学院薬学研究院ライフイノベーション分野の津田誠 教授、白鳥美穂 学術研究員らの研究グループによるもので、7月20日(現地時間)に米科学誌「Nature Medicine」オンライン版に掲載された同研究では、アトピー性皮膚炎モデルマウスを用い、マウスが引掻く皮膚と神経でつながっている脊髄後角で、神経系を構成する非神経細胞であるグリア細胞の一種「アストロサイト」が長期にわたって活性化していることを発見した。さらに、このアストロサイト内では、遺伝子の発現を促すタンパク質「STAT3」が働いていて、その働きを阻害することで、アストロサイトの活性化と引掻き行動が抑えられることを確認した。また、アトピーマウスの脊髄の遺伝子を調べたところ、活性化アストロサイトが、炎症に応答して産生されるLCN2というタンパク質を作り出し、それが脊髄後角ニューロンでの痒み伝達物質の作用を強めてしまうことも判明した。慢性的な痒みはこれまで主に皮膚を中心に研究されてきたが、今回の研究でアストロサイトの重要性が明らかになったことで、痒みのメカニズムの解明だけでなく、アストロサイトを標的とする新たな治療薬の開発につながることが期待される。
2015年07月22日季節の変わり目は、疲れやすいものです。上着がいらないぐらいの暖かさかと思えば、コートが必要なほど寒い日もあったり。でも、もしあなたの疲れが慢性化しているなら、何かほかに原因があるのかも。毎日の習慣を見直してみるべきでしょう。疲れ知らずの健康体質をつくるポイントをご覧ください。【食事】水分や鉄分補給はだいじょうぶ?わたしたちの体内の60~65パーセントは水ですが、水分量がたった2パーセント減っただけでも体内の機能が低下してしまうそうです。汗をかきやすいこれからの時期は、水分補給をしっかりしないと、疲れやすくなるだけでなく、熱中症や脱水症状の原因にも。利尿作用のあるカフェインを含むコーヒーや紅茶よりも、水を飲んだ方が効果的!水が苦手なら、水分補給に加えてビタミンなども効率よく摂取できるデトックスウォーターを飲んでみてはいかがでしょう?また、「鉄分不足」もよくありません。体がだるく感じたり、イライラしたり、貧血の原因に。牛肉の赤身や大豆製品、豆類、卵やゴマ、ナッツなどを積極的に食べましょう。なかでも、青のりやひじきなどの海草類は、100g当たりの鉄分含有量がレバーよりも多いので、たっぷり摂るようにしたいですね。みそ汁の具や、煮物にしてみましょう。鉄分の吸収率は、ビタミンCと合わせることで高まりますよ!【休息】スマホのチェックは、就寝1時間前までについつい見たくなってしまうスマホは、ベッドに持ち込まない方がよさそうです。スマホやタブレット、PCやテレビなどの強い光源は、睡眠ホルモン「メラトニン」の働きを邪魔してしまうのだとか。ぐっすり休むためにも、スマホのチェックは就寝1~2時間前を目処に切り上げるようにしましょう。どうしてもという時には、スクリーンとの間隔を35cm程度に保つようにすれば、睡眠へのダメージは少ないそうですよ。【職場・プライベート】「できません」と言えるようになって!心苦しいときもあるかもしれませんが、時にはきちんと断るのも大切なことです。うまく断ることができなければ、ストレスや疲れは溜まる一方。わたしは以前、勤めていた会社の社長に、「1日1時間でも、好きなことに費やす時間は大切。自分の時間を削ってまで気乗りのしない誘いに付き合ったり、ムダな残業をする必要はない」と言われて以来、困ったときには彼の言葉を思い出すようにしています。この発言、的を得ていると思いませんか?「できない」「やらない」と断ることも、時には必要です。無理をしないようにしましょうね。疲れを翌日に持ち越すと、仕事のパフォーマンスも下がります。一日の疲れはその日のうちに解消して、ハッピーな毎日を過ごしましょう!※関連記事ストレスで肌がボロボロに…!! 春、キレイになるための「心のケア」って?
2015年04月27日4月に入って3週間が経過し、新しい環境での生活に次第に慣れてきた人も多いことだろう。ただ、今頃の季節は、新生活に起因する疲労が蓄積しやすいのをご存じだろうか。新宿溝口クリニックの溝口徹院長は入学や入社、異動などが多い春から初夏にかけて「新生活疲労」が重症化しやすいと指摘する。春先は、居酒屋でアルコールを摂取している新入社員らしき姿をよく見かけることも多いだろう。「彼らは新しい生活が始まった不安と高揚感から、アルコールをたくさん飲み大いに騒いでいます。やる気もあるので、毎晩飲み歩いて睡眠不足でも疲れない気がしてしまうのです」(溝口院長)。ただ、そんなやる気満々だった人でも、いきなり朝に起きられなくなったり、寝ても疲れが取れなくなったりするケースがあると溝口院長は話す。そして医療機関を訪れる際、内臓の疾患を疑って内科を受診するも原因が特定できず、次にメンタル面の疲労を疑うという。このような疲労感は、「栄養失調」によるものだと溝口院長は指摘する。「新生活への気合が空回りしてストレスとなり、加えて過剰なアルコール摂取のために、神経の働きを正常に保つ働きのあるビタミンBを消費してしまいます。その結果、エネルギー不足が起こり強い疲労感や抑うつ感を引き起こします」(溝口院長)。さらに、食生活がそのビタミンB消費に追い打ちをかける。忙しい仕事の合間に、コンビニエンスストアで購入したおにぎりやパスタなどで昼食をすませる社会人も多いだろうが、それらの食事から得られる主な栄養素は炭水化物だ。糖質である炭水化物を過剰に摂取すると、その代謝のためにビタミンB群がさらに消費されてしまう。「ストレス」と「偏った食生活」がダブルパンチになるというわけだ。この特殊な「新生活疲労」は、新社会人だけではなく管理職にも起こりうる。転勤や昇進などをきっかけとして、周囲の期待に応えようという責任感を持つことで、やはり大量にビタミンやミネラルを消費してしまうからだ。また、なりやすさにも個人差があるそうで、「まじめ」「何にでも一生懸命がんばる」「集中すると一つのことに何時間も没頭する」などの人があてはまりやすい。職業で言えばシステムエンジニア(SE)やゲームクリエーター、編集者などが該当する。「新生活疲労」の対処法としては「適切な栄養指導+ビタミンB群やその他ビタミン、ミネラルの摂取」があげられる。「長引く原因不明の疲労感はぜひ栄養失調を疑ってほしいです」(溝口院長)。もうしばらくするとゴールデンウイークに突入するが、連休明けでも疲労感やだるさが抜けきらないようだったら、注意した方がいいだろう。
2015年04月22日ベネクスはこのほど、疲労回復ウエア「リフレッシュジャージー」を発売した。同商品は、アスリートが運動(試合)後や競技の合間、移動時などに着用する"休むためのウェア"として開発された。ナノプラチナなど数十種類の粒子状の鉱物が練り込まれた繊維を使用。その繊維が微弱な電磁波を発し、自律神経(交感神経と副交感神経)の中でもリラックス状態に働く副交感神経を活発にするという。それにより、全身の筋肉の緊張をほぐすとともに、血流を促し、疲労回復へと導くとのこと。「就寝時のように副交感神経が優位に働くので、着るだけで睡眠・安眠へと導き、スポーツによっては競技と競技の合間の仮眠などにもおすすめです」と同社。また、肘や膝の屈伸を意識し、柔軟性を高めるパターン設計を採用。トップスの裾は後ろを前より数センチ長くし、座った際に腰が出ないように作られている。さらに胸ポケットが付き、音楽プレーヤーなどを入れることも可能。その他、トップスはダブルジップを採用し、ボトムスは裾裏に長さの調整機能を持たせたドローコード仕様となっている。価格は、トップスが2万1,600円(税込)、ボトムスが1万9,440円(税込)。サイズは、S(身長160~170cm)、M(同165~175cm)、L(同170~180cm)、XL(175~185cm)の4展開で、カラーはブラックのみとなる。
2015年03月12日原因がわからないというのは本当に人を不安にさせますよね。慢性疲労症候群もなかなか診断が難しい病気の1つと言われています。どのような症状があるのか、治療方法は? 今回は、慢性疲労症候群の実態に迫ります。睡眠で疲労が回復しない寝ても寝ても疲れがとれないときってありますよね。起きてまだだるさが残っているときの絶望感といったらもう……。なんで、しっかり睡眠とったのに回復しないんだよ! 私の体! と朝から叫びたくなります。でも、叫んだところでどうなるものでもありません。むしろ、このようなときは注意が必要。というのは、慢性疲労症候群という病気の可能性があるからです。これは日本全国で約30万人の患者がいると言われている病気で、ずっと体の不調が続いて、最悪の場合、寝たきりにもなるというもの。不調が続くときは何かのサインかもしれませんね。慢性疲労症候群とは?ある人は、体の不調があったものの原因がわからずに、病院で処方してもらったいろいろな薬を服用していました。しかし一向によくならず、その状態のまま数年が経過してしまったそうです。症状はよくなるどころか、むしろ悪化する一方……。転機が訪れたのは知人の紹介で睡眠の専門医を受診したことでした。慢性疲労症候群は診断されるまで数年かかることが多く、また診断できたとしても治療できる病院は現在、非常に少ないそうです。診断のためには、睡眠時活動度検査や心理チェック、酸化ストレス検査、疲労度チェックなどの項目検査があると言われています。あせらずゆっくり自分のペースで前出の人は、体に不調を感じてから数年が経ってようやく慢性疲労症候群と診断され、そこから治療がスタートしました。その内容は、薬とサプリメントの組み合わせやリハビリテーションの指導。慢性疲労症候群の人は少しでも回復すると、それまで溜まってしまったことを一気に片づけて、また疲れて不調に陥るということがあるそうです。回復したら遅れを取り戻そうとするのではなく、少しずつ元のリズムを取り戻すことが大切です。Photo by Allie Holzman
2015年02月28日昼間、仕事中に異常な眠気に悩まされている方、疲れがたまっていませんか?今はただの疲れでも、進行するとある病気になる可能性もあります。健康を害し、仕事に支障が出てしまう前に、ちょっとチェックしてみましょう!日中に異常な眠気がある方へ朝起きてもなんだかスッキリ目覚められない、全身がだるくて起き上がりたくない。仕事もすぐに疲れてしまい、異常な眠気が襲ってくる。そんな状態になっていたら、あなたはただの「お疲れぎみ」ではなさそうです。特に、しっかり休みは取っているのに疲れがとれなかったり、日中、極度の眠気に襲われる、もしくは、夜は寝付けず眠りも浅い感じがするといった状態が起きていたりするのであれば、ある症候群が疑われます。「慢性疲労症候群」とは?それは、「慢性疲労症候群」。全身が重く、体を動かせなくなるほどの疲労が半年以上の長期間に及ぶもので、日常生活に支障が出る病気です。しかし、血液検査や内臓の検査をしても一向に異常が見つからないのが特徴で、実際、特に大きな疾患は見られないようです。自分ではただ体調が悪い、疲れ気味と感じているかもしれません。この「慢性疲労症候群」の原因は不明といわれており、日本人のうち約0.3%の人が患っていると推定されています。疲れが改善しないことから、仕事への意欲が低下するなど、精神的にも不調になるといわれています。「慢性疲労症候群」の症状を知ろう慢性疲労症候群の症状としては、微熱や悪寒、のどの痛み、頸部やワキの腫れ、筋力低下、筋肉痛、全身の倦怠感、頭痛、関節痛、集中力・思考力の低下、抑うつ、物忘れ、過眠や不眠などの睡眠障害などがあります。これらの症状が6ヶ月以上続き、全身の検査でも異常が見つからないのであれば、慢性疲労症候群を疑われるといわれています。もし似たような症状があるという方は、早めにお医者さんに相談しましょう。日中に異常な眠気が襲ってくるのは、仕事にも差し障ることなので、できるだけ早めに対処したいものですね。【参考】総合南東北病院「何とかしたいこの疲れ~慢性疲労症候群~CFS」林鍼灸院「慢性疲労症候群と中国鍼灸治療」東京脳神経センター「完治された患者の体験記:慢性疲労症候群が治り日常生活へ復帰」
2015年01月29日東北大学(東北大)と慶應義塾大学はこのほど、便秘症の治療薬として使用される「ルビプロストン」という薬剤に、慢性腎臓病の進行を抑える効果があると発表した。同成果は東北大学大学院医学系研究科および医工学研究科病態液性制御学分野の阿部高明 教授と、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣 特任准教授、同 曽我朋義 教授ら研究グループによるもの。12月18日(現地時間)付の米腎臓学会学術誌「Journal of the American Society of Nephrology」に掲載された。慢性腎臓病は、腎機能が慢性かつ進行性に低下する病態で、最終的には末期腎不全に陥るだけでなく、脳心血管疾患の発症率や死亡率を高めることで知られるが、高血圧や糖尿病に対する治療を行う以外治療法が無い現状がある。これに対し、腎臓が働かないために、体内に溜まってしまった尿毒素による各種腎臓への悪影響を抑えることが腎臓病の進行を抑制する手段として期待されている。また、腎臓病で蓄積するさまざまな尿毒素のうち、最も有害といわれているインドキシル硫酸などの産生には腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:体内の細菌群が作り出す生態系)が関わっていることが知られており、近年、慢性腎臓病では腸内環境全体が悪い方向に変化していること明らかとなっていた。この背景から研究チームは、腸内細菌叢を慢性腎臓病の新しい治療ターゲットとして腸内環境および腸内細菌叢に注目して研究を続けていた。今回の発見では、腸内環境を変化させる薬剤として、一般には便秘症の治療薬として使用されるルビプロストンの効果を検討した。同剤は腸液の分泌を増加させ、腸管内容物の移動を促進させる効果を持つ。研究チームが慢性腎不全状態のマウスに同剤を投与し、腎臓病の進行に対する効果を検証したところ、ルビプロストン投与マウスは投与していないマウスに比べて、腸液の分泌が増えたことにより、腎不全時における腸壁の悪化が改善されていた。さらに、腸内細菌叢を解析したところ、善玉菌の減少も改善していた。また、腎不全時に血液中に蓄積する尿毒素などの代謝物濃度を網羅的に解析した結果、ルビプロストン投与マウスではインドキシル硫酸や馬尿酸などの物質の血中濃度が減少すすることが判明した。これらの結果から、腸管は尿、血液透析とならぶ第3の尿毒症物質排泄経路で、便秘症の治療薬であるルビプロストンが、慢性腎臓病の新しい治療薬として適用できる可能性が示唆された。今後、人への応用に向け、副作用の少ない低容量かつ腸で解ける製剤の開発や、対象となる腎不全患者の選定方法などについて検討を行っていく。
2014年12月19日休養・睡眠時専用の「リカバリー(疲労回復)ウエア」を製造・販売するベネクスはこのほど、「リフレッシュレギンス」(M・L/税込1万800円)とミニポンチョタイプの「ネックカバー」(襟まわり44cm×襟高さ7cm×肩幅39cm/税込5,184円)を全国の百貨店やスポーツ専門店、同社ホームページほかで発売した。両商品は、「おしゃれに休む」をテーマに開発。一般的なルームウエアとは異なるデザインで、来客時もくつろいでいるように見えないのが特徴とのこと。黒のカラーは服にも合わせやすく、"ゆるフィット感"の型を採用しているため、装着感も気にならないというウエアには、同社独自開発によるナノプラチナや数十種類の粒子状の鉱物を練り込んだ繊維を使用。これらの成分が発する微弱な電磁波が副交感神経に作用し、筋肉の緊張をほぐしながら血流を促して疲労回復へと導くそう。また、ポリエステル素材の繊維は肌触りが良く軽いため、室内着に最適とのこと。
2014年12月11日隆起した赤いぶつぶつが体のあちこちにでき、かゆくてどうしようもなくなる、それはじんましんである。何かのアレルギーが原因かと思いきや、実はストレスや疲労もその原因となりうるのだ。じんましんが出るメカニズムについて、桐和会グループの精神科医・波多野良二先生に伺った。○じんましんの誘因を特定するのは困難まずは、じんましんの原因から探っていこう。皮膚の下に存在する「肥満細胞」から何らかの刺激で「ヒスタミン」という物質が出ると、毛細血管から血液成分の一部がもれ出て地図状に盛り上がり、かゆみを引きおこす。これは食品や薬品(抗生物質、解熱鎮痛剤など)によるアレルギー、摩擦、急な温度変化などの物理的刺激が原因となることが多い。「食品では、人間に近い豚肉や牛肉などを食べてもじんましんはあまり起きません。鶏や魚類、甲殻類と、だんだん豚・牛肉から離れるにしたがってじんましんは起きやすくなります。人体が異物と認識してアレルギー反応が起きやすいからでしょう」。ただ、実際に原因を特定するのは非常に難しく、血液検査などのアレルギー検査をしても多くは「わからない」と言われるという。「スギ花粉やハウスダストによるアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎は『I型アレルギー』が原因です。じんましんの場合はI型でないことが多いため、血液検査ではあまり陽性になりません。しかし陽性にならなくても、鶏卵を食べると決まってじんましんが出る人は鶏卵が原因ですから、当分の間は鶏卵を避けた方がよいでしょう。原因と思われるものをすべて断(た)っても、じんましんの症状がおさまらない場合は、ストレスや疲労が原因である可能性もあります」。○リラックス時にもじんましんは出る実際にあった症例を紹介する。事例大学の研究室に勤務するDさん(30代・男性)は、朝7時頃に出勤し、深夜1時頃に帰宅するという長時間勤務が続いていた。ある日、仕事が終わって駐車場へと向かう途中で、全身にかゆみを感じた。その後も同じタイミングにしばしばかゆくなるので、『毎日飲んでいる乳酸菌飲料が原因かもしれない』と、しばらく飲むのを控えた。だが、その後もかゆみは続いたため皮膚科を受診した。アレルギーの血液検査をしてみたものの、原因は分からなかった。皮膚科医からは『精神的なストレスや疲労による症状ではないか』と指摘された。そこで、抗ヒスタミン薬の服用と並行して、できるだけ休息をとるようにしたところ、徐々に症状が消えていった。「このDさんのケースは、アレルギーや機械的(物理的)刺激でなく、長時間勤務による慢性的な疲労と緊張が原因ですね。じんましんは緊張から解放され、ほっとリラックスした瞬間に出る場合があります。仕事の真っ最中でなく、仕事後に自律神経のバランスが変わって症状が出たのでしょう。また、入浴後や布団に入ると、リラックスするだけでなく、皮膚が温まって血管が拡張するためじんましんが出やすくなります」。私たちの体は心臓や血管、筋肉などの働きを自分の意志とは関係なくコントロールする自律神経の影響を受けている。自律神経は、緊張時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」に分かれ、シーソーのように交互に働いている。リラックスモードになって副交感神経が優位になると皮膚の血流が増え、ヒスタミンも増えるためじんましんが出やすいという。症状を抑えるためには、抗ヒスタミン薬をのむ薬物治療が一般的だ。「慢性的なじんましんの場合は、抗アレルギー薬を続けてのんでいただいてヒスタミンが出にくくなるようにします。いつ出るか分からない場合や抗アレルギー薬だけでは症状を抑えきれない場合は、即効性のある抗ヒスタミン剤による治療を行います。広範囲に症状が出ることが多いこともあって、ぬり薬はあまり効果はありません」。じんましんの薬は眠くなりやすいものが多いので、医師と相談して適切な薬を処方してもらおう。ストレスにより体調を悪くする人、うつ状態になる人がいる。どちらが先かは人によって異なるが、無理をしすぎると心と体のどちらも痛めてしまう。じんましんは強いストレスがかかっているというサインの一つで、「これ以上は無理をしないように」と助けをもとめている合図かもしれない。しっかりとした休息とストレス発散も心がけたいものである。写真と本文は関係ありません○記事監修: 波多野良二(はたの りょうじ)1965年、京都市生まれ。千葉大学医学部・同大学院卒業、医学博士。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。東京の城東地区に基盤を置く桐和会グループで、日夜多くの患者さんの診療にあたっている。
2014年12月09日