「私は父に、“お金は寂しがりやなんだ”と教えられてきました。お金は1人でポツンといるのが嫌いで、仲間のいるところに行きたがる。1人が2人になり、3人になり……仲間が増え始めると一気に集まってくる。そうやってお金は増えていくものなんですよ」そう語るのは投資家の村上世彰さん(59)。9月6日、次世代を生きる子どもたちに向けた『いま君に伝えたいお金の話』(幻冬舎)が出版される。村上さんは、通産省(現・経済産業省)に16年間勤務したのち独立し、投資ファンド「村上ファンド」を立ち上げて’06年まで運営。5,000億円の資金力で投資を行い、「物言う株主」として時の人となったが、’06年インサイダー取引の容疑で逮捕。’11年には最高裁で懲役2年執行猶予3年が確定した。表舞台から姿を消したが、時間ができたことで、官僚時代から構想を練っていた社会貢献活動をスタートさせていた村上さん。シンガポールに在住しているが、最近では「村上財団」も設立し、引き続き社会貢献活動を行っている。“誰よりもお金に詳しいと自負している”と著書でも語る村上さんが、今回本誌に、お金と仲よくなる人生ルールを教えてくれた。■お金に縛られない「お金と上手に付き合うということは、一定の収入の中で、いかに無駄遣いを減らし、自分の幸せのために使えるかということ。“お金に縛られない”ように努力することが、もっとも大事です」(村上さん・以下同)村上さんは、お金に縛られている状態の一例として、「借金」を挙げる。そして、子どもの学費ローンや、住宅ローンをこれから検討している人へこう語る。「検討中なら、一度、立ち止まって考えてみてほしいんです。学費ローンも住宅ローンも『借金』です。借りたお金は、必ず返さなければなりません。学生ローンにおいては、年間でおよそ3,000人もの学生が返済しきれず破産していることも問題になっています。本当に本人が大学に行きたいのか。住宅だって同じです。それで自分の“幸せ”を実現できるのか。きちんと考えずに“なんとなく”で借金してしまうと、返済に追われ、お金に振り回され続けるだけになってしまいます」■数字に強くなるため、値札は必ず見る「お金と上手に付き合うためにもうひとつ大事なことは、“数字に強くなる”ことです」スーパーで買い物をするとき、前年は1匹100円でサンマが買えたのに、今年は1匹300円になっていたとする。「まず値段がなぜ上がったのかを考えること。産地が違うのか、見た目はどう違うか、もし昨年と比べて痩せているのに300円だったら、なぜそれだけ高くなっているのか」ただ“高さ”や“安さ”に飛びつくのではなく、しっかりとその値段がついている理由に思いをめぐらせてみよう。「サンマの場合は“漁獲量が少なかったから供給不足により高くなった”と考えるのが妥当ですが、ふだんから商品やサービスにつく値段について、世の中の仕組みやお金の流れを“分析する”クセをつけましょう」■収入のうち2割は貯金しよう「『お金は寂しがりや』と冒頭に話しましたが、お金は集まれば集まるほど、どんどんお金を生んでいくものです。そのためには、お金を貯めることが出発点。収入の使い道としてのめやすは、7割が生活費や雑費、1割は家族の趣味や楽しみに、そして2割を貯金といったところでしょうか」そしてこの貯金が増えてきたら、新たなお金を呼び込むため、「投資」をしてみようと語る。「僕の投資観は、銀行に預けてもあまりお金は増えないが、日本の企業はまだまだ成長する可能性がある、というものです。ただ、いまから『どの銘柄がいいのか悪いのか』など勉強するのは大変でしょうから、貯金の一部を『日本株』全体へのインデックス投資や、投資信託などに回すことをお勧めします」■わからないものには手を出さない「昨今、ビットコインが話題ですが、僕はやっていないんです。わからないことには手を出さないようにしています(笑)」村上さんは以前、ギリシャ国債と中国の消費者金融に投資し、“大損”を被ったことがあるという。「住んだこともない国で、いろいろな要素を理解しきれていなかった。それ以降、改めて知らないことへの多額の投資はしてはいけない、と思っています。よく『○○さんがやってるから』『なんとなく儲かりそう……』といって始める人がいますが、それは投資ではなく投機に近い。外国通貨を売買するFXも『話題だから』と始める人がいましたが、あれは誰かが得をすれば、必ず損をする人がいるので、主婦の方にはお勧めできませんね」
2018年09月07日「iDeCoは、もともと’01年にスタートした制度ですが、’17年1月から公務員や専業主婦まで加入対象者が広がり、誰でも入れる個人年金に。加入者は毎月、コンスタントに約3万人ずつ増え、’18年6月時点では94万人ですので、現在では100万人を突破しているでしょう」こう語るのは、確定拠出年金アナリストの大江加代さん。自営業ばかりでなく会社員であっても、かつてのような十分な企業年金は期待できないいま。老後資金のため、個人型確定拠出年金iDeCoを始めている人が増えてきているという。そこで大江さん、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんにiDeCoについて解説してもらった。「iDeCoは、扱う金融機関が用意する投資信託などを、毎月定額で購入し、運用するかたち。最終的に積み立てたお金を、60歳以降に年金や一時金として受け取るしくみです」(風呂内さん)証券会社で投資信託を購入するケースとは違い、iDeCoの場合は「拠出金は全額所得控除の対象」「利益も非課税」という大きなメリットがある。始めてみようという人は次のステップにのっとって検討してみよう。【ステップ1】取引金融機関確定拠出年金教育協会が運営するサイト「iDeCoナビ」などを利用して、各社の手数料や取扱い商品を比較したい。「加入者が増え、各社、競争原理が働き、手数料はだいぶ安くなりました。さらに昼間働いている人は、コールセンターの受付け時間、土、日に対応しているかなども判断材料になります」(大江さん)【ステップ2】初期費用を忘れずに「開始の手続きは、WEB上だけでは完了できません。必ず送付される必要書類に記入しなければならないのですが、印鑑の押し忘れなど不備があって、途中で加入を諦める人もいます」(大江さん)通常、資料取り寄せから積立を開始するまで、2カ月ほどかかる。どこの金融機関でも口座開設時には最低2,777円、毎月積み立てている期間は最低年間約2,000円の費用がかかることは覚えておこう。【ステップ3】購入商品の選択投資信託の商品を選択すれば、元本割れのリスクがある。「日本の投資信託は7,000本近くあるといわれます。中には手数料が高く、価格変動リスクによって、資産運用に不利な商品も。しかしiDeCoの場合、金融機関が長期の資産運用に向く商品をあらかじめ厳選してくれています。コストも低く、初心者でも選びやすいです」(大江さん)商品選びでもう1つ知っておきたいのは、運用スタイル。「インデックス型(パッシブ型)は日経平均株価など指数に連動した、手数料も安く無難な商品。アクティブ型は、アナリストが目利きした商品で、ハイリターンを目指します。これは手数料が高く、結果的にインデックス型より増えないことも」(風呂内さん)商品は大まかに、元本確保型の定期預金、投資信託は国内株式と国内債券、外国株式と外国債券、それらを組み合わせたバランス型に分けられる。風呂内さんがオススメする配分の例は次のとおり。■毎日のチェックは面倒だけど、とりあえず資産は増やしたいという人国内・外国株式(ともにインデックス型などを組み合わせたバランス型ファンド)50%:定期預金50%■貯蓄に余裕があって、多少のリスクは負ってもいいと考えている人外国株式25%:国内株式75%(ともにインデックス型)「50代は最低限残す金額を決める時期。元本確保される定期預金だけでも、減税のメリットはあります」(風呂内さん)もちろん、すべてのケースで、1年に1回、必ず資産状況のチェックは必要だ。人生100年時代、ローリスクで資産を確保することができるので、iDeCoは選択肢の1つとして検討しよう。
2018年09月05日「親が定年退職したとき、銀行に『人生これから長いです。退職金を運用してみませんか』と勧められるまま、1,000万円もつぎ込んだのに、任せきりにしてしまった結果、資産は3割減に。私は“こんな失敗はしたくない”と、投資の勉強の手始めとしてiDeCoを始めました」(47歳専業主婦)自営業ばかりでなく会社員であっても、かつてのような十分な企業年金は期待できないいま……。老後資金のため、個人型確定拠出年金iDeCoを始めている人は増えてきた、と確定拠出年金アナリストの大江加代さんは語る。「もともと’01年にスタートした制度ですが、’17年1月から公務員や専業主婦まで加入対象者が広がり、誰でも入れる個人年金に。加入者は毎月、コンスタントに約3万人ずつ増え、’18年6月時点では94万人ですので、現在では100万人を突破しているでしょう」50代にさしかかり、“年金をいまから作るなんて、無理かも”……と諦めている人も多いだろう。それでも、いまからiDeCoをはじめることにメリットはあるのだろうか。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに解説してもらった。「iDeCoは、扱う金融機関が用意する投資信託などを、毎月定額で購入し、運用するかたち。最終的に積み立てたお金を、60歳以降に年金や一時金として受け取るしくみです」(風呂内さん・以下同)証券会社で投資信託を購入するケースとは違い、iDeCoの場合は大きなメリットがある。【メリット1】拠出金は全額所得控除の対象!「まず、拠出金の全額が所得控除されることが、いちばんわかりやすいメリットです」毎月2万円を拠出する場合、1年間の控除対象額は24万円だ。「所得によって税率が変わりますが、年収300万円の人は、所得税は24万円に対して5%の1万2,000円、住民税は10%の2万4,000円、合わせて3万6,000円の減税に。扶養家族になっている専業主婦は、所得控除について考えにくいですが、夫の税金を少しでも安くしたい人は一考の価値があります」ちなみに、少額投資非課税制度のつみたてNISAは、控除の対象にはならない。【メリット2】利益も非課税!「株などの資産運用で得た利益は、約20%が課税対象。たとえば100万円の投資額が110万円に増えて、10万円の利益が出た場合、約2万円は税金となるのです。ところがiDeCoの場合、運用中の利益はすべて非課税になります」その減税効果はどのくらいあるのだろうか。毎月2万円の拠出額で、30年間、年利3%で運用できた場合で計算してみると……。「積立額は合計720万円ですが、30年で約1,162万円に増えます。半年ごとに約20%の課税があると増えにくく、約1,049万円。つまり、課税されないことで約113万円も“得する”わけです」
2018年09月05日「iDeCoは、もともと’01年にスタートした制度ですが、’17年1月から公務員や専業主婦まで加入対象者が広がり、誰でも入れる個人年金に。加入者は毎月、コンスタントに約3万人ずつ増え、’18年6月時点では94万人ですので、現在では100万人を突破しているでしょう」そう語るのは、確定拠出年金アナリストの大江加代さん。自営業ばかりでなく会社員であっても、かつてのような十分な企業年金は期待できないいま。老後資金のため、個人型確定拠出年金iDeCoを始めている人が増えてきているという。50代にさしかかり、“年金をいまから作るなんて、無理かも”……と諦めている人も多いだろう。それでも、いまからiDeCoをはじめることにメリットはあるのだろうか。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに解説してもらった。「iDeCoは、扱う金融機関が用意する投資信託などを、毎月定額で購入し、運用するかたち。最終的に積み立てたお金を、60歳以降に年金や一時金として受け取るしくみです」(風呂内さん)証券会社で投資信託を購入するケースとは違い、iDeCoの場合は「拠出金は全額所得控除の対象」「利益も非課税」という大きなメリットがある。こうしたメリットを踏まえ、iDeCoを始めるのにいちばんお得な年齢や職業を見ていこう。■開始目安の分岐点は45歳だが、50代以降でも意味はある!60歳以降に給付となるiDeCo。“開始目安の分岐点”となる年齢は45歳だと風呂内さんは語る。「45歳を超えると、いよいよ老後の資金作りが大事になってきます。残っている教育費などのめどをつけ、iDeCoを積極的に検討したいところ。減税効果を得るためにも、可能な限り積み立てることを目指しましょう」(風呂内さん)では、加入期間10年を満たせない50代以降は始めてもメリットはないのだろうか。「そんなことはありません。支払った分の年金が作れますし、減税効果も得られます。ただし、受給開始年齢が遅れますので、慎重な判断が必要です。たとえば加入期間が4年以上6年未満の場合は63歳、1カ月以上2年未満の場合は65歳からとなり、60歳以降も各金融機関によって定められている手数料が差し引かれるので、注意してください」(風呂内さん)■収入に合わせた無理のない「拠出金」設定を!「拠出金の最低額は月5,000円で、1,000円単位で上乗せできますが、会社員や専業主婦など立場によって上限額が変わります。もっともメリットを期待できるのは自営業・フリーランスの人で、上限額は6万8,000円です」(風呂内さん)実際にiDeCoを始めた50代の女性自営業者はこう語る。「将来、自分のやりたい仕事の資格を得るために、30代後半で留学したり専門学校に通っていたら、貯金がゼロになって。株の運用に関してはまったくの素人ですが、iDeCoだと、毎月定額で積み立てられるのでありがたいです。利益も出ている状態ですが、自営業者として確定申告の際、減税効果を非常に感じています」拠出額は、年に1度変更することができるが、原則、加入期間は10年以上、さらに60歳になるまで受給できないので、計画的に拠出額を算出することが大事だ。
2018年09月05日定年が見えてくる50代。老後の資金が気になるころですよね。昔のように年金だけで生活できるとは言い切れず、また支給も後ろ倒しに。貯金がかなり重要になってきていると思います。では、50代の夫婦はどのくらい貯金しているのでしょうか。平均年収と貯金額を見ていきましょう。50代の平均年収は?50代の平均年収は661万円。男性は707万円、女性は445万円と、男女差は大きく開いています。年齢別に見てみると、50歳605万円、53歳637万円、56歳682万円、59歳790万円と50代のうちに大きく平均年収が伸びているようです。特に男性では50歳662万円、59歳811万円と、150万円ほどアップしていました。最後の昇進を迎え、昇給につながるケースも多いのでしょう。50代夫婦の世帯年収は?次に、夫婦としての世帯年収を見てみましょう。共働き共働き夫婦の平均年収は、男性・女性それぞれの平均年収を合わせた1,152万円です。パートタイム妻がパートタイムの場合、控除額の上限(103万円)まで働くと仮定します。その場合の世帯年収は810万円です。専業主婦妻が専業主婦家庭の場合、平均世帯年収は男性の707万円になります。 手取りから貯金に回すお金の割合は?50代が手取りから貯金に回す金額の割合のうち、もっとも多かったのは10~15%。14.9%の人がコツコツ貯金に回しているようです。5%未満6%5~10%未満9%10~15%未満14.9%15~20%未満5%20~25%未満8%25~30%未満2%30~35%未満8%35%以上9.5%貯蓄しなかった37.8%その他0% ただ、貯蓄していない層もいます。しかも、37.8%とかなり多い割合。これまでに十分な貯蓄があるのか、深く考えずにその日暮らしをしているのか、はたまた貯金とは別の資産があるのかもしれません。50代世帯の平均貯金額50代世帯の平均貯蓄額は1,026万円でした。全世帯の平均額が776万円なので、大きく上回っていることがわかります。ただし、この貯金額は平均年収より高い世帯から低い世帯までをひとまとめにして算出したもの。この額に届かない家庭も少なくないでしょう。50代世帯の投資・金融資産保有額現金での預貯金のほか、50代世帯が多く所有する資産には、生命保険・個人年金保険・株式・投資信託などがあります。個人年金保険は、国からの年金にプラスアルファできる個人資産。老後に必要となる貯蓄額を考えるときは、このお金も加算して考えましょう。金融資産保有額2431万円預貯金1026万円金銭信託・貸付信託8万円生命保険172万円損害保険20万円個人年金保険167万円債券88万円株式475万円投資信託215万円財形貯蓄38万円その他金融商品222万円 すべての金融資産の保有額は2,431万円。預貯金の倍以上となっています。 50代夫婦で貯金なしで大丈夫?先ほど、3割以上の人が「手取りから貯蓄に回していない」と答えたとご紹介しました。実際に、50代世帯で貯蓄が0円という家庭は、全体の31.8%にのぼります。現代は将来のお金の工面を子・孫に頼りにくい時代。今、もしも貯蓄が0円であるならば、早急に貯金を開始したほうが良いかもしれません。50代夫婦の貯金テクニックまとまった貯蓄を進めるには最終年代といっても良い50代夫婦。どのような気持ちをもって貯金を進めていけば良いのでしょうか。50代前半50代前半は、出産時期によっては子どもの教育費が貯め終わっていない・まだ子育てが終了しない夫婦もいるかもしれません。子育てに関わる費用と、自分たちの老後に必要となる費用とを、別で考えて貯蓄を進めていく必要がありますね。50代後半60歳や65歳で退職すると考えると、あまり時間がありません。その後も仕事を続ける人もいるでしょうが、そこはあてにせず貯蓄を進めておくのが安心でしょう。ただし、貯蓄一辺倒になってしまうのもつまらないものです。気力体力はどうしても衰えていきますから、夫婦が揃って元気なうちに旅行に出かけるなど、楽しむ出費も割きたいですね。 50代世帯の平均貯金額は1,026万円50代世帯の平均貯金額は1,026万円。多いと感じましたか?「こんなに貯められていない」と不安になったでしょうか。この額はあくまでも平均ですが、大きく下回っていたら不安ですよね。今からどうしていけばより多く貯蓄が進められるか、ファイナンシャルプランナーに相談してみることもおすすめします。 参考:平均年収ランキング2017(DODA)各種分類別データ(平成28年)(知るぽると)貯蓄0円世帯が約31%も!世代別の貯金なし率(AllAbout)
2018年08月29日なかなか周りの夫婦に訊けない貯金額。若いうちは「まだ若いし」と楽観的に考えていても、40代に入ると老後が視野に入ってくることもあり、自分たちの貯金額が一般的に見て多いのか少ないのか、気になってきませんか?今回はそんな40代夫婦の平均年収と貯金額を見ていきましょう。40代の平均年収は?転職サイトDODAが調べた平均年収ランキング2017によれば、40代の平均年収は541万円。年齢の変化で見てみると、40歳513万円、43歳525万円、46歳559万円、49歳594万円と500万円台をじりじりと上がっていく結果でした。40代夫婦の世帯年収は?次に、40代夫婦の世帯年収を見ていきましょう。共働きフルタイムでの共働き夫婦の平均年収額は1,010万円でした。年収1,000万円の壁を40代で超えることに。パートタイム妻がパートタイムの場合、配偶者特別控除の上限103万円の収入と仮定した世帯年収は690万円です。フルタイムの女性平均年収額も年齢に応じて上がっているため、フルタイム共働き世帯との差は徐々に大きくなっています。専業主婦妻が専業主婦の家庭では、平均年収は541万円です。 手取りから貯金に回すお金の割合は?「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成28年)」によると、40代が貯蓄に回す割合は、手取り収入の10~15%がもっとも多い(18.8%)という結果になりました。5%未満5.2%5~10%未満6.3%10~15%未満18.8%15~20%未満4.2%20~25%未満9.9%25~30%未満1.6%30~35%未満12%35%以上12%貯蓄しなかった30.2% 一定割合を貯蓄に回している人がいる一方で、気になるのは「貯蓄しなかった」と答えた人が30.2%もいること。近年では晩婚・高齢出産化が進んでいるため、40代に入ってから出費が増えたという家庭も少なくないでしょう。「貯蓄しなかった」理由が、こうしたライフスタイルの変化なのか、貯蓄に対する意識が薄いのかについては、気になるところですね。40代世帯の平均貯金額先ほどと同じ調査によると、40代世帯の平均貯金額は815万円でした。全世帯の平均は776万円。40代で平均額を上回ることがわかります。40代世帯の投資・金融資産保有額40代世帯がどういった種類の金融資産を保有しているのか、それぞれの額と投資の種類についての結果は、以下のようになりました。金融資産保有額1594万円預貯金815万円金銭信託・貸付信託4万円生命保険82万円損害保険6万円個人年金保険47万円債券76万円株式343万円投資信託139万円財形貯蓄45万円その他金融商品36万円 株式や投資信託の額が30代に比べてそれぞれ飛躍的に伸びています。収入が増え、投資に回せる余裕が生まれる人が多いことが要因のひとつでしょう。これまであまり投資に興味がなかった人も、老後や今後必要となるお金を考え、「増やして貯める」ことを意識し始める時期ともいえるのではないでしょうか。 40代夫婦で貯金なしで大丈夫?40代世帯の平均貯金額は815万円でした。しかし、これは全体を通しての平均額。年齢を重ねるほどに、収入の高低差は広がるため、貯蓄額にも差が見られるのは当然のことです。実際に、40代夫婦では33.7%、50代になっても31.8%の世帯が「貯蓄0円」なのだそうです。40代の間は、子どもにかかる費用がまだまだ多額になる家庭も多いでしょう。しかし、20~25年程度で定年がくる40代。いつまでも貯蓄0円では不安です。年金支給年齢の上昇、支給額の減額を想定すると、何とか早めに貯蓄を始めておきたいですね。40代夫婦の貯金テクニックこれから子育てにお金が掛かったり、子どもの高校大学ともっともお金がかかる時期が到来したり。40代夫婦はどのような心づもりで貯金をしていけば良いのでしょうか。40代前半子どもがいる夫婦の場合、出産時期によって貯金しておきたい金額が変わります。出産が遅く、まだ子どもが小さい場合は、今が貯めどきと心得ておきたいもの。少々多めに貯金額を定めておくなど、後の出費を考えた貯金予定を立てていきましょう。 住宅購入を考えている場合は、無理のない返済予定・頭金を算定してくださいね。40代後半40代後半になってくると、残りの子育てにかかる費用はもちろん、自分たちの老後を見据えた貯金も始めておきたいところです。 どの程度の額の貯金額が必要で、現在どの程度の貯蓄があるのかを把握するために、ファイナンシャルプランナーに相談してみても良いでしょう。 40代世帯の平均貯金額は815万円自分たちの世帯の貯金額と比較して、815万円の貯蓄は多いですか?それとも「妥当」と思える額だったでしょうか。平均貯金額はすべての人から算出したものなので、「うちはもっとある」というかたも、「そんなにない!」と感じるかたもいるでしょう。とはいえ、「貯蓄なし」の状態は早く脱しておきたいところ。必要に応じて固定費や家計の見直しをし、一定額をコツコツ貯めていける状態を整えましょう。 参考:平均年収ランキング2017(DODA)各種分類別データ(平成28年)(知るぽると)貯蓄0円世帯が約31%も!世代別の貯金なし率(AllAbout)
2018年08月28日貯金、できていますか?どれくらいの額が貯められていますか?周囲に聞ける話でもないため、「うちの貯金額って少ない?それとも妥当?」と気になってしまいますよね。今回は、30代夫婦の平均貯金額をご紹介します。結婚後、子どもが生まれ、家や車など大きな出費を抱える人も増えるこの世代。一体、どの程度の貯金額が平均なのでしょうか。30代の平均年収は?転職サイトDODAが行った調査によると、30代の全体の平均年収は455万円。男性は487万円、女性は386万円と100万円ほどの差があります。同じ調査での20代の平均年収の男女差は50万円程度、40代では160万円程度となっており、年代が上がるほど、男女差が大きくなっているようです。年齢別に見た結果は、以下のとおりです。30歳:416万円(男性440万円:女性372万円)33歳:452万円(男性482万円:女性389万円)36歳:475万円(男性513万円:女性393万円)39歳:501万円(男性545万円:女性396万円)30代夫婦の世帯年収次に、30代夫婦の世帯年収を見ていきましょう。共働き先ほどの平均年収から、共に30代の夫婦が共働きをしている場合、平均年収は873万円です。パートタイム一方、妻がパートタイムで勤務している場合、妻の年収は配偶者特別控除枠の上限の103万円までという場合が大半でしょう。その場合の夫婦の平均年収は586万円です。専業主婦妻が専業主婦の場合、男性の平均年収487万円が、そのまま世帯平均年収となります。 手取りから貯金に回すお金の割合は?「家計の金融行動に関する世論調査」によると、30代が手取りから貯金に回す金額の割合のうち、もっとも多いのは10~15%未満。全体の21.8%となりました。次いで35%以上(16.2%)、25~25%(14%)となっています。一方、「貯蓄しなかった」と答えた人も14.8%。堅実に貯金をしている人たちがいる一方で、なかなか貯金ができていない人も一定以上いることがわかります。このなかには、子どもの幼稚園代など、出費がかさむ時期がかさなり、貯金が難しかったという人もいるでしょう。30代世帯の平均貯金額同調査によると、30代世帯の平均預貯金額は617万円。全世帯の平均額は776万円です。30代世帯の投資・金融資産保有額30代世帯の金融資産保有額は957万円です。そのうち、株式や投資信託は、20代世帯の平均額からそれぞれ約4倍、約7倍に増えています。20代に比べて収入が上がっていることと、貯蓄以外の方法でお金を増やすことに視野が広がる人が増えていることが、その背景なのではないでしょうか。 30代夫婦で貯金なしで大丈夫?平均貯蓄額はあくまで「平均」。高収入家庭の貯蓄額が数字を引き上げているのも事実です。なかには「貯蓄が0円」という家庭もいます。30代世帯…33.7%40代世帯…33.7%なんと、30代よりも収入が上がっているであろう40代でも、収入が0円の世帯割合は変わっていません。昨今では晩婚化が進み、出産・育児にお金がかかる時期も後ろにずれています。また、20代後半~30代前半で出産していたとしても、もっともお金のかかる高校・大学に進学する時期が40代にかかることから、30代、40代ともに貯金が難しいという背景もあるでしょう。しかし、「0円」はやはり心許ないもの。まずは月に数万円ずつでも、先取り貯金をする習慣を始めたいものです。 30代夫婦の貯金テクニックライフステージが大きく変わりやすい30代夫婦。どのように貯金を進めていけばよいでしょうか。30代前半結婚や出産を迎える人も多い年代です。共働き夫婦であっても、産休や育休で一時的に片方(主に妻)が満額収入を得られない状況になる期間が発生することも。世帯収入が減る期間も、月に○万と決めて、無理なく貯金を続けたいものです。また、マイホーム購入を考えている場合、購入希望時期と頭金予定額を考えて、そのための貯金をコツコツ始めてみても。30代後半子どもが小学校に入学し、低学年のうちは習いごとへの出費も少ない期間であることから、「貯めどき」といわれます。今までよりも月の貯金に回す割合をプラスしておくと、後々出費がかさむ時期を安心して迎えられるでしょう。ただ、家族でのお出かけが楽しめる時期でもあります。貯金とは別枠で「レジャー費・旅行費」を貯めておき、家族での時間も大切にしたいものですね。 平均貯金額は617万円30代世帯の平均貯金額は617万円でした。想像よりも多かったですか?それとも少なかったでしょうか。「こんなに貯金なんてできていない…」と過度に心配しなくても大丈夫。どんどん収入の高低差が広がる30代、この貯金額のなかには、平均年収が700万、800万といった人たちの貯金額も含まれているのです。ただし、いつまでも「0円」も不安の元。一定割合を貯金に回す生活は、そろそろ始めておきたいところですね。 参考:平均年収ランキング2017(DODA)各種分類別データ(平成28年)(知るぽると)貯蓄0円世帯が約31%も!世代別の貯金なし率(AllAbout)
2018年08月20日「お金がない」「損したくない」「よくわからない」という人は投資には向かない?そんなアナタのために、投資の“最終兵器”が存在していたーー! 「サービスを始めてから1年半ほどで、利用者は15万人を超えました」 そう話すのはクレディセゾンの美好琢磨さん。このサービスは、今話題の「ポイント投資」のひとつだ。ポイント投資とは、クレジットカードを利用するともらえるポイントで、投資信託を購入したり、投資の疑似体験をすること。現金がいらないので、投資が怖いと思う初心者にも、一歩を踏み出しやすいと注目されている。 最近は“貯蓄から投資へ”と言われる。とはいえ、日銀の調査にも、お金が減ることは避けて通りたいと思う人が多いことを示すデータがあった。元本を下回るかもしれないが、儲かる可能性も大きい金融商品を、持ちたくない人が80.8%もいたのだ。 だがファイナンシャルプランナーの山口京子さんは言う。 「人生100年時代ですから、投資は必要です。平均寿命が65歳なら、老後が短いので、定期預金でも間に合いました。ですが、女性の2人に1人は90歳まで生きる時代。投資しないと、人間より先に、お金の寿命が尽きてしまいます」(山口さん) 頭ではわかっても、投資が怖い気持ちは変わらない。そんな人は、ポイント投資でお試し投資してみよう。 ■投資信託ポイント買付サービス 楽天証券のポイント投資であり、本物の投資信託が買える。 「ポイント投資も、お金を使った通常の買い付けも、同じ手順です。あえて同じにすることで、実際の投資を経験してもらいたいのです」 そう話すのは楽天証券の服部由実さん。選べる投資商品は約2,500種類あるので、選ぶのがむずかしい人は、2〜3の質問に答えるだけであなたに合った投資商品をアドバイスしてくれる、ネット上のロボットアドバイザーやランキングを参考にするとよい。 楽天証券ではポイントのみ、現金とポイント、現金のみとさまざまな買い方ができる。 「今年3月に、初めて投資信託を買った人の約半数は、ポイントを使って購入しています。また、そのうちの90%がポイントだけ、現金なしでの買い付けです」(服部さん) 証券口座が必要だが、投資で得た儲けが非課税になる「NISA口座」の利用もできる。ポイント投資でNISAデビューもいいだろう。 ■トラノコ・ポイントで投資 TORANOTECが運営するトラノコのポイント投資は、スマホアプリをダウンロードすれば、簡単に始められる。ただ、月額利用料が300円かかる。利用料を払っても、利益が出るのかをよく計算してから使ってほしい。 ■ストックポイント ストックポイント社が運営するポイント投資は、株価と連動する。ストックポイント自体が、あらかじめ選んだ株価などに連動して価値を変えるので、株式投資の疑似体験ができる。さらにストックポイントが一定以上たまると、本物の株と交換できる。 これらのポイント投資で注意したいのは、投資のセオリーである長期、分散、継続を守ることだ。 「ポイントがたくさんあっても、一括ではなく毎月小分けで投資するほうが安全です。また、値下がりを恐れることはありません。値下がりは、投資商品をたくさん買えるチャンス。バーゲンセールです」(山口さん) また、ポイント活用に詳しい(株)ポイ探の菊地崇仁さんも注意を呼び掛ける。 「ポイント発行会社が倒産したときや、自分が亡くなったとき、ポイントには補償がないため、戻ってきません(一部のマイルは相続可能)。ですが、ポイントで金融商品を買えば、購入先の証券会社が倒産しても1,000万円までは保護されますし、相続もできます」(菊地さん) 50代からの投資は、早くはないが、まだ間に合う。20年後のちょっぴりリッチな生活を目指して、今すぐお試しから始めてみてはいかがーー。
2018年05月24日「サービスを始めてから1年半ほどで、利用者は15万人を超えました」 こう話すのはクレディセゾンの美好琢磨さん。このサービスは、今話題の「ポイント投資」のひとつだ。ポイント投資とは、クレジットカードを利用するともらえるポイントで、投資信託を購入したり、投資の疑似体験をすること。現金がいらないので、投資が怖いと思う初心者にも、一歩を踏み出しやすいと注目されている。 最近は“貯蓄から投資へ”と言われる。とはいえ、日銀の調査にも、お金が減ることは避けて通りたいと思う人が多いことを示すデータがあった。元本を下回るかもしれないが、儲かる可能性も大きい金融商品を、持ちたくない人が80.8%もいたのだ。 だがファイナンシャルプランナーの山口京子さんは言う。 「人生100年時代ですから、投資は必要です」 金融庁の試算(平成5年~27年)がある。同じ金額を「定期預金」「分散投資」に毎年投資し、20年間、それぞれの方法で運用した収益を比較して見ると、定期預金では元本の1.32%しか増えておらず、貯蓄と投資とでは明らかな差が。特に、「定期預金」と「日本だけでなく、海外の株と債券を含む、リスクが高めの投資」との差は、1.8倍という大きなものだ。 「平均寿命が65歳なら、老後が短いので、定期預金でも間に合いました。ですが、女性の2人に1人は90歳まで生きる時代。投資しないと、人間より先に、お金の寿命が尽きてしまいます」(山口さん) 頭ではわかっても、投資が怖い気持ちは変わらない。そんな人は、ポイント投資でお試し投資してみよう。
2018年05月24日「お金がない」「損したくない」「よくわからない」という人は投資には向かない?そんなアナタのために、投資の“最終兵器”が存在していた――! 「サービスを始めてから1年半ほどで、利用者は15万人を超えました」 そう話すのはクレディセゾンの美好琢磨さん。このサービスは、今話題の「ポイント投資」のひとつだ。ポイント投資とは、クレジットカードを利用するともらえるポイントで、投資信託を購入したり、投資の疑似体験をすること。現金がいらないので、投資が怖いと思う初心者にも、一歩を踏み出しやすいと注目されている。 最近は“貯蓄から投資へ”と言われる。とはいえ、日銀の調査にも、お金が減ることは避けて通りたいと思う人が多いことを示すデータがあった。元本を下回るかもしれないが、儲かる可能性も大きい金融商品を、持ちたくない人が80.8%もいたのだ。 だがファイナンシャルプランナーの山口京子さんは言う。 「人生100年時代ですから、投資は必要です」 金融庁の試算(平成5年~27年)がある。同じ金額を「定期預金」「分散投資」に毎年投資し、20年間、それぞれの方法で運用した収益を比較して見ると、定期預金では元本の1.32%しか増えておらず、貯蓄と投資とでは明らかな差が。特に、「定期預金」と「日本だけでなく、海外の株と債券を含む、リスクが高めの投資」との差は、1.8倍という大きなものだ。 「平均寿命が65歳なら、老後が短いので、定期預金でも間に合いました。ですが、女性の2人に1人は90歳まで生きる時代。投資しないと、人間より先に、お金の寿命が尽きてしまいます」(山口さん) 頭ではわかっても、投資が怖い気持ちは変わらない。そんな人は、ポイント投資でお試し投資してみよう。 ■永久不滅ポイント運用サービス クレディセゾンの永久不滅ポイント運用サービスは、ポイントのまま運用ができて簡単。マイナンバーが必要な証券口座もいらないし、手続きもスマホアプリで会員登録すれば、クリック3回程度で済む手軽さがウリだ。山口さんも、いちばん簡単だと太鼓判を押す。 「ポイントはもともと“おまけ”ですから、いくら減ってもゼロリスクです。だったら、元本を大きく下回るかもしれないが、大きな儲けも期待できるアクティブ運用を選びましょう。他社も含めてポイント投資は“ゼロリスク・ハイリターン”を目指すのがおススメです」(山口さん) また、永久不滅ポイントはセゾンカードのほか「MUJI Card」や「PARCOカード」などでもたまる。右肩にセゾンのロゴがあるカードを探してみよう。 「MUJIは使っていても、永久不滅ポイントがたまっていることを知らない人もいます。集めてみたら、意外とたくさんあったと驚く人が多いです」(美好さん) ■マネーハッチ インヴァスト証券のクレジットカードであるインヴァストカードは、利用金額の1%のポイントが付く。マネーハッチとは、そこで得たポイントを現金に換え、あらかじめ選んでおいた投資商品を買う仕組みだ。これが毎月、自動で行われるので、買い忘れる心配がない。 ポイント活用に詳しい(株)ポイ探の菊地崇仁さんは、放りっぱなしでも勝手にポイント投資が続けられるのがメリットだと言う。 「インヴァストカードで毎月5万円支払いをすれば、ポイントは500ポイントつきます。1年で6,000ポイント、20年で12万ポイントが投資の原資になります」(菊地さん) もし、先の金融庁試算の「日本だけでなく、海外の株と債券を含む、リスクが高めの投資」の運用と同じような利益が出たとすると、20年後には20万ポイントを超える。投資商品を売却すれば、現金約20万円を手にできる。 結果はどうあれ、元手はポイント。10年後、20年後のお楽しみに今から始めてみては。
2018年05月24日「お金」は大切な日常ツールにも関わらず、未来にどうやって残したら良いのか難しいところですよね。そこで、今回はanan総研のみなさんがどのようにお金の勉強をしているのか? または、どこで情報を得るのかリサーチしてみました。文・harako【アンアン総研リサーチ】アラサーから老後を心配!?「将来のことを考えて、なにかお金の対策や勉強をしていますか?」という質問には、51%の女性が「はい」と回答しています。半数以上の女性がお金に対して準備をし始めている理由は……?「これからの時代、収入がひとつは怖いので!」(30歳・会社員)「今まであまり貯金をしていなかったけれど、周りの子たちがしっかりやっていて、老後のために管理しなくてはと思った」(31歳・専門職)「将来、お金に困るという状況に陥りたくないから&生活水準を変えたくない」(30歳・専門職)「老後、苦労なく豊かに生活したいから」(27歳・専門職)「老後」という言葉がチラホラ。ちょっぴり気が早い気もしますが、先を見据えてみなさん下準備をしているようです。こんな対策してますベスト3では、具体的にどんなことをしているのでしょうか?第3位 プロの意見を取り入れる「おばがダイヤモンドなどのジュエリーの社長なので、勉強中」(27歳・自営業)「お金に関するセミナーの、無料体験に参加している」(30歳・会社員)「会計士なので、お金のことは常に勉強してるかもしれないです(笑)」(30歳・専門職)第2位 投資でお金を増やす「仮想通貨」(32歳・会社員)「将来のために保険会社の年金に入って運用してもらっている」(28歳・会社員)「複利でふやす、投資信託をしている」(29歳・専門職)第1位 預金の仕方を見直した「預金口座を、少しでも利率がいいものに変えました」(32歳・専門職)「預金の方法、お金の使い方を見直している最中です」(23歳・会社員)「月々一定の金額を預金するように今年からしました」(30歳・会社員)「やっとお金を貯め始めた」(26歳・会社員)専門家やプロフェッショナルから、お金の知識を学んでいるという人は少ない印象でした。今話題の仮想通貨でお金を増やしたり、運用したりしている人に続き、もっとも多い対策は「預金方法の見直し」。銀行口座を分けたり、積立預金をしたりするだけでなく、“利率” を意識した改善も良さそうですね。情報源は、友人や恋人!?ネットや雑誌、テレビという意見も多かったのですが、他に出てきた情報源は……?「彼氏」(28歳・専門職)「金融関係で働いている友だちの話」(30歳・会社員)「知人のマネーコンサルタントから」(31歳・自営業)「ネット、友人知人の情報」(29歳・会社員)「友人から。雑誌のマネー特集」(32歳・専門職)意外にも、周りの友人や彼氏という回答。日頃から接している人間関係で、かなり左右されそうな情報源ですね。税理士・会計士など、お金に関することを気軽に聞ける人が周りにいると強みになりそうですが、まったく接点がないという方にとっては、かなり不利な状況なのかもしれません……。81%がぶっちゃけ自信がない最後に、「今の準備で未来は明るそうですか?」という質問をしたところ……。1. はい(19%)2. いいえ(31%)3. どちらとも言えない(50%)自信満々に「はい」と言えるのは、たった19%。「いいえ」と「どちらとも言えない」を合わせると81%の女性が、未来のお金について不安を抱えているようです。今回のリサーチ結果から感じた問題点は、「お金について学ぶ場所」「情報が身近な人」という部分。自分が正しいのか自信がない、周りがやっているからなんとなく。と、自己流や風の噂ではなく、“お金のプロ” から学ぶ機会を持つことが次のステップに繋がるヒントだと思います。ぜひ、将来のために目を向けていきましょう!©Sezeryadigar/Gettyimages©gece33/Gettyimages©EmirMemedovski/Gettyimages©RossHelen/Gettyimages
2018年05月02日自分たち夫婦が年金をいくらもらえるか、あなたはご存知ですか?「共働きだから年金も2倍もらえる」「共働きで今は大変だけど、老後は夫婦で厚生年金がもらえるから大丈夫!」と考えているかたは、もしかしたら危険かもしれません。今回は、知らないと損する「共働き夫婦の年金のこと」についてご紹介します。 1. 共働き夫婦が得られる年金の平均金額平成28年度の厚生労働省の調査によると、老齢年金受給額の月額平均額は、男性が166,863円・女性が102,708円となっています。男女合計で月に269,571円支給されるということですね。ただし、妻が入社からずっと正社員で働いている場合や、子育て等で途中専業主婦やパートになった期間があり、契約社員や正社員として働いている場合等では、もらえる年金の金額も変わってくるので、一概には言えません。年金の仕組みをおさらい年金は日本在住で20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社員や公務員が加入する「厚生年金」の2階建てとなっています。今回は「共働き夫婦の年金」のお話なので、主に厚生年金についてご紹介します。国民年金の保険料は全員定額。厚生年金の保険料は収入に対して定率となっており、ひとそれぞれ額が異なります。ちなみに厚生年金保険料には国民年金保険料が含まれています。年金はいつからもらえる?年金受給は基本的に65歳からですが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間でも繰上げることが可能。ただし年金額が減額し、一生減額したままです。逆に66歳から70歳までの間で繰下げることも可能です。その場合は年金額が増額し、一生増額したままます。 2. 年金受給金額の試算のやりかた受給金額の試算方法についてご紹介します。65歳以上でもらう場合の計算式は「報酬比例年金額+経過的加算+加給年金額」。具体的には以下のとおりです。報酬比例年金額の求めかた(ア)平均標準報酬月額×生年月日に応じた率×平成15年3月までの被保険者期間の月数(イ)平均標準報酬額×生年月日に応じた率×平成15年4月以降の被保険者期間の月数(ア)+(イ)=報酬比例年金額※平均標準報酬月額=被保険者であった期間の給与の平均金額※平均標準報酬額=給与と賞与を合算した額の平均金額※生年月日に応じた率はこちら経過的加算の求めかた(平成30年4月現在)(ア)1,625円×生年月日に応じた率×厚生年金保険の被保険者月数(イ)779,300円×昭和36年4月以降で20歳以上60歳未満の厚生年金保険の被保険者月数/(加入可能年数×12)(ア)-(イ)=経過的加算加給年金額とは厚生年金保険の被保険者期間が20年以上あり、65歳到達時点(または定額部分支給開始年齢に到達した時点)で、その方に生計を維持されている下記の配偶者または子がいるときに加算されます。そのためには届出が必要。・配偶者:224,300円・1人目、2人目の子:各224,300円・3人目以降の子:各74,800円※配偶者は65歳未満であること※配偶者が老齢厚生年金(被保険者期間が20年※以上であるもの)を受けている場合は支給停止※子どもは18歳到達年度の末日までの間の子か、1級・2級の障害の状態にある20歳未満の子であること※その他にも注意があるので詳しくはこちら 3. 実際に年金はいくらもらえるのかそれでは実際にいくらもらえるのか、3つのケースでざっくり試算してみたので、参考にしてみてください(あくまでざっくりです)。ケース1:年収500万の共働き夫婦30歳時点で平均年収500万円の共働き夫婦。夫の平均年収が350万円、妻が150万円。お互い60歳まで(38年間)この年収で働く予定の場合。夫:月額約125,000円妻:月額約90,000円計:月額約215,000円ケース2:妻に空白期間がある場合40歳の共働き夫婦で、夫が平均年収500万、妻が10年間専業主婦もしくは扶養内のパートだった。現在は平均年収200万。お互い60歳までこの年収で働く予定の場合。夫:月額約150,000円妻:月額約89,000円計:月額約239,000円ケース3:年収850万の共働き夫婦40歳の共働き夫婦で、夫が平均年収500万、妻が350万。お互いに60歳までこの年収で働く予定の場合。夫:月額約150,000円妻:月額約125,000円計:月額約275,000円※実際に試算したい・試算方法を見てもよくわからない場合は、「ねんきんネット」で試算できます。共働きの年金で損になるケース妻が専業主婦や扶養内パートの場合、妻の年金が月額64,941円(平成30年4月現在)しかもらえないので、共働きのほうがお得に感じますが、「配偶者加給年金」というものがあり、場合によっては共働きで損をしてしまうこともあります。もし妻が夫より年下の場合、妻が65歳になるまで配偶者加給年金として年間224,300万円がもらえます。昭和18年4月2日以後に生まれたかたは165,500円がプラスされ、年間計389,800円も夫の年金として受給できます。10歳差なら400万近くプラスに。しかし配偶者加給年金の条件として、夫の厚生年金加入歴が20年以上で、妻の加入歴が20年未満となっています。配偶者加給年金を受給したい歳の差夫婦の妻は、共働きを20年未満に抑える必要があります。 4. 老後の資金はいくら必要?共働き夫婦の老後に必要な資金についてご紹介します。老後に必要な生活費総務省統計局の「平成29年度家計調査報告世帯属性別の家計収支(二人以上の世帯)」によると、高齢夫婦無職世帯(世帯主平均年齢75.3)の1ヶ月の実収入と消費支出は以下の通りだそうです。1ヶ月の平均実収入:209,198円1ヶ月の平均消費支出(生活費等):235,477円1ヶ月の平均非消費支出(税金):28,240円つまり毎月、54,519円の赤字になっているということです。最低でも263,717円の支出を覚悟しておかないといけないみたいですね。老後に必要な貯金額それではいくら貯蓄が必要なのか。同い年の共働き夫婦だと仮定し、60歳で退職し65歳まで年金をもらわないとなると、その期間だけの必要貯蓄は、支出263,717円×12ヶ月×5年で15,823,020円。65歳から年金受給で90歳まで生きると仮定すれば、赤字54,519円×12ヶ月×25年で16,355,700円必要に。合計約3,200万円の貯蓄が必要になるということですね。また、生命保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」によると、「ゆとりある老後生活費」は月額34.9万円だそうです。平均消費支出(生活費等)が235,477円なので、ゆとりある生活を送るために113,523円が毎月必要となるということは、113,523円×12ヶ月×30年で40,868,280円。先ほどの最低でも必要な貯蓄額と合わせると、約7,300円という結果に。少子高齢化社会により、年金額が減っていくといわれています。年金受給中の赤字を覚悟して、最低でも3,000万円以上の貯金が必要みたいですね。 5. もしものことがあったときもしものことを考えるなんて……と思うかもしれませんが、その時突然何かあってからでは遅いため、一応知識だけは知っておくと安心ですよ。もしも1. 夫が死亡した場合年金はどうなる?18歳未満の子どもがいる場合、「遺族基礎年金」が受け取れます。また、「遺族厚生年金」も受け取れます(ただし、30歳未満の子のない妻は、5年間の有期給付)。夫の死亡時に妻が40歳以上65歳未満で、子どもがいない・子どもが18歳以上の場合は、妻が65歳になるまで「中高齢寡婦加算」が加算されます。もしも2. 妻が死亡した場合年金はどうなる?18歳未満の子どもがいる場合、「遺族基礎年金」が受け取れます。夫が55歳以上の場合は、60歳から「遺族厚生年金」が支給されます(夫は遺族基礎年金を受給中の場合に限り、遺族厚生年金も合わせて受給可能)。もしも3. 熟年離婚した夫婦の年金はどうなる?離婚後2年以内に手続きすることで、婚姻期間中の厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を分割することができます。分割割合の上限は50%となっており、夫婦で話し合う必要があります。 共働き夫婦といっても、年金だけで老後のお金を賄うことは難しそうです。将来年金がどうなっているのかもわからない時代。60歳で退職した場合は、65歳になるまで貯金でやりくりするしかないため、最低でも60歳になるまでにはまとまった額の貯金が必要でしょう。老後資金を年金以外でも確保するためには、ファイナンシャルプランナーに相談してみて、資金計画をたててみると良いかもしれません。何歳にどのくらいのお金がかかる、どのくらい貯められる……など目安になります。また、個人型確定拠出年金(iDeCo)等、積み立てや投資信託などの運用で、自分で年金制度を作ってみるのも良いかもしれません。60歳以降に年金または一時金で受け取ることができ、節税もできます。老後のことはだれにも分かりませんが、「お金が必要」だということははっきりしているので、今から意識して老後資金を確保するようにしましょう。 参考:日本の公的年金は「2階建て」平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況老齢年金(昭和16年4月2日以後に生まれた方)年金額の計算に用いる数値は行平均標準報酬月額総務省統計局ホームページ家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)平均速報結果の概要「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」まとまる遺族厚生年金(受給要件・支給開始時期・計算方法)離婚時の厚生年金の分割個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」とは?
2018年04月24日貯金できないのは、収入が少ないから?いいえ、貯める仕組みを作れていないから!マネーリテラシーの基本を押さえることこそ、バージョンアップの第一歩です。マネー力UPのための5つの習慣をファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんが教えてくれました。【1】支出の見直しポイントは、通信費にあり。節約を心がける中で、「ライフライン支出」は簡単に減らすことができないが、唯一、すぐに見直すことができるのがスマホ代などの通信費。「仕事などで通話をよくする人でなければ、格安SIMへの切り替えを検討してみるのもありです。毎月数千円は削減できるので、節約のインパクトは大きいですよ」【2】収支が簡単にわかる家計簿アプリを使ってみよう。家計簿をつけることに挫折した経験がある人も多いのでは?ならば、進化した家計簿アプリに頼るのも手。多くのアプリが、レシートを撮影するだけで金額などを読み取ってデータ化し、費目に振り分けてくれる。銀行口座などを登録しておくこともできて、自分で入力する手間はほとんどなし。簡単に、楽しく節約できそう。【Zaim】レシートからの自動読み取りや、銀行、クレジットカード口座の入出金の自動取得など機能が充実。見やすくシンプルな画面で、家計簿が円グラフや棒グラフでビジュアル化され、支出のムダを見つけやすい。【マネーフォワード】こちらも収支を記録する家計簿としての機能を満たしつつ、連携する金融関連サービスが2600以上もあり、投資信託、年金などの口座もまとめて管理できる。口座をいくつも持っていたり、資産運用をする人には特に便利。【3】ATMに行くのは月1回だけにする!「現金が足りなくなるたびに数千円単位でちょこちょことおろすのは、いちばんお金が貯まらないパターン。1か月に使える金額を決めたら、ATMから引き出すのは給料日後の1回だけにしましょう。電子マネーも月に1度、決まった額だけをチャージします。オートチャージは使いすぎる危険性大なのでやめたほうがいいですね」すぐ使ってしまわないよう、財布には1週間分だけの現金を。【4】クレジットカードは2枚だけにする。ポイントにつられて何枚ものカードを持っていると、往々にして無駄な支出につながる。クレジットカードはメインを1枚、メインの方を使えない場面に備えてサブを1枚、計2枚が正解。「ポイントのために消費するなんて本末転倒だし、メインカードに集中して貯めたほうが効率いいのです。サブカードはできるだけ年会費のかからないもので、メインと違うクレジット会社を選んで」【5】振込手数料だけで銀行を決めない。金利の差がない今、振込手数料で銀行を選ぶという人も多い。「でも、それほど頻繁に振り込みをするか考えてみてください。もし、コンビニで現金をおろしたり、夜間や休日におろして手数料を払っているとしたら、そのほうが問題。余分な手数料を払わないためには、銀行のATMで平日におろさなければいけないわけですから、ATMの数や支店数も銀行選びの基準になりえるのです」ふかた・あきえファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『30代で「そろそろお金を貯めよう」と思ったら読む本』(PHP文庫)など。※『anan』2018年4月25日号より。イラスト・藤田 翔取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年04月18日100万円貯める力をつければOK。3ステップでマネー力を鍛え直す。まだ若いし収入も少ないから、貯金するのはもうちょっと先かな……なんて思っている人、甘い!「これから大きなライフイベントを控えている読者世代は、確実な方法でお金を貯めることが必要。結婚や出産、引っ越しなど、何をするにもお金はかかるのです」こう指摘するのは、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さん。まずは100万円を目標に、すぐにでもスタートしたい。「100万円貯まるのって、うれしいもの。達成感が自信に繋がり、貯蓄体質になれるはずです」それではさっそく、マネー力を鍛える3ステップをご紹介!STEP1:財布の中の「使っていいお金」の額を把握する。「毎月の支出がどのくらいなのか答えられないようでは、貯蓄できるはずがありませんよね」と深田さんは指摘する。まず1~2か月分だけでも家計簿をつけて、何にいくら使っているのか確かめよう。光熱費や通信費は通帳を見ればわかるし、クレジットカード利用分も明細が残っているので、記録するのは現金で払ったものだけということになる。平均的な支出額が見えたら、それをピラミッドにあてはめ、上から「自由に使えるお金(クレジットカード、現金)」、「貯蓄」、「ライフライン支出」とし、それぞれ金額がいくらかを考えてみる。「ピラミッドの合計額=手取り収入になるように、下から上へ積み上げていくと、使える金額がおのずと決まってきます。その範囲内なら何に使ってもいいので、慣れてきたら家計簿つけは不要です」使える金額のうち、カードと現金の割合も決めておくのがポイント。なお、電子マネー分は現金チャージかクレジットカード払いかによって、どちらかに含める。STEP2:手取り18万円、一人暮らしなら、月2万円が貯蓄の目標!ピラミッドに書き込むにあたり、悩んでしまうのが毎月の貯蓄の設定額。そこで、100万円という目標額を見据えて貯蓄ペースを具体的にイメージしてみよう。「今のペースで100万円貯まるまでに何年かかるか、計算してみてください。たとえば、月2万円+ボーナスから5万円だとしたら、3年後に100万円を超えます。もっとハイペースにしたいと思うなら、毎月の設定額を3万円にすると2年3か月で達成できる計算に。一人暮らしと実家暮らしで生活費も変わってきますので、上の表を参考に、自分で無理のない金額を決めてみてください」また、貯蓄は先取り(天引き)が鉄則。勤務先に財形貯蓄の制度があるならば活用し、なければ自分のメインバンクに自動積立の口座を開設するなどして、現金を引き出す普通口座とは別のところに貯まるようにしておくこと。STEP3:1年分の生活費を貯めたら、“増やす”トレーニング開始。ここまでの段階で、貯蓄の仕組みができあがり、計画的に貯められる人へとバージョンアップできているはず。でも、低金利の今は、投資をしてお金を増やしたほうがいいのでは?「結婚費用、住宅購入資金など、いずれ必要になるライフイベントのためのお金は、元本割れしないよう安全に貯めるのが基本です。その上で、ある程度まとまった金額を貯蓄できたら、投資の練習を始めてみるのもいいでしょう」目安は、仕事を失ったとしても1年生活できるくらいの貯蓄。1年間の支出合計を計算して、それ以上に貯められていたら始めどきといえそう。おすすめは、税の優遇がある「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」という2つの制度。どちらも積み立てられる上限額が決まっているが、上限いっぱいまで投資せず、まずは月5000~1万円からスタートしてみては。【iDeCo】個人型確定拠出年金。20歳から60歳までの人が加入できる私的な年金制度で、自分で金融機関と運用商品を選び、毎月掛金を拠出する。掛金全額が所得控除の対象になるなど、税制上の優遇があるのがメリット。ただし、60歳になるまで給付を受け取れないので注意。“老後の備え”として、公的年金に上乗せして積み立てるものと捉えよう。【つみたてNISA】2018年にスタートしたばかりの新制度。20歳以上の人なら口座を開設できる。毎年40万円までの投資で得た利益が、最長で20年間、非課税になるというもの。運用商品は、手数料が低く、分散投資できるなど一定の要件を満たした投資信託に限定されているので、投資初心者でも選びやすく、少額をコツコツ積み立てるのに向いている。ふかた・あきえファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『30代で「そろそろお金を貯めよう」と思ったら読む本』(PHP文庫)など。※『anan』2018年4月25日号より。イラスト・藤田 翔取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年04月18日老後資金をお得に貯められると今話題の「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、自分で加入する運営管理機関(金融機関)を211社(2018年2月14日時点)の中から選び、自分で運用商品を選ぶ制度です。運営管理機関と運用商品の選び方のポイントを、ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子がお伝えします。加入する金融機関を選ぶ際の4つのポイントiDeCoに加入できる運営管理機関(金融機関)は、銀行をはじめ証券会社、生命保険会社などがありますが、選ぶ際に着目して欲しい点は次の4つです。1:運用商品のラインナップ運営管理機関によって、取り扱う商品数は3本~64本と幅があります。定期預金などの元本確保型は最低でも1本は入っていますが、投資信託にも色々なタイプがあり、運営管理機関によって取り扱っていないタイプがあることに注意が必要です。主に、国内外の株式や債券に投資するタイプは多くの運営管理機関で取り扱われているのに対し、不動産に投資するタイプや、金に投資するタイプはほんの一部の運営管理機関でしか取り扱っていません。また、投資信託を保有している間にかかり続ける「信託報酬」にも注目したほうがいいでしょう。「信託報酬」は商品ごとに違うので、低い商品があるかチェックするようにしてください。2:運営管理機関手数料iDeCoに加入すると、掛金を拠出している間、最低でも毎月167円かかり、これ以外に金融機関に支払う運営管理機関手数料がかかります。運営管理機関手数料は運営管理機関によって、年額0~5400円と大きく異なり、資産形成のスピードに大きな差を与えるため要チェック。とはいえ、これらの手数料はどんなに資産が増えても一律です。一方、信託報酬は、資産が増えれば高くなりますので、信託報酬もチェックして、できるだけ両方が安いところで加入するのが良いでしょう。ちなみに信託報酬とは、投資信託を運営・管理してもらうための経費として、その投資信託を持っている間中、毎日資産から差し引かれる手数料のことです。商品によって異なるもので、純資産総額に対して「年0.1%」とか「年1.5%」などと割合で設定されています。3:相談窓口iDeCoを始めると、「掛金の引き落としはいつかな?」とか、「どうやって商品を変更するの?」など疑問が生まれます。そうした時に心強いのが運営管理機関のサポートセンター。たとえば電話受付時間も、夜も土日も受け付けてくれるところもある反面、平日昼間しか受け付けていないところも。また、対応もさまざまなので、加入前に一度電話してみるのも良いでしょう。4:受取方法の種類iDeCoで積み立てた資産を60歳以降に受け取る方法には、「年金」、「一時払」、「年金&一時払いの併用」の3種類があります。運営管理機関によっては、併用受取ができないところもありますし、年金で受け取る期間を1年刻みで最長20年まで選べるところもあれば、5年か10年の2択しかないところも。将来どう受け取りたいかイメージして、選択肢をチェックしておくと安心ですね。投資ビギナーが運用商品をどう選べばいい?<運営管理機関のナビサービスを使う>投資商品を買ったことがない人が感じる大きな壁が「どうやって商品を選んだらよいかわからない」ということでしょう。最近では、多くの運営管理機関のウェブサイトで、年齢やリスク許容度に関する質問に答えると、自分に合った投資スタイルと、資産構成の割合を示してくれるナビサービスが提供されています。運営管理機関によっては、申し込みしたあとのマイページにて、このサービスを選ぶと自動的に該当する商品で構成してくれるところもあるので、上手に利用してください。よくわからないから…と100%定期預金にしておくのはもったいないですよ!<自分で考える>これまでに多少なりとも投資をしたことがあるなら、自分で考えて決めるのが一番!その場合の考え方は次のとおりです。(1)すでに持っている資産すべての運用状況を洗い出す(2)その上で元本確保型の割合を考える少しでも殖やしたいと考えていて、現状資産のほとんどが預貯金など元本確保型で占めているのであれば、iDeCoでは元本確保型の割合を減らすと良いでしょう。また、すでに課税口座で株や投資信託などをしている人は、元本確保型の割合を最小限にして、非課税で運用できるiDeCoにて同内容の商品を買い付けるなど、優先的にiDeCoを活用したいですね。(3)運用商品の配分を決めるポイントは「値動きが逆になる資産」、「値動きの大きさが異なる資産」に分散すること。たとえば、株式と債券、国内と海外といった関係です。一般的に株式ファンドが上がる時には債券ファンドは下がる傾向にあるため、全体のリスクを抑えることができます。また、株式ファンドの値動きは大きい一方、債券ファンドは値動きが小さいというのが特徴です。そこで、この2つを組み合わせると値動きがならされるので、株式ファンドだけよりも値動きのブレが小さくなります。以上をふまえた上で、「分散」を意識して、次の4つのポイントを考えて運用商品を選びましょう。●投資対象:株か、債券か、株と債券が両方入ったバランス型かバランス型といって、1本の投資信託に株と債券など複数資産がパッケージされているファンドもあります。●投資エリア:国内か、海外(先進国・新興国・世界全体)か●運用スタイル:インデックス型か、アクティブ型かインデックス型は「平均的な成績を目指す運用スタイル」のこと。一方アクティブ型は、その指数を上回ることを目指す「積極的運用スタイル」のことです。アクティブ型のほうがリターンを大きく見込めますが、その分リスクも高くなります。また、一般的にインデックス型の方がコストを低く抑えられます。●コスト同じような運用スタイルのうち、コスト(販売手数料、信託報酬)の安いものを選びましょう。商品を途中で変えることはできる?iDeCoでは運用商品をいつでも変更することができます。変更方法は2つ。ひとつは「配分変更」といって、毎月の掛金で買い付ける商品や割合を変更することです。いつでもネット上で変更でき、手数料もかかりません。あくまでこれから積み立てる内容を変更するだけなので、これまで積み立てた資産について、商品構成の割合は変わりません。もうひとつは「スイッチング」といって、これまでに積み立ててきた資産の商品構成を変更することです。たとえば、あるリスク商品の利益分だけ売却して、その資金で元本確保型商品を買うことで利益を確保できます。また、長く続けていくと掛金の配分割合と、資産の割合にズレが生じてくるため、その調整をする作業(リバランスと言います)も「スイッチング」で行えます。このスイッチングにも手数料はかかりませんが、商品によっては解約や売却に伴って手数料がかかりますので、ご注意を。また売却や購入にはそれぞれ日数がかかるので、その間に情勢が大きく変わったときなどに影響を受けることもあります。商品選びは難しく感じますが、あとから変更もできるので、まずはいくつか組み合わせて選んでみましょう。どうしても難しい場合は、前述のバランス型から選べば、1本で簡単に分散投資ができますよ。以上、iDeCoの加入機関と運用商品の選び方をお伝えしました。働いている人が老後資金を作るには、節税できて強制力のあるiDeCoは最強の仕組みと言えます。まずはできる範囲で始めてみてはいかがでしょうか?(文:鈴木さや子編集:ディライトフル)
2018年04月12日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 住宅ローンを組んで10年以内であれば、まだまだ月の返済額のうち、元本よりも利息に支払う率が高い。 「繰上げ返済は、支払額がそのまま元本に充てられ、その期間の利息は免除されるしくみ。100万円ほどの繰上げ返済は、条件によっては、どんな金融商品よりも割がいいと言えます」(柏木さん・以下同) では“期間短縮型”の元利均等方式で、どれほど得をするのか、柏木さんに試算してもらった。 「2,500万円で、35年、金利2.5%の住宅ローンで、借り入れ3年後に100万円を『期間短縮型』で繰上げ返済したケースでは、毎月の返済金額は変わりませんが、2年間も返済期間が減り、支払い利息が約115万7,000円も減額になりました」 当然、多くの金融機関ではその手数料も考慮しなければならないが……。 「新生銀行やソニー銀行など、今は手数料が無料の金融機関もあります。とくに楽天銀行は、手数料が無料なうえに、10万円という無理のない少額から繰上げ返済が可能です」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 必ず払うべきものを、あえて一括払いにすることで、得するケースがある。 「代表的なケースは、自営業者などが加入している、国民年金の前納でしょう。1年分・19万3,730円を口座振替で一括払いするだけで、つど払いにするよりも4,150円も安くなります。これが3人家族なら、合計58万1,190円を一括払いすることで、1万2,450円の割引効果があります」(柏木さん・以下同) さらに、2年分、口座振替で一括払いすることも可能で、その場合、37万8,320円(3人家族なら113万4,960円)を一括払いすることで、1万5,640円(同4万6,920円)も支払額が安くなる。 同様に、支払わなければならないのがNHKの受信料。 「地上契約では、年間の総支払額が1万5,720円のところ、一括前払い(口座振替・クレジットカード払い)では1万3,990円となり、1,730円もお得です。衛星契約では、年間2万7,360円の受信料が、一括払い(口座振替)だと2万4,770円と、2,590円分の割引となります」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 安心・安全を望むなら、金融機関の定期預金と考える人は多い。 「単なる定期はほとんど金利がつかないので、さまざまなサービスが付加された定期預金のほうが楽しめるのではないでしょうか」(柏木さん・以下同) 筆頭に挙げられるのはスポーツ応援定期。例年、2月から7月くらいにかけて、プロ野球、サッカーチームの応援定期預金の募集が始まる。 「たとえば昨年の広島銀行、もみじ銀行は、広島東洋カープを応援する定期預金があり、カープの観客動員数や戦歴に応じて金利が上乗せされます。一口10万円で、4位以下なら金利は0.025%ですが、優勝したりすると0.1%上乗せされます。100万円預けてカープが4位なら、通常の金利に250円の利子がプラス。優勝したら、年に1,000円の利息が上乗せされます」 金利はそれほど高くなくても夢がもらえる定期がある。 「宝くじ定期は、定期預金額に応じて、宝くじがもらえるというもの。スルガ銀行には、一口100万円の3年満期の宝くじ付き定期があります。金利は通常の定期預金と変わりませんが、1年間に2回(5月のドリームジャンボと11月の年末ジャンボ)、5枚ずつの宝くじがもらえます」 宝くじは、有名な西銀座チャンスセンターで購入され、地元の三嶋大社で当せん祈願をする念の入れよう。 「昨年末までに、10万円以上の当せん者が1,677人も出ていて、1億円の当せんも2本あったそうです」 なんと昨年の年末ジャンボでも、京葉銀行の宝くじ付き定期預金から1億5,000万円が。そのほか、変わり種定期にはこんなものも。 「横浜信用金庫では、子育て応援定期預金として、18歳未満の子ども1〜2人の場合、店頭金利に0.1%を上乗せ、18歳未満の子どもが3人以上いる場合で、0.15%も上乗せしています」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「お金の使い道を限定することで、得する積み立てがあります。有名なのは、旅行会社や航空会社が行っている旅行積み立てです。航空運賃だったり、宿泊ホテルなど、旅行関連にしか使用できませんが、その代わり非常に高い利率です」(柏木さん・以下同) 柏木さんがお勧めするのは、旅行会社H.I.S.の旅行券だ。 「たとえば89万円を一括払いすれば、5年後に100万円になって戻ってきます。たった5年寝かせるだけで、約11万円も得をするのは、銀行の利率では考えられません」 もちろん、毎月コツコツ積み立てることもできる。 「月々1万5,784円を5年(60回)積み立てた場合、総支払額が94万7,040円なのに、100万円になって戻ってきます(約5万3,000円も得)」 また、お金の使い道を旅行という目的だけでなく、行き先をハワイに限定できる人なら、ANAの旅行積み立ても選択肢だという。 「ANAの場合、通常の旅行積み立てが年利が3%と高いですが、行き先をハワイに限定すると3.8%になります。96万3,392円預ければ、1年後に100万円のハワイ限定旅行券がもらえる計算です」 最近は親の介護などで、年に数回、実家に帰るために飛行機に乗るという人も。 「そういった事情で頻繁に国内を移動される方が、旅行積み立てをするのも選択肢の1つだと思います」 お中元やお歳暮などで、必ず百貨店を利用するという人に、ぜひ検討してほしいのが“百貨店友の会”。 「多くの百貨店で『◯◯友の会』が用意されています。おおむね、どこも同じシステム。毎月一定額を1年(12回)積み立てることで1カ月分のボーナスが上乗せされます。たとえば1万円の場合、1年で13万円の商品券等になって戻ってくるというものです」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたら――。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 保険商品でありながら、貯蓄性があって、定期預金よりも金利がよく、しかも元本が保証されているのが、明治安田生命が販売している「じぶんの積立」だという。 「一口5,000円で最長5年間積み立てられます。その間、いつでも解約でき、元本が保証されます。7年後に解約すれば101.3%、10年後に解約すれば103%に増えて戻ってくる仕組みです」(風呂内さん・以下同) たとえば月5,000円の積み立ての場合、5年間の総支払額が30万円。あとは10年後まで寝かせていれば30万9,000円になって戻ってくる。これが月2万円の積み立てとなると、総支払額120万円に対し、10年後は123万6,000円のリターン。 「いわば利率のいい貯金。10年使う予定のない100万円があるなら、利用する価値は十分にあります。また保険商品でもあるので、契約中の死亡や事故で支払額の110%までの補償が受けられます」 ただドアノック商品(加入者を増やす目的)との懸念も。 「加入時にはほかの保険商品の提案をされるかもしれません。必要のないものはしっかりNOと伝えましょう」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたら――。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「国債は時期によって発行されていないことがあるし、年利0.05%と、それほどのお得感はありません。仮に100万円分買ったとしても、年に500円ほどの利息です。その代わり、国がなくならない限り紙きれにはならないという意味では、安全性は高いと言えます。目安としては、『すぐには使わないが5~10年以内に使うと思われるお金』を、運用の対象にしてみてはどうでしょうか」(風呂内さん・以下同) 3年固定型、5年固定型などいくつかあるが、風呂内さんが注目するのは10年変動型だ。 「固定型は現在の低金利がそのまま固定されますが、変動型の場合、世の中の景気に連動していますから、景気が上がれば、金利も上がる可能性があります。また、“10年”とあっても10年解約できないわけではありません。1年以上持っていれば、いつでも解約可能。国債は半年に1回、利息が支払われますが、解約した場合は、直近2回分の利息が減額されます。理論上、1年手元に置いていれば元本割れしません」
2018年02月28日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「定期預金にして、銀行にできるだけ長く預ければそれだけで得をするーー。そんな考え方は“もう古い”と言われるかもしれません。実はすでに、利率が高い“普通預金”もあるのです」(風呂内さん・以下同) なかでもこのところ専門家たちの間で評価が高いと言われているのが、’06年設立のイオン銀行だ。 「普通預金口座を開いて『イオンカードセレクト』という、クレジット機能付きのキャッシュカードを発行すれば、預金金利が年利0.1%になるというものです。これは、いわゆるメガバンクの100倍近くの金利。仮にこの口座に100万円を預けていれば、年に1,000円も利息がつくのです。しかも、定期預金ではないので、いつでも好きなときに出し入れができるという安心感があります」 加えて、自行ATMであれば365日24時間、手数料が無料になる。この低金利時代、たとえ108円であっても手数料を払うのはムダ。 「さらに毎月20、30日にイオンで買い物をした場合、5%引きになるという特典が付いています。日ごろから、イオンを利用している人にとっては、大きなメリットです。また、イオン銀行以外にも、楽天銀行は、楽天証券の口座アカウントと連携させれば、実際に取引してなくても、普通預金の利率が0.1%になります」 “定期預金が有利”という先入観をなくして、こういった高金利の普通預金を探してみよう。
2018年02月26日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「『投資は怖いけど、今後は少しずつ覚えていきたい』と考えている“投資初心者”であれば、今年1月にスタートした『つみたてNISA』で、余剰資金から少しずつ回してみてはどうでしょうか」(風呂内さん・以下同) 株式や投資信託の投資で利益が出た場合は、その利益の20%が税金として引かれることになっている。 「たとえば元手100万円を110万円に運用できたとしても、利益は10万円のうち、約20%の2万円が税金で取られます。そこで誕生したのがNISAです。NISA枠である、5年間・年間120万円までの投資で得た利益は、すべて非課税になります」 そして、新たに始まった「つみたてNISA」は、投資へのハードルをさらに下げるものとなった。年間の投資上限額こそ40万円と低いが、20年間という長期間にわたり、非課税なのが特徴だ。 どちらも口座開設手数料は、通常かからない。 「NISAの場合、個別株や6,000種類くらいの投資信託などから選ばなければなりませんが、『つみたてNISA』であれば、150種類ほどしかなく、初心者でも選びやすいと言えるでしょう。しかも、金融庁から認められた、比較的安全な長期運用タイプの商品ばかりです。利率の低い定期で預けるより、少しずつでも無難に増やしたいという人には、合っているかもしれません」 もちろん投資である以上、元本割れの可能性があることを忘れてはいけない。また一般NISAと「つみたてNISA」の両方に入ることはできないので注意を。
2018年02月26日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、柏木さんに実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 「年金受給年齢が近づいている人で、まだ収入があり、手元に余剰資金があるなら、受給開始を待ってみてはどうでしょうか」(柏木さん・以下同) 年金は1カ月繰り下げるごとに、受給額が0.7%ずつ割り増しされる。1年繰り下げれば受給額は8.4%増に、最長70歳まで繰り下げれば42%増になるのだ。 「40年間払い込んだ場合の老齢基礎年金の受給額が77万9,300円なので、もし手元に100万円あれば、15カ月ほど受給開始を遅らせられます。そうすると、もらえる年金は、満額の10.5%増になる計算です。現在、国で検討されていて、’20年ごろには70歳以降の繰り下げも可能になる見通し。だいたい平均寿命以上生きれば、その後の人生は繰り下げたほうが得をするよう計算されています。もう女性の90歳超えは当たり前の時代。無理のない範囲で年金受給を繰り下げることは、将来の安心につながるのではないでしょうか」
2018年02月26日もしかして、定期預金を放置していませんか?超低金利時代にそれは「もったいない」の極致。高リスクの投資でなくても“価値を上げる”方法はあるのです。仮に100万円があったとしたらーー。 「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」 そこで今回、手元に“100万円のへそくり”があると仮定して、風呂内さん、柏木さんに、実利重視で考えたその「お金の生かし方」を解説してもらった。 しばらく使う予定のないお金を“子どもたちの教育費に”と考えているなら、普通預金やタンス預金よりも、学資保険がお得だ。 「通常、学資保険の加入条件は、お子さんが7歳までとなっています。基本的には子どもが17歳、18歳くらいが満期になるように設定されていますが、中学卒業時に一時金が出るなど、さまざまなタイプがあります。JA共済子ども保険なら、0歳から12歳までの払い込みで、満期になったときの給付率は108%、ソニー生命の学資保険では107%。つまり100万円を十数年運用することで、7万〜8万円の利益が出る計算になるので、普通預金よりも明らかに得です」(柏木さん) また、学資保険という名前ではあるものの、使い道は教育費に限定されていない。 「ただし、運用成績で返戻金が変動する商品もあるため、元本割れを起こすこともあります。契約時には注意しましょう」(風呂内さん)
2018年02月26日「現在、空前の低金利です。一昔前の金融商品のように、複利計算で年利3%あれば、お金を預けただけで、24年後には倍に増えていました。ところが今の普通預金の金利は、わずか0.001%です。預けたお金が倍に増えるまでに、なんと7万2000年もかかってしまいます。たとえ100万円というまとまったお金を預けても、1年の利息はわずか10円。“これでは預けても意味がない”と、タンス預金にする人も多いでしょう。しかし、お金は手元に置くだけでは“成長”しません。工夫が必要なのです」 そう力説するのは、『図解でわかる!投資信託』(秀和システム)など多数の著書がある、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんだ。 昨年12月の日銀発表によれば、家計の金融資産が1,845兆円と過去最高になった。先行き不透明の時代だからこそ、お金を手元に置いておきたいという人が増えているということだろう。そんな人はまず「お金の種類を3つに分類してほしい」と風呂内さんは語る。 「毎日の支払いやいざというときに必要なお金を『使うお金』として、いつでも引き出せる預貯金におきます。将来の教育資金など、すぐに使う予定はないけれど5~10年以内に使うことが決まっているものを『守るお金』として、比較的安全な定期預金や国債、学資保険などに充てます。そして『増やすお金』は10年以上、使う予定がないお金で、投資などに向きます。この『守るお金』と『増やすお金』は、利率の低い普通預金や、盗難のリスクのあるタンスに入れたままにしておくのはもったいないのです」 生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんも、このようにアドバイスする。 「お金は、預け場所を変更するだけ、まとめて払うだけで、得するケースが多い。今は元本割れをしない金融商品や投資といっても、安全に運用できる投資信託商品もありますので、まずはそういった情報を得ることが大事です」
2018年02月26日サラリーマンは「年末調整」をしているから「確定申告」は関係ないと考える人も多くいますが、実はサラリーマンでも「確定申告」をすることで税金が戻ってくることがあります。そこで、この記事ではサラリーマンが忘れがちな「確定申告」について解説をします。【1】 医療費控除1年間(1月1日〜12月31日までの1年間)のうち、病気や怪我、手術などで病院へ支払った治療費が一定金額以上を超えた場合に、所得から差し引くことによってその分税金が戻ってくる制度が医療費控除です。この医療費控除は自身だけでなく、生計を共にしている家族が支払った医療費もまとめて対象となるため、医療費の明細書や領収書などは取っておくようにしましょう。所得から差し引かれる医療費の目安は「1年間の医療費が10万円を超えている」か「医療費が10万円以下だが、医療費の金額が所得の5%を超えている」かのどちらかとなります。目安としては1年間の医療費が10万円程度支払った人であれば医療費控除の対象となる可能性がありますので、自分が対象になるのか、いくら返ってくるのかが気になる人は確定申告の時期(2月中旬〜3月中旬)に税務署へ相談すると良いでしょう。【2】 セルフメディケーション税制また、医療費控除の特例として平成29年から新しい制度である「セルフメディケーション税制」が導入されました。この制度は今まで医療費控除の対象とならなかったドラッグストアなどで販売されている「市販薬」の年間購入額が1万2,000円を超えている人が利用できる制度となっています。この市販薬の定義には決まりがありますので、該当する「市販薬」かどうかは確認する必要がありますが、「市販薬」を年間1万2,000円以上購入している人であれば、この制度の対象となる可能性があるため、確認をしましょう。また、セルフメディケーション税制においては、従来の医療費控除制度と同時に利用することはできませんので、注意が必要です。【3】 初回の住宅ローン控除サラリーマンが住宅ローン控除を行う場合、2年目以降は年末調整で住宅ローン控除を行う事ができますが、初回の住宅ローン控除の手続きだけは確定申告を行わなければなりません。必要な書類としては「住宅ローンの年末残高証明書」と「住民票の写し」「土地や建物の契約書のコピー」「土地や建物の登記事項全部証明書」となっています。このうち、「住民票の写し」以外は銀行や不動産会社などから貰う書類となっています。基本的には住宅の購入時に営業マンなどから案内があるはずですが、案内などがない場合には自分で必要書類を確認して、確定申告の時期に税務署へ相談をするようにしましょう。また、上記の他にも購入した住宅によって、証明書などが必要になるケースがありますので、その場合には不動産会社に確認をするようにしましょう。【4】 投資での損失その他にサラリーマンが忘れがちな確定申告の項目としては「株式」や「投資信託」などで損失が発生した場合、その損失を翌年以降に繰り越して「株式等譲渡所得」から控除することが出来る制度です。これは、「株式」や「投資信託」などで損失を出してしまったときに確定申告をしっかりとしていれば、翌年に「株式」や「投資信託」などで利益が出た場合、その損失の分を控除することができる制度となっています。投資をする場合に利益が出た場合には、確定申告をしなければいけないと考えている人は多くいますが、損失を出したときに確定申告をする人はそこまで多くはありませんので、忘れがちな項目といえます。また、注意点としては、3年間損失を繰り越すことが出来るのですが、その間に取引が行われていない年があったとしても、その年も確定申告を行うことが必要ということです。【5】 年末調整をしていない人また、年末調整を忘れていた人や転職などの事情があり年末調整が出来なかった人も確定申告をすることによって、税金が戻ってきますので確定申告をしましょう。通常、年末調整で手続きを行っている「生命保険料控除」や「地震保険料控除」「住宅ローン控除」などは全て確定申告でも申告できますので、年末調整を忘れてしまった人は確定申告をするようにしましょう。特に年末調整が終わった後に「保険料の控除証明書が後日出てきた」というケースなどの場合でも年末調整では間に合わなくても確定申告で控除できるため、そのような場合には確定申告をしましょう。また、サラリーマンが忘れがちなのが「無職やアルバイト期間中などで国民健康保険や国民年金などを自分で支払った場合」は控除が漏れるケースが非常に多くなっています。特に確定申告の前年に転職をした人は、よく確認をしましょう。【6】 自然災害や盗難などの被害に遭った人地震や集中豪雨、台風などの自然災害に遭った場合や空き巣などの盗難被害に遭った場合も、その損失額を確定申告によって申告をすることによって所得が控除され、税金が返ってくることがあります。また、火災や盗難などでも控除されますので、そのような被害にあったのであれば確定申告をして少しでも税金を安くして被害を和らげるようにしましょう。最後にこの記事では、サラリーマンが忘れがちな確定申告の項目について取りあげました。「サラリーマンだから確定申告は関係ない」と考えるのではなく、サラリーマンでも確定申告に興味をもって、確定申告の時期には自分自身が確定申告によって、税金が戻ってくるかどうかを確認するようにしましょう。
2018年02月22日全国233の直営店と約2万4000の郵便局ネットワークを展開する「ゆうちょ銀行」。郵政民営化から10年あまり、今や日本最大規模の預金額を誇る金融機関となっています。大手銀行が口座管理料の導入を検討していることが報じられる中、ゆうちょ銀行への乗り換えを考えている人も少なくないかもしれません。そもそも、ゆうちょ銀行は都市銀行とどのように異なるのか、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに聞きました。●利用手数料無料のメリットゆうちょ銀行の最大の強みについて、「全国に広がるネットワークです」と話す丸山さん。「ゆうちょは、北海道から沖縄まで全国にあるので、口座を持っておくと便利だと思います。また、ゆうちょ銀行自体の店舗だけでなく、ゆうちょ銀行が委託する郵便局の貯金窓口でも取引できるほか、コンビニのATMも利用可能です」(丸山さん)また、手数料の面でも、利点があるといいます。「ゆうちょ銀行のATMでは、他の金融機関口座への振込みを除き、曜日・時間帯にかかわらず利用手数料はかかりません。また、手数料無料でゆうちょ銀行ATMが利用できるコンビニもあり、他行に比べてお得といえるでしょう。じつは私も上京の際、母親にゆうちょのキャッシュカードを渡されて、ここから仕送りを引き出すように言われました。頻繁に入出金を行う場合は、都市銀行よりもゆうちょが有利だと思います」●ゆうちょがあれば、各種保険も一括でまとめられる一方で、保険商品が充実していることも、ゆうちょの魅力なのだとか。「養老保険や学資保険などを揃えた『かんぽ生命』をはじめ、一つの金融機関の窓口で手続きできる各所保険が充実しています。都市銀行の場合、一般向けの保険と連動しているため、こうはいきません。ゆうちょ銀行の口座を開設すれば保険も連動させることができ、さまざまな機能を集約させられるのも便利だと思います」さらに、資産運用という点でも、国債や投資信託の様々な商品を取り扱っています。最近では、つみたてNISAやiDeCoといった資産運用商品も充実しており、やはり窓口が多いことで、相談しやすいなどのメリットがありそうです。「つまり、ゆうちょ銀行は貯蓄も、保険も、投資もできるわけです。この3つが揃っているのは、ゆうちょくらいのもの。身近かつ、非常に利便性の高い金融機関といえるでしょう」効率的に資産を築くには、金融機関の選び方も重要。さまざまな利点があるゆうちょ銀行は、魅力的な選択肢のひとつといえそうです。(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)
2018年02月21日「真面目に生きていても、何かのきっかけで、一気に借金地獄に転落してしまうーー。よく『老後破産』が問題だといわれますが、本当に怖いのは、40代、50代での『老前破産』なのです」 こう語るのは、『老前破産ー年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)を出版した、経済ジャーナリストの荻原博子さん。この本で、荻原さんは“普通の人”が借金地獄に陥る現実に触れ、その対策を提示している。 結婚して子どもを産み、マイホームを手に入れる。子どもを大学まで進学させ、幸せな老後を送るーー。これまで“人並み”と思われていた人生から転落する人が増えているという。 【ケース】教育ローンで老前破産! Bさん(55)は、共働きの妻と3人の子どもの5人家族。夫婦で力を合わせ、郊外にマイホームを購入した。しかしある日、妻が病気で倒れてしまう。妻の看病と子育て、住宅ローンも、Bさん1人で背負うことに。 幸い、妻の体調は回復したが、正社員の採用はなく、パート勤めでは以前ほど稼げない。生活費をいくら切り詰めても、3人の子どもが大学に進学するたび、教育ローンが増えていった。特に、末っ子は医学部に進学したため、消費者金融にも手を出してしまった。 膨れ上がった借金をどうすることもできず、Bさんは自己破産。取り立てに追われることはなくなったが、マイホームを手放し、家族はバラバラ、子どもたちには奨学金返済が残っている。 「もう一度、家族そろって暮らしたい」とBさんは力なく語った……。 そんな『老前破産』の対策ついて、荻原さんが解説してくれた。 「真っ先に取り掛かりたいのが『資産の棚卸し』です。商店などでは、定期的に在庫数を把握し管理する『商品の棚卸し』を行います。これと似たことを家計でも行い、現状を確認するのです」(荻原さん・以下同) 資産の棚卸し表には、「貯蓄・投資信託・株式など」、「保険」、「不動産」、「車・宝飾品など」、そして「負債」の項目を作り、金額を記入。このとき、大事なルールが、「現時点での金額、評価額」を記載することだそう。 「たとえば保険なら、死亡保障額ではなく、今、解約したら戻ってくる『解約返戻金』を記入。また不動産も、購入価格ではなく、今の評価額を記載します。表ができたら、資産の合計額と負債の合計額を比べてください」 ここで、目標を立てる。 「一般的なサラリーマンの方は、資産と負債を『50歳でプラスマイナスゼロ』にするのが目標です。これが達成できれば、ほぼ“勝ち組”です。というのも、住宅ローンを返済しつつ、子どもを大学に通わせると、両方で月15万〜20万円ほどかかっているはずです。この負債分をすべて貯蓄に回すと、定年までの10年間で1,800万〜2,400万円ためられるからです」 この貯蓄に退職金を加えて老後資金とし、厚生年金が夫婦2人で月20万円ほどあれば、老後はほぼ安心して暮らせる、と荻原さん。 「とはいえ50歳での住宅ローン完済は、あくまでも理想です。できない方は、これになるべく近付けるよう、自分なりの目標を立てましょう。たとえば、当初の目標として『55歳までに負債を1,000万円以下にする』、それがクリアできたら『50代のうちにプラスマイナスゼロにする』……などです。最終的に目標にしたいのは、退職金に手を付けることなく、すべての借金を完済することです」
2018年02月09日「これまで“人並み”と思われていた人生から転落する人が増えています。実は『自己破産』が最多なのは40代で27.02%。次が50代で21.05%。40代と50代で約半数を占めているのです(日本弁護士連合会’14年調査・以下同)。真面目に生きていても、何かのきっかけで、一気に借金地獄に転落してしまうーー。よく『老後破産』が問題だといわれますが、本当に怖いのは、40代、50代での『老前破産』なのです」 こう語るのは、『老前破産ー年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)を出版した、経済ジャーナリストの荻原博子さん。この本で、荻原さんは“普通の人”が借金地獄に陥る現実に触れ、その対策を提示している。 給料が上がらない、ローンが終わらない、残業カットに増税、そのうえ年金支給も先送り!?ーー。その結果、招きかねない「老前破産」という悲惨な結末を避けるため、荻原さんは家計のダウンサイジングをすすめている。まずは次の5つの方法から検討してみよう。 【1】生命保険の見直し 「サラリーマン家庭なら、万が一、夫が亡くなっても『遺族年金』として、本人が受け取るはずだった年金額のおよそ4分の3が支給されます。これをベースにして、妻がパートなどで働けば、生活費はまかなえると思います。ただ、遺族年金だけでは足りないのが、子どもの教育費です。それを補うものが生命保険だと考えると、子どもが社会人になったら、多額の保険金は不要、と割り切ってもいいのではないでしょうか。生命保険の見直しには、「払い済み保険」という方法もあります。今の保険を解約し、受け取った解約返戻金で、終身保険の保険料を一括で払い込むものです。死亡保障額は減りますが、その後の保険料負担はゼロ。これで、今まで払っていた保険料を貯蓄に回すことができます」(荻原さん・以下同) 【2】通信費などの見直し 「いわゆる大手の携帯会社から、格安スマホに乗り換えれば、通信費が抑えられます。平均月額料金を比べると、大手利用者が7,876円に対し、格安スマホは2,957円です(’17年3月・MMD研究所)。その差は4,919円。家族4人で乗り換えれば、月約2万円を貯蓄に回せます」 【3】自家用車の見直し 「自家用車は本当に必要ですか?車を持つと、車本体にかかる費用のほか、駐車場代や自動車保険、自動車税などもかかります。最近では便利なカーシェアリングも増えています。車は、必要なときだけ借りれば十分、という人も増えています。地方にお住まいで、どうしても車が必要な方には、やはり軽自動車がおすすめです。一般的な乗用車の自動車税が3万4,500円なのに対し、軽自動車では1万800円。年2万3,700円も『節税』できます。燃費もいいので、ガソリン代も安く抑えられます」 【4】投資より貯蓄で備えよう 「『投資信託なら安心』という宣伝をよく見かけます。でも、絶対安心な投資商品などはありません。それに、安心感をうたう投資商品は、利回りの低いものが多く、手数料などを差し引くと、本当に利益が出るのか疑わしいものも多いのです。40代、50代はもう失敗できません。投資より、コツコツ貯蓄で確実にためましょう」 【5】健康第一で長く働こう 「自営業の方が『退職金がない』『国民年金だけでは暮らせない』と嘆く気持ちはよくわかります。でも逆に、定年退職がなく、現役で長く働けることは大きなメリットだと思います。会社員の方も、健康に注意して長く働きましょう」 家計の見直しは、場合によってはライフスタイルを変える必要も。そのため、何より大切なことは家族で話し合うこと。皆で家計の健全化計画を立て、一致団結して“借金減らして現金増やせ”にまい進しよう!
2018年02月09日