というと価格変動する金融商品で運用するイメージがあり、手を出すのが恐いと感じられている方もいらっしゃるかもしれません。そのような方の中には、元本確保型の金融商品である定期預金でiDeCoを始めようとされている方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、iDeCoで定期預金を選ぶメリットとデメリットについて、変動商品である投資信託と比較しながら書いてみたいと思います。そもそもiDeCoとは?iDeCo公式サイトiDeCoを利用するメリット・デメリット、企業型との違いiDeCoで定期預金を選ぶメリットとデメリットについて考えるには、iDeCoそのものを利用するメリットおよびデメリットにどんなものがあるかの知識が必要になります。そこでまずは、当該制度のメリット・デメリットをそれぞれ分けて解説いたします。iDeCoを利用するメリットiDeCoを利用するメリットにはさまざまなものがありますが、大切なのは以下の2点です。(1)3つの節税の仕組みがあるiDeCoには「積立時、運用時、受け取り時」の3つ段階でそれぞれ節税機能があります。積立金額は所得控除となり、運用益は本来20%ほどかかる税金がかからず、受け取り時にも退職所得控除等が適用されます。老後のための資金というと、老後にならないと恩恵を受けられないと思われがちですが、積立時にも節税メリットがあるため、現役時代からその恩恵を受けることができます。(2)自分で運営管理機関と運用商品を選べるiDeCoでは加入者が自ら資金を積み立てる運営管理機関(金融機関等)を選べ、積み立てる商品についても、選んだ運営管理機関が用意する金融商品から自由に選ぶことができます。企業型確定拠出年金の場合、企業によって運営管理機関が決まっており、選べる商品もその範囲内でしか選べないため、iDeCoのほうがより自由度が高い資産運用ができるといえます。iDeCoを利用するデメリット同じくiDeCoを利用するデメリットにもさまざまなものがありますが、最低限理解しておく必要のある事項は以下の2点です。(1)さまざまなコストがかかり、その中身が複雑iDeCoには節税機能がある一方で、さまざまな場面で手数料がかかります。運用時には運営管理機関に支払う手数料とは別に、国民年金基金連合会と信託銀行に合計171円の手数料が毎月かかります。さらには投資信託で運用をしていれば、運用時に個々の商品ごとに一定の信託報酬がかかります。(2)企業型よりもコストがかかるiDeCoは企業型確定拠出年金よりもコストがかかります。企業型の場合は、前述の運営管理機関や国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料はかかりません。iDeCoの場合、運営管理機関手数料が無料の金融機関もありますが、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料は無料とはなりません。ですので、少なくとも毎月171円はiDeCoのほうが高いコストを払っていることになります。iDeCoで定期預金を購入するメリット・デメリットiDeCo公式サイト(2)運用に失敗する可能性が低い定期預金は元本保証ではないものの元本確保型の商品であるため、定期預金を取り扱う銀行の経営状況が危うくならない限り、ほぼ確実に利息がつきます。お金を増やすという意味でほとんど増えることはありませんが、その一方で元本を割れる可能性が非常に低いので、心理的にも安心して運用することが可能です。iDeCoで定期預金を購入するデメリットiDeCoで定期預金を購入するデメリットをまとめると、お金を積極的に増やせないことと利用時の自由度の低さです。その観点から以下3つの点を説明いたします。(1)毎月かかるコストを金利で賄えないiDeCoは前述のとおり、毎月最低171円の手数料がかかります。仮に100万円を定期預金として持っていた場合、1年間の利息は10~20円程度しかつきません。とすると、元本の安全性重視で定期預金にしたにも関わらず、逆に元本を割り込んでしまうことがわかります。所得控除を加味すればプラスにはなりますが、ここは判断が分かれるところです。(2)運用益非課税メリットを受けにくい利息がほとんどもらえないということは、運用益非課税のメリットもほとんどないことになります。変動型商品を選んで利益が出た場合に得られる運用益非課税は、定期預金の場合にほとんど享受することはできません。その機会を逸失してしまう点はデメリットといえるでしょう。(3)流動性がないiDeCoは積み立てを始めたら、原則として60歳まで引き出しできません。一般の定期預金であれば、途中で解約したり一定の期間が経過すれば自由に使うことが可能ですが、iDeCoの定期預金ではそのようにはいきません。ただでさえ利息がほぼつかない定期預金で途中引き出しもできないのは、特に注意を要する事項だといえます。iDeCoで投資信託を購入するメリット・デメリットiDeCo公式サイトiDeCoで投資信託を購入するデメリットiDeCoで投資信託を購入するデメリットは、リスクと手数料の2点が大きいです。これらの点について以下説明いたします。(1)元本割れの可能性がある投資信託は価格変動等のリスクがありますので、積み立てた資金が元本を割り込むことがあります。運用開始までに資産運用やiDeCoの仕組みをよく理解してから投資を開始しないと、iDeCoの各種メリットを十分に享受できないおそれもあります。(2)高コスト商品など、選ぶ際に注意を要する商品もあるiDeCoで取り扱う投資信託には高コスト商品も存在します。そういった商品は、コストに見合った運用成績が期待できるのか、慎重に判断することが必要です。過去の運用成績や運用方針通りの運用ができているかなど、運用報告書等も参考にしながら慎重に検討を要する商品も存在します。おすすめの利用方法―確実に金利を得るか?節税メリットを最大限享受するか?iDeCoで定期預金を選ぶかどうかはその人の目的によって異なります。大きく分ければ、確実性を重視したいなら定期預金を選ぶ余地があり、節税機能を最大限活用したい方は投資信託を選ぶとよいでしょう。以下、具体的に説明いたします。[adsense_middle]確実にお金を貯めたい方各自にお金を貯めたいなら、定期預金を選ぶことも検討の余地はあります。iDeCoで定期預金を選んだ場合は3つの節税メリットの1つである運用益非課税をほとんど享受できませんが、所得控除を利用して手堅く実質的な低コスト運用を行うことが可能です。もちろん、60歳まで引き出せない形で定期預金を選ぶメリットがあるかどうかは価値判断が分かれるところですので、選択する場合は今後のライフステージの変化も加味した上で検討することをおすすめします。もし定期預金を利用するなら、なるべく実質的な利息をアップさせるiDeCoでもし定期預金を利用する場合は、普通預金等も合わせて実質的な利息を上げる工夫をするとよいでしょう。例えば、楽天銀行で銀行口座と証券口座を一体化させたマネーブリッジを利用すれば、普通預金の利息が0.1%になります。また。iDeCoの掛金拠出を月1回から年1回にすることもできます。掛金拠出しない月の最低コストは66円なので、毎月171円かかる場合と比較すると年間1,000円程度コストダウンできます。老後資金を本格に貯めたい方老後資金をきちんと貯めたいなら、投資信託で資産運用を行うとよいでしょう。掛金拠出時の所得控除だけでなく運用益に対する非課税も、長年の運用での資金づくりにおいてメリットになり得ます。もちろん、投資信託にはさまざまな種類がありますので、ライフプランや投資の知識・経験に応じてご自身のあったものを選ぶことが大切です。また、運用成績が一時的にマイナスになり得る点もあらかじめ認識して、辛抱強く運用を継続することが大切です。iDeCoで投資信託を選ぶポイント長年の資産運用では、コストをいかに低く抑えるかがどのタイプの方にとっても大切になります。運用する資産等に特にこだわりがなければ、ご自身の選択した運営管理機関の取り扱い商品の中でも特にコストの低いインデックス型のタイプを選ぶとよいでしょう。高コスト商品で積極的に値上がり益を狙うアクティブ型は、どちらかというと中上級者向けの商品なので、選択する際は商品性をよく学び慎重に選ぶことをおすすめします。双方のメリットを比較していずれも捨てがたい方資産は増やしたいものの受取直前の急落が恐い方などバランスを取りたい方は、両者を併用するとよいでしょう。具体的には、運用初期の時期は投資信託で積極的に資産を増やしていき、50代以降の受け取りの時期が気になるタイミングで定期預金にスイッチングして元本の変動を抑えるという方法が考えられます。また、ここは状況に応じて元本確保型ではなく、価格変動リスクが低めの投資信託を選ぶのもありでしょう。iDeCoの定期預金での運用に関するまとめiDeCoで定期預金を選ぶかどうかは、その人の目指す投資スタンスによって異なります。その場合はメリットおよびデメリットの双方に加えて、変動商品である投資信託で運用するメリット・デメリットとも比較すると頭の中を整理しやすいです。そういう意味で今回の記事も参考にしていただけると幸いです。
2020年10月05日子どもがいると教育資金の悩みは尽きません。特に、大学進学を前提で考えている家庭の場合は、一番大きなお金のかかる大学に向けて貯蓄をしている家庭が多いと思います。加えて、2人目、3人目となれば、必要な教育費が用意できるかというのは大きな関心事でしょう。そこで今回はファイナンシャルプランナーの立場から、最大限に準備期間を生かす教育資金の貯め方について解説します。子どもの年の差プラス21年で考える大学教育費大学資金準備というとひと昔前までは学資保険が主流でしたが、今ではNISAや投資信託、親の年齢によってはiDeCoなど様々な選択肢が広がっています。もちろん元本割れリスクを回避するために、児童手当などをメインに貯金で準備されている家庭や保険や投資と併用している家庭もあるでしょう。教育資金の総額は21年間で貯めればいいさて、その教育費ですが、準備期間は何年で考えていますか?学資保険にのっとって、「子どもが大学進学をする18歳までに準備しなければ」と暗黙のルールがあるように感じられますが、実はそうとも言えません。もちろん、一番お金のかかるのは受験費用や入学金のかかる18歳前後ですが、大学教育資金が必要なのは4年間以上。つまり総額は大学3年生が終わるまでの21年間で貯めればいいのです。つまり、3歳年の差の2人きょうだいなら24年で2人分を、5歳年の差の3人きょうだいなら26年で3人分を貯めていけばよいわけで、年の差が大きくなるほど貯金できる期間も長くなります。用意すべきメインはやっぱり高額な大学資金もちろん、小学校・中学校から私立に行く場合などで、その期間は貯金はできそうもないと言うのであれば、貯金できる期間は短くなるかもしれませんし、高校からの学費もあわせて事前に用意しようとすると、必要な金額は大きくなります。ただ、どのような場合でも、大学資金だけは日々の生活費から出していくには大きな額になるため、事前に準備しておこうという家庭が多いです。実際にどれくらいかかるの?大学にかかるの教育費で一番安く済むのは、自宅から通える国公立の大学に行く場合で、4年間で約250万(医学部は6年間で約400万)です。初年度は入学金などで約100万弱かかりますが、2年目以降は年間学費は60万以内に収まります。しかし、自宅外から通う場合は、家賃と合わせて生活費が年間110万ほどはかかる見込みで、国公立でも4年間で合計700万はかかることになります。私立であれば、文系理系で異なりますが、初年度150万前後、2年目以降100万前後からとなり、それが自宅外となるとさらに年間110万ほどの出費が加えられると考えられます。18歳の入学時までに入学金プラス初年度の費用だけをとりあえず貯めておけばいいのではという考え方もありますが、入学金プラス初年度の費用は大学の費用のおよそ3分の1以下にしかならないため、大学生に入ってから大学費用の3分の2を用意するのはマネープランニング的にいえば危険と言えます。もちろん、アルバイトや奨学金など、進学時にできる対処法もたくさんありますが、勉強に集中してもらいたい、親が教育資金を出してあげたいと言う場合は、これらの金額を指標に教育資金を準備していくことになります。そこで今回は、大学卒業までの費用を親が事前に用意していく場合の、年間とひと月あたりの貯金目安の試算をしていきたいと思います。4つのケースに分けて計算してみよう■自宅からの国公立の場合1人目は、21年間で250万を貯めると考えると、1年で12万貯める必要がありますが、逆に言うと月1万を21年続けると貯まる額です。この場合は、児童手当を貯めるだけで約200万貯められるとすると(※)、自力で50万ほどを21年かけて準備すればよいことになります。3歳差で2人目ができても、24年かけて自力で100万用意すればいいので、年間4万円ほど、月額にすると約3500円で十分な準備ができます。大学って意外と費用かからないなという印象が持てますね。■自宅外から国公立の場合1人目は、21年間で約700万を貯めると考えると、1年で約33万、月額にすると約2万8000円貯蓄していく必要があります。こちらも児童手当の約200万は貯金にまわすと考えると、自力で用意するべきは21年間で約500万となり、年間24万円、月額約2万円ほどが目標となります。3歳差で2人目ができた場合、24年かけて児童手当以外で1000万用意することになり、年間42万、月額3万5000円ほどで2人分の大学資金が用意できる計算になります。ちなみに、6歳差で3人目ができた場合、27年かけて1500万となり、年間約55万、月額4万6000円です(児童手当は3人目以降50万ほど増えるので正確には1450万ですが今回は加算していません)。これを見てわかるように、2人になると教育費の毎月の負担が2倍、3人になれば3倍となるわけではないことがわかると思います。■自宅から私立の場合同じように1人目なら21年間で約450万を貯めると考えます。1年で約22万弱となり、月額にすると約1万8000円です。そこから児童手当の約200万を除くと自力で用意すべきは約250万となり、年間12万円、月額約1万円を貯めていくことで大学資金の準備ができます。3歳差で2人目ができた場合、児童手当を除くと、24年かけて約500万を用意することになり、自宅外から国公立に通う場合の半分の約1万7000円ほどで、2人の子を自宅から私立に通わせることが可能になります。ただし、私立の場合は進学先によっては大きく値段が上がる場合もあり、余裕をもって準備したいところです。■自宅外から私立の場合1人でも21年間で約900万以上は教育費として用意することが必要でしょう。年間約43万、月額にして約3万4000円以上を貯めていく必要があります。児童手当の約200万を差し引いても、年間約36万ほどは貯める必要があり、月額は約3万円ほど積み立てていくことになります。3歳差で2人目ができた場合は、児童手当を除いても、24年かけて約1300万円以上を2人分の教育費として用意する必要があり、年間約54万、月額にして4万5000円以上は積み立てていくことになります。教育資金を長い目で配分してみることが大事大学の進学費用を、簡単に4つに分類した計算からでもわかるように、進学先によって大きな違いが出ます。また、月の負担額として平均すると2人だからといって2倍にはならないこともわかると思います。大学進学費用は教育費における大きな出費になることは間違いありませんが、21年間や24年間という長い準備期間で見積もると、2人目3人目の大学準備費用も案外大丈夫そうかもと思った人もいるのではないかと思います。逆に大きな金額なので、長い期間をかけて貯める必要があると再認識した人もいるのではないでしょうか。ゆっくり準備していけば大丈夫そうだなと思えれば、教育費に対してよいバランスが取れていると言えますが、習い事とこれからの教育費準備を合わせた教育費の家計に占める割合が大きくなりすぎているなと思う場合は要注意です。上に記載した教育費は大学の純粋な学費とそれにかかる必須生活費だけなので、そこまでにかかる塾や習い事の費用、小学校から高校までの学費などは入っていません。高校までは日々の生活費からやりくりしていく、もしくはこれ以外の貯金などから出費していくと考えた上で参考にしてみてください。もっともお金がかかると言われる大学費用を、子どもが大学を卒業するまでの約21年間前後で平均化してみると、トータルの教育費のバランスを考えるうえでの参考になります。「教育資金を長い目で配分」してみることで、今、そしてこれから、いつどこにどれだけ教育費をかけるかを、今一度考えるきっかけになれば幸いです。※児童手当について:3歳未満は月額1万5000円、3歳〜12歳は月額1万円、中学生は月額1万円/所得により制限あり<文・写真:ライター結生>
2020年10月05日将来のために投資を始める場合、投資信託を検討するのではないでしょうか。投資信託は少額から分散投資ができ、運用をプロに任せられるので、初心者の方でも始めやすい金融商品です。しかし、適切な方法で運用しないと、思うように資産を増やすことはできません。投資信託で資産形成に取り組むなら、失敗してしまう理由や基礎知識を知っておくことが大切です。今回は、投資信託で失敗してしまう4つの理由と運用に成功するための基礎知識について解説します。損をしないために知っておきたい投資信託の基礎知識投資信託で失敗しないためには、投資を始める前に最低限押さえておきたいポイントがあります。ここでは、投資信託の基礎知識について確認していきましょう。投資信託の種類2020年7月現在、日本では約6,000本の投資信託が販売されており、大きくは以下の2種類に分けられます。インデックスファンドアクティブファンド投資信託で資産形成に取り組む場合、この2つの違いを理解しておくことが大切です。それぞれの特徴について説明します。インデックスファンドインデックスファンドとは、特定の指数(日経平均株価など)に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。たとえば、日経平均株価のインデックスファンドの場合、日経平均株価が上昇すると利益が出て、下落すると損失が発生します。インデックスファンドは目標とする指数に連動するように機械的に運用されるため、投資成果がわかりやすく、運用コストが低いのが特徴です。短期間で大きな利益は期待できませんが、長期保有することで市場平均の利益を得られます。アクティブファンドアクティブファンドとは、市場平均を超える投資成果を目指して運用される投資信託です。特定のテーマに関する銘柄に投資する「テーマ型」、毎月分配金が支払われる「毎月分配型」など、その種類は豊富です。アクティブファンドは、うまく運用できれば市場平均を超える利益を得られる一方で、運用コストは比較的高く、投資成果が市場平均を下回ることもあります。投資信託の運用コスト投資信託で運用を行う場合は、以下のコストがかかります。購入時手数料:投資信託を購入するときにかかる手数料信託報酬:投資信託の運用資産から日々差し引かれる管理費用信託財産留保額:投資信託を解約するときに運用資産から差し引かれる費用購入時手数料と信託財産留保額が無料のファンドもあります。信託報酬は運用資産の年率0.1~2.0%程度で、アクティブファンドよりインデックスファンドのほうが低い傾向にあります。運用コストによって投資成果は大きく変わってくるので、運用コストが低い投資信託を選ぶことが大切です。投資信託の税金投資信託の利益には税金が約20%かかるため、利益がそのまま手元に残るわけではありません。たとえば、投資信託で100万円の利益が出た場合、約20万円(100万円×約20%)課税され、手元に残る利益は約80万円(100万円‐約20万円)となります。ただし、投資信託には非課税制度が用意されており、うまく活用すれば手元に多くのお金を残せます。非課税制度については、後ほど詳しく説明します。初心者が投資信託で失敗してしまう4つの理由投資信託は資産形成で活用したい金融商品ですが、適切に運用しないと損をしてしまいます。投資信託で失敗してしまう主な理由は以下の4つです。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる最初からまとまった金額を投資する自分のタイミングで売買する株価が下がるとすぐに解約してしまうそれぞれ詳しく説明します。資産形成に不向きな投資信託を選んでいる投資信託にはさまざまな種類がありますが、資産形成に適したファンドは限られます。たとえば、テーマ型や毎月分配型、アクティブファンドは運用コストが高く、運用効率が悪いため、資産形成には向きません。資産形成向きのファンドを選ばないと、資産を増やすのは難しくなります。金融機関から勧められて中身がわからないまま購入した場合や、販売ランキングを参考に何となく購入した場合などは、投資信託の選び方を間違えている可能性があります。最初からまとまった金額を投資する投資金額が大きくなるほど資産の増え方も大きくなる一方で、株価が下がったときの損失も大きくなります。最初からまとまった金額を投資すると、損失が発生したときに耐えられなくなる恐れがあります。状況によっては、投資信託の運用を続けられなくなるかもしれません。投資信託は少額から始めて、徐々に投資金額を増やしていくのが基本です。自分のタイミングで売買する株価が下がったときに投資信託を買い、株価が上がったときに売れば利益を得られます。しかし、言葉にするのは簡単でも、実践するのは難しいことです。株価がどう動くかは誰にも予測できないため、相場を見ながら自分のタイミングで売買して利益を得るのはプロでも簡単ではありません。個人が投資信託を運用する場合はあらかじめ取引ルールを決めて、機械的に売買することが大切です。株価が下がるとすぐに解約してしまう株価が下がるとすぐに解約してしまうのも、投資信託で失敗するパターンのひとつです。投資信託は元本保証ではなく、相場に応じて基準価額は変動するため、一時的には含み損が発生することもあります。投資信託で資産を増やすには長期間運用する必要があるので、短期間で解約すると失敗しやすくなります。投資信託で成功する人がやっていること投資信託で失敗する理由を4つ紹介しましたが、成功している人はどのように運用しているのでしょうか。ここでは、投資信託で成功する人がやっていることを紹介します。手元資金を十分に確保するネット証券を利用するインデックス投資を行う少額から投信積立を始める株価が暴落しても積み立てを続けるお金が必要になったときだけ解約する非課税制度を利用する[adsense_middle]手元資金を十分に確保する投資信託で運用を始める前に、まずは手元資金を十分に確保することが大切です。十分な手元資金があれば、投資信託で多少の含み損が発生しても、余裕をもって運用を続けられます。また、急にまとまったお金が必要になっても、投資信託を解約せずに済みます。投資を始める前に最低でも生活費3か月分、できれば6か月~1年分のお金を準備するのがおすすめです。借金をして投資を始めるのはリスクが高いので、絶対にやめましょう。ネット証券を利用する投資信託は銀行や証券会社の窓口でも購入できますが、ネット証券を利用するのがおすすめです。ネット証券は人件費がかからない分、手数料が安い投資信託を豊富に取り扱っています。また、窓口で不要なセールスをされる心配がなく、自分のペースで投資信託を比較・検討できるのもメリットです。インデックス投資を行う投資信託で成功している人は「インデックス投資」を行っています。インデックス投資とは、インデックスファンドを購入して長期保有する運用方法です。インデックスファンドは運用コストが低く、投資テーマが古くならないので、長期保有に最適です。ほぼ確実に市場平均の利益を得られますし、長く運用するほど複利効果による資産の増加も期待できます。ただし、インデックスファンドの中にも運用コストが高い商品はあるので、信託報酬が「年率0.2%未満」のファンドを選ぶといいでしょう。少額から投信積立を始める投信積立とは、投資信託を毎月一定額購入する投資方法のことです。投信積立の設定をすれば、証券会社が自動的に購入してくれるので、自分で購入タイミングを判断する必要がありません。投信積立は少額から始められ、ネット証券なら月100円から購入できます。まずは少額から積み立てを始めて、慣れてきたら少しずつ積立金額を増やしていくといいでしょう。株価が暴落しても積み立てを続ける株価が暴落すると、積み立てを続けるのが怖くなるかもしれません。しかし、投資信託で成功している人は、株価が暴落しても積み立てを続けています。株価の下落局面は、投資信託を安く買える絶好のチャンスです。株価の暴落局面で積み立てを続けることで平均取得単価が下がり、株価が上昇に転じたときに大きな利益を得られます。株価が暴落することがあっても、無理のない範囲で積み立てを続けましょう。お金が必要になったときだけ解約する投資信託を解約するタイミングを判断するのは、意外と難しいのではないでしょうか。「値上がりしたときに解約したい」と思うかもしれませんが、相場を読んで売買するのは簡単ではありません。「お金が必要になったときに必要な分だけ解約する」と決めておけば、解約タイミングの判断に迷うことはなくなります。相場を読もうとせず、投資信託はお金が必要になったタイミングで必要な分だけ解約することを心掛けましょう。非課税制度を利用する投資信託の運用では、以下2つの非課税制度が利用できます。つみたてNISAiDeCo(個人型確定拠出年金)非課税制度を利用すると投資信託の利益に税金がかからないので、多くのお金を手元に残せます。投資信託を購入するときは、非課税制度を優先的に利用しましょう。つみたてNISAとiDeCoの詳細は以下のとおりです。つみたてNISAつみたてNISAとは、投資信託による資産形成を支援するための制度です。年40万円までの非課税投資枠があり、20年間で最大800万円の投資まで非課税で運用できます。つみたてNISAは対象商品が決まっており、「購入時手数料ゼロ」「信託報酬は一定水準以下」など、金融庁が定めた基準をクリアした投資信託に限定されています。つみたてNISAは1人1口座のみ開設可能で、一般NISAとは併用できない点に注意が必要です。iDeCo(個人型確定拠出年金)iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、加入者が自分で掛金を払って運用する年金制度です。自営業者や会社員、公務員、専業主婦などが加入でき、対象商品には投資信託も含まれています。iDeCoは節税効果が大きく、非課税で運用できるほかに「掛金が所得控除になる」「受取時にも税制優遇がある」といった税制メリットがあります。ただし、掛金は原則60歳まで引き出せないので、余裕資金の範囲で掛金を設定することが大切です。投資信託で失敗してしまう理由に関するまとめ投資信託は資産形成に欠かせない金融商品ですが、適切に運用しないと失敗してしまいます。投資信託で成功するには、失敗してしまう理由や基礎知識を理解した上で、成功している人のやり方を真似することが大切です。今回ご紹介した内容を参考に、まずは少額から投信積立を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年10月01日平均寿命が延びたことで、老後の生活費をどのように確保するかが課題になっています。2019年には「老後2000万円問題」が話題になり、投資に関心を持つ個人が増えました。低金利の預貯金だけで資産を増やすのは難しいため、投資にも取り組む必要があります。しかし、仕事が忙しいサラリーマンの場合、投資にかけられる時間はそれほど多くありません。サラリーマンが投資で成功するには、どのような運用方法を選べばよいのでしょうか。今回は、サラリーマンや初心者におすすめの運用方法について詳しく解説します。サラリーマンが投資で成功するための考え方国税庁|つみたてNISA早わかりガイドブック投資信託の積立投資では、短期の値動きに一喜一憂せず、長期間積み立てを続けることが大切です。複利効果が期待できる複利効果とは、運用で得た利益を元本に組み込むことで資産の増え方が大きくなる効果のことです。たとえば、元本100万円で利回り5%の場合、1年目には5万円(100万円×5%)の利益を得られます。何もしなければ2年目に得られる利益は5万円のままですが、1年目の利益5万円を元本に組み込めば、2年目に得られる利益は5.25万円(105万円×5%)に増えます。このように、投資信託の運用で得た利益を再投資して元本に組み入れていくと、長く運用するほど複利効果によって資産は大きく増えていきます。投資信託の積立投資のデメリット・注意点ヤフーファイナンスしかし、一時的には元本割れしても、積み立てを長く続けることで元本割れする可能性は低くなりますし、複利効果も期待できます。投資信託の積立投資では、株価が暴落しても解約せずに積み立てを続けることが大切です。サラリーマンが投資で利用したい制度投資で得た利益には通常約20%の税金がかかるので、利益がそのまま手元に残るわけではありません。しかし、以下の制度を利用すれば、投資信託の積立投資で得た利益が非課税になります。ここでは、サラリーマンが投資で利用したい制度を2つ紹介します。つみたてNISAつみたてNISAとは、2018年にスタートした個人の資産形成を支援するための制度です。つみたてNISA口座で投資信託の積立投資を行うと、年40万円(20年間で最大800万円)の投資まで非課税で運用できます。つみたてNISAの対象商品は、金融庁が長期の積立投資に適した投資信託を厳選しているため、初心者でも安心して投資できるのも魅力です。これから投資を始めるのであれば、まずはつみたてNISAを検討するとよいでしょう。iDeCo(個人型確定拠出年金)iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは、自分で掛金を払って運用を行う年金制度のことです。「非課税で運用できる」「掛金が所得控除になる」「受取時も所得控除が適用される」など、つみたてNISAよりも税制面で優遇されています。iDeCoの掛金の拠出限度額は、職業や勤務先の状況によって異なります。たとえば、自営業者は月額6.8万円、会社員は企業年金の加入状況に応じて月額1.2~2.3万円を拠出できます。iDeCoは原則60歳になるまで掛金を引き出せないので、手元資金が不足して困ることがないように注意が必要です。サラリーマンのための成功する投資術に関するまとめサラリーマンや初心者が投資で成功するには、投資信託の積立投資でコツコツ資産を増やしていくのがおすすめです。資産が増えるまでには時間がかかりますが、手間がかからないので仕事に集中できますし、長く運用するほど元本割れリスクも低くなります。投資信託の積立投資に取り組む際は、税制メリットがあるつみたてNISAやiDeCoをうまく活用しましょう。
2020年09月29日2020年に入り急騰している貴金属の「金」ですが、2020年1月には1グラム5000円代が中心でしたが、8月には7000円代と4割ほど価格が上がっています。最近では、子どもの教育費や老後資金として購入や積立を検討している人も増えているようです。しかし、預貯金や株式とも異なる特長がある「金」ですので、金投資のメリットや注意点等についてお伝えします。 金投資って何?どこでできるの?金投資は、直接的または間接的に「金」を購入し、必要なタイミングで現金化する投資です。主な方法は以下の3種類です。 【1】金の現物(ゴールドバー、金貨など)【2】純金積立【3】金に投資する証券(ETFや投資信託など) 【1】金の現物(ゴールドバー、金貨など)貴金属の販売店や一部の百貨店、宝飾店などで購入できます。見た目では本物かどうか、純度(金の割合)がどの程度かわからないことも多いので、信用できるお店を選びましょう。また、金貨や宝飾品の場合は、「金」そのものの価格にデザイン料や加工料が上乗せされていますので、「金」そのものを購入したい場合はインゴットやバーなどの地金がいいでしょう。 【2】純金積立貴金属の販売会社や証券会社で口座を設定し、毎月銀行口座などから設定した金額が差し引かれ、定期的に購入することができます。定期預金や投資信託を毎月積み立てする形に似ています。また、定期積立している場合でも、一括で購入できるケースがほとんどです。 【3】金に投資する証券(ETFや投資信託など)株式や投資信託を購入するのと同じように、証券会社で一括または積立で購入する方法です。投資対象が会社の株式や債券などではなく、金の相場に連動する形のものです。購入・積立方法は株式や投資信託と同じになります。 金投資のメリット金投資のメリットは主に2つあります。株式や通貨、債券と比べて、価値が保ちやすいため、安全資産とも呼ばれる「金」は運用や積立初心者に向いていると言われています。 「金」そのものに価値があるので、価値が0にならない株式に運用する場合は、会社が倒産すれば価値が0になることもありますが、「金」は埋蔵量にも限度があり、「金」そのものに価値があるので、価値が0になりません。そのため、株価が下がったり、社会情勢が不安になったりすると購入する人が増え、価格が上がりやすくなります。2020年に金価格が上昇したのも新型コロナウイルスで経済が不安定になったことが一因と思われます。 「金」の価値は世界共通「現金」の場合は、発行している国などの信用性がないと価値が下がる場合があります(過去にハイパーインフレで紙幣の価値がほぼ0になった例があります)。しかし、「金」はそのものに価値があるので、どの国でも大きな価格差がなく売買できます。 金投資の注意点価格が2020年の1月から8月にかけて上昇し、価値が0にならない「金」ですが、注意点もいくつかあります。主に以下の3つです。 利息・配当などはありません 預金の場合は利息、債券の場合は利子、株式の場合は配当が受け取れることがありますが、「金」は置いておくだけでは何も生みだしませんので、定期的に利息や配当などが欲しい場合には金投資は向いていません。「金」で収益を上げるには、安いときに買って高く売ることが必要です。 「金」の価格は上下します価値は0にはなりませんが、需要と供給で値段が上下します。株価が下がり、安全資産を求める人が多ければ値段が上がり、経済が上向きで株式の人気が高まれば、利息・配当の無い「金」の人気が下がり、値段も下がる可能性があります。また、「金」はドルで取引されているため、ドルと円の為替相場の影響も受けます。 現物は盗難や紛失のリスクがありますゴールドバーや金貨、宝飾品等の「金」の現物は、ものとして存在しますので、時計や宝石等の価値のあるものと同様、盗難や紛失のリスクがあります。手元に置いておく必要がなければ、純金積立や金に投資する証券で口座管理したほうが安全性は高いと言えるでしょう。 新型コロナウイルスの影響もあり、安全資産として注目が高まった金投資ですが、注意点で上げた内容も踏まえると、一般的な家計の場合は預貯金が中心で、運用する場合にも利子や配当が受けられる株式や債券、投資信託が最初に考える選択肢と思います。これに金投資をプラスする場合には、ある程度の範囲内(資産や積立額の5%~20%程度を目安に)を上限にするといいでしょう。急な価格上昇やテレビや雑誌の話題に惑わされず、適切な範囲で金投資を検討する機会にしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年09月16日最近少額から投資が可能なポイント投資に関するサービスがさまざま登場しています。その中でもdポイントを使った資産運用サービスに関しては、複数の種類があり、さまざまな活用方法があります。そこで、今回はdポイントを利用した資産運用サービスの概要、買い方、おすすめの運用方法等についてご紹介いたします。NTTドコモが取り扱う、dポイントを使った資産運用サービスdポイント投資[adsense_middle]投資ができる人年齢に関する制約はありません。ただし、未成年は法定代理人の事前の同意がないと利用できません。この点は一般的な資産運用の場合と基本的に同じです。購入できる金融商品コース選択の場合は、THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)、THEOインカム・AIファンド(世界の債券中心)の基準価額に連動します。ですので、実質的に投資信託を購入している状態になります。テーマ運用の場合は、関連テーマのETFの値動きに連動して増減します。こちらは、実質的にETFに投資している状態になります。手数料ポイント運用そのものの利用料や手数料はかかりません。しかし、dポイントは運用するときに運用ポイントに交換してから投資に利用し、引き出しするときはそのまた反対になります。これらの交換時には手数料が発生するとの記述が規約にあります。商品の購入方法dポイントを運用する際は、100ポイント単位で運用ポイントに交換(追加)できます。交換上限は1回あたり99,900ポイントです。それに対して、運用中の運用ポイントは1ポイント単位でdポイントへ交換(引き出し)できます。交換(引き出し)できるポイント数に上限はありません。日興フロッギーでの株式投資のやり方次に、日興フロッギーを始めるに当たって最低限確認しておくべきポイントをまとめてみました。これらからさらに詳細を確認されたい方は、日興フロッギーの公式ホームページもご参照ください。日興フロッギーホームページ投資ができる人年齢に関する制約はありません。ただし、未成年は法定代理人の事前の同意がないと利用できません。購入できる金融商品国内株式を購入できます。東京証券取引所の市場第1部、市場第2部、マザーズ、JASDAQに上場している株式、ETF、REITのうち、SMBC日興証券が選定する銘柄(3,760銘柄2020年1月末時点)を取引することが可能です。すべての国内株式を購入できるわけではありませんが、主要な銘柄に関してたいていの銘柄を購入することが可能です。なお、dポイントに加え現金でも100円から投資可能です。手数料100万円以下であれば、買付時の手数料は無料です。売却時は売却代金の0.5%の手数料がかかります。この手数料はスプレッドといい、手数料分があらかじめ売買代金に込みになっている仕組みとなっています。売買代金と別枠での手数料は発生しませんので、一般的な株取引などと比べて金額もシンプルに計算できます。商品の購入方法日興フロッギーの画面から個別銘柄を検索して株式を購入することも可能ですし、記事から購入することもできます。日興フロッギーは元々金融メディアとして運営しており、今でもさまざまな記事が日々配信されています。その記事を読んで気になった銘柄があれば、その記事から買付画面に遷移して購入することも可能です。dポイントを使った投資のコツおよび注意点日興フロッギーホームページ投資スタンスを身につけるdポイント投資を利用した資産運用では、dポイント投資でテーマから選べたり、日興フロッギーの記事から個別株を購入できたりと、自分の興味関心から銘柄を選びやすいです。その分、自分がどんな切り口から投資するのが向いているか研究しやすいといえます。自分の投資の成功パターンも意識しながら利用すれば、自分の投資スタンスを確立することもできるでしょう。ポイントの獲得ルールを生かし、効率的に資産運用するdポイントは日常生活でも貯めることができます。また、SMBC日興証券のネット口座での取引でも貯めることができます。例えば、投資信託などの積立などでもdポイントを得ることができます。それらのポイントをさらにポイント投資に回せば、より効果的に資産を増やすことができるでしょう。また、ネットをチェックすると、どういう形でdポイントを獲得して投資に回しているのか口コミも探せますので、そういった情報も参考になります。dポイントを利用した投資の注意点についてdポイントを利用した投資サービスは、いずれも投資初心者の方が気軽に投資を始めやすく、なおかつシンプルに投資を継続できるように設計されています。その分、資産運用のルールが一般の投資と一部異なる部分があります。また、本格的に資産運用を行っていく上では不都合な部分もあります。これらの点から生じる注意点は主に以下の4点です。リアルタイムでは購入ができない今まで紹介したそれぞれのサービスはポイントを通じた投資です。実際の金融商品は通貨で購入するものなので、ポイント通じた投資では、リアルタイムで商品を購入することはできません。購入可能な時間帯も通常の資産運用とは異なりますので、購入可能なタイミングや実際に資産に反映される時間にも注意が必要です。運用ルールが変更になるおそれがあるdポイントを利用したそれぞれの資産運用サービスは、まだ始まったばかりの新しいサービスです。運営側としてはまだ試行錯誤でサービスを提供していますし、現在は利益を上げるというより、利用者を増やすための販促を重視して運営している側面もあると考えることができます。ですので、今後ルール変更の可能性も考えられますので、ルール変更の情報には注意が必要です。資産を大きくは増やしにくいこれらのサービスはいずれも少額から資産運用を行うことができるのが特徴ですが、その分、本格的に資産を増やすための投資として向いているかといわれると、必ずしもそうとはいえません。扱う金額が大きくなれば、手数料も高コストになる場合もあります。ですので、あくまで資産運用の入り口として当該サービスを利用するのがよいでしょう。投資信託は買えないこれらのサービスではいずれも投資信託を購入することはできません。dポイント投資に関しては実質的に投資信託に投資するサービスもありますが、直接投資信託を購入しているわけではありません。投資信託では実践しやすい分散投資という観点からは、やりづらさを感じる側面もないわけではありません。価格変動などのリスクを抑えたい方は金額面で調整するなど工夫があるでしょう。dポイントの株式投資に関するまとめこのように、dポイントを利用した投資サービスには、間接的に株式を購入できるものと直接株式を購入できる方法の2つがあります。個別銘柄までは選べない方も投資しやすいですし、少額から気軽に個別株式を購入することもできます。これらの2パターンの株式投資ができる間口が広い投資がdポイント投資です。ご関心のある方は公式ホームページにて内容を確認してみてください。
2020年08月22日債券は株式に比べて安全性の高い金融商品ですが、当然リスクもあります。この記事では、債券投資の際に押さえておきたいリスクと注意点について解説します。投資におけるリスクとリターンの関係まず、投資におけるリスクとリターンの関係について確認しておきましょう。リスクとリターンとは金融商品には、必ず「リターン」と「リスク」があります。リターンとは投資を行うことで得られる成果のことで、利益が得られることもあれば、損失になることもあります。一方のリスクとは、一般的に「避けるべきこと」「危険なこと」という意味で使われますが、投資の世界では、リスクはリターンの不確実性の度合い(振れ幅)のことです。以下の図をご覧ください。有価証券Aと有価証券Bの価額の変動を示していますが、有価証券Aに比べると、有価証券Bの反動幅は大きくなっています。この場合、「有価証券Bの方がリスクは大きい」と判断するのです。リスクとリターンには密接な関係があるリターンとリスクは表裏一体の関係にあります。リスクを抑えようとするとリターンは低下し(ローリスク・ローリターン)、高いリターンを得ようとするとリスクも高まる(ハイリスク・ハイリターン)のです。ですから、リスクが低くてリターンが高い金融商品は存在しません。預貯金・債券・株式のリターンとリスクの関係は以下のとおりです。債券は基本的に満期まで保有すれば元本が返ってきますが、リターンも高くはないので「ローリスク・ローリターン」の金融商品になります。債券のリスク債券投資の主なリスクは、次の5つです。信用リスク価格変動リスク流動性リスク為替変動リスクカントリーリスク信用リスク信用リスクとは、債券の利息や元本の支払いが滞ったり、支払い不能が生じたりするリスクのこと。債券の発行体は、債券を所有している人に対して債務を履行する義務があります。しかし、発行体の財務状況の悪化や倒産によって、デフォルト(債務不履行)になる場合もあります。デフォルトになると、利息の支払いが遅れたり、支払われなくなったりするリスクがあり、場合によっては満期に支払われるはずの償還金が全額支払わない恐れもあるのです。格付けとはデフォルト(債務不履行)を避けるため、チェックしておきたいのが「格付け」です。格付けとは、格付け機関が債券の発行体の債務支払い能力を評価し、信用力を示したものです。格付けが低くなるほど、デフォルトに陥る可能性は高くなります。米国のスタンダード&プアーズ(S&P)やムーディーズ、日本の日本格付研究所(JCR)や格付投資情報センター(R&I)などが格付け機関として有名です。格付けの表記は格付け機関によって異なりますが、通常、Aクラスは「債務履行の確実性が高い」、Bクラスは「注意が必要」、Cクラスは「デフォルトになる可能性が高い」と考えればいいでしょう。一般的に格付けがBB以下の債券は「ハイイールド債」「ジャンク債」と呼ばれ、リスクの高い債券と位置付けられています。価格変動リスク債券は途中で現金に変えることができますが、価格は日々変動しています。債券を買ったときの価格より安いときに売れば、損失を被ることになるのです。このように、価格変動によって生じるリスクを「価格変動リスク」といいます。債券価格が変動する要因には複数ありますが、債券価格は金利の影響を大きく受けます。通常、市中金利が上昇すると債券価格は下がる傾向にあり、市中金利が低下すると債券価格は上昇する傾向にあるのです。流動性リスク価格変動リスクと同じように、流動性リスクも債券を売却する際に発生します。債券の売却は流通市場において行われます。しかし買い手が見つからない場合、流通市場で売却することはできません、希望した価格ですぐに売却できない可能性を「流動性リスク」というのです。たとえば、信用リスクの少ない債券を購入したいと考える人は多くいます。しかし、財務悪化や不祥事の発覚によって格付けが低下して信用リスクが高まると、債券の売却が困難になる可能性があります。そのような債券に投資するときは、流動性リスクにも注意しなければいけないのです。為替変動リスクとカントリーリスク為替変動リスクは、外債(外国債券)を購入した場合に生じます。利息や償還金を外貨で受け取り、日本円に交換する際に為替差損がでる恐れがあるのです。また、外国債券は、その国の政治や経済が混乱し、資産価値が変わる可能性もあります。これを「カントリーリスク」といいます。外債は国内の債券に比べて高いリターンを望めますが、為替変動リスクやカントリーリスクがあるので注意が必要です。債券の利回りの計算方法債券の利回りの計算方法は、以下のとおりです。[adsense_middle]利率と利回りの違い利率とは、額面金額(債券の券面に記載されている金額)に対して毎年受け取る利息の割合のこと。一方の利回りとは、投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合です。現在は低金利が続いているので、債券投資をするか悩む人も多いでしょう。利率や利回りは低すぎますが、かといって株式への投資はリスクが高いからです。そこで、なるべく利回りが高い債券へ投資することを考えたとします。しかし、債券の世界では利回りが高いということはリスクも高いという関係が成り立ちます。高利回り債券への投資する場合は、このことをよく理解した上で行わなければなりません。高利回り債券の注意点「高い金利を払っているほど優秀な会社だ」と勘違いしている投資家もいるようですが、そうではありません。金利が低いほどリスクが低く、金利が高いほどリスクは大きくなるのです。これは格付けを見ればわかります。たとえばA格の債券は、利回りが低いもののリスクも低く、優秀な会社だと判断できます。しかし、B格以下の債券では利回りが高いもののリスクも高く、企業業績もあまりよくないと判断できるのです。最大のリスクは信用リスク債券投資にはさまざまなリスクがありますが、最大のリスクは信用リスクです。債務不履行(デフォルト)や倒産すると、債券に投資したお金が返ってこなくなってしまうからです。ですから、債務不履行しない国や、倒産しないような会社に投資する必要があります。そのため、債券投資をする場合は格付けをチェックすることが大切です。BBB格以上なら「投資適格債」、BB格以下なら「投資不適格債」と判断されます。BB格債以下の方が利回りは高くなりますが、その分リスクも高くなるのです。機関投資家などプロの投資家も格付けを必ずチェックして債券投資しているので、必ず格付けを確認するようにしましょう。債券のリスクを避けるためには、債券ファンド(投資信託)を長期で保有する債券ファンドとは投資信託(ファンド)とは、多数の投資家から資金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が投資家の代わりとなって、株式や債券、不動産などさまざまなアセット(資産)に投資する金融商品です。そして債券ファンドとは、その投資対象が主に債券であるファンドのことをいいます。債券ファンドへの投資でリスクを分散債券ファンドに投資すれば、リスクを分散できます。なぜなら、投資信託はさまざまな種類の債券に投資するからです。一つの債券だけに投資すると、発行体が倒産してデフォルトになった場合、大きな損害を被ります。しかし、投資信託を通じてさまざまな債券に投資していれば、そのうちの一つがデフォルトになったとしても、その損失をほかの債券でカバーでき、ファンド全体の収益を安定化できるのです。少額から始められるまた、債券ファンドは少額から始められます。通常の債券投資の場合、100万円などまとまった資金が必要になることがほとんどですが、債券ファンドならネット証券を利用すれば100円から購入できるのです。「リスクを分散できる」「少額から投資できる」というメリットが債券ファンドにはあるので、初心者の人は投資信託から始めることをおすすめします。債券投資のリスクに関するまとめ債券のリスクには、「信用リスク、価格変動リスク、流動性リスク、為替変動リスク、カントリーリスク」の5つがあります。債券は株式と比べて安全性の高い金融商品ですが、これらのリスクに注意する必要があります。リスクを軽減するためには、複数の債券に分散投資するのがおすすめです。また、債券ファンドを利用すれば、少額から分散投資ができます。投資初心者の方は、債券ファンドで運用することを検討してみてはいかがでしょうか。
2020年08月21日ボーナスが出たら何に使おうかとワクワクしてしまうものです。しかし、ボーナスは今全部使ってしまうのではなく、いくらかは貯金しておくのがおすすめです。貯金しておけば、将来の夢のためにお金を役立てることができます。本記事ではボーナスをどれくらい貯金したらいいのかを説明します。おすすめの貯金方法についてもご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。ボーナスは貯蓄のチャンス!毎月貯金できない人も、ボーナスが出たら貯蓄するチャンスです。ボーナスをすべて使ってしまうことのないよう、できるだけ貯金しましょう。ボーナスを活用して年間貯蓄額を増やすたとえば、毎月5万円ずつ貯蓄しても、年間で60万円しか貯められません。もし年間で100万円のボーナスをもらえるなら、ボーナスを全額貯金したほうが多く貯められます。少なくとも3割は貯蓄しようせっかくのボーナスなので贅沢したいという人も多いでしょう。使いたい目的があるのなら、無理に全額貯金する必要はありません。少なくとも3割、できれば半分くらいは貯蓄することを目指しましょう。貯蓄以外のボーナスの使い方ボーナスを貯蓄した残りも、計画的に利用することが大切です。すぐに使う予定がないなら、貯蓄に回したほうがよいでしょう。旅行や大きな買い物はボーナスを利用して貯蓄以外のボーナスの使い道として、旅行があります。旅行にはまとまった費用がかかることが多いので、ボーナスを充てるとよいでしょう。大型家電などの買い替えも、ボーナスを活用して計画的に行うのがおすすめです。コロナ禍で浮いた旅行費用は貯金しよう2020年は新型コロナウイルスの影響で、旅行を控える人が増えています。例年ならボーナスを旅行費用に充てていた人も、貯蓄するチャンスです。この機会にボーナスは多めに貯金しておきましょう。ボーナスで生活費を補填しない毎月の生活費がしょっちゅう足りなくなり、カードで買い物をしてボーナス払いにしたり、キャッシングしてボーナス時に返済したりしてはいないでしょうか?たとえ毎月貯金していても、生活費が足りなくなり、ボーナス時に補てんしているようなら要注意です。毎月の生活は毎月のお給料でやりくりするのが基本生活費が足りなくなったとき、借金してボーナスで返そうとは考えないようにしましょう。毎月無理して貯金しなくても、ボーナスで貯金ができれば大きな問題はありません。ボーナスは必ず出るものではありませんし、金額も業績などに左右されます。ボーナスをあてにしていれば、借金が返せなくなる可能性もあります。毎月入ってくる給料の範囲内で生活できるよう、きちんとお金の管理をしましょう。ボーナスで住宅ローンの繰り上げ返済をしたほうがいい?ボーナスを利用して住宅ローンを繰り上げ返済したいと考える人もいるかもしれません。しかし、貯蓄ができないのに無理して繰り上げ返済はしないほうがよいでしょう。住宅ローンは金利が低いので、繰り上げ返済の効果はそれほど大きくありません。近い将来必要な資金を準備できていないなら、繰り上げ返済よりも貯蓄を優先するのがおすすめです。みんなはボーナスをどれくらい貯蓄している?世間の人は、ボーナスをどれくらい貯蓄しているのでしょうか?日本生命が2020年6月に行ったアンケート(ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について)を参考に分析してみます。半分以上の人がボーナスを貯蓄に回している日本生命のアンケートによると、2020年夏のボーナスの平均支給額は約55.4万円で、ボーナスを貯蓄・資産形成に回すと回答した人は56.2%となっています。出典:ニッセイインターネットアンケート『「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について』より筆者作成2019年夏のボーナスと比べると、平均支給額は約5.6万円のマイナスです。ボーナスは減っているものの、半数以上の人がボーナスから貯金を行っています。ボーナスの何割を貯蓄している?日本生命のアンケートでは、ボーナスを貯蓄する人が貯蓄に回す割合として、次のような回答結果が出ています。出典:ニッセイインターネットアンケート『「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」について』より筆者作成上のグラフを見ても、ボーナスの4割以上を貯蓄する人が過半数で、全額を貯蓄する人も約16%となっています。貯蓄・資産形成に回す割合の全体の平均は54.9%となっており、ボーナスの半分以上を貯蓄している人が多いと考えられます。ボーナスは振り分けて貯金しようボーナスを貯金する場合、1か所にまとめて入れておくのではなく、振り分けするのが賢い方法です。貯金するならどのように振り分けるかを考えてみましょう。[adsense_middle]目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に分けるボーナスを貯金するときには、目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に振り分けるのがおすすめです。目的のある貯蓄は、その目的以外には使わないものです。必要な時期まではおろさないのが前提になります。一方、目的のない貯蓄は、急にお金が必要になった場合に備えるものです。毎月の生活費以外に臨時の出費が発生したとき、目的のある貯蓄を取り崩さずに済むよう、ある程度のお金はストックしておくのが安心です。貯金するなら預け先はどこにする?ボーナスを貯金するときに、どこに預けたらいいのか迷うこともあります。その貯蓄を使う時期によって、預け先は変えたほうがよいでしょう。目的のある貯蓄はすぐにおろせないところに目的のある貯蓄は、使う時期が決まっていることが多いはずです。たとえば、子供の進学費用として置いておきたいお金なら、子供の進学時期までは手を付けられないように、定期預金などに入れておいたほうがよいでしょう。目的のない貯蓄は普通預金に目的のない貯蓄は、急におろさなければならなくなることがあります。そのため、すぐにおろせる普通預金に入れておいたほうがよいでしょう。おすすめの貯金方法は「貯金の自動化」「貯金をしたいけれどお金が全く残らない」「一人暮らしなので貯金ができない」という人もいるでしょう。貯金する分を先取りし、自動的に積み立てできるようにしておくのが効果的な貯金方法です。会社に財形貯蓄制度があれば利用しよう会社で財形貯蓄制度が利用できるなら、これを利用して貯金しましょう。財形貯蓄では、毎月の給料から一定額を天引きしてもらうことにより、積み立てができます。ボーナス月には増額も可能です。財形貯蓄には一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3種類がありますが、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は550万円までは非課税になるメリットもあります。銀行の積立定期でも貯められる会社に財形貯蓄制度がない場合には、銀行の積立定期を利用するのがおすすめです。給料の振込先と同じ銀行の積立定期を利用すれば、手数料無料で毎月振替してもらえます。積立定期を利用する場合でも、ボーナス月に増額したり、積立金額を途中で変更したりできます。たとえば、入社1年目はボーナスがもらえないので増額なしにしておき、2年目からボーナス月には多めに貯蓄するといったことも可能です。投資でお金を増やすことも考えよう定期預金は普通預金よりも金利が高いとはいっても、現在はかなり低い水準です。貯蓄だけでなく、投資も組み合わせて、効率的な資産運用を目指しましょう。預金するだけではお金は増えない2020年4月には、大手都市銀行や地方銀行の定期預金の金利は、それまでの0.01%から0.002%まで一斉に引き下げられました。ネット銀行などは比較的金利がよいとはいえ、0.01~0.02%程度と低いことには変わりません。今の時代、銀行に預金しているだけではお金が増えないのが現実です。貯蓄だけでなく、投資も組み合わせることを考えましょう。つみたてNISAを利用して積立投資投資初心者におすすめなのが、投資信託を毎月少しずつ購入して積み立てる積立投資です。投資信託では元本は保証されていませんが、積立投資ならリスクが分散されるため、低リスクで運用ができます。投資については、税金の優遇が受けられるNISA(少額投資非課税制度)を利用できます。「つみたてNISA」を利用すれば、年間40万円までの積立投資で得た利益を20年間非課税にできるメリットもあります。つみたてNISAを利用する場合でも、年間40万円の範囲内なら、ボーナス月を設定できます。ボーナスからも自動的に投資ができるようにしておくと効果的です。老後資金にはiDeCoを活用老後資金を貯蓄したい場合には、iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する方法もあります。iDeCoでは毎月掛金を拠出して自分で選んだ商品に投資できます。iDeCoの掛金は全額所得控除の対象になるほか、iDeCoの運用益は非課税なので、税金面では大きなメリットがあります。iDeCoで積み立てたお金は60歳になるまで引き出せません。老後のために使わずに置いておきたいお金なら、iDeCoで積み立てるのがお得です。iDeCoでは年単位の拠出も可能になっており、ボーナス時に掛金をまとめて払う方法もあります。ボーナスと貯金に関するまとめボーナスをもらったら、少なくとも3割、できれば半分程度は貯金に回すのがおすすめです。ボーナスを貯金するときには、目的のある貯蓄と目的のない貯蓄に振り分け、預け先も変えるようにしましょう。貯金が苦手な人は、自動積立を活用して先取り貯蓄する方法が簡単です。今は投資を優遇する制度もあるので、銀行預金に預ける以外に、投資も活用しましょう。
2020年08月12日医学の進歩などもあり、ひと昔前であれば80歳で長生きと感じましたが、最近では人生100年時代といわれるくらい、100歳まで生きることを想定した人生設計が必要になってきました。そこで本記事では、老後資金の賢い貯め方や老後準備のコツについて詳しく解説します。老後のための貯蓄の必要額はいくら?老後資金の計画を立てるにあたっては、必要となる金額の目安が重要になります。老後生活には一体どのくらいのお金がかかるのでしょうか。金融庁から発表されたワーキンググループの報告書によると、定年後65歳以上で必要になる老後資金はおよそ以下のとおりです。20年間:1,300万円30年間:2,000万円年金以外で上記金額が必要になるそうです。皆さんはこの金額をどう思いますか?意外と少ないと思った方、実は上記金額だけで充分足りるというわけではありません。40代以上は医療費がかかる厚生労働省の平成29年度の統計データによると、全世代合計を100%とした場合の年代別の医療費負担額の割合は、40歳以上から3%を超え、65歳以上から10%を超えます。つまり、若いころは健康でほとんど医療費がかからなかった人でも、年をとるにつれて医療費負担がどんどん増えていくのです。人口一人当たりの年間国民医療費は、40歳以上から100万円を上回り、65歳以上からは約358万円と一気に3倍以上にも膨れ上がります。これは成人の年収に匹敵する非常に高額な金額ですから、いかに老後生活を送るうえで医療費負担が大きなリスクになりえるかがわかります。では、ゆとりある老後生活を送るためにはどんな準備が必要になるのでしょうか。おすすめの貯蓄方法と計画の重要性老後生活を安心して送るためには、それなりの貯蓄が必要なことはお分かりいただけたかと思います。ここからは、おすすめの貯蓄法について詳しく解説します。貯め方その1:老後資金準備の基本は貯蓄突然ですが、皆さんは毎月いくら貯金していますでしょうか。貯金というと毎月余ったお金を貯蓄に回すというイメージがあるかもしれませんが、残念ながらこの方法では老後資金を貯めることは非常に厳しいです。余ったお金を貯蓄するという方法ですと、余らなければ貯蓄が増えないことになるため、一定期間に希望する金額を貯めることが難しくなります。確実に貯蓄額を増やしていくためには、余裕があれば貯蓄するのではなく、一定のルールを決めて確実に貯蓄額を増やしていくことが大切です。ランニングコストの精査が重要貯蓄計画を立てるにあたってまずやらなければならないのは、毎月の支出であるランニングコストの精査です。皆さんは毎月いくらのランニングコストがかかっているか把握していますか?ランニングコストとは、家賃、光熱費、インターネット料金、携帯電話料金など、常に毎月かかるコストのことで、貯蓄額を捻出するためにはランニングコストの見直しが重要になってきます。最近ではクレジットカードで引き落とししている人が多いので、見直しをすると今は使っていないサービスの月額料金や年会費が引き落とされていることも少なくありません。また、携帯電話料金も料金体系が頻繁に変わるので、現状のプランよりも割安なものが出ている可能性があります。このように細かく見ていくと、今と同じ生活のまま支出を減らすことができますので、まずはカードの利用明細をダウンロードして、不要な支出がないか細かくチェックしましょう。そして浮いた金額をすべて貯蓄に回しましょう。定期積立預金を利用する貯蓄をしようと思ってもなかなか金額が貯まっていかないという人は、定期積立預金を活用することをおすすめします。貯蓄ができない人の多くは、貯蓄口座と通常使う預金口座の使い分けができず、気が付いたらお金がなくなっているということが起こります。そこで、定期積立預金を利用すれば、毎月決まった日にあらかじめ決めた金額を定期預金に回すことができるので、何もしなくても生活費の口座と貯蓄口座を分けることが可能です。定期預金を使えば余裕があるときに随時定期預金にお金を移すこともできるので、無駄遣いを防止することにもなります。貯め方その2:生命保険を運用する生命保険というと死亡したときに保険金が支払われる保険というイメージが強いかもしれませんが、最近では貯蓄性の高いドル建ての保険などもあり、老後資金の準備としても利用できます。ドル建て保険とは、ドルで保険料を支払う保険のことで、解約返戻金や満期保険金などについてもドルで受け取ります。実務上は、自分の銀行口座から保険料が毎月引き落とされるだけなので、別途為替取引用の口座を開設する必要はありません。ドル建ての貯蓄性が高いわけ保険料をドルで支払って運用するということは、長期金利は日本ではなくアメリカが目安になります。日本の長期金利は0.0075%程度、アメリカは2.8%前後なので、圧倒的にドル建てのほうが貯蓄性が高いのです。市場金利が高いと保険会社の予定利率も高くなるので、老後資金を準備しながら死亡リスクのヘッジも可能になります。契約者貸付が使える定期預金などの貯蓄とは違い、保険料で支払うと満期になるまでお金が引き出せないことをデメリットに感じる人もいますが、生命保険には契約者貸付制度があり、支払った保険料に応じて一定の枠内で貸し付けを受けられます。例えば、何らかの事情でまとまったお金が必要になった際に、保険契約を解約せずに生かしたまま一定の金額の貸し付けが受けられるので、とても便利です。貯め方その3:30代~40代なら不動産投資も選択肢に老後に備える方法は、単にキャッシュを貯蓄するだけがベストではありません。できれば老後も一定の収入を生む仕組みを構築できれば、そもそも高額な貯蓄がなくてもゆとりある生活を送ることができます。中でもおすすめなのが不動産投資です。不動産投資とは、アパートなどの不動産を購入して賃貸することで毎月家賃収入を得るという投資法で、最近ではサラリーマンを中心に人気が出てきています。手元資金がなくても始められる投資というと元手となるお金が必要になりますが、不動産投資の場合は購入する不動産自体を担保にしてお金を借りられるので、まとまった貯金がない状態でも安定した収入がある人であればすぐに始められます。また、家賃をローン返済に充当できるので安心です。年収が400~500万円程度あれば問題なくローンが組めるので、投資のハードルとしても非常に低いといえます。若いうちにローンを返済しておけば、定年退職した後に受け取る家賃収入をそのまま老後の生活資金として利用できるので、貯蓄額が少なくても十分ゆとりのある老後を送ることができるでしょう。ただし、自営業者の場合は投資ローンの審査が通りにくい傾向があるので、不動産投資よりもドル建て保険や定期預金などの活用がおすすめです。自営業はできるだけ長く自営業であれば、老後も可能な限り仕事を続けることで収入を維持できる点がサラリーマンにはない強みです。自営業の場合はサラリーマンとは違い、会社が健康診断などを手配してくれないので、中には何年も病院に行っていないという人も少なくないのではないでしょうか。長く仕事を続けていくためには健康な体が大前提になりますので、日ごろから定期的に健康診断を受けるなどして健康管理に注意しましょう。老後資金準備の注意点老後生活をゆったりと過ごすためには、早いうちから上記のような方法で貯蓄をしたり、資産を形成したりして収入を生む仕組みを作っておくことが大切です。ただ、中には次のような理由で準備に失敗する人もいるため注意しなければなりません。[adsense_middle]退職金ありきの計画はNGサラリーマンの方の中には、退職時に支払われる退職金をあてにして老後資金を準備している方が時々おられます。退職金は一流企業であれば数千万円単位と非常に高額になるので、極端な話なんの準備をしなくても老後生活は安泰のような錯覚を覚えるかもしれません。ですが、昨今のコロナ禍のように人生何があるかわかりません。たとえ会社が大手で安泰だとしても、あなたが途中でリストラに合う可能性だってあります。何より、退職金がカットされて人生設計が狂ってしまうリスクがありますので、退職金については別枠で考えて、基本は退職金がないことを想定して貯蓄計画を立てるとよいでしょう。自信がなければ株式投資に手を出さない貯蓄するだけでなく投資をして老後の定収入を確保することはとても重要ですが、株式投資については自信がなければ手を出さないことをおすすめします。投資という意味では不動産投資も同じですが、株式投資は不動産とは違い価格変動が激しく、また景気の変動をもろに受けるので、貯蓄どころか損失を出してしまう可能性があるからです。資産を運用して老後の生活資金を形成したい方については、価格変動リスクが低い不動産投資か、大きな損失が出にくい投資信託などを検討したほうがよいでしょう。口座を分ける際の注意点老後資金を準備する際には、貯蓄する銀行口座にも注意が必要です。基本的には自分名義の口座に貯蓄していくと思いますが、中には配偶者など家族の口座に貯蓄する方がいるでしょう。その場合、年間110万円以上の金額を送金すると贈与扱いになってあとで贈与税が課税される可能性が出てきます。そのため、貯蓄する場合はできるだけ自分名義の銀行口座に貯蓄して、家族の口座とは明確に分けて管理することをおすすめします。老後資金の貯め方に関するまとめ老後資金の準備は直前になってからではできることが限られるので、できる限り若いうちから少しずつ準備していくことが大切です。医学が進歩して長生きできることは幸せなことですが、それも老後の生活資金があってこその話なので、まずは今から少しずつ準備していきましょう。
2020年08月10日債券は満期まで保有すると投資した金額が返済されるので、株式よりも安全性が高い金融商品です。ただ、債券固有のリスクもあるので、投資する際はきちんと仕組みを理解しておくことが大切です。今回は、債券の特徴やメリット・デメリットについて解説します。債券の基本的な仕組みとはS&P流動性リスク流動性とは、売買のしやすさのことです。売買したいときに、速やかに注文が成立(約定)する状態を「流動性が高い」といいます。債券では、発行量や人気によって流動性が異なります。債券を売却したいと思っても、購入してくれる人がいなければ希望の金額で売ることができません。このような事態を「流動性リスクが高い」といいます。為替リスク外国債券を購入するときは、「為替変動リスク」があります。為替レートは日々変わっているので、利益になることもありますが、損失になる可能性もあるのです。外国通貨(ドルやユーロなど)に対して円安になると為替差益が狙えますが、円高になると為替差損になります。外国債券は高い利率が魅力であるものの、為替差損によって損益がマイナスになることもあるので注意が必要です。初心者におすすめの債券投資の方法初心者におすすめの債券を紹介します。[adsense_middle]個人向け国債がおすすめの理由財務省個人向け国債は、国が発行する債券です。銀行や証券会社などの金融機関で1万円から購入できます。国が発行しているので、元本と半年ごとの利息の支払いが保証されています。現在は低金利が続いていますが、0.05%の最低金利保証があるので安心です。個人向け国債には、以下の3つの種類があります。変動金利型10年満期実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が変わるので、受けとる利子が増える可能性もあります。固定金利型5年満期5年満期の個人向け国債。満期まで利率が変わらないので、購入時点で投資結果を知ることができます。固定金利型3年満期3年満期の個人向け国債。より短期での運用を考えている人は、3年満期の個人向け国債を選ぶようにしたらいいでしょう。外債を購入する外債とは、外国または外国法人が発行する債券です。また、外国通貨建てで発行されたものや、外国の市場で発行されたものを含みます。外債のうち、海外の発行体により日本国内で円建てで発行される債券を「サムライ債」、海外・国内の発行体により日本国外で発行される債券を「ユーロ円債」といいます。カントリーリスク通常、外債は国内の債券よりも高い利率が望めますが、為替リスクやカントリーリスクなどがあります。政治や経済が不安定な国では、政治や経済情勢の変化やクーデターによって債券価格が大きく変動したり、元金の支払いに影響がでたりする可能性があります。こうした発行体が所属している国のリスクのことをカントリーリスクというのです。とくに新興国の債券は利率が高い傾向にありますが、デフォルトリスクやカントリーリスクも高くなる傾向にあります。購入しようとする外債の国は、どういう国なのかを確認してから購入するようにしましょう。債券ファンドを利用する少額から債券投資ができる個人向け国債は1万円から投資できますが、社債や外債は10万円や100万円単位での取引となるので、まとまった資金が必要になります。少額から債券投資したい場合は、債券ファンドを利用するのがおすすめです。ファンド(投資信託)とは、多数の投資家から資金を集め、投資家の代わりに運用のプロであるファンドマネージャーがさまざまな銘柄に投資する金融商品です。そして債券ファンドは、投資対象が債券であるファンドのことです。債券ファンドなら100円から購入できるネット証券もあります。ただし、購入手数料や信託報酬などのコストがかかります。債券ファンドの注意点ファンドならいつでも換金できるというメリットがあります。ただし、ファンドの価格は保有している債券価格をもとに計算されます。ですから利益になる場合もありますが、損失になる可能性もあります。また、通常の債券のように満期まで保有すれば額面で返ってくるというわけではないので注意が必要です。債券投資に関するまとめ債券投資が初めての人は、リスクが低い個人向け国債から始めるのがおすすめです。そして利率が高い外債や社債などに投資するといいでしょう。また、少額で投資したい人は債券ファンドを購入するのもおすすめです。ネット証券を利用すれば100円から購入できる債券ファンドもあるからです。株式だけでなく債券も投資対象に加えると、リスクを軽減させながら安定的なリターンが期待できます。分散投資の一環として債券投資を始めてみてはいかがでしょうか。
2020年08月06日資産運用を行うことのできる金融機関は無数にあるので、その中から1つ選ぶのは大変だと感じられる方もいらっしゃるかと思います。そのときは複数の金融機関で証券口座を保有し、使い分けていく方法も検討の余地があります。そこで今回は、証券口座を複数開設するメリット・デメリットおよび使い分ける場合の運用方法について解説いたします。そもそも同時に何個まで口座開設できるか?まず、そもそも証券口座はいくつまで持つことができるかという点ですが、この点について制限はありません。たくさん保有することが税法上などで問題があるということはありません。また、証券口座を保有するだけなら費用もかかりません。複数保有すること自体に問題はないので、メリットとデメリットの双方を勘案して複数口座を保有するかどうかを各自で決めていくとよいでしょう。NISA口座は同一年度に複数持てるわけではない証券口座の中には運用益が非課税のNISA口座も存在します。このNISA口座に関しては同一年度に複数保有できません。通常の課税口座の口座開設に制限はありませんが、NISA口座では制限がありますので、この2つを混同しないように注意が必要です。複数の証券口座を保有するメリット複数の証券口座を保有するメリットは主に以下の3点です。複数の証券会社の特徴などを研究し、積極的に使いこなす意欲のある方にはメリットが大きいといえます。商品別に最適な証券会社を選べる商品の品ぞろえに関しては当然ながら証券会社次第であり、投資する側で調整することはできません。そこで、投資したい金融商品が複数ある場合は、商品別に証券会社を使い分けることで、より効果的な資産運用を実践していく方法を取ることができます。それぞれの証券会社の投資情報を利用できる証券会社の提供するサービスはどの会社にも共通したものが多いですが、提供する投資情報等は各社によって異なります。今後の経済の見通しに関して複数の証券会社のレポートを読み比べるなど、複数の投資情報を比較検討しながら資産運用を行いたい方にとっても、複数の証券会社の口座を保有することはメリットになり得ます。リスク管理になる金融機関、特にインターネット系の金融機関であれば、システム障害が発生すると取引ができなくなるタイミングがあります。そのリスクを減らすために、複数の証券会社の口座を保有することも可能です。株式など短時間でも大きく価格変動する商品に投資をする場合には、特にリスク管理の観点で有効です。複数の証券口座を保有するデメリット複数の証券口座を保有するデメリットは主に以下の3点です。複数の証券口座を保有すればさまざまな手間がかかるため、そこを煩わしく感じる方にとってはデメリットが大きいといえます。同一商品をどこで購入するか悩み、複数保有する意味がなくなる場合も金融機関同士の競争は激化しており、同じ商品を同じくらいの手数料で購入できる場合も今や少なくなくありません。一方で各社細かいサービスでは違いがあります。使い分けをしようと思っていても、それぞれの証券会社の特徴を理解していない場合は、複数口座を保有してもうまく使い分けができない可能性があります。資産の管理が複雑になる複数の証券会社を使って売買すること自体に問題がなくても、資産の管理が複雑になる点は否めません。自分が今資産運用でどれくらい利益が出ているか、損失を出しているかという観点も投資判断に影響を及ぼす点の1つですので、シンプルに資産管理したい方にとってはデメリットのほうが大きいでしょう。確定申告が必要な場合もある1つの証券会社で利益が出ていてほかの証券会社で損失が出ている場合、確定申告をしないと2つの損益を通算できません。確定申告をすると、その分課税所得が上がってしまい結果的に税金額が上がる可能性もあります。確定申告の要否の検討も含め、税金の手続きが煩雑になり得ます。[adsense_middle]おすすめの複数の証券口座の保有方法以上の証券口座を複数保有するメリットとデメリットを比較し、メリットが大きいと判断した場合は、実際にどんな組み合わせで複数の金融機関を選べばいいのでしょうか。この点は、その方の投資スタンスによります。そこで、金融機関の中でもリスク性のある金融商品を専門に取り扱う証券会社のうち、主要な会社の特徴を簡潔に紹介いたします。そしてその後に、タイプ別に複数の証券口座を保有するおすすめのパターンを解説いたします。主要な証券会社の特徴証券会社は一般的にはネット証券がおすすめで、対面型の証券会社はあまりおすすめしません。そこで、ネット証券を中心におすすめの会社を紹介いたします。SBI証券取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、投資家向けの情報量と質いずれをとっても死角がありません。最近は法人ビジネスにも力を入れており、新規公開株式の取扱いもネット証券の中では豊富です。ですので、投資初心者からベテランの方までおすすめできる会社です。楽天証券SBI証券と同様に取扱商品の豊富さ、手数料の安さ、投資家向けの情報量と質、いずれもほとんどそん色はありません。SBI証券にないところでいうと、投資信託の積立をする場合に楽天カードから決済するとポイントが貯まりやすい点、楽天銀行と口座を紐づけすると預金金利が上がる点など、ほかの楽天サービスとの連携でよりお得に利用ができる点です。松井証券取扱商品の豊富さでは上記2社には劣っており、外国株式の取扱いがない点はデメリットです。しかし国内株式であれば、1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料と一番低コストで利用できます。また、サイトの作りがシンプルで見やすい点も特徴的です。マネックス証券マネックス証券は米国株式の取扱い総数が他社と比べてとても多く、コスト面でも最安水準です。ですので、米国株を中心に取引を行いたい方には、特に利用する価値が高い証券会社です。また、日本株に関しては銘柄スカウターという各企業の財務データを分析するツールがあります。細かいデータを参照しながら日本株の取引を行いたい方にとっても、おすすめできる証券会社です。SMBC日興証券対面型証券会社ではありますが、ネット取引も充実しているため掲載しています。三井住友グループの会社であると同時に老舗の証券会社であることから、新規公開株式の主幹事となっている銘柄を数多く取扱っています。この点がほかのネット証券との大きな違いであり、特徴的なところです。おすすめの組み合わせ方法以上の証券会社のおすすめの組み合わせを、タイプ別に分けて考えてみました。ほかにもいろんな組み合わせがあるでしょうが、主な組み合わせについて書いてみました。検討する際の参考材料にしていただけると幸いです。外国株式への投資をしたいマネックス証券とSBI証券との組み合わせがおすすめです。マネックス証券は米国株式の取扱い総数が他社と比べてとても多く、コスト面でも最安水準です。また、SBI証券は米国株式以外の幅広い国の外国株式への投資が可能です。これら2つの証券会社を組み合わせれば、幅広いバリエーションで外国株式のポートフォリオを組むこともできます。IPO当選確率を上げたいSBI証券とSMBC日興証券との組み合わせがおすすめです。SBI証券の場合、ネット証券として死角がなく、比較的IPO銘柄の取扱いが豊富です。ただし、大手の対面型証券会社には劣ります。そこで、インターネット取引も対面型証券会社の中では充実しているSMBC日興証券を組み合わせるとよいでしょう。この2社を組み合わせれば幅広いIPO銘柄への投資を狙うことができます。とにかくコスト安くしたい株式投資でコストを抑えたい場合は、松井証券とマネックス証券との組み合わせがおすすめです。松井証券は、国内株式であれば1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料です。また、マネックス証券は米国株式の取引コストが最安水準です。株式以外に投資信託の取引も行いたい場合は、楽天カードで投信積立するとポイントが貯まりやすい楽天証券も利用するとよいでしょう。リスク分散したいネット証券を利用していて怖いのがシステム障害です。このリスクを分散するためには、利用したいネット証券に加えて対面型証券会社のSMBC日興証券も併用するとよいでしょう。対面型証券会社の場合、システム障害があってもコールセンターや対面などで取引が可能な場合もあり得ます。証券口座の複数開設に関するまとめ複数の証券会社の口座を保有することに制限はありませんが、複数を使いこなすには、それぞれの証券会社の特徴を知ることが必要ですし、管理の手間もかかります。まず1つの口座を使ってみて、慣れてきたら複数口座の利用を検討するのもよいでしょう。その際にはぜひ今回の記事の内容も参考にしてみてください。
2020年08月03日投資をご存知ですか?IPOとは新規公開株式(Initial Public Offering)の略で、企業が新たに上場し、投資家に株式を取得してもらうことを指します。そしてIPO投資は、これから上場する企業の株(IPO銘柄)を上場前に購入する投資方法のことです。IPO投資は高確率で利益を狙えるため「無料で買える宝くじ」とも言われています。今回は投資初心者の方に向け、そんなIPO投資の仕組みやメリット・デメリット、リスクなどを解説していきます。IPO投資とはIPO投資とは、冒頭で触れたとおり、これから新規上場する株(新規株式公開する株)を上場前に購入する投資方法です。通常の株取引では、上場済みの日々値動きが上下している株を売買しますが、IPO投資の場合は、上場前に決定された「公募価格」で購入し、上場後には自由に売買することができます。例えば、2015年11月に日本郵政が新規上場しました。日本郵政の株は上場前に1株あたり1,400円という公募価格がついたため、投資家は100株を14万円(1,400円×100株)の資金で上場前に購入することができました。ただし、IPO銘柄は抽選が行われるため、抽選で当選しないと上場前に購入することはできません。公募価格はBB(ブックビルディング)で決定されます。BBは個人投資家への「どれくらいの株価で何株買いたいか」を聞くアンケートのようなものです。IPO投資の始め方では、IPO投資はどうやって始めればよいのでしょうか。ここでは流れを把握しましょう。IPO(上場)承認仮条件決定BB(ブックビルディング)公募価格決定抽選当選&購入する権利を得るStep①IPO(上場)承認上場申請をしていた企業が、証券取引所から上場OKの許可をもらいます。このようにこれから上場する企業が、投資家がIPO投資のできるIPO銘柄となります。Step②仮条件決定新規で上場する企業の株価の仮条件(価格帯)が、機関投資家などの意見を基に決定されます。2015年11月に上場した日本郵政は仮条件が1,100円~1,400円でした。Step③BB(ブックビルディング)「いくらの株価で何株申し込みをするか」を申告します。証券会社によってはBBに参加しなくてもIPO銘柄の購入申し込みをすることができます。しかし、BB参加者に比べて優先順位は下がってしまいますので、IPO銘柄の購入希望者は必ずBBに参加しましょう。Step④公募価格決定BBに基づき、公募価格が決定されます。この公募価格がこの後行われる抽選で当選した投資家の購入価格となります。Step⑤抽選申し込み多数の場合は、抽選が行われます。IPO銘柄は人気なので、抽選はほぼほぼ行われると思ってよいでしょう。抽選方法は証券会社により異なり、1口座につき1抽選権のある完全平等な抽選もあれば、対面型の証券会社のようにお世話になっている顧客へ優先的に配分する、といった場合もあります。Step⑥当選&購入する権利を得る抽選に見事当選すれば、購入する権利を得ることができます。購入する権利ですので、権利を破棄して購入しないことも可能です。購入を希望する場合は、定められた購入期間中に購入手続きを取りましょう。IPO投資のメリットなんだかIPO投資は手続きなどいろいろあって大変そうですね。ですが、IPO投資にはこの煩雑な手続きをしてまで始めるメリットがあると個人的には考えます。ここではIPO投資のメリットを2つ紹介していきます。メリット①通常の取引より大きな利益を短期間で得られやすいIPO投資は、通常の株取引よりも大きな利益を短期間で得られる確率が非常に高いです。これがIPO投資の最大のメリットです。なんと初値が公募価格の2倍、3倍になるのも珍しくありません。つまり、IPO投資はその企業が上場した瞬間に売却をすれば、購入価格の何倍ものリターンを得られる可能性があるのです。海外株・日本株投資を含めて、ここまで高い確率で投資初心者が大きな利益を出せる投資方法はIPO投資のほかにないでしょう。初値:上場後初めてつく株価。公募価格で購入後、初値で売却することもできる。なお、2019年の新規上場を果たしたIPO銘柄は全86社。初値が公募価格を上回ったのは86社中75社と、全体の87%と占めています。その内39社の初値が公開価格の2倍以上となりました。例えば、記事執筆時点で直近上場したSpeee(スピー)は公募価格の1.79倍、Branding Engineerは5.96倍、グッドパッチは約4倍の初値がつきました。メリット②買付手数料が無料IPO投資は通常の取引で発生する買付時の手数料が掛かりません(売りの手数料は掛かります)。つまり、「公募価格×株数」が購入にあたっての必要資金となります。IPO投資のリスク・デメリットIPO投資は短期間で大きな利益を得られる確率が高かったり、買付手数料が掛からなかったりと大きなメリットがあります。一方で、デメリットやリスクもあります。ここではIPO投資のリスクとデメリットについて紹介していきます。IPO投資のリスクリスク①公募価格割れリスクはある確かにIPOは初値>公募価格となる確率は高いです。ここ5年間では約9割の高確率で、初値で売却すれば大きな利益を上げることができています。しかしこれは、残りの約1割は公募価格割れ=初値で売ると損するということでもあります。公募価格割れのリスクはどうしてもありますので、リスクとしてしっかり把握しましょう。公募価格割れリスクの低いIPO銘柄は、①業種全体・企業の成長性が期待できる、②ジャスダックorマザーズに上場する、③銘柄の知名度、などを勘案し見極めるのがおすすめです。リスク②上場後すぐは乱高下することもIPO銘柄は、上場当初は株価の変動が非常に大きく、乱高下する場合があります。例えば、2020年6月30日に上場したグッドパッチの株価は、上場して2週間程度ですが、日々5%~10%前後の上げ下げを繰り返しています。このようにIPO銘柄は上場後の値動きが激しく、予想しにくいというリスクは把握しておきましょう。IPO投資のデメリットデメリット①当選確率は非常に低い短期間で大きなリターンを得られる確率の高いIPO投資は非常に人気です。そのため多くの投資家が抽選に申し込むため、当選確率は非常に低いというデメリットがあります。当選確率は公開されていませんが、各金融メディアの数字や、注目度が高く抽選倍率が公表されているいくつかの銘柄の数字を総合的に勘案すると、100回申し込んで1回~2回当たるといったレベルのようです。デメリット②一時的に資金が拘束される場合も証券会社によっては、IPO銘柄の購入資金を申し込み時点で拘束されるところもあります。購入資金が拘束されるタイミングは、申し込み時点や当選発表後など証券会社によって異なります。例えば、申し込み時点で資金が拘束されるとなると、2~3週間資金を動かすことができません。そのため、自分が申し込んだ証券会社ではいつまでにいくらの資金が拘束されるのか、しっかり把握するようにしましょう。デメリット③IPO投資のやり方が面倒だと感じる場合もIPO銘柄の情報収集をしたり、BBで希望株価・株数を申告したりと、IPO投資のやり方は面倒だと感じる人もいます。また、IPO投資の手続きを取ったとしても、当選する確率は非常に低いため、「どうせ当たらないし・・・」という精神的なダメージも受けるでしょう。もちろん当たれば高確率で利益を出すことができますので、後は個人のモチベーション次第ですが、なかなか当選しないと心が折れても不思議ではありません。【株式投資初心者におすすめ】IPOの当選確率を上げる方法では最後に、IPOの当選確率を少しでも上げる方法を2つ紹介していきます。地道な作業ではありますが、ご参考にしてください。[adsense_middle]【おすすめ】複数の証券会社で申し込む複数の証券会社で申し込みをして、抽選機会を増やし、当選確率を上げるという方法です。もし抽選に外れてしまっても資金は戻ってきますので、損をすることはありません。抽選方法は証券会社によって異なります。投資初心者の方は、取引実績や資金量に当選確率が左右されずに、誰にでも平等な当選チャンスのある抽選方法を採用している証券会社で申し込むのがよいでしょう。また、IPO銘柄の取り扱いが多ければ多いほど、抽選する機会に恵まれるため、IPO銘柄を多く取り扱っている証券会社を利用するのがおすすめです。IPO主幹事の証券会社で申し込む企業が上場する際に、上場する企業のサポートをする証券会社を「幹事証券会社」といい、中でも中心的な役割を果たす幹事証券会社を「主幹事証券会社」と言います。なぜ、主幹事証券会社で申し込むとよいのかというと、投資家へ売り出されるIPO銘柄の全株数のうち、主幹事証券会社が7割~9割程度を受け持っているのです。つまり、主幹事の証券会社は他社に比べ、投資家へ割り当てるIPO銘柄の株数を圧倒的に持っています。その分だけ当選者が多く、当選確率も高い可能性があるのです。IPOで当選確率を上げるにはどの証券会社がおすすめ?IPOで当選確率を上げるには、複数の証券会社や主幹事の証券会社で申し込むのがよいと解説しました。この2つのポイントを踏まえ、「IPOの当選確率上げる」という観点ではどこの証券会社がおすすめなのでしょうか。ここでは4つの証券会社を紹介していきます。マネックス証券「マネックス証券」は取引実績や預かり資産・資産状況に関係なく、投資初心者であっても投資玄人であっても平等な抽選が行われます。また、IPO銘柄の取り扱いも豊富なのでおすすめです。SBI証券ネット証券最大手の「SBI証券」もおすすめです。ネット証券会社ですが、主幹事証券会社を比較的多く務めているのが特徴です。さらに、取り扱っているIPO銘柄数も豊富です。2019年には82社のIPO銘柄を取り扱っており、これは2019年の全IPO銘柄の約95%を占めています。なお、2020年も引き続き、IPOの取り扱いが豊富です。つまり現時点では、より多くの抽選機会を得るためにはSBI証券を利用するのが得策といえるでしょう。また「IPOチャレンジポイント」といって、抽選に外れた回数に応じてポイントが加算し、次回以降そのポイントを使うことにより当選率が高くなる、というSBI証券独自のサービスもあります。落選すればするほど、次回以降の当選確率が上がるため、落選しても無駄にならない点がよいですね。野村證券・SMBC日興証券主幹事数・IPO取り扱い銘柄数ともにトップクラスなのが「野村證券」と「SMBC日興証券」です。顧客へ割り当てるIPOの株数のうち、野村證券は10%以上、SMBC日興証券は最大15%が抽選となります。また、野村證券は10%以上・SMBC日興証券は10%前後/最大15%は、取引実績や資金量に左右されない誰でも平等にチャンスがある方式となっています。さらに「野村證券」の場合は、お金は当選してから入金すればよいので、気軽に申し込みができます。IPO投資に関するまとめ今回はIPO投資の仕組みやメリット・デメリット、IPOの当選確率を上げる方法などを解説してきました。IPO投資は当選すれば短期で大きな利益を上げられる可能性が高い投資方法です。今回解説したリスク・デメリットを把握した上で、IPO投資をご検討してみてはいかがでしょうか。
2020年07月30日もしも郵政破綻が起きたら、私たちの貯金や保険はどうなってしまうのか。コロナ禍で日本郵政グループの株価下落が止まらない今、万が一に備えて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが徹底解説ーー。■ポイントは貯金や保険を始めた時期昨今のコロナ不況のためか、日本郵政グループの株価下落が止まりません。日本郵政は昨年発覚したかんぽ生命の不正販売について、6月30日に営業担当者2,448人の処分を発表。今月にも、日本郵便の処分者を決めるようです。保険販売も再開できず、信用の失墜が株価にも表れているのでしょう。なかでも企業存続に関わる大問題は、グループの要である日本郵政と、稼ぎ頭であるゆうちょ銀行の株価が下げ止まらないことです。日本郵政の株は郵政民営化の流れで、3分の2を売却し、東日本大震災の復興資金に充てることが決まっています。復興予算をまっとうするには、1株1,132円以上で売らないといけませんが、現在の株価は751円に落ち込んでいます(7月10日終値・以下同)いっぽう、ゆうちょ銀行株の89%は、持ち株会社である日本郵政が保有しています。保有株は会社の資産ですから、資産価値が半分以下に下がったら、決算に損失を反映させねばならないルールです。そのデッドラインは866円です。ところが、ゆうちょ銀行株はいま803円。3月末の決算時にこの状態だと、日本郵政は約3兆円の巨額損失を計上することに……。そんな憶測が現実味を帯びるなか、郵便局員の1万人リストラも検討されたようです。ただユニバーサルサービスである郵便局をつぶすわけにもいかず、リストラでブラック企業化するのが関の山。八方ふさがりが続いて、日本郵政は破綻の危機に直面しているのです。破綻が避けがたい理由はさまざまあって、『「郵便局」が破綻する』(朝日新書刊)にまとめていますが、本当に破綻してしまったら、私たちの貯金は、保険はどうなるかを、しっかりお伝えしたいと思います。もし破綻したら、次の要素で、貯金や保険、投資信託の扱いが変わります。それは、貯金や保険などを始めた時期です。境界線は’07年10月1日の郵政民営化。これより前に預けた貯金、加入した保険は全額保護されます。というのも、民営化前の郵便局は国営企業でした。当時の契約は「国が100%守る」というものですから、’07年9月までに契約した貯金や保険は全額、国の保護が受けられます。ご安心ください。ここで話題からはずれていたのが投資信託です。投資信託は、購入の時期やほかの条件にかかわらず、破綻による損失は受けません。なぜならゆうちょ銀行は、販売窓口にすぎないからです。投資信託は信託銀行が預かり、投資会社が運用しますから、仮に販売会社が破綻しても、別の販売会社が引き継いでくれるのです。いま、全国的にコロナ不況です。日本郵政グループの株価下落が、すべてコロナ禍が原因とは思えませんが、コロナ不況は言い訳としては十分。ですからいますぐ破綻、とはならないと思いますが、用心に越したことはありません。「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
2020年07月23日もしも郵政破綻が起きたら、私たちの貯金や保険はどうなってしまうのか。コロナ禍で日本郵政グループの株価下落が止まらない今、万が一に備えて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが徹底解説ーー。■コロナ不況下、用心に越したことはない昨今のコロナ不況のためか、日本郵政グループの株価下落が止まりません。日本郵政は昨年発覚したかんぽ生命の不正販売について、6月30日に営業担当者2,448人の処分を発表。今月にも、日本郵便の処分者を決めるようです。保険販売も再開できず、信用の失墜が株価にも表れているのでしょう。なかでも企業存続に関わる大問題は、グループの要である日本郵政と、稼ぎ頭であるゆうちょ銀行の株価が下げ止まらないことです。日本郵政の株は郵政民営化の流れで、3分の2を売却し、東日本大震災の復興資金に充てることが決まっています。復興予算をまっとうするには、1株1,132円以上で売らないといけませんが、現在の株価は751円に落ち込んでいます(7月10日終値・以下同)いっぽう、ゆうちょ銀行株の89%は、持ち株会社である日本郵政が保有しています。保有株は会社の資産ですから、資産価値が半分以下に下がったら、決算に損失を反映させねばならないルールです。そのデッドラインは866円です。ところが、ゆうちょ銀行株はいま803円。3月末の決算時にこの状態だと、日本郵政は約3兆円の巨額損失を計上することに……。そんな憶測が現実味を帯びるなか、郵便局員の1万人リストラも検討されたようです。ただユニバーサルサービスである郵便局をつぶすわけにもいかず、リストラでブラック企業化するのが関の山。八方ふさがりが続いて、日本郵政は破綻の危機に直面しているのです。破綻が避けがたい理由はさまざまあって、『「郵便局」が破綻する』(朝日新書刊)にまとめていますが、本当に破綻してしまったら、私たちの貯金は、保険はどうなるかを、しっかりお伝えしたいと思います。もし破綻したら、次の要素で、貯金や保険、投資信託の扱いが変わります。それは、貯金や保険などを始めた時期です。境界線は’07年10月1日の郵政民営化。これより前に預けた貯金、加入した保険は全額保護されます。というのも、民営化前の郵便局は国営企業でした。当時の契約は「国が100%守る」というものですから、’07年9月までに契約した貯金や保険は全額、国の保護が受けられます。ご安心ください。郵政民営化後の契約については、破綻処理の方法がポイントです。これは、再び国営化される、ほかの金融機関の吸収合併される、破綻処理される、の3通りあります。まずは再国営化です。日本郵政破綻の社会的影響が大きいと判断されると、可能性のある選択肢です。’03年、足利銀行が破綻申請したときも同様の方法でした。再国営化されると、政府により、貯金も保険も全額保証されます。とはいえ、ゆうちょ銀行は法人などへの貸し出しをしていないこと、かんぽ生命は加入金額が比較的小さいことなどから社会に与えるダメージは限定的と判断されるかも。そうなると、再国営化の可能性は低いと考えられます。次は、吸収合併です。’03年に設立された新銀行東京が、’18年に東京都民銀行と八千代銀行に吸収合併され、きらぼし銀行として再出発したケースがこれに当たり、利用者への実害はありませんでした。かんぽ生命も救済してくれる保険会社が現れると、保険契約そのものが引き継がれますから、これまでと同じ保障が受けられます。最後はもっとも厳しい破綻処理です。金融機関が破綻すると、預貯金は「預金保険制度」で、保険は「保険契約者保護制度」で守られます。ですが、上限があります。預金保険制度は1人当たり元本1,000万円までとその利息が保護されます。これを超える分は、削られる可能性があります。かんぽ生命では、貯蓄型保険の加入者が将来もらえるはずのお金がカットされる可能性があります。あるいは、運用利回りが引き下げられ、保険金が削られることも考えられるのです。いま、全国的にコロナ不況です。日本郵政グループの株価下落が、すべてコロナ禍が原因とは思えませんが、コロナ不況は言い訳としては十分。ですからいますぐ破綻、とはならないと思いますが、用心に越したことはありません。特に生命保険は、これらの発端となった不正販売もありますから、この機会にじっくりと見直してはいかがでしょうか。「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
2020年07月23日債券ETFとは、債券で構成されたETF(上場投資信託)です。ETFは証券取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引できます。この記事では、債券ETFの特徴やメリット・デメリットについて解説します。債券とはS&Pグローバル・レーティング日本の場合、戦争や天変地異が起こらない限り破綻することは考えられませんが、外国ではデフォルト(債務不履行)リスクが高い国の債券もあります。とくに有名なのはアルゼンチンです。アルゼンチンは、2020年5月に2014年以来のデフォルトを行いました。建国以来、9回もデフォルトしています。また、社債(企業が発行する債券)の場合は、発行した企業が倒産するリスクもあります。ですから、格付け機関の評価をチェックし、格付けの高い企業の社債を選ぶようにしましょう。A格ならデフォルトリスクは低くなります。ただし、格付けが高いほど利率は低くなります。債券の種類(国債・社債・外債など)債券にはさまざまな種類があります。代表的な債券を見ていきましょう。日本国債私たちに最も身近な債券は「日本国債」です。国債とは、日本政府が発行する債券のことです。元本を国が保証しているので安全性は高いですが、利率は一般事業会社が発行する債券に比べて低くなっています。ただ、個人投資家が買える「個人向け国債」では満期が3年、5年、10年の3種類が発行されていますが、どれも最低0.05%(年率)の金利は保証されています。社債社債とは、トヨタやソニーなどの企業が発行する債券です。満期までの期間はさまざまなので、設定される利率は発行時点の金利をもとに、発行体の信用度(格付け)に応じて決められます。外債(外国債券)通貨、発行者、発行場所のどれかが外国に属する債券です。外債の金利は通貨を発行している国の水準にもとづくので、国内の債券よりも金利が高い傾向にあります。ETF(上場投資信託)とはETFは、日経平均株価やTOPIXなど特定の指数に連動する運用成果を目指して運用される投資信託です。通常の投資信託の特徴に加え、東京証券取引所(東証)に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで取引できます。いわば、株式と投資信託のいいとこどりの商品といえるでしょう。ETFは株式や債券などを組み合わせてパッケージした金融商品です。ETFの投資対象となる指数はさまざまな銘柄で構成されているので、ETFを1つ選んで投資するだけで簡単に分散投資できるのです。また、ETFの対象となる金融商品には、株式だけでなく債券や不動産、通貨などもあります。そして、東京証券取引所に上場している「国内ETF」と海外の市場に上場している「海外ETF」に分類できます。[adsense_middle]国内ETFとは債券を対象にした国内ETFは、すべて日本円で取引可能で、債券の利子を原資とした分配金が支払われます。国内債券のETFが誕生したのは2017年。それまでは外国債を対象にした債券ETFのみでした。ですから、国内の債券ETFでも外国債を対象とした銘柄が多くなっています。ただ、国内債券ETFの登場で、ETFだけで国際分散投資のポートフォリオができるようになりました。国内債券ETFには、一定の組み入れ基準にもとづいて国内発行の公社債に投資する「NOMURA-BPI総合」に連動するものがあります。NOMURA-BPI総合は、国内の公募債券流通市場全体の動向を表すために開発された投資収益指数です。一定の組み入れ基準にもとづいて構成されたポートフォリオ(銘柄の組み合わせ)のパフォーマンスをもとに計算されます。また、国内ETFで外国債券に投資することも可能です。外国債券のETFでは、米国債に加え、新興国債券指数やグローバルに投資するものもあります。海外(米国)ETF海外ETFとは、米国や中国、インドなど海外の代表的な指数との連動を目指した、海外の証券取引所に上場しているETFです。海外ETFも証券市場に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引できます。代表的なのは米国市場に上場している米国ETFです。比較的少額から世界中のさまざまな債券に分散投資が可能で、商品の種類が豊富という特徴があります。ただし、外国証券取引口座を別途開設する必要があります。債券ETFの分配金と利回り債券ETFでは、分配金による利回りを受け取れます。決算日は複数回あり、毎月分配金をもらえる銘柄もあります。また、国内債券よりも外国債の利回りが高い傾向にあるので、「高い利回りの分配金を複数回もらいたい」という投資家は、外国債の債券ETFを購入するといいでしょう。債券ETFのメリットそれでは、債券ETFのメリットについて確認していきましょう。いつでも購入できる通常の債券を購入するときは、発行者が指定した期間に公募を行い、その期間に購入手続きを行う必要があります。ですから、購入したいときにいつでも債券を購入できるわけではありません。しかし、債券ETFなら市場を通していつでも購入できます。また、売却もいつでも可能です。売買タイミングを自由に決められるというのは、債券ETFの大きなメリットでしょう。満期や解約手数料がない通常の債券は満期が決まっていて、基本的に償還日(満期)まで保有することが原則です。途中換金も可能ですが、解約手数料がかかる場合もあります。しかし債券ETFなら満期の設定もありませんし、解約手数料もかかりません。ただし、売買手数料はかかるので注意が必要です。売買手数料の安いネット証券で取引することをオススメします。債券ETFのデメリット債券ETFのデメリットは、次の2つです。為替リスクがある国内の債券利回りは低いので、債券ETFは外国債券を投資対象としたものがメインです。そのため為替リスクがありますが、国内債券ETFでは、為替変動リスクをヘッジする「為替ヘッジあり」のETFもあります。「為替ヘッジあり」のETFの場合、為替変動リスクを抑えられます。ただし、為替ヘッジ手数料がかかるので注意が必要です。一方、「為替ヘッジなし」のETFの場合、ETFの基準価額は為替変動を加えたものになります。通常、ETFを購入したときよりも現地通貨(米ドルなど)に対して円安になれば基準価額は上昇しますが、円高になれば基準価額は下落します。コストがかかるETFには保有コストである「信託報酬」がかかります。信託報酬とは、ETFを管理・運用するための経費として保有している間、投資家が支払い続ける費用です。銘柄によって異なりますが、年率0.1~0.5%程度です。債券には保有コストがかからないので、信託報酬はETFのデメリットになります。債券ETFの銘柄比較債券ETFの代表的な銘柄を紹介します。[adsense_middle]国内ETF2510国内債券ETF終値:998円(2020年7月2日)取引単位:10口分配金:年2回分配金利回り:0.69%管理会社:野村アセットマネジメント信託報酬:0.077%(税込)わが国の公社債を主要投資対象とし、「NOMURA-BPI総合」に連動する投資成果を目指すETF。「NOMURA-BPI総合」は、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。2511外国債券(為替ヘッジなし)ETF終値:995円(2020年7月2日)取引単位:10口分配金:年2回分配金利回り:1.62%管理会社:野村アセットマネジメント信託報酬:0.132%(税込)外国の公社債を主要投資対象としたETFで、「FTSE世界国債インデックス(円ベース)」に連動する投資成果を目指します。「FTSE世界国債インデックス」は、全世界主要国の国債(日本を除く)の総合投資収益を、各市場の時価総額で加重平均した債券インデックスです。1486上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)終値:22,520円(2020年7月2日)取引単位:1口分配金:年2回分配金利回り:2.25%管理会社:日興アセットマネジメント信託報酬:0.176%(税込)償還残存期間7年以上10年未満の米国債への投資を通じて、「S&P米国債7-10年指数(円建て)」との連動を目指すETF。S&P米国債7-10年指数は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債のパフォーマンスを測定するように設計された指数で、日本円で計算されています。1497iシェアーズ米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)終値:2,235円(2020年7月2日)取引単位:1口分配金:年4回分配金利回り:4.74%管理会社:ブラックロック・ジャパン信託報酬:0.638%(税込)米ドル建てのハイイールド社債に投資し、「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き)」との連動を目指すETF。国内で組成したETFなので、株式と同じように東京証券取引所で取引できます。「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」は、米ドル建てで流動性の高いハイイールド債を幅広くカバーすることを目的としており、構成銘柄と組入比率は毎月月末に見直しています。海外ETFiシェアーズ・バークレイズ 米国国債 7-10年ETF(IEF)基準価額:121.59ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:1.67%経費率:0.15%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック「iシェアーズ・バークレイズ 米国国債 7-10年ETF」は、残存期間が7年超10年以下の米国財務省証券で構成される指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。米ドル建てでの取引となります。iシェアーズ・バークレイズ 米国クレジットETF(CFT)基準価額:60.27ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:3.4%経費率:0.06%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック米ドル建て投資適格社債で構成されている指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。業種別の資産構成は以下のとおりです(2020年7月2日時点)。銀行業:20.26%非景気循環消費:15.22%通信:8.25%エネルギー:7.59%テクノロジー:7.55%iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)基準価額:81.68ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:5.73%経費率:0.49%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック米ドル建ての高利回り社債で構成される指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。分配金利回りが5.73%と高いのが魅力です。ただしハイイールド債なので、基準価額が大きく動くこともあるため注意が必要です。業種別の資産構成は、以下のとおりです。通信:21.85%景気循環消費:18.17%非景気循環消費:17.32%エネルギー:10.26%資本財:8.62%債券ETFに関するまとめ債券ETFは、国内外の債券に投資するETFのことです。国内では低金利が続いているので外国の債券(外債)がメインになります。債券ETFには、東京証券取引所で売買できる「国内ETF」と、海外の証券取引所に上場している「海外ETF」の2種類があります。外国債券に投資する場合は為替リスクがありますが、それでも3~5%程度の高い利回りが狙えるのは魅力です。リスク分散の1つとして債券ETFを利用し、国際分散投資を行うようにしましょう。
2020年07月17日投資の勉強をし始めると、よく「株は長期保有をしたほうがよい」「長期投資こそ投資の王道」のような言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。でも実際のところ、長期保有・長期投資はよい投資手法なのでしょうか?結論からいうと、長期保有・長期投資は特に投資初心者にとって、資産運用をする上でとても理に適ったおすすめの投資手法といえます。それでは今回はそんな長期投資・長期保有について、おすすめするポイントや銘柄などを解説していきます。株式の長期保有・投資は初心者にもおすすめの投資手法冒頭で触れたとおり、特に投資初心者にとって、株式の長期保有はとてもおすすめの投資手法です。私も以前は数分で売買をする短期売買をしていましたが、結局は現在長期保有に落ち着いています。なぜなら、長期保有が精神的にも資産効率的にも1番コスパがよいという結論に達したためです。長期保有の期間に定義はありませんが、一般的には10年以上といわれています。ここでは、そんな長期保有が投資初心者になぜおすすめなのか、また上手な長期保有のやり方について解説していきます。長期保有・長期投資をおすすめする3つのポイント長期保有をおすすめする3つのポイントを見ていきます。どれも私が株式を長期保有している上で日々実感していることでもありますので、皆さんにもきっと長期保有のメリットとして感じていただけるポイントかと思います。①長期投資はお金に長期間働いてもらう方法そもそも長期投資とはお金に長期間働いてもらうということです。どういうことでしょうか?まず、投資自体がお金に働いてもらうという行為です。私たちはお金を出して株式を買います。企業はそのお金を使ってさまざまな事業を展開し、社会に価値を生み出し、さらに投資家へ利益を還元します。つまり、私たちがお金を出すことにより、企業は利益を生み、社会がよりよくなるのです。これが、投資がお金に働いてもらうという意味になります。長期投資はその名のとおり、お金に長期間働いてもらうことになるので、それだけ大きなリターンが期待できる、ということになります。②手数料や時間というコストを取られない投資をする上ではコストをなるべく抑えることを意識するのが大切です。その点、短期売買に比べて、長期保有は手数料と時間というコストを取られなくて済みます。いくら手数料の安いネット証券で取引をしても、塵も積もれば山となるではないですが、短期売買は手数料が嵩んでしまいます。また、売買をするたびにどの銘柄をどのタイミングで売り買いをするか、チャートや外部環境などに目を通したり、画面に張り付いたりしなければいけない“時間”も掛かってしまいます。一方、長期投資であれば、基本的に最初の購入時には短期売買と同様に銘柄選択の時間は掛かりますが、後は定期的なチェックをすればよいだけなので、投資に関わる時間を大きく節約することが可能です。例えば短期売買で、1回の売買につき投資判断の時間を20分間費やし、4日に1度取引をしたとします。すると年間で“30時間”という時間が投資に使われる計算になります。③いくら下がったor上がったなどの値動きに一喜一憂しづらい短期売買に比べて、長期保有は日々の値動きをそれほど気にしなくても大丈夫です。なぜなら長期保有は数年以上先の株価がどうなっているかが重要なのであって、日々の値動きの重要度は短期売買に比べて下がるためです。短期売買の場合は、場合によっては秒単位など、短時間での値動きをチェックしなければいけないのですが、私の経験上では、長期保有の場合は1日1回株価をチェックすればよいかと思います。上手な長期保有のやり方は?残念ながら、長期投資・長期保有は「よし、やっぱり株式は長期保有だ!よい銘柄を見つけて後はほったらかしにしよう」と、ただ株を買って長く持ったからといって儲かるような手法ではありません。投資なので、どれだけ研究を重ねても損をするリスクはあるのですが、できるなら長期保有で上手く運用していきたいですよね。では、リスクと付き合う上手な長期保有とは、どのようにすればよいのでしょうか?ここでは3つのやり方を解説していきます。分散投資をする長期保有の方法として、分散投資を強くおすすめします。1銘柄に投資をした場合、その1銘柄がコケてしまったら大損失に繋がります。一方で、複数の銘柄に投資をすれば、例え1銘柄がコケてしまったとしても損失額は抑えられ、かつほかの銘柄がカバーしてくれるかもしれません。分散投資をする場合には、なるべく違う業界で値動きが異なる銘柄を複数選択するようにしましょう。年に1~2回の大暴落は避けられないこれは心構えの話になってしまうのですが、少なくて年に1回~2回は株式市場が大暴落するときが来るかと思います(2020年にもコロナショックがありましたよね)。ただ、その大暴落が今後長期に渡って本当に悪影響を及ぼすものなのかは、しっかり見定めなければいけません。前代未聞のコロナショックの大暴落があった2020年2月~4月ですが、2020年7月時点では株価は大分戻しています。突発的な大暴落を特別視してしまい、焦って売ってしまっては長期保有をすることはできません。年に1回や2回の大暴落はあるものとして、大暴落時には冷静に見定めることが大切です。売り時を事前に定義しておく長期保有といえども、どうなったら売るのか、売り時を事前に定義しておくことをおすすめします。なぜなら「長期保有しているから」と理由付けをし、状況が明らかに悪化しているのにも関わらず、売却をせずに塩漬けにしましまう可能性があるからです。塩漬けを避けるためには「買値から25%下がったら損切りする」「業界1位の座を明け渡したら損切りする」「◯◯事業の優位性がなくなったら損切りする」など、事前に売り時を自分なりに定義することが大切です。長期保有ですので、頻繁に株価などを見る必要はありませんが、売り時を決めたポイントは随時意識するようにしましょう。【初心者向け】長期保有におすすめの銘柄5選最後に、長期保有におすすめの銘柄を日本株・米国株の個別株を合わせて5つ紹介していきます。花王コカ・コーラオリエンタルランドプロクター・アンド・ギャンブル信越化学工業[adsense_middle]花王花王は、30期連続で増配をしており、この記録はダントツで日本一です。私たちにとってはベビー用紙おむつの「メリーズ」や洗顔料の「ビオレ」などで親しみのある会社ですよね。連続増配は安定した利益構造がないとできません。その点、花王はその事業の特性上、相対的に景気に左右されずに安定的に売り上げを積み重ねることが可能です。純資産も順調に積み重ねており、財務状況は良好といえます。これから右肩上がりに成長する企業ではないかと思いますが、配当金を貰いつつ、長期で保有するには適した銘柄といえるでしょう。コカ・コーラ花王は30期連続で増配していると言いましたが、コカ・コーラは57期連続増配中の銘柄で、事業の安定性から見ても長期保有にはもってこいの銘柄です。花王と同様に、これから需要が大きく増え、これから何倍もの成長が期待できる企業ではありませんが、逆に大きく需要が下がることもありません。その点でも長期保有するにはよいのではないでしょうか。また、コカ・コーラは世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏が投資をしている銘柄としても有名です。オリエンタルランドオリエンタルランドは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどディズニーリゾートを運営している企業です。そのブランド力の高さゆえに今後も安定的な収益を積み重ねることが予想されます。また、東京ディズニーリゾートの入園者数も安定しており(さすがにコロナショックがあった2020年は大きく下がるかとは思いますが・・・)、外国人来園者の増加、客単価も微増傾向にあります。ただし、記事執筆時点では株価の割高/割安を測るPERが75倍を越えており、割高感を感じる投資家がいるのは事実なのと、最低でも140万円以上の投資資金が必要なため、自分の資産と相談しつつ購入を考えたほうがよいでしょう。プロクター・アンド・ギャンブルピーアンドジーの略称のほうが有名でしょうか。プロクター・アンド・ギャンブルは、ファブリーズや洗剤のアリエールなどを販売している、世界最大の一般消費財メーカーです。時価総額では同じ一般消費財メーカーの花王の約7倍の規模を誇り、63期連続で増配をしています。また、社内での競争も厳しく、人材輩出企業としても有名です。プロクター・アンド・ギャンブルは、ビジネス誌フォーチュンにおいて社員能力が世界一と称されました。不況にも強く、これからも安定的な成長が期待できるため、長期保有に適した銘柄の1つです。信越化学工業信越化学工業は1926年に創立された化学メーカーです。一般的にはあまり馴染みのない企業かもしれませんが、私も証券会社で営業をしていたときには優良銘柄として、よくお客様にご案内をしていた銘柄です。塩化ビニルや半導体シリコンなどで世界一のシェアを誇っており、営業利益は10期連続増益です。また、70%以上であれば理想といわれる、安定性を指し示す指標の自己資本比率は82%と、好財務な銘柄として有名です。塩化ビニルは「塩」からつくる塩素を主原料の1つにしており、水道管、エコバッグ、電線、文房具など幅広いものに使われています。また、半導体シリコンは通信機器や家電、ATMやスマートフォン・パコソン、AIなど幅広い分野で活躍している半導体です。日本株で長期保有をする際には、まず検討したい銘柄の1つです。株の長期保有に関するまとめ今回は投資初心者におすすめの投資手法として、長期保有について詳しく見てきました。長期保有はお金に長く働いてもらい、大きなリターンを期待する、とても理に適った投資手法です。長期投資・長期保有に興味を持った人は、今回紹介した銘柄を含めて、投資をしたい銘柄を調べることから始めてみてはいかがでしょうか。
2020年07月15日年は新型コロナウイルスによる景気低迷で、「今年のボーナスは当てにならない」とあきらめていた方も多いはずです。実際のところ、ボーナスの支給額は減っているのでしょうか?本記事では2020年夏のボーナスの支給額とボーナスの使い道について、日本生命が行ったアンケート結果をもとに解説します。おすすめのボーナス活用法についても書いていますので、参考にしてください。2020年夏の賞与は減少もしくは変わらないコロナの影響により多くの企業で減収減益となっている2020年上半期ですが、夏のボーナスへの影響はどうなっているでしょうか?社会人の楽しみはボーナス!2020年夏の平均支給額は?日本生命の調査によると、2020年夏のボーナスの平均支給額は55.4万円です。昨年の平均支給額が61.0万円なので約5万円の減少ですが、極端に少ないわけではありません。2019年夏より減ったという人が多い次に、ボーナスが前年度より減った人の割合を見てみます。日本生命の調査では、ボーナスが増えた人が7.5%、減った人が30.1%、変わらないという人が62.4%となっています。ボーナスが減ったと回答した人の割合は次の表のようになっており、製造業や生活関連サービス業で減少が目立っています。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成12月の冬のボーナスはさらに厳しくなる見込み多くの企業では、コロナの影響が出る前に夏のボーナスの支給額を決定しています。そのため、夏のボーナスは思ったほど減ってなかったという人も多いはずです。コロナによるダメージは、2020年冬のボーナス以降に本格的に表れることが予想されます。そのことも頭に入れて、ボーナスの使い道を考えておきましょう。ボーナスの使い道はやっぱり貯金心配だった2020年夏のボーナスですが、前年度と変わらない金額をもらえた人も多くなっています。ボーナスをもらった人は、使い道をどう考えているのでしょうか?半数以上がボーナスを貯蓄に回している日本生命の調査では、2020年夏のボーナスを貯蓄(資産形成含む)に回すという人が56.2%で、前年度の46.1%よりも増加しています。また、2020年夏のボーナスのうち貯蓄に回す割合は54.9%と、こちらも前年度の49.4%よりも増えています。年代別では、次の表のようになります。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成半数以上の人がボーナスを貯蓄に回しており、金額としてはボーナスの半分くらいを貯蓄していることがわかります。貯蓄以外では生活費の補てんにする人が多い日本生命の調査では、貯蓄以外のボーナスの使い道としては、次の表のようになっています。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成2019年度は国内旅行に使う人が最多でした。コロナの影響でボーナスを国内旅行に使う人の割合は大きく減り、代わりに生活費の補てんに使う人が増えています。ボーナスは何に使うのがおすすめ?貴重なボーナスの使い道には悩むところでしょう。以下、FPが考えるおすすめのボーナスの使い道について解説しますので、参考にしてください。[adsense_middle]少なくとも半分は貯蓄・資産形成に回すコロナの影響で雇用も不安定となり、今後は収入が減るおそれもあります。冬のボーナスはもっと期待できませんから、夏のボーナスの少なくとも半分は貯蓄や資産形成に回すのがおすすめです。ボーナスが40万円出たなら、20万円は貯金するようにしましょう。普通預金のみに預けると損低金利の現在、普通預金の金利は0.001%程度(2020年7月現在)です。普通預金に預けていても、お金はほとんど増えません。一方で、貯金を全部定期預金などに入れてしまうと、急に現金が必要になったとき解約しなければならなくなります。生活費の4~6か月分くらいは普通預金に残しておき、それ以外は定期預金や投資で増やすことを考えましょう。たとえば、ボーナスのうち貯蓄・資産運用に回せる額が50万円、1か月の生活費が20万円で、既に普通預金が150万円程度ある場合、50万円は全額普通預金以外で運用を考えるのがおすすめです。定期預金は金利に注目定期預金の金利も金融機関によって違います。都市銀行よりもネット銀行のほうが金利は高めで、ボーナス時にはキャンペーンでさらに金利がアップする金融機関も多くなっています。50万円を1年ものの定期預金に預け入れした場合に受け取れる利息は、金利0.02%の場合たった7円ですが、金利0.2%の場合795円と100倍以上の差です。預け入れできる期間や金額と照らし合わせ、できるだけお得になる金融機関を選びましょう。投資もしてみよう株式や投資信託で資産運用すれば、お金が大きく増える可能性があります。特に、投資初心者におすすめなのが投資信託です。投資信託なら1,000円程度から始められます。運用はプロに任せられるので、専門的な知識も不要です。投資信託では株式や債券などさまざまな金融商品に分散投資を行うため、リスクも比較的抑えられています。借金があるなら返済を検討借金がある場合には、早く返してしまったほうが安心です。ただし、返済し過ぎて後で困ることのないよう注意しておきましょう。住宅ローンの繰上返済はしたほうがいい?ボーナスをもらったら、「住宅ローンの繰上返済をしたほうがよいのではないか?」と考える人も少なくないでしょう。しかし、住宅ローンの金利が低い現在、繰上返済の効果はそれほど大きくありません。貯金がほとんどないのにボーナスを繰上返済に充ててしまうと、急にお金が必要になったときに困ります。十分な余裕資金がある場合以外には、焦って繰上返済しないほうがよいでしょう。カードローンやリボ払いは優先的に返済カードローンで借りたお金を毎月返済している人や、クレジットカードの買い物をリボ払いにして毎月払っている人もいるでしょう。カードローンやリボ払いの金利は15~18%と非常に高い利率です。ボーナスで資金に余裕ができたら、繰り上げ返済しましょう。貯金があれば、急な出費の際にもカードローンやリボ払いを利用しなくてすみます。ボーナスで完済できるならば完済し、この機会に貯金ができるように生活設計を見直しましょう。契約者貸付で借入している場合は?終身保険、養老保険、学資保険など貯蓄型の生命保険に加入している場合、解約返戻金を担保に契約者貸付でお金を借りられます。契約者貸付で借りている場合も、ボーナスでできるだけ返済するのがおすすめです。契約者貸付の金利はカードローンよりも低くなっていますが、カードローンと違って複利計算されるため、借りっぱなしにしていると利息が大きく膨らんでしまうことがあります。利息が解約返戻金を超えると保険が失効してしまうため、早めに返済しましょう。ボーナスで買い物するならボーナスで買い物する場合、欲しい物を思いつくままに買っていると、あっという間にお金がなくなってしまいます。優先的に買うべきものを把握しておきましょう。古くなった家電の買い替えを検討洗濯機や電子レンジなど、今の生活に必須と思われる家電が突然壊れると困ってしまいます。その時点で手元にお金がなければ、リボ払いで買って余計な借金を作ってしまいかねません。購入後年数が経過している家電は、ボーナス時に買い替えを検討しましょう。最近の家電は節電効果にも優れたものが多くなっています。買い替えをすることで、電気代も節約でき、長い目で見るとお得になります。パソコンなどのITツールもパソコンも定期的に買い替えが必要です。パソコンは在宅での仕事や副業にも役立つので、優先的に買い替えしたいものです。手持ちのパソコンが古くなっているなら、ボーナス時に買い替えを検討しましょう。同様に、今の生活に欠かせないスマートフォンも、ボーナス時に一括払いで購入すると、毎月の携帯料金の支払いが楽になります。自分への投資も考えるボーナスで余裕資金ができたら、積極的に考えたいのが自己投資です。先行き不透明な時代だからこそ、将来につながるスキルや資格を身につけておく必要性が高いと言えます。コロナの影響でオンラインで学べるセミナーやスクールも増えていますので、家にいながらでも学べるチャンスです。たとえば、英会話やプログラミングなどは、どの業界でも役立ちます。また、今後は会社員でも副業により収入を増やすことを考えたほうがよいですから、副業の足がかりとなるセミナーや講習に参加してみるのもおすすめです。ボーナスの使い道に関するまとめ2020年夏のボーナスは貯蓄に回したいと考えている人が多数です。コロナの影響でまだまだ先行き不透明な情勢ですから、ボーナスの少なくとも半分は貯蓄に回しましょう。せっかくのボーナスなので有効に使いたいという方は、借金の返済、必要性の高いものの買い替えに使うほか、ぜひ自分への投資に使うことを検討してください。
2020年07月10日毎年6~7月は夏のボーナスの支給時期ですが、2020年は新型コロナウイルスの悪影響が大きい業種を中心に、ボーナスが前年より減少するケースも少なくないようです。ボーナスは会社の業績に連動している部分もあり、従業員への支払いが給料とは異なり法的強制力がないため、会社の業績が厳しいときには減額や不支給になることもあります。そのため、ボーナスが予想や想定より少なかった場合には家計の工夫が必要な場合もあります。 今回は、予定よりボーナスが少なかった場合の考え方をお伝えいたします。 ボーナス払いをするものを確認まずは、現状の把握が必要です。支給される金額と支払う金額の差がどの程度あるかを確認しましょう。すでにボーナス払いの設定がしてあるものは変更がしにくいので、特に確認が必要です。 ボーナス払いに設定がされている主なものは、以下の4点です。【1】住宅ローン・自動車ローンの返済(ボーナス時の増額)【2】クレジットやショッピング、キャッシングのボーナス時払い【3】生命保険料、自動車保険料、火災保険料等の年払い、半年払い【4】定期預金や投資信託、持株会等の積立(ボーナス時の増額) ボーナス払い対象の内容や件数、金額を把握し、ボーナスと手持ちの預貯金で支払いができるか確認しましょう。特に【1】のローンの返済、【2】の各種支払いは返済・支払いができないと、今後の借り入れや支払に影響しますので、優先して支払いを済ませましょう。 なお、【3】の各種保険料は、多くの保険会社で猶予期間があるので、心配な場合は早めに保険会社等に問い合わせをしましょう。【4】の各種積立は残高がない場合はキャンセル扱いになることが多いですが、振替口座に残高があると【1】、【2】の返済・支払い前に積み立てられてしまいますので、必要に応じて口座の残高を調整しましょう。 12月までに帳尻が合うか確認する今回のボーナス払いが支給されたボーナスより多かった場合は、預貯金の取り崩しや別の借入、支払いの猶予などで対応するのが一般的です。また、支給が始まっている1人10万円の特別定額給付金(2020年6月24日現在で67.2%が支給済)やその他の給付金等で補てんすることも場合によっては必要です。預貯金の取り崩しや給付金の補てんで解消できれば良いのですが、別の借入や支払の猶予がある場合には、12月までに支払いの目途が立つか返済計画を立てましょう。12月までに帳尻が合わないと、次のボーナス払いに対応できない可能性が高まります。なお、次のボーナス払いまでに今回のボーナス払いができない場合は、保険や積立の見直しで解決できない場合は、家計全体の見直しをしましょう。なお、それでも難しい場合には住宅や自動車の売却を検討する必要性も出てきます。 余裕があればしっかり使いましょうここまではボーナス払いが厳しいケースをお伝えしましたが、ボーナスの支給額が減った場合でも、固定の支払いが少なく、家計に余裕があれば、必要なものやほしいものに使ったり、新型コロナウイルスの感染予防を考慮した上でのレジャーや旅行に使ったりと今までに近い形で使われてもよいと思います。 2020年9月~2021年3月の間で、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を対応させて上限5,000円分が還元される「マイナポイント」、旅行や外食、イベント等の補助を予定している「GoTo キャンペーン」など、消費回復に補助を検討している施策もありますので、上手に使っていきましょう。 業種によって支給の増減がある今年の夏のボーナスですが、返済・支払を優先させつつ、余裕がある場合はキャンペーン等と合わせてしっかり使っていくことも選択肢に入れるとよいでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年07月09日松井証券の「投信工房」というサービスをご存知ですか?私は初めてその名称を聞いたとき「職人たちが投信を黙々と作る作業場」が頭に浮かび、なんだかいぶし銀でカッコいいというイメージを持ちました。そして実際に「投信工房」を知るにあたり、そのイメージは当たっていることが分かりました。「投信」は、プロが最適なポートフォリオと商品を決めて投資をする商品です。その「投信」に「工房」が合わさった「投信工房」は、自分の投資目的や資産状況に合う最適なポートフォリオや商品を、松井証券というプロが作って投資家へ提供してくれるサービスです。そう考えると私のイメージはなかなか合っていますよね。今回はそんな「投信工房」の魅力を紹介していきたいと思います。松井証券について松井証券は1918年に創業した老舗のネット証券会社です。株式・投資信託・先物・FXなど豊富な商品ラインナップを取り揃えており、日本初の本格的なインターネット取引を開始した企業でもあります。また、一日信用取引や、1日の株式約定代金合計50万以下は手数料無料など、現在では多くのネット証券が導入している革新的なサービスを始めたのも松井証券です。個人的にはサポート体制に感動!歴史と革新性のある松井証券ですが、私が一番「すごいなぁ」と感じたのがサポート体制です。一度「投信工房」について質問があり、松井証券の問い合わせ窓口へ電話をかけたことがあるのですが、私のちょっとややこしい質問にもすべて的確に・即座に答えていただきました。全くストレスのないやりとりに「サポート体制にも力を入れている」のだと感じました。実は松井証券は、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)主催の2019年度問合せ窓口格付け(証券業界)で、最高評価の「三つ星」を9年連続獲得しており、これはネット証券で唯一とのことです。特に投資をし始めた人にとっては、松井証券のサポートはかなり心強い味方になってくれるでしょう。松井証券「投信工房」の特徴8つの質問から銘柄と比率を導いて提案してくれる「投信工房」は簡単な8つの質問(年齢は?年収は?など)に答えるだけで、自分に最適なポートフォリオや投資先を提案してくれる「アドバイス型」のロボアドバイザーです。8つの質問の答えからその人のリスク許容度を測り、国内株式や新興国株式、海外REIT(リート)など国内外のさまざまな商品に投資をしている投資信託(以下:投信)の銘柄と比率を提案してくれます。「投資一任型」に限りなく近い「アドバイス型」のロボアドバイザーロボアドバイザー(以下:ロボアド)には、「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。アドバイス型:ユーザーに最適なポートフォリオや投資商品をアドバイスする。投資一任型:アドバイス型に加えて、発注や運用、運用時のリバランスも自動で行う。こう見ると、投資一任型はすべて自動でロボットがやってくれるので、手間がかからなくよさそうです。しかし一方で、投資一任型はアドバイス型に比べコストが高いというデメリットがあります(このコストですが、投資をする上でもっとも気にしなくてはいけないポイントの1つです)。「投信工房」はアドバイス型で、コストは非常に低いです。しかも、提案されたポートフォリオを簡単な操作でまとめて購入することができるので、投資一任型に限りなく近いという性質を持ちます。ロボアドの中でも特筆したサービスといえるでしょう。リバランス:定期的に、当初計画したポートフォリオ通りに資産配分を調整すること。リバランスをしないと相場の変動とともに計画したポートフォリオが崩れてしまうため、必須の作業となります。「投信工房」の6つの魅力ここでは、アドバイス型ロボアド・「投信工房」の6つの魅力を見ていきたいと思います。アドバイス型でも、簡単な操作でまとめて購入できる投信一任型に近いのに無料で使えるロボアドの中でも屈指。低コストで運用できるなくてはならない自動リバランス機能リバランス積立ができるロボアドの中で最少額!100円から投資ができる[adsense_middle]【投信工房の魅力①】アドバイス型でも、簡単な操作でまとめて購入できる「投信工房」は、最適なポートフォリオと商品を提案してくれるアドバイス型です。ですが、アドバイスを受けた商品を買いたいと思ったら「購入ボタン」をクリックするだけで、提案されたすべての投信を購入可能です。わざわざ自分で投信のページに行って、口数を入力して注文ボタンを押して・・・という手間は必要ありません。他のアドバイス型ロボアドに比べても購入の手間を徹底して省いており、「もっとも投資一任型に近いアドバイス型のロボアド」といえるでしょう。【投信工房の魅力②】投信一任型に近いのに無料で使える「投信工房」は無料で使うことができます。アドバイス型ロボアドは無料で利用できるものがほとんどですが、投資一任型にもっとも近いロボアドで無料というのはうれしいですね。【投信工房の魅力③】ロボアドの中でも屈指。低コストで運用できるロボアドにおいて、コストを抑えて運用することは非常に大切です。ロボアドのコストはサービスにより異なり、基本的にアドバイス型のロボアドは利用料は無料ですが、購入する商品によってコストは上下します。その点「投信工房」の運用コストは、投信の保有コストである信託報酬のみで年率0.34%以下。大手サービスの投資一任型のロボアドでは利用料だけで年率0.6%~1%のコストがかかりますので、他のロボアドに比べて低コストで運用することができます。運用コストは、投資をする上で最も気にしなくてはならないポイントの1つ。例えば、毎月3万円を30年間積立投資するとします。この条件で運用コストを0.5%下げるだけで、30年後には約220万円多く積立てることが可能に。このように、たとえ0.1%の運用コストであっても敏感になるべき、と個人的には考えます。【投信工房の魅力④】なくてはならない自動リバランス機能特に長期投資をする上でリバランスは欠かせません。時間の経過とともに相場が変動し、当初の計画したポートフォリオは必ず崩れてしまうからです。その点「投信工房」はあらかじめ日にちを設定しておくと、自動的にポートフォリオのリバランスをしてくれます。有料のロボアドであれば当然リバランス機能はあってしかるべきですが、無料のロボアドで自動リバランス機能があるものは限られます。【投信工房の魅力⑤】リバランス積立ができる「投信工房」で積立をしたいという人は「リバランス積立」を活用するとよいでしょう。リバランス積立は、ロボアドが目標とするポートフォリオに近づけるために、積立時に最適な配分で投信を購入してくれるというとても便利な機能です。リバランス積立を使えば、放っておいても当初の目標に向かって投資を続けることができます。【投信工房の魅力⑥】ロボアドの中で最少額!100円から投資ができる「投信工房」は100円から積立投資を始めることができます。他のロボアドでも100円から投資ができるものもありますが、中には最低投資金額が1万円や10万円のロボアドもあるため、ロボアドの中でももっとも手軽に投資を始められる部類に入るのではないかと思います。具体的にどんな商品を提案されるの?「投信工房」が提案するのは、松井証券で取り扱いがあり、国内外さまざまな商品に投資をして低コストで運用できる投信です。では「投信工房」から、具体的にどのような投信を提案されるのでしょうか?ここでは参考までに3つの投信を見ていきましょう。【国内株式】<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」は「TOPIX」との連動を目指している投信です。TOPIXは東証一部上場企業全銘柄を対象に算出している株価指数のため、この投信を買うだけでトヨタやソニー、ソフトバンクなど日本を代表する企業の多くに分散投資をするのと同じ効果を得ることができます。【先進国株式】たわらノーロード 先進国株式「たわらノーロード 先進国株式」は主に米国など海外の先進国の株式に投資をしている投信で、「MSCIコクサイ・インデックス」との連動を目指しています。この投信を1つ購入すれば、(記事執筆時点では)組入銘柄であるアップルやマイクロソフト、アマゾンやネスレなど世界的な企業への分散投資が可能というかなり贅沢な投信です。MSCIコクサイ・インデックス:日本を除く米国、英国、フランスなどの先進国の株式で構成される指数。算出されてから34年間の実績があり、多くの投資家が日本以外の先進国株式投資の参考にしている。【新興国株式】三井住友・DC新興国株式インデックスファンド「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」は、中国や韓国、インドやブラジルなど新興国の株式を対象として算出している「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」への連動を目指す投信。記事執筆時点ではアリババやサムスンなどに投資をしています。新興国の成長企業にも投資ができるため、ある程度リスクをとって大きなリターンを狙う攻めの投信です。MSCI エマージング・マーケット・インデックス:成長が著しい新興国株式の市場動向を知るのにもっとも活用されている指数。「投信工房」はどんな人におすすめ?ここまで「投信工房」について魅力や提案される投信を見てきました。では、「投信工房」はどのような人におすすめのサービスなのかでしょうか?ここでは3つのタイプの人を挙げていきます。[adsense_middle]手軽に王道の投資を始めたい人投資の王道は「長期・分散・積立」です。この3つの投資手法を取り入れることで、資産運用と上手に付き合っていくことができます。投資工房では低コストで毎月金額を指定して積立をすることができるので、長期で運用するにはもってこいです。さらに、「投信工房」で提案された投信を持つことにより、数多くの銘柄に投資をしている投信を複数持つことになります。提案された投信をそのまま持つことによって、分散に分散を重ねたポートフォリオが完成するのです。このように「投信工房」を使って毎月商品を購入するだけで、王道の「長期・分散・積立」を高いレベルで行うことができます。例えば「ニッセイTOPIXインデックスファンド」であれば東証一部上場の約2,000銘柄に、たわらノーロード先進国株式の場合は約1,300銘柄に分散投資したことと同じ効果を得ることができます。この2つを持つだけで3,300銘柄に投資をしたことと同様の効果があります。ましてや「投信工房」で提案される投信の数は基本的に9つですから、相当な分散効果が期待できます。将来のお金に対する心配がある人老後にゆとりある生活を送るためには、3,000万円の老後資金を貯めなくてはいけない、という試算もあります。「そんな大金をどうやって貯めようか・・・」など将来のお金に対して漠然とした不安のある人は、「投信工房」を使って、お金がお金を生むという経験をしてみるのもおすすめです。もちろん投資なので損をするリスクはあります。ですが、老後の資産を形成するためにはどうしても自助努力が必要になります。その自助努力の1つの方法が投資と考えると、投資のリスクを把握・理解した上で、まずは「投信工房」を活用して投資を始めてみるのもよいのではないでしょうか。将来に向け投資の勉強をしたい人「将来は自分で勉強しながら投資をしたいけれど、今は知識・経験がない」という人が、まずは勉強ツールとして「投信工房」を利用するのもよいでしょう。「投信工房」が提案するポートフォリオは、世界中のプロの投資家に利用されている理論を基に作られたもの。「投信工房」を利用することにより、自分の投資目的に対し、どのくらいの比率でどのような銘柄を提案されるのか、その銘柄はどんな特徴があるのかなどを学ぶことができます。100円~の少額で投資ができますので、実際に運用しながら肌感覚で投資の勉強をするキッカケにもなるでしょう。松井証券「投信工房」に関するまとめ今回は松井証券のアドバイス型ロボアドバイザー「投信工房」について紹介しました。「投信工房」は低コストで王道の投資を手軽に始められる点が魅力です。投資に少しでも興味がある人は、資産運用のお供にも勉強ツールにもなり得る「投信工房」の活用を、まずは少額からでもよいので検討してみてはいかがでしょうか。
2020年07月03日生活費を株の配当金で賄ってしまおうという、いわゆる配当金生活に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。また、そこまではいかないまでも、配当金をたくさん貰って効率的に資産運用したい、という人も多いかと思います。ですが、配当金を貰う前に、まずは配当金について基本的な情報を整理しておきたいですよね。そこで今回は、配当金をいつ・いくら貰えるのか、どうしたら貰えるのか、高利回り銘柄の注意点などを解説していきます。配当金とはまずは「そもそも配当金とは?」という疑問からお答えしていきます。配当金とは、株式会社が得た利益から株主に分配される現金配当金は、株を保有していると年に1回~4回程度、投資先の企業から分配される現金のことです。配当金額や、年何回配当するかは企業により異なります。基本的に配当金の原資は企業の利益(より正確にいうと利益剰余金)です。そのため、業績の上下により配当金も上下する可能性があります。また配当金を出さない企業もたくさんあります。なお、株式会社の剰余金から配当金などを受け取る株主の権利を、利益配当請求権といいます。つまり、配当金を受け取ることはれっきとした株主の権利となります。利益剰余金:企業が過去に獲得した利益の蓄積配当金≠分配金配当金と混同しやすいものとして分配金がありますが、分配金は、投資信託を保有すると貰える現金のことで、投資先の企業から貰える配当金とは異なります。また、配当金の原資は基本的に企業の利益である一方、分配金は投資信託の資産から支払われます。そのため、配当金の場合、例えば配当金を増やす「増配」を企業が発表すると、株価が上昇して企業価値が高まるケースも見られますが、分配金の場合は投資信託の資産を取り崩して支払われるため、分配金の支払い後には、支払った分だけ投資信託の資産価値は下がってしまうのです。配当利回りとは配当金を貰う上で必ず覚えておきたいのが「配当利回り」です。「配当利回り」とは、1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかが分かる指標で、当期予想1株あたり「配当金÷株価×100」で求めることができます。例えば、株価が1,000円で1株あたり年10円配当金を出す予定の銘柄の場合、配当利回りは1%(10円÷1,000円×100)です。配当利回り1%の銘柄を100万円買えば、1万円を配当金として受け取ることができる計算です。「配当利回りが高い=配当金に対する株価が安い」と考えることができ、配当利回りが高い銘柄ほど、少ない資金で多くの配当金を得ることが可能です。著者の感覚でいうと、大体配当利回り3%以上が高配当銘柄に属しているかな、といった感覚です。東証一部上場企業の平均配当利回りは?それでは、日本を代表する企業が上場している東証一部上場の平均配当利回りはどれくらいなのでしょうか?日本経済新聞によると、記事執筆時点(2020年6月末)では予想1.46%です。ただし、この数字は新型コロナウイルス感染拡大で業績予想の開示を見送る企業が相次いだ都合上、暫定的なものといえます。ここ数年の東証一部上場企業の平均配当利回りは、大体1.5%~2.5%の間で上下しています。有名企業の配当利回りを見てみよう東証一部上場企業の平均配当利回りは1.46%でした。ここでは有名企業の配当利回りを少しだけ見ていきましょう。こうして見ると、企業によって大きく異なることが分かりますね。また、配当金と合わせた株主還元策として、ソニーやソフトバンクのように株主優待制度を設けている企業もあります。【いつ・いくら貰える?】株式投資の配当金の仕組みではここから、いつ・いくらに加えて、どうやったら配当金を貰えるのか、配当金の仕組みを解説していきます。[adsense_middle]【Q.どうやったら?】A.権利付き最終日に株を持っていれば配当金を貰える結論からいうと、権利付き最終日に株を保有していれば、配当金を受け取ることができます。権利付き最終日とは、決算日の2営業日前です。例えば、日本で最も一般的な3月31日に決算を行う企業であれば、決算日である3月31日の(土日祝日を挟まない場合)2営業日前の3月29日に株を持ってさえいれば、翌営業日に売却したとしても、配当金を受け取ることが可能です。あくまで権利付き最終日に株を持っていたか否かで判断されるため、保有期間は関係ありません。3月と9月に決算をする日本企業が多数を占めるため、3月末と9月末が権利付き最終日となる銘柄が多い。中には年4回配当金を出す企業もある。【Q.いつ?】A.株主総会後に貰える配当金は決算後に行われる株主総会で決議されると支払われます。株主総会開催日は企業によって異なりますが、決算後3ヶ月以内には開催されますので、おおよそ決算日から3ヶ月前後に受け取れると思っておきましょう。例えば3月末決算(3月末が権利付き最終日)の企業であれば、6月~7月以降に配当金を貰うことができます。【Q.金額はいくら?】A.保有株数×配当金気になる配当金額ですが、保有株数×配当金で求めることができます。例えば保有株数が100株、1株あたり10円配当する銘柄であれば、100株×10円=1,000円の配当金を受取ることができます。なお、配当金をいくら支払うかは、株主総会や取締役会で決定されます。「年間1株あたり~円の配当」「安定的・継続的に配当を行う」などの配当政策を株主に明示している企業も多くあります。配当政策:利益をどれくらい、どのように配当として株主に還元するかの方針。高利回り銘柄の3つの注意点さて、配当金について調べていると「人気の高利回り銘柄◯選!」など、高利回り(配当利回りが高い)銘柄を紹介している記事や雑誌がたくさんあるかと思います。ですが、「配当利回りは高ければ高いほどよい」とは一概にいうことはできません。ここでは高配当利回り銘柄に投資をする上での注意点を3つ解説していきます。減配リスクがある配当利回りは当期予想1株あたり「配当金÷株価×100」で求めることができる、とお伝えしました。当期予想とあるとおり、配当利回りはあくまで予想の配当金額で計算をしているため、実際にその金額が支払われるかどうかは分かりません。実際にこの新型コロナウイルス拡大の影響により、株式会社SUBARUは直近の配当予想144円を年間100円に減配し、配当利回りは大きく下がりました。このように業績によって減配(配当金を下げること)もあり得ることは頭に入れておきましょう。成長株かつ高利回り銘柄は少ない配当金は基本的に企業が稼いだ利益が原資ですが、成長企業の場合、一般的に稼いだ利益を配当に回さずに、有望な事業へ投資することによって、さらなる成長を目指します。つまり、配当金が高く、高利回りの銘柄は、成長機会のある投資先が少ないと見ることもできます。良くいえば安定しているのかもしれませんが、高利回り銘柄は成長余力が少ない可能性が高いという見方もできるのです。株価の見通しも必ずチェック高配当は確かに魅力的に映るかもしれません。しかし、高くても配当利回りは6%前後でしょう。一方で、株価は安定的な動きをする銘柄でも年間6%以上は上下することが多いです。「配当金がたくさん入るから」という理由で買った後ほったらかしにしていたら、いつの間にか株価がどんどん下がって資産が減ってしまった・・・となりかねません。必ず株価の見通しは買う前・買った後にチェックしておきましょう。株主・配当金に関するまとめ今回は配当金について、いつ・いくら貰えるかなど、基本的な情報をまとめてきました。高利回り銘柄の注意点に留意しつつ、投資をする上で、配当金を目的に投資をするのか、あくまで“おまけ”として見るのか、配当金をどのような位置付けにするのか整理し、投資をしてみてはいかがでしょうか。
2020年07月02日日々の生活や人生を充実させるには、自由に使えるお金や時間を増やすことも重要な要素といえます。そのひとつの方法が不労所得を作ることです。ここでは不労所得とは何かをテーマに、これから不労所得を作っていこうという人におすすめの不労所得の作り方をご紹介していきます。不労所得とは働かずに得られる収入のことまずは不労所得とはどのようなものなのかを押さえておきましょう。不労所得の意味不労所得(不労収入)とは、労働によらず得られる収入のことをいいます。不労所得は何もせず簡単に得られるものではないとはいえ、相続した不動産や株式などから家賃や配当金が入ってくるようなケースを除き、何もせずに不労所得が得られることはありません。まずは自身で収入が得られる仕組みを作る必要があるのです。不労所得と勤労所得の違い不労所得の場合、どれだけの収入を得られるかはその仕組みによって変わり、方法によっては損失が出る場合もあります。不労所得を得るためにかけた時間や労力に対して、確実に収入が得られるとは限らないのです。労働の対価として得る勤労所得(勤労収入)は、どれだけ働けばどのくらい収入を得られるかをある程度予想でき、基本的に収入がマイナスになることはありません。不労所得と勤労所得にはこのような違いがあります。不労所得の種類不労所得を得るには主に次のような方法があります。[adsense_middle]【不労所得の作り方①】持っているお金を活用する持っているお金を活用して不労所得を得る代表的な方法としては、金融機関にお金を預けて利子を受け取る「預貯金」があります。そのほか、人にお金を貸して金利を受け取る方法もあります。ただし、これを継続的に行うには、貸金業者として内閣総理大臣または都道府県知事へ登録しなければなりません。もし無登録で行えば違法となり罰則があります。ソーシャルレンディング最近では、お金を貸したい人とお金を借りたい人をネットを介してつなぐ「ソーシャルレンディング」という方法も登場しています。ソーシャルレンディングは貸金業者である金融機関を介してお金を貸すため、お金を貸す(出資する)本人は貸金業者として登録する必要がありません。預貯金は金融機関によって元本が保証されています。一方、お金を貸す方法では貸したお金を回収できなくなるリスクをともなうため、預貯金よりも多くの金利を受け取れるのが一般的です。【不労所得の作り方②】持っている資産を活用する土地や建物などの不動産を持っていれば、それを人に貸して不労所得(賃貸収入)を得られます。最近では多くのシェアリングサービスのプラットホームがあり、利用していない家や、自宅の空いているスペース、所有している自動車やブランド品などを気軽に貸し出せるようになっています。このほか家の軒先などに自動販売機を設置し、売上の一部を受け取るといった方法もあります。【不労所得の作り方③】資産に投資して運用する資産を持っていない場合でも、不動産や株式、債権、投資信託などの資産に投資し、運用することで不労所得を得られます。投資では投資資金が多いほど有利です。たとえば、同じ年3%の配当が受け取れる商品に投資する場合でも、元手(元本)が100万円であれば配当は3万円、元手が1,000万円あれば配当は30万円になります。給与所得者であれば、まずは本業の収入アップを図り、より多くの投資資金を確保することが不労所得を効率よく増やすことにつながります。まとまった資金がなくても、継続的に買い増していくことで資産は積み上がり、不労所得は増えていきます。投資は余裕資金で行うのが基本投資には購入する資産に応じてさまざまなリスクがあり、購入した資産の価格が下落すれば損失が出ることもあります。投資は当面使う予定のない余裕資金で行うことを基本に、生活費や急な出費に備える資金など、近いうちに必要な資金は預貯金のようにすぐに現金化できる安全性の高い商品で保有するのが安心です。【不労所得の作り方④】独自のコンテンツを作成する自身でブログや動画、書籍、イラスト、楽曲などのコンテンツを作成して、印税や版権収入といった不労所得を得る方法もあります。自身のブログなどで商品やサービスを紹介し、購入にいたった場合に報酬が得られる「アフィリエイト」という仕組みもあります。不労所得を得るための主な方法一覧預貯金(利子収入)ソーシャルレンディング(配当収入)証券投資(配当金収入)不動産賃貸(家賃収入)太陽光発電(売電収入)自動販売機などの設置(賃料・売上収入)シェアリングビジネス(賃料収入)アフィリエイト(広告収入)YouTube(広告収入)コンテンツ制作(印税・版権収入)初心者にもおすすめの不労所得を作る方法ランキング不労所得を作るにはさまざまな方法がありますが、これから不労所得を作っていこうという人におすすめするのは次のような方法です。第1位預貯金第2位投資信託・ETF・REIT第3位株式第4位シェアリングサービス第5位不動産賃貸[adsense_middle]第1位預貯金現在の低金利ではあまり効率的な方法とはいえませんが、利用しやすく、ほとんどリスクなく不労所得を得られる点はやはり魅力です。生活費や急な出費に備える資金など、安全性と流動性の高さが求められる資金については、預貯金で保有・運用するのが望ましいといえます。金利は金融機関や商品によって異なるため、利用する金融機関や商品の選択が重要なポイントです。各行ホームページをもとに作成(2020年6月時点)各行ホームページをもとに作成(2020年6月時点)第2位投資信託・ETF・REIT投資信託やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)は、少額から分散投資ができる点が魅力の投資商品です。まとまった資金がなくても無理のない金額から投資を始めることができ、資産を積み上げていくことで不労所得を増やせます。資金が少なくても投資対象や投資時期を分散しやすく、リスク軽減を図りやすいメリットもあります。ETFETFは株式市場に上場している投資信託です。一般的な投資信託に比べて売買手数料や信託報酬などが割安な傾向があるため、同じ対象に投資する場合には有力な選択肢となります。REITREITは不動産を投資対象とする投資信託です。実物不動産への投資では、まとまった資金が必要となったり、換金しにくかったりというデメリットがありますが、REITであれば少額から投資でき、取引所に上場しているREITであればすぐに換金できます。また利益の多くを配当する仕組みとなっているため、安定して比較的高い配当が期待できるのも魅力です。投資信託投資信託は商品によって、運用による収益を毎月分配(配当)するもの、年1回分配するもの、分配を行わないものなどがあります。投資信託では分配金が「不労所得」となりますが、その都度受け取ると複利効果がなくなり、投資効率は低下します。資産を増やす目的であれば、なるべく配当頻度の少ない商品を選ぶ、あるいは配当を再投資し、お金が必要になったタイミングで必要な分だけ解約するほうが効率的といえます。分散投資によりリスクは軽減されますが元本保証ではないため、元本割れのリスクがあります。第3位株式株式は株の値動きによる利益(キャピタルゲイン)と、配当による利益(インカムゲイン)が期待できる投資商品です。得られる売買益や配当は株の保有額に比例して増えるため、資金力のある人ほど効率よく不労所得を得られます。同じ年5%の配当を行う企業の株に投資するにしても、100万円分の株を持っている人と1,000万円分の株を持っている人が受け取れる配当は、それぞれ税引後で約4万円と約40万円、10倍の違いがあります。株価は日々変動しており、購入した株が値下がりして損失が出るリスクがあります。もし投資した企業が倒産すれば投資した資金は戻ってきません。配当も一定ではなく、業績によって引き下げられたり、支払われないこともあります。株式投資にはこのようなリスクがあると理解した上で、当面使う予定のない余裕資金で行うのが原則です。資金が特定の銘柄に偏っていると、その企業の業績などにより大きく影響を受けてしまいます。1銘柄への投資額を投資資金全体の5〜10%程度に留めたり、投資する銘柄を分散したりして、リスクの限定や軽減を図ることも大切です。第4位シェアリングサービスシェアリングサービスとは、保有する資産を人に貸し出して収益を得る仕組みのことです。すでに持っている資産を活用する場合には、元手が必要なく気軽に始められるのが特徴です。出典:一般社団法人シェアリングエコノミー協会「シェアリングエコノミー 領域map」シェアできる資産は、空間(スペース)、モノ、スキルなど多岐にわたりますが、不労所得を得る方法としては、空間(スペース)やモノのシェアということになるでしょう。空間(スペース)のシェアリングサービス空間(スペース)のシェアリングサービスとしては、使っていない家などを宿として貸し出す「民泊」や、自宅などの空きスペースを駐車場として貸し出すものなどがあります。モノのシェアリングサービスモノのシェアリングサービスとしては、マイカーや保有しているブランド品などを貸し出すものがあります。シェアリングサービスでは、貸し出しを行うために利用者とやりとりしたり、部屋の清掃が必要となるものもあります。利用者とのトラブルや貸し出したモノが壊れてしまうこともあるため、保険などの備えも必要です。第5位不動産賃貸不動産賃貸による家賃収入は代表的な不労所得です。まとまったお金がなくても、ローンの審査に通れば手持ち資金以上の物件を購入できるため、資金効率を高めることができ、家賃収入がローンの返済や税金といった支出を上回れば、その分が不労所得になります。家賃収入から実際にかかった経費と減価償却費を差し引いて利益がマイナスとなった場合、そのマイナス分は給与所得などほかの所得と相殺できるため、節税効果も期待できます。空室リスクや流動性リスク一方で不動産投資は金額も大きく、空室リスクやすぐに換金できない流動性リスクなどがあります。得られる収益や将来売却する場合の売却価格は、立地などの要素に大きく左右されるため、物件の選択も非常に重要です。不動産への投資は、維持管理にかかるコストや将来の売却を考慮し、収支計画をしっかりと立てて行う必要があります。コストを含まない表面利回りを強調したり、実際の収支がマイナスになるにもかかわらず、節税効果によって実質的な利益があるように見せたりして、投資用マンションの購入を勧める業者も少なくありません。表面的なメリットだけでなく、コストやリスクを十分理解した上で、判断することが大切です。不労所得の種類&おすすめランキングまとめ不労所得にはさまざな種類がありますが、何もせず、すぐ確実に収入が得られるようなものは基本的にありません。自身が持っている資産やスキルなどを活用し、リスクを理解した上で、働かなくても収入が得られる不労所得の仕組みを作る必要があるのです。収入や資産、スキルの少ない20代の人でも、本業の収入やスキルを高める努力とあわせ、始めやすい方法で不労所得の仕組みを作っていけば、不労所得を増やしていくことは十分可能です。日々の生活や人生をより豊かなものとするために、不労所得作りを始めてみてはいかがでしょうか。
2020年06月30日コロナウィルスの感染リスクを避けるため、職場に出社せず在宅でお仕事をされるようになった方も少なくないと思います。収入を得る場合、出社しての労働を対価として得るのが一般的でしたが、今やその前提は崩れつつあります。その中で労働収入とは違った不労所得という言葉を耳にする方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は不労所得がどんなものか、それにはどれくらい種類があるかについて記載したいと思います。不労所得とは何か?不労所得とは「不労」という言葉が示すとおり、労働をしないで収入になる所得全般を指します。伝統的に世界中で見られる不労所得の代表は、不動産収入です。お金をテーマにした書籍の中には、こういった収入を得ることが人生を豊かにするために必要であると述べられているものも少なくありません。不労所得を作る意味そもそも、なぜ労働を対価にしない所得を持とうとする人がいるのでしょうか。その理由は、人生の大切な時間を仕事以外のことにも使いたいニーズがあるからだといえるでしょう。また、年を取ると労働をするのは体力や健康状態の観点から難しくなるので、その代わりの収入を得たいというニーズもあります。不労所得の種類不労所得には大きく分けて2つあります。それは投資関連のものとそれ以外のものです。以下それぞれの具体的な方法について記載いたします。投資に関連した方法投資に関連した不労所得は、以下のとおり主に7つあります。なじみのあるものもあれば、初めて聞くものもあるかもしれません。同じ投資系でも多少の違いがあるので、それぞれの違いを意識して比較してみるとわかりやすいです。預金FX債券株式投資信託関連(ETFも含む)不動産関連ソーシャルレンディング預金銀行口座に預金をしていれば、円貨ないし外貨で金利が得られます。これをネット銀行などの外貨預金という形で金利収入を得ている方もいらっしゃるでしょう。投資関連では一番シンプルでわかりやすい不労所得です。FXFXでは、お金を借りることで大きな金額で為替取引ができます。ただ、為替の売買益で収益を狙わず、保有する通貨の金利収入で利益を得る方法もあります。そういう意味でFXも不労所得の1つに挙げられます。これは外貨預金と似たイメージです。債券債券も金利がつくので不労所得があります。日本の企業が発行する債券では、普通社債より弁済順位が劣後する劣後債として発行されるケースが多く、ソフトバンクの債券などが高金利で有名です。発行体の信用度が低いものや外貨建てのものであれば、さらに高金利を狙うことが可能です。株式株式もFXと同様に売買益で利益を上げるのが一般的に見られるケースですが、まとまった金額を保有して配当金で不労所得を得る方法もあります。富裕層ではこういった形で不労所得を得る方々も少なくありません。それなりの金額を狙うなら、まとまった株式を保有する必要があるため、現実的には株式の値上がり益も含めた収入を得て資産を大きくしていく必要があります。投資信託関連(ETFも含む)投資信託関連には以下のとおり主に4つの方法があります。今までの投資系の不労所得と比較すると、運用を誰かに任せて稼いでいける点が主な違いになります。投資信託投資信託の中には分配金が出るものがあります。そういったタイプの投資信託を選べば、株式と同様にまとまった金額を保有することで、日々の生活を支える不労所得の1つになり得ます。ロボットアドバイザーロボットアドバイザーは種類にもよりますが、一度お金を入金し取引を始めれば、あとは資産配分のリバランスまで自動化できるタイプもあります。分配金収入ではありませんが、投資家が自分のタイミングで解約し利益を享受できる点で、実質的には不労所得と考えることができます。つみたてNISA積立金額と積立商品を設定すれば運用を自動化できる点で、つみたてNISAによる非課税口座での資産運用も、ロボットアドバイザーと同様に不労所得であると考えることができます。なお、非課税口座では最長投資期間は20年間ですが、その後も課税口座で運用継続することが可能なので、利益を享受するタイミングは自由に選択可能です。確定拠出年金(個人型と企業型いずれも含む)確定拠出年金も、積立金額と積立商品を設定すれば運用を自動化できる点で、不労所得の一種と考えることが可能です。ただ、つみたてNISAと違い運用可能な期間は老後までと決まっているので、運用期間の縛りはあります。不動産関連不動産関連の不労所得は現物の不動産を活用したものやそうではないものまで様々種類があり、調べてみるとたくさんの方法があります。代表的なものとして以下4つのタイプをご紹介いたします。一戸建てやマンションなど一番ポピュラーなのが、物件を購入し賃貸経営を行い不労所得を得る方法です。物件購入の初期投資は非常に高額ですが、その資金を全てご自身で用意する必要はなく、銀行融資も活用できます。賃借人から得られる賃料が毎月の返済額以上の金額になれば、融資の返済と不労所得の獲得の2つを同時に行うことが可能です。もちろん細かくはさまざまなコストやリスクもあるので、それらへの配慮も必要です。駐車場経営ご自身で保有する土地に建物を建てずに駐車場にするという方法もあります。賃貸経営に比べると、建物を建てるほどの敷地でなくてもできることに加え、建物を建てないために初期費用がより少額で、なおかつより短期間で実施できるところが特徴です。もちろん、土地の中には駐車場経営に向いている土地とそうでない場合もあるので、その辺りの見極めは大切になります。自動販売機の設置賃貸経営や駐車場経営にプラスして、駐車場にするほどのスベースがない場合は自動販売機の設置により不労所得を得ることも可能です。自動販売機を設置すれば、飲み物の補充は業者に委託することも可能なので手間はほとんどかかりません。ただし電気代などの負担を考えれば必ずしも利益になるとは限らず、その辺りの考慮も必要です。REITREITとは投資家から得た資金でさまざまな不動産物件を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する不動産型金融商品です。物件を保有するための資金がなくても実質的に不動産に投資をすることが可能で、定期的に分配金を得るという形で不労所得を得ることが可能です。ですので、投資初心者の方でも無理のない範囲で始めやすいです。ソーシャルレンディングソーシャルレンディングとはクラウドファンディングの一種で、お金を借りたい人とお金を貸したい人とをインターネットを通じて結ぶサービスです。一定のタイミングで分配金を得ることができるため、これも不労所得を得る手段の1つです。こういった融資は銀行融資などを受けることが難しい案件に利用されることが多く、高金利の商品が多いですがその分ハイリスクです。投資以外の方法ここまでは投資に関連した不労所得を得る方法のご紹介でした。次に投資以外に不労所得を得る方法について解説いたします。種類としては大きく分けて4つあります。[adsense_middle]動画の広告YouTubeなどで広告収入を得る不労所得です。動画を見る人の興味関心のある分野の広告を動画配信中に流すことで、動画配信者には視聴数に応じた収入が入ります。始めたばかりの頃は視聴者数が少なくほとんど収入にはなりませんが、一度視聴者が増えれば収益も安定してきます。アフィリエイトサイト動画ではなくインターネットサイトで広告収入を得る形の不労所得です。ある商品やサービスに関連するブログを開設して当該商品・サービスを紹介します。その後、ブログを見た人がそこから関連サイトのバナーをクリックしたり、該当の商品・サービスを購入したりすると広告収入が入る形です。動画の場合と同様に、始めたばかりの頃はあまり大きな収入にはなりませんが、長く継続していくことで収益が安定してきます。ネットでのコンテンツ販売インターネットで広告ではなく直接商品を販売して不労所得を得る方法もあります。様々なものがありますが、代表的なものは以下の3つです。写真ご自身で撮影した写真をネットで販売する方法です。一度作品を出品すれば、あとは売れ行きに応じて収入になっていきますので、不労所得を得る方法の1つになります。プロのようなきれいな写真を撮って販売しなくても、意外性のある写真など切り口を工夫した写真を販売することで売れていく事例もあります。電子書籍等ご自身の経験やノウハウなどを電子書籍などにして売るコンテンツ販売も比較的多く見られます。こちらも一度作品を作って出品すれば、その後の売れ行きに応じた不労所得を得ることができます。誰でもご自身のユニークな経験やスキルは意外と持っているものなので、自分自身をよく振り返ってみることで意外なネタが見つかるかもしれません。動画や音声などご自身の経験やノウハウなどを動画や音声にして売るコンテンツ販売もあります。例えば、セミナー講師の方がセミナー講義の動画を撮って、その動画をDVDや動画配信サイトなどで販売する方法です。また、声優さんなど声の仕事をしている方などが、何かのシーンに沿ったセリフを読む上げるコンテンツを販売する事例もあります。権利関係自分の作ったものを使用してもらい、その使用料を徴収するタイプの不労所得もあります。これにもさまざまなものがありますが、代表的な2つのものについて記載します。出版出版社の売上に応じて著者に収入が配分される印税収入です。出版不況といわれる中でも出版される作品数自体は少なくないため、競争が激しいのが実情です。出版記念セミナーを行うなど労働型の収入を獲得する手段と組み合わせないと、まとまった収入にならないケースが多いです。版権アニメなどのキャラクターを作ってその使用料で稼ぐ版権収入です。世界的にはディズニー、国内ではサンリオなどが有名ですが、個人でもLINEスタンプを作るなどして同様に収入を得ていく方法もあります。こちらも競争が激しく収入を計算するのは難しいですが、当たれば思わぬ大きな収入になるケースもまれにあります。タイプ別:不労所得のおすすめの作り方以上、さまざまな角度で不労所得を作る方法について記載しましたが、これらはいずれにも特徴があり、それぞれに向き不向きがあります。どの不労所得がどんな人におすすめなのかについて以下記載します。これから不労所得を作る初心者初期投資が少なく始めやすいという点で、金融商品に投資するタイプがおすすめです。配当や分配金などでそれなりの金額の不労所得を得るならば、まとまった資産を保有する必要がありますが、そのまとまった資産も金融商品では作りやすいです。不動産に関心のある方や一流企業の会社員いろんな場所に足を運び物件を見るのが好きな方には、一戸建てやマンションなどを保有して不労所得を得る方法がおすすめです。物件を探すときは実際に足を運んでチェックすることが大切なので、こういった作業が苦にならないのは不動産投資への適性があるといえます。また、銀行融資をうまく活用することで少ない資産から大きな資産を作ることが可能なので、信用度の高い企業に所属する会社員の方にも比較的向いています。事業を行っている方事業を行っている方であれば、相乗効果が狙えるので本業に関連した不労所得を作るのがおすすめです。セミナー講師などをされている方であれば、出版や講義動画の販売は有力な手段でしょう。またインターネット型の会社を経営していれば、アフィリエイトや動画広告に取り組むのも有力な手段です。好きなジャンルのものがある方実際に不労所得につながるかどうかは難しい側面もありますが、先述の手段の中にご自身の好きなものがあれば、挑戦してみる価値はあります。写真が好きであれば写真の販売をしてみたり、こだわりの趣味があれば、その分野のブログを書いてアフィリエイトをやってみたり、絵を描くのが好きならLINEスタンプを作ってみたりするのもいいでしょう。不労所得を作るのは簡単ではない点に注意このように不労所得を得る方法にはさまざまな方法がありますが、いずれも簡単には作ることはできません。今まではどちらかというと不労所得を得るメリットに関する内容が多めでしたが、以下は不労所得を作る際の注意点について記載します。仕事は必要収益化まで時間がかかる収入を得るための学び続けることが必要詐欺も少なくない必ず儲かるわけではない[adsense_middle]仕事は必要不労所得も、純粋な意味で労働がない収入ではありません。投資で不労所得を得る場合でも、投資をする前にじっくり勉強することが必要ですし、投資以外でもコンテンツや権利につながるものを作るのには莫大な時間と労力が必要です。収益化まで時間がかかるいずれの不労所得も収益化には時間がかかります。投資系の場合は始めてみてからの試行錯誤が必要ですし、投資以外でも不労所得となる商品やサービスを生み出すことそのものに時間がかかります。また、生み出した後に人に知ってもらう活動にも時間がかかります。収入を得るための学び続けることが必要不労所得は知識や経験といった無形資産をお金に変えるところに特徴があります。その無形資産を作るのにも学びが必要ですし、不労所得を得た後も学びは継続的に必要です。不労所得で生活している人というと遊んで暮らしているように見えるかもしれませんが、実際にはいろんなことを学び続けることで継続的な収入を得ている方が多いです。詐欺も少なくない世間一般では不労所得というと楽をして簡単に儲かるといったイメージがあり、そこに付け込んだ怪しいビジネスも横行しています。そういった話を持ち掛けてくる人がいたら、詐欺の可能性を疑うことが必要です。歴史的にも架空の投資による詐欺事件などがマスコミで大きく取り上げられることが繰り返されており、今後もなくなることは考えにくいです。必ず儲かるわけではない不労所得は確実に計算して作るのは難しく、上記のいずれの手段も実施することで必ず利益になるわけではありません。生活していく上で必要な最低限度の資金は手元に置いておくことが必要であり、ここに無理な金額を投資するのはおすすめできません。不労所得の種類に関するまとめ不労所得を得るにはたくさんの手段があり、それぞれ特徴があります。人によってそれぞれ向き不向きもありますので、複数の手段を検討した上で関心のあるものがあれば、まず作り方を学んでみるのもよいでしょう。実際に不労所得は作る行動に移すときには、収入を得るのはとても大変であると肝に銘じておくことも必要です。
2020年06月23日米国株を取り扱っている証券会社で口座開設すれば、国内にいながら米国株に投資できます。米国は世界最大の株式市場で、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。日本株とは特徴が異なるため、取引経験がないと米国株の買い方がわからないかもしれません。また、証券会社によって手数料やサービスに違いがあるので、比較検討したうえで口座を選ぶことが大切です。今回は、米国株の特徴や購入方法、米国株投資におすすめの口座について解説します。米国株(アメリカ株)投資の魅力とは米国株は、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。米国は世界最大の株式市場で、アルファベット(グーグル)やアマゾン、アップルなど、日本人にも身近なグローバル企業が多く上場しています。以下は、米国の代表的な株価指数であるS&P500のチャートです。GoogleS&P500指数は、1980年から2020年までの40年間で約30倍に拡大しています。一時的に暴落している局面はあるものの、長期的には上昇を続けているのがわかります。米国は世界経済の中心であり、今後も人口増加が続くと予想されていることから、長期的な成長が期待できます。米国株の特徴米国株投資を始める前に、日本株との違いを確認しておきましょう。具体的にどのような違いがあるのかをまとめました。1株から購入できる配当は年4回の銘柄が多い株主優待はない値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない取引時間は日本時間の深夜になる手数料はやや高めそれぞれ、詳しく説明していきます。1株から購入できる日本株には単元株制度があるので、通常は100株単位の取引になります。たとえば、株価が1,000円の銘柄であれば、最低投資金額は10万円(1,000円×100株)です。一方、米国株は1株から購入可能で、中には1万円以内で購入できる銘柄もあります。米国株なら、まとまった資金を用意しなくても、少額から気軽に投資を始められます。配当は年4回の銘柄が多い日本株は、配当が年1~2回の銘柄が多く、配当金をもらえるのは半年に1回程度です。それに対して、米国株は多くの銘柄が年4回配当を行っています。年間の配当総額は同じですが、3か月ごとに配当がもらえます。米国株は株主還元に注力している企業が多く、配当利回りは比較的高い傾向にあります。株主優待はない株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や優待券などを贈呈する制度です。日本株は株主優待を実施している銘柄が多く、個人投資家に人気があります。株主優待は日本株独特の制度で、米国株に株主優待はありません。ただし、米国株は株主還元に注力しており、配当利回りが高い銘柄が多いです。値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない日本株には値幅制限があり、1日の株価の変動幅に制限が設けられています。株価の高騰や暴落により、投資家に大きな損失を与えないようにすることが目的です。値幅制限いっぱいまで株価が上昇することを「ストップ高」、値幅制限いっぱいまで株価が下落することを「ストップ安」と言います。米国株には値幅制限がないので、うまく取引すれば大きな利益を得られるかもしれません。ただし、損失も大きくなる可能性があるので注意が必要です。取引時間は日本時間の深夜になる日本と米国は時差があるため、米国株の取引時間は日本時間の深夜になります。米国株式市場の取引時間は、現地時間の9:30~16:00です。日本時間では23:30~6:00(サマータイム期間は22:30~5:00)になります。日本時間の日中でも注文を出すのは可能です。しかし、デイトレなど、リアルタイム株価を確認しながら取引したい場合は、深夜に取引する必要があります。手数料はやや高め米国株は、日本株に比べると手数料はやや高めです。日本株の場合、1日の約定金額が一定額までは、手数料無料で取引できる証券会社もあります。一方、米国株は手数料が安い証券会社でも、約定金額の0.5%程度の売買手数料がかかります。また、米国株は米ドル建ての取引なので、為替手数料も負担しなくてはなりません。米国株投資で利益を得るには、手数料が安い口座を選ぶことが大切です。[adsense_middle]米国株を購入する方法SBI証券日本株への投資経験があれば、同じような感覚で取引できると思います。ただし、米国株は値幅制限がなく、株価が大きく動くこともあるので注意が必要です。米国株投資の口座選びで比較すべきポイント複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、手数料やサービス内容には違いがあります。米国株投資を始めるなら、証券会社ごとの特徴を理解したうえで、自分に合った口座を選ぶことが大切です。ここでは、米国株投資の口座を選ぶときに比較すべきポイントを紹介します。売買手数料為替手数料積立投資に対応しているか貸株サービス米国株投資はネット証券がおすすめ売買手数料米国株を取引するときは、売買手数料がかかります。米国株の売買手数料は証券会社によって異なり、最低手数料が設定されていることもあります。米国株投資の利益を最大化するには、売買手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。少額取引の場合、最低手数料が高いと手数料負けしてしまうため、最低手数料が0円の証券会社がおすすめです。為替手数料米国株は米ドル建ての取引なので、円を米ドルに両替するときに為替手数料がかかります。これは外貨決済だけでなく、円貨決済の場合も同じです。米国株を1,000米ドル購入するケースについて、為替手数料を比較しました。片道4銭:40円(4銭×1,000米ドル÷100)片道50銭:500円(50銭×1,000米ドル÷100)1米ドルあたりの為替手数料が片道4銭の証券会社であれば、購入時の為替手数料は40円で済みますが、片道50銭の証券会社の場合は500円かかります。米国株投資の取引コストを節約できるように、為替手数料が安い証券会社を選びましょう。積立投資に対応しているか一部の証券会社では、米国株の積立投資(定期買付サービス)に対応しています。一度積立の設定をしておけば、毎月決まったタイミングで自動的に発注してくれるので、時間や手間がかからないのがメリットです。また、購入タイミングを分散することで、リスク軽減にもつながります。「毎月決まった日に購入したい」「時間や手間をかけずに投資したい」といった場合は、米国株の積立投資ができる証券会社を選ぶといいでしょう。貸株サービス貸株サービスとは、保有中の株式を証券会社に貸し出すことで、貸株金利を受け取れるサービスです。一部の証券会社では日本株だけでなく、米国株の貸株サービスにも対応しています。貸株サービスを利用すれば、売却益や配当以外の収入源を確保できます。米国株を長期保有する場合は、貸株サービスを利用して貸株金利を受け取るのがおすすめです。米国株投資はネット証券がおすすめ米国株は大手証券会社でも取り扱っていますが、これから投資を始めるならネット証券がおすすめです。店舗を持たないネット証券は人件費を節約できるので、手数料が格安に設定されています。また、ネット証券は場所を選ばず、空いた時間にパソコンやスマホから取引できるのも魅力です。相談できないことに不安を感じるかもしれませんが、初心者の方でも問題なく取引できるように、サイトにはわかりやすい説明が掲載されています。どうしてもわからないことがあれば、電話で質問することも可能です。[adsense_middle]米国株投資におすすめのネット証券を3つご紹介米国株投資におすすめのネット証券は以下の3社です。SBI証券マネックス証券楽天証券それぞれの特徴やメリットなどを紹介していきます。おすすめのネット証券①SBI証券SBI証券は、為替手数料の安さと充実したサービスが魅力のネット証券です。住信SBIネット銀行との「外貨入出金サービス」を利用すれば、為替手数料は片道4銭で済むので取引コストを大幅に節約できます。また、SBI証券は今回紹介する3社の中で唯一、米国株の定期買付サービスと貸株サービスに対応しています。米国株の積立投資がしたい場合、貸株金利を受け取りたい場合は、SBI証券がおすすめです。おすすめのネット証券②マネックス証券マネックス証券は米国株を3,600銘柄以上取り扱っており、大型株から中小型株までさまざまな銘柄を取引できます。また、指値、成行といった通常の注文方法以外に、ツイン指値(OCO注文)なども用意されています。マネックス証券は外貨決済なら24時間発注可能なので、時間を選ばずに自分の好きなタイミングで取引できます。おすすめのネット証券③楽天証券楽天証券も米国株の取扱銘柄数が豊富で、売買手数料や為替手数料も格安です。スマホアプリのiSPEEDを使えば、日本株と米国株を同時に取引できます。楽天証券はポイントが貯まりやすいのも魅力のひとつです。手数料コースで「超割コース」を選択すると、売買手数料の1%分の楽天ポイントがもらえて、貯まったポイントは日本株や投資信託の買付代金に充当できます。米国株の手数料をネット証券ごとに比較米国株投資の口座を選ぶときに、特に確認しておきたいのが手数料です。先ほど紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社について、米国株の手数料を比較しました。売買手数料は3社とも同じですが、楽天証券は売買手数料の1%がポイントバックされます。為替手数料は、外貨入出金サービスで片道4銭になるSBI証券が最も有利です。米国株投資の口座はSBI証券がおすすめ!これから米国株投資を始めるなら、個人的に一番のおすすめはSBI証券です。今回紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社は、売買手数料や取扱銘柄数に大きな差はありません。しかし、SBI証券は外貨入出金サービスを利用することで、為替手数料を大幅に節約できます。また、定期買付サービスや貸株サービスに対応しているのも大きなメリットです。米国株投資におすすめの口座に関するまとめ今回は、米国株投資の口座を選ぶときのポイントやおすすめのネット証券を紹介しました。複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、売買手数料や為替手数料、サービス内容には違いがあります。各証券会社の特徴をよく比較したうえで、自分の投資スタイルに合った口座を選びましょう。これから米国株投資を始めるなら、手数料が安く、サービスが充実しているネット証券がおすすめです。
2020年06月22日現在公務員として働いていて、「副業をしてみたい」と思っている人はいるでしょうか?何となく別の仕事をしてはいけないような雰囲気があって、なかなか実行に踏み切れませんよね。実は、うまくやれば公務員であっても副業をする方法はあるんです!この記事では、公務員の副業の可否、人気の仕事、および注意点について述べていきます。お読みいただければ、副業をすることに前向きになれると思います。ぜひ最後までご覧ください。公務員が副収入を得るために副業するのは可能か?そもそも、公務員が副収入を得てはいけないのでしょうか?巷では、何となく「公務員は副業禁止」という雰囲気が漂っています。しかし、個人の自由が守られているわが国において、このような一見人権の侵害とも思えることが許されるのでしょうか?本当に副収入を得てはいけないのでしょうか?ということで、まずはそのあたりが具体的にどうなっているのかについて見ていくことにしましょう。国家公務員の場合まずは、国家公務員の場合についてはどのようになっているでしょうか?国家公務員法第103条では、国家公務員は会社の職を兼ねたり、営利企業を営むことが禁じられています。さらに国家公務員法第104条では、営利企業以外で職を兼ねる場合には、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可が必要と定められています。つまり、国家公務員は企業で副業をすることはできないし、企業以外で副業をする際には申請の上許可が必要となります。そのほかにも、第99条~101条では信用を失ったり、業務に支障をきたすようなことをしたりしてはならないと書かれています。地方公務員の場合では次に、地方公務員の場合を見てみましょう。地方公務員法第38条では、任命権者の許可なしに私企業に勤めたり私企業を経営してはならない、と定められています。つまり、許可なしに会社で働いたり会社を立ち上げたりしてはならない、ということになります。もし公務員が、年収のために儲かる副業をするとどうなる?では、もしも公務員がこうした法律に違反して、お金を儲けるために会社に勤めたり会社を作ったりするとどうなるのでしょうか?それは当然、「法律違反」となります。なので、発覚すると懲戒処分が下されることになります。実際に過去そうした事例もありました。公務員は絶対に副業をしてはいけないのかさて、先ほどの法律をよく眺めて下さい。もうお気づきでしょう、ほかの会社に勤めたり、会社を作ったりしなければ副業は禁じられていないのです!ただしもちろん、信用を失うようなことはしてはいけません。つまり、決して個人の自由を奪っているのではなく、公務員としての信用を確保しているわけです。これは、「営利をむさぼる」のがいけないと読み替えることができるでしょう。そして、最近では公共的な活動であれば本業以外で行っても可、とされています。要は公務員としての信用を失わなければ、別の仕事をしてもとがめられることはないわけです。ここにさえ気をつければ、大手を振って副収入を得られるというわけですね。年収を増やすために公務員でもできる人気の副業についてそれでは、どのような副業をすべきでしょうか?「公務員であるからには公共の福祉の増大になるようなボランティアの活動をして、お金は一銭ももらってはならない」といった清廉潔白な意見は、理想論としてはありなのかもしれません。ただし、公務員だって人間であり生活があるわけで、副収入を得ることを目指しても悪いわけではないでしょう。ということで、ここでは公務員をめぐる副業の状況と、公務員でもできる人気の仕事について紹介していきます。副業容認の動きと認められる副業最近では、副業を積極的に解禁している自治体が見られるようになってきました。あくまでも公共性や市の活性化を重視した活動が中心ではありますが、奈良県生駒市では2017年8月より副業が認められています。また、同様な取り組みは兵庫県神戸市にも見られます。今後は公共的な活動を中心に副収入を認める自治体も増えていくのではないでしょうか。信用を失わない活動で、かつ副収入を増やすには下記の3つがおすすめです。不動産投資株式投資投資信託これらはいずれも投資ですが、個人が問題ない範囲で自らの資産を増やし、かつ投資で得た知見を間接的に本業に生かすということであれば、ある程度公共性も認められるでしょう。そもそも、自らのお金を出して企業を応援するのは、本来は社会に貢献する活動なのですから。ということで、以下ではそれぞれの副業について説明していきます。1.不動産投資こちらは物件の取得に多額の金額が必要なことから、あまり多くの公務員の人に勧められるわけではありませんが、不動産を購入し良心的な運用をするのであれば住民の福祉の向上につながるでしょう。もちろん、転売を繰り返して利益を得る、いわゆるキャピタルゲインなどは営利をむさぼるとして許されないでしょうが、家賃収入というインカムゲインであれば、適切な家賃設定であるかぎり許容されると考えられます。ただし、年収500万円以上になってくると許可を得なければならなくなりますので注意しましょう。また、大規模に行ってしまうと事業とみなされて営利目的と判断されかねません。営利とみなされない範囲で投資を行いましょう。2.株式投資株式投資も、公務員にできる投資の1つです。デイトレーダーのように短期的な売買を繰り返すのであれば営利目的と判断されるかもしれませんが、応援したい企業の株を買って長期間持ち続けるのであれば一種の社会奉仕と考えられるでしょう。その見返りに配当や株主優待を得たところで、それはささやかな報酬といったところで咎められることもありません。ただし、もしも何らかの理由で株式を売却したら、確定申告をして相応する税金を払うようにしましょう。3.投資信託そして、公務員にもっともおすすめできる副業は投資信託といえるでしょう。こちらは特定の企業に投資するのではなく、いろいろな企業に投資することになりますので、まさに社会奉仕であり、公共性も高いといえるでしょう。また、公務員自身にとっても、長期的な資産形成という意味で自分自身にも営利ではないと納得できますし、周りにも認められやすいと思われます。さらに、運用については投資のプロに任せる形になるので、投資の初心者でも始めやすいです。ただし、銘柄選びは慎重に行いましょう。よほど確信がない限り、市場のトレンドに従うパッシブ運用の投資信託を選ぶようにして、信託報酬などの手数料がなるべく少ない商品を選んでおけばまず間違いはありません。こちらについても、もしも投資信託を売却したら確定申告をするようにしましょう。公務員が副業をする際の注意点と上手に副業をする方法公務員は先に述べたような法律での縛りがあるため、副業には人並み以上に慎重でありたいものです。派手な副収入を得たりして「営利目的では?」と疑われてしまってはよくありません。下手をすれば営利ビジネスをしているとみなされて、法律違反で懲戒ということにもなりかねません。ということで、ここでは問題なく副業をするにはどうすればいいのかについて解説していきます。[adsense_middle]ダブルワークのしすぎで本業に支障が出ないように副業のほうにあまりにも力を入れすぎて、ほとんどダブルワークのようになって土日でも働くといったことをしてしまうと、疲れが残って本業にも支障が出てしまいます。そうなってしまっては本末転倒ですね。副収入を得るために無理をして働くようなことは避けて、余裕を持ってほどほどに活動するようにしましょう。そういう意味では、投資は自分が働くのではなくお金に働いてもらうわけですから、こうした疲れとは比較的縁遠いといえるでしょう。FXなどリスクの高い投資には慎重にとはいえ、FXなどのリスクの高い投資をする際には十分に注意が必要です。FXについては、利益を得るためには常時レートを見ておく必要があり、公務員の仕事を持ちながらではあまり時間を取ることができず不利になります。上手く損切をしていかないと大損をする可能性もあります。また、あまりにも細かく売買をして利益を稼ぐと「営利目的では?」と見なされる危険もあります。ハイリスクハイリターンの投資は十分慎重に行うようにしましょう。公共性の有無を判断する公共性の高い仕事を副業に選んでいるのであれば、特に問題はありません。ただし、公共の仕事と思って継続していると、いつのまにか営利が入っていることがあるので気をつけましょう。例えば、公共性の高いテーマを選んで、情報提供のためにブログを書いていたとします。そのとき、サイト運営をする中でブログに広告を付けるようにしていると、いつの間にかアフィリエイトサイトになってしまい、広告収入が目当てになっていることがあります。こうなってしまうと営利そのものですよね。一般に、公務員はアフィリエイト禁止になっています。十分に注意しましょう。判断に迷った場合には上司に相談自分のしようとしている副業が事前の届け出が必要なものかどうか、あるいは営利活動なのかどうかについては、なかなか判断がつきにくいものです。そのように迷いが生じた場合には、思い切って上司に相談してみましょう。上司にしてみると、部下に黙って副業をされて後で問題になるよりも、事前に相談をしてくれたほうが安心できるでしょう。それによって、あなたの評価が下がることはありません。また、自分がどうしてもやりたいと思っている副業について相談をする際には、なぜやりたいのかについて事前に考えをまとめて上司を説得するシナリオを作っておくことをおすすめします。まとめ:公務員と副業について公務員が副業をすることについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?公務員が企業に勤めたり会社を経営したりすることは、法律によって禁止されています。ただしそれ以外の公共性の高い仕事であれば、本業に支障をきたさず信用を失わない限り副業は可能です。特に、投資信託などの投資については公務員にも取り組みやすい人気の副業になっています。また、公務員が副業をする際にはさまざまな注意事項があります。公務員が副収入を得たいと考えることは、少しも道に外れたことではありません。さらに、公共性の高い仕事であれば解禁している自治体も出てきました。この流れは加速していくと考えられるため、勇気をもって副業にチャレンジしましょう!
2020年06月20日「米国株にはどのような税金がどれくらいかかるのだろう」「株を買う前に米国株に関わる税金について知っておきたい」、今回はそのような方に向け、米国株を購入する際に知っておきたい米国株と税金について解説をしていきます。【予備知識】アメリカ株購入時に押さえておきたい、株の2種類の税金投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内(日本証券業協会)実はこれまでは、確定申告をしても二重課税が解消されなかった投資信託(外国税額控除制度の対象外の投資信託)がいくつかありました。この制度ではそうした投資信託に関して、上記画像のとおり、外国での配当課税分を販売会社側が調整し、控除してくれるようになりました。どうしても少し固い言葉の説明になってしまい恐縮なのですが、簡単に言うと、「投資家は何もしないでも、課税を国内分(20.315%)のみに調整してくれる」制度です。外国税額控除制度の対象外だった投資信託:株式数比例配分方式以外の公募投資信託、ETF・J-REIT・JDRを指す。米国株の税金に関するまとめ今回は米国株の税金について解説をしてきました。だいぶ固い言葉が多く、読むのに力が入ったのではないかと思います。確かに二重課税は米国株投資のデメリットではありますが、今後徐々に改善方向へと進んでいくことが予想されます。その背景には、私は米国株投資家の増加があるのではないかと考えます。魅力の多い米国株への投資に向け、税金に関する知識をこの記事で学んでいただけたら幸いです。
2020年06月17日投資家に人気の米国ETFですが、「なんだか複雑そう」という印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は投資初心者にこそおすすめしたい商品でもあるんです。そこで今回は、米国株ETFについてご紹介していきます。米国ETFとは米国ETFとは、『アメリカの証券取引所に「上場」している「投資信託」』のこと。S&P500に代表されるさまざまな指数をベンチマークに運用しています。かなりざっくり言うと、「(S&P500をベンチマークにしている商品の場合)S&P500と同じくらい上がったり下がったりする商品」です。「上場」していますので、株式と同様に投資家は取引時間中に売買をすることができ、また「投資信託」でもありますので、運用はすべて資産運用のプロが行ってくれるという特徴を持ちます。米国ETFには、NYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すものや、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなど、さまざまな種類があります。ベンチマーク:運用の目安にしている基準のこと。例えば、NYダウをベンチマークにしているETFは、NYダウと値動きが連動することを目指して運用されています。米国ETFの4つの魅力米国ETFは、プロに運用をお任せできるので、個別銘柄に比べて投資初心者でも始めやすいのではないでしょうか。ここでは、そんな米国ETFならではの魅力を4つ紹介していきます。アメリカ株の指数に投資ができる米国ETFの中には、NYダウやS&P500といったアメリカの代表的な指数との連動を目指したETFや、配当利回りが高く財務状態が健全な銘柄で構成されている指数との連動を目指したETFなどがあり、さまざまな切り口から米国株に投資をすることが可能です。上記画像(著者作)のように米国株の代表的な指数であるNYダウは、これまで持続的な経済成長に併せて、株価を順調に伸ばしてきました。2100年まで続くと言われる人口増や圧倒的な技術力を誇る新興企業に勃興などにより、今後も値上がりが期待できるさまざまなアメリカ株で構成される指数に投資をすることができるのは、米国株ETFの魅力です。分散投資でリスク分散でき、初心者におすすめ専門的な知識がなくても米国ETFを1銘柄購入するだけで、分散投資+リスク分散をすることが可能です。ETFは各指数と連動するように作られています。つまり、例えばS&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入するだけで、米国株500株に分散投資をすることと同じ効果を発揮することになります。このようにETFを購入するだけで、分散投資を行い、結果としてリスク分散をすることができるのです。S&P500:ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500の銘柄を指数化したもの。投資信託よりも保有コストが安い米国ETFの保有時にかかるコストである経費率(信託報酬とほぼ同じ意味)は、一般的な海外に投資をするETF以外の投資信託の信託報酬よりも低く設定されています。つまり、米国ETFは投資信託に比べてコストを抑えて保有することができるのです。経費率や信託報酬の額は商品によって異なるのですが、米国ETFのほうが保有コストを80%以上抑えられるケースもあります。信託報酬:投資信託を管理・運用してもらう際に発生する経費のこと。投資信託保有中はずっと投資家が払い続けなければならない「コスト」となる。分配金利回りのよいETFも多数ある米国ETFの中には、分配金利回りのよい商品が多数あります。長期投資で安定的な分配金を得たい人にはうれしいのではないでしょうか。例えば、大型株を中心に構成された指数をベンチマークとしている「バンガード米国高配当株式ETF」の分配金利回りは、記事執筆時は3.32%でした。分配金利回りが高い高配当なETFはまだまだたくさんあります。詳しくは【高配当編】米国ETF銘柄ランキング5選で紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。分配金:ETFの運用で溜まった収益を投資家へ分配されるもの。株式投資における配当金のイメージ。米国ETFの3つの注意点ここでは米国ETFの注意点を3つ解説していきます。確かに米国ETFは魅力的ではありますが、注意点やリスクを把握した上で投資をするようにしましょう。[adsense_middle]手数料は米国ETF>国内ETF・国内株米国ETFを購入する際の手数料は、国内ETFや国内株の手数料よりも高いです。例えば、ネット証券最大手のSBI証券の米国ETFの手数料は、約定代金の税込み0.495%です。100万円分購入した場合、手数料は5千円弱掛かります。一方で、SBI証券で国内ETFもしくは国内株を同じ100万円分購入した際の手数料は535円で済みます。米国ETFの魅力は値上がりにありますが、手数料だけを見ると、国内ETFや国内株に比べてどうしても高くなってしまいます。為替リスクがある米国ETFは日本円を米ドルに両替をして売買をするため、為替リスクは避けられません。もし買ったときよりも為替が円高に振れていると、その分だけ資産は目減りしてしまいます。ただし、為替が円安に振れた際には、その分だけ資産は増えます。また特に株式指数を対象にしているETFに関しては、為替の振れ幅よりも価格の振れ幅のほうが大きいケースがほとんど。そのため、個人的には為替の上下を気にして購入のタイミングを逸するくらいであれば、ETFの価格を注視し、取引をしたほうがよいのではないかと思います。値動きは米国市場が開いているときにしか見られない米国の証券取引所に上場している米国ETFの値動きは、米国市場が開いている間にしか見ることができません。米国市場は日本時間23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)ですので、夜遅くにしか値動きを見て取引することができないのです。もしずっと値動きなんて見ていられないという方は、自分の希望の価格を注文することができる指値注文を活用してみてはいかがでしょうか。人気の米国ETF銘柄ランキングそれでは、ここから具体的に人気の米国ETFを紹介していきます。なお、記事内にある「ベンチマーク」は、「その銘柄が連動することを目指している指数」というご理解で読み進めてください。また、銘柄名の後ろについている3文字のアルファベット(バンガードS&P500ETFの場合は「VOO」)はティッカーコードと言って、銘柄を分かりやすく識別するためのコードとなっています。それでは、米国ETFの中でもおすすめの銘柄を5つ見ていきましょう。1位:バンガード・S&P500ETF(VOO)世界的に人気の高いETFです。2020年3月に楽天証券で2番目に買われた米国株(ETF)でした。純資産総額も記事執筆時は1,390億ドル(約15兆円)と、米国ETFの中でも屈指の大きさです。VOOはS&P500と連動する投資成果を目指して運用がされています。つまり、VOOを買えばS&P500銘柄に投資をしたときと同じ分散効果を得ることが可能です。組み入れ銘柄はマイクロソフトやアップル、アマゾンやビザなど米国を代表する銘柄の比重がとても大きく、成長性と安定性がバランスよく組み合わさった銘柄と言えるでしょう。2位:バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI)「CRSPUSトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとし、米国株式市場の銘柄をほぼ100%カバーしており、投資対象銘柄は約3,500にのぼります。つまりVTIを購入=米国経済そのものに投資をするということになります。米国経済の成長性や力強さを評価する方は、ポートフォリオに組み入れることをおすすめします。3位:ヘルスケア・セレクト・セクター SPDRファンド(XLV)ベンチマークは、S&P500指数を構成する企業の中からヘルスケアセクターの銘柄を選定した「S&P ヘルスケア・セレクト・セクター指数」です。組み入れ銘柄は、ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、ユナイテッドヘルスグループ、メルクなど大型ヘルスケア銘柄が多いのが特徴。ヘルスケア銘柄はディフェンシブ銘柄といって、不況下でも相対的に下落幅が少ないという特徴があります。そのため、XLVは値上がりを期待しつつ、不況下にも対応できる銘柄となっています。4位:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)ナスダック100指数に連動する投資成果を目指しているのがQQQです。これまで紹介してきた米国ETFの中でもかなり「攻め」の銘柄と言っていいでしょう。組み入れ銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、インテルなどIT関連の比重が大きく、ほかのETFに比べて値動きは上下に大きい傾向にあるため、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うETFといえるでしょう。5位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)ベンチマークは、米国を含む先進国と新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,900銘柄で構成されている「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。VTは、マイクロソフトやアップルなど代表的な米国株だけでなく、ネスレ(スイス証券取引所上場企業)やトヨタなど世界中の銘柄から構成されています。組入銘柄数が非常に多いので、それぞれの銘柄の投資割合は低いですが、なるべく世界中の株式に分散して投資をしたい人におすすめのETFです。【高配当編】米国ETF銘柄ランキング続いて、高配当な米国ETFに絞って銘柄を5つ紹介していきます。なお、分配金利回りは2020年6月記事執筆当時のものとご認識いただけたらと思います。[adsense_middle]1位:バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)【分配金利回り3.32%】2020年3月の楽天証券において、米国株(ETF含む)の中で3番目に買われたのがこの「バンガード米国高配当株式ETF」です。ベンチマークは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」といって、配当利回りが高い大型株で構成されています。組入れ銘柄はジョンソン&ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブルなど、高配当かつ安定的な事業を持つ企業の比率が多いです。セクター別で見ても、ヘルスケアセクターに最も投資している点から、安定的に分配金を得たい人はまず検討するべき銘柄かと思います。2位:SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)【分配金利回り6.07%】2020年3月に楽天証券で一番買われた米国株(ETF含む)が、この「SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF」です。この銘柄はSBI証券でも昨年1年間で4番目に買われているなど、常に人気を博している銘柄と言ってよいでしょう。S&P500指数採用銘柄のうち、高配当銘柄を採用しているS&P500高配当指数をベンチマークとして、同指数と連動するように運用されています。組入銘柄を見てみると、世界的バイオ大手のギリアド・サイエンシズや無線通信タワーを所有する米国のREIT、大手食品会社のゼネラル・ミルズの比率が多く、バランスが取れた布陣となっています。一方で、セクター別で見てみると、不動産・金融・エネルギーセクターが多いため、景気後退期には相対的にやや下落幅が大きくなる可能性があることは把握しておきましょう。3位:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)【分配金利回り4.03%】HDVのベンチマークは、「バンガード米国高配当株式ETF」と同じ高配当大型株で構成されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」です。組入れ銘柄はエクソンモービルやAT&T、シェブロン、ジョンソン&ジョンソンなどエネルギーセクターやヘルスケアセクターが多いです。特にエネルギーセクターの割合は、2020年6月時点で3割弱ありますので、相対的に原油価格を代表するエネルギー価格の影響を受けやすいETFと言えます。4位:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)【分配金利回り2.70%】「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF」は、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合インデックスをベンチマークとしており、米国債券市場全体との連動を目標としています。ポートフォリオの約4割を米国財務省証券が占めており、そのほか格付けの高い民間企業(金融機関や公益事業機関)の債券も組み入れられています。株式指数をベンチマークとしているETFに比べて非常に安定した値動きをするのが特徴です。積立てながら、分配金を獲得していってもよいですね。5位:バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)【分配金利回り2.54%】「バンガード・米国トータル債券市場ETF」のベンチマークは「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」で、米国債を中心に投資をしています。投資対象が債券のため、値動きは小さめ(リーマンショック時もNYダウに比べ値動きはごく小さめでした)にも関わらず、しっかり分配金もでるのがこの銘柄の魅力です。ポートフォリオの中で、安定的かつ持続的な利益を目指す商品として組み入れてもよいかもしれません。米国株ETFのおすすめランキングに関するまとめ今回は米国ETFについてその魅力や注意点、おすすめのETFを紹介していきました。ETFの魅力は1銘柄で何百という銘柄に投資をしたときと同じ効果を得られる点にあります。「どの銘柄に投資をすればよいのか分からない」という方は、ぜひ今回紹介したETFへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
2020年06月10日最近はインターネット企業を中心に新しい投資サービスが次々と生まれています。これらの特徴は、比較的年齢が若い投資初心者向けのサービスである点です。その中で今回はLINEスマート投資についてご紹介します。LINEスマート投資は、ワンコイン投資とテーマ投資の2種類LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象が米国ETFですので、各種投資に付随する価格変動リスク、為替リスクなどはもちろん存在します。スマホで手軽にでき、銘柄を自分で選ばないとはいえ、金融商品に実質的に投資している点も忘れてはいけない部分です。資産運用金額および買付のタイミング週1回積立で投資を行います。最低投資額の500円で最大は10万円です。1週間で最低金額500円という意味なので、月に換算すれば2,000円から2,500円が最低投資金額です。残高不足になっても、金額を補充すれば再度引き落としが行われます。手数料2020年4月までは無料だったのですが、現在は預かり資産年率1%(税抜)で最低月100円(税抜)かかります。投資する際には手数料はかからないので、手数料体系はシンプルです。テーマ投資の特徴次に、同じ4つの観点からテーマ投資の特徴について記載します。投資対象FOLIO社が選定したテーマを構成する銘柄群です。テーマ投資では、個別の銘柄ではなくテーマを選びます。各テーマはそれぞれのテーマに馴染み深い銘柄を、FOLIO社が選定する形で構成されています。つまり、投資家はテーマを選べば、そのテーマにマッチした複数銘柄に分散投資ができるということです。例えば生活防衛というテーマでは、100均ショップを展開するセリアや業務スーパーを運営する神戸物産などが銘柄として選定されています。LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象の詳細を見ていくと株式に投資していることがわかります。ですので、株式に投資する際に気にかけるべきリスクももちろん存在します。テーマを選ぶ際は、そのテーマにどんな銘柄が組み込まれているか、その株式がどんなときに下がる恐れがあるか、こういった点を投資する前に一度確認しておいたほうがよいでしょう。資産運用金額およびタイミング最低金額が1万円です。ワンコイン投資のような積立投資とは違い、売買するタイミングはご自身で自由に選ぶことが可能です。ただし、売買をするのにおすすめのタイミングは、アルゴリズムによりアドバイスがあります。手数料各銘柄の売買代金の0.5%(税抜)で最低金額が50円(税抜)です。実質的に100株に満たない単元未満株での売買になるので、その手数料としては割安な水準です。[adsense_middle]LINEスマート投資の開始手続きおよび注意点このような特徴のあるLINEスマート投資を実際に始める場合の手続きや注意点について、以下にまとめてみました。まずは利用開始までの手続きについて記載した後に、注意点について解説します。利用開始までの手続き基本的に一般的な証券会社と大きな違いはありませんが、手間をできるだけ省いて行うことができる点が特に特徴的です。口座開設書面への記入は不要で、スマホ内で完結させることが可能です。免許証等の本人確認書類とマイナンバー確認書類も、スマホで写真撮影してLINEに送ることができます。書面のやり取りを不要にできるため最短翌営業日から取引可能です。入金入金が必要なところはほかの証券口座でも同様です。入金は口座開設完了後に手続可能になります。入金手続きは銀行口座などからの振込入金も可能ですが、LINE Payから即時入金することももちろん可能です。LINEスマート投資利用上の注意点スマートフォンを利用して証券取引を行うところが、一般的な投資とLINEスマート投資との大きな違いの1つであり、スマートフォンやアプリに関して注意すべき点があります。機種変更時の確認事項機種変更後ももちろんLINEスマート投資が引き続き利用可能です。ただし、その際は新しい端末でLINEを再インストールした後に、LINEアカウントの引き継ぎを行うことが必要です。引き継ぎには、LINEアカウントに電話番号・メールアドレス・パスワードを登録しているなどの条件が必要なので、機種変更時には慎重に手続きすることが重要です。アプリのバージョンアップLINEスマート投資はLINEアプリ内で取引を行うため、ほかのアプリと同様に不定期にバージョンアップが行われます。古いバージョンのまま放置すると取引に支障が出る場合がありえますので、こまめにバージョンアップすることも大切です。LINEスマート投資に関する口コミ&メリット・デメリットインターネットを見ると、LINEスマート投資に関してさまざまな口コミを確認することができます。好意的な意見もあれば、そうでない意見もあります。その口コミから、LINEスマート投資を利用するメリットとデメリットを下記のとおりまとめてみました。利用するメリット投資に馴染みがない方にとっては、投資の入り口という観点から好意的な意見が多かったです。具体的には以下の3点が挙げられます。手軽に投資できるさまざまなインターネット上の口コミを確認すると、手軽に利用できるところがよいというものをよく見かけます。特にワンコイン投資であれば、金額と目標さえ決めれば簡単に投資が可能です。ほかの少額投資と比べても、手軽さでは特に優位性がある投資手法であると考えることができます。ズボラでも投資できる投資をする際には、ある程度資産運用について勉強しないといけません。ただLINEスマート投資では、最低限のことを把握しておけば比較的投資を始めやすいです。ワンコイン投資でもテーマ投資でも、投資をする際に考える手間をいかに省くかという点を重視して作られている印象がありますので、ここもほかの投資と比べて優位性があります。初心者にやさしいサイトの作りがシンプルで、キャラクターを使っているところにも親しみを感じられ、サイトを見たときの圧迫感も感じにくいです。ワンコイン投資なら金額も500円と少額から開始できますし、テーマ投資でも売却タイミングをアルゴリズムでアドバイスしてくれる機能があり、初心者に配慮した仕組みになっています。利用するデメリット投資は入り口だけでなく、その後の出口についても考える必要があります。その出口という側面では必ずしも好意的な意見が多いとはいえません。それらは主に以下の3点です。お金が貯まらない少額から投資するということは、利益が出た場合も一般的な投資よりも少額になります。余裕資金を利用しても大きく儲かるとは言い難く、本格的な資産づくりをしたいと考えている方には、必ずしも向いているとはいえません。投資の知識がつきにくい手軽でできる裏返しとして、しっかり勉強しなくても投資ができることになり、投資の知識を学ぶ機会にはなりにくい側面もあります。もちろん、まず投資を経験するということ自体は投資を勉強するきっかけにはなりますので、知識が全く身につかないわけではありません。ただ、一般的な投資に比べれば身につく幅が狭くなってしまうことは否定できません。利益に対する非課税枠を設定できないLINEスマート投資では、非課税口座であるNISAを利用することができません。利益が出たら確実に課税されてしまいますので、投資の金額がまとまってきた場合には特に注意して考えたほうがよいでしょう。[adsense_middle]LINEスマート投資が向いている方・向いていない方上記のようにLINEスマート投資は、投資を始めるという入口のハードルが低い面に大きな特徴があります。その反面で投資を行った後のことを考えると、不都合性もまた見えてきます。その観点でLINEスマート投資が向いている方とそうでない方について、以下のとおりまとめてみました。LINEスマート投資が向いている方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資未経験の方投資と聞いただけでも頭が痛くなるという方も少なくないでしょう。LINEスマート投資ならば、そういう方でも投資は比較的始めやすいです。UIが資産運用のサイトには見えにくく、投資を開始する抵抗感を比較的感じにくく作られています。また、投資の手間が極力かからないような設計もされています。最低限度のルールやリスクだけ押さえれば、まずは始めてみようと思える投資だといえるでしょう。比較的年の若い方若い方であれば、投資に関心があってもまとまった金額が出せない方や、出せる金額があってもどのように投資したらいいかわからない方も多いと思います。LINEスマート投資はそういう悩みのある方の利用にも向いています。ワンコイン投資なら少額の積立投資でなおかつ投資の目標も設定しやすいですし、テーマ投資なら売買のタイミングは自分で決める必要があるものの、アルゴリズムによるアドバイスを利用できます。投資のリスクが気になる方若い方でなくても、投資の入門としてLINEスマート投資を利用したい方にも向いています。投資で気になるのは、まさにリスクだと思います。このリスクに慣れるという意味で、気軽で少額から投資を開始できるLINEスマート投資を利用してみるのもよいでしょう。LINEサービスをよく利用する方LINEスマート投資はLINE Pay残高から入金することができます。ほかのLINEグループのサービスを利用していれば、LINE Payのポイントが貯まったり、うまく節約できた分を投資に回したりという形で、より効果的にLINEグループのサービスを利用することが可能です。LINEスマート投資が向いていない方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資についてしっかり学びたい方手軽に投資できる分、LINEスマート投資は一般的な投資と比べて投資について学びにくいです。資産価格が変動するリスクを体感できる点では学びになりますが、投資の商品の選択の余地が少ないです。LINEスマート投資では特に金融商品の知識がつきにくいので、別途勉強が必要です。個別銘柄に関心のある方LINEスマート投資ではワンコイン投資でもテーマ投資でも、個別の銘柄への投資はしません。具体的な銘柄に投資をするほうが投資の実感や面白みがあってよいという方には不向きかもしれません。本格的に資産づくりしたい方LINEスマート投資は少額投資になりがちなので、大きく儲けるのは難しいです。投資の入門として利用するにはよいですが、将来のためのまとまった資金を作る場合には、一般的な投資に切り替えてやっていかないと難しいでしょう。もちろん、LINEスマート投資も併用しながら進めていくという方法もよいと思います。効果的な運用をしたい方LINEスマート投資ではNISAなどの非課税口座の利用ができません。また、一般的な投資と違い、出金する際には1回につき300円(税込)の手数料がかかります。手数料や税金をなるべく減らして効率的な運用をしたい方には、向いているとは言い難いです。LINEスマート投資を行う意義LINEスマート投資は、投資を行う上での最低限の準備を経験し、リスクをとって投資を行う体験ができる点に意義があるといえます。資産づくりとしての投資というよりも、投資を体感するための投資という位置づけです。LINEスマート投資に慣れてきたら、投資の仕組みについて興味関心のある点から少しずつ学んでみて、資産づくりのための投資もぜひ行っていただけたらと思います。LINEスマート投資の評判&メリット・デメリットに関するまとめLINEスマート投資にはワンコイン投資とテーマ投資と2種類ありますが、いずれも手軽に投資ができる点が利用者に評判です。必要最小限度の手間しかかかりませんし、金額も非常に少額で行うことができます。投資の入門として利用する価値はありますので、ご関心のある方はぜひ一度やってみてください。
2020年06月09日「おそらく今年の夏のボーナスは、軒並み大幅減か、支給を見送る企業も少なからず出るでしょう。想像もしない大手企業が倒産したり、身近なお店が閉店したり、3カ月後の私たちの暮らしぶりは激変するはずです。そのとき、この現金給付こそ命綱になるんです」こう話すのは、マネーのプロとして活躍する長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)。政府の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、国民一律一人10万円の給付が始まっている。しかし、首都圏や関西圏などでは申請書の郵送が始まったばかり。実際の給付は7月にずれ込む自治体も多いといわれている。「’08年、リーマンショックのときも、一人当たり1万2,000円の現金給付がありました。非常に中途半端な金額だったこともあり、受け取ったことすら、忘れてしまった人も多いのではないでしょうか。それに比べ、今回は10万円と桁違いの金額。夫婦と子ども2人の世帯なら、総額40万円が世帯主の口座に振り込まれます。なぜ、国がこんな大盤振舞いをするのか。ようするに、この先、日本経済が未曽有の大不況を迎えることを想定した一時金の意味合いでしょう。給付金の額から推測するに、リーマンショックの数十倍の大恐慌が目前に迫っていることは間違いありません」(長尾さん・以下同)長尾さんの話を裏付けるように、先日はアパレル大手レナウンが経営破綻。トヨタ自動車は5月の決算発表で、今期の業績見通しについて、営業利益79.5%の大幅減と予測。また百貨店大手の三越伊勢丹の4月の売り上げは前年比90.8%減。航空業界のANAは現在、運航予定便の9割以上を運休している。新型コロナ感染のニュースの陰で、コロナによる大恐慌が、ひたひたと、私たちの暮らしに迫っているのだ。「実際に、すでにコロナ禍で生活が困窮している家庭にとっては、10万円は少しの潤いとなるでしょう。一方、まだ深刻な経済不安に直面していない家庭にとっても、じつは、このお金はこれから3カ月後には、虎の子のお金になる可能性が非常に高くなっています」長尾さんが教える「10万円給付のやってはいけない使い方」が、次の7つだ。【1】貯金「今の生活」に使うべし!【2】投資「いまは損するばかり」と心得るべし!【3】外食「家族でぜいたく」している場合にあらず!【4】自分へのごほうび「のんきな考え」は捨て、まだ先にせよ!【5】家電の買い換え「優先順位」を間違えるべからず!【6】ネット通販「ポチする誘惑」に勝つべし!【7】ギャンブル「あぶく銭」と考えるべからず!意外に思うかもしれないが、長尾さんは、第一に給付金を「貯金」に回してはいけないという。「万一に備えて、ためておこうと考える人がいちばん多いと思うのですが、貯蓄に回すだけでは、経済はよくなりません。消費することで経済はよくなる。貯蓄も大事ではありますが、大事なのは、お金の生きた使い方です。使い方によっては“生き金”になるし、“死に金”にもなります。給付金はきっちり生活のために使いきってこそ“生き金”になるんです」国民一律、給付総額14兆円の巨額な給付金は使ってこそ意味があるというのが、長尾さんの考え。「いまいちばん苦しいのは地元の商店です。商店が立ち行かなくなれば、町全体が地盤沈下します。現金10万円は、とにかく地元の商店で生活必需品を買うことがマストなのではないでしょうか」せっかく給付された10万円を元手に、投資で増やそうという人もいるだろう。これも危険だ。「私は持っていた株式を先月の時点でかなり売り払いました。これだけ企業の決算報告が悪く、倒産が相次ぎそうな経済状態では、素人にはまったく先が見通せない。いまは一般人が手を出す相場ではないと思います」ちなみに、投資信託にいたっては、ほぼすべての商品が下落し、悲惨な状況を呈しているとか。つぎに、働かないで入ったお金だけに、ボーナス気分で「家族でぜいたくな外食」「自分へのごほうび」に使う人も現れそう。「ぱっと使ってしまって、翌月、公共料金の支払いが滞るという可能性も否定できないのが、いまの恐ろしいところなんですよ」また夏のボーナスで予定していた「家電購入」や在宅ストレスから、ついポチッとしてしまう「ネット通販」もNG。「家電の買い換えは、コロナ騒動が落ち着くまで延期。ネット通販で、5,000円の商品を10回ポチすると、給付金の半分がなくなってしまいます。気の緩みが大敵」そして、長尾さんが「論外」というのが、パチンコなどのギャンブルにつぎ込むことだ。「家族の誰かが誘惑に勝てず、使い込みそうなときは、一家全員で止める覚悟を持って。3カ月後の生活苦を見据えると、この給付金は一家にとって、本当に大切なお金です」この10万円の使い方が、あなたの家計の明暗を分けるかもしれない。ぜひ賢い使い方を。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月07日不動産投資で「よい物件があります」と紹介されても、絶対に鵜呑みにしてはいけません。どんなに営業マンが商品のメリットを並べて魅力的な投資に見えたとしても、それは綿密に作られた営業マニュアルをもとに、魅力的に見せているだけかもしれません。今回は、そんなよくある不動産投資の営業テクニックや裏側をご紹介します。不動産投資の営業が一方的に販売したいだけの物件がある不動産投資会社からの電話営業でおすすめ物件を紹介されたら、たとえ大手の不動産会社からであったとしても、まずは疑ってみる必要があります。必ずしも不動産投資会社がおすすめする物件は、実際に紹介された人にとってぴったりの商品ではないことが多いからです。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?不動産会社の内情を知ると、その背景が見えてきます。不動産投資の営業の内情不動産投資の営業が売りたいだけの物件を紹介する理由は、不動産投資の営業の給料の仕組みが大きく関わっているからです。その仕組みを知っておけば、不動産投資の営業の言いなりになってはいけないという背景が理解できます。不動産投資営業の給料は歩合給不動産投資の営業の給料は、通常は「基本給+歩合」で成り立っており、会社によってそれぞれですが、おおよそ以下のような仕組みになっています。基本給15万+歩合給(仲介手数料の20%)基本給20万+歩合給(仲介手数料の15%)基本給なし歩合給のみ不動産投資の営業にとっていかに歩合給の部分が大切かがお分かりいただけると思います。歩合給を上げる方法は2つ仲介手数料と不動産会社の給料の仕組みを見ると、自分の収入を上げるためには以下の方法があることがわかります。取引物件価格を上げる仲介手数料を上限に近づける(※)※仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が決まっています。不動産投資営業のモチベーションをアップさせる「担ボー」歩合給を上げる方法としては前述の2点があげられますが、さらに不動産営業のモチベーションをアップさせるため、裏金とも言えるボーナスが存在します。それを「担ボー」と言います。「担ボー」付きの物件は営業が儲かる「担ボー」とは担当者ボーナスの略で、一般的には売主がどうしても売ってほしい物件に対して、仲介手数料とは別に支払われる特別ボーナスのことを言います。仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が決まっていますので、それに上乗せするということで実際は「裏金」に当たり、不動産を仲介した会社を通すことができず営業マンに直接支払われます。「担ボー」付きの物件を販売すると、不動産投資の営業自身が儲かる仕組みになっています。売主が「担ボー」を払いたくなる物件とは物件価格にもよりますが、「担ボー」は100万円くらいになることもあります。仲介手数料以外にわざわざそのような大きなお金を払ってでも、どうしても売ってほしい物件とはどんな物件でしょうか?人気物件ならば高値で売却できますし、わざわざボーナスを個別に営業に支払う必要などありません。ということは、「担ボー」が付く物件はなかなか入居者が見つからないような「売れ残り物件」である可能性が高いことが予想できます。不動産投資で売りたい物件を販売する営業テクニック不動産投資の営業は海千山千です。不人気の「担ボー」物件も含めて、営業は売りたい物件を売るコツを心得ています。不動産投資で失敗しないためにも、不動産投資の営業が販売に使うテクニックについて知っておきましょう。条件の悪い物件と比較して本命をよく見せる本当に売りたい本命物件より「価格が高い、築年数が経過している」など、本命よりも条件が悪い物件を比較対象に並べ、本命物件を魅力的に見せる方法です。一応比較をしているので、1つの物件を押し売りされた感がなく、比較対象にするのは条件が悪い物件ですから、本命物件が一番お買い得に見えてくるのは当然です。単純ですが、不動産投資の営業がよく使う手法です。未公開物件を売りにするインターネットや広告には掲載されていない未公開物件というものが存在します。未公開ということは、告知しなくても売れる物件ととらえることもできます。しかし、ずっと公開しているのに売れ残っていることを知られたくないために未公開としている場合や、事故物件ということを知られたくないというマイナスの要因で未公開物件としているケースもあります。未公開物件だからプレミア物件、お買い得物件なわけではないことも知っておきましょう。不動産投資のマニュアルトーク不動産投資の営業の基本的なマニュアルの中には、これまで紹介した営業テクニックのほかにも、初対面や面識がない人に不動産投資を魅力的に見せるような心を引くフレーズがちりばめられています。基本的な営業トークをご紹介しますので、もし当てはまった営業トークが出てきたら、安易に信用しないよう気をつけましょう。[adsense_middle]「不動産投資は年金代わりになりますよ」「不動産を購入し入居者が決まれば、毎月家賃収入が月に〇万入ります。現役時代にローンも並行して返済していく必要がありますが、返済が終われば毎月安定した収入が見込めるため、老後の年金の上乗せになります。」このように言われた場合は、不動産は年月ととも築年数が経過すれば、仮に退去したときに次の入居者が決まらないリスクがあることや、入居者を見つけても家賃を下げざるを得ないケースが将来出てくることを考慮しておく必要があります。「不動産投資は生命保険の代わりになります」「不動産投資の物件を購入するとき、ローンを利用すれば団体信用生命保険(団信<だんしん>)というものに加入をします。毎月返済している人が万が一お亡くなりになった場合は残債がなくなり、不動産という資産が手に入ります。」その資産が家賃を生み出してくれるのですから、確かに生命保険の代わりになるという考え方は間違いではありません。しかし、不動産はやはり年月が経てば劣化しますし、空き室リスクがあるため生命保険のほうが確実に決まった金額でお金を残せるでしょう。「不動産投資は節税になります」「不動産投資は物件価格を数年にわたって費用に計上できます。不動産投資では赤字が発生するため、サラリーマンは給料の収入と合算すると税金の還付が受けられます。」概要だけ聞くともっともな話ですが、そもそも不動産という大きな投資なのに、赤字前提での運用という点は疑問が残ります。節税対策として不動産投資を活用するにはもう少し緻密な収支計算が必要で、しっかり収支のシミュレーションをしてくれない営業は信用できないでしょう。電話や訪問時の応酬話法不動産投資の営業は電話でも訪問でも、すべてにマニュアルが存在します。最初に断られるのはもう承知の上で、その反対を切り返す応酬話法というものを心得ています。タチの悪い不動産投資の営業は、電話や訪問をする前に営業のロールプレイングを済ませていて、とにかくああ言われればこう返すという手法を心得ていることを知っておきましょう。営業のロールプレイングとはほかの社員をお客様役に見立てて、営業が想定できる反論や疑問点について、すべて切り返すことができるように商談の事前練習を行うことです。電話、訪問、契約時などあらゆる場面でロールプレイングを行って商談に臨む営業も中には存在します。利回りなどメリットばかりを強調不動産投資のメリットとなる部分を強調して、マイナスになる部分は表示されていないことがあります。またはさらっと書かれているため、注意深く見たり、よくよく考えたりしないと気が付かないような表記にしてあるケースもあります。メリットばかりを強調する事例【前提条件①】物件価格2000万円、家賃月8万、利回り4.8%と表記【前提条件②】3.6%の金利で30年間返済していくぱっと見ると、利回り4.8%なので少しよい投資に見えてしまいます。しかし2000万円の物件を購入しないといけないことを忘れてはいけません。2000万円についてすべて融資を受け、3.6%の金利で30年間返済していくスケジュールの場合、毎月の返済額は約9万円です。赤字前提の負のループ家賃月8万円で返済額が月9万円ならそもそも赤字です。「年間12万円の赤字は給料と合算すると節税効果になりますよ。なおかつローンが払い終われば8万円すべて収入になります。」というような営業トークはよくある事例です。節税はそのとおりですが、そもそも赤字を発生させる前提がおかしいという点もありますし、このケースでいえば家賃8万円が30年間ずっと維持できるかの保障はありません。築年数が経てば家賃が下がる可能性も高く、そうなるとさらに赤字幅は広がっていきます。たまらず売却をしようとしても思った値段で売れずに残債が残り、さらに毎月マイナスが発生するという負のループが出来上がってしまいます。不動産投資会社のしつこい勧誘の断り方不動産投資の営業は、歩合給であるがゆえに勧誘も必死という場合が多いです。そして営業トークも販売マニュアルも非常によくできていて、断る方法も至難の業です。もし不動産の営業で勧誘が来たら、どのように対処したらよいのでしょうか?いざというときの断り方についてご紹介します。[adsense_middle]きっぱり断るきっぱり断るのは単純ですが、最もよい方法です。不動産投資の営業は電話営業や飛込営業など、数をこなせばいずれ話を聞いてくれる人がいて、契約にいたることがあるのは事実です。また、仲介手数料が大きいので、1000人に1人でも1件販売できれば歩合給は大きいといえます。断ることに気まずい思いをするかもしれませんが、上記の理由から、自身は不動産営業マンにとって勧誘している大勢の中の1人とも考えられます。断ることにストレスを感じる必要はなく、自分の意思をはっきりと伝える姿勢が大切です。勧誘にはとにかく取り合わない勧誘パターンはさまざまです。少しでも怪しさを感じたら、どんなケースでも入口の時点で取り合わないことが大切です。電話なら、会わない・出ない・着信拒否を心がけましょう。訪問営業でもドアを開けない・家に入れないことが大切です。キャッチセールでも連絡先を教えない・絶対に会う約束を取り付けないなどが考えられます。どうしても断れないときは公的機関をちらつかせるあまりにしつこい勧誘や、応酬話法を熟知している営業マンには、公的機関に連絡することをちらつかせるのが最も効果的です。不動産投資も含めて、不動産業全般でしつこい営業活動をすることは宅地建物取引業法で禁止されています。そのため、「国土交通省や消費者生活センターに相談します」と公的機関をちらつかせて断ることも方法の1つです。それでも収まらなければ、実際に公的機関に連絡をして相談しましょう。不動産投資で失敗しない4つの要件不動産投資を長く経験している人は、これまで述べてきた営業マニュアルや営業トークはすぐに見抜くことができるでしょう。しかし、不動産投資に慣れていない人や、まだ不動産投資の経験が間もない人は見抜くことができずに投資に失敗してしまうかもしれません。ここでは、不動産投資で成功するための要件をご紹介します。不動産投資の目利きを磨くには、とにかく物件を見ること不動産投資の物件選びはとにかく足を運んでみることが大切です。物件の立地が駅から近いか、郊外でも商業施設などが近く便利な場所にあるかを確認しましょう。広告には都合のいいように記載されていることがあるため、自分の目と足で確認をすることで自然と物件の目利きも上達していくでしょう。不動産会社を訪問する不動産投資においては、信頼できる会社か、信頼できる営業かどうか、肌で感じる感性も大切です。実際に不動産投資を始めるなら、不動産会社をいくつか訪問してみましょう。不動産投資のノウハウは身近に成功している人から得る不動産投資の物件探しや信頼できる営業探しといっても、なかなか最初から判断することは難しいこともあるでしょう。そのような場合は、その地域で実際に成功している人からノウハウを学ぶのが一番確実です。セミナーやSNSのコミュニティ自体の信頼性には注意が必要ですが、それらに参加することで成功している人に出会える可能性が高まるでしょう。緻密な情報収集と判断力不動産投資は、新築、中古、マンション、戸建てそれぞれ個別のノウハウがあります。マンション投資で成功したから戸建てでも同じ手法が通じるというわけではありません。石橋を叩いて渡るような気持ちで細かな知識を収集し、決めるときは即決断する判断力をあわせ持つ必要があります。不動産投資の営業は、本当によい物件は売り込まない不動産投資において本当によい物件は売り込む必要がありません。本当におすすめの物件は、よく購入してくれたり、不動産投資で成功していて実績のあるお得意様に真っ先に連絡がいったりするのが通常です。もし不動産投資の営業からおすすめ物件を紹介されたら、まずは疑ってみることが大切といえます。不動産投資の営業のテクニックに惑わされて失敗しないように、多くの人脈や情報をもとに慎重に検討していきましょう。
2020年06月05日米国株を購入したいと思っても、買い方が複雑そうだと感じ敬遠している方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに米国株は、日本株に比べ為替が絡んだり、取引市場も異なるため、購入前に多少覚えることもあります。ですが、特に難しい知識は必要ありませんので安心してくださいね。今回は米国株の基本的な購入方法や押さえておきたい注意点を解説していきます。【簡単4ステップ】アメリカ株の購入方法まずは米国株の購入方法を4ステップに分けて解説をしていきます。ステップ①証券総合口座を開設するまずは証券総合口座を開設します。ネット証券の場合、証券総合口座の開設手続きをすべてウェブ上で完結できますので、手間も驚くほど少なくても済みます(インターネット対応していない対面証券会社で開設する場合は、お近くの営業所に電話をして対応して貰いましょう)。口座開設申し込みフォーム入力本人確認書類の提出完了通知の受け取り取引したい証券会社が決まったら、上記の3ステップを踏み、口座開設を完了させましょう。証券会社にもよりますが、申し込みから1週間程度で取引をスタートできます。証券総合口座:銀行の総合口座の証券版と考えましょう。証券総合口座を通じて、株式や投資信託の売買や入金、出金などの操作を行います。ステップ②外国株口座を開設する(※口座開設日による)このステップ②について、これから主要なネット証券会社で総合取引口座を開設する人は、ステップ③へ進んでいただいて結構です。米国株を購入するためには、総合取引口座とは別に外国株口座を開く必要があるのですが、現在は主要なネット証券会社であれば、総合取引口座を開設した時点で外国株口座も開設されるため、わざわざもう一度外国株口座を開設する必要はありません。もし、口座開設日が特定の日付(※)より前の場合は、外国株口座を開設する必要がありますので、ウェブ上にて約款などを承諾し、開設しましょう。なお、外国株口座といっても、銀行口座を新しく作るような大げさものではなく、取引口座の中に外国株を取引できる別のハコを作るイメージです。(※証券会社により異なる。例えばマネックス証券の場合、2020年3月15日以前に口座開設した人は外国株口座の開設が必要。)ステップ③入金する米国株を買うための資金を証券総合口座へ入金しましょう。入金方法は、各証券会社が指定している銀行へ振り込みをする方法のほか、ネット証券の場合はオンライン上から即時入金する方法などがあります。個人的には、ATMや窓口から入金すると振り込み手数料が自分負担になってしまったり、出向く手間がかかってしまったりするので、オンライン上から即時入金する方法がおすすめです。ステップ④注文を出す入金まで済んだら、後は注文を出せば米国株の購入完了となります。買付or売却銘柄名株数注文方法(成行or指値)期間預かり区分決済方法注文時には、基本的に日本株と同様に1〜6を選択しますが、米国株の場合はさらに決済方法(円貨決済or外貨決済)を選択する必要があります。決済方法について詳しくは次の章で解説しますが、簡単に言うと円貨決済は、口座にある日本円を注文時に米ドルに替えて米国株を購入する方法です。一方、外貨決済は、事前に円を米ドルに替えてから米国株を買う方法になります。知っておきたい注意点ここでは米国株を購入する前に知っておきたい注意点を5つ解説していきます。注文方法が2つある(円貨決済と外貨決済)米国株含め、海外株の購入方法には、円貨決済と外貨決済という2つの注文方法があります。米国株は日本円では買えないため、日本円を米ドルに両替する必要がありますが、2つの決済方法の違いは、この両替のタイミングが注文時(円貨決済)か注文前(外貨決済)かによります。円貨決済とは円貨決済は、注文時に証券会社が指定したレートで米ドルに替えて取引をする方法です。注文前にわざわざ両替をする手間を省けるというメリットがあります。しかし、証券会社が指定するレートは、自分で米ドルを調達するよりも為替手数料が高くかかってしまうというデメリットもあることは把握しておきましょう。外貨決済とは外貨決済は、注文する前に行った為替取引で得た米ドルで取引をする方法です。注文前に為替取引をするという手間はかかりますが、為替手数料を抑えることができ、また余った米ドルはそのまま口座においておけば、次回以降の取引時に為替手数料が発生しないというメリットがあります。値幅制限がない日本株にはストップ高・ストップ安といって、これ以上は上がりません・下がりませんという値幅の制限を設けています。一方、米国株には値幅制限がありません。つまり、株価はどこまででも上がる可能性があり、逆にどこまででも下がる可能性があるのです。株価が上がる分には特に困らないと思いますが、下がっているときはストップ安がないために注意が必要です。米国株式市場は23:30~翌6:00に開場米国株式市場は、日本時間23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)が開場時間となります。注文自体は開場時間以外でも出すことはできますが、実際の値動きが見られるのは開場してからとなりますのでご注意ください。サマータイム:3月第2日曜日(米国時間)から11月第1土曜日(米国時間)。取引開始と終了時間が1時間早くなります。手数料はアメリカ株>日本株手数料は日本株よりも米国株購入時のほうが高いです。例えば、ネット証券最大手のSBI証券の場合、日本株の手数料は高くても約定代金の0.2%程度ですが、米国株の手数料は0.45%かかってしまいます(手数料上限は20米ドル)。ただし、いくら手数料が安くても株価が下がって損をしてしまっては意味がありません。その点については、米国株は優れた成長性を持つ銘柄がたくさんあるため、手数料がたとえ高かったとしても利益を出せる可能性が高い点に、米国株の魅力があると個人的には考えています。円貨決済は、取引のたびに為替手数料がかかる円貨決済は、取引をするたびに日本円→米ドルに両替を行うため、取引ごとに為替手数料がかかってしまいます。因みにネット証券最大手のSBI証券の場合、円貨決済における為替手数料は25銭に対し、住信SBIネット証券との外貨入出金サービスを使って自分で米ドルを調達すれば、為替手数料は4銭と1/6以上にコストを抑えることが可能です。住信SBIネット銀行との外貨入出金サービス:SBI証券と住信SBIネット銀行の間で預金を移動することができるサービス。住信SBI銀行で日本円を米ドルに替えると4銭の手数料コストで済むため、安く日本円を米ドルに替えたい人におすすめ。アメリカ株のおすすめの運用方法それでは最後に、これまでの説明で購入方法や注意点を把握し、実際に米国株を購入しようと思った人に向けて、おすすめの運用方法を紹介していきます。どれも米国株投資を最大限に活かす方法ですので、ぜひ投資をする際は参考にしてみてくださいね。もちろん、目指す投資スタイルによって運用方法は人それぞれです。あくまで米国株投資家である私の今までの経験を基にした運用方法ですので、参考程度に読んでいただけたらと思います。[adsense_middle]長期投資をする米国株投資の醍醐味は長期投資運用にあると個人的には思います。下記の画像(著者作成)をご覧ください。アメリカの代表的な株価指数であるNYダウは、1990年から上げ下げを繰り返しながらもずっと上昇基調にあることが分かります。人口増(2100年まで人口が伸び続けると言われています)新たな消費を莫大な規模で起こすアップルやアマゾンなど、イノベーションを起こす企業の勃興が続いている株主還元が手厚い企業が多い背景として上記の理由などが挙げられます。これらの要因を背景に上昇を続けてきた米国株は、今後も伸び続ける可能性は充分あります。長期投資をして、じっくり資産を育てていくのもよいのではないでしょうか。セクター別に分散投資をする米国株を運用する際は、セクター別に分散投資をすることをおすすめします。具体的には、好況に強いとされる景気敏感株と、不況下でも一定の売り上げを確保できるディフェンシブ銘柄を組み合わせるとよいでしょう。ご参考までに以下に景気敏感株とディフェンシブ銘柄をいくつかご紹介しますね。時価総額の大きい銘柄を組み入れるもし複数の銘柄に分散投資をし、かつ長期投資をするのであれば、時価総額の大きな銘柄も組み入れてみてはいかがでしょうか。というのも、時価総額の大きな銘柄=安定的な成長余力があると見ることができるからです。時価総額の大きな銘柄には、例えばアップルやアマゾン、Googleを提供しているアルファベットなどのIT企業や、AIに欠かせない半導体を作っているエヌビディアやテスラなど、革新的なサービスを提供している企業が名を連ねています。確かに時価総額の大きな企業が必ずしも株価が上がるとは限りませんし、成長率で見るとほかの新興企業のほうが高いでしょう。ただ、長期的な視点に立ったとき、世界中から優秀な人材が揃い、最新の技術を有しているそれらの企業が安定的に売り上げを伸ばし、長期的に株価を伸ばす可能性は十分にあると考えます。【番外編】余った米ドルは、米ドル建MMF(マーケット・マネー・ファンド)へもし米国株を購入後、米ドルが余っていて特別何かを購入する予定がなければ、米ドル建MMFを購入してもよいでしょう。米ドルを預り金に置いておくだけでは、利金はつきません。ですが、米ドル建MMFの中には、年率換算で0.075%の金利が付く商品もある(2020年6月時点)ため、ただ預り金に置いておくよりも余った米ドルを活用できます。ただし、米ドルで運用するため、為替リスク(円高に触れると投資元本を割り込む)などもありますので、円安に振れた際に売却するなど工夫が必要な場面も出てくるかもしれません。米ドル建MMF:高い格付の外貨建て短期証券に投資をする投資信託。基本的に価格の上下はなく、当面使う予定のない米ドルを一時的にプールする場所として、活用する人が多い。米国株に関するまとめ今回は米国株の購入方法や注意点、おすすめの運用方法を紹介してきました。特に運用方法については、米国株投資家でもある著者が現在上手くいっている手法を基に解説をしました。投資スタイルによって使える・使えないはあるかとは思いますが、参考にしていただければうれしいです。
2020年06月04日