インフルエンザや流行性胃腸炎などのウイルスが猛威を奮うこの季節。市場にはウイルス対策として二酸化塩素による除菌を謳った製品が目立つ。国民生活センターは2010年にこうした商品に対して、日常生活の中で消費者が適切に使用できるよう商品の安全性と有効性について十分に検証をするようメーカー側に要望を出した経緯があるが、そもそも学術的には二酸化塩素とはどういうものなのか、調べてみた。日本二酸化塩素工業会などによると、まずは化学物質としての二酸化塩素は、常温常圧では反応性の高い黄色い気体状の化合物とのこと。物質の最小の構成素である原子の中心にある原子核だが、通常2個ずつ持っている電子が奇数しかない“フリーラジカル”と呼ばれる原子の一種である。一方、電子というのはもともと対になって安定するため、他から電子を1個奪うか、自分の電子を1個与えて、安定化しようとする性質がある。このためにフリーラジカルというのは、非常に反応性が強く、脂質やたんぱく質を攻撃するとされている。しかし一方で、同じ原理で二酸化塩素は酸化剤として、ウイルスや細菌、真菌のタンパク質や悪臭物質を酸化修飾し、ウイルス除去や除菌、消臭作用を発揮するとも言われている。このメカニズムを構造学的に解明したのが日本の製薬メーカーの大幸薬品で、その成果を米国の生化学専門誌「Biochemistry」に発表している。このように二酸化塩素の除菌やアレル物質分解効果は学術的に認められているものの、気になるのは人体への影響。二酸化塩素は、日本においては水道法により水道水の消毒殺菌や、厚生労働省により小麦粉の漂白処理剤(食品添加物)として認められている。しかし、二酸化塩素の安全性は経口摂取では確認されているものの、空間における長期間低濃度条件においての検証はまだ十分ではないようだ。これに対し日本二酸化塩素工業会は、2014年3月に「二酸化塩素の自主運営基準設定のための評価について―ガス製品―」で、二酸化塩素を用いた空間除菌用一般商品についての安全基性を、室内濃度指針値として0.01ppmに設定。ただし、この指針値は同工業会に加盟する各社が製品を製造販売する際の濃度の目安であり、かつヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される定常状態における濃度水準を示したものであり、最大許容濃度や二酸化塩素ガスの有効濃度を示したものではないと説明している。次回は、この二酸化塩素を用いた製品「クレベリン」を販売している大幸薬品の担当者に色々話しを聞いていきたいと思う。
2015年02月03日冬の肌乾燥を進ませないためのポイントとして“入浴剤の活用”がおすすめです。ではどんな入浴剤が良いの?ということで、今回はアラフォー世代にとってはずせない、乾き知らずの素肌をキープできる入浴剤と、「もう、疲れきって老けこみそう〜」という日に使いたい抗酸化ケアができる入浴剤についてもお話したいと思います。皮脂膜を再現するようなロバミルク水を弾くような潤い肌に導いてくれる入浴剤としておすすめなのは、ロバミルク配合の入浴剤。ロバミルクは母乳の代替品として使われるほど栄養豊か。これまでにも化粧品の美容成分として古来から使われてきました(クレオパトラが美しさを保つために愛用していたという伝説も…)。健やかな肌づくりに欠かせないビタミン、ミネラル、必須脂肪酸(オメガ3やオメガ6)などが調和した状態で含まれているため、ロバミルク配合の入浴剤に浸かるだけで心地よく潤いがなじみしっとり肌に。酸化を招く活性酸素を防ぐなら水素!一方、老化の根源=活性酸素による酸化を防いでくれるのは、水素を発生させる入浴剤。活性酸素が発生するきっかけは、ストレス、食品添加物の摂取、汚染された空気、電磁波、紫外線、激しい運動などは本当にさまざまですが、水素は活性酸素の中でも悪玉活性酸素といわれているヒドロキシラジカルを選択的に抑制してくれます。水素は、水素水を飲んだり、点滴などでも体内に取り込めますが、手軽かつ効果的なのはなんといっても入浴。水素が充満した湯船に浸かると、約7分程で皮膚を通じて水素が全身にゆきわたるそう。また、水面から空気中に抜けていく水素を吸入することで体の内側にも素早くデリバリー。湯温がややぬるめのお風呂でも、水素バスに30分くらいゆっくり浸かると血管が拡張されやすくなるので湯上がりも体はぽかぽか。普段は乾燥を防ぐロバミルクで潤いバス、心身ともに疲弊したり屋外に長く居た日は水素で抗酸化バス。毎日お風呂に入るだけでOKなアンチエイジングケア、ぜひはじめてみてください。参照サイト/・ 家庭の医学 水素の抗酸化力と医療への応用
2015年01月26日岡山大学はこのほど、豚糞尿由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)において、バイオガスからの炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、作動温度600℃でLED電球の点灯に成功したと発表した。同成果は同大学大学院環境生命科学研究科の三宅通博 教授、岡山県農林水産総合センター畜産研究所の白石誠 専門研究員らの共同研究グループによるもので、日本セラミックス協会2015年年会で内容が発表される予定。バイオガスを燃料とするSOFCの開発においては、バイオガスからの炭素析出が作動温度の低温化に対し障害となる。同研究グループは、炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、バイオガスを効率よく利用するための改質装置およびSOFC発電性能評価装置で評価をした。改質バイオガスを燃料として単セルの発電試験を行った結果、バイオガスを直接燃料とする場合より、約200℃低い600℃でLED電球を点灯することができた。また、4時間程度の発電のあいだ、炭素析出はほとんど見られなかったという。今後、長時間運転による触媒性能や発電性能の経時変化に基づき、触媒や燃料極を改良することで、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの実現にさらに近づくものと期待される。
2014年12月22日薬を飲むと眠気がする――これは誰もが聞いたことがあることだと思います。でも、なぜ眠気が起きるのか、具体的に説明できるという方は稀かもしれません。この機会に、抗ヒスタミン薬と眠気の関係を学んでみましょう!鈍脳(どんのう)ってなに?インペアード・パフォーマンス、または鈍脳(どんのう)という言葉をご存知ですか? 前者は「自覚しにくい運動機能の低下」のことを指すのですが、これらは両方、薬を服用したことによって招かれる集中力・判断力・作業効率が低下した状態のことを差します。みなさんも薬を飲んで眠くなった経験が一度はありますよね? 大事な試験前や運転前などは経験から体調が悪くても薬の服用を控えたことがあるという方もたくさんいらっしゃると思います。服用すると眠気が起きる薬の代表格がアレルギー治療薬である「抗ヒスタミン薬」です。これは一体どのような薬なのでしょうか?抗ヒスタミン薬と眠気の関係ヒスタミンという物質には主に以下の3つの働きがあります。1.日中に眠くならないようにする2.学習能力や記憶力をアップする3.活動量を増幅させる抗ヒスタミン薬を服用すると、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状が緩和される一方で、日中の眠気や活動量の低下などを引き起こします。具体的に、抗ヒスタミン薬が体の中でどのような働き・作用をしているのか、とても気になるところですよね? なぜアレルギー症状は治まるのか、眠気が起こるのか解明したいと思います。抗ヒスタミンはこのような働きをしていた!アレルギー症状が出ると白血球からヒスタミンが放出され、これが鼻の粘膜などにくっつくために炎症が起こります。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが細胞に付着しようとするレセプターと言われる部分に代わりに付着して炎症、つまり鼻水など防ぐと言われています。また、抗ヒスタミン薬を服用すると、体内の細胞だけでなく、血液から脳にも移行します。そこで脳内のヒスタミン受容体を抑えるため、眠気が起こると考えられています。抗ヒスタミン薬を飲むと眠気が起こるのは、気のせいなどではなく、科学的に解明されているというわけです。ですので、今後も、くれぐれも運転前や集中力を要する作業前の服用は気をつけるようにしましょうね!Photo by Mateus Felipe C.
2014年12月10日“サビ” といわれてもパッと想像しにくいけれど、「サビること=老化」といえば、誰でもドキッとしてしまいますよね。例えば、リンゴの断面が時間の経過とともに茶色に変化するのは、酸化=サビるのが原因。しかし、リンゴの皮にはポリフェノールなど優れた抗酸化成分が含まれていてしっかり中身を守ってくれているんです。人も刺激やストレス、加齢などにより、酸化の原因となる活性酸素が増加。もともと人にも「サビない身体」にさせないための抗酸化物質が備わっているのですが、残念ながらこれも加齢とともに減少へ。だからこそ、「いつまでも若々しくキレイでいたい」、「健康でいたい」…そう願うアラフォー世代は “サビない身体づくり” を常に心掛けておくことが必要です。そこで、「サビない身体づくり=抗酸化」を目指すための3つのルールをご紹介しましょう。その1:質の良い睡眠を心がけ、ストレスを溜めこまないサビの原因、活性酸素を除去する「抗酸化物質」は体内でも作られますが、不規則な生活や乱れた食生活、睡眠不足、ストレスなどにより、それを作る機能が低下し、圧倒的に抗酸化物質の量が不足に。加齢やストレスで“身体がサビる”と言われるのはこのためなんですね。特に疲れやストレスは大敵! 良質な睡眠は、強力な抗酸化作用を持つホルモン・メラトニンの分泌を促すことがわかっています。ストレスを溜めないように心がけ、良質な眠りで防サビを目指しましょう!その2:適度な運動やボディケアで血流の巡りを促す運動そのものは活性酸素を発生させる行為として知られていますが、運動によって活性酸素から身を守るためにより多くの抗酸化物質を体内に蓄積するため、適度な運動をしている人の方が体内に抗酸化物質が多いと言われています。また、体内の抗酸化物質が減少すると毛細血管も細く衰えてくるので、血流も悪くお肌にとってもマイナスに。生活習慣病を引き起こす原因にもなります。女性は特に体を温めて冷やさないようにし、ボディケアやマッサージなどで血液の巡りを良くしておくことが大切です。その3:抗酸化力の高い“オリーブ葉”を味方につけるそしてすべての美と健康は体の中で作られる、つまり何よりも重要なのが抗酸化作用の高い食事を心がけること。……とはいっても忙しい日々の中で、栄養管理をするのは至難の業。でも、このまま「フケ」たくはない! そんなジャストアラフォー世代でもある私が見つけたのが、オリーブ葉に含まれる「フェノール酸」の存在です。古いもので樹齢3000年、4000年と生きるオリーブオイルの木。永遠ともいえる長い時間を、外的からの攻撃を制止し、病気と闘い、身を守る……その強大な防衛力にはきっとワケがあるはず、と思っていたのですが、そのヒミツがこのオリーブ葉に含まれる「フェノール酸」にあったのです。これは、ポリフェノールの一種で、美容と健康にダメージを与える酸化を防いでくれる成分。この抗酸化物質が、人の体においても有効に働き、水分バランスを保ち、血流をよくすることで、肌のツヤ・ハリが持続され、弾力性を保てるのだとか。早速、気になるこのオリーブ葉エキスを、わたしも毎日の生活に取り入れてみることに。今回選んだのは「コンビタ オリーブ葉エキス」。オーストラリアのオリーブの木から朝摘みされた若葉をそのまま抽出しているこだわりの「オリーブ葉エキス」だそう。また、このオリーブ葉エキスのポリフェノール含有量は、エキストラヴァージンオリーブオイルのなんと30~40倍だとか。味は植物発酵エキスのような濃厚で甘みのあるシロップ状。これを1日15mLを目安に飲むだけなのですが、まずひとくちで飲み干してみると、すぐに体の内側から「カー!」と温かくなるような印象に。始めのうちは飲み忘れないように一気に飲んでいましたが、味になれてくるとヨーグルトにかけてみたり、紅茶に入れるなど楽しみながら摂るように。ちょっぴり苦味のある甘さが薄れて、おいしく続けることができました。私の場合、まず最初に変化として表れたのが、手足の末端がぽかぽかと温かくなったこと。これって血流が良くなったってことなのかな?と、継続していると、今度は朝のスッキリ!がやってきました。ガンコなぽっこりお腹のハリがなくなり、なんとなく気分も爽快。そして飲み初めて1カ月ほどたった頃、洗顔時にうれしい違和感!あれ?肌のもっちり感が変わった……?! 洗い流すとき、手のひらに触れる頬のもっちりとした印象が明らかに違うんです。これには感動! それに日中、カサカサ感が気になっていた肌もなんだかいい調子。このあたりからです、「よし! しばらく続けていこう!」と心に決めたのは。オリーブ葉エキスは免疫力もupしてくれるので、季節の変わりめの健康管理にも活躍してくれそうです。まずは日々の生活習慣を見直し、適度な運動を行った上で、“オリーブ葉エキス”を味方につけて、身体の中から“キレイ”と“健康”を目指しましょう。・朝摘みオリーブ葉エキス(キレイスタイル限定!今なら特別価格で)
2014年12月09日東京工業大学はこのほど、細胞内に送り込んだ一酸化炭素(CO)をゆっくりと放出させ、がんの原因となる転写因子たんぱく質の活性を制御することに成功したと発表した。同成果は同大学大学院生命理工学研究科の上野隆史 教授と藤田健太氏らによるもので、11月19日付け(現地時間)の米学会誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版に掲載された。COは体内の多くのたんぱく質と強く結合し、身体に悪い影響を及ぼすことが古くから知られている。一方で、近年ではCOとたんぱく質の結合は炎症やがん化を抑制する働きを持つことが明らかになり、次世代の医薬品として注目されている。上野教授らは、生体中で鉄を貯蔵するカゴ状たんぱく質であるフェリチンに着目し、12nmのカゴの内部に、金属と結合したCOを閉じ込め、細胞内に送り込んだ後に、ゆっくりとCOを放出するシステムを開発した。その結果、従来の化合物に比べ、効率よくCOを細胞内で作用させることができ、がんの原因となる転写因子たんぱく質の制御に成功したという。今後、不明な点が多いCO分子の生体内での機能解明ばかりでなく、複雑で難しい医薬品製造を必要としない簡便な治療薬の開発につながることが期待される。
2014年11月21日産業技術総合研究所(産総研)は11月11日、貴金属と酸化物が接合したナノ粒子の生成技術を開発したと発表した。同成果は、同所 ナノシステム研究部門 フィジカルナノプロセスグループの古賀健司主任研究員、先進製造プロセス研究部門 加工基礎研究グループの平澤誠一主任研究員らによるもの。詳細は、英国物理学出版局(IOP Publishing)の学術誌「Materials Research Express」のオンライン版に掲載された。貴金属と卑金属で構成される合金のナノ粒子を酸化させると、卑金属成分のみが酸化されることによって、貴金属と酸化物の分離が起こる。この際、一方向に酸化物の成長を促すことによって、酸化物ナノ粒子の一部に貴金属が接合した粒子が生成されることを、貴金属と酸化ニッケル(NiO)をモデルとして今回実証した。同技術によって、ナノスケールの貴金属と酸化物の接合が、複雑な化学プロセスを使用することなく可能になるという。今後、研究グループでは、より多くの種類の酸化物と貴金属が接合したナノ粒子の生成を行い、酸化現象のより深い理解を目指す。また、半導体酸化物と貴金属が接合したナノ粒子については、ガスセンサや触媒特性などの評価も行う予定であるとコメントしている。
2014年11月12日アイドルグループ「でんぱ組.inc」(最上もが、夢眠ねむ、古川未鈴、成瀬瑛美、藤咲彩音、相沢梨紗)が10月4日(土)、東映本社にて一酸化炭素中毒事故で撮影が中断していた映画『白魔女学園2』の撮影再開報告お祓い付き記者会見を行った。事故が発生したのは、今年6月15日に行われた栃木県宇都宮市内にある洞窟でのロケ中。照明用発電機を作動させたことが原因の一酸化炭素中毒で、最上を除くメンバー5人とスタッフ5人が救急車で宇都宮市内の病院に緊急搬送された。最上は「待機場所が違かったので私だけ無事でしたが、その時はビックリしました」と間一髪で難を逃れていたことを明かし、搬送された5人のメンバーについては「事故後にも退院のお知らせを聞いていたし、逐一病院からの報告も受けていたので、安心してメンバーの事を見守っていました」と全員無事の復帰を喜んでいた。運ばれた側の相沢は「みなさんにご心配をかけてしまったけれど、その分元気な姿と笑顔を届けさせてもらえれば」と決意しながら、「(事故当時は)撮影が忙しくてメンバーもTwitterを更新できなかった時期で、ニュースを見て心配してくれたファンの方もいたように思う。ご連絡が遅れてしまったけれど、今はツアーをやったりして元気な姿を見てもらえている」と根強いファンたちの姿に感謝。10月16日のクランクアップに向けて「事故の後でも『でんぱ組.inc』は走り続けなければいけないので、今日まで頑張ってきました。この映画を通して大きくなれたらと思っています」と、グループを代表して意気込みを語っていた。映画『白魔女学園2』は2015年6月13日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月05日あなたは「グリシン」をご存知ですか?睡眠に対する効果や抗酸化作用などがあることから、現代人には欠かせない成分として注目を集めています。このグリシンはハリのあるお肌に備わっているものなので、不足させたくないものでもあります。今回は、このグリシンについて詳しく見てみましょう。睡眠の質を高めてくれるグリシングリシンは、体内で合成できる非必須アミノ酸の一種。実は、睡眠の質を高める効果があると実験によって報告されているのです。就寝前にグリシン3gを摂取した実験において、起床時のスッキリ感が増し、さらに疲労感が減ったという結果が出たそうです。では、なぜグリシンが睡眠の質を高めるのでしょうか。まず、血管拡張作用によって表面体温を上昇させ、体内の熱を放出します。すると、身体の中心温度がどんどん下がり、眠りにつくのに最高の状態へと導かれるのだそうです。さらにグリシンは、ノンレム睡眠の時間を長くし、特に睡眠の深い徐波睡眠により早く到達させてくれる作用もあるそうです。グリシン、どうやって摂り入れる?スムーズな寝入りや快眠へと誘導してくれるグリシン。すぐにでも摂取したくなってきますよね。グリシンが多く含まれるのは動物性コラーゲン。鶏の軟骨、豚足、牛スジなどがそれに該当します。これらの食品からグリシンを摂取して、良質な睡眠を得ることができると、さらに筋肉の形成を促す成長ホルモンを分泌させる効果もあるといわれています。また、グリシンは健康食品としても存在するので、動物性コラーゲンを頻繁に摂取するのがむずかしいという場合に利用すると便利です。その他、グリシンは甘味が特徴なので、調味料としても使われていたり、豆腐などを日持ちさせるための添加物として使われていたりもします。睡眠の質向上効果だけじゃない!美肌効果もグリシンの嬉しい効果は、睡眠の質を高めてくれることだけではありません。なんと、美肌にもよいといわれているのです。グリシンはそもそも人の肌に備わっており、肌の弾力を支えるコラーゲンを構成しているもの。真皮層でハリや弾力を保ってくれているのです。また、グリシンをはじめとするアミノ酸は、角質層の細胞にある線維間物質にある天然保湿因子(NMF)の約40%を占めています。つまりグリシンはハリのある肌を保つのに欠かせない成分というわけです。肌荒れなどが気になる場合には、ぜひグリシンを積極的に食事やサプリメントから摂り入れてみましょう。photo by Soren Rajczyk
2014年10月02日食用としてなじみの深いごま油。ごまには抗酸化作用が強いセサミンが豊富に含まれ、美容のために積極的にとりたい食品の一つです。さらに、ごま油には食べるだけではない美容法も。美肌やアンチエイジングにも効果的という、意外なごま油活用テクがあるんです。 ■ごま油の美肌パワーとはごま油には、主成分であるリノール酸とオレイン酸のほか、ビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウムなど多くの美容成分が含まれています。中でもリノール酸は高い保湿効果をもち、肌荒れやニキビを予防する働きもあるそう。 さらに、アンチエイジングに役立つのが、「ゴマリグナン」という抗酸化物質です。一般的に知られているセサミンやセサミノールは、このゴマリグナンに含まれる成分。活性酸素の働きをおさえ、ホルモンバランスを整えてくれるといわれています。 ■美容に効果的なごま油の選び方「ごま油」と聞くと多くの人が思い浮かべるのが、調理用の茶色いごま油ではないでしょうか。でも、調理用のごま油は、純度も低く香りも強いため、美容に用いるには不向き。美肌やアンチエイジングのためには、焙煎していない無色透明の「白ごま油」を選びましょう。 白ごま油は、生のごまを絞って精製したもので「太白ごま油」として売られています。体の毒素を排出するとして、インドの伝統医学であるアーユルウェーダでも使われているそうですよ。 使用する前には、「キュアリング」とよばれる加熱処理を行い、殺菌力と抗酸化力を高めます。白ごま油を入れた鍋を火にかけ、100℃になるまで弱火で加熱。粗熱がとれてから遮光ビンなどに移して冷暗所で保管し、その都度使うようにしましょう。■ごま油マッサージで潤い美肌に白ごま油を肌に直接塗り、指で優しく円を描くようにクルクルとマッサージしてみましょう。肌表面から美容成分が吸収され、潤いのあるモチモチの肌が実感できるはずです。 普段のクレンジングに白ごま油を代用するのもOKです。また、塗った後のベタつきが気になる場合は、入浴時の使用がおすすめ。白ごま油を10分ほど肌全体になじませてからぬるま湯で洗い流せば、パック効果で潤い度もアップ! 保湿力を高めながら血行も促進させてくれるので、これからの季節の乾燥予防にも効果的です。 ■ほうれい線を予防するごま油うがい肌のハリをアップさせ、ほうれい線予防にも効果があるといわれているのが「ごま油うがい」。口の中の粘膜は美容成分の吸収率も高いため、肌だけでなく全身のアンチエイジングにも効率的だとされています。 大さじ1杯分くらいの白ごま油を口に入れ、のどの奥まで行きわたるようなイメージで“ガラガラうがい”を。その後、口の中にまんべんなくなじませながら、“ブクブクうがい”をします。 このごま油うがいは、アンチエイジングのほか、疲労回復や風邪の予防にも効果的とされています。うがいが済んだら口の中のごま油はティッシュなどに吐きだし、水ですすぎ直したりしないのがポイントです。 キュアリングをした白ごま油は、きちんと保存すれば2ヵ月程度もつそうです。美肌にアンチエイジング、デトックスと、嬉しい効果がいっぱいのごま油。スキンケアに取り入れて、ハリのあるツヤ肌を目指しましょう。
2014年09月30日(画像はプレスリリースより)富士フイルムの研究2014年9月18日、富士フイルムは優れた抗酸化力を持つことで知られる成分「アスタキサンチン」の効果を、京都大学と共同のマウスを用いた実験で明らかにしました。研究成果は10月14日の栄養補助食品・機能性食品国際学会(ISNFF)2014年大会(トルコイスタンブール)で発表。研究内容紫外線(UVA)によるシワ形成と表皮からの水分蒸散に対するアスタキサンチンの効果を、マウスの経口投与で実験を行いました。実験は、(1)UVA照射なし群(対照群)、(2)UVA照射群、(3)UVA照射+アスタキサンチン摂取群の3群で実施。UVAのシワ形成は、シワ面積を指標に検討。UVA照射によってシワ面積は1.4%に増加しました(対照群は0.4%)、アスタキサンチン摂取群は0.6%で、アスタキサンチンのシワ形成抑制効果を確認。水分蒸散は1時間1平方メートル当たりの水分蒸散量(g)を1単位として検討。UVA照射によって14.6単位に上昇しました(対照群10.5単位)、アスタキサンチン摂取群は11.9単位でアスタキサンチンの水分蒸散抑制作用を確認しました。(画像はプレスリリースより)UVAは皮膚の真皮に活性酸素を発生させます。アスタキサンチンはその活性酸素を除去することからシワ形成を抑制していると推察。水分蒸散はアスタキサンチンが表皮のバリア機能を維持しているセラミドに影響を与えているからと推察し、今後アスタキサンチン含有の化粧品やサプリメントの開発に応用を予定しているとしています。【参考】・富士フイルム
2014年09月25日(画像はプレスリリースより)ナノアスタキサンチン2014年9月9日、富士フイルムは、アスタキサンチンの乳化物の直径を小さくすると活性酸素を消去する能力が高まることを明らかにしました。この効果は、写真フィルムで長年培ってきた解析技術を応用して一重項酸素が消失する時間を測定する技術を開発し、確認したもの。一重項酵素は活性酸素の一つで悪玉とされています。富士フイルムではアスタキサンチン乳化物の直径が100nm(100nmは1万分の1ミリ)以下のものをナノアスタキサンチンと呼んでいます。ナノアスタキサンチンは普通サイズのアスタキサンチンに比べて約9倍の早さで一重項酸素を消すことができます。このことからナノアスタキサンチンが強い抗酸化作用を示す可能性があることが分かりました。(画像はプレスリリースより)アスタキサンチンアスタキサンチンは天然由来の抗酸化成分です。藻類やオキアミを原料としたアスタキサンチンが機能性食品の材料に用いられています。トマトのリコピンやニンジンのベータカロチンが抗酸化作用をもつことが有名ですが、アスタキサンチンの抗酸化作用はリコピンやベータカロチンよりも高い抗酸化作用を示します。アスタキサンチンは抗酸化作用以外に眼精疲労や筋肉疲労の回復作用のほか様々な作用の作用の報告があります。【参考】・富士フイルムプレスリリース
2014年09月13日味にクセがないので味つけしやすく、漬けても、焼いても、煮ても美味しい万能野菜、ナス。最近は、長なす、米なす、水なすといった聞き馴染みのあるものから、緑色をした青ナスや白ナス、イタリア産のものなど種類も豊富になり、食卓に毎日上がっても飽きのこない存在ですよね。秋ナスが女性の体に悪影響、は本当?昔から“秋ナスは嫁に食わすな”と言われていたりしますが、その意味は「美味しい秋ナスを憎らしい嫁に食べさせるなんてもったいない!」というのがメジャーな解釈がひとつ。そしてもうひとつは、ナスは水分が多く、妊娠を控える嫁の体が冷えてはいけないので食べさせないほうが良い、という解釈もあるようです。後者については、食べ物を温性や冷性などに分類する薬膳の知識が影響していそうですが、科学的なエビデンスがあっての話ではないのです。ただ、ナスはカリウムを多く含み、利尿作用、むくみの予防にも役立つ野菜です。夏野菜でもあるため涼をもたらす食材、というイメージがついてしまったのかもしれません。ナスとキュウリの“だし”でカリウム補給私もこの夏は、さっぱり食べられるナスとキュウリ(こちらもカリウム豊富な野菜)を合わせた山形県の郷土料理“だし”を何度か作りました。ごはんやお豆腐にかけたり、やはりカリウム豊富な納豆に混ぜるのもおすすめです。実はナスは体が温まりやすくなる食材近年にいたっては、ナスはなんと温め食材、アメリカでは抗がん食品として話題に。体温の上昇を促し、血流の改善に働くビタミンPを豊富に含む野菜として認められています。また、ナス特有の紫色の色素は「ナスニン」というポリフェノールの一種で、やはり優れた抗酸化作用、血行促進作用があるそう。野菜の組み合わせで体を温める一品にこれからの季節におすすめなのは、ナスとこれまたビタミンPが豊富なピーマン、トマトを合わせた“秋仕様ラタトゥイユ”。玉ねぎやレンコンなどの根菜も入れてバランスを取るとさらに◎!トマトは加熱調理すると抗酸化成分リコピンの体内吸収がさらにアップするため、ラタトゥイユはアンチエイジングにも最高のひと皿といえそうです。そしてナスは、“成す”にかけた縁起もののお野菜。いろんな調理法で美味しく食べて、抗酸化・血流アップを応援!秋冬もくすみやカサつきと無縁の美を“成し”ていきましょう♪
2014年09月05日(画像はイメージです)リコピンが卵巣癌のリスク減少リコピンが抗酸化作用を持つことから、さまざまな癌のリスクを減らすということが、いくつもの臨床結果から示唆されています。しかし、今まで公開された臨床試験すべてが癌に効果ありという結果となったわけではありません。今回、Soochow大学のリー氏らがメタアナリシスの手法を用いて今までの文献を総合的に分析しました。その結果、リコピンの摂取量が多くなると、卵巣癌のリスクは低下することがすることが分かったといいます。卵巣癌のリスクが高くなる閉経後の女性では、リコピンを摂取することは有益ということが統計学的に証明されました。リコピンと癌米国国立がん研究所のPDQ(R)でリコピンの効果について記載。また、疫学研究でもリコピンの摂取量と前立腺癌の発生率の間に関連がある可能性があると記載されています。リコピンの効果抗酸化作用が効いているといわれていますが、男性ホルモンに対して影響を与えるために前立腺癌や卵巣癌に効果を示しているという説もあります。【参考】・Nature Scientific Reports 4, Article number 4885・米国国立癌研究所リコペン
2014年05月25日富士フイルムは5月12日、高い抗酸化力を有することで知られる成分「アスタキサンチン」と「亜鉛」を同時に摂取すると、睡眠を司る視床下部の変動遺伝子数が増加することをマウスを用いた研究にて発見したと発表した。同成果は同社ならびに神奈川科学技術アカデミー、東京大学の阿部啓子 教授らによるもの。詳細は年7月3日から開催される「第39回 日本睡眠学会定期学術集会」にて発表される予定。これまで同社は研究により、抗酸化作用をはじめ、眼精疲労の回復や、肌の保湿力の向上に関わる作用があるとされる「アスタキサンチン」と、活性酸素除去酵素などの構成成分である「亜鉛」を同時に摂取することで、高い睡眠改善効果が得られることを報告していたが、そのメカニズムについては不明のままであった。そこで今回の研究では、このメカニズムの解明に挑んだという。具体的には、生後8週齢のマウスを10日間の予備飼育後、「マウスの体重1kgあたりアスタキサンチン49.5mg+亜鉛82.5mg投与群」と「対照群(水投与)」に分け、投与前と経口投与2時間後に視床下部を含む脳各部位を回収、視床下部からRNAを抽出し、DNAマイクロアレイを用いて、変動遺伝子の解析を行ったという。その結果、アスタキサンチンと亜鉛を摂取させると、摂取2時間後に視床下部で変動した遺伝子は1,256あること、ならびに対照群では変動遺伝子数は37にとどまることが確認されたことから、研究グループでは、アスタキサンチンと亜鉛摂取により、視床下部の遺伝子の働きが大きく変化している可能性が示唆されたとし、アスタキサンチンと亜鉛が睡眠中枢や覚醒中枢に作用している可能性が示されたとする。なお同社では、今後もアスタキサンチンと亜鉛による睡眠改善メカニズムの解明を行っていくとするほか、各成分の健康増進機能の解明と新たな応用を進めていく予定としている。
2014年05月14日東北大学は4月14日、米ソノマ州立大学との共同研究により、アミノ酸の1種「システイン」に過剰に硫黄が結合した「活性硫黄物質」が体内で生成され、さらにその物質が極めて強力な活性酸素の消去能力を発揮することで、生体内で主要な抗酸化物質として機能していることを発見したと発表した。成果は、東北大大学院 医学系研究科 環境保健医学分野の赤池孝章 教授、同・澤智裕 准教授(JSTさきがけ研究者兼任)、同・医学系研究科 医化学分野の山本雅之 教授、東北大 加齢医学研究所の本橋ほづみ 教授、ソノマ州立大のFukuto教授らの国際共同研究チームによるもの。研究の一部はJST戦略的創造研究推進事業さきがけの一環として行われ、その詳細な内容は日本時間4月15日付けで米科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。ヒトの細胞や動物実験などから、システイン(画像1)の代謝に関わる酵素「シスタチオニン β-シンターゼ(cystathionine β-synthase:CBS)」と「シスタチオニン γ-リアーゼ(cystathionine β-lyase:CSE)」が酸化ストレスを低減する作用があることが判明している。しかしながらどのような仕組みによって酸化ストレスを軽減し改善するかについては不明だった。そうした中、今回の研究で明らかになったのが、CBSやCSEがシステインに硫黄が過剰に結合した活性硫黄物質「システイン・パースルフィド」(画像2)を作り出すことだ。そしてマウスを使った解析から、活性硫黄物質が脳や心臓、肝臓など、あらゆる臓器に存在し、また正常なヒト血液中にも豊富に存在することが確認されたのである。次に、これら活性硫黄物質が活性酸素に対してどのように作用をするのかが解析された。その結果として、活性酸素を消去することで、生体内で極めて高い抗酸化活性を発揮することが発見されたのである。さらに、細胞にCBSやCSEの遺伝子を導入してたくさん作らせると、活性硫黄物質によって細胞が活性酸素の毒性によって障害を受けず強い酸化ストレス抵抗性を獲得することも判明。システイン・パースルフィドはシステインと比べて、その構造に僅かな違いしかないにも関わらず、劇的に抗酸化活性が高まっていることが明らかとなったのである。なお活性酸素は、ヒトを含めた好気性生物が酸素を使って生命活動を営む上でどうしても発生してしまう毒性物質だ。毒としてだけでなく、生命活動上で必要だという報告もあるが、どちらにしろ活性酸素は過剰に作られたり、活性酸素を取り除くための抗酸化システムがうまく働かなくなったりすると、体内で活性酸素が過剰に蓄積した結果、酸化ストレス状態がもたらされるのは事実だ。その結果、老化が促進されるなどとよく健康食品などのCMで説明されていたりするが、実際にその通りで、酸化ストレスが長く続いて慢性化すると、がん、動脈硬化症、メタボリックシンドローム、神経変性疾患などのさまざまな病気の高いリスク因子になってしまうのである。今後、ヒトの体内で活性硫黄物質がどのように代謝・維持されているのか、またそれが病気の進展をどのように制御するのかを解明することで、酸化ストレスに関連する多くの病気の新しい予防法・診断法・治療法の確立へ大きく貢献するものと期待されるとしている。
2014年04月16日(画像はプレスリリースより)広島工業大学の研究データよりルイボス・マーケティング・リミテッドから、ルイボスティーの効果に関する研究レポートが紹介されました。広島工業大学がおこなった研究によると、ルイボスティーは抗酸化作用があることがわかったそうです。うれしい抗酸化作用抗酸化作用とは、「活性酸素を押さえる力」です。人間の体は活性酸素が増えすぎてしまうと、細胞が老化し、病気にかかりやすくなってしまいます。ルイボスティーにはこの活性酸素を押さえる抗酸化物質が含まれているのです。ルイボスティーといえば、カフェインを含まないことやカロリーが無いことから、妊娠中の女性や、子どもたちが飲むことが多い印象があります。つまり、ルイボスティーはノンカフェイン、カロリーオフでしかもアンチエイジングにつながる抗酸化物質を含んだ理想的なお茶といえるのです。広島大学の実験今回、広島大学では「ルイボスティー飲用による高強度運動時の酸化ストレス軽減効果」という研究データを公表しています。激しい運動をおこなった際には、体には活性酸素が多く発生します。この実験では、運動をおこなった後、水とルイボスティーそれぞれを飲用して、どちらが活性酸素を押さえることができるかという実験をおこなっています。実験の結果、ルイボスティーを飲んだ方が、抗酸化作用がより働いていることがわかっています。【参考サイト】▼@Press
2014年03月07日理化学研究所(理研)は1月8日、スウェーデン・カロリンスカ研究所との共同研究により、新しいタイプの抗うつ薬として注目される「ケタミン」が、「セロトニン1B受容体」の活性を"やる気"に関わる2つの脳領域で上昇させることを、サルを対象としたPET(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層画像法)によって明らかにしたと発表した。成果は、理研 ライフサイエンス技術基盤研究センター 生体機能評価研究チームの尾上浩隆チームリーダー(イメージング機能研究チームのグループディレクター兼任)、同・山中創特別研究員らの国際共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、日本時間1月8日付けで米オンライン科学雑誌「Translational Psychiatry」に掲載された。うつ病の原因の1つとして現在考えられているのが、強いストレスなどにより脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の濃度が低下してしまうというものである。その考えに基づき、現在では脳内のセロトニン濃度を高める薬として、セロトニンの再取り込みを阻害する薬が抗うつ薬として広く使用されている。ただし、薬を毎日服用しても治療効果が現れるまでに数週間以上の時間を要し、さらに吐き気や神経過敏などの副作用も見られることから、うつ病患者の回復を遅らせたり、自殺のリスクを高めてしまったりする要因にもなるという課題があった。近年の研究から、麻酔・鎮痛などに使用されているケタミンが、低用量の投与で2時間以内に抗うつ作用、つまり即効性を示し、さらにその効果が数日間も持続すること、つまり持続性があることが報告されるようになり、既存の抗うつ薬では効果が低いうつ病の患者にも治療効果が認められたことから、新しいタイプの抗うつ薬として期待されている。脳内の主要な興奮性神経伝達物質として知られている「グルタミン酸」は、記憶や学習などの脳機能に深く関わっている。ケタミンは、そのグルタミン酸受容体の1つであり、イオンチャネルタイプの「NMDA型」受容体に作用する仕組みを持つ(もう1つの受容体「AMPA型」もイオンチャネルタイプ)。ただし、これまでのところ、ケタミンのうつ病に対する作用メカニズムについては、マウスなどのげっ歯類を用いた研究が行われているのみで、実は不明な部分が多かった。特に、霊長類を対象とした研究はほとんど行われていない状態で、ヒトに近い哺乳動物におけるケタミンのセロトニン神経系への影響は不明なままである。セロトニンによる神経伝達は、ニューロン(神経細胞)同士を接続する「シナプス」に存在する「セロトニン受容体」を介して行われる。セロトニン受容体は複数種あり、セロトニン1B受容体もその1種で、うつ病に関係することが知られていた。そこで研究チームは今回、セロトニン1B受容体に特異的に結合するPETプローブ「[11C]AZ10419369」(PETで測定するためのγ線を放出する質量11の放射性同位体炭素で標識した薬剤(分子))を新たに合成し、ケタミンがセロトニン神経系に及ぼす影響を調べることにしたというわけだ。研究チームは、[11C]AZ10419369を用いて4頭のアカゲザルで脳のPET撮影を実施。その結果、ケタミンの投与により、前脳にある「側坐核」と大脳基底核の一部である「腹側淡蒼球」において、4頭のアカゲザルそれぞれにおける[11C]AZ10419369のセロトニン1B受容体への結合上昇が見られ、脳の2つの領域でセロトニン1B受容体の活性が有意に上昇していることが発見された(画像1・2)。この2つの脳領域は、"やる気"つまりモチベーションを作り出す領域であり、うつ病に関連が深いと考えられている神経回路の一部だ。なお、4頭のアカゲザルそれぞれにおける[11C]AZ10419369のセロトニン1B受容体への結合上昇の度合いは、右脳・左脳の両方に同等に見られた形だ。そのため画像1と2は、中央点線左側に上昇度合いを右脳・左脳で平均した解析結果画像と標準化したアカゲザルの脳のMR画像を重ねたものを示し、解剖的な位置をわかりやすくするため、中央の点線右側にMR画像だけが示されている。次に、この2つの脳領域でのセロトニン1B受容体が、ケタミンの抗うつ作用と関係しているかどうかが調べられた。これまでのマウスやラットを用いた実験から、グルタミン酸受容体のもう1つのタイプであるAMPA型受容体の機能(ニューロンを脱分極して興奮させるなど)を阻害する「NBQX」を前投与すると、ケタミンの抗うつ作用が失われることがわかっている。側坐核と腹側淡蒼球において、ケタミン投与によりセロトニン1B受容体の活性が有意に上昇することから、NBQXを前投与したアカゲザルにおいて、ケタミン投与の効果に変化が生じるかどうかが調べられた。すると活性の上昇は遮断され、コントロールと同程度の活性しか認められなかったのである(画像3)。以上の結果から、この2つの脳領域におけるケタミンのセロトニン1B受容体への作用が、ケタミンの抗うつ作用のメカニズムに重要な役割を持っていると考えられたということだ(画像4)。なお、ケタミンがNMDA型グルタミン酸受容体に作用した後に、AMPA型グルタミン酸受容体に作用することは知られていたが、今回の研究により、ケタミンが側坐核と腹側淡蒼球においてセロトニン1B受容体の活性を上昇させる、という新たなメカニズムが想定されることとなった。また、ケタミンはグルタミン酸性シナプスに作用するだけではなく、セロトニン神経性シナプスに作用することが示唆されたのである。ケタミンは新しいタイプの抗うつ薬として可能性があることが期待されているところだが、大きな欠点としては薬物依存性がある点が挙げられる。そのため、日本ではうつ病患者への投与は認可されていないのが現状である。しかし、ケタミンの抗うつ作用とセロトニン1B受容体の関連性が示されたことから、今回の成果が即効性と持続性を持つ新しいタイプの抗うつ薬の開発に応用されることが期待できると研究グループではコメント。また、今回用いられた脳内のセロトニン1B受容体のPETによるイメージングは、うつ病の画像診断にも応用できる可能性があるという、副産物的な応用も開発された形だ。さまざまな疾患に応じたPETプローブの開発と、それを使った分子イメージング手法による疾患関連分子の動態解析は、創薬・診断技術開発の基盤となるライフサイエンス技術として、今後の発展が期待されるとしている。
2014年01月08日(画像はイメージです)美髪を育てるにはチョコレートを食べよう肌の抗酸化作用、ポリフェノール効果・・チョコレートの主要成分カカオに含まれる体に嬉しい情報は日々メディアでも取り上げられ、一般に広まるようになったが、チョコレートが美しい髪の育成に不可欠だということはまだあまりよく知られていない。世界的に髪のラグジュアリーサロンを展開するグループ「アーバン・リトリート」で働く頭皮の専門家、リコルダ・ヴィラノヴァさんによると、毎日ひとかけらのチョコレートの摂取が髪の発色を高めるメラニンの形成と、白髪の予防に役立つという。また、多くのヘアケア用品にもチョコレートの成分であるカカオが使用されており、髪の発色を高め、表面を滑らかにし、髪の内側の水分量を上げる効果がある。チョコレート以外の髪に良い食品美髪育成のために、以下の食品の摂取も欠かしてはならない:一般的に青背の魚と言われる脂の多く乗った魚(サンマ、サバ、マグロ、ハマチ)、これらの魚は頭皮に栄養を与え、保湿効果をもたらす。また、アボカド、クルミの摂取も同様の効果が期待できる。枝毛が気になる人は赤みの肉がおすすめ。リコルダさんによると、肉に含まれる鉄分が髪の成分がもろくなるのを防ぐという。ベジタリアンの人は植物性たんぱく質の宝庫、豆腐やレンズ豆を日々摂取するようにすれば問題ない。自宅でできるチョコレート・トリートメントレシピそれではチョコレートの美髪効果がふんだんに期待できるトリートメントレシピを紹介しよう。ボールに湯煎で溶かしたショコラノワール4かけらと、ひまし油(キャスターオイル)2さじをとろりとするまでよく混ぜる。できあがったら、頭皮から毛先までマッサージをするようにたっぷりもみ込む。15分間おいた後洗い流せば、しっとりツルツル、カカオが香る髪のできあがり。市販のトリートメントより安あがりで、シリコンなど化学成分の含有量はゼロ。髪の悩みを根本から解決したい人には必見のレシピだ。【参考リンク】▼planet.fr femmes
2013年12月31日(画像はプレスリリースより)自然界最強の抗酸化成分!秋の味覚である、鮭・いくら・エビ・カニ・・・・・・今や、コンビニエンスストア・飲食店・スーパー、どこでも見かけるこれらの食材。実は、自然界最強の抗酸化成分であるアスタキサンチンが含まれている食材なのです。アスタキサンチンは、上記食材に含まれる赤色の色素成分で、紫外線を浴びることによって生み出される老化の原因、活性酸素の働きを阻害する強力な効果があります。つまりアスタキサンチンが含まれている食材は、アンチエイジングに最適なのです。『魚屋路』でフェアを実施中!株式会社すかいらーくが経営する、回転寿司『魚屋路(ととやみち)』では、「秋の幸勢揃い!<第2弾>フェア」を2013年10月17日(木)~2013年11月20日(水)の期間、実施しています。当フェアの目玉商品「時しらず」は、旬以外の時期に捕れる鮭のことで、身に脂が乗り、アスタキサンチンもたっぷりの一品です。「魚屋路(ととやみち)」では、メニューやポップでもアスタキサンチンについて紹介しています。また、アスタキサンチンは熱にも強く、素材をソテーやフライにしても失われることがありません。家でもアスタキサンチンを摂取できるメニューを作って、これからの季節の乾燥や、意外に強い冬の紫外線から肌を守りましょう。【参考リンク】▼「アスタキサンチン工業会」プレスリリース
2013年11月16日ドールはこのほど、野菜の機能性成分に注目した新カテゴリーの野菜「ウルトラベジ」を発売することを明らかにした。第1弾として、解毒・抗酸化作用があるとされる成分「スルフォラファン」を通常よりも多く含む「ドール『機能性ブロッコリー』」(398~500円予定)を、9月1日より全国の百貨店・スーパーなどで発売する。生活習慣病対策がクローズアップされるようになってきた昨今、健康増進などの効果が科学的に裏づけされた野菜を積極的に摂取することで、健康の維持・増進やアンチエイジングを図ろうという考え方が広まっている。「ウルトラベジ」は、従来の野菜に比べてこういった健康に資する機能性成分の高い品種を選定し、「機能性野菜」というカテゴリーとして開発・販売を行う。同社が今回発売する「機能性ブロッコリー」は、体内の酵素生成を促進し、解毒・抗酸化作用を高めるとされている「スルフォラファン」を、通常のブロッコリーの2・5~3倍ほど含むという。味や見た目は今までと変わらず、国内の自社農園で栽培しており、安全・品質面にも細心の注意を払っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月22日アンチエイジングには欠かせない抗酸化。加えて最近では「抗糖化」というキーワードが注目を集めています。糖化は、肌の弾力性を失わせるばかりか、シミやシワ、たるみやくすみの原因にもなってしまう、美肌の大敵。糖化を防ぎ、美肌をキープするためには、どんなケアが必要なのでしょうか。■糖化が体をコゲつかせる!?糖化とは、私たちの体のたんぱく質が、過剰な糖と結びつくことによって起こる反応のこと。例えば、牛乳や卵(たんぱく質)と砂糖(糖)を混ぜて焼くと、こんがり焼き色のついた美味しそうなホットケーキができあがります。この焼き色が糖化の特徴。食べ物を美味しくするにはメリットの多い糖化ですが、これが体内で起こると、美容と健康に大きな影響を与えることに。たんぱく質と糖が結合し、体の中で糖化が進むとAGEsという物質が生まれます。これはいわば老化たんぱく質。肌の奥のコラーゲンに蓄積し、たるみやくすみ、シワの原因になってしまいます。さらには髪や爪がもろくなる、代謝が低下するなど、肌以外にも大きな影響が。酸化が「サビ」なら糖化は「コゲ」。肌の透明感や弾力を失わせる原因になるのが、この糖化なのです。■抗糖化ケアのポイントは血糖値抗糖化ケアに大切なのが普段の食生活です。まず注目すべきはGI値。これは、その食品を食べたときに、どれくらいの速度で血糖値が上がるのかを数値化したものです。抗糖化の基本は、血糖値を急激に上げる食べ物を避けること。野菜やきのこ類、肉や魚などの低GI値の食品を中心に、バランスの良いメニューを心がけましょう。でも、だからといってGI値の高い炭水化物をまったく摂らない、というのでは栄養バランスが偏ってしまいます。糖化のリスクは、食べる順番でかなりおさえられます。野菜→肉や魚→主食、という順に食べれば、血糖値の上昇もゆるやかに。また、食物繊維は血糖値の上昇を抑える効果があるとされているので、ゴボウやホウレン草、海藻類などを先に食べるのもおすすめです。■抗糖化のために習慣にしたいこと食事のメニューを選ぶ際には、カロリーとともにGI値に注目してみてください。選ぶポイントは、「白いものより黒いもの」。例えば、精製された小麦よりもライ麦や胚芽小麦のパン、白米よりも玄米を選ぶと、血糖値の上昇をおさえることができます。そして、抗糖化には適度な運動が効果的です。とくに、食べたあとに10分程度歩くと、血糖値の上昇をゆるやかにする効果があるといわれています。また、抗糖化に有効と注目されているのがハーブティーです。カモミールやドクダミには、老化物質であるAGEsの生成をおさえる抗糖化力があるとされています。食事のときにカモミールティーやドクダミ茶として飲むことで、抗糖化効果が期待できそうです。
2013年06月05日エイジングケア成分を配合した「アスタハンドセラム」ハーバー研究所は、高い抗酸化作用があり、炎症や色素沈着防止にも働きかけるという注目のエイジングケア成分“アスタキサンチン”を配合したハンド用美容液「アスタハンドセラム」を、2月1日より数量限定で新発売する。*画像はニュースリリースより年齢が気になる手もとを保湿し、若々しくなめらかに整える「アスタハンドセラム」は、エイジングケアで注目の美容成分“アスタキサンチン”と、ミネラル・アミノ酸を豊富に含み、高い保湿力で肌をやわらかくする“紅藻多糖体”配合で、年齢が気になる手元を若々しくなめらかに整え、保湿成分のスクワラン、ホホバ油配合で、乾燥が気になる手元をしっかり保湿するハンド用美容液。“アスタキサンチン”特有の薄いオレンジ色で、サラッと伸びて、ベタつかずしっとりとした使用感で、塗った瞬間に肌に浸透し、家事の合間にも気持ちよく使える。ひじ、ひざ、かかとなど、カサつきやすい部分にも。元の記事を読む
2013年01月28日いよいよ寒さも本番。あたたかい味噌(みそ)汁が飲みたくなる季節だ。味噌といえば、老化防止や血液の循環をよくする抗酸化作用をはじめ、様々な効果があることで知られている。一説によれば、味噌の中でも特に抗酸化作用があるといわれているのが赤味噌だとか。というわけで今回は、赤味噌の代表格・仙台味噌にまつわるネタを、料理店の紹介とともにお届けしたい。仙台味噌は、八丁味噌、白味噌と並ぶ日本の三大味噌のひとつ(※諸説あり)とも言われているが、どんな味噌なのだろう?早速、宮城県内にある41社の味噌醤油メーカーで組織されている「宮城県味噌醤油工業協同組合」の方に伺ってみた。そもそも、仙台味噌とはどんなものなのか?起源をたどると、400年以上前の戦国武将・伊達政宗に行き着くようだ。戦国の時代において味噌は大事な兵糧でもあったため、伊達政宗は軍用味噌を他に頼らず自給しようと考えた。そこで、城下に大規模な味噌工場を設けたのだが、これが最初の味噌工場となり、仙台味噌の始まりと言われている。一説によれば、他の藩の味噌は夏季に腐敗してしまったが、仙台藩の味噌は少しも変質せず味も優れていたのだとか。評判が評判を呼び、他藩にも分け与えるようになったことから、一躍その名が知れ渡ったとも伝えられている。仙台味噌は、大豆と米麹と塩を使って作られる「米味噌」の分類に入るが、一口に米味噌といっても様々だ。麹や塩の分量、大豆を煮るか蒸すかなどによって食感や塩分濃度に違いが出てくるだけでなく、熟成期間の長短によって口当たりや風味も変わってくる。一般的に赤味噌は、白味噌に比べて熟成期間を長くとることで知られている。仙台味噌は、辛口の味、さえた赤色、しっとりとした光沢が特徴だ。大豆のうま味を生かしたすっきりとした味わいなので、どんな料理とも相性がいい。魚の生臭みを抑える役割も果たすので、サバの味噌煮などにもピッタリだ。ところで、仙台では味噌を使ったスイーツもバリエーションが豊富である。組合の方に教えていただいたものはどれも興味をそそられるものばかりであったが、特に気になったのは、「仙台味噌カステラ」と「仙台味噌プリン」。さすがの伊達政宗も、400年後の人々が味噌をデザートに使っているとは夢にも思わなかっただろう。ということは、今から400年後の2400年代には、味噌を使った新たな食品が登場しているのかもしれない。そう思うとなんだか愉快な気分だ。さて、続いては、仙台味噌を使った料理を食べられる人気のお店をご紹介させていただこう。食材に宮城県産を使っている地産地消のこだわりの店、「古々がみそ」だ。仙台市内に一番町店と仙台駅前店の2店舗あるのだが、今回は一番町店の佐藤店長に、おすすめの料理やお店で人気の料理などを伺ってみた。レトロな雰囲気が漂う店内は、ゆったりとくつろげる空間。存分にリラックスして宮城の味を堪能することができる。友人や家族と訪れるのも一興(いっこう)。後々まで色あせない時間を過ごすことができるだろう。仙台味噌料理を中心に供するこちらのお店では、宮城県もしくは近県の食材を使うことにこだわっている。お酒の種類も多く、日本酒、焼酎、ワイン、カクテルと様々にそろえているが、特に宮城の地酒(純米、特別純米)は豊富だ。さらに、仙台味噌の種類も1種類だけでないというから驚きだ。宮城県産の大豆と米麹を使って2年熟成させた味噌や、美容と健康にも配慮したこだわりの減塩味噌までそろう。一番町店の佐藤店長のおすすめは、「牛タン仙台味噌焼き」「コラーゲンみそもつ鍋」「酢味噌で食べるお刺し身」「鍬(くわ)焼き」などで、忘年会・新年会ではもちろんのこと、普段から注文が殺到しているメニューのようだ。来店の際には予約した方が賢明かもしれない。●information「古々がみそ」一番町店宮城県仙台市青葉区一番町4-9-1かき徳ビル2F「古々がみそ」仙台駅前店 宮城県仙台市青葉区中央3-1-21仙台駅前ビルEAST7F 口いっぱいに広がる東北の味、数百年の歴史の香る仙台味噌。仙台方面を旅した折には、ぜひ本場の味を堪能していただきたいが、「忙しくてどうしても仙台へ行けな~い!」という方のために、仙台の方に教えてもらった、仙台味噌を使った簡単な料理「笹かまぼこの味噌田楽」をご紹介したい。材料は至ってシンプル、「仙台味噌小さじ1 / 調味料(砂糖・みりん各小さじ1)/ 笹かまぼこ4枚 / 白いすりゴマ適宜」だけである。作り方も簡単。仙台味噌、調味料(砂糖・みりん)、白いすりゴマを先の分量で鍋にかけ、弱火でかき混ぜながら沸々してきたら火を止める。この「煉(ね)り味噌」を笹かまぼこにぬり、オーブンまたはガスコンロの魚焼きグリルで焼くと出来上がりだ。甘さを控えめにしたい時は、みりんの代わりに酒を使ってもいいだろう。笹かまぼこは仙台名物として有名だが、仙台味噌の辛さと調味料の甘さをミックスした甘辛い「煉り味噌」を付けて焼くことで、さらにおいしくいただけるというわけだ。お酒のつまみとしても、小腹が空いた時のおやつとしてもおすすめなので、ぜひお試しあれ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月26日ポッカコーポレーションと沖縄ポッカ食品は、新たな機能性成分として“オオバギポリフェノール”に着目。このほど、化粧品向けの原料素材としての製品化に成功した。9月より販売を開始している。「オオバギポリフェノール」は、沖縄以南から東南アジアにかけて、野生で分布している亜熱帯樹木オオバギに含まれる成分。両社は沖縄イノベーション創出事業の支援を受け、この成分の研究開発を進めてきた。研究の結果、同社および大学、公的機関において、「オオバギポリフェノール」はカテキンなど市販の天然成分の中でも、極めて強い抗菌活性と抗酸化活性を持つことが分かった。有用性の研究と並行し、食品や化粧品、バス・トイレタリー製品など幅広い分野への活用を目指し、用途にあわせた素材開発を行っていた。このほど、同社は化粧品用エキス(非食品用)「美らフェノンBG(ちゅらフェノン)」を開発。9月から一般向けに製品の紹介を開始した。同素材を使用した製品の第1号「美らフェノン」を配合した化粧品は、沖縄県の化粧品製造メーカーポイントピュールより発売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月24日自然派甘味料「 ラカントS 」を使ったおいしい料理をいただきながら、女子が気になる美容や食をテーマに、各分野のスペシャリストである雑誌の編集長によるトークをお楽しみいただくイベント、ウーマンエキサイト女子会。「 デトックスとマクロビライフ 」、「 最新ダイエット事情 」に続き、3回目となるイベントが、赤坂の人気フレンチレストラン「 オゥ・レギューム 」にて開催され、8組16名のウーマンエキサイト読者が参加しました。今回のテーマは「抗酸化より抗糖化!」。健康や美容、ダイエットから家事まで、体と心にいい生活を送るための情報を発信する月刊誌『 からだにいいこと 』の奥谷プロデューサーをゲストに、今注目のキーワード「糖化」の仕組みと「抗糖化」するための簡単な方法についてトークショーが行われました。五十嵐浩司シェフによる簡単なメニュー説明の後、早速食事会がスタート。季節の野菜をふんだんに使った、目にもおいしい料理には、すべて「サラヤ」の「 ラカントS 」を使用。「 ラカントS 」はカロリーゼロの自然派の甘味料。ウリ科の果実<羅漢果(ラカンカ)>から抽出した甘味成分と、エリスリトールという発酵ブドウ糖を合わせて作られ、血糖値が上がらないとして糖質オフダイエットでも注目されています。前菜は5種類の盛り合わせ。季節野菜のエチュベ、ブロッコリーとドライトマトのオレキエッテ、フルーツトマトとアボカドサラダ トマトソルベ添え、南仏野菜のゼリー寄せ、緑のガスパチョ仕立て。約15種類の季節野菜を使ったエチュベは、エチュベ液に顆粒の「ラカントS」を使用。野菜を漬け込み、蒸し煮にして作られている。トマトソルベにも顆粒の「ラカントS」が。主菜には、季節野菜のローストと低GIの「おいしくごはん」のリゾット きのこのフリット ビーツのソース。色鮮やかな料理に思わず歓声が上がりました。リゾットには低GIで食物繊維が豊富な「おいしくごはん」、ビーツのソース、フリットの生地には「ラカントS」で甘みを付けている。デザートは、フルーツトマトと木苺のスープ 八角の香り プチトマトのマリネ 焼きナスのアイス。野菜を使った珍しいメニューですが、甘さ控えめでさっぱりとした味わいの、とてもおいしいデザートです。奥谷プロデューサーによる"糖化"トークショー! >>コース料理のようにゆっくり、おしゃべりを楽しみながらおいしい料理を堪能し、デザートがでてきたところで、トークショーがスタート。奥谷プロデューサーに、人間の体内で起こると病気や美容にも悪い影響を与えることで、今注目されている“糖化”について、お話いただきました。糖化とは、人間の皮膚や筋肉、骨を作るタンパク質が、体の中で余った糖と結びつくことにより、よくないタンパク質に変化すること。タンパク質である卵と牛乳、糖分である砂糖が入ることにより、焼くときつね色になるホットケーキのように肌がこげ、肌の透明感を失ってくすみ、たるんだり、しわになったりと、あらゆる肌老化の原因になっています。さらに白内障やアルツハイマー、糖尿病や心筋梗塞にも関わると言われ、30〜40年代の方に増えているのだとか。そんな恐ろしい糖化を防ぐために、どのような食事の摂り方をすればいいのでしょう?朝ごはんの食べ方、ごはんの食べる順番、ごはんを食べる速さ、間食をするタイミングなどがクイズで出題されました。アンチエイジングに関心の高い人が多く、クイズは全員全問正解!糖化を防ぐためには、糖を摂りすぎないこと。特に急激に血糖値を上げ、糖化を加速させてしまうとして摂らないようにしたいのが、白砂糖と清涼飲料水などに含まれる果糖ブドウ糖液糖です。三温糖も精製された砂糖のため、白砂糖とほとんど変わらないため、注意が必要だそう。材料をよく見て、甘味には「 ラカントS 」を使って手づくりするのが良さそうです。「血糖値を上げやすく、糖化しやすい食べ物の目安がGI値。GI値が高いものを食べると太りやすく、それが糖化と連動しています。できるだけGI値が低いものを選んで、高いものを食べるときは食物繊維の多いルイボスティーやハーブティーなどと合わせましょう。食物繊維は血糖値の上昇をゆるやかにするので、積極的に摂ってください」と奥谷プロデューサー。1)朝ごはんはしっかり食べる2)野菜から順番に食べる3)食事はゆっくり4)甘い物は食後に5)低GI食品を参考に、糖の摂り過ぎに注意する6)加工食品やファーストフードはできるだけ避ける7)食物繊維を積極的に摂るこの7つが糖化を防ぐポイント。参加者からの質問コーナーの後、トークショーが終了しました。お土産には、料理にも使われた顆粒と液状タイプの「 ラカントS 」をプレゼント。料理にも糖化にも興味があって参加したという参加者からは、「糖化という言葉は初めて聞きましたが、分かりやすくて勉強になりました。料理は野菜がどれもとても甘くておいしく、前菜のトマトソルベが特に気に入りました」と感想をいただきました。今回とても好評だったデザートのレシピを五十嵐シェフに教えて頂きました。「 ラカントS 」をふんだんに使ったデザートは、ちょっとしたおもてなしにも喜ばれそうです。ぜひ作ってみてくださいね。大好評だったデザートレシピをご紹介! >>赤坂の人気フレンチレストラン「オゥ・レギューム」のオリジナルレシピをご紹介![フルーツトマトと木苺のスープ 八角の香り プチトマトのマリネ 焼きナスのアイス]材料AラカントS(液状) 150ml八角 20gフルーツトマト(中玉) 5個木苺のピュレ 150g材料Bアイス材料(アイス1600cc分)全卵 200cc牛乳 1L生クリーム 200ccラカントS(顆粒)180ml上記材料で作ったアイスのベース 500cc焼きナス 5本材料Cプチトマト 32個(赤・黄色2個ずつ)水 300ccラカントS(液状) 200mlバニラビーンズ 1本材料Dバター 25gラカントS(顆粒) 25gアーモンドパウダー 11g卵白 36g酒 22mld作り方1)Aの材料でスープを作る。ラカントS(液状)と水150ml、八角を鍋に入れて弱火にかけ、沸騰したら火を止める。ふたをして冷めるまで置く。2)トマトはざく切りにする。1と一緒にミキサーにかけ、ざるでこして冷蔵庫で冷やす。3)アイスを作る。Bの材料を合わせてミキサーにかけ、泡立った状態でバットに入れ、冷蔵庫で冷やす。4)固まってきたら2回ほど冷蔵庫から出し、スプーンでかき混ぜて空気を含ませる。5)プチトマトを湯剥きする。水とラカントS、バニラビーンズを鍋に入れ沸騰させ、火を止める。鍋にプチトマトを入れて余熱で漬けこみマリネする。6)Dの材料でフィアンティーヌ(洋風せんべい)を作る。バターは室温に置き、クリーム状にしておく。ボウルにバター、ラカントS(顆粒)、アーモンドパウダー、酒を入れて混ぜ、卵白を加えて混ぜる。7)6を4等分に分け、ベーキングシートにラップを乗せた上に置き、ラップ、ベーキングシートをかぶせて綿棒で薄くのばす。これを4枚つくる。8)7を天板にのせ、120〜130℃の低温で20分焼く。9)器に2を入れ、4をのせ、5を添えて8を飾る。取材/赤木真弓
2012年10月09日デトックス&マクロビライフ 、 最新ダイエット最前線 ・・・と女子が気になるテーマで開催してきましたウーマンエキサイト女子会も今回で3回目となります。9月は【抗酸化より抗糖化!】をテーマに、9月26日(水)に開催します。今回のゲストは、女性の美容と健康に関する最新情報を発信する情報誌「からだにいいこと」の奥谷プロデューサー。エイジングケアでいま一番気になるキーワード「糖化」、その仕組みと日常生活における「抗糖化」の簡単な実践方法を特別に教えていただきます!当日は、糖質オフダイエットで注目の自然派甘味料「ラカントS」を実際に利用したスペシャルメニューが登場。会場は、野菜たっぷりフレンチで人気の赤坂「オゥ・レギューム」。前菜5品盛り合わせとメイン、特製デザートをお召し上がりいただきます。※料理写真はイメージです美容の最前線にいる奥谷プロデューサーの貴重なお話を伺うチャンス!おいしいお食事をいただきながら、気になる「抗糖化」の最新情報をキャッチしちゃいましょう。お友達をと一緒にふるってご参加ください! ※お申込み多数の場合は抽選とさせていただきます■□■【お申し込み方法について】■□■糖質オフダイエットで注目の自然派甘味料、「ラカントS」を人気レストランで堪能!-------------------------------------「からだにいいこと」奥谷プロデューサーが教える最新美容キーワード【これからのエイジングケアは、抗酸化より抗糖化!】トークショー&お食事会-------------------------------------★必ず女性同士のペアでお申し込みください★料金はイベント当日のお支払となります★お申込み者多数の場合は抽選とさせていただきます★お申込み確定後のキャンセルはご遠慮ください【日 時】 2012年9月26日(水) 受付18:30~19:00 開始19:00~21:00【場 所】 赤坂「オゥ・レギューム」 【料 金】 お一人様 3,500円 ※イベント当日お支払い、お土産付き※お食事にはルイボスティーが付きますがその他の飲み物は一律800円となります【席 数】 女性2名1組、合計8組さま ※女性限定【締切日】 2012年9月18日(火) PM17:00※お申込み者多数の場合は抽選となります※「ご予約確定」後のキャンセルはご遠慮ください※お申込みされていない方は当日ご入場できません【内 容】●雑誌『からだにいいこと』奥谷プロデューサートークショーいま話題の最新美容キーワード「抗糖化」について ●メニュー・前菜5種(5種類の前菜をワンプレートで)・メイン(おいしくごはんリゾットと夏野菜のグリル)・デザート(フルーツトマトと木苺のスープ仕立て・ラカントのアイス添え) お申し込みはこちらから≫お申込み締切日:2012年9月18日(火) PM17:00 ※お申込み者多数の場合は、抽選とさせていただきます。ご当選者には9/18(火)17:00以降にお電話とメールにてご連絡させていただきます。
2012年09月03日メドピアは、同社が運営する医師コミュニティーサイト「MedPeer」にて、「抗うつ薬の使い分け」に関する調査を実施した。調査期間は7月4日から7月10日。有効回答数は248件。「抗うつ剤をどのような基準で使い分けることが多いですか?」という質問に対して、回答者全体の44%が「効果を重視して選ぶ」と回答。コメントでは、「患者さんの症状に応じて使い分けている」、「イライラが強いか意欲低下が強いかで分けている」、「効果・副作用・使用経験などを考慮する」といった意見がみられる。また、「処方経験が多い(慣れた)薬剤を選ぶ」という回答は29%で、「慣れたものを使い、その後は患者さんの症状、要望も聞いて変更も検討する」という意見が寄せられた。さらに、「副作用を重視して選ぶ」は15%。「続けて飲めないと意味がないので」、「効果に個人差があるので副作用の少ないものから開始し、患者に合うものを探す」といった意見が寄せられている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日業務用食材・加工食品製造販売のあじかんと、ヤヱガキ発酵技研は、共同で開発した麹発酵技術を用いて、高いプロテアーゼ活性と抗酸化活性を有する麹発酵ごぼうを使い、広島大学大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授と共同で、ラットを用いた動物実験を実施した。今回の研究成果は、5月18日~20日に開催される第66回「日本栄養・食糧学会大会」(会場:東北大学・川内北キャンパスほか)にて、広島大学が発表する。同研究では、「大腸疾病危険因子とされている高脂肪食を摂取させた、ラットの腸内環境に及ぼす麹菌発酵ごぼう粉末の影響」について検討した。4週齢のSD系雄ラットを1週間予備飼育後、高脂肪食(30%牛脂)を基本食として、同社が開発した麹菌発酵ごぼう乾燥粉末「発酵黒ごぼう」を5%添加した飼料を与え、3週間飼育。「体重変化、飼料摂取量」「血中の脂質やグルコース」「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」「糞中のIgA、ムチン」「盲腸の腸内細菌叢」を調べた。その結果、「体重変化、飼料摂取量」はコントロール群と差がなく、「血中の脂質やグルコース」も変化しなかった。一方、内臓脂肪である「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」は発酵ごぼう群で有意に減少した。「糞中のIgA、ムチン」も著しく増加し、また、盲腸の腸内細菌叢については、発酵ごぼう群でビフィズス菌(Bifidobacterium)が同様に著しく増加していた。現段階では動物実験の結果だが、ヒト腸内のビフィズス菌は、加齢とともに減少するため、発酵ゴボウの摂取により、ビフィズス菌が増加する可能性を示せたことは画期的な発見といえる。なお、同研究では、ごぼうを焼酎や泡盛の醸造でよく使用される麹菌(Aspergillus awamori)で発酵させており、ごぼう本来の機能性に加えて、麹菌菌体および麹菌の産生するプロテアーゼなどの代謝物が、抗肥満作用および腸内環境改善効果に大きく関わっているものと推測される。同社では、詳細な作用メカニズムについては、今後明らかにしていく予定で研究を進めていくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日抗糖化作用!たった1gで変われる?!抗酸化作用がアンチエイジングとして注目されていたが、最近話題となっているのは抗糖化だ。この糖化も老化の要因のひとつで、血糖値が上がるときに体内のたんぱく質と結びつき、炎症を起こしてしまうことに由来する。糖分は日々食事で摂ってしまうものだから、完全に防ぐことはできない。ところが、9日掲載の美レンジャーで清崎汐里氏が伝えるところによると、身近にある意外なスパイスで、この糖化を防ぐ作用が期待できるという。食事前に摂取すれば、血糖値の急上昇も防げるとか。そんな注目のスパイスとはなにか?実は、その正体はシナモン。アメリカ糖尿病協会の学術誌でもシナモンの効果は認められているという。シナモンを摂取することで、インシュリンの適切な分泌調整と血糖値の安定が確認されたそうだ。血糖値が急上昇しないことから、糖化を抑制できることはもちろん、ダイエット効果も期待できる。頑固なセルライトをつくらせない効果もさらにシナモンは、毛細血管の壁にあるTie2という分子を活性化し、壁細胞をしっかりと結合して、血液の漏れを防いでくれる。女性の大敵、セルライトは、こうした壁から漏れ出た血液が誘発してできたものなので、この効果をもつシナモンは、結果セルライトをつくらせないようにする、予防効果も望めることになるというのだ。スパイスとしてお菓子に、ドリンクに、料理にと使用している人も多いシナモン。甘い独特の香りが好きという人も多いだろう。そんな身近なスパイスに、こんな隠された力があったとは驚き。ただし、過剰に摂取すると肝機能障害のもとにもなるので、1日1gを目安にするといいとのことだ。手軽で美味しい魔法のスパイス、あなたも日々の生活にとり入れてみては。元の記事を読む
2012年05月10日