細田守監督の最新作『バケモノの子』の主題歌が、Mr. Childrenの『Starting Over』に決定し、桜井和寿が「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せた。その他の写真『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界“渋天街(じゅうてんがい)”での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛など、あらゆる世代が共感できる“夏休みの国民映画”を目指して制作された冒険活劇。主題歌について細田監督は、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの『新たな出発』という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」とコメント。本作について桜井は「凄い映画を観てしまった。ひとりの父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と語っている。主題歌に決定した『Starting Over』は、6月4日(木)に発売されるMr. Childrenのニューアルバム『REFLECTION』に収録される。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー
2015年06月01日7月11日に公開される、細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』の主題歌に、Mr. Childrenの「Starting Over」が起用されることが明らかになった。「すべての世代が楽しめる夏休みの国民映画」として制作が進められている本作だが、製作陣は、この作品コンセプトから日本を代表するアーティストであるMr. Childrenに主題歌を依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日に発売されるMr. Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』収録の「Starting Over」を聴いたところ、「歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現している」と絶賛し、映画の主題歌に選ばれたという。Mr. Childrenの桜井和寿は、「すごい映画を見てしまった。 一人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と作品の感想を語り、「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せている。一方の細田監督は、「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と主題歌決定を喜び、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの"新たな出発"という意味をかみしめて、どうぞ聴いてみてください」と呼びかけた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などで知られる押井守監督実写最新作『東京無国籍少女』が、7月25日(土)より公開される。このほど、本作の予告編ほか場面写真、ポスタービジュアルが解禁となった。舞台は女子美術高等専門学校。日々、創作活動に取り組む生徒たち。その中に、かつて天才と持て囃された藍(清野菜名)が居た。彼女は事故で怪我を負った影響で心に傷を抱えてしまい、いまでは眠ることも出来ず、授業もドロップアウトし、ただ一人、謎のオブジェを作り続けていた。そんな藍を再び広告塔として利用するため全てを黙認し、決して学園の外に出そうとしない教頭(本田博太郎)。特別扱いされる藍を苦々しく思う担任教師(金子ノブアキ)と、嫉妬を募らせる同級生たち。降りかかる執拗なイジメと嫌がらせの中、唯一、彼女の身を案じる保険医(りりィ)にも心を開かない藍。やがて、心休まらない憂鬱な日々は、藍の中で目覚めた「なにか」によって崩れ始める…。群発する地震。響く大量の鳥の羽音。学園内に流れ続けるクラシック音楽。そして繰り返される謎の声…お前はなぜ、ここにいる?女子校を舞台にしたサスペンススリラーである本作の主演を務めるのは、『TOKYO TRIBE』で園子温監督を始め、世界的な監督から立て続けに抜擢され大注目を集めた清野菜名。清野さんにとって、本作『東京無国籍少女』は初の単独主演作となる。撮影現場では、押井監督からは度々「目が凄い。凄い殺気だ」と、その眼力に感嘆の言葉が漏れたという。そして共演には、金子ノブアキ、りりィ、本田博太郎が名を連ね、狂気のパフォーマンスで作品を引き締める。「そろそろ自分自身で設けてきた枠を外そうと考えていた」と押井が語る通り、これまで避けてきた凄惨な暴力や性的な描写を本作で解禁。特に、最低限のCGIで役者の身体表現を最大限に活かした圧巻のクライマックスは、過去の実写作品とは一線を画す。「アニメの専売特許を実写でも可能だと信じて制作した」と語る、押井守の新たな「挑戦」は必見だ。今回公開となった予告編、場面写真からも、他者に対して心を遮断し、周囲に対して鋭い眼を向ける清野さん演じる藍の独特な存在感が見て取れる。混乱の中で、自己を喪失した状態で校内をフラフラと歩く姿や、一心不乱にオブジェの制作に集中して取り組む姿、台詞は最低限に絞られ、表情のみで感情を表現する姿に、「この藍という役は清野菜名にしかできないと確信した」と押井監督が語るのも納得だ。今回の撮影に対して清野さんは「台本を見てみたら、プロットみたいで。詞というより情景?ト書きが殆どで、えっ!?ってビックリしました(笑)。撮影のときは大きな声で怒鳴ったりする人なのかなぁと正直思ったりしていたのですが、監督はすごく気さくで丁寧で優しい方でした。今回は表情で表現することが殆どで、意思は強いんだけど、どこか切ない。反比例する感情が多かったので 台詞がないのもすごく難しいなと思いました」とコメントしている。そして何より『シックス・センス』『ソウ』『ブラック・スワン』に並ぶほどの衝撃というラスト15分に注目が集まる本作。謎が明らかになった時に映し出されるという凄まじい清野菜名の姿に、期待が高まる。『東京無国籍少女』が7月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月25日6月20日に公開されるアニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』に向けて、「攻殻機動隊」シリーズの歴代監督を務めた押井守監督、神山健治監督が応援コメントを寄せた。本作では、総理大臣暗殺事件をきっかけに、シリーズでも謎を秘めたキャラクターであった全身義体のサイボーグ・草薙素子の生い立ちが明らかになるとともに、攻殻機動隊の誕生秘話を描く。総監督・キャラクターデザインに黄瀬和哉氏、脚本に『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』を手がけた小説家の冲方丁氏、音楽はコーネリアスと『攻殻機動隊ARISE』を手がけた面々が再集結した。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)でメガホンをとった押井監督は、映画を「葛藤に陥る前のパッショネートな素子を描いた唯一の攻殻」であると評価。押井氏いわく「これまでで最も魅力的な素子」を描き切った黄瀬氏に向けて、「さすが黄瀬だ!」と総監督ぶりをたたえている。そして、TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を担当した神山監督は、「攻殻機動隊のメンバーがいかにして現在の活動を行うに至ったのか」が解き明かされている点に注目。「公安9課結成までの活躍や葛藤が描かれる本作は大変興味深く、細視に値する映画です」と、シリーズの核となる部分がつまびらかにされる本作に期待を寄せた。なお、公式サイトでは、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督、BUMP OF CHICKENの直井由文、『シドニアの騎士』を描いた漫画家・弐瓶勉、『進撃の巨人』の実写映画を手がける樋口真嗣監督、アーティストのタカノ綾など著名人からの応援コメントを随時公開していく予定だという。(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年05月22日6月20日に公開されるアニメーション映画『攻殻機動隊 新劇場版』の制作を務めたProduction I.Gの石川光久氏ら制作スタッフたちが、本作へのこだわりを語る動画が公開された。これは、6月20日にソニーから発売される4K液晶テレビ・ブラビアの新商品『X9300Cシリーズ』を中心とした7機種が発売されることを記念して行われたコラボレーション企画で、「ブラビア」×「攻殻機動隊 新劇場版」キャンペーンサイトにて公開。動画では、Production I.Gの石川氏のほか、美術監督の竹田悠介氏、3DCG監督の井野元英二氏、色彩設計の広瀬いづみ氏、撮影監督の田中宏侍氏らがそれぞれの視点から『攻殻機動隊 新劇場版』に込めた思いを披露。冒頭では石川氏が「押井守が攻殻機動隊の原作を見て、これをやりたいって言ってから23年。『新劇場版でやりたかったことにたどり着けた』と言っていたのね。これは最大の発見だよね」と感慨深く語っている。美術監督の竹田氏は、背景について「小さなサムネイルで見た時にも何が描かれているか把握できるのが理想的」であると同時に、「拡大した時、細部の質感まで描き込んでいる」よう目指したことを明かす。3DCGでキャラクターを動かす井野元氏が、「キャラクターにしっかりと感情移入をしてもらえるように作っている」とコメントする一方で、色彩を手がけた広瀬氏は「お客さんにそこにいるかのような感覚をもって、臨場感を感じてもらえるように作っている」と語り、これまでにないドラマチックな映像表現を期待させている。終盤では、石川氏と田中氏が「フルHD」と「4K」で作品の見比べを実施。石川氏が桜の散るシーンを例に、「『4K』で見るとちゃんとCGの中に作画の絵を入れ込んでいるのがクリアにわかる。手間をかけた分だけそれが映像で伝わってくる」と語ると、田中氏も「昔だと作りこんでも見えなかったものが、数年後よく見えるようになるっていうのは報われる」と、技術の革新によってアニメの制作現場のモチベーションが変わっていくことにも触れた。『攻殻機動隊 新劇場版』の物語の舞台は、総理大臣暗殺という戦後最大の事件が発生した2029年3月。主人公・草薙素子は、バトーやトグサたち寄せ集めのメンバーとともに捜査を開始し、「洗脳・ゴーストへの侵入、・疑似記憶の形成」を一度に行う電脳ウィルス「ファイア・スターター」の存在も見え隠れする中で、自分の生い立ちにもつながる手がかりにたどり着く。暗躍する謎のサイボーグ、総理大臣暗殺の真相、"第三世界"の存在、その先に待ち構える罠――残された6人が己のゴーストに従う時、はぐれ者の寄せ集め集団は最高のパフォーマンスを発揮するチームへと変化していく。(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
2015年05月21日公開中の映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』に素顔を隠して登場する、人気キャラクター・南雲しのぶを演じた人物が明らかになった。南雲のキャストについては、誰が演じるのかを巡って、公開前からファンの間でも大きな話題に。元・特車二課第一小隊長である南雲は、原作でも重要なキャラクターとして描かれ、上層部からの非難をかわしながら部下の独断専行を抑える役どころだった。しかし、『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993年)ではテロ首謀者・柘植と公私にわたる関係にあったことが判明。事件後には警視庁を去ったものの、劇中ではひそかに後藤田と接触する姿が重要なシーンとして描かれていた。劇中で南雲を演じていたことが発表されたのは、女優の渋谷亜希。劇作家のつかこうへいに見い出され、舞台を中心に活躍した経験を持ち、テレビドラマや映画にも数多く出演。現在は、NHKが全世界に向けて発信する"NHKワールドTV"内で放送されている『NEWSROOM TOKYO』にメインニュースキャスターとして出演している。南雲のキャスティングには、押井守総監督も並々ならぬこだわりを見せており、一時は役選びは難航していたが、厳しいオーディションの末に渋谷に決定したという。アニメシリーズから南雲の声を担当している声優の榊原良子も彼女の演技を絶賛。映画では声を榊原が担当、姿を渋谷が演じ、強さと弱さを併せ持った実写版の南雲しのぶを見事に完成させている。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日より公開されている長編劇場版は、総監督である押井氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は、全国公開中。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年05月19日5月1日より全国公開中の人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の撮影に使用された、8メートルの実物大イングラムが17日、東京・霞が関の警視庁本庁舎に登場した。今回のデッキアップは、春の交通安全運動の一環として行われる「女性ライダーによる交通事故防止ツーリング出発式」の一環として実施。イングラムが警視庁本庁舎でデッキアップするということもあり、100名以上のファンが沿道に詰めかけて現場は一時騒然となったが、すぐに警察官が出動して現場を治めていた。デッキアップは、40人の女性ライダーと警察関係者が見守るなかで無事に行われ、イングラムが見守る中、警察の先導車両に率いられて女性ライダーがツーリングへと出発。イベント終了後は、一般の人も撮影可能ということで、敷地入口ギリギリににじり寄るファンの姿も見られ、まるでバビロン計画反対集会のような雰囲気となっていた。実物大イングラムのデッキアップは、2014年3月の豊洲デッキアップを皮切りに、吉祥寺や中野、東京国際映画祭、東京マラソン2015といった東京都内、そして大阪・京都・名古屋・福島など、全国各地で開催。吉祥寺でのデッキアップでは、駅前に観客が殺到してしまい中止を余儀なくされたこともあったが、多くの観客が集まる一大イベントとして認知されている。押井守氏が総監督を務め、2014年から全12話を7章に分けて順次上映した『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズの最終章となる長編映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は、現在公開中。
2015年05月17日武井咲と綾野剛をW主演に迎え、2014年フジテレビ系10月期に実写ドラマ化され話題を集めた、小説家・森博嗣の傑作ミステリー小説「すべてがFになる」。このたび、10月よりフジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”ほかにて「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」としてTVアニメ化されることが明らかになった。原作は、羽海野チカ、押井守ら多くのトップクリエーターたちにも多くのファンを持つ、シリーズ累計発行部数385万部を記録したベストセラー小説。本作は、スーパー理系頭脳をもつ“リケジョ”の女子大生と工学部建築学科の准教授の師弟コンビが、孤島の研究所で少女時代から完全に隔離された生活を送る天才プログラマーを訪ね、ウエディングドレスを纏い両手両足を切断された死体を発見し、この不可思議な密室殺人に挑むサイエンスミステリーとなっている。実写ドラマ版で武井さんが演じたのは、莫大な資産家の家に育った世間知らずながら、抜群の瞬発力と発想力を持ち、驚異的な計算能力を有する理系女子・西之園萌絵。綾野さんは、少し変わり者のクールな二枚目で、ズボラな性格だが、警察からも頼られるほどの天才的な分析力と考察力の持ち主・犀川創平を好演した。さらに“人類のうちで最も神に近い”と言われる天才プログラマー・真賀田四季を演じたのは、「ももいろクローバー」の元メンバー早見あかり。彼らメインキャラクターの声優はいまだ明らかとなっていない。武井さんや綾野さんが演じた役を誰がアニメ版で担当するのか、続報が待たれる。今回のTVアニメ化でキャラクター原案を手掛けるのは、「ソラニン」、「おやすみプンプン」などの大ヒット漫画で知られ、現在「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」をビックコミックスピリッツにて連載中の浅野いにお。アニメ放送に先駆け、浅野氏による犀川創平、西之園萌絵、そして「真賀田四季」の3人のメインキャラクターたちが描かれた、キービジュアルが公式サイトにて公開された。また、公式サイトでは本作のティザーPVが併せて解禁。実写ドラマ版「すべてがFになる」の音楽担当・川井憲次が、本PVやアニメ本編でも音楽を続投し、圧倒的な世界観の楽曲で再び「すべてがFになる」ワールドを盛り上げている。さらに、アニメ版の原作「すべてがFになる」と「四季」シリーズのコミカライズがそれぞれ「ARIA」、「ITAN」にて掲載決定。実写化に続き、アニメに漫画にますます加速する森博嗣ワールドに今後も目が離せない。(text:cinemacafe.net)
2015年05月15日公開中の映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の大ヒット御礼舞台挨拶が9日、都内で開催され、泉野明役の真野恵里菜、後藤田継次役の筧利夫、押井守総監督が登壇。舞台あいさつ中には押井監督から、未公開カットを加えたディレクターズカット版が、10月10日に劇場公開されることが発表された。「みんなありがとゥ! 再び舞台あいさつができてありがとゥ! レインボーブリッジが封鎖されたり、爆破されたりする僕ですが、今日もレインボーブリッジを通ってまいりました!」と、まずはハイテンションであいさつした筧。続けて、長期にわたって実写版『パトレイバー』を演じてきた役者としての変化について「んー、やるべきところでやり、やらないところでは鞘に納める。その緩急ではないでしょうか。でもやりすぎて失敗して反省する毎日です!」とエネルギッシュに振り返った。筧はネットの反応も見ているそうで、「作品を受け入れているファンと受け入れていないファン、受け入れている一般の人と受け入れていない一般の人、こう別れておりますね! 芸術であり商売なので色々ございますが、最終的にはいいところに着地すると思います!」と身体でエックスを描きながら表現すると、押井監督も苦笑い。そんな筧だが、「まだまだ『パトレイバー』終わる感じがしませんし、一生このままいくんじゃないかと!」と、後藤田継次役への愛着を感じさせた。真野は劇場版の見どころについて、「特車二課の隊員たちの姿を見てほしいです。あんなにふざけたりダラダラしていた隊員たちがやる時はやる姿を見てほしいです」とコメント。公開後の周囲の反応については、「みんなから劇場版のラストの意味をすごく聞かれます。でも自分では『パトレイバー』が終わった気がしなくて、まだまだ続くような不思議な感覚があります」と語っていた。また、泉野明から受けた影響について真野は「私もオンとオフのつけかたです。私は休みの日ってどうしていいかわからなくて、仕事がしたくなってしまうほうなんですね。でも明たちを見ていて休みも必要なんだなと思うようになりましたし、ますますゲーム好きになりました」と明かしていた。押井監督は「ここで最初に(イングラムを)デッキアップして一年三カ月、豊洲に来ると帰ってきた感じがあります」と会場への思い入れを吐露。本作に関わってきてからの変化、周囲の反応については「変化は特にない。ふたつ年を取って、空手が二段になりました。反応は何もないですね。誰も何も言ってこない。気を使っているのか、僕が怒ると思っているのか……」と韜晦した答え。だが、重大発表の時には「このたび引退することになりまして……嘘です。体が動く内は映画作ります」と爆弾発言で関係者を慌てさせた。実際の重大発表は前述の通り、未公開カットを加えたディレクターズカット版が10月10日に劇場公開されることが明らかに。押井監督によれば約27分の追加があるそうで「切るべきか切るべきでないかプロデューサーとやりあった結果、お互いの顔を立てて別に作ることになった」という。押井監督は「ディレクターズカット版はやっぱり切ったほうが正解だったというような風潮があるが、この作品は27分ぶんちゃんとお得になっていると思います。自信を持っております」と独特の言い回しで表現。一足早くディレクターズカット版を見たという筧は「ファンは納得すると思います! 謎が深まる描写があって、ここ本当に切っていいの? と思いました。隊員の赤裸々な姿も描かれてます」とアピール。まだディレクターズカット版は見ていないという真野は、「夜中にたくさん撮影したシーンで本編に入っていないところがあったので、そこが入っているのかが楽しみです」と期待を寄せていた。舞台あいさつの最後に筧は「ディレクターズカット版の発表もありましたが、まだまだお祭りは続きます。近日六本木の方で限定の4Kドルビーアトモスでの上映がありますので、その時またそこで集結しましょう! 本日はどうもありがとうございました!」と締めくくった。
2015年05月10日俳優の筧利夫が7日、現在公開中の映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』で使用された実物大「98式AVイングラム」を積載したトランスポーターで都内を走行し、映画のPRを行った。このトランスポーターは、アドカーとしてすでに新宿、渋谷、銀座など都内各所を走行して本作の宣伝を行っていたが、今回、劇中で特車二課第二小隊隊長・後藤田継次を演じた筧が助手席に乗り込み、渋谷、新宿、銀座、有楽町、桜田門(警視庁前)を回遊。全長8mの巨大ロボット積載トラックと筧の突然の出現に、街頭は一時騒然に。道行く人々も、驚いて足を止め、携帯電話やスマートフォンなどで写真撮影を行っていた。筧は「劇場公開が始まりましたが、今後もデッキアップイベントを行ったりと、まだまだ『パトレイバー』は終わりません!」と力強く宣言しながら、「ここからが勝負の始まりです。皆さんもぜひ、劇場に足を運んでください! 私も今後もイングラムと一緒にいろんなところに行きたいと思ってます!」とアピールしていた。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日より公開されている長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年05月08日●忘れられない押井監督の笑顔人気アニメが実写化される際、ファン最大の関心事は、やはりキャスティングに尽きる。『機動警察パトレイバー』の実写化プロジェクト『THE NEXT GENERATION(以下TNG) パトレイバー』で、原作の主役・泉 野明(いずみのあ)を連想させるキャラクター・泉野 明(いずみのあきら)役に抜てきされたのが、女優の真野恵里菜だ。プレッシャーのかかる役どころながら、野明とは違う、しかしながら野明に通じるなにかをもった"人間"として、見事に明を劇中に存在させることに成功したように思われる。アイドルグループ・モーニング娘。らが所属するハロー!プロジェクトから、アイドルとしてデビューした真野。2013年2月の卒業後は、役者業を中心にキャリアを積み重ねてきた。今年は『TNG パトレイバー』に続き、園子温監督の『新宿スワン』(5月30日)、『ラブ&ピース』(6月27日)、『リアル鬼ごっこ』(7月11日)の公開を控えており、人気若手女優の仲間入りを果たしている。押井守監督、園監督をはじめ、なぜ実力派監督たちに彼女が支持されるのか、その秘密に迫った。――いきなりですけど、足に重りをつけてコンサートのリハーサルをしているという話を耳にしたんですが…。本当です(笑)。極端なんですよ。練習で重りを足に1キロずつ着けたら、本番の2時間は、体がもっと軽くなるかなって。思い込んだらやってしまうんです。――『ドラゴンボール』の悟空みたいですね(笑)。『TNG パトレイバー』でもそんなストイックな準備を?今回はそういうことはやってないですね。ただ、撮影が長くて体調を壊せないこともあり、特に食事には気をつけました。いっぱい食べるようにしていたので、その分ちょっと丸くなった時期もあったりして……。今とその時とでは体重もだいぶ違ってます(笑)。特車二課の隊員たちは、いつも上海亭のチャーハンとかカップラーメンのような高カロリーなものを食べてるから、明もきっとこんな体型なんじゃないかと、あとになって自分でこじつけてました(笑)。――確かに、シリーズでも食事のシーンが多い印象です。撮影中はみんなけっこう食べてましたね。特に人気があったのは、やっぱり上海亭のチャーハン! あとは、長編劇場版の冒頭に熱海で食べている会席料理もおいしかったですね。――撮影開始から一年半ほどを経て、やっと長編劇場版公開ですが、あらためて『TNG パトレイバー』はどんな現場でしたか?映像作品で、半年間も同じチームでできるということはあまりないんです。舞台でも長くて三カ月で、私自身いままでで一番長い現場でした。だからこそ得られるチームワーク感っていうのがすごくあって。隊員たちキャストだけではなく、技術スタッフさんともコミュニケーションをとることができました。画面に映るのは私達だけど、画面の反対側にはこんなにたくさんのスタッフの方がいて、これだけ大きな作品ができるんだなと感じましたね。プレッシャーはあったけど、このスタッフさんたちがいれば大丈夫!と安心して撮影にのぞむことができました。――役作りの面ではスタッフさんたちの用意した小道具が役に立ったそうですね。明はロボットが好きなので、小さいロボットのフィギュアがデスクにたくさんおいてあるんです。平和を守りたいのはもちろんだけど、純粋にレイバーに乗りたいって願望も強い。ほかにも、引き出しの中には愛犬の写真が入ってたりして。それを見て、「ああ、この子は、ものとか小さい生き物に対して思いやりが強いんだな」とイメージが膨らみました。だから、大田原さんがお酒ばっかり飲んでダメな部分があっても、怒るんだけど、そこには愛情があります。――周りの反応はいかがでしたか?等身大だねって言われましたね。いままで変わった役が多かったので(笑)。超能力が使えたりとか。――そうなると、逆に役作りが大変そうです。実は、役作りはあまりしませんでした。まわりのキャラクターが濃いのもありましたが、明と佑馬に関してはストーリーをまわしていく必要もあったので。最初のころはそこに迷って、佑馬役の福士(誠治)さんに聞いたりもしました。福士さんから「役を固めてしまわずに、その場に応じて変わっていけばいいんじゃない?」とアドバイスをいただいたこともあって、その場で生きればいいんだなって。特に元気な子にしようとかは考えませんでした。――押井監督は、今回総監督という立ち位置です。押井さんは、わたしたち隊員キャストの輪から離れたところで見てくださっていました。気になったところがある時は、側にきて、その人だけに指摘してくださる。本当にお父さんみたいな存在でしたね。――特に印象的だったアドバイスは?謎の女性・灰原(森カンナ)に出会ってから、意識が変わっていく明を象徴するバスケットボールのシーン。プレイをずっと長回しで撮って、最後はシュートを決めて終わるんですが、撮影前に監督から「明じゃなく真野自身のことに置き換えてもいい。何か手に入れたいものがあって、いまゴールを決めないと全部なくしてしまう。そんな気持ちでやれ」と言われていたんです。その言葉を受けてなのか、本番はワンテイクで決まりました。しかもリングに当たらずスパッと。あれは終わった後自分でも震えましたね。――押井監督も驚かれていたのではないでしょうか。押井さんも、カットをかけたあと、手で大きな○を作ってくださいました。その時の笑顔が忘れられないですね。押井さんがずっと作り上げてきた『パトレイバー』なので、とにかく押井さんから「実写やってよかったな」という言葉を聞きたいねって隊員みんなで話してたんです。それができたら、私達も「役者やっててよかったな」と思えますから。●太田莉菜さんとは考え方もルックスも正反対――劇中では、特車二課のメンバーが抜群のコンビネーションを発揮します。休憩中も騒いだりするわけじゃなくって、すごく大人な人たちだなと思いました。ただ、よくみんなで「このキャストって、決して名前がすごく出てるとか、有名なわけじゃないけど、どこかしらアニメ版とかぶるところがある」ということは話していたんです。縁があってこの作品に出会ったからこそ、「このメンバーでもちゃんとできるんだぞというところを見せたい」と、すごく意識が高かったですね。――個性的なキャストぞろいですが、例えば特車二課のキャストのみなさんがクラスメートだとして、誰と一番仲良くなってみたいですか?太田莉菜さんかな。まったく活動してきたフィールドが違うから、考え方も違うんです。ルックスも正反対というか、あのクールな雰囲気にすごく憧れるんですよね。でも、太田さんは、「アイドルとしてやってきた真野ちゃんの愛嬌は強みだよ」と言ってくれて嬉しかったです。――確かに劇中でも印象は真逆ですね。最初は、カーシャというクールな役柄もあり、あまりコミュニケーションをとることができなかったんですけど、オールアップの時には手紙をくださって、それがすごくうれしかったな。特車二課の仲間として、また女優としてはライバルでもあるけど、また一緒にお仕事もしたいねというメッセージをいただきました。まったく違う世界で活躍してきた先輩でもあるし、お母さんでもあるから、私が普段一緒にいる人たちとはまた違うので、お話ししているとすごく胸がときめくんです。――もっとさかのぼって、はじめに『TNG パトレイバー』への出演が決まった時はどう思われましたか?私、『パトレイバー』をまったく知らなかったんです。でも、最近実写化される作品が多い中で、自分の好きな作品が実写化されるのを複雑に思う気持ちはすごくわかるんですね。きっとイヤな思いをするファンの方もいるんだろうなって。でも、選ばれた以上はなにか縁があるはずだし、とにかく全力でやろうと思いました。――不安も大きかったのではないかと思います。普通はシリーズがあって、それが好評で映画を撮影する流れです。でも今回は、最初からまとめて映画まで撮るということが決まっていたので、そこは不安しかなかったですね。――撮影スタートから、映画公開までの期間が長いですものね。撮影が終わって一年半後に劇場公開なので、「一年半後って、私なにやってるだろう」と考えてました。ただ、撮影が終わってからも役者業を充実させていきたいということは思っていました。だから、「この子あの作品にも出てる、あっ、この子ってパトレイバーに出てた子なんだ」と思ってもらえるように、『パトレイバー』とリンクさせられる作品にたくさん出演したいなとモチベーションが上がりましたね。――『パトレイバー』自体も、根強いファンが多い作品ですよね人気作だからこそ、「誰この子?」と思う方も多いと思うんです。だからこそ、闘争心というか野心というか、燃えてました!――その時から考えて、今の自分の現状はどのように映っていますか?ハロー!プロジェクトを卒業したころに想像していた自分から比べると、充実はしています。でも、まだまだ自分の中で満足はしていません。みんなが思い描くイメージを壊す役にも挑戦したい。――確かに、アイドルとしての印象が、一般的にはまだ強いかもしれません。"真野恵里菜"で検索すると、やっぱり一番にハロー!プロジェクトって出てくるんですね。そういうイメージに負けたくない。撮影現場で『アイドルだもんね』と言われることがあるんですけど、自分の中では、それはマイナスに捉えています。「アイドルだから愛嬌があればいい」とかそういうことじゃなく、ハロー!プロジェクトの看板を背負っているからこそ、「ちゃんとできるんだぞ」というところを見せたいですね。●つんく♂さんの決意には勇気をもらいました――ハロー!プロジェクトの時の経験で、お芝居をする上でも役に立っていることは?昔、ダンスが全然うまく踊れていなかった時に、つんく♂さんから「体に部分的に筋肉をつけたほうがいいよ」とアドバイスをいただいたことがありました。それで、「なにごともいきなり形から入っても無理なんだな」と思って。一個一個積み重ねていくと、ちゃんとモノになるということがわかったんです。種類は違っても、作り上げていく段階はお芝居でも一緒なんだなと感じました。――つんく♂さんといえば、先日、声帯摘出手術を受けられたことを公表されました。発表後、まだ直接お会いできていないんです。最初にそのことを聞いた時は、本当にびっくりしました。でもやっぱり勇気をもらいましたし、自分が今こうしていられることが、すごく幸せなことなんだと改めて気づくことができました。卒業したからには、やっぱり活躍している姿をつんく♂さんにも見てもらえるようになりたいですね。――押井監督をはじめてとして、『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』の園監督など、実力派の監督の作品への出演が続いています。何回も仕事をさせていただくのはとってもありがたいのですが、すごく不安もあります。今度お会いするまでに、どれだけ成長したか、どれだけ表現の幅が増えたかを見せなきゃって。それができないと、ずっとお仕事させていただくことはできないんだろうなと思うんです。――個性的な作品が多いですが、撮影に向けて「今回はこうしよう」とかテーマを決めて作品にのぞまれるんですか?逆に自分で色を決めないでいこうと思っています。やっぱり監督によって撮り方がぜんぜん違うこともあるので。「映像作品はこうやって撮るんだ」と、自分の中で決めちゃうと、対応しきれなくなると思うんです。だから、まっさらな状態でのぞみたいなと。最初は時間がかかり、監督にも「なかなかわかってもらえないな、真野は」って思われるかもしれないけど、少しずつ作り上げ、作品に合った色になりたいですね。――女優として、目指すところは具体的になってきましたか?まだ、到着点はわかりません。でも、そこに向けて歩いていけてはいるのかなと思っています。ハロー!プロジェクトを卒業した先輩たちが、バラエティ番組や舞台などで活躍している姿をたくさん見るんですが、私は映像作品で結果を残したい。――確かに、まだ映画賞などでも賞を獲っている印象はないですね。だから、映画賞が発表される時期になると新人賞の結果が気になりますし、「そういえば新人賞っていつまでもらえるんだろう」と考えたりします。――同世代の女優さんに対してもライバル心は強い?やっぱり意識します。「この役やりたかったな」って悔しい思いをすることもしばしば。この仕事をしていてちょっと後悔するのは、映画を見て作品自体を楽しめなくなっている自分に気がついた時です。でも、それは職業柄で、それだけ自分がこの仕事をやりたいと思っているんだろうなって。逆に、ほかの同世代の女優さんが見た時に、「この役、私がやりたかったな」と思ってもらえるようになりたいですね。インタビュー中、作品との出会いを、"運命"や"縁"という言葉で表現していた彼女。だが、その機会をつかみとることができたのは、幼いころからエンターテインメントのプロたちに囲まれ、ショーを段階的に作り上げていくメソッドを自分なりに身につけていったクレバーさと、高いパフォーマンス力を維持するプロ意識の強さ、そして闘志にも似た負けん気の強さ、さらにあふれる芝居への愛があったからこそだと感じた。映画賞の壇上で彼女の姿を目にする日は、そう遠くなさそうだ。プロフィール真野恵里奈1991年4月11日生まれ 神奈川県出身。2006年よりハロー!プロジェクトに所属。2008年にシングル「マノピアノ」でデビューし、2013年2月にハロー!プロジェクトを卒業。その後は映画やドラマ、舞台を中心に活躍。園子温監督の連続ドラマ『みんな!エスパーだよ!』、鴻上尚史氏が作・演出を務めた舞台『ベター・ハーフ』などに出演。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年05月05日5月1日より全国公開中の人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』のWEB限定となる特別CMが公開された。「デッキアップ編」と題した特別CMは、文字通りイングラムの"デッキアップ"を題材にしており、タクシーで昼寝をしていた運転手のおじさんがおもむろに運転席と共に起き上がる場面、歯医者で施術を終えた患者がリクライニングシートでゆっくりと起き上がる場面、美容院で施術中の女性が顔をゆっくりと持ち上げていく場面など、劇中でのイングラムのデッキアップが見事にシンクロしていく様が描かれている。人は生活の中で無意識のうちにデッキアップをしており、その行動は力強く、前向きに突き進もうとする姿勢――として、コミカルな映像に仕上げている。本CMで取り上げられたイングラムのデッキアップは、劇中の場面を再現するイベントとして2014年3月に豊洲で開催。撮影に使われた8mの実物大イングラムがデッキアップする迫力と臨場感が話題となり、吉祥寺や中野、東京国際映画祭での六本木ヒルズといった東京都内、そして大阪・京都・名古屋・福島など、多くの観客が集まる一大イベントとして全国各地を賑わしてきた。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日より公開されている長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年05月04日人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』と警察庁が8度目のコラボレーションが决定し、満身創痍のイングラムが「悪質・危険運転根絶」を呼びかけるポスターが全国で掲出される。これまで7度にわたって警察庁とコラボを展開し、毎回衝撃的なビジュアルで注目を集めてきたが、今回は「悪質・危険運転根絶計画始動」というコピーのもとに「NO 飲酒運転 無免許運転 危険ドラッグ」を呼びかける内容のポスターとなっている。コラボポスターは今回の第8弾で最後となり、5月1日より全国公開中の『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の内容に合わせたかのような、シリアスな雰囲気の漂う仕上がり。爆発の噴煙が立ち込め、ボロボロに破壊されたアスファルト道路。そして、左腕を失い膝まづきながらも、警棒を手に果敢に立ちふさがるイングラム。背後には最新鋭戦闘ヘリ「グレイゴースト」のシルエットも。「悪質・危険運転根絶」という力強い声が聞こえてくる本ポスターは、4月下旬より全国の都道府県で順次掲出される。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年05月02日"ハズレなしのキャラクターくじ"「一番くじ」より、『一番くじV THE NEXT GENERATION パトレイバー』が、映画館など(一部店舗を除く)で5月1日より発売される。価格は1回500円(税込)。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、映画など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。アニメシリーズの初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井守氏を総監督として迎え、新たな世代の"特車二課"の物語を長編劇場版として全7章で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、押井氏が監督・脚本を務め、1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれている。今回の「一番くじ」は、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』を題材にしたアイテム2等級全5種のアイテムがラインナップされている。1等に本作の公開記念のキービジュアルを使った『台紙付きビジュアルシート』(全1種)、2等に作品の世界観をイメージしたポスター調の『ビジュアルシート』(全4種)を用意。2等に付属しているIDで、劇場版の未公開動画を視聴することができるという。動画は全部で12種類あり、1つのIDにつき3種の動画が視聴可能となる。くじの半券を使って応募するダブルチャンスキャンペーンも同時に展開され、抽選で15名にキービジュアルを使用した『台紙付きビジュアルシートダブルチャンスver.』をプレゼント。さらに、この賞には、2等『ビジュアルシート』で視聴できる全12種の未公開動画をすべて視聴できるIDが付いている。(C)2014 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会
2015年05月01日公開初日を迎えた人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の初日舞台あいさつが1日、東京・新宿ピカデリーで行われ、女優の真野恵里菜ら主要キャストが出席した。ヒロインの泉野明を演じた真野は、シリーズ公開のたびに舞台あいさつを行ってきたことを振り返り、「第1章がはじまったころの舞台あいさつは、これからいろんなことが始まるんだとワクワクしていました。でも、今日これで舞台あいさつが最後なのかと思うと寂しいです」とコメントした。2014年にスタートした、実写化プロジェクトの集大成ともいえる本作。キャスト陣は、2013年から演じた役への思い入れもひとしおで、総監督を務めた押井守氏が「気がついたら今日という日が来ちゃった。それくらい、パトレイバーと離れたことがなかった3年間でした」と感慨深く語ると、真野もうっすらと目に涙を浮かべた。久しぶりに再会した特車二課のメンバーを前に真野は、「最初は距離感があるなと思っても、しゃべるといつものメンバーの関係に戻る。撮影は終わってしまったけれども、こうやって出会ったメンバーはいつまでたっても戦友です」と感謝の言葉を述べ、「やっぱりこみ上げてくるものがある」と言葉を詰まらせた。そこにすかさず隊長役の筧利夫が「泣け! 泣け!」とあおったが、「今日は泣きません!」と、ぐっとこらえて「これから、まだまだたくさんの方に見ていただけるように、私たちもまだまだ頑張ります」と力強く語った。各メンバーのコメントのあとに、筧が合いの手を入れて盛り上げるなど、隊員・スタッフたちのチームワークのよさが随所に見られたこの日の舞台あいさつ。塩原佑馬役の福士誠治が「この日のために髪を切ってきました!」と仕込んできたネタを披露すると、カーシャ役の太田莉菜が「あれはウソです」と冷静にバラしたり、撮影中のエピソードを聞かれた御酒屋役のしおつかこうへいが「福士君と真野さんに進められた『パズドラ』が、今では福士君のランクを超えました」と告白すると、「撮影中もやってたよね」と真野と太田が手を取り合って爆笑するなど、現場の雰囲気のよさを感じさせていた。舞台あいさつには、高畑慧役の高島礼子、大田原勇役の堀本能礼、山崎弘道役の田尻茂一、淵山義勝役の藤木義勝、シバシゲオ役の千葉繁、灰原零役の森カンナらも参加。総勢12名での舞台あいさつは、新宿ピカデリーでは史上最多の記録となる。本作は、総監督である押井氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない、壮大なスケールの作品に仕上がっているという。
2015年05月01日『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』が5月1日(金)に公開を迎え、押井守監督を始め、筧利夫、真野恵里菜、福士誠治、太田莉菜、田尻茂一、堀本能礼、しおつかこうへい、藤木義勝、千葉繁、森カンナ、高島礼子の総勢12名がそろって舞台挨拶に登壇した。メディアミックス戦略の先駆けとして漫画、アニメなどで1980年代後半から展開してきた人気シリーズの完全実写プロジェクトで、7編のイベント上映に続く長編映画となる本作。人間型ロボット“レイバー”を操る警視庁特車二課が、自衛隊から強奪された最新鋭ヘリコプターによるテロと対峙する。撮影は2年前から、企画に至っては3年もの歳月を費やして進められてきた実写版『パトレイバー』シリーズも本作の公開を持って一区切りとなる。“隊長”筧さんは、おなじみの選挙演説調の大音声で「この作品は我々だけのものではなくみなさんのもの。みなさまに捧げます!」と語り喝采を浴びる。長く泉野明を演じてきた真野さんは映画の公開に「寂しい思いもあります」と本音を吐露。「歴史が長いこの作品がこのタイミングで実写化されてお話をいただくということに運命や縁を感じていました。最初は不安でいっぱいでしたが、押井さんが選んでくださったからには、自分にしかできない明をやろうと思いました」と語る。この日は久々に特車二課の面々が勢揃いしたが、真野さんは「このメンバーはいつまで経っても“戦友”です。こみ上げてくるものがあります…」と感慨を口にする。筧さんからは「泣け!」という“指令”が飛んだが、真野さんは「今日は泣きません!」と笑顔で作品を送り出した。福士さんは初日を迎え「朝、押井さんに初めて会ったときのことを思い出しました。奇跡のように3年が過ぎました」としみじみ。太田さんは「長かったような短かったような…。今日で一区切りという感覚がなく、いまも実感がわきません。胸がいっぱいです」と語った。押井監督も「長い仕事になりました。『パトレイバー』から離れたことのない3年でした」とこの3年を述懐。今回の長編に関しては「珍しく大サービスしています。日本映画でこんなにいろいろとてんこ盛りにした作品は僕にとっては初めて」と本作への特別な思いと自信を口にする。真野さん、太田さん、森さん、高島さんら“女の戦い”を打ち出している本作だが、押井監督は「一番怖かったのは?」という質問に「うーん…」と考え込みつつ、「では一番好きなのは?」と尋ねられると「あ、高島さんです」とレギュラーの真野さん、太田さんをあっさりと袖にして即答し、会場は笑いに包まれた。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年05月01日●"3"という数字はいつも根拠があると思っている。押井守監督といえば、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー the Movie』そして『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(以下、パト2)といった作品が真っ先に挙がるが、多数の実写映画も監督している。だがそれらは熱心な押井ファン以外にはあまり語られることがない。見る人を選ぶというか、趣味と思想に走り過ぎというか、とにかくその1本だけを見て監督の言わんとすることを読みとるのは難しい映画だ。押井監督の実写映画に対してファンが持つ期待感総量の約半分はこうした「わからなさ」の価値ではないだろうか。あの『パトレイバー』が実写化されると聞いた時も、そう思ったファンは少なくないだろう。しかしフタを開けてみれば、趣味と思想が随所に色濃く出ながらも、エンターテインメントとしてしっかり面白く、オールドファンへのサービスもあり、その上で"実写のパトレイバー世界"の魅力が見えてくるシリーズ作品となっていた。コメディ、アクション、特撮、ほろ苦い恋まで、特車ニ課という器にさまざまな味わいの作品が盛られたが、その最終話で我々は『パト2』の中心にいた人物たちの影を見ることになった。『パト2』と実写シリーズ、二つの線の重なりに押井監督は何を映しだしたのか。シリーズを締めくくる長編劇場版『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』公開を前に、お話を伺った。○シリーズ13本があってこそ描けるもの――今回はシリーズ全体の総監督を務められましたが、各話にはどのように関わっていらっしゃったのですか?演出家が何人かいる場合に上に立つ人間くらいに思われているかもしれないけど、もっと明快です。演出部と文芸部の人事権・決定権、仕上げ・音響に関する全ての権限、それと編集権。この作業に関する全ての権限を持つことを総監督制と言います。脚本の決定に関しては、誰に発注していつ上げるかも含めて全て総監督である僕が責任を持つ。3人の監督(※)も僕が選んだ。音楽に関しては川井(憲次)君と僕で全て決めました。カッティングに関しては最終的に僕が全部チェックして、それぞれの監督が編集した後で順番を入れ替えたり、カットすることもありました。ダビングも全て立ち会ってます。それと、第一話の監督は必ずやる。こういうものだと実際にやってみせ見せなきゃいけないから。(※シリーズ各話を担当した辻本貴則監督、湯浅弘章監督、田口清隆監督)頭の部分と締めの部分に関する全ての権限を持つのが総監督なんです。逆に言えば、中間の部分には介入しない。だから現場にも行くべきじゃない。今回の現場はその通りやらせてもらった。――各話の現場はそれぞれの監督にお任せだったんですね。途中の2話(※)と最終話も僕がやったけど、やらない方があの三人は喜んだと思う。一本でも多くやりたいのに、僕たちの出番が減るじゃないですかと。もっといえば、なぜ三人なのか、二人じゃいけなのかと。僕は二人では出来るわけはないと思ったから三人にした。四人だと多すぎて統一が取れなくなってしまう。(今回のシリーズ作品制作について)あの三人組に関して言えば、まあ、うまくいったかな。(※エピソード5『大怪獣現わる 前編』/エピソード6『大怪獣現わる 後編』)三人というのは微妙な数なんです。二人ならどちらが勝つか、どちらが前に出るかわかりやすい。三人は微妙に拮抗して、決着をつけなくて済む部分と、つけられない部分が両方出てくる。もっと言えば、一人が倒れても成立する数字。僕は3という数字はいつも根拠があると思っている。例えば『パト2』は、全部3が基準になっている映画なんだよね。三人だったり三機だったり、三カ所だったり。そういうところは、割といろいろ考えているんです。――今回の作品がシリーズ13本+長編1本という形になった理由は?最初から決まっていた。監督からすれば、シリーズを通してキャラクターを固定できて、お客さんがある程度中身を分かった上で(長編を)やるというのは、当然有利だから。最初に長編をやって後からシリーズをやるのは、アニメのパトレイバーがそうだったけど、通常はあり得ない。だから、ごく自然と決まった。●『首都決戦』がアニメだったとしても同じことをやった――シリーズ13本の積み重ねがあっての長編なんですね。もちろん。その方がはるかに作りやすいです。インフラができるから。道具や衣装というところ以外に、役者さんのインフラができる。自分の役をつかんだ上で映画に入れば、どんな違う部分を見せるか、という上乗せが効きます。○『パト2』と現在の"差分"――『パト2』は、東京で戦争を起こすことを徹底的に思考実験して組み上げたとのことでしたが、今回の『首都決戦』は現在の東京で再度それを行われたのでしょうか?いや、全然逆ですね。『パト2』の続編であって、リメイクでもリニューアルでもないんです。『パト2』で起きたクーデターの16年後の世界。その16年の間に何が変わったのか、どう変わったのか、何が変わっていないのか。16年経っても変えてはいけないものが果たしてあるのか。いわば"差分"です。最初から言っていますが、今回はその差分そのものを描くことがテーマ。ストーリーも変える必要がないんですよ。だからほとんど変わっていない。それに付き合っている人間たちが変わったんだという部分を中心に描いています。クーデターを起こすプロセスとか、展開のダイナミズムのようなものはやっていません。『パト2』ではそれを丹念に描いた。だから方向性は全く逆なんです。それはやはり16年経ってテーマが変わったから。同じようなシチュエーションで、アニメでやったことを映画で作り直したものでしかないわけ。(『首都決戦』が)アニメだったとしても同じことをやったと思う。繰り返すけど、何が変わっていないのか、何が変わったのか。変わっていいものと変わっていけないものは何なのか。それが全て。骨はそういうことです。後はみんな、映画としての"お肉"ですね。アクションだったり、キャラクターだったり。――『パト2』の続編として作ったのはなぜですか?最初からそう決めていたし、プロデューサーの要望でもあったので、利害が一致したんです。多分、(プロデューサーが)『パト2』を好きだったのかな。パトレイバーではいくつもアニメーションを作ったけど、どれが好きか10人に聞いたら6人は『パト2』と言うと思う。作った当時はコテンパンに言われたけどね。ただ、何年か経つとパトレイバーというと『パト2』になっちゃった。だから『パトレイバー』をちゃんと作ろうとした時に、全く(『パト2』と)無関係に違う事件を起こすか? と。特車ニ課は警備部だから、犯罪捜査はしないし、できない。犯人を逮捕する組織ではなくて、社会的な犯罪、テロと戦う組織なんですよ。その最大限のものがクーデターです。(『首都決戦』では)そういう意図はないけど、少なくとも国を根底から揺るがす、考えうる限り最大限の犯罪です。――『パト2』ではバックボーンとしてPKO協力法案の成立が描かれたり、毒ガスの飛行船が地下鉄サリン事件を思わせるなど、図らずも当時の時代を先読みしていた部分がありました。今回も昨今の無差別テロを思わせる描写が見られましたが、そうした時代性を取り入れることについてはどうお考えでしたか?それしか考える事はなかったよね……。今回はより一層テロの要素が前面に出ています。一番のポイントは"見えない"ということなんです。その象徴が見えない戦闘ヘリということ。テロの実態が見えない、もっと言えば動機すら分からない。つまり、"敵が見えない"んです。何となく察しがつくのは、もしかしたらあいつ遊んでいるんじゃないか、ということ。人の命どころか、自分の命も。そうだとして、無差別にミサイルや機関砲を撃ちまくることで遊び足りうるのかと。多分ね、足り得るんだよ。足り得る部分が"時代"なんだよ。日本でもしテロがあり得るとすれば、政治的な要求などではなくて、一人が勝手に戦争を始めることだと思うんですよ。すでに、現実に戦争をやっているヤツが出ている。通りがかりの人を刺しちゃったりね。それは言ってみれば彼らにとっての戦争なんだよ。戦争なんだから、動機なんて必要ない。●パトレイバーは20年連れ添った奥さんみたいなもの(『首都決戦』では)そういう怖さや不気味さがちょっと出ればいいなと思ったけど、基本的には痛快アクション映画というご要望だから、やりすぎない範囲の中で。実は物語としては、ぜんぜん決着ついていない。またやるかもしれないよ、きっと。死んでないんだもん。それ以前に、そもそも灰原って誰よそれ、と。誰でも灰原になりえる。それは、今日性みたいなことを言うのであれば、そこのところにちょっと込めただけ。やりすぎると、たぶん楽しくない映画になる。いやな気分にならない範囲で見せるために、ああいう女の子にしたわけ。――"見えない戦闘ヘリ"グレイゴーストとイングラムの対決は見せ場の一つでしたね。CG描写のクオリティはご覧になっていかがでしたか?かなりやれたと思うよ。がんばったと思うし、うまくいったと思う。自分としては都庁上空のコブラの空中戦や、F2(が見せ場)ですね。F2も地味だけど実は大変なことをやってるんです。あとは中盤の突入シーン。アクションとしては長いんですけどね。ただ、撮影で一番面白かったのは冒頭のシーン。お金も時間もかかったけど、けっこううまくいったと思う。具体的にしていないけど中東のどこかという設定。もちろん国内で撮影したんだけど、大変だった。スタッフが(笑)。ロケセットを組むのに一週間以上かかって、実際に撮影したのは5時間くらい。たった3、4時間の撮影をするのにけっこうな人数が泊まり込んで準備をして、しかも後片付けにまた3、4日かかっている。それが映画なんだよね。金がかかりすぎると反対もあったけど、今回の映画は外国から始めたかったから、どうしても必要だった。外国から日本に入ってくる、外側の目が欲しかったから。○シリーズなら多分無限にできる――シリーズのエピソード5/6をとても楽しんで作っていらしゃった印象でした。映画よりもシリーズの方が、いろいろなことをできる。いっぱい楽しみたいから「シリーズ」というのは魅力です。だから、どちらをやりたいかと言われたらけっこう悩むと思います。シリーズなら多分無限にできる。無限といったら嘘だけど、『CSI:科学捜査班』のようにシーズン12や13くらいはできると思う。……その前に飽きるかもしれないけど(笑)。――まだシリーズの続きを楽しみにしてもよいということでしょうか?それは、やれといわれれば僕はいつでもやります。この映画が大ヒットすることがあればプロデューサーや偉い人たちが考えるでしょう。その時にまた僕が監督として呼ばれるかどうかはまた別の話ですが。でもまあ、多分、いったん僕の中で終わったんです。もしやるとしてもまた頭から考え直すしかない。ただ、確かに映画を作るという仕事は、他の何にも増して楽しいことには違いない。ああやって時々は休みながら、映画を作って生きていけるのなら、言うことはないと思うよ。だからみんなやっているんだよね。生活苦と戦いながらでも。――監督にとってパトレイバーとはどういう作品ですか?一番長くやっている仕事。実写の映画までやるとは思っていなかったけど、なんだかんだで20年以上。数もやったし、お客さんも一番入って、そういう意味では一番お金ももらった。好きとか嫌いとかいう感覚はもうなくなっているね。自分の身体の一部のような感じで、違和感がないんだよ。特に愛情があるかというとそういうワケでもない。20年連れ添った奥さんみたいなもので、もちろん好きだけど愛しているかどうかというと微妙だよね……というと怒られるんだろうけど(笑)。そういう感情を超えてしまっている。だから20年経っても平気で作れるし、また20年後にも平気でできると思う。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は、2015年5月1日より新宿ピカデリー他全国の劇場で公開される。『パト2』からのファンにとっては、20年以上を経て意外な形で続編を目にする日がやってきた。劇場へ見に行く前に『パト2』をじっくり見直しておくとより楽しめるだろう。また、実写のキャラクターや特車ニ課の立場といった『首都決戦』の前提として、可能な限りシリーズ作品を見ておくことがおススメだ。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月30日人気コミックやベストセラー小説が実写映画化されると、必ず噴出するのがキャスティングに対する賛否両論だ。押井守監督は、真野恵里菜を主演に迎えた実写版『パトレイバー』で大いなる実験を仕掛け、キャスト論争の必要性を問いかけている。押井監督自身も演出や脚本を手がけてきた人気アニメ『機動警察パトレイバー』を、21世紀に実写化したのが、『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』だ。2週間限定のイベント上映を行うシリーズ全7章&長編映画で構成された、完全オリジナルの新作プロジェクト。2014年4月の第1章公開から、今年5月1日に全国で封切られる長編映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』まで、全ぼうを見届けるには丸1年を要する。この1年間という時間こそ、押井監督の“実験”の重要なポイント。昨年4月、第1章の初日舞台挨拶で押井監督は「キャスティングについて叩かれる覚悟はできているが、1年間付き合ってもらえば、『このキャスト以外、考えられない』と思ってもらえると確信している」と語っていた。生身の俳優が、観客と同じ時間を共有し「キャラクターになればいい」という発想。原作キャラに新たな設定を加え、別人として登場させるという裏ワザも光る。1年越しで公開される『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を見れば、ヒロイン泉野明を演じる真野、カーシャ役の太田莉菜らが、すっかりキャラクターを自分のものにしたことがわかる。主人公こそ筧利夫演じる後藤田隊長だが、明&カーシャに加えて、初登場となるテロリストの灰原零(森カンナ)や公安部警部・高畑慧(高島礼子)ら女性キャラクターが、それぞれの思惑を胸に躍動し“女の戦い”に火花を散らしている。押井監督の作品としては珍しく(?)、エンターテインメントに徹しているのも『首都決戦』の魅力。たとえ、原作やシリーズ全7章を知らなくても、1本のアクション大作として存分に楽しめる仕上がりは、過度な原作崇拝への返答ともいえる。「キャストが原作イメージと違う」と映画は本当につまらないのか?一見ハマった配役でも、完成した映画は凡作…なんてことも多々あるだけに、実写版『パトレイバー』が示した事例は非常に興味深い。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は5月1日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月29日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』に対して、ハリウッドで活躍する鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が押井守監督について語るインタビュー映像が公開された。今年3月にも『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』と押井守総監督へ向けて、熱いコメントを寄せていたギレルモ監督。今回公開されたインタビュー映像は9分弱にも及び、押井監督との関係や作品に対する思い入れなどを熱く語っている。2002年に公開された映画『ブレイド2』で来日した際に、押井監督のスタジオを訪問したギレルモ監督は、そこで押井監督の作画風景を見学させてもらったという。ギレルモ監督は「押井監督がスタジオの全員をまとめ上げ、彼らを共通のビジョンに導くべく魂をこめて仕事に取り組み、CGへの転換期にも関わらず一生懸命手書きで作画する姿に影響を受けた」と、当時を感慨深げに振り返っている。また、『パトレイバー』を観るきっかけとなったのは、『アバター』(2009年)で知られるジェームズ・キャメロン監督の勧めだったことも告白。『パトレイバー』を観たギレルモ監督は、その想像力の高さに驚愕し、ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズを例にしながら、本作が描く「リアリティの追及であり、現実的に起こりえそうな作品を作るということ」に感銘を受けたという。また、『パトレイバー』を観たことが、2013年に公開され大ヒットとなった『パシフィック・リム』に多大な影響を与えていたことを明かしている。最後にギレルモ監督は「あなたが作品を世の中に出す時、どのような媒体であっても私は待ち遠しく楽しみにしています。そしてあなたがこの世界にいて物語を伝えてくれるためこの世界もより良いところになっていますよ。ありがとうございます」「彼は素晴らしいフィルムメーカー」と、押井監督が世界に与えた影響に感謝の意を述べている。そして、インタビュー映像の後には、劇場公開を数日後に控えた『首都決戦』の最終予告編が収められている。綾香の歌うイメージソング「Lose Control」をバックに、最新自衛隊戦闘ヘリAH88-J2改="グレイゴースト"と旧型警察ロボット 98式AVイングラム="パトレイバー"の壮絶な戦いを垣間見ることができる。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月28日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の撮影に使用された、8メートルの実物大イングラムのデッキアップイベントが5月17日、東京・警視庁庁舎前で行われることが决定した。8メートルの実物大イングラムは、先日21日に東京・新宿で警視庁とのコラボレーションイベントを行い大盛況だったが、今回はついに警視庁開催のイベントに登場。交通総務課は、5月17日に春の交通安全運動の一環として行われる「女性ライダーによる交通事故防止ツーリング出発式」にイングラムの参加を要請し実現したという。本作のスタッフは「イングラムも警察車両みたいなものですから」と語っている。劇中では、普段は湾岸エリアのへき地である特車二課棟に押し込められているイングラムだが、念願の本庁に出動が叶い、警視庁庁舎とイングラムの2ショットが実現するという「パトレイバー」の世界観そのままの光景が展開されることになる。イベント当日は警視庁庁舎前で8:00から出発式を開始。8:20からデッキアップを行い、8:30に埼玉県秩父までのツーリングに出発する女性ライター約40名を見送る。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月24日『サマーウォーズ』(2009年)などで知られる細田守監督の最新作で、7月11日に公開されるアニメーション映画『バケモノの子』の世界を体感できる展覧会『バケモノの子』展が、7月24日~8月30日に東京・渋谷ヒカリエで開催される。本展示では、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、そして新作『バケモノの子』に至る細田監督作品の絵コンテや背景美術などの展示に加えて、話題のクリエイターとコラボした体感型展示コーナーを設置。細田監督と多くのスタッフが作り上げた映画の魅力に迫る。さらに、『バケモノの子』をはじめ、過去作のオリジナルグッズが販売される「スタジオ地図SHOP」も併設する予定だという。『バケモノの子』は、細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年04月23日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の撮影に使用された、8メートルの実物大イングラムのデッキアップイベントが21日、東京・新宿で行われた。実物大イングラムのデッキアップは、2014年3月の豊洲デッキアップを皮切りに、吉祥寺や中野、東京国際映画祭、東京マラソン2015といった東京都内、そして大阪・京都・名古屋・福島など、全国各地で開催。吉祥寺でのデッキアップでは、駅前に観客が殺到してしまい中止を余儀なくされたこともあったが、多くの観客が集まる一大イベントとして認知されている。デッキアップイベントには、泉野明役の真野恵里菜、後藤田継次役の筧利夫、カーシャ役の太田莉菜、灰原零役の森カンナら主要キャストに加え、押井守総監督が登壇。さらに、この日のイベントは警視庁とのコラボレーションが実現し、女性白バイ隊の「クイーンズスターズ」や警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」も応援に駆けつけた。新宿駅前から歌舞伎町方向に抜ける目抜き通りの新宿モア4番街で行われたイベントには、約250人の観覧客が詰めかけ、イベントの開催をTwitterなどを通じて知ったファンが多数来場。登壇者を代表して筧が「全国各地で行われてきたデッキアップ。私がよく飲みに来る、演劇の聖地である紀伊国屋ホールのある新宿でできることを非常にうれしく思っております。デッキアップイベントは縁起物です。持ち上がった際にはレイバー様を神聖な気持ちでお迎えください」と筧節を披露すると、登壇者たちは失笑。さらに「若い頃からウロウロしていたところで、マイクを使った大音量で声を出せるということが、どれだけ幸せなことかわかるでしょうか? パトレイバーありがとう、東北新社ありがとう、思い出横丁ありがとう、テング酒場、ABCマートありがとう」と、ノリノリで演説を行い観客の笑いを誘った。イングラムとともに全国各地のイベントに出動した真野は「新宿ピカデリーで、毎回舞台あいさつをしましたが、やっとここ新宿でデッキアップイベントができました」と感慨深げな様子。今回の長編でイングラムに立ちはだかる灰原零役を演じる森は「イングラムをいつもどうやって運んできているのか疑問に思いました」と率直な疑問をぶつけると大田が「腕は取っているみたいだけど、このまま運ばれてくるよ」と回答。押井総監督は「デッキアップ、そろそろ限界かな? と。そろそろ耐用年数が限界に近いかもしれないので、今日が最後になるかもしれません。普段、歩いている新宿の町でデッキアップイベントができるので、気分は最高です」と上機嫌で感想を述べた。待ちに待ったデッキアップは、筧が音頭をとって行われ、全長8メートルのイングラムが見事に立ち上がりその勇姿を見せると集まった観客たちから大きな歓声が上がった。イベントの最後に警視庁のコラボということで筧が「警視庁の皆さんのご協力がなければ、このイベントは成立しなかったと思います。本当に皆さんのおかげです。私はこれから、白バイのおまわりさんを道路の隅っこのちょっとわかりにくいところで見かけても、なんとも思いません。喜んで皆さんに従いたいと思います。安全第一!」とのあいさつで締めくくった。
2015年04月22日映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の公開を前に4月21日(火)、劇中に登場する8メートルの実物大のロボット“イングラム”が東京のど真ん中、新宿にお目見え!筧 利夫、真野恵里菜、太田莉菜、森カンナ、押井守監督らも出席してデッキアップが行われた。メディアミックスの先駆けとしてアニメ、漫画などで熱狂的人気を誇った「機動警察パトレイバー」の実写化プロジェクトとして、昨年4月より全7章のシリーズが上映されてきたが、本作はこれに続く長編劇場映画。レイバーと呼ばれる人型の巨大汎用機(ロボット)が導入された近未来を舞台に、事件解決にレイバーを駆使する警察の「特車二課」の面々の活躍を描く。劇中で真野さん演じる主人公が操縦する巨大ロボットのイングラムを、トランスポーター(輸送用車両)から立ち上がらせるデッキアップイベントは、これまで全国各地で開催されており、以前、吉祥寺駅前で行われた際には観客が殺到したために急遽、中止になるなど、多くのファンが集まるイベントとして人気を集めてきた。今回、“本物”の警視庁とのコラボレーションも実現し、本作の上映館である「新宿ピカデリー」にも近い、新宿東口を出て新宿通りと靖国通りを結ぶ、文字通りど真ん中の道路でのデッキアップが実現した。筧さんは、普段から飲みに来ているというなじみの新宿の街でのデッキアップ実現に「感無量です!」と歓喜。「若い頃からいつも、この辺をウロウロしてました。ここでマイクで大音量を出せるのがどれほど幸せなことか!」と大声で喜びをかみしめる。真野さんも、これまでキャンペーンでイングラムと共に九州から東北まで全国各地を巡ってきたが「やっとここ新宿でできる!」と満面の笑み。「本当に幸せだなと感じるのは、実際にイングラムがあり、トランスポーター(=運搬用車両)があって、一緒に全国を回れたということ。みなさんに会いに行けたのが楽しかったし、やっと帰って来れました!整備員のみなさん、おつかれさまです!」と喜びを語ると共に、運搬から整備までを担ったスタッフへの感謝を口にした。この日は、初めて本物の警視庁とのコラボレーションも実現し、警視庁のマスコットのピーポくんも登壇したが、真野さんは「私たちも“警視庁”と背負ってはいるんですが、一番らしくないので(苦笑)、背負ってていいのかな?という不安もありました(笑)。いろんな方のご協力があってこそです。ありがとうございます」と笑顔を見せた。夕刻近く、雨が落ちてきそうな怪しい空模様だったが、デッキアップを見ようと付近には多くの人々が詰めかけた。そして大勢の人が見守る中、後藤田隊長こと筧さんが「パトレイバー、デッキアップ開始!」と号令をかけて、新宿の街でイングラムが徐々に立ち上がっていく。完了すると、筧さんは「おめでとうございます!」と大音声で祝福した。つい先日、新宿・歌舞伎町には「TOHOシネマズ新宿」がオープンしたばかりで、巨大なゴジラが同館のシンボルとして新宿の街ににらみを利かせているが、その歌舞伎町のゴジラと対峙するかのような姿勢でイングラムがそびえ立つことに!デッキアップの感想を求められると、筧さんは関係者への感謝を口にし、特に警視庁の協力なくしてこの日のイベントは実現しえなかったと力説。「これからは、道の隅っこのちょっとわかりづらいところで白バイのみなさまを見つけても、何も言いません!従います(笑)!」と語り、会場は最後の最後で爆笑に包まれた。『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は5月1日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月21日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』のニュース風CMが公開された。「たった今入ったニュースです。自衛隊から強奪されたヘリが都内を襲撃しました」と、緊迫した表情で女性アナウンサーが伝えるニュースから始まる本CM。続く映像では自衛隊のヘリが空中で戦闘を繰り広げ、警視庁パトレイバー中隊が巨大人型ロボット・イングラムとともに出動する姿が捉えられている。実はニュースを読み上げていたのは、2月27日にフジテレビの女性アナウンサーとして初めて定年退職を迎えたことも話題になった、ベテランアナウンサーの益田由美。『なるほど!ザ・ワールド』などで"ひょうきん由美"の愛称でお茶の間の人気者になった彼女だが、今回はシリアスなアナウンサー姿を披露した。CMの最後は、「以上続報は劇場にてお確かめください」と締めくくられ、映画への期待を大いにあおる内容になっている。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井守監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっているという。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月16日人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写版最新作『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』がいよいよ5月1日(金)から公開。アニメ版に続いて本作でも監督を務める押井 守の映像作家としてのキャリアを凝縮したムック本『押井 守ぴあ』が、4月25日(土)に発売される。「THENEXTGENERATIONパトレイバー首都決戦/全国券」チケット情報押井 守監督に聞く9000字インタビューを筆頭に、真野恵里菜や千葉繁ら実写版パトレイバー主要キャスト陣インタビュー、絵師・寺田克也氏たちによる実写版イングラム・デザインワークス、イメージボード集など映画の予習に役立つ直前情報が満載。さらに、アニメ版パトレイバーはもちろん、代表作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』シリーズ、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』などにもフィーチャー。押井監督をよく知る作曲家の川井憲次、アニメーターの山下将仁らによる「今だから明かせる」話の数々はマニアにはたまらない内容となっている。現在「BOOKぴあ」では、予約購入者特典としてオリジナルクリアファイルがもらえるキャンペーンを実施中!■『押井 守ぴあ』2015年4月25日(土)発売1350円(税込)ぴあ(C)2014 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会(C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMANT(C)1984 東宝 (C)高橋留美子/小学館
2015年04月15日女優の広瀬すずが、7月11日に公開される細田守監督のアニメーション映画最新作『バケモノの子』で声優に初挑戦することが明らかになった。本作は、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。広瀬が演じるのはヒロインの楓。渋谷にある進学校に通う女子高生で、染谷将太演じる九太と図書館で知り合う。アフレコを終えた広瀬は「声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです」と振り返る。初日は「『人間ってこんなに緊張するんだ』というくらい緊張して、とても焦っていました」と話しつつも、「非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができる、と今回の経験から学びました」とアニメ作品への初参加は実りあるものだったという。細野監督は、広瀬の声優初挑戦に「想像以上の素晴らしい表現力でひっくり返りました」と驚いており、「演技とか、芝居という一面的な部分だけじゃなくて、その表現力のダイナミックさ、情報量の多さに、なんでこんなことができるんだろうと、現場で驚くことが多かったです」と絶賛している。なお、主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。その他にも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年04月13日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の撮影に使用された、8メートルの実物大イングラムのデッキアップイベントが、4月21日に東京・新宿で開催されることが明らかになった。実物大イングラムのデッキアップは、2014年3月の豊洲デッキアップを皮切りにして、吉祥寺や中野、東京国際映画祭、東京マラソン2015といった東京都内、そして大阪・京都・名古屋・福島など、全国各地で開催。吉祥寺でのデッキアップでは、駅前に観客が殺到してしまい中止を余儀なくされたこともあったが、多くの観客が集まる一大イベントとして認知されていた。今回「やはり都内のど真ん中に立つイングラムが見たい!」という要望に応えて、映画『首都決戦』の公開目前となる4月21日に、映画の舞台でもある東京・新宿でデッキアップを敢行。開催場所は、靖国通りと新宿通りの間という街のど真ん中で行われる。当日は、筧利夫、真野恵里菜、森カンナらキャストと、そして押井守監督などが登壇する4Kプレミア上映も行われる。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月11日歌手・絢香の新曲「Lose Control」が、5月1日に公開される映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』のイメージソングに決定し、楽曲の一部を聴くことができる予告動画が公開された。押井守総監督自ら、"女の闘い"がテーマの一つと語る本作。予告編では、イングラムを操縦する泉野明(真野恵里菜)、AKライフルを片手に銃撃戦を繰り広げるカーシャ(太田莉菜)、テロリストの情報をいち早くつかみ暗躍する公安の高畑慧(高島礼子)、ステルス戦闘ヘリ・グレイゴーストを操り首都を蹂躙する灰原零(森カンナ)、そして陰ながら特車二課を見守る初代第一小隊・隊長の南雲しのぶら5人の強い女たちが、今一つ頼りにならない男性陣を横目に、それぞれのやり方で闘いを繰り広げている。「Lose Control」のタイトル通り、コントロールが効かないかのごとく暴走するグレイゴーストを前にした緊張感を表現したかのようなアップテンポで疾走する新曲。押井作品と絢香のコラボレーションは、『スカイ・クロラ』(2008年)の主題歌に起用された「今夜も星に抱かれて…」に続いて2度目。彼女のイメージを覆す新境地を感じさせるアップテンポなロックナンバーに仕上がっており、4月15日に3年ぶりにリリースされるオリジナルアルバム『レインボーロード』に収録される。なお、本予告動画は、4月4日より全国の劇場で上映が開始され、4月5日より同内容の30秒TVスポットもオンエアされる。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月05日5月1日より公開される人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の新ポスタービジュアルが公開された。公開された新たなポスタービジュアルでは、本来のポスターでリボルバーカノン構えたイングラムが"いた"場所に女性型ロボットが2体登場。このロボットは東京・新宿にある「ロボットレストラン」のマスコット"ロボ子"で、日本人だけでなく海外からの観光客にも注目されており、例えばティム・バートン監督やJ・J・エイブラムス監督、そして本作にコメントを寄せたギレルモ・デル・トロ監督など、名だたるハリウッド監督たちもゾッコンだという。このロボ子たちは、顔の表情や手足だけではなく胸まで動きながら、人が搭乗することも可能で、制作開発費は約1億円。「ロボットレストラン」内でのショーだけに留まらず、ADカーに搭載されて町中を走り回り、イベントや展示会、テレビなど引っ張りだこの人気ぶり。今回「ロボットレストラン」が映画作品のコラボレーションは史上初となり、このポスターは4月1日限定で、公式サイトと新宿ピカデリーで公開されている。今回のコラボに対してロボットレストラン広報担当者は、「うちの社員にも大ファンがいますが、『パトレイバー』のイングラムといえば、メジャーなロボットの1つだと思います。うちのロボ子が、その代わりになるとは非常に光栄です!」と、エイプリルフールならではの企画に喜びのコメントを寄せている。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、これまでTVアニメ、OVA、コミック、小説、劇場版など幅広い展開を続けてきた『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写作品。初期OVAや劇場版1・2を手がけた押井総監督が新たな世代の"特車二課"の物語を全7章と長編劇場版を完全新作で構成。5月1日に公開される長編劇場版は、総監督である押井守氏が監督・脚本を務め、最新鋭4Kカメラで撮影された高精細映像と、日本映画初となるドルビーアトモスによるサラウンド音響で制作されている。1,000万人を人質に東京を蹂躙するテロリスト集団を相手に、特車二課の隊員たちが立ち向かっていく物語が描かれ、現実の国際政治上も緊張状態の続く東アジア情勢も背景に、日本映画の枠に収まらない壮大なスケールの作品に仕上がっている。(C)2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会
2015年04月01日東京・池袋にある映画館「新文芸坐」のオールナイトプログラムとして、「押井守映画祭2015」の第3夜が4月25日に開催され、ゲストとして同監督作品にも多数出演している声優の古川登志夫と千葉繁が登壇することが決定した。本イベントは、今回で67回を数える「新文芸坐×アニメスタイルセレクション」の一つとして実施。これまでにも国内のアニメーション作品を中心に上映を行うとともに、第一線で活躍する制作関係者を招いてトークショーを開催し、話題のプログラムとなっている。「マニアック編」と題し今回上映されるのは、押井監督実写第一作にして千葉が主演を務めた『紅い眼鏡』(1987年)。実験的スタイルが特徴の不条理OVA『トワイライトQ/迷宮物件FILE538』(1987年)。古川が主演し、千葉が録音監督を担当した劇場アニメ『MAROKO麿子』(1990年)。全編ポーランドロケを敢行したVFX映画『アヴァロン』(2001年)の4本。中でも、『紅い眼鏡』は「仏語字幕版」での上映が決定。これは当時、カンヌ映画祭出品のために準備され、諸般の事情でお蔵入りになったもの。昨年春にキネカ大森30周年記念で初めてお披露目されただけで、まさに「マニアック編」にふさわしい、押井監督作品ファンにはたまらない一本となる。今回トークショーに登壇する古川と千葉は、押井監督の人気シリーズ『うる星やつら』や『機動警察パトレイバー』などにもレギュラーとして参加。監督の人となりや知られざる演出術などが語られるという。イベントは、開場22:15/開演22:30(終演予定6:05)。料金は一般3,000円/前売り・友の会2,800円で、前売り券は劇場窓口・チケットぴあにて、3月28日より販売が開始される。(C)1987押井守/オムニバスプロモーション(C)2000 Mamoru Oshii and Avalon Project. All Rights Reserved.
2015年03月26日