誰しも、相手への信頼度が高いほど、自然体に接することができますよね。それゆえに、時にはテンションが上がりすぎてしまうことも。つい浮かれすぎて、はめを外してしまった…だなんて経験はありませんか。コーギーのまるちゃんと暮らしている、飼い主(@mugimaru8787)さんが公開した写真は、まさにそんな瞬間をとらえていました!超大型犬と遊んでいたコーギーが?ある日飼い主さんは、まるちゃんと一緒に、『ビッグなお友達』と楽しいひと時を過ごしていました。その『お友達』とは、立派な体躯とモフモフの毛が特徴的なレオンベルガー!その大きさから、『超大型犬』や『特大犬』と呼ばれるほどの犬種です。まるちゃんは小型犬のため、2匹にはかなりの体格差があります。しかし、そんなことはまったく気にせず、2匹は大の仲よしなのだそうです。とっても温厚な『お友達』に対し、まるちゃんは時に、はしゃぎすぎてしまうこともあるようで…。「アターック!」「からの~逃走ー!」何を思ったのか、まるちゃんはレオンベルガーを相手に、まさかの当て逃げ攻撃!仲がいいからこそ、ちょっとした『いたずら』がしたくなったのでしょうか。2枚目の写真からは「テヘッ!」というお茶目な笑い声が聞こえてきそうです。きっと、小さなまるちゃんの『攻撃』は、レオンベルガーにとってほんの小さな衝撃のはず。その体格に見合った大きな器で、許してくれることでしょう。いい表情をした2匹の姿に、写真を見た多くの人が笑い声を上げたようです!・ごめん吹いた。レオンベルガーが「もーっ!」っていっていそう。・『かわいい』の集合体のような2枚だ…。躍動感も、たまらん。・顔、顔ー!これは完全に当たり屋の表情をしているな…!この体当たりは、まるちゃんなりの愛の表現なのかもしれません。今後もレオンベルガーは、たくさんの愛を、その大きな体で受け止めてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年09月29日カウンター攻撃とは、サッカーにおいて守備から攻撃に移る際、 相手の隙を突いて素早く攻め込む戦術 のことを指します。 一般的には、相手チームが攻め込んできたところを 奪い返し、一気に敵陣へ攻め込む攻撃を指します。カウンター攻撃は、守備的な陣形から攻撃的な陣形へ、瞬時に切り替える必要があるため、高度な戦術理解と選手間の連携が求められます。しかし、成功すれば少ない人数でも数的有利な状況を作り出し、ゴールを奪える可能性が高くなるため、 サッカーにおいて非常に重要な戦術の一つと言えます。この記事では、カウンター攻撃についてサッカー初心者でもわかるように解説します。<目次>1.カウンター攻撃の目的と効果2.カウンター攻撃の基本的な流れ3.カウンター攻撃のやり方4.カウンター攻撃を成功させるポイントカウンター攻撃の目的と効果カウンター攻撃の目的は、ずばり ゴールを奪うこと です。 相手が攻め込んできた直後は、守備の陣形が整っていないことが多く、 カウンター攻撃を仕掛けることで、 相手ゴールに近い位置で数的有利な状況を作り出し、 高い確率でゴールを狙うことができます。また、カウンター攻撃は、 相手チームに心理的なプレッシャーを与える 効果もあります。 カウンター攻撃の脅威があることで、 相手チームは攻撃に人数をかけにくくなり、 結果的に試合を優位に進めることが期待できます。カウンター攻撃の基本的な流れカウンター攻撃の基本的な流れは以下の通りです。相手の攻撃を防ぐ: まずは、自陣で相手の攻撃をしっかりと防ぐことが重要です。素早くボールを奪う: 相手の攻撃を防いだら、すぐに攻守を切り替えるために、素早くボールを奪う必要があります。スピードを活かして攻める: ボールを奪ったら、ドリブルやパスを駆使して、スピードを落とさずに相手ゴールを目指します。ゴールを狙う: ゴール前までボールを運んだら、シュートやパスでゴールを狙います。カウンター攻撃のやり方カウンター攻撃を成功させるためには、まず相手の攻撃をしっかりと防ぐことが大前提です。 自陣にボールがあるときはもちろんのこと、 相手がボールを持っているときも、 カウンター攻撃を仕掛けるチャンスを常に伺いながら、 集中力を切らさずに守備に取り組みましょう。具体的な守備方法としては、以下の点が重要です。相手のパスコースを予測し、インターセプトを狙うボールを持っている相手選手にプレッシャーをかけ、パスやドリブルの精度を落とさせる味方選手と連携して、相手選手を囲い込み、自由にプレーさせない素早くボールを奪う相手の攻撃を防いだら、 すぐに攻守を切り替えるために、 素早くボールを奪う必要があります。 ボールを奪う際には、 以下の点に注意することが重要です。ボールホルダーへの素早い寄せ: ボールを持っている相手選手に対して、ためらわずに素早く寄せに行きましょう。的確なチャージ: 不用意なチャージはファウルのリスクがあるため、 タイミングを見計らって、的確にチャージしましょう。セカンドボールへの反応: チャージなどでボールがこぼれた場合、 そのセカンドボールへの反応速度が重要になります。スピードを活かして攻めるボールを奪ったら、ドリブルやパスを駆使して、スピードを落とさずに相手ゴールを目指します。 このとき、 以下の点に注意することで、 より効果的に攻撃を進めることができます。少ないパス回数で攻める: パスミスはカウンター攻撃の最大の敵です。 なるべく少ないパス回数で、ゴール前にボールを運びましょう。縦への意識: 常にゴールを意識し、縦方向へのパスやドリブルを心がけましょう。サイドのスペース活用: サイドのスペースを有効活用することで、 相手の守備陣形を広げ、攻撃の幅を広げることができます。ゴールを狙うゴール前までボールを運んだら、シュートやパスでゴールを狙います。 カウンター攻撃時は、守備の人数が少ない場合が多いため、 冷静かつ大胆に、ゴールを狙っていきましょう。ゴールを狙う際のポイントは以下の通りです。シュートエリア: ゴールに近い位置、角度のない位置など、 シュートを決めやすいエリアでシュートを打ちましょう。冷静な判断: 焦ってシュートを打つのではなく、 周りの状況を見て、パスを選択するのも有効です。正確なキック: せっかくゴールチャンスに恵まれても、 シュートミスでは意味がありません。 日頃から、正確なキックを身につけておきましょう。カウンター攻撃を成功させるポイントチームの連携とコミュニケーションカウンター攻撃は、 選手一人ひとりの能力もさることながら、 チーム全体の連携とコミュニケーションが不可欠です。共通認識: チーム全体で、いつ、どのような状況でカウンター攻撃を仕掛けるのか、 共通認識を持つことが重要です。声かけ: 守備から攻撃に切り替わる際、 選手同士で積極的に声かけを行い、 相手の位置や動きを共有しましょう。ゴール前での冷静な判断カウンター攻撃では、 ゴール前に人数が少ない状況で、 相手の守備陣と対峙することが多いため、 ゴール前での冷静な判断が求められます。シュートとパスの選択: 状況に応じて、 シュートを打つべきか、パスを出すべきか、 冷静に判断する必要があります。フェイント: 相手の動きをよく見て、 フェイントを交えることで、 より確実にシュートチャンスを作り出すことができます。落ち着いてプレー: 焦りはミスを生みます。 ゴール前では、 落ち着いてプレーすることを心がけましょう。相手チームの分析と対策カウンター攻撃を効果的に仕掛けるためには、 相手チームの分析と対策も重要です。攻撃パターン分析: 相手チームの攻撃パターンを分析し、 どのタイミングでボールを奪うことができるかを事前に予測しておきましょう。弱点を突く: 相手チームの守備の弱点を見つけ、 集中的にそのエリアを攻めることで、 カウンター攻撃を成功させる確率を高めることができます。これらの要素を総合的に高めることで、 カウンター攻撃はより効果的な戦術となり、 チームの勝利に大きく貢献するでしょう。
2024年09月12日ボールを運ぶことはできてもゴール前での連携がうまくいかず、決定的なチャンスが作り出せない。どうしたら攻撃に厚みが出せる?という質問をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上のあらゆる年代の子どもたちを指導してきた池上正さんが、シュートチャンスにつなげるための選手配置や仲間との連携について具体的な練習メニューとともにお伝えします。(取材・文島沢優子)親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<1年生から始めた子と4年生から始めた子がいてレベル差がある、歴の浅い子はチームを分けて基礎から教えるべき?<お父さんコーチからの質問>いつもご指導やアドバイスを参考にさせていただいております。クラブチームを指導している保護者兼コーチです。今担当しているのはU-12年代です。チームの悩みですが、攻撃の厚みが足りず、なかなかシュートまで持っていくことができません。具体的には、ボールを前に運ぶことはできても、最終局面での連携がうまくいかず、ゴール前での決定的なチャンスを作り出せていません。速い子がドリブルで仕掛けるだけの単調な攻撃になりがちです。手詰まりになった時に味方との連携で裏に抜けるとか、そういうのがあまりできません。このような課題を解決するためには、どのような練習方法が効果的でしょうか?攻撃の厚みを増し、シュートチャンスを作り出すための具体的な練習メニューがあれば、ぜひご教示いただければ幸いです。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。「速い子がドリブルで仕掛けるだけの単調な攻撃になりがち」とあるので、つまりはパスをつなげられないため足の速い選手がドリブルすることになってしまうのでしょう。もしくはまわりがその子についていけないのかもしれません。■ドリブルを効果的に使うにはタイミングと場所が大事!「どこで使うか」を教えようドリブルを効果的に使うには、タイミングや「場所」の選択が必要です。ゴールから遠い場所からドリブルで突っ込んでいってしまえば、ひとり抜いても次のディフェンスにつかまります。ご相談者様のチームの子どもたちはもう6年生なので、だんだんスピードについていけるようになっています。そこで、ドリブルしてしまう子には「君の速さをどこで使うか考えよう」と言い、まわりの選手たちにも先述したことを説明してください。子どもたちが知っている海外の有名選手のプレーを例に挙げるとわかりやすいかもしれません。「世界のサッカーを見てごらん。足の速い選手はサイドにいるよね。例えば、フランス代表のムバッペや日本代表の三苫は左サイドにいるよね」などと話してみてください。親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>■速い子をどこに置くかでシュートチャンスが変わるドリブルが速い子をサイドに置いてそこから展開すると、他の子が真ん中に走り込めばゴールに近づくのでシュートが入りやすくなります。もしくは、ボールをつなぎながら敵陣に入って、他の子がペナルティエリアの手前くらいからいいスルーパスを出してあげると、足の速い子がそれに合わせて飛び込めます。そうではなく、速い子がひとりで真ん中からドリブルで抜け出したとしても、シュートしかありません。他の子は追いつけないので、要するに孤立したプレーになります。相手のゴールキーパーが前にはじいたり、相手ディフェンスがシュートをカットしてゴール前にこぼれたとしてもボールを拾えません。他にも、足の速い子がディフェンスの裏に抜け出して、バックの選手からロングボールをもらうやり方もあります。縦にポンと蹴るので「縦ポンサッカー」などと揶揄されますが、ひとつの点の取り方です。ただし、そればかりだと攻撃に厚みが出ません。中盤を省略するのでボールを持つ回数を増やしたいジュニア世代には頻繁にやってほしくない戦法でもあります。■全員攻撃参加のつもりで上がる、奪われてもすぐに味方が取り返せる位置にいるやってほしいのは後ろにいる選手がもっと押し込むこと。みんなが攻撃参加するつもりでゴールを目指して上がって行けば、どこかでボールが引っかかっても味方がボールを取り返せるようにしておきます。これはプロのチームでも同じ作戦をとっています。大人のサッカーになると、ハイプレスでボール取って高い位置から攻めます。もし相手にボールを奪われても、押し込んでいれば複数の選手が敵陣にいるのですぐに奪って攻撃に転じることができます。とはいえ小学生はハイプレスまでやる必要はないでしょう。■2対1の練習でワンツーの感覚を養おう練習についてはまず2対1をやってみてください。攻撃の形を考えたとき、例えば足の速い子にボールを当ててワンツーパスを受ける。ワンツーはダイレクトパスでなくていいので、パスを出した子がもう一度もらうために走れば一瞬2対1になります。ボールをもらってまた裏に蹴れば、足の速い子はゴール前でフリーになります。その感覚を養うためにも2対1をやって、そのなかでワンツーのトレーニングをしましょう。プロチームのビデオを見せてあげるのもいいでしょう。イメージをふくらませるのに役立ちます。■欧州の子は5歳でもパスがつなげるのに日本では無理?指導者が語るその理由先日、対面式でドイツ在住の指導者と対談をしました。その際に、スペインのビジャレアルで仕事をされている佐伯夕利子さんがネットにあげていた5歳児の練習を撮影したビデオの話になりました。小さな子どもたちが実に見事にパスをつないでいます。私たちは「日本の小学1年生でも、どこにいればボールがもらえるかを伝えれば理解できますよね?間に相手守備の子がいて、その子の後ろに隠れているともらえないけれど、どこにいったらもらえる?と理解を深めながらトレーニングすればいいよね」といった話をしました。そんな話をしたときに、会場に来られていた方が「いや、そんなことはできない」とおっしゃいました。そこで「どうしてそう思われるのですか?」と尋ねたら、「(小学1年生では)ボールの止める・蹴るができないのに、そんな(パスを回す)ことができるわけがない」と話してくださいました。そこで私たちは説明しました。「小学1年生はうまくボールを止めたり蹴ったりはできないけど、動きは理解できますよね?」■ほかの選手の位置や動きも理解させるから「みんなで守り、みんなで攻撃」の意識が育つ守備の子の後ろにいたらパスする子には自分が見えないから、守備の子から離れて味方に見えるところに行ってみる。もしくは守備の子の前に動いてみる。そんなことを子どもに問いかけながら答えを導き出します。子どもは自分で答えた動き方を「あ、それいいね。やってごらんよ」とコーチに言われると、うれしくてやろうとします。パスする側もその子が見えるから蹴ってみる。そうやって動き方がわかるようになるのです。欧州の子たちはそんなふうに育っています。みんなで守る、攻撃する。そうやって育っています。親が変われば子どもも変わる!?サッカー少年の親の心得LINEで配信中>>■問いかけながらサポートの概念を育てよう(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)足が速い子はひとりでドリブルしたくなります。そこで「でも、どう?その子はひとりぼっちにならない?」とみんなに問いかけてください。そのことは6年生だから理解できはずです。「仲間がひとりぼっちにならないためにはどうしたらいいのかな?」そんな問いかけから、サポートの概念が育つのです。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年08月11日攻撃で手詰まりなときにボールを受けに行く動き、FWがDFの裏に抜ける動きを教えたいが、言葉での説明が苦手なこともあり、小学生に理解されない。相手のマークを外す動きを教えるのに良い練習法はある?とのご相談をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上のあらゆる年代の子どもたちを指導してきた池上正さんが、実際にやっているメニューを交えてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<思春期?上手いけど一旦機嫌が悪くなるとチームメイトも腫れ物扱いする子に指導者はどう接したらいいか教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。子どもが所属しているスポ少で保護者兼コーチとしてチームに関わっています。(対象はU-11)お聞きしたいのは「相手のマークを外す動き」をどう教えたらいいのか、ということです。攻撃の時に味方が手詰まりなときにボールを受けに行く動き、FWがDFラインの裏に抜ける動きを教えたいのですが、説明下手なこともあり、うまく理解させられません。相手のマークを外す動きを理解させるためには、どんなメニューで何と伝えるのが良いでしょうか。マークを外すときの動きのポイントなども、あれば教えていただけますでしょうか。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。最近の話ですが、関西で以前から私を講習会などによく呼んでくださる市で、少年の大会を観戦しました。そこで、マークを外す動きやメニューの話になりました。指導者から「オリジナルの練習を作り出すのは知識が必要ですよね?」と質問がありました。もしかしたら、私が自分で考えたメニューで練習させることがあるからかもしれません。皆さんコーチとしてさまざまな知識を身につけないといけない、それには時間が必要だと感じていらっしゃるようでした。■練習メニューの知識より、目の前の現象をしっかり見ることが必要これについて、私は知識よりも目の前で起きている現象をしっかり見ることが必要だと考えています。子どもたちの様子を見て、その状態に合うメニューを行えばいいのです。やってみてうまくいかなかったら、例えばプレーしているグリッドのサイズを変えます。人数を変えます。ボール2個でやっていたのなら、1個に戻します。逆にスイスイできるのであれば、ボールを2個にします。そんなふうにちょっとずつ練習のルールを変えるのです。よく言われる練習のオーガナイズです。そのように微調整することで、期待した効果が生まれます。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■適切なメニューはチームの状態によって違うやってみては変えることにトライしようもちろん、練習メニューはすべてオリジナルでなくてもいいです。相談の中にも「どんなメニューがいいのか」とありますが、それはチームの状態によって異なります。上述したように、ご自分でやってみては考えて、変えていくことを繰り返しまずはトライしてほしいです。メニューについては、皆さんにネットや書籍から探すことを提案しています。ネットであれば、例えば検索エンジンで「マークを外す動き メニュー サッカー」と打っただけで42万5000件出てきます。「画像」に切り替えれば、イラストで説明されたメニューが紹介されているし、あらかじめ動画表示にして検索すると、動画で説明されたメニューがたくさん出てきます。ぜひ一度調べてみて、チームの子どもたちの課題修正にアジャストしそうなものをいくつか選んで試してみてください。■マークを外す動きを覚えるメニュー「縦関係の2対1」「L字ラン」マークを外すことを学ぶシンプルなメニューとしては、私が以前から推奨している2対1があります。例えば、縦関係の2対1について説明しましょう。攻撃する側として、ゴールに近いほうに選手がひとり、離れたほうにボールを保持したひとりが立ちます。守備側のひとりは、ゴールに近いほうにいる選手に密着マークをします。つまりパスを受ける側の選手は、密着マークを外して動かなくてはなりません。このときに「どんなふうに動けばいい?」とその選手に尋ねます。最初から手取り足取り「こうやって動け」と指示するのではなく、まずは選手に自分で考えてもらいます。私にとって師匠である祖母井秀隆さんは、相手を振り切るやり方として「L字ラン(RUN)」についてよく話してくださいました。まっすぐ走っては、いきなり90度の直角に曲がる。そうすると相手マークを外しやすくなります。例えばゴールに向かって走り出す相手は懸命についてくるので、スッと90度に曲がります。どこへ動いても同じように90度に曲がります。ディフェンスから離れる(ディフェンスを振り切る)ためのひとつの方法として「こうしてみたら?」と教えます。祖母井さんから聞いたので、恐らく(祖母井さんが指導を学んだ)ドイツのコーチたちがやっていたことだと思います。練習のときは、最初から足でやる必要はありません。ハンドパスゲームにしてL字ランをやります。パス5本つなぐと1点といったゲームにして行うといいでしょう。■マークを外す練習で味方との関係性や全体を俯瞰で見る空間認知能力が育つ私は、講習会でデモンストレーションを行うとマークをどんどん外し講師の方に褒められたことがあります。選手時代はセンターフォワードだったので、どうやったらマークを外せるかをいつも考えていました。この練習をしていくことで、他の選手と自分の関係性や全体を俯瞰で見る空間認知能力が育ちます。また、このような練習を行うと、ポジションがその子に合っているかどうかが見えてきます。もうすぐパリ五輪ですが、日本代表のU23でさえポジションに合っていないかもと思わせる選手がいます。空間認知がいまひとつだと感じさせます。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■4種年代から常に考える練習を取り入れなければならない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)そう考えると、私たち日本の指導者は、4種の段階でこういった練習をもっとやらなくてはいけません。簡単なものでは、低学年のころに鬼ごっこなどをたくさんやります。相手を出し抜く、だますといったずる賢いことが考えられる。もっと言えばいつも考える頭になれば変わってきます。それなのに、トップの子は体格がよいか、足の速い子がベースになります。本当にそれが正しいのでしょうか。私が見ている中学生は、小学生のときからフォワードですが、性格が真面目でやるプレーが相手にわかってしまう子でした。相手の裏をかけないのです。ところが、その子をボランチに置いたら才能が生きました。体力もあるので、よく動き相手の攻撃の芽を摘んでくれるのです。そんなことも考えながら日々学んでいただければと思います。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年05月24日皆さんは、買い物中にトラブルになったことはありますか?今回は「杖で攻撃してきた男性客」を紹介します。イラスト:とりたま杖で攻撃してきた男性客主人公が子どもをベビーカーに乗せてドラッグストアへ買い物に行ったときのことです。売り場の通路の幅が狭かったため、注意してベビーカーを押していた主人公。気を遣いながら、目当ての売り場に行くと…。商品を選んでいると…出典:CoordiSnapベビーカーを通路の端に寄せて、商品を選んでいた主人公。そこに現れた男性客が、突然「どけ!」と持っていた杖を振り回したのです。邪魔にならないようにベビーカーを端に寄せていたつもりですが、子どもに向かって杖を振られゾッとした主人公は怒りに震えるのでした。男性客の行動にゾッベビーカーに乗っている子どもに向かって杖を振り回しながら「どけ!」と言ってきた男性客。杖が「子どもに当たったら」と考えるとゾッとしたエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2023年11月01日人の言葉を話さない動物は、感情を態度で表します。私たちはそんな動物の感情を正しく理解し、共感できているでしょうか。我が子を失い、攻撃的になった母猫アメリカのウィスコンシン州で7匹の保護猫と暮らすジュリア・スタラー(rescuecatmittens)さん。ジュリアさんは猫たちの日常をTikTokで紹介していて、ある動画に大きな反響が上がりました。それは元野良猫だった、キャリーちゃんという猫についての動画です。キャリーちゃんは保護される前か後に出産しましたが、キャリーちゃん自身の健康状態が悪く、子猫たちの世話ができなかったのだそう。そして子猫は全員、亡くなってしまったのです。我が子を失ったキャリーちゃんはひどく攻撃的になり、それが原因で安楽死させられそうになりました。猫が大好きなジュリアさんと夫は、そんなキャリーちゃんを見殺しにできず、里親になったのです。しかし、キャリーちゃんの攻撃性はジュリアさんの家族になってからもすぐには収まりませんでした。その後、モカちゃんという子猫を迎えたおかげで、キャリーちゃんは少しずつ心を開き始めたそうです。そんなキャリーちゃんの心に大きな変化が訪れたきっかけは、ジュリアさんの出産でした。生まれた娘さんに対して、キャリーちゃんはまるで我が子のように接するようになったのです。@rescuecatmittens Our sweet mama kitty #cats #catsoftiktok #kittensoftiktok #adoptdontshop #emotional #heartwarming #storytime #update #feralkittenrescue #straycat #sad #mittenstherescuekitty #fyp ♬ the winner takes it all - november ultraベビーカメラに映っているのは、仲よく寄り添う娘さんとキャリーちゃん。キャリーちゃんは娘さんに、何度も愛おしそうに体をすり寄せています。娘さんが泣いていると、キャリーちゃんはすぐに駆けつけて、あやしてくれるのだそうです。ジュリアさんは「キャリーが攻撃的だったのは悲しみに暮れていたから。彼女は母親になりたかっただけなのです」とつづり、動画を投稿。キャリーちゃんの悲しみに共感して、涙する人が続出したようです。・かわいそうに。子猫を失ったこの猫がどれほど悲しかったことか。・いろいろな感情が込み上げて、声をあげて泣いてしまった。・多くの人が動物の気持ちを軽視して、すぐに「攻撃的」と誤解しているんじゃないかな。@rescuecatmittens Sometimes, animals just need a little bit of love #mittenstherescuekitty #mittensandboots #feralcatrescue #sickcat #catlover #inspiration #funnyvideos #emotional #happy ♬ the winner takes it all - november ultraジュリアさんの娘さんにとって、キャリーちゃんは「もっとも優しくて、辛抱強く、思いやりがある猫」なのだとか。また、娘さんの誕生後、キャリーちゃんが攻撃的になることはなくなったそうです。動物が攻撃的な行動をとるのは、なんらかの理由があるはずです。その理由を知ろうともせず、「攻撃的だから」というだけで彼らが生きるチャンスを奪ってしまうのは、あまりにも残酷なのではないでしょうか。娘さんを我が子のようにかわいがっている姿が、きっと本来のキャリーちゃんなのでしょう。母性本能にあふれたキャリーちゃんが、再び『母親』になれてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2023年09月19日カラスは、こちらから危害を加えない限り、基本的には人を襲うことはないといわれています。しかし、まれに人を追いかけたり、頭をつついたりして攻撃することもあるのです。筆者も自宅前の道路を歩いている際に急降下してきたカラスに頭を攻撃されたことがあり、家族も同じ被害に遭いました。本記事では、筆者の体験を基にカラスが攻撃してきた理由とその対処法をご紹介します。カラスが攻撃してきた理由とは筆者がカラスに攻撃されたのは、2023年7月の頭。筆者だけでなく、妻も娘もカラスに威嚇されたり、頭をコツンとつつかれたりしました。ご近所さんにも話を聞いてみると、自宅前の道でカラスに頭をつつかれたという人が多数いるという状況でした。※写真はイメージ以前はこのようにカラスが襲ってくることはなかったので、しばらく自宅のベランダから観察したところ、自宅前の電柱にカラスの巣があるのを発見。巣を守るために周囲を警戒している親や仲間のカラスが、巣の下を通る人に襲い掛かっているのが分かりました。実際に調べてみると、カラスは春から夏の繁殖期になると、電柱や街路樹に巣を作り、そこで子育てをするとのこと。その際、人を巣や子供のカラスから遠ざけるために、親ガラスが威嚇行動に出るのだそうです。筆者が撮影したカラスの巣『巣がある場所』で対応方法が異なるカラスが巣や子供を守るために攻撃しているとはいえ、幼い子供がケガをするようなことは避けたいものです。そこでどのように対処すればいいのかを区役所に確認したところ、「街路樹の場合は区や市の道路事務局、敷地内にある木や建造物ならその敷地や建造物の所有者、電柱なら電力会社に連絡してほしい」との指示を受けました。筆者の場合は巣の場所が電柱だったたため、電力会社に電話したところ「巣の状況や周辺環境が分かる写真を撮影して送ってください」と指示があり、専用のフォームから写真を送付。その後、再び電力会社の担当部署から「〇月〇日までに巣の撤去作業を行う」と連絡がありました。※写真はイメージ数日後、電力会社の車が来て撤去作業を実施。巣が取り除かれて以降はカラスが通りがかる人に襲い掛かることはなくなりましたが、カラスにはかわいそうなことをしたと複雑な心境になりました…。ちなみに、卵やヒナがいる状態の巣を勝手に撤去することはできません。許可なく撤去すると『鳥獣保護管理法8条』の違反になります。必ず管轄の担当部署に連絡するか、自宅敷地内の場合は専門の駆除業者に依頼するようにしましょう。カラスは都市部だと電柱や街路樹、公園の施設など身近な場所に巣を作ることがあるため、被害に遭いやすいそうです。カラスが繁殖期を迎える時期は、特に注意したほうがいいかもしれませんね。[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
2023年09月08日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「相席したママ友のクレクレ攻撃を撃退」を紹介します。ショッピングモールに出かけたパニ子と娘のパニ美。買い物を終え昼食をとろうとフードコートに行ったところ、ママ友のジュンコ一家にバッタリ! ジュンコは同じマンションに住むママ友のひとり。引っ越してきてすぐは、見知らぬ土地での生活は大変だろうと思い、ジュンコと息子のタカフミ・ヒロフミを家に招いて、家族ぐるみの付き合いをしていたのですが、だんだんとエスカレートして、最近では子どもだけをパニ子に預けて、出かけてしまうようになりました。 距離を置きたいと思っていたのに、こんなところで出会ってしまうとは……。 空腹なのに、ラーメン1杯を3人でシェア!?席がたくさん空いているのに、わざわざパニ子たちがいるテーブルに座ったジュンコ。 外出先まで一緒にいたくないと思ったパニ子は「私たちおなかが空いているからたくさん頼んでるの。テーブルが狭くなって迷惑かけちゃうから、他の広い席に行ったほうがいいかもよ」というも、「いいじゃない〜一緒に食べましょう♪」と言われ、渋々相席することにしました。 パスタにフライドチキン、デザートのケーキと、オーダーしたものが揃ったので、食事を始めたパニ子たち。ふとジュンコたちを見ると、ラーメン1杯だけ! 家族3人でシェアして食べていたのです。 もちろんすぐに食べ終わったジュンコ一家。追加オーダーをする様子はなく、しばらく席を立たず座ったまま。 タカフミはシェアしたラーメンだけでは足りないようで、時折おなかをグーグーならし、パニ子たちの料理を羨ましそうに見ていました。 クレクレママ友の攻撃「いいわね〜おいしそうね〜。フライドチキン、タカフミの大好物なのよね。そんなに食べられる? 余るならお手伝いできるわよ〜」とジュンコ。 しかしパニ子は、そんな声を無視し食べ続けます。 するとジュンコは、ブツブツとタカフミに話し掛けるのです。「こんなにあるんだから、ちょっとくらい分けてくれてもいいのにね。酷い人ね」 「いい大人が他人にたかるなんて意地汚い……」同じテーブルについたときから、こうなることを想像していたパニ子。 これまで子どもたちの手前遠慮していましたが、今日こそはガツンと言ってやる! と口を開こうとしたそのときでした。 フードコートで注目の的に!「ママ、いい加減にして!!!!!」普段は大人しくニコニコしているタカフミが、突然大きな声で叫んだのです。 響き渡る大声に、パニ子たちは注目の的! 「いっつもパニ美ちゃんママに迷惑かけて!うちにお金がないのはママがバッグとか服ばかり買うからでしょ? それなのにどうして僕たちはごはんを我慢しなきゃいけないの?!」 テーブルには1つのラーメン丼と、取り皿3つ……。「えーラーメンを3人で!? 少な!」「子どもに我慢させて自分は好きなもの買うとかありえない〜w」周りの人たちのヒソヒソ声が聞こえてきます。ジュンコは恥ずかしさから顔を真っ赤にし、急いでフードコートから立ち去りました。お金を使い込んだママ友が迎えた末路翌月、パニ子がフードコートで食事をしていると、再びタカフミにばったり! 今度は父親と一緒で、手に持ったトレーには大盛りのフライドチキンが載っています。 父親に話を聞いたところ、ジュンコの浪費癖はひどいもので、家のお金の使い込みが発覚。ブランド物のバッグを買うためのローンまで組んでいたことがわかったそう。今は離婚してタカフミ・ヒロフミと3人で暮らしています。 タカフミは食べたいものを存分に食べられて幸せそう! 一方ジュンコはというと、膨大な借金に追われているのだとか……。 自分の嗜好品を優先するあまり、ひもじい思いをさせたうえ、友だちにタカって恥をかかせるのは、親として反省すべきです。欲しいものは尽きないかもしれませんが、子どもの衣食住は守りたいものですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年07月14日動物保護団体には、野犬や迷い犬に関する通報が寄せられることがあります。その場合、慣れた職員が犬を捕まえますが、犬によっては一筋縄ではいかないこともあるようです。「攻撃的な犬がいる」通報を受けて駆けつけると?アメリカのカリフォルニア州にある動物保護団体『フレズノ・ヒューメイン・アニマルサービス』に勤務する警官のアルコーンさん。彼女の仕事はまさに、そんな野良犬や迷い犬を安全に保護することです。ある日、アルコーンさんは「攻撃的な野良犬がうろついている」という通報を受けて、犬を捕まえに行きました。現場に到着した彼女と仲間の警官は、通報どおり2匹の犬が歩道に横たわっているのを発見。むやみに近寄らず、ワナを仕掛けたところ、あっさりと2匹を捕まえることができました。そして彼女が犬たちに近付くと、『攻撃的な犬たち』は…こちらをご覧ください。@acoalcorn Please be truthful when reporting #straydogs for pickup! #fresnohumane #animalcops #animalcontrol #fyp #fresnohumaneanimalservices #fresnohumaneanimalcontrol #animalprotectors #lostdog #straypickup ♬ Oh No - Kreepa2匹の犬は吠えたり暴れたりすることもなく、アルコーンさんたちに対して威嚇(いかく)するようなそぶりもゼロ!攻撃的どころか、とても人懐っこい犬たちだったのです。アルコーンさんはTikTokで、「通報する際は、真実をお伝えください」と説明をつけて動画を投稿。見た人たちから、笑いと共感のコメントが寄せられています。・なんて『狂暴な子犬ちゃんたち』だ!笑ってしまったよ。・この子たちがかわいすぎて近所迷惑だったのかな?・「獰猛(どうもう)な犬」といえば、すぐに捕まえてくれると思ったんじゃない?アルコーンさんのTikTokには、ほかにも多くの犬たちの動画が紹介されています。今回の2匹の犬のように、「攻撃的」と通報された犬がまったくそうではなかったケースは時々あるそうです。もしかすると、アルコーンさんたちが犬の対応に慣れているため、犬は心を開きやすいのかもしれません。誤った内容を通報するのはよくないことですが、「攻撃的だと思っていた犬が人懐っこい犬だった」というような誤りは笑って許してしまいそうですね…![文・構成/grape編集部]
2023年05月24日皆さんは義実家とトラブルになったことはありますか? 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードを紹介します!攻撃的なことを言われた…義実家での話です。ある日家族で集まり、子育てについて話していたところ、義兄弟たちが攻撃的な態度をとり始め、私たちを侮辱する発言をしてきました。急に攻撃をしてきたことに最初は混乱してしまいました。しかし、旦那が「そんな攻撃的に話題をもっていくなんて幼稚だよ。俺たちは子どもたちのことを何より大切に思っているし、1番にできることはなにか考えて最善を尽くしているよ。」と言ってくれました。ホッとする対応…その言葉に感動しましたし、心から安心しました。それ以来、義兄弟たちの攻撃も心配せずに義両親と楽しい時間を過ごすことができるようになりました。旦那の言葉にとてもスカッとしました。(50代/女性)攻撃的な発言をする義兄弟…旦那さんの言葉はとても安心させられましたね!楽しい時間を過ごせるようになってよかったです。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年05月04日サイドバックを活かす攻撃が特徴のチーム。3-2-2のフォーメーションを使っているが、U-10世代への指導が難しい。というご相談をいただきました。2トップ、中盤のポジショニングの指導に悩んでいるとのことですが、今回の池上さんの回答は......。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、小学生年代で特定のチーム戦術を教え込みすぎる弊害なども含め、指導のアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<人数はいるけどGKやりたい子がいない、上手く褒めて1人を固定にするか複数人で回すかどちらが良いか教えて<お父さんコーチからの質問>はじめまして。子どものチームで保護者コーチをしています。指導カテゴリーはU-10~です。ウチのチームは3-2-2というフォーメーションを使っています。サイドバックを活かす攻撃が特徴で、ツートップはなるべく広がらず真ん中で近い距離に、というのが基本です。ですが、ツートップ、二枚の中盤のポジショニングがなかなか難しいです。このフォーメーションの場合、どのようなことから教えていくのが良いと思いますか?<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。10歳以上なので4年生でしょうか。ご相談に書かれているように「サイドバックを生かした攻撃でツートップはなるべく広がらず真ん中で近い距離にいなさい」と指示してしまうのは、少し早すぎる気がします。■小学生年代は特定のフォーメーションに特化するより、どんなサッカーにも対応できるベースを作る時期プロや大学生のチームならば、戦術はあって当然でしょう。しかしながら、わずか10歳の子どもはどんな選手に成長するのか、キャリアを積んでどんなチームに行くのかも私たちに予測はできません。したがって、私たちが行う育成は、どんなサッカーにも対応できるよう一人ひとりのサッカーのベース作りをしなくてはいけません。ドイツなどサッカー先進国と言われる欧州の子どもたちは、小さいころからサッカーの原理原則を学ばせます。トライアングル、数的優位といったサッカーの成り立ち。どんなふうにパスをつなげて点を取るか。どんなふうに守って失点を防ぐか。そういったことを学ぶために、欧州では10歳ぐらいまでは5人、もしくは7人制で試合をします。そこにフォーメーションが重要だという考えはありません。そう考えるとご相談者様のチームは、子どもがもう少し自由に自分の意志で動きを覚えられるような仕組みを考えたほうがよさそうです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■スペースの使い方など「相手守備が困ること」を実感させる例えば、このように教えたらどうなるでしょうか。「広がると自分たちが使えるスペースがたくさんできて、パスをつなぎやすくなるね」あるいは、「広がって動けば相手は守りにくくなるね」と。そうすると、トップが広がらないというポジショニングでは「相手は守りやすい」という状況になります。自分たちが広がることによって相手守備が困ることを実感してほしいのです。しかし、ご相談者様のチームは恐らくスピードのあるサイドバックがドリブルで攻め上がる際、2トップが広がっていると邪魔になる。そのため真ん中に一緒に立っていなさいという指示になるのかもしれません。そうなると、真ん中にいるトップの選手にボールが入ったとき、もう一人のフォワードが近くにいれば相手ディフェンスも守りやすいので、選手は大変だと思います。対象が小学生ではなく、せめて高校生など大人に近い年代ならば「前のふたりで相手を崩せるからあまり広がらないほうがいいね」と指示を出せます。そのような選手の特徴を生かすことも考えられます。■高学年になって周囲のサッカー認知度が高まると、SBも今のように抜けなくなるただし、何度も言うようですが、小学生にこのような限定的な動きを教え込むことはあまり賛成できません。足の速い子を前に置いて、裏に抜けて点を取る。それができたら違うことに移るべきです。ずっと同じプレーをやらせていてはその子のテクニックは上がりません。サイドバックの子も同じです。ドリブルがうまい子がボールをもらってサイドから自分でドリブルをする。3~4年生くらいまでは通用しても、高学年になって他の選手たちのスピードや体格、サッカーの認知が上がってくると、その途端に抜けなくなります。そこでワンツーパスを使うとか、フィードするパスをして組み立てるといったことができるようにしてほしいのです。そのためにはきちんと土台をつくらなくてはなりません。■「3人目」の動き、数的優位を意識させるトレーニングをすることそれをつくるには、低学年のころから2対1などの数的優位をどう使うか。意識できるようトレーニングを積まなくてはいけません。試合でもそれを意識させてください。両サイドバックが少し高い位置を取って、真ん中に中盤の選手がいる。常にダイヤモンドの形をつくるよう心掛けてもらいます。中盤の上にはトップがいてまた別のダイヤモンドをつくれます。幅と深さ、トライアングル。ボールを持ったときに誰と誰を見たらいいの?場面によってトライアングルができることを意識して、何を見たらいいのかを学ばせてください。そういった学びを小学生の間にしてもらいたいのです。ドイツに「フニーニョ」(※フニーニョを紹介した記事に飛びます)という3対3のゲームがあります。概ね縦25~30メートル、横20~25メートルのフィールドで、攻撃方向にそれぞれ2つずつ、計4つのゴールを置いて3対3を行います。自分たちが攻めるゴールが2つあるので、トライアングルの「3人目」を意識しやすくなります。つまり、視野が広がる。視野の確保とサッカーの成り立ちを体得するのにうってつけの方法です。今の時代、ネットで探せばやり方や動画をたくさん観ることができます。ぜひやってみてください。■チーム戦術が先に来ると、そのチームでしか使えない選手になる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)これまでブンデスリーガのクラブや、意識の高いジュニア年代の指導者がトレーニングなどに導入していましたが、ドイツサッカー連盟はこれを10歳以下のカテゴリーすべての試合で行う方向で進めています。チーム戦術みたいなことが先に来てしまうと、そのチームでしか使えない選手になってしまいます。将来を考えてあげると、何でもできるようにしておく必要がある。ぜひそのことをあらためて考えていただければと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年03月31日「(攻撃を)基地に限定する必要はないわけでありまして、向こうの中枢を攻撃するということも含むべきなんだろうと」安倍晋三元首相(67)のこんな発言が波紋を呼んでいる。自民党の安全保障調査会は、ミサイル発射など日本に対する攻撃の兆候が見られた場合、敵基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」の必要性を、今月中にも岸田文雄首相(64)に提言する予定だ。しかし、安倍氏は「敵基地」では生ぬるいとばかりに、4月3日の講演で「敵の中枢」も攻撃の対象に含むべきだと主張したのだ。「敵国の『中枢』とは、政府機関がある首都になるでしょう。しかし、日本国憲法は、戦争のための戦力と、交戦権の不保持を明記しています。専守防衛だけ認められるため、『中枢への攻撃』はもちろん『敵基地攻撃』でさえ憲法違反にあたります」そう語るのは、慶應義塾大学名誉教授で憲法学者の小林節さんだ。また、武蔵野美術大学造形学部教授で憲法学者の志田陽子さんもこう指摘する。「相手が大国で、国内外に多数の基地がある場合はどうするのでしょうか。また、潜水艦などからの攻撃は?それらすべてに対処しようとすれば、際限のない“軍拡”が待っています。そうなれば、私たち国民の生活を脅かすほどの税金が必要になることでしょう。また、相手が攻撃しようとしているという情報が誤っている可能性もある。実際に、米国がイラクに侵攻したきっかけは誤った情報によるものでした。その場合、日本から侵略行為をすることになってしまいます」敵の“中枢”を攻撃した場合、当然敵も躊躇なく日本の“中枢”に反撃してくることになる。安倍氏の構想は非現実的なばかりか、いたずらに国民を戦禍に巻き込むリスクを高めるものだという。■ウクライナ戦争に便乗する「核共有」論2月24日のロシアの侵攻によって始まったウクライナ戦争は、いまだに終戦の兆しが見えない。侵攻に前後して、冒頭の安倍氏の発言のように、政治家や一部の識者が、“軍備”増強の必要性を喧伝する声が大きくなっている。【自民党安倍晋三元首相】〈核シェアリング(核共有)を含め、様々な選択肢を議論すべき時に来ています〉(『文藝春秋』2022年5月号にて)【橋下徹元大阪府知事】「核シェアリングもやっぱりこれからの日本で議論していくべき。NATOは現実、核シェアリングをしているからロシアも簡単には手を出せない」(2月27日『日曜報道THE PRIME』[フジテレビ系]安倍元首相との対談で)安倍元首相や橋下徹氏(52)などは、「核共有」にも言及。米国の核兵器を国内に配備し、共同で運用するという構想のことだ。「日本国憲法には《核保有の禁止》という記述はありませんが、核兵器は自衛の範囲を上回るので、保有や配備することは違憲です。’71年には、核兵器を『持たず、つくらず、持ち込まさず』という非核三原則が国会で決議されています」(志田さん)しかし、安倍氏は非核三原則についても議論をする必要があると主張。そして、日本は長年、米国の“核の傘”の下にあるが、〈この「核の傘」がどこまでの抑止力を持っているのか、改めて精査する必要がある〉。抑止力は、日本が核攻撃を受けた場合、米国が反撃してくれると相手国がどの程度信じるかにかかっているので、報復の可能性に現実味を持たせるために、〈日本は核を巡る意思決定に、深く関与すべき〉だという(〈 〉内は『文藝春秋』2022年5月号より)。“他国が日米の関係について疑念を持って攻撃してくるかもしれない”というお考えの安倍氏。長年、いたるところで日米同盟の強固さをアピールしてきたのはいったい何だったのか気になるところではあるが、小林さんはこう指摘する。「日本列島は米国にとって重要で失ってはいけない土地です。そのためにも、在日米軍基地を130カ所以上も置いている。日本が攻撃されても、米国が反撃しないなどと思う国はない。核共有はまったく必要のない議論でしょう」仮に核共有が実現した場合について、志田さんは懸念する。「日米の力関係を見ると、結局米国の都合で運用されることになる。日本が敵基地や中枢の攻撃ができるように法整備もされ、米国に『日米の自衛のために核攻撃をせよ』と言われたら、集団的自衛権行使の延長線上において、行われてしまうのではないでしょうか」日本が核武装することは、憲法以前に倫理的にも許されないことだと小林さんは考えている。「日本は唯一の被爆国です。あの悲劇で、核兵器は作れるけれど、使ってはいけないものだと人類は学んだはず。日本の核保有は、人類の“退化”であり、政治倫理的に許されないことです」■先制攻撃の口実を与えることになるそれそも、敵基地や中枢への攻撃能力、核共有の整備は、むしろ戦争のリスクを高めることになるという。「第二次世界大戦で敗北した日本は国連憲章では『敵国』にあたります。敵国が侵略行為を再現しようとした場合、国連加盟国は安保理の許可なく軍事制裁してもいいという『敵国条項』は、いまだ国連憲章に残っています(第53条)。日本が攻撃能力や核整備を進めることは、侵略行為を再現しようとしていると、他国に日本を先制攻撃する口実を与えてしまうことになるのです」志田さんは、「声の大きい権力者の考えを、日本人の総意と混同してはいけない」という。「安倍さんや松井さんたちは、国内の自分の支持者に向けて言っているところがあります。しかし、こうした発信を続ければ、国際世論に『日本は軍拡の方向に舵を切るんだ』と誤解されかねない。そうならないために、私たちが『なってほしくない』方向の考えにはハッキリ『NO』を表明していくべき。政治家は結局、民意には勝てないのです」他国の悲劇に便乗して、恐怖と猜疑心を煽ってくる権力者たちの声を、冷静に検証しよう。
2022年04月22日地域によっても違うと思いますが、わが家の子ども達は絶賛夏休み中です。休日と言えば母を悩ませる『ごはん何?』攻撃。わが家の5人の子ども達は、この『ごはん何?』攻撃にも個性が出ていて…基本的に、私が『ごはん何?としつこく聞かれることに疲れている』ことをちゃんと分かっている2人。(流石長男&長女!)長男はサラッと1回のみ。長女に至っては、ほかの兄弟が聞いているのを聞いているので、長女から聞かれることはあまりありません。さて、そんなスマートな長男&長女に対し、下の3人はというと…自分の好きなメニューじゃないとき、毎回必ず『え~?』と文句をいう次男。そして毎回、『文句のある方は食べないでよろしい』って私に言われるのに、この『え~?』がなかなかやめられないんですよね。そして三男。毎回これ。まさに『壊れたレコード』状態。寝てる時以外はずっと言ってます(笑)そして最後はこのお方。食べた直後でも『おなかすいた~!』という末っ子。しかし、散々騒いだあげく、嫌いなメニューの時は突然満腹になるという…(笑)休日に母の頭を悩ませる『ごはん何?』攻撃。こうやって見て見ると、それぞれの個性が出てるな~と思います(笑)
2020年08月12日漫画家であり、レジ打ちの仕事もしている狸谷(@akatsuki405)さん。店でのエピソードなどを中心に漫画を描いています。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が世界的に流行し、多くの人がマスクを求めて店に殺到。しかし、マスクは品薄で入荷していないことも多く、客からは店頭に並んでいないことに対してクレームが寄せられることもあるといいます。「ちゃんとマスク発注しとけ」上から目線の客にレジ担当が悲痛の訴え『正直しんどい』企業では在宅勤務など、コロナウイルスの予防としてさまざまな対策が取られています。しかし、販売の接客業では在宅で働くことはできず、ピリピリしながら仕事しているとのこと。狸谷さんは毎日、店舗の状況を漫画にし、反響が上がっています。クリックすると画像を拡大します前回のマスクの漫画を踏まえたり現職の状態や戴いたコメントなども参考にしていますが、在宅勤務ができない職種なのでなかなかピリピリしながら仕事しています。一刻も早い事態の収束を願って。 pic.twitter.com/2FdrQjWwXJ — 狸谷 (@akatsuki405) 2020年3月30日 「マスクや除菌スプレーを店員たちが先に買い占めているんでしょ」など心ない言葉を毎日かけられる店員。店員の心はもう限界に近づいていました。それでも続く客からのクレームに、狸谷さんは「ウイルスよりも混乱した人間のほうが怖い」と思ったといいます。【ネットの声】・お疲れ様です。早く収束してほしい。・酷い言葉で攻撃する客に腹が立ちますね。・本当にパニックになっている人間が一番怖い。店員も客と同じ人間です。心ない言葉をかけられれば傷付くことでしょう。マスクなどが入荷していないのは、店員の問題ではなく全国的に品薄となっているから。一人ひとりが冷静になり、これ以上客からの言葉で傷付く店員が減ることを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年04月02日どうもあかりです。「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、この記事で取り扱うのは、その逆の「防御は最大の攻撃」というテーマです。まずは、恋愛における「防御は最大の攻撃」の重要性と、そこから導かれる「ダメな女性」っぽさを見せないようにする、という戦略の大切さをご説明します。その後で、この戦略の具体的な実践例についてご紹介していきます。■「防御は最大の攻撃」って?恋愛で言うところの「攻撃」は、「顔がかわいい」とか「スタイルがいい」とか「エロい」とか、そういうポジティブな要素を彼に対して押し出していくことを意味しています。他方、恋愛で言うところの「防御」とは「重い」「人としてどうかと思う」といった、ネガティブな要素を彼に見せないようにすることを意味しています。恋愛は加点法でも減点法でもあるのですが、私たちは「モテる方法」「愛される方法」を考えるときに、ついつい「攻撃による加点」ばかりを意識してしまい、「防御によって減点を防ぐ」ことを忘れがちです。しかしこれでは、せっかく「かわいさ」などの攻撃によって加点された得点を、みすみす知らないうちに減点によって失ってしまっているかもしれず、一言でいうとものすごく損な状態です。反対に、「顔がかわいい」といった加点要素がものすごくたくさんある、という人でなくても、「ダメな女性」の減点要素を可能な限り減らすことで、男性からの総合的な評価を高めることも出来るわけです。なので、この機会に「加点要素を増やす"攻撃"ばかりに目を奪われず、たまには減点要素を減らす"防御"にフォーカスして、自分の女性としての価値を高めてみよう」というのがこの記事の趣旨なのです。ということで長い前置きはこのくらいにして、さっそく実践編に入っていきましょう。■実践編その1「付き合いにくさ」をなくそう「彼女になったら付き合いにくそう」「いざ付き合ってみて、かなり付き合いにくい」といった要素は、少なければ少ないに越したことのないものです。多くの女性が当てはまってしまいがちな「付き合いにくさ」の3つの例をご紹介しますので、これらに当てはまらないように今後、意識してほしいと思います。■結婚の話をめっちゃしてくる多くの男性が、「結婚をせがんでくる彼女」をとても苦手としています。これは別に彼らが「その彼女と結婚したくない」と思っているからではなくて、単に、「まだそういう話をするのって早くないかなぁ」という違和感を感じてしまっているから、なんですよね。分かりやすい極端な例を挙げると、「この人いいかも!ひょっとしたらいつか、好きになるかも」と思った男性との一回目のデートで、いきなり「大好きです!付き合ってください!」と言われたら、「あぁあ・・・・・・。なんかイメージ壊れちゃった」と思うんじゃないでしょうか。「早い段階で結婚の話をめっちゃしてくる彼女」は、まさにこれと似たような現象なのです。「結婚」という言葉を言うことで彼を結婚から敬遠させることにも繋がりますので、気を付けましょう。■嫉妬させようとしてくる「嫉妬させようとしてくる恋人」というのは、正直かなり付き合いづらいです。これは男女問わず。「嫉妬させる」って、相手に精神的なダメージを負わせる代わりに、自分は構ってもらってちょっとだけ幸せな気持ちになりたいという、かなりズルい思考回路なんですよね。こういうズルい恋愛の仕方は、遅くとも学生時代に卒業と一緒におさらばしておくべきだと言えるでしょう。大人の恋愛においては、「嫉妬させることで相手の気を一時的に引く」ことよりも「嫉妬させないようにすることで、長期的に愛される」ことが極めて重要だということもぜひ覚えておいてくださいね。■愛情表現が少なすぎる意外かもしれませんが、「愛情表現が少なすぎる恋人」というのも、かなり付き合いづらい存在です。恋愛とは、「会話」に似たようなところがあります。自分が相手に何か面白い話をして、相手がそれに笑ってリアクションをとってくれるとどんどん会話が弾んでいくように、恋愛でも、こういった「かけあい」が重要なわけですが、「自分から愛情表現をしない。彼氏にしてもらってばっかり」という女性は、この「かけあい」要素がなく、まるで「自分ひとりだけずーっとしゃべってる会話」のように、面白くないし、気まずいのです。心の中で彼氏のことを「好き」と思うことはもちろん重要だけれども、よく言われるように、「気持ちは伝えないと伝わらない」ものですから、「好きって伝えられる彼女」でいられるように意識しましょう。■実践編その2「彼女に対する憧れを潰す言動」をなくそう「好き」にはどうしても「憧れ」の要素が含まれていて、交際後に、彼氏が自分に対して感じてくれている「憧れ」を自らの手で潰してしまうような言動をなるべくとらないようにする、というのも、極めて重要な戦略なのです。■ムダ毛一本が失恋のもとムダ毛には、たったの一本で好きな女性に対する「憧れ」をいとも簡単にぶち壊してしまうほどの破壊力があります。ムダ毛はありとあらゆるところにひょこっと生えてきますが、男性というのは、ご迷惑なことに、「女性というのは腕も足もツルツルな生き物」と認識しやがっています。それが好きな女性というのであればなおさらでしょう。しかも、ただの友達レベルであれば気づかれるわけもないようなムダ毛を、彼氏は気づきます。カップルになれば、近距離で接している時間も多いし、露出が多い服装で居ることも多いからです。おまけに男性は「好きな女性のすべすべな肌」を見るのが大好きなので、ことあるごとに観察をしています。「ムダ毛一本が失恋のもと」と強く意識して、外デートでも、おうちデートでも、ムダ毛の処理は徹底すること。「ムダ毛処理は大事」というのはみんな分かっているはずだけれども、たったの一本が命取りだから、口を酸っぱくして言わせてもらいました。■下着姿や裸は「最高の憧れ」男性が彼女について一番憧れているのが、やっぱり下着姿や裸です。下着姿や裸に憧れるのは、それが「貴重」だからで、どうして「貴重」なのかと言えば、それはもちろん「めったに見られないから」でしょう。だから、「付き合ってしばらくすると、普通に彼の前で着替えるようになる」「お風呂上りに普通に下着姿で家の中を歩き回る」といった行動には要注意です。付き合っていると、いい意味でも悪い意味でも油断が生まれて、ついついそういうことをしがちなんですけど、それは付き合ってから何年も経ってからにしておきましょう。下着姿や裸の「安売り」は厳禁です。■清潔さって重要「清潔感のある男性が好き」という女性はとても多いです。そして、これは男性も女性に対して思っていることでもあります。カップルになって、相手のより「素」に近い部分を間近で見るようになると、相手の清潔さのレベルが手に取るようにわかってしまいます。たとえば、部屋に遊びに行ったとき、普通に使い捨てコンタクトレンズの容器が洗面台に置きっぱなしになっている、脱いだ服が散らかっている、シンクに洗っていない食器が山積みになっている、など、「意外に不潔」を思い知る場面は少なくありません。そして残念ながら、「意外に不潔」というギャップには、全く萌えません。女性である私たちも、「清潔さ」を忘れずにいたいものですね。■実践編その3「人としてどうかと思う」をなくそう最後は恋人である以前に、人としてきちんとしていなければ、魅力的とは感じられません。しかも付き合って関係が深まると、より密なコミュニケーションをとるようになって「相手の本来の人間性」を目にする機会が増えます。「人としてどうなの」と思われてしまうことは、例えるなら「マイナス100点」のようなものなので、いくら顔やスタイルの良さで加点を積み上げても相殺されてしまいます。いい彼女である前に、まずはいい人間であることから始めましょう。■「悪口好き」には要注意息をするように人の悪口を言う人が男女限らず多いです。厄介なのが、恋人となると「何でも話を聞いてくれる相手」と勘違いして、付き合ったばかりの頃から圧倒的に他人の悪口を聞かせまくってしまう人がとくに多い。気持ちは分からなくもないのですが、やっぱり、悪口みたいなネガティブな話を聞かされるのって、疲れるし、精神的にもダメージがたまります。そもそも、「デート」って恋人と楽しいことをする時間なのに、それが「悪口を聞く」という辛い経験のために使われてしまったら「なんで俺はこの子とデートしてるんだろう」と感じてしまうのも無理はありません。彼の前にいるとつい誰かの悪口を言っちゃう、という人。要注意ですよ。■「ごめんね」をきちんと言おう恋愛で一番重要なのは「好き」よりも「ごめんね」の一言だと強く思います。好きな人から良くないことをされて、それをきちんと謝ってもらえないのって、それがどんなに小さなことでも、すごく辛いし、「この人って、正直人間的に微妙なのかな」と、すごく残念な気持ちにもなりますよね。反対にきちんと「ごめんね」が言える人って、友達関係でも仕事でも、そして何より恋愛でも、必ず相手とうまくやれます。負けるが勝ち。恋愛においては、「謝るが勝ち」です。■彼氏のことを言いふらさない「ふたりの間だけ」と思っていたことを、平気で第三者に言いふらしてしまう人は、一言で言うと、信用されません。彼氏が「このことは誰にも言わないでね」とは言わなかったことでも、彼氏としては、彼女との間での出来事についてはどれも「ふたりだけの秘密」として扱ってほしいのです。もちろん、一般的なノロケなどであれば全然問題ないと思うのですが、「彼氏の愚痴」を口実に、彼氏の悪いところや恥ずかしいところを言いふらしまくったりしてしまうのは、なんだか「軽い」人間に見えてしまいます。これも気を付けましょう。正直、かわいさやスタイルの良さを一朝一夕で増やすことはできないけど、「悪い部分をなくす」だけなら、意識次第ですぐに実行できるので、コスパも高い恋愛戦術ですので、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2019年11月30日深夜静かに行われている戦い…。それは「子どもの寝相攻防戦」。ふいに訪れる攻撃から身を守るためにガードを作るけど、そこにはまた別の問題が…。子どもの寝相から身を守るには…夜の子どもたちの寝相の悪さってすさまじいですよね…。(私の絵の描き方が悪いんだけど私とのまめの間にも柵はありまーす!)我が家の寝室はベッドが3つ並んでいて、一番右側(図で言うとのまめが寝ているところ)は、二段ベッドのひとつを使っているから柵があります。だからそこに寝ている子は特に影響ないんだけど、問題はわたしとくまさんと間に寝てる子!やー…何歳になっても寝相の悪さは変わらないね。夜中にくまさんと2人でこんな攻防戦が繰り広げられているとは思うまい(笑)。くやしいが掛け布団を堤防のようにちょっと高くして置いておくと案外突破されないのいいアイデアだと思ったよ…。
2018年06月30日歌手のブリトニー・スピアーズが2007年にパパラッチを攻撃したときに使ったとされる傘が、オークションに出品された。当時、情緒不安定に陥っていたブリトニーは、シルバーのメルセデス車に乗っていた際、パパラッチに追い回されたことにいら立ち、パパラッチの1人であったダニエル・ラモスに暴言を浴びせ、その傘でラモスの車を叩きつけていた。その後ブリトニーは、その傘をその場に捨て去り、すぐさま車に戻って走り去って行ったが、今になってその傘がオークションに出品されることになったようだ。当時の様子は動画に収められており、ラモスは「あれは彼女の人生において悪い瞬間でしたね」「しかも残念ながら、その様子を収められていたわけです」とコメント。ブリトニー本人もその数カ月後にその一件について謝罪コメントを出しており、そこでは「4カ月前に私が傘でしたことに対して、そのパパラッチに謝罪します。私は映画で夫が役割を果たしてくれない妻を演じるのに役作りをしているところでした。私は自分の役柄についてとても真剣に取り組んでいるので、その役作りが行き過ぎてしまったのです。残念ながらその役をもらうことはできませんでした」と説明していた。ラモスはこのオークションによる収益の半額をブリトニーが選んだチャリティ団体に寄付するつもりだそうだ。(C)BANG Media International
2017年02月23日大人しかった幼稚園では見られなかった、攻撃的な長男の姿出典 : 予期しない場面への対応が苦手な長男にとって、大勢のクラスメイトが過ごす教室の中は、最も緊張しやすい場所の1つです。それを痛感したエピソードがありました。付き添い通学から少しずつ、みんなのいる教室で、過ごす時間を増やしていった頃です。隣の男の子が、私に話しかけてくると「わーっ」と言って、手で払いのけようとします。前の女の子が振り向いた時も「見るな!」と声を荒らげ、ちょっと手が当たっただけで、思いっきり押し返す長男。その攻撃的な姿に、ショックを隠せませんでした。何か問題が起こるたびに「人を叩いたらあかん!『ごめんなさい』って言いなさい!」と教えていますが、ますます態度は硬化し、相手の子だけでなく、周りの子どもたちも「何、この子…」と距離を取り始めました。幼稚園時代は、他の子との関わりこそ少なかったけれど、おとなしく遊んでいますよ、と先生に言われていただけに、初めて見る我が子の姿に、胸のつぶれる思いでした。自分で自分が止められないことに、長男も困っていた出典 : これまで、怪我をする程の大ごとにはなりませんでしたが、相手のお子さんのお家へ、謝罪の連絡をするのが、こんなにしんどいとは思いませんでした。手が出るたびに何度も諭すうち、「わかってるねん!だから自分は学校に行かへんほうがいい」と言うようになりました。怪我をさせるような行動は悪いと、本人も理解しているのです。けれども、自分で自分が止められない。考えるより先に行動してしまうのです。「お母さんは、あきらめないよ。一緒にゆっくり変わっていこう」と話し、まずは物理的にブロックする作戦を試みました。トラブルが起こって手を振り上げたら、パッと手をつかむか、ガシッと抱き寄せてその場から引き離します。少し時間が経って落ち着いたときに「さっきはどんな気持ちやった?」「何がイライラした?」と理由も聞いてみました。多くの場合、「じろじろ見られた」「注意してくる」「手がぶつかった」というのが理由でした。近付いただけで過敏に反応するのは、落ち着けるスペースが人より必要だったから出典 : 長男の理由はわかりましたが、他に根本的な原因があるのでしょうか?気になった私は、さらによく観察してみることに。すると、どうも長男の場合は、自分と他者との境界が曖昧でズレていることに気付きました。これが他害行動の正体のようでした。幼稚園時代から、集団行動の時は少し離れて位置を取るタイプだったのですが、入学をきっかけに、極端に敏感になってしまったようです。自分を保つために、ちょっと触れられただけで過剰防衛してしまうのです。この感覚への対応は、感覚統合療法を受けると同時に、家ではできるだけ趣味の時間を大切にして、リラックスしたり、体を使った遊びをしたりして、感覚を和らげるようにしました。『脳みそラクラクセラピー』という本が、このとき参考になりました。足裏マッサージなど、今でも続けていることがたくさんあります。脳みそラクラクセラピー―発達凸凹の人の資質を見つけ開花させるクラスメイトに理解してもらうきっかけになった「そっとしておいてほしい」カード出典 : また、長男が少しでも過ごしやすくなるよう、周囲への協力も必要だと考えました。特に、「見られるのがいや」「注意してくるのがいや」に対しては、先生を通じて、クラスメイトに以下を伝えてもらいました。●緊張しやすくて、見られるのがものすごく苦手であること●今、学校に慣れている最中だから、そっとしておいてほしいことまた、長男とは一緒に、対策を考えるスタンスで接しました。相談して作ったのが、「今は見ないでほしい」「今はそっとしておいてほしい」と書いたカードです。机の上に準備しておき、怒りたくなったらまずこのカードを見せてみたらどうだろう?と提案したのです。作った当初、なかなか自分からは見せなかったのですが、私が代わりに「今、この状態やねん」と見せると、相手の子も納得してスッと離れてくれるので、長男も手をひっこめられるようになってきました。このカード、クラスメートにわかってもらうという点で、1番効果を発揮したかもしれません。しばらくすると、自然にカードを使わなくてもよくなりました。他に、「おはようございますカード(お日様のイラスト)」や「しずかにしてくださいカード(唇のイラスト)」なども一緒にリングで束ねておきました。このカードのおかげで、みんなとちょっとずつ、打ち解けることができました。それでも無くならない攻撃性。クラスメイトに親しみを持つには、どうしたらいいのだろう…出典 : カードを使ったコミュニケーションにより、少しずつ落ち着く一方で、特定の子にだけ、攻撃性が残るようになりました。どうしても相性の合わない子がいるようでした。逆に言えば、波長の合う子には、あまり攻撃性がみられません。となれば、「親しみを抱くこと」も、他害行動を防ぐ1つの方法になると考えました。そこで考えたのが…●長男と取り組んだこと:知らない子に囲まれるのが苦手なので、クラスメートの名前の一覧表を見ながら「マラソン大会で1位だった子だね」と、できるだけ具体的にイメージする練習●先生に伝えたこと:給食当番のペア組みや席替え時への、可能な範囲での配慮のお願い●保護者の集まる席で伝えたこと:子どもの発達にデコボコがあること、家庭で取組んでいること、何か困ったことがあれば、問題が小さいうちに先生を通じて連絡してほしいことこの3つを試してみました。手が出ることがなくなった長男。それでも苦手な学校に、少しでも慣れていくために出典 : 入学当初は、長男から片時も目を離せない状態でしたが、手探りでいろんな方法を試すうちに、次第に落ち着いてきました。もちろん「学校に慣れた」ことも大きかったと思います。相性の良くない子との間柄について、長男は「冷えきってる」と言いつつも、手を出すことはなくなりました。また、ちょっとしたトラブルもスルーできるようになってきました。ただ小3になった今でも、しばしば「今日は学校に行ったら、しんどくなって誰かをたたいてしまうかもしれへん。行かへんほうがマシやと思う」ということを口に出します。まだまだ長男にとって、毎日の登校は簡単なことではありません。人とあまり関わろうとしなかった姿勢が、先生には「おとなしい子」と映っていた幼稚園時代。入学をきっかけに突如、攻撃的になった姿に、最初は大きなショックを受けましたが、そのおかげで、社会との関わり方が変わったという点では良かったです。発達の階段を一歩上がったな、と思えるようになりました。長男には、「ほんまに大変なのはわかる気がする。だから何が何でも学校に時間通りいなければならないとは言わない。けど将来的には、みんなの間で過ごしても落ち着いていられるようになろう。そのために学校という場を活用しよう。今は失敗してもいいからね」と話しています。
2016年09月13日JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月31日、「高度サイバー攻撃(APT)への備えと対応ガイド~企業や組織に薦める一連のプロセスについて」をWebサイトで公開した。同ガイドはこれまで非公開としたうえで、 JPCERT/CCの早期警戒情報受信登録企業、日本シーサート協議会会員など、限定して公開されていたが、今回Web公開版として一般公開された。エンタープライズサポートグループ リーダーの佐藤祐輔氏は、同ガイドが一般公開された理由について、「初版を作成した当時は、ガイドを一般公開すると、攻撃者に防御策を知らせてしまうことになるため、非公開とした。しかし、昨今はサイバー攻撃が広がっており、より広く国内の企業組織にサイバー攻撃への備えを普及するため、Web公開版を作成した」と語った。佐藤氏によると、数多くある標的型攻撃に関する資料との違いは、攻撃手法や防御手法の技術的説明は一切行っておらず、高度サイバー攻撃(APT)の全体像を整理しつつ、攻撃に対応するために企業・組織がどのように備えて行動すべきかを体系的にまとめている点にあるという。同ガイドのポイントは「脅威を理解する」「リスク評価とリスク許容度の決定」「組織としての対応方針・手順・体制・準備」「情報共有と連携」、主な対象は企業・組織のCSIRT(Computer Security Incident Response Team)やセキュリティチームとなる。同ガイドは、企業や組織がJPCERT/CCのような組織から通知を受けた時点から、インシデント対応チームが侵入に対応するまで、APTに対応する際の重要なポイントを順に解説する流れとなっている。具体的には、「APTの定義と活動モデル」「APT対応のための事前準備」「インシデント対応プロセス」の3部から構成されている。○第1章「APTの定義と活動モデル」のポイント同ガイドでは、APTの活動には「攻撃者」「標的」「目的」の3つの要素が必ず含まれるとして、こうした活動を4段階のアプローチによりモデルを示している。APTの活動モデルとして有名なLockheed MartinのKill Chainは7段階のモデルだが、それでは細かすぎるので、同ガイドでは4段階としたという。佐藤氏は、APTに対する効果的なインシデント対応計画において重要な要素として、インディケータ(APTの可能性がある攻撃または攻撃の準備活動を選別するためのデータまたは情報)」を挙げた。インディケータにより、攻撃者がたどる経路について洞察を得ることができ、セキュリティチームは早期にAPTを阻止できる可能性が高まるという。○第2章「APTのための事前準備」のポイント国立標準技術研究所(NIST)が発行する「コンピュータセキュリティ・インシデント対応ガイド」では、インシデントの対応プロセスを「準備」「検知および分析」「封じ込めおよび根絶」「インシデント後の活動」の4段階に分類しているが、JPCERT/CCのガイドでは準備・検知分析・封じ込めについて解説している。準備段階のポイントとしては「ベースラインの確保(リスク低減措置<攻撃対象領域を縮小する管理策.を実施する)」「セキュリティ訓練の実施(セキュリティチームおよび従業員に対し、脅威への理解を深める)」「トレーニングおよび演習(セキュリティチームのメンバが、最新のツール・脅威に精通しているようにする)」が挙げられている。適切にインシデント対応を行うには、セキュリティ管理策、ネットワークの監視および管理・運用に対し、要員、プロセス、技術に適用できるようなベースラインを整備することが重要となる。そして、インディケータを受け取った時は、それが侵入を発見するために詳細かどうかを判断する必要がある。もし十分でない場合は、外部組織などと情報を共有して、判断に必要な追加情報を得ることが重要になるという。また、APTの活動が行われた場所を正確に特定するためにログが有効だとして、その保持についての留意点や種類が紹介されている。ログの保持における留意点として、「長期間保持する」「すべてのログおよびセキュリティシステムのタイムスタンプを協定世界時(UTC)で構築する」「ログを一元的に集約する」「ログ保存ポリシーについて、ベストプラクティスなどを基に検討すべき」が挙げられている。○第3章「インシデント対応プロセス」のポイント佐藤氏は、「企業や組織は、自社のネットワークでAPTが活動していることを外部からの情報によりわかることが多い。そのため、APTに関する通知が本物であるかどうかを検証する体制を整備しておく必要がある」と、インシデント対応において通知を検証する体制の重要性を指摘した。APT攻撃者に関する通知を受けたら、すぐにログおよび各種データを保護し、インシデント対応チームが活動するための準備を整えるべきだという。保存が必要なログ・各種データとしては、標的型攻撃メール、SIEMデータ、タイムスタンプ、インシデント対応記録、法的に利用可能な(法的紛争・訴訟に際して利用可能な)証拠が挙げられている。また、企業・組織は、APTのネットワーク上での活動を知った時点で、どのレベルの措置をとるかを決めるため、事前に用意しておいたリスク管理およびセキュリティ指針をもとに検討する必要がある。同ガイドでは、リスク許容度に基づいた対応の手順を紹介している。インシデントの対応においては、外部からの支援を得るという選択肢もある。外部のインシデント対応チームを選ぶ際の留意事項としては「レポートの充実度とタイミング」「外部とのパートナー」「対応時間」「身元保証」「業界での経験」「監視の容易さ」が挙げられている。そのほか、同ガイドには、「事前準備のために利用するチェックリスト」や「インシデント対応フロー及びチェックリスト」が付録として収録されているので、参考になるだろう。
2016年04月01日伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は3月14日、パロアルトネットワークスが提供する、企業への標的型攻撃からクライアントPCやサーバなどを保護するエンドポイントセキュリティ製品「Traps(トラップス)」の提供を開始すると発表した。製品の販売、システム構築、保守サポートを含めて提供し、初年度の販売目標は10万ライセンスを目指す。Trapsは、標的型攻撃やゼロデイ攻撃に対応したセキュリティソフトウェア。普及している既知の脅威情報に基づいた対策ではなく、標的型攻撃やゼロデイ攻撃が共通して使用するメモリ領域の破壊行為やライブラリファイルの置換などの動作を検知して不正を防止する。従来のウイルス対策ソフトウェアで必要となるシグネチャの更新が必要なく、システムへの負荷がほとんどないとしている。また、パロアルトネットワークスが提供するマルウェア分析クラウドサービス「WildFire」と連携することで、ファイルを詳細に分析し、既知の脅威情報も活用して標的型攻撃やゼロデイ攻撃へのさらなる強固な対策を図れるという。
2016年03月15日「標的型攻撃」というキーワードを聞いても、漠然としたイメージしか沸かないという方が多いでしょう。標的型攻撃では、さまざまな経路からあなたの情報を収集し、ピンポイントであなたから会社の重要なデータを盗み取ろうと、攻撃者が画策しています。そこで今回は、攻撃者がどのようにメールであなたを狙ってくるのか、実例を交えて解説します。○執拗な攻撃とは?前回は、複合機からのメールを装った攻撃を例に、攻撃者が手を替え品を替え、だましの手口を進化させており、常に「新しい攻撃が来る」ことを前提に"対応する意識"を持ってもらうことが大切であるとお伝えしました。また、前々回、前回の事例は、通称「ばらまき型」と言われるもので、一つ一つの攻撃メールの例を見てきました。しかし、これらの事例では重要な特徴の1つである「執拗な攻撃」という特徴について実感できなかったのではないでしょうか?今回はこの「執拗な攻撃」が、どのように行われているかをご紹介します。○ばらまき型とその他の違いその前段として、「ばらまき型以外」の攻撃メールについてお話しましょう。「ばらまき型」は、つい開いてしまうような内容のメール多くの人に送り、マルウェアである添付ファイルを開かせたり、攻撃を仕込んだWebサイトへアクセスさせたりすることで、攻撃を成立させようとしてきます。送ったメールのうち少しでも攻撃が成功すれば、そのパソコンを踏み台に探査・感染を広げ、次の攻撃の足掛かりにします。「ばらまき型以外」では、攻撃の手口を広めないためにも、多くの人にはメールを送らない傾向があります。攻撃者が窃取したい情報を定めて戦略的にオンライン、オフラインを問わずに情報収集などの攻撃準備を行い、攻撃の確度を高めて情報の窃取を狙います。このような攻撃は1通のメール単体で見ていても、攻撃の全体像が見えてきません。通称「やり取り型」と呼ばれるような手口などがこのような事例に当てはまります。やや古い事例にはなりますが、「やり取り型」の2012年の事例について、情報処理推進機構(IPA)から2014年5月に詳細な報告(概要、活動レポート、添付資料)がされています。こちらの報告はさまざまなメディアでよく取り上げられていたので、覚えている人もいるのではないでしょうか。報告書が公開された時点では、この攻撃者(グループ)からの攻撃は一時やんでいたようですが、その後2014年8月~10月ごろに活動を再開しており、IPAから注意喚起が行われていました。それぞれの事例から「やりとり型」の攻撃がどういうものか、またその手口がどのように進化しているかを見てみましょう。まずは2012年10月の攻撃について、具体的なやりとりの概要を見てみます。攻撃の発端は無害な偵察メールから始まります(#4-1)。この偵察メール自体には何も脅威となるようなものはなく、この偵察メールにターゲットの受信者が返信(#4-2)することで攻撃者は添付ファイルとしてマルウェアを送りつけます(#4-3)。しかし、ここで攻撃が終わりではありません。攻撃が成功していないことがわかると、ターゲットの受信者からのメール(#4-4)で反応を伺いつつ、その場で攻撃手口を見直して次のマルウェアを送りつけます(#4-5)。この攻撃もアーカイブされたファイルが開けずにうまく行かないとわかると(#4-6)、ターゲットの受信者に環境をヒアリング(#4-7、#4-8)した上で、ヒアリングから1時間もかからない短時間で問題点を解消してさらに次のマルウェアを送りつけて攻撃を続けています(#4-9)。「やりとり型」攻撃では、1回分の攻撃の手口だけを見ても、執拗に攻撃を続けて成功させようとしていることが見てとれます。まさに、「執拗な攻撃」の典型です。みなさんにこのようなメールが来たらどのように対応できるでしょうか?外部からの問い合わせなどに対応する業務をしている場合は、多少の不審点があっても添付ファイルを開いて確認してしまうのではないでしょうか。また、外部からの問い合わせに直接対応しないような業務だとしても、対応窓口の人からこのようなやり取りと合わせてメールが転送されてきたらどうでしょうか。このように製品の問い合わせなど、企業として対応せざるを得ない立場の人を狙い、日本語での自然なやり取りを通して学習しつつ、マルウェアを開かせようとします。また、1回分の攻撃に限らず、この攻撃者はしばらく期間をおき、同じ組織への攻撃を繰り返すなど執拗に攻撃を繰り返していると報告されています。次に同じ攻撃者(グループ)であると考えられる攻撃について、2年後の2014年8月の事例を見てみましょう。こちらの攻撃でも2012年10月の攻撃と同様に偵察メールに始まり、やり取りをしながら添付ファイルを開かせようとしています。全体としては似たような流れですが、ここで着目すべきは、ターゲットの受信者から依頼に対してより自然な流れで怪しまれにくいような回答を取り繕い(No.5、10)、また添付ファイルを開いていないとみるや、添付ファイルを開かせるために催促をする(No.8)など、2012年時点では見られないような手口を利用している点です。攻撃の成功率を上げるために学習し、手口を向上して、数年にわたり攻撃を継続していることが見て取れます。人間は相手の反応を確認しながら相当の対応をしてもらうようなやり取りを繰り返すことで、徐々に信頼関係が構築されていきます。「やり取り型」はこのような心理的な特性を利用し、このような状況に適した受け答え、対応を攻撃者が行うことを通して構築された信頼関係を土台として攻撃を成功させようとしてくるのです。今回は、通称「やり取り型」と呼ばれる攻撃の一連の流れと攻撃者の学習による手口向上の事例を紹介しました。巧妙な手口で、執拗に攻撃を継続してきている様子を垣間見ることができたのではないでしょうか。このような「やり取り型」の攻撃は詐欺のようなものです。いかにも怪しい雰囲気の詐欺師は成功しません。詐欺師は身なりを整えて、一見誠意があるようなコミュニケーションを続けることで相手の信頼を得ようとします。また相手の時間を奪い、冷静に判断できないようにし、そして準備が整ったところで詐欺行為を働きます。このような詐欺に対して「私は詐欺にはだまされない」と思っている人こそ詐欺被害に遭うとも言われていますが、標的型メール攻撃も同様です。「私はこんな攻撃には引っかからない」「こんな攻撃は私にはやって来ない」と思っている人こそ注意が必要かもしれません。標的型攻撃はメールによる手口に限らず、今後はより巧妙に、そして執拗に継続されていくことと考えられます。このような標的型攻撃は誰しもが受ける可能性があります。標的型攻撃に「私は大丈夫」はありません。この記事を通して「私も攻撃に遭うかもしれない」「攻撃に引っかかるかもしれない」と思っていただければ幸いです。著者プロフィール○彦坂孝広(ひこさか・たかひろ)NTTソフトウェア ビジネスソリューション事業部アシスタントマネージャー2002年入社。2003年よりNTTグループ企業の研究開発に従事し、2005年からNTTソフトウェアのメールセキュリティソリューション「CipherCraft/Mail」で暗号化や誤送信防止、標的型メール対策などメールセキュリティの開発全般に携わる。あわせて、顧客企業の社外アクセス監視支援業務も担当。セキュリティの専門家として、サイバー攻撃に関する知見も備えている。
2016年03月08日孫の喜ぶ顔見たさに、毎回おもちゃを買ってきてしまうおじいちゃん・おばあちゃんたち。ありがたい反面、あまり量が多いと収納に困ることも。そこで今回は祖父母のプレゼント攻撃をやんわりかわす方法をご紹介します。「もっと気軽に手ぶらで来てください」1つめは「もっと気軽に手ぶらで来てください」と率直に言う方法。これだけだと「好きで買ってきてるだけだから気にしないで」とあっさりかわされてしまいますが、「毎回お金を使わせてしまってると思うと、家に呼ぶのが申し訳なくて…。手ぶらで来ていただくほうがお声掛けしやすいです」と言うと、孫に会えなくなるのは困るという気持ちから、あっさり承諾してくれることも。また、「毎回何かを持ってこられると、他人行儀な感じがして寂しいです」と言う方法も効くみたいです。ただし、おもちゃは減るものの、訪問の回数は増えるかも。「おもちゃを買うのは特別なときだけ」2つめは「おもちゃを買うのは特別なときだけにした」と伝える方法。祖父母がおもちゃを買ってきたときにいきなりこれを言うと「せっかく買って来たのに…」と角が立ってしまうので、子どもがおねだりをしたときに「おもちゃは誕生日の時だけって決めたでしょ」と諭し、協力をお願いするかたちで伝えるのがベスト。「子どもの教育のことをちゃんと考えている」と好印象を与えるのにも役立ちますが、言ったからには自分もおもちゃを買い控えるようにしないと、逆にマイナスの印象を与えてしまうので注意しましょう。買ってきてほしいものを指定するどんなに言ってもやっぱりおもちゃを買ってきてしまう場合には、「最近、○○がお気に入りなんです」「この間から××のシリーズのおもちゃを集めてて…」と、買ってきてほしいおもちゃを指定するのもひとつの手。ミニカーや着せ替え人形の服などかさばらないものを指定すれば、大きなおもちゃを買ってこられて収納に困ることもなくなります。また、ぬりえやシールなど、使ったら処分できるものをお願いするのもおすすめです。子どもにとっても、おじいちゃんおばあちゃんにとっても楽しいおもちゃのやりとり。買いすぎを上手に防いで、円満な関係を築いていけるといいですね。(岡本まめ)
2016年03月04日ハミングヘッズは24日、サイバー攻撃対策ソフトウェア「Defense Platform Home Edition」のパッケージ版を発表した。家電量販店やAmazon.co.jpなどで取り扱い、参考価格は1台1年版が税別2,980円。1台3年版が4,800円。「Defense Platform Home Edition」は、ホワイトリスト型のサイバー攻撃対策ソフトウェア。今回パッケージ版を展開し、ヨドバシカメラやビックカメラでの店頭販売や、Amazon.co.jpのECサイトまで販路を拡大する。主な機能は、APIを監視する割込み型迎撃機能、正常なプログラム(ホワイトアプリ)を判別する機能、警告パネル表示/アプリ停止機能、活動記録やアプリのホワイト、ブラック設定を確認できるディフェンスモード/検知モード、PCの状態を確認できるシステムパネル機能など。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2003 R2 / 2008 / 2008 R2。
2016年02月26日シマンテックは2月16日より、サイバー攻撃元情報の提供を行う新サービス「DeepSight Intelligence services」の提供を開始した。同サービスでは、「Symantec Global Intelligence Network」からのテレメトリ情報と、DeepSight Intelligenceチームの解析を組み合わせ、顧客が必要とするサイバー攻撃者情報や手口、キャンペーン、被害状況まで、脅威に関するあらゆる情報を提供する。サイバー攻撃の高度化、巧妙化が進む中で、企業はネットワークや内部に入り込むファイルの分析以外にも、脅威に関連する攻撃者の情報を分析する必要があるが、多くの企業でこうした脅威インテリジェンスの取得・分析を行う人材やリソース確保が難しい状況にあるという。同社は、DeepSight Intelligence servicesには、Managed Adversary and Threat Intelligence(MATI)とDirected Threat Researchの2つのソリューションが含まれている。MATIは、攻撃者の動向を監視し、脅威のライフサイクルを予測する早期警戒や担当者を支援するための戦略的、戦術的なインテリジェンスなどを提供する。一方のDirected Threat Researchでは、企業固有の疑問や要望に対処する個別のレポートを提出するほか、シマンテックのインテリジェンス・アナリストチームなどのバックアップサポートが受けられる。MATIとDirected Threat Researchのレポートは、DeepSight Intelligenceポータルサイトと、提供を開始したばかりのDeepSight Intelligence APIを通じて利用できる。DeepSight APIは、ポータルサイトから、セキュリティ・アナリストが利用しているものと同じ情報にアクセス可能となる。
2016年02月18日「標的型攻撃」というキーワードを聞いても、漠然としたイメージしか沸かないという方が多いでしょう。標的型攻撃では、さまざまな経路からあなたの情報を収集し、ピンポイントであなたから会社の重要なデータを盗み取ろうと、攻撃者が画策しています。そこで、あなたを狙う攻撃者がどのようにメールであなたを狙ってくるのか、実例を交えて解説します。○複合機を装う攻撃?前回は、昨年後半に話題になりました実在の組織を騙ったなりすましメールの例に、どのように偽の情報を真実と思い込ませて、以下のようなポイントで攻撃を成功させようとしているかをご紹介しました。自然な日本語と実在の組織になりすまして内容に信憑性を持たせるメールの差出人情報などは、簡単になりすませる。見た目が似たようなメールアドレス、フリーメールでも、実際の人名のようなアドレスで、正しい送信者からのメールと思い込ませる実行ファイル以外のファイルでも攻撃に利用される。アプリケーションのセキュリティ機能を無条件に無効にする癖をつけないように今回も前回同様に、なりすましメールの話ですが、複合機からのFAXや、スキャナーからのメールになりすましたメールによる攻撃をご紹介します。昨年後半には、前回紹介した架空請求のなりすましメール報告が相次ぎましたが、もうひとつ報告されていた事例が「複合機を装ったなりすましメールによる攻撃」です。警察庁からも、急増するばらまき型攻撃メールの1パターンとして注意喚起を行っています。また、このような複合機を装った標的型攻撃のメールの増加から、複合機メーカー各社でも注意喚起を行っています。皆さんの職場でも、ペーパーレス化の流れとともに紙の資料はスキャナー機能で取り込み、PDFやWordファイルに変換して管理するようになったり、FAXを紙で受け取るのではなく、複合機で自動的にPDFなどに変換して、メールで登録された社員のアドレスに一斉送信するようになったりしているのではないでしょうか?この「PDFやWordに変換し、メールに送信する」という機能を利用した攻撃も、当然のことながら存在しているのです。少し前からある"なりすまし"の方法ですが、添付ファイルがあるのが普通で、「添付ファイルを開かないと中身が分からない」というメールの特性で、頻繁に攻撃が行われます。では、まず実際に当社へ届いた攻撃メールを見てみましょう。こちらの例の特徴を見てみましょう。件名がコニカミノルタの複合機を装った形式に差出人に表示されているメールアドレスが当社ドメインで、実際には存在しないメールアドレスを騙っている添付ファイルはWord形式(doc)にメール本文がない通常複合機からのメールにあるはずの本文がないなど、若干の不審な点は見られますが、もし複合機でスキャンしたようなタイミングで、このようなメールを受信したら、スキャンしたデータだと思い込んで、つい添付ファイルを開いてしまうのではないでしょうか? うっかりこのファイルを開くと、前回紹介した「Wordのマクロを利用した攻撃」が動作してしまいます。ここまでの見た目でも若干の不審な点がありましたが、メールソフトでは通常表示されないメールヘッダの情報をチェックすると、本来、社内ネットワーク内から送信されてくるはずのメールが、社内ではなくWeb経由で送信されていたり、メールのなりすましを防止するための仕組みであるSPFでの認証に失敗していたりなど、ほかにも不審な点が見られました。こうした通常のメールを確認する上で気に留めないような不審な点についてもツールなどでチェックできると、何らかの気付きが得られるかもしれません。先ほど紹介した例は、昨年6月頃に利用されたばらまき型攻撃メールですが、昨年10月にも同様の、さらに巧妙化した攻撃メールが多く確認されています。これについては、事例を交えて解説している記事があるのでご参照ください。では、それ以前の複合機を装った攻撃メールにはどのようなものがあるのでしょうか。次の画像をご覧ください。こちらのメールは少し古い例になりますが、複合機で受信したFAXを転送しているメールを装ったものです。こちらの例の特徴を見てみましょう。件名が富士ゼロックスの複合機を装った形式に差出人に表示されているメールアドレスが当社グループ会社のドメインで、実際には存在しないメールアドレスを騙る添付ファイルはzip形式で、その中身は実行ファイル(exe)で、アイコンをPDFに偽装している本文には複合機からのFAX受信を装った英文の文面に昨年6月以前にも散見された"ばらまき型攻撃メール"ですが、3点目は連載1回目で紹介した年金機構への攻撃メールと同様に、ファイルの見た目を文書ファイルのように見せかけ、騙して実行ファイルを起動させようとしています。このようなファイルは、年金機構への攻撃をきっかけに大々的に報道されたことで、セキュリティを普段意識していない人にも認知が広がったかと思います。そのため、「攻撃に引っかかる人が減る」と攻撃者が考え、6月以降にWordファイルのマクロを利用した攻撃へと切り替えてきたのかもしれません。今回は、前回紹介した実在の組織を騙ったなりすましメールと同時期に話題になった、複合機などからのメールを装った攻撃を取り上げました。複合機を装った攻撃メール自体は目新しいものではありませんが、数年前からのメールを見てみることで、攻撃者が騙しの手口を常に見直して成功するよう、変化し続けていることが分かります。このように、似たような手口でも時流にあわせて手を変え、品を変え、騙しの手口を進化させてきます。攻撃者は攻撃を成功させるための努力を怠りません。みなさんも自分や、自分の周りの人を守るために「日々、自分にも新しい攻撃が来るものだ」という意識を持ってください。次回は標的型攻撃の名前の由来にもなっている、標的に対してメールのやり取りをしながら、執拗に攻撃を繰り返す攻撃手法を紹介いたします。著者プロフィール○彦坂孝広(ひこさか・たかひろ)NTTソフトウェア ビジネスソリューション事業部アシスタントマネージャー2002年入社。2003年よりNTTグループ企業の研究開発に従事し、2005年からNTTソフトウェアのメールセキュリティソリューション「CipherCraft/Mail」で暗号化や誤送信防止、標的型メール対策などメールセキュリティの開発全般に携わる。あわせて、顧客企業の社外アクセス監視支援業務も担当。セキュリティの専門家として、サイバー攻撃に関する知見も備えている。
2016年02月10日「標的型攻撃」というキーワードを聞いても、漠然としたイメージしか沸かないという方が多いでしょう。標的型攻撃では、さまざまな経路からあなたの情報を収集し、ピンポイントであなたから会社の重要なデータを盗み取ろうと、攻撃者が画策しています。そこで、あなたを狙う攻撃者がどのようにしてメールであなたを狙ってくるのか、実例を交えて解説します。○なりすましに気をつけよう前回は日本年金機構の事件で利用された標的型攻撃のメールを例に、攻撃者が次のようなポイントで、マルウェアの添付ファイルを開かせようとしていることをご紹介しました。いかにも業務に関連しそうな文章や興味を引く文章、添付ファイルを急いで開かせようという文章メールの内容に関連しそうな添付ファイル名添付ファイルを開かせるためのアイコン偽装などの巧妙な工夫が凝らされている昨年後半は実在の企業を装い、架空請求や複合機からの送信のなりすましメールが急増しました。狙いを定めて執拗に攻撃を継続するような標的型攻撃とは少し異なる、通称「ばらまき型」と呼ばれるような攻撃ですが、今回はこうしたなりすましメールについて紹介します。情報処理推進機構(IPA)では、次のような"なりすましメール"の例を公開しています。自然な日本語で出荷案内のメールが書かれているため、[実在の組織名]に何か注文している場合など、つい添付ファイルを確認してしまうのではないでしょうか。今回の例は「ばらまき型」ですが、みなさんの業務を調べあげて、業務で付き合いのある企業の名前でなりすましてこのようなメールが送られてきたら気づくことができるでしょうか。今回のポイントとして、メールにおいて見るべき点を2点挙げましょう。上記のケースでは送信元のメールアドレスがわかりませんが、メール差出人のドメイン情報などから「[実在の組織名]からのメールかどうか、ちゃんと確認するから大丈夫だ」という方がいるかもしれません。では本当に、その情報は信頼できるのでしょうか?答えは「NO」です。受信したメールには、普段私たちが確認しているメール本文の情報のほかに、「メールヘッダ」と呼ばれる通常表示しない情報が含まれています。そのメールヘッダの中に送信元の情報や宛先の情報、件名などが含まれています。ご利用のメールソフトなどで簡単に見ることができますので、一度見てみてはいかがでしょうか。これらのメールヘッダ情報はメール本文と同じく、ただのテキスト情報ですので、メールの配送経路で別途付与される情報はありますが、基本的にメール送信者が自由に書くことができます。例えば、Aさんが送るメールを、Bさんからのメールであると表示するようなメールを簡単に作って送ることができます。もちろん、このような"なりすまし"を防止するような仕組みは電子署名や送信ドメイン認証など、いろいろとありますが、普及の観点から言えば十分ではありません。また、よく似ているけれど実際には異なるメールアドレスや、フリーメールであってもメールアドレスの「@」より前の部分がなりすまそうとしている人の氏名であるメールアドレスは、人をだましたり、本人に思い込ませたりするには十分な効果があります。次に、添付ファイルを見てみましょう。今回のケースでは、Wordファイルが添付されています。前回の事例では、Wordファイルに見せかけた実行ファイル「.exe」でした。では、実行ファイルではなければ危険はないのでしょうか?もちろんそんなことはありません。アプリケーションの脆弱性を付く攻撃ケースもありますが、このケースではWordファイルのマクロによって、ネットからマルウェアをダウンロードする仕組みが仕込まれていました。みなさんはWordのセキュリティの警告で無効状態にされているマクロを特に意識せず、いつも有効化していないでしょうか? 「大丈夫なファイルだ」という思い込みにより、機能しているセキュリティ機能を自らすてていませんか?今一度、その添付ファイルを開く必要があるか、マクロを有効にする必要があるかを回りの人にも相談しながら一呼吸おいて判断してください。前回も引用した情報ですが、4~6月から7月~9月にかけて、標的型攻撃に利用されるメールの添付ファイルの種別において、Office文書ファイルの割合が増えています。さらに先日、10月~12月の状況も公表されました。昨年後半のなりすまし攻撃により、10月以降もその傾向は変わらずOffice文書ファイルが利用されています。2016年1月以降も、しばらくこの傾向が続くかもしれません。最後に今回のポイントをおさらいします。自然な日本語と実在の組織のなりすましにより、内容に信憑性を持たせようとするメールの差出人情報なども簡単になりすませる。見た目が似たようなメールアドレスで、実在の人物が利用しそうなアドレスで、正しい送信者からのメールと思い込ませる実行ファイル以外のファイルも攻撃に利用される。アプリケーションのセキュリティ機能を無条件に無効化する癖は禁止今回は、昨年後半に話題になった実在の組織をかたる"なりすましメール"の例を紹介しました。嘘の情報でも、その中に事実や真実の情報を混ぜることにより、話全体として信憑性が増すといわれています。攻撃者はこのような人の心理を巧みに利用して、嘘の情報を真実と思い込ませようとしてきます。近年のペーパーレスが進み、紙媒体のスキャンやFAXも複合機で処理してメールで受け取ることも増えているかと思います。次回は、このような複合機からのFAXやスキャナーからのメールになりすましたメールによる攻撃を紹介します。著者プロフィール○彦坂孝広(ひこさか・たかひろ)NTTソフトウェア ビジネスソリューション事業部アシスタントマネージャー2002年入社。2003年よりNTTグループ企業の研究開発に従事し、2005年からNTTソフトウェアのメールセキュリティソリューション「CipherCraft/Mail」で暗号化や誤送信防止、標的型メール対策などメールセキュリティの開発全般に携わる。あわせて、顧客企業の社外アクセス監視支援業務も担当。セキュリティの専門家として、サイバー攻撃に関する知見も備えている。
2016年01月29日PFUは1月27日、「標的型サイバー攻撃対策支援サービス」の提供開始を発表した。同サービスは、センサーで攻撃を早期に検知し、専門のセキュリティエンジニアがPFUのSOCで24時間365日の監視を行うもの。サービスでは、同社独自の標的型サイバー攻撃検知技術「Malicious Intrusion Process Scan」を搭載したセンサーで攻撃を早期に検知し、専門のセキュリティエンジニアがPFUのSOCで24時間365日の監視を行う。これにより、企業内のセキュリティ担当者のセキュリティ運用負担を軽減するとしている。検知技術では、トラフィックを監視して、攻撃者行動をモデル化。すべての通信を相関分析することで、未知の脅威を検知する。例えば標的型攻撃では、フィッシングメールから改ざんサイトなどへ誘導され、エクスプロイトキットやマルウェアをバックグラウンドでダウンロードされる。その後、バックドアが開かれ、情報をC&Cサーバに送られるというおおまかな流れがあるが、こうした流れをすべて相関分析でスコアリングし、トラフィックのタイミングや使用プロトコルなど、通信の流れを一連で見ることで、怪しい挙動をとらえる。スコアリングが一定の数値になるとアラートの段階が上がっていくため、途中の段階から、怪しい通信を見つけることができる。マルウェア自身の検知ではないため、未知のマルウェアであっても検知が容易になるとしている。トラフィック監視は、スイッチのミラーポートに接続することで行う。SOCは、インシデント対応と月次レポートの提供が行われる。インシデント対応では、20~30名が監視要員としてSOCに従事し、インシデントを確認した後30分以内で連絡を行う。月次レポートは、検知内容の説明だけでなく、今後の対処に向けたアドバイスや脅威情報の動向なども情報として提供していくとしている。また、PFUは外部端末の不正接続防止やマルウェア通信を検出した際にネットワークから不正通信が見つかった端末を遮断する機能を持つアプライアンス「iNetSecシリーズ」を提供しているため、6月を目処に、同製品と連携した「マルウェア感染端末 自動遮断ソリューション」を提供するという。参考価格は監視対象1000台あたり月額90万円(税別)で、別途初期費用が200万円(設計・導入費用)かかる。詳細は個別見積もりとなる。富士通は昨年11月にセキュリティ事業の大幅強化を発表しており、PFUの新サービス提供もこの一環となる。富士通とは別のSOC運用となるが、他社製品との連携やマルウェアデータベースの活用は富士通との連携で提供するとしている。
2016年01月27日富士通と富士通研究所は1月21日、特定の組織などを攻撃対象とする標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発したことを発表した。今回、開発された技術は、利用者の普段のメール送受信とその前後のWebサイトへのアクセスなど一連の操作履歴を関連付けた上で学習し、それと異なる不審な動作をやり取り型の標的型メール攻撃としてリアルタイムに検知する技術。同技術は次の2つの技術から構成されている。1つ目は、「メール受信を起点とする利用者の複数の操作履歴を関連づける技術」で、利用者がメールを受信し、本文を閲覧、本文中のURLをクリックして、ブラウザでWebページにアクセスするといった、メール受信を起点とする利用者の一連の操作履歴を関連づける技術が開発された。これにより、利用者がやり取りするメールの相手ごとに、長期間にわたる一連のメールのやり取りとそれに関連するWebアクセスなどの操作履歴を関連づけることで、例えば、あるWebサイトからのダウンロードが特定の相手とのやり取りの中で行われたものかどうかを識別できるという。2つ目は、「組み合わせ判断によるリアルタイム異常検知技術」で、やり取り型の標的型メール攻撃に対するリアルタイムな検知を実現するにあたり、長期間にわたる利用者のすべての操作履歴は膨大になるため、一連のメールに関連づけられた操作履歴だけを組み合わせて学習・比較することで異常検知する技術が開発された。これにより異常検知に必要な情報量を10分の1以下にコンパクト化でき、通常数日におよぶやり取り型の標的型メール攻撃に対しても、高速な検知処理を行うことができるという。同社によると、これらの技術により、やり取り型の標的型メール攻撃に関連する一連の不審な動作の連なりを検知し、関連しない動作は除外するため、メールやWebアクセスなどの個々の異常を検知する従来の技術に比べ、実験環境での評価では、検知数を10分の1以下に抑えることができたという。また、今回開発した技術を用いることで、特定の相手との一連のメールのやり取りと関連する操作履歴から、やり取り型の標的型メール攻撃を効率的に検知することができるようになったとしている。そのほか、サイバー攻撃対策に関する技術「行動特性分析技術」と「ネットワーク検知技術」の拡張も行われ、新技術と組み合わせてセキュリティを高めることが可能になった。
2016年01月22日PwCサイバーサービスは1月18日、サイバー攻撃演習「レッドチーム演習」を2月1日より提供すると発表した。サイバー攻撃演習では、組織の実利用環境へ擬似的なサイバー攻撃を仕掛けて、セキュリティ体制や対策を検証する。同社でサイバー攻撃の観測や分析活動を行っている専門家が攻撃者となって、サイバーキルチェーンのステップに沿って攻撃を行う。各組織向けにカスタマイズした攻撃ツールを用いて、社会生活に影響を及ぼす重要インフラや機密情報を扱う組織インフラなど、それぞれの組織に合わせた攻撃を擬似的に行うという。この攻撃によって、より現実に近い状況でサイバー攻撃を体感することで、サイバーセキュリティの対策が適切に構築・運用されているか把握して、具体的な問題点が洗い出せるとしている。実際の運用フローの確認は、特に組織内CSIRT・SOCにおいて有効とのことで、インシデントレスポンス体制や運用ポリシー、導入製品の評価、ログ保全状況の確認など、さまざまな視点から"セキュリティアセスメント"を行う。
2016年01月18日「セキュリティ」と一口に言っても、セキュリティベンダーに加え、さまざまなベンダーが、DoS攻撃からマルウェアによる攻撃まで、さまざまなサイバー攻撃への対策を提供しています。この連載では、ネットワークベンダーから見たセキュリティの現状を、解説していきます。第2回は、DDoS攻撃への防御を意識したSSLのデプロイ方法について説明します。○とあるWebサイトの残念なネットワーク構成DDoS攻撃は、防御がきわめて難しい攻撃の1つです。攻撃者が数千台ものマシンを乗っ取ってターゲットを攻撃する様は、魔法使いが雷雲を呼び寄せ、敵上空に雨風を浴びせかけるシーンといっても過言ではないでしょう。そのようなDDoS攻撃の中でも、特に対応が難しいのが「SSLセッションを利用したDDoS攻撃」です。この図は、ある著名なWebサイトのネットワーク構成です。このサイトは激しいDDoS攻撃にさらされ、数週間にわたって閉鎖を余儀なくされました。ここで注目したいのが、SSLトラフィックがアプリケーション・サーバで終端されている点です。つまり、SSLトラフィックはアプリケーション・サーバへ達するまで、暗号化された状態ですべてのセキュリティ・デバイスの中を通過していたのです。また、このサイトのSLA(サービスレベル契約)では「SSL接続はすべてタイムアウトするまで維持されなければならない」と規定されていました。○このサイトの何が問題だったのかこのような構成のサイトは、SSLを使ったDDoS攻撃を行う攻撃者にとって、格好の標的だと言えます。前述のDDoS攻撃もSSLセッションを利用したものであり、攻撃者はペイロード(リクエストデータの本体)を含まない"空のSSLセッション"を大量に送りつけたのです。これらのトラフィックはそのままアプリケーション・サーバまで届き、タイムアウトするまでSSLセッションが維持されていました。この攻撃は、「確立されたSSLセッション内で起きている」ということを除けば、古典的なSYNフラッド攻撃と同様の攻撃です。実はこのWebサイトのアプリケーション・サーバは、膨大な負荷にも対応できるだけのチューニングが行われており、実際にダウンしたのはサーバではありませんでした。空のSSLセッションは数百万回にも達しましたが、最初に音を上げたのは、この接続を前段で受けていたロードバランサーだったのです。このロードバランサーは同時接続の上限に達するとともに激しい障害を起こし、トラフィック処理を停止。DDoS攻撃が終了するまで、サービスを完全に回復できませんでした。○導き出される2つの教訓この事例には2つの重要な教訓が含まれています。まず第1の教訓は、「SSLの終端場所より前の段階でDDoS対策を施してもまったく意味がない」ということです。SSLで暗号化されたトラフィックのままでは、セキュリティ製品が本来の機能を果たすことができません。今回紹介したケースでも、ロードバランサーの前段にDDoS対策製品が置かれていましたが、SSLのセッションフラッド(攻撃)を検出できずに、ロードバランサーのダウンを招いてしまいました。SSLの終端は、各種セキュリティ機能の最前段で行うべきなのです。第2の教訓は、アプリケーションサーバに至るまでのチェーンが長くなるほど、リスクも高まるということです。ADC(アプリケーション・デリバリー・コントローラ)によって一体化されたセキュリティ・ソリューションについてお客さまと話す際に、反論としてしばしば登場するのが「卵は1つのカゴに盛るな」ということわざです。もちろん株式投資などのポートフォリオを組む場合は、このような戦略が有効かもしれません。1つのカゴをひっくり返してしまっても、ほかのカゴに影響がなければ、残りの資産は保護されるからです。しかし、セキュリティの世界では、まったく話が異なってきます。セキュリティ機能を複数製品に分けて実装したとしても、リスク分散にはならないのです。ネットワーク全体のセキュリティは、ネットワークの構成要素のうち「最も弱いリンク」で決まります。デバイスが増えれば、そのうちのいずれかが「最も弱いリンク」になりますし、すべてのデバイスを同じレベルの強さにすることは、決して簡単ではありません。前述のサイトは、ロードバランサーがこの「最も弱いリンク」となってしまいました。○正しいアプローチは何か?この2つの教訓を頭に入れておけば、正しいアプローチが自然と見えてきます。それは、データセンターの最前線に一体化したセキュリティ・ソリューションを設置し、そこでSSLを終端させるという方法です。これであれば、アプリケーションへのペイロードを確認してから、バックエンド・サーバへの接続を確立できます。DDoS攻撃の影響を、データセンターの最前線で食い止められるのです。ここで必要になるのが、不要なコネクションを自動的に削除する「動的リーピング機能」を装備した、インテリジェントなADCです。このようなADCであれば、サーバとの接続を確立できなかった「空のSSLセッション」を動的に削除することで、ADC自身の負荷超過でサービスが停止するという事態も回避できます。これであれば、「最も弱いリンク」を見つけ出し、全体のバランスを取る必要もありません。アプリケーション・サーバに至るまでのリンクが、ADCしか存在しないからです。またFIPS レベル3に対応するとともに、ハードウェアによって保護された鍵サービスを展開するデバイスとしても、ADCは最適だと言えます。このようなサービスは一般に高価なものであり、すべてのアプリケーション・サーバに導入しようとすれば膨大なコストがかかりますが、ADCであれば冗長構成にしたとしても、導入対象を2台に集約できます。SSLはデータ保護するための重要な技術ですが、正しく展開されなかった場合は攻撃に手を貸す存在にもなりかねません。SSLセッションを利用したDDoS攻撃を避けるためにも、適切なSSLのデプロイメントを意識することが重要です。著者プロフィール○近藤 学(Manabu Kondo)F5ネットワークスジャパンセキュリティビジネス統括部セキュリティスペシャリストF5 ネットワークスジャパンでセキュリティビジネスを担当。20代はエンジニアとして、エキスパートシステムの開発や大規模DBシステムの設計と運用、メールサービスの開発などに携わる。その後、プロダクト企画やプロダクトマーケティングなどをメインにしつつ、国内外で迷惑メール対策団体(MAAWG、JEAG)の立ち上げに参画。2015年8月にF5に入社し、セキュリティビジネス統括として活動中。
2016年01月15日