株式会社エム・ティー・スリー(東京都港区 代表取締役社長:宮崎 年恭)は、がんの3大治療のひとつである放射線治療の効果を高める放射線増感剤『レブリチン(R)』の開発を進めてきましたが、2023年9月15日に農林水産省より動物用医薬品製造販売承認※2を取得しましたのでお知らせいたします。レブリチン(R)外観イメージ放射線治療は、手術で完全摘出できない悪性腫瘍(以下、がん)に対する優れた治療手段として、人医療ではもちろん獣医療においても近年急速に発展している治療法です。一方で、照射回数に限度がある、がんが大きくなると放射線が効きにくくなるなど様々な課題があり、治療の効果を高める“増感剤”の実用化が人医療、獣医療ともに求められてきました。これまでにも様々な候補物質が研究対象となってきましたが、副作用等の問題からこれまで医薬品として認可された例はなく、『レブリチン(R)』は有効成分の発見から25年以上の紆余曲折を経て、放射線増感剤として世界で初めて承認された動物用医薬品となります。『レブリチン(R)』は、天然物(ウニ、スギノリ)を由来とし、安全性が高く、がん細胞に滞留して放射線の効果を高める一方で、正常組織への影響は少ないという特長をもちます。株式会社エム・ティー・スリーは、今回の日本での承認申請と並行してアメリカでも同医薬品の臨床研究を実施しており、今後はアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国での販売、そして将来的には人医療への展開を視野に入れ、この画期的な製品を必要とするすべての人々や動物たちに届けるために引き続き活動してまいります。※1日本、FDA、EMAで承認された動物用医薬品として。人用医薬品においても放射線増感剤として承認された薬剤はない。※2 レブリチンの承認内容は、「犬の鼻腔内腫瘍(ステージ3またはステージ4の腺癌に限る。)における放射線治療の効果の増強」です。当製品は要指示医薬品であり一般販売はしておりません。本剤は、放射線治療に十分な知識・経験をもった獣医師のもとで、本療法が適切と判断される症例にのみ使用されます。注:本リリースの内容は、当社および当社製品の発売に関する情報を報道関係者の皆様にお伝えするためのものです。リリースには要指示医薬品の情報を含みますが、これらは報道関係者への情報提供を目的としたものであり、プロモーション、広告、医療上のアドバイスを目的としたものではありません。記載されている内容は、発表日現在の情報です。■犬用放射線増感剤「レブリチン(R)」について製品名 :レブリチン注射用 40mg有効成分:スルホキノボシルアシルプロパンジオールカルシウム効能効果:犬の鼻腔内腫瘍(ステージ3またはステージ4の腺癌に限る。)における放射線治療の効果の増強製品特長:(1) 革新性 :世界初※1、日本発の放射線増感剤(2) 相乗効果 :腫瘍内の酸素分圧を高め、放射線治療の効果を増強する(3) 高い安全性:腫瘍に長く留まる一方、腫瘍外では素早く代謝される天然由来の有効成分発売日 :2023年10月吉日株式会社エム・ティー・スリーは、世界初※1、日本発のレブリチン(R)および関連製品を、必要とする全世界の犬や猫、最終的には人に届けることを目指します。レブリチン(R)が製品化されるまでには長い道のりと研究者達の努力がありました。詳細は補足資料にまとめておりますのでぜひご確認ください。また、レブリチン(R)は米国での臨床研究をすでに開始しており、2022年には米国FDAの希少疾患に対する薬の開発をサポートするMUMS(Minor Use and Minor Species)指定制度※3に日本企業からの薬としては唯一※4登録されています。次のステップとして米国での早期承認を目指しており、その後はヨーロッパやアジアへの展開を視野に活動してまいります。※3 ※4 本日現在エゾバフンウニ/スギノリ/鼻のがん(赤丸部分)を患った犬がんに侵されたワンちゃんと、最善を尽くしたいご家族のための薬です■代表メッセージ私はレブリチン(R)の有効成分の発見者である佐原教授と麻布大学の同門であり、折に触れてその可能性を聞き、陰ながらその実用化を祈念していました。しかし現実は厳しく、様々な障壁からその開発が頓挫していることを知りました。この画期的な新薬が埋もれてしまうことは、医療の未来を閉ざしかねないと考え、自らが開発を引き継ぐために、2018年に株式会社エム・ティー・スリーを創業しました。-悪性腫瘍に対する治療技術を追求し、医薬の限界を拡げる-私たちの社名Malignant Tumor Treatment Technologies(M.T.3)にはそのような決意がこめられています。ついに、創業のきっかけであるレブリチン(R)が発売となります。これからが当社の本当の幕開けです。レブリチン(R)を日本から世界に届けるべく邁進してまいります。<代表略歴>国内外のヘルスケア企業において、がん、造血器腫瘍、免疫疾患、再生医療、および細胞治療分野における治療薬、診断薬、治療機器、診断機器、および診断アプリケーションの研究開発、臨床開発、および事業開発の経験を有する。<科学顧問>坂口 謙吾 博士(理学) :東京理科大学 創域理工学部 名誉教授菅原 二三男 博士(農学):東京理科大学 創域理工学部 名誉教授<共同研究者>佐原 弘益 博士(医学):麻布大学大学院獣医学研究科長 教授、麻布大学獣医学部 教授■会社概要株式会社エム・ティー・スリー代表取締役社長: 宮崎 年恭創業日 : 2018年1月1日所在地 : 東京都港区南青山2-2-8 DFビル10階HP : 事業内容 : 医薬品、研究用薬の研究、開発、製造、販売株式会社エム・ティー・スリー ロゴ(補足資料)■レブリチン(R)開発の経緯、実用化までの長い道のり1. 有効成分SQAPの発見レブリチン(R)の有効成分SQAPの元となる天然物(ウニ、スギノリ)由来のSQMGとSQAGは札幌医科大学の佐原(現麻布大学)ら、東京理科大学の坂口、菅原らによって発見され(SQAPは、SQMGやSQAGを大量生産可能な形に人工合成したものである)、研究の結果、弱い制がん作用を持っていること、放射線照射との併用で放射線治療の効果を高めることが突き止められた。SQAPは脂肪酸とグルコース(俗な表現をすると天ぷら油とブドウ糖)からなる極めて単純な構造であり、両方とも栄養成分である。正常細胞においては単なる栄養素として短時間で代謝され排出されるが、がん細胞においては24時間程度貯留する傾向があることがマウスを用いた試験で示された。画期的な発見であったことから、発見者3名を中心とした研究グループは、人用医薬品としての開発実用化を目指した。しかし、医薬品開発の手順は極めて複雑で時間を要する上、莫大な開発費用が必要という大きな障壁にぶつかった。開発実用化を複数の企業に打診したが、放射線増感剤というカテゴリーが医薬品に存在せずマーケットが不明という理由から参入企業は皆無であった。2. 動物用医薬品開発に至る道のり研究グループは、その後数年をかけて国や民間のファンドを探し研究開発を進めたが、制がん剤の開発は人に投与できるまでには非常に制限事項が多く、天文学的な費用と時間を要するため、進行は困難を極めた。そんな折に、「がんになるペット動物が今は非常に多く、アメリカでは動物用制がん剤の開発が盛んである。日本でも動物病院と共同したらどうか」とのアドバイスを受け、佐原らが所属する麻布大学獣医学部及び附属動物病院に相談した。そこが日本獣医がん学会の本部だったこともあり順調に話が進んだ。そして手続きを踏んで動物の末期がん患者の放射線療法の際にSQAPを補助療法として加えたところ予想を超えた効果を示し、人の場合なら生存が不可能なくらいに巨大化した腫瘍が顕著に縮小した。こうして、SQAPの開発は、まずは動物用の放射線増感剤『レブリチン(R)』として、動物用医薬品としての承認を取得することを第一の目標に据えることになった。3. さらなる困難と株式会社エム・ティー・スリーの創業上述の通り劇的な効果が見られたものの、開発費の問題が想定以上に大きく立ちはだかり、臨床研究は残念ながら少数例のみで中止せざるを得なかった。がん領域を専門分野としてキャリアを積んで来た宮崎は、同門である佐原らからSQAP開発における窮状を聞き、この画期的な化合物を何とか世に出すべく自らその開発を引き継ぐことを決意、2018年に科学顧問として坂口・菅原、共同研究者として佐原を迎え、株式会社エム・ティー・スリーを創業した。その後、幸いにもいくつかの企業から出資を得ることができ、2019年より犬の鼻の中にできるがん(鼻腔内腫瘍)を対象とした臨床試験を開始、2023年9月、発見から四半世紀の時を経て、農林水産省より、動物用医薬品として世界初の放射線増感剤『レブリチン(R)』の承認※2を受けた。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月19日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの体験を描いたマンガを紹介します。子宮頸がんの手術をおこなったとりだまりさん。抗がん剤治療と放射線治療のために入院し、初日にしたのは……。★関連記事:「えっ、抜けない?」抗がん剤治療による脱毛に腹をくくったけれど… #子宮頸がんゆる闘病記 33入院初日から、放射線治療を開始しました。放射線を浴びるので、熱かったりとか、ジリジリしたりとか、何か感じるの!? と、ものすごくドキドキしていたのですが……。放射線って、びっくりするほど何も感じないんですよ!局部にピンポイントで照射するラルス(腟内照射)の場合は、残念ながら痛みがあることも多いようですが(なのでたいてい麻酔を使います)、私が受けたものはちっとも痛くなくて。痛みがなく治療ができること、とってもありがたいと思いました。ただ、徐々にダメージが蓄積していくのですけれどね……。実際、肌も次のような感じで……。私が看護師さんに教えてもらって肌に塗っていたのは、「ベーテル」という保湿ローションです。医療現場で使うことを念頭に作られているので、肌への刺激が少ないのが特徴なのだとか。きちんと塗っておくと、肌が焼ける速度が実際に違うみたいなので、放射線治療をする方には良いと思います。ちなみに、放射線治療は準備を入れても10分程度で終わってしまいます。なので、抗がん剤治療がない日はめっちゃ暇です……。出ちゃいました、放射線酔い。正しくは「放射線宿酔」というようです。症状が出る人はそんなに多くないようですが、治療から数時間後に、なんとなくだるくなったり、眠くなったり、気持ち悪くなったり……。慣れてくると出なくなる人もいれば、最後までずっと酔う人もいるようです。私の場合、最初の10日間くらいは、連日、吐くほど気持ち悪くはないものの、胃のムカムカや、足元がフワフワするような浮遊感が続きました。ちなみに、がん治療で吐いたのは、私の場合はこの放射線治療1回目のときだけ。(しかも喉の奥に指を突っ込んで自分で吐いただけ)抗がん剤のときも吐き気止めがよく効いて、「なんか気持ち悪いかな~」くらいで、吐くほどではありませんでした。治療がどんどんラクになっているの、ありがたいですね。しかし……放射線治療の場合は、治療継続2週間を過ぎたころから出てくる、腸炎による下痢がだいぶしんどかったのでした。ー------------------------放射線で酔ったことがわかる前は「まだ抗がん剤治療もしていないのに、どうして?」と思ったと、とりだまりさん。放射線治療では、眠気や吐き気が出ることもあるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まど(46歳)フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2022年10月11日メガネ関連商品の輸出入商社である有限会社エネアコーポレーション(本社:福井県福井市、代表取締役:山口 和弘)は、同社が販売する放射線防護用術者向けメガネ「ドクタービューDr.VIEW X-RAY」の新型『ドクタービューDr.VIEW X-RAYタイプFO』を販売開始いたしました。ドクタービューDr.VIEW X-RAYタイプFO≪放射線防護メガネ ドクタービューDr.VIEW X-RAYタイプFO【DRV-X31】≫遮蔽率が高く、ゆがみ、ひずみの少ない鉛含有ガラスレンズを使ったオーバーグラスタイプのタイプFOを開発いたしました。【一般医療機器(クラスI)製造販売届出番号:27B3X00018000344】フレーム部分のフロントにはポリアミド系のプラスチック素材を使い、より精度を出すために国内での生産にこだわりました。快適な掛け心地とフレーム強度を両立させています。付属のヘッドバンドは後付けではなく両腕に取り付け可能な専用設計を採用し、すっぽ抜けることもなく快適に手技に集中できます。オプションでフレームのフロント内側に遮蔽率73.5%のタングステンシートを貼ることもでき、散乱線の遮蔽にも効果が期待できます。オーバーグラスタイプですがメガネ無しでそのままでもご使用いただけます。レンズは鉛等量0.75mmPb、遮蔽率98%の鉛含有ガラスレンズを使い、CT検査・カテーテル手術などより線量の高い現場にも対応いたします。水晶体の年間被ばく量の基準も厳しくなっており、より多くの手技時間を確保するためにも高性能な防護メガネが必要とされています。タイプFOは高い放射線遮蔽性能と作業性の向上を高い次元で両立させたモデルと言えます。《商品概要》名称 : ドクタービューDr.VIEW X-RAYタイプFO品番 : DRV-X31販売開始日 : 2022年2月15日希望小売価格: 48,000円(税別)URL : 《会社概要》商号 : 有限会社エネアコーポレーション代表者 : 代表取締役 山口 和弘所在地 : 〒910-0854 福井県福井市御幸3丁目13-24 ミユキビル2F設立 : 2005年9月事業内容: メガネ関連商品の輸出入URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月15日公益社団法人 日本放射線腫瘍学会事務局(JASTRO)は、日本人のがんに関する知識や放射線治療に関するイメージの変化を明らかにすることを目的に、健康成人を対象とした調査を昨年に引き続き実施しました。調査の背景には、がんの3大治療の一つとされる放射線治療の施行件数が他の治療法より少なく、諸外国と比較しても大きな隔たりを認める日本の現状があります。そこで人々のがん治療に関する知識量や情報量、治療に関するイメージを明らかにするために本調査を実施しました。また、同時期に乳がん患者に対しては、これまで患者目線に立った治療の印象や放射線治療の認知度などについての報告が少なく、国内の実状を明らかにするために調査を行いました。<調査結果の主なポイント>【健康成人調査】◆放射線治療に関する正しい知識がまだまだ不十分であることが明らかに。◆がんの3大治療のイメージ、放射線治療はわずかだが全体的に良い方へ推移。◆中でも『治療後も生活の質が保たれる』が昨年と比較して10.1ポイント上昇。◆「治療期間が短い」や「治療と就労の両立が可能」も5ポイント以上アップ。【乳がん患者調査】◆乳房温存手術後に本来必要な放射線治療を受けていない人が1割超。◆放射線治療で「髪が抜ける」「入院が必要」など誤ったイメージを持つ人が多い。◆放射線治療を実際に受けると、治療前に思っていたより楽だったと感じる人が4割超。◆手術・化学療法に比べて、放射線治療は勤務状況に変更をきたしにくい。〔調査概要〕■調査方法 :インターネット調査■調査実施期間 :2021年5月10日(月)~5月11日(火)■調査実施委託先:株式会社マクロミルケアネット■監修 :東京大学医学部附属病院放射線科中川恵一、扇田真美、南谷優成、向井智哉〔健康成人調査 対象〕■調査対象 :がんと診断されたことがない20歳以上80歳未満の日本人男女■解析サンプル数:3,090(男性1,570、女性1,520)〔健康成人調査 回答者属性〕男性20代 :249名 8.1%男性30代 :312名 10.1%男性40代 :316名 10.2%男性50代 :349名 11.3%男性60代以上:344名 11.1%計 1,570名女性20代 :290名 9.4%女性30代 :300名 9.7%女性40代 :296名 9.6%女性50代 :321名 10.4%女性60代以上:313名 10.1%計 1,520名〔乳がん患者調査 対象〕■調査対象 :乳がん患者※初発の乳がん診断後1年以上5年未満の女性患者■解析サンプル数:309名〔乳がん患者調査 概要〕■回答者属性女性20代 :1名 0.3%女性30代 :13名 4.2%女性40代 :105名 34.0%女性50代 :120名 38.8%女性60代以上:70名 22.7%■乳がんステージ0期 :6名 14.9%1期 :122名 39.5%2期 :90名 29.1%3期 :31名 10.0%4期 :9名 2.9%正確なステージ不明:11名 3.6%【健康成人調査】■健康成人調査:がんの放射線治療、正しく認識されていない現状明らかに問いの文章内容が「正しい」、「誤り」か「わからない」のいずれかで回答。3,090人の参加者の中から、「全てわからない」と回答した284人を抜いた2,806人の正答率は図1の通りです(正答率が高い順)。今回の調査から、放射線治療ががん治療に使われているという事実はおおよそ理解されていますが、その詳細に関しては知らない人が大半であるという実情が明らかになりました。放射線治療はテクノロジーの進歩とも結びついており、治療技術の進歩も目覚ましいものがあります。また、治療費も手術・化学療法と比べて安い場合が多く、通院で治療ができるため、仕事や生活との両立も可能です。しかし、欧米と比べると、まだまだ放射線治療が行われる割合は少ないのが現実です。図1■健康成人調査:がんの3大治療のイメージがん治療のイメージに関して昨年と同じ設問で回答してもらい、その結果を比較しました(2020年調査条件「がんと診断されたことがない20歳以上70歳未満」サンプル数3,094)。以下の結果は2020年調査に合わせ、2021年は20歳以上70歳未満のデータ2,885人を対象としています。双方を比較したところほとんど変化が見られない手術や薬物療法に比べ、放射線治療ではわずかながらもそのイメージに有意な向上(p値図2年代別に放射線治療のイメージの変化をみると、図3のように20代から60代まですべての年代で肯定的に受け止めています。中でも50代(p値図3詳細なイメージの変化をみると、「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人の割合が、『治療後も生活の質が保たれる』が34.3%から44.4%と10.1ポイントも上昇しました。『他の治療法と比べて治療期間が短い』が19.1%から26.0%とこちらも6.9ポイント上昇しています。また『治療と就労の両立が可能』は33.8%から39.3%に5.5ポイント上昇しました。一方で、「イメージがつかなくて怖い」と回答した割合が今年は「とてもそう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせて54.7%で、昨年の51.5%から3.2ポイント上昇する結果となりました。また、放射線治療の正しい知識の設問と合わせて比べると、放射線治療に関する正しい知識を持っている人ほど、放射線治療に対して全般的に肯定的な意見を持っており、『完治率が高い』『昔と比べて治療技術が進歩している』など個々の項目に対してもより肯定的であることが明らかになりました(図4-1、図4-2)。図4-1、図4-2【乳がん患者調査】■乳房温存手術患者の13.6%が放射線治療を受けていなかった乳がん初回治療において、乳がん患者309人のうち乳房温存手術を実施した人は49.8%(154人)、全切除術を実施した人は46.3%(143人)でした。乳房温存手術後には原則的に放射線治療を追加することが必要ですが、乳房温存手術を受けた患者154人のうち、放射線治療を受けていない人の割合は13.6%でした*(図5)。図5■乳房温存手術後に放射線治療が必要であることを知った時期「診断から手術までの間」が最多乳房温存手術後は標準治療として放射線治療が必要であることを知った時期は、「乳がん診断から手術までの間に知った」が72.1%と最多で、「乳がんになる前から知っていた」は11.7%に留まりました。また、「乳がん手術後に知った」が9.7%いたほか、「今まで知らなかった」は6.5%いました(図6)。図6■乳房温存手術後に放射線治療が必要であることの情報源、乳腺外科医からが80.3%と最多乳房温存手術後に放射線治療が必要であることを知っていた人を対象にどのように情報を得たのか訊いたところ、一番多かったのが「乳腺外科医から聞いた」80.3%で、次いで「テレビ・インターネット・本・新聞などの医療機関以外の情報」22.9%、「放射線治療医から聞いた」は9.2%でした。広報活動などを通じて、患者の放射線治療のリテラシー向上を図る必要があると思われます(図7)。図7■放射線治療前後の印象の変化、治療後に「大変」と感じた割合は22.7ポイント減少乳がん治療を受ける前のそれぞれの治療に対する印象と、実際に治療を受けた後の印象について尋ねたところ、放射線治療では治療前に「とても大変」「どちらかと言えば大変」を合わせた割合が83.4%でしたが、治療後では60.7%と22.7ポイントも減少。治療前のイメージと違い大変ではないが7.4%から23.9%と16.5ポイント増えました。他の治療法と比較しても治療後に大変だったという人の割合は放射線治療が一番少ないことが明らかになりました(図8)。図8■放射線治療で「髪が抜ける」「入院が必要」など誤ったイメージを持つ人が多い治療前の放射線治療のイメージについて聞いたところ、「髪が抜ける」13.3%、「入院が必要」8.7%など誤ったイメージを持っている割合が多いことが分かりました(図9)。図9■放射線治療を実際に受けると、治療前に思っていたより楽だったと感じる人が4割超治療後の印象において「手術、放射線医療、抗がん剤・分子標的薬」いずれの治療法も実施した回答者に絞ってみたところ、「治療前に思っていたより楽だった」と回答した割合は放射線治療が41.4%と他の治療法よりも高い結果が出ました(図10)。図10■標準的な放射線治療の治療回数を約7割が許容できると回答乳がんの術後の放射線治療の標準的治療回数は15-30回ですが、放射線治療を受けた回答者に許容実施回数について尋ねたところ、一番多かったのが「25-29回」で30.1%、次いで「10-14回」19.6%、「30回以上」17.2%の割合の順となり、7割以上の人が標準的な治療回数は許容できると考えていることが分かりました(図11)。図11■放射線治療は満足度の割合が高いことが明らかに「手術、放射線治療、抗がん剤・分子標的薬」いずれの治療法も実施した人では「放射線治療」の満足度が85.7%と他の治療法よりも高い結果となりました(図12)。図12■手術・化学療法に比べて、放射線治療は勤務状況に変更をきたしにくい診断時に働いていたかどうか尋ねたところ、全体の62.5%が働いていたと回答。そのうち、65.8%が勤務状況の変化があったことが分かりました。具体的には「休職した」が28.0%で最多、次いで「退職した」20.2%、「時短勤務した」15.0%の順となりました(図13)。図13勤務状況の変更理由となった治療法を見ると手術が54.1%と最も多く、次いで抗がん剤・分子標的薬22.6%で、放射線治療は16.5%と3大治療法の中では最も少ないことが分かりました。これにより、放射線治療は仕事に影響を及ぼしにくいことが明らかになりました。■個人年収の変化、30.6%が減収と回答治療前と治療後の個人年収の変化について尋ねたところ、最も多かったのは「変わらない(50万円未満の増加または減少)」で67.9%でしたが、30.6%が50万円以上の減収になったことが明らかになりました(図14)。図14〈放射線治療を受けて治療前後で異なっていた点の患者の声(抜粋)〉・治療前はメディアからのイメージが先入観として不安が大きかったが、関係者にカミングアウトしたり、医療者や体験者の話が大きく参考になり、思っていたより負担が少なかった。メディアの情報も基準となっていて、負担が少ない分自信につながった。(東京都 53歳 会社員)・放射線治療自体は想像していたよりも楽だったが、毎日通院しなければならないのが大変でした。(神奈川県 53歳 専業主婦)・放射線治療に毎日通うので体力的に大変だったが、短時間で終わるので最後まで通うことができた、治療前はすごく嫌だと思っていた。(東京都 44歳 専業主婦)〈放射線治療に対する意見や要望(抜粋)〉・しょうがないことですが、男性が対応してくれていたこと。やはり女性のほうが嬉しいです。(群馬県 48歳 パート・アルバイト)・体中に放射線を当てるための線を描かれるのが嫌だった。(京都府 47歳 専業主婦)・放射線治療は特に苦痛だと思わなかったが、毎日通うのが面倒であった。コロナ禍だったので、治療が中断するのではないかと不安だった。(兵庫県 50歳 自営業)・私は職場の理解を得られたので問題なく行えましたが、毎日通院するのは仕事をしていると辛いと思いました。ですが、診察と違って予約時間通りに行われるので、スケジュール調整はしやすいと感じます。(兵庫県 48歳 パート・アルバイト)・放射線治療は大変でしたが、女性スタッフの方がとても親切で、痛々しい胸のケアを親身になって治療法を教えてくれたのが嬉しかったです。(兵庫県 43歳 会社員)・できれば女性技師の方にやってもらいたい。(千葉県 46歳 会社員)・この治療でがんが死滅するのなら、絶対にやるべき。(広島県 51歳 専業主婦)〈今回のアンケート調査結果から〉■東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授中川恵一放射線治療は、臓器の形態や機能を温存できることが最大の特徴です。また、体への負担も少ないため、通院が原則です。費用も99%近くのケースで健康保険が利きますから、高額な自己負担は不要です。手術と放射線治療が同等の治療効果を示すがんは少なくありませんが、日本では欧米ほど行われていません。アメリカでは新規のがん患者の約半数が放射線治療を受けていますが、日本ではその半分程度と考えられています。公益社団法人 日本放射線腫瘍学会では、昨年度に引き続き一般人を対象に、がん治療に関する知識や放射線治療に関するイメージについてアンケート調査を実施しました。その結果、まだまだ、誤解が多いことが分かりましたが、全体的なイメージとしては、前年よりも肯定的となり、特に、50代、60代では、有意なイメージの改善が見られました。放射線治療の個別のイメージについては、『治療後も生活の質が保たれる』が34.3%から44.4%と10.1ポイントも上昇しました。『他の治療法と比べて治療期間が短い』も6.9ポイント、『治療と就労の両立が可能』も、5.5ポイント上昇していました。一方で、「イメージがつかなくて怖い」と回答した割合が今年は54.7%で、昨年より3.2ポイント増える結果となり、放射線治療の普及に向けたさらなる啓発活動の必要性も明らかになりました。■東京大学医学部附属病院 放射線科助教 放射線治療専門医扇田真美乳がんは日本人女性で最も多いがんで、放射線治療を受ける患者さんの大きな割合を占めます。乳房温存手術後は原則として放射線治療を行うことが標準治療なのですが、そのことを事前に知らない方が多いことが今回の調査で明らかになりました。放射線治療が必要なことを知ったきっかけは乳腺外科医からという回答が多く、一般の方への周知や放射線治療医の関与が低いことが分かりました。アメリカでは放射線治療を行うかどうかに関わらず、乳がんの治療前に放射線治療医からも話を聞くそうです。日本では放射線治療医の人数も少なく同様の体制をすぐに整えるのは難しいかもしれません。しかしながら今回の調査の結果、放射線治療について誤ったイメージをもっていたり、実際に治療を受けてみると思ったよりも楽だったと感じる方が多いことから、もっと放射線治療について皆様に知ってもらうよう我々放射線治療医は努めていかなくていけないと感じました。乳がんは他のがんと比べて就労・子育て世代が多く、治療と仕事や家事育児の両立が問題となることもあります。就労状況の変化以外にも治療のために様々な影響がでていることと思います。患者さんの状況に応じた治療ができるよう努めていきます。今回の調査結果が多くの方々に放射線治療について興味をもっていただくきっかけとなることを願います。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年08月31日放射線による検査で目に視えない病変を写し出す「放射線技師」と、得られた画像を元に診断を下す「放射線科医」。数ある医療ドラマの中でも、“放射線科”という新しい分野にスポットを当てる話題の月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』。主演を務める窪田正孝さんと、ヒロイン役の本田翼さんに作品の見どころについて伺っていると、いつの間にか話はお互いの恋愛観にまで及んで…!?――お二人は、今回が久しぶりの共演ということですが。窪田:7年ぶりですね。その時はCMだったので、ドラマでちゃんと共演するのは初だと思います。――窪田さんは放射線技師の五十嵐唯織(いおり)、本田さんは放射線科医の甘春(あまかす)杏(あん)をそれぞれ演じられていますが、医療ドラマの現場はいかがですか?本田:やっぱり、医療用語が難しいですね。それに、放射線科をモチーフにした作品はめずらしいと思うので、参考になる資料があまりなくて。自分たちで新しいジャンルのドラマを手探りで作っている感覚はあります。窪田:今回のドラマは演出が『HERO』シリーズを手掛けてきた鈴木雅之さんなので、チーム感の演出方法が面白く、撮り方も少し特殊なんです。なので、今のところ一人のシーンは少なくて、基本的にみんなで一緒に撮影しているのですごく楽しいです。本田:技師チームは楽しそうだよね。私たち放射線科医はたまにレントゲンを渡しに入るだけだから、ちょっと羨ましくて。窪田:翼は1~2シーンくらい撮ったらすぐ帰るもんね?(笑)本田:そんなことないじゃん!みんなが疲れてるから、ハーブティー淹れたり、あとは…何かしてるよ!(笑)――仲良しなんですね(笑)。本田:それが、窪田くんは時々私にトゲトゲしてくるんです(泣)。窪田:でも、よく喋るけどね。本田:そうそう、いつも実のない話をしているんだよね(笑)。逆境にある時のほうが頑張ることができる。――医師免許を持っているにもかかわらず、「放射線科医」ではなく、あくまで「放射線技師」であることを貫く唯織。その姿からは、初恋相手である杏との幼い頃の“ある約束を守りたい”という強い意志を感じます。窪田:彼の欲しているものは、シンプルに1つだけ。「杏のためのカメラマンになる」ということが、ずっと唯織自身の生きがいだったんです。だからこそ、久々に再会した時に、杏に覚えていてもらえなかったのは相当ショックだったと思いますけど…。――うっかり抱きついてしまって、ビンタされていましたよね(笑)。窪田:相当痛かった。翼、ビンタ下手そうな予感してたし(笑)。本田:ほんとゴメンナサイ…。窪田:でも子どもの頃に会ったことのある人が、もし20年以上ぶりに現れて、「覚えてる?僕は君のために尽くしてきたよ」とか言ってきたら、実際どうする?本田:それは無理…!というか、ずいぶん勝手な話じゃない?窪田:確かに(笑)。別に自分の気持ちも伝えてないのに、小さい時に彼女がポロッと言った約束を心の核に置いちゃったわけだからね、唯織は。本田:杏からしたら、約束したことすら覚えていないという…。窪田:自分が一途に思っていた人に言われたことって、ふわっとしたことでも意外と覚えているけど、相手も絶対にそうとは限らない。そこに言葉の重みの違いが表れるんだろうね。本田:じゃあ、唯織と同じ状況だったらどうする?窪田:どうだろう…もし相手が自分のことを覚えていなかったら、思い出させるために行動するかな。僕はけっこう挫折したことがバネになるタイプだから、逆境にあってこそ頑張れる。例えば、失恋した相手に対してだったら「絶対に振ったことを後悔させるくらいの男になってやる!」っていう気持ちが原動力になる気がする。本田:すごいポジティブ!窪田:逆に、今まで気のない感じだった人が、突然手のひらを返したように接してきたら、ちょっと警戒してしまうかも。本田:相手が好きな人でも?窪田:どうかなぁ…。でもそう考えると、なるべく杏にもこのままのクールな感じでいてほしいなと思う。手のひらを返した杏は個人的には見たくない気もする…。本田:それじゃあ、いつまでも唯織が報われなくてかわいそう(笑)。窪田:二人の関係がどうなるか、乞うご期待ということで!最終的には“尊厳”が“好き”を超えるのが理想。――恋愛の温度差って、単純に“男女の違い”にも表れると思うのですが、お二人は異性について「ここが理解できない」と思うことはありますか?窪田:僕は手相に“KY線”というのがあるんですが、どちらかというと空気が読めないほう。相手の心を察することは苦手ですね。本田:男性のことなんてまったくわからないですよ。一緒にゲームをしていても、「どうしてそんなに突っ走るの?危険だってあんなに言ったのに!」と思うことがよくあります。窪田:翼らしい答えだね(笑)。本田:それで失敗して、「ごめんなさい」って言って帰ってくるのに、また突っ走っていっちゃう。そういうところが本当に男性って謎だらけなんです。窪田:でも、たとえ相手に理解できない部分があっても、好きだから許せるんじゃないのかな。付き合いが長ければ長いほど、許容できる範囲は狭くなるけれど、代わりにリスペクトが育っていけば、過程は気にならないというか。本田:なるほど、深いね…。窪田:そもそも男の人に女心がわかるわけないんだよね。もちろん逆もそうだろうけど。でも、わかるように努力をしていく人と、わからないって決めつけていく人では全然違うと思う。時にはケンカをして離れたりしても、2本の線が膨らんだり縮んだりしながら、ずっと平行線にある状態をキープしていければ、きっと上手くいくとは思います。本田:最終的には“好き”を超えるのが理想ってことね。窪田:僕の想像だけど、そうじゃないと何十年も一緒に生きていけないのかなって。本田:すごくいいこと言ってる。窪田:そういう話じゃないの?本田:そこまで深く考えたことなかったなぁ。窪田:(急に照れて)アンアンの取材って、いつもこういう話をしているんですか…?面白いですね。最終的に、ラジエーションハウスの「ラ」の字もなくなっちゃいましたけど(笑)。『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』写真には必ず“真実”が写ると信じている放射線技師・五十嵐唯織(窪田さん)は、幼い頃から思いを寄せる甘春杏(本田さん)が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働くことに。原作は『グランドジャンプ』(集英社)で連載中の人気コミック。毎週月曜21時~、フジテレビ系列で放送中。くぼた・まさたか1988年8月6日生まれ。神奈川県出身。出演映画『Diner ダイナー』が7月5日から、主演映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』も7月19日に公開予定。2020年の連続テレビ小説『エール』に主演が決定。ほんだ・つばさ1992年6月27日生まれ。東京都出身。出演している映画『空母いぶき』が5月24日から、『新聞記者』が6月28日から続々と公開予定。また、夏にも出演作が控えている。窪田さん・ジャケット¥75,800パンツ¥41,500(共にルイ ガブリエル ヌイッチ)シャツ¥70,000(ヘド・メイナー) 以上インターナショナルギャラリー ビームスTEL:03・5775・1623スニーカー¥32,000(ヨーク/HEMT PR TEL:03・6721・0882)本田さん・ヴィンテージドレス¥25,000ヴィンテージイヤリング¥20,000(共にVINIVINI LUXE TEL:03・6416・3822)ヴィンテージベルト¥4,800(TORO TEL:03・6447・4147)ローファー¥29,000(カルチェグラム/デュプレックスTEL:03・5789・3109)※『anan』2019年5月22日号より。写真・佐藤航嗣(TRON)スタイリスト・菊池陽之介(窪田さん)本間園子(本田さん)ヘア&メイク・青山佑綺子(NICOLASHKA/窪田さん)犬木 愛(本田さん)インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年05月17日春のフジテレビ月9ドラマは、窪田正孝を主演に迎えた「ラジエーションハウス」を放送することが決定。窪田さんは放射線技師として、命を次々と救う主人公を演じる。本作は、現在「グランドジャンプ」(集英社)で連載中の原作・横幕智裕/漫画・モリタイシによる同名漫画のドラマ化。病の原因を探り、レントゲンやCTで病変を写し出す放射線技師と、画像を読影し病気を診断する放射線科医が身を置く放射線科、“ラジエーションハウス”で働き、患者の病、ケガの根源を見つけ出す“縁の下のヒーロー”たちの戦いを描くストーリー。物語は、写真には必ず“真実”が写ると信じている診療放射線技師・五十嵐唯織が、アメリカで最も権威ある放射線科医から認められた後、帰国し、甘春杏が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働き始めるところから始まる。主演の窪田さんが演じるのは、そんな医療を縁の下で支える放射線技師の五十嵐唯織。今回初の月9ドラマ主演となる窪田さんは「大変光栄に思います」と喜び、「唯織の真っすぐな感性、技師としての才能、憧れの杏への気持ちを、彼に寄り添いながら体現できればと思っています」と意気込んでいる。また本作のヒロイン・甘春杏を演じるのは、「恋仲」「奥様は、取り扱い注意」などに続き、今作で自身8年連続で地上波ゴールデン・プライム帯ドラマ出演を果たし、先日最終回を迎えた主演ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」も好評だった本田翼。杏は、甘春総合病院の前院長の娘で放射線科医。医師免許を持たない(放射線)技師を見下している節も…。今回初の医者役に挑戦する本田さんは「初の医者役、そして命に携わる物語なので重みや責任を感じています。またこれまで放射線科医の方に直接お会いした経験がないので事前に勉強をし、撮影に臨みたいと思います」とコメントしている。「ラジエーションハウス」は4月、毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年02月15日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が6日、自身のブログを更新し、放射線食道炎が回復していることを明かした。麻央は「あたたかな陽」というタイトルで更新し、「今日はあたたかいです。起きて、ベランダへ出て、美味しい空気を吸いました」「あたたかい陽に、お花も一段と輝いています」と報告。ベランダの植物の写真を複数アップし、1枚だけ餃子の写真を紛れ込ませていた。その後、「餃子、正解!」というタイトルで再び更新。「前の記事。皆様、間違い探しに気づいて下さり、うれしいです!餃子が食べたくなり、焼いた朝、昼?花より団子な私は餃子を載せずにはいられませんでした」とおちゃめにつづった。また、2月4日のブログで「放射線食道炎も、ようやく回復報告に矢印が向き始めました」と体調について報告していたが、この日のブログでも「放射線食道炎も80パーセント良くなり、ここまでくると、気持ちも明るいです」と、さらに回復してきていることを明かした。
2017年02月06日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が23日、自身のブログを更新し、骨への放射線治療が終了したことを報告した。麻央は「終了!」というタイトルで更新し、「骨への放射線治療が今、終了しました」と報告。「これからもゆるやかに効果が出てくるそうなので、期待したいです」とつづり、「痛み止めを飲まなくても良いくらいになりたいなぁ。貪欲」と希望を記した。そして、屋外のベンチに座っている自身の写真をアップし、「今日は、午前中、外気にあたって、もう既に眠たいです」とコメント。「お昼寝します。おやすみなさい」と締めくくった。麻央は、21日のブログで、「骨への放射線治療が残り1回になりました」と告白。「今回は、一時的に炎症での痛みが増した以外、特に副作用はなく、順調にすすんでいます」と明かしていた。
2017年01月23日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が21日、自身のブログを更新し、骨への放射線治療が残り1回になったことを明かした。麻央は「ネイル」というエントリーで、「骨への放射線治療が残り1回になりました」と報告。「今回は、一時的に炎症での痛みが増した以外、特に副作用はなく、順調にすすんでいます」と明かし、「まだ痛みはありますが、レスキューで飲む痛み止めの量が減ってきたので、これから緩やかに効果を期待したいです」とつづった。また、先日、治療のあとに気分転換で病院内の美容室に行ったことも報告し、「爪に優しく軽くて刺激臭がない胡粉ネイルというものを発見。一年ぶりにネイルを塗ってみました」と、ピンク色にネイルした写真を公開した。そして、「私は、抗がん剤による爪の変色と変形は、足の親指だけでした。傷んでしまった部分も、がんばって変わらない部分も、みんな自分なので、いたわりたいです」と麻央。「ネイルをして、しばらく無関心になっていた爪に愛情向けられて 良い気分です」と心境を記した。
2017年01月21日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、放射線治療が終了したことを報告した。麻央は「放射線治療終了!」というタイトルで更新。笑顔の写真をアップし、「平日毎日通った放射線治療が、今日で終了しました。毎日お世話になりました先生方、ありがとうございました」と報告した。そして、「治療期間中は、身体の不調が重なり胸、脇、鎖骨リンパ、首の半分あたりまで放射線をかけましたが、私の場合、喉の奥の焼けたような痛み、だるさ、背中と胸の圧迫感から息苦しさがあり、不安が消せない一ヶ月でした」と治療を振り返り、「今、治療が終了し、安堵しています」と心境を明かした。さらに、「『25日間、乗り切りましたね!』と先生に声をかけて頂き、気持ちを共有して頂いたことをうれしく思いました」と麻央。続けて、「さて、これから、どうするのか。考えなくてはいけません。が、考えすぎている暇は、ありません」と今後の治療を考え、「神~様~の~言~う~通~りっと、遊ぶ娘の声に、しみじみしてしまいます」とつづった。
2016年12月08日インターシルは3月7日、耐放射線性5Vマルチプレクサ「ISL71830SEH」と「ISL71831SEH」を発表した。ISL71830SEHは16チャネル、ISL71831SEHは32チャネルのマルチプレクサ製品。同社が独自に開発したシリコンオンインシュレータプロセスを採用しており、重イオン環境でのシングルイベントラッチアップ(SEL)耐性を確保。また、いずれも5kVの強化ESD保護機能を備えており、コストの高い保護ダイオードの入力ピンへの外付けを不要にする。さらに、オン抵抗を120Ωに、伝播遅延を100n秒未満に抑え、消費電力を低減するとともに信号品質を向上している。また、スイッチごとの過電圧保護機能を備えており、ある入力チャネルで過電圧が発生しても、残りのチャネルがADCへのデータ伝送を継続する。さらに「コールドスペア」冗長機能を備えていることから、コモンデータバスに2~3個の無電源状態のマルチプレクサを追加接続することも可能。同社は両製品について、「有人宇宙船と次世代人工衛星のミッション達成のためのニーズを満たします」とコメントしている。
2016年03月08日オハラは12月22日、耐放射線光学ガラスを発売開始したと発表した。原子力関連施設や宇宙環境などの放射線環境下において状況を詳細に観察するためには、カメラなどの光学機器を直接その環境下へ設置しなければならないが、レンズやプリズムに一般の光学ガラスを使用すると、強い放射線のために次第に変色してしまう。同耐放射線光学ガラスは特殊なガラス組成により、過酷な放射線環境下での可視光透過率の安定性を持ち、透過率劣化が極めて小さくなっているという。今後同社は、近年の原発設備関係ならびに宇宙カメラ用途への需要が高まりを受けて、耐放射線光学ガラスのラインナップを強化していくとしている。
2015年12月22日金原出版は11月25日、がん患者およびがん患者の家族、放射線治療に携わる医師や看護師、医療関係者に向けた書籍『患者さんと家族のための放射線治療Q&A2015年版』(2,200円・税別)を発刊する。「放射線治療」は手術、薬物療法と並ぶがん治療の3本柱の1つ。手術や化学療法が困難な高齢者や、合併症により手術や化学療法が行えない患者にも適応できる治療法だという。また、通院による治療のため、「がん就労」を可能にする方法としても注目されている。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、2015年の予測がん罹患(りかん)数は98万人、予測がん死亡数は37万人まで増加している。このうち放射線治療を受ける患者は約3割とのこと。この数は、"切らないがん治療"として放射線治療を選ぶ人が多い欧米と比べると半分程度だという。同社は、放射線治療を選ぶ人が少ない一因として「放射線治療の良さを知らずにいること」を挙げ、「放射線」という言葉だけで悪影響が出るのではないかと心配する患者や家族も多いことに着目。そこで、放射線治療に関する正しい知識を解説した同書を発刊することとなった。同書はQ&A方式で、さまざまな疑問に答える形で構成している。放射線治療のしくみ、手術や薬物療法との違い、放射線治療の費用、治療にかかる日数、併用療法、各部位別の治療法、治療の進め方などを解説。編集には日本放射線腫瘍学会が携わっており、学会初の公式本であるという。
2015年11月20日日立製作所と日本アキュレイは9月2日、日立メディコの柏事業所内に「日立高精度放射線治療研修センター」を開設した。同研修センターは、放射線治療システム「トモセラピーシステム」のサポート体制の拡充ならびに両社の放射線治療システム事業の強化・拡大を目的とする。具体的には、米アキュレイが提供するトモセラピーシステムを設置し、放射線腫瘍医や診療放射線技師、医学物理士が実機に触れながら、操作や管理方法などの一連の研修プログラムを学ぶことができる施設となっている。「トモセラピーシステム」は、CTスキャナと放射線治療システムを統合した医療機器で、治療前に患者の位置合わせを行うことにより、がんに対して高精度に放射線を照射することができる。また、放射線の強度を変化させて照射できるため、がんの形状に合わせた放射が可能だ。○効果は手術と同等も普及に課題同システムなどを用いる高精度放射線治療は、従来の放射線治療とは異なり、がんにピンポイントに照射することができるため、ほかの臓器へのダメージを抑えることができ、副作用を抑えることができるというメリットがある。また、その効果も手術と同程度であるとされ、欧米ではがん患者の約5割が放射線治療を受けているという。これに対し、国内で放射線治療を受けているがん患者は約3割にとどまり、日本での普及はまだこれからといった段階にある。普及が進まない一方で、同研修センターの開所式に先立って講演を行った東京大学医学部付属病院 放射線科の中川恵一 准教授は国内における必要性の高さを次のように説明する。「生活習慣の変化によって日本人のがんの種類も"欧米化"しており、昔は胃がんが多かったが、現在は男性では前立腺がん、女性は乳がん、全体では大腸がんが増えている。胃は手術しやすいが大腸は奥にあるから手術しにくい」。がんが欧米化しているのであれば、治療法も欧米化する必要があるというわけだ。また、「がん治療といえば手術」という図式が出来上がっていることも普及を阻害している。上述のように手術しやすい胃がんがこれまでは多かったことも一因だが、中川准教授は「日本ではドラマや漫画などの影響で『がん治療といえば手術』という思い込みがある。もっと学校でがんの治療法について教えることで、(一般の人が)治療法について正しい認識を持てば放射線治療がもっと普及する。」と語り、選択肢を認識することの重要性を強調した。このほか、日本では4種の病態しか保険でカバーされていない(米国は18種)、機器がまだ高価かつ大規模になってしまい導入ハードルが高いといった課題もあり、高精度放射線治療の本格普及に向けて道のりは長い。しかし、患者に対して負担が少ないという同治療法の特長は、高齢化が進む日本ではメリットが大きく、ニーズはますます拡大すると予想されるだけに、「日立高精度放射線治療研修センター」は高精度放射線治療の浸透に向けた拠点のひとつとなることが期待される。
2015年09月03日放射線医学総合研究所(放医研)は8月28日、東京電力福島第一原子力発電所近くの期間困難区域の放射線量が特に高い地域に自生するモミの木において、放射線量が低い地域のものと比べ、主幹が欠損した二股様の形態変化を示す個体の頻度が増加していると発表した。同成果は、環境省が実施した野生動植物への放射線影響を把握するための調査のうち、モミに関する結果について、放医研がデータのとりまとめを行ったもので、8月28日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の調査では、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響を強く受けた、帰還困難区域内の放射線量が特に高い地域に自生するモミ個体群を調査した結果を解析。その結果、放射線量が低い地域の個体群と比べて、形態変化の発生頻度の顕著な増加が認められた。また、放射線量に依存してその頻度が高くなっていることがわかった。この形態変化では、木の主幹の欠損による二股様の分岐が特徴的に認められた。放医研は、主幹欠損は放射線以外の環境要因や物理的障害でも発生するため、必ずしも放射線に特異的な現象ではないが、モミを含む針葉樹は放射線感受性が高いことを踏まえると、今回の結果は、放射線が東京電力福島第一原子力発電所近くの地域におけるモミの形態変化の一因となっている可能性を示唆するものであるとしている。今後、形態変化の発生と放射線被ばくとの因果関係を明らかにするためには、モミが受けた放射線被ばく線量を正確に見積もることや、実験施設内でモミに対して直接放射線を照射するなどして、同様の形態変化が発生するか調べる必要があるとしている。
2015年08月31日放射線医学総合研究所(放医研)は4月8日、マウスの凍結受精卵を米SpaceXのドラゴン補給船に載せて、4月13日に宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げると発表した。同実験は、宇宙放射線被ばくによる発がんと次世代への影響を調査する目的で行われるもので、ISSの日本実験棟「きぼう」でマウスの凍結受精卵を約6カ月間保管する。地上に戻した後、融解した受精卵を仮親に移植して個体を発生させ、寿命や発がん、遺伝子変異を調査する。打ち上げられる受精卵は、遺伝的に放射線感受性の高いマウス、がんになりやすいマウス、遺伝子突然変異解析用マウス、遺伝子の変異を持たない普通のマウスなどさまざまな系統のマウスのものを用いる。放射線感受性の高いマウスやDNA修復欠損マウスの受精卵を発生させた宇宙マウスでは、地上マウスに比べて個体発生率の低下、寿命短縮、発がん率の増加及び宇宙放射線特有の遺伝子変異などが観察される可能性があるという。放医研は、長期宇宙滞在による宇宙放射線の哺乳動物への影響に関する知見を活用し、将来の有人宇宙探査における放射線防護のための基礎データを提供し、リスク評価や防護基準の策定に貢献していくとしている。
2015年04月08日Intersilは2月9日、2014年12月5日に初試験飛行が実施されたNASA(米航空宇宙局)の宇宙船「オリオン」に、16個の耐放射線ICが搭載されたと発表した。「オリオン」は人類未踏の宇宙空間の探査のために開発された宇宙船であり、その無人試験飛行はExploration Flight Test 1(EFT-1)として知られている。プログラムには、ロボットミッションにより1つの小惑星を月の軌道に載せ、宇宙飛行士が小惑星の複数のサンプルの探査と収集を行うという計画がある。また、長年実現が期待されてきた火星への有人ミッションも対象の1つになっている。同社の耐放射線ICは、宇宙船「オリオン」のクルーモジュールの配電、ナビゲーション、フライトコントロールなどのミッションクリティカルな用途でサブシステムのサポートのために使用されているのに加え、慣性計測装置にも搭載されている。この他、電圧レギュレータ、コンパレータ、マルチプレクサ、PWMコントローラ、MOSFETドライバ、デュアルアナログスイッチ、クワッド差動レシーバ、マイクロプロセッサ監視回路など、広範な耐放射線ICソリューションが採用されている。
2015年02月13日ON Semiconductorは11月20日、耐放射線ASIC(特定アプリケーション向け集積回路)を商品化するためにICsとライセンス/開発契約を締結したと発表した。同契約のもと製造される耐放射線性設計(RHBD)ASICは、オン・セミコンダクターのONC110 110nmプロセスがベースとなる予定。RHBD ASICの商品化により、ITARコンプライアンス、DMEAによるTrusted Supplier認証、DO-254準拠など、ICsの軍事および航空製品の提案範囲の拡大につながる。放射線試験では、ASICに関しては100 MeVcm2/mgを超えるオンセット線エネルギー付与(LET)、デュアルポートのSRAMに関しては40 MeVcm2/mgのダブルビット・アップセット耐性という、強力なシングル・イベント・アップセットとシングル・イベント・ラッチアップ耐性が示されたという。また、SRLフリップフロップは、最大700メMHzの周波数のシングル・イベントの影響に対して強い耐性を示した。これらの新しいRHBD ICの対象となるのは、宇宙探査、衛星通信および監視、アビオニクス、無人航空機、民間航空機、原子力エネルギー、素粒子物理研究、軍事機器などの高信頼性アプリケーション。ON Semiconductorは、「今回のICsとの包括的な契約により、ON Semiconductorは、多数のロジックゲートと小型のプロセス技術に加え、放射線被ばくによる故障に対して広範囲に保護されたASICを求めるお客様の要望に応えることができます。当社は、信頼されるパートナーとしてのステータスおよび非常に安全な開発フローを提供できる能力を既に有しており、今回RHBD製品が製品群に加わることにより、データおよびIPの整合性が最も重要な幅広い航空、軍事、および宇宙探査プログラムをサポートできるようになりました」とコメントしている。
2014年11月20日京都大学(京大)は9月22日、放射線や抗がん剤を用いたがん治療における精子幹細胞のDNAのダメージによって引き起こされる副作用である不妊症について、精子幹細胞におけるDNAダメージが特定の遺伝子経路を活性化し、その細胞死を誘導することを明らかにしたと発表した。同研究成果は同大学大学院医学研究科の篠原隆司 教授、同 篠原美都 助教、同 森本裕子 研究員、同大学医学部の石井慧氏、同大学放射線生物研究センターの高田穣 教授、同 石合正道 准教授、福島県立医科大学の丹羽太貫 特命教授(京都大学名誉教授)らの研究グループによるもので、9月18日付(現地時間)の米科学誌「Stem Cell Reports」に掲載された。小児がんに対する抗がん剤治療では、7割以上の患者が5年以上生存し、そのうち約3割が不妊症となることが知られている。成人の場合は、精子を凍結して保存することができるが、小児の場合は精子が回収できないため、抗がん剤による不妊症は深刻な問題となっている。精巣はDNAダメージを受けやすい組織として知られているが、放射線を含むDNAダメージがどのようにして精子幹細胞の細胞死を誘導するかはわかっていなかった。同研究チームは今回、マウスを用いた研究などによって、これまで精子幹細胞の細胞死には関係がないと考えられていた「Trp53」遺伝子が関与していることを発見。さらに、放射線の照射によって、「Trp53」の下流遺伝子が次々に活性化され、細胞死を誘導することも突き止めた。今回確認された現象は放射線の照射だけでなく、抗がん剤を加えた場合でも同様で、がん治療の際に起こる不妊症の改善に応用できる可能性があるという。
2014年09月24日ジェイアイエヌは同社が販売するPC用アイウエア「JINS PC(ジンズピーシー)」が、京都府立医科大学附属病院・放射線科で2012年11月より活用を開始したことを発表した。JINS PCは日本マイクロソフトやヤフージャパンなど大手IT企業が導入しているが、医療機関における活用は今回の事例が初となる。近年、画像診断の現場はフィルムレスが一般化し、急激なデジタル化が進んでいるという。京都府立医科大学附属病院・放射線科においても、膨大な読影(どくえい)作業にともなう診断医の眼の負担が、診断作業を行う上での課題のひとつとして捉えられ、解決手段としてJINS PCに着目した。2012年10月下旬より、放射線科内で装用テストを開始。多くの画像診断医から装用効果を認められ、画像診断時の作業負担軽減施策の一環として活用されることが決定したとのこと。同社は初めて医療機関で活用が始まったことを受け、今後より一層JINS PCの活用の場が社会に広がっていくことが期待される、としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月11日サードウェーブ安全環境事業部は9日、放射線計測・放射能検査専門の研修施設「安全環境事業部福島トレーニングセンター」を福島県福島市入江町にオープンする。料金は、放射能測定器の購入者を対象にした研修は有料(測定器料金に研修費が含まれる)となるが、基本的に無料。同社は、2011年10月に東京・秋葉原に最初のトレーニングセンターを開設し、これまで放射線測定に関するセミナーや放射能に関する情報発信を実施してきた。今回開設するトレーニングセンターでは、福島県を中心とした住民に「放射能の知識・情報のプラットフォームの場」を提供すると同時に、放射線防護知識の普及、および放射線関連情報の集約・発信を行っていく。施設内には、放射能測定器や放射能検査器を常設展示する。また、同社の放射能測定器を導入した顧客を対象にした研修や、放射能測定器の導入を検討している一般、ならびに法人顧客を対象にした放射能測定体験コース「無料体験セミナー」を実施するなど、日常における放射線防護の知識から専門的な知識まで提供するという。放射能測定体験コース「無料体験セミナー」では、放射能関連の業務経験がない初心者を対象に、放射能の基本から計測の演習までを講義する。計測体験では、同社の「NaIシンチレーション検出器」を使用し、実際にサンプル素材の計測を行う。事前予約制で、時間は2時間。このほか、講演会や利用者の要望に応じた形のセミナーを随時実施する予定のほか、各種相談にも対応するという。同社は、同センターの開設にあたり、「少しでも生活者の皆様が安心・安全を感じることができるよう、事業活動を継続展開していく」とコメント。今後は、同センターを拠点に、放射線量計測に関するコンサルティングや、除染作業に必要な計測ノウハウの伝播、人材育成の支援といった活動を展開していく計画とのこと。所在地:福島県福島市入江町14-8開設時間:10:00~17:00(事前予約制)定休日:土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月06日地域の放射能汚染状況を自らの手で調査する活動が盛んな中、子どもでも扱えて放射線量を分かりやすく注意喚起する放射線量計が話題を集めている。この放射線量計「パラモス」は、LSI(集積回路)や電子機器システム等の設計開発を行う、アドバンスデザインテクノロジーによって開発された。手のひらサイズで携帯しやすいこと、難しい知識や本体操作が不要なことが注目を集め、3月の発売から数多くのメディアで紹介されている。パラモスは、ボタンを押すだけで電源が入り、放射線量測定を自動で開始。測定結果は通常・注意・警告・危険の4段階に分類され、光と音で誰にでも分かりやすく注意喚起する。子どもと大人とで異なる判定基準が設けられ、日常的に高い線量を意識する必要がある場合は、連続モードで常時測定が可能。また1時間ごとに自動で測定した測定結果を加算し、より正確な累積値を表示できる。測定範囲は0.05μSv/h~9.99μSv/h(毎時マイクロシーベルト) 。電源は単四形乾電池2本(別途)。価格は19,500円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月15日日立コンシューマエレクトロニクスは11日、放射性物質が放射するガンマ線(放射線)の線量を測定した結果とカメラで撮影した映像を重ね合わせ、放射線量の高低を色分けして確認できる放射線測定装置を新たに開発したと発表した。3月下旬から、自治体や建設会社などに向けて販売を開始する。同装置では、測定対象から離れた場所から広範囲(10mの地点での視野角8m×8m)の放射線量を測定し、放射線量の高低分布を、モニター上に色分けして表示する。また、測定した放射線の種類(セシウム134、セシウム137、ヨウ素131)の識別も可能となっている。日立コンシューマエレクトロニクスでは、同装置を用いることで、「放射線測定において作業者が測定対象に近接することなく線量の高い場所が特定でき、測定作業の効率化も図れる」としている。現在、各地で除染活動が始まっているため、除染前後の放射線量の確認などへの活用も可能。さらに、病院や研究所などの放射線を取り扱う施設での放射線測定など、「さまざまな用途で使用できる」(同社)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月13日城南信用金庫は5日、綜合警備保障(ALSOK)との提携により、顧客を対象とした「放射線量測定サービス」を開始した。同サービスは、ALSOKの担当者が顧客を訪問して、敷地内の指定された場所(玄関を含む4箇所)の放射線量を測定するもの。1回5,250円の費用で測定を受けることができる。測定を希望する顧客は、城南信用金庫の各営業店窓口で申込む。城南信用金庫では、今後とも、「『原発に頼らない安心できる社会』の実現をめざして、全力で取組んでいく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月05日エステーは、10月20日から出荷を開始する、一般家庭でも安心して使える性能と価格を実現した家庭用放射線測定器「エアカウンター」を、新たな技術提供によりさらに性能をアップさせた上、税込み¥15,750としていた希望小売価格を税込み¥9,800に改定。また、販売ルートとして関東、東北のドラッグストア、ホームセンターなどを予定していたが、その需要の高さから福島県を中心に先行発売することとした。このたび出荷開始する「エアカウンター」は、新技術の導入によって放射線を測定する感度が上がり、最大約10分であった測定時間を最大約5分にて測定が可能となり、約半分に大幅短縮。パッケージデザインもMR_DESIGN代表のアートディレクター・佐野研二郎氏による、クリーンな空をイメージした水色と、下部に小さく家々を配置したかわいらしくシンプルなデザインとなっている。さらに、この「エアカウンター」には、首都大学東京の福士政広教授が監修した放射線等についての基礎知識を掲載した小冊子「正しく覚えよう!放射線の基礎知識」がセットになっている。詳しい商品情報はエステー(株)ホームページにて。 お問い合わせ先:エステー株式会社 お客様相談室TEL:03-3367-2120 プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年10月10日