地域住民の健康を守る大切な職業、保健師。「保健師という存在は知っていたが仕事の内容までは知らなかった」が46.5%。「保健師という職業を今回初めて知った」は42.3%。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営・開発する社会デザインプラットフォームSurfvoteで、2023年4月21日から7月31日までの期間、「【田原本町の保健師を取材!!】保健師の仕事を知っていましたか?」というイシュー(課題)について、ユーザーの意見投票を行いましたので、その結果をお知らせいたします。このイシューは、Surfvoteローカルに参加している奈良県田原本町の保健師を弊社が取材し、それをもとに作成されました。 投票詳細イシュー(課題):【田原本町の保健師を取材!!】保健師の仕事を知っていましたか?実際のイシュー問題提起の背景:Surfvoteは地域にとって欠かせない存在である既存組織に光をあて、そこでの課題や困りごとについてイシューを発行する取り組みを行っています。そこで今回はSurfvoteローカルに参加いただいている奈良県田原本町の保健師さんを弊社編集部が取材し、保健師を目指したきっかけや日頃の業務内容、仕事をしている中で難しいと感じることなどについて教えていただきました。これをもとに、そもそも保健師という職業がどれほど認知されているのか、どのような想いを持って保健師が働いているのかを知ってもらうべく課題提起しました。調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス) 調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー投票期間:2023年4月21日〜2023年7月31日有効票数:71票投票結果投票結果各選択肢のコメント紹介(一部抜粋、コメントなしの選択肢は未掲載、原文ママ)保健師という存在は知っていたが仕事の内容までは知らなかった保健相談、知識の啓発から検診の準備、専門職の人材育成までのカバー範囲の広さに驚きました。 感謝ですね。是非とも頑張ってください。(賛同数44)保健師という職業を今回初めて知った知らない事が多すぎると実感させられました。 認知してないだけで社会を支えている人は数多く居ますね。 そんな人がもっと脚光を浴びてみんなから評価されたら良いと思っています。(賛同数57)このコメントの全文はこちら Surfvoteローカルに参加いただいている奈良県田原本町たわらもとは「唐古・鍵遺跡」など数多くの遺産がある田園都市です。奈良盆地の中央部に位置する緑豊かな田園都市で、三輪山や二上山など青垣の山々に囲まれ、歴史の国・大和のなかでもっとも早くから開けた地域で、弥生時代の集落遺跡「唐古・鍵遺跡」など数多くの遺産があります。奈良県田原本「まちを支える既存組織」に光をあてるシリーズ現在の日本では、人口減少や高齢化など地域をめぐるさまざまな課題が存在しています。しかしながらそれと同時に、人々の中には、家族や自分が属する集団以外の他人への無関心、他者との支え合いへの忌避感と無関心、政治や政策への無関心と危機への無関心が浸透しつつあるように感じています。その無関心が続くと、分配や負担や権利のあり方など、合意が難しい話題の議論を避け、「その場にいない」将来世代への押し付けや問題の先送りにつながり、やがてそれは持続可能な社会の危機を生むと私たちは考えています。Surfvoteでは、そのまちにとって欠かせない存在として、地域の人や地域社会を支える既存組織の人たちを取材し、多くの人に自分の周りの問題や課題、地域を支える組織やコミュニティに目を向けてもらう取り組みを行なっていきます。自分の地域を支える組織に光をあててほしいなどのご要望がございましたら、是非ともご連絡をください。Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォームSurfvoteを運営・開発するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題や困りごとに特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月24日夫は真面目で子煩悩。基本的にはやさしくおもしろい人で、特に大きな不満はありません。強いて挙げるとすれば「女性の仕事は看護師が最強」と、看護師という職業を過剰に持ち上げるところ。医療・看護の業界とはまったく無縁の私は落ち込むことが多々あります。頻繁(ひんぱん)にそのことを口にするため、悲しい気持ちを通り越して次第に腹が立つようになったのです。★関連記事:「私はただの居候…?」順調に思えた義両親との同居。しかしだんだんと明らかになる夫の本性に…看護師は最強の職業!?夫の同僚の奥さんは看護師!新卒で入社した会社で販売業に従事していた私。勤務年数は10年以上と長かったこともあり、ささやかですが役職もついていました。しかし、土日の休みが取りづらいことや、そもそも産休・育休を取得した人がほとんどいないことなどが理由で、上の子の出産を機に退職することに。せっかく積み重ねてきたキャリアを失い、悔しい思いもありますが「いずれまた正社員として企業で働きたい」そんな気持ちで子育てに励む毎日です。そんな中、夫がよく口にするようになった話があります。「同僚は、奥さんが看護師だから稼いでくる。お金に余裕があってうらやましいな」「看護師が奥さんだったらラクできていいよね」など、妻の職業が看護師だとラッキーという内容です。さすがに夫は「看護師と結婚すればよかった」などとは言いませんが、なんだか遠回しにそう言われている気がして……。私は度々気分を害するようになりました。妻にするなら看護師と考える理由夫が「妻にするなら看護師」と考える理由は多々あるようです。率直に言えば、「看護師は稼ぎがよい」から。専門学校卒か大卒か、夜勤があるかないか、そして勤務する病院にもよると思いますが、中小企業で勤めていた当時の私と比べても、明らかに看護師という職業は収入が多いでしょう。また、「資格があるので就職に困らない」ことも、夫が妻にするなら看護師がよいと考える理由の一つ。夫は国家資格を持たない子持ちのアラフォーである私は再就職も難しいだろう、と常々言ってきます。たしかに、現実は厳しいとは思いますが、私に能力がないと言われている気にもなり、その発言自体にもモヤモヤしていました。そして、おそらく夫が「看護師が最強」と考える最大の理由は「母親が元看護師」だからです。元看護師である義母は、夫が子どものころも夜勤をこなすなど精力的に働いていました。夫は「母さんは看護師で夜勤もあって、寝る時間が少なくても弁当を作っていた」「もしかしたら、父さんよりも稼いでいたかもしれないな」など、義母を尊敬していることがわかる発言をよく口にします。義母はやさしく気立てもよく、私も大好きな存在です。夫や夫の兄弟が成人してからも看護師を続け、還暦前まで町のクリニックで働いていたという話も聞き、本当に頑張ってこられたのだと思います。しかし、元看護師で稼ぎがよく、かつ家事や育児もこなしていた義母と、この先大して稼げないと思われている私とを比較されている気持ちに……。この点についても、私はモヤモヤしているのです。ついに激怒した私夫は、看護師の妻がいる同僚の話や、義母が看護師として働いていたから家が安泰だったなどの話から、たびたび「妻が看護師だと得」「女の仕事は看護師が最強!」と言っていることはまだ我慢ができていました。しかし、自分の息子にまで「お嫁さんにするなら看護師さんがいいよ~!」と言うようになったのです。看護師という職業はたしかに素晴らしく、特にコロナ禍では自らの命の危険も顧みず必死に働いている姿を見聞きし、尊敬しています。責任のある仕事でもあるし、仕事内容を考えれば私より給料が高いことも理解できます。ですがそれとこれとは話は別です。どのような仕事も、何かしら社会の役に立っているのだから仕事に優劣をつけるものではないし、働きたくても思うような職業に就けない人もいる。私のように出産や子育てを機に長く勤めていた会社を退職し、キャリアを諦めなくてはならない人もいるのに……と、やたらと看護師を持ち上げる夫に怒りがふつふつ。とうとう私は、「そんなに看護師がいいんなら、なんで販売業に就いていた私と結婚したの? 私と離婚して、看護師と再婚すればいいじゃん!」と激怒したのです。普段あまり怒らない私が大激怒したため、慌てる夫。私も少し冷静になり「お義母さんも看護師でたしかに稼ぎはいいし、評価に値する仕事。でも、あまりにも言われ過ぎて悲しくなるよ」「看護師ではない私は価値がないみたいに言われている気分になる。相手がどんな気持ちになるか、もう少し考えて発言したら!?」と言いました。まとめそれ以来、夫が職業についてあれこれ言うことはあまりなくなりましたが、たまに話の端々に出てきます。「人の考えは簡単には変わらない」と諦めた私は、聞き流すことにしています。「いつか、夫の収入を超える大逆転をしてぎゃふんと言わせてやる!」と心の中で闘志を燃やしながら……。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/へそ著者/内野みお(39歳)2人の男の子育児に奮闘するアラフォーママ。パワフル過ぎる男児たちに翻弄され、大声を張り上げる毎日。こっそりスイーツを食べるときが至福の時間!
2023年04月16日一人前の助産師になるためには……?今回は、モクコ(@fufufufutago)さんの『【#14】助産師の裏側』を紹介します。【前回までのあらすじ】いよいよ助産師になるための“病院実習”が開始。先生に仕事ぶりを指摘される同級生。仕事に身が入らない同級生が足早に帰宅する理由とは……。同級生を出迎えたのは……夫に相談……義両親にも相談……頑張ろうと決めたけど……強い決意で看護学校、助産学校へ通うと決めた同級生。それなのになぜ学校を辞めようと思っているのでしょうか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@fufufufutago)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年03月14日一人前の助産師になるためには……?今回は、モクコ(@fufufufutago)さんの『【#13】助産師の裏側』を紹介します。【前回までのあらすじ】いよいよ助産師になるための“病院実習”が開始。担当産婦のおかげで“助産師の役割”に気づけた同級生。実習開始から1ヶ月後、別の同級生に異変が……。中身を見た先生は……核心を突く指摘……担当産婦はどんな人……?頑張りすぎるタイプ……?担当産婦のことを理解していない……?仕事に身が入っていない様子の同級生。そんな同級生が足早に帰宅する理由とは?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@fufufufutago)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年03月13日一人前の助産師になるためには……?今回は、モクコ(@fufufufutago)さんの『【#9】助産師の裏側』を紹介します。【前回までのあらすじ】いよいよ助産師になるための“病院実習”が開始。お産が進まず苦しむ産婦を心配する同級生。先生が同級生にかけた言葉の真意とは……同級生に問う先生……助産師はあくまで伴走者……ハッとする同級生……一息つこう……身に染みる先生の教え。産婦を心配するあまり“大切な事”を見落としていたみたい……?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@fufufufutago)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年03月09日「産んでから助産師を目指した話」第4話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産した産院で、神助産師に出会ったことから、「私もいつか助産師になりたい」という夢を抱きつづけたママさん。34歳で看護学校に入学し、37歳で新人看護師に。そして、38歳で助産師学校に入学することに! 子どもを妊娠し出産したことで「助産師」という素晴らしい仕事を知り、2人の子どもの子育てをしながら、必死で勉強し夢を叶えつつあるママさん。 「自分が本当に輝きたい場所を見つけてしまったら、今から目指しても遅くはない!どうだってなれる時代に私たちは生きてるんだよ。」 その言葉に、背中を押されたママも多いようです。 SNSの投稿には「私も37歳で助産師学校に入学して、38歳で助産師になりました!」「看護師になるところからスタートしたのはスゴイ!」「勇気をもらいました!」など、ママになっても自分の夢を諦めず、突き進む姿に励まされたという声が多く寄せられていました。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月25日「産んでから助産師を目指した話」第2話。赤ちゃんを産んだあと、助産師を目指した友人の体験談を助産師7年目のママ、おたんこ助産師さん(@otanko_mw)がマンガでご紹介します。 24歳で妊娠し出産。入院中、なぜ赤ちゃんが泣いているかもわからず途方に暮れていたら……? 神助産師が現れたーーー! 「ママたちはね、ほとんどのことを周りに頼って手抜きしながら育児していいのよ!」 「赤ちゃんが泣いてるときは、呼吸してるとき!」 「不安になることを焦る必要もないのよ~しっかり生きてるってことだからむしろ安心したらいいのよー!」 そう言って、涙を流すママを励まし、ガハハと笑う神助産師。 この言葉を聞き、助産師ってなんて素敵な仕事なんだ……!と感銘を受けたのでした。このほかの助産師エピソードなど笑える!感動!エピソードはおたんこ助産師さんのInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 協力/おたんこ助産師
2021年01月23日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は早くもDVDになった、名優・大杉漣さんの最後の主演作映画『教誨師』をご紹介。■『教誨師』DVD発売中。豪華版6,264円、通常版4,212円(ともに税込み)。販売元:ハピネット受刑者に対して心の育成・救済に努め、改心できるよう導く牧師を教誨師と呼ぶそう。大杉さん扮する教誨師の佐伯は、月に2回拘置所を訪れ、6人の死刑囚と面会をします。無口な死刑囚、陽気な死刑囚、屁理屈ばかりこねる死刑囚……と個性がバラバラな6人ですが、佐伯は真摯に向き合い、死を待つ彼らに語りかけて行きます。全編を通して膨大なセリフの会話劇のため、大杉さんは脚本を読んだときに「役者にケンカを売ってるのかと思った」と語ったそう。舞台はほぼ教誨室で、派手な演出がないにもかかわらずどんどん引き込まれていってしまうのは、登場人物の熟練の技があってこそのことでしょう。中盤からは佐伯の過去が明かされたり、死刑囚たちの心情に変化が出たきたりと、話は動きを見せていくのですが、最後まで人が人を裁くことの難しさが描かれ、未熟で悩める教誨師を大杉さんは実直に演じています。バイプレーヤーとして幅広い役をこなしてきた大杉さんの最後の主演作を見て、まだまだ私たちの見たことがない大杉漣がいる、そんな気がしました。だからこそもっとその活躍が見たかった……。昨年の急逝からはや1年がたち、そのかなわぬ思いを強くしたのでした。
2019年04月08日故・大杉漣さんが主演・エグゼクティブプロデューサーを務めた映画『教誨師』(10月6日公開)に、草彅剛、天海祐希、黒沢清監督が感想を寄せた。同作は、2月21日に急逝した俳優の大杉さんが主演・エグゼクティブプロデューサーを務め、教誨師と6人の死刑囚の対話を描いた。半年前に着任したばかりの教誨師・佐伯(大杉)は、死刑囚に寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが心安らかに死ねるよう導くのが正しいことなのか苦悩する。さらに葛藤を通し、彼もまた自らの人生と向き合うことになる。ほぼ全編が教誨室という限られた空間で、会話劇ながら息つく暇もなく、時にユーモアを交えて魂のぶつかり合いが展開される。 同作の公開に寄せて、草彅、天海、黒沢監督が映画の感想、そして最後の主演作となった大杉さんへの想いを語った。○草彅剛 コメント映画『教誨師』を見た夜、僕は珍しくなかなか寝付けませんでした。〝生〟と〝死〟 誰にでも共通して存在する事。それはとてもシンプルな事なのに、何で人はうまく生きられないのか?いつの間にか、僕も、薄暗い小さな面会室の中に入って、死刑囚の方と一緒に、目の前の漣さんの話を聞いているかの様でした。こんなにも映画と、僕自身の距離が近く感じたのは初めてかも知れない。きっと、それは漣さんの心と牧師、佐伯保の心が重なり、本当の教誨師になっていたからだと思います。300の顔をもつ男、〝大杉漣〟さんの顔がまた一つ、これからも増えましたね。ありがとう、漣さん。○天海祐希コメント漣さんの、優しくも鋭い矢で心の真ん中を射られた気がした。真っ直ぐ、誠実な瞳で漣さんが見ていた事、そして伝えたかった事が今、ここに残っている。もう一度、漣さんに触れられた様な、そんな気がした。○黒沢清監督 コメント日本映画の俳優はつくづく層が厚いなあと思った。 凛とした俳優、いかにも何気ない俳優、得体のしれない俳優、 見ていてほっとなる俳優。そして、それらの頂点に大杉漣がいる。(C)「教誨師」members
2018年10月04日映画音楽の作曲家として活躍する岩代太郎が、企画・原作・音楽を担当し、全編音楽を書き下ろした、奏劇「『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン」が東京・紀伊國屋ホールにて8月29日に開幕した。プレビュー公演前のゲネプロに潜入した。【チケット情報はこちら】死刑囚たちが刑の執行までの残された日々と向き合い、死を語り合うという役目を担う教誨師(きょうかいし)。國村隼演じるベテラン教誨師(きょうかいし)の牧師・元村由紀夫が、自分の後任に、高田翔(ジャニーズJr.)演じる塩野智嗣を選ぶところからはじまる本作。最初こそ死刑囚とのやり取りもぎこちなかった塩野だが、大森博史演じる死刑囚・古戸健治、また長谷川京子演じる死刑囚・大島玲子との交流を重ねることで、教誨師という役割の難しさに気づいていく。そして元村、塩野が出会う、黒川智花演じる死刑囚・大島の娘である瑠璃。大島玲子と瑠璃が抱えるある秘密が、元村、そして塩野の人生についての根幹を揺るがしていく。國村演じる元村は終始静かな口調ながら、塩野、死刑囚ら、瑠璃に語りかけるセリフには、現行の死刑制度、そして自身の死生観までをも考えさせられる。その國村演じる元村から、教誨師の後任に選ばれる塩野という難しい役割を与えられた高田は、演出の深作健太から話し方やタイミング、目線についても細かい指導を受け、体を動かしながら確認し、自身が演じる塩野に落とし込もうとする姿が印象的だった。またこの日、原作の代弁者という立場の語り役を担ったのは、舞台を中心に多岐に活躍する染谷俊之。客席と舞台上をつなぐナビゲーターとしての役割に真摯に取り組んでいた。本作、「奏劇」は今までに無い舞台創造のかたちへの挑戦として岩代が提案する、演奏と演劇を合わせたスタイル。舞台上にはグランドピアノ、また東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるカルテット(弦楽四重奏団)がシーンにあわせて豊かな音色を響かせるのも見所だ。公演は9月3日(月)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。語り役は、8月30日、31日、9月3日(月)を染谷俊之、9月1日(土)13時30分、2日(日)13時30分を伊東健人、9月1日(土)17時30分を石川界人が務める。チケットぴあでは各公演の前日23時59分まで当日引換え券を発売中。
2018年08月31日奏劇「ライフ・コンチェルト」ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウンが8月29日(水)に開幕する。その稽古初日に潜入した。【チケット情報はこちら】映画音楽の作曲家として国内外で活躍する岩代太郎が企画・原作・音楽を手掛ける舞台。稽古にあたり岩代は「舞台における音楽のあり方にもう一歩挑戦したい。今回、“演奏”と“演劇”で『奏劇(そうげき)』という言葉をつくりました。新たな可能性を探ります」と挨拶した。書き下ろしの音楽と生演奏、そして俳優たちが紡ぐ言葉で構成される本作。描かれるのは、教誨師(きょうかいし)の物語だ。教誨師とは、死刑囚が執行までの日々で、向き合い語り合う役割を担う人物。本作では、國村隼がベテラン教誨師、高田翔(ジャニーズJr.)が新人教誨師、黒川智花が死刑囚を母に持つ大学生、大森博史が高田演じる教誨師が初めて担当する死刑囚、長谷川京子が黒川演じる女性の母親でマスコミでも大きく取り上げられた猟奇的な殺人事件を起こした死刑囚を演じる。そして“語り”として染谷俊之、伊東健人、石川界人が日替わりで出演する。脚本は土城温美、演出は深作健太、演奏は岩代と東京フィルハーモニー交響楽団のメンバー。舞台でまず口を開くのは“語り”(この日は染谷が演じた)。“語り”はいわばナビゲーター的な存在なのだが、すべてが説明台詞で長台詞となる。内容を観客に届くように読むだけでも大変そうだが、深作から「ドラマを見つめる作家が語るイメージで」とのリクエストを受け、染谷は距離感を調整しながらつくりあげていく。本編に入ると、國村の最初の台詞で一気に物語に引き込まれる。彼が演じる教誨師は、我々にはあまり馴染みのない存在。しかし、國村の深い声、包み込むような語りに、どのようなことを行っている人物かが自然と理解できる。そこに新人として登場する高田は、國村とはまた違う存在感。座って読んでいるのに目の前で動いているかのような鮮やかな生命力に、役柄の持つ希望を感じられた。死刑囚を演じる大森と長谷川は、心に抱えたものを大森はストレートに、長谷川は厚いフィルターを通し、台詞に滲ませる。特に長谷川の役柄が抱えるものは難解で、ひとつひとつの言葉を深作と理解を共有しながら進めていた。さらにその娘である女子大生(黒川)もまた複雑。黒川は、時が止まったような幼い語り口のなかに、ふと背筋が冷たくなるようなねじれを見せつけた。初日でこれだけの完成度を見せたカンパニー。これから稽古が進み、さらに音楽が加わるとどうなるのだろうかと、期待が高まる稽古初日だった。公演は、8月29日(水)から9月3日(月)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2018年08月27日映画『あゝ、荒野』などの映画音楽の作曲家として活躍する岩代太郎が、企画・原作・音楽を担当し、全編音楽を書き下ろした、奏劇「『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン」の上演が決定した。【チケット情報はこちら】今までに無い舞台創造のかたちへの挑戦となる、演奏と演劇を合わせた「奏劇」。岩代は「多くのサウンドトラックを手掛けながら、時には台詞よりも雄弁に語る音楽の有様を知り、新しい音楽の可能性を探求したいとの衝動を抱きました。台詞のように奏でられる旋律、旋律のように語られる台詞。かつて「オペラ」の新しい可能性を探求した先に「楽劇」があったように、「演奏」と「演劇」の挟間で新しい可能性を探求したい。その想いから生まれた新しい舞台芸術のカタチを私は「奏劇(そうげき)」と名付けました。どうぞ新しいクリエーションの息吹をご覧下さい」と、コメントを寄せた。ストーリーは、ベテラン教誨師(きょうかいし)の牧師・元村由紀夫が、自分の後任に、屈折した少年期を元村に支えられ現在は牧師の塩野智嗣を選ぶところからはじまる。死刑宣告後もいつ執行されるのかを知らされることはない死刑囚たち。その執行までの残された日々に向き合い、死を語り合うという役目を担うのが教誨師(きょうかいし)だ。自身も病に犯されながら、全身全霊で死刑囚への教誨に向き合う牧師・元村役には岩代たっての希望で出演が実現した國村隼。屈折していた過去を持ちながら、元村の意思を継ぎ教誨師の道へ足を踏み入れることになった塩野役には高田翔(ジャニーズJr.)が選ばれた。元村と塩野が向き合うふたりの死刑囚・古戸健治役には大森博史、大島玲子役に長谷川京子、そして大きくストーリーを動かすことになる死刑囚 大島の娘・瑠璃役には黒川智花と、映画・ドラマや舞台で活躍する役者が揃った。さらに音楽は岩代が信頼する東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるカルテット(弦楽四重奏団)の生演奏と、演劇×演奏の豪華な共演が実現。また指揮・ピアノは岩代太郎が務め、語りとして染谷俊之の出演が決定している。演劇と音楽の新しい形を作り出す奏劇「『ライフ・コンチェルト』ある教誨師の物語~死刑執行までのカウントダウン」は8月29日(水)から9月3日(月)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。チケットの一般発売に先駆けて、ぴあではチケット先行予約を実施中。受付は7月9日(月)午後11時59分まで。
2018年07月03日映画『教誨師』(きょうかいし)が、2018年10月6日(土)より、有楽町スバル座ほかにて公開される。俳優・大杉漣、最後の主演作は死刑囚の改心に尽力する“教誨師”の物語本作の主演とエグゼクティブプロデューサーを務めたのは、2018年2月に惜しくも急逝した俳優・大杉漣。主演の大杉が演じる“教誨師(きょうかいし)”とは、受刑者の心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人。本作では、主人公の教誨師・佐伯と6人死刑囚たちによる、教誨室という限られた空間の中で展開される会話劇から浮き彫りになる人間の本質を、“死”の側から描き出す。あらすじプロテスタントの牧師、佐伯保(大杉漣)。彼は教誨師として月に2 回拘置所を訪れ、一癖も二癖もある死刑囚と面会する。無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木。気のよいヤクザの組長、吉田。年老いたホームレス、進藤。よくしゃべる関西出身の中年女性、野口。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川。そして自己中心的な若者、高宮。佐伯は、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない “生” を充実したものにできるよう、そして心安らかに “死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。しかし、意図せずして相手を怒らせてしまったり、いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される...死刑囚6人との火花散る対話教誨師・佐伯と対話する死刑囚役は、光石研、烏丸せつこ、古舘寛治といったベテラン俳優、五頭岳夫、小川登、映画初出演となる劇団“柿喰う客”の玉置玲央ら若手俳優が担当。「自己中心的な若者」「家族思いで気の弱い父親」「心を開かない無口な男」など、それぞれ様々なパーソナリティーと思いを持つ死刑囚たちが、激しい対話で火花を散らす。また、監督・脚本には死刑に立ち会う刑務官を描いた『休暇』や『アブラクサス祭』の脚本、『ランニング・オン・エンプティ』の監督を務めた佐向大。その膨大なセリフ量とユニークな内容から、主演の大杉に「役者にケンカを売ってるのかと思った」と評された脚本と共に、限りある命を持つ者同士の魂のぶつかり合いを描き出す。作品情報映画『教誨師』(きょうかいし)公開日:2018年10月6日(土) より、有楽町スバル座、池袋シネマ・ロサ他にて全国順次公開出演:大杉 漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川 登、古舘寛治、光石 研エグゼクティブプロデューサー:大杉漣、狩野洋平、押田興将監督・脚本:佐向大©「教誨師」members
2018年04月15日先日、惜しくも急逝した大杉漣が主演とエグゼクティブプロデューサーを務め、6人の死刑囚と向き合う男を描いた映画『教誨師』が、10月6日(土)より公開されることが決定した。“教誨師”とは、受刑者に対して道徳心の育成や、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く存在。大杉さん演じる主人公・佐伯は、死刑囚専門の教誨師である牧師。独房で孤独な生活を送る死刑囚にとって、教誨師はよき理解者であり、話し相手。真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始したり、罪を他人のせいにしたりする者もいる。皆、どこかで道を誤ったり、ちょっとしたボタンの掛け違いによって取り返しのつかない過ちを犯した者たち。佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に彼らに届いているのか、死刑囚たちが心安らかにその時を迎えられるよう導くことは正しいことなか苦悩する。その葛藤を通して、佐伯もまた、はじめて忘れたい過去と対峙し、自らの人生と向き合うことになる――。全編約2時間、ほぼ教誨室での会話劇ながら、役者たちの緊張感あふれる演技の応酬によって浮かび上がる人間の本質。時にユーモアも交えながら、“死”の側からとらえた強烈な“生”を描き出す物語となる。大杉漣が「役者にケンカを売ってるのか」と評した会話劇佐伯役を務める大杉さんは、その膨大なセリフ量とユニークな内容ゆえ、「役者にケンカを売ってるのか」と評したほどのオリジナル脚本を我がものにし、死刑囚専門の教誨師という複雑な人物像を圧倒的な存在感で体現。本作が最初にして唯一のプロデュース映画にして、最後の主演作となった。また、佐伯が対話する死刑囚役には、光石研、烏丸せつこ、古館寛治といったベテラン俳優や、本作が映画初出演となる劇団「柿食う客」の玉置玲央。監督からコメント到着「全く心の整理がついていません」監督・脚本は、死刑に立ち向かう刑務官を描いた『休暇』や、うつの僧侶を主人公にした『アブラクサスの祭』の脚本、監督作『ランニング・オン・エンプティ』で知られる佐向大。「3年前、小さな喫茶店で、この企画を一番最初に話したのが大杉さんでした」と佐向監督。「『いいね、やろうよ』。そのひと言をきっかけにこの作品が生まれました」と明かし、「私にとって主演俳優以上の存在だった大杉さんの訃報を前に、全く心の整理がついていません。ただ、これだけは言えるのは、人生は限りがある。だからこそ、かけがえのない時間を、かけがえのない仲間とともに、どんなお仕事でも遊びでも手を抜かず、一瞬一瞬を精いっぱい全力でやられていた方だったのではないか。あの優しさ、包容力、エネルギーはそんなところからきていたのではないか。いまはそんな気がしています」とコメント。「この作品で大杉漣という役者の凄みを改めて目の当たりにしました。おそらく皆さんも同じ思いを抱くのではないかと思います」と語っている。『教誨師』は10月6日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月15日