アクオド(ACUOD)の2024年春夏コレクションが2023年10月5日(木)、東京・レッド 東京タワー スカイスタジアム(RED°TOKYO TOWER SKY STADIUM)で開催された。ランウェイには、BE:FIRSTのRYOKIとして活動する俳優・三山凌輝らがモデルとして参加した。新たな旅路へ今季よりアクオド バイ チャヌからブランド名を改め、新たなスタートを切ったアクオド。デザイナー・チャヌ自身が内面を見つめ直すことで、自己との闘いの結末を迎え、自己を再発見して新たな展望へ向かっていく『アベンジャーズ/エンドゲーム』をテーマに掲げた。自らを犠牲にしてでも人のために能力を使うヒーローのように、纏う人に喜び・楽しさを与えるコレクションを展開する。洗練されたスポーティー今季を象徴するのは、スポーティーかつ軽やかなルック。メッシュなど透け感のある素材に、ミリタリー調のポケットをあしらったジャケットやトップスが、歩くたびに“ふわりと”流れるシルエットを描き出す。足元はいずれもアディダス(adidas)のラインソックスとスニーカーでまとめ、コレクション全体に統一感をもたせた。大胆なグラフィック大胆なグラフィックデザインも今季ならでは。万華鏡のように美しい幾何学模様のモチーフを、全面にあしらった総柄トップスから、アクセントとして生地やポケットに配したウェア、さらにバッグにまで幅広く使用していたのが特徴だ。また、これまでのアクオドでは珍しかったミニマルなシルエットのパンツにもグラフィックが施されていた。三山凌輝とのコラボレーションジュエリーもアクオドと俳優・三山凌輝のコラボレーションジュエリーも見逃せない。スターリングシルバーにゴールド仕上げを施したチェーンのネックレスは、三山凌輝のオリジナルキャラクター「りょき坊主くん」の立体的チャームを組み合わせることで、力強さと遊び心の効いたデザインに。ネックレスのほか、リングやピアスなど全4アイテムを展開する。“戦隊モノ”にちなんだカラーパレットカラーパレットは、ホワイトやブラックのモノトーンをベースに、ポイントとして“赤・青・黄・緑・ピンク”の戦隊カラーを採用。戦隊モノのミュージックが流れる中、モデルが着用しているウェアのカラーに合わせて、会場のスクリーンに同色のグラフィックが映し出されるといった、臨場感あふれる演出も印象的だった。
2023年10月08日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2024年夏コレクションが2023年9月23日(土)に発表された。新たな旅路へ今季のインビテーションと一緒に届いたのは、レザーベルトが付いた“コンパス”。会場は、海、山、動物などが描かれたカラフルな空間となっており、これらのことからも旅にまつわるコレクションが発表されるのではないかと予感させた。ファーストルックは、ニットのスイムウェアにレザーシューズというシンプルなルックからスタート。オーバーサイズのバスケット型バッグには、洋服やロール紙が詰め込まれ、旅に出るような開放的なムードで満ち溢れている。フリンジや花のような装飾など、コレクションに動きをプラスするディテールも目を引く。レザートップスやスカートの裾に施されたフリンジは、表と裏で異なる色が使用されており、よりいっそうアクティブな佇まいに。規則性のない有機的な柄もまた、コレクションにフレッシュな風を吹き込んでいく。オーバーサイズのニットに落とし込まれたジグザグ模様はその好例。手で描いたようなエネルギッシュなパターンが、編み地によって表現されている。バッグは、前述したバスケットバッグや驚くほどのビッグサイズで仕上げたダッフルバッグなど大容量サイズのアイテムが幅広くラインナップ。世界中の新聞がレザーに落とし込まれたカラフルなバッグも目を引いた。
2023年09月27日ハザマ(ha | za | ma) 2023 プライマリー コレクションが、2023年4月4日(火)に恵比寿ガーデンホールにて発表された。見知らぬ旅路の果てへと導く宇宙への旅“UNKOWN UNKOWN(未知の未知)”というテーマを掲げ、会場をギャラクシーエクスプレスに見立てた今季。到着時刻も行先も未定な、見知らぬ旅路の果てへと導くコレクションを提案する。デザイナーの松井諒祐は、「何が分かってないのかさえ分からない」という意味での“未知”を落とし込み、不可思議で複雑なルックを展開した。複数のシャツをドッキング目を惹くのは、複数のシャツを様々な方向や角度でドッキングしたワンピースやスカート。ブランドのアイコニックなセーラースタイルのトップスと合わせたデニムスカートは、逆さまのデニムシャツを組み合わせものだ。あるいは、ベージュのシャツをあらゆる方向に向けて組み合わせドレープを創出するなど、遊び心に溢れたデザインが散見された。袖口や首元の円は多方向に膨らみ、アクセントをプラスする。また、シャツのパーツを使ったドッキングデザインは多様なバリエーションでコレクション内に登場する。トップスのフロントにあしらわれたワイシャツの襟とネクタイの装飾はその好例。ブラックの生地にイエローの襟&ネクタイが揺れ動き、観客の目線を集めていた。シースルー×刺繍の装飾シースルー素材にブルーの刺繍を施したルックも印象的だ。たとえば、全体的にシースルー素材を用いたワンピースは、袖を振袖のように設計。袖だけでなく裾にもたっぷり生地を用いており、軽やかに膨らみ揺れ動く。首元とベルトはブラックでまとめ、ルックを引き締めた。ブルーやグリーンのグラデーションブルーやグリーンのグラデーションの色合いは、銀河を彷彿とさせる。胸元や裾にフリルをあしらったジャケットやワンピース、スカートなどが登場し、その表面は光沢感がありモデルが動くたびに艶めく。フロントに4つのポケットを配したジャケットは、厚みのあるキルティング素材の赤いパンツと組み合わせ、一見補色同士で相反しているように見えつつも、不思議な一体感を生み出していた。
2023年04月07日ドキュメンタリー映画『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』が、2022年8月12日(金)にTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国公開される。元「ビーチ・ボーイズ」ブライアン・ウィルソンに密着映画『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』は、元ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンに密着した初のドキュメンタリー映画。音楽史に偉大な足跡を残すミュージシャンで、ポール・マッカートニーもライバルと認めた“天才"である彼が、自身の波乱万丈な人生を振り返り、その栄光と苦悩の中で秘めてきた想いを明かす。人生の“栄光と苦悩”を語る初ドキュメンタリーブライアンに密着するのは、彼の長年の友人である元ローリング・ストーン誌のベテラン編集者ジェイソン・ファイン。映画では、ブライアンが育った故郷ホーソーンや、幼少期に過ごした家、「サーフィン・サファリ」のジャケット写真が撮影されたパラダイス・スコープ、「カリフォルニア・ガールズ」などが生まれたダートマス、「グッド・ヴァイブレーション」などが生まれたローレルウェイ、そして「ロング・プロミスト・ロード」が誕生したベラージオなど、ブライアンゆかりの西海岸の街をめぐっていく。映画の1番の見どころである、3年間・70時間以上にも及んだインタビュー撮影では、身を削ってもたどり着けない領域を目指すがためプレッシャーに苛まれ陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との関係、なくなってしまった兄弟への確執と愛情、そして彼を導き最悪の環境から救い出してくれた音楽について語られる。貴重なアーカイブ映像や新曲も公開また、ホームビデオやレコーディング風景などの貴重なアーカイブ映像や、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンなど音楽界の著名人が語る“ビーチ・ボーイズへの愛”、さらに、この映画のためにブライアンとジム・ジェームズが共作した新曲「Right Where I Belong」も公開。ジミー・ロジャーズの「Honeycomb」や、ブライアン自身の「Long Promised Road」といった名曲をカバーする様子も必見だ。【詳細】ドキュメンタリー映画『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』公開日:2022年8月12日(金) TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開監督:ブレント・ウィルソン製作:ティム・ヘディントン、テリサ・スティール・ペイジ、ブレント・ウィルソン製作総指揮:ブライアン・ウィルソン、メリンダ・ウィルソン、ジェイソン・ファイン出演:ブライアン・ウィルソン、ジェイソン・ファイン、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、ニック・ジョナス、リンダ・ペリー、ドン・ウォズ、ジェイコブ・ディラン、テイラー・ホーキンス、グスターボ・ドゥダメル、アル・ジャーディン、ジム・ジェームス、ボブ・ゴーディオ2021年/アメリカ/英語/93分/原題:Brian Wilson: Long Promised Road/字幕監修:萩原健太配給:パルコ ユニバーサル映画宣伝:ポイント・セット
2022年05月30日ハリウッドで大活躍中のヘンリー・ゴールディングを主演に迎え、30年ぶりにサイゴンへ帰郷した“ボート難民”の旅路を描く『MONSOON(原題)』を邦題『MONSOON/モンスーン』として、来年1月に公開することが決定。併せてキービジュアルが解禁された。キット(ヘンリー・ゴールディング)は両親の遺灰を埋葬すべく、30年ぶりに祖国であるベトナムのサイゴン(現ホーチミン)に足を踏み入れる。サイゴンはすっかり経済成長を遂げ、かつての姿は見る影もなく、両親の遺灰の埋葬場所探しを開始するが、思うようには進まない。彼は、6歳のときに家族とともにベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡った“ボート難民”だった。30年ぶりにサイゴン(現ホーチミン)へ帰郷した主人公がアイデンティティを探す旅路を圧倒的な映像美で綴った本作。変わり果てた街に馴染めず、どこか旅行者のような主人公・キットを演じたのは『クレイジー・リッチ!』で注目を浴び、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の主演に大抜擢されたヘンリー・ゴールディング。自身もイギリス人の父とマレーシア人の母を持つことから、キットの持つ複雑なアイデンティティに強い共感を抱いたという。監督を務めたホン・カウ(『追憶と、踊りながら』)もまたカンボジアから逃れてベトナムに渡ったのち8歳まで同国で過ごし、“ボート難民”として渡英していた過去を持つ。今回解禁されたキービジュアルは、ベランダから故郷・サイゴンの街を眺めるキットの後ろ姿が写し出されたもの。過去の傷を抱えながら生きてきたキットの、郷愁の想いや未来への希望を感じさせる表情が印象的なビジュアルとなっている。『MONSOON/モンスーン』は、2022年1月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MONSOON/モンスーン 2022年1月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
2021年10月15日何度も生まれ変わる犬・ベイリーのさらなる生まれ変わりの旅路を描く『僕のワンダフル・ライフ』の続編、『僕のワンダフル・ジャーニー』。この度、ベイリーが新たな相棒と出会う“犬生”を映し出した予告第1弾が解禁された。解禁された予告映像は、シンガーソングライター、フィリップ・フィリップスによるヒット曲「ゴーン、ゴーン、ゴーン~ずっと君のために」に乗せ、“あなたのために(For You)”と歌う歌詞そのままに、愛する相手のために奔走するベイリー(声:ジョシュ・ギャッド)の姿をとらえている。前作で最愛の飼い主イーサン(デニス・クエイド)と再会を果たしたところから始まり、彼の孫娘CJとの新たな出会いと別れ、そして少し成長したCJとの再会…。本シリーズの大きな魅力のひとつが、ベイリーが何度も生まれ変わるというファンタジックな設定により、“主人公の犬”として大小様々な犬種が登場すること。本作でもビーグルのミックス、ヨークシャー・テリア、アフリカン・ボーアボールなど、個性豊かで可愛い犬たちが多数登場。イーサンとの約束どおり、何度も生まれ変わり、CJ(キャスリン・プレスコット)が思春期になっても愛するイーサンと家族みんなにもう一度幸せを届けるため奮闘するベイリー。そのひたむきさと、新たな“犬生”を通してつがなる家族の絆に、感涙必至の映像となっている。『僕のワンダフル・ジャーニー』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月10日主演の滝沢秀明が初の弁護士役に挑戦し、“ソロ”で主題歌も担当することで話題となっている、2018年2月スタートの新オトナの土ドラ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」。この度、新たに遠藤憲一、片岡鶴太郎、谷村美月、横山めぐみが本作に出演することが発表された。小杉健治による小説「父と子の旅路」をドラマ化する本作は、30年前に起こった一家3人惨殺事件をめぐる、骨太の泣けるサスペンス。主演の滝沢さんが演じるのは、両親を惨殺されたことで法律家への道を選んだ弁護士・浅利祐介。物語は、ある女から死刑囚の再審請求を依頼されたことから始まる。その死刑囚とは、ほかでもない祐介の家族を殺害した犯人で…というストーリー。■遠藤憲一が死刑囚役! 重要なのは“若い頃の回想シーン”!?そんな一家3人を殺害した罪で死刑執行を待つ柳瀬光三を演じるのは遠藤憲一。妻に逃げられ、自らの病もあり、一人息子を預けようと奔走するが、偶然の成り行きで殺人犯として逮捕。手放した息子の幸せだけを心の支えに執行の日を待つという役どころ。遠藤さんは30年間刑務所で暮らしてきた男のスゴみ、そして若き日の悲劇をシリアスに演じる。原作を読んだと言う遠藤さんは、「最近では、あまりないような重厚なドラマになる予感がします」と話し、役柄については「僕が演じる柳瀬光三役は、現在、死刑執行を待つ服役の身です。原作を読んだときにも感じていましたが、刑務所のシーンだけではなく、若い頃の回想シーンがとても重要だと思っていたので、僕のこの歳で、若い頃の光三をやらせてもらえるのか?と、いう気持ちはありました。それが今回、20代の光三と現在の光三の両方を演じさせていただくことになり、感情の面でもとても演じるのが難しい光三役は、やりがいのある役だと感じています」とコメント。主演の滝沢さんについては「ずいぶん前に共演していて、僕の中ではそのときの“さわやかで真っ直ぐ”なイメージのままです。彼も色々な経験を積まれて、大人の魅力も増したでしょうし、どんな風に演技でご一緒してくださるのかとても楽しみです」と共演を喜んでいる。また、「このドラマはテレビドラマの中でも、もう一歩深く入っていかなくてはいけない作品だと感じていますので演者たちも戦いだと思います」と一層身を引き締めて取り組まなければいけないと語り、「勝負型のドラマもいいと思います。深い時間に放送されるので、視聴者の方がのめりこんでじっくり観てくださるよう、見ごたえのある作品にしていきたいです」と意気込みを見せた。■そのほか主要人物のキャスティングも決定そして、再審請求を依頼してきた謎の女性・河村礼菜を谷村美月。奔放な人生を歩んだ母を反面教師として育った礼菜。祐介と出会い、心惹かれていくが…。また、祐介が頼り慕う弁護士事務所所長・澤田陽一郎を片岡鶴太郎。礼菜の母・あかねを横山めぐみが演じる。片岡さんは「かつて『家裁の人』という裁判ドラマで裁判官役を演じましたが、25年の月日を経て今回は弁護士役としてその経験がこの骨太な人間ドラマの一助になればと思っております。期待に応えられるよう、精一杯演じさせていただきます」と語る。谷村さんは「主演の滝沢さんは学生の頃からテレビなどで拝見していた方なので、恐縮する思いでいっぱいですが、胸をお借りするつもりで、河村礼菜役を精一杯努力して演じたいと思います」とコメント。今回の役柄は、いままでにあまり演じたことのないタイプのキャラクターだと言う横山さんは、「泥臭く情熱的に演じたいと思います」と意気込み、「滝沢さんとは、NHKドラマ『鼠、江戸を疾る』で共演して以来、2度目になります。そのときに感じた印象は、どちらかと言えば寡黙な方で、とても繊細で華のある、美しい俳優さんだと思います。また、お会いできるのがとても楽しみです。魅力的なキャストが集まっていてとても嬉しいです。皆さんと熱い芝居がぶつかり合う予感がします」と話している。「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」は2018年2月3日(土)より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8話予定)。(cinemacafe.net)
2017年12月06日2006年公開の『太陽』以来2度目となる桃井かおり、イッセー尾形の共演が実現した日本とラトビアの初共同製作映画『ふたりの旅路』。この度、本作のキービジュアルと予告編が到着。また、6月24日(土)の東京公開初日に、主演の桃井さん、イッセーさん、そしてラトビアからマーリス・マルティンソーンス監督が緊急来日し、初日舞台挨拶を行うことも決定した。あることをきっかけに、自分の殻に閉じこもったまま1人淋しく神戸で暮らしていたケイコ(桃井かおり)。ラトビアの首都・リガで開催される着物ショーに参加することになり、そこで過去の震災で行方不明になっていた夫(イッセー尾形)と不思議な再会をする。現実とは思えない出来事に戸惑うケイコは、様々な場面で出没する“夫”に邪険な態度をとり続ける。やがて、心を閉ざしていたケイコがようやく“夫”を受け入れたとき、改めて自分が人生で大事にしてきたものを再確認することになる…。“新しい北欧”として注目を集めるラトビアと日本の初の合作となる本作品は、愛する人を失くした男女が、すれ違いながらもめぐりあうおとぎ話。LAを拠点に国内外で活躍する桃井さんがケイコ役を演じ、その夫役を世界の巨匠から熱いラブコールを受けるイッセーさんが扮する。監督・脚本・編集を兼任するのは、初の長編監督作『Loss』が2008年上海国際映画祭で最優秀監督賞を受賞し、桃井さんとは3度目のタッグとなるラトビア出身のマルティンソーンス監督が務める。このほど解禁されたキービジュアルは、舞台の一つであり、ふたりがちょっと変わった“旅”をすることになるラトビアの街並みと、そこに桃井さんとイッセーさんが“KIMONO”姿で溶け込む異国情緒あふれる一枚に。予告編でもラトビアの美しい風景を覗くことができる。桃井さんは、「マーリス・マルティンソーンス監督は弁慶の様な風貌の、心優しいラトビア人です。このラトビア人といまのこの日本人だからこそできるお伽話が、きっと作れたんじゃないかと思っています」と自信を見せ、桃井さんについて「長年舞台の上で様々な世界を共に創ってきた盟友」と話すイッセーさんは、「そのコンビがリガという全く見知らぬ街の石畳の上で、また新しいドラマを創ろうとしている!これは凄いことですが、悔しいことに僕たちは何気なく挑戦しちゃうんです。うーん、ま、仕方ないっか(笑)」とコメント。さらに予告編にも一瞬登場した木内みどりは、「ほんのチョイ役。でも、桃井さんご自身がこの役は木内みどりにと言っていると聞いて、受けました」と出演の経緯を語り、「神戸ロケ先の控え室で久しぶりにお会いしたかおりちゃんとイッセーさん、再会が嬉しくてお喋りがとまりませんでした」と話している。『ふたりの旅路』は6月24日(土)より渋谷ユーロスペース、丸の内TOEIほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ふたりの旅路 2017年6月よりユーロスペースほか全国にて順次公開(C) Krukfilms/Loaded Films
2017年05月20日日本とラトビアの初共同製作映画『ふたりの旅路』(原題:Magic Kimono)が、6月より公開されることが決定。本作では、LAを拠点に国内外で活躍する桃井かおりと、世界の巨匠から熱いラブコールを受ける個性派俳優・イッセー尾形の、『太陽』以来2度目となる共演が実現している。あることをきっかけに、自分の殻に閉じこもったまま1人淋しく神戸で暮らしていたケイコ(桃井かおり)。ラトビアの首都・リガで開催される着物ショーに参加することになり、そこで過去の震災で行方不明になっていた夫(イッセー尾形)と不思議な再会をする。現実とは思えない出来事に戸惑うケイコは、様々な場面で出没する“夫”に邪険な態度をとり続ける。やがて、心を閉ざしていたケイコがようやく“夫”を受け入れたとき、再び悲しい別れが訪れる…。本作は、愛する人を失くした男女が、すれ違いながらもめぐりあうおとぎ話。監督・脚本・編集を兼任するのは、初の長編監督作『Loss』が2008年上海国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した、ラトビア出身のマーリス・マルティンソーンス。桃井さんとは3度目のタッグとなる。“新しい北欧”として注目を集めるラトビアと日本の初の合作となる本作は、“バルト海の真珠”と讃えられ世界遺産に登録された首都・リガと、その姉妹都市にあたる兵庫県神戸市で撮影。孤独を噛みしめながらケイコが食べたおにぎりと、美食の国として知られるラトビアの独創的な料理の数々がコントラストに登場する、まさに映画で旅する気分を味わえる作品となっているようだ。そして今回解禁されたのは、イッセーさんが本作のために作画と音楽を手掛けた“紙芝居”を用いた特報映像。「ここは世界一美しい、とある国」という文から始まる本映像は、桃井さん演じるケイコとイッセーさん演じるその夫が、ラトビアを旅する様子を描いた、非常にユーモラスな物語となっている。『ふたりの旅路』は6月、ユーロスペースほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2017年02月11日ティファニー(TIFFANY & CO.)が、自社のアトリエで職人たちの手によって命を吹き込まれたダイヤモンドが、世界の人々に幸せを贈り届けるまでの旅路を描いたショートフィルム「ティファニー ダイヤモンドの旅」を製作、公開した。ベルギーのアントワープ、モーリシャス共和国、アメリカのニューヨークにあるティファニーのアトリエに初めてカメラが入り、環境と人権に配慮したダイヤモンドの採掘からソーティング、マーキング、カット、ポリッシュ、グレーディング、セッティング、そして完成した作品が有名なティファニーブルーボックスに収められるまでの道のりが収められている。このフィルムについて、ティファニーのダイヤモンド&ジュエリーサプライ担当シニア・ヴァイスプレジデントのアンディ・ハートは、「これはまさにティファニーだけが語ることの出来るストーリー。ティファニーは、ダイヤモンドを直接調達しているという点、ダイヤモンドが自社の熟練した職人たちの手によって最初から最後まで厳密に扱われるという点において、他の高級ジュエラーとは一線を画します。ティファニーの基準は厳しく、世界における宝飾基準を満たしたダイヤモンドの中でも、ティファニーのダイヤモンドとして選ばれるのは0.04%未満なのです」と語っている。動画引用元: (ティファニーオフィシャルYouTube:
2016年12月01日今回は、読者からいただいたテーマ「東京までの旅路での過ごし方」について、である。私は地方在住のため、年に数回、取材や打ち合わせのため上京している、移動手段は専ら飛行機。おそらく、その間何をしているかという質問だと思うが、残念ながら「寝ている」の一言で終わってしまう。○大人になったらなんとかなる、というまやかしというのも、私は子供のころから極度の乗り物酔いで、今でも酔い止めなしでは長時間乗り物に乗ることができず、しかも酔い止めを飲むと眠くなるのである。乗り物酔いに限らず、「大人になったら治る」と言われているものは数多くあるが、あれは嘘だ。治る人もいるとは思うが、例外もいる。私の場合、乗り物酔いも人見知りも大人になったところで治らず、むしろ悪化した。このコラムを読んでいる中学生以下の子どもがいるなら(乗り物酔い以前に問題が2兆個ほどあるが)、伝えたいことがある。もし大人から、乗り物酔いはじめ自分が困っていることに対して「大人になれば治るよ」などと言われたら、その瞬間、目つぶしを食らわせていい。じゃんけんのチョキでやるのではなく、人差し指と薬指を用いた正しい目つぶしをお見舞いしてしまおう。大人はいつも嘘つきであり、そんな大人には天誅が必要なのだ。話を戻すと、飛行機の中では大体寝ている。だが、目的地に着く前の中途半端な時間に目が覚める時はあり、そんな時に読むのが機内誌だ。私はJALを使っているため、「SKYWARD」という雑誌が置いてある。この雑誌、読んだことがある人ならわかると思うが、下世話なところが一切ないのである。未だかつて、この雑誌に出会い系や開運ブレスレットの広告が載っているのを見たことがない。さすがにJALのマイルが貯まるクレジットカードの広告くらいは載っているが、キャッシングで手に入れた金を使ってパチンコをする奴などを読者に想定していないと思う。○嫉妬するロハス、嫉妬しないロハスでは、一体何が書いてあるのか。出会い系情報と開運ブレスレットを抜きにしたら何も書くことなんてないんじゃないか、と思われるかもしれないが、一言で言うと「上質で豊かなこと」が書いてある。上質と言っても、華美なことが描かれているわけではない。どちらかと言うと、日本国内外の自然豊かな田舎町とか、そこで食べられる美味しいものとか、自給自足の生活とか、ロハス寄りの内容である。ここでロハスと言っているが、実はロハスという言葉の雰囲気こそ何となく感じているものの、きちんとした意味は未だに知らない。というか、意図的に調べないようにしている。「ロハス」とググッたが最後、その意味を知った瞬間「そんな物はまやかしだ!」と机ごとパソコンを斧で両断してしまうことがわかっているからだ。見たら3億%ムカつくとわかっているものは、最初から見ない主義を貫いている。そのためロハスの意味はわからないが、「おそらくこれがロハスなのだ」と思えるようなことがこの「SKYWARD」には書かれている。ではそれを読んで「そんなものは蜃気楼(ミラージュ)だ」と飛行機ごと雑誌をまさかりで両断し、空中爆発してしまうかと言うとそうでもない。どちらかというと、これを読むのを楽しみにしている。というのも、書いてあることがあまりにも自分からかけ離れているからである。例えば、「ヨーロッパのとある地中海を臨む町の老舗レストランでしか食べられない、新鮮なシーフードを使った名物料理」の話をされても、「そりゃすげえ」という感想しか出てこない。そもそも、嫉妬心というのは、自分に近しいものにしか抱けないものなのだ。「海外セレブの豪華な暮らしブログ」なら「まぁ素敵」と見ていられるが、自分と同じぐらい燻っていると思っていた同級生の女が「独立してカフェを開こうと思います」などとFacebookに書こうものなら、全力で足を引っ張りたくなるのである。また、ロハスという言葉だって、ハリウッド女優あたりが「私はロハスな生活をしています」と言えば「いいね!」を連打するだろうが、先日まで合コンという合コンに皆勤賞だった女が突然「もう消耗するのはやめた!これからはロハスだよね!」と言い出したら、そいつの部屋に乗り込んで、買いたてのIKEAの家具を全部破壊したくなるのである。私は本コラムでしつこいほど「人のサクセスが嫌いだ」と言っている。特に同業である漫画家の成功には、邪悪に対するメロスぐらいに、人一倍敏感なのだ。そして逆に、自分と遠い人間のサクセスは別に気にならない。その証拠に、自分が一度たりとも運動能力で脚光を浴びようと思ったことがないため、スポーツ選手の活躍は特に羨ましいと思わない。しかしこの「SKYWARD」にも同業種といえる作家の寄稿はあるし、本稿のようなエッセイページもある。仮に私と年の近いベジタリアンの小洒落エッセイストみたいな女がエッセイを書いていたら、こんなこともあろうかと厳重な警備をかいくぐって機内に持ち込んだ発破で飛行機ごと雑誌を爆破してやるところだが、幸いなことに、この「SKYWARD」にエッセイを連載しているのは「浅田次郎」御大である。同業者に嫉妬すると言っても、あまりにも格上の存在は例外だ。今更、鳥山明や尾田栄一郎を妬まないのと一緒である。また浅田先生が淡々とした文章で「ラスベガスのカジノに行った話」などをするものだから、こちらは「さすが浅田先生!」「よっ!待ってました鉄道屋(ぽっぽや)!」と安心して読むことが出来るのである。よって、私の東京までの旅路の楽しみはこの、私には全く関係ない雑誌「SKYWARD」にあるといえる。つまり、この雑誌に何の嫉妬も起こらないほど、上質で豊かな生活とは対極にいるということだ。<作者プロフィール>カレー沢暴力漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。10月15日にエッセイ「負ける技術」文庫版を発売した。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は12月8日(火)昼掲載予定です。
2015年12月01日