鶴谷香央理さんの漫画『メタモルフォーゼの縁側』が、俳優の芦田愛菜さんと、同じく俳優の宮本信子さんで実写映画化することが発表されました。数々の漫画賞を受賞した作品の実写映画化2017年に連載を開始した同作は、口コミで話題を集め『このマンガがすごい!』『文化庁メディア芸術祭 マンガ部門』など数々の漫画賞を受賞した人気作。人付き合いが苦手な17歳の女子高生・佐山うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪、58歳の年の差がある2人の主人公が、男性同士の恋愛を描くボーイズラブ漫画を介して心を通わせていく、ヒューマンストーリーです。佐山うららを演じる芦田さん、市野井雪を演じる宮本さんは、過去に孫と祖母役で共演していました。今回、58歳の年の差がある友人同士という役を演じるにあたり、2人は意気込みを語っています。芦田愛菜コメントオファーを頂いたときに原作を読ませていただきました。読めば読むほどあったかくて元気になるような、愛おしくて抱きしめたくなるような作品だと思いました。宮本さんとは10年前は孫役として共演させていただき、今回はお友達役として再びご一緒できてとても嬉しかったです。宮本さんはご自身が納得いくまで台詞を合わせたり、現場を動かれている姿が印象的で、一緒にお芝居をさせていただくと私自身も頭で考えるのではなく自然に体が動いていき、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします。宮本信子コメント最初にお話しを頂いたとき、まず「“BL”とは何のことですか?」と質問させて頂きました。原作を読ませていただき、鶴谷さんの絵があたたかくて、やさしくて、素敵でした!隅々までいいんですもの。雪さんも魅力的な人物なので、岡田さんが書かれた台詞と共に、少しでも雪さんに近づけたらと思いました。お相手の愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです。今回の共演は嬉しく楽しみにしておりました。ボーイズラブがつないだ、不思議な縁。生まれも育ちも境遇も異なる2人がどう心を通わせ、そして、どう変化していくのでしょうか。久々の共演となる芦田さんと宮本さんの演技にも注目したい映画『メタモルフォーゼの縁側』は、2022年初夏に全国で公開予定です。『メタモルフォーゼの縁側』あらすじうらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会[文・構成/grape編集部]
2021年11月25日2021年11月4日、映画『そして、バトンは渡された』の大ヒット御礼舞台挨拶が都内で行われ、劇中で血のつながらない親子役を演じた、俳優の永野芽郁さんと、同じく俳優の田中圭さんが出席しました。田中圭、永野芽郁との共演に「本当に幸せでした」累計発行部数110万部を突破している、『本屋大賞』受賞の同名小説『そして、バトンは渡された』を映画化した、同作。初共演となる永野さんと田中さんですが、息の合った演技はもちろん、映画のPRのため出演したテレビ番組でも、仲のよさを見せ、ネット上でも話題を呼んでいました。永野さん自身、舞台挨拶では田中さんとの共演を振り返り「一瞬で田中さんを好きになる魅力が爆発している人だなと思いました」と、その人柄を絶賛。田中さんもまた、「現場でのスタンバイ中から本番が始まるまでの自分の持って行き方だったり、アプローチのぶつけ方や受け取り方が、いい意味で女優さんぽくなく、切り替えが自然ですごく好きでした」とし、共演できたことを「本当に幸せでした」と語っています。また、今後挑戦したい役柄を問われ、「上司と部下をコメディで演じたいです」と笑顔で語る永野さんに対し、田中さんはというと「芽郁ちゃんをいじり倒したい」と明かし、会場の笑いを誘っていました。舞台挨拶では、観客から2人へのサプライズとして、会場が一面花で包まれるという演出も。永野さんも田中さんも、「ありがとうございます」「嬉しいです」と喜びをあらわにし、終始、笑顔に包まれた舞台挨拶となりました。[文・構成/grape編集部]
2021年11月05日売り切れ必至の、映画の世界観が反映された「コラボコスメ」出典:byBirth「ブラック・ウィドウ」や「007」など、新型コロナウイルスの影響で撮影中止や公開延期を余儀なくされていた豪華キャストによる新作映画が、続々と公開されている2021年。そんな中、映画ファンのみならず“コスメ愛好家”の間でも話題となっているのは、2021年公開の映画と、海外生まれの人気ビューティーブランドがタッグを組んで製作したという限定の「コスメコレクション」です。近未来的なパッケージデザインや、魔法のようなファンタジーな世界観、映画の主人公に変身できそうな色のコンセプトなど、それぞれの映画の世界へと引き込まれるような完成度の高さに、誰もが惹きつけられること間違いなし。この斬新かつレアな限定品を、お見逃しなく!2021年公開の映画 × 海外ビューティーブランドがコラボした「限定コスメコレクション」3選1.Urban Decay(アーバンディケイ) マーベル スタジオズ エターナルズ コレクション2021年11月5日公開予定『エターナルズ』 この投稿をInstagramで見る Marvel Entertainment(@marvel)がシェアした投稿 これまでのコスメの概念を覆すような、斬新かつ大胆なテイストの製品を手掛けている「Urban Decay(アーバンディケイ)」。世界中の美容系インフルエンサーたちから、高く評価されているこの人気ビューティーブランドが今回タッグを組んだのは、2021年冬に公開を控えているマーベルの待望の最新作「エターナルズ」です。Angelina Jolie(アンジェリーナ・ジョリー)やRichard Madden(リチャード・マッデン)など、名だたる実力派俳優たちが大集結している本作は、超人的な能力を持った10人の不死の守護者“エターナルズ”が、人類滅亡の危機に立ち向かうという物語。舞台は「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界となっていて、2020年に公開された映画「ノマドランド」のオスカー監督が手掛ける作品ということもあり、世界中で期待が高まっています。 この投稿をInstagramで見る Urban Decay Cosmetics(@urbandecaycosmetics)がシェアした投稿 そんな「エターナルズ」に登場するスーパーヒーローたちから着想を得たというコスメコレクションからは、飛び出す絵本のようなパッケージが目を引く15色入りのアイシャドウパレット「UD X MARVEL STUDIOS’ ETERNALS EYESHADOW PALETTE」や、美容成分がたっぷり含まれた細身なリップスティック「UD X MARVEL STUDIOS’ ETERNALS LIP ECLIPSE」などがお目見え。どれも高発色なものばかりで色もちも良く、ミステリアスな「エターナルズ」の世界観が見事に再現されています。2.XX Revolution(XX レボリューション) マトリックス XX レボリューション2021年12月17日公開予定『マトリックス レザレクションズ』 この投稿をInstagramで見る The Matrix Resurrections(@thematrixmovie)がシェアした投稿 誰もが目を奪われるようなエッジの効いたコスメが、流行に敏感なコスメフリークの心を鷲掴みにしている、イギリス発のビューティーブランド「XX Revolution(XX レボリューション)」が今回タッグを組んだのは、2021年冬に公開が予定されている人気映画シリーズ「マトリックス」の待望の4作目です。Keanu Reeves(キアヌ・リーブス)が主演を務めている本作は、仮想現実空間を舞台に人類とコンピューターの戦いを描いたSFアクション映画。度肝を抜くような革新的なアクションシーンや、観る人を驚かせる衝撃的な設定が他にはない魅力で、1999年に公開された1作目から世界中で大ヒットを記録しました。最新作では先が全く予測できない謎の多いストーリー設定や、究極の選択を迫られる場面もあり、最新の映像技術(VFX)が使われているなど見どころが満載なのだとか。 この投稿をInstagramで見る XX Revolution(@xxrevolution)がシェアした投稿 そんな「マトリックス」の近未来的な世界観が詰め込まれたコスメコレクションからは、登場人物をイメージした18色入りの色鮮やかなアイシャドウパレット「The Matrix XX Revolution Trinity Luxx Eyeshadow Palette」や、キャップの部分に“マトリックス”のロゴが施された3色のルースピグメント「The Matrix XX Revolution Anomaly Loose Pigment Set」などが展開されています。他にも「マトリックス」を愛するファンなら見逃せない製品が揃っていますので、気になった方は早めにチェックしてみてください。3.M・A・C(マック) ディズニー クルエラ コレクション2021年5月27日公開『クルエラ』 この投稿をInstagramで見る Cruella(@disneycruella)がシェアした投稿 トレンド最先端のビューティーアイテムを数多く展開している、カナダ発の言わずと知れたコスメブランド「M・A・C(マック)」がタッグを組んだのは、2021年5月に公開されたディズニーの実写映画「クルエラ」。第89回アカデミー賞を受賞した俳優Emma Stone(エマ・ストーン)が演じる、白と黒のツートンカラーの髪がトレードマークの女性は、「101匹わんちゃん」に登場する冷酷非道な性格の悪女として知られているディズニーキャラクターです。物語の舞台は70年代のロンドンになっていて、目を奪われるような過激なファッションセンスや、自由奔放で物怖じしないクルエラの強気な発言に、意外にも勇気づけられる方が多いのだとか。 この投稿をInstagramで見る M・A・C Cosmetics Japan(@maccosmeticsjapan)がシェアした投稿 そんなクルエラから着想を得たコスメコレクションからは、パッケージが4つに分解できるアイシャドウパレット「スモール アイシャドウ × 8: クルエラ トゥ ビー カインド」や、黒と白のツートーンカラーになったメイクブラシ「#217S ブレンディング ブラシ」などが展開されました。鮮やかな発色や密着力の高いテクスチャーも魅力で、クルエラのように“どんなに批判されても自分らしくあり続けたい”と強く願う方に、ぜひ手に取ってみて欲しいものばかりです。いかがでしたか?それぞれの映画の魅力がふんだんに詰まったこの「限定コスメコレクション」は、世界中のSNS上でも話題となっているほどの人気ぶりで、売り切れる可能性も大。皆さんもお買い逃しなく!
2021年11月01日2021年12月17日に公開される、俳優の安田顕さん主演の映画『私はいったい、何と闘っているのか』の主題歌、本予告、キービジュアルが公開されました。同作は、2018年に公開された映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』をはじめ、ヒット作を排出する李闘士男(り・としお)監督の最新作。原作は、2016年に発売された、お笑いタレントのつぶやきシローさんの同名著書です。俳優の小池栄子さん、タレントのファーストサマーウイカさんなど多彩なジャンルで活躍する面々が出演し、脇を固めます。主題歌は、東京を拠点に活動する7人組バンド、ウルトラ寿司ふぁいやーの『今すぐアナタを愛したい』に決定しました。アカペラとバンドを融合させた唯一無二の構成とエンターテインメント性を武器に活動し、同年10月にはワンマンライブも開催予定です。ファーストサマーウイカの変貌に驚きファーストサマーウイカさんは、キービジュアルが公開されたことを受けTwitterを更新。すると、「分からなかった!」「全然雰囲気が違う」といった声が寄せられました。まずは、公開されたキービジュアルをご覧ください。この中からファーストサマーウイカさんを見つけることはできますか。答えはこちらです!こちらです #なにたた pic.twitter.com/YSdHM4P8kH — ファーストサマーウイカ (@FirstSummerUika) September 27, 2021 普段の明るい髪色や、ロングヘアの印象とは違い、すぐに気付かなかった人も多いでしょう。投稿には「役者のウイカさん、すごい」「これは分からないわ!」「幅広い役者さんだ」といった声が寄せられていました。予告編の動画にも、ファーストサマーウイカさんが登場しているので探してみてくださいね![文・構成/grape編集部]
2021年09月28日漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載していた『SLAM DUNK(以下、スラムダンク)』の映画化決定のニュースに多くのファンが歓喜の声をあげた2021年1月。発表当初、映画化決定の報告のみで、公開時期などは明かされていませんでした。そんな中、同年8月15日に待望の続報が到着。公開時期や映画に携わるスタッフが明かされるとともに、30秒のプロモーションビデオ(以下、PV)も解禁されました。タイトルは未定ながら、公開時期は2022年秋。監督・脚本は原作者の井上雄彦さんが務めます。キャラクターデザイン・作画監督は劇場版『進撃の巨人』を手掛けた江原康之さんが務めるほか、PVの中では今回の映画に携わるスタッフの名前も明かされました。待ちに待ったスラムダンクの映画化に関する続報に、ファンの期待は高まるばかり。「声優は誰だろう」「楽しみすぎて1年が長い」と反響を呼んでいます。バスケットボールに青春をかける男子高校生らを描き、爆発的人気を博したスラムダンク。映画公開時には、再びスラムダンクブームが巻き起こりそうな予感です![文・構成/grape編集部]
2021年08月15日2018年に公開され、その年の日本アカデミー賞では最多12部門の優秀賞を受賞した映画『孤狼の血』の続編『孤狼の血 LEVEL2』が、2021年8月20日に公開されます。主人公の日岡秀一演じる松坂桃李さんをはじめ、鈴木亮平さん、斎藤工さん、滝藤賢一さん、吉田剛太郎さん、西野七瀬さんら、新旧の豪華俳優陣が集結した『孤狼の血 LEVEL2』。中でも、ひと際異彩を放っているのが、チンタ役を演じる村上虹郎さんです。母親に、『情熱』や『甘い運命』などで知られる歌手のUAさん、父親にモデルで俳優の村上淳さんを持つ、村上さん。2014年に映画『2つ目の窓』で映画初出演を果たし、その中世的な容姿と、唯一無二の存在感で、じわじわと人気を獲得してきました。今回の『孤狼の血 LEVEL2』で、村上さんが演じるチンタは、主人公のスパイとしてヤクザの組に潜入するという緊張感ある役どころ。一方で、劇中ではひょうきんな表情を見せることもあり、シリアスとユーモアの両極端な面を演じ分け、観る人を引き込みます。村上さん演じるチンタはもちろん、豪華俳優陣の熱演にも注目です。(C)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会[文・構成/grape編集部]
2021年08月12日2021年8月11日、映画『翔んで埼玉』の続編の制作が発表され、話題を呼んでいます。/埼玉のみなさま続編作ってゴメンなさい\『翔んで埼玉Ⅱ(仮)』の制作が決定~‼️✨ #GACKT さんと #二階堂ふみ さんの続投も発表~️まさかまさかの再始動‼️再び寛大な心で受け止めてください #翔んで埼玉 #ゆるしてくださいたま #楽しみにしてくださいたま pic.twitter.com/Fn5UI8oXuE — 映画『翔んで埼玉』公式 (@m_tondesaitama) August 10, 2021 漫画『パタリロ!』などで知られる、魔夜峰央(まや みねお)さんの同名漫画を実写化した『翔んで埼玉』。原作は1980年代に連載されていた漫画ですが、2000年代に入り、「埼玉県民には、そこらへんの草でも食わせておけ!」という衝撃的なフレーズが話題になりました。2019年には二階堂ふみさんとGACKTさんのダブル主演で、実写映画化され大ヒットを記録しています。『翔んで埼玉』続編、魔夜峰央のコメントがおもしろい前作から引き続いてプロデューサーを務める若松央樹さんは、続編制作までの経緯をこのように明かしています。前作から引き続いてプロデューサーを務める若松央樹は、続編を制作するに至った理由として、「前作の公開中、埼玉の皆様から“もっとディスっても大丈夫!”、他県の皆様には“自分たちの地元もいじって欲しい!”といった熱い反響が多数寄せられ、続編の話が持ち上がった」と言う。東映ーより引用また、主演を務める二階堂ふみさんとGACKTさん、原作者の魔夜峰央さんのコメントも解禁されました。魔夜峰央コメント改めて言うが、正気かおまえら東映ーより引用GACKTコメント再びこの、いい意味でくだらない最高のエンターテインメントに関われると思うと、今から、、、、不安しかありません。前作であれだけ埼玉をディスったにもかかわらず、監督はまたしても続編をやる気です。監督、バカなの?完全に壊れてます。。。そしてGACKTがまた高校生を演じるのか…、ダメでしょ?疑問は多く残りますが、前作でもご一緒した武内監督やふみちゃんがいれば、良い作品が作れると信じて、、、いや、むしろ、すべてお任せするしか、ありません。壮大な茶番の更なるパワーアップ、ぜひ楽しみにしていてください。不安です。。。東映ーより引用二階堂ふみコメントパート2を作ってみせる!と現場で肩をぐるぐる回しながら仰っていた武内監督。まさかこの映画がヒットするとは。まさかこの映画が日本アカデミー賞にノミネートされるとは。パンクで誠実な物作りをされる武内監督、そして派手に踊らせる若松プロデューサー。真面目に不真面目な大人達が集まる現場にまた呼んでいただけて、とても光栄です。パート1(まさかこの呼び方をする日が来るとは思わなかった)を遥かに超える大作を、最前線で感じられたらと思います。よろしくお願い致します。東映ーより引用出演者たちのコメントからも、続編への期待が高まります!特に、原作者である魔夜峰央さんの簡潔かつ直球すぎるコメントはネット上でも話題に。「笑った」「期待しかない」と大きな反響を呼んでいます。『翔んで埼玉』の続編は、2022年公開予定。次はどんな『ディスり』を見せてくれるのか…公開日まで、指折り数えて待つ日々が続きそうです。[文・構成/grape編集部]
2021年08月11日2021年8月3日、アイドルグループ『Snow Man』主演でテレビアニメ『おそ松さん』が実写映画化されることが発表され反響を呼んでいます。/㊗️Snow Man主演「 #おそ松さん 」実写映画化!\映画『おそ松さん』2022年春公開です! #映画おそ松さん #SnowMan #スノーマン #おそ松 #カラ松 #チョロ松 #一松 #十四松 #トド松 #エンド #クローズ #ピリオド pic.twitter.com/D701MMGxXW — 映画「おそ松さん」公式 (@osomatsusan_SN) August 2, 2021 赤塚不二夫さんの漫画『おそ松くん』を原作とし、2015~2016年にテレビアニメとして放送された『おそ松さん』。20歳を過ぎてもクズでニート、だけどどこか憎めない大人に成長した松野家の6つ子を主人公に、何でもありの予測不可能な物語が人気を博し、2016年には流行語大賞にノミネートされるほどの社会現象を巻き起こしました。また、2019年に劇場版が公開されたほか、2.5次元の舞台化も果たし、いずれも大ヒットを記録。2022年には新作アニメの放送が予定されており、2023年に全国の劇場にて期間限定公開も決定するなど、依然として高い人気を誇ります。実写版『おそ松さん』主演、Snow Man・岩本照コメント今回の実写映画化にあたり、『Snow Man』のリーダーを務める岩本照さんは「観ていただく方に楽しんでいただけるよう、まずは自分たちが精一杯楽しみながら撮影に挑みたい」と意気込みを語っています。「え!『おそ松さん』実写でやるの?」大好きな作品であると同時にその世界観にメンバー一同、嬉しさと「どうしよう?」という思いでした(笑)先日、メンバー、共演者の方々と本読みをしましたが、今までの本読みの中で一番笑ったかもしれません。僕が登場しないシーンでもメンバーがやりとりしているのを聞いて、声に出して笑ったのは初めてです。撮影はこれからになりますが、全部が楽しみです。ほかのメンバーのシーンで実際に撮影を見られないシーンもあるので、作品が出来上がった時にどういうふうに脚本から変わるのか、本読みで自分が笑った部分がどのような映像になっていくのか、とてもワクワクしています。『おそ松さん』を好きな方にも、Snow Manを知ってくださっている方、知らない方も、誰が観てもくすっと笑えたり、声を出して笑ってしまうような作品に仕上がると思います。観ていただく方に楽しんでいただけるよう、まずは自分達が精一杯楽しみながら撮影に挑みたいと思っています。プロデューサーの菅原大樹さんは、『Snow Man』の起用に対して、「彼らがYouTubeチャンネルで見せる無邪気なやり取りや、お互いのことを想っている様子は見ていて本当にほほ笑ましく、まさに『兄弟』そのものだなと感じました」とし、「彼らとなら実写化出来ると確信しました」と、自信をのぞかせました。監督は2021年公開の実写版映画『東京リベンジャーズ』が記憶に新しい英勉さんがメガホンを取ります。『Snow Man』主演の映画『おそ松さん』は、2022年の春に公開予定。予告編の公開をはじめ、続報も今から楽しみです!©映画「おそ松さん」製作委員会2022[文・構成/grape編集部]
2021年08月03日2007年に第1シーズンが放送されたテレビドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)。俳優の福山雅治さんが、変人でありながら天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学を演じ、平均視聴率21.9%という異例の高視聴率を獲得しました。二度の映画化や、ドラマ第2シーズンも放送され、長く愛されてきた『ガリレオ』シリーズ。ついに、『ガリレオ』映画化第3弾となる『沈黙のパレード』の製作が決定しました!©2022「沈黙のパレード」製作委員会2008年に公開された映画『容疑者xの献身』。そして、2013年には映画化第2弾となる『真夏の方程式』が公開され、いずれも大ヒットを記録しました。©2008フジテレビジョンアミューズS・D・PFNS27社©2013フジテレビジョンアミューズ文藝春秋FNS27社『沈黙のパレード』の主演は、もちろん福山雅治さん。再び、天才物理学者・湯川学を演じます。また、共演は柴咲コウさんと、北村一輝さん。湯川と柴咲コウさん演じる内海の、性格がまったく違うことで際立つコミカルなやりとりも再び見ることができます。原作は2018年に発刊された東野圭吾さんの『沈黙のパレード』。極上ミステリーでありながら、すべての登場人物に温かな眼差しを向け描かれた繊細な人間模様は、感動的な人間ドラマへと昇華していく作品です。福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さんからコメントが届いています。福山雅治(湯川学)福山個人としては、草薙と薫に会えるのをずっと心待ちにしていました。しかし湯川としては…またやっかいな2人と再会したな…、と思っているかと(笑)。小さな街で起こった悲し過ぎる事件。関わった人たちすべてが被害者であり、加害者でもある。「沈黙のパレード」という東野先生が世に送り出した極上のミステリーの実写化。この高いハードルかつ挑みがいのある難問に、我々はどういう最適解を導き出すのか。僕も湯川と共に今作の映画化における極上のエンターテイメントを探究したいと思います。柴咲コウ(内海薫)湯川先生、草薙さん、薫。時は流れ、それぞれの道を歩んでいたであろう登場人物たち。しかしきっと、昔と変わらないそこはかとない安心感と絆を味わえるのだろうと。彼らとまた再会できること、チーム・ガリレオでまた撮影ができることを楽しみにしています。北村一輝(草薙俊平)早いもので、「シーズン1」から14年も経つのですね。今までの集大成となるような今作には懐かしいレギュラー陣に加え、豪華キャストが揃います。湯川と草薙の友情があってこその今回の物語、全力で取り組みたいと思います。監督は、前作に続いて西谷弘さんです。西谷さんは「実に8年ぶりの再会だな。3人とも元気にしているか?」とそれぞれの登場人物にメッセージを送りました。湯川よ、NY帰りと聞いたが奇人変人ぶりは健在か?草薙よ、加熱式タバコに変えたようだが息切れしているのではないだろうな。内海よ、捜査一課復帰おめでとう。強気の眼光に衰えはないか?久しぶりの再会を懐かしんでる暇はないぞ。戦いの火蓋は切られた。『沈黙のパレード』は2022年公開予定です。今から公開待ち遠しいですね!【あらすじ】アメリカ帰りの物理学者・湯川学(福山雅治)のもとに、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談にやってきた。突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見され、容疑者は、湯川と大学時代の同期で内海の先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で無罪となった男だった。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。その男が娘の住んでいた町に戻り、堂々と遺族たちの前に現れ、彼らを挑発したことで、町全体を憎悪の空気が覆う。そして、秋祭りのパレード当日、その男が死んだ…。男を殺害する動機のある者には全員アリバイがあり、死因も不明。この超難問に、湯川、内海、草薙の三人が挑む…![文・構成/grape編集部]
2021年07月15日「仮面ライダー」生誕50周年に、 庵野秀明が脚本・監督を手がける完全新作オリジナル映画『シン・仮面ライダー』が2023年3月公開されることが発表され、超特報・超ティザービジュアルがお披露目された。「仮面ライダー」の第1シリーズ第1話が放送開始された1971年4月3日からちょうど生誕50周年となる4月3日19時30分より始まった発表会見にて、明らかになった本作『シン・仮面ライダー』。この発表に、会場だけでなく、LIVE配信を視聴するファンの間やSNS上でも盛り上がりを見せた。初解禁の超特報とともに、東映株式会社・取締役テレビ第二営業部長の白倉伸一郎氏より「1971年、今からちょうど50年前に放送された『仮面ライダー』を基に、脚本・監督に庵野秀明さんを迎え、完全新作オリジナル映画作品『シン・仮面ライダー』を製作する」と改めての説明が行われ、前田真宏によるビジュアルがお披露目に。庵野氏が実写作品のメガホンをとるのは、2016年公開『シン・ゴジラ』(総監督)以来。さらに、会見冒頭で流れた生誕50周年「仮面ライダー」メモリアル映像も庵野監督自ら、1971年放送の「仮面ライダー」にリスペクトを込めて構成した。なお、超特報映像は各地の映画館(一部を除く)でも放映を予定。本作『シン・仮面ライダー』の制作にあわせて、庵野監督企画による1971年放送「仮面ライダー」の出版企画も検討を開始したと併せて発表されている。これらの映像やビジュアルを目にしたファンからは、「ウルトラマンの次は仮面ライダーだ」「さすが結婚式に仮面ライダーのコスプレで現れた監督」と庵野監督の本望がついに実現することへの歓喜や、「これは観るしかない」「だれが1号やるのか気になる」「主人公は女性かもしれない」「バイクアクションが見たい」といった期待の声が続々。また、仮面ライダー50周年に際しては、「仮面ライダードライブ」に主演した竹内涼真が「俺が必要な時は呼んでくれ ひとっ走り付き合ってやる!」と劇中のキメ台詞にかけてコメント。「仮面ライダージオウ」主演の奥野壮や、「仮面ライダーゴースト」主演の西銘駿、「仮面ライダービルド」仮面ライダーキバ」に関わった武田航平、「仮面ライダーエグゼイド」の主題歌を担当した三浦大知ら、多くの著名人もコメントをSNSにアップしている。「オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品」目指す庵野監督は「50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました」とコメントし、「石ノ森章太郎先生と東映生田スタジオが描いていたエポックメイキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、そして、オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品」を目指すと宣言。「最初の企画メモから足掛け6年。コロナ禍の影響による制作スケジュールの変更から公開はほぼ2年先となりましたが、何卒よろしくお待ち願います」と期待を煽る。さらに、株式会社石森プロ 代表取締役社長・小野寺章は「ライダーの歴史は革新の歴史」と言い、『「どんな仮面ライダーがあってもいい」と父・石ノ森章太郎は常々語っていました」とコメント。「庵野監督の『シン・仮面ライダー』は最新でありながら同時にこの原点でもあるという作品です。この2つが50年と言う節目の年にもう一度混ざり合う。それは勿論、父にとっても非常に嬉しいことだろうと思います。監督の挑戦に期待しております」と語っている。「W」正統続編のアニメ、白石和彌監督による「BLACK」リブートも先に、この日の朝8時には、桐山漣(左翔太郎役)と菅田将暉(フィリップ役)がW主演した2009年放送、平成仮面ライダーシリーズ第11作「仮面ライダーW(ダブル)」の正統続編アニメ作品「風都探偵」の製作が発表。「仮面ライダー」の連続アニメーションは、「仮面ライダー」50年の歴史の中でも初の試み。また、10時には1987年に放送された、のちの平成仮面ライダーシリーズの方向を決定づけた金字塔的な作品であり、石ノ森章太郎が関わった最後のTVシリーズ「仮面ライダーBLACK」を、『孤狼の血』シリーズの白石和彌監督がリブートする「仮面ライダーBLACK SUN」も発表されている。『シン・仮面ライダー』は2023年3月、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シン・仮面ライダー 2023年3月、全国にて公開予定(c)石森プロ・東映
2021年04月04日ディズニー・アニメーション最新作『ラーヤと龍の王国』の公開に合わせ、新作短編映画『あの頃をもう一度』が3月5日より全国の劇場にて同時上映され、劇場で独占的にデビューを飾ることが決定した。本短編作品は、ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の劇場用短編映画としては『モアナと伝説の海』(2016)と同時上映された『インナー・ワーキング』以来5年ぶりの新作となる。ディズニープラスでの配信開始は、6月を予定している。本作の舞台は、音楽やダンスで賑わう活気ある都会の街。ダンスが好きな年配の男性と心はまだまだ若いが年老いた彼の妻は、ある夜に不思議な雨に導かれダンスをする喜びを再び思い出す。そして、その喜びが彼らを若い頃の姿へと変えてゆくのだが…。解禁となったビジュアルには、今にも笑い声が聞こえてきそうに楽しく踊る若いカップルの姿と、変わらぬ笑顔で踊る老夫婦の姿が雨に濡れる街を背景に幻想的に描かれる。人生の喜びや輝きは、どんなに年を重ねても決して色褪せることがないとダンスや音楽で教えてくれる、感動のダンス・ファンタジーが誕生した。監督は、『ベイマックス』(14)でヘッド・オブ・アニメーションを務めた、ザック・パリッシュ。そして劇中でダンスを通して人生の輝きを表現する2人のダンスパフォーマンスは、歌手のジャスティン・ビーバーやビリー・アイリッシュとのコラボレーションや、今やアジアのみならず世界的人気グループとなったBTSの振り付けでもその名を知られ、数々の受賞歴を持つ夫婦ダンサーのケオネ&マリ・マドリッドが担当する。パリッシュ監督は「ケオネとマリの2人と一緒に作ることが、この映画を機能させるためのカギでした」と語っており、2016年にケオネ&マリが披露した老夫婦になりきってのダンス映像を見たことが本作のアイデアを大きく膨らませたことも明かした。世界を股にかけて活躍し、多くのダンサーがそのパフォーマンスの賞賛する彼らのダンスが彩る世界に期待が高まる。楽曲は『キャプテン・マーベル』(19)の作曲家パイナー・トプラクが担当し、60年代中盤を思い起こさせるオリジナルのファンクやソウルの音楽で本作を鮮やかに包み込む。また、監督は「事物が変化し年老いてゆく中で、人はどんな風に今までとは違う目で世界を見るようになるのだろうか、と私は考えはじめたのです」と本作誕生のきっかけを語り、製作を務めるブラッド・シモンセンは「この映画には、生きる勇気を与えてくれる時代を超越したメッセージがあります」とコメント。人生を歩む中で、どれだけ年を取ろうとも老いることを恐れるのではなく、人生そのものを楽しむ大切さや決して色褪せることのない喜びを教えてくれる内容となっている。(C)2021 Disney. All Rights Reserved.
2021年02月23日『夢売るふたり』『永い言い訳』の西川美和監督の新作映画『すばらしき世界』が公開されている。本作は、役所広司を主演に迎え、刑務所から出所した元殺人犯の男が、社会で新たな一歩を踏み出そうとする姿と、周囲の人々のドラマを描いているが、西川監督は社会の厳しい現実を描きながらも「生きていくのが嫌になるような映画はつくりたくない」と言い切る。西川監督に話を聞いた。キャリア初の試み。西川美和監督に課せられた“使命”西川監督は2002年に初監督作を発表して以降、短編映画やドラマでは原作や原案のある作品を扱ったことはあるが、長編映画はすべてオリジナル作品を手がけてきた。「前作の『永い言い訳』は、ものを書く人の話で、子供がいないまま中年期を迎えた人間の話でもあって、自分自身がキャリアを通じての実感だったり、ものをつくる人間が感じる虚しさも含めて私小説的に描いた作品でした。小説を書き、長い期間をかけて撮影もしたので、『そろそろ自分の話じゃないものをしたいなぁ』という気持ちになったんですよね。いったんは“描き尽くした”と言いますか、また40代以降のいろんな実体験を挟み込むことができたら、また別の映画ができるんでしょうけど」そんな時に西川監督が出会ったのが、『復讐するは我にあり』などの作品で知られる作家・佐木隆三の小説『身分帳』だった。この小説は13年の刑期を終えて出所した元殺人犯の男の物語を、実在の人物をモデルに描いた作品で、小説でありながら1991年の伊藤整文学賞の評論の部門を受賞している。「これまでも犯罪者や犯罪にいたる人には興味がありましたし、私も映画のモチーフにはしてきましたけど、犯罪に“いたるまで”ではなく、事件の“あと”をここまでつぶさに描いていることが新鮮でした。大きなドラマ性があるわけではなくて、取るに足らない物語だからこそ、私たちに近いという点も含めて『こういう視点は私にはなかった』って感覚があって、大きな物語や混み入ったミステリーではなく、この物語こそが“新しい犯罪の物語”だと思えたんです。ずっと佐木さんの作品は好きでしたし、自分が佐木さんの原作で映画をつくれたら、それはすごいことだし、今まで自分がやってきたことと全然違うもの、自分にとって新鮮なプロセスになるだろうなと」そこで西川監督は『身分帳』を原案に新作に取り掛かった。しかし、監督は最初から「この本そのままでは映画にならないことはわかっていた」と振り返る。「小説としては本当に面白いんですけど、小説“ならでは”の面白さだし、膨大な紙幅があるからの面白さであって、資料がそのまま掲載されているような箇所は映画の表現にはならないですし、小説の結末も映画の着地点にはなりえない。だから、映画的なストーリーラインをつくることが必要で、それが自分に課せられた使命だと思いました」佐木隆三の作品は対象となる事件や人物について徹底的に調査し、そこで得た情報や人物像を過剰な改変や装飾をしないで精緻な筆致で描き出していくのが特徴だ。西川監督はそのスタイルを「私にはとてもまぶしい」と笑みを見せるが「だからこそ、その上澄みだけをさらって、さもわかったように映画で描いたら、佐木さんにバケて出られそうな気がしたんです」と笑う。「だから佐木さんが書かれたものを自分の血や肉にするために、佐木さんが調べた道をたどる旅から始めたんです。でも、佐木さんはもういないし(2015年没)、当時の資料は残ってないし、モデルになった人も死んじゃってるし、彼に身寄りもいない……探っていくプロセスは本当に複雑だったんですけど、作品に一歩ずつ近づいていけたのは良かったと思っています。だからストーリーを練ることよりも、『身分帳』を細かいところまで咀嚼して、自分以上にこの本のことを知っている人はいないと言えるところまで自主トレしていったんです。それは初めての体験でした」完成した小説を映画に“移し替える”のでも、自分の中にある物語や感情を描くのでもなく、かつて作家がたどった道を自分なりの方法で追い、理解し、そこから映画として描くに足る物語を見つけ出していく。西川監督の新刊『スクリーンが待っている』(小学館)にはその過程が魅力的に描かれているが、監督は長い時間をかけて、冬の刑務所から13年の刑期を終えて出所してくる男・三上正夫の物語を描き出した。三上は身元引受人に迎えられ、家を借り、新しい生活を始めようとするが、職探しはうまくいかず、服役中に失行した免許の更新に行くだけでトラブルが起こる。カッとなると声を荒げ、激情を見せる一方で、人なつこくて、誰よりも曲がったことや不正義を許せない三上。そんな彼にテレビの取材班が接触する。かつて殺人が犯した前科者が心を入れ替えて社会に復帰する感動のドキュメンタリー……彼らはそんな画を描いて三上に近づくが、取材を担当する青年・津乃田は次第に"前科者の取材対象”ではなく、社会のレールから外れるも何とか生きようとしている男・三上と付き合うようになっていく。撮影を通じて生まれたもの。監督がラストカットに込めた想い西川監督は本作の創作を通じて“更生は一体、誰に責任があるのか?”を考えるようになったという。「刑務所を取材して、いろいろとお話を伺っていると、刑務所はかつては罪を犯した人を“閉じ込めておく”場所だったわけですけど、それではあまりにも再犯率が高くて、また外で罪を犯して、戻ってきてしまう。だから、社会に出て仕事を得たり生きる場所を見つけるトレーニングをする方向にシフトしつつあるみたいなんです。でも、そのような考えが私たち市民に浸透しているかといえばほとんどそんなことないわけで、誰もが自分の家の隣に元犯罪者が住んでもいいとはまったく思ってないでしょうし、彼らとどうやって付き合っていいのかわからない。むしろ『一生刑務所に入ってろ!』ぐらいのことは思ってる人もいると思うんですよ。総じて社会の“懲罰感情”が本当に強くなっていると思うんですね。罰したいという欲求がいま、人間の欲求の中で一番強くなってるんじゃないかというぐらい、二度と自分の目の前に現れるなみたいな感覚が強くなっていて。だから取材していく上で、更生って誰に責任があるのか?ってことを徐々に考えるようになったんです。この問題は犯罪を犯した本人だけの問題ではなくて、犯罪にも巻き込まれず、犯罪者にも被害者にもならずに暮らせている人たちが、どこかで支払わなければいけない税金のようなものとしてとらえていくことなんじゃないかって」罪を犯してしまった人、なんらかの中毒になってしまった人が出てくると、多くの人はその責任を本人だけに押し付け、自分たちの社会から“こぼれ落ちたもの”として扱う。劇中の三上もまた、そんな人たちの視線や対応に晒され、真っ当な正義を語っても聞き入れられないか、場合によっては危険視されてしまう。本当に犯罪者の責任はすべてが本人に帰せられるものなのだろうか? そして私たちは犯罪を犯した人が戻ってきて適応する価値のある立派な社会をつくっているのだろうか?「取材の過程でそう感じることもありましたね。なんだか息苦しい世の中になってきたなぁと(笑)私は苦手なんですよね。顔の見えない者同士がお互いを貶めるようなことって一番不細工だと思ってますが、同時に自分も悪意や妬みに満ちた感情に陥る弱さは必ずあります。だからそういうものには距離を置くようにつとめたいんですけど、全体的に逃れがたくそういう空気が強くなってきて……だからいまの息苦しい社会へのこれで本当にいいのか?という厳しい問いかけはこの映画にはあると思うんです」しかし、本作は私たちの社会を告発する映画でも、ましてや説教するような映画でもない。確かに私たちの社会は、出所した三上が生きにくい場所ではある。でも、西川監督は「佐木さんが描かれた非常にシンプルな人と人とのつながり、血の通った人間関係」を作品の中心に据えている。「そこは絶対に映画に残すぞってのは思ってました。観た方の中には『こんな人は自分のまわりにはいないよ』って思うかもしれないですけど、私はオプティミスト(楽観主義者)だから、どんなに世の中がおかしくなったとしても、人間の“善性”は絶対にゼロにはならないと思ってるんです。どこかで人は人を助けたいと思う局面もあるだろうし、そういうものが一切なくなったこんな世の中なんか生きていく価値はないという映画にはしたくなかった」苦労し、哀しみを感じ、理不尽な仕打ちを受けることもあるが、三上は周囲の人々と少しずつ関係性を築き、自分の想いを語ったり、見せたりできる相手を増やしていく。西川監督はこれまでも、社会や家族からこぼれ落ちたり、レールから外れてしまった人間が何とか生きようともがく姿や、そこで生まれる言葉にならない“せつなさ”を描き続けてきたが、『すばらしき世界』も過去の西川作品同様、主人公が生きることで生まれる”せつなさ”はしっかりと描かれている。「そう言われるとそうですね(笑)。昔、鶴瓶さん(笑福亭鶴瓶。西川監督の『ディア・ドクター』で主演を務め、ある嘘を抱えた村の医師を演じた)から、私の作品はドライなだけじゃなくて、人情話っぽい感性が根底にあるっておっしゃっていただいたことがあって。私はなんだかんだ言って、人情話をやりたい古い人間なんですよ(笑)。だから、この映画でも社会派になろうとか、社会的なメッセージやスローガンを描くみたいなことはまったく目指していなくて、やっぱり人情ものをやりたいって気持ちがあるんでしょうね」本作は厳しい状況を生きる、複雑な人生を送ってきた男の、決して順風満帆ではない物語だ。そこには哀しみや苦しみがあり、別れがあり、理不尽な出来事や、人々の偏見や冷淡な反応があり、そこでもがく主人公の姿にはせつなさが宿る。しかし、本作は終始、西川監督の「生きていくのが嫌になるような映画はつくりたくない」という想いが貫かれている。そんな監督の想いが見事に表現されているのが本作のラストカットだ。まだ、公開したばかりなのでどんなショットなのかは明かさないが、西川監督は「脚本の段階からどう撮るかは決めていた」という。「どうやって撮るかは決めていたんですけど、カメラがどのように動くかは撮影の前々日ぐらいに決めました。この映画は作品のことをすごく大切にしてくれるスタッフで撮ることができて、ほぼ順撮り(脚本に書かれたシーンの順に撮影していくこと。撮影のスケジュール上、脚本通りに撮影されないことも多い)だったんです。だから撮影を通していろんな体験をして、三上の気持ちであるとか、彼が経てきたものとか……感情的なものが私の中に折り重なってきた時に、ああやって映画を終わらせてあげたいと思ったんでしょうね。やっぱり、下を向いた話にはしたくないというか、このタイトルを悲観的に受け止める人もいるだろうけども、そうじゃない部分もあるんだってことも含めて、ああいうラストにしたかったんですよね」本作を通じて、刑務所から出所して社会に出てきた三上と行動を共にし、彼の感情の変化をつぶさに観た観客は、西川監督の想いがこもったラストカットを観て何を思うだろうか? そこで得た感情に、本作のタイトル“すばらしき世界”はどんな意味を持って響くだろうか? 本作は映画が何かを訴えかけるのではなく、観る者の想像力が刺激され、思わず考えたり、言葉にならない感情が浮かんでくるような傑作になっている。『すばらしき世界』公開中
2021年02月17日メゾン ド フルール(Maison de FLEUR)から、ディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー3』に登場するキャラクターのロッツォをモチーフにした新作アイテムが登場。2020年10月31日(土)より、全国のメゾン ド フルールなどで発売される。映画『トイ・ストーリー3』のロッツォがバッグやポーチに人気キャラクターや動物をモチーフにした様々なバッグ&小物を提案しているメゾン ド フルール。今回そのラインナップに新たに加わるのは映画『トイ・ストーリー3』より、抱きしめるとイチゴの香りがする(が、悪のリーダー)テディベアのロッツォ。もこもことした触り心地の良い生地にロッツォのフェイスをアップリケしたトートバッグをはじめ、ポーチ、 ブランケットなど全4アイテム。ボア素材の温かみある雰囲気とそのカラーリングも相まって一見するとキュートな仕上がりだが、フェイスモチーフは悪のリーダーらしい絶妙な表情に仕上げているのがポイントだ。商品情報メゾン ド フルール「ロッツォ」コレクション発売日:2020年10月31日(土)※ECサイト「STRIPE CLUB」は前日30日(金)20:00より発売。販売場所:全国のメゾン ド フルール店舗(一部取扱いのない店舗あり)、自社ECサイト「STRIPE CLUB」
2020年11月01日ディズニー・アニメーションの新作映画『ラーヤと龍の王国』が、2021年3月5日(金)に全国の映画館にて上映。第79回ゴールデン・グローブ賞ではアニメーション作品賞にノミネートを果たした。『アナ雪』『モアナ』のディズニー・アニメーション新作映画『ラーヤと龍の王国』は、『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』などを世に送り出してきたディズニー・アニメーションの新作映画。“龍の王国”を舞台に繰り広げられる少女ラーヤの戦いと成長を描く壮大なファンタジーだ。新たなプリンセス像を確立した『アナと雪の女王』のエルサとアナ、ヒロインの心情を歌い上げる楽曲とともに共感と感動を生んだ『モアナと伝説の海』に続く、孤高のニューヒロイン・ラーヤがここに誕生する。新ヒロイン・ラーヤの戦いと成長を描くファンタジー物語の舞台となるのは、龍の王国―クマンドラ。聖なる龍たちに守られ、龍と人とが共存する平和な王国だったが、突如現れた邪悪な魔物ドルーンとの戦いで、すべての龍が犠牲に。さらに残された人々は信じあう心を失い、王国は分断されてしまう。聖なる龍の力が宿るという<龍の石>の守護者一族の娘であるラーヤは、唯一生き長らえたという“最後の龍”の力を蘇らせ、再び平和を取り戻すため、王国の“最後の希望”として一人旅立つ。ディズニー作品“異色のヒロイン”としてディズニーヒロインの中には、孤独に生きてきたキャラクターは他にもいるものの、家族や仲間の助けもなく、たった一人で魔物を倒すために旅を続けるラーヤは、まさに異色の存在。深い悲しみを乗り越えて世界を救おうとする、かつてないヒロインの活躍に期待が募る。また、ラーヤに寄り添うのは、ともに旅をする相棒のトゥクトゥク。アルマジロを彷彿とさせる、背中を覆う大きな甲羅の下にはモフモフした愛くるしい顔が見える。吉川愛がラーヤの日本語吹替を担当主人公・ラーヤの日本語吹替は、女優の吉川愛が担当。『初めて恋をした日に読む話』、『恋はつづくよどこまでも』といったドラマにて好演を見せた他、NHK連続テレビ小説『おちょやん』にも出演するなど注目を集めている。吉川は、今作で声優初挑戦となる。また、世界を救う鍵となる“最後の龍”シスー役は高乃麗、ラーヤの父親ベンジャ役には、ディズニー作品『ズートピア』でニック役も担当した森川智之が吹替を担当するなど、実力派キャストが脇を固める。『ベイマックス』のドン・ホールなど強力なスタッフ陣『ラーヤと龍の王国』のスタッフには強力なフィルムメーカーが集結。監督として、アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞した『ベイマックス』のドン・ホールと、『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダの2人がタッグを組んだ。また製作は『モアナと伝説の海』のオスナット・シューラー、『アナと雪の女王』シリーズのヒットメーカー、ピーター・デル・ヴェッコが担当する。【詳細】映画『ラーヤと龍の王国』公開日:2021年3月5日(金)に全国映画館、ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開※当初の2021年3月12日(金)より変更になった。監督:ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ製作:オスナット・シューラー、ピーター・デル・ヴェッコ原題:Raya and the Last Dragon配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン〈日本語吹替版〉出演:吉川愛、高乃麗、森川智之
2020年10月26日岩井俊二監督の新作映画『チィファの手紙』が公開になる。本作は岩井監督が中国で手がけた新作映画で、今年1月に公開された『ラストレター』と同じ原作を基にしている。これまでもひとつの作品を小説や連続シリーズ、映画など様々な分野で描いてきた岩井監督は、ふたつの作品をどう捉えているのだろうか?本作の主人公チィファは亡くなった姉チィナンの同窓会に出かけ、姉に間違えられ、学生時代に憧れていたイン・チャンと再会する。連絡先を交換したチィファは、夫にスマートフォンを破壊されてしまったことから、チャンと“手紙”でやりとりを始める。本作は岩井監督が中国に渡り完成させた作品だが、以前から「40代でアメリカで、50代で中国で映画を撮るのを目標にしていた」と語る。「これまでのキャリアの中で日本、アメリカ、カナダ、フランスで映画をつくってきて、『チャンオクの手紙』(ぺ・ドゥナを主演に迎えた短編)で韓国に行ったんですけど、香港や台湾で撮影したことはあっても中国で映画をつくったことはなかった。それは自分の中のひとつの目標になっていたんです。撮影する環境を少しずつ広げていっているので、ひとつアイデアを考えると、それぞれのプロデューサーと話をして、意見を聞いたりしながら、結果として一緒やろうとなったのが今回はたまたま日本と中国だったということです」『チィファの手紙』はピーター・チャンがプロデュースを担当し、ジョウ・シュンら中国人俳優が集結しているが、撮影監督は近年の岩井作品を担当している神戸千木が担当するなど連合チームが結成された。「撮影監督は変えないです。シェアしている情報が一番重要で、同じツールの箱を持っているようなもの。僕にとってはそこがとても重要で、良い画を撮ってもらえるからカメラマンを決めるわけではないんです。こちらの思っている良い画をお互いが理解できるかが重要で、そこにいたるまでも非常に時間をかけて理解してもらってきているので、そこは変えにくいですよね。3DCGとか美術、キャスティング、プロダクションは中国のチームで、衣装は日本から連れていって……連合チームですね」中国で撮影された『チィファの手紙』と日本で撮影された『ラストレター』は同じ原作が基になっている。しかし岩井監督は「実際につくってみたら同じものをつくっているという意識にはならなかった」と振り返る。「撮影って毎日、“ふたつとないもの”を撮っていくものなので、同じ芝居であっても1回目と2回目では違う。だからこちらも気をゆるめられないわけで、それを積み重ねていくことがやっぱり楽しいんですよね。だから最後の最後まで新鮮な気持ちでふたつの作品を終えることができたと思います」これまでも岩井監督は自身の作品を小説に書き、映画化し、時にドラマ版と映画版を制作するなど、ひとつのアイデアや世界を丁寧に繰り返し描いてきた。また岩井作品のファンも映画が公開されてから時間が経っても作品を繰り返し鑑賞し、上映会には多くの観客が集う。「個人的に楽しみたいだけだと思うんです」と笑顔を見せる岩井監督は「僕にとって作品を完成させて納品することは、言い方はちょっと悪いですけど“臨終”で、お客さんにとっては“誕生”だと思う」と語る。「だから、自分としてはできる限り、生き続けられるように、いろんな形にしてみたりするんでしょうね。ひと昔前だと『潮騒』って原作が何回もリメイクされていた時期があって、70年代ぐらいまではひとつの作品をいろんな人がつくって楽しむ文化があったと思うんですよ。毎年12月になると必ずどこかが『忠臣蔵』をつくってるみたいな、同じものを繰り返す文化があったはずで、それがなくなったのはすごくもったいない。映画の話をするときによくネタバレって言いますけど、もちろん初めて観る人にとってはわずらわしいので言わないでほしいだろうけど、実際には小説の映画化が多いわけで、小説を読んで大好きになった人が小説の話をもう一度楽しみたくて映画館に行くケースは多い。コミックのアニメ化もそうですけど、まったく新しいものを観にいくわけではなくて、だいたいのお話を知っているところで観るケースも多いわけですよね」『スワロウテイル』や『花とアリス』をいまも繰り返し観ている観客が多くいるように、『ラストレター』と『チィファの手紙』もこれから長い時間をかけて観客に出会い、繰り返し鑑賞されることになるだろう。「僕は漫画ファンなんですけど、好きな漫画は繰り返し読むわけで、もちろんお話はわかっているんですけど、お話はあくまで導線であって、そこに落ちているいろんな感情の変化とか衝撃的なシーンを繰り返し味わいたいんですよ。だから、そういう意味でいえば、良いコミックってしっかり味わえるもので、何度でも堪能できる。だから、映画も負けてはいられないというか、2時間観たらおしまいではなくて、お客さんが何度でも観たいと思えるようなものを僕も目指したいし、そういうもので映画館があふれていてほしいと思います」『チィファの手紙』9月11日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2020年09月10日新型コロナで3月半ばから閉鎖されていたアメリカの映画館が、ついにビジネスを再開し始めた。この週末は、コロナ勃発以後初めての新作であるラッセル・クロウ主演の『Unhinged』が公開され、400万ドルを売り上げている。上映されたスクリーン数は1823。配給会社は、今後、オープンする映画館が増えるにつれ成績が上がり、3,000万ドルの製作予算を取り戻す数字を獲得できると楽観視している。次の週末には、『X-MEN』のスピンオフ『The New Mutants』が公開になる。ただし、L.A.とニューヨークでは、まだ映画館の再オープンが許される気配はなく、期待作『TENET テネット』も、日本の観客のほうが先に見られることになりそうだ。文=猿渡由紀
2020年08月24日休館していた映画館がやっと再開! 7月の新作は、ママ向けの5作品をラインナップ。長澤まさみさんが母親役を演じた『MOTHER マザー』や“今日俺”の劇場版がいよいよお目見え! スウェーデン発・主婦の旅立ち映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』に、韓国のみずみずしい青春物語『はちどり』、全ての女性に突き刺さる『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など、今だからこそ観たい秀作が勢ぞろいです。ママにおすすめの新作映画_01『MOTHER マザー』©2020「MOTHER」製作委員会実際に起こった、17歳の少年の祖父母殺害事件をモチーフにしたストーリー。シングルマザーの母親と息子のゆがんだ愛と執着を描いた衝撃作。長澤まさみさん演じる、荒みながらも愛を押し付ける母親・秋子に注目。時折あらわになる子育ての壁や怒りの本音に、胸が締め付けられること必至。『MOTHER マザー』監督:大森立嗣出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花 他月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開ママにおすすめの新作映画_02『今日から俺は!!劇場版』©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会1980年代に連載されたツッパリ漫画『今日から俺は』が2018年にドラマ化され大ヒットし、待望の映画化に。スクリーンでは、原作で人気の高かった伝説のエピソード「VS北根壊高校編」を描く。賀来賢人さん&伊藤健太郎さん演じる三橋×伊藤のコンビが史上最大のピンチに立ち向かう。アクションに爆笑ギャグ、硬派な友情がてんこ盛りで、再び“今日俺”旋風が巻き起こる!『今日から俺は!!劇場版』監督・脚本:福田雄一声の出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈 他月17日(金)より全国東宝系にて公開ママにおすすめの新作映画_03『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』© AB Svensk Filmindustri, All rights reservedスウェーデンで大ヒット、63歳の主婦が自分探しの旅に出る心あたたまる奮闘記。多忙な夫に尽くして40年、倒れた夫が運び込まれた病院には、愛人が付き添っていた。ひょんなことから一人旅に出たブリット=マリーは、小さな町で周囲の人に助けられ新たな人生を歩き出すが…。人生で何を大切にするかを考えさせられる一作。『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』監督:ツヴァ・ノヴォトニー出演:ペルニラ・アウグスト、アンデシュ・モッスリング、ペーター・ハーバー、マーリン・レヴァノン 他月17日(金)より新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町 他公開ママにおすすめの新作映画_04『はちどり』© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.世界各国の映画祭で50を超える賞を受賞した話題作。38歳の新鋭、キム・ボラ監督の少女時代の体験を基にしたストーリー。1994年、急速な経済発展を迎えるソウルを舞台に、中学2年生の少女ウニはクラスに馴染めないまま毎日を過ごす。友情や恋愛、家族、格差、生き方などを織り交ぜながら、思春期の揺れ動く感情をみずみずしく描く。『はちどり』監督・脚本:キム・ボラ出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ 他ユーロスペースほか全国で公開中ママにおすすめの新作映画_05『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ルイーザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』を、俳優でもあるグレタ・ガーウィグがメガホンを取り映画化。マーチ家の次女ジョーは、小説家を目指す情熱家。美しい姉メグ、心優しい三女ベス、野心家の四女エイミーら4姉妹が自分らしい生き方を求めて生きるエネルギッシュなストーリー。時代を超えて問われる“女性の自由な生き方”に感化させられるはず。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』監督・脚本:グレタ・ガーウィグ原作:ルイーザ・メイ・オルコット出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ 他全国で公開中edit&text/Yukiko Takeda
2020年07月01日おとな向け映画ガイド映画館再開!新作は粒ぞろいです。ぴあ編集部 坂口英明20/6/7(日)イラストレーション:高松啓二緊急事態宣言の解除を受けて、待ちに待った新作映画の公開が、6月1日から映画館で始まりました。6日までで20本、今週末12日、13日にはさらに20本以上の作品が封切られます。各館、座席間を離すなど、鑑賞方法に気を使いながらのリスタートですが、映画館のスクリーンで作品を味わうのは、やはり格別の高揚感があります。しかも今回のロードショー内容たるや、素晴らしい!のひとこと。そのなかで、これはという4本をご紹介します。粒ぞろい! オススメです。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』オルコットの名作小説『若草物語』の4度目の映画化です。久しぶりの、オーソドックスで優雅なアメリカ映画を堪能してください。19世紀後半、ニューイングランド地方に住む四姉妹の成長と青春を描いた作品。先日、1949年版がBSで放送されていましたが、ジューン・アリソンや若き日のエリザベス・テイラーなど当時大人気のスター女優が出演する青春文芸作品でした。今回も、いま最も輝いている女優、シアーシャ・ローナンを主役の次女ジョーに、『美女と野獣』で不動の人気を得たエマ・ワトソンを長女役に起用するなど、ハリウッドの王道を行く作り。特に、シアーシャ・ローナンは観てるだけで幸せな気持ちにさせてくれます。見どころのもうひとつは、ていねいに再現されたセットデザイン、衣装やインテリア、小道具の数々。米アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞したのも納得です。細部にまでこころ配りのある、見事な作品です。『お名前はアドルフ?』ドイツ映画。まさにおとな向きの知的な、それでいて大笑いしてしまう、珠玉のコメディです。元はフランスのお芝居だったそうですが、ドイツで映画化すると、また意味あいが違います。舞台は、ライン川のほとりにある、現代ドイツ文学を教える大学教授のおしゃれな邸宅。妻の弟夫婦に待望の赤ちゃんが生まれるということで、お祝いの宴が始まります。ゲーム感覚で子どもの名前を当てっこしていると、とんでもない事態に。なるほど、舞台劇の映画化。すべてセリフのやりとりで進行します。名前をめぐって、哲学、歴史、文学の大論争。そのうち、それぞれの思いや秘密が吹き出して、さらに修羅場に。家の中での自粛疲れで、プチストレスに襲われていた今だからでしょうか、ここまでぶちまけられると、観終わって何故かスッキリもします。首都圏は、6/6(土)からシネスイッチ銀座他で公開。中部は、7/24(金)から名古屋・伏見ミリオン座他で公開。関西は、7/10(金)からテアトル梅田他で公開。『罪と女王』デンマークはフィンランドと並んで、世界一幸せな国といわれていますが、そんな国の、アンモラルな映画です。その辺が面白いのです。弁護士で、児童保護を専門とする女性が主人公。医者の夫、幼い双子の娘もいて、幸せな生活を送っていたのですが、やや素行の悪い、夫と前妻の間にできた17歳の少年を家にひきとったところから、ほころびが生じ始めます。彼を立ち直らせようとしているうちに、関係を持ってしまうのです。映画のすごさはここからで。過ちが発覚しそうになるや、彼女は、極めて残酷な大人の対応をし、自分の立場を守ろうとする行動にでるのです……。これまで観たことのない展開の映画です。女性監督メイ・エル・トーキーの、デンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)作品賞など世界中で映画賞を受賞した作品です。首都圏は、6/5(金)からヒューマントラストシネマ有楽町他で公開。中部は、6/27(土)から名古屋・名演小劇場で公開。関西は、6/5(金)からシネ・リーブル梅田で公開。『コリーニ事件』大物実業家がベルリンのホテルで、銃で撃たれて死亡するシーンで始まります。犯行理由について沈黙を続ける犯人。事件の弁護をたまたま引き受けたのは新米弁護士の主人公。特に社会正義に燃え、という意識も、野心もそれほどない、普通の青年です。勝てる見込みのない裁判でしたが。調査を始めると、ある事実が浮かび上がります。それは……。ドイツのベストセラー小説を映画化した、現代のドラマですが、歴史ミステリーであり、後半は裁判劇。殺人事件が歴史を掘り起こし、戦後ドイツが隠してきた事実につきあたるこのドラマの展開はスリリングで、おとな向け一級エンタテインメントです。犯人コリーニ役は、マカロニ・ウェスタンの伝説のヒーロー、フランコ・ネロ。これがめちゃ渋いんです。
2020年06月07日本日5月1日より、新作映画を配信する「ステイホーム 今だけおうち映画館」が緊急始動。アップリンク配給からは『ハウス・イン・ザ・フィールズ』と『ケヴィン・オークイン:美の哲学』の2作品が先行配信されることが分かった。「ステイホーム 今だけおうち映画館」とは――「ステイホーム 今だけおうち映画館」は、動画配信事業を展開する株式会社ビデオマーケット、株式会社エムティーアイ、株式会社GYAO/ヤフー株式会社、合同会社DMM.comが、新型コロナウイルス感染症の拡大により映画館営業自粛の影響を受けている映画業界に対し、動画配信の視聴による収益を還元するプロジェクト。現在劇場公開中の作品や劇場公開終了後まもない作品を賛同会社共同で配信するというもので、各社が展開する動画配信サービス上で対象作品が視聴されると、視聴者が支払った金額の一部が映画業界へと還元されるという仕組みだ。新作映画が先行配信!今回ここで配信されることが明らかになった2作品は、2020年に劇場公開を控えていたもの。『ハウス・イン・ザ・フィールズ』(配信:5月1日~)弁護士を夢見る少女カディジャとその姉のファティマは、モロッコの山奥で暮らすアマジグ族の姉妹。自然の恩恵を受け、数百年もの間ほとんど変わらない生活を送っている。そんな日々の中、ファティマが学校を辞め、結婚することになる。カディジャは大好きな姉と離ればなれになってしまう寂しさ、そして自分も姉のように学校を卒業できないかもしれないという不安を募らせていく――。第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされた『ハウス・イン・ザ・フィールズ』(原題:TIGM N IGREN)。アトラス山脈の四季折々の自然風景と、モロッコの山奥で暮らす姉妹たちの慎ましくも美しい日々の営みをありのままに記録したドキュメンタリー作品だ。価格:1900円(税込)視聴期間:2日間配信期間:5月1日(金)~5月28日(木)※4週間配信サービス:ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア、DMM動画『ケヴィン・オークイン:美の哲学』(配信:5月15日~)90年代、数多のスーパーモデルやセレブを手掛けた伝説のメイクアップ・アーティストのケヴィン・オークインに迫るドキュメンタリー『ケヴィン・オークイン:美の哲学』(原題:Larger Than Life: The Kevyn Aucoin Story)。幼い頃から絵を描くことと化粧をすることで自己表現をしていた彼は、アイデンティティーを求め、そしてゲイ差別から逃れるためにニューヨークにやってきた。ファッションの世界に自分の居場所を見つけると、メイクのセンスやテクニックはもちろん、持ち前の人なつっこい性格や、どんな人にも「自分はうつくしい」と思わせるという、使命感とも言えるメイク哲学で、あっというまにトップに躍り出た。細眉、リップライナーを流行らせ、そして光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」を広めた彼の革新的なモードメイクは世界を席巻。資生堂のブランド「INOUI」の全盛期のクリエイターとして活躍したことでも知られる。しかし人気絶頂の2002年、彼は突然の死を遂げてしまう――。本作では、オークインの豊かで美しくも複雑な人生を家族、かつての恋人、友人らのインタビューや、過去の映像から探っていく。ケイト・モスやリンダ・エヴァンジェリスタ、ナオミ・キャンベル、シェールやイザベラ・ロッセリーニなど、彼のメイクの虜になったセレブリティたちが当時のエピソードを語る場面は必見。価格:1900円(税込)視聴期間:2日間配信期間:5月15日(金)~6月11日(木)※4週間配信サービス:ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア、DMM動画『ハウス・イン・ザ・フィールズ』『ケヴィン・オークイン:美の哲学』は2020年、アップリンク渋谷・吉祥寺ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月01日Amazonは、劇場公開から間もない人気新作映画をレンタル配信する「Prime Video シネマ」を始動させた。ラインアップは7作品。福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト・門田隆将のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を原作にした『Fukushima 50』や、若者たちよる運動“ロック・アゲインスト・レイシズム”を追った社会派音楽ドキュメンタリー『白い暴動』(字幕版)。『スキャンダル』(字幕版)、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』、『ナイチンゲール』(字幕版)は現在配信中。さらに5月1日(金)からは、レネー・ゼルウィガーがミュージカル女優ジュディ・ガーランドを演じ、彼女の晩年の知られざる実話を描く『ジュディ 虹の彼方に』(字幕版)、ジェニファー・ロペスやコンスタンス・ウーが演じるストリップクラブで働くダンサーたちが、ウォール街のリッチな男たちから大金を奪う計画を企てた実話を描く『ハスラーズ』(字幕版)の配信がスタートする。なおこれらは、Prime Videoのサイトの内の「レンタル・購入」のタブをクリックすると、“Prime Video シネマ”のカルーセル上に対象作品が現れ、オンライン環境下のデバイスで映画を再生開始してから48時間視聴が可能となる。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会ハスラーズ 2020年2月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ナイチンゲール 2020年3月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2018 Nightingale Film Holdings Pty Ltd, Screen Australia and Screen Tasmania.
2020年04月30日今月の映画は、日本映画が大充実!キッズには、みんな大好き『おしりたんてい』と『クレヨンしんちゃん』新作映画が登場。ママ向けには、山田孝之さん主演の感動作から、菅田将暉さん小松菜奈さんによる壮大なラブストーリーがラインナップ。日本人が監督を務めたムヒカ大統領のドキュメンタリーも良作です!ぜひチェックしてみてくださいね。親子で観たい新作映画_01『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』©Troll/POPLAR (C)2020東映まんがまつり製作委員会不動の人気を誇る人気児童書の映画化第二弾。見た目はおしり、推理はエクセレントな名探偵「おしりたんてい」が大活躍! 今回は、おしりたんていとおしりダンディの親子が、テンテン村のこどもパンタンとテントウムシ遺跡の謎に挑む冒険劇。「東映まんがまつり」で上映される、ほか3作は、『仮面ライダー電王』『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『りさいくるずー』。『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』監督:芝田浩樹原作:トロル声の出演:三瓶由布子、齋藤彩夏、山路和弘、小林星蘭、犬山イヌコ、竹井亮介、櫻井孝宏、渡辺いっけい、他4月24日(金)より全国ロードショー親子で観たい新作映画_02『映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』©U/F・S・A・A 2020地上のラクガキをエネルギーに空に浮かぶ王国・ラクガキングダム。地上でラクガキが減ってしまったせいで、王国は墜落の危機に。王国軍の防衛大臣は、エネルギーを集めるために無理やり人にラクガキをさせる「ウキウキカキカキ作戦」を決行。春日部市民や家族、友達たちに危機が迫る中、しんのすけたちは世界平和を救えるのか!? しんのすけと自ら描いたラクガキたち“ほぼ四人の勇者”が立ち向かう! ゲスト声優には山田裕貴さん、りんごちゃん人気者が参加。『映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』監督:京極尚彦脚本:高田亮・京極尚彦声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、他近日公開ママにおすすめの新作映画_01『ステップ』©2020映画「ステップ」製作委員会妻に先立たれたシングルファザーと母を亡くした娘。父1人娘1人が歩む、10年間の足跡を描いた感動のストーリー。仕事と育児の両立、娘との心の絆、さまざまな壁にぶつかりながらゆっくり成長する父娘の姿が胸に刻まれる。近年奇抜な役が多かった山田孝之さんが演じる、等身大のシングルファザー役が魅力的。『ステップ』監督:飯塚 健出演:山田孝之、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余 貴美子、國村 隼、他近日公開ママにおすすめの新作映画_02『糸』©2020映画『糸』製作委員会1998年にリリースされた中島みゆきさんのヒット曲「糸」を映画化。平成元年に生まれた2人の男女が、すれ違いながら奇跡の糸を手繰り寄せながら再会するまでを描いた壮大な愛の物語。人気・実力共に日本を代表する俳優、菅田将暉さん・小松菜奈さんW主演で“めぐり逢い”をテーマにラブストーリーを演じるとなれば、ファンならずとも見ずにはいられない!『糸』監督:瀬々敬久出演:菅田将暉、小松菜奈、山本美月、高杉真宙、馬場ふみか、倍賞美津子、永島敏行、竹原ピストル、二階堂ふみ、松重豊、田中美佐子、山口紗弥加、成田凌、斎藤工、榮倉奈々近日公開ママにおすすめの新作映画_03『ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』© 2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会2010年から5年間、南米ウルグアイの大統領を務めた40代大統領ホセ・ムヒカ。収入の半分を寄付し、愛妻と愛犬と農場で質素に暮らすムヒカ元大統領と日本人若手監督・田部井一真さんとの交流を描いた、あたたかで胸にしみるドキュメンタリー。ナレーションには安藤サクラさん、主題歌は三浦透子さんが担当する。『ムヒカ世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』監督:田部井一真出演:ホセ・ムヒカ、 ルシア・トポランスキー近日公開それでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年04月01日毎月1日、親子で観に行きたい新作映画を紹介する連載企画がスタート! 公開中もしくは近日公開予定の親子で観に行きたい3作品『アングリーバード2』『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』『キャッツ』と、ママにおすすめの2作品『いただきますここは、発酵の楽園』『ロマンスドール』をご紹介します。家族みんなで楽しい映画の時間を満喫しよう♪親子で観たい新作映画_01『アングリーバード2』© 2019 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved.全世界で40億ダウンロードを誇るゲームアプリが映画化。第2弾では、怒りんぼうのレッドが住むバード・アイランドに危機が訪れる。親友チャック、ボムとともに大切な島を守ることができるのか? 吹き替えは坂上忍さん、山寺宏一さんらが担当。『アングリーバード2』監督:サーオップ・バン・オーマン声の出演:声の出演: 坂上忍、竹達彩奈、勝 杏里、山寺 宏一 他ユナイテッド・シネマ、シネプレックスにて限定上映中(上映は日本語吹替版のみ)親子で観たい新作映画_02『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』NHKの人気自然番組『ダーウィンが来た!』の劇場版第2弾は、恐竜にフィーチャー。NHKのVFXチームと日本のトップクリエイターが共同でつくり上げた、恐竜のリアルで大迫力なCG映像を厳選。最新の研究で明らかになった、常識を変える新しい恐竜世界を堪能して!『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』ナレーター:田辺誠一、大塚寧々製作・宣伝・配給:ユナイテッド・シネマ制作:NHKエンタープライズ映像提供:NHK2/21(金)より全国ロードショー親子で観たい新作映画_03『キャッツ』©2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.世界的中で愛されるミュージカルの金字塔『キャッツ』が実写映画化! 路地裏に捨てられた白猫ヴィクトリアが自分らしい生き方を見つけるミュージカルエンターテインメント。リアルでちょっぴりシュールな猫たちの圧倒的なダンスと歌声は必見。ミュージカル好きはもちろん、映画で初『キャッツ』も◎。『キャッツ』監督:トム・フーパー出演:ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ、ジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバ、ジェニファー・ハドソン、イアン・マッケラン、テイラー・スウィフト、レベル・ウィルソン、フランチェスカ・ヘイワードほか声の出演:葵わかな、山崎育三郎、高橋あず美 and 大竹しのぶ公開中ママにおすすめの新作映画_01『いただきますここは、発酵の楽園』©イーハトーヴスタジオ食育ドキュメンタリー映画『いただきますみそをつくるこどもたち』の続編。田植えや稲刈りを行う“畑保育”を行う保育園や土作りのワークショプを行う野菜農家、食農教育に力を入れる小学校などを紹介。人や自然にやさしい暮らしについて考えたくなるドキュメンタリー。ナレーションは小雪さんが担当。『いただきますここは、発酵の楽園』プロデューサー・監督・撮影・編集:オオタヴィンナレーション:小雪エンディングテーマ:坂本美雨withCANTUS公開中ママにおすすめの新作映画_02『ロマンスドール』©2019「ロマンスドール」製作委員会結婚相手にラブドール職人であることを隠したまま結婚した主人公の10年間を描いたラブストーリー。愛し合って結婚したはずの2人がすれ違い、変化しながらも自分たちの答えを求めていく。現代の夫婦にありがちな問題をリアルに描きつつ、本当の夫婦のあり方を考えさせられる作品。『ロマンスドール』監督・脚本:タナダユキ出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、渡辺えり、きたろう 他公開中それでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年02月01日「ぴあ」調査による2020年1月17日、18日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、人気TVシリーズのその後を描いた新作『メイドインアビス 深き魂の黎明』が第1位になった。ベスト10は以下の通り。1位『メイドインアビス 深き魂の黎明』92.6点2位『ジョジョ・ラビット』92.5点3位『mellow』92.0点5位『太陽の家』91.1点6位『オルジャスの白い馬』90.8点7位『記憶屋 あなたを忘れない』90.2点8位『劇場版 ハイスクール・フリート』88.8点9位『リチャード・ジュエル』88.3点10位『ラストレター』87.9点『メイドインアビス』の原作はつくしあきひとの人気漫画で、謎に満ちた不思議な秘境“アビス”を舞台に、孤児のリコと人間そっくりのロボット・レグが、その謎を解き明かそうと冒険を繰り広げるダークファンタジー。2017年にTVシリーズが放送され、2019年には総集編が前編と後編にわけて劇場公開された。後編はPG12指定がついたが、今回の劇場版はR15指定になった。劇場にはTVシリーズを見ていた人や原作を読んでいると話す作品のファンが集結。出口調査を行ったEJアニメシアターでは満席の回がでる盛況ぶりだった。観客からは「原作を読んでいて、本当に映像化できるのか半信半疑だったが、期待以上の出来だった」「困難を乗り越えていく姿は応援したくなるしワクワクするが、辛い部分もある」「気を抜けない。ずっとハラハラしっぱなし」「すべてがヤバかった。最後は感情がグチャグチャになった」「“愛”とは何かを考えさせられる」などの感想が寄せられた。また「印象的なシーンがありすぎてひと言では表せない。R15指定作品だが、確かにそうでないと描けないと納得した」「やりすぎなくらいの理不尽さとエグさがあって、一回観ただけでは全容をつかめないくらいおもしろい」と話す人もいた。ベスト10に入った作品の中で、20代から70代までの観客から多くの感想が寄せられたのがクリント・イーストウッド監督の新作『リチャード・ジュエル』。本作は、1996年に起こった爆破テロ事件の実話を基にした作品で、爆破テロを未然に防ぐも、容疑をかけられ、国中から疑いの目を向けられる主人公のリチャード・ジュエルと、彼をとりまく人間模様が描かれる。観客からは「今だったらSNSなどで拡散されそうなメディア・リンチを描いていて、20年前の出来事だがタイムリーな話で怖いと思った」「司法はみな平等に同じ権利があるが、日本はほんとうにそうなのか考えさせられた」「過剰でなく淡々とした物語の運び方がイーストウッド監督らしくてよかった」「冤罪をテーマにした作品で、現実から乖離しておらず脚本に無駄がない」などの声があがった。(本ランキングは、1/17(金)、1/18(土)に公開された新作映画17本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2020年01月20日新しい年を迎え、2020年がスタートした。日本は夏に五輪を控えており、多くのイベントが休止や開催時期の変更を発表しているが、日本映画界は気になる新作がめじろ押し!映画館での公開を待っている状態だ。1:今年もアニメーションが映画界を席捲!?2019年は『天気の子』が大ヒットを記録し、『プロメア』が口コミで息の長い興行を展開、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が人気を集めて話題になったが、今年の映画界もアニメーション作品が興行ランキングの常連になりそうだ。注目は何と言っても今年で生誕50周年を迎える『ドラえもん』。記念すべき年の“ドラ映画”は一体、何を題材にするのか?製作陣が出した答えは、ドラ映画の原点ともいうべき“恐竜”だ。3月6日(金)公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は、『ドラえもん のび太の宝島』の監督:今井一暁×脚本:川村元気のコンビが再登板。白亜紀を舞台に冒険と感動のドラマを描き出す。さらに8月7日(金)には2014年に公開され“ドラ泣き”のフレーズを生んだCGアニメーション映画の第2弾『STAND BY ME ドラえもん2』が公開。ファンの間でも人気の高い『ばあちゃんのおもいで』を中心にした物語になるという。『ドラえもん』の最大の強みは、年齢や性別などの“死角”がまったく存在しないこと。今年は“50周年”にふさわしい活躍を各所で見せてくれそうだ。また、興行記録を更新し続ける人気シリーズの最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』(4月17日公開)、『ラブライブ!』の京極尚彦が監督を務めることでも話題の『映画 クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(4月24日公開)、久々のオリジナル作品になる『劇場版ポケットモンスター 2020』(7月10日公開)などの定番作品も揃って待機中。そして、アニメファンを超えた支持を集めている『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song』(3月28日公開)、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(4月24日公開)、伝説の人気作を2部作で新生させる『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal』(9月11日に前編が公開)、上橋菜穂子のファンタジー小説を映画化する大作『鹿の王』(9月18日公開)など、気になるアニメーション映画が続々と公開を待っている。コミック、アニメともに完成度が高くファンが急増中の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』も2020年公開。さらにファンを増やすことになりそうだ。そんな中、2020年最大のアニメーション作品になりそうなのが、6月公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ(本稿ではタイトル最後の“リピート記号”を省略)。新劇場版シリーズのスタートから13年、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から8年。ついにシリーズが完結する(予定)。現在、『エヴァ』の人気は世界規模になっており、昨年に開催された完結編の冒頭10分公開はフランスのパリで開催され、日本を含む各地で生中継され、多くのファンが集結。最終章の動向を世界中のファンが注視している状態だ。これまでも『エヴァ』は謎に満ち、公開されるとさまざまな考察や予測、感動が渦巻いてきたが、本作もおそらく公開初日を迎えるまで、その内容はシークレットになることが予想され、公開後に大きな話題になることは必至。右肩上がりに興行記録も伸ばしており、“シン・エヴァ”はシリーズ最後にして最大の作品になりそうだ。2:コミック原作、続編……今年公開の注目作実写映画は2020年も人気作の続編や、ファンの多いコミックを実写化した作品が多く待機している。高畑充希と山崎賢人主演の『ヲタクに恋は難しい』は来月2月7日(金)に公開。咲坂伊緒の人気コミックを基にした『思い、思われ、ふり、ふられ』は5月29日(金)にアニメーション映画が、8月14日(金)には実写映画が公開になる異例の“ダブル公開”で映画化。12月18日(金)には週刊少年ジャンプでの連載開始時から注目を集めている『約束のネバーランド』を基にした実写映画も公開になる。そして夏には『るろうに剣心』の最新作が登場。過去3作品の累計興行収入は125億円を突破。ついに描かれる最終章は2部作で『るろうに剣心最終章 The Final』が7月3日(金)に、『るろうに剣心最終章 The Beginning』が8月7日(金)に公開。佐藤健が主演を、大友啓史が監督を務め、剣心最大の危機、そして新時代への移り変わりを壮大なスケールで描くという。過去3作はアクロバティックなアクション描写も高評価を集めており、最終章でどんなアクションが描かれるのかも気になるところだ。その他、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2月21日公開)、『コンフィデンスマンJPプリンセス編』(5月1日公開)、『貴族降臨 ーPRINCE OF LEGENDー』(3月13日公開)などのシリーズ作、人気小説を映画化する『峠 最後のサムライ』(2020年公開)、『燃えよ剣』(5月22日公開)、『騙し絵の牙』(6月公開)、『罪の声』(2020年公開)なども公開を予定している。3:未知の世界が待つ“オリジナル”作品原作・シリーズものが人気を博す一方で、製作者たちはオリジナル企画を実現させるべく日夜、企画を練っている。まだ誰も知らないドラマ、映画館で初めて出会う新たな切り口、アッと驚かされる未知の世界……今年も映画館でしか楽しめないオリジナル作品が数多く公開になる。早くも今月末31日(金)から公開になる『AI崩壊』は、完全オリジナルのSFパニック映画。人工知能(AI)が生活に深く入り込んでいる近未来でAIが突然暴走。人間の命を“選別”し始める未曽有の危機に、犯人の汚名を着せられた科学者が立ち向かう。SF、大規模なロケ撮影、熾烈なアクション、オリジナル脚本など日本映画界では“挑戦”と呼ばれることの多い要素がつまった作品だ。また、過去の実話や歴史を“オリジナルの視点”で映画化する作品も多い。初夏公開の『HOKUSAI』は、世界でも有名な画家・葛飾北斎の知られざる生涯を描く作品で、青年期の北斎を柳楽優弥が、老年期の北斎を田中泯が演じるという。また、6月には日本中が感動した1998年の長野五輪の日本スキージャンプチームの“舞台裏”を田中圭主演で描く『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』が公開。日本代表がメダルを目指す裏側で奮闘したテストジャンパーの姿を描くそうで、こちらも誰もが知るドラマを“新たな視点”で描いたものになる。そして新視点、斬新な解釈の極めつきになりそうなのが、12月公開の『新解釈・三國志』だ。古典中の古典『三國志』をタイトル通り完全な新解釈で映画化。ドラマ、映画、舞台でヒット作を連発する福田雄一が監督を務め、大泉洋が劉備玄徳役で主演に!このコンビが壮大な歴史劇を描く?知略に満ちたドラマ?それともギャグ満載の映画に?まったく予想がつかない本作の全貌は約1年後に明らかになる。他にも窪田正孝主演の『初恋』(2月28日公開)や、波瑠と成田凌が主演を務め、男女の30年に渡る日々を描く『弥生、三月-君を愛した30年-』(3月20日公開)、まだまだ新作を期待したい大林宣彦監督の『海辺の映画館−キネマの玉手箱』(4月公開)、坂元裕二がオリジナル脚本を執筆し、有村架純と菅田将暉が出演する『花束みたいな恋をした』(冬公開)などオリジナル作品が続々と控えている。今回紹介したのは、2020年公開映画のほんの一部。まだ発表になっていない新作映画も多くあり、2020年もさまざまな映画がスクリーンを彩ることになりそうだ。(C)カラー (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020 (C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会 (C)2020 HOKUSAI MOVIE
2020年01月02日12月5日(木)より、NYインディーズの名匠ハル・ハートリー監督が、クラウドファンディングサイト“キックス ターター”にて、新作映画のクラウドファンディングを行う。募集額は30万USドル(約3300万円)で、長編映画『ホエア・トゥ・ランド(原題)』の製作資金に充てられる。今年でデビュー30周年を迎えたハートリー監督の集大成的な作品であり、新作プロジェクト実現に大きな期待が高まる。NYのインディペンデント映画シーンで活躍してきたハートリー監督は、1990年初頭より高い評価を集め、今年でデビュー30周年を迎えた。主な受賞歴は、1991年のサンダンス映画祭(『トラスト・ミー』脚本賞)、2014年の東京国際映画祭(『愛・アマチュア』シルバー賞)、1998年のカンヌ映画祭(『ヘンリー・フール』 脚本賞)、2015年のベルリン映画祭(『ネッド・ライフル』)など。また、近年も日本を含む世界各地で回顧上映が行われている。新作長編『ホエア・トゥ・ランド(原題)』とは、どことなくハートリー監督本人を思わせる映画監督のジョー・フルトンを主人公にした、自伝的要素を含むコメディ作品だ。物語は58歳のジョーが人生の転機を感じ、近所の墓地で庭師として働こうとするところから始まる。ところが、思い込みの激しい人気女優の恋人ミュリエルが、ジョーの余命がわずかだと思い込み、噂を聞きつけた誰も彼もが最後の別れを言おうとジョーのアパートメントに押しかけることに……。出演はビル・セイジ、ロバート・ジョン・バーク、パーカー・ポージー、エリナ・レーヴェンソンら。ハートリー監督のキャリアの初期から深く関わってきた名優たちが集結することになる。ハートリー監督は、2011年から世界最大のクラウドファンディング“キックスターター”を通じて5回のクラウドファンディングを成功させており、インディペンデントな映画作家として新たな可能性を見出した。2017年からは年に一度、クラウドファンディングを通じて過去作品を復刻し、日本語を含む5カ国語字幕を付けてBlu-ray化するプロジェクトを続けている。海外の映画監督が「日本の観客にも観て欲しい」と自ら字幕制作に乗り出すのは非常に希有なケースだといえる。この2019年には3番目のBlu-ray/DVD BOX セット《サバイビング・デザイアー+初期短編集》を完成。収録された6本の中編短編は、『ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS サバイビング・デザイア ー+初期短編特集』として、12月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで劇場公開される。【関連リンク】 劇場公開特設サイト()■『ホエア・トゥ・ランド(原題)』クラウドファンディング詳細・タイトル『Where To Land』監督・脚本・製作・音楽:ハル・ハートリー出演:ビル・セイジ(『シンプルメン』『肉』)、タティアナ・アブラコス、ロバート・ジョン・バーク(『ブラック・クランズマン』)、エリナ・レーヴェンソン(『愛・アマチュア』『シンドラーのリスト』、パーカー・ポージー(『ブロークン・イングリッシュ』)ほか2020年4月撮影、2021年春頃完成予定クラウドファンディングサービス“キックスターター”『Where To Land』ページにて募集【関連リンク】 募集ページ()募集期間:12月5日(木)~2020年1月3日(金)ハル・ハートリー公式サイトにて詳細を随時発表【関連リンク】 ハル・ハートリー公式サイト(halhartley.com/target=)
2019年12月05日映画『男はつらいよ』の公開50周年と、新作公開を記念した寅さんの展覧会「映画『男はつらいよ』50周年記念 みんなの寅さん展」が、日本橋三越本店 本館7階 催物会場にて8月7日から19日まで開催される。© 松竹昭和、平成、令和と半世紀の時代を超えて今なお愛され続ける、日本を代表する国民的映画『男はつらいよ』シリーズ。本展では、下町の風情漂う団子屋で、おいちゃん、おばちゃん、さくら、タコ社長など個性豊かなおなじみの登場人物と、おっちょこちょいでお人好しの寅さんが奏でる笑いと涙のあのシーンが、映画セットや小道具、映像、貴重な各種資料でよみがえる。第1作公開からの50年を振り返り、撮影で使用された貴重な衣装や台本、制作当時の秘蔵資料、撮影セットの再現などが展示される他、日本映画史に輝く歴代マドンナの名シーン上映コーナーが登場。「風の吹くまま気の向くまま。歩きながら考えるさ。」といった、寅さんたちの数々の名言も紹介され、特設フォトスポットでは、寅さんの名言が書かれた吹き出しボードから好きなものを選んで、寅さんと一緒に記念撮影できる。さらに、12月27日公開の映画最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』の撮影で使われた小道具なども初公開。一足早く最新の「寅さん」の世界を楽しめる。会場では、展覧会のオリジナルグッズや寅さんのキャラクターグッズなども多数販売。森本千絵が主催するデザイン集団「goen°」がデザインした寅さんのアイテムも豊富に並ぶ。懐かしい故郷に帰るように肩の力を抜いて、寅さんの世界をゆっくりと楽しんでみては。【展覧会情報】映画『男はつらいよ』50周年記念 みんなの寅さん展会期:8月7日〜8月19日会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場時間:10:00〜18:30(19:00閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)入場料:一般・大学生800円、高校・中学生600円、小学生以下無料
2019年07月24日大友克洋による新作長編アニメーション映画『ORBITAL ERA(オービタルエラ)』の制作が決定。2019年7月5日(金)、アメリカ・ロサンゼルスで開催されているアニメカルチャーの祭典「Anime Expo 2019」にて、大友克洋とアニメーション制作を担当するサンライズが発表した。『AKIRA』の大友克洋、待望の新作長編アニメーション大友克洋にとっては、『AKIRA』(1998)、『スチームボーイ』(2004)に続く、3作目の長編アニメーション映画となる『ORBITAL ERA』。近未来における建設途上のスペースコロニーを舞台に、特異な環境や社会に翻弄されながらも生きていく、少年達の冒険活劇が描かれるという。発表同日に公開されたティザー映像には、宇宙空間をスペースデブリの様に漂うスケートボードと、巨大なスペースコロニーの様子が映し出されている。「A KATSUHIRO OTOMO FILM」の文字と共にくるくると回転するスケートボードが金属的な構造物にぶつかるのを契機に、映像が1段階、2段階と広い画角に切り替わっていき、それがスペースコロニーであることがわかる。わずか40秒程度ながら、使い込まれた小さなスケートボードと巨大で無機質なスペースコロニーを対比させた“大友節”を感じさせる映像に、ファンは期待感を持たずにいられないだろう。また、合わせて公開されたビジュアルにも、コロニーに立つ宇宙服を着た人物の小脇に抱えられて、スケートボードが描かれている。少年達の冒険活劇が描かれるという本作だが、彼ら、あるいは作品にとってスケートボードが重要なモチーフとなるのかもしれない。大友克洋「これは今の時代に世に出したい映画」監督の大友は「新たな長編作品をお届けできること大変うれしく思います。これは今の時代に世に出したい映画です。現在制作途上ではありますが、幅広く皆さまに楽しんでいただける作品をお届けしたいと思っています。ご期待ください。」とコメントを残している。なお、「Anime Expo 2019」では『AKIRA』の新アニメーションプロジェクトも合わせて発表されている。作品情報長編アニメーション映画『ORBITAL ERA(オービタルエラ)』公開日:未定原案・脚本・デザインワークス・監督:大友克洋アニメーション制作:サンライズ©KATSUHIRO OTOMO・MASH・ROOM/O.E PROJECT
2019年07月08日子ども番組「おかあさんといっしょ」の映画化『映画 おかあさんといっしょ』の新作が、2020年1月に公開されることが決定した。1959年に放送が開始され、今年で60周年となる「おかあさんといっしょ」。昨年9月には初の映画化『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』が公開され、体験型・参加型ファミリー映画として好評を博した。そんな『映画 おかあさんといっしょ』の新作が来年公開。“映画館でいっぱい遊ぼう!”をコンセプトに、お馴染みの曲や、子どもたちが参加できるクイズなど、劇場で歌って遊んで、体を動かしたくなる参加型エンターテインメントとなっている。なお、劇場が真っ暗にならない環境で上映されるのも本作の特徴。映画のラストには、前作にもあった記念写真撮影タイムも用意されている。公開決定と同時に到着したティザービジュアルでは、うたのお兄さん・花田ゆういちろう、うたのお姉さん・小野あつこに加え、第12代目となる新たな体操のお兄さん・福尾誠と初代体操のお姉さん・秋元杏月が参加。アニメで登場する「ガラピコぷ~」も描かれている。さらに、映画館に足を運びたくなるカラフルでかわいらしい超特報映像も到着した。『映画 おかあさんといっしょ』新作は2020年1月、シネ・リーブル池袋、全国のイオンシネマほかにて公開。(cinemacafe.net)
2019年04月25日アニメーション映画『コードギアス 復活のルルーシュ』が、2019年2月9日(土)に全国の劇場で公開される。ルルーシュ復活?『コードギアス』シリーズ完全新作となる劇場版アニメーション2006年に1作目の『コードギアス 反逆のルルーシュ』全25話、2008年にその続編となる『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』全25話がテレビ放送され、一大ムーブメントを作った『コードギアス』シリーズ。OVAで制作されたアニメーション『コードギアス 亡国のアキト』などのスピンオフやコミカライズ、イベント、舞台など様々なメディアミックスが展開され、ゼロ年代を代表するアニメーションの一つとなった人気作品だ。2017年10月から2018年5月にかけては、テレビシリーズ全50話を3本の映画に再編集し、全編新規で収録したアフレコと新作カットを追加した劇場版3部作が公開。本作『コードギアス 復活のルルーシュ』は、一度は完結した物語のその後を描く、完全新作の劇場版アニメーションとなる。ストーリー光和2年。世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、2人は連れ去られてしまった。シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入した カレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。そして、その場には襲撃者に“元嚮主様”と呼ばれる、C.C.が居た。かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは――。監督・谷口悟朗と脚本・大河内一楼が再タッグ監督を務めるのは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』で監督・ストーリー原案・絵コンテを担当した谷口悟朗。また、同2作に加えて『プラネテス』でも谷口とタッグを組んだ大河内一楼が脚本を手掛ける。そのほか、キャラクターデザインの木村貴宏やナイトメアフレームデザインの中田栄治、メカニカルデザイン・コンセプトデザインの寺岡賢司ら、これまでシリーズを支えてきた豪華スタッフが再び集結している。家入レオ「この世界で」がオープニング主題歌にオープニング主題歌は、家入レオの「この世界で」。透き通った歌声が物語のスタートを盛り上げる。また、挿入歌はテレビシリーズでもおなじみのALI PROJECTの「美しき獣たちの為の」、エンディング主題歌は、ボーカルグループ・UNIONE(ユニオネ)による「リバイブ」 に決定。劇場来場者特典劇場来場者特典として、第1週(2/9〜2/15)から第5週(3/9〜3/15)にかけて、キャラクターデザイン原案・CLAMPによる描き下ろしミニ色紙や、脚本・大河内一楼による書き下ろしショートストーリー、クリアファイルなどが週替わりでプレゼントされる。<特典詳細>・第1週(2/9〜2/15) キャラクターデザイン原案・CLAMP 描き下ろしミニ色紙・第2週(2/16〜2/22) 大河内一楼書き下ろしショートストーリー カード全3種(ランダム配布)・第3週(2/23〜3/1) 新ビジュアル A6 クリアファイル・第4週(3/2〜3/8) 木村貴宏描き下ろしポストカード・第5週(3/9〜3/15) メインアニメーター描き下ろしコースター全4種(ランダム配布)作品情報映画『コードギアス 復活のルルーシュ』公開時期:2019年2月9日(土)監督:谷口悟朗脚本:大河内一楼キャラクターデザイン原案:CLAMPキャラクターデザイン:木村貴宏ナイトメアフレームデザイン原案:安田朗ナイトメアフレームデザイン:中田栄治メカニカルデザイン・コンセプトデザイン:寺岡賢司メインアニメーター:木村貴宏、千羽由利子、中田栄治、中谷誠一美術監督:菱沼由典色彩設計:柴田亜紀子撮影監督:千葉洋之編集:森田清次音響監督:井澤基、浦上靖之音楽:中川幸太郎オープニング主題歌:家入レオ「この世界で」エンディング主題歌:UNIONE(ユニオネ)「リバイブ」挿入歌:ALI PROJECT「美しき獣たちの為の」配給:ショウゲート製作:サンライズ、コードギアス製作委員会<キャスト>C.C. : ゆかなスザク:櫻井孝宏ナナリー:名塚佳織カレン:小清水亜美ロイド:白鳥哲咲世子:新井里美シャムナ:戸田恵子シャリオ:村瀬歩フォーグナー:大塚明夫シェスタール:島﨑信長ビトゥル:高木渉クジャパット:津田健次郎■ムビチケカード詳細第1弾ムビチケカード(ミニストーリー冊子付き)発売日:2018年10月6日(土)価格:1,500円+税
2018年08月06日みんなが「観たい!」と感じ、映画館へと足を運ぶ作品には、かならず理由があるもの。その“ヒット映画の方程式”を掘り下げます。まずは昨今の傾向と新作をご案内!「今日は映画でも観よう」と思ったとき、あなたはどうやって作品を選ぶ?スマホで検索して、SNSなどで話題になっているかどうかをチェックするのが手っ取り早いはず。では、いま話題になる映画とは果たしてどういうもの?まず筆頭は、海外で大ヒットした大作系。特にシリーズ&続編モノは、固定ファンが必ず足を運んでくれるのが強み。そして、スター・パワーもまだまだ健在!人気スターが出演していれば当然話題作となるし、好きな俳優が出ていれば、それだけでも興味が湧いてくるはず。また、アニメ先進国ジャパンとしては、アニメーション作品はやっぱり気になる存在。『アナ雪』や『君の名は。』のように、アニメならではの世界観や独特の技術を堪能できる作品が盛りだくさん。爆発的ヒットとなる映画も多く、今後ますます要チェックだろう。一方、撮影中から話題になる作品も。それは、人気小説やコミックの実写映画。公開前には書店に本が平積みされて目に留まりやすく、観れば誰かと話し合いたくなること間違いなし。話題になるには、ちゃんと理由(ワケ)がある。昨今のヒット映画の傾向から、注目作をご紹介します!この夏のマストは、大ヒット作のシリーズ&続編モノ夏は、気分がスカッとする“ブロックバスター(超大作)”を楽しむ季節。「M:I」シリーズと「ジュラシック」シリーズは夏の風物詩だし、老若男女が楽しめる『アントマン&ワスプ』は3 世代向き!女性ターゲットの『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』や、超豪華キャストの『オーシャンズ8』も公開前からの話題作。ヒット確実なシリーズ&続編モノが目白押しの今年は、ハリウッドの興行収入記録が史上最高となる、という噂も!?『オーシャンズ8』【華麗にして緻密!犯罪もスタイリッシュじゃないとね】「真面目に生きていく」と誓って、刑務所から出所したデビー。しかし、6年近い服役中に綿密な強盗計画を練っていた!?ジョージ・クルーニー主演でリメイクされ、世界中で大ヒットした「オーシャンズ」シリーズの興奮が再び。主演のサンドラ・ブロックを筆頭にオスカー女優が3人に、歌姫リアーナ、人気コメディ女優ミンディ・カリングら豪華キャストの結束力で、観客を圧倒!彼女たちの鮮やかな強盗テクには惚れ惚れだし、舞台となるファッション界最大のイベント「メットガラ」の場面で主催者アナ・ウィンターらが次々に登場するのも楽しめちゃう♪華麗なる強盗集団を率いたダニー・オーシャンの妹デビーの実力は?監督/ゲイリー・ロス出演/サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェットほか8月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』【ハリウッドの頂点を極めるアクション演技は必見】ミッション失敗の責任を負ったイーサン・ハントは、再びCIAから疑われることに。暗殺者に狙われながら、世界の危機を救えるか?毎回、トム・クルーズの体を張ったハードコアなアクションが話題になる人気シリーズ第6弾。今回はなんとHALOジャンプ(高高度降下低高度開傘)に挑戦。また、第3弾で登場した婚約者が妻となっていることも判明するよ!監督/クリストファー・マッカリー出演/トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンほか8月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』【人生に迷っても、道しるべを見つけて進もう!】母が営むヴィラを切り盛りするソフィは、妊娠中。「母親のように何もかも自力ではこなせない」と悩む。母ドナの友人から若き日の母親について教えられたソフィの前に、予想もしていなかった女性が現れる!?前作の大ヒットを受けて企画された続編で、主要キャストは続投。全編を彩るのは当然、「恋のウォータールー」をはじめとするABBAの名曲。監督/オル・パーカー出演/メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、アマンダ・セイフライド、リリー・ジェームズほか8月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©Universal Pictures『アントマン&ワスプ』【世界を救うには、笑いのセンスも必要なのです!】ミクロなヒーロー、アントマンの活躍を描く人気シリーズ第2弾。身長1.5cmに縮むと同時に身体能力がUPするアントマンスーツの秘密が隠された研究所を狙う謎の敵に、アントマンとワスプが立ち向かう!マーベル・コミックの映画化だが、シリアス度が増すアベンジャーズ・シリーズとは違い、ジョーク満載。ライトな味わいが魅力で明るい気分になれる。監督/ペイトン・リード出演/ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラスほか8月31日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©Marvel Studios 2018『ジュラシック・ワールド/炎の王国』【クローン再生しなくても、CG恐竜がいればいいよね!】ジュラシック・ワールドの惨劇から4年、恐竜が棲む島の火山が噴火。ワールドの運営管理者だったクレアは、恐竜保護を謳う財団の手引きで島へ…。CG恐竜の迫力に世界が驚愕した「ジュラシック」シリーズ第5弾。最新技術を駆使した映像美は大迫力だし、テーマでもあるクローン技術の是非についても一考させる。そして、さらなる続編にも期待大!監督/J・A・バヨナ出演/クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ジャスティス・スミス、ジェフ・ゴールドブラムほか7月13日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。©Universal Pictures※『anan』2018年7月18日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年07月11日