「僕等がいた」の原作・小畑友紀や「君に届け」の原作・椎名軽穂ら人気作家たちがこぞって「大ファン」と公言する、少女コミック界の巨匠・いくえみ綾が描く「潔く柔く」(きよくやわく)が、初共演となる長澤まさみと岡田将生を主演に迎えて映画化することが発表された。「Cookie」(集英社)で2004年~2010年に連載され、コミックは全13巻で累計250万部を突破、2009年には第33回講談社漫画賞少女部門を受賞した大人気コミックを原作とする本作。大切な人を失った後、人はどう悲しみを乗り越え生きていくのか?喪失感を抱える主人公たちの“その後”を描く、大人の純愛ストーリーだ。今回の映画化では、原作の数あるエピソードの中でも圧倒的な人気を誇る、クライマックスを飾ったエピソード「瀬戸カンナ」、「赤沢禄」2人の恋模様を描く。幼馴染を事故で亡くし喪失感を抱えたまま大人になっていく主人公・瀬戸カンナ役には、『そのときは彼によろしく』以来6年ぶりの純愛映画主演となる長澤さん、そして、小学生の頃に事故に遭い、一緒にいた女の子を死なせたことに強い罪悪感を抱くもう一人の主人公・赤沢禄(ロク)には岡田さんが抜擢されたが、意外にも今回が初共演となる2人。その意気込みを訪ねてみると、「元々原作のファン(登場人物達の思いや言葉、ストーリー展開、着ている洋服…もう全てが大好きです!)だったので、私で大丈夫かなと不安になりましたが、『前向き』に進む主人公の姿に私も勇気づけられたのを思い出して、私にもできるかなと頑張ってみようと思いました」(長澤さん)、「今回演じさせて頂く赤沢禄という役は大人の顔と子供の顔をあわせ持つ、とてもかわいらしく、魅力的な役です。原作の世界観を大切にしつつ、映画ならではの新たな『潔く柔く』を、長澤さんと一緒につくりたいと思います」(岡田さん)と気合十分の様子。『ただ、君を愛してる』(’06年)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(’09年)、『パラダイス・キス』(’11年)などで若者たちの恋を描いてきた新城毅彦がメガホンを取ることに。今回の映画化に原作者のいくえみさんも、「動いて音の出るもの、無音の切り取った画を見せるもの、それぞれの素晴らしさがあると思います。初めての映像化に期待と不安が渦巻きます。原作より面白かったらどうしよう、という…。でも、とてもとても楽しみです!」とコメントを寄せている。長澤さんと岡田さんの初共演にも期待が高まるが、そんな2人の切ない恋に落ちる姿を想像するだけで、胸ときめく女子は多いはずだ。『潔く柔く』は2013年秋、全国東宝系にて公開。■関連作品:潔く柔く 2013年秋、全国東宝系にて公開
2012年11月20日映画『パラダイス・キス』が6月4日(土)に公開を迎え、北川景子、向井理、五十嵐隼士、大政絢、賀来賢人、加藤夏希、新城毅彦監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。向井さんが北川さんにバラの花束をプレゼントするサプライズ演出も!人気漫画家・矢沢あいの代表作を原作に、ファッションを通じて自分の夢に向かって一歩を踏み出していく若者たちの青春を描いた本作。役作りの上での苦労について北川さんは、原作のビジュアルの美しさを挙げ「原作のビジュアルを見て、体のバランスが良すぎて驚きました。みんなで一生懸命ダイエットをして、差し入れとかを誰かが食べようとしたら『“パラキスダイエット”だよ!』と言って頑張ってました」と明かしてくれた。真夏の撮影ということで暑さにも苦しめられたようで、向井さんは「アトリエのセットはサウナみたいでした。(徹夜の撮影で)朝を越えて昼までやって…。あの4日間が一番つらかったですね」とふり返った。賀来さんはパンクな嵐を演じ、体のいたるところにアクセサリーを光らせていたが「僕、金属アレルギーで…(苦笑)」と告白し、会場は驚きの声と笑いが。加藤さんは、映画化が決まった段階で出演を熱望。「どうしてもやりたい!と言って参加させていただきましたが『自分でハードル上げちゃった!』とプレッシャーの中でやってました」と語り、無事、初日を迎えたことにホッとした表情を見せた。現場では賀来さんと五十嵐さんが、大政さんをイジっていた、といううわさもあるが、大政さんは「全然そんなことありません!」と即否定。五十嵐さんが「(大政さんは)天然なんですよ」と暴露するも「あれは実和子という役柄になりきってたんです(笑)」と必死に弁解し会場の笑いを誘った。主人公の紫(ゆかり)と天才肌で周囲を振り回していくジョージをそれぞれ演じた北川さんと向井さんだが、北川さん曰く「(向井さんは)ジョージと正反対な人」。向井さんも北川さんについて「内面は(紫と)全然違う」と感じたそうで「この2人で大丈夫なのかな(笑)?」と公開初日になってキャスティングへの不安を吐露し、会場は再び笑いに包まれた。そして舞台挨拶の終盤、向井さんは舞台袖へ消えたかと思うと、劇中にも登場する青いバラ100本の花束を抱えて再び壇上へ。ジョージさながらに「よく頑張ったな、紫」と北川さんに花束を手渡し、優しく頭を撫でた。このサプライズプレゼントに北川さんは感激!「頭が真っ白で…」としばし言葉を失った。先日、開催された完成披露試写会の席では、ジョージではなく、この日は欠席の山本裕典が演じた心優しい徳森くんの方がタイプ、と断言していた北川さんだったが、ジョージの優しさに触れ「訂正します!」と笑顔で語っていた。『パラダイス・キス』は全国にて公開中。■関連作品:パラダイス・キス 2011年6月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011「パラダイス・キス」製作委員会■関連記事:大政絢インタビュークールからキュートに! 10代最後の華麗なる“変身”で魅せるYUIがサプライズで登場し『パラキス』主題歌熱唱!向井理、北川景子ら登場に2,000人絶叫!“振り回す男”にキャスト陣の賛否は…?北川景子インタビュー若き頃の苦悩と挫折、いまは「恵まれた場所にいる」佐々木希、溝端淳平らがnon-no40周年チャリティコレクションに参加
2011年06月06日北川景子、向井理という人気俳優共演の話題作『パラダイス・キス』の、主要キャラクターが“アトリエ”に勢揃いしたポスタービジュアルが解禁となった。「NANA」、「天使なんかじゃない」(共に集英社刊)などで知られる矢沢あいの人気漫画を原作に、ファッション業界を目指す若者たちの青春、彼らとの偶然の出会いをきっかけに、進学校に通う主人公の女子高生が自らの進むべき道を模索する姿を描いた本作。昨年の映画化決定の発表時から、人気絶頂の北川さん、向井さんが出演するということもあって話題を集めてきたが、このたび、ついにポスタービジュアルが明らかになった。凛々しい表情でポーズを決める紫(ゆかり/北川さん)と、その脇でトレードマークとも言える帽子をかぶってクールに佇むジョージ(向井さん)。その後ろには、山本裕典が演じる紫の同級生の徳森に、五十嵐隼士扮する女装の美男子・イザベラ、大政絢と賀来賢人が演じるカップルの実和子と嵐に、ジョージと同じくデザイナーを志す、加藤夏希扮する香が、それぞれ個性が光るファッションに身を包み笑みを浮かべている。人気のアパレルブランドが全面協力し、各ブランドの新作が惜しげもなく提供されたという衣裳も注目だが、もうひとつ、忘れてはならないのが彼らがいるこのアトリエ!ジョージたちの創作の現場であり、原作ファンにとってはおなじみの、古いBARを改装したという設定のこのアトリエだが、原作に忠実に作りつつ、実写化に合わせて映画的ないくつもの工夫がなされている。原作では完全に地下室という設定になっていたが、映画ではあえて半地下風とし、外からの光がさしこむように!また、床はヤスリをかけるなどして古さを演出するエイジング加工が施され、BARの名残として古いレジやシェイカーなどを残しつつ、あちこちに『パラキス』ならではのファッションアイテムが配置された独特のインテリアコーディネートとなっている。また新城毅彦監督の提案で、後ろにそびえる大きな棚に色合いのグラデーションを付けるなど細部にいたるまで工夫が施されている。つい先日、本作の主題歌を人気シンガーソングライターのYUIが担当する(「HELLO〜Paradise Kiss〜」と「YOU」の2曲を提供)ことが発表されたばかりだが、キャストに衣裳、アイテムに音楽とそれぞれの要素で“最高”が集結した本作。原作とは異なるエンディングも含め、原作ファンの想像を超える映画に仕上がったと言えそうだ。なお、6月4日(土)の公開を前に3月26日(土)より前売鑑賞券(税込1,300円)の発売が開始。特典として特製クリアファイルが付いてくる。『パラダイス・キス』は6月4日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:パラダイス・キス 2011年6月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011「パラダイス・キス」製作委員会■関連記事:『パラキス』主題歌にYUI!北川景子&向井理からも絶賛の声シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第12回)ガーリー服が似合うオシャレ男優は?『パラキス』向井理らの新画像が到着!公式Twitterでファッションアイテムも紹介スイーツ作りが似合う男No.1は藤木直人!向井理、岡田将生ら甘〜いマスクが上位に大政絢インタビュー「仕事で泣きそうになること?ある…けど我慢してます(笑)!」
2011年03月25日累計発行部数600万部を超える人気漫画の実写化作品として注目を集める『パラダイス・キス』の撮影の様子が先日、報道陣に公開され、北川景子、向井理、大政絢、五十嵐隼士、賀来賢人ら主要キャストと新城毅彦監督による現場での記者会見も行われた。その詳細をお届け!受験を控えた女子高生・早坂紫(ゆかり/北川さん)がデザイナーを目指す高校生・ジョージ(向井さん)やその仲間に出会い、夢を追うことの大切さに気づき、成長していくさまが描かれる本作。報道陣に公開されたのは、ジョージや仲間の実和子(大政絢)、嵐(賀来さん)、イザベラ(五十嵐さん)らが拠点としている“アトリエ”でのシーン。気を失って運び込まれた紫に、嵐や実和子がショーのモデルを務めてくれるようにお願いするが、紫はけんもほろろに彼らの要求を拒否。その反応に怒った嵐が紫に詰め寄る中で、ジョージが遅れて登場するという流れで、紫とジョージが初めて顔を合わせる重要な場面。監督の指示の下、暑いさなかにもかかわらず何度もテストを繰り返し、本番でも同じシーンが何通りものカットでカメラに収められた。ちなみに、一番の注目を浴びる向井さん演じるジョージのこのシーンでのセリフは「誰?」のひと言だったが、そのクールな佇まいと表情からは、これまでの作品で見せてきたものとは違う、新たな“向井理”像がチラリと垣間見えた。ソファや、ビリヤード台にファッション関係の小物などが配置され、原作の雰囲気そのままに作り上げられたアトリエだが、ここで撮影が行われるのはこの日を含めてたったの4日間。連日、朝から深夜まで撮影が行われているのだそう。そんな多忙なスケジュールの中で、キャスト陣と監督は時間を割いて報道陣の前へ。女子高生役ということでこの日も制服姿の北川さんは「(制服を着ることに)抵抗は感じていますし、これが最後であってほしいですが、『まだイケる』とみんなが言ってくれるので頑張ります」と苦笑交じりに語った。紫という役柄に関しては、自らの経験を重ねつつ、強い共感を感じているよう。「焦ってしまう気持ちや、塾や学校に通わせてもらえるのが親のおかげで、ありがたいと思いつつも、何かを他人のせいにしたくなる気持ち――自分だけが大変な悲劇のヒロインであるかのように思ったり、受験をする人が偉いと考えたりしてしまう部分はよく分かります。自分の経験を演じているので役に対して親近感や手応えを感じています。いまでは、受験させてもらえたことを感謝してるし、受験はせずとも夢に向かって頑張っている周囲の人たちを、なぜあのときもっと誇らしく思えなかったんだろう?とも思うので、観る人にいま、それに気づいてほしい。自分を信じて努力することが大切なのだと伝えてくれる映画だと思います」と熱い思いを語ってくれた。向井さんは、本作の撮影に入る少し前までNHKの朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の撮影を行っており「左腕のある役は久々で」と語り報道陣の笑いを誘う。原作の印象があまりに強い、ジョージという役については「あまり背伸びしても意味がないので、自分がやって無理のない範囲で原作のイメージとすり合わせていきたい。気にしないようにしても引きずってしまう部分はあるけど、日を追うごとにいい感じになってきていると思います」と手応えを語った。ほかのキャスト陣同様、劇中の衣裳――女装姿で登場したイザベラ役の五十嵐さんは「(衣裳で)最初に着たのがヒョウ柄のもので、楽しくて仕方がなかった。芽生えそうになりました(笑)」と発言。役については「イザベラの“マザーテレサ”的なところに癒されてくれれば…」と語るも、向井さんが「癒し系ですか?」と疑問を投げかけ、大政さんも「原作と台本を読んで、(自身が演じる)実和子がいつも笑顔で癒し系だと思ってたんですが…」と五十嵐さんの“癒し系宣言”に困惑。会場は笑いに包まれた。ちなみに実和子のファッションについて大政さんは「かわいらしい女の子らしい衣裳で、普段はフリフリのピンク系の服などは着ないので楽しみつつ衣裳合わせに臨んでいます。メイクも新鮮で楽しいです」と笑顔。パンキッシュなスタイルの嵐役の賀来さんは「(衣裳が)攻撃的でロックっぽくて、最初はテンションが上がったのですが…」と語りつつ隣りの五十嵐さんをチラリ。「隣りにこういう人がいるから…」と苦笑い。さらに、ピアスやブレスレットなどをかなり身につけるにもかかわらず「実は金属アレルギーで…」と告白し、周囲を驚かせていた。ちなみに衣裳に関しては、「DRESS CAMP」や「L’EST ROSE」をはじめ、25ものブランドが全面協力。2011年の春の公開を見据えて、キャスト陣にも2011年の春夏モデルを着せるほどの力の入れよう!「KOBE COLLECTION 2010 A/W」で実際のファッションショーの最中に本番シーンの撮影が行われるなど細部にまでリアリティを追求した撮影が行われている。今後、10月の頭にクランクアップ、12月初旬に完成の予定。なお、映画版では原作者側の承諾を得た上で、原作とは異なる映画オリジナルの結末が用意されているというので、こちらも気になるところ!『パラダイス・キス』は2011年5月、丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:パラダイス・キス 2011年5月、丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011「パラダイス・キス」製作委員会■関連記事:『パラダイス・キス』のアトリエ&登場人物の写真公開向井理はクールにイメチェン
2010年09月30日公開14日間で92万人以上を動員するヒット作となった『僕の初恋をキミに捧ぐ』の“大ヒット御礼”舞台挨拶が11月7日(土)に行われ、主演の井上真央と岡田将生、新城毅彦監督が登場!さらに、井上さんと岡田さんにもサプライズで、主題歌を歌う平井堅も駆けつけ、ダブルのサプライズに劇場は大興奮に包まれた。映画上映後に館内に流れた「キャストによる舞台挨拶を行います」というアナウンスに客席はザワザワ。そして、井上さんと岡田さん、監督が登場すると悲鳴のような歓声がわき起こった。井上さんは「さっきまで3人で『誰もいなかったらどうしよう?』とか『(場内に)入って行ってシーンとなったら…?』とか言ってたんですが、こんなに多くの人に来ていただけて嬉しいです。公開から2週間が経って、こうしてもう一度舞台挨拶をしてみなさんに『ありがとう』を直接言うことができて幸せ」と満面の笑みで語った。大歓声を受けて岡田さんも「こんなに“ホーム”な雰囲気だと話しやすいです。(歓声に)圧倒されています!さっきまで、待っているときは、結構テンション低めだったんですが(笑)、こうして入って来て『これは頑張らなきゃ!』という気持ちになりました。いまはテンションMAXです」と語った。そしてさらなるサプライズ!観客はもちろん、井上さんと岡田さんにも事前に知らせることなく、もう一人スペシャルゲストが…。映画の主題歌「僕は君に恋をする」を歌う平井堅さんが花束を手に登場。これには井上さんも岡田さんも驚愕、「信じられない!」という表情を見せた。平井さんは「舞台挨拶というのは初めてで緊張してます。おとといぐらいに言われたんですが、飲んでいまして…(笑)。何の準備もなく来てしまいました」と笑顔で語った。井上さんは元々、平井さんの大ファンということもあって緊張した様子で「舞台挨拶が始まる前、監督と岡田くんと3人ですごく狭い部屋に閉じ込められてまして…。『何でだろう?』って思ってたんですが理由が分かりました!」と言うと、平井さんも「僕も別の狭い部屋に閉じ込められていました」とニッコリ。平井さんは主題歌について「脚本を読ませていただいたら(物語に)没頭してしまいました。自分なりに画をイメージしながら『どんな曲がいいかな?』と思って読んでいたんですが、読み終えたときには自然と詞とメロディが浮かんできました。切ないラブストーリーですが、人を愛する尊さを感じて、『さよなら』という言葉でサビが始まるけど、『君に恋をして良かった』という思いを込めました」と熱く語った。監督は「映画の本編の終わり方に応えるような形で、逞(タクマ=岡田さん)の気持ちを伝えていただきました。平井さんの曲が終わって、映画の本編が丸く収まるという感じです」と称賛を贈った。岡田さんも突然の平井さんの登場に「汗が止まらない…」と緊張した面持ちでつぶやいていたが、平井さんも興奮気味に「うわ、“生”岡田将生だよ!横目でチラチラと見てます(笑)」と嬉しそう。そんな彼らのやり取りに会場からは温かい笑いと拍手がわき起こった。『僕の初恋をキミに捧ぐ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼントファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜井上真央はやっぱり“何考えてるか分からない”岡田将生が好み?細田よしひこ無念生きることで、得られる愛――岡田将生×井上真央『僕の初恋をキミに捧ぐ』【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!
2009年11月07日井上真央と岡田将生という、若い世代を中心に絶大な人気を誇る2人を主演に迎えた『僕の初恋をキミに捧ぐ』が24日(土)、公開を迎えた。初日の舞台挨拶に井上さんと岡田さんに加え、森口瑤子、細田よしひこ、原田夏希、寺田有希、新城毅彦監督が登壇。本作のこれまでのプロモーションでは、あまり人前で話をするのが得意ではない岡田さんを、年上の井上さんが優しくフォロー&リードする姿が見られたが、さてこの日は…?井上さんがマイクを持つと、客席から「真央ちゃーん!」、「姫!」といった歓声が飛ぶ。いや、客席からだけでなく舞台上からも…。なぜか細田さんが観客に負けじと(?)、「姫!」と絶叫。井上さんは「黙っててもらっていいですか?」と笑顔でピシャリ。気を取り直して「映画はいかがだったでしょうか?」と問いかけると、客席からは温かい拍手がわき起こった。これに井上さんは満面の笑みで「ひとりひとりに『どこがよかった?』と聞きたいくらいです」。この日まで、プロモーションのために監督や岡田さんと共に各地を回ってきたが「岡田くんがすごい人気だったので、これはイケるかも、と思ってました」と手応えを明かした。冒頭のやり取りでもお分かりのように、この日、やたらと井上さんに絡んできたのが細田さん。「私事で恐縮ですが」と前置きして、細田さんは最近ショックを受けたという出来事を告白。曰く「井上さんがTVで、好きな男性のタイプとして『無口で何考えているか分からない人』と言っていて、嫌いな男性は『ベラベラ自分の過去を話す男』って。僕は井上さんに過去の恋愛とか、洗いざらい全部話してますが…嫌いだった?」とすがるような目で井上さんを見つめた。井上さんは慌てて「そんなことない、大丈夫!つい…うん、何とか大丈夫」とフォローになってないようなフォローをするも、細田さんは「おれ、あの日は寝れなかった」としょんぼり。井上さんは「(細田さんは)こう見えて(笑)、気を遣うタイプだし、繊細で。岡田くんをいつもフォローしてくれていました」と必死で持ち上げる。会場はこのやり取りに大きな笑いに包まれた。それにしても、井上さんの好みだという“無口で何考えているか分からない人”に岡田さんも当てはまりそうな気も…。声の大きな(うるさい?)細田さんに、原田さんと寺田さんの2人はちょっぴり押され気味?「当たり前のように明日が来るということが、実は奇跡なんだと思いました」(原田さん)、「劇中の2人(岡田さんと井上さん)のような恋がうらやましい!ああいう恋愛できたら幸せですね」(寺田さん)とうっとりとした表情で語った。そして、問題(?)の岡田さん。初日ということでかなり緊張しているようで「はい、垣野内逞を演じました岡田将生です。今日は初日を迎えられてすごく嬉しいです…。今日は来てくれてありがたいと思ってます。お願いします!」と顔を赤くして挨拶。続いてマイクを握った、逞の母親役の森口さんは「息子が失礼をいたしまして申し訳ございませんでした(笑)」と母としてフォロー。さらに「自分が出た作品を観て号泣したのは初めてです。主演の2人にピュアな部分に泣かされました」と“わが子”の演技を絶賛した。岡田さんは、少女マンガを原作とした本作の男性から見ての魅力を尋ねられ「男女の区別なく楽しめると思いますし、男性も観て泣いちゃうと思います」と精一杯アピール!会場は再び、大きな拍手と歓声に包まれた。『僕の初恋をキミに捧ぐ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:生きることで、得られる愛――岡田将生×井上真央『僕の初恋をキミに捧ぐ』【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開岡田将生、井上真央にイジられてハニカミ連発共演映画完成報告会見
2009年10月24日コミック全12巻の累計が600万部を超える同名ベストセラーを、『Life 天国で君に逢えたら』の新城毅彦監督が実写映画化。20歳までは生きられないと宣告された少年と、幼い日に彼と出会って以来、ひたすら彼を愛し抜いてきた少女の純愛が展開する。全12巻におよぶ原作コミックで強調されていたのは、自らの余命を知る少年・逞が献身的な愛を捧げてくる少女・繭を愛おしく思いながらも、自分から遠ざけようとする複雑な心情。もちろん、このくだりは映画にも重要な要素として登場するが、2時間の物語を終始支配するほどの少女漫画的紆余曲折感はなく、むしろ互いの運命を受け入れるふたりが共に手を取り合うことで生まれる痛み、さらには運命を変えられないもどかしさに焦点が当てられているように思う。それは、ふたりに関わってくるキャラクターたちの描写を最小限に抑え、逞と繭にのみ真摯に寄り添った結果なのかもしれない。純愛世界の住人にふさわしい容貌と雰囲気を持つ岡田将生と、真っ直ぐな瞳で一途なヒロイン像に説得力を持たせる井上真央が、1本の映画らしくシンプルに変化した物語で熱演を見せている。嫌でも泣ける、という表現が失礼なのは承知だが、この作品を観ていると嫌でも泣ける。それは人間の悲しい死を描いているからではなく、生きることで得られる愛が物語の中に気恥ずかしいほど充満しているから。エンドロールに流れる平井堅の主題歌は、そんな直球の愛の体現者、繭へのアンサーソングとして作られたものだそうで、井上真央が曲を聴いてウルッときたという裏話にも納得。映画と主題歌の幸せな関係が築かれている。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開岡田将生、井上真央にイジられてハニカミ連発共演映画完成報告会見
2009年10月23日まもなく劇場公開を迎える『僕の初恋をキミに捧ぐ』が21日(水)、開催中の東京国際映画祭で上映され、あわせて主演の岡田将生と井上真央、新城毅彦監督による舞台挨拶が行われた。映画は、青木琴美による漫画を原作に、限られた時間の中で愛に生きる若いカップルの姿を描いた純愛ストーリー。岡田さんが登場すると、会場は黄色い声援でいっぱいに。「まーくん!」という声援に岡田さんは「はい、岡田将生です(笑)」と返し「季節の変わり目に、この日を迎え…えーと…来ていただいてありがとうございます!楽しんでいってください」と少し緊張気味に挨拶。井上さんも「真央ちゃん!」という声に「はい、真央です」と笑顔で応じ「この作品を通じて、いろいろ考えさせられました。(劇中の)2人のようにタイムリミットがなくても、一生懸命に生きることや人を愛することの大切さをご覧になっていただくみなさんに感じてもらえたら嬉しいです」と語った。続いて、話題は土曜日に行われたグリーンカーペットに。監督は「すごく緊張しました。それと、岡田くんと井上さんの人気がすごくて、2人のすごさを初めて実感しました」と感想を語った。井上さんは、監督の言葉に笑顔を浮かべ「車で待機しているときから、2人(岡田さんと監督)がすごく緊張してて、それがこっちにも伝染してきました(苦笑)。ドキドキしましたが、(岡田さんが)素敵にエスコートしてくれました」と岡田さんに“合格点”を与えた。岡田さんは「すごい緊張しましたが(苦笑)、自分らしさが出せたかな、ちゃんと井上さんを引っ張れたかな、と思います」と言いつつも、そのときの様子を思い出したのか、かなり照れくさそう。最後に一言ずつコメントを求められると、井上さんは「胸を痛めるシーンもありますが、ひとつの希望を見出せる作品になってます。それぞれの純愛を感じてくれたら」とアピール。岡田さんは「(舞台挨拶の)締めという大役を任されまして…まあ締めというのがどういうものかイマイチ分かってないんですが(苦笑)。素直に観て、心の中に何かが残ってくれたら嬉しいです」と呼びかけた。『僕の初恋をキミに捧ぐ』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】矢沢永吉が人生初の舞台挨拶!30年前の自分に「生意気なヤツ」【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?【TIFFレポート】友情がテーマの映画で爆笑・太田、田中を離婚ネタでイジり通す【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!
2009年10月22日井上真央と岡田将生が28日(月)、東京・六本木ヒルズの高層展望台で『僕の初恋をキミに捧ぐ』の完成報告会見を行った。病気のため20歳まで生きられないと宣告された少年・逞(タクマ=岡田さん)と、逞に恋をした主人公の少女・繭(まゆ=井上さん)の純愛ラブストーリー。劇中では初恋を成就させようとする切ない恋愛模様を展開するが、この日は現在22歳の井上さんがお姉さんキャラを発揮し、20歳の岡田さんをイジる場面がたっぷり。初対面の印象について、井上さんが「見るからにナイーブでシャイで、“あまり僕に話しかけないでください”オーラが伝わってきたので、どうしようと思いました」とストレートに切り込むと、岡田さんは「そんなことないですよ、しゃべりたくてしゃべりたくて仕方なかったんです…ウソつきました」と、はにかみつつ何とか応戦。会見前には、一昨年にNPO法人「恋人の聖地プロジェクト」から「恋人の聖地」として認定された、同所内の地上238メートルというオープンエアのスカイデッキで取材陣向けのフォトセッション。だが岡田さんはまぶしい日差しに目を開けていられず閉じがちで、複数のカメラマンから「目を閉じちゃダメ!頑張れ!」と何度も叱咤激励の声。井上さんに「さっきカメラマンさんに怒られてへこんでいました」と暴露されて、岡田さんは恥ずかしそうに頭を垂れた。同所での映画イベントは初の試み。岡田さんが「素敵な場所でいい思い出になりました」と話すと、またまた井上さんから「心こもってないね〜」と突っ込み。イジられてなぜか嬉しそうな様子の岡田さんは「すっごくいい思い出になりました」と声を張って言い直した。さらに井上さんは、本作の見どころを「何より岡田くんがピュアでかっこよく映っています。女の子は岡田くん目当てで来ていい!というくらいです」とアピール。岡田さんはますますうつむいていた。一方、本作が大学卒業後の初作品ながら女子高生の設定で制服姿を披露した井上さんは「制服は今回で最後とさせていただこうと思っています」と制服卒業宣言も。司会者から本作のテーマ、初恋について聞く質問には、井上さんが「小学校1年生のときに同じクラスで席が近い男の子を好きになりました。すごく素敵で女の子にいつも追いかけられていて、それを見ていました」。岡田さんも「小学校低学年の頃で、好きな子の家に行って、みんなで集まって宿題をやったんですが、その子のことを見ていました。話せなかったです。井上さんと同じ」とそろって奥手な一面を披露。新城毅彦監督は「僕(の話)?いいですよ」と言いつつも「僕は成就しましたね」と明かし、井上さんらから羨望の眼差しを向けられていた。『僕の初恋をキミに捧ぐ』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会
2009年09月28日