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1_モダンブラッスリー「ソフィ アット エディション」光あふれる「ソフィ アット エディション」の店内ホテルの最上階、14階に位置する「ソフィ アット エディション」は、日本の旬の食材と豊かな食の伝統に敬意を表したモダンブラッスリーです。ブロンドオークと漆喰を使った直線的なインテリアが明るさや軽やかさを強調し、プライベートダイニングルームのポップな色彩がエディションならではの遊び心を添えています。メニューの一例『赤牛サーロインステーキ・オ・ポワブル』(ハーブローストポテト、農園野菜、北海道ブランデーソース)こちらで提供されるのは、和の食材を伝統的なブラッスリースタイルにアレンジした個性あふれるメニューばかり。地元の小規模生産者から仕入れた旬の食材を使い、レストランの世界観を繊細かつ斬新なフレンチで表現しています。2つのプライベートダイニングルームはそれぞれ14名と8名の収容が可能で、食事を楽しみながらのプライベートなイベントやミーティングを開催するのに最適です。店舗情報「ソフィ アット エディション」東京エディション銀座14F電話/03-6228-7400営業時間/ブレックファースト 7:00010:30、ランチ 12:00015:00(L.O. 14:30)、ディナー 17:30022:00(L.O. 20:30)2_ラウンジバー「パンチ ルーム」洗練されたダークウォールナット張りの壁と天井が、エレガントなタフテッドソファや宝石のような色合いのブロケードチェアと調和している「パンチ ルーム」ロビー2階に位置する「パンチ ルーム」は、パンチカクテルにフォーカスしたラウンジバーです。2013年秋に「ロンドン エディション」で誕生して以来、世界のカクテルシーンを魅了しており、エディションブランドの際立ったシグネチャーのひとつ。世界9か所に展開し、それぞれが歴史あるパンチカクテルを独自の解釈で提供しています。『ココナッツと飴』、『柚子と玄米』など、和をイメージしたカクテルメニューも提供現在、「パンチルーム」で提供されているカクテルメニューのコンセプトは「Wonderland」。客観的な視点から見つめる日本の文化を、パンチを通して探求しています。また、皆で楽しむためにつくられた『パンチカクテル』は、オーダーメイドのパンチボウルで提供され、ゲスト同士の交流を深めてくれます。店舗情報「パンチ ルーム」東京エディション銀座2F電話/03-6228-7400営業時間/火~木曜 18:00~24:00、金・土曜 18:00~2:00定休日/日・月曜3_ルーフトップバー「ザ ルーフ」サンセットタイムの「ザ ルーフ」。空のグラデーションが美しい銀座初のナチュラルワインにフォーカスしたルーフトップバー「ザ ルーフ」。街の喧騒から離れて、東京タワーを望む開放的な眺望を楽しむことのできる緑豊かな隠れ家です。周囲の街並みが見渡せるよう、目線より低い位置に配置されたシダやオリーブの生垣に囲まれており、プライベートな集まりに使いやすい大小さまざまなテーブル席や、植物に仕切られた席が用意されています。夜は東京タワーの夜景を楽しむことのできます提供されるのは、バイオダイナミック・シャンパーニュや希少なオレンジワイン、地元のワイナリーやディスティラリーのワインやスピリッツを使ったオリジナルカクテルなど。また、「ソフィ アット エディション」からセレクトされたフードをいただけます。店舗情報「ザ ルーフ」東京エディション銀座 屋上電話/03-6228-7400営業時間/水~金曜 17:00~22:00、土・日曜 12:00~22:00定休日/月・火曜※2024年6月3日(月)~7月3日(水)はメンテナンスのため臨時休業4_ホテルの中心に位置する「ロビー バー」アイボリーの布張りアームチェアと大きなソファに囲まれたゴールドを基調とした「ロビー バー」エディションのシグネチャーである「ロビー バー」はホテルの中心に位置し、朝早くから夜遅くまで、ゲストやローカルたちを温かく迎える隠れ家。チェックイン・デスクの後ろには20世紀初頭の日本の大型屏風が置かれ、床から天井までの2色のライトボックス・パネルがエレベーターへの通路を飾ります。朝食からティータイム、バーまで幅広く利用可能「ロビー バー」では、地元のロースタリー【リトルナップ コーヒーロースターズ】のコーヒーのほか、パネットーネで有名な【LESS】のペストリーが用意されており、朝食はテイクアウトも可能なので、自宅やオフィスでも楽しむことができます。店舗情報「ロビー バー」(Lobby Bar)東京エディション銀座1F電話/03-6228-7400営業時間/8:00~22:00レストランやルーフトップバーなど、あらゆるシーンで利用可能な「東京エディション銀座」。今回ご紹介したレストランやバーは、宿泊客だけでなく、一般の方でも利用可能ですので、ライフスタイルに合わせた“食”を楽しんでみてください。「東京エディション銀座」問い合わせ先住所/東京都中央区銀座2-8-13電話/03-6228-7400
2024年05月29日若きイタリアンシェフが挑む、北イタリアの郷土料理が楽しめるトラットリア東急東横線「学芸大学」駅から徒歩15分の目黒通り沿いにオープンアンティークショップなどハイセンスなお店が並ぶ目黒通り沿いに、北イタリアの郷土料理をアラカルトで提供するトラットリアをオープンしました。1階はカウンター席、2階・3階にはテーブル席を配し、おひとりから複数人での食事会まで、幅広いシーンでカジュアルに利用できる大人が通いたいレストランです。3階建ての木の温もりを感じる店内店主の桐山シェフは、都内のレストランで経験を積み、修業時代を含めると約8年間イタリア料理店で腕を磨いた実力派の料理人。地方ごとに個性溢れるイタリア料理の中でも、心温まる煮込み料理などの郷土色に魅了され、イタリア北西部のピエモンテ州や、中西部のトスカーナ州へ行き、本場の味を学ばれたそう。オーナーシェフの桐山淑雅(きりやま としまさ)氏アルプス山脈にほど近く、酪農が盛んな北イタリアでは、温かい煮込みや、バター・生クリームを使用した濃厚な料理が多いのが特徴。そこで【Grolla】では、たっぷりの黒コショウで一晩マリネした牛肉を赤ワインで長時間煮込んだトスカーナの郷土料理『ペポーゾ』をはじめ、肉を詰めた手打ちパスタを澄んだブロード(だし)といただく『アニョロッティ インブロード』、爽やかな食感とほのかな苦味が特徴のイタリア野菜を使った『プンタレッラサラダ』、ピエモンテ州の名物グリッシーニを衣にして揚げた新食感の『トリノ風カツレツ』など、北イタリアの伝統的な料理の数々を提供しています。では、さっそくお料理をご紹介します。『アニョロッティ インブロード』2,500円。アニョロッティとは、ピエモンテの方言で「ラビオリ」という意味。北イタリアの伝統的なパスタで、丁寧にとったブロードと合わせていただきます。とても澄んだあじわいが印象的なスープで、胃に染みわたります。『ペポーゾ』2,900円。イタリア語の「Pepe=黒胡椒」に由来するトスカーナの郷土料理。たっぷりの黒胡椒に一晩漬け込んだ牛肉を赤ワインでじっくりと煮込んだ一皿です。黒胡椒のスパイシーな味わいがクセになります。ワインとの相性も抜群です。『マグロとビーツタルタル』2,100円。イタリアでは牛の生肉がポピュラーですが、こちらのお店では日本人に馴染み深いマグロを使用。アンチョビと卵黄のソース、マグロの赤色が視覚的にも美しい一品。赤色で統一されていますが、さまざまな味わいや食感のアクセントが食べていて心地よい。『プンタレッラサラダ』1,900円。独特の風味と苦みをもつローマの野菜「プンタレッラ」を使用したサラダ。プンタレッラ自体のかすかな苦味とアンチョビとの組み合わせもよい。『トリノ風カツレツ』4,200円。ピエモンテで有名なパン「グリッシーニ」をパン粉にして揚げたボリューム満点のカツレツ。カリカリ・サクサクとした衣の歯応えと、やわらかい肉のコントラストが楽しめます。画像ではわかりにくいですが、かなりサイズが大きいので、大人数でシェアすることをオススメします。ドリンクは、イタリアワインを中心に、ビール、ウイスキー、レモンサワーなどのアルコール類と、ぶどうジュース「アランミリア」、ブラッドオレンジジュース、ミネラルウォーターの「サンペレグリノ」などのソフトドリンクをラインナップ。『グロッラ』800円/名中でも、ぜひお試しいただきたいのが『グロッラ』。ヴァッレダオスタの伝統的な酒器「グロッラ」を使用した、寒い地域ならではのリキュールとコーヒーを合わせた心と体が温まるお酒です。器にはいくつもの飲み口が付いており、中身が空になるまでそれぞれ専用の飲み口から回し飲みをする文化があり、“友情の盃”とも呼ばれています。お店の方曰く、食後酒におすすめだそうです。そんな若きシェフが営むトラットリア【グロッラ】。ぜひ足を運んでみてください。プロフィールオーナーシェフ:桐山淑雅(きりやま としまさ)氏1994年生まれ。幼少期より熊本県で育ち、福岡の調理師専門学校で学ぶ。卒業後は東京都内のイタリア料理店2店舗にて5年半勤務。独立後はシェアキッチンのシェフや出張料理、イタリア・ミラノの日本料理店のメニュー開発など多方面で活動する。2023年6月にイタリアへ渡り本場の家庭料理を学び、今年5月、独立開業1店舗となる【Grolla】を目黒通り沿いにオープンする。Grolla【エリア】学芸大学【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8000~9000【アクセス】学芸大学駅
2024年05月28日世界に先駆けて開業した「ジャヌ」初となるホテルホテル最大面積で284㎡の広さを誇る「ジャヌスイート」サンスクリット語で「魂」を意味する「ジャヌ」。「つながり」「インスピレーション」「探究心」をコンセプトに掲げ、姉妹ブランド「アマン」のDNAを引き継ぎながらも、アマンの静寂とは対照的に活気やエネルギー、遊び心に満ちています。今後、世界12か所で展開予定のプロジェクトの第一弾として誕生しました。宿泊ゲストのみならず、麻布台ヒルズを訪れる多くの方々へ豊かなライフスタイルを提案していきます。「ジャヌ東京」は、麻布台ヒルズにおける唯一のホテルで、レジデンスA内に位置します。6階から13階までの8フロアに渡る客室は、55㎡から最大284㎡の広さで全122室。その多くがプライベートバルコニー付きで、都心のスカイラインを一望することができ、レジデンスのような寛ぎの時間を過ごせます。ハイドロセラピー&サーマルエリアにある温水プール4フロアにわたる多様なウェルネス&スパ施設「ジャヌ ウェルネス」は、約4000㎡という東京のホテル最大級の規模を誇ります。都内ホテル最大級のジム(340㎡)に加え、スピニングバイク、ヨガ、シミュレーションゴルフ、ボクシングなど、グループエクササイズ用の5つのムーブメントスタジオを完備。プールは、25mの温水プールとラウンジプールを備えます。2つのプライベートスパハウスには、ハマム(トルコ発祥のサウナ)とバーニャ(ロシア発祥のサウナ)もご用意。都内のホテルとは思えないほどの充実ぶりです。エネルギッシュな8つのレストラン&バーをナビゲート「ジャヌ東京」総料理長の高木忠宏氏。1969年、東京都生まれ。「パークハイアット東京」「ウェスティンホテル東京」「「HOTEL THE MITSUI KYOTO」」「マンダリン オリエンタル 東京」「ヒルトン小田原リゾート&スパ」などで腕を振るってきました。2023年5月より就任続いては、総料理長の高木忠宏氏が、8つのレストラン&バーをご紹介します。「ジャヌ東京では、日本および世界各地の生産者から調達したフレッシュでサステナブルな四季折々の食材を使い、皆さまの探究心が刺激される食体験をご提供いたします。さらに、麻布台ヒルズのコンセプトである”Green&Wellness”を意識し、ヴィーガンやグルテンフリーなど、多様なニーズに応じたメニューも取り揃えております」賑やかなイタリアの市場をコンセプトにした3つのライブキッチンがある【ジャヌ メルカート】ダイニングエリア中央には、イタリアの風景を彷彿とさせる、サステナビリティのシンボルでもあるオリーブの木のアートワークを設置。愛犬も同伴可能な、美しい緑が広がる中庭に面したテラス席は、麻布台ヒルズとのつながりが感じられますパスタを提供するカウンターでは、料理が出来上がるまでの様子をご覧いただけるので、朝市のような躍動感をご体感いただけます。スパゲッティ、トンナレッリ、リガトーニ、オレキエッテ、コンキリエ、ラビオリなど、季節によって種類が変わるのでお楽しみに「開放感あふれる【ジャヌ メルカート】では、群馬県産のフレッシュチーズ、北海道産の牛肉、色彩豊かな季節の野菜、豊富な魚介類など、日本各地から仕入れた新鮮な食材を使い、シンプルながらもモダンで本格的なイタリア料理をお愉しみいただけます。シェアスタイルでお召しあがりいただけるバラエティ豊かなアラカルトメニューに加え、ランチにはセットメニューもご用意しています。3つのライブキッチンには、本格生パスタをご提供するカウンター、『メルカート シーフードタワー』など新鮮な魚介類をご提供するカウンター、そしてヨーロッパの食文化には欠かせないシャルキュトリーやチーズを供するカウンターがあります。それぞれのカウンターで食事を楽しむこともできるので、【ジャヌ メルカート】はシェフとお客さまの距離が最も近いダイニングのひとつといえるでしょう」≫【ジャヌ メルカート】店舗情報階数:1階電話番号:050-1809-5550営業時間:朝食8:00~11:00(L.O.10:30)、ランチ11:30~15:00(L.O.14:30)、スナック14:30~17:00、ディナー17:00~22:00(L.O.21:30)平均予算:朝食4,000円、ランチ5,500円、スナック5,500円、ディナー10,000円席数:151席(内テラス席93席)※テラス席は愛犬同伴可ネオクラシックな雰囲気の【ジャヌ グリル】では国産牛や魚介類のグリル料理を楽しめる中央にライブ感溢れるキッチンを配置したメインダイニング。他に、ビジネスランチやディナーでのご利用にも最適な最大20名様まで着席可能な個室も完備シグネチャーディッシュの『島根県まつなが牛サーロイン』。シンプルな味付けや火入れを追求し、パタゴニアンソルトなどと共に提供コク深い北海道産のラクレットチーズにジャヌ グリルシェフ特製のBBQソースが食欲を掻き立てる『ダブルスマッシュ チーズバーガー』「メインダイニングのエントランスには、お食事の前のお待ち合わせに最適な【ジャヌ グリル】専用のバーカウンターや、約2,500本のワインが収納された2つのワインセラーが配されています。そして中央の壮観なライブキッチンでは、五感が刺激される臨場感あふれるシェフのパフォーマンスが、好奇心を掻き立てるジャヌ東京ならではのダイニングエクスペリエンスをご提供いたします。国産ブランド牛に留まらず、ニュージーランドやアルゼンチンの味わい深い赤身肉、生産過程や背景を重視した食材もご用意。アルゼンチンの湖塩、パタゴニアンソルトのほか、オリジナルBBQソースやスモークパプリカを使用したチミチュリソースなどのコンディメントが、こだわり抜かれた素材を引き立てます。一押しは、店内のアイランドキッチンで調理する『ジャヌグリルチーズバーガー』です。食べ応え抜群な240gのダブルスマッシュビーフパテにベーコン、甘みのある淡路島産玉葱を合わせました。フレンチフライ(バーガーとセット)とご一緒に、冷たい生ビールやクラフトビールもご堪能ください」≫【ジャヌ グリル】店舗情報階数:4階電話番号:050-1809-5550営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30)、ディナー 17:30~23:00(L.O.22:00)平均予算:ランチ7,000円、ディナー15,000円席数:132席(テーブル96席、カウンター12席、バー8席、個室2室 (計16席、コネクティング可)多彩な点心や60種類以上のアラカルトをナチュールワインと楽しむ【虎景軒(フージン)】赤をテーマカラーとしたインテリアが印象的な賑やかなダイニング。奥には、2名から10名まで利用できる個室も用意します『//の形を模した海/|蒸し餃/&』や『.景軒特製 /?包み/)籠包』など、カウンター内のキッチンで本場の点心師が腕を振るう数々『北京ダック 虎景軒オリジナルスタイル ダックロールとリエット キャビア クリスピーカップ』や『蒸し鶏の冷菜 上海風葱と生姜の翡翠ソース』などをシェアスタイルで「ライブキッチンをしつらえた賑やかでライブリーな空間の【虎景軒】では、中国各地の古典料理に息づく中国料理の本質を大切にしながら、広東料理の技法をベースに、コンテンポラリーにアップデートしたメニューを豊富にご用意しております。ジャヌ東京では、サステナブルな取り組みを進めており、シグネチャーディッシュである北京ダックは、一般的に食さず廃棄されることの多い肉をリエットにキャビアを飾り添えるユニークな方法で提供。ほとんどのお客さまが注文される人気の一皿です。ご友人やご家族と楽しくテーブルを囲みアラカルトをシェアスタイルで楽しむ。あるいはランチ・ディナー共にコースを利用したビジネスシーンやフォーマルな集いにもおすすめです。個室を4室ご用意しておりますので、様々なシーンでご利用いただければ幸いです」≫【虎景軒(フージン)】店舗情報階数:5階電話番号:050-1809-5550営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30)、ディナー 17:30~22:30(L.O.21:30)平均予算:ランチ8,000円、ディナー18,000円席数:131席(テーブル88席、カウンター17席、個室4室)長年の歴史を持つ江戸前鮨の伝統を再解釈して誕生した鮨店【飯倉(いいぐら)】風情漂う店内は、日本の伝統文化を感じることができる空間です。食後には、5~6種類から選ぶことができるお茶をご用意江戸前鮨を代表する小鰭の握り。シャリは、赤酢と黒酢のブレンドまたは白酢による2種類をネタによって使い分けています「【飯倉】では、シェフが仕入れた海の恵みと旬の食材を使った四季折々の酒肴とともに、カウンター席ではおまかせコースを、テーブル席ではアラカルトメニューをご提供いたします。生の魚とご飯を手早く提供することから“日本の元祖ファストフード”としても知られる江戸前鮨。 職人技が光る小鰭に代表される「酢〆」、穴子などの「煮物」、そして江戸時代から伝わるまぐろの「漬け」など、奥深い江戸前鮨をご堪能いただけます。こだわりのガリは、料理長の篠原邦宏が愛用する北海道産の新生姜を丸ごと漬け込み、直前にスライスしてご提供。江戸前鮨の伝統を再解釈した鮨店で、国内外のお客さまにご利用いただいています」≫【飯倉(いいぐら)】店舗情報階数:2階電話番号:050-1809-5550営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:30)、ディナー 17:30~22:30(18:00~と20:30~スタートの2部制)平均予算:ランチ12,000円、ディナー30,000円席数:17席(テーブル10席、カウンター6席)炭、薪、藁、槙や桜チップなどの芳醇な香り漂う伝統的な炭火焼きを現代風に進化させた【SUMI】「ジャヌ東京」別棟3階に佇む【SUMI】は、他のレストランと異なり、ホテル内からではなく外からのアクセス。店内からの眺めの良さも格別です伝統的な炭火焼きを現代風にアレンジした料理の数々は、出来上がるまでの様子もまたご馳走です。活気ある店内で、シェフとの会話もお楽しみください「【SUMI】では、シェフが厳選した旬のオーガニック食材を中心に、伝統的な炭火焼きを現代風にアレンジし、おまかせコースでご提供いたします。店内中央のライブキッチンを囲むカウンター席で、料理に合わせた日本酒やプレミアムワインとともに、炭火焼はもちろん、食材に炭を焼き付けるなど、様々な手法ですべての料理に炭を使ったコースを、シェフのパフォーマンスとともにお楽しみください。お客さまに喜んでいただきたいという想いを込めて、コース料理のお凌ぎに手打ち蕎麦をご用意しています。季節毎に替わるお凌ぎの蕎麦は、打ち立ての蕎麦特有の香りと濃厚な味わいが特徴で、季節の食材を使った香り高いだしで堪能する和食ならではの逸品です」≫【SUMI】店舗情報階数:3階電話番号:050-1809-5550営業時間:ディナー17:30~23:00(18:00~と20:45~スタートの2部制)平均予算:ディナー26,000円席数:21席(テーブル8席、カウンター13席)「ジャヌ東京」ならではのビジュアル映えするスイーツが並ぶ【ジャヌ パティスリー】大理石とオークウッドが調和した心温まる空間で、天井に設置されたユニークなランプシェードからの自然光が優雅に降り注ぎますショーケースには、ペストリーシェフの野口ゆきえ氏が手掛けるエレガントな生菓子や焼き菓子の数々が並び、テイクアウトも可能シグネチャーケーキの『タルニー』。開業時の春には、いちごとホワイトチョコレートのクリームを合わせた可憐な赤い薔薇が登場。中には、ベリーとチョコレートのムース、ラズベリーローズのジュレ、そしてクレームブリュレの3層が組み合わされています「【ジャヌ パティスリー】では、ヨーロッパの伝統を受け継ぐ生菓子や焼き菓子を取り揃えています。ヴィーガンやグルテンフリーにも対応し、旬のフルーツをベストな状態で、どなたにも美味しくお召し上がりいただけるデザートをラインナップ。繊細な飴細工を添えた1日5食限定のパフェなどがお楽しみいただけます。シグネチャーのケーキは、サンスクリット語で"薔薇"を意味する『タルニー』です。港区を象徴する花の1つである薔薇を、ジャヌ東京らしくシンプルで可憐に表現しました。季節により異なるフルーツを使ってご提供しており、6~8月までの期間は、パッションフルーツとマンゴークリームを合わせた爽やかな黄色い薔薇がお目見えしますのでご期待ください」≫【ジャヌ パティスリー】店舗情報階数:1階電話番号:050-1809-5550営業時間:8:00~20:00(店内L.O.19:30、ケーキ販売 9:30~20:00)平均予算:2,800円席数:28席人気のアフタヌーンティーや極上の1杯を楽しむ【ジャヌ ラウンジ & ガーデンテラス】ロビーから続く高い天井とミラーの壁に映える大きなランプシェードが、ダイナミックな空間を創り出しますミツバチや蜂の巣をイメージした見た目にもキュートなケーキや、国産のシナの木蜂蜜と旬のメロンを合わせてハニーチュイルを添えた上品なショートケーキ、ハチミツでマリネしたサーモン フィンガーライムなどが味わえる『はちみつアフタヌーンティー』(6月30日まで)「東京タワーを間近に望む【ジャヌ ラウンジ & ガーデンテラス】では、日本が誇るティーブレンダーの内田智子氏や、バリスタがジャヌ東京のためだけに厳選したティー & コーヒーセレクションをお楽しみいただけます。五感を満たすアフタヌーンティーでは、サステナビリティを代表する食材であるはちみつにフォーカスした『はちみつアフタヌーンティー』をご提供。マヌカハニーやイタリア産アカシアなど、美肌効果をもたらす成分を豊富に含む世界各国7種類のはちみつを使用した6つのスイーツと4つのセイボリーが並びます。ラウンジから続く麻布台ヒルズを見渡すガーデンテラスでは、スイーツや軽食をご提供いたしますので、お食事以外の時間帯でもお寛ぎいただけます」≫【ジャヌ ラウンジ & ガーデンテラス】店舗情報階数:5階電話番号:050-1809-5550営業時間:12:00~23:00(L.O.22:30)、アフタヌーンティーの提供は12:00~と15:00~の2部制平均予算:アフタヌーンティー8,000円席数:68席(内ガーテンテラス席42席)東京の8つの街からインスパイアされたユニークなカクテルが味わえる【ジャヌ バー】5階に位置する【ジャヌ バー】は、昼間の喧騒から離れた大人の空間が広がります豊洲をイメージしたシグネチャーカクテルの『ブラーオイスター』。ジンをベースに、牡蠣、青りんご、キュウリ、薔薇といった一見ミスマッチなようで、芳香化合物を同じとする素材が絶妙なバランスで配合されています「日本を代表するミクソロジストの南雲主宇三氏監修のカクテルをご提供いたします。麻布台、銀座、神楽坂、豊洲、新宿、清澄白河、人形町、浅草の、東京の8つの街からインスパイアされたユニークなシグネチャーカクテルのほか、従来のミクソロジーにジャヌ東京独自のツイストを加えた、ジャヌ クラシックカクテルをお楽しみいただけます。アルコールは苦手だけど、気の合う仲間とのひとときを大切にしたい方には、モクテル(ノンアルコールカクテル)もご用意しております。バーフードのメニューには、ジャヌバーガーなどダイナミックな西洋料理の他、だし巻き卵を具材にした卵サンドなどもラインナップしています」≫【ジャヌ バー】店舗情報階数:5階電話番号:050-1809-5550営業時間:17:00~24:00(L.O.23:00)平均予算:3,500円席数:37席(カウンター12席、テーブル25席)「ジャヌ東京」の個性豊かな8つのレストラン&バー。お好みの一軒はみつかりましたでしょうか? 季節限定のメニューなども次々と登場していきますので、ぜひ大切なお相手と訪れ、思いで深い時間をお過ごしください。予約はこちら「ジャヌ東京」ダイニングエクスペリエンス※公式の予約先は8軒共に下記になります営業時間:9:00~21:00予約メール:janutokyo.fbres@janu.com電話:050-1809-5550
2024年05月27日フランス人シェフと元デザイナーがタッグを組んだレストラン親しい人と普段よりちょっといい食事をして、非日常を味わいたい。そんな気分のときに、おすすめしたいフレンチレストランが東麻布にオープンしました。お目当ての店は、大通りから一本入ったビルの上階。温かな光がテラスの窓から溢れているところが、今回ご紹介する【OLINA】です。細い道路を入って上を見上げれば、人々を導く灯台のようなお店をすぐ見つけることができるでしょう。落ち着いた雰囲気のダイニング。オープンキッチンの気配を感じることができるこちらを営むのは、フランス人シェフのオリヴィエ・ガルシアさんとサービスを仕切るパートナーの高遠菜都子さん。オリヴィエさんはスペイン人の父とフランス人の母を持ち、オーストラリア、フランス、スウェーデンなど、ミシュラン星付きレストランを含む、様々なスタイルのレストランで経験を重ねてきました。一方、菜都子さんはファッションデザインを学ぶため2009年に渡仏後、トップメゾンでのインターンなどをしながらフランスで暮らしていました。スウェーデンでは Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)のデザイナーとして活躍していた人物です。シェフのオリヴィエ・ガルシアさん(右)と、サービスを担当する妻の高遠菜都子さん(左)レストランの扉を開き、席に案内されると、まず目に留まるのはスタッフのユニフォーム。一瞬“つなぎ”のように見えるユニークなデザインは、あまりレストランで見かけないタイプのもの。キッチンで料理に没頭するシェフ、ワインをセレクトしているソムリエ、料理を運ぶサービスマンなど働く人たちの姿を美しく魅せています。気になって尋ねたところ、実はこちら菜都子さんがデザインしたものだそう。Acne Studiosでもワークウエアをデザインしていた彼女にとって、“シェフもサービス担当も同じチーム。その境界線がないものをユニフォームにしたかった”という思いを込めたといいます。こうした、“ちょっと違う光るセンス”がこの随所に散らばっているのが【OLINA】の魅力。まったく違う道を歩んできた二人の経歴から生まれる感性やアイデアが、さまざまなところで感じられるのです。この日とどいた、タケイファーム・自然農園TOMからの野菜たち。みずみずしく、エネルギーに満ちています数多くの国でのバックボーンを持つオリヴィエは、実に好奇心が旺盛で柔らかい感性の持ち主。それは各国、文化の違うさまざまな人とコミュニケーションをとって磨かれてきたからこそでしょう。食材や器探しのために農家や工芸家を訪ね、ひとりひとりの話に耳を傾け、届いた食材や器を見るたびに、無限にインスピレーションが湧いてくるといいます。日本の四季を感じる、自由なフランス料理心地よい空気が流れているオープンキッチン加えてオリヴィエさんが日本で刺激を受けたのは、はっきりとした日本の四季。それぞれの食材が持つ、短くおいしい“ピーク”の旬の味わいを、自由自在に組み合わせ、料理に仕立てていきます。取材をしたのは4月も終わりのころ。この時につくってくれた「グリンピース」の料理には、いろんな生命が輝く海山の春を感じることができます。メインの食材はフレッシュで丸々としたグリンピースと、北海道で獲れる北海アサリでした。大粒のアサリはたっぷりとした食感を活かし、白ワインとエシャロットでサッとゆでたあとに備長炭で炙って香ばしく。グリンピースは皮を剥いて、シンプルに甘みを引き出しています。奥田誠二さんの信楽焼きに守られた『プチポワ・北海アサリ・発酵ビーツのピュレ』。土っぽい質感の和食器が、畑の土を連想させ、盛り付けられた料理のエネルギーを際立たせていますソースは、アサリをゆでたジュースに発酵ビーツのピュレを合わせて、旨みの奥行きを出したもの。そこにグリンピースと、アサリを盛り付け、豆苗をあしらい、グリンピースの鞘から作った泡をトッピング。豆苗の青い香りと、アサリの海の香り、そして炭火のスモーキーな香りが混じり合って、プチッとグリンピースを噛めば、春の甘みが口に広がります。わざわざアサリを炭火で炙ったのは、オリヴィエさんの春の思い出から。春になって温かくなると、親しい人と一緒に外でバーベキューをした記憶を、料理に写したかったのだそう。彼の料理は、真っ白な譜面に、自分の中から生まれる音符を紡いでいく曲のよう。オリヴィエさんは季節の食材を組み合わせながら、その時に生まれる感覚で新しい料理をつくっていくのです。『サクラマス・桜・白アスパラガス』コースの中盤に登場する魚料理は、季節の移ろいをそのまま現したような一皿でした。桜のチップで燻製をかけ、香りを移したオイルでコンフィにしたサクラマスがメイン食材。付け合わせの白アスパラガスは、さくらの葉の塩漬けを巻いて蒸し、添えています。ソースはブール・ブランですが、刻んだ桜の葉の塩漬けを入れてひと工夫。飾りのさくらんぼのピクルスとエディブルフラワーの下にはジュレが敷いてあります。これだけ桜の要素が一皿に盛り込まれているのに、料理から感じる桜の香りはほんのりと優しい。それはまるで散った花びらをそっと舞上げる春風のよう。そんな香りをまとい、しっとりと火が入ったサクラマスを、ソースの塩味と酸味が支え、ワインが合うフランス料理らしい骨格を作っています。この一皿から、オリヴィエさんが日本で初めて見た、はかない桜への思いを感じました。豊富なクラフトワインのラインナップも魅力『枝豆のミルフィーユ』デザートに登場したのは、この時期おいしくなる枝豆。こうした日本独特の食材を料理するのも楽しみの一つだとか。フランスでは冷凍のものは手に入るけれど、フレッシュないいものはないとのこと。この時期に手に入るぷっくりとした枝豆は、フレッシュな香りと、まるい甘みを活かし、可愛らしいミルフィーユになって登場します。とある日の、ペアリングのラインナップまた、ソムリエ・常盤 努氏が選ぶクラフトナチュラルワインのラインナップも見逃せません。欧州のワイナリーが中心ですが、少量しか生産していない希少なワインも多数あり。ペアリングは、最初はシャンパンまたはジントニックのチョイス。途中には貴醸酒の日本酒なども登場する幅の広いラインナップです。料理同様、従来の型にとらわれない自由な発想から生まれるペアリングの提案は、とても魅力的。オリヴィエさんのつくる、心地よい料理と、いいワイン。上質なのに、心が解けるような柔らかな空気が流れている【OLINA】は、大切な人といい時間を過ごしたいときに訪れたくなる場所です。OLINA【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】15000円【ディナー平均予算】18000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩3分
2024年05月22日上質と心地よさを兼ね備えた大人の一軒新たな挑戦、その想いと出会い創作中華と逆ペアリング上質と心地よさを兼ね備えた大人の一軒優しい灯りに誘われる、和モダンな一軒広尾駅から徒歩3分。ふいに現れる、瓦屋根の和モダンな一軒。街の中に静かに佇むその場所が、2024年3月にオープンした【ワイノログ】です。引き戸を開けて中へ足を踏み入れると、そこには艶やかに黒く光るカウンター席をはじめ、上品な設えが至る所に施された大人空間が広がっています。カウンター席。そっと灯りをともした金のテーブルライトが寄り添い、落ち着いた雰囲気にホッと一息つきたくなりますその中、快活な声で出迎えてくださったのは、同店のオーナーシェフ皆川浩正さん。気付けば店内には勢いよく鍋を振る音が響き始め、食欲をそそる香りが辺りを包み、楽しく話す人々の声が絶えません。外から見た時の静寂そうなイメージとは一変、上質でありながら肩肘張らずに会話を楽しみ、リラックスした状態で食事を楽しむことができるその空間に、いつまでも居続けたくなるような居心地の良さを感じます。グループとの利用にも使いやすいテーブル席“円卓”へのオマージュを思わせるテーブル席も新たな挑戦、その想いと出会い皆川さんは弱冠23歳の時より料理人の道へと進み、ザ・ペニンシュラ香港など、約10年に渡り本場の地で広東料理を極めていらした実力派。帰国後は【赤坂櫻花亭】で総料理長としてご自身の料理と更に向き合い、巷でも本格的な広東料理が味わえるお店として人気を博していらっしゃいました。香港のホテルやや国内レストランの総料理長として、約30年間中華料理を作り続けてきた皆川浩正さんそうした30年以上にわたるプロとしてのご経験を持ちながら、新店という“新たな挑戦”を始められることになったきっかけには、ある2人との出会いがあったと言います。それが、まさに【ワイノログ】の構想を練っていた2人のオーナー。経済誌Forbesの「アジアを代表する30歳未満の30人」にも選ばれた起業家・エンジニアの塩浜龍志さんと、海外でのご経験も長く海外投資ファンドで数々の企業に投資をされてきた仲田真さんです。学生時代より仲を深め、ワインも大好きと語るこのお2人がお店を実現させようとする中、巡り合った皆川さんのお料理は「本当においしい」と思われたそう。ベテラン料理人でありながらも、若手の知識や新しいものを柔軟に取り入れていくことに「全く抵抗が無いんです」と笑顔で、むしろワクワクと話す皆川さん。その持ち前の探求心と、伝統の技法を守りながらも新しいものを作り出し、これまでにないお店を作りたいという気持ちがオーナー2人の想いとも重なったご様子です。創作中華と逆ペアリングワインのおいしさを引き出すのに“ぴったり”な、アレンジの効いた創作中華の数々新たなペアリング体験ができるとしても話題になりつつある、同店の“逆ペアリング”。通常、ペアリングと言えばお料理に合わせワインをセレクトしていくものですが、ここで行っているのは選び抜かれたワインに合わせて料理を提供するというもの。そして特筆すべきポイントは、単にワインに味を合わせていくような方法ではなく、皆川シェフの「中華料理の伝統と革新を融合させたワインにピッタリと合う料理をお出しする」という、熟練の技から成るアレンジの効いたお料理が並んでいくところにあります。小籠包や水餃子など名前こそ中華の定番的なお料理であっても、出てくる上品な見た目のそれは、口にすると繊細な味わいと細やかな手仕事に驚くものばかり。ソムリエによるワインとの相性を聞く時間も楽しみながら、ゆったりとマリアージュを堪能します。~この日の11品の広東料理とペアリングコース、一部をご紹介~『叉焼、皮蛋』2日かけて焼いた豚叉焼と、青島皮蛋。特に皮蛋は、そのクセのある定番の味わいを想像しながら口にすると……衝撃です。表面を天ぷらのように揚げて衣をまとわせるなどアレンジを加えていることで、驚くほどにマイルドな仕上がりに。ツンと尖った感覚はなくむしろミルキーな味わいに変化しており、中にはここに来たことをきっかけに皮蛋が好きになった、という方もいる程だそうです。あえてにごりをいれた、酸味と相性の良い微発砲ロゼと共に。『魚の小籠包』小籠包の中身としては珍しく、鯛を使用しているという一品。ワインとの相性を考え、チーズとバターでソテーし、酸味や魚独特の臭みを飛ばすことでマイルドに食べやすく仕上げられています。『蒸ホタテ』香港の代表的なホタテ料理を基にアレンジをしたもの。ホタテをただ蒸すのではなく、間に海老のすり身や擦ったリンゴを入れることでふわっとした食感に。上から乗せた白髪ねぎは、事前に白ワインにつけるなどの工程を踏むことで味が馴染みやすくされており、伝統的な手法に皆川さんならではの工夫が詰まっています。ガーリックがアクセントのこちらの一品は、樽感のある甘いワインとともに。『鶏の水餃子』お店の代表メニューでもあるトムヤム坦々スープの水餃子。トマトが添えられたこちらのスープと、みずみずしいオレンジワインの相性は抜群で、長く続く余韵とともに楽しみます。『春巻きと蜂蜜』皮にチーズを加えることでホワっと香り立つ春巻き。中には鱈が入っていることで重くならずに食べやすく、パリパリと軽やかな食感の上から好みで蜂蜜をかけていただきます。『牛肉と黒胡椒』とても柔らかく焼かれた、黒胡椒と赤ワインのソースをかけた盛り付けも美しい牛のフィレ肉です。肉まんの生地にあたる部分でつくられた甘みのあるパンが添えられ、最後の一滴まで一緒に食べたくなります。なおお肉にかかっている黒胡椒のアクセントは、ブラックチェリーを思わせる赤ワインとの相性もピッタリ。また時間が経ちワインが開いてくると合わせるソースや黒胡椒との印象も変わり、食べ進める中でよりわかりやすく変化するマリアージュを楽しむことができる一皿です。『おこげ』先ほどの赤ワインから変化を付けて軽やかなワインを、という流れに乗って楽しむ料理が、こちらの香ばしい『おこげ』です。1組ずつ、石焼きの器で出していただけるのも嬉しいところ。グツグツと音のする焼き立ての餡には、9種の具材が入っています。メニューを考案していた当初、チャーハンにすることも考えられたそうですが、コースの〆として重くならないようにとおこげにすることに辿りついたのだそう。なおワインは、ダージリンのような香りのフルーティで華やかな白ワイン。おこげの熱さとワインの冷たさが絶妙です。中華という言葉から連想される“こってり”という言葉からは真逆の位置にあるような、皆川さんの繊細な味わいと細やかな創作から成る中華料理。伝統的な調理方に、日本のだしや素材、漢方の知識などを盛り込んだお料理は、自然体ながら印象に残る存在感があるものばかりです。希望によってはオプションで、優しい味わいの玉子に甘みのあるネギが乗った香港式中華そば「ミニ葱そば」(+800円)を付けることも可能。ラストのデザートにはドバイでパティシエをされているというオーナーの妹さん監修の、クリームブリュレの製法で仕上げた濃厚な杏仁豆腐にティーペアリングが付き、最後まで味の楽しみが尽きません。ワイン+ログ(記録する)が店名【ワイノログ】の由来となっており、今後は飲んだワインを記録するシステムを開発し、より良い提案ができるようにすることも考えているそう。3人の見据える先は、まだまだ進化し続けています思わず“相思相愛”という言葉が浮かんでしまう3人、1チームが主軸となった、おいしさに満ち溢れた【ワイノログ】。繊細で余韻を感じる旨みの口福がフワッと続き、お店をあとにしてからも幸せな気持ちで包んでくれます。ワイノログ【エリア】恵比寿【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】8,000円 ~ 9,999円
2024年05月14日【タワシタ】、【Äta(アタ)】で腕をふるった実力派シェフ食材への敬意によって突き動かされた、“コンポスト”への取り組み生産者と食べ手を優しく繋ぐ“ひと手間”【タワシタ】、【Äta(アタ)】で腕をふるった実力派シェフ白金高輪駅から徒歩3分。スタイリッシュながら温かみのある店内は、カウンターでシェフとの会話を楽しむもよし、半個室に仕切られたアンティークのテーブルで集うもよし。「基本はワンオペなので、テーブル席で4名の予約が入ったらカウンター席は2名まで」と、あくまで松野さんの目と手の届く範囲で、丁寧に向き合います。シックなオープンキッチンと、6席のカウンター松野さんが料理の世界を目指したきっかけは、中学生の頃に訪れた地元・山梨の町中華。中華鍋を勢いよく振る料理人の姿を見て、「自分もやってみたい」と憧れを抱いたといいます。「母親の料理の手伝いから始まり、中学校時代からずっと料理人になりたいと考えていました。高校には行かず、京都へ修業に出ようと思っていましたが、両親がともに地方公務員だったこともあり、当時は反対され(笑)、折り合いをつけるためにも高校・大学は卒業しました。大学3、4年も日本料理店で働いていましたし、一度は就職してみたものの、勤務帰りもその日本料理店でアルバイトをしていて、どうしても諦めきれず、1年で退社して料理の道へ進みました」オーナーシェフの松野 敦(マツノ アツシ)さん。1984年、山梨県生まれ。大学卒業後、25歳から料理人の道へ進み、2023年11月10日、【atti(アティ)】をオープンその後、「大好きなデザートづくりも学びたい」という好奇心から、フランス料理へ転向。フィリップ・バットンさんがオーナーを務める麻布十番の【ル・プティ・トノー】など人気フレンチレストランを経て、28歳から赤羽橋【タワシタ】でスーシェフに就任します。「【タワシタ】は、食材に対する考え方や、農家さんをはじめ生産者さんと“一緒に作る”という感覚を身をもって体験した場所。自分の今の料理のベースができたと思ってます」適度に仕切りを持たせた半個室仕様のテーブル席。インテリアを手掛けたのは、都内を中心に【Kabi】などの人気レストランを手掛ける長田 篤氏食材との出合いは、紹介はもちろん、全国の道の駅や八百屋を松野さんが自ら巡り、おいしいと思ったら記載されている生産者の方へ連絡をとり、「伺っていいですか」と開拓を重ねているといいます。「料理人がもつ知識だけでなく、農家さんに「これはどういう風に料理するとおいしいですか」と直接聞いてみると、思いもよらなかった調理法があったり、やはり生産者の方が一番おいしい食べ方を知っていることが多いんですよね。だから、一緒に食材のお話を聞いて、一緒に作らせてもらっているという感覚なんです」【atti】のカウンターもオープンキッチンを採用。ひとりでの食事も気負いなく楽しめる居心地のよさその後、2020年まで2年ほど勤めた【Äta(アタ)】では、シェフとして腕を振るった松野さん。人気店のカウンターキッチンを通して、お客さまの声や表情からダイレクトに感想が伝わってきたといいます。食材への敬意によって突き動かされた、“コンポスト”への取り組み松野さんが「“顔の見えるもの”しか使いたくない」と話すように、食材への敬意によって突き動かされたのが、生ゴミを堆肥化する“コンポスト”への取り組みです。野菜の皮やだしガラ、使い切った端材は、まとめて乾燥させ、ミミズや微生物などの働きを活用してコンポストに。自身が手掛ける家庭菜園の土に撒いたりと還元するそう。「自己満だと思うんですが、手間が少しかかっても、生ゴミを出すより、こうしてコンポストにすることで、自分も気持ちよくなるんです」と松野さん端材は野菜のだし取りに混ぜたり、最終的に乾燥させて野菜パウダーとしてパンに混ぜ込むことも。写真は、松野さんが国内外の約30種の小麦粉を取り寄せて、配合を研究して行き着いたという自家製カンパーニュ。表面はハード系、中はふわふわの食感「函館の農家さんを訪ねたときに、コンポストを行っている土の中に手を入れさせてもらったところ、土がめちゃくちゃ熱くて! 自然の力を実際に体感したのが大きいきっかけになりましたね。大人になって知ったのですが、実家でもお米を作りながらコンポストをやっており、一気に身近に感じて、もうちょっとその先も知りたいし、やってみたいと自然と思ったんです。おかげで、うちのお店では野菜のゴミは一切出ないんです」コース料理の前菜『桜鱒(サクラマス)と紅芯大根のジュレ』は、アクセントにした緑のソースが、カブや紅芯大根の皮、大根の葉など端材をミキサーでおろしたもの。函館で獲れた桜鱒(サクラマス)は軽く燻製し、紅芯大根のジュレと、紅芯大根のシャーベットでいただきます。春らしい一皿は、シャーベットの口どけと、スライスしたカブや大根の食感が、爽やかなコントラストまた、岐阜の橋場農園さんから卸してもらっている「天恵菇(テンケイコウ)」 という、ステーキしいたけと菌床しいたけ、干ししいたけを使った一皿は、それぞれの石づき部分や軸までソーセージに混ぜたり、煮出してソースにしたりと、余すことなく使用。ソーセージに混ぜた菌床椎茸は、あえて荒くミンチにすることで、香り・味わい・食感の全てでしいたけを感じられる仕上がりです。「天恵菇」は日本酒で水分を補いながらじっくりロースト。ぎゅうと肉質が詰まり、アワビのような食感はまさにステーキ凝縮したしいたけの旨みを、洗練された味わいに昇華しているのが、山梨の契約農家が無農薬で育てる柚子を使った「塩柚子」。塩に漬けて発酵させた「塩柚子」は、柔らかな塩みと香りが特徴で、まろやかな味わいに一役買います。「たくさんの要素を重ねた一皿も好きなんですが、何を食べてるか分からない料理にはしたくない。例えば「ここのしいたけがすごくおいしいから、しいたけのおいしさをきちんと味わってもらえる料理を作りたい」という想いが強くなってきて、食材を邪魔するパーツはできるだけ削っています」主役に引けをとらない新たまねぎは、以前旅した淡路島で出合ったという「浅田農園」のもの。一層一層の厚みもさることながら、甘みや瑞々しさも格別3品目は、北海道・十勝から仕入れている銘柄豚「蝦夷(えぞ)豚」。赤身メインの珍しい豚肉は、牛脂と豚脂で1ヶ月ほどコーティングして熟成をかけることで、しっかりとした旨みを蓄えています。ソースはフォンドボーベースに、白ワインとトマト、ペッパーとタイムを合わせた爽やかな味わい。オマール海老、ハマグリ、イカ、ムール貝からそれぞれだしをとり、絶妙なバランスで合わせた後に、煮詰めてソースに最後は、102週間熟成させ、プリッと弾力を増したサメカレイと、4種類の魚介のだしを使ったソースに、バニラの泡を合わせた魚料理。メニューは、夜は9品で12,000円(サービス料別)のコース1本。ランチにはそれに加えて、5,500円と6,600円のショートコースもあります。生産者と食べ手を優しく繋ぐ“ひと手間”また、昼夜ともにコースのみで展開される【atti】では、ワインペアリングにも注目。「ナチュールだからで選ぶのではなく、おいしさ重視で選んでいます」というこだわりに加え、希少なラインナップも、松野さんが意識している部分だといいます。「流行りのお店に行くと、だいたい同じ銘柄のワインを紹介されることが多いなと感じていて……。もちろん流行りはあると思うんですが、お客さまの立場になって考え、飲んだことがないワインや、なかなか置いてなさそうなワインのなかで、おいしいものを選ぶようにしています。固有品種が多く、ジョージアワインに替わり世界最古のワイン産地として注目を集めている、アルメニアのワインなどもオススメです」ワインペアリングは、6杯で7,700円(サービス料別※一皿目のシャンパンを除く)。写真左から2番目が、世界のワイン関係者が注目するアルメニア最高峰の造り手・ゾラ・ワインズの「カラシィ 2018」最後に、コース一本で勝負する松野さんにとってのこだわりを伺うと、その答えは「塩分」だといいます。「もちろんお酒は飲んでもらえたらありがたいですけど、今は飲めないお客さまも多いですし、うちではお酒を飲ませるために塩分を強くしたりしません。どんな方にも気持ちよく食事していただけるように、例えば「天恵菇」のステーキとソーセージに使用した「塩柚子」や、発酵させた梅干しなどで、コース全体で使用する塩分量を調整したり、乳酸菌の発酵ドリンク「コンブチャ」で柔らかな酸味を引き出して、ビネガーの代わりに使用するなど、ひと手間かけることで、塩みや酸味をバランスよく調整しています」生産者と食べ手を優しく繋ぐ、松野さんならではの料理。穏やかな味わいながら、食べ手に強烈なインパクトを残してくれるはずです。atti【エリア】白金/白金台【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】7000円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】白金高輪駅 徒歩3分
2024年05月13日「麻布時代に比べて店は倍以上の広さになり、席数も2つ増えて8席とお客様にゆったり過ごして頂ける空間になりました。でも、コースの内容自体は、あえてあまり変えてはいないんですよ。」炉窯に薪を焚べながら、こう語るのは田代秀人料理長、37歳。その言葉通り、先附からデザートまで全13品ほどが登場するお任せコースには、『椎茸薪焼き』や『黒毛和牛ヒレ肉飯蒸し』など同店ならではのシグネチャーメニューも健在だ。それも「これが食べたかったんだよね。」と頬を緩ませるお客様が多いゆえ。旬の食材を積極的に取り入れるコース内容は月々で変わるものの、この2品だけは永久不滅。【鈴田式】の顔とも言える自信作だ。炉窯でゆらめく薪火の見える、カウンター席とりわけ、『椎茸の薪焼き』は【鈴田式】の料理のコンセプトを象徴する逸品といってもいいだろう。同店の薪焼きの大きな特徴の一つは、熾火ではなく炎に翳して焼くところにある。それというのも「薪の香りをいかにして素材に纏わせるか」に注力してのことだ。そう、【鈴田式】の薪火料理は、全てそこから始まっている。『椎茸の薪焼き』。傘に詰めているのは、椎茸と塩のみを真空にして1週間ほど寝かし、発酵させたものそれゆえ、香りが纏わりやすい食材を選び抜き、時には油脂を塗ることで纏わりやすくするなど様々な試行錯誤の上に完成させたものばかりだ。例えば、先の椎茸にしても各地方の原木椎茸で試作を重ね、その上で最も香りの乗った岩手県の“ふくよ香”を使用。更にはそのまま焼くだけなく、より薫香を纏わせ旨みも凝縮するよう一工夫。椎茸の旨みを抽出した米油を塗って焼いているのだ。ステーキドームを被せて煙を滞留させるのもそのため。“香り”がこの料理の要となっている。が、新店ではそれをよりバージョンアップ!発酵させた椎茸をペースト状にして傘の内側に詰め、蘇を削りかけて提供している。この“蘇”とは、古代日本で作られていた乳製品の一つ。牛乳を煮詰めて固めたものだ。ご主人の田代秀人さん。充電期間中はイギリスなどヨーロッパに赴き知見を高めてきたとかなるほど、メニューの構成自体はほぼ以前と変わりはないが、実は田代料理長、細かなところで少しずつブラッシュアップさせていた。それは『黒毛和牛ヒレ肉飯蒸し』も然り。A4ランクの雌牛を基準にサシのなるべく少ない赤身寄りのヒレ肉を選ぶ方向性は以前と変わりはないが、味付けに一捻り。従来の割り醤油に、ひしおと玉ねぎを合わせて作った発酵玉ねぎを加えてコクを深めているのだ。これを目当てに訪れる常連客も多い『黒毛和牛ヒレ肉の飯蒸し』。下に敷いた餅米には山菜を混ぜている「炉窯も一台増えて2台になり、その分、火の調整がしやすくなりました。」とは田代料理長。現在は、野菜と肉とにそれぞれ使い分けているが、今後は炭も取り入れて、片や炭火用、もう一方を薪焼き用と分けて使うことも視野に入れているという。また、この3月からは、ヒレ肉を焼く時のみ、希少なリンゴの木を焚べているそうで、このリンゴの木、火力の持続力が強くフルーティーな香りが特徴だとか。肉の焼き方にも年季が入った。味付けを更に一工夫した、シルキーな口当たりのシグネチャーメニュー『黒毛和牛ヒレ肉の飯蒸し』薪火と付き合って6年、炎の調節も以前に増して自在になった。最初は直火の強火で肉の中心温度をあげ、次に近火にして表面に焼き目をつける。こうして外側を焼き固めたら、少し休ませ、裏目を遠火の強火で焼きあげると共に、高さも変えつつ中心までじんわりと火を入れている。狐色の焼き色も香ばしく、口にすればしっとりとシルキーな舌触りの中、じわりと滲み出る肉汁がしみじみと旨い。餅米に混ぜた山菜の春の香りがよく似合う。大きなザルで豪快に炙り焼くほぐした蟹の身とモリーユ茸。田代さん曰く、ヨーロッパの茸はとりわけ薫香を纏いやすいそうこの後、蛤と芹、筍のお椀や真鯛のお造りなど季節の味が続いた後、いよいよクライマックス。〆の土鍋ご飯のお目見えとなる。取材日は、『蟹とモリーユ茸の薪焼きご飯』。田代料理長によれば、甲殻類や茸類は薪との相性がいいそうで、今回はまさにベストカップル。甲殻類の殻を煮出したオイルを塗った蟹身とホタルイカを炙る度、豪快に炎があがり香りが立ちこめる。その臨場感も美味しさの一つだ。米は秋田の“さきほこれ”。粒感のあるふっくらとした食感と噛みしめるほどに広がる深い甘みが持ち味の米は、薫香溢れる具とのバランスも上々。まずはそのまま一杯。二杯目は、卵かけご飯にしてどうぞ。薪を入れて、出汁で炊いた米にも香り付け。土鍋ご飯は毎月かわるデザートの燻製アイスや焼きたての台湾カステラが登場する頃には、心もお腹も満たされているに違いない。ちなみにワインセラーにはクリュツグを始め銘醸ワインも揃っている。鈴田式【エリア】西麻布【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】45000円【アクセス】六本木駅 徒歩6分
2024年05月03日神田から清澄白河の昭和レトロなビルへ移転シンプル・イズ・ベストの料理生産者の人柄や人生を感じられるワイン神田から清澄白河へ。昭和レトロなビルで再スタート【the Blind Donkey】のオーナー、ジェローム・ワーグさんは、アメリカを代表するオーガニックレストラン【シェ・パニーズ】で20年以上シェフを務めた人物です。「100% Organic Japan」を標榜し、レストランを開く前に、自然に寄り添い地球の世話役のような思いで食材の生産に向き合う全国の小規模農家、酪農家、漁師などを1年半かけて訪ね歩いたそうです。移転したのは、昭和レトロな面影を残す清澄白河の年季の入った建物料理人、生産者などレストラン経営に関わる人々のハブとなり、「おいしい、楽しい、そして食べる人も、その食べ物が育つ自然環境も健康」という世界観を繋げ、広げていく場として2017年に【the Blind Donkey】がオープンし、瞬く間に話題店となりました。都会のコンクリートのビルではありますが、目の前には銭湯もあり生活感や懐かしさを感じさせる雰囲気が【the Blind Donkey】のイメージにぴったりです入口ドアの丸窓から覗き見える店内に、入る前からワクワクさせられます店内の真ん中に据えられた大きなダイニングテーブルが、「人を繋ぐ」というイメージの象徴になっています店内は、壁もテーブルも木の板とアイアンのシンプルな造作ですが、ナチュラルな食材を使った料理が映える演出に違いありません。大きく開かれた窓からは下町風情の風景も広がり、初めて訪れた人でも、ホッとできる空気感。友人宅を訪れたような親しみやすさを感じ、リラックスして食事を楽しめる空間になっています。素朴なのにお洒落感満載。何気ないテーブルセッティングもフォトジェニックです空間に相乗する「シンプル イズベスト」な料理2017年にオープンしてから、5年半シェフを務めていたオーナーのジェローム・ワーグさんは、移転を機に、徳島で新しいコミュニティ作りに専念することになり、新しいこの店舗では、’20年からジェロームさんと一緒に仕事をしてきた、曽根浩貴さんが料理長として厨房に立っています。ジェローム氏の料理を引き継ぐシェフの曽根浩貴さん「食べること、飲むことが大好き」という思いが高じて、29歳から料理人の道に入った曽根さん。特にオーガニックな食を意識していたわけではなかったそうですが、客として食事をした神田の【the Blind Donkey】で、「食材がおいしいとこんなシンプルな調理でいいんだ」と心を打たれたそうです。自然の形を生かして盛り付ける曽根さんそこで、【the Blind Donkey】に入社し、ジェロームさんの元で食材を生かす「シンプル イズベスト」の料理を追求するようになった曽根さん。「切り方など食材そのままの形を残したまま盛り付けるといいよ」とジェロームさんに教えられ、自然の色や形をできるだけ生かすよう心掛けているそうです。色とりどりの柑橘を楽しめる『愛媛 西予 無茶々園 柑橘とトレビスのサラダwith ビーツのピクルス』1,650円「飾りなどは考えず、その季節の食材だけで構成しているので映えないでしょう?」と曽根さんは言いますが、自然の色や形に、香りをダイレクトに感じることができ、例えば「トレビスってこんなにアートな形をしているんだ」とか、「柑橘にもいろいろな形と香りがあるんだ」と、まさにナチュラル・ビューティの魅力にハッとさせられるのです。不動の定番人気メニュー、『季節のじゃがいものフライドポテトwithアイオリソース』950円丸ごとローストしてから手で不均一に割って油で揚げる、2度火入れのフライドポテト。ゴツゴツと無骨な形がかえって食欲をそそります。ほぼ1年中ある定番の人気メニューですが、じゃがいもの味わいは、収穫したての新物から、1年ほど寝かせた熟成じゃがいもまで、季節によって味わいは様々です。「ぜひ、クラフトビールやスパークリングワインと一緒に楽しんでください」と曽根さん。『山梨 富士種菌 原木椎茸とじゃがいものニョッキ』2,100円里山の環境を守りながら、国産原木と清純な水のみで栽培されている、肉質の緻密な原木椎茸を使っています。合わせたじゃがいものニョッキは、千葉・八街市のイマフン(今村太一さん)が栽培するイタリア硬質小麦を、石臼引きにしてブレンド。力強い味わいが印象的です。『長崎 五島列島 林鮮魚店 ヒラメのクルド with 柚子ピクルスとハーブサラダ』1,650円魚介も、持続可能な漁を意識して、海を守りながら漁をしている日本各地の漁師さんや、そういった魚を扱う魚屋さんと直接取引をしています。その日届いた魚介の特性を生かした調理法で、生のまま塩、オリーブオイルでクルドに仕立て、季節のハーブやピクルスと合わせたり、だしの旨みを効かせたスープに仕立てたり、グリルにしたり、丁寧な下ごしらえ、シンプルな調理法で食材の個性を楽しませてくれます。信頼する猟師さんから届く『宮城牡鹿半島 小野寺さん 本州鹿のローストwithポワブラードソース』3,400円ジビエは、料理人からの絶大な信頼を誇る牡鹿半島の猟師・小野寺望さんから届きます。人間と共存しながら、命をいただくという思いで個体を見極め、できるだけ苦しまないように仕留めて臭みが回らないよう解体しているので、臭みがなく清らかな味わい。鹿肉ならではの赤身の旨みとしっとりやわらかな食感を堪能することができます。また、仕留めた鹿を無駄にしないようボロネーゼを作り、缶詰にして販売もしています。『広島 瀬戸田 たてみち屋レモンタルト』750円生産者の人柄や人生を感じられるワインナチュラルな造りのワインのセレクトも、【the Blind Donkey】が人気の理由になっています。「お酒は好きで以前からワインは飲んでいたけれど、初めてナチュラルなワインを飲んだとき、会ったことがないのに、生産者の人柄が見えてくるのをとても魅力的に感じました。この人の生き方、きっと格好いいんだろうなと思えるようなワインが好きです」と話すシェフの曽根さん。日本、フランスを中心に「できるだけ多くの造り手に出合ってほしいですし、お客様の様々な好みに応じられるよう、軽やかなものから重厚感のあるものまで多様な味わいを揃えています」とのことです。ゲストの好みを聞いて、セラーでワインをセレクトする曽根さん自然と共生しながら葡萄を栽培し、ワインを造っている余市「じき」、宮城の「ファットリア アル フィオーレ」など、直接取引をしているからこそ入手できる日本ワインも揃っています。曽根さんおすすめの生産者。左からジェローム・ソリニ、フロリアン エ マチルド、クロード・クルトワと、日本のワイナリー「ファットリア アル フィオーレ」、「じき」お店を出たあとも「心地良さ」「リフレッシュ」「軽やかな食後感」そんな余韻が長く続く【the Blind Donkey】。「もちろんオーガニック食材ありきですが、先に“おいしい”があって、それがオーガニックだったら嬉しい、くらいの気持ちでいたいなと思っているんです。レストランですから「こうじゃなきゃダメ」と限定するのではではなく、純粋に「おいしい、楽しい」でいいのではないかと」と曽根さん。あまり難しく考えず、「結果として、ナチュラルなものっていいね」と感じてもらい、それがいつの間にか当たり前になってくれたらという自然体なスタンスも居心地よさの理由かもしれません。そんな曽根さんの思いを直接聞けるような、ほどよい距離感も魅力のひとつ「おいしい、楽しい」のあとに、なんでだろうと思い返せば、作り手の方々の気持ちに知らず知らず共感していたのではないかと気づいたり、普段はさほどオーガニックを意識していなかった人も、「地球に寄り添うってこういうこと?」と感じたり、自分の中で大切にしたいことが増える、そんな素敵なレストランです。the Blind Donkey【エリア】清澄白河【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】9000円【アクセス】清澄白河駅 徒歩3分
2024年04月26日「イタリア料理×肉」をテーマに“炭焼き”を堪能モダンな店内は広々と使えるテーブル席が中心。木を基調とした温かみのある印象素材本来の味を生かせる食材を厳選、その食材で感動するおいしさを追求する料理人、記憶に残る時間を演出する上質なサービスの3本柱を大切に、大阪に6店舗を展開する同社の7店舗目となるのが【Braceria Buffa】、東京初出店となります。部屋続きの4名がけの個室は4部屋完備。仕切りを外して大人数で使用することもできます同店ではイタリアンをベースに、炭焼き料理“ブラーチェ”をさまざまな料理に生かしています。メインのお肉には以前から「能登牛」を採用しており、もちろん震災後も変わらず提供。少しでも生産者の力になりたいとの強い思いがあります。石川県外に出回ることが少ない希少な「能登牛」。大阪府内では同社だけが取り扱っているとのこと料理は、オーナーの西出シェフを中心に、本場イタリアのトスカーナやエミリア・ロマーニャで修行した坂本シェフを含めた若手チームが、日々メニュー開発に精を出します。大阪の店舗でも提供しているスペシャリテの『アリオーネ』を含むパスタは、全て手打ちにこだわっています。オススメのコースは「Cena Special」基本的にはコースメニューを中心に構成し、ランチは4,500円0、ディナーは8,000円0。またランチでは平日限定で『ステーキプレート』(2,000円)も用意しています。中でもオススメのコースは「Cena Special」(10,000円)で、ランチ・ディナーともに提供。今回は、同コースの代表的なメニューを含む特別メニューを試食してきました。Inizio『生ハム トルタフリッタ』コースの始まりは、削りたての生ハム。スタッフの方がワゴンで生ハムの塊を運び、その場でサーブ。その日のチーズとフルーツを添えていただきます。坂本シェフが修行したイタリアの地方、エミリア・ロマーニャ州の郷土料理でもあります。Antipasto Freddo『炭で炙った烏賊と旬野菜のインサラータ』さっそく炭焼き料理がお目見え。炭焼きのイカにそら豆、上にはイカ墨チップが添えられています。炭のふくよかな香りが鼻を抜け、イカの濃厚な味わいや食感とそら豆の甘みも感じられる一皿Carne『石川県 黒毛和牛 能登牛』メインのお肉は能登牛のイチボのグリルです。能登牛は他の黒毛和牛と比較してオレイン酸の割合が多いため脂の口溶けがよく、濃厚な味わいと脂と赤味のバランスがいいことが特徴。付け合わせのお野菜も炭で火入れされ、野菜本来の旨みや甘みが引き出されています。手前には生のコショウ、バジルのソース、赤ワイン塩。10,000円のコースでは、能登牛の3種の部位を食べ比べできますPasta『シェフのスペシャリテ ~アリオーネ~』にんにくの食欲をそそるいい香りと共に、スペシャリテの登場です。麺は自家製の手打ち麺で、もう1種類と合わせて使い分けているそう。太めでありながらソースとしっかり絡み、ぷりっと歯切れのいい食感も病みつきです。奥には味変でイタリア・カラブリア産唐辛子のソース、オイル、パルミジャーノが用意され、酸味や辛味で自分好みに味わうことができますDolce『本日のデザート』今回のデザートはアマゾンカカオを使用したドルチェで、スープ、ジェラート、最後にはアマゾンカカオをそのまま削りかけるパフォーマンスで仕上げ。華やかな香りが最後まで印象に残りますどのお料理も記憶に残る体験でしたが、それを東京の中心・六本木で、この価格で実現させるのはすごいことだと感じました。大阪のグルマンたちの人気を集めているのも納得です。今後、東京で注目を集め続けていくであろうレストランの誕生に胸が躍る、そんなひとときでした。Braceria Buffa【エリア】六本木【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】六本木駅
2024年04月22日2024年4月17日(水)、東京・神宮前交差点に、新たな商業施設「東急プラザ原宿「ハラカド」」(以下「ハラカド」)がオープンしました。これまで様々なカルチャーを生み出してきた原宿・神宮前エリアが持つヒストリーや、SNSを通じて誰もが発信や自分なりの表現を行う現在の時代背景を踏まえて、「多様な人々の感性を刺激する、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場」として開業した「ハラカド」。新たな原宿カルチャーの創造・体験の場を実現するため、感度の高いヒト・モノ・コトと「出会う」「つながる」「体験する」「楽しむ」を掛け合わせた仕掛けと、チャレンジマインドあふれる個性的な75店舗が地下1階から屋上テラスまでの全フロアに揃います。新しい「原宿のまちの食堂」5~7階一体に広がる「HARAJUKU KITCHEN&TERRACE」多様な食文化やアートを体感し、感性と出会い・集う、新しい「原宿のまちの食堂」。5~7階まとめて一体を「HARAJUKU KITCHEN&TERRACE」と呼び、全23店舗の様々な料理を楽しむことができます。5階はクリエイティブマインドを刺激するような内装の店舗が横丁のように軒を連ね、アートも点在するフロア。原宿・神宮前エリアに少なかった、日常的に通いたくなる飲食店や路地裏のような雰囲気のある居酒屋など、個性的で多様性のある食の要素が集積されています。【東京肉しゃぶ家】がプロデュースする、150種以上の豚肉から選びぬかれた銘柄豚をしゃぶしゃぶやサムギョプサル、とんかつで味わえる【PRETTY PORK FACTORY & KATSU プリポー】、鮮度感抜群のスタイルで、店内仕込みの織人(ショクニン)がいる【まぐろ問屋 恵み】など、個性的な11店舗が軒を連ねます。また昭和41年創業の原宿の老舗町中華【紫金飯店】や、吉祥寺ハモニカ横丁を手掛ける株式会社ビデオインフォメーションセンターが隈研吾氏デザインのスタンディング業態【トーキングゴリラ】で出店するなど、愛される名店も揃います。5階のHARAJUKU KITCHEN & TERRACE、内観6階は緑豊かな芝生ゾーンと開放的な屋上テラスとがシームレスにつながったフロア。「神宮前の交差点でゆったりしよう」をテーマに、最先端のものが集まる神宮前だからこそ、のんびり過ごせる神宮前交差点の‟たまり場”が作られています。開放的な屋上テラスとシームレスにつながり、全11店舗の個性的な飲食店から、多人数でシェアできる料理やお酒などのドリンクをテイクアウトして、思い思いの時間をひとりでも、仲間とでも自由にゆったりと過ごすことができます。店主自ら狩猟した食材を使ったカレーやジビエのコースが話題の【beet eat】や、TikTokを中心としたSNSでのファンづくりやファンコミュニティ形成に強みを持つ株式会社Leading Communicationが初めて手掛けるカジュアル中華ダイニング【ハオハオチー (好好吃)】の他、本場ナポリピッツァ、アボカドを使ったメキシカングリル、ファラフェル、バインミー、イタリアンジェラートなど個性的で多様な食が揃います。6階のHARAJUKU KITCHEN & TERRACE、内観6階の屋上テラス7階の屋上テラスは、神宮前交差点を見下ろせ、都市の喧騒を感じながらも、美しい景色と緑豊かなリラックスした雰囲気を楽しめるフロア。街の緑と調和する生命感あふれる植栽に囲まれ、心地よい滞在をすることができます。7階の屋上テラス「HARAJUKU KITCHEN & TERRACE」から、注目のお店をピックアップFAMiRES、5Fコンセプトは新時代のファミリーレストラン。さまざまなカルチャーをクリエーターとコラボレーションしながら「新しいコトが起こる場所」を創ります。料理は『ミシュランガイド東京2020』から5年連続掲載のレストラン【sio】が考えるファミレスの定番メニューを自分たちの考える「おいしい」で表現。新しい「感動体験」をお届けします。居酒屋スタンド ジャンプ、5F焼き鳥、ハムカツ、もつ煮、レバニラといった居酒屋の定番商品に加え、天ぷら、ドンペリ、ジョッキクリームソーダ、自家焙煎の珈琲を使ったメニュー等も扱う「楽しくて美味しければ何でもアリ!」な、カオスな酒場。紫金飯店、5F昭和41年創業。.年、原宿の街に支えられてきた紫金飯店が、70席以上のスペースで気軽に行ける新たな町中華食堂をオープン。サクッと、ゆったり、わいわい、食べるもよし、飲むもよし、話すもよし!PRETTY PORK FACTORY & KATSU プリポー、5F東京肉しゃぶ家プロデュース店。【新宿PRETTY PORK FACTORY、KATSU プリポー】の2号店。素材選びからレストランは始まる。店主自ら150種以上の豚肉を厳正に審査。選び抜かれた銘柄豚の味は別格。自分好みの銘柄豚がきっと見つかるはずです。TOKYO MEAT 酒場、5F【TOKYO MEAT 酒場】はイタリアの「21番目の州」をイメージし、イタリア料理とTOKYO の文化や技術を兼ね備えた、独自のTOKYOイタリアンという新しいジャンルの創造をめざしています。名物は「お箸で崩れる旨トロ角煮」「牛ハツのカルパッチョ」など。TOKYOならではのイタリアンをお楽しみください。da pai dang 105、5F人気観光地でもある台湾の夜市に出かけたような店内の雰囲気と本場の味を楽お楽しみいただけます。自慢の自家製焼小籠包は、モチモチした厚めの生地を底面はカリっと焼き上げ、上部は蒸し焼きにし2種類の食感が楽しめるのが特徴です。お箸で上部に穴をあけ、まずは肉汁たっぷりの絶品スープからお召し上がりいただきます。その後、残った皮と餡を1つ目は是非何もつけずにそのままお召し上がりください。2つ目からはお好みで中国醤油や香酢、豆鼓辣油を付けて自分だけの焼小籠包をお楽しみください。ランチやディナー、軽食、テイクアウト、仕事帰りのチョイ飲みなど様々なシーンでご利用いただけます。トーキングゴリラ、5Fカルク立ち寄れる。アートイッパイのお店。ローストチキンとヤキトリのスタンディングバル。知ってる人にアツマッテモライタイ。隈研吾デザイン。ピッツェリア チーロ、6F東京・東中野、桜新町に店舗を持つ【ピッツェリアチーロ】は、本場ナポリで修行を積んだ職人の知識と技術を全て注ぎこみ「真のナポリピッツァ協会」認定店として「正真正銘のナポリピッツァ」を提供する本格的なピッツェリア。「ハラカド」では新たな試みとして「ターヴォラ・カルダ」と呼ばれるナポリの下町の様なテイクアウト専門店を展開。FALAFEL BROTHERS HARAJUKU、6Fヘルシーだけどジャンクにボリューム満点!揚げたてのファラフェルをさまざまなスタイルでお楽しみいただけます。「ハラカド」でも他店舗同様に全てがVEGAN。インターナショナルな雰囲気も見所です。加えて、当店ではクラフトビール、種類豊富なソフトドリンクをご用意。お食事とのペアリングをお楽しみください。THE MOR WORLD BURGER、6F特徴的な渦巻き状のバンズが魅力的な「クリスピーバーガー」。なんでもはさめて、どんな食材とも相性がよく、何通りもの組み合わせが自由自在に楽しめる、無数の可能性を秘めたバーガー。世界中の美味しいものを手軽に多くの人に届けたい!という思いを込め、“ワールドバーガー”を実現。普段食べる機会が少ない高級食材も使用した上品なファストフード店。Giolitti、6F100年以上ローマでしか食べることができなかった伝統の味が2021年に日本に上陸しました。世界中でローマと東京でしか食べれないジェラートを是非お召し上がりください。ローマ本店はローマのスペイン階段の近くにあり、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーン演じる「アン王女」が頬張っていたジェラートはジョリッティのものでした。「ハラカド」の階段で、頬張ってみてください。ハオハオチー、6F集客ツールとしてTikTokをフルに導入した、気軽に香港チキンと火鍋串を食べられるカジュアル中華ダイニングです。今話題のTikTok×飲食店がどのような化学反応を起こすのか、【ハオハオチー】にしか出来ない店舗体験をお届けします。ABC canteen、6F新宿と池袋に2店舗展開してる【ABCcanteen(エービーシーキャンティーン)】の3店舗目。 衣に米粉を使用した「自家製チキンタツタ」をメインに、 毎日店内で仕込む「手作り」にこだわり、スイーツだけでなくお食事もしていただけるスイーツカフェ。 季節によって変わるフェアメニューや、 フォトジェニックなドリンクやスイーツなど、“かわいい”要素がつまっています。「ハラカド」ではフードコートスタイルで提供。 色んなお店の料理を楽しめるようミニサイズも用意されています。銭湯からハイブランドまで揃う、「楽しむ」が詰まった店舗ハラカドB1Fにオープンした「小杉湯原宿」。飲食店だけではなく、他にも「ハラカド」で新しいチャレンジをする店舗が多数揃い、「ハラカド」らしい「楽しむ」が詰まった個性的なラインナップで訪れる人々の感性を刺激します。例えばクリエイティブマインドを持つ多様な人々や企業が出会い、共創することで新しい文化を生み出し、世界に向けて発信できる機能を実装した3階の「クリエイターズプラットフォーム」や、地下1階では高円寺の老舗銭湯の「小杉湯」が神宮前交差点前で銭湯を中心としたくらしを提案する「小杉湯原宿」をオープン。「ハラカド」は新たな原宿カルチャーの創造・体験の場となっています。施設情報東急プラザ原宿「ハラカド」開業日:2024年4月17日所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-21
2024年04月19日“街場のレストランで当たり前の食体験”を再現今の感覚を大切にしながらフランスの古典料理を伝えるナチュールワインを幅広くセレクト“街場のレストランで当たり前の食体験”を再現麻布台ヒルズ タワープラザ3階のザ・コンランショップ 東京店に併設される形で誕生した【Orby Restaurant】。店名は創業者のテレンス・コンラン氏のミドルネームに由来。かつてのロンドン本店にレストランを設けるなど、食に対しても情熱を捧げていたサー・テレンス・コンランの想いを東京店に繋いだということだ。「モダンクラフトダイニング」を提唱する【Orby Restaurant】。自然光が降り注ぐ店内には、都会的で洗練された雰囲気が漂っているヘッドシェフとして白羽の矢が立ったのは、東京・三軒茶屋【uguisu】と西荻窪【organ】を営む紺野真さん。カジュアルなフレンチをベースに、ザ・コンランショップの本店がある英国のエレメントを加えた料理を提供するというのだが、仕込みはけして“カジュアル”ではない。例えば、フォン・ド・ヴォーやフォン・ブランなど、フランス料理の基本となる出汁は、一から作る。食材の仕入れについても、同様。ほぼ毎日、シェフが自ら豊洲に足を運ぶ。思わぬ食材との出会いがあれば、メニューに積極的に反映するそうだ。紺野真さん。1969年生まれ。ナチュールワインへの造詣も深い「僕が今までやってきた、街場のレストランのやり方を持ち込みたい」と、紺野さん。街場のレストランのやり方とは、つまり、マニュアル化されていないサービスのことである。46席の【Orby Restaurant】でそれを実践するのは並大抵ではないはずだが、「“人対人で料理とサービスを行う”街場の店のあり方に魅力を感じているからこそ、此処でも同じようにやってみたい。実現に向けて挑戦したい」と語る。いつかは、コースの利用が2回目以降のゲストには前回のお料理とかぶらないものを出すといったことにも対応したいそうだ。店内には左官仕上げのカウンターなど手仕事が光る今の感覚を大切にしながらフランスの古典料理を伝えるこの日のディナーコースのメニューには、「Chaud-Froid(ショーフロア)」という料理名がプリントされていた。ショーフロアとは、加熱した肉や魚をいったん冷ましてソースで表面を固めた冷たい料理のことだ。主に鶏の胸肉が使われるが、紺野さんは旬のホワイトアスパラガスを用い、それをイカ墨のソースでコーティングする。古典料理を愛し、今に伝えたいという紺野さんの熱い思いとクリエイティビティが発揮された一品だ。13,200円のディナーコースの料理の一例、『ホワイトアスパラガス ヤリイカ 卵 カラスミ』。器は陶芸家・伊藤環さんが紺野さんのリクエストに基づいて益子焼のプロダクトとして特別に作ったもの【Orby Restaurant】のシグネチャーメニュー『ヴェニソン・ウェリントン』にも、“古典料理を再構築して伝える”という姿勢が端的に表れている。『ヴェニソン・ウェリントン』、4,620円(税込)。メニューに載っていない場合もあるので、予約の際に確認するのが賢明英国の伝統料理“ビーフ・ウェリントン”をフレンチの技で洗練させた一品で、エゾ鹿のモモ肉をキノコのデュクセル、生ハム、パセリ風味のクレープで巻き、彩り豊かなパイ包みに仕立てている。また、フランスの古典菓子のひとつ『クレープ・シュゼット』も、バターの使用量を控えめにすることで軽やかな仕上がりを実現。くちどけのいいトンカ豆のアイスがすっきりとした後味を助長する。13,200円のコースのデザートの一例。『オレンジ クレープ トンカ豆』ナチュールワインを幅広くセレクトさて、紺野さんといえば、ナチュールワインの火付け役的存在としても有名だが、【Orby Restaurant】では【uguisu】や【organ】とはひと味違ったセレクトが楽しめる。フランス産に加え、オーストラリア産や日本産などニューワールドのワインも充実させているのだ。【Orby Restaurant】で味わえるナチュールワインの一例料理と同様に、ワインも顔ぶれがどんどん入れ替わる。バーカウンターもあり、スタンディングで気軽にドリンクと軽食を楽しむことも可能。開店して数ヶ月だが、リピーターが多いのも納得だ。紺野ワールドのファンの方はもちろん、はじめて体験する方も好奇心を刺激されて、再訪を望むに違いない。Orby Restaurant【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5500円【ディナー平均予算】15000円【アクセス】神谷町駅
2024年04月19日かつて、俳優であり歌手である美輪明宏さんをして「宇宙一おいしい」と言わしめ、作家の川端康成や三島由紀夫を足しげく通わせたチキンバスケットがある。今や伝説にもなっている洋食店【銀座キャンドル】のものだ。2014年、惜しまれつつも64年の歴史に幕を下ろしてしまったが、創業者の孫であり3代目の岩本 忠さんがその味を引き継ぎ、現在【TARO Azabujuban】で堪能することができる。カウンター席をメインにした、コンクリートが基調のスタイリッシュな空間。奥には遊び心あふれる個室も用意されている「時代に合わせて少し変わったところはあります。でも、基本的なところは変えていません」というチキンバスケット……銘柄を問わず肉質、旨みにこだわり、現在は鹿児島県産の若鳥を使用。その厳選された胸肉に軽く塩を振り微細なパン粉をふんわりとまとわせ、低温の油でじっくりと揚げている。シンプルな調理だが、歯触りがサクサクで軽快な衣の下には、ジューシーでふんわりとした弾力のある胸肉。塩で引き立てられた鶏の旨みや香りが、噛むほどに口の中に広がっていくのだ。少しレモンを搾っても美味。シンプル イズ ベスト。“宇宙一”の言葉どおりの味わいだ。よく冷えたビールを合わせれば、食べて飲んで食べて飲ん……しばし無言になること間違いなし。『元祖! 世の中で一番美味しいと言われるチキンバスケット』(2ピース) 3.520円。頬張るとわかる、美輪明宏さんのコピー能力。サクサクの衣とジューシーでふっくらした胸肉の異なる食感の絶妙さ、うまさに唸る。アラカルトでは1個100gだが、コース時は50gにカットして提供岩本さんが手がける『エビマカロニグラタン』や『アップルパイ』もかつての味だ。前者のグラタンにはエビがゴロゴロと入り、柔らかめに茹でられたマカロニとともにベシャメルにしっかりと絡めて頬張れば……ハフハフ、焼きたてで熱いぞ。火傷しないようにフゥフゥと少し冷ましあらためて頬張る。「しっかりと水分を抜くように丁寧に行なっています」と下処理されたエビは噛めばパツンと弾けるかのようにプリプリで甘く、対してマカロニはもっちりという異なる食感が楽しい。それらにしっかり絡んだベシャメルはとろりと濃厚で、その心地よい塩加減がエビの甘みをさらに引き出している。シンプルな構成ながら、やさしくリッチな味わいなのだ。パンにつけてもおいしそう。冷えた白ワインを合わせればもっとおいしそうだ。『1950年の海老マカロニグラタン エシレバターver』3,520円。エビの旨み、エシレバターの芳醇な香りが溶け込んだベシャメルは濃厚で、このソースのみでも十分にお酒が進むおいしさ。プリプリ(エビ)、もっちり(マカロニ)、とろん(ベシャメル)の見事な融合にうっとり。食べてにっこり1950年、【銀座キャンドル】創業時のメニューに載っていた『パイ・ア・ラ・モード』。それをシンプルにパイ&バニラアイストッピングのみにして提供しているのが『アップルパイ』だ。香ばしくカリッと焼かれた生地の中にはほんのり甘いリンゴがたっぷり。リンゴは時期により色々使っているそうだが、香ばしさと酸味、リンゴとバニラの異なる甘み。さらにカリッとした生地、柔らかなリンゴ、パイの熱で溶けていくバニラの様々な食感。いくつもの主張が口の中でひとつになり、「あぁおいしい」という言葉を導き出す。戦後すぐの創業ながら、なんて完成度の高い味。「3代目という意識はそんなにないんですよ」と言いつつも、それらを受け継ぎ、進化させた岩本さんの熱意と技術、アイデアに脱帽である。『伝統のアップルパイアラモード』2,420円。香ばしく焼かれたパイ生地の中に、ほのかにシャクッとした歯応えを残すリンゴが鎮座。パイ生地の熱で溶けたバニラアイスを絡めながらいただけば、甘み、苦味、酸味が口の中で一つになる。素朴ながら優雅な味わいところで、ここ【TARO Azabujyuban】はかつての味だけの店ではない。料理人・岩本さんの哲学が凝縮された店でもあるのだ。ヒントは店名にある。TAROはタロウであり、漢字では太郎だ。「僕が手がける料理は日本の洋食をベースにしたもの。じゃあ、その日本の洋食とは何かというと、ご飯に馴染む味わいのものだと思うんです。なのでフレンチやイタリアンなら赤ワインを使うところを日本酒にしたり、ご飯に合わせにくいハーブやスパイスを使わないで仕上げているんです」。日本=ご飯を意識した洋食的な料理が多いが、お酒は日本酒、ワイン、ビールと幅広く揃えている。少量ずつ提供される料理に合わせてお酒を変えながら楽しんでみたい。日本酒(グラス・1000円0)、ワイン(グラス1300円0、ボトル7500円0)、ビール(瓶・900円)など小さなバインミーから始まるこの日のコースには『北海道産帆立と蟹味噌のグラタン』『豆乳と野菜だしのエスプレッソ』『黒毛和牛の柔らか煮 日本酒とココアのソース』などが並ぶ。どれも日本酒を合わせてみたくなる。骨太な味わいの燗酒もいけそうだ。そればかりか、これらの料理にご飯を合わせたくなったら臆することなく「ご飯ください!」と頼むべし。笑顔でご飯の提供もしてくれるのだ。とはいえ、ご飯の食べ過ぎには注意。コースには『ドウシンニカエル』なる一品も。これは子供の頃の心をときめかせた、卵でデミグラスソース味のライスを包んだオムライスなのだ。店の奥には5名くらいまで入れる個室。とあるメーカーのライトのカバーや、とあるものを加工した入り口のドアなどに岩本さんのアイデアが活かされている。ぜひ一度足を運んで確かめてみてその日のおすすめが書かれた黒板メニューにも、『紋甲イカのレアフリット』や『北海道産白子カリトロエシレバターと煮切醤油』なんて、ご飯に馴染むこと請け合い、お酒を呼ぶこと必至な料理。更に〆にはランチタイムに供している『麻布昊』のラーメンもズラリと揃っている。創業以来の味と日本の洋食をブラッシュアップさせた逸品たちを堪能させてくれる店。麻布十番の路地裏に佇む【TARO Azabujyuban】にぜひ出かけてみてほしい。1975年、東京都出身。【銀座キャンドル】三代目当主、【TARO Azabujuban】店主。幼い頃から料理に親しみ、焼肉店での修業からプロの道へ。一時期、建築デザインや飲食店運営に携ったのち、実家の店で研鑽を積む。その後、豊富な経験をもとに海外で飲食店を立ち上げ、活躍。帰国後、閉店した実家の洋食店を麻布十番のバーで間借り営業し、評判を呼ぶ。それをさらに進化させた今の店を2023年秋に創業。新趣向の洋食を探求する日々。TARO Azabujuban【エリア】麻布十番【ジャンル】ビストロ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩5分
2024年04月16日~Message from Chef Kei Kobayashi~「私が今、日常的に通いたいのはどのような場所かを考え“大人の遊び場”をコンセプトに【KEI Collection PARIS】を創りました。気の置けない友人と未来を語らったり、同じ感性を持つ仲間と出会ったり、新たなインスピレーションがわくような場所を目指しています。【KEI Collection PARIS】は日々変わる素晴らしい素材と向き合い、インスピレーションを受け、その素材をどこまで美味しくできるのかを追求する店です。【Restaurant KEI】とはまた違ったスタイルで、厳選した素材から日々メニューを創りあげるお品書きをご用意し、お客様は自分に合ったスタイルでお食事をお愉しみいただけます。“KEI”の新しいかたちを、ここから世界に発信していきます」【KEI Collection PARIS】(ケイ・コレクション・パリ)住所:東京都港区虎ノ門2丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーTOKYO NODE 49F最寄り駅:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結、東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」B2出口営業時間:17:30~23:00 ※4月19日(金)からバー営業(~26:00)開始。定休日:火曜日・水曜日※貸切利用等で変更となる場合がございます。詳細はHPをご確認ください。KEI Collection PARIS【エリア】虎ノ門【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2024年04月15日銀座の星付きフレンチ【ドミニク・ブシェ】の元料理長として腕を揮っていた吉田能シェフ。コロナ禍中に料理動画の配信をスタートし、今では絶大な人気を誇るYouTuber「George ジョージ」としても知られています。その活躍の中、視聴者から届く「食べてみたい」という声から次第に大きくなった「食べてもらってこそ料理人」という思い。2022年11月、満を持して白金台に8席のみのカウンターフレンチ【CIRPAS】をオープンさせ、ミシュランガイド東京2024「セレクテッドレストラン」に選出されました。「George ジョージ」の名でも知られる、【SPICA】を監修した吉田能シェフそのフランス料理界で注目を集めてきた吉田シェフが、この度新たに監修することになったお店は“イタリアンダイニング”。一瞬、全く違う世界へと飛び込んだかのように思われるかもしれないこの試みですが、実は、彼が発信を続けていた料理動画に大きく通じるものがありました。表参道ヒルズ本館3階にある、開放的でスタイリッシュな印象の店内明るく輝く星“スピカ”。ラテン語で穀物の穂先の意味を持ち、古代ローマ時代から穀類が人々の食を支えてきたことに由来し店名にYouTube登録者数100万/突破、SNS総フォロワー数約190万人というメガコンテンツを抱えるシェフの動画で配信しているのは、「フランス料理で培った技術をもとにジャンルにとらわれず家庭でも簡単に再現出来る料理から、プロ目線の本格的な料理まで」の幅広いコンテンツ。そこで【SPICA】では、動画で見た“あの料理”をさらに進化させた一皿や、【SPICA】のために開発したここでしか食べられない料理の数々を楽しむことができる、カジュアルイタリアンを中心とするジャンルレスな料理がラインナップされていると言います。シグネチャー料理となる『シェフが辿り着いた圧巻の仔羊ハンバーグ』をはじめとする多様なアラカルトに加え、シェフズコースでのみ味わえる『〆の濃厚ビスクリゾット』は、蟹の濃厚な旨みと香味野菜にトマトが混然一体となる【SPICA】の象徴的な一皿。ワインセレクトは【CIRPAS】ソムリエであり、吉田シェフの右腕としても活躍する古内将道氏が担当。厳選したワインがさらに料理の完成度を高めます。(お料理の一部をご紹介)『シェフが辿り着いた圧巻の仔羊ハンバーグ』『ブラータチーズとフルーツの一番おいしい食べ方』『限界を超えた反則のガーリックシュリンプ』『普通にはもどれないミントのジェノベーゼ』『記憶に残る〆の一皿 〆の濃厚ビスクリゾット』+700円(2p~)お米はイタリア産を使用。※ディナーコースのみこの新店【SPICA】でも、「吉田シェフのあの料理を食べてみたい」という思いがよりカジュアルな居心地の良い空間で叶えられるという、元々シェフのファンだった方にとっても嬉しいメニューが満載。吉田シェフ独自の視点で料理の本質を追求する料理動画のメニューが、洗練されたひと皿へ昇華する【SPICA】をお見逃しなく。SPICA【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2024年04月06日わざわざ訪れる、という特別感ある立地妥協なきソースを使った秀逸なフランス料理ゲストとの距離の近さを大切にもてなすわざわざ訪れる、という特別感ある立地「淡島」の交差点からすぐのビルの1階にある【DAN】昨秋誕生したフランス料理店【DAN】が店を構えるのは、世田谷区の淡島通りと梅ヶ丘通りが交差する場所。最寄り駅の池ノ上から徒歩で約10分、下北沢、三軒茶屋、池尻大橋の3つの駅のおおよそ中心に位置します。公共交通機関で近くまで行く場合、渋谷からのバスが便利です。周囲には飲食店も少なく、わざわざ訪れる立地は到着までに期待が高まります。控えめな看板を目印に、扉を開けてくださいレストランを構える場所は、決して便利な場所ではありませんが、オーナーシェフの髙田氏はこう語ります。「自分にとっては馴染のあるエリアだったのですが、あえて都心から離れた落ち着いた場所を選びました。駅からのアクセスは不便ですが、地域に根付いたお店になればという考えがありましたので、迷いなくこの物件を決めました」。カウンターには季節の花が飾られています扉を開けると、小さな店内が広がります。カウンターが半円のD型に8席並び、そのすぐ内側には厨房があるというコンパクトな造り。どの席からも、シェフたちが鮮やかに調理する様子を楽しむことができます。白を基調にした内装デザインですが、壁や天井など、わずかな赤色を混ぜた白なので、自然とあたたかみを感じる空間です。妥協なきソースを使った秀逸なフランス料理色彩の優美さも印象的な『富士山サーモン 金柑』料理は1ヶ月半ごとに替わるおまかせコース1本で、アミューズ、冷前菜、温前菜、リゾット、魚料理、肉料理、デザート、フィナンシェ、食後のお茶という流れです。富士山サーモンに合わせるのは『ドクター コンスタンティン フランク サーモン ラン』『富士山サーモン 金柑』は、コース2皿目に登場する冷前菜です。静岡県産の上品な脂が特徴の富士山サーモンを、マリネして炙っています。サーモンの下の人参とオレンジのソース、上に添えているのは金柑のソースとスライス、ラペのように仕立てた人参。サワークリームやアルドイノというイタリア産のオリーブオイル、エディブルフラワーをトッピングして完成です。柑橘と人参の2種のソースがサーモンの旨みを引き立てています。食感の良さを存分に感じる『カリフラワー セトワーズ』温前菜として提供される『カリフラワー セトワーズ』は、シンプルながら後を引く、お酒も進む味わいです。食感のよさを大切にしたカリフラワーは、フライパンで焼き目を付け、オーブンで火入れ。そこに合わせるソースは、南仏の港町セートのイカを使った、トマトの煮込みの郷土料理をソースに仕立てたもの。細かく刻んだイカの歯応えも良く、イベリコベジョータのスライスがアクセントになっています。髙田氏曰く「若い頃に【レストランひらまつ 広尾】で感動したソースの素晴らしさは、今でも忘れられません。【DAN】はカジュアルなレストランですが、ソースをカジュアルにすることはなく、材料にも技法にも妥協なく作っています」。柚子胡椒の泡と青さ海苔のチップを添えた『蛤米』メインディッシュの前に登場する『蛤米』は、国産の白米に玄米を3割混ぜることで、口当たりのいいアルデンテに仕上げたリゾット。旨みたっぷりの蛤のだしと、あおさ海苔の磯の香りをたっぷりとまとったお米が身体に染み渡ります。今回は蛤ですが、これまで蟹や白子を主役にしたものも。チーズを使用せず、和のテイストが漂う軽やかな仕上がりで、ほっと和むような箸休めのような存在です。『蛤米』の器は、金井春樹氏による笠間焼「器は、若手の現代作家を主軸にセレクトしています。例えば、『蛤米』の器は笠間焼なのですが、まだ23歳という若さの金井春樹氏の作品です。そういった若手の作家さんを発掘して、【DAN】から広まっていったら嬉しいです」と髙田氏。他に、佐野元春氏やkei condo氏、鷲沢ワシ子氏などの器を使用しています。オレンジのコンフィチュールを添えた『フィナンシェ』デザートの後に続く『フィナンシェ』は、共に料理を担当する杉山徹氏によるものです。「少し山型になったシャンティーヌ型で焼き上げているので、表面はカリッと、中はふっくらとした口当たりをお楽しみいただけます。最後の一品まであたたまる料理をお楽しみいただきたいという思いで、提供時間を逆算して、焼きたてで手で持つのが大変なくらい熱々で提供しています」(杉山氏)。ワインは多彩な国をラインアップワインは、ソムリエの資格を持つ髙田氏が厳選。「高級過ぎる銘柄は避け、フランスのほか、日本、ジョージア、ニューヨーク、ポルトガルなど、面白みのあるものをセレクトしています」。グラスワインやボトルワインでのオーダーの他、ペアリングメニューも用意。シャンパーニュ、ワイン4種で5,900円。プラス800円でデザートワインを付けることもできます。ノンアルコールでは、クロモジやヒノキなどのフレーバーが楽しめる『FOREST SODA:森の香り』がおすすめです。ゲストとの距離の近さを大切にもてなす座り心地のいい椅子が心地よい距離感で並びます「店内の狭さを長所にしたいと考えています」と語る通り、【DAN】はその小さなな空間を活かしたもてなしが特徴です。カウンター席に座ると、料理を仕上げる厨房の台との距離の近さに驚くかもしれません。次々と機敏な動きで料理が完成していく様子を、ライブ感溢れる状況でじっくりと楽しむことができるのもこちらならでは。ひとりで訪れた際にも手持無沙汰になる心配もありません。オーナーシェフの髙田氏(左)と共に働くシェフの杉山氏(右)代官山の【メゾン ポール・ボキューズ】や【レストランひらまつ 広尾】、大阪の【ラ・フェット ひらまつ】など、日本屈指のフランス料理店である、ひらまつの系列店でおよそ10年にわたり腕を磨いた髙田氏。その後、カジュアルなレストランでの経験も積みたいという思いで、表参道の【L’AS(ラス)】で副料理長として3年半勤務しました。その際に出会ったのが杉山氏です。杉山氏は、【L’AS】で6年にわたり研鑽を積みました。そのため、息のぴったりと合ったコンビネーションでおもてなし。料理はふたりで考案しています。ワインについてもゲストの好みに合わせて丁寧に説明ゲストと料理人の距離の近さによって、自然と会話が生まれることも【DAN】の醍醐味です。すぐ目の前にシェフがいるので、気軽に話しかけることができます。「お客様との距離感こそ、最も大切にしたいものです。レストランで料理が美味しいことは当然。それ以上にたくさん会話をできたらと考えています。ぜひ一度訪れていただき、この空気感を味わっていただけたら嬉しいです」(髙田氏)。カジュアルで肩肘張らない雰囲気に加え、コースを9,350円に設定したのもこだわったところ。1万円を超えない設定にしたかったといいます。コースを終え、店を出る時には心も身体も満たされ、あたたかな気持ちに満たされていることでしょう。DAN【エリア】下北沢【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】12000円【アクセス】下北沢駅 徒歩17分
2024年04月03日帝国ホテルのシェフだった祖父に憧れてフレンチの世界へひと皿ごとにメインの食材を決め、一番おいしい食べ方を表現夫婦で試食を行い、コースをブラッシュアップ帝国ホテルのシェフだった祖父に憧れてフレンチの世界へ実は元バスケ青年で、高校時代は都選抜になるほどの選手だった池田邦彦さん。そのままバスケを続けることも可能だったが、「幼い時から料理人を志していました」と、高校卒業後は服部栄養専門学校へ。道標となったのは祖父だった。シェフの池田さん。1988年、東京都の生まれ「母方の祖父が帝国ホテルでフレンチの料理長をやっていたので、料理人は身近な職業で憧れがありました。家族でホテルへ食べに行った時、長いコック帽を被った祖父が奥から出てきて挨拶をする様子がすごく格好よかった。母も料理にはかなりこだわりがあり、和食より洋食がスタンダードという環境で育ったこともあって、自然と料理人になるなら洋食と思うようになりました。ジャンルに迷うことも少しありましたが、やっぱりフレンチは格好よくて、お皿の上が華やかで、一番憧れました」シンプルで強い動機をいまも忘れていない雰囲気の池田さん。家庭料理が調理工程や食材にこだわるものだったから、必然的に素材の細かな違いも分かるようになっていった。いまも週に一回はバスケをするという池田さん。学生時代のポジションはシューティングガードだった専門学校在学中の2008年に東京でミシュランが始まると、アルバイト代で星付き店を食べ歩き、「一番ビビっときたのがトロワグロ」と魅了された。「当時のシェフがリオネル・ベカ氏(現エスキス)で、その料理に衝撃を受けたんです。働く前に4回食事に行き、“やっぱりこのお店で働きたい”と思いました。いつかはフランスにとも考えていたので、本店がフランスの三つ星というのも大きかったです」とはいえ新卒を直にとらない【キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ】。ホテル内のレストランだったため、ホテル入社か経験者が採用の前提となり、池田さんは配属も確約できないなかホテルの入社試験を受けることに。少しでも配属の確率を上げるため在学中に研修も申し込み、なんとかトロワグロでキャリアをスタートさせた。入ってみると周りは辻調グループフランス校を首席で卒業するようなエリートばかりで、シェフとの会話はフランス語。言葉の壁でつまずいたものの食らいつき、リオネル氏の後にはギヨーム・ブラカヴァル氏(現エスト)にも師事した。在職中にフランス本店での修業も叶い、28歳までの6年間、個性豊かなシェフのもとでグランメゾンの技術と美学を学んだ。カウンター席はもちろん、テーブル席からも調理風景がよく見える店内独立すると、2021年に経堂で【キャトル ヴァン ドゥーズ】を開業した。店名は自身の名(邦彦)にちなみ、フランス語で「92」を指す。2023年11月には千歳船橋に移転し、経堂の時と同じくカウンターを大切にした店を造った。くもりガラスの扉がついた個室も1室用意。扉を開けて、店内の活気を感じながら食事するのも一興調理がよく見えるのはもちろん、こだわったのは、座る人と料理人の目線を同じ高さにすることによる話しやすさ。淡いブルーグレーの壁とネイビーに塗った椅子や床の色合わせがお洒落で、テーブル席はゆっくり話したい日にも合う心地よさだ。ひと皿ごとにメインの食材を決め、一番おいしい食べ方を表現芽キャベツの春の香りと、ウズラの旨みが重なる温前菜昼は6,000円、夜は8,000円からコースを提供。8割が常連ということもあり、「飽きさせない」ことを意識して毎月内容を変える。「スペシャリテがあると前後の組み合わせが狭まる」とあえてスペシャリテをつくらず、毎回の構成が新鮮だ。同じ料理を出したことは一度もない。「ひと皿ごとにメインの食材を決めて、一番おいしい食べ方を表現しています」と話し、例えば春の温前菜にはウズラが乗るが、実は芽キャベツが主役。野菜のほとんどは福島県郡山市にある鈴木農場から。シェフが「野菜に対しての考え方が変わった」と話す若手生産者の野菜はすべてが滋味深い「福島の鈴木農場さんの芽キャベツを食べて本当にびっくりしたことがきっかけ。この芽キャベツの甘さを感じてほしくて、合わせる食材を考えました。鈴なりの状態で届き、葉が詰まりすぎずふわっとしていて、甘みが強い芽キャベツです。ここに肉本来の旨みを足したいけれど強すぎてもいけない。ウズラは味が強くない肉でサイズ感も小さめで合うと思いました。芽キャベツは焦げると香りが出る野菜でもあるのでローストして、ウズラもローストにしています」粒マスタードとアンチョビのソースも相まって、芽キャベツとウズラを一緒に食べると春の香りが追いかけるように出てくる。豊かな土壌でつくられた野菜に合わせるのは、ミネラル豊富な土の味がするピノ・グリージョだ。夫婦で試食を行い、コースをブラッシュアップ『フォアグラのポワレ ビーツ 西洋かりん』リオネル・ベカ氏の影響で、果実やハーブ、スパイスを効果的に使う。フォアグラのポワレには西洋かりんのソースや、カルダモンや八角を効かせたりんごのコンポートを合わせ、クラシックの技術に遊び心や甘美さを感じさせる。メインの肉は、池田さんが「気に入って使っている」という北海道白糠町の蝦夷鹿はハンターさんから仕入れたり、和牛であれば月に5頭しか出荷されない島根県のかつべ牛を使用。かつべ牛は、サーロインであっても脂がさらりと軽やかで、そんな肉に柑橘のソースを合わせて前述の鈴木農場の野菜を添える。さっくりとした歯応えに焼き上げられた、島根県産かつべ牛のサーロイン小麦粉は極力使わず、ソースの濃度は野菜で補填し、バターの使用量も一般的なフレンチの十分の一。焦がしバターにしても、上ずみを捨てて焦がした旨みだけをピューレに使うなど、最後まで心地よく食べてもらうための工夫が多いのも特徴だ。食感の異なる素材が並び、飽きずに完食できるチョコレートのデザートまた、夫婦で営むフレンチということも店の個性。妻の亜弓さんは【ミシェル・トロワグロ】出身で、パティシエとして有名店を渡り歩き、いまは接客とデザートを担当。メインの肉までの流れを考えたうえで、シェフがデザートの食材をリクエストしているので全体が上手く締まる。かつべ牛がメインの場合なら、「軽いチョコレートのデザート」がよいという話し合いがあったとか。そこで亜弓さんは、フルーツのピューレを加えたガナッシュクリームやいちごのアイスクリーム等を添えた軽やかなチョコレートケーキを完成させた。今回の魚料理は『長崎県産ホウボウのポワレ』デザートに限らず、コース内容が固まってきたら二人で試食会を304回は行い、話し合ってコースを決定するというから、亜弓さんは心強い存在だ。ちなみに、「いつも料理のことを考えていて、料理しない日はほとんどないです」と、家庭での食事も池田さんが作る。和食も中華も作り、鮨も握る。さまざまなジャンルの料理をつくるのが好きななかでも、「自分にとって一番難しいのは、やっぱりフレンチ」と、理想を求めて奮闘する日々。客によって味つけを変える心配りまでするから仕事は尽きない。ワインは池田さんのフランス料理に合うものを、人気の銘柄から希少なものまで幅広く取り揃える「お客さまの反応を聞くのが一番楽しいですし、何回も来ていただけるのが一番嬉しい。この規模のお店で一番いい瞬間は、そこなのかなと思います」グランメゾンを知りつつも“通えるフレンチ”を貫き、「フレンチはもうここでいい」と声をかけ、20回以上通う常連もいる。なじみのフレンチで季節の移り変わりを感じたい人におすすめだ。Quatre-vingt-douze【エリア】千歳船橋/成城学園前【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】8000円【ディナー平均予算】12000円【アクセス】千歳船橋駅 徒歩1分
2024年04月02日花街の名残りを残す荒木町の一角。2023年9月オープン以前【多仁本】のあった場所といえば、思いあたるフーディもきっと多いことだろう。「数年前から独立を考え、準備もしていたのですが、コロナ禍ということもあり、なかなか良い物件が見つからなかったんです。そんな時にちょうどお声がけ頂き、ここに決めました。」こう語るのは、ご主人の峯村翔平さん、34歳だ。カウンター6席のみの小ぢんまりとした店内ながら、静かに食を楽しむには格好の空間幼少期から台所仕事をよく手伝っていたそうで「母親といる時間はたいてい一緒に台所に立ち、料理を手伝っていましたね。お菓子などもよく作りましたよ。」と笑う。高校生になり、将来の進路を真面目に考えた時、大学進学よりも、同年代の人間より経験値の高い料理の世界に進もうという思いが生まれたのも、自然の成り行きだったかもしれない。1990年生まれ、北海道札幌市出身。母親の料理を手伝ううち、自然に料理の世界へと進んだ峯村さん地元の料理学校を出て、上京したのは20歳の時。銀座【矢部】に弟子入りを果たし、ここで3年半修業を積んだ後、【矢部】の先輩であり、新人時代の峯村さんを何くれとなく面倒を見てくれた同郷の佐藤一太さんに誘われ、青山【いち太】に。オープンの立ち上げから携わって7年間研鑽を積み、煮方も任されるまでになったところで、そろそろ独立を……と動き始めたタイミングでコロナ禍に見舞われる。思案に暮れていたにいた峯村さんに、思わぬところから声がかかった。2022年、表参道でリスタートした増田砺氏にラブコールを送られたのだ。「炭台を入れたりと、つまみを充実させたいということでお声をかけて頂きました。」とは峯村さん。同店でも炭台を入れる。「炭を直接皮目にあてることで、香りと香ばしさが更に増すと共に、皮自体もより一層パリパリに仕上がります」増田氏とは【いち太】時代から面識があり、時には一諸に呑みに行ったりすることもある仲だったそうで、これも何かの縁と快諾。握りの前に出すつまみの類を峯村さんが担当することとなった。和食と鮨。似ているジャンルのようだが、鮨店ではまず卸し方がスムーズなことに驚かされた。しかも、魚を卸す数が和食屋のそれとは格段に違った。一つ一つをいかに綺麗に手早く卸すかが問われ、数が多い分、必然的に無駄のない卸し方となる。数をこなすこと、繰り返し行うことの大切を改めて思い知ったという。和食と鮨では、「仕込みの仕方が全く違っていました。塩のあて方から魚の捌き方まで、とにかく魚の扱いにかけては学ぶことが多かったですね」とは峯村さんそれまでと異なるジャンルで学んだ1年半は、峯村さんのレパートリーの幅を確実に広げたに違いない。そして、ようやく見つけた荒木町のこの店で新たな一歩を踏み出したわけだ。おまかせのコースは28,875円。席数は6席と少ないが、ワンオペでやるには充分だろう。取材日、海老芋と雲丹の先付けの次に登場したのは、飯蒸し代わりの『あん肝の蒸寿司』。『あん肝の蒸寿司』は、まさに鮨屋での成果を生かした一品だ木の芽を散らした鮨飯の上に鎮座する堂々のあん肝、これがワザあり一本! 鰹だしに酒、砂糖、濃口醤油と味付けの基本は常套通りだが、共に加えた有馬山椒が実にいい仕事をしているのだ。爽やかな香りと軽い痺れが、ともすればくどくなりがちなあん肝の濃厚さを緩和し、木の芽をまぶした鮨飯とも相まって、インパクトはありつつもあっさりとした後口で、次のお椀へとスムーズに繋げてくれる。ふぐは食感を楽しめるよう厚めにカットし、あん肝と和えてぽん酢ジュレをかけてあるお椀の後は、『ふぐぶつ』に『メジマグロの炙り』と2種のお造りがお目見え。メジマグロは軽く火を入れることで、メジマグロの風味が薫香を纏ってより高まると共に、身の脂をやや溶かすことで、舌にしっとりフィットするおいしさを演出している。それも、和食店ならではの、何かひと手間かけた造りを出したいという峯村さんの想いゆえ。呑兵衛ならずとも、つい杯が進むこと請け合いだ。皮目を藁で炙り薫香をつけ、肉厚にカットした身のしっとり感とのコントラストが食欲を促進させる。付けあわせは自家製海苔の佃煮で和えた花山葵炭火焼きは太刀魚。そして口直しのズワイガニと菜の花の酢の物に、強肴のふぐと茨城の原木椎茸の鍋、と緩急つけた料理が続いた後、いよいよ蕎麦の登場となる。コース最後のお楽しみ、『もり蕎麦』。修業先の【いち太】で培った蕎麦打ちの技術をここでも如何なく発揮「しっかりと角を立てたいので、水分を少なめにし、やや硬めに打つています。」とは峯村さん。なるほど、ピンと角のたった蕎麦は歯切れ良くコシも上々。甘さ控えめのもり汁とよく絡む。鰹だしを効かせた風味に和食職人の手練が除く。蕎麦はもちろんつなぎなしの十割蕎麦。蕎麦粉は現在、茨城の常陸秋蕎麦を使用〆は雑炊で、取材日は『ふぐの白子雑炊』。この雑炊を始め、蕎麦以外はその時々の旬の食材を取り入れつつ、月々で変わっていくのも日本料理店なればこその楽しみだ。「夜、店のカウンター席はいわばステージ、(自分の料理の)発表の場です。だからしっかり準備をしてお客様を迎え入れる。お客様の喜ぶ笑顔を思い浮かべながら、淡々と仕込みをしている時に充実感を感じますね。そして、おいしいの一言が聞けた時が最高です。」とは峯村さん。幅広い年代にいらしてもらいたいと意欲を燃やす。アルコールは日本酒がおすすめ。「爾今」、「新政火の鳥」など10種以上を常備。グラス一杯800円から四ツ谷みね村【エリア】四谷【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】35000円【アクセス】四谷三丁目駅 徒歩4分
2024年04月01日渋谷に誕生した「manoma」とは?記憶に残る瞬間を演出する【STEREO】繊細で意表をつく、特別感たっぷりの【FUSOU】渋谷に誕生した「manoma」とは?エレベーターからフロントへ続く通路SHIBUYAタワーの高層階に位置する「manoma」。こちらは、クリエイティブ産業に関わる企業や人、スタートアップの交流促進の場を目指す、渋谷の街との一体感を感じるパノラマ眺望や開放的で洗練されたデザインが特徴の空間です。エレベーターで38階まで上ると、贅沢な空間とその美しいデザインに期待が高まります。次々と開発が進む渋谷の街を一望できる大きな窓「manoma」は、フロント、グリルダイニング、ミュージックバー、プライベートレストランの4つのエリアで構成されています。光と影のグラデーションを活かした幻想的な空間デザインで、フロア全体がゆるやかにつながっているのが印象的。イベント開催の機能として180インチスクリーンや音響設備を充実させる他、併設するグリルダイニング、ミュージックバーと連携することで、カンファレンスやパーティー、トークイベント、展示会などの幅広いシーンで利用することができる施設です。渋谷駅からすぐという便利なアクセスでありながら、喧噪を忘れ、上質な時間を過ごすことができます。記憶に残る瞬間を演出する【STEREO】ゆったりとした間隔で席が配された【STEREO】の店内バーカウンター内に設置された特注のTAGUCHIのスピーカー「manoma」の飲食機能の中核を担う、グリルダイニング&ミュージックバー【STEREO】。渋谷の街を見渡せるパノラマ眺望が特徴で、約120席の開放的でクリエイティブなスペースが広がります。居心地の良いサウンドづくりに定評のあるTAGUCHIのスピーカーを採用し、眺望とシンクロする高品質でクリアな音響を実現しました。伍堂英太氏によるハイブリッドな選曲をお楽しみいただけます。『アスコラーナ ~オリーブフライ~』『シーフードプラッター』【STEREO】で提供するメニューは、スパイスやハーブによる個性豊かなタパス、素材の風味を存分に引きだしたグリル料理、大人数で盛り上がるシェアスタイルなど、フレンチのフィルターを通して枠にとらわれない自由な発想と遊び心が生み出す、多国籍な料理が特徴です。『アスコラーナ ~オリーブフライ~』は、オリーブに牛挽き肉、アンチョビをそれぞれ詰めた一口サイズの熱々フライ。乾杯と共にまずオーダーしたい1品です。存在感ある『シーフードプラッター』は、季節の魚介を豪快に盛り付けたひと皿。オリジナルスイートチリソースと山椒マヨネーズにたっぷりディップしていただきます。他に、『フルーツトマトとトレビスのサラダ/ブラータチーズ』や『スパイスフライドチキン』など、テーブルに並べば盛り上がること間違いなしのメニューが揃います。食後には、専属パティシエによるデザートをどうぞ。繊細で意表をつく、特別感たっぷりの【FUSOU】期待が高まる、プライベートレストラン【FUSOU】の扉もうひとつのレストラン【FUSOU】は、フロントから【STEREO】へと向かう途中にひっそりと入口が佇みます。シェフを務めるのは、代官山の【ASO】で研鑽を積み、南青山【NARISAWA】のカクテルバー【Bees Bar by NARISAWA】の立ち上げに携わり、虎ノ門ヒルズの8席限定のアニバーサリーレストラン【unis(ユニ)】のスーシェフを務めた内田悟氏です。8席のカウンターの他、4名まで利用できる個室を完備内装デザインは、内田氏の出身地でもある栃木県の大谷石や、富山の樹齢約300年のもみの木のカウンター、廃棄竹材など、自然由来の素材を多用しています。「食事をしながらもぬくもりを感じてほしい」という内田氏の想いを反映。圧倒的な空間で、カウンター席に座るとまさにステージのように調理風景を楽しむことができます。器は、有田焼・清水焼・唐津・常滑・秋田杉の木工など、工藝作家や窯元に直接お願いしたものを使用。料理と共に工藝品の魅力も発信していきたいと考えられています。四季の移ろいを感じるおまかせコースコースは全10皿で構成「季節の旬を楽しむ」をコンセプトに掲げる【FUSOU】。内田氏が全国各地の生産地を訪れる旅で出会った選りすぐりの食材が、これまで培った経験と感覚で組み合わさり、フレンチの技法によって、繊細で意表をつくようなひと皿となります。ここでしか体験できないクリエイションをご堪能いただけることでしょう。「生産者とのコミュニケーションを大切に、旬のものを盛り込んだ【FUSOU】ならではのおまかせコースに仕立てています。こういう料理がしたいからこの食材が欲しい、というより『今畑にこんなものがあるよ!』というようなお話をお伺いしてから料理を考えます。信頼のおける生産者の皆様からいただく大切に育てられた素材などに真摯に向き合い、その魅力をお皿の上で最大限引き出してお客様に届けられるように日々心がけています」(内田氏)。溶岩石で焼き上げる『熟成牛 筍 山椒 コンテ』【FUSOU】のシグネチャーは溶岩石で焼き上げる熟成肉、コースのメイン料理です。「信頼のおけるお肉屋さんにお願いしている牛肉をお店にある熟成庫で自ら仕立てています。牛肉は黒毛和牛以外の和牛(日本短角種・褐色和種・無角和種)やジャージーなど赤身の美味しい日本の牛肉を熟成してご提供。生産者がこだわって育て上げた牛たちを、個体差などを見極めながら熟成を調理工程のひとつと捉えてベストな状態でお届けしていきます」と内田氏。『熟成牛 筍 山椒 コンテ』は、力強い岩手県産短角牛のロース肉を1ヶ月半熟成させ、溶岩石で焼き上げ、季節を感じていただける筍はローストし、コンテチーズと山椒の爽やかさを閉じ込めた泡を添えています。アルコールペアリングは、ワインを主軸に日本酒やカクテルなども提供。ノンアルコールペアリングでは、お茶やハーブ、野菜、果実を使用したモクテルなどもあります。圧倒的な景色と贅沢な空間、そして【STEREO】と【FUSOU】ならでは料理の数々。シーンに合わせ、ぜひ大切な方と訪れてみてはいかがでしょうか。STEREO【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】ダイニングバー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-FUSOU【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2024年03月29日邸宅に招かれたような空間でゲストに寄り添ったもてなしを生産者の想いを料理にのせて届けるメニューの数々“みんなが主役”という想いで日々料理と人に向き合う邸宅に招かれたような空間でゲストに寄り添ったもてなしを麻布台ヒルズのレジデンス棟の1階に構える【DepTH Brianza】のエントランス神谷町の駅から直結した地下通路で向かうと、話題のショップや飲食店が随所に点在しています。その賑わいを抜けたレジデンス棟は、一転して落ち着いた雰囲気。ぽつりと1軒、温かな灯りを放つレストランが【DepTH Brianza】です。扉の外からも印象的な鯉の滝登りをイメージしたアートが目に飛び込んできます。テーブルごとに飾られた花にももてなしの心を感じることができますエレガントなトーンで統一された店内は、テーブルが均等に並ぶ全12席。ソファも椅子も座り心地が非常によく、特別な食事が始まる期待が高まります。「誰かの家に招かれたような空間をイメージしました。カウンター席ではなくテーブル席にすることで、料理人ではなくサービスのプロである接客スタッフがお客様に対応します。それは、料理人が料理に集中できる環境でもあります」。個室はありませんが、ゲストのプライベートな時間を大切に考えられた空間です。8名から貸し切りが可能で、料理など細やかなオーダーにも応じてくれるのもうれしいポイント。店内の壁に飾られた水墨画家の立川瑛一朗氏による作品イタリアから取り寄せる馥郁たる香りを放つトリュフ店内の壁に飾られているのは、水墨画家の立川瑛一朗氏による作品です。和のテイストなのでわかりづらいかもしれませんが、実はトリュフを描いたもの。奥野氏のスペシャリテ『トリュフのグラタン ピエモンテ風』にも欠かせない食材です。店内のアートや料理を盛る器は「一緒に成長していきたい」という想いから若手の作家の作品を積極的に選んでいます。ちなみに厨房には、玉村豊男氏による花ズッキーニの絵画が飾られています。こちらは、奥野氏が若い頃、初めて自分で背伸びして購入したという思い出の品。初心を忘れないようにという意味を込めているといいます。生産者の想いを料理にのせて届けるメニューの数々コースの最初に登場する名刺代わりのような『棒鱈、牡蠣』コースの最初に登場するのは『棒鱈、牡蠣』。棒鱈は、2年熟成のメークインを合わせた熱々のクロケッタで提供。衣に生青海苔をまぶして揚げることで、磯の香りが食欲を掻き立ててくれます。牡蠣は、広島県の老舗であるかなわ水産から取り寄せるもの。ディルオイルが爽やかに香る冷たい1品。牡蠣について尋ねると、その食材としての魅力だけでなく、生産者とのエピソードまで飛び出してくるのも奥野氏らしい“ごちそう”です。組み合わせの妙に驚かされる『鯨、マジャクリ』鯨は、尾の身という背ビレから尾までの背中の部分で、脂が霜降り状になった部位を使用しています。なかなか手に入らいない希少な部位で、その味わいに“鯨の大トロ”と呼ばれるほど。上にたっぷりと削ったチーズは、岡山県の吉田牧場で製造される1年以上熟成したハードタイプのマジャクリ。コンテに似た製法でつくられ、凝縮した旨みが特徴です。口へ運ぶと、飯尾醸造の富士酢プレミアムが香り立ち、寿司を思わせる味わいと余韻が続きます。日頃からスペシャリテは食べ手が決めるものだと考える奥野氏ですが、スタッフの間では、こちらが【DepTH Brianza】の新たなスペシャリテだという声も聞こえているとか。愛農ナチュラルポークやフォアグラを濃厚なソースで味わう『フォアグラとトリュフの協奏』有名シェフからの信頼が厚い滋賀県の精肉店【サカエヤ】から仕入れる愛農ナチュラルポークや、フォアグラを使ったメニューです。卵とチーズをたっぷりと使ったフォンドゥータソースをまとわせ、トリュフと共に口へ運べば、贅沢な気持ちに包まれます。【la Brianza】のスペシャリテの『トリュフのグラタン ピエモンテ風』を彷彿させる逸品。肉厚の椎茸からも素材の良さがダイレクトに伝わってきます。店の定休日は生産者を訪れることが多いといいます。その際、奥野氏は積極的にスタッフも連れて行くそうです。そうすることで、実際にレストランでその食材を扱う際の向き合い方が変わり、より丁寧になると話します。イタリアのワインを中心にシャンパンや和酒など幅広くセレクト料理を引き立て合うドリンクのリストも秀逸です。ワインはイタリアを主軸に揃え、ビール、日本酒、カクテルなど、豊富なメニューから選ぶことができます。ビールは、奥野氏の出身地でもある和歌山県の平和酒造が手掛けるホワイトエールやペールエールなど数種を。日本酒は、『新政』『七本鎗』『而今』といった国内外で人気の高い銘柄をラインナップ。また、料理に合わせて8杯が提供されるペアリングも非常に好評を得ています。“みんなが主役”という想いで日々料理と人に向き合うエントランスに掲げられた【DepTH Brianza】の看板【La Brianza】【ACiD brianza】【Focacceria la Brianza】など多彩なアプローチでイタリア料理店を展開するブリアンツァグループですが、今回の【DepTH Brianza】の店名はすぐに決まったと話します。「これまで積み上げてきたブリアンツァグループの“深み”をご堪能いただきたいという想いを込めてつけました。大文字と小文字が入り混じっている表記は、まだ完成していない、成長過程であることを表現したためです」。そして、もちろん奥野氏の名前にもちなんでいます。扉の内側にあるブリアンツァカラーのステンドガラス調アート(左記同様)いまや社員60人、アルバイトを含めれば100人を超えるチームとなったブリアンツァグループ。よく弟子を育てるという表現を使いますが、奥野氏は、「育てるというよりも共に成長していく感覚」であり、「ゴールを一緒に見る仲間」だと語ります。【DepTH Brianza】のチームは、厨房4人、接客2人の、真っ先に手を挙げたスタッフだそうです。奥野氏がレストランについて語る時、度々出てくる“成長”という言葉。レストランの扉の外からも見ることができるアートは、鯉の滝登りをイメージしたもので常に成長していきたいという想いから。ブリアンツァカラーであるエメラルドをベースにつくられ、優しい光を放っています。C型にくり抜かれたようなこちらの壁で厨房と客席を区切っています厨房で料理と向き合う奥野氏の姿を客席から望むことも“おっくん”と呼ばれ、多くの食べ手、生産者、同業者から愛されている奥野氏。「20年ほど前に【Ristrante la Brianza】をオープンさせた頃は、一人もお客様が来ない日が続いたこともありました。そこから現在に至るまで、ゲストの大切さということは痛感しています。ですからお客様に寄り添ったレストランであることを大切に、可能な限りリクエストにも応えたいと思っています。12席という小さなレストランだからできるんですよ」。【DepTH Brianza】という店名からも自身が厨房に立つことからも、集大成と表現されていますが「まだまだ成長し続けますよ」と奥野氏。料理、人、食材、ドリンク、空間などすべてにおけるブリアンツァグループの“深み”をお楽しみください。DepTH brianza【エリア】麻布十番【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】25000円【アクセス】神谷町駅
2024年03月27日互いに高め合う料理人、セルジオ・ハーマン氏とデニス・カイパース氏アートワークを随所に散りばめたデザイン性豊かな空間優美なビジュアルと好奇心を掻き立てる味わいの数々互いに高め合う料理人セルジオ・ハーマン氏とデニス・カイパース氏【ル・プリスティン レストラン 東京】を監修する料理人で起業家のセルジオ・ハーマン氏(左)とエグゼクティブシェフを務めるデニス・カイパース氏(右)監修を務めるのは、欧州を代表するスターシェフであるセルジオ・ハーマン氏。今回がアジアへの初進出となりますが、世界の美食に興味がある食通にとっては、非常に著名な料理人であり、起業家でもあります。オランダ南西部ゼーラント州の地方都市にある実家のレストラン【アウトスラウス】をミシュラン3つ星に輝かせ、「世界のベストレストラン50」に8年間ランクインする名店にまで押し上げた人物です。セルジオ氏が、2020年のオープン初年度にミシュラン1つ星を獲得したベルギー・アントワープで展開するレストラン【ル・プリスティン】の成功を受け、【ル・プリスティン レストラン 東京】開業の運びに。幼い頃からシェフになることを夢見ていたというデニス氏アジア初進出にあたり、セルジオ氏がエグゼクティブシェフとしてオファーしたのが、デニス・カイパース氏です。デニス氏はこう振り返ります。「セルジオ氏のオランダと私がいたアムステルダムは車で3時間ほどの距離。互いに存在は知っていましたが、共に働いたことはありませんでした。ちなみに同じ1970年生まれです。ある日、セルジオ氏から電話があり『新しいチャプターを開いてみないか?』と言われました。彼はレストランを多く経験し、私はホテルでの経験も豊富なので、ホテル内のレストランとしてオープンする【ル・プリスティン レストラン 東京】は、成功するだろうと確信しました。ちょうど(ミシュランの)2つ星レストランで働いていましたが、星以外にも興味を向けている時期でした。めったにないチャンスだと感じ、来日を決めました。デニス氏とは、仕事仲間である以上に、信頼関係で結ばれたよりかたい友情を感じています。現在、この東京で働いていることに大変誇りを持っています」。アートワークを随所に散りばめたデザイン性豊かな空間ホテルのエントランスであり、中に入るとすぐにレストランとカフェが広がる「ホテル虎ノ門ヒルズ」は、虎ノ門ヒルズ駅に直結する虎ノ門ヒルズ ステーションタワーに誕生しました。1階の路面に面するレストランとカフェが、ホテルを象徴する顔となっています。通りに面した「Le Pristine Tokyo」の看板が掲げられた大きなメインエントランスから入ると、ホテルロビーを中央に、右手にレストラン、左手にはカフェ【ル・プリスティン カフェ 東京】を構える面白い造りになっています。ベルギーの【ル・プリスティン】でも飾られているミラーボールのアートワークが印象的店内は、非日常の洗練されたデザインで統一されながらも、肩肘張らない居心地のいい雰囲気です。インテリアデザインは、今回が日本初進出となるデンマークの「スペース・コペンハーゲン」が担当。あの【noma】の設計を手掛けたデザイナーユニットです。店内には、オランダとベルギーのアーティストによる作品を随所に取り入れています。カウンター席、テーブル席、プライベートルームから成るレストランエリアは86席21世紀初頭における最も影響力のあるデザイナーのひとりと言われる、オランダ出身のマーティン・バース氏が手掛けたレセプションデスクや照明器具のほか、現代アートのリヌス・ヴァン・デ・ヴェルデ氏、ロットガンゼン氏らの作品が置かれ、【ル・プリスティン レストラン 東京】の世界観をつくり上げています。象徴的なオブジェのひとつがミラーボールです。存在感はありますが、落ち着きのない派手さではなく、デニス氏が好む自然の木漏れ日を彷彿するような上品な光を演出しています。カウンター席に座れば、目の前で料理が完成する様子を楽しむことができますレストランは、非常に広々とした贅沢な空間。ライブ感のあるオープンキッチンを中心に、ゆったりとくつろげるテーブル席、プライベートな時間を過ごすことができる個室を完備するので、多彩なシーンで重宝しそうです。個室は6名がけの完全個室のほか、空間を仕切ることができる20名ほどの半個室もデニス氏曰く「ゲストとの距離の近さが魅力です。キッチンがオープンなので、ゲストの様子や食事の進み具合なども見渡すことができます。また、ゲストからもキッチンをよく見ることができるので、調理する臨場感や音や香りもお楽しみいただけることでしょう。ゲストの方との会話も楽しんでいきたいと考えています」。優美なビジュアルと好奇心を掻き立てる味わいの数々『牡丹海老のクルード クレームクリュ アボカド インペリアルキャビア』料理は、セルジオ氏ゆかりの地であるオランダ南西部に位置するゼーラント地方と日本の厳選された食材を融合させ、ヨーロッパの伝統料理を現代風にアレンジ。「何を食べているのか分からないような難しい料理は好みません」とデニス氏が語る通り、優美なビジュアルでありながら、素材の持ち味を存分に感じられる仕立てになっています。『牡丹海老のクルード クレームクリュ アボカド インペリアルキャビア』は、ベルギー・アントワープの本店でも提供しているシグネチャーメニューです。日本の牡丹海老とキャビアを贅沢に用いて仕立てています。『ヴァン・ジョーヌ カスタード ムール貝 雲丹 酢橘』北海道産のフレッシュな雲丹をはじめ、厳選した日本食材を使用していますゼーラント地方は、豊かな土壌に恵まれ、オランダ最大の農業地帯でもあり、みずみずしい甲殻類の産地としても知られています。海水と淡水が混じり合う沿岸で獲れるウナギ、オイスター、ムール貝は、特にこだわりのある食材です。『ヴァン・ジョーヌ カスタード ムール貝 雲丹 酢橘』は、国産の上質なムール貝を使用し、セルジオ氏が父から受け継いだクラシックなムール貝のソースによって完成します。儚く繊細なく口当たりと奥深い味わいを楽しむことができます。『鹿肉の炉端焼き風 松の葉の香り 菊芋 マルメロ 黒胡』メインディッシュの肉料理には、北海道産の鹿肉を使用。大きな塊のまま火入れを行うことで、旨みを閉じ込めて柔らかな食感に。鹿の肉汁を使った黒胡椒のソース、菊芋とマルメロと共にいただきます。キンカンやカボチャといったその時期ならではの付け合わせが、季節の移ろいを感じさせてくれます。細部まで緻密に盛り付けることで、目を惹く存在感ある一皿が完成しますテーブルウェアには、セルジオ氏が日本の侘び寂びにインスパイアされてデザインしたオリジナルコレクション「INKU(インク)」を採用。ベルギーの「SERAX (セラックス)」が製陶したもので、自然な風合いで華やかな料理を引き立てています。「リラックスしてお過ごしいただけるレストランですが、すべてハイクオリティなものをセレクトします」とデニス氏。右は『ル プリスティン イタリアンサワー』、左は『ル プリスティン トリュフ ネグローニ』料理に寄り添うドリンクにも【ル・プリスティン レストラン 東京】らしさを感じることができます。シグネチャーカクテル『ル プリスティン トリュフ ネグローニ』は、数種のヴェルモット、ジン、ビターズをブレンドし、イタリア産のブラックトリュフで香りづけしたエレガントな1杯。ノンアルコールでは、栄養価が高いスーパーフルーツのサジーを使用した『ル プリスティン イタリアンサワー』がおすすめです。世界が注目するセルジオ氏が監修する料理を、東京に居ながらにして味わうことができるのは幸せな限り。「食」「ファッション」「デザイン」「アート」「音楽」によって完成する “没入型ガストロノミー”をぜひご体験ください。ル・プリスティン レストラン 東京【エリア】虎ノ門【ジャンル】その他各国料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2024年03月26日待望の旗艦店【PAYSAGE 代官山本店】1階ブティック/サロン・ド・テ2階シェフズテーブル待望の旗艦店【PAYSAGE 代官山本店】「幸せや喜びに寄り添う、至高のお菓子を。あなたの時と共に」をコンセプトとしたスイーツブランド「PAYSAGE(ペイサージュ)」。これまで常設店舗を持たず、全国各地でのイベントやポップアップストアなどを中心に販売が行われるたびに話題となっていた同ブランドが、立ち上げから3年の時を経てついに旗艦店【PAYSAGE 代官山本店】をオープンさせました。「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」内にオープンした【PAYSAGE 代官山本店】パティシエは、これまで【DOMINIQUE BOUCHET TOKYO(ドミニク・ブシェ トーキョー)】や【SUGALABO(スガラボ)】、【unis(ユニ)】をはじめとした数々の名店でシェフパティシエを歴任した江藤英樹氏。スイーツはもちろん、【PAYSAGE 代官山本店】ならではのシェフズテーブルなど、江藤氏の想いが詰まった唯一無二の空間となっています。パティシエの江藤英樹氏1階ブティック/サロン・ド・テ入口から入ってすぐ、ショーケースに並ぶ、季節感や旬の素材を魅力的に取り込んだ美しいケーキやシューなどの生菓子が出迎えてくれます。また向かいの棚にはサブレやフィナンシェなどの焼き菓子も。旗艦店ならではの豊富なラインナップで、手土産やギフトにも喜ばれそうなスイーツが揃っています。ケーキやサブレ、フィナンシェ、とギフトにもピッタリなスイーツが並ぶブティックまたそのブティックから奥へ進むと併設されているのが、アフタヌーンティーをゆったりと楽しむことができるサロン・ド・テ。優しいカラーで統一された丸みのあるソファやテーブルの置かれた店内は、洗練感がありつつも温かみがあり、ゆったりと寛ぎやすい雰囲気です。PAYSAGEのシンボルであるボタニカル模様を施したオリジナルの有田焼食器など、テーブルウェアも美しいサロン・ド・テの店内こちらで頂くことができるアフタヌーンティーのスイーツは、パティシエがひとつひとつ丁寧に作り上げたもの。生産者と素材へのリスペクトを表現しており、細やかな手仕事が感じられるスイーツとなっています。またセイボリーはオリジナルブレンドフレーバーティー「Garden(ガーデン)」をはじめとする、香り豊かな紅茶がラインナップ。ゆっくりそれぞれの味わいを楽しみながら、「PAYSAGE」の世界観に浸るひと時はいかがでしょうか。美しく繊細に仕上げられたスイーツや、香り豊かなセイボリーを楽しむことができるサロン・ド・テのアフタヌーンティー2階シェフズテーブル同店の2階へあがると、プライベート感溢れる、たった6席だけの特別な空間が登場。今春4月6日からオープンするシェフズテーブルとなっています。華やかでライブ感のあるデザートコースを楽しむことができる、6席だけの特別なシェフズテーブル壁にはPAYSAGEのモチーフであるボタニカルから着想を得たドライフラワーの模様が施され、素材のままのアーシーな色を中心に仕上げられたテーブルや椅子が厨房を囲みます。その自然を感じるヨーロッパの邸宅をイメージした店内で、華やかでライブ感のあるデザートを満喫できるのがシェフズテーブルならではの醍醐味。メニューは6皿のコース仕立てで楽しむ『デザートコース~Le Jardin Secret(ル・ジャルダン・セクレ)「秘密の園」~』と、毎週日曜日限定で楽しむことができる旬のフルーツをふんだんに使った『クープ エレアーヴ(パルフェ)』の2種類。この場所でしか味わうことのできない、特別感のあるスイーツ体験を楽しむことができます。『デザートコース~Le Jardin Secret(ル・ジャルダン・セクレ)「秘密の園」~』果実のみずみずしいもぎたての鮮やかさ、香りを引き立たせたピュアな味わいの“極上の素材”を使った、心を奪われるような“最上級”のデセール体験を「季節を大切にし、旬の素材を使ったデセールを創作することが、生産者の想いや素材への敬意」と考える江藤氏の想いも込めて目の前で仕上げられていく『デザートコース~Le Jardin Secret(ル・ジャルダン・セクレ)「秘密の園」~』。6皿で構成されるコースで、使う素材は江藤氏自らが産地に足を運び厳選した旬の素材となっています。それらの素材と素材が組み合わさることで生まれる意外な驚きや経験のしたことのない味わいの発見を、くつろぎのプライベート空間ならではの特別感とともに体験してみては。営業開始日:4月6日(土)予約開始日:3月10日(日)料金:16,500円/1人につき(税・サービス料込)内容:アシェット・デセール6皿、ドリンク付開催曜日:木・金・土席数:6席『クープ エレアーヴ(パルフェ)』ひと月ごとにテーマを変える、目を奪うような華やかさと洗練された美しさを纏うパルフェ毎週末、日曜日限定でいただくことが可能な、PAYSAGEの中でも人気の呼び声が高い『クープエレアーヴ』。フルーツの至上な味わいと、華やかさを純粋に輝かすパルフェは、週末の楽しいひと時を演出してくれる一品になることでしょう。なお記念すべき初回のパルフェは、旬を迎える苺「あまりん」を使用したパルフェです。「果実味がしっかりしているジューシーなあまりんはフレッシュとマリネにし、合わせるクリームにはマスカルポーネを加えてリッチなクリームに。優しいミルクチョコレートのムースや3種のベリーを使用したコンフィやジュレ、紅茶のクランブルで構成」された極上スイーツを、「苺とカカオパルプのソルベ」と「北海道のグラスフェッドミルクのアイス」のマリアージュと共にいただく注目のパルフェです。営業開始日:4月7日(日)予約開始日:3月1日(金)料金:5,500円(税込)内容:パルフェ、ドリンク付開催曜日:毎週日曜日 5部入れ替え・各回75分制 (11:00 / 12:30 / 14:00 / 15:30 / 17:00)席数:6席シェフの想いが詰まったスイーツを、特別な空間で。ぜひ【PAYSAGE 代官山本店】で素敵なひと時を過ごしてみては。PAYSAGE 代官山本店【エリア】代官山【ジャンル】スイーツ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】代官山駅
2024年03月14日ⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. – Azabudai Hills「麻布台ヒルズ マーケット」には、日本を代表する専/店34店舗が集積。定番の日常品から特別な嗜好品まで、.果、精/、鮮/の生鮮三品、半調理品、惣菜、酒類、パンやスイーツ、生花などを幅広く提供します。さらに、希少な/材や国内外の四季折々の/材、質の/い加//品、つくり置き品からでき/tてのバイオーダー品なども幅広く取りそろえ、日々の/卓を彩ります。温かみのある色合いと、曲線を多用した個性的なボールト天井や/字柱のデザインは、ガーデンプラザの設計を担当したヘザウィック・スタジオが/?掛けるⒸDBOX for Mori Building Co., Ltd. – Azabudai Hillsでは、さっそく気になるお店をご紹介します。【麻布台ヒルズ マーケット】店舗一覧●生鮮食品【京都 八百一】(青果/惣菜)【麻布台 やま幸鮮魚店】(鮮魚/惣菜)【根津 松本 麻布台】(鮮魚/惣菜)【日山WAGYU】(牛豚肉/惣菜)【築地 鳥藤】(鶏肉)【矢澤臓物販売】(ホルモン)●グロッサリー【お米とごはん 隅田屋】(米/おむすび/おこわ)【フィオールディマーゾ】(チーズ/生ハム)【クスダ シャルキュトリー メートル アルティザン】(シャルキュトリー)【プルニエ アール デュ キャビア フランセ】(キャビア/シーフード/シャンパン)【SABOE TOKYO】(日本茶)【紅茶専門店ティーポンド】(紅茶)【明治屋麻布台ストアー】(グロッサリー)【だし尾粂】(だし/和グロッサリー)【オガワコーヒーラボラトリー 麻布台】(コーヒー豆)●惣菜【カム バイ スタンドバインミー】(アジアン/エスニック惣菜)【惣菜 麻布台しゅん】(和惣菜)【富麗華 キッチン】(中国料理惣菜)【パーラー矢澤】(洋食/惣菜)【麻布台 鳥しき】(焼鳥/鶏惣菜)【鰻 まえはら】(鰻料理/うな重)【亀戸ぎょうざ】(餃子)【アタ 旬菜惣菜店】【アール・エフ・ワン】(洋風サラダ/惣菜)【菜香や】(ぬか漬け)【塚田水産】(練り物)●レストラン【鮨さいとう】(寿司)【鳥おか】(焼鳥)●スイーツ・ベーカリー・カフェ【コム・ン トウキョウ】(ベーカリー)【ラニギロ】(洋菓子/デセールレストラン)【マッテ】(チョコレート/ジェラート)【ミスターチーズケーキ リミテッドストア】(スイーツ)●リカー・フラワー【インタートワイン ケーエム 山仁】(ワイン/日本酒/本格焼酎)【レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ】(生花/観葉植物/花瓶/プリザーブドフラワー)生鮮【京都 /百/ 】.果/惣菜全国から集まる旬の野菜や果物とともに、/社農場で丁寧に育てられた新鮮な.果が揃う、京都に本店を構える.果専/店。定番の野菜だけでなく、四季折々で魅/が増す季節ごとの珍しい.果や京野菜も並び、店の中央にあるお帳場のスタッフがおいしい/べ/Eを教えてくれます。さらに半調理野菜や優しい味付けの惣菜なども提供します。・営業時間:10:00~20:00【麻布台 やま幸鮮/店】鮮//惣菜豊洲市場を代表する仲卸「やま幸」が、本当においしい/を家庭の/卓にもお届けするため、鮮//)売店をオープン。店頭には、世界/ と称さるマグロを筆頭に、四季で移り変わる旬/や、/本来のおいしさを引き出して調理した惣菜まで幅広くラインアップ。四季折々の海の幸が楽しめます。・営業時間:10:00~20:00【根津 松本 麻布台】鮮//惣菜東京・根津に本店を構え、「納得した/しか売らない」こだわりの鮮/店。店主の松本秀樹氏が厳選する最/峰の/は、「最/の、そのまた上」を意味する「/ の線」の/のみ。素材を/極め、最適な/?当を施す徹底したこだわりで、日本全国から/好きたちが訪れます。・営業時間:10:00~20:00【日/-WAGYU】精/(/\・豚)/惣菜創業1912年(大正元年)、日本橋/形町に本店を構える日/-は、【精/日/-】や飲/店の【すき焼割烹日/-】等、さまざまな業態を運営する/|舗精/店です。熟練の/l利きが芝浦市場内で直接買い付けを/い、格付けや銘柄にとらわれない本当においしい/\/を、最/の状態で届 けてくれます。また、コロッケやメンチなどの惣菜も新たに展開します。・営業時間:10:00~20:00【築地 鳥藤】精/(鶏/)創業明治四/年、“日本の台所”と/われた築地の場外市場で100年以上にわたって鶏/卸業を続ける「鳥藤」。日本全国の地鶏・銘柄鶏・合鴨・野鳥を産地から直接仕/ れ、/都圏をはじめ全国の名だたる焼鳥店や料亭からの信頼も厚い、知る/ぞ知る鶏/専/の仲卸です。新鮮な精/はもちろん、/T炊き鍋のセットや焼きもの、揚げ物用などの家庭で/?軽に調理ができる加//品も幅広く提供します。・営業時間:10:00~20:00【/n澤臓物販売】ホルモン専/店東京・三/eの/気ホルモン直売店「/n澤臓物販売」。同店を運営する精/卸のヤザワミートが、/の/l利きを最/$限に活かし、納得のいく/品質なホルモンを冷凍で提供します。丁寧な下処理による「磨き」「洗浄」「乾燥」といった3つの//程を踏むことで、極上のホルモンにとって重要な、鮮度と品質のポテンシャルを最/$限引き出します。・営業時間:10:00~20:00グロッサリー【お/vとごはん 隅/e屋】/v/おむすび/おこわ東京・墨/e区に100年続く/|舗/v店によるお/vとごはんのお店。伝統的な古式精/v技術と独/のブレンド技術、炊飯技術を駆使して、料理に合わせた最適なお/vやごはんを提供。かねて取引のあるレストランや料亭とのコラボレシピでつくるおむすびとおこわ、店頭でブレンドするオリジナル/v、不定期開催の炊飯教室など、/G本/の主/であるお/vとごはんの楽しみ/Eや選択肢を広げます。・営業時間:10:00~20:00【フィオールディマーゾ】チーズ//cハム専/店フィオールディマーゾとは、イタリアのヴェネト州に拠点を置くチーズメーカー「カ・フォルム」が/?掛ける/社ブランド。「Fare del bene, producendo il buono(良いものをつくることが最善に繋がる)」とのヴィジョンのもと、熟練の職/による丁寧で妥協のないチーズづくりを/っています。/cハムはバイオーダーでスライスするなど、/G々の/卓からパーティーまでさまざまなシーンで利用できます。・営業時間:10:00~20:00【クスダ シャルキュトリー メートル アルティザン】シャルキュトリー神/>市と芦屋市に店舗を構えるシャルキュトリーの名店「METZGEREI KUSUDA」の新拠点。「メツゲライ」とはドイツ語で//加//品(ハムやソーセージなど)の専/店という意味。店主の楠/e裕彦/Rはドイツやフランスを中/<にヨーロッパ各地で修業を重ねた、/G本を代表するシャルキュティエ(//加//職/)として知られています。・営業時間:10:00~20:00【プルニエ アール デュ キャビア フランセ】キャビア/シーフード/シャンパーニュ創業150年以上の歴史を誇り、フランスで初めてキャビアの/社/c産を成功させた/|舗キャビアメーカー「プルニエ」。フランス/地のミネラル豊かな/Tの恵みと、熟練のキャビアマスターの繊細な技から/cみ出される唯/ 無/のプルニエキャビアは、今/Gでも三つ星レストランをはじめ、多くの美/家に選ばれ続けています。・営業時間:11:00021:00(L.O.20:00)※当/の間は11:00020:00(L.O.19:00)【SABOE TOKYO】/G本茶専/店世界に向けて新たな/G本茶の味わいと愉しみを提案する/G本茶専/店。ひとつの茶葉から製法の違いによりさまざまな味わいが広がる/G本茶を、世界中の/びとの/G々の暮らしの中で楽しんでもらえるようにと、/G本茶の可能性を追求した/種類の味わいを展開。・営業時間:11:00~20:00(ガーデンプラザC 1F)【紅茶専/店ティーポンド】紅茶専/店世界中の産地から、季節ごとに選び抜いた旬摘み紅茶やハーブを取り扱っている紅茶の専/店。届いたばかりの/り/い極上のシングルオリジン紅茶は、産地や季節などで異なる、豊かで芳醇な/りと味わいが楽しめます。・営業時間:11:00020:00(L.O.19:30)※当/の間は11:00019:00(L.O.18:30)【明治屋/布台ストアー】グロッサリー「いつも いちばん いいものを」をコンセプトに、1885年の創業以来、/質な商品を紹介し続けてきた「明治屋ストアー」。/布台ヒルズでも、世界中のおいしい物と、/G本の/質なつくり/?の商品を厳選して紹介します。また、経験豊富なバイヤーがセレクトする「明治屋ストアー推奨品」や、/品・ワイン・洋酒などの「明治屋直輸/ 商品」など、明治屋が/信を持ってオススメする商品も豊富に取り揃えます。・営業時間:10:00~20:00【だし尾粂】だし/和グロッサリー1871年(明治四年)創業、/G本橋/市場より続く/T産仲卸「尾粂商店」による、だしと化学調味料・保存料不使/dにこだわった和のセレクト/品店。看板商品の『オーダーメイドだしパック』は、鰹節や煮/2し、昆布、椎茸など30種の国産天然原料から/分が選んだ組み合わせで、世界に/ つだけのだしパックがつくれます(※特許取得済)。・営業時間:10:00~20:00【オガワコーヒーラボラトリー /布台】コーヒービーンズサロン本物の味わいの先にある/<豊かな体験を創造するビーンズサロン。バリスタとの対話を通じて、/c/の選択から焙煎、ブレンドまで、/ // /の好みにあわせてセレクトしてくれるので、 “世界で/分だけのコーヒー”を見つけるお手伝いをしてくれます。・営業時間:平/G:8:00020:00(テイクアウトコーヒー L.O. 19:30)、//G祝:10:00020:00(テイクアウトコーヒー L.O. 19:30)惣菜【カム バイ スタンドバインミー】アジアン/エスニック惣菜フランス料理の調理法を取り/ れ、無添加・無化調でつくるベトナム料理店【Stand Bánh Mì】初の/v麺・惣菜専/店。ガラ割から10時間以上かけて取るフォン・ド・ヴォライユ(鶏ガラスープ)を使ったフォーは絶品です。さらに、パンからこだわり抜いたバインミーなど、ここでしか/べられないベトナム、アジアン惣菜を提供します。・営業時間:イートイン 11:00020:00(L.O.19:30)/ 惣菜 10:00~20:00【惣菜 /布台しゅん】和惣菜/G本橋兜町のビストロ【ネキ】やパティスリー【パティスリー イーズ】などを展開するイートクリエーターが、/布台ヒルズに同社初となる和/を扱う店舗を開業。季節の/介の炭/U焼き、/鍋で炊き上げるご飯、旬の野菜の煮物、/I替わりの/然の恵みを楽しめる鍋のセットなど、毎/Gの/卓に季節を感じるさまざまな和惣菜を販売します。・営業時間:10:00~20:00【富麗華 キッチン】中国料理惣菜東京・東/布で 2000年に開業して以降、数多の美/家や海外VIPからも賞賛を受ける中国料理の名店【中国飯店 富麗華(フレイカ)】。そのスペシャリテともいえる『名物 /酢の酢豚』と『たまり油炒飯』(通称「/炒飯」)、『春巻』『海/|の蒸餃/&』といった点/<など約15種の中国料理惣菜をテイクアウトで楽しめます。・営業時間:イートイン 11:00~15:00、17:00~20:00(L.O.19:00)※予定数完売次第終了/惣菜 10:00~20:00【パーラー/n澤】洋//惣菜最/品質の//Q和/\を/dいたハンバーグ、ステーキが好評で/列の絶えない/気店、東京・五反/eの【ミート/n澤】。運営する//Q和/\卸「ヤザワミート」は、【焼/ジャンボ/i/】や【とんかつ あげ福】など繁盛店を数多く/?掛けています。店内には、ハンバーグに揚げ物、サラダにスープ、シャルキュトリーなど美味なる惣菜が一堂に会します。・営業時間:イートイン 11:00~20:00(L.O19:30) / 惣菜 10:00-20:00【/布台 /しき】焼鳥/鶏惣菜2011年から「ミシュランガイド東京」で星を獲得し続けている/l/の名店【鳥しき】の味を気軽に楽しめる惣菜店。可能な限り限界まで炭/Uに近づける「近火の強火」の技を用いて、目黒本店の味を限りなく再現した焼鳥や、秘伝の壺だれをベースにした惣菜をラインアップしています。・営業時間:10:00~20:00【鰻 まえはら】鰻料理/うな重京都祇園の鰻店でミシュランガイド/ つ星を獲得した経歴を持つ料理を手掛ける【鰻 まえはら】のテイクアウト専/店。鰻一筋で半世紀もの間邁進してきた料理.が、全国からこだわり抜いて選んだ国産の活鰻を焼き、蒸し、丁寧に/取りをした後、再度焼き上げる/?間のかかる伝統/?法「江/>焼」を頑なに守り、おいしい鰻を/卓に届けてくれます。・営業時間:10:00~20:00【./>ぎょうざ】餃/&専/店1953年に東京・./>で創業した【./>ぎょうざ】は、「提供するメニューは餃/&のみ」というこだわりの餃/&専/店。豚ひき/と厳選した国産野菜、.森のにんにくブランド「ときわにんにく」などを合わせた餡を薄/jで包み、/布台ヒルズ店専/dのオイルで/ばしく焼き上げた/)ぶりの餃/&は、「何個でも/べられる」と評判の/ 品です。・営業時間:10:00~20:00【アタ 旬菜惣菜店】旬菜惣菜店“その時、その/、その/材に出合える”本物の旬菜惣菜店。牡蠣のおいしい3/Iには、厚岸の/c産者の牡蠣をグラタンやピクルス、フライにキッシュにして。1/Iは/Q蟹、12/Iは/\/など、その時期・その時に/べてもらいたい/材と/c産者だけで売り場を彩ります。また、その期間にはSNSや店頭で/c産者の想いやこだわり、哲学を発信しています。・営業時間:10:00~20:00【アール・エフ・ワン】洋/サラダ/惣菜サラダを中/<に、フライや料理まで幅広い惣菜を揃える「RF1」。価値ある原材料を調達するため、/$事にしている理念などに共感いただいた全国の産地や/c産者の/E々に契約栽培をお願いし、健康、安全・安/<にこだわったおいしさをお届けしているそう。・営業時間:10:00~20:00【菜/や】ぬか漬け専/店「おふくろの味」を再現する/vぬか漬けの専/店。野菜本来の味を/$切にする/?作り製法で、季節の素材を/$切にしながら、添加物不使/dの四季を感じる漬物を提供。昔懐かしながらも、どこか新しい、愛情が込められた商品が並びます。・営業時間:10:00~20:00【塚/e/T産】練り物昭和二十年創業のさつま揚げ専/店「吉祥寺 塚/e/T産」。本店と同じ昔ながらの製法で、保存料不使/dのさつま揚げ・おでん類を提供します。創業当初から定番のさつま揚げや、季節の限定品、他店では/かけないような変わり種など、/卓で会話が弾むような商品を常時25~40種類ラインアップ。・営業時間:10:00~20:00レストラン【鮨さいとう】鮨(レストラン)2010年から「ミシュランガイド 東京」で三つ星を連続して獲得した【鮨さいとう】の店主・齋藤孝司/Rが、/G本を代表する//B化である鮨をもっと親しみやすいものにしたい、未来を担う/&どもたちにも/の本当のおいしさを知ってもらいたい、鮨/B化の継承と発展のため若い職/を育てたいという想いをかたちにする店。・営業時間:11:00~14:30、17:00~20:00(L.O. 19:00) ※事前予約制・定休/G:/G曜/G【/おか】焼/(レストラン)2011年から「ミシュランガイド 東京」で星を獲得し続けている/l/の名店【/しき】の分店。もっと/?軽に焼/を楽しんでもらいたいという想いのもと、マーケットの中にカウンター席のみの焼/店を出店。専/農家による銘柄/・伊達鶏を使/dし、他では味わえない希少部位まで楽しめるコースは奥深い/の世界を堪能できます。・営業時間:12:00015:00、17:00020:00 ※事前予約制・定休/G:/I曜/Gスイーツ・ベーカリー・カフェ【コム・ン トウキョウ】ベーカリーパンの国際/$会「モンディアル・デュ・パン」で/G本/初の総合優勝を果たした/$澤秀/ /Rが代表を務めるベーカリー。朝/の主役の/パン、バゲット、クロワッサンなどの定番な/卓パンから、惣菜パンや創作系のパン、具材をカスタマイズできるサンドウィッチまで、約100種類ものバリエーション豊富なパンが並びます。・営業時間:10:00~20:00【ラニギロ】洋菓/&/デセールレストラン開業後わずか2カ/Iでミシュラン1つ星を獲得し、/i/台で/気を博した【TIRPSE】のオーナー/$橋直誉/Rが/?掛けるスイーツ店【LANIGIRO】。シェフパティシエを務めるのは、100Top Table2022で最優秀パティシエ賞を受賞した【TIRPSE香港店】の堀内凛/R。オープンキッチンで仕上げるシグネチャーの/cケーキに加え、新商品の焼き菓/&やシュークリームなど極上のスイーツを提供します。・営業時間: ブティック 11:00018:00 / レストラン 11:30020:30 ※完全予約制・/G曜・/I曜休業【マッテ】チョコレート/ジェラート/G本では珍しい、イタリアのチョコレート菓/&専/店。薄いチョコレートの他にも、プーリア州のケーキ「ソスピーリ」や、カラブリア州のアイスクリームケーキ「トゥーフォ」など、形と味わいのバラエティに富んだイタリアの伝統菓/&を販売。冷たいジェラートも/d意。・営業時間:10:00~20:00【ミスターチーズケーキ リミテッドストア】スイーツショップフレンチレストラン出/のシェフが、その感性と確かな技術でこれまでにない/感、/り、味のスイーツを実現。バニラ・レモン・トンカ/が/cみ出す、/bく爽やかな/りを楽しめるチーズケーキや、お酒と/).粉を使/dしていないティラミスなど、レストランデザートのような濃厚かつ儚い/溶けを楽しめるスイーツを届けます。・営業時間:10:00~20:00リカー・フラワー【インタートワイン ケーエム /-仁】ワイン//G本酒/本格焼酎/コンポーネントペアリング世界で400名ほどの合格者しかいない「マスター・オブ・ワイン(MW)」の学位を/G本で唯/ 保持し、世界最/$級の/G本酒審査会「インターナショナル・ワインチャレンジ・ロンドン」で最高議長を務める/$橋健/ /Rがセレクトする、/品質ワインや、銘醸/G本酒、本格焼酎が/ 堂に集まる超プレミアム・セレクト・リカーショップです。・営業時間:11:00~20:00(ガーデンプラザC 1F)【レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ】/c花/観葉植物/花瓶/プリザーブドフラワー花を通して/c活を芸術的に彩ることをコンセプトにしたフローリスト。庭の景/を切り取ったようなナチュラルなスタイルに加え、/や空間との取り合わせを重視しています。/然でありながら花の個性を活かした/あいは、暮らしの中に溶け込むと同時に洗練されたアート空間を演出しています。・営業時間:11:00~20:00麻布台ヒルズ マーケット【エリア】銚子【ジャンル】軽食・その他グルメ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】 神谷町駅
2024年03月12日2023年後半は、東京のフランス料理シーンに華やかな移転・新店ニュースが多く舞い込んできました。麻布台ヒルズに移転した川手寛康氏率いる【フロリレージュ】や、世界のトップパティシエ成田一世氏による【ル・サロン・プリヴェ】、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの最上階にオープンした、パリミシュラン一つ星シェフ北村啓太氏による【アポテオーズ】……。世界的に名前の知れたシェフたちが、次々に新しいスタートを東京の地で切ったのですが、その中でも大きく注目された一軒が2023年10月に大手町にオープンした【CYCLE(スィークル)】でしょう。樹齢300年のオリーブの木がゲストを迎える【CYCLE】は、南仏マントンにあるミシュランガイド三ツ星レストラン【ミラズール】のマウロ・コラグレコ氏が手がけるレストラン。【ミラズール】は、2019年には世界のベストレストラン50で見事1位に輝き、同年フランス版ミシュランガイド三ツ星も獲得。コラグレコ氏は、フランス人以外のシェフとして初めて三ツ星を獲得したシェフとなり、一躍注目を集めた人物です。【ミラズール】の畑は、ベルギー王族の別荘跡地の美しい場所にある【ミラズール】があるマントンは、レモンが名産の、地中海と山に挟まれたのどかな街。街のいたるところでレモンが売られ、カラフルな家が立つ迷路のような旧市街の上からは南仏らしい陽光に煌めく海を眺められます。街から少しはずれたイタリア国境のすぐ近くの高台に建つ【ミラズール】は、そんなマントンらしさを存分に味わえるレストラン。目の前の果樹園にはさまざまな柑橘が実り、レストランから少し離れた場所の自家菜園では、なんと1,000種類以上もの野菜を育てています。彼らの料理はそうした畑から生まれているといっても過言ではありません。彼らが大切にするのは、生命と自然のサイクル。そうしたことからも、マントンと同じ哲学でレストランを営む東京の店は【CYCLE】と名付けられました。天井が高く、開放的な店内。爽やかなランチタイム、ドラマティックなディナータイムと時間によって表情がガラリと変わる【CYCLE】のシェフを務めるのは、ミラズールで5年間、コラグレコ氏の右腕として働いてきた宮本悠平氏。コラグレコ氏とともに、「世界のベストレストラン50」で1位、そしてミシュランガイド三ツ星の獲得という瞬間を分かち合った人物です。「【ミラズール】の料理は、畑がなかったら始まりません。そこで実践しているバイオダイナミック農法の4つの要素『根、葉、花、実』を軸にしたコースが提供されています」と宮本氏。難しい取り組みではあったけれど、日々畑仕事をしてから厨房に入り、コラグレコ氏の思いを料理に落とし込んできたと語ります。シェフを務める宮本悠平氏畑から料理が生まれる【ミラズール】同様、【CYCLE】でもコースを多く占めるのは、その季節が育む野菜の魅力を引き出した料理です。「マントンではその日その日に採れたての野菜から驚きをもらっていました。最初のシーズンに取れた豆の甘さ、豆を掃除したときの青々しい匂い。太陽の光を浴びてあったかくなったレモンの味……。どの瞬間も鮮烈に記憶に残っています」。そんな自らの宝物のような記憶をここ東京でも料理に落とし込みたいという宮本氏の思いが、ひと皿ひと皿に込められています。『サフラン/人参/ラングスティーヌ』。千葉の「naeme」と提携し、自社畑を持つ。現在はハーブやビーツを育てている例えば、『サフラン/人参/ラングスティーヌ』という料理は、まさにコートダジュールの山と海を写したような一皿。メインとなるのは、ニンジン。アクセントはソースに使われたサフランとライムです。ニンジンの食感と独特の香りが、エキゾチックなサフランとライムの酸味と香りを合わせることでぐっと南仏の顔になります。ねっとりとしたラングスティーヌは温かな海の記憶のように、そっとニンジンに寄り添っています。『里芋/カフェ/帆立』という一皿は、畑の柔らかい土を想起させます帆立のだしを使用したクリームソースの上にカットした帆立。けれども、帆立はあくまでも脇役です。帆立の塩味が、ふんわりと掛けられた里芋のシフォンと角切りの里芋が持つ素朴な甘みを引き立てています。揚げた里芋の皮の土っぽい香りの素朴さがこの料理の芯になっていて、アクセントにしたコーヒーの粉があることで全体が洗練された印象にまとまります。マウロ氏のスペシャリテ『ビーツのカルパッチョ』。塩釜焼きにしたビーツとキャビア、生クリームだけという究極のシンプル料理。【CYCLE】でも食べることができるコースの料理からはどれも、野菜から立ち上る大地の味わい、フレッシュな柑橘の香りを感じます。それらを重ねて時に力強く、時に繊細な一皿が次々と登場し、わざわざ言葉にせずとも、コースを食べ終わるころには、南仏を旅したような気持ちになれるのです。「マウロは、とても温かなエネルギーに溢れている人。彼の料理はすごく繊細な料理も、力強いものもあるのですが、すべてにおいて素材の味が際立っています。それは素材を信じているからこそ。僕もそこを大切にしていきたいですね」と宮本氏。神代栃を使ったテーブルはオリジナルで制作師と同様に、目の前にある日本の食材に向き合い、信じ、その声を聞いて作った料理には、宮本氏の中に鮮明に息づいているマントンへの愛が自然と滲み出ています。CYCLE【エリア】大手町【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】20000円【ディナー平均予算】49999円【アクセス】大手町駅 徒歩3分
2024年03月07日最近、俄かに脚光を浴びつつある“鶏焼肉”。ルーツを辿れば、なんと発祥の地は三重県松阪!松阪といえば、牛肉をすぐに思い浮かべがちだが、地元の人達にとっては高価な松阪牛よりも鶏焼肉の方が身近な存在なのだとか。もともとは、卵を産まなくなった採卵鶏を潰し、七輪で焼いて食べていたのが始まりというからそれも納得。いわば、家庭料理から生まれたソウルフード的な存在のようだ。ちなみに、この“鶏焼肉”を初めて店舗として提供をしたのは松阪市内の【前島食堂】。1967年のことだ。東京でも1993年創業の老舗【鬼亭】を始めとして、徐々に知名度をあげてきていたのだが、昨年辺りからそれが急展開。大阪の焼き鳥の名店【鳥匠いし井ひな】監修による鶏焼肉店がオープンするなど話題店が新たに参入、一気に食のスターダムに上がりそうな勢いを見せている。そんな中、昨年の10月、麻布十番に誕生した鶏焼肉の注目店が【一鳥目 とり松】。西麻布で評判の焼肉店【焼肉うし松】初の姉妹店だ。オープンは、昨年の10月12日。落ち着いた店内には個室も用意されている「ここでは、今までの鶏焼肉とは違い、コース仕立てで楽しんで頂く新しいスタイルを提案しています。それと同時に、セルフではなく、研修を積んだスタッフが、それぞれの部位をベストのタイミングで焼きあげるようにしています。」笑顔で語るのは、佐藤拓弥総料理長。「アンダーズ東京」などで研鑽を積み、【焼肉うし松】では料理長を務めた期待のホープだ。それらのノウハウに加えて予約至難の人気店【南青山 七鳥目】の指南も受けたとあらば、否が応でも期待は高まってくる。総料理長の佐藤拓弥さん。「アンダーズ東京」などで研鑽を積んだ後、西麻布【焼肉うし松】の料理長も務めた実を言えば、この店を始めるきっかけになったのも、佐藤総料理長が【南青山 七鳥目】で食べた焼き鳥の旨さに感動。鶏のおいしさに開眼したからなのだとか。「すっかり鶏に魅せられて。料理人として自分でも鶏肉を扱ってみたいと思った。」というわけだ。子供の頃から食べることが大好きで、いつも美味しいものへの好奇心でいっぱいな佐藤総料理長らしいエピソードだろう。店で扱うのは鹿児島の黒さつま鶏。丁寧にカットされた胸肉、ささみ、腿肉にセセリ、そして砂肝とハツなどが美しくレイアウトされたこの一箱を見るだけでもテンションが上がるさて、店で扱うことにしたのは鹿児島の黒さつま鶏。佐藤総料理長によれば「旨み成分であるイノシン酸が多く、肉に締まりがあり、それでいて硬過ぎない。肉汁がジューシーなところも気に入っている。」そうで、これを、各部位の持ち味に合わせ、塩、タレ、味噌で提供。異なるテイストを楽しませてくれる。例えば、淡白なささみはその上品な旨みを損なわぬようシンプルに塩で仕上げる一方、やや歯応えのあるセセリ(首肉)はタレ、そして内臓系のハツは味噌だれでといった按配だ。【一鳥目 とり松】名物の『縛りつくね』。つくねを鴨の生ハムで巻き、ネギで縛ったオリジナル味変もさることながら、誰しも目を見張るのが、ご覧の『縛りつくね』。つくねを鴨の生ハムで巻き、ネギで縛ったもので、「【焼肉うし松】の人気メニュー『縛りタン』のアレンジです。間接的に火が入るので、つくねがふわっとジューシーに仕上がるんですよ。」とは佐藤総料理長。つくねの中身は腿肉や軟骨、そこにレンコンも加えて食感を与えている。なるほど、これを上手に焼くのは素人ではなかなか難しい。鶏の場合、他の部位も一般的な牛焼肉に比べるとやや厚みがあり、ハードルはけっこう高そうだ。スタッフが焼くというのも道理だろう。ちなみに『鶏焼売スープ』から始まるコース15,400円では、これらの鶏焼肉を含め、デザートの『こだわり卵のクレームブリュレ』まで全13品が登場。中には『鶏たく手巻き』やミニパンケーキにチキンカツを挟んだ『とり松グリドル』といったオリジナルの鶏料理が、コースの流れに変化をつけ、鶏尽くしにも関わらず、最後まで飽きることなく楽しませてくれる。中でも『鶏たく手巻き』は、鶏の生ハムをガリや沢庵と合わせたもの。さっぱりした胸肉とやや脂がのり、歯応えのある腿肉をブレンド、少量ながら優しいインパクトのある一品だ。最近、単品メニューの『鶏ユッケ』が、新たにメニューに加わった。佐藤総料理長によれば「ユッケといっても生肉ではなく、特注の鶏の生ハムを使っている。」そうで、その胸肉を細切りにして食感を出し、タレであえて提供。淡白ながらもねっとりとした優しい旨みがあり、程よい歯応えが後を引く。コースに追加して味わいたい。新メニューの『鶏胸肉の塩ユッケ』2,000円。コースとは別の単品メニューとなっている。胸肉の生ハムを使用コースの締めは親子丼とそぼろ丼の2択。迷った挙句、佐藤総料理長一推しの『親子丼』に決め、待つことしばし。うずらの卵をトッピングした丼が登場、愛らしい見た目に思わずほっこり。佐藤総料理長曰く「七鳥目の大将川名直樹さん直伝の親子丼です。具にあえて鶏肉を入れず、その分、地鶏と玉ねぎの旨みを濃厚に抽出した出汁を用いています。」とのこと。もちろん卵にも手抜きはない。独自の天然飼料と兵庫県赤穂の天然水、そして親鶏の品種や飼育環境、鮮度にまでにこだわった、その名も“日本一こだわり卵”を使用。濃厚でコクのある味わいは、出汁とのバランスも見事。まるで温かい卵かけご飯のようにするりと頂ける。〆の親子丼。【南青山 七鳥目】の大将名直樹氏監修の一品。上に乗っているのはうずら卵の漬け料理に合わせてアルコール類も豊富。中でも力を入れているのはワインだそうで、シャンパーニュを始めその数ざっと50種余り。「まんべんなく取り揃えています。」とは佐藤料理長。グラスワイン1,600円~。グラスシャンパーニュ1,800円~。一鳥目 とり松【エリア】麻布十番【ジャンル】焼鳥・串焼き【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】17500円【アクセス】麻布十番駅 徒歩4分
2024年02月21日ライカは、国内3店舗目となるフラッグシップストア・ライカ表参道店を、2024年4月12日(金)にオープンする。ライカの新店が表参道にライカ表参道店は、アート・ヴィンテージ・コミュニケーション・クラフツマンシップといったキーワードを軸に、従来のカメラや写真の魅力を新たな視点で発信する拠点だ。現行カメラフルラインナップ&認定中古やヴィンテージもストアの1階には、ライカで展開される現行製品のフルラインナップを展開。実際に手に取ってライカの魅力を体感できる。また、地下1階では、ライカが品質を保証するライカ認定中古カメラや、ヴィンテージのアイテムを取り扱う。オープンを記念した藤原ヒロシによる写真展「ライカギャラリー表参道」となる2階では、プロフェッショナルフォトグラファーやアーティスト、クリエイターによる多彩な写真作品を展示。なお、オープン日の4月12日(金)から、フラグメント デザイン(fragment design)を主宰する藤原ヒロシによる写真展が開催される予定だ。【詳細】ライカ表参道店住所:東京都渋谷区神宮前5-16-15営業時間:11:00~19:00定休日:月曜日
2024年02月17日タイの鉄人シェフが指揮を執る「モダンタイキュイジーヌ」テーブルで仕上げる料理が五感を刺激ハーブ&スパイス香る刺激的なタイカクテルタイの鉄人シェフが指揮を執る「モダンタイキュイジーヌ」タイ料理というと日本ではトムヤンクン、ガパオライス、パッタイなど家庭や食堂、屋台で食べられているようなメニューのお店がほとんどですが、バンコクやプーケットなど旅行者の多いタイの都市では、自国の食文化をモダンに表現するイノベーティブレストランも年々増えています。【SAAWAAN】のシェフEARTH氏は、プーケットでレストランを経営する家族のもとで育ちました。高校卒業後は世界で通用する一流の料理人を目指し、バンコクのル・コルドン・ブルーに入学。フランス料理を4年間学び、さらに大学で料理芸術とレストラン経営の学士号も取得しました。タイで最も注目を集めるシェフの1人EARTH氏。タイの伝統料理をフレンチの料理技術も駆使して再構築する卒業後はバンコクのミシュラン2つ星フレンチ【Mezzaluna】でキャリアをスタートさせましたが、母親が病気になり、プーケットに戻ってしばらく家族のために料理をつくる生活していました。その折に、自国の食文化をもっと勉強したいと思い、母親から家庭に伝わる料理やタイ南部の伝統的な料理を教えてもらったそうです。さらに歴史的背景により一度は失われたタイの宮廷料理を紐解き、タイ料理に欠かせない甘・辛・酸・塩・旨の五味のバランスによる味わい、なぜおいしいのか、どうやったらもっとおいしくできるのかをより深く考えるようになったそうです。タイの民族性を幻想的かつエレガントに表現しているインテリアでも話題になったバンコクの【SAAWAAN】の店内EARTH氏は、プーケットの【Nitan】のオープニングチームにエグゼクティブシェフとして招聘され、タイ南部の伝統料理を現代的な技術で再構築するモダンタイ料理で注目を集めました。そして、タイ版アイアンシェフチャレンジにて優勝を果たし、その実力が広く知れ渡ることに。2021年にバンコク【SAAWAAN】のシェフに就任し、開業からわずか7ヶ月でミシュラン1つ星を獲得したのです。黒を基調にシンプルで洗練された【SAAWAAN BISTRO】の店内。グリーンの植栽を豊富にあしらい、南国のエキゾチックなムードを演出している「文化的背景や考え方を深く理解したうえで五味を絶妙なバランスで再構築し、さまざまな料理技術を駆使しながらその料理が一番美しく一番おいしいくなる形を追求しています」と話すEARTH氏。基本的にはバンコクの【SAAWAAN】のキッチンに立っていますが、来日の際には日本の食材もいろいろ試しています。「日本の食材は品質が高いものが多く、レシピに取り込むことでさらに料理のレベルが上がります」とEARTH氏。日本との文化のミックスも今後楽しみです。様々な国籍のスタッフが働くインターナショナルなキッチンテーブルで仕上げる料理が五感を刺激麻布台ヒルズの【SAAWAAN BISTRO】は、本国のクオリティはそのままに、「まずは、伝統料理をモダナイズしたタイ料理があることを知っていただくきっかけになりたい」と、店名に“ビストロ”を冠し、カジュアルに楽しめるスタイルになっています。コースもありますが、「メニューの中から好きなものを選び、タイのトラディショナルな食べ方であるシェアスタイルでもお楽しみいただけます」とのこと。メニューは分かりやすいよう「RAW & SALAD(生・サラダ)」「FRIED & GRILLED(揚げもの・焼きもの)」「BOIL & STEAM(茹でる・蒸す)」「CURRY & STIR FRY(カレー・炒めもの)」という調理法によって分類されています。バンコクの【SAAWAAN】でしか食べられなかったシグニチャー料理もあれば、【SAAWAAN BISTRO】のために開発した料理もあります。【SAAWAAN】のシグニチャーメニュー『海老のスチーム、ヌードル、発酵魚介ソース』2,420円これは素麺と海老を、レモングラス、甘長唐辛子、コブミカンの葉、ガランガル(タイ生姜)、エディブルフラワー、発酵魚介ソースとうずらの卵黄を混ぜていただきます。ハーブや魚介、肉を発酵させたソースはタイの伝統料理ですが、それが見事にモダンに表現された一皿です。すべての料理で共通するのは、ゲストの目の前で温かなソースをかけてお皿を完成させること。海老もテーブルまで蒸篭で運び、お皿の上にのせてくれます。それは、立ち上る香りもおいしさの要素となっているからで、「五感で味わってほしい」という思いを込めたプレゼンテーションなのです。海老は1尾1尾、丈の板に結びつけるその後、ハーブオイルを塗って蒸篭で蒸し上げる目の前に運ばれてくるお皿は、見た目はフランス料理のような盛り付けです。タイ南部のソウルフードをベースにモダナイズしたという『塩漬け牛肉とココナッツのスープ』も、今までのタイ料理の概念を覆す一皿となって目の前に運ばれてくるのです。『塩漬け牛肉とココナッツのスープ』2,068円。こちらも【SAAWAAN】のシグニチャーメニュー。ゲストの目の前で香り豊かに仕上げた温かなソースを注いで仕上げるこれは、EARTH氏の祖母から受け継ぐタイ南部の伝統料理をアレンジした一皿です。ガーリックオイルにマリネした自家製の塩漬けフィレ肉に、牛骨ブロス、ココナッツ、ハーブ類を3日間かけて煮込んだコク、旨み、香り豊かなスープを合わせています。トッピングは、サクサクとした食感の菊芋のスライスとエシャロット。絶妙な五味のバランスで忘れ難い一皿になること間違いないでしょう。『和牛のマッサマンカレー』4,048円。クワイ、ゴボウなど和素材を付け合わせに使用している日本の食材にも興味津々のEARTH氏が【SAAWAAN BISTRO】のオープンにあたって新たに生み出したのがこの『和牛のマッサマンカレー』です。マッサマンカレーといえばタイではじゃが芋、玉ねぎ、鶏肉のカレーですが、レアに火を入れたサーロインを主役に、シナモン、八角、クローブ、カルダモン、ナツメグなどによる自家製のカレーペーストで、良質な牛肉に合うこの上なく上品なカレーソースを仕立てて合わせているのです。ハーブ&スパイス香る刺激的なタイカクテル【SAAWAAN BISTRO】のお楽しみは料理だけではありません。100席のメインダイニングに加えて、食前や食後に立ち寄れるタイタパスバーもあり、タイの洗練を気軽に体感することができます。また、タイバジル、レモングラス、グリーンペッパー、ブラックペッパー、カルダモンなどタイの香り豊かなハーブやスパイス、マンゴーやパッションフルーツなどを使ったオリジナルのカクテルもおすすめです。ダイニングに入る手前に併設されたバーカウンター。バーのみの利用もOK料理同様に見た目、香り、味わいなど、わかりやすくタイを想起させてくれるカクテルは、食事との相性も良く、辛さを和らげたり、余韻を長引かせてくれたり、食欲を増進してくれたりします。バーテンダーにも相談しつつ、色々な味に挑戦してみてはいかがでしょう?『ホーリーバジル&スパイス』1,210円。ジンベース。タイのホーリーバジルと、ピリッとスパイシーな辛味が特徴のロングペッパーをアクセントに、シナモンの甘い香りもプラス※仕入れ状況により提供していない場合があります『パッションフルーツ』1,540円。フレッシュのパッションフルーツを丸ごと使い、バニラウォッカ、アーティチョークのリキュールと合わせた深みのある甘酸っぱさがクセになる大人のカクテルタイは日本人にとっても人気の旅行先であり、すでに現地ではモダンタイを経験している人も多いのではないでしょうか?日本ではなかなかお目にかかれなかったモダンタイの注目店が初上陸したのはとても画期的な出来事です。五味の織りなす香りや深い旨みやコクは、他の料理では味わえないオリジナルのおいしさに満ちているモダンタイキュイジーヌ。【SAAWAAN BISTRO】がきかっけとなり今後洗練のタイレストランも増えていくことを願っています。SAAWAAN BISTRO【エリア】麻布十番【ジャンル】タイ・ベトナム料理【ランチ平均予算】5999円【ディナー平均予算】9999円【アクセス】神谷町駅 徒歩10分
2024年02月16日黒毛和牛の価値を伝え続ける、イノベーティブ和牛割烹料理店クラシック×イノベーティブ、至高のコース料理高級なエンターテイメントとともに可能性を切り拓く黒毛和牛の価値を伝え続ける、イノベーティブ和牛割烹料理店伝統とモダンが共存する、隠れ家的な空間で味わうイノベーティブ和牛割烹料理海外からも多くの飲食店が集まり、また食文化としての注目度も高い銀座の地に、「和(日本)を想い、“和牛”を世界に伝道する」をコンセプトとするお店【銀座 和牛想榮】がオープンしました。使用しているのは、神戸牛、松阪牛、米沢牛、前沢牛など独自のルートで仕入れたA5ランクの最高級黒毛和牛。それらの素材のおいしさを活かし、また一番良いポテンシャルを引き出せるようにと「和」を感じさせる調理法にフレンチやイタリアンなど様々な技法を取り入れた料理で楽しむことができる、イノベーティブ和牛割烹のお店です。クラシック×イノベーティブ、至高のコース料理これまでロイヤルパークホテルやヒルトンホテルを中心に、鉄板焼きや洋食レストランなどで研鑽を積んでこられたという村田勝世料理長。村田氏を筆頭に、同店の料理人たちがこれまで築いて来たキャリアを総動員したというクラシック×イノベーティブの融合は、『想榮おまかせコース』で楽しむことができます。メニュー一例(季節により内容変更があります。)フレッシュキャビアと牛肉タルタルプチプチ食感と、控えめなねっとり感がプレミア感を増してくれる、『フレッシュキャビアと牛肉タルタル』。個性の強い食材のマリアージュを、焼きたての蕎麦粉入り自家製パンケーキにのせて愉しみますすきやき和牛本来の旨みを最大限引き立てる味わいを追求した、という一品。ソースにはシェリー酒と津軽りんご100%を使用するなど、日本食の代名詞である「SUKIYAKI」にフレンチのエッセンスを取り入れたメニューとなっています牛肉寿司銘柄牛の美味しさを、日本の伝統料理「寿司」の世界観で楽しむ一品。サーロイン、フィレ、ランプの3種を使用してそれぞれの味わいに仕上げられた牛肉寿司は、牛肉の奥行を感じられるものにシャトーブリアンステーキカウンター席目の前の鉄板で、ベストな状態に焼き上げてもらう厳選銘柄黒毛和牛の『シャトーブリアンステーキ』5種の調味料と楽しむ『シャトーブリアンステーキ』は、あえてカットせずに厚みのある状態で提供することで、お客様に切っていただく楽しみも感じてもらいたいとの想いが込められているそう炊き立て土鍋ご飯のお食事〆の土鍋で炊き上げるお米は、新潟県佐渡産有機栽培コシヒカリが使用されています。澄まし赤だし、香の物、佃煮などとともに抹茶ティラミス、ヴァニラアイス添え旬のフルーツを使用したデザートも、もちろんシェフの手作りカウンター席の目の前には、間近でシェフの熟練の技とこだわりの調理法を見ることができる「TEPPANYAKI」が。 インバウンド需要も高まる中、ライブ感あるオープンキッチンのエンターテイメント性と、「寿司」や「SUKIYAKI」などの日本らしい伝統を感じられるお料理の数々は、まさに「“和牛”を世界に伝道する」のに適した場所、と言えそうです。ワインを中心にジャパニーズウィスキーやこだわりの日本酒など、料理をひきたて会話が弾むドリンクの数々も揃います高級なエンターテイメントとともに可能性を切り拓くあえて昔の職人たちの技術がうかがえる梁や柱をダイナミックに施し、モダンなデザインと融合させたという、日本特有の美意識である「侘び寂び」を表現した空間内装のデザインコンセプトは、「洗練された都市、銀座で古民家改修を行う」。その言葉通り、店内の簾や、梁や柱として見える長く太く重い古木は、まるで古民家を改修したあとかのよう。それでいて、窓から見える銀座の夜景にぴったり寄り添ったかのようなモダンな印象を受ける店内は、清新が同居する、洗練と風情があふれた空間に。日本特有の美意識である「侘び寂び」を表現しているそうです。一期一会、この時限りの味として、熟練の料理長がお客様の細やかなニーズに即応するアレンジをしてくれるのも、国内外問わず、食を楽しみたい人を連れて行きたいと思えるポイントに。「和牛」の素材を様々な技法で丁寧にアップデートしたお料理を堪能することができる『想榮おまかせコース』、ぜひ大切な方と、心ゆくまで楽しんでみては。銀座 和牛想榮【エリア】新橋/汐留【ジャンル】鉄板焼き【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】銀座・新橋駅徒歩5分、有楽町駅徒歩7分
2024年02月06日和のテイストを随所に散りばめた心地よい空間染物に店名をあしらった暖簾が出迎えてくれます【TOUMIN】が店を構えるのは、西麻布の交差点から数分の場所でありながら、静かなエリアに建つビルの2階。扉を開けると、和の趣漂う大きな暖簾が目に飛び込んできます。こちらは、創業100年の染色を主体としたブランド「桐染(KIRISEN)」の平本友里氏による作品。優しく多彩な色で染められたデザインに、食事への期待が高まってきます。ちなみに、店名の「O」の文字をよく見ると、右下の部分に小さな丸がついているのですが、これは発酵して分裂する様子なのだとか。料理が完成する様子を楽しめる12席のカウンター店内に一歩入ると、贅沢な広さが印象的。カウンターとその上部のデザインには杉の木を使用し、グレーの塗料で仕上げることで、店内に統一感が生まれています。ゲスト側はカーペット、カウンター内の厨房はフローリングにしたことも、より寛いでいただきたいという井口氏の考えによるもの。料理はすべて目の前で仕上げられ、すべてカウンターの内側からゲストに提供されます。「ペアリングをご注文される方が多いので、料理とドリンクの提供のタイミングにも気を付けています」(井口氏)。壁に掛けられたアートは高橋功樹氏による作品折敷には箸が置かれ、グラスは木村硝子を使用店内に飾られた作品は、井口氏が惚れ込んだ日本ならではのものを厳選しています。壁に掛けられた大きな絵は高橋功樹氏によるもので、実際に高橋氏自身が来店して【TOUMIN】の空間に合うように製作したものです。店内の他の場所にも飾られていますのでご覧ください。野口悦士氏や池田優子氏、辻野剛氏など、使用する器も日本人作家によるものを好んでセレクトしています。「料理に使う食材同様、自分がよく知っている身近に感じられるような作品でゲストをもてなしたいと考えて選びました」と井口氏。シェフのもとで“冬眠”して旬を迎えた食材が鍵を握る爽やかな余韻の『兵庫県香住漁港 セイコ蟹 アスパラ菜の菜の花』月替わりのおまかせコース(17,600円 税込)は、発酵と野菜をテーマに全11品で構成されています。最初のすり流しに続く2皿目は『兵庫県香住漁港 セイコ蟹 アスパラ菜の菜の花』です。セイコ蟹と小田原のグリーンバスケットジャパンがつくるアスパラ菜の菜の花を主軸に多彩な要素が小さな器に詰まっています。蟹の内子は味噌と、外子は3週間発酵させたトマトと和え、身はシンプルにそのまま。野菜や発酵に精通した井口氏らしい根パセリのピューレや大葉のオイルがアクセントに。セイコ蟹というと日本料理で登場するイメージが強い食材ですが、しっかりとフランス料理の一皿に仕上がっています。カウンターで『エチュベ』の盛り付けを行う井口氏【TOUMIN】では、カウンター内に炭火の焼き台なども完備し、すべての調理を行っていますので、音や匂いが伝わってきます。そして、ゲストの目の前で盛り付けて料理を仕上げるプレゼンテーションもご馳走のひとつです。『エチュベ』の盛り付けの際は、まるでキャンバスに絵を描くようにソースや野菜を並べて完成します。ぜひシェフとの会話もお楽しみください。季節の移ろいを感じることができるスペシャリテ『エチュベ』メニューは月替わりですが、毎回登場するのがこちらの名刺代わりともいえる『エチュベ』です。20種類前後の野菜と6種類のソースを使い、目の前で鮮やかに盛り付けられる様子は圧巻。野菜は、焼く、蒸す、煮るなどそれぞれの野菜に適した様々な調理法で仕立てられています。ローストした米の泡などソースも個性豊か。こちらの皿と同じタイミングでパンが提供されるので、ソースをつけて余すことなくいただけます。口に運ぶごとにそれぞれの野菜のインパクトある風味が感じられ、身体がパワーチャージしている感覚に。野菜は、神奈川県小田原のグリーンバスケットジャパン、山梨県の53FARM、東京都青梅のOme Farmなど各地の15軒ほどの農家から取り寄せています。火入れが秀逸な『兵庫県柴山港 九絵 発酵みかん インカのめざめ』『兵庫県柴山港 九絵 発酵みかん インカのめざめ』は、コースの中盤に登場する魚料理。神経締めにして1週間ほど熟成させた九絵は、優しい甘みを感じる米麹のパウダーをまとわせてムニエルに仕上げています。奥に添えた円形のものは、白味噌と共に発酵させたみかんの皮をバーナーで炙ったもの。発酵による上品な旨み、甘み、苦みが、上品な九絵の味わいに寄り添います。葱のソースや細切りにしたジャガイモとも引き立て合い、組み合わせのユニークさを楽しめる一皿です。食することの喜びを感じるレストランのもてなしカウンター内の棚にも“旬”を待つ食材の数々厨房のテーブルの下に並ぶ塩漬けなどの瓶【TOUMIN】の店内には、トマト、ビーツ、マロン、プラム、ハチミツなど、たくさんの瓶が置かれています。いずれも発酵や塩漬け、シロップ漬けなどによって、それぞれの食材がよりおいしさを増す時期を待つように“冬眠”しているのです。井口氏はこう語ります。「旬が短い食材を単に冷凍しても風味は時間と共に減っていきますが、その食材にあった発酵などをすることで、意味のある時間の経過とともに更なる食べ頃の“旬”を迎えることができます。発酵することでふくよかな味や香りが増しますが、重くなりすぎず軽やかな点も魅力です。例えば、春が旬のホワイトアスパラガスを発酵し、半年後に秋が旬の秋刀魚と組み合わせたり、夏が旬の岩牡蠣と冬の蕪を組み合わせたり。料理のバリエーションが広がります」。アルコールペアリングで提供されるワインの一例【TOUMIN】のオリジナリティ溢れる料理の数々と引き立て合うのがドリンクのペアリングです。アルコールは、国内外の自然な造り手のワインをメインに日本酒を組み込んだラインアップ。遊び心を感じるような1本も入れるようにしているのだとか。ノンアルコールは、店内に並ぶコンブチャや発酵シロップを使って、上質な日本茶や和紅茶を合わせて作っています。“冬眠”した食材は、料理だけでなくドリンクにも登場するのでお楽しみに。アルコールペアリング(11,000円 税込)、ノンアルコールペアリング(7,150円 税込)。【TOUMIN】のシェフを務める井口和哉氏は、1988年、兵庫県生まれ。専門学校時代に感銘を受けた【タテルヨシノ銀座】の門を叩き、料理の世界へ。井口氏は、【タテルヨシノ銀座】、【ル・コントワール・ド・ブノワ】、【ミッシェル・ブラストーヤジャポン】という名だたるフランス料理店で研鑽を積んだ後、【Bistaurant RNSQ】【REVIVE KITCHEN THREE AOYAMA】という個性あるレストランでシェフを務めた腕の持ち主です。幼い頃、飲食店がすぐ近くにないような自然に囲まれた場所で育ったことも現在の料理に大きく影響しているのではないかと感じさせてくれます。「私たちにとっては日々の仕事ですが、お客様にとっては一生に一度のご来店かもしれません。3時間の食事をできるだけ心地よくご堪能いただけることを大切にしています」。料理の美味しさだけでなく、おもてなしに感銘を受けて料理人を志したという井口氏らしい言葉です。TOUMIN【エリア】西麻布【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】35000円【アクセス】乃木坂駅 徒歩10分
2024年01月24日このように、動向目まぐるしかった2023年のレストラン事情をしめくくるかのように、この12月、銀座でリスタートを切ったのが、ここ【麻布室井】だ。2022年7月、麻布十番にオープンするも再開発のため、2023年6月に惜しまれつつ閉店。一年にも満たない営業ではあったものの、その実力は周知のものとなり、あっという間に予約の取れない人気店の仲間入りを果たしたことは記憶に新しい。それだけに、再開を楽しみにしていたフーディらもきっと多かったことだろう。銀座の真新しいビルの10階。カウンター席のほかゆったりとした個室も用意されているそれも、ご主人室井大輔さんの経歴を見れば頷ける。両親共に食べることが大好きという家庭に育った室井さん、食の感度が高い環境に導かれるように自然と料理人への道を選んだという。食物科のある高校に進んだ後は、ミシュランの三ツ星に輝く神楽坂の名店【石かわ】で9年、同じ神楽坂の【紀茂登】で4年間研鑽を積み、独立。双方で培った知識と経験をベースに、薪と炭の二刀流で独自の料理を切り開こうとしている。背中側の窓からは銀座の夜の景色を見下ろすことができる深い臙脂(えんじ)色の左官壁が、シックで落ち着きのある趣を醸し出す店内は、麻布十番時代に比べ、グッとゆとりのある空間に。一直線に伸びたカウンター席は10席。あえて檜は使わずに、堅く耐久性のある栗の木を使用。なるほど、燃え盛る炎を眺めながらならのディナーには、白木よりも暖かな風合いの栗の木がよく似合う。室井大輔さん32歳。茶目っ気たつぶりのフレンドリーなサービスの反面、火の前に立つ姿は真剣そのものカウンターの目の前には、炉窯が以前より増えて2つ備え付けられている。「窯が2つになったことで、片方を薪、もう片方を炭と分けることができ、火の扱いがやり易くなりましたね。」とは、室井さん。基軸とする熱源が、薪と炭であることは特徴の一つではあるものの、それはあくまで手段にすぎない。薪焼き(或いは炭焼き)料理を全面に押し出すのではなく、その立ち位置は畢竟(ひっきょう)日本料理だ。手前から間人蟹(たいざがに)に北海道の月光百合根、ほくほく感と粘りが特徴の富田林の海老芋、ハルキャビアなど室井さんが厳選食材たち。ハルキャビアは静岡県春野町で作られている国産キャビア。塩分控えめなところも気に入っているそう産地にこだわり、四季の味覚を随意に取り入れたお任せコースは45,000円(サービス料別)0で、取材日は、季節柄今が最旬の松葉蟹がコースの主役。数ある松葉蟹の産地の中でも、室井さんが好んで使っているのは、食通垂涎の間人(たいざ)の蟹。抜群の鮮度と厳しい選別により選定されたブランド蟹だ。京都の丹後市にある間人漁港は小型船しか入れない小さな港。加えて漁場も沖合い約30040kmと203時間で行ける近さゆえ、日帰りで港まで戻って来られるメリットも鮮度の高さに繋がっている。『香箱蟹のすっぽんジュレがけ』は、12月のコースの一品。コースの内容は毎月変わるコースでは、この間人蟹が八面六譬(はちめんろっぴ)の大活躍。先附の『香箱蟹のすっぽんジュレがけ』を始め、焼き蟹、蒸し蟹、お椀の蟹真薯に蟹味噌の甲羅焼き等々バリエーション豊かに楽しませてくれる。食欲をそそる焼き蟹の香ばしさも去ることながら、蟹の持ち味が最も舌に伝わるのは、やはり蒸し蟹だろうか。「間人の蟹は味が綺麗。それでいて旨みが濃いんです。」と語る室井さんの一言を得心する一品。蒸したてを何もせずにそのまま出す潔さは、まさに【紀茂登】譲り。上質な食材だけが持つポテンシャルを最大限に引き出すことだけを注視すればこそのシンプルさだ。お椀の蟹真薯(かにしんじょ)にしても、真薯とはいえ繋ぎはなし。間人蟹100%の贅沢さだ。薪は楢の木と杉を使用。炭は、火力の強い紀州備長炭閑話休題。薪と炭の使い分けについて室井さんは「基本的に皮目などをパリッと焼きたい食材は炭火、ジューシーに焼き上げたいものや薫香をつけたい時は薪というようにしている。」そうで、蟹は、その風味を邪魔しないよう炭火で焼く一方、薫香を纏わせたい牛ヒレ肉は薪火で、と焼き分けている。牛は埼玉の深谷牛。きめ細やかで滑らかな舌触りが特徴の牛肉だ実はこのヒレ肉、オープン当初は炭火と薪火の両方で焼いていたものを、最近では薪火のみにチェンジ。「その方がよりしっとり仕上がるから」がその理由とか。確かに、厚さ約3cmにカットされたヒレ肉は、真紅の断面も美しく、見るからにしっとりと潤っている。塩のみでシンプルに焼き上げた後、だし醤油をかけて提供。薪の香りとだし醤油があいまった肉汁は、白飯を呼ぶ旨さ!と思っていたら、グッドタイミングで炊き立ての土鍋ご飯が登場。フーディらのツボを突くこうしたピンポイントの配慮も、自身が食いしん坊であるがゆえだろう。コース終盤に炊き立てのご飯と一緒に供される『黒毛和牛ヒレ肉の薪焼き』緩急をつけたコースの流れも然り。間人蟹というメイン食材を全面に打ちだしながらも、合間合間に昆布だしでシンプルに炊いた蕪や富田林の海老芋の唐揚げのようなシンプルでいて一手間かけた野菜料理が胃を和ませる。中でも逸品は、昆布だしご飯に北海道の月光百合根をあしらった一皿。昆布だしで炊いた白飯に月光百合根をあしらい、国産キャビアを乗せたお凌ぎ昆布の旨みをたおやかに含んだ米に幻の百合根と呼ばれる月光百合根の驚くほど濃いあまみが絶妙にマッチ。そこに優しい塩味の優しいハルキャビアを添えて、銀座らしさを演出している。写真左がご主人の室井大輔さん。右はソムリエの花嶋一平さん最後は薪火で薫香をつけ、余分な脂を落としたのどぐろご飯で〆。デザート2品を含めてコースは全14品。お客様との打ち解けた会話を楽しみながら、淀むことなく料理を出していく手際のよさもさすがだろう。グラスワインは2,500円0、グラスシャンパンは3,000円0、日本酒は1,800円0お酒は、40種余りが揃う日本酒を始め、ソムリエが厳選したワインも充実。グラスワインも泡から赤、白合わせて10種ほどを常備している。麻布室井【エリア】銀座【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】60000円【アクセス】銀座駅 徒歩3分
2024年01月22日アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)の新店「アルティーダ ウード ニュウマン新宿店(ARTIDA OUD NEWoMan 新宿店)」が、2024年3月4日(月)にオープン。限定デザインのリングなどが発売される。ジュエリーブランド「アルティーダ ウード」新店が新宿にサザビーリーグが展開する「アルティーダ ウード」は、オンラインを中心に販売を行ってきたジュエリーブランド。渋谷・松濤の旗艦店「ジ アナザー ミュージアム(THE ANOTHER MUSEUM)」以外では、初となるショップがニュウマン新宿にオープンする。ニュウマン新宿店は、インド古来より象徴的な意味を持ち、神聖な繋がりのシンボルとされる“手”に着目し、“HAND”アイテムを軸にリングやブレスレットなどを展開するコンセプトミニショップとなる。鮮やかに煌めく天然石の限定リングニュウマン新宿店では、オープンを記念して限定デザインのリングを用意。サファイアをはじめとする鮮やかな色合いの天然石と、K14の地金に合わせたシンプルなリングに仕上げた。ひとつひとつ色や形が異なるため、唯一無二の仕上がりを楽しめる。また、アルティーダ ウードの定番「エラフォニシ(elafonisi)」シリーズのリングも用意。唯一無二のカラーストーンに、パヴェのブラウンダイヤモンドを連ねたシックに輝くリングとなっている。加えて、「アイアムドネーション(“I am” Donation)」のブレスレットなど、多彩なジュエリーが展開される。【詳細】アルティーダ ウード ニュウマン新宿店オープン日:2024年3月4日(月)住所:東京都新宿区新宿4-1-6 ニュウマン新宿 2F営業時間:月~土/11:00~20:30、日・祝日/11:00~20:00<アイテム例>・「エデン(eden)」リング 33,000円・「エラフォニシ」シリーズ リング 29,700円~36,300円
2024年01月19日