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セリーヌ(CELINE)は、「麻布台ヒルズ」に新店「セリーヌ 麻布台」を2024年2月10日(土)にオープン。限定バッグ・パジャマを発売する。ウィメンズのフルラインアップが揃う「セリーヌ 麻布台」「麻布台ヒルズ」の商業施設が揃う「ガーデンプラザB」に、エディ ・ スリマンが自身でデザインを手掛けた新店舗「セリーヌ 麻布台」がオープン。レディ・トゥ・ウェア をはじめ、シューズ、レザーグッズ、アクセサリー、オート パフューマリー コレクションを展開し、ウィメンズのフルラインアップを揃える。ペールブルーのバッグ「16(セーズ)」&シルクパジャマを限定発売注目したいのは、「セリーヌ 麻布台」限定アイテム。フラップデザインと丸みを帯びたフォルムが特徴のアイコンバッグ「 16(セーズ)」は、ミニバッグが新色ペールブルーをまとって店頭に並ぶ。また、シルク素材を用いたパジャマシャツとパジャマパンツも限定発売。上品な光沢感と、淡く優しい色味が魅力だ。24年夏の新作アイテムもなお、「セリーヌ 麻布台」ではオープン時、この他にも2024年夏コレクションの新作アイテムを豊富に展開。限定アイテムとあわせて要チェックだ。【詳細】セリーヌ 麻布台オープン日:2024年2月10日(土)住所:東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB 1FTEL:03-5414-1401営業時間:11:00~20:00 ※不定休限定アイテム:・16 ミニ(W18.5 x H15.5 x D9cm) 500,500円・シルクパジャマトップ 253,500円・シルクパジャマパンツ 214,500円※価格はいずれも予定価格【問い合わせ先】セリーヌ ジャパンTEL:03-5414-1401
2024年01月15日バルからモダンスパニッシュまで、幅広い経験を生かした多彩な料理料理との相性を考えたスペインワインに、熊本生まれのお酒をプラスデイリーにもハレの日にも楽しめる、オープンキッチンを望むカウンターバルからモダンスパニッシュまで、幅広い経験を生かした多彩な料理調理からサービスまで、坂田さんが一人でこなすワンオペレーション人形町駅から歩いて3分ほど、篤く信仰される小網神社のほど近くにオープンした【コングスト】。通りに面する1階ながら階段を数ステップ上がるアプローチからドアを開けると、全14席のカウンターに囲まれた厨房で迎えてくれるのが坂田さん。坂田さんが一人で切り盛りするこちらでは、メニューは8,800円のコースが主体。その一部を紹介します。『ピンチョス盛り合わせ』。目も舌も楽しませてくれるピンチョスは、時季によって内容が変わるカヴァのグラスを手に、バル気分で食べ進めるのも楽しい『ピンチョス盛り合わせ』。この日は、ピンチョスの定番であり原型とされる、青唐辛子の酢漬け・アンチョビ・オリーブを串に刺した「ヒルダ」、ツナや玉ねぎなどをフィリングにしたパイ「エンパナーダ」、自家製チョリソーを詰めて揚げた手羽先、磯つぶ貝、マルコナアーモンドを添えたメジマグロの生ハム、ムール貝のコロッケという6種類が一皿に。『ピキージョ』。初訪問時には必ずコースに組み込まれる、シグニチャー的な一品赤ピーマンに詰め物をして仕上げた『ピキージョ』を目にして、ピンときた人もいるかもしれません。『ピキージョ』は【アンチョア】のシェフ、酒井さんのスペシャリテ。タラと海老のすり身を詰めて、色鮮やかなソースをあしらう【アンチョア】の一品と異なり、坂田さんの『ピキージョ』は郷里である熊本産の馬ほほ肉とタンを詰め、馬肉を煮込んだ出汁ベースのコンソメソースをかけて。ほろりと柔らかなほほ肉に角切りにしたタンの食感がアクセントになり、ソースがさらなる深みを与えています。修業先へのオマージュを捧げつつ、オリジナリティあふれる新たな味に作り上げています。『イカ墨のパエリア』。炊き上がるとまず鍋ごと登場。それから坂田さんによって皿に取り分けていただける真っ黒なヴィジュアルがインパクト絶大な『イカ墨のパエリア』。お米にイカ墨とゲソ、魚介のだしを加えて炊き上げた、〆の一品です。あれこれと具材を加えていないからこそ、米がイカ墨の濃厚な旨みがストレートに味わえます。ガーリックが効いたアイオリソースと相性抜群!パワフルな味わいに、思わず赤ワインが進みますカジュアルなバルの【エルプルポ】や【エルブエイ】、モダンスパニッシュを展開する【スリオラ】、地素材を生かした郷土料理が楽しめる【アンチョア】と、ジャンルの異なるスペイン料理店を経て、「それぞれのいいとこどりができれば」という坂田さん。さらに、生まれ育った地で培った人とのつながりによって届く、熊本素材を要所に使うことで独自の味わいを生んでいます。コースは他に、アミューズ、冷菜、魚料理、肉料理、デザートから構成されていて、季節や訪問回数によって内容が変わります。料理との相性を考えたスペインワインに、熊本生まれのお酒をプラス<左から順に>グラモナ「マルト」、エンビナーテ「タガナン・ブランコ」、イサック・カンタラピエドラ「アレニスカ」料理とともに、グラスを重ねて楽しみたいのはやはりワイン! スペインに根ざしたメニューに合わせるならばワインも同じ土地のものをと、セラーにずらりと並んだラインナップはほぼスペイン産だそうです。バスクのバルでお馴染みの微発泡ワイン「チャコリ」から、白・ロゼ・赤まで、料理や好みに添うものを提案していただけます。<左から順に>熊本ワイン「マスカットベーリーA 樽熟成2018」、「菊鹿カベルネ 樽熟成2020」、「菊鹿シャルドネ 樽熟成2021」、JA「ごぼうのお酒バードックエール」馬肉、あか牛、野菜類など、坂田さんの出身地である熊本の食材を料理に取り入れているように、お酒にも熊本産のものがお目見えするのがこちらならでは。熊本ワインファームの菊鹿シリーズをはじめ、ごぼうや阿蘇米を素材にしたクラフトビールなど、都内のレストランでは目にするのも珍しい一杯はいかが?21時以降はアラカルトメニューがオーダーできるので、ワインバーのように2軒目として立ち寄れるのも魅力です。デイリーにもハレの日にも楽しめる、オープンキッチンを望むカウンター厨房を囲むL字カウンターは、奥行きがあるのでゆったりと食事ができる時には坂田さんご自身も作業をして完成させたという内観は、オフホワイトの色調にウッディな設えを組み合わせ、スタイリッシュながら温かみがある雰囲気です。カウンターの天板にあしらった木材が描くカーブや、大きな球形のライトが柔らかな印象をプラスしています。カウンター端は、2人ずつが対面する4人掛けテーブルになるゆったりとしたL字のカウンターは、厨房に立つ坂田さんの手技を目の当たりにできるだけでなく、一部分は4人掛けのテーブルとして利用できるので家族や親しい友人たちとのディナーにぴったりです。いずれは立ち飲みにも活用できるカウンターやスタンドも設置しているので、今後の展開に目が離せません。「お客様の“喜び”に、ちょっとした添え物となるような存在であれば」と控えめに語る坂田さん【コングスト】とはスペイン語で「喜びとともに」といった意味だそうです。本場・スペインへの敬意と郷土・熊本への愛が詰まった、坂田さんの料理。それらを近しい人たちと囲む、喜びのひとときを体感しに訪れたい最旬レストランです。コングスト【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】スペイン料理・地中海料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10000円【アクセス】人形町駅 徒歩3分
2024年01月12日上海・広東・四川料理と深掘り、立ち上げた【香噴噴(シャンペンペン)】とは!?自然派ワインから、クラフトビール、ナチュールの紹興酒まで!?人気の担担麺をひっさげ、集大成となる中国料理を展開上海・広東・四川料理と深掘り、立ち上げた【香噴噴(シャンペンペン)】とは!?木場駅から徒歩約5分の【香噴噴】。ガラスに朱色の扉が目印店名の【香噴噴(シャンペンペン)】とは、中国語で“よい香りがぷんぷんする”という意味。「香りって、味よりも先に感じるものなので、料理をするときには常に意識しています。食べた味そのものはあまり覚えていなくとも、香りは鮮明に記憶に残っていることが多いんですよね」こう話すのは、オーナーシェフの九鬼修一さんです。大学在学中に料理の専門学校へ転校し、中華を専攻。“中華のアイアンシェフ”として知られる脇屋友詞さんの本を読み、学生時代は【トゥーランドット 横浜店】(現在は閉店)でホールのアルバイトを経験したことも“香り”を立たせるために熱々でジュワッと仕上げる調理は、中華料理では代表的なものの、イタリアンやフレンチの調理法では一般的ではなく、「冷たい料理と熱々の料理の緩急の差をつけられる利点も、中国料理の道に進んだ理由」だと言います。卒業後は千葉県内で創業70年を誇る上海料理店を経て、ホテルオークラ系列の広東料理店に4年、【筑紫樓 丸の内】で4年勤め、着々と中国料理の技術を習得。その後、独立準備として4年間、中華以外のジャンルを経験すべく、イタリアンや創作和食店の立ち上げに従事します。さらに、ランチは長蛇の列をなす担担麺、夜はコース一本で「ミシュランガイド東京」のビブグルマンにも選出された【チャイニーズレストラン 虎穴】にて2年半の研鑽を積み、2017年1月、開業“第一弾”となる担担麺専門店【香噴噴 東京木場】をオープンしました。ナチュールワインから、クラフトビール、ナチュールの紹興酒まで!?2023年8月8日に新生【香噴噴】オープン。現在はカウンターの手前と奥にテーブル席も「もともと担担麺専門店をオープンする時点で、現在のアラカルトとコースの中華料理店の構想があったので、専門店としては3年ほどのスパンで考えていました。12席の小さいお店ながら、1日120名ほどのお客さまがいらしてくださって、気づけば5年半、担担麺だけを提供していました」九鬼さんの構想にあった新生【香噴噴】のスタイルとは、奥さまの彩也佳さんとともに「僕ら2人が本当に行きたい店」だったと言います。「アラカルトでもコースでもオーダーできるお店で、自分たちが中華を食べに行った時に飲みたい、料理に合うワインやクラフトビール、紹興酒、白酒ソーダなどドリンクも幅広く揃えることにしました」ワインが主体というアルコールのサジェストは、奥さまの彩也佳さんが担当。ペアリングサービスは設けていないが、結果的にペアリングのようになっているお客さまも多いそうどんな料理にでも寄り添うタイプの自然派ワインを中心に、ワインに近い味わいの飲みやすい紹興酒や、香港や日本のクラフトビール、台湾のウイスキーなども取り揃えます。そんな【香噴噴】の料理は、「この前菜にはビールかな」「チキンのパリパリにはオレンジワインが合いそう」と、自然にお酒を想起させる仕上がりのものばかり。『海老雲呑 香味ソース』(2個500円)豚は粗挽きに、海老は手で潰して食感を出し、それぞれ練り上げたものを最後に合わせることで、“プリッ、むちっ”という豊かな食感を創出。繋ぎは使わず、時間をかけて丁寧にタネを作ることで、シンプルな旨みを引き出しています。中国醤油と白酢にナンプラーをわずかに効かせ、蜂蜜で甘みを加えた香味ソースが、クセになる甘酸っぱさ。ワンタンを包む皮はごく薄く、よりタネの食感を感じてもらえるように工夫2品目は高級魚オオモンハタを使った蒸し魚です。豊洲の市場に頻繁に通う九鬼さん曰く、「釣り上げた直後に浜締めにしてもらうので、旨みの濃さも特徴」。水気を取ってから真空にして5日ほど経つと、さらに旨みが増してくるのだそう蒸し上がった魚に細切りのネギとショウガを乗せ、上から熱したピーナッツ油をかけて仕上げる、中華料理の「蒸し魚」。しっとりと柔らかい脂をもちながら、キンメやノドグロの脂に比べてあっさりとした味わいのオオモンハタが、ベストなのだと言います。『鮮魚の蒸し物』(1人前1,500円0)「香港ではタレにチキンパウダーなどの化学調味料を使うことも多いのですが、うちでは蒸し魚本来のおいしさを味わってほしいので、数日間漬け込んだ干し椎茸と昆布の旨みをベースに、醤油で仕上げています。さらに、揚げ油に香りのよい落花生油を採用することで、醤油の風味のカドを取ってくれる働きも」ひと口食べてプリッと弾むような食感に驚かされ、あっさりなのにコクもある旨みに思わず頬がゆるみます。白身魚の相棒には白ワイン? と想像を膨らませていると、意外にも九鬼さんからは紹興酒の提案が。【香噴噴】ではワインと同じくらいオーダーが入るとという紹興酒。写真中央は自然派の「夏之酒 2018 紹興酒」。九鬼さんは業態変更前、代々木上原にある中華【MATSUSHIMA】のホールでも1年ほど働き、紹興酒などのお酒を勉強したそう「もちろん白や発泡系ワインでもいいと思うんですが、前菜からずっとワインでペアリングする必要はないと思っていて。例えば蒸し魚だったら、地元産の原料と伝統製法に徹底的にこだわった自然派の紹興酒『夏之酒』を合わせるのもおすすめです。造り手の方が来日時に日本酒を勉強されて、地元・紹興に戻られて畑作りから見直し、紹興の在来もち米を原料に醸した紹興酒です」自然派ワイン好きにも支持されるという「夏之酒 2018 紹興酒」は、紹興酒特有の重たさがなく、九鬼さんの“素材感”を生かした料理に寄り添う味わい。3品目は、香港クリスピーチキン『脆皮鶏(チョイペイカイ)』。皮目をパリッとした食感に仕上げるための要は、“火入れ”です。揚げ物に使用するのは、鹿児島の「赤鶏さつま」。肉自体がおいしいので、塩とグラニュー糖、生姜パウダー、五香粉を擦り込み、シンプルに下拵え「一般的には丸鶏をゆっくり低温の油で揚げ続けるのですが、うちではオーブンで30分ほど、加水しながらゆっくりローストした後に、皮目だけを油で揚げているので、身はしっとり、皮はパリッと仕上がります」チキンを、サクッ、サクッと音を立ててカットしていく九鬼さん香港クリスピーチキン『脆皮鶏(チョイペイカイ)』骨付きで供されるクリスピーチキンは、香港風の赤酢ベースのアメが薄く塗られ、皮目がパリパリ。付け合わせには、甘酢とクミン、ガラムマサラで味付けた紫キャベツが添えられます。このままでも十分おいしいのですが、お好みで、漢源産の山椒粉を合わせたゲランドの塩と、パクチーベースに発酵青唐辛子を合わせたミントソースで、ピリッとアクセントもプラス。口内がさっぱりと一巡し、何度でもおいしさを新鮮に味わえます。クリスピーチキンに合わせたワインは、ギリシャのオレンジワイン「ロディティス オレンジ ナチュール」シトラスとアップルの風味を持ち、クリスピーな酸味と絶妙なバランスのタンニンが特徴のオレンジワインを合わせてくれたのは、彩也佳さん。「前菜に白ワインを合わせた後、クリスピーチキンにはロゼよりもオレンジワインを選ばれる方が多く、皮目の香ばしさを引き立てる、酸がやや強めのオレンジワインをおすすめしています」人気の担担麺をひっさげ、集大成となる中国料理を展開最後は、看板メニューでもある『成都式汁なし担担麺』。専門店時代と基本レシピは変えず、コース料理の締めに登場するとあって、「少しだけマイルドな味わいに仕上げています」と九鬼さん。コースの締めにチョイスできるのは、写真の『成都式汁なし担担麺』か、胡麻ダレベースの『汁なし担担麺』。単品(1,200円)の量の3分の2サイズで提供これぞ、“よい香りがぷんぷんする=香噴噴”。運ばれてくるのと同時に、香りがフワッと鼻を抜け、食欲を刺激します。「成都式の担担麺は、仕上げにオイル漬けにした青山椒と、ほぼ毎日お店で挽いている漢源山椒の2種類をかけています。青山椒は油の方が合うし、漢源山椒は粉の方が合うので、料理によって使い分けてるんですが、どちらも山椒はホールタイプで仕入れて、こまめに挽くことで、圧倒的に香りの立ち方が違うんです」実際に挽きたての漢源山椒の香りは、頭が開いていくような刺激的な香り。担担麺のベースとなっているオリジナルの甜醤油にも、さまざまな香辛料が感じられ、複雑な香りの体験が記憶に焼き付いていきます。化学調味料は使わず、しめじとエリンギなどキノコを炒め揚げて出る旨みを生かした一杯。ナッツで食感にアクセントを加えている味わいは、甘みと辛みの絶妙なバランスで構成されているうえ、黒酢の上品な酸味によって飽きのこないもの。さらに、九鬼さんが「少し冷めても、つまみになるような、あえてゴワゴワした麺を選んでいる」というように、存在感のある太麺は、汁なしでも具を抱え込むように絡ませています。ほとんどの人がオーダーするという『成都式汁なし担担麺』は、痺れや辛さを愉しむ料理でもあり、締めのタイミングでシュワッとした喉越しを求めている人も多いため、白酒ソーダや台湾のウイスキー「カバラン」のソーダ割りなどを合わせるのが人気だそう。九鬼修一さん・彩也佳さん夫妻。今回のオープンのため、二人であらゆるお店を食べ歩き、お互いが考える「こんなお店にしたい」という想いをカタチにしていったそうコースメニューもアラカルトも叶えてくれる新生【香噴噴】は、お客さまにとっては嬉しいに違いないけれど、お店側としては手間も時間も取られてしまうはず。「大変ですが、料理をお待たせしたり、忙しそうだからドリンクオーダーの声をかけづらいということが起きないように、2人で営業するうちは、全18席のなかの12名さままでの予約に絞るなど、制限していくつもりです。もちろん一斉スタートの同時提供にすれば18名様の予約を受けることも問題ないのかもしれませんが、せっかくカウンターの距離感なのに、ずっと作りっぱなしだとお客さまとの会話も楽しめなくなってしまうし、きっと一斉スタートってお客さまからしたら嬉しくないと思うので、うちでは何時に予約していただいてもいいように一回転制です」構想5年。九鬼さん夫妻が、“本当に行きたい店”と描き続けた第二章、【香噴噴】のこれからに注目です。香噴噴(XIANG PEN PEN)【エリア】東陽町/南砂町【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8000円【アクセス】木場駅 徒歩6分
2024年01月11日「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」にグルマン必見のお店が続々オープン8時~16時までは各店のテイクアウトフードが共通席で楽しめる17時~23時のディナータイムは予約来店がオススメ東京都港区虎ノ門にある、大規模複合施設「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」。地下2階から地上7階にかけ、約70店舗の商業空間があります。その中でも、グルマン必見の施設が地下2階にある「T-MARKET」です。「T-MARKET」は、虎ノ門ヒルズ駅の駅前広場「ステーションアトリウム」に直結し、朝8時~夜23時まで営業。ダイニング、ベーカリー、ブルワリーレストラン、角打ち、ショットバーなどの飲食店に加えて、チーズ&ワインバー、スイーツなどの食物販も充実しています。こちらは共通席の「T-MARKET PUBLIC TABLE」。11時~16時までは各店のテイクアウトフードが楽しめ、17時~23時はディナータイムで予約制となります「T-MARKET」にはスペース全体で650席が設けられており、各店舗の座席の他に、約140席の共通席「T-MARKET PUBLIC TABLE」を設置。そちらの席では朝から16時までセルフサービスでテイクアウトが楽しめ、17時以降は予約制のレストラン席として、モバイルオーダーで各店のメニューがデリバリーされる仕組みです。座席にあるQRコード。こちらをスマートフォンで読み取りますQRコードを読み取ると各店舗のメニューが表示されます最初に訪れた際、共通席「T-MARKET PUBLIC TABLE」の利用方法がわかりにくかったので、こちらで簡単にご紹介します。利用方法は3つ・テイクアウト・各店舗ごとの席でイートイン・共通席「T-MARKET PUBLIC TABLE」の利用★共通席「T-MARKET PUBLIC TABLE」の利用方法①席確保「T-MARKET PUBLIC TABLE」スペース内の座席を確保②QRコードで注文テールの上にあるQRコードを読み取り、ご自身のスマートフォンから注文③受取り注文後に調理完了メールが届くので、各店舗の料理を受け取りに行く④返却食事後のトレーや食器は、ご自身でサービスステーションまで返却★8:00~16:00ランチライム予約不可。自身で空いている席を確保。★17:00~23:00ディナータイム予約必須。事前に下記URLより予約して確保。★各店舗の利用方法直接店舗に伺い、各店舗に設けられたイートイン席での利用が可能。また混雑が予想されるので、各店舗のホームページなどを確認し、可能であれば予約して来店するのをオススメします。今回は、各店舗のランチタイム/ディナータイムでイートイン利用したお店と、テイクアウト利用したお店の中で、オススメのお店をご紹介します。カジュアルビストロ【Äta caved’occi】東京・代官山にある人気魚介ビストロ【Äta】(アタ)と、新潟の人気ワイナリー「カーブドッチ」がコラボレーションしたお店。名物の魚介料理に加え、自家製ソーセージの盛り合わせ肉料理などもラインナップ。旬の食材を使ったオリジナルメニューは必ず食べてほしい一品。ワインのほかにも、ワイン造りの技術と経験を生かしたワイナリーらしいクラフトビールもぜひ。『カーブドッチハム・ソーセージ盛り合わせ』1,850円グラスワイン(白)/クラフトビール『ペールエール』【Äta caved’occi】営業時間:平日・土:11:00~14:30(L.0. 14:00)、17:00~23:00(フード L.0. 22:00、ドリンク L.0. 22:30)/日祝:11:00~14:30(L.0. 14:00)、17:00~22:00(フード L.0. 21:00、ドリンク L.0. 21:30)定休日:水曜電話:03-3528-8351座席数:10席ピザ【CRAZY PIZZA TORANOMON】東京・国領にあるイタリアンレストラン【DonBravo】(ドンブラボー)が手掛けるピザ専門店。国産の小麦粉を使用し、しっかりと香りを感じるピザ生地に遊び心のあるトッピング。レストラン視点で組み立てた『マヨコーン』や、ぶっかけピザは必食です。ランチタイムにはランチセットがあり、ピザのハーフ&ハーフが対応可能。+1,320円でブッラータチーズもトッピングできます。おひとりさまはもちろん、大きめサイズなので、シェアして楽しめます。『マルゲリータ』1,210円『マヨコーン』3,080円【CRAZY PIZZA TORANOMON】営業時間:平日・土:11:00~15:30(L.0. 14:30)、17:00~23:00(L.0. 22:00)/日祝:11:00~15:30(L.0. 14:30)、17:00~22:00(L.0. 21:00)定休日:火曜電話:03-6268-8009座席数:20席鳥料理【鍈】(すずのね)予約が取りにくい恵比寿の人気焼き鳥店【鍈輝】(えいき)の新業態。店名は【鍈】と書いて“すずのね”と読みます。一品からカジュアルに楽しめるカウンタースタイルで、11時~23時(曜日によっては22時)までの通し営業。気になるメニューは工夫を凝らした鳥の創作料理から、ランチタイムや〆におすすめの『親子丼』や『鶏そぼろ丼』などの丼ものも楽しめます。また、日本酒やサワーの他、ワインも豊富なので要チェックです。『伊達鶏からあげ』1P 1,200円『鶏出汁おでん5種盛り』1,800円【鍈】営業時間:平日・土:11:00~23:00(フード L.O. 22:00、ドリンク L.O. 22:30)/日祝:11:00~22:00(フード L.O. 21:00、ドリンク L.O. 21:30)定休日:月曜※月が祝日の場合は火曜電話:03-6273-3810座席数:6席ヨーロッパチーズとワイン【LAMMAS / ISTINTO】三軒茶屋に本店を構えるチーズ・ワイン専門店【LAMMAS】が、唯一の小売・飲食店を虎ノ門ヒルズにオープン。特注のショーケースには、こだわりのヨーロッパチーズが90種類以上並び、オーダーごとにカット。ワインは、自然派ワインをメインに、200種類以上をラインナップしています。テイクアウトはもちろん、カウンターではカットしたてのチーズと、それにぴったりのワインを味わえます。チーズをかける、新感覚のチーズバーガーにも注目です。フランス、イタリア、イギリスを中心に、熟成のプロが育てた特別なチーズを輸入【LAMMAS / ISTINTO】営業時間:平日・土:11:00~14:30(L.0. 14:00)、17:00~23:00(フード L.0. 22:00、ドリンク L.0. 22:30)/日祝:11:00~14:30(L.0. 14:00)、17:00~22:00(フード L.0. 21:00、ドリンク L.0. 21:30)定休日:月曜※月が祝日の場合は火曜電話:03-6206-7688座席数:6席パティスリー【DOLCE TACUBO CAFFE】2017年から「ミシュランガイド東京」で1つ星を取り続けている【TACUBO】が手掛けるパティスリー【DOLCE TACUBO】。「星付きコース料理の感動を、そのままテイクアウト用ドルチェに」をコンセプトに、コース料理の最後に供されるようなドルチェを、テイクアウト/イートインの両方で楽しめます。イートインでは、『季節のドルチェ』や『プティフール4種盛り』など、テイクアウトではその場で焼き上げる『焼き立てフィナンシェ』や『シュークリーム』、『プリン』などが楽しめます。テイクアウトメニューでは自分用はもちろん、差し入れや手土産にも最適です。イートインメニュー『季節のドルチェ』(文旦 カモミール ローズマリー ライム オリーブオイル)1,900円テイクアウトメニュー『焼き立てフィナンシェ』1P 400、6P 2,800円、12P 5,200円※イートインでは、『プティフール4種盛り』1,800円にてミニサイズのフィナンシェを楽しめます【DOLCE TACUBO CAFFE】営業時間:平日・土:11:00~23:00(L.O. 22:30)/日祝:11:00~22:00(L.O. 21:30)電話:03-6807-3990イートイン(7席)/テイクアウト和生菓子【赤坂おぎ乃 和甘】【嵐山吉兆】、【銀座小十】、【銀座奥田】と修行を重ね、2020年に【赤坂おぎ乃】を開業した荻野聡士氏が手掛ける和スイーツ店。荻野氏は【赤坂おぎ乃】開業初年度に「ミシュランガイド東京」にて一つ星を獲得した腕前の持ち主。こちらの店舗では、会席の食後に提供している季節の和のジェラートをはじめ、店舗で焼き上げるふわふわしっとりの生どらやきなど、ここでしか食べられない甘味を提供しています。生どら焼き『あずき生クリーム』テイクアウト 518円、イートイン 528円生どら焼き『あずきなまくりーむマスカルポーネ』テイクアウト 518円、イートイン 528円【赤坂おぎ乃 和甘】営業時間:11:00~20:00定休日:不定休電話:03-6205-8611イートイン(3席)/テイクアウトベーカリー、バー【BEAVER BREAD BROTHERS】東京・東日本橋に店を構える【BEAVER BREAD】の姉妹店。食事に合うハード系のパンをはじめ、日本ならではの定番パンをアップデートした菓子パンや惣菜パン、サンドイッチ、焼き菓子までそろう、“町のパン屋さん”です。夜になると、バーとして営業。ワインやウイスキーを片手に、おつまみパンや、ベーカリーならではのオーブン料理が楽しめます。テイクアウトのパン【BEAVER BREAD BROTHERS】営業時間:8:00~18:30(L.O.18:30)定休日:日曜電話:03-6268-8712座席数:6席 ※バー営業時のみ利用可他にもたくさんの飲食店街軒を連ねているので、ぜひ足を運んでみてください。※営業時間や定休日は異なりますので、各店舗にお問い合わせください。虎ノ門ヒルズ ステーションタワー「T-MARKET」【エリア】新橋/汐留【ジャンル】ファストフード【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】虎ノ門ヒルズ駅
2023年12月31日【鮨 由う】跡地に誕生、若き大将が腕を振るう【鮨結う 紬】16,500円で飲み放題付きの明朗会計名物の『港区巻』はもちろん、田原大将のお酒に合う料理も【鮨 由う】跡地に誕生した、若き大将が腕を振るう【鮨結う 紬】店内にはカウンター8席と個室があり、個室は2~4名が利用可能。予約は2名から/室料無し六本木駅から徒歩5分、銀座へ移転した【鮨 由う】の跡地に誕生した【鮨結う 紬】は、恵比寿にある予約困難店【鮨結う 翼】の姉妹店で、【鮨 由う】イズムを継承した鮨店です。大将の田原和樹さんは、【鮨 由う】の尾崎淳さんのもとで修練を積み続けた方。確かな技術と、尾崎大将直伝の確かな目利きで仕入れた厳選素材で握る江戸前鮨を【鮨結う 紬】で提供しています。「お鮨とお酒をよりリーズナブルに、リラックスして楽しんでいただきたい」と大将の田原和樹さん今回、どのような流れでお店を任されることになったのか、大将の田原さんにお聞きしてみると、1年ほど前、姉妹店の【鮨結う翼】に在籍していたときに、新店舗の大将の話を頂いたそう。「入社当時から尾崎大将から新店舗を出す話は聞かされていたので、当時から準備はしていました。新店が決まってからは、自分の今の能力と来てくださるお客様の層やどの価格帯で勝負できるかをシミュレーションしてきました」と田原さん。さっそく、「おまかせ」を頂くことに。16,500円で飲み放題付きの明朗会計、使い勝手の良い鮨屋【鮨由う】名物の『港区巻』も健在【鮨結う 紬】では、希少なお酒からお茶まで取りそろえた飲み物付きの「おまかせ」コースを16,500円で提供。この“飲み放題込みの高級鮨コース”は、姉妹店である【鮨結う翼】が取り入れて、鮨業界の常識を塗り替えたとも言われています。コースの中には【鮨由う】名物の『プリン巻き』や蟹とウニの巻物『港区巻』はもちろん、大将の田原さんのお酒に合う逸品料理も楽しめるとあって、食べる前から心躍ります。では、この日頂いたお料理をご紹介します。スペシャリテの『プリン巻き』(鮟肝)鮟鱇の肝を甘辛く煮込み、裏ごし。ペースト状にした状態でシャリと混ぜ合わせた一品。濃厚な味わいですが、きゅうりがさっぱりと仕上げてくれます。鮟肝は冬の食材のイメージが強いですが、こちらでは通年楽しむことができます。『港区巻』(カニウニキャビア)※オプションのキャビアは追加料金を頂戴いたします香箱蟹の内子、外子、味噌を合わせたものに、北海道噴火湾産のバフンウニと、静岡県産のキャビアをトッピングして佐賀県産の有明のりで包んで食べる至福の一貫。キャビアはこの鮨に合わせて塩分濃度を低めにつくられているため、全体の味のバランスも絶妙。青森の竜飛釣の『鮪赤身』と『中トロ』。赤身はづけで。中トロは脂がのっていて美味。この価格帯ではなかなか出せない、系列店ならではの一品。鯛のこども『カスゴ鯛』。身がやららかくほのかな旨みが特徴のカスゴ『福巻き』(太巻き)。その日の魚の切れ端を合わせ、無駄なく食材を使用。上にはマグロ『太刀魚の茶碗蒸し』梅肉餡が掛かった茶碗蒸し。揚げられた太刀魚はふわふわで肉厚。上には花穂紫蘇が散りばめられており、淡い香りも心地よい。『蒸し鮑』リゾット風に楽しめる『蒸し鮑』。鮑の下にはシャリが忍ばせてあり、大将自慢の肝ソースと合わせていただきます。肝ソースは少し酸味がありながらもまろやか。お皿に残ったソースが勿体無いと思ってしまうほど美味。『白海老と紫雲丹』追加料金で、その日のおすすめの逸品を注文できます。この日は富山県産の白海老と宮城県産のムラサキウニを合わせた一皿。なんとも贅沢。言うまでもなく白海老とウニの相性は抜群。小さな鰻重『鰻小丼』。愛知県・三河一色の鰻を、蒸さずに関西風にパリッと地焼きごま油で焼いた『玉子焼き』。あおさ海苔とごま油の香りと味わいも楽しめます「おまかせ」コースには飲み放題がついており、オリジナルの『お寿司屋さんのレモンサワー』や日本酒、ハイボールなど約30種の中から選べます。また、プレミアムなお酒が1アイテムおひとり1杯まで楽しめるのも嬉しいところ。さらに、よりディープなお酒をたしなみたい方には、プラス1,000円(1杯)でスペシャルなお酒でオーダーすることも可能です。※その日によって銘柄は変わります※アルコールが飲めない方には、ソフトドリンクやプレミアムティーなどの用意もあります飲み放題に含まれている『お寿司屋さんのレモンサワー』。ご自身でもチョイスできますが、食事との相性を考えられた「乾杯」+「起・承・転・結」の計5杯のペアリングもありますこの日の「スペシャル」はこちらの2本。木屋正酒造の『而今』新政酒造の「PRIVATE LAVO(プライベート・ラボ)」シリーズの『天蛙(あまがえる)』営業時間は、昼、夜(前半/後半)の完全入れ替えの3部制で、ランチ営業は土日祝日のみ。すべて同じ価格(飲み放題付き)で、個室は2名から予約可能(最大4名まで/室料無し)。飲み放題込みのこの価格なら、会食にも使えます。価格が上がるこのご時世、お酒込みのこのお値段はかなりお得。系列店は予約困難なので、早めに行くことをおすすめします。地下1階にあり、隠れ家風の【鮨結う 紬】鮨結う 紬【エリア】六本木【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】16,500【ディナー平均予算】16,500【アクセス】六本木駅
2023年12月26日モダンな設えと木の温もりが共存する一軒こだわり尽くし、を重ねた思いがむしゃらに、進み続けてモダンな設えと木の温もりが共存する一軒静かな住宅街を抜けていく、どこかレトロで乗ればノスタルジックに浸れる感覚も持ち味な東京・世田谷区のローカル線、東急世田谷線。その沿線上にある世田谷駅から徒歩3分の場所に、そっと日本料理のお店がオープンしました。一人で切り盛りをする店主の澤畑加世子さん。店内にはパッと目をひく溶岩からできた電球や、日本の作家さんによるデザインの素敵な器、お盆が並びます駅から続く世田谷商店街の通り沿いに建つこちらのお店は、扉を開けると直ぐに店主の顔が見えるカウンターがお出迎え。この字面だけを見ると一瞬身構えてしまうイメージを持たれるかもしれませんが、カウンターテーブルや椅子、棚など随所に木の素材を施したモダンで温かな雰囲気の店内は、逆にアットホームな空間。止まることのない貴重な手仕事を直ぐ間近で見られる店主との距離感も気付けば親近感がわいており、まるで旧友の家に訪れたかのような居心地の良さを感じます。こだわり尽くし、を重ねた思い店主の澤畑加世子さんは、これまで日本料理店のほか、京おばんざいのお店、和食店、割烹料理店などで研鑽を積まれてきたそう。中でも京おばんざいのお店で得た知識は今の創作のルーツにもなっており、家庭料理をプロの技術でパワーアップさせたとでもいうような馴染みやすく、そして手の込んだ料理として仕上げられています。その工夫の1つに、次の日に身体が軽くなっているものを意識してコースを考えているとのお話が。具体的には薬膳・漢方の資格を持っていることから、身体に取り入れる食材はもちろん、調味料から細かく選別。1品目の『ごぼうのすり流し』はごぼうによる整腸効果も期待しコースのラストまでを繋げるものとして考えられています。また季節が冬ならば生姜を取り入れ身体をあたためられるようにつくろう、ゴマも白ゴマより黒ゴマを使おう……などと、少しお聞きするだけでもそのこだわりや思考の幅は膨大。上から削ったゆずがふんわり香る、大山鶏の入った『茶碗蒸し』。最後の1滴までいただきたくなる旨みの詰まっただしが印象的な一品飲み物についてもソムリエの資格を持たれているそうで、あえて単体で飲んでおいしいというタイプのお酒ではなく、食中酒として料理と組み合わせることで旨みが広がる日本酒やワインを揃えているとのこと。実際に蔵元へ足を運ぶこともあるそうで、そうした珍しいお酒もそれぞれの適正な温度、グラスの種類、提供タイミング、と考えながら出されているご様子。「ホールもやりたいし、もちろん料理も。だったら自分でお店をやろう、って。」と全てに全力投球だからこそできた今のお店のスタイルなのだ、と腑に落ちます。お酒はその時々の料理や嗜好に柔軟に合わせていきたいからと、最初から値段や内容が決まっているような『ペアリングコース』という名のものはこれからも作らないでしょう、という話にも納得です。食事と合わせることで、そのおいしさが広がることにこだわったという食中酒がずらり。お願いすれば、食事に合わせたその時々のベストな組み合わせを提案してもらえるという楽しみ方もまた歯ごたえと五味も大切にしているそうで、例えばimocoの店名にちなんださつまいもを使用した『ポテトサラダ』では、中に入っているホクっと甘い黒豆1つをとっても食感や歯ごたえのベストな茹で加減を意識しているとのこと。「仕込みがね、全然終わらないんです」と愛嬌のある笑顔で話すその表情からは一瞬読み取れなくなるほどの数えきれない工夫があり、お話することでその一端を見ることができたようです。前菜の3品。実山椒を入れた『つくねの照り焼き』には自家製のマヨネーズを添えて。『富有柿の白酢がけ』は全体がもったりしないように生の黒胡椒を添えて。そして店名にちなんださつまいもを使用した、優しい甘さが広がる『ポテトサラダ』その他のお料理一部ご紹介ひと口で頬張るおいしさに嬉しくなる『アナゴと奈良漬の海苔巻き』。後にご飯のおともに添えられる海苔とは違うタイプの海苔が使用されており、どのお料理にも食感や五味への配慮がなされていますご飯の前には、2種類のお肉料理から選べるスタイル。こちらは『豚肉の野菜包み』。1時間煮込んだ豚肉に、塩漬けにしたラッキョウやコチュジャンを加えた甘みのある味噌を一緒にしていただきます艶やかな炊きあがりの、信楽焼の土鍋で炊いたご飯。京都から取り寄せた野菜の漬物や、とろける食感の海苔などご飯のお供が添えられています天草から煮出して作られている寒天、黒糖で炊いたあんこ、そして自家製の黒蜜と自家製の和三盆のアイスが添えられた『あんみつ』。煎茶とともにがむしゃらに、進み続けて澤畑さんは、聞くとなんと現在33歳。30歳を過ぎた頃からご自身のお店を持つことを意識し始めたそうですが、そこには若さという単なる勢いではなく、自分の思うものを作り提供したいという強い思い、そしてこれまで修業を重ねてこられた下地やタイミングが重なりかたちになったという、‟安定感を持った新鮮さ“とでも言うような空気が漂っています。今は仕込みが朝4時までかかることがあるなど、日々をがむしゃらに突き進んでいるそうですが、その表情は爽やか。お店を開けている時間が「楽しい」と話してくださったその一言に、全てが詰まっていました。いつの間にか夜が更け、気付けば店内は満席に。ここでも澤畑さんは、そっと照明を落として心地よく酔いしれる人たちの温度感に合わせます。既に常連になりつつある方たちも、また次に訪れた時の料理が気になってしまっているのでは……と感じさせてくれる、地域にも愛されながらこれからも育っていくことを楽しみにさせてくれる一軒です。imoco【エリア】駒澤大学【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】8,000円 ~ 9,999円
2023年12月21日神奈川・JR辻堂駅直結のテラスモール湘南は、2024年春に向けてリニューアルを実施。2024年2月から4月下旬にかけて順次、改装および新店をオープンする。テラスモール湘南、改装&新店約50店舗がオープンへ辻堂駅北口エリアに位置する湘南エリア最大級のショッピングセンター「テラスモール湘南」が、リニューアル。リニューアル第1弾として、1階食物販エリア「湘南マルシェ」を中心に約10店舗の新規店舗および改装・店舗がオープンする。順次リニューアルを進め、合計約50店舗規模で新店・改装オープンを遂げる。加えて、3Fフードコート「潮風キッチン」、3F「キッズテラス」、4F「ピクニックテラス」といった一部エリアも改修し一新する。なお、リニューアル詳細については、後日発表予定だ。【詳細】テラスモール湘南 2024年春リニューアル時期:2024年2月~4月下旬、順次オープン住所:神奈川県藤沢市辻堂神台1-3-1
2023年12月21日気持ち高まる瀟洒な一軒家レストラン一つ一つの食材に向き合う少量多皿のコースナチュラルワインや日本酒でペアリング瀟洒な一軒家というシチュエーションも魅力渋谷駅から10分ほど歩いた松濤の住宅街にある【啓蟄】。外観からレストランとは想像できない隠れ家的シチュエーションに、初めて訪れた人はきっと少しドキドキしながら扉に続くステップを上がっていくことになるでしょう。煉瓦の塀と緑の植栽に囲まれた一軒家。階段横の表札に控えめに【啓蟄】と刻まれています店内は、グレーを基調にスタイリッシュにリノベーションされていますが、緊張感を強いられるような雰囲気ではないのでご安心を。カウンターに立つのはソムリエの平野彩子さん。楽しく和やかな時間を過ごせるよう明るいサービスと細やかな配慮で接客してくれます。カウンターダイニングの設え。厨房は左奥にあり、セミオープンスタイルになっています一つ一つの食材に向き合う少量多皿のコースフランスの2つ星レストランでスーシェフという要職で技術だけではなくアイデアを出し、その店ならではの個性を生み出す鍛錬を積んできたシェフの松本祐季さん。日本に帰国して日本のフランス料理店が世界から注目を集めることができていないことにジレンマを感じたそうです。「世界と比べても遜色ない高い技術を持っている料理人はたくさんいるのに、認められていない。つまり、技術だけでなく、もっと独自性を磨いて、自分の店でしか体験できないことを提供できるようにならなくてはいけないと思っています」「理想は、花などの飾りはもちろんソースも添えずに満足してもらえる一皿」と話す松本さんそんな思いを込めてつけたのが【啓蟄】という店名です。これは、1年を24分した暦で、冬籠りしていた生き物が這い出てくる季節のこと。「地面から新しい命が芽吹くように、この店を訪れてくれた方の中に新しい驚きが生まれるような体験を提供したいという気持ちでつけました」と松本さん。食材のみが書かれたメニューを開き、どんな料理なのかを想像しつつ待つ時間も楽しい「時代の流行にあらがうスタイルかもしれませんが、高級食材と呼ばれるものに頼りたくないですし、映えを狙うようなこともしていません」と話す松本さんは、ただただ食材一つ一つに向き合い、アイデアと技術で勝負。自然の中で偶然生まれた形や色も活かしながらまだ知られていない組み合わせ、調理法、食べ方などで食材の新たな魅力を引き出しています。小さな鶉卵やラディッシュ、あるいはトマトを主役にした前菜など「その食材を使う意味を深く掘り下げ、構成要素はできるだけ少なくして一つの食材にフォーカスしたいと思っています。そして、できるだけ多くの食材を今までにないユニークな食べ方で味わってほしい」という意図から、1コース15~20皿の少量多皿で楽しませてくれるのです。味わいだけでなく瓢箪のような曲線、オレンジの色合いなどバターナッツの個性を愛でつつ、表面はカリッ、中はねっとりのコントラストも楽しめる一皿さっぱりとした上品な甘みからポタージュにされることが多いバターナッツですが、松本さんはバターナッツのユニークな形や独特の食感に魅力を感じ、半割りにして細かく包丁を入れ、チョリソーを挟んでグリルしました。表面はカリッ、シャキッ、内側はホクッとした食感のコントラスト、コリアンダーの香りのソースが印象的です。派手な演出によるサプライズではありませんが、バターナッツの魅力を存分に理解できる食べ方に感心させられます。このように、ほとんどのお皿は1つか2つの食材にフォーカスして、自然の創り出す美しさ、豊かさをお皿の上で表現しているのです。さぞかし食材たちも喜んでいることでしょう。蕗のペーストを表面に塗った小さな鶉を蕗の葉で巻いてロースト。実山椒の香りをつけたフォンドボーソースで小さな鶉を使ったこの一皿は、淡白ながらも旨みのある鶉ならではの味わいを楽しめるよう考え抜かれたスペシャリテです。「フレンチはソースの味が強いので、時に素材感を失ってしまうこともあると感じていました。素材そのものの風味を味わってもらうためにソースの味を控え目にしつつ、でも満足感は感じてもらえるというのが僕の理想。蕗や実山椒など、日本で親しまれている個性的な香りの食材を調味料がわりに使えば、主役の食材を風味豊かに引き立てることができるという考えに至り完成した一皿なんです」と松本さん。味の構成はフレンチ、でもフランス人ではなく、日本人の松本さんだからこそできる一皿。これこそがイノベーティブなモダンフレンチと実感できます。食べればポップコーンの味! 気持ちもポップになるショートケーキデザートも意外性のある発想で楽しませてくれる松本さん。ポップコーンを粉砕したパウダーを小麦粉に混ぜて焼いたスポンジとポップコーンシロップを使ったクリームでショートケーキに。ゲストからの評判も高く、定番化しそうな一品です。同じようで一つ一つ反りや曲線の出かたが違う不均一な食器が揃う料理だけでなく、器にも「意図しながらも偶然生まれる微妙な変化や美しさ」を求める松本さん。「食事は手で触ることはないですが、触れることができる食器は触って何かを感じる質感のある作家さんのものを選んでいます。」固定観念に縛られない自由な器使いも松本さんのポリシーなのです。冷涼な地域のナチュラルワインや日本酒でペアリング松本さんの繊細な料理を引き立てるお酒を選んでいるソムリエの平野彩子さんは、山口県宇部市の予約困難レストラン【maison owl】の前身、【restaurant Noël 】に通っていた時に松本シェフと出会い、シェフの料理にお酒を合わせる仕事をしてみたいと上京したそうです。ソムリエの平野彩子さん。遊び心のあるお酒のセレクトに加え、明るく機転の効いたサービスも好評「食材の個性を生かすためにとても繊細な仕事を重ねた松本シェフの料理には、強い味のワインよりも冷涼な地域でつくられた透明感のあるワインや日本酒で合わせたいと、インポーターさんにも相談して品質の高いものを揃えています」と話す平野さん。ヨーロッパや北海道のナチュラルワインを中心にした、喉越しの美しいワインや、時に日本酒やカクテルも交えるなどゲストの好みも考慮しながら遊び心あるペアリングで楽しませてくれます。自然派ワイン好きに響く素晴らしい生産者のボトルが揃っています固定のメニューは持たず、その時々にとれる食材で今までにない感動を提供してくれる松本さんの料理。食材のさまざまな表情に出会え、そこに常に美酒が寄り添うペアリングも忘れがたく、願わくば足繁く通いたいと思ってしまう素敵なレストランです。ディナーは一斉スタートではないので都合の良い時間に予約できるのは嬉しい限り。また、「気軽に立ち寄れるようなレストランにできたらと、10月からは17時スタートの予約に限りショートコースも始めました」と松本さん。今後スタッフが充実すれば、バータイムにアラカルト、という展開も期待できるかもしれません。ジャズを中心にコージーな音楽が流れる落ち着きのある空間啓蟄【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】渋谷駅 徒歩10分
2023年12月04日ご主人の直井一寛シェフは、あの【レストランCHANTI】出身。大阪あべの辻調理師研究所を卒業後、日本のイタリア料理界の草分け的存在でもある同店に入社。その後10年に及ぶ修業の中で、様々な経験を積むことができたとか。日本を代表する名店で腕を磨いた、実力派のベテランシェフ「当時の料理長は、やりたいことをやらせてくれたんです。そのおかげでいろいろな事を勉強できました。例えば仔牛のもも肉。最初は既に捌かれた状態で仕入れていたんですが、どうしても自分で解体したくて。脱骨しないで仕入れてもらうよう頼んだんです。そしたら、最終的には“半まる”で届くようになりました。」とは直井シェフ。直井シェフが独立の場所に選んだのはアカデミックな街、お茶の水その後、神谷町【ラ・ターナ・ディ・バッコ】のオープンニングから携わること13年。うち11年間シェフを務め、そろそろ独立しようかーと考えていた矢先、【アクアパッツァ】の日高良実シェフから、ちょっと手伝ってほしいとの依頼を受ける。折しも【アクアパッツァ】が広尾から青山へと移転するタイミングの時で、「一年のつもりが、結局5年間になりました。」と笑う直井シェフ、今回の独立は、まさに“満を持して”と呼ぶに相応しい。線路ぎわに立つ同店。窓際のテーブル席からは御茶ノ水駅を行き交う鉄道を間近で見ることができるそれにしても、【CHIANTI】と【アクアパッツァ】では料理の系統が全く異なる。直井シェフ曰く【CHIANTI】はアメリカ経由のイタリアン。イタリア料理というより、“キャンティ料理”と呼んだ方がいいかもしれませんね。」対する【アクアパッツァ】日高シェフは現地で修業。肌で感じてきた本場の料理を踏まえたうえで、日本の食材を用い、自らのテイストを加味。その料理は、郷土の味をより洗練させた、いわば東京イタリアンと呼ばれるスタイルだ。双方を経験し、日本人が日本で作るイタリア料理について深く考えさせられたという直井シェフ。日本の食材に目を向け、日本という地域性を生かしたイタリア料理を目指す「今は、東京はイタリアの21番目の州、そんな思いで料理を作っています。」と語るその料理は、シチリア伝統の味“アグロドルチェ”を南瓜に添えた一皿があるかと思えば、カマスの昆布〆のように和の手法を用いる一品もあり、実に融通無碍。その時々の食材に応じて、適切な調理を施す手腕もさすがだろう。丸皿に品よくレイアウトされているのは、手前左から時計回りに『昆布〆のカマス』、『里いもとレンコンのアンチョビマリネ』、『牛ハチノスのトマト煮込み』、『モッツァレラとイチジク』、『ハタのカルパッチョ』の5種コースは、デザートを含め全6品のディナー9,900円とランチ5,500円のみ。基本、夜は最初の一皿、野菜の一皿が出てパスタ、魚、肉、デザート、カフェという構成だが、少しずついろいろ食べたいという向きには、写真のようなアンティパスト5種の盛り合わせもOK。この一皿を見ても、トリッパ(牛ハチノス)の煮込みのようなスタンダードなイタリアの味から、魚介料理。更には里芋やレンコンといった和の野菜をアンチョビ風味のマリネにした一品等々、料理の振れ幅の広さがわかるというもの。バラエティ豊かなラインナップには、食も進むこと請け合いだ。今日のメインは山形牛。恵まれた環境の中で愛情たっぷりに育てられ、繊細な肉質が特徴こうしたゲストの要望にフレキシブルに対応できるのもベテランシェフなればこそ。技術力の鍛錬はもとより、様々なシチュエーションに臨機応変に対応してきたからこそのしなやかさであり、寛容さだろう。もちろん、直井シェフの温厚な性格のなせる技でもある。さて、前菜の盛り合わせを食べ終えたところで、パスタにいくもよし、もう少し何かつまみたいという時は、直井シェフに気軽にご相談を。ゲストの要望には、できうる限り応えてくれるはすだ。続いて魚料理が出た後にパスタが登場。手打ちから乾麺まで自在だが、初めてならば、ぜひ“大葉としらすのスパゲッティ”を試してみたい今や伝説の味となった“スパゲッティバジリコ”は、ご存知【CHIANTI】の名物パスタだが、直井シェフはこれをリメイク。乾燥バジルと大葉で作るキャンティスタイルを継承しつつ、釜揚げしらすをプラス。曰く「旨みが欲しいな、と思って。」とのこと。もとより、大葉としらすは、共にご飯のお供になるほど好相性。白飯ならぬパスタもピッタリ!シンプルながら、いや、シンプルだからこそ飽きのこない、ふと、また食べたくなるような、ノスタルジックなおいしさだ。メインは『山形牛サーロインの山ぶどうソース』肉は、山形の高橋畜産から仕入れているそうで、「他の黒毛和牛に比べて赤身の旨みが濃い」のが、その理由。猛暑の夏と冬の厳寒という寒暖差の激しさと澄んだ空気、そして清涼な水が、そのきめ細やかで旨みの濃い山形牛を作り上げていくのだそうだ。断面も美しいきめ細やかなサシと香り高い脂、そして赤身の濃い旨みが秀逸だ炭火で香ばしさを増したステーキは、歯がサクリと入るしっかりとした噛み応え。山ぶどうのコクのある酸味が脂感をさっぱりとさせてくれる。この後、デザート、食後の飲み物、小菓子が出てコースはフィニッシュ。ワインは様々な種類を取り揃えるが、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式で造られる「フランチャコルタ」(写真左端)がオススメちなみに、料理と合わせるなら、直井シェフ肝入りのフランチャコルタがおすすめ。フランチャコルタとは、北イタリアのロンバルディア州東部のフランチャコルタ地方で作られるスパークリングワインで、シャンパーニュと並ぶ上質な高級ワイン。【701】では、常時405種類を用意。グラス1,800円から楽しめる。701【エリア】御茶ノ水【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】6,000円 ~ 7,999円【ディナー平均予算】10,000円 ~ 14,999円
2023年11月27日先日、福岡を訪れた際に、どうしてももつ鍋が食べたくて伺ったのが【博多もつ鍋 やま中 博多店】。お店を訪れた際に驚いたのが、お店の造りの豪華さでした。とくに博多店は、シルクロードをイメージした“オリエンタルなムード”がテーマのようで、もつ鍋=カジュアルなイメージを覆す、リッチで上品な空間が印象的でした。そんな「博多もつ鍋 やま中」が東京・銀座に初出店したということで、実際に訪れてみると……東京メトロ各線「銀座駅」より徒歩1分。駅近かつ「NISHIGINZA」デパートと道路を挟んで向かい側という何とも好立地な場所にありましたまるで老舗高級旅館のロビーのような受付。ここで一気に非日常空間へと誘われます銀座駅から徒歩1分という好立地に加え、高級旅館のようなスタイリッシュな和の空間。やま中さんは、やはり期待を裏切らないです。受付を通り、地下1階へ。「老舗の味を王道の和空間で」をコンセプトに設えられた店内は、シックで落ち着きがあり、なんだかホッとします。地下1階のテーブル席は全28卓。それぞれのテーブルに仕切りがあり、周りを気にせず食事を楽しむことができます。これってとても大事ですよね地下1階の個室は和室タイプ洋室タイプの1階の個室にはシャンデリアがありますテーブル席に通され、オーダーへ。ディナーコースは3種類あり、今回はお店おすすめのメニューがひと通り頂ける『やま中コース(11品)』を注文しました。『やま中コース(11品)』8,800円※写真は2名分『やま中コース(11品)』の内容は……・「一品盛り合わせ」牛の酢もつ、せんまい、からしめんたいこ、生ゆば刺し、梅ひじきの5品・「牛ほほ肉の甘煮」・「ゆでタンと煮込み大根」・「もつ鍋」みそ味/しょうゆ味/しゃぶしゃぶ風のいずれか・「〆」ちゃんぽん/うどん/雑炊のいずれか・「追加」追いもつ/野菜盛り・「デザート」特製杏仁豆腐/匠 抹茶アイス/濃厚バニラアイス/本日のアイス/本日のシャーベットのいずれか……と、とっても盛りだくさん!一品料理を7種類も楽しめて、メインの鍋は3種から選べて、〆も3種から選べます。とっても満足度が高いです。では、さっそくいただいた料理をご紹介します。「一品盛り合わせ」左から「梅ひじき」、「からしめんたいこ」、「牛の酢もつ」、「せんまい」、「生ゆば刺し」一品の一つ「牛の酢もつ」一品の一つ「梅ひじき」※銀座店限定「からしめんたいこ」※写真は別注文の単品サイズで2,100円一口食べただけでそのフレッシュさがわかる「牛の酢もつ」は、国産牛一頭からわずかしか取れないやわらかい部分を使用しているそう。「せんまい」自体も小ネギも、フレッシュさがしっかりと伝わる“透明感”のある味わい。東京出身の私にはあまりなじみのない「梅ひじき」は、博多大宰府の名物だそうで、梅の食感とほんのり感じられる酸味がアクセントになっていて、とてもクセになる、ずっと食べていたい一品です。「生ゆば刺し」はまろやかで繊細な味わい。付属のタレをつけていただきます。そして、福岡名物「からしめんたいこ」。やま中オリジナルの調味料に漬け込まれているそうで、ほんのり柚子が香るやさしい味わいです。『ゆでタンと煮込み大根』※数量限定『牛ほほ肉の甘煮』※数量限定長時間煮込んだという『ゆでタンと煮込み大根』は、タンがやわらかくてほろほろ。大根にもしっかりとだしの味がしみ込んでいます。こちらはやま中オリジナルのみそダレとともに頂きます。そして、国産牛のほほ肉を赤ワインでじっくりと煮込んだ『牛ほほ肉の甘煮』は、とろけるような食感と味わい。ワインも進みます。さぁ、いよいよメインの『もつ鍋』の登場です。福岡に足を運ばないと食べられないと思っていたあのもつ鍋が、東京の地で頂けるということで、テンションが上がってまいりました!『もつ鍋』みそ味「もつ鍋」みそ味/しょうゆ味/しゃぶしゃぶ風のいずれかを選べる「もつ鍋」(2名分)。今回は「みそ味」をセレクト「もつ鍋」は、オーダーから提供までは約10分。すぐに食べられる状態でテーブルに運ばれてくるので、待たされることなく、しかもすぐに食べられる、お鍋好きとしてはとてもうれしい配慮がされています。さっそくいただいてみると……久々に頂いた『もつ鍋』は、あの時と変わらず、まろやかでやさしい味わい。九州産の味噌をブレンドされているそうで、濃厚で味噌の味わいはくっきりしているのですが、その濃さはしつこくなく、塩辛くも無く、まろやかでとっても上品。ずっと食べ続けられるやさしい味です。もちろん、中に入っているもつも一口食べただけでその新鮮さがわかる、透明感のある味わい。適度に大きく、食べ応えのあるサイズ感です。上に乗っているニラやキャベツなどの野菜も、煮込まれているのですが、フレッシュでシャキシャキ。野菜の味も強い。お店の方にお話を伺ってみると、もつの選別やカット、だしのおいしさ、野菜のセレクトなど随所にこだわりを持って完成されているそうで、さすが老舗のもつ鍋店。『〆』のちゃんぽん「〆」にはちゃんぽん/うどん/雑炊のいずれかを選べます〆にはもちろん「ちゃんぽん」をセレクト。この麺がとってもモチモチで、煮込んでもスープを吸いすぎず、弾力があるまま最後まで楽しむことができました。ランチ・ディナーともに一人でもつ鍋を楽しめる『やま中御前』もおすすめ。ランチ3,300円、夜3,850円。「もつ鍋」みそ味/しょうゆ味/しゃぶしゃぶ風のいずれか、「からしめんたいこ」、「ごはん」、「梅ひじき」、「キムチ」、「本日の一品」(季節の小鉢)福岡に行かなければ食べられなかった老舗店のもつ鍋が東京でも楽しめる【博多もつ鍋 やま中 銀座店】。大切な食事会はもちろん、おひとりでももつ鍋が楽しめる『やま中御前』もあるので、気軽に足を運んでみてください。博多もつ鍋やま中銀座店【エリア】銀座【ジャンル】もつ鍋【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】銀座駅 徒歩1分
2023年11月22日劇場・オーケストラがテーマの内装や食器趣向を変えたパスタのお楽しみが3回もクライマックスは厳選のお肉を薪焼きで劇場・オーケストラがテーマの内装や食器小田急線「参宮橋」駅から徒歩1分と駅近ながらも、閑静な住宅街に繋がる路地にあり、隠れ家的なシチュエーションにワクワクします。イタリアから取り寄せたというアンティークの重厚感ある扉を開けると、舞台のようなオープンキッチンを囲むカウンターに赤いショープレートとビロードを貼ったクラシカルな椅子が配された優美な空間が広がっています。一軒家風の店構え。イタリア製の重厚感ある木の扉が目印です「店名にも掲げたオルケストラ(オーケストラ)は、このレストランのテーマ。これに因み、劇場のような気分になっていただきたいので、椅子は赤いビロードにこだわりました」と笑顔で話す小川さん。トーンを落としながら、シェフの手元とゲストの目の前のお皿を照らすスポットライトも舞台さながらの演出。旬の食材を中心にしたおまかせのコースも、メニューではなく「PROGRAMMA」と記されています。こじんまりしつつも優美な雰囲気のダイニングカウンター。厨房の奥にある薪窯では薪が炎をあげていますスポットライトの下に最初に運ばれてくるのは、ピアノを彷彿させる鏡面仕上げの艶やかな黒いボックスです。蓋を開けて現れるのは美しい7種のアミューズ。黒鍵と白鍵をイメージした長方形の器を使い、食感や味わいがそれぞれ異なる7つの音色を楽しむという素敵なサプライズに、幕開け早々からゲストの歓声が上がります。前奏曲はピアノをモチーフにした漆黒のボックスから。7つの素敵な音色を楽しめるという趣向「器は僕にとってとても大事な存在。インスピレーションを刺激する器無くしては僕の料理は生まれない」と断言するほど器へのこだわりが強い小川さん。有田の【カマチ陶舗】の職人にイメージを伝え、オリジナルの陶器を作陶してもらっているそうです。ティンパニー、クラリネットなどの楽器や海、木の年輪や炎など自然をイメージしたものなど多様な器が揃っています薪焼きの肉料理は、木の年輪や炎をイメージした器が料理の美しさを引き立てています趣向を変えたパスタのお楽しみが3回もイタリアンといえば、やはりパスタ料理にも期待が高まるところ。そのゲストの想いに応えるように、趣向を変えた3つのパスタ料理がプログラムの中に組み込まれています。一つ目は小さなトルテッリーニが浮かんでいるスープ『トルテッリーニ イン ブロード』です。ブロードとは、イタリア語で“だし”の意味で、肉類を使うもの、魚介を使うもの、野菜を使うものがありますが、小川さんが使っているのは、パルミジャーノチーズと生ハムの端の硬いところにネギと鶏節、そして小川さんの出身地長崎でポピュラーなアゴを加えて完成させた「魂のスープ」なのです。地味ながらも滋味深く心温まる、まさに「魂のスープ」を実感「味わいのバランスをとるために、試行錯誤しながら食材の分量、火を入れる時間を調整してたどり着いた渾身のスープ。イタリアの文化と日本の文化をうまく掛け合わせて自分だけが作れる料理を、という僕の表現したいことがこのスープの中にすべて集約できたスペシャリテの中のスペシャリテです」と熱い思いを語ってくれました。だしに使われる材料北海道「赤平火をどり」、鹿児島「幸福豚」を包んだトルテッリーニのつるんとしたパスタの食感がアクセントに実はこのスープのベースは、小川さんがエミリア・ロマーニャ州で働いていた時に考案したもの。パルミジャーノチーズや生ハムの硬い皮の部分が捨てられているのを見て「いいだしが出そうなのにもったいない」と、この端材も加えてブロードを作ることを提案してレストランのレシピとして採用された嬉しい思い出も詰まったメニューなのです。2品目のパスタは、小川さんが働いていた、45年間連続ミシュランの2つ星を保持しているレストランのスペシャリテ『ラヴィオーロ』を、ゲストの目の前でパスタを延ばすところから生地を切り分け、卵黄やリコッタチーズなどの具を包むところ、そして完成に焦がしバターをかけるところまですべてを見ることができます。「僕も大好きだったこのメニュー、お客様と楽しい、おいしいという感動を分かち合いたいと思ってプログラムに入れています」と小川さん。3品目は、乾麺を使ったシンプルなパスタですが、これはお店に行ってからのお楽しみとして説明は控えておきます。クライマックスは厳選のお肉を薪焼きでコースのクライマックス、メインとなる肉料理は、入店の頃は炎を上げていた薪がいつの間にか熾火となり、そのやわらかな火で15分ほど焼いた赤牛や、鹿児島・ふくどめ小牧場の豚です。厨房の奥にある薪窯。入店の頃に薪がくべられ熾火づくりがスタート熾火になったらそのやわらかな熱で時間をかけて肉を焼きます小川さんは、薪焼き名人として名高い【ヴァッカ・ロッサ】(昨年閉店)のシェフ渡邊雅之さんから指導を受けています。「健康的な赤身の肉を焼く最高の技術を学びました」と小川さん。熾火というやわらかな火の上で、肉の表面が乾かないよう頻繁に動かしながら焼き色を何層にも重ねて肉汁を封じ込めて焼いていきます。脂がすっきりとした赤牛など薪で焼いておいしい肉選びにも余念がない小川さん「一般的には肉を焼いたあと休ませて肉汁が落ち着いた頃にカットしますよね。そうしないと肉汁が出てしまうんです。でもそうなると、肉はもちろん、肉汁の温度も下がっているのでおいしいけれど臨場感に欠けてしまいます。渡邊さんから習った技法は、焼きたて熱々でカットしても肉汁が逃げることなく、口の中でジュワッと広がり、肉そのものだけでなく肉汁の旨味を最大限に味わうことができるのです」と小川さん。芳ばしい香り、温度感も含めて臨場感も魅力のメインディッシュ食材のつくり手の思い、こだわりの食器、そして調理法も独自の経験やアイデア、思い入れなどを丁寧に積み重ねて昇華させた美しく、心に響く料理。それを手打ちのパスタや薪料理など目の前で繰り広げられる臨場感ある光景も含め緩急のあるコースで楽しませてくれるカウンターレストラン。イタリアンの名店を渡り歩いてきた、知識だけでなく経験も豊富なベテランの支配人兼ソムリエ矢島聡さんのセレクトによるワインが料理や食事の時間をさらに盛り上げてくれます。シェフやソムリエとの会話も楽しみながら、イタリアと日本の食文化が融合したイノベーティブ料理を堪能できる素敵な隠れ家レストランです。小川さんの繊細な料理に寄り添う美しい酸、ミネラル感をもつフランスやイタリアのワインが揃っていますOrchestra【エリア】新宿南口/代々木【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】25000円【アクセス】参宮橋駅 徒歩1分
2023年11月21日グローバルなセンスから生み出される唯一無二のメニュー日本の侘び寂びと香港のテイストが融合された空間自由なセンスが響き合う、枠にとらわれないレストラングローバルなセンスから生み出される唯一無二のメニュー外苑前駅から徒歩10分、大きな白い暖簾が目を引く外観神宮前、国立競技場、北参道の3つの駅の中心に誕生した【CENSU TOKYO】。2フロアから成る店舗で、ロゴマークがデザインされた大きな白い暖簾を目印です。丸い窓からは温かな灯りがもれ、扉を開けると、スタッフが笑顔で出迎えてくれます。まずは、こちらならではシェフたちのセンスを感じる料理をご紹介しましょう。SASHIMIメニューに並ぶ一品『薫製鯵』1,480円メニューを見ると、『枝豆』『自家製ポテトサラダ』『なめろう』といった一見居酒屋でよく聞く名前など馴染みのあるものが書かれていますが、【CENSU TOKYO】で提供される一品は、ひと味もふた味も違います。刺身をオーダーするとこちらが登場。鯵は、最適に寝かすことでねっとりとまろやかな口当たり。アップルウッドでスモークすることで豊かな香りを纏っています。スライスした梨とともに並べ、仕上げにホエイ(乳清)、昆布だし、わかめオイルをプラス。シェフのフィーリングによって美しく盛り付けられた一皿は、まるでフランス料理の前菜のようです。チャコールグリルで芳ばしく火入れした『手羽先餃子』1本980円存在感溢れる『手羽先餃子』の中には、贅沢に和牛のミンチを使用。さらに、刻んだ椎茸やたくわんを加えることで、食感豊かに仕上げています。焦がしネギをシートのようにのせ、ネギのオイルをかけたらできあがり。添えられた卵黄のピューレをつけると、また違った味わいに。6種類ほど用意しているハーブなどからつくるオリジナルのオイルによって、より奥深く、記憶に残る味わいを生み出しています。国産のウニを惜しげもなくのせた焼きおにぎりの『UNIGIRI』2,880円締めにぜひオーダーしていただきたいのが、看板メニューの贅沢な『UNIGIRI』です。スープには鮑を使用していますが、ドライとフレッシュな2種類を合わせることで滋味深い味わいに。崩すのを躊躇してしまうビジュアルですが、すべてしっかりと混ぜてから、シェアしていただきましょう。季節によっては、いくらや白子がのることも。メニューは、香港と共通のものと日本オリジナルのものがあり、定番に加えて日替わりの料理も登場しますので、訪れる度に違った楽しみがあります。アラカルトの他、おまかせコースは、8,800円から3種類ご用意。初めて訪れ、何をオーダーしていいか迷ってしまう時には、事前にコースを予約するのもおすすめです。2度目以降は、自分のお気に入りメニューやまだ食べたことのない気になるメニューをオーダーするゲストも多いそう。『シャンドン・ビアンコ/イル・ファルネート2022』グラス1,480円、ボトル1万800円『CENSU“百態”特別純米』180ml1,280円アルコールは、料理との相性を考慮してバランスよくセレクトしています。ワインは、多彩なナチュラルワインをラインアップ。イタリアのエミリア地方でつくられるオレンジワイン『シャンドン・ビアンコ/イル・ファルネート2022』は、【CENSU TOKYO】のオリジナリティ溢れる料理とも引き立て合います。日本酒は、長野県の信州銘醸が醸すお店オリジナルの『CENSU“百態”特別純米』が好評で、これからの季節ぬる燗でいただくのもおすすめ。日本の侘び寂びと香港のテイストが融合された空間キッチンにそって一列に連なる1階のカウンター席大きな暖簾をくぐった1階には、カウンター席が並びます。目の前のキッチンのライブ感が伝わる空間は、料理人が鮮やかに料理をつくり上げる様子をみることができるのもごちそうのひとつ。ぜひ会話もお楽しみください。千鳥格子のクッションをよく見るとドクロ柄でトイレの壁紙にも使われているなど、絶妙な遊び心が潜んでいます。デザインを担当する松岡善之氏ならではのファッションカルチャーを取り入れたセンスもさすが。グループで訪れる際に最適な2階のテーブル席階段で2階に上がると、テーブル席が広がります。日本の杉材の一枚板は、金須氏の強いこだわり。木材を多用することで、落ち着いた空間になっています。唐草模様の施しがある吊り天井や苔玉など、日本ならではの文化が随所に。香港の店舗と同じものを採用した大きな照明とも自然に馴染んで【CENSU TOKYO】らしい雰囲気を醸し出しています。2階にある解放感あるバルコニー席2階のテーブル席の奥には、最大10名まで利用できるバルコニー席も完備。気持ちのいい夜風にあたりながらの食事は、店内とはまた違った雰囲気が楽しめそう。人数に応じて貸切もできますので、人が集う機会が増えるこれからのシーズンに重宝しそうです。自由なセンスが響き合う、枠にとらわれないレストラン左は【CENSU TOKYO】代表の金須郁幸氏。右は【CENSU Hong Kong】代表の佐藤 峻氏【CENSU TOKYO】は、金須氏と佐藤氏が、メニュー開発や店舗プロデュースを行っています。もともと同郷で佐藤氏は、金須氏の兄の友人という古くからの繋がりを持つ二人。香港でdiscovery Asia’s 50に輝くレストラン【Fukuro】で共に働いた経験があり、【CENSU Hong Kong】を経て、【CENSU TOKYO】をオープンする運びとなりました。共に星付きのフランス料理店での経験を持ちますが、自らのスタイルを具現化したのが【CENSU】です。シドニーやロンドンなど世界各国で研鑽を積んでいた佐藤氏が、日本に長期間帰国するのは21年ぶりになるそう。「“キュイジーヌ”は色々な縛りがあるけど、“IZAKAYA”なら何をやってもOKだから。ビーチサンダルで来店してもいいし、メニューもなんでも出せるから」と語ります。【CENSU TOKYO】代表の金須郁幸氏は、1993年生まれ、宮城県出身。高校生の時、東日本大震災を経験したとこをきっかけに食の道を志す「自分たちが心から食べたいと思う料理をつくっています。お子さんもOKです。ベビーカーはスタッフが運びますし、子ども用の椅子も用意していますよ」と金須氏は気さくに話します。居心地のよいカジュアルさと自由が溢れた活気ある一軒。ですが、その根底には国内外の星付きレストランでの経験を持つ料理人の技とセンスがあるので、上質さもしっかりと共存しています。マネージャーを務める三木小夏氏も海外経験豊富で、金須氏や佐藤氏と【Fukuro】で働いた経験を持ちます。帰国後は「マンダリン オリエンタル 東京」や「フォーシーズンズ ホテル大手町」で活躍した後、【CENSU TOKYO】のオープニングスタッフとして加わりました。店内には、グローバルな感覚と若い感性がぶつかり合っています。上品なパッケージの【CENSU】オリジナルのお香。2,000円日本酒ラベルと同じデザインの【CENSU】オリジナルのTシャツ。5,000円【CENSU TOKYO】は、フードやドリンクだけでなく、ライフスタイルも提案してくれるレストランです。お店で焚いているお香は、京都の老舗【松栄堂】によるお店オリジナルのもので、食事中でも心地よい穏やかな香りが印象的。店内にさりげなく飾られているTシャツも購入することが可能です。【CENSU TOKYO】での楽しい食事の余韻をご自宅などでもお楽しみいただけます。カジュアルでありながらハイクオリティな料理、お酒、空間、ホスピタリティの【CENSU TOKYO】。流行に敏感な若者から遊び慣れた大人まで、幅広い層の胃袋をギュッと掴むことでしょう。ぜひ大切な人と訪れ、新感覚のレストランの刺激を共有してみてはいかがでしょうか。CENSU TOKYO【エリア】原宿/明治神宮前【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】10000円【アクセス】外苑前駅 徒歩10分
2023年11月13日北海道産の食材の魅力をアピール札幌から東京へ。変えないこと、変えたこと入手困難な新政や話題の道産ワインが充実インパクトある料理で北海道産の食材の魅力をアピール2022年7月、10年営業した【lien】をクローズした木下雄介シェフ。「東京方面からいらっしゃるお客様も多く、北海道の本当の良い食材を北海道ではない場所で楽しむという非日常が喜ばれるのではなかという思いが次第に大きくなっていました」。料理の仕込みから仕上げまで1人で真摯に向き合う木下シェフ木下シェフの料理の人気の理由は、クラシックフレンチの確かな技術に加え、素材の見極めと活かし方のセンス。一度訪れたゲストが「忘れられない味」として必ず挙げる『イカ飯』はその最たるスペシャリテです。何と言っても「フレンチでイカ飯?」という謎かけと見た目のインパクトだけでも興味を惹きつけられるこの料理。イカの中にウニのリゾットを詰めて柔らかく蒸しあげ、イカの塩辛を加えたバターソースが添えられています。フランス料理ではアンチョビを加えるアンショアというソースがあるのですが、それを塩辛でアレンジして紛うことなくフレンチの一皿に仕立てながらも北海道の郷土料理として有名なイカ飯の再構築と納得できる完成度の高さに感心させられるのです。インパクトあるイカの姿を蒸し立てで見せたのち、食べやすい大きさに切ってソースを添えテーブルに(00,000のコースの魚料理)メインの肉料理に使う食材は北海道の猟師さんから届きます。「10年以上の付き合いがあり、命の大切さを教えてくれる尊敬できる友人でもあります」と木下さん。血抜きや解体など適切な下処理が味を左右するジビエだけに信頼できるルートを持っているということも強み。夏場は蝦夷鹿がメインでしたが鴨やキジなども登場する冬にかけても期待が高まります。蝦夷鹿のグリル。焼き汁に胡椒を効かせたポワブラードソースで。付け合わせはインカのめざめのポテトコロッケ。(00,000のコースの肉料理)蝦夷鹿のコクがありながらもピュアなおいしさも印象的ですが、付け合わせのホックホクのポテトコロッケにも感動。1年寝かせて旨みや糖度を高めたインカのめざめで作っているそうです。「長年の付き合いのある農家や業者さんから旬のものを取り寄せ、北海道の野菜はやっぱり違うね、と実感していただけるよう工夫して魅力を引き出しています」と木下さん。じゃが芋、人参は収穫したてだけでなく、1年氷温貯蔵で旨みや糖度を高めたものなど料理によって使い分けています春から初夏は、ホワイトアスパラガス、グリーンアスパラガス、トウモロコシなど北海道特産の野菜が、炭火焼き、ポタージュ、春巻きなどで登場します。北海道の旬の魚介だけでなく、野菜のおいしさも【KINO_】の魅力です。札幌から東京へ。変えないこと、変えたこと東京進出で改めて北海道の食材の良さを実感し、その魅力を変わらずアピールしていきたいと思う一方、「今まで使っていなかった食材で料理の質を上げられるものに出会えれば北海道産に拘らず取り入れていきたい」と話す木下さん。特に高級鮨店で使われている西日本の魚介の質の高さに感銘したとのことで、新たな料理も生まれています。「食材を最大限に活かしたいという思いが膨らみ、時にフレンチという枠も外していいのではないかと考えるようになった」と話す木下さん。「自分が食べて好きだな、おいしいなと思ったものを素直に表現できたらと思っています」とのことで、フレンチというジャンルを越え、イノベーティブ、あるいはフュージョンというジャンルに変わりました。関西の仲買い業者から直送される極上鰆(サワラ)を炭火で皮目のみ炙って叩き風に「ソースや薬味でひと工夫していますが、お刺身的な感覚で軽やかに楽しんでほしい」と木下さん醤油やカボス、ショウガ、バルサミコを使った和テイストのソースが素材のおいしさを引き立てています(00,000のコースの前菜)「前菜では、旬の魚介を使ってお刺身のように楽しめる一品を必ず入れるようになりましたし、春巻きのように仕立てた料理など、食材そのもののおいしさを最大限に活かすためなら、和の要素、チャイニーズの要素、あるいは洋食のようなスタイルも臆せず取り込んでいきたいですね」と木下さん。瀬戸内の鬼鯵を使った究極の鯵フライも既に評判の一品になっています。アットホームなもてなしが期待できる温かみのある店内「札幌ではクローズキッチンでしたが、【KINO_】ではカウンターメインのオープンキッチンになったのは大きな変化です。「お客様とカウンター越しに話をするのは新鮮な体験。料理に集中しがちなので、これから徐々に会話上手にならくてはと思っています」と苦笑する木下さん。手が空いている時に話しかければ食材のこと、料理への思いなど熱く語ってくれるに違いありません。入手困難な新政など日本酒ペアリングも楽しめる食材の仕入れだけでなく、ワインや日本酒の仕入れも今まで培ってきた経験や人とのつながりを生かして入手困難なものも揃えています。「秋田の新政酒造では友人が蔵で働いているという縁で日本酒ペアリングも積極的に取り入れるようになりました」と木下シェフ。8代目蔵元・佐藤祐輔さんは【KINO_】がオープン早々に食事に訪れ、サワラの料理と『涅槃龜(にるがめ)』のペアリングを佐藤さん自らが提案してくれたそうです。このほかにも、『産土(うぶすな)』(熊本/花の香酒造)、『田中六十五』(福岡/白糸酒造)など日本酒ファンには嬉しい人気のラインナップでペアリングを楽しむこともできます。スペシャリテのイカ飯に合わせたのは、『新政No.6 純米生酒 S-type』サワラの前菜には精米歩合88092%という革新的な製法で造られた低精白純米酒『涅槃龜(にるがめ)』を。※お酒の種類は入荷によって変わりますワインは、フランス産のものに加え、親しくしている北海道の生産者のワインも取り揃えているのが特徴です。特に仁木町のヴィニャ・デ・オロ ボデガのワインやシードルを東京で飲めるお店は希少。まだ飲んだことのないワインとの出会いも楽しみに通いたくなります。入手困難な日本酒、ワインがずらり。他では飲めない1本に出会えるお酒の品揃え夜のコースは、アミューズ、前菜2品、スープ、お魚料理2品、お肉料理、デザートとお皿の数は多めですが、「おいしいものを少しずつ味わいながら、食後感がちょうどいい、という適切な分量を心がけています」と話す木下さん。札幌時代からの美味食材も大切にしながら、品質が高いものならエリアは問わず、調理法もフレンチにこだわらないという柔軟さで自分らしさを表現しようとしています。本当にいいものを見極める眼力と、そのおいしさを活かす技術を兼ね備えた経験豊かな実力派、木下さんの集大成となるこれからの歩みが楽しみでなりません。カウンターの後ろには、ゆったり過ごせるテーブル席もKINOにアンダーバーで「きのした」と読ませるウィットに富んだ店名のロゴデザインKINO_【エリア】新宿南口/代々木【ジャンル】イノベーティブ・フュージョン【ランチ平均予算】12500円【ディナー平均予算】25000円【アクセス】代々木駅 徒歩3分
2023年11月10日エヴィス(evisu)が東京・表参道に新店舗をオープン。エヴィスが表参道に新店をオープン1991年に大阪で創立されたファッションブランド、エヴィス。バックポケットにカモメロゴをデザインした、こだわりのジーンズを展開している。そんなエヴィスが表参道に新店をオープン。3フロアで構成された新店の1階には、アクセントカラーや日本を象徴するグラフィックが特徴の「エヴァ―グリーン(EVERGREEN)」のショーケースエリア、2階にはモノクロをベースに差し色をプラスした「エヴィスクロ(EVISUKURO)」のショーケースエリアを設け、3階にはコラボレーション商品の展示空間やプライベートシアターを備えたラウンジエリアを設ける。【詳細】エヴィス表参道ストアオープン日:2023年10月26日(木)住所:東京都渋谷区神宮前4-21-8営業時間:月~金 12:00~20:00、土・日 11:00~20:00TEL:03-6804-2736
2023年11月02日ハモン専門店がコレド室町テラスにオープン職人がスライスして提供する風味豊かなハモン“スペイン×日本”のコラボが生み出す料理ハモン専門店がコレド室町テラスにオープン「ハモン」とはスペイン語で「ハム」、「セラーノ」とは「山の」を意味し、スペインでつくられるハムの大半がハモン・セラーノです。 ハモン・セラーノは、白豚を原料とし、皮を剥いだ状態で塩漬けするため、塩味が感じられると同時に肉の凝縮された旨みを堪能できます。ハモン・セラーノの中でも最高峰と言われる「ハモン ベジョータ イベリコ」。放牧地でどんぐりの実や自生植物を食べて育った、純潔イベリコ黒豚のこと。口の中でとろけるような贅沢で柔らかな風味が特徴そんなスペイン名物の中で最も貴重なハモン イベリコを楽しめるのが、ハンモリア(ハモン専門店)の【Atrevío】です。【Atrevío】は1952年に創業したスペインの高級級ハモンを販売する、世界最大のハモンセラーノ生産者「Campofrio(カンポフォリオ)」が日本のためにプロデュースするブランド。「Find Your Spain(あなたのスペインを見つけて!)」をコンセプトに、忙しい毎日から抜け出し、まるでスペインにトリップしたような、のんびりくつろげる時間を提供します。東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅から徒歩5分、コレド室町テラス1階に誕生店内は3つのコンセプトで分かれており、“3つのスペイン”が楽しめます。1つ目は職人がスライスして提供する風味豊かなハモンや、個性溢れるタパス料理とスパニッシュワインをともに楽しめる「テイスティングバル」。2つ目は食べ歩きにもぴったりなタパスお持ち帰りメニューやハモンの量り売りがテイクアウトできる「デリ」。そして3つ目はギフトにも最適なスペイン産食材を購入できる「セレクトショップ」。この一か所で本場スペインを堪能できます。“スペイン×日本”のコラボが生み出す料理気になるお料理ですが、スペインらしいカラフルなタイルに乗った“スペイン×日本”のコラボが生み出す、遊び心溢れる料理を楽しむことができます。たとえば、スペインの家庭の味パエリアを日本風焼きおにぎりに仕上げた『パエリア焼きおにぎり ハモンのせ』をはじめ、旨みたっぷりな&厚焼玉子をトルティーヤ(スペイン風オムレツ)にアレンジし、ハモンをたっぷりのせた『スパニッシュ卵焼き』はどこかほっとする味わいです。また、シグネチャーでもある『アトレヴィオ スペシャル タパスボード』は、ハモンはもちろん、人気のタパスメニュー15種を盛り合わせられており、お店を訪れたら是非食べてほしいシグネチャープレートです。人気のタパスメニューを15種盛り合わせた『アトレヴィオ スペシャル タパスボード』2~3人前 5,900円パエリアの焼おにぎりにハモンを乗せた『パエリア焼きおにぎり ハモンのせ』650円削りたてのハモン3種類が乗った『ハモン 食べ比べプレート』55g 1,500円デリでは、食べ歩きにも嬉しいメニューや自宅で本場のスペインをつくって楽しめるミールキットなども販売。まるでブーケのようにタパスを盛り付けた『アトレヴィオ タパスブーケ』や、カタルーニャ地方名物『パンコントマテ』をアレンジしたサンドイッチなどのテイクアウトメニューも必食です。また、テイスティングバルのメニューもテイクアウト可能です。ハモン・イベリコ・セボやスパニッシュクラッカーなどが盛られた『アトレヴィオ タパスブーケ』650円トーストにハモン・イベリコ・セボの旨みがマッチした『パンコントマト サンドイッチ』ハーフサイズ 650円、フルサイズ 1,250円『パエリア焼きおにぎり ハモンのせ』や『スパニッシュ卵焼き』に加え、サラダやスープがセットになった『アトレヴィオ タパス ランチセット』1,500円店内にはセレクトショップも併設。スペインの情景が浮かぶ、まるでポストカードのような 【Atrevío】オリジナルパッケージのハモン・セラ ーノやサラミ、早摘みグリーンオリーブを使い豊かな香りを楽しめるオリーブオイル、ベルモットやCavaを使ったワインビネガーなど、【Atrevío】がセレクトしたスペイン食品を多数取り揃えています。「セレクトショップ」エリアでは、スペインの情景が浮かぶデザインパッケージが目を引くハモン セラーノやサラミ。旅先でポストカードを選んでいるような気持ちになれます日本とスペインのコラボで生まれたユニークなメニューや、日本で初めて発売されるスペイン食品を多数取り揃えている【Atrevío】。6か月の期間限定なので、お見逃しのないように!Atrevio【エリア】三越前【ジャンル】スペイン料理・地中海料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】三越前駅
2023年10月30日神戸の住宅街から東京・木場へ! 早くも注目を集めるワケとは関東と関西では、だしをとる水も、パスタを茹でる水も違う!?だし感のあるイタリア料理に合わせて、シェフ自らペアリング神戸の住宅街から東京・木場へ! 早くも注目を集めるワケとは東京メトロ東西線「木場駅」徒歩1分の【T.N(ティーエヌ)】東京は江東区木場。2023年5月のオープン当初よりコース料理のみ。ともすると強気なスタイルに見えますが、歴としたキャリアと人気を兼ね備えているのが、イタリア料理【T.N】です。ランチは8,800円、13,200円の2コース。ディナーは13,200円、22,000円の2コースのみ。すべて税込オーナーシェフの中野通さんは、神戸市西宮で語り継がれる【リストランテ・ペペ】(現・大阪北新地【イル ペペ】)の平井利男シェフのもとイタリア料理を基礎から学び、東京・代官山の名店【リストランテASO】での研鑽を経て、2015年に神戸で自身の店【T.N】を開店。西宮市内の住宅街にひっそりと構えるも常に人気イタリア料理店として名声を誇り、2023年5月に満を持して東京・木場へ移転、新生【T.N】が誕生しました。店内は、テーブル12席、個室4席の計16席「もともと17歳でアルバイトとして入った神戸市内のホテルで、洋食やフレンチをひと通りやらせてもらっていて、いつか街の洋食屋さんを開きたいと思っていたんですが、休みの日に同じ神戸市内の【リストランテ・ペペ】を訪れて、『こんなにおいしいお店があるんだ!』と衝撃を受け、イタリア料理の道を進むことになりました」1981年、徳島県生まれ。17歳から料理の道を志したオーナーシェフの中野 通(なかの とおる)さん初めはスタッフ募集はしていなかったものの、『いつかここで働きたい』という想いで根気よく通い、3年間【リストランテ・ペペ】平井シェフの元で腕を磨きます。シェフがプロデュースする別の店舗の料理長として活躍するなど、関西のイタリアン街道を猛進するなか、2008年に出版された『ミシュランガイド』初の東京版が、更なる飛躍のきっかけに。「イタリア料理で初めて二つ星を獲得したのが東京・代官山の【リストランテASO】で、とりあえず面接へ向かい、翌週にはキッチンに入っていましたね(笑)。当時はミシュランの影響もありましたし、毎日ランチとディナーは満席、さらに毎週末のように結婚式の披露宴などもあって、本当に鍛えられました」関東と関西では、だしをとる水も、パスタを茹でる水も違う!?【T.N】という店名には、「自身のアイデンティティを料理で表現したい」という想いから、イニシャルを冠したそうクラシックながら進取の気風に富んだ【ASO】のキッチンで3年半の武者修行を終え、神戸で独立準備を進める際、関東と関西の料理に大きな違いを感じたと言います。「水道水に関していうと、東京は硬水、関西は軟水という大きな違いがありますよね。だしをとる時は基本、軟水でとると旨みが出やすいため、東京でだしをとるときは軟水のミネラルウォーターを使用しますし、逆にパスタを茹でる際は硬水を使うことで茹で汁が濁らないなど、地域によってこだわる部分も変えていきました。もともと師匠として基本を教わった平井シェフは和の食材や和食のテクニックをイタリアンに応用する先駆者だったので、神戸で開業した【T.N】でも、昆布や鰹などのだしを多用することとなりました」東京で習得した最旬のテクニックをもって、関西で培っただし感のあるイタリア料理を展開していった中野さん。神戸【T.N】時代から、前菜の魚やパスタの海老は昆布締めに、アクアパッツァは鰹だしで……と、どこかに和の要素を取り入れることを意識していくうちに、“ほかのお店では食べられない”イタリア料理として人気店に。そんな神戸時代から人気のメニューを、東京で仕入れるようになった「プレミアムヤシオマス」で仕立てたメニューが、『プレミアムヤシオマスいくら蓮根』です。『プレミアムヤシオマスいくら蓮根』(13,200円以上のコースから)「神戸では、タスマニアサーモンなどを使用していたのですが、東京で初めて知った栃木県の『プレミアムヤシオマス』は、大型ニジマス・ヤシオマスの中でも、脂肪部分に融点の低いオレイン酸を多く含んでいて、肉質がとても柔らかいんです。生でも焼いてもおいしいので、両方を味わえるように、マリネした後に皮目を香ばしく焼いています。ソースはいくらを乳化させてレモンで調味しているので、義理の親子とでもいうんでしょうか(笑)、間違いなく合うと思います」「東京に移転して初めて卸してもらえた東北や関東の食材で、新たな料理に挑戦するのが楽しみ」と中野さん淡水で育つ魚は塩分がないため、海水で育つ魚と比べ、自ら脱水できないのも特徴。ハーブと塩を合わせたトレハ塩を振ってマリネすることで水分を抜きつつ、同時にトレハ塩に含まれるトレハロース(自然甘味料)の保水作用によって、しっとり感も増していきます。皮目はパリッと、身はまさに最上級のしっとり。脂はしつこさがなく、ほんのりとした甘みも感じます。こちらも東京に来てから採用したという江戸前ハーブや、バジルオイル、梅肉のタプナードで和えた蓮根が加わり、爽やかな余韻も心地よい一皿。お次も、神戸時代からお客様に人気の料理『ポルチーニペリゴール栗ニョッキ』。秋限定のスペシャリテ『ポルチーニペリゴール栗ニョッキ』。(13,200円のコースより)「フランス産のペリゴール栗の大きさに、ニョッキの大きさを合わせることで、より食感の違いを楽しめる仕組みになっています。一般的にパスタは麺と具材を一緒に食べるものですが、これに関しては“素材を味わう”ためのパスタ。全体にポルチーニソースが絡まるなか、栗とニョッキを交互に別々で食べていただくことで、ニョッキも一つの食材として楽しんでいただけると思います」黒胡椒の香りを移した牛乳ベースのきめ細かな泡が、口当たりを軽やかにするだけでなく、濃厚なポルチーニソースも飽きのこない味わいに。『尾崎牛クロケッタトリュフ』(22,000円のコースより)。この日は尾崎牛のイチボを使用さらに、【T.N】を語るうえで欠かせないのが、「尾崎牛」を使用した肉料理です。「尾崎牛は赤身がとてもおいしいので、赤身のモモ肉を中心に、ランプやシンタマなども登場します。長時間焼くと肉がパサパサするため、基本はオイルバスなどでギリギリの温度まで低温調理し、表面をサッと焼き固めるように炭火を用いて“強火の近火”で炙るくらいに仕上げるのがこだわりです。付け合わせは尾崎牛の筋部分を赤ワイン煮込みにし、コロッケに仕立てたものと、フランス産ブリーチーズのクリーム、トップに季節のトリュフを添えました。赤ワインソースはお好みで」宮崎県のブランド牛「尾崎牛」。世界で高い評価を受ける以前から中野さんは注目し、メイン料理に採用していたそう近火ゆえ短時間で炭の香りをまとい、肉肉しい香ばしさを漂わせるものの、芯まで柔らかくしっとりとしたレア。この香ばしさを純粋に味わってもらうため、肉に直接、胡椒をふらないというのも中野さんのこだわり。だし感のあるイタリア料理に合わせて、シェフ自らペアリング約60種類を揃えるワインリストから、ランチは5種で5,500円、ディナーは7種か9種で8,800円からと、比較的リーズナブルな価格帯で幅広いワインペアリングを楽しむことができる左から、イタリア・プーリア州からのプリミティーヴォを100%使用して仕込まれた、辛口のロゼ「aka」。赤サンゴを彷彿とさせる鮮やかな色合い。鶏のローストや、だしベースのソースを使った優しいテイストの肉料理にセット。中左は、フランス・ロワール地方の白「ドメーヌ デュ サルヴァ ドゥレイユ 2022シュベルニー」。シャルドネ16%、ソービニオンが84%で、ライチやアカシアの花、熟したレモンなどを感じるフレッシュでフルーティーな味わい。海老などの魚介系の料理や、ハーブを使用した料理に。中右は、イタリア・ピエモンテで造られる赤ワイン「ムンディ・バローロ 2018」。標高3000400mに植樹された樹齢約30年のぶどう「ネッビオーロ」100%で、トリュフ料理や、しっかりした炭火焼きステーキに合わせて、ソースのように流し込むのがおすすめ。右は、フランチャコルタの名手「サン クリストーフォロ」が造るスーパー辛口の泡。極上の喉越しが、魚介系やチーズを使用した前菜にピッタリ。季節によってはシャンパンも登場する。ステーキには、深い味わいの肉料理と相性の良い、「ムンディ・バローロ 2018」。ネッビオーロというぶどう品種100%で、土っぽい香りを持ち、トリュフの土っぽい香りと同調するためすこぶる相性が良いワインは、その日の料理の構成によって、中野さん自らペアリング。「だし感を生かしたイタリア料理に合うよう、泡から白・赤・オレンジ・ロゼ・デザートワインまで、旨みのあるものを中心に幅広くセレクトしています。僕の料理は、味を引き出すために塩をふるのではなく、フュメ・ド・ポワソン(フランス料理の魚介ソース)を作るときも昆布や鰹を使うなど、食材とだしから出る旨みの相乗効果で味を引き出すよう心がけているので、より日本人に馴染みやすい味わいになるのかもしれません」「旨みのあるイタリア料理」と評価するお客さまも多いという、関西で鍛えられただし感のある料理。東京で出合った新たな食材とともに、新境地へ挑む中野シェフにこれからも注目です。T.N ristorantino della strada【エリア】木場【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】20000円【アクセス】木場駅 徒歩4分
2023年10月20日中目黒【tsumugi】世田谷代田【songbook】東中野【RESTAURANT L’ESPRIT DE CHEVALIER】西小山【caillou】銀座【カウンターフレンチ霧島】中目黒【tsumugi】岩手県田村牧場の熟成短角牛の味を最大限に引き出す絶妙な火入れで短角牛の旨みを味わえる『イチボ』中目黒駅から徒歩2分というアクセス至便な場所にオープンした【tsumugi】。シェフいわく「旨みが違う」という岩手県田村牧場の熟成短角牛に特化し、塩パイ包みや花山椒のソースを使うなど、モダンフレンチのアプローチでさまざまなメニューを楽しませてくれます。漆塗りのカウンターなど、店内からは和のテイストも感じられます店内でひときわ目を引くのが、漆塗りのカウンター。東京マイスターの資格を持つ漆工の建築士が手掛けたもので、その存在感は一見の価値あり。さらに店内には漆和紙が天井に貼られるなど、和のテイストを感じられる造りに。極上の空間と料理が、特別な時間を演出してくれます。tsumugi【エリア】中目黒【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】17500円【アクセス】中目黒駅 徒歩2分世田谷代田【songbook】「薪火」をテーマにしたバラエティ豊かな料理をナチュラルワインとともに素材の持ち味を最大限に引き出す薪火料理がそろっています世田谷代田駅徒歩2分の場所にある【songbook】のテーマは「薪火」。旬の野菜や肉、魚などを使ったメニューは、薪火料理ならではのおいしさを堪能させてくれるものばかり。それに合わせるのは、国内外から取り寄せたナチュラルワイン。グラス、ボトルとその日の気分でチョイスできます。明るい店内にはカウンター席のほか、テーブル席も用意されていますお店の入り口ではぎっしりと積まれた薪がお出迎え。店内の内装やスタッフTシャツを他ジャンルのエキスパートが手掛けるなど、さまざまな要素をリミックスした空間になっています。特等席は、オープンキッチンスタイルのカウンター。薪火料理が出来上がる様子をじっくりと楽しむことができます。songbook【エリア】下北沢【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3000円【ディナー平均予算】9000円【アクセス】世田谷代田駅 徒歩2分東中野【RESTAURANT L’ESPRIT DE CHEVALIER】これぞフレンチ! な料理&サービスを堪能できる名店肉料理を始め、すべてのメニューにフレンチのエッセンスが詰め込まれています東中野駅から徒歩1分の場所にあるビルの地下でオープンしている【RESTAURANT L’ESPRIT DE CHEVALIER】。料理とサービスを銀座の老舗フレンチ【エスコフィエ】の元総料理長と元支配人が行っているというから、その実力は折り紙付き。古典フレンチを進化させた、ここだけの一皿を堪能できます。都会の喧騒を忘れさせる落ち着いた時間を過ごすことができますビルのB1Fにあるお店へ足を踏み入れると、そこは外の世界とはまったく違った雰囲気。栃木県産の大谷石をふんだんに使った店内は重厚感にあふれ、ハレの日の食事にぴったり。毎週日曜日にはファミリーデイが設定されていて、離乳食の持ち込みやベビーカーの利用がOKなのもうれしいポイントです。RESTAURANT L’ESPRIT DE CHEVALIER【エリア】中野【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】4000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】東中野駅 徒歩1分西小山【caillou】マルシェのように好きな食材をチョイスして自分だけの一品を信頼する生産者から仕入れた素材を美味しく手当した『サカエヤ新保さんの手がけた牛肉』西小山駅から徒歩2分の場所にある【caillou】は、等身大で楽しめるアラカルト主体の店を、というシェフの考えでつくられたオートクチュールスタイルのネオビストロ。マルシェのように並ぶ肉や野菜などの食材を選べば、それを好みの料理に仕上げてくれるというここだけの楽しみ方ができます。落ち着ける雰囲気の店内でじっくりとフレンチを楽しむことができます店内はテーブル席がメイン。クオリティの高いフレンチをカジュアルに楽しめます。さらに完全個室も用意されているので、大切な日の食事会などにも対応可能。ショーケースに並ぶ厳選食材に合わせるワインはフランス産を中心にラインアップ。ワイン初心者でも料理に合わせてセレクトしてくれるから安心です。caillou【エリア】不動前/武蔵小山【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】14999円【アクセス】西小山駅 徒歩2分銀座【カウンターフレンチ霧島】カウンターのみの隠れ家的空間でいただく極上フレンチフランス郷土料理の「アリゴ」から着想 した、熱々でクリーミーな『アリゴ饅頭』銀座駅から徒歩5分の場所にあるビルの3Fでオープンしている【カウンターフレンチ霧島】。シェフ厳選の食材を使ったメニューは、炭火とフレンチの技を使って、目の前で仕上げられていきます。世界大会での受賞歴のある『兎のパテアンクルート』など、ここだけの逸品をゆったりとした空間で楽しむことができます。ビルの3F、カウンター8席のみの隠れ家的空間シックな扉を開けて、店内へ足を踏み入れれば、非日常的空間が広がっています。重厚な造りのカウンターは、記念日などでスペシャルな夜をゆったりと過ごすのにもぴったり。ここでシェフのオリジナリティあふれる洗練されたフレンチをじっくりと楽しむことができます。カウンターフレンチ霧島【エリア】銀座【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】25000円【アクセス】銀座駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2023年09月02日銀座【Italiana Tavola D’oro 銀座三越店】表参道【Le Api Osteria】三越前【Peace】木場【commedia】三越前【ピッツァバー on 38th】銀座【Italiana Tavola D’oro 銀座三越店】銀座でいただく厳選素材の本格イタリアン王道的パスタ『シシリアンルージュとバジリコのトマトソーススパゲッティーニ』銀座駅から徒歩1分という場所にある【Italiana Tavola D’oro 銀座三越店】。石窯で焼き上がるピッツァや厳選素材でつくられるパスタなど、クオリティの高いイタリアンを堪能できる人気店です。種類豊富にそろうメニューと相性抜群のイタリア産の生ビールも見逃せません!一人利用からグループでの食事まで、さまざまなニーズに対応してくれます店舗はビル11Fにあるため、窓際の席からは昼夜を問わず、美しい景色を楽しむことができます。石窯が設置された店内にはカウンター席とテーブル席を完備。日常使いのランチ、ディナーはもちろん、銀座でのショッピングの途中に、また大切な会食など、幅広いニーズに対応可能です。Italiana Tavola D’oro 銀座三越店【エリア】銀座【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】2000円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】銀座駅 徒歩1分表参道【Le Api Osteria】本場ミラノで腕を磨いたシェフが手掛ける絶品イタリアン味はもちろん、見た目にも美しいメニューが取りそろえられています表参道駅から徒歩10分の場所に店を構える【Le Api Osteria】。シェフの松本良英氏は、イタリア・ミラノで人気を博していた店を一旦クローズしたあと、この場所で再開させました。メニューはコース、アラカルトの両方を用意。本場ミラノっ子を魅了したその味はまさに絶品です。テラス席が完備されているなど、さまざまなシチュエーションに対応可能店内には、リラックスできるベンチシートのテーブル席のほか、カウンター席、さらに個室やテラス席も用意されるなど、幅広いシチュエーションに対応。気軽で親しみやすい料理を少しエレガントに提供する“ネオ・オステリア”らしく、普段使い+αの魅力的な時間を過ごさせてくれます。Le Api Osteria【エリア】西麻布【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20000円【アクセス】表参道駅 徒歩10分三越前【Peace】さまざまな要素を取り入れたイノベーティブイタリアンを提供定番メニューの『カルツォーネ』にもこの店ならではの要素が詰め込まれている三越前駅から徒歩5分。【Peace】は、フレンチや和のエッセンスを取り入れたイノベーティブイタリアンが楽しめるお店。定番の『カルツォーネ』は、その時々で中身が変わり、未利用魚の塩麹漬けを具材に使い、味の構成はフレンチのパイ包みに倣うなど、ここだけでしか味わうことのできないメニューがそろっています。落ち着ける雰囲気の店内でここだけのイノベーティブイタリアンを堪能できます未利用魚を使用するほか、系列店舗の魚のアラを集めてソースをつくるなど、サスティナブルな取り組みをモットーとするこちらは、ビルの2Fでオープン。赤字に白でピースサインが描かれた看板が目印です。窓が大きく取られた明るい店内にはカウンター席とテーブル席が用意されています。Peace【エリア】三越前【ジャンル】イノベーティブ・フュージョン【ランチ平均予算】14999円【ディナー平均予算】29999円【アクセス】三越前駅 徒歩5分木場【commedia】バラエティ豊富にそろう自慢の手打ちパスタに舌鼓歯切れの良さが特徴の『手打ちパスタ“タヤリン” 鶏のブロードとバターとわずかなチーズ』木場駅から徒歩5分の場所にある【commedia】は、都内のイタリアンで腕を磨いたシェフがつくり出す手打ちパスタが評判のお店。日替りでさまざまなパスタを楽しむことができます。自慢のパスタ以外にも、熊本県産の「菊池源吾牛」や「米沢牛」を使ったメニューなど、注目のアラカルトが用意されています。店内はシェフとの会話も楽しめる心地よい空間「喜劇を楽しむような感覚で料理を楽しんでもらいたい」という想いから名付けられた【commedia】という店名は、イタリア語で“喜劇”という意味。その名前どおり、カウンター6席の店内では、シェフとの会話と料理をライブ感たっぷりに堪能することができます。commedia【エリア】東陽町/南砂町【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20000円三越前【ピッツァバー on 38th】ローマ出身のシェフがつくり出す世界が認めたピッツァ旬の野菜などをふんだんに使ってつくられるピッツァの数々三越前駅から直結のマンダリン オリエンタル 東京38Fにある【ピッツァバー on 38th】。こちらのピッツァはホテル全体の総料理長を務めるダニエレ・カーソン氏が手掛けたもの。2023年に「50 Top Pizza Asia Pacific 2023」でアジア太平洋地域No.1に輝いたその味は絶品です。カウンター席からはピッツァが焼き上がる様子を見ることもできます店内はカウンター8席のみ。そのカウンターの目の前にはピッツァ窯が設置されています。さまざまなピッツァが焼き上げられていく様子はライブ感たっぷり。活気ある空間でラグジュアリーホテルのサービスを楽しむという、ここだけの時間を過ごすことができます。ピッツァバー on 38th【エリア】三越前【ジャンル】パスタ・ピザ【ランチ平均予算】14999円【ディナー平均予算】19999円【アクセス】三越前駅※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2023年08月30日ライブ感あふれる横丁スタイルバラエティ豊かな18店舗が集合伝統と今が交差する場所でライブ感あふれる横丁スタイル「人形町交差点」に面する位置に、今年7月にオープンしたビル「エムズクロス人形町」。その1~5階の飲食ゾーンに誕生したのが「ハシゴ楼」です。「ハシゴ酒×楼閣」をコンセプトにした、5階建ての飲食横丁「ハシゴ楼」そのネーミング通り、「梯子を上るように店舗を回遊しながらハシゴ酒を楽しめる」場所として、「ハシゴ酒×楼閣」をコンセプトとしているそう。その館内は、全体的にオープンカウンターが通路側に並んだ開放的な雰囲気。フラっと立ち寄りやすいつくりの数々のお店は客席から厨房が見える場所も多く、それがさらに横丁らしい活気となり施設全体を盛り上げている様子です。バラエティ豊かな18店舗が集合「ハシゴ楼」には、幅広いジャンルの18店舗が集合。ミシュランガイドビブグルマンに3年連続掲載しているグループによる店舗や、「ガチ中華」の先駆けのお店、150年以上続く老舗直営店舗など、新進気鋭なお店が並びます。その中から注目のお店を一部、ご紹介いたします。すし 其一生ビールや辛口をメインとした『本日の日本酒』とも合わせたくなる、上質な江戸前鮨をアラカルトでも「ハシゴ楼」の5階、エレベーターを降りると風にゆれる暖簾がすぐ目にはいる、明るく落ち着いたカウンターがメインとなっている【すし 其一】。こちらは、ミシュランガイドビブグルマンに「理想の街鮨」と評され3年連続掲載されている東京・初台【すし 宗達】の姉妹店です。その良質かつおいしい鮨屋本来の江戸前鮨をアラカルトでも気軽に食べられる、とハシゴ楼オープン時から早くも話題に。リーズナブルでありながら「本日のにぎり」も「本日の料理」も上質の逸品が揃っており、まさにすきなものをすきなだけ、おいしさに浸ることができます。気軽に上質を味わいに行く楽しさを感じられる、明るく清潔感のある店内。またこちらではアラカルトの他、『旬握り』や『おまかせコース』など、料理人の目利きで最高の組み合わせを提供してくれるメニューもおすすめ。その他メニューには「お土産に」という項目も書かれており、最高のお鮨を自宅でもリラックスして楽しむことを提案してくれているよう。ここでもさり気なく“気軽さ”をプラスしてくれている感じがします。自社独自ブレンドの赤酢を使用したシャリや、高級鮨店が多く取り扱うという業者「やま幸」の天然マグロを使用しているなど質へのこだわりも感じながら、人気の江戸前鮨をお好みに合わせて堪能してみては。すし 其一【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】3,000円 ~ 3,999円【ディナー平均予算】5,000円 ~ 5,999円商館味坊お店に近づいただけでも一気に厨房の熱気や活気を感じられるカウンターのつくりも魅力「ハシゴ楼」の4階、エレベーターを降りるとすぐ左手前で出迎えてくれるのが【商館味坊】です。こちらは、中国の食文化を伝えることをミッションとして様々な展開を広げている「味坊集団」としての11店舗目にあたるレストラン。広く知られているはずの中華料理ですが、その中でも珍しい中国東北地方の家庭の味を再現しているそうで、一品一品の素材や内容が目をひきます。最大5か国のラム肉の、様々な部位を気軽に楽しめると人気の『羊肉串』。またドリンクには中国の蒸留酒「白酒」による『中国酒飲み比べ』など、ガチ中華を楽しめるメニューが豊富中でも看板メニューとなっているのが『羊肉串』。羊肉の様々な部位を気軽に楽しむことができる一品です。試しにラムカタバラの部位を頼んでみると、見た目はまるで焼鳥のよう。一見馴染みのある雰囲気ながら上にはフェンネルをはじめとしたスパイスがたっぷりとのっており、ガチ中華をベースとした味坊スタイルならではのおいしさが表現されています。またその他、ラム肉や旬の食材を合わせた『シン餃子』も人気。この料理名には食材の宝庫である日本と、「餃子は自由になんでも包むもの」とする中国の、新しい融合という意味も込められているそうです。具材を確認してみるとトマトやパクチー、セロリなど、確かに餃子の具材としては珍しい印象を受ける素材が満載。こうした自由な発想が、新しい食スタイルを提案し続けるお店の姿と重なります。商館味坊【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】3,000円 ~ 3,999円スタンドクレイジークラフトビア国内外のクラフトビールや、国産レモンサワーなども人気建物の外からも、ひときわ目をひく「クレイジー」のピンクの文字。その文字につられて「ハシゴ楼」の中に入るとすぐの場所に、ワクワクする期待を裏切らない、ノリの良い音楽が響く立ち飲みクラフトビールバーがあります。こちらでは「仕事と遊びの中間地点」となる第三の場所”サードプレイス”を意識しているそうで、仕事帰りでもプライベートでも時を選ばずに「一杯だけ」と言いながら思わずフラッと立ち寄りたくなる雰囲気が漂っています。ワイワイ話しやすいカウンター周りやフロアの丸テーブルのほか、1人でも気兼ねなくお酒の時間に浸れそうな、窓に面したカウンターもこちらで飲める国内外の9種のクラフトビールは、種類を変えながら色々楽しみたいという方に嬉しいハーフサイズから、もはや飲みきれないのでは⁉と仲間と盛り上がりそうな、大人の頭よりも大きな特大サイズまで選べるところもポイント。また夏場には青いフルーツエール『グレートブルー』が選べたり、料理にはネーミングのおもしろい『酒を呼ぶ フライドポテト』『ビール屋さんの本気トリカラ』など……メニューを見ているだけでも話題が尽きません。そうしたワクワクする空間をまるごと楽しませてくれるのが、ここ【スタンドクレイジークラフトビア】のようです。スタンドクレイジークラフトビア【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】スタンディングバー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】人形町駅BISTRO by Nha VietNamヴェトナムの街角を思わせる装飾が、他店とは違う異国の雰囲気を醸し出している店内4階の奥、カラフルなランタンが天井から吊るされた、アジアの街角を思わせるこちらのお店はヴェトナム料理の【BISTRO by Nha VietNam】。日本にいながらヴェトナムの料理をはじめ、衣食住、文化、風習、雰囲気をまるごと体感できるお店「ニャー・ヴェトナム」の、初のビストロ業態として誕生したレストランです。爽やかな香りが広がる『豚肉のレモングラス巻き』は、本店でも人気の一品色々と周りたくなる「ハシゴ楼」では特に嬉しい、小皿料理やハーフサイズのヴェトナム風お好み焼きなどがラインナップ。1人でも、8人までのスタンディングでのグループでも入りやすい雰囲気です。またこのお店ならではのお酒ラインナップも特徴的。ワインに合う料理が多いようですが、『ベトナムのもち米原料のお酒』『ベトナムビール』またヴェトナムの人気蒸留酒「ルアモイ」と「ネプモイ」の『飲み比べセット』など、存分にヴェトナミーズを味わうことができます。BISTRO by Nha Viet Nam 人形町【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】タイ・ベトナム料理【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】2,000円 ~ 2,999円中華 獅子林 人形町長崎ちゃんぽんと、町中華の定番料理。「ハシゴ楼」ならではのアレンジメニューも神戸での創業以来、市民に愛され続ける飲食店として「神戸名店百選」に選ばれるなど、人気の絶えないちゃんぽん・町中華のお店【獅子林】。その東京初進出となったのが、こちらの【中華 獅子林 人形町】です。特にランチタイムにメインとなっているのは、ちゃんぽんのメニュー。獅子林のちゃんぽんは他店に比べて柔らかい麺と優しい味が特徴となっていますが、今回の東京進出にあたり『麻辣ちゃんぽん』を開発し、その麺との新たな組み合わせを楽しませてくれるとのこと。頼んでみるとたっぷりの具材とよく溶け込んだ麻辣の辛みが柔らかい麺にちょうどよく、全体を包み込むようなスープの旨みを先に感じたあとにじんわり辛さが効いてきます。シェアして食べても充分に満足感が得られる一品となっていました。活気を感じられるカウンター。餃子やおつまみが付いた『せんべろセット』など、ハシゴ酒を楽しみたい人にも嬉しいメニューが満載ディナータイムになると、お酒とともに一品料理を楽しむ中華バルテイストに変わる同店。フードは約35種類、ドリンクは約40種類と選ぶ楽しみも増え、思わずお酒が進みます。中でもおすすめ料理としてメニューに載っている『ハチノスの麻辣煮込み』や『手包み餃子麻辣ソース』は、ここに来たらぜひ頼みたい一皿。ただ辛い、だけでは終わらないこだわりの麻辣の味わいを、ランチ・ディナーともに様々な料理と重ねて楽しんでみては。獅子林【エリア】人形町/小伝馬町【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】1,000円 ~ 1,999円【ディナー平均予算】-伝統と今が交差する場所で賑やかな雰囲気が漂う横丁ながらどこか大人向けの印象があり、またフロアごとに同じようでいて異なるカラーを感じるのは、内装を「花鳥風月」をテーマにつくっているからだそう。1階から順に華やかさや賑やかさといった「花」「鳥」のイメージに続き、4階の「風」では日本らしい風流や優雅といったイメージに。そして5階の「月」では、月夜のような落ち着いた雰囲気の内装にしているそう。日本の伝統が残る人形町だからこそ、その花鳥風月という和・美の言葉がより活きている気がします。各フロア、また昼と夜でも違う表情を見せる内観。日々多くの人が行き交う、新しい交流の場となっています
2023年08月30日「【IYOTO】は、アレルギーや消化不良が理由で小麦粉製パンを食べられない方々をはじめ、より多くの方においしくて体にやさしい食品を提供したい、という想いでオープンする米粉パン・スイー専門店です」と、オーネスティグループ代表の大舘誠さん。田園都市線「駒沢大学」駅より徒歩2分の立地にできた【IYOTO】商品開発は「小麦を使わないパン」の開発を模索する際に出会った、カフェ【Fete le marche】を運営する米粉food研究家の中村公美氏に依頼。長年にわたる米粉パン・スイーツ製造のノウハウを活かした、しっとりもっちりした噛みごこちと豊かな味わいが口にひろがる食パンをはじめ、マフィンや米粉サンド、パニーニ、ガトーショコラなど、子供にも安心して食べさせられるフードを開発しました。米粉food研究家・中村公美氏(米粉マイスターインストラクター/グルテンフリー食学アドバイザー/製菓衛生師)また、使用する米粉は100%国産品にこだわり、日本の米農家を応援。「日本食文化を中心で支える“米”を使い、日本人の身体に合うおいしい食品をつくることで、人々を健康にしたい」と願う志をブランドロゴにも表現。サイリウムハスクは使わず、免疫効果や美容効果が期待できる自然食材を使った商品展開を行い、小麦アレルギーのある方はもちろん、美意識高く健康に関心を持つ層にもアプローチしていきます。ではさっそく、気になるメニューをご紹介します。米粉食パン『米粉食パン』プレーン 1斤 900円。国産米粉100%使用・米麹使用・天然酵母使用・サイリウムハスク不使用・添加物不使用ビーツ 1斤 1,200円竹墨 1斤 1,100円もっちりとした食感が魅力の米粉食パンは、「プレーン」「ビーツ」「竹墨」の3種で展開。「プレーン」は、腸で善玉菌を増やす効果があるとされる麹を使用することで、腸活・アンチエイジング・免疫力アップや美容効果に期待でき、食べる血液と称される「ビーツ」は、便秘やむくみ解消などの効果が期待できる栄養成分を含むため、美容が気になる女性にピッタリ。さらに、黒いビジュアルが新鮮な「竹墨」には消臭効果や体内の毒素排出を助ける作用があるため、健康維持に期待したい方や、低糖質・低カロリーなのでダイエット中の方にもオススメとのこと。米粉スイーツ『ダブルクリームマフィン』ブルーベリー豆乳クリーム / ストロベリー豆乳クリーム / オレンジ豆乳クリーム 各390円・Wベリー豆乳クリーム / Wベリー豆乳オレンジクリーム 各460円・フレッシュオレンジ豆乳クリーム / フレッシュブルーベリー豆乳クリーム 各540円米粉サンドイッチ『米粉サンド』(左上より時計まわりに)ヴィーガン / きんぴらごぼうと玉子サラダ580円、サバ / 照り焼きチキン680円『パニーニ(焼きサンド)』ヴィーガンパニーニ / 季節のパニーニ 各580円その他の主なメニュー『冷製豆乳 コーンスープ』420円『フルーツジュース』ビタCアイ / 美フレッシュ / ラスベリーウルウルコラーゲン 各580円『岩塩と6種ハーブのフォカッチャ』380円、『手仕込みカレーのチーズフォカッチャ』480円『ガトーショコラ』(直径12cm)3,300円『IYOTOフルーツアイス』300円『米粉食パン』以外にも、マフィンやパニーニ、サンドイッチやアイスバーなど、さまざまな形で楽しめる米粉パン・スイーツ専門店【IYOTO】。気になる方はぜひ足を運んでみてください。IYOTO【エリア】駒澤大学【ジャンル】ベーカリー【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】駒沢大学駅
2023年08月25日仲卸が営む、新千歳空港で行列ができる寿司店が東京初進出!2011年にオープンした新千歳空港の立ち食い寿司店【札幌魚河岸 五十七番寿し】 は、連日行列が途切れない人気のお店。「お客様から北海道以外への出店のリクエストが多かった」そうで、職人の育成などの出店準備に5年の歳月をかけ、今回東京駅にオープンしました。東京駅構内にある商業施設「グランスタ八重北」(B1F)の黒塀横丁内に誕生店内には、寿司を楽しむカウンター席と、お酒や一品料理をゆったりと堪能できるテーブル席を配置。テーブル席限定のメニューもあり、シーンに合わせて楽しめます。また、80インチの巨大モニターや席ごとにタッチパネルを設置し、生産者の顔や想い、トレーサビリティなど料理以外のコンテンツからも北海道の魅力を伝えています。カウンターの後ろには80インチの巨大モニターが。こちらでは北海道の雄大な景色が映しされます気になるネタは、仲卸としてのノウハウを活かし、早朝にセリで仕入れた鮮魚を空輸で北海道から直送。当日の夕方または翌日の朝には店舗に到着するので、鮮度維持が難しく東京では流通が少ないサクラマス(桜鱒)やケイジ(鮭児)なども楽しめます。また、寿司には赤酢のシャリを使用し、自家製の煮切り醤油やヒマラヤ岩塩で味わうなど、50種類以上ラインナップ。名物の『炙りきんき』は、表面を香ばしく炙り、旨みが凝縮した脂とシャリのハーモニーが絶妙な一品。漁獲量の少なさから希少性が高く、幻のえびと称される『ぶどうえび』や『ほっけ』などもラインナップ。脂の乗りがよく、柔らかな肉質のきんきを1尾丸ごと提供する『きんきの煮付け』は、秘伝のタレで甘めに煮付けたお酒が進む絶品です。『炙りきんき』1,200円炙りで引き出された香ばしさと旨味が凝縮した脂がシャリと合わさり抜群の美味しさ。岩塩とすだちが絶妙なアクセントです。『いくら』500円たしかな目利きでその日の良いものを仕入れ、新鮮なうちに自社工場で作り上げているからこその一品。噛むたびに濃厚な味わいと弾ける食感を楽しめます。『ほっけ』450円鮮度が良いからこそ生で食べられるほっけは、旨味が濃く、甘みを味わえる一皿です。『けいじ』3,500円数万に1 匹の割合でしか獲れない希少な魚。通常の鮭より脂肪の割合が多いので、トロのようなとろける味わい。『むらさきうに』(夏季限定)1,100円夏が旬のムラサキウニは、上品な旨みや甘みとしっかりとしたコクが楽しめます。『北の宝石箱軍艦』500円食感を活かして味付けた鮑、ごろっとした数の子、自社製造のいくら、函館近郊のいかと昆布を丹精込めて漬け込んだ北の宝石箱。『きんきの煮付け』 15,800円秘伝のタレで甘めに煮付けた一品。2号店の限定メニューには、ジューシーな味わいの『煮ほっき』、かにと濃厚なかにみそソースと酢飯という和と洋を融合させた『毛蟹リゾット』を用意。その他にも、紅ズワイガニを45%配合の『カニクリームコロッケ』などの一品料理や、北海道産の生クリームや卵、砂糖にこだわった『北海道カタラーナ』、『〆パフェ』など、北海道の自社工場で作るメニューも豊富にラインナップ。『煮ほっき』(東京駅店限定)550円雪解け水の栄養豊富なプランクトンを摂取する春は身が厚くなり、ジューシーな味わいが楽しめます。『毛蟹リゾット』(東京駅店限定)1,200円寿司の和とリゾットの洋を融合。かにみそソース・かに・酢飯が合わさった濃厚な味わいです。『カニクリームコロッケ』500円紅ズワイガニを45%も配合したクリーミーで濃厚な味わい。『北海道カタラーナ』550円凍ったアイスと焦がしカラメルの香ばしさがお口に広がる新食感のプリン。北海道産の卵と砂糖、北海道十勝産生クリームを使用しています。『〆パフェ』680円北海道の食のカルチャーとして根付く〆パフェは、濃厚なクリームの味わいとフルーツが楽しめる一品。東京にいながら、北海道の鮮魚や、サクラマスやケイジといったレアなネタまでいただける【札幌魚河岸 五十七番寿し 東京駅店】。仲卸が営む鮮度抜群の寿司をぜひ。札幌魚河岸 五十七番寿し 東京駅店【エリア】京橋【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】東京駅
2023年08月09日メゾン ヴァレンティノ(Maison Valentino)は、2023年5月20日、パリのモンテーニュ通りに新店をオープンしました。従来のストアから数軒先へと移転してオープンしたこのストアでは、ウィメンズ、メンズのプレタポルテとアクセサリーを取り扱い、3フロア中1フロアはメンズウエア専用のエリアとなります。CEOのヤコポ・ヴェントゥリーニと、クリエイティブ ディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリが思い描いた前例のない世界が広がるニューストアです。Courtesy of Valentinoヴァレンティノは、2022年から新しいストアコンセプトの採用を開始しました。マドリッド、ヴェネツィア、ジェッダ、ジュネーブ、ニューデリー、フィレンツェ、最近ではニューヨーク、上海に続き、新しいコンセプトでデザインされたパリの新店は、心地よく、包み込まれるような、そして未来を示唆するコードを体現するスピリットと感情、素材を融合した温かみのある空間に仕上げられています。Courtesy of Valentino店内に配されたレッドのエレメントは、レッドカーペットを彷彿させます。ラッカーやベルベットなど、さまざまな様相のレッドが、アイボリーホワイトのインテリアデザインやミネラルトーンのアクセント、1930年代から1970年代にかけてクチュールの世界でつかわれた装飾にスパイスを与えます。大理石のパッチワークを背景にディスプレイされたドレスのはかないトレーンのように、壮大な階段の周囲には大理石やオニキス、チェッカードパターン、抽象的な幾何学模様といったローマの要素がはっきりと表現されています。Courtesy of Valentino時代のスピリット、コレクション、シーズン、そしてお客さまとのさまざまなやり取りからインスピレーションを得てデザインされたこのストアは、まるで自宅にいるかのようにくつろぐことができるテーラーメイドの空間であり、官能的でパーソナルな体験をもたらします。Courtesy of Valentinoクチュールに受け継がれる慣例に加え、ヴァレンティノは、ユニークな装飾を通じて職人の「手」を称えます。それらはファビオ・サンティによるハンマードブラスのショーケース、マッシミリアーノ・ピポロによるセラミックハンドル、パリのアーティスト、アレクサンドル・ロジェによる自由で幻想的な形の石膏製シャンデリアなどに見て取ることができます。新店のオープンを祝し、イタリア人アーティスト、ジョエーレ・アマーロの象徴的な作品の数々が、2023年6月15日から7月15日まで店内で展示されます。ジョエーレとヴァレンティノのコラボレーションは、2021年に北京で開催された ‘リシグニファイ’ エキシビションに続き2回目となります。今回のジョエーレのユニークなアート作品は、ストア内での展示に加え、2023年6月15日よりパリ、オペラ通りのビルボードでも公開されています。Courtesy of Valentinoオープン日:2023年5月20日(土)所在地:35, avenue Montaigne, Paris VIIIeme*6月15日(木)から7月15日(土)までジョエーレ・アマーロの作品を展示@maisonvalentino
2023年06月25日ルーフトップで味わう、伝説のバーテンダー監修のドリンク開放的でラグジュアリーな空間を彩るツイード柄に刈り込まれたガーデン銀座ではなかなか見ないルーフトップバーとしてオープンした【LE JARDIN DE TWEED】。この空間は、同じシャネル銀座ビルディングで展開するフレンチレストラン【BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYO(ベージュ アラン・デュカス東京)】のテラス席として、不定期で使用されてきたルーフトップで、今回を機に独立オープン。これまでテラスで使われてきた名前を店名として継承しています。カウンターのほか、ソファー席も用意今回のオープンにあたり、ブランドロゴをちりばめた壁面を背景にしたバーカウンターが新設されました。ここで提供されるドリンクは“伝説のバーテンダー”とも称される、京都を代表するバーテンダーの西田稔さんが監修。西田稔さん。京都の名バー【Bar K6】、【Cave de K】、【keller】を手掛け、現在は2020年開業の 「ザ・ホテル青龍 京都清水」 内の【K36 The Bar & Rooftop】で腕を振るう同店では常時3~4種のシャンパーニュを、生産数の少なさから世界的にも取り扱いが少なく、希少性が高いマグナムボトル(1,500ml)からのグラス売りで楽しめるほか、季節のフレッシュフルーツを使ったカクテルやオリジナルのシャンパーニュカクテルなどを楽しめます。また、月に一度は西田さん自ら店頭に立ちカクテルを振る舞う(不定期)。『シャンパーニュ』グラス3,400円~、ブテイユ17,000円~、マグナム 38,000円~ 。マグナムボトルはゆっくりと熟成が進むことから、より上質な香りと酸を楽しめるオリジナルカクテルもすべて、マグナムボトルのシャンパーニュを使用しており見逃せない。ココ・シャネルをイメージしたシグネチャーカクテル『COCO』は、シャンパーニュをベースに、ブラックベリーとザクロを浮かばせ、キラキラ輝くジュエリーを表現しています。『COCO ジャルダン』は、甘酸っぱいアセロラとフローズンを使った爽やかなカクテルで、これからの暑い季節にもぴったり。『COCO』3,000円『COCO ジャルダン』3,000円シャンパーニュに合わせるのは特別なフードメニュー『イベリコ豚の生ハム』『スモークサーモンのブリーニ風 サワークリーム添え』フードメニューは【BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYO】が同店のためだけに用意。フィンガーフードに加え、日本橋にあるパリ発のショコラトリー【LE CHOCOLAT ALAN DUCASSE(ル・ショコラ・アラン・デュカス)】が特別に作った『ブトンショコラ』も!『ブトンショコラ』1,200円。【LE CHOCOLAT ALAN DUCASSE】がつくるボタンをイメージしたショコラで、シャネルのアイコンである「カメリア」、「マトラッセ」や香水ボトルをモチーフにした世界に一つだけのショコラ同店には看板がなく、その存在を知る人のみがたどり着くことができます。都会の真ん中とは思えないラグジュアリーなルーフトップ空間で、特別なシャンパーニュで涼む夏を過ごしてみてはいかがでしょう。LE JARDIN DE TWEED【エリア】銀座【ジャンル】バー・カクテル【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】銀座駅
2023年06月16日【ダバ インディア】といえば、青い壁が印象的な、洗練された南インド料理レストラン。普段食べているインド料理やカレーとは全く違う、南インドのめくるめくスパイスマジックに初めて出会い、衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。それだけではありません。【ダバ インディア】卒業生が各地で始めたお店、いわゆる“ダバ系”はいずれも名店揃い。南大塚【カッチャルバッチャル】や木場【カマルプール】など、【ダバ インディア】が東京のインド料理シーンに与えてきた影響はとてつもないものだと言えるでしょう。銀座一丁目にある姉妹店【グルガオン】(こちらは北インド料理がメイン)は今まで通り営業を継続。では【ダバ インディア】の移転再開はあるのでしょうか?答えは「NO」。【ダバ インディア】という名店は19年の歴史に幕を閉じることになったのです。名店【ダバ インディア】から新たに生まれた2つの継承店しかし、悲しいニュースだけではありません。【ダバ インディア】閉店の報と時同じくして、2つの新店のオープンが発表されました。【南インド料理 TOKYO BHAVAN(トウキョウ バワン)】約一年前に【ダバ インディア】を円満退職された店長の柳谷氏が独立開業。タミルナードゥ州出身の【ダバ インディア】のコックをシェフとし、バナナリーフのミールスや米粉クレープ『ドーサ』などを提供するなど【ダバ インディア】の南インド料理を継承。飯田橋に2023年4月25日オープン。【Indian Street Food & Bar GOND(ゴンド)】【ダバ インディア】、【グルガオン】の経営母体である株式会社チョティワラの新店。インドのストリートフードやタンドール料理とともに“飲めるインド料理店”。下町の屋台料理や南インドのミールスも提供。新御茶ノ水に2023年5月12日オープン。え? ちょっと待ってください。チョティワラさん、閉店するまでずっと行列が絶えなかった【ダバ インディア】の業態を継続するんじゃなくて、全く新しいコンセプトのお店をオープンするってことですか?一体どういうことなのか、早速伺ってみましょう。新店【GOND】は画期的な “飲めるインド料理店”【Indian Street Food & Bar GOND】は東京メトロ新御茶ノ水駅より徒歩1分。カレー激戦区として名高い神田神保町エリアの真っ只中にありました。POPで鮮やかなカラーリングが印象的!店内も黄色い壁、青い壁、赤い壁とカラフル。エキゾチックな青で統一されていた【ダバ インディア】の内装も素敵だったけど、こちらはまた違った楽しさがありますね【ダバ インディア】同様、内装はオーナーの宮崎さんの奥様が考案したものだそう。以前から次のお店のイメージはこう、というインスピレーションがあったようです。壁にかかっているのは、店名の由来になっている「ゴンド画」。インド現地で買い付けたものだそう。インドの真ん中あたり、マディヤ・プラデーシュ州周辺に住むゴンド族という先住民族が描くゴンド画(GOND ART)はアート界で人気。民族画なのにモダンでポップ、見れば見るほど引き込まれます厨房は客席から見えるオープンキッチンスタイル。ストリートフードの仕込み中ですねこちら【GOND】では南インド、北インド両方のコックを揃え、【ダバ インディア】で親しまれた南インドミールスだけでなく、インド各地のストリートフードやタンドール料理がズラリ揃っています。コンセプトは“飲めるインド料理店”。しかし何故、人気店だった【ダバ インディア】のコンセプトをそのまま継承せず、新たな試みへと踏み出したのでしょうか。【GOND』支配人の平 和明さんにお話を伺いました。確かに南インドの【ダバ インディア】、北インドの【グルガオン】だけでなく、かつてあった【ハリドワール】も【カイバル】も、株式会社チョティワラが今まで手がけてきたお店は一つとして同じコンセプトのものは無かった。一方で【ダバ インディア】で提供していたドーサ(インドの米粉クレープのような軽食)は【GOND】にはない。なんだかとても安心しました。【ダバ インディア】という名店が閉店し2つのお店が誕生した。飲食業界では「仲間割れして……」みたいな例をたくさん見ているだけに、自社から独立したお店を応援する姿勢は単純に素敵。だからこそ、これまでも“ダバ系”と呼ばれる名店が次々に誕生してきたのですね。ドーサの生地を作る石臼は【TOKYO BHAVAN】に譲ったものの、キッチンにはインド現地の屋台でよく見かける、丸くて中央が窪んだ鉄板「タワ」が設置されていましたこちらは逆に【TOKYO BHAVAN】にはないタンドール窯。タンドリーチキンなどの炭焼料理はここで調理されますメニューに並ぶインドのストリートフードも、他店ではなかなか見かけないものばかり。どれにしようか迷いますが……迷ったら色々頼めばいいんですよね(笑)インドのストリートフードは酒の肴にもピッタリそれでは早速いただいてみましょう。まずはインドのストリートフードから。『サブダナワダ(2PC)』¥680外はカリッと、中はもっちりした南インド式、タピオカのコロッケ。めちゃめちゃクセになる食感です。生のカレーリーフを用いたミントチャトニをつけて爽やかにいただきます。こんなタピオカの楽しみ方、みんな絶対知らないはず。『スージープーリー(2PC)とミニひよこ豆カレー』¥900プクッと膨れたセモリナ粉(スージー)の揚げパン(プーリー)と豆カレーのセット。『スージープーリー』は南インドにもあるストリートフードですが、こちらは北インドスタイル。それだけで無限に食べられる美味です。それに加え、豆カレーの完成度にビックリ!単なる添え物じゃなく、意外なほどスパイシーで「カレー食べた!」という満足感に浸れる逸品です。『ペッパーソルトサワー』¥750インド人が好むブラックペッパーと岩塩入りサワー。最近は日本でも塩レモンサワーとかが人気ですが、それをもっとダンディーでスパイシーにしたような一杯です。一度飲んだらリピ確定ですよ。お酒はその他、インドのビールやインドのワイン、インドのウイスキーまで取り揃え。日本酒や焼酎も置いていて、飲み需要にもカンペキ。インドのストリートフードがここまでお酒に合うなんて、新鮮な驚きです。幸せに浸れるスパイシー&リッチなタンドール料理続いて、自慢のタンドール窯で焼き上げるタンドール料理も行ってみましょう!『タンドリーチキンティッカ』¥800骨なしチキンのタンドール焼き。2種の味付けがあって、左側はタンドリーチキンでお馴染みスパイシーなマサラ風味。右側の明るい色の方はヨーグルトやカシューナッツでリッチに仕上げた「マライティッカ」と呼ばれるタイプ。爽やかなグリーンチリソースをつけていただきます。肉の柔らかさとスパイスのメリハリ、こりゃあ一級品だ。そして、ブレイク必至の新メニューがこちら。『バターチキンサンド』¥880【ダバ インディア】や【グルガオン】のファンならきっとご存じでしょう。小ぶりのナンにとろーりチーズを詰めて焼き上げた『チーズクルチャ』という人気メニューを。【ダバ インディア】から独立した【カッチャルバッチャル】や【カマルプール】などのお店でも人気で、「ダバ系のアイコン」とまで言われる『チーズクルチャ』。こちらはその進化系。【GOND】だけのオリジナルメニューです。小ぶりのナンの中にはチーズだけでなく、たっぷりのバターチキンカレーが。あまりに贅沢でリッチな、ワンハンド仕立てのインド宮廷料理。この発想はなかった!ブレイク間違いなし!幸せすぎますね。神田神保町エリアで楽しい「スパイス飲み」をストリートフードとタンドール料理を摘みながら飲む、画期的なお店。インド料理=カレーと思っている人にはきっと、目からウロコの食体験となることでしょう最近はスパイス料理をつまみに飲む「スパイス飲み」のお店が増えていますが、この【GOND】はまさに決定版だと言えます。平日は21時ラストオーダーで22時閉店。土日祝は20時30分ラストオーダーで21時30分閉店。20時以降と日祝には開いている飲食店がグンと少なくなる神保町界隈ではとても貴重な場所になりそう。超人気店【ダバ インディア】から受け継いだセンスとクオリティ、そして全く新しい、ワクワクするコンセプト。この【GOND』もまたすぐに、東京を代表する人気店となるのは確実といえるでしょう。Indian Street Food & Bar GOND【エリア】御茶ノ水【ジャンル】インド料理【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-
2023年06月14日ミュウミュウ(MIU MIU)は、夏に向けた新作バッグを阪急うめだ本店「グリーンエイジ(GREEN AGE)」にオープンした新店などで発売。レザーハンドルのかごバッグミュウミュウから、ナチュラルな風合いが魅力的なラタンやラフィア素材のバッグがお目見え。コロンとしたフォルムが可愛らしいかごバッグは、ハンドルやショルダーストラップなどにレザーを用いることでエレガントなムードをプラス。ライニングにはレトロなドット柄を配した。クロシェ編みトートバッグクロシェ編みのトートバッグは、鮮やかなカラーブロックパターンが印象的。フロントには、アイコニックな“MIU MIU ロゴ”の刺繍が施されている。バッグの中には、ファスナー付きポケットがセットされているので、貴重品も安心して持ち運べそうだ。ショルダーストラップ付きホーボーバッグクロシェ編みホーボーバッグは、ナチュラルな色味も相まってよりいっそう涼し気なムードに。華奢なレザーストラップ付きで、ショルダーバッグとしても楽しめるのも嬉しいポイントだ。阪急うめだ本店「グリーンエイジ」に新店オープンなお、サステナビリティにまつわる商品やサービスを提供する阪急うめだ本店8階の「グリーンエイジ」に、ミュウミュウの新店舗がオープン。店頭では、新作バッグをはじめ、限定商品や限定カラーのアイテム、オーガニックコットンやアップサイクルデニムを用いたウェアなどが展開される。【詳細】ミュウミュウ新作バッグアイテム例:・ウィッカーxレザー ハンドバッグ 269,500円・クロシェトートバッグ 308,000円・クロシェ ホーボーバッグ 275,000円※価格はすべて予定価格。■ミュウミュウ梅田阪急 8F店場所:阪急うめだ本店 8階 グリーンエイジ住所:大阪府大阪市北区角田町8-7営業時間:10:00~20:00取扱商品:バッグ、アイウェア、ウェア、アクセサリー、シューズTEL:06-6313-2050
2023年05月18日イタリア語で“喜劇”の意味をもつ店名【commedia(コンメディア)】とは!?【アロマフレスカ】グループで計10年間研鑽を積んだシェフ小麦粉と卵黄だけで作る手打ちパスタは、自信の表れイタリア語で“喜劇”の意味をもつ店名【commedia(コンメディア)】とは!?東京の緑豊かな下町、木場。緑道沿いの小路を一つ曲がると、白壁の小さなイタリア料理店が現れる「喜劇を楽しむような感覚でお客さまに料理を楽しんでもらいたい」という想いから、イタリア語で“喜劇”の意を店名に冠した【commedia(コンメディア)】。【アロマフレスカ】グループで計10年間研鑽を積んだシェフの山口大輔さんが6席のカウンターを即興の舞台に、目の前でライブ感ある料理を繰り広げていきます。一人で訪れるお客さんも多いとのこと。シェフとの距離感も気兼ねなく過ごしやすい山口さんの料理が常に進化を続け、観客であるお客さまを飽きさせない理由は、料理人としての高い技術に加え、飽くなき探究心ゆえ。「お客さまがカウンターに座られた時に、最高の状態で仕上げられるよう、パスタなら薄さを数ミリ単位で変えたり、小麦粉の配合を変えたり、同じお肉でも焼く温度や時間を少しずつ変えてみたりと、日々ブラッシュアップを心がけています」明るいお人柄の山口さんとの楽しい会話も魅力のひとつそんな、自他ともに認める“凝り性”は10代の頃から。高校卒業後にバックパッカーとしてアジアを巡り、自転車で北海道や九州を一周していたという山口さん。「九州へ入る前の山口県で『食事がおいしいと評判のユースホステルがある』と聞き、大雨のなかたどり着いて食べたハンバーグが、すごくおいしかったんです。悪天候のなかずっと自転車を走らせてきたこともあり、本当に幸せな気持ちになって……。その時に『料理人は、人を幸せにできる仕事なのかもしれない』と感じたのが、料理人を目指したきっかけです。食べる瞬間まで料理人という選択肢は全くなかったんですが、その後の九州一周はずっと料理のことばかり考えるようになって(笑)、『もう自分のやるべきことは決まったんだ、帰ろう』と東京に戻って、料理の道へ進みました」山口さんのモットーは、1万時間突き詰めることでその道のプロになれるという「1万時間の法則」【アロマフレスカ】黄金期に、前菜とメインの2部門を担当山口さんが20歳で料理人を目指した当時、東京は第二次イタリア料理ブーム真っ只中。代官山や三軒茶屋の有名イタリアンでの修行を経て、2006年から1年間、イタリアのピエモンテ州とマルケ州で料理を学び、2007年に帰国後【アロマフレスカ】に入社します。「ちょうど原田シェフと笹川シェフ(現【ボッテガ】)の2トップがキッチンにいらした時代で、口コミサイトでも【アロマフレスカ】と【カーザヴィニタリア】が1位と2位を独占していた黄金期。僕は『前菜とメインを両方担当して』と言われて(笑)、体力的には本当に大変でしたが、1人で2つの部門を仕込みからやらざるを得ない状況が、日々の成長に繋がったんだと思います。メンタル的にも鍛えられて、“失敗”というワードは、諦めてしまったら失敗になるんですが、諦めないで何度も何度も結果が出るまでやれば失敗は起こらない、ということも学びました(笑)」『米沢牛のトリッパとイタリア産グリーンピースの煮込み』この日の前菜は、春仕様にアレンジされた『米沢牛のトリッパとイタリア産グリーンピースの煮込み』。別茹でにした小さな豆の食感がプチプチと軽やかで、トリッパとの相性の良さに意表をつかれます。「一般的なトリッパは臭みをとるためにニンニクを多用しますが、米沢牛のトリッパは全く臭みがないので、野菜とトリッパのスープをとるイメージで3時間半煮込みます。濾しただしを戻し、さらに鶏のブロードと合わせ、オーブンで香ばしく煮詰めるようにキャラメリゼすることでコクを出し、時間差でギアラを投入して旨みを重ねています」生産者の熱量に惹かれて、熊本まで直接に会いに行ったと言う山口さん。サシの少ない赤身肉は、休みなく裏返し、熱を丁寧にあてていきますメインは、赤身が中心の黒毛和牛「菊池源吾牛」。熊本県菊池市でアマニ成分を配合して作られる、10年連続「特A」受賞のブランド米「七城米」を与えることで、オメガ3をたっぷり含んだ黒毛和牛に育つそう。「日本の畜産業界では一般的に、高値で売れるようサシの多いA5ランクの黒毛和牛を育てようとしがちですが、サシを増やすために穀物ばかり与えて牛の健康を損ねていたり、味わい的にもサシが多いほどいいと言う時代でもありませんよね。特にうちでは厚切りでお出しするため、自分でも納得がいく赤身肉主体の黒毛和牛を探していました。『菊池源吾牛』の生産者である「菊池ユートピアファーム」増永さんは、牛の排出物を堆肥にし、その堆肥を使用し無農薬製法で収穫した稲や籾殻やお米をまた食べさせて、循環型畜産農業を実現しているんです」『菊池源吾牛のフィレの炭火焼き』シェフの手に触れた部分からとろけていくほど融点が低い菊池源吾牛。ナイフを入れた瞬間に感じられる柔らかさと、クリアな甘みのある味わいがポイントです。付け合わせは、全国の信頼できる生産者さんから直接仕入れる「野菜のちから」の旬の野菜をロースト。小麦粉と卵黄だけで作る手打ちパスタは、自信の表れ山口さんの“凝り性”はパスタにも表れる。日替わりでタリオリーニ、ピチ、オレキエッテ……とさまざまな手打ちパスタが登場【commedia】で提供されるのは、前菜5~6品とパスタ2品、メイン1品、デザート1品の9~10品で構成される、おまかせコース(15,000円・サービス料なし)のみ。なかでも山口さんの手腕がもっとも光るのが、オープン直前に使う分だけを伸ばすという手打ちパスタです。本日のパスタは、イタリアの小麦粉・00粉(ゼロゼロ粉)と卵黄だけで打ったという、タヤリン。グルテンで固めないためモチモチ感はなく、歯切れの良さが特徴「厳密に言うと、00粉(ゼロゼロ粉)に卵黄とそこに付着するわずかな卵白、少量の塩とこねる時に必要なオリーブオイルだけなので、打ち立ての麺はふわふわ。卵黄が濃い卵だと麺の味わいを邪魔してしまうので、極力自然農法で作られる黄身がレモン色の卵を使用して、小麦粉の甘さに寄り添うようにしています」『手打ちパスタ“タヤリン” 鶏のブロードとバターとわずかなチーズ』タヤリンを味わうためのパスタは、鶏のブロードと茹で汁、バターを少しずつ合わせたソースに、少量のチーズのみと、極めてシンプルな一皿。ふんわりとしたパスタの広がりや余韻まで感じられます。ワインは「自分の料理と相性が良いか」を基準にセレクト。ペアリング(5杯8,000円、3杯5,000円)も用意よりシンプルに、より素材を生かすための調理に邁進する山口さん。「東京には器用なシェフがたくさんいますし、手の込んだ料理はどこでも食べられると思うんです。僕は器用なほうではないし、“自分にしかできない料理”もあるんじゃないかと思っていて、例えば仕事帰りにいらしたお客さまが、難しいことは全て忘れて、食事した帰りにはすごく元気になって下さったり、食べて『これ何が入っているんだろう』と考える必要もないほど単純に『あぁ、おいしい』と感じられる料理を作っていきたいですね」山口さんが料理人を目指したきっかけにも通ずる、“人を幸せにする料理”。時間や手間を惜しまず、素材に真っ直ぐ向き合うからこそ、その先にある食べ手の腑にもストンと響く味わいが生まれているのではないでしょうか。commedia【エリア】東陽町/南砂町【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】20000円
2023年05月15日都会の喧騒を忘れさせる、モダンなチャイニーズレストラン【彬龍華66】があるのは西五反田エリアの目黒川・谷山橋近く。ヤザワミートのファンにはお馴染みの【ミート矢澤】や【あげ福】と同じ通り沿いで、五反田駅から歩いて5分もかからない駅近ながら、周囲には落ち着いた雰囲気が漂っています。シンプルながら風格を纏った【彬龍華66】の外観エントランスから入ってメインダイニングへ進むと、黒を基調としながら赤やゴールドを差し色にしたスタイリッシュな空間が出現。円卓にかけられた純白のクロスが映え、「ここぞ」というときに相応しい趣です。席数は46。テーブル席のほか、個室や半個室、生け簀を眺められるカウンター席もあります黒毛和牛の目利きと中国料理界におけるトップシェフとの縁組厨房を覗いてみると、そこには総料理長・中里卓氏の姿がありました。中里氏は、赤坂プリンス、ウェスティンホテル東京など、数々のラグジュアリーホテルで経験を積み、グランド ハイアット 東京の【チャイナルーム】で料理長を務めた人物。また、2007年には台湾における料理の祭典「台湾美食展 世界厨芸邀請賽」で銀賞を、2019年には東京都知事賞を受賞するという、輝かしいキャリアもお持ちです。中里卓氏は勉強熱心。斬新なアイデアを生み出して、伝統的な中国料理をさらなる高みへと昇華させますなぜ、和牛の精肉卸「ヤザワミート」とタッグを組んで【彬龍華66】を手がけることになったのか。聞けば、ヤザワミートの“行列請負人”として度々メディアでも取り上げられる井上彬さんと同じ中国料理店で働いていた縁で同社とめぐりあい、素材や料理に対する基本姿勢に共感。ウェスティンホテル東京の【龍天門】で働いていたときに師事した広東料理の“名匠”陳啓明氏を最高顧問に迎え入れ、本格的な中国料理のレストランを立ち上げるに至ったそうです。今まで筆者は【ミート矢澤】【焼肉ホルモン稲田】【BLACOWS】【今福】【鉄板バル チェローナ】とヤザワミートが展開するレストランを訪ねてきましたが、いずれにおいても同社の飽くなき探究心に心を動かされてきました。それゆえ役者が揃ったこの【彬龍華66】には名店の誕生を確信せずにいられません。【彬龍華66】の個室。このほかに誰にも会わずにたどり着ける秘密の裏導線を設えた部屋もありますあの伝説の担々麺がグレードアップして復活!では、肝心のお料理をご紹介しましょう。何はともあれ、まずは「担々麺」。今から27年前、米・カリフォルニア州のウォルナッツ・コンテストでグランプリを獲得したクルミ入りの担々麺が、再現されているのです。今でこそクルミのペーストをブレンドするという手法は珍しくなくなりましたが、当時は常識破りであり、中里氏のアイデアが元祖。【龍天門】で提供されるようになると、多くの人が殺到しました。それだけを求める人があまりに多かったので、メニューから外されて“裏メニュー”になり、それでも注文する人が後を絶たなかったため、ついには廃止されてしまったという逸話も。そんな伝説の味が復活するとは夢のようではありませんか。8割以上の客が注文するという『元祖 66くるみ担々麺』1,700円ゴマとクルミを100gずつたっぷり使ったスープは濃厚かつクリーミーで、スムージーのごとし。小麦の味わいを生かすべく1%の微差にこだわったというオリジナルの香港麺と、自家製豆板醤の上澄みからつくるラー油と織りなすハーモニーに、恍惚とせずにはいられません。ぜひ、肉味噌にもご注目ください。ヤザワミートの目利きが発揮された岩中豚を朝挽きするというこだわりようなので、肉の旨みをしっかりと感じられます。“追いご飯”もおすすめです。肉好きが拍手喝采したくなる黒毛和牛を使った料理も!ここはヤザワミート直営店、肉料理を食べずしては帰れません。メニューによれば、厳選された黒毛和牛のリブロース、タン、モモをさまざまな調理法でいただける、とのこと。香港では生簀から新鮮な海鮮を自分で選んで好きに調理してもらえますが、そのスタイルから着想を得たそうです。この日は但馬牛をルーツとする田村牛のロースをXO醤で炒めていただきました。その日に最もおいしい和牛のモモ肉(100g)を使用。『厳選和/\モモ/ XO醤炒め』3,500円口にすると、肉や野菜のピュアな旨みと、奥ゆきを感じさせる味わいに唸らされました。中国料理においては珍しく化学調味料を一切使わない“無化調”を貫いており、料理人のレベルの高さがうかがえます。千葉の契約農家で特別に栽培された中国野菜を使用。丁寧に下ごしらえして一気に炒めあげます中国の宮廷に伝わるソースとフカヒレの極上ハーモニー中国料理の高級食材「フカヒレ」も中里氏の手にかかると、一筋縄ではいかない逸品に仕立てられます。主役のフカヒレは収穫時期が限られる希少なモウカザメのヒレ。寒風にさらしてゼラチン質を豊富に含んだものを厳選し、中国の皇帝を長生きさせるために献上されていたという秘伝のソース(鴨や金華ハム、干し貝柱などから旨みを抽出したもの)で6時間煮込み、完成します。宮城県気仙沼産 “毛鹿鮫”ふかひれ特大姿煮込み(103名分)13,500円よく熱した陶板にのって運ばれてくるので、グツグツという音や立ち昇る湯気に食欲が刺激されます。箸ですっと切れるほどやわらかく、スープをたっぷりと含んだフカヒレを口に運べば、たちまち繊維がほどけて濃厚な味わいが充満します。ブームの予感!? シェフの感度の高さが表れたデザート中里氏と話すといつも発見があり、その勉強熱心な姿勢に舌を巻かれるのですが、デザートメニューも見事です。例えば、香港発祥のスイーツ「エッグワッフル」。ハチミツシロップと小倉あんをトッピングしていただく『名物 香港エッグワッフル』1,850円と『香港式ミルクティー』800円日本ではまだ馴染みの薄いエッグワッフルですが、香港では原宿のクレープのようにストリートフードとして親しまれています。【彬龍華66】では、外はサクサク、中はフンワリかつモッチリした特徴的な食感を再現するために粉の配合にこだわったそう。ビジュアルのインパクトも満点ですよね。エバミルクを使った香港式ミルクティーと味わえば、特に香港スイーツのマニアは歓喜するのではないでしょうか。メニューには、他にも北京ダックなどの贅を尽くした料理から、点心などのカジュアルな料理まで選択肢が豊富。コースでもアラカルトでも楽しめます。ここでしか味わえない、めくるめく中国料理をぜひ。この記事をまとめながら、筆者は【彬龍華66】のシグネチャー料理が揃ったスペシャルコース「THE 彬龍華66コース」を食べに再訪しようと考えているところです。彬龍華66【エリア】五反田【ジャンル】広東・香港料理【ランチ平均予算】2500円【ディナー平均予算】14000円【アクセス】五反田駅 徒歩6分
2023年04月17日「挽きたて、打ちたて、茹でたて」を体現正統派の蕎麦と、蕎麦×マグロの新しい出合いを堪能ラグジュアリーなシャンパンとのペアリングも醍醐味「挽きたて、打ちたて、茹でたて」を体現2022年に、有名寿司店御用達のマグロ仲卸として知られる【やま幸】が、東京・麻布にオープンした、【麻布山 蕎麦 三たて(みたて)】。店名通り、うまい蕎麦の三原則である「挽きたて、打ちたて、茹でたて」を体現した一軒です。店内は、どっしりとした欅のカウンターに、御影石の壁を配した落ち着いた雰囲気で、L字のカウンターのほかテーブルが1卓あります。クラシカルな趣が漂う店内店主の三浦さんは、日本料理の名店【京味】をはじめ、【銀座おのでら】では天ぷらを、神田の【神田尾張屋本店】や中目黒の【驀仙坊】といった蕎麦の名店でも研鑽を積んだ方。そば粉は、三浦さんの故郷である富山や、福井の在来種を使用しており、お客様が来店してから目の前で打ちあげます。細くコシのある、在来種を使った豊かな香りが醍醐味です。香り豊かな正統派の蕎麦加えて、経営はマグロ卸「やま幸」とあって、蕎麦とマグロを組み合わせたユニークなメニューもここならでは。マグロと合わせたガレット、刺身風に仕立てた『蕎麦刺し』など、クリエイティブなメニューが揃います。正統派の蕎麦と、蕎麦×マグロの新しい出合いを堪能それでは同店で食べたいメニュー3品をピックアップしてご紹介しましょう。『蕎麦前』「三たて」を実現するための、お通しのような存在。蕎麦屋にある定番、蕎麦味噌と、季節に合わせた食材を使ったおつまみを7種ほど楽しめます。『蕎麦前』を食べている間に蕎麦を打ちあげ、茹でて提供『蕎麦粉のガレット』福井県産の在来種の蕎麦粉を100%使って焼きあげたガレットは、周りはカリカリに、中はもっちりと仕上がっています。「やま幸」の極上マグロのすき身とキャビア、少々のわさびをのせて、包んでいただきます。蕎麦とマグロの組み合わせは同店ならでは『香箱ガニの蕎麦』富山で獲れた香箱ガニの身を丁寧に殻から外し、外子と内子とを混ぜ合わせてあんかけに。具と合わせるので、福井県産在来種の挽きぐるみの蕎麦粉を使い、しっかりとした食感と香りを楽しめるようになっています。三浦さんの出身地・富山の名物もメニューの随所にラグジュアリーなシャンパンとのペアリングも醍醐味アルコールは、日本酒、ワイン共に豊富に揃っていますが、特筆すべきは、シャンパンの品揃えです。蕎麦と合わせたり、だし巻き卵やそ蕎麦がきなど蕎麦屋定番のつまみをはじめ、富山産の鮑で作る蒸し鮑などと一緒に楽しめます。蕎麦とシャンパンの相性の良さを実感できる早い時間はコース仕立てで、遅い時間帯は飲んだ後の締めとして使ったり、土曜はアラカルトで楽しんだり、使い勝手のよさも魅力です。料理人プロフィール: 三浦 幸喜(ミウラコウキ)さん1984年、富山県生まれ。魚津で割烹【ねんじり亭】を営む父の姿を見て、自然に料理の道へ。いつか蕎麦屋をオープンしたいと、高校を卒業後【京味】で7年間日本料理を学ぶ。神田の【神田尾張屋本店】と中目黒の【驀仙坊】の2店の蕎麦屋で3年ずつ修業、蕎麦に欠かせない天ぷらを学ぶために【銀座おのでら】へ。2022年7月、やま幸グループの店として、シャンパンとのマリアージュで蕎麦の可能性を追求する【三たて】をオープン。麻布山蕎庵三たて【エリア】麻布十番【ジャンル】和食【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】17500円【アクセス】麻布十番駅 徒歩8分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。
2023年03月27日京都の人気和モダンカフェ「イクスカフェ(eXcafe)」の新店「イクスカフェ 吉崎鳳凰閣」が、2023年4月22日(土)より福井・あわら市にオープン。「イクスカフェ」新店が福井・あわら市にオープンイクスカフェは、京都に根付く人気の和モダンカフェ。安政時代から続く京都の老舗「播磨園」の有機茶葉を使用した抹茶や、七輪で焼く団子をはじめとした本格的なスイーツで人気を博している。現在は、古民家をリノベーションした1号店・嵐山や祇園新橋、八坂の3店舗を展開する。そんなイクスカフェがブランド初の県外店舗「イクスカフェ 吉崎鳳凰閣」を福井県あわら市にオープン。浄土真宗開立の祖である蓮如上人を偲建立された「蓮如上人記念館」の建物を引き継いだ、ブランド史上最大スケールの店舗だ。歴史的建造物の外観と広さ、荘厳さはカフェの域を超えている。店内から美しい北潟湖と鹿島の森を眺めながら、上質なカフェタイムを過ごしてみては。【詳細】イクスカフェ(eXcafe)吉崎鳳凰閣オープン日:2023年4月22日(土)住所:福井県あわら市吉崎1丁目901時間:10:00~18:00TEL:0776-75-1233
2023年03月17日店名、内装に込められているシェフの思い厳選素材による洗練の東京イタリアン営業後半はアラカルト対応で深夜3時まで「生き生きとした」という意味の店名【Attivo】に潜むストーリーが坂川さんの原点「もう30年前の話ですが、実は僕が子どもの頃、家族で月に一度くらい食事に行っていたイタリアンの店名が【Attivo】だったんです」と話し始めたオーナーシェフの坂川光平さん。【サヴァティーニ】出身のシェフが家族と営んでいる住宅街にあるイタリアンで、いまはもう存在していないそうだ。「家族とそこで食事をした時間がとても楽しくて、親しみやすいおいしさで幸せにしてくれるイタリア料理の魅力にハマっただけでなく、レストランという空間で親しい人たちと食事をする特別な時間の愛おしさのようなものを感じていたのだと思います」。カウンター越しにお客様と話すのも大好きという坂川さん。バータイムには一緒にグラスを傾けることも「店の名前を考えていた時「シェフの料理を食べると嫌な気持ちが吹き飛ぶ」というお客様からの嬉しい言葉を思い出して、“活”に繋がる単語を辞書で調べてみたんです。そうしたら“Attivo”という単語が出てきて……」。偶然にも子どもの頃通っていたお店と辞書の中で出会うことになった坂川さん。運命を感じ、Attivoを店名にしたそうです。ロゴのデザインはデザイナーであるお姉さんが。太陽のようなオブジェはお父さんのオフィスに飾ってあったもの店内のインテリアにも深いストーリーがあります。坂川さんのお父さんは本の装丁家として活躍していたデザイナーで、坂川さんがお店をオープンする時には内装のデザインをしてあげると約束してきれていたそうです。しかしながら、独立準備中直後に急逝されてしまいました。奥に深い店内。入口を入ってテーブル席、奥にカウンター席がブルーグレーにペイントした壁と木目を活かしたオイルステインのフローリングに、ちょっと使い古されたようなこなれ感のあるテーブルや椅子を配したシックな雰囲気の店内。「もし父がデザインしてくれていたらこんな風にしてくれたのでは?と、父と同じ道を進んだ姉が考えてくれました。壁に掛けている写真は、父が撮影したものなんです」と坂川さん。思い出や家族愛がたくさん詰めこまれた空間で働くというのは坂川さんにとっても活力になるに違いありません。カウンターまではシックな色調だが、カウンター内は差し色として明るい黄色にペイント厳選素材による洗練の東京イタリアン坂川さんが最初に入社したのは、東京イタリアンの代表格でもある【アロマクラシコ】。「イタリアで修業はしていない生粋の東京イタリアン育ち(笑)。要になる食材は、生産者さんはもちろん、間に入る業者さん、先輩をはじめシェフ仲間など信頼できる人たちが“これはいいよ”と愛を持って勧めてくれるものをいろいろ試して自分の料理に合うものを選んでいます」と、イタリアの郷土料理ではなく、いろいろな情報、食材が集まる東京で、自分のセンスを頼りにイタリア料理を表現しているのです。例えば前菜で用意されている『百合根のパンナコッタ』。北海道産の甘い百合根を極上の生クリームと牛乳と合わせてパンナコッタ仕立てにしたものを、香ばしく焼いた芽キャベツの甘味と芳ばしい香り、パリパリのカダイフの食感、そして、青いオリーブオイルのピリッとした辛みをアクセントにして表情豊かに楽しませてくれます。『百合根のパンナコッタ』1,100円(ハーフサイズ)メインでイチ押しなのが、星付きレストランでも使われている『あいち鴨』のローストです。一羽一羽丁寧に飼育されているだけでなく、精肉処理施設も併設した農場なので、鴨に移動などのストレスをかけることなく精肉に。また、〆た翌日には届くので鮮度も抜群。「すべての工程において手作業。命をいただくという思いを持って仕事されているところに感動したんです。最近飼育数が増えたとのことで分けてもらえることになりました」。皮目をしっかり焼いてカリカリにしたら、肉汁が暴れないようオーブンに出したり入れたりしながらゆっくり火を入れる「力強い旨みがありますが、味わいは綺麗でしょう?」と熱弁の続く坂川さん。惚れ込んだ食材だからこそ、おいしくしようという工夫、手間を重ねている、その溢れる料理愛に心が温まります。入念な火入で美しいロゼ色に。きめ細かい身質から溢れ出すジューシーな肉汁。旨みとコクはパワフルながら透明感のある余韻……。『あいち鴨』5,600円パスタは、アラカルトタイムなら素材さえあればなんでもリクエストに応えてくれそうなノリの坂川さんですが、トマトとグアンチャーレ(豚頬肉の塩漬け)、ブラッターチーズのインパクトが病みつきになる『アマトリチャーナ』と『パスタ マルゲリータ』は是非に、のスペシャリテ。フルーツトマト、ブッラータチーズ、バジルの味でパスタなのに、頭の中にピッツァが浮かぶ。会話も弾む楽しい一皿。『パスタ マルゲリータ』2,400円『パスタ マルゲリータ』は、ピッツァの名品をパスタで表現。遊び心がある坂川さんの人柄が伝わる一皿であり、イタリア料理の普遍的なおいしさが詰まったパスタでもあります。前半はおまかせコース、21時頃からの深夜タイムはアラカルトで対応営業は、18時021時頃まではおまかせのコースで対応し、以降はアラカルトに。ラストオーダーが深夜1時で、3時に閉店となっています。深夜帯は前菜とワイン、パスタとワインはもちろん「ワインだけ飲みに来ていただいても」と坂川さん。ちゃんとした食事会でも、デートでも、1人でもとどんなシチュエーションでも対応してくれる懐の深さもいいですね。好みを伝えつつ、坂川さんのエピソード付きのわかりやすい解説を聞きつつ、ワインを楽しく選ぶことができるワインも食材同様に、ただおいしいだけでなく、生産者、あるいは口にした時の印象にストーリーがあるもの、坂川さんの料理に合うものがセレクトの基準。「初めてレストランでボトルで頼んだワインとか、働いていたお店で一番好きだったワインとか、ブルネロ縛りの試飲会で一番感動した1本など、僕の思い入れワインも多数あります」。食後酒も充実。お父さんが残してくれたウイスキーも並ぶ丁寧に作られた食材、洗練された味わいの中に潜む懐かしい味わい、温かなホスピタリティなど、人とのつながりを大切にしながら、愛着のある店作りを自然体でしているように見える坂川さん。まだ新しいお店だけれど、生産者、業者、お客、そして坂川さんとその家族のストーリーを積み重ねて、味わいを深めていくに違いありません。いつか、坂川さんが子どもの頃に通っていた【Attivo】のシェフが、ドアを開けて入ってくる、そんなドラマティックなお話が聞ける日を楽しみに通いたくなる素敵なお店です。おいしい料理と上質のワインを用意して、深夜まで明かりを灯しているAttivo【エリア】神谷町【ジャンル】イタリアン【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】虎ノ門ヒルズ駅 徒歩6分
2023年03月13日