女優の清原果耶が主演を務める、映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』が現在公開されている。作家・野中ともその同名小説を実写化作した同作は、平穏に暮らしながらも時々息苦しくなる14歳のつばめ(清原)が、ある夜キックボードに乗った謎めいた老女“星ばあ”(桃井かおり)と出会ったことで交流を重ね、人生に変化が起きていく物語だ。監督を務めたのは、2019年に映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む、6部門を受賞、各映画賞も多数受賞した藤井道人。これまでに発表した、ひりひりとした作品とはまた一味違った今作は、藤井監督にとっても挑戦だったという。今回は藤井監督にインタビューし、作品についての思いやこれからの展望について話を聞いた。○■3~4年脚本を書いていた――藤井監督というと『新聞記者』の印象が大きかったので、『宇宙でいちばんあかるい屋根』がファンタジーな色合いのある作品で少し意外だったんですが、どのような経緯があったんでしょうか。この映画の話は2016年に前田浩子プロデューサーからいただきました。『青の帰り道』『デイアンドナイト』という2作を作り終えて、僕が20代で、3.11以降に感じた負の感情を出し切ったなという感覚があって、新しい作品に挑戦したいと思っていたときに声をかけてもらったんです。前田プロデューサーからいくつかの候補の本をもらって、その中で1番難易度が高そうだなと思ったのがこの作品でした。――どういうところが難易度が高いと思われたんでしょうか。僕が14歳の少女だったことがないので、自分がこの作品を撮ったらどんなものになるだろうという、知的探求心から「やります」と言って、それから3~4年、ずっと脚本を書いていました。――順番的には『新聞記者』よりも前にあった企画だったんですね。『新聞記者』は2018年に、イレギュラーにオファーをもらった仕事で、『宇宙でいちばんあかるい屋根』は2018年に撮る予定だったんですけど、撮影が諸事情で延期になったことで『新聞記者』を先に撮ることになりました。――そんなめぐり合わせがあったんですね。その順番と作風のギャップもあって、意外に思ったのかもしれません。意外性という意味では、この作品の次が『ヤクザと家族 The Family』(2021年公開)なので、またぜんぜん違うんですけど(笑)。でも自分の中では、職業として監督をやる以上、ひとつひとつが、時代に合うものであればいいなと。――『宇宙でいちばんあかるい屋根』において、「時代に合う」ところはどういうところでしょうか。誰もが、いろんな人に支えられて今があると思うんです。時代の空気が悪くなると負の感情が生まれやすい。でも、そんな中でも、心がちょっとでも綺麗になれる瞬間があるんじゃないかと信じていて。性善説じゃないんですけど、朝のニュースを見て凹んでしまう時代に、処方箋のような映画になればと思っています。○■4体の猛獣と映画が作れた――さきほども仰ってましたが、次の『ヤクザと家族』も気になります。『ヤクザ~』と『宇宙~』は、陰と陽じゃないですけど、伝えたいテーマは変わらないのかもしれないですね。両作品ともに家族というものをどういう目線から描くかということで、違う作品になるのかなと。『ヤクザ~』に関しては、社会からこぼれ落ちてしまった人に対する問題提起ですかね。レールに乗れなかった人にとって、厳しい時代になってることを描きたいということが、僕とプロデューサーの河村(光庸)さんが掲げているテーマです。――タイトルと「こぼれおちた人」ということから、『ヤクザと憲法』も思い浮かべました。近いと思います。あの作品はドキュメンタリーでしたけど。数年前に、フランス人の監督の撮った『ヤング・ヤクザ』というドキュメンタリーもあって、社会的なドキュメンタリーは多いけれど、実写映画では、こうしたテーマのものはなかったので、エンターテインメントとして、誰も見たことのないヤクザ映画をやろうぜというたくらみがあります。でも、『宇宙~』も『ヤクザ~』も、どちらも楽しんでもらえたらと。それに、『宇宙~』では清原果耶ちゃんと桃井かおりさん、『ヤクザ〜』では綾野剛さんと舘ひろしさんという、4体の猛獣と映画が作れましたからね(笑)。――清原さんにも、そういった部分があるんですか?果耶ちゃんは『デイアンドナイト』で出会った素晴らしい女優で、達観しているし、演技に対しても誠実で嘘が通用しないし、僕らの本気を受け取ってくれる。『デイアンドナイト』は果耶ちゃんじゃないと成立しなかったと思います。今回の『宇宙~』も、果耶ちゃんのキャスティングが決まってから、他のキャスティングも次々と決まって、クランクインできた。でも実は、つばめの役はずっと決まらなくて。僕も当初は果耶ちゃんのイメージはなかったんですけど、プロデューサーの前田さんが『透明なゆりかご』を見て、この役は果耶ちゃんがいいんじゃないかという話になって、完成にたどり着いたんですね。――当初は清原さんのイメージではなかったのはどういうところでそう思われたんですか?果耶ちゃんが『デイアンドナイト』で演じたのが、負の感情が大きくて、孤独な役だったので、『宇宙~』のつばめのイメージには結びついてなかったんです。でも、実際に脚本を果耶ちゃんをイメージして読むと、ぴったりきたんですよね。――『宇宙~』では、伊藤健太郎さんの役もいいですよね。伊藤くんの役ははまり役でしたね。自然体で飾らないところが魅力で、「お隣さん加減」がいいんですよね。中学生のときの隣の大学生って、そのときはかっこいいけど、大人になったらそこまで好きにならないかもしれない。そういう感じのいい塩梅で演じてくれてます。伊藤くん自身も無駄なエゴがなくて、淡々と飄々と演出を受けてくれて、それでいて内なるものも持っているし。それと、伊藤くんは、撮影のとき以外全部寝てるんですよ(笑)。「俺、どこでも寝れるんですよ」って。それがかわいかったです(笑)。――そうだったんですね(笑)。清原さんに限らず、藤井監督の作品では、『青の帰り道』の横浜流星さんや、今回の醍醐虎汰朗さんなど、若手俳優が負の感情を演じることも多いですよね。若手俳優さんは、なかなかそういう役を演じられる機会がなさそうなので、すごく印象的です。重い役や業を背負った役を演じられる俳優さんって、もしかしたらそんなに多くはないのかもしれないですね。若手の俳優さんには、いい出会い方をさせてもらったなと思います。――『青の帰り道』は、横浜さんの作品の中でも、すごく異色で、いい表情を見せているなと思いました。いいですよね。監督をちゃんと見てくれるというか、こっちがやりたいことを信じてくれる。演技の上で追い込んでも応えてくれるし。最近は仲良くなりすぎて「みっちー」なんて呼ばれてますけど、本当に大事なファミリーだし、僕の20代がこめられた役をまたお願いしたいですね。――やっぱり、登場人物に自分を投影することは多いんですか?自分の目線をどこに置くかだと思うんですね。『宇宙~』だと、醍醐くんが演じた笹川に置いていたし、『ヤクザと家族』の場合は、綾野剛さんが演じた山本賢治、『新聞記者』では松坂桃李さんが演じた杉原拓海に感情移入しながら撮っていました。○■『新聞記者』の終わり方に日本の未熟さ――『新聞記者』の話になりますが、藤井監督は、政治には興味がなくて一度は断ったということを仰っていて。ただ、公開されて、その後の1年の世の中を見ても、激動の時代だと思うんですが、そのあたりのご自身の考えは変化したりしましたか?今の本音で言えば、否定し合わない社会になればいいなと思っています。僕自身、『新聞記者』も、何かを否定しない、問いかける終わり方にしていて。でも、ああいう終わり方が、日本の未熟さでもあると思うんです。例えば、韓国であれば、政治映画がしっかり根付いているし、史実に基づいた映画が多い分、史実に基づいた結末が描けるけれど、日本でそれをやるには早いと思うんです。――確かに、光州事件にしても、民主化闘争にしても、それを描くには時間がかかったとは言われていますね。『新聞記者』の公開の頃は、参院選の前だったので、若い人たちに選挙に行ってほしいということは思っていました。そして、今の僕の心境としては、きれいごとかもしれないんですけど、共生できる世の中は、いつか来るのかなって思っています。――それは、疑問形ですか、希望ですか?来るという確信はないけれど、願いとしてですね。僕はSNSではそういう発言を一切しないようにしていて、それは映画でしか物事を伝えないと決めているからなんですね。――それと、藤井監督は、けっこう初期の段階から、海外への目線もあると言われていました。社会と地続きで、問題提起のある映画というのが、世界的にも求められていると思いますが、そこはいかがですか?やっぱり、文化としての映画というものをしっかり考えている、深田晃司監督や濱口竜介監督という先輩がいらっしゃるので、自分がその中で何ができるかを考えています。今後、2023年くらいまでの作品が撮り終わったら、監督に固執しないでもいいのかなと思っているんです。もしかしたら、監督業をセーブしても、若い世代をフックアップすることに時間を割くほうがいいのかなとか、でもサラリーマンなので撮らないといけないなとか、いろいろ考えているところです。■藤井道人1986年8月14日生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作『オー! ファーザー』(14年)でデビュー。 以降『青の帰り道』(18年)、『デイアンドナイト』(19年)など精力的に作品を発表。19 年に公開された『新聞記者』は日本アカデミー賞で最優秀賞 3部門含む、6部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。2021年には『ヤクザと家族 The Family』の公開が控える。(C)2020「宇宙でいちばんあかるい屋根」製作委員会
2020年09月11日毎週日曜にWOWOWシネマにて放送中の「W座からの招待状」。この度、7&8月放送の作品ラインアップが発表された。注目は、昨年公開されたシム・ウンギョン&松坂桃李主演『新聞記者』。“報道メディアは権力にどう対峙するのか”を問いかけ、公開序盤から各地で満席が続いた話題作。第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞し、凱旋上映もされた本作が7月19日(日)、ついにTV初放送される。また、8月23日(日)には、同じく昨年公開された『真実』をTV初放送。是枝裕和監督の長編14作目となる本作は、構想8年の渾身作にして初の国際共同製作映画。全編フランスにて撮影された本作には、カトリーヌ・ドヌーヴが主人公の国民的大女優役を演じ、娘役でジュリエット・ビノシュが出演、母と娘の愛憎渦巻くドラマが描かれた。ほかにも、水谷豊が監督し、出演もしている『轢き逃げ 最高の最悪な日』、『淵に立つ』の深田晃司監督と筒井真理子が再びタッグを組んだ『よこがお』、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンが共演した脱獄映画の金字塔を、チャーリー・ハナムとラミ・マレックのコンビでリメイクした『パピヨン』などTV初放送作品がずらり。いま観るべき作品がラインアップされている。「W座からの招待状」は毎週日曜日21時~WOWOWシネマにて放送中。(cinemacafe.net)■関連作品:パピヨン(2018) 2019年6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ウィーアーリトルゾンビーズ 2019年6月14日より全国にて公開予定©2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズよこがお 2019年7月26日より角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS轢き逃げ 最高の最悪な日 2019年5月10日より全国にて公開Ⓒ2019映画「轢き逃げ」製作委員会さらば愛しきアウトロー 2019年7月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved世界の涯ての鼓動 2019年8月2日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開©2017 BACKUP STUDIO NEUE ROAD MOVIES MORENA FILMS SUBMERGENCE AIE真実 2019年10月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA
2020年06月30日超熟シリーズなど『Pasco』ブランドで知られる、敷島製パン株式会社(以下、敷島製パン)。「食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」という理念の元に創業され、2020年に創業100周年を迎えました。100周年記念として新聞などに掲載された敷島製パンの広告が、「一目瞭然だ」とネット上で話題になっています。それがこちら!クリックすると、画像を拡大できます食糧難の時代にパンを焼きはじめ、大戦中も、大地震の時も、作る手を止めることなく歩んできた敷島製パン。ひたすら「パンを焼き続けました」という文字が並ぶインパクトがツボに刺さった人は多いようです。・100年分の「パンを焼き続けました」。・「パンおいしそ~」と思ったらビッシリと…こういう広告、好きです!・「戦時中は焼いてないでしょ?」と思ったら焼いていた。すごい!・とてもいい広告。これからも焼き続けてほしい。・いつもPasco食べてます!100周年、おめでとうございます!「日本の食料自給率を国産小麦で支えたい」という想いがある敷島製パン。広告のラストにある「今日もパンを焼き続けています」からは、未来を支えていこうとする情熱が伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月12日6月4日(木)のテレビ東京「午後のロードショー」では、アカデミー賞脚本賞にノミネートされたオーストラリアのコメディ映画『クロコダイル・ダンディー』を放送する。オーストラリアのコメディアン、ポール・ホーガンが自ら原案、脚本、主演して製作。本作のヒットで彼はゴールデングローブ賞主演男優賞に輝いたほか、アカデミー賞脚本賞にもノミネート。ニューヨークの大新聞社の社主の娘で、花形記者としても活躍するスー・チャールトン(リンダ・コズラウスキー)は、オーストラリアでワニに足を食いちぎられながら自力でジャングルから生還したクロコダイル・ダンディーという男の話を耳にする。その話に興味を持ったスーは、彼に会うためにオーストラリアへ。観光会社を経営するウォルター(ジョン・メイロン)と会い、例の男の話を聞いていると、1本のナイフが店に投げ込まれワニに襲われた男が駆け込んでくる。驚くスーだが、ほかの客たちは心得たもので彼の登場に盛り上がる。この陽気な男こそクロコダイル・ダンディー(ポール・ホーガン)だった。通称ミックと呼ばれている彼に、スーは食いちぎられたとうわさされていた足のことを聞くと、ミックは裾をまくりひどい傷跡を見せた。スーはワニに襲われた場所でインタビューをしたいと申し出、ミックはスーを連れジャングルへ向かう。途中ワニに襲われたり、カンガルー狩りの男に出会ったり、先住民に会ったりと、都会育ちのスーには刺激的で、楽しい時間だった。そしてスーはニューヨークへ帰る際、記事のためにとミックもニューヨークへと誘う。ジャングル育ちのミックはついに大都会へと向かうことに…という物語。本作はその後『クロコダイル・ダンディー2』と『クロコダイル・ダンディー in L.A.』の2作の続編が製作。『クロコダイル・ダンディー2』ではスーと共にニューヨークで暮らすダンディーがコロンビアの麻薬組織と戦い、13年ぶりの続編となった『クロコダイル・ダンディー in L.A.』ではワニ漁が禁止となったダンディーが、ロスに移住するというストーリー。午後のロードショー『クロコダイル・ダンディー』は6月4日(木)13時35分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年06月04日『新聞記者』藤井道人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』の公開が決定。今回初共演となる綾野剛と舘ひろしを迎え、“ヤクザ”をテーマにした壮大な物語を作り出す。本作は、『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』などの話題作を世に送り出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した藤井監督のオリジナル脚本作品。1999年、2005年、2019年――3つの時代で見つめる、ひとりの男とその家族・ファミリーの壮大なヒューマンストーリーだ。男は自暴自棄になっていた少年期に、地元のヤクザの親分から手を差し伸べてもらったことで、心の救いを得て父子の契りを結ぶ。しかしときはうつり、彼にも愛する自分の家族ができる。一方、暴対法の施行はヤクザの有り様と男の環境を一変。男の選んだ生き方は様々な矛盾やハレーションをおこし始め、組の存続を巡る因縁の敵との戦いの中、ヤクザであることを貫くことは、かけがえのないものを失うという状況を突きつけられていく…。綾野さんが演じるのは、広域指定暴力団の3次団体・柴咲組の組員、山本賢治。今回がヤクザ役初挑戦となる。父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っているときに柴咲組組長の危機を救ったことから、ヤクザの世界へ。移り変わる社会の中で「組織=ファミリー」と「愛する家族」の間で揺れ動く、時代を象徴する“最後のヤクザ”ともいえる男の半生を演じる。そして舘さんが演じるのは、少年・山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与える柴咲組組長・柴咲博。43年ぶりのヤクザ役だ。キャスティング理由について藤井監督は「河村プロデューサーと話して、主人公の山本という役は綾野剛以外考えられない、という共通の認識でした」と言い、「20年の役を生きる山本という役は、その時代を象徴するかのように様々な繊細な感情を表現しなければならなかったからです。綾野さんのストイックな役への姿勢は、本作の脚本の世界を何倍にも広げてくれました」とコメント。一方、舘さんのキャスティングについては、監督のリクエストだったそうで「かっこよくて、でも愛嬌もある、優しい『父親像』を舘さんに託しました。舘さんには撮影時本当にたくさんのことを教えていただき、僕の監督人生の大きな財産の一つとなりました」とふり返っている。出演キャストコメント■綾野剛渾身の作品が生まれました。現場では今までに感じた事の無い鼓動の連続で、毎日が走馬灯のようでした。果てしなく目を背けたくなるような残酷さと、その体温を永遠と抱きしめ続けたくなるような心地よさ。これが"家族"なのかと。母、親父、兄弟、愛した女。過去から現在、人権と時代。そしてこれからの未来を生き抜く子供たち。私達、藤井組は、その全てをひとつの映画に込めました。幾度もの難関にも映画は私達を見放さず、見つめ続け、救ってくれた。映画は私達にとって最後の"家族"です。スタッフ、キャスト、家族のみんなで乗り越え導き出した愛の結晶。それが「ヤクザと家族 The Family」です。どうか、どうか。家族を大切に。■舘ひろし「ヤクザ」という題材で家族の愛を描いた作品(脚本)に、大変興味を持ちました。藤井監督は感情表現を繊細に演出し、俳優スタッフが一つとなり、丁寧に作品を作り上げていきます。その姿勢に感銘を受けました。綾野剛さんは、訴えかける目力が素晴らしい。いつも作品のこと、役柄を深く考えており、役の中をリアルに生きている、そんな俳優さんだと思います。とても刺激をもらいました。「ヤクザと家族 The Family」どうぞ、ご期待ください。『ヤクザと家族 The Family』は2021年公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月27日編集部:学研キッズネット編集部朝日学生新聞社は、政府の緊急事態宣言の対象が全国に拡大したのをきっかけに、日刊紙「朝日小学生新聞」の1面の無償公開を2020年4月15日から始めました。休校のため家で過ごす小学生に役立ててもらえたらと考えています。月曜~金曜の正午ごろに、その日の朝日小学生新聞の1面をPDF形式でウェブサイト上に公開。土曜、日曜の記事は月曜日に更新(ただし、都合により公開や更新ができない場合もあります)。日々のニュースやコラム、連載1万6千回を超える4コマまんが「ジャンケンポン」などを読むことができます。緊急事態宣言が終わるまでの無償公開を続けていく予定です。公開ページは以下のとおり。休校中の家庭学習や、活字を読む習慣づくり、親子のコミュニケーションなどにお役立てください。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月22日編集部:学研キッズネット編集部「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞」を発行する朝日学生新聞社は、小・中・高校など学校、教育機関を対象にICT学習に対応した「デジタル教材版」サービスを2020年5月末まで、期間限定で無料提供することを発表しました。デジタル教材版無料提供の概要「デジタル教材版」はパソコン、タブレット、スマートフォンでの閲覧が可能。インターネット環境がある場合にご利用いただけます。学校・クラスごとにIDを発行し、一つのIDで児童・生徒全員で閲覧可能(ただし閲覧数には制限あり)。クラス単位での調べ学習や授業、宿題などに活用できます。パソコンでは、文字や単語を調べられるオンライン辞書「Weblio辞書」機能がついています(タブレット、スマートフォンには今後対応予定)。学習に役立つワークシートもついている。※朝日小学生新聞は毎日、1面だけの配信です。※朝日中高生新聞は週1回、すべてのページを配信します。※朝日学生新聞社は、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務体制をとっており、無料提供の手続きにお時間をいただく場合もあることをご了承ください。■お申し込み・問い合わせ「学校名、担当者、TEL番号、メールアドレス、閲覧希望数、使用する学年」をご記入いただき、下記アドレスまでお送りください。朝日学生新聞社 デジタルコンテンツ部 e-mail:digital@asagaku.co.jp■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月17日アメリカ・ニュージャージー州に住むグレッグ・デイリーさんは新聞配達員をしています。2020年3月、彼は配達先の高齢女性から「できるだけガレージに近い場所に新聞を置いておいてくれませんか?そうすれば少しでも外に出る距離が短くなるので」と頼まれたのだそう。この女性は新型コロナウイルス感染症の感染を恐れて、玄関からほんの数メートルの距離ですら出ることができなくなっていたのです。『Good Morning America』によると、それを聞いたグレッグさんは「一体彼女はどうやって生活に必要なものを手に入れているのだろう?」と思ったといいます。新聞と一緒に「生活必需品を届けます!」数日後、スーパーへ行ったグレッグさんはふとあの高齢女性のことを思い出したのだそう。そして女性に電話をかけて、「何か必要なものがあれば買ってお届けしますよ?」と聞いてみました。すると女性は大喜びして、「できればお向かいのお宅のぶんもいくつか買ってきていただけますか?」と頼んできたのです。その時、グレッグさんの頭にあるアイディアが浮かびました。新聞と一緒に配達先のお宅に食料品を届けてあげよう!こうしてグレッグさんは新聞にこんなメモを貼ってみることにしました。私はグレッグ・デイリーと申します。あなたのお宅に毎朝新聞を配達している者です。この困難な時に皆さんの中には買い物のために外出するのが難しい方がいらっしゃると思います。そこで食料品や日用品を買ってお届けしたいと思っています。手数料は無料です。Good Morning Americaーより引用(和訳)するとこの日からグレッグさんのもとには配達を依頼する電話が殺到!彼1人ではとても追いつかないため、家族も総動員でこのサービスの提供を始めました。グレッグさんの娘が注文を取りまとめてリストを作り、妻が時間短縮のためにスーパーに事前に注文、そして2人の息子たちは買った商品を運ぶのを手伝っているといいます。Greg Dailey has delivered newspapers and groceries to over 50 New Jersey residents who can’t leave their homes. by Good Morning America on Saturday, April 4, 2020グレッグさんに配達を頼んでいる76歳のジョアンさんは、食料品のオンライン注文にも挑戦したのだそう。しかし注文の受付が完了するまでに5日間かかり、結局数日後にはキャンセルされてしまったということです。そんなジョアンさんはグレッグさんのことを「彼は命の恩人です」と話しています。グレッグさんは3月21日からこのサービスを始め、1日に50軒以上に食料品を配達しているのだとか。注文リストをまとめ、買い物に行き、買った商品を消毒して配達するのに7時間近くかかるそうです。しかし利用者からは謝礼は一切受け取らないといいます。娘のエリンさんは「(謝礼は)配達先の人たちの笑顔を見るだけで十分です」と語っています。グレッグさんはこのサービスを必要としている人がいる限り、これからも続けていくということです。誰もが心に余裕が持てないこんな時だからこそ、困っている人がいたら助けの手を差し伸べてあげる…そんな思いやりを忘れずにいたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月13日『ゆず新聞』が本日から発売開始。本紙は、ニューアルバム『YUZUTOWN』を携えて全国を巡るアリーナツアー“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN”の開催を記念した、特別仕様の新聞だ。本誌では、“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN”の一環として、ゆずが、 4月25日(土)、26日(日)にこけら落とし公演を予定している、ぴあアリーナMMの建設現場をアーティストとして初めて訪れ、ステージへの意気込みを語るロングインタビューを敢行。そのほか、アルバムジャケットのアートワークに描かれた想像の街“YUZUTOWN”の解説や、ゆずっこ1190名のアンケートをもとにした“YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWNで聴きたいゆずの曲”、“ゆずらしさを感じる曲は?”、“つらいときに元気になるゆずの曲は?”などのランキング、 ツアーグッズ紹介なども展開している。本紙は当初、 首都圏一都三県のセブンイレブンでの販売を予定していたが、噂を聞きつけたファンからの要望に応えるべく、セブンネットショッピングのサイトで、まるごと1冊ゆず特集本『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITION 2 ゆず』とのセット販売を実施することが決定した。北川悠仁は、「“YUZUTOWN”のトリセツになったんじゃないかな 」との言葉を口にしている。■商品概要『ゆず新聞』発売日:4月1日 定価:220円(税込)タブロイド判 オールカラー 8P※東京・神奈川・千葉・埼玉のセブンイレブンで販売。セブンネットショッピングにて『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITON 2 ゆず』とのセット販売あり。※店舗により取扱いのない場合があります。 品切れの際はご容赦ください。セブンネットショッピング( )■『ぴあMUSIC COMPLEX SPECIAL EDITION 2 ゆず』タイトル:ぴあMUSIC COMPLEX(PMC)SPECIAL EDITION 2 ゆず発行:ぴあ株式会社発売:2月27日定価:1,364円+税判型:A4変型 96P オールカラー 無線綴じ全国書店、 ネット書店、 CDショップ、 ライブ会場にて販売関連リンク( )
2020年04月01日シム・ウンギョン&松坂桃李主演映画『新聞記者』が、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞したことを受け、全国190館(3月13日時点)での凱旋公開が決定した。各映画賞受賞を受けアンコール上映のオファーが急増3月6日に行われた第43回日本アカデミー賞授賞式において、最優秀作品賞、主演男優賞(松坂桃李)、主演女優賞(シム・ウンギョン)の3部門で最優秀賞を受賞した本作。主演男優賞と主演女優賞を同じ作品が受賞したのは第34回(2010年)の『悪人』(妻夫木聡、深津絵里)以来、さらに最優秀作品賞も同時受賞したのは第26回(2002年)の『たそがれ清兵衛』(真田広之、宮沢りえ)以来17年ぶりの快挙となった。最優秀作品賞が発表された際には、松坂さんは「うれしいです。純粋に」と喜びを露わにし、「スタッフの方々、関係者の方々と一緒に喜びを今すぐにでも分かち合いたい気分」とコメント。シム・ウンギョンは「本当に計り知れません。ありがとうございます。何とも言えない気持ちなので、光栄です。ありがとうございます。(来年の司会)頑張ります!」と来年の授賞式の司会についても言及。藤井監督も「本当にうれしいしか言えないんですけど、本当にもっともっとたくさんのスタッフとみんなと力を合わせてこの映画を作ったので、早くみんなに報告したい。(松坂)桃李君と同じ思いです」と語っていた。各賞受賞を受け、本作のアンコール上映のオファーが急増、それまで47劇場の予定が143館の追加劇場が決まり(3月13日時点・合計190館)凱旋上映が実現した。独自の企画性で躍進するスターサンズ映画が賞レースを席巻『新聞記者』の製作・配給をしたスターサンズは、ほかにも池松壮亮×蒼井優×真利子哲也監督の『宮本から君へ』、『新聞記者』のモデルとなった望月衣塑子記者を追った『i -新聞記者ドキュメント-』も国内映画賞を多数受賞。3作品の合計で29の映画賞を受賞、24ノミネートに上り(3月13日時点)、現在も好調な興行を続けている。スターサンズ代表で『新聞記者』作品の企画・製作・エグゼクティブ・プロデューサーを務める河村光庸は、「このようなインディペンデント映画を日本アカデミー賞の最優秀賞まで引き上げてもらった多くの映画人の方々に深く感謝いたします」とコメントを寄せている。なお、2020年は最新作として長澤まさみ主演、大森立嗣監督『MOTHER マザー』が初夏に全国公開、さらには2021年公開予定の古田新太と松坂さんの実写初共演となる『空白』の公開が控えている。『新聞記者』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会i-新聞記者ドキュメント- 2019年11月15日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©2019『i –新聞記者ドキュメント-』
2020年03月12日「第43回日本アカデミー賞」授賞式が3月6日(金)に行われ、『新聞記者』が最優秀作品賞を受賞し、本作でW主演を務めたシム・ウンギョン&松坂桃李が、そろって最優秀主演賞も射止め、歴史的快挙を遂げた一夜となった。また、最優秀監督賞は『翔んで埼玉』の武内英樹監督が、最優秀助演賞には『キングダム』より長澤まさみ、吉沢亮が受賞となった。作品賞には、漫画原作の実写化映画として誰もが唸り、興行収入57億円の大ヒットを遂げた『キングダム』、時事的なテーマで鋭くメスを切り込んだ社会派映画『新聞記者』、強烈な埼玉ディスりが海外の映画祭でも受けた『翔んで埼玉』、精神科病棟で紡ぎ出される物語を丁寧に撮った『閉鎖病棟-それぞれの朝-』、余韻の残る音楽/青春映画として光った『蜜蜂と遠雷』の5作がラインナップ。振り返ってみても、第一線のエンターテインメント感が強い作品から、繊細なテーマを扱う作品まで、例年よりもバラエティが広がったように見受けられる。中でも、医療系大学の新設をめぐる権力の闇、そこでの記者と官邸の攻防を描いた『新聞記者』が頭ひとつ抜きんでての受賞となった。『新聞記者』は公開当時、決して大規模な館数での公開ではなかったが、シムさんや松坂さんの確かな演技、加えて、日本の政治という表現が難しいジャンルに屈さず、正面から描き切った藤井道人監督の手腕が光り、口コミからヒットへとつながった。一方、東京をめぐる埼玉と千葉の大抗争、郷土愛を大真面目にコメディとして描いたエンタメ超大作『翔んで埼玉』の最優秀監督賞受賞や、『キングダム』において、長澤さん、吉沢さんがそれぞれ最優秀助演賞を受賞したことも忘れ難い。スピーチで武内監督は「取っちゃいけない作品が取ってしまった」と照れ笑いを浮かべていたが、多種多様なジャンルの作品が豊かに作られ、一極集中の結果にならなかったことが第43回アカデミー賞の特徴と言える。それは同時に、観客が選ぶ楽しみ、観る楽しみの選択をより高いレベルでできるようになったことの表れでもないだろうか。それにしても、最優秀主演女優賞を受賞したシムさんの涙のスピーチは美しいものだった。役所広司に名前を呼ばれた後、しばし呆然とし、固まった顔をしていたシムさんは、壇上に上がりブロンズ像を受け取った後、涙をハラハラと零した。声にならないか細い声で、「すみません」と一言発すると、場内から大きな拍手が沸き起こり、彼女を支えた。その後、シムさんは何度も「ありがとうございます」と言い、「一緒に共演できて本当に光栄でした、松坂桃李さん。本当に本当にありがとうございました。これからも頑張って活動します」と日本語でしっかりと言葉を紡いだ。シムさんの透き通るような瞳と、心のこもった言葉のひとつひとつが、お茶の間にも感動を呼んだ。昨年は『孤狼の血』で最優秀助演男優賞を受賞し、熱いまなざしでスピーチしていた松坂さんだったが、今年は最優秀男優賞受賞の際、穏やかな表情で喜びをかみしめる形のスピーチを披露。「この作品は僕の知る限りでは実現するまでに二転三転、四転…五転くらい、いろいろなことがあって。それでも、この作品をしっかりと映画を観てくださる方に届けたいという人が一致団結し、藤井監督の舵の元、撮影を終えることができました」と撮影の日々を思い返しながら、気持ちを伝える。最後は、「今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がちゃんとなれるようにいけたらと思います。今回は本当にありがとうございました」と、今後にも期待がかかる言葉で締めていた。(text:赤山恭子)
2020年03月06日第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞を受賞した松坂桃李が登場した。昨年の第42回日本アカデミー賞では、最優秀助演男優賞を受賞した松坂。今年は映画『新聞記者』で最優秀主演男優賞に輝いた。優秀主演男優賞を受賞した菅田将暉と並ぶと、実は連絡先も知らないという2人の関係について「不思議な感覚なんですよね。僕はライバルという風にも思ってますし、同じ事務所の一人として、同志とも思ってますし」とコメントする一幕も最優秀賞の受賞が発表されると、驚いた様子で登壇し、「ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることがで きて最後まで駆け抜けることができました」とコメントすると、最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンも見守った。『新聞記者』はさらに、作品賞も受賞。松坂は「ここにいないスタッフとも、喜びを分かち合いたい」と喜び、ウンギョンは「計り知れません。本当に光栄です」と笑顔を見せた。○最優秀主演男優賞 松坂桃李 コメントこの作品は僕の知る限りでは実現するまでに二転三転四転、五転くらいおそらく色々なことがあって、それでもこの作品をしっかりと映画を見てくださる方に届けたいという人が一致団結し、藤井監督の舵の元、撮影を終えることができました。僕自身も、10年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることがで きて最後まで駆け抜けることができました。何より、「この作品で頑張ってこい」「行ってこい」と行ってくれた事務所のマネージャーさん、社長含めて後押ししてくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がちゃんとなれるようにいけたらと思っております。今回は本当にありがとうございました。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『新聞記者』監督賞…武内英樹(『翔んで埼玉』)主演男優賞…松坂桃李(『新聞記者』)主演女優賞…シム・ウンギョン(『新聞記者』)助演男優賞…吉沢亮(『キングダム』)助演女優賞…長澤まさみ(『キングダム』)アニメーション作品賞…『天気の子』外国作品賞…『JOKER』新人賞…岸井ゆきの、黒島結菜、吉岡里帆、鈴鹿央士、森崎ウィン、横浜流星(C)日本アカデミー賞協会
2020年03月06日第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日に行われ、『新聞記者』が最優秀作品賞に輝いた。『新聞記者』は、ひとりの新聞記者の目線を通して、新聞社や内閣特別調査室など緊張感あるシーンをリアルに映しながら、報道メディアが権力にどう対峙するかを描写した作品。本作は作品だけでなく、最優秀主演部門を独占。最優秀賞の数では『キングダム』が最大で4部門を受賞した。最優秀主演男優賞の松坂桃李は「僕自身も、10 年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がち ゃんとなれるようにいけたらと思っております」と噛みしめるようにコメント。最優秀主演女優賞のシム・ウンギョンは受賞に大粒の涙を流し「全然思わなかったので、全然準備をしていませんでした。ごめんなさい」と語り、監督や共演した松坂桃李に感謝を述べ「これからも頑張って活動します。本当に今日はありがとうございます」とスピーチを締めくくった。また、最優秀助演男優賞に輝いた吉沢亮は『キングダム』で主演を務めた山崎賢人に感謝を述べ「彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげですごく素敵な作品になったと思うし、彼とお芝居をしたことによって、僕が(最優秀助演男優賞)いただけることになったのかなと思っています」と緊張した面持ちで語った。最優秀助演女優賞に選ばれた長澤まさみも『キングダム』の演技での受賞。トロフィーを手に「まだまだこの先自分がどうなるかというのは自分も見えていないし、見えない自分というか、まだ会ったことのない自分を目指してこれからも励んでいきたいなと思います」と晴れやかな表情を浮かべた。第43回 日本アカデミー賞 主な結果最優秀作品賞『新聞記者』最優秀主演男優賞松坂桃李『新聞記者』最優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』最優秀助演男優賞吉沢亮『キングダム』最優秀助演女優賞長澤まさみ『キングダム』新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン!』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄 -約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』最優秀アニメーション作品賞『天気の子』最優秀監督賞武内英樹『翔んで埼玉』最優秀脚本賞片島章三『カツベン!』最優秀音楽賞RADWIMPS『天気の子』最優秀外国作品賞『ジョーカー』
2020年03月06日麻生太郎副総理兼財務相(79)の記者会見での対応が物議を醸している。12月10日に行われた会見の冒頭で、幹事社を務める東京新聞の男性記者が「政府が5日に決定した経済対策」について麻生氏へ質問。基金の活用について麻生氏の見解を求めた。すると麻生氏は訝しげな表情で「何新聞だっけ?」と尋ね、「東京(新聞)です」と答えた記者に対して政府が発表した資料のなかに基金という言葉が使われていないことを指摘。「ブリーフィングのなかでは基金のような……」と口ごもった記者に対して、麻生氏は「あなたの言い方は気をつけなよ。これ、テレビに映ってるんだから。基金って言ったろ?」と質問を遮って注意する。最終的に記者が発表のなかで基金という言葉が使われていないことを認めると「基金という言葉は対策のなかには使われていないよね。まずそれだけはっきりしようね」と発言。続けて記者に「返事は?」と同意を求め、声が小さかった記者に対して「マイク入ってないけど。大きな声で」と詰め寄っていた。このほかにも、寡婦控除制度について質問した女性記者に対しては「ん!?」と顔をしかめて大きな声で聞き返し、「長い話ですな。あなたの生まれる前から(議論を)やっています」と回答。また、麻生氏が『文藝春秋』1月号のインタビューで安倍晋三首相(65)について「憲法改正をやるなら自民党総裁を四選するべきだ」という趣旨の発言をしたことについての見解を別の記者が質問。すると、麻生氏は記者に「憲法改正をされるんでしょ!?聞いてんだよ、俺が」と語気を強めながら質問返しをする一幕も。麻生氏と記者の間には終始緊張感が流れながら、会見は終了した。この会見の様子は「テレ東NEWS」でノーカット放送されたもの。この会見を見た人々からSNS上で「あまりにも横柄」「記者に対するパワハラ」といった声が。さらに、一連の麻生氏の答弁態度について冒頭のように、「まるで反社のよう」と批判が殺到していた。《この映像を見ると、反社というものはこういう人のことを指すのではないか?と思ってしまいます。 記者を虐める、いびる、恫喝する、悪態をつく…。 見るに耐えません》《反社会的勢力……の人でしょうか、この人は?》《この麻生氏の凄み方。これこそ反社じゃんね。どっかの組の幹部じゃないかとすら思うわ》《麻生は反社です。少なくとも私たち国民にとっては》デジタル大辞林では、“反社会的勢力”をこう定義している。「暴力・脅迫や詐欺などの違法行為を組織的におこなう集団。暴力団や半グレ集団、その他の犯罪組織や協力者たちを広く呼ぶ」上記の意味において、麻生氏は“反社”ではないだろう。しかし安倍首相主催の「桜を見る会」に反社会勢力が招待されていたことを受けて出された質問主意書に対して、10日に政府はこう閣議決定している。「その形態が多様であり、またその時々の社会情勢に応じて変化し得るものであることから、あらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難である」言葉の定義が曖昧になった今、麻生氏が“反社”と呼ばれるのも仕方ないことだろう――。
2019年12月13日12月12日の朝日新聞朝刊に掲載された、小説『十二国記』シリーズ(新潮社)の全面広告がSNSで話題だ。『十二国記』は小野不由美によるファンタジー小説で、2019年10月12日に18年ぶりとなる書下ろし長編小説が発売された。シリーズ発行部数は累計で1,200万を突破。2019年12月4日には、Yahoo!検索大賞2019の【小説部門賞】を受賞した。今回の広告は、作品名にちなんで12月12日を『十二国記の日』として盛り上げ続けたファンへの感謝として企画されたもの。『十二国記』公式Twitterアカウントは《この新聞広告は、『「十二国記」の日』の名付け親であり、長年にわたり作品を支え続けてくださる皆様への感謝のしるしです》と説明している。誌面の内容は、新聞の販売地域によって4種類展開。それぞれに作中の主要人物のイラストと、ファンの感想が掲載されている。これに対し、Twitterでは「すべて集めたい」という声が続出。《朝日新聞、号外全部ゲット!「十二国記の日」満喫しております》《今朝の朝日新聞朝刊、出かけるついでに駅のキオスクで買った。店員さんが「あらあら今日は何だかいつも買わない人が買うわね~」と目を丸くしていた。 今日限りの十二国記特需です》《朝日新聞の朝刊、各地域の欲しい。 十二国記の全面広告載っているらしいから!どなたか、譲って下さいませんか?》フリマアプリ『メルカリ』には、該当誌面が100件ほど出品。一部300円~500円程度で取引されるなど、社会現象のようになっている。
2019年12月12日東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏に密着したドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント-』の公開を記念し、11月21日にネット生放送番組「共感シアター」で「気になって仕方ない!!『i-新聞記者ドキュメント-』トークNIGHT!」と題した特別プログラムが配信された。メガホンをとった森達也監督、フリーアナウンサーの笠井信輔氏が出席し、作品が突きつけるメッセージについて議論を交わした。オウム真理教を題材にした『A』や、ゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にした『FAKE』などの作品で、一方的なメディアの報道のあり方に疑問を投げかけてきた森監督が、官邸記者クラブで孤軍奮闘する望月記者を追う中で、日本社会が抱える問題点を浮き彫りにしていく。望月記者はシム・ウンギョンと松坂桃李が主演した映画『新聞記者』のモデルになった人物でもあり、森監督は「当初は映画版を撮る予定だった」と明かし、「フィクションでも実名でやろうかなと。でもそれだと(話が)膨らまなくなるから」。結果的にドキュメンタリーに専念することになり、「特に設計図もなく、撮りながら手探りで考えていった」と振り返った。取材対象となった望月記者については「人の3倍、いや5倍は早く動いてしゃべって食べて……。100%のすばらしい記者じゃないが、欠点や過剰さといったマイナスを超えるプラスがある」と分析し、「そのプラスとは、記者として当たり前のことをやっているということ。なぜ、その当たり前がプラスになってしまうのか」と問題提起。ドキュメンタリーの中立性は「幻想」と断言し、「政権批判の映画ではない。啓蒙、啓発の気持ちはほとんどないですね。映画に不純なものは入れたくない」と話していた。笠井氏はフジテレビを退社したばかりで、「望月さんの取材スタイルを見ているうちに、テレビや記者クラブがこれで本当にいいのかなと思った。(マスコミ業界を)知っている自分がそう思うのだから、ご覧になる多くの皆さんは衝撃を受けると思う。相当面白かった」と独自の目線で絶賛した。本作は先日閉幕した第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門の作品賞を受賞。笠井氏は授賞式の総合司会を務めており、「政治から切り離された映画祭なんだと表明されたと思った」と受賞の意義を語った。取材・文・写真:内田 涼『i-新聞記者ドキュメント-』公開中
2019年11月22日「ぴあ」調査による2019年11月15日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、東京新聞社会部記者・望月衣塑子の姿を通して現代日本の真の姿に迫る『i-新聞記者ドキュメント-』が第1位になった。本作は、オウム真理教を題材にした『A』やゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にした『FAKE』などの作品で、一方的なメディアの報道のあり方に疑問を投げかけてきた森達也監督が、望月記者の活動を追う中で“日本社会が抱える問題点”を浮き彫りにしていく。劇場には20代から70代までの観客が足を運んでおり、「ジャーナリズムのあり方について考えさせられた」「このままではダメだと改めて感じた。タイトルに“i”とあるが、流されるのではなく自分に何ができるのか、自分で考え行動することが大切だと感じた」「望月記者の仕事に対する姿勢や哲学に感銘をうけた」「事実を鵜呑みにすることで自分も犠牲になるかもしれない。他人事ではないと強く感じた」「仕事への情熱と共に、彼女を支える人がいるプライベートでの姿を見ることができて印象的だった」など、さまざまな感想が寄せられた。望月記者は、シム・ウンギョンと松坂桃李が主演した映画『新聞記者』のモデルになった人物でもあり、上映後に実施した出口調査では『新聞記者』も観たと話す人も。中には「受け手である私たちの考え方も問われているような気がした」「ぜひ若い世代に観てほしい。今の社会に興味を持って、選挙に行ってほしい」と話す人もいた。1位『i-新聞記者ドキュメント-』92.3点2位『殺さない彼と死なない彼女』92.2点3位『影踏み』90.8点4位『わたしは光をにぎっている』89.9点5位『アイリッシュマン』86.7点6位『アンドレア・ボチェッリ奇跡のテノール』86.6点7位『ベル・カント とらわれのアリア』85.3点8位『エンド・オブ・ステイツ』84.2点9位『地獄少女』83.6点10位『ブライトバーン/恐怖の拡散者』82.5点(本ランキングは、11/15(金)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年11月18日芸術の秋は、ドラマの秋!今期ドラマにハズレなし!本誌女性記者たちが、ドラマファンの目で熱烈に、芸能記者の目で冷静に、今からでも見てほしい作品を紹介します!「女性記者による女性のための2019秋ドラマ座談会」に参加したのは、30代本企画担当編集者・A、20代若手記者・B、40代ベテラン記者・Cの3人。■年齢が近いから共感しやすい本誌読者向き作品が豊作A「初回視聴率は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系・木曜21時〜)が20.3%で1位。2位『相棒 season18』(テレビ朝日系・水曜21時〜)、3位『シャーロック』(フジテレビ系・月曜21時〜)、4位『グランメゾン東京』(TBS系・日曜21時〜)でした」C「『ドクターX』は約2年ぶり。みんな待ちわびてたんだろうね」A「市村正親が演じる新キャラは味方かと思いきや実はくせもの」C「“敵か味方かわからない”キャラでいうと、『同期のサクラ』(日本テレビ系・水曜22時〜)の椎名桔平とか、『ニッポンノワール−Yの反乱−』(日本テレビ系・日曜22時30分〜)の井浦新も。今期は40代、50代の俳優がいい味出してる!」B「その年代は、女優陣もアツいですよ。『ドクターX』の米倉涼子を筆頭に、『ハル〜総合商社の女〜』(テレビ東京系・月曜22時〜)の中谷美紀とか『まだ結婚できない男』(フジテレビ系・火曜21時〜)の吉田羊とか、働くヒロインたちがみんなカッコよくて、“私もいつかこんなふうになりたい!”って思いながら見てます。『リカ』(フジテレビ系・土曜23時40分〜)の高岡早紀は、周囲をおとしめる演技が怖すぎて、ちょっと違いますけど(笑)」A「今期は綾瀬はるかや石原さとみのような30代主演級女優が出ていないので、40〜50代が目立ちますね。『女性自身』読者の多くも年齢が近いぶん、共感しやすいのでは。私は『グランメゾン東京』で、鈴木京香がおばちゃんっぽい役を演じているのが新鮮でした。年相応で無理のない感じが素敵だなって」C「ファッションは華やかだし、料理もおいしそうで、気合が入ってるよね。第1話が海外ロケから始まるとか、’90年代のドラマっぽくて、私たちの世代は絶対好きだと思う」B「山下達郎の曲が主題歌なのも’90年代感がありますよね」■10年以上たってからの続編も色あせない面白さがすごい!A「今期は『まだ結婚できない男』や『時効警察はじめました』(テレビ朝日系・金曜23時15分〜)など、人気ドラマの復活にも注目です」C「『時効警察』は、相変わらずキャラが立ってて面白いね。新キャストの吉岡里帆も、一生懸命な新人刑事役がうまくハマってる」A「『まだ結婚できない男』は、阿部寛の変人っぷりがパワーアップしてて、毎回笑ってます」B「変人役なら『同期のサクラ』の高畑充希も板についてますよね」C「何か言いたいことがあるときに、“すーっ”って息を吸い込む表情がすごく印象的(笑)。ほかの若手女優だと、新木優子が『モトカレマニア』(フジテレビ系・木曜22時〜)でゴールデン連ドラ初主演だね」B「新木優子って、ほれぼれしちゃうくらいキレイですよね。今回は、美人なのにめちゃくちゃイタい役っていうのが好感度高い(笑)」■福眼ドラマは『シャーロック』&『4分間のマリーゴールド』A「気になるイケメンは?」B「私は『G線上のあなたと私』(TBS系・火曜22時〜)の中川大志がイチ押し!片思いしてる切ない表情にキュンときちゃいました」C「私は『シャーロック』のディーン・フジオカと岩田剛典のコンビが好き。正統派美男子といまどきイケメンっていうバランスもいい!」A「おディーン様が、カメラに向かってタイトルを書きにくる演出があるじゃないですか。あれに毎回ドキッとさせられます(笑)」B「『4分間のマリーゴールド』(TBS系・金曜22時〜)も、福士蒼汰と横浜流星のイケメン兄弟が福眼ですよ。人命救助してる福士くんと、エプロン姿で料理してる流星くん。甲乙つけがたいです……!」C「『ニッポンノワール』の北村一輝も渋くて好きだな。若手だと、『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜22時〜)の杉野遥亮も、バーテンダー役がいい感じなんだよね」A「私のイチ押しは『ハル』の白洲迅かな。上司役の中谷美紀に憧れる年下の男のコ感がかわいい」■いずれ主役に?俳優たちのステップアップも楽しみ!C「脇役だと『G線上のあなたと私』のバイオリン講師役の桜井ユキが気になるんだよね。数年前から注目してたけど、知名度が順調に上がってる」A「彼女は最近、話題作に続々と出演している注目株ですね」C「『俺の話は長い』の清原果耶も!主人公の生田斗真が屁理屈ばっかり言うんだけど、イライラが限界に達したときに、姪っ子役の清原果耶がズバッと言ってくれて、めちゃくちゃすっきりする(笑)」B「私は『ハル』の寺田心に注目してます。中谷美紀の息子役ですが、2人の掛け合いが大物俳優同士のそれみたいな雰囲気です(笑)」A「心くん、急にすごい大きくなりましたよね!一瞬、誰だかわかんなかったもん(笑)」※各ドラマの放送時間は地域によって異なる場合があります。
2019年11月03日サンリオのいちご新聞と新宿ルミネエストのカフェ・エッグアンドスプーマ(EGG&SPUMA)によるコラボカフェ「いちご新聞ダイナー」が、好評につき2019年11月4日(月)まで営業を延長。10月16日(水)からは、ハロウィンに向けた新メニューの販売をスタートする。ハロウィン仕様のコラボメニュー新メニューには、サンリオの人気キャラクターたちをハロウィン仕様におめかしたキュートなデザートやドリンクが勢ぞろい。ポムポムプリンをゾンビに見立てた“ふわふわ”スフレパンケーキや、レモネードを入れると色がチェンジするシナモンのドリンク、ハローキティモチーフの真っ赤なブラッディジュースなどを楽しむことができる。ハロウィン限定アフタヌーンティーまた人気のアフタヌーンティーも、ハロウィンの雰囲気をたっぷりと詰め込んで。魔法使いに変身したシナモンを主役に、十字架やゴースト、満月などをモチーフにしたスイーツや、ゴースト風キキララのデコレーション付きケーキなどが、2段プレートにセットされている。フードメニューもそのほか「クロミのBLTバーガー」や「トリック・オア・トリート・チリポテト」など、フードメニューも用意。これらのコラボレーションメニューを注文すると、オリジナルステッカーがプレゼントされる嬉しい特典もついてくる。【詳細】「いちご新聞ダイナー」ハロウィンメニュー期間:10月16日(水)~ ※コラボカフェの営業は、11月4日(月)まで・ハロウィーンアフタヌーンティーセット(ソフトドリンク2杯付) 3,400円+税・ポムポムプリンのゾンビ!?パンケーキ 1,500円+税・シナモンのマジカルレモネード 1,080円+税・ハローキティのブラッディジュース 1,000円+税・クロミのBLTバーガー 1,450円+税・トリック・オア・トリート・チリポテト 700円+税<店舗情報>場所:エッグアンドスプーマ住所:東京都新宿区新宿3-38-1 新宿ルミネエスト8F営業時間:11:00~22:30(LO 21:45)TEL:03-6273-0255
2019年10月14日権力とメディアの“たった今”を描き、現代日本に大きな衝撃を与えて大ヒットとなった『新聞記者』のプロデューサーが新たに世に問う、ドキュメンタリー『i -新聞記者ドキュメント-』が11月15日(金)より全国公開されることになった。本作は、オウム真理教を題材にした『A』やその続編『A2』、ゴーストライター騒動の佐村河内守を題材にし、絶賛を受けた『FAKE』などで知られる森達也監督が、東京新聞社会部記者・望月衣塑子の姿を通して日本の報道の問題点、ジャーナリズムの地盤沈下、ひいては日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫っていく社会派ドキュメンタリー。シム・ウンギョン×松坂桃李のW主演で話題となった映画『新聞記者』を手掛けた河村光康が企画・製作。また、同作は望月記者の同名著書が原案となっている。森達也監督が製作への思いをコメント!望月衣塑子記者の名前を、あなたはいつ知っただろうか。官房長官の記者会見で質問を重ねる女性記者。同じ質問を何度もするなと官邸スタッフに咎められたとき、「納得できる答えをいただいていないので繰り返しています」と彼女は即答した。とても当たり前のこと。でもその当り前の言葉が、ずっと僕の頭から離れない。この国のメディアはおかしい。ジャーナリズムが機能していない。そんな言葉を日常的に見聞きするようになってから、もう何年が過ぎただろう。いや見聞きするだけではない。僕自身も頻繁に言ったり書いたりしている。かつてテレビ・ディレクターだった。その後に映画監督が肩書に加わった。それから活字も仕事の領域になった。いわば僕のこれまでの人生は、常にメディアと共にあった。そのうえで断言する。確かに今のメディアはおかしい。ジャーナリズムが機能していない。あなたが右だろうが左だろうが関係ない。保守とリベラルも分けるつもりはない。メディアとジャーナリズムは、誰にとっても大切な存在であるはずだ。だから撮る。撮りながら考える。望月記者はなぜこれほどに目立つのか。周囲と違うのか。言葉が残るのか。特異点になってしまうのか。撮りながら悩む。考える。だから観ながらあなたにも考えてほしい。悩んでほしい。きっと最後には、あるべきメディアとジャーナリズムの姿が見えてくるはずだ。ー森達也『i-新聞記者ドキュメント-』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月03日新聞の購読を迫る勧誘活動は、時に強引なやり方をすることもあるようで、度々問題になります。若い女性などをターゲットに半ば脅迫的な態度で契約を迫るケースや、「契約件数が足りない」などと泣きつく「泣き落とし」作戦など、問題となっている手法は様々です。昨今は新聞を定期購読しない人も多いだけに、勧誘員も必死なようですが、強引なやり方は好ましいものではありません。 新聞勧誘員に悩むBさん新聞社のしつこい勧誘活動に悩んでいるのが、Bさん(20代・女性)です。その内容について聞いてみると…Aさん「新聞の営業を断ったら、『じゃあ無料でいいから』と毎日ポストに新聞を入れていくようになりました。「無料でもいらない」と伝えているにもかかわらず、もう2年になります。断っても一向に止めてくれる様子はなく、むしろ「そろそろ新聞代払えそう?」などと聞いてくる始末で…。いい加減にやめてほしいのですが、無料で新聞を提供されているだけなので、大きな被害を受けていると言うわけでもなく、訴えを起こすのも難しいのでは、と泣き寝入り状態です。止めてもらうために何か手立てはないのでしょうか」新聞勧誘員がなぜ無料購読を許したのかは不明ですが、口ぶりからすると「読んでいる」ということを口実にあとから法外な代金を請求しようとしている、と疑うこともできます。しかし、現時点で大きな被害を受けていないことから、警察に訴えることもできず、恐怖を感じるとともに、処遇に悩んでいるようです。なにか手立てはないのか、虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士にうかがいました! 弁護士の見解は?齋藤弁護士:「新聞社のチラシ配布行為一事をもって、処分に持ち込むのは難しいのは事実です。ただ、配布行為の態様、内容によってはあります。たとえば、無断でオートロックの範囲をこえ、家にしつこく居座る、ドアをたたき続けるなどの行為が続けば、建造物侵入罪に問うことは視野に入ります。現に、新聞社ではありませんでしたが、『お断り』と書かれているアパート玄関先に立ち入り、住居侵入罪・建造物侵入罪に問われたケースもあります。より重要なことは、具体的に新聞勧誘者がどのような行為をしているかです」 弁護士への相談も視野にAさんのが受けている被害については直接的な犯罪にならない可能性が高そうですが、あまり気分がいいものではないですよね。既に異常性の一端が垣間見られることを考えると、なんらかの対策をとったほうがいいことは間違いないでしょう。新聞勧誘員の行動を録画するなどして証拠を押さえたうえで、弁護士に相談したほうがいいかもしれません。 *取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)勝手に新聞を入れ「料金払える?」恐怖を感じる女性を助ける手立ては?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。勝手に新聞を入れ「料金払える?」恐怖を感じる女性を助ける手立ては?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2019年07月31日もともと写真を撮るのは好きな記者。「趣味でお金が稼げるかも」――そんな期待で始めたのですが、楽しみは少し違うところにありました!「投稿した写真を、使いたい企業に買ってもらえる“写真販売アプリ”が話題です。お小遣い稼ぎができるかもしれませんよ~」新入社員K君の誘いに「やる!」と即答した本誌アラフィフ記者。K君曰く、「写真販売アプリには『シャッターストック』や『Selpy』があります。SNSにアップする感覚で気軽に写真を出品できるみたいです」なんか、難しそうだ~(汗)。「『スナップマート』なら初心者でも簡単に出品できそうですよ」そこで、K君に手伝ってもらいながら写真販売アプリ「スナップマート」に挑戦することに。まずはスマホにアプリをダウンロード。アプリを起動して、トップ画面の「出品」ボタンを押すと、スマホのアルバムから写真を選べる。そこから朝日や自然の風景写真をセレクト。次に写真の「検索ワード」を2つ以上つける。たとえば「朝日」の写真なら、「朝日」「太陽」「空」などと設定する。最後に「写真のタイトル」と「コメント」を書いて出品完了!この作業、スマホに詳しくない記者でもゆっくりやって5分ほど。登録初日には7枚の写真を出品。するとさっそく「○○さんがあなたの写真にハートをつけました!」と「like」のお知らせが!これSNSの「いいね!」と同じかも~。3日目には33likeのお知らせが届いた。likeしてくれた人が出品している写真を見てみると、どれも美しい。「こんな撮り方してるんだ」と勉強にもなる。仕事の行き帰りも「この花、撮りたい」「空がきれい」と風景を見る視点が変わってきた。3日目、コンテストにもトライ。各コンテストにはそれぞれ「ダイエット」や「カフェ」などテーマがある。このテーマに沿って写真を出品。入賞すると賞金がもらえる仕組みだ。K君は「ハイキングフォト」、記者は「自然豊かな五島列島フォト」に応募!それから毎日、少しずつ出品するも買われる気配はなし。K君の「likeは増えるけど、全然購入されませんね」の言葉に「お小遣い稼ぐの無理かも……」とついボヤきが出てしまった。20日ほどで、71枚を出品。コンテストにも16枚を応募した。そして出品を始めてからちょうど3週間目。「おめでとうございます!あなたの写真が購入されました!!」のお知らせが!写真は、五島列島の福江島で撮った教会のマリア像。「買取り価格86円」なり~!!調べてみると、WEBメディアの旅行記事に自分の撮った写真が。売れて企業に使われるなんてすごい!と、金額は関係なくうれしくなった。さっそくK君に報告。すると「僕は200枚ほど出品しましたが、まだ売れていません」との返事が。そこで、写真を売るためのコツを聞くために、「スナップマート」の広報担当・村上あゆ美さんのもとへ、K君とともに出かけた。今年で4年目を迎える「スナップマート」は、登録者が10万人を突破。その約7割が女性で20~30代がメインだという。「4,000社以上の企業と個人ブロガーが写真を購入しています。一般の方が日常の中で撮った“等身大”の写真が人気なので、撮影もスマホで十分です」
2019年07月31日6月28日より公開スタートした、“報道メディアは権力にどう対峙するのか”を問いかけるシム・ウンギョン×松坂桃李W主演映画『新聞記者』が、この度早くも興行収入2億円を突破したことが分かった。公開序盤から各地で満席が続き、公開6日目となる7月3日(水)には興行収入1億円を突破。その後も勢いは留まることを知らず、初週末3日間の数字を2週目週末が上回り、動員対比102.9%、興収対比104.1%の高稼働を記録。そして公開11日目の8日(月)、動員数172,127人、興行収入210,555,640円と、ついに2億円を突破した。本作を鑑賞した人たちからは多くの絶賛の声が寄せられている本作だが、一般人だけでなく、各界の著名人たちからも多くの感想の声がSNSに投稿されている。Twitterでは、タレントの小島慶子が「映画『新聞記者』、時間捻出して見て本当に良かった。キャストが皆秀逸。シム・ウンギョンさんも松坂桃李さんも、素晴らしい」と、映画評論家・町山智浩は「映画はたいてい三幕構成で、1幕目で設定が示され、2幕目で主人公が自分がすべきことに目覚め、3幕目は行動、決戦、結末になる。映画『新聞記者』を観てスッキリしなかったのは3幕目が無かったからだ。でも、今は3幕目を作るのは我々なのだと思う」と投稿している。また、42劇場で売り切れとなっていたパンフレットが今回急遽、10,000部の増刷が決定。3連休のさらなる動員UPにも期待がかかる。そして、本作の評判は海外にも伝わっており、各国の配給会社より問い合わせが殺到中だそう。すでに、今月開催の北米最大の日本映画祭“JAPAN CUTS”/ニューヨークでの上映が決定しており、今後、海外の動向も気になるばかり。『新聞記者』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2019年07月09日サンリオのいちご新聞と新宿ルミネエストのカフェ・エッグアンドスプーマ(EGG&SPUMA)によるコラボカフェ「いちご新聞ダイナー」が、2019年7月11日(木)から9月30日(月)まで期間限定オープン。“いちご新聞”とは、サンリオキャラクターやグッズ情報などを掲載しているサンリオ公式の月刊誌。今回は2018年の7月開催に続き、いちご新聞とエッグアンドスプーマによる3弾目のコラボレーションの運びとなる。今季は、“サンリオたちのサマーバケーション”がテーマ。夏らしいバケーションスタイルのキャラクターたちが店内を彩る。注目メニューは、ボリュームたっぷりの食事セット「いちご新聞ダイナー スペシャルパーティCOMBO」。オリジナルボックスには、ポチャッコとシナモンロールのハンバーガーとポテトに加え、キキ&ララのデザートをセット。さらにドリンクも2杯ついてくるので、2人でシェアしながら楽しむことも可能だ。またポムポムプリンが砂浜で寝そべっている姿をイメージしたパンケーキや、キャラクターの顔を飾った涼し気なソーダ―ベースのドリンクなど、カフェメニューもラインナップ。さらに、前期・後期限定のメニューも用意しているので、店舗に複数回にわけて足を運ぶのもオススメだ。【詳細】コラボカフェ第3弾「いちご新聞ダイナー」期間:2019年7月11日(木)~9月30日(月)場所:エッグアンドスプーマ住所:東京都新宿区新宿3-38-1 新宿ルミネエスト8F営業時間:平日 11:00~23:00(L.O.22:00)、土日祝 11:00~22:30(L.O.21:30)定休日:館に準ずるTEL:03-6273-0255<メニュー例>・いちご新聞ダイナー スペシャルパーティCOMBO(ソフトドリンク2杯付) 3400円+税・ポムポムプリンのビーチでのんびーりパンケーキ 1380円+税・シナモロールのちゃぷちゃぷビーチレモネード 1100円+税・ハローキティのロマンチックサンセットソーダ 1080円+税・ポチャッコのトロピカルサニーソーダ 1000円+税
2019年07月05日シム・ウンギョンと松坂桃李がW主演する映画『新聞記者』が6月28日(金)より公開中。いま全国各地で満席が続出しており、興行収入は1億を突破と好スタートを切った。本作は、ひとりの新聞記者の姿を通して、“報道メディアは権力にどう対峙するのか”を問いかける衝撃作。現在進 行中の問題を題材に、権力とメディアの裏側や組織と個人のせめぎ合いを真正面から描いていく。初日から絶好調となったメイン館の新宿ピカデリーでは、翌土曜日は午前中の全5回中4回が満席となり、中にはチケットを購入できなかった観客も。その後も勢いは衰えず、公開初日からほぼ全回満席だという。また、都内のほか神奈川、埼玉、名古屋、大阪、京都、神戸など全国各地で満席が出ており、平日の落ち込みも少なく、全日を通して力強い興行に。さらに、上映後には自然と拍手が沸き起こったり、パンフレットの完売が続出したり、その注目度の高さが伺える。そして、映画レビューサイト「coco」によれば、今作に関するツイート数は同日公開の『凪待ち』や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を凌いでおり、「coco」映画レビュアー満足度も93%と高い数値。鑑賞者たちからは「『新聞記者』今年の邦画ナンバーワンに早くも出会ってしまった気がする」「『新聞記者』ここ数年観た邦画の中でも間違いなくずば抜けている」「タイムリーな時事ネタから、SNSを使った情報操作まで、リアルな背景があった。政府機関の闇にメスを入れるような重々しさもあり、見応えある展開だ」などと高い作品評価を得ている。さらに本作には、韓国映画界の若き至宝シム・ウンギョンや昨年度映画賞8冠に輝く松坂さんをはじめ、本田翼、高橋努、西田尚美、北村有起哉、田中哲司と実力派が多数出演しており、「シム・ウンギョンの日本語力にまず驚いた。勿論演技力も凄い!」「松坂桃李さんの目や表情の演技が素晴らしい」「内閣情報調査室のドン演じる田中哲司のイヤらしい演技が最高」「苦悩する松坂桃李、真実を追い続けるシムウンギョンどちらも良かったが、田中哲司の不穏な悪人顔にはやられた」などと俳優陣への称賛の声も多数上がっている。『新聞記者』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2019年07月04日シム・ウンギョン、松坂桃李のW主演でおくる映画『新聞記者』公開記念舞台挨拶が6月29日(土)、新宿ピカデリーにて行われ、シム・ウンギョンさん、松坂さんらが登壇した。HPがパンク!シム・ウンギョンさん&松坂さんが「ありがとう」松坂さんは「登壇前に聞いたんですけど」と前置きし、「皆さんからの感想がすごく多くて、『新聞記者』のHPが、どうやら昨日パンクしたらしくて。それくらい熱量のある作品なんだなと改めて実感しています。皆さんの見てくださった感想が、この映画のすべてかなと思う」と、気持ちを込めた。隣に立つシム・ウンギョンさんも「サイトまでパンクになったのはすごいですね!ありがとうございます」とうれしそうに返し、満席の場内に向かい、ふたりでお辞儀をしていた。『新聞記者』は、権力とメディアのいまを描くサスペンス・エンターテインメント。東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョンさん)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届き、真相を究明すべく調査を始める。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原(松坂さん)は、現政権に不都合なニュースのコントロールという業務に葛藤していた。ある日、杉原は尊敬する昔の上司・神崎(高橋和也)と再会するが、彼は数日後ビルの屋上から身を投げてしまう。皮肉なことに神崎の死が吉岡と杉原を結びつけることになる。松坂さんのカードゲーム好きな一面が、また明かされる…この日は、主演のふたり以外にも共演の本田翼、岡山天音、高橋和也、北村有起哉、そして藤井道人監督も顔をそろえた。エリート官僚の杉原を支える妻役となった本田さんは、松坂さんとは初共演。松坂さんの印象について、本田さんは「静かな方です、とても。落ち着いていて、一緒にいる時間が長かったんですけど、しゃべらなくても居心地のいい雰囲気を持っている方」と表現すると、シム・ウンギョンさんも「私もそう思っています」と共感。松坂さんも「あまりしゃべりません(笑)」としていたが、途中、カードゲームが好きな一面を暴露されると「合っています…」と苦笑い。松坂さんと本田さんは撮影中、ゲームの話で盛り上がったようで、「夫婦間の仲は、それでできあがったようなものですね(笑)」と明るい空気にしていた。「もし自分が新聞記者だったら」注目の見出しは?舞台挨拶では「もし自分が新聞記者だったら、こんな記事を書きたい」という題目について、各人がオリジナル見出しとともにフリップに書いて発表することに。シム・ウンギョンさんが「お祝い!公開!新聞記者!!」と映画に沿った内容を掲げると、松坂さんは「出しにくい…」ともじもじ。松坂さんのフリップには「テレビが…!?」と書かれており、その心を聞かれると、「テレビがうんともすんとも言わないんです。リモコンの電池を変えてもつかないし、(電池を)くるくるとやってもつかないし、主電源もつかないし、コンセントを抜き差ししてもつかないし…テレビがつかない状態で生活をしていて困ります…」と生活事情まで明かしていた。『新聞記者』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2019年06月29日映画『新聞記者』が、6月28日(金)より全国公開される。公開を直前に控えて、6月4日に丸の内ピカデリーにて完成披露上映会が行われた。出席したのは、W主演のシム・ウンギョンと松坂桃李、共演の高橋和也、北村有起哉、田中哲司、そして藤井道人監督。『新聞記者』は、東京新聞記者・望月衣塑子が記者としての思いを明かした同名の書籍を原案に、巨大権力と対峙する、ウンギョン演じる女性新聞記者と、松坂桃李が演じるエリート官僚の奮闘を描く映画化作品だ。真実に迫ろうともがく若き新聞記者・吉岡エリカ役のウンギョンは「ちゃんとやれるのかどうか、悩んだ時期がありました。でも自分の持っている集中力を出して頑張りました。この映画での経験は貴重で、自分の演技も成長できたと思います」と流暢な日本語で挨拶。撮影は20日間とタイトだったが、内閣情報調査室に勤める若き官僚・杉原拓海役の松坂は、「濃厚なスケジュールの中で、全員が一丸となってやりました。役柄的にも、葛藤に揺れるズシンとくるシーンも多くて、メンタル的に気持ちを上げることが難しかった」と熱演を報告した。この日は、ウンギョンが劇中で演じた若き新聞記者・吉岡エリカになりきって、監督・キャストに質問するコーナーを企画。ノートを片手にウンギョンは「どのようにセリフを覚えますか?」と切り込んだ。これに田中は「僕は歩きながら。歩きながらしか入らない体になった。外じゃなければダメなので、雨の日も歩かなければならない」と告白。北村は「場所とか時間も関係なくて、全体を分割して散りばめて10分くらいに分けて覚える」、高橋は「書いて覚える」とそれぞれ返答した。そんな中、松坂は「焼き肉を焼いたり、何かをしながら」と意外な記憶法を口にし「何かをしながら覚えることで自分に負荷を与えているのかも」と分析。それにウンギョンは驚く一方で「以上ですか?もっとありますか?」とクールな対応を見せた。また「休日の過ごし方」を聞かれた松坂は「ひたすらテレビを見る。朝はニュース、昼はワイドショーとかアニメとか、夕方のニュースやドラマも見て、ずっとテレビ」とインドアな休日を紹介。同じ質問に田中は「子育てしか思い浮かばない」とすっかりパパの表情で、ウンギョンから「お疲れさまでした!」と労われていた。すると今度は松坂からウンギョンに「好きな日本語は?」との質問が。それにウンギョンは「ナウい!」と即答。あまりの古い言葉に一同が驚くと、ウンギョンは松坂に向かって「今日はナウいですね!」とすかさず使用し、松坂は「大変光栄です」と嬉しそうに照れていた。最後にウンギョンは「日本のお客さんに初めて観てもらうことになります。ジャーナリズムのお話ですが、そこの中に人間群像が見える映画です」とアピール。松坂も「いまだにこの作品において、いいワンワードが出ない。こんなことは初めての経験。それだけ一言では語れない作品ということ。これからご覧になる皆さんには、先入観を持たずに思ったままの感想を聞かせてもらえたら幸いです」と期待を込めた。『新聞記者』6月28日(金)全国公開
2019年06月05日韓国映画界の若き至宝シム・ウンギョンと、昨年度映画賞8冠に輝く松坂桃李がW主演を務める衝撃作『新聞記者』。このほど、権力とメディアの裏に切り込む予告編とポスターが解禁となった。この度解禁となった予告編では、「内調からのリーク?」「また官邸からの圧力?」という会話が飛び交う東都新聞社内の様子、それに続いて、若き官僚が「これも国を守る大事な仕事だ」と上司に不本意な命令をされている内閣情報調査室の様子から始まる。さらに、レイプ被害を訴える女性の会見や官僚の自殺など、つい最近起こったばかりで、真実が追求されぬまま、うやむやにされようとしている事件を彷彿とさせる場面が続き、本作が何かに立ち向おうとしているその姿勢をも伺うことができる。そして印象的なのは、若き新聞記者を演じるシム・ウンギョンと若き官僚を演じる松坂さんと2人の表情。実力派の2人は慟哭し、怒りに震え、何かに怯え、苦悩する表情からは全編にほとばしる緊張感やサスペンス性の高さも見逃せない。加えて、本田翼、岡山天音、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司ら脇を固める俳優たちの表情も垣間見え、重厚さも感じ取れる。「たったいま」の世の中で、若き新聞記者と若き官僚が権力に立ち向かおうとするその姿はとても絵空事とは思えない。また、完成したポスターは、シム・ウンギョンと松坂さんが国会議事堂を背に並び立ち、それぞれ違う方向を向く姿に「内閣官房VS女性記者」というコピーが被さったもの。2人は敵か味方か。それぞれ“個”の力で、国という巨大な力に立ち向かおうとするドラマであることがヒシヒシと伝わってくる。予告篇でも使用されている本作の主題歌は、「BRAHMAN」のTOSHI-LOWがフロントマンを務めるもう1つのバンド「OAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)」が歌う「Where have you gone」。繊細で荘重なアコースティックサウンドが本作をより一層盛り上げている。同調圧力やフェイクニュースなど、報道の価値が厳しく問われるメディアの激動期となるいま、様々な社会問題にダイレクトにリンクし、ここまで切り込んだ社会派エンターテインメントはかつてない。『新聞記者』は6月28日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2019年04月25日俳優の本木雅弘と長男でモデルのUTAが、9日の日本経済新聞朝刊に掲載される「サントリー天然水 GREEN TEA」の全面広告に、父子で登場する。サントリー食品インターナショナルは、4月16日に新発売する「サントリー天然水」ブランドの緑茶商品「サントリー天然水 GREEN TEA」のメッセンジャーとして、UTAを起用。UTAは、2004年以来15年にわたり「伊右衛門」ブランドの広告に出演している本木雅弘の長男で、中学時代から家族と離れて現在は大学生活をアメリカで送りながら、バスケットボールの選手やモデルの仕事の一つ一つに果敢にトライし、この先の人生を模索している21歳だ。UTAの起用に伴い、9日の日本経済新聞朝刊に掲載される全面広告に、父子で登場する。これからの世代の価値観を体現するUTAと、緑茶の価値を認め世の中に発信してきたシンボルとしての父・本木雅弘。広告としては初となる父子が並ぶ家族写真で、新しい時代、そして緑茶の未来を見据えているかのような、まっすぐな2人の眼差しが印象的な1枚となっている。この父子の家族写真は、正月の帰省時に本木やUTAの家族によって撮影されたもの。撮影には制作スタッフや広告カメラマンは一切介在せず、アングル、ポーズ、ロケーションなど全てを自分たちで進めた。撮影にあたっては、広告の企画意図やコピーに込めた思いを本人たちに説明。そして、試行錯誤を重ねながら数日にわたって撮影されたカットは100枚を超え、広告を飾ることになったのは、その中の1枚だ。ふと日差しがいいと気づいた家族に声をかけられて撮影したもので、広告の制作陣からは、「この写真は自分たちには撮れない」と感嘆の声が上がったという。本木は、昨年12月頃にオファーがあった際の心境を、「親子共演するということは、恥ずかしいという思いはありました。ただ、これまでのサントリーさんとの『伊右衛門』ブランドを通じたお付き合いや、自分の緑茶との関わり合いの深さを考えると、『未来に緑茶を連れていくという思いを体現してほしい』というオファーに対して、やってみるしかないと思いました」と告白。UTAは「幼い頃から父の仕事を見続けてきたので、それを今回一緒に背負っていくんだという緊張感が湧きました」と語った。掲載される写真について、本木は「今年の1月2日、私の実家の長屋門の前で撮った一枚です。近所でいくつか撮影しましたが、今ひとつしっくりくるものがなくて、トボトボと実家に帰る途中、家族に『あ、そこの場所、ちょっと光がキレイ!』と促されて撮影しました。最初はいわゆる親子らしい姿をイメージして、私が彼の肩に手を回してみましたが、15センチ以上も身長差があるので、『今度はUTAの方からかけてみて』と。普段は肩を組むような関係ではないので、違和感があるかなと思いましたが、UTAから肩に手を回された瞬間、私の親としての力みもフッと抑えられて、ようやく2人とも同じところに立てたという感覚が持てました。結果的に自分たちにとっても、新しい時代に向かう、記念の一枚になった気がします」と詳しくて説明。UTAも「『この角度はどうかな?』、『あそこは光がよくないな』とか、父が悩みすごく細かいことまで、こだわっていたのを覚えています。普段から父はそうなのですが、だからこそ今回の一枚にたどり着けたのかなと思います。普段、肩を組むような関係ではないので、それはちょっとだけ違和感というか…。恥ずかしさもあったので『早く撮ってよ!』と思いました」と振り返った。さらに、本木は「『時代は変わる。それだけで人間は変わらない。』というコピーを象徴する、普遍的な一枚になったんじゃないでしょうか。本木雅弘とかUTAとか、個人を主張するものではなく、ある一組の親子が、緑茶を通じて時代を共有していこうというスタートラインに立った気がしました。新しい時代を迎え、新しい可能性に賭けていこうという、どの家族も抱くであろう思いが伝わればうれしいです」とメッセージ。UTAも「成人して間もない自分にとって、新しい時代と新しい商品、新しい門出を迎える自分の3つが重なったタイミングだったので、忘れられない一枚になりました」と語った。
2019年04月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新聞読者減少」です。進むウェブ移行。海外への発信を期待したい。毎年10月に日本新聞協会は新聞の発行部数を発表しています。2018年は約3990万部で、前年よりも約223万部減り、14年連続の減少となりました。電子版の契約者数を公表している大手新聞社は2社のみで、全体でどのくらいウェブに移行したのかは不明ですが、日経新聞電子版の有料会員数は昨年60万人を超えました。紙の新聞はコンパクトにまとまっていて、情報を端的に得るのには便利です。ただ、紙面が限られているため情報量は少なく、深く知りたい場合は電子版のほうが適しています。読者が減ることで新聞が衰退すると、ジャーナリズムの力が弱まるのではと懸念する声も。なぜなら紙と電子版では広告料金に大きな差があり、それが取材者の原稿料にも反映し、ウェブは紙の1/3~1/4とか。その結果、深く掘り下げた取材ができず、情報の質や多様性に影響を与えるのではというのです。そんななか、ニューヨーク・タイムズでは、数年前に購読料収入が広告収入を上回ったことがあります。デジタルプロパーを経営陣に入れ、大規模な経営改革をしたからです。電子版なら世界で読まれます。英語ということもありますが、ニューヨーク・タイムズもウォール・ストリート・ジャーナルもワシントン・ポストもローカルメディアにもかかわらず、世界中で読まれています。これは、記者が世界中の読者に向けて記事を書いているからです。日本の新聞をそのまま英訳しても、日本国内の読者を対象に取材・執筆しているため、海外の人は関心を示しません。新聞に限らず放送も含めて、日本のメディアはグローバル化が必要だと思います。ジャーナリズムとして生き残り、自分たちの言論で世界を変えたいのなら、海外と日本をシームレスにつなぐ、そんな目線をもった取材者の育成が急務なのではないでしょうか。多言語化対応も必須です。ロイター、AP、AFPなどの通信社やCNN、BBCなどの放送局は既に日本語でも発信しています。それらのニュースが日本に関係ないかというと、そんなことはありません。世界の政治や経済、最新科学の情報も、将来の私たちの生活に関わってくる大事な事柄なんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2019年3月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2019年03月25日