俳優・佐々木蔵之介がナレーションを務める、ABCテレビ『LIFE ~夢のカタチ~』(毎週土曜前11:00※関西ローカル)のあす16日放送では、旅立ったペットをもとにぬいぐるみを作る動物造形作家を紹介する。北島央子さんは、「旅立ったウチの子をもう一度抱きしめたい」という飼い主の想いを受けとめ、亡くなったペットのぬいぐるみを作り、届けている。リアルな仕上がりが評判を呼び、納品まで1年半待ちの人気。奈良県大和郡山市にある工房「アトリエクチュール」で4人のスタッフとともに、日々、制作に打ち込み、これまでに制作したぬいぐるみは900体以上だという。依頼者の自宅を訪れ、亡きペットの写真を前に、ご家族の記憶を探る。飼い主の想いを受けとめ、デッサンを描き、型紙づくり。個体によっては100パーツを超えることもある。生地の色味にもこだわり抜く。細かい要望に応えてくれる業者と出会い、今では200色以上の色をぬいぐるみ用に染め上げてもらう。北島さんは、母親が人形劇に携わっていたことから、子どもの頃から人形を作っていた。短大を卒業後、一度は会社に勤めたが、30歳で退職。ぬいぐるみ作家の道を歩み出し、当時流行していたテディベアを製作。そんななかで舞い込んだのが、「亡くなったペットをもう一度抱きたい」という飼い主からの依頼だった。現在、アトリエで縫製作業をしているのは依頼者の亡き愛犬のぬいぐるみ。パーツをひとつひとつ手縫いし、生地に綿を詰めてという、困難な作業。さらに、最後に北島さんが1人で向き合う大切な作業があった。依頼主に愛犬のぬいぐるみを受け渡す日。はたして、依頼主の反応は…。
2024年03月15日歌手で俳優の野口五郎が25日に自身のアメブロを更新。旅立った年上の同期を追悼した。この日、野口は「故八代亜紀さん!!本当に優しい方でした」と2023年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため亡くなった演歌歌手の八代亜紀さんの人柄について明かし「それぞれの出演者の皆さんに思い出があり,涙涙の収録でした」と24日に放送された音楽番組『人生、歌がある』(BS朝日)の収録についてコメント。「亜紀さんの歌は亜紀さんにしか歌えません!」と述べ「このコーナーに亜紀さんがいないのが信じられません」とつづった。続けて「ルミ子さんが歌い終わった後の,『会いたい!』の一言で頭が真っ白になったまま,歌わせて頂きました」と報告し「一般的に演歌はリズムが後ろへ行くと言われますが,亜紀さんはスタートはジャズ!という事もあり,いつもオンリズム」と説明。最後に「年上!!とはいえ,同期が一人旅立ちました。心よりご冥福をお祈りします」と追悼し、収録での集合ショットや八代さんの遺影を公開した。この投稿に読者からは「素敵な方でしたね」「本当に残念でなりません」「早すぎますよね」「心よりご冥福をお祈りします」などのコメントが寄せられている。
2024年02月25日タレントでミュージシャンの桑野信義が23日に自身のアメブロを更新。可愛がってくれた先輩が旅立ったことを報告した。この日、桑野は「霧雨が降っている大田区です」と切り出し「今日は涙雨です また1人先輩が旅立ちました」と報告。「人は人に支えられて生きている」と述べ、旅立った先輩について「私を可愛がってくれた先輩でした 退院祝いをしましょうねと約束していたのだけれど…」と明かし「あの時の笑顔が忘れられない」とつづった。続けて「この歳になり先に逝ってしまう友達や仲間が増えてしまった」といい「先輩に今までのお礼を伝えしっかりと送ってくるよ」とコメント。「人生はいつ終止符を打つのかはわからない だから今日を大切に生きようぜ」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「心よりお悔やみ申し上げます」「寂しいですね」「今日を大切に生きたいと思います」などのコメントが寄せられている。
2024年02月24日アメリカのニューヨーク州で動物のためのホスピスを運営しているエリカ・キュッツインクさんは、これまでに多くの犬たちの最期を看取ってきました。そんなエリカさんにとって、もっともつらい別れが訪れます。それは愛犬であるタイの旅立ち。2011年2月22日、エリカさんは子犬だったタイを保護施設から引き取りました。生まれた時から目が見えないタイは10年半の間、エリカさんと幸せな時間をともに過ごしてきました。しかし、タイは原因不明の病気にかかり、どんどん体調が悪くなっていきます。エリカさんはタイを苦しみから救ってあげるために、安楽死という苦渋の決断をしたのです。仲よしの犬と最後のお別れをする猫が…タイとの別れの日の朝、エリカさんは入院していたタイを自宅に連れて帰りました。それは、タイの親友である猫のバニーに、最後のお別れをさせてあげるためです。久しぶりに家に帰ってきたタイに近付いたバニーは…。@ekkykay We will never recover. We loved our boy so much. #restinparadise #ilovemydog #mybestfriend #catanddoglove ♬ original sound - Ericaソファに横たわるタイの顔に、何度も何度も顔をすり寄せるバニー。バニーはこれがタイに会える最後の瞬間だということを分かっていたのでしょうか…。また、起き上がることができなくても、タイはバニーの匂いと温もりを感じていたはず。エリカさんはそんな2匹を見て涙ぐんでいますが、この動画を見た人たちもたまらず涙したようです。・とても美しいシーンだね。でも心が痛むよ。・泣いてしまった。この猫は、友達が逝ってしまうことが分かっているように見える。・なんて素晴らしい友情。この子たちは本当に仲よしだったんだろうね。そして2022年8月23日、タイはエリカさんに見守られながら、安らかに永遠の眠りにつきました。エリカさんはタイが旅立ってからしばらくの間、悲しみに打ちひしがれていました。しかし、いつまでも泣いてばかりではいられません。タイの旅立ちから約3週間後、彼女はタイと同じく目が見えない子犬を家族に迎えました。これが、新しい家族となった子犬、トリップとバニーとの初対面の瞬間です。@ekkykay I got my girl a puppy after we lost our best friend #newfriend #healing #adopted #newpuppy ♬ Glimpse of Us - Joji出会った瞬間、トリップの鼻に顔をすり寄せたバニー。新しい友だちを歓迎しているようですね。無邪気なトリップの存在はきっと、親友を失ったエリカさんとバニーの悲しみを癒してくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年09月17日国際恋愛、始めました。~日台カップル~ 第1話。高校卒業後、アメリカ留学へと旅立ったみみさん。そこで出会ったのは、親の意思で無理やり留学させられた、11歳年上の台湾人男性ルイスさん。2人が出会い、恋をし、幸せになるためには、さまざまなハードルが……! 現在、台湾で3人の男の子を育てるママの実録恋愛ストーリー!お話は、みみさんがアメリカ留学へ旅立つ場面から始まります。 【第1話】国際恋愛、始めました。~日台カップル~ 中学までをアメリカで過ごしたみみさん。「帰国子女」として扱われた日本での高校生活を経て、晴れてアメリカ留学を果たしました。素敵な地名にひかれて選んだ街の大学で出会ったのは、台湾人男性ルイスさん。 ただ、11歳年上の彼との恋愛が始まるのは少し先のお話。彼との幸せな日々が始まるまでには、さまざまな難関が待っているのでした。 みみママさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター みみママ台湾在住9年目、3児のママです。台湾人のダンナ、自閉症の長男たーくん(6)、次男あーくん(4)、三男りーくん(1)、長男犬けんた(7)との日常を描いてます。
2022年04月13日毎日一緒に暮らすペットは、紛れもなく家族の一員。そんなペットとの別れは、この上なくつらいことでしょう。2022年1月、アリー・トレントさんの愛犬であるヨークシャーテリアのレイシーが、天国へと旅立ちました。14年間もの年月を一緒に過ごしたレイシーとの別れに、アリーさんは悲しみに暮れていました。そこで彼女は、レイシーの思い出として、写真や名前が入ったカスタムメイドのフレームを2つ注文します。1つは彼女の両親にプレゼントして、もう1つは自分の家に飾ることにしました。お姉さん犬の写真を見た犬が?アリーさんは2017年に、ローラというビーグルを家族に迎え、レイシーとローラは姉妹のように一緒に過ごしてきました。そしてアリーさんが、レイシーの写真入りフレームを棚に飾ったところ、すぐにローラが興味を示したのです。これまで彼女が部屋のインテリアなどを変えても、ローラはまったく気にもかけていなかったのだそう。ところがそんなローラがこのフレームをじっと見つめて、しっぽを振り始めたのです。 この投稿をInstagramで見る ❁ Lola ❁(@the_beagle_lola)がシェアした投稿 その日の夜、アリーさんはローラに向かって「レイシーがいなくてさびしい?私もよ。レイシーはどこにいる?」と話しかけました。すると、ローラはためらうことなくレイシーのフレームがある場所へ走っていき、写真を見つめてしっぽを振っていたそうです。ローラはレイシーが今はどこにいるのか、分かっているのかもしれません。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ❁ Lola ❁(@the_beagle_lola)がシェアした投稿 アリーさんが投稿したローラの写真には、「涙が止まらない」「悲しいけど、感動した」などのコメントが寄せられています。彼女は「レイシーがここにいないことは、胸が張り裂けそうです。でも、これでローラが写真の中のレイシーにいつでも会えるからよかった」とつづりました。レイシーが旅立ったことを、きっとアリーさんと同じくらいローラも悲しんでいるはず。またいつか会える時まで、レイシーの思い出はアリーさんとローラの心の中でずっと生き続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年01月31日ペットとの別れは、この上なくつらいものです。しかし、それはいつか必ず訪れます。マルセロ・ロドリゲスさんも、そんな別れを体験しました。ずっと一緒に暮らしてきた愛犬のギャスパーが、病気で天国へと旅立ったのです。悲しみに暮れるマルセロさんは、ギャスパーを母親の家の庭に埋葬することにします。彼の母親はカヤという犬を飼っていて、ギャスパーは生前にカヤと一緒によく遊んでいたのだそう。そしてギャスパーを埋葬した直後、カヤが驚きの行動を見せたのです。Ayer enterramos a nuestro perro en el patio de la casa de mamá. Gaspar fue un compañero único que nos enseñó mucho a todos. Esta es Kaya, su amiga, que ahora no sale de su tumba. Los animales son seres superiores que nunca vamos a entender y que no merecemos. pic.twitter.com/ku5IpunksR — Marcelo Rodríguez (@macdemarce) January 13, 2022 ギャスパーが眠るお墓の上に横たわるカヤ。カヤは、そこからしばらく動こうとしなかったといいます。きっと、大好きなギャスパーに最期のお別れをしていたのでしょう。感動したマルセロさんは、その写真を投稿しました。すると「我が家でも同じようなことがあった」という声がたくさん寄せられたのです。仲よしの犬や猫が旅立った後、残された犬や猫がお墓のそばに寄り添うというのは、割とあることのようです。言葉を話さない動物たちはそうやって、大好きな友達と別れる悲しみを乗り越えようとしているのではないでしょうか。そして、そんな友達の思いは、天国へ行った犬や猫たちにしっかりと届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年01月26日コンゴ共和国のヴィルンガ国立公園にある、マウンテンゴリラの保護施設。この施設に、世界的に有名なメスのゴリラがいます。名前はンダカジ。ンダカジは、2019年に世話係のアンドレ・バウマさんと撮った写真が話題となりました。アンドレさんが構えるカメラに向かって、まるで人間のように自然なポーズを決めるンダカジの写真が拡散され、一躍人気者になったのです。You might have recently seen caretakers Mathieu and Patrick’s amazing selfie with female orphaned gorillas Ndakazi and...Posted by Virunga National Park on Monday, April 22, 2019You might have recently seen caretakers Mathieu and Patrick’s amazing selfie with female orphaned gorillas Ndakazi and...Posted by Virunga National Park on Monday, April 22, 2019人気者のゴリラが天国へそれから約2年が過ぎた2021年10月、ヴィルンガ国立公園が再び、アンドレさんとンダカジの写真を公開。つづられていたのは、ンダカジが天国へと旅立ったという報告でした。ウェブメディア『The Dodo』によると、ンダカジが保護されたのは2007年で、まだ生後2か月の赤ちゃんだったそう。密猟者によって命を奪われた母親の体をつかんでいたところを発見されたといいます。母親と引き離されたンダカジが保護されたその日から、アンドレさんはずっと親代わりとしてンダカジの世話をしてきました。ンダカジは長い間病気を患っていて、それが急に悪化し、最期はアンドレさんの腕の中で息を引き取りました。It is with heartfelt sadness that Virunga announces the death of beloved orphaned mountain gorilla, Ndakasi, who had...Posted by Virunga National Park on Tuesday, October 5, 2021It is with heartfelt sadness that Virunga announces the death of beloved orphaned mountain gorilla, Ndakasi, who had...Posted by Virunga National Park on Tuesday, October 5, 2021ンダカジの旅立ちを知らせる投稿には、たくさんのお悔みのコメントが寄せられています。・とても悲しく、でも美しい写真だね。・涙が止まらない。ンダカジが安らかに眠れますように。・アンドレさん、今までンダカジを愛してくれてありがとう。Andre with a sick NdakasiPosted by Virunga National Park on Monday, August 15, 2011Andre with a sick NdakasiPosted by Virunga National Park on Monday, August 15, 2011Sick Ndakasi with MGVP Vets and AndreWhen the vets finished their work, Ndakasi was groggy but waking up. Andre held her for a long time until she was fully awake and feeling a bit back to normal.Posted by Virunga National Park on Monday, August 15, 2011Sick Ndakasi with MGVP Vets and AndreWhen the vets finished their work, Ndakasi was groggy but waking up. Andre held her for a long time until she was fully awake and feeling a bit back to normal.Posted by Virunga National Park on Monday, August 15, 2011保護されてからずっと一緒に過ごしてきたアンドレさんは、ンダカジにとって父親であり、親友だったといいます。最愛のアンドレさんの腕の中で眠りについたンダカジは、幸せだったことでしょう。そして、ンダカジの思い出はこれからもずっと、アンドレさんや人々の心の中に生き続けるはずです。[文・構成/grape編集部]
2021年10月15日精神科医・田中康雄先生、ファザ―リング・ジャパン・橋謙太氏、発達ナビ編集長によるオンライン座談会開催2021年3月14日(日)、映画『旅立つ息子へ』×LITALICO発達ナビ協働企画のオンライン座談会を開催しました。映画『旅立つ息子へ』は、イスラエル映画。自閉症スペクトラムのある一人息子・ウリと、妻と別居し息子と二人で暮らす父親のアハロンの、自立と子離れの物語です。座談会には、精神科医の田中康雄先生、ファザーリング・ジャパンの橋謙太さん、そして発達ナビ編集長・牟田が登壇。映画で描かれる、障害があるわが子の自立にまつわる思いや不安、保護者のキャリアと子育ての関係などについて語り合いました。田中先生は臨床の中で数多くの親子を診てきた専門家として、そして橋さんは障害のある子どもを育てる保護者としてお話をしてくださいました。Upload By 発達ナビニュース障害がある子どもの自立と保護者の不安座談会に際し、発達ナビユーザーにもアンケートの協力をいただきました。座談会では、映画のメインテーマでもある「障害のある子どもの自立」について、どんなことが不安なのかをたずねたアンケート結果を紹介しました。Upload By 発達ナビニュース2021年3月で学校を卒業し、4月から就労するお子さんの保護者でもある橋さんは「本人が学校に笑顔で通えているか。通えていれば、自己肯定感が高い状態で成人してからも生活ができると思う。無理させると自己肯定感が下がり、良い結果をうまないのじゃないかと思う」「就労を目的に学校生活を送るのではなく、笑顔で過ごせた学校生活の結果として就労があると思う」と、「子どもの今」を大事にしたいと話します。田中先生は、「保護者の皆さんは、就労していけるかどうかは不安だろうと思う」そして、親なきあとも支援の網の目からこぼれ落ちないように「保護者以外の相談相手が欲しい、精神面でも経済面でも相談できる相手が欲しいということだろうと思う」とアンケート結果を読み解きながらも、「子どもの今このとき」の重要性について言及。将来のことはもちろん不安であり、支援につながってほしいという思いをくみながらも、橋さんと同様「就労はゴールではない」と言います。学校生活をどれだけ楽しめたかが糧になるし、働きたい意欲をつぶさない条件づくりが大切であると言います。そして、就労したときに合わなかったのなら向いていなかったとシフトチェンジできる柔軟さも必要だとも。保護者のキャリアと子育てUpload By 発達ナビニュース映画では、売れっ子デザイナーだった父親が、キャリアを捨て、息子と二人での暮らしを営んでいます。それを受けて保護者のキャリアと障害のある子どもの子育ての両立についてもアンケート結果を参照しながら語り合いました。詳しくは、youtubeで公開中の動画をご視聴ください。映画上映情報Upload By 発達ナビニュース映画『旅立つ息子へ』は、TOHOシネマズ シャンテをはじめ、全国公開中。『旅立つ息子へ』公式サイト参考:自閉症啓発デーに合わせたオンライン座談会も開催(障害者ドットコム編集長らが登壇)
2021年04月08日自閉症スペクトラムのあるウリと、その父親の暮らしを描くイスラエル映画Upload By 発達ナビニュース障害のある子どもを育てている親にとって、子どもの自立は大きな課題であり、心配や不安を感じることも多いのではないでしょうか。今回紹介する映画『旅立つ息子へ』は、自閉症スペクトラムのある一人息子・ウリと、妻と別居し息子と二人で暮らす父親のアハロンの、自立と子離れの物語。美しい映像描写で定評のある、イスラエル映画です。アハロンとウリは、まるで一心同体。二人の毎日は平穏で、言葉はなくても通じ合っています。2人がイキイキと自転車で街を疾走する様子、楽しそうに電車に乗るウリと寄り添うアハロン…静かで穏やかな風景、美しい色合いで描かれる二人の日常。ですが時に理解の無い周囲の視線が、観る人の心をチクりと刺します。その視線から息子を守るように寄り添うアハロンに、自分の姿を重ね合わせる人も多いのではないでしょうか。父子二人の平穏な生活に訪れた、ある変化二人の平和な毎日に、突然の激震が走ります。別居している母親が、ウリを施設に入れるというのです。母親もまた、親なきあとのウリが路頭に迷わないようにと、最善を尽くそうとしてるー。自分よりウリを理解してくれる者はいないと頑なな父の気持ちも、父の愛情に包まれた暮らしの中に安心を見出しているウリの気持ちも、どちらも分かるからこそ、切なさがこみ上げます。そしてまた、二人の間に入っていくことができない母の嘆く姿に、入り込む余地のない父子二人の強固な関係を、改めて感じさせられるのです。Upload By 発達ナビニュース父親は意を決して、息子と家を出ます。「いつもの電車の旅とは何か様子が違うぞ。これが最後の旅、別れの旅になる。旅の先には、父と離れて住む施設がある」そう感じたウリは駅のホームでパニックを起こします。そして、パパと一緒にいたいと訴えるのです。改めて「ウリを手放したくない」と痛感したアハロンは、施設や妻との約束を破って、リゾート地に向かってしまいます。アクシデントの中でふと垣間見えた、息子の成長Upload By 発達ナビニュース二人の旅は、さまざまなアクシデントに見舞われます。そしてアクシデントが起こるたびに、アハロンは考えないようにしてきたことに、少しずつ気づくのです。同い年くらいの女の子を見て思わず近寄って行くウリを必死で止めるアハロン。目を離したすきにどこかへ行ってしまったウリを必死に探すアハロン。ようやく見つけたとき、ウリがいた場所は…。ウリの年相応の成長、楽しみ、興味に。それは父親とともに過ごしたのでは得られない、ウリに秘められた可能性なのかもしれないと。「自分の人生を生きているのか」という問いUpload By 発達ナビニュースそしてまた、訪れる人との会話を通して、私たちは父親の人生についてもまた、深く考えさせられる機会を持ちます。今は職なし、一文無しで、妻に養ってもらっているアハロンですが、実は第一線で活躍する優れた才能の持ち主だったこと。息子のために輝かしいキャリアを捨てて、息子のためだけに生きてきたこと。でも本当に息子のためだけにキャリアを捨てたのか。自分の人生をかけて育ててきた息子だから、自らのエゴのために手放せないのではないか。父は息子に依存し、また息子も父に依存しているのではないか。その問いもまた、観る人の胸に刺さるのです。親はいつか、子どもを手放さなくてはいけません。そして子どもは親元を離れていかなくてはいけない。そんなとき、どこで、だれと暮らせるなら、我が子は幸せなのだろう。親の愛以上に子どもの力となるものとは、なんだろう。今は、毎日のことに必死かもしれません。でもいつか来る巣立ちの日のために、親自身も自分の人生を生きるという事、そして子どもには子どもの道があるということを忘れてはいけない。この映画は、あたたかく私たちを包みながら、そんなことを教えてくれるのではないでしょうか。『旅立つ息子へ』上映情報映画『旅立つ息子へ』は、3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテをはじめ、全国公開。公開日:2021年3月26日(金)上映館:TOHOシネマズ シャンテ他、全国公開イラスト:かなしろにゃんこ2021年3月14日に、公開を記念してオンライン座談会を行いました。その様子がアーカイブでもご視聴いただけます。発達ナビユーザーにもご協力いただいた、障害がある子どもの自立や、保護者自身のキャリアについてのアンケート結果をひきながら、つながりたい支援や、これからの社会に願うことまで話しました。座談会登壇者牟田暁子(LITALICO発達ナビ編集長)田中康雄(北海道大学名誉教授/児童精神科医)橋謙太(NPO法人ファザーリング・ジャパンメインマンプロジェクト・リーダー)
2021年03月19日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、’90年代~’00年代初頭に起きたミニシアターブームで、記者の記憶にある作品のひとつ、スペイン映画の巨匠ペドロ・アルモドバル監督の『オール・アバウト・マイ・マザー』をご紹介します。■『オール・アバウト・マイ・マザー〈ニューマスター版〉』2月17日(水)発売。Blu-ray5,280円、DVD4,180円(ともに税込み)。発売・販売/キングレコードなんと今回、監督のデビュー40周年記念で『オール・アバウト・マイ・マザー〈ニューマスター版〉』が発売されることに。女性の顔がドーンと大きく出ていたポスターで、トランスジェンダーが登場していたような……といった記憶しか残っておらず、新作を楽しむ気持ちで観賞しました。主人公は17歳の息子を交通事故で亡くしたマヌエラ。息子の死を元夫に伝えようとマドリードからバルセロナへ移動し、そこで出会ったシスターや舞台女優たちとの交流が描かれていきます。色彩の魔術師と呼ばれる監督だけに、色の使われ方がとても印象的。なかでも赤は血の比喩ともいえます。登場する母子は血縁関係があっても馬が合わなかったり、ましてや夫であり父である人たちは認知症や、「疫病神」と言われたりでほぼ不在です。そして亡くなるシスターの子を育てるのは血縁関係のないマヌエラ。同性愛者であることをカミングアウトしている監督の作品にはLGBTQのいずれかにあたる人物がたびたび登場しますが、本作ではセクシャリティや血縁関係を超えた家族像をメッセージとして投げかけています。約20年ぶりの観賞となりましたが、名作は時代を選ばないということを実感した作品でした。「女性自身」2021年2月23日号 掲載
2021年02月15日2020年、第73回カンヌ国際映画祭やバンクーバーをはじめとする各国の映画祭に正式出品された巨匠ニル・ベルグマン監督の最新作『Here We Are』(英題)が『旅立つ息子へ』の邦題として3月26日(金)より公開されることが決まった。世界でいちばん愛する息子のためにキャリアを捨て、妻とは別居し、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。金はなくても愛がある!と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れて…。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した二十歳の息子。このふたりの結末に、「国境を超えてどの国の親でも共感できる作品」「本当に“染みる”という体験」と深い余韻を残し、早くも絶賛の声があがっている。メガホンを撮ったのは、イスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。母国イスラエルを舞台に、繊細に揺れ動く家族の姿を描き続けてきた。『ブロークン・ウィング』で長編デビューし、第15回東京国際映画祭でグランプリを受賞。『僕の心の奥の文法』でも同映画祭でグランプリを受賞し、東京国際映画祭史上初にして唯一の二度のグランプリ受賞の快挙を果たした。本作では、国内で最も有名な映画評論家から是枝裕和監督の作品と並べられ、イスラエル・アカデミー賞では監督賞はじめ4部門受賞するほど高い評価を得た。息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、オーディションでこの役を勝ち取り、そのリアリティ溢れる天才的な演技は『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの演技を彷彿させると世界中で評判に。実際に彼の父親は自閉症スペクトラム施設の職員で、小さいころから施設の友達と一緒に育った経験が、キャラクターへの深い理解に繋がっている。父親役のシャイ・アヴィヴィは『喪が明ける日に』などに出演のイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現し、その溢れる愛は涙なしではみられない。さらに、この物語は脚本家ダナ・イディシスの父親と、自閉症スペクトラムの弟との特別な関係をモデルにつくりあげられた。弟のお気に入りでもある、親子の絆を描いたチャールズ・チャップリンの『キッド』(1921)へのオマージュも劇中では描かれている。今回解禁された場面写真は、息子を愛おしそうに見つめる父親・アハロン(シャイ・アヴィヴィ)の姿や、自転車から降り、仲良く足並みを揃えて歩いているシーン、旅先の光景にきらきらと目を輝かせているウリ(ノアム・インベル)を捉えたカットや、シャトルバスで移動している場面、そして切なくも愛おしげな表情のアハロンの姿が切り取られている。20年間24時間、ずっと一緒に過ごしてきた父と息子。旅を通して息子の成長に気づいたとき、切なくも優しい別れが、ふたりを温かく包み込んでいく。『旅立つ息子へ』は3月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年01月23日イギリスに住むリビー・デイヴィーさんは2匹の犬を飼っていました。名前は『スミフ』と『フランク』。スミフは2020年10月に天国へと旅立ちました。Posted by Libby Frances Davey on Monday, October 5, 2020Posted by Libby Frances Davey on Monday, October 5, 2020天国にいる『親友』の肖像画を見た犬はウェブメディア『The Dodo』によると、リビーさんはスミフの絵を家に飾りたいと思い、ペットの肖像画を描いてくれる人に注文したのだそう。そして彼女は後日、届いた絵を早速部屋に飾りました。するとその絵を見たフランクは…。I done a painting for a lady who’s dog recently died. this is his brother how amazing & sadPosted by Tina Muir on Saturday, October 31, 2020I done a painting for a lady who’s dog recently died. this is his brother how amazing & sadPosted by Tina Muir on Saturday, October 31, 2020スミフの絵を見て興奮したように尻尾を振るフランク。「ねえ!ここにスミフがいるよ!」といっているかのように、リビーさんのほうを振り返ります。その後すぐに窓の外を見たフランクはスミフを探そうとしていたのではないでしょうか。この動画にはさまざまなコメントが寄せられています。・悲しいのと同時に素晴らしい。・鳥肌がたった。・この動画は犬がどれほど知的な動物かということを証明しているね。・泣き出しそうになったわ。フランクは絵の中のスミフを見て、彼が帰ってきたと思ったのかもしれません。一生懸命、絵に近付こうとするフランクの姿は微笑ましくもあり、悲しくもあります。2匹はとても仲よしだったのでしょうね。これからはこの絵を見るたびに、リビーさんとフランクの心の中にスミフの思い出が鮮明によみがえってくることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年11月11日人気イラストレーターのしばたまさんが、フォロワーのみなさんから募集した実話のエピソードを漫画化!今回は…「感動するお話」です!フォロワーさんが体験した不思議&感動した話です!すごく切ないけど、夢の中で楽しそうに遊ぶケンちゃんを見たら、安心しますよね。体験者さんからいただいた追加文です。「ケンちゃんと言う名前は私が名付け親なのですが、ケンちゃんが母のお腹の中にいる時から障害が分かっていて、あまり長く生きられないと知らされてから、『健康が永遠に続くように』との願いを込めて、ケンちゃんになりました。それを学校帰りに、既に入院していた母に伝えに行ったら、私が全く同じ内容の事を話す夢を見た、と言っていました。」名付けたときから、不思議な力が体験者さん家族に注がれていたのかもしれないなと思いました。byしばたま
2020年09月03日大切な家族の一員であるペットを亡くすことは、とてもつらいものです。ある日の朝、ルーシー・リッジウェイさんの愛犬『サニー』が天国へと旅立ちました。サニーは動物病院に行くため、家を出発する直前に、ルーシーさんの父親の腕の中で息を引き取ったといいます。彼女はそれから数時間泣き続けた後、頭をすっきりさせようと思い、恋人と一緒に外に出かけたのだそう。そして恋人の胸で泣きながら、「サニーが今、大丈夫でいるなら、どうかサインをください」と祈り、空を見上げました。すると、ルーシーさんの目の前にサニーが現れたのです。my dog passed away in my dads arms this morning seconds before setting off to the vets. later in the day we went out to clear our head and i cried to my boyfriend in the seat she died in, just begging for a sign that she’s okay. this is what I was blessed with pic.twitter.com/4KVPZnDYDp — lucy (@LLedgeway) June 20, 2020 空に浮かんでいたのは、まるでサニーが微笑んでいるように見える形の雲。またルーシーさんがこの写真を投稿すると、同じような体験をした人たちからのコメントが相次いだのです。Omg, the EXACT SAME THING happened to us in April when our baby passed away!Sending your family a lot of love and comfort during this difficult time! pic.twitter.com/sqTYnjKNiH — Jennifer (@XOXOJenny510) June 21, 2020 Something similar happened to me after my boy passed. I know how hard it is to lose them, sending you love pic.twitter.com/mJ19KkoucP — M.A. (@callmetitch) June 21, 2020 When my boy passed I was sobbing for 3 days straight. On my way home from work I saw a Mini Schnauzer cloud crazy beard and all. Miss him every day. pic.twitter.com/txyw1a4NoV — Taylor Harlow (@tayluhh21) June 22, 2020 どの雲も愛犬が旅立った後、飼い主が悲しんでいる時に空に現れたということです。自分との別れを悲しんでいる飼い主さんを見て、ペットたちが空から慰めようとしてくれたのでしょうか。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ♡(@lucyledgeway)がシェアした投稿 - 2020年 6月月20日午前3時12分PDT愛するペットがいなくなったさびしさが癒されるのには時間がかかるでしょう。でもペットが空の上で元気に過ごしているのだと思えたら、少しはホッとするのではないでしょうか。雲になって現れたペットたちも、「大丈夫だから安心して」と大好きな飼い主さんに伝えたかったのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月01日ネットやテレビで『ブサカワ(ブサイクだけどかわいい)』として一躍有名になった、青森県鰺ケ沢町に住む秋田犬の『わさお』。2020年6月8日、推定13歳でこの世を去ったことが報じられました。死因は多臓器不全とのことです。特徴的な出で立ちや、2017年に亡くなった飼い主の菊谷節子さんとのほほえましいやり取りは、多くの人の心を癒していました。天国へ旅立ったわさおに、『わさお公式』がメッセージ翌9日、『わさおプロジェクト』が運営するTwitterアカウントがわさおへのメッセージを投稿。雲の上へ旅立ったわさおに朝のあいさつを告げ、このように想いを述べました。わさお、おはよう。あなたが多くの人の心を揺さぶったので、昨日オレの電話はてんやわんやでした。多くの人があなたのことを思っています。あなたについて話しています。なんでだろうと考えることで、あなたはまだオレの中にもいます。もう写真には撮れないけどもね。では、また。— わさお公式 (@WASAO_official) June 9, 2020 わさおの訃報を受け、きっと『わさおプロジェクト』の元に多くの関係者から電話がかかってきたのでしょう。天国へ行ってしまっても、多くの人の心に残り続けている、わさお。「では、また」という言葉で締めくくった『わさおプロジェクト』の投稿からは、深い愛情が伝わってきます。投稿は拡散され、わさおを見守っていた多くの人から温かいコメントが寄せられました。・わさおの新しい写真は見られないけれど、ずっと心に残っています。天国でも幸せに暮らしてね。・以前わさおに会いに行って、たくさんの元気をもらいました。たくさん癒してくれて本当にありがとう。・温かい投稿に涙が出そうになった。またいつか、雲の上で会えるといいな。きっと今頃わさおは、一足先に天国にやって来た菊谷さんや婚約者のつばき、『志村園長』こと志村けんさんと再会しているでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月10日伝説的な名女優シャーリー・マクレーンと、待望の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』の若手人気女優アマンダ・セイフライドが共演した映画『あなたの旅立ち、綴ります』のブルーレイとDVDが、多彩な映像特典とともに、2018年11月2日(金)に発売になることが決定した。若手新聞記者アン(アマンダ)の元へ依頼が届くが、それは老婦人のおくやみ欄を生前に作ることだった。依頼主はハリエット(シャーリー)と名乗る、かつて広告業界で成功を収めた老婦人。偏屈で自分勝手なハリエットに振り回されるアンだったが、いつしか世代を超えた友情が……。まさしく現代版『クリスマス・キャロル』とでも言いたい笑いと涙、そして心が温かくなる感動作で、監督を傑作スリラー『隣人は静かに笑う』をはじめ、ミュージックビデオでも知られるマーク・ぺリントンが務めた。このほど発売となるセルのブルーレイとDVDには、シャーリー・マクレーンとアマンダ・セイフライドが、本作について語るインタビュー映像をはじめ、予告編集なども収録する予定で本編を補足する情報が満載となる。『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』などの名作で知られ、60年以上に渡ってハリウッドを支え続けた大女優の圧倒的な名演と、『レ・ミゼラブル』や続編が公開になる『マンマ・ミーア!』などで絶大な人気を誇る若手女優のチャーミングな好演が光る本作を特典とともに見届けて。『あなたの旅立ち、綴ります』は2018年11月2日(金)よりリリース。※レンタル同日開始(text:cinemacafe.net)■関連作品:あなたの旅立ち、綴ります 2018年2月24日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2016 The Last Word, LLC.All Rights Reserved.
2018年08月01日大女優シャーリー・マクレーンと、若手女優アマンダ・セイフライドが初共演を果たした『THE LAST WORD』(原題)が、『あなたの旅立ち、綴ります』の邦題で来春公開されることが決定。あわせて本作のポスタービジュアルも到着した。ビジネスの成功で財を成した老婦人のハリエット・ローラー(シャーリー・マクレーン)は何不自由なく暮らしていたが、80代に入ってから孤独と死への不安を感じていた。そこで、ハリエットは自身の訃報記事を生前に執筆することを思いつき、地元の若い新聞記者であるアン・シャーマン(アマンダ・セイフライド)に依頼する。しかし、自己中心的なハリエットのことを良く言う人はおらず、理想とかけ離れた原稿を読んだ彼女は、“最高の訃報記事”に欠かせない4つの条件を満たすため、自分を変えることを決意。その要素とは、家族や友人に愛されること、同僚から尊敬されること、誰かの人生に影響を与えるような人物であること、そして記事の見出しになるような人の記憶に残る特別な何かをやり遂げることだった。何事にも強気なハリエットと一歩を踏み出す勇気のないアン。正反対の2人はぶつかってばかりいたが、いつしか世代を超えた友情が芽生え始めていた。そんなハリエットとの出会いが人知れず悩みを抱えていたアンの未来をも変えていくことに…。『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』など、60年以上にわたってハリウッドを支え続け、いまなお輝きを放つ大女優シャーリーが演じるのは、嫌味だがどこか愛嬌のある老婦人ハリエット。一方、ハリエットが自身の訃報記事の執筆を依頼する地元新聞社の訃報記事担当記者・アンを、『レ・ミゼラブル』『パパが遺した物語』などに出演し、同世代の女性から絶大な人気を誇アマンダが等身大で熱演。激しくぶつかりながらも刺激し合い、いつしか世代を越えた友情が芽生えていく2人。死を悼むはずの“訃報”が、いつも強気で人生を切り拓いてきたハリエットともう一歩を踏み出せないアンを結び付け、やがてそれぞれの過去と未来を変えていく本作。人生の終わり方を考えずにはいられない高齢者世代の現代の風潮を見事に捉える一方で、始まったばかりのキャリアに悩む若い女性の姿を丁寧に描いていく。またこの2人のほかにも、アン・ヘッシュ、トーマス・サドスキー、フィリップ・ベイカ―・ホール、トム・エヴェレット・スコット、アンジュエル・リーらが脇を固めている。『あなたの旅立ち、綴ります』は2018年春、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月13日