2010年にデビューした、メイドインジャパンのアイウェアブランド、『ayame(アヤメ)』。“温故知新”を基に、いつの時代も色褪せないカタチのクリエーションを目指しながら、常に高いクオリティを追求しているブランドです。 『アヤメ』のデザイナーである今泉悠さんは、自社ブランドに限らず、国内外のアイウェアデザインやディレクションを行っているそう。その多岐に渡る活動こそが、『アヤメ』の可能性を広げているように感じます。 そうしたブランドの姿勢やフィロソフィー、そして取り組みが2016年、「SWANS」と協業したスポーツサングラスがアイウェアオブザイヤーを受賞する事にもつながりました。今後の活躍がますます注目されている、ホットなブランドの一つです。 そんな『アヤメ』からこの春の旅をともにしたいアイウェアをピックアップ! 六角形の個性的なレンズとツーブリッジが印象的 六角形のシェイプにチタンのブリッジを組み合わせた、ツーブリッジのアイウェアは、確かなもの作りの『アヤメ』らしさを感じさせてくれる、ブランドを代表するモデル。クリアのフレームはクリーンで爽やか。その涼やかさがリゾート気分を盛り上げてくれます。 夏に向かうこれからの季節は、どんどん薄着になっていくにつれ、コーディネートに何かアクセントが欲しいと感じるのではないでしょうか。そんなスパイス役にぴったりな一本。 表情を豊かにする眼鏡も楽しみたい 個性的であるため、一見、かけにくいと感じる人ももしかするといるかもしれません。しかし、コンパクトなレンズサイズに淡いトーンのインナーリムのコンビネーションは、顔にすっと馴染み、柔らかな印象を与えてくれます。更に、軽量さにこだわっているところも、かけやすさを考えて作られているのがわかります。 洋服ほど買い換える機会がないアイウェア。だからこそ、新たなものを選びたいと考えたとき、いつも以上に慎重になりがち。顔との相性や好みなど……どんな基準で選ぶのかは、人それぞれ違うもの。しかし、軽量でかけやすいことは、おそらく誰もが最優先に考えることだと思います。『アヤメ』を一度かけたらきっとお気に入りの一本になるはず。 サングラス ¥40,000、眼鏡 ¥40,000ayame(アヤメ):Masatomo Murakamistyling:Yumika Asaitext : Akira Watanabe
2018年04月14日洋服やコスメ、世の中のあらゆるもの、コトに流行があるように旅のスタイルにも時代とともに変化が訪れているようです。一昔前では異国の地で、珍しい食べ物や日本では手に入らないブランド物をショッピングする楽しみがあったものですが、大抵のものがオンラインで手に入るようになった今、旅をする目的は“体験”へ。世界遺産を見るために発展途上の国へ訪れたり、ヨーロッパの音楽フェスで大好きなアーティストのライブを楽しんだり、体験を求める旅はよりアクティブに。例えば空港からホテルへタクシーで直行するような旅ではない、鉄道やバスの乗り継ぎがある旅では持っていくスーツケースが軽量かつ扱いやすいことの大切さを改めて感じます。そこにはドアマンもいませんから、持ち運びはもちろん自分自身。重くてはステップを上げられないし、さらに車輪の滑りが悪かったりしたら楽しい旅が悲劇のように。アクティブな旅であればあるほど、万全な旅支度をしたいですよね。実用性とデザイン。旅の供に『RIMOWA』が選ばれる理由世界中のトラベラーから愛される『RIMOWA』(リモワ)は、空港で見かけることが多いスーツケースのひとつ。その佇まいはビジネスマンがスーツで持ってもサマになるほど、スタイリッシュです。一方で旅慣れた人が持っている、ペタペタと沢山のステッカーが貼られ、使い込まれたアジのあるRIMOWAも魅力的。あらゆるトラベラーから選ばれる理由はやはり実用性のほかなりません。操作性を高めるハンドルブランドの中でも最軽量設計の〈SALSA AIR〉シリーズは、今らしいトラベルスタイルにぴったりのスーツケース。特徴的なT字型のテレスコープハンドルは、操作性を高め、より思うように動かしやすく。ミニマムなデザインは、旅ファッションをかっこよく仕上げてくれます。ハイテク素材で丈夫で軽量なケースが可能にケースに使用しているポリカーボネイトは航空機や自動車にも多用されるほど、丈夫で軽量な素材。柔軟性にも優れ、外側からの圧力でへこんでも、圧力が弱まればまた元どおりに。中に収納した荷物も安心して持ち運ぶことができます。方向転換もスムーズ、移動しやすい車輪で足取りも軽く。車輪がスムーズに回転するマルチホイール システムにより、移動もストレスフリーへ。ガラガラと引いている時に、うまく方向転換できないと嫌ですよね。そんな問題も解消し、歩いて移動する時にも気になりません。ゴールデンウィークやこれからやってくる夏休み、旅のスタイルにあったスーツケースへ見直してはいかがでしょうか。RIMOWAスーツケース〈H67×W45×D25㎝〉¥53,000072-994-5522(リモワ クライアントサービス)www.rimowa.comphotograph:Masatomo Murakamistyling:Yumika Asaitext : Momoko Yokomizo
2018年04月13日3日間滞在したマドリードに別れを告げ、第二の目的地「バルセロナ」に向かいます。移動手段は高速列車。約2時間30分の鉄道の旅を満喫しながら、ガウディ建築の街へ。バルセロナのお宿は、「サービスアパート」。ホテルより格安なのに、まるで高級マンションのような空間で、4日間を過ごしました。安くて快適!スペインの国内移動は高速鉄道AVEが便利マドリードから約600km離れたバルセロナへの移動。今回もスペイン国鉄〔RENFE〕が運行する高速列車AVEを利用します。約2時間半の鉄道の旅。車窓から景色を眺めながら、バルセロナへと思いを馳せます。車内の座席は足元が広く、とっても快適!車内販売もあるので早朝移動の場合は車内で朝食を取ることもできますよ。ただし、車内はかなり冷房がきいているので、夏にお出かけの際は、羽織るものを一枚持っていくことをおすすめします。キッチン付きホテルの利便性の良さを改めて実感!バルセロナのお宿は、「サービスアパート」。空き部屋を旅行者に貸し出すアパートタイプとは異なり、簡単に言えば家具付きマンションといった位置付け。日本ではウィークリーマンションにあたります。ホテルとは異なり、24時間のルームサービスなどはありませんが、レセプションがあり、何よりキッチン付き!市場で新鮮な食材を買って調理すれば、食費が抑えられる上に、暮らすように旅を楽しむことができます。ベッドルームも広々としていて、1人で使うのがもったいない!まるで高級マンションのような設えに感動!たった4日ではありますが、わが家のように暮らしながら、バウディ建築をとことん楽しむつもり!この日の夕飯は、スーパーで購入したムール貝とオリーブ。調理器具やカトラリー、食器類ももちろんそろっています。ワインを飲んでゆっくりくつろぎながら、明日からの計画を立てるとしましょうか!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法【ねこのふらり一人旅 #14】ドキドキのトランジット。カタールの首都ドーハに降り立つ!【ねこのふらり一人旅 #15】安くておいしいがいっぱい!マドリードで本場タパスを堪能【ねこのふらり一人旅 #16】スペインの世界遺産トレドの街で迷子を楽しんでみた!【ねこのふらり一人旅 #17】ちょっと奮発!世界最古のレストランでディナーを楽しむ【ねこのふらり一人旅 #18】ピカソやゴヤを無料で鑑賞!?マドリードのアートな1日▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年04月10日ブランド名の『Aeta(アエタ)』は、日本語の“逢えた”に由来する。ひとつひとつの出会いを大切にしながら型にはまらない自由な発想で丁寧なものづくりをしたい、と言う思いを込めてこの名前に付したそうだ。 今回、PeLuLuが注目したのは、そんな『アエタ』のデイバッグ。シンプルかつミニマムなデザインが特長。180度の開閉が可能なジップなど機能面に優れているのはもちろん、荷物を取り出す時に便利な設計なので、旅はもちろんデイリーにも活躍する。 生地に施した防水性を高める熱溶着技術のウェルダー加工だけでなく、ファスナー部分や縫製部分も防水加工されているため、雨や水濡れを気にすることなく使えるのが嬉しい。シンプルなデイバッグは、150デニールの細い糸をあえて使い、繊細なポリエステル生地を二枚重ねて使っていることにより生み出されている。そんなデリケートな面を備えつつも、リラックス感のあるテイストに仕上げられているところに『アエタ』独自の美しさが宿っている。 大中小の3サイズに、渋めの4色のカラーバリエーションをラインナップしているのも魅力。どんなスタイルにも好相性、様々なシーンで使い分けるのも楽しい。 大型連休はもう間近。どんな旅にも『アエタ』はきっとマッチする。 デイバッグ (L→R)¥15,000、¥18,000、¥24,000Aeta(アエタ)(アルファ PR) photograph:Masatomo Murakamistyling:Yumika Asaitext : Akira Watanabe
2018年04月09日まるで素足のような感覚で高い支持を集める、イタリア生まれのスリッパ「le dd(レ・ディーディー)DREAM」。 マシュマロやワッフルのように感じる独特な質感と、通気性に優れたヌーディーな履き心地の秘密は、新素材にあるそうだ。この素材の特長はそれだけではない。抗菌&アレルギー対策のほか、丸洗いできたり、リサイクルも可能であるなど、機能面についても熟考されている。 体重が掛かりやすいかかと部分の生地は、二重に設計されているため、足の負担が大幅に軽減。疲れにくく、スリッパ自体も丈夫だ。 通気性や耐久性に優れ、滑りにくいということから、サウナやプールサイドなどでも使える一足、これほどまでの高い機能と造形美を備えたものだと聞けば、弱みを見つけたくなってしまうが、残念ながら見つからない。 芯材を用いていないため折りたためるところも、旅行に連れて行きたいと思わせてくれる「レ・ディーディー ドリーム」。グッドデザイン賞までも受賞しているというから、まさに“ドリーム”という名前がしっくりくる、夢のようなスリッパなのだ。 カラーバリエーションも6色と豊富にラインナップ。いろんな色を選んで、その日の気分でコーディネートすれば普段使いを一層楽しませる。 材料やデザインに強いこだわりと探究心をもって作られたスリッパだけあって、機能性を兼ね備えた美しさを感じさせてくれる。 左足だけ、アクセントとして付いている「le dd」のブランドロゴが目印。毎日の暮らしを支える脚を思いやる一足をぜひ選んでみては? le ddレ・ディーディーレ・ディーディー ドリーム(スリッパ) 各¥3,500(フライトワン原宿) photograph:Masatomo Murakamistyling:Yumika Asaitext : Akira Watanabe
2018年04月05日〔プラド美術館〕〔ソフィア王立美術センター〕〔ティッセン=ボルネミッサ美術館〕は、マドリードの3大美術館と呼ばれています。そのうち訪ねた2つの美術館をご紹介。なんと、無料で名画を鑑賞することができちゃうんです!マドリードで名画を無料で鑑賞する方法マドリードの3大美術館と呼ばれる〔プラド美術館〕〔ソフィア王立美術センター〕〔ティッセン=ボルネミッサ美術館〕は、決まった曜日と時間帯で、なんと“無料”で入館できるんです。無料入館日は旅行者も利用できます。通常、約14ユーロの入館料なので、これは無料のときに行かない手はない!この制度を活用しないのはもったいないですよね。滞在中に〔プラド美術館〕〔ソフィア王立美術センター〕に行ってきました!ダリやピカソの絵画を所蔵する〔ソフィア王立芸術センター〕サルバドール・ダリやピカソの絵画を所蔵することで知られる〔ソフィア王立芸術センター〕。なかでもピカソの『ゲルニカ』は、一生に一度は目にしておきたい名作。〔ソフィア王立芸術センター〕の無料が入館になるのは月曜〜金曜の19時〜21時、土曜日の14時半〜21時まで、日曜の10時〜14時半までと幅広く設定されていて、観光の合間に気軽に立ち寄ることができるのがうれしいところ。残念ながら館内は撮影禁止。ピカソの代表作のひとつ『ゲルニカ』はぜひ実際にその目でご覧あれ!ミュージアムショップで見つけたかわいらしいダリとピカソのマグネット。美術館のショップはハイセンスなお土産がそろいます。ゴヤやベラスケラスなどを所蔵広大な〔プラド美術館〕マドリードの象徴的なモニュメントやスポット、緑に囲まれた〔国立プラド美術館〕は、ベラスケス作の『ラス・メニーナス』やゴヤ作の『マドリード』のほか、スペイン派、イタリア派、フランドル派絵画の傑作を鑑賞することができます。〔プラド美術館〕は、月曜から土曜までの18時〜20時、日曜の17時〜19時までが無料です。〔プラド美術館〕の展示数は約8,000点にもおよびます。そのため、鑑賞したい絵画を事前に決めておくと、効率良く観てまわることができますよ。このように、芸術文化を大切にするヨーロッパでは、無料で入館できる日時を定めている国がほとんどです。旅行のスケジュールを無料の日に合わせて組めば、お得に賢く名画の数々を鑑賞することができますよ。ぜひ。覚えておいてくださいね。●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽「ねこのふらり一人旅」スペイン編はこちら!▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法【ねこのふらり一人旅 #14】ドキドキのトランジット。カタールの首都ドーハに降り立つ!【ねこのふらり一人旅 #15】安くておいしいがいっぱい!マドリードで本場タパスを堪能【ねこのふらり一人旅 #16】スペインの世界遺産トレドの街で迷子を楽しんでみた!【ねこのふらり一人旅 #17】ちょっと奮発!世界最古のレストランでディナーを楽しむ▽パリ編の一覧はこちら♪▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年04月03日アルコールフリーの処方と主張しすぎない自然な香りは、1日の疲れを癒すのにうってつけ。「elizabethW(エリザベスダブリュー)」は、そんな香りを好む人たちの間で人気だそうだ。 クラシックでシンプルなボディケアアイテムを展開する、「elizabethW」。そのアイテムの全てが、サンフランシスコ郊外の自社工場で生産されているのだそう。日本でも支持を集めるのは、多くの自然や花々から受けたインスピレーションを忠実に再現した高品質で植物の魅力を引き出した製品を手掛けているという、ブランドスピリットにあるように思える。こうしたアイテムに対する考え方は、いわばブランドのキーであり、創業者アルバート・ニコルスが幼少時代を過ごした、祖母エリザベス・ワイトマンの農場での経験が大きく影響しているらしい。 そんな「elizabethW」のピロースプレーは、枕やリネン類に吹きかけると爽やかな香りが広がり、心地良い眠りの手助けをしてくれる一品。植物の魅力を引き出すフレグランスは、あくまでもナチュラルに香りが広がるのが魅力だろう。3種ラインナップするフレーバーはそれぞれ素材の魅力を凝縮。一度シューっとスプレーすればわかるはずだ。 ローズマリーは、太陽の恵みを受けた植物らしさ溢れる強い生命力に、清涼感というスパイスを効かせた。清冽な水のような、静かなエネルギーでリフレッシュさせてくれる。ラベンダーは、カリフォルニアポピーとブレンドした穏やかですっきりとした香り。一日活動することで高まった感情を鎮静させながら、リラックスさせてくれる一本。そしてククミスは、ウリ科の植物であることを感じさせる瑞々しさ。キューカンバの香りにメロンのような甘さをほのかに漂わせる、クセになる香りだ。 このピローミストと夜の寛いだ時間を共にするなら、「HOMES’ UNDERWEAR(ホームズアンダーウェア)」のタオルを選びたい。ライフスタイルを楽しく、便利にする機能を取り入れた雑貨やウェアを展開しているブランドが提案する、このフェイスタオルはコットン100%。そのフワフワした感触が嬉しい。生地に大きくプリントされているのは、ランドリーロゴマークをイメージしたというユニークで楽しい一枚。どこにでもかけやすいループ付きは、旅先のホテルで重宝するのはもちろん、日常使いではインテリアとしての敷物やちょっとした目隠しとして使用するのも良さそう。 さて、今夜のタオルを部屋にベッドに持ち込んだら、あとは香りをセレクト。心地よい旅の疲れを解放して眠り就こう。 ピロースプレー 各¥1,600elizabethW(エリザベスダブリュー)(リビング・モティーフ) タオル ¥1,800HOMES’ UNDERWEAR(ホームズアンダーウェア)(ホームズアンダーウェア) photograph:Masatomo Murakamistyling:Yumika Asaitext : Akira Watanabe
2018年04月01日見どころが多いロンドン市街地ですが、1日だけ時間をつくって車で郊外へ出かけてみるのも楽しいもの。なかでもロンドンから西に200km程度の場所にある「コッツウォルズ」は、羊の丘という意味をもつ丘陵地帯で観光客のみならずロンドナーにも人気のスポットです。古い時代のはちみつ色をした石造りの家屋が現役で使用され、豊かな自然と相まってまるで絵本の世界から抜け出たような景色が広がります。自然の恵みの農産物やガーデナーには嬉しい小物、インテリアなどが手に入るショップも多く、買い物も楽しめる場所です。コッツウォルズへの行き方イギリスでもっとも美しい村ともいわれるコッツウォルズは、6つの州にまたがり複数の村で構成されています。ロンドンからはパディントン駅から電車で1時間、さらにバスで30分程度で到着です。一つひとつの村が離れているため、周遊するにはバスを利用します。ただし、本数も多くないので旅行者が効率よく観光してまわるためには車でのおでかけがおすすめ。レンタカーの運転や移動に不安があるようなら、一人でも参加できる日帰りのオプショナルツアーが便利です。時間に余裕がある人は、貴族が所有した邸宅を改装した「マナーハウス」も点在しているので、一泊しながら村々を巡ってみては。コッツウォルズの見どころ村々の移動中、車窓越しに羊の放牧風景を見ることができます。羊肉があまりメジャーではない日本では珍しい光景に思わずカメラのシャッターを押してしまいます。羊毛産業で発展し、専門店をのぞけばコッツウォルズ産の羊の毛糸が手に入るほか、カーディガンや手袋などウール製品を扱うショップもいっぱいです。コッツウォルズを表現する「はちみつ色の風景」といわれます。それは、コッツウォルズ地方でしか採掘されないはちみつ色の天然石を使用した家屋が今も数多く建ち並んでいるから。美しい色合いはハニーストーン、コッツウォルズストーンとも呼ばれ、日本でも造園用の石材として愛好する人が多くいます。美しい田園風景に加え、このはちみつ色の家屋とイングリッシュガーデンが続く町の風景は一枚の絵画のようです。花々が咲き乱れる季節には海外だけでなくイギリス国内からの旅行客で町はいっぱいになります。コッツウォルズの代表的な産物コッツウォルズ地方の代表的なお土産といえばハチミツ。パン屋さんやチーズ屋さん、雑貨屋さんなど多くの軒先に地元で採れたハチミツを販売しています。濃厚な味のハチミツは日本へのお土産にもぴったりで、瓶づめのものから写真のようなかわいいボトルに入ったものまでさまざま。バイブリーという村には、イギリスでもっとも古いマスの養殖場があり新鮮なマスを買って行くことができます。日本への持ち込みには制限がありますが、ホテル滞在で食べ切れる量を買い、寝る前にワインを片手に味わうのもおすすめです。ガーデナーにはたまらない、小物もいっぱいコッツウォルズの村々には、必ずといってもいいほど目に入るのがガーデン用品店。植木鉢や芝生をかわいく飾る、たくさんのオーナメントが並べられていました。ガーデンフックや置物など小物ならば日本に持ち帰りやすいアイテムもあるので、気に入ったものがあればまとめ買いを。車で移動すれば買い物したり、お茶を飲んでも一日で4ヶ所ほどの村を回ることができます。ロンドンとはまた違ったイギリスの風景をみせてくれるコッツウォルズの旅。昔ながらの情緒を味わいにでかけてみてください。●ライター大浦春堂【ヨーロッパ紀行】ロンドン最古のマーケットで“おいしい”お散歩を♪バラマーケット巡り
2018年03月22日深夜に羽田を発つ便でいざ、スペインへ!とは言ってもまず目指すのは乗り継ぎ先のドーハハマド国際空港です。カタール航空の搭乗レポートとともに、イスラム教徒の国ならではの空港の様子をご紹介しましょう。「ファイブスター・エアライン」カタール航空のラグジュアリーな乗り心地今回、スペイン旅行に利用した「カタール航空」は、カタールの首都ドーハを拠点に国際線を運航する中東を代表するエアラインです。実はこのカタール空港、世界のエアラインの中でも質の高いサービスを提供しているとされ、「ファイブスター・エアライン」に認定されているんです!エコノミークラスでもシートピッチが広く、アメニティキットも無料で用意してくれます。機材も新しく、エンターティメントも充実!日本路線の機内食は和食と洋食から選ぶことがき、エコノミーでありながらゆっくりくつろぐことができました。とにかく巨大で豪華!ハマド国際空港がスゴイ約11時間のフライトを経て降り立ったハマド国際空港。2014年5月にオープンしたハマド国際空港は巨大なハブ空港です。イスラム教徒・ムスリムの服装をしている人をみると、中東に来たという実感が!その中にさまざまな人種が行き交うのは、ハマド国際空港を利用する大半の人はカタールに入国ではなく、ドーハでトランジットにて各地のデストネーションを目指すからです。入国審査と手荷物検査を終えたら、次に乗るマドリード行きの便のゲートを電光掲示板でチェックします。イスラム教徒の国らしく、空港のいたるところに「PrayerRoom(祈祷室)」が。空港内はとにかく広くて迷ってしまいそうですが、ゲートさえ間違えなければさほど不安はありません。どう過ごす?乗り継ぎまでの時間出発まで約2時間。ただ座って待っているのももったいない!空港内を散策することにしました。空港内には中東らしいお土産が揃う免税店や、おいしそうなお菓子が並ぶカウンター式のカフェもあり、退屈することなくあっという間に時間は過ぎて行きました。このほか、無料で使えるパソコンブースやクワイエットルーム(仮眠室)もあるので、長いトランジットの場合は利用してみてはいかが?短時間ではあるものの、中東の雰囲気を十分に満喫できたハマド国際空港。トランジットは案ずるより生むが易し!オリエンタルな雰囲気に後ろ髪を引かれつつ、スペイン・マドリードを目指します!●文/写真ねこりょうこ雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。▽連載一覧▽【ねこのふらり一人旅 #13】スペイン2都市を巡る旅!乗り継ぎ便で賢くお得に旅する方法▽パリ編はこちら!▽【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年03月06日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。和久井は「FIFILLES」というフランスのブランドがお気に入りです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.大判ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。お風呂に入ってびしょびしょになっても、ハンガーに掛けておくだけで朝にはカラッカラです。真冬のお風呂には向かないけど(私はそれでも済ましちゃいますが)、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。そのコンパクト加減が旅の楽しさを倍増させてくれるんですね。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月31日一人旅、しかも海外なんて無理!と思っていたけれど、予算20万円と決めて過ごしたパリでの1週間。孤独どころか自由を満喫した素晴らしい体験となりました。最終回となる今回は、パリジェンヌになりきるポイントをご紹介しましょう!必要最低限のフランス語はマスターしておこう!フランス人は気位が高く、フランス語以外話さない!なんて言われていますが、実際、そんなことはなく、ほとんどの人が日常会話程度の英語を話します。でも、たとえ片言であっても、その国の言葉で話すことはマナーだとわたしは思います。カフェやレストランで「ボンジュール」と言うだけでその後の対応が確実に変わってくるので、スマートフォンのアプリなどを使って簡単なフレーズは覚えてからお出かけを!女性の一人旅の外食はランチタイムの利用を一人旅で悩ましいのが「食事」です。女性が1人で食事をする習慣がないヨーロッパでは外国人ということも合間ってどうしても目立ってしまいます。とはいえ、いつも自炊やスーパーのお惣菜で済ますのはちょっと寂しいですよね。そんな時はランチタイムを利用しましょう!フランスのカフェやレストランでは「ムニュ」と呼ばれる定食がお手頃価格で提供されているので、オーダーもそれほど難しくありません。名物「タルタルステーキ」もランチにおいしくいただきましたよ♪お気に入りのブランジュリーを見つける!パリ市内には至る所にパン屋さん「ブランジュリー」があります。朝、焼きたてのバゲットを買って朝食にいただく至福のひと時。バゲットを抱えて歩けば気分はもうパリジェンヌ!お店によって風味が全く違うので、食べ比べをしてみるのもおすすめです。バゲットのほか、クロワッサンやカンパーニュなど、パリには本当においしいパンがたくさん!食事付きのホテルでは難しいけれど、自炊ができるアパートなら、食事からパリ気分を味わうことができますよ。おしゃれはほどほどに。街に溶け込むことを意識しよう!ファッションの街・パリというだけあり、街ゆく人はどれだけおしゃれなんだろうとワクワクして出かけたのですが、パリジェンヌの普段着はいたってシンプルです。一目でわかるブランド品を身につけている人は少なく、ちょっとした小物使いやヘアスタイルなどでおしゃれを楽しんでいる人がたくさん。逆を言えば、全身ブランド品に身を包んでいるのは観光客とすぐにわかるということ。スリや置き引きなどの犯罪を避けるには、いかにその街に溶け込むかがポイント。旅先だからと無理に背伸びをせず、普段のおしゃれを楽しむことが大切です。旅を終え、得たのは自由と自信!家族を置いて1週間も家を空けられるだろうか……。わたしも最初の旅にはそんな不安がつきまといました。ところが、いつも頼っていた主婦がいないとなると、家族はそれなりになんとかするもの。1年に1度、1週間の休暇は、家族がそれぞれの存在を再認識する時間になってくれたようです。難しいと敬遠されがちな個人旅行も、コツさえ覚えれば以外と簡単。ぜひ、一人旅で自由と自信を手に入れてくださいね!【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。【連載一覧・ねこのふらり一人旅】主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!
2018年01月29日「旅は非日常を楽しむとか、五感が高まるなどと言われますね。それを最も感じやすいのが冬の雪見旅です。壮大な自然の中で、視・聴・嗅・味・触の感覚が刺激され、感動が倍増するんです!」 そう話すのは、年の多くを旅先で過ごす旅ジャーナリスト・のかたあきこさん。 「雪化粧の世界に気持ちがリセットされ、心穏やかな時間が過ごせます。自分や家族を思う余裕もできて。寒くなるほど際立つ風景があり、うまさが増す食材があります」(のかたさん・以下同) たとえば、滝の凍った姿である氷瀑。止まった時間を目の前に差し出されたかのようにも思える、まさに自然の芸術だ。日常から離れて“きれいなものを見たい欲”を満たすのに、雪旅はまさに最高の時間ともいえるのだ。行かないなんてもったいない! とはいえ、「やっぱり寒いのはイヤ!」という人は、最近の防寒インナーの実力を知らないのかも。 「厚手のものを重ね着すると着ぶくれしますし、室内では特に汗冷えのもとになります。暖かい格好でも着ヤセを狙うなら、機能性インナーが◎。軽量で荷造りも楽です。肌着、レギンス、靴下は、吸湿速乾性や発熱素材などがおススメ。乾燥する季節ですから肌心地良好の素材もポイントです」 防寒のキモはインナー。「アウターは雪中でも街中でもOKなデザインを」とのかたさん。 また、旅先を決めるには、見たい景色、冬の味覚、雪見温泉など、自分がいちばん気になるものを優先しよう。最近の傾向をのかたさんはこう語る。 「気軽さが受け、直行バスで行く雪見旅が人気。宿泊と往復バスがセットになったお得なプランが出ているので、宿や観光協会のサイト、旅会社のツアー情報をチェックしてみて。近年、増加中の母娘旅では、少しリッチに露天風呂付き客室に泊まるプランが人気なんですよ」 あなたも“雪旅先”を見つけて、旅に出よう!
2018年01月20日江戸時代から残る美しい街並みが人気の岡山県・倉敷は、繊維の生産地としても有名です。今回は、そんな倉敷にある、冷えが気になる方必見のシルクインナーブランド〔くらしきぬ〕をご紹介します♪旅をしながら、冬の寒さ対策グッズを手に入れましょう!繊維のまち、倉敷!倉敷といえば、江戸時代から残る白壁や格子窓の街並みと、大正、昭和のモダンな感覚が調和し、大人が楽しめる観光地として人気があります。そんな倉敷は、帆布やデニムといった繊維製品の生産地としても有名です。倉敷美観地区にオープンした〔くらしきぬ倉敷本店〕は、天然繊維にこだわった《冷えとり靴下》をはじめ、シルクのインナーアイテムを豊富に取りそろえています。地元・倉敷の主婦が立ち上げたブランド、〔くらしきぬ〕とは?〔くらしきぬ〕は2012年12月に、倉敷市に住むふたりの主婦によって立ち上げられたブランド。そのきっかけは、彼女たちが妊娠中に冷えとり靴下の虜になったことから生まれた「シルクの持つ温もりをもっと世の中に広めたい」という想いでした。そこで、「もっと『暮らし』に『きぬ』を」をコンセプトに日本の工場の持つ高い技術を活かし、肌に優しく、こだわりの天然繊維で丁寧に《冷えとり靴下》や《シルクの肌着》を作りあげたのだとか。ユーザーの声を反映しながら、妥協せずにこれまで何度も改良を重ねてきたことで、現在も年間を通して、季節に合った心と体に優しいアイテムを提案し続けています。今年、ブランド誕生から5周年を迎え、倉敷美観地区に初の直営店としてオープンする〔くらしきぬ倉敷本店〕では、新商品をいち早く取り扱い、女性用アイテムを中心にベビー、キッズ、男性用アイテムといった、〔くらしきぬ〕のアイテムが幅広くそろいます。お店では、素材や履き心地などを体感することもできますよ♪直営店開店にあわせて、パッケージやロゴも刷新したそう。それでは、足元の冷えやお腹の冷えが気になるこの季節にぴったりの商品を見てみましょう!日々を優しく丁寧に。〔くらしきぬ〕の生活を心豊かにする人気商品《はらぱん|ショート》 6,966円(税込)●《はらぱん|ショート》《はらぱん|ショート》に使われている、こだわり抜いた素材は、⼀度触れると⼿放したくなくなる優しさです。肌に優しく、そっと包み込む温もりを実感できます。《基本の4⾜セット|冷えとり靴下》4,936円(税込)●《基本の4⾜セット|冷えとり靴下》⾜を⼊れた瞬間から実感する、シルクのなめらかな質感。〔くらしきぬ〕のシルクの靴下は⾮常に細い⽷を使⽤しているため、しっとりとした肌触りです。《冷えとり靴下》でしっかりと冷え対策を!オープン記念のプレゼントも!さらに、オープンを記念して、5,000円(税抜)以上購入すると、先着100名に〔くらしきぬ〕の《オリジナルミニタオル》がプレゼント(※)されます。この機会をお見逃しなく!※数量限定、なくなり次第終了どの商品も優しい色合いで生活を豊かにするすてきなアイテムばかり♪大切な人へのプレゼントにも良さそうです♡この冬、倉敷へ旅行するなら、ぜひ〔くらしきぬ倉敷本店〕をチェックしてみましょう!〔くらしきぬ〕の《はらぱん》詳細はこちら!〔くらしきぬ〕の《基本の4足セット》詳細はこちら!
2018年01月11日マルシェで食材を買って、アパートで料理をして過ごすことが中心だったパリひとり旅。でも、せっかくグルメの国に来たんですもの!カフェやレストランで食事を楽しみたい!女性1人で食事をするなら、ランチやブランチがおすすめ。そこで今回は町歩きや観光の合間に立ち寄ったお店をご紹介します。予約必須!朝食専門店〔クラウス〕でボリューミーなブランチお借りしたアパートのオーナーさんに教えてもらって出かけた、オペラ地区にある〔Claus(クラウス)〕。ヨーロッパ中から美味しい食材を集めて朝食を専門に提供してくれるお店ということで、朝食やブランチを楽しむパリっ子でいつも満席なのだとか。味にうるさいパリジェンヌたちが認めただけあり、そのお味は格別!わたしがオーダーしたのは《Laflance》(€15)という一番シンプルなセットにアラカルトからオーガニック卵で作るスクランブルエッグとベーコンを追加(プラス€13くらい)。卵の調理法は選ぶことができます。パンはクロワッサンとヴィエノワーズリーの盛り合わせ。エシレバター付きです!スクランブルエッグはふわふわとやわらかく、ベーコンは少し塩辛く感じましたが、その分、卵料理は薄味。個人的にイチオシなのが、フレッシュジュースから選ぶことができる《デトックスジュース》。これが本当においしい!体が目覚める感覚に旅の疲れも吹き飛ぶよう。白を基調としたさわやかな空間とおいしい食事は、1日を気持ちよくスタートさせるのにぴったり。ちょっとお高いのですが、行く価値ありです!【Claus】●14rueJean-JacquesRousseau,75001※メトロ7番線ParisRoyalMuseeduLouvre駅から徒歩5分※予約が望ましいようです人気モデル御用達。プティ・ヴァンドームの《カスクルート》を堪能!街のいたるところに公園があるパリ市内。テイクアウトのお惣菜やコーヒーでランチタイムを取っているビジネスマンたちの姿をよく見かけます。パリっ子を気取って公園でのんびりランチというのも素敵ですよね。そんなパリっ子に人気なのが、《カスクルート》という、バゲットに具を挟んだサンドイッチです。こちらもアパートのオーナさんのご紹介で、高級宝飾店が集まるヴァンドーム広場近くに構える老舗のビストロ〔ル・プティ・ヴァンドーム(LePetitVendôme)〕でいただくことができました!こちら、フランス中部のオーヴェルニュ地方料理を出す地元で人気のビストロなのですが、テイクアウトコーナーで持ち帰れるバゲットサンド《カスクルート》も大人気。パンはパリのバゲットコンクール常連の〔ジュリアン〕のものが使われていて、これに生ハムやチーズなど、厳選されたフランスの地方の食材が挟んでいただきます。おすすめは、生ハム、シェーブルチーズにフレッシュなオリーブオイルがかかった《スペシャル》(6ユーロ)。モデルのケイト・モスも常連なんですって!ルーブル美術館に程近く、観光の合間にも立ち寄りやすい立地。お昼を過ぎるとたちまち長蛇の列ができるので、時間に余裕を持ってお出かけを。【LePetitVendôme(ル・プティ・ヴァンドーム)】●8ruedesCapucines75002Paris※メトロ:3・7・8番線Opéra/8・12・14番線Madeleineブルターニュ地方のソウルフード・ガレットは〔プティ・ジョスラン〕で決まりガレットの本場はブルターニュですが、モンパルナス地区でも本場さながらのおいしいガレットをいただくことができました。この界隈はちょっとしたクレープ激戦区になっているそうな。その理由は、モンパルナス駅にはブルターニュ地方への電車が発着するから。数あるクレープリーの中からわたしが選んだのは〔プティ・ジョスラン〕です。ジョスランに到着したのは12時ちょうど。パリのランチのピークは13時頃なので、ランチでレストランやカフェを訪れるなら、まだ空いているこの時間帯が狙い目です。わたしがオーダーしたのは、お店の名前がついた《ジョスラン》(€14)と言うガレット。かなりボリューミーなので、お腹をすかせてからおでかけを。外はカリカリ、なかはモチモチのガレットは家で作るものとは格段に違うおいしさ!ハム、マッシュルーム、チーズなど具もた〜ぷり。シードルと一緒に味わってくださいね。【CrêperieLePetitJosselin】●59,rueduMontparnasse75014Paris※メトロ6号線Edgar-Quinetから徒歩約5分おしゃれなマレ地区にある〔グル〕でタルタルステーキに舌鼓最後にご紹介するのが、スタイリッシュな人たちで賑わうパリのおしゃれエリア・マレ地区にあるビストロ〔Glou(グル)〕です。全体的にシンプルながらもモダンな雰囲気に店内は、テーブル席のほか、カウター席もあるので1人でも気軽に食事を楽しむことができますよ。こちらでいただいたのは、パリのレストランではおなじみの《タルタルステーキ(steakstartars)》です。みじん切りにした生の牛肉にたまねぎ、にんにく、ケッパー、ピクルスなどを同じくみじん切りにして混ぜ、オリーブオイル、塩、胡椒で味付けした料理。韓国料理のユッケより味つけがシンプルな分、牛肉の新鮮さが際立ちます。臭みはまったくなく、さっぱりとしているのが特徴。シャンパンやワインとの相性も抜群!グルはカフェとしても利用することができ、夜はお酒を楽しむことも。おしゃれなマレ地区にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。【Glou(グル)】●101rueVieilleduTemple75003Paris※メトロ1番線StPaul、または8番線StSebastienFroissartご紹介したお店は女性1人でも安心して利用できるお店ばかり。お値段も目が飛び出るようなものはなく、スタッフも旅行客にとても親切でした。パリ市内は基本的に英語を話す人が多く、お店によっては英語のメニューを用意してくれることも。パリ旅行のお店選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!【連載・ねこのふらり一人旅】
2017年12月21日パリ市民の足といえば「メトロ」。パリが初めて!という旅行者も慣れてしまえば簡単に乗りこなすことができます。メトロをフル活用してぐるっと巡れば、それだけで気分はパリジェンヌ!しかもメトロの入り口や構内にはそれぞれ特徴があり、アートな気分に浸ることもできます。お財布に優しいメトロの乗り方や、各駅の特徴をご紹介しましょう。10枚セットの「カルネ」が断然お得!パリのメトロは距離に関係なく全線が均一料金です。切符1枚で乗り換えも自由。いちいち料金を考えなくて良いのでパリが初めてという方でも安心して利用することができます。切符は都度、自動販売機や窓口で1枚から購入することができますが、10枚がセットになった「カルネ」が断然お得!自動販売機または駅の友人窓口で購入を。パリの地下鉄は1〜14号線からなり、それぞれに色別されています。東京都内の地下鉄よりわかりやすく、「Direction(〜行き)」という表示の上下に路線番号と「終着駅名」が出ているのでその通りに進むとホームに出ることができます。路線番号は合っていても方向を間違えると逆方向に行ってしまうので、必ず路線図で終着駅名を確認しましょう!乗り方はいたってシンプル。自動改札機に切符を差し込み、出てきた切符を受け取ってからターンスティールを押します。「Direction(〜行き)」で路線番号と行きたい方向の終着駅名を確認したらホームで電車を待ちます。電車のドアは閉まる時は自動ですが、開ける時は手動の場合がほとんど。回転式の取っ手の場合は上に引き上げ、押しボタンの場合は強く押します。乗り換えは連絡する路線の番号と終着駅名が書かれた表示に従って進みます。ちなみに「Sortie」とは出口の意味です。個性あふれる駅は最高のフォトジェニック!さすがは芸術の都と呼ばれるだけあり、パリのメトロの構内は駅ごとに個性があふれています。インスタ映え必須の駅をいくつかご紹介しましょう!コンコルド駅とバビロン駅のモザイクタイル海底二万マイルをイメージしたアール・ゼ・メティエ駅パリ市の紋章が壁に大きくデザインされたオテル・ド・ヴィル駅アール・ヌーボー様式の曲線が美しい入り口にも注目!スリにご用心!万全な防犯対策を乗って楽しい、見て楽しいパリのメトロ。慣れてしまえばまるでパリに住んでいるかのように使いこなすことができます。ただし、残念なことに近年多発しているのがスリによる被害。特に日本人旅行者は狙われやすい傾向にあります。以下のこと注意をして、警戒を怠らないようにしましょう!・早朝や深夜は利用を避ける・バックは、ファスナーや留め具で完全に口が閉じるタイプを使う・バックは体から離さない・貴重品は外から見えないようにする・車内で財布を出さない・車内でスマートフォンを使わない・車内で寝ない・読書やおしゃべりに夢中にならない大切なのは「警戒している」ということをしっかりアピールすること。安全・安心な旅を続けるためにも、防犯対策はしっかりしておきましょう!【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!【連載・ねこのふらり一人旅】
2017年12月14日パリ滞在中、絶対に行くと決めていた世界遺産「モンサンミッシェル」。なんと、パリから日帰りで行くことができるんです!パリだけでも見所満載ですが、せっかくの個人旅行。とことんわがままになっちゃえ!ということで、憧れの地に出かけてきました。現地オプショナルツアーを賢く利用しよう!ツアーとは異なり、基本的に全て自分で手配する個人旅行。とはいえ、場合によっては現地オプショナルツアーを利用したほうがお得なこともあり、時間の節約になることがあるんです。今回、わたしが絶対に行くと決めていた「モンサンミッシェル」もそのひとつ。ちょうど東京—名古屋間ほどの距離があり、自力で行く場合は高速鉄道で片道2時間半、バス1時間半というちょっと厄介な交通手段。しかも高速鉄道のお値段は意外とお高い……。これはなかなかハードルが高いと判断し、日本からオプショナルツアーを申し込むことにしました。人気の観光スポットであるモンサンミッシェルは各社、さまざまなプランを用意しているので、価格と内容をよく吟味してから申し込むようにしましょう。憧れのモンサンミッシェル。その魅力とは?モンサンミッシェルはサン・マロ湾に浮かぶ修道院です。1979年にユネスコの世界遺産にも選ばれました。岩の山だったモンサンミッシェルに修道院がなぜ建てられたのか。その歴史は1300年も前に遡ります。言伝えによると、モンサンミッシェルからほど近いアヴランシュの町の司教だったオベールの夢に大天使ミカエルが現れ、「あの岩山に聖堂を建てよ」と命じたということでした。ただの夢だと思っていたオベール司教に業を煮やしたミカエルは、3度目の時にオベールの頭に指を突っ込むという強硬手段でお告げを示しました。翌朝、オベールは自分の頭に穴が開いていることに気づいて愕然とし、ようやくお告げが本物だと確信したそうです。上の写真はその様子を描いたレリーフ。四方が海に囲まれたモンサンミッシェルは、夕日があたったとき、満ち潮のとき、朝日を浴びたき、それぞれに美しく、また違った景色を見せてくれるそうです。パリ市内にあるサントシャペルやノートルダム寺院のような派手さはありませんが、だからこそ「荘厳」と言う言葉がよく似合います。何世紀にも渡って修復が繰り返されているモンサンミッシェルは、それぞれの時代の建築様式が見事に調和していて、建設当時の岩が所々に見えるのも面白いですよ。修道院だけじゃない!まるでおとぎ話のような街並みを散策修道院の下には街があり、お土産屋さんやレストラン、ホテルなどがひしめき合っています。おとぎ話の世界に迷い込んだようなキュートな街並みは、ウィンドーショッピングだけでも十分に楽しむことができます。そうそう、モンサンミッシェルといえば「オムレツ」が名物ということをご存知?一説によると、巡礼でこの地を訪れた人たちに栄養のあるものを食べさせたいという思いから作られたものだそうです。 しかもこのオムレツ、日本で食べるそれとは違い、ふわふわでクリーミー!シードルと一緒においしくいただきました。今回利用した現地ツアーは、「みゅう」という現地でも定評のあるオプショナルツアーです。早割などの特典もあるので日本からの手配がオススメですよ。貸切バスでの移動は、スリや盗難の心配もなく眠ることもでき、何より日本語なので言葉のストレスが軽減されるのも嬉しいポイント。1人旅はどうしても孤独になりがちなので、他の観光客と触れ合う時間も楽しいものです。このように、航空券とホテルは個人手配、現地の観光はオプショナルツアーを組むという工夫もありな個人旅行。全て1人での観光は不安!という方は、まずはこの方法からトライしてみてはいかが?【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。暮らすように旅をする。連載・ねこのふらり一人旅【まとめ】
2017年11月21日「Dlife」初のオリジナル旅番組「男子旅」が、先月より放送中。この度、入江甚儀、市川知宏、山本涼介が旅する11月10日(金)放送回から場面写真が到着した。10月からスタートしているレギュラー放送では、毎月新エピソードが2話ずつ登場。今回の放送回では、『ストロボ・エッジ』「ウチの夫は仕事ができない」などに出演する注目の若手俳優・入江さん、「美咲ナンバーワン!!」『曇天に笑う』の市川さん、「仮面ライダーゴースト」の山本さんと、「MEN ON STYLE」のメンバー3人が“浜松”を旅する。放送では、3人は“アウトドアの聖地”と言われる群馬県みなかみ町をマウンテンバイクで駆け抜け、体当たりの男子旅を決行!番組初の62mのバンジージャンプや、迫力満点の川登り、名物のこんにゃく作りやガラス細工に挑戦し、そして利根川の源流「谷川岳」を特別許可の下、自転車で目指す!バンジージャンプに挑戦した場所は、62mの高さを誇る赤谷水管橋で、周りが木々で覆われた渓谷。まず飛ぶのは、この日が誕生日だという市川さん。「行っちゃいますか」と勢いよくジャンプし、入江さんも軽々とジャンプしさらに笑顔を見せるという余裕な表情。そして最後は、命綱をつけ準備しているときから口数が少なくなってしまっていた山本さん。「絶対死なないから大丈夫」と先輩・市川さんに励まされながら準備を終えるも、「やだなあ…」「走って逃げたい」とボソり。そんな彼らのキュートな素顔に注目だ。入江甚儀&市川知宏&山本涼介出演の「男子旅」は11月10日(金)23時55分~Dlifeにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月09日「anan」の特集で、香港開運旅へ出かけたのは、7月末から8月の頭にかけて。夏真っ盛りの香港で、さまざまな開運スポットを巡ったライター・野尻がビビっと感じた場所についてレポートします。文・野尻和代 写真・清水奈緒、野尻和代(ビクトリアピーク)出発前から個人的に気になっていたのは、東洋のセドナといわれる『香港ユネスコグローバルジオパーク』。セドナ(アメリカの)といえば、一生に一度は行きたい憧れの聖地。でもなかなか縁がなくて、道のりは遠い……と何年も思い続けていたところにやってきたこの機会! 「東洋の」だけどセドナが私を呼んでいる! そう思い込んで、密かに楽しみにしていたのです。取材当日、私たちは九龍島の佐敦からタクシーに乗り、『香港ユネスコグローバルジオパーク』内の撮影スポット、ハイアイランド景観区へ直行。都心部以外は、実は自然豊かな香港。1時間ほど車を走らせて広大なジオパーク内に入ると、その表情はさらに豊かになり、真っ青な海と島々、鏡のように空を映す大きな貯水池、そして何億年もの時間をかけて形成された断層や大きく湾曲した石柱……もはや別世界! その光景はダイナミックだけど、どこかアジアらしいしっとり感もあり(湿度ではなく)なんだか神々しい。本家のセドナと趣は多分違うけれど、磁場の強さはきっと同じ(のはず)! 感動!! お目当ての六角柱状節理群の圧倒的な光景を見渡しながら、ゆっくりと深呼吸して、心も体もデトックスしてきました。次に、印象に残ったパワースポットがビクトリアピーク。世界三大夜景のひとつに数えられる有名な場所だけど、香港へは何度かやってきているにも関わらず、一度も来たことがなかった私。ピークトラムの混雑ぶりもすごいし、正直、「ザ・観光スポットでしょ?」くらいにしか考えていなかったのです。でも、実際に山頂に上り、目の当たりにした眺めは……息を飲むほど。超高層ビルが立ち並ぶ香港島からビクトリアハーバー、九龍半島が奥まで見渡せるパノラマ感たるや。素晴らしい! 美しい! 蒸し暑さを一瞬忘れるほど涼しいそよ風が吹き、空気もとても清らかで、本当に心地よくて気のいい場所でした。次回は夜景を見なくちゃ……。そして香港といえば、街のあちらこちらにある寺院の存在も見逃せません。特集ではなんでも願いを叶えてくれる『黃大仙』をはじめ、『車公廟』などいくつかご紹介しましたが、どこも参拝者で大賑わい。日本でも神社巡りが人気ですが、香港の熱気はそれ以上! 観光客も多いとはいえ、香港の人たちにとってとても身近な存在なのだと実感しました。現地で知り合った香港人の女性(30代)も、お気に入りの “マイお寺” があって、何か心に迷いがある時には訪れるそうですよ。実際、『車公廟』を正式方法で参拝した時は清々かった!そのほかにも、いろんなスポットを訪ね、開運食を食べ、グッズを買い……特集で紹介する20の開運メソッドをにわかに実践し、役得感満載だった今回の香港取材(感謝!)。「で、何かご利益はあったの?」ということが結局、最も気になるところだと思いますが……いい具合に状況が回り始めたと報告しておきます。何が功を奏したのかはよくわかりませんが、じわりときてます。みなさんも香港開運旅へいざ! です。むふふ。
2017年09月26日若手俳優3人が、日本各地の絶景を楽しみながらホンキで遊ぶ旅を決行するDlife初のオリジナル旅番組「男子旅」が、10月6日(金)よりレギュラー復活することが決定。新たにスタートするレギュラー放送では、毎月新エピソードが2話ずつ登場。あわせて過去の人気エピソードも放送される。今回、10月に放送される新エピソードは、“能登”と“浜松”。まず6日(金)放送の「男子旅 ~能登~」では、ドラマや映画、舞台と様々な作品に出演する勝地涼、「獣医ドリトル」「トッカン 特別国税徴収官」の笠原秀幸、そして『花とアリス』で注目を集めた郭智博の3人が登場!また13日放送の「男子旅 ~浜松~」では、「海賊戦隊ゴーカイジャー」や『HiGH&LOW』シリーズに出演する山田裕貴、『シン・ゴジラ』「愛してたって、秘密はある。」など話題作に出演する前原滉、そして『るろうに剣心』シリーズや連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の大内田悠平が旅をする。それぞれ俳優仲間であり、プライベートでも友人である彼らが、一体どんな旅を繰り広げるのだろうか?なお、20日(金)には千葉雄大、久保田悠来、磯崎亮太が旅をした「北海道知床・カムイワッカ湯の滝」を、27日(金)には「しまなみ海道」を旅した矢野聖人、竹内涼真、福山康平の登場回が放送される。「男子旅」は10月6日(金)より毎週金曜日23時55分~Dlifeにて毎月2話ずつ新エピソード放送。 ※再放送は毎週土曜日20時~放送。(cinemacafe.net)
2017年09月21日「写真もたくさん撮るし、せっかく旅をするならオシャレにキメたい!」そんな願いを叶えるべく、旅好きでいつの間にか世界一周をしてしまったLuxury Backpackerの雨宮が秋冬の旅でオシャレに見えるアイテムやコーディネートの秘訣をご紹介します。便利グッズやアイテムも登場しますよ。アウターにこだわるまず、秋冬の旅のメインはアウターです。というのも観光はほとんど野外。そのため写真を撮る時も、歩いている時もだいたいアウターでいます。そのため旅でのアウターでは「それだけでオシャレに見えるもの」を選ぶのがポイントです。さらに、機能性や防寒性を兼ね揃えたものがベスト。特にヨーロッパや北欧などでは寒さが秋頃からはじまります。そのため軽めのダウンを一枚持って行くのもいいでしょう。写真は『YOSOOU(ヨソオウ)』のダウン「Fake Mooton Long Coat」(63,720円(税込))。寒さの厳しい地域や長時間の街歩きを考えて、首やお尻を覆うデザインがおすすめです。また見た目も着膨れしないデザインが断然、写真写りもよくなります。軽くて暖かく、伸縮性があるものを選ぶと長時間の旅でも疲れず、さらにスーツケースにもしまいやすいです。旅中、汚れやすいのでお家で丸洗いできるなどお手入れしやすいものもポイントです。トレンチコートを一枚持って行くとエレガントになる国内やヨーロッパなどで活躍するのがトレンチコートです。自分に合ったサイズ、デザインのトレンチコートを一枚持っていくだけで、とても写真映えするエレガントな旅の時間が過ごせます。風景にとっても合いますよね。少しダボッとした大きめサイズが中にも着込め、オシャレに見えるのでおすすめです。写真は去年発売のKBFのトレンチコートです。折りたたみのダウンベストで上手に体温調整をトレンチコートのインナーとしてや寒い時にさっと羽織れるアイテムもぜひ。背中部分にポッケがあり、コンパクトに収納できるので、軽くて持ち運びにも便利なんです。写真は『YOSOOU(ヨソオウ)』の「light vest」(20,520円(税込))。移動中のバスや電車、夜など寒い時にもサッと着られるため、鞄に忍ばせておくと、とても便利。旅のマストアイテムとして大活躍してくれます。ワンアイテムプラスするだけでオシャレに大変身いつもはシンプルに着ているワイドなワンピースをサッシュベルトでウェストマークするとまた別の雰囲気になります。写真は、JEANASiSのサッシュレザーベルト(3,240(税込))です。先に紹介したトレンチコートやダウンコートに巻いて、いつもと少し違ったコーディネートも楽しめます。軽くて持ち運び便利で、コーディネートの幅を広げてくれる旅ファッションのおすすめアイテムです。スーツケースはシンプルでスタイリッシュなデザインを最後に、旅には絶対欠かせないスーツケース。どんなコーディネートにも合うオシャレでスタイリッシュなものがいいですよね。7泊程度の旅行なら、無料受託手荷物最大サイズで十分。服や小物をたっぷり収納できて、旅先でもオシャレに過ごしたい女性のわがままを叶えてくれます。軽いのはもちろん、360度回転するダブルキャスターだと、快適にスイスイ進めておすすめです。写真は『TRIDENT(トライデント)』37,000円(税込:39,960円)。リニューアルオープンしたLoft(ロフト)銀座店で購入しました。いかがでしたでしょうか? せっかく旅に出るならオシャレをしたいですし、ずっと残る写真は素敵に写っていたいですよね。そんな願いを叶える秋冬の旅にピッタリのコーディネート術をお伝えしました。ぜひ、活用してみて下さいね。
2017年09月20日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第10回目。前回はお仕事で愛用しているアイテムを紹介しました。今回は3月のパリに続いて旅のお話。先日弾丸で行ってきた香港で感じたファッションのあれこれをだらだら綴っていきます。 華金を満喫する人々を足早に追い越し向かうは成田。人生初のアジア旅行に若干怯えながらも、4時間のフライトであっという間に香港に上陸。気温32度。日本ではあと1ヶ月ほどで感じるであろう蒸し暑さに包まれながら、新開拓の地に胸を弾ませる深夜2時。この後、数々の試練が待ち受けていることもつゆ知らず...(試練の話はカット)香港ガールズは日本女子と似ている?世界の中でもおしゃれに対して貪欲で敏感と言われている日本の女の子たち。果たして本当にそうなのか?と疑問だったのですが、どうやら本当らしい。安く、可愛くおしゃれを楽しむことに関しては世界の女の子たちのお手本になるほど、日本女子のファッション偏差値の高さは群を抜いているようです。それを証明するかのように、日本のファッショントレンドやブランドも多く見かけました。ファッションビルに入っているようなトレンドブランドから独自のデザインを貫くハイエンドなブランドまで、着々と日本のファッションは世界へ進出しているみたいです。香港ガールズ達もファッション誌で情報収集。香港中にあるセブンイレブンに並ぶ雑誌の中にも日本のファッション誌がありました。街中を見渡すと確かに日本の若い女の子たちと同じような格好(今言えるのか微妙だけど青文字系ファッション)をした女の子達を見かけます。中環(セントラル)付近には観光客や地元の若者と思われるアジア人が多く、ファストファッションなどで程よくトレンドを取り入れたカジュアルな装い(やはりオフショルダーはこちらでも多数目撃!)。深夜に尖沙咀(チムサーチョイ)エリアのナイトスポットであるナッツフォードテラスに出向いたところ、夜遊び帰りの若者たちに遭遇。イケイケ女子たちの格好も、どこか渋谷ギャルズっぽい感じでした。ブランドで全身固めているような格好をしている人は少なめ。 若手クリエイター発信の場 「PMQ」若手クリエイターが集まると噂のスポット「PMQ」へ。香港島の中心地・中環(セントラル)から少し歩いた坂の上に現れるおしゃれな建物、実は1951年に建てられた元警察宿舎です。長年廃墟だったこの建物は2014年に改装を終え、香港ファッション・カルチャー最先端の地として再出発を遂げました。真っ白な壁に映えるターキッシュブルーのアクセントがPMQのトレードマーク。元は宿舎の一室だった空間をそのままショップとして利用しています。コの字型の建物は対岸を見渡してみると、まるで学校の文化祭に来ているような雰囲気に。入居しているショップは100以上。若手ファッションブランドの店舗やギャラリーを併設したカフェ、フード系の本専門のライブラリースペースやハイセンスなレストランなど、衣食住の刺激的な情報がぎゅっと凝縮された空間になっています。かなりの部屋数があるのでじっくりと回るには2時間ほど必要。日本にはまだ入ってきていない香港、他アジアの若手クリエイターのアイテムを発掘するにはぴったりの場所です。疲れたら空中庭園で休むのもアリ。香港セレクトショップ巡りハイエンドなファッション事情も観察すべく香港の老舗高級セレクトショップ Lane Crawford(レーンクロフォード)へ。高級セレショとなるとブランドが限られてくるのでラインナップにあまり差はないのだけど、日本になくて香港にあるのは若手ラグジュアリーブランド。Maticevski や ROSIE ASSOULIN、ISA ARFEN、DELPOZO など、日本ではなかなかお目にかかれないブランドを拝むことができます。確かに装飾性やお値段(だいたい10万超える)を考えるとパーティーシーンが少ない日本では着る機会がなさそうなものばかりだけど、生で見て触るという体験は何にも代えがたい。こういった日本で手に入りづらいブランドこそファッションレンタルサービスで借りれると良いのだけどなぁ。 sacai や toga、FACETASMなど、世界で注目されている日本ブランドもがっつり展開されていました。Lane Crawford ではブランドごとにラックを分けて展開していたのですが、ジャパニーズブランドで集められているのは、嬉しいような複雑なような。ただ、単なるラグジュアリーではない、他とは混じらない、というのが日本ブランドの良さなのでもあります。I.T は日本でいうと CANDY / Sister のようなエッジィなブランドが集うセレクトショップ。HYKE や muveil など日本でも人気のブランドから Ujoh と言った若手ブランドまで、日本ブランドの品揃えがかなり豊富です。気になったのがショウウィンドウ下の(支)というマーク。これは ALIPAY という中国最大規模のオンライン決済サービスを使える証です。ALIPAY を使うとネット上での支払いはもちろん、あらかじめ自分の口座にチャージしておけばリアル店舗でもスマホで簡単決済が可能。しかし1着2万円はくだらない洋服をスマホで楽々決済なんて、日本ではあまりない感覚。Suica に1万円入っているだけで大金を持ち歩いている気がしてしまうのに....最後は高級セレクトショップ JOYCE へ。Lane Crawfordが伊勢丹だとしたら、JOYCE は日本の RESTIR でしょうか。最近メゾンキツネのイメージビジュアルを撮ったことでも話題の中国人フォトグラファー REN HANG( @renhangrenhang )のインスタレーションが行われていました。「ラグジュアリーとは何か」という話を昔しましたが、これだけミドル〜ハイのラグジュアリーブランドが売られている中、街中で着ている人はもちろん見かけず。聞いたところによると、これらのブランドは中国本土の富裕層が主に買っていくのだとか。あまりイメージはなかったのだけど、西洋的なパーティー文化も日本より盛んだそうで、日本では派手すぎて売れないコレクションピースが中国ではごっそり売れていく、と日本人デザイナーさんがおっしゃっていました。しかも、着る用ではなく文字通りコレクション用として買う人も多いらしい。結論、私にとっての日常は誰かにとってのラグジュアリーで、私にとってのラグジュアリーは誰かにとっての日常なのだなぁ、と謎に世界の広さを痛感したのでありました。おまけに...香港(珍)百景と、言うほどでもない、日常の光景なのですが、見慣れない風景というものは「ぎょ!」っとするまさしく珍百景。初香港で目撃した名物光景をお届けします。竹。バンブー。ばん...?鉄骨ではありません。工事の足場がバンブー is so デンジャラス。香港名物・竹の足場だそうです。危なっかしいけど美しい。(下に、留め具のゴムが落ちているよ...)街中突然セクシーダンディー。 そうだよね、気温30度超えだもんね。半裸くらいなっちゃうよね。それにしても脱ぎっぷりがいいです、おじさまたち。水辺でもないのに上半身裸の男性をこんなに見ることができるとは。ありがたくはない。「現代のニュー・ルック!」編集長はそう叫びました。荷物を運んでいるおばさま、竹笠がお似合いでかっこいい。しかしこんなに大きな段ボールを抱えることができるなんて、おばさま強し。 以上、だらだら香港旅行記でした。ヨーロッパに行きすぎてスノッブ街道まっしぐらだったけど、アジアも刺激的で楽しい。今回は弾丸すぎたので、次はゆっくりディープスポットを巡りたいなと思います。そして、現実へ....Text. Azu Satoh
2017年08月03日日常に潜む、旅のスイッチわたしは独身の頃から旅をするのが大好きでした。わたしの旅はほとんどの場合が「人と食」がメインテーマ。食文化を追うと自然とローカルな生活や人々の暮らしに入っていけますし、作り、食べる、食べてもらうという気持ちは世界共通で「おいしいね」という笑顔と共に、少し深く関われると思うからです。数年前の今頃、日本の梅雨を抜け出して、ますます暑い国インドにはじめて行ったときも空港からすでにスパイシーな空気に満ちていて心がワクワクしたのを思い出します。日常の中にあるふとした瞬間の湿度や音や匂いは旅の記憶と繋がっていて、一瞬であの時、あの場所に連れ戻されるような……記憶や味が鮮明によみがえるような、そんなスイッチが隠れていますよね。最近のむしーーとした暑さでインドを思い出しながらこのジメジメした蒸し暑さに負けない元気な夏おやつを考えました。夏バテ防止にも、エネルギー量の高いおやつを!おにぎりを添えればそのまま食事にも、パパのおつまみにもなる夏のおやつ。小腹が空いたときにぴったり!夏バテ防止にしっかり食べて元気に過ごして欲しいですね!■インドの旅おやつ①「とうもろこしのサマーサモサ」サモサは、インドの屋台でも売られている軽食、スナックのひとつです。野菜とひき肉を香辛料たっぷりに混ぜ合わせ三角形の皮に包んで揚げたもの。子供が大好きな「とうもろこし」を使って、甘くてスパイシーな味わいにします。添えるソースを変えれば、大人用にもアレンジ可能です。<材料>約20個分・生のとうもろこし1本・豚ひき肉200g・玉ねぎ4分の1・カレー粉小さじ半分・塩小さじ半分・砂糖小さじ1・餃子の皮(厚めのモチモチ系がおすすめ)20枚・揚げ油適量<作り方>1、とうもろこしは包丁で実を削ぐ2、玉ねぎはみじん切り3、材料を全てボールに入れ手でよく混ぜる4、餃子の皮の真ん中に丸く丸めて置いて、まわりの皮を三方向から中心に持ってくる5、水をつけて皮どうしをくっつける※穴があると揚げる時はねるのでしっかり押さえるように包む6、フライパンに2cmほど油を入れる7、170度くらいの油でこんがりきつね色になるまで揚げて完成!そのままでもおいしいし、レモンを絞っても爽やかでGood!子供ならケチャップ、大人あ、スイートチリソース+タバスコ+レモンソースをお好みで付けて、いろいろアレンジを楽しんでくださいね。インドの旅おやつ②「マンゴーラッシー」インドの夏の始まりは「マンゴーサマー」と呼ぶ程に、マンゴーのおいしい季節なんです。道端の屋台で飲むマンゴーラッシーのおいしさは今でも鮮明に覚えているほど!ヨーグルトを使用しているラッシーは栄養価も高いです。うちの娘はヨーグルトが苦手ですが……カレー屋さんでのむラッシーは大好き!苦手なものを克服すべく、一緒に作っておいしさを実感してもらえたらうれしいですね。<材料>・マンゴー缶1個分(生のマンゴーを使ってもOK)・ヨーグルト150gくらい・牛乳 or 水 150~200くらい(牛乳だと濃厚に!お水だとさっぱり!)・氷3~4個・レモン汁少々(お好みで)<作り方>ミキサーに材料を全部入れ、よく混ぜて完成!サモサにもぴったり!夏はおいしい果物がたくさん!スイカ、スモモ、ぶどう……果物を変えていろんな味のラッシーを楽しんでみてください!楽しくおいしく旅する毎日!スパイシーな夏おやつを作ってみてくださいね♪
2017年07月15日1000万色以上の色彩表現ができるLED照明を使い、限りなく自然光に近い光で展望台全体を覆うフレームを内側から照らす光の演出「六甲山光のアートLightscapeinRokko」。7月1日(土)から始まる夏バージョン「夏は夜」では、夏の夜の月が明るい情景の中で、蛍の飛び交う様子や、雨の日の様子を、約7分間の光の演出で表現されます。家族でもカップルでも女子会でも楽しめそうですね♪限りなく自然光に近いLED照明が織りなすアート光のアート「LightscapeinRokko」は、1000万色以上の色彩表現ができる最新のLED照明器具を使って、限りなく自然光に近い光で展望台全体を覆うフレームを内側から照らす光のイベント。約7分間の演出が繰り返し行われ、1日5回のガイドツアー(無料・別途入場料要)ではスタッフの解説付き!六甲山光のアートや阪神間のパノラマ夜景、六甲枝垂れの設計に関して語ってくれますよ♪夏バージョンの「夏は夜」って?「夏は夜」のテーマは…「夏の夜の、月が明るい情景。闇夜に蛍が多く、またはほんの数匹が飛び交ってぼんやりと光って飛んでいく姿や、雨の日の様子」というもの。照明デザイナー・伏見雅之氏の演出によって、六甲山から望む1000万ドルの夜景とともに、季節の移ろいを感じる幻想的な光景が楽しめるんですね。開催日時イベントの開催日時は以下のようになっています。7月1日(土)~9月8日(金)19:00~21:00(20:30受付終了)※天候により変更の場合があります。【入場料金】大人(中学生以上)300円、小人(4歳~小学生)200円伏見雅之氏プロフィール光を通して日常空間や都市空間を彩り、生活を豊かにする表現のツールとして活動しているアーティスト。主な受賞歴は、「1991年卒業制作東京芸術大学買い上げ」「2001年あかりフェスタ2001審査員特別賞」「2006年ジャパンゴルフフェアPRGRブース空間デザイン(東京ビックサイト)JGGA賞第一位」などがあります。2010年、2011年六甲ミーツ・アート芸術散歩招待アーティスト。六甲ガーデンテラス
2017年05月22日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》気づけば第20回目になりました。前回はパリコレ取材に連れてって!のお願いをしましたが、今回はこの夏出かけた島々を巡る旅で起きたハプニングのお話。見知らぬ土地ほど興奮と緊張と恐怖が入り混じった感情を掻き立てるものはありません。何キロ歩いても構わない強靭な足なので、旅先ではついつい歩き過ぎてしまいます。スマホ、一眼レフがあれば面白いモノコトを捉えようとどんな小道でも直感に従いグングン進む。そんな好奇心旺盛具合は自分でも誇る長所なのですが、同じくらい間抜けなのが致命傷。この夏、山口の角島、広島の大久野島、愛媛の伯方島、香川の豊島、直島、男木島の6島を巡ってきました。それぞれのエピソードは記事でご覧いただくとして、今回はスピンオフといったところです。さて、先ほども言ったようにどこかアホをしてしまうのが致命傷の私。過去にはパスポートをコピー機に挟んだままリヨン→パリへ引っ越してしまい一週間も気づかなかったり、サロペットのショルダーをトイレにつけたまま(以下ご想像にお任せします)だったり、やらかしてしまうことがよくあります。今回の島々を巡る旅も、例にもれずやらかしました。一眼レフの紛失一体どうやったらあんなに大きなものを忘れるんでしょうか。結果から言うと、ドルフィンスイムをした伯方島から今治に戻るバスの中に置き忘れてしまっただけで無事戻ってきたのですが、さすがに焦りました。(だってROBEの写真全部あれで撮ってるんだもの)しかし無くしていることに気づいたときには香川県松山に到着。次の日からは瀬戸内国際芸術祭や男木島を回ろうと思っていたのに「これでは写真が撮れない」そう焦った私は原点回帰。インスタントカメラ「写ルンです」で撮ることを決めました。慌てて近くのコンビニに駆け込み残っていた2つをゲット。「最近は売れないから入荷があんまりないんだけどねぇ」と物珍しそうに売り場を案内してくれたおじさんに感謝しながら松山港へと向かいました。低解像度の思い出インスタントカメラと言いつつも実は光の調節や視点を合わせるのが難しいんです。フラッシュを焚くにも強烈な光にちょっとためらってしまって、結果焚かずに真っ暗に写ってしまったり、イージーではない。一筋縄ではいかないのだけど、このザラザラとした質感が綺麗すぎる写真に見慣れてしまった私たちにとって斬新なものに写るんです、ね。現像するまでちゃんと写ってるかわからない。この間の写真を待つドキドキって、ファッションショーで服を見てから実際に袖を通すまでの半年間待つ感覚にちょっと似ているような。鮮明だった記憶がどんどん曖昧になって「あれ、こんな形だったっけ?」「こんな色してたっけ」「やっぱり素敵だなぁ」と、どんどん低くなっていく思い出の解像度が、実物を見た瞬間にふわっと一定値まで戻るあの瞬間。そこには写ルンですには写しきれなかった思い出がじんわりと浮かんでくるような気がするんです。島々を巡った低解像度の思い出をぜひご覧ください。ここはどんな空間だったか、どんな音や匂いがしたのか、想像してみてください。豊島にある「檸檬ホテル」はカップルで楽しむアート、というか、空間というか、愛というか。ちょっと酸っぱい気分になるけど一人でも楽しめます。「心臓音のアーカイブ」の目の前にある砂浜にて爆走する若者たち。真っ暗闇の空間から解放された後の水平線は異常に広く遠く感じました。最高の夏感がすごい。港へ戻る途中の坂が楽しかったので無人スーツケース遊び。無論、倒れます。吸い込まれていきそうな豊島美術館のミュージアムショップ。MOTHERの世界っぽい。どせいさんがでてきそう。中から見るとまるで宇宙船。豊島からフェリーにのって直島へ。この旅でフェリーに乗ること9回。やっぱり外が気持ちよすぎて、日焼けも気にせず甲板で寝ていました。直島で出迎えてくれたのはあの有名なかぼちゃ。間近で見ると異物感と迫力がすごい。港のすぐ近くにある作品「直島パヴィリオン」はジャングルジムのように中に入れます。ここでお弁当でも食べようと思っていたら島民の小さな坊ちゃんと仲良くなって汗だくになって遊ぶことに。どうやらインスタントカメラに触れたのが初めてだったようで、とても気に入っていました。アートと世界中からやってくる個性的な人々に囲まれ、彼の感性はどう育つのでしょう。直前まで「二十四の瞳」を読んでいたからか、どうか無事に大きくなってほしい....と謎の母性が働いたのでした。銭湯でひとっぷろ浴びた後、旅の振り返りをしながら港から眺めた夕日。ほんの少しだけ太陽が島から顔を出していて、沈んでいく瞬間を箸を止めて観察。目を閉じれば今でも世界を包み込むようなオレンジ色が浮かんでくるようで、写ルンですが写さない脳裏の思い出を噛みしめなが、今日も都会で生きています。旅中のBGMはもっぱら木綿のハンカチーフ。Text : Azu Satoh
2017年03月04日ひとり旅を続けて10年、約150カ国も訪れたという、旅ライター・旅写真家の黒水綾乃さん。一年の半分をひとり海外で過ごし、「ひとり旅はさみしいものではない」と明るく語った彼女ですが、実は既婚者。半年はひとり旅、もう半年は居住地である台湾で、旦那さんとふたり、夫婦生活を送っているそうですが、結婚しても「ひとり旅」をすることは可能なんでしょうか。決断した理由と、ひとりで、夫婦で過ごす秘訣を伺いました。結婚後の、半分ひとり半分ふたりの生活中央:黒水綾乃さん――ご結婚されてからも、半分ひとり旅、半分旦那さんと生活しているとのことですが、なぜ「ひとり旅」を選んだのか、またどんな工夫をしていますか?旦那はメーカーに勤める駐在員です。現在いる台湾は日本より少し休暇は多いですが、旦那と長期の旅に出るのはもちろん不可能。なので、年に二回ほど行きやすい欧米諸国などを一緒に旅行しています。「ひとりで旅なんて…」とよく言われますが、結婚前からこんな生活をしていたし、こんな私を受け入れてくれた人なので、ふつうの感覚ではないとは思いますよ(苦笑)。とはいえ、最初からそんな生活だったわけではないです。私にはひとり旅で世界一周をしたいという夢があったので、子どもを産む前に叶えたいと旦那に打診したんです。何度も話し合い、旦那は聞き入れてくれて、ついに実現しました。その後、数年間紆余曲折を経て、私たちは子どもを作らない選択をしました。お互い夢があって、それを実現させようと決めたからです。私の今の夢は、世界250ヶ国を訪ねて、それを一冊の本にまとめること。全世界訪問し、世界中の人に読んでもらいたいと思っています。その夢に近づくために、毎年10ヶ国以上を訪問して写真を撮る計画なので、半年はひとり旅をすることになりました。ただ、やっぱり旦那に会いたいし、彼もそう思ってくれているので、3ヶ月以上の長い旅はせず、一度は帰ってくる約束をしています。――お互いの夢を叶えるため、そして、納得した約束をしていて素敵だなと思いました。では、旦那さんと一緒にいるときは、どんな生活を送っているのですか?旦那の料理はまずいですが(苦笑)、お互い独身時代も長かったので、家事はなんでもできます。ふたりで過ごす半年間は、お互いの仕事以外はほとんど一緒に行動しています。平日は一緒にごはんを食べ、お笑いDVDを見たり、週末は台湾国内を食べ歩いたり散歩したり。ふたりでいる時に別行動というのはほとんどないです。なので、友人や親が日本から来ても、旦那を誘って一緒にでかけます。こうやって書くととても仲がいい夫婦みたいですが、、週に二度はケンカしてますし、昔は殴り合いのケンカもしていました(笑)。逆にひとり旅をしているときは、連絡は必要最低限に。ネットがない環境にいたり、時差が大きかったりするので、安否確認(?)としてスカイプにメッセージを残すくらいです。ネットが充実した環境にいるときは、お互いの近況を語ったりとゆっくり話していますこれらは”工夫”ということではなく、私たちにとって自然な流れ。これらでうまくバランスをとれているかどうか分かりませんが、おかげさまで結婚生活も早6年になりました。ひとり旅の最大のミッションを叶えるために――旦那さんと過ごす時間を、とても大切にされてると感じました。では「ひとり旅」を続けて、何か変化してことはありますか。リラックスして旅ができるようになったことでしょうか。若かりし頃は「こうせねばいけない」「こうあらねばならない」と自分で自分を縛り付けていたと思います。さらに年齢も経験を重ねたので、情報収集力や危険察知能力があがり、イヤな経験をすることも少なくなってきましたしね。ひとり旅での私の最大のミッションは、現地の人との触れ合うことです。若いときは話しかける勇気もなかったし怖がっていたけど、今は大阪のおばちゃんみたいに(笑)気軽に話しかけられるようになりましたよ。力まずに、現地の空気を楽しめるようになったのは大きいですね。その結果、旅の密度が濃くなりましたし、なかなか見れない、触れられない体験や楽しみが増えました。よくバックパッカーや旅人が、旅をすればするほど新鮮さがなくなって飽きてくると言いますが、私は全く思いません。つまらないと感じれば、より僻地に行き、違う経験をすればいいだけ。今より10年後のほうが旅を楽しめていると思いますし、私は歳をとることに一ミリも抵抗はないので、実年齢や旅の経験値をあげ、毎日を楽しくしたいと思っています。――最後に「ひとり旅」で気をつけたほうがいいことを教えてください。現地の方と知り合えたり、現地の文化に触れ合いやすいことは、ひとり旅でしか得られない経験です。私もそこに魅了されています。だからこそ、意識して気をつけてもらいたいのは、やはり女性のひとり旅は危険度が増す、ということ。私は人生で2回襲われそうになり、1回は強奪未遂を経験しました。もちろん私の不注意が原因ですが、襲われそうになったときは「女が一人」というのが多分に関係していると思いました。とにかく女のひとり旅は警戒が最重要です。でも、自分のルールをしっかり決めて、事前準備と注意を働かせ、警戒を怠らなければ防ぐことができます。また、現地の言葉や風習を予習して人に迷惑をかけないよう配慮することも、日頃から取り組んでいます。text /SOLO編集部特集「さみしさは敵か」の記事はこちら!・世界150カ国で言われた「ひとり旅ってさみしくない?」に私が出した答え/黒水綾乃さんインタビュー・美しいさみしさの奥にあるグロテスクな本音と向き合う/紫原明子
2017年01月30日アフリカと言えばどんなイメージが湧くだろう。日本とは縁のない国、貧しい国、そういったイメージがあるかもしれない。では、アフリカのファッションと言ったら?なんとなく頭に思い描くのは、カラフルな色使いや大胆な柄、見る人に高揚感を与える鮮明なビジュアル。今日の主人公、根津朋子さんは現在早稲田大学に通う大学5年生。ふわりとした印象とは裏腹に、ハキハキと話す姿は周りを明るく照らすひまわりのような存在だ。2月にルワンダから帰国したばかりの根津さん。彼女は今年1月、ルワンダに留学中の女子大生仲間2人とともにメイド・イン・ルワンダのファッションブランドを立ち上げた。スワヒリ語でひまわりを意味する「Alizeti」(アリゼティ)というブランド名で、アフリカの彩り豊かな布地で作られた洋服たちを日本の女の子たちに着てもらおうとEC販売を軸に活動。今年5月にはクラウドファンディング・プラットフォーム CAMPFIRE にて資金調達に成功し、小物や男性向けの商品を企画するなど活動の幅を広げている。夢に向かって歩みだした彼女にファッションブランドを立ち上げるまでのこと、将来目指す方向について伺った。Interview— アフリカへは今年の2月までインターンで1年間住んでいたんですよね。そもそもアフリカに興味を持ったきっかけは何ですか?最初はアフリカにこだわっていた訳ではなく、「貧困」ということに興味がありました。私は長崎県出身で、小さい頃から平和教育を受けてきた。高校生くらいまでは「平和=戦争がないこと」だと思っていたけど、学んでいくうちにイコールではないことに気づきました。じゃあ仮に戦争が無くなったらどうなるんだろうと考えた時、それでも貧困や差別はあるだろうと思って、貧困そのものに興味を持ち始めたんです。そこで、貧困の現場を知るべくアフリカでインターンをすることにしました。— なぜ留学ではなくインターンに?将来はアフリカで起業をしたいと思っているので、ノウハウを学ぶため日本人起業家の元でインターンをしました。— 初めからファッションが目的でアフリカに渡った訳ではないんですね。では、いつからファッションという側面とビジネスを結びつけたんですか?やりたいことの軸は貧困解決ですが、ファッションが結びついたのは偶然でした。初めてアフリカに来た時のことです。車から外の風景を眺めていたら、カラフルな布を巻いているアフリカ人女性に目を奪われました。腰に巻いてスカートにしていたり、頭に巻いたり、おんぶ紐にしていたり、自由な発想で布を使っていることに可能性を感じ「これはビジネスになるかも」と思ったんです。何よりその色柄が可愛いかった!その布を使って何ができるかと考えた時、道端に露店のように並ぶテイラー達のことを思い出しました。ルワンダでは仕事が足りなくて、仕事をくれと言ってくる人がたくさんいるんですが、仕事を創出できたら貧困解決につながるかもしれないと思ったんです。— 確かにあの色柄のインパクトはすごいですよね。見ただけでハッピーになれるというか。それにしてもテイラーさんが道端にいるって、すごいですね(笑)何故そんなにたくさんいるんですか?日本だと服を縫える人って少ないかと思いますが。テイラー全員というわけではありませんが、ルワンダには職業訓練校がありそこで習得する人も多く、一部の人は服を解体して独学で縫い方やパターンを習得している人もいます。現地の人は古着屋さんで買う他に、自前の布を持って行きテイラーに仕立ててもらって服を調達しているのでテイラーの需要はあるのですが、今はそのバランスが取れておらずテイラーが多すぎる状態です。— オーダーメイドが主流なんですね!それは素敵。布も簡単に買えるんですか?布は現地のマーケットでたくさん売られています。アフリカの伝統的なキテンゲやカンガといった布が野菜、肉、布、みたいな感じで並んでいます(笑)だいたい1.5m×1mが500円程度で売られていて、仕立ててもらうと古着と比べて5倍くらいの値段はするみたいです。— テイラーさんに頼んで作ってもらえる型はどれくらいバリエーションがあるんですか?現地の人が注文するもので多いのはタイトスカートとワンピースなど。Alizeti で販売しているのはフレアスカート、タイトスカート、ノースリーブトップス、ショートパンツサロペットなどです。小物にもチャレンジしたいのですが、テイラーさんには難しいみたいで、以前ポーチをお願いしたら頼んだ倍の大きさで出てきたことがあります(笑)— 服を仕立てる訓練は受けたものの、ですね(笑)専門でパターンを引いている人もいないということで、今後はパターンや小物の作り方などもこちらで提供できたらいいかもしれませんね。頼んだものと違うものができるなどハプニングもあったかと思いますが、現地とのコミュニケーションはどうしていますか?Alizetiは日本人スタッフ3人で運営しています。現地の方とのコミュニケーションは主にルワンダに留学中の2人が行い、デザインや生産を彼女たちに任せて私はEC販売の担当です。作業中のテイラーさん私も含めて3人ともファッションを学んでいるわけではないので、普通の女子大生らしい感性で可愛いと思った柄をマーケットで仕入れます。テイラーも質がバラバラなので現地の二人がしっかり見極めて、納期やオーダー内容をしっかり守ってくださる方に依頼し、少数に仕事が集中しないように常に良いテイラーさんを探しています。完成したスカートを披露するテイラーさん— 女子大生ならではの感性で選ばれた生地と聞いて納得です。どうしてもアフリカの柄ものって大人で渋いイメージがあったのですが、Alizetiのラインナップを見るとどれも目に映えるフレッシュなものばかり。例えばサークルなどでお揃いのユニフォームにしたら可愛いなと思うのですが、大量生産は可能なのでしょうか?今は難しいです。マーケットの布は2〜3週間に1度入れ替わってしまうので、気に入った生地があってもう一度作ろうと思っても次行った時には無いということもあります。まだ布の在庫を抱える余裕もないので、今は同じ柄で作れるのは数着です。その分、オリジナル感を楽しんでほしいかなと!「誰かのため」ではなく自分のために、可愛いと思って買ってほしい。— ブランドのターゲット、コンセプトは?20代前半から30代くらいの女性です。特に私たちと同じ、女子大生に着てもらいたい。昔から柄ものが好きで、アフリカの柄を着たいと思った時、学生にとっては高かったり大人向けのデザインのものばかりだったので、同世代が手を出せる価格で着たいと思えるものを作りたいと思いました。Alizeti / トップス ¥3,900〜コンセプトはブランド名の「Alizeti」が示す意味「ひまわり」に込めています。ひまわりって、芯をしっかり持って太陽に向かって生きているイメージ。今の日本人の女の子ってやりたいことはあるけど内に秘めている子が多くもったいないなと感じていて、服を通してひまわりのように、内に秘めたものを咲かせて欲しいという願いを込めています。そして、Alizetiに関わる人全員が輝いて欲しい。日本人の女の子だったら鮮やかなファッションを纏うことの楽しさ、ルワンダの職人さんは生活を豊かに、私たちはAlizetiを通してその先やりたいことを実現させていく、という風に、それぞれの色を持って輝いていくことが理想です。— アフリカの布を買って現地で仕立てて、貧困解決のビジネスとなるとエシカルファッションに括られると思いますが、それについてはどう思いますか?私自身、エシカルという認識はさほどありません。今まで「エシカルファッション」って価格が高くて、貧しい人たちのために貢献できるから買ってくださいというイメージでした。それには少し違和感があって、私たちの商品は単純に可愛いと思って買って欲しいです。価格とか背景とかを見ずに、可愛いと思って買ったらたまたまルワンダの貧困につながっていた、みたいな。— Alizetiの商品はだいたい4,000〜5,000円程度なので、学生にも買いやすい価格帯。可愛い洋服を買ったらたまたまアフリカの支援に繋がっていた、なんてダブルでハッピー!でもこれからビジネスをやっていく上で「エシカル」というポイントはブランドとしては売りどころになると思いますが、そことどう付き合っていくかが課題なのでしょうか。ブランドを続けていく上で、他に課題はありますか?そうですね、今はエシカルとどう向き合っていくかが葛藤です。でもエシカルと表立ってうたってしまうと、今までのエシカルファッションブランドと同じになってしまう。支援が前面に出ない、新たなエシカルのあり方はないかな?と模索中です。もう一点、今直面している課題が販売チャネル。今はECのみですがなかなか認知されません。実店舗への卸は考えているけど、まだ店頭に出すにはサイジングなど、課題が山積みです。Alizeti / タイトスカート ¥3,900〜— ECだと立ち上げが簡単な分、競合が多いですもんね。実店舗に置くには商品数や品質など様々な課題があるかと思いますが、この色柄は実物を是非見て欲しい。このタイトスカートなんか、光沢のあるハリのある生地でめちゃくちゃ可愛いんですよ!試着させていただきありがとうございました。では、ブランドとしてチャレンジしていきたいことは?エシカルファッションに新しい風を吹かせること。そしてファッションを通してアフリカのことをもっと知ってもらいたいです。アフリカは遠い貧困の国、というイメージが先行していると思うけど、こんな明るくて楽しい国なんだって、ファッションを通して伝えたい。彼らが作ったものを身につけることで遠い国も近くに感じられるかなと思います。— ありがとうございました。ファッションとアフリカの魅力を女子大生らしい等身大の目線で発信していく根津さんの姿勢に、背筋を正されました。最近ファッションに彩りを忘れていたので、明日からはカラフルに生きようと思います。最後に、根津さん自身の今後の夢は何ですか?今はAlizetiとしてファッションを通して日本でビジネスをやっていますが、将来的にはアフリカ人相手のアフリカ人による会社を作りたいです。今はアフリカと日本を繋いでどうビジネスができるか、自分ができる最善の方法で試している最中です。Alizetiアフリカの布を使った一点物のカラフルな服を手掛けるブランド。商品はすべてルワンダのテイラーが製作。2016年5月にはクラウドファンディング・プラットフォーム CAMPFIRE にて資金調達に成功し、活動を広げている。HP / Facebook / Instagram / CAMPFIREText. Azu Satoh
2017年01月07日ひとり旅なんて、何が楽しいの?by JÉSHOOTS「ひとり旅なんて、何が楽しいの?」と言われたことがあります。したことがない人に説明するのは難しいですが、一口で言えば、おひとり旅と誰かと行く旅は、お寿司とフルコースくらい違います。なんならお寿司とテニスくらい別物かもしれない。私が初めてひとり旅をしたのは、26歳の時です。2週間ほどアメリカの西海岸を回りました。離婚したばかりだったので、まさにセンチメンタル・ジャーニー。今思えば、ぜんぜん旅に慣れていなくて、無事の帰還に感謝、くらいの内容でした。目が腫れて病院に駆け込んだり、怪しげなクラブに連れて行かれて這々の体で帰ってきたり。でもこれが、おひとり旅に目覚めたきっかけとなりました。旅に出るって、普段目にすることのない景色や、予想もつかない常識、文化に触れることだと思います。そうした驚きを目の当たりにしたとき、誰かと一緒なら「すごいね!」「びっくりだよね」と感想を述べ合いますよね。でもひとりだと、それができない。感動を言葉にせずにグッとこらえていると、その風景がじわじわと身体の中に染みこんできます。感動の波が、全身を駆け巡っていくんです。これを声に出して会話にしてしまうと、話す、聞くということに神経を奪われて身体の表面をスッと通り抜けていってしまいます。1人で行動していると、自然に思考が外へ外へと向くようです。旅先の出会いも格段に増えます。普段、人見知りなんで知らない人に声をかけたりとかまずしないんですが、おひとり旅中なら違います。吉野山でなんどかすれ違った人の顔を覚えていて、ふもとのお茶屋さんで「よく会いますね」とか言って一緒にお茶したり。京都霊山護国神社で出会った男子から「運命だ」とか言われたこともあります。そう、うっかりすると新しい出会いまでついてくるかもしれないんです。何かが終わったとき「おひとり旅」のチャンス好きな場所には誰にも気兼ねせずにいつまでも浸っていられるし、物事の吸収具合がぜんぜん違うように思います。例えるなら、友達と一緒に楽しく勉強はできるけど、研究するのには向かない、みたいな。おひとり旅は、自分を研究する旅なんです。以前、探偵の方が言っていたのですが、夫の不倫に悩む妻の相談を受けるとき、ひとり旅を勧めたりするそうです。夫の浮気で頭がいっぱいになって視野が狭くなっていると、よくない対応ばかりしてしまうんだそう。いったん現実から逃れておひとり旅に出ると「ああ、自分のこんなところがいけなかったな」なんて反省したりするんですって。これ、すごくよくわかります。離婚直後の初めてのおひとり旅、見るもの聞くものすべてが新鮮で驚きの連続なのに、誰ともその感動を分かち合えない(SNSとかなかった時代なんで)。グッと飲み込んでいたら、いろんなことを考えて、感極まっちゃってずっとメソメソ泣いていました。反省も、したかもしれない(よく覚えてないけど)。まあ、浮気中の夫は、妻のおひとり旅の最中に大喜びで逢瀬を楽しんじゃうらしいので、行くタイミングは要注意らしいですが。失恋すると、大きな柱を失ったような気持ちになります。身体がぐにゃぐにゃになって、どこへも行けないような気がする……そういう時こそ、おひとり旅です。卒業旅行をするように、何かが終わったとき、終わりそうになって行き詰まってしまったとき、どこでもいいから、ふらりと旅に出てみましょう。新しい出会いかもしれないし、自分の知らなかったことに気付くかもしれない。きっと何かが見つかります。Text/和久井香菜子
2016年12月21日和三盆というとどんなイメージを持つでしょうか。サラサラとした粒子の細かい上品な砂糖、高級な和菓子に使われる材料とった印象があるかもしれません。和三盆の代表的な産地である高松で和三盆を使った落雁作りを体験をしてきました。高松駅からバスで10分ほど、路地裏の奥に潜むのは美味しい隠れ家。木型工房「豆花」は日本でも数少ない菓子木型を作る工房、そして木型を使用して和菓子作りを体験できる教室です。木型作りは江戸時代から200年続く伝統工芸の一つ。和菓子を作るためには欠かせない道具なのです。繊細な和菓子の見た目からもわかるように、木に彫られるのはたくさんの細かな曲線や計算された凹凸。全て手作業で掘られています。白壁に木型が飾られたDIY的空間はまるで宇宙船の中のよう。内装は作家のカミイケタクヤ氏によるものだそう。伝統工芸と現代アートが混じり合う空間は普通の体験教室とは少し違った空気感。いざ和三盆体験の開始です。和三盆を結ぶまずは木型に押し込む和三盆をサラサラの状態に漉して色付けをしていきます。ボウルに入った和三盆と色付け用の水、木型が並んだ作業机も手作り感ある温かな風合い。色つけと砂糖をまとめるための水を足して、まとまるまでこねた後ざるでサラサラに漉していきます。大体5分ほどで準備完了。たくさんある木型の中から作りたいものを選んでいきましょう。一人分の和三盆で大体4つの木型、12個の落雁ができます。お盆期間限定で出していた蓮の花の木型にチャレンジ。柄が細かいので砂糖が固まっていないうちにギュッギュと詰めていかないとうまく形になりません。それにしてもこの繊細な柄!粒子が細かくサラサラなので、思ったよりもたくさん詰まって砂糖がみるみる吸い込まれていきます。上部にはみ出た部分を木ベラで削り落とせば完成はもうすぐそこ。二重になっている木型の上部、薄い板の左を持ち上げながら右端をヘラでトントン叩いて木型から抜いていきます。木型から抜けたら上部の板をくるりとひっくり返して完成!しっかり詰めた分、見事に蓮の柄が浮き出てきました。お盆の蓮の花、夏の貝殻、コアラ、うさぎ、おまけでぶどうと紅葉も作ってみました。時間が経つにつれ砂糖が乾いてきて複雑な柄は作りにくくなってくるので、簡単な柄を後回しにするのがポイント。きりりと甘い和三盆作業場の奥は小さな茶室になっていて、ここで完成した和三盆の落雁をいただくことに。ずらりと並べられた木型は驚くほど大きく繊細です。一体どんな祝いの席に出る干菓子なのでしょうか。お持ち帰り用の箱には12個ほどしか入らないので、作りすぎた分を小皿に乗せて試食タイム。お抹茶とともにいただきましょう。きりりと甘い和三盆は高松に来たら是非味わいたいご当地食材のひとつ。心落ち着くアートのような空間でピンと背筋を伸ばして、和三盆の甘さと伝統を体感してみてはいかがでしょうか。 和三盆体験ルーム豆花Address香川県高松市花園町1-9-13Tel087-831-3712Open10:00~17:00(木曜定休)HPText. Azu Satoh
2016年09月10日夏から秋にかけては、家族旅行や帰省などで、子連れで移動する機会が多くなります。近所のお出かけでも大変なのに、長距離の移動なんて考えただけで緊張してしまう…というママも多いかも。当日になって焦らないために、子連れの長距離移動を上手に乗り切るコツをおさえておきましょう。■車移動は時間に余裕をもって家族だけで移動ができる車は、公共交通機関とちがって周りの目を気にする必要がありません。たくさんの荷物も楽に運べるため、子連れでの移動にはおすすめの方法といえます。その一方で、車の場合は、渋滞や休憩で予定より到着が遅れることもよくあります。移動の際は、時間に余裕をもった計画を立てておきましょう。最近では、オムツ替えや授乳ができる、ベビールームが設けられたサービスエリアも増えています。出かける前には、途中にあるサービスエリアの設備もきちんとチェック。また、トイレトレーニングが完了していても、渋滞などでトイレに行けないことを考え、子どもが小さいうちはオムツをはかせておくのが安心です。子どもがオムツを嫌がる場合は、おまるや携帯用トイレなどを準備しておきましょう。 ■新幹線は子どもの分も指定席を確保連休などの行楽シーズンに、新幹線の自由席で席を確保するのは至難のワザ。子どもを膝の上に座らせていても、長時間じっとさせているのは難しいものです。新幹線を利用する際は、小さい子どもでも指定席を確保しておくのがベター。特急券に加えて小児運賃がかかりますが、その方がゆったりと移動できます。座席のおすすめは車両の一番前。足元にスペースがあるため、たたんだベビーカーなどを置くこともできますよ。また、新幹線には、座席とは別に多目的室というスペースがあります。体の不自由な人の利用が優先になりますが、空いている場合は授乳に使わせてもらえることもあるため、乗務員に相談してみましょう。■飛行機ではサービスを上手に利用飛行機での移動の場合、まず気を配りたいのが、離着陸時の“耳抜き”です。小さな子どもは耳管が短く、気圧の変化で耳が痛くなりがちです。子どもが「痛い!」と大泣きしないように、きちんと対策をしておきたいですね。効果的なのは、アメやガム、グミなどを食べさせること。ある程度年齢が上なら、耳栓をするのもおすすめです。まだアメなどが食べられない年齢の場合は、ミルクやお茶、ジュースなどの飲み物を飲ませましょう。また、各航空会社では、子どもや赤ちゃん向けにいろいろな便利なサービスが用意されています。赤ちゃん用の毛布の貸し出しや、優先搭乗サービスのほか、ベビーベッドを貸してもらえる場合も。利用する航空会社が決まったら、受けられるサービスをしっかりチェックしておきましょう。子どもにとって長時間の移動は、大人以上に疲れるもの。きちんと対策をして、帰省や旅行を気持ちよく楽しみたいですね。
2016年09月04日大人の魅力と若々しさを兼ね備えた大人女子。そして、大人女子だけでする旅行のことを大人女子旅といいますが、他の旅とどこが違うのでしょうか?今回はそんな大人女子旅の魅力についてのお話です。癒やしを求める大人女子ほとんどの大人女子達は仕事をしています。周囲にも気を配ることができる彼女達は、体力的にも精神的にも疲れることが多く、とにかく毎日クタクタ。連休を使って旅に出たくなるのも納得です。大人女子旅でよく選ばれるのが海外ですが、大人女子が海外旅行に求めるのはこんなこと。・旅行の目的1位のんびりすること2位現実逃避・ストレス解消3位思い出づくり・旅行で得たいもの1位癒やし2位パワーチャージ3位リセットやっぱり、旅行の目的はリフレッシュのようです。自立していて金銭面に余裕がある大人女子が多いので、せっかくの旅行だから♪と、素敵な景色の見えるホテルで美味しい食事を楽しんだり、スパを受けたり…と、リッチなプランを立てることもあります。1人でも楽しめる大人女子リフレッシュするための旅行なのに人に気を使うなんてイヤ!と、1人で旅行する大人女子も少なくありません。1人で行く大人女子旅のメリットとはなんでしょう?・自分のタイミングで行ける誰かと休みを合わせるとなると、スケジュールなかなか決まらなくて、本当に行きたかった時期とズレてしまうことも。1人なら好きなときに好きなだけ休みを取って行けますし、思い立った翌日に行くこともできますよね。・人の意見に左右されない1人なら行きたいところに行けます。本当は行きたいけどみんなは興味なさそうだからやめておこう、といったことがありませんし、その逆もしかりで、相手に合わせて興味のないところに付き合う必要もありません。また、天気や気分によって急にスケジュール変更しても、誰にも迷惑がかからないので、気軽に予定を変えられるところも良いですね。・新たな出会いがある誰かと一緒にいると、新たな出会いがあっても長く話をすることは難しく、仲良くなることはなかなかできませんが、1人旅ならできます。おわりに贅沢な旅だけを大人女子旅と呼ぶわけではありません。せっかくの連休を、家でひとり暇だ暇だとぼやきながら過ごすくらいなら、のんびり羽を伸ばせる場所へ行ってみてはいかがでしょう?各旅行会社からも、大人女子旅にオススメのプランはたくさん出ています。見ているだけでもワクワクしますよ♪
2016年06月22日