「日本の教育」について知りたいことや今話題の「日本の教育」についての記事をチェック! (1/5)
国際バカロレアの初等教育プログラムをご存じですか?この教育プログラムを導入した幼稚園では、世界地図や多言語の挨拶、さまざまな国の民族衣装など、世界の多様性を体感できる環境が整っています。初等教育プログラムなら、子どもたちは、探究心とグローバルな視野を自然に育むことができるのです。今回は、国際バカロレアの初等教育プログラムを導入した「幼稚園の特徴」「教育の成果」について詳しく見ていきます。幼い頃からの国際的な学びが、子どもたちの未来をどのように形作るのか、新しい幼児教育の可能性を一緒に探っていきましょう。未来のグローバルリーダーを育てる「初等教育プログラム」国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)は、1968年にスイスで設立された国際的な教育プログラムです。そのなかで、3歳から12歳を対象とする初等教育プログラム(Primary Years Programme、以下PYP)は、幼児教育から小学校教育までをカバーする包括的なカリキュラムフレームワークとなっています。近年、グローバル化が進む社会において、幼児期からの国際的な視野の育成が重要視されるようになりました。そのため、IB PYPを導入する幼稚園が増加しています。IB PYPを導入することで、子どもたちの好奇心を刺激し、批判的思考力を育み、多様性を尊重する態度を養い、未来のグローバルリーダーの基礎を築くのです。IB PYPの主な目標は、子どもたちを以下の10の学習者像に沿って育成することにあります。(画像引用元:International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?)「探究する力」や「考える力」、「挑戦する力」などは、昨今、注目されているスキルですが、「心を開く」「思いやり」「バランスがとれる」といったスキルも、未来のグローバルリーダーには必要となってくるのですね。これらの特性は、生涯にわたって学び続ける姿勢の基礎をつくり、グローバル社会で活躍するのに必要な能力を育てることを目指しています。大学卒業後も自己成長を続け、多様な環境で効果的に活動できる人材の育成が、このプログラムの核心的な目標と言えるでしょう。また、IB PYPは、「6つの教科横断的なテーマ」を中心に構成されています。(上記参考・引用元:文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme))これらのテーマを理解するなかで、子どもたちは言語、社会、算数、芸術、理科、体育(身体・人格・社会性の発達)の6教科を学習するのだそう。「私たちはどのように自分を表現するのか」――難しいテーマですね。先生の言うことに常に従い、まわりと違った行動をとると注意されがちな、日本の一般的な幼稚園や小学校の教育方針とは、かなり違っている印象を受けませんか?次項では、この教育の柱とも言える、 IB PYPの具体的な教育内容について触れていきます。IB PYP導入幼稚園の特徴3つ特徴1:探究ベースの学習アプローチIB PYP導入幼稚園では、子どもたちの好奇心を活かした探究ベースの学習が重視されます。教師は、子どもたちの興味関心に基づいてテーマを設定し、そのテーマについて深く探究する機会を提供するのです。たとえば、幼小中高一貫の国際バカロレア認定校・つくばインターナショナルスクール(茨城県)では、水をテーマにした探究学習が行なわれました。国立研究開発法人 国立環境研究所の出前授業で「水の分析」をしたとのこと。ちなみに小学生クラスではありません、「5歳児クラス」の授業です。「水とスポーツドリンクを臭いで判別し、水と砂糖水は味覚で判別し、水と薄い砂糖水は水質分析の色で判別し、ゴーグルを着用して触覚も刺激」する「水の当てっこゲーム」で五感をフル活用。子どもたちは驚いたり感動したりと大忙しだったそうです。(カギカッコ内引用元:国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール)特徴2:遊びを通じた「学び」の重視PYPは、遊びが幼児の学びと発達に不可欠であるという考えに基づいています。構造化された学習活動だけでなく、自由遊びの時間も重要視され、そのなかで子どもたちは社会性、問題解決能力、創造性を自然に身につけていくのです。国際バカロレアPYP認定校・町田こばと幼稚園(東京都)も「遊びを通じた学び」に重点を置いている園のひとつ。自由な遊びの中で、時には転んだり、危ないことに出会うかもしれませんし、お友達とけんかになるかもしれません。しかし、そういった経験の中には、様々な気付きがあります。それらの経験を通して初めて、子どもたちは、何が危険かを知り危険を避けるすべを知り、さらに、相手の痛みがわかるようになるのです。(引用元:国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容)最近は、先回りして子どもから経験を奪ってしまう親御さんが増えているようですが、PYPでは、あくまでも「遊びのなかに学びがある」としています。子どもの本当の成長のためには、やはり主体的な遊びが重要なのですね。特徴3:多言語・多文化環境の創出IB PYP導入幼稚園では、多言語・多文化環境の創出に力を入れています。英語やほかの言語を日常的に使用する機会を設け、さまざまな文化的背景をもつ教師や友だちとの交流を通じ、子どもたちは自然に国際的な視野を広げていくのです。国際バカロレア認定校・ぐんま国際アカデミー(群馬県)は、初等部、中等部、高等部の授業の約70%を「英語で考え、英語を聞き、英語を話す」という「英語イマージョン教育」で行なっています。学校生活の大半を英語で過ごすため、英語レベルは一般的な子どもと比べると桁違いです。なんと2023年には、小学6年生の児童が大学上級程度とされる英検1級に合格しています。しかし、英語習得だけが多言語教育の目的ではありません。あくまでも国際的な視野を広げ、「グローバルな世界の中で自分の人生を自分で切り拓ける子どもたちを育てる」ことが、IB PYPの教育目標なのです。(カギカッコ内引用元:ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ)IB PYP導入の教育効果3つIB PYPの教育方針や特徴は理解できたけれども、実際の教育効果はいかほどなのか?と考える親御さんも少なくないでしょう。そこで、IB PYPを導入した幼稚園に通わせることによって伸びる力をまとめました。教育効果1:批判的思考力と問題解決能力の向上IB PYPを導入した幼稚園では、子どもたちの批判的思考力と問題解決能力の向上が報告されています。探究ベースの学習を通じて、子どもたちは質問を投げかけ、仮説を立て、検証するプロセスを繰り返し経験します。これにより、論理的思考力や創造的問題解決能力が自然に育成されます。教育効果2:言語習得能力の向上IB PYPでは、母語の発達を大切にしながら、同時に第二言語(多くの場合英語)の習得も促進します。上述した「英検1級合格の6年生」の例があるように、日常的に複数の言語に触れる環境により、子どもたちの言語習得能力は著しく向上するのです。特に、聞く力や話す力が自然に伸びていく傾向があります。教育効果3:社会性とコミュニケーション能力の発達グループ活動や協働プロジェクトを通じて、子どもたちの社会性とコミュニケーション能力が大きく発達します。他者と協力して課題に取り組むプロセスで、自己主張と他者理解のバランス、効果的なコミュニケーション方法、リーダーシップとフォロワーシップなどを学びます。IB PYPを導入している全国の幼稚園ここ数年で、日本国内でもIB PYPを導入する幼稚園が増加しています。最後に、日本国内でIBのPYPを導入している幼稚園を10校ご紹介しましょう。■ぐんま国際アカデミー(群馬県)【幼・小・中・高】■つくばインターナショナルスクール(茨城県)【幼・小・中・高】■カルガモ イングリッシュスクール(埼玉県)【幼稚園のみ】■キッズ大陸フロンタウン生田園(神奈川県)【幼稚園のみ】■横浜インターナショナルスクール(神奈川県)【幼・小・中・高】■Tokyo West International School(東京都)【幼・小・中・高】■国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園(東京都)【幼稚園のみ】■静岡サレジオ幼稚園(静岡県)【幼稚園のみ】■若草幼稚園(長野県)【幼稚園のみ】■関西国際学園(兵庫県)【幼・小・中・高】■つきのひかり国際保育園(広島県)【幼稚園のみ】■福岡インターナショナルスクール(福岡県)【幼・小・中・高】こちらの10校は、2024年8月28日現在、国際バカロレアのPYPを導入しグローバルな視点をもつ教育を実践しています。ただし、IBプログラムの導入状況は変更される可能性があるため、詳細や最新情報については各園・学校に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。また、この一覧には含まれていませんが、ほかにもIB PYPの候補校や、IB PYP導入を検討している学校が多数存在しています。日本におけるIB教育の普及は進んでおり、今後さらに多くの学校がPYPを含むIBプログラムを採用するはずです。***それぞれのHPを見てみると、IB PYPを導入した幼稚園は、探究心旺盛で、批判的思考力をもち、国際的な視野をもつ子どもたちの育成に成功していることが伝わってきます。みなさんもぜひ、各幼稚園のHPをのぞいてみてください。外国人教師となにやら真剣な表情で作品をつくっている様子、大勢の前でのプレゼンテーション、体全体を使ったダイナミックな外遊びなど、「ここは日本?」と感じる写真がたくさんありますよ。グローバル化が進む現代社会において、IB PYPの理念と実践は、未来を担う子どもたちに必要不可欠なスキルと態度を育成する有効な教育アプローチとして、今後さらに注目されていくでしょう。(参考)International Baccalaureate|国際バカロレア(IB)の教育とは?International Baccalaureate|PYPのつくり方International Baccalaureate|初等教育プログラム(PYP)に関する主な研究結果文部科学省 IB教育促進コンソーシアム|PYP(Primary Years Programme)国立研究開発法人 国立環境研究所|出前授業 in つくばインターナショナルスクール国際バカロレアPYP認定校 町田こばと幼稚園|教育内容ぐんま国際アカデミー|先生からのメッセージ
2024年09月02日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ。2022(令和4)年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そのような中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そのような彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる“指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第三回は、東京都日野市教育委員会の教育長である、堀川拓郎氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール堀川拓郎氏1987(昭和62)年生まれ。 東京大学法学部、米 コロンビア大学教育大学院卒業。 2010(平成22)年文部科学省入省。 初等中等教育局 教育課程課係長、幼児教育課専門官、 スポーツ庁オリパラ課専門官、初等中等教育企画課専門官、教育 DX推進室室長補佐等を経て2022(令和4)年から現職。Upload By 発達ナビ編集部全員が主体的に取り組むことができるよう対話を重ねるーー本日はよろしくお願いいたします。日野市の教育をリードする立場にある堀川さんですが、まずはご自身の教育に対してのお考えの原体験にあるものを教えていただけますでしょうか。原体験で言うと、あれは今からちょうど10年ほど前に、アメリカのコロンビア大学に留学して教育工学を学んでいた時の話です。学校の先生たちが日々実践していることを持ち寄って、自分たちで研修をつくるというプログラムに出合ったのですが、そこで大きな衝撃を受けました。というのも、先生たちがこんなに良い顔をするんだって驚くほど、そのプログラムにみんなワクワクしながら参加していたんです。Upload By 発達ナビ編集部ーー先生たちから能動的でポジティブなエネルギーを感じたと。そうなんです。研修が終わって帰るときには、明日から学校で実践するのが楽しみだとうれしそうに話していて。やらされるのではなくて、自分からこれをやりたいという人たちが集まってモチベートし合いながら学ぶことで、こんなにも希望が生まれるのかと感じました。挑戦する先生がどんどん増えていくこと、そして挑戦する先生が称賛される社会をつくっていくことが、教育にとって不可欠である。そのことに実感として気付いたんです。ーー今のご自身の教育観にもつながっていますか?はい、私自身強い意志を持って教育委員会という立場にいるつもりですが、一律に型にはめるということではなく、それぞれの学校と先生と子どもにとっての「やりたい」を尊重し応援することを大切にしたいと常に思っています。そしてその気持ちがしっかりと現場にも伝わって、現場に自身の挑戦を応援されていると心底感じてもらえる状態まで持っていきたいと考えています。ーー思い描くだけではなく、現場への浸透までがやはり大切であると。そうですね。今日も明日も学校に行きますが、教育委員会は先生たちの挑戦を常に応援しているというメッセージを伝え続けています。日野市の教育の大方針として、先生や子どもたち全員が関わって学校教育基本構想をつくり、2024(令和6)年4月に公表しました。第一に、市や学校を含め、みんながプロジェクトベースで学校教育を前に進めていくこと。第二に、構想の中に多くのプロジェクトが位置付けられている中で、それぞれの学校が取り組みたいものを主体的に選ぶ形をとっていることが特徴です。全部の取組を全部の学校でやろうとしても無理なので、学校ごとの文脈や問題意識を踏まえて、色とりどりの学校づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部ーー具体的にはどのようなプロジェクト活動があるのでしょうか。例えば、「子どもたちがつくる学校プロジェクト」というものがあります。これは委員会活動や学年・学級の活動などを中心に「やらされる」ではなく、より良い学校に向けて自分たちが提案し、自分たちでつくっていくというものです。他にも、運動会や音楽会、学年の枠を超えた活動や修学旅行のプログラムを自分たちでつくったり、SDGsに関するプレゼン大会を企画したり、時に各教科での学びと絡めながら、主体的に取り組んでいます。教育委員会としても、各学校のプロジェクトを支援するために、特色ある学校づくりに対して手挙げ制で応募を募って審査をして予算をつけることもしています。私たちが各学校の挑戦を応援することで、各校の新しい挑戦へのモチベーションにつながり、良い循環を生み出す環境をつくっていきたいと考えています。教育の現場にある既存の枠を一つひとつ外していくーー教育委員長として、普段から特に意識していることはありますか?特別支援教育を含めた市の教育の根本的な考え方の一つが「一人ひとりに必要なアプローチをすべての子に」です。その本質は裏を返せば、「特別ではない支援教育」を全員に届けていくことだと思っています。特別ではない支援教育を届けていく上で、インクルーシブ教育として既存の「枠」を一つひとつ外していく、ということが極めて重要です。例えば日野市では「かしのきシート」という取り組みがあり、これは0歳から18歳までの子どもの成長の記録や受けたサポート内容(個別の支援計画)を、入園や入学・進学にあたり切れ間なく蓄積し、つないでいく日野市のシステムです。担任の先生や専門職が作成し、保護者の方に確認を取りながら1年ごとに1枚のシートにまとめ、独自の電子システムにより関係者が参照することができます。ーー「かしのきシート」はどのような意図でつくられた仕組みなのでしょうか?これは、障害者総合支援法体系に基づく個別の支援計画、そして学校教育法体系に基づく個別の教育支援計画、就学・進学にあたっての就学支援シートなど数あるシートの間に存在していた「枠」をとり除いて、カルテを一元化しようという取り組みです。学年や教育機関が変わっても、スムーズに一人の成長を見守ることができます。例えば小1の壁、中1ギャップの問題や、公立と私立、学校教育と放課後の分断という視点においても、「枠」を外すことで現場において適切な支援や判断がしやすくなるという意味合いを持っています。「特別支援教育」が必要だからシートを作成するのではなく、子どもの個性や特性について関係機関により良く理解してもらうためにシートをつくる。結果として、文部科学省の調査によれば、通常の学級に在籍する子どものうち、個別の教育支援計画を作成している割合は2022(令和4)年時点で1.6%とされていますが、日野市では小学校で14%、中学校で10%が計画を作成しています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなるほど。特別支援学級で取り組まれていることについても教えてください。私自身は「特別支援学級」「通常の学級」という表現自体が変わっていくことが大切だと思っています。。「通常」という言葉を使うことで「通常」という枠をつくってしまわないか。例えば、少人数学級と一般学級でもよいのではないか。日野市では、特別支援学級かどうかにかかわらず、誰にとっても困りごとの少ない授業が実現できる学校環境をつくる、授業のユニバーサルデザイン(授業UD)に取り組んでいます。その理解を促進するために研修会を実施するのですが、現在では教育委員会が年間28回の特別支援教育に関する研修会を開催しています。昨年度から全ての先生を対象に希望者が誰でも参加できる形にして、開かれた形で困りごとの少ない授業の実現を目指しています。ーー日野市ではさまざまな形でインクルーシブ教育に取り組まれているのですね。これらのベースとして「ひのスタンダード」という取組の方向付けをしているんです。ごく簡単に言えば、チェックリストをつくり、学習面でのつまづきや、教室でじっとしていることが難しいなどの、子どもたちの日々の困りごとをできるだけ少なくする学習環境をつくろう、というものです。障害の有無に留まらず、多様性あふれる教室という場が、みんなにとって困りにくい環境であることはとても大切なことで、実現のために2つのアプローチで日野市では取り組みを進めています。ーーどのようなアプローチでしょうか?まずは共通の基盤となる環境を整えること、そしてその上で個別に必要なサポートの手立てを充実させていくことです。みんなが困りにくい環境をベースとすることで、先生や子どもたちがゆとりを持って個別の対応へと進んでいくことができます。場や時間の構造化を含めた授業UDがあり、校内委員会を含めた学校の環境があり、行政による複層的な支援策を含めた地域の環境がある。その全ての方向付けを、日野市の教育に関わる人がみんなで議論しながらつくってきたということがポイントだと思っています。日野の教職員全員が作成に関わった「ひのスタンダード」について、みんなが腹落ちをして取り組めることが、主体的な挑戦のための大切なポイントなのではないでしょうか。Upload By 発達ナビ編集部ーー「ひのスタンダード」はどのように浸透と改善をしているのでしょうか?この「ひのスタンダード」は300ページに及ぶ一冊の本としてまとめられていて、各学校に置いてあります。理解を浸透させるための研修会も必ず開催をし、各校で目線合わせをするようにしています。その上での課題として、時間が経つにつれて形骸化することはどうしても起こってしまいます。直近では、改めてチェックリスト項目の精査を行いました。教育委員会が決めたことをトップダウンで現場に下ろすのではなく、現場を含めた関係者みんなで考える、ということに日野市の特徴があるのではと考えています。ーー改善を繰り返す中でも、本質がぶれないようにするために大切なことはどのようなことですか?自治体の中だけでガラパゴス化しないよう、国全体の動きや学術的な視点も取り入れながら、開かれた視野を持って進めていくことを心掛けています。最終的に、現場にとってより価値のあるものになっているか、が何より大切だと思います。また日野市では、インクルーシブな教育環境の一環として、福祉と教育の「枠」を外すことにも取り組んでいます。日野市では発達・教育支援センター「エール」を設置しており、心理士やスクールソーシャルワーカー(SSW)だけでなく、保健師や保育士、ST、OT、看護師など、多様な専門職が1か所にいて、子どもの発達や育ちについて教育や福祉の垣根を超えて考えています。保護者の方にとって、学校と福祉の「枠」を感じることなく、ワンストップであらゆる相談ができ、適切な支援を得られるという環境づくりを進めています。Upload By 発達ナビ編集部最後はやっぱり、子どもたちがインクルーシブな学校づくりの主人公ーー多くの自治体でも課題としてフォーカスされている、不登校のお子さんについてはいかがですか?不登校については、すべての子どもに質の高い学びへのアクセスを保障する、という理念のもと、子どもの状況に合わせた複層的な選択肢を準備しています。日野市としても力を入れていて、予算で言えば前年度比で172%増となっています。特徴的な取組としては、全国で行われている教育支援センターや小中学校における校内登校支援教室の取組の充実に加え、中学校の中に、不登校の生徒を対象にした少人数学級である「チャレンジクラス」という学級を今年度から新たに開設しました。これは、東京都から6名の教員の追加配置を受け、教育課程に基づき日々授業を行う「校内分教室」であり、市と都がタッグを組んで取り組む新しい試みです。加えて、この5月には母子保健と子ども政策の担当部門を一元化した子ども包括支援センター「みらいく」がオープンし、施設内に中高生専用の居場所を開設しました。教育委員会だけでなく、子ども政策や福祉政策、民間の取組を含め、子どもたちの居場所の選択肢が街の中に増えてきています。オンラインの活用も含め、枠を一つずつ取り外しながら、その子にあった安心できる環境で、つながりを持ち、学びに向き合えるようにしていくことが重要です。Upload By 発達ナビ編集部ーーさまざま取り組まれているのですね。他にも新しい取り組みとして、経験豊富な元校長先生を今年度から「教育支援コーディネーター」として配置して、各学校の一人ひとりの出席状況を細やかに確認し状況をフォローし、スクールソーシャルワーカー(SSW)などのスタッフと連動した個別支援のサポートや、学校とフリースクールの連携促進の取組も始めました。挙げればキリがないのですが、他にもNPO法人と連携した不登校に関わるスタッフ研修の仕組みづくりや、保護者同士の繋がりを生む仕組みづくりなど、さまざまなアプローチで取組を進めているところです。ーー取り組みに対しての手応えはありますか?例えば、ある中学生の生徒が校門から中に入れないという状況から、1年経って学校に入ってきて給食を食べられるようになった、と。そんな話を先生方からたくさん聞いています。課題は大きいですが、同時にいかに学校現場が一人ひとりを大切に取り組んでいるかを感じています。ーーインクルーシブ教育が、言葉だけではなくて実践されている。現場の強い思いを感じます。教育委員会としても「インクルージョン」を学校教育基本構想の中で最上位の姿の一つとして位置付けていますが、インクルーシブな学びをつくるのは誰かと考えたときに、最後はやっぱり子どもたちなんだということが、非常に大きなポイントだと思っています。Upload By 発達ナビ編集部ーーなぜそう思われたのでしょうか?非常に印象的だったのが、市内の小学校と特別支援学校との交流および共同学習の中であった、3連フラフープという、小学生の子ども2人の間に特別支援学校の子ども1人が挟まって取り組むという競技での光景です。特別支援学校ではなく、ある市立小の子どもがどうしてもフラフープの輪に入ることができなかったのですが、みんなでサポートしながら最後にはゴールすることができました。その時に、歓声をあげたり拍手が起こったり、その子が達成できたことに対してみんなが称え合う姿、これこそがインクルーシブな学びが実現している姿だと感じたんです。やはり最後は、子どもたちがインクルーシブな環境をつくっていくんだと強く感じました。ーーLITALICOのソフトも導入していただいています。LITALICOの教育ソフトを導入したいと考えた意図としては、個別の教育支援計画や指導計画である「かしのきシート」の質を高めていく力になると考えたことです。もう一つは、さまざまな教材を子どもの特性や必要性に応じて選べるような環境をつくることで、先生の働き方改革につなげることや、アセスメントによって子どもたちの理解を深めていくことが狙いとしてありました。実際に活用してみた中では、教材をゼロから自分でつくるのではなくて選べることで、働き方の改善につながったという声や、保護者を含めたニーズの把握に生きているとの声も聞いています。Upload By 発達ナビ編集部ーー最後に、これから教育長が目指すインクルーシブ教育の理念について、教えてください。インクルーシブ教育の先には共生社会があって、その共生社会とは、多様性が輝く社会のことだと思います。そこに向かう道のりとしてインクルーシブ教育があるとすれば、それは多様な個性が輝く学びの場、それをつくる営みなんだろうと。そしてそれは、多様な個性が輝く教室をつくっていくということでもあるのだろうと思っています。その中で、全員がこの共生社会をつくっていく主体なんだということ、多様性が輝く場をつくることに貢献することは、全員に開かれた権利なんだということが、非常に大きなポイントです。これは先生たちだけが進めていくでもなく、教育委員会だけが進めていくでもなくて、全員が進めていくことなんだと。全員に対して開かれているということは、それはとても素敵な権利の一つなんじゃないかなとも思うんです。当然、教育委員会にしかできない仕事もあるし、先生にしかできない役割もあるし、子どもたちにしかできないこともある。全員で枠を一つずつ外しながら、インクルーシブに取り組んでいきたいです。Upload By 発達ナビ編集部この連載を重ねることで、インクルーシブ教育推進のためのヒントを集めていきます。堀川さんは明確なビジョンを示しつつ、現場の声を何よりも尊重し、双方の視点を持ってリーダーシップを発揮されています。その姿勢こそが、全員が主体的に関わる事例としての日野市をつくっているのだと感じます。これから全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年07月24日日本国内の金融・投資に関する教育事業を行う一般社団法人 日本金融投資教育協会(所在地:東京都港区港南、代表理事:山本 雅人、以下:当協会)は、ファイナンシャルプランナー(以下:FP)資格者を対象とした「金融投資教育インストラクター講座」を8月に開講するため、1期生の募集を開始します。協会の理念や講座の内容の無料説明会を随時開催中。詳細ページ : 金融投資教育インストラクター紹介動画: 金融投資教育インストラクター■金融投資教育インストラクターとは?私たちが生活をする上で本当に必要な金融・投資に関する知識を身に付けていただく各種勉強会(当協会が主催)のインストラクターを育成する講座です。当協会では、日本の金融リテラシーの底上げを目的として、小学生親子向け、学生向け、親向けのお金の勉強会など複数の講座を開催しています。そのような講座を開催するために必要な知識を学んでいただきます。4か月間協会カリキュラムを受講の上、「金融投資教育インストラクター」の認定試験を受けていただき、合格者は認定資格を得ることが出来ます。資格を授与された卒業生は、金融投資教育のプロフェッショナルとして自立していただきます。※自社が取り扱う商材・金融投資商品の販売を目的とする、マネーセミナーが多い中、当協会はセールスを目的としていません。■具体的な講座の内容当協会が実施する4種類の勉強会の内容が全て学べます。当協会は、金融リテラシーの底上げを行うために社会人向け、親子向け、学生向け、経営者向けにお金の勉強会を実施しています。その授業の内容をOJT形式で全て開催できるように知識の習得をサポートいたします。(1) 大人が学ぶお金・投資の授業を学ぶ日本で生活する上で賢く生きるために必要な金融知識、国内外の投資や資産形成・資産防衛についての授業ができるように内容を習得いただきます。(2) 親子向けのお金の授業を学ぶ親子でお金と投資の基礎から学び、お金の価値や賢い使い方について考えるきっかけを作る授業の内容を習得いただきます。(3) 学生向けのお金の授業を学ぶ学校の授業では教えない、人生において必要なお金の授業の内容を習得いただきます。(4) 経営者向けのお金の授業を学ぶビジネスを成功させるためのキャッシュフローについて授業ができるように内容を習得いただきます。金融投資教育インストラクター02■自主開催できる講座の内容、ノウハウ、テキストを提供「金融投資教育インストラクター」資格取得後は、ご自身で資格を活かすことも可能です。勉強会で使用する上記4種類のテキストを、自主開催のセミナー等で利用可能、また、協会の承認を得ればテキストのカスタマイズが出来ます。当協会では、「仲間・協会と共に成長していく」という基本精神を持っていただくために、有資格者の仲間とのテキストの共有、スキルアップに必要な情報共有などに、積極的に協力いただいております。■ご参加までの流れご参加を検討されている方は、無料説明会にご参加ください。無料説明会の日程とお申込みについては、下記の詳細ページよりご確認ください。無料説明会への申込み: ■協会の想い「日本人の金融リテラシーの向上とそれに携わるファイナンシャル・プランナーを育てる」日本人の金融リテラシーは世界38位、先進国最下位と言われています。当協会は日本人の金融リテラシーの底上げを目指し、子供たちに向けて(小学生・中学生・高校生など)お金や投資の授業を行っています。また、お金や投資についての教育を受けていない親世代も多いことから、お父さん・お母さんが子供たちに教えられるようになるための大人向けの勉強会も行っております。そして、“お金の専門家”と呼ばれる国家資格「FP」の資格者たちがFP業務では生活が出来ない現状が日本にはあります。FPは生計の維持を目的に、顧客のための中立で有効なマネーアドバイスではなく、保険や証券仲介・不動産などの販売といったセールスを中心にしている歪な実態が問題であると考えています。この状況を変えて日本人の金融リテラシーの向上と正しく自己判断・自己責任で投資をする投資家、中立で顧客目線でマネーアドバイスを行う専門家を育てていくことを目指して、当協会は日々の活動をしています。みなさまと一緒に活動できることを楽しみにしております。一般社団法人 日本金融投資教育協会ロゴ■協会概要協会名 : 一般社団法人 日本金融投資教育協会代表理事: 山本 雅人所在地 : 〒108-6028 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟28階設立 : 2022年9月5日事業内容: 日本国内の金融・投資に関する教育事業URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人 日本金融投資教育協会TEL : 03-6718-4349お問い合わせメール: info@jfiea.or.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月03日「貯蓄から投資へ」―政府主導で投資を推進されていますが、未だ日本の投資教育はアメリカなどの投資先進国と比べると劣っているといわざるを得ない状況です。投資は国語算数などの科目と一緒で学習することでレベルアップすることができる一方で、学習開始時期が成年後、場合によっては中高年になってからのことがあり「何を学んだらよいかわからない」「学ぶことが多く頭に入ってこない」という意見も多く、投資をこれから始める人にとっては学習自体が高いハードルになってしまっています。そのような意見、環境を踏まえ、株式会社栄光では「わかりやすい」は当然のこと「自分に必要なことだけをシンプルに学習できる」をコンセプトに、投資用学習・教育コンテンツを研究、開発してきました。そして2024年6月に2冊の株式投資の教本をリリースしました。【書籍概要】(1)爆益成長株の法則(完全版) Kindle版 成長株を見つけることだけに特化した株式投資の学習・教育コンテンツ経済、市場環境とともに成長を目指した銘柄をみつけるノウハウだけをまとめた書籍爆益成長株の法則著者 : 堀井 貴信価格 : 5,000円(税込)発売日 : 2024年6月24日ページ数: 26ページ仕様 : 日本語 電子書籍 ファイルサイズ1665KBASIN : B0D7TCJ7H8発行元 : 株式会社栄光(2)爆速10倍株の発掘(秘)テクニック(完全版) Kindle版 従来機関投資家が行っているような投資手法をデフォルメし、個人投資家が実践しやすい、実践できるようにした株式投資学習の教本短期売買のリスクを取り払い、長期で資産形成を目指すことに特化爆速10倍株発掘(秘)テク著者 : 堀井 貴信価格 : 5,000円(税込)発売日 : 2024年6月24日ページ数: 25ページ仕様 : 日本語 電子書籍 ファイルサイズ1554KBASIN : B0D7V2KZ98発行元 : 株式会社栄光いずれの書籍も中・長期を目指すので新NISAにもうってつけの教本になっています。また、脳の容量を邪魔しない簡潔なものになっているので是非手に取ってみてください。【会社概要】商号 : 株式会社栄光代表者 : 代表取締役 梅木 英孝所在地 : 〒238-0042 神奈川県横須賀市汐入町3-57-1設立 : 2021年9月主な事業内容: WEBリサーチ/マーケティング事業WEBコンテンツ作成/販売事業資本金 : 1,000,000円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月01日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ2022年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。‘’「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そんな中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そんな彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる”指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第二回は、神奈川県鎌倉市教育委員会の教育長である、高橋洋平氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール 高橋洋平 氏宮城県登米市出身。 中学校教員や市教育長を務めた父親と障害を持つ叔母の影響を受け、教育の道を志す。 東北大学教育学部を卒業し、文部科学省に入省。 学校教育のデジタル化や福島県庁での震災復興、米国の大学で教育研究、コンサルティング会社教育チームマネージャーなど、多角的に教育に携わる。2023年に鎌倉市立小中学校の教育行政を牽引する教育長に就任。Upload By 発達ナビ編集部正しいことを、子どもたちの「今」に合わせて実装するーー本日はよろしくお願いいたします。さまざまな視点・キャリアから教育に向き合ってきた高橋さんですが、まずは教育に対してのお考えの原点にあるものを教えていただけますでしょうか。原点には間違いなく福島で過ごした時間があります。私の在任当時、避難指示区域となった町村の子どもたちは、避難先に建てられたプレハブの仮設校舎などに通っていました。学校を訪ねるたびに、本当に可哀想だな、早く村に戻してあげたいなという一心で、県庁の学校再開支援チームをリードしていたんです。ーーそこで、今の教育に対する価値観にもつながる体験をされた。除染などにより放射線量が下がり避難指示が解除され、新しい学校の整備ができた時の、仮設校舎の閉校式での出来事でした。教育関係者と喜びを分かち合っていた私たちでしたが、ある小学校6年生の女の子から「仮設って言わないで。この学校は仮設なんかじゃない」って言われたんです。ーー仮設なんかじゃない。とても重い言葉です。もう、頭をガツンとやられるような、本当にショッキングな言葉でした。Upload By 発達ナビ編集部ーー子どもたちのためにと奔走するあまり、見えていないものがあったと。はい。その子が先生や友人と学びあった6年間は仮設なんかじゃなく、「本物」ですからね。人生に仮の時間なんてあってはならない。過去の震災に囚われ、未来の復興を見て、当時の私には子どもたちの今が見えていなかったんです。だから、「仮設」や「被災者」、「障害者」などもそうですが、一方的な決めつけではなく、目の前のその人と向き合って仕事をしたいと、強く思っています。ーーその経験が、今のインクルーシブ教育への想いにもつながっているんですね。能登地震でも学校を含め甚大な被害がありました。関係者の尽力で他校を間借りしたりして学校が再開されており、これからさまざまな面で復興が進んでいくことと思われます。何をもって本当の復興というかは本当に難しく、数字などで一律に「ここまでいったら復興!」と決められるものではなく、復興には一人ひとりの形があるのだと考えています。いずれにしても自分の力で立ち上がり、自らの幸せを掴んでいくことが、復興なのかなと考えています。それはまさにインクルーシブな学びにも通じて、それぞれの個性や特性を持ちながら、それぞれの学びや幸せを勝ち取っていくということのように思われます。東日本大震災でもコロナ禍でもさまざまな分断が生じましたが、そういった分断を乗り越えていけるような学びや対話の形を、これからも追い求めていきたいです。ーーインクルーシブ教育について文部科学省が示す方針については、どのように捉えられていますか?インクルーシブ教育を含め文部科学省が示す方向性は、基本的にはいつも正しいことを言っているなと感じます。でも、その正しいことを子どもたちや学校教育の現場において、真に正しいものにどのように落とし込んでいけるかが大事なことです。福島での経験を踏まえて、鎌倉で実践していきたいと、今はそう思っていますね。鎌倉は多彩な文化にも恵まれ、そして海や山という自然も近くにあり、学ぶ場としてとても豊かだと思っています。そして何より、多様な人がこの街を選んで、関わってくれている。まさに街としてもインクルーシブな環境の中で、鎌倉らしい教育の形をつくっていきたいです。Upload By 発達ナビ編集部その場所ならではのテーマやキーワードを見つけ、街の共感を得て推進するーーインクルーシブ教育の中でも、「鎌倉らしさ」について紐解いていければと思っています。鎌倉市が見据える未来について、教えてください。鎌倉では、世界に誇れる持続可能な町、そして共生社会を市民と共創するというビジョンを掲げています。 市民一人ひとりがお互いに尊重し合って、支え合って、自らが望む形で社会との関わりを持ち、生涯に渡って安心して自分らしく暮らしていくというものです。とてもインクルーシブな考え方を持ったビジョンだと思っています。ーー鎌倉市の教育が目指す方向と、重なる部分が大いにあると。はい。まずは自分自身を認め、そのうえで他者を尊重し、違いがあるからこそ学びがあると理解する。その上で、他者と協働しながら持続可能な共生社会の創り手へと育っていく。そんな視点に基づいているのが、鎌倉市の教育が目指す基本的な考え方です。鎌倉らしさで言うと、一つは「如意」という禅の言葉があります。Upload By 発達ナビ編集部ーー「如意」ですか。歴史ある鎌倉らしい言葉です。いわゆる如意棒の「如意」であり、意のまま、自由自在という禅の言葉です。自分の良さと可能性を認め、他者を価値ある存在として尊重し、目指したい方向を合わせながら進んでいく。自分だけでなく社会として自由自在で幸福であることを尊重する。Well-beingに通じる言葉だと思っており、教育で目指すべき姿であるなと感じています。ほかにも、この街らしさで言うと「鎌倉野菜」にもヒントがあるかなと。ーー「鎌倉野菜」はブランド化されて全国的に人気ですよね。山に囲まれた鎌倉の狭い土地であり、かつ多様なレストランからのオーダーを受けて、色とりどりの野菜が少量多品種で生産されています。七色畑とも呼ばれ、インクルーシブ教育が目指すべき姿も重なる、そんな風に思っています。弱みは強みに変わるし、活躍の場を通じてスタイルがつくられ包摂される、鎌倉の教育の姿にも取り入れていきたいなと。その土地ならではの教育の形、キーワードを見つけることは、関係者の目線も揃いやすく、大切なことかなと感じています。Upload By 発達ナビ編集部一方で、難しいのは、歴史ある鎌倉の資材を活用することのみに縛られてしまうと、発想としてプロダクトアウトなんですよね。教育においては、やはり子どもたちを起点としたマーケットインで考えていないと、意味のある形に落とし込めないと思います。やはり学習者中心の視点で考えなければならない。これは忘れてはいけないポイントの一つです。ーーなるほど。そんな鎌倉市の教育においての課題はどのあたりにありますか?どの教育委員会でも重要なテーマとして扱われていますが、学校に行くのがつらい子どもたちが増加しています。学校教育の構造も変わっていかなければなりません。子どもたちが学校にフィットしていない本質的な原因に目を向けながら、さまざまな方々と連携してプロジェクトを進めているところです。民間との協業に力を入れ、魅力的な人や資金のリソースを確保するーー不登校のお子さんに対する取り組みについて、具体的に教えてください。「かまくらULTLAプログラム」という取り組みをご紹介させていただきます。こちらは、不登校や学校に行くことがつらいと感じている子どもたちを対象にした、一人ひとりが学習の個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的とした探究プログラムです。鎌倉らしい森、お寺、海、テック企業などの地域特性を活かしながら、色んな分野のプロである大人たちと一緒に活動をします。海のプログラムでは、「タコから学ぶ生物多様性からの自己理解」をテーマに、漁師さんのお話を聞いたり、「気持ち悪いー!」とか言いながらもタコを触ったり、パエリアにして食べちゃったり、体験を通して学んでいきます。そうやって保護者の方がいないところで、1つの探究テーマを通して、自らの学習の特性を踏まえて学び方を自己調整しながら学んでいくプログラムです。Upload By 発達ナビ編集部ーー不登校の子どもたちにとって、非常に有意義な場をつくることができているんですね。森のプログラムでは、浄智寺の朝比奈住職の得意料理でもあるカレーをいただいたのですが、その上に鎌倉野菜の素揚げを乗せました。敏感な子も多く、「絶対食べられないよ」と言っていたのですが、ペロリと食べていましたね。「どうして食べられたの?」と聞いてみたら、見たことがない野菜だから挑戦してみたと話してくれました。他にも浄智寺の井戸水の飲み比べをしてみたり、五感を思う存分活用した伸び伸びとした学習に、鎌倉のエッセンスを加えて、独自のプログラムを展開しているんです。ーーお話を伺っているだけで、子どもたちの目が輝いている様子が浮かんでくるようです。本当にそうなんです。例えば工作や絵やダンスやプログラミングなど、子どもたちそれぞれに得意な表現方法があります。得意な学習スタイルで、自ら学びのハンドルを握り、自分らしく学びを掴み取っていくという方向に、教育が変わっていかなければならないのだと思っています。このプログラムは、それぞれの子供たちが学びに向き合っていくエネルギーを高めることができていると感じています。海のプログラムの終わりに「なりたい自分になれたよ!」って叫んでくれたお子さんもいて。大人たちも感動していましたね。ーーとても感動的なエピソードです。一方で、子どもたちが何が得意で、どんな個性を持っているか見えづらいという、学校現場の悩みもあるようです。そのために私たちは、アセスメントという形で学びの特性をできるだけ把握できるように努めています。話すのが得意なのか、聞くのが得意なのか、対人関係や関心分野、表現の特性までを可視化していきます。このデータは、もちろん本人や保護者の方にも共有して、ご家庭での理解にも役立てていただいています。子どもによってはあえて苦手な学び方にチャレンジしたりということも見られるようになってきました。学校ではLITALICO教育ソフトのプログラムも活用しながら、定点観測的に継続して積み上げていき、その後の学びと接続していけるように取り組んでいるところです。特別支援学級を中心に先生と活用してフィードバックを重ね、教育の現場でも役立っています。Upload By 発達ナビ編集部ーー「かまくらULTLAプログラム」での実践を経て、今後の展望を教えてください。手応えを感じているので、学びの多様化を進めるために、体験型のプログラムを軸とした新しい「学びの多様化学校(不登校特例校)」をつくる計画を進めています。1学年10人ほどを想定していまして、学校に行きづらさを感じている子どもたちの学習の進度や特性に合わせて、個別最適の学びが得られる場として令和7年の開校を目指しています。こうした施策を進めていくことで、従来の学校とも相互に刺激を与え合って、学びの選択肢を増やしていきます。通常の学校に通えない子の受け皿やセーフティネットにという言い方はあまりしたくなくて、自分らしく学べ、こういう場なら行ってみたいと思ってもらえるものにしていきたい。こうした取り組みを通して、今学びとつながれていない子どもたちの可能性にしていきたいと思っています。ーー民間との連携で言うと、ほかにはどのようなことをされていますか?「鎌倉スクールコラボファンド」という取り組みをしています。これは、プロジェクト型学習やプログラミング学習、デジタルを活用した個別最適な学びなど、学校が魅力的な企業や大学、NPO等とのコラボレーションを通して、社会に開かれた教育課程を実現していくために、クラウドファンディングで資金調達をするものです。Upload By 発達ナビ編集部寄付を個人や企業から募り、教育委員会でプールすることで、子どもたちの学びにとって必要な領域に、スピード感を持って柔軟に使っていくことができます。このようなアジャイルな資金の活用の仕方はやはり公費だけでは難しく、クラウドファンディングだからこそ実現できた形となります。第4弾となる今回の募集でもなんとか目標達成して調達できました。ーー他の市区町村にも横展開できるような、インクルーシブ教育の土台をつくるためにも活用できそうなモデルですね。そうですね。このスクールコラボファンドの取り組み自体も、他自治体にも広がりを見せています。もちろん私たちのノウハウも共有しますので、今後も全国の自治体に波及していってくれたら良いなと思います。私たちもさらに進化させていきたいと計画しているところです。Upload By 発達ナビ編集部ーーたくさんの視点をいただきありがとうございました。最後に、鎌倉市としてこれから大切にしていく、教育に対しての想いについて教えてください。これからの学校教育の現場には、子どもたちが自分で学びを選ぶという形が求められてくると思います。大人に一方的に教えてもらう教育ではなく、子どもたちが主体的に自ら掴み取っていく学びの環境をいかにデザインできるかが試されてくる。福島の復興で被災者自身が自分の力で立ち上がり、自ら多様な幸福を掴み取っていった時と同じように、子どもたちに一方的に与える学びでなく、多様な子どもたちを信じて委ねながら、共に学んで成長していきたい。そんなことを日々考えながら、鎌倉市のインクルーシブな学びのためにできることに力を尽くしたいと思います。インクルーシブ教育推進のために、まずは子ども以上に大人がワクワクしながら働けているか高橋さんは最後に、個別最適で協働的な学びとか、探究的な学びを教育で実現したいと言うのなら、それ以前に大人がワクワクと自分の仕事に向き合えているかが大切なのではないか、と話されていました。教育委員会自身、あるいは教育長自身が、そういう学びであったり、仕事の仕方をできてるかどうかを常に見直さなければいけないと、自分に言い聞かせているようです。言葉や枠組みが先行しがちなインクルーシブ教育の本質を突いた、示唆のある言葉だと感じました。Upload By 発達ナビ編集部引き続き、この連載では全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年03月19日NTTグループの日本情報通信株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:桜井伝治、以下 NI+C)は、2023年9月に日光市から「日光市教育旅行メタバース環境構築およびコンテンツ制作業務」を受託し、NTTグループのXR※技術を活用したメタバース環境を構築いたしました。日光市はこのメタバース環境上で2024年3月18日から「教育旅行メタバースサービス」の提供を開始します。日光市の「教育旅行メタバースサービス」では、市が持つ豊かな自然環境や歴史的遺産を、小中学生向けの教育コンテンツとしてメタバース上で提供します。このメタバースサービスにより従来のウェブベースの情報提供とは異なり、臨場感と双方向性を兼ね備えた学習体験が可能となります。メタバースは、今後より高い学習効果を実現する未来の教育コンテンツとして期待されています。NI+Cは日光市でのメタバース環境構築の受託開発の経験を活かして、NTTグループのXR技術を用い、自治体、教育機関、地域コミュニティのニーズに応じ、地域資源を活用した教育プログラムや観光プロモーションのためのメタバース空間の企画から環境構築・運営までを提供いたします。NI+Cは、これからもデジタルサービスを通じて社会に貢献し、地域の活性化と教育の進展に努めていきます。※ XRとは:VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)などの技術の総称で、現実世界と仮想世界を組み合わせて、新しい体験を提供する技術。1. 観光プロモーションの支援内容・観光プロモーションに関する企画支援・メタバース空間構築支援・メタバース空間運用支援・メタバースを活用した各種コンサルティング2. 日光市教育旅行メタバース概要・サービス名:「日光の 学び旅かな メタバース」・サービス開始予定日:2024年3月18日・URL: <構築したメタバース空間イメージ>メタバース空間イメージ3. メタバース環境について:仮想空間プラットフォーム「DOOR」 < >株式会社NTTコノキューが提供する仮想空間プラットフォーム「DOOR」は、PC・スマホのブラウザ、VRゴーグルからアクセス可能なサービスです。このプラットフォームは、イベント開催やコンテンツ展示など、バーチャル空間での様々な活動をサポートします。法人、個人を問わず、多岐にわたる業界の方々がご利用いただけます。■日光市について < >日光市は栃木県の北西部に位置し、市域の87%を山林が占める、人口7万7千人(2023年5月現在)の都市です。2006年今市市、日光市、藤原町、足尾町、栗山村が合併し、日光市を形成しています。日光市には、華厳の滝、中禅寺湖をはじめとする多くの観光名所が点在しており、世界遺産「日光の社寺」やラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)登録湿地の「奥日光の湿原」、世界一長い並木道としてギネスブックに掲載された「日光杉並木街道」などがあります。2023年6月24、25日には、日本では初めてのG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が、中禅寺湖畔に建つザ・リッツカールトン日光で開かれました。「コロナ禍での経験を生かす」と「女性の経済的自立」をセッションのテーマとして、活発な意見交換が行われました。■日本情報通信株式会社について < >日本情報通信株式会社(NI+C)は、1985年に日本電信電話株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社の合弁会社として設立。システム開発から基盤構築、クラウド化への対応、社内外データ統合とAIによる分析、EDIサービスやセキュリティ、ネットワークサービス、運用保守までをトータルに提供しています。「おもひをITでカタチに」をスローガンに、お客様の経営課題解決に貢献できる真のベストパートナーを目指してまいります。記載の製品/サービス名称、社名、ロゴマークなどは、該当する各社・団体の商標または登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月18日一般社団法人 日本損害保険協会(会長:新納 啓介)は、全国約5,000校の高等学校の公民科・家庭科教員を対象に、「高等学校におけるリスクや損害保険の教育に関する実態調査」を実施しました。本調査は、2021年度、2022年度に続き3回目となります。今回の調査結果およびこれまでの調査との比較における主なポイントは次のとおりです。○損害保険に関する教育が「必要」または「ある程度必要」と回答した教員は88.8%となった。2021年度の調査開始以降、毎年上昇しており、損害保険に関する教育の必要性について、高い認識があるとともに、年々高まっている。○「損害保険に関する教育を実施している」と回答した教員は33.8%となった。2021年度の調査開始以降、毎年上昇しているが、損害保険に関する教育の必要性の認識と実施実態の乖離は依然として大きい。損害保険に関する教育について○今後の損害保険に関する教育の実施に向けて重要と考えられる取組みとして割合の高かったものは、「授業時間の確保」で58.5%、「副教材・ツールなどの充実」で43.3%、「教科書の記載内容の充実」で38.2%となった。教科書などの教材について、損害保険に関する記載内容の充実が図られている一方で、教育の実施にあたっては、授業時間の不足がより意識されていることが読み取れる。損害保険に関する教育の実施に向けて重要な取組み本調査結果では、損害保険教育の必要性を認識しつつも、教育を実施できていない大きな要因として、「授業時間が不足していること」が読み取れました。生活の中で直面する様々なリスクに対して、経済的な備えができる損害保険の仕組みや必要性を理解することは、金融経済教育の観点から重要です。また、高等学校の公民科・家庭科の学習指導要領では、民間保険を含めた金融経済教育を実施することとされています。限られた時間で、広範な分野にわたる金融経済に関する知識を修得するためには、重要な事項をコンパクトに、バランスよく学ぶことが必要です。当協会は、損害保険に関する教育の必要性をご認識いただいている教員の皆様が、授業で損害保険について取り扱えるよう、教員の皆様に対して、より役立つ情報の発信や授業で扱いやすい教育ツールの提供を実施していきます。<損害保険に関する教育の実態調査について>・2018年(平成30年)に告示された高等学校学習指導要領解説において、生活上のリスクに対する備えや自助などの観点から、「公共」や「家庭」の授業で「民間保険」について触れるよう示されたこと、また、成年年齢の引き下げにより、高校在学中であっても親権者の同意を得ずに契約できるようになったことなどを背景に、2021年度から、全国約5,000校の高等学校の公民科・家庭科教員を対象とし、損害保険に関する教育の実態調査を実施している。・3回目の調査は2023年12月~2024年1月に実施した。有効回答数は1,548件。※調査結果は以下からご覧ください。<2023年度調査>結果概要 : 調査報告書: <経年調査(2021年度~2023年度)>経年結果概要 : 経年調査報告書: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月18日皆さんは、他人の教育論に困惑した経験はありますか?今回は「自分の教育論を押しつける義母」にまつわる物語とユーザーからの声を紹介します。※この物語はフィクションです。(CoordiSnap編集部)イラスト:モナ・リザの戯言夫は義母の言いなりで…義母の言いなりになっている夫に、困り果てていた主人公。義母は「子どもにわがままを覚えさせるな」という極端な教育論を押しつける人物で、夫もそれに従っていました。ある日、娘がほしがっていた赤のランドセルを購入。しかし「オレンジがいいわよ」という義母の一言で、夫は赤のランドセルを捨ててしまったのです。娘はひどく傷つき「パパ嫌い」と言うようになりました。離婚を決意した主人公は、母も含めて義母と話し合うことにします。しかし反省せず、自分が正しいと思っている義母は…。母にイヤミを…出典:モナ・リザの戯言「娘さんの教育に失敗されましたね」と母にイヤミを言いました。母は「いいえ、失敗したのはあなたです」と言い返します。その後、主人公は「あなたとはやっていけない」と容赦なく夫に言い放つのでした。読者の感想我慢することはときには大切だと思いますが、娘のものを勝手に捨てるのはひどすぎますね…。娘を傷つけるのは教育論ではなく、ただの嫌がらせだと感じました。(30代/女性)ランドセルは娘の好みの色にしてほしいですよね…。家族の教育方針に、義母が口出しするのはよくないと思いました。(50代/女性)
2024年02月19日2023年11月13日(月)、一般社団法人生命保険協会、一般社団法人日本損害保険協会、および公益財団法人生命保険文化センターは、「保険教育に関する包括連携協定」(以下、「本協定」)を締結しました。1. 本協定の目的本協定は、一般社団法人生命保険協会、一般社団法人日本損害保険協会、および公益財団法人生命保険文化センターが、ライフプラン等を踏まえたリスクに対する自助努力の重要性を学ぶための保険教育について、密接に相互連携および協働して取り組むことを定めたものです。これにより、国民の皆さまの保険分野における金融リテラシー向上を図ることを目的としています。2. 本協定の内容上記の目的を達成するため、次に掲げる事項について連携し協力します。(1) 保険教育に係る教材・コンテンツの作成に関すること(2) 学校等への講師派遣に関すること(3) 学校教育支援に関すること(4) 金融経済教育推進機構に関すること(5) その他、保険教育、金融経済教育に関すること※連携・協力事項に係る取組を効果的に推進するため、定期的に情報交換を行い、協働取組に係る研究を行うものとし、具体的な取組内容及び実施方法は、取組ごとに、協議の上決定する※連携・協力事項を推進するにあたっては、教育機関や金融経済教育推進機構等その他の団体等との連携が図られるよう努める金融経済教育推進機構:関連法案の成立・施行を前提に、2024年春に設立される予定の金融経済教育推進組織3. 締結日2023年11月13日(月)今後、本協定に基づき、現在実施している生損保業界協働での教育活動を拡充することなどにより、国民の皆さまの金融リテラシー向上に向けて、保険教育に係る各種施策を連携・協力して進めてまいります。【別添資料】:生保業界と損保業界との共催による教育活動について 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月13日教育と探求社は、高校の教員や教育関係者を対象としたウェビナー「探求型人材が日本の未来を拓く ―中高から大学、社会へとつながる野性味ある学びとは―」を2023年11月2日にオンラインで開催いたします。このウェビナーでは、教育で日本の未来を変革するための議論と最新情報を提供します。探求型人材が日本の未来を拓く教育と探求社は、19年にわたり、探究学習を開発・普及させてきました。主体性と創造性を育む様々なプログラムを学校現場に届けてまいりました。学習指導要領が変わり、探究学習は着実に広まりつつあります。しかし、大学受験という壁を越えるために、生徒たちがせっかく身につけ始めた野性味ある学びが抑制され、受験のプロセスのなかで、過度に既存のルールや現在の社会に適合した人材が生み出される傾向があります。このシンポジウムでは、中学から高校、大学までの連続性を保ちながら、野性味を失わずに知識と専門性を習得する方法に焦点を当てています。<本ウェビナーのホスト 宮地 勘司のコメント>「失われた30年」と呼ばれる時代を超えても、日本の変革は遅々として進んでいません。世界が急速に変化し、新たなチャレンジに向かう他国と比べて、日本人は変化を恐れがちで、未来への自信を失いつつあります。このウェビナーでは、私たちが内に秘めた「野性味」を取り戻し、よりすばらしい未来を築くためには、教育を変革する必要があるという視点を共有します。■企画概要◯日程2023年11月2日(木)19時00分~20時30分◯形式Zoomウェビナーによるオンラインセミナー◯テーマ探求型人材が日本の未来を拓く ―中高から大学、社会へとつながる野性味ある学びとは―◯対象教育関係者、高校の先生など(約100名)◯内容 (予定)◎キーノートスピーチ「想定外と板挟みの時代における大学教育とは?」登壇者 鈴木 寛氏(東京大学 教授、慶應義塾大学 特任教授、社会創発塾塾長)◎トークセッション「大学における探究学習の今とこれから」モデレーター :鈴木 寛氏パネリスト :伊藤 羊一氏(武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 学部長、Musashino Valley 代表、LINEヤフーアカデミア 学長、Voicyパーソナリティ)パネリスト :岩田 千栄美氏(桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 特任講師)パネリスト :早田 吉伸氏(叡啓大学 ソーシャルシステムデザイン学部 教授、産学官連携・研究推進センター長、県立広島大学大学院 経営管理研究科(HBMS) 教授)ホスト :宮地 勘司(株式会社教育と探求社 代表取締役社長、一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ 代表理事)◯主催株式会社教育と探求社このウェビナーは、教育に情熱を持つ方々、探求学習の実践に取り組む教育者、そして教育が未来にどのように影響を与えるかに関心を抱く先生方の参加をお待ちしています。参加登録および詳細情報はウェビナー専用Peatixページでご確認いただけます。 ■教育と探求社の紹介教育と探求社は「自分らしく、生きる。」という理念のもと、さまざまな教育事業を手がける会社です。メイン事業として、現実社会を題材に“生きる力”を育む中高向けの探究教育プログラム「クエストエデュケーション」を提供しています。「クエストエデュケーション」は2004年の創業以来約2,000校で導入され、合計36万人の生徒が学んでいます(2023年3月現在)。代表取締役社長:宮地 勘司創業 :2004年11月資本金 :1億6,338万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月31日道徳科における「個別最適な学び、協働的な学び」とは?麗澤大学大学院(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)学校教育研究科は、2023年12月3日(日)に「道徳教育学セミナー」をオンラインで開催します。本大学院学校教育研究科は、日本において初めて道徳教育に特化した大学院として2018年に設立。小中学校の教員でも教育現場を離れることなく、道徳教育の理論と実践を学ぶことができることが特徴の大学院です。道徳教育の理論と実践の融合を通じて、「特別の教科道徳」に精通した教員や専門研究者の養成に取り組むとともに、教育学における新領域「道徳教育学」の開拓に向けた研究と教育を日々行っています。学校教育研究科では毎年、道徳教育学の最新の動向と論点を概観し、今後の研究に新たな視野を開くことを目的に、道徳教育学セミナーを一般公開形式で開催しています。7回目の開催となる今年度のテーマは『道徳科における「個別最適な学び、協働的な学び」』。本セミナーは2部制で開催されます。第1部では、前文部科学省道徳教科調査官で十文字学園女子大学教授の浅見哲也(あさみ てつや)氏による講演を実施。第2部では、本大学院修了生で、現在、東京都公立中学校道徳指導教諭として活躍中の三浦摩利(みうら まり)氏と千葉県公立中学校教諭で、千葉県長期研修生(道徳)として本大学院に所属する田中大輔(たなか だいすけ)氏も加わり、浅見講師とディスカッションを行います。第2部終了後には、参加者を交えた全体討議を予定いたしております。本セミナーの概要と講師のプロフィールは以下をご確認ください。【道徳教育学セミナー】■日時:2023年12月3日(日曜日)9時〜11時20分■場所:オンライン(Zoom)※参加者は、自由に入退室可能■テーマ:道徳科における「個別最適な学び、協働的な学び」とは?■講師:浅見 哲也(十文字学園女子大学教授、前文部科学省道徳教科調査官)■主催:麗澤大学大学院学校教育研究科■対象:参加自由■参加費:無料■申込方法:申込フォームより要申し込み申込フォームはこちら : 【講師プロフィール】浅見 哲也埼玉大学教育学部卒業。埼玉県深谷市教育委員会課長補佐、深谷市藤沢小学校校長等を経て、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官を歴任。現在、十文字学園大学教育人文学部教授。主な著書に『道徳科授業構想グランドデザイン』、『こだわりの道徳授業レシピ』など。2007年文部科学省優勝教員表彰。麗澤大学について麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。【プレスリリース】麗澤大学学校教育研究科による道徳教育学セミナー開催.pdf : 麗澤大学WEBサイトはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月05日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ2022年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そんな中でも、すでにインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどう捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そんな彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる”指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第一回は、神奈川県葉山町教育委員会の教育長である、稲垣一郎氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール:稲垣一郎 氏東京目黒生まれ。早稲田大学を修了後、私学の教員、その後に県立高校の教員を経て、特別支援学校の高等部で3年間知的部門に勤めた後に、県の教育委員会で教育行政に12年携わる。教頭、副校長として通信制、専門学科を経て横浜北部学区の荏田高校で校長職、湘南高校で5年間校長職、2021年4月から葉山町の教育長に就任。Upload By 発達ナビ編集部インクルーシブ教育という言葉すらない、多様な人が自然に共にいる未来を目指すーー本日はよろしくお願いいたします。稲垣さんのご経歴を拝見したのですが、特別支援学校での指導経験もあるそうですね。はい、当時は養護学校と呼ばれていましたね。その前にいた学校で、下肢に障害がある生徒を担任した時に、障害のあるお子さんについてもっと知らなければいけないなと感じまして。インクルーシブなんて概念はない時代でしたけど、希望を出して知的障害のあるお子さんが通われる特別支援学校へ赴任することになりました。ーーそれまで指導してきた生徒とは、接するうえで異なる部分もあったのでは?そうですね、そこで自閉的傾向のあるお子さんのいるクラスを受け持ったんです。その子は自分の殻に閉じこもる傾向のあるお子さんで、入学式の日は体育館にすら行ってくれなかったんですよね。「そろそろ行ってみねえか?」なんて2人で話して、それで私たちの入学式は終わりましたよ(笑)。ーー前途多難なはじまりを経て、そこでの経験はどのような糧となったのでしょうか。そんな子どもたちと接することで気付かされたのは、「教師の意思で何かを無理矢理してもらう考え方は、この子たちには通用せんな」ということでしたね。でも、一人ひとりスピードは違えどちゃんと成長していくので焦る必要はなくて、保護者の方と小さな成長の喜びを共有することが大切。教育とは常に待つことである、そんなことを学ばせてもらいました。Upload By 発達ナビ編集部ーー以降のキャリアでは教育行政などに関わられた後に、名門と名高い湘南高校の校長に就任されます。湘南高校は中学校でオール5の生徒が集まるような学校だったのですが、当然ここに来ると順位がついてしまうんですよね。でもそこで見た光景は、成績上位の子どもが下位の子どもを馬鹿にしない風景でした。ーーなぜそのような風景が見られたのでしょうか。成績が下位の子でも、歌が上手かったりバスケが上手かったり、誰しも特別に得意なことがあるんです。それを認め合う姿を見て、これこそ完全にインクルーシブでオルタナティブなんだと感じましたね。葉山でもその姿を現場で何度も伝えているんです。ーーなるほど。一方で湘南高校の例とは異なり、日本の教育はこれまで「分断」の道を辿ってきたかと思います。障害があれば、特別支援学級や通級に行くものだと捉えている人が多いですよね。そうですね。例えば欧米では当たり前に、街で目が見えない人がいたら手を差し伸べるなど、誰かが困っていたら誰かが支援することが自然と根付いているように思います。でも、日本では障害がある人とない人で、そもそもの教育の場から区別してきてしまった。最近やたらとインクルーシブ教育という言葉を聞くようになったのは、そんな日本の分断されてきた背景があるからこそ。だから、インクルーシブ教育なんて言葉がいつか存在しなくなるほど、ごく自然に多様な人が一つの場所に混ざり合う社会にしていくことが求められているんだと思います。Upload By 発達ナビ編集部進む方向を示して目線を合わせ、取り組みを常に見える化し不信感を取り除くーーそして、現在に繋がる葉山町教育長としての取り組みが始まります。葉山に来て3年目ですが、人的な配置も含めて教育への支援が非常に手厚いと感じています。特に小・中学校に入っている教員ではない支援員さんはその多くが町の保護者の方で、葉山の教育に何らかの形で参画をしたいと思ってくれていることを非常に有り難く感じますね。元々PTAの役員をしていた方が集まってできた、学校を支援する組織もあります。そういう方々の個別の相談にもいつでも乗るように意識しています。ーー町の人が主体的に教育に参加されているのは素敵です。葉山町に来られてから、具体的にはまずどのような課題に取り組まれましたか?この町は先生も教育委員会もみんな熱心なので全方向に一生懸命取り組まれていて、その反面でどこに向かっているのかが見えないところがありました。だからまず、選択と集中をしていくために指針をつくったんです。これを見れば葉山の教育方針が分かるというものをつくりました。葉山町支援教育推進指針「葉山町支援教育推進指針」共生社会の実現に向けたインクルーシブな環境づくり 、社会情勢や教育的ニーズを踏まえた継続的な「あり方」の検討をベースに、 「すべての児童・生徒ができるだけ共に学び共に育つ仕組みづくり」、「多様かつ個別の教育的ニーズに合わせた連続性のある教育の実現」、「切れ目ない支援体制の構築」について示したもの。ーー指針をつくるうえで、特に意識されたことはあるのでしょうか。指針の受け手である子どもたちと保護者の方にとって、どういう教育理念を持っていたとしても反対するレベルのものは入れないようにしています。町や子どもたちに対する眼差しを持って、誰もが根本で共感できて目線を合わせることができるラインで選定しています。議論や対話をする必要があるのは教員ですが、そこはちゃんと議論をして解決していきますね。ーー誰もが共感できる指針。その後はどうしたんですか?指針はスタートラインでしかないので、その後に会議体を持つことにしました。各学校の支援担当の先生や校長先生、加えて外部の識者を呼んで、何が課題で今後はどこに進んでいくかを現場と識者が融合して話す場を年3回つくっています。ほかにも毎月校長会議があって、そこでディスカッションもしますし、校長先生や現場の先生を個別に呼んで話すこともしょっちゅうあります。教育長室の扉は常に町に対して開いているんです、もちろん飲みの場も多いのですが(笑)。Upload By 発達ナビ編集部ーー教育長と現場の距離が近いんだなと感じます。さて、インクルーシブ教育という視点でのテーマとなりますが、葉山町として具体的に取り組まれていることを教えてください。私が就任する以前からあるのですが、不登校のお子さんが小学生も中学生も通うことができる「ヤシの実教室」という教育支援教室がありますね。小学校の一部の場所を活用していて、自由をモットーに自分たちのやりたいことをして良い場なんです。通った時間については、所属する小・中学校の出席にあてられるようになっています。この教室に通って、気付けば学校に戻っているお子さんもいますね。また、「ことば・きこえの教室」という場もあります。言葉や聞く力、コミュニケーションについて心配のあるお子さんと保護者の方から相談を受け、必要な指導や支援を行う教室です。特別支援学級の対象ではないけれど、課題を抱えているかもしれないお子さんが通って、適切な個別指導が受けられるようになっています。個別課題がクリアできればこの教室からは卒業します。Upload By 発達ナビ編集部ーー分断ではなく、支援が必要な子どもたちのための場が設けられていると。さらに、どの学校にも支援級があります。土地柄オルタナティブスクールも多くて、年に1回程度お互いの活動を報告する会議で連携を取りながら、町全体として子どもの居場所づくりに取り組んでいるんです。ーー葉山町の特長の一つとして、教育長はSNSでの発信も多くされていますよね。そうですね。組織として動くだけではなく、それを町の人々に届けることも大切と思っています。だからSNSを通しても、私の考えは常にオープンにするようにしていますね。新しいことに取り組む際に、見えないことが不信感につながると考えているので、発信は大事なことです。結局のところ私たちがやっていることに革新的なことはなくて、進むべき道を明確にし、そして教育現場で今何が行われているかをちゃんと見える化していく地道な作業をしているだけ。でも、それこそがきっと推進のためには必要なことなんですよね。稲垣教育長のnote短期的ではなく、中・長期的な視点で、一人ひとりの学びと成長に向き合うーーインクルーシブ教育を推進する中で、具体的にどんな困難がありましたか?困難……。家が少し遠いので、毎日通勤するのが大変なことくらいですかね(笑)。というのは半分本気で半分冗談で、物事を推進する中でハードルがあったり人と人との軋轢が生まれたりするのは当たり前のことなので。だから、ハードルがあるから推進できないとあきらめるのではなく、そういうものだと開き直ってでも力強く進めることが必要なんだと思います。Upload By 発達ナビ編集部ーーそれでも、組織の中の一部には不安な空気もあったかと思います。それは当然あると思うので、だから単純に言うと「稲垣があれだから仕方ないよね」と私を悪者にしてあきらめてもらって、それで進んでいけばと。結果それが町のためになったら何よりです。ーーインクルーシブ教育推進のために、今まさに取り組んでいることも教えてください。実証実験として、LITALICOの教育ソフトの導入を進めています。誰もが凹凸があり、好き嫌いがあり、勉強の得意苦手があるので、自分をどう活かしていくかを子どもたち自身が理解していくことが大切だと考えているんです。支援が必要なお子さんの指導においても、教員の経験や感覚だけではなく、明確な軸を持てるのが良いと思います。Upload By 発達ナビ編集部ーー先生や生徒にとって必要な体制を揃えていかれるのですね。はい。そして今年、この3年間で各校の校長先生とも話し練ってきた葉山町としてのスクールミッションを出します。これは教育委員会が葉山の学校に対しての指針となる3本柱と考え方を明確にしたもので、このミッションを受けて各学校がスクールポリシーを出す計画になっています。各学校での個性を最大限活かしながら、目線の先はしっかりと葉山町全体で足並みを揃えていくための取り組みです。Upload By 発達ナビ編集部ーーなるほど。「楽校」という言葉からも葉山町の目指す方向がイメージできます。そして、インクルーシブ教育の考え方にも繋がるのですが、葉山の長柄小学校と南郷中学校を小中一貫校として統合します。昔から中1ギャップという考え方がありますが、葉山でも例外ではなく中学から学校に行かなくなる子たちが増えてしまう現状があるんです。だから、義務教育の6年+3年を一連の流れで考えることで、中・長期的な視点で少しでも成長を滑らかに支援していきたいと思っています。9年間で同一の指導方針を持てることは、子どもたちが夢を見つけて進路を決めるうえでも良いことです。それに、中学校の先生が小学校に来てもいいし、小学校の先生が教えた子がどうなったか見に行く、そんな交流も生まれると思います。何より生徒も喜ぶし、先生も喜ぶ、それが日常化していってほしいですね。ーーなるほど。それではインクルーシブ教育を推進する中で、変わってきた印象はありますか?一番変わったのは組織だと思います。結局教育長としての仕事も組織論として捉えることが多くて、どう職員室をマネジメントするかが大切だと捉えているんです。インクルーシブはもちろんですが教育には答えがないので、仕事においてたとえしくじってしまっても挑戦してもらうことを大切にしています。成功することが至上命題という考え方を捨てて、結果が元々目指していた場所から変わってしまってもそれで良いとすることが必要。当初はネガティブな捉え方もあったかと思うのですが、前向きな発言が波及してきて組織全体として挑戦を積み上げられているという実感がありますね。Upload By 発達ナビ編集部ーーさまざまな視点でお話をいただきありがとうございました。最後に、今後のビジョンを教えてください。ポリシーをつくることでブレない教育理念がちゃんとあって、そこに向けてきちんと学校が自走していくことが今後の理想だと思っています。そしていつか、子どもたちがこの町に戻ってきてもらって、新しいサイクルを生んでくれたら理想です。子どもたちが成長して20年後に振り返った時に、小・中学校の大切な時間を葉山で過ごせてよかったなと思ってもらえたら、それ以上のことはありません。この連載を重ねることで、皆さまの中でインクルーシブ教育への解像度が上がりますように稲垣さんは謙遜をされていましたが、隣に寄り添っていた教育委員会の課長は「今の教育長ほど一人ひとりの声に耳を傾け、寄り添っている人を見たことがない」とおっしゃっていました。その姿勢こそが先生方や保護者の方の教育へのモチベーションにも繋がり、同じ目線で進んでいくための原動力になっているようにも感じられました。Upload By 発達ナビ編集部これから全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2023年09月20日“性教育”はどこまで教えるものだと思いますか?これを学校で教えてくれたらいいのに……。今回は、MOREDOORの大人気tiktokより、オリジナル漫画「日本の性教育について、みんなはどう思う?」から、展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!性教育=恥ずかしい? ここでクイズです!大学で友人が性被害に遭った主人公は、性教育がもっと為されていれば違かったかもしれないと考えます。自信の学生時代を振り返り、性教育がどのように行われていたかを思い出していると姉があるサイトを発見!そこには、性教育は”性行為”のことだけではないらしく……。では一体どこまでが“性教育”として教えられているのでしょうか?ヒントとして、”性”という言葉を広く捉えてみてください。どこまでが“性教育”?正解は『身体のことだけに限らず心まで』!性教育とは性行為のことに限らず、心や権利についてという幅の広い科目になっていました。価値観や権利についてなど、一見性教育とは異なるテーマのようですが、そこから人生に役立つ知識があるようですね。他人事ではなく自分事に「性教育を他人事と捉えない。」重要なこと。自分事として捉え考えることが、お互いへの深い理解につながります。この漫画、どう感じましたか?※こちらの記事・漫画は男女の分断を助長するという意図はございません。また、性被害・セカンドレイプなどは性別に関係なく起こりうることです。あくまで一例として、それについて考えるきっかけ作りになればと思います。※この漫画はフィクションです■作画:まきうちまきえ( @makimaki.san )(MOREDOOR編集部)
2023年09月06日子どもの性教育はいつから……?日本の『性教育』は諸外国に比べ遅れているといわれる昨今、我が子への性教育に関する体験談を描く漫画家ちり(@chiri_chi_ld)さん。今回は、ちり(@chiri_chi_ld)さんの『3歳から性教育を始めた結果』よりワンシーンをお届けします!性教育の絵本で……子どもの頃、“性教育”についてもっと教えてもらいたかったと感じているちりさん。3歳の娘がいるちりさんは、『子どもの性教育』を早いうちから教えようと決意しました。そこで“性教育”の絵本を購入。絵本を読むうちに少しずつ娘が“プライベートゾーン”を理解できるように。そして、体にも興味を持ち始め、あれこれ質問してくるようになったのです。娘の変化……生理のアレコレ……ママを気遣う……ちょっと困惑……この漫画に対する読者の感想『小さい頃から生理について考えることは、とても素晴らしいと思います。恥ずかしい、隠さなきゃいけないことではないはずなのに、なんとなく堂々と話すのはタブーな感じですよね。生理休暇とは、名ばかりで実際に取得するのはハードルが高い。正しい情報を小さいうちから教育することで、女性も男性も生理について理解し生きやすい時代になってほしいです。』『生理について、言葉では理解しても中身まではこの歳だと難しいですね。少しずつ教えていくのが良いですね。』『これって凄くいいことですね。性教育でも生理のことだけは特に女の子であれば小さい頃から教えていいと思います。生理中のママを気遣ってあげるというのも娘さんの優しさを感じることができました。』と、理解が難しいところもあるかもしれないけれど、性教育自体は良いことだという声が多く寄せられました。いつか子どもにとって役に立つと願い……性教育をしていく中で、生理が身近なものに……。生理に関する知識が増えることは自分の体を知ることに役立ちますし、将来、生理がきたときには冷静に対応できそうですね。あなただったら、自分の子どもに性に関する話題を質問されたらどう答えますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@chiri_chi_ld)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月30日致遠教育の創設者兼CEO 李 翀宇のインタビュー記事を、「人民日報海外版日本月刊」にて公開します。致遠教育 創設者兼CEO 李 翀宇■インタビュー記事について中国の経済と科学技術は飽くなき発展を遂げ、2010年、GDPは初めて日本を抜いて世界第二位となった。そしてちょうどその頃から海外留学、とりわけ日本への留学が脚光を浴びはじめた。それは一部の人たちの興味に留まらず、いよいよ多くの家庭のなかで有力な「選択肢」、あるいは「第二の人生」として認識されるようになっていった。そして2023年、全国大学入試を終えた受験生たちが期待と不安を胸に結果を待っていた6月のある日、本誌記者は致遠教育の創設者にしてCEOでもある李 翀宇氏と対談し、「留学」という言葉が持つ本当の意味を追った。致遠教育123■自ら道を切り開き、大学院までの空白を埋める「わたしは小さな町の受験生だったわ」、「この体は努力と情熱で出来ているの」、李 翀宇氏は大学受験のメッカである河北省において言語系の名門大学に優秀な成績で入学したが、往事のことをそんな小気味よい言葉遣いで振り返ってくれた。大学三年生の時、学業においてまだ余力のあった彼女は、中国にある大手の日本語指導塾でアルバイトをはじめた。生徒に対する思いやり、仕事に対する熱意、そして自身の経験から導き出した効果てきめんの勉強方法、李 翀宇氏はこれらを頼りに、夢を胸に秘めた同世代の人々の日本語レベルを一気に引き上げ、日本留学という最初の切符を手にする手伝いをしてきた。大学卒業後、日本の大手企業の中国支社に就職すると、水を得た魚のように優れた能力を発揮し、ほどなくして東京本社に異動することとなった。李 翀宇氏は両親に経済面での負担をかけたくなかった。そのため「留学」の言葉をずっと飲み込んできたのだが、初めてその足を日本の地に下ろすことができたのである。そのとき、心の奥底から響いてくる自分の声にはじめて向き合った――もっと勉強したい!李 翀宇氏にはつきもあった。会社の上司は大学院に入りたいという彼女の考えに理解を示してくれたし、先輩は自分の恩師に連絡を取って彼女への助言を求めてくれた。ただ残念だったのは、当時の日本にはまだ大学院への進学を考える中国人留学生をサポートする場所が無かったことである。そうした環境であることもわかった上で、李 翀宇氏はこの茨の道をひたすら歩み、進学への道を模索した。それからは、日本の大学入試に関する資料を机の上に広げ、休憩時間には目を皿にしてホームページをチェックし、日々試験情報を収集した。李 翀宇氏が東京大学の筆記試験に合格した留学生二人のうちの一人になったのはそうした不断の努力があったからで、不思議でも何でもない。しかし、面接でのたったひとことの言い間違いにより、結果は不合格となってしまった。そしていくつか受け取った名門国立大学の合格通知のなかから、最終的に彼女は最も悠久の歴史を有する一橋大学の商学部に進学することを選んだ。初めて日本にやって来た外国人が発奮し、一挙にして名門大学に入学する、それは言うまでもなく並大抵のことではない。ましてや、当時は留学生が入試を受けるための情報など無きに等しかったのである。大学院への進学にあたって李 翀宇氏が身をもって経験した困惑、彷徨、挫折、流した一粒一粒の汗、そして不安で眠れない夜、そのすべてに価値がある、李 翀宇氏はその点に気づいていた。だからこそ、日本の大学に進学するためのネット上の情報コミュニティに積極的に参加し、自らの経験と知識を熱心に広め、東大で辛酸をなめた面接の経験をも惜しみなく伝えた。顔も知らない後輩たち、彼ら彼女らからの信頼と感謝こそ、李 翀宇氏の報酬にほかならなかった。そしてこうした無償の活動がある人々の目に留まるとは、当の李 翀宇氏にとっても思いも寄らぬことであった。当時、日本で影響力のあった華僑の進学指導グループが、李 翀宇氏に白羽の矢を立てたのである。彼らは李 翀宇氏に、日本にやって来た中国人留学生が日本の大学院に進学するまでの空白の時間を指導し、そうした留学生たちのために大学院進学への指導体制を整えるという重大な任務を打診してきた。こうして李 翀宇氏は商学に関する研鑽を積み上げつつ、大学院へ進む予科において指導に当たるようになった。その内容は各種の研究計画のひな形作成や各学科の教材編集から、模擬面接の実施まで多岐にわたるもので、李 翀宇氏は日本の大学院進学を目指す中国人留学生のための指導体制の構築に心血を注いだ。2016年、商学研究科の修士号を取得した李 翀宇氏は、同時にすでに三年もの教学指導経験を積んでいた。こうして学び得た教学の理論や方法をどうするべきか、前途は水の低きにつくがごとく開かれていった。■前途を照らし、希望を育て続ける同じく2016年、致遠教育がその産声を上げた。大学院への進学指導を出発点に置いたことで、致遠教育は創設当初から高水準かつ高評価を得ることに成功する。多くの業種において一定程度には不良品や返品が発生するものだが、それらはあくまで単なる数字でしかない。しかし、こと教育業界においては話が違う。教学の場において「返品」や「キャンセル」は許されないのである。教育分野で事業を興すのは、目先の利益を求めるからではない。その時々の結果を求めて最善を尽くすのは当然ながら、学生たちの前途、さらに言えば一生涯の成長を見守る覚悟が必要となる。致遠教育は創業二年にして、早くも進学率90%という数字をたたき出した。しかし、李 翀宇氏はその数字に甘んじることなく、組織内の構成をさらに見直した。李 翀宇氏が注目したのは、日本にやって来る中国人留学生たちが何を求めて来ているのかである。彼らは経済的利益を求めている部分もあるが、いかにして自身の理想を実現するか、いかにしてより多くの知識と教養を身につけるか、そうした点に重きを置いている。そこで致遠教育は、大学側の学生募集条件と学生側の進学の目的に合わせて、普通本科試験、大学院試験、芸術類試験という三つのコースを用意した。また、クラス担任制を敷き、それを補佐するチューター、全体の教務計画を策定する職員を置いて、教学チームの編成を最適化した。さらには、日本各地の有名国立、私立大学の申請と入試の時期に合わせて、相応の練習問題クラス、ラストスパートクラス、推薦試験対策クラスを用意し、それぞれに異なるレベルや学力、および求められる英語と日本語の能力に鑑みて、英語と日本語の基礎クラス、レベルアップクラス、ラストスパートクラスを設置した。入試とは、その場その時限りの偶然に左右されることもある。また、たった一度の試験が時にはその人の一生を決めてしまう。そんな極限状況に、これまでいったいどれだけの親が切歯扼腕し、いったいどれだけの学生たちが回り道をすることになったのだろう。「留学」――それは大学入試でつまずいた学生たちに示される「新たなる道」であり、「新たなる好機」なのである。「食材を活かすも殺すも料理人の腕次第」、優秀な人材の育成もこれに通じるところがある。「誰でも教育を受けることが出来る」、そうしたシンプルかつ平等な教育観に立ち、一人ひとりの学生にとって適切な道筋を見つけ出してあげれば、どの学生もそれぞれ唯一無二の光を放つものである。学生の強み、特長、興味、不足をいかにして掘り起こすか、学生自身の状況に鑑みて最もふさわしい進路をいかにして見つけるか、学生たちの流す汗の一粒一粒にいかにして価値を持たせるか、学生たちに最短の時間と最高の効率でいかにして合格通知を受け取らせるか。李 翀宇氏と致遠教育はこれらを最も重要な教学理念として位置づけている。時間は何物にも代えがたい。一年半の準備期間を利用して中国の高等職業学校から東大に入った学生も、致遠教育においては一人や二人ではない。また、当初はランクが下の大学を考えていた学生や、得意不得意の科目に大きな偏りがある学生も、致遠教育のサポートを得て東大や早稲田、あるいはその他の有名な大学の主要な学部に入学を決めた。そうした例まで含めると、実に枚挙にいとまがない。李 翀宇氏は、かつて観光ビザで日本に入り、カプセルホテルに泊まりながら東大に合格した学生のことを思い出して目を輝かせた。前途を照らす人、それはすなわち希望を育む人である。致遠教育に籍を置いた学生が自分が志望する大学への入学を勝ち取った時、李 翀宇氏はかつて一橋大学の商学部に合格した自分自身の姿と重ね合わせ、彼らのために心から快哉を叫ぶ。驚くべきことに、李 翀宇氏は在籍した学生の名をいまもなおすべて覚えているという。その記憶力には驚くばかりであるが、それと同時に、学生一人ひとりのことをいかに尊び、いかに大切に思っていたかという、教育に対する彼女の執念と熱意には感動を禁じえない。■初心を受け継ぐ強力なチーム致遠教育には日本国内だけで正規非正規を合わせて400名以上の教職員が籍を置いている。すべての学科は50人を超える博士号取得者によってカバーされ、300人からなるチューターたちが学生に対してマンツーマンで指導に当たっている。彼らは学生たちの学習実績を細かくチェックしており、個々人の状況に応じて随時学習計画を見直してくれる。強力な講師陣が、高水準な研究レベルにある大学院から提出される専門的な問題にも対応してくれる。このように充実した致遠教育の体制は、大学院入学指導のフロンティアとしての抜きん出た実力を証明していよう。情熱を燃やして後に続く学生たちをサポートすること、あるいは企業や社会的な責任を担うことについて、李 翀宇氏は自身も様々な苦しみを味わってきたと率直に語ってくれた。だが、いつも明るく前向きな姿勢を失わない李 翀宇氏は、すぐにそうした心の結ぼれを解きほぐし、同業他社との交流を通じて、さらに人をもって本と為し、遠大な見通しに立脚するという教育観を固めるに至った。チームはいよいよ成長しているが、夢を持つ中国人留学生の未来に対して責任を持つという初心が揺らぐことはない。李 翀宇氏は、自分の双肩には責任がのしかかっていることを重々承知しているし、またこの初心を致遠教育の同僚一人ひとりに伝えることも忘れてはいない。致遠教育の先生たちは、李 翀宇氏と同じように試験の準備をし、進学の希望を燃やし、夢を追ってきた。だからこそ知識や技術に対しても畏敬の念を持っている。そして学生たちの未来を大切に思い、学生たちの夢を尊重している。彼らは徹底した授業準備、微に入り細を穿つ添削、さらには絶えざるアドバイスを通じて、学生たちにただの「知識」を覚えさせるだけではなく、知識を連鎖として捉え、「なぜそうであるのか」というレベルで理解を促すのである。錚々たる教学の実力は堂々たるデータに表れている。法人化して6年、致遠教育は相前後して400人に迫る学生を東大、早稲田、慶応といったトップクラスの大学に送り込み、2022年と2023年のデータによれば、1000通をも超える合格通知書を勝ち取った。目下のところ、致遠教育は東京に三校を構え、北京、蘇州、杭州、南京などにもそれぞれ分校を開設している。スタート地点、レベル、クオリティ、そのいずれをとっても高い水準にある致遠教育は、創設からほどなくして国内外の権威ある教育機関によって評価された。たとえば、北京第二外国語大学と正式に提携し、同大学国際科教員の名分を得て、日本の大学への編入プロジェクトに携わることになった。また、プロフェッショナルな人材の交流を促進するため、人材サービスの分野で最も名高いFESCOとも提携した。さらには国内のハイエンド教育サービスである中公教育とパートナーシップを結び、「プロフェッショナル人材育成」プロジェクトをともに推し進めている。学びと成長は一生のことである。致遠教育が着実に推し進めているのは、生涯を閉じるまでの学生の成長を見据えた遠大なる事業と言っていい。現在、致遠教育は長崎外国語大学、長崎大学、吉備国際大学と提携を結び、いわゆる飛び込み受験のルートを他に先駆けて構築している。このほかにも、南京大学、江南大学、西北大学といった中国国内の有名大学と確かな協力関係を築き上げ、日本最大のHR企業であるLink and MotivationやIBM、デロイト、マッキンゼーなど業界大手とも密接な交流がある。そのため、発掘から育成、そして育てた人材の送り出しまでが一つの輪となり、個々人の持つ価値を十分に活かすことが出来るのである。致遠教育の門を叩けば、得られるのは知識や技術、合格通知にとどまらない。向上心、探究心、そして死ぬまで勉学という人生観、これらこそ、素晴らしい人生の扉を開ける魔法の鍵なのである。■編集後記千里の道も一歩から。ごく一般的な家庭に生まれ、留学費用を捻出することも難しかった「小さな町の受験生」は、後輩たちを教え導きながら一橋大学商学研究科を修了して創業者になった。大学院進学へと続く道を手探りで進んだ開拓者は、教材の編集から教学体制の構築までを自らこなす専門家になった。李 翀宇氏はボトルネックを幾度も突破した自らの経験をもとに、勇躍して夢を追う後輩たちを励ましてくれている――夢があるなら迷わず進め!確かな歩みで遠きに至る致遠教育は、ありとあらゆる人生を豊かに彩ってくれるに違いない。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月27日いつから子どもの性教育を始めたらいいの……?日本の『性教育』は諸外国に比べ遅れているといわれる昨今、我が子への性教育に関する体験談を描く漫画家ちり(@chiri_chi_ld)さん。今回は、ちり(@chiri_chi_ld)さんの『3歳から性教育を始めた結果』のワンシーンをお届けします。娘の変化とは……?子どもの頃、“性教育”について教えられなかったちりさん。3歳の娘がいるちりさんは、『子どもの性教育』を早いうちから教えようと決意しました。そこで“性教育”の絵本を購入。絵本を読むうちに少しずつ娘に変化が……。絵本と力説のおかげで……まだ先は長い……意識を変えるのは難しい……この漫画に読者は『わたくしにも小学生の娘がいますが、性教育は本当に難しいと思います。色々聞かれても正直話をはぐらかしてしまいまうのが本音でこうやってしっかりと向き合っているのはすごいなと感心します。』『プライベートパーツを教えてあげることはとても大切なことですよね。自分の身を守ることができますし、何よりも、そういうところは大切にしないといけないという思いを持つことは大切です。日本人はその辺りが緩すぎるところがあると思います。自分の子の方のように、嫌だと言うこと、ダメだという事について教えたいと思いました。』『私も以前、水着ゾーンを触らせたり見せたり触ったりしてはいけない話を子供達にしたことがあったのですが、大人である親や祖父母にもしっかり話をしておかないといけないなと改めて思いました。』など、性教育の大切さや難しさに共感する声が多く集まりました。子どもだけでなく、周りの大人たちもプライベートゾーンを守らないとですよね。でも、子どもより大人の意識を変える方が難しいかもしれません……。子どもの性教育にあたって周りの大人と話をする時……あなたはどのようにその重要性を伝えますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@chiri_chi_ld)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月27日子どもの性教育はいつから始めるべき……?昨今、諸外国に比べ遅れているといわれる日本の『性教育』。我が子への性教育に関する体験談を描く漫画家ちり(@chiri_chi_ld)さん。今回は、ちり(@chiri_chi_ld)さんの『3歳から性教育を始めた結果』を紹介します!どうやって教える……?子どもの頃、“性教育”について教えられなかったちりさん。3歳の娘がいるちりさんは、『子どもの性教育』を早いうちから教えようと決意しました。調べた結果……少し抵抗感……とりあえず読ませてみる……この漫画を読んだ読者は『娘さんがまだよく判断できないので読ませるのに抵抗があるし、まだよく判断できないからこそ読ませるべきでもある。性教育をいつから始めるのか、どのように進めるのかは難しい問題だと思いました。とりあえず読ませてみる決断をしたのは正しいと思います。』『子どもの教育のためとはいえ絵本の内容に抵抗を持ってしまう気持ちはよくわかります。子どもがきちんと理解できているのかも含め慎重な教材選びが必要だと思いました。子どもの理解度や様子を見つつ自分たちに合った方針の絵本を探していきたいと思います。』『日本の性教育は本当に遅れていると思うので、その中から子供に合った、自分が教えたいと思うような良い絵本を探してくることが良いと思います。主人公が絵本を買ってきたのはすごく良いことだと思います。』など、娘のために性教育を早期で取り入れようとする主人公の姿勢には、共感と称賛の声が多く集まりました。性教育への考え方はさまざま……大人からすると抵抗感のある内容でも、子どもは純粋に知識の習得をするようですね。絵本での“性教育”は娘にどんな変化をもたらすのでしょうか……また皆さんは、幼いお子さんへの性教育をどのように考えていますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@chiri_chi_ld)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月24日子どもの性教育は何歳から始めるべき?日本の『性教育』は世界と比べ遅れているといわれている中、娘への性教育に関する体験談を描く漫画家ちり(@chiri_chi_ld)さん。今回は、ちり(@chiri_chi_ld)さんの『3歳から性教育を始めた結果』を紹介します!3歳の娘がいるちりさん。『子どもの性教育』をいつから始めるべきか悩んでいました……。誰も教えてくれなかった過去なんで教えてくれないの……?そして母親になり……娘の性教育を決意……この漫画に読者からは『性教育を受けたことで興味を持ちすぎて早熟してしまわないかが心配になりますが、昨今の小児の性被害の報道を見るとある程度は性教育の必要性を感じます。』『3歳にはまだ早いと思います。小学生になってからでもいいのではないでしょうか。』『ネットから中途半場な情報を得て間違った知識を得るより、ずっといい!』『同じように興味を示した段階で正しい知識を教えてあげたいです。そして、自分を大切にすることを学んで欲しいです。』と性教育に関して賛否両論の声をいただきました。性教育の必要性……子どもの身を守るためにも、性教育は大切だといえるでしょう。しかし、性教育は何歳からが好ましくて、いつからだと遅いだなんて教えてもらう機会などなく、“正解”がわからない方も多いでしょう。“正解”を気にするのではなく、我が子が傷つくことがないようにと行動することが重要なのかもしれませんね。あなたが子どもに性教育をする立場になったら、どう対応しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@chiri_chi_ld)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月20日樵雲学園を運営する非営利株式会社新日本教育(所在地:愛知県日進市、代表取締役社長:田中 宏樹)は、一般社団法人日本花と緑の推進協会(所在地:東京都中央区、代表理事:石原 和幸)と業務提携を開始し、世界的庭園デザイナー石原 和幸指導・監修のオンライン講座「花みどりマイスター養成講座」の取り扱いを開始しました。【業務提携の背景】非営利株式会社新日本教育の企業理念は日本文化を振興することです。一般社団法人日本花と緑の推進協会の代表理事であり、庭園デザイナーの石原 和幸は、英国の伝統的なガーデンショー『チェルシーフラワーショー』にて和の要素を取り入れた庭園を出展し、通算12個のゴールドメダルを受賞しました。書道家でもある新日本教育の社長 田中 宏樹は、海外にも認められる日本の文化を取り入れた庭園デザイナー石原 和幸氏に共感し、業務提携をすることになりました。提携の第1弾として、新日本教育にて日本花と緑の推進協会が運営する「花みどりマイスター養成講座」の取り扱いを開始しました。また今後、日本文化を振興する新たな分野を増やすことができると考えており、愛知県を中心に80教室以上運営する樵雲学園にて、花みどりマイスター関連の講座を新規開講することも検討しております。花みどりマイスター養成講座【花みどりマイスター養成講座の概要】花みどりで自宅やオフィスなどを彩り、楽しく美しいハピネスな空間を提案できる、日常的に花みどりのある心豊かな生活を実現できる人を養成する講座です。講座監修及び講師は石原 和幸氏が務めます。花みどりに40年以上携わってきた石原が、自ら解説しながら様々な実演をする様子をWEB動画で視聴することで、初心者でも始められる美しい庭のつくり方・屋外に限らず屋内でも手軽に花みどりを楽しめるノウハウを学ぶことができます。■花みどりマイスター養成講座 概要価格(税別): 44,000円(税込) クーポンコードのご利用で2,200円OFF決済方法 : クレジットカード決済(VISA/Master/アメリカンエクスプレス/ダイナー/JCB/Discover)受講期間 : 6ヶ月(決済後6ヶ月以内に課題提出)詳細・申込: ■一般社団法人日本花と緑の推進協会 概要創立 : 2022年1月14日代表理事 : 石原 和幸所在地 : 東京都中央区築地3-11-6 築地スクエアビル7F事業 : 花と緑の推進のための各種イベント及びセミナーの企画、「花みどりマイスター養成講座」の資格認定、盆栽やガーデニングの認証及び認定事業、ガーデニング用具の販売、樹木物販事業などホームページ: 樵雲学園【非営利株式会社新日本教育(樵雲学園)の概要】書道教室「田中書道学院」やそろばん教室「田中そろばん学院」といった日本文化を学ぶ場『樵雲学園』を、愛知県名古屋市を中心に提供しています。さらに、書道と縁の深い中国との繋がりから、中国語教室をスタートし、現在では国際社会に向け様々な言語が学べる語学教室「語学クラブ」を開講。また、書道教室、そろばん教室で培った幼児教育のノウハウを活用し幼児教室「ちゃいるどクラブ」も運営しております。最近では、グローバルな視点に目を向け、海外から注目の集まる日本文化である漫画(田中漫画学院)や忍者(田中忍者学院)を学ぶ場も提供しています。■非営利株式会社新日本教育 概要代表者 : 代表取締役社長 田中 宏樹所在地 : 愛知県日進市赤池3-707創立 : 1967年4月事業内容 : カルチャー教室「樵雲学園」の企画運営通訳・翻訳業資本金 : 2,000万円ホームページ: 非営利株式会社新日本教育( )樵雲学園( )開講講座 : 田中書道学院( )田中そろばん学院( )田中漫画学院( )田中アート学院( )語学クラブ( )ちゃいるどクラブ( ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月20日三谷商事株式会社(所在地:福井県福井市、代表取締役社長:三谷 聡)は、無料セミナー「『ICT+教育最前線2023』 ―これからの教育の“姿”―」を、2023年7月14日(金)より全国4か所で開催いたします。メイン画像【本セミナーについて】新型コロナの流行により、教育現場は大きな変革を余儀なくされました。しかし、その一方で、新たな教育の可能性が開花しました。教育関係者には、未来志向のもと、新たな教育手法の探求が求められています。今回のセミナーでは「未来」をテーマに掲げています。未来を切り拓くためには、VRやARなどの仮想現実、AI、データ利活用など、先進的な技術を教育活動にどのように生かすことができるかが重要です。本セミナーでは、新たな教育ICT環境で成果を上げている教職員の方にご登壇いただき、最先端技術の取り組みやその実践例をご紹介いただきます。《対象》全国大学、大学院、専門学校、K12、教育委員会《参加費用》無料■開催日時・場所《大阪》開催日時:7月14日(金) 13:00~17:15開催場所:TKPガーデンシティ新大阪 6B大阪府大阪市淀川区宮原4-1-4 KDX新大阪ビル 6階《福岡》開催日時:7月21日(金) 13:00~17:15開催場所:リファレンス大博多ビル貸会議室 1109福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-1《広島》開催日時:7月28日(金) 13:00~17:00開催場所:TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前広島県広島市南区大須賀町13-9《東京》開催日時:8月4日(金) 12:55~17:25開催場所:アルカディア市ヶ谷 7F琴平東京都千代田区九段北4-2-25※12時30分から受付を開始します。※プログラムは開催地ごとに異なります。下記よりからご確認ください。 ■登壇予定者 / 講演内容〇学校法人 大阪成蹊学園 大阪成蹊大学 / 鎌原 淳三 氏「大阪成蹊大学データサイエンス学部におけるNVIDIAとの連携と教育研究への活用」〇京都大学 / 梶田 将司 氏「京都大学における教育情報環境のBYOD化とクラウド化」〇近畿大学 / 矢藤 邦治 氏「KDIXにおけるブランドコミュニケーションについて~esports編~」〇久留米工業大学 / 小田 まり子 氏「久留米工業大学における「地域課題解決型AI教育プログラム」」〇学校法人昭和学院 昭和学院中学校・高等学校 / 榎本 裕介 氏「生徒のICT利用規制を厳しくしたり、先生がクラウドを利用して家でも仕事したりするのはやめませんか?」〇電気通信大学大学院 / 柏原 昭博 氏〇電気通信大学 / 島崎 俊介 氏「UEC-eDXシステム〜先進的ハイブリッド教室と高度個別学習支援の実現に向けて〜」〇学校法人東洋大学 / 藤原 喜仁 氏「結果を出すDX推進とこの先に向けての未来構想」〇日出学園中学校・高等学校 / 武善 紀之 氏「あなたにとって、ICTは単なる道具ですか?~ICT「で」教えるから、ICT「を」教えるへ 情報科的ICT教育の捉え方~」〇国立大学法人和歌山大学 和歌山大学教育学部附属中学校 / 矢野 充博 氏「タブレット端末によるAR等を活用したPBL型の理科の授業」★最新の教育研究設備も併設展示予定です。※学校名の50音順で記載しています。※開催会場によっては、展示がない場合もあります。■参加方法下記URLをご参照ください。URL: リーフレット表面リーフレット裏面【会社概要】商号 : 三谷商事株式会社代表者 : 代表取締役社長 三谷 聡所在地 : 〒910-8510 福井県福井市豊島1-3-1設立 : 1946年3月20日資本金 : 50億869万円URL : 事業内容 : 各種コンピュータシステム・ネットワーク・ソフトウエアの設計・開発・運用・サポートを含めたトータルソリューションを中心としたシステムインテグレーション(SI)事業及びそれに伴うコンピュータ機器の販売。特に全国200校以上の教育機関様にコンサルティングから運用支援まで総合的なソリューションを提供。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月13日ChatGPTなど生成AIを正しく効果的に教育現場で活用することを目的に設立した「教育現場AI活用フォーラム」が、2023年5月2日、オープン記念セミナー・イベントの開催を発表しました。教育現場AI活用フォーラムのオープン記念イベント■オープン記念セミナー・イベント1. 教育現場AI活用アイデアソン @東京・大阪・名古屋教育現場でChatGPTなど生成AIをどう活用するか、アイデアを出し合うワークショップ、アイデアソンを開催します。※アイデアソン(Ideathon)とは・・・アイデアを生み出すためのイベントやワークショップです。これは、参加者が集まって、限られた時間内に新しいアイデアや解決策を考え出し、アイデアを競い合うイベントです。アイデアソンの目的は、新しいアイデアを発見し、創造力やイノベーションを促進することです。参加者は、ディスカッション、ブレインストーミングなどの活動を通じて、問題解決や新しいアプローチに取り組みます。・日程:□ 名古屋:5月13日(土)15時~17時(名古屋駅近隣の会議室)□ 東京 :5月27日(土)15時~17時(東京駅近隣の会議室)□ 大阪 :5月28日(日)15時~17時(新大阪駅近隣の会議室)・当日フロー:(1) ChatGPTの教育現場での活用事例をまとめて紹介(2) チーム発表・自己紹介(3) いくつかのワークを通じて、ブレインストーミング・ディスカッション(4) 各グループでのアイデアの共有・発表・表彰・参加費:フォーラム参加者:無料、一般者:1,000円(税込・会場費)▼詳細・申込URLはこちら 2. 「初心者歓迎!ChatGPT教育活用の教科書」@オンライン勉強会教育現場でこれからChatGPTを活用していく先生方向けの勉強会です。・日程:□ 5月17日(水)11時~12時(Zoomウェビナー)□ 5月28日(日)10時~11時(Zoomウェビナー)・このセミナーで分かること:(1) ChatGPTの概要と最新情報(2) 教育現場でChatGPTを活用するための心得(3) 先生が使う場合の事例共有(4) 生徒が使う場合の事例共有(5) 既に発表されているChatGPTが組み込まれた教育サービス一覧の紹介(6) ChatGPTを教育現場で利用する時の注意点(7) まとめ(ChatGPTの登場で、教育現場はどう変わるか)・参加費:フォーラム参加者:無料、一般者:500円(税込・運営費)▼詳細・申込URLはこちら ■教育現場AI活用フォーラムの概要<フォーラム名称>「教育現場AI活用フォーラム」~ChatGPTなどAIを、正しく効果的に教育現場で使うために~<公開>2023年4月25日<参加条件>Facebookアカウントを持っていること。教育現場でAIを活用することに関心があり、前向きに建設的なマインドを持ち合わせていること。<後援>エデュマッチ(教育ICTサービス紹介サイト)、教育DXラボ<主な対象者>・学校の先生・塾・習い事スクールの先生・教材会社・EdTechサービス関係者・教育業界を目指す人※その他、最先端のテクノロジー/教育に精通している多数の専門家も、既に参加してくださっています。<5月に予定しているコミュニティ参加者限定のイベント(一部抜粋)>・大AI時代における“先生”の役割とは何か(オンライン勉強会)・教育業界における「マーケティング×ChatGPT」の可能性(オンライン勉強会・領域別分科会)・英語指導での実践事例7選@オンライン勉強会(オンライン勉強会・科目別分科会)・教育ICTサービス展示会ツアー&情報交換ランチ会(オフラインイベント)▼ホームページ・お申込みURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月02日学校法人立命館 起業・事業化推進室では、立命館における一貫教育型アントレプレナーシップ教育の促進に向けて、同推進室「教育プロデューサー」に、立命館小学校の正頭英和教諭が就任したことをお知らせします。これを機に、立命館各附属校の児童・生徒の成長に資するアントレプレナーシップ教育コンテンツの開発や仕組みづくりをさらに展開してまいります。起業・事業化推進室は、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、5つの附属校(立命館中学校・高等学校、立命館宇治中学校・高等学校、立命館守山中学校・高等学校、立命館慶祥中学校・高等学校、立命館小学校)を有する立命館学園における起業・事業化を総合的に推進する役割を担っています。文部科学省「大学発新産業創出プログラム(START)」の一環である「起業家層の拡大に向けたアントレプレナーシップ教育の高校生等への拡大EDGE-PRIME Initiative」事業においても、関西の小中高生に向けたアントレプレナーシップ教育充実のため積極的にプログラム提供を行うなど、京阪神におけるスタートアップエコシステムのグループリーダーとして取り組みを展開しています。正頭教諭は、立命館小学校において英語の授業でゲームのマインクラフトを活用したPBL(Problem Based Learning)授業を展開。2019年には、イギリスの国際教育機関「バーキー財団」が設立した、教育界のノーベル賞と言われる「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」トップ10に、世界約3万件以上の中から、唯一の日本人教員(小学校教諭としては日本初)として選ばれました。今後は、正頭教諭とともに、立命館小学生を中心に、附属中高や関西エリアの小中高生を対象としたアントレプレナーシップ教育や児童・生徒の特性にあわせた教育コンテンツ、教育手法・制度等の共同研究・開発を加速させ、社会に新たな価値を生み出す人材の育成を目指してまいります。■概要対 象 者 : 立命館小学校教諭正頭 英和(しょうとうひでかず)職 名 : 学校法人立命館起業・事業化推進室 教育プロデューサー主な職務 : 起業・事業化推進室の一貫教育型アントレプレナーシップ教育に伴う活動(1)立命館小学生を対象としたアントレプレナーシッププログラムの企画・実施(2)児童・生徒の発達段階・特性にあわせた教育コンテンツや教育手法・制度等の共同研究・開発■正頭 英和教諭コメントアントレプレナーシップ教育において、「起業すること」だけがゴールだとは考えていません。ただ、子どもたちの選択肢は多い方が良く、起業という選択肢を持つことは大切なことだと思います。そして、初等中等教育段階でたくさんの体験をすることで、子どもたちの興味関心の間口を広げることが大事だと考えています。社会に出るときに夢や希望、そして「やりたいこと」を持っている。そんな教育を提供していきたいです。■起業・事業化推進室について 起業・事業化推進室は、本学園に関わる多様な人材を横断的に連携させ、さまざまな社会課題解決に貢献する起業・事業化の促進と、既存の取り組みを学園規模で⾶躍的に前進させるしくみを構築するため、2021年6月1日に設置されました。一貫教育型のアントレプレナーシップ教育プログラムの提供や研究シーズ型ベンチャーの創出支援、学園独自のファンド投資先との連携など、立命館が目指す「社会共生価値」の創造を事業化を通じて実現すべく、プラットフォーム「RIMIX(リミックス)」の名称で全学にワンストップで展開・推進しています。立命館学園の起業・事業化をワンストップでデザイン・推進 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月01日2023年4月25日、教育ICTサービス紹介サイトのエデュマッチが後援となり、ChatGPTなど生成AIを正しく効果的に教育分野で活用することを目的としたオンラインサロン「教育現場AI活用フォーラム」が設立・公開されました。1週間前に運営代表の知人のみに公開した先行オープンの段階で、既に80人以上の方が参加しています。学校・塾・教材会社の関係者だけでなく、教育×AIのテーマに興味を持つエンジニア・大学教員・海外テックVC・テクノロジー系Youtuberなど多様なバックグラウンドを持つ皆様にご参加いただいています。教育現場AI活用フォーラム■概要<オンラインサロン名称>「教育現場AI活用フォーラム」~ChatGPTなどAIを、正しく効果的に教育現場で使うために~<公開>2023年4月25日<参加条件>Facebookアカウントを持っていること。教育現場でAIを活用することに関心があり、前向きに建設的なマインドを持ち合わせていること。<後援>エデュマッチ(教育ICTサービス紹介サイト)、教育DXラボ■主な対象者・学校の先生・塾・習い事スクールの先生・教材会社・EdTechサービス関係者・教育業界を目指す人※その他、最先端のテクノロジー/教育に精通している多数の専門家も、既に参加してくださっています。・大学教員/研究者(教育分野やAI研究分野など)・学校の教科書の著者・ChatGPTをメインテーマにした人気チャンネルのYoutuber・現役エンジニアなど■コミュニティの運営目的・生成AI(特にChatGPT)を活用した教育事例の共有と学び合い・新しい教育手法やツールの開発アイデアを発掘・教育分野でのAI活用のリスクと可能性を一緒に模索■目指すコミュニティの方向性・ChatGPTを教育に活用する情報交換が活発・建設的な議論ができるポジティブな雰囲気・学校、塾、習い事スクール、教材会社など、分野を越えた連携■活動内容・活用事例・体験談投稿による学びの共有・テーマ別のオンライン勉強会の実施・ゲストスピーカーによる講演やQ&A・オンラインだけなく、オフラインイベントも開催・AIを活用したAIサービスや教材、最新情報や研究成果の共有<5月に予定しているイベント(一部抜粋)>・教育現場AI活用アイディアソン(東京・名古屋・大阪・オンラインでそれぞれ開催予定)・教育ICTサービス展示会ツアー&ランチ会・「ChatGPT教育活用の教科書」(オンライン勉強会)・「英語指導でのChatGPT活用事例7選」(オンライン勉強会)■参加費用◇活用事例・体験談投稿者プラン:無料既にChatGPTなど生成AIをお使いで、活用事例・体験談を発信していただける方は、無料とさせていただきます。(情報発信は、1か月に1回以上をお願いしておりますが、発信情報は「ちょっと試したみたこと」・「AI失敗談」・「AIについての考え」・「子供たちがAIをどう捉えてるか」など、気軽な投稿で全く問題ございません)◇一般参加者プラン(特別オープン割引):コミュニティ運営費として月額2,000円(税込)※2023年5月31日までにお申込みの方限定(通常価格は、月額・税込3,300円)割引対象期間:お申込月~2023年12月末まで※最初は一般参加者プランでご入会いただき、その後、投稿できる状況になりましたら、プラン切り替え・変更いただくこともできます。■ホームページ・お申込みURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月25日株式会社サーベイリサーチセンター(本社:東京都荒川区、代表取締役:藤澤 士朗)は、コロナ禍での働く意識の変化について、「(1)リスキリング・リカレント教育・教育研修の実施状況・参加意向」、「(2)転職時のきっかけや経緯、転職により悩みが解決されたか」、「(3)社内で尊敬できる・影響を受ける人の特性と何に影響を受けるか」、「(4)企業内の感染症対策実施状況」を重点テーマとし、インターネットリサーチパネルを用いて調査を実施いたしました。本プレスリリースは、上記のうち、「(1)リスキリング・リカレント教育・教育研修の実施状況・参加意向」についての内容となっています。■詳細について詳細は にて参照やダウンロードが可能です■調査の概要・調査地域:日本全域・調査対象:以下の業種の企業・団体に正社員として従事する20~59歳の有業者「メーカー」、「IT・通信系」、「流通小売」、「サービス業」、「医療」、「公務」・調査方法:インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)・有効回答:2,400サンプル400サンプル×6業種(うち各業種転職経験者100サンプル)・調査期間:2022年11月9日(水)~11月14日(月)■調査結果1-1. リスキリング・リカレント教育実施状況●リカレント教育を実施しているのは、全業種では29.1%であった。【別添資料p.3】●実施率が比較的高いのは、「メーカー」35.7%、 「公務」35.6%であった。【別添資料p.3】●実施率が比較的低いのは、「流通小売」20.8%、「サービス業」25.1%であった。【別添資料p.3】●従業員規模別では、30名以上は概ね3割前後の実施率だが、30名未満は13.0%であった。【別添資料p.3】1-2. リスキリング・リカレント教育の目的●リカレント教育の実施目的は、「若手人材の育成のため」11.5%、「生産性や業績の向上のため」8.1%、「中高年のリスキリング(知識やスキルのアップデート)のため」が7.6%が上位となっている。【別添資料p.4】●業種間では大きな差はみられなかったが、企業規模でみると「300~1000名未満」では「企業全体の事業構造の転換(事業分野の転換等)のため」が12.1%と全体の傾向に比べて高い傾向がみられた。【別添資料p.4】2-1. 研修・スキルアップ支援の実施状況●従業員の研修・スキルアップ支援の実施率は40.7%、非実施率が40.6%、不詳が18.7%となっており、拮抗している。【別添資料p.5】●業種別では、「公務」や「IT・通信系」の実施率が高く、「流通小売」、「サービス業」の実施率が低く、従業員規模が大きいほど制度がある。【別添資料p.5】2-2. 研修・スキルアップ支援の実施内容●研修・スキルアップ支援の内容は、「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」が11.8%と最も高く、以下、「教育プログラム受講への経済的な補助」が9.6%、「教育プログラム受講等に利用できる休暇制度・時短勤務制度」と「教育プログラム受講時の業務量の調整・配慮」が8.2%と続いている。【別添資料p.6】●業種別では、「IT・通信系」は「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」が18.4%と全体に比べて高い。【別添資料p.6】●「公務」は「社会人国内大学院への派遣」9.0%や、「企業内大学・社内の研修施設等への参加」7.4%が比較的高い。【別添資料p.6】3. 教育研修への利用・参加意向●利用・参加意欲ありが50.4%、なしが49.6%と拮抗している。【別添資料p.7】●業種別では「メーカー」、「公務」や従業員規模が大きい企業の従事者は利用・参加意欲ありの回答割合が高い。【別添資料p.7】●年代では若年層の方が利用・参加意欲ありの比率がやや高く、「20代」が56.0%、「50代」が39.7%。【別添資料p.8】●学歴別では、「大学院」が62.7%、「大学」が56.6%、「短大・高専・専門」が42.2%、「中学・高校」が31.2%。【別添資料p.8】●年次別では「2~3年目」が最も高く61.4%、「20年目以上」が最も低く36.0%。【別添資料p.8】4. 求められる研修・スキルアップ支援制度●相対的に実施率が高く、利用参加意向も高いのは、「資格取得の支援(費用負担、学習機会)」や「教育プログラム受講への経済的な補助」、「教育プログラム受講等に利用できる休暇制度・時短勤務制度」など。【別添資料p.9】●一方で、比較的利用・参加意向が高いが、実施率が低いのは「教育・スキルアップ目的の出向・一時転籍」。【別添資料p.12】■添付資料<リカレント教育実施状況><リカレント教育実施目的>【会社概要】名称 :株式会社サーベイリサーチセンター代表者:代表取締役 藤澤 士朗・長尾 健・石川 俊之所在地:東京都および全国13拠点創設 :1975年(昭和50年)2月資本金:6,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月17日一般社団法人日本損害保険協会(会長:白川 儀一)は、前年度に引き続き、全国約5,000校の高等学校の公民科・家庭科教員を対象に、損害保険の教育に関する調査を実施しました。今回の調査結果および前年度に実施した同調査との比較における主なポイントは次のとおりです。・損害保険に関する教育が「必要」または「ある程度必要」と回答した教員は88.6%で、前年度の結果(83.8%)から4.8ポイント上昇しており、損害保険に関する教育の必要性の認識が高まっていることが読み取れる。・「損害保険に関する教育を実施している」と回答した教員は32.8%で、前年度の結果(23.4%)から9.4ポイント上昇している。しかしながら、損害保険に関する教育の必要性の認識と教育の実施状況の乖離は依然として大きい。損害保険に関する教育について・今後の損害保険に関する教育の実施に向けて重要と考えられる取組みとして割合の高かったものは、「授業時間の確保」で58.0%(前年度の結果は49.6%で8.4ポイント上昇)、「副教材・ツールなどの充実」で48.7%(前年度の結果は57.2%で8.5ポイント低下)、「教科書の記載内容の充実」で41.2%(前年度の結果は46.2%で5.0ポイント低下)であった。教科書などの教材について、損害保険に関する記載内容の充実が図られた一方で、教育の実施にあたっては授業時間の不足がより意識されていると推測される。損害保険教育の実施に向けて重要な取組み<損害保険の教育に関する調査について>・2018年(平成30年)に告示された高等学校学習指導要領解説において、生活上のリスクに対する備えや自助などの観点から、「公共」や「家庭」の授業で「民間保険」について触れるよう示されたこと、また、成年年齢の引き下げにより、高校在学中であっても親権者の同意を得ずに契約できるようになったことなどを背景に、2021年度から損害保険に関する教育の調査を実施しており、今回の調査は2回目となります。・2回目の調査は2022年12月~2023年1月に実施し、有効回答数が1,968件ありました。※1回目の調査はこちら「損害保険に関する教育を行うことが必要と回答した教員、8割超」(2021年12月15日ニュースリリース) 高校生のうちに、身の回りのリスクや保険の仕組み・必要性を理解し、18歳を迎えて契約の当事者になったときに自ら保険商品を選択できるような損害保険リテラシーを修得することは消費者教育の観点からも重要です。当協会は、本調査結果をもとに、教員の皆様に対して、より役立つ情報や授業で扱いやすい教育ツールを提供してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日Swimmy株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:菅原 優)は、2023年4月1日「こども家庭庁」の創設にあわせ、日本の教育業界初(※)、史上最年少18歳の「CFO (Chief Future Officer:最高未来責任者)」を新選任しました。目的は、教育の未来、当社の未来を見据え、目の前にある社会課題を解決すること。「スポーツ×教育」ビジネスを行うSwimmy株式会社の新しい挑戦です。※当社調べCFO【CFO(最高未来責任者)誕生の背景】子どもや教育の社会課題と向き合う中で、まさに今教育を受けている「未来を生きる者」の想いも取り入れるべきだ、と考えるようになりました。そこでSwimmyは、18歳以下のCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)のポジションを新設。教育をアップデートし続け、持続可能なものにするためには、教育を受けている当事者と共に、未来の教育について話し合うべきだと考えています。【Swimmy CFO とは?】新設するCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)は、教育と当社の未来を革新する最高責任者です。教育の未来、当社の未来を見据え、目の前にある社会課題を解決することを目的としています。具体的には、CAFE(Children and Adults Future Education)サミットの議長のほか、他の企業・自治体と協力した教育課題解決への取り組み、教育イベントの開催を実施していく予定です。【2023年度(初代)CFO】氏名:吉田 莉恩年齢:18歳出身:東京都吉田 莉恩◆本人コメント今回初代CFOとして、質の高い教育を受けることのできない子どもたちへの充実した支援活動を行っていきたいと考えています。教育問題と考えると、国外の問題を想像する方も多いかもしれませんが、日本国内にもまだまだ教育における課題が山積しています。CFOという貴重な機会を通して現代社会に埋もれている教育課題を顕在化し、より多くの子どもたちが質の高い教育を受けられる社会の構築を目指します。◆活動実績・神奈川県立こども医療センター学生ボランティア・学生医療団体『Medical Future Fes』に所属し医療イベントの企画運営・小児がん支援であるレモネードスタンドの実施 ・コロナ禍における医療従事者へのメッセージプロジェクトを実施し、日本医師会の定例記者会見にて発表される(東京新聞に掲載) ・教科書出版会社への小児がんに関する掲載を提案・#SASS(大学生による中高生のためのSDGs/サスティナビリティアワード)2020 最優秀賞受賞 ・第5回SDGs・AFPWAA STUDENT Workshop SDGsポイント研究所賞受賞【Swimmy株式会社 代表取締役 菅原 優のコメント】菅原 優振り返ってみれば私自身、中学・高校時代に「教育は大人の都合でつくられている」と、行き場のない憤りを覚えていました。近代教育の歴史から考えると、まさにその通りなのですが、多様性や個性を尊重しない教育に対し、疑問を抱き続けていました。それが20年経ってやっと変わりつつあります。ただ、この変化はあまりにも遅すぎます。今教育を受けている世代の意見を、すぐ教育に還元する。そうすれば、未来の教育・未来の社会は、よりよいものになっていくと私は信じています。彼らが教育に対して想っていることこそ、正しいのです。◆プロフィール菅原 優 (すがはら ゆう)─水泳教育者。Swimmy株式会社 代表取締役。1987年、広島県生まれ。東京学芸大学教育学部生涯スポーツ専攻卒業。「水泳は子どもの生きる力を育む」をテーマに、14年間水泳指導を行う。マンツーマンで300人以上の子どもに教え、延べレッスン数は3,000回を超える。スポーツ庁委託事業やクラウドファンディング(146名から158万円の寄付を集める)にて、発達障がい児を対象とした水泳教室を開催。同時に東京学芸大学と発達障がい児の水泳に関する共同研究を実施する。その他、アメリカ大使館と契約し水泳指導を実施中。映画『流浪の月』で水泳指導を担当。─NHK大河ドラマ『いだてん』に出演するなど俳優としても活躍。NPO法人スーパーダディ協会に所属する、1児のパパでもある。「日経xwoman DUAL」にて連載「水泳で子どもの生きる力を伸ばす」がある。◆書籍情報『子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく』(2022年、かんき出版)・ ・ 【会社概要】会社名 : Swimmy株式会社所在地 : 東京都港区浜松町2-2-15 2F代表者 : 代表取締役 菅原 優設立 : 2019年1月28日URL : 事業内容: スポーツ指導事業、ヘルスケア事業、スポーツイベント事業、スポーツマーケティング 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月14日アートの力を活かして教育や文化振興を行う、一般社団法人 日本アート教育振興会(所在地:東京都港区、代表理事:三尾 洋介)は、1枚の絵を複数人で鑑賞し、複数人で対話をする「対話型 “絵画” 鑑賞法( )」によって、現代人に増えているといわれるストレスを軽減するためのサービスを2023年1月より開始しましたのでお知らせいたします。絵画がストレス軽減に役立ちます。◆ このプログラムは、こんな企業様にオススメです。・従業員のストレスケアをしたい。・リモートワークでギクシャクしがちなコミュニケーションを円滑にしたい。・従業員が感じたことを論理的に言葉にして伝える対話力を育てたい。・従業員に教養を身につけてもらいたい。未来が見通しにくい現代、企業間の競争が激化し、それによって追い詰められ心が疲弊している従業員の方々が増えています。さらにリモートワークへの移行によるコミュニケーション不足から孤独を感じる方々も増えているということも事実なのではないでしょうか。モノの豊かさを手に入れた私たち現代人が、「本当の意味での豊かさ」を手に入れるためには、モノだけでなく、「心の豊かさ」を取り戻すということが必要になるのではないでしょうか。企業にとっても、心の豊かさをもって従業員が働けることでこそ、そこで良いものが生み出されていくのではないでしょうか。私たち一般社団法人 日本アート教育振興会は、ストレスを抱える多くの方々を、「対話型 “絵画” 鑑賞法」を活用することによって癒し、その人々の集まりである企業を元気にするため、このサービスを開始いたしました。従業員様がZOOMでご参加できストレスケアになります。◆ 対話型 “絵画” 鑑賞法とは?対話型 “絵画” 鑑賞法は、「1枚の絵画を複数人で鑑賞し、複数人で対話」します。通常の絵画鑑賞との「違い」は、大きく下記の3つがあります。1) 1枚の絵画を「鑑賞する時間」が違う私たちの対話型鑑賞法は、1枚の絵画を10分という長い間、鑑賞します。一般的に美術館で絵画を見る時間は、30秒ほどといわれますが、私たちの対話型 “絵画” 鑑賞法は、特別な手法をつかうことで1枚の絵を10分間かけるという深い鑑賞を可能にします。それにより美術館でする短い絵画鑑賞よりも、よりストレス軽減が促されます。2) 「複数人で」対話をする一人で作品を鑑賞するのとは異なり複数人で鑑賞し、対話をします。アート知識がいっさいなくても専門コーチがファシリテートするため、対話が活性化します。それにより、コミュニケーションが円滑になりストレス軽減にもつながっていきます。3) ストレスケア以外にも「たくさんのメリット」がある対話型 “絵画” 鑑賞法は、ストレスケア以外のメリットもあります。たとえば、絵画という抽象的なものを言語という具体的なものに落とす訓練になるため、言語化力も高まりプレゼン力や表現力も高まります。またその他に、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングといった企業人にとって必要不可欠な能力も鍛えられます。私たちはこの手法をアートマインドコーチング( )と呼んでいます。複数人で鑑賞、対話をします。◆ ベースとなった知見この私たちの対話型 “絵画” 鑑賞法「アートマインドコーチング」は、ニューヨークの現代美術館『MoMA』が開発した『VTS(Visual Thinking Strategies)』やイェール大学医学部大学院が開発した『絵画鑑賞トレーニング』の知見をベースに開発されました。ニューヨークの現代美術館『MoMA』が開発した『VTS(Visual Thinking Strategies)』は、アメリカの公立学校で継続的に導入され、そのほか、世界各国の教育現場や企業研修でも導入されているそうです。◆ 企業、教育機関、大使館などで活用されている私たちの対話型 “絵画” 鑑賞法「アートマインドコーチング」は、企業や、幼稚園から大学までの教育機関、大使館など、いろいろな場で開催されています。◆ プログラムお問い合わせ専用ページお問い合わせや詳細内容は、こちらからご覧いただけます。 ◆ 法人情報一般社団法人 日本アート教育振興会所在地 : 〒105-0001 東京都港区南青山2-2-15事業内容 : 教育事業(アート・クリエイティブ分野)法人webサイト: アートマインドコーチング Official webサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月31日3 月 5 日 オンライン(Zoom)にて麗澤大学大学院(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)学校教育研究科は、2023 年 3 月 5 日(日)に「道徳教育学セミナー」をオンラインで開催します。本大学院学校教育研究科は、日本において初めて道徳教育に特化した大学院の専攻として 2017年に設立。小中学校の教員でも教育現場を離れることなく、道徳教育の理論と実践を学ぶことができることが特徴の大学院です。道徳教育の理論と実践の融合を通じて、「特別の教科 道徳」に精通した教員や専門研究者の養成に取り組むとともに、教育学における新領域「道徳教育学」の開拓に向けた研究と教育に取り組んでいます。学校教育研究科では毎年、道徳教育学の最新の動向と論点を概観し、今後の研究に新たな視野を開くことを目的に、道徳教育学セミナーを一般公開形式で開催しています。6 回目の開催となる今年度のテーマは「考え、議論する道徳と深い学び」。本セミナーは 2 部制で開催されます。第1部では、畿央大学教授で日本道徳教育学会常務理事の島 恒生 氏による講演を実施。第 2 部では、現職教員として教育現場で日々活躍されながら、本大学院に在籍されている東京都文京区教育委員会指導主事の林 修也 氏と埼玉県の小学校教諭 古見 豪基 氏によるパネルディスカッションを行います。第 2 部終了後には、参加者を交えた全体討議を行なっていきます。本セミナーの概要と講師のプロフィールは以下をご確認ください。【道徳教育学セミナー】■日 時:2023 年 3 月 5 日(日)9:00~12:00■場 所:オンライン開傪oom)■テ ー マ:「考え、議論する道徳と深い学び」■講 師:島 恒生 氏 (畿央大学教授、日本道徳教育学会常任理事)■主 催:麗澤大学大学院学校教育研究科■対 象:一般公開形式。どなたでもご参加いただけます。■参 加 費:無料■申込方法:3 月 1 日(水)までに以下 URL より要エントリー申込フォームはこちら : 【講師プロフィール】島 恒生小学校教諭、奈良県立教育研究所を経て、現在、畿央大学教授。日本道徳教育学会常任理事、日本道徳教育方法学会理事。専門は道徳教育。著書に『納得と発見のある道徳科』(日本文教出版、2020 年)など多数。中央教育審議会専門員、文部科学省「道徳教育に係る評価の在り方に関する専門会議」委員、文部科学省『小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編』作成協力者などを歴任。【麗澤大学について】麗澤大学は昭和 10 年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 世界大学ランキング日本版」の国際性分野では 2017年から連続して千葉県 1 位の評価を受けています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月30日積水ハウス株式会社は、横浜市の小学校における生物多様性の環境教育支援に向けて、横浜市環境教育出前講座に参画します。出前講座では校庭樹木を題材にした積水ハウスの環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を実施します。2022年12月1日から、横浜市の小学校を対象に、横浜市環境教育出前講座のウェブサイトにて申し込み受付を開始します。校庭樹木を活用した環境教育の様子横浜市では、生物多様性保全や地球温暖化対策といった環境問題への理解を深めるため、市内の小中学校や地域の方を対象に、市民団体、企業、国際機関、市役所など専門知識を持った講師が講義を行う「環境教育出前講座」を実施しています。積水ハウスは、2001年から生物多様性保全の取り組みとして、地域の在来樹種を生かした庭づくり・まちづくりの提案である「5本の樹」計画を開始しています。「5本の樹」計画では、お客様のご協力のもと、日本全域で都市の住宅地にネットワーク型の緑地を作り、生物多様性保全を推進しています。2006年には、「5本の樹」計画から得た知見や経験を活かして、生徒向けの環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を開発しました。「Dr.フォレストからの手紙」は、子どもたちが校庭などにある樹木や様々な生き物と触れ合うことを通じて、緑と生き物の関わりを理解し、自らの自然環境への関わりが地域や地球環境全体の保全につながることを考え、行動を促す“体験思考型”環境教育プログラムです。また、積水ハウスは、横浜市がSDGsを推進する企業・団体等の事業者を認証する「横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”」の最上位であるSupreme(スプリーム)に、2022年7月に認証されています。積水ハウスは、これからも横浜市における生物多様性保全の推進を支援していきます。横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”今回積水ハウスが、参画する横浜市環境教育出前講座では、環境教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を提供します。講師として、樹木医等の植栽や造園の知識・資格を持つ当社社員が、緑の専門家であるDr.フォレストとして学校で出張授業を行います。子どもたちがDr.フォレストから与えられる課題を解決していく中で、生態系や在来種・外来種問題を考え、身近な自然環境に興味をもち、授業や体験を通して得た知識や考え方をこれからの自分たちの行動につなげていくことを目指します。積水ハウスは、生物多様性保全への取り組みの経験を活かし、未来を担う子どもたちの環境教育の推進を支援します。*プログラム受講日は必要となる校庭の樹木の状態次第で、時期をご相談させていただく場合があります。横浜市環境教育出前講座: 横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”: ●積水ハウスの「5本の樹」計画について「5本の樹」計画は、積水ハウスが 2001 年から生物多様性保全の取り組みとして、お客様のご協力のもと、生態系に配慮した造園緑化事業として開始したプロジェクトです。“3 本は鳥のために、2 本は蝶のために、地域の在来樹種を”という思いを込め、日本古来の里山をお手本として、その地域の気候風土・鳥や蝶などと相性のよい在来樹種を中心とした植栽にこだわった庭づくり・まちづくりを提案しています。2021年度の「5本の樹」をはじめとした年間の植栽本数は101万本、2001年の事業開始からの累積植栽本数は1,810万本を達成しました(2022年1月現在)。2019年からは琉球大学久保田研究室・株式会社シンクネイチャーと共同検証を進めており、2021年には、生物多様性保全効果の実効性を、樹木本数・樹種・位置データと生態系に関するビッグデータを用いて、世界で初めて都市の生物多様性の定量評価の仕組みを構築し、「ネイチャー・ポジティブ方法論」として公開しました。●Dr.フォレストからの手紙について積水ハウスでは、「5本の樹」計画から得た知見や経験を活かして、2006年に開発した生徒向けの自然教育プログラム「Dr.フォレストからの手紙」を無償で提供するとともに、小学校への出張授業にも取り組んでいます。「Dr.フォレストからの手紙」は、子どもたちが校庭などにある樹木や生き物などの身近な自然環境での観察(フィールドワーク)や講座を通して、緑と生き物の関係を理解し、自らの自然環境への関わりが地域や地球環境全体の保全に繋がることを考え、行動することを促す“体験思考型”環境教育プログラムです。Dr.フォレストティーチャーズガイド・ワークブック積水ハウス 生物多様性保全の取り組み : 積水ハウス「ネイチャー・ポジティブ方法論」: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日日本の隅々に至るまで高レベルの教育をオンラインにて提供し、地域による教育格差を是正することを目的に設立したオンライン学習塾「頭脳マーケット」(運営:株式会社ずのう、所在地:福島県白河市、代表者:碓井 裕章)は、2022年11月23日から教育事業を開始いたします。オンライン学習塾「頭脳マーケット」ホームページ 頭脳マーケット福島県・会津の山間部で生まれ育った「頭脳マーケット」の創業者・碓井 裕章は、地域柄高度な進学教育を受ける機会に恵まれずに育ちました。高校時代には不得意科目であった数学を克服することに苦労し理系に進むことを断念せざるを得ず、第一志望であった天文学分野への進学を実現できなかった苦い思い出があります。大学卒業後に学習塾業界に身を置いた碓井は、東北を代表する進学塾である「ベスト学院進学塾」や「進学プラザグループ」で役員に就いたものの、自身が幼少時代にやり残した想いは常に忘れることが出来ず現代の子供たちには、オンラインで高レベルな指導者による教育を日本全国に提供することにより、教育レベルの不均衡をなくし、碓井が味わったような苦い経験を解決する事ができるとの想いから、日本全国に均一した教育を提供することができるオンライン個別指導塾「頭脳マーケット」を創業する運びとなりました。当面は国公立大学を目指す現役高校生や浪人生を対象に、国公立受験に不可欠かつ学生に苦手意識の強い理数系科目に力点を置いた個別指導学習に加え、碓井をはじめとした経験豊かなスタッフが行う担任コーチングを組み合わせ、様々な課題を抱えた受験生が自信を持って受験に望めるよう常に伴走する体制で学習機会を提供し、お子様の夢の実現をサポートいたします。講師陣は東京大学や京都大学をはじめとした難関大学の学生や、プロフェッショナル家庭教師が数多く在席。その講師陣を体験出来る体験講座は1回1,100円(税込み)で、自分に合った講師がみつかるまで何度でも利用可能です。開講を記念して、入会金(11,000円)とコーチング費用(2,200円/月)が在籍中無料になる入会キャンペーンを先着100名様限定で実施いたします。■頭脳マーケット 概要運営会社 : 株式会社ずのう本社所在地: 〒961-0844 福島県白河市中野山19-59 那須白河高原ベース代表者 : 碓井 裕章設立年月日: 2022年10月17日事業案内 : オンライン学習指導『頭脳マーケット』運営、指導塾運営、オンライン塾関連教材出版・販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月24日