新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第5回は、開始90分頃から110分頃まで。○■記者との一問一答の続き――冒頭、秋元康氏について「憂慮されている」ということだったが、1月の会見でも「憂慮されている」だった。実際には何と言ったのか。松村:それは言葉のあれで、「大変憂慮している」ということです。――「大変憂慮している」という言葉を秋元氏が述べたということか。松村:はい、それは日本語のあれなので。私の方で解釈して言っているということでよろしいでしょうか。憂慮しているな、ということだと思います。心配しているということだと思います。「しっかりやれ」という激励も受けております。――解釈ではなく直接聞いているのであれば言葉があるはずだが。どのような言葉を話していたのか。松村:「松村が運営の責任者なんだから、しっかりと対応するように」ということです。――秋元氏は社外取締役や社外監査役でもないということで間違いないか。松村:ありません。プロデューサーでありますから、それの契約、13ページに書かれている限りでございます。――秋元氏がAKSの経営会議に出ることはない。松村:ございません。――月に2回の取締役会。18日に報告書があがってきて、その後ということか。松村:はい、臨時で開いております。18日に報告書が参りました。一昨日にメンバーへの説明会、昨日に父兄の説明会、そして本日皆様とこうやって記者会見をさせていただいているということに関しての確認事項、主に今後のガバナンスの問題、体制づくり、見直しということを中心に話しをしております。――経営会議で数値的な目標は何か示されているのか。松村:NGTが一刻も早く、例えば3月の劇場公演を、この調査結果が3月の中旬ということだったので、今月いっぱいは休館にしておりますが、この時期を利用して次に向けての体制づくり立て直しをやらなければいけないと思いますし、どんどん先に進みたいなという気持ちはあります。ただ、われわれが勝手にスタッフだけでは、また「コミュニケーションが」ということも問題になって参りますので、スタッフをはじめメンバーとも話し合いをしながら、次のステップに進めたらなと感じております。――早川氏、メンバーが自分以外のところで活動休止について話をしているなど心当たりはあるのか。早川:山口に関しましては、私、松村以外のスタッフも接する機会がございますし、そちらのスタッフに今後の進退を話しているのかもしれないですが、私の耳には入っておりません。――そのことについて、スタッフから聞き取りをする可能性は。松村:状況を見て報告をいただきたいものもたくさんございますし、その辺についてはスタッフ間で、今後共有していきたいと思っております。――客観性を保つために第三者委員会に調査を委託した。委託した側がその報告書の説明をするのは、客観性に欠ける行為なのでは。第三者委員会の弁護士が出席した上で、あらためて会見を開くことはできないのか。松村:検討させていただきますが、本日のこの報告書と私共の会見で進めていければと思っております。――検討するということか。松村:こういう事態なので、これで終わりということは考えておりませんが、引き続きメンバー及び皆様に納得していただけるようにわれわれが鋭意努力していかなければいけないんですけども、今日の記者会見ということでいうと、今申し上げたことでご理解いただければと思います。――弁護士が同席しなかったのはAKS側の判断なのか。松村:そういうことではございません。第三者委員会の先生の方が、記者会見はAKSに委ねるということでした。――AKS側から同席を求めることはなかったのか。松村:それはしましたけども、「それはAKS側に」ということでございました。――第三者委員会側が判断して、今日の会見はAKS側がやることになった。松村:はい。――報告書の説明を十分にできると考えていた。松村:一生懸命やらなければいけないなと思っておりました。――報告書の中身について弁護士とどの程度やりとりしたのか。松村:独立性という意味で、第三者委員会の先生とやりとりはしておりません。――われわれが聞きたいのは、AKS側の対応もそうだが、報告書の中身が大部分を占める。今一度、対応について検討は可能か。松村:はい。持ち帰ります。――報告書には、握手会の「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)が遠因になっているとあるが、指摘の通りなのか。松村:握手会というのは、ファンのみなさまとメンバー、われわれ含めてですが、交流する大変貴重な場と思っております。多くの方々がルールを守っていただき、純粋にメンバーを応援し、NGTを応援し、バックアップしようということで参加していただいております。ただ、時間がなくなった時に「まとめだし」のような場合で、これも十分ということはないんですが、時間が長くなるとやはり話すことも多くなりますから、やはりもう少しケア、チェックをしておかなければならないと痛感しております。――報告書では、長くなりそうな場合はスタッフを同席させるなど、そういった改善策も提案されていたが、具体的に検討していることはあるのか。松村:もちろんです。当然、長いまとめだしの時にはマネージャー及び支配人、しかるべき人間が、どういうやりとりをしているのか今後はしっかりと確認をしなければいけないと思いますし、実際に今までもやっていましたがそれが不十分だったということだと思います。――3月中は劇場を休館。4月以降の予定は?松村:決して安易に考えているわけではないのですが、ご指摘を受けて今一度検討させていただきたいと思っております。――具体的にいつからというのは考えていないのか。松村:そんなことは全然ないですが、4月以降いろいろなことは考えております。早川の方から具体的に。早川:まず、この報告書を受け、メンバーとしっかり話をすることが大切だと思っております。活動していく上で、ちゃんとメンバーのことを考えないといけないと思いますし、なので3月いっぱいの劇場公演を休館とし、メンバーと話をする時間を設けようと思いました。その中で、メンバーの気持ちだったり向き合い方だったり、そういったもので今後の方針も変わってくると思いますので、メンバーと話しつつ、今後のNGTとしての運営についても考え、4月以降に関してはそれから決めていきたいと思います。――NGTとして活動を続けていくのは間違いない。松村:はい。その通りでございます。――松村氏、大村(拓也)氏の減給30%は報告書を受け取ってから決まったことなのか。松村:2月からです。――2月の給料から?松村:そうでございます。――繰り返しになるが、山口がツイートした「繋がっているメンバーを全員解雇する」という内容は事実なのか。松村:つながりがはっきり分かった場合は、というような話はしました。「確たる証拠がない時点での」という注釈付きではございます。――報告書には「A」「B」「C」というイニシャルのメンバーが登場し、「A が降車後に丙から『まほほん、あの車両に乗ってる?』と声をかけられ、『乗ってるよ』と答えた」とある。A本人は認めているため、裁判であれば疑いのない事実になるが、報告書では「何らかの共謀があったことを示すような供述はない」と結論付けられている。山口の立場になって考えると、Aが被疑者と関わりがあったと思ってしまうのは仕方ないのでは。関わりがあるが、共謀関係にはないということなのか。松村:それは警察の捜査でも関与の話は全くないことが実際に検察へ送致の段階ではっきりしておりますし、今回の調査報告書の中でもそれがはっきりしているなと理解しております。――Aが「乗ってるよ」と言ったことは事実で間違いないか。松村:そのようには認識しております。――それは関与ではない?松村:聞かれて思わず答えてしまったということかなと思います。それが「つながり」というと、あいさつの話であるとか、ファンの方だからという認識があったかと思います。ここに書いてあるAというメンバーに関しては。――新潟県の企業、自治体などが事件以降、契約の打ち切りなど厳しい声が上がっている。これをどうやって改善していくのか。松村:当然の帰結だと思っております。クライアントの皆様はわれわれを使っていただいて企業のイメージアップやその他にわれわれを使っていただこうという思いで、ご依頼をいただいているわけですから、そのわれわれ自身がイメージが損なわれるような状況にあるということでいうと今、ご指摘を受けたことは当然の帰結かと思います。信頼や信用が崩壊するのは本当に一瞬で、これを地道に1つずつもう一度ご理解いただけるのであれば誠心誠意、信頼と信用の回復に努めて参るとしか思っておりません。――山口が被害に遭ってから、当時支配人だった今村氏はどのように対応したのか。「つながり」があるメンバーがいても相手にしなかったとあるが。松村:大変不十分であったと反省をしております。報告書の中の指摘にありますように、支配人のやることは多岐にわたるのですが、そのあたりの権限や人事権が不明確だったとご指摘を受けております。それは本当に私共の問題であるかということで、彼だけがどうという感じではないという感じはしております。――今日の会見に際して、今村氏からメッセージなどは預かっていないのか。松村:ありません。――AKSとして、「つながり」の内容についてどこまで把握しているのか。松村:「ファンとのつながり」はファンの皆様との話なので、ファンの方がご覧になっていて、「これは不適切なんじゃないか」というのも1つありますし、われわれから見ても不適切だというようなことに関しては、やはり注意及び指導をしてかなければいけないのかなと思います。――具体的に「不適切」とは?松村:今、申し上げた通りだと思います。われわれから見て、ファンの方を優遇する行為であったり、あとは誤解を招く行為であったりということでございます。――具体例を。松村:具体例といいますと?――「あいさつ」以上の例があれば。松村:いろいろ多岐にわたるかと思います。不適切ということに関しては。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月24日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第4回は、開始60分頃から90分頃まで。○■記者との一問一答の続き――「つながり」を不問にし、被疑者や運営側に責任を落とし込んでいることに違和感はないのか。松村:今もずっとご指摘をいただいておりますし、私の方での認識と状況把握の甘さが係る事態を生んでいると思います。やはり、責任者が指揮系統命令をしっかりと通達をしていれば、それに関してちゃんとした報告も上がってくるでしょうし、通達だけではなく、それを引き続き私の方がしっかりと上げるようにと繰り返しやっていればこういう事態にならなかったかなということは私自身深く反省しておりますし、皆様からもご指摘を受けているので、その都度その思いを深くしている状況でございます。従って先ほど申し上げましたように私自身の処分も行われておりますし、その点ご理解いただければと思います。――「会いに行けるアイドル」を変更する可能性は。松村:NGTのファンの皆様の大多数の方が非常に純粋に私共NGTのグループ及びメンバーを応援してくださっている方々です。ファンということですし、やはりエンターテイメントなので、しかもその握手会だとか劇場公演という「会いに行けるアイドル」を標榜しているチームなので、そういった意味でのファンの方々へのサービスというのは一方ではちゃんとしていかなければいけない。そういう多くの方々、純粋に応援してくださっている方への気持ちもしっかりと伝えなければならない。ただ、今後「つながり」の範疇というのは、報告書の中でも指摘を受けているように、曖昧な感じがありますので、これはメンバー及びスタッフと話し合って、意識をあらためてもらうようにしなければならない。特に握手会では握手だけではなく、いろんな言葉を交わしたりということがございますので、その際にセキュリティーのスタッフが注視しなければいけない。ただ、それが大多数の純粋に私共のイベントに参加してくださっている方々をそういう目で見るというのは、すごくわれわれとしても心が痛みます。本当にありがたいことにファンの皆様はそういうことに関して理解してくださる方はすごくいるので、甘えてはいけないんですが、ファンの方々とまたもう一度一つずつ積み重ねていけたらと思っている次第でございます。――「事件に関与したメンバーがいるのか分からない」という結論であれば理解できるが、なぜ「関与していない」と判断できたのか。松村:2人の被疑者に対して調査に協力するようにという話があったと思うのですが、それに応じなかったということがあると思います。――報告書にあった新潟の地域性について、AKSとしては否定した。報告書をすべて鵜呑みにしているわけではない。2つ意見が並んでいる中で、「関与していない」と判断した理由は。松村:えっ、すみません。――「やっていない」というメンバーと、山口の「やられた」という両方の意見があって、「やってない」というメンバーの意見を選んだ理由は?松村:2つの判断、先ほどの新潟のことは報告書でご指摘は受けていますが、われわれとしてはそういうことは全然ないよと否定しているということよりも、意見の相違というか。認定云々というのは、事件の内容に関することなので、第三者委員会の先生方の判定をわれわれとしては。調査報告なので。というふうに理解しております。――被疑者とつながりのあったメンバーがいるのは間違いないと思われるが、その被疑者とつながりのあったメンバーが不問で残留している状況で、山口が復帰できるという考えなのか。松村:今まさにリアルタイムでツイートをしたりということであると、本当に話し合いをしていかなければ厳しいのかもしれないなと思っております。話し合いをしっかりしていくことしかないのかなと思います。――この3カ月でコミュニケーションを取る機会はあったはず。話し合いでどうにかなるレベルとは思えない。解決方法として、話し合いしか今のところは考えていないのか。松村:それ以外にないかなと思います。これで話し合いが終わりということはないと思いますので、これを続けていくしかないのかなと感じております。――このような事件が話し合い不足で起こるのか。松村:ご指摘の通りだと思いますので、報告書でもあらためて指摘を受けておりますし、この指摘を受ける前にわれわれがガバナンスをしっかり守れていると思っていたということではございませんので、AKSの体制の不備は建て直さないといけないとさらに深く感じます。――関係者に取材をする度に回答が異なるのはなぜか。松村:どちらにどのように取材をされたのか、私はわからないので、ちょっとそれはどうお答えしていいか分からないのですが、そういうことがないようにするために私共としては第三者委員会への調査を依頼したと認識しております。――すぐに統一見解を示すことはできなかったのか。松村:やはり、こういう事情なので、警察の捜査は終了というだけではないことがご指摘いただいた通り発生しておりますので、あらためて第三者委員会に調査を依頼し、報告を上げていただいたということでございます。――被疑者の不起訴処分に関して、AKSが示談交渉をした事実はあるのか。松村:ございません。――不起訴処分になった後、AKS側から警察に対して再捜査を求めた事実はあるのか。松村:山口が当事者であるので、AKSが再捜査を依頼したということはございません。刑事事件なので、和解ということもございません。――不起訴の段階で民事訴訟に動いていれば、状況は好転したのでは。松村:そうですね。事件が拡大してしまい、本当に今ご指摘いただいた通りと実感しております。この第三者委員会の報告を受けて、あらためて被疑者に対しての法的措置考えるに至ったとご理解ください。――山口のツイートに「『繋がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました」とある。これは事実か。松村:当然ながら、証拠の話が出て参りますので、「つながり」ということでいうと報告書では「あいさつもつながり」というご指摘もいただいております(後に訂正)。非常に微妙なところというのは間違いありません。ただ、1月14日の囲みのときにもお話したように、風紀の乱れというのは一緒にやっているメンバーはもちろんですが、多くのファンの方々の信頼を失墜させることなので、これはやはり慎重に進めていかなければいけないことだと思っております。――昨年12月末に同じような事案で一人活動停止の処分を受け、後に辞めたメンバーがいる。人数が多ければ不問にするということなのか。松村:人数が多いから云々というよりも、先ほども申し上げてますように、書面及び本人の面談による話なので、報告書を18日に受けて初めて見ておりますし、確証がないということですよね。あくまでもメンバーへの書面による回答と、その後の委員の方々との面談の中で話が出てきたというふうに書いてあります。――今後は調査をして確証があれば処分するということなのか。松村:それも含めて、すべてがメンバーとのコミュニケーションをしっかりしていくということを、この調査報告書を見て感じていることなので、ここにおります早川、岡田、私も含めしっかりやっていかなければいけないと思います。――山口が「コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません」とツイートしているが、この理由は。松村:連絡は当然しているんですけども、彼女がそういうふうに言うのであれば、僕の不徳の致すところというしか答えられないという感じでございます。――無視をしていたということか。松村:無視などはしておりません。――どういった返事をしていたのか。松村:先ほど申し上げましたように、第三者委員会の報告というのをやはり見なければいけないということと、証拠というかですね、何かないとこれは処分云々以前の問題かなと思いますので、そのようなことを連絡しております。――証拠を確認する調査はするのか。松村:それは引き続きNGTの活動を続けて参るわけですから、その中でメンバーとのコミュニケーションをとって、調査ということではなく、その中でよりよくNGTが運営していけるように改善していきたいと思います。――保護者への説明はどのように行ったのか。松村:昨日、説明会を開かせていただきました。――「娘を辞めさせたい」といった厳しい意見は?松村:やはり運営われわれ共に対する厳しいご意見は当然ながらいただいております。ただ、ご指摘を受けたような「NGTを辞める」というようなことは私には直接……いろいろお感じになっているご家族もいらっしゃると思いますが、直接はないと理解しております。――1月14日の囲み取材の時から、山口とコミュニケーションを取るという話は出ていた。会見中のツイートの件もあり、コミュニケーションを取っていたとは思えないが、何回ほど面談したのか。松村:彼女とは私だけでなく、他の者もいろいろと当然対応させていただいているので、そのあたりをご理解をいただければと思います。私だけでなく、もちろん早川もです。――早川氏は母親代わりというか、身近な存在だと思うが、このツイートに関してどう思うのか。松村:これに対しては私に対しての話なので、ご遠慮させていただければと思います。――証拠がないと処分できないという話があったが、メンバーが認めているということは証拠になるのでは。事件に関連していなければ、つながりがあったとしても構わないということか。松村:いえ、そういうことではなくて、「つながり」というのは第三者委員会の認定においても、繰り返しになって恐縮ですが「あいさつもつながり」としっかり書かれております。なので、このあたりのつながり云々ということを今一度、スタッフ、メンバーが自覚と認識を持ち直さなければならないと思っております。○■「事実として垣間見ることができた」「及び」の解釈――報告書の「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、「あいさつ」と受け取ることはできないのでは。松村:これも「垣間見ることができた」ということなので……。――「事実として垣間見ることができた」とあるが。松村:それは解釈のアレかなと思うのですが。――これをどのように解釈しているということなのか。松村:え、どれをですか? ここに書いてある通りという感じですね。――私は「事実」と読み取りますが、そのように読まれないと。松村:いや、これも被疑者2人に対してこういう内容も含めて、民事上での訴訟によって、訴訟というか法的措置を取ることによって、今後明らかにすることなのかなと思います。――「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」にある通り、メンバーが自身にとって不利なことを自白している。例えば裁判においては、強要されていないにもかかわらず自ら不利な話をした場合、信憑性があるものとして認められるはず。松村:なので、それを今後慎重に、弁護士とも相談して参りたいと思っております。――報告書には、「つながり」に加えて「及びそれを疑わせる事情」とある。「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」ほか7項目の中には、「疑わせるもの」と「事実」の2つがあると認識しているか。松村:私共としては「疑われる内容」と認識しております。これは報告書なので、私の私見をということは……。――全責任を負っているのでは? 7項目はすべて「疑わせる事情」なのか。松村:「及びそれを疑わせる事情」ということなので、私は「疑わせる事情」というふうに理解しております。――「及び」とは「もう1つ」なので、事実も含まれているのでは。松村:それが事実かどうかということは、「及びそれを疑わせる事情」ということなので。――なので?松村:なので、私は「及びそれを疑わせる事情」と理解しております。――7項目が?松村:はい。――不起訴になった件。被害届を出していたのか否か。取り下げてはいないのか。松村:被害届ですか? 出してないというふうに認識しております。――報告書の5ページには「山口氏は、必死で乙を押し返し、部屋から押し出そうとした」とある。事実とすると、暴行罪だけでなく、住居侵入罪も成り立つのでは。松村:これは調査結果で「山口氏の供述」ということですので、警察の方がジャッジすることなのかなと思います。――その後、山口に状況を聞いて調べてないのか。松村:第三者委員会の中での発表になっているということだと思います。――報告書の9ページに「甲から『C がお前の家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど。』」とある。「お前の家に行けってめっちゃ言ってくる」という意味について、知っていることはあるか。松村:いえ、これは全く存じておりません。――この件について、今後調べる予定は。松村:報告を受けて、繰り返しになって恐縮ですがNGTが前に向いて進んでいけるようにいろいろと話し合いを続けていきたいというふうにしか思っておりません。――報告書にある「甲」「乙」「丙」と山口の関係は。松村:一応、ファンということになっておりますので。――私的なつながりはなかったのか。松村:そのように理解しております。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第3回は、開始40分頃から60分頃まで。山口のツイートに気づいた記者が「今ほど山口さんのツイートがありました」とその内容を読み上げ、現場が一時騒然となった。○■記者との一問一答の続き――報告書によると、ネット情報も調査の対象に。スタッフとファンのつながりはあったのか。松村:調査報告書の内容に対して、われわれは言及できる立場にはないのでそれはご理解いただきたいと思います。ネット上での噂に関して、当然本人たちも噂が上がった時点でわれわれ含め、普段の日常生活の中で自分を律して誤解を受けるような行動を慎まなければいけないということしか申し上げられないかなと思います。――運営スタッフや支配人が、ファンを優遇していた事実はなかったのか。松村:そういうのはないと思っております。これも証拠が何かあるということではない話だと思いますし、ファンの方々とわれわれスタッフが……ただ、道であいさつをしてもこれは「私的領域のつながり」というふうにこの報告書には書いてありますので(後に訂正)、そういうことで言うとファンの方々にわれわれが声を掛けられて、あいさつを返すということも範疇にあると冒頭でも申し上げましたように、非常に微妙な曖昧な範疇でありますから、それが何をもって「私的つながり」かという問題はあると思いますが、いずれにしても、誤解を招くような日常生活から慎んでいかなければならないと思います。――報告書の21ページの「つながり(及びそれを疑わせる事情)」の(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」、(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」について、AKSも把握していることなのか。松村:第三者委員会の報告を受けて、われわれも認識したということでございます。――(2)「丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること」は、あいさつ程度の話ではないのでは。松村:これも疑わせる、という確たるものがないということになっているかと思いますので。――これはすべて「疑わせる事情」ということなのか。松村:ここに書いてある通りだと思います。――(7)「本件事件後に、数名のメンバーがファンとのつながりがあったとして自ら申告していること」は、第三者委員会が申告させたということなのか。松村:第三者委員会の事前の書面及び、聞き取り、面談での発生事項だというふうに理解しております。――今、山口からツイートがあった(記者がツイートを読み上げる)。ネット中継を見ていると思われるが、どのように感じるのか。只今、記者会見を行っている松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました。コミュニケーションも何も、このことに関して聞くと連絡が返ってきません。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました。私が謝罪を拒んだら、「山口が謝らないのであれば、同じチームのメンバーに生誕祭の手紙のように代読という形で山口の謝罪のコメントを読ませて謝らせる」と言われました。他のメンバーにそんなことさせられないから、私は謝りました。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:見ているんだなぁというふうに感じました。事実かということですか? 今、リアルタイムで書いているわけですから、そこは事実ではないことがあるなと実感しております。――劇場での謝罪は松村氏からの要求だったのか。松村:要求はしておりません。――(別のツイートを読み上げて)悲痛なツイートがされた。記者会見に出席している3人は、事件が起きてから、保護者説明会、スポンサー、メディア、県と市に、私や警察に事実関係を確認もせずに、私の思い込みのように虚偽の説明をしていました。なんで事件が起きてからも会社の方に傷つけられないといけないんでしょうか。— 山口真帆 (@maho_yamaguchi) 2019年3月22日松村:私共としては精一杯、コミュニケーションをとってきたつもりですけども、やはりそういうご指摘を受けるということは相違しているんだと思います。――中継を見ていると思われる山口に何か言いたいことは。松村:被害を受けたのは彼女ですし、係るこのような事態を発生させてしまったことは本当に大変申し訳ない気持ちしかございません。今後はわれわれの体制をしっかりと整えていくことを約束したいと思っております。――報告書によると、ファンとのつながりに関する供述で12人のメンバーの名前が挙がった。AKSとして確認、裏付けはしたのか。松村:これはあくまでも報告書でございますので、これに関してわれわれも対応しなければいけないなと思いますけども、あくまでもこれは書面の回答と、面談において出て来た話と書かれております。こういうことが起こるということをしっかりと受けとめて、今後の運営に役立てていきたいと思っております。――つながりの認定をしないまま不問にすると。そこは曖昧なままに。松村:いえ、曖昧なというかこの第三者委員会のつながり云々というのは、書いてありますように「あいさつが」ということもありますので、これも今後引き続き、しっかりとわれわれで、メンバー、スタッフ……先ほどは「スタッフとファンの」というご指摘もありましたので、引き続き誤解を招くことがないようにして参りたいと思っている所存でございます。――処分をしないことを前提に調査したのか。松村:これに関してわれわれは先生方、第三者委員会の委員の方々にお任せしているので、これに関して何か私共の方で制限をかけるということは一切ございません。――前支配人の今村氏から、ファンとのつながりに関してメンバーに申告するように求めたLINEが一部メディアで掲載されていた。そういった調査は運営側からしていたのか。松村:その事実はあったと思いますが、やり取りその他もその当時ではなく、後になってわれわれも理解したことでございますので、これもガバナンスのとして非常に問題があると思いますが、リアルタイムでそれを把握していたということはなく、反省するしかない状況にございます。――今年の総選挙中止は今回のNGTの影響を受けてのことなのか。松村:それは一切関係はございません。選挙に関しては、昨年で10年10回ということで一定の役割は終えたのかなということはありました。発表のタイミングが、ちょうど次の選挙、毎年6月に実施しておりますので、その日と重なっただけで関係はございません。――報告書では、総選挙の獲得票の競争にも触れているが、それは関係ないということか。松村:関係ございません。――1月14日の囲み取材では、今村氏は通常の人事異動との説明があった。報告書の中には「事実上の更迭」とある。どちらが正しいのか。松村:報告書でそういうご判定をされたということなのかもしれませんが、AKS内での人事異動ということでございます。――山口のツイートがきっかけで事件が明るみになった。報告書の結果を受けて、AKSとしては山口のツイートはどのようなものだったと考えているのか。松村:これも警察及び第三者委員会に調査を委ねたので、われわれとしては調査報告書を認識をするということにございます。――山口のツイートは間違いだった?松村:間違い、というアレではなく、この報告書を認識すると。山口はツイートで何か書かれているみたいですが、今後はもっと話し合いをちゃんとしていかなければいけないと思っております。――実際にツイートを見て何が事実か、何が事実ではないか確認した方がいいのでは。松村:謝罪を強要した事実は一切ありません。山口と今後もNGTがしっかりと元の形に戻るべくしたいので、お気持ちは大変分かるんですけども、それは差し控えさせていただきたいと思います。――山口のツイートと報告書の内容で、なぜ齟齬が生じているのか。松村:山口自身は報告書の内容にまだ納得していないということがリアルタイムのツイートでも分かります。引き続き、話をしていくしかないのかなと思います。――第三者委員会は前支配人の今村氏にも話を聞いているのか。松村:聞いていると思います。――「と思います」というのは?松村:第三者委員会なので、われわれが「誰にどう聞いた」というのを先生方に聞くことはないので、それはご理解いただければ。推測でおそらく、聞いているのではないかと思います。――報告書の中に、今村氏に聞いたと推察される内容があったのか。松村:いえいえ。報告書には(調査対象の)メンバーが42名、NGTスタッフ関係者80名と書いてありますので、当然その中には入っているんじゃないかということで推測しました。――今村氏が会見に来ていない理由は?松村:運営のすべての責任は私が負っているということでもありますし、現在は契約解除しておりますので、ここに出席はしておりませ。――当時の状況を最も知っているのは今村氏なのでは。それでも?松村:はい。――被疑者の男性は第三者委員会の調査に協力していないが、ASKが何か話を聞いていたことはないのか。松村:ございません。先ほど申し上げた通り、法的な処置を検討しております。――法的処置とは、どのようなものを検討しているのか。松村:弊社の顧問弁護士と相談しております。内容は差し控えさせてください。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆への暴行事件に関する第三者委員会の調査結果を受け、同グループを運営するAKSが22日、新潟市内で会見を開いた。出席者は、AKS運営責任者兼取締役・松村匠氏、劇場支配人・早川麻衣子氏、副支配人・岡田剛氏の3名。本企画(「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録)では、時系列に沿って発言をまとめていく。第1回は、開始から20分頃まで。○■冒頭の謝罪と「不問」の理由NGT48をご支援していただいているファンの皆様、新潟県民の皆様、クライアントの皆様、地元の新潟をはじめメディアの皆様方に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしたことを心より、お詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。山口真帆をはじめ、NGT48のメンバー、及びそのご父兄、関係者の皆々様方に、私共のAKSの管理体制、セキュリティーが不十分であったために山口に事件に遭わせ、メンバー及びご父兄の皆様の心に大変深い傷を負わせてしまったこと本当に申し訳なく、反省をしております。大変申し訳ございませんでした。昨日すでにリリースさせていただきました通り、3月18日に私共からご依頼をさせていただいた第三者委員会より調査報告書が上がって参りました。あらためて、本日は皆様に昨日にリリースさせていただきましたけども、それを踏まえて直接お話をさせていただきたく、このような場、時間を設けさせていただきました。報告書の概要としましては、事実関係の特定としまして、顔面をつかむ暴行が行われたという事実が認められましたが、本件事件そのものへのメンバーの関与はなかったとの判断がなされました。ただし、報告書において、NGT48内の風紀が乱れ、また、私共AKSの安全管理の不十分さ、社員・メンバーに対する教育の不十分さといった大変厳しいご指摘を受けました。当社としましては第三者委員会にご指摘を受けました部分を早急に改善して参りたいと思っております。まず、第一にメンバーの安全を最優先に運営を行うことに務め、今後二度とこのような事件が起こらないよう、今回の被疑者に対しては法的な処置を検討致しております。また、第三者委員会の報告によりますと、メンバーへの書面でのアンケート、及び面談を行う中で、今回の事件とは直接関係はないものの、メンバーの私的領域でのファンとのつながりが挙げられております。その点についても確たる証拠はないのですが、そのように見受けられる部分があったと報告を第三者委員会より受けております。私的領域でのファンとのつながりは、会社としては特定のファンを優遇する行為として不適切だと考えております。その理由は、特定のファンを優遇するようなつながりは、ルールを守って真面目に応援してくれているファンへの裏切り行為であり、ファンに支えられているアイドルとして自覚と責任に欠ける行為で、メンバー本人も傷つく恐れもある、NGT48全体の風紀が乱れてしまうからです。しかし、ファンとの私的領域でのつながりがあるからといって、メンバーを即刻処分するわけではございません。実際に第三者委員会の報告によりますと、私的なファンとのつながりは、道端であいさつを交わすこともその範疇に含まれており(後に訂正)、ファンサービスと私的領域での「ファンとのつながり」の線引きが、非常に難しい状況だと認識しております。このような指摘を踏まえ、今後はそれが著しくNGT48の風紀を乱し、グループに対して迷惑をかける行為、見過ごすことができない場合は、総合的にわれわれ共が判断して、契約を解除することも有り得ますが、まずは取りも直さずメンバーと向き合い、今まで疎かになっていたメンバーとのコミュニケーションも取り、相談、説得、指導を行って参ります。ただ、今までNGT48内の私的領域でのファンとのつながりを含め、メンバー同士の誹謗中傷など風紀の乱れ全般において、今回は不問にさせていただきたいと思います。なぜならば、責任を問われるのは組織運営、命令系統・指揮系統の不備があり、メンバーやスタッフに対して、事前に明確な基準を示し、適切な指導ができなかった当社であるからでございます。繰り返しになりますが、今までのNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は今回は不問に致します。今、ここでお話させていただいた内容は一昨日にメンバーへ、昨日ご父兄の皆様に共有させていただきましたことも合わせて今、ご報告させていただきます。また、今回の第三者委員会の調査報告によって、新潟の地域性への言及がございますけども、今回の事件の原因は私共当社の組織上の運営体制の不十分さが原因にあるのであって、新潟の地域性にあるとは全く思っておりません。今回の事件によって、NGT48をご支援くださっている新潟の皆様の信頼を残ったということであれば、あらためて深くお詫びを申し上げます。今後につきましては、県民の皆様からのご意見、ご指摘を真摯に受けとめ、新潟の皆様からの信頼をまずは大きく回復し、われわれもNGT発展のためにがんばって参る所存でございます。そして、NGT48が今申し上げたように、新潟の皆さんはもちろんでございますが、ファンの皆様から愛され、応援していただけるグループになるよう、今一度組織運営体制の整備、メンバーとのコミュニケーション、そしてメンバーに対するセキュリティーを向上させ、スタッフやメンバー間とのルールの整備、教育体制作りを全力で取り組んで参ります。今後とも、私共NGT48を何卒応援していただきたいと思います、あらためてお願い申し上げます。それでは質疑応答に移らせていただきたいと思います。○■記者との一問一答――「メンバーの関与はなかった」ということだが、犯人グループにメンバーの情報が漏れた原因が分からないまま、再発防止策を考えることは可能なのか。松村:やはり、メンバーとのコミュニケーションが今まで本当に不足していたということは肌で実感しております。今後は体制をしっかり整えることで、メンバーからの様々な情報、あるいはスタッフからの情報を得て、今後再発しないように努めて参りたいと思います。――具体的に検討していることはあるのか。松村:警備上の問題になりますので、警備会社様との話をする中で、具体的なことに言及することは差し控えさせていただきたいのですが、当然ながら繰り返しになりますけども、セキュリティー向上のための様々なケアをさせていただきたいと思っております。――メンバーにはどのように報告したのか。松村:直接メンバーに(報告書を)渡して、全員が目を通しております。――山口真帆は納得していたのか。松村:冒頭でも申し上げましたけども、被害者でもありますし、心に傷を負っていることは間違いありません。これは山口に限らず、他のメンバーも同様だと思います、まだやはり、本人が理解・納得しているかは疑問がありますが、今後は今申し上げたことと同じように、山口ともコミュニケーションしっかりとってフォローに努めて参りたいと思います。――山口本人から、納得したと思われる回答はなかった。松村:そのように理解しております。――本人は、まだ不満がある。松村:不満というか、それはちょっと分からないですけども、私共しかるべき者が対応しておりますので、引き続きその話はさせていただきたいと思っております。――犯人グループの出禁の対応は。松村:出禁の対応に関しては事件の後でございます。――報告書には、「まとめだし」(多数の握手券を一挙に提出し、特定のメンバーと長時間にわたって握手をして会話することができる仕組み)による私的領域の接触で出禁の措置を取られたものではないとあるが。松村:報告書にもありますけども、やはり普段からのファンの方々の行き過ぎた行為ということでそういう対応をさせていただいております。――運営と一部のファンによる集合写真がツイッターに投稿されている。スタッフと一部のファンとの接触による私的領域について、どのような調査結果が得られたのか。松村:私的領域でのつながりというのは、報告書にもございますようにメンバーへの書面での回答、第三者委員会の先生方、委員の方々との面談という中で、話が上がってきたものでございます。それに関しては、聞き取り、及び書面でのという中で発生していたことだというふうに報告書にも書いてありますし、私共もそのように理解しております。――運営、一部のスタッフにも交流があったということか。松村:つながり云々ということで言うと、先ほどの冒頭でも申し上げました通り、非常に微妙というか範疇は曖昧で、道端で声を掛けても報告書ではそれが私的領域のつながりというお話になっておりますが、これは私共エンターテイメントやらせていただいておりますので、例えばあいさつをされてあいさつを返したりということに関して、そのあたりのことを今後メンバーとも誤解を受けないように対応するようにということをしっかりと教育をさせていただきたいというふうに思っております。――運営の方と一部のスタッフとの交流もあったのではないか。松村:そういうことがあれば、これはちゃんと徹底的に教育をしていかなければいけないなと。やはり、そういうことが日常的に行われているということをしっかりともう一度徹底的に洗い出して、誤解を招くことがないようにして参りたいと思います。――現段階で措置をとることはないのか。松村:すみません、おっしゃっているのがどの写真か把握できておりませんので、後ほどそれは調査します。■NGT48山口真帆 暴行被害事件の経緯▽2018年12月8日山口真帆が帰宅時に自宅の部屋の前で男2人から暴行被害を受ける▽2018年12月9日新潟県警が男2人を暴行容疑で逮捕▽2018年12月28日逮捕された男2人が不起訴処分▽2019年1月8日山口真帆が動画配信サービスやSNSを通じて事件を告発▽2019年1月10日山口真帆がNGT48劇場公演で謝罪▽2019年1月11日NGT劇場支配人の今村悦朗氏が異動、早川麻依子氏が新支配人に就任▽2019年1月14日「AKB48グループ成人式」後に運営責任者らが会見を開いて謝罪▽2019年2月1日事件を調査する第三者委員会を設置▽2019年3月7日前NGT劇場支配人・今村悦朗氏が不適切行動で契約解除▽2019年3月21日第三者委員会の報告書を公式サイトで公開「メンバー関与せず不問」
2019年03月23日NGT48メンバーの山口真帆(23)が昨年12月に男性2人から暴行される被害を受けた騒動。NGT48の運営会社であるAKSが3月22日に新潟県内で会見を行い、第三者委員会による調査報告を発表した。調査結果は21日に公表されていたが、改めて行われた会見。AKSの運営責任者兼取締役・松村匠氏、NGT48劇場支配人・早川麻依子氏らが出席した。会見では集まった記者たちから山口の今後についての質問が。早川氏は「今、それを話し合っています。運営としては続けてほしい」と活動継続を望んでいた。しかし報告書を見せた際の山口の反応について早川氏は「『私が言ったことがちゃんと書いてないじゃない』という不満を持っておりました」などと明かした。「調査結果ではファンとの私的領域での接触、いわゆる『つながり』があったメンバー12人の名前が浮上したという。だが『責任を問われるべきは組織運営』だとして、“風紀の乱れ”については不問になりました」(芸能記者)そんな会見の内容を山口は見ていたようだ。午後2時過ぎ、約2カ月ぶりに自身のツイッターを更新。《松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に「繋がっているメンバーを全員解雇する」と私に約束しました》《私は松村匠取締役に1月10日の謝罪を要求されました》《証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます》など、約3時間の会見中5回に渡って書き込み怒りをあらわにしたのだ。「ツイッターが更新されるや、記者たちの質問が松村氏に殺到。松村氏は『謝罪は強要していない』と真っ向から否定していました。両者の言い分は真っ向から対立。結局のところ、いまだ埋まらぬ溝を露呈したかたちになってしまいました」(会見に出席した記者)騒動はこれからどこへ向かうのだろうか。
2019年03月22日昨年12月、NGT48の山口真帆(23)が自宅で男性ファン2人から暴行を受けた事件。AKB48グループの運営会社・AKSが1月14日にグループの公式サイトを通じ、NGT48劇場支配人の今村悦朗氏(59)が異動となる人事を発表した。発表された人事によると新劇場支配人には早川麻依子氏(44)、早川氏をサポートする同副支配人には岡田剛氏(41)が就任。真相究明のため、第三者委員会による調査を実施するという。また同日、早川氏と岡田氏と運営責任者の松村匠氏(56)が都内で会見。一連の騒動について謝罪した。「今村氏の異動は、今回の騒動とは無関係とのこと。早川氏は、女性ならではの目線でNGTを盛り上げるべく抜てきされたといいます。しかし山口さん本人の告白により事件が発覚するなど、後手に回った運営サイドの責任は重大との声があがっていました」(ワイドショー関係者)今回の暴行事件をめぐっては、さまざまな情報が錯綜。ネットや一部報道で事件への関与を疑われた一部メンバーが自身のSNSで否定するなど、騒動はさらに拡大している。そのため第三者委員会に真相究明を委ねることになったようだが、“ある不安”も囁かれているという。「企業やスポーツ団体で第三者委員会に調査を託したものの、うやむやになってしまった例は多々あります。また外部に任せることによって、事件をイチから掘り返さなければなりません。そのため、原因究明にはかなりの時間がかかりそう。事態は沈静化どころか、さらに波紋が広がっています」(芸能記者)今月22日から新体制での劇場公演がスタートする予定だが……。この先、まだまだ事件がグループに暗い影を落としそうだ。
2019年01月14日新進気鋭の写真家、早川雄大と高橋草元の2人による初の写真展が、表参道ロケット(ROCKET)にて11月24日から29日まで開催される。なんとなく入った写真サークルでカメラを持ち始めてから写真を撮ることに夢中になり、見たものを撮り続けている早川雄大と、大学の合格祝いとして手に入れたカメラをきっかけに写真サークルへ入り、毎日カメラを持たない日はないという高橋草元。若干21歳という若さながら、いまSNSで注目を集める。「誰かの100%は、他の誰かの10%にも満たないかもしれない。そんな曖昧さ、不分明さ、仄かさ、それはきっと憂いほど美しい。」というコンセプトをもとにつけられたタイトル、「%(percent)」を掲げ、それぞれがこれまで撮りおろしてきた写真作品を展示・販売する。大学1年生の時に写真サークルで出会ってから、毎日一緒に過ごしているという仲の良い若手写真家2人の、どこか抽象的でノスタルジックな作品群に注目が集まる。【展覧会情報】早川雄大・高橋草元 写真展 「%(percent)」会期:11月24日~11月29日会場:表参道 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F時間:11:00~21:00(11月26日は20:00まで、 11月29日は18:00まで)休館日:会期中無休入場料無料
2017年11月13日アキラナカ(AKIRA NAKA)のクリエイティブディレクター中章が追求するファッション性と、アトリエ Manoaのテクニカルニットデザイナー早川靖子の高い技術が組み合わさり、アキラナカのニットは新たなフェーズへと導かれた。それは、文字にして記せば簡単に成立してしまうが、服として提示することは至極困難な作業である、”纏うだけで女性性に磨きを掛ける”という唯一無二のアイテムを生み出すこと。この秋冬には、世界に一着しかないニットがアキラナカから販売される。中が、膨大な時間と根気が必要とされるため敬遠してきたと語る、ニット地で構築したワンピースだ。編み幅も編み柄も異なる生地を、文字通りの匠の技でリンキングさせた、パッと見で手の込みようがわかるド迫力。ファッションに興味のない人が手に取ったとしても「どうやって作ってるの」と嘆息してしまうだろう。ファッション好きであれば思わず「Wow!」だ。「生地量が多くなれば、ニットはその重みでダレてしまう。でもローゲージだからこそ、圧倒的な迫力が得られる。そこは妥協したくありませんでした」と中は振り返る。まず、彼が起こしたデザイン画を元に、早川がニットワンピースを構築するパーツを試作することとなった。ニットワンピースを構築するパーツの施策から、中は“やんちゃ”な編地を選んだと早川は笑う「この編地を中さんが選んだ段階で『これはアートだ』と思いました。普通のデザイナーは、この柄は選ばないだろうと。これ、けっこうやんちゃな編地なんですよ(笑)。ニット教本を見てカーディガンを作ろうとか思ってる人も、まず選ばない編地ですね。やっぱりデザイナーと作り手、再現する側の視点が違うっていうのは、こういうことなんですよね。デザイナーのイメージは自由で、力強いものです。私たちみたいに“できるかな…”という技術的なことが脳裏にあって、妥協することは選ばないんです」早川は、中のイメージに沿うように幾つかのパーツを作り、いかにしてそれを繋ぎ合わせるか…。物理的な重さやシルエットバランスを二人で擦り合わせ、方眼紙に編み方と細かな指示をいくつも入れた”設計図”が作られた。編み方と細かな指示を方眼紙に書き込んでいく。これがニットのいわば“設計図”だ「早川さんのチームは、それぞれの編み方の技術者、プロフェッショナルがいらっしゃいます。なので、『じゃあここはリブ編みで。リブの次はかぎ針の職人さんにバトンタッチ。途中から棒針の方が引き継ぎます』なんてことができてしまう。それをすべて、早川さんが網羅するという…。改めて、すごい技術なんですよね。普通だったら生産性が悪いとか、やめましょうとか言われるんですけど、早川さんの場合は、最初から無理とは絶対に言わないんです」そうやって生まれたワンピース。その一着には、本当に様々な人々の想いが詰まっている。世界でたった一着、圧倒的な存在感のニットワンピースが生まれた「自慢でもなんでもないんですけど、この一着に出会った人のファッションに対する気持ち、熱量って、絶対変わると思うんです。これに出会って、気に入って、買っていただいて。そして身につけて街に出たら、いつもとは違う光景が広がっているはずです。手に取っていただければ、この迫力に感動していただけると思います」これは紛れもない職人仕業の賜物だ。中は、日本のモノづくりに宿る精神性を絶やしてしまってはいけないと続ける。「日本にも、早川さんみたいに編んでは解いて、解いては編んで、一個一個丁寧に作る職人さんは存在します。誇れる部分はいっぱいあるんです。だからそういった細かな手仕事にフォーカスし、魅力を感じる若い人たちが流れ込んできたら、もっと面白くなるなと思いますね」「ハンドニットに対する興味が、世の中から徐々に薄れていっている」と早川も危惧する。だからこそ、中は早川と手を組み、若い世代を育てていく構想も視野に入れている。「僕としては、お世話になりっぱなしで、まだ早川さんに恩返しができていないんです。今後、さらに自分たちのブランドが大きくなったら、このハンドニットの文化を伝承するような仕組みを作っていきたい。自分たちのブランドがベースとなって、ニット職人への教育の仕組みを作っていきたいんです」「ハンドならではの、このズシっとするクチュール感。アキラナカとしては、こういうところにラグジュアリーを求めていきたいと思っています。早川さんと僕が出会って、イノベーションが起こった。この流れを途絶えさせるのはすごくもったいないですからね」モノづくり国家ーー。日本がそう形容されるのには、理由がある。中の発想と早川の技術が出会い、大きなエネルギーが生まれたように、異なる才能をもった人と人とが同じベクトルを目指すとき、価値観は更新される。ファッションは待っている。新たな才能が衝突し合い、未来に向かう新たなエネルギーが生まれることを。【イベント情報】タイトル:ART KNIT会期:9月14日から26日場所:伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイル前編に戻る。
2016年09月12日ロンドン五輪のアーチェリー娘、早川漣がアゴの整形希望!ロンドンオリンピックのアーチェリー代表の面々が、それぞれ獲得したメダルを土産に凱旋帰国した。その中の一人、早川漣(24)が会見でアゴを整形したいと真顔で話したという。(デイリースポーツより)女子団体で銅メダルを獲得した早川漣、蟹江美貴、川中香緒里(左から)初のアーチェリー団体メダルを獲得早川連、蟹江美貴、川中香緒里はアーチェリー女子団体の3位決定戦で、ロシアに逆転勝ちし、団体では日本初となる銅メダルを獲得。早川漣選手のコメントチームで最後の1射で10点を決めた早川選手は「今まで支えてきてくれた人たちの顔が思い浮かびました」と話し、競技外の夢や目標を問われると「アゴを削りたいです」と即答、報道陣を爆笑させた。顔のラインに悩みがあるそうで「小学校の時からの夢です。予算?もっと頑張らないといけないかも」と、4年後のリオ五輪への挑戦への可能性を示した。ちなみに、日本オリンピック協会からのメダル報奨金は、金300万円・銀200万円・銅100万円だ。元の記事を読む
2012年08月07日