新橋演舞場にて、1月6日(土)から開幕する『平家女護嶋 恩愛真絲央源平-SANEMORI PART II-』に出演する市川團十郎が取材に応じた。同所での新春公演は、これで11度目。「年中行事のひとつではありますが、慣れることなく、新しい気持ちで、舞台に立つという決意をする(1年の)最初の舞台なので、大事に舞台に向かいたい」と意気込みを語った。本作は、上演回数の多い「鬼界ヶ島の場」(『俊寛』)に、『平家女護嶋』という外題のもととなっているものの、なかなか上演されることのない「朱雀御所の場」を加え、新たな解釈や視点で、近松門左衛門が全五段の人形浄瑠璃で描こうとした、平家全盛の世に源氏再興を願った人々の熱い生き様に迫る。團十郎が俊寛、実盛、常盤御前の3役を勤め、市川ぼたんは実盛の娘・ひな鶴、市川新之助は常盤御前の息子・牛若丸(のちの源義経)を演じる。演出を手がける石川耕士氏からの提案で上演が決まり「コロナ禍や襲名披露もあり、なかなかできずにいたが、これ以上(ぼたんと新之助が)大きくなると、親子のバランス的にもできなくなるので、このタイミングになった」と説明。家族が題材の物語になっており「古典の部分も、新しい挑戦もある演目。きっと皆さんの心に残るような演目になる」とアピールした。取材にも同席したぼたんと新之助に対しては、「怪我なく終わってほしい」と視線を注ぎ、「とってもすくすくと、のびのびと、成長していると思う。ぼたんは、周りに気を使いながら、自分を見つめ、行きたい方向に向かうような人になっているし、せがれも気は使いつつ、それを表に出さず、大らかにいる。精神年齢は、私が一番幼い(笑)」と目を細めた。ぼたんは「セリフを覚えるのは、早くできたが、それからが大変でした」と稽古での苦労を回想。一方、新之助は、お気に入りのセリフを問われると「ないです!」と即答し、マイペースぶりを発揮。それでも「緊張はしますね、立ち回りもあります」と背筋を伸ばしていた。また、團十郎は元日に発生した能登半島地震について「心からお見舞い申し上げます」。北陸は旅巡業で頻繁に訪問した土地であり、12代目團十郎との縁も深い場所だけに、「今、自分に何ができるのか。仲間たちと話しながら、やれることを模索している」と話していた。取材当日の1月5日には、公私ともに親交の深かった写真家・篠山紀信氏の訃報も届き、「新之助時代、海老蔵時代、一番多く撮ってくださったのが巨匠(篠山氏)だった。とてもかわいがってくださったし、感謝しきれない。この2~3年は体調がお悪かったが、エネルギーのかたまりだった姿はすごかった」と哀悼の意を示した。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>『平家女護嶋 恩愛真絲央源平-SANEMORI PART II-』近松門左衛門 歿後三百年近松門左衛門 作石川耕士 補綴・演出藤間勘十郎 演出・振付出演:市川團十郎市川ぼたん市川新之助※昼夜同一狂言2024年1月6日(土)~1月25日(木)※11日(木)・18日(木) 休演会場:東京・新橋演舞場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月05日沖縄の大物民謡師範・護得久栄昇(ごえくえいしょう)が21日、デビューアルバム「護得久栄昇大全Ⅱ」発売イベントを地元沖縄・パレット久茂地1F正面広場 UFURUFU(ウフルーフ)にて開催。駆けつけた門下生と呼ばれるファン200人の前でアルバム収録曲「Mr.バンシルーチャメ!おじさん」、「愛さ栄昇節Ⅱ」などを披露した。沖縄のメディアや数多くのCMなどに出演し、その存在を知らない人は沖縄ではいないとも言われる護得久栄昇の登場に、会場は大きな拍手に包まれたが、大物民謡師範でありながら歌詞を忘れてしまうというまさかのハプニングに会場は大爆笑。弟子の仲座健太との絶妙な掛け合いでデビューアルバムをアピールした。護得久は、演歌の老舗であるテイチクエンタテインメントからのメジャーデビューが決まった際、「テイチク君。ようやく私の素晴らしさに気づいたようだね。遅すぎたと言いたいところだけど本当に良かったね。私と一緒に世界を目指そうね。ちゃんとついて来ないとチンダミするよ。チャメッ!」と、大物民謡歌手らしく堂々とコメントしていたが、この日のステージでは「いっぱい買いなさい。今年度中にCD1000枚売らないと、護得久栄昇がちゃんとした大人に怒られるんだよ!」と悲壮感を漂わせ、切実なる思いを門下生(ファン)に訴えた。弟子の仲座が、「これから色んな所に出向き沢山の方々に会って、護得久先生の曲をどんどん広げていきたい」とステージで語っていたように、現在SNSを通じて依頼のあった沖縄県内の介護施設や学校といった様々な場所に赴く『出前ライブ』(簡単な条件あり)を行い、大御所でありながらも地道な活動で『1000枚のCD完売』を目指している一方、配信サービスのiTunesアルバムランキング歌謡曲部門では、発売直後に1位となるなどすでに反響も出始めている。前川守賢、よなは徹、山川まゆみをはじめ沖縄の大物ミュージシャンやアーティスト達がバックアップした『本人以外すべて本物』のデビューアルバム「護得久栄昇大全Ⅱ」と共に、いよいよ“沖縄の大物民謡歌手“護得久栄昇が全国に向けて動き出した。■「Mr.バンシルーチャメ!おじさん」Music Video<商品情報>護得久栄昇メジャーデビューアルバム「護得久栄昇大全Ⅱ」2023年1月18日(水)発売TECL-1003¥2750(税込み)【サウンドプロデュース】よなは徹【題字揮毫】豊平峰雲<収録曲>1.出羽作編曲/東外門 清順2.愛さ栄昇節Ⅱ作詞/仲座 健太 作編曲/與那覇 徹3.Mr.バンシルーチャメ!おじさん作詞・曲/前川 守賢 編曲/與那覇 徹&赤嶺 勝也4.タンナファクルー節作詞・曲/東外門 清順 編曲/赤嶺 勝也&東外門 清順5.宇宙人V~いっぱいいるなら長男から来なさい!~作詞・曲/東外門 清順 編曲/赤嶺 勝也&東外門 清順6.護得久栄昇のどぅまんぎたベスト3作演出/仲座 健太&金城 博之 作編曲/赤嶺 勝也7.愛さハミガキ節(たっくゎしVer.)作詞/仲座 健太 作編曲/與那覇 徹8.1&15~ワンアンドフィフティーン~作詞・曲/東外門 清順 編曲/赤嶺 勝也&東外門 清順9.模合節作詞/東外門 清順&仲座 健太 作編曲/赤嶺 勝也&東外門 清順10.沖縄夜のまち情話(ブルース)*山川まゆみとのデュエットソング作詞/東恩納 盛雄 作曲/與那覇 徹 編曲/赤嶺 勝也11.護得久栄昇の負けじ魂Ⅱ作演出/仲座 健太&金城 博之 作編曲/赤嶺 勝也12.椿油とワンピース作詞・作編曲/東外門 清順13.笑売繁盛節作詞/東恩納 盛雄 作曲/與那覇 徹 編曲/與那覇 徹&赤嶺 勝也14.シーサーは笑ってる作詞・曲/東外門 清順 編曲/ドン久保田真弘&東外門 清順15.入羽16.ムスマイニ―ニー(CDのみ特別Tr.)作詞/仲座 健太 作曲/沖縄民謡Twitter投稿 : 護得久栄昇(GOEKU EISHOU) / LIFE and MUSIC : 護得久栄昇|プロフィール 有限会社FECオフィス : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月22日上野の森美術館で、『長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや』が開催中です。廃棄物を使ってアートをつくる美術家、長坂真護(ながさかまご)さん。アートの力で世界を変えていこうとしている彼の力強い作品と、本人のコメントをご紹介!長坂真護さん、登場!長坂真護さん【女子的アートナビ】vol. 260『長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや』の開幕前日、プレス内覧会が実施され、作家本人が出席。作品解説やフォトセッションが行われました。1984年福井県生まれの長坂さんは、2007年にアパレル会社を起業しますが1年で倒産。その後、路上アーティストとなり、世界を回りながら作品を描いていきます。2017年、ガーナの首都近くにあるスラム街・アグボグブロシーを初訪問。“世界最大級の電子機器の墓場”といわれるその場所で、彼は先進国が捨てた電子機器を燃やすことで生計を立てている人たちと出会います。電子ゴミを燃やすとき大量に発生する有毒ガスにより、30代の若さで亡くなっていく現地の人々の惨状を知り衝撃を受けた長坂さんは、アートの力で現実を変えていこうと決意。スラム街の子どもを描いたり、投棄された廃棄物を使ったりしてアートをつくりはじめます。作品が売れるとガスマスクを現地に届け、さらにその後も作品の売上をもとに完全無料の私立学校や文化施設をスラム街に設立。長坂さんの活動は、エミー賞受賞歴のある監督率いるクルーが撮影し、ドキュメンタリー作品『Still A “BLACK” STAR』も製作されました。自身の活動について、長坂さんは次のように述べています。長坂さん僕らだけで文化芸術を楽しんでいてはダメなんです。先進国の僕らだけが幸福でいいわけがない。2018年にはじめて展覧会をしたとき、僕は「スラムを変える」と言いました。そのときのメンバーは、僕だけでした。声を上げたとき、正直、自信はなかったです。でも声を上げてチャレンジすることと、声を上げずに後悔する生き方、後者だけはしたくないと思い、毎日一生懸命描いてきました。僕は100億円集めて、ガーナに最先端のリサイクル工場をプレゼントします。ここで得たものをガーナに返しに行きます。僕は絶対にやります。僕らは先進国の人間なので、みんなで集めれば100億だって集まると思うのです。経済大国の人間である僕らが、世界のスラムをはじめて撲滅したメンバーになる。それを僕が必ずやるので、どうか応援してください。美しい湿地帯に廃棄物が…《真実の湖Ⅱ》について解説する長坂さんまずは、本展のメインビジュアルにもなっている《真実の湖Ⅱ》について、長坂さんの解説をご紹介。長坂さんスラムを知るきっかけとなったアグボグブロシーの大地、そこをはじめて訪れたときの思いを表現した作品です。真ん中にいるのはアビドゥーという男の子。実際、このスラム街はもともと美しい湿地帯で、湖があり野鳥がいるような場所でした。そこに16年間、毎年のように60万トンの違法廃棄物が置かれるようになった。ゲーム機のコントローラーやテープ、パソコンなど、もしかしたら僕やみなさんが使ったものがスラムにあるかもしれない。先進国のゴミが堆積しているのに、それでもなお、この純真無垢な男の子はスラムの中で笑顔を咲かせている。この笑顔を表現したかった。ここから僕の画家としての人生が大きく変わったのです。コロナ前につくられた“ワクチン”作品《世界平和のワクチン》について解説する長坂さん続いてご紹介するのは、《世界平和のワクチン》。2018年に生み出された作品です。本作について、長坂さんは次のように述べています。長坂さん国の首相や大統領がテーブルに集まっていますが、よく見るとテーブルは3脚。脚が1本ないのです。テーブルの上に描かれているのは、もともと湖だったアグボグブロシー。この首脳たちが手を離すと、テーブルが傾きすべてが流れ落ちる。無理矢理、今の社会を保っている様子を表しています。地球を脅かす何者かが現れると、僕らは一致団結するんじゃないかなと考えてタイトルを「世界平和のワクチン」にしたら、コロナがきた。僕らは今、一致団結して社会を変えようとしている。まさに過渡期に僕らは立たされているのです。小豆島にもゴミが…長坂真護《向日葵》2022年2021年、長坂さんはスラム街の人たちに仕事を提供する必要性を感じ、農業事業を展開するため瀬戸内海の小豆島でオリーブ栽培の勉強をはじめます。そこで彼が遭遇したのは、島に流れ着いたマイクロプラスチックやシーグラスのゴミでした。長坂さん現地でビーチクリーニングを行い、そのときの廃材やシーグラスを使って、ひまわりをモチーフにした作品をつくりました。今回の新作です。ほぼゴミだったものが芸術品になりました。持続可能でパワフルなアート『長坂真護展』展示風景ちなみに、今回ご紹介した長坂さんの《向日葵》や《世界平和のワクチン》など、さまざまな作品原画(1点もの)は、展覧会のオンラインショップで購入可能です。作品の売上や入場料の収益の一部が、ガーナのリサイクル工場建設や、開拓農地の取得などの支援につながるシステムになっています。先進国が出した電子ゴミがもたらす惨状に衝撃を受けたことからスタートした長坂さんのアート活動は、わずか数年で億単位の売上を記録。デジタルなNFTアートの分野でも、300点出品したものが即日完売するという人気ぶりで、彼の創作活動は世界が注目しています。展示室で作品解説する長坂さん産業廃棄物や環境問題などの社会課題をアートの力で解決するという彼の活動もすばらしいですが、作品が発するエネルギーも半端ではありません。絵画だけでなく、立体作品や貯金箱のようにお金を投入できる作品もあり、単純に見ていて楽しいですし、パワーや元気をもらえます。「アートの力で世界を変える」なんて、文字だけで見たら胡散臭く、キレイごとのように思えるかもしれません。でも、本当に実行した人の軌跡を本展で体感できます。ぜひ一度、足を運んでみてください。Information会期:~11月6日(日)※会期中無休会場:上野の森美術館開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)※最新情報などの詳細は展覧会公式HPをご覧ください観覧料:一般 ¥1,400、大学・高校生・専門学校生 ¥1,000、中学・小学生¥600
2022年10月01日9月10日(土)より、上野の森美術館にて「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR」がスタートした。長坂氏は、先進国が廃棄した電子機器などを駆使し、「ガーナのスラム街を救う」をモットーに掲げて活動する美術家。このたび、自身初の美術館での大規模展覧会を開催することとなった。2017年6月に初めてガーナを訪れた長坂氏。スラム街で目にした、果てしないゴミの荒野に衝撃を受けた。「我々の豊かな生活は、このスラム街の人々の犠牲のもとに成り立っている」。そう感じた長坂氏は、アートを通じてこの状況を先進国に伝える決意をする。この思いこそが、彼の創作の原動力だ。「スラムを変えたい。その思いを実現するために、チャレンジし続ける決意をしました」2018年3月に開催した個展以降は、「サステナブル・キャピタリズム」を提唱。スラム街の廃棄物をアートに転換し、その売上を現地の人々へと還元する活動を続けている。その規模は、億単位を優に超えているというから驚きだ。そんなエネルギーに満ち溢れる長坂氏の軌跡をたどる本展覧会では、世界平和への願いが込められた約200点の作品を展示。ダイナミックでメッセージ性あふれる廃材アートの数々は、まさに圧巻の一言。ビビッドかつポップな画風のなかに、作家の強い思いと圧倒的な熱量がにじみ出る。家電やゲーム機器の廃棄物が散りばめられた中央にガーナの男の子が描かれた作品「Ghana‘s son」では、「スラム街のなかで咲く笑顔を表現しました」と語る。そのほか、同氏が立ち上げたアニメーションプロジェクトのキャラクター「ミリーちゃん」の立体作品や、一時創作活動ができなくなってしまったときに描かれたという「月」シリーズ、新型コロナウイルス感染症拡大による「ニューノーマル」の概念を作品に落とし込んだ「Let’s Go Diversity」など、実に幅広い彼の世界観を一挙に目にすることができる。多岐にわたる作品の数々は、最初から最後まで見る者を飽きさせない。「先進国だけがいい思いをしていていいわけがない」。その力強い言葉通り、長坂氏の活動は、単なるアート制作のみにとどまらず、新しいビジネス、社会変革に働きかける取り組みとして広がり続けている。彼が歩んできた軌跡をたどり、これから先に見据える「世界平和」という壮大な未来の予感を感じに、本展覧会にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。取材・文/飯塚さき
2022年09月12日陶芸、油絵、襖絵の制作など多岐にわたる創作活動を展開している、細川護熙。今回、ウクライナにおける悲惨な現状について、ひとりのアーティストとして「何かできることは無いか」と考え個展を企画。6月4日(土)から銀座・ポーラ ミュージアム アネックスにて『細川護熙展「明日への祈り」』が開催される。同展では、ウクライナを想い、明日への祈りをささげた新作《百鬼蛮行―わたしのゲルニカー》のほか、漆絵や書など過去に制作された作品を展示・販売。また、平和と安寧を願い、2019年に奈良・薬師寺慈恩殿に奉納された障壁画大下図と2022年5月13日に京都 龍安寺に奉納した雲龍図襖絵の下図も併せて展示される。展覧会での収益はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付を予定している。作家ステートメントウクライナの悲惨な状況が毎日伝えられていますが、 今日の事態は決して、 日本から1万キロも離れた国のひとごとでは済まされません。 まさに我々は自分のこととして対応しなければならない大変な問題です。今、 この戦火の中で苦しんでいる人たちのことを思うと、 とてもじっとしてはいられません。私はこれまで書、 陶、 絵、 漆などの創作活動をしてきましたが、 いま私にできることは、 せめてアーティストとして絵筆を執り、 平和への願いを込めて作品を描くことだと改めて強く思いました。 ウクライナの状況に心を揺さぶられ描いた油絵「百鬼蛮行―わたしのゲルニカー」などを展示させていただくと共に、 今まで描いた絵画や書などの作品を展示、 販売し、 あるいは、 募金箱にご寄付いただき、 その益金を、 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて支援したいと考えています。ひとりでも多くの方にご賛同いただけることを心から願っています。細川 護熙《神よ憐み給え ―私のミゼレーレ―》2022年撮影:齋藤芳弘【開催概要】『細川護熙展「明日への祈り」』会期:2022年6月4日(土)~2022年6月12日(日)会場:ポーラ ミュージアム アネックス時間:11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)※会期中無休ギャラリー公式サイト:
2022年05月16日珠玉の短編ドラマをオムニバス形式で放送する人気シリーズ「世にも奇妙な物語」。この度、11月10日(土)に“秋の特別編”が放送されることが決定し、併せてオムニバスドラマ第1弾の内容が発表された。今回第1弾として発表されたオムニバスドラマは、佐野史郎と勝地涼がW主演する、クスッと笑えて心温まる友情ドラマ「幽霊社員」。とある建設会社の社史編集室でひっそりと働くサラリーマンの工藤良治は、社員から「あんな人、ウチの会社にいましたっけ?」と陰口を言われるような覇気の無い人間で、仕事への情熱はとっくの昔に失い、定年までのあと4年、余計なことをせずに平穏に過ごそうと心に決めていた。しかしある日、会社のトイレに入った工藤は、過労死したはずの若手社員・里山秀平に遭遇。里山の姿が見えるのはなぜか工藤だけで、しかも会話までできてしまう。そして「最後の仕事をどうしてもやり切りたいんです!」と協力をしつこくせがまれた工藤は、渋々引き受けることになってしまい…というストーリーだ。存在感ナシの“幽霊社員”・工藤良治を演じるのは、1990年放送の「超・能・力!」で「世にも奇妙な物語」初出演し、今作がちょうど10年ぶり10本目の出演となる佐野さん。また、過労の末若くして死んでしまったが、やり残した仕事に未練があり、成仏するため工藤に助けを求めにやってくる“本物の幽霊”里山秀平を、「世にも奇妙な物語」シリーズへは今作が3本目の出演となる勝地さんが演じる。生きているのに死んでいるような工藤と、死んでいるのに生きているような里山。今回初共演で対照的な役柄を演じる2人は、お互いについて「非常に真面目な方ですよね。正直で、自分の気持ちを大切になさっていて。嘘のないよう、現場で常に葛藤しながらだったかも知れませんけれど、温度もその分高くて。僕とは対照的だったかもしれない」(佐野さん)、「佐野さんのこだわりをもった役作りを間近で見ることができて楽しいです。クスッと笑えるシーンもあるのですがコメディー要素を出しすぎないような微妙な線引きを、佐野さんがリアリティを持って演じてくださっています」(勝地さん)とコメント。なお本作を演出するのは、1990年の第1回放送から携わる「世にも奇妙な物語」創始者のひとりで、今作が31本目、11年ぶりとなる星護監督。佐野さんとは本シリーズにて放送された「恐竜はどこへ行ったのか?」(’94)などでタッグを組んでおり、佐野さんは「昔と変わらず映像のイメージがはっきりなさっていて。イメージをすり合わせたり、折り合いつけたりするのに悩むこともありましたけれど、葛藤が多ければ多い分、成立した時の喜びは大きいですよね。その熱が各シーン、各カットに表現されていると思います」と久々のタッグに自信を見せる。台本を読み、「面白い」と思ったという勝地さんは、本作について「幽霊の話だけど、ほっこりする話で。生きているのに死んでいるような人と、死んでいるのに生きてるような人が交わる不思議な話ですが、“死んだからといってそれで終わりじゃないんだ”という、生きている人に勇気を与えるテーマ性に共感しました」とコメントしている。土曜プレミアム「世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編」は11月10日(土)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年10月11日久保帯人による超人気漫画作品の実写化『BLEACH』。この度、主演の福士蒼汰が演じる黒崎一護の魅力がぎゅっと詰まった予告映像をシネマカフェが入手した。本作で福士さんが演じている主人公・一護は、ユウレイが見えること以外は普通の高校生。オレンジ色の地毛と一見ぶっきらぼうで無愛想に見える態度、また喧嘩も強いことから不良扱いを受けることが多いがしかし、実際は霊感が強いことを活かして子どもの幽霊を守ったり、家族や仲間を守るためなら自らの危険も顧みない、心優しい性格の持ち主なのだ。そんな正義感の人一倍強い一護だが、ある日見てしまった人を襲う悪霊・虚<ホロウ>を倒すため、死神を名乗る謎の女・朽木ルキア(杉咲花)から力を譲り受け、死神代行として活動するように…。今回到着した映像では、制服姿で見た目普通の高校生の一護の姿から、突如死神の力を与えられて悪霊・虚<ホロウ>に果敢に立ち向かっていく姿。そして、壮絶なバトルアクションがスピーディーに映し出されていく。『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年06月15日「週刊少年ジャンプ」で長期連載された、久保帯人の大ヒット同名コミックを実写映画化する『BLEACH』。先日、福士蒼汰が主人公・黒崎一護、杉咲花が朽木ルキアを演じることが明らかになったが、この度新たに、長澤まさみ、江口洋介、田辺誠一、真野恵里菜、小柳友といった豪華キャストが出演することも判明した。■究極のアクション・スペクタクルと熱いドラマに豪華キャストが参戦!今回解禁となった出演キャストには、幼い一護を虚(ホロウ)から命を賭して守った母・黒崎真咲(くろさき まさき)を、長澤まさみ。妻の真咲をなくして以来、男手ひとつで子育てに奮闘する前向きで熱血な父・黒崎一心(くろさき いっしん)を、江口洋介。街の片隅で古びた店を営んでいるが、裏では現世で虚と戦う死神を援助する、風変りな出で立ちの商店主・浦原喜助(うらはら きすけ)を、田辺誠一。一護のクラスメイトで、天然な性格とアイドル顔負けの容姿を持つ井上織姫(いのうえ おりひめ)を、真野恵里菜が、“チャド”の愛称で呼ばれる、寡黙で無表情だがケンカが強く屈強な身体を持つ茶渡泰虎(さど やすとら)を小柳友が演じる。なかでも長澤さん演じる真咲は、一護は母を護ることができなかった出来事から自責の念を抱え、“護る”という言葉が一護にとって大きな意味を持つようになる重要な役どころだ。自身の意に反して突如死神の力を得た一護は、虚から家族や仲間たちを護ることが出来るのか。ますます期待が高まる。『BLEACH』は7月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年05月30日ミステリー&エンターテインメント小説の登竜門と言われる「このミステリーがすごい!」大賞。その受賞作家たちが書き下ろした短編小説を、日本映画界を代表する監督たちが映像化するオムニバスドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」のプレミアム試写会が12月23日(火・祝)に行われ、本作の案内人を務めるお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が出席した。海堂尊、中山七里、乾緑郎、安生正の“書き下ろし短編小説”を日本映画界で活躍する大谷健太郎、金子修介、星護、古澤健の監督陣4人が“オムニバスドラマ”として映像化する本作。主演に藤原紀香、川口春奈、勝村政信、AKIRA、山本耕史と豪華俳優陣が集結し、各ストーリーの謎に挑む。そんな本作でミステリーの世界と視聴者をつなぐ案内人として抜擢された又吉さん。同じく共に案内人を務めるのは、日本映画界に異彩を放ち続ける怪優・樹木希林だ。それぞれが「気弱なミステリー小説家」と「ベテラン女性編集者」に扮し、原稿の締切をめぐって丁々発止の2人芝居を繰り広げる。収録には緊張して臨んだという又吉さんは、樹木さんとの共演について「他人の気がしないというか、親戚と話しているみたいで、トーンがほぼ一緒。希林さんも“なんか合うわね”って言っていて、凄くやりやすかったです」と息もピッタリだった様子。また、放送される4本のドラマの話になると、「ミステリーを紹介するのは難しい」と読書家らしからぬ説明に、観客からツッコまれる一幕も。「全部メッチャ面白いんですよ!僕のこのトーンで伝わり難いかもしれないですけど…」と自虐を交えて語っていた。続けて「僕の説明で“面白そうやな”って思う100倍面白いです!どの作品もオススメです」とアピールをすると会場は笑いに包まれながら大きな拍手が沸き起こった。さらに、司会者から樹木さんとのコントと、相方・綾部さんとのコントどちらがやりやすいか?と問われると「希林さんとの方が圧倒的にやりやすかったです!」と断言。「希林さんは、本当に凄く自由な方なんですよ。台本通りにはやりはらないですし、もちろん台本は踏まえますが、独特の間と急にワケの分からないことを言ってきたりするので、そういうのが楽しかったです。相方(綾部さん)は熟女好きとか言ってますが、希林さんはテレビで拝見するより実際にお会いしたときの“女性としての美しさ”みたいな『何やこの人』っていうのがありましたね。不思議でした」とコメント。最後に、番組にキャッチフレーズをつけるとしたら?という質問に「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」にちなんで「このドラマがすごい~希林もすごい!~」と付け、サブタイトルにはすっかり“新相方”となった希林さんの名前を入れ込んでいた。「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」は12月29日(月)21時~TBSほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月24日「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家たちが書き下ろした短編小説を、日本映画界を代表する監督たちが映像化するオムニバスドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」。このほど、本作の4本のドラマの世界と視聴者の間をつなぐ“案内人”として登場する異色のコンビ、お笑い芸人・又吉直樹(ピース)と唯一無二の女優・樹木希林からコメントが到着した。12月29日(月)にTBS系にて放送されるこのオムニバスドラマは、“このミス”の愛称で親しまれる、宝島社主催の小説賞「このミステリーがすごい」大賞の受賞作家4人が書き下ろしたもの。豪華寝台特急で起きた密室殺人を軸に、上質のコメディが繰り広げられる「カシオペアのエンドロール」(原作:海堂尊/監督:大谷健太郎/主演:藤原紀香)、天才ピアニストの死をきっかけに明かされる愛憎劇「残されたセンリツ」(原作:中山七里/監督:金子修介/主演:川口春奈)、元役者の父親と家族の愛を描く、新たな“戦隊”ヒューマン・サスペンス「黒いパンテル」(原作:乾緑郎/監督:星護/主演:勝村政信)、大寒波に襲われた東京で夜を過ごすふたりの会社員に迫った「ダイヤモンドダスト」(原作:安生正/監督:古澤健/主演:AKIRA・山本耕史)と、4本のドラマはいずれも見どころ満載。又吉さんと樹木さんは案内役でありながら、それぞれ「気弱なミステリー小説家」と「ベテラン女性編集者」に扮し、ミステリーの“プロ”たちが織りなすドラマの間で2人芝居を繰り広げていくという。その芝居の中に散りばめられた台詞は、これから始まるドラマのテーマを示すという演出もなされており、原稿の締め切りを巡る丁々発止のやり取りなど、今回が初共演とは思えない絶妙なかけあいを見せている。自他ともに認める本好きの又吉さんが演じるのは、「1回だけ売れてそのときの名残で勘違いしているけど、そんなに売れていないミステリー作家」。また、樹木さんは「又吉さん演じる作家は編集者をよく替えるからもう担当になる人がいなくて、年齢が高かったんですけど、しょうがなく私が派遣されたんでしょうね(笑)」と役柄を解説。2人は撮影中もすっかり意気投合した様子で、休憩中にパーソナルな話題で盛り上がるあまり、又吉さんは撮影再開後に台詞を覚えていなかったという場面もあったそう。樹木さんも「美形だからモテるでしょって聞いたら、『モテません』って言うの…寸法が足りないのよね」と休憩中のエピソードを笑いを交えて明かした。また、キングオブコント2010準優勝のコント師・又吉の“演技”に対して樹木さんは、「“笑いをつくろうとしている人たちの才能というのはスゴイな”とずっと思っているんです。又吉さんの場合は、ルックスも含め、生き方がミステリアスな感じがして良いじゃないですか。芝居も非常に気持ちがすぐ伝わってきました」と大絶賛。この仕事を引き受けた決め手は「やっぱり、又吉さんでしょう」と喜ばせたのも束の間、「あと、よしもとの社長と知り合いなんで(笑)」と“樹木さん節”を炸裂させる一幕も。一方で、又吉さんは樹木さんの“笑い”に対して「お芝居が上手いのはプロだからもちろんですが、やっぱり樹木さんの存在そのものが面白い。ふたりでサングラスを掛けているだけで、可笑しくないですか?それって、やっぱり存在感ですよね」とベテラン女優との共演に緊張しながらも、その凄さを目の当たりにして撮影を楽しんだ様子だ。オムニバス形式の4本の作品の中で出演するならどれに出たいか?との質問には、又吉さんは勝村政信主演の『黒いパンテル』を選び、「(ヒーローの)敵役とかだったら、僕ももしかしたら余地あるかもと思いますけど。あとはなかなか…緊張感のあるところに僕が入ると変な感じになっちゃうでしょ」と自虐を交えて回答。一方、樹木さんは「藤原紀香さん主演の『カシオペアのエンドロール』がいい。紀香さんのプロダクションの社長が知り合いだから(笑)」と応じ、負けじと笑いをとっていた。上質なミステリードラマをつなぐ、ふたりの絶妙なやりとりにもぜひ注目してみて。「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」は12月29日(月)21時よりTBSほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日