THE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映画『オトトキ』が、2017年11月11日(土)より、全国の劇場で公開される。1992年のデビュー以来数々のヒット曲を生み出し、シングル・アルバム合わせて1,000万枚以上のセールスを記録しながら、2001年に活動休止を発表したロックバンド「THE YELLOW MONKEY」。そんな彼らは、活動休止から15年となる2016年に再集結。全国42公演で36万人を動員したツアーと共に、見事な復活を遂げた。この伝説的な復活劇の1年間を追いかけ、1本のドキュメンタリー映画として製作したのが、『トイレのピエタ』などで知られる映画監督・松永大司。時には超至近距離でカメラを回し、時には“証言”を求めて海外にも渡った松永。ロックバンドを続けるとはどういうことなのか?『オトトキ』は、彼らの迫力あるサウンドと貴重な過去映像、関係者のインタビューとともに「THE YELLOW MONKEY」の魅力に肉迫する内容となっている。メンバーコメント吉井和哉「僕たちが再びオレンジ色の中央線のラインに繋がったドキュメンタリーです。怒涛のような1年を松永監督の目線で追いかけます。ファンの方々にとっては、イエローモンキーの映画であると同時に皆さんの映画でもあると思います」菊地英昭「人にとっての一年は長いようで短い。短いようで長い。本当にいろんな物が詰まってます。メンバー、家族、待っていてくれた人達、支えてきてくれた人達、支えてくれている人達、未来を一緒に作っていくだろう人達への想いが溢れてメカラアセガ...ありがとう☆」廣瀬洋一「バンド史・自分史に燦然と輝く“再集結YEAR”だった2016年の春から2017年の春までの我がTHE YELLOW MONKEYを、松永監督が見事に結び紡ぎ繋ぎあげてくださった。ココに嘘・偽りは何一つ無く、ただただピュアでドラマティックな真実が映し出されている。『本人のオマエが感極まってどうすんだよ!?』って言われちゃうほどに心が揺さぶられる作品になりましたね」菊地英二「恥ずかしいほどの素をさらけ出したメンバーを通して監督が感じ取ったものがエンドロールで見えてくると思います。手前味噌ながら、色々と飾り立てた言葉よりも音楽はより多くのモノを物語る事を実感した作品です」伊勢丹新宿にて期間限定ギャラリー&ショップがオープンまた、映画の公開を記念して伊勢丹新宿店隣接のイセタンウエスト2にて2017年11月8日(水)から11月20日(月)までギャラリー&ショップがオープンする。1階では、メンバーとゆかりのあるブランド「キリュウキリュウ(kiryuyrik)」や「ヅィメリ(ZIMMERLI)」などとコラボレーションしたアイテムが販売される。さらに2階では、THE YELLOW MONKEYに影響を与えた"ファッション"、"音楽"、"文学"、"映画"にフォーカスし、3つのカテゴリーに分けてメンバーの私物を展示。THE YELLOW MONKEYの世界観や価値観を体現したギャラリーとなっている。作品情報ドキュメンタリー映画『オトトキ』公開日:2017年11月11日(土)出演:THE YELLOW MONKEY/吉井和哉 菊地英昭 廣瀬洋一 菊地英二監督:松永大司©2017映画「オトトキ」製作委員会【THE YELLOW MONKEY × GALLERY&SHOP】開催期間:2017年11月8日(水)~11月20日(月)※最終日18時終了開催場所:伊勢丹新宿店イセタンウエスト21階2階
2017年08月12日15年ぶりに再集結した日本が誇るロックバンド「THE YELLOW MONKEY」の2016年のツアーに密着したドキュメンタリーのタイトルが『オトトキ』に決定!11月11日(土)より全国公開されることになり、メインビジュアルが解禁となった。1992年のデビュー以来、数々のヒット曲を生み出し、シングル・アルバムセールス合わせて1,000万枚以上のセールスを記録しながら、2001年に活動を休止したロックバンド「イエモン」こと「THE YELLOW MONKEY」。その活動休止から15年。2016年に再結集し、全国42公演、36万人動員のツアーで見事に復活を遂げ、年末の紅白歌合戦にも“初出場”した。この復活劇の1年間を追いかけたのは、「RADWIMPS」野田洋次郎×杉咲花による初長編『トイレのピエタ』が国内外で絶賛された映画監督・松永大司。時には、超至近距離でカメラを回し、時には、“証言”を求めて海外にも渡った。そして、ついに彼らは“ある場所”でのLIVEを仕掛ける。まるでこれからの「イエモン」の行き先をも見出そうとしているかのように。ロックバンドを続けるとは、どういうことなのか。彼らの迫力あるサウンドと、貴重な過去映像、関係者へのインタビューとともに全編で「イエモン」を感じるドキュメンタリー映画が完成した。しかも、今回解禁となった本作のビジュアルのキャッチコピーは、「4Pしようぜ。」。「イエモン」らしい猥雑で挑発的な言葉が、彼ら4人に重なっている。さらに、公開タイトルと公開日決定に合わせ、メンバーと松永監督から熱いコメントが到着した。以下、「THE YELLOW MONKEY」メンバーからコメントが到着した。■吉井和哉僕たちが再びオレンジ色の中央線のラインに繋がったドキュメンタリーです。怒涛のような1年を松永監督の目線で追いかけます。ファンの方々にとっては、イエローモンキーの映画であると同時に皆さんの映画でもあると思います。■菊池英昭人にとっての1年は長いようで短い。短いようで長い。本当にいろんな物が詰まってます。メンバー、家族、待っていてくれた人たち、支えてきてくれた人たち、支えてくれている人たち、未来を一緒に作っていくだろう人たちへの想いが溢れてメカラアセガ…ありがとう■広瀬洋一バンド史・自分史に燦然と輝く“再集結YEAR”だった2016年の春から2017年の春までの我が「THE YELLOW MONKEY」を、松永監督が見事に結び紡ぎ繋ぎあげてくださった。ココにうそ・偽りは何一つなく、ただピュアでドラマティックな真実が映し出されている。「本人のオマエが感極まってどうすんだよ!?」って言われちゃうほどに心が揺さぶられる作品になりましたね。■菊池英二恥ずかしいほどの素をさらけ出したメンバーを通して監督が感じ取ったものがエンドロールで見えてくると思います。手前味噌ながら、いろいろと飾り立てた言葉よりも音楽はより多くのモノを物語ることを実感した作品です。そして、松永大司監督は、「『オトトキ』というタイトルにはいくつかの意味を含めました。それはTHE YELLOW MONKEYというバンドを知らない人にも観てもらいたいという想いを込めて。劇場の大きなスクリーンと音で、彼らの生きている時間を体感してもらいたいです」と想いを寄せた。『オトトキ』は11月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月09日毎回、様々なジャンルで活躍するゲストが集い語り合う「ボクらの時代」の8月6日(日)放送回に、俳優の浅野忠信、村上虹郎、映画監督で俳優でもある長谷井宏紀が出演。浅野さんが「いま一番会いたい2人」だという村上さん、長谷井さんを招いて語られたこととは!?本番組は学者、デザイナー、ビジネスマン、アーティスト、教師、映画監督、タレントから政治家までジャンルにとらわれず、旬で話題の人物から海外で高評価を得ている人、大きな発見や発明を成し遂げた人や日本に感動を与えた人など多彩な顔ぶれが集まり、司会者を置かずゲスト同士の気負わないトークで番組を構成するトーク番組。浅野さんは、90年代、岩井俊二や是枝裕和、青山真治など当時新鋭の映画監督の作品に続々出演。さらにウォン・カーウァイ監督『wkw/tk/1996@/7’55”hk.net』やクリストファー・ドイル監督『孔雀』など海外にも進出。日本のみならず世界で活躍する俳優の先駆けとなり、米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞など大きな業績を挙げ、近年は『マイティ・ソー』や『バトルシップ』『沈黙-サイレンス-』などハリウッド大作にも続々出演、いまや世界的知名度を誇る俳優となった。そんな浅野さんが、役者人生の中で30代の頃に一番つまずいたという。世界中の作品に出演する浅野さんが、いまでも変わらず自身の出演作品を観るときに思うこととは?さらに洋服をくれたり前向きな気持ちを教えてもらったという“ロックな母親”についても赤裸々にトークする。そして父が俳優の村上淳、母が音楽アーティストのUAという“血筋”を持つ村上さんは、「どうやったら母親を傷つけられるか」などを考えた反抗期の頃を告白。両親という存在について語るほか、浅野さんとの初めての会話や自身の出演作を観て毎回思うこと、役者を目指したきっかけなどを明かす。また浅野さんと村上さんの家族同士にある不思議な縁についても話題が展開する。さらにかつて浅野さんと映画の撮影で出会って以来親交があるという長谷井さんは、映画監督としても活動し海外生活が長かった彼ならではの「旅と恋愛」や「お金の価値観」について語る。それぞれ違う立場で活躍する3人がお互いの海外生活での経験や仕事への姿勢などを熱く語り合う30分をお見逃しなく。長谷井さんが日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得て監督、予告編では同作に感銘を受けたという浅野さんがナレーションを務め、世界中の映画祭でも高い評価を得た『ブランカとギター弾き』は現在シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開中。「ボクらの時代」は8月6日(日)7時~フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2017年08月05日毎年夏に行われるシネマカリテ主宰の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2017」にて8月5日(土)より全国順次公開される音楽ドキュメンタリー『すばらしき映画音楽たち』。この度、本作の本編映像がいち早くシネマカフェに到着した。本作は、『ロッキー』や『007』、『E.T.』、『タイタニック』など、世界中の人々の心に残る名作映画たちを支えてきた映画音楽たちが、どのようにして生まれたかを紐解く音楽ドキュメンタリー。7月にはWOWOWにて日本初公開され大反響を呼んだ。映画では、『スター・ウォーズ』シリーズの作曲を手掛けたジョン・ウィリアムズや『ダークナイト』、『ライオン・キング』のハンス・ジマー、『シザーハンズ』のダニー・エルフマンなど、ハリウッドで人気を集める名作曲家たちの貴重なインタビュー映像が集約されており、彼らの映画音楽の創作秘話が次々と明かされていく。そんな彼ら作曲家たちが行う音入れのスポット作業は、撮影編集が終わった後、つまり映画製作の最後に行われる。映画監督は最初に映画の構想を練り、撮影を始め、編集が終わると今度は頭の中で聴こえた音楽を思い出すのだ。しかし、大抵スケジュール通りにいかないこともあることから、「作曲家は待ち疲れてる」と映像で冗談交じりに笑うのは、『ターミネーター』シリーズや『タイタニック』、『アバター』などを手掛けるアカデミー賞受賞監督のジェームズ・キャメロン。一方、『ライオン・キング』『グラディエーター』『ラストサムライ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなど多くの人気作の音楽を数々手掛けているハンスは、「プロジェクトに選ばれたことに初めは有頂天になるが、一人になると青ざめる。そして『やはりジョン・ウィリアムズに頼んでくれ』と電話で断りたくなる。常に恐怖心と戦っている」と意外な本音を吐露。そしてそのほかの作曲家たちも、「苦手分野をカバーする存在」「補う音楽が求められる」など、その映画に携わる際にどのような役割を果たすべきなのかと、自身の考えを語っている。『すばらしき映画音楽たち』は8月5日(土)よりカリコレ2017ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年08月05日初共演となる綾瀬はるかと坂口健太郎を迎え、完全オリジナル脚本で挑む映画『今夜、ロマンス劇場で』。この度、本作の初の映像となる特報映像が公開され、あわせて綾瀬さん演じるモノクロのお姫様と、坂口さん演じる青年が見つめ合う、2人の対比がコミカルでありつつもロマンティックな展開を予感させるビジュアルが到着した。映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)は、ある日、通い慣れた映画館のロマンス劇場で1人の女性と出会う。彼女は健司がずっと憧れていた映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)だった。モノクロの映画の世界からカラフルな現実の世界に飛び出した美雪は、色のついた世界を体験していく。そして、次第に惹かれあう2人。しかし、彼女にはある秘密があった…。「のだめカンタービレ」シリーズの武内英樹が監督を務め、ドラマ「信長協奏曲」の宇山佳佑が脚本を担当する本作は、“逢いたい”気持ちが奇跡を起こす、とびきりロマンティックなラブストーリー。綾瀬さんが現実世界に憧れるモノクロのお姫様を、また映画監督を夢見る純朴な青年を坂口さんが演じる。到着した映像では、モノクロ映画の中で生きてきたお姫様・美雪が、色のある現実世界に現れ、青年・健司と出会うところから始まる。そこで美雪は、鮮やかな紫の藤の花、カラフルなシロップのかき氷、雨の中の赤い傘…など初めて“色”を知り、カラフルな世界を体験していく。また、そんな世界に初めて触れ、様々な表情を見せていく美雪と、それを見守る健司のやさしい笑顔。さらにはガラス越しにキスをしようとするロマンティックなシーンも盛り込まれている。そして、この30秒の映像の中だけでも、王女のドレスを始め、全部で7着も展開される衣装にも注目。なお、本編の中では全部で25着の衣装が使用されているそうで、公開された際にはぜひチェックしてみたい。役作りについて綾瀬さんは、「モニターをチェックして監督と立ちふる舞いを確認しながら、王女らしい言葉遣いや仕草を意識して演じました」と語り、「一組の男女のまっすぐなピュアな人を思う気持ちの美しさ、普段わすれかけていることを思い出させてくれるような、心が温かくなるような作品だと思います」と本作についてコメント。一方坂口さんは、健司について「一生懸命だからこそクスっとなるようなシーンがあったり、美雪のために一途に走る姿が可愛らしくて頬がゆるんだり。そういうキャラクターにしようと監督と相談しながら演じました」と明かし、「美雪と健司の2人の出会いをやさしい気持ちで見てもらえる映画になっていると思います。幸せな2人を、これからご覧になるみなさんの優しさで包んでください」と話している。『今夜、ロマンス劇場で』は2018年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年08月04日女優の綾瀬はるかと俳優の坂口健太郎がW主演を務める映画『今夜、ロマンス劇場で』(2018年2月公開)の特報及びティザービジュアルが4日、公開された。同作はオリジナル作品で、『テルマエ・ロマエ』『のだめカンタービレ』シリーズの武内英樹監督がメガホンをとる。映画監督を夢見る青年・健司(坂口)の前に、モノクロ映画から現れたお姫様・美雪(綾瀬)が現れる。健司が長年憧れ続けたお姫様は、色のある現実世界を体験していく。今回公開されたティザービジュアルでは、綾瀬のモノクロのお姫様姿が明らかに。座り込む健司が見つめ合う、ロマンティックな展開を予感させるビジュアルとなっている。また特報では、美雪が現実世界に現れて“色”を知る様子に合わせ、鮮やかな紫の藤の花、カラフルなシロップのかき氷、雨の中の赤い傘などが印象的に映し出される。さらに美雪を見守る健司のやさしい笑顔や、ガラス越しにキスをしようとする2人のシーンがちりばめられた。本編の中で25着の衣装が用意されている綾瀬は、30秒の特報の中でも王女のドレス、グリーン、ブルー、黒、赤など、全部で7着もの衣装をまとった。綾瀬は「モニターをチェックして監督と立ち振る舞いを確認しながら、王女らしい言葉遣いや仕草を意識して演じました」と役作りについて振り返る。「一組の男女のまっすぐなピュアな人を思う気持ちのうつくしさ、普段忘れかけていることをおもいださせてくれるような、心が温かくなるような作品だと思います」と自信をみせた。坂口は、「一生懸命だからこそクスっとなるようなシーンがあったり、美雪のために一途に走る姿が可愛らしくて頬がゆるんだり。そういうキャラクターにしようと監督と相談しながら演じました」と役作りを語る。綾瀬についても「すごく華がある女優さんなので、白黒の中でも色を想像させてくれるような方。自分の考えをしっかりと持っている、一本芯の通った方でした」と信頼を寄せ、「美雪と健司の2人の出会いをやさしい気持ちで見てもらえる映画になっていると思います。幸せな2人を、これからご覧になるみなさんの優しさで包んでください」とアピールした。(C)2018 「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
2017年08月04日「CINEMA CARAVAN」が総合演出を担当する野外映画祭イベント「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」が神奈川県城ケ島公園にて1日限定で実施される。本イベントは、映画館で上映される機会に恵まれないオリジナル映画を上映する場をつくり、これからの日本映画の活性化をはかるプロジェクトだ。当日は映画上映とともに、フードやドリンクを楽しみながら、映画監督と意見交換などもできる体験型のイベントとなっている。「CINEMA CARAVAN」とは「地球と遊ぶ」をコンセプトに、五感で体感できる移動式映画館プロジェクトで、関東圏のGWの風物詩となった“逗子海岸映画祭”の企画チームでもある。当日上映される映画は、いずれも本映画祭が初公開となるオリジナル作品。 幻想的なライティングや素朴な手づくりの装飾が施された非日常的な空間の中で、映画を楽しむことができる。会場となるのは神奈川県三浦半島の最南端にある、首都圏では数少ない島・城ケ島。園内では、目の前には真っ青な大海原が広がり、日が暮れれば満天の星空に恵まれる絶景の自然スポット。ここで映画祭が開催されるのは初ではあるものの、今後も持続的に実施し、地域の活性化も図っていくという。なお、当日は「CINEMA CARAVAN」制作による三浦市指定重要無形文化財にも指定された「海南神社 例大祭」の映像など、地域に根付く文化を世界に発信する映画も上映する。映画を目で”観る”だけでなく、五感をフルに使ってカラダ全部で楽しむ“体感型”の映画祭。自然あふれる中で、幻想的な体験をしてみては?「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」は神奈川県城ケ島公園にて9月30日(土)、1日限定開催。(text:cinemacafe.net)
2017年08月03日全米初登場No.1を含む、世界52か国でNo.1大ヒットを記録中の『スパイダーマン:ホームカミング』。このほど、主演を務めたトム・ホランドとともに、マーベルが惚れ込んだもう1人の逸材にして、全世界を熱狂させる新スパイダーマンを生んだ新鋭、ジョン・ワッツ監督も初来日することが決定した。本作は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に本格参戦した、15歳の高校生ピーター・パーカーことスパイダーマンが、憧れのアイアンマンに認められ、アベンジャーズの一員になるために、壁にぶつかりながらも“真のヒーロー”として成長していく一途な姿が青春ドラマ満載で描かれる。日本公開まで、もうまもなく。そんなスパイダーマン新シリーズの公開を待ちわびる日本のファンのため、8月7日(金)に開催されるジャパンプレミアに、新スパイダーマンこと英国俳優トム・ホランドとともにジョン・ワッツ監督の登場も決定!ワッツ監督は、1981年アメリカ・コロラド出身のまだ36歳。高校時代から映画を撮り始め、数々のミュージックビデオや広告を手掛けてきた。その後、ホラー映画界の新世代監督イーライ・ロスをプロデューサーに迎え、呪われた衣裳によって父親が人食いピエロへと変貌していくホラー作品『クラウン』(’14)で長編監督デビュー。ケヴィン・ベーコンを主演に迎えた監督2作目『COP CAR/コップ・カー』(’15)で家出少年と悪徳保安官の追跡劇を描いて高い評価を受け、本作に大抜擢された。本作は、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では好評価92%(7月31日現在)というハイスコア。「史上最高のスパイダーマンだ!」「トム・ホランドは完璧なスパイダーマンだ!」と絶賛の嵐を呼んでおり、ワッツ監督はいまや、全世界を熱狂させる映画監督のひとりとなった。先日、アメリカの映画サイト「コライダー」で、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長らが、2019年公開予定の続編『スパイダーマン:ホームカミング2』(仮題)でのワッツ監督の続投を希望していることを明かしており、監督が初来日で何を語ってくれるのかにも要注目。なお、8月7日のジャパンプレミアには、劇中で実際にアクションを披露した“本物”のスパイダーマンの来日も予定されている。『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ホームカミング 2017年8月11日より全国にて公開(C) Marvel Studios 2016. (C) 2016 CTMG. All Rights Reserved.
2017年08月01日カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』とも評され、全米を席巻している映画『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督来日記者会見が、7月31日(月)、都内にて行われた。アクションと音楽の見事な融合を披露したライト監督は、大の音楽好きとしても知られ、週末は「FUJI ROCK FESTIVAL ’17」で楽しんだ模様を自身のTwitterにアップしていたほど。「英国にいたときは『HANA-BI』、『ソナチネ』、『その男、凶暴につき』と北野武作品をよく観ていました。日本で、ぜひ映画を作りたいと思っています」と、ライト監督は日本で撮影することに想いを馳せていた。『ベイビー・ドライバー』は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!』などで名を馳せたイギリス出身の鬼才ライト監督が、本格的ハリウッド長編映画デビューを果たした記念すべき作品。天才的なドライビング・センスを買われ、組織の運転手として高額で雇われているベイビー(アンセル・エルゴート)は、子どもの頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされているが、音楽を聴くことで解消され、テクニックも覚醒する。「次の仕事で最後にする」と決めたベイビーだったが、恋人との関係を組織に嗅ぎつけられ、予想外の暴走へと繰り出すことになる。主人公ベイビーに、『きっと、星のせいじゃない。』『ダイバージェント』のアンセルが起用されたことが話題になった。ライト監督は「カリスマ性がある役者。若いけど、スクリーンでの自信を漂わせています。自分とは、物語に一番結びつけてくれる音楽への愛を共有しています」と、その佇まいを絶賛した。さらに、主人公と自身にも共通点があると語り、「僕ととても似ているのは、音楽をいつも聴いているところ。音楽は、インスピレーションやモチベーションになってくれる」と、音楽への愛を爆発させていた。ライト監督が敬愛するウォルター・ヒル監督に、「アクション映画のアドバイスをもらったか」という質問が記者から飛ぶと、「ヒル監督とは知り合ってから6~7年たつけど、正直、アイデアを話すのも緊張したくらいで、『アドバイスをください』と言うのさえナーバスになってしまって」と緊張の色を浮かべる。「試写やプレミアにお誘いはしたんですけど、なかなかヒル監督が足を運ばず、『もしかして観たくないのかな?』と心配をしたところ、『金を払って観たいんだ』と言ってくれて」とうれしそうに言葉を紡ぎ、「奥さんと初日に御覧になっていただけて、『最高だったよ』と言ってもらえた」と興奮気味に語っていた。『ベイビー・ドライバー』は8月19日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2017年07月31日壮大なスケールとアクションで贈るエンターテイメント超大作シリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。老若男女を取り込み、日本列島に“パイレーツ旋風”が巻き起こる中、貴重なメイキングやスタッフ・キャストのインタビューを含む本作の特別映像をシネマカフェが独占入手した。公開以来、初週末2日間で77万1,516人を動員、興行収入10億4,827万1,900円と、『美女と野獣』の初週末動員数を超え、2017年洋画No.1の爆発的スタートを記録した本作。2週目も週末動員/興行収入ともに1位となり、2週連続No.1を達成。海の日を含む3連休の劇場も、引き続き『パイレーツ』鑑賞者で大賑わいとなり、公開26日間で動員350万人超え、興行収入50億7,859,2200円(7月27日時点)を突破、また週末の興収ランキングでは初登場から3週連続1位を獲得し、4週目も好成績をキープ。夏休み映画No.1の座を譲らず圧倒的な強さを見せている。これまで数多くの大ヒット映画を手掛け、第1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊』から製作を手掛ける映画プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーのインタビューから始まる本映像では、本編映像はもちろん、本作の代名詞ともいえる派手なアクションシーンの撮影風景、監督やキャストのインタビュー映像など盛りだくさん。なかでも、本編序盤の大きな見せ場の1つとなる処刑台のシーンの撮影風景は圧巻だ!日本版の本予告にも登場する処刑台のシーンは、撮影が行われたオーストラリアのモーズランド郊外にある5エーカー(約2万235平方m)の土地にセント・マーティンの町を作り、数千人ものエキストラが参加。実際の爆薬や、セットが崩れる仕掛けを用いて撮影をするため、現場スタッフからエキストラへ「かけ声でビルが爆発します。チャンスは1回ですよ」と緊張感あふれる指示が飛ぶ模様も、この映像に収録されている。エキサイティングでもあり、本編では笑いを誘う場面でもある処刑広場シーンだけで3日間にもおよぶ撮影が行なわれたという。そのほかにも、このセント・マーティンが舞台となる銀行強盗シーンの撮影風景も収録されている。これら、町で撮影をされたシーンはほとんどのセットや仕掛けが実際に作られたものだという。本作の監督のひとりであるヨアヒム・ローニングは、「おそらくすべての監督が、実際に手で触れられるセットを可能な限り使いたいと思っているはずです。しかし、はるか昔の時代を描く作品を作る場合、それはたいてい不可能です。基本的に、その世界が数百年前であるかのように見せるための助けが必要になってくるものですからね。しかし、今回の映画では、町全体を作っただけでなく、そのセットで繰り広げられる銀行強盗のチェイスシーンは、視覚効果なしのリアルタイムで撮影されたものです。あのシーンをあそこまで本物らしく描けたことは、映画監督として夢のようでしたね」と熱弁。『パイレーツ』だからこそできた、大規模セットを使っての撮影を語った。キャプテン・サラザール役のハビエル・バルデム、ヘンリー・ターナー役を務めたブレントン・スウェイツらキャストたちもこの世界観を絶賛しており、カリーナ・スミス役を務めたカヤ・スコデラリオは、撮影現場を「別世界に来たよう」とふり返っている。まさにリアルさを徹底的に追求した本作。ド派手なセント・マーティンでのアクションシーンをはじめ、その圧倒的スケールはスクリーンでこそ体験してほしい。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 2017年7月1日より全国にて公開(C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2017年07月31日俳優の小栗旬(34)が主演を務める人気コミックの実写映画化作品「銀魂」(福田雄一監督)が快進撃を続けている。 「7月14日に公開されましたが、がすでに興行収入20億円を突破。このペースだと今年の邦画実写ナンバー1に躍り出て、興行収入50億円ほどを稼ぎそうです」(映画ライター) 昨年公開された主演作「信長協奏曲」も人気コミックを実写化したものだが、興収46.1億円を記録。2年続けて主演作が当たり今や“ヒットメーカー”となった。だが、ここに至るまでに大きな転機があったというのだ。 「ブレークしていた07年にドキュメント番組『情熱大陸』に出演。史上初の2週間にわたって小栗の密着が放送されました。当時はかなり天狗になっていたそうで、ある芸人が小栗の当時の心境を聞いたところ『(楽屋に)あいさつに来た女優、全員イケんじゃないかってくらい、調子に乗っていた』と語っていました。そのぐらいイケイケだったようです」(芸能記者) そして、その後のある“挑戦”が大きな転機になったようだ。 「事務所の社長は『どんどん好きな仕事をしろ』という方針。そこで小栗は『映画監督をやりたい』とアイディアを出し、10年に初メガホン作品『シュアリー・サムデイ』が公開されました。ところが製作費に5億円ほどをつぎ込んだものの、興収は3億円程度と大コケ。そこで小栗の伸びきっていた“天狗の鼻”が折れたのです」(映画業界関係者) 13年3月に女優でモデルの山田優(33)と結婚し、現在までに2人の子供に恵まれた。 「しっかりと意見は言うものの、以前のようなトゲはなく全体的に丸くなりました。周囲にも気遣いできるようになったため、今では現場スタッフも小栗を盛り立てようとしてくれているそうです」(前出・映画関係者) なかなか当てるのが難しいといわれるコミックの実写化が2作連続でヒット。今後も小栗には大作のオファーが舞い込みそうだ。
2017年07月29日女優の二階堂ふみ、アーティストや女優としても輝くコムアイ、そして独自のダンススタイルで国内外から注目される菅原小春ら同世代の3人が、「ボクらの時代」に出演。それぞれの恋愛観、結婚観を語りながら、自ら選択した道をふり返る。「ボクらの時代」は、毎回、様々なジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組。学者、デザイナー、ビジネスマン、アーティスト、教師、映画監督、タレント、そして政治家まで、一つのジャンルにとらわれることなく、旬で話題の人はもちろん、海外で評価を得ている人、大きな発見・発明を成し遂げた人、日本に感動を与えた人など、多彩な顔ぶれが揃い、司会者を置かず、あくまでゲストの、気負わないトークのみで番組が構成され、人気を博す。7月30日(日)放送回では、“二階堂ふみ×コムアイ×菅原小春”という人気女性陣が出演。異なる分野で活躍する若き3人が、トークに花を咲かせる。12歳で芸能界デビューした、二階堂さん。女優として活躍する中で、焦りや恐怖を感じていた苦悩の時期があったことを告白。「一生勝てない」と語る母親への想いを、出産直前の珍エピソードを交えて披露する。10歳の頃からダンスを始めた海外でも活躍するダンサー・菅原さん。彼女が、「ダンスは、踊れない人のダンスの方がかっこいい」と語る、その理由とは…?そして2人とは対照的に、前向きなコムアイさん。農業に魅了されたという学生時代から、音楽の道へ進んだきっかけとは?さらに、同時に複数人と付き合っていた過去を暴露…!?恋も仕事も自由なスタイルの彼女の生き方に注目だ。それぞれが選んだ道、苦悩、恋愛・結婚観に至るまで、異なる感性を持つ3人が織りなす、赤裸々トークは必見だ。「ボクらの時代」は毎週日曜日7時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年07月29日プロ・アマ問わず映像クリエイターと作品企画を発掘するTSUTAYA主催プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」(以下TCP)の1次審査結果が28日、発表された。同プログラムは今年で3回目を迎え、最終的に採用された3作品にそれぞれ5,000万円以上の製作費が用意される。今年は4月20日から6月13日まで応募された作品を選考対象とし、268企画が集まった。TSUTAYAやカルチュア・エンタテインメントのスタッフ約100人による厳正な審査の結果、18人が1次審査を通過。2016年度の選出監督の中から2人が参加し、合計20人が2次審査へ進むこととなった。前年よりも女性の応募者が増え、年齢層は30代が最も多く、次いで40代、20代。大学生による新鮮な視点から、映像業界に携わるプロ目線で緻密に構成された企画まで、幅広いテーマの作品が寄せられた。TCPプロデューサーの遠山大輔氏によると、最も多かったテーマが「家族」。そのほか、「記憶転移」「AI(人工知能)」など世相を反映させたものも目立ったという。なお、今年からポストプロダクション・IMAGICAが協賛することが決定した。○1次審査通過企画(応募者名50音順・敬称略)『ミステリー・パッセンジャー(仮)』天野千尋(映像制作)人は、常に「正しい」行動がとれる訳ではない。理性と欲求の間で葛藤し、結局「正しさ」を捨ててしまうことも多々ある。だが、そんな姿こそ人間らしく、魅力的である。『モータープール(仮)』ウエダアツシ(映像制作)大阪では月極め駐車場のことを「モータープール」と呼ぶ。そこの利用者は車も人生も十人十色。同じ駐車場というだけで普段交わらない境遇の人々がバッタリ出会い、それぞれの人生がちょっぴり変わっていく群像劇。『指に輪っか(仮)』上田迅(会社員)「父からの愛、そして父としての愛」子供が生まれる。どのように接すればいいのだろう。どのように愛したらいいのだろう。父親になるとは、どういうことなのだろう。僕の父は、どうやって父親になったのだろう。『インサイドフィッシュ(仮)』大井駿(映像監督)人間、誰しもが持っている「思い込み」思い込む事で人間は何者にもなれる。そう、善にも悪にも。今回は人間の悪に焦点をあて、「深く思い込む事の怖さ」がテーマです。『火葬場の女(仮)』岡田茂(演出/脚本家/ディレクター)両親の事故死をトラウマに抱き続け生きてきた天涯孤独の愚直な女。その無味乾燥だった人生に訪れた人生最大のターニングポイント。それは転落への序曲か待ち望んだ転機か?火葬炉の炎の中に見つけた「人生の選択」。『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』片岡翔(映画監督/脚本家/小説家)「生きている」とはどういうことか。死んだ家族の脳を人形やぬいぐるみに移植すると、どうなるのか。これはそんな好奇心から生まれた企画です。『My Heart(仮)』金田萌(大学生)個人のもつ価値観や感情は日々変化するため、愛し方、愛され方に答えはない。絶対に変わらないと信じていた愛も、ある日突然変わってしまうかもしれない。そんな生きるすべての人が関わる「愛の形」に正解はあるのかを問いかける。『白鳥と赤い風船(仮)』熊谷まどか(映画監督)「人は皆、世界と、誰かと繋がっている」自分のささやかな行動が、渡り鳥のように飛んでいき、思いがけず遠くの誰かの支えになっていた。その事が今、自分に力をくれる。人は、世界は、繋がってできている。『大空とん吉とん平漫才台本(仮)』清水孝之(映像ディレクター/広告プランナー)漫才を通して、クリエイターが他人のアイデアを「パクる」ことの罪の大きさと、その償いの先に生まれるオリジナルへの深い敬意を描く。『栄光のB級エスパーズ(仮)』たかせしゅうほう(監督/脚本家)22年前のテレビ番組『世界びっくりショー』に出ていた5人の≪超能力者≫の今を調べる女子大生の物語。『Oz(オズ)(仮)』竹林亮(CMディレクター)AI(人工知能)です。我々は如何にAIと向き合うのか?正に今、差し迫ったこの命題を、AI映画監督『Oz(オズ)』と一緒に映画を作ることになった人々に焦点を当て、鋭く抉りながら可笑しく描き切りたい。『イカメッシー(仮)』田中智章(監督/脚本家)「ひきこもり」は部屋にこもるが、現代に生きる我々もみな、会社や家族など集団としての「カラ」に依存する「ひきこもり」ではないか? その固いカラを、傷だらけになりながらも破ってみせる者の姿を痛快に描きたい。『水上のフライト(仮)』土橋章宏(自営業)パラリンピックカヌーを題材とし、「障害はハンデではなく個性だ」というテーマを、実在の女子選手をモデルとした挫折と復活の物語の中で描く、感動ポルノではないヒューマンストーリーです。『ダブルスタンダード 教室とステージ(仮)』中野森(映画監督/CMディレクター)人は皆、複数の立場や肩書きを持って生きている。この物語は、「教師なのにアイドルファン」「アイドルなのにいじめられっ子」という二面性を持つ二人が、お互いに隠してきた場所で出会うことにより生まれる、気まずい心の交流を描く。『リトル・ヒーローズ(仮)』中村公彦(映像ディレクター/脚本家)東北に住むローカルヒーローが好きな少年たちが、震災により失われたヒーローショーを復活させるまでの成長の日々を、ファンタジー要素を交え、地域の復興の姿と重ね合わせながら描く作品です。『2/1イチブンノニ(仮)』針生悠伺(映像ディレクター)テーマは「父から息子への無償の愛と責任」。子供に無関心だった父親が、心臓移植が必要となった息子を救うために、そのドナーとなる息子のクローンを育てる中で、父としての愛情と責任を取り戻していく物語です。『たとえ嘘でも、突き抜けろ!(仮)』藤澤浩和(監督/脚本家)嘘で飾った自分に好意を抱く、理想ドンピシャの女性が現れた為、後付けで努力を重ねて嘘を本当にしていく男の奮闘記。入り口が間違っていようとも、強烈な情熱や努力の体験は、人を成長させる事を描くコメディ。『初恋(仮)』目黒啓太(映像制作)人間に混じって中学校に通うロボット(AI)の少年が、転校生の少女に恋をした。その愛は、本物なのか? AIの愛と人間の愛に、本当は隔たりなどないのではないか? なぜ我々は、「心」や「愛」に翻弄されるのか?『カオルという女(仮)』湯浅典子(監督)『人が死ぬということ。人を送るということ』が今作の超直球なテーマです。人生において普遍的に、善人、悪人問わず誰しもに波及するこのテーマを、最大級の皮肉と愛を込めて葬儀を舞台に重喜劇として描き切りたいです。『「あれかしと祈る」(仮)』吉野主(映像ディレクター/助監督)極限まで追い詰められた時に人間が成長する姿は、目も当てられないほど悲哀に満ちていて、そんな人から生み出される"希望的観測"は胸に突き刺さる辛辣なドラマ性を秘めている。
2017年07月28日スティーブン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』が2018年4月20日(金)に公開される。スティーブン・スピルバーグ監督最新作本作は、スティーブン・スピルバーグ監督最新作。彼はこれまで『E.T.』『ジュラシック・パーク』『A.I.』『マイノリティ・リポート』と数々の“SF映画の金字塔”を打ち立て続けてきた。そして『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』において2度のアカデミー賞監督賞に輝き、監督作のトータル世界興行収入は93億6000万ドルを超えると言われている。「VR」が舞台のSFアドベンチャーそんな彼の最新作は、アーネスト・クラインによるベストセラー小説「ゲームウォーズ」の実写化。VR(バーチャルリアリティ)を舞台にしたSFアドベンチャーとなっている。リアルVRワールド「オアシス(OASIS)」とは?日米の超有名キャラクターたちが大集結、夢が叶えられる超リアルVRワールド[OASIS]は、人々の唯一の居場所だった。作り出したのはハリデーといういかにも堅物の天才。舞台は貧困の差が激しい2045年。人類の歴史を変えた仮想ネットワークシステム「オアシス」に、世界へ向けてメッセージが突如発信された。この仮想世界を開発し巨万の富を得たジェームズ・ハリデーが死去、「オアシス」に隠された謎を解き明かし者に、すべての遺産を譲り渡すと――。かくしてその覇権を賭けた争奪戦が開始される。主人公で、オタクの高校生ウェイドも参戦する。彼は「俺はOASISマスターになる!」と拳を突き上げて奮い立たつ。ウェイドを演じるのは『ツリー・オブ・ライフ』でデビューし、『X-Men:アポカリプス』でサイクロップスを演じた、タイ・シェリダンだ。映像には日本のアニメ・特撮ネタも公開された映像には、主人公のウェイドが、バーチャルリアリティの世界へ飛び込み、目を見張る程美しく刺激的なVRの世界が次々と展開。体験したこともないような映像世界がスピーディーに繰り広げられている。また、原作小説が80年代当時のポップカルチャーや特撮ネタをふんだんに盛り込んだストーリーであることから、映像にも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、『アイアン・ジャイアント』のアイアン・ジャイアント、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインといったキャラクターたちが写り込んでいる。さらに、日本でお馴染みの人気アニメキャラクター達も多数登場。『AKIRA』に登場する金田のバイクに始まり、『ストリートファイター』シリーズの人気キャラクター春麗やブランカ、サガット、また『オーバーウォッチ』のレナ・オクストンが大画面に現れる。そして、根強い人気を博す『機動戦士ガンダム』からは、連邦の白いヤツこと“RX-78 ガンダム”の姿も。『新世紀エヴァンゲリオン』も登場している原作。本作でもその姿を見れるかは、劇場に足を運んでからのお楽しみだ。公式アートブックも公式アートブックとして『メイキング・オブ・レディ・プレイヤー1』が、2018年3月30日(金)に発売される。ビジュアルブックでは仮想空間やキャラクター、物語のバックグラウンドなど映画の舞台裏が紹介される。映画のコンセプトアート、スケッチ、ストーリーボードなどの図版に、スピルバーグ監督、原作者のアーネスト・クラインなどのクリエーターのコメントや解説が加えられている。ストーリーいまから27 年後の世界。17 歳のウェイドは、新世代のVR ワールド[オアシス]に生きていた。ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される――「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56 兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。ウェイドと全人類の、夢を賭けた争奪戦が始まる!【詳細】『レディ・プレイヤー1』公開時期:2018年4月20日(金)監督:スティーブン・スピルバーグキャスト:タイ・シェリダン配給:ワーナー・ブラザース映画■公式アートブック『メイキング・オブ・レディ・プレイヤー1』発売日:2018年3月30日(金)価格:3,888円(税込)著者:ジーナ・マッキンタイヤー序文:スティーブン・スピルバーグ前書:アーネスト・クライン(原作『ゲーム・ウォーズ』著者)仕様:254×279㎜/並製/156頁
2017年07月28日無料で楽しめるインターネットテレビ局「AbemaTV」では、次世代の才能を発掘することを目的として「NEXT CREATOR’S COMPETITION」を開催。そしてこの度、本日7月27日(木)よりオリジナルドラマ化を目指して脚本を募集開始することを決定した。「AbemaTV」での番組放送や作品化を前提として、若い世代の才能ある人材を発掘し、広く表現、発表する場を提供することを目指す「NEXT CREATOR’S COMPETITION」。今回はその第1弾「シナリオライター賞」として、脚本家に焦点を当てた。募集テーマは、「10代~20代の若い女性を熱狂させる恋愛ドラマ」。受賞作品は「AbemaTV」のオリジナルドラマとして2018年中の放送を予定してるほか、大賞には500万円、優秀賞には100万円の賞金が贈られる。応募条件は、年齢35歳以下、プロの脚本家を目指す者とし、1次審査応募にあたっては作品企画書・作品情報とあらすじ、A4用紙でのプロット10枚のみで可能となっている。審査員には、「花より男子」シリーズの脚本家で映画監督の宅間孝行を始め、『溺れるナイフ』の監督・山戸結希、『ヒロイン失格』の脚本家・吉田恵里香、「せいせいするほど、愛してる」を共同脚本として手掛けた脚本家・井上聖司、現在放送中の「脳にスマホが埋められた!」で企画を担当した放送作家・鈴木おさむと多彩な審査員陣が参加。審査委員長には、株式会社AbemaTV代表取締役社長の藤田晋が務める。宅間さんは「俺は30を過ぎてから書き始めました。自分は書けるとは思ってなくて。いまだに書くのは辛くて大変で。だけど根性で頑張ってます。そうなんです。書くのは才能じゃなく根性です。絶対おもろいモンを作ってやるぞ、という根性。500万取ってやるぞ!という根性。これさえあれば絶対書ける!僭越ながら楽しみにしてます」と期待を語り、鈴木さんは「僕がこれまで何度も言ってる言葉をここで伝えます。『やる』と『やろうと思った』の間には大きな川が流れてる。世の中のほとんどの人が、やろうと思った、で終わる。これまで何度も脚本や物語を、やろうと思った、で終わらせてた方。あなたのやろうと思ったを、やる、に変える最大のチャンス。最初はみんな素人!このチャンスを使って、いまの『位置』から、はみ出せ!!」と力強いメッセージを寄せている。「NEXT CREATOR’S COMPETITION」~シナリオライター賞~の1次募集は7月27日(木)~9月15日(金)24時まで。(cinemacafe.net)
2017年07月27日1942年5月27日にチェコで実際に起きた「ハイドリヒ襲撃事件」(エンスラポイド作戦)を描いた史実サスペンス『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』。この度、元ファッションフォトグラファーのショーン・エリス監督と、キリアン・マーフィ&ジェイミー・ドーナンの主演2人の姿を捉えたメイキング写真がいち早くシネマカフェに到着した。第二次世界大戦直下、ナチスはヨーロッパのほぼ全土に占拠地域を広げていた。ヒトラーの後継者と呼ばれ、ナチス第3の実力者であるラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府はハイドリヒ暗殺計画を企て、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)ら7人の兵士の暗殺部隊を、パラシュートによってチェコ領内に送り込む。ヨゼフとヤンはプラハの反ナチス組織や家族と接触し、暗殺計画を進めていく。ついに無謀なミッションは実行されるが、ハイドリヒ襲撃に憤慨したナチスは常軌を逸する残虐な報復を始める――。メガホンを取ったのは元有名ファッション・フォトグラファーという異色の経歴を持ち、監督を手掛けた『フローズン・タイム』は第59回カンヌ国際映画祭に招致され、『ブロークン』は第24回サンダンス国際映画祭でプレミア上映されるなど、映画監督として瞬く間にキャリアを積んでいるエリス監督。また、祖国のためにナチスに立ち向かう兵士役に、クリストファー・ノーラン作品の常連キリアンと、2014年に「世界で最もハンサムな顔100人」ランキングで見事1位を獲得したジェイミーが初共演を果たしている。そしてこのほど、本作のメイキング写真が到着。銃口をこちら側に向け、鋭い眼差しを見せるカットや、監督を交え話し合っているような様子が写し出されている。エリス監督は、「2001年にエンスラポイド作戦のドキュメンタリーを観て、初めてこの話を知った。第二次世界大戦の出来事全般にかねてから興味があったが、こんなにも勇敢で感動的な話にいままで出会わなかったことに驚き、これは映画化すべき話だと感じた」と本作製作の経緯を語る。また、主演の2人については「ジェイミーは、私がヤンに求めていた強烈なプレッシャーの中で短絡的になる弱さを見事に引き出してくれた。キリアンは、ヨゼフを苦しめる道徳的不安を隠しながら、ミッションに挑む自信と冷徹な決断を示す方法を見出してくれた」と高く評価。主人公ヤンとヨゼフの決死の覚悟と苦悩、そしてナチス・ドイツの凄惨極まりない報復まで余すことなく描く本作は、戦争がもたらすものとは何か?と、また改めて考えさせられる作品となりそうだ。『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は8月12日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 2017年8月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2016 Project Anth LLC All Rights Reserved
2017年07月25日富士山の麓で行われる映画フェス「湖畔の映画祭」が、山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場にて2017年8月4日(金)から8月6日(日)まで開催される。「日本一美しい映画祭」といわれる「湖畔の映画祭」は、国内インディペンデント映画を中心に上映する、日中は大自然を満喫し、夜は月光の下で様々な映画を楽しむイベントだ。会場となる本栖湖キャンプ場には、映画祭専用のテントエリアを開設され、キャンプをしながら映画鑑賞という贅沢な体験をすることができる。上映作品のなかでも特に注目なのは、カンヌ国際映画祭受賞作である『淵に立つ』。主演の平穏な暮らしを営む夫婦が心の奥底に抱えていた秘密が、夫の昔の知人の登場をきっかけにあぶり出されていく。謎めいた魅力あるたたずまいで夫婦を翻弄していく男を演じるのは『私の男』などに出演した浅野忠信、夫婦はそれぞれ古舘寛治、筒井真理子が演じる。映画鑑賞以外にも、「ナンバーガール」で知られる田渕ひさ子、NHKのEテレ「シャキーン」に楽曲提供を行ったT字路sなどアーティストのライブや森の中でのヨガ、上映作品の監督たちのトークイベントなどのイベントが目白押し。また50名以上の映画監督、プロデューサー、俳優らが舞台挨拶に訪れる。映画祭を実施するために必要な環境保全費を募るプロジェクトも同時開催。参加特典は、思い出として保存できる紙の入場券や、リストバンドだ。【詳細】「湖畔の映画祭」開催日:2017年8月4日(金)~8月6日(日)会場:山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18アクセス:・車の場合 東京より車で2時間半 河口湖ICより40分・電車/バスの場合 河口湖駅下車 路線バスにて60分チケット(通し券):・一律前売り 3,500円(税込)・当日券 4,000円(税込)※18歳未満は当日券2,000円(税込)※親1名につき小学生以下1名無料取扱いサイト:チケットぴあ、e+宿泊:・周辺のホテル・民宿等は各自で予約が必要・テントエリア利用料1人につき 1,500円(税込)・公式Webサイトにて本栖湖キャンプ場バンガローの予約可(抽選)上映作品一例:『淵に立つ』(深田晃司監督)『14の夜』(足立紳監督)『ポエトリーエンジェル』(飯塚俊光監督)『トータスの旅』(永山正史監督)『アウトドア・ビギンズ』(リム・ジンスン監督)出演アーティスト:T字路s/田渕ひさ子/クリトリック・リス/玉手初美/久遠(Project Agni)
2017年07月22日「時間がない」、「忙しすぎる」。日々生きていて、そう思ったことはないだろうか。世間は休む暇も与えてくれず、時間にも心にも余裕はなく、自分が何のために生きているのかも分からなくなってくる。そんな世の中で生きる私たちに普段は忘れてしまいがちな「幸せ」や「生きる」ことの意味を届けてくれる映画が日本で7月29日から公開される。フィリピンを舞台にある孤児の少女と盲目のギター弾きとの旅を描いた映画『ブランカとギター弾き』だ。2015年に監督・長谷井 宏紀氏によって制作された本映画は、「幸せとは、生きるとは何か考える余裕を心に与えてくれる」。今回、Be inspired!は長谷井監督に本作への思い、そして現代社会における彼の使命についてなどの話を伺った。「生きる力」の輝きを物語にしたかった『ブランカとギター弾き』はフィリピン、マニラの路上で生きる少女ブランカが「お母さんをお金で買う」ことを思いついたところから始まる。そして彼女は路上で知り合った盲目のギター弾きピーターを巻き込み、母親を買うための旅に出た。この旅を通して、不公平な世界のなかで、様々な困難に直面する彼女だが、ピーターとの絆を深めながら、やがてお金では買えない大切なことに気づくのだった…。長谷井監督・ブランカ・ピーターPhoto by Dorje Film今作が長編監督デビューである長谷井氏。最初から映画を撮りたいと思っていたわけではなく、映像や映画を撮り始めたきっかけを聞くと、「特にないかな」とあっけらかんに答えた。今回の制作は、彼が世界中をバックパックで旅していた時、毎年通っていたフィリピン・マニラのスラムである「スモーキーマウンテン」での子ども達との出会いや経験がきっかけだったそう。自分にとって、そこにいた力強い子ども達から、「前向きな力」を感じることができた。そして彼らのその生きる力がすごく輝いているところを本当に物語にしたかった。そして彼は社会に対してこんな疑問を抱いていたという。子どもの頃って、ちょっとよく分からないことって世界中にいっぱいあるじゃん。「なんでお金持ちと貧乏はいるの」とか疑問に思うことが結構あって、大人になるといろんな角度で理解して、“分かった風”になる。でもそれをほんとに突き詰めていったら、すごいみんな分からなくなると思うんだよね。確かに世界はとてもシンプルな問いで溢れていてる。でもそれをいちいち疑問に思い、解決するために行動に移している人は、多くないのではないか。「見た人の心が温かくなってほしい」。彼が映画に込める思いPhoto by Dorje Filmこの映画がどこまでできているか分からないけど、やっぱり映画を見た人がどこか楽になってもらいたいなっていうのはある。見終わったあとに、心がちょっと温かくなれるような。そう長谷井は自身の作品へのこだわり、映画に対する思いについて話した。今僕たちが暮らしてる社会って「自分の居場所」がなかなか見えづらいし、見失ってしまいがち。そんな社会の中で、主人公のブランカは社会に「大事なもの」があることを見つけ、貧しい状況でも、たくましく乗り切っていく。彼女の姿を目の当たりにして、何かみんなに勇気を感じてほしい。そういう感じで映画が広がってくれると嬉しい。「大人になって行くうちに忘れてしまった感情」や、「先進国で生きることで忘れてしまった感覚」をこの映画で思い出させてくれる。先進国である日本で育った人に響く、彼の熱いメッセージが込められているのだ。また、自身のスラムでの人間関係を通して先進国に暮らすことで忘れてしまいがちな感情や感覚といったところを表現できたことも大きいという。いろんな人間関係があっていろんな人に助けられながら、ほとんど助けられながらいろんなものを経験させてもらってきた中で、自分が思っていたことをシンプルで小さな映画だけど表現できた。彼の伝えたいことや思いは“生きる力の美しさ”、“みんなに勇気を感じてほしい”というようにいたってシンプル。しかしそれが生きる上でとても大事なことなのかもしれない。発信できる人が発信し続けていくことが大事Photo by Dorje Film非常に忙しい生活を送っている我々日本人は自分以外のもの、関係のないものに対して目を向けられない、気にしていられないのではないか。生活していて、自分に関係ないものを気にする余裕がないんだと思う。忙しすぎるんじゃないかな。逆に言うと、余裕があれば、みんな自分以外のものに対して議論しあう時間も作れるけど、それを言ってられないんだと思う。だからやっぱり僕みたいな時間に余裕があって、発信できる人が発信し続けていくっていうことが大事なのかもね。こういった日本社会の現状が彼を映画製作へと駆り立て、「人の価値観だったり、心にある壁を壊してあげること」、そして「時間に追われ自分以外のものに関わっていられない人と社会から見放されている人との架け橋になること」が彼の使命になっているのではないだろうか。何かと時間に追われるこの世の中で、常に余裕を持って生活するのは難しい。しかし長谷井監督の映画『ブランカとギター弾き』が、今を生きる上でほんの少しのだけ「時間」、そして「心」に余裕を与え、「本当の幸せ」を考えるきっかけになるに違いない。長谷井 宏紀(Kohki Hasei)岡山県出身映画監督・写真家。セルゲイ・ボドロフ監督『モンゴル』(ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル合作・米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品)では映画スチール写真を担当し、2009年、フィリピンのストリートチルドレンとの出会いから生まれた短編映画『GODOG』では、エミール・クストリッツァ監督が主催するセルビアKustendorf International Film and Music Festival にてグランプリ(金の卵賞)を受賞。その後活動の拠点を旧ユーゴスラビア、セルビアに移し、ヨーロッパとフィリピンを中心に活動。フランス映画『Alice su pays s‘e’merveille』ではエミール・クストリッツア監督と共演。2012年、短編映画『LUHA SA DESYERTO(砂漠の涙)』(伊・独合作)をオールフィリピンロケにて完成させた。2015年、『ブランカとギター弾き』で長編監督デビューを果たす。現在は、東京を拠点に活動中。【作品歴】『GODOG』2009・kustendorf国際映画・音楽フェスティバルグランプリ金の卵賞『LUHA SA DESYERTO砂漠の 涙』2012『ブランカとギター弾き』2015※動画が見られない方はこちら【あらすじ】二人でいれば、悲しみは半分。しあわせはたくさん。夏の果ての街角を、愛の歌が通り抜けていく―窃盗や物乞いをしながら路上で暮らしている孤児の少女ブランカは、ある日テレビで、有名な女優が自分と同じ境遇の子供を養子に迎えたというニュースを見て、“お母さんをお金で買う”というアイディアを思いつく。その頃、行動を共にしていた少年達から意地悪をされ、ブランカの小さな段ボールで出来た家は壊され、彼女は全てを失ってしまった。途方に暮れるブランカは出会ったばかりの流れ者の路上ギター弾きの盲人ピーターに頼み込み、彼と一緒に旅に出る。辿り着いた街で、彼女は「3万ペソで母親を買います」と書かれたビラを張り、その資金を得るために窃盗をする。一方でピーターは、ブランカに歌でお金を稼ぐ方法を教える。ピーターが弾くギターの音に合わせて、歌い出したブランカの歌声は街行く人々を惹きつけ、二人はライブ・レストランのオーナーから誘われて、幸運なことにステージの上で演奏する仕事を得る。十分な食べ物、そして屋根のある部屋での暮らしを手に入れ、ブランカの計画は順調に運ぶかのように見えたが、二人の成功を快く思わないレストランの従業員に店の金を盗んだと罪をなすりつけられ、彼らは再び路上に戻る羽目になってしまう……。Portrait photo by Jun Hirayama Text by Nozomi Hasegawa ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!4年間で800体のテディベアを病気の子どものために製作。大人が忘れかけた“世界をよくする13歳の哲学” 人に優しくすることの大切さは多くの人が分かっているが、実行するのは難しい。しかしそれを「テディベアを作る」という形で行動に移し、たくさんの人の笑顔を作った13歳の少年がいる...
2017年07月22日六本木の街を舞台にしたアートイベント「六本木アートナイト 2017」が、2017年9月30日(土)~10月1日(日)の2日間にわたって開催されます。今回は、「未来ノマツリ」をテーマに、メインプログラム・アーティストには写真家の蜷川実花を起用。さらに「東南アジア・プロジェクト」もスタート。国内外で活躍する気鋭のアーティストが集結する一夜限りのアートの饗宴を、体感してみてはいかがでしょうか。一夜限りのアートの祭典!「六本木アートナイト」が今年も開催「六本木アートナイト」は、六本木の街を舞台とした一夜限りのアートの祭典です。生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に、2009年からスタート。例年、六本木の様々な商業施設や文化施設に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどの多様な作品が登場し、コアタイムとなる日没から夜明けまでの時間帯にも、街を回遊する人の波が絶えることがないほどの人気ぶり。初開催以来発展を続ける、東京を代表するアートイベントに、今年も期待が高まっています。今年のテーマは「未来ノマツリ」!夜通しアートに包まれる「六本木アートナイト」の今回のテーマは「未来ノマツリ」。メインプログラム・アーティストには、写真家・映画監督として幅広く活躍する蜷川実花を起用し、美しく妖艶な世界観を創出します。また、今回は初の試みとして、東南アジアにゆかりのある日本人アーティストや、現代アートに沸く東南アジアより注目アーティストを招き、様々な人々と協働しながら作品を制作・発表するプロジェクト「東南アジア・プロジェクト」も開催されます!さらに、東南アジアのアーティストが“祭”をテーマに地域のコミュニティメンバーと協働して作品を制作、「六本木アートナイト」本番で作品を発表する予定です。アジアを中心に世界中から彩り豊かなアートやパフォーマンスが集まり、新しくクリエイティブな「未来ノマツリ」が展開されます。●メインプログラム・アーティストは、写真家・映画監督の蜷川実花「六本木アートナイト」では、今回のテーマである「未来ノマツリ」に共鳴した複数のインスタレーションを計画中。メインプログラムには、蜷川実花氏の真骨頂である強烈かつ独特の色彩感と、モチーフが存分に展開される予定です。縦横無尽の活動で圧倒的な人気を誇る蜷川実花氏。いまやその人気は海外にも拡大し、特にアジアの国々では多くのファンを獲得しています。写真集や、雑誌などのメディアでの露出はもちろんですが、台湾、香港、マレーシアなどでは、展覧会も開催され多数の観客を集めています。そんな蜷川実花氏が手掛ける作品が、今回の六本木アートナイトにおける蜷川作品以外のもうひとつの軸である「アジア」をテーマとする作品群と相まって、六本木の街の風景が劇的に変わります。●「東南アジア・プロジェクト」が初稼働!「六本木アートナイト 2017」の注目プログラムの1つ「東南アジア・プロジェクト」。東南アジアのアーティストや東南アジアにゆかりのある日本人アーティストを招聘し、様々な人々と協働しながら作品を制作・発表するプロジェクトが、今年初稼働します。東南アジアで活躍するアーティストが、六本木の街や人々と関わりながら、アート作品作りを通して六本木の街を盛り上げます。「未来ノマツリ」をテーマに、地域のコミュニティメンバーとアーティストが、協力し創り出すアート作品に注目してください。●「東南アジア・プロジェクト」の参加アーティスト、作品ナウィン・ラワンチャイクン《六本木物語》タイのアーティストのナウィン・ラワンチャイクンが六本木を舞台にした映画や絵画、ダンスなどを制作。六本木の人達が登場しながら、この街の様々な表情と魅力が映し出されます。ネオ・アンゴノ・アーティスト・コレクティブ 《巨人と歩く:彼らは私たちと同じ(六本木ヒガンテスプロジェクト)》巨人祭で有名なフィリピン・アンゴノのアーティスト集団が、六本木を舞台に、アートナイトでしか見ることができない巨人祭手掛けます。国立奥多摩美術館《国立奥多摩美術館 24時間人間時計 〜アジア編〜》2012年に東京都青梅市に発足したアーティスト・コレクティブ「国立奥多摩美術館」が登場。メンバーの多くは、東南アジアで作品発表の経験があります。今回は、アジアをテーマに人が時計の針となる「24時間人間時計」に挑戦します。イベント詳細名称:六本木アートナイト 2017開催日:2017年9月30日(土)、10月1日(日)<コアタイム>9月30日(土)17:27【日没】〜10月1日(日)【日の出】05:36開催場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース入場料:無料(但し、一部のプログラム及び美術館企画は有料)公式サイト:
2017年07月22日“米国でもっとも成功したジャパニーズコンテンツ”とも言われ、日本で生まれ、アメリカで育ったハイブリッド型ヒーローを、ハリウッドで大型プロジェクトとして映画化した『パワーレンジャー』が7月15日に公開に!新たにパワーレンジャーとしてスーパーヒーローになる宿命を負う5人の若者たちは、それぞれに現実的な問題を抱え、スーパーヒーローとして相応しい人間になろうともがくキャラクターが実に斬新だ。本作のメガホンを握ったディーン・イズラライト監督は「それこそが重要だった」と語るが、その真意とは!?――5人の若者がヒーローに選ばれただけじゃダメで、ヒーローになるために努力をしなければいけない描写を重点的に描いていて、とても興味深く拝見しました。それこそがまさに、この映画で強調している部分で、監督をしたかったポイントでもあったよ。この映画は、どうやってスーパーヒーローになっていくかという成り立ちを語る映画であって、キャラクターが中心の映画だからね。スーパーヒーローはあくまでもキャラクターのメタファーであって、彼らが肉体的にも精神的にも成長して大人になっていく過程を、スーパーヒーローになっていくことで描いている。だから、実際に変身する瞬間は遅くて、映画の最後のほうに持っていくことになったのさ。――なかなか変身しないなと観ていて思いましたが、そのことも狙いだったということに途中で気が付きました(笑)スーパーヒーローの映画なのに映画の3分の2を過ぎてから変身するって、かなり大胆なことだとは僕も思うけれども、そうでもしないとアクションとアドベンチャーの映画にはならないと思ったよ。おかげで、この映画はとてもユニークなものになったと思うよ。――その一方で、敵のキャラクターがコミカルに映るシーンもあるなど、シリアスなだけではなかったですね。そのサジ加減については、どういう感覚を持っていましたか?それは撮影や編集をしながら見つけていったポイントだけれど、いいバランスは、コミカルな部分が、このキャラクターならばありというキャラクターにとってリアルなものであれば、映画で観ていてもおかしくないと思ったかな。――話を戻しますが、最初の質問でスーパーヒーローになるための努力が要るという話をしましたが、それはどの人にも当てはまる普遍的なテーマですよね。そのテーマについて、自分自身に当てはめて考えたりなどは?僕は自分のことをスター監督とは思っていないよ。もちろんあこがれている監督は何人かいて、彼らのことはスター監督だと思っている。そこへの道のりは長いと思っているけれど、この規模の大作を撮ったということで、以前よりはいい監督になったという自信はついたかな。特に今回の『パワーレンジャー』では撮りながら学んでいったことも多かったので、ものすごくいろいろないい経験をさせてもらったよ。マラソン選手になって、自己新記録を出したような感じかな。――ちなみに目標としている監督は、どなたですか?リドリー・スコット、スピルバーグ、ロバート・ゼメキス、今の人で言うと、デヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーランなどかな。独特で革新的なものがある映画で、大きなキャンパスではあるけれども、実質がある映画を撮りたいと思っているよ。――本作は、いろいろな世代の人に向いている映画だと思いましたが、監督としては、どういう人たちに観てほしいですか?若い人たちに観てほしいかな。主人公はティーンエイジャーで、彼らが成長していく話なので、その年代に近い人たちにおすすめなのかなって思う。これはキャラクター重視の映画なので年上の人たちも楽しめると思うので、ぜひ観てほしいです。■プロフィールディーン・イズラライト南アフリカ出身。ロサンゼルスのアメリカン・フィルム・インスティテュートで映画、演劇、文学を専攻した後、美術学修士号を取得する。2014年、自身で脚本を書き上げたパラマウント映画配給のタイムトラベル・アドベンチャー『プロジェクト・アルマナック』(日本未公開作)で監督デビュー。数々の映画祭で上映され、3つの学生エミー賞などを受賞した。本作は、映画監督作2作目。(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
2017年07月17日連日メディアを賑わせている、女優・松居一代さん(60)と俳優・船越英一郎さん(56)の離婚騒動。7月13日に松居さんがYouTubeで公開した動画では、脚本家や映画監督としても活躍する大宮エリーさん(41)が船越さんに宛てた手紙が原因で、別居にいたったことについて言及しました。手紙には、「宿を出る時」「最高に粋な夜」「末永く仲良くして下さい」などの言葉があり、2人が仲の良い関係であることを伺わせるような内容に加え、ネックレスやシールが同封されていたということです。これについて『デイリースポーツ』が行った取材によると、大宮さんは船越さんとの親密な関係について何もないことを強調。所属事務所のホームページでも、『事実誤認甚だしく、大変迷惑な話』とコメントしています。真偽は不明なものの、大宮さんの行動が事実であるとすると、批判されても仕方ないという声も少なくないようです。●大宮エリーの行動にも問題アリ?船越さんに宛てたという手紙が暴露された大宮さんに対しネット上では、『なにもやましいことがないなら「最後のコメント」とか言わずに、もっと否定し続ければいいのに』『手紙とか現物があるんだし、ちょっと苦しい言い訳のようにも感じる』『もし一切やましい関係じゃなかったとしても、既婚者の男性に直筆の手紙とかネックレスとか送ったら不倫を疑われるのは当然。本当かどうかわからないけど、事実なら大宮に責任アリだよ』『全然かわいくないし、リスクとってまで不倫するような女性じゃないでしょ』『この人が普段どのような人付き合いをしているかわからないけど、既婚者との付き合い方を考え直すきっかけになったんじゃない?』『「実物を見ていないからわからない」という言い訳はごまかしているようにしか思えない。どっちにしろ、まともな女じゃないよ。お互いに』『こんな内容の手紙を妻が見つけたら、発狂してもおかしくない。悪いのは大宮エリー』『どっちとも取れる内容の手紙だったけど、あれをわざわざ渡すのは非常識。関係を持っていないとしても、好意があったことは明白』『「見てないからわからない」は嘘でしょ。出してたら忘れるわけないし、出してないならそもそも何のことかわからないわけだし』『この件に関しては松居さんを支持する』など、もし事実であれば非難されても仕方ない行動であると感じた人が多いようです。異常とも思える行動を続ける松居さんですが、果たして、騒動が終わりを迎える日はいつになるのでしょうか。※画像はイメージです。●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年07月17日H&M(エイチ&エム)は、 2017年秋のデザイナーコラボレーションに、 ロンドン拠点のブランド「アーデム(ERDEM)」を迎える。2017年11月2日(木)より、東京は渋谷・銀座・新宿、名古屋は松坂屋、大阪は心斎橋、福岡は天神で限定発売される。ERDEM x H&Mの全ルックブックを公開マイケル・プデルカの撮影による、 ERDEM x H&Mコレクションのルックブックは、写真のフレームの外からモデルにお花を渡すかのようなシーンをイメージしたという。H&Mのコラボ相手、アーデムとは?日本では馴染みの薄いアーデムだが、繊細なクラフトマンシップ、シャープで美しいシルエット、フラワーやなど植物をモチーフとしたグラフィカルなプリントを施したドレスが欧州を中心に人気。アーデムは通常ウィメンズを展開するブランドだが、H&Mとのコラボレーションにおいて、自身として初のメンズラインもデザイン。過去のコレクションの中からデザインテーマを再解釈し、新たな要素も取り入れて展開する。映像は『ムーランルージュ』のバズ・ラーマン監督が担当それだけではなく、『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などを手掛けた映画監督バズ・ラーマンがコレクションの映像を担当するという。過去、センスの良い映像、音楽、美術セットで幻想的な世界観を作り上げてきたラーマンが、アーデムのロマンティックなアイテムをどのように表現をするかに注目が集まる。バズ・ラーマンは次のように話す。「私にとってファッションは、 洋服という概念を超越し、アートという表現だと思っています。アーデムとH&Mのコラボにより、卓越したコレクションとその世界観を映像で表現できることを光栄に思います。 」実際にラーマン監督は、過去の作品の衣装でプラダ、ミュウミュウ、ブルックス ブラザーズなどのアイテムを、自身の映像表現に巧みに取り入れてきた。デザイナー アーデム・モラリオグルについてアーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)は、1976年、カナダで生まれる。父はトルコ人、母はイギリス人。2000年にファッションを学ぶためにイギリスに渡り、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学し、2003年に卒業。その後、NYに拠点を移し、ダイアン フォン ファステンバーグのもとで働く。2005年、ロンドンに戻り自身のブランド「アーデム(ERDEM)」をスタート。アーデム・モラリオグルは次のように話す。「H&Mとのコラボレーションで、 初めてメンズウェアを展開するなど新しいチャレンジができることを嬉しく思います。そして、現在、世界で最も重要な映画監督であるバズ・ラーマンと一緒にプロジェクトができる機会も楽しみにしています。 」対して、H&のMクリエイティブ・アドバイザー、 アン・ソフィー・ヨハンソンは次のようにコメント。「アーデムとの話があった瞬間から、 モラリオグルの視点やコンセプトに魅了されました。H&Mとアーデムのコラボにおいて、例えるならアーデムは美しさ、繊細さ、そして豊かなディテールで魅力的な世界観を生み出してきました。まさに一生愛用できるコレクションをラインナップしています 」エマ・ストーンがコラボセットアップを衣装に女優エマ・ストーンが、アーデムとH&Mのコラボレーションコレクションより、スノードロッププリントのシルクパジャマセットアップを着て、9月22日(金)のトークショー『Chelsea』に出演した。コラボレーション発表以来、コレクションピースのメディア露出はこれが初となる。ブラックの生地にスノードロップ柄が映えるフェミニンなセットアップだ。エントリー制の先行ショッピングを実施発売日の11月2日(木)にコラボレーションアイテムを発売する店舗に、優先的に並ぶことができる先行ショッピングをエントリー制で実施。10月25日(水)23:59までエントリー可能なので、気になる人は忘れずにチェックして欲しい。詳細H&M×アーデムコラボレーション発売日:2017年11月2日(木)日本展開店舗:H&M 渋谷店、銀座店、新宿店、名古屋松坂屋店、心斎橋店、天神店アイテム例:・シャツ13,999円・パンツ9,999円<先行ショッピング エントリー詳細>応募期間:2017年10月25日(水)23:59まで応募方法:H&M公式オンラインサイトよりH&M Clubへ入会し、特典ページの手順に沿って希望店舗、時間を入力。※当選者にはEメールにて通知。※応募は1人につき1回。※複数応募は無効。
2017年07月17日例年、内外から注目を集める東京国際映画祭。今年、記念すべき30回目を迎える本映画祭と日本の映画業界を、共に創り、盛り上げるべく、オフィシャルなサポーターをクラウドファンディングにて募集。リターンとして、映画関係者と同じ写真付きパスや、レッドカーペット特別体験、さらにオープニング、およびクロージング上映・パーティなどが用意される。1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典としてスタートした東京国際映画祭(以下、TIFF)。日本の映画史とともに歩んできたといっても過言ではなく、昨年度は、『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『怒り』など、話題を呼んださまざまな作品が上映された。TIFFには、才能あふれる新人監督から熟練の監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティなプレミア作品が集結。国際的な審査委員によってグランプリが選出される「コンペティション」には、2016年は86の国と地域から1,409本もの応募があり、年々注目度が高まっている。例えば、2011年の第24回グランプリ作品『最強のふたり』はTIFFでの上映後、フランス語映画として世界歴代1位の観客動員を記録し、日本でもロングランヒットとなった。そして、今年は30回目という節目の年を迎える。メインビジュアルとしては、リオオリンピック・パラリンピック閉会式のフラッグハンドオーバーでクリエイティブ スーパーバイザー、チーフアートディレクターを務めた佐々木宏(クリエイティブ・ディレクター)、浜辺明弘(アート・ディレクター)を迎えて制作。新たな30年を祝う「祝祭感」、そして何処にもない「TOKYO」の魅力を強く打ち出したいとの思いから、日本を代表する写真家で、映画監督でもある蜷川実花の写真を起用し、蜷川さんが写す、様々な「東京」の表情を1本の“TokyoFILM”という映画に例えた。また、アニバーサリーイヤーとなるだけに、日本映画界のクリエーターに刺激を与え、スクリーンで輝き続ける現代のミューズ、安藤さくら、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいという実力派女優4名の特集上映を実施するという。会期中に上映される作品は、公開前の超大作から、ここでしか見ることができない貴重な作品や、ドラマや恋愛もの、コメディにアニメーションまで多種多様で、およそ200本強。大好きなジャンルの映画にどっぷり浸かるもよし、いままで見たことのないジャンルの映画に飛び込んで新たな発見をするもよし。今回は、ハロウィーンに盛り上がれるイベントや、無料で参加できるイベント、食のイベントなどのスペシャルイベントを多数実施するため、その費用や、一部はセキュリティの強化費用へも充てるという。本年度より、TIFFのフェスティバルディレクターとなった久松猛朗氏は、「今年は30回という記念の開催に当たり、より多様で多彩なプログラムを組み、日本はもとより世界中からたくさんの魅力的な監督や男優・女優の皆さんをお招きして、より祝祭感溢れる、誰もが参加して楽しめる“映画のお祭り”にしたいと考えています。多くの方々に「参加」していただき、楽しんでいただければと願っています」と、プロジェクトにかける思いをコメント。5,400円からの“ライトサポーター”(EXシアターコンペ部門作品の当日座席交換券など)から、レッドカーペットやイベントなど、映画祭の裏側も体験できる“ゴールド”“プラチナ”“ダイアモンド”まで、幅広いリターンが用意されている。第30回東京国際映画祭は10月25日(水)~11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年07月14日『ハン・ソロ』の単独映画で起きた監督交代騒動に、キャストの1人、ウディ・ハレルソンは不安を感じていないそうだ。先日、フィル・ロイドとクリス・ミラーの監督コンビが「クリエイティブ面での意見の相違」により降板し、新たにロン・ハワードが監督の座に就くことになったとのニュースが報道された。この件に関し、ウディは「The Hollywood Reporter」に「みんながこの映画の運命を心配しているって記事をいくつか読んだんだけど、俺は全然心配していないよ。『フォースはいまも共にある』からね」と語っている。ウディは劇中でアルデン・エーレンライク演じる若きハン・ソロを導く師匠役を演じているとのうわさだが、なんとこの役を2回も断っていたという。「『ハンガーゲーム』(のヘイミッチ役)も2回断ったんだよ。あんなに大きな映画になるとは思わなかったし、良い役だとも思えなかったんだ。でも、違った。スゴい役だったし、スゴい映画になった。ゲイリー・ロス(監督)と、アリソン・シャーマー(製作総指揮)が呼んでくれてよかったよ」と明かし、今回のハン・ソロ映画もアリソンがプロデューサーを務めていることからウッディは「No」を受け入れてもらえず、結局出演することになったのだとか。ウッディが再び「出演してよかった」と思えるような映画になることを期待したい。(Hiromi Kaku)
2017年07月13日六本木の街を舞台とした一夜限りのアートの祭典「六本木アートナイト 2017」が、2017年9月30日(土)午前10時から10月1日(日)の18時まで開催される。六本木アートナイト”未来ノマツリ”とは?六本木アートナイト2017年度のテーマは「未来ノマツリ」。「祭〈マツリ〉」という言葉から連想されるのは、「感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為」。そう定義されているが、最近はフェスやアートフェアも祭という認識が広がってきた。それらに共通するのは、”多くの人がある末こと””非日常的な体験”の共有、そして文化を未来へ伝えること。「六本木アートナイト 2017」では、アジアを中心とした世界中からアートやパフォーマンスが集まり、コミュニケーション・プラットフォームとなることが目指される。メインプログラム・アーティストに蜷川実花を起用今年度のメインアーティストには蜷川実花が起用された。フォトグラファー、映画監督、ファッションブランドなど幅広いジャンルで活躍する蜷川実花が、六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館の3会場に鮮やかで非日常的な作品を展開し、各エリアをつなぐように六本木の街を広域にわたって一変させる。「東南アジア・プロジェクト」が初始動さらに「六本木アートナイト」では、日本だけではなく海外で活躍する気鋭のアーティストも集結。今年度は、初の試みとなるプロジェクト「東南アジア・プロジェクト」が始動する。現代アートに沸く東南アジアの注目アーティストや、東南アジアにゆかりのある日本人アーティストを迎え、協働しながら“祭”をテーマにした作品を制作・発表するというプロジェクトだ。参加アーティストには、タイのナウィン・ラワンチャイクン、フィリピン・アンゴノのアーティスト集団「ネオ・アンゴノ・アーティスト・コレクティブ」らが決定している。六本木の街なかを賑わすプログラム「六本木アートナイト」の魅力は、街なかの店やストリート、公園などにアート作品が点在して登場することで、普段とは違った街の表情を楽しめることにもある。期間中いつでも見られるインスタレーション、ライブ感覚で楽しめるパフォーマンス、アーティストと参加者が交流できるミーティングの3つに分けて紹介する。街なかインスタレーション街なかインスタレーションとして、六本木の名物カフェ「アマンド」のウィンドウに、蜷川実花のヴィジュアルが出現。また、六本木交差点のランドマーク「時計塔」は、ポップなバルーンアートを展開している山本洋子(バルーンランド)によってデコレーションされる。芋洗いの坂駐車場には、アジアのアーティストによる映像作品が登場。ほかにも、六本木ヒルズウエストウォークなどに、多種多様なメディアを駆使したインスタレーション作品が展開される。街なかパフォーマンスコアタイムの幕開けを飾るのは、蜷川実花が演出を手掛けるスペシャルパフォーマンス《TOKYO道中》だ。自らが制作したメインステージのある六本木ヒルズアリーナを舞台に繰り広げられるパフォーマンスは必見。六本木ヒルズアリーナではほかに、国内外で高い評価を得るダンサー・黒田育世らによるコンテンポラリーダンスの数々を見ることができる。街なかミーティング街なかミーティングは、アーティストと参加者が交流することで作り上げられるプログラムだ。蜷川実花は、「六本木アートナイト」実行委員長の南條史生とともに、アーティストの発想の秘密や制作意図などについてトーク。また、早朝5時15分からは、日本フィルハーモニー交響楽団が生演奏するクラシック音楽に合わせて、参加者が身体を動かすラジオ体操が行われる。六本木各所で開催中のアート展と連動六本木には美術館が多くあるため、「六本木アートナイト」のプログラムを楽しみながら、開催中の展覧会に足を運ぶこともできる。アートナイトの期間中に合わせて開館時間を延長するところもあるので、この機会に気になるアート展をチェックしてみては。森美術館「六本木アートナイト」のメイン会場、六本木ヒルズにある森美術館では、アジアの現代美術を紹介する史上最大規模の展覧会「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」が、国立新美術館と2館同時で開催中。9月30日(土)から翌朝6:00まではオールナイトで開館されるので、深夜の美術館を訪ねるという滅多にない経験ができる。また、「サンシャワー」展に関するレクチャーも企画されている。国立新美術館ミッドタウンにほど近い国立新美術館では、森美術館と2館同時開催の「サンシャワー」展に加え、「安藤忠雄展―挑戦―」展も開催中だ。国立新美術館は9月30日(土)に22:00まで延長して開館する。森アーツセンターギャラリー森アーツセンターギャラリーでは「週刊少年ジャンプ展」が開催中。9月30日(土)は22:00まで延長して開館する。ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン東京ミッドタウンでは、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」が開催中。芝生広場に、伝統あるスイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が東日本大震災の復興支援のために企画し、建築家・磯崎新と彫刻家・アニッシュ・カプーアによって制作された、移動式の巨大コンサートホール「アーク・ノヴァ」が出現する。松島、仙台、福島を巡ってきた「アーク・ノヴァ」の内部は、アートナイト当日に公開され、実際に内部に入ることができ、コンサートや映画の上映会が行われる予定だという。21_21 DESIGN SIGHT21_21 DESIGN SIGHTでは、「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」が開催中。9月30日(土)は24時まで延長して開館するほか、展覧会のディレクター・青野尚子によるギャラリーツアーも開催される。サントリー美術館サントリー美術館では、16世紀に活躍し、狩野派の礎を築いた絵師・狩野元信の作品を展示する「天下を治めた絵師 狩野元信」展が開催中。9月30日(土)は22時まで延長して開館される。イベント詳細六本木アートナイト 2017日 時:2017年9月30日(土)10:00〜10月1日(日)18:00※コアタイム9月30日(土)日没17:27~10月1日(日)日の出05:36※コアタイムは、メインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯。開催場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース入場料:無料(但し、一部のプログラム及び美術館企画は有料)詳細はHPを参照(【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年07月13日●アニメ版を100回以上見た週刊少年ジャンプにて2003年の連載開始以降、絶大な人気を誇り、累計発行部数5,100万部を超えアニメ化も好調な漫画『銀魂』。パラレルワールドの江戸を舞台に、”天人”と呼ばれる宇宙人が登場し、攘夷戦争で白夜叉と恐れられた銀時が主人公として活躍する。とにかく「なんでもあり」で、関係者も「こんな漫画はなかなかない」という同作が、最終章に入った今、満を持して実写映画化、7月14日から全国で公開される。マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへの連続インタビュー企画「男達の銀魂道」を実施。今回は福田雄一監督に、映画化で目指したところについて聞いた。○良いところは踏襲したい――映画『銀魂』、試写で拝見して、アニメ版も意識されてるのかなと思ったんですが、いかがですか?アニメ、めっちゃ意識してます! 多分、100回以上見ていると思います、本当に。クランクインしてからも見ているし、撮影が終わってからも見てますね。――そんなに見られていたとは! どういう理由があったんですか?やっぱり、良いところは真似したいということだけです。実写だからアニメと一緒じゃいけない、原作と違わなきゃいけない、というわけでもないと思うんですよ。アニメと実写の違いがあるから、同じことをしても同じにはならないわけじゃないですか。アニメ映画(『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇)という良い見本がある以上、良いところを踏襲して悪いことは一つもないだろうと思いました。僕がアニメを見て良いと思ったところは絶対ファンにとっても良いはずだし、銀魂を知らない人にとっても良いはずだと信じていたので。映画版もテレビ版も見て、結構混ざってると思いますが、映像的なことも、音楽的なことも、視覚効果も、ありとあらゆることをすごく参考にさせていただきました。「アニメに似せてんじゃねーよ」という人は、いないじゃないですか。そう言われたら、こちらも「じゃあ何をして欲しかったんだ?」と思うから、支持してもらえるだろうと思い、かなり見ました。――なるほど。とはいえ空知先生も「漫画のノリをうまく実写にアレンジしてくれた」おっしゃってました。空知先生は、初めて会った時にいろいろと「こうしてくれていいんですよ」と言ってくださったんですよ。極端な話だと「別に神楽は『〇〇アル』って言わなくていいですよ」とか。「新八のツッコミ方は今風ではないと思うので、アレンジしてほしい」とか、いろいろ言っていただいたんですが、自分のものに押し込む気はさらさらなかったので、基本的には「原作のいいところはそのまま映画にさせていただきます」という話をしました。●大作でも「いいじゃん」という気持ち○ファンの反応が楽しみ――今、ビジュアルにしても予告にしても試写の感想にしても、すごくファンの皆さんが好意的に受け入れてくれていますよね。そこは生意気を言えば「受け入れてくれるだろうな」という自信はありました。それは多分、僕がちゃんと原作が好きだからで、自分が好きなものは裏切れないじゃないですか。ビジュアルを一人一人公開していく中で、「うわーだめかも」と思ったことって、一回もなかったです。正直。――原作も終盤となり、いろいろな過去なども明らかになっていますが、それを踏まえて撮った部分はあったんですか?そこは意識しすぎると良くないとは、思っていましたね。僕も「実はこうだった」ということを知っているけど、それを色濃く出すことの意味はあまり感じませんでした。やっぱりどれだけ『銀魂』を知らない人が楽しんでくれるかが逆に勝負だと思っていたので、知らない人でも楽しめるというテンションのものとしてやっていくのが、間違いないと思いました。――でも本当に、最初に予想してたよりも原作に忠実な実写版でしたよね。本当にファンの方が見て、なんて言うか楽しみですね。「忠実じゃねーかよ!」という文句の言い方もあるのかなって(笑)。だとしたらもう、おかしいぞ!? 何して欲しかったんだ!? と言いたい(笑)。結局、実写化のブーイングとしては「原作と違うじゃん!」「アニメと違うじゃん!」というのが大半な訳じゃないですか。「一緒じゃねーかよ!」という怒られ方も面白いかなと(笑)。○全てを包み込んでくれる作品――今回は福田監督のメジャー作品第1作ということで、予算も今までよりアップしたというお話ですが、今までと違う部分などはありましたか?違った感じでやっちゃうと負けるなと思ったので、この大作をいかに『ヨシヒコ』と同じ気持ちでやるのかが勝負だと、常に思っていました。予算も時間もあるしキャストもいるしという中で、大作という意識を持たずにふざけ、ちゃんとやるところはちゃんとやり、という意識を常に自分に持たせるという感覚です。――『勇者ヨシヒコ』と同じ気持ちというのは、突き詰めるとどういう気持ちなんでしょうか?絶対に面白い、笑えると思ったところを譲らない、ということだと思います。そこは、いろいろあるんですよ、難しい問題が付きまとってくるんです(笑)。でも頑として譲らないし、いい意味で力を抜いて撮る。大作だからそんなことしちゃいけないという意識を持たない。別に大作だけど、「いいじゃんこんなことしちゃって」という気持ちで撮る。――忖度しない、みたいなことでしょうか。そうですね。大作って意気込んでたら、佐藤二朗にあんなに自由にさせないでしょう(笑)。――菜々緒さんも素で笑ってしまったり。正直あの菜々緒の素笑いは編集でなんとかなると思ったんですよ。でも、無理だった(笑)。あれはミスです! 正直ミスです。でも、それもいいかなあと思って(笑)。包み込んでくれる作品だと思うし、結果オーライです。※「男達の銀魂道」、次回は沖田総悟役の吉沢亮さんにお話を伺います。●【プレゼント】福田雄一監督直筆サイン入りポラ福田雄一監督の直筆サイン入りポラを抽選で2名にプレゼントします。○応募要項■応募期間:2017年7月13日から2017年7月20日23:59まで■内容:福田雄一監督サイン入りポラプレゼント■当選人数:2名様■応募方法1.マイナビニュースエンタメch公式Twitterをフォロー2.ハッシュタグ「 #マイナビニュース福田監督ポラプレゼント」と、本記事タイトルとURLを付けてツイート(コチラをクリックするとツイートリンクに飛べます)。当選者には応募締め切り後、マイナビニュースエンタメch公式Twitterからダイレクトメッセージにて、送付先情報(送付先住所、受取人氏名、電話番号)を伺います。※ダイレクトメッセージ送信後48時間以内にご連絡のない場合や、フォローを外された場合(その場合ダイレクトメッセージを送付できません)は当選を無効とさせていただきます。■当選条件日本国内にお住まいの方 応募にあたって以下を必ずお読みください。応募には以下の「個人情報取扱いについて」に同意いただく必要があります。「個人情報取扱いについて」に同意いただけない場合はプレゼント抽選の対象となりません。(1)個人情報取扱いについて:マイナビでは個人情報保護マネジメントシステムを構築し、正しい個人情報の取扱および安全管理につきましてできるだけの体制を整え、日々改善に努めています。当社が運営するマイナビニュースにおいて、読者の皆様からお預かりする個人情報は、プレゼントの発送などに利用いたします。(2)開示等、個人情報の取り扱いについてのお問い合わせ:株式会社 マイナビ ニュースメディア事業部 編集部 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル news-reader@mynavi.jp(3)個人情報保護管理者:株式会社 マイナビ 管理本部長 personal_data@mynavi.jp
2017年07月13日岡田麿里が初監督を務めるアニメーション映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』が、2018年2月24日(土)に公開される。『あの花』の岡田麿里 初監督作品『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』などの脚本で知られる岡田麿里が監督・脚本を務める本作。これまでは脚本という形で、少年少女たちのもどかしい青春を細やかな心理描写で描いてきた彼女が、監督としてデビューする。見た目の変わらぬ女の子と歳月を重ねていく男の子、2人の絆を描く主人公は、10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続ける、通称“別れの一族”と呼ばれるイオルフ族の民マキアと、幼くして両親を無くした普通の男の子・エリアル。『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、時間とともに色合いを変えていく、2人の絆の物語だ。監督・脚本の岡田麿里は、「人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています」と本作について述べている。スタッフアニメーション制作を担当するのは、これまで多くの作品で岡田麿里とタッグを組んでいるP.A.WORKS。また、『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』、『ニーアオートマタ』などのゲーム作品でキャラクターデザインを務めた吉田明彦がキャラクター原案を、『機動警察パトレイバー the Movie』『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』などで知られる川井憲次が音楽を担当する。主人公に石見舞菜香、そのほか入野自由、茅野愛衣ら豪華声優陣主人公のマキア役は、今年デビューを果たし「クジラの子らは砂上に歌う」など既に多数の作品からオファーを受ける大型新人・石見舞菜香。そしてエリアル役は『千と千尋の神隠し』でハク役、「キングダム ハーツ」シリーズで主役のソラを演じるなど幅広い役柄をこなす入野自由が務める。そのほか、茅野愛衣、梶裕貴、沢城みゆき、細谷佳正、佐藤利奈、日笠陽子ら錚々たるメンバーが集結する。監督・脚本 岡田麿里によるコメント岡田麿里は制作のきっかけについて、下記のように語っている。「今から五年前。P.A.WORKSで脚本を担当した作品のイベントがあり、その楽屋で堀川社長に『岡田さんの100%をさらけだした作品を、いつか見てみたい』と言われました。阿呆な私はその言葉を完全に真に受け、悶々と考えました。『作品で自分をさらけだすって、どういうことだろう?』アニメーション制作という多くの人がかかわる共同作業の世界で、堀川社長の言葉を実現しようとするなら、すべてのセクションに最初から最後まで関わるしかない。私は堀川社長に、監督をやらせてほしいとお願いしました。緊張しすぎて、口の中がからからになったのを覚えています。この『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります。それらを乗り越えられるのは、作品に参加してくれるスタッフのおかげです。憧れていた素晴らしいクリエイターの先輩方、尊敬し信頼できる同世代の仲間たち、新しい刺激をくれる力ある若者たち。慣れない仕事に迷惑をかけてばかりの私を、真摯な仕事と熱意で支えてくれる皆と、長い時間を共に過ごし話し合いを重ねて。あがってくる素材をチェックするたび、子供の頃の夏休み、アニメ映画を見て『すごい!』と前のめりになった気持ちが蘇ってきます。画面をこえてどこまでも、見知らぬ世界が続いていくようなあのときめき。まだ制作過程ではありますが、素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています」コラボカフェ開催公開日の2月24日(土)より、東京・立川市のオリオン書房立川ノルテ店に併設される本棚珈琲とのコラボレーションカフェが開催される。展示内容は、キャラクターデザイン・総作画監督の石井百合子とキャラクター原案・吉田明彦による設定資料、メインアニメーター・井上俊之による原画、twitterで公開中のスタッフによるカウントダウン応援イラストや、パラパラと紙をめくってキャラクターの動きを楽しむパラパラ動画など。その他にも制作時に使用した作画参考資料が並べられる。また、同日発売の公式設定資料集や公式美術画集ほかグッズ販売も予定している。ストーリー縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう…。虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。少年へ成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆―。ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。詳細映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公開日:2018年2月24日(土)監督・脚本:岡田麿里副監督:篠原俊哉キャラクター原案:吉田明彦キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子メインアニメーター:井上俊之コア・ディレクター:平松禎史美術監督:東地和生美術設定・コンセプトデザイン:岡田有章音楽:川井憲次音響監督:若林和弘アニメーション制作:P.A.WORKS主題歌:rionos「ウィアートル」(ランティス)キャスト:マキア/石見舞菜香エリアル/入野自由レイリア/茅野愛衣クリム/梶裕貴ラシーヌ/沢城みゆきラング/細谷佳正ミド/佐藤利奈ディタ/日笠陽子メドメル/久野美咲イゾル/杉田智和バロウ/平田広明■「さよならの朝に約束の花をかざろう」オリオン書房立川ノルテ店 本棚珈琲コラボカフェ -ダレルの店出張所-日時:2018年2月24日(土)10:00オープン ※無休、終了日未定場所:オリオン書房 立川ノルテ店 本棚珈琲住所:東京都立川市曙町2-42-1 パークアベニュー3F営業時間:10:00~20:00(L.O.19:30)©PROJECT MAQUIA
2017年07月09日ラストシーン、舞台が暗転した瞬間に、待ちきれないような大喝采が会場を包む。演劇集団キャラメルボックス『スロウハイツの神様』が、7月5日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した。キャラメルボックス『スロウハイツの神様』チケット情報原作は、辻村深月の同名人気小説。アパート“スロウハイツ”を舞台に、オーナーである脚本家の赤羽環と、住人である小説家チヨダ・コーキ、そして友人たちの共同生活が描かれてゆく。10年前、自分の小説を模した集団自殺事件が発生し、インタビューで答えた言葉がきっかけでバッシングを受けたコーキ。休業を経て復活したコーキと知り合った環は、スロウハイツでの生活にコーキを誘う。すでに活躍している環とコーキ以外は、画家、漫画家、映画監督と皆クリエイターへの夢を持つスロウハイツの住人たち。そこへ小説家志望の少女・加々美莉々亜が新たに加わったことから、少しずつその生活に変化が現れる……。原作は文庫本で上下2巻という大ボリュームで、群像劇の側面が強い。今回2時間の舞台にするにあたり、脚本・演出の成井豊が取った方法は、物語の主軸となっている「赤羽環とチヨダ・コーキ」のエピソードを中心にする、というもの。序盤こそただの住人同士に思える環とコーキだが、徐々にふたりがどういう関わりを持っていたか、莉々亜は何者か?などさまざまな謎が明かされてゆく。ふたりのドラマに焦点を絞ったことで、ミステリー的要素を解き明かす楽しさもより強調された印象だ。特に些細なセリフが伏線になっていたことが一気に明かされ、環とコーキの“本当の過去”が判明する終盤のカタルシスは凄まじく、劇場のあちこちからすすり泣きが聞こえるほど。観終わった後に「もう一度観たい」と思う人も多いのではないだろうか?また、この作品の登場人物は皆、過去に傷を負ったり、何かしらの秘密や葛藤を抱えている。そのエピソードはときに重く、人間臭く、苦さを残すものもある。しかしシリアスなエピソードの中でも、俳優たちが見せるコミカルな場面がフッと心を軽くしてくれるのは、舞台版ならではの強みと言えるだろう。劇中で、チヨダ・コーキの作品は中高生は夢中になるが、大人になるといつしか手に取らなくなる「いつか、抜ける」ものである、ということが強調される。そしてコーキ自身もそれを良しとしている、と。でも、たとえ作者自身がそう思ったとしても、作品に救われる人は確かに存在する。そして想いは“届き”、新たなバトンを紡ぎ続ける……そんな希望に満ちたラストシーンに、エンターテインメントにこだわり続けてきた劇団の矜持が、どこか重なる。この作品は、「創作物」を愛するすべての人へのエールでもあるのだ。公演は7月16日(日)まで、東京・サンシャイン劇場で上演される。取材・文:川口有紀
2017年07月07日ついに『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が7月1日に公開され、週末2日間で興行収入10億4,827万1,900円をマーク!これは『美女と野獣』の初週末2日間の動員を越える、2017年洋画No.1ヒットとなった。そんな本作を手がけたヨアヒム・ローニング監督にインタビューし、ジョニー・デップの魅力をはじめ、驚くべきポール・マッカートニーのキャスティング秘話について聞いた。本作では、海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の過去を知る最恐の敵・海の死神サラザール(ハビデル・バルデム)が解き放たれ、壮絶な復讐劇が繰り広げられる。これまでも親子の絆のドラマが織り込まれてきた『パイレーツ』シリーズだが、今回はその極みともいえるエモーショナルな結末が用意され、予想外に涙腺を刺激される。本作を手がけたのは、第85回アカデミー賞の外国映画賞にノルウェー代表作品としてノミネートされた『コン・ティキ』のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドリムというノルウェー人監督コンビだ。本作では、ジャック・スパロウの叔父アンクル・ジャック役で、元ビートルズのポール・マッカートニーがキャスティングされたことでも話題騒然。ヨアヒム・ローニング監督のインタビューで、その驚くべき経緯も明かされた。――『コン・ティキ』はノルウェー映画史上最高の製作費がかけられ、最大のヒット作となった映画でした。『パイレーツ~』も同じ海洋ものということで、その経験は活かされましたか?確かに『コン・ティキ』の規模はノルウェー最大だったけど、作品の規模を『パイレーツ~』に換算すると、ケータリング代くらいにしかならないんだ(苦笑)。もちろん、最高の人たちといっしょに作品を作るという意味では変わりない。『コン・ティキ』ではスタッフも少なくて、ポスターも自分で作ったくらいだから。――アンクル・ジャック役にポール・マッカートニーのキャスティングが決まった時の感想を教えてください。ポールが「イエス」と言ってくれた時はドキドキしたよ。実はもともとキース・リチャーズ用に書かれた別のシーンがあったのだけど、今回オーストラリアで撮影したから、キースのスケジュールが難しくなってしまったんだ。――キース・リチャーズはジャック・スパロウの父親キャプテン・ティーグ役。ジャック一族は最強です!そうだね。ジャックの家系は世界で最もクールな家系ということさ。それでジョニーと話し合って、今回その家系をさらに掘り下げようということで、何人かの名前をリストアップしたんだ。そのいちばん上に名前があったのが、サー・ポール・マッカートニーさ!――ポール・マッカートニーへ出演交渉をされたのはジョニー・デップだったそうですね。実はジョニーのスマホにポールの番号が入っていたんだ。だからそのままジョニーがポールにショートメールを送ってくれた。そのやりとりが数日間行われていく中で、そのメッセージの内容が、どんどん海賊がしゃべっているような感じになっていった。それを見たとき、ああ、ポールはきっとやってくれると確信したよ。――現場でのポールはいかがでしたか?彼は世界で最もアイコン的なミュージシャンといっても過言ではない。彼はプロフェッショナルだけど、人当たりがすごくいいし、台詞も全部頭に入れてやってきてくれた。リバプールのアクセントの直しはもちろん、衣装を着たり、メイクをしたりと、海賊になることを心から楽しんでくれた。でも、考えてみたら、彼が映画のなかで誰かを演じるのなんて久しぶりだったはず。彼は大いに作品に貢献してくれたよ。――ジョニーとポールの共演シーンはしびれますね。もともとスマホに番号があったことからわかるように、ジョニーとポールは以前に仕事をしていて、お互いのことを知っている友人関係だった。でも、ポール・マッカートニーといえば、“ナイト”の称号を得ている人だし、すごく存在感がある。彼と仕事ができるチャンスなんてそうそうないから、特別なことだったとは思う。現場でのポールとジョニーはかなり相性がよく、台詞のやりとりも事前にすり合わせて、とても楽しそうにやっていたよ。――また、本作は『パイレーツ~』シリーズ始まって以来の感動作になっています。特にどんなことにも動じないジャック・スパロウが、初めて憂いを帯びた表情を見せるシーンが印象的でした。ジャックは100%ジョニーが作り出した素晴らしいキャラクターだ。ジャックとジョニーは、ほとんど同じ人間じゃないかと思えるような部分もあるし。ただ、普通の主人公は何かを経験して学んでいくけど、ジャックは成長するタイプのキャラクターではないから、実はなかなか難しい部分もあるんだ。今回5本目を制作するにあたり、彼の違う一面を見せたいと思った。少しだけ、ジャックの薄い皮をむいて見せようとしたんだ。だから、魔法のコンパスを手放した後、運に恵まれずに戸惑う彼がいるし、最後に予想外の出来事で悲しい表情も見せている。もちろんジャックの「なるようになるさ」という性格が変わることはないけど、ジョニーもジャックの少し違う側面を掘り下げようとしてくれたよ。■プロフィールヨアヒム・ローニング1972年5月30日生まれ、ノルウェー出身の映画監督。『バンディダス』 (06) 『ナチスが最も恐れた男』(08)、『コン・ティキ』(12)を同郷のエスペン・サンドベリとのコンビで監督。『コン・ティキ』は第85回アカデミー賞や第70回ゴールデングローブ賞の外国映画賞でノルウェー代表としてノミネートされた。(C)2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2017年07月06日この間、“女性のような声”を出した男子生徒に対し、小学校教諭が「誰だオカマは」と揶揄したというニュースを耳にした。今でこそ「オカマ」という言葉が肯定的な意味で使われるようになってきているが、“女性的な男性”を馬鹿にするような、その教諭の言葉の使い方が問題だったのだ。セクシュアルマイノリティに対する理解は日本社会で少しずつ広まってきているものの、学校現場で認識が足りない教育者の言動が目に余ることがある。それとは問題が少し異なるが、学校という狭いコミュニティで起きるセクシュアルマイノリティの問題をテーマにした作品が、今回のレインボー・リール東京で公開されるという。1987年 石川県出身/東京都在住。大学卒業後、イベントの制作会社にて勤務。退職後、ニューシネマワークショップにて映画制作を学ぶ。現在はフリーランスのイベント/映像ディレクターとして活動中。 【作品歴】『time』(2014年製作)・第12回NHKミニミニ映像大賞 120秒部門グランプリ・福岡インディペンデント映画祭優秀賞 『尊く厳かな死』(2015年製作)・新人監督映画祭コンペティション・中編部門準グランプリ・福岡インディペンデント映画祭企画賞 『カランコエの花』(2016年製作)・第26回 レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜入選第26回 レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜入選作品『カランコエの花』※動画が見られない方はこちら【あらすじ】ただ、あなたを守りたかった。とある高校の2年生のクラス。ある日、唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。だが、他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちに疑念が生じる。「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」 生徒らの日常に困惑が広がっていく… Be inspired!(以下、Bi): 映画を撮り始めたきっかけを教えてください。 映像の勉強をしたいと思い学校を探していましたが、どこも学費が高く困っていました。そんなとき、映画監督の育成をしている(学費が格安の)学校を見つけ、入学を決めたことから映画を撮るようになりました。Bi: セクシュアルマイノリティをトピックにした『カランコエの花』を撮ろうと思ったきっかけは何ですか? いつかLGBTQを題材に映画を撮ろうとは思っていたのですが、納得のいく企画ができず、なかなか踏み出せずにいました。そんななか、仲間と企画会議をしている際に「LGBTQを題材に映画を撮りたいけれど、センシティブな題材なので気軽に手をつけられない」と話をしたところ、「その考え方がそもそも差別的だよね」と仲間から指摘を受け、なるほど、と思いました。私自身、セクシュアルマイノリティに対して寛容であると自認していたつもりですが、こうした過剰な配慮で当事者の方に被差別意識を与えてしまっていたこともあったのではないか、と。 そこで、LGBTQ当事者を主として描くのではなく、それを取り巻く周囲の人間にフォーカスを当て、彼らの過剰な配慮によって翻弄されていく当事者の様を描いた作品を撮ろうと決め、本作を作りました。Bi: 同作を撮るうえで、どのようにセクシュアルマイノリティの現状をリサーチしましたか? 上述のようにLGBTQ当事者の周囲の人間を主として描いているので、一旦リサーチをほぼ行わず脚本を作りました。その後、当事者の方に実際に脚本を読んでいただき、どう感じたかご意見をもらいながら作品に磨きをかけていきました。 Bi: 学校というコミュニティで起きるセクシュアルマイノリティの問題をどう捉えていますか? 大人になると、居心地の悪い環境から逃げたり、避けたりすることも選択肢の1つとして当たり前にありますが、学校はそうもいかない。ある種、強制的に集められたコミュニティのなかで、嫌でも生活していかなければならない。そういった意味で学校は、LGBTQに限らず様々なマイノリティの方にとって悩ましい環境であろうと感じています。Bi: 同作を通して伝えたいこと、考えて欲しいことは? 社会はまだ、セクシュアルマイノリティの方とどう向き合っていけばいいのか手探りの段階なのだと思います。「接し方が分からないが、傷つけてしまいたくはない」、故にどうしても腫れ物に触るかのように、過剰にケアしてしまうのだと。 しかし実際は、当事者は特別扱いされることを求めている訳ではない。ただ自分の気持ちに正直にありたいだけなのだということを、本作を通じて感じていただければと思います。Bi: 映画は社会の問題に対して何ができると思いますか? 映画の魅力の1つに、“作品中の世界を疑似体験できること”があると思います。「百聞は一見に如かず」という諺にもあるように、体験に勝る学びはない。社会問題について問題提起やメッセージの発信をしたいのであれば、映画ほど有効なメディアはないのではないか、と考えています。中川監督が言うように、日本社会ではセクシュアルマイノリティの人々を傷つけまいと思うあまり、彼らを過剰に特別扱いしているのが現状だ。そんななかで私たちはどう接したらいいのだろうか。実際の学校生活で起こり得そうな『カランコエの花』のストーリーは、鑑賞した多くの人にとって身近なセクシュアルマイノリティの人と“本当はどう接すればいいのか”を考えるきっかけとなるのかもしれない。 インタビュー企画の第1段は、今話題のバンドnever young beachのMV等を制作し、レインボー・リール東京ではセクシュアリティを越えた「人を愛することの普遍性」を描いた映画『春みたいだ』が入選したシガヤダイスケ監督。こちらも合わせて読んで欲しい。<第26回レインボー・リール〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜>主催:レインボー・リール東京運営委員会、NPO法人レインボー・リール東京開催期間:2017年7月8日(土)〜14日(金)@シネマート新宿2017年7月14日(金)〜17日(月・祝)@スパイラルホール(スパイラル3F)今回インタビューを行なった監督の作品が鑑賞できる「レインボー・リール・コンペティション 2017」は、スパイラルホールにて7/17(月・祝)16時から開催されます。上映される短編映画のなかから観客の皆さんの投票でグランプリが決まります。ぜひご参加ください。Text by Shiori KirigayaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!なぜ「ゲイ」が題材はタブーなのか。ある若手監督が「愛の普遍性を描いた映画」で日本人に訴えたいこと。 「ゲイやレズビアンなどのセクシュアルマイノリティをテーマにした映画」と聞いて、どんなものを思い浮かべるだろうか?“セクシュアルマイノリティの人は性に対して開放的”という偏見は現...
2017年07月05日