『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイが、ディック・チェイニーの伝記映画を手がけることになった。2017年後半の公開を目指し、マッケイはすでに脚本も書き上げたという。キャスティングはこれからなされるところだ。プロデューサーには、『マネー・ショート』を製作したブラッド・ピットも再び名を連ねる。その他の情報ジョージ・W・ブッシュの副大統領を務めたチェイニーは、34歳の時に、史上最年少で大統領首席補佐官となったり、国防長官を務めたりもしたパワフルな政治家。次期副大統領のマイク・ペンスも、彼をお手本と呼んでいる。『マネー・ショート』でシリアスな映画に挑戦するまで、マッケイは、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事〈デカ〉!』など、ウィル・フェレル主演のコメディ映画をヒットさせてきた。『マネー・ショート』は作品部門を含む5部門でオスカーにノミネートされ、マッケイは脚色部門で受賞している。文:猿渡由紀
2016年11月24日全米をはじめ、世界中で興行ランキング初登場1位の大ヒットスタートを切った『ハリー・ポッター』の新シリーズの映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。11月23日の日本公開を前に来日したデヴィッド・イェーツ監督にインタビューした。主演は『博士と彼女のセオリー』(14)のアカデミー賞俳優、エディ・レッドメイン。エディが演じた主人公ニュート・スキャマンダーは、動物といる方が気楽だというちょっぴり変わり者の魔法動物学者だ。ニュートは魔法動物(ビースト)たちを魔法のトランクに入れて持ち歩いていたが、ある日動物たちが逃げ出したことで大騒動となる。『ハリー・ポッター』の原作者J.K.ローリングが、初めて映画の脚本を手がけたことでも話題となっている。デヴィッド・イェーツ監督といえば、『ハリー・ポッター』シリーズで『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)以降の後半4作のメガホンをとり、ミステリアスかつスリリングな作風で大人のファンまでをも魅了したポッタリアンお墨付きのヒットメーカーだ。今回はエディからチャーミングな魅力を引き出し、本作を心躍る冒険ファンタジーに仕上げた。――エディ・レッドメインと初めて組んでみていかがでしたか?エディはこれまでの作品でもそうでしたが、本当に体全体を使って演技をする役者だなあとつくづく感じました。今回、ニュートが初めて登場する時、ト書きに「ニューヨークで、船から(バスター・)キートン風の歩き方でやってくるニュート」と書いてあったのですが、彼はまさにそういう雰囲気で現れたんです。――エディを演出していて、一番印象に残ったシーンについて教えてください。ニュートがサイのような魔法動物に対して求愛ダンスをするシーンがあるんです。それでエディに「ぜひ求愛ダンスの練習をしてきてほしい」とお願いしました。撮影日まで数週間の準備期間があったので、エディの方から「こういうのはどうですか?」といくつか提案してくれたんです。その時、僕は「もっとセクシーに! これじゃあ足りない。もっともっと」とダメ出しをしました。なんといってもサイのようなクリーチャーを誘惑しなくちゃいけないので、すごくセクシーさがほしいと思ったんです。ただ、周りから見るとすごく滑稽な要求ですよね(苦笑)。でも、エディは真面目なので、献身的に取り組んでくれました。それで本番の撮影中に、太ももの筋肉を痛めてしまって。少し休憩を取ってからまた撮影をした次第です。でも、おかげさまでとても奇妙ないい感じの求愛ダンスになりました。――本作は、大人から子どもまで楽しめる娯楽作に仕上がりました。メインターゲットとしてはどういう層を意識されたのですか?今回は主人公が大人なので、『ハリー・ポッター』シリーズよりは大人向きになっています。とはいえ、ニュートは無垢で、まるで子どもが大人になってしまったような純真な人だから、そこが見ていて面白いんです。いわば大人のための『ハリー・ポッター』になるのかなと。でも、魔法動物たちが出てくるし、子どもたちも怖い思い自体を楽しんでくれるところもありますので、実際には子どもたちもすごく楽しんでいただける作品になりました。公開前にアメリカとロンドンで2回試写会をやりましたが、幼い子たちがとても喜んでくれました。子どもにとってはダークすぎるんじゃないかと思っていたので意外でしたね。でも、考えてみたらおとぎ話自体がもともと闇の部分を語っていたり、世の中にはこういう怖いこともあるんだよと教えてくれる役割があると思うので、納得はしましたね。――J.K.ローリングさんと共に脚本を手掛けられた感想を聞かせてください。J.K.ローリングさんの方から「今回初めて映画の脚本を書くのでとても緊張しているけど、ワクワクもしている」と言われました。彼女は驚異的な想像力をもった素晴らしい作家ですが、何よりもものを書くことや作り上げることが純粋に大好きな方なんです。脚本家にはいろいろなタイプの方がいますが、その多くは脚本を書くことにとても苦労していると思うんです。何かを0から生み出すことはとても大変で、時には自分の中から無理やり引き出して書かないといけないから、苦痛を感じることもあるでしょう。でも、J.K.ローリングさんの場合はそうじゃないんです。彼女の頭の中はすでに書きたいものであふれていて、彼女はただそれを開放するかのように書いていく感じなんです。――ということはスラスラと楽に書いていく感じなのでしょうか?そうですね。きっと彼女にとってものを書くという作業は心地良いものなんだと思います。書く作業自体が彼女にとって浄化作用をもたらすというか、そこが自分自身を開放できる場なんでしょうね。だから書いている時は常にハッピーな状態だし、作業場なんかも必要なくて、どこでも書ける方のようです。――まさに才能というものを感じます。では、かなりアグレッシブに執筆されていったのですね。彼女はとにかく仕事熱心な方で、多産的だし書くのも早いんです。例えば、ちょっとわからないことがあったりするとメモを渡すんですが、その後で彼女は徹夜をして脚本を書き直したりしてくれます。こっちがお願いしなくてもどんどん書いてくれるんです。作業スピードもかなり早くてびっくりしますよ。例えばある時、物語の骨組みのポイントをまとめたものを欲しいとお願いしたんです。その時は12Pくらいのものをリクエストしたんですが、なんと2日間で102ページもの文章を書いてきてくれました。彼女の中からあふれ出るものがあるんでしょうね。しかも彼女はすごく謙虚で、ちゃんと我々の意見を聞く耳ももってくださっているし、フィードバックもちゃんとしてくれるんです。だから僕たちも現場でいろんなことを試せるし、お互いに最善のものを生み出すような形で仕事に臨むことができました。今回、本当に良いコラボレーションができたと思います。■プロフィールデヴィッド・イェーツ1963年11月30日、イギリス生まれの映画監督。『ハリー・ポッター』の映画シリーズ全8作のうち、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09) 、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10) 、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)の後半4本を手がける。近作は『ターザン:REBORN』(16)など。(C) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) JKR.
2016年11月22日女優の遠藤久美子が、きょう22日に放送される日本テレビ系バラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』(毎週火曜19:56~20:54)に出演し、おノロケトークを繰り広げる。今回は、11月22日(=いい夫婦の日)の放送ということで、結婚幸せ組とバツあり組のゲストが登場。今年7月に映画監督の横尾初喜氏と結婚し、現在妊娠中の遠藤は、夫が好きすぎて辛いといい、「旦那の作品に出ている女優に嫉妬してしまうんです!」と告白する。さらには「夫に洋服を全て選んでもらうので、持ってた服は全部捨てました」と言い、おノロケトーク全開。そんなラブラブぶりを披露する遠藤に対し、バツイチのスザンヌがまさかの一言を放つ。また、1年半でスピード離婚したスピードスケート金メダリストの清水宏保も登場。清水は「片付けができない」「甘えてしまう」と、身の回りのことを全部妻にやってもらっていたことを明かし、女性陣からバッシングを受ける。この日の放送には他にも、井戸田潤(スピードワゴン)、鈴木亜美、高橋ジョージ、つちやかおり、平子祐希(アルコ&ピース)、布川敏和、辺見えみり、松田賢二、松田丈志が出演する。
2016年11月22日作曲家の半野喜弘の初監督映画『雨にゆれる女』が11月19日(土)に公開を迎え、半野監督、主演の青木崇高、大野いとが揃って舞台挨拶に登壇した。自らの過去を消して別人の飯田健二という名で静かに生きる男。だがある日、職場の同僚に頼まれ、謎めいた女・理美を家でかくまうことになり少しずつその運命が動き始め…。実は、半野監督と青木さんの出会いは、青木さんが俳優としてのキャリアを積み始める以前にまでさかのぼる。パリを拠点に活動する半野監督だが、14年ほど前、俳優を志し、事務所に所属し始めたばかりの青木さんが「まだ仕事もなかったので(笑)」バックパッカーでパリを訪れ、そこで偶然、声をかけて意気投合したのが半野監督だった。半野監督は当時を振り返り「パリで飲んでたら、『一緒にいいすか?』って大きな男が声をかけてきた。本当はイヤだったんだけど(笑)。そのままその日、僕の友達の家に泊まり、次の日には僕が飼ってた犬の散歩をしていた」と明かす。そのときは一緒に映画を撮ることになるとは思ってなかったというが、それから約10年ほどして、東京で偶然、再会。半野監督いわく「酒の勢いで『一緒に何か作るか!』となった」とのこと。「今回、映画を作るにあたって、ひとつだけプロデューサーに出した条件は、青木崇高主演でやりたいということ。それですぐ、青木に電話して、いまに至ります」としみじみと語った。本作は制作費の一部を一般から募集するクラウドファンディングでまかなっているが、青木さんも、単なる主演俳優という枠を超えて、企画段階から監督と一緒に作品、キャラクターを練ってきただけあって、こうして公開までこぎつけ、喜びもひとしおのよう。「みなさんの協力が直接ではないにせよ、画の力になっていることは間違いないです。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。そんな男たちの熱い友情トークに大野さんは少しボーっと客席を眺めており、青木さんから急に話題を振られるも反応せず、半野監督から「寝てるの(笑)?」と突っ込まれる一幕も! 大野さんにとっては、これまでにないタイプの役柄であり「いままで高校生役とかが多かったので、新しい、いままでにない自分を発見できるんじゃないかと頑張りました」と語る。半野監督は大野さんの起用について「写真を見て直感的に選んだ」と明かし「青木と一緒にずいぶんイジメたけど、それは僕らの愛です!」と壇上で釈明し、場内は笑いに包まれていた。『雨にゆれる女』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月20日映画監督に、出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、重岡大毅(24)だ。2008年よりTV、CM、ドラマなどで活躍し、2014年にジャニーズWESTのメンバーとして「ええじゃないか」でCDデビューを飾り、関西・東京を中心にマルチな活躍を見せている。テレビドラマ『SHARK~2nd Season~』(14/日本テレビ系)では主演を果たし、『ごめんね青春!』(14/TBS系)などの話題作にも出演。2016年は映画『殿、利息でござる!』も公開し、幅広い年齢層にアプローチできる役者へと成長中だ。映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)では、小松菜奈演じる少女・夏芽に思いを寄せる青年・大友勝利を演じる。○重岡大毅の印象重岡さんにとって、これが初めての作品というわけではないのですが、彼にとっての処女作を撮ろうという気持ちがありました。きっと今でしか撮れないであろう存在のみずみずしさが彼には見えて、それを絶対捕まえ切ろう、という感じでした。彼にはまだ、体の外に出してない、内的なものがたくさんある気がしました。お芝居って所作なので、初めて会ったときの振る舞いを見て、「ああ、この人はまだ奥行きがたくさんある人なんだな」と思わせられました。アイドルって基本的に笑顔の職業で、綺麗な笑顔の重岡さんは皆さん沢山見ていると思うのですが、「まだ笑ってない笑い方があるんじゃないか」とも思いました。この世で一回も重岡さんが見せたことのない笑顔を撮りたいなという感覚は、あったかもしれないですね。○撮影現場での様子速射的な反応があることが、すごく面白かったです。長い年月をかけて構築的に作っていくお芝居もあると思うんですが、アイドルの方は女性も男性も、超短期的な運動神経の良さ、身体反応の良さを持たれているので、そこがものすごい武器になるんです。その場で問いを投げて、彼から返ってくるものはとてもエキサイティングに撮らせていただいたと思います。大友さんと夏芽のキスシーンは本当に粘って、非常に細かいところまで言いながら長回しで撮りました。カットを割ってしまったらもっと容易に撮影はできるんですが、キスシーンって、口と口が即物的にひっついてる画が大事なんじゃなくて、キスするまでの間合いや空気の流れがどう変容するのかの方が、女の子に繊細に響くところなんです。その場にはカメラマンさんと私と重岡さんと小松さんだけしかいなくて、すごく静かな部屋で、一つ間違えば違ってしまうという、後戻りできない空間でした。その一つの間違いを見逃さないように、全員が、ギリギリまで集中しました。あと、スタイリストの伊賀大介さんにお願いして、絶妙に変なクマのTシャツを持ってきていただいて。衣装合わせの時に、重岡さんにいろんな種類のクマを合わせて考えました。夏芽に会って、お洒落しようとして、でもちょっと違うっていう。重岡さんは「どのクマになるのかな」と不安に思ってたかもしれないですね。○映画『溺れるナイフ』でのおすすめシーン椿の花の前で、夏芽と笑い合うシーンです。予告にも使われているのですが、原作でも夏芽と大友が惹かれあっていることが読者だけには伝わってしまう、すごく大切なシーンなので、より細かい演出をする緊張感はありました。でも重岡さんのストレートさ、計算とかじゃなくて、てらいなくまっすぐ生きている感じを映画に輸入させてもらえたなと思いますね。彼の純粋さがスクリーンで光っていると良いなと思います。(C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会
2016年11月18日映画監督に、出演役者の印象を伺っていく「監督は語る」シリーズ。今回とりあげるのは、小松菜奈(20)だ。2008年にモデルとしてデビューして以降、様々な雑誌・TV・CMで活躍。中島哲也監督に見出され『渇き。』(14)で映画デビューすると、日本アカデミー賞・新人俳優賞などの賞を受賞し、世間からの注目を集めた。『近キョリ恋愛』(14)『バクマン。』(15)など立て続けに話題作に出演、さらに2016年には『黒崎くんの言いなりになんてならない』『ディストラクション・ベイビーズ』『ヒーローマニア ‐生活‐』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など多くの作品でその存在感を見せている。今回出演する『溺れるナイフ』(11月5日より公開中)では、ティーンモデルをしながらも田舎へ引っ越すこととなった少女・望月夏芽を演じる。○小松菜奈の印象会う前に写真や映像で姿を見ていたので、きっとフォトジェニックな方なんだろうなと予想していました。けれども実際に初めて会ってみたら、「あっ、この人はフォトジェニックなのではなくて、写真や映像に収まらないくらいくらい、生身の肉体の力がある人なんだ」と思いました。何の誇張でもなく、人類で一番綺麗だと思いましたね。その印象をカメラを通して出そうとするのは物語上の要請とはまた違うフェーズの問いでした。こんなに魅力的な人はもういないんだ、という感覚をカメラに焼き付けないといけないなと。皆の目には、生の小松さんも映画の小松さんも、物理的に違う人に見えてるわけじゃないのですが、あの肉体から発されている鮮烈なイメージを、複製芸術である映画が、その魅力ごと増幅して映せるように、と意識しました。『溺れるナイフ』の小松さんは、"過剰な身体性"がキーワードになってるかもしれません。もちろん彼女は容姿自体ものすごく整ってるから、お人形さんとして撮ることもできてしまうけれど、自分が監督として撮るならば、あの彼女の力を殺さず絶対生かしたいと思いました。○撮影現場での様子ホン(台本)読みの時に、私が「菜奈ちゃんの初主演映画だから、そう思って頑張るね」と言ったら、小松さんも「山戸監督にとっての初めての大きい映画だと思うので、頑張ります」と言ってくれたんです。私からはそういうことは何も言っていなかったので、女優さんが監督に対してそんな風に自主的に考えてもらえて、ああ本当に純粋な人なんだなと、心が動いた記憶があります。撮影前に「小松さんを演出する上で、私は絶対に諦めることはなくて、私の方で小松さんがここまでだと決めることはなくて、『もっとできる、もっとできる』と言い続けるね」とお伝えして、あの透明な目で、小松さんは頷きました。私にとっては、それを映画の神様が見ていると思うくらい、固い決意でした。そしてそれは実際の現場で実現されたので、こっちも苦しいけど、演じる方にとっても苦しいだろうし、一緒に山を登っていくみたいな感覚でした。いつもゴールは見えなくて、可能性がある限りリテイクする過酷さの中で、弱音を吐かずに戦ってくれました。○映画『溺れるナイフ』でのおすすめシーン中盤で、小松さんと菅田将暉さんが水中に潜るシーンです。小松さんって水の中で前髪があがって眉毛やおでこが丸出しになると、宗教画みたいな美しさが滲み出るんです。撮ってる最中も異様な、代替の効かない感覚があって、それが作品全体にいいイメージを与えてくれてるなと思いますね。水の中はすごく消耗するので、シーン自体はなかなか重ねて撮れないんですが、逆に少ないチャンスの中で、こちらも小松さんも集中して撮影ができたと思います。小松さんは水中に皮膚感覚がある方で、菅田さんもボディバランスが非常にいいので、2人だから撮ることができた、感情の篭った水中シーンになったと考えています。水の中で夏芽を演じる小松さんは、聖母マリアみたいで、私の人生でいちばん格好良い女の子でした。(C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会
2016年11月16日リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の最新作、映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』が、2018年3月30日(金)より全国ロードショー。原作は、SFコミックの金字塔『ヴァレリアンとローレリーヌ』『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は、「スター・ウォーズ」シリーズにも多大な影響を与えた、SFコミックの金字塔『ヴァレリアンとローレリーヌ(Valerian and Laureline)』を実写化した作品だ。舞台は28世紀の宇宙。ストーリーは、2人の政府の特別工作員が、宇宙の平和を維持するため銀河間都市アルファを調査しに行くシーンで幕を開ける。見どころは、人智を超えた複雑なストーリーと、圧倒的な映像美だろう。700年後の宇宙空間やそこに棲む不思議な生き物たちが織り成す幻想的な世界は、リアルに再現されていながらも、現実を超えるほどの美しい光や色で、観るもの引き込む。巨匠リュック・ベッソンのSF大作監督を務めるリュック・ベッソンは、『グラン・ブルー』『ニキータ』『レオン』などの映画史に残る名作から、近年では『ルーシー』など、数々のヒット作を手掛けてきた。得意とするSF作品をどのように描くかに注目が集まる。公開された特別映像では、リュック・ベッソンが10歳の頃に原作「ヴァレリアン」と出会った時の衝撃を「一番の驚きはストーリーだった」と振り返っている。主人公のヴァレリアンと、ヒロインのローレリーヌはごく普通のカップルだが、舞台は28世紀という遠い未来の宇宙。当時まだ、『スター・ウォーズ』が世界中で爆発的なブームを巻き起こす前であったにもかかわらず、宇宙海賊のアイゴン・サイラスやカギを握るパール人をはじめ様々なエイリアンたちが登場する物語は、少年時代のベッソンは胸を躍らせたのだった。そして50年間憧れ続けてきた作品を遂に映画化した今回。彼は「僕の長年の夢がついに現実になった。全力で映画化に取り組んだよ。心ゆくまで楽しんでほしい」と語っている。主演はデイン・デハーン、ヒロインはカーラ・デルヴィーニュ主人公で特別工作員の青年ヴァレリアンを務めるのは、『アメイジング・スパイダーマン2』でヴィラン・グリーンゴブリン(ハリー・オズボーン)を演じたデイン・デハーン。もう1人の工作員ロールリンヌは、トップモデルとして活躍し、最近では『スーサイド・スクワッド』での活躍が記憶に新しいカーラ・デルヴィーニュが演じる。劇中にはクライヴ・オーウェンやイーサン・ホーク、そして歌姫・リアーナやジャズの巨匠、ハービー・ハンコックも登場する。ゆりやんレトリィバァがリアーナ演じる宇宙人・バブルの吹き替えリアーナが演じる宇宙人・バブル役の吹き替えを、ゆりやんレトリィバァが担当。『ヴァレリアン』が吹き替え初挑戦となる。また、ヴァレリアン役の吹き替えは、アニメ「バクマン。」の高木秋人役や映画『ハリー・ポッター』シリーズのセドリック・ ディゴリー役などを演じる声優・日野聡、ヴァレリアンのパートナーであるローレリーヌは、アニメ「ルパン三世」の峰不二子役3代目や映画『スーサイドスクワッド』など多数のヒロインを演じてきた声優の沢城みゆきが務める。宇宙船「SKYJET」は、レクサス(LEXUS)がデザインさらに、劇中で主役の2人が乗っている宇宙船「SKYJET」は、レクサス(LEXUS)がデザインを担当した。飛行機と車を組み合わせたような船体には、レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」とブランドのロゴを配した。近未来的かつスポーティなデザインで、映画の世界観をさらにリアルで高次元なものへとアップグレードする。ストーリー西暦2740年。連邦捜査官のヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は宇宙の平和を守る任務に就き、銀河をパトロールして回っている。ふたりは“アルファ宇宙ステーション”へと向かう。そこは長い年月を経て拡張を続け、あらゆる種族が共存する“千の惑星の都市”として銀河にその名を知られていた。しかし、その深部には邪悪な陰謀と、宇宙の歴史から抹殺されようとしていた“秘密”があった……。果たしてヴァレリアンとローレリーヌは“千の惑星の都市”と銀河の危機を救うことができるのか―!?作品詳細『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』公開日:2018年3月30日(金)監督・脚本:リュック・ベッソン原作:ピエール・クリスタンジャン=クロード・メジエールキャスト:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、イーサン・ホーク、リアーナ、クリス・ウー、ジョン・グッドマン、ハービー・ハンコック、ルトガー・ハウアー原題:Valerian and the City of a Thousand Planets2017年|フランス|英語|カラー|スコープサイズ|137分|製作:ヨーロッパコープ配給:キノフィルムズ/木下グループ© 2017 VALERIAN S.A.S. - TF1 FILMS PRODUCTION
2016年11月15日ウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』のメイキング・ブックが、2016年12月23日(金)に発売予定だ。第87回アカデミー賞において衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞を受賞し、そして絵本のような美しい世界観や、有名ブランドとの協力による衣装などが高く評価された映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。ブックでは、監督であるウェス・アンダーソン本人が作品づくりについて詳細に語り、影響を受けた映像作品や、インスピレーション源であるオーストリアの作家ツヴァイクの作品などを紹介する。また、音楽や衣装の分野でアカデミー賞受賞へと導いた、豪華スタッフ陣への取材も見どころだ。ウェス・アンダーソンの、スタイリッシュでキュートな世界を詰め込んだブックは、限定3,000部、クリスマスに合わせて発売される予定だ。【詳細】『ウェス・アンダーソンの世界 グランド・ブダペスト・ホテル』著:マット・ゾラー・サイツ、訳:篠儀直子発売日:2016年12月23日(金) ※予定価格:4,800円+税 ※予定
2016年11月11日映画『エリザのために』が、2017年1月28日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。本作で監督・脚本・製作を務めたのは、ルーマニア出身の映画監督クリスティアン・ムンジウ。2007年の第60回カンヌ映画祭では、チャウシェスク政権下のルーマニアを舞台に、違法な中絶をのぞむ女子学生とそれを手助けしようとするルームメイトの辛く長い一日を描いた衝撃作『4ヶ月、3週と2日』で最高賞パルムドールを受賞し、世界的にその名を知らしめた鬼才だ。本作で主役となるのは、高校卒業とイギリス留学を間近に控えながら暴漢に襲われ精神的に大きな傷を抱えてしまった少女エリザと、そのエリザの将来のために彼女の進学を成功させようと裏で奔走する父親のロメオ。父親の思惑を知り反発するエリザ、奔走の末検察による捜査が迫ってしまうロメオ。映画製作に携わる前に教師・ジャーナリストとして働いた経験を持つムンジウは、そんな二人の複雑な心理と関係性を繊細に描き出した。なお本作は、2016年に開催された第69回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門にて見事監督賞を受賞。2013年の第65回カンヌ映画祭 女優賞&脚本賞のW受賞の『汚れなき祈り』と合わせて、ムンジウはカンヌ映画祭3度目の受賞を決めた。【ストーリー】50歳になる医師ロメオには、イギリス留学を控える娘エリザがいる。ロメオには愛人がおり、家庭は決してうまくいっているとは言えない。ある朝、娘が登校途中に暴漢に襲われてしまう。大事には至らなかったが、娘の動揺は大きく、留学を決める最終試験に影響を及ぼしそうだ。ロメオは娘の留学をかなえるべく、警察署長、副市長、試験監督とツテをたより、ある条件と交換に試験に温情を与えてもらおうと奔走する。しかし当の娘には反発され、ロメオには検事官の捜査が迫るーー。【作品情報】映画『エリザのために』公開日:2017年1月28日(土)監督・脚本・製作:クリスティアン・ムンジウ『4ヶ月、3週と2日』、『汚れなき祈り』出演:アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグシ原題:BACCALAUREAT英題:GRADUATION2016/ルーマニア・フランス・ベルギー/カラー/ルーマニア語/128分© Mobra Films - Why Not Productions - Les Films du Fleuve – France 3 Cinéma 2016
2016年11月08日日本映画の活性化を目標に、国内外で高く評価される才能ある若き映画監督の短編映画の制作から配給までをサポートする「MOON CINEMA PROJECT」。このほど、2年目となる本プロジェクトの1次審査が終了し、最終審査に4作品がエントリーされた。「MOON CINEMA PROJECT」は、今年7月7日(木)より募集を開始した(財)井上・月丘映画財団によるスカラシップ。昨年のグランプリ作品である、プールに400匹の金魚をまいた4人の少女たちの物語『そうして私たちはプールに金魚を、-And so we put goldfish in the pool』(監督・脚本:長久允)は、現在、国内外の映画祭に出品中だ。今回の最終審査では、投票用の特設ページに、最終審査に残った4作品の企画書と監督自らが制作したPR映像を公表し、それらを見た一般の方による投票が一番多かった作品がグランプリに。投票システムとしてクラウドファンディングを使用し、「最も観たい映画の企画」への投票数によりグランプリが決定するという、より公平な審査方法となっている。最終審査に残ったのは、次の4作品。■『7:38-オッサンよ大志を抱け-』(監督:真田幹也)通勤ラッシュ時の女性専用車両に間違って乗ってしまった男を描く男1vs女100の密室ラブストーリー。■『カツベンピープル』(監督:堀江貴大)トーキー映画の流入に揺れる昭和初期の京都を舞台に、映画を愛する活動弁士と美しき常連客との秘めた恋と抵抗を描く。■『ミラー』(監督:山岡大祐)一卵性双生児の妹が恋人と関係を持ったことに嫉妬し、殺人を犯してしまった姉の精神が崩壊していく様を描く。■『東京彗星』(監督:洞内広樹)1年後に“彗星が落ちる”と予報された2020年オリンピック後の東京を描くドキュメンタリック・サイエンス・フィクション。なお、今回の一般投票による最終審査でグランプリに選ばれた企画には、映画の製作費として500万円が助成される。また、クラウドファンディングで投票する参加者には、支援額に応じてグランプリ作品の脚本や、完成作品の試写会招待、ブルーレイソフトの特典を用意。単純明快に、「どの企画の映画を観たいか」が判断基準。世界に羽ばたく才能を発掘するプロジェクトを、ぜひチェックしてみて。「MOON CINEMA PROJECT the 2nd」は最終審査を実施中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月03日映画『聖の青春』が11月2日(水)、東京国際映画祭のクロージング作品として上映され、主演の松山ケンイチ、東出昌大、森義隆監督が舞台挨拶に登壇。さらにゲストとしてリオ五輪メダリストの吉田沙保里、三宅宏実、羽根田卓也も来場し映画祭を盛り上げた。“怪童”と呼ばれ名人になることを嘱望されながらも病に斃れた棋士・村山聖の姿を描く本作。20キロもの増量をして村山になりきった松山さんの役作り、羽生善治三冠そっくりに“変身”を遂げた東出さんの演技も大きな話題を呼んでいる。アジア最大級の国際映画祭でクロージングの大役を務めることになったが、松山さんは映画祭初日のレッドカーペットで、多くのゲストにも対面しており「メリル・ストリープさんにお会いできたことも、安倍総理…いや、安倍マリオさんにお会いできたことも光栄でした」とニッコリ。「日本の伝統文化である将棋――その独特の粋な美しさが存分に描かれているので、世界中の人に見てもらいたいです」と語った。東出さんは、自身が演じた羽生さんを主人公の村山さんから見ての“ヒロイン”と表現。「最初にこの話をいただいたとき、将棋で映画って大丈夫かな?動きもないし、複雑なルールだし…と思っていたんですが、この映画に映っているのは、人の生き方であり、男たちの戦いでした。これを国際映画祭で見ていただいて、伝わるものは絶対にあると思いました」と胸を張る。そして、リオ五輪でレスリング、重量挙げ、そしてカヌーでそれぞれ世界を相手に真剣勝負を繰り広げ、見事にメダルを獲得した吉田さん、三宅さん、羽根田さんが花束を手に登場。三宅さんは映画について「ハンカチが要ります!たくさん涙を流しました」と語る。また、映画の中の聖の姿について「私たちアスリートはオリンピックを目標に、メダルを獲りたいという思いでやっていますが、聖は難病を抱えて、命を削ってやり続けている。『もし私なら…?』と考え、きっと好きなことをやり遂げたいだろうなという気持ちになりました」と己に置き換えて、聖への共感を口にした。また、登壇陣には映画にちなんで「最近、経験した勝負は?」という問いが投げかけられたが、松山さんは「腹が痛くなって、エレベーターが来なくて自分との勝負でした…」と語り、笑いを誘う。これに監督が乗っかり「それで言うと、僕は30を超えてから2敗くらいしています(苦笑)」と告白。東出さんから慌てて「国際映画祭だから!」と制止が入り、会場は笑いに包まれていた。『聖の青春』は11月19日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月02日ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)監督、映画『マリー・アントワネット』の特別上映会が11月4日から11月17日まで、TOHOシネマズ 六本木で行われる。同上映会は、六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで行われている「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」の開催を記念して行われるもの。同作は、フランス王妃マリー・アントワネットの“心”の軌跡を描き出した作品。14歳で嫁いでから37歳で処刑されるまでの波瀾万丈の人生を描いた映画となっている。王妃という最高の栄誉と贅を手に入れたマリーであるが、実際は24時間付き人がついて生活するほか、世界中から注目を浴び、ゴシップネタにされるなど、不自由な日々を送っていた。作中では、王室の豪華な衣装や風景が再現。アカデミー賞を2度受賞したデザイナーのミレーナ・カノネロがこの映画のために作った衣装が、宮廷の貴族達を彩る。また、高級靴ブランドとして有名なマロノ・ブラニク(Manolo Blahnik)が手掛けた靴や、老舗洋菓子メーカーのラデュレが用意したスイーツが魔法のような世界を創り出している。上映劇場はTOHOシネマズ 六本木のみ。上映期間は11月4日から11月17日で、チケットは1,100円となっている。上映時間等の詳細情報はTOHOシネマズ公式サイトにて。
2016年10月28日熊本県出身者で製作され、期せずして今年の熊本地震前の風景を映像の中に記録することとなった映画『うつくしいひと』が東京国際映画祭にて上映された。行定勲監督、橋本愛、姜尚中、高良健吾、米村亮太朗が舞台挨拶に登壇し、改めて復興を訴えた。もともと、「くまもと映画プロジェクト」として熊本を舞台に、行定監督をはじめ、熊本にゆかりのある人々の手で製作された本作。熊本県内の美し景色を背景に大学生の透子、探偵、謎めいた中年男らのドラマが展開していく。撮影は昨年の10月に行われ、その後、今年4月に震災が発生。期せずして熊本城をはじめ、映画の中に、震災前の熊本の姿が刻まれることになったが、行定監督は「改めて、映画には記憶する力というものがあるというのを感じました」と語る。出演者は全員、熊本出身だが、中でも謎の中年男に本職の俳優ではなく、政治学者の姜さんを、行定監督はあて書きする形で起用! 行定監督は「(映画を見た)岩井俊二監督から『姜さん、普通に演技してたね』と連絡が来ました(笑)。最初は大変だったんですよ。セリフあるのに、それを知らなった。台本を事前に渡してたのに(苦笑)。愛ちゃんに(姜さんの芝居を)受けてもらわないといけないけど、20テイクくらいやった。『姜さん、声がいいんだから、渋くやってください』と言ってもかわいくやっちゃう(笑)」と現場での様子を明かした。姜さんは「(役柄は)通行人くらいのつもりだった」とまさかのメインキャストでの出演への驚きを口にし「いま思うと、ナレーターがよかった…」と釈明し、行定監督からは「ナレーターは難しいですよっ!」とツッコミが飛んでいた。橋本さんは、姜さんとの共演について「動物的でした! (橋本さんは女優として)経験があるので、動物にはかなわない! 車に乗って2人でドライブするシーンでは、ずっとおしゃべりしてて、行定監督の話で『監督の作品からノスタルジーを感じる』とおっしゃっていて、私も、同じ何かを感じてて、そうやってお話ができてよかったです」とふり返った。また、高良さんは「行定さんと『熊本で撮りたいね』と話してて、夢がひとつ叶いました。まさか震災が起こるとは思わず撮っていましたが、震災前の景色を記録として残せてよかったと、震災から半年経ったいま、改めて思います」と語る。また、続編の制作が既に決定っしているが「震災後の“いま”の熊本を残す意味があると思うし、それで熊本に恩返しすることができれば」と故郷への強い思いを吐露。今回、高良さんは探偵を演じたが「僕がこの世界に興味を持ったきっかけはドラマ『私立探偵 濱マイク』だったので、今回の『濱マイク』を見直して、ちょっと真似してます(笑)」と明かした。橋本さんは、映画に刻まれた故郷・熊本の風景の中でも「菊池渓谷」を特に印象深い景色に挙げ「美しくて素晴らしい。あんな美しい場所を(映像に)残せてよかった。ぜひ見た方々に行ってみてほしい」と呼びかけた。この日は、映画にも登場する人気キャラ・くまモンも登場したが、ハイテンションのくまモンに行定監督は「元気すぎる!発情期(笑)」とツッコミを入れ、会場は笑いに包まれる。まもなく続編の撮影がスタートするが、監督は改めて「(震災の記憶を)風化させず、忘れずに、映画を見て熊本との距離を縮めてもらって、遊びに来てもらいたいです」と訴えた。(text:cinemacafe.net)
2016年10月27日ジェイミー・フォックスが、コメディ映画『All-Star Weekend』で監督デビューを果たす。脚本も自ら書き下ろし、主演も兼任する。その他の情報主人公は、レッカー車の運転手マリック(フォックス)とダニー(ジェレミー・ピヴェン)。バスケットボールの熱烈なファンのふたりは、NBAオールスターのチケットを手に入れる。試合に向かう途中、ふたりはミステリアスな美女(エヴァ・ロンゴリア)に遭遇。そして、思いもかけぬ展開から、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされることになる。フォックスの最近作はミュージカル『ANNIE/アニー』。次回作は、来年2月北米公開予定のスリラー『Sleepless』。共演はミシェル・モナハン、ガブリエル・ユニオン。来年3月にはアクションコメディ『Baby Driver』も控える。共演はリリー・ジェームズ、ケビン・スペイシー、アンセル・エルゴート、ジョン・ハム。文:猿渡由紀
2016年10月27日映画『素晴らしきかな、人生』が2017年2月25日(土)に全国で公開される。『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』のデヴィッド・フランケル監督最新作。彼の元に、ウィル・スミスやケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した。映画の舞台はニューヨーク。華やかで時代の最先端を走る広告代理店の代表ハワード(ウィル・スミス)が、最愛の娘を失ったことで、自分の人生を見失ってしまうことから物語が展開する。そんな人生のどん底を迎えた彼の前に突然現れたのは、3人の舞台俳優たち。彼らとの出会いによって、ハワードの人生が変化する。ひょんなことをきっかけに苦難を乗り越える力を身につけた時、目の前の風景が一変し、今までにない幸せが訪れるような、人生の試練の乗り越え方を描いた映画となっている。キーとなるのは親友でバリキャリウーマンのクレア(ケイト・ウィンスレット)、彼の人生を取り戻すために一役買った舞台女優たち(ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ)、彼の心に寄り添うカウンセラー(ナオミ・ハリス)だ。実は彼女たちも悩みや悲しみを抱えているのだった。冬のニューヨークが舞台ということもあり、劇中のファッションもトレンドが満載だ。30代のキーラ・ナイトレイ、40代のケイト・ウィンスレット、シニア世代のヘレン・ミレンが着こなす洋服にも注目。衣装を担当したのはリア・カッツネルソン。例えば、ヘレン・ミレンのアビスブルーのコートは、そのキャラクターにより深みを持たせるために、ブルーの明度を重視。劇中で、彼女が身に纏ったブルーは、これから主人公のハワードが立ち向かわねばならない“死”を考慮したものだとカッツネルソンは話す。その他にもキーラ・ナイトレイはイエローのベレー帽をコーディネートすることで、より大人可愛いらしさを強調。ケイト・ウィンスレットは花柄を取り入れることで、重くなりがちな冬のコーディネートを軽やかにしている。着用ブランドは、プラダ(PRADA)、グッチ(GUCCI)、クロエ(Chloé)、トム フォード(TOM FORD)、ジル・サンダー(JIL SANDER)、イザベル マラン(ISABEL MARANT)などで、秋冬コレクションの新作からヴィンテージまで、幅広いアイテムがスクリーンを彩る。【ストーリー】『素晴らしきかな、人生』ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン他)が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が。【情報】映画『素晴らしきかな、人生』原題:Collateral Beauty公開日:2017年2月25日(土)監督:デヴィッド・フランケルキャスト:ウィル・スミス、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレン他(c) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2016年10月24日小栗旬主演で贈る『ミュージアム』が、10月14日(金)「釜山国際映画祭」の“Midnight Passion部門”にて上映。舞台挨拶には、大友啓史監督とカエル男が登壇し会場を沸かせた。雨の日だけに発生する連続猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自らをアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、驚愕の次のターゲットに気づく。カエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく沢村。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?その本当の目的とは?そして、沢村が絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは――!?あなたは最悪のラストを期待する。いま最も勢いのある俳優・小栗さんと、『るろうに剣心』シリーズの大友監督の史上最強タッグが仕掛ける本作。先日、“カエル男”のキャストの正体が妻夫木聡だと明らかにされ、またさらに話題となっている。今月9日には、ワールドプレミアが行われた「シッチェス・カタロニア国際映画祭」に続き、今回は15日まで韓国の釜山で行われていた、アジア最大の映画祭「釜山国際映画祭」で本作が上映された。上映前に行われた舞台挨拶では、大きな歓声と拍手の中、大友監督が登場。また、監督の紹介でカエル男が登場すると、再び大きな歓声が巻き起こっていた。そして上映開始時刻となると、釜山シネマセンターの800人収容の会場は、続々駆けつけたお客さんで満員御礼!映画の上映が開始されると、冒頭の殺人現場のシーンから会場がザワザワ…。映画がクライマックスに近づくにつれ、会場中に緊張の糸が張り詰められる感覚が伝わってくるようだった。本編上映後、「ONE OK ROCK」の主題歌と共にエンドロールが流れるが、誰一人として席を立つ人はおらず、上映終了後に作品と監督に対し大きな拍手が起きていた。その後、大友監督にサインと写真を求める韓国のファン、そして日本からわざわざ本作を観に来たファン約100人に対し、サインや写真のサービス。カエル男はシッチェス・カタロニア国際映画祭に続き、ここでも大人気!カエル男にはセルフィを求める観客が後を絶たず、釜山でも大盛況で幕を閉じた。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月20日映画監督・山戸結希が18日、都内で行われた映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)完成披露試写会に、小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)とともに登場した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田が演じる。20代で活躍する気鋭の山戸監督が、緊張した様子ながら「今日はみなさんに来ていただけて、私にとってみなさんは世界一の運命の女の子って感じです」と感謝の言葉を述べると、客席からは歓声が上がった。重岡は「めっちゃアイドルみたいなこと言いますやん!」と驚き、「勉強になります。あざっす!」と頭を下げた。また、「熱いメッセージを用意してきた」という山戸監督は「本当に2016年は日本でも海外でも、素晴らしい映画がたくさん生まれていて、(『溺れるナイフ』は)何が負けないんだろうって考えていた」と心情を吐露。「心から思えるのが、今の女の子の心に寄り添おうとした映画としては世界一」と自負を語った。山戸監督は「いつも映画館に行って、自分のための映画だなと思える映画はかかってなくて。日本中の女の子はみんな爆弾を持ってるんじゃないのかなと、毎日思って撮ってました」と撮影を振り返り、「今の菅田さんと小松さんの圧倒的な無敵の輝きや、重岡さんの強さや、上白石さんの知性や、志摩さんの歌の感性、今の輝きが焼きついた映画になってると思います」と映画の魅力を表す。そして「未来の女の子の運命を変えていく映画だと思っています」「傷だらけで生きる今の女の子のための共犯者になって欲しいです」と、観客へ熱いメッセージを送った。菅田は「山戸監督が見たい世界がそこにあり、でもそこにある人間関係や気持ちは遠くないものだと感じましたし、どこか憧れのような時間でもありました。代表作だと思ってます」と、力強く断言。小松は「17日間という撮影の期間はすごく特別なものでした。コウと夏芽が会った時の衝撃と同じかはわからないんですけど、観てもらった人に、何かを感じてもらえたらいいなと思います」と作品について語った。
2016年10月18日奈良を拠点に活躍する映画監督・河瀬直美の撮り下ろし作品『輪廻』が、この秋春日大社に奉納された。同作品は河瀬がオーガナイザーを務める「なら国際映画祭」で初上映された。葉からこぼれ落ちる一粒の雫が川を流れ、やがて海に行き着くシーンからはじまる同作品。約10分の映像の中には「人や自然、それを取り巻くあらゆるものは過去から今、今から未来へとつながってゆく。」様が描かれている。同作品の完成にあたり、河瀬は「あなたとの出逢いが私の人生を彩り、そしてその『未来』や『記憶』を紡いでいく。何百年、何千年と雨風を受けながら山々に生きている大木が持つ記憶に比べれば、ひとりの人の記憶などわずかである…が、しかし、つながりの中に「宇宙」が生まれるとき。歴史は刻まれる。」とコメントを寄せている。同作品は、本年の「なら国際映画祭」のスポンサーでもある三越伊勢丹の企業メッセージ「this is japan」をコンセプトに紡がれた作品。同社が「this is japan」を通じて伝えようとする“相手を慮る心”、“日本の精神”“四季の移ろい”という理念に河瀬が共鳴し『輪廻』という作品に行き着いたこともあり、同作品は三越伊勢丹メッセージサイト「this is japan」から見ることが出来る。動画引用元: (YouTube ISETAN 伊勢丹 公式チャンネル:
2016年10月18日日本で大ヒット上映中の新海誠監督最新作『君の名は。』が、この度、ファンタジーとホラー、そしてアニメーションに特化した国際映画祭である第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて、Anima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞する快挙を成し遂げたことが分かった。『君の名は。』は、その圧倒的な映像美と心震わせる感動の物語が話題となり、幅広い世代が劇場に殺到。10月14日までの公開50日間で、観客動員数は1,149万人、興行収入は149億円を記録する大ヒットとなっており、ブームを超えたまさに社会現象を巻き起こしている。この勢いは日本だけに留まらず、既に世界89の国と地域での海外配給が決定。台湾の10月21日(現地時間)公開を皮切りに、香港では11月17日公開、イギリスでは11月24日公開、韓国では1月と各国で順次公開が予定されている。また本作は、これまでにも、7月のロスの「ANIME EXPO 2016」で行われたワールドプレミアをはじめ、9月の「第64回サン・セバスティアン国際映画祭」正式出品における特別上映、10月の「第21回釜山国際映画祭」でのガラ・プレゼンテーション部門公式上映が行われ、それぞれ大盛況。さらに、イギリスで行われた由緒ある国際映画祭、「第60回BFIロンドン映画祭」では長編アニメーション映画として国内外問わず史上初、公式コンペ「Official Competition」にノミネートされており、いまや世界中から大きな注目と期待を集めている。そしてこの度、スペインで開催された第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭(以下、シッチェス映画祭)のコンペティション部門に出品された作品を対象にした各賞が発表され、『君の名は。』がAnima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞する快挙を達成!同部門では、過去に細田守監督作の『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』や、原恵一監督の『百日紅~Miss HOKUSAI~』が受賞している。シッチェス映画祭は、ポルト国際映画祭(ポルトガル)、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)と並ぶ、世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられ、ファンタジーとホラー、そしてアニメーションに特化した国際映画祭。世界的に見ても、規模、知名度ともに最大級。さらには今後の賞レースを占う映画祭と位置付けられており、本作への世界的な評価の高さが伺える結果となった。新海監督は「シッチェス映画祭で最優秀長編作品賞の受賞、本当に光栄に思います。『君の名は。』は入れ替わりや彗星来訪、東京と地方、土着の伝統や神道など様々な要素から成る物語ですが、その骨子はストレートなボーイミーツガールです。この映画をスペインの方々に楽しんでいただけたことに、私自身とても励まされました。本当にありがとうございました」と、喜びのコメントを寄せた。『君の名は。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月16日『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』の新海誠監督の最新作『君の名は。』が、韓国の釜山で開催されている第21回釜山国際映画祭「ガラ・プレゼンテーション部門」」に正式出品され、新海監督をはじめ主人公の声を担当した俳優・神木隆之介、女優・上白石萌音が現地入りし、本日10月9日(現地時間)公式上映が行われた。夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語が描かれる本作。8月に公開されるやいなや、その圧倒的な映像美と心を震わす感動のストーリーが話題となり、10月8日(土)までの44日間で観客動員は1,061万人、興行収入は138億円を記録する大ヒットとなっている。そしてこの度、本作が、アジア最大の国際映画祭である釜山国際映画祭において、今年話題の新進気鋭監督の新作を上映する「ガラ・プレゼンテーション部門」に正式出品。同部門でアニメーション作品が正式出品されるのは初めてのこと。ちなみに、今年は『君の名は。』のほかに『怒り』『ダゲレオタイプの女』『Bleed for This』(米作品)の4本が同部門作品に出品されている。10月9日の公式上映に合わせて、新海監督、主人公の声を担当した神木さんと上白石さんが現地入り。3人とも釜山国際映画祭へは初の参加だそうで、神木さんは「初めて釜山映画祭に参加して、未知数ですけど嬉しいです!」と喜びを語った。3人は高校生の恋愛ストーリーを描いた本作にちなんで、若者のデートスポットとして人気の冬柏(トンペク)公園展望台を訪れるなど釜山市内を散策。その後の記者会見では、100人を超える海外メディアの質疑応答に答え、新海監督は、「2011年に日本を襲った地震は、私に大きな影響を与えました。そのときに日本人が想った願いや祈りの結晶をこの作品に込めました」と語り、さらに待望の次回作について「いまは白紙だが、多くの人を楽しませるエンターテインメント映画をもう一本つくりたいです。その能力が自分にあるのか、確かめたい」と、心中を明かした。現地でも注目が高まっている『君の名は。』の公式舞台挨拶では、300席の当日券を求めて前日の夜から徹夜組が出るほどの大人気ぶり。当日もわずか4分で全席完売するなど、期待値の高さが伺える。10~20代を中心に幅広い層のファンなど約900人が劇場に詰めかけ、場内満席の大盛況の中、新海監督と神木さん、上白石さんが登壇。神木さんと上白石さんが流暢な韓国語で挨拶をすると、会場のお客さんから一際大きな歓声が上がっていた。上映中は、主人公の瀧と三葉が入れ替わるコミカルな前半のシーンでは何度も笑い声が会場内に響き渡り、美しい色彩と繊細な風景描写のシーンで思わず息をのみ…観客は大いに“新海ワールド”に酔いしれていたようだ。映画祭を終えた神木さんは「韓国の方は、楽しいと声に出して素直に喜んでくれるのが嬉しいです。思っていることを表現してくれるから、本当に楽しみにしてくれているんだということが分かりました」と、反響ぶりを喜び、上白石さんも「韓国の人は熱い!日本にはないノリを感じます!海外に来ているということをとても実感できます」と歓喜のコメントを寄せた。新海監督は「韓国では、映画に対する期待がすごく大きいということを実感しました。釜山国際映画祭が映画をとても大事にしていて、さらにそれを強くサポートする場なのだと感じられました。その点、『君の名は。』をとても深く理解してくれているのではないかと思いますが、その反面、それでも文化は違うので、分かってもらえないのではないかという不安もあります。ただ、ヨーロッパやアメリカに比べると、アジアの方が日本と文化面で共有する部分が多いので、大きく受け入れてもらえることを期待しています」と語った。『君の名は。』の韓国公開は、2017年1月、邦画アニメーションの中では最大級の公開規模となる300スクリーン以上で予定。既に89の国と地域での世界配給が決定しており、台湾では10月21日(現地時間)、香港では11月17日(現地時間)、イギリスでは11月24日(現地時間)にそれぞれ公開される。『君の名は。』は現在全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月10日映画『エヴォリューション』が、2016年11月26日(土)より、渋谷アップリンク、新宿シネマカリテ(モーニング&レイト)ほか全国で順次公開される。映画『エヴォリューション』は、秘密の園の少女たちの世界を描いた『エコール』のルシール・アザリロヴィック監督による、まるで悪夢のような、禁断のダークファンタジー。物語は、少年と女性しかいない孤島に母親と暮らす10歳のニコラを通して描かれる。島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっており、「なにかがおかしい」と異変に気付き始めたニコラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。秘密の園の少女たちの世界を描いた『エコール』から10年。原始的な感情を呼び覚ます圧倒的な映像美でルシール・アザリロヴィック監督が描く、倫理や道徳を超えた81分間の美しい“悪夢”。エヴォリューション(進化)とは何なのか…、その目で確かめてほしい。【詳細】映画『エヴォリューション』公開日:2016年11月26日(土)公開場所:渋谷アップリンク、新宿シネマカリテ(モーニング&レイト)ほか全国順次公開(2015年/フランス/81分/フランス語/カラー/スコープサイズ/DCP)脚本&監督:ルシール・アザリロヴィック(『エコール』(2004)『ミミ』(1996))プロデューサー:シルヴィー・ピアラ、ブノア・カノン撮影監督:マニュエル・ダコッセ美術監督:ライア・コレット出演:マックス・ブラバン、ロクサーヌ・デュラン、ジュリー=マリー・パルマンティエほか配給・宣伝:アップリンク
2016年10月10日すみだ水族館では、写真家・映画監督の蜷川実花とのコラボレーションによるクラゲ展示を開催。期間は2016年11月8日(火)から2017年3月14日(火)まで。昨年に引き続き2回目となる蜷川実花とクラゲのコラボレーション展示。蜷川実花の制作した映像作品を投影、あるいは写真を装飾することにより、すみだ水族館のクラゲ展示水槽18個すべてが幻想的なコラボレーション空間へと変貌を遂げる。「クラゲ万華鏡トンネル」では、壁と天井の3面が約5,000枚の鏡で囲まれた全長約50メートルのスロープで、8つのクラゲ水槽と壁面に蜷川実花の映像作品を投影。浮遊するクラゲと照明、アロマ、そして幻想的な作品によって、クラゲと一緒に鏡の中の世界を漂っているような体験ができる。また、新たに幅約4メートル、高さ約1.5 メートルのクラゲ水槽でも実施。大型水槽ならではの迫力ある美しさは必見だ。2017年1月28日(土)から3月14日(火)までは、「ふわきゅん、クラゲまつり」を同時開催。「蜷川実花×クラゲ」内の「クラゲ」展示ゾーンのU字型水槽には、バレンタインやホワイトデーにちなんで“チョコレートやキャンディーをイメージした”ブラウンやホワイトなどのカラージェリーフィッシュが登場する。さらに、クラゲはどうやって生まれるのか、その神秘的な生命のふしぎを解きあかす体験プログラム「みるみる!クラゲライフ」や、ペンギンプール前でのハンドマッサージ、香りでリラックスできるアロマ体験など女性も満足できる企画を多数揃える。【詳細】■すみだ水族館×蜷川実花 コラボレーションクラゲ展示期間:2016年11月8日(火)~2017年3月14日(火)会場:すみだ水族館住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 5F・6F入場料:・一般料金 大人 2,050円、高校生 1,500円、中・小学生 1,000円、幼児(3歳以上) 600円※中学生、高校生は、チケット売り場で生徒手帳の提示が必要。※障がい者手帳持参者と同伴者(1名)は、一般料金の半額。・年間パスポート 大人 4,100円、高校生 3,000円、中・小学生 2,000円、幼児(3歳以上) 1,200円※中学生、高校生の方は、チケット売り場で生徒手帳の提示が必要。※障がい者手帳をご提示の方は、年会費が半額。・一般団体(20名様以上) 大人 1,850円、高校生 1,350円、中・小学生 900円、幼児(3歳以上) 540円■ふわきゅん、クラゲまつり開催期間:2017年1月28日(土)~3月14日(火)・バレンタイン&ホワイトデー期間限定のクラゲ展示場所:6F「クラゲ」展示ゾーン ・みるみる!クラゲライフ開催期間:・2017年2月4日(土)、11日(土・祝)・2017年2月25日(土)、3月4日(土)・2017年3月11日(土)、3月18日(土)※2週連続、2回完結のプログラム。 時間:19:00~(約30分間)場所:6F アクアラボ参加対象:18歳以上の女性参加方法:すみだ水族館公式ホームページで事前募集参加定員:各回6名参加料金:1,000円・愛のハンドトリートメント開催期間:2017年1月28日(土)~3月14日(火)までの金曜日、1月31日(火)、2月14日(火)、3月14日(火)時間:14:00~15:00、15:00~16:00、18:00~19:00、19:00~20:00※所要時間は約15分。 場所:5F ペンギンプール前参加対象:18歳以上の女性参加方法:すみだ水族館公式ホームページで事前予約 ※応募者多数の場合は抽選参加料金:無料※入場料は別途必要参加定員:各回6名
2016年10月07日10月25日(火)より開催される「第29回東京国際映画祭」のJapan Now部門で行われる「監督特集 岩井俊二」の記者会見が、10月4日に行われた。この日は、岩井俊二監督を始め、椎名保(東京国際映画祭 ディレクター・ジェネラル)、安藤紘平(「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザー)が登壇した。昨年新たに設立された「Japan Now」部門。いま一番海外に発信したい監督にスポットを当てる本部門では、今年国内外で幅広く活躍し、アジアで絶大な人気を誇る日本を代表する岩井監督を特集する。本部門のプログラミング・アドバイザーの安藤氏は「『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見たときに日本人に生まれて誇らしいと思ったからです。岩井監督は岩井美術と呼ばれる独特な美意識をもって現代の若者の姿を描く稀有な監督ですが、今回の作品を見てその力をさらに上げたな、と思いました」と今回の特集開催決定の経緯を説明した。本部門では、今年公開された『リップヴァンウィンクルの花嫁』を始め、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』、『Love Letter』、『スワロウテイル』、『ヴァンパイア』といった5作品を上映。これにあたって岩井監督は「こういう機会だと、リラックスして映画ファン・映画批評家の方たちと向き合い、一緒に映画を楽しめるので嬉しいです。劇場公開の時には言い知れぬプレッシャーがあり、楽しめないので。バケーションに近い感覚があります」とコメント。今後、中国との合作は?という問には、「すでにプロデュースという形で携わり、いまもいくつか関わっております。中国だけでなく、日本もふくめ映画市場が広がり、盛り上がる方が、アート映画の居場所は作りやすい。そういう意味で可能性があると思います」と回答。また、アニメーションの制作を続けていくのか?という質問には、「現在、実はミュージッククリップを作成中で、実写とは全く勝手が違うのですが、(アニメーション制作を)もの凄くやりたい!と思っています」と明かし、「『花とアリス殺人事件』はヨーロッパでも公開されていて、ヨーロッパの人は、自分をアニメーション監督だと思っている人もいて(笑)。このままヨーロッパの人たちにも知っていただきたいですね」と語った。なお、映画祭の上映後のQ&Aに参加するゲストに、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の宮藤官九郎監督、現在大ヒット公開中の『君の名は。』を手掛けた新海誠監督、『ダゲレオタイプの女』の黒沢清監督らが登場することも発表された。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)の期間で六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールにて開催。(cinemacafe.net)
2016年10月05日ディズニーアニメ『ライオン・キング』がジョン・ファヴロー監督により実写映画化されることが決定した。今年公開された『ジャングル・ブック』の監督も務めたファヴローが、1994年作のアニメーション映画を実写版としてよみがえらせるための監督に就任したことをディズニーが発表。ファヴロー本人も「僕の次のプロジェクトにワクワクしている」と自身のツイッターでライオンと王冠の絵文字を添え、ファンに喜びを伝えている。ディズニーはこの実写版に1994年のオリジナル作品の中で使用された楽曲が再び使われること、そしてこの新作の製作が急ピッチで進んでいることを明かしている。劇中の楽曲『サークル・オブ・ライフ』『早く王様になりたい』『準備をしておけ』『ハクナ・マタタ』『愛を感じて』などはエルトン・ジョンとティム・ライスによって作曲されており、『愛を感じて』は1995年度アカデミー賞最優秀オリジナルソング賞に輝いている。『ライオン・キング』実写版に出演するキャストや公開日などはまた発表されていないが、ディズニーはこの作品がこれまでに大成功を収めた実写版『マレフィセント』『シンデレラ』、これから公開予定のエマ・ワトソン主演『美女と野獣』のような作品にしたいと考えているという。(C)BANG Media International
2016年09月30日『ジェニファーズ・ボディ』のカリン・クサマが、ホラー映画『Breed』を監督することになった。フォックスが製作配給する。原作は、スコット・スペンサーが書いた小説。その他の情報子供が欲しいのにできないニューヨークに住む裕福なカップルは、東ヨーロッパにあるクリニックを訪れ、妊娠に成功。双子が生まれるが、それから10年後、夫妻にも子供たちにも、その施術の影響が現れ始めるという物語らしい。脚本は、2015年のクサマのホラー映画『The Invitation』を執筆したフィル・ヘイとマット・マンフレディが手がける。キャストはわかっていない。女流監督でアジア系のクサマは、今年、アカデミーから新会員に招待されている。文:猿渡由紀
2016年09月21日ティム・バートン監督最新作ティム・バートン監督最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開される。原作は、ランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』(邦題)。ニューヨークタイムズ・ベストセラーにも選ばれた、ウェールズの小島を舞台に主人公の少年ジェイクの摩訶不思議な冒険を描いた作品だ。今回は脚本に『キック・アス』や『キングスマン』のジェーン・ゴールドマンを迎え、鬼才ティム・バートンが映像化に挑む。ストーリーひょんなことから、“奇妙なこどもたち”の秘密の隠れ家である「ミス・ペレグリン(はやぶさ)の家」を発見した少年ジェイク。そこに暮らしていたのは、世にも奇妙な能力を持つ子供達だった。まるで風船のように空に浮かぶ少女、サッカーをして遊ぶ透明人間、後頭部にある大きな口で食事をする少女…。戸惑いながらも子供達と触れ合うことで不思議な能力の数々を知ったジェイクは、彼らが1940年の9月3日を毎日繰り返していることとその理由を知る。そして自分たちに目に見えない危険が迫っていることに気づくジェイク。誰が現実に存在し、誰を信じられるのか。そして自分がこの世界に送り込まれた役割とは何なのか?真実が明らかになったとき、永遠に続く1日と奇妙なこどもたちに大きな変化が訪れるーー。キャスト「ミス・ペレグリンの家」の家主であるペレグリン役を務めるのは、エヴァ・グリーン。「ペレグリン=英語で“はやぶさ“の意」の名の通り、彼女もはやぶさに変身出来るという特殊能力を持っている。また、主人公のジェイク役には、マーティン・スコセッシ監督映画『ヒューゴの不思議な発明』で主演を務めたエイサ・バターフィールドが抜擢された。その他、主人公らと対立する悪役バロン役をサミュエル・L.ジャクソンが演じている。【作品情報】映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(原題:MISS PEREGRINE’S HOME FOR PECULIAR CHILDREN)公開時期:2017年2月3日(金)全国ロードショー監督:ティム・バートン脚本:ジェーン・ゴールドマンキャスト:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L.ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプ© 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.
2016年09月17日細田守監督による長編アニメーション映画『時をかける少女』のリバイバル上映が、名古屋センチュリーシネマおよびシネマート心斎橋にて実施される。期間はそれぞれ、2016年10月1日(土)から10月7日(金)、11月26日(土)から12月2日(金)までの1週間。今や夏に子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画の代名詞となった細田守監督作品。その歴史の始まりともいえる映画『時をかける少女』の10周年を記念して実施される今回のリバイバル上映では、監督自身が手がけたデジタルニューマスター版で、誰もが知る名作『時をかける少女』がスクリーンに蘇る。10年前に映画館へ足を運んだ人も、当時は映画館に行くことが出来なかった人も、ぜひこの機会に映画館の大スクリーンで本作を鑑賞してみてはいかがだろう。【上映情報】『時をかける少女』10周年記念上映■名古屋上映期間:2016年10月1日(土)〜10月7日(金)上映劇場:名古屋センチュリーシネマ住所:愛知県名古屋市中区栄3-29-1 名古屋PARCO東館8FTEL:05-264-8580(名古屋PARCO)※上映時間などの上映に関する詳しい情報は劇場HP、または直接劇場に要問い合わせ。■大阪上映期間:2016年11月26日(土)〜12月2日(金)上映劇場:シネマート心斎橋住所:大阪市中央区西心斎橋1-6-14 ビッグステップビル4階TEL:06-6282-0815(シネマート心斎橋)※上映時間などの上映に関する詳しい情報は劇場HP、または直接劇場に要問い合わせ。
2016年09月16日ライブ配信サービス「LINE LIVE」にて、9月12日(月)今夜、「岩井俊二監督、行定勲監督をゲストに重大発表!?」のタイトルで特別番組が生配信されることが決定した。10月25日(火)より10日間にわたって開催される「第29回東京国際映画祭」のLINE LIVE初回配信となる本番組。『世界の中心で愛をさけぶ』『ピンクとグレー』などを手掛ける行定勲監督と、『花とアリス』や今年3月公開された『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二監督をゲストに迎える今回は、「第29回東京国際映画祭」に関する重大発表を行うという。気になる重大発表の中には、過去に季葉、岡本あずさ、山崎紘菜などフレッシュな顔ぶれが抜擢され映画祭を盛り上げた「東京国際映画祭ナビゲーター」が発表されるほか、行定監督も参加するアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を隔年で共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」の新たな情報や、東京国際映画祭の大きな2本映画特集のひとつ「JAPAN NOW」部門にて、岩井監督の作品を改めてふり返る企画「岩井俊二監督特集」の新たな情報が発表されるようだ。「東京国際映画祭SP企画 岩井監督&行定監督登場で重大発表!?」は9月12日(月)20時~LINELIVEにて配信。(cinemacafe.net)
2016年09月12日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日女優の遠藤久美子(38)が31日、映画監督の横尾初喜氏(37)と7月に結婚したことを、所属事務所の公式サイトを通じて発表した。遠藤は妊娠もしており、来春に出産予定だという。遠藤は、「この度、遠藤久美子は、7月に、映像作家であり、映画監督の横尾初喜さんと入籍致しました事をご報告申し上げます」と結婚を報告。「お腹には来年春に出産予定の赤ちゃんを授かっております」と妊娠も明かした。そして、「横尾さんとは、数年前に映画の撮影現場でご一緒し、去年12月に再会した際、連絡先を交換しました」と馴れ初めを説明。「二人の時間を重ねる度に恋愛感情は深まっていき、とても短い日々ではありますが、穏やかで居心地が良く、付き合い当初から将来を考えている二人がいました」とつづった。さらに、「報告を誰よりも喜んでくれた両親の笑顔を見た時は、涙が溢れました」と両親とのエピソードを披露し、「未熟者の二人ですが、どうか、温かく見守って頂けたら幸いです」と呼びかけた。
2016年08月31日