眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。へそさんは更年期になってから朝起きたときに、右手の指がうっすら痺れていたことがあったそう。痺れだけではなく、指が曲げにくくなっていたらしく……!?★関連記事:「にがっ!」抗酸化作用があると聞き、食べ続けたものとは… #アラフィフ主婦ちゃんねる 28こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。アラフィフの私は更年期真っ只中! 体に不調が出てくることもしばしば……。朝起き抜けに右手の指がうっすらと痺れていることがありました。痺れるな〜と思っていたら、日に日に指が曲げにくくなってしまいました。指がこわばってしまって自然な動きができず、固い棒を折ったときのようにカクッと指を曲げにくいと思うことが増えていました。どうやらバネ指というらしく、悪化すれば指が動かなくなることもあるらしい。とうとう関節が曲がらない! と大騒ぎになってしまい、急いでネット検索。「関節リウマチ」という恐ろしい文言が!リウマチ科、こう原病科、整形外科での受診がおすすめとのことだったので、近所に病院がないか調べました。指が曲がらなくてもしばらくすれば治まるし、近いうちに予定が合えば病院へ行こうと思っていたら夫に「明日行け! 絶対行け!」と怒られてしまいました。ー--------------更年期症状だと思っていたら別の病気かもしれない可能性が出てきたへそさん。不調を感じたら早めに病院へ行くことが大切ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2022年11月01日更年期といえば、いろいろな症状がありますが、私が体験したのはホットフラッシュ。急に顔が熱くなり、ダラダラと汗が止まらないのです。これまでに体験したホットフラッシュについてお伝えします。★関連記事:突然、サウナに入っているような大量の汗!ホットフラッシュとの闘いの日々にさよならできたのは…そのホットフラッシュ、いつから?今年の夏は暑過ぎました。常に扇子とタオルを持ち歩く毎日。首に巻く扇風機など、あらゆるクール商品を買いあさって過ごした夏でした。というのも、ただ暑いだけではなく、今年の夏にホットフラッシュが重なってしまったのです。急に顔だけ熱くなり、汗がダラダラ止まることなく流れて、お化粧もしたかいなく流れ落ちてきて、悲しくなりました。「汗、止まって! 止まって!」と思うと、余計に汗が出てきて、みんなに「どうしたの?」と言われてしまうのです。もともと汗っかき体質でしたが、実はこの兆候は、今思うと昨年の11月に沖縄に旅行した後から度々表れてきていたと思います。沖縄で冷やし過ぎた?昨年の11月に家族で沖縄旅行に行きました。そのころからすでに更年期の症状、生理不順や不眠などはありました。ただホットフラッシュはあまり意識したことがなく、人より多く汗はかきますが、もともとの体質である汗っかきだと思っていたのです。実際、沖縄は11月といえども暑くて、毎日汗だくで観光していて、レンタカーの中やホテルでもクーラーがガンガンついていました。ただ関東は、冬も近づく肌寒い季節。楽しい時間も終わり、地元の空港に着くと、寒いはずがなぜか汗が流れてきたのです。家族みんなは「やはりこっちは寒いね~」なんて言っているのに……。沖縄では海に入ったり、冷たいものを食べたり、体を冷やす行動ばかり。野生動物ではないですが、体は冬に向かって準備をしていたのに、急に暑い所に行ったから体が逆戻りしてしまったのかな? と思いました。何これ?寝汗?沖縄から帰ってきてしばらくして寒い冬を迎えましたが、運動した後でもないのに、人混みや出先で、突然顔だけ汗をかき始めたのです。ああ、これはホットラッシュの始まりかもしれないと思いました。そして今年の夏、激しいホットフラッシュの症状が出てきました。夏の汗は毎年ひどいので、毎日エアコンをつけて、少しでも快適に過ごそうと心掛けています。夜寝るときもエアコンをつけたまま寝ましたが、驚いたことに睡眠中に寝汗をかいていて、パジャマが汗びっしょり。今までは寝汗なんてかいたことはありませんでした。同じ寝室の夫は、涼しくて気持ち良いし、夜中は寒いくらいだと言います。 すぐに婦人科を受診すると、寝汗もホットフラッシュで、更年期の症状の1つなのだと判明。体内の温度調整ができてないということ、またそのせいで何度も目が覚めてしまうということで、「加味帰脾湯(かみきひとう)」という漢方が処方されました。現在も服用を続けています。そして先生には、暑いからといって体を冷やし過ぎないこと、クーラーの中ばかりにいないで、適度な運動をして、自律神経を整えることを大切にしてくださいと言われました。まとめホットフラッシュはつらく、1人だけ人前で顔に大量の汗をかき、お化粧もドロドロ流れ落ちます。汗を止めようとしても、止めることができず、恥ずかしい思いもします。そして今年初めてわかったのですが、夜中にも症状が出てきます。それはまた別の症状、私の場合は不眠という症状につながりました。原因は、更年期加齢はもちろんのこと、自律神経も影響しているとのことなので、暑くても適度な運動と、冷えをなくすことを現在も心掛けています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/村澤綾香著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2022年10月24日「更年期」。女性、特にアラフォー以上の女性にとって、このワードは最も気になるトピックのひとつではないでしょうか。43歳で閉経し、現在、更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)にお話を聞きました。更年期に対して前向きな気持ちになる秘訣を紹介します。更年期、どのように始まるの?更年期とは、閉経の前後、約10年間のこと。この期間中、個人差が大きくありますが、動悸、ほてり、だるさ、イライラ等の更年期症状に悩まされることがあります。43歳で閉経し、現在更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)に症状や治療、感じたことなどをうかがいました。――どのような症状で更年期かもしれないと感じましたか?当初は、更年期と結び付かなかったのですが、今となっては、なんとなくだるい日々が続いていたなと思います。また、元々肩こりもちなのですが、その肩こりが少し酷くなったり、頭痛もいつもよりあったと思います。ただ、私にとって、更年期症状とは、イライラや止まらない汗というイメージ。だから、そのような怠さや肩こり頭痛がそれだとは思いませんでした。また、普段の生活でも少し忙しかったり、疲れがたまりがちな時にもなりますよね。だから、しんどいなぁ、でもわざわざ病院に行くほどでもないし…、寝ていたい、という感じでした。ただ、イライラ症状が出てきで、これはもしや…と感じるようになりました。月経前に多少イライラすることはありましたが、この頃のイライラは、今までに感じたことのないカラダの内側から沸き立つようなもので、我慢できませんでした。――月経周期はいかがでしたか?月経は、来たり来なかったりという状況でした。というのも、実は子どもの授乳が完全に終わっていなかったということもあり、それで乱れているのだと思っていたんです。――病院へ行こうと感じたのはなぜですか?またどうやって病院を選びましたか?先ほどのイライラ症状が、これまでの自分が感じたものとは明らかに何か違う、という違和感があったからです。この頃は、もしかしたら更年期かも…、もしそうだったら病院とは長い付き合いになるなぁ、と考えていたので、近所の通いやすいところで婦人科を探しました。これまで年に1回子宮頸がんの検査等で婦人科には行っていましたが、月経不順等もなく、かかりつけの婦人科はありませんでした。今通院している病院を選んだ決め手は、自宅から通いやすいことに加え、女医さんであるということと、ホームページを見て院長先生の考えかたに共感できたからです。――病院では、どのような検査をしましたか?血液検査と問診、内診をしました。だるさ、肩こり、頭痛、イライラ、月経周期の乱れという症状と、さらに血液検査の結果から更年期が始まっているのかも、という診断でした。症状を和らげるために、治療を開始することにしたのですが、授乳が終わっていなかったこともあり、まずは漢方とエクオールというサプリメントを処方してもらいました。この2つを1か月ほど続けると、どちらが効いたのかはわかりませんが、諸症状が穏やかになったように感じました。その後、薬の処方等で、クリニックには2~3か月に1回のペースで通院していたのですが、2021年秋を境に月経が止まりました。以降、1年間月経が来なかったので、私は43歳で閉経となりました。――閉経を迎えた時の気持ちはいかがでしたか?更年期症状の改善のために通院していたので、ショック等はありませんでした。また、実は私の母親も40代半ばで閉経を迎えていて、その話も聞いていたので、「閉経=女性としての終わり」という考えも元々ありませんでした。夫に伝えても「そうなんだね」という様子で、特段接しかたが変化したということはありません。元々、婦人科に通い始めた時も、辛いことは我慢しなくていいよ、薬で緩和されるといいねと言ってくれていて、家庭内で嫌な思いはしていません。子どもにも、私がイライラしてしまっているのは、更年期の症状だと伝えています。ただ、すごく親しい友人以外には、更年期や閉経のことをなんとなく言えていません。わざわざ宣言することもでもないので。ちょうど私が通院を開始した頃って、吸水ショーツなどフェムテック商品がすごく身近になった時期と重なるんです。周りがその商品についてあれこれ言っている中、その会話に入れない一抹の寂しさを感じることもありました。更年期は誰もが迎えることで、恥ずかしいことではないということもわかっています。また、お医者さんからは「体質だね。少し早いと感じるかもだけど、人それぞれだよ」と言われ納得もしています。しかし、インターネットで検索すると「セックスレスだったから」「カラダを冷やしていたから」など、真偽のわからないありとあらゆる情報が出てくるため、すごく親しい友人以外には伝えていません。――現在はどのような治療をされているのですか?先ほどもお伝えしましたが、通院し始めてから1年間は子どもの授乳もあり、漢方とエクオールを続けていました。その後、授乳が終わり、また、ホットフラッシュの症状が出始めたので、ホルモン補充療法に切り替え、現在も続けています。私は元々汗かき体質ではないのですが、胸の谷間、首の後ろ、額と、特に上半身から滝のように汗が出てきて止まらなくなったんです。ホルモン補充療法は、経口薬、張り薬、ジェルと3つの選択肢があるのですが、私は飲み忘れをしそうだったので、週に2回貼りかえるだけの貼り薬を選択しました。500円玉くらいの半透明のシールを、お腹の柔らかいところに貼っておくだけです。治療開始時は不正出血や少しの吐き気がありましたが、ホットフラッシュの症状がピタッと止まりました。――更年期になって感じたことはありますか?実は、私が婦人科に通院し始めた頃、たまたま昔からの親しい同級生2人も不調に悩まされていて、それぞれ婦人科に行っていたんです。1人は更年期症状だったようで、私とほぼ同時期に閉経を迎えました。閉経の平均年齢は50歳前後と言われていますが、40代前半で更年期症状に悩んでいる人って意外と多いのでは?と感じました。もう1人の友人は、不調の原因は更年期ではなかったのですが、貧血ということがわかったそうです。この年代の不調って更年期だけじゃないんだと改めて感じました。――最後にこれから閉経を迎えるかたにアドバイスをお願いいたします。まずは、1人で抱え込まずに、パートナーに素直に症状などを伝えるのがいいと思います。頑張ることは大切です。だけど、少しだけ自分ファーストになったり、周りの人に頼ることも必要だと思いました。閉経ってマイナスイメージをお持ちのかたが多いかもしれません。しかし、実際になってみて、新たなスタートが切れる一つのきっかけになると感じるようになりました。というのも、今度スイミングかホットヨガに通おうかと思っています。閉経前だったら、月経の日と被ると気持ち悪いなと感じていたので、行こうとは思わなかったんですが、その心配がありません。また、旅先で月経の心配をすることもなくなりました。閉経を迎えて、自分が思っていた以上に、月経が妨げていたり、月経に縛られていたものやことがたくさんあったんだなと感じます。同時期に閉経を迎えた友人は、月経がなくなってカラダがすごく楽になったと言っています。閉経は初潮があった人に誰でも訪れるものなので、恥ずかしいことではありません。構えたり、過剰に心配する必要はないと思います。ただ、カラダの違和感を感じた時に、ほったらかしにしないことが大切です。忙しい年代だからこそ、カラダのちょっとしたSOSに耳を傾けて、そして婦人科へ行くという選択をしてほしいなと思います。病院へ行って、何もなかったら、それはそれで良かったなということですし。どんな不調でも早めに、小さいうちにコントロールすることで、これから先の未来が変わっていくると思います。閉経はコントロールできないけど更年期症状はコントロールできる初潮と同じように、閉経のタイミングはコントロールできません。しかし、症状の差は大いにありますが、更年期症状はある程度コントロールでき、また治療の選択肢もひとつではないところがいいですね。これからの人生を健康で充実して過ごすために、カラダのちょっとした変化を無視せずに、クリニックや周りの人に頼らなければならないですね。(C)zoranm/Getty Images(C)Westend61/Getty Images(C)Marc Romanelli/Getty Images文・小田原みみ
2022年10月22日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。神夫(かみおっと)を配偶者に持つやましたさん。なんでも自主的にこなしてくれて、女子力(?)もめちゃくちゃ高いのですが……。★関連記事:「生まれて半世紀!」テンションMAXで誕生日パーティーが始まるも… #脱力系ゆる更年期日記 49私の夫は世間一般に言う、神夫(かみおっと)ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。わが家の夫は、世間一般に言う「神夫(かみおっと)」です。2人の子どもの遊び相手はもちろんのこと、毎日の晩ごはんの片付けや風呂掃除、洗濯、休日の掃除や食事の準備&後片付け、さらには、金魚の世話や植物の水やりなどなど、なんでも自主的に(←ここ大事)こなすスーパーな配偶者です。私と違ってきれい好きで、繊細で、いちご味のお菓子や、ピンクの服が好きということもあり、娘たちからは「女子力高い認定」もされています。そんな夫が先日、私の50歳の誕生日にプレゼントをくれました。ちなみに、夫は「神夫」なので、もちろん誕生日や母の日、クリスマスなどなど、記念日に必ずちゃんと包装されたプレゼントをくれます。私や娘のみならず、私の母にまで、記念日には欠かさず何かを用意してくれます。私のために早めに誕生日プレゼントをくれたのに…今年の誕生日プレゼントは、シルバーのショルダーバッグで、以前、家族でショッピングモールに行ったときに、私が目を付けていたものをこっそり買ってくれていました。厳密に言うと、私が目を付けていた物は少し作りが雑だったそうで、同じお店の違うデザインの物でした。今年は、私の誕生日の少し前に、人生初の「ファンミーティング」で神戸にお出かけをする予定があったので、「そのときに使ったらえ〜やん」と言って、少し早めにプレゼントをくれました。ちなみに、ファンミーティングとは、韓国の有名人がファンサービスとして開くイベントで、トークやゲーム、ちょっとしたライブなどをおこなう小規模なイベントのことだそうです。当日、初ファンミーティングにもワクワク、プレゼントのショルダーバッグにもワクワク、ダブルのワクワクで出かける用意をしてクローゼットの鏡をのぞき込むと……。「ん? なんかギラギラし過ぎ??」そのシルバーのショルダーバッグは、キラッキラに輝いているので、なかなかに頑張った感が……。思わずそっとバッグを外して、元にあった場所に戻し、その日は、100均で200円で買った別のバッグでお出かけをしました。せっかくのプレゼントなのに悪いことをしたなと思い、後日、神夫と近所のスーパーに行くときにプレゼントのバッグを使ってみることに。でも、なんだかチェーンが鎖骨にグイグイと当たって痛い上に、ジッパーが硬くて、中の物を取り出すとき、指がまぁまぁ傷付くことが判明。「もともと私が目を付けていたほうのバッグやったら、もうちょっと使いやすかったかも……」と悪魔のような感情が芽生えてしまった自分の鬼嫁っぷりに、ガクブル恐怖体験でした(笑)。鬼嫁の陰に神夫あり!著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年10月20日40代後半からイライラすることが増えた私。最初は、疲れがたまった精神疲労だと深くは考えずにいましたが、だんだんささいなことでいら立つ日々が増えるばかり。特に仕事中の人的ミスにイライラが募り、周囲に当たってしまうこともしばしばありました。このままではダメだと思い、アロマテラピーや針治療を実践してみましたが、行き着いた先は、考え方と生活習慣を変えること。実際、私が実践して効果があった超簡単なイライラ解消法を紹介します。★関連記事:43歳で軽度の更年期障害に。生活を見直してホットフラッシュとイライラを軽減した方法とは【体験談】「肺活」で自律神経を整えイライラ解消肩凝りから来る頭痛に悩まされ針治療に通院したとき、「呼吸が浅いせいで免疫力が下がっている」と言われました。さらに、呼吸が浅いせいで自律神経が乱れがちになり、イライラが増えて、それが肩凝りの原因につながっているとの指摘もありました。深い呼吸を心がけるようにアドバイスを受け、その後、実践したのが「肺活トレーニング」です。鼻から息を吸って口から2倍のスピードで息を吐くだけの簡単トレーニングで、朝晩の気が向いたときに1日数回実行しました。深く呼吸することにより自律神経が整うとのことで、精神が落ち着き、深い眠りにつけるようになったことは大きな収穫でした。 その他に肺活で心がけたことは、猫背を改善するために意識的に背筋を伸ばすことや、イライラしたときに深呼吸をして気を静めるなど、誰にでもできる簡単なことばかりです。その後、肺活トレーニングのおかげで、生活のイライラは少しずつ改善された気がします。イライラしたときに深呼吸して一拍置くことで、周囲とのコミュニケーションは断然良くなりました。イライラがMAXになる前に吐き出す50歳を過ぎて仕事の責任が増え、周囲に弱音を吐けずにどうしても我慢してしまうことがあり、自分の中で消化不良を起こしてしまうことが多くなりました。そんなときに、更年期による体調不良も重なり、仕事や生活のイライラで息が詰まりそうな時期がありました。どうにもならなくなり同年代の女友だちに相談したところ、友だちが実践しているストレス解消法を教えてもらい、試しにおこなってみました。それは、自分の中のマイナス要素を手紙に書き出し封をするという、手紙セラピーです。方法はいたって簡単で、とにかく自分の中にあるストレスや思いを紙にひたすら書き出すだけです。マイナス感情を言語化することでイライラが整理されて、自分を見つめ直すことができました。今でも、イライラがマックスになる前に、定期的にストレス要因を紙に書き出してそのまま封印しています。それを机の引き出しにしまって、気持ちが整理された1カ月後あたりに見返したりしています。そうすることで、自分のストレスとうまく付き合っています。ハッピーをインプットしてポジティブ脳に日常のイライラを解消するために実践したことが2つあります。2つともアファメーション(肯定的に自己暗示をかけること)を活用したもので、脳にハッピーになることをインプットしてポジティブ脳にするものです。1つ目は、笑顔になれる写真や言葉をプリントアウトして、よく目にする壁に貼り付けることです。自分ではどうにもならないことで落ち込んだりイライラしたときに、パッと見ただけで笑顔になれるものがあると気分が晴れます。これは最強のアナログスキルで、笑顔になれるものを脳にインプットする機会を増やすことで、ポジティブな考えへと脳が勝手に働いてくれるとのこと。参考にした本に書いてありました。2つ目は、笑うと幸せになると言われているように、生活の中の「笑い」を増やしたことです。例えば、笑える映画やバラエティ番組を観たり、ワクワクするような本を読んだりすることを、気分が晴れないときやイライラしたときに実践しています。調べたところ、簡単な気分転換になるだけでなく、笑いには免疫力を高める効果もあるそうです。この2つの方法は、実業家ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を読んで実行したことです。2つともすごく簡単に実行でき、イライラを解消するのに効果的だと実感しています。まとめ年を重ねるごとに、更年期による体の不調があちこちに出てくるだけでなく、精神的な負担まで背負うことを、身をもって痛感しています。実際、「短気は損気」というように、一時は仕事のイライラが原因で会社の同僚との人間関係がうまくいかなくなったこともありました。更年期のイライラなどの改善法にはいろいろありますが、自分の体と末永く付き合うためにも、薬に頼らない方法で対処していきたいと思ってます。そのためにも、自分でできる超簡単なイライラケアを実践して、ストレスとじょうずに向き合うことを心がけるようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/いずみ(53歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2022年10月11日更年期なんて言葉はまだまだ未来の話だと思っていたのですが、あっという間に突入してしまいました。気持ちはまだまだ若いつもりなのですが、体は正直で50代に差し掛かりさまざまな不調を感じるようになりました。私が更年期症状を緩和のためにおこなったことを紹介します。★関連記事:「更年期の症状」ってどんなもの?いつから?正しく学ぼう【更年期の基礎知識1】更年期真っただ中更年期と自覚するようになったのは、3年前からです。心身ともにいろいろな症状が出始めました。症状は人によってさまざまだと聞きますが、私の場合は以下のような症状が出ました。朝、目が覚めてもなかなか起き上がれない仕事に行く元気が出ない動悸ホットフラッシュカッとのぼせる気がするぼーっとして仕事でミスをしてしまう不安な気持ちに突然襲われる目が乾く(ドライアイになってしまう)食後やたら汗をかく急にイライラしてしまう料理をするのが本当に面倒時々「揺れた?」ということがある鏡を見ると落ち込む同期だった友人に話を聞いたりするうちに、「更年期」というワードが出てきて婦人科へ行くことにしました。婦人科で漢方薬の処方とプラセンタを注射婦人科は女性専門(付き添いでも男性は外で待っています)の女性の先生だけのところに通っています。同じ女性の先生のほうが、気持ちをわかってもらえると思い、ネットで調べて見つけた病院です。とても気さくで同じ犬好きの先生ですし、信頼して通っています。「そろそろ子宮頸がん検診もね〜」など提案してくれるのもうれしいです。婦人科には2カ月に1度通い、漢方薬の処方とプラセンタ注射をしてもらっています。漢方薬は血の巡りを良くする効果がある「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を毎食後2袋(6粒)服用しています。漢方薬は即効性は感じませんでしたが、漢方薬を飲み始めて半年ぐらいたったころ、少し体がラクになった気がしたので、続けて飲んでいます。私の更年期症状では、プラセンタの注射は毎日でも良いと先生に言われていますが、少し婦人科が遠いので2週間〜1カ月に1度は行くようにしています。保険適用になり1回500円というのもお得感を感じます。中には毎日、注射をしに来る患者さんもいらっしゃるそうです。プラセンタ注射を打った次の日の朝は、すっきり目が覚めるという効果を感じています。女性ホルモンと似た働きをするサプリも服用中漢方薬とプラセンタ注射に加えて、婦人科ですすめられた「エクエル」というサプリも飲んでいます。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするというので、1カ月に1度購入して毎日飲んでいます。最初は婦人科で購入していましたが、市販されているため、私は定期お届け便で購入しています。飲むタイミングは特に決まっていないようですが、婦人科の先生は「寝る前がオススメ」と言われたので、寝る前に飲むようにしています。「エクエル」も飲むと体がラクになる気がします。また、婦人科の先生の友人も飲んでいると聞いたのが安心材料となり、飲み続けていますまとめ人生100年と考えると今はちょうど折り返し地点です。半世紀生きていますから自分の体や生活のことなど見直す良い機会でもあると、思うようになりました。そういえば婦人科の先生にも「お誕生月までには子宮頸がん検査もしましょうね」と言われていたことを思い出しました。いつも気にかけてくださる婦人科の女医先生には、感謝です。更年期と共存しながら、楽しいアラフィフの日々を送っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/takaramomo(52歳)2021年に歯科助手を退職し、現在はWebライターとして活動中。夫と生まれる前から反抗期の25歳の娘、宝物わんこの桃太郎くんが唯一の癒やし。好奇心旺盛なアラフィフゆえ寺・国内地理・城郭・日本茶・救急救命指導員・アマチュア無線など多数の資格を保持。
2022年10月09日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。50歳の誕生日を迎えたやましたさん。体と心の衰えを感じて少し歳をとることに抵抗が出てきていたのですが、ハッピーな出来事があり……。★関連記事:「これが私?」美容院迷子のまま、久しぶりに髪を切るとまさかの… #脱力系ゆる更年期日記 48生まれて半世紀、50歳になりました!ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。私、やましたともこ、先日ついに50歳になりました。おぎゃ〜と生まれて半世紀、長いようで短かった50年。今まであまり年を取るのに抵抗がなかった私ですが、最近の想像をはるかに超える、心と体の老化からか、少し年を取ることに抵抗が出てきました。そんなおセンチな私に先日、やっぱり誕生日最高!と思う、とてもハッピーなサプライズがありました。なんと、ママ友がマンションのキッズルームで、私の生誕半世紀祝いを企画してくれたのです。そのママ友たちとは、たまにそのキッズルームを借りて、子どもたちを遊ばせたりしていたこともあり……。当日はいつものように、特別感のないパジャマに毛が生えたようなリラックスが過ぎる服装&ノーメイク、サンダルという姿で、ダラダラとパーティーがおこなわれるキッズルームに向かいました。いつもの軽〜い感じでその部屋のドアを開けると、なんとピシッと背筋を伸ばしたホテルマンのような、カッコイイ姿勢でママ友の子どもたちが、私たち親子を出迎えてくれていたのです。おもてなしに驚いていると、さらに……!その丁寧なおもてなしに驚きながら、パーティー部屋に入ってみると、そこには想像をはるかに超える光景がありました。キラキラのバルーンでデコられた壁に、お祝いのメッセージボードやデコ写真、わが家の娘が大好きな「蒲焼さん太郎」と「うまい棒」で作られたガーランドなどが、所狭しと飾ってありました。テーブルに目をやると、私たち家族の写真で作られたオリジナル紙コップタワーがあり、豪華にセッティングされたお寿司やオードブルには、これまた私たち家族のオリジナルのフラッグピックが……。カンパーイ!と娘の顔で作られた紙コップで缶酎ハイをひと口飲み、コースターに紙コップを置こうとすると、コースターには、USJの被り物をかぶった私と夫のバカップルな写真がキラキラと輝いていました。ひぇ〜! どんだけ〜!! いつの間に〜!!!あまりの豪華さに、恐縮しまくりでしたが、誰がなんと言おうと、最高の50歳の誕生日パーティーでした。手の込んだ数々の仕掛けにテンションアゲアゲで、わ〜い!!と始まったこのパーティー、平均年齢46.6歳ということもあり、1時間後には全員、床に横になって残りの時間を静粛に過ごしました(笑)。ママ友たち、ありがとう。これからもよろしく〜♡著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年10月06日顔から汗が噴き出したり、猛烈に悲しい気分になったり。「これが更年期か」とすぐ気づく人はまれで、多くの場合苦しさを1人で抱えこみがち。“更年期にはどんなことが起きる?”“どんな対処法がある?”ーー。そんな、更年期の症状と対策を「あゆみクリニック」院長の宮沢あゆみ先生が教えてくれました。正しく知れば、更年期は怖くない!「更年期とは、思春期と同じように誰しもに訪れる、人生という山の上りと下りの狭間にある転換期。女性の場合は閉経前後の約5~10年間をさします。日本人女性は、閉経の平均年齢が50歳なので、更年期とは45~55歳の間となりますが、最近は若くから症状が現れる人もいます」(宮沢先生・以下同)症状も、ほてり、発汗、倦怠感もあれば、不眠、鬱を訴える人もいる。一方、ほとんど症状を感じない人もいて、百人百様。「症状がつらいと自分を責めがちですが、そんな必要はありません。なぜなら更年期の症状は、ホルモンバランスの崩れが原因だからです。この時期、女性ホルモンのエストロゲンの分泌は、ピーク時の5分の1まで一気に低下します。これを察知した脳(脳下垂体)は、卵巣に『エストロゲンを分泌せよ』と指令を送るホルモンを大量に分泌しますが、機能低下した卵巣は反応できず、エストロゲンは減少したままです」このホルモンバランスの乱れにより、心身にさまざまな不快な症状が起きるのが更年期障害だ。「でも、この不快感を敵視し、完全に取り去ろうとするとストレスがたまります。心身の変化を受け入れ、つらい症状を少しでも快適に過ごす方法を探すのが、賢い対処法です」治療には、ホルモン補充療法だけでなく症状に応じて抗不安薬や自律神経調節薬、循環系作用薬や漢方薬などさまざまな選択肢がある。「ただ、つぎの症状を更年期と思い見過ごすと、思わぬ病気が隠れている可能性も。更年期かな?と思ったら、安易にホルモン関連のサプリメントに手を出すのではなく、まずは更年期専門の医師に相談して悩みの交通整理をしてもらってください」宮沢先生は、「更年期は、人生の後半戦に備えるための『作戦会議』の時期」と語る。「1人で抱え込まず、人生の伴走者として専門医を味方につけてください」■更年期の代表的な症状【多汗】滝のような汗が突然噴き出して、体が熱くほてるようになる。【月経周期の乱れ】ホルモン分泌が安定せず、月経がとんだり月に2回きたり。【抜け毛】頭皮が乾燥することで、抜け毛が増えていく。【ホットフラッシュ】体温調節ができず、季節に関係なく体がいきなり熱くなったり、ぞくぞく寒くなったり。手足は冷たいのに顔が熱いといった分離現象も。【むくみ&体重増加】代謝が低下し、体がむくみ体重も増える。【膝・腰痛】骨や関節が弱くなり、膝、腰、関節などに痛みを感じるように。【首・肩のこり】エストロゲンが減少し、血の流れが滞り、肩こりや首のこりが起きる。【だるい・やる気がでない】疲れやすく、だるい。慢性的な疲労を感じるが、人には理解されにくい。【頭痛・耳鳴り】頭が重く、痛い。耳鳴り、めまいが起きる場合も。【鬱症状】気分が落ち込み、憂鬱で気力が出ない。何に対しても興味がわかない。【物忘れ】記憶力や集中力が低下しやすい。【イライラ&不安】イライラし、怒りっぽくなり、つい声を荒らげてしまう。気になることがあると頭から消えず、どんどん不安感が増す。【不眠】自律神経が乱れ、汗をかいて目覚めることも。眠りが浅く睡眠が妨げられる。【口や目の乾き】ドライマウス、ドライアイなど皮膚や粘膜が弱くなる。ほかにも膣の乾燥による性交痛、頻尿、尿漏れも。【骨粗しょう症】膝や腰が重く感じて痛む。姿勢も悪くなる。立ち上がるときに足腰が痛い。くしゃみをするだけで肋骨が折れることも。【高脂血症】閉経後、脂質の調整をしているエストロゲンが減少するとコレステロール値が上昇する。悪玉コレステロールが増えると、血管がつまりやすくなり、心臓血管疾患のリスクに。【更年期高血圧】自律神経の乱れにより血圧のコントロールが不安定になり変動しやすくなる。【動脈硬化】閉経後、エストロゲンの減少により、高血圧、高脂血症、糖尿病のリスクが上がり、動脈硬化が進むと心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高くなる。■更年期のセルフケア&治療<閉経前45歳ごろ>エストロゲンの減少が始まり、不調を感じ始めるころ。理由がわからず1人で悩む人も多い。【月経周期を把握】月経の遅れ、乱れなど、日ごろから自分の月経周期をメモして把握しておくとよい。【不快・不調を自覚】なんとなく不快、どうしようもなくだるい……。不快感、苦痛を感じる箇所や思い当たる原因がないか、振り返ってみる。【ストレスのもとを探る】子の巣立ち、親の介護がスタート、夫との関係の変化、家計の問題と、ライフステージが変化しやすい時期。ストレスの原因がどこにあるのか探り、生活環境を見直す。<閉経のころ50歳前後>心身ともに不調がピークに達し、本格的に病院にかかる人が増える。【更年期外来を受診】最近は、更年期外来も増えているので、症状があれば、まずは更年期治療を専門に扱っているクリニックへ。エストロゲンの分泌が減っていないのに症状がある場合には、ほかの疾患も考えられる。【更年期治療を受ける】更年期の専門医に、自分の体と心の状態を打ち明けよう。カウンセリングを受けて、医師とともに、更年期を乗り越えるために自分に合った治療法を選ぼう。⇒ホルモン補充療法ほてり、発汗、イライラ、動悸など女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因の不快症状には、ホルモン補充療法が現在ではもっとも効果的な治療。適切に使用すれば心身が若返り、不快な症状を軽減でき、QOLを改善することができる。ただし、乳がん、子宮体がん、血栓症などの疾患がある場合は使用できないので、治療前には検査が必要。⇒漢方薬生薬の組み合わせで体調を整える。自分の体質に合わせて生薬を選ぶので専門医に処方してもらおう。桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散、補中益気湯など。【話せる人を見つける】1人で抱えこまず、できるなら家族や信頼できる友人に話をしたり、更年期外来の先生に、今の状況を相談してみる。<閉経後55歳ごろ>エストロゲンの分泌量が完全に低下。さまざまな病気のリスクが増える時期。【深呼吸】静かに座って目を閉じて深呼吸をし、自律神経を整えよう。【香りを取り入れる】植物由来のアロマオイルの香りで、感情や自律神経を落ち着かせる。【体を動かす】エストロゲンが減少すると骨粗しょう症になりやすいので、治療と並行して、エクササイズやランニングなど適度に体を動かすことが大切。【食事療法】治療をしながら、日ごろの食事も天然の女性ホルモンと似た「イソフラボン」を含む大豆製品をしっかり食べる。野菜、青魚、海藻類、きのこ、など栄養バランスにも気をつける。【楽しめる趣味を持つ】没頭できたり、気分転換ができる趣味を持つことでストレスを発散させる。【PROFILE】宮沢あゆみ先生「あゆみクリニック」院長。婦人科・内科・思春期外来・更年期外来など女性の健康全般に関する診療を行う
2022年10月06日顔から汗が噴き出したり、猛烈に悲しい気分になったり。「これが更年期か」とすぐ気づく人はまれで、多くの場合苦しさを1人で抱えこみがち。そんな中、女優や文化人の皆さんが、自分のつらさや対処法を伝え始めてくれています。本誌では、エッセイストの小島慶子さん(50)と、オリンピック女子マラソン2大会メダリストの有森裕子さん(55)の対談が実現。それぞれの経験や、更年期について知ることの重要性を語ってくれましたーー。小島慶子(以下、小島):NHKスペシャル『#みんなの更年期』で、「更年期は女性にも男性にもあるもの。生きている証し」という有森さんの言葉に励まされました。有森裕子(以下、有森):ありがとうございます。放送後、SNSに『【悲報】有森裕子更年期を赤裸々に語る』と出て。「いやいや、人間であれば誰もが通る時期。その証明だから、これ逆に朗報なのに」と大笑いしました(笑)。小島:私は、放送で膣の不快感について話したところ、友達に心配されました。やはり性器や生理、体のことを恥ずかしいと思う人も多い。でも更年期は、誰の体にも起きることでエロくも恥ずかしいことでもない。そう語れる場を広げたいと思うんです。有森:そもそも更年期「障害」とひと続きで言うから、受け取り方も“かわいそう”“大変”となる。更年期と障害は分けたほうがいい。生きていれば、女性だけじゃなく男性も通る時期なんですから。■いきなり体がほてって変な汗が大量に出るように小島:まさに。更年期でも症状のある人とほとんどない人がいて。生活に支障をきたすほどの症状があれば、“更年期障害”となる。更年期=みんな更年期障害で苦しむというわけではないんですよね。有森:そう。何が問題かというと、私たちが更年期について今まで学ぶ機会がなかったこと。女性も男性も、ホルモンが体の機能にどう影響を与えるかについて、教育で早くから学ぶべきだと思います。小島:夫と息子2人はいまオーストラリアで暮らしていますが、向こうは性教育は男女一緒に、生理はもちろん、勃起したときにコンドームをどうつけるかまで習うんです。有森:すごく大事です。小島:先日も大学生の長男が、アルバイト先で一緒に働く50代の女性から「私、メノポーズ(更年期)で調子悪いからメンタル落ちてるときもあってごめんね」と話をされた、と話してくれました。有森:女性が「更年期で不調」と言えて、息子さんも自然に受け止められるのは素敵な関係ですね。そうして家族でも更年期について話せるのが理想です。有森さんに更年期の症状が出たのは7年前、48歳のときだった。有森:離婚し人生の転換期も重なり、気持ちの浮き沈みが激しくなっていたころ、いきなり体がほてって変な汗が大量に出るようになりました。イライラすることも多く、テレビドラマを見て怒ったり。仕事ではニコニコできても自分には厳しいので、「完璧にできないし、怠けている。努力していない」と自分を責め続けていましたね。小島:それはつらいですよね。更年期だとわかったきっかけは?有森:悩み始めて3年たったころ、同じ講演会で更年期をテーマに登壇された婦人科の対馬ルリ子先生のお話を舞台裏で聞いて、更年期の体の仕組みや不調についての内容が「全部、私だ」と目からうろこ。「更年期なんだ!」と気づけた途端、安堵してその場で涙ぐんでいました。有森さんは、後日、対馬先生のクリニックに行くことになった。有森:お話を聞いていただき、「ホルモンを調べましょう」と。検査結果から更年期とわかって、すぐピルを処方してもらいました。それまで自分の症状がホットフラッシュであることも、知らなかったんです。小島:症状は治まりました?有森:あれだけつらかったのぼせや汗の症状が、劇的に治まってびっくりしました。症状が解消されたうれしさと同時に、なんでこの情報を知らなかったんだ!と腹がたった(笑)。更年期に起こることや対処法を知っていたら、私を含め多くの人が、自分を責め続けて疲弊することもない。だからこそ、自分の経験を語り、更年期について皆さんに知ってほしいと思っているんです。■語りたいときに語れる場所、語れる人がいるのが大事一方、小島さんはテレビのバラエティでの経験が、更年期について語るきっかけになったという。小島:35歳を過ぎたころから、バラエティ番組で「更年期のババア」と芸人さんにいじられるようになってショックで。それって“若くてかわいくてセクシーで、出産可能な体でなければ女じゃない”っていう価値観の表れですよね。怒りを感じると同時に、女は“性的に消費される賞味期限つき”な存在である、という刷り込みは、私自身にも染み付いていると気がつきました。こんな差別的な笑いに加担したくない!自分が更年期になったらそんな呪縛を解くぞ!と決心しました。有森:30代から、更年期について語ることを決めていたんですね。小島:でも40代に入り、雑誌の更年期の記事に不調とか障害とか書いてあって、恐ろしいことが起こるのかと怖くなって。元々PMSでかかりつけだったのですが、私も有森さんと同じ対馬先生に話をしたところ、「大丈夫。今は(更年期に)軟着陸する方法がいっぱいあります。そのときがきたら方法を一緒に考えるので、怖がらなくていいのよ」と言ってもらい安心しました。有森:それは安心しますよね。小島:3年前、膣が帯電するような不快感を覚え、仕事も手につかなくなったので検査をしたのですが、感染症などの異常はなし。ホルモン検査をしたら、「更年期に入ったようですね」と言われて気が楽に。そのとき、更年期の症状は千差万別、マニュアルがあるわけではないことも知りました。有森:何か治療はしていますか?小島:免疫力を上げる漢方と、膀胱炎が続いたのでそれに合う漢方と、メンタルの薬を飲んでいます。また月に1度のホルモン注射。これは保険診療で300円。なにより、先生に話を聞いてもらい励ましてもらえるのが支えになっています。有森さんは、その後は?有森:最初のピルで劇的に変わって以来「様子をみましょう」となって。更年期にホルモンが崩れると心身に何が起こるかを理解できたので、あとはもう自分次第だなと、クリニックに通うのはやめました。それからは、体にいいものを食べたり、飲んだり。またピラティスやジムで体を動かし、自分が落ち着くルーティンを持っています。あと、最近ハマっているのがバス旅(笑)。目的地のカフェだけ決め、路線バスで景色を楽しみながら写真を撮ったり、楽しんでいます。小島:私は現在進行形なので、昨日までなかった症状が出たりもしますね。更年期とわかる前は、「どこにも異常がない体が正解で、それを維持できない自分はふがいない」と嘆いていたこともありましたが、不調にも理由があったと知ってほっとしました。有森:小島さん、そうして自分の状態に気づき言葉にして話ができているから大丈夫ですよ。気づけば対処の仕方も見えてきます。最近の自分は完璧主義を手放して、体のどこかに不調はあっても生きていられたらいいと、割り切れている感じ。更年期は、そんな自分自身を深掘りして成長する時期なんだな、と今は思いますね。小島:無理せずに、語りたいときに語る場所、語れる人がいるのが大事ですね。私、先日50歳になって、もしかして、自分が想像するより世の中は広くて温かいのかもしれない、と思うようになって。更年期がつらく、闇のように感じても、明日は光が差すかもしれない。だから読者さんにも1人で抱え込まず、変化を一緒に生きましょうと、伝えたいです。有森:生きることは完璧じゃなくていい。症状を否定してもしょうがありません。いろんな変化を受け入れるキャパを増やすことが大事。不調の中でベストを尽くす。そんなつもりで、更年期を思いっきり楽しんでいいんじゃないかな。小島:今、有森さんのお話が心に響き、涙出てきました(涙)。今日はありがとうございます。有森:小島さんも、読者さんも、みんな、頑張れ~!1人きりにならず語り合って、更年期を乗り越えていこう!【PROFILE】小島慶子’72年生まれ。エッセイスト、タレント。’14年からオーストラリア移住。日本で働き、夫と息子2人のいる豪州と往復。新刊『おっさん社会が生きづらい』(PHP新書)有森裕子’66年、岡山県生まれ。オリンピック女子マラソン2大会メダリスト。’10年、国際オリンピック委員会(IOC)女性スポーツ賞日本人初受賞。(公財)日本陸上競技連盟副会長
2022年10月05日私の更年期の体調変化は、閉経前の50歳のときに激しい頭痛に頻繁に襲われるようになったことでした。下の娘はまだ小学1年生。夏休みも終わって、娘は小学校生活に慣れてきたとはいえ、まだまだ世話は必要で、宿題も見なくてはいけません。頻繁な激しい頭痛をいつもと違うと感じたので、病院へ。今にして思えば、母が感情のムラが激しかった時期があり、更年期だったのだろうと合点がいきました。通院と自分の状況を言葉にして伝えることで改善した私の更年期の体験をお話しします。★関連記事:更年期の頭痛、頭が重い…原因は? 何科を受診すべき?【更年期の基礎知識8】私の更年期症状は激しい頭痛だった私は51歳で閉経しましたが、その少し前から激しい頭痛に襲われることが度々ありました。頭痛に襲われると家事ができないばかりか起き上がっているのもつらかったので、横になっているしかありませんでした。娘はまだ小学校1年生。幼稚園の友だちが多い小学校だったので、娘は毎日楽しそうに学校に通っていますが、まだまだ世話は必要ですし、準備するものも多く、宿題もひとりではできませんでした。子どもたちが学校に行っている昼間なら横になっていましたが、帰ってくるとそうもいかないので、痛み止めを飲んでごまかしていました。あまりに激しい頭痛なので、いつもと違うと感じた私は内科を受診しました。すると医師から「更年期を疑ったほうがいい。婦人科へ行くように」と言われました。紹介してもらった婦人科は出産は扱っておらず、女医が女性ならではの不調を診察する病院でした。問診に時間をかけてくれることと、女性同士の気安さから、おしゃべりをするように症状を話すと、「更年期症状ね。誰もが通る道だから」と言われ、すとんと納得することができました。医師から処方された薬が適切だったので、今では頭痛の症状がほとんど出なくなりました。思い出される母の感情の起伏の激しさ私は更年期症状であると医師より診断されました。更年期症状は人によってさまざまであると聞かされました。それを聞いて、母のことが思い出されました。私が成人式を迎えるころに、とても感情の起伏が激しくなったのです。母はもともとハッキリした性格でしたが、さらに感情の起伏が激しくなりました。母は1日のうちでも感情の起伏が激しく、朝はニコニコしていても、数時間後に怒りっぽくなっていて、私は訳がわからず、戸惑いました。母の顔色をうかがうようにして過ごしていたことを思い出しました。そのころの母と同じ年齢になって、母は更年期症状だったのだろうと推測できました。「イライラする」「更年期のせいかも」と言ってくれたら、私たち家族も理解できたし、何より母の気持ちがラクになったのではないかと思いました。私も同じだと気が付きました。私は医師から「更年期症状である」と言われたので、不快な症状にも納得しています。しかし、夫や子どもたちには言わなければ伝わらないのです。そこで夫には「病院で更年期症状って言われた」「そんな年なのね」と話し、子どもたちには「今日は頭痛いの」と言うことにしました。最初は戸惑っていた夫や子どもたちも少しずつ、年齢による症状だと理解してくれるようになりました。自分の置かれた状況や体調について言葉にすることでお互いに理解することができて、ラクになりました。好きなことをして毎日を快適に過ごす私は夫や子どもたちに「更年期症状だ」と話せたことによって、更年期を素直に受け入れられるようになりました。50年も持つ機械はあまりないでしょう。冷蔵庫も洗濯機も故障します。家は古くなっても使えますが、古くなるほど手入れは重要ですし、時には修理も必要でしょう。それと同じだと考えられるようになりました。自分の体の変化を受け入れて、更年期とうまく付き合って行けばいいのです。薬を飲まなくちゃいけないではなくて、薬を飲んでいれば快適に過ごせると前向きに考えられるようになりました。私はおいしくごはんを食べて、よく眠れるとニコニコと過ごせることがわかりました。そこで、おいしそうなお店を調べて、歩いてそのお店に行くようにしました。もとから好きだった食べ歩きと散歩を組み合わせているのです。おいしそうなパン屋を見つけて家族へのお土産にすることもあります。家から歩ける距離にスポーツジムがあることもわかったので、ジム通いも始めました。鈍くなってしまった体幹を整えることで転んだり、けがの予防につながることがわかりました。散歩やジムで汗を流すと、おなかが空きます。おなかが空くとおいしくごはんが食べられます。散歩やジムのほど良い疲れは快眠につながります。こうすることで私はニコニコと機嫌良く過ごせることがわかりました。これからも好きなことをして快適な暮らしを続けていこうと考えています。まとめ私の更年期症状は激しい頭痛でした。運よく問診に時間をかけてくれる女医のいる婦人科に巡り合えたので、投薬治療を続けています。私の母は「更年期のせいだ」と口にすることがなかったので、母自身もつらく、私たち家族もぎくしゃくしてしまいました。私は夫や子どもたちに更年期症状であると話せたことによって、更年期症状は古くなった家の手入れをするようなものだと考えるとラクになりました。私の場合、おいしく食事を食べること、よく眠ることで更年期症状とうまく付き合えるので、いつもにこやかでいられることを最優先に過ごしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/marine(55歳)晩婚&超高年齢出産で、高校生の息子と中学生の娘を持つ。閉経のころから更年期ゆえの体調変化が生じる。今はWEBライターをしながら、趣味の食べ歩き、カフェ巡り、ジム通いなど好きなことをして生活を満喫している。
2022年09月30日人気ヨガ講師・サントーシマ香氏の新刊更年期前後の女性に向けて、ヨガによる日々のセルフケアを紹介している新刊『おうちでできるセルフケア 更年期のヨガ』が発売された。著者はヨガ講師でアーユルヴェーダ・セラピストのサントーシマ香氏であり、A5判、128ページ、1,760円(税別)の価格にて大和書房から発売中となっている。「ながら」でできるポーズなどで軽やかにカリフォルニア州のバークレーYoga Mandala Studioで、全米ヨガアライアンス認定指導者講座を修了したサントーシマ香氏は、インストラクターの活動を開始し、その後、インドのティラック・アーユルヴェーダ大学で、医療従事者向けアーユルヴェーダ・コースを修了。多数の著作も好評である。女性にとって更年期はライフステージの大きな変化となる。サントーシマ香氏のヨガクラスにも、更年期世代の女性たちが通っているが、気分の落ち込みや、不眠などの不調を抱えつつも、少しでも健やかに過ごしたいと参加しているという。新刊では、更年期を迎える女性のためのヨガを掲載。毎日の暮らしの中で、自分を大切にするケア習慣に興味がある女性のために、「ながら」でできるポーズなどを紹介する。なお、レッスンの動画をスマートフォンから見られるようになっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※更年期のヨガ - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
2022年09月29日実家の母は更年期を迎えても「何もなかった」そうで、私はすっかり安心していました。でも突然大きな体調の変化が起こり、結局病院へ行くことに。世間で言われている通り、女性の体はとても繊細で一人ひとり違うし、季節や年齢によっても違うと実感した私の更年期体験です。★関連記事:「更年期の症状」ってどんなもの?いつから?正しく学ぼう【更年期の基礎知識1】おかしくないけど、今までと違うある夏の夜、異常なくらい大量の寝汗をかく日がありました。真夜中に起きて、Tシャツがびちょびちょなのでいったん着替えてまた寝入るという夜が1週間くらい続きました。冷房があまり効き過ぎると私はすぐ風邪をひくので、夜は微弱にしていたのですが、もしかして寝苦しいのかと思い冷房を少し強くしても大汗です。まるで真夏に風邪をひき、熱を出してしまい、冷房がつけられなくてそのまま寝込んでいたときと同じような汗の量なのです。でも今は体調を崩しているわけでもなく、冷房もいつも通り、いや強めにかけているのに、こんなに大量の寝汗を毎日かくのは違う気がする……。そう思ってまずネット検索してみました。すると、いくつかの病名とともに「更年期障害」という文字が目に入ったのです。母が何の不調もなく過ぎたので安心しきっていたのに、よもや40代後半で私が更年期に差し掛かるとは思ってもみなかったので、かなりショックを受けました。振り返ってみれば思い当たることばかり40歳を越えたときから、皮膚の上を何かがざわざわするような、見えない毛布でなぞられているような感覚が始まっていました。しかし、オフィスでパソコンに向かって集中しているといつの間にか消えてしまうので、エアコンの調子が悪いのかと思っていました。しばらくして、街を歩いているときなど、あまり精神を集中していないときにもたびたび感じるようになりましたが、しびれではないために放っておいていました。病気の場合もあるかと思いますが、私の場合は更年期障害の1つ「蟻走感(ぎそうかん)」だったのだと思います。さらに、皮膚が弱くなったのか、シャツの裏にあるブランドタグが背中に当たると急にかゆくなり、慌ててすべての下着からタグを切り取らなければなりませんでした。加えて生理周期がすごく不安定で、半年くらい来ないときもあったり、終わってから1週間後にまた始まったり、出血が2週間ぐらい続いたり、どばどばと音が出そうなくらい出血が多かったりしていました。でも、私はもともと生理不順で量や周期が多少不安定なのはいつものこと。これも更年期のせいだとはまったく気付きませんでした。女性が年齢を重ねると更年期に入ることは知っていましたが、いざ自分の身にその症状が起こり始めても、全然わからなかったです。有給取得し専門医に診てもらうネット検索して自分なりに症状を分析した結果、素人にはわからない何かとんでもない大病か、もしくは単純に更年期障害だ、との結論に達し、病院でしっかり検査しなければと思い始めました。ただ正直仕事を休んでまで行くべきかひと月くらい迷いました。でも、ほぼ毎日の寝汗でシャツの着替えが洗濯前になくなってしまうので、仕方なしに上司に生理不順のため病院に行きたい、と話して有給を取りました。診察を担当した医師は「更年期のためだと思われるが、一応検査をしましょう」といって超音波と血液採取を予約し、初診は簡単に終わってしまいました。一度の通院では終わらないとはっきりし、また会社に説明して有給取得しなければならないことに、少々失望しました。働いていると、そう何回も病院に行くとは言いにくいし、また病気だと周囲から思われるのもつらいです。結局更年期だと診断されるのは、3回目の通院のときでした。ホルモン補充療法(HRT)について調べる最終的な診断になるまで3週間くらいかかったので、自分では更年期障害だと想定して、その間に対処法がないかネット検索していました。最初から私としては自然に任せようとは思わず、何か医学的な対症療法、簡単に言えば症状を緩和する薬を見つけたいと思っていました。すぐにホルモン補充療法(HRT)があると検索できたので、次回担当医に検査結果と一緒に診てもらうときに相談に乗ってもらおうと思って、そのメリットとデメリットをできるだけたくさん調べておきました。そしてようやく更年期障害と診断され、ホルモン補充療法をしたいと申し出ると、デメリットや条件について説明された後に処方してもらいました。私の場合は始めてからすぐに劇的に症状が良くなりました。生理不順がほぼ治り、寝汗やその他の症状も治まり、普段の生活に戻っています。まとめ風邪のせいで熱っぽかったりだるかったりすれば自分で気付きやすいのですが、更年期による体調変化は自分でよくわからない場合もあるのだなと実感しました。特に更年期障害の症状は老化現象と被ってしまうと判断が難しいと思います。一般に敏感肌になるのは老化現象の1つだと思っていますが、更年期障害にもなりうるとは思いつかなかったです。今思えばちょっと体調不良かなと感じたときに、思い切って病院で検査をしてもらえばもっと早く診断がついて、その後の不便さを我慢することもなかったかもと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/LMI(52歳)独身OLで20年間を海外でひとり暮らし、現在Uターンで帰省中。文系出身だが化学が得意で、語学力を生かし海外の医薬系文書を読むのとエビデンスという単語が大好き。
2022年09月27日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第47話。ずっとお願いしていた美容師さんがいなくなってから、美容院迷子になっていたやましたさん。意を決して、近所の美容院に髪を切りに行くと……。★関連記事:「かっこよ過ぎる」外国のおばあちゃんを見習おうと決意するも、現実は #脱力系ゆる更年期日記 47めっちゃ久しぶりに髪を切ることに!ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。髪を切りました。実は、私は髪を切るのが、めちゃめちゃ久しぶりでした。40代になってから、ずっと良い感じにカットしてくれていたスタイリストの方が、数年前に遠くのお店に移ってしまったことで美容院迷子を続けていたのです。そして、以前1度だけ行ったことのある近所の美容室に行きました。すると、今月いっぱいで辞めま〜す!というピッチピチの色黒のスキンフェードの20代の男の子が私を担当してくれることになりました。その男の子は、私がググりまくって必死で用意したスマホの画像を2〜3秒チラリと見て、早速、チョキチョキと髪を切り進めてくれました。仕上がりを鏡で見てみたら、まさかの…15分後、でき上がった髪形を見て驚愕(きょうがく)しました。イメージ画像のかわいい髪形のモデルさんを想像しながら、ワクワクと鏡をのぞき込んだ私の目に飛び込んで来たのは、60歳くらいのおばあちゃんでした。え? これ(私の髪)がこれ(イメージ画像)??あまりの違いに衝撃を覚えたのですが、モデルも違うし、美容院で切ってもらった髪形が気に入らないことはよくあったので、家に帰って試行錯誤してみればいいか、と深く考えず家路に着きました。ところが、今回は、何をどう工夫しても鏡の中には相も変わらず、ず〜っと60歳の私がいるのです。今思えば15年ほど前から、いろいろ老化を感じるたびに自虐ネタにして楽しんできたのですが、もうすぐ50歳になる私。これほどに、髪形の仕上がりで老化がリアルになると、まったくもって笑えず途方にくれてしまいました。もうどうしていいのかわからなくなった私は、何とか笑える程度にカットしてくれるスゴ技の美容師さんと出会えるといいな〜と夜空に祈りました。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年09月22日去年の春、一番下の子どもが高校を卒業し、就職のために会社の寮に入ることになりました。転居届も済み、引っ越しも終わってホッとしたときは、「やっと自分だけの時間ができるんだ」と少しうれしい気持ちもありました。ですが、子どもが家を出て2カ月を過ぎたころ、私の心に異変が起きました。そんな私の体験談をお話しします。★関連記事:「自分の役割はもうない…」娘の巣立ちとともにやって来た孤独感との向き合い方【体験談】子どもがいなくなって気持ちが沈むようになった私の仕事は自宅が職場となっているため、買い物以外はほとんど外出しません。早朝から仕事が始まり、夫はそっと会社へ出かけるため、出かけたことも気付かないので言葉もかけません。夜、夫が帰ってきて今日の出来事や気になることなどを話題に持ちかけしゃべりかけるのですが、あまり私の話ばかり聞いてもらっても疲れているのに申し訳ないなと感じ、話すことを遠慮する毎日でした。気が付けば、会話をすることのない毎日だったのです。そんな日々が続き、心に穴が開いたような思いがあり、出ていった子どもが恋しくなって泣いてしまうことが続きました。そうしていくうちに、勝手に涙が出てきて、何をしても不安な気持ちでいっぱいになりました。寝る前に鍵をかけたか確かめたあとも不安になるなど、何をしても不安がつきまといます。そして、久しぶりに休暇で戻ってきた子どもに会い、確信しました。不安な気持ちや沈んだ気持ちは更年期のせいでもあった!?子どもが帰ってきて、ひとり暮らしや職場のことなどを話し込んだり子どもの食事の支度をしたりすることで、今までの不安な、そして変なモヤモヤした気持ちが吹っ切れていることを実感しました。そして、不安な気持ちになったのは、子どもが家からいなくなったことがきっかけだったのだと気が付きました。ですが、私の年齢では不安がよく起こるものだとも知りました。家庭の医学書やネットで調べてみて、母としての役目が終わる時期が更年期の時期と重なり、喪失体験をすることで不安や抑うつを起こしやすいのだとわかったのです。子どもも寮に戻り、また元の生活に戻ってしまいました。やはり、また気持ちが沈んでいく自分がいました。ですが、自分なりにこの気持ちをなんとかしようと思いました。そこで、日中の私の相手をしてくれるものを探すことにしました。そうすれば、「毎日にハリができて元気になるかもしれない」と思ったからです。私が見つけた不安を解消するための解決法私が見つけた解決法は、おしゃべりする鳥を飼うことでした。これは生き物が好きな私が行き着いた発想でした。すでに数十匹も飼っているので、これ以上動物が増えたら家族に迷惑かなと思いながら、でも気持ちは抑え切れず鳥専門のショップに行くことにしました。そこで歌を歌ってくれるメスのインコに出合ったのです。「この子がいたら楽しくなるかもしれない」と飼うことに決めたのですが、生き物を飼うという責任を考え、ずいぶん悩みました。でも、見るからに人見知りなその子が心から離れず、連れて帰ってしまいました。インコが家にやってきてから、その子に話しかける毎日が始まりました。そのインコは手を怖がる子だったので、慣れるようになるまでは根気よく接しなければなりませんでした。もちろん愛情をかけてのことですが、それも私には効果があったのだと思います。私にとってインコとの毎日は、元気を取り戻すリハビリでもありました。飼い出してから半年たった今では歌も一緒に歌うときもありますし、手からもおやつを食べてくれます。何より、私の気持ちが明るくなったので、インコにとても感謝しています。まとめ子どもが家を出たことがきっかけで起きた不安感や喪失感でしたが、更年期の症状でもあることを知りました。私の場合は、子どもの世話を急にできなくなったことへの喪失感、ひとりでいる時間が長すぎたことが原因です。それを解消したのは1羽のインコなのですが、これは私独特の解消法なのかもしれません。でも、とても素晴らしい解消法だと私は思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/山口がたこ著者/ch(53歳)生き物をこよなく愛し、家中生き物だらけ。4人の子育ても無事終了し、好きなことを仕事にして頑張っている日々。今は良き恋人で友でもある夫と二人暮らしを楽しんでいる。
2022年09月04日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第45話。周りにどう思われようと、基本は着たい服を着る派のやましたさん。そんなやましたさんが、「絶対に手を出さない…」と思っているアイテムがあるそうで……。★関連記事:「派手な色で攻める!」体形をカバーしながらおしゃれするには… #脱力系ゆる更年期日記 45ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。基本、着たい服を着たい派の私ですが、そんな私でも、もう絶対に手を出さない代物が1つだけあります。それは、つま先が丸い系のブーツです。あれはどんなにハートが強い時期であろうと、手を出さないようにしています。数年前、若いころに高いお金を出して購入したブーツが、靴箱の隅で眠っているのを発見し、玄関でひっそりと試着したときのことです。懐かしいな〜。昔の私はお金持ちだったな〜。あのころは楽しかったな〜。などと、昔のことを懐かしみながらそのブーツを履きました。そして玄関先にある全身鏡をのぞき込むと、鏡には疲れ切った中年の私が……。加齢とともに目立ち始めたほうれい線、しまりのない口元にたるみきった輪郭、たるんだ肉が乗った膝……。学生が履くかのような、つま先が丸い系のブーツはおばさんには似合いませんでした(涙)。この日を境に、私は、そういう系の靴とは永遠におさらばしたのです。さようなら、つま先の丸い靴たち〜。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年08月25日私は、毎日夜中と明け方の2度目覚めてしまう睡眠障害があります。これは更年期の症状の1つであると43歳のときに医師から告げられました。寝不足が続くと日常生活にも支障が出るので、以後5年間、改善に努めています。今までに漢方薬やサプリメント、枕の買い替え、吸い玉などいろいろと試しましたが、どれも私には効果がなかったり、効果があっても一時的だったり。そんなある日、元ヤクルトレディの友人にすすめられ、話題となっている「ヤクルト1000」を飲んでみることにしました。すると1週間以内で効果が実感できました。★関連記事:更年期の睡眠障害対策の5年間の取り組み5年前、43歳で医師から更年期と診断されました。眠れないのも更年期症状の1つと説明を受けて以来、中途覚醒による睡眠障害に今も悩んでいます。婦人科に行った5年前は起床した瞬間から二日酔いかと思うほどの頭痛とめまい、吐き気に毎日苦しんでいました。仕事が休みの日は、ほぼ寝たきり。毎朝の通勤がつらくて仕事を辞めて在宅ワークを始めました。日中猛烈な眠気が襲うので、15分から30分の細切れ睡眠を取りながら仕事をしました。医師から処方された漢方薬を3カ月服用したものの、私には合わず効果なし。その後、睡眠の質を改善するためのサプリメントを服用しましたが、そちらも私には効果がありませんでした。そこでネットや書籍で更年期や睡眠に関する情報収集をして、質の良い睡眠を取るために環境と生活を整えることを決意。温湿度計を買いエアコンを設置して部屋の温度を管理し、枕を買い換えました。起床時に朝日を浴びて自律神経を整えることも試しました。すると起床時の頭痛やめまい、吐き気は、今では月に8日ほどに減少。昨年から気功整体にも通い始め、日中も起きていられるように。週2日パートに行けるまでに改善しました。でも、夜中と明け方の中途覚醒は変わらず、万年寝不足という状況です。売り切れ続出の「ヤクルト1000」の効果とは?更年期症状でよく眠れていないという話を友人にしたところ、「ヤクルト1000」をすすめられました。友人は元ヤクルトレディで、芸能人のおすすめで世間の話題になる前から、宅配で「ヤクルト1000」を飲んでいます。公式サイトによると、「ヤクルト1000」の効果はストレスの緩和と睡眠の質の向上で、「乳酸菌シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)」が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスを和らげ、また睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能」があるそうです。さらに、「乳酸菌シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)」には、腸内環境を改善する機能があることが報告されているのだそうです。友人は、「ヤクルト1000」には、1mlあたり乳酸菌シロタ株が10億個含まれているので、腸活として始めたとのことでした。なぜ「ヤクルト1000」で睡眠の質が上がるのか聞いたところ、医師の意見が掲載された記事を送ってくれました。その記事によると、乳酸菌が腸に達すると、精神を安定させる作用があるセロトニンというホルモンの分泌が活性化され、そのセロトニンを材料にして睡眠のリズムなどを調節するメラトニンが作られるので、ストレス緩和や眠りの質の向上に役立つのだそうです。「ヤクルト1000」には、従来の製品と比べて高密度の乳酸菌シロタ株が含まれているため、腸に効果的に働きかけるのだろうと考察されていました。飲んで2日目で感じた「ヤクルト1000」の効果私は宅配で「ヤクルト1000」を購入することにしました。夜の入浴前に飲んで、初日は普段通り23時台に床に就きました。すると夜中の2時ごろと明け方4時ごろに目が覚めてしまい、友人から「効果が感じられなくても、最低8週間は飲み続けてね」と言われたことを思い出しました。ところが2日目の夜、夜中にふと目が覚めかけたのですがウトウトしているうちにまた眠りに就き、朝まで眠ることができたのです。目覚めの頭も体もいつもより元気だったので、「ヤクルト1000の効果ってすごい!」と思いました。3日目も同様に、夜中に目が覚めかけても眠気が勝り、完全に目が覚めることはありませんでした。4日目はついに中途覚醒をせず、朝まで眠ることができました。ただ、その代わり4時に目覚めてしまい、睡眠時間は5時間でした。5日目も4日目同様で、私は「あと2時間眠って7時間睡眠を取りたい。6時に目覚めたい」と思いました。そこで就寝時間を1時間遅くして0時台に寝ましたが、6日目の朝も4時に目覚めてしまいました。ネットで「ヤクルト1000」の効果があった人の記事を読むと、多くの人の睡眠時間が長くなっていました。なぜ私は睡眠時間が長くならないのだろうと思いましたが、中途覚醒がなくなっただけ良しとしなければと思い直しました。まとめ「ヤクルト1000」を飲み始めて現在3週間目になります。以前は夕方に睡魔に襲われていましたが、今では夕方も起きていられるようになりました。でも睡眠時間は4時間から5時間睡眠のままです。「ヤクルト1000」を飲むと悪夢を見るといううわさがありますが、私はまだ見たことがありません。ヤクルトの公式サイトによると、悪夢はストレス改善の一因であるかもしれないということです。悪夢でストレスを解消できたら、私の睡眠時間も長くなるかもしれないと、悪夢を心待ちにしながら毎日「ヤクルト1000」を飲んでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。【駒形先生からのアドバイス】「ヤクルト1000」は糖質を多く含んでいるので、飲み過ぎには注意しましょう。著者/しばこ(48歳)主婦ライター。更年期で不眠気味。毎日が不調。
2022年08月20日更年期症状といってもたくさんありますが、私が感じたのは「寒け」。それも極寒でした。春でもヒーターが欠かせず、夏はクーラーの効いた部屋で凍える毎日。そんなつらい症状をある健康食品を毎朝摂取することで改善することができました。★関連記事:更年期になって冷えが悪化!受診は必要?対策は?【更年期の基礎知識7】1日中襲ってくる寒け同年代の人と集まり更年期の話題になると、急に汗が出る、暑くて暖房を消すなどの話をよく聞きます。しかし私はほてりなどの症状はほとんどなく、51歳のころ、1日中寒けがするという状態が半年ぐらい続きました。特に寒けを感じていたのは4月から5月。私が住む東北地方では、その時期は気温が上がってきて家の中では寒さを感じないはずですが、なぜかとても体が冷えてしまいました。上半身は下着、シャツ、セーター、ダウンのベストを重ね着。下半身は下着、スパッツ、ズボン、さらに巻きつけるタイプのキルティングスカートを着ていました。足には靴下とふかふかした室内履きを履いて……まるで極寒の冷凍庫に入っているかのような格好。特に足元が寒くて、椅子に座っているときはファンヒーターが欠かせませんでした。しかし部屋が寒かったわけではなく、同じ部屋にいる人は春先の装いをしていました。そのときはまだその寒けが更年期の症状だと思いつかず、夏場になりました。夏でも長袖・腹巻き着用&白湯を飲んでも寒い夏場は6畳ぐらいの部屋で、60代半ばの痩せ型の女性と一緒に仕事をしていました。エアコンの設定温度は21度ぐらい。半袖では少し寒いと感じましたが、一緒に働いている女性は半袖でも汗をかいていました。室温をもう少し上げてもらいたいと思ったのですが、汗をかいている人には言いづらかったので、長袖を着たり、腹巻きをしたりして寒さ対策をしていました。昼休みには熱めの白湯を飲んでいましたが、体の中から冷え切っているのかなかなか温まりません。何日かそうやって寒けをやり過ごしていると、寒がっている私を見た先輩が「どこか体調が悪いのでは?」と心配してくれました。しかし、同じ部屋で犬を飼っていて、室温が23度より高くなると犬の体調が悪くなるのでこれ以上は室温を上げられないということでした。そこで私は、運動で寒けを改善しようと考え、ウォーキングを開始。週に1度のペースでヨガにも通うようになりました。昔から体に良いと言われるアレを飲んで改善しかし、運動をしても寒けが改善されなかったので、何か良い方法はないかとネットで検索したところ、高麗人参が更年期に効くという口コミを発見しました。子どものころに周りの大人が「高麗人参が健康に良い」と口にしていたことを思い出して、早速試してみることに。私が購入したのは月額2,000円弱のもの。毎朝1粒程度飲んで、1年がたちました。今では寒けが治まり、周りの人と同じくらいの感覚です。後からネットで調べてみると、高麗人参は栄養価が高く、40種類近くのサポニンを含んでいるそうです。このサポニンという成分が全身の血流を良くして、冷え性の改善に結びつくとのことでした。また、寒けのほかに更年期症状として高血圧になり、薬を飲んでいましたが、寒けを感じなくなったころに血圧も改善。今は薬を飲んでいません。まとめ更年期は汗をかくなどほてりの症状が出る人が多いようですが、私の場合はものすごい寒けに襲われました。適度な運動では寒けが治まりませんでしたが、高麗人参が入った健康食品に出合ったことで、症状を改善することができました。これからも元気な体を維持し、何歳になっても今の自分がこれまでの人生において最高のコンディション!と感じていける50代を目指したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/きびのあやとら著者/おもだか(53歳)社員はエレベーター禁止の職場で一日に何度も1階、2階を昇り降り。おかげで健康増進中!
2022年08月07日「せんねん灸」を展開するセネファ株式会社(所在地:滋賀県長浜市、代表取締役社長:押谷 俊憲)は、更年期の女性をお灸でサポートする「せんねん灸」WEBサイト『すてきがはじまる 更年期からのスタート』を2022年7月1日(金)に開設したことをお知らせします。■開設背景更年期は女性ホルモンのゆらぎによって女性のカラダが大きく変わるとき。英語ではchange of lifeと呼ばれています。人生100年時代。アフター更年期という新しいステージに向かって歩み出す女性を「せんねん灸」セネファはお灸で応援します。■サイトの特徴(1)心身ともにゆらぐ更年期を迎えた更年期世代のための保健室女性なら必ず訪れる更年期。女性ホルモンの分泌異常やゆらぎなどで自律神経が乱れ、今までとは違ってカラダに変化が起こります。更年期のさまざまな悩みや質問やおすすめのツボを理学博士 安野 富美子先生が答えます。(2)WEB限定 無料でお灸のサンプルプレゼント「sennenq First step」まずはおためし万能のツボ図の入ったステキなパッケージにはじめてお灸をしていただく方のために温熱のやさしい火を使うお灸や香りのお灸、煙のでないお灸、火を使わないお灸をセット、無料でおためしいただけます。(3)更年期世代おすすめ「とっておきの7つのツボ」イライラ、ストレス、こむらがえり、むくみ、ホットフラッシュ、冷え、眼精疲労など更年期のとらえどころのない不定愁訴のためのとっておきの7つのツボをご紹介。手と足のツボなので自宅で簡単にお灸でセルフケアしていただけます。(4)サイトデザイン更年期の女性を意識した大人のイメージでデザインしました。毎月その季節の花をドラマチックに撮影し、サイトを訪れるみなさまの「すてきがはじまる」をお手伝いします。(画像はプレスリリースより)【参考】※更年期の女性をお灸でサポートする「せんねん灸」WEBサイト『すてきがはじまる 更年期からのスタート』
2022年08月01日「せんねん灸」を展開するセネファ株式会社(所在地:滋賀県長浜市、代表取締役社長:押谷 俊憲)は、更年期の女性をお灸でサポートする「せんねん灸」WEBサイト『すてきがはじまる 更年期からのスタート』を2022年7月1日(金)に開設したことをお知らせします。更年期の女性をお灸でサポートする「せんねん灸」WEBサイト『すてきがはじまる 更年期からのスタート』: すてきがはじまる 更年期からのスタート■開設背景更年期は女性ホルモンのゆらぎによって女性のカラダが大きく変わるとき。英語ではchange of lifeと呼ばれています。人生100年時代。アフター更年期という新しいステージに向かって歩み出す女性を「せんねん灸」セネファはお灸で応援します。お灸■サイトの特徴(1)心身ともにゆらぐ更年期を迎えた更年期世代のための保健室女性なら必ず訪れる更年期。女性ホルモンの分泌異常やゆらぎなどで自律神経が乱れ、今までとは違ってカラダに変化が起こります。更年期のさまざまな悩みや質問やおすすめのツボを理学博士 安野 富美子先生が答えます。(2)WEB限定 無料でお灸のサンプルプレゼント「sennenq First step」まずはおためし万能のツボ図の入ったステキなパッケージにはじめてお灸をしていただく方のために温熱のやさしい火を使うお灸や香りのお灸、煙のでないお灸、火を使わないお灸をセット、無料でおためしいただけます。sennenq First step(3)更年期世代おすすめ「とっておきの7つのツボ」イライラ、ストレス、こむらがえり、むくみ、ホットフラッシュ、冷え、眼精疲労など更年期のとらえどころのない不定愁訴のためのとっておきの7つのツボをご紹介。手と足のツボなので自宅で簡単にお灸でセルフケアしていただけます。とっておきの7つのツボ(4)サイトデザイン更年期の女性を意識した大人のイメージでデザインしました。毎月その季節の花をドラマチックに撮影し、サイトを訪れるみなさまの「すてきがはじまる」をお手伝いします。■サイト概要サイト名: すてきがはじまる 更年期からのスタートURL : 開設日時: 2022年7月1日(金)■会社概要商号 : セネファ株式会社代表者 : 代表取締役社長 押谷 俊憲所在地 : 〒526-0244 滋賀県長浜市内保町77番地設立 : 1982年事業内容: お灸製造販売、医療機器・化粧品等の製造販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月29日更年期を迎え、頻尿に悩まされるようになりました。特にひどくなってきたのは、閉経を迎えてからだと思います。それまでは特にトイレが近いと意識したことはなかったのですが、加齢とともに明らかにトイレに行く回数が増え、急な尿意を覚えることが多くなりました。今回は私の頻尿との付き合い方をご紹介します。★関連記事:頻尿になりやすい「やりがちNG」って?トイレで夜何度も起きる人が見直すべき毎日の習慣【専門医】さっき行ったのにまたトイレに行きたい!「頻尿」という言葉は知っていましたが、正直、高齢者が悩む症状だと捉えており、更年期を迎えるまでは特に意識したことはありませんでした。それが3年前に50歳で閉経を迎えてから、尿意を覚える間隔が短くなったように感じ始めました。最初は、「あれ、さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい!」と感じることが多くなった程度でしたが、徐々にトイレに行く頻度が増えていったのです。そのうちに、以前は仕事でオフィスにいる日は1日で2回程度だったのが、午後だけで5回もトイレに行くようになりました。私が働いているオフィスが入っているビルのフロアには他の会社も入っているのですが、トイレの数が足りていないのか、運が悪いとトイレ待ちの列ができていることも。そうなると、オフィスからトイレに行って帰ってくるだけで10分くらいかかってしまうこともあり、仕事が何度も中断されて生産性が落ちてしまいます。社内会議の場合は途中で抜けてトイレに行くことができますが、お客様との商談中は中座できないため、トイレを気にし過ぎて商談に身が入らないことも……。頻尿を意識してからは、必ず商談前にトイレに行く時間を持てるよう、早めに客先に到着するようにしました。夜中もトイレに行きたくて目が覚めるように!私の頻尿問題は寝ているときにも発生するようになり、毎晩夜中に2回は目が覚めてトイレに行くようになりました。若いころは一度寝たら朝までぐっすり眠れるタイプだったのに、この変化には「おばあちゃんになったみたい」と少々落ち込みました。さらに悪いことには、トイレに行く回数が増えただけではなく、「今すぐトイレ!」というように急な尿意を感じるようになっていったことです。それはすぐにトイレに行かないと失禁してしまいそうなレベルの尿意。何かきっかけがあったわけでもなく、急にこのような症状が現れるようになりました。そのため友だちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするときにトイレが気になって緊張するようになりました。とりあえずの対応策は、外出中にトイレを見たら入るようにすること。映画やライブの前には必ずトイレに行く。バスツアーでは休憩ごとにトイレ。レストランや居酒屋ではトイレに行ってから会計。電車に乗る前には1本遅らせてでもトイレに寄る。50歳を過ぎて人前で粗相することのないように必死になりました。頻尿も更年期症状の1つだった!頻尿の症状が続いていたので、ある日頻尿対策を調べてみようと思いネットで検索していると、女性の頻尿は更年期症状の1つであることがわかりました。あるサイトによると、私が悩んでいた「急な強い尿意」も過活動膀胱という症状で、その中には夜中の尿意も含まれるそうです。これを読んで、私の頻尿や強い尿意も更年期による泌尿器への影響であるかもしれないと思いました。さらに調べていくと、過活動膀胱は「膀胱訓練」という尿を我慢することが有効な治療法であるとのこと。なんと、私がおこなっていた「できるだけ頻繁にトイレに行く」とは真逆の行為でした。あと5分、あと10分というように少しずつ我慢する時間を延ばし、膀胱に負荷をかけることで膀胱の容量を増やす訓練だそうです。この訓練を知ってからは、自宅にいるとき、オフィスで事務仕事をしているときなど、可能な場合はなるべくトイレに行く回数を減らすようにしてみました。ただし、どうしても厳しいときは、無理に我慢はしないようにしています。まとめ膀胱訓練に4カ月ほど取り組んでいますが、現在も頻尿はまだ続いています。しかし、更年期が原因かもしれないとわかったことで、友人と出かけるときには、「更年期の症状でトイレが近いの」と正直に伝えられるようになりました。そうすることで同年代の友人たちは理解してくれ、遠慮なくトイレに立ち寄ることができるようになりました。高齢者の問題だと思っていた頻尿が、更年期症状の1つかもしれないことがわかり、女性にとって加齢の影響は大きいことを改めて感じました。なんとなく泌尿器系の症状は恥ずかしいという気持ちがありましたが、頻尿はこれからも長く付き合っていかなくてはならない問題だと思うので、膀胱訓練を継続してなるべく症状を軽減していければと考えています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。【窪田先生からのアドバイス】頻尿や強い尿意に悩んでいる場合は、まずは泌尿器科を受診してください。早期に受診すれば早期に改善する可能性が高くなります。この方の症状は過活動膀胱だと思われますので膀胱訓練はこのまま実践していただいても良いですが、できれば受診をして医師から聞いたアドバイスを実践すると安心です。著者/ST(53歳)更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
2022年07月29日50歳を過ぎ、考えれば考えるほど生活の不安が募り、落ち込むばかり……。ホットフラッシュやイライラなど更年期症状を感じており、毎日眠れない日々が続きました。思い切って同世代の人に相談したところ、その人も眠れなくて悩んでいたと言われて「私だけじゃないんだな」と思いました。やり取りを重ねるうちに、少しずつ気持ちがラクになりました。そんな時期を振り返ってみます。★関連記事:40~50代は男性も更年期!?夫婦危機の原因ともなる「妻のやりがちNG対応」は?治療はどうする?夜になると気持ちが落ち込み…不安で眠れない、これも更年期の症状なの?下の娘が18歳になり、ずっと考えていた夫との別居に踏み切りました。仕事も順調とは言えず不安定でしたが、夫との暮らしによる不満は激減しました。娘とは一緒に暮らしていましたが生活時間が違うので、ほぼひとり暮らしに近い自由な生活。友人との食事や遊びも満喫できる生活をエンジョイしていたはずなのですが、夜になると気持ちが落ち込むのです。娘は彼氏とラブラブですから、私の話なんか聞いてくれない。まあ、娘に聞かせる話ではなかったというのもありました。更年期には、家族関係や人間関係、労働環境などでストレスが多いと、憂うつになるなどの症状が出やすいとネットで調べて知っていましたが、私もそうだったようです。婦人科を受診したところ、「更年期症状だと思いますが、ホルモン剤などの治療はまだしなくても良いと思います」と医師から言われました。ちょうど母の容態が良くない時期とも重なり、もろもろの不安が押し寄せていたのだと思います。今までと違う環境で楽しい半面、精神的な不安も募っていました。眠れない日が多くなり、ひどいときは入眠まで2時間以上かかることも。次の日は仕事に行かなくてはいけないのに起きられず、遅刻も多くなってしまいました。友人に相談、考えても仕方ないと居直ったらスッキリこのままでは仕事にも悪影響が出てしまうと、思い切って同年代の友人に相談しました。話してみると、その友人も同じように不眠の悩みを抱えていました。それからは毎日、お互いの報告をし合うようになりました。そうして、「考えても答えは出ない問題ばかり。まずは目の前のことを一生懸命やるしかないね」ということに。母の介護も姉と連絡を取り合い、できる範囲で話し合いながら分担するようにしました。人と話すことで不安がなくなるわけではないけれど、気持ちはラクになります。またSNSで自分より上の世代の人と仲良くなり、お互いの立場やプライベートをほぼ知らない同士という気軽さから、自分の将来の不安や今の仕事の悩みなどを相談できたのもよかったみたいです。私は若いころからよく笑うと言われていて、いつもにこにこしていると褒められていました。でも、不眠で悩んでいたころは友人と会うことも少なくなり娘との会話も減っていたので、「そういえば最近笑うことが少なくなっている」と気付いたのです。そこで、できるだけ友人や仕事仲間とくだらない話をして、笑う時間を増やすことも心がけました。笑いはストレス解消になりました。今は心療内科なども増えているので、最後には相談することまで考えました。そうしたらなんだか気分がラクになったのです。落ち込んでいる自分の気持ちに向き合う精神的な悩みや落ち込みなどは、なかなか人には打ち明けられません。でも、抱えているだけではそれらは大きくなるばかり。眠れないのは仕方ない、でも眠ろうとする努力はするようにしました。そんなとき、YouTubeで寝る前に聴く音楽を探していると、若いときに聴いていた懐かしい音楽を見つけました。それを聴いたらその当時を思い出し、ちょっと華やいだ気分になれ、気持ちよく眠りに入れました。それをきっかけに布団に入る前には、不安な気持ちにならないように自分が楽しめることをするようにしました。例えば応援している劇団の俳優さんに手紙を書いたり、趣味の海外ドラマを見たり、小説を読んだりして、なるべく考え込まないようにしてみました。そして眠くなくても電気を消して布団に入り、気持ちが穏やかになるように、音楽や好きな小説の朗読を聴いてみるようにしました。何時間眠れなくても焦らず、不安になっている気持ちを客観的に見るようにして、そんな自分をただ受け入れ、自分と対話するようにしました。そうこうするうちに、あるがままの自分を受け入れられるようになりました。そして、不安な気持ちがあるのは当たり前、それも自分なんだと納得することができたのです。まとめ私の更年期世代の友人は、いろいろな問題を抱えている人が多く、家族との関係も変わったり、父母の介護をするようになったりしています。ひとりで抱え込んでしまう友人も多く、そんな友人には声をかけて話を聞くと、誰かに打ち明けることでラクになったと言ってくれます。もちろん私もそのひとりです。自分が落ち込んでいることや精神的にしんどいことを自覚し、誰かに聞いてもらうことでずいぶんラクになりました。また、SNSでは同じような悩みを抱えた人とネットの世界でつながり、相談できる友人ができました。相談できる友人が複数いることで、ひとりで抱え込むこともなくなり、不安感や眠れない日々から解放されるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。マンガ/山口がたこ著者/ゆうの(54歳)24歳の息子と22歳の娘がいる。娘と同居中。40代に入ってからずっと、もろもろの不調と付き合いながら生活している。
2022年07月27日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第44話。45歳くらいの誕生日に、夫からキャラクターのバッグをもらったやましたさん。実はやましたさんの強いリクエストだったようで……。★関連記事:「今日もすごい服やな」40代半ばからファッション迷子が加速して… #脱力系ゆる更年期日記 43ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。45歳くらいの誕生日に、夫からキャラクターのショルダーバッグをプレゼントしてもらいました。45歳くらいの誕生日にキャラクターバッグって……夫、かなりのイカれ具合だな!とほぼ全員が思うと思いますが、私の熱いリクエストです。上記の2行で皆さんお気付きだと思うのですが、私はかなり独特なファッションなのです。なので、着たい服を着る「ハート強め期」には、大好きな赤をふんだんに取り入れ、赤いベレー帽や赤いワンピース、赤のスニーカーを恥ずかしげもなく着いたり履いたりします。そして、夫からもらったキャラクターのショルダーバッグを49歳にもなって平気で愛用しています。ただ、人目が気になる「冷静期」には、よっこいせとキャラを裏側にして使っています(笑)。これぞ2ウェイ! ありがたい〜。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年07月21日更年期の女性によくあるといわれる手指の関節痛。私も約6年間、右親指付け根の痛みに悩んでいます。もうすぐ54歳で、もはや更年期もベテランの域に達した感がある私ですが、この痛みだけはじょうずに付き合えていません。医師からすすめられた関節内注射は怖くて受けられず、ただ痛みに耐える日々。そんな臆病な私がついに決断する日がやってきました!更年期によくある母指CM関節症の痛み48歳のころに始まった右親指付け根の痛みは、整形外科で更年期の女性によくある「母指CM関節症」と診断されました。関節が亜脱臼しているそうで、医師からはなるべく装具で固定して手を酷使しないこと、痛みがひどい場合は注射か手術の選択もあることを説明されました。「手に注射なんて想像するだけで痛い! 手術なんてもっと無理! 」そう思った私はサポーターで固定したり、ストレッチをしたりと、自分でできる対策を選びましたが、症状は一進一退。関節痛に効くというエクオールのサプリは効果を実感しましたが、痛みが完全に消失するわけではありませんでした。家事や仕事をセーブするわけにはいかないし、ましてや頻繁に手洗いや消毒をするこのご時世。1日中サポーターを付けて安静になんて、そもそも無理な話です。ヨガやエアロビクスのおかげか膝や腰に痛みはなく、老化や更年期の荒波をじょうずに乗りこなしてきたつもりだったのに。もしかしたら右親指の痛みは更年期が終わっても続くのかもしれない。なんとかしないと。でも注射は嫌だ…… 。新しいクリニックでついに注射を決意近隣の整形外科の診断はすべて同じだったため、私は違う治療法を求めて新しく開院した整形外科を受診しました。真新しいクリニックはどうやら大人気のよう。初診の私は診察まで2時間、レントゲンを撮り終えて再び呼ばれるまでさらに1時間かかりました。そして待ちくたびれた私に、医師は今までと同じ診断を下しました。「固定して安静にしてください。ストレッチも大切ですよ。我慢できないなら注射を打っていきますか? 」。これまで6年間、注射が怖いなら痛みと付き合っていくしかないと現状を受け入れてきた私ですが、もうそれでは永遠に解決しないのだと悟りました。「注射を打ってください! 」。あんなにためらっていたのがうそのように私は一瞬で決断し、医師にそう告げたのです。3時間も待ってこのまま手ぶらでは帰れない! という謎の損得勘定が働いたのも事実ですが、長い間耐えてきた痛みに疲れ果ててしまったのが本当のところ。医師は「注射は第一選択ではないけれど、痛いのなら打ってみましょうか。ラクになりますよ」と言ってくれました。効果てきめん!3日後には痛みが消失あっという間に準備が整い、私は右親指の付け根にステロイド薬と麻酔薬を混合した関節内注射を受けました。実際に注射を目にしたときには恐怖を覚えましたが、意外に針は細く痛みは想像の1/10くらい。しかし時間がたつにつれ母指球(親指の付け根のふくらんだ部分)がパンパンに腫れてきて、その日は本来の指の痛みより注射の痛みのほうがとても強く出ました。変化が表れたのは3日後のこと。接種部位の痛みが引くにつれて母指CM関節症の痛みもすっかり消失したのです。今までうっかり右手を使ってはイタタ…… となっていたのに、洗濯ばさみをつまんでも、ジャムのフタを開けても、ドライヤーを持っても、痛くない!ステロイドの関節内注射は、ネットで調べる限り何度もおこなっていいものではないようです。私自身も長い間抵抗感があったわけですが、実際に受けてみたらあまりにも劇的に改善したのでとても驚いています。接種から2週間以上たつ現在も効果は継続。今後いつ再発するのかはわかりませんが、ひとまず痛みから解放されたことで心まで軽くなりました。まとめ新しい整形外科を受診したことがきっかけで、ずっとためらっていた関節内注射を受けることになった私。母指CM関節症の痛みは劇的に改善し、長年の悩みが解消されました。家事や仕事がはかどるようになっただけでなく、心まで軽くなり生活の質が向上。あまりの効果に喜び半分、驚き半分…… といったところでしょうか。薬効が切れて痛みが再発したときにどうするのか、まだそこまで考えは及んでいませんが、サポーターとストレッチも継続しつつ、注射の良い面と悪い面をしっかりと理解して対処していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。著者/みやび(53歳)大学生と高校生の男子2人の母。夫の自営業を手伝いながらマイペースにライター活動中。息子の野球に全集中した12年間が終わり、燃え尽きたあとにやってきたのは更年期と介護だった……。趣味のヨガで体を整え、すべてを乗り切る所存!
2022年07月11日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第43話。40代半ばからファッション迷子が加速したというやましたさん。さらに、着る服がメンタルにも左右されるようで……。★関連記事:「年を気にせず着られると思ったら」10代で思い描いていた姿の現実は #脱力系ゆる更年期日記 42ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。私は40代半ばで、ファッション迷子が加速してきました。マジでかわいいと思って着ていた服がまったく似合わないし、昨日まで何も気にせず堂々と着ていた服たちが、今日は何だかすごく恥ずかしい。そんな経験を幾度となく繰り返してきました。あるときは「私は私なんだ!」と着たい服を堂々と着る「メンタル強め期」が訪れ、しばらくすると、鏡に映る自分を見て痛々しさを自覚する「冷静期」が訪れ、それを3往復くらい続けた気がします。そもそも私は、はやりの服をトータルでコーディネートするシャレオツな人生を送るタイプの人間ではなかったので、まだマシかもしれませんが……。今日も鏡に映るド派手なヘビメタのバンドTシャツに違和感を覚え、そっと脱いだあとに、無難な無地のTシャツを手にする私でありました。あ、今私、冷静期〜。※注意:2コマ目の若いママ友は私の画力がなく意地悪な若いお母さんに見えちゃいそうですが、真面目で良い人です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年07月07日女性の更年期は誰もが知っていますが、男性にも更年期があることはまだあまり知られていないのではないでしょうか。「最近、夫がいつもと違う」「夫婦関係がぎくしゃくしている」と感じたら、夫の更年期が原因であることも。そこで、泌尿器科医でありメンズヘルスにも詳しい窪田徹矢先生に「男性更年期」について聞きました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:「身の危険すら覚えた…」物腰柔らかだった夫が豹変! もしかしたら男性更年期障害?【体験談】男性更年期とは?男性ホルモンが低下する時期日本人女性の閉経年齢の平均は50.5歳とされ、更年期は閉経年齢の前後5年、一般的には45歳~55歳といわれていますが、男性はどうなのでしょうか。「女性ホルモンは急激に分泌が減りますが、男性ホルモンはゆっくり、少しずつ減っていくのが特徴です。30代後半から減り始め、40代、50代にかけて減っていきます。ただし、これには個人差があって、例えば運動を定期的におこなっている人や肉体労働をしている人などは筋肉量が多いため、男性ホルモンが維持されやすいことがわかっています。クリニックに相談に来られる方は40代後半から60代前半くらいまでの方が多いです。男性更年期は、働き盛りでストレスが多い時期と重なります」(窪田先生)。男性更年期の症状は?「精神」「体」「性機能」が変化男性ホルモンが低下すると、どんな症状が表れるのでしょうか。「男性ホルモンのテストステロンは、大きくは丈夫な筋肉・骨を作る性機能を高める認知機能を高めるといった働きをします。ですから、テストステロンが減ると性機能の低下性欲低下記憶力、集中力、モチベーションの低下精神不安定(うつ、イライラなど)肥満骨粗しょう症発汗、ほてり疲れやすくなる不眠といった症状が見られます。ただし、その度合いや感じ方は人それぞれです。テストステロンが落ちても症状を感じない人もいます」(窪田先生)。症状は改善できる?メンズヘルスを扱う医療機関で相談を窪田先生によれば、例えばうつっぽい症状があって心療内科や精神科へ行ったものの、改善できずに悩んでいる男性は多いと言います。「正真正銘のうつと、うつっぽい症状を混同される方は多いですね。ただ、自分でその違いを見極めるのは難しいです。まず心療内科などで相談するのは良いのですが、しばらく通院しても改善されない場合は違う原因を考えたほうが良いでしょう」(窪田先生)。40代以降の男性なら、男性更年期の可能性もあるということですね。「そうですね。メンズクリニックを標榜している医療機関に相談してみると良いでしょう。診察は問診と血液検査をおこない、テストステロンの数値を調べます。保険診療で薬を出すことも可能なので、気軽に受診してみてはいかがでしょうか」(窪田先生)。まとめパートナーは、男性更年期症状に当てはまる項目はありましたか。症状が出ていても、自分では気付いていないことも多いもの。客観的に見ている妻だからこそできることがあると思います。気になることがあれば、メンズヘルスクリニックの受診を勧めてみてはいかがでしょうか。取材・文/岩崎みどり(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年07月06日私は顔が急に熱くなることが頻繁にあります。46歳のときから始まり、53歳になった今もその症状は続いているのですが、特に体調が悪くなることはありません。ですが、人に見られると恥ずかしいと思うことがあります。そんな私のホットフラッシュの体験をお話ししたいと思います。★関連記事:「1時間おきにホットフラッシュが!」ホルモン補充療法でつらい更年期障害が緩和【体験談】46歳で初めて体験した「ほてり」症状46歳のとき、引っ越しとともに会社を退職し、近くのレストランにパートとして働くことになりました。私の担当は調理場で、そこには大きな窯があり、その前で作業をすることがほとんどでした。窯の前にいるだけではそうでもないのですが、窯の扉を開けるとかなりの暑さになります。作ったピザを窯で焼くという作業の繰り返しなのですが、仕事が終わり家に着いて鏡を見ると、顔が真っ赤なことに気付きました。「そんなに暑かったっけ?」と顔が真っ赤になっている自覚はありませんでした。ですが、毎日そのような状態だったようで、店長から何度も心配されました。それが最初の症状だったのですが、それからは太陽に当たる場所や密室、車の運転中は特にほてり、それが数時間も続く状態が続きました。急に始まった「ホットフラッシュ」の原因は?私の場合、顔全体がほてって真っ赤になるだけで、汗をかいたり動悸がするなどの症状はありません。ただ、顔が真っ赤になるので周りからはいつも「大丈夫?」と心配されることが多く、それを申し訳なく思うので、「大丈夫!」と元気よく答えることにしています。調べてみたところ、ホットフラッシュは女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少したことによって起こる自律神経の乱れが原因のようです。そして、血管の収縮と拡張のコントロールがうまくできずに起きる症状だということもわかりました。また、ホットフラッシュの症状を経験する人は60%くらいで、そのうち10%くらいの人が重症になると書かれていました。私はホットフラッシュが起きたときにはほてる以外の不快な症状は一切なく、ただ顔が熱いと思うくらいなので、とても軽いほうだと思います。強いほてり症状が出るのは運転中!?顔がほてる症状が出始めたのは46歳くらいからですが、そう考えるともう5年以上この症状が出ていることになります。症状が出るときのタイミングは、やはり暑い場所にずっといるときが多いです。具体的には、天気の良い日に屋外で過ごしているときは、いつも症状が出ていたと思います。一番強く症状が出ていると感じるのは、車を運転しているときです。特に長距離を運転しているときに起こり、運転を止めて車を降りても数時間はほてっています。車に乗って少し走るともう顔がほてってくるのですが、首から上がほてっているだけで、首から下はなんともないのが実状です。ですが、手は温かいときが多いように思えます。車に乗っている際に症状が出るのは、自分で車を運転しているときだけです。長時間助手席に座っていても症状は感じずなんともないので、自分でもとても不思議に感じています。ホットフラッシュの対処法私なりに考えた症状を軽減する方法として、冷水で手を洗うことや涼しい場所へ移動するなどのことを実施しています。それらのことをすると、比較的早く治まっていきます。まとめ更年期の症状だと言われる「ホットフラッシュ」は、のぼせ、ほてり、発汗など多くの症状があると聞きます。私の場合は顔が真っ赤にほてる程度で他に症状もなく、軽症のようです。ですが、その症状は数時間も続き、いつまでも顔が熱いので少し不快には感じます。冷水で手を洗う、涼しい場所に移動するなどの対処法でホットフラッシュとうまく付き合っていけたらと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ch(53歳)生き物をこよなく愛し、家中生き物だらけ。4人の子育ても無事終了し、好きなことを仕事にして頑張っている日々。今は良き恋人で友でもある夫と二人暮らしを楽しんでいる。
2022年07月05日6月17日、厚生労働省は初めて行った更年期障害に関する意識調査の結果を発表。それによると、50代女性で「更年期障害の自覚症状がある」と答えた人は38.3%いるにもかかわらず、「医療機関を受診して更年期障害と診断された」と答えた人はわずか9.1%。つらい症状があっても病院にかからない人が多いという実態が浮き彫りになった。「更年期障害は治療すれば治るということを知らない人がたくさんいるのだろうと思います。『この程度で受診したら笑われるのでは』と、医療機関を受診することをためらったり、治療のイメージを持てなかったりする人が多いのでしょう」こう語るのは、よしかた産婦人科の善方裕美院長だ。更年期障害とは、閉経前後の約10年の間に「エストロゲン」という女性ホルモンの低下によって引き起こされる、ホットフラッシュやめまい、イライラや気持ちの落ち込みなどの症状が日常生活に支障をきたす状態のこと。つぎのチェックリストで1つでも当てはまる項目があり、日常生活に支障が出ていたら更年期障害の可能性が高いという。〈更年期の不調チェックリスト〉□ 顔がほてる□ 汗をかきやすい□ 息切れ、動悸がする□ 怒りやすい、すぐにイライラする□ くよくよしたり、憂鬱になったりすることがある□ 頭痛、めまい、吐き気がよくある□ 疲れやすい■本誌女性記者も、治療約1カ月で劇的改善「更年期障害と診断された場合、治療法として代表的なものが、『ホルモン補充療法(HRT)』。加齢とともに少なくなった女性ホルモンを体内に投与することで更年期障害の症状が改善されるのです」そう教えてくれたのは、成城松村クリニックの松村圭子院長。本誌の女性記者も、ホットフラッシュやめまいなどのひどい更年期障害の症状に悩まされていたが「ホルモン補充療法」を行い、処方から1カ月ほどで症状が劇的に改善した経験がある。そんな「ホルモン補充療法」とはいったいどんな治療法なのだろうか。前出の松村先生に解説してもらった。「不足してしまったエストロゲンを体内に補充する治療ですが、エストロゲンだけを補充すると、子宮内膜が厚くなり、子宮体がんを発症するリスクが高まってしまうことに。そのため、エストロゲンによる子宮内膜の増殖を抑えるためにプロゲステロンという黄体ホルモンも併用します」更年期障害の自覚があり、ホルモン補充療法を受けたいと思った場合、どのような診断を経て処方してもらえるのだろうか。【1】カウンセリング・血液検査悩まされている症状が、更年期障害によるものであるかを見極める。判断基準の一つとして女性ホルモンなどの数値を測る血液検査を行う。「更年期の症状は200種類もあるといわれているので、本当にそれが更年期によるものなのか、まずはじっくりカウンセリングを行います。また、血液検査でE2というエストロゲン値と、エストロゲンを出すように促すFSHというホルモン値を参考にすることもあります。それらを総合的に判断して、更年期障害かどうかを診断していくのです」(善方先生)【2】乳がん・子宮がんの検査診断されてもすぐに薬が処方されるのではなく、治療を行っても問題ないか、持病や病歴を必ずチェックする。「乳がん、子宮頸がん、子宮体がん検診で異常がないか確認しておくことは必須。ホルモン補充療法で投与する女性ホルモンが、病気の進行や再発のリスクを招く場合があるためです。ほかにも心筋梗塞や脳卒中の病歴がある人も受けられないため、事前に確認を行います。がん検診の場合、1年以内の検診の結果があれば検査を新たに行わなくてよいので、自治体が行っている検診を定期的に受けておくのがオススメです」(松村先生)【3】自分に合った処方薬を選ぶホルモン補充療法の処方薬はさまざまで、「貼る」「塗る」「飲む」の3つのタイプがある。〈貼る〉:腹部などに貼ることで皮膚から直接血管に吸収されるため、胃腸や肝臓への影響が少ない。併用する黄体ホルモンが配合されたものが手軽で人気。〈塗る〉:ジェルもしくはクリーム状の薬を塗ることで皮膚から血管に吸収され、胃腸や肝臓への影響が少ない。併せて錠剤の黄体ホルモンを服用する。〈飲む〉:錠剤を飲むタイプで薬の増量や減量が簡単。ただし、薬は胃腸から吸収され、肝臓を通って血液中に入るため、胃腸や肝臓の弱い人には不向き。■初めての場合はどのタイプ?初めての場合はどのタイプがよいのか。「処方薬には大きく分けてパッチ、ジェルといった経皮薬と、錠剤などの経口薬があります。皮膚から直接血管に吸収される経皮薬から始める人が多いですね。というのも、飲むタイプとは異なり、胃腸や肝臓を通らないため、臓器への負担を減らすことができるから。パッチタイプであれば、基本的に錠剤として併用する黄体ホルモンもパッチで一緒に投与できるため、初めての方でも手軽に始めやすいのです」(善方先生)かかる費用も気になるところだがーー。「保険適用となっているため、基本的にどのタイプでも、診察代を除いて、月1000~2000円程度で続けることができます」(善方先生)副作用についてはどうだろうか。「不正出血、下腹部や胸の張りといった副作用はありますが、生理2日目のような大量の出血が続くことはまれで、生理の終わりかけの量の出血が数日続く程度。それも続けるうちに治まってくる場合が多いです」(善方先生)長い間治療を続けることでがんへの影響などはあるのか。日本産科婦人科学会と、日本女性医学学会による『ホルモン補充療法ガイドライン』によると、ホルモン補充療法が乳がんのリスクに与える影響は小さいと指摘している。「がんになるリスクはほとんどないと考えられます。乳がんに関しては、治療していない人に比べて、1.3倍ですが、治療薬の使用期間が5年未満の人であれば、リスクは治療していない人と変わりません。喫煙や飲酒の習慣のほうが影響が大きいというデータもあるほどです」(善方先生)■髪や肌のツヤがアップする美容効果もそして、症状が改善されるほか女性にとってうれしい“副効果”もあるという。「血管の老化を抑えてくれるというメリットがあります。骨粗しょう症の予防にも効果がありますし、抜け毛で悩んでいた患者さんの髪のツヤが戻った、肌の調子もよくなったと、という声も聞きます。更年期障害の症状を改善するのが目的ですが、美容的効果もあるのです」(松村先生)適切な治療を受けることで得られるメリットは大きい。つらい症状に悩まされている人たちにとって、検討してみる価値はありそうだーー。
2022年07月01日今までアクティブ人間だったこの私が、50歳を過ぎたあたりからなんだか無気力に? 頑張りたいけど頑張れないなんてうそでしょう?! 更年期かもしれない症状に戸惑う私の体験談です。頑張りたいのに頑張れない…いつも予定ぎっしりのアクティブ人間いつも忙しく動いていないと気が済まない回遊魚のような人、たまにいると思いますが、私がまさにそれ! 昨年ついに50歳になりましたが、元気いっぱいで童顔なこともあり「30代に見える」とお世辞を言われることもあります。10年前に趣味が高じてネットで園芸店を開店、YouTuberとしての活動も始めて順風満帆にやっています。イベントなどで「タフなあなたが来ないと盛り上がらないよ」とおだてられれば、忙しくても予定を空けて飛んでいき、期待に応えたくなってしまう性分です。また、休日で家にいるときでも、常に予定を立てて朝からフル回転です。掃除、洗濯、風呂掃除などの家事をはじめ、メダカのお世話、庭の草刈りやガーデニング、ウォーキング。そして、ライフワークとしている子どもの福祉のボランティア活動など、毎日予定がぎっしり。おなかが空くのでモリモリ食べて快食快便! 夜、布団に入れば即熟睡の充実した日々を送っていました。ある日ふと気付いたらもう夕方に!?そんな私でしたが、50歳を過ぎてからなんだか毎日、頭や体が重い。病気というほどではないのだけど、いわゆる不定愁訴というものでしょうか? 1日中ハッスルすると、しっかり寝ても翌朝疲れが抜けず、めまいがする日もあります。ある日、良いお天気なのであれもこれもやろうと思いながら、朝、夫を見送ったあと、パジャマを脱いで着替えていました。だるさからソファの上でしばしスマホをチェック……。ハッと我に返ると市の16時のチャイムが鳴っていました。なんと上だけ着替えて、下はパジャマのズボンのまま、気付いたらもう夕方になっていたのでした。遊びや仕事に誘われても、おっくうで断りがちに……。コロナ禍を差し引いても、明らかに不参加が増えていきました。今まで予定をしっかりこなしていた私は一体どこへ行ってしまったのでしょう。イベントに出店したり、ガーデニングをしたり、ウォーキングをしたりと、やりたいことはたくさんあったはずなのに!頑張りたいけど頑張れない。まるでダメ主婦になってしまった自分に焦りを感じました。そして、ひょっとして更年期障害の症状なのでは?! と思うようになりました。私の体質では大豆イソフラボンは効果なし更年期の症状は人それぞれだと聞きます。私ももう50歳、いつ更年期症状が表れてもおかしくありません。しかし、病気の症状がないのに婦人科へ行くのはハードルが高いもの。まずはサプリから始めてみることにしました。よく耳にする大豆イソフラボン。納豆などからも摂取できるそうですが、サプリで飲んだほうが手っ取り早いので、自分に合っているのではないかと思いました。良いサプリがないかネットで検索していると「日本人は大豆イソフラボンを飲んでも効果がない人が半数ほどいる」という驚きの情報が! 大豆イソフラボンが体内でエクオールに変換されない体質だと、更年期障害改善の効果は期待できないというのです。検索を続けると、体内でエクオールを作れるか調べる尿検査キットが4,000円ほどとそんなに高くない値段で売っていたので、早速注文して試してみました。その結果「あなたはエクオールをつくれていませんでした」の非情の文字が……。私の測定数値は0.4μM(マイクロモーラー)で、この検査では、1.0μM以上ないと大豆イソフラボンの効果が期待できないと書かれています。大豆イソフラボンサプリを購入しても、私の体質では無駄になってしまうことがわかったのでした(腸内細菌が増えれば体質が変わることもあるそうです)。まとめエクオールサプリを飲めば直接摂取できるので心配は無用なのですが……大豆イソフラボンよりエクオールサプリのほうが、値段が高いのが残念なところ。腸内細菌が活発になればエクオール変換できるようになることもあるそうなので、腸内の菌活も同時に進めてみようと思っています。そして、年齢にあった予定を組むことも大事なのかな、と思うようになりました。若いころは行動範囲を広げることが良いことのように思っていましたが、自分の身の丈に合わせて行動範囲を狭めることも、時には必要かもしれません。まだ若い気でいるのでなかなか諦められませんが、少しずつ調整していこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。マンガ/きびのあやとら著者/こぴあ(50歳)園芸店店主。園芸ライター。県の里親として虐待児童の一時保護など児童の福祉に携わる。主に1歳前後の里子がお泊りに来るので、日々奮闘中!
2022年06月24日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第42話。10代のころ、エスニックファッションを決め込んでいたおばさんを見たやましたさん。自分も年を取ったらその路線で行こうと思っていたようですが……。★関連記事:「何か違くない?」ファッション迷子の入り口は30代から始まっていて… #脱力系ゆる更年期日記 41ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。ピッチピチの10代だったころ、近所にいつもエスニックファッションを決め込んでいるすてきなおばさんがいました。そして、そのおばさんを見て私はこう思っていました。「私も年取ったら、エスニックファッションをすればいい!」移り変わりが激しいはやりの服と違って、エスニックファッションだったらはやり廃りもなく、年齢を気にすることなくおばあちゃんになってもファッションを楽しめるのではないか……そう思っていました。そして30年近くがたち、40代でファッション迷子真っただ中だった私は、若かりしころに自分が言ったことを思い出し、そっちの方向にかじを切ってみました。頭の中では、あの近所のすてきなおばさんを想像しつつ、エスニックなファッションに身を包んだ自分を鏡で見て、こう思いました。え!? むちゃくちゃ似合ってないですやん!そう、びっくりするぐらいに似合っていなかったのです。そのあまりの似合っていなさに、若かりしころの私の計画は一時断念せざるを得なくなりました。今でも当時のエスニックファッションたちは、わが家のクローゼットの隅でいつか来るかもしれない出番をひっそりと待ってくれています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年06月23日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「知っておきたい!」女性ホルモン検査で何がわかる?閉経の時期はわかるの?【医師が回答】低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年06月21日