ジェラルド・バトラー主演最新作『カンダハル 突破せよ』より場面写真が解禁。さらに、元アメリカ国防情報局の職員だった本作の脚本家ミッチェル・ラフォーチュンよりコメントが到着した。本作は、ジェラルド・バトラーが敵地のど真ん中に取り残されたCIA工作員を演じる、孤立無援の脱出アクション。この度解禁されたのは、本作でジェラルド・バトラー演じる、スパイとして敵地に潜入するCIA工作員のトムと、ナヴィド・ネガーバン演じるトムに帯同するアフガニスタン人通訳モーの場面写真。夜の砂漠で深く語り合う姿から、銃を手に血まみれで身を隠す姿、さらにひどく流血し朦朧状態のモーの肩を抱き脱出を試みる姿など、幾度とない危機の中、正反対ながらも、お互いの欠けている部分を補い合う最高のバディとなっていく様子が捉えらている。CIA工作員と現地通訳というスパイ・アクション映画ではあまり見慣れない組み合わせだが、実際に元アメリカ国防情報局の職員としてアフガニスタンに赴任していた経歴を持つ、脚本を手掛けたミッチェル・ラフォーチュンは「中東やアフガニスタンに派遣される工作員というのは、必ず地元の人間の助けが必要だ。まず我々は、現地の言語がまったく話せない。アラブ語、パシュトー語、ダリー語、ペルシア語などでコミュニケーションをとるには、地元の人間の力を借りるしかないんだ」と、異例の組み合わせながらリアルに基づいた設定であると語る。モーはラフォーチュンが実際に現地で密接に仕事をした通訳がモデルになっていると言う。ラフォーチュンはモーという人物について「トムとモーは、二人とも重みのある役だ。二つの異なる国や文化が対立し、助け合う様を見せたかった。僕も数年間、アフガニスタンで過ごしたことがあるんだけど、そこでモーという男と一緒に仕事をして、彼の文化に深く触れたんだ。だから、本作における僕の目的は、アフガニスタンという国と、その文化と人々を最大限に尊重したアクション映画を作ることだった。僕が現地で会った人たちは、現状を変えようと必死に生きていた人たちだったから」と、ラフォーチュンが実際に触れた文化や人々への思いがモーというキャラクターに込められており、本作におけるモーの重要性について説明している。さらに「冒頭では、トムは冷静な人物として描かれているが、最後には心を開くようになる。その変化のカギを握るのがモーだ。モーを通して、人間らしい生き方を思い出すんだ。モーは、トムよりも物腰が柔らかいし、愛嬌がある。しかし、紛争に対する恐怖や自身のトラウマを乗り越えなければならない。最初は正反対のふたりに見えるが、関わりを通して、最後には、いろんな意味で、欠けている部分を補い合う存在になるんだ」と、深みのある人間ドラマが生まれたのはこの正反対の2人の組み合わせだからと明かす。そして、「ナヴィドは最高だよ。素晴らしい役者なんだ。彼に出演してもらえたのは、本当に幸運だった。役としても、俳優としても、ジェラルドとナヴィドの相性はとても良かった。セリフのキャッチボールが見事で、おかしいんだ。彼らのおかげで、物語に命が吹き込まれた」と映画さながらのコンビネーションだからこそ成立した作品だと語っている。『カンダハル 突破せよ』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月25日今年5月に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキに、少し希望が見えた。労働条件の交渉相手である全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)とは、長い間話し合いすらしない状態が続いていたが、西海岸時間20日に行われたミーティングにはディズニー、ワーナー、ユニバーサル、Netflixのトップが自ら出席し、かなりの進展が見られたというのである。話し合いは明日も続けられる。明日のミーティングにも、これらスタジオのトップの何人かは出席する予定とのことだ。WGAと、7月に始まった全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のダブルストライキのせいで、ハリウッドでは映画やテレビの撮影が止まったまま。秋に始まるメジャーネットワークの新シーズンや、映画の公開スケジュールに影響が出ている。このストライキがロサンゼルスの経済に与える打撃は大きく、一刻も早く、フェアな条件で合意が成立することが待たれる。文=猿渡由紀
2023年09月21日鉛筆1本で書ける距離はどれくらいなのでしょうか。数mくらいは書けるかも…と思うかもしれません。ところが、実は意外な長さでした。トンボ鉛筆公式が発表した答えに驚くこと請け合いです。鉛筆1本の筆記距離は驚愕の長さだった!普段から鉛筆を使っている人でも、1本の線を長く書き続けることはあまりないかもしれません。書いているうちに削る必要も出てきますし、「どれくらいの距離が書けるのかな」と思ってもなかなか調べる機会がないでしょう。さまざまな文房具を製造・販売するトンボ鉛筆(tombowpencil)がその答えを教えてくれました。それによると、鉛筆1本で書ける筆記距離は、なんと50km!「メートル」ではありません。「キロメートル」です。思わず「ウソでしょ!」といいたくなってしまった人も多いのではないでしょうか。それほど驚く距離ですよね。50kmを具体的にあらわすと以下のような例があります。・25mのプールを1千往復・400mの陸上トラックを125周・スカイツリー(634m)72.8コぶん・長さ172mmの鉛筆が約29万本ぶん最後の例に鉛筆が入っているのがトンボ鉛筆ならではですね。どれも予想外の長さです。「あの鉛筆1本で…」と驚いてしまいます。トンボ鉛筆はさらに身近なものの距離を教えてくれました。・大阪環状線を1周すると21.7km・山手線を1周すると34.5km・東京から八王子までのタクシー走行距離が約46km・大阪から京都までのタクシー走行距離が約50km鉛筆1本の筆記距離がこれだけの距離に匹敵するそうです。電車やタクシーでそれなりに時間がかかる距離よりも長かったり同等だったりするとは驚くばかりですね。鉛筆はほかの筆記具よりも長く書ける「鉛筆がこれだけ長いならほかの筆記具は?」と考えた人もいるかもしれません。確かにそれも気になるところです。トンボ鉛筆によると、シャープペンの芯1本で約240mが書けるのだとか。あの細い芯1本でそんなに書けることに驚きますが、それでも鉛筆と比較するとだいぶ短いですね。鉛筆はほかの筆記具よりとても長く書けるのだそうです。筆記距離が長いということは、日常使いでは1本がかなり長持ちするということでもあります。鉛筆はコスパにすぐれた筆記用具なのですね。大人になると鉛筆を使う機会が減るかもしれませんが、たまには使ってみてはいかがでしょうか。短くなる鉛筆を見ながら「そろそろ終点の駅かな」「八王子に着きそう」と考えるのも楽しそうですね。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る トンボ鉛筆(@tombowpencil)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年09月16日「書けた!」「楽しい!」が体験できる体験型ライティング教室あすとれ(運営元:合同会社Reあすとれ/所在地:大阪府大阪市中央区南本町、代表社員:春瀬 ゆうな)では、これまでの月謝制コースとは別に、2023年9月から「単発イベントコース」をスタートします。単発イベントコース2023チラシ■「単発イベントコース」の特徴1)教室で人気の「工作&作文(日記)イベント」を単発で受講できるハロウィンぷにぷに作りやクリスマスリース、しめ飾りなどのものづくりを体験して、楽しかったこと(=気持ち)やわかったこと(=事実)を書いてもらいます。低学年では「事実+気持ち」を中心に「どんなことがあった」だけではなく、どんな気持ちだったか、気持ちも書いていただくこと。5年生以上では意見とその理由を書いていただきます。中学生からは多様な意見と提案、具体的に自分がやろうと思うことまでを「考え」「話し」「書いて」いただけるような内容になります。2)入会者(登録者)全員に、ミニテキストを提供。また、単発イベントコース会員のみなさま限定で「いますぐ役立つ 作文のコツ」を配信します。自宅でも、配信内容とミニテキストで作文(日記)の書き方を学んでいただけます。3)コース入会先着15名様に「レジン工作キット」をプレゼントコース入会のご連絡をいただいた方、先着15名様にプレゼントがあります。レジンでキーホルダーやアクセサリーなどをつくることができる、子どもたちに大人気の工作キットです。UVランプ、レジン液、型など工作時に必要なアイテムがすべて入っています。4)小学1年生から参加OK月謝コースは小学4年生~中学生を対象としていますが、単発イベントコースは小学1年生~ご参加いただけます。楽しくものづくりをしたあと、「こういうところが楽しかった」など、お話ししながら短い日記を書いていただければと考えています。小学1・2年生は保護者同伴をお願いいたします。5)コース入会後、単発イベントに3回以上ご参加いただいた方限定で、夏&冬の特別ワークショップをご案内「2023年冬休みの交通安全作文・生活作文など」「2024年夏休みの感想文・自由研究など」。個別に添削もしますので、学校の宿題も下書きまで完成する人気のワークショップです。6)単発イベントコースの中には、子どもゆめ基金助成イベント『おすすめ本の魅力をお手紙で伝えよう』(参加費1,000円)も含まれます。9月23日(天王寺区民センター)、10月15日(β本町橋)など、9~12月まで4回開催します。5)の「3回以上」にはこちらも含まれます。単発イベントの内容・日程や入会手続き・各イベントの参加費など詳細は、こちらをご覧ください。 工作&作文(日記)イベント10月予定の工作(ハロウィンぷにぷにイメージ)工作&作文(日記)イベント11月予定の工作(クリスマスリースイメージ)工作&作文(日記)イベント12月予定の工作(しめ飾りイメージ)子どもゆめ基金イベントマンガチラシ(おすすめ本の魅力をお手紙で伝えよう)単発コース入会先着15名プレゼント(レジン工作キット)≪お申し込みについて≫メールかお電話にて、以下をご連絡ください。「【単発コース申し込み希望】(1)お子様の学年と名前 (2)保護者の方のお名前 (3)連絡のつく電話番号 (4)(決まっていれば)参加希望のイベント名や日時」【単発コース申し込み希望】とご連絡いただいた順で「先着15名」をカウントしていきます。(4)の参加希望のイベントがまだ決まっていなくてもご連絡ください。メール: yuuna-haruse@astral-step.com 電話 : 06-4708-8979(質問など対応時間:1~3週目火木土の3時~5時頃)【教室・会社概要】会社名 : 合同会社Reあすとれ所在地 : 大阪府大阪市中央区南本町1-4-6 アーカス南本町8-b大阪メトロ堺筋線・中央線「堺筋本町」駅 徒歩3分代表社員: 春瀬 ゆうなURL : 事業内容: 文章教室の開催、特別イベント開催、13歳から使える情報サイト「あすとれ」企画・運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月14日現地時間5月2日からストライキをしている全米脚本家組合(WGA)が、先週金曜日から全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)と話し合いを始めている。ようやくまた交渉のテーブルについただけでも進歩ながら、両者の間にはまだ大きな開きがある。しかし、複数の項目のうちにはお互い妥協できそうなものもあり、そこを先に解決して弾みをつけたい様子だ。両者は現地時間明日金曜日にもまた話し合いを持つ。7月14日からストライキをしている全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)とAMPTPの話し合いはまだ止まったままだ。しかし、WGAとSAGが求めていることには共通する部分もあり、WGAが解決を見出せれば、SAGにも多少希望が見えてきそうだ。文=猿渡由紀
2023年08月18日5月2日からストライキをしている全米脚本家組合(WGA)が、金曜日に全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)と話し合いのテーブルに着くことがわかった。AMPTPから申し出があったもの。ストライキに入る前に交渉が膠着して以来、両者は一度も話し合いをしてこなかった。ストライキが3か月目に入った今、ようやく少し希望が見えてきた形だ。ただし、両者の間には、配信のレジデュアル(再使用料または印税)、AIの件などで大きな開きがある。また、脚本家は、ひとつの作品に最低何人の脚本家を最低どれだけの期間雇わねばならないというルールを確立したがっているが、AMPTPはこの件にまるで取り合っていない。建設的な話し合いがなされるか注目される。文=猿渡由紀
2023年08月03日全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)と全米脚本家組合(WGA)がストライキを実施していることを受け、9月18日に開催予定だった第75回エミー賞授賞式が延期となるようだ。関係者が「Variety」に明かした。新たな日程は未定だが、両組合と全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との交渉が合意に至るまでとのこと。主催のテレビ・アカデミーは今年11月、生中継を行うFOXは来年1月に希望している模様。テレビ・アカデミー会員による第2期投票は当初の予定通りに進められており、8月17日より候補者・候補作品への投票が行われる。今回のエミー賞のノミネーションは7月12日、SAG-AFTRAがストライキに入る直前に発表された。最多27ノミネートを獲得したのは「メディア王~華麗なる一族~(Succession)」。続いて「THE LAST OF US 」が24、「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」が23ノミネートと、HBOの作品がトップ3を独占。グラミー賞、オスカー、トニー賞の受賞歴があり、「バラエティ・スペシャル(ライブ)」部門の候補に挙がっているエルトン・ジョンにも注目が集まる。受賞すれば史上19人目のEGOTを達成する。エミー賞が延期されるのは、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件以来。同年は開催日が9月16日から11月4日にされた。(賀来比呂美)
2023年07月31日「First Love 初恋」の俳優・須藤蓮が「エルピス-希望、あるいは災い-」の脚本家・渡辺あやと組んだ監督2作目『ABYSS アビス』から本予告映像が解禁。シンガーソングライター・marucoporoporo(マルコポロポロ)の「Little boy and girl」が公式イメージソングに決定した。解禁された本予告は、「夜に海を見ちゃだめだぞ。海の目と目があったら引きずり込まれて死ぬぞ」そう告げて海で死んだ兄の声から幕を開ける。そして彼女と出会ったケイ。惹かれ合う2人を包み込み、潜るような予告映像に流れる公式イメージソングは、歌詞とその声の透明感や浮遊感が作品のイメージにぴったりのmarucoporoporoが2018年にリリースした「Little boy and girl」。予告編ディレクターは「ぐるり。」豊下美穂が担当した。タイトルの『ABYSS アビス』は「深淵」という意味。渋谷のナイトクラブで働く現代の若者が死んだ兄の恋人と出会い、純粋な恋心に沈んでいく様を描いている。恋の痛みや胸の苦しみを思い出すような痛々しいほどの純愛物語、心の琴線に触れる繊細な作品となった本作は、デビュー作である『逆光』とは全く違った雰囲気の須藤監督ならではの描き方や映像の美しさ、音楽にも注目となっている。marucoporoporoは2015年より音楽活動を開始。作詞作曲、編曲、ミキシングまで自身で手掛けるシンガーソングライター。ライブでの独自の変則チューニングによって生み出されるアコースティックギターの朧げな音の響きは、重なり合う歌声と共に会場を包み込む。2018年1月に、「Little boy and girl」を含んだ1stEP「In her dream」をリリースした。marucoporoporoさんは、「予告編映像を拝見して本当にこだわって大切に制作された作品なんだろうなと、想いが伝わってきました。想いを込めて制作された映像に私の曲を選んでくださり、ありがとうございます。音楽も生き生きとしてる感じがします」とコメントを寄せている。『ABYSS アビス』は9月15日(金)より渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ABYSS アビス 2023年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開(C)2023『ABYSS アビス』製作委員会
2023年06月30日Netflixは29日、脚本家・坂元裕二氏との5年契約の締結を発表。今後は坂元氏が手掛ける脚本の新作シリーズや映画を複数制作し、独占配信していく。世界各国でリメイクされ、世界的ヒットとなった『Mother』(10)、『最高の離婚』(13)、『カルテット』(17)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21)など、数々の名作を生み出してきた坂元氏。是枝裕和監督がメガホンを取った映画『怪物』の脚本を担当し、第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画では史上2度目となる脚本賞を受賞したことも記憶に新しい。Netflixで、坂元裕二脚本の第1弾となる映画『クレイジークルーズ』の配信も控えている中での今回の発表。Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏は、「私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します。そして、未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッションです。坂元さんが生み出すオリジナリティあふれるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。Netflixは国内実写制作でのさらなる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」とコメントを寄せている。
2023年06月29日第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画で史上2度目となる脚本賞を受賞した『怪物』の脚本家・坂元裕二とNetflixが5年間に渡り、新作シリーズ・映画を複数製作し、独占配信していくことが決定。その第1弾で、吉沢亮と宮崎あおいがダブル主演を務める『クレイジークルーズ』の場面写真が解禁された。本作は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、客からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(うぶかたすぐる/吉沢亮)と、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(ばんじゃくちづる/宮崎あおい)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。自身が手がけた作品史上最大のスケール、と坂元は語っており、年内の配信が予定されている。今回の契約締結に際して、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント坂本和隆は、「『Mother』『それでも、生きていく』『最高の離婚』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『花束みたいな恋をした』など、社会派作品から、軽快なコメディ、そしてラブストーリーと多種多様な傑作を、時代をこえて生み出し続けている坂元裕二さん。私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します。そして、未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッションです。 坂元さんが生み出すオリジナリティ溢れるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。 Netflixは国内実写制作での更なる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」とコメントを寄せた。※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記。Netflix映画『クレイジークルーズ』(クレイジークルーズ)2023年 Netflixにて世界独占配信制作プロダクション:日活/ジャンゴフィルム企画・製作Netflix脚本:坂元裕二監督:瀧悠輔音楽:村松崇継撮影:谷川創平美術:花谷秀文照明:李家俊理V F X:牧野由典スタイリスト:BabyMixヘアディレクター:松浦美穂助監督:李相國エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子プロデューサー:有重陽一/深津智男
2023年06月29日サッカー元日本代表の本田圭佑が出演する、サントリー食品インターナショナル「サントリー 天然水 THE STRONG」の新CM「強く、清くエピソード4」編が22日よりWEBで先行公開、7月1日から全国で放送される。新CMでは、組紐付きの鞠(球)を引っ提げた本田が、得意の足技を中心に、華麗なボールタッチと力強いアクションを披露。「刺激なき人生はなき。」というテーマを、鍛え抜かれた肉体と強烈な存在感を放つ表情を駆使してダイナミックに表現する。○■本田圭佑インタビュー――撮影の感想をお聞かせください。衣装が僕にとってあまりにも新鮮すぎるというか。それと、思った以上に頭のところの防具が痛かったんですけど、この先もなかなかこういう経験をさせてもらうことはないと思ったので、何とか我慢して、痛みに耐えながらポジティブにやっていました。撮影はフリー演技だったので、最初は難しかったですね。その場でグルッと回ったら、袖のひらひらで顔が隠れたり、ボールを蹴ったら繋がっている糸が切れたり、思ってもいなかったことがいろいろ起きたんですけど、徐々に何をやったらあかんのか分かってきたというか。学びながら、監督たちが求めていることが上手くできたらいいなと思いながら、やれる範囲のことをやった感じです。――撮影中、本田さんが蹴ったボールの糸が切れたときはどんな心境だったのでしょうか?いやいや、そんな強く蹴ってへんやーん、と思って、ちょっと笑っちゃいました。そんなに!? って。周りの皆さんは僕のキックが強いんじゃないかと思ったかもしれないですけど、糸の耐久力が弱かっただけですね。結構なサッカー選手だったら、誰でも切れます。――衣装について、鍛えられた腹筋も注目ポイントのひとつかと思いますが、今回の撮影のために何か準備してきたことはありますか?腹筋がポイントだとは思ってなくて、裸が見えてもいいかという話はあって、ちょっとぐらいと聞いていたので、そんなに意識してなかったんですよね。――さすがアスリートという体でした。アスリートはみんなそうなんでね。普通の事という感覚ではありますけど、「バキバキ」がテーマでしたよね。それやったら、もう上半身全部脱いでやりましたよ。そういう絵が見せたいんやったら、いつでもみたいなところがあるので。でも、自分が俳優にでもならない限り、こんな衣装を着させてもらうことはないので楽しかったし、周りの人が今回のCMがオンエアされるとき、自分になんて連絡してくるのかも、ちょっと楽しみですね。確実にイジってくるでしょ。そのときは、お前がイジるなって言います。――今回のパフォーマンスについて、ご自身で点数を付けるとしたら何点でしょうか?10点満点だとして、4点ぐらいかな。長くプレーしてないということもありますし、表情を気にしたりもするので、蹴ろうとしたとき、何回か空振りましたからね。目線とか気にすると、あんまりボールにも集中しきれない。――点数の「4」はやはり、日本代表などの背番号でつけたラッキーナンバーだからでしょうか?おっ! それは逆に、全然意識してなかったです。あ、たしかに。でも、やっぱり4点ですね。――次回もう1回やったら、もっと点数が上がりますよね。もちろんそうです。慣れで質は上がるので。――本田さんは普段から炭酸水を飲みますか?ほぼ毎日飲みます。なのでこのCMの話聞いたときは、ようやく毎日飲んでるやつが来たぞ、みたいな感じです。食事のときは毎回炭酸水で、ワインが好きなので、飲むときは横に炭酸水を置いています。――今回「天然水 ザ・ストロング」を飲んでみて、いかがでしたか?強炭酸ですね。でも、炭酸水あるあるは本当に深くて、海外の炭酸水ってめっちゃ弱いんですよ。特に飲みきれなくて残したときの炭酸の抜け方がひどくて、海外で飲むときは1回で全部飲み切るか、時間が経ったら新しい炭酸水をチョイスするかですね。――「刺激なき人生はなき。」という「天然水 ザ・ストロング」のテーマを本田さんはどう解釈しますか?そのまんまでしょう。そのまんまですよね。山あり谷ありの意味合いかなと。平坦な道より、良きことも悪いこともいずれもあった方が、人生というのは面白いんじゃないかというふうに解釈します。ある程度刺激を求めて人生を歩んでいるというのは、みんな一緒なんじゃないかなと思いますけどね。――最近一番刺激を感じたことは?日々感じていますよ。まぁ、ホットな話題で言うと、やっぱりWBCもありましたし、その後も世界で活躍する野球選手たちから刺激をもらっている感じはありますかね。僕の場合、刺激でもあるし、俺より目立ちやがってという、嫉妬みたいなところもありますけど、大谷さんやダルビッシュさんは、 やっぱりアスリートからすると理想の体ですし、体のサイズは生まれ持ったDNAの部分が大きいので、真似できるものではないんですけど、刺激にもなるし、学びになるし、すごいなと思います。サッカー以外にも、好きなスポーツを見るときは、他の人と視点が違ったりするかもしれないですけど、特に刺激を受けますし、影響されますね。
2023年06月22日アメリカ時間先月2日に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響を受け、『The Penguin』『Daredevil: Born Again』の撮影が中止された。コリン・ファレル主演の『The Penguin』は配信会社Max(旧HBO Max)、チャーリー・コックス主演の『Daredevil: Born Again』はディズニープラスのオリジナルシリーズだ。どちらも2024年の配信開始が予定されている。ストライキ開始後も撮影を続行させてきたが、ほかの多くの作品同様、ついに中止となった模様。スタジオや配信会社の代表AMPTPとWGAは話し合いのテーブルにもついていない状況で、ストライキの終わりは見えない。また、全米俳優組合(SAG-AFTRA)とAMPTPの現行の契約も今月末で切れる予定で、彼らの間でも交渉が難航した場合、7月1日からは俳優のストライキが始まる可能性もある。文=猿渡由紀
2023年06月15日元俳優で、格闘家の高岡蒼佑(41)がInstagramのストーリー機能で、トライストーン・エンタテイメントの社長に就任した俳優の小栗旬(40)への怒りを明らかにした。高岡は近日、相次いでストーリーを投稿。6月10日には《芝居する時があってもトライストーンジャニーズは絶対に無理。外していただかなければ仕事はできない。》と共演NGの事務所を告白した。また、《ガーシーさんって芸能界のことに関しては9割5分は事実だと思います。自分のも暴露と言ったら壮大だけど、ただの事実。芸能界はこんな世界》と6月4日に逮捕されたガーシー氏への賛同も表明している。さらに6月12日には小栗の行動を批判する長文を投稿。長年の怒りを爆発させた。《小栗社長には長年、仕事を妨害され続けてきた。この10年で証言も多数集めた。のにも関わらずガーシーさんの時に頼ってきたのが気持ち悪かった。俳優仲間や仕事関係者に、有る事、無い事、吹聴して回っていたのに女関係の事で揉めたらそうちゃ~ん、俺殺されるかもとそんな時だけ甘え声を出す男》さらに、高岡は’22年6月に行われた格闘家としてのデビュー戦「競拳21 高岡蒼佑不死鳥伝説第一章」の際に小栗から受け取ったスタンド花の写真をアップ。その後、《社長は何か頼み事がある時だけこういう事をしてくる。特に義理もない。けど氣持ちがないから何故か伝わる》としたうえで、自身に子どもが誕生したときのことにも言及。《子どもの出産祝いを送ってきてくれた時も自分の字ではない小栗旬という文字。長年の付き合いなのにわかっていないと本人は思ってる。愛がないんだよ君には》と、出産祝いに記された名前が直筆でないことに対し、憤りを露わにした。小栗サイドは、現時点で高岡の言葉に対し一切の反応を見せていない。そのほかにも高岡はストーリー上で綾野剛や田中圭に関するエピソードを明かしているが、いずれも発言の真偽は不明だ。しかし、高岡はこれらの話は事実であるとこう強調する。《何年にも渡り、我慢して口を閉ざしてきた事を発する事が暴露というのなら捉え方によってはそうなのでしょう。事実である、自分の身に起こったストレートなノンフィクション話をこれからもどこに氣を使う事もなく、話したい時に、発信するというだけ。そのうち勝手に点から線に繋がるでしょう。》
2023年06月13日ロバート・デ・ニーロが主演するNetflixのミニシリーズ『Zero Day』の撮影が中止になった。現地時間5月2日に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響を受けてのもの。ストライキが開始してからも撮影を続けてきた作品はあるが、それらの現場にプラカードを持った組合員が押し寄せ、プレッシャーから中断に至るという例が増えている。この作品はデ・ニーロにとって初めてのテレビドラマ。共演はジェシー・プレモンス、コニー・ブリトン、ジョーン・アレン。6話構成で、『ラブ&デス』『HOMELAND』のレスリー・リンカ・グラッターが全話を監督する。文=猿渡由紀
2023年06月09日Netflixの人気シリーズ『エミリー、パリへ行く』の第4シーズン撮影が延期になった。アメリカ時間5月2日に始まった全米脚本家組合(WGA)のストライキが理由。このストライキのせいで製作が中断または延期された作品には、マーベルの『ブレイド』、Netflixの『ストレンジャー・シングス』、HBOの『The Last of Us』『Hacks』、Apple TV+の『セヴェランス』『マネー〜彼女が手に入れたもの〜』などがある。スタジオ、配信会社の代表AMPTPとWGAは、ストライキが始まって以来、話し合いのテーブルにも着いておらず、終わりが見えない。このままでは、影響を受ける作品がさらに増えていくことは確実だ。文=猿渡由紀
2023年06月07日先ごろ閉幕したカンヌ国際映画祭で脚本賞、クィアパルム賞に輝いた映画『怪物』が公開されている。本作の監督・編集を手がけたのは『万引き家族』『真実』『ベイビー・ブローカー』の是枝裕和監督。本作では長編デビュー作『幻の光』以来、久々に自身ではなく、坂元裕二が書いた脚本で創作にあたった。是枝監督はこれまでに『誰も知らない』『そして父になる』など数々の作品を手がけているが、ある時期から意図的に自身の創作のルーティンを良い意味で壊し、開かれた創作の場をつくることに力を注いできた。時には映画において、画家でいうところの“絵筆”にあたる撮影監督を変え、時には海外に渡るなど、創作の環境が固定化し閉じてしまわないような試みがなされてきた。2018年には初めてタッグを組む撮影監督・近藤龍人、初めて迎えた俳優・安藤サクラをはじめとする俳優陣、スタッフと共に手がけた『万引き家族』がカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞。さらに変化し、さらに先へ……そのタイミングで本作の企画が持ち込まれたようだ。「最初にプロデューサーから『坂元裕二さんと進めている企画があるのでプロットを読んでほしい』と言われたのは2018年の暮れでした。僕としてはプロットを読む前からこのオファーを受けると決めていたんです。きっとそういうタイミングなんだろうなと思いましたし、これでまた次の扉が開くと思ったんです」そこから長期間にわたる脚本づくりが始まった。「一緒にキャッチボールをしながら脚本づくりを3年ほどやりました。それが本当にいい時間だったんですよ。そこでかなりの試行錯誤をした上で、撮影に入っているから、いい意味で撮影に入ってからの迷いはなかったです」とは言え、これまでの是枝作品では、是枝監督が撮影されたばかりの素材をすぐに編集し、時には編集されたもの、それまでの撮影で得たものを反映して脚本が繰り返し監督の手で修正・更新されてきた。「そのルーティンについては変わりました。変わったんですけど、そこには違和感は感じませんでしたし、これまでやってきた有機的な感覚もまったく失われずにやれたと思います」さらにいうと、これまで是枝監督は多くの作品で、子どもが出演する際にはあえて台本を渡さず、撮影現場で状況を説明して撮影に臨んできたが、本作では子どもたちにも事前に台本が渡され、リハーサルを行なってから撮影が開始された。「それについても何かに“縛られている”という感覚はまったくなかったです。完成された脚本を渡されて“これで撮ってください”と言われたわけではないですから。ただ、俳優と向き合ってやっていく上では試さないといけないことがあったので、子どもたちには台本を渡して、ちゃんとリハーサルもやって現場に入りました。撮影しながら編集もしていくというスタイルもこれまでと変わらずです。ただ、編集しながら、修正していく量が本当に少なかったんですよ。結果として、子どもたちを観ながら『このシーンは電車の中でやるよりは外で撮った方がいいな』とか『いいロケ地が見つかったからそこで撮ろう』とかアレンジは加えていっているんですけど、セリフ自体を変えたいとは思わなかった」『怪物』の舞台は大きな湖のある町。そこではクリーニング店で働きながら息子を育てるシングルマザーや、生徒想いの教師、子どもたちが暮らしている。しかし、ある日、学校で子どもたちのケンカが起こり、教師が生徒に暴力を振るったのではないかという話が持ち上がる。それぞれの主張は食い違い、小さな出来事は次第に大きくなっていく。本作は可能な限り、事前に情報を入れずに真っさらな気持ちで観た方が楽しめるため、具体的な内容については触れないが、作品は大きく複数のブロックに分かれており、ある一定期間で起こる出来事をそれぞれのブロックで異なる視点、語り口で描いていく構造になっている。興味深いのは、それぞれのブロックで物語を語るリズム、映像のルック、カメラの動きが驚くほど異なっていることだ。(劇中で明示されるわけではないが便宜上、本稿ではこのブロックを一章、二章、それ以降の章を終盤の章と記載する)。「最初に一章と二章の脚本を読んだ時に“これは自分には書けないな”と思ったんです。坂元裕二、恐るべき才能だと思いましたね。何かが起きそう、という不穏な感じがずっと続いていて、それだけで物語が進んでいく」その結果、本作の一章と二章はこれまでの是枝作品にはない語りのリズム、カット数、アングルが選択されている。「たぶん、脚本がそのようなリズムを求めていたんだと思います。だからそこは自分なりの脚本に対するアプローチのしかたで、一章・二章のリズムと終盤の章のリズムを変えるということは意識していました。それに一章と二章はセリフも、キャラクターの輪郭も、際立ち方も自分がこれまでにつくってきたものとはまったく違う。そこは面白かったです。僕は自分自身の作家性というか、そういうものがあまり好きではないので、消せるものなら消したいと思っていますから、そういう意味では一章と二章は自分の作家性とかどうでもよくて、この脚本をどうしたら面白くなるか、その目線で見たときにいろんなことがクリアになった。結果としてこの脚本の良さを自分なりには引き出せたつもりです」そして訪れる終盤の章を是枝監督は「ここは自分にしか撮れないな、と思えた」と語る。「だから、来たるべき終盤の章のことを視野に入れると、一章と二章のもつ特殊性というか、不穏なトーンにあまり乗っかり過ぎてしまうと断絶が起こってしまうので、そこは気をつけました。演出的にはすべての章がシームレスにつながっていないといけないわけで、一章と二章は確かに面白いんだけど、面白がりすぎてはいけない。その“ギリギリ”を攻めたという感じです。章によって視点が違って、キャラクターの見え方が違ってもいいんですけど、それをやりすぎてしまうと映画がバラけてしまう。そこは丁寧にやったつもりです」俳優の“動き/運動”を描き出す先に言っておくと本作は複数のブロックに分かれてはいるが、章が進んでいくことで“提示されていた謎が解ける”わけではないし、“章によってキャラクターの見え方が違う”というほど単純な内容ではない。確かにこれらの章は異なるトーンとリズムで構成されている。物語が進んでいくと新しい情報がもたらされることもある。しかし、これらはひとつの世界で起こっている。むしろ“このような事態が別々ではなく同じ世界で発生していること”が重要なのだ。「撮影監督の近藤(龍人)さんと最初に話したのは“一章、二章、終盤の章の映像のトーンをどれぐらい変えるか?”ということで、カメラワークも含めて章によって変えていこうという話になりました。サイズをシネスコにしたのは近藤さんからの提案です。“視界を狭めたい”という意図でした。全体が見えていない形にしたいのでシネスコでやってみたい、と」さらに本作ではロケ地の選定、登場する部屋の装飾などプロダクションデザインの完成度の高さに驚かされる。本作ではある一定期間の出来事を複数のブロックでそれぞれ描くため、シーンによっては同じ場所が視点を変えて繰り返し描かれることになるが、本作ではそれに耐えうるロケ地、セット、美術が揃った。「この映画は一歩間違うとすごく観念的な話になってしまうので、あの町とそこで暮らす人と風景はちゃんとリアルに描かないといけないと思っていました。あの場所から少年たちがどのように浮上するのか、という話なので。だから、今回の映画で一番最初におさえたスタッフは後藤一郎くんといって『万引き家族』で見えない花火を見上げるシーンを撮った家を見つけてくれた人でした。この映画はロケ場所がすごく大事で、さらにコロナ禍で学校を舞台に撮影するのもかなり難しい。でも、彼が苦労してロケ地を見つけてきてくれて、地域の方々の全面的な協力体制を敷いてくれて、環境を整えてくれたので撮ることができた。そこは一郎くんの力が本当に大きいですし、美術の三ツ松(けいこ氏。日本を代表するプロダクションデザイナーのひとり)さんとチームの力も本当に大きかった。その点ではそれぞれのスタッフが、最高のレベルの仕事をしたなというのが今回の僕の実感です」さらに異なるトーンと語りをもつ複数のブロックをさらにシームレスにつなぐものがある。それは俳優の“動き/運動”だ。本作では、これまでの是枝作品よりもさらに丁寧に俳優の動きが描き出される。俳優の運動によってキャラクターが立ち上がる、確実に“そこにいる”と感じられる。「安藤サクラという役者をどう評価するかは人によっていろいろだと思います。感情の表出のしかたの瞬発力や集中力が高いのは『万引き家族』でも感じたことですが、改めて思ったのは、彼女は身体能力が高い、ということ。綾瀬はるかも高いけど、彼女とは違った身体能力の高さが安藤サクラにはある。そこはこの映画でちゃんと撮ろうと思っていました。そのことで“動かない田中裕子”との対比になる。ふたりが揃うことで対比が生まれ、緊張感のある瞬間が生まれる。動いていたものが止まる瞬間、止まっていたものが動き出す瞬間……そこは撮っていて本当に面白かったですね」それは劇中に登場する子どもたちも同様だ。彼らは大人ほど多くを語れるわけではない。時には想いを秘めている。しかし、彼らが駆け出す、跳ねる、どこかをゆっくりと覗き込む……すべての運動=アクションがどんなセリフよりも雄弁にキャラクターを表現するのだ。「子どもたちを動かすことは徹底的にやろうと思っていました。セリフが魅力的なことはわかっていたし、あのふたり(黒川想矢、柊木陽太)が優れた俳優であることもわかっていたから、リハーサルの段階から動きながらセリフを言ってもらって、どのセリフも”何かの動きのついで”に言ってほしいといいました。劇中のグリコ(じゃんけんグリコ:じゃんけんをして勝った方が階段などを進んでいく遊び)のシーンもリハーサルの段階からやっていたんですけど、最初は本読みをして表に出てやってもらったら、グリコをやり終わってからセリフを言うんです。で、セリフを言い終わったらグリコに戻る(笑)。だから、『いや、そうじゃなくてセリフとグリコは同時にやっていいんだよ』って言ったら、柊くんはその直後からできるようになった。それはすごいことで、大人でもなかなかできなくて、やりたがらない役者もたくさんいるんです。想矢も最初はセリフに集中したいのか、なかなか馴染まなかったけど、柊木くんとリハーサルをやるうちにどんどんほぐれていった。どうやって(意識を)散らしていくのか、ということをリハーサルでやっていったので、結果的にふたりのシーンはとても動的なものになりましたし、撮影ではなるべく座って喋るシーンもなくしたので、撮影の後半ではふたりも楽しそうにしていましたね」信頼できる脚本家と、信頼できるセリフを得た是枝監督は本作で新たな語り口、リズム、映像のルックを得た。そして、これまで以上に俳優の運動を丁寧に描き出している。映画『怪物』は、もしかしたら是枝監督が初めて手がける“アクション映画”なのかもしれない。「近藤さんのカメラと、この脚本をもらって作りながら学べたことがすごく大きかった。これを経験して次に自分が脚本を書く時に俺、変わるぞと思っていますし、変わるだろうなと。それぐらい坂元さんの脚本づくりには影響を受けました。だから次をまた楽しみにしていてください」『怪物』公開中
2023年06月07日是枝裕和監督×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一による映画『怪物』。豪華タッグが実現し、第76回カンヌ国際映画祭では脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に住む、息子を愛するシングルマザー・早織(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師・保利(永山瑛太)、そして早織の息子・湊(黒川想矢)と同級生・依里(柊木陽太)……よくある子供同士のケンカに見えた事件は次第に社会やメディアを巻き込んで大事になり、ある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。今回は是枝監督にインタビュー。脚本を担当した坂元氏とのタッグは前々から熱望していたというが、実際に組んでみてどうだったのか。また、同作に出演する実力派俳優、そしてオーディションで選ばれた子役のすごさについて、話を聞いた。○■カンヌ脚本賞受賞、坂元裕二には「いろいろ勉強になりました」――今回念願の坂元さんとのタッグとのことでしたが、改めてどのような印象でしたか?いろいろ勉強になりました。特に前半40分、描写自体は「何かが起きそうだ」という不穏な感じだけでずっと引っ張る力があるんです。僕は基本的には「スライス・オブ・ライフ」という、人生のある瞬間を切り取って描写していくタイプが好きで、ストーリーがない作品を作っているつもりはないけれども、今回はやっぱり坂元さんの物語の推進力が強い。そこが勉強になりました。――是枝監督でもまだ「勉強になる」ということがあるんですね。話し合いの中で変化していったことはありますか?僕がプロットをいただいた段階で構成自体はもうこの形でした。ただ、校長先生の存在はこんなに大きくなくて、田中裕子さんという名前が挙がった点で膨らんできたし、保利先生もやっぱり瑛太さんに決まってからディテールが書き込まれて、面白かったなあ。「どこまで見せるのか」みたいなことは意見を交換していきました。○■子役を探すのはとても大変――子役のお二人はオーディションとのことで、どのようにして選ばれているんですか?直感なんですよね、キャスティングって。2人はお芝居が抜群だったんです。いろんな組み合わせがあって、時々別の役をやってもらったり逆転させたりと試してみたら、あの2人の依里と湊の組み合わせが一番しっくりきました。柊木くんはほっとくとずっとひとりでお喋りしている子で、直感で役をつかんでしまうタイプ。黒川くんは非常にナイーブで、ひとつひとつ言葉を選んで話すタイプでした。役者としては全く真逆のタイプですけど、そこがまた良かったかもしれないです。――観ていても真逆の雰囲気は感じていました。黒川くんは感情で作っていき、柊木くんは理知的で「はいはいはい、そういうことですね。わかりました〜」って、人生4周目ぐらいかな?(笑) いろんな状況を俯瞰して見てますよね。自分が置かれてるつらい状況も含めて、俯瞰して見られるタイプ。今回の2人を見ると、本当に役とぴったりでした。自分が映画を撮り始めた時と比べて、あの年齢の子供たちの演技力というのは、相対的に上がっていると思います。ただ、男の子は小学校高学年から中学生の年齢層が薄いんですよ。部活が始まってサッカーとか野球がしたくなって一度辞めてしまう。女の子は4〜5歳で「女優さんになる」と言ったらそのまま維持されることが多いんですけど、男の子はいったん減って、高校生くらいで多分戻ってくると思うんです。ですから、探すのがとても大変なんです。――大人の方達もすごい方ばかりでした。監督から見て、安藤さんと永山さんはどのようなところがすごいと思いますか?サクラさんは役に入りながら完全に俯瞰でも作品を見ている、両方の目を持った役者です。コントロールの能力がすごく高い。あと、あんまりそう見えてないかもしれないけど、身体能力が高い方なんです。いろんな意味で筋肉が柔らかくて、軽やかで、女優さんとしての才能だと思います。瞬間瞬間のつかみが素晴らしい方です。それからお二人とも、いろんな意味で脚本の理解力が高いです。特に今回は瑛太さんの坂元脚本に対する理解力の高さを目の当たりにして、「瑛太さんじゃなかったらこのセリフは成立しないかもしれない」というギリギリのところを、坂元さんが攻めてたんじゃないかと思います。例えば母親との面談の途中で飴を食べ始めるようなシーンも「瑛太さんだったら、ここまで書いても成立させるだろう」という気持ちを感じて、おそらくお互いが攻めているんじゃないかと。こういう役者を持った脚本家と、ああいう脚本家持った役者、その中に僕も参加させていただきまして、幸せですよね。――やっぱり演技において、作品を俯瞰で見ることは重要でしょうか?必ずしも全員が俯瞰して見なくてもいいと思います。役者さんによって、設計図を持ってお芝居を組み立ててくる方もいますし、瞬発力がいい方もいますし、色々な方がいて面白いです。■是枝裕和監督1962年6月6日、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。2014年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。1995年に『幻の光』で監督デビューし、その後も『誰も知らない』(04)、『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)等、数々の作品を世に送り出す。2018年の『万引き家族』は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート、そのほか多くの映画賞を受賞した。2019年の『真実』は国際共同製作作品として海外の映画人とのセッションを本格化させ、2022年には初の韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』で、第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品、エキュメニカル審査員賞を受賞。また主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる最優秀男優賞を受賞した。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年06月07日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。親、教師、子供と3つの視点からなる構成となっている同作だが、この理由を聞かれた坂元は「私が以前経験したことなんですが、車を運転して赤信号で待っていた時、前にトラックが止まっていて。青になったんですが、そのトラックがなかなか動き出さない。しばらく待っても動かないものですから、前の車がちょっとお休みしてるのかなと思って、クラクションを鳴らしたんですね。それでもトラックが動かなかったので、何をしているんだろうと思っていると、ようやく動き出した後に、横断歩道に車椅子の方がいらっしゃるんです。そのトラックが車椅子の方々れるのを待っていたんですが、トラックの後ろにいた私はそれが見えなかったんです」と、自身の体験談を振り返り始める。坂元は「それ以来、自分がクラクションを鳴らしてしまったことを後悔し続けておりまして、このように世の中には普段生活していて見えないことがある。私自身、自分が被害者だと思うことにとても敏感ですが、自分が加害者だと気付くことはとても難しい。どうすれば、自分が被害者に対してしていることに気づくことができるだろうか。そのことを常にこの10年あまり考え続けてきて、その一つの描き方として、この方法を選びました」と説明した。そういった構成の関係上、宣伝時にはストーリーに踏み込まず、今回クィア・パルム賞を受賞したことで驚かれることともなった。是枝監督は「子供たちが抱えた葛藤を『ネタバレだから言わないでくれ』と言っていると囁かれたりしていると耳にしているんですけど、観た方の感想で『なるべく先入観なく観た方がいい』というのは間違いない。決して彼らが抱えた葛藤をネタとして扱ったつもりはありません」ときっぱり。「構成上、むしろ自分が当事者として子供達と向き合うためには、できるだけ脚本に振り回された方が、観終わった後にどこに着地するのかわからない方がいいのではないのかなと思っておりますので、そこは誤解のないようにと宣伝にも伝えております」と語る坂元は改めて「2010年に『Mother』、2011年に『それでも、生きてゆく』というドラマの脚本を書きました。その時からずっと抱えていた問題が自分の中にあって、加害者というものをどのように書けばいいのか、それが私にとってこの12年間の長い課題というか、考えていきたいテーマだったんです」と明かす。「加害者がどのようにすれば、被害者の存在に気付くことができるか? 被害に対して考えることはよくあるんですが、自分自身の加害という行為に関して考えること、気付くことは難しい。それをどうすればいいんだろうか、ということが長年のテーマだったんですが、加害者が被害者の存在に気づいていく道のりを、自分なりに現状書けるものがこれだったという。これで一つ、自分なりの道筋というものになってるといいなと思うんですが、答えが出るのかどうかわからないのですが、現状、これです」と表した。
2023年05月29日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。最後まで映画祭に参加し、2時間前に帰国したという是枝監督が、一足先に戻っていた坂元にトロフィーを渡す。是枝監督は「本当に素晴らしい評価をいただいたなと思っております。無事に坂元さんにお渡しすることができてほっとしています」と心境を表した。坂元は「実感は正直あまりありません。受賞を初めて聞いた時に寝ていたものですから、第一報を聞いた瞬間、まだ夢を見ているのかなと思いました。その後続いているようで、今も夢の中にいるような思いと、重み自体をこの作品の責任感だと感じますので、私自身手にも背中にも乗っかった大きな責任だと感じております」と胸の内を明かす。「最近映画の脚本を書くようになりましてほぼ2本目のようなものなんですが、まだ監督の力、プロデューサーの力を借りながらゆっくりと進んでいるものですから、今回含めて周りの方のお力によるものだと考えています」と感謝した。受賞の知らせについては着信に気づかず、「ニュースをご覧になった別の方からショートメールが来て音が鳴って気づいて見たところ、プロデューサーや監督から『受賞しました』というお話を聞きまして、あまり感情の起伏がないものですから『嬉しい』とか『やったあ』という気持ちよりはズシンという思いが訪れて、水を1杯飲みました。それが最初の行動でしたね」と振り返る。感情の起伏が少ないとはいうものの「周りの方から『おめでとう』と言われた時に、初めてうれしくなります」と明かし、さらに「1番うれしかったのはジョン・キャメロン・ミッチェル監督から昨日メッセージが届きまして、タクシーの中にいたんですが、涙が出ました」と語る。カンヌで賞をもらうことは「考えたこともありませんでした。カンヌに呼んでいただけたことが幸せだった」という坂元だが、「チームの1人として好きになれた作品でしたので、これが評価を受けるとうれしいな、それくらいの気持ちでした。自分のことはまったく考えてませんでした」という。どこが評価されたのかという質問には「出来上がった作品から脚本を評価していただいたんだと思うので、それはもちろん作品の素晴らしさで、脚本に関しては自分ではなかなか評価しづらいんですが、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督が『人の命を救う映画になっている』と言ってくださったので、もしそれが誰かの心にあるならうれしいことだなと思っています」と語った。
2023年05月29日世の中にいる人は、善良な心の持ち主だけではありません。残念なことに、他者をだまして金銭を手に入れようとする卑劣な輩も、多く存在するのが現実です。エェコ(nkr_aik)さんは、そういった類の人からターゲットにされそうになった1人。注意喚起も兼ねて、『修理詐欺』に遭いそうになったエピソードを漫画で描きました。突然「あなたの家は修理が必要ですよ」といわれ…!?笑顔でやってきた『詐欺師』の撃退法本物の業者が語る『詐欺の恐ろしい手口』とは…エェコさんによると、突然家にやってきた男性は「本当に、あなたの家が心配だからお声がけをしたんです」というかのような、親切心が伝わってくる優しい口調だったのだとか。しかし、これは全国で報告が上がっている詐欺の手口。現に、エェコさんの周囲の家でも、同様の被害が続出していたといいます。また、漫画を読んだ人からも「これ、うちにも来た!」「何度も来たことがある。怖すぎる…」といった声が寄せられました。彼らはこういった手口で他人の自宅に上がり込むと、ありもしない劣化を報告してきたり、相場以上での修理を提案してきたりするのです。幸い、エェコさんはそういった詐欺の手口を事前に把握していたため、難を逃れることができました。しかし情報に疎く、加齢によって判断力が鈍った高齢者は、まんまと口車に乗せられてしまう可能性が高いでしょう。巧妙な『修理詐欺』から身を守るためには?人心掌握に長け、言葉巧みにだまそうとしてくる詐欺師。私たちはどのようにして、魔の手を見抜けばいいのでしょうか。自治体などが発信している、『屋根の修理をかたった詐欺』の見抜き方をご紹介します。【こんな言動があったら要注意!】・「今すぐに修理をしないと危険」などといって判断を急かし、やたらと家主の不安をあおろうとしてくる。・非常に高額の修理費がかかるはずが、不自然なほどの値引きを提案してくる。・「実際に見てみないと分からない」などといい、強引に自宅に上がり込もうとしてくる。屋根の修理をかたった詐欺に限らず、人をだまそうとする人たちは、決まって判断を急かします。周囲の人に相談をしたり、ネットで検索したりするのを防ぐためでしょう。不安をあおられた時、人は判断力が低下するものです。これまでは詐欺の事件を耳にしても、どこかに「自分は大丈夫」という気持ちがあったという、エェコさん。しかし、「今回は大丈夫だったけれど、違う手口でこられたら、自分もだまされてしまうかもしれない」と思ったといいます。詐欺師は、言葉巧みに人をだまそうとしてきます。決して自分を過信せず、しっかりと対策方法を把握した上で、警戒心を持ち続けたいですね。この漫画を描いたエェコさんは、ブログでも日常のエピソードを漫画で公開しています。気になる人はチェックしてくださいね。ヲタママだっていーじゃない![文・構成/grape編集部]
2023年05月26日ジェームズ・キャメロン監督が、『ターミネーター』の新作の脚本を執筆しているという。先日、「Dell Tech World Conference」に出席した際に明かした。脚本を執筆しているのは確かだが、プロジェクトをさらに進める前にAI(人工知能)の発展、方向性がより明確になるのを待っていると語ったという。この新作が、『ターミネーター』シリーズの続編になるのか、完全なリブート版になるのかは明言しなかった。キャメロン監督は2022年『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開時にも、AIという切り口を取り入れた『ターミネーター』シリーズを再びやりたい、そのための積極的な話し合いを行っていると話していた。1984年に『ターミネーター』、1991年に『ターミネーター2』の監督と共同脚本を務め、その後はシリーズから遠ざかっていたキャメロン監督。2019年、シリーズ6作目の『ターミネーター:ニュー・フェイト』で製作・製作総指揮として復帰した。同作には久々にシリーズ初期に活躍したキャメロン、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトンが顔をそろえた作品となったが、興行的には期待された結果を残すことができなかった。(賀来比呂美)
2023年05月26日講談社から7月10日、「オトナの週末旅行」をテーマに撮影した田中圭さんの写真集が発売されます。■ 田中さん30代最後の誕生日に発売する写真集同写真集は、田中圭さんの30代最後の誕生日となる2023年7月10日に発売予定。VOCE本誌で二年目を迎えた大人気連載「#オトナの休日」のスペシャル版として、オトナの週末旅行がテーマとなっています。行き先は田中さんの発案により、北海道になったのだとか。「もし田中圭と旅をしたら……?」と二人旅気分を存分に満喫できる内容。観光したり、おいしいものを食べたり、ドライブをしたり、時にはバッチリスーツスタイルで素敵なホテルに泊まったり、一緒に朝を迎えるなど、さまざまなシチュエーションの田中さんの姿を堪能できますよ。「こんな田中圭見たことない!」が詰まった一冊、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。■商品情報<通常版>発売日:2023年7月10日予定定価:3,410円発行:講談社<特別版>発売日:2023年7月28日予定定価:8,800円特典:ロケのメイキング映像を収録したDVD(1枚)、オリジナル紙製ケース入り、台紙付きサイン入り生写真(1枚/サインはプリントです)※カバー・表紙は通常版と異なります※写真集の内容は通常版と同一です※受注生産商品(フォルサ)
2023年05月18日『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督最新作『Poor Things』(原題)のティザー動画が公開された。同作の脚本を手掛けたのはトニー・マクナマラ、主演はエマ・ストーンと『女王陛下のお気に入り』の面々が再タッグを組んだ作品となっている。原作はアラスター・グレイの小説「哀れなるものたち」。エマは、才能豊かで型破りな科学者(ウィレム・デフォー)の手によって生き返ったベラ・バクスターというキャラクターを演じており、共演はウィレムのほか、マーガレット・クアリー、マーク・ラファロ、キャサリン・ハンター、ラミー・ユセフらがいる。ティザー動画は摩訶不思議な雰囲気を放っている映像で、「いろんな面で混乱させられる。そしてそれがすごくイイ!」「この作品を好きになりそうということはわかっている。それに、トラウマになりそうだということも」「ティム・バートンとウェス・アンダーソンの世界観をミックスさせた感じ」といった感想が寄せられている。また、「ハルク(マーク)、グウェン・ステイシー(エマ)、グリーンゴブリン(ウィレム)が一つの作品で共演しているなんて!これは観るしかない!」とアメコミの代表作を持つ3人の共演を喜ぶ声も。『Poor Things』は2023年9月8日に全米公開予定。(賀来比呂美)
2023年05月12日株式会社クリア(本社:東京都渋谷区、代表:勝沼 潤)は、全国110店舗以上展開するメンズ脱毛サロン【メンズクリア】のイメージキャラクターに「本田圭佑さん」を起用しました。幅広い視聴者層にコミットすることで、さらなる営業拡大を目指しています。また4月20日(木)よりメンズクリア公式HPをフルリニューアル、WEB広告も随時公開してまいります。4月20日より【メンズクリア公式HP】フルリニューアルメンズクリア公式HP: ◆脱毛で圧倒的パフォーマンスへ3月13日より、マスク着用ルールが緩和となり、徐々に3年前の風景へ戻りつつある昨今、幅広い世代から「メンズ脱毛」が注目を集めています。「マスクを外すと青ヒゲが気になる」「久しぶりのヒゲ剃りで肌が荒れてしまった」など、メンズクリアでは日々多くのご相談内容が寄せられています。その一方で、「男性が脱毛なんて変な目で見られるのではないか」と感じている男性も多くいらっしゃいます。そんな男性の背中を押してくれる「本田圭佑さん」の熱いメッセージとともに4月20日より順次、WEB広告が公開いたします。「脱毛で圧倒的パフォーマンスへ」◆「本田圭佑さん」プロフィールサッカー選手、サッカー指導者、実業家。1986年6月13日生まれ、大阪府摂津市出身。2010年南アフリカW杯で2ゴールを決め世界の注目を浴びる。2011年アジア杯では日本優勝の立役者となりMVPを受賞。2014年、ACミランに移籍し背番号10を背負う。同年のブラジルW杯でも1ゴール1アシストを記録。2018年ロシアW杯でも1ゴール1アシストをあげ、ベスト16入りに貢献。これにより世界歴代6人目となる「W杯3大会連続でゴールとアシスト」の偉業を果たす。ビジネス面では、国内外に約60校のサッカースクールを展開。4,000名以上の子ども達が所属する。ウガンダやカンボジアでプロサッカークラブの経営に携わりながら、NowDoやNowVoice、PROTOCOLなどの事業も手がける。2016年に国連財団から「Global Advocate for Youth」に任命。同年、日本人アスリートとして初めて「MITメディアラボの特別研究員」に就任。サッカーだけでなく、社会問題などに目を向けながら活動中。「本田圭佑さん」メンズクリアでは、無料カウンセリングや脱毛トライアルが、初回980円(税込)で体験いただけます。お気軽にお問い合わせください。≪ご予約はこちら ≫◆メンズ脱毛サロン【メンズクリア】【日本中の悩み・コンプレックスを0にする】をコンセプトに、株式会社クリアが2013年に【メンズクリア】1号店を出店。2023年には全国118店舗まで展開し、メンズ脱毛業界No1の店舗数を誇るまで成長しました。また、メンズクリアの脱毛は「IPL脱毛」と「SHR脱毛」を掛け合わせた痛みの少ないハイブリット脱毛を採用。男性の毛に特化した特注のマシンを使用しています。イメージキャラクターは、「宮迫博之」「ばんばんざい」を起用し、Z世代から60代まで幅広い客層を集めています。メンズ脱毛サロン「メンズクリア」【会社概要】社名 : 株式会社クリア本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー34階代表取締役: 勝沼 潤事業内容 : メンズ脱毛サロン運営設立 : 2013年HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「脚本家」です。3月まで放送されていた、バカリズムさん脚本の日テレ系列のドラマ『ブラッシュアップライフ』が面白くて、どっぷりハマっていました。きっかけは、マネージャーの松下に「第5話にドラマの衣装合わせで自己紹介するシーンがあり、それが業界あるあるでめっちゃ面白いから見てほしい」と言われたんです。衣装合わせでスタッフ陣が俳優を取り囲んで一人ずつ「照明のです」などと順番に自己紹介していくんですが、それをちょっと面白く皮肉っています。これ、本当にドラマの現場で行われていて、「そんないっぺんに言われて…覚えられる人いる?」と個人的にやや疑問に思っていた慣習だったので、めちゃくちゃ共感してしまいました。わざわざ集まって名乗っていただくより、例えば初回の撮影時だけ全員名札をつけてくれた方がよっぽど覚えられるのにな…とかこっそり思っていたので、このシーンめちゃくちゃわかるわーと思いましたし、そういう場面に目をつけてドラマで描こうと思う視点がバカリズムさんらしくて感動しました。ドラマは1話まで遡って最終話まで拝見しました。安藤サクラさん演じる主人公の近藤麻美は僕と同じ1989年生まれ。なので、当時流行っていたものとか、ドラマで使用される流行ソングなどをリアルに感じられたのも見ていて面白かったです。でも、やっぱりすごいと思ったのは、バカリズムさん独特の着眼点。さきほどの自己紹介のシーンのように普通だったら見過ごしがちな、日常や社会のひとコマの中に潜む可笑しみや情感を捉えて、心がハッとするシーンを描くのが天才的だと思います。もう一つ印象的だったのは、幼稚園児たちがカゴに入れられて散歩に行くシーン。僕もあのカゴに入った園児たちの無力な可愛さに思うところがあったので、あぁこれをこんなシーンとして描くことができるなんて、ドラマって面白いなと感じました。僕も日々の感想をツイッターでつぶやいたりしていますが、そういうものをノートにまとめておいて、一つの脚本に落とし込んで描けたらいいなと思いました。ただ、僕はやはり自分の視点以外で描けないので脚本は難しいかもしれません。バカリズムさんは女性目線もしっかり描き切る。あのアングルの広さこそが人気の秘訣なのではないかと思います。僕も40代くらいになったら視野が広がって、もっと女友達同士の会話とか理解できるようになるのでしょうか。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4を7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年4月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年04月08日サッカー元日本代表の本田圭佑が出演する、オッズパークの新CM「オッズパークだけ」編ほか3本が、4月1日より放送される。新CMでは、本田が架空の偉人カリスマ・ホンダとして登場。中世ヨーロッパ風の部屋で、オーディエンスからの質問に“本田節”を彷彿とさせる直球コメントで回答していく。スタイリッシュにセットした金髪に貴族のような衣装で現場入りした本田。セリフに“本田節”を入れて欲しいという監督から要望に少し動揺しつつも、「わかりました!」力強く頷いてみせる。セットに入ると、本田は机に置かれた小道具に興味を示し、双眼鏡をのぞくなど普段とはギャップのある茶目っ気たっぷりな姿を見せた。■本田圭佑インタビュー――本日のCM撮影はいかがでしたか?最初は自分が普段使わないようなセリフもあり、難しい部分もありましたが、現場の皆様のお陰で徐々に自分のセリフっぽくアレンジしながら話せるようになり、スムーズに撮影できたのではないかなと思います。――いつものCM撮影と違う点はありましたか?撮影が始まるまで、オーディエンスの皆様が現場にいらっしゃると思わなかったので、その点において普段との違いを感じました。だいぶサッカーのプレイからは離れてしまいましたが、今日の撮影の構図は、試合後のインタビューと似たような景色かもしれないなと思いましたね(笑)。――今回の撮影で意識した点などはありましたか?僕が言いそうなセリフを考えてくださったと思うので、自分の良さを出すというところは意識しましたね。とはいえ、僕が普段話すようなセリフでもないので、難しさはもちろんありました。――用意してあったセリフを本田さんならではの“本田節”に置き換えられたのでしょうか?いくつかアドリブを交えて、話しやすい言葉に置き換えることができたので、自然に喋ることができたのではないかなと思います。
2023年03月31日株式会社センチュリー21・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:園田陽一、以下「センチュリー21」)は、今注目の脚本家岩島朋未さんが脚本を担当したショートドラマ「家はドラマにあふれている 売却編」を2023年3月24日正午より特設サイト内( )にて公開いたします。タイトルロゴ■ストーリー大切に暮らしてきた家の売却を決意した中野夫妻。しかし、夫の雅彦さんは、家や置いて行く家具が気がかりに。そのまま大事にしてもらうことを条件に、買い手を募集した。購入を希望したのは2組の家族。1組目は、日本文化が好きな外国人家族。2組目は、都会から移住してきた芸術家夫婦。どちらに売るべきか?この選択が、残された家だけでなく、中野夫妻の人生も大きく変えることに──。■プロローグプロローグ1プロローグ2■売却・外国人編売却・外国人編1売却・外国人編2売却・芸術家編1■売却・芸術家編売却・芸術家編2売却・芸術家編3■作品概要タイトル : 家はドラマにあふれている 売却編配信日 : 2023年3月24日(金)正午から脚本 : 岩島朋未家はドラマにあふれている特設サイト: ■「家はドラマにあふれている」コンセプト人生の節目で家を探すとき、不動産屋さんで様々な物件情報を見ていると、どの家もいいところや足りないところが見えてきて、悩んでしまいがちです。しかし、そんな悩む時間こそ、これから始まる新生活に思いを馳せる素晴らしい時間であると、私達センチュリー21は考えています。「家はドラマにあふれている」は、不動産の「購入」や「売却」「賃貸」といったシチュエーションの中で、部屋決めや売却先に悩む主人公の選択を通して、家選びがその人の未来を変えていく様子をちょっぴりハートウォーミングに描いていくショートドラマシリーズです。■脚本家プロフィール岩島朋未岩島朋未さん大学在学時より日本脚本家連盟スクールにて脚本を学ぶ。「テイクオーバーゾーン」で第2回ジュブナイル脚本大賞を受賞。この作品は映画化され、東京国際映画祭で好評を博した。漫画原作にもその力を発揮し、実力急上昇中の作家。【主な脚本執筆歴】映画『テイクオーバーゾーン』、NHK-BSプレミアム『アナタの悩みを名画が解決!? ドラマチック美術館 第4話』、フジテレビ『逃走中~大みそかSPお台場大決戦!~』ドラマパート、漫画原作『セイサイのシナリオ』■動画公開予定・「購入編」(脚本:綿種アヤ) …2023年2月28日正午公開・「売却編」(脚本:岩島朋未) …2023年3月24日正午公開・「賃貸編」(脚本:ロングコートダディ堂前透)…2023年4月21日公開予定 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月24日広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演、『花束みたいな恋をした』脚本家・坂元裕二が書き下ろしたオリジナル脚本を土井裕泰監督で映画化する『片思い世界』が製作決定。2024年に公開される。ドラマ「それでも、生きてゆく」や「anone」「大豆田とわ子と三人の元夫」「初恋の悪魔」など連続ドラマの金字塔を数多く手掛ける一方、『花束みたいな恋をした』以降、『怪物』(23年6月2日公開予定)、『クレイジークルーズ』(23年Netflixにて配信予定)など映画でも精力的にオリジナル作品を発表し続ける坂元裕二が、新たに書き下ろした新作映画。監督を担うのは、坂元氏による「カルテット」でも演出を手掛け、2021年に異例のロングランを記録した大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から2年ぶりの最タッグとなる土井裕泰。主演の広瀬すずは「なつぞら」(’19)、杉咲花は「おちょやん」(’20)、清原果耶は「おかえりモネ」(’21)と、それぞれNHK連続テレビ小説で主演をつとめているほか、ドラマや映画でも多数の主演作を持ち、実力のある国民的女優としてトップを牽引する3人。そんな3人が奇跡のトリプル主演として、坂元脚本に集った。現代のリアリティを反映した瑞々しい会話や切実なテーマを描いてきた坂元氏が、今回、いま最も期待される3人を主演に迎えて新たに描くのは、悩み迷いながらも優しさを失わずに生きる若い女性たちの姿。現代の東京を舞台に、物語が紡がれる。広瀬すず×杉咲花×清原果耶、共演への思い語る「坂元さんが紡いでいく世界が大好きで、また今回参加させていただけること、ずっと前から本当に、本当に楽しみでした。土井さんとは初めてご一緒させて頂きますが、初めてお会いした時に、既に安心感があるほど、すごく柔らかい印象でした。一緒に作品を作っていけること、心強いです」と意気込む広瀬さん。「花ちゃんと清原ちゃんとご一緒出来るなんて、嬉しい限りです。贅沢だあと思います。尊敬しているお2人に頑張ってついていきたいと思います。大きく包み込んでくれるようなお2人です」と2人との共演に期待を寄せる。広瀬すずまた、杉咲さんも「羨望や悔しさ、尊敬を抱いてきた特別なお二人との本作における出会いは、私にとってかけがえのないものになるのではないかという静かな興奮に包まれております」と期待を口にする。坂元脚本×土井監督とのタッグには「小さな頃から夢中になって拝見してきたお二人の作りだす物語の中に存在できるだなんて。何もかもが夢のような座組に参加させていただけること、光栄に思います」と喜びを語った。杉咲花そして清原さんは「『花束みたいな恋をした』のクランクアップ時に『また一緒にやりたいね』と声を掛けてくださった」土井監督と「今回ご一緒出来ることを幸せに思います」と語り、「坂元さんが紡ぐ言葉の力をお借りして皆さんと素敵な時間を過ごせたら」とコメント。「すずちゃんや花ちゃんと三人で現場に立てる日が来るなんて夢にも思わなかったです。お二人の側で自分に出来ることを懸命に探しながら、その贅沢な空間を楽しもうと思います」と期待を込めて語っている。清原果耶『花束みたいな恋をした』脚本&監督コンビが再タッグ「広瀬すずさん。杉咲花さん。清原果耶さん。お三方のお名前を書くだけで、緊張して手が震えます。世界一高い山に三回登れと言われている気分です」と語る坂元さん。「正直、逃げ出したいです。でも、がんばります。このキャストとこのチームと共にどうしても作りたい映画があるんです。これだけは残しておきたいお話があるんです」と思いを吐露し、「心を込めて、人が人を思う時の美しさを描きたいと思います。まぶしすぎて目を逸らしたくなるけど、やさしい風に包まれたような、そんな映画にしたい」とコメント。土井監督は「坂元さんの脚本が描く世界への新しい旅に、いま眩しいほどに輝やいている3人の女優たちが同行してくれるという奇跡に、静かに興奮し、緊張しています。『片思い世界』というストレートでシンプルなタイトルこそが、もしかしたら最大のミステリーなのかもしれません」と意味深に語っている。『片思い世界』は2024年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:片思い世界 2024年全国にて公開予定(C)2024『片思い世界』製作委員会
2023年03月15日ミュージカル『太平洋序曲』の公開ゲネプロが7日に東京・日生劇場で行われ、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹、ジョン・ワイドマン(脚本)が取材に応じた。※山本耕史、松下優也はスケジュールの都合により会見欠席同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回し(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。同作にはほか朝海ひかるらが出演し、この日のゲネプロには山本、海宝、ウエンツが登場した。脚本のジョン・ワイドマンは今作のために日本に駆けつけ「作品の上演にあたり、東京に来れていることとても嬉しく思っています。本当に美しい劇場で皆さんが素晴らしい作品を作ってくださり、稽古を拝見してとてもすばらしかったです」と絶賛。「唯一残念に思ってることは、偉大な友人でありコラボレーターである(故)スティーヴン・ソンドハイムさんが一緒にいられないこと。彼も来ていたら本当に喜んでいたと思います」と発言する。また「スティーヴンがお気に入りの作品は何だと尋ねられることがあり、その時の彼の答えは『1つお気に入りがあるわけではなく、それそれ違う理由で好きなんだ』と。ですが『今まで書いた曲の中で何が1番お気に入りですか?』と聞かれると、いつもこの『太平洋序曲』の中の1曲でした。後ほど、それは何ですかというのを聞いていただければ教えます」と茶目っ気たっぷりに語った。海宝は「とても光栄ですし、身が引き締まる思いですよね」としみじみ。キャストそれぞれが好きな曲を聞かれると「『The Advantages of Floating in the Middle of the Sea』は物語の1853年の日本を最初に説明する曲で、世界に入り込む最初の曲なので好きです」(廣瀬)、「黒船が来航することによって大騒ぎになるのですが、その時の混乱を描いた『Four Black Dragons』は、船を4匹の龍に喩えたスペクタクルな曲」(海宝)と答える。さらにウエンツは「『Poems 』という、万次郎と香山が歌う曲。いわゆる俳句が歌になってるということの衝撃と、歌詞も俳句として成立させる綺麗さもあるんですけど、音楽ですよね。日本をリスペクトしている楽曲でもありつつ、どこか西洋の感じもある。僕らが今まで俳句を詠んでた音のつながり、綺麗さに楽曲が乗って、元々英語で書かれたものを日本語に俳句として戻しているといういろんな面白い仕掛けがあるので、今までになかったミュージカルになる1曲」と熱弁する。立石は「香山とたまての『There Is No Other Way』です。2人が引き裂かれていく構図で、行くしかない香山、それを見守るたまての気持ちを察すると、稽古場から涙ぐんで見ていたんです。そのくらい好きな楽曲です」と明かした。満を持しての「ソンドハイムが好きな楽曲は?」という質問に、ワイドマンは「『Someone in a Tree』という曲がとても好きだとおっしゃると思う」と改めて回答する。「彼の頭の中にあるパズルを解いていく曲で、頭脳的な問題と感情の問題のパズルを解き明かしていくような曲」と表した。今回日本で上演されるのはは2017年にブラッシュアップされたバージョンということで、ワイドマンは「スティーヴンと私と演出のジョン・ドイルとで改めて見返してみて、作品にとって必要なものをきちんと抽出して、エッセンシャルじゃないものを取り除いていったもの。そうすることによって、お客さまがよりしっかりとしたストーリーの核心に触れられるようなものを目指しました」と説明する。「そのためにカットしたのが『Chrysanthemum Tea』というたった1曲なんです。とってもいい歌でたくさんの方が大好きだとおっしゃってくださってるんですけど、その曲を取り除くことによって、この物語が香山と万次郎の物語であり、彼らとともに前に進めていくということにフォーカスすることになりました」と意図を明かす。また自身は「『Poems』を選ぶかな。シンプルな形の中で2人の男たちがともに歩んでいく、初めは旅をするのが難しい状態から歌いながら旅をすることによってペアに行き着くということを美しく描いている曲だと思います」と語った。東京公演は日生劇場にて8日〜29日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて4月6日〜16日。
2023年03月07日悲しいことに、子供をターゲットにした事件がなくならない世の中。親がどんなに気を付けていても、ふとした瞬間に悪意ある人たちに狙われることもあるのです。サッカー元日本代表の本田圭佑さんは、そんな世の中の先行きについて憂いました。2023年3月2日にTwitterを更新した本田さんは、日本の治安が悪くなっていることを感じているといい、「子供だけで外で遊ばせられない」とコメント。習いごとなど、子供が外に出かける時には周囲の送迎が必要だと本田さんは考えています。「何か起きてからでは遅いと思わせる国になってきている」ともつづりました。日本の治安がどんどん悪くなってる気がする。子供だけで外で遊ばせられへん。習い事も送り迎えが必要。何かあってからでは遅いと思わせる国になってきてる。幸いなことに多くの外人はその事実にまだ気付いていない。— Keisuke Honda (@kskgroup2017) March 3, 2023 それでも、「日本の治安は他国と比べればいいほう」だともコメントした本田さん。日本で生まれ育ち、海外でも暮らしたことがある本田さんだからこそ、世の中がよくない方向に進んでいると感じたのかもしれません。ネットでは、本田さんの意見にさまざまなコメントが上がっています。・1人の幼い子供がいる親としては、とても共感できる。・昔みたいに、地域全体で子供を育てる感覚がなくなっているからかなあ…。・子供だけで外で遊ばせたり、習いごとに行かせたりすることはあるけど、遅くとも19時頃には帰宅させています。一人ひとりの子供は、国の未来を担う大切な存在。その子供たちの未来を奪ってしまうのは、許されないことです。社会全体で、子供たちが犯罪に巻き込まれないよう、見守っていくのが大切ではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年03月03日