電子書籍を取り扱うBookLiveが26日、全国の20~50代の男女2,189人を対象に実施した「電子書籍の利用実態調査」の結果を発表し、電子書籍利用者の9割以上が、紙の書籍と電子書籍を併用していることが明らかになった。本調査の結果によると、電子書籍の利用者は全体の27.4%、紙の書籍のみを読む読者は57.5%。何らかの形で読書をする人は84.9%と高い数字となり、読書離れが叫ばれている中でも、多くの人が本を読んでいることがわかった。電子書籍の利用者の中では、紙の書籍と併用している人が9割を超えており、電子書籍のみという人は少数にとどまった。併用派が電子書籍で読むジャンルは「漫画」(68%)、「小説」(50.3%)、「趣味・実用書」(42%)が上位に。また、紙の書籍と比べて、電子書籍を読む理由としては「手軽さ」(60.9%)、「省スペース」(47.5%)、「安さ」(30.5%)などが挙がった。さらに、併用派の中で電子書籍を購入する割合は、「半分以上を電子書籍で購入する」という人は全体の14.5%、「1割未満しか電子書籍を読まない」という人は全体の42.8%となり、電子書籍利用者の中でも紙の書籍をメインに読書している人が多いことも判明した。今回の調査により、紙の書籍の存在は依然大きく、一部の読者が電子書籍も有効活用しながら読書を楽しんでいる現状が明らかになった。
2014年11月26日「ドリス・ヴァン・ノッテン, インスピレーションズ(DRIES VAN NOTEN, INSPIRATIONS)」展開催に合わせ、書籍『DRIES VAN NOTEN』が発刊された。日本では、5月3日より英語版の販売がスタートする。3月1日より8月31日まで、ルーブル美術館に隣接するパリ装飾美術館で開催されている同展。ドリス ヴァン ノッテンのメンズ・ウィメンズのコレクションの数々と、イヴ・クラインの「青いヴィーナス」や映画「時計じかけのオレンジ」の映像、デヴィッド・ボウイの写真などのヴィジュアルやアート作品、そして同館が所蔵するコレクションたちが共に並べられ、彼のインスピレーションの源を表現した展示となっている。展覧会の図録でもある『DRIES VAN NOTEN』も、そんなインスピレーション源が集約されたもの。モード、絵画、写真、映画、音楽などの多岐にわたる要素で構成されたパーソナルなコレクションが収録され、様々なアート作品とドリス・ヴァン・ノッテンの作品の類似性やコントラストなど、意外な関係性を知ることができる。また、コエン・デ・ワール(Koen de Waal)が撮影した彼の自宅と庭の写真も初公開。1986年からのコレクションもビジュアルとして要約されている。5月3日よりドリス ヴァン ノッテン 青山店で取り扱う。価格は9,200円。
2014年04月24日紙の本の電子書籍化が進む中、それを読むことができる端末のタブレット型パソコンや電子書籍リーダーが続々と発売されています。でも、いったい何がどう違うの?どれを選べばいいの?と疑問はつきません。そこで、パソコン活用情報誌『アスキー・ドットPC』元編集長で、大正大学表現学部教授の大島一夫先生に、それらの違いや選ぶにあたってのポイントについて、詳しいお話を伺いました。■電子ペーパーは活字本の読書にお勧め――タブレットと電子書籍リーダーはどのように違うのでしょうか。大島先生電子書籍を読む場合、アップル社の「iPad(アイパッド)」やサムスン電子社の「Galaxy Tab(ギャラクシー・タブ)」のように、パソコンのようにも使える「タブレット端末」と、読書機能に特化した「読書専用端末」の2タイプがあります。タブレット端末は「液晶ディスプレイ」でカラー表示され、写真や動画、電子雑誌の表示に強いという特徴があります。一方で読書専用端末は、表示に「電子ペーパー」を使っています。液晶ディスプレイは全体が蛍光灯のように光って表示しますが、電子ペーパーは紙と同じで白い紙の上に印刷されたように文字が表示されます。当然、光っているものを長時間見続けるより、電子ペーパーを見る方が目は楽でしょう。――電子書籍リーダーの魅力を教えてください。大島先生2012年7月に楽天から発売された、カナダのkobo社の電子書籍リーダー「kobo Touch(コボ・タッチ)」を例にとると、文章をタッチしてラインを引く、検索、メモ付け、辞書引き、はたまたFacebook(フェイスブック)への投稿など、紙の本ではできない多彩な機能を備えている点でしょう。こうした機能は機種ごとに違いがありますが、どの電子書籍リーダーでも、1台に大量の本を入れることができる、文字を自在に拡大できるなど、自分用に見やすくできる点は共通するメリットです。■読書目的か、動画表示まで楽しみたいか次に、主な電子書籍リーダーの特徴を大島先生に挙げていただきましょう。・「kobo Touch(コボ タッチ)」楽天標準価格7,980円(6インチ)電子ペーパー機が低価格で手に入るというのは画期的。文庫版ほどのサイズで185グラム。小さめに感じますが、「どこでも読書用」なら持ち運びと見やすさのバランスが取れています。Wi-Fi機能を備えているため、コボ単体で専用ストアから電子書籍の購入ができます。ただし、使ってみると動作速度が遅いのが難点。読書以外での利用は快適とは言えません。専用ストアの電子ブックの充実も課題です。・「Kindle(キンドル)」アマゾン標準価格109ドル~(6インチ、9.7インチ)私は、アメリカのアマゾンから1万円程度で購入して使用していますが、コボ・タッチと比較するとだいたい同じことができます。端末から直接、電子書籍ストア「Kindle Store」にアクセスしてコンテンツを買えます。2012年秋に登場と言われる「日本版kindle」を待ち、どの電子書籍リーダーを選ぶかを見据えたいところです。特にキンドルは、電子ブック形式の違いから、後で別の機種へ乗り換えるとなると無駄が多くなります。・「Reader(リーダー)」ソニー標準価格9,980円(Wi-Fiモデル 6型 PRS-T2)1万円を切る値段で2012年9月に新型が登場しました。コボと同様に電子ペーパーを採用していますが、ページめくり時の画面のちらつきがほとんど気にならないと感じています。動きもまずまずで、専用電子書籍ストアのラインナップは2012年9月現在ではトップクラスです。文庫本サイズで軽くて薄い5型モデル・標準価格7,980円(PRS-350)もあります。・「GALAPAGOS(ガラパゴス)」シャープ標準価格29,800円(WiMAX内蔵7型タブレットタイプ EB-A71GJ-B)液晶ディスプレイでカラー画面。アンドロイドを使ったスマートフォンの仲間なので、スケジュール管理やOffice文書活用、オンラインゲームなどのアプリも標準搭載。総合電子書籍ストア「GALAPAGOS STORE」を利用します。・「Book Place(ブックプレイス)」東芝標準価格21,900円(7型タブレットタイプ DB50)LED液晶ディスプレイでカラー画面。テキストデータから音声をつくる東芝独自の音声読み上げ機能を搭載しています。男性声か女性声を選択、読み上げる速度の調整もできる、満員電車などで重宝しそうな注目の機能です。本などのソフトは、「BookPlaceストア」から購入します。大島先生は、最後にこうアドバイスをします。「紙の本と比べた場合、読みやすさの点で、電子ペーパー表示の電子書籍リーダーはタブレットより本のレベルに迫っています。写真集や漫画、動画表示までいろいろと使いたい場合は液晶ディスプレイの製品を、読書目的、それも活字本の読書を考えるのであれば、電子ペーパーをお勧めします。今後、さまざまな電子書籍リーダーが登場しますが、この原則は不変でしょう」電子書籍の魅力、今後の動向がますます気になります。読書時の快適性、価格、目的、ストアへのアクセス方法などから、自分に合った電子書籍リーダーに出合いたいものです。※製品価格など、2012年9月現在の情報です。監修:大島一夫氏。『週刊SPA!』(扶桑社)、『週刊アスキー』(アスキー・メディアワークス以下同)の創刊を経て、『アスキー・ドットPC』編集長、『月刊アスキー』編集長を歴任。現職は大正大学表現学部教授。『タッチ1秒検索術』(アスキー新書800円)、『すぐわかる40歳からのiPad』(アスキー・メディアワークス 1,449円)を監修。「おおやまかん」の名前で、『アスキー・ドットPC』誌上で『毎日使えて仕事に役立つタッチ1秒検索術』を連載中。(岩田なつき/ユンブル)
2012年09月28日昨年、2011年は「電子書籍元年だ!」という話があり、スマホの普及は本格的になるし、iPadも大ヒットするしとテレビのニュースなどでも浮かれた報道がなされていました。しかし、某専門家に言わせれば「いままで何回電子書籍元年があったよ」だそうなので、非常にまゆつばなわけです。なので、みなさんに電子書籍の購入経験を聞いてみました。さあホントに電子書籍の普及が始まったのでしょうか?調査期間:2012/2/29~2012/3/4アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)Q.電子書籍を購入したことがありますか?はい 8.9%いいえ 91.1%電子書籍を購入したことがある人は9%。少ないですね。では、その電子書籍をどんなマシン上で購入したかを聞いてみました。Q.その電子書籍のプラットホームはなんですか?パソコン(Windowsマシン) 43.8%スマートフォン 24.7%携帯電話 21.4%iPhone 19.1%iPad 12.4%専用電子書籍リーダー 6.7%パソコン(Mac) 2.2%有効回答数:89意外とパソコン上で電子書籍を利用している人が多いようです。昨年発表された専用電子書籍リーダーは、約7%という数字にとどまっています。では、どんなジャンルの電子書籍を購入しているのでしょうか。内容を聞いてみました。Q.購入した電子書籍の内容を教えてください(複数回答可)漫画55.1%小説36.0%趣味生活 18.0%ビジネス・教育・社会(ハウツーなど含む)18.0%雑誌11.2%ノンフィクション10.1%グラビア・写真集5.6%そのほか4.5%有効回答:89漫画が圧倒的に多く55%。続いて小説と、実際の書籍と同様な順位となりました。しかし、この漫画ですが、最新単行本などがスグに電子書籍化されることはまれです。ある程度の時間を置いたもの、あるいは原価がすでにリクープされている(回収されている)ものが電子書籍化されることが多いのです。大手出版社も、いまいまもうかってる普通の出版商売を犠牲にしてまで電子書籍に注力するわけにはいかないのが現状です。また、漫画の電子書籍売り上げランキングといったデータが多くの情報誌などで取り上げられていますが、あれもなかなかまゆつばです。というのは、圧倒的に売り上げを上げているのは、実はH系のコミックであるというデータがあります。もちろん体裁があって、なかなか公にはなりませんが、レディースコミックといった、本屋で買いにくいけれどもニーズがある漫画が売れているのが事実なのです。では、電子書籍を購入した人の満足度はどうでしょうか?Q.購入した電子書籍の満足度を教えてください。大変満足している10.1%満足している34.8%ふつう37.1%不満がある16.9%大変不満がある1.1%有効回答:89「大変満足している」と「満足している」を足すと約45%。「不満がある」と「大変不満がある」を足した「不満派」がわずか18%なので、商品としての満足度は高いと言っていいでしょう。「不満派」に何が不満なのかを聞いてみました。Q.「不満がある」、「大変に不満がある」と答えた人に質問です。不満点を教えてください。読みやすさ(視認性)68.8%誌面の大きさ(解像度)50.0%操作性37.5%価格37.5%そのほか18.8%購入方法12.5%有効回答数:16有効回答数が少ないので、何とも言えないですが、「読みやすさ」と「誌面の大きさ」は、表示部分が軽くて大きくなれば、スグ解決しそうですね。操作性はアプリ側でなんとでもなりますし。価格は出版社のさじ加減ひとつですから、「戦略価格で行くぞ!」と決めれば下がるんですけれども……。最後に 「電子書籍を購入したことのない人」に「電子書籍を購入したいか」を聞きました。Q.電子書籍を購入したいと思いますか?はい10.1%いいえ59.1%どちらでもない30.9%有効回答数:911「電子書籍を購入したことのない人」が全体の91.1%で、その中の59.1%が「電子書籍を購入したくない」と答えています。つまり、全体の53.8%の人が現在は「電子書籍を購入したくない」わけです。電子書籍元年と何度も言われ続けてこの状況なわけですが、本当の「元年」を迎えるためには、電子書籍の良さをもっとアピールされる必要がありそうです。(高橋モータース@dcp)
2012年06月08日マイナビは23日、マイナビムック『金環日食観測ガイド ~安全に観測できる日食メガネ付き~』を電子書籍化し、電子書籍販売サイト「PuBooks」にて販売を開始した。今回発売した電子書籍版では、目的別に4タイプを用意。すでに日食メガネを購入されている方に向けた電子書籍単体「金環日食観測ガイド」(350円)、日食メガネ1個がセットになった「金環日食観測ガイド~安全に観測できる日食メガネ1個付き~」(450円・送料込み)、デートにも活用できる日食メガネ2個付き「金環日食観測ガイド~安全に観測できる日食メガネ2個付き~」(650円・送料込み)、家族や仲間と楽しみたい方向けの「金環日食観測ガイド~安全に観測できる日食メガネ3個付き~」(850円・送料込み)がラインアップされている。同誌では、日食メガネやピンホール、太陽投影板などを使った安全な観測方法、金環日食の撮影方法、日本各地での見え方MAP、今後の日食カレンダー、流星群&星座の探し方、望遠鏡の選び方、「天地明察」インタビューなど日食についてだけではなく、天体観測を楽しむためのコンテンツを多数掲載。丁寧な解説付きで天文ビギナーにもわかりやすく、親子で楽しめる一冊だ。なお、日食メガネが付属する3製品は5月8日までの期間限定販売。日食メガネの数に限りがあるため、 なくなり次第終了となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日