ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップ「MoMAデザインストア(MoMA Design Store)」から、奈良美智の作品をモチーフにした「スノードーム Little Wanderer」が登場。2023年11月24日(金)より、表参道・京都・心斎橋のMoMAデザインストアなどで発売される。奈良美智「Little Wanderer」のスノードームスノードームのモチーフとなったのは、奈良美智が1999年に発表した彫刻作品《Little Pilgrims (Night Walking)》をもとにしたキャラクター「Little Wanderer」。ラバーウッドのシンプルな円の台座をベースに、雪の降るガラスのドームで手塗りの樹脂製フィギュアを包み込んだ、シンプルながらも印象深い仕上がりだ。イエロー、ブルー、レッドの3色で価格は16,500円で、「Little Wanderer」のカラーはイエロー、ブルー、レッドの3色がラインナップ。様々な感情を内包しているような、それでいて純粋な『Little Wanderer』の表情。鑑賞者の心に様々な感情をもたらす、奈良美智の作品世界を楽しめるスノードームとなっている。商品情報「スノードーム Little Wanderer」発売日:2023年11月24日(金)販売店舗:MoMAデザインストア 表参道・京都・心斎橋・オンラインストア、MoMAデザインストア at ロフト(池袋、渋谷、銀座、仙台)カラー:イエロー、ブルー、レッド価格:各16,500円サイズ:φ8xH12㎝、663g素材:ガラス、ラバーウッド、樹脂
2023年11月17日世界的に著名な画家で彫刻家の、奈良美智(なら・よしとも)さん。目つきの鋭い少女や動物をモチーフにした作品でよく知られる、日本を代表する現代アーティストの1人です。 この投稿をInstagramで見る yoshitomo nara / 奈良美智(@michinara3)がシェアした投稿 2023年4月14日、奈良さんは自身のTwitterにNHKのニュース記事の画像を共有して、ある指摘をしています。投稿された画像は、大阪府と大阪市が提出したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の広報資料。この中に、奈良さんの作品に酷似したデザインが無許可で使用されているというのです。大きな犬の自作イメージが出てくるのだが、使用を許可したこともない、というか許可自体を求められたこともない。法律に詳しい方に聞いてみよう。そして、カジノとか、自分は基本的に好きではないです。大阪の「カジノ含むIR」計画 認定の方向で調整 政府 | NHK — yoshitomo nara / 奈良美智 (@michinara3) April 14, 2023 無断で使用されたと思われる作品のデザインは、青森県立美術館に展示されている、『あおもり犬』。また、同じく著名な現代アーティストである村上隆さんの作品に酷似したイメージも許可なく使用されているといいます。村上さんのお花も使われている。 pic.twitter.com/gRz0dEK9zJ — yoshitomo nara / 奈良美智 (@michinara3) April 14, 2023 奈良さんは投稿で「カジノとか、自分は基本的に好きではない」とつづり、「代理店のプレゼンってこういうの多いのだが、公共の電波でイメージが出てくるって、どういうこと?」と苦言を呈しました。投稿には「これは奈良さんもプロジェクトに関わりがあるのかと思ってしまいますね」「無断使用だったなんて酷い。作品を自分たちに都合のいいイメージを作る素材としか思っていない」などのコメントが寄せられ、広報資料への批判の声が高まっています。作者の許諾を得ずに、著作物を業務目的でコピーしたり、勝手に公共の資料として提供したりする行為は著作権侵害にあたる可能性があります。無断で使用した側は、軽い気持ちで使ったのかもしれませんが、アーティストの思想を無視し、作品の持つ世界観を崩してしまいかねない行為であるということを、決して忘れてはいけませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月17日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)とアーティストの奈良美智が、2021年に続き再びコラボレーション。2023年春夏 シェアード カプセルコレクションとして、2022年12月2日(金)よりステラ マッカートニー 青山本店にて、ユニセックスアイテムを発売する。奈良美智×ステラ マッカートニー再コラボコラボレーション第2弾となる今回のカプセルコレクションでは、奈良美智ならではの、どこか挑発的なアティチュードや、“はつらつとした反抗”を漂わせつつ、「アクティビズム、美学、動物への愛」といった両者に共通の価値観を反映させたワードローブを展開。ステラ マッカートニーのアイコニックなアイテムをベースに、奈良美智自身がセレクトした作品をフィーチャーしている。“子どもや生き物たち”を配したニットやシャツなどいたずらっぽい表情の子どもや生き物たち、カウンターカルチャーのスローガンが、オーガニックコットンのジャージー シャツや裏起毛のフーディ、ニット、Tシャツ、トートバッグなどを彩る。爽やかなカラーに彩られたプラントベースのポプリンシャツには奈良の作品をダイナミックにあしらい、ニットのクルーネックジャンパーやカーディガンには、動物たちが描かれている。その他、クラシックウォッシュのワイドデニムや、シルクのパジャマセットアップなども揃う。厚底シューズや日本限定バッグもまた、まるで子どもがこちらを見ているかのような厚底が印象的なデザインの「エリス(Elyse)」プラットフォームシューズや、リサイクル可能な「ループ(Loop)」スニーカー、エスパドリーユサンダル「ガイア(Gaia)」、「ファー フリー ファー(Fur-Free Fur)」プールスライドといったシューズの数々もラインナップ。表情豊かなタッチが際立つ日本限定バッグをはじめ、エココットンキャンバスのトートバッグやキャップ、バケットハットなど、小物も充実している。アオイヤマダ、伊藤万理華らがビジュアルに登場尚、ビジュアルには、アオイヤマダ をはじめ、伊藤万理華、刈込るちあ、浅井小次郎がモデルとして登場している。また、奈良美智とステラ マッカートニーのコラボレーションは、2023年サマー コレクションやステラ マッカートニー キッズ コレクションとして2023年初頭にも順次展開される予定だ。【詳細】奈良美智×ステラ マッカートニー 2023年春夏 シェアード カプセルコレクション発売日:2022年12月2日(金)展開店舗:ステラ マッカートニー青山本店アイテム例:・ニットトップ 191,400円・スウェットシャツ 114,400円・ウールメリノ ブレンド ジャンパー 209,000円・Tシャツ 51,700円・トートバッグ 110,000円・キャップ 52,800円・バケットハット 52,800円・「エリス」シューズ 125,400円・日本限定バッグ 104,500円【問い合わせ先】ステラ マッカートニー カスタマーサービス(ステラ マッカートニー)TEL:03-4579-6139
2022年11月28日2023年春夏、ステラ マッカートニーと奈良美智が再びタッグを組みます。2年前、 人気を博したコラボレーションがさらなる進化を遂げ、 日本を代表する画家、 彫刻家である奈良美智の稀少な作品をフィーチャーしたユニセックス カプセルコレクションを発表します。奈良美智×ステラ マッカートニー(Yoshitomo Nara x Stella McCartney)のワードローブは、奈良の作品が持つ、 どこか挑発的ではつらつとした反抗的なアティチュードを通して、 今私たちが向き合わなければならない重要な問題を提起すると同時 にアクティビズム、美学、 動物への愛といった共有する価値観を軸として、 次世代のチェンジメーカーたちを一致団結させます。ビジュアルには、これまでもステラ マッカートニーと様々な取り組みを続けてきたアオイヤマダ( Aoi Yamada)をはじめ、伊藤万理華、刈込るちあ、 浅井小次郎といった、次世代を象徴する4人がコレクションをまと い登場。また、このコラボレーションはカプセルコレクションにと どまらず、2023年サマー コレクションやステラ マッカートニー キッズ コレクションとして2023年初頭にも順次展開予定です。アオイヤマダ刈込るちあ伊藤万理華浅井小次郎ファッション、 そしてコレクションに登場する楽しげなイメージが伝え手となり、 私たちが今向き合うべき課題に対する思考や対話、アクションへと 駆り立てます。ステラ マッカートニーのアイコニックなワードローブには、 アーティスト自らがセレクトした象徴的な作品をフィーチャー。 奈良の作品に登場するいたずらっぽい表情の子どもや生き物たち、 カウンターカルチャーのスローガンがコレクション全体に漂う自由 奔放でパンクなムードを高めます。奈良美智はこう述べます─「ステラ マッカートニーは、はっきりとした意志を持つ芯のある人。 前回のコラボレーションでは、ステラが選んだ作品を自由にデザイ ンに落とし込んでもらいましたが、今回は私が選んだ作品を使い、 自由にやってもらいました。」アートやサブカルチャー、 ストリートカルチャーを結びつける奈良は、 彼のスピリットの中核となる反骨精神や自由な思想、個性に焦点を あて、反抗する若者のスタイルをしなやかに描きます。2021年 春夏には、ラグジュアリーとアートの境界線を打ち壊しステラ マッカートニーとのコラボレーションを展開。 彼にとって初のファッションブランドとのコラボレーションとなり ました。よりラグジュアリーなテキスタイルや技術によって昇華し たレディ トゥ ウエアやヴィーガンアクセサリーなどの稀少なコレクターズアイテ ムがそろう、今シーズンのカプセルコレクションを通し、 奈良のビジョンとステラの価値観が再び結びつきます。オーガニックコットンのジャージーTシャツ、 裏起毛のフーディやスウェットパンツ、 鋭い目つきの少女や動物に扮した子どもたち、そして昨今の情勢と も重なる“STOP THE BOMBS”といった反戦メッセージなど、 奈良の作品をフィーチャーした前衛的でサステナブルなラグジュア リーアイテムは、 いずれもニュートラルなカラーパレットが特徴です。 プラントベースのポプリンシャツやクラシックウォッシュのワイド デニム、シルクのパジャマセットアップや、ヴィーガンレザー、「 オルター マット(Alter Mat)」製のスリーブをあしらったグラフィカルなダブルフェイ スボンバージャケットも、同様の色調で登場します。 ニットウエアにはいたずらっぽい表情を浮かべる動物たちが描かれ たクルーネックジャンパーやカーディガンがそろいます。動物たちへの愛を表現するのは、アイコニックな「エリス(Ely se)」プラットフォームシューズ、リサイクル可能な「ループ( Loop)」スニーカー、「ガイア(Gaia)」エスパドリーユ サンダル、「ファー フリー ファー(Fur-Free Fur)」プールスライドなど。すべて動物を犠牲にしないクルエ ルティフリーな製造方法で作られています。さらに、 キャンバス地のバケットハットやキャップ、日本限定デザインのト ートバッグをはじめとするすべてのアクセサリーに、 オーガニックコットンやリサイクル素材を使用しています。奈良美智とのコラボレーション第2弾、奈良美智×ステラ マッカートニー 2023年春夏 シェアード カプセルコレクションは2022年12月2日ステラ マッカートニー青山本店にて発売スタート。 コレクションの発表を祝し、奈良の作品“Mission”を配し た日本限定デザインのバッグも登場いたします。お問い合わせ:ステラ マッカートニー カスタマーサービス(ステラ マッカートニー)03-4579-6139stellamccartney.com
2022年11月26日MoMAデザインストアから、日本を代表する美術家・奈良美智の作品を配したテーブルランプが、2022年2月15日(火)より発売される。奈良美智の作品を落とし込んだテーブルランプ奈良美智は、ユニークなタッチで描かれる子どもや動物たちの作品で知られるアーティスト。イラストの他、彫刻作品・インスタレーションなども手掛けており、日本のみならず世界中の人々を魅了している。そんな奈良美智の作品を落とし込んだテーブルランプが、MoMAデザインストアで展開される。ランプは、2017年に豊田市美術館で開催された展覧会「For Better or Worse」にてアートオブジェとして初披露されたもの。枝の葉をイメージしたスタンドに取り付けたシェード部分に、奈良美智が得意とする子どものアートワークと、“I’m Not Sleepy But There’s No Place, I’m Going To...”というメッセージが描かれている。ランプとしてはもちろん、インテリアをぐっとお洒落に演出してくれるアート作品として飾るものおすすめだ。【詳細】「奈良美智 テーブルランプ」176,000円発売日:2022年2月15日(火)販売店舗:MoMA Design Store(表参道・京都・心斎橋)、オンラインストア商品サイズ:(本体)W21×D21×H47cm、1,400g / (梱包)W59×D32×H33.5cm、3,600g素材:シェード / プラスチック、ベース / メタル付属:AC電源アダプター、USB電源ケーブル、海外用プラグ保証書:1年保証※各店舗、1人1点まで。※取り置き・代引きは不可。
2022年02月07日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)から、アーティスト・奈良美智とコラボレーションしたユニセックスのカプセルコレクション「2021年ステラ マッカートニー シェアードコレクション」が登場。2021年3月10日(水)から3月23日(火)まで伊勢丹新宿店で開催される期間限定ストアを皮切りに、3月17日(水)より全国のステラ マッカートニー ストアで発売される。ステラ マッカートニー×奈良美智のカプセルコレクションステラ マッカートニーが、女の子をモチーフとした絵画で有名な日本のアーティスト・奈良美智とコラボレーション。奈良にとって“初”のファッションブランドとコラボレーションとなる同コレクションでは、奈良のアートワークを落とし込んだウェアやバッグが展開される。キリッとした鋭い目が印象的な挑発的な少女は、“We are Punks”のグラフィックと共にクルーネックニットやTシャツに登場。コーディネートの主役になりそうな、色鮮やかなアイテムだ。“Don’t waste another day!”という力強いメッセージをあしらった、Tシャツやフーディーもラインナップ。ベースカラーはベージュやホワイトなどシンプルなカラーを採用し、奈良のアートワークを際立たせた。オーバーサイズシルエットのシャツには、パステルカラーのアートワークをプリント。春先の装いにぴったりな、軽やかな印象に仕上げた。伊勢丹新宿店限定バッグ2021年3月10日(水)から3月23日(火)まで伊勢丹新宿店で開催される期間限定ストアでは、カプセルコレクションのアイテムに加えて、トートバッグとミニバッグが限定発売される。いずれもバッグ全面に奈良のコラージュ作品があしらわれた、ファンにはたまらない仕上がりとなっている。スペシャルムービーも公開さらに、同コレクションに合わせてスペシャルムービーも公開。ムービーには、奈良本人に加え、女優・創作あーちすとののん、俳優・モデルの窪塚愛流、スタイリストの北村道子、写真家の鈴木親など世代を超えた日本を代表するクリエイターたちが集結した。また、ムービーをドラマチックに盛り上げる音楽は、内田玄兎が手掛けた。詳細ステラ マッカートニー×アーティスト・奈良美智「2021年ステラ マッカートニー シェアードコレクション」発売日・取扱店舗:<2021年3月10日(水)~3月23日(火)>伊勢丹新宿店で開催される期間限定ストア<2021年3月17日(水)>全国のステラ マッカートニー ストアアイテム例:・トートバッグ<伊勢丹新宿店限定> 87,000円+税・ミニバッグ<伊勢丹新宿店限定> 63,000円+税【問い合わせ先】ステラ マッカートニー カスタマーサービス(ステラ マッカートニー)TEL:03-4579-6139※動画クレジットフォトグラファー:鈴木親ビデオグラファー:鈴木親、Yuki ‘Jelly’ Miyazakiスタイリスト:北村道子(Airu Kubozuka)、中井彩乃(Non, Yoshitomo Nara)ヘアメイク:Takeshi(Airu Kubozuka)、菅野史絵(Non, Yoshitomo Nara)音楽(FILM):内田玄兎
2021年03月01日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』奈良美智作品としての発表を前提とせず、見過ごされてしまうような風景や生命の価値を心に留めるように写真に収めることは、奈良にとって自身の感性を記録し鍛錬する行為であり続けた。それら記録と記憶の集積は、制作における深い内省と対話に寄り添うように、巡る季節の中に点在する無数の瞬間を捉えていく。様々な風土、音楽、生命、歴史、風景、人々を撮影した写真群には、作家が走り続けてきた軌跡とその視線が無垢なイメージとして表出する。フィルムからデジタル、そしてiPhoneへ、折々の自身にとって最も身近なカメラで直感的に撮影された被写体は、各々が常に等価に扱われ、無意識のうちに繋がり合い、独特の世界観を提示する。そこに通底する、戻ろうとしても戻れない時間の後ろに広がる記憶としての原風景、幼年期特有の自我の在り方や個人的な世界への憧憬は、培われた感性を通じ、やがて新たな故郷を探す旅へと繋がっていく。奈良の眼差しは、個人の経験が時を、場所を遡り、世界のより根源的な在り方へと個を円環させてゆく様を見つめているようだ。本書は、奈良美智が2014年から約5年間にわたり撮影した写真の個展の展覧会カタログ。展覧会は8月10日まで、タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催中。【書籍情報】『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』作品:奈良美智出版社:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム言語:日本語、英語ソフトカバー/204ページ/190×190mm発刊:2018年価格:5,000円■Shelfオフィシャルサイトで『days 2014-2018: Sixteen springs and sixteen summers gone―Take your time, it won’t be long now』を購入する【イベント情報】奈良美智 「Sixteen springs and sixteen summers gone—Take your time, it won’t be long now」会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階会期:7月7日~8月10日
2018年07月21日「タグチ・アートコレクション」とは? 「タグチ・アートコレクション」とは、実業家・田口弘氏により収集された国内有数の現代美術のコレクションのこと。400点を超える芸術作品を所有するコレクションから、世界で活躍する作家たちの作品を通して、現在の美術の動向が一望できます。本展覧会ではそのコレクションの中から、2000年代に制作された作品を中心に、約70点にも及ぶ作品を紹介しています。性別、出身地、宗教や文化が異なる作家たちは、私たちと同一の現代社会の暮らしの中で生きています。しかし、その作品からは社会の側面をユーモアに映し出す鏡であり、知らない価値観を教えてくれる大切なツールでもあります。会場を構成している分類にならいながら、美術的背景とともに作品をご紹介します。 モダンとポップ ー 美術とは何か?ー 左)ジュリアン・オピー街中で見るサインや標識のように簡略化された人物ですが、黒の輪郭線や小さく描かれた目によって表情を的確に捉えられています。17〜18世紀の肖像画家による古典的な作品が重ねられています。右)ヴィック・ムニーズマウリッツハイス美術館に所属されているヨハネス・フェルメール《デルフトの眺望》の裏面を忠実に再現した作品。19世紀後期から20世紀初期にかけて “写真” が登場すると、報道や記録の目的以外に芸術的表現も探求されるようになります。写真は美術の在り方を変えていきました。現実を再現するという写実主義が重要視されなくなり、20世紀前半は抽象表現が開拓されます。そして、20世紀後半には大衆文化を取り入れながらも大衆文化を批判する、大量生産・消費社会をテーマを軸とした写真を活用する「ポップアート」が誕生。その中でも、広告やアニメーションのイメージを取り込んだアンディー・ウォーホルは、日常的な人工物を作品に取り入れて非日常的なものと示し、美術の概念を問い直すような作品を手掛けました。このような「ポップアート」の系譜は、ジュリアン・オピーやロブ・プルイットの作品に見られます。その後、既存の美術作品や一般に流布しているイメージをそのまま流用する作品も登場しました。ヴィック・ムニーズやジョナサン・モンクは、古典的な作品を引き写して、美術にとって重要と考えられる「オリジナル」とは何かを問うような作品を制作しています。20世紀は「芸術とは何か?」という問いから、様々な表現方法が試みられ、各作家が考える作品が誕生しました。続く、21世紀もその概念は拡張し続けています。身体・アイデンティティ・物語 ー何故、私は私であるのか?ー 左)ガーナ系イギリス人のリネット・ヤドム=ボアキエは、黒人のモデルにして描く画家として知られています。描かれる人物には実在のモデルがいるわけではなく、自身の記憶をもとに思考のおもむくままに制作しているそうです。右)セバスチャン・ディアズ・モラレスの映像は、主人公が扉を通り抜けて別の空間へと移るシーンをループさせ、迷宮にいるかのような幻想的なストーリーを感じさせます。 「美術とは何か?」という問いが続けられている一方で、作品から意味を切り離すことができないと考え、作家の内発的なものを強調する場合もあります。このことは、人間の身体そのものや個人のアイデンティティーをテーマにした作品に特徴的にあらわれています。身体は個人にとって逃れようのないものですが、同時に鑑賞者が個人の意志に関わりなく、社会的に価値づけてしまうものです。作家たちは、自身をたらしめている要点となる身体そのものや、民族やジェンダーといったアイデンティティーの構成要素を、人間の存在に関わる問題として捉えています。また、ストーリーの要素を含んだ物語の手法による作品は、自身を取り巻く社会や人間関係が問いかけています。アイデンティティーに関わるものや物語を要素を感じさせる作品は、作家の個人的な体験や内発的な動機に依ながら、鑑賞者のイメージを喚起しているのです。作品の声に耳を傾けて会期中には担当学芸員によるギャラリートークが開催されなど、現代美術に馴染みがない人でも楽しめる取り組みが行われます。会場に展示されている様々な作品は、作家の独創的アイデアより、ユーモアと機知に富んでいます。一点、一点、作品の声に耳を傾けながら鑑賞することで、自分の知り得なかった概念や社会を教えてくれる重要なものとなるでしょう。作品を鑑賞しながら、おかしくて笑ってしまったり、ハッと気づかされたり、深く考えさせたりしながら、美術館でアート体験を楽しんでみてください。 【情報】『21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智まで』会期:4月21日(土)〜6月17日(日)会場:平塚市美術館開館時間9:30 ~ 17:00( 入場は16:30 まで)休館日 月曜日(ただし、4/30 は開館)観覧料金一般800(640) 円/高大生500(400) 円※( ) 内は20 名以上の団体料金※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
2018年05月17日平塚市美術館では、実業家・田口弘が収集した国内有数の現代美術コレクションの中から約70点を紹介する企画展「21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智まで」を、4月21日から6月17日まで開催する。クリスチャン・ローザ《OHNE TITLE》2014年© Jonas Burgert Image courtesy of the Artist and Blain|Southern Photo: Lepkowski Studios, 2017タグチ・アートコレクションは、実業家の田口弘が収集した国内有数の現代美術コレクション。400点を超えるコレクションはさまざまな出身地のグローバルに活躍する作家たちの作品からなり、いまの美術の動向を一望することが出来る。本展では、コレクションの中から2000年代に制作された作品を中心に、現代の美術作品を約70点を紹介する。マシュー・バーニー《Ms. グッドヤー》1995年© Matthew Barney現代の美術の特徴の一つに、作品の中に「美術とは何か」という自己言及性を抱えていることが挙げられる。アンディ・ウォーホルのように広告やアニメーションのイメージを取り込んだり、あるいは、過去の巨匠の作品を引用したりしながら、「私の考える美術」を提示している。また、ものをつくるという行為は、作家の体そのものから発する内的なものだという考え方もあり、民族やジェンダーを主題にした作品や、映像作品にみられる物語性を取り入れた作品は、「私はなぜ私であるのか」を見る人に問いかける。出品作家は、青山悟、淺井裕介、マシュー・バーニー、ヨナス・ブルゲルト、ホセ・ダヴィラ、セバスチャン・ディアズ・モラレス、ナタリー・ユールベリ&ハンス・ベリ、トレーシー・エミン、マーク・フラッド、モリーン・ギャレース、五木田智夫、ジョアン・グスマン&ペドロ・パイヴァ、キース・ヘリング、セクンディノ・ヘルナンデス、カンディダ・ヘファー、今津景、ハイヴィ・カーラマン、金氏徹平、加藤泉、川俣正、小泉明郎、丸山直文、ライアン・マッギンレー、ミヤギフトシ、ジョナサン・モンク、リチャード・モス、ヴィック・ムニーズ、村上隆、オスカー・ムリーリョ、奈良美智、西村有、大竹伸朗、オスカール大岩、ヨーコ・オノ、ジュリアン・オピー、ジョルジュ・オズボルト、ロブ・プリット、ゲド・クイン、マリナ・レインガンツ、クリスチャン・ローザ、ウィレム・サスナル、さわひらき、澤田知子、杉本博司、杉戸洋、鈴木ヒラク、照屋勇賢、トゥークラル&タグラ、マリオ・ガルシア・トレス、アンディ・ウォーホル、リネット・ヤドム・ボアキエ、総勢51作家。どのような作品であれ、作家のアイデアは独創的で、ユーモアと機知に富む。本展で様々な作品に触れ、おかしくて笑ってしまったり、はっと気付かされたり、深く考えさせられたりしながら、アート体験を楽しんでみては。なお、5月12日と6月3日の14時から14時半には「担当学芸員によるギャラリートーク」も開催。申し込みは不要。【展覧会情報】21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智まで会期:4月21日~6月17日会場:平塚市美術館住所:神奈川県平塚市西八幡 1-3-3時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(4月30日は開館)料金:一般800円 高校生・大学生500円 中学生以下無料(毎週土曜日は高校生無料)
2018年04月06日奈良美智の個展「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」が、カイカイキキ ギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)にて開催。会期は2018年2月9日(金)から3月8日(木)まで。世界のアートシーンで唯一無二の存在感を放ち続ける奈良美智。展覧会「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」では、その30数年間の歩みを振り返り、作家としての核の部分を探っていく。村上隆率いるカイカイキキ ギャラリーで開催場所のカイカイキキ ギャラリーは、村上隆率いる「カイカイキキ」が運営。村上は「表現方法は異なるものの、奈良さんとは作家としての精神性を共有していると、お互いに感じています」とコメントしている。また、奈良がここ数年自身のアートがオークションでヒートアップしていることに対して複雑な想いを抱えている様子や、2017年那須塩原市に「N’s YARD」を開設しファンとの新しいコミュニケーションを模索する姿を紹介。「転売を前提とした業者への嫌悪からの迂回と、今一度、本物のファンとの自然な交流を取り戻せるようにしてゆきたい。そして奈良さんの創造の羽を思いっきり伸ばせるようにしたい」と意気込みを語っている。奈良美智の30年間を振り返るまた奈良本人も展覧会にあたり、自分と"ドローイング"の関係について学生だった頃から今までの30年間を振り返るコメントを寄せている。「言葉よりも描いた方が思っていることを気持ちよく伝えられるはずだ、という独りよがりの確信に満ちて描かれているドローイングたち。それを30年というスパンで展示するのが今回の個展だ」と語るように、息をするように絵を描いてきた奈良美智の30年の歴史と真髄に迫る展覧会となっている。【詳細】Yoshitomo Nara「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」会期:2018年2月9日(金)~3月8日(木)時間:11:00~19:00 ※日曜、月曜、祝日定休レセプション:2018年2月9(金) 18:00~20:00場所:Kaikai Kiki Gallery(東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1)
2018年01月19日東京・麻布のカイカイキキギャラリーでは、奈良美智の個展「Yoshitomo Nara『Drawings: 1988-2018 Last 30 Years』」を2月9日から3月8日まで開催する。Nara’s studio, 2007 Photo by: Yoshitomo Nara奈良美智は1984年にデビューして以降、唯一無二な立ち位置でアートシーンに立ち続けており、日本的な漫画や“かわいい”文化との近接よりも、洋の東西を問わない音楽への深い造詣や、その文法で多くの人々からの共感を築き上げてきた。アートのハードコアなファンから、アートに馴染みの薄い層まで広く支持されており、特にアジアでの人気は絶大で、その影響力の大きさはオークションでのヒートアップにも顕著に見られる。ここ数年は、ヒートしすぎたマーケットの反応に嫌気を感じ、人前への露出を避け、自分の世界に引きこもるようなスタイルに変化。とは言え、2017年11月には日本の中央に位置する保養地、那須塩原市に自身の作品や大切にコレクションする作品やレコードなどを展示する「N’s YARD」をオープンし、独自のスタイルでの新しいコミュニケーションを模索し始めている。本展は奈良美智が学生時代から今までの30年間にわたり描いてきたドローイングを展示。作家としての核の部分を確認する。また、開催にあたってカイカイキキ創業者の村上隆は、「今回のKaikai Kiki ギャラリーでのレプレゼントによって、奈良美智さんのそのような複雑な想いをどのようにマーケットの中で具現化出来るのかが、テーマであると思っています。具体的に言えば、転売を前提とした業者への嫌悪からの迂回と、今一度、本物のファンとの自然な交流を取り戻せるようにしてゆきたい。そして奈良さんの創造の羽を思いっきり伸ばせるようにしたい」と語った。また、開催初日となる2月9日にはオープニングレセプションを同会場にて、18時から20時まで開催する。【イベント情報】Yoshitomo Nara「Drawings: 1988-2018 Last 30 Years」会期:2月9日~3月8日会場:Kaikai Kiki Gallery住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1時間:11:00〜19:00休館日:毎週日曜、月曜、祝日
2018年01月17日安曇野ちひろ美術館の開館20周年を記念して3月1日から5月9日まで「奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人」が開催される。茂田井は戦後の混乱期の子どもの本におびただしい数の絵を描きながら、日本の絵本の隆盛期を待たずして早逝してしまったが、その画業は多くの画家に影響を与えるものだった。奈良もそんな茂田井に影響を受け、心ひかれるうちの一人である。同展では奈良が今も「新しい」と感じる茂田井の作品を選び、展覧会を構成するもので「人に見せるための絵よりも、自分との対話のなかで生まれる絵にひかれる」という奈良らしく、茂田井の内面が色濃く表れた作品が選ばれており、奈良の視点から新たな茂田井武の魅力を感じることができる展覧会となっている。【イベント情報】「奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人」会場:安曇野ちひろ美術館 展示室4住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24会期:3月1日~5月9日時間:9:00~17:00(4月29日~5月7日は18:00まで)休館日:3月22日、4月12日、26日料金:大人800円、高校生以下無料※作品画像の転載及び、コピー禁止
2017年02月04日現代アートシーンを牽引する奈良美智が、MOMATのコレクショ ンからセレクトした約60作品を展示する「奈良美智がえらぶ MOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が 、5月24日(火)より東京国立近代美術館本館2Fギャラリー4で開催されている。独特なタッチで描いた子どもの絵で知られる奈良氏。本展では、大学時代の恩師である麻生三郎を始め、麻生氏とともに戦争の時代を生きた松本竣介、村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など、奈良氏が美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910~50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという作品が展示されている。奈良氏は「僕は武蔵野美術大学を中退するまでの2年近く、教授だった麻生三郎に教わった。先生にお願いして松本竣介など、すでに他界した仲間たちの人となりを語ってもらう時、僕は子犬のような眼をして真剣に先生の話を聞いていた」と語っている。奈良氏の感性が育んだ作品の数々が一堂に会す本展。奈良氏の人気作品《Harmless Kitty》も4F「ハイライト」コーナーに展示されるほか、ふだんあまり展示されない作品やおなじみの名作までが、奈良氏のコメントと共に並ぶ。5月24日(火)から11月13日(日)までの開催期間中、8月8日(月)~15日(月)は全館休館となる。(text:cinemacafe.net)
2016年05月26日独特なタッチで描いた子どもの絵で知られる奈良美智。現代アートシーンを牽引するアーティストである彼が、MOMATのコレクションからセレクトした約60作品を展示する「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が、5月24日(火)から11月13日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館2F ギャラリー4で開催される。大学時代の恩師である麻生三郎や、麻生とともに戦争の時代を生きた松本竣介。村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など。奈良は美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910~50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという。奈良は「僕は武蔵野美術大学を中退するまでの2年近く、教授だった麻生三郎に教わった。先生にお願いして松本竣介など、すでに他界した仲間たちの人となりを語ってもらう時、僕は子犬のような眼をして真剣に先生の話を聞いていた。」と語る。奈良の感性が育んだ作品の数々が一堂に会す本展。奈良の人気作品「Harmless Kitty」も4F「ハイライト」コーナーに展示されるほか、ふだんあまり展示されない作品やおなじみの名作までが、奈良のコメントと共に並ぶ。5月24日(火)から11月13日(日)までの開催期間中、8月8日(月)~15日(月)は全館休館となる。(text:Miwa Ogata)
2016年05月23日「奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~」が2016年5月24日(火)から11月13日(日)までの期間、東京国立近代美術館本館2F ギャラリー4で開催される。本展覧会では、美術家・奈良美智(Yoshitomo Nara)がMOMATのコレクションから約60点をセレクトして展示する。大学時代の恩師である麻生三郎や、麻生とともに戦争の時代を生きた松本竣介。村山槐多のたくましい少女像や、榎本千花俊の女性像など。奈良は美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだら、主に1910〜50年代の人と景色を描いているものにしぼられたという。奈良の人気作品《Harmless Kitty》も4F「ハイライト」コーナーに展示。普段はあまり展示されない作品やおなじみの名作も、奈良のコメントと共にずらりと並ぶ。彼の目を通して、作品の新しい魅力を発見する機会となりそうだ。【概要】奈良美智がえらぶMOMATコレクション 近代風景~人と景色、そのまにまに~会期:2016年5月24日(火)〜11月13日(日)開館時間:10:00〜17:00金曜日は20:00まで ※入館はそれぞれ閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし7月18日、9月19日、10月10日の祝日は開館)、7月19日(火)、8月8日(月)〜15日(月)、9月20日(火)、10月11日(火)会場:東京国立近代美術館 本館2F ギャラリー4住所:東京都千代田区北の丸公園3-1観覧料:一般430(220)円、大学生130(70)円※高校生以下および18歳未満、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポート持参者、65歳以上、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は無料。※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※当日に限り「MOMATコレクション」(4F〜2F)も観覧可能。無料観覧日:毎月第一日曜日(6月5日、7月3日、8月7日、9月4日、10月2日、11月6日)および11月3日(木・祝)※本展および「MOMATコレクション」(4F〜2F)のみ。【問い合わせ先】03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年04月25日美術家の奈良美智による展覧会「Shallow Puddles」が、11月14日まで東京・明治神宮前のギャラリー、ブラム・アンド・ポー(BLUM&POE)にて開催されている。同展では、キャンパス生地がパッチワーク状に貼りつけられた丸皿に描かれたペインティング作品を展示。04年に大阪のgraf media gmで発表された6作品と、06年に青森の吉井酒造煉瓦倉庫にて発表された6作品を合わせた計12作品が一堂に会した。作品は丸い皿にひとりの女の子が描かれたもので、女の子は大きな瞳でこちらを見据えながら、また目線をそらしながら、観る者の視線をとらえる。壁に掛けられた絵皿はまるで水につかった世界への入り口にも見える。それぞれの作品は背景や人物のみならず、色彩、形、構図の巧みさへと観る者の目を向けさせる、伝統的な肖像画を超越するようなイメージを生み出している。また同展と合わせて、これまでに奈良美智との数々のプロジェクトで密接な関係を築いてきた青森県立美術館の学芸員である高橋しげみによるテキストを掲載した和英バイリンガルの展覧会カタログも刊行される。
2015年10月11日草間彌生、村上隆、奈良美智の作品が一同に展示される「草間彌生と現代アート展」が三越銀座店7階ギャラリーで、10月21から27日まで開催される。同展では草間の版画やドローイング、立体作品を中心に展示。同氏の作品は、画面を隙間なく覆う網目模様やドット、ユーモラスなフォルムの果物や花が描かれ、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションや野外芸術祭のオブジェなどでも知られている。このほか同展では、世界的な活躍を見せる村上隆、画家で彫刻家である奈良美智の作品も合わせて紹介される。【イベント情報】「草間彌生と現代アート展」場所:三越銀座店7階ギャラリー会期:10月21日~27日時間:午前10時30分~午後8時(最終日は午後6時終了)
2015年10月10日青森県の「青森県立美術館」(青森県青森市安田字近野185)で10月6日より開催されている「奈良美智展~君や僕にちょっと似ている~」の入場者が10月27日で2万名に達した。記念すべき2万人目の来場者は東京都町田市から来た女性。奈良美智の作品は始めて見たとのこと。美術館から記念品の図録とぬいぐるみを授与され、「来てよかった!」と笑顔を見せた。奈良美智は青森県出身のポップアート作家。ニューヨーク近代美術館やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されているほど世界的に評価されているアーティストだ。にらみ付けるような女の子をモチーフとした絵画に特徴がある。奈良美智展では、ブロンズ彫刻や絵画など新作109点を展示。2013年1月14日まで開催している。開館時間は9:30~17:00。展覧会の情報は青森県立美術館のサイトで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日