鬼才・木下半太が書き下ろした4つの密室ミステリーを、木下自身の演出で送る新感覚朗読劇。俳優、声優、アイドル界の豪華キャストが新宿に集結します。小説・舞台・映画・マンガ原作など多方面にわたり活躍するマルチクリエイター・木下半太が今回書き下ろすのは、さまざまな密室(ROOM)で繰り広げられるミステリー短編朗読劇。戦慄が走る恐怖のストーリー、クスっと笑えるオシャレなストーリー、意外な展開にあっと驚くストーリーなど4つの部屋で起こるミステリーを、光と音を駆使した新感覚の朗読劇としてエンターテインメント化。【木下半太プロフィール】木下半太小説家・脚本家・演出家・映画監督CRG(Creative Guardian)所属2006年に「悪夢のエレベーター」で作家デビュー。同作は、テレビドラマ、舞台、映画化され話題に。代表作でもある「悪夢」シリーズは累計80万部の人気シリーズになる。映像化作品も多数あり「サンブンノイチ」は、品川庄司の品川ヒロシが3作目の監督作品として本作を映画化し、2014年に公開されている。「鈴木ごっこ」は、自身も監督を務め主演 斎藤工で映画化。自伝的小説「ロックンロール・ストリップ」もメガホンを取り、2020年に劇場公開となり、翌2021年に、新作小説「ロックンロール・トーキョー」(小学館)が刊行された。同年、仮面ライダー生誕50周年記念作品『仮面ライダーリバイス』のメインライターを務め、自身初の特撮作品へ参加を果たし話題に。小説・舞台・映像・漫画原作など多方面に渡り活躍するクリエイターである。【開催概要】・公演名: ROOM・開催期間:2024年5月16日(木)~5月26日(日)・場所:こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ【CAST】(3/4現在五十音順)5/16(木)19:00~生駒里奈/瀬戸利樹/馬場良馬/古川毅5/18(土)13:00~/18:00~安里勇哉(TOKYO流星群)/岡本聖哉(BUDDiiS) /鈴木達央/富田美憂5/19(日)13:00~/18:00~古賀葵/榊原優希/野島裕史/南圭介5/22(水)19:00~岡田彩夢(虹のコンキスタドール)/清水理子(虹のコンキスタドール)/鶴見萌(虹のコンキスタドール)/中村朱里(虹のコンキスタドール)5/25(土)13:00~/18:00~ 鈴木勝吾/中林登生(ENJIN)/宮本侑芽/安元洋貴5/26(日)13:00~北澤早紀/瀬戸利樹/畠中祐/安元洋貴その他の日にちついては後日発表。【チケット情報】全席指定席 8,800円(税込)ファンクラブ先行販売3月14日(木)ローソンチケット3月20日(水)一般発売4月6日(土)【STAFF】脚本・演出:木下半太音楽:西崎 ゴウシ カルモニカ from Calmera主催:朗読劇「ROOM」製作委員会【本件に関するお問合せ先】朗読劇「ROOM」製作委員会 info@room-bstbs.com ROOMオフィシャルサイト 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月07日1月26日、木下優樹菜(36)がYouTubeにアップした動画で子供に対する愚痴をこぼした。同情する声のいっぽうで、批判も噴出している。動画で「マジで今日ほんっとにイライラしてて、本当しょうがなさすぎるから」と切り出した木下。「ちょっとまじ本当イライラしすぎて、朝からすき家爆食いしてやろうと思って」と言いながら牛丼を取り出し、事情を説明した。交際中のサッカー選手・三幸秀稔選手(30)が韓国のリーグに移籍し、11歳と8歳になる娘たちをワンオペで育児している木下。「みゆたん(三幸選手の愛称)いなくなったらママのお手伝いちゃんとするんだよ、みたいな感じで約束してったわけよ。子供達と。そしたら子供達も『オッケー、任せて』みたいな」と明かした。しかし、娘らは家事にあまり協力的ではないようで、洗濯について「ほぼ平日なんてさ、私はさ、家で仕事したりとかするからさ、そんなカッコつけることもないわけよ。ほぼあの子たちの洗濯物なんだよね」「汚れ物をそのままにしとくこととか無理だから、結構やっぱちゃんと(洗濯機を)回しちゃうの」「で、どんどん(洗濯を終えた服が)山になっていくわけよ」と述べると、こう続けた。「長女に『ママ、そろそろもうこれ畳んで片付けないとね』って言われたの。その時は、『は?』って思ったけど我慢したわけ。だけどさ今日の朝、いろんな状況のイライラが重なりすぎて、『っていうかさ、昨日そんなこと言われたけど、そもそも自分のものあるって分かってんだったら、自分のもの、そこからピックアップして畳んで片付ければ良くない?』って話なわけ!」「じゃない?どの口が言ってんの。『何を言っちゃってるんですか?この人は』って思って」さらにお風呂に入浴剤を入れるのが好きな長女に「お風呂の水を抜いた後、シャワーで浴槽を流してほしい」などと伝えているが、長女はその日の朝に水で流していなかったそうで、「マジでムカついたの。『それぐらいも出来ないの?』って」「本当いい加減にしろよ、って思って」と木下は話した。■「理解できないです。子どもの耳にも入るでしょう」また「こっちのゴムとこっちのゴム、どっちがいいかな」など2人で変わるがわる木下に意見を聞いてくる娘らに「どっちでもいいよ」と呆れる様子を見せた木下。イライラのあまり、この日の朝は「話しかけないで」と娘らに伝え、ため息ばかりついていたため、1時間かけて車で学校に送っていたものの車内は沈黙が続いたという。そして木下は「こっちが自己嫌悪になるわけ。情緒不安定すぎるけど、感情とかぐちゃぐちゃになるの。なんか泣きそうになってきて本当。子供達がうざいとかじゃなくて、そうなってる自分がうざくなってきて」「言いたくないこととか言っちゃうし」と話すと、涙ながらにこう語った。「本当1人になりたいってマジで思うし。でも、1人になりたいって思ったことに対しても、なんか……。なんかダメなママだなって思うし。そんなこと思って。本当に1人になりたいわけじゃないんだけど、そういう風に思っちゃったりとか、するのね。それも超嫌だし。やーだー……」しかし、話したことで気が楽になったのか木下は終盤、「ただの愚痴り動画みたいになっちゃって、本当ごめんなさいね。でも、見てくれてありがとうございます」と笑顔を見せ、「がんばろー!イェーイ!」と言って動画を終わらせた。木下に対して、コメント欄では《分かりみが凄すぎる。。動画見ながら、笑いながら泣きました みんな一緒なんだな、と心が軽くなりました》《わかりすぎます!!1人で全部やるのって、頑張ろうと思うほど溜まっていきますよね。愚痴って、また頑張りましょう》と共感する声も寄せられていた。しかし、ネットでは「YouTubeで子供の愚痴を話すべきではないのでは」といい、その言動を疑問視する指摘も相次いでいる。《子どもの愚痴を世界中に公開発信することは理解できないです。子どもの耳にも入るでしょう。愚痴聞き専門ダイヤルみたいなのもあるんですし。牛丼食べて動画撮る時間をそれに充てるべき》《子どもに対しての愚痴をYouTubeに吐くって何?》《子供が目にするかもしれない、子供の友達や親が目にするかもしれない、見知らぬ多くの人たちの目に晒されるインターネット上で言う必要ないよね》《将来に渡って子供も見る可能性のある動画として記録に残るような投稿はするべきじゃない》
2024年01月30日12月19日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演した木下優樹菜(36)。’19年12月にお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史(53)と離婚し、現在はシングルマザーとして2人の娘を育てている。’20年7月に芸能界引退を宣言したものの、今年11月10日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)に続く地上波出演となった。番組後半では、同じくシングルマザーの華原朋美(49)も登場。身辺慌ただしい“お騒がせ”のイメージがある2人だが、占いでも共通点があったようで……。まず番組前半では、優樹菜が長女・莉々菜ちゃん(11)、次女・茉叶菜ちゃん(8)と親子で出演。長女の悩みがクローズアップされる一幕があった。占い師・木下レオン氏は莉々菜ちゃんについて、「思いやりがあり、優しい、面倒見がいいタイプです」と診断。「お母さんに似て熱しやすく冷めやすい」と母親との共通点もあったが、「感性が鋭いタイプ、他人の心にも敏感」といった繊細な一面も。それゆえに“自分の意見が言えずにガマンしている”ようで、親子で夜中の2時半まで話し合いをしたことも。莉々菜ちゃんは、「思った言葉で言えなくて」「これ言ったら怒られる(と思ってしまう)」と吐露。優樹菜も「母親なんですけど、莉々菜の気持ちがわからない」と語っていた。そんな莉々菜ちゃんに、レオン氏は「お母さんの気持ちを敏感に察知して、気を遣って、スゴく溜め込んでいる」「お母さんが大好きすぎて、“お母さんのために”っていう気持ちが強い」と推察。優樹菜も「“こう言った方がママが喜ぶんじゃないか”とかが、すごい感じ取れる」と、明かしていた。■「気持ちが繋がっている」華原にとって長男(4)は“癒し”の存在だというが……私生活や芸能人としての活動環境は異なるが、“子供が気を遣っている”との指摘は華原にもあった。華原を占ったのは、“3000人の社長を占う”という村野弘味氏。番組で「子供がもう一人ほしい」と打ち明けた華原は、一人っ子の長男(4)に「兄弟がいたりとかしたら、もっと楽しいんじゃないかな」と母親ならではの思いを語っていた。そのいっぽうで、「私たちの中には笑いがあるんですよ」「気持ちが繋がっている」と親子の強い絆も感じているようだ。長男の性格は「型にはまらない自由な子」で、華原にとっては“癒し”の存在だという。しかしながら、村野氏からは次のような“注意点”が伝えられた。「“一緒にいるこの子のために”っていうことが華原さんの中でプラスに頑張れるエネルギーを生むけど、華原さんがやりすぎてしまうと、今度は息子さんがお母さんのための人生を生きるようになってしまう」すると華原は思い当たる節があったようで、「“ママ、ベッドまで送っていって”って言うんですよ」と長男のエピソードを披露。だが、ベッドルームは10歩くらいで行けるような距離だという。村野氏が「なんで“送っていって”と息子さんは言うと思います?」と問うと、華原は「何の意味があるんですか?」と不思議そうな表情に。すると村野氏は、「お母さんを喜ばせるため。お母さんに“送っていってよ”って言うと、お母さんは“えぇ?”って言いながら喜んでやってるでしょ?」と指摘。続けて、「なんとなく人の顔色をキャッチしたり、お母さんが喜ぶために、お母さんを察知して全て喜ばせることをしている子なんだよね」と伝えた。その直後には、違う階で待機していた長男も収録場所に登場。村野氏に「パパほしい?」と聞かれると、静かに頷いていた。それぞれに母親の素顔を見せた優樹菜と華原だが、“ママを喜ばせたい”という子供たちの気持ちは同じのようだ。
2023年12月20日12月19日、元タレントの木下優樹菜(36)が『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演。2人の娘とともに出演し、占い師の木下レオンの占いを受ける様子が放送された。優樹菜といえば、姉が勤めるタピオカ店の店主に「事務所総出でやります」など恫喝するようなメッセージを送ったことが発覚し、芸能活動を自粛、その後引退を発表。しかし、’21年に裁判が終了すると、自身のYouTubeで芸能活動再開を宣言したのだった。番組中、過去に起こしてきた炎上やトラブルの話題になると、木下レオンは「優樹菜さんは知恵がない」と指摘。優樹菜は“知恵”の言葉の意味を検索し、読み上げると「たしかに」と深く納得したようで、「家のなかでは大切にしているけど、家から一歩出たことに関する知恵は本当にないです」と振り返っていた。その後、木下レオンにテレビ出演を復活するつもりか問われると、優樹菜はこう口にした。「お世話になったスタッフさん、演者さんにオファーをいただいて、“自分らしく”出れるのであれば、出させてくださいっていう気持ちなんですけど」このように、あくまで“自分らしさ優先”であることを主張。さらに「地上波にこれからバンバン復帰したいです!みたいな、営業に行くのはちょっと違うかなっていう気持ちがあって」と、“オファー待ち”の強気の姿勢をみせた。しかし、この優樹菜の態度に違和感を覚えたのか、木下レオンは「でも引退したって言って(今回番組に)出てきてるってことは、出てるんですよ」と指摘。「引退して戻ってきたことを、筋道立てて見てる方々に伝えた方がいいんじゃないですか。引退のときは宣言できたなら、今回もしっかり言った方がいい」と指南すると、優樹菜も「やります!って気持ちはあります」と殊勝な姿勢を見せていた。続けて「この3年を経て、いっぱい叩かれたり、ずっと週刊誌に追われても出続けるのは使命だと思っている」と語った。裁判でも「脅迫に当たる」と認定された恫喝トラブルを起こし、一時は引退を宣言するもすぐさま撤回した身でありながら出演番組を“選ぶ側”の姿勢を崩さなかった優樹菜。こうした態度が“上から目線”と感じた人も多いようで、SNS上では批判が殺到することに。《この人はありえないような言葉での恫喝事件で特に女性層から致命的な悪印象を未だに抱かれてます。ここまでの3年で回復できるような内容ではないので今のタイミングでの復帰は無理だと思います》《娘さんまで一緒に出演ですか。売り出すつもりでしょうか?引退するって言って表に出るのは使命とは筋が通らない。あの事件以来芸能界に戻って欲しく無い人です》《格好つけて引退とか言ってこれではねー結局もう地道に働くことなんて出来ないし、芸能界にしがみついて行こうってことでしょでもそんなに需要あるかなー》《表に出ても誰も必要とされてない、誰も求めてない、需要がないですメディアも素人を取り上げなくて良いですよ》しかし、オンエア翌日の20日、優樹菜はInstagramのストーリーを更新。《オンエア見てくれてたっくさんのあたたかメッセージいただいてます。本当ありがとう〜》と礼を述べた上で、一連の批判に対して言及。《なんか一部メディアはとにかくやたらと悪口書きたいかもだけど漢字とか間違えたり内容を変えたりするの仕事としてどうなの?って感じでやんす卍笑かつては私の一般の親友を優樹菜として盗撮して載せたり。謝罪もされてないし〜 》
2023年12月20日12月19日に放送される『突然ですが占っていいですか』(フジテレビ系)に、元タレントの木下優樹菜(36)が出演することがわかった。木下に加えて、長女・莉々菜(11)、次女・茉叶菜(8)も、サングラスをかけて素顔がわからない形で出演。「ORICON NEWS」によると、番組で木下は、鑑定する占い師に娘との関係への悩みや自身の繊細な一面について明かしているという。当然、“あの騒動”についても触れるようで……。「木下さんといえば、’19年11月に、実姉が勤めるタピオカ店の店長を恫喝していたことが明らかになり、芸能活動を自粛。その後、’20年7月には芸能界を引退することを発表しました。しかし、’21年10月にタピオカ店店長との裁判の判決が出た翌日に芸能活動を開始。ただ、『こっちも事務所総出でやる』『いい年こいたばばあ』といった騒動での過激な発言で失ったものはあまりにも大きく、テレビからは離れ“インフルエンサー”としての活動がメインとなっていました」(テレビ局関係者)そんな木下だが、今年11月10日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)で約4年ぶりに地上波復帰。フワちゃんと共演し、自虐するような一幕もあり大きな話題を呼んでいたのだが……。やはり、まだタピオカ騒動が尾を引いているのか、地上波復帰には“早すぎる”“もう見たくない”といった批判的な声が噴出。それから1カ月後の今回の番組出演についても、放送前からこんな声が。《自分からもう「テレビには出ない、芸能界には未練はない」と啖呵切って出て行ったのに、隙あらば出戻ろうとしているのがめちゃくちゃカッコ悪いです》《この人YouTubeでも最近子どもバンバン出してる。子どもを矢面に出すと、批判したり叩かれにくいって事がわかって味をしめているのでは。自分で地に落とした好感度上げるのに子どもを利用しているようにしか見えないのだが》《テレビで予告映像が流れてきて心底見たくないと思っちゃった。やっぱどっかで自分は悪くないって思ってる節が滲み出てるんよね。世間はいつまでも悪口言ってくるって思ってそう》先月11月に『脱力タイムズ』(フジテレビ系)にサプライズ出演した際にも、賛否の声があがっていた。今回の放送の反響はどうなるだろうか……。
2023年12月18日ミュージカル『アナスタシア』のプレスコールが11日に東京・東急シアターオーブで行われ、葵わかな、木下晴香が取材に応じた。同作は、第70回アカデミー賞で歌曲賞、作曲賞にノミネートされたアニメ映画『アナスタシア』に着想を得て制作されたミュージカルで、2017年にブロードウェイで初演を迎えた。帝政ロシア時代の最後の皇帝一族が殺害されたが、皇女アナスタシアだけは難を逃れて生き続けているという歴史上の謎「アナスタシア伝説」にもとづいた物語で、記憶をなくした主人公アーニャ(葵/木下 ※Wキャスト)が、自分の過去を取り戻し、愛する家族と自分の心の帰る場所を見つける旅路を描く。他、海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴、堂珍嘉邦、田代万里生、大澄賢也、石川禅、朝海ひかる、マルシア、堀内敬子、麻実れいが出演する。○ミュージカル『アナスタシア』2020年の公演は大半が中止、待望の再演プレスコールでは「パリは鍵を握っている」(葵、相葉、大澄)、「すべてを勝ち取るために」(海宝、石川)、「ネヴァ川の流れ」(田代、木下)、「俺のペテルブルク」(内海、木下)、「遠い12月」(木下、内海)、「それでもまだ」(堂珍)、「過去への旅」(葵)が披露され、フォトセッションにはステファン・フラハティ(音楽)、リン・アレンス(作詞)も登場した。2020年の公演はコロナ禍で大半が中止となり、今回が待望の再演に。葵は「決まる前から絶対やりたいと思っていたというか、もう私の中でも半分以上決定事項だったというか。絶対に自分の人生の中でもう1度この演目をやるぞと決めていたので、再演のお話をいただいた時は、制作の方も他のキャストの皆さんも同じ心づもりでいてくれたんだなということが感じられて、作品をいい風に消化できるようなチャンスをいただけたと、希望を持てるような気持ちになったのを覚えています」と心境を明かす。木下も「作品との巡り合わせとタイミングが大事だったりするから、連絡をいただいた時はほっとした感覚があったというか。『よかった、もう1回アーニャとして旅路を届けられるチャンスをもらえる』とすごく嬉しく、稽古場からみんなとそういう思いをシェアしながら取り組んでこれたなと思っています」と振り返った。2人は稽古中から助け合っていたそうで「これまでに全て同じ役を演じていて、もともと信頼関係がある私たちだと思うので、図らずとも常に共有し合うことは多かったですし、気持ちの面でも支えてもらうことが多くて、きっとこれは本番が始まってからも千秋楽まで続いていくことかなと思うので、いつも頼りにしています」と感謝。木下も「やっぱり普段からなんでも話せる仲であることが大きくて、役のこと、お芝居のこと、ちょっとしたことでも(話せる)。昨日もセリフのことを聞いたくらい、引っかかったことがあったら共有して解決したり、2人でアーニャに向き合ってこれた実感があるので、感謝しています」と返していた。同作の見どころについては、葵が「アニメーションがすごく有名で、それを具体化するにあたって、大人のミュージカルにしないといけないと思っていたと聞いて。『アナスタシア』が持つ夢のある世界はすごく魅力的だなと思うんですけど、大人が演じて大人も観に来て下さるような作品になっている。歴史的事実や役作りも含めて、夢と現実のバランスが常に存在している世界観が、特徴なのかなと思うんです」と表す。「きらびやかな反面、みんなが共感できるような泥臭い一面もあって、そういう二面性がお客様の背中を押したり、心に寄り添ったりしてくれると思うので、自分もそれを大切に生きたいなと思います」と熱く意気込んだ。また木下は「舞台稽古になったときに、改めて舞台装置と衣装というものの力を感じて。もちろんミュージカルって総合芸術で、音楽お芝居とダンスと含めて作品だと思うんですけど、いつもより助けられて、一つ一つの要素が持つ力が大きくて、莫大なエネルギーを届けられる作品だと思います」と見どころについて語った。東京公演は東急シアターオーブにて9月12日〜10月7日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて10月19日〜31日。
2023年09月11日白鳥雄介主宰の演劇ユニット「ストスパ」第4回公演『エゴイズムでつくる本当の弟』が、7月19日(水) に下北沢・小劇場B1で初日を迎えた。本作は、白鳥自身の家族の実話をもとにした“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”。複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。「青嶋家」として描かれる家族の次男、そして白鳥“本人”役であるユウスケを丸山港都が、血の繋がっていない末弟・ミツオを秦健豪が好演。そして母親・セツコを森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、長男・ダイスケを青地洋、実の父親・ケンスケを大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)が演じる。また、どんどんと新しく繋がっていく家族に賢茂エイジ(円盤ライダー)や小山百代/木村友美(Wキャスト)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)が登場。そしてこの物語の重要なエッセンスとして株元英彰、内田めぐみ(ソラカメ)が出演する。『エゴイズムでつくる本当の弟』は、7月23日(日) まで同所で上演される。■作・演出:白鳥雄介 コメントこれは僕の家族にまつわる実話を元に描いた作品です。素敵なキャストさんたちが個性的な僕の家族となって、この30年余りの記憶を舞台に蘇らせてくれました。切なく、悔しく、理由もわからず、泣くことすらできなかった頃のお話ですが、記憶を辿ってみると、クスッと笑ってしまうシーンも数多く出来ました。そして僕が一番曝け出したくなかった心の内にまで切り込んで、その浅ましさを描きました。なぜこんな人生を曝け出したくなったのか、答えは是非、劇場でご覧ください。まるでジェットコースターのように乱高下する、どうしようもない、愛すべき家族の物語は、きっと皆さんの心に大切な誰かを守る気持ちを宿すと信じています。札幌のまだ少し肌寒い、夏の前の空気を下北沢で感じてもらえたら幸いです。ご来場、心よりお待ちしています。撮影:金子裕美<作品情報>ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』7月19日(水)~23日(日) 下北沢 小劇場B1ストスパ 4th『エゴイズムでつくる本当の弟』ビジュアル作・演出:白鳥雄介出演:秦健豪、丸山港都(劇団東京夜光)、株元英彰、小山百代 ※ダブルキャスト、木村友美 ※ダブルキャスト、内田めぐみ(ソラカメ)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)、青地洋、賢茂エイジ(円盤ライダー)、森下ひさえ(theatre PEOPLE PURPLE)、大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)チケット情報はこちら:
2023年07月20日白鳥雄介が主宰するストスパの第4回公演「エゴイズムでつくる本当の弟」がまもなく開幕する。“家族崩壊阻止型うっちゃりコメディ”と銘打たれた本作は、白鳥自身が生まれ育った家族の物語をベースに、複雑な状況にある一家の再生を目指し、各々が奮闘するさまを描き出す。白鳥と一家の末弟のミツオを演じる秦健豪に話を聞いた。あくまで、実話をベースにしたフィクションだが、少なくない部分で白鳥の実体験が元になっており、白鳥は「稽古場で見ていると、秦くんが弟にしか見えなくなったり、森下ひさえさんが演じる母を見て、切なすぎて笑ってしまったりしています」と明かす。秦が演じる末弟のミツオは、父の再婚で一家に加わったが、その実父が蒸発したことで、家族の誰とも血の繋がらない存在となり、さらに様々な不運も重なり、引きこもりのような生活を送っている。「僕自身はわりとコミュニケーションを取るのが好きなタイプだし、置かれた状況も自分とは異なる部分が多いので、“演じている”という感覚が強いんですけど、なぜか稽古場で、ものすごく感情移入してしまって、兄を見て『僕は、この人の弟だけど、血の繋がりはなくて…』とか考えて苦しくて泣いてしまったり。感情としては苦しいんですけど(苦笑)、役者・秦健豪としては、本気で挑んでいる感覚で心地よいです」。どの登場人物も個性的で魅力的だが、ひときわ光るのは、何があろうと明るく、そしてパワフルに生きる母親の存在だ。白鳥は「セリフにもある『つらい時こそ笑おう』というのは実際に母が口にした言葉です。つら過ぎてそう言わずにいられなかったのかもしれませんが。時に地獄を見ながら、ジェットコースターのような人生を送ってきた人で、間違いなくこの作品の魅力だと思います」と頷く。白鳥とは2作目となる秦は「脚本から、いざ役者が立って演技する段階になって加えられる“笑い”の演出が白鳥さんの魅力。この作品も、シリアスで生々しい物語ですが、笑いが差し込まれることで、より切なくなっています」と語る。特異な一家に見えて「必ずどこかで観ている方の家族と重なる瞬間があると思います」と白鳥。「苦しいながらも愛おしさみたいなものを失わずに歩んできた家族の姿を見ていただければと思います。稽古場で生まれる、一言では表せないような感情や空気、そこに演劇にしてる意味と手応えを感じています」と言葉に力を込める。「エゴイズムでつくる本当の弟」は小劇場B1(東京・下北沢)にて7月19日(水)より上演。
2023年07月18日「ここですかね?」開場前のステージで、この日の主役でバイオリニストの穴澤雄介さん(48)が立ち位置を確認する。客席側から「時計と反対回りにあと10度ほどです」と返すのは、彼が毎日配信しているYouTubeチャンネルの撮影担当者だ。東京・御成門のピアノ・カフェ「ベヒシュタイン」でのこの公演も第一部が生配信される。定位置を決めた穴澤さんは足元に木製の棒をテープで固定した。「踏んだ感覚でわかるようにティンバレス(太鼓の一種)のスティックを貼って、立体的な印をつけるんです。これがなかった時分には、ステージから落ちてしまったことがありました……」午後1時、来場者の視線がサングラスにカウボーイ・スタイルの穴澤さんに降り注ぐ。その右手の弓が弦の上を行き来し、明るく軽やかなメロディを奏で始めた。オリジナル曲『海峡を渡る風』では、指で弦をはじくピチカートという技法を用いて、津軽三味線のような鋭敏な音色を刻んで観客のテンションを引き上げる。かと思えば手を止めて口笛を吹いたり、オタマトーンなる珍しい楽器でアニソンを愉快に奏でたり。バラエティ豊かなステージ構成に一貫するのは、「譜面をめくって演奏するスタイルでない」こと。「学生時代にほぼ視力を失った私は、ほかの演奏家と同じ手法では勝負にならないと悟っていました。プロの音楽家としての、私だけのスタイルを探してきたんです」そう、穴澤さんは両目の視力をすべて喪失した中途失明者であり、全盲のバイオリニストである。先天性の心臓疾患と心臓手術で目に著しくダメージを受け、高校3年生で右目、26歳で左目を摘出して、すべての光を失った。そんな穴澤さんが曲間のMCで、声をはずませて、しゃべりだす。「2日前に、YouTube用に『うる星やつら』のラムちゃんのお絵描きを仕上げたところです。こんなふうにね、ラムちゃんのフィギュアを触りながら……」あやしそうな手つきで、人形のボディラインをまさぐるしぐさ。「全盲の私が感覚だけでデッサンすると、どんな絵が描けるかっていうゴキゲンな企画だっちゃ!」おどけた口調に、女性が中心の客席が笑いに包まれる。彼のチャンネルのオープニングトークも「全盲のユーチューバー、アナちゃんでございま〜す!」とアゲアゲな入りで、芸人みたいに始終コミカルなしゃべりなのだ。近年では’20年東京、’22年北京のオリンピック・パラリンピックでNHKユニバーサル放送(視聴覚に障害のある人などが視聴しやすいよう、手話や字幕、音声解説などを充実させたコンテンツ)のコメンテーターも務めた多芸ぶり。穴澤さん本人は、こう語る。「ハンディキャップがあるからと大目に見てもらっているようでは、ダメだと思っていました。私はイチ社会人として、プロの音楽家として食べていくことを、つねに望んできたんです」多彩な楽曲と爆笑トークの底に、強い信念と自負心がうかがえる。■先天性の障害が心臓と目に。小学校高学年で「一般的な仕事」は諦め、バイオリンを猛練習ファンから「アナザー(穴澤)・ワールド」と称される独自世界を築いた穴澤さんは’75年3月29日、千葉県市川市に生まれた。父は、医療機器会社に勤務する会社員で、母は専業主婦だった。「私は先天性の障害が心臓と目にありました。生まれたときに紫色の顔をしていたそうで、即入院。2歳までほとんど病院で過ごしていて、入院や通院を繰り返していたのを覚えています」幼少時期から運動を制限され、眼鏡をかけていた穴澤さんがバイオリンに触れたのは5歳のこと。「幼稚園の友達と一緒にお稽古事として通いました。母親同士が決めたんだと思います」世に中流意識が叫ばれた時代に、穴澤家は「中の上くらい」の生活水準だった。月謝は2千円、与えられたバイオリンは中古だった。だが小学校中学年以降、心臓の動きがだんだん悪くなってきた。「10歳で最初の心臓手術をしました。麻酔が効きすぎたのか、丸2日、記憶がありません。そしてそこから、どんどん視力が落ちてきてしまったんです」先天性緑内障と診断されており、視野狭さくも大きくなってきた。教科書を読むにも拡大鏡が必要で「人の3倍」時間がかかった。「小学校高学年のころ『一般的な仕事には就けないだろう』と悟りました。同時に『演奏家だったらなれるかな』と。耳や手先の感性を研ぎ澄ましていけば、なんとかなると思ったんです。そこから、バイオリンを猛練習しました」中学進学の際は、筑波大学附属盲学校中学部へ。「将来的に全盲になる覚悟をしなければなりませんから、盲学校を選びました。盲学校では私より重度の障害がある級友がずいぶん明るく過ごしていたので、『弱音を吐いてはいられない』と励みになりました」軽音楽部に入部してキーボードやパーカッション、ドラムを経験。楽譜を見ながらの演奏は困難になってきて、耳で覚える「耳コピ」が主となっていく。「音楽家志望ながら、楽譜を見ての演奏が基本となるクラシックは無理だと、選択肢が狭まっていく時期でもありました」だが筑波大附属盲学校の高等部本科音楽科に進学後、視力はますます衰えていった。「外出時にけがすることが増えました。思い切り何かに激突したり、転倒もするので、白杖を持つようになったんです。点字の勉強も、この時期から始めました。ちなみに、私は駅のホームから、これまでに2度転落しています」何げなく彼は話すが、つねに命の危険と直面しているのがわかる。「視覚障害者の鉄道での人身事故は、時折、起こります。まったく予期できず線路に落ちるため、打ちどころが悪く致命傷になってしまうことだってあるんです」この高等部時代に体育の授業で右目を負傷して、猛烈な痛みが引かず、17歳で右目を摘出手術。折あしくバブル崩壊直後で、父が経営する会社も業績悪化する。「もう『中の上の生活』なんて言っていられず、一度の受験失敗で音大進学もあきらめました。高等部卒業後、2年の専門教育を受けられる専攻科音楽科に進学。音楽を仕事にするためでした」’95年、専攻科を修了するとフリーランスで音楽活動をスタート。「バイオリンを受け入れるバンドやアンサンブルを、探しては応募しました。でもグループに入っても、最初の楽譜の読み込みから、ほかのメンバーに著しく遅れてしまうんです」楽譜を受け取り、視覚障害者のためのボランティアに依頼すると、1週間ほどで点訳が上がる。そこからやっと練習を始められるが、「バイオリンは、楽譜を見ながら両手で弾きます。でも、私はまず点字を指で触れて理解し、その後にバイオリンと弓を持って……。いちいち持ち替えながらでしか練習ができないから『人の3倍は時間がかかる』と言われるんです」ほかのメンバーから、お荷物扱いされることもあった。「あるとき『スケジュールが合わないから』と解散したアンサンブルが、私以外のバイオリニストで、ちゃっかり再開していました」当時の仕事頻度は、バイオリンの家庭教師が週1〜2回、ライブは多くて月2回ほど。「ノルマのチケット代を回収しても、手取りわずか数千円でした」理想とかけ離れた現実を味わい、悶々とした青春時代だった。■生きたくても生きられない子が、世の中にはたくさんいる。粘り強く、しぶとく生きていこうと誓った事件は21歳のときに起きた。父の会社の倒産と、夜逃げーー。「その日、家庭教師バイトを終え、帰宅したのが21時ごろでした」呼び鈴に応答すると、知らない男性2人がいきなり入ってきた。その後も立て続けに何人も上がり込み、20人ほどに取り囲まれた。「そこで『父の会社が倒産した』と聞かされました。彼らは債権者だったんです。『父親の居場所を教えろ』『金を出せ、あるんだろ!?』怒鳴られ、脅され……本当にドラマのワンシーンのようでした」商売道具のバイオリンだけ死守してほうほうの体で家を飛び出し、知人や友人宅を転々とした。2カ月後なんとか4畳半アパートに落ち着いたが、家からは家財道具一式、持ち去られていて……。「残ったのは炊飯器だけ。お米を炊いてもおかずを買う余裕がなかった。体重が40kg台に落ち、ガリガリに痩せ細ってしまいました」視覚障害者の手当はあったが、それだけでは生活できない。市川市役所で追加支援の有無を聞くと、信じがたい差別発言を放たれた。「50代の男性職員が、笑いながら『あなたみたいな人にできる援助はないということですわ』と言いました。強烈な悔しさで涙が出て」その怒りが、一切の甘えと退路を断った。以来「どんなに小さい仕事でもくまなく探して取りに行く」営業スタイルで動きだした。ライブハウスから結婚式場まで、片っ端から電話をかける日々。「些少なギャラでも『ありがとうございます』と引き受けました。高齢者施設のボランティア演奏も喜んで行った。ノーギャラでも、交通費が出て院内給食をいただければ御の字です。だって、おかずがあるんですから!」経験を重ねれば、経歴に書ける項目も増えていく。職業訓練校に通って習得したパソコン処理で、履歴書も企画書もお手のものに。「売り込みながら同時にコンテストを受けました。なるべく賞が取りやすいものから応募したんです」たとえばビール会社のCMオーディションに採用された曲がFMラジオでOAされると即、実績に上書きして、また営業へーー。「ふつうはクラシック奏者が書かないものも、構わず書いてアップデートしました。病院や施設での演奏歴もすべてです」そしてついに、CDデビューのチャンスが。’99年、24歳でアルバム『シンシアリー・ユアーズ』を発表したのだ。「プロとして『やっていける』と思えた瞬間です。収入はわずかでしたが、これを営業ツールにして『食べていける』自信になった」’01年、26歳で左目を摘出手術して、両目が義眼となったが。「かえって、スッキリしました。『もう目のことで闘わなくてもいいんだ』と。手術前、記念に自分の顔に向けてカメラのシャッターを切り、光の見納めをしました」’06年、第25回浅草ジャズコンテストで金賞。そして’10年、障害のあるミュージシャンの国際音楽コンクール「第7回ゴールドコンサート」でグランプリを受賞。再三の苦境もそのつど、笑顔で前を向き、乗り越えてきた原動力とは、なんだったのかーー。「最初の心臓手術をした、10歳のとき、病室の隣のベッドに5歳の男の子がいました。その子は生まれてからずっと入院生活で病院を出られない子だった。いつも消火器のおもちゃを握っていたあの姿に『遊びたくても遊べない、生きたくても生きられない子が、世の中にはたくさんいるんだ』と思い知らされました。私自身は『どんなにつらいことがあろうと命を無駄にしない。粘り強く、しぶとく生きていこう!』と、あのとき誓ったんです」だからこそ「食べていけること」の幸せをかみしめていたのだ。夜逃げしていた父は、穴澤さんが29歳のころ消息がわかった。穴澤さんはその後「付かず離れず」の距離にいて、父は71歳で亡くなった。■与えられた環境でベストを尽くす。穴澤さんのメッセージは曲となって人の心を打つ富山県在住でファンクラブ会長を務める星井光さんは、15年前、オリジナル曲『あの木に寄りかかって』を耳にして、心に響いた。「父を亡くしたばかりだった私が、初めて聴いた穴澤さんの曲でした。富山で穴澤さんが参加したライブで、『父を思って書きました』演奏された、やさしい音色に号泣したのを思い出します。いまも穴澤さんの曲に癒され、元気をもらいます。ジョギング中でも聴いているんです」5月30日からは東京都写真美術館ホールを皮切りに、主演ドキュメンタリー映画『光をみつける』(永田陽介監督)が全国順次ロードショー公開される。「中途失明で、心臓疾患があって、生活困窮者だった私が、なんとか演奏家として生活できています。どこかにコンプレックスがあっても、人それぞれ与えられた環境で、ベストを尽くすことが大事。それを、ひとりでも多くの方に伝えていきたいと思っています」穴澤さんの音が、先々で出会う人たちに、光をもたらしていく。【後編】母は家出、父は夜逃げ全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんの壮絶半生へ続く(取材・文:鈴木利宗)
2023年05月28日【前編】暗闇に負けない!希望の調べ全盲のバイオリニスト・穴澤雄介さんより続くハンディキャップがありながらも、がむしゃらに、泥臭く歩んできた半生。つらく苦しい経験を重ねてきたからこそ、穴澤雄介さん(48)の音は聴く人の心に灯をともすのだ。5月30日からは東京都写真美術館ホールを皮切りに、主演ドキュメンタリー映画『光をみつける』(永田陽介監督)が全国順次ロードショー公開される。そんな穴澤さんの半生とはーー。穴澤さんは’75年3月29日、千葉県市川市に生まれた。父は、医療機器会社に勤務する会社員で、母は専業主婦だった。「私は先天性の障害が心臓と目にありました。生まれたときに紫色の顔をしていたそうで、即入院。2歳までほとんど病院で過ごしていて、入院や通院を繰り返していたのを覚えています」母は、穴澤さんを妊娠中に風疹にかかったのだという。「じつは、医師から『障害児になるかもしれません』と告げられた母は、堕胎しようと考えたらしいんです」堕胎に反対したのは、父だった。「父は、母にこう言い張ったそうです。『もう心臓も動いているのに、人殺しみたいで気が進まない』と。そのおかげで、私はこの世に生を受けることができました」しかし生まれた子には、障害があった。「だから言ったじゃないの!」。母は父に激怒したのだと。「母はなんでも完璧にできないと許せない性格でした。料理、掃除、裁縫とあらゆることをハイレベルにこなすだけに、産んだ子が障害児だったことが、許せなかったんだと思います」■視力が落ちるたびに激怒した母穴澤さんは14歳のときから会っていない母のことで、穴澤さんの口からいい言葉は出てこない。それでも産み育ててくれた母ではないか。「確かに通院も世話も、母がしてくれました。でもそれらが、私への愛情からだったのか疑問です。母は私の視力が落ちるたび激怒しました。それも、わが子が具合が悪くなるのが許せないからだと私には思えた。暴力的なことさえ、されてきましたから」しぜん母との時間が窮屈になり、叱られるのが怖くなった。逆に父のおおらかさに、救われたのだと振り返る。「父はズボラな人です、寝たばこしていて焼け焦げを作ってしまうような。だからか、息子の私にも何もうるさく言わなかった」幼少時期から運動を制限され、眼鏡をかけていた穴澤さんがバイオリンに触れたのは5歳のこと。中学進学の際は、音楽大学付属中学も合格したが、筑波大学附属盲学校中学部への入学は、自分で決めた。母には大反対されたが、希望を通したのだ。進路を考えるこのころ、家では両親の不仲が明らかになってきた。「家に帰れば父母がけんかしているんです。母はだんだん家に帰ってこなくなりました。中学2年生のとき、両親は離婚しました」穴澤さんはサラリと振り返る。結局この14歳の多感な時期から今日まで、母には会っていない。「大人になって以後、一度、手紙は来ましたが『元気でやりなさい』というような内容でした。恨んでいるわけではないのですが、あえて会うこともないと思うんです」いま母について話す口調は淡々として抑揚がなく、なんの感情も抱いていないかのようにも映る。ともあれ、両親の離婚後は、脱サラして貿易会社を起業していた父と一緒に暮らすことになった。折あしくバブル崩壊直後で、父が経営する会社も業績悪化する。穴澤さんは高等部卒業後、2年の専門教育を受けられる専攻科音楽科に進学。音楽を仕事にするためだった。’95年、専攻科を修了するとフリーランスで音楽活動をスタート。■夜逃げした父は29歳のとき消息が判明。5年前、危篤状態で意識のない父に手向けの曲を奏でて事件は21歳のときに起きた。父の会社の倒産と、夜逃げーー。いきなり自宅にやってきた債権者に取り囲まれ、商売道具のバイオリンだけ死守してほうほうの体で家を飛び出し、知人や友人宅を転々とした。2カ月後なんとか4畳半アパートに落ち着いたが、家からは家財道具一式、持ち去られていて……。「残ったのは炊飯器だけ。お米を炊いてもおかずを買う余裕がなかった。体重が40kg台に落ち、ガリガリに痩せ細ってしまいました」視覚障害者の手当はあったが、それだけでは生活できない。市川市役所で追加支援の有無を聞くと、信じがたい差別発言を放たれた。「50代の男性職員が、笑いながら『あなたみたいな人にできる援助はないということですわ』と言いました。強烈な悔しさで涙が出て」その怒りが、一切の甘えと退路を断った。以来「どんなに小さい仕事でもくまなく探して取りに行く」営業スタイルで動きだした。そしてついに、CDデビューのチャンスが。’99年、24歳でアルバム『シンシアリー・ユアーズ』を発表したのだ。「プロとして『やっていける』と思えた瞬間です。収入はわずかでしたが、これを営業ツールにして『食べていける』自信になった」’06年、第25回浅草ジャズコンテストで金賞。そして’10年、障害のあるミュージシャンの国際音楽コンクール「第7回ゴールドコンサート」でグランプリを受賞。夜逃げしていた父は、穴澤さんが29歳のころ消息がわかった。「保健所から電話で父の名前を言われ『息子さんですね』と。結核にかかって身元引受人が必要となり、私に連絡が来たんです。『ああ、父は生きていたんだ』と」父からも直接、電話を受けた。「特に夜逃げしたことを謝るでもなく『大変なことになって参ったよ〜』と。基本やさしくおおらかな人。怒る気もありませんでした」その寛容さは、父への特別な思いがあったからだと打ち明ける。「私に生を受けさせてくれたのは、父だという感謝があるからです」父の結核は快方に向かい、穴澤さんはその後「付かず離れず」の距離にいた。その父が71歳で亡くなったのは、’18年8月。穴澤さんは、その日、埼玉県でライブ中だった。「当時、父は軽い脳梗塞を発症してリハビリ後、神奈川のグループホームに入所していました。そこで脳幹出血で倒れて『危篤状態です』という連絡を受けました」穴澤さんはライブをアンコールまでしっかり演奏し終え、神奈川まで電車を乗り継いだ。「夜12時近くでしたが、もう意識のない父に向け、消音器をつけてバイオリンで演奏しました。父が好きなビバルディの『四季』から『冬・第二楽章』を」父と息子だけの小さな演奏会を終えると、病室は無音になった。「中途失明で、心臓疾患があって、生活困窮者だった私が、なんとか演奏家として生活できています。どこかにコンプレックスがあっても、人それぞれ与えられた環境で、ベストを尽くすことが大事。それを、ひとりでも多くの方に伝えていきたいと思っています」穴澤さんの音が、先々で出会う人たちに、光をもたらしていく。(取材・文:鈴木利宗)
2023年05月28日「もう彼女には呆れました」こう話したのは女子プロレスラー・ジャガー横田(61)とその夫で医師の木下博勝氏(55)の長男・大維志君(16)。4月24日、家族のYouTubeチャンネル「ジャガー横田ファミリーチャンネル」で、友達以上の関係にある女性の存在を明かしていた大維志君。同月28日にアップされた動画ではデートのエピソードを語り、今月4日の動画では“お泊まり”に際し「3発くらいやってもいいでしょ」などと発言。また11日の動画では真偽は定かではないが、観覧車の中で性的な行為を行なったかのような話を冗談めかして語っていた。そんな大維志君は5月17日の動画で、視聴者からの「彼女と上手くいってますか」という質問に対して、「もうほぼブロークアップ」「ブローケンハートです」とコメント。そして、冒頭のように“呆れた”と話し、「自分も悪いっちゃ悪いんですけど」と前置きしつつ、YouTubeなどで話していた内容がお相手の母親に見られて「まずい感じになった」と言い、「ちょっともうアウトですね」「レッドカートです」と話した。その話を横で聞いていた木下氏は「ふざけすぎてダメになった」と大笑い。そして、「わかってほしいよね」というと、大維志君は「自分っていうのがふざけた人間っていうか、ヘラヘラしてるのが楽しいから」などと述べた。すると木下氏は「こういうJJ君(大維志君の愛称)のブラックユーモアっていうのかな。こういうのがもし好きな人がいたらね、もしくは彼女になりたいなっていう人が、もし万が一いたら、こちらまでご応募よろしくお願いします」と笑顔で呼びかけた。破局危機であると告白し、傷心モードの大維志君。しかし、ネットでは同情の声はあまりなく、むしろ父子のやりとりが物議を醸している。大維志君は“彼女に呆れた”というがYouTubeを通して一般人である彼女との関係を一方的に、話してきたのも事実。さらに木下氏も交際女性のプライバシーを考えていないような口ぶりだ。そのため、ネットでは厳しい声がこう上がっている。《いやマジで付き合ってる相手からそう言うプライベートな自分に関する情報出されるなんて有り得んのですけど。黙ってることできんのかね》《まだ未成年の娘との交際について、彼氏側にペラペラ喋られるのを嫌がらない母親なんて稀だと思うよ。しかもYouTubeっていう媒体で。別れられてよかったね、って彼女とその親御さんに同情する》《彼女に呆れるとか言うけど、常識的にズレてるのはこの父親と息子だし、言われたくないと思いますが…》《この家の人間はみんな感覚がおかしいのかな》次の恋では、言動にさらなる慎重さが求められそうだ。
2023年05月19日2022年12月5日(月)に生誕110年を迎える巨匠・木下惠介監督が残した名作を一挙にスクリーンで上映する特集「生誕110年 信念の人・木下惠介」が東京・池袋の新文芸坐で開催される。今回の特集は、木下監督が生涯で手掛けた49本の映画作品のうち、厳選された10本を上映。人間ドラマ、喜劇、家庭劇、社会派ドラマなど、そのジャンルは多岐にわたっているが、人間を見つめる視点の確かさ、普遍的な人間の感情や人間関係の機微、そして近年、改めて評価が高まっている鮮烈なビジュアルや、モンタージュの巧みさが光る作品群だ。上映作品は『カルメン故郷に帰る』『日本の悲劇』『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『楢山節考』『惜春鳥』『春の夢』『永遠の人』『今年の恋』『死闘の伝説』の10本。『カルメン故郷に帰る』と『楢山節考』『二十四の瞳』はデジタルリマスター版でDCP上映。残る7作品はすべて35ミリ上映になる。また、特集初日の12月5日(月)には、映画評論家の秦早穂子氏と日本経済新聞の古賀重樹記者によるトークイベントも開催。長年、映画館に足を運んできたファンだけでなく、新たに木下作品に出会う若いファンも増えそうだ。特集上映「生誕110年 信念の人・木下惠介」12月5日(月)から16日(金)まで※10日、14日は別上映のため本特集上映はなし新文芸坐(豊島区東池袋1-43-5-3F)・上映作品『カルメン故郷に帰る』『日本の悲劇』『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『楢山節考』『惜春鳥』『春の夢』『永遠の人』『今年の恋』『死闘の伝説』・トークイベント12月5日(月) 13時30分から14時15分まで登壇:秦早穂子(映画批評家)、古賀重樹(日本経済新聞社)
2022年11月24日「私のADHD、発達障害に関して話したいと思います」7月25日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「ADHD」であることを公表した木下優樹菜(34)。木下は、「ちゃんと自分を知ろう」と思い立ち、「ブレインクリニック」というクリニックを受診。脳の周波を検査し、専門医に相談したところ、判明したという。「脳の中が混線?こんがらがっちゃってんの。びっくりするくらい」と測定結果をカメラに見せながら、驚いた様子で語った。ADHDとは、注意欠如・多動症ともいわれる発達障害のひとつ。厚生労働省のホームページによると、「発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)」といった特性があるという。木下自身も、財布や携帯電話を頻繁に無くしていたものの、「自分の個性だと思って生きていた」と説明。一方で、19年に離婚したFUJIWAEA・藤本敏史との結婚生活に触れ「向こうがイライラしたり、イライラさせちゃった」と振り返り、動画の終盤には「あ、じゃあこういう風にしてあげたらいいのかって、寄り添う気持ちを少しでも持っていただけたらなって」とADHDに悩む人たちへの理解を求めた。この告白に、動画のコメント欄には《私もこの事についてずっと悩んでてADHDって優樹菜ちゃんが公表してくれたから、今度安心して検査受けれそうです!ありがとうございます》《とても勇気づけられました!繰り返し見てます》とポジティブな姿勢を称賛する声が相次いで寄せられた。そのいっぽう、疑問を抱く人もいたようだ。ADHDに悩む当事者は言う。「確かに、ADHDは脳の特性上、落ち着きがなかったり、ミスが多かったりと、さまざまな要因から迷惑をかけやすい傾向にあります。周囲や社会の理解度は上がるべきですが、ADHDを理由にすべての迷惑が許容されるわけではありません。迷惑をかけやすいからこそ、ADHD当事者の多くは服薬や工夫を通して自責の元、真っ当な社会生活を送れるように努力をしています。今回の木下さんの動画は、周囲に『寄り添う気持ちを持ってほしい』と理解と許容を求めるだけで、木下さん自身が『相手をイライラさせてしまう』などの現象をどう改善するかは言及されていませんでした。努力しないまま迷惑を許容してほしい、という主張は同じ当事者としては賛同できません」(ADHD当事者)今月にはロンドンブーツ1号2号・田村淳(48)のYouTubeチャンネルへの出演に際してのやり取りを巡り、賛否を巻き起こしていた木下。またもや論争を招く結果となってしまったようだ。
2022年07月27日「ちょっと今日は怒ってる。久しぶりに。あんまり、最近怒ることってないんだけど……」7月15日、自身のYouTubeチャンネルでこう語ったのは木下優樹菜(34)。現在“最強の一般人”として活動する彼女が怒りをあらわにした相手とはーー。ロンドンブーツ1号2号の田村淳(48)だ。「ことの発端は、淳さんがYouTubeで公開している“セカンドチャンス”をテーマにした企画。この企画で淳さんは、逮捕された経験を持つ高知東生さん(57)や後藤真希さん(36)の弟・祐樹さん(36)と対談しています。その企画に木下さんも登場することになっていたそうですが、田村さんによると木下さんがオファーを断ったというのです」(スポーツ紙記者)このことについて淳は7月14日、YouTubeの生配信で詳しく語っている。淳は「木下優樹菜さんは最初出るって言っていたのに、メンバー見て『出ない』って言ってきたんで。ちょっとイヤだなって思っています。人を見てるんだ、みたいな」といい、「なので、僕はもう話しません。木下優樹菜さんとは。向こうも話したくないんでしょうけどね」と明かしている。しかし15日、木下は自身のYouTubeチャンネルで反論。彼女によると、最初にオファーをもらったのは’21年末のこと。当初は「たき火のもとで一緒に話す」という企画だったという。「スタッフを介してやりとりをし、一度企画は保留に。そして3月頃、再びオファーがあったものの、企画は田村さんが“ドロップアウト系の人と対談する”というものに。さらに5月には“セカンドチャンス”というテーマに変わっていたそうです」(前出・スポーツ紙記者)企画が二転三転した上に、木下は「セカンドチャンス」企画で淳が高知と対談する動画を観て違和感を覚えたようだ。タピオカ店経営者に対する恫喝が裁判沙汰になったことに木下は「すごく反省している」としながらも、「私は芸能界を引退してある意味第2章ですけど、刑務所に入るようなことはしていない」と話した(編集部注・高知は執行猶予がついたため刑務所には入っていない)。さらに“セカンドチャンス企画”について「出演者見ました。コンセプトに合いません。でも、これって仕事をする上で大事なことじゃないですか」とコメント。そして、「事の経緯がちゃんとある。『生配信で言うことじゃないんじゃないですか?』というすごく残念な気持ちになりました」と淳に苦言を呈している。■ネットで侃侃諤諤 木下擁護派は「逆恨み」と淳を批判「淳さんはセカンドチャンス企画で’16年に5人の女性との不倫関係が報じられた乙武洋匡さん(46)の動画をアップ。また今後、不倫相手に中絶を要求していたことが問題となった天竺鼠の瀬下豊(42)さんも登場する予定だといいます。広い意味でのセカンドチャンスをテーマにしているそうですが、木下さんにはその意図が伝わらなかったのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)2人の対立は、ネットでも議論を呼ぶことに。例えば、木下に対してこんな声が上がっている。《逮捕に値するかしないかではなく一度の失敗で失ったポジションに戻るチャンスのための企画だと考えれば、同じオファーが薬物だろうと不倫だろうと関係ない。ある意味一つのチャンスを逃したとも受け止めれる》《本当に腹が立ったなら、淳に直接的言うなり、淳にお手紙書くなりラインやメールとかしたらいいのに》《出演者をみて断ったのは事実ですね》いっぽう、淳の行動を疑問視する声もこうあがっている。《いくら最初に一度オファーを受けたからといっても、その後で条件が変れば、また改めて同意を必要とするのは当たり前の話で、これを断られたからと言って相手を悪しざまに言うのは、ほとんど逆恨みに等しい》《淳さんは裏方の仕事もしてるとはいえ表に出る演者なんだから、そのへんの経緯やりとりを公の場で言うのはどうなんでしょう?》《いちいち番組のプロデューサーが「敦が俺んとこの番組断ったんだよねえ」なんてSNSで発信してたら嫌な気持ちになるだろう》誕生日が同じ12月4日という縁を持つ2人だが、果たして亀裂からの“セカンドチャンス”はあるのか?
2022年07月17日パフォーマンスユニット・円神(エンジン)の山田恭が、白鳥雄介の主宰するStokes/Park第3回公演『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』で舞台初主演を務める。開幕まで約10日となった稽古場で、山田と作・演出を手がける白鳥の話に耳を傾けた。劇中では、北海道余市町に実在する続縄文時代の遺跡「フゴッペ洞窟」を舞台にした白鳥オリジナルのストーリーが展開される。幼少期から母の介護に明け暮れる26歳の主人公(山田)が、刻画(こくが)として壁に現存する“翼の生えた人間”が実体化した存在と出会って魂と心を通わせていく様子が描かれる。札幌市出身の白鳥が、洞窟の刻画に感銘を受けたのは大学生の頃だったという。「1500年前に描かれた“翼の生えた人間”に勇気づけられた僕自身の体験を芝居のモチーフに散りばめました」「人生ハードモードな“翼がない人間”でも、自ら求めて他者と繋がり信頼関係を育むことで豊かな未来を開拓していけるのではないか、と思いまして」という白鳥の話に、山田は深く頷く。サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に挑戦し現在円神として活動している山田は、演じるヤングケアラーの誠太に自身の境遇を重ねていた。「最終メンバーに選ばれず挫折感を味わった僕には、思うように人生が運ばない誠太のジレンマがよくわかるんですよね」「周りの人を信じながら自分の力で羽ばたこうとする誠太をまっとうすることで、僕自身が翼を授かって自信に変えていけたら」と期待を込める。キャラクターの履歴書をつくって役理解を促すなど、山田の成長に伴走している白鳥。特に幼い頃から母に尽くしてきた誠太の暮らしぶりを見せる冒頭シーンの稽古がターニングポイントになったらしく、「俳優同士で話し合い、内面の掘り下げを徹底的に行ったことでグッとよくなったんですよ!」と笑顔を見せた。山田自身も「もっと自分の殻を突き破っていいんだと気づいて、感情の幅を大きく見せられるようになりました」と手応えを感じたようだ。そんな劇世界をよりドラマティックに盛り上げるのが、茂呂剛伸による縄文太鼓の生演奏だ。白鳥は「和太鼓やアフリカの楽器とも異なる、神秘的で不思議な音色をぜひ劇場で聴いていただけたら」と呼びかける。また、劇場では物産展「よいちマルシェ」も開催。名産のリンゴをはじめ、ニシンやアンコウといった水産加工品も並ぶという。「北海道余市町の風を、東京・下北沢に起こせたら」と言って、白鳥はインタビューを結んだ。公演は7月13日(水)~17日(日)に、東京・下北沢の小劇場楽園にて上演される。チケット販売中。取材・文=岡山朋代
2022年07月12日2022年7月3日、お笑いコンビ『TKO』の木下隆行さんが、自身のYouTubeチャンネル『TKO木下のキノちゃんねる〜天まで届け〜』に動画を投稿。ベトナムで、なんと総額270万円のスリ被害に遭ったことを明かしました。TKO・木下隆行、総額270万円のスリ被害に遭う転勤した友人に会うため、遠路はるばるベトナムを訪れたという木下さん。事前に「ベトナムはスリが多いから気を付けて」と助言を受けていたため、外出時はできるだけ財布を持ち歩かないように気を付けていたといいます。最悪の事態が起こったのは、旅行の最終日。木下さんはショッピングモールで買い物をするため、財布を持ち歩き、バッグを後ろ向きにして行動をしていました。そこで、スリ集団による盗難被害に遭遇。すぐに警備員に伝えたところ、監視カメラに犯行の決定的な瞬間が映っていたそうです。動画では、スリの実行犯である4人組の姿が。木下さんのバッグを開け、巧妙な手口で財布を抜き取る一連の行動が映っています。財布には、所持金の50万円と、免許や保険証が入っていました。また、盗まれた財布は高級ブランド『エルメス』のものであり、220万円相当の値打ちだそうです。不幸中の幸いか、パスポートは無事だったのだとか。木下さんは沈痛な面持ちで、動画を見る人に向けてこのようにコメントをしました。コロナで(いろいろな影響があり)、正直治安も悪くなってると思います。ベトナムだけじゃなく。どこの国も。だから、今まで以上に、もっとより気を付けなあかんやろうし。今からコロナ明けて、海外に行けるようになって、みんなが浮足立って、今まで溜めてたぶんバーンと開くと思うねんけど、本当にね、「誰がいうてんねん」やけど、本当にみなさんも(気を付けて)。TKO木下のキノちゃんねる〜天まで届け〜ーより引用自身の不注意を悔いた上で、今後海外旅行の予定を立てるであろう人たちに、木下さんは真剣な表情で注意喚起をしました。そして、最後は「まさか自分がこんな目に合うとは」とコメント。きっとスリ被害に遭ったほとんどの人が、同じ気持ちになったことでしょう。動画を見た人からは、木下さんに対する励ましの声や、注意喚起に対する感謝の声などが寄せられました。・絶対つらいはずなのに、こうして発信してくれてありがとう…!・ブランドものの財布を入れて、バッグを後ろに向けるのは確実にアウト。みんなも気を付けよう。・怖っ!決定的瞬間がしっかりと映ってて、すごく貴重な犯行映像だ…。日本でももちろん起こり得ますが、一般的に、海外は日本よりもスリの被害総数が多いといわれています。木下さんのように財布を持ち歩かないように心がけていても、油断をした隙に盗まれてしまうケースもあるでしょう。「自分が被害に遭うはずがない」という過信は捨て、旅行をする際はしっかりと対策をとりたいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月04日内野聖陽、岡本圭人出演、劇団チョコレートケーキの日澤雄介が演出する舞台『M.バタフライ』が6月24日、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕。開幕を前に内野、岡本、日澤による舞台挨拶と、約13分間のプレスコール(一部シーンの上演)が行われた。あるフランス人外交官が国家機密情報漏洩という大罪を犯すほど愛に溺れた相手が、性別を偽った中国のスパイだった。という驚愕のニュースに着想を得たアメリカの劇作家・デイヴィッドヘンリーファンが、オペラ『蝶々夫人』を劇中に取り入れながら創作した本作。1988年にトニー賞最優秀演劇賞を受賞しており、日本では1990年に劇団四季で上演されて以来32年ぶりの上演となる。出演は内野、岡本のほか、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ。マスコミ向けに公開されたのは実直な外交官ルネ・ガリマール(内野)が、エキゾチックで美しい衣装を纏い京劇の舞を披露するスター女優ソン・リリン(岡本)に心を奪われ、彼女と一緒に街を歩き会話しただけの事実を伝えられず初めて妻に嘘をつくという場面。そして夢の中で同級生マルク(みのすけ)とソンについて対話するという一連のシーン。舞台挨拶で「演出プランとしてはルネ・ガリマールの頭の中にお客様をいかに連れていけるか、いかに共有できるか、という事を軸にした」(日澤)、「彼の脳内劇場で起こるさまざまなストーリー」(内野)と語る通り、観客はルネの脳の中を覗くように、このエキゾチックで興味深い登場人物たちの物語をたどる。(参照: 『M.バタフライ』ルネ・ガリマールの頭の中を探る日々-主演・内野聖陽×演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)対談() )また、「(翻訳の)吉田美枝先生の編み出した日本語の美しさ、素晴らしさにあらためて気づいた」(内野)としつつ、30年前の翻訳戯曲という事で、「日本語に対してすごくうるさい俳優」という内野が今の時代の言語に合うように1年程かけてすべてを見直し、日澤らの助けも借りながら今回の上演に漕ぎつけたと明かし、「この壮大な作品をなんとかクオリティをあげて楽しんでもらえるように、『M.バタフライ』が日々成長していけるように皆様の心に想像力をはばたかせるような物語になっていければ」。そんな「日本語にうるさい」内野からはイントネーションをよく注意されると語った岡本は今回、舞台出演2作目にして、性別を偽ったスパイであり、京劇のスター女優という難役に挑む。「所作指導の先生、京劇の先生、メイクさん、衣裳さん、日澤さん、内野さん、その他スタッフ、沢山の方に支えていただいた。ひとりではできなかった」と語り、「舞台というのはお客さんに観ていただいて初めて完成するので、この『M.バタフライ』がどう完成するのか楽しみです」と期待を寄せた。東京公演の上演は7月10日(日)まで。その後7月13日(水)から15日(金)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演を予定している。撮影:岡千里<公演情報>『M.バタフライ』原作:デイヴィッド・ヘンリー・ファン翻訳:吉田美枝演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)出演:内野聖陽、岡本圭人、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ
2022年06月25日主演・内野聖陽、演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)が初タッグを組んで立ち上げるのは、オペラ『蝶々夫人』をなぞるように綴られる、驚愕の事実を元にした哀しい愛の物語だ。劇作家ディヴィッド・ヘンリー・ファンによるトニー賞受賞作(1988年)が、日本では1990年の劇団四季での上演以来32年ぶりに登場。文化大革命の時代の中国・北京を舞台に、フランス人外交官ルネ・ガリマール(内野)と、京劇のスター女優を装いながら実は毛沢東のスパイ、そして性別も偽っていたソン・リリン(岡本圭人)の、あまりにも衝撃的な愛のドラマが描かれる。作品ごとにイメージを打ち破って役に憑依する“カメレオン俳優”内野と、主宰する劇団の公演や昨年末のミュージカル『蜘蛛女のキス』などで重層的な劇世界を生み出し、確かな手腕に評価が集まる日澤。両者が向き合う稽古場で今、湧き起こる化学反応とは……!?誰もがガリマールになり得る瞬間を、どう共有し立体化していくか――あるフランス人外交官が性別を偽った中国のスパイと恋に落ち、国家機密漏洩の罪を負った実話をヒントに作られた物語です。最初は作品のどんなところに心惹かれたのでしょうか。内野とてもよく出来た戯曲(ホン)で、とくにラストの展開が意外で、僕としては不可解極まりないんですよ。その劇的な作り方に一番惹かれましたね。今、稽古をやればやるほど、すごい戯曲だな! と唸らされて。もしかしたらこれは僕が演じる外交官ルネ・ガリマールという男の妄想で、すべては彼が頭の中で喋っている言葉かもしれない……、稽古を重ねるうちに、相手の役者さんの言葉が自分の言葉のように聞こえて来る日があるかも……なんて(笑)。まだまだこれから発見があるだろうなと感じています。日澤僕も、“本当にあった事件をもとに”という部分に、え、本当なの!?って驚いたところからまず入って。まあ時に、現実は想像を超える瞬間があるということなんだろうなと。そういった出来事を、説得力を持たせて舞台にする、そこにすごく面白味を感じました。歴史の大きな流れがベースにはあるけれど、そこにあるのはやっぱり人間の本質であったり、とても個人的なことであったり。でもその個人的なことに僕らもお客さんも強く共感する、そうなり得る瞬間を感じるんですよね。具体的に言うと、誰もがガリマールになり得る瞬間、それを俳優さんともお客さんとも共有して、どう立体化させていくか……。面白いけど、相当大変ですね。内野さんはほぼ出ずっぱりですし(笑)。――1960年代、文化大革命の頃の中国・北京が物語の背景であり、戯曲を読むとアジアや女性に対する蔑視表現も多々見受けられて結構ドキドキするものがありました。どのような意識で今の日本の観客に提示しようと考えていらっしゃいますか。内野僕としては、そういう部分は薄味にしないほうがいいと思っています。今の時代の尺度を入れてしまうと、この作品が崩壊するような気がしますね。西洋が東洋を見下す視線、そういったものが確実にあり、男女の性差が大きかった時代の物語なので、そこは勇気を持ってその時代の様相を表現したほうがいいと僕は思います。日澤まさに、そこはテーマでもあると思うんですよ。この物語では、西洋対東洋が、男対女になぞらえている。じゃあ今はそういった視線はないのか?と問われたら、本質としてはそうとも思えないですし。この作品に描かれている意識や見方というものは、今もまだ色濃く残っていて、僕自身の中にもあるだろうと感じています。ある種グロテスクに感じる部分もあっていい、そんなふうに考えていますね。ただ、それを単に「ある種の差別だ」と表すだけで止めない作品です。さらにその先を考えさせる力を持ったホンなので、僕は、心配はしていませんね。「本当の自分が見えない」ルネ・ガリマールといかに向き合うか――主人公のフランス人外交官、ルネ・ガリマールという人物を、おふたりがどう捉えて表出しようとしているのか伺いたいです。内野基本、キャラクターってそんなに作品の中で変化していかないと思うんですけど、このルネ・ガリマールは本当に柔らかく変化していくんですよ。シーンによって変化していく……、もしくは変化させられていくキャラクターなので、そこが今回やっていて一番難しいところなんですよね。ソン・リリンとの出会いによって、どんどん輪郭が変化していくんです。その不定形なキャラクターにいかに説得力を持たせて、お客さんに受け入れてもらい、一緒に旅をしてもらうか……。本当にセンシティブに、大事に表出しなくちゃいけないなと。それにはものすごく集中しないといけないので、稽古が終わるとドッと疲れて、もう何もしたくなくなるんです。ハッハッハ!日澤稽古着のワイシャツを何枚も替えますもんね。内野汗がすごいからね。今回、具体的なセットがあるわけではなく非常に無機質なステージなので、俳優たちの演技で、それぞれの関係性や背景などを観客に想像させていかなくちゃいけないんです。僕ら自身が豊かなイメージを持って立たないとダメですよね。日澤僕もこの『M.バタフライ』を演出するにあたって、ルネ・ガリマールといかに向き合うか、どう彼の頭の中に入っていくかをずっと考えていて。とても繊細だけれど、それだけじゃない、ある種の破壊衝動……と言ったら言い過ぎかもしれないけど、自分の何かに疑いを持っている人なんですね。本当の自分に手が届きそうで届かない、何かが違う、それは何だ!?と、つねにガリマールは追いかけているような……。内野そう!日澤内野さんが本当に粘り強く稽古をして、一歩一歩、ガリマールという人間を作り上げていっていますが、もしかしたらその芯を見つけた頃にはお芝居が終わる、みたいな……。内野ええええ〜!(一同笑)日澤そういう作品のような気がするんですよ。そこがまた面白いところで。内野まあ、人間のいろんな面を気づかせてくれる役だなと。面白いけど、とにかく大変です。構造自体はすごく発見があるので、それに気づくと、おお〜なるほどね! と溜飲が下がる部分もあるんですけど……。日澤僕が今言ったことは難しく思われるかもしれないけど、ガリマールって人はとてもチャーミングですよ。精神的に非常に繊細であるけれども、そこから表出する言動がとてもチャーミングで、すごく人間臭かったり。それはやっぱり台本の面白さと、内野さんが演じることで立体化した時のパワーや魅力だったり。それは今でも十分に感じています。内野いやいや〜僕はもう、昨日、稽古の動画を見てヘコんでいますから。この取材に来るのも自分をすごく奮い立たせて来てるくらい、ヘコんでるから!(一同笑)日澤そんなことないのに〜。内野ホントに。まだ上辺の上辺だけだなって実感して。もうね、雲の上の頂が隠れて見えない、真っ暗で巨大な山を目の前にしているような感じですよ。これどうやって登るんじゃ!みたいな(笑)。ようやく山肌が少しずつ見えて来て、あ〜こういう構造の山なのね、でも頂上は雲の上で見えない〜さっぱりゴールがわからん〜というところです、今は。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」――内野さんがこんなにも苦悩されている巨大な山に、相手役に大抜擢されてともに挑む新鋭、岡本圭人さんの心境はいかに!? 稽古場での様子はいかがですか?日澤ソン・リリンはすごく挑戦的な役ですね。圭人さんは実際、悩んでいる部分も多々ありますが、真正面から内野さんにぶつかっていっています。京劇スターの振る舞い、オペラの“蝶々さん”など、やるべきことが多い中で、内野さんとの対話の戦いもある。ソン・リリンはガリマールを変化させなければいけないし、ガリマールから影響を受けなければいけない、本当に一瞬も気の抜けない役どころで。とにかく一歩一歩、稽古を重ねていくのみですね。『M.バタフライ』メインビジュアル。内野演じるルネ・ガリマール(左)と岡本圭人演じるソン・リリン内野彼、相当頑張っていると思いますよ。舞台に立つのがまだ何本目か……というキャリアで、これだけの大役を得た。おっしゃるように、オペラも少し歌わなければいけないし、京劇の舞や女形の所作もある。気の弱いヤツだったら心が折れるほど、やるべきことが多い。でも頑張ってるから、相当な根性ありますね。僕が彼くらいの年齢の時は、こんなすごい役もらえてないし、心もいっぱい折れて悔し涙ばかりの日々でしたよ(笑)。日澤彼自身も、素晴らしいキャリアを持った方々に囲まれて、自分がまだまだ出来ていないところがあることは当然自覚しているんですよね。だからこそ、今やるべきことはやる!と、腹を括っている感じがします。内野僕だってそんな余裕あるわけじゃないんですよ。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」って自分に拍車をかけてます。「日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方」「内野さんは、可愛いですよ」――おふたりは初タッグになりますが、お話を伺いながらすでに息の合ったコンビネーションを感じます。内野日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方なんですよ。今回、やっぱり役者と演出家ではホンの読み方が違うんだなってあらためて感じていて、日々すごく助けられています。僕ら役者ってどうしても生々しくイメージしていかないと、台詞が定着しないんですよね。だから具体的な読み方になってしまうんだけど、日澤さんは抽象度の高い読み方で、戯曲を緻密に理解していらっしゃる。そうか!だよな〜!って毎回、気づかされることばかりですね。日澤これは僕の演出方法でもあるんですけど、俳優さんの体や声などを通すことで、想像力が膨らむんです。もちろん戯曲は十分に読み込みますが、その言葉を発した時の内野さんの声、表情、立ち位置とかで、あ、ここはこんなシーンなんだ!ってパーンとひらめく時があるんですよ。内野それも僕、感じていました。役者のやったことにすごく触発されて、ポンポンポンポン言い始めるというか(笑)。役者としては、日澤さんをメラメラさせるような芝居をしたいと常に思いますよね。日澤内野さんは、可愛いですよ。内野ひゃあ〜!(一同笑)日澤本当に可愛い!拝見して来た舞台やテレビドラマでは、漢!って感じが多いけれど。まず、すごい芝居の虫ですよね。表現を突き詰め出したら止まらないし、それがすごく無邪気なんですよ。大先輩だけど、ご自身をバコーン!とフルオープンにして来てくれる方なので、そういう意味ではすごく可愛いです(笑)。内野僕、心を無にして、無邪気にならないと何も出来ないタイプなんですよね。とにかく一度、素っ裸になるしかない。モノ作りにおいては鎧なんて必要ないから。でも日澤さんもね、女性的な感性も持っていらっしゃると思っていて。僕は劇団チョコレートケーキの舞台を一度しか拝見していないんですけど、それが歴史モノでとても硬派な作品だったんです。だからすっごいインテリで硬いイメージの人なのかなと思ったら、ソン・リリンの演技指導の時とか、声も仕草もとても女性的で柔らかくて。それは意外な楽しい発見でした。男の話をする時は男の脳になり、女の話をする時は女の脳で、たたずまいも女性に見えちゃう……みたいなところがありますよ(笑)。日澤いや〜ありがとうございます。褒め言葉ですよね?(一同笑)内野そう、変幻自在な感じ。だから演出が出来ちゃうんだろうなと思いました。演出のキーワードはガリマールの“頭の中”――それぞれに触発し合う稽古場から、どんなスリリングな愛のドラマが立ち上がるのか、楽しみです。内野この作品はトニー賞受賞作であり、そういう意味では演劇的に質の高い戯曲なので、演劇を見慣れない人にも「不思議な話で、面白かった」と感じていただける気がします。けっして小難しい話ではなく、いわば男の女の話であると。しかも20年間もスパイに騙されていた、そうした事実が下敷きとなっていることにも興味津々じゃないかなと。そんな気軽な興味をきっかけに、劇場に来て、演劇の楽しさを味わってもらえたら嬉しいですね。日澤そう、ガリマールという普通の男の物語なんですよね。でもその普通の男の中に、何かがある。僕は本当にガリマールの頭の中に入りたいと思っていて、美術にしても、雑然としているけれど“頭の中”を大きなビジョンとして持っています。お客さんもガリマールの頭の中に入っていき、そこにある“何か”を一緒に探していただきたい。で、その先にあるルネ・ガリマールのラストを、どう捉えていただけるのか……。そこにすごく興味がありますね。本当に俳優さんには申し訳ないけれど、まったく拠り所にならない美術を考えていますので(笑)。内野でも、ものすごくカッコいい舞台になりそうな予感がしていますよ!取材・文=上野紀子撮影=You Ishii<公演情報>『M.バタフライ』2022年6月24日(金) ~7月10日(日) 東京・新国立劇場 小劇場※大阪、福岡、愛知公演あり
2022年06月17日「木下さんは業界の飲み会に必ず顔を出すのですが、その場にいる女性によくちょっかいを出していました。女性が絡むと性格が変わるんです」(映画関係者)数々の映画やドラマに引っ張りだこで、’14年からはバラエティ番組『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)での“イヤミ課長”としても人気を博していた俳優・木下ほうか(58)。そんな木下に、“論破できない”醜聞が報じられた。「『週刊文春』で2人の女優が、木下さんから過去に“性加害”を受けたと告発しました。木下さんが演技指導の名目で女性を自宅に呼び出し、性的な行為を強要したそうです。また、誘い文句として『井筒和幸監督(69)に紹介してやる』と語っていたこともあるといいます」(芸能関係者)木下は16歳のときに井筒監督の映画で俳優デビューし、その後も数々の井筒作品に出演していた。にもかかわらず性加害の誘い文句に名前を使われていた井筒監督は、本誌に怒りをぶちまける。「本当にバカ野郎だよ。俺の名前も勝手に使っているし、どうしようもない!(木下の)こういう噂は聞いたこともなかった。独身だから色恋の一つや二つはあったと思うが、まさかこんなことをしていたとはね」恩人にも見せない“危険な素顔”を隠して持っていた木下。ある舞台関係者は木下が性加害報道の前に起こしていた“事件”について証言する。「数十年前、木下さんと私の友人女性のAさんが交際していましたが、精神的に不安定だった木下さんに彼女が疲れて別れることに。すると、木下さんはAさんが住んでいた実家に連日昼夜問わず電話をかけて復縁を迫ったそうです」木下の復縁要求に数カ月もの間耐え続け、ついに新しい交際相手を見つけたAさん。しかし、そこから木下の行為はさらにエスカレートしていく。「電話してきた木下さんにAさんが新恋人のことを報告すると、諦めるどころか『そいつは誰だ!』と逆上。口にするのもはばかられるような言葉でしたそうです。そして怖くなったAさんから相談を受けた恋人が木下さんと直接電話をすることになったんですが、そのときも『お前の仕事をつぶしてやるからな』と脅されたそうです」(前出・舞台関係者)木下の事務所にAさんとの件について尋ねたが、返答はなかった。過去にも女性を傷つけていた木下。井筒監督はこう絶縁状をたたきつける。「次回作に名前?ないない。今後は使うとか一切考えてないよ。これはもう映画業界全体の問題。映画界が“こういう世界”だと思われるのが、いちばん迷惑だね」恩人からも見捨てられた木下。果たして、取り返しのつかない過ちに何を思うのか――。
2022年03月29日複数の女優への“性加害”が『文春オンライン』で報じられた俳優・木下ほうかが28日、自身のツイッターでコメントを発表した。木下は「報道について、事務所と協議していたことでご報告が遅くなり、女性の方々はもとより、関係者の皆様に多くのご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪。報道について「一部事実と異なる点や10年程度前のことで記憶にないこともございますが、概ね間違っておりません」と認め、「現在週刊誌から質問されておりますが、女性から明確に拒否されているにも関わらず関係を持ったことや、薬物を用いて関係を持った記憶はございません」とも。その上で「それを前提としたとしても、私の軽率な行動の結果、女性の方々が心に深い傷を負ったことに間違いはございませんので、深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「女性の方々に対しては、本来であれば私が直接謝罪すべきところではございますが、そのことでさらに傷つけてしまうこともあると考え、今後の皆様への対応につきましては代理人を立てて誠心誠意行わせていただく所存です」と伝えた。そして、「私の軽率な行動の結果多大なご迷惑をおかけした多くの関係者の皆様に、深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪し、「このようなことをした私が、今後、皆様の目に触れる芸能活動を続けることはできませんので、芸能活動については全て無期限に休止させていただきます」と発表した。
2022年03月28日2020年に芸能界を引退した木下優樹菜さんが17日、都内で写真集『CORRECT』出版会見を行った。木下さんは冒頭、「木下優樹菜です。いろいろお騒がせしてすみません。今日はお集まりいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶し、「すごいありがたいお話をいただいて、みんなでこうやって1つの本を作れて発売を迎えられたので今日は楽しみにしていました」と話した。写真集を出すと決めた理由については、「このタイミングでありがたいことにオファーをいただいたので、本当にシンプルに『お願いします』っていう気持ちで、34歳の自分として何かできることがあればなと思って受けさせていただきました」と説明した。一般人として発売したことについて、「今まで芸能事務所に所属させていただいて14年間バラエティに出させていただいていましたが、芸能界を引退してどこにも所属せず、一般人の方が使える……SNSやYouTubeを使って今の優樹菜が発信できることあがればしていきたいなという思いでやっている。バラエティに出るっていうことは今の時点では全く考えてないので一般人という言葉を使わせていただいています」と説明し、「芸能事務所に所属していないのと、前みたいにバラエティ番組に出たいという気持ちが今の時点では、引退した時点でないです」と発言。今後の展望を聞かれると、「(写真集を)『あ、やりたい!』と思って思い出作りとして作らせていただいたのも含め、SNSやYouTubeで私を見て何か感じてもらったり、芸能界を引退した優樹菜でも発信できる何かがあればやっていきたいなという思いです」と答えた。芸能界を引退してよかったと感じていることを聞かれると、「辞めたらマスコミの方に追いかけられないと思ったんですけど全然それ関係なくてびっくりしちゃいました。めちゃくちゃびっくりしちゃって。『引退したんですけど』って言っても、『いやいやいや』ってお返しをいただいたので関係ないんだって」と笑いながら話した木下さん。続けて、「未練も全くないっていうのがあるんですけど、あの時代のバラエティ番組に出させてもらってすごくいい経験をさせてもらい、やり切った感しかないので、辞めてよかったなという部分はまだ感じてないですね」と話した。バラエティに戻りたいという思いはないそうで、「やり切ったという思いが本当に強くて、辞めて何カ月後とかにじわじわくるのかなと思ったんですけど、14年間ずっと素晴らしいバラエティ番組のレギュラーにさせてもらったり、紅白歌合戦にまで出させてもらったり、本当にいい思い出になったなと思っているので、自分の中で誇りですね。普通では経験できないことを経験させてもらって本当によかったなと思っています」と晴れやかな表情で語った。
2022年03月17日2020年に芸能界を引退した木下優樹菜さんが17日、都内で写真集『CORRECT』出版会見を行った。芸能界引退後、一般人として初となる同写真集』(3月17日発売/双葉社)は、沢渡朔氏と橋本憲和氏の2人のカメラマンが撮影を担当。カメラマンごとに髪の色も変え、木下さんの“2つの顔”が表現されている。木下は冒頭、「木下優樹菜です。いろいろお騒がせしてすみません。今日はお集まりいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶。写真集出版に関して、「すごいありがたいお話をいただいて、みんなでこうやって1つの本を作れて発売を迎えられたので今日は楽しみにしていました」と笑顔で話した。この写真集は、交際中のJ2大宮アルディージャ・三幸秀稔選手も応援してくれていたそうで、「『ゆきちゃんらしく楽しく思い出としてやっておいで! 行ってらっしゃい!』って出してくれたのですごく頑張りました」とにっこり。「かばんの中に手紙が入っていて、『頑張ってね。楽しんでおいで』って書いてくれていたのでありがたいなと思いました」とうれしそうに話した。写真集のために初めてパーソナルジムに通って体作りに励んだという。「もともと痩せているイメージがあったと思うんですけど、30歳からお酒が飲めるようになり、34歳なので気づいたらなかったところにお肉がついたりしたので、これはまずいと思って締めるところは締めました!」と説明し、三幸選手からアドバイスをもらったことも明かした。三幸選手との出会いを聞かれると、「たまたま彼が車を買う時期と私が買う時期が一緒で、たまたまディーラーさんが一緒で出会ったんですけど、車屋さんだと思うくらい車に詳しくて。車屋さんなのにガッチリしてしているなと思ったんですけど、車屋さんじゃなかったです(笑)」と説明。さらに、再婚の可能性を聞かれると、「再婚という形にとらわれず、ずっと一緒にいられたらいいなと思うんですけど、そのときになったら考えようかと思います。なくもないです」と答えた。
2022年03月17日2020年に芸能界を引退した木下優樹菜さんが17日、都内で写真集『CORRECT』出版会見を行った。芸能界引退後、一般人として初となる同写真集』(3月17日発売/双葉社)は、沢渡朔氏と橋本憲和氏の2人のカメラマンが撮影を担当。カメラマンごとに髪の色も変え、木下さんの“2つの顔”が表現されている。木下は冒頭、「木下優樹菜です。いろいろお騒がせしてすみません。今日はお集まりいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶。写真集出版に関して、「すごいありがたいお話をいただいて、みんなでこうやって1つの本を作れて発売を迎えられたので今日は楽しみにしていました」と笑顔で話した。木下にとって久々の公の場。「本当に震えていて、娘に『大丈夫だからママ頑張って』っ昨日の夜から言われていて。今、大丈夫ですよね!? 大丈夫だと思います。超緊張しています」と心境を吐露した。この写真集は、交際中のJ2大宮アルディージャ・三幸秀稔選手も応援してくれていたそうで、「『ゆきちゃんらしく楽しく思い出としてやっておいで! 行ってらっしゃい!』って出してくれたのですごく頑張りました」とにっこり。「かばんの中に手紙が入っていて、『頑張ってね。楽しんでおいで』って書いてくれていたのでありがたいなと思いました」とうれしそうに話した。
2022年03月17日モデルの木下絵里香が出演する、学校法人貝畑学園・専門学校岡山ビューティモードの新CM「あの時・・・」編が、26日より中国・四国エリアで放送される。今作でテレビCM初出演となる木下。撮影は「夢に、ホンキ。」をテーマに、木下の出身地でもある岡山で行われた。美容師になる夢を叶える未来の姿までをドラマ仕立てで描いており、木下は高校生、専門学生、美容師の三役を演じている。大人役となる美容師の際は、衣装と髪型を変えて15歳には見えない大人びた姿を見せた。コメントは以下の通り。■木下絵里香今回の撮影では最初は緊張しましたが、スタッフさんや共演者の方と沢山お話してリラックスして撮影することができました。岡山は2年ぶりでしたが、行ったことのある場所に沢山行けてとても懐かしい気持ちになれました! 大好きなきびだんごを沢山食べられて嬉しかったです。今後も今回のCMのような演技のお仕事にも沢山挑戦してみたいです!
2022年02月25日「私、木下富美子は本日、東京都議会議長に辞表を提出すること、決断をいたしました。小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方々にもあらためてご相談をし、都議会議員の職を辞することを決断いたしました」無免許運転を繰り返したとして在宅起訴された木下富美子都議(55)。11月22日に会見を開き、辞職を表明した。さかのぼること今年7月、都議会議員選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こしていた木下都議。さらに免停期間中、6回にわたって無免許運転をしていたことも明らかに。所属していた『都民ファーストの会』は木下都議を除名し、都議会は2度にわたって辞職勧告を決議した。そのいっぽうで都議会から召喚状が2度送付されたものの、「体調不良」を理由に応じなかった木下都議。「誠意ある説明をするべき」という3度目の召喚状でようやく今月9日に“初登庁”したものの、「辞職しない」と訴えたことで波紋を呼んでいた。「木下都議は同日の公営企業委員会に出席する予定でした。しかし、理事らから異論が噴出。なかには、退席する委員もいました。委員会は13時に始まる予定でしたが、10時間後の23時過ぎに委員長らが『現状では開会できない』と判断。結局、そのまま流会となりました」(全国紙記者)■木下都議と弁護士は「理不尽な現実」「いじめ」と主張議事運営にも大きな影響を及ぼした木下都議。しかし22日の謝罪会見では、こう語っていた。「私としては有権者の方々に選んでいただいたことを最も大切に考え、法律による議員の身分保障は民主主義の根幹であり、4年間の任期を都民の皆さまにご奉仕するとの考えのもとで都議を続けたいと申し上げてまいりました」「仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず、仕事をさせてもらえないという現実が先日の委員会開会拒否で明らかになりました」そして「議員として十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました」とも述べた。さらに同席した弁護士は「議会に呼んでおき、出席したら木下以外の議員が委員会をボイコット」「辞職勧告に従わなかった議員を無視するようないじめ行為」といい、「不祥事を行った議員を辞めさせたいのであれば、法律上の適正手続きに従って辞職させることができるよう法整備を整えたらいかがでしょうか」とも提言した。働きたいのに働けない“理不尽な現実”に悩んだという木下都議。それを「いじめだ」と指摘した弁護士。しかしネットでは、彼らの発言が物議を醸すことに。Twitterではこんな声が上がっている。《自分の責任エベレスト並みに棚上げして反省してるとは思い難い》《この段階で理不尽って言葉を残すの、やっぱりフーミンは自己中心的なんだな》《道交法守らない人に法的拘束力の話をされてもねぇ…》《何も理解していないんだ、この人は》会見後、公式サイトにコメントを掲載した木下都議。「多くの方々にご迷惑をおかけしており、申し訳なく思っております」とつづっているが、“お詫びの気持ち”は有権者に伝わるだろうか?
2021年11月23日11月18日に議会運営委員会で、一連の問題をめぐる公開質疑が実施される予定だった木下富美子都議(55)。しかし同委員会を欠席すると発表され、ネットでは非難轟々となっている。さかのぼること今年7月、都議会議員選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こしていた木下都議。当選後にそのことが発覚し、9月に道路交通法違反などの疑いで書類送検されることに。さらに免停期間中、6回にわたって無免許運転していたことも明らかになった。所属していた『都民ファーストの会』から除名され、都議会から2度にわたって辞職勧告が決議されるも木下都議は議員継続を表明。そのいっぽう都議会から召喚状が2度送付されたものの「体調不良」を理由に応じず、「誠意ある説明をするべき」という3度目の召喚状でようやく今月9日に“初登庁”となった。「登庁した木下都議は議長らと会談し、改めて辞職しないと主張しました。そして同日の公営企業委員会に出席することにしましたが、他委員から異論が噴出。そして、委員会が流会する事態となりました」(全国紙記者)自身の行動によって、都議会に混乱を招くこととなった木下都議。彼女を問題視しているのは、議員だけではない。「強制的に議員としての地位を喪失させる法律はないため、木下都議には議員報酬などが毎月支払われ続けています。公式サイトでは『NPO法人などの団体に寄付している』とのことですが、12月1日まで議員として在籍し続ければ冬の期末手当も支払われることに。その金額はおよそ200万円にも上ると報じられています。もちろん原資は都民の税金ですから、彼女の一挙手一投足が厳しく観察されている状況です」(前出・全国紙記者)そして今月18日、議会運営委員会で公開質疑が行われることとなっていた。しかし『産経新聞』によると木下都議は欠席を表明。その理由について「体調が再び悪化した」と説明したという。2度の召喚に応じなかったのも、議会運営委員会を欠席するのも「体調不良だから」ーー。ネットでは木下都議に対して、「議員を辞めて治療に専念すべきでは?」と呆れる声がこう上がっている。《議会も欠席するほど、仕事できないほど体調悪いんですよね?辞職して治療に専念したほうがよいのではって普通に思うんだけど》《ダメじゃん。そんなに容体が悪いなら辞職して治療に専念しろってば》《体調が悪いならさっさと議員を辞めて、治療に専念しなさいよ》《早く辞めないともっと悪くなりますよ?》都民ファーストを除名された木下都議が、1人で立ち上げた会派は『SDGs東京』。しかし、議員生活はいつまで“持続可能”となるだろうか?
2021年11月18日11月26日(金)に初日を迎えるミュージカル『蜘蛛女のキス』。開幕を約1ヵ月後に控えた稽古場で、同性愛者のモリーナ役を務める石丸幹二と、演出の日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)がインタビューに応じた。アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説を原作にミュージカル化され、1993年のトニー賞7部門を制した本作。『キャバレー』『シカゴ』で知られるジョン・カンダー(音楽)とフレッド・エブ(歌詞)のコンビが手がける楽曲は人気が高く、1996年以降に日本でも定期的に上演されている。劇中では、ラテンアメリカにある刑務所の一室を舞台にした物語が展開。映画を愛するモリーナは、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹 / 村井良大:Wキャスト)と同室に。最初は互いを理解できず激しく対立するふたりだったが、極限状態の中、モリーナが映画スターのオーロラ、また彼女が演じる蜘蛛女(安蘭けい:2役)について語るうちに、心を通わせていく──。同性愛者のモリーナは「特別な個性がないとやれない」と思っていたけれど――作品との出会いを教えてください。石丸僕が『蜘蛛女のキス』を観たのは、チタ・リヴェラが蜘蛛女とオーロラに扮していた、ブロードウェイのハロルド・プリンス演出版ですね。リヴェラは『ウエスト・サイド・ストーリー』のアニタが印象的で、群を抜いて声が低くシャープに踊るディーヴァ(歌姫)です。そんな彼女が「どんなことをするんだろう?」って興味から劇場に足を運びまして。バックボーンをまったく知らずに観たら、ラテンのショーみたいだと思いました。――海外でご覧になった当時、石丸さん扮するモリーナにはどんな印象を抱いていたんでしょう?石丸当時は僕もまだ若かったこともあって、バレンティンのキャラクターに共感していました。「彼を演じたい」って。モリーナは「特別な個性がないとやれない役」と思っていたんですが、この年齢になってオファーを頂戴し、僕が海外で拝見したバージョンに立ち返ってみると、ビビビッと繋がって。親近感が湧いたんです。――どんな点に直感が働いたのでしょうか?ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸僕が年始に主演した『パレード』のオリジナル・キャストのブレント・カーヴァーが、当時モリーナに扮していたんです。彼がやっているなら『蜘蛛女のキス』に挑戦したい、と思いました。それでモリーナ視点で台本にあたると、バレンティン目線で読んでいたこれまでとはまったく異なる世界が広がっていて。これを、社会派の人間ドラマに定評のある日澤さんが演出したら「一体どうなるんだろう?」ってね。日澤普段はチョコレートケーキという劇団で、ストレートプレイの演出をしています。大原櫻子さんが主演した『リトル・ヴォイス』などで音楽劇の経験はあるんですが、グランドミュージカルを手がけるのは初めてでして。「ホリプロさんは何を意図して僕にオファーを?」と正直驚きました。でも演目の成り立ちやバックボーンを知って、いろんなことを議論するうちに「演出家のキャリアを重ねるうえでも絶対に向き合うべき作品」と感じるようになって。――それほどまで感じる『蜘蛛女のキス』の魅力って?ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より日澤音楽が物語と絡み合っていて、何ひとつ無駄がないところでしょうか。1曲で成立しているナンバーでもやがて重層的に積み重なって、モリーナとバレンティンの関係を変えているような。物語が進んでいくと、メロディの中に前のシーンで使った象徴的なフレーズがちょっとだけ入ってくるんです。たとえば「蜘蛛女のテーマ」にあるメロディラインは、いたるところに登場する。バレンティンとモリーナに合わせて楽曲も並走している感じが「本当にうまいな!」って。石丸各所にモチーフが散りばめられているんですよね。フレーズが流れるだけで、観客の記憶を呼び覚ます。その効果をすごく使っていて。「蜘蛛女のテーマ」が流れたら「これから不穏なことが起こるんだ」ってメッセージが伝わる。ミュージカルならではのつくり方をしています。メロディに乗るほどの強いメッセージを意識して歌う――そんな「ミュージカルらしいミュージカル」を、優れた社会派ストレートプレイを生み出している日澤さんがどのように味つけしているか気になります。日澤グランドミュージカルの演出に際しても、僕はこれまでのスタンスを変えようとは思っていないんですよね。というのも、どんな作品だって登場人物の心情や関係性に迫るストレートプレイと追求すべきことは変わらないとわかったから。特にバレンティンが歌う「あしたこそは(The Day After That)」という楽曲で、メロディと歌詞の移ろいがモリーナとバレンティンの心情や関係性に変化をもたらしていることをキャストの皆さんと検証した瞬間が楽しかったんですよね。「歌はセリフなんだ」と体感できた。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸ミュージカルナンバーは、ストレートプレイでいうと「長ゼリフ」ですよね。いろんな感情が溜まりに溜まって、音楽に乗ってあふれ出る。だからこそ「どうして長ゼリフになるのか」という理由が腹落ちしていないと、無意味な“おしゃべり”になってしまうんです。歌になるくらいの強いメッセージを、つくり手サイドは意識しなければいけません。そういう意味で、モリーナの自己紹介ナンバー「ドレスアップ(Dressing Them Up)」は、自分のことが好きすぎるモリーナの想いがよく表れていますよね(笑)日澤たしかに!(笑) 楽しいのは「ドレスアップ」ですけど、僕は「彼女は女(She’s A Woman)」ってナンバーがすごく好きだなぁ。同性愛者のモリーナが「いいよね、あなたは女で」「私も女ならよかったのに」って女性をうらやむ曲なんだけど、幹二さんがモリーナの内面や今の状態を情感たっぷりに表現しているので、ぜひ皆さんに聞いて欲しいです。ラストの「映画の夢(Only in the Movies)」も素敵ですけどね。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より石丸今回、カッコよく歌い上げる曲はバレンティンとオーロラに占められています(苦笑)。先ほど話題に挙がったバレンティンの「あしたこそは」も光の当たり具合がどんどん変わって、台本をめくったら違う世界が広がっているんですよね。若い頃、歌いたかった!――ぜひミュージカルコンサートでお聞きしたいです!石丸そうですね! でもモリーナにも、秘めた想いの味わい深いナンバーが揃っていますから。「このメロディライン自体がモリーナその人を表しているんだな」と思って、愛しながら歌っています。日澤さんがおっしゃった「彼女は女」も、歌えば歌うほど名曲だということが伝わってくるんですよね。カンダー&エブが手がけた音楽の素晴らしさを、ぜひ観客の皆さんにもお届けできれば。モリーナが好きなアイテムを身にまとい、内面に近づく――モリーナはどういう人物だと受け止めていらっしゃいますか?石丸いまとは時代が違いますから、モリーナのように産まれついた人には「生きづらい」世の中だったんじゃないかな。同性愛者として胸を張って自分らしく生きてはいるけれど、一方では人生に失望してもいて。ひょっとしたら、監獄の中が最低限の尊厳を保って生きていられた場所なのかもしれない。どこまでも愛する人を想って、「これが自分の生きる道」と決意する、ギリギリ崖っぷちなところを必死に生きている人です。――モリーナは数々の先輩が演じてこられた役だと思いますが、石丸さんはどうやってオリジナリティを発揮しようとしていらっしゃいますか?石丸僕ね、日本人キャスト版の先輩モリーナを拝見していないんですよ。だから比較できないんですが、トニー賞授賞式で見たブレント・カーヴァーのパフォーマンスには驚きました。彼、女性としての「生き方」をたった数分間で観客の目に焼きつけたんですよ! その姿を見た時に「ここまでやらないと、モリーナの個性って観客に伝わらないんだな」と。ミュージカル『蜘蛛女のキス』稽古場より――カーヴァーのパフォーマンスには、どんな特徴があったのでしょうか?石丸その人の内面って、所作や振る舞いに表れますよね。カーヴァーはモリーナらしさを、デフォルメしながらも自然に見せていて。対する僕は、モリーナとしての中身が、その時点で空っぽ。どうしようか悩んだ結果、艶やかな色の服を身にまとってみようと思いました。ひとりでは買いに行けないので、ショップまで女性マネージャーについて来てもらって。彼女が買うフリをしながら僕が試着して、自分の体に合うピンク色の花柄ガウンを購入しました。――形から入って、どんな収穫がありましたか?石丸羽織ってみると膝にシャランと落ちて、体にまとわりつくような感じを受けました。着慣れない素材一つひとつ、新鮮でね。いま「こういうものを愛しているのがモリーナなんだ」と学んでいるところです。形だけマネするんじゃなくて、内面まで近づけないとね。日澤稽古初日から派手な色のパンツを履いて、本当にキュートなんです。昨日やった、看守に「モリーナ来い」と呼ばれて連れ出されるシーンの稽古では色っぽさにゾクっとしましたよ。赤いガウンを着ている幹二モリーナが、はだけていた胸元をスッと隠したんです。石丸ホントですか? 自覚なかったけど女性としての防衛本能かもしれませんね。内面もモリーナに近づいているなら嬉しいな。――モリーナらしさを獲得している最中なんですね。石丸そうですね。劇団四季にいた時、『オペラ座の怪人』の稽古でジャージ姿だった僕に対して、浅利慶太さんが「劇中の時代の様式を身につけることで、キャラクターの中身がつくれるかもしれない」とおっしゃったんですね。「作品の世界観にマッチするものを稽古場で身につけなさい」「普段着はボロでもいいから稽古着に気を遣いなさい」と。そのくらいやって「初めて役を獲得できるんだ」とご指導いただいたことを思い出したんです。なので、モリーナと向き合うには「まずピンクから始めよう」と試みました。彼女が好きそうな華やかなアイテムをまとって外見から少しずつ変えたら内面にどんな変化が訪れるかな、と。今日もこんなのを持ってきましたよ!(と言って赤いストールを見せてくれる)――モリーナが好きそうですね! 石丸さんがどのように彼女を立ち上げるか、本番を楽しみにしています。取材・文:岡山朋代ミュージカル『蜘蛛女のキス』2021年11月26日(金)~2021年12月12日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス、ほか大阪公演ありチケット情報
2021年11月17日ミュージカル『蜘蛛女のキス』の開幕を約1ヵ月後に控えた稽古場で、同性愛者の主人公モリーナ役を務める石丸幹二と、演出の日澤雄介がインタビューに応じた。アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説を原作にミュージカル化され、1993年のトニー賞7部門を制した本作。『キャバレー』『シカゴ』で知られるジョン・カンダー(音楽)とフレッド・エブ(歌詞)が手がける楽曲は人気が高く、1996年以降、日本でも定期的に上演されている。劇中では、ラテンアメリカにある刑務所の一室を舞台にした物語が展開。映画を愛するモリーナは、社会主義運動の政治犯バレンティン(相葉裕樹 / 村井良大:Wキャスト)と同室に。最初は互いを理解できず激しく対立する2人だったが、モリーナは映画スターのオーロラ、また彼女が演じる蜘蛛女(安蘭けい:2役)について語る。二人は次第に心を通わせていき──。ブロードウェイで本作を鑑賞した石丸は当時、バレンティンに共感したという。同性愛者のモリーナは「特別な個性がないとできない役」と捉えていたが、自身が年始に主演した『パレード』の本国版で同じ役を務めたブレント・カーヴァーがモリーナに扮したと知ると親近感が湧き、「彼がやった役に自分も挑戦したい」という気になったエピソードを明かす。同性愛者が抱える葛藤を掴むのは難しい。そこで石丸は、劇団四季時代に浅利慶太から受けた「劇中の舞台になっている時代の様式を身につけることでキャラクターの中身に近づける」というアドバイスを思い出す。また、ピンクや赤といった鮮やかな色の衣装を稽古場で身にまとうように。「はだけていた胸元を看守の前で隠す所作にゾクっとした」という日澤の言葉を受け、石丸は「女性としての防衛本能かも。内面もモリーナに近づいてきたんですかね」と微笑んだ。自身が旗揚げした劇団チョコレートケーキで、史実をベースにした社会派の人間ドラマを生み出している日澤。本作でグランドミュージカルを初めて手がけるが、「登場人物の心情や関係性に迫るストレートプレイの演出とスタンスを変えることはない」と話す。「水と油のような関係のモリーナとバレンティンがどうやって互いを認め合い尊重するのか。彼らの“心と心の交流”を丁寧に描くことで生まれる化学反応を現代の客席にお届けできれば」と意気込み、インタビューを結んだ。公演は11月26日(金)~12月12日(日)に、東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、12月17日(金)~12月19日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティへ巡演する。ぴあでは座席指定できるチケットを販売中だ。取材・文:岡山朋代
2021年11月05日木下優樹菜(33)が10月28日、YouTubeで謝罪動画を投稿した。木下がYouTubeを使用したのは今回が初めてのこと。YouTuberデビューともいえる。’19年10月、姉の勤務していたタピオカ店経営者を恫喝していたことが報じられた木下。その後、裁判沙汰となり、動画投稿の前日に40万円の支払いを命じられていた。木下は動画で「今回自分のしてしまったことが、脅迫という結果になり、それを真摯に受け止めています。本当に嫌な思いをさせてしまった相手の方、不快な気持ちにさせてしまった皆さん、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪している。それから2日後の30日時点で、動画の再生回数は170万を記録。そして低評価数は約4万6,000となっており、これはかなり多いといえる。“デビュー”から圧倒的な低評価数を記録した木下。実はこれまで低評価数で“ディフェンディングチャンピオン”の座についていたもう一人の“木下”が。それはTKO・木下隆行(49)だ。木下も昨年4月、同じく謝罪動画でYouTuberデビュー。そして、いまやYouTube界で1、2を争うほどのアンチ数を誇る。苗字だけでなく、謝罪の際に白シャツを着ているという共通点もある2人。しかし、木下優樹菜は「TKO木下さんの謝罪動画は公開2日で再生回数13万回、そして低評価は2万ほどでした。ですが、ユッキーナさんは公開2日で170万再生ですからTKO木下さんの13倍。さらに低評価数は4万6,000ですから2.3倍多いんです。TKO木下さんの謝罪動画は1年半経った現在、再生回数は626万で低評価は48万。『レベルが違いすぎる』ともいわれていますが、ユッキーナさんの動画は11月1日現在で約300万。さらに低評価が9.2万です。公開4日でこの数字ですから、彼女が追い越すのも時間の問題かもしれません」(テレビ局関係者)10月29日、TKO木下はYouTubeに「木下から優樹菜にメッセージがあります。」との動画を投稿している。ユッキーナについて「めちゃくちゃ気さくな。オープンでなんでも喋るみたいな人やねんな」といい、さらに「コラボしましょう」とも呼び掛けている。“2大木下”がコラボした際の低評価数は一体どうなってしまうのだろうか。
2021年11月02日10月28日、YouTubeチャンネルを開設し、“涙の謝罪”を行ったのは木下優樹菜(33)。「木下さんは’19年10月に姉が勤務していたタピオカ店経営者に対し、恫喝まがいのダイレクトメッセージを送ったことが判明。その後、ネットを中心に炎上する事態となりました。この経営者は、木下さんに対して1,000万円の損害賠償を求める訴訟を提起。ついに今月27日に判決が下されたのです。裁判所は木下さんの行為を『脅迫行為に当たる』と認め、40万円の支払いを命じました。一方で、木下さんが出廷することはありませんでした」(スポーツ紙記者)黒髪を1つに束ね白シャツ姿で動画に登場した木下は、裁判の結果を受けて「本当に嫌な思いをさせてしまった相手の方、不快な気持ちにさせてしまった皆さん、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。そして時折、言葉を詰まらせながら「やっぱりみんなの前に立って仕事がしたい」「この2年間、色んな仕事も考えましたけど、この仕事しかできないと思いました」と芸能活動の再開を宣言したのだ。また2児の母でもある木下は、「子供たち、娘たちのためにも働きたい。働かなきゃいけない」「私も頑張りたいので、これからもまた一から活動させていただきたく思います」とも語った。涙を流しながらも始終反省の弁を述べ、“復帰”を申し出た木下。すでに動画は170万回を超える再生回数を記録している。しかし動画に対する高評価が約8,100に対して、低評価はなんと約4万6,000と5倍以上(10月30日現在)。注目度の高さが伺える一方で、支持する人は少ないようだ。■「2年間、ずっと楽しそうに生活をしてらっしゃる」実業家で“ひろゆき”こと西村博之氏(44)も29日に行ったYouTubeの生配信で、木下の謝罪を「1分ほど見た」と告白。そして、木下の涙は“嘘泣き”だと指摘したのだ。まず、ひろゆき氏は「2年前に暴言を吐いたことに対して、今泣きながら謝罪しているんですけど、インスタグラムを見るとその2年間の間、ずっと楽しそうに生活をしてらっしゃるんですよ」と指摘。その上で「確実に演技で泣いてらっしゃると思う」と述べ、「芸能界でやらかした人がYouTubeに来るっていう、芸能界島流しのオーストラリアみたいな感じに今YouTubeでなっている」とコメント。だが、「やらかしてYouTubeに行って、なんとかなった人ってお笑い芸人だけ」とシビアな見解を示した。「木下さんは騒動後、インスタグラムで謝罪し芸能活動を自粛しました。’20年7月1に活動再開を果たしましたが、わずか5日後に所属事務所から契約を解除され芸能界引退が発表されたのです。その後はインスタグラムで、充実した生活ぶりをアピールしていました。木下さんは引退したとはいえ、テレビなどのメディアには登場しなかっただけ。一方でアパレルブランドのモデルに起用されるなど、インフルエンサーとして活動することもありました。これでは実質的に、“自粛”と同じだったのではないでしょうか」(ワイドショーデスク)判決が下されたことを機に、引退から一転して活動再開を宣言した木下。その変わり身の早さに、SNS上では呆れる声が相次いでいる。《脅迫の判決が出た謝罪会見で芸能界復帰したいとか意欲を語り出して「えっ!?」と声が出たわ。子供達の為に仕事したいと言うが、芸能界引退したんだからそれ以外で考えないと。引退が騒動を鎮める一時しのぎの言葉みたいで嫌だわ》《いやいやいやいや…木下優樹菜なんで泣いてるの?人を脅迫しといてなんで泣いてるの?賠償命令出たから泣いてるの?で、なんでシレッと芸能界復活宣言してるの?それって引退じゃなくて休業だったって事か?芸能界復活してニーズあるの?》《引退って言ったでしょ?それだと休んでただけでは?なんとも口が軽い…あ、だからこうなったのか(笑)》
2021年10月31日