今回、ご紹介するのは、舞台『東京リベンジャーズ』-血のハロウィン編-。花垣武道役で主演する、木津つばささんにお話をうかがいました。「葛藤し、懸命に生きる姿を観ていただきたいです」累計発行部数が5,000万部を突破し、社会現象を巻き起こしている漫画『東京卍リベンジャーズ』。本作は、ダメフリーターの花垣武道が最愛の人を救うため、中学時代にタイムリープし、関東最凶不良集団の頂点を目指す物語。2021年4月に『東京リベンジャーズ』のタイトル名でアニメ化、7月に実写映画化され、8月にはタイトル初となる舞台が上演されました。第2弾は、第1弾の続編となる一大抗争『血のハロウィン編』を描き、花垣武道役の木津つばささん、橘日向役の花瀬琴音さん、佐野万次郎(マイキー)役の松田凌さん、龍宮寺堅役の陳内将さんらが続投。また、今回から東京卍會の結成メンバーである場地圭介、松野千冬、羽宮一虎といった人気キャラクターが新たに登場。原作でも人気の高いエピソードの1つの舞台化に注目が集まっています。ーー最初に、第1弾となる舞台のオファーをいただいたときのお気持ちを教えてください。木津さんプレッシャーと喜びが交差するような気持ちを抱きました。自分の代表作になるような作品ですから、真ん中に立つという誇りを持って演じなければと思いました。ーー原作はご存じでしたか?木津さん2019年の夏ごろに、漫画『東京卍リベンジャーズ』を読んで、素晴らしい作品だなと思っていました。ーー演じるうえで心がけたところを教えてください。木津さん自分と重なる部分が多かったので、細かい役を作り込まず、花垣武道として舞台上に立って受け答えをすれば、自然と彼になれると感じました。ーー具体的には、花垣武道のどのようなところに共感しましたか?木津さん僕には変えたい過去はありませんが、何事にも挑戦するところ、あきらめが悪いところ、自分よりも周りのことを考えるところですかね(笑)。サッカーをやっていた頃のクセで、カンパニー全体に気を配って、ついつい、リスクマネージメント(リスク管理)をしてしまうんです。もっと自分にも目を向けるようにしたいと思っています。ーー共演者の方々の印象を教えてください。木津さんみんなお芝居のことが大好きなんです。出会えてよかったなと思える、素敵な役者さんたちです。なかでも、マイキー役の松田凌くんは、過去に出演された舞台を拝見して度肝を抜かれて。ずっと共演させていただきたいと思っていた、尊敬する役者さんのひとりです。今回も自然とみんなをまとめていく姿が印象に残っています。そういう方がマイキーを演じるということは、役が持つカリスマ性の表現にもつながっていると思います。ーー第2弾の舞台の見どころを教えてください。木津さん花垣武道をはじめとして、みんなが熱量を持って、何かと戦っています。東京卍會の発端から、現在、どうしてこのようなことになっているのかというところまでを描いています。彼らが葛藤して懸命に生きる姿を観ていただきたいです。ーー最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。木津さん困難な状況下ではありますが、演劇人として、応援してくださる方々を笑顔にしたいと思っています。観に来ていただけると嬉しいです。インタビューのこぼれ話取材日は、バレンタインデー翌日の2月15日。意外にも、バレンタインデーには、舞台『政見放送』で共演するダンカンさんから、チョコレートの差し入れをいただいたそう。「ダンカンさんは、すごくお茶目で優しい方なんです。チョコレートがいっぱい入った白いビニール袋を下げたお姿が、とってもかわいくて。ダンカンさんから、チョコレートをもらえてうれしかったです(笑)」。Information舞台『東京リベンジャーズ』-血のハロウィン編-大阪公演:2022年3月18日(金)~3月21日(月・祝)/COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール東京公演:2022年3月25日(金)~4月3日(日)/サンシャイン劇場出演:木津つばさ植田圭輔、上田堪大、赤澤 燈花瀬琴音、野口 準中尾暢樹、相澤莉多、中島大地、新田健太菊池修司、結城伽寿也陳内 将、松田 凌ほか©和久井健・講談社/舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会©Ken Wakui, KODANSHA / TOKYO REVENGERS Stage Production Committee.©KW,K/TRSP衣装協力:カーディガン¥30,800(NEONSIGN03-6447-0709)カットソー¥13,200(JUHA03-6659-9915)パンツ¥31,900(DIET BUTCHER03-5728-4765)ネックレス¥132,000とリング¥16,500(IVXLCDM/IVXLCDM 六本木ヒルズ03-6659-9915)スニーカーは、スタイリスト私物文・田嶋真理 スタイリスト・石橋修一ヘアメイク・鈴木祥太(Hair担当superbus inc.)又吉桃花(Make担当superbly inc.)文・田嶋真理 スタイリスト・石橋修一 ヘアメイク・鈴木祥太(Hair担当 superbus inc.) 又吉桃花(Make担当 superbly inc.)
2022年03月17日お笑い漫才コンビ中川家のツッコミ担当、中川礼二さん(50)はかねてよりお付き合いしていた一般女性と2009年に再婚。当時奥様はピアノ講師をしていたようで、結婚発表後には「これから漫才にピアノを取り入れて行こうと思います」と発言するなど私生活があまり見えない礼二さんの夫婦仲の良さがチラ見えしたことも。現在は2009年に長女、2019年に長男が誕生し賑やかになった中川礼二家。鉄道好きで有名な礼二さんが、インスタグラムで鉄道アカウントを開設したようです。早速チェックしてみましょう!南海ラピートとお子さんとのショットを投稿 この投稿をInstagramで見る 中川家礼二と鉄道(@nakagawake.re)がシェアした投稿 都心なんばと関西国際空港を最短で結ぶ空港特急の南海ラピート。独特なこのデザインが子どもから大人まで大人気!電車の名前は知らなくても見たことある方も多いのでは。インスタグラムにはカッコいい南海ラピートの隣ではしゃぐ礼二さんとお子さんの姿を投稿。普段見ることのない父としての姿を見たフォロワーは、「可愛いお子様抱っこして、お二人楽しそうですね」「プライベート礼二さんとってもかっこいいですね」とオフショット写真に歓喜のコメントが寄せられており、「カッコ良すぎて〜♡鼻血出そう〜(笑)」「この、ガンダムに出てきそうな顔かっこええなぁ」と鉄道好きからのコメントや「今は、すみっこぐらしのラピートがあって可愛いですよ」と新情報が書き込まれたりと、鉄道好きにはたまらない投稿に。サフィール踊り子と我が子の写真を投稿 この投稿をInstagramで見る 中川家礼二と鉄道(@nakagawake.re)がシェアした投稿 東京から伊豆間を走るサフィール踊り子。サフィール(Saphir)とはフランス語で「サファイヤ」を意味し、伊豆の海と空の美しさをサファイヤに重ね「上質・高級で優雅な旅」を楽しめるようにと願ってこの名が付けられたようです。この優雅な電車で伊豆へ家族旅行に出かけたようで、近未来な見た目の踊り子と共に礼二さんの記念写真を投稿。今度はお子さんを抱っこ紐で前抱っこする礼二さんの姿を見たフォロワーは、「赤ちゃん抱っこしてる礼二さん、貴重だ」「電車と一緒の礼二さんは小学生の男の子みたいに笑顔が可愛く素敵ですね」と、礼二さんのパパとしての姿に興奮気味な方続出で「赤ちゃんの靴下はこまちですか?」とお子さんの靴下が電車なことに気付く方もいて細かいところまで見ているようです。鉄道アカウントは開設したばかり。今後もどんどん珍しい車両とのツーショット写真が投稿されると思います。パパとしての姿も期待しつつ新しい投稿が楽しみですね!
2022年02月17日大阪木津卸売市場は、コロナ禍一年間のご愛顧に感謝を込め、お買物券が40名様に当たる「歳末大感謝抽選会」を、2021年12月25日~12月30日に実施することをお知らせいたします。大阪木津卸売市場 外観新型コロナウイルスにより飲食業界が打撃を受けた1年、市場をご愛顧いただいた皆様に感謝を込め今年も生活応援企画として、大阪木津卸売市場内水産部で使えるお買物券1万円分が20名様、5千円分が20名様に当たる抽選会を実施いたします。参加は公式LINEの友達登録と簡単なアンケートを入力するのみ、登録応募用QRコードは場内各所に掲示を予定しております。応募は一般客・仕入れ業者問わず参加が可能です。(※既存登録者も参加可能) 応募期間は2021年12月25日~12月30日、当選発表は2022年1月初旬を予定し、順次お買物券を発送予定。大阪木津卸売市場は約300年の歴史と国内最大規模を誇ります。国営が多い中、民間会社が経営する一般の方も常時楽しめる大阪唯一の卸売市場です。毎月第2・最終土曜日は「木津の朝市」も開催中です。【抽選概要】応募方法:場内に掲示されているQRコードより友達登録と簡易アンケートを入力することにより完了応募期間:2021年12月25日~12月30日当選発表:当選者にのみ直接LINEまたはメールにて連絡(※1月初旬予定)当選内容:大阪木津卸売市場 水産部で使用可能なお買物券1万円分×20名/5千円分×20名『大阪木津卸売市場 水産組合』 大阪木津卸売市場は民間経営、一般の方も常時楽しめる大阪唯一の卸売市場。歴史は平安時代にまで遡り、多くの人々が集まりそれぞれ持ち寄った商品を立ち売りしていたのが大阪木津卸売市場の原点です。卸売市場の原型は約300年前、現在、新鮮な魚や野菜を取り扱うお店の数は場内約150店舗が軒を連ねます。かつては天皇に魚介類を奉納したとも伝えられています。1年に1度、伝統的な儀式「献鯛式」という儀式が行われます。今もなお、昔ながらの市場文化と新鮮食材が揃い民間経営国内最大規模を誇ります。場内風景新鮮食材の宝庫『大阪木津卸売市場』所在地 :〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2丁目2番8号アクセス :大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線「大国町」駅徒歩3分南海電鉄「今宮戎」駅徒歩4分有料駐車場:平面60台/立体230台アクセス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月23日お笑いコンビ・中川家の礼二、お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが13日、埼玉・メットライフドームで行われた「ライオンズフェスティバルズ2021」に登場した。西武ライオンズでは、7月13日~8月29日に開催する「ライオンズフェスティバルズ2021」において、吉本興業所属の総勢16組のお笑い芸人による、SDGsをテーマにしたトークイベントやクイズを開催。初日の13日(埼玉西武ライオンズVS千葉ロッテマリーンズ)は、大のライオンズファンとして知られる中川家の礼二と、山川穂高選手がホームランを打った時に披露していた「調子乗っちゃって~!」のギャグでおなじみのゆりやんが登場した。2人は、「ライオンズフェスティバルズ2021」の期間中に監督・コーチ・選手が着用する、SDGsの17色を用いた限定ユニフォーム「彩虹(さいこう)ユニフォーム」を着用。礼二は、名前にちなんで「012(れいじ)」、ゆりやんは、フリーダイヤル「0120」という背番号をつけ、マウンド上でSDGsにまつわるトークを繰り広げた。ゆりやんは人生初の始球式にも挑んだ。報道陣の取材にも応じ、礼二は「カラフルなユニフォームを着させていただいて、そして、ゆりやんと2人で、コンビと違ってちょっと新鮮な感じで面白かったです」とコメント。ゆりやんが「礼二さんとやらせていただけるのが人生で一番幸せ。うれしかったです」と話すと、「そんなこと言うたことない」とツッコんだ。イベントでもボケまくりだったゆりやんは、取材でもボケまくり。礼二は優しいツッコミで盛り上げ、「2人で心中するつもりで来ましたから」と笑った。また、プライベートでもメットライフドームに着ているという礼二は、「今シーズン、厳しい戦いが続いていますけど、後半戦に弾みがつくような戦いをしてほしい」と期待。また、今季限りで現役を引退すると発表した松坂大輔投手についてコメントを求められると、「最後にまたライオンズで終わるというのはファンとしては感慨深い。引退した後どうなるかまだわかりませんが、ぜひ野球に関わっていただきたい」と語った。
2021年07月14日俳優の小西遼生が、イッツフォーリーズ公演ミュージカル『魍魎の匣』の主演を務めることが13日、明らかになった。同作は、京極夏彦による同名小説のミュージカル化作。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、癖のある魅力的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の薀蓄がぎっしりと詰め込まれた「百鬼夜行シリーズ」の中の1冊で、古本屋を営む「京極堂」こと中禅寺秋彦(小西)が「憑物落とし」を駆使して謎に包まれた事件を解き明かしていく。この作品を初ミュージカルとして演出するのは、日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』で第27回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞している板垣恭一。上演台本、作詞も同時に手掛け、作品の特徴ともいえる民俗的世界観をオリジナルミュージカルとしてどう創作していくのか注目となっている。主演の小西は、古本屋「京極堂」を営み、宮司にして陰陽師の「拝み屋」であるシリーズの主人公・中禅寺秋彦を演じる。話題となったミュージカル『フランケンシュタイン』(17・20年)では怪物役を演じて演出の板垣恭一ともコンビを組んでいる。ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』(16年)や『おれたちは天使じゃない』(21年)など、イッツフォーリーズの名作舞台作品でカンパニーを引っ張る吉田雄が正義感ゆえ暴走しがちな刑事・木場修太郎役に、舞台『刀剣乱舞』大坂夏の陣(21年)、『おそ松さん』シリーズのほか、数々の話題となった2.5次元ミュージカル作品で活躍し続けている北村諒が探偵の榎木津礼二郎役に、ミュージカル 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(20)年で好演した神澤直也が中禅寺の幼馴染で小説家の関口巽役に決定。さらに熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、イッツフォーリーズ出身のベテラン実力派・駒田一ほか、様々な場で活躍する俳優陣とイッツフォーリーズのメンバーとで人気作『魍魎の匣』の初ミュージカルに挑む。公演は東京・オルタナティブシアターにて11月10日〜15日。○板垣恭一 (上演台本・作詞・演出) コメント「新作ミュージカルを一緒に作りましょう」と持ちかけられた僕は、どうせなら今までのミュージカルにないような題材をと考え、才人・京極夏彦氏の小説『魍魎の匣』を提案しました。ファンの方には「レンガ」と称される、あの分厚い小説です。複雑で多彩な人間関係、重厚な謎解き、そして昭和27年の日本。この傑作小説をミュージカルにしてみませんかと伝え、企画が動き出しました。見どころは大きく3つ。1つ目はスピード感。長大なストーリーを素早く展開させるノンストップ・ミュージカルを目指します。2つ目は原作世界観の再現。映像で投写されるのは、ひたすら「文字」です。聞きなれない言葉、難しい漢字をビジュアル化して、小説のページをめくっているかのような観劇体験を目指します。3つ目はキャストの妙。主演の小西遼生氏、元劇団員の駒田一氏を中心とする豪華な外部出演者と、劇団員が混ざり合って演技の火花を散らします。『魍魎の匣』は「百鬼夜行シリーズ」の二作目にあたり、時代設定は前作『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』同様、昭和27年(1952年)です。同年4月、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本は主権を回復したと言われています。つまり現代日本がスタートした年なのです。もしかして京極夏彦氏はこのシリーズで「現代の古典」を書こうとされているのではないか、つまり現代に通底する真理を描こうとしてのではないでしょうか。本作では「科学」と「情念」という真逆な要素が絡み合います。それは、世界は計算で割り切れるはずと考えたい我々と、感情に振り回され己をコントロールできない我々、つまり今現在の私たちそのものだと僕は感じています。見たことのないようなミュージカルを作り出すのが目標です。劇場でお待ちしておりますので、どうぞご期待ください。○小西遼生 コメントこの度、中禅寺秋彦役を務めさせて頂きます小西遼生です。この複雑怪奇な物語に音楽をのせて、一からまた新たなるミュージカル作品を創れる喜びを感じています。馴染みある板垣恭一さんの脚本・作詞・演出と、以前よりご一緒してみたかった音楽家・小澤時史さんのタッグ、そしてオリジナルミュージカルに精力的に挑み続けているイッツフォーリーズの面々との共演も心強く、とても楽しみです。とはいえ慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、この度の事件と、どのように関わりを持っていくのか、、脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います。きっと皆様にお目にかかる頃には、素晴らしい作品が出来上がっていることでしょう。この世には不思議なことなど何も無いのだから。○吉田雄 コメント京極夏彦さんの原作を読んだ時、難解だけど面白く、もし自分が配役されるなら、絶対、木場刑事をやってみたいと思っていたので、演出の板垣さんから指名されたときは感無量でした。初めての刑事役に全力で取り組み、板垣さんや初顔合わせの共演者の皆さんと火花を散らして舞台を作っていきたいです。劇団の先輩である駒田一さんと共演するのも今から楽しみです。イッツフォーリーズの舞台をご覧になったことがない方も是非、観ていただきたい作品にしたいと思っています。○北村諒 コメント榎木津礼二郎を演じます、北村諒です。すでに様々な展開をしている魍魎の匣。沢山の方に愛されている作品で、榎木津礼二郎を演じれること、とても嬉しく思います!原作のもつ雰囲気をしっかり舞台上で表現できるよう、そして観に来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、全身全霊で挑みます。学ぶことも多いと思うので、今から楽しみです!○神澤直也 コメント僕が演じる関口巽と僕の年齢は10歳ほど離れていますが、いかに違和感なく演じられるか、僕自身が演じることに意味があるようなキャラクターに仕上げていくのが課題です。
2021年07月13日木津つばさが、成井豊の脚本・演出で舞台化される『かがみの孤城』に出演する。稽古前の6月下旬、作品の魅力や役どころを尋ねていると、飛び出してきたのはとある人物との意外な接点だった。【チケット情報はこちら】辻村深月が2017年に刊行し、翌年の本屋大賞を獲得した本作。同級生の悪意に傷つき、家に閉じこもる中学1年生の主人公・こころ(生駒里奈)はある日、自室の鏡を通じて見知らぬ城がそびえ立つ異世界へ引き込まれてしまう。そこで出会った6人の仲間と望みが何でも叶う“願いの鍵”を見つけようと奔走するうちに、彼らは自分たちが城に集められた理由を目の当たりにして──。台本を読み、いじめを起点とした作品の感想を「SNSでの誹謗中傷に注目が集まる今だからこそ“刺さる”物語だと思いました」と語る木津。ネタバレにも踏み込みつつ「学校へ行けない悩みは時代を超えて一緒だし、“あなただけじゃない”と背中を押してもらえるはず」「最後には “学校へ行ってきます”って気持ちになれるのでは」と作品の魅力を述べる。木津は、こころと同じく城に集められた不登校の中学2年生・マサムネ役を演じる。自身は「普通に学校へ通う、等身大の中学生だった」と振り返るだけあって、大のゲーム好きであること以外、マサムネとの共通点はない。しかし「自分と遠いからこそ想像力を働かせ、感じるままに演じてみたい」「役と一心同体になる普段のアプローチとは異なる、新たな挑戦です」と意気込んでみせた。集められた7人にとって、孤城は次第に大切な“居場所”となっていく。ではかつて中学生だった木津の、心の拠りどころになる“孤城”は何だったのか。答えは、間髪入れることなく「ムロツヨシさん」──。DVDで観た映画『サマータイムマシン・ブルース』におけるムロのたたずまいに惹かれ、彼が当時出ていたラジオへメール投稿するように。ある日、怪我でサッカー選手になる夢を諦め「人生どうでもいい」と送った内容が番組内で紹介されると、ムロから「役者なら誰にでもなれる」という言葉が。それで現在の道に進んだ──という原体験を明かした。公演は、8月28日(金)~9月6日(日)に東京・サンシャイン劇場にて。その後、18日(金)~20日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、22日(火・祝)に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホールと巡演する。また本作は、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じて上演される。取材・文:岡山朋代
2020年08月07日