加藤健一事務所『サンシャイン・ボーイズ』が1月24日(水)から31日(水)まで、本多劇場にて上演される。“喜劇王“ニール・サイモンが書いた『サンシャイン・ボーイズ』。日本でもこれまで幾度も上演されてきた今作に、加藤健一が事務所創立40周年&役者人生50周年で満を持して挑もうとしたのが2020年のこと。しかし、コロナの影響でやむなく延期の憂き目にあっていた。それが2022年にようやく初演を迎えると評判を呼び、加藤健一は第64回毎日芸術賞、佐藤B作は第47回菊田一夫演劇賞を受賞した。2023年9月からは全国にて85ステージにのぼるツアーを実施。その東京凱旋公演が今回というわけだ。幼い頃からチャップリンやバスター・キートンの笑いに影響をウケてきたというニール・サイモン。ヴォードヴィルにも親しんできた彼が、よく知る芸人たちを主人公に書いたのがこの『サンシャイン・ボーイズ』だ。ヴォードヴィルで大人気の、ウィリー・クラーク(加藤健一)とアル・ルイス(佐藤B作)のコンビサンシャイン・ボーイズ。何十年も一緒にやってきたふたりだが、不仲で解散してしまう。それから11年、なにもかもうまくいかず仕事もないクラークの元にテレビの大きな仕事が。しかしその条件は元相棒と往年の名作コントをするというものだった。今作は、サイモンといえば喜劇と思われていた時代に、悲劇も書けることを証明した“辛口三部作”のひとつ。しかし軽妙なせりふのやりとりと、年齢を重ねた頑固なふたりの老コメディアンのキャラクターが魅力的で、面白さと悲哀とが入り混じった名作だ。加藤健一と佐藤B作。ともに50年以上舞台に立ち続けたふたりの、歳を重ねたからこそ出せる味わいがそれぞれの役に重なっていく。ツアーを経てより磨きのかかったふたりの掛け合いを楽しみにしたい。文:釣木文恵<公演情報>加藤健一事務所『サンシャインボーイズ』作:ニール・サイモン訳:小田島恒志小田島則子演出:堤泰之出演:加藤健一佐藤B作加藤義宗田中利花照屋実韓佑華佐野匡俊〈声の出演〉清水明彦(文学座) 加藤忍2024年1月24日(水)~31日(水)会場:下北沢・本多劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月23日安定した財政運営を行っていたかも!?本多忠勝が天下統一していた仮想の歴史を探るという興味深いテーマについて考えてみましょう。彼は徳川家康の家臣として知られ、特に関ヶ原の戦いでの活躍で名を馳せています。彼が天下統一を果たしていたとしたら、日本はどのように変わっていたでしょうか。以下に、政治面と文化面で考えられる3つのポイントを挙げてみます。【政治面での変化】公正な統治:本多忠勝は忠義に厚く、また公正さを重んじる人物として知られています。もし彼が天下統一を果たしていたら、その公正さが全国的に広まり、社会全体が公正さを重んじる倫理観に根ざす可能性があります。財政の安定:本多忠勝は、微細な計算と堅実な管理で知られていました。この特性から、彼が天下統一を果たしていたとすれば、堅実な財政運営と経済の安定が期待できます。国内の平和:本多忠勝の冷静さと計算高さは、多くの戦で家康を勝利に導きました。このような彼の特性が天下統一後の日本に反映されれば、国内の平和と安定が期待できます。【文化面での変化】学問の振興:本多忠勝は生涯学び続け、特に数学に秀でていました。彼が天下統一を果たしていたならば、学問がより重視され、全国的な教育の普及と科学の発展が期待できます。武士道精神の普及:忠勝は忠義に篤い人物として知られ、その姿勢は武士道の象徴とも言えます。その精神が天下統一後の日本に広まれば、武士道精神が社会全体に浸透し、道徳的な価値観の確立につながるでしょう。芸術への賛助:本多忠勝は茶の湯を愛し、また自らも詩を詠むなど芸術への理解が深かったです。彼が天下統一を果たしていたとすれば、芸術への支援が全国的に広がり、芸術文化の発展が期待できます。本多忠勝が天下統一を果たしていた仮想の歴史は、我々に新たな視点を提供します。それは、歴史が一つの結果だけでなく、無数の可能性を秘めていることを思い出させてくれます。今日の日本があるのは、無数の選択と偶然が重なり合った結果であり、その一部に本多忠勝の存在があったことを忘れてはなりません。※chatGPT原文をそのまま掲載しています。突飛な質問にも真面目に答えてくれるchatGPTどうでしたか?突拍子もない質問はもちろん、どんな問いにも具体的な答えをくれるところはさすがAIですよね!今後も面白い質問を編集部からchatGPTに投げかけていくので、乞うご期待です♪
2023年06月16日世界中で話題沸騰のAIチャットサービス“chatGPT”。インターネット上にある膨大な情報をもとに、質問に対してチャット形式で回答をしてくれる高度な技術を持ったサービスをご存知ですか?mamagirlでは「実験」と銘打って、噂のchatGPT活用に挑戦!非現実的な質問から、噂の都市伝説、今さら聞けないあんなコトやこんなコトをドシドシ投げかけちゃうコーナーを設置しました♪回答文はchatGPT原文をそのまま掲載。いったいどんな回答を出してくるのか、ぜひ読んでみてくださいね。突飛な質問にも真面目に答えてくれるchatGPTどうでしたか?突拍子もない質問はもちろん、どんな問いにも具体的な答えをくれるところはさすがAIですよね!今後も面白い質問を編集部からchatGPTに投げかけていくので、乞うご期待です♪あわせて読みたい🌈【chatGPTに聞いてみた!】上杉謙信が天下統一したら日本はどうなっていた?
2023年05月20日NHK大河ドラマ「どうする家康」で“本多忠勝”を演じる山田裕貴が“市”役の北川景子と弾ける笑顔のWピースオフショットをアメーバオフィシャルブログと自身のInstagramにアップ。ファンから反響が相次いでいる。ドラマ・映画問わず数々の注目作に出演している山田さんは、北川さんとは松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」と、北川さんが主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」で共演中。「どうする家康」第4回「清須でどうする!」の放送後に、「#どうする家康 来週もよろしくお願いします!青南大学法科大学院…じゃなくて清洲城!」と呼びかけ、「明日は #女神の教室 第4話現代ではロースクールに勤めている2人」とハッシュタグで触れながらSNSを更新。続けて「【※流れ 】」とつづり、「日曜、大河ドラマ『#どうする家康 』見る(北川景子さんも登場)↓月曜、月9ドラマ『#女神の教室 ~リーガル青春白書~』見る↓0時から毎週月曜の #山田裕貴ANNX」と改めて自身が出演するドラマやラジオなど日曜から順に紹介した。この投稿にファンから「ドラマ両方見ています」「展開が楽しみ」「素敵」「ノリノリ」「北川景子さんと時代を越えても共演しているのが、ご縁だなぁ」「日曜日からのルーティン始まりました!」といった声とともに、「なんかもう忠勝様とお市様が生まれ変わって、藍井先生と柊木先生として出会ったかのように見えてきました」「忠勝様と藍井先生は頑固そうなところが似てるかもしれません」「あおい先生とひいらぎ先生タイムスリップですか?」「2日連チャンでお2人を観れて最高」など、大河と月9ドラマを楽しんでいるファンからの反響も上がっている。【第4話あらすじ】藍井(山田さん)ゼミ・通称“藍井塾”の選抜テストが急遽前倒しで実施されることに。藍井ゼミに何としてでも入りたい学生たちは、柊木(北川さん)の授業そっちのけでテスト対策に夢中。柊木は藍井に「まったく授業にならない」と抗議するが…。「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」は毎週月曜21時~フジテレビ系にて放送中。大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜20時~NHK総合テレビにて、毎週日曜18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2023年01月30日ニッポン放送とストーリーレーベル「ノーミーツ」が、舞台『背信者』を2023年3月に東京・下北沢の本多劇場で上演することが31日、発表された。会えない時代に生まれ、「オンライン演劇」をはじめ、様々な方法で演劇やエンターテインメントの新しい物語と新しい届け方に挑戦してきた「ノーミーツ」。今回は、初のリアルでの舞台作品の上演となる。作・演出は第65回岸田國士戯曲賞ノミネートの小御門優一郎氏(ノー ミーツ)、プロデューサーは石井玄氏(ニッポン放送)が担当。2人は2022年3月にニッポン放送で上演した生配信舞台演劇ドラマ『あの夜を覚えてる』に続くタッグとなる。また、同作に出演するメインキャストのオーディションが開催されることも発表された。オーディションの応募条件は、満18歳以上の男女(経験不問)、同作の稽古(2023年2月1日〜3月1日のなかで計20日程度を予定)・劇場リハーサル(2023年3月2日〜3月3日)・本番(2023年3月3日〜3月8日)のスケジュールに参加可能なこと。オーディションの応募締め切りは、9月10日23時59分まで。■小御門優一郎氏/ノーミーツ(作・演出)コメントなんと、あの本多劇場で演劇が出来ることになりました。他ならぬ僕が一番驚き、震え慄いております。誰もが一度は憧れる、素晴らしい劇場です。一人の演劇を志す者として、全身全霊でもって今回の作品に臨む所存でございます。企画は、いつかまた舞台を作れることになった時のためにと、温めていたものがありますので、それをぶつけさせてもらいます。タイトルは、『背信者』。 2020年に「ノーミーツ」を立ち上げ、僕は一度純然たる舞台演劇から離れました。しかしその後のオンライン配信を主軸とした活動の中で、逆に見えてくることもありました。そして、僕の中で長年のテーマである「真実と虚構」。そのあたりのことを、ギュッと詰め込んだ作品にする予定です。大変心強いことに、『あの夜を覚えてる』を一緒に作り上げたニッポン放送さんとまたタッグを組ませていただけることになりました。僕は今回、あくまで「舞台演劇」を作るつもりです。それでも何か、この座組みで作るからこそ出来る、新しい要素も入れ込みたいと思っています。つまり、すべての作品製作 はすべからくそうであるのですが、この公演も例外ではなく、未知なる表現への挑戦になるということです。そ んな試みにご一緒できる方々を、キャストオーディションという形で募らせていただきます。少しだけネタバレ をすると「メディア」がモチーフの物語になりますので、普段メインで活動されているジャンル問わず、たくさん のご応募いただければ幸いでございます。何卒、よろしくお願い申し上げます。■石井玄氏/ニッポン放送(プロデュース)ニッポン放送とノーミーツで舞台をつくることになりました。会場は本多劇場です。本多劇場といえば、佐久間宣行さんと初めて番組イベントを開催した場所です。演劇が好きな佐久間さんが、あの本多劇場に一度は立ってみたいといおしゃったことで、本多劇場を使わせていただきました。今度は、ノーミーツの初めての舞台を一緒につくります。僕にとっても初めて本格的に関わる舞台です。初めてで本多劇場を使わせていただけるのは、本当に光栄です。ノーミーツと一緒だと新しいことにはチャレンジすることになると思うので、どんな作品になるのか、今から楽しみです。なので、舞台が初めての方でも、経験豊富な方でも、大歓迎です! 是非オーディションにご参加ください。
2022年08月31日永瀬廉主演「新・信長公記」の2話が7月31日オンエア。本多忠勝が信長のために作ったハート型卵焼きに「完全に信長くんに惚れてる」「愛が重い」などの声が上がる。また秀吉役の西畑大吾(なにわ男子)の演技を評価する投稿も続々と寄せられている。織田信長、徳川家康、豊臣秀吉ら誰もが知る戦国武将がクローン化され、高校生として銀杏高校に大集結。クセ者揃いの英雄たちが学園のてっぺんを目指して大暴れするストーリーが展開する。学校内にも関わらずいつも干し柿やスルメを食べている銀杏高校特進クラス1年の織田信長を永瀬さんが演じるほか、明治以前の歴史が忘れられた時代には珍しく戦国武将に詳しい日下部みやびには山田杏奈。人たらしの天賦の才を持ち、みやびにアプローチしてくる豊臣秀吉に西畑さん。喧嘩最強の男だが乙女な一面も持つ本多忠勝に阿部亮平。コスプレ好きで料理も得意な独眼竜男子の伊達政宗に三浦翔平。熊本弁を話す漢気あふれる勇猛果敢な加藤清正に須賀健太。頭脳明晰でライバルたちの策略を鋭く見抜いていく黒田官兵衛に濱田岳。話し合いで物事を解決しようとする性格の上杉謙信に犬飼貴丈。真面目そうだが関西有数のギャングチームに入っていた明智光秀に萩原利久。「風林火山」の旗を掲げた電動キックスクーターが愛車の武田信玄に満島真之介。転校生として特進クラスへ入学してくる徳川家康に小澤征悦といったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。特進クラスに転校生がやってくる。サングラスをかけクラスメイトを“ゴミ”扱いするその転校生は、自らを徳川家康と名乗る。その風貌に特進クラスの教室の中では「15歳に見えない」というささやきが聞こえる。一方「旗印戦」を“奥深い心理ゲーム”と考える秀吉は「信玄を倒そうと集まった他校のヤンキーを倒したのは俺」と堂々と嘘をつく。そしてみやびに「もしかしたら秀吉は強いかも」という意識を少しでも植え付けられたら、他の生徒たちが旗印を出すことに慎重になると自らの作戦を明かす…というのが今回のストーリー。調理実習で本多はハート型の卵焼きを作り、信長に食べてもらう。口にした信長は「なかなかに旨いではないか」とその味を褒め、「貴様も食べてみろ」と本多にも勧める。そんな2人のやり取りに「本多完全に信長くんに惚れてるww」「本多たん、楽しそうねぇ~」「本多くん、しんしんのヒロインやろ」「愛が重いのよwww」などの声が。また当初は人たらしの才を利用して他の武将たちを上手く使っていたが、加藤清正との勝負の時は意を決し“直接対決”を決める秀吉。その表情の変化に「覚醒した秀吉、大吾くんの演技は惹き込まれますね」「秀吉くん回最高だった!西畑くんの演技を堪能して満足」と、西畑さんの演技を評価する声が上がるとともに、幼い頃に信長と秀吉の間に接点があったことも判明。2人の関係性にも「秀吉くんと信長様の幼少期にも感動した」「今回の信長様と秀吉くん最高すぎたね……!」といった反応が寄せられている。【第3話あらすじ】「旗印戦」ランキング1位の武田信玄1分で倒した徳川家康。クラスメイトの武将たちは信玄の空席を見ながら、家康の次のターゲットはランキング2位の豊臣秀吉なのではないかと話をしている。そこへ松葉杖をついた信玄が姿を現す。すると家康は自分の靴を磨くように命令。言葉を失う信玄に代わって靴を磨いたのは明智光秀だった…。「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」は毎週日曜22:30~日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年08月01日ゴツプロ!『十二人の怒れる男』が、5月13日に東京・本多劇場にて開幕。前日夜に公開されたゲネプロの様子をレポートする。なお本記事はネタバレを含んでいるので、鑑賞前の読者は注意して欲しい。テレビドラマ(1954年)として放送され、舞台化・映画化(1957年)もされている本作は、アメリカの脚本家レジナルド・ローズの代表作だ。日本でもさまざまなキャスト・スタッフが挑み、数多くの上演版が存在している不朽の名作を、今回はゴツプロ!初参加の西沢栄治による演出で立ち上げる。会場入りして驚いたのは、四方を客席に囲まれたオープンステージ。舞台空間を額縁のように切り取ったプロセニアム形式が主流だった本多劇場で初めての試みだという。父親殺しの容疑で起訴された少年の罪について、年齢や境遇の異なる12人の陪審員が自分のプライドや信条をもとに審議しぶつかり合う。観客はプロレスのリングや相撲の土俵をイメージさせるこの“コロッセオ”(円形闘技場)で、12人が交わす言葉と感情の応酬を見守るのだ。有罪・無罪を問わず、判決は全員一致でなくてはならない。誰もが少年の有罪を確信する中で、陪審員の一人が「もし我々が間違えていたとしたら」と異議を唱える。少年に不利な証言の疑わしい点を再検証するよう彼が働きかけると、他の陪審員が抱えるさまざまな思い込みや先入観、無関心が浮き彫りになっていく。最終的に全員が無罪に転じる法廷劇の金字塔であることは広く知られている。だからこそ、議論の来し方行く末を通じて炙り出される男たちの“生き様”がどのように立ち上がっているか──。そこが鑑賞のポイントになるだろう。この点において、演出の西沢やゴツプロ!主宰の塚原大助(4号)をはじめとするカンパニーは奇をてらうことなく、硬派なクリエーションに徹した。たとえばそれは、発話している相手に対する“体の向き”に表れる。劇中で偏見にまみれた男が総スカンを喰らい、冷戦沈着で論理的な4号を除く全員から背を向けられるシーンがある。この時ばかりは他人の言動にすぐ同調する男、持論を押しつける男、少年と同じスラム街出身の男、早く議論を終わらせたい男たちが全員一定のモラルで抗議の意を示していた。議論への熱意や少年に対する印象にそれぞれグラデーションのあった一同が見せる良心に、思わず胸を掴まれた。キャストは塚原(4)のほか、ゴツプロ!メンバーの浜谷康幸(11)、佐藤正和(7)、泉知束(8)、渡邊聡(1:陪審員長)、44北川(6)に加えて、関口アナン(5)、三津谷亮(12)、劇団桃唄309の佐藤達(2)、椿組の木下藤次郎(守衛)、山本亨(3)、ワハハ本舗の佐藤正宏(10)、文学座の小林勝也(9)がキャスティングされている。上演時間は約105分(休憩なし)。公演は5月22日(日)まで。チケット販売中。取材・文:岡山朋代※(カッコ)内の数字は、役名となる陪審員の番号
2022年05月13日キ上の空論#15『朱の人』が2022年4月13日(水)~4月17日(日)に本多劇場(東京都世田谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて2/23より一般発売開始予定です。カンフェティにて2/23(水・祝)11:00より一般発売開始 公式Twitter おしゃべりだった兄の話をしようと思って、兄は1999 年の夏に、はじめてセックスしたらしくって、それは全然好きな女じゃなかったらしいんだけど、見栄を張る為だけに、その、“いたした”らしくって。見栄が兄のだいたい全部だったので・・・そう、それで、中学2年生の兄は底抜けに明るい男で、制服のズボンをケツまで落として、父のマルボロをくわえて、それは僕からしたら『無敵』だった。あの時は本当に、兄は世界の中心だったと思うんです。それで、兄が高校1年生の時、ええ、演劇に出会ったのが、兄の不幸の始まりでした。先に言っておくと、兄はこの先、壊れます。それで、あともう一つ言っておきますと、これは「演劇」の話ではなくて、まずそれは違くて、まずこれは、「兄」という「人間」の話で。壊れていく「兄」と、滅んだ「僕」と。あと、兄に関わった、兄を愛したり、憎んだりした「周りの人達」の。まぁ別に大した話じゃありません。公演概要キ上の空論#15『朱の人』公演期間:2022年4月13日(水)~4月17日(日)会場:本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)■出演者村田充 / 藤原祐規 / 久下恭平 / 竹石悟朗 / 富田麻帆 / 佃井皆美 / 岩井七世 / 齋藤明里 / 林勇輝 / 櫻井紗季 / 藍澤慶子 / 陽和ななみ / 平山佳延 / 片瀬成美 / 福井夏 / シミズアスナ / 井筒しま / 三濃川陽介 / 木村圭介 / 林竜三■スタッフ脚本・演出: 中島庸介(キ上の空論) / 音楽: 堀山俊紀 / 舞台監督: 住知三郎 / 照明: 若原靖 / 音響: 谷井貞仁(ステージオフィス) / 舞台美術: 愛知康子 / 衣装: 梶山ゆめ乃 / 制作: 吉田千尋(LUCKUP) / 演出助手: 保坂麻美子 / 宣伝美術: 藤尾勘太郎 / グッズ写真: 山岸和人 / ヘアメイク: 道海梨乃 / 舞台写真: 市川唯人 / web: ブラン・ニュー・トーン(小林タクシー・阿波屋鮎美) / プロデューサー: 中島庸介(キ上の空論) / 後援: カンフェティ / 協賛: ELPIS / 企画・製作・主催: キ上の空論【協力】: アミュレート、アルファセレクション、イトーカンパニー、ウイントアーツ、オリオンズベルト、キューブ、サンズエンタテインメント、サンミュージックプロダクション、ステージオフィス、スペースクラフト・エージェンシー、ゼスト、手塚宏二事務所、ブラン・ニュー・トーン、ミレニアムプロ、モノガタリ、ヤザ・パパ、LUCKUP、柿喰う客、絶対♡福井夏、しあわせ学級崩壊■タイムテーブル4月13日(水)19:004月14日(木)19:004月15日(金)14:00/19:004月16日(土)13:00/18:004月17日(日)13:00※開場は、開演の30分前■チケット料金全席指定:6,700円(税込)U−25:4,500円(税込)※25歳以下対象、一般販売のみ■団体概要キ上の空論2013年12月旗揚げ。中島庸介の舞台芸術を創造する場所。言葉遊びや韻踏み、擬音の羅列や呼吸の強弱、近年では若者言葉や方言など、会話から不意に生まれる特有のリズム〈音楽的言語〉を手法に『ありそうでなさそうな日常』を綴る。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月17日M&Oplaysプロデュース、岩松了作・演出による舞台『いのち知らず』が、本多劇場にて開幕した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。これまで松雪泰子主演『そして春になった』、東出昌大主演『二度目夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplays×岩松了作品。待望の新作となる本公演では、勝地涼と仲野太賀を主演に迎え、山間の研究所を舞台に書き下ろした。舞台は、とある山間にある研究所。その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役は勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には仲野太賀。もうひとりの年嵩の門番モオリ役には、光石研、ロクとシドのと共に番屋で暮らすことになるトンビ役に新名基浩、施設の監視役的存在の安西役に岩松了が出演、脇を固める。勝地涼の「次は太賀とやりたいですね!」の一言がきっかけで実現し、岩松の世界を愛してやまないふたりが、絶対に素敵な舞台を観客に見せたいと豪語する本作。ひとりの男が発した一言をきっかけに、夢を追う若者ふたりの過去、現在、そして未来が暴かれていく。美しい台詞とともに、岩松ワールドにどっぷりと浸かってほしい。以下、岩松と出演者からコメントが到着した。<コメント>●作・演出・出演:岩松了 コメント今回は女優のいない、男っぽい芝居を突き詰めた、初の男性のみの作品です。いつもと違う脚本を書いているような、霧の中をさまよっているような、そんな感覚で書き上げました。主演2人は本当に素晴らしく、光石さんもやればやるほど味が出る演技で、新名くんも日々成長していくし、稽古中も日々楽しかったです。今回私は重要な役どころを演じるので、しっかりセリフを覚えなければ!と。少ない人数で人間性を醸し出す、見ごたえのあるセリフ劇です。テーマである「いのち」「友情」をどう演じるのか。演者の吐く言葉を体感してください。●勝地涼 コメントキャスト5人の絆を日々感じながら稽古を重ねてきました。横にいるのが太賀で本当によかった!ピュアなロク、まっすぐなシド、愛に飢えたモオリと様々な男たちが描かれた今作は、読めば読むほど深みにハマって。やっぱり岩松さんは天才です。男の友情の中にある嫉妬に共感する部分もあるかと思います。その瞬間、そのシーンの関係性やこだわりを体感していただきたいです。観劇後の帰り道に、ふと自分にフィードバックしてくる作品になっています。楽しみにしてください。●仲野太賀 コメント1つ1つやるべきことを日々習得してゆくというあっという間の稽古でした。今までの演劇経験の中でも一番セリフ量が多かったのではないかと思うくらい大変でしたが、一つのシーンを作るのに勝地さんともたくさんディスカッションしながら同じ方向をむいて密度の高い時間を過ごせました。お芝居しやすい本多劇場でお客様の前で演技できることに役者として興奮すると共に喜びをかみしめています。ぜひ生で体感できるお芝居を存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。●新名基浩 コメントあっという間の稽古期間でした。なかなかない男性5人の芝居に身が引き締まる思いです。主演の2人からはこの作品にかけるエネルギーを日々感じております。稽古後に、光石さんと芝居の話をしながら帰る時間がとても貴重でした。母と子の独特なねじれた関係性や距離感を感じながら演じていきたいと思っています。見ごたえのある5人芝居、生のやり取りをぜひ劇場でお楽しみください。●光石研コメント初日が目の前に迫っているので、今はやるしかない!という気持ちでいっぱいです。5年振りという久々の舞台ですので、一から始める感覚でドキドキしたり怖かったり色んな感情が折り重なっていました。5人芝居という事でセリフ量も多く共演者の若い瞬発力や順応性についていくのがとても大変でしたが、とても勉強になりました。カップルのような主演二人の掛け合いがとても魅力的な作品です。その二人をおせっかいでかき乱すのを楽しんでもらえたら嬉しいです。【公演情報】M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) @本多劇場■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) @ 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) @島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) @山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) @熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) @JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) @日本特殊陶業市民会館ビレッジホール公式ホームページ: 主催・製作:(株)M&Oplays
2021年10月22日俳優・小沢道成、たったひとりで本多劇場に立つ俳優・小沢道成が、「ひとり芝居」で本多劇場に挑戦する。演目は、今回で4度目の上演となる代表作『鶴かもしれない』。2014年、明大前の小さなギャラリーで初めて上演。その後、2016年にOFF・OFF シアター、2020年に駅前劇場と、劇場が変わるごとに着実にスケールと深みを増してきた本作が、いよいよ演劇の聖地・本多劇場に降り立つ。本作の見どころは、童話『鶴の恩返し』をベースにした、犠牲的な女の愛。命を助けてくれた男のために自らの羽をむしりとって機(はた)を織る鶴のように、愛する男のために女は尽くす。その生々しい恋愛心理を、ユーモアとアイロニーに満ちた台詞で、時に鋭く、時に滑稽に描き出し、観客の共感を誘う。そして、もうひとつの見どころが、ラジカセを使った遊び心あふれる演出。小沢は3台のラジカセに台詞を吹き込み、それと会話をすることで、女と男のやりとりを表現する。一風変わった「ひとり芝居」のスタイルは、今回も健在。そこに本多劇場ならではの新たなギミックを盛り込むことで、自らのライフワークとなっている本作を2022年仕様にリブートする。小沢は、客席数300席超の本多劇場にひとりで立つことに対し、「この先行きが見えない状況の中で、たったひとりで本多という大きな劇場に立つ。そうやって挑戦する姿が、誰かの勇気になれば」と意気込みを述べる。また、今回の発表に合わせて、メインビジュアルを公開。さらに本日より、本多劇場への挑戦の1年間を記録したドキュメンタリー映像『メイキングかもしれない~小沢道成の創作活動に密着~』がYouTube( )にて定期配信される。監督を務めるのは、映像ディレクターの谷口恒平(『おっさんのケーフェイ』『カーテンコールのはしの方』)。谷口が小沢に密着し、創作の過程を発信していく。小沢はこの取り組みについて、「演劇に興味はあるけど、身近に創作をしている人がいなくて、なかなかノウハウを蓄積できない若い人も多いと思います。こうして創作の現場を開示することで、演劇界だけでなく、これからのものづくりにかかわるすべての方に少しの刺激と少しのヒントになれば」と意図を明かす。小沢は過去公演の『夢ぞろぞろ』でも「U18応援チケット」と銘打ち、18歳以下のチケット代を0円にするなど、次世代が気軽に演劇にふれられる機会を積極的に創出してきた。今回のYouTube配信も、そんな小沢らしいアイデアと言えそうだ。『鶴かもしれない2022』の詳細なスケジュールは、2021年秋頃に発表予定。小沢自身は、8月13日より駅前劇場にて新作『オーレリアンの兄妹』を上演する。『オーレリアンの兄妹』はシンガーソングライターでもある中村 中とのふたり芝居。童話『ヘンゼルとグレーテル』をモチーフにしているなど、『鶴かもしれない』にも通じる小沢らしい世界観となっている。文:横川良明 ストーリー―――東京の繁華街の真ん中で泣き崩れたひとりの女通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかけるある日、若者のもとに感謝を伝えにその女がやってくる女は、「あなたの為ならなんでもします」と若者に告げる―――2つの物語が交差する時、〝鶴かもしれない女〟の機を織る音が鳴り響く。<公演情報>小沢道成ひとり芝居『鶴かもしれない2022』作・演出・出演:小沢道成公演期間:2022年2月23日(水)~27日(日)会場:下北沢・本多劇場EPOCH MAN 『オーレリアンの兄妹』作・演出:小沢道成音楽:中村 中出演:中村 中 小沢道成公演期間:2021年8月13日(金)〜8月22日(日)会場:下北沢・駅前劇場お問合せ:epochman.info@gmail.comHP: : @MichinariOzawa()YouTube: 主催:EPOCH MAN
2021年08月04日勝地涼&仲野太賀を主演に迎えた舞台「いのち知らず」が10月22日(金)〜11月14日(日)まで、東京・本多劇場にて上演されることが決定した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。本作は、これまで松雪泰子主演で『そして春になった』、東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplaysと劇作家・岩松了がタッグを組む新作。山間の研究所を舞台に、その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役に、映画『アンダードッグ』では芸人とボクサー役を演じ分け、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)ではコミカルな刑事役と、幅広い作品で存在感を発揮している勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役、ドラマ『家族募集します』(TBS)ではおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる、仲野太賀が決定した。もう一人の年嵩の門番モオリ役には、映画『ヒミズ』や、『アウトレイジ ビヨンド』、『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京)など映画・ドラマ・CMに出演、今作が5年振りの舞台となる名バイプレーヤー、光石研。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『宮本から君へ』、岩松了作・演出舞台『空ばかり見ていた』にも出演し、個性的な演技で魅了する新名基浩、また、映画『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ)など、俳優としても活躍中の岩松了が出演、脇を固める。二人の若者の夢とそれを傍観している一人の男。謎の研究室で繰り広げられる陰謀。「いのち」とは、「友情」とは。最高の実力派俳優陣で贈る、男性キャスト5人だけのサスペンスに期待してほしい。◆作・演出・出演 / 岩松了 コメント今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。どうぞご期待ください!■勝地涼 コメントこの状況下の中、再び本多劇場の舞台に立てることに身が引き締まる思いです。2年前に岩松さんの舞台に出させていただいたときに、「次は太賀と一緒にやりたいですね!」とお話させて頂いたことが実現し、とても嬉しく、そして緊張もしています。稽古はこれからですが、男だけの5人芝居、あらすじを読むだけでもワクワクします。劇場という同じ空間で、【生】のお芝居を体感しにきて下さい。■仲野太賀 コメント「いのち知らず」に出演が決まり、とても興奮しています。岩松了さんの演劇には魔力があります。戯曲に取り憑かれては、溺れてしまいかねない。しかし、没頭しながら舞台に立っている時、何よりも役者としての喜びを感じるのです。またご一緒出来ることを心から嬉しく思います。勝地さん、光石さん、新名さん、そして岩松さんと共に、素敵な作品になるよう頑張ります。とにかく、開演が今から待ち遠しいです。どうか宜しくお願いします。■新名基浩 コメント岩松さんとご一緒させていただくのは今回で3度目になります。前回、2年前に参加させてもらった舞台以降またいつかは…という気持ちが強かったので、お声かけいただいたときは本当に嬉しかったです。5人芝居でどんな『いのち知らず』になるのか。今から稽古が待ち遠しいです。■光石研 コメントまだコロナ禍前の新年会。いつもの気心知れたメンバーで盛り上がっていた。くだらない四方山話しで大笑いしていたら、横から突然、岩松さんが「光石君、来年芝居やらない?」と捲し立てた。笑いながら振り向いた僕は思わず「はい、いいですよ」と言ってしまった。あたかもその話の流れの中のごとく。さすがの岩松タイミング。決まったからにはやるしか無い。共演の皆さんには迷惑かけるだろうが、お構い無しに楽しむつもりだ。【公演情報】M&Oplaysプロデュース「いのち知らず」作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) 本多劇場チケット発売日:2021年8月28日(土)■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) 島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) 山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) 熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール主催・製作:(株)M&Oplays
2021年07月20日「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」こう発言したのは、立憲民主党の本多平直衆議院議員(56)。5月10日に同党法務部会のワーキングチームが、刑法の性犯罪規定を見直す議論を行なった際に述べた言葉だ。この出来事を最初に報じたのが6月4日の産経新聞。3日後の7日に冒頭の発言主が本多氏だと判明した。各紙によると、外部講師が、性行為への同意を判断できるとみなす年齢を「現行の13歳以上から中学卒業後の16歳に引き上げるべき」と主張。すると本多氏が冒頭のように反論し、「成人と中学生が恋愛関係になるのはあり得る。罰するのは望ましくない」とも述べたという。この発言が物議を醸し、本多氏は7日夜に謝罪コメントを発表。「刑事処罰の議論では、限界事例についての検討や、特異な例外事例の存在など緻密な検討が必要だと考えました」と釈明し、そのうえで「私の発言は、例外事例としても不適切であり、おわびして撤回いたします。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した。■枝野氏、蓮舫氏らはダンマリ……そんななか本多氏の処分についても、波紋が広がっている。各紙によると、ワーキングチームの座長・寺田学衆議院議員(44)は7日、記者団に向けて「発言したとみられる議員本人から『そのようなことを言ったという正確な記憶はない。ただ、もし発言していたとしたら、伝えたかった真意ではなく、撤回したい』と説明があった」とコメント。撤回の申し出を理由に、冒頭の本多氏の問題発言は記録から削除したという。また同党の福山哲郎幹事長(59)は7日午後、記者団に向けて「議論の中での話であり、本人が『その言葉については言い過ぎで撤回する』と言っているので、それで良いのではないか」と“擁護”し、氏名を公表しない意向を示していた。問題発言をした張本人が本多氏だということが公になると、福山氏は本多氏に「口頭で厳重注意した」と発表するにとどまるのみだった。「本多氏が自ら名乗り出るまで、寺田氏も『誰が話をしたかは福山幹事長含め、判断をいただくことだと思う』と記者からの質問をはぐらかしていました。また同党代表の枝野幸男氏(57)や蓮舫氏(53)、辻元清美氏(61)もこの件について触れていません。なかでも蓮舫氏といえば、菅義偉首相(72)や与党議員の発言についてTwitterで舌鋒鋭く批判することで知られています。例えば19年5月に自民党の桜田義孝議員(71)が『子どもを最低3人くらい産むように』と発言した際も、《論外》や《だめだ。朝から嫌な気持ちがおさまらない》などと連投ツイートするほどでした。今回の“ダンマリ”は、身内贔屓のようにも受け取られかねません」(全国紙記者)問題発言をした議員名を非公表にしようとし、口頭での厳重注意だけで済ませるなど、幹部の“大甘処分”に疑問の声が上がっている。《立憲民主党は身内に甘すぎないか?》《身内の議員の失言だと厳重注意で済む程度の甘さなんですか、政府与党が失言する時は平気で議員やめろコールなのに》《他党に厳しい蓮舫さん、今回のは自党でも厳しく追及された方がいいかと。発言取り消すで終わる問題ではないですのね?あなたがいつも言っていたセリフを思い出してください》
2021年06月08日「劇場の灯を消すな!」第3弾が、 宮藤官九郎と細川徹が演出する本多劇場編に決定した。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第3弾は、 宮藤官九郎と細川徹を総合演出に迎え、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集」を制作することが決定した。番組内容の一部も明らかとなり、 『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場の劇場案内や、 小泉今日子と皆川猿時による朗読劇が展開される。 さらに、 今回の企画決定に併せて、 本多劇場チーフ・大岩正弘氏からコメントが寄せられた。●本多劇場チーフ 大岩正弘コメント前代未聞の事態に困り果て、 右往左往してみるも、 結局は「沢山のお客様に来てもらいたい」というシンプルな、 そして昔から変わらない思いだけが炙り出されてきた、 この数カ月でした。お客様をお迎えする場所を守る。 演劇人たちが自由に表現する舞台を守る。 38年前に個人で劇場を作った本多一夫の思いに立ち返ることが出来たと、 憎きコロナ禍もプラスに考えてみましょうか。本多劇場と大人計画、 鬼に金棒だと自負させていただき、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編」にワクワクしています。■番組情報劇場の灯を消すな!本多劇場編特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集9月26日(土)午後3:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]総合演出:宮藤官九郎、 細川徹<放送内容(一部)>『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場劇場案内出演:皆川猿時朗読出演:小泉今日子、 皆川猿時収録場所:本多劇場公式サイト:
2020年07月27日本多劇場グループ PRESENTS『DISTANCE』のソーシャルディスタンス囲み取材が1日に東京・本多劇場で行われ、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎、本多劇場グループ代表の本多一夫、永島敬三、井上小百合、入江雅人、企画・脚本・演出の 川尻恵太、御笠ノ忠次が登場した。今回の取材は同グループが、1日より営業を再開することから実施。コロナウイルス感染の危険性が未だある中、劇場の活動再開 第一弾として、1日〜7日の1週間、ひとり芝居の無観客生配信を毎日 日替わりで行っていく。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正 清水宏、鈴村健一、永島敬三が出演する。この日は「ソーシャルディスタンス囲み取材」として、取材陣はマスク+フェイスシールド、検温、手指の消毒を施し、座席も1〜2席ずつ離した上で席と席の間に衝立を設置された状態に。さらに登壇者たちも距離を保った上で取材に応えることになった。すでに配信を終えた役者陣は、「客席にお客さんがいないのは寂しいなと思ったんですけど、配信の向こうでいろんな想像力を使って見てくださったと思っていた」(永島)、「本当に楽しかったです。こういういろんなことが苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたということが自分の人生にとって大きな出来事になるだろうなと思っていたんですけど、ただただ楽しんでしまった」(井上)、「演劇というものはなかなか敷居が高いので、こういう配信の形で日本中の人が見れる環境があるので、面白いと思って劇場に足を運んでくれたら、いいんじゃないかなと思います」(入江)とそれぞれに振り返る。井上は改めて「真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見てきてくれたことが、どれだけありがたかったことかというのをすごく実感しました」と感謝し、「今皆さんがいろんな気持ちを背負いながら生きてる状況だと思うんですけど、それでも誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなって思う貴重な時間でした」と語る。一人芝居も初めての上、稽古も極力リモートという状況で、「今までの舞台だったら何ヶ月もかけて舞台を作っていくというやり方をしてたので、初めてづくしで、大丈夫kなあという部分があったり、一昨日くらいに友達の前で号泣して」と告白。「『これ面白いよ』と気を紛らせて映画を見せてくれたんですけど、それが面白くなかったから余計に泣いた」と笑わせつつ、「確実に自分が成長したのを実感できましたし、もっと挑戦していきたいなと思いました」と意欲を見せる。号泣の理由については「セリフが詰まったら全て自分のせいだし、誰もフォローしてくれないし、今までは舞台上に何人かいたのにたった一人で立つのが未知だったので、よく分からなくて泣きました」と明かした。総支配人の本多愼一郎は、「やっと今日演劇を見れた、その一言です。何も言うことはありません」と感無量の様子。「みなさんに感謝しかないです。やはり劇場というのは常にいろんな人が集まっていろんなことを集まって創作する場所」「1日でも早く集まっていただいて、演劇活動を再開できるようにと思って今日までやってきました」と心境を吐露する。「最初は無観客から始めまして、少しずつお客様に来ていただけるような環境を作りながら、いつかはわからないですが、100%のお客様を入れられるまで安全対策を行いまして、経営をしていきたい」と指針を示し、「生で演劇を見るという価値は今後とも変わらないですし、今回の配信が今後収入面でサポートしてくれる形になる」と新たな展開にも希望を見せた。
2020年06月02日ついに緊急事態宣言が4月末まで延期になってしまった。すでに多くの公演が延期や中止になっている演劇界にはまだまだ厳しい日々が続きそう。せめてもの応援の気持ちを込めて刀ミュの配信作(dアニメストア、DMM.comで配信)をレビューする企画、ようやく3本目。ミュージカル『刀剣乱舞』〜三百年の子守唄〜(2017年公演)です。ちょうど「葵咲本紀」の無料配信の日に書いており、感慨無量です。前半、ややネタバレ気味、クライマックスは抑えめでお送りします。○■江戸幕府のために動くことになる3作目「阿津賀志山異聞」に登場した石切丸(崎山つばさ)が再び本丸に。今度は、にっかり青江(荒木宏文)、妖刀・千子村正(太田基裕)、蜻蛉切(spi)、物吉貞宗(横田龍儀)、大倶利伽羅(財木琢磨)の6振りで戦国時代へ。目的は歴史遡行軍によって江戸幕府が誕生しなくなることを阻止すること。3作目の刀ミュは、「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」とは構成をちょっと変えてきて、続いて見ていると不意を突かれる。冒頭は、前2作のような歴史の再現ではなく、本丸で石切丸と大倶利伽羅が語らうところからはじまる。そして、石切丸の回想という形式で物語が紡がれる。石切丸は手帳に回想録を挿絵入で記している。石切丸の似顔絵! でも、大倶利伽羅は「なれあうつもりはない」とすげない。そして回想へ――。妖刀・千子村正(太田基裕)がソロ「脱いで魅せまショウ」をシャウト気味に歌う。出てきたとき、天井から下りてくるキラキラの紫の電球がアナログながらシアトリカル。ロン毛で口調と仕草は女性的でも上腕二頭筋がむちむちに鍛えられているところが倒錯的。今回の刀剣男士の任務は、天文11年(1542年)、12月三河、岡崎城付近で消息を断ったにっかり青江(荒木宏文)と大倶利伽羅(財木琢磨)の救出。2振りは時間遡行軍の戦いに巻き込まれていた。ここでいつもの歴史の再現。だがそれは遡行軍によって歴史を変えられてしまう瞬間で……。徳川家康を生んだ松平家の家臣が次々討死し、滅びる寸前。でも、そこに希望の光が……。刀剣男士出陣の時の歌と乱舞は、石切丸・千子村正・蜻蛉切・物吉貞宗の4振りによる「鼓動」。新鮮だけど、ちょっとさみしい。このお預けプレイによって、あとで6振りが歌って乱舞する場面にいっそう喜びが増すというニクイ仕掛けとなっている。時間遡行軍によって破壊されてしまった歴史の再生のため、6振りは徳川家の家臣に扮し、にっかり青江と大倶利伽羅が行きがかり上、預かった赤ん坊・竹千代(後の家康)を育てることになる。○■刀剣男士が家臣を演じるという展開ネタバレになるが、石切丸は服部半蔵、にっかり青江は酒井忠次、千子村正は井伊直政、蜻蛉切は本多忠勝、物吉貞宗は鳥居元忠、大倶利伽羅は榊原康政に扮することになるが、いきなり6振りが家臣に変身するわけではなく、徐々に家臣になっていく。物吉貞宗は徳川家康の守り刀だったため赤ん坊に思い入れが深い。赤ん坊を胸に抱き、ねんねん……と子守唄「瑠璃色の空」をやさしく歌う。タイトルが「三百年の子守唄」というだけにこの歌が全編を彩っていく。赤ちゃんが出てくるだけでこんなにも雰囲気が変わるものなのだなあとほうっとなる。刀剣男士たちに芽生える小さきものへの愛情。歴史を守るために斬るということよりも、刀剣男士たちが生命を育んでいく。石切丸と蜻蛉切と物吉貞宗が歌う生命を尊ぶ「希望の源」のときの3振りの声のなんと澄んだことよ。守り刀としてまた幸運を司る物吉貞宗が竹千代への愛情が深いことは当然だが、クールに見えて意外と面倒見のいいのがにっかり青江。意外なことに、にっかり青江が面倒を見ていたという石切丸のナレーションに審神者(観客)が沸く声が配信では収録されている。「食べてしまおうかな」のにっかり青江のセリフでも審神者は沸く。蜻蛉切は大きな身体で父親らしい。大倶利伽羅と千子村正だけまだ竹千代に関わらない。千子村正「ふたりで一緒に暮らしませんか」大倶利伽羅「馴れ合うつもりはない」ここでも審神者は沸く。大倶利伽羅と千子村正のコンビプレーには何度もくすぐられた。○■演技論にも通じるセリフが響くそして、あっという間に10年が経過!天文20年(1551年)駿府、ちょっとさみしん坊な竹千代を物吉貞宗とにっかり青江が励ます。ここで物吉貞宗が「かあかあ ゲコゲコ」と、「きらきら」(「阿津賀志山異聞」より)を歌うのがかなりうれしかった。さらに「かざぐるま」の歌とともに、竹千代が刀剣男士に剣や学問を習いながら成長していく。歌に合わせて剣や勉強をするスケッチ描写のなかで舞台の奥から少年、青年……と俳優が現れて、バトンタッチするように入れ替わっていくところはアナログならではのスマートな見せ方。天文24年(1555年)竹千代、13歳。元服 松平元康と名を改める→永禄2年(1559年) 長男・信康誕生と、どんどん月日は流れ約20年が経過。さらに永禄3年(1560年)桶狭間の戦い、敵は織田信長。いよいよ合戦!今回は、長い年月をかけて歴史の流れのなかで生き家康を慈しみ育て、その家康の嫡男・信康まで育て、その父と子の悲劇を見届けることが物語の中心になっていることは揺るぎないが、興味深かったのは、その流れの中に演技論のようなものがさりげなく盛り込まれているように感じたことだった。それは主として蜻蛉切に関する部分である。彼は主だった本多忠勝になりすましている。合戦前に「堂々とした演技ではないですか」と千子村正にからかわれ、「任務だから耐えているものの申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ」と気に病んでいた。悩みながら月日はさらに流れ、元亀元年(1570年)6月、浅井・朝倉、織田・徳川がぶつかり合う姉川の戦い。史実では本多忠勝が大活躍することになっている。それを踏襲しないといけない蜻蛉切は自分が演じることで主を冒涜しているんじゃないかという思いに苛まれる。ここで蜻蛉切を諭す物吉貞宗のセリフは、まるで演技論のように響いた。「別の存在なんです」「なろうと思わなくていんです」「忠勝さまへの思いを戦にぶつければいいんです」現実の話、俳優が歴史上のヒーローやゲームやアニメや漫画のキャラクターを演じるとき、おそらくこういう怖れを抱くのではないだろうか。とくにモデルのいない架空の人物を演じるときでさえ、台本に書かれた人物と自分が完全に同じ考えをもっているわけではないから、どうしてこの役はこんな行動に出るのか、こんなことを考えるのかと疑問を抱くことだってあるだろう。そういうとき俳優はどうするのか。「別の存在なんです」「なろうと思わなくていんです」「思いを戦(芝居)にぶつければいい」……のかもしれない。蜻蛉切と物吉貞宗のやりとりにそんなことを思った。子育てを意外と楽しんでいるにっかり青江の「興味のないこと苦手なことに手を出すのも悪くはない」というセリフも、得意じゃない役をやってみるのも悪くないというふうにもとることができそう。ただこれはべつに、このキャストがキャラに合っている、合ってないという意味ではまったくない。すごく合っていると思う。3次元の肉体をもった俳優たちが2.5次元化するために、いかに身体と技術を極めているかと思いをいたすたび感動を覚えるばかりなのである。物吉貞宗の言葉によって蜻蛉切が、ちゃんとしないと「あの人(本田忠勝)が歴史に残らない」「それは俺自身を許せん」と思い込んでしまうところが単純でかわいい。蜻蛉切は夢中で闘いながら歌う「ただ、勝つために」。「あの人」と歌うたび、その響きが切ない音がして、何度もリピートしてしまう。そこが配信の良さである。○■シェイクスピアをも連想させる「三百年の子守唄」では刀剣男士が6振りそれぞれの誰かとの関係が丁寧に描かれている。長い年月のなかで6振りが順番に誰かと深く関わって、歴史をつないでいくかのように。物吉貞宗とにっかり青江が竹千代(家康)を育て、蜻蛉切が本多忠勝を想い、大倶利伽羅が吾平と触れ合い、石切丸と千子村正が信康の人生に立ち会う。信康をあやすときは石切丸が子守唄を歌う。馴れ合わない一匹狼的な大倶利伽羅もついに榊原康政として徳川に参加。サムライになりたい農民・吾平(高根正樹)に剣を教えているうちに意外な感情が芽生えてくる。石切丸と剣を交えたとき「軽い」と言われてしまうのだが、石切丸が重心を低くした安定感のある殺陣に対して、大倶利伽羅はふわりと身を翻して軽やか。この違いも面白い。そんな大倶利伽羅の剣はやがて……。最後の最後で千子村正が井伊直政として参加。井伊家家臣・木俣の子孫である私としては思い入れもひとしおであった。余談はともかく。千子村正は徳川家と因縁深い刀である。ここで千子村正が徳川に参加することで歴史はどうなるのか(物吉貞宗に対する千子村正のセリフが好きです)。服部半蔵の役割を演じる石切丸の心中は……。長らく一緒に生きてきた刀剣男士たちが徳川家康と信康の顛末にどう向き合うのか。天正7年9月15日、運命の日がやってくるーー。「理由なんかどうでもいい歴史がそうだからそうする」「歴史の流れのなかで哀しい役割を背負う人もいるようだよ」このセリフも演技論っぽく思う。シェイクスピアのセリフにこういうものがある。「この世界すべてが一つの舞台、人はみな男も女も役者にすぎない。それぞれに登場があり、退場がある、出場がくれば一人一人が様々な役を演じる、(以下略)」(『お気に召すまま』より。松岡和子訳)歴史に存在する者たちもそれぞれの役割を懸命に演じているだけなのかもしれない。そして第二部。烏帽子をとると石切丸の雰囲気が全然違う。おなじみの歴史パートの方々の太鼓の演奏は、徳川家のセリフありだった。進化した太鼓の演奏のなかで刀剣男士がついに脱ぐ。上腕二頭筋披露大会。誰の筋肉のつき方が好みかじっくり見てしまう。また配信で見ると、劇場で肉眼で見るのとは違い、画面のなかに入った刀剣男士たちがほんとうに「刀」サイズに見えて愛おしさがさらに増すことに気づいた。
2020年05月08日8月7日に東大和市で開幕し、関西や九州、東北を巡って好評を博してきた舞台が、いよいよ東京・下北沢の本多劇場で本日8月28日に幕を開ける。渡辺えり率いるオフィス3○○(さんじゅうまる)の『私の恋人』。小説家・上田岳弘による三島由紀夫賞受賞作を、脚本・演出を手がける渡辺と、新進気鋭の作曲家・三枝伸太郎が音楽劇へと紡ぎあげた。主な出演者は、のん、渡辺、そして小日向文世の3人。30もの役柄を、たった3人きりで演じきるという試みに注目だ。つまり、3人とも何らかの形で、舞台上に出づっぱりということ。さっきまでいたいけな少女を演じていた俳優が、突然オジサンになって再登場なんていうことが、演劇的表現の中では実に軽々と行われる。そしてもうひとつの見どころは、今回が初舞台となるのんの初々しさと、百戦錬磨の渡辺と小日向の円熟味のコラボレーション。「甘じょっぱい」とか「酸っぱ辛い」とか、複雑な旨味に満ちているはずに違いない。描かれる物語も、そんな表現手法にぴったりの世界観である。時空を超えて生まれ変わり続ける「私」の物語だ。遥か10万年前、クロマニョン人だった頃の「私」の想い。第2次世界大戦前、ベルリンで暮らすユダヤ人だった頃の「私」の想い。そして現代、日本に生を受けた「私」の想い……。演劇は、時空を超え、あらゆる境界線を超えることのできる自由な表現の場。そこで躍動する俳優たちの底力を、存分に楽しめる舞台である。9月8日(日)まで。文:小川志津子
2019年08月28日山本卓卓率いる範宙遊泳の代表作『うまれてないからまだしねない』が本多劇場で上演される。2014年に初演が行われた今作は、超新星が爆発し、雨が降り続けるようになった世界を舞台にした物語。日常をおびやかすできごとがどんどん起こるなかで、「ちょっと前まではこうじゃなかった」状況にぶつかり、戸惑う人々を描く。範宙遊泳の作品では、スクリーンが効果的に使われることが多い。今作でも、登場人物たちの置かれた状況や、ある人物の考えなどが、言葉としてスクリーンに浮かんでは消えていく。「ザアア」と雨が文字で降ってくるようすを見ていると、実態と言葉とその意味の関係について考えずにはおれないし、ちょっとした思いつきやつぶやくまでもないようなささやかな言葉がスクリーンに浮かぶさまは、SNSを想起させる。今回は本多劇場での上演。初演メンバーに加えて稲継美保ら小劇場界で活躍する面々が顔を揃えるほか、銀粉蝶が参加するのも大きなみどころだ。なお、範宙遊泳は公式サイトで今作の戯曲を公開している。読んでも想像がつかない部分が多いと思うが、だからこそ、ぜひこちらを一読したうえでそれが目の前に立ち上がる姿を目撃してほしい。1月31日(木)から2月3日(日)まで。文:釣木文恵
2019年01月31日全員40代のゴツゴツした男たちだけで熱い芝居をする――。開場と共に、本多劇場のロビーは老若男女であふれる。どうも男性率が高く、役者らと同世代か、上の年齢層で、ひとりで見に来ている人も多いようだ。と、思えば、若いカップルや子連れの家族、ゴツプロ!通らしい女性客も増えてきた。お目当ての役者があるらしく、壁に掲示された畳2畳分ほどの白い布に、「ゴツプロ!の演技が大好きです!」「大助くん、がんばって」などのメッセージがその場で書き込まれていく。芝居も熱いが、ファンも熱いのがゴツプロ!らしい。東京公演千秋楽のこの日の客席は満杯で、通路に補助席も出る盛況ぶり。客入れ音楽の津軽三味線を聞きながら開幕を待った。ゴツプロ!第三回公演『三の糸』公演情報2016年1月に東京・下北沢で旗揚げし、初回から追加公演に至ったほど評価が高いゴツプロ!。3回目にして本多劇場に進出し、大阪・近鉄アート館公演の後には台湾公演も決定している。第一回は豪華客船の乗組員、第二回は昭和期のグランドキャバレーを題材にしてきたが、このたびはガラリと趣向を変えて津軽三味線。いずれとも知れぬ深い山奥の苔むす大きな岩を舞台中央に据え、7人の男たちが猛烈な会話劇を始める。「オシャ」とか無理やりな現代若者言葉に苦笑してしまうが、言ってみたいおじさんの気持ちはわからないでもない、いや、わかる!しかもこれは後半へのひとつの布石であり、のちのちのギャップに拍車をかけてくれるのだ。構図としては、4人対3人。彼らは、三味線弾き「万沢家」の血脈を受け継ぐ者たち。会話する組み合わせは複層的に交錯し、瞬時に時を越え、記憶の底からえぐり出してくる感情でぶつかり合う。笑いあり、涙あり、というより、泣くところなんだけど笑っちゃう、笑いながらなぜか涙が出てくる感じで、ずっと言えず胸に秘めて来た想いを、舞台上の彼らの口を通し表現してもらったかのホッと感が起きてきた。ひとりひとりの生きざまを丁寧にさらけ出す緻密な脚本なのだ。日常に埋没し凝り固まっていた心を解放してくれる、それがゴツプロ!なのではないかと思った。ラストは役者全員による津軽三味線演奏。小山会という有名な団体に依頼し、一年間も稽古を積んできたという。全員がゼロから始めたらしいが、信じられない!懸命なバチさばきから放たれる情念のグルーヴは感動必至。自分もいまから何か始めてみたい!と刺激もされた。全員40代の安定感でありつつ、脂がピッチピチに乗り切った予測不能感も魅力。次は大阪・近鉄アート館で、本気のおじさんたちに刺激されてほしい。「ゴツプロ!第三回公演『三の糸』」は1月19日(金)から21日(日)まで大阪・近鉄アート館にて上演。
2018年01月16日安定の高視聴率をキープしている大河ドラマ『真田丸』。時にシリアスに時にコミカルに物語が進む中、描かれる、堺雅人さん演じる真田信繁と彼を取り巻く女性たちとの心の交わりや感情の機微に、見ているほうもヤキモキ…ということも多いのでは?三谷幸喜氏が描く『真田丸』の女性たちは、みんな明るくてパワフルでどこかキュート。今回は、彼女たちの愛される理由を姓名判断から探ってみたいと思います!◆姓名判断でみる女性たちの素顔とは言っても、女性が政略結婚のコマとして扱われた時代のこと。当時の女性には姓というものはなく、系図にも「女」としか記載されないことも多かったそうです。北条政子や細川ガラシャなど、姓のある女性もいますが、これは後世の人が呼びやすいようにつけた通称だとか。そこで、姓名判断の中でもファーストネームが司る「地格」という部分を用いて占ってみましょう。「地格」は0~36歳くらいまでの「人生の前半」、そして「その人の本質」をあらわす重要な部分と言われています。(以下の画像にはそれぞれ、父親や兄と同じ苗字を入れています)◆梅(黒木華さん)地格「11」信繁の初恋の相手であり最初の妻となった女性ですね。残念ながら若くして亡くなってしまいましたが、信繁の生き方に大きな影響を与えた人物として描かれています。作中では気は優しくて力持ち、控えめだけど芯の強い梅。その健気さに、ネット上でも「かわいい」と人気を集めていました。姓名判断上では梅の地格は「11」。一歩一歩着実に前進してゆくコツコツ型で、何でも真面目に取り組むので周囲からの引き立てに恵まれて事を大成させる吉数なのだとか。その奥ゆかしさや思いの強さゆえに信繁に愛された梅のキャラクターにぴったり!?彼女の芯の強さは、不遇な中でも自分を輝かせる術だったのかも。そんな女性がいたら、そりゃ男性は放っておかないですよね?◆きり(長澤まさみさん)地格「6」梅の幼なじみで、信繁の良き相談相手でもあるきりは、傍目にはちょっとウザいキャラ。気持ちはわかるんですけどね、強がりでおせっかいでガサツ、といった印象が否めない…良く言えば人間らしいのですが。そんなきりの地格は「6」 。本来の性質はおおらかで穏やか、温かく思いやりがあり器の大きな女性。世話好きで人当たりが良く、胸には大きな志も持っています。ただ、周りに影響されやすいというか、お人好しなところがあり、口車に乗せられやすいところも。信繁と梅のために、何だかんだ言いながらも自分の心を隠してアドバイスしたり、何かと手助けしたりする優しさは、この数字に由来していたのかもしれません。◆松(木村佳乃さん)地格「8」真田家の「姉上」松は、信繁・信幸のお姉さん。ドラマではしっかり者でありつつ、どこか抜けているというか、ユーモラスに描かれています。しばらく行方不明になっていましたが、5月から再登場したので今後の展開も楽しみですね。さて、松の地格は「8」。基本的にはおとなしくて控えめ。でも、感情が豊かで喜怒哀楽をしっかり表現し、涙もろいところもあります。争いを好まず、周りとの調和をきちんと図れるので多くの人から愛されるタイプ。家族との縁が強いのも特徴です。喜怒哀楽をしっかり表現するというのは、松のキャラそのものという感じですね。この性格ゆえに、小山田茂誠とは政略結婚でありながらも愛し愛され、当時では珍しいラブラブ夫婦となったのかもしれません。◆小松姫(吉田羊さん)地格「14」(本名の「稲」で鑑定)徳川家の重臣、本多忠勝の実子であり、後に徳川家に養子に出された小松姫(稲)は、バックに控える徳川家という巨大な権力を盾に、そりゃもうやりたい放題だったそう。後に信繁の兄である信幸(大泉洋さん)の正妻となりますが、あの時代に政略結婚ではなく稲本人が「自分の婿は自分で決める」と言い放ち、強引に妻の座に収まったと伝えられています。そんな破天荒な稲の地格は「14」。こちらは、かなりの大凶数なんだとか。この数を知覚に持つ人は性格にやや偏りがあり、意地を張ったり開き直ったりと、なかなか素直になれません。ただ、その一方で人に甘えたい気持ちもあるとのこと。感情表現は決して上手いほうではなさそうだけど、逆境に強く我慢強いところが、相手への思いを持ち続けるパワーの源になっているのかも?薙刀を操るたくましい姫が実は甘えん坊っていうギャップも、なかなか魅力的ですよね。こうして見ていくと『真田丸』の女性陣は、姓名判断で見てもやっぱり愛される要素がいっぱい。少々の短所も、そこをカバーして余りある長所があれば怖いものなんてなさそうです。…と、ここで質問。みなさんはご自身の名前が持つ運命や人生の傾向を知っていますか?もしご存知ないようなら、まずは名前の画数を調べたうえで、性格や恋愛傾向などをチェックしてみてはいかがでしょうか。「だから私はこうだったんだ!」という新しい発見があったら、それは幸せになるためのチケットを手に入れたようなもの。そこから『真田丸』の女性たちみたいに、大切な人に愛される術を見つけられるかもしれませんよ!(文=石村佐和子)
2016年05月08日2016年3月26日から『仮面ライダー1号』の公開が始まる。この映画で主演を務めるのは、1971年に放送された仮面ライダーシリーズの原点『仮面ライダー』で本郷猛を演じた俳優・藤岡弘、だ。最新シリーズ『仮面ライダーゴースト』から仮面ライダーゴースト/天空寺タケルや仮面ライダースペクター/深海マコトが登場するものの、物語の主役は45年前から現在まで、世界中を駆け巡って悪と戦い続けてきた本郷猛なのである。藤岡は今回、映画に企画段階から参加し、子どもたちに「命の重み、命の大切さ」を伝えたいと力を尽くしたという。ここではそんな彼にインタビューを敢行し、新作映画にかける意気込みや『仮面ライダー』への思い、そして自身が極めようとしている「俳優道」の極意を訊いた。――映画のためにデザインを一新し、従来よりも武骨かつ戦闘的になった「仮面ライダー1号」の姿をご覧になった時は、どう思われましたか。デザイン画をひと目見て、いいなと思いました。昔の仮面ライダー(1号)のベースを保ったままで、各部分が強化されている印象です。私が最初(1971年)に本郷猛を演じてから45年の歳月が流れ、筋肉が増強されたことを想定させるだけの強さがこのライダーには備わっていますね。今回の映画では、本郷猛の戦いも昔と少し違っているんですよ。無駄な動きを抑え、的確な攻撃を行う。45年もの間、悪と戦ってきた本郷ですから、戦闘の経験もそれだけ豊富なんです。なので、アクションをするにしてもエネルギーの配分を感覚的に察知して、効率的に立ち回るわけです。私自身、若いころは自分の持てる力を100%むき出しにして演技をしていましたが、年齢とともに人間としての経験を積んでいき、無駄な動きをしなくなった。本郷猛も45年の戦闘経験を重ねることで、戦い方にも変化が出てきたというのは、自然なことだと思います。――ボリュームアップされた仮面ライダー1号に合わせるかのように、専用バイクのサイクロン号も、大型の「ネオサイクロン号」となりましたね。こちらをご覧になったご感想もお願いします。ライダーのデザインがボリュームアップしたんだから、昔のバイク(新サイクロン号)に乗っていたらバランス悪くなっちゃうよね(笑)。新しいライダーのスタイルに合わせてどんなバイクが出てくるんだろうと期待していたら、あのような迫力あるマシンになってうれしかったですね。私自身、前のサイクロン号に乗っていても物足りないというか、放送当時の感覚よりもずっと軽い感じがしましてね。あれ、こんな感覚だったかなあって(笑)。やはり『仮面ライダー』当時からバイクで危険な撮影にもチャレンジしていましたし、事故で生死をさまよったこともありましたので……(遠い目)、バイクにまたがると感覚が鋭敏になるんです。ネオサイクロンは1800ccの大型バイクで、重量もそれなりにありましたが、今の私だとこれを操ることができます。5~6分練習して、乗りこなすことができました。――映画を拝見して非常に印象的だったのは、本郷猛がバイクに乗っている時ヘルメットをかぶっていないところです。あれは45年前の『仮面ライダー』初期エピソードにおける本郷猛のイメージを重んじたからなのですか。そうですね。私の要望というわけではなく、すでに周囲がそういうつもりでした。私自身、ああ、以前の仮面ライダーのイメージを受け継いでくれているんだと思って、うれしかったなあ。たとえ、ヘルメットをかぶってくれと言われても、ここはかぶらずに行きたいと言っていたと思います。――重みを増したといえば、なんといっても仮面ライダーの代名詞たる「変身」シーンです。2年前の映画『仮面ライダー大戦』(2014年)に「昭和ライダー」を率いる仮面ライダー1号/本郷猛として藤岡さんが出演された際にも感じましたが、「ライダー、へんしんっ!!」というかけ声にたっぷり間を取り、両腕を回す変身ポーズも真剣による演武を思わせる迫力がありました。そういう風に思っていただけるのは、本郷猛が45年間の「気」を背負ってきたからなんですね。本郷がこれまでどういう人生を歩み、世界を回ってきたか……。人間の命を守るために悪と戦って、自分の人生をも磨いてきた。その集結したエネルギーが重く、熱く、深く、鋭く「気」となって今回の変身に結実するのです。決してカッコつけようという気持ちではなく、私の中から自然に出てくる動き。本気があの変身ポーズには現れています。――今回の映画では人間の「命」がいかに大切か、生きるとはどういうことか、というメッセージが込められていました。これこそ藤岡さんが映画の中で伝えたかったことなんですね。そうです。私は本郷猛/仮面ライダー1号を再び演じるにあたって、「人間とは、どんな状況になっても生きて、生きて、生き抜くべきだ」という「命」のメッセージを作品の中に込めたかったんです。私自身、何度も命を失いかけ、危険な目に遭ってきました。人生における「壁」を何度も何度も突き破って、生きてきた。これを読まれているみなさんも同じだと思いますよ。愛する者を守るため必死になって、我慢を重ねて頑張ってきた、本郷猛もそうやって生き抜いてきたんです。――おそらくファンの方々も同じ思いを抱かれるかと思いますが、今回の映画に出てくる本郷猛は、まさに藤岡さんと限りなくイコールに近い存在なんですね。そうですね。本郷猛=藤岡弘、と思っていただいていいかもしれません。45年前、何も知らない若手俳優だったころは「役」を一生懸命演じていましたが、このように年を重ねてきて、最終的には本人そのものの「責任」をあからさまに見せないといけない。どう生きたか、どう人生に対応してきたか、どう歩んできたか……その存在感・実在感と人間の真価が問われるところです。俳優にはいろいろな演じ方があります。私の場合、自分が感じた思いを表現しないと、自分自身が納得しないんです。役を演じるのが不得手なので、与えられた役に「なりきって」いこうと努力する。そして、なりきった人物の生きざまをそのままさらけだしていく。そのためには資料を頭にたたき込んだり、実体験をしてみたり、さまざまな経験を積みながら体にためこんでいくしかないんです。――映画では、最新作『仮面ライダーゴースト』の天空寺タケルと本郷猛の交流が見られますね。西銘駿さん演じるタケルと、若き日の本郷猛がオーバーラップしたりする部分はありますか。本郷猛は、改造人間にされた苦しみや悲しみを胸に秘めたまま、ショッカーと戦い続ける孤独なヒーローでした。当時ふと思ったのは、大人というものは誰しも孤独を抱えながら、人生を戦っているんじゃないかな、ということでした。私の父親も戦前、戦中、戦後の厳しい時代を生き抜いて、幼い私に武道を教え、育ててくれた。息子である私には本当の心を話さずに逝ってしまったけれど、今なら親父と向かい合って話ができたんじゃないか。人間は誰もがそういう孤独を背負っているのではないか……25歳のころ、そういうことを考えていました。――映画『仮面ライダー』がいよいよ公開となります。現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』での本多忠勝役も好評な藤岡さんですが、これからさらにチャレンジしてみたいことはありますか。今回の映画は大河ドラマと同時進行で、スケジュールも大変でしたが、両方にエネルギーを込めて演じることができました。しかし『仮面ライダー』だって、これからですよ。まだまだ終わったわけじゃない。「本郷猛、最後の日」と宣伝文句にありますが、最後ではありません。かつて石ノ森章太郎先生とお話をした時、私が「仮面ライダーはいつ死ぬんでしょう」とふと尋ねたら、先生は「何を言ってるんだ。永遠に死なないよ」っておっしゃったんです(笑)。これを聞いたとき、私はとても重い「荷」を背負った気持ちになりました。つらくて、苦しくて、いっそ死んでしまえば楽なところを、仮面ライダーは死すら許されず、永遠に戦い続けるんです。しかし、男たるもの、そうでなければと思っています。これからも藤岡弘、は戦い続けてまいります。また、長年温めてきたハリウッド作品や本物の時代劇など、映画の次回作にもチャレンジし続けます。映画『仮面ライダー1号』は、子供はもちろん、大人にも通ずるメッセージが込められています。どうぞお楽しみください。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月25日2016年のNHK大河ドラマは真田一族に着目した『真田丸』。その真田一族の"聖地"を巡る企画の最終回の第4回では、大坂の陣で果てた幸村(※)の兄であり、真田の名を後世に伝えた信之ゆかりの地・松代(長野県長野市)を紹介しよう。○松代 - 信之が築いた真田家安住の地関ヶ原の戦いで幸村の父・昌幸と幸村が西軍に味方した一方、信之は東軍に与した。信之の妻・小松姫が、家康の重臣・本多忠勝の娘だったためだ。昌幸と幸村が家康に敵したにも関わらず、信之は大坂の陣後、上田から松代に加増転封された。信之が家康からいかに信頼を得ていたかが分かるだろう。現在の松代には、信之が生涯を費やして発展に力を注いだ城下町がよく残っている。藩主の居館で明治に入っても真田家の私邸として使われた「真田邸(新御殿)」や、開明的な教育がなされていた藩校の「旧文武学校」、真田家を支えた家臣らの屋敷跡などが、江戸時代の面影を今に伝える。○平成になってよみがえった松代城同じ長野県の上田から松代に移った信之にとって、新たな居城となったのが「松代城」だ。明治維新をむかえるまで約250年間、城は真田家統治のシンボルであり続けた。現在は本丸を中心に、水堀や石垣、門などがよく整備されているが、20年ほど前までは城の面影はほぼ失われていた。明治の廃城令によって城は埋め立てられ、学校や運動場として利用されていた。しかし平成に入り、江戸時代の設計図や発掘調査をもとにして、本丸と二の丸を中心に往時の威容を回復したのだ。城の出入り口を守る門や天守台、二の丸の土塁など、城は小ぶりながら見どころが多い。水堀と石垣のコントラストも美しく、春は桜の名所としてもにぎわう。四季を感じながら城を歩いてみたい。○一族の歴史が凝縮された真田宝物館松代の城下町には250年の治政を伝える観光地が多い。東に位置する「長国寺」の信之御霊屋は、黒漆の社殿と細やかな装飾が美しい国の重要文化財である(見学は要予約)。信之の妻・小松姫の菩提を弔う「大英寺」など、真田家との関わりが深い古刹も多い。また、「象山神社」や「象山記念館」など、松代藩が輩出した幕末の偉人として著名な佐久間象山ゆかりの場所も残されている。これらの観光地は徒歩圏内に集中しているので、1日かけてじっくり散策してみてはいかがだろうか。最後に、松代散策で外せないのが「真田宝物館」だ。肖像画や甲冑、刀剣、書状など真田家伝来の宝物が展示されているばかりではなく、真田一族の歴史や江戸時代の真田家の治政を分かりやすく解説している。文具やシールなど、オリジナルグッズも多数用意されていてお土産にももってこいだ。真田一族をもっとも身近に感じられる"聖地"と言えるかもしれない。そして本日1月10日は、いよいよ『真田丸』が始まる。三谷幸喜がつむぐ真田家の歴史を、堺雅人をはじめとした豪華キャストが魅せてくれる。そんな真田家一家の生き様をとくとご覧あれ。※ドラマでは真田"信繁"の名前が用いられるが、今回は一般に知られている"幸村"を使用(文・写真/かみゆ歴史編集部 滝沢弘康)○筆者プロフィール : かみゆ歴史編集部「歴史はエンタテインメント! 」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで、歴史関連の編集制作を行う編集部。ジャンルは戦国、幕末を中心に古今東西を問わず、アート、カルチャー、宗教・神話、観光ガイドなど幅広く手がける。おもな編集制作物に『真田一族巡礼の旅ガイド』(KKベストセラーズ)、『日本の仏像巡礼名鑑』(廣済堂出版)、『日本の山城100名城』『春秋戦国500年の興亡』(どちらも洋泉社)、『戦国武将イラスト名鑑』(学研パブリッシング)、『廃城をゆく』シリーズ(イカロス出版)など「かみゆ」
2016年01月10日俳優・小栗旬が、映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開)で演じる本多晃博士役のメイキング写真が6日、公開された。本作は、『あいうら』(2013年)などを手がけてきたLIDENFILMSの制作で2014年にTVアニメ化もされた同名コミックを原作として、準備に約2年を費やし実現したSFアクション。2599年の人口激増により貧富の差が激しくなった日本を舞台として、火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」とそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いを描く。メガホンを取るのは三池崇史監督。重要な役割を担う宇宙船"バグス2号"のセット製作には約1億円を投じ、3カ月間をかけて原作の世界観を忠実に再現している。小栗が演じるのは、火星地球化(テラフォーミング)計画の鍵を握る本多晃博士。火星地球化計画とは、大量のコケとゴキブリを送り込むことで、平均気温マイナス58度の火星を温め上げるプロジェクトだ。その計画が遂行されてから500年後、小町小吉(伊藤英明)らが本多によって選ばれ、宇宙船に乗って火星へ向かうことになる。公開された写真は、スラムと化した日本の街に降り立ち、バグス2号の乗組員候補者を迎えに行く本多を捉えた1枚。すでに発表されているポスタービジュアルでも、ホログラムで火星に浮かぶ姿が話題になっていたが、今回のカットも中性的なメイクと特徴的なアシンメトリーのヘアスタイルで怪しい雰囲気を醸し出している。(C)貴家悠・橘賢一/集英社(C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会
2016年01月06日東京・江戸東京博物館で開催している「徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展」の来場者が、開幕2日目の3月29日に早くも1万人を突破。当日は記念セレモニーが行われ、同博物館の竹内誠館長より1万人目の来場者に展覧会カタログなどが贈呈された。徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 チケット情報1万人目の来場者になったのは、徳島県徳島市からやって来た佐藤洋一さん・真由美さんと息子の悠太くん(8歳)。「今日、東京に着いて子どもの希望で「大 関ヶ原展」に来ましたが、まさか1万人目の来場者になるとは!」と洋一さん・真由美さん。悠太くんは「石田三成のものが見たいです!」と話していた。同展は徳川家康没後400年を記念し、関ヶ原の戦いに参じた武将ゆかりの作品を紹介する展覧会。現存する最古の「関ヶ原合戦図屏風」をはじめ、本多忠勝ら徳川四天王の具足や槍、石田三成の愛刀「正宗」、島左近の兜、大谷吉継の刀、家康にもたらされた「洋時計」など、国宝・重要文化財を含め約150点が展示される。開催は5月17日(日)まで。その後、6月2日(火)より京都文化博物館、8月7日(金)より福岡市博物館でも開催。
2015年04月03日愛知県岡崎市康生町の三河武士のやかた家康館で、コーエーテクモゲームスの「戦国無双」シリーズに登場する武将たちの扱う武器を展示する「戦国無双の刀剣展」が行われる。日時は3月14日~5月17日、9時~17時(最終入館は16時30分)まで。入場料は岡崎城・家康館共通で大人(中学生以上)510円/小人(5歳以上)270円(税込)。○「戦国無双」に登場する武器をリアルに再現同イベントでは、「戦国無双」シリーズに登場する武将たちの扱う武器を現代の刀匠・職人の技術で再現した9作品を展示する。登場するのは、真田幸村「十文字槍」、前田慶次「単鉤型鉾」、森蘭丸「大太刀」、本多忠勝「大笹穂槍」、石田三成「鉄扇」、加藤清正「片鎌十文字槍」、綾御前「大薙刀」、真田信之「直刀」、大谷吉継「采配」など。また、戦国武将ゆかりの武具として、3月14日~4月12日まで「黒糸威胴丸具足本多忠勝所用(重要文化財)」、「本多忠勝画像(重要文化財)」なども展示される。なお、全日本刀匠会の職人が銘(名前など)を彫る「オリジナルプレートへの銘切り」(数量限定)を3月14日、15日、4月4日、5日、5月2日~6日、16日、17日に実施。そのほか、図録、クリアファイル、ポストカードなど、戦国武将グッズも販売される。
2015年03月12日歴女ブームが起こってどれくらいたつだろう。ロンブー淳をはじめ、城好きを公言する有名人も今や少なくない。城や史跡は今や、多くの観光客が押し寄せる一大人気スポットとなった。特に「観光地が少ない」ことが悩みの種の名古屋にとって、名古屋城は貴重な観光資源の一つ。有り難いブームに違いない。そんな名古屋城に2009年、突如として出現したのが「名古屋おもてなし武将隊」だ。三英傑(信長・秀吉・家康)を輩出した名古屋は、「武将都市ナゴヤ」を掲げて観光キャンペーンを行っている。その観光PR隊としてとして結成された武将隊は、前述の3人に前田利家(まえだとしいえ)、加藤清正(かとうきよまさ)、前田慶次(まえだけいじ)の3武将と足軽を含めた10人で結成。名古屋城の案内はもちろん、週末の名古屋城や各地での観光PRイベントで演舞や寸劇などのパフォーマンスまで行っている。人気の「城」に「イケメン」を加えた分かりやすい図式が評判を呼び、追っかけが出るほどの大ブームとなった。この「おもてなし武将隊」、結成には意外な事実があった。何と、武将隊タレントの募集はハローワークで行われたのだ。これは名古屋市の「ふるさと雇用再生特別基金事業」の一環で、事業名はその名も「『武将都市ナゴヤ』おもてなし隊事業」。新しい仕事を作って、無職の若者に働いてもらう雇用創出事業。そこに「武将隊」という切り口を持ってきたことが斬新だった。結果、若者は仕事にありつけ、地域は観光客が増えて経済効果も上々。事業が軌道に乗れば補助金に頼らずに継続もでき(名古屋おもてなし武将隊は現在、民営化している)、まさにいいことずくめ。この成功モデルに便乗し、伊達武将隊(仙台)、土佐おもてなし勤王党(高知)など全国で後発の武将隊も続々と出現した。名古屋に限らず、愛知県には戦国時代ゆかりの史跡が多い。なので愛知県内でも各地で「緊急雇用」ローカル武将隊が結成されている。「グレート家康公 『葵』武将隊」は、岡崎城のある岡崎市をホームに活動。岡崎が故郷の徳川家康をメーンに、酒井忠次(さかいただつぐ)や本多忠勝(ほんだただかつ)などが集結している。また、古戦場のある長久手(ながくて)市では、長久手歴史トラベラーズ(長トラ)を結成。池田恒興(いけだつねおき)をメーンキャラに、よりローカル色を強めているが、どちらもイベントなどで引っ張りだこの大人気である。そして昨年、ついに女性版おもてなし武将隊とでも言うべき「あいち戦国姫隊」がデビューした。武将隊のステージでは歴女たちの黄色い声が響いているが、身も心も姫になり切った彼女たちの集うところには、カメラ小僧ならぬ歴史マニアのカメラおやじが群れをなしている。さて、ここまでは“仕掛け”の話。「おもてなし武将隊」の人気には、もう一つの理由がある。それは「武将一人ひとりの成長物語」に参加できること。ハローワークで集まった若者たちはイケメンではあるけれど、一部を除いて演劇やダンス経験は全くナシ。影の猛特訓を繰り返し、「武将」として少しずつ成長していくのである。実際、演舞はなんとかなっても、トークは素人丸出しの武将も最初は多かった。そこでファンの一人ひとりが武将たちの成長を見守り、そのステップアップをともに喜ぶ。「私が彼を育てている」という(勝手な)感情が芽生え、ますます好きになる。この構図、何かに似てないか?そう、まさにAKB(特に初期)のビジネスモデルそのものなのだ。AKBは「会いに行けるアイドル」をキャッチフレーズに小劇場で活動を続けた。ファンは「推しメン」を作り、普通の少女がどんどんキレイになってアイドルとして成長する様を目の当たりにした。対象物への感情移入の度合いは、距離が近ければ近いほど大きくなるもの。ローカル活動が前提の武将隊は、この図式をうまく利用するための条件にぴたり当てはまる。「会いに行ける武将」なのである。緊急雇用の話題でもう一つオマケ。またもや名古屋城ネタである。2012年6月から、羽織はかま姿の「門番」が名古屋城に登場してちょっとした話題になっている。実はこの「門番」すら、緊急雇用対策の一つというから愉快だ。やはりハローワークなどでキャストの一斉募集をかけたらしい。厳しい審査を経て(?)選ばれた30代の男女4人が、今、門番役として名古屋城で大奮闘しているらしい。地元の若年雇用と観光ビジネスとを見事に組み合わせた「武将隊」の成功例、このビジネスモデルの快進撃は、東海エリアを中心にまだまだ続きそうである。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日戦国時代に例えられることも多い現代のビジネスシーン。この動乱の中を生き抜くヒントを、かつての戦国武将に求めている人も多いのではないでしょうか。そのような状況下、20代ビジネスマンのハートをぐっと掴まえたのは誰なのか?彼らが心から欲している“男の資質”をあぶり出す結果となりました!1位織田信長21.1%2位徳川家康16.8%3位上杉謙信7.2%4位豊臣秀吉6.7%5位真田幸村6.2%■その生き様に共感!派・明智光秀:「成功はしなかったが、自分をいいように使ってきた主君に一矢報いているところが良い」(24歳/自動車関連/財務)・明智光秀:「下剋上をするその行動力と精神がすばらしい」(22歳/運輸/サービス)・上杉謙信:「義を重んじるところに好感が持てる」(25歳/卸/法務)・上杉謙信:「ストイックなところが好き」(26歳/精密機器/営業)・大谷吉継:「負けると分かっていても義を貫いた姿勢が好き」(25歳/食品/研究開発)・織田信長:「誰もしたことがないことをやろうとしたところが好き」(23歳/広告/営業)・織田信長:「決断力があって、日本を統一するには何が必要かをしっかり考えていた」(27歳/機械/SE)・真田幸村:「武将を影で支える仕事人的なところが好き」(28歳/精密機器/研究開発)・武田信玄:「内政をきちんと行ったところが好き」(25歳/電気/研究開発)・伊達政宗:「料理に関心がある人で、自分でもてなしの料理を作っていたと言われているところが好き」(25歳/自動車関連/設計)・徳川家康:「最後の最後に勝ったと思う。その後15代も続く幕府を作ったのはすごい」(28歳/小売/販売)・徳川家康:「周りをまとめる力があるから。そういうリーダーシップを目指している」(29歳/食品/営業)・徳川家康:「派手さはないが、その我慢強さと幕府を300年続けさせた戦略が好き」(27歳/人材派遣/営業)・徳川家康:「自分の失敗をいつまでも忘れないところが好き」(24歳/マスコミ/営業)・豊臣秀吉:「農民から戦国武将へ成り上がった点が非常に共感できる」(25歳/IT/SE)・本多忠勝:「57回の戦いでかすり傷一つ負わなかったと言われるほど並外れて強いのに、とても人情味にあふれているところ」(23歳/電気/その他[営業事務])・毛利元就:「一矢では折れても、三矢なら折れないと協調性の重要さを説いたところに共感できる」(25歳/紙パルプ/営業)・山本勘助:「二重スパイでありながら、若き日の武田信玄に重宝され、命を懸けて彼に尽くしたところが好き」(25歳/人材派遣/その他[SE補佐やコンサルタント調査業務補佐など])■まずは外見から!派・織田信長:「ヒゲが好き」(24歳/団体/金融系専門職)・直江兼続:「愛の兜がすごく印象に残っていて、かっこいい」(25歳/IT/SE)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月31日