読書好きな加藤家の末っ子、剣くんは、スパルタおじいちゃんの薫陶を受け、小学4年生のときには立派な本の虫に。古今東西の名作や話題の本を介して、たくさんの気づきを得る。『本の虫 ミミズクくん』は、学校でミミズクくんというあだ名で呼ばれる彼の、本への熱意と、どんなことにも懸命に取り組む健気さに打たれるコミックだ。その著者がカラシユニコさん。古今東西の名著を味方に、本が大好きな少年が、悩みと向き合う。「主人公が毎回違う本を読む話、しかもその主人公が小学生だったら面白いかも…というところからスタートしました。主人公が小学生だからといって“やわい”マンガにはしたくなかったので、ミミズクくんのキャラクターをとことん地味でアンニュイに、でも特徴あるビジュアルにしよう、家庭も厳格にしよう、とひとつひとつ設定を考えました」作中で引用される本や名フレーズは、カラシユニコさんが過去に読んだ愛読書のほか、担当さんに推薦してもらって読んだものなども。「あくまで読書のある“日常”を描きたかったんですね。ただ、ミミズクくんは毎回何かしらで悩んでいる。その悩みが引用文に後押しされて解消する流れが見えたとき、物語をまとめるのはとても爽快で楽しい作業でした。逆に引用文が内容と全然合わないときは、本を読み返して合う引用をひたすら探すか、一から別の本、別の話題に変更するかをしなければいけなかったので、そのときは大変でした(笑)」読書に熱中しているミミズクくんは光って見えるのだが、その謎も3巻でいよいよ解かれる。「連載を開始した当初は、読書を心から楽しんでいる様子の心象風景にすぎなかったのですが、彼以外にも見えている現象だとわかってきた。となると、『光る理由がちゃんとあってもいいかな』と考えるようになっていきました。連載終了にあたって、“光る理由”を明らかにすることは最終話にもってこいのテーマではないかと思い当たりましたし、名前だけ登場させて存在を仄めかしていたおばあちゃんの伏線回収の懸案もありました。そのふたつを絡めたエピソードなので、ぜひ読んでもらえたらうれしいです」ずっとミミズクくんの成長を見守っていきたかったが、惜しまれつつこの巻で完結。「ミミズクくんが読んだ本を買って読んだ、あるいは再び手にとって読んだ、という声をちらほら耳にしたのは想定外の反響でした。登場した全23冊を読破するとか、物語の舞台である横浜市の菊名駅周辺を本片手に散策するとかも、余韻に浸る楽しみとなるかもしれません」カラシユニコ『本の虫 ミミズクくん』33巻で取り上げる本はモーム『月と六ペンス』、吉本ばなな『キッチン』ほか。後半、中学生になったミミズクくん。青春の甘酸っぱい物語が増えるのも。小学館715円©カラシユニコ/小学館カラシユニコマンガ家。神奈川県生まれの帰国子女。2014年、第74回小学館新人コミック大賞〈青年部門〉で佳作を受賞しデビュー。他の著作に『メメント飛日常』が。※『anan』2023年10月18日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年10月17日本好きための婚活パーティー : 秋の夜長に、新しい本と異性と出会うきっかけに!秋田県の公的団体「あきた結婚支援センター」では、インターネットを活用した婚活「オンラインあきた婚」を開催中です。このたび、ひらのや書店 代表 平野 左近さんをスペシャルゲストにお招きして、本好きのための婚活パーティーをオンラインで開催いたします。参加費は無料!Zoomを使ってスマホ、パソコン、タブレットから気軽に参加できます。開催日9月24日(金)開催時刻(開始時間)19:20〜(終了時間)20:30参加費無料参加資格女性:秋田県在住、または秋田暮らしに興味のある25歳〜35歳の独身男性:秋田県在住の25歳〜35歳の独身会場ご自宅などからオンライン参加※通信費は参加者の負担となります。※web会議システムZOOMを使用。ZOOMを使用可能なことが参加条件となります。応募方法自治体婚活LMOの申込みページからお申し込みください。 本好きための婚活パーティーへ申し込む(無料) : イベント内容(1)参加者自己紹介(2)グループトーク(3)個室トークタイム男女1対1で、おひとりずつお話いただきます。参加者(異性)全員と会話ができます。(4)カップリング(5)解散※カップリングされた方は、カップルトークタイムで連絡先交換できます。企画・運営あきた結婚支援センター秋田市中通6-7-36TEL : 018-874-9471平日10:00~19:00土・日・祝9:00~18:00URL 運営支援・お問い合わせ先株式会社LMO本社:福岡市中央区西中洲6-27 十八親和銀行ビル5Fメール: customer@lmo.co.jp オンライン婚活交流サポートツール: 株式会社LMOについて団体名:株式会社LMO設立:2018年7月代表者:髙田康太資本金:3,000万円所在地:福岡市中央区西中洲6-27 十八親和銀行ビル5F事業内容:ライフデザイン事業(教育、マッチング)ライフデザインに基づく移住・結婚・終活等の支援所属等:慶應義塾大学SFC研究所健康情報コンソーシアム受託実績:農林水産省主催のオンライン婚活福岡県出会い・結婚応援事務局主催のオンライン婚活佐賀県唐津市主催のオンライン婚活島根県美郷町役場主催のオンライン婚活秋田県主催のオンライン婚活ほか定期開催中!オンライン婚活「はじめの一歩」をお手伝い初めてのZOOM 初心者向けテスト&オンライン婚活体験会 – 福岡県出会い・結婚応援事務局主催 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月15日私は子どもの頃、国語が得意でした。理由はおそらく…。絵本も、絵のない文字ばかりの本も、漫画も、子どもの頃から大好き。ひとりでずっと読みまくっていました。そして娘のイチコも幼稚園の頃から本が好き。「読書量=国語の成績とは限らないよな〜」と思うものの、「国語は得意科目になっちゃうかも!」と思っていたのですが…。そう、イチコは読み聞かせしてもらうことが好き! 文字が読めるようになってからも、自分から本を読むことは数えるほどしかありませんでした。そのせいか、本で何度も出てきた漢字も読めず書けず…。ひとりで本を読むよう促しても、読むことはまれといった状況。とほほ…。どうやら本のストーリーを追いかけるのは好きでも、文字には興味が湧かなかったようです。そんなイチコ、2年生になり最近やっと本を自分で読むようになったのです!そのきっかけとなったのが…。漫画を読むようになったことで、自分のペースで本を読むということに慣れたのでしょう…。漫画ではない本も自分で読むようになりました! 素晴らしい! ありがとう漫画!そして先ほど漢字は苦手と書きましたが、読み取りや作文、音読は得意のよう。これこそ読み聞かせの甲斐があった!? いや、お願いだからあったと思わせてー!!漫画効果で、自分でたくさん本を読んで、漢字も得意になっていきますように!ちなみに苦手科目は算数。これは私も子どもの頃から苦手教科なので、何も教えられない…!私にできることは、イチコが何かできた瞬間に「イチコ算数わかってるやん! 得意なんやわ〜!」とひたすら盛り上げるのみ。母は女優…! がんばります!
2021年08月30日スマホやパソコンなど、現代はデジタルなものに囲まれる生活が中心となっていますが、こんなときだからこそ本の良さを再認識している人も多いのでは?そこで、本好きにはたまらない話題のドキュメンタリーをご紹介します。『ブックセラーズ』【映画、ときどき私】 vol. 375世界最大の規模を誇るNYブックフェア。そこには、業界で有名なブックディーラーや書店主、コレクターなど、幅広い人たちが集まっていた。そして、本を愛する彼らが本に対する思いや魅力を語り始める。さらに、ビル・ゲイツによって2800万ドル(約28億4千万円)という史上最高額で競り落とされたダ・ヴィンチのレスター手稿やボルヘスの手稿、『不思議の国のアリス』のオリジナル原稿など、さまざまな希少本も多数登場。誰よりも本を愛するブックセラーたちの実態とは?本の世界を支え続けている“素晴らしき裏方”であるブックセラーたちのリアルな声をもとに、業界の裏側や希少本の真髄に迫っている本作。今回は、こちらの方にお話をうかがってきました。D・W・ヤング監督これまでにサウス・バイ・サウスウエストやバンクーバー国際映画祭など、世界各地の映画祭で作品を発表しているヤング監督。ブックディーラーの叔父と叔母を持つ監督だからこその視点で、本作を手掛けています。そこで、本の魅力や業界に女性が必要な理由などについて、語っていただきました。―今回は、本作のプロデューサーであるダン・ウェクスラーさんからの提案がきっかけだったそうですが、監督も親戚にブックディーラーがいらっしゃるので、以前から本を題材にしたいという思いもあったのではないでしょうか?監督確かに、叔父と叔母がブックディーラーということもあって、もともとそういう部分はあったかもしれませんね。ただ、ダン本人が映画プロデューサーでありブックセラーでもあるので、彼の実体験を聞いて非常に面白い題材だと感じたというのが大きかったと思います。あとは、僕の妻でもう1人のプロデューサーでもあるジュディス・ミズラキーが大学で英文科専攻だったこともあって、以前から本に興味があったことも後押しになりました。そういった理由から我々夫婦のなかでも、自然にこのテーマで撮りたいという気持ちが自然と芽生えていったように思います。―これまで外から見ていた本の世界に、実際に踏み込んでみてどのようなことを感じましたか?監督叔父と叔母を通して覗き見をしているようなところがあったので、まったく知識がなかったわけではありませんでしたが、ダンのオフィスに行くようになってから知ることは多かったです。そのなかでも特に希少本に関して初めて気がついたのは、ただの本ではなく、幅広い可能性を持っているんだということ。それから希少本の場合、本の周りにあるものにまで価値が生まれることには驚きました。たとえば、映画でも紹介していますが、『アニーよ銃をとれ』のモデルとしても知られている有名なカウガールのアニー・オークレイは、本と合わせて手袋も高く評価されているんです。そんなふうに、本の周りにあるものにまで豊かさが生まれ、歴史的なものとして大事に扱われていることは発見でした。日本の本や映画からも影響を受けている―では、監督にとって本はどのような存在ですか?監督僕はコレクターではないので、あくまでも純粋に読者として本を楽しんでいます。ただ、本が好きでつい買ってしまうので、どんどん積みあがっている状態です(笑)。―ananwebでは以前『ニューヨーク公共図書館』でフレデリック・ワイズマン監督にも取材をしたことがあり、5000冊はあるとおっしゃっていた本棚の一部を見せていただきましたが、監督もそうなるかもしれませんね。監督そうですね。ワイズマン監督はいま90歳くらいなので、きっと僕もこのままいけばその歳で4000冊くらいはいけるんじゃないかなと。でも、彼はアメリカ人のなかでもちょっと特殊なほうだと思いますけどね(笑)。―(笑)。では、監督の人生を変えた本にはどのような作品がありますか?監督年代によっても影響を受けている本は変わっているので1冊を選ぶのは難しいですが、子どもの頃に好きだったのは『指輪物語』。大人になってからは、サミュエル・ベケットの戯曲にも非常に感銘を受けました。あとは、作家のスーザン・ソンタグからも大きな影響を受けているので、彼女の言葉は映画の冒頭にも使わせてもらっています。―ちなみに、監督のコレクションのなかに日本の作品もあれば、どのような作家がお好きか教えてください。監督村上春樹は外せないですが、三島由紀夫をはじめ、ほかにも何名か日本の作家の作品は読んでいます。そういった作品を通して、日本に対する印象を得ることもありますが、本よりもどちらかというと日本の映画のほうから影響を受けているところはあるかもしれません。小津安二郎、溝口健二、黒澤明はもちろんですが、好きな作品としては、日本の裏社会を描いているヤクザが主人公の篠田正浩監督作『乾いた花』が挙げられます。いまは本に対する危機感よりも希望のほうが大きい―劇中で「将来は映画『ブレードランナー』のようなテクノロジーが進化した世界になり、本がなくなってしまうかもしれない」という不安を抱いている方のお話もありましたが、監督にもそういう危機感はありますか?監督僕にも100年先のことはわかりませんが、たとえみんなが宇宙に行けるようになる時代になっても、本は残るんじゃないかなと思っています。可能性として言えるとすれば、いまは日常生活のなかにある本がもしかしたら将来は本自体が“物珍しい対象”になってしまうようなことはあるかもしれないですね。ただ、僕はこの映画を作る前よりも作った後のほうが、そういった危機感よりも本には希望を感じるようになりました。―それはなぜでしょうか?監督この作品は、すでにアメリカやさまざまな国で公開されましたが、思っていたよりも多くの方が観てくださいました。その様子を見て、みなさんのなかに本に対する興味があることを感じられたからです。―とはいえ、いまは本離れが進んでいますよね。監督から本の良さを伝えるとすれば、どんなことですか?監督実際に本を持つことによって、自分の人生に“マーキング”できるのが魅力だと思います。たとえば、本棚の前を通りかかったときにふと置いてある本が目に入ると、過去にその本を読んだときのことを思い出しますよね?電子ブックだと、読み終わった瞬間に終わってしまうかもしれませんが、実物があるとそういう楽しみ方もできますし、人間というのは体を使って何かをすることで脳に働きかけ、そして学ぶことができるものですから。それは書店を訪れるときも同じで、書店に行くと探すつもりがなかった本や知るはずもなかった本と出会うことができますが、実際に本のビジュアルを目にするのと電子ブックでは、頭が認識するスピードが違うはずです。そんなふうに、実物の本は電子ブックに比べて、読んでいる人と複雑な関係性を結ぶことができるので、人生とより深い関わりを持てると思います。これからの業界には女性がもっと必要になってくる―なるほど。確かに本ならではのメリットですね。監督ただ、僕は必ずしもアンチテクノロジーというわけではありません。電子ブックやオンラインでもいろいろな幅広い知識を得られますし、大事なツールであることには間違いないですからね。なので、大切なのは両方をうまく使っていくことだと思っています。―バランスが大事かもしれませんね。また、本作では女性ブックセラーや本の業界における女性の立場などについても触れています。女性たちが本の世界に与えた影響についてはどうお考えですか?監督彼女たちは、非常に大きなエネルギーを業界に与えてくれたと思っています。なぜなら、女性が入ってきたことによって、「どうすれば女性のブックセラーを増やせるか」とか「どうやってビジネスに変化をもたらし、女性に貢献できるのか」といった話を彼女たちから学ぶことができたからです。本の世界には、変化することを認めたがらない人たちがいたのも事実。でも、そんななかで男性にはないような視点を持つ女性たちがいろいろな提案をしてくれたおかげで、新たな可能性を開拓し、これまでとは違う層に訴えることができた感じています。それは、女性ブックセラーだからこそできたことではないかなと。そういった意味でも、この業界には映画に出てくるような女性たちが今後もどんどん増えていく必要があると思っています。本でしか味わえない経験があることを知る普段見ることができないブックフェアの裏側から貴重な本の数々まで、知られざる世界を垣間見ることができる珠玉のドキュメンタリー。本を手にしたときにしか味わえない有意義な時間を得るために、まずは本作で本の魅力を再確認し、書店の楽しみ方についても学んでみては?取材、文・志村昌美本が読みたくなる予告編はこちら!作品情報『ブックセラーズ』4月23日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開配給・宣伝:ムヴィオラ、ミモザフィルムズ© Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved
2021年04月22日『君の膵臓をたべたい』『青くて痛くて脆い』の作者・住野よるが監修を務めるコンピレーションCD『麦本三歩の好きな音』が3月10日にリリースされる。今作は、住野よる初のシリーズ作品『麦本三歩の好きなもの』で、主人公の麦本三歩が聴いている楽曲をまとめたもの。麦本三歩の日々と音楽の関係性を描いた書き下ろし作品『超短編『麦本三歩をつくる音』各アーティストバージョン』がブックレットに掲載される。ジャケット写真には、このシリーズの表紙に三歩役として登場しているBiSHのモモコグミカンパニーを起用。なおシリーズ最新刊『麦本三歩の好きなもの第二集』は2月25日に発売される。リリース情報住野よる監修CD『麦本三歩の好きな音』2021年3月10日(水) 発売・販売形態:CD(紙ジャケット仕様)・収録曲数:13曲・価格:2,970円(税込)【収録曲】01. RHYMESTER「Kids In The Park feat.PUNPEE」02. ドミコ「こんなのおかしくない?」03. 空きっ腹に酒「FLOW」04. The Mirraz「アスファルテームの味がする」05. スチャダラパー「サマージャム’95」06. MOROHA「スペシャル」07. 狐火「かかと着く頃には」08. Creepy Nuts「スポットライト」09. 志磨参兄弟「火男-ひょっとこ-」10. 10-FEET「少し眠っていたんだ」11. 佐藤千亜妃「STAR」12. パスピエ「正しいままではいられない」13. フラワーカンパニーズ「人生 GOES ON」詳細はこちら:
2021年02月03日自分の中にある恋愛感情に気付くと、どんどん好きになってしまうもの。では、男性はどんな時に「好き」という気持ちを確信するのでしょうか?本記事では男性が「好きだ」と確信する瞬間を4つピックアップ。恋愛している時の男性心理を知ると、アプローチの手数も自然と増えていきます。ぜひ気になる彼に意識してもらうヒントにしましょう。■ 何気ない瞬間に相手のことを考えた時「面白い出来事があった時に『〇〇ちゃんに話したらどんな反応するかな』と無意識に考えていました。それで、『あ、俺好きになってる…』って気づいたんです」(20代/美容師)好きになると四六時中相手のことを考えてしまうもの。「あれ、なんでこんなに考えてるのかな?」と思った時には恋に落ちています。こちらの男性はちょっとした日常の一場面でも、好きな女性を連想してしまうのだとか。一緒に過ごしている時の女性の反応が良いからこそ、無意識に思い出すのかもしれませんね。■ 無意識に妄想してしまう時「話していると何かと気が合うから、『もしデートしたら』『もし付き合ったら』ってどんどん妄想が膨らんじゃいました」(20代/経理)「デートしたい」「もし付き合ったら」「キスやその先までしたい」など、具体的な妄想をすればするほど実現したくなるみたい。そして、男性がこうした妄想をする女性は、好意的な態度を取っていることが多く、「頑張ればOKしてくれるかもしれない」という期待が男性のアプローチを加速させます。まだデートをする前の段階であっても、会話中には愛嬌のある笑顔を浮かべ、「面白いね」「気が合うね」などのプラスの言葉を伝えましょう。■ 異性との関係に嫉妬した時「彼女って誰からも好かれる性格だから、狙っている男性が結構いたんです。他の男性が嬉しそうに話しかけている姿を見て、『付き合いたい』と感じました。」(30代/不動産)男性は女性以上にライバルの存在を意識しやすいといわれています。本能的に備わっている闘争心が掻き立てられているからかもしれません。モテる女性は自然な流れで男性の嫉妬心を揺さぶるため、さらにモテる連鎖を生み出します。とはいえ、わざと複数の男性と仲良くする方法は、誤解されやすいためNG。社交性が高くて他人想いな性格の女性は、男女問わず愛されやすくなります。無理しない程度に周囲との人間関係を大切にしましょう。■ 素の自分を出せた時「僕はちょっと完璧主義なところがあって、コンプレックスを隠して生きているんです。でも、彼女の前では素直に弱い自分も見せられるから、心が軽くなります。」(30代/自営業)社会で生きていると少なからず自分を隠したり、無理をしないと上手に乗り切れない場面があります。だからこそ、こちらの男性のように“自然体の自分”も受け入れてもらえると、心から嬉しいと感じるのでしょう。恋愛すると無意識のうちに「〇〇してほしい」「こうであってほしい」などの期待を抱いてしまいがち。相手の長所を褒めつつ、短所も客観的に見て受け入れることができると、無理のないリラックスした関係性に繋がるのではないでしょうか。■ 男性目線のアプローチを取り入れよう今回ご紹介した項目を見ていると、「会っている時は居心地を良くする」「会っていない時も思い返してもらえる工夫をする」の2点が重要なのがうかがえます。デート中は彼の細かな気持ちに目を向け、会えない時には前向きなLINEや電話で心の繋がりを再認識させましょう。また、男性の多くはLINEなどのテキスト上のやり取り以上に、実際に対面している時を重視します。マメな連絡が来ないとしても、実は恋愛感情を抱いてくれているパターンがあるため大丈夫。より一層会った時の居心地の良さを追求してみましょう。(岡あい/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年11月28日幼稚園時代にひらがなとカタカナが読めるようになったのに、まったく本を読まない息子。この春小学生になり、もう少し本に興味を持ってくれないかとあれこれ試行錯誤を繰り返した結果、なんとか自ら本を手にとらせることに成功しました。今回はわが家で効果があった対処法を紹介します。本よりYouTube!現代っ子な息子赤ちゃんの頃から、寝る前は絵本の読み聞かせを続け、年少の時には絵本でひらがなを覚えた息子。ひらがなも覚えたし、そのうち自分で本を読んでくれるだろうと思っていたのですが、いつまで経っても自ら本を読みません。私は子どもの頃から本が大好きで、二宮金次郎像のようにいつも本を読んでいる子どもだったため、息子が本に興味をもたないのが理解できず、どうやったら息子が本に興味をもつのか想像がつきませんでした。寝る前の読み聞かせの時や、機嫌のいい時に、「今日は自分で読んでみたら?」と促しても断固拒否。理由を探ると、どうやら普段からYouTubeやアニメなどが好きで、情報をスピーディーに取り入れることに慣れているので、自分で本を読んだ時の情報を取り入れるスピードの遅さが気に食わない様子でした。まさに現代っ子!?マンガでも興味を示さず大失敗ムリヤリ読ませて本が嫌いになっても困ると思い、マメに図書館や本屋に行って本に触れさせる作戦に。しかし、何度行っても、図書館では「これ読んで」としか言わないし、本屋ではおもちゃにばかり目を向け、本には興味を示しません。そこで、ハードルを下げてみようと、息子の大好きなドラえもんやポケットモンスター、名探偵コナンのマンガを買ってきて渡してみたのですが…。パラパラとページをめくりはしたものの、「アニメで見るほうがいい!」と、やっぱり読まず大失敗…。必要だったのは環境でした現代っ子は情報媒体が豊富とは言え、本を読むことは学ぶことの基本中の基本。たくさん読まなくてもいいから、せめて自分で手にとるようになってほしい!と思う私。ならば最終手段と、物理的に息子と本の距離を縮めてみることにしました。リビングのソファの後ろに大きな本棚を置き、読んでほしい本を並べてみることに。本棚を置いたことで、元々広くないリビングがすっかり狭くなりましたが、ソファに座れば手が届く距離に本が並んでいる状態になりました。すると、ソファで休んでいる時に、自ら本に手を伸ばすように!一緒に調べものをするのも効果的特によかったなと感じるのは、背もたれに一番近く、すぐに手の届くところには図鑑や辞書を並べたこと。テレビなどで分からない物事が出てきた時に、一緒に読んで調べるようにしてみたところ、少しずつ自分で本を読む面白さが分かってきたようです。そのうち、好きなポケットモンスターの本などもソファで寛いでいる時に手にとり、キャラクターの解説を読み込むようになりました。さらに、自分の本の好みも徐々に分かってきたようで、「〇〇の図鑑を読んでみたい」とか、「このシリーズがもっと読みたい」、「この本を書いた人の他の本も読んでみたい」などと言うようになりました。図書館や本屋にもすすんでつき合うようになり、一緒に本を選ぶ時間も楽しめるように。私も時間がある時は、横に並んで本を開き、息子と読書の時間を楽しむようになりました。親子ともどもネット環境から少し離れる時間を持つことが効果を促進しているように感じます。普段から、大人の策略に敏感で、その策略を察するとすぐに拒否反応を示す息子。私としては、自然な形で本を勧めていたつもりですが、息子からすると、押しつけられているというふうに感じていたのかもしれません。相変わらず本よりYouTubeの方が好きなようですが、それでも環境を整えることで、自ら本に手を伸ばすというのは、親としても勉強になりました。子どもが本にまったく見向きもしない!というときは、ぜひ試してみてください。<文・写真:ライター芳賀千歳>
2020年10月07日「リーディングトラッカー」って知っていますか?読書するときに、どこを読んでいるのかがひと目でわかり、読みやすくするための定規のようなものです。リーディングルーラーとも言われます。「そろそろ絵本でなく児童書を自分で読んでほしい」「読書感想文を書かせる前に本を読ませるのが大変」、そんなふうに思っているママやパパにおすすめしたいアイテムです。ぜひわが子と一緒に使ってみてください。リーディングトラッカーのメリットはリーディングトラッカーを使うと、読んでいる行にだけ目がいきます。そのため、長い文章を見ただけで「苦手」「いやだ」と拒絶するようなお子さんでも、文章が読みやすくなるんです。結果、集中して文章を追えるようになり、集中力が上がると、理解がスムーズになり、おはなしの世界に入りやすくなります。リーディングトラッカーを簡単に手作り!10枚入り1000円くらいで販売されているリーディングトラッカー。今回は、手作りしてみました。材料は100均で十分そろうものばかり。もしかしたら、買い物に行くまでもなく、家にある材料でもできるかと思います。【準備するもの】・クリアファイル(好きな色)・カラーテープやマスキングテープ・ハサミクリアファイルはどこかの宣伝で配布されている柄物でも、裏面が透明であれば使えます【作り方】1.3センチ幅くらい、長さは本より少し短めくらいにクリアファイルを切る2.真ん中に透明窓ができるように両サイドにマスキングテープを貼る3.端を処理するこれだけです!リーディングトラッカーを使って本を読んでみた実際に子どもと一緒に、リーディングトラッカーを使って本を読んでみました。宿題の音読にも使ってみたら、心なしかいつものだらだら読みに比べて、ハキハキ読んでいるように聞こえました。なかなか集中できない時にも、どこを読んでいるかわかりやすくなることで、すらすら読め、本の世界に入りやすくなるようです。◆いろいろな色で人によって、見やすい色が異なるようです。うちの子は黄色が一番読みやすいと言っていました。透明部分とテープ部分の組み合わせもいろいろ試してみるといいかもしれません。子どもの読書以外にも使えます!◆読書好きおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにリーディングトラッカーは、読書時の疲れ目防止にもなります。子どもでも簡単に手作りできるので、おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにもいいかもしれません。大人用にはシンプルで濃いめの色の縁取りが見やすいようです。◆ファイルの残りは、おそろいのマスクケースにA4サイズのクリアファイル、使用するのは一部なので、余った部分でお揃いの柄のマスクケースを作ってみました。マスクを入れて、忘れた時用の予備としてそのままランドセルに入れておいてもいいですね。実はこれ、テープの部分は製薬会社の名前が入っていたもの。うまく隠れてかわいくなりました<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年08月07日「赤ちゃんのころから必死に読み聞かせをしているのに、ちっとも本に興味を持ってくれない……」「日ごろから『本を読みなさい!』と言い続けているのに、だんだん本が嫌いになってきているみたい……」そんな悩みを抱えている親御さんは多いといいます。そもそも、どうして私たちは自分の子どもが「読書好き」であることを、こんなにも求めてしまうのでしょうか。それはきっと、本を読むことで得られるメリットがたくさんあることを知っているから。今回は、これまでにご紹介してきた「読書」にまつわる記事のなかで、特に人気の高かった6本をまとめました。「子どもに本好きになってほしい」「読書習慣を身につけてほしい」と願う親御さん必読の記事ばかりですよ。「読書」おすすめ記事1■我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは麻布中学・高校の国語科教師である中島克治先生は、「子どもが本当に時間を気にせずに本と向き合えるのは小学生まで」と断言します。それは、中学生や高校生になると勉強や部活、友だち付き合いなどで忙しくなり、本を読む時間が取れなくなるから。さらに、本を読むことによって「学習面でのメリット以上に、“ある力”を養うことができる」とも。読書は子どもにたくさんのものを与えてくれます。(中略)読書をして語彙が増えれば、教科書の内容や先生の話をしっかり理解できるのですから、学力の向上にもつながります。また、読書によって増えた語彙は、感情コントロールという点でも力を発揮します。というのも、言葉によって自分の感情を相対化して見つめ直すことができるようになるからです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|我が子に“読書好き”になってほしいなら。ぜひ身につけさせたい「読み癖」とは)この記事では、「わが子に本好きになってもらいたい」と願う親御さんに向けて、子どもが自分から進んで本を読むようになる実践的なアドバイスが多数紹介されています。まず重要なのが、“親が読んでほしい本”を無理にすすめるのではなく、“子ども自身が興味を持っているジャンルの本”を与えてあげること。中島先生は、「野球やサッカーが好きな子なら、野球雑誌やサッカー雑誌でも構わない」と述べています。たとえどんな本でも、興味があるからこそ読み続けることができ、その結果「読み癖」が身につくそうです。また、子どもに本への興味を持たせる最も簡単な方法は、「親が子どもを連れて書店や図書館に行く時間を増やすこと」だといいます。親と一緒に本に囲まれた場所に行くことで、子どもは「お父さんやお母さんは本に興味を持っていて、本を大切なものだと思っている」ことを体で感じ取ることができるそう。それが本好きの道を進む第一歩になるんですね。「読書」おすすめ記事2■「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの子どもには「良い本」を読んでほしい。でも世の中には膨大な量の本があり、その中から子どもに適した本を選ぶのは至難の技です。この記事では、「子どもの脳を耕す本選びのコツ」や「本と向き合う姿勢」について、児童文学評論家の赤木かん子さんに深く語っていただいています。子ども時代は、とにかくたくさんの本に触れることが大事。だからこそ赤木さんは、子どもたちに「乱読」をすすめているのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの)赤木さんは、「子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ」といいます。特に低学年では図鑑が好きな子どもが多い、という例を挙げ、「低学年のうちは、答えがないようなものや範囲の広いものは理解できない」とし、図鑑は「脳を耕す=畑にたくさん栄養を入れてふかふかにしている」時期である低学年にぴったりだと述べています。そして小学4年生くらいから徐々に前頭葉が発達し、「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解し始めます。そこで物語や伝記などを好んで読むようになってくるわけです。赤木さんは、「低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらい」とも述べています。いずれ大きな実が収穫できるように、小さいうちからたくさんの本に触れさせて、子どもの可能性を広げてあげたいですね。「読書」おすすめ記事3■読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方最新の国際学習到達度調査(PISA)によると、日本の子どもの読解力が著しく低下していることがわかったそうです。その中で、読書習慣のある生徒は、ない生徒に比べて読解力の平均点が高かったことから、読解力低下の背景には「読書量の減少」が関係していると読み取れます。この記事では、家庭内でできる「子どもを読書好きにする方法」をたっぷり紹介しているので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。大人でも「この本を読みなさい!」と強引に押し付けられたら、内心では反発したり、億劫になったりするのではないでしょうか。子どもならなおさらです。(中略)そこで、おすすめしたいのが「アラカルト本棚」です。“アラカルト”という呼び名どおりに、文化系、理系、雑誌、漫画、小説、絵本、世界地図など、なんでも、あらゆるジャンルの「おすすめ本」を並べてしまうのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書習慣は親の影響が大きい!子どもが “本好き” になる、家庭の本棚の作り方)この「アラカルト本棚」をおすすめするのは、偏差値35から読書週間の改善で東大合格を果たした西岡壱誠さん。西岡さんが東大生100人にアンケートをとったところ、親が作った「アラカルト本棚」によって好奇心が刺激されたり、読書が好きになったりした学生が多かったのだとか。また、カリスマ家庭教師の西村則康さんによると、「親子で本棚を共有したほうがいい」とのこと。その理由は、親の難しそうな本を眺めているうちに、子どもは「いつか読めるようになりたい」と向上心をもつからです。アラカルト本棚を作ったり、本棚を家族で共有したりすることで、子どもは広い視野をもって本選びをすることができます。さらには、「この本、どういう内容なの?」「難しいところは教えてあげるから読んでみたら?」など、親子の会話が弾むきっかけにもなりそうですね。「読書」おすすめ記事4■読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること読書量と国語の成績が比例することは誰にでも想像がつきますが、じつは近年、「数学の基礎知識」や「ITスキルの高さ」にも影響を及ぼしていることが判明しました。この記事では、さまざまなデータから、家庭の読書環境と子どもの読書量が、いかに算数の成績に影響するかをくわしく説明しています。なかでも注目すべきは算数の結果です。どの教科よりも、「読書量が多い」グループと「まったく読書をしない」グループの偏差値に大きな差が開いたのです。この結果を受けて、ベネッセ教育総合研究所は「(読書によって)与えられた問いや条件を性格に読み取る力を高めているのではないか」という見解を示しています。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること)小学5年生を対象にしたこの調査では、国語・算数・理科・社会の学力テストを実施し、読書量の違いが結果に影響するかを調べました。すると、まったく読書をしない生徒に比べて、読書量が多い生徒ほど良い成績をおさめ、平均1.9ポイントも偏差値に差が出たそうです。算数が苦手な子は、もしかしたら計算問題よりも文章を読み解く力が弱いのかもしれません。読書による成績アップの効果はすぐには現れませんが、いずれ必ず、読書で培った読解力や論理的思考力が役立つはずです。また、記事内では「親の読書量が子どもの読書量に比例する」というデータも紹介しています。つまり、親自身に本を読む習慣がなければ、子どもにいくら「本を読みなさい」と言ったところで意味がないということ。教育評論家の親野智可等氏によると、「1日10分からでも、親子で毎日決まった時間に読書をするだけで、大きな違いが生まれる」らしいですよ。「読書」おすすめ記事5■子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】この記事では「わが子に本を好きになってもらいたい!」と願うすべての保護者に向けて、日常で取り入れられるちょっとしたコツを伝授しています。また、親の伝え方次第では、かえって子どもを本嫌いにしてしまうかもしれない“落とし穴”についても、くわしく解説しています。子どもを本嫌いにさせる親のNG行動&NGワードは、主に3つあります。1.「本を読みなさい」・・・読書を強制する2.「もう絵本は卒業しようね」・・・読む本を大人が決める3.「どんなことが書いてあったの?」・・・完璧な理解を求める(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを本嫌いにする【親のNGワード&行動】と【子どもが本好きになる方法】)どれも何気なく言ってしまいそうですが、これらの言葉によって、子どもは本を嫌いになってしまうことも。本を読むことを強制したり、また読む本を勝手に決めて押し付けたりすると、「読書=つらい記憶=本が嫌い」と脳にインプットされてしまうというのです。すでに読書が苦手になりつつあるお子さんには、まずは読書の楽しさを知ってもらう工夫を。どんなに「本が嫌い・苦手」であっても、読みたい気持ちが強い子どもは多いそう。そういった子は、何を読めばいいのかわからない、最後まで読めずに挫折したら……と考えて、躊躇しているパターンもあるといいます。家の本棚だって、工夫次第で子どもを本好きにする魔法をかけることができます。一級建築士のすはらひろこ氏によると、「子どもの目線に自然と本が見える高さにする」「本を取り出しやすいように扉はつけない」「居間や階段の踊り場に親子共通の本棚を置く」などを取り入れると、本に触れる機会が増えて効果的だそう。子どもを本好きにするきっかけは、親子の会話や家の本棚にあふれています。「読書」おすすめ記事6■子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと子どもを本好きにするのは簡単なことではありません。だからこそ、子どもが自然に本に興味を持つように、小さいうちから本を身近に感じさせる工夫が必要です。この記事では、子どもに読書習慣を身につけさせるための“3つのポイント”をわかりやすく解説しています。子どもでも大人でも、本嫌いの人はいますが、その最大の原因は本の魅力をまだ知らない、いわゆる「本の読まず嫌い」なのだとか。本の中には何でも入っているのに、その広い世界と自分の世界が結びついておらず、本はつまらないと思い込んでいるだけなのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもを “本好き” に育てよう。読書習慣を身につけさせるために実践したい3つのこと)ポイントは、「興味のあるテーマの本をテンポよく与える」こと。大人でも興味のないジャンルの本を読むのは苦痛ですよね。子どもならなおさらです。そこで、子どもが好きなアニメのキャラクターや動物、乗り物の図鑑などを本棚に並べてみましょう。興味の延長線上で、活字に親しむきっかけづくりができれば成功です。成長とともに子どもの興味や関心は変化していきます。読書を習慣づけるには、親がその変化に柔軟に対応する必要があるでしょう。その時々の子どもの興味に合わせて、並べる本を変化させるのはもちろんですが、「読書が習慣になってきたな」と感じたら、少し背伸びした本を混ぜるとより効果的だそう。また、子どもに読書習慣をつける一番の近道は、普段から親が読書を楽しんでいる姿を見せること。子どもが読んでいる本を親が読んでみるのもいいですね。親子で同じ本を共有することで、内容について話し合ったり、どう感じたのか意見を交わしたりと、充実したコミュニケーションの一助にもなるでしょう。***ご紹介した記事に共通しているのは、「本選びには子どもの興味・関心を優先させること」「親も普段から読書に親しむこと」の2点です。興味があれば、子どもは自然と本を手に取ります。また、親御さんが楽しそうに本を読んでいれば、「そんなにおもしろいのなら自分も本を読んでみよう」と思うはず。子どもを本好きにするのは、それほど高いハードルではありません。普段の生活の中に、自然に本を取り入れることを心がけてみませんか?
2020年03月22日アメリカで生まれた『パンツマンたんじょうのひみつ』という本があります。全米でシリーズ5,000万部を突破したメガヒット児童文学で、『スーパーヒーロー・パンツマン』というタイトルで映画化もされました。子どもたちに熱狂的に受け入れられ、世界20言語に翻訳され、シリーズの続編も数多く出ています。イギリスで生まれた『トム・ゲイツ──トホホな毎日』という本もあります。こちらはイギリスの児童文学賞であるロアルド・ダール賞をはじめとするさまざまな賞を受けており、日本国内のインターナショナルスクールの子どもたちが選ぶ児童書としても大賞を取りました。世界41言語で翻訳出版されている世界的ベストセラーシリーズで、子どもたちが続編を常に待っているような作品です。本好きな子はもちろん、本嫌いな子どもにも愛される作品群さて、この2つの大人気シリーズの共通点は何でしょう。まず、どちらも小学生の男の子が主人公で、イラストがふんだんに入っていて、ユーモラスなストーリーが特徴的です。本を読むのが苦手な子どもも「パンツマンだけは好き!」「トム・ゲイツなら読める!」と言うことで定評があります。どちらも対象年齢は小学校中学年ぐらいですが、本が好きな子どもたちはもっと早くに手をのばすことでも知られています。我が家の上の子は、8歳のときにイギリスに来ましたから、来たばかりの頃は英語の読みがほかの子どもよりも遅れていました。ところが『パンツマンたんじょうのひみつ』は手渡されるなり夢中になって読み始め、ものすごい勢いでシリーズを読破したのです。日本語での読書から英語での読書への橋渡しとなった物語として、私にとっても思い出の深い作品です。決して堅苦しい本ではありません。わははと笑いながらページをめくるような本です。ですから、特に『パンツマン』発売当初は「馬鹿馬鹿しい」と評価が分かれたりしました。それでも子どもたちの圧倒的な支持を得て世界的ベストセラーになったのです。成績向上・心の健康にも! 「本好き」のメリット人によっては評価が分かれるような本をなぜわざわざご紹介するのかと、不思議に思われるかもしれませんね。これについては、映画にもなった人気作『ヒックとドラゴン』の著者、クレシッダ・コーウェルが新聞記事の中で見事に説明をしてくれています。小さな子どもにとって、読書を楽しむことは、さまざまなメリットがあるのです。勉強との結びつきはすぐに思いつきますね。実際に読書を「楽しんで」いる子どもの「楽しみ」と成績の関係については多くの研究があります。また最近では、読書を「楽しいと感じている」ことと、メンタルヘルスの関係も指摘されています。本を読むことの喜びを知ることは、学力向上につながるだけでなく、心を守ることにも一役買ってくれるのですね。だからこそ、コーウェルは「本を読みたがらない子どもを念頭に置いて物語を書いている」と語っています。「良い本と出会う」のと同じくらい、「楽しめる本に出会う」ことも大切なのです。学習障害を持つ作者による、全ての子どもに贈る本さて、テレビやゲーム、インターネットの動画など、さまざまな競争相手をおしのけて子どもたちに選ばれるこの2作品。じつはもうひとつ、聞かされてみると、「なるほど」と納得する共通点があります。じつは、『パンツマン』も『トム・ゲイツ』も学習障害を持つ著者によって書かれた作品なのです。『パンツマン』シリーズの作者であるデイヴ・ピルキーは、ディスレクシアとADHDを両方持っています。そんな彼は、小学生のころ、しょっちゅう教室から出されていたのだとか。手に負えない行動をとるので、先生が廊下に出したのです。そこで漫画を描いていた彼に、ひとりの教師は「こんな馬鹿な本ばかり書いて一生暮らしていくわけにいかないでしょう」と言ったといいます。「幸い、僕は人の言うことを聞かない子どもだったのです」とデイブ・ピルキーはのちに語っています。まさに、そういった本ばかりを書いて生活できるようになったわけなので、その先生は間違っていたわけですね。「あんなに問題児だった僕が、たくさん本を出せるんだから、どんな子どもにだって希望はあるんだ」と彼は話します。子どもを引きつけて離さないしかけの秘密『トム・ゲイツ』を書いたリズ・ピーションもまた、ディスレクシアの作家です。子どもの頃の自分の読解力はほかの子たちより1年ほど遅れていたように思う、とどこかで話していましたが、それだけではなく、ピーションはディスレクシアの子どもを持つ母親でもあります。自分が子ども時代に「パッと見てすぐにわかる」物語が好きだったこと。同じくディスレクシアを持つ自分の子どもが、イラストのふんだんに入った『パンツマン』シリーズを楽しんでいたこと。子どもの好奇心はどんどんあちらこちらへと移っていくという実感があること。『トム・ゲイツ』シリーズは、そういった作者の経験が生み出した作品だとも言えます。じっと座って本を読むことが苦手だった作者だからこそ、子どもを引きつけて離さないしかけや工夫をこらした物語を作ることができたのです。本シリーズは、決して学習障害を持った子どもたちをターゲットにした本ではありません。広く一般に児童書として出版されています。そうでありながら、学習障害を持つ子どももそうでない子も、多くの子どもたちが愛し、手に取る作品群に仕上がっています。「ディスレクシアだからといって本を読む楽しみを諦めることはない」と、ピーションは言います。まさに、全ての子どもに贈る、「楽しむこと」を一番の目的に掲げた物語群です。イギリスでは「本なんて嫌い!」とそっぽを向く子どもたちに、まずオススメされる物語でもあります。読書の楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているこの2作品の作者が一貫して出しているメッセージは、学習障害を持っているからといって、本を読んだり書いたりできないわけではないということ。そして、物語の持つ豊かな楽しみは、どんな子どもにも広く開かれているということーー今すでに読書が好きな子どもにも、今はまだ読書が苦手な子どもにも。じつは、学習障害を持っていることを明らかにしている作家は、ピルキーやピーションだけではありません。大人向けの小説を書いている人を含めれば人数はずっと増えますし、過去の作家でもたとえば、推理小説家のアガサ・クリスティーのような有名な作家が、ディスレクシアを持っていた可能性が高いと言われています。デイブ・ピルキーは自分の学習障害について、「スーパーパワーだ」と言っています。学習障害があるからこそ、物語を作るときにどうやって表現するべきなのか、とても深く考えることになったのだと。自分のおかれた「人とは違う部分」を強みに変えていく作家たちの子ども向けの作品が、広く子どもに支持されているのは、当然と言えば当然ですが、同時にとても心強くもなるのです。(参考)“Meet Dav Pilkey” Author|Dav PilkeyDav Pilkey (author of “Captain Underpants”) talks about his favorite teacher (Original Version) |Youtube“Dav Pilkey Sees ADHD and Dyslexia as His Superpowers”|UnderstoodAmy Packham “Why Children With Dyslexia And Reluctant Readers Are Inspired By Liz Pichon’s Unique Books”、Huffington Post UK, June 22, 2016|HuffPostCressida Cowell, “If we want our children to thrive, teaching them to read is not enough – they must learn to enjoy it” in Independent, 4 December 2018|The Independent“Mental wellbeing, reading and writing” Added 26 Sep 2018|National Literacy Trustdav pilkey bio.Scholastic UK signs more Tom Gates|The BooksellerCaptain Underpants Saves The Day By Recruiting Top Comedy Talent To Voice New DreamWorks Animation Film|CISION PR Newswire
2020年03月04日本好きの男性と行くならどんなデートスポットがよいのでしょうか?おすすめのデートスポットについて調べてみました。神保町で古本屋巡り本好きの人におすすめのスポットといえば、神田神保町の古本屋街が有名です。神保町には、なかなか手に入らない専門書や古書などを多く取り扱っている古本屋がたくさんあります。本に詳しい男性なら訪れたことがあるかもしれませんが、2人で一緒に行くことで新しい発見があります。神保町で座ってゆっくりと本を堪能したい人には、神保町ブックセンターがおすすめです。本がすぐ側にある環境で、コーヒーを飲むことができるという本好きにとってはたまらない贅沢な時間を楽しむことができます。2人で並んで、好きな本を読む時間は特別なものになるでしょう。図書館で静かな時間を過ごす本好きの男性とデートするなら、図書館でゆっくりとした時間を過ごすのがおすすめです。図書館には様々なジャンルの本が揃っているので、彼がどんなジャンルの本が好きなのかを知ることができるチャンスです。普段からあまり本を読まない人なら、おすすめの本を紹介してもらうのもいいですね。あれこれと話しをしなくても、好きな本を知れば彼のことをより深く理解できるかもしれません。図書館でじっくりと本を読んで過ごせば、1日はあっという間に過ぎてしまいます。お昼には外でランチを食べて、また図書館に戻って過ごすというのも好きな男性となら特別なデートになるでしょう。おしゃれなブックカフェ巡りカフェと書店が一緒になったブックカフェが増えてきています。店内の本を自由に読むことができて、気に入った本があればすぐに購入することができます。コーヒーを飲んだり、スイーツなどを楽しむこともできるため、本に興味のない人でも一緒に時間を過ごすことができます。ブックカフェは、店内の内装や家具などにこだわっている店舗が多く、おしゃれな空間を楽しむことができるでしょう。中には、お酒が飲めるブックカフェもあり、夜のデートで利用するのもおすすめです。
2020年02月15日読書の秋ですね。読み聞かせしていますか?私は妊娠中、「読み聞かせは1日1冊、できれば月に100冊読むと本好きな賢い子どもに育つ」という情報を仕入れたのですが、いざ出産し、子育てとなると、体力的にムリでした。「今日は疲れているからまた明日ね!」が口ぐせになっていったのです。子どもの時の特別感私は子どもの頃、祖母と離れて暮らしていて、たまに会えるのを楽しみにしていました。一番の楽しみは、きょうだいが交代で祖母と同じ布団で寝るイベント。祖母は布団の中で孫に怪談を読み聞かせるのです。雑誌の切り抜きを孫のために持ってきて、「のっぺらぼう」「肉づきの面」などメジャーなものから、民間伝承のマイナーなものまで、内容はいつも怪談でした。怖いはずなのに、聞きたいと思わせる魅力があり、祖母が来るのが待ち遠しかったです。祖母が亡くなり、大人になった今でも「言わねばよかった、通らねばよかった」という祖母の怪談のセリフを覚えています。ある日、子ども達に絵本の読み聞かせをしたところ、下の子がそっぽを向いていることに気がつきました。私は疲れているのを押して、読み聞かせをしているのに、どういうことかとイライラしたのですが、ふと、幼い頃の体験を思い出したのです。祖母は長旅で疲れていただろうに、そんなことは感じさせないくらい情趣豊かに読み聞かせをしてくれました。その声量や話の進め方はまるで女優。そこで私も祖母を目指すことにしたのです。ママは女優になって、登場人物になりきる読み聞かせは、ママと子ども達の大事な時間。文字面だけをたどっていても、子どもの心はつかめない。それならば、私は絵本の登場人物になりきろう!と決意したのです。最初に選んだのは、子どもが好きな「おしりたんてい」。本だけでなく、子ども達はTV放映も楽しみにしています。子どもがテレビを見ている時間は、ママの家事が片づく時間でもありますが、たまにはと、家事の手を止めて一緒に観ました。おしりたんていはしっとりした話し方、愛犬のブラウンは高い声、マルチーズ署長は高くてしゃがれた声。練習する時間はないので、その夜、一発本番で、イメージのまま声色を変えて読み聞かせをしたところ…。びっくりするほどの食いつきでした。2人の目が本をしっかり見つめているのです。「コアラちゃんはもっと高い、かわいい声だよ」と長女の冷静なツッコミが入りましたが、子どもたちの集中力が見違えるように変わりました。声色を変えた以外にも、間(ま)の取り方も工夫しました。おしりたんていにはクイズも入っているのですが、TVを見るとシンキングタイムが取ってありました。それまで何となく読み進めていたのを、おしりたんていの声で「〜でしょう?」と聞いてから、子どもの答えを待つようにしたことで、一方的に読むだけでなく、聴衆参加型の読み聞かせに変貌しました。新しい読み聞かせから2年、小学生になった長女私が「女優」になっての読み聞かせをはじめて2年ほどがたちました。長女は小学生になり、重いランドセルを背負って長い通学路を通っています。それにも関わらず、うれしそうに図書室の本を借りて帰る日々。図書館は私に連れて行ってもらわないと行けない距離なので、気軽に通える小学校の図書室は娘にとって天国のようです。ある日ふと、娘の国語のノートをのぞいたところ、本を読むことが好きなことについて書かれていました。「ほんをよむと、じぶんもほんのなかにはいったきがするからです」という感想を読んだ時に、これまでの読み聞かせの時間が実を結んだ気がしてうれしくなりました。本を自分で読むのも好きだし、ママに読んでもらうのも好きな長女。これからもママは女優になって、読み聞かせの時間を楽しもうと思います。<文・写真:ライターふたえにじ>
2019年09月20日図書館や本屋にはたくさんの本があふれていますが、子どもにはどんな本をすすめたらよいのでしょうか?物語が好きな子や、図鑑ばかりの子など、子どもの本の好みもさまざまです。『読書力アップ! 学校図書館の本のえらび方』や『今こそ読みたい児童文学100』などの著書がある児童文学評論家の赤木かん子さんに、子どもに適した本の選び方をお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)乱読で感覚が養われる本には推奨年齢や学年が書いてあります。ですが、子どもによって好みや成長は違います。基本的にはしごくシンプルに、子どもに ”好きな本を” “好きなように”読ませてあげればいいのです。具体的には、公共図書館に連れていって、子どもが持ってきた本は何でも「ああいいよ、いいよ」といって読んであげる……本屋さんに行って、その子が欲しいというものを「ああいいよ、いいよ」といって買い与える……という姿勢です。特に図書館はただなので心置きなく借りられるでしょう。赤ちゃんだって気に入れば最後まで見ているし、嫌だと思えばそっぽを向いたり、手で邪魔をしたりしますよ。その “イヤだ!” という気持ちは大切にしなければなりません。命に別状のないことは、子どもの判断を受け入れたほうがいいのです。そのときに大事なことは、親である自分がその本を好きかどうかは考えないということ。お子さんとあなたは別の人間だし、性別の差も、なん十歳もの年の差もあります。同じ本を楽しいと思うことのほうがまれでしょう。赤ちゃんや幼児が嫌がったら「そうなの~、これは嫌なんだね~」といって本を閉じて、次の本に移ればいいだけ。読んでつまらない本はあるかもしれませんが、読んで害になる本というのは、普通の本屋さんや図書館にはまずないといっていいでしょう。ですから、子どもの「この本が嫌い」というのは好みであって、わがままではありません。普段から公共図書館で「読んで~」と子どもにせがまれるまま本を読んでやっていると、普通の子どもでも3千冊、本が好きな子どもなら1万冊以上の読書をすることになります。そのなかにつまらない本が混じってもいいのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。小さなお子さんを持つ親から「うちの子は同じ本ばかり破れるまで何度も読みます」という相談を受けることがありますが、それはとても良いことです。大人だって自分が好きで買った音楽のCDは何度も繰り返して聴くでしょう。好きな曲が終わると、わざわざ戻して好きな曲だけもう1回聴いたりするじゃないですか。曲が楽しいと思うのは、何回も聴いて覚え、歌えるようになってから、だと思いませんか?次にこのメロディが来る、この歌詞が来ると知っていて「来る来る来る、来た~!」というのが楽しいし、何度も聞くうちに最初は気がつかなかった細部まで理解が深まります。これは本でも同じこと。子どもたちは誰に教えられなくても、本能的に本の読み方を知っているのだと思います。繰り返し読むことで本を深く読み込むことができ、喜びも深くなることを知っているのです。ですから、そんなふうに何度も読みたい本が見つかったらラッキーですね。もちろんお気に入りができなくても心配はご無用。それは、子どもそれぞれの個性です。低学年で脳をじゅうぶんに耕すこれまでお話ししてきたように、子どもに読み聞かせをするときには、子どもの喜ぶ本を選んであげてほしいと思います。逆にいえば、読み手である親が「必要な本」「良い本」と感じる本は選ばないようにすることです。なぜなら、子どもに本を読んであげる一番大きな目的は「子どもを幸福にすること」、そしてもうひとつの目的は「子どもに本を好きになってもらうこと」だから。楽しくないけど必要な本を読むのは、もっと大きくなって本を好きになってからでもじゅうぶん間に合いますよね?そして、子どもには気がつかない大人の本のなかにも、子どもが喜ぶ本が案外あるものです。たとえばクジラが大好きなら、大人用のクジラの写真集を喜んでくれるでしょう。子どもに本を選ぶときには、「この本を読んでもらいたい」ではなく「これを見せたらあの子がどんなに喜ぶかしら」を基準にしてください。小さな頃は、偏った本の選び方をする子もいます。物語を読むのが嫌いな子どもを持った親御さんから、「うちの子は本を読むのが苦手で……」と相談されることがありますが、そのようなことで頭を抱える必要はありません。そういう子をよく見ると、たいてい図鑑などを好んで見ているもの。前回お話ししたとおり、本は内容で2種類に分かれます。1つは物語などの「空想系」の本、もう1つは現実に起きることが書いてある「リアル系」の本です。政治、芸術、スポーツ、自然科学、歴史、地理、産業など、本のうちの9割はリアル系ということになります。子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ。それに、必ずしも小説を好めば頭が良くなるというわけではありません。科学者は頭がいいグループだとは思いますが、彼らのなかには小説を読まない人たちも多くいます。(もちろん例外は常に存在するし、ジャンルによってもかなり違いますが。私の感覚では、物理学者は一番小説を読む人が少ないように感じています)特に、低学年のうちは図鑑が好きな子どもが多いですね。これはとても大切なことです。低学年は脳を耕している時期。いわば、種をまく前の畑の土に栄養をたくさん入れてふかふかにしている時期です。そのためには、何でも屋さんのように手当たり次第に雑学を入れなければならないと本能的に知っているのですね。また、低学年のうちは1つのものに1つの答えがあるものを好みます。答えがないようなもの、範囲の広いものは理解できないのです。図鑑のなかでは、1つの絵に対して1つの名称と解説が記されていて、解決できないことは基本的に載っていません。それから、子どもの知識に関する話題として、最近は知っている言葉の数が極端に少ない子どもが多いという報告があります。たとえば、小学1年生の体育で「足首を掴んで」と指導したら、「足首って、どこ~?」という騒ぎになった、という話がありました。言葉を増やすには、たくさんの言葉を「聞く」必要があります。誰だって、聞いたことのない言葉は覚えられません。ですから、小さいうちから大人がなるべく豊かな語彙力で話しかけてあげましょう。また、普段の生活で「見る」「試してみる」などの経験がなかなかできない自然科学などについては、テレビの科学番組が一番だと思います。ビジュアルを見ながら説明を聞くことができるので、新しい言葉も理解しやすいのです。育児や教育にテレビは害だという意見もありますが、見せたい番組を親が選ぶなど工夫して賢く利用するほうがいいでしょう。高学年になると図鑑は卒業?小学4年生くらいで図鑑に見向きもしなくなる子どもが増えはじめます。その頃になると前頭葉が発達してくるからです。前頭葉は感情をつかさどる部分なので、徐々に人の気持ちがわかるようになり、そちらに関心が向くのです。「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解できるようになると、物語や伝記などが読めるようになってきます。そうすると、読む本ややりたいことが変わってくるというわけです。子どもたちは成長の過程で本能的に、「この時期にはこれをして、これを会得しなければならない」と知っているかのように振る舞います。そして能力も変化していきます。赤ちゃんのころの驚異的な記憶力(これがあるから言語を習得できるわけです)や共感能力、耳から聞いたことで理解できるといった能力はだんだんと落ちていき、そのかわりに文字を読んで理解する能力、人の気持ちがわかる能力、客観的に見る能力などに取って代わります。低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらいでしょうか。大きな実が収穫できるように、小さな頃に子どもの脳を知識と本でしっかりと耕してあげたいですね。***豊かな読書経験は子どもの将来への糧となることがわかりました。図書館をうまく利用して、日常的に本を手に取るようにしたいですね。子どもの読書量は親の読書量と比例するという調査結果が出ています。ぜひ親子一緒に図書館に出かけてはいかがでしょうか。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月26日読書好きな娘と話すうちに、同じ作家さんが好きなことが判明! 一緒に盛り上がったぐっちぃさんですが、予想を超える質問をされて…。読書好きな娘の視点がマニアック!今日はのまめの話題を。「どんな本を読んでた?」ってきかれるかと思ったら「類」で質問されて頭真っ白になった(笑)これはなかなかの図書娘だと思ったわ…親子で大好きな「きたやまようこ」さんの本はこれ 『イスとイヌの見分け方―犬がおしえてくれた本』(理論社) 『なかよし取扱説明書(犬式)(犬がおしえてくれた本)』(理論社) 『りっぱな犬になる方法 (おはなしパレード)』(理論社) (漫画内でイスとイヌが逆でした)
2018年12月01日子どもを本好きにしたい!…と思いつつも、どうしたらいいかわからない、というママたちの悩みを聞くことがあります。実際、子どもたちは本の中に無限の世界を見いだすものですが、それができるようになるまでは「本なんてつまらない」と言う子どもが大半です。図書館司書の資格を持つ筆者の家庭では、2週間に1度、24冊の本を図書館から借り、2人の子どもが楽しく回し読みをしています。そんな筆者の家庭や、筆者の周囲の家庭で実践し、子どもが実際に本好きになった方法をご紹介します。1.家に本を散らかしておくママとしては、家の中は常にきれいに片づけておかなくてはならない、と思ってしまいがちですが、実は散らかっていたほうがよいこともあります。その一例が、本の散らかしです。筆者が以前、本好きにしたいという5歳の女の子のママにおすすめしたのが、子どもの動く範囲に絵本を散らかしておくこと。絵本は読む時だけ本棚から取り出し、読み終えたら片づけるのですが、寝る前に読み聞かせをするためにママが出す以外は出番がないのが悩みでした。そこで、子どもがよく行く場所や遊ぶ部屋に、絵本を出しておくようにおすすめしました。ソファに置いておいたり、床に出しておいたり。すると子どもはソファに座ったときに、そこに絵本があり、なにかヘンテコな絵が書かれているワケですから、ついつい開いてみて、自分で読んだり、「読んでー」と言ってみたり。いつの間にか、本は面白いということを知ります。わが家でも、図書館から借りてきた本は、常にリビングの床に100均のカゴを置き、その中に並べています。ことあるごとにすぐ出して読むほかにも、毎晩、大人より早く夕食を食べ終わり、デザートまでの間を読書タイムにしているようです。2.「まだ読んではダメよ」作戦「読みなさいよ」と言われて渡されたものと、「読んではダメよ」と言われて隠されたもの。子どもはどちらに興味を持つと思いますか?答えは「読んではダメよ」と言われたもの。「ミルナの禁」とか「見るなのタブー」と名前がついているくらいで、とにかく見てはいけないと言われたものほど見たいのは人間の習性とでも言うべきものなのでしょう。「絶対押すな」と言われて押すのと同じです。筆者に本の相談をしてきた、8歳の男の子を持つママには、子どものいかにも好きそうな本を買ってきて、表紙を見せて、しかも「読んではダメよ」と言ってリビングに置いておくよう、おすすめしたことがあります。表紙にわかりやすく、昆虫や忍者の絵が描いてあるものをあえて選び、それをリビングに置いたのを見せて「これはママの本でちょっと難しいから、ここに置いた本は見ちゃダメよ」と言っておく。すると、結局気になって、ママがいないのを見計らってチラチラ読んでしまうのが子どもです。そのうち、同じ場所に違う本が増えていればそれも読んでしまいますし、いつの間にか読むということに抵抗感がなくなっているので、新しい本を見つけ、自分で読めるようにもなったそうです。3.読書するママの姿を見せる子どもを本好きにしたい時、もうひとつ覚えておきたいことがあります。それは、「ママが本を読まなければ、子どももなかなか読まない」ということです。本好きのママは、家で本を大切にしていますし、日ごろから本は面白い、本はすばらしいというアピールを子どもに対して行っているので、子どもは影響されやすくなります。反対に、ママが本を読まないと、子どもは「ママは読んでないのに」「きっとつまらないから、読まないんだろう」などと感じ取り、本に興味を持ちにくくなってしまうのです。もし、今から子どもを本好きにしたい…と考えるなら、遅すぎることはありません。ママが目の前で、雑誌やマンガではない本を読み、夢中になっている姿を見せてあげてください。同時に子どもが読みやすい本、興味を持ちそうな本を買ったり、図書館を利用してみてはいかがでしょうか。4.子どもの興味を最優先に文字が読めないころからの読み聞かせは、子どもを本好きにする基本的な方法のひとつです。筆者も子どもが小さいころから読み聞かせをしていましたが、周囲のママから「どうしたらいいかな?」と相談を受けた時には、必ず読み聞かせを推奨しています。特に子どもが小さいころには、短い絵本を選ぶことが欠かせません。絵と言葉から、子どもは頭の中でアニメーションのように絵本の世界を想像することを覚えます。これができるようになると、徐々に本が大きく、長くなっていっても、無限の想像力を働かせて物語を楽しめるし、物語以外の本も読めるようになります。全国の図書館で読み聞かせが行われるのは、この想像力を育むことが目的です。ごく小さい頃には、子どもは自然にお気に入りの本を選定し、ママにその本ばかり何度も読んでくれるようせがむことがよくあります。そんな時、子どもは、同じものを繰り返し見聞きすることで、楽しみながら想像力を育んでいるのです。ママは飽きてしまいますが、何度でもその本を読んであげましょう。やがて文字が読めるようになると、自分で好きな本を自然に読み出すことがほとんどです。一方、子どもが本に触れないままで成長すると、本を読む時に使う想像力が未発達なので、文字は読めてもストーリーが頭に入ってこずに面白さを感じられない…といったことが起こります。そんな時は、子どもがすでに興味を持っている分野の本を選び、ゆっくり読み聞かせてみましょう。たとえばアニメで子どもが見ている物語が本になったものや、戦隊モノ、電車などの乗り物、お姫さまのおはなしなど。ヘンテコなものも、子どもは大好きです。最初は短い絵本から始めるのもコツですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年08月30日幼少時の「読み聞かせ」が大切だということはよく聞くけれど、正しくできているのかよくわからない、子どもが集中して聞いてくれない、など悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか。読み聞かせとは、ただ本を読んであげるということだけではなく、本選びや読み方も大切なポイント。そこで、小学校で読み聞かせのボランティア活動をしている筆者が、子どもがもっと本を好きになる、読み聞かせの方法やコツを紹介します。読み聞かせの絵本を選ぶときのポイント・筋立てがはっきりしている本を選ぶ話の内容をある程度理解できる幼児期は、見る本ではなく、起承転結が楽しめるようなストーリー性のある本を選ぶようにしましょう。絵を見ながら聞いて、物語を自分で想像していくということが大切なポイントになります。・読む人が好きだと思う本を選ぶ絵本を読む人が、内容をちゃんと理解して面白い!と思うものを選ばないと、その気持ちは声に出てしまいます。好きな本は読む人も、聞く人も楽しい気持ちにさせてくれます。・ロングセラーの本を選ぶ絵本選びに迷ってしまったら、ロングセラーの本を選んでみるのもおすすめ。本の一番最後のページには、最初にその本が出版された年が書いてあります。長年愛されて増刷されている本は、名作ばかりです。・子どもの成長に合わせた本を選ぶよく絵本には、対象年齢が記載されているものがありますが、それはあくまでも目安として受け取りましょう。簡単な内容の絵本から読んでいき、様子をみてください。読み聞かせのあとに子どもに感想を聞くことで、お話を楽しんでいたのか、内容を理解できていたのかがわかります。子どもが絵本に夢中になってくれる読み聞かせの方法どんなにいい本を選んでも、読み聞かせ方によっては子どもが集中して聞いてくれないことも。子どもが夢中になって聞いてくれるような、読み聞かせのコツをつかんでおきましょう。・読み聞かせモードに切り替える普段の家遊びの延長で読み聞かせを始めてしまうと、子どもがしっかり集中して話を聞くことができません。「さあ、絵本の読み聞かせを始めるよ!」というように、しっかり切り替えをすることで、子どもが話を聞く体制を整える準備ができます。・物語の内容にあわせて声のトーンを変えるただ読むだけではなく、感情を入れて物語の内容に合わせて声のトーンを変えることで、聞いている子どもがグッと物語の中に引き込まれていきます。そのためには、読み聞かせをする前に、読む人がその本の内容をしっかり把握しておくことが必要です。・子どもが絵をしっかり見られるペースで進めていく子どもは、お話とともに絵を見ながら物語を想像していきます。言葉が少ない絵本でも、読み終わったらすぐ次のページに進めるのではなく、ゆっくりページをめくっていきましょう。そして読み終わったときも、余韻が残るようにゆっくりと本を閉じてください。親子で一緒に絵本の読み聞かせを楽しもういかがでしたか。絵本の読み聞かせは、教育としてだけではなく、親子の絆を深めるきっかけにもなります。次に読む本を子どもと一緒に選ぶのが楽しみになりそうですね!いつも読んでいる本でも、読む人、読み方によって違う本に感じることもあります。たまには、図書館などで開催されている、読み聞かせ会に親子で参加してみるのもいいですね。絵本の読み聞かせは、子どもが小学生になって字が読めるようになっても続けてあげたいもの。曜日や時間を決めて、家庭で絵本の読み聞かせをする日を決めてみてはいかがでしょうか。<文:フリーランスライターやまさきけいこ>
2018年06月10日ポプラ社創業70周年を記念して行われた『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表会が5月5日、東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」で開催されました。表彰式では、投票者の中から選ばれた小学生 10 名のプレゼンターが、自分が投票した本の作者(出版社)に表彰状を贈呈。アンバサダーとして作家・お笑いタレントの又吉直樹さんも登場し、「“子どもを本好きにする”方法」を教えてくれました。■又吉直樹が明かす“子どもを本好きにする”方法今回、芥川賞作家・お笑い芸人の又吉直樹さんがアンバサダーを務めます。又吉さんが登場すると、プレゼンターの子どもたちをはじめ、会場中のみなさんが一気に笑顔に! “本好き”として知られる又吉さんによる、ママにとっても興味深いトークの内容とは!?――子どもの頃から本が好きでしたか?いわゆる文学を読み出したのは中学ですが、本自体は保育所で読み聞かせをしてもらってるときから好きでしたね。読みながら物語に入っていくタイプなので、作中人物に話しかけてみたり、「なんでこうなるんやろう?」って疑問を持てたりするのがすごく好きでした。物語に入って行けるっていうのは、どんなジャンルの本でも重要。あとは「笑える」っていうことも大切ですよね。見たモノに自分が反応できるというところが、本のすばらしいところじゃないかと思います。――ふだん、どのように本を読まれますか?僕は、再読するのが好きなんです。中学のときに読んだ本を、大人になってから読み直してみると、全然違った読み方ができる。本を読みながら大事なところに赤線を引くのですが、読み返すと線を引いてない部分が気になってくる。そして今度は青線で引いて。また読み返すと違うところが気になって…結局全部に線を引いて、何が重要かわからなくなってしまうんですけど(笑)。でも、それくらい本って無駄なところがないんですよね。想像する余地があるというか。楽しもうと思えば永遠に楽しめるものだと思うので、みなさんにも再読をすすめたいですね。――子どもが本を好きになるために、親ができることは?難しいですよね…でも、「親が本を読んでいる家では、お子さんも読む可能性が高い」という話は聞きますね。ただ、僕の家は両親ともに本を読まないんですよ。うちには両親と姉が二人いるんですけど、僕が数年前に書いた『火花』という小説は母親しか読んでなくて。姉が先日、「そろそろ読んでみようかな」と言っていました(笑)。(本を好きになるきっかけは)やっぱり「一冊の出会い」ですかね。僕は中学の教科書を読んでるときに、自分がふだん考えてるようなことが書かれていることに気づいたんです。そこから(本の世界に)入って行けました。自分の世界が広がる本とか、「これは自分かもしれない」と思える本に出会える場があるとか。それをどれくらい周りが作れるかわからないし、自発的に出会ったほうが感動的なものになるかもしれない。でも、そういう機会が起こりやすい状況を(親が)作ることは大切かなと思います。■“こどもの本”総選挙 最強の1冊は?それでは『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト 10 結果発表をお届けします。表彰式で明かされた、プレゼンターたちの“本を選んだ理由”もご紹介!●第1位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」(監修/今泉忠明 2016 年 高橋書店)プレゼンター(小6)「残念な生き物のことをよく知ることができました。そして、残念なところを改善していきたいと思いました」今泉さん「ビックリですね。子どもの頃はいたずらばかりしていて、賞なんてもらったことは一度もないんです。だから僕は、残念な子どもだったんじゃないかなぁと思っています(笑)。ありがとうございました!」又吉さん「たしかに残念なんですけど、それが個性で残念な部分を知ってもその動物を嫌いにならず、むしろ好きになれました。それって、人間を観るときにも活かされる気がします。残念な人間っていっぱいいるんですけど(笑)…それを欠点として見るのではなく、ユニークな部分として見ることもできるのかなと思いました」●第2位「あるかしら書店」(著/ヨシタケシンスケ 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小3)「僕は作家になりたいので、あるかしら書店で“作家の木の育て方”を買いたくなりました」ヨシタケさん「『こどもの本総選挙』ということで本が好きな子どもたちに、この本を選んでもらえたというのはうれしいです。これからも本を読んで、たくさんのことを考えながら、大人になってほしいと思います」●第3位「りんごかもしれない」(作/ヨシタケシンスケ 2013 年 ブロンズ新社)プレゼンター(小3)「先日も給食のみかんを手にとって、『これはみかんの形をしたUFOかもしれない』とか言い合って、友達と遊びました。この遊びはとても楽しいです」●第4位「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」(監修/今泉忠明 2017 年 高橋書店)プレゼンター(小5)「読み始めはうそだと思ったけれど、図鑑で調べると本当だと気づきました。本当のことが書いてあるなら、大きな図鑑で調べるより楽だからいいなと思いました」●第5位「おしりたんてい かいとう VS たんてい」(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小4)「謎解きや迷路がワクワクしておもしろいし、おしりたんていの決め技はいつ見ても妹と大笑いしてしまうほどおもしろいです。最近は、下の妹にも読んであげています」●第6位「おしりたんていいせきからの SOS」(作・絵/トロル 2017 年 ポプラ社)プレゼンター(小4)「読んだときに、自分が冒険の世界に入ったような気がしたから、この本を選びました」●第7位「このあとどうしちゃおう」(作/ヨシタケシンスケ 2017 年 ブロンズ新社)プレゼンター(小2)「私のひいおじいちゃんは3年前に亡くなりました。ひいおじいちゃんが、天国で幸せに暮らしていたらいいと思いました」●第8位「ぼくらの七日間戦争」(作/宗田理 絵/はしもとしん 2009 年 KADOKAWA)プレゼンター(小6)「主人公達が大人の言うことを聞かない自分たちの解放区をつくったのがスゴイと思ったし、友情にも感動しました」宗田さん「この本を書いたのは、30年以上前。それを今でも読んでいただいて、こんな賞をいただけて本当にありがたいと思っています」●第9位「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(作/廣嶋玲子 絵/jyajya 2013 年 偕成社)プレゼンター(小4)「私は少し恐くておもしろい本が大好きです。銭天堂はゾクッとするおもしろさがあります。内容もひとつひとつ細かくて、お話の世界に入ったように感じます」●第10位「りゆうがあります」(作・絵/ヨシタケシンスケ2015 年 PHP 研究所)プレゼンター(小4)「そうだなと思うことがたくさんあって、私もストローガジガジコンテストで優勝したいと思いました」■約13万人の小学生が選ぶ「一番好きな本」『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、“子どもたちにおもしろい本と出会える機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい”という思いから、今回初めて開催されたイベントです。2017年11月1日~2018年2月18日までの期間、全国の書店、小学校、公立図書館、ホームページで投票用紙(投票フォーム)を配布し、「自分が一番好きな本」を募集しました。投票できるのは小学生のみ(2017 年10 月 1 日時点)にもかかわらず、投票数は12万8,000票超えの大反響。ポプラ社代表取締役の長谷川均さんは「総選挙を新たな本に出会うきっかけにしてほしい」と話し、来年以降も継続したいと展望を明かしました。『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』総選挙の結果は、全国 3,000 店以上の書店および公立図書館(一部)で公表予定。100位までのランキング詳細は、公式サイトでチェックできます。公式サイト:
2018年05月10日突然ですが、皆さんのお子さんは、本を読んでいますか?最近では、スマホやタブレットの普及で、子どもの本離れが進んでいますね。子どもの教育コンサルタントであり、『できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法』(扶桑社刊)の著書、松永暢史氏は、子どもの読書量と学力アップに関して、次のように言っています。「本を読まない子が、頭が良くなるはずがない」。松永暢史氏の著書では、本を読む習慣が子どもの学力アップに役立つことに触れています。大きな本棚をひとつ用意するよりももっと効果的な、子どもを本好きにさせるお部屋づくりのコツがあるそうです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)■ 本を読むと国語はもちろん「理数」の問題にも強くなる!しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)『できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法』の中で松永氏は、「頭のいい人には読書家が多い」と述べ、「頭がいいから本を読んでいるのではなく、本を読んでいるから頭が良くなっている」のだと指摘しています。確かに本をたくさん読む子どもは、漢字や言葉の知識が豊富で、国語が得意な子が多いですよね。本を読みながら登場人物の心情を推し量ることで、考察力や思考力も培われ、文章読解力もしっかり身に付けることができます。HiroS_photo / PIXTA(ピクスタ)さらに、松永氏は、読書で国語力に加えて「理数」の力も伸ばすことができると言っています。例えば、算数の文章問題は国語力がないと、正しい答えにたどり着くことができません。また、しっかりとした思考力が備わっていると、解答を導き出すプロセスをイメージしながら素早く問題を解くことができます。このように、読書を通じて理解力や思考力を高めることは、子どもの総合的な学力を引き上げることに繋がるというわけです。■ 子どもを本好きにさせるには「本棚」はいらない!?YNS / PIXTA(ピクスタ)子どもに良い本を読ませようと、自宅にたくさん本を用意しているご家庭もあることでしょう。本の置き場所といえば、当然「本棚」ですよね。重量感があり背の高い本棚は、部屋の隅に設置することがほとんどです。しかし、普段あまり本を読まない子どもが、部屋の隅にある本棚の前までわざわざ行って本を読み始めるのは、ほとんど奇跡のようなもの。それに、背の高い本棚は子どもの身長に釣り合わず、たくさん本が並んでいるとどれを手に取って読めばいいのか分からないという場合もあるため、あまりオススメではありません。■ 本を見やすくディスプレイすれば、子どもが自然と本に興味を持つ!ps / PIXTA(ピクスタ)子どもには、背の高い本棚ではなく、カラーボックスなどを使って低い位置に本を並べるようにすると、本を手に取りやすくなります。ERI / PIXTA(ピクスタ)また、子どもが興味を持ちそうな本を5~6冊くらいセレクトして、ブックスタンドを使ってテレビの横に置いたり、チェストの上などに表紙が見えるようにディスプレイしたりするのもオススメです。子どもの視線が行きそうなところに本を小分けしてちょこちょこ置くと、自然に本が目に入り、本に関心を抱きやすくなります。そして、子どもが本を手に取ったタイミングで、「あ、その本すごく面白かったよ」「泥棒屋敷に忍び込んで冒険する話で結構スリルがあったな」など、感想やあらすじをさらっと伝えると、本への興味をさらに引き出すことができます。kou / PIXTA(ピクスタ)ホームセンターのカラーボックスや、100均のブックスタンドを利用すれば、1,000円ちょっとで子どもが本を読みたくなる部屋作りが完成します。子どもの学力アップは、お金をかけずとも、こうしたお部屋のちょっとした工夫でサポートしてあげることもできるはず。2o4S2Wqぜひ参考にしてみてくださいね!(written by 内野チエ)【参考】※ 「できるだけ塾に通わずに、受験に勝つ方法」(扶桑社刊)
2018年04月12日たとえ本が好きであっても、オールジャンル読む方は少ないものです。たとえばサスペンス好きなのに、好きな人に全く好みでないジャンルを勧められたら、戸惑いを覚えるのも無理はありません。 そこで今回は「好きな人から全く好みでない本をおすすめされた場合の対処法」をお伝えします。相手の好みを知るチャンスと捉える全く好きでないジャンルを紹介されると、戸惑いや気まずい感情が沸き起こる方も決して少なくないことでしょう。自然なリアクションです。しかし捉え方次第でチャンスになります。好きな人がおすすめする本を読んでみることで、彼の好みを知り、再び話すきっかけが生まれるからです。おすすめ本を借りて次回デートのきっかけに本好きの人はブックレポートを書いたり、読書会に参加をしたりなど、アウトプットをしたいという感情を持っているケースが少なくありません。その感情を逆手に取り、本の感想をシェアしたいという表向きの理由で、デートの約束を取り付けてしまいましょう。本が好きな人にとって大好きな世界観を語る瞬間は幸せそのものです。お茶している間に彼の考えをひたすら聞いて、彼の世界観を深く知ることに繋がります。たとえお茶だけであっても、好きな人とじっくり話すきっかけづくりになります。正直に感想を伝えて相互理解へ本の感想を聞かれた場合、無理して彼に合わせる必要はありません。もちろん好み外であっても読むことは大事ですが、本から感じる感情は一人一人違って当然です。共感しがたいと感じたり、おもしろさを感じなかったりしたならば、無理して合わせることはせずに正直に伝えましょう。もちろん「面白くなかった」と正直に伝えては角が立ちますが、「ふだんはサスペンスなどのハラハラするストーリーが好きなんだ」と本来の好みを伝えることは相互理解にもつながります。無理はせずに素直に感想を伝えて、お互いを理解する場として活用しましょう。好み以外の本を推薦されると、内心嬉しくないかもしれません。しかし、対人関係において相互の歩み寄りは大切です。好きな人を理解するためにも一読しましょう。読み終わった後に感想をシェアすることで、今まで知らなかった意外な彼の感性に気付けるかもしれません。おすすめ本は素直に読んで、じっくり話すきっかけづくりへと活用しましょう。
2017年12月30日超難関中学への合格で世間を驚かせた芦田愛菜ちゃん。その読書量は相当なもので、愛菜ちゃんのお母さんはいつも、図書館からたくさんの本を借りては返してで、とても忙しかったそうです。子どもの語彙力や想像力を豊かにすると言われている読書。子どもにもっと本を読んでもらいたい! というママは多いはず。特に男の子ママからは「うちの子、本があまり好きじゃなくて…」という声をよく耳にします。読書の楽しさを知り、本を好きになってもらうためにはどうすれば? 筆者をはじめ、先輩ママが実践した子どもを読書好きにするひと工夫をご紹介しましょう。■ミッション1 甘えん坊な男子には、「読書の時間」=「幸せな時間」に筆者の経験上、「テレビばっかりみないで本読みなさい!」「ゲームするくらいなら本を読んだら?」と、子どもに読書を強制しても逆効果。まずは、本を読むことへのハードルを下げ、読書への抵抗をなくすことが肝心です。甘えん坊な男子には「一緒に本読もう~」と誘ってひざに乗せたり、一緒にゴロンとしたり、好きなおやつを食べながら…など、読書と楽しいこと・うれしいことをいつもセットにすると、子どもの苦手意識が薄まるでしょう。「本を読む=幸せな時間」というイメージが子どもの中で定着すれば、読書への誘いにもどんどん乗ってくるようになります。■ミッション2 親が読んでほしい本ではなく、子どもが読んでみたい本を読書の途中で飽きる、つまらなさそうにしている…という場合は、その本が、そもそも子どもの興味に合っていないのかもしれません。まだ、子ども自身で本が選べないようなら、昆虫や乗り物など男の子が好きそうなテーマや物語を選んでみましょう。大ヒットしている「うんこドリル」のように、「うんこ」「おしり」「おなら」などが登場する本は、ママは敬遠しがちかもしれません。でも、これは男子ウケの鉄板ネタ。なぜだか男子は好きで、何度でも繰り返し読みたがる“永遠のテーマ”ですから、そこは目をつむってあえて選ぶのも効果的です。 ■ミッション3 読書を習慣づける部屋づくりだんだん子どもが本に興味を持ち始めたら、週に1回以上、図書館や本屋さんへ連れて行くようにしてみましょう。習慣的に本に触れることで、自然と関心も広がり、本のある生活が当たり前になっていきます。もし、子どもが図書館や本屋さんに行くのをおっくうがるようなら、子どもが興味を持ちそうな本、ママ自身が子どもの頃好きだった本などを図書館から借り、リビングに集めて「家庭内図書館」を常設するのもオススメ。そのとき、子どもに「読みなさい」とノルマを課すようなことは言わず、ただ置いておくだけでOKです。興味がわく本なら、言われなくても手がのびるもの。どんな本を手にとるか、そっと見守ってみましょう。■ミッション4 インプットのあとはアウトプット! 読後の感想で会話が生きる!読みおわったら、「どんなお話だった?」「○○くんだったらどうする?」「この後、主人公はどうなったんだろうね?」など、ママから質問を投げかけてみるのもいいですね。感想を引き出すことで子どもは読書を振り返ることができ、ママ自身の感想を伝えてみると、さらに会話の幅が広がります。人間は、インプットしたあとアウトプットすることで、知識が定着するといわれています。大人からの質問に答えるうちに、自分なりの視点や想像をふくらますいい訓練になります。ゆくゆくは、読書感想文を書く力を養うことにもつながるでしょう。■ミッション5 カエルの子はカエル、まずは親が率先!…と、ここまでいろいろ書きましたが、普段皆さんは読書する姿を子どもに見せていますか?そもそも、ママやパパが本を読んでいないのに、子どもには「本を読みなさい!」と言っても説得力がありません。まずは、親が生活に読書を取り入れることも重要です。本は、知識や世界が大きく広がるすてきなもの。「読書は特別なことではない、生活の一部」ということを、親が率先して示してあげたいですね。そのうえで、上手に環境づくりや習慣化をサポートできれば、本嫌いの男の子でも興味を持ってくれるはず。読書の秋、ぜひ親子で読書を楽しんでくださいね!
2017年09月30日誠文堂新光社は、『料理書のデザイン~いま知っておきたい100冊“おいしさ”を伝える見せ方とアイデア』を刊行しました。■『料理書のデザイン』の特徴とどまらない料理本ブームのなか、さまざまな構成・見せ方の本が書店に並びますが、一方で出版不況も叫ばれ、一頃よりも売りにくいという現状もあります。実用書としての側面の強い料理本は、編集的なコンセプトから著者やスタッフ陣とのコミュニケーションが大切。それがうまくいったものこそが、読者にしっかりとテーマを伝えられ、結果に結びつくことになります。本書では、そうした“良書”と呼ばれる料理書を約100冊ピックアップ!ビジュアルを見せるだけでなく、それぞれのADによる、デザインコンセプトや制作背景などのインタビューをしっかり紹介しています。編集のコンセプトをふまえながらの話は、良い料理書の秘密を紐解くものであり、ページをめくるだけではわからない、貴重な本づくりの裏側エピソードが盛りだくさん。料理本に興味があるすべての人が楽しめる内容であり、良い料理書は、他との違いはなんなのかがわかるはず。他のデザイン書にはない丁寧なつくりで読み応えがあり、初となる料理書をまとめたデザイン書として、保存版的な一冊です。■目次抜粋1デザインの普遍性野菜だより/休日は麺。/キッシュ/生きるための料理/かんたんお菓子……等2著者の世界観に寄り添うイタリア料理の本/チクタク食卓/スープ/小林カレー/バーの主人がこっそり教える味なつまみ……等3プロセス写真で魅せるやさしいお菓子/長尾智子の毎日を変える料理/ウー・ウェンの北京小麦粉料理……等4実用を伝えるデザイン材料入れてコトコト煮込むだけレシピ/サンドイッチ教本/ソース/和食のおいしい献立……等5読み物としてのデザインだれも教えなかった料理のコツ/ヨーガン レールの社員食堂/1+1の和の料理……等『料理書のデザイン』書籍情報出典:料理書のデザイン著者:COOK COOP 鈴木めぐみ発行:誠文堂新光社単行本:256ページ発売日:2017/7/14価格:3200円+税[公式サイト]著者COOK COOP 鈴木めぐみさんプロフィールクックコープ・すずきめぐみ。食を中心とした雑誌の編集者を経て、カフェ・カンパニー株式会社が運営する料理本専門書店「COOK COOP」のブックディレクターに。現在、実店舗は構えず、食の本棚のコーディネートやイベント企画を行うほか、雑誌やウェブなどメディア寄稿も。
2017年08月06日世の中には、こんなにたくさんあったのか!と驚くほど大量の恋愛本、婚活本が出回っています。読んでいると、ある本には「好きなら積極的に行け」と書いてあり、また他の本には「受け身がいい」と記されていて…何を信じたらいいの?と悩んでしまう人もいるでしょう。そこで、自分に合った恋愛&婚活本を選ぶ方法をお届けします。以下のチェックテストを試してみましょう。◆あなたにぴったりの本がわかる!以下のA~Dの項目のうち、最も多く当てはまったところの現状&アドバイスを読んでみてくださいね。同数だった場合は、両方とも読みましょう。【A】□ 男性とのお付き合の経験が少ない□ 内気・引っ込み思案・人見知り□ 恋愛相談はいつも聞き役だ□ 高齢処女に怯える□ 一番の親友にも彼氏がいない【B】□ 男性にひどいことをされた過去がある□ 理屈っぽいほうである□ 苦しい恋愛はもうイヤだ□ 男性とは何事も話し合って問題を解決したい□ 女子会が好きだ【C】□ 彼氏はいなくても仕事がある、と思っている□ 何がなんでも結婚したい□ 複数人との不倫経験がある□ 社交的なほうだ□ 比較的どこにでも一人で行ける【D】□ 婚活パーティや合コンに行っているが上手くいかない□ 習い事をしている□ エステ・ネイル・エクステなど週1ペースで予約が入っている□ 料理が苦手□ 恋愛や婚活を頑張ることに疲れた【A】が一番多かった人オクテ女子の味方!アルテイシアさんの本このタイプの人は、どこをどう見ても恋愛初心者、オクテ女子。おすすめのアルテイシアさんは『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(幻冬舎)を書いた、恋愛経験の少ない女性の味方です。恋愛本&婚活本は、恋愛オクテ女子にはハードルが高すぎて実践できない!そんな前提で書かれているので、とっても親切。そしてオクテ女子のお悩みに合わせ、章立ても「自信がない」「出会いがない」「付き合えない」など、小さなことから一歩一歩解決していく優しさにあふれています。【B】が一番多かった人現実を見つめたい!ぱぷりこさんの本このタイプの人は、今の自分の何がダメなのか薄っすらわかっているはず。そんなあなたには『妖怪男ウォッチ』(宝島社)や新刊『なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ』(文藝春秋)が話題のぱぷりこさんがおすすめ。ぱぷりこさんは恋愛相談の名手でもあり、ロジカル且つ優しさと厳しさにあふれた文体で、相談者の心を解きほぐします。そして今、自分はどんな状態なのか?という客観性を引き出すようなアドバイス本になっているのが特徴。なので「わかってるけど、でも…」な女子には向いていません。現実と対峙して、今の状況を変えたい!という人は読んでみて。【C】が一番多かった人仕事と恋を両立したい!川崎貴子さんの本仕事に熱中していたら婚期が遅れた…、仕事を続けたい…、というのがこのタイプ。あなたには働く女性向けの人材コンサルティングに関わる川崎貴子さんの本がおすすめです。川崎さんご自身がバツイチ再婚、旦那さまは主夫、という環境ですが、とにかく働く女性の恋愛や結婚を力強く応援してくれます。結婚して専業主婦になりたい、会社を早く辞めたいという女性には不向き。ゆるふわ&愛され女子には厳しい内容です。自分から積極的に愛を手中に収める!そんな女性にはぴったり。川崎さんの『結婚したい女子のためのハンティング・レッスン』(総合法令出版)をぜひ一読して!【D】が一番多かった人婚活の常識から自由になりたい!二科友里さんの本婚活のループにハマって抜け出せずにいる女性には、二科友里さんがおすすめです。『間違いだらけの婚活にサヨナラ』(主婦と生活社)という著作は、このタイプの人にとっての必読書と言えるでしょう。自分磨き、合コンや婚活パーティの予定がギッシリ。料理上手&ホメ上手が男の心をつかむ、という常識にとらわれている人には特に読んでほしいです。なお、二科さんは【ちんころじー】という、男性は基本的に性的メリットで動く、という目からウロコの理論も展開。婚活に疲れたら、手にとって元気を出してください。◆終わりに話題の本や、友達がほめていた本だからといって、あなたの悩みに応えてくれるとは限りません。大事なのは自分の性格や現状に合ったものを読んで、気分転換したり背中を押してもらったりすること。恋や婚活を頑張るのは、それからでも遅くありません。まずは本屋さんへGO!ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年05月29日「大人のための美容本~10年後も自分の顔を好きでいるために~」2017年4月20日、カリスマ美容家・神崎恵の経験と技術を結集した著書「大人のための美容本~10年後も自分の顔を好きでいるために~」が発売された。「20歳の頃よりキレイになる!」と評判の1冊で、大人の女性の美しさを引き出す情報が満載。最新美容医療のことから、大人の顔をキレイに見せるための細かなテクニックまで、人気美容家が実践しているエイジング対策が、惜しげも無く披露されている。神崎恵は、自身のInstagramの中で、心底読んでもらいたいと願う本ができたと、新刊への思いを次のように綴っている。本当はみんな、「若く」ありたいわけではなく、ただ「キレイ」でいたいだけ。10年後も自分を好きでいるために3児の母でもある神崎恵1975年生まれの神崎恵は、神奈川県出身。23歳で第1子、27歳で第2子を出産するも、29歳で離婚。2人の子どもを絶対に幸せにすると決意し、美容家を目指す。美容関連のスクールに通い続け、35歳で本格的に美容家としてデビュー。その後、再婚して第3子を出産。本当にいいものだけを勧めるスタイルが、幅広い世代から支持を集めている。(画像は株式会社パールダッシュより)【参考】※株式会社パールダッシュ※神崎恵Instagram
2017年04月24日好きな本を共有して感想がもらえる「Common Ebisu」恵比寿のグラススクエアB1階にあるのが「Common Ebisu」。地下とは思えない明るい開放感のあるスペースが印象的です。こちらの図書館は、普通の図書館と違って、恵比寿に住む人や働く人がそれぞれお気に入りの本を持ち寄って、共有することでコミュニケーションの活性化を図りたいという思いから生まれました。ジャンルフリーの本は全て無料で借りることが出来、寄贈された本には「感想シート」がつけられてその本を手にした人が感想を書くことが出来るようになっています。月に4~6回ほどイベントも開かれ、恵比寿という街の魅力に出会う機会もあります。日本中から集められたフリーペーパーが読める「ONLY FREE PAPER」東小金井駅ほぼ直結のヒガコプレイス内にある「ONLY FREE PAPER」。日本中から集められたフリーペーパーを読むことが出来る珍しいサロンです。フリーペーパーは基本的に広告が入らず、クライアントがいないことから発行者が自由に紙面を作れることが出来るのが魅力。数量が限られている一部の冊子を除き、店内のフリーペーパーは持ち帰ることが出来ます。本に飽きたら店内にある膨大なフリーペーパーのなかからお気に入りの一冊を見つけてみては。漫画好きにはたまらない!「マンガサロン トリガー」マンガサロン「トリガー」は、4,000タイトル以上のマンガを取りそろえたカフェバーです。店内にはイベントスペースもあり、ファン同士が交流できるイベントが月一回行われています。マンガを読みながらドリンクを飲んだり、他のお客さんと話をしたり、自由に過ごせる空間が魅力。店内には漫画家のサインやイラストが並び、マンガ好きはもちろん、そうでない人でも楽しめる空間です。
2017年01月17日2012年度「本屋大賞」第1位を獲得し、発行部数50万部を突破している三浦しをんのベストセラー小説を映画化した『舟を編む』。このたび本作に、無類の本好きとして知られる「ピース」の又吉直樹さんがデザイナー役で出演することが明らかになった。『川の底からこんにちは』、『ハラがコレなんで』など国内外から注目を集める石井裕也監督がメガホンを握る本作。23万にもおよぶ言葉の海に奮闘する変人編集部員・馬締光也とその同僚たち、そして馬締が下宿先の孫娘・林香具矢に初めて感じたある想いを何とか“言葉”にして伝えようとする、もどかしくも微笑ましいやりとりを描き出す。松田龍平と宮﨑あおいを主演に迎え、オダギリ ジョー、黒木華、さらに渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛などの豪華演技派キャストが集結している。今回、発表されたのは辞書「大渡海」に関わっていくことになる新たな6名のキャストたち。さらに「大渡海」のPRの一翼を担う女優を麻生久美子が演じることも決定。そして今回、辞書の装丁デザイナー・上田に抜擢されたのは、お笑い界随一の読書家として知られ、自身も執筆活動も行っているピースの又吉さん!「家に国語辞典だけで4、5冊あります。ほかに類語辞典、地名辞典とかカタカナ語辞典とか」という無類の本好きな又吉さんは、本編では「大渡海」のデザインを担当し、馬締と西岡と共同して辞書を創り上げていく役柄に挑戦している。辞書の命とも言われる紙を製作するあけぼの製紙の社員・宮本に宇野祥平、馬締たちが働く玄武書房社員の編集者に『探偵はBARにいる』などの個性的なキャラクターで人気を博している波岡一喜。「大渡海」の編纂作業でアルバイトたちの中心的役割を果たす江川、小林には、数々の映画祭に出品された『ニュータウンの青春』で脚本・監督を務めた森岡龍、そして新進気鋭の俳優・斎藤嘉樹が扮する。撮影を終えた又吉さんは「辞書作りって、共通認識を作っていく仕事なんですよね。『アイス食べたいけど、太るからどうしよう』みたいな言葉では言い表せられない、“精神内部で感情がぶつかり合うこの感じ”って思っていたら、『それ“葛藤”やで』って、みんなが一発で分かるように言葉を決定していくイメージ。言葉にならない感情を言っていって、横から言葉にしていくっていうものだと感じました。松田さんとオダギリさんは、やっぱり雰囲気があって声が心地よかったです」と、さらなる“本”への愛情が深まったよう。そしてテレビ東京では本作の公開を記念して、「来たれ!辞書部」の放送が決定。番組では映画と同様に辞書好きの又吉さんが出演し、ほかの共演者たちと世界に一つしかない辞書を製作していく。同番組の初回にはスペシャルゲストして松田さんも登場するのだとか。映画、テレビ放送共にそれぞれどのような辞書が完成するのか?公開が待ち遠しい。『舟を編む』は2013年4月13日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。「来たれ!辞書部」テレビ東京にて1月13日(日)より毎週日曜 深夜2:15~2:25にて放送※初回スペシャルは1月1日(火)深夜1:05~1:45に放送。■関連作品:舟を編む 2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2013「舟を編む」製作委員会
2012年12月19日