5月13日(日)、母の日を記念して、都内劇場にて大ヒット公開中の『わが母の記』の特別上映会が開催。“わが母”こと樹木希林と原田眞人監督、さらにサプライズゲストとして樹木さんの義理の息子である本木雅弘が登壇し、「母」への想いを明かした。昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を原作に、母に捨てられたという複雑な過去をもつ作家・伊上洪作が認知症を患った母との暮らし、そして周囲の家族の支えを経て改めて母と向き合い過去の真相を知っていく姿を描いた、親子の絆の物語。樹木さんは「うちの娘が『私はローマ風呂の方(『テルマエ・ロマエ』)を観たい』と言っていたので、ちょっとしどろもどろになってしまったんですが、『わが母の記』も健闘しているという事を聞きまして、今日は来させていただきました」と、冒頭の挨拶から小気味よい毒舌を全開。本作で八重の“老い”を表現するためには相当の苦労があったようで、「ハリウッド映画と違って予算が少ないですからね(笑)。老けメイクをして下さる方もいないですし、撮影も順撮りではないので、午前と午後とで演じる年齢が違うこともあって大変でした」と撮影をふり返った。一方で「体が小さくなるように、骨を抜いて撮影をしていましたので(笑)」と相変わらずの毒気のある冗談で会場を沸かせた。そして、サプライズゲストとして義理の息子である本木さんが、樹木さんの似顔絵を基に作られたフラワーアートと共に登場すると、会場からは割れんばかりの歓声が!こういった映画のイベントでの樹木さんの共演は初めてとなったが、「母の日、おめでとうございます。樹木さんと親子関係になってから17年になるのですが、みなさんもよくご存知の通り、日常生活も緊張感に満ち満ちた婿生活を送っています」と母に負けず劣らず、キレのある挨拶で会場を笑いで包んだ。当の樹木さんは、1,100本ものカーネーションを使用したフラワーアートについて「もったいない(笑)!」と言いつつも、「とても驚きました。家でも芸能界のことはほとんど何も話さないんです。同じ家に住んでいても、ただ洗い物を一緒にして、お皿を拭いてもらったり、という関係なんです。今日は布団をかぶって寝てしまおうと思います(笑)。あと、原田監督はいつも奥様と息子さんが一緒にいらっしゃるんです。私はいつもひとりで寂しい思いをしているのですが、今日で、一挙に取り返すことができました。ありがとう!」と感無量の様子だった。『わが母の記』は全国にて公開中。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:宮崎あおい、原田作品は「大変だと聞いていた」タレ込みの犯人は堺雅人?紫綬褒章受章の役所広司を宮崎あおい、樹木希林ら女優陣が花束で祝福『わが母の記』宮﨑あおい「家のいろいろな所から声が聞こえる感じがいい」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第26回)あなたの“理想の母親”女優は誰?樹木希林、認知症の役は「やりたがる役者がいないので私に回ってくる(笑)」
2012年05月14日第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリに輝いた『わが母の記』の外国特派員協会主催記者会見が18日に都内で行なわれ、役所広司、樹木希林、原田眞人監督が登壇した。その他の写真文豪・井上靖の自伝的小説を映画化し、昭和の家族の姿を描き出した原田監督は本作について「小津安二郎監督や黒澤明監督へのオマージュがある」と語り、役所は「監督には、ふんだんの予算と時間の中で映画を撮っていただきたい。でもハリウッドからオファーがきたとしても、監督は『この予算で4本撮らしてくれ』と言うと思う」と、監督の手腕をたたえた。記者から「認知症のリサーチはどのように行なったのか?」と質問された樹木は、「私は大ざっぱな役者なのでリサーチはないんです。日本映画は貧しいんです。『マーガレット・サッチャー』のように、メイクアップアーティストがついて時間をかけてはいただけない。なので、自分で状況に合わせて若返ったり、老けたりしました」と回答し、集まった外国人記者から大きな拍手が起こった。さらに樹木は「アカデミー賞外国語映画賞のノミネートはあると思いますか?」と質問されると、義理の息子である本木雅弘が主演した『おくりびと』が第81回の同賞を受賞していることに触れ、「婿が受賞していますので、頭にはありません」と回答。対して役所は「僕は英語でスピーチできるように準備しています」とユーモアを交えて答えた。『わが母の記』4月28日(土)全国ロードショー
2012年04月19日昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を映画化した『わが母の記』が劇場公開を前に4月18日(水)、「日本外国特派員協会」で上映され、主演の役所広司、樹木希林、原田眞人監督が上映後の記者会見に出席した。複雑な思いを抱えつつも、老いた母を引き取った作家の伊上洪作。ずっと距離を置いてきた母と向き合うことでこれまで知ることのなかったある真実を知り、それまで伝えられなかった思いが時を経て母と子を結び付けていく。原田監督は本作を「イングマール・ベルイマン、小津安二郎といった監督たちへのオマージュ」と明かし、井上さんの数ある小説の中から「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」を選んだ点について「英語とフランス語に訳され、海外で最も読まれている井上さんの作品が『猟銃』と本作。日本のみならずワールドワイドな人々に観てほしい。原作では家族は娘2人と息子2人ですが、『リア王』を彷彿とさせたくて娘3人にしました。そこは上手くいったと自負しています」と流暢な英語で海外の記者たちに向け、自らの意図を説明した。役所さんは「原田監督と10年ぶりにご一緒できました。しかもこの映画をやることは、亡くなった母を思い出す時間でした」としみじみと語る。外国人記者からは認知症の老いた母親を演じた樹木さんを絶賛する声が相次いだが、樹木さんは「大ざっぱな役者なので(認知症について)リサーチはないんです。ただ(来年で)70歳になるんですが、認知症の役をみんなやりたがらないので私に回ってくる(笑)」とおどけながら明かした。製作費2億8千万円で本作を作り上げた監督は、井上さんの邸宅や別荘、原作にも登場する川奈ホテルで撮影が実現した点について「幸運だった」とふり返るが、樹木さんは与えられた条件を最大に生かそうとする監督の才能を絶賛。役所さんは「いつかふんだんな時間と予算を与えて監督に(大作を)撮らせて欲しい。でもハリウッドから予算をもらっても、監督は『この予算で4本撮らせて』と言いそう」と語り会場の笑いを誘った。外国人記者からは早くもアカデミー賞外国映画賞へのノミネートについての質問も飛んだが、監督は「願っていますが、僕はこの業界で決して好感は持たれていないので…」と言葉を濁す。樹木さんも「すでにムコ(本木雅弘)がもらっているので」と語ったが、役所さんは「僕はスピーチが英語でできるように練習中です!」とノリノリで意欲を明かした。『わが母の記』は4月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位に役所広司、宮崎あおいからの「色気がある」という言葉に大テレシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?豪華キャストで描く家族愛『わが母の記』完成披露試写会に50組100名様をご招待日本の家族の絆に、海外も涙『わが母の記』独占試写会に35組70名様をご招待
2012年04月18日中島知子、夜逃げの可能性も芸能レポーターの井上公造がTV番組で霊能師との同居や家賃不払いで連日メディアを賑わしているタレント、中島知子の近況を語った。26日放送の読売TV「クギズケ」にゲスト出演した井上は、中島の住むマンションはインターホンは切られ、携帯も変更されていると言う。中島を大切に思う周囲の人たちが接触しようにもできない状態が続いている。多々の騒動は中島サイドからの発信中島の住むマンションには連日4,50人のマスコミ関係者が昼夜問わず張っているると言う。中島を何とか助けたいと思う関係者は、多くの情報を流し、騒動を大きくすることでマスコミが注目し、その力で見張ってもらう事で中島が姿を隠してしまわないように、また占い師を動きづらくするのが中島の関係者(事務所など)の思惑だと井上は話す。リサイクル会社に家具を売るTV「クギズケ」に同じく出演したグラマラス編集長の藤谷英志は、風水で良いと言われるピンクの二人掛けソファ6脚や八角形の鏡などがマンションから出され、リサイクル会社がトラック2台に乗せ引き取ったという。中島の住む部屋の価値が下落中島が家賃滞納で出ることになった俳優の本木雅弘所有の部屋は時価3億円だったが、今回の騒動で4割減の資産価値に落ちたと井上は明かす。また、同マンションには俳優の福山雅治やお笑いタレントの今田耕司も入居しており、連日の多くの取材陣に迷惑している可能性があるとも話している。多くの人を巻き込んだ今回の騒動は、どのように解決していくか、まだ先が見えていないようだ。元の記事を読む
2012年02月27日女性向けのCSチャンネルの「LaLa TV」が来年1月より「女性チャンネル♪ LaLa TV」にリニューアル。これに合わせて11月17日(木)、都内で記者発表会見が行われ、イメージキャラクターの市原隼人を始め、新番組に参加する浅野ゆう子、つんく♂、放送作家の鈴木おさむ、オリエンタルラジオ(中田敦彦&藤森慎吾)、韓流グループの「SM☆SH」が登壇した。開局12年目を迎えるにあたっての今回のリニューアルを機に、番組ラインナップを一新。ドラマにバラエティ、トーク番組などでこれまでにも増して幅広い女性層をターゲットに、民放地上波にできないCSならではの番組を送り出していくという。既にCM撮影を終えた市原さんは「女性が見たくなるような仕草で、ということでだんだん、胸元が開いていった(笑)」と照れくさそうに撮影をふり返った。女性へのメッセージを求められると「年齢を問わず、自分を磨きたいと思ってる女性に見てほしい。僕ら男性はいつも素敵な女性に力をいただいてます。男ってどこかで母性を求めているところががあり、いつも感謝してます(笑)」と世の男性を代表して女性への感謝を口にした。つんく♂さんは、鈴木さんと共に新番組「THE ドラマカンファレンス」で、視聴者を交えて日本のドラマを活性化するためにディスカッションを繰り広げる。実はほとんど全てのクールのドラマを見るほどのドラマオタクだというつんく♂さん。同番組では民放では放送できないほどの過激な発言も繰り出されるが、「ちょっとドキドキしてます。アマチュアバンドの時代はTVでキラキラしてる人を見るのが嫌だったんですが、『シングルベッド』が売れてからは安心してTVを見れるようになって、ドラマもずっと見てます(笑)。(TV界から)消されない程度にやっていきたい」と意気込みを語る。報道陣からは元「モーニング娘。」の中澤裕子が展開中の“ドラマ”についての質問も出たが「詳しくは聞いてないですが、雑誌が出る前の日に『世間をお騒がせします』と報告がありました。現役のメンバーならお灸をすえますが、中澤なので良かったです。早く行き先(嫁ぎ先)が決まればいいなと思ってます」と父親のような表情で心境を明かした。オリラジの2人は、若いカップルの性の悩みや実態に迫る「君たちナイスカポー〜SEX鑑定団〜」でMCを担当。すっかりチャラ男キャラが定着した藤森さんは自身の性生活について「濃くはないけど数で勝負!」。逆に中田さんは「数はないけど濃ゆいよ(笑)」と対照的な2人がどのような番組にしていくのか楽しみなところ。「SM☆SH」はママ&キッズ向けのバラエティ(名称未定)を担当することになっており、「子供が大好きなので嬉しいです!一生懸命頑張ります」と熱く抱負を語った。「トレンディドラマフェスティバル」で、いまだから話せるトレンディドラマの裏側に関するトークをゲストを交えて語り合う“トレンディドラマの女王”浅野さん。20数年前のトレンディドラマの創成期を「光り輝いてた時代で、いま見ても輝いていると思います」とふり返る。「恋のパラダイス」に鈴木保奈美や菊池桃子、本木雅弘らと出演していた頃のエピソードに触れ、「砂浜でバレーボールしたり、昼にバーベキューしたり…そういうのが画面からも感じられる」と黄金時代を懐かしんだ。当時は浅野温子と共に「W浅野」としてドラマ界を牽引したが、「温子さんは主婦で妻で、仕事もバリバリやってという女性の王道を進んだ。私は仕事が生きがいで独身のままですが、キャリアウーマンの王道を歩めたかなと思う。いまの私たちを見てもらっても当時と同じように共感していただけると思う」と胸を張った。そしていまを生きる女性に対して「大変な時代ですが、華やかで楽しい時間を過ごすのも大切だと感じてもらえると思う」とメッセージを送った。「女性チャンネル♪LaLa TV」は2012年1月、スタート。
2011年11月17日先週の日曜日、6月19日は父の日。「ありがとう」と言葉で伝えた人、プレゼントを贈った人、一緒にお酒を酌み交わした人などなど、父親への感謝の思いの伝え方は人それぞれ。小学校の中には、父の日を“父親参観日”として普段は見られない子供たちの学校での姿を見てもらう日にしているところもあるとか。そういえば、子供の頃の参観日に父親が来るのは嬉しかったり恥ずかしかったりしたもの。よそのお父さんと心の中で比べ「○○ちゃんのお父さん、かっこいい!」、「うちのお父さんはちょっとダサいなぁ…」なんて思ってた人もいたのでは?読者のみなさんの心の内を投票&ランキング形式で解き明かす「シネマカフェゴコロ ランキング5」では父の日にちなんで、俳優、タレント、著名人の中から「あなたが憧れる理想の父親像」の投票を実施!その結果を大発表。これぞオヤジ!というベテランから意外と若いパパまで多くの票が集まったが…。栄えある“理想の父親”No.1に選ばれたのは、明るいキャラクターで幅広い活躍を見せる所ジョージ!肩の力の抜けたゆる〜い感じで人生を楽しみつつ、時折、ユーモアと毒の効いた鋭い発言もあり、厳し過ぎず、甘すぎない父親と言えそう。お子さんとのCMでの共演経験もあり、父と子の関係性も理想的。「すごく自由な感じだけど、人生を楽しんでいてしっかりアドバイスをくれそうだから」(30代・女性)、「遊びは得意ですし、話も聞いてくれそう。一緒にいて楽しくて安心感もある人」(30代・女性)など、多くの女性の票を集めた。一見、お気楽そうだけど、この人に付いていけば大丈夫という気にさせてくれそう。2位以下は混戦を極めたが、アタマ一つ抜け出したのは新米パパ、オダギリジョーが見事ランクイン。この春に、妻で女優の香椎由宇との間に第一子(男児)が誕生したばかりのオダギリさん。このほど公開された映画『奇跡』でも主人公の「まえだまえだ」の2人の父を演じているが、こちらでは音楽の夢を捨てきれずに離婚してしまい、その後も息子から少し呆れられつつも愛されている、というタイプの父親。「しょうがないなぁ…」と思いつつも、一緒にいると楽しそう。実際のオダギリさんがどんな父親なのかは謎に包まれているが…。3位にはこちらも既婚で実際に父親である藤木直人が入った。俳優としてはパパというより恋人としてのイメージの方が強そうだが、トーク番組などで垣間見える素顔から、“良いパパ”っぷりを読み取ったファンも多いよう。「小さい子の手を引くパパという感じがリアルに似合いそう!」(20代・女性)と“パパ俳優”としての需要も高そうだ。若めのパパが2位、3位と続いたが4位は王道の厳しくダンディなオヤジ!高倉健がランクインした。「貫禄があり言われたことに納得すると思う」(30代・女性)、「男らしさと懐の深さを感じる」(40代・女性)などといった声が多数。昔ながらの…というか、いまでは絶滅危惧種となってしまった、黙して語らずの頑固オヤジは男性、女性にとっても理想と言えるのかも?娘が嫁いでゆく日にも何も語らず、こっそりと涙をぬぐう…そんな父親はいかが?第5位は渋さと若々しさを兼ね備えた渡辺謙。ハリウッド挑戦など「自分をしっかり持っていて、スキルアップを常にしてる」(50代・男性)と、常に向上心を持って進んでいく姿に理想の父親像を見出した人が多かったよう。背中を見て、付いて行こう!と思わせる引力を持っていそう。ほかにはドラマでタイプの異なるいくつもの“パパ”を演じてきた田村正和や佐藤浩市らが上位に。上位は日本人の独占状態だが、ハリウッドスターではブラッド・ピットが最も多くの票を集めた。さて、あなたの理想のパパは誰?これから結婚する人は、いずれ子供が生まれ、結婚相手がいずれ父親になったときにどんなタイプの父親であってほしいか、という視点から考えてみても楽しいかも。「あなたが憧れる理想の父親像」ランキング1位:所ジョージ2位:オダギリジョー3位:藤木直人4位:高倉健5位:渡辺謙ちなみに、7月のテーマは「あなたが“胸キュン”したジブリキャラクターは?」。こちらもぜひご投票ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARシャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会劇場版TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル 2010年5月8日より全国東宝系にて公開© 2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会■関連記事:まえだまえだ、大先輩・樹木希林のアドバイスも知らんぷり「だって子供やもん!」【シネマモード】あなたはどこに注目する?是枝監督最新作『奇跡』まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?
2011年06月27日是枝裕和監督の最新作『奇跡』が6月11日(土)に全国で公開され、東京・新宿バルト9では是枝監督をはじめ、主演を務めた小学生漫才コンビ「まえだまえだ」の前田航基と旺志郎、大塚寧々、樹木希林が登壇する初日舞台挨拶が行われた。緊張しているのか、はたまた余裕なのか…マイペースに舞台挨拶をこなす前田兄弟に対し、樹木さんは「普段からうるさかった。大人として『漫才だって“間”が大切でしょ』って真剣にアドバイスしたんだけど、全然聞いていない」とお説教。しかし航基くんと旺志郎くんは「だって、僕ら子供やもん」と日本映画界が誇る名女優を手玉に取っていた。2人が演じるのは、両親(大塚さん&オダギリジョー)の離婚によって離れて暮らす兄弟という役どころ。「博多と鹿児島をそれぞれ出発する、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すると、奇跡が起こる」。そんなうわさを聞きつけた兄弟が、もう一度家族の絆を取り戻そうと大冒険に出かける。是枝監督は「まさに奇跡的な出会いに支えられた、素敵な映画に仕上がった。僕らの体験をスクリーンを通して感じてもらえれば」。前田兄弟には台本を見せずに、「周りの大人の役者さんに付き合ってもらいながら、その時間を楽しむ子供たちの自然な表情を引き出すことができた」と独特な演出方法を語った。また、撮影前に樹木さんから「大人は“背景”なんだから、サラッと描いてくれればいい」とアドバイスがあったといい、「おかげで子供たちの目線やバランスが、自分の中でハッキリした」とベテラン女優に最敬礼だ。「子供たちが本当にキラキラして、暖かな眼差しにあふれた作品だと思う」と語るのは、母親役の大塚さん。そんな美しい“お母さん”に航基くんは「(本番前)やらなきゃいけないことがたくさんあるはずなのに、僕らとトランプやUNOで遊んでくださった」とデレデレ…と思いきや、「家族でケンカするシーンは、すごく怒っていて怖かった。1分前まであんなに穏やかだったのに、人ってこんなに変われるのかってビックリしました」とその豹変ぶりに驚きを隠せない様子。旺志郎も「さっきまでの優しさはどこいってん!」とツッコミを忘れなかった。そんな大人の怖さ(?)を学ぶ機会にもなった本作が、なんと韓国、台湾、スペインなど世界13か国で公開されることが決定。これには航基くんも旺志郎くんも童心に返って大喜び。是枝監督も「待っていてくれる人が世界中にいるのは、大きな励み」と笑顔を見せた。最後は特製の巨大クラッカーでヒットを祈願し、全国公開が始まった本作の門出を祝った。『奇跡』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:【シネマモード】あなたはどこに注目する?是枝監督最新作『奇跡』まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待
2011年06月13日「最近のお勧めは?」と尋ねられると、きまって私は『奇跡』と答えています。ここまで勧める相手を選ばなくて良い作品も珍しい。映画好きでいろいろ深読みするのが好きな人にも、わかりやすさを求める人にも、悪い人が登場する作品が嫌いな人にも、淡々としすぎている作品は眠くなってしまうから苦手という人にも、男性にも、女性にも、子供にも、大人にも、きっと気に入っていただける作品なのですから。主人公は、両親の離婚により、母の実家のある鹿児島と父の故郷である福岡へと、離れ離れになった兄弟。九州新幹線が全線開通するその日にだけ出会えるという奇跡を探しに、友達を引き連れて、兄弟は再会&奇跡探しの小冒険へと旅立つのです。主人公の兄弟を演じるのは、小学生兄弟漫才コンビ・まえだまえだ。面白トークと、自然な演技が素晴らしいことといったら。もともと、“わざとらしさ”“あざとさ”という手垢のついていない、近年まれに見る子供らしさと芸達者ぶりには感心していましたが、さすが、世界の是枝監督が注目するだけのことはあります。オーディション中に出会った彼らのために、プロットを大きく書き換えたとのエピソードも。おかげで、何度彼らのやりとりに大笑いしたことか。とにかく楽しく、さらには心動かされるシーンも数多く、とことん良質な作品ですから、きっと誰にでも満足していただけるはずです。本作は決して子供映画ではないのですが、子供の輝きが肝になっていることは間違いありません。それを実現させたのは、芸達者なベテランたち。オールスターキャストとも言える、贅沢な配役にも注目ですが、個性豊かな俳優陣がオーラを放ち過ぎてしまうと、主役の子供たちにも影響が出る可能性が。ところが、そんな心配を払拭するかのような一言を、監督に対して放った人がいたそうです。「今回は子供たちが主役の映画なんだから、アップなんていらないからね」。これを言ったのは、祖母役の樹木希林さん。『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』、是枝監督の『歩いても 歩いても』での母親ぶりも素晴らしく、いずれの演技でも女優賞を受賞しています。彼女はいま、私にとって最も気になる女性のひとり。夫(内田裕也)の逮捕騒動の際に行われた、あの堂々とした会見に、シビれた人も多いはず。「本当の謝罪は本人から頭を下げてもらいたい。籍を入れた責任上、どうするかを考えながら生きたい。夫ひとりだけ、奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしません」と語ったのを耳にしたとき、夫よりも、彼女の方がよほどかっこ良く“ロック”している人だったんだと気づきました。夫が勝手なことをやっていられたのも、彼女がいたからだったはず。そんな彼女のかっこいい精神が言わせたのが、「アップなんていらないからね」という言葉だったのでしょう。是枝監督だって、誰かに言われなくては、大物ばかりを前に悩んでしまったかもしれません。女優なら、どんな状況でも自分が引き立てられたいと思うものだとばかり思っていましたが、作品のために自分を抑えてベストを目指すというのもなるほど、女優魂。子供たちの奇跡のような演技だけでなく、かっこいい樹木さんの姿も、ぜひ『奇跡』で堪能してみてくださいませ。『奇跡』は6月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:June Makiguchi)■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年06月08日子供たちはいま、自分たちがこれ以上ない絶景を望む場所に立っていることを気づいているだろうか?いや、気づく必要なんてないのかもしれない。そんなことは気に留めず、彼らは隣の友達と些細なことで泣いたり笑ったりしながら、必ず起こるに違いない“奇跡”を信じて歩き続ける――。ドキュメンタリーを思わせる瑞々しさで、現代版『スタンド・バイ・ミー』とでも言うべき子供たちの旅を切り取った、是枝裕和監督最新作『奇跡』。主人公の兄弟を演じるのは、小学生の兄弟漫才コンビとして活躍する「まえだまえだ」の前田航基と旺志郎の2人。ひと夏の冒険を経て、彼らが得たものは――?航基「是枝監督の説明って、ホンマだいたいなんです(笑)」両親の離婚により離れて暮らす航一(航基くん)と龍之介(旺志郎くん)。もう一度、家族4人で元通りに暮らしたいと願う航一は学校で、まもなく開通する九州新幹線のあるうわさを耳にする。博多と鹿児島をそれぞれ出発する一番列車がすれ違う瞬間を目撃すると、どんな願いも叶うというのだ。奇跡に立ち会うべく航一と龍之介は旅の計画を立てるが…。何より、子供たちの自然な演技が素晴らしい本作。2人揃って映画に出演するのは初めてだったが、役柄や演技について航基くんが「普段の自分そのまんまの感じの役だったので、本当にそのまんまいつもの感じでいました」と言えば、映画出演自体初めての旺志郎くんも「演技しているというよりも普通の生活をしているみたいやった。こういう場面になったら、旺志郎たちも同じことするだろうな…って思いました」と何ら気負いなく演技に臨んだようだ。是枝監督は『誰も知らない』などで子供たちを演出したときと同じように、台本を渡さずに、撮影の直前に口頭で状況の説明とセリフを伝えるという手法を用いた。加えて、本作に関してはキャスティングが決まってから、役柄や脚本を2人に合わせて変更していったという。例えば劇中、航一も龍之介も自分のことを“僕”でも“おれ”でもなく名前で呼ぶが、これはまえだまえだの2人が普段からそうしているから。そうやって俳優に合わせつつ、カメラの前でその魅力を最大限に引き出し、断片をつないで物語にしていく監督に、航基くんはすっかり心酔した様子。「監督の事前の説明って細かくなくて、ホンマにだいたいなんです(笑)。それでこっちもやってみるんですが、完成した映画を観たら『なるほど、そういうことか!』って何度も思いました。やっぱり映画監督、というか是枝監督ってすごいんだなと思いました」。いやいや、“だいたい”の説明だけで監督の要求に応えてしまう2人こそ、すごいと思うが…。食は渋好み?九州の名産品を堪能!2人の年の差は2つ。小学校高学年から中学にかけてという、たった1年で心身ともに急激な変化を迎えるこの時期。普通、たった1年の差でも大きな開きのように思えてしまうものだが、2人の間には年齢差やいわゆる“兄”と“弟”といった関係性があまり見えてこない。航基くんは「兄弟というよりは友達。親友よりももう一歩深く奥に入った関係」と表現する。先述のように、映画の中からも普段の2人の素顔が垣間見えるが、改めて“相方”について語ってもらおう。航基くんは旺志郎くんについてこう語る。「旺志郎は、何でも気楽にサーッと受け流す、あっさりしたヤツですね。こだわり過ぎずにいい意味で適当な半面、それが雑という悪い部分で出てくることもあるんですが(笑)」。まさに、劇中の龍之介といったところ。では、旺志郎くんから見た兄、そして相方の航基くんはというと…。「いろんなこと考え込みますね。ひとつのことに興味持つと、そればっかりになって、ほかのことしなくなる。1回ハマると抜け出せない(笑)」。サラリと核心を衝く弟の指摘に航基くんは「あかんと思いつつ…人間、なかなか直らんもんですね…」。少し渋い顔をしていたが、九州のおいしいものは食べた?と尋ねると、たちまち笑顔に。「シシャモがおいしかったです。シシャモって卵を持っていない方が実は脂が乗っていておいしいと聞いたんですが、めっちゃおいしかったです!」と本当に12歳?と思える渋好みだ。一方の旺志郎くんは「明太子でご飯を食べるシーンがあるんですが、すごくおいしかったです。馬肉?監督に食べに連れて行ってもらいました!お土産に馬肉せんべいまで買って(笑)、新幹線で食べて帰りました」。ご当地のおいしいものと言えば、橋爪功が演じる祖父が作る鹿児島の伝統的な銘菓“かるかん”は?劇中では、2人は微妙な反応を見せるが…?「おいしいですよ。あんことは違ってほんのりとした甘さで。あっさりしてるけどお腹にたまるから朝ごはんにもいけるし」(航基くん)、「生地はもっちりしてて蒸しパンみたいです」(旺志郎くん)と、グルメレポーター顔負けのコメントでアピールしてくれた。“奇跡”の瞬間の葛藤――2人が得たものは?学校へ、駅へと全力で駆ける航一の姿や博多と鹿児島でそれぞれ離れて暮らす2人の電話でのコミカルなやり取り。オダギリジョー扮する飄々とした父親や、離れて暮らしても息子を思う大塚寧々演じる母親と、彼ら以上に大人びた子供たちの言動など、思わずクスリと笑ってしまう見どころが満載だが、何と言ってもクライマックスは、一番列車が行き交う轟音の中で、思い思いの“奇跡”を願い、叫ぶシーンだ。どんな気持ちであのシーンに臨み、その結果をどう受け止めたのか?航基くんはこう説明する。「最初、航一は何が何でも家族4人が元通りになることを望んでいたけど、旅をするうちに微妙な気持ちの移り変わりがあったんでしょうね。ギリギリまで葛藤があって、一度、口に出したら取り返しがつかなくなる、という思いもあって…。そう考えているうちに新幹線がすごいスピードで通り過ぎて行って、むなしさとか悔しさとかいろんなことを感じたと思う。あれだけ苦労して、みんなで協力して努力して辿りついて、きっと人生の厳しさを学んだのかな」。願えば全てが叶うほど人生は甘くないし、二度と取り戻すことのできない“何か”を失いながら人間は大人になっていく――この物語が少年たちに示すのは、そんな人生のしょっぱさかもしれない。それでもこの映画は断じて悲しい映画ではない。是枝監督は、2人にオーディションに接して「生きていくことに対してポジティブな力をもらった」と明かしたが、おそらく監督が感じたものと同じものをこの映画は与えてくれる。少しだけヒリヒリした心を抱えて映画館を出つつ、こう思えるはずだ。「大人になることはそう悪くもない」と。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年06月07日映画『奇跡』の完成披露試写会が、5月5日(木)のこどもの日に行われ、主演のお笑いコンビ「まえだまえだ」(前田航基&前田旺志郎)、オダギリジョー、樹木希林、阿部寛に子役の林凌雅、内田伽羅、監督の是枝裕和が舞台挨拶を行った。両親の離婚で離ればなれで暮らす兄弟が、九州新幹線開業の日に起こる“奇跡”を信じて旅をする姿と、子供たちを見守り、翻弄されつつも癒される大人たちの様子が描かれる。兄の航基くんは「まさか主演をやらせてもらえるとは思っていなかったので、ちょっとクサくなっちゃいますが、ここに立っていること自体が奇跡」と初主演映画のお披露目の喜びを語る。さらに「監督は世界の是枝監督。自信を持って面白いと言えます」と胸を張った。すると弟の旺志郎くんも「初の映画で初主演で大丈夫かな、と思いましたがみなさん優しくて、監督(の指導)も演技というよりは自然な感じで」と兄弟そろって監督を絶賛した。自身も昨年、父親になったオダギリさんにとっては初の父親役だったが「役者として初めての経験で、私生活と比べるなんてとてもできませんでしたが、2人(航基&旺志郎)ともしっかりしていて、親というより友達の目線だった」と述懐。教師を演じた阿部さんは、九州での子供たちとの撮影をふり返り「子供たちが純粋な目でこちらを見てくるんですが、すごく強くて、怖くて…。ほかにはないパワーをもらえました」と語った。その阿部さんと『歩いても 歩いても』に続いて共演となった林くんは将来の夢を聞かれ「阿部寛さんのような俳優になりたい!」。これに横から樹木さんが「オダギリジョーさんじゃダメなの?」と割り込むと、オダギリさんが「方向性が違うよね?」と返し、会場は笑いに包まれた。樹木さんは、子供たちとの現場について「“互角”にやりました。(劇中の設定の)祖母と孫というよりも、俳優同士という関係」とふり返る。すると航基くんは「上下の差がない関係に緊張しましたし、恐れ多い気持ちでした」と大先輩との共演を思い出し、いまにも汗が吹き出しそうな表情。また、樹木さんは孫の伽羅さんとの初共演も果たしているが「是枝監督の作品に入ることは、良い思い出、経験になると思った」と自らオーディションへの参加を勧めたそう。「親(本木雅弘&内田也哉子夫妻)は渋ってましたが…」と説明。伽羅さんは「『(是枝監督は)素敵な監督』と勧められてオーディションを受けました。(両親からは)『自然に緊張しないでやりなさい』と言われました」と明かしてくれた。監督はまえだまえだの起用について「いま、おそらくみなさんが受けているのと同じ印象で、オーディションの部屋を出た後に私も元気になっていました。生きていくことに対してのポジティブさをもらったと思います。この子たちならきっと、映画の中心に置いても引っ張っていってくれると思った」と説明。「自分で映画を観て元気になれました」とこれから映画を鑑賞する観客を前に力強く語った。『奇跡』は6月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年05月05日女優として人気急上昇中の桐谷美玲が主演するドラマ「HENCHMEN(ヘンチメン)」が、auの携帯およびパソコン、ケーブルテレビでお届けする「LISMOドラマ」で配信されることが決定!初のコメディ出演となる本作で、就職活動に奔走する女子大生を演じているというのだが…。雑誌「セブンティーン」(集英社刊)の専属モデルとして若者層を中心に絶大な人気を誇り、女優としても昨年の映画『音楽人』、TVドラマ「女帝 薫子」(テレビ朝日)への主演をはじめ『君に届け』や『ランウェイ☆ビート』、『ジーン・ワルツ』と話題作への出演が続いている桐谷さん。今回のドラマでは、就職氷河期の真っ只中で何とか内定を得るべく就活を続ける女子大生の典子を演じている。ある日、面接を受けた帰りに典子は、いかにも悪人面の政治家の選挙カー演説に出くわす。そこに突如現れたヒーローと“ヘンチメン”と名乗る奇妙なコスプレをした「株式会社悪玉団」の戦闘員たちの格闘に巻き込まれる。ヘンチメンのひとりから悪玉団への会社見学を勧められ、その迫力に負け、流されるがままに会社見学に向かうのだが…。“HENCHMEN(ヘンチメン)”とは英語で「雑魚」を意味する。果たして彼らは善玉なのか?悪玉なのか?そして、典子の人生は…?CM演出家として活躍し、カンヌ国際広告祭「フィルム部門」金賞受賞経験を持ち、舘ひろし出演CM「キリン本格<辛口麦>嵐を呼ぶ男2010」や本木雅弘出演の「シャープ AQUOSクアトロン3D」のCMなどを手掛ける新鋭・江口カンが監督を務める。就職氷河期が叫ばれる昨今、このドラマが就活のヒントになる…かどうかは不明。キリッっとしてかわいらしく、おしゃれな桐谷さんが就活スーツに身を包み、初挑戦のコメディで“ヘンチメン”たちに翻弄される姿に注目!「HENCHMEN」は2月4日(金)より2月25日(金)まで全4話で配信。LISMOドラマ公式サイト:■関連作品:ジーン・ワルツ 2011年2月5日より全国にて公開© 2011「ジーン・ワルツ」製作委員会ランウェイ☆ビート 2011年3月19日より全国にて公開© 2011「ランウェイ☆ビート」製作委員会■関連記事:2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!矢田亜希子クリスマスにプレゼントもらう予定アリファンモンと共演!『ランウェイ☆ビート』主題歌ミュージックビデオ参加学生を募集シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?『ランウェイ☆ビート』主題歌にファンモン!田中圭が大変身の最新予告編も到着
2011年01月18日昨年劇場公開された『愛のむきだし』で圧倒的な存在感を見せ、国内の各映画祭などでの高い評価を含め、若手女優の中でも高い注目を集める、安藤サクラ。このたび、アジア版アカデミー賞と呼ばれる「アジアン・フィルム・アワード」にて、松田翔太、高良健吾との共演作『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で、堂々の助演女優賞ノミネートを果たした。今年で4回目の開催となるアジアン・フィルム・アワードは、アジア最大の複合型エンターテイメントイベント「エンターテインメント・エキスポ香港」の一つとして開催され、アジア全体から最高峰の映画を決めようという試みにより、「アジア版アカデミー賞」と呼ばれるほど、注目度の高い映画祭の一つ。昨年は、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『トウキョウソナタ』が作品賞を受賞。本年度も『しんぼる』で松本人志が主演男優賞にノミネートされているほか、『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』で松たか子と広末涼子がそれぞれ主演女優賞、助演女優賞でノミネートされている。本作は、2月に開催される第60回ベルリン映画祭フォーラム部門での出品も既に決まっているが、そもそも国際映画祭での上映や日本での劇場公開がまだされていない作品が、同賞にノミネートされるのは異例。俳優デビューしてまだ幾年も経たない安藤さんだが、早くも海外での評価に注目が集まる。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は6月12日(土)より新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペース、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開。■関連作品:ケンタとジュンとカヨちゃんの国 2010年6月12日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開© 2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会■関連記事:松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品松田翔太&高良健吾の真剣ムードに、安藤サクラ「お通夜みたい(笑)」松田翔太×高良健吾タッグ作の特報解禁!東京フィルメックスにも出品決定松田翔太&高良健吾が競演!孤児院育ちの荒削りな若者演じる青春ムービーが来春公開
2010年01月22日2011年のテレビ放送の完全デジタル化に向け、フルタイム・フルハイビジョン・3チャンネルの実現をもって“これからのテレビ”を目指すWOWOW。この挑戦へのキックオフとして、10月10日(土)、同局では開局以来初となる、放送とイベントを融合させた一大プロジェクト、“WOW FES!(ワウフェス)”を開催。これに先駆け、当日のメインゲストでもある韓流スター、チョン・ウソンが来日!7月22日(水)に行われた本イベントの記者会見に出席した。渋谷の代々木第一体育館・第二体育館、SHIBUYA-AXとその周辺一帯をジャックし、映画上映に音楽ライヴ、ボクシングの世界タイトルマッチまで、ジャンルの垣根を越えたイベントが同日に開催されるこちらのプロジェクト。その模様は午前10時から12時間、スタジオからの生放送を中心に無料放送される。本イベントの総合構成を取り仕切るのは、アカデミー賞受賞作『おくりびと』の脚本を手がけた小山薫堂。曰く、“WOWOWブランドの大人の学園祭”をテーマに、会場でもテレビからでも楽しめる企画を進行させているという。そして、この企画の目玉の一つ「MOVIE STAR’S PROJECT」でWOWOWとタッグを組むのが、チョン・ウソン。当日、彼をゲストに迎えて今秋劇場公開の最新主演作『きみに微笑む雨』のジャパン・プレミア試写会やトークイベントが行われるほか、この撮影現場に密着したドキュメンタリー「密着!チョン・ウソン100日間の軌跡」も同日放送される。さらに同月17日(土)には、劇場公開前に本作がプレミア放送される。2006年の『Sad Movie<サッド・ムービー>』以来、約3年ぶりの公式来日となったウソンだが、プライベートでは大の日本好きで何度も足を運んでいるとか。「今回は仕事で来ましたが、空港に着いたときは子供のようにワクワクしました。見るもの全てが新鮮で、いろんなところに行きたいです。オープンカフェに行って東京の雰囲気を味わいたいですね」と公式来日の喜びを口にした。今回上映される『きみに微笑む雨』では主演だけでなく共同製作も務めているが、今後の監督業への野望を聞くと、「監督になりたいという夢は、いまは現実のものになっています。シナリオも書いていて、どのタイミングで映画を作るかという段階にいます。ドラマの撮影などが終わったら、来年の前半には監督デビューできるのではないかと思っています」と確信的な答えが返ってきた。ウソンと言えば先日、韓国で20代の一般女性との熱愛報道で芸能ニュースを賑わせたが、そのことに質問が及ぶと「その女性がどんな女性か僕も気になるんですが、顔も知らないままどうやって付き合うのか(笑)。記事を書いた方がその女性をどこかに隠してるなら見せてほしいです」と完全否定。結婚の予定もまだないことを強調。さらに、映画の撮影地となった中国・成都でのエピソードを尋ねると、「成都は食事と女性、パンダ、お酒の4つが有名だと言われてますが、綺麗な女性は北京や上海に行っているとのことで、あまり見られませんでした。女性の代わりにパンダの観察をいっぱいしました」と女性に対するオープンな姿勢を見せ、キラースマイルで会場に詰めかけた女性記者たちを魅了した。WOW FES!開催日:10月10日(土)※10:00〜22:00無料放送にてオンエア予定会場:国立代々木競技場第一体育館、国立代々木競技場第二体育館、SHIBUYA-AXおよびその周辺エリア公式サイト:■関連作品:おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会グッド・バッド・ウィアード 2009年8月29日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO.,LTD ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:あなたがいま最も気になる“肉食系”を投票!「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント“お宝”争奪戦が勃発!?ビョンホンの楽屋訪問ができるプレミアチケットが発売本木雅弘、滝田洋二郎監督がふり返る『おくりびと』の奇跡と軌跡本木&広末万感『おくりびと』外国語映画賞受賞!滝田監督「これが新たな旅立ち」本家オスカーに向けモックン視界良好!日本アカデミー賞『おくりびと』圧巻の10冠
2009年07月22日