俳優の唐沢寿明が12月22日(火)、都内で行われた主演作『杉原千畝 スギハラチウネ』の大ヒット御礼舞台挨拶が出席。自身が演じた杉原氏のように海外進出に関心があるか問われると、「そりゃ、ギャラ次第でしょうね」と笑いを誘った。第二次世界大戦下でナチスの迫害から逃れたユダヤ難民に、日本通過ビザを発給し6,000人もの命を救った実在の外交官・杉原千畝さんの半生を映画化。劇中ではポーランド人俳優と共演しており、「向こうの役者さんに、日本人がどう見られるかという緊張がある。次はアジアの人と仕事がしたいな」と意欲を燃やした。また、本作のロケ地となったリトアニアでの映画PRを「楽しい思い出はありません(笑)」とジョーク交じりにふり返る場面も。公開前に、日本テレビのバラエティ番組に出演した唐沢さんは「朝7時から夜7時まで、リトアニアで美女探しをやらされまして…。きれいな人はたくさんいるけど、本当にキツかった。見たい場所もいっぱいあったし…」と恨み節。この日、司会を務めた日本テレビの森圭介アナウンサーが「日本テレビを代表して、唐沢さん、大変申し訳ありませんでした」と平謝りし、場を盛り上げた。“日本のシンドラー”のみならず、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として、危険な諜報作戦にも身を投じたという知られざる一面にも光をあてる本作。この日は外交ジャーナリストで杉原氏の研究家である手嶋龍一氏が駆けつけ、「唐沢さんが素晴らしいのは、偉大なるヒューマニストである杉原像に加えて、スパイよりも大きな存在として、国家の命運を左右するインテリジェンス・オフィサーを演じたこと」と絶賛した。当の唐沢さんは、「僕自身だったら、彼のような決断ができたかどうか…。個人的には杉原さんを中心に、周りの人間が変わっていく部分が好きだな」と本作の魅力をアピールしていた。『杉原千畝 スギハラチウネ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日いよいよ公開される『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を始め、お正月に向け洋画・邦画のビックタイトルが続々と公開される一方で、この冬、注目を集めているのが、実在の人物に迫ったドキュメンタリーや衝撃の実話の映画化作品だ。彼らが、いったいなぜ“闘い”続けるのか、それに“挑戦”するのか…目からウロコの彼らの実体験とその真意に迫る作品に注目した。●タリバンに撃たれた少女の素顔といま…『わたしはマララ』(公開中)「17歳の少女がノーベル平和賞を受賞!」。2014年、世界中がそのニュースに湧き、パキスタン生まれのマララ・ユスフザイは一躍、時の人となった。タリバンに撃たれた少女、または教育の必要性を訴え続ける勇気ある女の子。報道や教材で映し出される彼女からは強い意志を感じるが、なぜティーンエイジャーが世界の指導者を相手にしたり、難民のために学校を開設したりと、そこまでの行動をしているのか?18か月もの時間をかけ追い続けたドキュメンタリー『わたしはマララ』は、彼女の素顔をとらえていく。マララと名付けられた意味、彼女の生い立ち、父母を始め家族の温かく力強い結束、九死に一生を得たことで彼女が背負い、「自らこの人生を選んだ」と語りかける言葉が真摯に響いてくる。●ユダヤ難民を救った彼の決意の裏にあるもの…『杉原千畝 スギハラチウネ』(公開中)第二次世界大戦中、独ナチスの迫害から逃れたユダヤ難民の命を救った外交官、杉原千畝を唐沢寿明が演じ、ユダヤ難民の凄惨な過去を現在に伝えるアウシュビッツ収容所のあるポーランドでオールロケを敢行した『杉原千畝 スギハラチウネ』。彼はなぜ自分だけでなく家族までもが危険に晒される諜報戦に身を投じたのか。どうして政府の許可を待たず、独断でユダヤ難民にヴィザを発行し続けたのか…。終戦から70年の節目となるいま、その決意の裏に秘められた真実が描かれる。●巨大ビルの間を綱渡りした男が見た景色とは…『ザ・ウォーク』(1月23日公開)1974年、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センター。地上110階・441メートルの道なき空間をワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なしの綱渡りという前代未聞の挑戦をした一人の男フィリップ・プティ。その彼を人気実力派俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィッドが熱演し、ロバート・ゼメキス監督とタッグを組んだ『ザ・ウォーク』。生と死の淵へ自らを追い込む男の孤独と、その無謀な夢に惹きつけられる人々。なぜ、彼はそこまで挑戦し続けたのか。彼しか見ることのできなかった景色、もう二度と誰も見ることのできない景色が、圧倒的な臨場感とともに体験できる。そのほか、トム・ハンクスが勇気ある弁護士を演じる『ブリッジ・オブ・スパイ』(1月8日公開)、ジョニー・デップが凶悪ギャングを演じる『ブラック・スキャンダル』(1月30日公開)、元オリンピック選手の戦中体験を描いたアンジェリーナ・ジョリー監督作『不屈の男 アンブロークン』(2月6日公開)など、実在の人物を描いた作品は今後も続々と公開される。『わたしはマララ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月17日「ぴあ」調査による2015年12月4日、5日のぴあ映画初日満足度ランキングは、水泳に情熱を注ぐ男子中学生4人のみずみずしい青春を描いたアニメーション『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』がトップに輝いた。2位に第二次世界大戦時、6000人ものユダヤ難民を救った外交官・杉原千畝の半生を描いたドラマ『杉原千畝 スギハラチウネ』、3位に1890年の和歌山県串本町沖で発生したエルトゥールル号遭難事件を題材に、海に投げ出されたトルコ人たちと彼らを救うべく救助活動を行った村人たちの絆を描く『海難1890』が入った。その他の画像1位の『映画 ハイ☆スピード!…』は、TVアニメ『Free!』の原点となるドラマを描いた劇場アニメ。TVシリーズでは主人公・七瀬遙の高校時代の物語が綴られたが、本作では中学時代の遙ら4人の成長が描かれる。すでに多くのファンを獲得しているシリーズだが、観客は「TVシリーズを観てからの映画だからこそ、つながりや背景が観られて面白かった」「TVシリーズでは描かれなかった細かい関係性や葛藤を映画で補ってもらえてすっきりした」「TVシリーズで特に興味がなかったキャラクターでも、映画で深い部分を知ることができて、そのキャラの見方が変わった」など、より深くキャラクターの人間性を知ることができたようだ。本作は水泳部を舞台に、メドレーリレーのチームを組んだ男子中学生4人の熱き青春ドラマが繰り広げられるが、「筋肉の描写は相変わらず素晴らしい。水しぶきなど水の描写もすごい」「終盤のリレーシーンはかなり迫力があった」「描写がひとつひとつ綺麗で大きなスクリーンで観られてよかった」「水の描かれ方が本物のようで、それだけを観に行ってもいいくらい綺麗だった」など、映画ならではの迫力を楽しめたようだ。また、「全体的に“青春らしさ”が表現されていて面白かった」「キラキラした青春を味わえる」「青春ものとして年齢や性別問わず楽しめる」「アツい展開が好きな男性にもおすすめ」などの感想が寄せられた。(本ランキングは、12/4(金)、5(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』公開中
2015年12月07日2015年12月5日、6日の全国映画動員ランキングは、『007 スペクター』(全国351館)が初登場で首位を飾ったほか、ベスト5すべてが入れ替わる混戦となった。その他の画像“007”シリーズ第24作目となる本作は、前作『…スカイフォール』に引き続きサム・メンデス監督がメガホンを執り、ボンド役のダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショーらが再集結。全米ボックスオフィスでは、2週連続でナンバーワンスタートを切り、イギリスでは、累計興行収入1億2100万ドル(約148億円)を記録。イギリス映画史上第3位の興行収入をあげている。第2位は『杉原千畝 スギハラチウネ』(全国327館)。第3位は『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』(全国340館)。第4位は『海難1890』(全国308館)。第5位は『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』(全国120館)となった。『007 スペクター』公開中SPECTRE (C) 2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2015年12月07日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の初日舞台あいさつが5日、都内で行われ、キャストの唐沢寿明、小雪、小日向文世、塚本高史とチェリン・グラック監督が出席した。全国公開中の本作は、"日本のシンドラー"と呼ばれた杉原千畝の生涯を描いた作品。第二次世界大戦中、外交官として諜報活動を行っていた千畝(唐沢)は、赴任地のリトアニアでナチスの迫害を受けるユダヤ難民に独断でビザを発給する――という内容で、ポーランドでオールロケを敢行した。約6,000人のユダヤ難民を救ったと言われる千畝を演じた唐沢は、「感想を聞くのが怖いけど、ホッとしています」とあいさつ。舞台には、実際に千畝から"命のビザ"を受け取ったシルビア・スモーラー氏も駆け付け、「杉原さんと唐沢さんが同一人物に見えるくらい、本当に素晴らしい演技でした」と大絶賛すると、「ありがたいですね。リトアニアではみんな知っているけど、日本では知らない人が多い。この映画をきっかけに知ってほしい」と笑顔でアピールした。また、撮影中の苦労を聞かれ、「ポーランドのブラピが、『死ぬ前に一言言いたい』とか言って、いちいちカメラを止めてなかなか死ななくて。日本でもこういう人いるんですけどね(笑)。『もう早く死ねよ~』って思ってました」とまくし立てて笑いを誘った唐沢。そんな唐沢に対し、共演者からは、「唐沢さんってよくしゃべるけど、撮影中は本当に静かで役に入ってた。冗談を一言も言ってなかった」(小日向)、「唐沢さんにも寡黙な一面がありました。『でも、そろそろ限界がくるかな?』と思いながら見てました」(小雪)と驚く声も上がっていた。
2015年12月06日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』が12月5日に公開を迎え、主演の唐沢寿明をはじめ、小雪、小日向文世、塚本高史、チェリン・グラック監督が舞台挨拶に登壇した。舞台あいさつその他の写真第二次世界大戦中、外交官としてヨーロッパに赴き、そこでナチスドイツに追われて逃げてきたユダヤ人のために“命のヴィザ”を発給し続けた杉原千畝の姿を描く。唐沢はポーランドでの撮影も行った本作がようやく公開を迎え「感無量です」と語り、満員の客席に「ホッとしています」と笑顔を見せた。普段は撮影現場でも冗談ばかり言っているという唐沢だが、本作に関しては共演陣から一様に「寡黙だった」と評される。小日向は「いま思うと、本当に役に入ってたんだと思う。いつもは面白いことばかり言うのに…」と語り、小雪も「唐沢さんが寡黙で、こんな一面もあるんだ! と思いました」と明かす。唐沢は、そんな共演陣の言葉に「(冗談を)言う必要がなかったからですよ」と照れくさそうな表情を見せつつ、実在の人物、しかも多くの人々の命を救った偉人を演じることについて「杉原さんという方は、ヒントが少ない方で『こういう人です』という情報が非常に少ない。奥様の著書などでは寡黙で、いつもニコニコとしていたとあるし、肉声を聞くと熱い一面があったり…。誰も本当の杉原さんを知らないというところで苦労はありました」と語った。グラック監督は「自伝などを書いてない、胸を張って『おれはこんなすごいことをやった!』と言わない方というところこそがヒントと言えるかもしれません」と残された情報の少なさこそが、杉原さんの謙虚さを示すヒントだと分析する。この日は、その杉原さんが波及したヴィザに命を救われた“スギハラサバイバー”であるシルビア・スモーラーさんがニューヨークより来日し、ゲストとして登壇。6歳のときに杉原さんが発給したヴィザで家族と共に亡命を果たしたというスモーラーさんは、杉原さんを「命の恩人」と語り、昨日、日本に到着してすぐに見たという本作について「とても重要な映画です。杉原氏の複雑で繊細な部分を唐沢さんが見事に表現されていて、残酷なシーンでの表情に、彼の心の内が豊かに表れていました」と絶賛。唐沢は「ありがたいです。こうして、お元気でいらっしゃることがよかったなと思いますし、改めて杉原さんはすごい人だったのだと感じています」としみじみと語った。『杉原千畝 スギハラチウネ』公開中
2015年12月05日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』が12月5日(土)に公開を迎え、主演の唐沢寿明をはじめ、共演の小雪、小日向文世、塚本高史、チェリン・グラック監督が都内で行われた舞台挨拶に登壇した。多くのユダヤ人を救った“命のヴィザ”で知られる外交官・杉原千畝。危険な諜報戦にも身を投じる“インテリジェントオフィサー”としての彼の一面にも光を当て、これまで語られてなかった姿をも描き出す。唐沢さんは初日を迎え「感無量です」としみじみ。実在の人物を演じる上で「杉原さんはヒントが少ない方で、『こういう人です』という情報も少なかった。奥様の著書では寡黙な方だけど、肉声を聞くと熱い一面もあったりして、誰も本当の杉原さんを知らないという点で苦労はありました」と振り返る。そんな唐沢さんの現場での様子について小日向さんは「いつもは面白いことばかり言うのに、今回は寡黙でした」と語り、妻を演じた小雪さんも「寡黙で、こんな一面もあるんだ!と思いました」と驚きと共に明かす。唐沢さんは、自身のことが話題になるのが照れくさいのか、共演陣のエピソードを暴露!本作の中で“悪役”的な位置づけの塚本さんの銃撃シーンについて「普段は爽やかな青年なのに、銃を持つと目つきが変わって、いつ監督を撃つかって感じで『撃てっ!撃てっ!』と朝まで叫んでました」と語り、小日向さんについては「5日間くらいの参加で、毎日『Tシャツ屋ない?』とリサーチして、最終日はお昼も食べずに(お土産用の)Tシャツを買いに行ってました」と明かす。小雪さんに関しても「小雪ちゃんはほぼ毎日、観光してました。こっちは毎日、死ぬ気で撮影してるのに…」と自身の過酷な撮影と比べて恨み節をもらした。また、矛先はポーランド人の共演俳優にも向けられ「日本でもそういう俳優さん、たまにいるけど(死ぬシーンで)なかなか死なない人がいて『ここでひとこと言いたい』とか出たくてしょうがなくて、爪痕を残そうとして来る(苦笑)。『早く死ねよ!』と思ってた」などと毒づき、会場は笑いに包まれた。また、この日はゲストとして、実際に杉原氏の発給したヴィザで命を救われた、“スギハラサバイバー”と云われる人々のひとり、シルビア・スモーラーさんがニューヨークから来日し、登壇した。スモーラーさんは唐沢さんの演技について「杉原さんの心を豊かに表現されていました」と絶賛!唐沢さんは「ありがたいことです。こうしてお元気でいらっしゃることを本当によかったと思うし、杉原さんはすごい人だったんだなと改めて感じます」と感慨深げだった。『杉原千畝 スギハラチウネ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月05日俳優の唐沢寿明が『杉原千畝 スギハラチウネ』に主演。領事代理としてリトアニアに赴任し、激動の第二次世界大戦下でナチスの迫害から逃れたユダヤ難民に、日本通過ヴィザを発給し6000人もの命を救った実在の外交官・杉原千畝を熱演している。危険な諜報戦に身を投じるインテリジェンス・オフィサーという知られざる顔にも光をあて、ときに祖国や同盟国の意向に背きながら、信念を貫いた杉原氏の生き様に、唐沢は何を思う?その他の写真ポーランドで約2か月にわたる大規模なロケが敢行された本作。現場では「英語、日本語、ポーランド語が飛び交っていた」といい、「英語のセリフが急に変更されることもしょっちゅう。難しくはないけど、深夜になると舌が回らなくて(笑)、つらい思いもしましたよ」と苦労を振り返る。唐沢も出演した『太平洋の奇跡 ~フォックスと呼ばれた男』でUSユニットの監督を務めたチェリン・グラックがメガホンをとり、「クールな視点で、過剰な演技も要求しない。何でもないシーンにこそ、心がグッと動くし、伝わるなって感じましたね」とよくありがちな“泣かせてなんぼ”の演出との温度差に刺激を受けたようだ。国際的なタッグを通して、唐沢本人が実感したのは「世界に生きる日本人」という意識だという。「自分たちも世界の一部なんだという感覚が、日本人はどうしても薄いような気がします。“外”を意識すれば、おのずと日本人としてどうあるべきか、自分なりに考え、行動できるはずなんですけどね。要はおごらず、こびず、日本人としての誇りをもったほうがいいと思うんですよ」(唐沢)。その力強い言葉からも俳優として、危険を顧みずヴィザを発行し続けた杉原氏の思いを体現したという確かな手応えが伝わってくる。「そうは言っても、杉原さんが当時どんな思いだったか、今の僕らには計り知れないものがある。当然スパイ活動もしていたわけだから、生前のご本人が多くを語っていないんですよ。それでも、当時の杉原さんが『日本人として、できることをしてあげよう』と思ったのなら、今こそそういう気持ちは大切にしたいですね」『杉原千畝 スギハラチウネ』12月5日(土)から全国でロードショー取材・文・写真:内田涼
2015年12月01日第二次大戦中に多くのユダヤ難民を救った実在した外交官・杉原千畝を題材に描く『杉原千畝 スギハラチウネ』の公開を記念して、MCの鈴木敏夫が、ゲストのエッセイスト・犬山紙子と日本テレビ・奥田誠治プロデューサーとともにTOKYO FMの番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」公開収録に登場した。1934年、満洲。満洲国外交部で働く杉原千畝(唐沢寿明)は、独自の諜報網を駆使し、ソ連から北満鉄道の経営権を買い取る交渉を成立させる。しかし、ともに諜報活動を行っていた仲間たちを失い、千畝は失意のうちに日本へ帰国する。新たに念願の在モスクワ日本大使館への赴任を控えていた千畝だったが、ソ連は千畝に「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」を発動。千畝のインテリジェンス・オフィサーとしての能力の高さを知ったソ連が警戒し、千畝の入国を拒否したのだ。1939年、外務省は、混迷を極めるヨーロッパ情勢を知る上で最適の地、リトアニア・カウナスに領事館を開設し、その責任者となることを千畝に命じた。そこで千畝は新たな相棒ペシュと一大諜報網を構築し、ヨーロッパ情勢を分析して日本に発信し続けていた。やがて第二次世界大戦が勃発すると、ナチス・ドイツに迫害され国を追われた多くのユダヤ難民が、カウナスの日本領事館へビザを求めてやって来た。日本政府からの了承が取れないまま、千畝は自らの危険を顧みず、独断で難民たちに日本通過ヴィザを発給することを決断する――。ナチスに追われる亡命ユダヤ人のためにビザを発行し続けた外交官・杉原千畝役を、「THE LAST COP/ラストコップ」「ナポレオンの村」とドラマ出演が続いた唐沢寿明が務め、彼に付き添い、献身的に支える妻役を『探偵はBARにいる』以来の映画出演となる小雪が熱演する本作にちなみ、今回の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」公開収録でも、鈴木さんと、ゲストの犬山さん、奥田プロデューサーが、杉原千畝の生涯や、妻・幸子について、さらには「夫婦」のあり方について語った。鈴木さんは「千畝の妻は、彼と同じ方向を向いて、同じ未来を見ようとしたのでは?」と自身の考えを述懐。新婚だという犬山さんは、杉原千畝の妻・幸子に共感できなかったことを明かすと、驚いた鈴木さんは「君たち夫婦は大丈夫なの?」と、思わず心配する場面も。さらに話は「杉原千畝はなぜ、ナチスに迫害され国を追われた多くのユダヤ難民に対してビザを発給したのか?」という映画の核心に言及。鈴木さんや犬山さんが出した答えとは、一体何だったのか?この日の収録の模様は、11月29日(日)23時より放送予定だ。「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」は毎週日曜日23時よりTOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットにて放送。『杉原千畝 スギハラチウネ』は12月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日実在の外交官を描いた『杉原千畝 スギハラチウネ』の特別試写会が11月24日(火)、東京・新宿区の早稲田大学大隈記念講堂で行われ、主演を務める唐沢寿明、その妻を演じる小雪、チェリン・グラック監督が出席した。杉原氏は1918年から1年半、早稲田大学高等師範部英語科(現在の教育学部英語英文学科)に在籍しており、早大は深い縁がある場所。唐沢さんは「実在の人物を演じるのは、初めてのこと。ご遺族や(早大の)学生さんに恥ずかしくないように演じました」と感無量の面持ちで挨拶していた。この日は学生の代表が登壇し、唐沢さんらに質問する場面も。異性にモテたいという男子学生に「いっぱい告白して、いっぱいフラれたほうがいい。つらい経験をしないとダメだから」と“モテ指南”を披露していたが、「例えば、福山くん(福山雅治)みたいに普通に立っているだけでモテる人もいるけど、僕なんて何かやらなきゃお金にならない」と嫉妬心(?)をあらわにし、笑いを誘っていた。また、「杉原さんの影響で、早稲田に入った」という学生から「影響を受けた人物は?」と質問されると、唐沢さんは「ブルース・リー」と即答し、「アチョーのイメージしかないかもしれないけど、『水になれ』という哲学的な考えも持っていた人。水は入れた容器によって、いろんな形に変わるでしょ?俳優も同じで、水のように役に入り込めばいいんだと教えてくれた」と話していた。第二次世界大戦下でナチスの迫害から逃れたユダヤ難民に、日本通過ヴィザを発給し6000人もの命を救った実在の外交官・杉原千畝さんの半生を映画化。“日本のシンドラー”のみならず、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として、危険な諜報作戦にも身を投じたという知られざる一面にも光をあてる。『杉原千畝 スギハラチウネ』は12月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月24日現在公開中『図書館戦争 THE LAST MISSION』『劇場版 MOZU』と立て続けに大ヒット作に出演する人気俳優・松坂桃李が、『天空の蜂』の堤幸彦監督とタッグを組み、累計45万部を突破した小説「探偵・日暮旅人シリーズ」の実写化に挑むドラマ「視覚探偵日暮旅人」が、今夜の「金曜ロードSHOW!」にて放送される。原作は 累計45万部突破した山口幸三郎・著の「探偵・日暮旅人シリーズ」。主人公の日暮旅人は、どんな探し物でも見つけ出す“探し物探偵”を営む25歳の青年。彼はある出来事で、五感のうち聴覚、嗅覚、味覚、触覚を失い、残された視覚だけを頼りに調査をしていた。そんな旅人の目には、普通の人間には見えない「何か」が視えているらしい…。旅人は、相棒の雪路や、一緒に暮らす6歳の少女・灯衣のサポートを受けながら事件を解決する中で、灯衣が通う保育園の保育士・陽子と出会い、互いに気になる存在に。そんなある日、灯衣が行方不明になってしまう。慌てて目を使おうとする旅人を、主治医の榎木が止める。「お前はこのままでは失明する」――。幼い頃の誘拐事件をきっかけに、聴覚・嗅覚・味覚・触覚を喪った青年、日暮旅人を演じるのは、『マエストロ!』『エイプリルフールズ』『日本のいちばん長い日』『ピース オブ ケイク』など今年は6本の映画作品に出演し、引っ張りだこの人気俳優・松坂桃李。現在放送中のドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」での熱演も話題の松坂さんが、本作では、辛い過去を背負い月のように静かで悲しい眼をしていたが、太陽のような女性・陽子との出会いで愛を取り戻してくひとりの青年を表現する。旅人の前に現れる保育士、山川陽子を演じるのは、『ピース オブ ケイク』で松坂さんと共演した女優・多部未華子。正義感が強く、ついついお節介を焼く陽子は、最初は旅人の特殊能力を疑っていたが、事件を通じて能力を信じるだけではなく、旅人の人柄に惹かれ「旅人の心の中に潜む闇に灯りを照らしたい」と心から願うようになる。そんな陽子が探偵事務所に出入りすることに反対する旅人の相棒・雪路には、『杉原千畝 スギハラチウネ』『信長協奏曲』とこれから出演作公開が控える濱田岳。一緒に暮らす6歳の少女・灯衣には、「マッサン」「37.5度の涙」などに出演する住田萌乃。主治医の榎木には、ベテラン俳優の北大路欣也がキャスティングされた。監督を務めるのは、ドラマ「金田一少年の事件簿」(第1&2シリーズ)や「TRICK」「SPEC」シリーズ、そして『20世紀少年』『イニシエーション・ラブ』と、数々のドラマ・映画作品で常識の壁を壊し新たな映像表現を生み出してきた堤幸彦。主人公の「音や匂いや感情を視覚として捉える」という特性を、“映像の魔術師”堤監督がいかに表現するのか注目が集まる。金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「視覚探偵日暮旅人」は、11月20日(金)21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月20日俳優の唐沢寿明と女優の小雪が12日、東京・六本木の東京ミッドタウンで行われた「ミッドタウン・クリスマス2015」点灯式に出席した。東京ミッドタウンは、11月12日から12月25日の期間に、街全体で様々なイルミネーションを楽しめる「ミッドタウン・クリスマス2015」を実施。18万個のLED電球を使用したメインの「スターライトガーデン2015」をはじめ、惑星を表現する「ヴィジョンドーム」や新型イルミネーションシステムを使用した「星空イルミネーション」では宇宙空間が楽しめるものとなっている。東京ミッドタウンのイルミネーションは初めてだという唐沢は、小雪と一緒にボタンを押して点灯したイルミネーションに驚嘆しながら「これ作るの大変だったんでしょうね。こんなに素晴らしいイルミネーションをたくさんの方が楽しむんですから。大きさも広さもそうですけど、大変だったと思いますよ」と制作スタッフを賞賛。一方の小雪は「ドラマや映画のワンシーンのような高揚感を覚えました。素晴らしいですし感動です」と絶賛した。2人は、12月5日より公開される映画『杉原千畝 スギハラチウネ』に出演。劇中で唐沢が主人公の杉原千畝、小雪が千畝の妻・幸子役を演じている。唐沢は「杉原さんの素晴らしいところは、ビザを書いただけでなく、たくさんの命を救った決断の素晴らしさにあります。プレッシャーはありましたが、出来る限り演じました」とやり切った様子で、小雪も「彼女が書いている著作で新しいものにひるまない好奇心旺盛な女性というヒントがあったので、西洋的な女性の目を持ち合わせていることを意識しながら演じました」と回顧。そんな2人が演じた理想的な夫婦にちなみ、「素敵な夫婦の条件は?」という質問に唐沢が「夫婦だけじゃなく、友人関係もそうだし上下関係もそうですが、リスペクトじゃないんですかね」と答え、小雪は「私は母となり、いろんな自分が毎日の中でありますが、夫婦の時間を作るように努力しています。1カ月に1回でもいいので、心の余裕を持てるように夫婦の時間を作ることかな」と回答した。
2015年11月13日都内のクリスマスイルミネーションの中でもひときわ高い人気を誇る六本木の東京ミッドタウンのイルミネーション点灯式が11月12日(木)に開催され、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』で夫婦役を演じた唐沢寿明と小雪がそろって参加した。今年で9回目を迎える東京ミッドタウンのクリスマスだが、560万人が来場した昨年と同じく「ミッドタウン・クルーズ」をコンセプトに52万個のLED電球を使用し、地球から宇宙への旅を表現。特に芝生広場では、直径6メートルのビジョンドーム、18万個の電球を使った星空イルミネーションなど、幻想的な光景が繰り広げられる。唐沢さんは、これまでもミッドタウンを訪れたことはあるが、クリスマスのイルミネーションを見たことはないそうで「今日はすごく、楽しみです」と語る。小雪さんも「車で通った時に点灯中のイルミネーションを見たことはありますが、この最初の点灯に携わらせていただくのは初めてで、楽しみです」と笑顔を見せた。2人は一緒にスイッチに手を添えて暗闇の中で点灯!すると、まばゆい幻想的な光が芝生広場一面に広がっていき、会場に足を運んだ観客からもその美しさに歓声が上がった。唐沢さんは、光の灯ったイルミネーションを見渡し「作るの大変だったでしょうね。広さもあるし。おかげでこんなに素晴らしいイルミネーションをたくさんの方が楽しめます」と感嘆。小雪さんは「こんな仕事をしてますが、まるでドラマや映画の1シーンのようで高揚感を覚えました!」と興奮気味に語った。映画『杉原千畝 スギハラチウネ』は“命のビザ”で知られ、ナチスに追われる亡命ユダヤ人のためにビザを発行し続けた外交官・杉原千畝の姿を描いており、小雪さんは彼に付き添い、献身的に支える妻を演じている。プライベートでは唐沢さんは女優の山口智子を妻に、小雪さんは俳優の松山ケンイチを夫に持つが「ステキな夫婦の秘訣」を尋ねられると、唐沢さんは「リスペクトじゃないですか?それは友人関係でも仕事でもそう」と語る。小雪さんは「私は世界中に友達がいますが、日本の方は何事も一生懸命ですよね。いま、母となって毎日、いろんな自分がいますが、夫婦の時間を少しでも作る努力があるといいかなと思います。デートでも、お話でもいいし、プライベートな会話を少しでも持つように、心の余裕を持てるようにすることだと思います」と語った。『杉原千畝 スギハラチウネ』は12月5日(土)より公開。東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーションは12月25日まで(17:00~23:00)開催。(photo / text:Naoki Kurozu)
2015年11月12日あちこちで紅葉が始まり、秋も深まってきている中、11~12月は毎週のように実話に基づく映画が公開される。現在も興行収入ランキングTOP10には、先週末に公開された2作がランクイン。1996年の世界最高峰エベレストを舞台に、登山家たちの生き残りを賭けた闘いに挑む姿を圧倒的な3D映像でとらえた『エベレスト3D』と、ジョージ・クルーニーが製作・監督なども務め、第二次世界大戦下で“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちを描いた『ミケランジェロ・プロジェクト』だ。さらに、今週11月14日(土)には、オダギリジョーを主演に迎え、1920年代よりフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生を描いた『FOUJITA』が公開。翌11月21日(土)には、平和を願い、新種の桜作りに半生を捧げた農業家・高岡正明氏の生涯を、笹野高史主演で描いた『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』が公開される。まさに毎週、何らかの“真実”が明かされていく実話ベースの映画に迫った。まず、『ミケランジェロ・プロジェクト』とも関連するのが、11月27日(金)に公開されるクリムトの名画をめぐる実話を描いた『黄金のアデーレ名画の帰還』。舞台は、1998年。82歳の女性(ヘレン・ミレン)が、第二次世界大戦下でナチスに奪われたクリムトが描いた伯母の肖像画返還を求めた真実の物語。彼女は、あの略奪から30年あまり、大切な家族を取り戻すべく母国オーストリアを訴えたのだ。実際にこの女性とともに裁判に立ち向かった弁護士のランディ・シェーンベルク本人は、映画を観て「本当に僕らが経験したものが描かれた作品だった。だからすごく満足しているよ」と太鼓判を押す。主人公となるマリアが若きころ、ユダヤ人迫害が高まる中、医者の診断を受けるフリをして逃亡する場面や、最高裁の裁判が終わった後にある記者から「僕は記者として35年仕事してきたけど、君たちが勝つチャンスはまるでない」と言われたことなど、「内容があまりに劇的だから、本当にこんなこと起こったのだろうか?と思う人がいるかもしれないけど、でも、本当に起きたんだ」と明かしている。本作完成前に、マリア本人は残念ながら他界してしまったが、劇中には確実にマリアの驚くべき人生が収められており、クリムトの名画と1人の女性が辿った数奇な運命が描かれている。さらに、12月に入ると、「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローランの絶頂期の光と影を描いた『サンローラン』(12月4日公開)、また、第二次世界大戦下で多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝の半生を描いた『杉原千畝 スギハラチウネ』(12月5日公開)、デイン・デハーンが“永遠の青春スター”ジェームズ・ディーンを、ロバート・パティンソンが彼の死の直前を切り取った写真家を演じた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』(12月19日公開)、がんでこの世を去った母と5歳の娘と夫、その家族の日々をつづったブログを基にしたエッセイを広末涼子主演で映画化した『はなちゃんのみそ汁』(12月19日公開)、伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を映画化した伝記ドラマ『完全なるチェックメイト』(12月25日公開)と、今年いっぱいは実話映画が目白押し!初めて明かされる衝撃の真実の物語を、スクリーンで体感してみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:FOUJITA 2015年11月14日より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイドサンローラン 2015年12月4日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL
2015年11月11日第二次世界大戦中、多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝を俳優・唐沢寿明が演じることで注目を集める『杉原千畝 スギハラ チウネ』。この度10月13日(火)、かつて千畝が赴任していたリトアニアのカウナス(当時の臨時首都)にて、本作のワールドプレミア上映が行われたことが分かった。第二次世界大戦、リトアニア領事として日本政府に背き、ユダヤ難民にビザを発給し続け6,000人の命を救ったといわれる外交官、杉原千畝(すぎはら ちうね)。混乱の世界情勢下においてインテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として危険な諜報戦に身を投じ、多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた千畝の「信念」を描く――。今回、千畝を演じた唐沢さんとその妻・幸子を演じた小雪、そして監督のチェリン・グラックが現地入り。ワールドプレミアでは、450席の客席は地元の観客だけでなく、約80キロ離れた首都ヴィリニュスからも観客が訪れ満席に。通路まで人が埋まり、動員数は500名を超え、映画館の前には入りきれなかった観客が長蛇の列をつくり、最終的には200名もの観客を帰さなければならないほどの賑わいをみせた。満席状態の会場を見て唐沢さんは、「こんなにたくさんの方々に来ていただいて、本当に感動しております」と感謝の意を表した。「今回杉原さんが滞在していた日本領事館、またカウナス駅のホームに立ち、ホテル メトロポリスを訪れ、より一層杉原さんを身近に感じることができました。この地でこんなにたくさんの人に映画を観ていただくことができ、日本人として改めて杉原千畝さんを誇りに思います。杉原さんのことを忘れずにいてください。そして僕たちのこともなんとなく忘れないでください(笑)」とコメント。さらに「リトアニアの方々が温かく迎えてくださって、僕らに対しても、日本に対しても温かい気持ちで向き合ってくださっているということが伝わってきました。僕達も同じような気持ちで世界と向き合っていきたいと思います。これからも日本をよろしくお願い致します」とメッセージを贈った。小雪さんも「この映画に参加することができて、そして縁のある土地に来ることができてとても感慨深いです。今日、元強制収容所などを巡らせていただきまして、時代の背景も肌で感じることができてとてもご縁を感じています。私はこの作品のお話をいただいた時に、終戦70年を迎えるにあたって自分に与えられた役目なんじゃないか、と感じました。この映画で戦争をふり返り、世界中の人が差別や戦争を考えるきっかけになったらと思います」と語った。カウナス市副市長は唐沢さんと小雪さんに「カウナス市名誉観光大使」への就任を希望する証書と花束を、グラック監督にはグラフィックアート作品「自由の鐘」を贈呈。「カウナス市名誉観光大使」への要望を初めて聞いた3人は、「もし本当に就任したら、また来ることができる。それもいいな」(唐沢さん)、「光栄ですけど、本当かな?(笑)」(小雪さん)、「そうしたら、僕はカバン持ち兼通訳として来ますよ(笑)」とそれぞれ驚きの表情で語り合った。『杉原千畝 スギハラ チウネ』は12月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月22日グラビアアイドルの杉原杏璃、お笑い芸人のタブレット純、BBゴロー、ほいけんたが14日、東京・浅草花やしきで行われた、「ユニバーサル絶叫シリーズ」ホラー6作品Blu-ray&DVD発売イベントに出席した。胸元をあらわにしたセクシーな浴衣姿で登場した杉原は、「暑い夏なので、これくらい風通しがいい方が着ていて心地良い」とにっこり。最近のホラー体験を聞かれると、若い男性からのストーカー被害を明かし、「帰り道でついてきて、家の前にもずっといて。警察にもついてきて、警察署の前で待ってるんです」と吐露。「引っ越して1カ月経ったけど、今のところ大丈夫」と言うが、「彼氏はもちろん欲しい! そろそろヤバい。こうなったら誰でもいいから守って!」と必死にアピールした。一方、ドラキュラ風メイクを施したタブレット純は、自身に3千体もの霊が憑りついていることを告白。「憑りつかれやすい体質。お祓いで取っても取っても取り切れない。体調は常に悪い」と肩を落とし、「生のオーラが低過ぎて、寝ると霊界の世界に行ってしまう。昨日も金縛りにあって会話しました。その人の死因は肝硬変だったそうです」と直近のエピソードを披露。そのリアルなホラー話に、杉原は、「よく生きてますね……」と驚愕の表情を浮かべていた。
2015年08月15日日本の原風景を色濃く残す美しい村を舞台にしたドラマ「ナポレオンの村」がTBSにて放送されることが決定。この度、本作の主演・唐沢寿明を含めたキャストが一挙に発表された。限界集落を蘇らせたスーパー公務員・高野誠鮮氏の著書「ローマ法王に米を食べさせた男過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」(講談社刊)を原案に、消滅寸前の限界集落を立て直そうと地元自治体に赴任してきたスーパー公務員の男が巻き起こす改革と彼を取り巻く役所の面々や村人たちとの交流、そして村が変わっていく姿を描く本作。主演を務めるのは、「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS)や、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』などに出演する俳優・唐沢寿明。共演者には、唐沢さん扮する浅井の同僚となる星河市役所農林商工課職員で、浅井の相棒となる岬由香里役に、TBSの連続ドラマ出演が19年ぶりとなる麻生久美子が好演する。そのほか浅井の歳の離れた幼馴染みで一番の理解者・戸川真人役に山本耕史、浅井が推進しようとするプロジェクトの邪魔をしようと画策する市長の腰巾着・山田大地役にムロツヨシ、村民に対して絶大な影響力を持つ長老的な存在の菰田孝三郎役にイッセー尾形、“イケメン市長”と称され浅井が市役所に出向してきたことを快く思っていない福本純也役・沢村一樹ら個性派俳優陣が集結した。以下、出演者コメント■唐沢寿明「過疎化」という、いま現実に起きている問題をテレビドラマで扱うというのが、とても面白いと思いました。僕個人も興味がありますし、ドラマとしてどう表現していくのか楽しみながら演じたいと思います。共演者もみんな個性豊かで何かが起こるか分からない感じで、どうなるか楽しみ。撮影以外のところでも楽しいんじゃないかと思います。■麻生久美子すごく爽快なドラマにあるのではないかと期待しています。唐沢さんとは10年以上前に映画で共演して以来なので、今回共演させていただくことをとても楽しみにしております。■山本耕史大人の方々はもちろん、若い人たちにも興味を持ってもらえると思いますし、ヒーローものを見るように子どもたちにも楽しんでもらえたら嬉しいです。唐沢さんとの共演は実は「愛という名のもとに」以来23年ぶりで、当時から憧れていました。■ムロツヨシ今回、舞台になる村が抱えている問題は大きくて、僕が演じる山田は関わっているのに諦めています。そんな村にひとりの救世主が現れて、元気のない村が元気を取り戻すまでのサクセスストーリーを、ぜひ楽しんで見て頂きたいです。■沢村一樹今回僕が演じる福本は、浅井をあの手この手で妨害する役。浅井がどんな邪魔をされてもピンチをチャンスに変えていく姿は、「自分にも出来るんじゃないか」という勇気をくれると思います。「ナポレオンの村」は7月より毎週日曜21時よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月25日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の製作報告会見が19日、都内で行われ、キャストの唐沢寿明、小雪、ボリス・スジック、アグニェシュカ・グロホフスカとチェリン・グラック監督が出席した。12月5日に全国公開する本作は、第2次世界大戦時、ユダヤ難民にビザを発給した杉原千畝の生涯を描く作品。諜報外交官として各国で諜報活動を行っていた千畝(唐沢)は、日本政府からの命令に悩みながら、ナチス・ドイツの迫害を受けるユダヤ難民の亡命を手助けする――という内容で、撮影は昨秋、2カ月間をかけたポーランドでのオールロケを敢行した。千畝が救ったユダヤ難民は約6,000人にのぼると言われるが、主演の唐沢は、「千畝さんの功績を多くの人に知って頂きたいと思いながら撮影した。その想いは、映像に出ていると思う」と熱い想いを語り、「現場では珍しくシリアスだった。英語だし、集中するので精一杯で。大変だったけどやって良かった」と撮影を振り返ってしみじみ。一方、妻・幸子を演じた小雪は、そんな唐沢に対し、「いつもムードを作って現場を盛り上げてくれる。体を壊してしまいそうになった時に、健康管理までご指導頂いた。千畝さんと通じるものがある精神力が高い俳優さん」と尊敬の眼差しを向けていた。また、「自分の生き方を問うきっかけになってくれれば。私も『ボーっと生きていたらダメだな、日々精進しなきゃ』と思いました」と笑顔でアピールした小雪。現在、夫で俳優の松山ケンイチとの間にできた第3子を妊娠中で、8カ月目のふっくらとしたお腹は、ロングワンピースの上からも判るほど。7月に出産を控え、「強くならざるをえない。女優として女性として、色んな経験をすることがプラスになってます」と微笑んだ小雪は、「親になって、初めて人間にさせて頂いている。1人で生きているような錯覚に陥りがちになるけど、みんなの力を借りて生きてきたんだと痛感しています」と心境の変化を語っていた。
2015年05月20日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の製作報告会見が5月19日(火)に開催され、主演の唐沢寿明、現在、第三子を妊娠中の小雪、ポーランド人キャストのボリス・スジック、アグニェシュカ・グロホウスカ、チェリン・グラック監督らが出席した。終戦70年特別企画として製作され、ポーランドで2か月にわたって撮影が行われた本作。ユダヤ人難民のためにヴィザを発行し続け、6千人にも及ぶ人々を救い“日本のシンドラー”と言われる外交官・杉原千畝の“インテリジェンス・オフィサー”としての側面に光を当てつつ、その姿を描き出す。唐沢さんは実在の人物、教科書にも登場するような“偉人”を演じるにあたり「彼の名前と功績をより広く知っていただくつもりでポーランドでの撮影に臨みました」と語り「その結果は、映像に出てくれていると思います」と手応えを口にする。資料などにあたりつつ、人物像を作り上げていったそうだが、難しかった部分として「千畝さんがどんなことを考えてあの時代に、なぜあのようなことができたのか?それは誰にも分からない」と漏らしつつ「彼の誠実さや寡黙さを頼りに、同じ日本人として恥ずかしくないように演じようと思いました」と語る。またこの役を通じて改めて「差別はよくない」と感じたという。「僕もヨーロッパのある国で、日本人としてではなく別の国の人と間違われて差別を受けたことがあります。『差別を受けた人はこういう気持ちになるのか』と心から思いました」と明かし、以前より根底にあったという差別を憎む思いが本作を通じて「より強くなった」と語った。千畝の妻を演じた小雪さんは、ポーランドで「千畝さんのことを熟知されている方が多くて驚いた」と語り「日本でもまだご存じない方も多いと思います。自分たちがどういう人生を生きているのか?ということを問う作品になればと思います」と語った。小雪さんが演じる幸子は千畝との間に生まれた3人の子どもたちを育て上げたが、小雪さんも現在第三子を妊娠中。幸子という役について「根底が明るい人間であり、彼女も外国で彼女らしく生きられる人だと感じました。3人の子を育てた、たくましさと日本の女性の柔らかさを兼ね備えている人と感じながら演じました」と語り、現在の自らにも重ね合わせ「(小雪さん自身も)強くならざるを得ないですよね。女優としても女性としてもいろんな経験をさせていただいて、自分にとってプラスになっていると思います。親になって初めて人間にさせていただいているなと感じます。自分ひとりで生きてきたような錯覚に陥ることがありますが、親がいて、周りがいて、いろんなことを体験して、苦労したり、我慢したり、みんなの力を借りて生きてこられたんだなと感じています」としみじみと語った。撮影現場は「和気あいあいとしていた」という唐沢さんの言葉通り、この日の会見も現場のムードメーカーだったという、千畝を支えるペシュ役のボリスが冗談を飛ばすなど、チームとしての一体感を強く感じさせた。『杉原千畝 スギハラチウネ』は12月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月19日第二次世界大戦、多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝の半生が『杉原千畝 スギハラ チウネ』として映画化されることが決定。2005年に放送された終戦60年ドラマスペシャルで反町隆史を主演に迎え、幾度となく映像化されてきたが、今回の映画化にあたって千畝を、「白い巨塔」「ルーズヴェルト・ゲーム」など、社会派ドラマなどで強い輝きを放つ実力派俳優・唐沢寿明が演じることが明らかになった。第二次世界大戦、リトアニア領事として日本政府に背き、ユダヤ難民にビザを発給し続け6,000人の命を救ったといわれる外交官、杉原千畝(すぎはら ちうね)。混乱の世界情勢下においてインテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として危険な諜報戦に身を投じ、多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた千畝の「信念」を描く。主人公・杉原千畝を唐沢さんが演じるほか、天真爛漫な千畝の妻・幸子(ゆきこ)には、小雪が好演。共演に濱田岳、塚本高史、滝藤賢一、小日向文世、さらにポーランド本国で絶大な人気をもつ俳優・ボリス・スジック、アグニシュカ・グロコウスカが脇を固める。千畝を演じることになった唐沢さんは「杉原千畝は外務省からの了承のない中でユダヤ人にビザを出し続けた方ですが、今回の映画はそれに加えていままであまり知られていなかった事実も描かれています。“正義の人”で、まさに僕がやるべき役じゃないでしょうか(笑)」とコメント。また、「この映画の中には、激動の時代を生き抜く過酷さや、ある種の感動、そして愛など、いろいろな要素が詰まっています。だからこそ、若い世代からお年寄りまで観て頂きたい。戦争を知らない世代にもエンターテインメントを通して、戦争とはどういうものなのか、人種差別とはどういうものなのかをこれからも忘れないように観て頂ければ嬉しいです」と想いを語った。小雪さんは「幸子は外交的でその場の空気を楽しめる方。短歌やダンスといった楽しみをたくさん持っているとても社交的な方なので、千畝が窮地にあるときでも、こういう人とだったら気兼ねなく一緒にいられるんじゃないかなと思わせる女性です」と千畝を懸命に支える妻・幸子を分析。「杉原千畝を知らない方や若い世代にも伝えていかなければならない。私たちが演じることで作品にエネルギーを吹き込み、(幸子の)人生のエッセンスをうまく表現できたらと思います」と意気込みを語った。世界を舞台にした本作にふさわしい、国際的なスタッフ・キャストを束ねるのは、『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のUSユニット監督を務めたチェリン・グラック。『ブラックレイン』や『トランスフォーマー』など、ハリウッド大作での長い助監督時代で培った豊かな経験値とあふれる才能をフルに生かし、圧倒的なスケール感で描く。戦後70年経ったいまでも色褪せない千畝の壮絶な半生を忠実に再現すべく、ソビエトやナチスドイツなど大国の侵略に翻弄された歴史を持つポーランドにて、オールロケを敢行。唐沢さん、小雪さんを始めとしたキャスト陣含め、日本人、ポーランド人、そしてハリウッドの混成ムービーチームが、現在ポーランド全土で撮影中だ。『杉原千畝 スギハラ チウネ』は2015年、秋公開予定。(text:cinemacafe.net)
2014年10月30日先日、EUROサッカーを観戦するため、そして大切な友人を訪れるため、ポーランドのワルシャワに行ってきました。東欧の街・ワルシャワに行ってきたと言うと、「暗い?」と聞かれることも多かったのですが、中心地は驚くほど近代的で大変な建設ラッシュ。ヨーロッパ有数のスポーツイベント開催中ということもあり、活気にあふれてもいました。多くのユーロ圏の都市が財政難で苦しんでいますが、ポーランドの通貨はユーロではなくズロチのまま。そのおかげもあり、経済は悪くないのだと友人は教えてくれました。現代的なブティックやカフェ、レストランも建ち並び、想像以上の発展ぶりを感じさせてくれたワルシャワでの滞在はとても楽しいものでしたが、その発展の陰には悲しい歴史があることも当然ながら思い知らされました。この街が近代都市として発展しているのは、東京と同様に第二次世界大戦中にことごとく破壊されているから。ポーランド侵攻で廃墟と化した旧市街は、いまでは細かいヒビに至るまでが復元され、かつての町並みを取り戻し「ワルシャワ歴史地区」として、1980年にユネスコの世界遺産に登録されています。そして、ポーランドといえば、ナチによるユダヤ人迫害の記憶も、決して消えてはいません。ホロコーストの象徴とも言えるアウシュヴィッツ強制収容所があるのもこの国。ユネスコは、二度と同じ過ちを人類が起こさないようにと、1979年に負の世界遺産として認定しています。ただ、悲劇が収容所だけで起きたわけでないのは周知の事実。ワルシャワでも、近代的なビルの裏側に、ゲットーがそのまま残っていたりします。発展する大都市の片隅にも、忘れられない記憶は確実に残されているのです。そんな辛い歴史を描いているのが、『太陽と月に背いて』、『敬愛なるベートーヴェン』などで知られるアグニエシュカ・ホランド監督の新作『ソハの地下水道』。ホロコーストの嵐が吹き荒れる1943年、ナチス占領下のポーランドの街・ルヴフ(現ウクライナ領リヴィヴ)が舞台です。主人公は、下水処理に携わる貧しいポーランド人・ソハ。生計を立てるためにはコソ泥さえ厭わない、ずる賢い小悪党です。そんな彼が、仕事中に下水路でユダヤ人グループを発見するところから物語は動き出します。ユダヤ人たちは、強制収容所行きを免れるため、ゲットーから下水道へと続く通路を掘っていたのです。彼らをナチスに売り渡せば報奨金が得られますが、ソハはこう考えます。迷路のように入り組んだ地下水道は自分が一番よく知っている。ここに彼らを住まわせて日々見返りを受け取れば、そちらの方が得なのではないかと。そして、ソハとユダヤ人たちとの秘密の関係が始まるのです。第二世界大戦当時、ユダヤ人を救おうとした人の物語は既に映画にもなっています。オスカー・シンドラーや杉原千畝らがその代表。彼らは自らの危険も顧みず、人助けを行った歴史的英雄です。でも、名もなき市民の中にもユダヤ人を匿った人が多くいたと耳にします。それがバレたら、ナチスによる死刑が待っていると分かっていても。本作の主人公・ソハは、そんな歴史的英雄とは違います。決して尊敬されるような人物ではありませんでした。しかも、自ら率先して人助けをしたわけではありません。ナチスからもらう一度きりの報奨金よりも、日々の収入を選んだという意味で、自分の利を優先した悪い奴と言えるかもしれません。でも、物語が進んでいくうちに、彼は自分でも気づかぬうちに、心の声に従いユダヤ人を匿うことを選んだのではないかと思えてくるのです。極悪非道の限りを行い続けるナチス、そして彼らを手伝う親衛隊に、嫌悪感を覚えているらしいシーンが幾度も登場しています。その感情を表に出すことが許されなくても、彼は決してそれを手放すことはありません。もしナチスに逆らえば家族の命がなくなると分かっていても、人として決して妥協できない部分を、彼は無意識のうちに守り抜いたのかもしれません。やがて、ユダヤ人たちが地下水道に隠れているといううわさが広まり、ソハにとっても大きな危険が迫ってきます。「もう手を引く」。そう決めたソハですが、出会いから14か月が過ぎていたそのときすでに、ソハにとってユダヤ人たちは単なる“金づる”ではなくなっていました。そして、ソハはこれまでの彼からは信じられないような行動に出るのです。そのエンディングはまさに奇跡としか言いようがありません。驚くべきことに、これは実話です。語り尽くされたかに思われている戦争の悲劇に、まだまだ驚くべき物語が遺されていることにも改めて驚かされる作品でした。そして、きっとこういった強く美しい市民による“まだ語られぬ物語”が、語られることを待つこともなくひっそりと眠っているであろうことも想像に難くありません。戦争は美しい街を廃墟に変えます。そして、人の良い隣人さえも残忍な殺人者に変え、無愛想な小悪党さえも勇気ある英雄へと変えるのです。落ちるか、這い上がるか。その違いはきっと、極限状態にこそ顔を出す人間としての本質の違いなのでしょう。だから、いざというときにこそ、強くありたい。この美しい作品を観終わって、涙をぬぐいながら、そんなことを考えていました。ポーランド旅行中、多くの人たちはとても無愛想でつっけんどんでした。でも、少し言葉を交わすと、誰もが別れ際にとびきりの笑顔を見せてくれました。その温かさといったら、何とも印象深い国民でした。彼ら、そして彼らの家族の中にも、きっと多くの名もなき英雄がいることでしょう。『ソハの地下水道』は、衝撃的でショッキングな物語でもあります。でも、そこには綺麗ごとでは描ききれない、人間の本当の美しさが描き尽くされていました。心を荒ませるような、ひどいニュースばかりが相次ぐいまだからこそ、この作品はこんな風に力強く心に訴えてきました。ああ、人間って捨てたものじゃない。3.11で勇気ある行動を見せてくれた多くの人々、そして先日幕を閉じたロンドンオリンピックで活躍した、多くのヒーロー、ヒロインの強さを思い出しながら。(text:June Makiguchi)■関連作品:ソハの地下水道 2012年9月22日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2011 Schmidtz Katze Filmkollektiv GmbH, Studio Filmowe ZEBRA, Hidden Films Inc.
2012年08月15日海外ドラマ「トゥルーブラッド」ファーストシーズンのブルーレイ&DVDが発売されたことを記念して、グラビアアイドルの杉原杏璃とTVでも活躍する経営コンサルタントのショーンKによるトークイベントが、4月5日(木)に都内で行われた。他人の心が読めるがゆえにうまく人間関係を築けないスーキーと173歳の孤独なヴァンパイア・ビルの恋路と、2人の周囲で起こる連続殺人事件に端を発する謎めいた事件の真相が描かれる。先日より本作を見始めたという杉原さんは「夜な夜な興奮してます!『噛まれたい』って思いながら見てます」と明かすなどかなりハマっているよう。本作は特にヴァンパイアと人間の性描写が過激なことでも話題を呼んでいるが「すごい濃厚です。赤面しちゃうくらい濃厚」と“濃厚”を連発。禁断の恋に関しては惹かれる部分もあるようで「『恋しちゃいけない』って思いながらハマっていく方が楽しい。私はまだ子供なので寸止めですが(笑)」とおどけつつ、「ヴァンパイアと恋したいですね。Mなのでイケない世界や未知なる世界に引きずり込まれる方が好き」と明かした。ショーンさんは以前からアメリカ人のスタッフが本作にハマっているのを目の当たりにしていたそう。アメリカである作品が多くの人に受け入れられる条件として「勧善懲悪か、もしくは身近に感じられること」と条件を挙げ、すでにシーズン5を数える本作について「宗教やバイオレンス、セクシャリティといった問題について、ヴァンパイアが象徴的な存在として描かれており身近に感じることができる」と解説。さらに舞台が大都市ではなくルイジアナの田舎である点にも注目し、「アメリカのほとんどが実は田舎なんです。その意味でも、この物語の街はアメリカ人にとって心のふるさとのようなところ。そこでこうした事件が起きるという意味でもすごく身近に感じられるんです。アメリカの“現在”を切り取っていると思います」と独自の視点で見どころを挙げ、これから作品を見る観客の期待を煽った。劇中には、ヴァンパイアと人間の共存を可能にさせる人工血液“トゥルーブラッド”が登場するが、本国アメリカではドラマのヒットを受けてジュースとして商品化されている。この日は杉原さんとショーンさんのために本国より取り寄せた「True Blood」ジュースを用意。日本人の研究者が開発したという設定だけあって、ビンには「真血(トゥルーブラッド)」という文字もあり、血液型別に販売されるなどの工夫も。中身はブラッドオレンジのジュースで、恐る恐る口にした杉原さんも「おいしいです」と笑みを浮かべていた。「トゥルーブラッド」<ファーストシーズン>ブルーレイ&DVDは発売中。<セカンド・シーズン>は6月13日(水)より発売。<セル>「トゥルーブラッド」ブルーレイ&DVD<ファースト・シーズン>「ブルーレイ コンプリート・ボックス」(6枚組)価格:11,800円(税込)「DVDコンプリート・ボックス」(6枚組)価格:9,800円(税込)発売中※同時レンタル中<セカンド・シーズン>「ブルーレイ コンプリート・ボックス」(5枚組)価格:11,800円(税込)「DVDコンプリート・ボックス」(6枚組)価格:9,800円(税込)発売日:6月13日(水)※同日レンタルスタート発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト: Blood © 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved.HBO R and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Home Video Inc.■関連作品:トゥルーブラッド [海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved.■関連記事:ゲスト登壇!ブルーレイ&DVD「トゥルーブラッド」リリース記念試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.227おしゃれ&セクシー!“大人”ドラマ 上級編新しい海外ドラマに出会いたい人、必見!春の海ドラまつり、本日スタート!シネマカフェ×春の海ドラまつり第2弾「トゥルーブラッド」特別試写会に30組60名様をご招待スピルバーグにJ.J.が手がけるSF大作もワーナー海外ドラマ最新ドラマ発表!
2012年04月05日