「今の状況は、いわゆる第4波と言って私は差し支えないと思います。それと変異株の影響もあって、まん延防止等重点措置は、発出するなら極めて迅速に機動的に出す必要がある」こう危機感をあらわにしたのは、新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長(71)。これは14日に行われた衆議院の厚生労働委員会での発言だ。尾身会長が“第4波認定”したように、国内の感染状況は日に日に悪化の一途をたどっている。大阪の新規感染者数は連日1,000人を越え、14日には過去最多となる1130人を記録。15日には東京でも729人の新規感染者数を記録するなど歯止めがかかっていない状況だ。3月21日に1都3県で緊急事態宣言が解除されてから1カ月も経っていないなか起こった再びの感染爆発。しかし、コロナ対策の“トップ”である菅義偉首相(72)は危機感が薄いようだ。14日の参議院本会議で、立憲民主党の杉尾秀哉氏(63)は感染拡大を踏まえて、菅首相に「(現在の)危機的状況でも、第4波ではないと言い張るのか」と追及。これに対して、菅首相は「現時点で全国的な大きなうねりとまではなっていないと考えている」と頑なに否定した。そんななか、菅首相は16日(現地時間)にワシントン・ホワイトハウスで行われるバイデン大統領との日米首脳会談のため15~18日まで訪米する。このタイミングでの訪米について、ある政治部記者はこう語る。「今回の会談はもともと9日に行われる予定でしたが、アメリカ側の受け入れ体制準備のため1週間延期されることに。1月にバイデン政権が誕生してから、初めて直接会談する首脳が菅首相。日本政府としては今後の日米関係を良好なものとするためにも、1番最初に会うことを重視していたと聞いています」3月の緊張事態宣言解除時、会見で感染抑止のために「できることはすべてやり抜く」と語っていた菅首相。しかし、目立った陣頭指揮も見られないままの“バイデン詣で”に、SNS上では批判の声が多くあがった。《第4波の非常事態に渡米してる場合じゃないだろう》《菅首相が今日の国会で第4波聞かれ、否定。専門家も認めている。明日から渡米。何しに行くの。》《コロナ禍を放置して訪米の菅首相。バイデンとの親密さを誇示し、オリンピックにこだわる。国民の生命は二の次といわざるを得ない》《菅総理の無責任さには腹がたっています。こんな状況下で明日からは訪米》
2021年04月15日日本でも増加の一途をたどる新型コロナウィルスの感染者数。この事態に政府や自治体は人と人が密集する行動を避けるよう呼びかけ、大規模イベントなどは次々中止に。東京都では27日、週末の不要不急な外出や都内の公園での花見を自粛するよう呼びかけていた。しかし、そんななか安倍晋三首相(65)の妻・昭恵夫人(57)の行動が物議を醸している。『NEWSポストセブン』が3月26日に、昭恵夫人が同月下旬に有名タレントら13人とプライベートで花見をしていたと報じたのだ。同記事で公開された写真には、桜を背景に笑顔で写り込む昭恵夫人の姿があった。この報道を受け、立憲民主党の杉尾秀哉議員(62)は、27日に国会で昭恵夫人について安倍首相を激しく追及した。すると安倍首相は「(昭恵夫人は)都内のレストランで知人と会合した」とし、「レストランの敷地内で桜を背景に記念撮影した」と説明。続けて「東京都が自粛を求めている公園での花見のような宴会を行っていたという事実はない」として、昭恵夫人の行動を「問題ない」と擁護したのだ。昭恵夫人への批判は止まらず、29日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも、この件を特集。MCを務める爆笑問題の太田光(54)は、「自分のカミさんに意見できない旦那は本当情けない」と安倍首相を揶揄した。またコメンテーターとして出演した壇蜜(39)は、「(昭恵夫人が参加したことを)総理はご存知だったのか」と疑問視。その上で、昭恵夫人の周囲に「どなたかお止めになる人はいなかったのか」とコメントしていた。「昭恵夫人は政府がイベント自粛や全国の学校に休校を要請した2月下旬にも2泊3日のスキー旅行を計画していました。その際は安倍総理が、『今回は控えてほしい』と止めたそうです」(全国紙記者)多くの国民が日常生活を犠牲にし、さまざまなことを自粛しているなか行われた昭恵夫人の“桜を見る会”。自由奔放な行動に、Twitterではこんな声が上がっている。《ファーストレディという立場上、一般人なら咎められないことも炎上に繋がることを想定して頂きたい》《昭恵夫人のせいで安倍総理の言葉に説得力が無くなった。 何を言われても「昭恵さんが自由に出歩いてるじゃん」と思ってしまう》《昭恵夫人さん…どんな性格なんだろ…断れない性格とか…新コロ自粛の中…桜の下で写真撮るとか…断れない性格なのだろうか…》
2020年03月31日