女優の徳永えりが25日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた第31回東京国際映画祭(TIFF)のレッドカーペットイベントに登場した。「日本映画スプラッシュ」部門に選出された『月極オトコトモダチ』で主演を務めた徳永は、穐山茉由監督、芦那すみれらとレッドカーペットに登場。ジョルジオ アルマーニのブラックロングドレスで大人の色気を放った。同作は、「男女の友情ってレンタルできるの?」をテーマに、夢と現実の間で悩む男女が織りなす不思議な「関係性」を描いた物語。初の映画単独主演となる徳永えりが、男の“レンタル友達”を利用するWEBマガジン編集者の望月那沙を演じている。31回目となる今年の東京国際映画祭は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷などで開催。映画祭の顔となる「コンペティション部門」では、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出し、日本からは阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれた。撮影:蔦野裕
2018年10月26日2010年の『チェブラーシカ』を手掛けた中村誠による、日本初の人形を用いたストップモーション・アニメのオリジナル長編作品『ちえりとチェリー』。この度、さらなる多くの人々への認知と、現在実施中の上映活動を継続・拡大していくことを目指した2回目のクラウドファンディングプロジェクトが始動した。◆2年半前から地道に上映活動!リピーターも続出2015年5月、第1回目のクラウドファンディングを「Makuake」にて実施し、568名の方々から熱い支援を得て、591万1,000円を集めることに成功した本作。2016年2月20日より、“スローシネマ” という上映スタイルにて、各地方自治体や企業等と協力し、公民館などの公共施設を中心に上映活動をスタート。現在(9月10日時点)までに、国内では19都道府県72都市86会場での上映を実現、地道に上映活動を継続し、これまでに約3万5千人が鑑賞している。上映開始から2年半以上経ったいまも、ほぼ途切れることなく全国の至る所で毎月複数回の上映会が開催されており、チケット完売の会場も続発。鑑賞者からは「感動した」「涙が止まらなかった」という絶賛の声が多く、中には10回以上観たという人もいるほどで、リピーターの数も多いのが特徴だ。声の出演には、主人公ちえり役に声優として豊富なキャリアを持つ高森奈津美、ちえりが蔵で見つけたぬいぐるみで、ちえりの空想中で助言者として彼女に寄り添うチェリー役に星野源、母親役に尾野真千子、そのほか栗田貫一や田中敦子、「サンドウィッチマン」伊達みきお、富澤たけしといった錚々たるメンバーが顔を揃える。今回は異例ともいえる形で、そんな本作をまだ見たことがない方にも知ってもらうために第2回目のクラウドファンディングプロジェクトを実施。目標は、この作品を10万人、さらには100万人の人々に届けること。そのための上映活動費(宣伝費や上映会実施に必要な経費)を募る試みとなる。リターンは支援金額に応じ、鑑賞者からの要望が多かったチェリーのLサイズのぬいぐるみや、ボールチェーン付きぬいぐるみ、新たに絵本やサウンドトラックCDなどが用意。特に絵本は、若手女優であり映画監督でもある小川紗良と絵描き・末吉陽子という新たなクリエイター2人を迎えての制作となり、映画とは少し趣の違う新たな創作物となっているという。中村誠監督からのコメント「ちえりとチェリー」は僕にとって、大切な作品です。初めてのオリジナル作品でしたし、たくさんのかけがえのない人たちの力を借りて、作り上げた大切な映画です。応援の声をいただくことも多く、手ごたえを確かな形で得られた作品でもあります。それでも、この作品をもっとたくさんの人に観ていただきたいという気持ちはもちろんあります。そこで、今回2回目のクラウドファンディングをすることになりました。出来れば多くの応援を得られればと思います。『ちえりとチェリー』クラウドファンディングは「Makuake」にて11月20日(火)まで実施中。(text:cinemacafe.net)
2018年09月14日セブン-イレブンの人気スイーツのひとつに、「もこ」シリーズがあります。簡単にいうと、シュークリームに似たスイーツです。そんな人気シリーズから、このたび新たなフレーバーが登場しました。新フレーバーは「さつまいも」9月4日に発売されたのは、「宮崎紅のさつまいもこ」(税込140円)。「もこ」シリーズでは、これまでも様々なフレーバーが販売されていて、過去には「メロンパンもこ」や「いちごもこ」、「ティラミスもこ」といったものも。どれもSNSを中心に話題になった商品ばかりです。そして今回は、新たに「さつまいも」フレーバーが仲間入り。じつは、以前にもさつまいもを使用した「もこ」が販売されていたことがあるそうで、好評だったのだとか。前回の好評を受け、満を持して登場した「宮崎紅のさつまいもこ」。スイーツに最適なブランド芋「宮崎紅」を使用したさつまいもクリームは、さつまいもを5%も増量し、より濃厚に。さつまいもに見立てた紫色の皮も相まって、まるで本物のさつまいものような姿をしています。期待しすぎないほうがいいかも…?人気シリーズの新作とあって、やはり食べてみないわけにはいきません。さっそく購入してきました!ふんわり&もちもちの生地は、これまでの「もこ」と変わりなし。さつまいもクリームはなめらかで口当たりはいいのですが、「さつまいも5%増量」と聞いてイメージしていたよりは、さつまいもの味がちょっと弱い印象…。たしかに、ほんのりさつまいもの味は感じますが、「もう少し濃厚でもいいのでは?」というのが、正直な感想です。あえて厳しくいうと、最近はほかのコンビニでも栗やかぼちゃ、さつまいもを使ったスイーツがどんどん発売されていて、それらに比べると“素材本来の味わい”や“濃厚さ”はイマイチ。ただ、これはあくまでも個人の意見。ネット上では、「早く食べなきゃ」と発売を待ち望んでいた人は多く、実際に食べた人からは、「おいしい!」とおおむね好評のようです。筆者は前回販売されていた「さつまいもこ」を食べたことがないので、もしかしたら「さつまいも5%増量」という言葉に、過剰な期待をしてしまったのかもしれません。とはいえ、さつまいもはともかく、スイーツとしてはとってもおいしくて、ペロッと完食。「さつまいもこ」ファンは多いようなので、気になる方は早めにチェックしておくとよさそう?(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年09月05日フランス・ヴェルサイユ宮殿の現代美術プロジェクトとして、日本の現代美術作家・杉本博司の展覧会「SUGIMOTO VERSAILLES 展(仮)」を、10月16日から翌2019年1月20日まで開催する。©château de Versailles Thomas Garnier Vue arienne du Temple de l’amour au domaine de Trianon2008年より、ヴェルサイユ宮殿では年一回、国内外のアーティストによる展覧会を企画。2008年にジェフ・クーンズ(Jeff Koons)、2009年にグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)、2010年に村上隆、2011年にベルナール・ヴネ(Bernar Venet)、2012年にジョアンナ・ヴァスコンセロス(Joana Vasconcelos)、2013年にジュゼッペ・ペノーネ(Giuseppe Penone)、2014年にリー・ウーファン(Lee Ufan)、2015年にアニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)、2016年にオラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)、そして2017年にはグループ展「Voyage d’Hiver/冬の旅」を開催し、それぞれの作品とヴェルサイユ宮殿、庭園との間に独自の対話を生み出してきた。第11回目となる、2018年の招聘作家に選ばれた杉本博司は、かつて王族のプライベートな場所として用いられていたトリアノン離宮を選び、主にプチ・トリアノンのフォリー(装飾的建築)および庭園にて作品を発表する。ルイ14世によって作られたこの区域には、グラン・トリアノンと呼ばれる大理石の宮殿が建てられた。その後、ルイ16世王妃、マリー・アントワネットがヴェルサイユ宮殿での窮屈な生活から逃れるため、この区域を改造し、プチ・トリアノンを隠れ家として用いるようになり、この地にフォリーや劇場、そして村里まで有するロマンティックな庭園を作らせた。杉本博司は、ヴェルサイユを象徴する場所のひとつであるこのトリアノン離宮を初めて使用し、アート、建築、ライブパフォーマンスで構成される展覧会を行う。Versailles Sugimoto 9434 ©Tadzio「ヴェルサイユに杉本博司を招聘することは、この偉大なる日本人アーティストの特異性を形成する折衷主義を迎え入れることでもあります。ルイ14世からナポレオン、マリー・アントワネットからオルレアン公へと受け継がれ、それぞれの時代の創作を生み出してきたトリアノン離宮が初めて使用され、杉本博司が現代的な解釈をもたらします。『ジャポニズム 2018』が開催される今年、ここヴェルサイユにて、杉本は日本とフランスの文化的関連性を明示するのです」と、ヴェルサイユ宮殿美術館館長カトリーヌ・ぺガールは語っている。杉本博司は、「私のアーティストとしての活動は2次元を扱う写真から始まった。その後使いにくい美術館空間での展覧会という難行苦行を重ね、自らが望む3次元空間を創出する為に建築家となった。3次元空間が出来てみると、その空間に時間の要素を加えた演劇に興味が向いていった。私のアーティストとしての一生は予定調和へと向かわずに支離滅裂へと向かっているようだ。この与えられた機会に感謝し、私自身を整理して、私の活動をどのように統合できるかを検討することにした」とコメントしている。キュレーションは、ヴェルサイユ現代美術展キュレーターであるアルフレッド・パックマン(Alfred Pacquement)と、パリの現代美術館パレ・ド・トーキョーの館長であるジャン・ド・ロワジー(Jean de Loisy)が務める。また本展覧会情報は、CHÂTEAU DE VERSAILLES公式HPでも確認できる。【展覧会情報】SUGIMOTO VERSAILLES 展(仮)会期:10月16日〜2019年1月20日会場:CHÂTEAU DE VERSAILLES
2018年08月02日渡辺えりが作・演出を務め、80年代から小劇場界を牽引してきたオフィス3○○が、前身の「劇団3〇〇」の創立から数えて40周年を迎えている。その40周年を記念する公演『肉の海』が6月7日(木)に東京・本多劇場で開幕する。チケット情報はこちら作品は、2015年に第28回三島由紀夫賞を受賞した純文学の新鋭・上田岳弘の最新作『塔と重力』を原作に、渡辺が上田の全作品群を読み解き、ほかの上田作品の要素も盛り込んでオリジナルの世界を再構築した物語。人はなぜ生まれ死んでいくのか、なぜ残虐な殺戮を繰り返し、膨大な犠牲を払いながら今を生きざるを得ないのか。そこに歯止めを掛けることはできないのか。格差が広がり、ナショナリズムやポピュリズムが台頭してきた現代社会に警鐘を鳴らす内容を、“超音楽劇”として上演する。キャストも40周年の記念公演に相応しく、豪華な顔ぶれが集結。ベテランの三田和代、ベンガル、尾美としのり、久世星佳が名を連ねる一方で、喜劇性豊かな青木さやか、ダイノジの大地洋輔から、小劇場で大活躍の土屋佑壱、藤田紀子、原扶貴子、宮下今日子といった面々、さらに歌唱力抜群の土居裕子、ディズニ-・アニメーション映画『モアナと伝説の海』の日本版でヒロイン・モアナ役の吹き替えを務めた屋比久知奈という、年齢も、普段の活躍する場も異なるバラエティ豊かなキャストが揃う。さらに、オフィス3○○の元メンバー樋口浩二、友寄有司らが華を添え、もちろん渡辺えり自身も出演する。公演に際し、渡辺は「世代もジャンルも違う魅力あふれる役者陣が40周年の舞台で炸裂して、まるで旗揚げの頃のような過激でシュールな作品になりました。皆様どうぞお楽しみください」とコメントを寄せた。注目の公演は6月7日(木)から17日(日) まで、東京・本多劇場にて。チケットは発売中。なお、チケットぴあでは6月9日(土)より当日引換券の販売も開始する。
2018年06月07日6月7日に初日を迎える舞台『肉の海』(17日まで、下北沢・本多劇場)は、渡辺えり(63)が主宰するオフィス「3〇〇」40周年記念公演。優しいお母さん役からコミカルな役柄まで、幅広い演技で舞台、ドラマ、映画に活躍中のえりさんだが、その演劇人生には、数えきれないほどの豪快で華やかなエピソードが――。 「酔っぱらって、劇団員みんなにキスをしちゃったこともありますね(笑)。若いころは飲んで失敗したり、ケンカしちゃったりといろいろと。飲み仲間の(笑福亭)鶴瓶さんや(十八代目)中村勘三郎さんたちは“キャンディ・キャンディ”の格好をして笑わせてくれたり、椅子の影から急に出て驚かせたりする楽しいお酒でした。小泉今日子さんはアネゴ肌で、気前がよくて、カラオケも得意。『あまちゃん』の撮影のときは、次の日5時起きでも朝の4時まで飲んでいたの。私たちが『明日早いからもう帰ろうよ』って言っても、『何言ってるの、私は小泉今日子よ!』ってカッコよく啖呵切ってましたね(笑)。 『あまちゃん』のロケ地である、久慈の飲み屋さんは全部網羅した、と懐かしむ。 「佐藤浩市さんと映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』を撮っていたときも、石橋蓮司さんと3人で毎日一緒に朝まで飲んでました。私は白塗りの役だったので、翌朝、顔が赤くても大丈夫だったから(笑)」 放送中の朝ドラ『半分、青い。』で存在感を放っている人気俳優も、えりさんの舞台で演技力を養った一人。 「当時うちの劇団員だった豊川悦司さんも、お酒が強かった。彼は私のアシスタントもやってくれていて、私が忙しいときは代理で取材を受けてくれたりもしました」 日本を代表する俳優たちと飲み歩くなんて、うらやましいかぎりだけれど――。 「でもね、私は男女の関係にはいっさいならなかったです。損なタイプなの(苦笑)」
2018年06月06日6月7日に初日を迎える舞台『肉の海』(17日まで、下北沢・本多劇場)は、渡辺えり(63)が主宰するオフィス「3〇〇」40周年記念公演。本誌がその稽古場に密着すると、演出を手がけながら出演者として精力的に稽古に励むえりさんの姿が。多忙を極めつつも充実した表情をみせていた。 「新聞社さんの取材も何社か受けていますが、それぞれ全部違う話をしています。睡眠時間も削って脚本を書いていますね。寝てないせいか7kgも痩せたのに、誰も気づいてくれないの(笑)」 今回は、初めて原作ありきで脚本を書いている。 「原作は私の大好きな小説『塔と重力』(上田岳弘)の中の一節。阪神大震災の時にガレキに埋まり、初恋の人を亡くしてしまった中年の男の話をその男の友人が、その男を主人公にした小説を書いている設定なのですが、その小説の中に人間の寿命が長くなって、もう個々ではなくなってしまい、大きな一人になって拡散して肉の海になってしまう……、というショッキングな話が出てきます。命の大切さを教えてくれる物語です。私は土居裕子さん、久世星佳さんと3人姉妹の役。3人で歌いますので、お楽しみに」 今年で劇団旗揚げから40周年を迎えたが、多数の脚本を手がけるなかでは忘れられない思い出も。 「昔、大失恋したときに、本当に落ち込んで、温泉場に行って遺書を書いたんです。でも、その遺書がすごく上手に書けちゃって。『これは劇団の人に読んでもらいたい』って思って、東京に帰って来ちゃった。その後、その遺書は『瞼の女』という舞台になりました(笑)。そのとき私を振った人ともいまだに仲よくしていて、よく舞台を観にきてくれますね」 何ともえりさんらしい豪快なエピソード。今後も、生きていくことをテーマにした舞台制作に取り組んで行く考えかと思いきや――。 「まずは、65歳で一区切りしようかな、と思っているんです。脚本を書いて演出するのはやりがいもあるけど、体力・精神力・お金の面で大変です。その後は今までできなかった映画作りや海外での勉強などを、できる範囲でコツコツやっていきたい。プライベートでは(十八代目)中村勘三郎さんや親友の女性が亡くなって、同世代で何でも話せる人がいなくなってしまいました。これから新しい友達を作るのも難しいし、距離感のあるお付き合いは寂しい。一方で仕事関係の人だと、利害関係が絡んできちゃうしね。行きつけのおでん屋さんで、なじみのママの顔を見るのがいちばんホッとしますね」
2018年06月06日(写真:東京の母と慕うおでん屋さんのママと。) 優しいお母さん役からコミカルな役柄まで、幅広い演技で舞台、ドラマ、映画に活躍中の渡辺えり(63)。23歳のとき旗揚げした劇団「3〇〇」が今年40年を迎えて絶好調のえりさんに、かつてアルバイトとして働き、45年通い続けているというおでん屋さんのカウンターで、演劇人生を振り返ってもらった。 「2歳のとき、こたつの上で『荒城の月』を歌うと周りの大人たちから『えりちゃん上手ね』って煽てられて、歌手になろうと思いました。でも、バレリーナにも憧れましたね。森下洋子さんみたいなプリマに。でも、私の生まれたところはバレエ教室までバスで40分。車酔いが酷くて諦めました。その後、オペラ歌手に憧れて高校の声楽クラブに入って……と、やりたいことがたくさんあったんです。それを全部叶えられるのが演劇でした」 その後さまざまな経験を経て、劇団を旗揚げするという夢を抱くようになる。 「あこがれのジュリー(沢田研二)と結婚、貧富の差をなくして社会改革、という2つの野望を胸に、18歳で山形から上京しました。トイレは共同で家賃9,500円の池袋のアパートに住みながら、舞台芸術学院で演劇を学びました。ここでのバイトは当時、平均時給が400円のところ600円もらっていました。家にテレビがなかったので、ジュリーのドラマや『紅白歌合戦』はママのマンションに行って見せてもらって、日曜日にはカレーライスと餃子を食べさせてもらい、洋服もいただいたりね。ママは私にとって東京の母。山形の実の母とも仲よくしてもらっています」 23歳のとき、念願の劇団「2○○」を旗揚げ。数々の名作を生みだしてきた。同時に、お酒の場での豪快なエピソードを重ねていくことに。 「演劇をやってると、先輩の誘いは断れないし、お酒は飲まざるをえないんですよね。演出助手をやってたころは、舞台監督と朝の4時まで飲みに行ってました。映画を撮っているとき、カメラマンがお酒大好きな人だったんです。そのカメラマンと朝の8時まで飲みに行って、先にカメラマンが潰れて私は平気だった。それで信用を得ることができて、仕事もスムーズにできました。いま、あの時の量を飲んだら……、3日は調子が悪くなっちゃうでしょうね(笑)」 当時、女性の劇作家はまだまだ少数。女性が演劇界で活躍することも多くはなかった。そんななか、えりさんは’83年、舞台『ゲゲゲのげ』で第27回岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。同年、朝ドラ『おしん』にも出演し、戯曲家、演出家、女優として大きく羽ばたき始めた。 最新の舞台『肉の海』(6月7~17日、下北沢・本多劇場)では土居裕子、久世星佳と3姉妹の役を演じる。節目の舞台でも、伸びのある歌声を響かせる!
2018年06月05日“天職”に出会ったのはどんなとき?YouTuber、メイクアップアーティストのかじえりさん(25)が教えてくれました。「メイクは人生を変えることができるんです」そう力強く話すかじえりさん。彼女自身、メイクの力で人生を変えてきたひとりだ。憧れの芸能人のいいところを取り入れた、“真似メイク”というジャンルを19歳で確立し、専門学生時代からメイクアップアーティストとしてメディアで活躍。順風満帆に見えた彼女の人生だけれど、待ち受けていたのは、長く辛い挫折期だった。「21歳の頃、ざわちんさんの“モノマネメイク”が話題になり、メディアで比較されるように。本当はそれぞれのコンセプトは全く違って、私は“キレイになる”ことを目標にしたメイクなのに、インパクトが求められました。信念が違う形で伝えられてしまったり比較されたりすることに疲れて、自分を追い詰めてしまい、大好きだったメイクから離れたくなりました」3年もの間、方向性を見失うも、あるYouTuberが、メイクの楽しさを取り戻させてくれた。「韓国のメイクアップアーティストのPONYちゃんの動画を見て、“私のやりたいことはこれだ!”と、初心に戻れたんです」その初心とは、彼女が19歳の時に感動した体験。「私がメディアで真似メイクを紹介することで、メイクに興味を持ってくれる方が増えたんです。それがすごく嬉しくて。ひとりをキレイにするよりも、大勢にキレイを提供できる、発信型のメイクアップアーティストになろうとしていた目標を取り戻しました」好きなメイクを発信するため、試行錯誤しながらYouTubeへの動画投稿を始める。すると、プロダクション会社から声がかかり、昨年、本格的にYouTuberとして始動。「実は、最初はこの職業に不信感を持っていたんです。でも、いざ自分でやってみると立派な職業だと気づけました。最初はもっと簡単にできると思ったのですが(笑)、想像以上に大変で。企画から構成、撮影、編集と、すべて自分でやらないといけない。視聴者さんのコメントが私の原動力になっています。挫折期は、求められることと、自分のやりたいことが矛盾していたけれど、今は100%自分がやりたいメイクの発信ができるようになった。YouTubeという新しい表現方法に出会えたおかげですね」かじえりさんの人生年表2001年(9歳):初めてコスメに興味を持つ。小学3年生の冬、ある化粧品メーカーのルージュのCMに心を奪われてコスメに興味を持つ。恥ずかしくて欲しいとは言えなかったものの、その年のクリスマスプレゼントに口紅をリクエスト。それ以来、コスメへの興味は隠さず、おこづかいでコスメを買い始める。2006年(14歳):初めて人にメイクをして、喜んでもらえたことに感動。中学2年生から本格的にメイクを始める。「プリクラでキレイに写りたい」と、友人が自分のメイクに興味を持ってくれたことをきっかけに、初めて人にメイクする。喜んでもらえたことに感動し、メイクアップアーティストになると決意。メイクが学べる高校に進学。2011年(19歳):事務所に所属し、真似メイクでテレビ出演。意中の彼を振り向かせたくて、彼が好きな芸能人のメイクを研究。これが“真似メイク”の原点。そして見事その恋を実らせることができ、それ以来、タレントの真似メイクをブログで紹介。専門学校に進学後、芸能事務所に所属して、真似メイクをテレビで披露する。2013年(21歳):自分の方向性を見失い、メイクに対する愛が減退。専門学校を卒業後、“モノマネメイク”と“真似メイク”をテレビやネットなどで比較されることが気になり、メイクへの愛情がダウン。ここから3年間は挫折期が続く。時々入る仕事以外は遊んで暮らす日々を送り、メイクが楽しいと思えない辛い時期。2016年(24歳):“天職”タイミング。自分のやりたかったことを実践している人を発見!韓国人YouTuberのPONYさんの動画に感銘を受け、自分の将来像が明確になる。メイクの楽しさを発信したいと再び奮起する。2017年(25歳):YouTuberとして活動をスタート。何もわからないまま動画の世界に。8月にプロダクション会社UUUMから声がかかり、YouTuberとして本格始動。企画構成、撮影、編集を全て担当したメイク動画を配信、再び注目を集める。メイク講師としても活動し、美容業界を盛り上げることが今の目標。かじえりYouTube「KAJIERI MAKEUP」やInstagram(@kajierimakeup)で発信するメイクテクニックが人気で、YouTubeのチャンネル登録数は9万人を超える。SNSでの発信と並行し、現在は美容学校などでメイク講師も務める。※『anan』2018年5月30日号より。写真・土佐麻理子イラスト・長谷川まき文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2018年05月27日テレビ東京系新ドラマ『ヘッドハンター』(4月スタート 毎週月曜22:00~)の追加出演者が23日、明らかになった。平山浩行、徳永えり、山賀琴子、岡田龍太郎が出演する。同作は同局の新ビジネスドラマ枠「ドラマbiz」の第1弾。働くことをテーマにしたドラマ枠で、第1弾では「転職」をテーマに、ヘッドハンター界の異端児でサーチ会社「SAGASU」のヘッドハンター兼社長・黒澤(江口洋介)が、人のため、企業のため、自分のために奮闘する姿を描く。平山は「SAGASU」と協力関係のあるフリーの経済記者・眞城昭役、テレビ東京のドラマ初出演となる徳永は「SAGASU」のリサーチャー・舘林美憂役で出演。さらに山賀は黒澤行きつけの洋食店の店員・及川百合を、岡田は小池栄子演じる響子が務める転職斡旋会社の老舗「ブリッジ」で響子の直属の部下・武井恭平を演じる。また、各話には豪華ゲストの出演を予定している。○平山浩行コメント私はフリーの記者、眞城昭を演じることになりました。今の現代社会において、人間の価値観や評価といった、とてもリアルで生々しい物語に参加することを演じる前から楽しみに思っております。つかみどころの無い様々な表現でこのヘッドハンターにぶつかっていきたいと思います。○徳永えりコメント今回、ドラマBiz記念すべき第一弾『ヘッドハンター』で舘林美憂役を演じさせていただきます。大人の方に向けたビジネスドラマに参加させていただけるということで、身の引き締まる思いです。また、素敵な先輩方とお芝居ができると思うとウズウズしてたまらないです!舘林美憂は、一見明るくお調子者に見えますが、人の本質や心理を見抜く洞察力に優れた人間です。一つの色に染まらず、カラフルに演じられたらなと思っております。
2018年03月23日今年秋のトレンドである“ふんわり”“もこもこ”したニットや、ファーが付いたアイテム。みなさんはもう取り入れていますか? この頃のしまりんごさんのコーデには“ふわもこ”なアイテムがたびたび登場していて、そのコーデがAmebaブログの中でも人気トピックとして紹介されています。“ふんわり”“もこもこ”したようなアイテムはかわいらしくて人気が高いのですが、甘くなりがちなので、小さい子どもを持つママにとっては意外と抵抗があるかもしれません。しまりんごさんは、組み合わせるアイテムによって、“甘く”なりがちな「ふわもこ」コーデを、大人っぽいコーデに引き締めています。さっそく最新コーデをチェックしてみましょう!■トレンドのふわもこアウターで!褒められコーデ「全身しまむらで10180円コーデでした。ふわふわジャケットはアースミュージック&エコロジーとのコラボ。トレンドを取り入れたコーデで、久しぶりに会った女友達に褒められた! ボリューム感の強いジャケットなので、他はタイトなアイテムを選びました」。「去年購入したチェック柄の台形スカート! 妊娠中にも履いていたお気に入りのひとつです。冬らしい季節感のあるチェック。黒のプルオーバーは、先日購入したHK WORKS LONDONです。シンプルなのでどんなコーデにも合う。バッグはフルラのメトロポリス風。こっくりと深めの赤で、コーデの差し色に」。「カラータイツもしまむらです。カラバリ豊富で280円っ! 今回はダークグレーを履きました。十分な厚さの80デニールで、冬でもOK。ショートブーツはハリスツイード。去年購入して、かなりの頻度で履いていますが、しっかりとした作りで痛みが目立ってないです。最近ではハリスのムートンブーツが大量入荷。ムートンもあたたかくてカジュアルに履けるし、何より楽ちんなのが魅力的」。■グレンチェック×ファーで最旬コーデ「全身しまむらでトータル9200円コーデでした。トレンドのグレンチェック×ファーで最旬コーデです。あったかいふわふわファーがアクセント! 40%オフの時期に購入したので、実際は1500円→900円でゲットできました。袖が2wayで使い分けられるのがポイント。ファーが付いていてこのお値段は嬉しいですね」。「こっくりと深みのあるレッドのスカートは、HK WORKS LONDON(コシノヒロコ×しまむら)。イレヘムスカートで綺麗なラインが出るのでお気に入りです」。「バケツバッグはSNSでも大人気アイテム。売り切れてしまった店舗でもまた見かけた上に、他の色、デザインも揃っていたので再販したのかなーと思われます」。■しまむらコーデ 新作もてシャギーで! ゆるふわニットコーデ「全身しまむらで6800円コーデでした。しまむらチラシに載っている、ゆうこす着用もてシャギーを着ました。濃いめのピンクとってもかわいい~。見た目も肌触りもふわふわ。着心地が良くて暖かいです。これからの季節にぴったり。夫からのウケも良く、まさにモテ! カラー、素材と甘めのデザインなので、パンツを履いて少し落ち着いた感じにしました」。「バッグは刺繍の入ったショルダー紐がかわいい。タッセルもアクセントです。オフホワイトで通年使えるデザイン。パンプスにはファーとパールが付いています。ローヒールなので安定感があり歩きやすい。シンプルなコーデなので、バッグやシューズは凝ったデザインを選びました。どんどん寒くなってきたので、ファーアイテムに惹かれます」。“ふわもこ”の甘めアイテムにしまりんごさんが合わせているのは、シンプルかつタイトなシルエットのもので、落ち着きをプラスしてくれています。逆に小物は作りが凝ったものや、差し色となるような色味で選んでバランスを調整。結果、トップスだけ見れば“かわいい”系ですが、コーデ全体として見れば小技が効いた大人の女性らしいコーデになっています。ママになっても“かわいい”アイテムを取り入れたい――。そんなママたちのオシャレ心を掴むコーデが、しまりんごさん人気の秘密と言えそうですね。「しまりんごの毎日しまむらコーデ」ブログは、毎日更新中。■しまりんごさんプロフィールしまむらのアイテムを使ったコーデが人気のAmeba公式トップブロガー。ブログではしまむらの商品をパトロールする通称"しまパト"で見つけたアイテムの特徴や在庫状況などを含めてレポート。「10代~20代ファッション」ジャンルではランキング1位の常連。
2017年11月03日それぞれのスポーツで鍛え抜かれた、アスリートの勲章ともいうべき肉体美を、フォトグラファーが独占シューティング!披露してくれたのはセレッソ大阪のフォワード・杉本健勇さんです。カラダと向き合ったら、結果がついてきた。「カラダで一番自慢できるところ?身長ですね。家族の中でも俺ひとりだけ飛び抜けてデカい。子供の頃、めっちゃ、飯、食ってたからですかね!?」どんだけ食べてたんですか!?と思わず、ツッコミたくなる杉本健勇選手は、身長187cm。FIFAワールドカップ ロシアを来年に控え、ついに日本代表に名乗りをあげた、フィジカルの強さとテクニックを兼ね備えた貴重な大型ストライカーだ。そのサッカーキャリアは、カラダの話抜きには語れない。そもそも、競技にハマったきっかけが、「小学生の時、サッカーをやって痩せたから」。そして、ここ1~2年の目覚ましい進化の要因が、まさにそこにある。生来のマイペースが災いしてか、同世代の活躍を横目になかなか結果が出せない中、自分を変えるべく、本格的なトレーニングを始めたのが、2年半ほど前。「3か月ぐらい経った頃から、徐々に自分のプレーで違いを感じられるようになって。カラダのキレであったり、相手ディフェンダーを背負った時の強さだったり……。そう感じるのと同時に、結果もついてくるようになった。“早く、やっといたら”とも思いますけど、それもまた、自分らしいんで。ただ、カラダづくりの大切さは、後輩にも伝えていきたいと思っています」今では、カラダに敏感になり、トレーニングの過不足が、プレーしていてもわかるほど。「ほんとは上半身も、もっとゴリゴリに鍛えたいんですよ。でも、サッカーをやるうえで、筋肉がつきすぎてもいい結果は出ないので。だから、引退したら、もっとごっつくしますよ」えっ、目指すは、選手よりマッチョな指導者ですか!?「今は、ですけど、指導者になることは考えていなくて。サッカーしかしてこなかったので、燃え尽きるまでサッカーをやったら、一度離れて全然違う世界も見てみたい。ファッション関係にも興味がありますし」実は、おしゃれ男子ひしめく蹴球界でも有数のおしゃれ好き。「服と靴と時計は、めっちゃこだわりがあります。靴は50 ~60 足。服はものすごくたくさんあります。結婚したら?やめないですよ。絶対、無理。その分、俺が稼ぐからって言います」愛嬌のある話しぶりに気さくな人柄がのぞく。私服姿もモデルもかくや、のカッコよさだけど、「試合になると人が変わる」という闘志たぎるフィールドでの雄姿には敵わない。このカラダをキープして、ワールドカップの舞台でも吠える姿をぜひ!すぎもと・けんゆう1992年11月18日生まれ、大阪府出身。セレッソ大阪のユースからプロ入りし、現セレッソ大阪のフォワード。昨季14得点を挙げ、チームのJ1 昇格に貢献。キリンチャレンジカップ・ハイチ戦で代表初ゴールを決める。日本テレビが毎年11月に実施している「カラダWEEK」キャンペーン。その企画の一つとして、昨年に引き続きトップアスリートたちの「カラダ写真展」を開催。今年はananが撮影した、「筋肉美」がテーマの“アスリートのカラダ”が、大きな写真で鑑賞できます。「なりたいカラダ」「理想のカラダ」「憧れのカラダ」に触れれば、カラダのために何かしたくなるかも!日程/2017年11月6日(月)~11月17日(金)時間/10:00~18:00※月~金曜のみ開催場所/汐留・日本テレビタワー2階ロビー料金/入場無料※『anan』2017年11月1日号より。写真・わたなべよしこインタビュー、文・齋藤優子(by anan編集部)
2017年10月31日「2018ミス・インターナショナル日本代表選出大会」が30日、都内で行われ、兵庫県出身で東京大学の3年生・杉本雛乃さん(20歳)が日本代表に選ばれた。ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並び世界3大ミス・コンテストの一つに数えられるミス・インターナショナル。来年行われる世界大会への出場権を賭けた日本代表選出大会がこの日行われ、書類審査および予選会を勝ち抜いた32人の候補者たちが華やかなステージに登場。着物・水着・ドレス姿でアピールして美しさを競い合い、現役東大生の杉本雛乃さんがグランプリを獲得した。名前を呼ばれて、うれしさのあまりに涙をこぼした杉本さん。開口一番「まずはこのような素敵な賞をいただき、それと同時にこのような素敵な場所に立たせていただき、本当に感謝しています」と喜びを語り、「一緒に頑張ってきたファイナリストのみんな、セミナーを支えてくださったスタッフの皆さん、この大会をよりよくさせるために本当にたくさんの方の力があったと思っています。私から代表してお礼を言わせてください。また、誰よりも私を支えてくれた両親には本当に感謝しています」と話した。同コンテストに応募した理由については「もうすぐ社会に出ていく中で、何か1つ自分の限界に挑戦したいというか、努力して絶対に1位を目指してやり続けることを学生時代の最後に出来たらと思い、この大会に応募しました」と説明し、来年開催される世界大会に向けて「これから1年間、たくさんのサポートを受けながら精一杯努力し、来年の世界大会では誰よりも輝けるように努めたいと思います」と意気込んだ。杉本さんは現在、東京大学の3年生で、物理工学を専攻しているという。「今は教室で基礎力をつけて物理の基本を学んでいます。4年生から研究室に配属されると思いますよ」と明かしつつ、将来の目標を「大学院に進学し、研究に進みたいと思っています」と回答。気になる芸能界への進出には「今のところ考えていません。(東大卒の)菊川怜さんは本当に素敵な方だと思いますが、私は違った形で私らしさを出せたらなと思っています」と否定的だった。なお、2015準ミス・インターナショナル日本代表には、第2位に東京都出身の藤田絵梨さん(22歳)、第3位に埼玉県出身の高橋かなさん(23歳)、第4位に神奈川県出身の齋藤コスモ(25歳)、第5位に東京都出身の森井ステファニー彩さん(21歳)さん、特別賞のビューティースキン賞に大分県出身の赤星佳奈さん(25歳)、ハッピースマイル賞に沖縄県出身の冨士京香さん(21歳)、WEBジェニック賞に神奈川県出身の笹田華純さん(20歳)をそれぞれ選出。また、グランプリの杉本さんはパーフェクトボディ賞のダブル受賞となった。
2017年10月31日冬至光遥拝隧道 / ©小田原文化財団/Odawara Art Foundation写真家であり伝統芸能や古美術にも造詣が深い現代美術家の杉本博司が、私財を投じた一大プロジェクト「小田原文化財団 江之浦測候所」が、構想から施工まで20年を経て、10月9日から一般公開をスタートした。相模湾を一望する丘の上に広がり、写真作品や古美術品を展示するギャラリー棟や茶室、光学硝子舞台など複数の建築を持つ「江之浦測候所」の見どころを紹介しよう。丘の斜面から迫り出すように設計され、客席からは硝子舞台が水面に浮いているように見える「光学硝子舞台」の壇上に上がった杉本は「ここから見える海の景色は、子どもの頃に見た私の原風景です。江之浦測候所は、“世界や宇宙と自分との距離を測る場所”という意味を込めて「測候所」と名づけました。ここには、私が個人的に集めてきた古美術品を多数展示していますが、そうすることで“古代的な感性”を現代によみがえらせることができたらと思っています」と語った。「光学硝子舞台」に設置されたローマ円形劇場の遺跡を再現した観客席からは、水平線をバックに風を感じながら舞台を観ることができ、さらに、そのすぐそばには、冬至の日の出の軸線に合わせてつくられた約70メートルの隧道(「冬至光遥拝隧道」)が通っている。江之浦測候所には、このように自然と芸術が織り成す絶景が“観測”できる作品(装置)が点在しているのだ。「冬至光遥拝隧道」と対を成すコンセプトで造られた「夏至光遥拝ギャラリー」は、自立する37枚の硝子板を窓に使用した建築で、夏至の朝、海から登る太陽光が数分間に渡ってこの空間を駆け抜けるよう設計されている。100メートルのギャラリー内には、杉本の代表作である「海景」シリーズが展示され、先端部には相模湾を見渡せる展望スペースが併設されている。江之浦測候所に移築・再建された建造物や石塔、石などはすべて杉本の蒐集品であるが、杉本曰く「江之浦測候所を造っていく過程で、物が自ずから自分の置かれるべき場所に集まってきた」のだそうだ。室町時代に建てられ、東京の根津美術館から寄贈・再建された「明月門」、江戸城石垣に使われていた巨石を据えて造った「石舞台」。また、茶室「雨聴天」の庭にある「石造鳥居」は、山形県小立部落にある重要文化財指定のものに準じて作ったものだという。開館直前に手に入れた法隆寺の若草伽藍礎石など、造園の隅々にまで杉本の美意識が徹底されているので見逃せない。歴史的遺物と最新の建築技術が融合されて完成した「小田原文化財団 江之浦測候所」は、これからも進化していくことだろう。この空間をどのように運営していくか、との質問に対し杉本は「使っていきながらどうするかを考えます。寿命と資金が続く限り、より多くの作品を造っていきたいです」と子供のように無邪気な笑顔を浮かべて語った。【施設情報】小田原文化財団 江之浦測候所住所:神奈川県小田原市江之浦362-1開館:4~10月=1日3回(10:00、13:00、16:00)/11~3月=1日2回(10:00、13:00) ※定員制休館日:水曜日(2018年2月より、火・水曜日休館に変更)料金:3,000円(中学生未満入館不可)入館方法:完全予約制(公式サイトより予約)
2017年10月14日ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のメンバー、料理レシピブロガーのさとえりさんを紹介します。■さとえりさんさとえり Satoeri プロフィール美大卒業後、老舗和菓子会社で企画開発。退社後は、大手料理教室へ通い同教室のパン講師を務める。出産後、自宅で小さなパン教室を時々開催。2010年、笠倉出版より「ワンプレートごはん わたしカフェへようこそ」を出版。料理は口から食べる愛情! をモットーに、3人の子ども達の好き嫌いが少しでもなくなるようにと、悪戦苦闘しながら小さな努力を重ねる日々。生年月日 : 1982年1月7日子ども : 長男(2010.8)、次男(2014.5)、長女(2016.1)居住地 : 愛知県Blog: お家カフェごっこ nico@cafe Instagram: @nico__cafe 座右の銘 :いいことはおかげさま 悪いことは身から出たさび【参加企画】
2017年09月08日杉本彩(女優・49以下、杉本)「お久しぶりです!夏先生とは、頻繁にメールでやり取りをしていますけれど、実際にお会いするのは、連載が決まったとき以来ですね」 夏緑(漫画原作者以下、夏)「そうですね。『しっぽの声』の反響も大きいそうで、少しほっとしています」 ネコノミクスなど、いまもペットブームのさめやらぬ日本。特にペットショップで販売されている子猫の価格は高騰しており、希少種になると100万円以上の値がつくという。だがその陰で、売り物にならなかったり、売れ残ったりした犬や猫たちは人知れず処分されている。 そうした愛玩動物たちの現実を生々しく描いて話題を呼んでいるのが漫画『しっぽの声』(小学館『ビッグコミックオリジナル』連載中)だ。原作担当は夏緑、作画担当は、ちくやまきよし。小栗旬主演でドラマ化された漫画『獣医ドリトル』も手がけたコンビだが、今回はさらに動物愛護活動に長年尽くしてきた杉本彩も協力している。 夏「杉本さんは小さいころから、動物といっしょに生活していたんですよね?」 杉本「そうですね。捨てられた猫を引き取って飼い育てることを続けていました。だから、本当に家族同然だと思っています。大人になってからも、猫の保護活動を続けていたのですが、あるいたましい事件が起こって……」 夏「『ひろしまドッグぱーく』(’05年に経営破綻で閉園した犬のテーマパーク)ですね」 杉本「たくさんの犬たちが衰弱した状態で発見され、また敷地には40匹以上の死骸が埋められていたんです。報道にショックを受け、すぐに広島に飛びました」 動物たちを襲っているさまざまな問題を知った杉本は、活動を広げていき、’14年2月には公益財団法人動物環境・福祉協会Evaを設立した。’15年には、協会の代表として、動物愛護の啓発イベントで講演したが、その姿を見ていたのが現・ビッグコミックオリジナル編集長の中熊一郎氏だったのだ。 夏「中熊編集長もかなりの愛犬家なんです」 杉本「中熊編集長には、『動物たちの現状を改善するために何か新しい企画をやりたいと考えているので、そのときは協力してほしい』と、おっしゃっていただきました。そして昨年、新しくスタートする漫画のなかで殺処分問題なども取り上げたいので、原作に協力してほしいというお話があったんです」 夏「ちょうど13年間続いた『獣医ドリトル』の連載が終わっていたこともあり、私たちが『しっぽの声』を担当することになりました」 本誌記者「杉本さんは具体的にはどのように漫画制作に携わっているのですか?」 杉本「私たちが持っている資料写真を提供したり、現場で見聞きした情報や、受けた相談例などを夏先生にお話ししたりしています」 夏「そのお話をもとに、私が原作を書いています。テレビドラマでいえば、脚本のようなものですね。特に、実際に動物保護に携わっている方たちのエピソードを伺っていると、どんどんストーリーが広がっていきます。杉本さんのおかげで、かなり早い段階でキャラクターも固まりました。実は杉本さんご本人をモデルにしたキャラもいるんですよ(笑)」 杉本「え!誰ですか?」 夏「主人公の1人の天原士狼(※動物保護シェルターを運営している男性)です」 杉本「うれしいです!いつも士狼に共感しながら読んでいるんです。すごく芯の強い男性ですよね」 夏「初めて杉本さんにお会いしたとき、あまりにおきれいなので驚きました。でもそのいっぽうで、動物のことを話しているときは、笑顔なのにそれがとても怖いのが印象的で……。『そうか。この人は、動物たちを取り巻いている環境をすごく怒っているんだな』って感じたんです。そういった“怒り”を漫画でも表現していきたいです」
2017年09月03日UGG(アグ)から新作スニーカー「リッチ(RICCI)」が登場。2017年7月5日(水)より発売される。「リッチ」はUGGのアイコンであるもこもこ感を、ブーツではなくスリッポンタイプのスニーカーに取り入れた一足。アッパー全体をシープスキンファーの風合いをもつフェイクファーで覆い、ラムスエードで縁取った。またインソールには、クッション性に優れたPoronパッドが採用されているため、履き心地が抜群だ。カラーはベイビーピンクやベイビーブルー、ナチュラルといった柔らかい色合いに加え、何にでも合わせやすいブラックの計4色で登場する。一足早く秋冬ファッションを先取りしてみては。【詳細】リッチ発売日:2017年7月5日(水)価格:14,000円+税取り扱い:UGG直営店、一部の正規取扱店、公式サイト【問い合わせ先】UGG Deckers JapanTEL:0120-710-844
2017年07月02日RIZAPはこのほど、RIZAP に挑戦して見事に美しい身体を手に入れた女優・石田えりさんが出演する、RIZAP新CMの放映を開始した。石田さんは現在56歳。かつては抜群のプロポーションでファンを魅了していたこともあり、「もう一度グラビアに挑戦したい」と、50歳を迎えてからサーフィンを始めるなど積極的に身体づくりに励んできたという。しかし、年齢とともに代謝が落ち、自己流のダイエットではなかなか成果が出なかったとのこと。体重が減っても、以前のような体形を取り戻せないことに悩みを抱えていたという。そこで石田さんは、理想の体形を手に入れるために、RIZAPでのトレーニングに挑戦。RIZAPではトレーニングのほか、適切な食事管理も行い、目標体重を管理した。その結果、約3カ月のトレーニングで、ウエストは-14.5cm、体脂肪17.8%を達成したとのこと。体重自体は4.9kg減だが、これは脂肪を減らし、筋肉をつけたためであるという。これにより、見事におばさん体形からグラビア体形へと変わることができたとのこと。新CMでは、水着姿の石田さんがサーフィンを楽しみながら、今回の挑戦で手に入れた美しく健康的な身体を披露。50・60代になっても美しい身体づくりに挑戦できることを証明した内容になっている。石田さんは今回の体験について、「生まれ変わったような気持ちになれて、新しい何かが待ち構えていると思うと、これから年齢を重ねていくことが楽しみになりました」とコメントした。さらに「今後身体も心も自分でコントロールできるようになって、まるで活き活きと一生青春みたいです」とも語っている。
2017年05月26日女優の石田えりが24日、都内で行われたトレーニングジム「ライザップ」の新CM発表会に出席した。トレーニングジムのライザップは、同ジムでのトレーニングに挑戦して美しいボディを手に入れた石田えりが出演する新CMを、26日より全国で放映スタート。かねてより「もう一度グラビアに挑戦したい!」という目標のために、ライザップに約3カ月挑戦した石田は、ウエストはマイナス約15cm、体脂肪率17.8%を達成。この日は"グラビア体型"へと変身させたボディーをひっさげ、水着姿で披露した。石田は「3カ月で15cmぐらい小さくなったみたいです。体脂肪率も最初は30近くあったんですが、今は16%台になり、アスリート指数もマックス状態でビックリしました」と驚いた表情で、ライザップに挑戦した過程を「実は60歳になったらグラビアをやろうと思っていて、60歳になってライザップで鍛えようと思ったんです。今56歳なんですが、偶然ライザップさんからお話をいただき、60歳まで待たずに今やりなさいと天から言われている気がしたのでやらせていただきました」と説明。3カ月間のトレーニングを「ライザップのシステムは意外と簡単で体重は減っていったんですが、重力に逆らってグッと上げていくのは大変でした。トレーナーと二人三脚で頑張りました」と充実感をにじませながら「一回でも体験すれば、違う世界が見えると思います。自分の気持ち次第だし、皆さん50代からもう一回青春しましょう!」とアピールした。3カ月前と比べて見違えるほどのボディを手に入れた石田は、週刊誌でグラビアの掲載も決定。この日はその一部の写真がお披露目されて「恥ずかしい…」と赤面するも「この歳でグラビアをやらせてもらうなんて夢のようです。生きていると何が起こるか分からないものですね」と信じられない様子。そんな石田に恋愛の話題を振ると「恋の予感はないんですけど、これからあるかもしれないから、その時は身体ごとイエイ(笑)」と意欲を見せていた。
2017年05月24日常に強いインパクトを残す名女優として、またバラエティ番組のコメンテーターなども務め、テレビの世界でも広く知られる渡辺えり。だが彼女の本質は、日本では非常に数少ない、作・演出・出演の全てをこなす“女性舞台人”というところにあるだろう。オフィス3○○『鯨よ!私の手に乗れ』チケット情報そんな渡辺の作劇の拠点・オフィス3○○(さんじゅうまる)の新作『鯨よ!私の手に乗れ』は、老人向けシェアハウスが舞台。そこに暮らす、かつて地方劇団の仲間だった老女たちが、劇団主宰者の失踪により上演されなかった幻の芝居「鯨よ!私の手に乗れ」を上演しようと試みる。介護士らも巻き込んでのドタバタが巻き起こり、加えて70代の“元女優”たちには、当然ながら老いの兆候が。やや切なくもユーモラスな試練を乗り越え、作品は無事上演されるのか!?歌あり、ダンスあり、劇中ミュージカルあり、ハープ演奏(!)あり。ダンスの振付は渡辺自身が手掛け、また新たな肩書きが加わることになる。劇中で象徴的に使われるモチーフで、タイトルにもある“鯨”。渡辺はそこに、様々な思いを託す。「やはり3.11以降の東北に対してですね。東北はもともとクジラ漁が盛んだったところが多かったんですけど、世の中の流れで今は採れなくなってしまいました。山形が故郷の私も鯨を食べて育った人間で、鯨と出会うのが子供の頃の夢でもあったし、何かすごいもの、理想の象徴というか。この作品では“演劇”を表しているともいえると思います」そして個性的な登場人物に息を吹き込むのは。渡辺はもちろん、NHKの朝ドラ「あまちゃん」でも息の合ったところを見せた渡辺の盟友・木野花、日本を代表するミュージカル女優のひとり・久野綾希子、渡辺が期待を寄せる若手で劇団「KAKUTA」主宰の桑原裕子、東京乾電池出身の個性派・広岡由里子、経験豊富で“名バイプレイヤー”の名がふさわしい鷲尾真知子、そして急遽参戦が決まった銀粉蝶ら。舞台を主戦場としてきた気高き女性たちが大半のカンパニーだ。「劇団出身の人ばかりになったのは偶然。でも相変わらず男性社会の日本の演劇界で、今も芝居を続けている人を集めたのは確かです。1言えば10返って来るメンバーなので(笑)楽しくなると思いますし、笑いの絶えない舞台にするつもり。でもお客さんはどうしても今の日本の現実と重ね合わせて、いろいろ感じざるを得ないんじゃないでしょうか」だが、その明るくない現実の先に希望を見出すことができるものこそが“演劇”だと、永遠の演劇少女・渡辺えりは信じている。公演は1月18日(水)から2月5日(日)まで東京・シアタートラムにて。取材・文武田吏都
2017年01月17日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が13日、自身のブログを更新し、「がんこな人はがんになりやすい」と言われていることについて、「私も、たぶん、がんこです笑」と明かした。麻央は「今日、乳がんの方と会って、お話しをしたのです!私にとっては、初めてのことです」と報告。「同じ病でも病状によって、全く違いますし、同じ治療をしていても、副作用の出方によって、全く違います」とした上で、「でも、今日は、そういうところを超えた、心のお話しができて、とても癒されました」と伝えた。そして、「がんこな人はがんになりやすいと、よく聞くけれど、私も、たぶん、がんこです笑」と打ち明け、「主人には不動明王ならぬ、不動麻央(まおう)と呼ばれます」と夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵とのやりとりを告白。「もっと心を柔軟に解放してあげたいです」と記した。さらに、「いつも思っていたことがあるのです。主人は、縛られるものが多いのに、いつも自由です。私は、自由なのに、いつも何かに縛られています」と夫と比較。「『結婚しても、あなたの人生だから、あなたの好きに生きてください』と、言われたのを思い出します」と振り返り、「自分の本当の『好き』を見つけるつもりです」とつづった。
2016年10月14日東京・恵比寿の東京都写真美術館が総合開館20周年を迎え、9月3日にリニューアルオープンした。これを記念し11月13日まで「杉本博司ロスト・ヒューマン」展を開催中。現代美術作家・杉本博司による、人類と文明の終焉という壮大なテーマを掲げたインスタレーションを展開する。約2年にわたる大規模改修工事を経てリニューアルオープンを遂げた東京都写真美術館。英語館名「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字を取った「トップミュージアム(TOP MUSEUM)」を新愛称に、以前よりも明るく開放的に生まれ変わった1、2階のエントランスや、2階エントランスへの映像・音響機器の新規導入、1階には美術館初出店となるカフェ「メゾン・イチ」もオープンした。リニューアル後第1回目に開催されている「杉本博司ロスト・ヒューマン」展では、世界初発表となる新シリーズ〈廃墟劇場〉に加え、本邦初公開の〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない〉、新インスタレーション〈仏の海〉の3シリーズを会場2フロアにわたって展示。綺麗に改装されたばかりなのに申し訳ないと杉本が語るのは、本展コンセプトが “この世の終わり”であるという所以だ。〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない〉は、2014年にパリのパレ・ド・トーキョーで開催された同テーマの展覧会を、東京開催に合わせて日本版として再構築。3階の展示室を埋め尽くす錆びた塗炭は、その殆どがパリで集められたものだという。文明が終わる33のシナリオに付随するのは、自身の作品や蒐集した古美術、化石、書籍、歴史的資料など。シナリオはすべて一人称で描かれ、「理想主義者」「養蜂家」「世界保健機関事務局長」などその立場は実に様々。空想めいた物語は時に滑稽でありながら、展示物が歴史的背景を色濃く映し出し現実味を帯びてくる。2階の展示室は大きく2つにセパレート。仄暗い空間の中に足を踏み入れると、世界初公開となる写真作品〈廃墟劇場〉が姿を現す。1970年代から杉本が制作している〈劇場〉が発展した新シリーズで、廃墟と化したアメリカ各地の劇場を訪れ、自らスクリーンを貼り直し、持ち込んだプロジェクターで災害や天変地異、核戦争などを描いた“ディザスター・ムービー”を上映、映画1本分の光量で長時間露光した作品だ。写真の中のスクリーンはまるで内側から蛍光灯を当てたかの如く白く輝き、朽ち果ててゆく劇場の華やかな装飾を隅々まで露呈する。そして最後に登場するのは、10年以上にわたり杉本が取り組んできた〈仏の海〉。文明の終わりを感じさせる本展を、「最後は仏様の救いで締め括ってほしい」という杉本の意図が込められた構成だ。これは京都の蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の千手観音を、創建当時の理想的な光で見てみたいとの想いから誕生した作品であり、夏の10日間、早朝5時半より3時間の入堂許可のもと撮影を遂行。朝日を浴びて輝く千本仏は想像を絶する美しさだったといい、輝く仏像に囲まれひとり佇んだとき、「死とはこのように訪れるものなのだ」と予感したという。モノクロに映し出された千本仏は、蛍光灯の光に晒され肉眼で見るそれよりも、ずっとリアルで厳かである。杉本は本展を、「写真からもアートからもはみ出した展覧会になったと思う」と話す。「〈今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない〉は、こうなってはいけないという警鐘を鳴らす意味を持つ。学者が論文で発表するのとは違った形で、アーティストとして、“モノ”に語らせアートとして表現することで問題を提起したかった。シナリオを33で構成したのは、〈仏の海〉の三十三間堂との関連で仏教的数字と絡めたから。いわゆるネガティブ・プレゼンテーションだが、人類と文明が遺物となってしまわないよう、みなさんに考えてもらうきっかけになれば」とコメントしている。【展覧会情報】リニューアル・オープン 総合開館20周年記念「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展会場:東京都写真美術館2階・3階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内会期:9月3日~11月13日時間:10:00~18:00※木、金曜日は20:00まで(ただし9月9日、10日は21:00まで))※入館は閉館の30分前まで料金:一般1,000円、学生800円、中高生・65歳以上700円休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館し、9月20日、10月11日は休館)
2016年09月07日女優の杉本彩(48)が、28日に放送されたテレビ東京系トーク番組『じっくり聞いタロウ』(毎週木曜24:12~)にゲスト出演し、過去に自殺未遂をしていたことを告白した。「芸能界に入るつもりは全然なかった」という杉本。「子どものころ、家が結構複雑になりまして……」と思い返し、「自立して仕事して生きていかないとあかん」と心に決めて15歳のころにモデルの仕事をはじめたという。年齢的にどこも雇ってくれなかったことから、モデルという選択肢しかなかった。杉本の運命を変えた"複雑"な事情とは、「父が友人の借金の保証人になった」こと。結局、父がすべての借金を背負うことになり、自宅まで手放すことに。両親は夫婦喧嘩を毎日繰り返し、金銭的にも苦しい生活が続いた。母は毎晩酒を飲み、悲しみや怒り、愚痴を長女である杉本に吐き続けた。必死に受けとめようとしていたがある日、精神的に追いつめられて限界に。遺書を書き、ついには手首を切ってしまう。かなり深い傷だったが、ちょうど帰宅した母がすぐに病院に連れて行き、なんとか一命を取り留めた。「本当に耐えられなくなっちゃってたんだと思うんです。『死んでしまいたい』となっちゃって」と当時を振り返る杉本。「本当に」と言いながらうつむき、「本当に生きていて良かったと今は思います」と晴れやかな表情を見せる。杉本の"自立"には、そんな背景があった。
2016年07月29日アイドルグループ、仮面女子の神谷えりなが19日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『I◆えりにゃん』(発売中 4,104円税込 発売元:イーネット・フロンティア)の発売記念イベントを行った。"史上最強の地下アイドルグループ"と呼ばれて大人気を博している仮面女子の神谷えりな。グラビア活動にも積極的で、「ミスFLASH2012」にエントリーした2011年以降、「神乳Gカップアイドル」と呼ばれてグラドルファンからも高い注目を集めている。そんな彼女の通算3枚目となる同DVDは、今年3月に海外ロケとなるサイパンで撮影。視聴者を恋人に見立てドラマ仕立てながら、豊満なGカップバストをたっぷりと披露している。「初心を忘れないために、純白のビキニにしてみました」と水着解説した神谷は「設定的に私がツンデレな彼女になったり、いきなりデレな彼女になったりと、見ている方を彼氏に見立てて恋愛を繰り広げていきます。回想シーンでは初々しさもありますが、仲良くなっていくと大人っぽい雰囲気の映像もあります」と最新作を説明。セクシーなシーンを「ピンクのワンピースから水着へと展開していくシーンでは、お酒を飲んで酔っ払っちゃうシーンなので、かなりセクシーなシーンになっていると思います」とアピールした。神谷えりな(かみや えりな)1991年10月15日生まれ。静岡県出身。A型。身長152㎝。スリーサイズはB86・W58・H84。2012年に仮面女子候補生グループ、OZのメンバーとなってアイドルデビュー。以降は仮面女子などを運営するアリスプロジェクトの中心的メンバーとして人気を博す。グラビアは2011年にエントリーした「ミスFLASH2012」で初めてグラビアを披露。翌年に掲載された「週刊ヤングジャンプ」で一気にグラドルファンの注目を集め、2015年には「ZAK THE QUEEN 2015」のグランプリに輝いた。
2016年07月02日「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展が、9月3日から11月13日まで、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。1948年に東京に生まれた杉本博司は、アメリカ・カリフォルニア州のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学び、「ジオラマ」「劇場」「海景」シリーズなどの大型カメラで撮影された精緻な写真作品を制作して、国際的に高い評価を確立した写真家で現代美術家。その作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)、ロンドンのテート・ギャラリーなど世界中の美術館に所蔵されている。また、近年は活動の範囲を広げ、執筆や設計も手掛けている杉本は、2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を建築家の榊田倫之と設立。これまでに静岡のIZU PHOTO MUSEUMや東京・六本木のLondon Galleryの内装を担当している。来年の2月には、展示室の改装を手掛ける静岡のMOA美術館がリニューアル・オープンするほか、同年秋には、ランドスケープ全体を設計した神奈川の小田原文化財団 江之浦測候所の開館が予定されている。杉本の世界観や歴史観に迫る本展では、2014年にパリの美術館、パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)で開催された「Lost Human Genetic Archive」展のインスタレーションを東京ヴァージョンとして新たに展開。人類の死滅を想定し、遺物となった歴史や文明について、「比較宗教学者」「宇宙物理学者」といった33の視点から考察する。会場では、「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」「廃墟劇場」「仏の海」の3シリーズを展示。今回、世界で初めて公開される「廃墟劇場」は、1970年代から制作しているシリーズ「劇場」が発展したもので、実際に廃墟と化した劇場で杉本が自らスクリーンを貼り直して映画を投影し、作品1本分の光量で露光した作品だ。また、「仏の海」は、10年以上にわたって杉本が取り組んできた、京都の蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の千手観音を撮影したシリーズで、今回は同シリーズの大判作品による新たなインスタレーションが展示される。なお、本展は、大規模改修事業を経て9月3日にリニューアル・オープンする東京都写真美術館の総合開館20周年を記念して行われるもの。同館では、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展の開催を皮切りに、総合開館20周年を記念した展覧会やワークショップ、イベント、国際シンポジウムが行われる予定だ。また、同館では、総合開館20周年にあわせて新しいシンボルマークとロゴタイプを制作。シンボルマークは、アーティストデュオ・ネルホル(Nerhol)として活動中の田中義久が手掛け、ロゴタイプは、文字に関わるデザインの企画や制作を手掛ける字游工房が担当した。さらに、新たに同館の愛称が、英語館名「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字から「トップミュージアム」に決定した。東京都写真美術館 シンボルマーク【イベント情報】リニューアル・オープン 総合開館20周年記念「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展会場:東京都写真美術館2階・3階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内会期:9月3日~11月13日時間:10:00~18:00※木、金曜日は20:00まで※入館は閉館の30分前まで料金:一般1,000円、学生800円、中高生・65歳以上700円休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館し、9月20日、10月11日は休館)
2016年06月29日渡辺えりと戸田恵子が出演するミュージカル『わがまま』東京公演が4月20日(水)より東京・世田谷パブリックシアターで上演。開幕に先駆けて渡辺と戸田が囲み取材に出席した。【チケット情報はこちら】同公演は渡辺えり率いる「オフィス3○○(さんじゅうまる)」の最新作。作・演出を渡辺えりが務めるふたり芝居。渡辺はミュージカル初挑戦、また、戸田との共演も今回が初めてとなる。舞台はとある劇場の本番中の楽屋。渡辺と戸田演じる中年のミュージカル女優ふたりが、自分の人生を本音で愚痴り合ううちに、なぜ演劇をやりたいと思ったのか、今は一体なんのために続けているのかなどの疑問にぶち当たるが…。会見に舞台でも着用する派手な紫のスパンコールの衣装で出席した渡辺と戸田。渡辺は衣装について「今回は衣装のプランも私が考えたんですが、このスパンコールの衣装は見つけた時にこれだ!と思いました。戸田さんはそのまま使えたんですが、私は2着分の素材を使わないといけなくて(笑)。それでも、稽古、公演で少し痩せました(笑)」と話した。また戸田は「この衣装ばかりが独り歩きしているみたいですが、ずっとこの衣装でいるわけではありません(笑)。この衣装で出ている時はお互いの感情が一番爆発しているシーン。私の役は母親を介護している、えりさんの役は親しい友人が亡くなって、その友人が飼っていた犬の面倒をみなければいけないという、それぞれの境遇があって、それでも舞台に立たないといけない。それはどんな時でも舞台に立たなければいけない、普段の我々にも通ずるところですね」と語った。また、見どころについて戸田は「えりさんがやられている所は全て見どころですね。舞台上で化粧も落としますし、気ぐるみも着る、男装もする。そのほかにも見どころはたくさんありますが、普通、ミュージカルではアンサンブルといって、今回演じている役のような、何役もやられる方がいらっしゃって、その方々がいないとお芝居は成立しないんですね。なので、そういう方々の“私たちがいないとやっていけないんだよ”という心の声を代弁している所は見どころです」と話した。ミュージカル『わがまま』は東京・世田谷パブリックシアターで4月25日(月)まで上演。その後、兵庫、福岡、鹿児島、北海道、福井を周る。チケットは発売中。
2016年04月20日現代美術作家・杉本博司の個展「Hiroshi Sugimoto“In Praise of Shadows”」が、12月12日から16年2月28日までコスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)の青山旗艦店にて開催される。杉本博司は、哲学に基づいた考察と精緻な写真技術によって“時間”、“光”、“モダニズム”をテーマにした数々の名作を生み出してきた世界的に著名な現代美術作家。これまでに、毎日芸術賞や、ハッセルブラッド国際写真賞を受賞した他、紫綬褒章やフランス芸術文化勲章オフェシェも受勲している。同展では、蝋燭の一生を撮ったシリーズ作品「陰翳礼賛」が展示される。同シリーズは、和蝋燭に火を灯し、火が燃え尽きるまでシャッターを開いたまま長時間露光することによって撮影されたもの。火は風に煽られて揺れ動き、常に形を変えていく。燃える蝋燭に合わせてゆらめく幻の蝋燭となった写真が、仄暗い闇の中で現実との境界を曖昧にしていく。【イベント情報】「Hiroshi Sugimoto“In Praise of Shadows”」会場:コスチューム ナショナル青山旗艦店住所:東京都港区南青山5-4-30会期:12月12日~16年2月28日時間:11:00~19:00
2015年12月10日現代美術家の杉本博司による大規模展「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」が、10月28日から12月23日まで千葉県の千葉市美術館にて開催される。同展は、千葉市美術館の開館20周年を記念して開催されるもの。1996年に開館記念展の第2弾として開催された「Tranquility -静謐」展の招待作家の1人であった杉本博司を迎え、現代美術の枠を超えたアプローチを行う「趣味と芸術」と、代表作3シリーズを展示する「今昔三部作」の2構成で展開される。展示室7階の「趣味と芸術」では、『婦人画報』で連載中の「謎の割烹 味占郷」の中で杉本が、各界の著名人をもてなすためにそのゲストにふさわしい掛軸と置物を選んで構成する床飾りを再現。平安時代から江戸時代までの古物を始め、西洋伝来の品物や昭和の珍品など、杉本が趣味として集めていた名品・珍品を組み合わせて自らが27の床のしつらえをつくりあげる。8階の「今昔三部作」では、80年代から90年代初頭にかけて世界的な名声を得るきっかけとなった、杉本博司の代表作とも言える3つの写真シリーズ、「ジオラマ」、「劇場」、「海景」の大判プリント16点を展示。これらのシリーズは90年代中頃以降も撮影され続けており、同展では、幅4mを超えるジオラマシリーズの最新作「オリンピック雨林」や、縦版型による劇場シリーズの最新作「テアトロ・デイ・ロッツィ、シエナ」などの日本初公開作品を含む初期作から最新作までが一挙に展開される。【イベント情報】「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」会場:千葉市美術館住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8会期:10月28日~12月23日時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,200円、大学生700円、高校生以下、及び障害者手帳の保持者とその付添1名は無料 ※11月3日は開館20周年記念日につき観覧無料休館日:11月2日、12月7日
2015年10月18日2010年公開の『チェブラーシカ』を監督した中村誠の新作パペットアニメ『ちえりとチェリー』の、クラウドファンディングプロジェクトがスタート。2015年秋からの上映実現に向けて、支援者を募っている。ちえりは小学6年生の女の子。幼い頃に父を亡くし、母親と二人暮らし。母親は仕事に忙しく、ちえりの話し相手をしてくれない。そんなちえりの唯一の友人が、父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみの「チェリー」だった。チェリーはちえりの空想の中では父親の代わりにちえりと話し、遊び、助言し、守ってきた。ある日ちえりは、父親の法事のため、久しぶりに東北に住む祖母の家にやってくる。そこでちえりを待ち受けるものとは……空想と現実の狭間で、不思議な冒険が始まる!ロシアで国民的な人気を誇るパペットアニメ「チェブラーシカ」の27年ぶりの新作となった『チェブラーシカ』(’10)は、本国のロシアをはじめ国際色豊かなスタッフと共に制作され、日本のみならず、オリジナル版のスタッフやロシア国民からも惜しみない賞賛を浴びた。同作の監督を務めた中村誠が、初のオリジナル映像監督作品として完成させたのが『ちえりとチェリー』だ。キャスト陣には、高森奈津美、星野源、尾野真千子といった実力派をはじめ、栗田貫一、サンドウィッチマン等、ジャンルを超えた多彩なキャストが集結している。本作は、パペットアニメの巨匠であるオリジナル版の「チェブラーシカ」を監督したロマン・カチャーノフのもう一つの代表作「ミトン」からも着想を得ている。伝統的なパペットアニメ技法等にもオマージュを捧げつつも、今までのパペットアニメではあまり採用されることのなかった映像技法が取り入れられている。制作には、前作『チェブラーシカ』の主要スタッフが再集結。躍動感に溢れ、ファンタスティックで美しいこれまでにない映像表現を実現させた。本作の上映実現に向けて、クラウドファンディングサイト“Makuake(マクアケ)”にて、上映に必要な費用の支援者を募集するプロジェクトがスタートしている。支援者には、コースによって監督からのお礼メールや、非売品DVD、上映会への招待や各種グッズなど、さまざまな特典が用意されている。また、本作の主演を務めた高森奈津美と星野源からコメントが届いている。■高森奈津美「『ちえりとチェリー』は、とてもキラキラした作品です。人は自然と変わっていくところが有ると思うのですが、その中でも人それぞれ絶対に変わらないところが有ると思うんです。ちえりも映画の中で大事にもっている宝物のようなものが有るのですが、それを、「絶対になくならない、変わらないものだよ」というメッセージの映画のように思います。皆さんも映画を観ていただけましたら、是非、ちえりと一緒に、皆さんの中にある宝物のようなものの存在を感じていただけたら嬉しいです」。■星野源「今回、パペットアニメーションの声を当てさせて頂くのは初めてでしたが、中村監督、そして主演のちえり役の高森さん、そして、出演者の皆さんと一緒に、凄く楽しく、収録をすることができました。『ちえりとチェリー』は、凄くかわいくて、凄く感動できるお話になっていると思います。是非皆さん、楽しんで頂けたらと思います」。また、本作は映画館を中心とした上映ではなく、長期的なスパンで全国各地の非商業施設(公民館等)を中心に興行を行う予定。上映が実現した際には、興行収入の一部が東日本大震災支援金として寄付される。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日福岡市動物園はこのほど、同園オリジナルグッズ、「ツシマヤマネコ」の「もこもこファイル」を発売した。○ツシマヤマネコファンにはたまらない、もこもこした手触りのファイル同商品は、もこもこした不思議な手触りを楽しめるファイルだ。表は、じっとこちらを見つめるツシマヤマネコ。裏は、毛並みがアップでデザインされており、ツシマヤマネコファンにはたまらないグッズとなっている。同園売店での限定販売で、価格は490円(税込)。なお、同園では"もこもこではない"クリアファイルも販売している。レッサーパンダ、コツメカワウソ、オランウータン&テナガザルなど全10種類で、価格は各300円(税込)となる。
2015年04月21日